もしも、CCAアムロが種・種死の世界にいたら5

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15498 ◆TSElPlu4zM

 食事を終えたアムロ、ムウ、ナタルはブリッジに向かう為、通路を歩いていた。
 
「ま、待ってください!」
「どうしたキラ?」

 慌てて追いかけてきたキラにアムロが答える。
 ナタルがさっきの食堂での事を思い出し、眉を顰める。

「私をまたからかうつもりか……」
「まあ、愛される副長って事でいいじゃなの?」
「……フラガ大尉!」
「ぼ、僕は、そんなつもり、ありませんよ」

 ムウは茶化しながら言うと、ナタルはジト目でムウの事を睨む。
 キラも必死にナタルをからかう気などない事を主張した。
 アムロは仕方ないとばかりに、どうしてキラが追って来たかを聞く。

「キラ、どうしたんだ?」
「あ、はい。アムロさんとフラガ大尉にお願いがあって……」

 キラは真剣な顔でアムロとムウを見つめる。その表情にムウも顔を引き締めると聞き返した。

「俺とアムロ大尉にか?」
「はい!――僕に戦い方を教えてください!」

 キラは力強く頷く。その目には、戦いを生き抜き、何としても、みんなを守る為に、その術を身に付けようとする意思を感じさせる物だった。