シン・アスカと惣流アスカが世界を交換したとしたら

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1通常の名無しさんの3倍
シン・アスカ→エヴァ世界の弐号機パイロット
惣流・アスカ→SEED世界のインパルス&デスティニーガンダムパイロット
2通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:36:51 ID:???
アスランがいじめられて泣くな
3通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:39:07 ID:???
キラを返り討ちに…無理か?
4通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:40:07 ID:???
凸「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ……」









『アスラン脱走』
5通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:43:12 ID:???
アスカじゃ無理、エヴァパイロットで一番使えない、後半ヤムだったじゃん
6通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:44:05 ID:???
技術・戦闘センスはNo1
7通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:44:36 ID:f0xWdsnB
ミサト「今日から弐号機パイロットになってもらうシン・アスカ君よ!」

シンジ「よ、よろしく・・・碇シンジです。」
綾波 「よろしく。綾波レイよ。」
シン 「どうも・・・・・シン・アスカです。(なんか暗いっつーか冴えない二人だな)」

ミサト「じゃあアスカ君、君は今日から私とシンジ君と一緒に住んでもらうからね。」
シン 「はぁ・・・一人部屋はないんですか?」
ミサト「まぁまぁ、つれない事言わないの!みんなで仲良くやりましょ!よろしくね〜♪」
シン (うざいテンションの大人だな、めんどくさいぜ・・・)
8通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:52:20 ID:???
ミサトは確かにうざいテンションw
9通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:54:13 ID:???
シンがミサトさんの家に住むならアスカもレイと同室か?
若い男女なのに間違いがまったくおこらなそう
10通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:54:58 ID:f0xWdsnB
シンジ「あ、アスカさん・・・・ちょっといいですか?」
シン 「あ?あぁ・・・何?」
シンジ「アスカさん、シンクロ率凄いんですね。来たばっかなのに僕達の中でトップですよ」
シン 「別に、シンクロ率がよくても本番の戦闘で役に立たなきゃ意味ないけどな。」
シンジ「それはそうですけど・・・・・」

シン 「・・・・・・・・・」
シンジ「・・・・・・・・(うぅ、嫌な沈黙だ・・・)」

シン 「あのさぁ!」
シンジ「は、はいっ!?」
シン 「前から気になってたんだけど、変に気を使って敬語で喋らなくてもいいぜ。
    俺の方が年上だけどさ・・・同じパイロットだし。」
シンジ「そ、そうですか・・・・あっ、そ、そうだね!わかったよアスカさ・・・アスカ。」
シン 「アスカよりシンって呼ばれる方がいいんだけどな、シンジ。」
11通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:56:08 ID:???
ぎこちねぇww
12通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:58:58 ID:???
この場合、シンはきちんと高校通うのか?
13通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:59:54 ID:???
         /!                /'ヘ
          ! ',    _,、;⌒;.、_  ,,、/::::| 〉
       | | 〉‐-‐シfr炎yヾ`'7 ハ:::i/
       トi|ノ_三ニ‐'-`^'゛‐''"´'゛\'´l、
       シ´ ̄    _,,、=''"フ/ハツ ´ l   <また戦争がしたいのか!アンタ達は!!!
       ノ,,、_,,.、-‐''"´  ,,/// /   /
       \ー -   ,/´ // イ   (
         ゛‐、     / / / -‐'"フ}
           {´   /  /  /、 '" / \
         ),./ / /   /| \ ノ ; {
        ノ    / /  /:ハ'、!!!`ヽ;'_, |
       /  /  /  /_/ ヽ,〉!!!!!l: `i|
        /   /  /  /;ハ  イ!!!!!!!| |!|
      /   /  /  l゛;l,,:〈i /!!!!!!!;ノ`'〉|
    /  /  /  /::ハ_,/' /!!!!!!!!トハf;|!l、
    /   / / /ii7゛:::/i〉! !:,/!!!!!!!!!!!!!レリ!i|!
    /  / /  ヾ∧:::|!!j::l_,レ'i!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!|i
  /  / /   (Y∨!!l:::| |ハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!} i
  /   / /    i´ヽ/ヾ|/| | リ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!l '、
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 ヽッ'  i  r'゛´` li、| '; i|::| |!!!!!!!!|レ'""!ヘ!!l  !
  /    l_r‐'    ``'、';i|::| l゛´ヾ/ ′ 〈!!!| /
 l    /    、   '; /。!。l〉    ″ );ヘ〉
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14通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:01:01 ID:???
>>12
パイロット、パイロット候補は全てあの中学に通ってたんだよな・・・・
15通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:07:19 ID:???
アスカタソはインパルスよりセイバーが好き
16通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:14:19 ID:???
シンとミサトさんなんかワロスw
17通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:20:08 ID:f0xWdsnB
ネルフでの訓練の帰り道でシンは見覚えのある人物と出会う

シン 「よ、よう。今から訓練か?」
綾波「訓練じゃないわ・・・・」
シン 「じゃあ検査か?ココってやたらと検査多いよなぁ」
綾波「・・・・・・・・・・・・・」
シン 「(なんで黙るんだよ。)あ〜・・・・・・綾波はココに来て長いのか?」
綾波「そうでもない、2人目だから」
シン 「2人目?君はファーストチルドレンじゃないのか?」
綾波「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
シン「(無言の圧力を感じる・・・これ以上話したくないって事かよ)」


シン 「引き止めて悪かったな、俺はネルフに来たばっかだからさ。
    色々施設あるけど、まだよくわからないんだよな。今日も食堂に行こうとして迷ったし」
綾波「・・・・食堂は外の屋台を使うといいわ。にんにくラーメンがおいしい・・・・」
シン 「そうなんだ・・・・じゃあ今度連れてってくれよ。奢るからさ」

綾波「わかった。でも、碇君も一緒・・・・・・・」
シン 「あぁ、シンジも忘れちゃ可哀想だな(これは警戒されてんのか?)」
18通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:21:49 ID:???
>>15
アスカはなんかインパルスに乗ってる間はずっとソードシルエットで戦ってそうな気がするw
19通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:37:59 ID:???
>>17
シンにプギャーしたい
20通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:55:49 ID:???
二号機の中の人はマユになるのかな
21通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 21:44:26 ID:???
アスカがインパルスに乗って・・・
議長あたりにあこがれるんだろうか?

シンはシンジと喧嘩しそうだけど、シン×シンジ本とか出そう
22通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 21:52:48 ID:???
レイ「デブリ戦か、ここは遠距離から攻撃できるブラストを使ったほうがいいぞ」
アスカ「あんた馬鹿ぁ!?でかい武器でぶった切るのがロボットってもんでしょ!」
レイ「ロボットじゃなくてモビルスーツだと何度言ったら・・」
アスカ「同じようなもんでしょ、ソードでいくわよ!発進!」
23通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 22:13:43 ID:???
アスカは真の漢
24通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 23:56:48 ID:???
意外に面白そうだから期待アゲしてみる
25通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 00:17:53 ID:???

シン「ねぇシンジ、キスしよっか?」
シンジ「えぇぇ!?」


シン「って台本おかしくないですか、男同士ですよ?」
ゲンドウ「問題ない。」
シン「また腐女子を喜ばしたいのか、あんたは!!」
26通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 00:24:50 ID:???
良スレ
27通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 00:54:15 ID:???
>>25
なにその絶妙な庵野節wwwwww
28通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 01:14:34 ID:5LVJF3f7
カヲル「待っていたよ、シン。」
シン 「カヲル!俺の気持ちを裏切ったな!!この裏切り者がぁーーー!!!」
カヲル「本当はわかってるんだろ?ATフィールドは心の壁だという事を」
シン 「何を言ってるんだかわからねぇよ!なんなんだアンタはっ!!」
カヲル「生と死は等価値なんだ・・・・僕にとってはね」
シン 「アンタって人はァーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
29通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 01:18:36 ID:???
.                ノ _,..-/_,...........,_
              //:´::::::'´::::::::::::::::-、`二'_.、
             /:::´::::::::::::::::::::::::::::::::.  ::ヽ、 .``'
            /:::::: :: : . .:: .:::::_::. . :.. . . ::::::::::ヽ、
.           /:   .:.::.!.::.i;:i;::::::!.ヽ,::::::::::::::::::::::::::::_ヽ、
          /,:.::::. :..::!,:!!:::!、!i:::::i  `,::::i,:::;:::::::::::::::ヽ```       
          'i::;::!:::::::;:',、i,ソソヾ,:::', ',ニ!::!'リ|:::::::::::::;::::::',  
.          !/::;i::::::::::;'` ̄´ ヽi, ヾ='ソ'i::::::::::!,:::',ヽ,:',           
          i' i::!|:;::::::;:ヾー   i ` .i' ./;::::::::::lヽ;:! ヾ、
           l/,'-',::::!'ヾ、  -‐-、  //!::::::::;'  ヾ、   弐号機、シン・アスカ!出るぜっ!!!     
             __',:::!-、_   ´ ._,/´|::;'!'リ    `   シンジ、綾波!バックアップ頼むぜ!
.          , '´|´ | ̄「`ヾー-‐'´!=,-.、!/                
           ! .!  |  !  !``='´.| ,'`!
     _,. -‐ ' ' 'ー'´  !  .|  .!,    i ,' i'
.   /       ,-'´  /   \_/  ! '``ー=、__                  
.  /      /´ ̄.|   /      !.   \ ヽ   ヽ、
.  ,'      / ', ',j _ ,=、      i    ',_ !`ヽ,  ヽ
  i      !  !,/"/  '=,      !   ./.ノ ヽ,i. ',  ',
  !,-‐'´ ̄フ ノ  !.! ´/\ `'!_    |  ./ ,/   '! i  !     
  ',   //   .〉 /,   \ /    | ./ぅ´'フ  ,'  ! i'|
  ! //    / `´ `ヽ,  //     .|  .`)ノ`  ,'i  .i, !,'
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.  ,'    ._/      /`´:||    .i  ̄`ii`´i!::    ',
  i   /´"::ヽ,   /::::::::::::||  ..::::::!::..... .}!::,',:.、    ',
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='´´\  ./´   `',::::::::::::::::::::!!    !   !!:::',   ',:::::::::::ヾ、ヽ
',    `'7,'      ',:::::::::::::::::::||    ',.   ',',:::',   '、:::::::::::::::ヾ'、
..'-、__,./´      .',:::::::::::::::::/!     !   i'、::',   .ヽ,:::::::::::::::`',
             ',::_, =-‐/´     i    \‐',   .\:::::::::::::ヽ,
30通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 01:23:41 ID:???
シン・アスカがウルトラマンダイナになるスレはここですか?
31通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 01:35:14 ID:???
ペンペン「ケェーッ!」
シン「な、なんでこんな所にペンギンが・・・」
ペンペン「クェーッケェー!」
シン「食用かな・・・、とりあえず鍋にいれてダシを」
ペンペン「クケェェェ!!」ジタバタ
ミサト「シンちゃーん、今日のご飯はなっにかな」
シン「あ、これ使いますよ」
ミサト「なにやってんのあんたーーーー!」
32通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 01:48:13 ID:???
おもろいけど違和感あるな
ここの職人実はシンをあまり知らないのか?

だぜ口調なんかシンが本編で使った事ないと思うんだが…
他のキャラに見えるから口調は普通にしてくれ
33通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 02:11:41 ID:???
その発想はあったわ
34通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 02:18:09 ID:???
周りが年下だからイニシアチブとるために頼れる兄貴キャラなんだよ!!!
35通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 02:29:15 ID:???
気持ち悪い
36通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 02:47:43 ID:5LVJF3f7
マヤ 「初号機大破!!!予備電源も動きません!」
ミサト「マズイわ・・・・・・・・!!!全神経接続カット!急いで!」
マヤ 「駄目ですッ!間に合いませんッッッ!」
ミサト「シンジ君・・・・・・っっっ!!!」

シンジ「ひぃ・・・・!!!」

大破した初号機に迫る止めの閃光。
しかし、突然目の前が真っ黒に染まる。一瞬自分は死んだと感じたが、
それが初号機をかばって盾になった弐号機の影だと気付く

シンジ「シ・・・・シン!」
シン 「へへっ・・・・やっぱ俺って不可能を可能にする男・・・・・・・・・」
シンジ「シーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!」
37通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 02:56:30 ID:???
レイ・ザ・バレルと綾波レイを交換汁
38通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 03:07:31 ID:???
光(レイ)の速さで却下!
そんな事したら…EVA側が大変な事(↓)になるのはイクナイ!


ゲイ「ウホッ!…いい男♪」

ゲンドウ・シンジ・シン・加持「「「「アーッ!」」」」
39通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 03:08:55 ID:???
アスカ「ソードシルエットッ!」

アスカ「負けてらんないのよおおお、あんたなんかにいいい!!」
キラ「なっ」
アスカ「そこおおおおおおおお!」
キラ「そんな!」

コクピット直撃
ちゅどおおおおおおん
40通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 03:17:54 ID:???
>>38
×アーッ→○アッー!
41通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 04:34:37 ID:???
カヲルに敬語のレイ
42通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 04:50:29 ID:???
カヲル「アスカお前何をしている。」
アスカ「見りゃわかるでしょ。精神崩壊しちゃったんですよ。」
カヲル「何をしてるのかと聞いている。」
アスカ「壊れた家でお風呂につかってるんですよ。悪いですか?」








レイ「アス...カヲルさんすみません、シ..アスカには私から言って聞かせますんで。」
カヲル「カヲルでいいよ。」
43通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 05:04:28 ID:???
>>37

綾波「婆さんはしつこいとか、婆さんは用済みだとか」
タリア「!?」
綾波「議長が言ってるのよ、あなたの事」
タリア「dがkdspj;ぁfjdsjf」

こうですかわかりまs
44通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 05:20:19 ID:???
>>32
目上の人には基本的に敬語
でありますか?
45通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 05:42:48 ID:???
シンがいるとアスカがいなくなる
これちょっとつまらない
46通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 06:03:08 ID:???
じゃどっちも登場するネタを一発よろ
47通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 06:39:10 ID:???
ナチュラルのアスカにザフトガンダムを操縦する事はできない
シンがエヴァを操縦できるかどうかは乗せてみないとわからない
48通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 09:16:09 ID:???
アスカは凸のような男は一番嫌いなタイプだろうな
ウジウジしてる癖に本質は俺様というキャラだから
49通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 10:48:07 ID:5LVJF3f7
漫画版のアスカはコーディネータともいえる
50通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 10:49:39 ID:???
怒るつもりが逆に怒鳴られて徹底的に凹まされそう>凸
抜け毛がエラいことになるな
51通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 11:11:52 ID:???
マヤ「使徒の精神攻撃です!」
リツコ「使徒が人の心を知ろうとしているの?」
シン「俺の心に入ってくるなぁ!」

ラクス『すぐに戦闘を中止しなさい。』
ラクス『戦っても良いのです。』
ラクス『あなたの欲しいものはなんですか?』

リツコ「はやく遮断して!」
マヤ「駄目です、信号を受け付けません!」
マヤ「弐号機、完全に沈黙!!」


シン「あはは……花…花を植えなきゃ…」
52通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 11:37:52 ID:5LVJF3f7
シンジ「シン!大丈夫!?」
シン 「・・・・・・ブツブツ・・・・・・・・」
シンジ「シン!返事をしてよ!大丈夫なの?」
シン 「・・・ブツブツ・・・・熱いなぁ・・・此処は。誰かいないんですか?早く出してくださいよ〜」
シンジ「・・・・・シン?」

シン 「あ!あれは彗星かな?違うよな・・・彗星はもっとバァーーって流れるもんなぁ」
シンジ「ミ、ミサトさん!シンが・・・・・・シンが・・・・・・・」
53通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 11:49:19 ID:???
>>48何に幻想抱いてるか知らんが
アスカはホーク姉妹と同属性だろう
54通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 11:59:01 ID:???
似てるかも。
55通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 12:05:55 ID:???
アスカはアスランのこときらいそう…
アスランはシンジっぽいとこあるし
56通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 12:16:57 ID:???
アスカ「負けてらんないのよぉおおおお!」
アスラン「アスカ、もういい!やめろ!帰還するぞ!」
アスカ「うぉおおおおおおおお!!!」
アスラン「アスカ・・・・!何をしてる、やめるんだ!」

基地に戻るなりアスランはインパルスから出てきたアスカに平手を食らわした。

アスカ「・・・ッ!女に手を上げる男ってサイテーよ!」
アスラン「戦争はヒーローごっこじゃない!
     俺達はあんな事をする為に機体を預けられてるわけじゃないんだぞ!」
ルナマリア「アスカ、アスランも落ち着いて・・・・」
アスカ「ルナ!聞いてよ、アスランが暴力を振るったのよ!パワーハラスメントだわっ!訴えてやる!」
アスラン「全く、女って奴は・・・・・・・・・・」
57通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 12:27:35 ID:???
りょうすれ
58通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 12:41:00 ID:???
ただの凸アンチじゃん
アスカは英雄とか名前がついてりゃとりあえずは媚びてみるだろ
エリート大好きなんだから、中身なんて後
59通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 13:15:36 ID:???
ここはネタとして割り切らなきゃだめだ
アスカは上司も整備士も平気で罵倒するだろうし
代わりがきかないエヴァのパイロットとして以外はやっていけないよ

しかしシンと同じ反応だったら入れ替える意味なくね?
と言うだけ言ってネタふりはせずに去ってみる
60通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 14:13:14 ID:???
アスカとホーク姉妹交換
61Nao:2006/09/15(金) 14:41:46 ID:???
「はんっ!お優しいスーパーコーディ様はコックピットを狙わない?
笑わせてくれるわっ!!ステラ・・見てんのよっ、ゲエェーーンッ!!」
「くっ・・、(パシィッ、バキッ!)これでソードは・・・」
「メイリンっ!ソードシルエットっ!!早くっ」
「え?えぇと、ハイィイ!」
「なっ!?ま・・また!?」
「うおぉりゃあぁーっ!!負けてらんないのよぉーっ!スーパーなんかにぃーっ!!」
「くっ・・!(バシュンッ!パキンッ!!)これで今度こそ・・」「メイリン!!ソード、もういっちょうっ!!」

キ&メ『エエエエェェェーーーーーッ!!??』
62通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 15:22:46 ID:???
意味がわからん
63通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 15:45:02 ID:???
そりゃ心理描写もなけりゃ情景描写もないからね〜
こんなトコ来てるヒマあるなら向こうを早く書けよ…
64通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 15:54:00 ID:???
わたーしにかえりなさーい
65通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 18:20:18 ID:???
>>58
社交性は高いよな。
一応、誰にでも愛想はいいし。
まあアスカの惚れた男のこと考えると、大人の余裕や包容力のない人には興味もたないでしょ。
むしろアスランみたいな性格のエリートにはライバル心もつんじゃね。
66通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 20:44:50 ID:???
1=2なのかな
>>56のようにしたくて立てたのに思い通りに行かなくて工作に必死?
違ってたらすまん>>1
67通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 21:15:28 ID:???
わかりやすく書き込んでくれ
何が言いたいのかサッパリわからん
68通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 22:04:08 ID:???
王子がいじめられるのは我慢ならない
69通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 22:17:05 ID:???
サルファだとキラに「あいつ、一人で戦ってるとでも思ってんじゃないの!?」と言ったり、
凸が寝返ってきたときに「あいつはトールを殺した奴なのよ?ミリアリアの気持ちも少しは考えなさいよ!」と、こちらの言いたい事をズバズバ言ってくれたのが最高に痛快だったな
70通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 22:21:56 ID:???
>「あいつ、一人で戦ってるとでも思ってんじゃないの!?」
これってアスカのセリフ?いまいち説得力が・・・
71通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 22:35:43 ID:???
スパロボですから・・・・・・・・
72通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 22:36:12 ID:???
αシリーズのエヴァ連中はまるで別人だぞ
シンジはα終盤で、仲間の危機を救う為に単独で大気圏突破するぐらいの漢だし
アスカもエヴァ量産機との戦いを経た後のことだしな、その台詞を言ってるのは
73通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 07:09:01 ID:???
でもレイはあんまり変わっつない
74通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 07:44:14 ID:3REXtQyl
ミサト「使途を倒すためには2人の強調、ユニゾンが必要なの
そ・こ・で・あなた達にこれから一緒に暮らしてもらうわ」

シンジ「ユニゾンですか・・・」
シン「同棲ですか!?・・・でありますか?」

シンジ「・・・イヤーンな感じ・・・」

数日後

シン「じゃあ今晩は2人きっりってわけか」
シンジ「そんな・・・」
75通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 08:08:18 ID:???
エヴァヲタってキモイね。
種厨やハルヒヲタ以下じゃん。

放映時期から考えても、支持してるのは20代後半〜30代のオッサンでしょ?
オッサンのくせしてアニヲタかよwwww人生終わってるなwwwwwww
アスカたん萌え〜って?本気でキショイんですけど。
死ねよ
76通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 08:09:30 ID:???
頭の悪いショートストーリー書いてんじゃねぇよ。
つまらんし、見てて不愉快。

アニヲタって何でつまんねぇショートストーリー披露したがるの?
雑魚のくせに目立ちたがりなのか、うぜぇな。
77通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 08:13:03 ID:???
雑魚のくせに目立ちたがり=アスカ

自分の能力を過信しすぎて周囲に被害ばかり撒き散らした迷惑女。
種キャラの行動にはいちいち突っかかるくせに、人間的にも能力的にもクズ同然のアスカに萌えるのかww
本末転倒だなwww
78通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 09:12:24 ID:???
>>75-77
「もっと僕に優しくしてよ!」まで読んだ
79通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 10:38:37 ID:???
エヴァヲタの10代女もいる
80通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 11:15:23 ID:???
んん〜?何この流れ
アスカはいいよな、思った事ズバズバ言うとこが
81通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 12:22:45 ID:???
まぁ目糞、鼻糞・・だわな。
82通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 17:53:58 ID:???
>>75-77
遅すぎるお中元だな。中身にカビが生えているぞwww
83通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 23:23:24 ID:???
エヴァは大嫌いだがアスカだけはガチな香具師挙手ノシ
84通常の名無しさんの3倍:2006/09/17(日) 04:36:29 ID:???
ノーノー
85通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 01:42:08 ID:???
エヴァはまぁまぁだがアスカは嫌いな俺が居る
86通常の名無しさんの3倍:2006/09/20(水) 23:53:00 ID:aoIVQ3e6
ぐーん
87通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 00:21:49 ID:???
>>85
ふっ、若いな
88通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 00:32:34 ID:???
>>87
オッサン乙

普通その場合青いな、とかじゃないのか?
89通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 01:32:32 ID:???
地味に委員長派な俺。
90通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 11:15:28 ID:???
>>89
よぉ、俺。
91通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 12:41:56 ID:???
>>88
おっさんじゃない!!

一度言ってみたかった(´・∀・`)
92通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 17:37:13 ID:J3lvqhaP
シン・アスカ、弐号機、行きます!!
93通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 18:29:14 ID:???
シンが弐号機パイロットなら
弐号機に取り込まれてるのはどう考えても




マユマユ・・・

こえーーーよ・・・
94通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 18:41:36 ID:???
ツン「負けてられないんだよ〜!マユが見てるのに〜!!」

うん、違和感無いな
95通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 20:45:12 ID:J3lvqhaP
シンちゃんって本当シスコンなのね〜
96通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 21:28:19 ID:???
シンは悪役でいいよ
使徒に家族を殺されたシンは2年でネルフのパイロットとなっていた・・・
流石奇麗事はアスカ家のお家芸だな!!!
ゼーレなんて俺が滅ぼしてやる・・こんな組織・・・!!
っていうキャラだから
97通常の名無しさんの3倍:2006/09/22(金) 00:44:37 ID:???
シン悪役厨ウザい。本当に何処でも沸いて出るな。
98通常の名無しさんの3倍:2006/09/22(金) 07:03:48 ID:???
そもそもそれは悪役ではないんじゃないか?
99通常の名無しさんの3倍:2006/09/23(土) 16:14:45 ID:???
種死唯一の、涙を誘うシーン(にしたかったww)ステラ死亡の回。
シンとステラなら(男&女)、報われなかった恋愛で落ち着くが、
アスカとステラ(女&女)の場合、どうゆう前振り、てかストーリー入れる?
あ、『百合の関係だった』てのは勘弁な。

特に女の人に聞きたい。女同士の友情?ネオあたりを挟んでの3角関係?
疑似姉妹の感覚?

けどアスカ、ステラを見てるとファースト(綾波)思い出してツラく当たりそうだが。
100通常の名無しさんの3倍:2006/09/23(土) 17:23:45 ID:???
ステラを抱えて歩くのがまず無理かと
101通常の名無しさんの3倍:2006/09/23(土) 18:01:04 ID:???
馬鹿、背負って歩くんだよ。
体格差があんまりなくて重さで突っ転びそうになりながら、
つっかえつっかえたどたどしく歩くのが萌えるんじゃないか。
涙で顔をくしゃくしゃにしているアスカがクローズアップになって、
肩越しに眠るように安らかなステラの顔が見えて、
今までステラにつらく当たった記憶がフラッシュバックのように次々とカットインして、
泣きながら「ごめん、ファースト、ごめん」とかぶつぶつと小声でつぶやいたりなんかしちゃったら、
ぼかぁもう、ぼかぁもうぅぅぅぅッ!!!


……あれ?
102通常の名無しさんの3倍:2006/09/23(土) 18:02:30 ID:???
>>101
……馬鹿?
103通常の名無しさんの3倍:2006/09/23(土) 20:03:58 ID:???
その前にアスカとステラではラッキースケベが発生しない。
そこでステラとアウルを入れ替え、スティングがヨウランに。

うっかり海に落ちたアスカをアウルが気まぐれで助けに行き
アスカがママに助けを求めるのを聞いてブロックワード発動。
暴れるアウルを取り押さえられず、二人ともあぼん。


……ダメかな?
104プ〇ダ&嫁:2006/09/23(土) 23:52:01 ID:???
『それで視聴率が取れるとでも?ふふん♪』

『やっぱりぃ〜、上官のアスランの気を引く為に〜、わざと連合の
ステラに接触するの〜。でもアスランはキラ、キラだから〜
イライラしてステラにあたっちゃうの♪。押し倒したステラに〜
なんか胸キュンなんかして〜。
ついヤっちゃう〜みたいな〜♪キャっ♪♪♪』 ↑…殺していいよ。
105通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 00:13:49 ID:???
…ステラ、アスカ。対極の二人だね。面白いかも。
SS書いてみていい?
106通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 13:34:35 ID:???
>>105
wktk
107通常の名無しさんの3倍:2006/09/27(水) 10:27:08 ID:???
「アスカ、遅っそーいっ。今日はミネルバの進宙式よぉっ。
艦載機、しかも新型任されたあんたが遅れてどーすんのよ!?」
「うるさいっ、ルナ!!レディはね、いろいろ大変なのよ!!。
はっはーん、あんた、実はアタシに嫉妬してるでしょっ?
あ〜ヤダヤダ、そんなんだから次席をレイに取られたりすんのよ!!」
「かっち〜んっ!射撃とデブリ戦の模擬さえ上手くいってりゃ、あんたより上っ!」
「それってモビルスーツパイロットとしてダメダメって自覚、あんた無いのぉ?」
「…ぐっ…、と…とにかく急ぐ!!初日に遅刻なんて目も当てられないわっ」
「わかってるって言ってんでしょ!!だからこーして走ってんじゃ…うきゃっ!?」

===ドッシーンっ!!===

「アイタタタ…、たくなんだってぇのよ!?いったい…って?」
「……痛い…。ぶつかった…?(キョロキョロ)…でも…誰も、いない」
「…ちょっと!あんたっ!!」
「……声が聞こえる…。けど…誰もいない…、なぜ?」
「ええいっ!!早くアタシの上からどきなさいって言ってんのが聞こえない!?」
「…………(ジー)」
「…………(ジー)」
「……あなた…誰…?」
「(ブチ)何?人様にぶつかって、第一声がそれっ!?いい度胸してるわねっ!
しかもアタシのナイスバディを、こともあろうに尻にしくなんて何様っ!?」
「……ステラ、立ってただけ…。ぶつかってきた…そっち…」
「あ〜もうっ!あぁ言えばこう言う!!なんで素直に『ゴメンなさい』って、
…てか、いい加減、どけっ!!」
「…………」
「(パンパンっ)…たくっ、ツイてないわ、まぁったく…」
「ちょっと、アスカ!!何してんの?マジ始末書、書く気っ!?」
「ルナ!!あんたは親友の怪我より始末書のほうが大事なんかっ!?」
「あったりまえでしょっ!先に行くわよっ!!」
「あ、コラ!!この薄情者ーっ!!待ちなさいよーっ!。
(ギロっ)あんたもっ、これからはちゃんと前見て歩く!いいわねっ!…待て〜〜っ!!」

「……………。…アスカ…」


とりあえず会話のみ抜粋…
108通常の名無しさんの3倍:2006/09/27(水) 12:03:12 ID:???
惣流はそういやボキャブラリーが豊富だったな
109通常の名無しさんの3倍:2006/09/27(水) 22:55:53 ID:???
アスカだと軽快に話しが進みそうだ


というか、アスカがをホーク姉妹と同列に捉えてる人はEVAオタでないのは確かだな・・・
110107:2006/09/28(木) 00:13:08 ID:???
うむ、自分はエウ゛ァオタではないな。かと言って種拾いでも、ない。
エウ"ァオタ(アスカヲタ?)が書くSSがいいと言うなら自分は無理だ。
何故なら今んトコ、アスカを幸せにするつもりがないから。
アスカは不器用だ。誰より幸せになりたいのに、なれるのに、
生来の経験で出来上がったあの性格は、彼女と世界を逆に傷つける。
仮に種の世界に来てもその業は消えないだろう。
『高飛車』の裏にある、努力・我慢・責任感、そして愛情を
気付いてくれる人がいないなら。そして気付かせたくないなら。

種の世界には『本当のアスカ』に気付いてくれる人はいるのだろうか?

それは自分にもわからん。だから幸せになるSSは今は書けない、言えない。
111通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 00:28:15 ID:???
>>110
ボクちんはアスカがだいしゅきでちゅ、まで読んだ。
112通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 04:16:54 ID:???
>>111
甘いなっ!!
そのあとの『胸の“02”の数字、“乙”って読むの?』
までは見なきゃ。
113通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 16:14:53 ID:???
…いやまぁ、ま、いっか…

続き、どうする?書いたほうがいん?
114通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 19:30:56 ID:???
ど・・・どうするゾノ・・・?
115通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 23:14:12 ID:???
>>113
一々聞かなくても書きたきゃ書けばいい
逆に俺が書くなっつったら書かんわけ?
116通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 02:33:58 ID:sDELw9L+
がんばれ
117アスカ・ストライク!!:2006/09/30(土) 06:16:33 ID:???
「ちょっとぉ!この騒ぎはなんなのよっ!くぉらオペレーター!!
てか、メイリン!!状況をチャッチャ報告しなさいっ!!」
「ちょっ…アスカさん!。え…えと、宙港6番ハンガーに格納してあった新型、
“アビス”“ガイア”“カオス”の3体を何者かが強奪!宙港は大混乱ですっ」
「なっ!?……ちぃっ!」
「こ…コラ、アスカ!お前何する気だよぉっ!?」
「アンタ、バカぁっ?“インパルス”を出すに決まってるじゃないっ!!
テロリストどもにここまでやられて、アンタそれでも本当にザフト!?」
「アホゥ!向こうはインパルスと同じ、次世代MSなんだぞ!?
いくらお前でも3対1で勝てるワケが…。オレはお前の事が心配でっ!」
「3対1?ハンっ、ハンデとしちゃ十分じゃないっ。開けなさいっ!
メイリン!インパルス出すわよっ。フライヤー各発進フェイズ、任せる!」
「え…ええぇ〜っ!そんなっ、アスカさんっ!!無茶ですよぉっ!」
「無茶もウーロン茶も無い!これ以上被害を出させるワケにはいかないのよ!
急ぎなさいっ、責任は全部アタシが取るわ!早くっ!!」
「…了解!全艦に通達っ、インパルス発進スタンバイ。
パイロットはコアスプレンダーへ。アスカさん、フライヤーは今“ソード”しか出せません。留意して下さい!
シルエットハンガー2号を開放します。シルエットフライヤー射出スタンバイ。
プラットフォーム、セット完了。中央カタパルト、オンライン。
気密シャッターを閉鎖します。発進区画、非乗要員は退避して下さい。
中央カタパルト、発進位置にリフトオフします。コアスプレンダー、
全システムオンライン。発進シークエンスを開始します。ハッチ開放、
射出システムのエンゲージを確認。カタパルト推力正常。進路クリアー。
…コアスプレンダー発進!、どうぞっ!!」
「ひゅう♪メイリン、上出来ぃ!!」
(……。スゥ…アスカ、行くわよ…)

『惣流・アスカ・ラングレー、コアスプレンダーっ、…行っくわよおぉぉっ!!』
118通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 09:04:03 ID:bt6q0wqS
レイも交換すりゃええやん
119通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 09:29:58 ID:???
>>118
ステラと被るだろw
120通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 00:54:32 ID:???
シンの場合はなんとなく戦いたくないシンジを戦わせる事に反対しそうだな。
121通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 03:24:20 ID:???
アスカイラネ
シンを出せ
122通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 13:39:31 ID:???
シンがあっちの世界に行くと、暗くなるorキチガイキャラになりそうな…
その前にエウ゛ァ版に逝け!、って言われそう…
123通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 20:39:52 ID:WVHwHkQI
シンジ「やめてよね。本気でオナニーしたら、シンが僕に敵う訳無いじゃないか。」
124通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 20:50:54 ID:518cbIVK
ザフトパイロット
物流・アスカ、ルナマリア・ホーク、レイ・ザ・アヤナミ

これで人気爆発じゃねえ?
125通常の名無しさんの3倍  :2006/10/03(火) 00:16:24 ID:???
シンがあっちの世界へ行くと、誰のうちで世話になるんだろう?
やっぱ桂木家かねぇ??
126通常の名無しさんの3倍:2006/10/03(火) 00:25:33 ID:???
「はいアスカ、ご飯だよ」
「わりーなシンジ、いつもいつも」
「そんな事、気にしないで良いよ」
「じゃあ食うか」
「「いただきまーす」」
「お!美味いな。シンジ、お前いい嫁さんになるよ」
「なに言ってるの、ボク男の子だよ?」

シンジもシンも腐女子も幸せ
127通常の名無しさんの3倍:2006/10/03(火) 14:31:20 ID:???
>>126
自分腐女子だがそんなシンは嫌だ
128通常の名無しさんの3倍:2006/10/03(火) 22:57:16 ID:???
とりあえずアスカとフレイいただいてきますね
129アスカ・ストライク!!:2006/10/04(水) 00:40:47 ID:???
「なんでこんなコト!また戦争がしたいのっ!?アンタ達わぁっ!!」 連結させたサーベルをアスカは、ガイアの頭上から打ち下ろし、ザクから引き離す。
同時にビームライフルを勢射し、攻撃を封じた。ガイアは間合いを取る為、
後ろに大きく跳ぶ。それに併せて背後からカオスの援護射撃がアスカを襲う。
「後ろ!?女のコを背後から狙うなんてアンタ、“ネクラ”ってヤツぅっ!?」
標的を変えようとした時、四足獣に変形したガイアが突進をかけてくる。
「…くっ、下がったらヤられる。ならっ!ゲェーンッ!!」
アスカはサーベルの連結を解除し、逆にガイアに突っ込み、必殺の間合いを潰す
一瞬の交錯の直後、ガイアは空中で反転、続けざまビームを撃ってくるが、
辛くもアスカはサーベルで弾き、お返し!とばかりに体勢の整わない空中のガイアへ、
ビームを発生させたままのサーベルを、思いっきり投げつける。
サーベルは弾かれたが、ガイアも衝撃を流しきれず、地に墜ちる。
(一瞬の隙が命取りになる!コイツ…ただのナチュラル兵じゃないわ!)
アスカの直感がそう告げたその時、この攻防を見ていたミネルバから通信が入る。
「アスカっ、命令は“捕獲”だぞ!?わかってるのかっ?アレは我が軍の…!」
「ンなコトわかってるわよっ!!…でも出来るかどうかわかりませんよっ!
だいたいなんだって、こんなコトになったのy…!?…チッ!!」
ガイアのサーベルがアスカを次々に襲う。アスカはそれを撃ち払うが、
サーベル同士の干渉が辺りに金属粒子の火花が散らす。
「今はそんなお喋りをしとる場合じゃないでしょ!!演習でもないのよ!」
ミネルバ艦長、“タリア・グラディス”の激が飛ぶ
「…くぅっ!(このオバさん、好き勝手なコトをぉ!)」

ガイア、アビス、カオスの3方向からの攻撃が、寄せる波のようにアスカを襲う。
アスカも奮闘はするが徐々に追い詰められる、このままでは…
インパルスがアビスの照準に捉えられた警告音がコックピットに響く
「…う、くはっ…(アタシ…ここで終わっちゃうの…かな?)」
そう感じたその時…
『アスカーーーーァッ!!!』

赤いザクに乗ったルナマリアの声が、スピーカーから聞こえきた!
130通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 00:44:21 ID:???
スマン、しょっぱな改行間違えた。携帯から書いてるから…orz

ガイアに踏まれてくる…
131通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 04:41:37 ID:???
時々しゃべってる男は誰?
ひょっとしてアーサー?
132通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 11:13:03 ID:???
・・・・・・そうか!綾波のフロ上がり見たり、綾波の胸触ったり、パン咥えて走ってきた綾波とぶつかってパンツ見るのもシンジからシンの役目になるんだ!!
なんせヤツは”ラッキースケベ”なんだ!!
133通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 09:50:57 ID:???
1、「シ…シンで〜す」
2、「あ…シンジです」
3、「…安部、晋三です…」

1&2Σ(゚□゚(゚□゚*) ソウリガナンデ〜ッ!!?

1、「あ〜、し…しかし、ボチボチ第3新東京も人が増えてきましたな〜」
2、「そ…そうだね〜。遷都されてビルもぎょうさん建ってきて」
3、「…ニートの若者も増えてきて…」
1&2、『…………』
3、「……」

1、「し…しかし、使徒はやっかいでんな〜、なんでっか?あれは」
2、「え〜…人から聴いた話ですがね、『生物の可能性』らっしいですわ。
なんと人間も使徒らしいでっせ?18番目の!!」
3、「…消費税も10%になる可能性があります…」
1&2、『…………』
3、「……」

1、「(おい!ツッこんでやれよ!)」
2、「(ど…どうやってだよ)」
3、「……」

1、「そ…そういやアンタ、初号機んなかに溶けとったんて?大変やな〜」
2、「いや、かなわんわ〜。なかなか帰ってこれんで往生したで〜!」
3、「…北朝鮮から帰って来ませんね〜、拉〇被害者…」

1&2、『アンタがしっかりせんからやっ!!(バシッ)』
3、「…テポドンより、天丼が好きです…」
1&2、『ワケわからんわ〜っ!』

1&2&3、『トリプル・シンでした〜♪』
134通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 10:11:29 ID:???
レイ・ザ・バレル
私が…





「シン『フォ〜〜ッ!!!!』です♪
…これでいいのか?…ギル」

ギル「最高だよ、レイ♪」
135アスカ・ストライク!!:2006/10/07(土) 01:29:57 ID:???
「アスカっ!大丈夫なのっ?、…こんのぉ!よくもナメた真似をぉっ!!」
「惣流っ…アスカ!無事かっ!?」
ルナマリアの牽制で体勢を崩した、アビスからのロックオンがはずれる。
「…ルナ…(ほぅ)。…遅っそぉ〜いっ!減点1ぃっ!。なに?レイもいるワケ?」
赤と白のザフト次期主力機“ザク”が、敵とインパルスの間に割ってはいる。
「うわっ、ムカつくわ。助けてやったんでしょっ!お礼のひとつも無しっ!?」
「どぅあ〜れがっ、助けてくれって頼んだのよ?いつ?何時何分何秒っ!?」
「3機のテロリストに!タコ殴りされてた!アンタがっ!、今!、ここで!!」
「…だっ!誰がタコ殴りされてたってぇのよ!?名誉毀損っ、人権蹂躙!、
セクシャルハラスメントよっ!!訴えてやるぅっ!弁護士はどこよぉっ!?」
「…二人ともいい加減にしろ…。プラントの外壁を破壊された。
よく聞けアスカ、ルナマリア。いいか?外には奴らの母艦がいるはずだ。
あの3機を収容されたらおしまいだ。その前になんとしてでも奴らを…抑える!」
「そ…そのくらいわかってるわよっ!ドサクサに紛れて命令してんじゃないっ、
このムッツリっ、リアリスト!変態!“レイ”のくせしてぇっ!!」
「…………。…行くぞ…」

「…インパルス、及びザク2機は強奪MSを追尾!プラント隔壁より外へ!」
「あ、アイツ等なにを勝手に!外の敵艦はまだ…、艦長ぉ!」
「インパルスまで失うわけにはいきません!“ミネルバ”発進させます!
議長は早く下船を…

「タリア…とても残って報告を待っていられる状況では無いよ。
私には権限もあれば義務もある。私も…行く。許可してくれ」

「…(くそぅっ!畜生っ!!…アタシはもっと上手くやれるハズなのにっ!
あ…そいやさっき、ガイアが一瞬棒立ち…無防備だったわね。何故?)…」

…まだ2人の少女は、お互いのことを知らない…
136通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 13:26:59 ID:???
アスランとカガリはスルーなのか…
やや気になる先の展開
137通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 00:01:02 ID:???
エヴァ世界でシンの設定は難しい
使徒は15年間出現してないわけだし、セカンドインパクトなんてミサトが子供の時だからなあ
138アスカ・ストライク!!:2006/10/08(日) 02:27:48 ID:???
「くそぅ、どこに行ったのよ、奴らっ!?外の護衛艦隊はっ…!?」
プラントの外、宇宙(そら)に出たアスカ達は息を飲む

「…ヒドい…」
「…護衛艦隊は全滅、か…。ん…アスカっ!?動くなっ!いったん退くんだ!!
ここはやみくもに動いても…」
アスカはインパルスの索敵範囲を最大まで拡げながら答える
「ここまでヤられて黙ってろ、ってぇの!?このアタシにっ!
アンタそれでもザフトの男!?ホントに(ピーー)ついてんのっ!?」
「立派なのが…(ピキュンッ)ム?…っ、よけろっ!!アスカぁっ!」
「?…なにを…キャアアアァッ!!?」
突然の背後からのビームの閃光が、インパルスを襲う
「アスカッ?何、あれって、戦闘機?…いや、モビルアーマー!!」
ルナマリアの眼前を、紅い一陣の光矢が駆け抜ける
「どこから…くっ!サーチを拡げすぎた?こんに近くにいるなんてぇっ!!」
後悔しつつアスカは持ち前の反射神経…いや“カン”でなんとか、
敵機のガンバレルの十字砲火を避け、受け止めるが…
士官学校を優秀な成績で卒業した、といっても実はこれがアスカにとっては
初めての“実戦”なのである。しかもこんなランダムな攻撃を仕掛けてくる敵は、
無茶苦茶なシュミレーター設定を好むアスカでさえ、見たことの無い動きだった
「なにをしているっ、アスカっ!!ボーっとしていたら、ただの的だっ!
この敵は…普通とは違うっ!」
レイが普段には似合わない怒声を飛ばす
「まったく…動くなって言ってみたり、よけろって言ってみたり!
やってやるわよ!見てなさいっ、レイ!!くうぅっ…」
すぐ傍を通過するビームの軌跡が、装甲を焦がし鼓膜を震わせる
(…これが…戦場…)
アスカは無意識に唾を飲み込む。喉がカラカラだ、水が欲しい…。素直にそう思った

翻弄される3機の遥か後方から唐突に、数条のビームが軌跡を描く
「戦艦のビーム!?…ミネルバが来てくれたのか?」
「あ、あそこ!! ビームの先っ、敵艦よっ!」
「アタシは今それどころじゃ…あっ!?…逃げ、た?」
紅いモビルアーマーは有利に運んでいた戦闘を唐突に打ち切り、踵を返す

…まるで、アスカ達をあざ笑うかのように
遊んでたんだ、と言わんばかりに
「…帰還信号だ、アスカ…アスカ?」
「…………。…チックショオォォーーッ!!!」

139通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 02:40:56 ID:???
あれ?『ガンバレル』で良かったっけ?
…メビウスゼロが…だっけ?
140通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 10:54:20 ID:???
>立派なのが・・・

レイ・・・おまいさん・・・
141:2006/10/08(日) 23:13:14 ID:???
レイの(ピー)は、きれいな(ピー)。
142通常の名無しさんの3倍:2006/10/09(月) 01:09:09 ID:???
> 「立派なのが…
それではレイではなくてイザークだ!どっちも関だけどな!!
143アス・スト職人:2006/10/10(火) 03:45:38 ID:???
まぁ…ここのレイは、アスカの扱いは手慣れてる、と言うことでひとつ…
144通常の名無しさんの3倍:2006/10/11(水) 18:51:08 ID:???
保守
145アスカ・ストライク!!:2006/10/12(木) 02:14:26 ID:???
ミネルバに帰還したアスカ達は各自の機体をハンガーに固定させた
「…アスカ?」「をい?」
彼女の労をねぎらおうと、コックピットに近づいた整備班の2人だったが…
「……」
アスカはあえて無視を決め込みコックピットから飛び出した。
励ましの言葉? 慰めの言葉?今はなんであろうと聞きたくなかった。
…何よりヘルメットの下の、今の自分の顔を見られたくなかった。
格納庫を流されながらふと見ると、ミネルバに配備予定では無い機体があった。
(…? この緑のザク、たしか…)
間違いない。宙港で自分が到着するまで、あの3機と渡り合ってた機体だ。
性能面ではあの3機に劣るはずなのに…。流麗な動きで5分の闘いをしていた。
(なのにアタシは…)

『全艦に通達。本艦はこれより、さらなる“ボギーワン”の追撃戦を開始する
突然の状況から思いもかけぬ初陣となったが、これは非常に重大な任務である
各員、日頃の訓練の成果を存分に発揮できるよう務めよ』
艦内放送が響く
(“ボギーワン”?…あぁアイツらの母艦、ね)

「…オーブの“アスハ”ですって!?」
「うん、アタシもビックリした。こんなトコロで大戦の英雄に会うとわね〜」
「…………」
「アスカ? …でもなに? あのザクがどうかしたの?」
「…あ、あぁ。ミネルバ配備の機体じゃ無いから…誰が乗ってたのかな〜って」
「操縦してたのは護衛の人みたいよ?“アレックス”って言ってたケド…
…でも“アスラン”かも♪。アタシ聞いたんだ〜、医務室で♪
代表がそう呼んでたのよ、とっさにその人のコト、『アスラン』って」
「…アスラン…」
“カガリ・ユラ・アスハ”、“アスラン・ザラ”。共に超が付く程の有名人だ。
先の大戦。ザフト・地球連合、双方“殲滅戦”を覚悟したあの最終決戦の場…
“ナチュラル”と“コーディネーター”、この壁を乗り越えこの2人とその仲間は
両軍の間に割って入り、特にアスランという人は当時のプラント議長と…、
実父であるにも関わらず、その愚行を止める為闘った“英雄”の一人である
あれから今日までの地球とプラントの、この2年間の平和は
彼らがもたらした、と言っても過言では無いのかも知れない
確かにその後はオーブに身を寄せている、と噂にはなっていたが…
アスカがそんな思いを巡らしている時…、声が聞こえてきた

「…『争いが無くならぬから“力”が必要だ』とおっしゃったな?議長はっ」
「…ええ」

…あれはっ!?
146通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 22:32:48 ID:pC3wsxOt
まだつづいてたのか
147通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 00:08:57 ID:???
うむ、正直悩んでる。読んでくれる住人がいないでは、正直ツラい。
いちおハイネが出てくるまでは考えてるのだが…
148通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 00:30:54 ID:x4J8eJZs
がんがれ
149通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 01:02:11 ID:???
いい加減シンの方出して欲しい。
150シン・ストライク!:2006/10/13(金) 02:56:01 ID:???
・・なら書いてみよう・・

「ハーイ、マリy…じゃない、ミサト♪元気だったかい?」
揮艦のヘリポートには一人の黒髪の少年が立っていた
「…シン!?。アンタ、背ぇ伸びたんじゃな〜い?」
「その他の部分も、ちゃーんと男らしくなってるぜ♪」
そう言って、ピッ♪と親指を立ててみせる
「んま♪あ、紹介するわね、彼がサード・チルドレンの…」
「シン・アスカだ。ヨロシクぅ♪」
その時、一陣の風が吹き、シンのタンクトップがめくり上がる
『オオオオォッ!!?』

…シンは見事な“ギャランドゥ”だった!!


…こんなシン、イヤポ( "・ω・`)
151通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 04:36:54 ID:???
>>147
「まだつづいてたのか」って、投稿終了時に、
「つづく」とか「今回はここまで」とか入ってないからわからないって意味で、
別に打ち切りになったと思ったとかそういう意味じゃないと思うぞ?

実際感想つけるタイミングがわからないまま流してしまうこと多いし。
もしあんまり感想がこないからつづけるかどうか悩んでるというなら、
一回一回の投稿の区切りがはっきりわかるような工夫を何かしてくれ。
割り込み怖れて感想遠慮してる奴も結構いるんじゃないか?

……なにはともあれGJ
悔しがる様子とかがアスカだ。
152通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 08:04:51 ID:???
>>151
なるほど、そうすればいいのか。確かにわかりにくかったよな。
ありがとう。なんか工夫してみる。
他の職人さんも気にせず投下してください。
自分も他のシンやアスカの活躍見たいんです。
153通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 10:19:25 ID:???
>>150
すでにシンじゃねえw
154通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 15:23:02 ID:???
エヴァ世界にシンが行くとして…
アスカ役にシン、は難しいよな
シンジと交換なら書きやすそうだけど。
155通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 15:25:09 ID:pTnqV1XF
アスカはああ見えて計算しながら行動してるからな。
シンは…良く言えば直情傾向、悪く言えばなんも考えとらん。
156通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 20:50:04 ID:???
>>155
大丈夫、何も考えないのは極めれば強みになることはスクライドやガンソードで証明済み
特にエヴァ世界は変に悩めば悩むほどかえって事態が悪くなるから、馬鹿の方が都合が良いよ
157通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 22:30:33 ID:???
いや、馬鹿こそが物語上の主人公の条件だというのは古来より様々なアニメや漫画で証明済みであるような気が(ry
158通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 23:57:42 ID:???
>>150
シンは髪と眉以外に“毛”が生えててはいけないんですっ! ><
159通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 00:20:56 ID:???
>>158
つまつ毛
160通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 00:36:54 ID:???
>>154
別に惣流に似せなくたっていいじゃん。シンがもしエヴァ2号機パイロット
だったらって事だろ
161通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 01:33:14 ID:???
とりあえず、ミサトは「シンちゃん」が二人いるので呼び方に困りそうだ
162通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 09:05:39 ID:???
>>159
あ…あれは、そう“アイプチ”なんですっ ><
163通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 12:44:31 ID:???
>>162
きんもー★
164通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 14:47:09 ID:???
>>163
禁毛?
165通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 14:50:07 ID:WOaNSEYz
>>161
名前が「アスカ」の方だと思い込んで、「アッちゃん」とか
166通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 15:14:54 ID:f57bijtJ
あっちゃんかっこいい
167通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 16:17:29 ID:???
ぶ(ry
168通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 17:39:57 ID:???
あっちゃん
なんか希望修正が付きそうですね
169通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 20:18:52 ID:???
あーちゃんでもいいかも
170通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 21:31:46 ID:???
アッちゃんw
今までのどんな二次創作でも見た事がない斬新な響きだw
171通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 14:17:50 ID:???
むしろ東方不敗を持ってくれば勝てた
172通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 23:55:02 ID:njEDwIvR
師匠って、コレが本名なん?

どうでもいいがスレ違いだな。誤爆か?
173通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 00:08:36 ID:???
青葉とムウが入れ替わり
ミサトとおっぱい艦長が入れ替わり
174通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 00:31:36 ID:???
>>172
いや、師匠の本名はシュウジ・クロスですが何か?
東方不敗ってのは称号とか俗称みたいなモンだろ、
あの人作中で「東西南北中央不敗スーパーアジア」になるとか言ってたし。
175通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 02:28:49 ID:PLH+2lmz
アスラン×アスカで
176通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 03:00:32 ID:???
声ネタでアスランとカヲルを交換
177通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 03:12:47 ID:???
もはやワケわからんが。

SS落としにくい…
178通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 03:30:15 ID:???
そーいや最近みやむーどこいってしまったんだろ。
179通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 04:32:05 ID:???
>>177
SSくればたちまちそっちに流れが向くから心配ナッシング
180アスカ・ストライク!!:2006/10/16(月) 10:07:50 ID:???
見上げたその先には…デュランダル議長!?そして隣りにいるのは…
「だが…では、この度のことはどうお考えになるっ?
あのたった3機の新型MSの為に貴国が被ったあの被害の事は!?」
(カガリ・ユラ・アスハ…、“カガリ”。アンタはやっぱり…!…ダメよ、アスカ。
あいつは今は一国の代表、アタシは友好国のただの一パイロット…)
「…そもそも何故必要なのだっ!そんな物が今更!?我々は誓ったハズだ!
もう悲劇はくり返さないと、互いに手をとって歩む道を選ぶ、と!だから…」
「…さぁ〜すがぁっ! 綺麗事は“アスハ”のお家芸、ってねっ!!」
握った拳も、震わす肩も意味をなさなかった。我慢できずに吐き捨てるアスカ
「ア…アスカ!?」「アスカっ!!」
集まる視線。その、ねめつける瞳に浮かぶ色は…
そこへ緊急を告げる艦内放送が入る
『エマージェンシー!敵艦補足っ、距離8000、コンディションレッド発令!
パイロットは搭乗機にて待機せよ!くり返す…』
艦内がにわかに慌ただしくなる
「アスカ!お前っ…あ痛っ…アスカっ!!」
たしなめようとするレイの手を払いのけ、自機のコックピットに向かうアスカ
「ク…申し訳ありません議長っ、この処分は後ほど必ず!」
一礼し、レイもまた跳ぶ

「…本当に申し訳無い、姫。彼女はオーブからの移住者なので。
よもやあんな事を言うとは思いもしなかったのですが…」
「…………」
(彼女の名前…アスカ…。…“アスカ”!?)

「メイリン…了解、わかった…シルエットは“ブラスト”ね。
…今回の戦闘指揮は“惣流・アスカ・ラングレー、インパルス”が取る!
各員、アタシに続きなさい!“インパルス”発進するっ!!」
(……。…アタシはなんで…)

          to be continued..
181通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 15:43:09 ID:???
カガリとアスカは知り合い?
続きwktk
182通常の名無しさんの3倍:2006/10/17(火) 01:25:30 ID:???
過去に何が会ったアスカ。
携帯はシンちゃんの形見ですか?
俺もwktk
183アスカ・ストライク!!:2006/10/18(水) 01:26:58 ID:???
「あんまり成績良くないんだけどね〜…デブリ戦」
編隊を組みボギーワンの進路へ向かう道すがら、ルナの軽口が聞こえる
「向こうだってもうこっちを捉えてるはずよ、油断するなっ」
「…解ってる。レイみたいな口きかないでよ、調子狂うわ。
…落ち着いて、アスカ。普段のアンタならツッコミ入れるトコよ?」
「そ…そう?」
戦闘指揮は何度も何度もシュミレートしてきた…やれる自信もある。
ただ“戦場の空気”というものが、アスカの小さな胸を激しく揺らす。
(ええいっ、緊張してんじゃないわよ、そう、武者震いってヤツ!)
誰に言うわけでも無いのに独りごちるアスカ。
アスカ達の小隊が廃棄コロニーや宇宙のゴミ集まる宙域に入る
「…ボギー、進路、速度共に変わらないわね…。どう思う?アスカ」
「知らないわよ。ケド向こうが動かなきゃ…、…“動き”がない?…まさかっ!?」
唐突にモニターがレッドに染まり、アラートが鳴り響く!
残骸の後ろから…、浮遊岩の影から、敵MSが現れ、アスカ達は砲撃の雨に晒される
現れたのは…強奪された3機のG!?
「待ち伏せ!?やっぱりあのボギーはデコイ(囮)だったのね!」『…ショーーーンッ!!!』
ルナマリアの叫びが耳を打つ
「やられた?ショーンが!? クッ…散開して各個に応戦っ!…うくっ!…」
(ダメだ! 一旦距離を取らないとまともにさえ…)
『…ゲイルっ!!?』
味方コードのシグナルロとともに、また聞こえるルナマリアの声
「くっ…」
「…あっと言う間に2機も…何?…ミネルバが…アスカ、アタシ達まんまと…」
「…ええ、ハメられちゃったみたいね。けどこれじゃ『戻れ』って言われたって…」
ミネルバからの通信は『後方からボギーワン出現、至急艦の直衛に戻れたし』とのこと。
後退するにしても敵に背を向けるのは、即ち“死”を意味する。
「戻らないとミネルバ、ヤられちゃうわよ!?アスカ!!」
「わかってる!!くうぅっ!けど『さよな〜ら♪」って言って、こいつ等が
『またね』…とゆーとでもっ!? あうっ! キャアアアっ!!」
「アスカ!? なによっアンタ達は!!こんの…泥棒があぁっ!!」
2対3。数の上でも分が悪い。ましてや相手はあの3機のG…
「ルナ、“ワンコロ”お願いっ! アタシはあっちの…
ええぇいっ、アタシはしつっこい男は嫌いなのよぉっ!!」

・・to be contineued..
184通常の名無しさんの3倍:2006/10/18(水) 01:35:43 ID:???
…また改行間違えてるし…orz
ちょっとガイアに咬まれてくる・・
185通常の名無しさんの3倍:2006/10/18(水) 02:06:17 ID:???
エロSSにしか見えない俺は負け組
186通常の名無しさんの3倍:2006/10/18(水) 03:52:27 ID:???
シグナルロ ×
シグナルロスト 〇
…な。

どうしゃったんだ?自分…(泣)
187通常の名無しさんの3倍:2006/10/18(水) 10:32:57 ID:???
多少の誤字脱字は気にするな俺は気にしない
188通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 16:01:53 ID:???
あげてみる
189通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 20:48:48 ID:???
ルナとアスカでにゃんにゃんするなら神
190アスカ、来日:2006/10/20(金) 07:49:35 ID:???


 青い大海原を行く、数隻の軍艦。
 内の一隻、空母の甲板上で、潮風に黒髪を靡かせ、少年は甲板の手摺りに両腕を掛けた。
 照りつける強い陽射しと、海面からの反射に目を細める。
 遠く、島が覗く中。合流予定の艦隊との距離がようやく狭まってきた。
 
 手持ち無沙汰で暇そうに、少年は片手を手摺りから離し、ズボンのポケットに探り入れる。
 ピンク色の携帯電話を取り出し、それを操作するでもなくただ眺めるだけ。


「何年振りだい?」


 そこで不意に、少年の背後から声が掛けられた。
 知った声に驚く事無く、少年は振り向く。
 青いシャツに、緩んだネクタイ。
 無精髭を生やした男に一度だけ視線を送り、直ぐ又、海面へと戻して携帯電話をポケットに仕舞い込む。

「日本に帰ってきたのは」

 少年の不躾な態度は気にも留めず、男は言葉を続けた。

「…覚えてなんかいませんよ」

 やや冷めた様な口調で、出発前にも聞かれた問いを、その時と同じ答えで返す。
 男の方は判っていて二度も同じ質問を繰り返したのか、苦笑を浮かべた。

「そんな事より、いいんですか?あんたの元彼女を迎える準備しなくて」

 よれて皺の多いシャツに、ぼさぼさの髪、加えて無精髭。男の姿を再度一瞥して皮肉を吐く少年。 
 男は、シャツの胸ポケットから煙草を一本取り出し口に銜え、歩み寄って少年と肩を並べた。
191アスカ、来日:2006/10/20(金) 07:51:14 ID:???
「彼女は俺が乗ってる事なんて知らないよ。
それに、かしこまって会った所で、どのみち煙たがられるだけなんでな」
「分からないでもないですね」

 あえて肯定して答える。それでも、男は鼻で笑うだけ。
 落ちた沈黙の中、男が銜えた煙草に火を付けると、少年は手摺りから離れて踵を返した。

「部屋に戻ります」
「あっちに乗り移る準備かい?」
「準備も何も、俺とあんたと、後ろのアレを受け渡すだけでしょ」

 空母船尾の上。大きな布に覆われたそれは、船首からでもよく見える。
 少年は、何を思うでも無く、燃えるような紅い瞳で船尾のそれを目に留め、押し黙った。

「…シン。弐号機は、いつでも起動できる状態だそうだ」

 そんな少年の、シンの心情を知ってか知らずか、男は前触れなくそう告げる。
 しかし、男が告げた事の意味はシンにも皆目見当が付かなかった。
 
「そうなんですか」
 
 深く考えるのを止め、シンは素っ気無く答えて歩み出す。
 やがてシンが立ち去ったのを背で感じ、男は煙草の煙を口から吹く。
 潮風に流れていく煙を追って、空を見上げた。

「さて、どんなシナリオになりますやら…」

 零した独り言の後、合流予定の戦艦から、迎えのヘリが飛び立って来るのを目にした。

 (続く)

エヴァシンの序幕を真面目に書いてみました…。
192通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 10:30:40 ID:???
シンちゃんcool!!

…ん? 前の晩、甲板で加持さんと寝転がって…ってのはどうなるんだろ?
193通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 10:37:24 ID:???
ストライクさん(仮)、早く来ないかな?
来日さん(仮)、続きwktkで楽しみにしてます!!
194アスカ・ストライク!!:2006/10/20(金) 23:58:37 ID:???
「…以上です。なお今回の戦闘で2機のMSが破壊され、パイロットの“ショーン・マリ”、“ゲイル・ルイス”の両名が戦死いたしました。この責任は戦闘指揮を取っていたアタシにあります。申し訳ありませんでした」
帰艦したアスカは艦長室にいた。直立の姿勢で淡々と戦闘報告をする
「…解りました。ありがとう」
そう言い、艦長タリア・グラディスは一つ息を吐く
「…あのねアスカ、殊勝なあなたも、私、嫌いじゃないわよ?。けどね…」
「…………」
「…ま、いいでしょう。今回の戦闘における責任は問いません。…いえ、問う資格が無いわね。それを言ったら私だって、レイの活躍と彼…アスランの助言がなかったら…」
(ピク)
「今頃、ミネルバもどうなっていたことやら。いいわ、ご苦労様。とりあえず今はゆっくり休みなさい。」
「…失礼します」
一つ敬礼をし、艦長室を出る

「…アスカ?」
ドアのすぐ側にはルナマリアが立っていた
「ルナ…。何してんのよ? んなトコで」
艦長室から居住区へ繋がる通路を流れながら、聞いてみる
「大丈夫なの? その…」
言いよどむルナマリア。だが大体の察しはつく
「…お咎めは無し、よ。残念だったわね」
「なっ…!? アタシはそんなつもりで言ったんじゃ…」
「そう? ところで、ミネルバを救ったってぇ王子様は何処よ?」
「アスランのこと? メイリンから聞いたんだけど、なんか凄かったらしいわね。なんでも副長を怒鳴りつけて、動きの取れないミネルバを『奇策』で岩塊から押し出したんだって。そして返すカタナでボギーに一撃加えて…。まぁおかげで船体、こ〜んなになっちゃったけどねー」
窓の外では宇宙服の作業員が、忙しそうに船体の修復作業をしていた
「…………」
「まぁ進宙式も済んでないのに沈まなくてよかったわよ。さっすが『赤の騎士(ナイト)』。アタシも惚れちゃいそうだわ♪」
「…なにそれ?」
「知らない? 彼の“二つ名”」
「知・ら・な・い。なにそれ? ダッサぁ」
アスカ達が展望ルームに入ろうとした時、アスカが急に入り口で立ち止まる
中にいたのはオーブ代表の随員と名乗っていた青年、その人だった
「どうしたの?アスカ。…あ♪」
青年がこちらに気付いた。ルナマリアがアスカを押し退け、前に出る
「…へえ〜、ちょうど貴方の話をしていたところでした♪。“アスラン・ザラ”」


          ・・to be contined..
195通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 08:28:36 ID:???
定期アゲ
196通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 12:08:01 ID:???
プラグスーツのエロさ具合に誰か突っ込んでくれ
197通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 20:45:58 ID:???
その前にシンがプラグスーツ着ると
ファフナーのツヴァイかエルフかザインに乗りそうな気がしてならん
198通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 22:20:59 ID:???
>>197
あなたはそこにいますか?
199アスカ、来日:2006/10/22(日) 22:51:37 ID:???

甲板上に降り立つ輸送ヘリ。
出迎える屈強な軍人達の合間を縫って、そこから降りて来たのは、少年が三人と、
赤いジャケットに身を包んだ女性が一人。

「凄い!凄い凄い凄い凄い!」

内一人、ビデオカメラを片手に辺りを見渡して、しきりに感嘆の声を上げている中、
脇を帽子が転がり抜けて、後を少年が走って追い掛けている。

「こら、待たんかい!」

どうやら帽子の持ち主らしい。
出迎えに甲板に上がったシンはおもむろに、走る少年の延長線上にて立ち止まった。

「あら?」

そのシンの姿を認め、赤いジャケットの女性が笑みを浮かべる。
同時に、強い風が吹いて舞い上がる帽子。

「あー!」

再度、帽子を追っていた少年が叫んだが、シンは不意に片腕を上げると、
目も向けずに、難なく飛び上がった帽子を片手に捕えた。
頃良く、帽子を追いかけていた少年も、シンの前で足を止めた。

「ほら。これ、あんたのだろ?」
「あ、ああ。おおきに。ありがとうさん」

たくさんの軍人達の中で、同年代程のシンに、関西弁の少年は一瞬目を丸くしたが、
差し渡された帽子を素直に受け取り、屈託のない笑みで礼を述べた。

「別に、礼を言われる程の事じゃ──」
「アッちゃーん」

言葉の途中、甲高い声で遮られ、シンはがくんと肩を落とした。
関西弁の少年がそちらへ振り返る。
例の、シンに笑みを返した女性が、残り二人の子を連れてそこに立っていた。

「久しぶり。元気してた?」
「変わりありませんよ。
…ってか、いい加減、その呼び方変えてもらいたいんですけど」
200アスカ、来日:2006/10/22(日) 22:52:30 ID:???
「えぇ?いいじゃないのよ。呼びやすいし」
「…ミサトさんも、相変わらずですね」

愛嬌の良い笑みを浮かべ続ける女性、ミサトに対し、
再会を喜ぶ暇なく、シンは大きな溜め息を吐いた。

「知り合い、ですか?」

片手にビデオカメラを下げたまま。
先程まで戦艦やら戦闘機を映していた少年が、ミサトを見上げて問いかけた。

「あっ、ごめんごめん。紹介がまだだったわね。
アッちゃん。まずはこっちから…鈴原トウジ君、相田ケンスケ君ね」
「よろしゅー頼むわ」
「よろしくな!」

ミサトの紹介に合わせて、帽子の少年、トウジと。
ビデオカメラを携えた少年、ケンスケが愛想の良い笑みを浮かべる

「…で、この子が碇シンジ君」

最後にミサトは、脇に居る制服の少年、シンジの肩に手を乗せながらそう告げた。
途端、表情はそのままに。シンが視線をシンジへ向ける。

ミサトの、たったそれだけの挙動で悟ったのだ。
最後に紹介されたシンジの正体を。

「えと…どうも」
「ああ」

真っ直ぐに見つめてくる視線に耐えかね、シンジはぎこちなく視線を泳がせて軽く会釈する。
対してシンも視線を外して愛想の無い返事。

「それで、彼ね。名前はシン・アスカ。歳はあなた達と同い年。
加えて、エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット」
「え?それじゃあ…」

思わずシンジが声を漏らした。

「そう。彼がセカンド・チルドレンよ」


  (続く)
201190:2006/10/22(日) 22:57:54 ID:???
>>192
前夜は割愛…というか、どこか回想であったらいいですね。

>>193
ありがとうございます。まだシンジとの絡みが少ないですが。
202通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 00:34:06 ID:???
             ィィ
            ィ''´;;((、,,_  _
        从ll(l|ッ(ミ;;;;;;;;ミ三`´,,,,;;;;`゙'''';;ー 、
        (l;;;;;゙'ー≧ミ゙゙゙゙゙゙マ゙三ミミ;;;;;ヽ;;;;;;;;;;;\
        |ヽ之>""シ ミミ"三ヽヽ从从ミヽ;;;;;;;;;;;;ヽ
       ヽ、,,,,彡彡シ彡 从从iii;; ; ;;; 从ヽ 从从;;;',
       之 ///イll 从从l||"l|l|从 从;;;;从ヽ,, ,,, ,l|',
       ノ/''""从/l||| ||l|wl||'''| |゙l l、从 ; ; ; ;从从ll',
       /イ  /从;;/l| || l||;;| |l| 从从从从从;;;;|ll|;;l|l
      ///从l|ll|| |/ l| |l |l从 l|;;lヽ从从ヽヽヽ;;;;;;;;从|
      |l| |||;;;从;;| l| |l ヽミー-、、ミヽ、;;;;;;ミミ;;;;;;;;;;;;;从'、
      |l| ''イ;;;ト;;、-'"ヾ゙  、y;モォェ=、 `l;;;;;;;;三;;;;;l;;;l从 ヽ
      ヽ从|;;;゙、,ィィ;ヨ,>',:  ゙ー゙-"ー'゙  l||;;;;;;;;;;l|;;;从从ll|ll ',
   ,、 .r 、 |;;;l从;;;', ゙''"´ ,'         リl|;;l;;从 |l|ヽ ヽヽl|l|
   lヽ`ヽ ゙''、l|ミ;;;;;;',   ゙'マ        /リ|ll|/从ll||从从从リ
 r 、゙'、ヽ ゙;l |、l/ ;;;;;',.   、ー ァ      / //|l|从从 |;;;;;l|l| |;;|
  ヽ`ヽ ゙ ゙' ゙' 〉|;;;;;;;;ヽ,   `"     ,ィ'/;;;;l|l||| l l |;;;;;;|ノ'ノリ
   ゙',     リ l|;;(;;;;;;;\      ,、 ''´,,、l|;;;;;ト从从ノノノノ "
   t  ,、ー,,''ユ、ミ゙'、;;;;;、`'' ー ェ'"、-/ ,、ミ三ツツ'"ー、`)
    ソ'ィ''~   `' 、 '、ィ(`゙゙ヲ、/  /         〈
    (イ      ゙ーー゙、, ((ノ Cr''' ヽ         ヽ
    ゙'i /       ,イ~ "ヽ'~ {、,, ノ○ - 、
     ',l|::..      "         l  リ
     '、:::..                `'''"○Y´
      `゙' 、                   ヽ
        `''ー 、
            `''ー- 、,,....:::::::::::::
203通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 09:30:11 ID:???
シン「シンジ、キスしよっか…」
シンジ「もう一回言ってみろ!前歯全部へし折ってやる!」
204通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 15:49:58 ID:???
実はシンはゲンドウの隠し子だったんだよ!
205通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 19:39:42 ID:???
シンジ=信二で次男を示すんですね><
206通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 19:50:00 ID:???
前にあったやつか?


>>133
 シン =長男
シンジ =次男
シンゾウ(総理?)=三男

そいや、ハットリ君の名前って『シンゾウ』だっけ?
207通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 20:17:01 ID:???
ハットリ君はカンゾウ

弟がシンゾウ
208通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 22:15:09 ID:???
親戚にスイゾウとかジンゾウとかがいそうだな
209通常の名無しさんの3倍:2006/10/24(火) 04:00:19 ID:???
ジンゾウは確かハットリ君の父
210アスカ・ストライク!!:2006/10/28(土) 22:06:38 ID:???
「まさかと言うか…やっぱりと言うか、伝説のエースにこんなトコでお逢いできるなんて光栄です」
ニコニコ笑顔で彼に近づいてくいくルナマリア
「ルナ…なんでよそ行きの声出して…」
普段の喋りとは違うルナについ、声をかけたアスカなのだが…
「アスカさん、少し黙っててくださる〜?(ニコ♪)」
「…………」
笑顔、だがその眼はアスカに『余計なコト喋るんじゃないわよ?』と念を推している
「…そんなものじゃない。俺は“アレックス”だよ」
ルナマリアの気持ちを知ってか知らずか…彼の返事はそっけないものだった
「ふむ。だからもうモビルスーツには乗らない?」
「…っ」
「もうよしなさいよルナ、“オーブ”になんかいるやつに。な〜んにもわかってないんだから!」
そう言ってルナマリアの手を引っ張る
「あん。あ、でも艦の危機は救ってくださったそうで。ありがとうございましたぁ…ちょっとぉ〜」
「……」
アスカは居住区へ続く通路を振り返りもせず流れてゆく
「…どうしたのよ?せっかく話せる、いい機会だったのに」
「うるさいっ。一目見て解ったわ。あーゆータイプの男はね、たいしたことないことに、独りでグジグジ悩んでドツボにハマるタイプよ。アタシのいっちばん嫌いなタイプ」
「え〜…と、過去にそうゆうタイプの男(ひと)を知っている、と?」
「……。ゴメン、今日はなんだか疲れたわ。もう寝るから」
アスカは質問に答えず、自室のドアを開け、ルナの返事を待たず閉めた
「アスカ…」

「(ボフッ)はぁ…たく…っ」
着替えもせずにアスカはベッドに突っ伏した。やがて、やがてその肩が静かに揺れる
「…ショーン、…ゲイル、ごめんね、…ごめ、ん…」
枕は優しく、アスカの鳴咽を受け止めてくれた、そして涙も…。
アスカはしばらく泣いた。声を殺して、泣いた
やがて、アスカは枕元の棚に手を伸ばす。そこにはアスカの携帯電話があった
メモリに記録させていた、留守電メッセージを再生させる
(…ピッ)『アスカ? シンジだけど…アスカが見たいって言ってた映画のチケット取れたよ。今度の休み…』
(…ピッ)『アスカッ、僕のプリン、喰べただろ! せっかく楽しみにして…』
(…ピッ)『…アスカ、アスカに伝えときたい事が僕、あるんだ。明日、明日いつもの場所で待ってるから。…じゃ…』

「…シンジ…」
アスカが、彼の口から、その“伝えたい事”を聴くことは、…もう、ない。
211通常の名無しさんの3倍:2006/10/28(土) 22:13:15 ID:???
しまった
‥to be continued..
212通常の名無しさんの3倍:2006/10/29(日) 14:36:06 ID:???
http://applis.servehttp.com/index.htm
00000911.avi
これ思い出した
213通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 23:50:54 ID:???
このアスカ何処のアスカ!?すっげえ萌えた!育成計画じゃ無いよね
214通常の名無しさんの3倍:2006/10/31(火) 09:53:22 ID:???
鋼鉄2ndのコミックから来たとか・・・
215アスカ・ストライク!!:2006/11/02(木) 01:11:32 ID:???
まどろみの中でアスカは夢を見ていた…

『…初めてお目にかかります。“ウズミ・ナラ・アスハ”様』
『貴公が、“ハインツ・ラングレー”氏か。噂は聞いている。ようこそオーブへ。歓迎する。…ん? その娘は…』
『あぁ、この子は私の娘で…こらアスカ、ご挨拶しなさい。こちらはオーブの次期首長、“ウズミ”様だよ』
だが少女は彼の後ろに隠れ、ズボンの裾をギュッと握りしめる
『…申し訳ありません。人見知りが激しくて私も困っています』
そう言いつつも、少女を見る彼の眼は優しい。ウズミもひとつ頷き、笑顔を浮かべる。
『なに気にするな。貴公の気持ち、よく解るぞ。子というものは親の立場なぞ気にしていてはいかん。奥ゆかしい、可愛い娘ではないか。それに比べウチの娘は…これだ…』 そう言って彼が指差したものを見、ハインツは…
『…あー…これはまた、なんと言うか…革新的と言うか、ビビットと言うか…素晴らしい“絵画”です、かね?』
そこには見事な色彩で色どられた、オーブの守護神ハウメア…らしきものがデカデカと描かれていた
『…キャンパスがオーブの迎賓館の壁などでなかったらな。先日など、公館の警備をしているシェパード全部をピンク色に毛染めされてしまったよ…』
苦笑いを浮かべ、それでもウズミの眼は慈愛に溢れている。そこへかん高い少女の声が響く
『お父さま〜、お帰りなさい。見てみて〜カガリ、“はうめあ様”かいたよ〜』
『…この娘が私の“希望”だよ、ハインツ。これカガリ、ご挨拶しなさい』
金髪の(少年に見える)少女はくったくない笑顔でハインツを見る
『おじちゃん、こんちにわ〜』
『(くす)こんにちわ、カガリちゃん。ほらアスカ、キミと同い年くらいだね。挨拶しなさい』
おずおずとアスカは前に出る。同じ子供同士なら少しは気が楽なのだろう
『…こんにちわ、アタシ“そうりゅう・アスカ・らんぐれぃ”…』
『えっ…と? そう…アスカ…ら…?。え〜〜とぉ、“アーちゃん”ね♪』
フルネームの名前は覚えきれなかったのだろう。カガリは聞き取れた部分をさらに縮めてアスカを呼ぶ。
『カガリ。父達はお話がある。アスカちゃんと遊んできなさい』
『うん♪行こ、アーちゃん♪』
『う…うん♪』
手を取り合い駆けていく二人の背を見ながら、ウズミ達は眼を細める
『ハインツ。よい“未来”、創りたいな…』
『…はい』
‥to be continued..
216通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 01:17:35 ID:???
うわー、シンちゃん生きてんだか死んでんだか
生きてるのに伝えられない状態って方が救いが無いかも
ま、死んでんだろうけど
217通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 11:23:54 ID:???
‥ピンクのシェパードってww
218通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 17:23:40 ID:faVp3mzR
アスカは、このまま健やかに成長してほしかった‥
219通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 17:43:04 ID:???
とりあえずここではシンが生き生きしてるなw
220通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 21:15:26 ID:???
>>219
そりゃあ、ねぇ…。
確かエバ世界ではチルドレンって、超VIPなんだよな?
ザフトレッドなんて目じゃねーってww
221通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 22:59:34 ID:???
何せ人類の存亡かけて戦っているからな。
そら機体の修理費で国ひとつ傾くような予算も出るわ。
222通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:35:14 ID:???
しかも相手は完全に人類の敵だし、シン向けの世界だな
223通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 04:24:36 ID:???
理不尽な上司もゴリラも電波女もいないからな
224通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 09:11:55 ID:???
だが、ゲンドウのシンジに対する対応を見たら喰ってかかりそうだな。

「アンタ! それでも父親かよ!」

って感じに。
225通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 10:37:41 ID:???
「問題ない」「…出撃」
で軽くあしらわれる
226通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 21:02:08 ID:???
むしろ、シンとシンジを交換したらどうなるか見てみたい
227通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 22:18:03 ID:???
「こんな……大怪我した子を乗せようってのか! 何考えてんだ、あんたらはぁっ!
 俺が乗る、乗ってやる!」

「またインパクトを起こしたいのか、テメエらはあああっ!!」

こうですか? わかりま(ry
228通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 23:03:39 ID:???
職人待ち、保守。
229通常の名無しさんの3倍:2006/11/05(日) 19:37:56 ID:???
来日さん待ち
230通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 01:56:19 ID:???
>>222
使徒が人類の敵ってのは、ネルフやゼーレのプロパガンダじゃなかったか?
実際のところ連中は、一貫してターミナルドグマ内のアダムを目指していて、戦闘はあくまでそれを邪魔するネルフや戦自を排除する範囲しかやってなかったような
使徒がアダムと接触するとサードインパクトが起こるから阻止するってのがネルフやゼーレの言い分だったけど
231通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 09:20:49 ID:???
シンがオナるんですか?
232通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 21:55:09 ID:???
>>231
シンはアスカと入れ替わったんだから廃人化じゃないの?
233通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 21:56:23 ID:???
じゃあ、シンジがシンをおかずに…アッー!!!
234通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 18:38:49 ID:???
オマイラ、それしか想像することないのか…。
親と映画館に見に行って、母ちゃん固まってたなぁ…
235通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 20:16:11 ID:karFNyY8
>234
ということは、あの描写で母ちゃんは確実にシンジがナニをして
いるのか、わかってしまったんだな・・・
236通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 20:23:20 ID:???
>>234の母ちゃん「不潔よ!」
237通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 01:23:07 ID:???
>>230
使徒とアダム(リリス)が接触したらサードインパクト
人類アボーンなんだから人類の敵には違いないだろ
238通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 04:37:06 ID:???
>>237
>使徒とアダム(リリス)が接触したらサードインパクト
これがそもそも真実かどうかわからないわけで
239通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 04:39:06 ID:???
レイ・ザ・バレル、綾波レイ
シン・アスカ、碇シンジ+アスカ・ラングレー
マリュー=ミサト、イザーク=トウジ、凸=カヲル

かぶってるキャラ多すぎだ。ごちゃごちゃしすぎww
240通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 11:23:52 ID:???
これは…パクりの宝石箱のようやないかぁ〜♪
241通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 02:51:16 ID:???
>>238
つダブリスの遺言
242通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 05:51:04 ID:???
アスカ・シンをエヴァ世界に送ったら
243通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 13:19:03 ID:???
アスカ・シンって、誰?
244通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 13:26:40 ID:???
     _. -ッ'"  ̄ ̄`' ー-、
   /、.....!......._,,::;;:'::::::::::::::ヽ
    i´厂`''''"´   `ー、‐::-::;;l
   }ノ-、    ,. -‐-、 ヽ;::::::::l
   l ̄二'ー 'フ,ニニ.ーrー}-レ ''7
   l : i.__゚〉r、::..ヽ.__゚ノ レ''}ノf´/ 
   `''r-- ノ:::`ー---‐'′:l-イ  教えてあげません
    l  `_ ____,、  :l|::::|     
.    ヽ.   ―    /:::|:リ  
       ヽ.   ,. -'-‐''"´|  ,.へ,
        r} ̄ _,,.. -‐ ''"フ‐''"_∠,`ー- ...,,_
     -‐ノハ ̄  _.=''´/    --`i '''' ー-′
       / l  /  /   '′ -ー{
            ,.ヘ.    '´_,.‐'′
245通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 20:52:04 ID:???
この蛇野郎が
246通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 23:29:42 ID:???
>>224>>227
よい漢だな シンは……
247通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 00:30:44 ID:???
アスカ・シンことウルトラマンダイナをエヴァ世界に送ったら?

…それは普通に怪獣大活劇になって面白いんじゃ?
248通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 01:16:55 ID:???
>>247
ダイナがエヴァに食われそう
249通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 22:25:47 ID:???
エヴァは所詮、人造ウルトラマン、模造品に過ぎん
本物を前にすればひとたまりもなかろうよ
250通常の名無しさんの3倍:2006/11/12(日) 22:37:15 ID:???
>>249
まぁ種も十分ウルトラマンをパクっているがね
ネーミングとか。
251通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 00:45:07 ID:???
ダイナは数あるウルトラマンの中でも使徒相手に適してるかも。
仮に力ずくでATフィールド破れなくても、レボリュームウェーブあるし
252通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 10:20:56 ID:???
>>250
エヴァの場合は庵野がハッキリと「アダム=ウルトラマン」とか言っちゃってるからな
253通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 20:36:03 ID:???
ということはアダムは3分たつと(ry
254通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 21:08:47 ID:???
>>252
福田なんて「ウルトラマンなんて避けて通れw」ですが
255通常の名無しさんの3倍:2006/11/14(火) 17:35:06 ID:???
シン「俺は絶対に諦めないし、逃げもしない!」
256通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 15:17:48 ID:???
個人的にエヴァファンならティガは絶対おすすめ。
257通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 16:44:21 ID:???
えーと→…ティガの中の人は、V6だよね?
258通常の名無しさんの3倍:2006/11/15(水) 20:56:13 ID:???
>>257
そうです。ちなみに庵野氏もこっそり関わっている
259通常の名無しさんの3倍:2006/11/16(木) 19:19:18 ID:???
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1163669052/
     ::|       _
     ::|   /. ̄ /.| 
     ::|.  /ゝ  |./,|ヽ
     ::|. /  \ |ヽ|/.ヽ
     ::|-〈  __  ヽV  _`l_
     ::||ヾ||〈  ̄ヽ .|/ ̄ i| |
     ::|.|:::|| `--イ |ゝ-イ:|/
     ::|.ヾ/.::.    |  ./   
     ::|  ';:::::┌===┐./     
     ::|,,__〉ヾ ヾ二ソ./   
     ::| |.|ゝ:::::::`---´:ト、_ 
     ::| .|.|:::::::::::::_:::::::::::|.|  .|.|⌒`ヽ
     ::|  |.|:::::::::ノ ,ヽ:::::ノ/  //i  ヽ
     ::|  .|.|::::::丶|/::::://  .//|ヾ:::::::::)
     ::|  .ヽヽ::::::::::::://  //ノ|、、  ::::〈
260通常の名無しさんの3倍:2006/11/20(月) 02:18:46 ID:???
パソコンが使えるようになるまでは落とさん!! 保守
261通常の名無しさんの3倍:2006/11/23(木) 16:11:46 ID:???
ぽ♪
262通常の名無しさんの3倍:2006/11/24(金) 03:53:28 ID:???
263通常の名無しさんの3倍:2006/11/24(金) 06:31:48 ID:???
ふぉしぃ〜〜〜〜!!!(伴の叫び)
264通常の名無しさんの3倍:2006/11/24(金) 08:35:36 ID:???
>>253
アダムは現れて3分経つと大爆発を起こします
265通常の名無しさんの3倍:2006/11/24(金) 14:05:29 ID:???
コーディネーターがきたらレイのキャラが薄くなるのは確か
266通常の名無しさんの3倍:2006/11/26(日) 10:21:03 ID:???
アスカ・ストライク!
の続きマダー?
267通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 14:44:08 ID:???
レイ「アスカ!出過ぎだぞ!自重しろ!」
アスカ「うるさいっわねー!シンとアスランがいないから仕方ないでしょ!うぉりゃあぁぁぁぁっ!!」
レイ「…」



レイ「アスカ、落ちるなよ!拾ってやれん」
アスカ「アンタなんかの助けわいらないわっ!」
レイ「…」
268通常の名無しさんの3倍:2006/11/27(月) 16:22:32 ID:???
>>266
読んでくれてる人がいるとは思わなんだ…

前々回、ルナが『ゲイル』と言いましたが、ホントは『デイル』だそうで…

反省の意味もあって、書くのを控えとりました。
近々また書きますね。
『アスカ、来日』サンも、来ないかな…。
269通常の名無しさんの3倍:2006/11/29(水) 21:24:22 ID:???
この二年間、ずっとゲイルだと思ってた俺ガイル
270通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 09:03:07 ID:G522MaHo
おまえらがんばれよ
271通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 12:14:07 ID:6YIGsPJI
>>1
てかシンは14歳じゃないからエヴァ乗れないんじゃ・・
272通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 14:39:15 ID:???
>>271
精神年齢が14以下だから大丈夫
273通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 14:58:41 ID:???
>>271
つ努力と根性で
 人類初のモビルトレース方式エヴァンゲリオン二号機に乗り込みます
 やがて山場の戦闘で胸部装甲を空けてS2機関を胸に取り込みますよ?
274通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 21:17:51 ID:???
>>217
14才以下しか乗れないってのは初期設定だったけどいつのまにかなくなった設定だろ
ほんとはセカンドインパクト後に生まれた子供だけって意味だったはずが、
いつのまにかEVAに乗れる理由が母親とか血のつながりのある肉親がEVAに取り込まれてることになってた気がする
275通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 21:55:43 ID:???
>>274
肉親に対する異存神と反発のバランスで、
自我が確立する15歳ぐらいでエヴァと同調できなくなってしまう、
14歳が(エヴァに取り込まれた肉親とシンクロするのに)最良の年齢、
だったかな?
276通常の名無しさんの3倍:2006/11/30(木) 21:58:07 ID:???
>>275
シンどころか種世界の連中皆操縦できそうだなw
どいつもコイツも他者への依存が凄いし、自我確立してるか怪しいしw
277アスカ・ストライク!!:2006/12/03(日) 16:38:23 ID:???
1/2

アスカはゆっくりと眼を開けた。
見ていた夢は、幼少期の自分と金髪の少女。初めて出会い、無邪気に戯れていた時間(とき)。
楽しかったあの頃の…

===ボフッ!===
アスカは枕を壁に思いっきり投げつけた。
「…最悪っ。なんてぇ夢見てんのよ、アタシはっ!」
アスカは手に握ったままだった携帯を棚に戻し、ベッドから立ち上がる。
(シャワー、浴びよ…)
アスカは制服のボタンを外す。浴室につく頃には、生まれたままの姿のアスカがそこにいた。
アスカの全身を熱い水滴が叩く。残っていた夢の残滓が身体の線を流れて、落ちてゆく。
アスカはふと、それなりに膨らんだ双丘の谷間に、手を滑らせる。
そこにはアスカのハリのある綺麗な肌に不似合いな、大きくいびつな傷痕が縦に伸びていた。
(…ママ…)
シャワーの雫では無いなにかが、顔を伏せたアスカの鼻先から一つ、落ちた…

しばらくの後、アスカは濡れ髪もそのまま制服を着、急ぎブリーフィングルームへ向かっていた。
『ユニウス7、軌道逸脱』
アスカが先ほど聞いた本国からの情報だ。詳しいことはまだ分からないのだが、あの悲劇の始まり…“ユニウス7”。
あの100年単位の安定軌道にあったユニウス7がその軌道を外れ、なんと地球に向かってるそうなのだ。
(なんだっていったい…)
その時だ。アスカの耳に何者かの怒声が聞こえたのは。

「…やはりお前達、ザフトはそうなのかっ? あれだけの戦争をし、あれだけの思いをしてっ、
やっとデュランダル議長の施政の元、変わったんじゃなかったのかっ!?」
「カガリっ」
声の聞こえる談話室を覗いてみると、探していたレイやルナマリア、そしてヴィーノやヨウランに、メイリンまでいた。
そして…、オーブの代表となったカガリと、“随員”のアレック…アスランもいた。
「それをしょうがないだと!? あんがい楽だと!? あれが墜ちれば地球がどうなるか…、
どれだけの人間が死ぬことになるかっ、ほんとにわかって言っているのか!? お前達はっ!!」
「……」「…スイマセン」

「…ヨウランだって本気で言ったわけじゃないでしょお?
そんなこともわかんないなんてアンタ、バッカじゃないの?」
この経緯を察したアスカは入り口の壁に寄りかかり声をかける。
「なにっ?」
「アスカ、口に気をつけろ」
レイがたしなめる。
278アスカ・ストライク!!:2006/12/03(日) 16:41:12 ID:???
2/2

「あー、そうでした。この人エラいんでしたわね。失礼しましたぁ〜」
「…アスカ? ……。…お前、“アーちゃん”…か? うん、やっぱりアーちゃんだ♪ あぁ久しぶりだな、元気に…」
===パシィッ!!===

アスカはカガリが差し出した手を邪険に払う。
(うへぇっ、またぁ?)(…アーちゃん?)(オイオイ)(……)
「触んないでっ!! …失礼。誰かと間違えてるんじゃ、ありません?
アタシの名前は“アスカ”よ。ザフトMSパイロット、惣流・アスカ・ラングレー。
…オーブなんて国にアタシ、知り合いなんていないわ」
「アーちゃん? だって…」
不思議そうな顔のカガリ。そこにアスランが割ってはいる。
「カガリ…。そこの君。君はオーブがだいぶ嫌いなようだが、何故なんだ? 昔はオーブにいたという話だが、
くだらない理由で関係の無い代表にまで突っかかるというなら、ただでは置かないぞ」
その言葉が(これでも)抑えていたアスカの心のタガを外す。
「…くだらない? くだらないなんて言わせないっ! 関係無い? 大有りだわねっ!
アタシの家族はアスハに殺されたんだっ! 国を信じっ、アンタ達の言う理想ってぇのを信じっ!
…そして最期の最後にはボロボロになって殺されたっ!!」
「あ…」
「だからアタシはアンタ達を信じないっ。オーブなんて国、信じないっ! 『この国の正義を貫く』って…、
その自分達の言葉で、誰が死ぬことになるのかほんとに考えたのかよっ!! パパもママもその為にどれだけっ…」
「う…」
「何も解ってないようなヤツが、解ったようなコト言ってんじゃないわよぉっ!!」
「アスカ…」
ひとしきり叫んだアスカの肩を、ルナマリアがそっと抑える。アスカは大きく息を吐き…
「…レイとルナはブリーフィングルームへ。ヴィーノ、ヨウラン、メイリンはそれぞれの所定の持ち場へ」
「あ…あぁ…オイ」「は…はいぃ」

「あ…あの、アーちゃん…」
カガリのその言葉に応えず、振り返らず、アスカは部屋を出ていった…

…ツービーコンティニュードゥ..
279通常の名無しさんの3倍:2006/12/03(日) 20:48:56 ID:???
GJ!
原作ではちっともカガリに同情しなかったのに
「…アーちゃん…」なカガリなカガリカワイソス早くわかりあえるといいなぁ、と思ってしまった。
280通常の名無しさんの3倍:2006/12/03(日) 23:30:39 ID:???
オレのアスカがキズモノにされてる〜っ!!

ガΣ(っ゚д゚;)っーン
281通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 00:16:01 ID:???
ストライクさんGJです!!
来日さんのつづきも見たいなぁ…
282通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 04:18:27 ID:???
不覚にもカガリに萌え。でも空気嫁よカガリ。
さらなる回想シーンに期待。
283通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 07:03:58 ID:???
GJ!!
カガリは自分に近い人間の言葉に弱いから、アスカの態度は相当堪えただろうな。
これを機にまともな為政者になりゃいいが・・・つか、そうなれw
284266:2006/12/04(月) 11:25:42 ID:???
ワーイ、キター!!GJ!!
だけど、アーちゃんの台詞、語尾がシンの台詞まんまだとちょっと違和感
285通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 08:36:05 ID:???
レイも綾波から南斗水鳥拳の男に変えれば
286通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 09:04:49 ID:???
テメェらの血は何色だ!
287通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 23:57:14 ID:???
では今死ね
288通常の名無しさんの3倍:2006/12/07(木) 15:21:27 ID:???
普通にサードインパクトを防げそうなメンバーになるんだが・・・
レイが漢死にしてシンジが漫画版のあの台詞をいってくれそうだな
289通常の名無しさんの3倍:2006/12/11(月) 10:26:31 ID:???
保守
290アスカ・ストライク!!:2006/12/12(火) 07:47:21 ID:???
来日サンが、早く来てくれることを祈願しつつ…

投下。
291アスカ・ストライク!!:2006/12/12(火) 07:49:48 ID:???
3/1

ミネルバ艦内に用意された貴賓室のベッドに座り、カガリは頭を抑えていた。

「…カガリ。考えてもしようが無い、カガリ。解っていたはずだろう?
ああいう人もいるはずだって…」
アスランは優しく声をかける。

「いや、そうじゃないんだ、アスラン。私が悪かったんだ。
彼女の過去を思えば、私の態度はあまりにも軽薄だったのかもしれない。
私はカガリだが…、お父様…“ウズミ・ナラ・アスハ”の娘でもあるんだからな…。
わかっていたはずなんだ。けど、ただ、嬉しかったんだ。
また、アーちゃんに逢えたことが…だからつい…なのに…」
そう言いカガリは、一度眼を拭う。

「教えてくれ、カガリ。なぜ彼女はカガリを…いやオーブをあんなに嫌う?
いったい何があったんだ? そしてオーブにいた彼女が、なぜ今ザフトにいるんだ?」

「…ザフトにいるなんて、知らなかったさ。いや思ってもいなかったと言うべきか…。
……。彼女の父親“ハインツ・ラングレー”氏は、大西洋連邦からオーブに亡命してきた
医者で、優秀な工学博士だったんだ。いや“優秀”なんて言葉じゃ追いつかないな。
“天才”と言ったほうがしっくりくる、そんな人だ。
確か彼女の母親も、生態物理学かなにかの権威だったはずだぞ」
「…凄いな」
「ああ。で、彼がお父様を訪ねていらっしゃった時、彼の後ろに隠れるようにいたのが、
…アーちゃんだったんだ。子供心に、なんて可愛い娘なんだ、って思ったさ。
少し人見知りするが、髪は長くて綺麗で、はにかんだ顔で笑うアーちゃんは…うん、可愛いかった。
…なんだよ、その顔は? し…仕方ないだろっ、その頃の私はまるっきり男の子だったから…。
よくお父様が引き合いに出して、嘆いていらしたなぁ…」

過ぎ去りし日々を思い出したのか、カガリが微笑む。
「つまり…、幼なじみなんだな」
アスランにも大事な幼なじみ…親友がいる。“キラ・ヤマト”
彼はなんの運命なのか、この目の前の少女の弟らしいのだが…。




292アスカ・ストライク!!:2006/12/12(火) 07:51:35 ID:???
3/3

「彼女は先天的に心臓が悪くてな。私はそれを知らなくて…、色々無茶させたりしたなぁ。
ある時、一緒に遊んでる時、発作を起こしてな。ベッドに横たわる彼女の側で泣く私に…
『カガリ泣かないで』って…、『アタシは元気でかっこいいカガリが好き』って…」
「先天的って…ち、ちょっと待てよ。彼女はコーディネーターなんだろ? そのくらい…」
そう産まれる時に、いや受精卵の段階でそういった将来の危険性を、
極力排除されて産まれてくるのが“コーディネーター”なのだ。なら事前に…。

そう言うアスランにカガリは静かに告げる。
「アーちゃんは、…“ナチュラル”だ」


‥to be contined..
293アス・スト:2006/12/12(火) 07:54:41 ID:???
…ごめん。3つに分けるつもりが、2レスに収まった…orz
294通常の名無しさんの3倍:2006/12/12(火) 11:59:54 ID:???
アーちゃん、身体弱かったんか・・・
・・・・・・まさかっ、心臓移植していてその心臓が・・・・・・・・・
295通常の名無しさんの3倍:2006/12/12(火) 19:46:20 ID:???
ナチュなのに努力と根性でザフトレッド、しかも主席

…泣けてくるな…。
296アスカ・ストライク!!:2006/12/14(木) 00:37:58 ID:???
「…んなっ!?」
アスランは自分の聞き間違いかと思った。それはあまりにも衝撃的な事実。
「だから…アーちゃんは“ナチュラル”なんだ」

自らも以前、ザフトで赤服を纏っていたから解る。並大抵で着れるものではないのだ。
身体的能力はもとより、MSを始めとするすべての戦術的ノウハウ、
そして何より人格的にも他の者を凌駕する、と認められた者にのみ許された色。
それが“ザフトレッド”。
それを彼女は…、しかもナチュラルの身で? いったいどれほどの血の滲む努力をすれば…。

「おっとりした性格なのに、負けず嫌いで。発作を起こしたのも私と駆けっこを競ってた時だ。
ずっと苦しいのを我慢してたんだろうに…。そんな彼女がたまらなく愛しくて、
そして、それに気づいてあげられなかった自分に、たまらなく腹がたって……。
だから私は苦しむ彼女のベッドの傍らでハウメアの神に誓ったんだ。
『これからアーちゃんは私が護る。だから連れて行かないで』…って」
「…そうか」
昔話りをするカガリの表情を見ていれば、アスランだってカガリが、
どれだけアスカを大事に思っていたか、容易に伺いしれる。

==ダンっ!!==
だがふいに机を叩いたカガリの表情に、苦痛の色が浮かぶ。
「…だが私は結局っ、その誓いを果たすことが出来なかったんだっ!!」
「…カガリ」


…to be Contined..
297通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 14:32:51 ID:???
昔のカガリ、思考が女の子じゃなくて男の子だよ・・・
姫じゃなくて王子だよ・・・
298ウズミ・ナラ・アスハ:2006/12/14(木) 15:55:28 ID:???
だって、ホントは男の子が欲しかったんだもん…
299通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 17:52:26 ID:???
おい、おっさん・・・
300マーナ:2006/12/14(木) 18:22:47 ID:???
ソレはウソ。
本当は『ベルサイユの薔薇』のファンだからなんです。
301通常の名無しさんの3倍:2006/12/14(木) 22:57:07 ID:???
>>297
>昔のカガリ、思考が女の子じゃなくて男の子だよ・・・
>姫じゃなくて王子だよ・・・

しかもその方がよさげに見えるw
まあ、どうせなら某ぶぶづけみたいにはっちゃけて欲しいがw
302通常の名無しさんの3倍:2006/12/16(土) 04:07:46 ID:???
某すちゃらか王みたく「サファイア姫みたく育って欲しかった」とかじゃn(殴
303通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 02:26:19 ID:???
ガルちゃんもシャラもスリムもヤマトも逝ってしまった作品の王様か
304通常の名無しさんの3倍:2006/12/17(日) 16:43:06 ID:???
オレの脳内では、ウズミはサリーちゃんのパパ。
305アスカ・ストライク!!:2006/12/18(月) 14:37:09 ID:???

「…砕くしかない」「壊すっきゃないでしょ」
ブリーフィングルームにて。一通りの現状を聞き、アスカとレイが同時に呟く。
「く…砕くったって、どうやって? 最長部で8kmはあるのよ? それにあそこにはまだ…」
ルナマリアが言う。自分達は実際に住んでいるのだ。同じような所に。それに…。
それに、そうユニウス7には、まだあの悲劇で亡くなった人達の遺体が眠っているのだ。
言わばユニウス7はその人達の墓標。それを砕くということは即ち…。
「だが軌道の変更など不可能だ。ユニウス7が地球に墜ちれば、地球は冗談抜きで…壊滅だ」
「衝突を回避したいのなら壊すしかないっしょ?」
「……」
「うむ、本国もそう判断した。現在ボルテールとルソーがメテオブレイカーを持って、
すでに先行している。我々にはその支援をせよ、とのことだ」
副長のアーサーが手元の資料をたたみながら言う。
「んで? 肝心の地球軍は何してんの…してるんですか? この事態もう知ってんでしょ?」
「いまだ連絡は無いが、月から艦隊を出してもとうてい間に合わないだろうし…、
あとは地表からミサイルを打ち、撃破を狙うくらいしか出来ないだろう。
だがそれも表面を焼くくらいで大した役にはならんだろうな」
「ハンっ! 自分達の生き死にがかかってぇてんのにっ」
「…ともあれ地球は我等にとっても母なる大地だ。なんとしても墜とすわけにはいかん。
この艦(ふね)の装備では出来ることは限られているが、各員の健闘を祈る。以上だ」
「「はっ!」」「はーい…」

気のない返事で形ばかりの敬礼をするアスカ。一方…

「…アーちゃんと私はいつも一緒だった。この時がずっと続くと思ってた。
けどな、それとは別にオーブでは、お父様とハインツ氏による、ある計画が進められていたんだ」
「ある計画?」

人の運命は時に交差し、時にすれ違う。人にはそれを知る術はなく、翻弄されることがある。
試練、と呼ぶにはあまりに悲しい出来事がこの世にはなんと多いことか。

その時のアスカとカガリには、その運命を回避する術など…なかったのだ…。


‥see you next to..
306通常の名無しさんの3倍:2006/12/19(火) 09:38:53 ID:???
おっ来てる

・・・・・・・親父ーズなに企んでたんだ?
307通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 18:44:26 ID:???
保守
308通常の名無しさんの3倍:2006/12/21(木) 19:29:01 ID:???
シンのネタは少ないか…

なんかシンってトウジと似た感じな性格の気がする
309通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 07:27:47 ID:???
シンをあの世界に放り込むのは多分難しい、
と職人は思ってるのだろう。
(単純な人間にあの世界はツラい)
310通常の名無しさんの3倍:2006/12/22(金) 09:21:07 ID:???
シンジと互換なら容易いが、アスカとの互換というのはあまり食指が動かないんだよな…
結局、結末変わらなさそうだし
311通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 06:26:30 ID:HKUDY5Wo
うむ。どう考えても、シンジを庇ってアボーンしか思いつかん…

あとは使徒に取り込まれて、シンジがママパワーで救出、くらいか?
312通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 05:41:24 ID:???
いやいや
シンを主役とするのではなく、主人公はあくまでシンジとすれば、
加持の他にも兄貴分、カヲル以外にも全てを話せる男友達、
そしてバルディエル戦あたりで
「おまえだけがトウジを助けられるんだぞ!!」とかの台詞で
ちったぁマシになるのかも・・・
313通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 07:39:11 ID:???
極めて珍しい種系キャラが他作品にプラス影響を与える話か。
他の作品なら「それ無理」って言いたくなるけどEVAならそれもありに思える。
314通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 09:10:28 ID:???
問題はゲンドウがシンジにプラスの影響与える人間を放置するかなあってことで……
315通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 09:46:20 ID:???
シン「ATフィールドには、こういう使い方もあるんだ!!」

大剣使いのシンには似合いかもしれん
316通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 10:17:45 ID:???
量産型の大剣を二刀流ですか
317通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 11:53:48 ID:???
そこでマゴロク・E・ソードですよ
スパロボでしか使われてないけど
318通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 12:02:59 ID:???
問題は妹をどういう形で失わせるかかも。セカンドインパクトで死んだじゃ年代が合わないから
何か上手い理由を考えないと。というか、この場合弐号機のコアは妹か?
319通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 12:51:28 ID:???
>>318
それこそエヴァ起動実験で消滅とか

あと弐号機F型装備は二刀流だったな
320アス・スト職人:2006/12/24(日) 16:59:34 ID:???
見たい見たい♪ こっちはゆっくり書いていくから、
そっち書いてくれる職人キボン♪
または来日サン早期復帰を…。独りはツラいっす…。
321通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 18:30:51 ID:???
妹を亡くしたシンは、トウジの妹を我が事のように心配しそうだな。
322通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 20:08:58 ID:???
第八話 アスカ、来日
「お前がサードチルドレンか?ふん・・・・さえねー奴」

第九話 瞬間、心、重ねて
「これから一週間、ここで一緒に寝泊りしてもらいます」
「「ええっーーー!!」」
「何?男の子同士だし問題ないでしょ?」
「とりあえず言っておかないと駄目かなって・・・」

第拾話 ???
「やあシンジ君、アスカ君。余りに待ち遠しくて前倒しして出てきたよ。
 歌はいいねえ・・・」

第拾七話 四人目の適格者
「チルドレンに男3人もおって、わいの出番あるんかいな?
 なんや戦隊物みたいな構成やなあw」

これでシンとシンジは加持家に居候。鉄壁のBLフィールドを展開。
323通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 20:17:17 ID:???
「ま……」
「……?・・・」
「ま…ゅ…」
「・・・・・・・・・」
「マユ……」


「…自分だって、子供のくせに……」
324通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 21:20:04 ID:???
シンって種死の男キャラの中じゃ最年少だったからな
自分より年下の男にどう接するのか予想がつかん
325通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 22:03:17 ID:???
案外変わらないよーにも思う
アスカが負けられない理由があったのと同じで、シンも負けられない理由があるんだ(ろう)し
年下だからって考慮するとは……
ああ、でも綾波はどうだろ
マユと被ることはないだろうけど
326通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 22:18:43 ID:???
あくまで種死準拠だと、シンは仲間内では嫉妬とかは全く無いんだよね
初種割れした後、シンは「みんな頑張ったのに自分ばっか祭り上げられて申し訳ない。レイとか怒ってないかなー」なんて思ってたし、
凸相手でも、強さを素直に認めこそすれ、妬んだりはしていない
327通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 22:26:26 ID:???
アホの子キャラは嫉妬には無縁、バカだけど
ほぼ全方位カバーできるタイプでしょ、バカだけど
328通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 22:57:16 ID:???
簡単に精神崩壊しそうにもないしなぁ。EoEでも戦自をなぎ倒してそうだ
329通常の名無しさんの3倍:2006/12/24(日) 23:23:58 ID:???
壊れるにしても、ベクトルが違うかと。
対キラ戦で勝利直後の状態になるぐらいじゃないかなと。

…下手すれば、常時暴走状態になるかもしれないが。
330通常の名無しさんの3倍:2006/12/25(月) 03:30:20 ID:???
八神庵が頭をよぎった
331通常の名無しさんの3倍:2006/12/25(月) 03:34:28 ID:???
シンが精神崩壊…

PLUS最後の場面しか思い浮かばんのですが
332通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 09:21:41 ID:???
桃色電波に汚染されて精神崩壊起こした姿・・・か
333アスカ・ストライク!!:2006/12/26(火) 11:36:55 ID:???
「アスラン。これから私が喋ることはオーブの国家機密になる。
口外はしないで欲しいんだ」
問うカガリにアスランはひとつ頷いて応える

「…お父様はオーブが真の独立国家たらんが為には、何事にも対応出来る防衛力を持たねば、と考えたのだ。
オーブとモルゲンレーテは、今まで以上に細かい作業が出来、
有事の際は兵器として転用出来る高性能モビルワーカー…、
つまりモビルスーツの開発を提唱したんだ。そして出来上がってきたのが『ORB-PRX1a』…。
まぁ、つまりはプロトタイプのアストレイなんだが。問題があったんだ」
「問題?」
「あぁ。モビルスーツを動かす頭脳…OSがあまりにも稚拙だった。
歩くどころか、立ち上がる事さえままならなくて…、張り子の虎もいいとこだったらしい」
「………Meでも使ってたのか?」
「?」
「いやなんでもない。続けてくれ」
「あ…ああ。それで頭を抱えていた開発陣…いやお父様は、外部から専門家を呼ぶことにしたんだ。
それがアーちゃんのお父さん…、“ハインツ・ラングレー氏”だ。
大西洋連邦では『変わり者』だの『究極の変態』などと言われて異端視されてたらしいが…、
お父様はそんな彼に、新モビルスーツに搭載するOS開発の白羽の矢を立てたんだ。
ハインツ氏は積極的に参加・協力してくれて、しばらくして彼は最高と思われるOSを組みあげてくれたんだ。
そして彼が開発したOSを搭載したプロトアストレイは、…見事に立ち上がったんだ」

そこでふとアスランが疑問を口にする。
「アストレイがちゃんと動いたのか? …でも確か、キラがナチュラル用のOSを作るまで
オーブのモビルスーツはまともに動くことはなかったんじゃ…?」

キラ。“キラ・ヤマト”。カガリの弟、そしてアスランの親友でもある。
2年前、そんな彼がオーブのモビルスーツOSの開発に協力した為、
現在もオーブは一国家として存在している、と言っても過言ではないかもしれない。
それがなかったら多分、オーブと言う国はプラントか大西洋連邦の俗国…
いやオーブと言う国家自体が、存在していたかどうかさえ怪しい。
それなのに、その当時すでにアストレイはちゃんと稼働していたとは…?

アスランの言いたいことを察したカガリは、それに答えず、ひとつの質問をアスランにする。

「アスランお前…“M.A.G.I.sistem”…って知ってるか?」



‥to the next point..
334通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 13:49:16 ID:???
ごめん
>「………Meでも使ってたのか?」
の元ネタがわからない・・・・誰か教えて・・・・


3人の赤木ナオコ博士・・・
335通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 13:56:18 ID:???
>>334

多分Windows Meのことだと思う。
種はそれ系のフラッシュが多いから

ケンコウとか行ってみると面白いかも
336334:2006/12/26(火) 17:00:15 ID:???
>>335

アリガd
337通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 18:57:27 ID:???
「無茶苦茶ですよっ、こんなOSでこれだけの機体を動かそうなんてっ!!」
「まだ調整が済んでないのよっ、仕方ないでしょっ?」

画面《WINDOWS98》
のヤツね…
338通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 22:22:40 ID:???
そもそもシンにエヴァとのシンクロ適正があると思えない
毎回パルス逆流で暴走
339通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 22:37:59 ID:???
「まさに、エヴァに乗る為に生まれてきたような子ですね」
マヤの言葉に、ミサトは小さく眉をしかめた。が、先に口を開いたのは、リツコの方だった。
「そう言われても、多分あの子は喜ばないでしょうね。それに」
「……ええ。伊吹二尉、その言い方、やめてもらえないかしら。あまり良い気分にはなれないから」
「え、あ、あの」
「セカンドチルドレン……ドイツの、あの子を思い出しちゃうのよ」

ドイツ支部に居た頃出会ったあの少年。綾波レイと同じような赤い瞳をした、弐号機専属パイロット。

エヴァに乗るために「作られた」少年、そう呼ばれていたのだ、シン・アスカは。


なんぞと言う会話がふっと浮かんだナリよ。
340通常の名無しさんの3倍:2006/12/26(火) 23:11:22 ID:???
>>338
あると思えないとか言われても、別にエヴァに乗れる条件は、
ン万人に一人の才能だとか、並外れて強靭な精神力だとか、ましてや運命に選ばれた者だとかではなく、
単に肉親が各々の乗るエヴァに取り込まれてるかどうかなんだが
341通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 00:19:17 ID:???
つ 依存心の高さとかも必須

アスカは素直になれなくてシンクロ率の伸び悩み>低下だったし
342通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 00:56:19 ID:???
>>341
アスカはシンジとセックルして、子供から母親になったから乗れなくなったんだお
343通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 01:16:55 ID:???
そう言えば、シンってドイツ語しゃべれるのかと思ってたが、意外としゃべれそうな気がしてきた
アカデミーで各国の主要言語とか普通に教え込んでそうだし
コーディって、知識を溜め込む脳は優秀そうだから
344通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 15:13:13 ID:???
>>340
この時点(>>339での会話)でその事実を知ってるのはごく少数。
ミサトはもちろんまだチルドレンを『選ばれた子供』と思ってるし、
マヤちょんも多分コアの正体までは知らないだろうから、
「問題無い……」
345通常の名無しさんの3倍:2006/12/27(水) 23:53:29 ID:???
本部は綾波という新規の生命体を製造し、ドイツ支部は遺伝子改造で
戦闘力の高いパイロットの作成を試みた?
346通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 01:14:01 ID:???
不人気キャラを押し付けて人気キャラを奪うとは酷いな
347通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 01:23:23 ID:???
綾波派にとっては、うっとおしいSALが消えて戦争プロが加入というのは、悪くない取引かも。
348通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 11:08:50 ID:???
戦争のプロというよりも、不幸のプロという感じがする
349通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 11:51:27 ID:???
アスカも10年訓練受けたプロだろ。
シンもマユのトラウマ刺激されたら潰れてもおかしくない。
シンの方が役に立つかは甚だ疑問視されるところである。
350通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 19:14:04 ID:???
どちらも最後は負けたな
351通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 19:46:59 ID:???
プロが欲しいなら、鉄也さんか相良軍曹をつれて来い…って板違いだな。
でも種で「戦闘のプロ」って思いつかないので許して。
352通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 20:11:17 ID:???
種スタッフに「戦闘のプロ」っていないのか
353通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 00:08:04 ID:???
どーでもいいがアスカストライクの作者さん
システムの綴りはsystemなんでそこんとこどうかひとつ
354アス・スト職人:2006/12/29(金) 00:45:45 ID:???
>>353

正直、スマン飼った。

ステラ、早く出てこないかなぁ・・
もともとアスカとステラのからみを書きたかっただけなのに・・・orz
355通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 01:53:07 ID:???
ディオキアの街、までがんばって行く(書く)しかない
356通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 02:35:34 ID:???
>>352
> 種スタッフに「戦闘のプロ」っていないのか
相良軍曹アニメスタジオ潜入任務を拝命す!
戦場と化すサンライズ、果たして「」の運命やいかに!!
357通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 11:05:52 ID:7MlagOae
まだがんばってたのか
358通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 18:11:05 ID:???
シンがEVA世界に来ると聞いて、一瞬「赤い目つながりで、レイの予備ボディーに憑依しるシン」なんて、
三流SSな事が思い浮かんだサ
359通常の名無しさんの3倍:2006/12/29(金) 19:37:43 ID:???
その場合は、おにゃの子なシンか…
360通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 17:01:28 ID:???
>>349
そういやシンって一応ナイフ戦に関してはザフト史上最強だったっけ。
まあ、命令違反の前歴はあっても自己顕示欲とは無縁なヤツだし、アスカよりは扱い易いかもな。
連携に関しても、レイとかとチーム組んでいた経験もあってアスカよりは教え込むのは楽そうだ。
361通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 19:07:40 ID:???
基本的にシンが反発するのは、レイやシンジじゃなく、もっと上の連中に対してでしょ
ミサトやリツコはともかく、ゲンドウなんて絶対に信用しないだろう(もっとも奴を好きになる奴の方が珍しいが)
362通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 19:20:54 ID:???
>>361
綾波の事かーーーーーー!
363通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 19:25:44 ID:???
シンがすばらしいとは言わないが、比較対象がSALとなれば、シンを拒む理由は
思いつかないな
364通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 19:33:54 ID:???
ゲンドウも貞本漫画のは格好いいケドな
365通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 20:48:51 ID:???
SALSALって
鬱陶しいな
366通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 03:26:32 ID:???
あけおめ保守
367アスカ、来日:2007/01/03(水) 16:05:37 ID:???

それから、簡単な自己紹介を済ませると、
場所を空母のブリッジへと移し、護衛役である艦隊指令とミサトとのいがみ合い。

下らない大人同士の意地の張り合い、といった所か。

シンは斜め後ろに控えたまま、冷めた様子で窓から外をなんとはなしに眺める。
そして、ふと視線を、ミサトの脇に立つシンジの背へ。

そこに居るのは、どう見てもただの子供だ。
それこそカメラ小僧と関西弁と、なんの遜色もない。むしろ薄い印象さえ受ける。

「相変わらず、凛々しいねぇ…葛城一尉?」

丁度思索に耽っていた所で、睨み合う険悪な二人の空気をものともしない間延びした声が聞こえた。
今まで何処に引っ込んでいたのか、シンも合わせて他全員が声のした方向へと顔を向ける。

「や、どうもどうも」

一斉に集められた視線に何を意識したのか。そこに佇んでいた青いシャツの男は、片手を軽く振って会釈した。
見知らぬ男の登場に、シンとミサトを除く三人はただ目を丸くするばかり。

「加持君!君をここへ招待した覚えはないぞ!」

ただ一人、先程からピリピリしている艦隊司令が声を張り上げた。
ミサトの方はと言うと、すでに加持から視線を外して、見なかった事にしようと無駄な足掻きを試みている。

「これは失礼。すぐ出て行きますとも。ただ、挨拶もまだだったもので」
「…白々しい」

ぽつりとミサトの零した言葉には、さしもの艦隊司令も同意せざるを得ない。
椅子に深く座り直して怒りも冷め切った様子だ。

「ふん。もうよいわ。話は目的地へ着いてからだ。
それまでせいぜい、邪魔にならん所にでも居るがいい」
「…わかりました」

投げ遣りとも思える態度で、しかし嫌味は忘れずにそう告げる艦隊司令に、ミサトも応える。

「ただし、有事の際には我々ネルフの権限が最優先である事をお忘れなく」

手に拡げていたファイルを閉じながら、最後にもう一度釘を刺すも、艦隊司令の視線はすでにあさってへと向けられている。
思わず舌打ちしそうになるのを押さえ、それ以上は何も言わず、ミサトは振り返りブリッジを出て行く。
後に四人と、加持もそれに続いていった。

「いや本当、久しぶりだな。まさかこんな所で君に会えるなんてね」
「二度と会わないで済むなら、それに越した事はなかったけど」

長机とコーヒーを挟んで二人。
頬杖を付いて、ミサトを直視し続ける加持と、あからさまに避けるミサト。

無理もない。
二人の関係を知るシンだが、あえて口を挟む事無くコーヒーを一口飲み下す。

「あれ?もしかして、ご機嫌斜め?」
「当たり前でしょ。なんであんたがアッちゃんと一緒に来てんのよ。
用が済んだならとっとと帰りなさいよね」
「そいつぁちょっと無理な話だな。俺もシンと一緒で、ネルフ本部勤務だから」

長机に掛けていたミサトの片腕がずり落ちる。加持は実に楽しそうだ。

「ちょっと!そんな話聞いてないわよ!」
「言わないでいた方が驚くと思って」
「あんたって奴は…昔っから…!」
「あの〜」

違う意味で弾んでいる二人の会話に、今まで静観、というより口を挟む余地すらなかった三人の内、トウジが意を決して割って入った。

「二人はどういう関係?」
「恋人」
「マジで!」

加持の即答に、ミサトがバンッと机を叩く。

「ぶぁか!何言ってんのよ!
こいつとは、ただの…ただの腐れ縁よ」
「冷たいなぁ、葛城は…。
と、悪いね、俺達だけで話し込んじゃって。そういえば自己紹介がまだだったかな?」

からかい飽きたのか、ようやく加持がミサトの脇に座るシンジへと視線を移した。
369アスカ、来日:2007/01/03(水) 16:37:36 ID:???

「君が碇シンジ君だね?」
「あ、はい」

どこか謎めいた笑みを浮かべ、しかし瞳は鋭く、シンジを見つめる視線。
シンジは思わず手にしていたカップを置いて、見上げた。

「噂は聞いているよ。いきなりの実戦で初号機を動かし、使徒を今までに三体も退けたヒーロー、ってね」
「いえ、僕は…。運が良かっただけです」
「謙遜する事はない。全て含めて君の才能さ」

褒められる事に慣れてないシンジは、加持からの賞賛に若干頬を赤らませて視線をカップの上に落とす。
そんな初々しい様子に、加持は満足した様に小さく笑い、席を立つ。
すると疑問符を浮かべてミサトが顔を見上げた。

「どこ行くのよ?」
「いや、まだ寄航までに仕事が残っていてね」
「あ、そ」

ミサトはそれだけ聞いて素っ気無く返すが、加持はさして気にも留めない。

「そんじゃ、皆さん船旅をごゆっくり」
「はい。加持さんも、お疲れ様です」

片手を軽く振って去って行く加持の背を、ミサトとシンを除く三人が見送る。
程なく、加持が完全にいなくなるのを見計らって、ミサトは大きく溜め息を吐いて、気分転換に窓から外の水平線を見渡す。
ただただ青い海が広がる中、ある一点、そこに視線を止めた。

「ん…?何、かしら…」

ミサとは眉をしかめて窓に張り付いた。

「どうしたんですか?ミサトさん」
「なんや、クジラでもおったんかいな?」

最初は興味も無かったシンも、他の皆と同じ様に窓の外を眺める。
広い海の一点。不自然に発生している水飛沫。鯨でも無ければ魚でもない。
しかし、明らかに巨大な何かが水面下から泳いで来ている。この艦隊へ向かって。

「まさか…!」

    (続く)
370通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 18:46:20 ID:???
来日さん、おかえりなさいませ!
ここからどういう風に流れるのか、楽しみに待ってます!
371通常の名無しさんの3倍:2007/01/03(水) 20:32:33 ID:???
>>369
「まさか」
カ、カヲルがきっと渚カヲルが水柱を上げながら泳いできたんだ!!

というわけでGJ!
372通常の名無しさんの3倍:2007/01/06(土) 15:33:42 ID:???
来日さんも来ましたね!!
ストライクさんとともに続きまってます
373アスカ・ストライク!!:2007/01/06(土) 16:24:25 ID:???
わーい♪ 来日サン復活記念投下♪

↓↓↓
374アスカ・ストライク!!:2007/01/06(土) 16:26:50 ID:???
1/2

プロト・アストレイの起動実験は順調に進んでいた。
だが、テストを行なっていた開発ルームに突然、レッドシグナルと共に警報が鳴り響く

「どうしたっ!? なんだ、この警報はっ!」
「搭乗パイロットの生命維持に支障発生っ。脳波微弱、心音が乱れてますっ!!」
オペレーターがモニターに映し出すされる情報を的確にハインツへ伝えてゆく
プロトアストレイに接続してある疑似マニュピレーターが不自然に動いている
まるで悶え苦しむように…

M.A.G.I System。別名・第7世代有機コンピュータ。人格移植OSとも呼ばれている。
現在の主流である量子コンピュータとは、まったく別次元のシロモノである。
M.A.G.I. syistemはパイロットの脳にダイレクトリンクし機体をサポートするOSだ。

CE(コズミック・イラ)。この時代、遺伝子操作の技術は研究者も多く、進んでいる。が、
脳のシステム…。さらに人間の脳は未知の部分が多すぎる。当然、未知の危険性も多分に多い。
さらに研究する者も少ない。理由は簡単だ。『カネ』を産み出す研究では無いからだ。
大西洋連邦でハインツが『変人』などと疎まれていた理由もそこらへんに、ある。

ハインツは舌打ちをし、指示を出す
「生命維持を最優先! 全神経接続をカットしろっ!!」
「…っ。駄目ですっ。カット出来ませんっ!!パルス逆流! 心理グラフが反転しますっ」
「カット出来ないなら流すんだっ! Δ(デルタ)プロテクト、展開しろっ」
「了解っ。…なっ! プロテクト、コンマ063のスピードで書き換えられて行きますっ!」
オペレートをしているのは“マヤ”。ハインツの研究に理解を示してくれる、数少ない協力者だ。
コーディネーターでもある彼女のタイピングは、神業とも言えるほどのスピードだ。なのに…
「コード103っ、118っ、219…駄目ですっ、防御失敗! 防壁を次々に突破されていきます!」
「そ…そんなっ!?」
375アスカ・ストライク!!:2007/01/06(土) 16:31:10 ID:???
2/2

「パイロット、精神汚染されていますっ! イエローからレッド! 0.6…0.4…計測不能!!
 カタストロフィ曲線マイナス!! …このままではパイロットがっ!!」
普段はおっとりと喋る彼女の声は、悲鳴にも似たものになりハインツの耳を打つ。
「く…、シナプスを2から8へ流れるように探素針を打ち込めっ」
ハインツの指示と同時にマヤの指がキーボードの上を駆け巡る、が…
「…! 駄目ですっ、シナプスエンゲージ、ループ状に固定してますっ!!」
「ええいっ…、コックピット強制イジェクト!! マヤ、急げっ、早く…っ」
「やってますっ!(ピッ)!? (ピッ、ピッ)…駄目ですっ、信号受けつけませんっ!!」
たまらずハインツはマヤからインカムを奪い、叫ぶ
「…くっ…、聞こえるか、パイロットっ!! 返事をするんだっ」、おいっ!!」

唐突にプロトアストレイの不自然な動きと振動がピタッと止まる
『(ガ…ッ)……。…と…き…』
数刻の間を置き、コックピットと回線を繋いだスピーカーからパイロットの声が聞こえてきた。
最悪の事態さえ予想していたハインツはホッと胸を撫でおろす…
「よかった…、無事なんだな? 『と…』…なんだ?」

『……。…刻(とき)が…見える。また君に逢えるなんて…あは…アハハハハ…っ、うひぃ!!』
「刻(とき)…?。おいっ!? パイロット? どうした? おいっ!!」

後日、この報告を聞いたウズミは、一連の開発の中止命令をハインツに告げたのだった…

‥Laif Go on..

376通常の名無しさんの3倍:2007/01/08(月) 20:51:56 ID:???
Gj
377通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 01:00:02 ID:???
マヤタソがコーディネーター・・

ああ・・『不潔・・』って言って欲しいっ!!
378通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 20:18:40 ID:2arPwVv3
エヴァ厨が多いからシンがネルフに行った話ばかりか
ミネルバに来た惣流とレイやルナ、凸、ステラとのからみの方が
面白いのにね
まずルナとは喧嘩、凸のウジウジに激怒、レイに関しては
議長のお人形と罵って、シン以上にミネルバの問題児になるのは確実
379通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 20:22:04 ID:???
それと誰かが、惣流はコーディネイターじゃないから
ザフトのMSを操縦出来ないと言ってたけど

ラウやレイはナチュだけどコーディ用OSでMSを操縦出来たから
天才惣流もコーディ用OSでも、MS操縦なんて軽くやれるだろうさ
380通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 20:29:22 ID:???
>>379
天才って言っても努力の天才だろうけどな。どちらかというと。
381通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 21:47:20 ID:???
MSVにナチュだけどコーディ用OSで操縦できる人がいた気がする
382通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 01:56:05 ID:???
>>380
ラウやレイも努力の天才だろう
生まれつきの天才はキラだけさ
383通常の名無しさんの3倍:2007/01/13(土) 23:18:15 ID:???
保守
384通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 14:05:09 ID:qYfdIwwI
あゆか
385アスカ・ストライク!!:2007/01/17(水) 01:45:40 ID:???
ミネルバがいくら足自慢といっても、ユニウス7まではどう急いでもあと数刻はかかる。
パイロットルームでは、パイロットスーツに着替えたレイとアスカが待機していた。
レイはモニターでユニウス7までの時間と作戦の確認をしている。
アスカはというと、何するわけでもなくヘルメットのバイザーを開け閉めしていた。

「なんだ?」
「…な、なによ?」
先ほどから2人は無言だったが、アスカがチラチラ視線をよこしているのにレイは気づいていた。
そしてその理由にも。だからレイはアスカに声をかける。
「……。…先ほどのコトなら気にするな。俺は気にしてない。お前の言ったことも正しい」
「あ…やっ…な、なぁに言ってんのよ! アタシがんなコト気にするとでも…」
「そうか。ならいい」

(…レイはわかってくれている)
その事実にアスカは嬉しく思った。ありがたいと思った。だが…。

「だ〜か〜らぁ!! 違うって言ってんじゃん!
な…なによっ、それってフォローのつもり? なーんであんたになんかに…
はっは〜ん。レイっ、あんたズバリ、アタシに惚れてんでしょ?
気持ちはよ〜くわかるわ。でもざ〜んねんでした。アタシには…」
出てくる言葉はこんなもの。
「…………(ハァ)。…俺にも選ぶ権利はある」
「おいコラ」
「そんなことより」
「そ、そんなこと…」
ストレートなレイの言葉は結構、キツい。無表情なだけに冗談かどうかも分かりにくい。
「ルナマリアはどうした?」
まだ彼女の姿は見えない。レイはアスカに尋ねてみる。
「ま、レイだしね…。ルナなら少し遅れるわ。女の子はね、いろいろ準備があんのよ。
あんまり野暮なこと聞かないの」
「そうか」

…結構、いいコンビである。


‥Beyond The Time..
386アスカ・ストライク!!:2007/01/17(水) 03:34:39 ID:???
「…パイロットは、完全に壊れていた。国防軍の中でも、結構優秀な者だったんだがな…。
精神は退行し、何かに怯えているかと思えば、突然奇声をあげて笑ったり…、
まともに喋るかと思えば『刻(とき)が見える』とかワケが解らないことを言うし…。
私はお父様の判断は間違ってないと思うぞ。そんな危険極まりないOSを我が軍で使うなんて…」
「…第7世代有機コンピュータ…。人格移植OS…。“M.A.G.I. system”…。
凄いじゃないか! いったいどういったシステムなんだろう? コンピュータに人間の思考を宿らせ、
パイロットの動きをフォローさせるなんて!。いやそれ以前に有機コンピュータ…、
しかも第7世代…。今の技術では第5世代推論型や第6世代包摂型でさえ難しいのにっ。
いいなぁ…。見てみたいなぁ…」

ロボットを組み立てたり、会話型ハロを作ったりするのが好きなアスランは眼を輝かせる。
「…人の話を聞けよ…」
カガリは口を尖らせる。
「あ…ああ、すまない」
「…私はイヤだな。操縦してる自分の意思とは違う動きを勝手にするOSなんて。
とにかくお父様は開発を中止させた。…だが、話はそこで終わらなかったんだ」
「…と言うと?」

カガリは言いたくなさそうに口ごもり、しばらく考え、そして言った。

「…ハインツ氏は、“スパイ”だったんだ…」



調子に乗って連投した。スマン…。

‥By the way..
387通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 02:53:23 ID:???
GJ!!連投なんざ気にしないで頑張って下さい。てか連投な方が早く多く読めてイイ!!
388アスカ・ストライク!!:2007/01/18(木) 10:40:12 ID:???
1/2

(…アタシだって、あんなこと言うつもりなかったわよ…)

アスカはレイに聞かれないようひとつため息をつき、漆黒の窓の外に眼をやる…。

(♪ラン ♪ララランッ♪ ルルル…♪)
あの日、アスカは鼻歌混じりでモルゲンレーテの敷地を歩いていた。
そしていつも通り、父の名のプレートがついたドアをノックもせず、開ける。

「ジャーン♪ 見てよパパ♪ママ♪ 中等部の制服…」
アスカが折り目も真新しい制服を、両親に見せようと研究室を訪れた時だった。

==ガッシャーーーンッ!!==

ハインツは机の上の器材を乱暴にひっくり返す。
普段は温厚な彼らしからぬ突然の暴挙に、アスカは言葉を失う。

「何故だっ!? なぜウズミ様はこのシステムを…私を認めないっ!?
大西洋連邦も…ザフトさえ、このOSを搭載したアストレイが十機もあれば制圧出来るというのにっ!」

今度は本棚にきちんと陳列された書籍をすべて払い落とす。
「アナタ止めてっ!」
次々と研究室の中の物をぶちまけるハインツを、妻キョウコは必死に止める。
「パ…パパ」
アスカは今までこんな父の姿を見たことが無かった。
「ハァ…ハァッ…。ウズミ様はあの時言ったじゃあないかっ!
『守るべき者を護る為に、多くの愛する者に安らぎをもたらす為に、
そなたの持つ才能(チカラ)、オーブに貸して欲しい』とっ!!
私はその意見に賛同し、このシステムの開発に私のすべてを注いできたのに…っ!!」
「‥あなた」
壁に背を預け、頭を抱えたままへたり込んだハインツに、キョウコもかける言葉が見つからない。

「このOSは“戦争”というシステムを終わらせることが出来る可能性を秘めてるんだ…。
“M.A.G.I ”の思考ルーチンが人に近づけば、いずれアストレイは無人で稼働できる。
オーブは、大切な国民・兵士の命を犠牲にしなくともこの国を護ることが出来るんだっ。
…そんな未来、素晴らしいことだと思わないか、キョウコ?」
「え…えぇ、そうね」
突然問いかけられ、キョウコは生返事を返すしかなかった。

「そうだろ?…なのに、ウズミは…」

もはや敬称を付ける事すら疎ましい。
ハインツは、先程国防本部で聞いたウズミの台詞を思い出してみる…。

389アスカ・ストライク!!:2007/01/18(木) 10:44:57 ID:???
2/2

『ハインツっ! 貴公は戦争のなんたるかをまるで解っておらんっ!
戦争とは古来より生物の中で“ヒト”のみがするものぞ!
人は己が手に武器を持ち、戦場で自らの手を血で染めて…そして全てが終わって、
初めて己の愚かさを悔い、倒した敵兵の命を想い、戦争の愚かさを嘆くのだっ!
戦争の愚かを身を持って知るからこそ、人に語り無益を説くことが出来るのだっ!
ハインツっ、貴公はヒトが唯一、真摯に戦争と平和について考えることが出来る場所…
戦場ですら、血の通わぬオモチャで埋めつくす気かっ!?
ヒトはモニターかなにかで、自国のMSが闘ってるのを見るだけか?
ならヒトはどこで戰(いくさ)の愚かを知る? 命の尊さを知るっ!?
貴公のやろうとしてることは、“パンドラの箱”に最後に残されたものを放棄するに等しいっ!』

そう言い放ち、ウズミはハインツを国防本部から追い出したのだった…。

「ふ…結局ウズミも本気で戦争を無くそう、なんて考えちゃいないんだ。
オーブが存在すればいい。その為によく動くモビルスーツが欲しい。
オーブ国民…いや、世界の人々がどうなろうと知ったことじゃない。 …そういう事なんだ。

…人がいて、日々の生活をしてるからこそ“国”なんだろうに…。
ウズミ…あなたのほうがよっぽど、パンドラの箱の底に在るもの、信じてないじゃないか…」

ハインツの眼からひとつ、哀しみと失望に染まった滴が流れて、墜ちる…。

窓から差し込む光は、もう一日の終わりを告げる茜色。
父の頬を伝う涙。夕陽に照らされ、アスカには父が血の涙を流してるように見えた。
かける言葉も見つからないままアスカは静かに、静かに研究室の扉を閉めたのだった…。

少女パンドラに神が「けして開けてはいけない」と言って手渡した小さな箱。
だが少女は好奇心にかられ、とうとうその箱を開けてしまう。
すると、中からは神が封じたありとあらゆる魑魅魍魎が溢れだし、
そして世界は、戦争・天変地異・飢饉などが人々を苦しめる世界となった。
少女は己が行為の愚かさを知り、悔い、涙する。
その時小さな小さな“光”が少女の眼に止まる。
それはパンドラが開けてしまった箱の底で淡い輝きを放っていた。

その光の名は…、“ 希 望 ”という。


‥Long Long ago..


390アス・スト職人:2007/01/18(木) 10:48:17 ID:???
今日はお休みだから、さらに投下♪


…来週くらいまでスレ保守お願いします…orz
391通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 11:33:49 ID:???
『パンドラの箱』の由来を初めて知った・・・。
ウズミとアスカパパ・・。どっちも悪くはないのに・・。
てか、アスカパパがかわいそう・・。

なにはともあれ、GJ!! 保守は任せてくれ♪
392通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 23:13:28 ID:???
G・Jッ!

Wでもあったが、無人機の危険性はモラルの低下もさる事ながら、
戦闘中、いきなりハッキングなどのシステムの強奪された時の大災害ぶりも問題だったんだよね。
指令コマンドを送る時、どうしても一つの中枢コンピューターが必要になるし、
そこを押さえられると、即座にまるまる敵の増援と変貌しちゃうからね。
しかも、護衛は全ていません。みたいな。

だから、サポートまでならば、問題はない。とか言う話になっても、
これもWであったゼロシステムで問題点を出してる。
どんどんと情報を送ってくれるのはいいけど、最悪の結果も一緒に送られる以上、
脳が…というか、人間の神経が持たずに廃人化しちまうんだよな、あれ。
作中じゃ、それを乗りこなせるパイロットがいるけど、
それは実際にはアリエナイし、実際、度重なる失敗と一度の精神汚染で、
精神崩壊を起こしてるアスカはもちろん、
他の種キャラが、この尋常じゃないストレスに耐えられるとも思えない…。
つか、耐えられる奴は人間じゃない。

キラもどこぞこの補正があろうとも無理。
元々奴は精神が弱い奴だし、ヒイロとは主人公補正してる部分がまったく違う。
文字通り、肉体も精神も尋常じゃない強化をしてる『強化兵(UCの強化兵にあらず。)』と、
苦労せず高い能力を得られる『コーディネイター』とは、元々ベクトルが違うもの。
よって、ウズミの判断は間違ってない。間違ってないが…。

それを気づかせる言葉を間違えたとしか言えないよね。
人生を掛けて、彼なりに考えた結果なんだし、
言葉を間違えなければ、ここまで荒れる事はなかったはずだ。

そんな不器用な大人達を描いた職人に、絶賛の言葉を送ります。
393通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 03:29:30 ID:???
惣流きめえよ
394通常の名無しさんの3倍:2007/01/25(木) 08:26:30 ID:OC2Iy36g
保守、あげ!
395通常の名無しさんの3倍:2007/01/25(木) 21:28:01 ID:RUeqPaeH
ほしゅ!
396通常の名無しさんの3倍:2007/01/26(金) 00:23:42 ID:???
キモい描写なんてないぞ? ドコ見てんだ?
397アスカ、来日:2007/01/27(土) 00:05:58 ID:???
ゴゥン…!

重く響き渡る音と共に、艦隊を襲う水中衝撃波。
見えぬ何かの突然の襲来に、母艦のブリッジでは、先程までの安穏とした空間が一変。
慌ただしくクルー達が対応に追われている。

「何処からだ!何が起こっている!」

艦隊司令の切羽詰った雄叫びが上がる。しかし、正体は不明。
窓から外を望めば、巨大な背ビレとも思われる白い何かが海面から突き出し、
艦隊の間を縦横無尽に滑っている。

「知りたいですか?あれの正体」

張り詰めたブリッジの間に割って入ったミサトの声。
艦隊司令官はドアの近くに立つ彼女を一瞥だけして舌を打つ。

「戦闘中だ。外野は黙っていてもらおう。
全艦任意に迎撃!」
「無駄な事を…」

意気込む艦隊司令官を尻目に、ミサトの漏らした呟き。
魚雷を何発打ち込もうとも、水中のあれには効果が無い事を知っている。
あれの正体。A・Tフィールドを持つ、六番目の使徒には。
ドン…ッッ!

水柱を上げて轟沈する護衛艦。
使徒は、何発も打ち込まれた魚雷に全く怯みもせず。
水中からの強烈な体当たりによって既に護衛艦の二隻が沈められた。
このままではいずれ母艦も沈められる。時間の問題だろう。
混迷を極める外からの水音を耳にしながら、ブリッジへ向かったミサト達とは反対に、シンは別の所へと向かって走っていた。

『…シン。弐号機は、いつでも起動できる状態だそうだ』

不意に思い返す、加持の言った言葉。これを見越しての事だったのだろうか。
しかし、何故?加持がそれを見越せるのか。
使徒が太平洋艦隊を襲う事を、予め知っていたかの様に。
敵の目標は、輸送中の弐号機。考えられる理由とすればそれしか思い当たらない。
ともあれ今は使徒殲滅が最優先である事に変わりない。

「はぁ、はぁ…っ」

横たわる赤い人型機体。弐号機の元へ到着すると、休む暇無く手近にあるロッカールームへと飛び込む。
備えてあったプラグスーツに手早く着替え、ふと携帯電話をその手に握り締める。
御まじないの様に、その手を額に当てて目を瞑った。

「…行ってくるから」

誰に言うでも無く呟いて、携帯電話をロッカーへと仕舞い込み、部屋を飛び出した。

(続く)
399通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 01:15:15 ID:???
来日さん、お帰りー♪ 待ってたよん。

ストライクさんも、お仕事早く終わらせてねー。

400通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 02:22:02 ID:???
ダメだァ〜っっッッッ!!オスローは沈むぅ〜っっっッッッ!!

シン!今すぐ携帯を取りに戻るんだ!!
401通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 00:04:02 ID:???
コポコポコポ・・・

『メッセージはすべて消去されました・・・。ピー・・プツッ・・・』
402通常の名無しさんの3倍:2007/01/31(水) 12:49:04 ID:???
保守
403アスカ・ストライク!!:2007/02/02(金) 08:48:11 ID:???
「スパイ? ハインツ氏がか? …なぜ?」
アスランはカガリに問う。
「アスラン、お前はその…大丈夫なのか?」
「? …なにがだ?」
「いやその、アーモリーワンであの…ザクってのに乗ったじゃないか。だから…」
カガリの話があちこちに跳ぶ。アスランは辛抱強く耳を傾ける。
「あ…あぁ。あの時は緊急事態だったし、お前と違い俺はベルトしてたからな。
すまないカガリ。怪我は無い。それよりハインツ氏は…」
「いや怪我のことじゃなくて…いや、そうか。ならいいんだが」
「…引っ掛かる言い方だな、カガリ。なんだよ?」
カガリはまだ言うべきか迷っているようだ。いやどう言うべきか、だろうか?
「…今回、私がプラントに来た理由、知ってるよな?」
「なにをいまさら…。“先のオーブ戦で流出したオーブの技術と人的資源のプラントでの軍事利用の中止”を
議長に頼む為、だろ?」
「表向きはな」
「表向き?」
と言う事は裏の事情がある、ということだろうか?

「…さっき言ったよな。アストレイのパイロットのこと。
『死んだ人に会った』とかヘンな事言って、気が触れたようだったって」
「ああ、そういえば言ってたな。それが?」
「…………。…何か思い当たるコト、ないか?」
自分を見るカガリの眼があまりにも真剣だったので、アスランはつい、自分が何かやましいコトをし、
それをカガリが疑っているのか…? とも思ったのだが…、身に憶えは無い。無いハズだ、…たぶん。
アスランはしばし考える。
(気が触れたようで? 刻(とき)が見える…? 死んだ人に逢った…死んだ人に…)
「…あっ!? い…いやでも…」
アスランも何かに気がついた。

「……」
「(ゴク)…その…、“キラ”か?」

彼の親友であり、カガリの弟(?)である“キラ・ヤマト”。
今でこそ症状は落ち着いているが、2年前、前大戦終結後の彼はそれは酷いものだった。
キラはZGMF‐X10Aフリーダムで戦場を駆け、ザフトのプロヴィデンスと死闘を演じ、
そして勝利した。しかし極限の闘いは機体を、そして彼の精神をもボロボロにしたのであった。
宇宙(そら)を漂うフリーダムとキラを、アスラン達が発見した時、キラは子供のように泣き、
その最終決戦の最中、敵の凶弾に倒れた女性の名を呼び、虚空に手を延ばしていた。
404アスカ・ストライク!!:2007/02/02(金) 08:54:23 ID:???
フレイ。“フレイ・アルスター”。 アスランは良くは知らないが、当時のキラの恋人であり、
地球とザフト、双方の画策の間でその運命を弄ばれ死亡した悲劇の少女、と聞いている。
とにかく、その後のキラは2年間の療養が必要な程精神を疲弊し、今もオーブで静養している。
最近は受け答えもしっかりしてるし、軽い運動もしているらしい。
ともにオーブに降りたラクスの介護のかいだろうか? 
…だが、今でもたまに、海を見ながら何ごとかを呟いていることがあると言う。
いまだに過去の幻影(フレイ)に語りかけているのだろうか?
アスランにはほぼ回復しているように見えるのだが…。

「…“M.A.G. I.”は人を狂わせる。…いや、人は“M.A.G. I.”に耐えられないんだ」
「!? …それって…」

驚きの表情を隠せないアスランを見、カガリもまたため息をつく。
「これはラクス…いや、ターミナルからの情報なんだがな、当時のあの3機…、
キラの『フリーダム』と、クルーゼの『プロヴィデンス』。そしてお前の『ジャスティス』…な。
どうやら、簡易版らしいが“M.A.G.I. System”が搭載されていたらしい。」
「な…っ!? ジャスティスにも? そんなバカなっ。俺は別になんとも…」
「そうか? 私はその話を聞いた時、なるほどと素直に納得出来たぞ。
…あの後、お前がモビルスーツに乗らなかった訳が」
「…………」

確かにあの大戦後、アスランはモビルスーツに乗ることを、極端に嫌った。
離反艦と認識されてるであろうアークエンジェルは地球軍に戻るわけにもいかず、
結局戦後のどさくさに紛れ、オーブに降りたのだったが…。
カガリの計らいで、新しい名前とともにオーブで新たな生活を送る彼ら。その際カガリから、
軍のパイロット候補生の訓練所の教官を頼まれたアスランだった。が、…断った。
アスランはモビルスーツのコックピットに座ることがたまらなく怖かったのだった。
あのシートに座っていると今までの戦いを…、キラ達との闘い…、そして死んでいった人達を…、
ラスティを、ニコルを、そして父を思い出し、つらかった。
そして地球とプラントの戦争が終われば…平和になれば自分のようなパイロットはいらないと思った。
だから自分はもうモビルスーツに乗ることは無い、と思っていたのだが…。

405アスカ・ストライク!!:2007/02/02(金) 08:59:39 ID:???

いや、そんなことよりも、ジャスティスにもM.A.G. I.systemが搭載されていたことだ。
「う…確かにジャスティスは、あんなハイスペックな機体なのに、俺には手足のように扱いやすかった…。
それに、…確かに敵の動きが止まって見えるように感じたり、敵の2手、3手先の行動がわかる気もした。
けど俺はキラのようには…」
「それはお前とM.A.G. I.の相性がよっぽど良かったのか、逆にほとんどリンクしてなかったか…、
どっちかじゃないか? それにお前には長いパイロット経験があるからな。
キラは数ヶ月前まで普通の学生だったんだぞ? そこらへんも関係しているのかも知れないな」
「そうなんだろうか? …そうなのかもな」
「ともあれ…、ターミナルからとは言え、未確認の情報だからな。本当に搭載されていたかどうかもまだ分からないんだから。
私が今回プラントを訪れた本当のワケはな、『M.A.G. I.system』が本当に使われていたのか、
使われていたなら、その技術がどういうルートでハインツ氏から流れたのか、
…そして今もその技術とデータはプラントに残っているのか。を調べる気だったんだ。
残っているのなら…、残っているなら完全な消去を、と思っていたのだが、な…」
「消去…って」
アスランは思う。データだけなら確かに燃やすなり削除なりで『無かったこと』に出来るかもしれない。
だが…“消去”出来ないモノもある。本当にソレを“消去”しようとするなら、それは即ち…。
カガリは敢えて口にはしてないが…。

「アレはお父様の、…いやオーブの『負の遺産』なんだ。この世に在ってはいけない技術なんだ。
お父様がいない今、私がなんとかしないといけないんだ…」

そう言ってカガリは自分の決意を確かめるかのように、拳を握りしめたのだった…。


‥matasete gomen..
406アス・スト職人:2007/02/02(金) 09:07:27 ID:???
話が進まなくて…ごめんなさい…orz
407通常の名無しさんの3倍:2007/02/02(金) 20:34:12 ID:???
 GJ      気にするな、俺は気にしてない。

 進みが遅いのは"描写が濃い"からだ、とでも思って、まあ職人さんが
楽しく書けるやり方で書いて下さい。こっちはこっちで楽しく読ませて貰ってますんで。
 
408通常の名無しさんの3倍:2007/02/04(日) 16:46:05 ID:???
新シャアにいるヤツから見て、アスカってどうなんだ?
409通常の名無しさんの3倍:2007/02/05(月) 04:16:51 ID:???
エバをよく知らないのでアレだが・・

思いっきりほっぺたぶん殴って、自尊心こなごなになるまで罵倒し
そのあと優しく抱いてやりたいタイプ・・かな?

反対に罵倒されそうだが・・orz

410通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 17:23:15 ID:???
とりあえず

ツ ン ツ ン デ レ
411アスカ・ストライク!!:2007/02/08(木) 07:02:24 ID:???
「カガリ…。あまり思いつめるな」
「アスラン…」
顔をあげたカガリの表情を見、アスランの胸は痛い。
一国の代表議長に会う時の最低限の礼儀だと説き伏せ、アスランは嫌がるカガリに薄化粧をさせた。
…その時、素直に“綺麗だ”と思った。
それが今は、この騒動の埃と…彼女の涙で少し崩れている。
なぜか堪らなくつらかった。カガリにそんな顔をさせる自分が、不甲斐なかった。
『お前は俺が護る』
かつて自分がカガリに言った言葉。誓った言葉。今も忘れてはいない。
なのに、自分はカガリの好意に甘えてるだけの気がして…。情けなくて…。

「…お前の側には俺がいる。それを忘れるないでくれよ」
カガリが少し笑ってくれた。
「ん、わかってる」
「カガリ、少し休め。アーモリーワンからこっち、気が休まるヒマもなかったからな。
今のうちに少し休んでおいたほうがいい」
そう言い、カガリをベッドに寝かしつけようとする。
「アスラン、今の話は…」
「解っている。消して喋ったりしないよ。もっと詳しく聞きたいが、それはまた後だ。今は…」
そう言い、カガリの額に優しいキスをする。少し顔を赤くしたカガリは、おとなしくベッドに身体を横たえる。
「…アスラン…」
「なんだ?」
「お前がいてくれて…良かった」
「そうか? …早く寝ろ」
「うん…」
よほど気を張っていたのだろう。カガリは眼を閉じると、すぐに規則正しい寝息を立てはじめる。
アスランはカガリの少し乱れた前髪を指ですいてやる。
しばらくカガリの寝顔を見ていたアスランは、大きくため息をつく。
(…確かめてみるか)
アスランは音を立てないように静かに部屋を出ていった。


「アイタタタ…。まったくぅ、こんな時になっちゃうなんて…。メイリンが持ってて良かったわ」
腹部を押さえながら、ルナマリアはパイロットルームへつながる通路を急ぐ。
「急がないと、レイからまた嫌味のひとつも言われかねない…うきゃっ!?」
「うわっ!?」
角を曲がろうとしたルナマリアは、反対側から来た人物と出会い頭にぶつかってしまう。
その拍子にメイリンから預かった小さなポーチが手から離れる。
「あっ…あなた…!?」
「大丈夫か? ん…君は確か…」
アスランは受け止めたルナマリアの肩を離し、顔を見る。
「る…ルルルルッ、ルナマリアですっ。すいません。ちょっと急いでいたもので…」
412アスカ・ストライク!!:2007/02/08(木) 07:03:21 ID:???
(うっわー、マジモンのアスランだわっ。それもこんな間近で…、
へぇー、モスグリーンの瞳…キレイよね。肌も男の人にしてはツルツルしてて…)
図らずもアスランの胸に飛び込むようなカタチでぶつかってしまった。その距離15p。
「ちょうど良かった。デュランダル議長はブリッジにおられるだろうか? …君?」
「…あ…? ははハイィッ。議長はいましたよ。ブリッジにっ!!」
「? そうか、ありがとう。じゃ…」
彼女が来た方向へ流れていこうとするアスランに、ルナマリアはつい声をかける。
「あ、あのっ。大丈夫ですか、“お姫様”は?」
アスランの肩が一度揺れ、静かに振り返る。
「…彼女だって父親も友達も亡くしてる。あの戦争で。何も解ってないわけじゃないさ」
「はぁ」
「…じゃ…あぁそうだ。コレ、君のだろ?」
そう言ってアスランがルナマリアに投げてよこしたのは、
先ほど彼女が落とした、メイリンのピンクのポーチ。
そのままアスランは角を曲がり消えてしまう。ホケッとその様子を見ていたルナマリアだった、が…。
ふと我にかえり、アスランから受け取った手元のポーチの存在に、彼女はその顔をみるみる真っ赤にし…。

『イヤアアアアァ〜〜〜〜〜〜ッ※£@♀♂○△□!!!?』

後日談だが、その叫び声はその時のルナマリアから一番遠い、
モビルスーツ整備デッキにいたヴィーノまで聞こえたらしい…。


‥She is blue days..続く
413通常の名無しさんの3倍:2007/02/08(木) 10:07:52 ID:???
ラブ 米は癒されるナァ‥GJ!

414通常の名無しさんの3倍:2007/02/08(木) 10:57:04 ID:???
職人氏GJ

ルナマリアのリアクションがかわいい
415通常の名無しさんの3倍:2007/02/08(木) 14:12:05 ID:1MWrvlD0
あげ
416通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 17:44:52 ID:???
久々に可愛いルナを発見w GJ!!
あとはステラとアスカの絡みが楽しみだな〜あとコニールw
417通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 05:01:47 ID:???
流石エヴァ
女キャラ萌えるw
418通常の名無しさんの3倍:2007/02/15(木) 17:26:11 ID:???
保守
419アスカ・ストライク!!:2007/02/17(土) 12:12:32 ID:???
『モビルスーツ発進3分前。各パイロットは搭乗機にて待機せよ。
繰り返す、各パイロットは搭乗機にて待機せよ』
モビルスーツデッキにメイリンの声が響く。ユニウス7まで、もうあと僅かだ。
アスカは遅れているルナマリアのザクの出撃チェックを手伝う。
「んで? 作業支援っていったって、なにをしろってぇのよ? このアタシに」
「さぁ? なにか美味しいものでも差し入れに持ってく…ゲッ!? アスラ…!?」
顔をあげたルナマリアがアスカの背後を見、驚きの表情を浮かべる。
つられてアスカも後ろを見ると、余っていたはずの緑のザクにパイロットが乗り込むところだった。
あの顔は…アスラン・ザラ?
「え?…あのザク…。あいつが、なんで…?」
「あいつも出るんだってさ。作業支援なら1機でも多いほうがいいって。
まぁレイのパーツが余ってたから、機体に問題も無いし」
整備員のヨウランが説明をしてくれる。
「ふぅ〜ん。ま、モビルスーツには乗れるんだしね。…どしたのルナ? 顔、赤いわよ」
見るとルナマリアの顔から湯気が出て、茹でダコのように真っ赤だ。
「な、なななな…なんでも無いわよ!!」
「 ? …無理すんじゃないわよ?」
顔が赤いのはまだ体調が優れないせいかと、アスカは思ったのだが。
「大丈夫。ありがと」
…どうやら違うみたいだ。すべてのチェックを終え、アスカは赤いザクから降り自機へ向かう。

『モビルスーツ発進1分前。各機はカタパルト…、…えっ? …状況変化!、発進停止!』
「なに?」「む…」「メイリン、どうしたの?」
『ユニウス7にて戦闘と思わしき熱分布検知っ。ジュール隊がアンノウンと交戦中です!』
「イザーク達が!?」「アンノウン?」
『各機、対モビルスーツ戦闘用に装備を変更して下さ…ぃえ?…さ、さらにボギーワン確認!』
ボギーワン? 3機のGを強奪したあいつらまでもが…。アスカは眉尻を上げる

「どういう事だ!」
オープン回線からアスランの声が聞こえてくる。
『分かりません。しかし本艦の任務がジュール隊の支援で有ることに変わりなし。
換装終了次第各機発進願います』
「ボギーまでとはね…。(ピッ)状況が変わっちゃたわよ。危ないんじゃない?」
アスカは無線の回線を緑色のザクに繋ぐ。アスランが乗るザクへだ。
「……」
420アスカ・ストライク!!:2007/02/17(土) 12:13:52 ID:???
モニターに映るアスランがカメラを睨む。
「いや、今ならモビルスーツから降りても誰も文句言わないんじゃないかな〜…って」
彼には2年間のブランクがある。その間ザフトのモビルスーツも若干、仕様が変更されてる部分がある。
それを心配し、つい声をかけたのだが…どうしてもこんな言い方になってしまう。
案の定、返ってきた答えは…、
「…馬鹿にするな」
「(はぅ)ブェルスタンデス♪ 見せてもらうわ、『英雄』サマの見事な操縦を。
…惣流・アスカ・ラングレー、コアスプレンダー、行きます!」
「レイ・ザ・バレル、ザク、発進する!」「ルナマリア・ホーク、ザク、出るわよ!」

3人の出撃を見送り、アスランもひとつ呼吸を取り、もう一度レバーを握り直す。
『針路クリアー、発進、どうぞっ』
「…アスラン・ザラ、ザク、…出る!!」




‥verstand es..続く
421通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 11:57:48 ID:???
GJ

アスカの活躍に期待
422通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 16:38:01 ID:Ll+nWdoM
調べた。

ブェルスタンデス―(独)理解する。分かった。

…だそうな。
423通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 01:44:26 ID:???
保守。

アス・スト氏
来日氏
応援してます!!
頑張れー!
424通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 16:28:50 ID:???
シンが二号機に乗ってると淡々と量産機全部壊せそうで嫌だな
425アスカ・ストライク!!:2007/02/21(水) 13:36:12 ID:???
ミネルバから発進したアスカ達はユニウス7の周囲で輝く閃光に息を呑む。
「結構な大部隊じゃん…メイリン! ジュール隊が交戦してるヤツらのことはっ?」
『熱紋照合中です…出ました。…え、…これは…?』
「どうしたのよ?」
『…えと。…熱紋照合!“ジン”ですっ!』
「ジン!?」
「アスカ、ハイマニューバ2型みたいよ」
光学映像を確認したルナマリアが補足する。
アスカは地球軍のダガーあたりかと思っていたのだが…。
「敵はコーディネーター、か?」
レイが呟く。
「まさか…ユニウス7の軌道をずらしたのは、こいつらなの?」
「一体ドコの馬鹿たれよっ!?」
「知らん。けど、それなら尚更コレを地球に落とさせるわけにはいかない」
「っ!? アスカっ、2時! グリーンアルファの方向。来たわよ。カオス、ガイア、アビス!!」
「チィ! ややこしい時にややこしいやつらがぁっ! やるわよルナ!!」
「目的は戦闘じゃないぞ!」
たまらずアスランが声をかける。
「解ってます。けど撃ってくるんだもの。あれをどうにかしなきゃ作業もできないでしょ?」
「くッ…」
確かに今はルナマリアの言っていることが正しい。
「あんた達をあそこには行かせない! ルナっ、レイ! 行くわよっ!
んでっ。リーダーはとーぜん、このアタシ♪。…と言いたいとこだけど。
これ(フォース)じゃ決定力に欠けるわ。アタシが飛び込んでかきまわすから…、
ルナ、あんたがオフェンス。レイがバックアップ。いいわね?」
「…了解」「わ…わかったわ!」
ジュール隊も頑張っているらしい。今こいつらに邪魔させるわけにはいかない。

「うおぉーりゃああぁーーっ!!」
射角を2度ずつずらしたアスカのビームがアビスを襲う、が惜しくもシールドで弾かれる。
お返し!、とばかりに数条のビームがアスカに打ち込まれる。
「ふ…くぅっ!!」
急激なGに肺が潰されそうだ。アスカはロールを繰り返しなんとか避ける。
「こぉんのぉーっ!!」
雄叫びと共にルナマリアのオルトロスが火を噴く!
「!? 馬鹿っ、まだ早っ…キャアアアーッ!!」
ルナマリアの放った火線が目隠しとなり、アスカはアビスを見失う。火線が通り過ぎた次の瞬間、
目の前にビームアックスを構えたアビスが大映しになり、モノアイが輝く。
「…あ…」
426アスカ・ストライク!!:2007/02/21(水) 13:37:26 ID:???
「アスカっ!」
すんでのところでレイのザクがアビスにタックルをかけ、アスカから引き離す。
アビスの蹴り足がレイのザクの胴体に突き刺さり、レイが弾き跳ばされる。
「ぐぅ…っ」「レイっ!」
「大丈夫? アスカっ、レイっ! ごめん、アタシ…」
「反省は後っ! ワンコロがそっちにいったわっ!」
「えっ? キャアアっ!!」
「アスカ! カオスに抜けられたっ」
「えぇいっ、待ててぇのっ!!…アスラン!?」

「こいつは俺が抑える。君達は残りの2機を」
カオスの進路上に立ち塞がったのは、アスラン。
カオスは一般機とでも思ったのだろうか? 無造作に緑ザクへ近づき、ビームを放つ。
だが、アスランは僅かな回避行動で避ける。
(やれる…。俺はまだ…)
前大戦で感じたコックピットの閉塞感も感じない。あの妙なプレッシャーも無い。
(俺は…戦える!)
ビームをかわされたカオスは機動兵装ポットを切り離し、多角攻撃をしかける。
「…舐めるなっ」
縦横無尽に迫るポットをビームアックスで撃ち落とし、避け、アスランはカオスの懐に飛び込む。
「もう止めろっ!!」
「うおおぉりゃあぁーーっ!!」
「…………っ!」
「犬が宇宙空間を走ってんじゃないわよーっ!!」

4人は各々の敵を定め、守る為の闘いを続ける…。


‥tombstone of my.. 続く
427通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 19:19:26 ID:kdWnP03X
ワク×2
428通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 00:42:42 ID:???
「犬が宇宙空間を・・・!」

激しく同意www
GJ!!
429通常の名無しさんの3倍:2007/02/22(木) 03:09:19 ID:???
タイヤが空飛ぶな!に近い名言にワロタW
GJッ!
430通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 23:57:35 ID:???
アス・スト氏…
アンタは天才だ!!
俺達ができない事を平然とやってのけるッ!
そこにしびれる!あこがれるゥ!

カガリとアスカの関係
キラの現在の状況
アスカとステラの今後

この辺も楽しみだな!!
とりあえずGJ!
頑張ってくれ!
431アス・スト職人:2007/02/24(土) 00:58:41 ID:???
今、読み返してみた。

・・・なんでアビスがモノアイなんだよ・・・orz

みんな脳内でツインに変換してね
432通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 04:45:51 ID:??? BE:599822339-2BP(20)
verstand es
433通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 01:24:33 ID:???
Kein Problem..
434アスカ・ストライク!!:2007/02/27(火) 17:08:18 ID:???
===…ゴグンッ===

閃光と共にそんな音も…した気がする。ユニウス7に大きな亀裂が刻まれ、次々と拡がってゆく。
ユニウス7は、ゆっくりと2つに割れた。

『グゥレイト!! やったぜっ!』
ジュール隊の隊員なのだろう。歓喜の声が無線を通じてアスカにも聞こえてきた。
「馬鹿ぁっ? やっと半分でしょ! もっと細かく砕かないとっ」
アスカはアビスと刃を交えながらも、まだ地球への落下コースにあるユニウス7の片方へ自機を向ける。

その時…、
「…何? 信号弾!?」
唐突に、輝く3つの閃光が戦場を照らす。ミネルバとは反対の方向だ。では…ボギーワン?
アスカを追尾して来ていたアビス。そしてガイアとカオスが踵を返し、離れてゆく。
「どういうコト?」
「アスカか? ミネルバが国際救難チャンネルでボギーに呼びかけていた。
我々がユニウス7の破砕作業をしていることをやっと信じてくれたらしい」
レイが伝えてくる。
「…そうかもしんないし、別の理由かもね」
「別の理由?」
「こ・う・どよ。高度。このまま行けばアタシ達も遠からず地球の引力に捕まるわ。
もちろんヤツ等も。それを見越した上での撤退かもね」
「む…ぅ」
「時間が無いわ。アタシ達も選ばなきゃね…。レイ、ルナがガイアとやりあって被弾したみたいだわ。
大丈夫とは思うけど、一応一緒にミネルバに連れて帰って。アタシは…」
そう言い、アスカはスラスターレバーを引く。インパルスは一陣の光矢となり一路ユニウス7へ。

「選ぶって…アスカっ? アスカっ!!」
レイのその叫びは、もうアスカには届かなかった…。

435アスカ・ストライク!!:2007/02/27(火) 17:12:01 ID:???
一方、アスランは懐かしい友との再会を果たしていた。

「まだまだだ! もっと細かく砕くんだっ」
アスランが作業をするジュール隊にオープン回線で伝える。
「この声…、アスランかぁ!?」
作業を指揮していたディアッカは耳馴染みのある声に思わず応える。
「なにぃ? …貴ぃ様ぁーっ! こんなところで何をやっている!!」
この怒鳴り声は…イザーク。イザーク・ジュールか? だが今は…。
「そんなことはどうでもいい! 今は作業を急ぐんだ!」
「あ、あぁ!」
「解っている!」
「イザークっ、右だ! 新手が来たぞ」
「五月蝿いっ! 命令するな! 民間人がぁぁっ!!」
イザークが乗るスラッシュ・ザク・ファントムのビームアックスが一閃する。
イザーク・ジュール。ディアッカ・エルスマン。共にアスランとアカデミーの同期だ。
前大戦では同じザフトの赤服を着、同じ隊で地球軍とも戦った戦友。
世間で言われている3隻同盟。この時でも一緒に戦った。
お互いのことをよく知ってる、ということではキラよりも上かもしれない旧知の仲だ。

「…相変わらずだな、イザーク。ディアッカ」
「貴様もだ!」
「…やれやれ」
こんな会話をしながらも3人は、次々と迫りくる敵機を墜としてゆく。
流石は前大戦の英雄達、というところだろうか。敵が近付けず、破砕作業が順調に進みだす。

「おいアスラン。お前オーブにいたんじゃなかったのかよ? なんでまたミネルバに」
「オーブ代表の随員として、プラントに来たんだが…いろいろあってな」
「むぅ…っ。で? そのオーブの民間人が何故ザフトのモビルスーツに乗ってる!!」
「それは…」
その時、割れたユニウス7が大きく揺れ、その身を砕きながらとうとう加速を開始する。
「チィ! イザーク、限界高度だっ。俺達も戻らないと…」
「俺達が出来るのはここまでか…。全軍に帰還命令! 急がせろっ、ディアッカ!
アスランっ、ミネルバが艦主砲を撃ちながら共に降下するそうだ。お前も急いで戻れ!」
436アスカ・ストライク!!:2007/02/27(火) 17:14:12 ID:???
「あぁ。また、な。今度ゆっくり飲みたいな」
「代金はお前持ちだからなっ!」
「じゃあな、アスラン。地球に行ったらミリ…なんでもない」
そう言ってジュール隊の機体は撤退していく。

「よし。ミネルバの位置は…ん?」
アスランが自機の位置を確認しようとモニターに眼をやる。
モニターには敵味方識別のシグナルが点滅していた。場所は…落下するユニウス7!?
「ばかなっ、誰か取り残されているのかっ!?」
このままユニウス7とともに落ちれば結果は言わずもがな、だ。
アスランは急いでシグナルが示す場所へ行く。
そこにいたのは…インパルス!?

揺れるユニウス7の地でインパルスは、ジュール隊が時間切れで設置を放棄したメテオブレイカーを、
ただ一機で作動させようとしていた。
インパルス…いや、アスカがアスランに気がつく。

「ちょとおぉ!? アスラン、アンタこんなとこで、何やってんのよっ!」
「それはこっちのセリフだっ! 帰還命令が出ただろうっ。通信も入ったはずだ!!」
「いちいち言われなくても解ってるわよ!!。アンタは早くミネルバに戻りなさいよっ!」
「まもなくミネルバの艦主砲の攻撃が始まるぞっ。一緒に吹っ飛ばされたいのかっ!」
「…ミネルバの艦主砲と言っても外からの攻撃じゃ確実とは言えないわ。
どこに落ちるか分かんないのよ。少しでも…少しでも地球への被害、減らさなきゃ…これだけでも…」
もうコックピット内の温度は上昇を始めてる。アスカの額には早くも玉の汗が浮かんでいる。
(あの汗…そうだ…、彼女はナチュラルだったんだ…)
「…チィっ。君みたいな子がなんでザフトで…。なら急げっ」
そう言い、アスランはアスカとは反対側のメテオブレイカーの操作パネルを叩く。
「ちょ…、アタシのことはいいから、早く退避しな…」「ほっとけるかっ!!」
ビクッ。一喝されアスカの肩が跳ねる。
「君は…、君は“死に急いでる”ように見えるんだっ!!」
「…っ!? そんなことっ…」
「ならば尚更、死なせないっ。君を死なせはしない! …こっちはオッケーだ。そっちは?」
「……(シンジ)。…あ? あぁ、あと少しで…っ!? アスラン、避けなさいっ!!」

「何?…うぁっ!?」
アスランのザクが持っていたメテオブレイカーの支柱にビームが当たる。

437アスカ・ストライク!!:2007/02/27(火) 17:25:32 ID:???
さらにビームを乱射させながら接近するモビルスーツ…あれは、ジン!? その数、3。
「コイツらまだっ!」
ビームサーベルを抜き放ち、アスカはアスランを庇うように立ち向かう。
『これ以上はやらせんっ!』
接近しているせいだろうか、それとも聞かせる為なのか。ジンパイロットの声が聞こえてくる…。

「くっ…」「突っ込んでくるっ!?」


‥Why does sameone like you belong.. 続く
438通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 20:42:07 ID:???
シンが初号機F型に乗ったら、インパクトボルト撃つ時に叫びそうだ
439通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 00:36:06 ID:???
GJ!!
アスカはアスランにシンジの何かを感じたのか…
やべー
気になるな…orz
続き楽しみにしてるよ!!


頑張ってくれ!
440通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 00:36:07 ID:???
「地球に行ったらミリ・・・なんでもない」

痔よ・・。あ、目からなにかが・・。GJ!!
441通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 01:18:30 ID:???
惣流アスカきめえ
442通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:09:01 ID:T1/5gsVn BE:222156252-2BP(20)
>>438確かにな…デュアルソーも片手で振り回してそうだ

でも一番似合うのはソニックグレイブかな
443通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:09:48 ID:??? BE:1088564977-2BP(20)
すまぬsage忘れた…吊ってきますorz
444通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:19:12 ID:???
量産型の双剣が一番似合いそうだ。

…種割れシンじゃ劇場版の弐号機が更に容赦無くなりそうだ。
445通常の名無しさんの3倍:2007/02/28(水) 22:40:20 ID:???
>>444
裏切りの上に奇襲かけてきたら間違いなくブチ切れるだろうな。
インド洋とかオーブ艦隊戦とかの比じゃない暴れっぷりを魅せてくれそうだ。
446通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 00:26:13 ID:???
量産機からS2機関を分捕って取り込みまくって
本拠地へ殴りこみそうな勢いだろうな
447通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 01:56:57 ID:???
使徒の本拠地ってどこだよ・・・?
448通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 02:39:46 ID:???
確か当初の予定じゃ、月面で最終決戦やるつもりだったんじゃなかったっけ?
449通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 04:21:01 ID:???
貴様っ! シンが月でどんなヒドイ目にあったか忘れたかっ?

本編見てないのかっ!?
トラウマの地でシンになにをさせようとしているっ!?
450通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 07:03:36 ID:??? BE:399881063-2BP(20)
フッ、綾波にすがるシンを見てみたいから…という理由では駄目かね?
451通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 11:00:52 ID:???
う・・む、見て・・みたいカモ。

「・・・アナタは死なないわ。あたしが護るもの」
「!? ・・綾波・・。う・・ヒック、綾波っ。綾波ぃーーっ!! ウ・・アアアアァーーーン!!」

シンは泣いた。子供のようにレイに縋りついて。
いつも強がり、片意地を張っていたシンが初めて人前で流す涙。
レイは不器用に、でも優しくシンを抱きしめる・・・。

そんな二人を優しく見つめるのは・・・、蒼く輝く地球だけだった・・。

                              ・・・END。

                                                                                              
452通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 16:30:24 ID:???
シンジはどこ行ったんだ?
453通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 19:37:58 ID:???
>>452
アスカとシン入れ換えたんだから、最終的にシンジとシンが残されるんじゃない?アスカはルナに抱きついて
454通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 20:05:17 ID:???
そりゃシンも「きめぇw」と言うわw
455通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 22:09:17 ID:???
>447
ゼーレ(っつーか、キール議長以下メンバー)じゃね?
456通常の名無しさんの3倍:2007/03/02(金) 07:59:05 ID:???
>>453
あんな地獄のような世界で、男だけで二人きりなんて嫌すぎるな・・・
457通常の名無しさんの3倍:2007/03/03(土) 23:38:31 ID:???
シン「 _ノフ(、ン、)_ 」
シンジ「ハァハァ…最低だ、ボクって」
シン「 _ノフ(、ン、)_ 」
458通常の名無しさんの3倍:2007/03/04(日) 15:56:16 ID:???
>>456
つうか、結局人類滅亡だよなw
459アスカ・ストライク!!:2007/03/06(火) 04:56:55 ID:???
『我が娘のこの墓標! 落として焼かねば世界は変わらぬっ!』
墓標? このユニウス7が?。ではやはりこのジン部隊は…。

「え…娘…?」「なにをっ!」
アスカはジンの斬機刀をシールドで受け止める。
アスランもヒートホークをシールドから引き抜き、ビームを回避する。

ユニウス7が大気層に完全に入ってしまったのだろうか? ユニウス7の震動は更に大きくなり、
ひび割れは拡がり端壁から砕け、大気との摩擦熱が視界を赤くしてゆく。

『見よっ! ユニウス7は泣いている! 嘆いているのだっ!!
此処で無惨に散った命の叫び忘れっ、討った者等と何故偽りの世界で笑うか! 貴様等はっ』
「はぁっ!?」「…っ!」
アスランの脳裏に甦るあの日…、“血のバレンタイン”。忘れたわけでは無い。忘れるはずが無い。
(だが…それすらも俺たち人類は乗り越えなければ…だからっ)

『軟弱なクラインの後継者どもに騙されっ、ザフトは変わってしまった! 何故気付かぬかっ!』
立て続けのジンの暫撃でアスランのヒートホークが弾き跳ばされる。
(…やはりコイツ等は元ザフトの…)
『我等コーディネーターにとって“パトリック・ザラ”の執った路こそが唯一正しきものと!!』

「…なにっ!?」「馬鹿っ、アスランなに止まってんのよぉっ!!」
アスランの援護が出来る状況ではない。アスカももう2機のジンの相手で手一杯だ。
「聞いてればぁっ! …『もしも』なんて、もしもなんてっ! あるわけないでしょうがっ!」
アスカは叫び、腰のフォールディング対装甲ナイフを、向かってくるジンに投げつける。
カメラアイに刺さって体勢が崩れたジンの懐に、インパルスを飛び込ませ、袈裟切りにする。
「ひとつ!!」『貴様あっ。よくも!』
叫び、もう一機のジンもこの状況を顧みず、インパルスに切り懸かってくる。
「…『自分の家族が死んだのはナチュラルのせい?』。死んだ人達が仇を取れとでも言ったのっ!?
『コーディネーターは優良人種だから?』。誰が決めたのよっ、んな事っ!?
なんでもかんでも死んだ人のせいにして、自分を正当化してんじゃないわよっ!」
460アスカ・ストライク!!:2007/03/06(火) 04:58:33 ID:???
アスカは相手がマニュピレーターを大きく振り被った瞬間を見逃さす、その刀ごと切り落とす。
が、ジンはそのままアスカのインパルスに組みつき…、
『く…うおおおぉっ!!!』
そのままジンは爆発、四散する!

「…がっ!?…は…」
爆発に巻き込まれ、インパルスが吹き飛ばされる。
「アスカっ! …自爆だと?」
インパルスはVPS装甲だ。爆発による機体の破損は無いが…衝撃までは完全に消せるわけではない。
アスカは一瞬脳震盪を起こし、意識を飛ばす。
「アスカっ! 大丈夫か…ちぃっ!」
横から薙入れられるジンの斬機刀。アスランはその場で自機を回転させ、避けると同時に勢いで蹴り飛ばす。
『く…我等のこの想いっ、今度こそナチュラル共にぃっ!!』
もう攻撃オプションは無いはずなのに、ジンはアスランのザクに突撃をかける。
「…まさかっ」

アスランが乗るこのザクはVPS装甲では、無い。至近距離で自爆されれば…確実に巻き込まれる。
「く…っ」
『うおぉおおーっ!!』
逃げるアスランに追い縋るジン。ジンのマニュピレーターがアスランのザクの足を掴む!
「しまっ…」『殺(と)ったぁあっ!』
そう叫び、ジンのパイロットは赤いボタンを押す。その時…、
「い・い・加減にしなさいよっ、アンタ達もぉーっ!!」

混濁した意識から戻ったアスカが2機へ突進をかける。
「止めろっ、来るな! コイツは自爆する気だっ」
アスランが叫ぶ。
「ンな事解ってるわよっ。だからっ!」
自爆まで数秒も無いかもしれない。迷っている時間は無いっ。
アスカは、ジンが掴まえているアスランのザクの右足ごとジンの両手を切断し、ジンを地表へ蹴り跳ばす!

『うおおおぉーーーっ!? …アメリアーーっ!!!』
ジンパイロットは先程言っていた娘の名であろうか? 叫び、ユニウス7の地表に衝突し…光となる。
「脱出する! 掴まれっ!」
アスカはジンの最後を見届けず、アスランのザクのマニュピレーターを掴み、バーニアを全開にした…。

(ごめん…ごめんね。あんた達の気持ち、よく解るけど…でも…)

‥Understand your feeling well . …But..続く

461通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 11:49:38 ID:???
カクリコンかよw
462通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 15:53:32 ID:???
GJ

短い描写の中でサトー隊長見せ場充分だな
463通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 18:57:48 ID:???
微妙に表現を変えてあってGJ

だが、「マニピュレーター」な
464アス・スト職人:2007/03/06(火) 23:29:29 ID:???
うあっ!? 素で間違ってんじゃん…orz


ユニウス隕石のシャワー浴びてくる…

マニピね…、マニピ。
気をつける。
465通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 07:12:44 ID:???
マニピュ♪ のほうが可愛いかと。

それはさておき。今回小ネタないのかなーと思ってたら、
カクリコンですかww。

ストーリーとともに、これも楽しみにしてるんだよな♪ GJ!!
あ、だからと言って無理して毎回入れなくていいですからね♪ 頑張ってください。
466通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 12:37:20 ID:???
マニピュ♪www
467通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 01:32:47 ID:???
なーんでモビルスーツの手をマニピュ♪レーターって言うのかなぁ?

・・・なーんて思ってる?(紫東 遙)
468通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 01:52:54 ID:???
だめだなぁ。

運命「みゅ?」

しか思い出せないや
469通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 15:28:36 ID:???
…らら?
470通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 23:16:16 ID:???
ま゛!
471通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 13:29:34 ID:???
決めたんだ。俺、決めたんだ、朝比奈を守るって!!
472通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 16:40:32 ID:???
…なぜこのスレに、N.E.R.V.でもZ.A.F.T.でもなく、

T.E.R.R.A.の方々が…?
473通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 00:25:12 ID:???
(…くっ、引っぱられてるっ!)
スラスターは全開なのにまるで飛行している感覚が、ない。
ただ引きずりこまれる感覚。この感覚は、アスカはどうしても生理的に受け付けられない。
モニターに映る地球が燃えている。真っ赤で…、赤い舌を出し笑っているようだ。
赤い手が手招きする。まるで…まるで地球がアスカを欲っしているかのようで…。
「…やだ。…やだやだやだぁ! インパルスっ、翔んでっ、 翔びなさいよぉっ!!」
これ以上は踏めないフットペダルにさらに体重をかける。

「…手を離せっ!」
パニックに陥りそうになるアスカの耳に、アスランの声が響く。
「…アス…ラン?」
我にかえり、モニターに映るアスランを見る。
「俺は大丈夫だっ! 構うなっ、…君は生き…」
衝撃と共に通信が切れる。アスランが掴んでいたインパルスの右手を離したのだ!
「ちょっ、アンタ…、バカあぁぁ〜っ!!!」
アスカとアスランはバランスを崩し、地球へ墜ちていく…。

「…突入角度調整…排熱システムオレスグリーン…自動姿勢制御シス…オン。ECSニュートラル…」

もう今さら重力を振りきってミネルバに戻るわけにもいかない。
下手に戻ろうものならミネルバの主砲攻撃に巻き込まれかねない。
アスランもそう思い、インパルスの手を離したのだろうが…。
「ザクは空、飛べないっつうのっ!!」
アスカは機首を地球へ向け、アカデミーでうろ覚えで聞いていた、
モビルスーツによる単機地球降下の内容を必死に思い出し、入力していく。
「…これでいいはず、よね。大気圏突入マニュアル…」
やがて機体の震動が先ほどより小さくなり、コックピット内の温度上昇も止まったようだ。
…それでもサウナ内と変わらずだが。

「…よし。さて、と」
アスカは前方カメラに神経と視線を注ぐ。どこかにまだいるはずだ。そうアイツが。

「…なにもなによなによなによっ、アイツ! 人に向かって『死に急いでる』?
アンタのほうがよっぽどそうだってぇのっ!
『俺は大丈夫』ぅ? この状況下で誰が「そりゃそうだ」って信じるとでもっ!?
このアタシにっ、言うだけ言ってフェードアウト!なんてぜ〜ったいっ、許さないんだからぁっ!」

474アスカ・ストライク!!:2007/03/14(水) 00:28:53 ID:???
とは言え。レーダーは使えず、先程から始まったミネルバの主砲攻撃で砕かれた破片が隙間なく拡がり、
センサーでアスランのザクを識別しようにも区別さえつかない。
赤外線カメラは、はなっから役にたたない。これでは…。

「大体っ、モビルスーツを単機で地球降下させよう、てのがそもそも間違いなのよっ。
ふつー降下ポットなりシャトルで降ろすなりやるのが普通でしょっ?」
やり場の無い怒り。高説もっともではあるが、今アスカの話を聞いている人はいない。
アスランのザクにも、カタログスペック上は大気圏突入の能力がある…はずだ。
だがそれは機体がすべて正常に機能していれば、だ。あのザクに今、右足は無い。
あの状態では機体バランスは保てず、制御出来なければ燃え尽きるのみ…である。

「こうなったら…“女のカン”ってやつよっ。……。ん…右よっ!」
アスカは落下する破片を縫うように、インパルスを制御していく…。

「く…、損傷のせいか? 右足の温度上昇が早いっ! …行けるか?」
アスランは神業とも言えるタイピングとスラスター噴射調整で減速を図る。
コックピット内のアラートは先程から鳴りっぱなしだ。だがかまっている暇は無い。
大気との摩擦で、ショルダーアーマーごと左手が吹っ飛ぶ。基板もいくつかショートしてしまった。
断熱圧縮のせいで機体表面もボロボロだろう。だが諦めない。諦めるわけにはいかない。
(そうだろ? カガリ…)

『逃げるなっ! 生きる方が闘いだっ!』
あの時のカガリの言葉が脳裏をよぎる。
いつの間にか外の景色が宇宙の漆黒から大気内の青…、空の色になった。
最低限の減速には成功したようだが…、ザクには大気内での飛行能力は、…無い。
「やはりブースターがなければ大気圏は…くっ。……。…カガリ、済まな…」
その時だ。スピーカーから雑音とともに…

『ガ…ピッ…、くおおぉらああぁーっ!! そこのバカあぁーーっ!!!』
アスランの鼓膜を破壊せんばかりの音量がコックピット内を揺らす。
「んなっ!? この声…アスカ、君か!?」
思わず耳を押さえたアスランに追い討ちがかかる。
475アスカ・ストライク!!:2007/03/14(水) 00:30:09 ID:???
「アンタ、バカでしょっ?、絶対バカでしょ?、今世紀最大のバカでしょっ? 死ぬほどバカでしょっ!?
死んでも治らないバカでしょっ!? このアホランっ、バカランっ、インフィニットバカァっ!!!」
「そ…そこまで言うか?」
かつてはエリートと呼ばれたアスランを、ここまで罵倒した人物もいまい。

「世話ぁ焼かせんじゃあないわよっ! …ちょっと待ちなさいよ…っと…」
接触音がしたと思った途端、アスランのザクの落下速度が落ちる。インパルスがザクを掴まえたのだ。
「っ!? よせっ、いくらインパルスのスラスターでも2機分の落下エネルギーは…」
「それ以上たわ事言うなら、そのベロ引っこ抜いてカガリに“タン塩”っつって喰わせるわよっ!!」
「…………」
「…ツッコミくらい入れなさいよっ、まったくっ! 使えないわね!!」
「…すまない。」
「インパルスのエネルギーも限界よ。地表面まであと213秒。謝る前にミネルバを見つけ…あっ?」

雲間から間隔を置いた指向性光線がアスカ達の眼に写る。あれは…ミネルバの発光信号!?
こんな近くにいて、しかもアスカ達を捜してくれていたなんて…もはや奇跡に近い。
「(ほぅ)やったぁっ♪ やった、やったよアスラン♪ ミネルバよぉ♪」
「…あぁ、ミネルバだな。…アスカ」
「ん? なぁに?」
「…ありがとう」
「…んなっ!? (はっ?)…べ…べべ別にアンタを助けようとか思ったんじゃないからねっ!?
ミネルバ探してたら、たまたま…そうっ、偶然アンタの機体見つけて…その…、
べ、別にアンタがどうなろうと知ったこっちゃ無いけど、アンタが死んだらまたカガリが…、
いやそれもアタシにはどうでもいいんだけどっ…、…と、とにかく…その…」
ゴニョゴニョと何ごとかを言っているアスカ。モニターに写る彼女の顔は真っ赤だ。
アスカのしどろもどろが面白くて、アスランは笑いたいのをこらえるのが大変だ。

「(クスクス)…君とカガリは…」
「…な、なによっ!? よく聞こえないわよっ?」
「…いや、なんでも無い。ただ女の子に抱かれて空を飛ぶのもいいもんだ、と思っただけだ」


476アスカ・ストライク!!:2007/03/14(水) 00:31:20 ID:???
「な…?(かあぁ)、バ、ババ、バッカじゃないの? …それ以上くだらない事言うと、手ぇ、放すわよ?」
「バカなのは認めるから、それは勘弁してくれ。…そんなにバカか?」
「そうね、馬鹿よ。…あ〜それにしても熱かったわ。これじゃパイロットスーツというより、
サウナスーツよ。ベッタリして気持ち悪い、、もうサイテー。ああ早いとこお風呂入りたーい」
安心感からだろうか? アスカの口調が普段の軽口に、柔らかいものになる。
「ミネルバにはシャワーしか無いぞ?」
「…不粋なツッコミ、入れんじゃないわよぉ〜」
「…すまん」

そんな会話をしながら2機は無事にミネルバの甲板に着艦したのだった…


‥Are you foolish?.. 続く
477アス・スト職人:2007/03/14(水) 00:48:42 ID:???
すいません。ここは駆け足で行ってください。
描いてて、なんかイヤーな感じがして…。
なんか厄介なフラグが立ってしまったヨカン…。
基本的に、キャラの行動にはノータッチなので…設定崩壊の危機カモ。
ステラかキラがなんとかしてくれるっ。とほのかに期待してるのですが…。

…いつ出てくるんだよ…ステラ…orz。


478通常の名無しさんの3倍:2007/03/14(水) 01:50:01 ID:???
アススト職人さん、めげずに頑張って下さい!
確かに微妙なフラグはみられますが
それも楽しみの内だと思って読ませて頂いてますww

そしてステラが楽しみです…!
479通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 00:27:13 ID:???
作者の意図を暴走して、勝手に行動するのが、
本当に生きたキャラだって事だ。
軌道修正出来るなら、修正するべきだが、
無理にキャラの主張を押さえ込むのはやらない方がいい。
その理由は…まあ、あえて言うまでも無いが。

つか、ツンデレなアスカは久しぶりに見たので和んだw
今後も肩の力を抜いて、続きをお願いしますね。
480通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 01:31:34 ID:???
今回のお話、すんなり納得いきますよ?
むしろ、話のなりゆき上これが自然かと。
人間死に直面すると種の保存の為、本能的に異性を求める、なんて聞きますし・・

アスカの性格上、すんなりいくワケ無いしwww

ともあれ G J !!
続きが楽しみです。

481通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 13:29:34 ID:???
アスカのツンデレに噴いたw
GJ
482通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 17:29:22 ID:???
うんうん。
やっぱりアスカはコーディねーと♪

・・・すまん。面白いこと言おうとして失敗した・・・orz
俺も大気圏ダイブしてくる・・・
483通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 18:52:36 ID:???
>>482 …どこに落ちたい?
484通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 00:41:36 ID:???
>>482 …どこまで堕ちたい?
485通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 00:48:38 ID:???
やめろ>>482! 大気圏ダイブなんてっ!!
絶対、危険だっ!(ぜっ、たいきけん、だ)

俺も面白いこと言おうとして・・以下略。

>>482のあとを追います・・サガサナイデクダサイ...

486通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 01:52:32 ID:???
とりあえずこれ衛星軌道上に置いときますね

つ【あちこち壊れたザクウォーリア】
487通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 08:42:35 ID:???
で? ステラはいつ地球に降りるんだ?
488通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 09:22:16 ID:???

  ,r"`⌒)ヽ
 (  人ノ') )  大気圏ダイブ、ウェ〜イ♪
 从(゚ ヮ゚ノ〈
   と  つO
   (_ ノノ


ネ○   す・・ステラ!! 良い子は真似しちゃダメだ!
     こ・・コラ! 宇宙空間でエアハッチを開けようとするなっ!!
     ス・・ステラーーーーーーーーっ!!!!
489通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 11:04:27 ID:PAnntE9u
>>486
大気圏ダイブする人のために改造しておきますね

つDDザクウォーリア(アルミホイル+座布団付)
490通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 16:34:27 ID:???
>>482>>485

…無茶しやがって…
491通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 03:50:30 ID:??? BE:1399583197-2BP(20)
こんなところで燃え尽きても何にもならんだろうに…
492アスカ・ストライク!!:2007/03/20(火) 15:54:55 ID:???
その頃…、地上では無数の流星と化し、光の尾を引くユニウス7を見つめる青年がいた。
「…………。…どうして…」

『着水完了。警報を解除。現在全区画浸水は認められませんが、今後も警戒を要します。
ダメージコントロール要員は至急下部区画へ。繰り返します…』

ミネルバは大海原の中、その巨躯を無事に着水させる。
インパルスと中破したザクは作業ブロックに搬入され、アスカとアスランは機体から降りる。そこへ…

「ハァハァっ…アスラーンっ!!」
ザクの足元にいたルナマリアや作業員を押し退け、カガリがアスランの胸に飛び付く。
「アスランっ。 怪我は無いのか? 無事なんだな? アスランっ、アスラァン…グス…」
「カガリ」(カガリ…)
アスカもフラップから降り、その様子を見つめる。
「ただいま、カガリ」
アスランが微笑む。
「バカぁっ。心配したんだぞ。モビルスーツで出るなんて聞いてなかったから…私は…ヒック…」
「…すまない」
「いや、お前が無事なら…いいんだ。その…、お前の腕はよく知ってるし…」
カガリは少し頬を赤くし、アスランから離れる。
そんな二人を見ているのが何故か心苦しく、その場から離れようとしたアスカだったが…。

「…冷静に考えれば、お前が出てくれて良かったとさえ思ってる。
「…っ!?」
…本当、とんでもない事になったが、ミネルバやイザーク達のおかげで、
被害の規模は格段に小さくなった。そのことは地球の人達もきっと…」

「…やめなさいよっ、このバカっ!!」
堪らずアスカが叫ぶ。
「え…? あ、アーちゃ…」
(ええぇ〜、またまたぁ?)(おいおい)(アスカ…)
「アンタもブリッジにいたんでしょっ! ならこれがどういうコトか、解ってるはずでしょっ!!」
「そ…それはもちろん…」
「アスカ…」
眼でアスカを止めようとするアスランだが…。

「ユニウス7の落下は自然現象じゃなかった…、作為的なテロよっ? そして犯人はコーディネーターよっ?」
「う…ん」
「“血のバレンタイン”! あそこで、ユニウス7で家族を殺されてっ、まだ恨んでる連中が、
『ナチュラルなんて滅んでしまえ!!』って、あれを落とそうとしたのよっ!?」
「わ…解ってる、それは…。けどっ、アーちゃん達はそれを必死に止めようとしてくれたじゃないか!」
「あったり前じゃないっ!!」
「?」
493アスカ・ストライク!!:2007/03/20(火) 15:58:10 ID:???
カガリはアスカが何を言いたいのかまだ理解出来ていなかった。
「……。だが…それでも破片は落ちた。俺たちは…止めきれなかったんだ」
「…あ…」
アスランの言葉でカガリもやっと何かに気付く。
「たとえ一部の者達のやったことだ、と言っても、俺たちコーディネーターのしたことには変わりない。
いくら被害が小さくなったと言っても…たとえ欠片ひとつ落ちなかったとしても…
この事実を、地球の人達は許してくれるのかな…本当に…」
アスランは寂し気にうなだれ、ロッカールームへの通路に向かう。
「…アスラン…」
その背は何故かすごく疲れているように見えて。カガリは後を追おうとしたが…。
「今はやめときなさいよ」
アスカがカガリを止める。
「アーちゃん?」
「…自爆したやつらのリーダーが最後に言ったのよ、アスランに」
「?」
「『俺たちコーディネーターにとって、パトリック・ザラの執った道こそが唯一正しかったっ』…てさ」
「っ!?」
パトリック・ザラ。言うまでもない。ナチュラル撲滅を唱えた、前大戦当時のプラント議長。
…そして、アスランの実の父親。
ジェエシスで地球を討とうとしたパトリック。核でコーディネーター抹殺を目論んだ地球連合。
カガリやアスランは、その双方と戦った。どちらも正しいとは思えなかった。
そして味方の凶弾に倒れたパトリックの最後を看取ったのは、かくゆうカガリとアスランであった。
カガリだって、彼の言うことが正しかったとは今でも思っていない。
それでも、いまだにその言葉は、ある者達の心の中に在り、今回のようなことが起こる。
アスランはどんな気持ちで彼らのその言葉を聞いたのだろう? 
かつて、パトリックと戦った者として…。パトリックの息子としては?

「…アスラン…」
「…なのにアンタてヤツはっ。
『被害が小さくなって良かった』? な〜に能天気なこと言ってんのよっ。
『お前が出てくれて良かった』ぁ?。よくもそんなセリフ、のうのうと言えるわねっ!」
「…う」
「アンタ本当に何も解ってないわよねっ!(グラッ)。…あの人が可哀…想よ…あ…?」

ペタン…。アスカが尻餅をつく。そのまま天を仰ぐように…倒れる。

494アスカ・ストライク!!:2007/03/20(火) 15:59:20 ID:???
「!? アーちゃんっ!?」
「アスカっ!? 退いてっ!!」
ルナマリアがカガリを押し退けアスカに駆け寄る。
「アスカっ! アス…っ、うわっ? なにコレ…、凄い汗っ!!」
呼吸を楽にさせようとパイロットスーツのジッパーを降ろしたルナマリアが驚く。
アスカのインナーは大雨にでも打たれたかのように濡れ、身体に貼り付いていた。

(…………)「アスカっ、アスカ!?」「アーちゃんっ!!」
いくら優秀な兵士と言っても、アスカのその身はナチュラルだ。
単独大気圏突入の負荷は…、その身にかかる負担はコーディネーターの比ではない。
「まずいっ、脱水症状を起こしてる…、ストレッチャー! 医療班をっ、早くっ!! アスカ、アスカ!」
「アーちゃんっ、しっかりしろっ! アーちゃ…」

(…まった、く、五月蝿いったりゃ…。なぁにルナ? 痛いわね、ほっぺた叩かないでよ…。
…カガリ…? なにアンタ…泣いてんの? 昔は泣いてるアタシをあんたが…)

薄れゆく意識の中でアスカは、ただ眠い…と思っていた…。


‥Naturals should be exterminated!!..続く
495通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 06:43:14 ID:???
アスストキターー(゚∀゚)ーー!!
496通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 13:23:04 ID:???
GJ
ナチュラルな身体での大気圏突入には
フライングアーマーのような耐熱に優れたアイテムが無いと
体に強い負担が掛かるんだな

インパルスの機体は耐えられても、アスカがヤバスな事にw

しかしまあ、シンのセリフをアスカに言わせるとフラグに見えてしまう件
497通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 15:57:27 ID:???
その濡れ濡れのインナー、5000円で買いますっ!!!
498通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 19:36:19 ID:???
じゃあ5500円で
499通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 19:58:14 ID:???
何そのハンマープライス

ともあれGJ
500通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 23:15:41 ID:???
500 げっつ♪

あとパイスー付きなら1万出してもいい。

ここのアスカ、制服はルナと一緒でミニスカ・ニーソなのか?
501通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 23:40:08 ID:??? BE:266588126-2BP(20)
ミニスカはルナの改造制服だから
アスカは少し長めのスカートだろう
キュロットスカートの改造版か?

シホみたいなズボンは似合わんしなぁ
502通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 00:31:48 ID:???
行動派のアスカは、上はザフト赤服、下はヒイロみたくショートパンツでww

・・冗談だ。なんだその羞恥プレイ・・

とは言えザフトレッドの制服はアスカによく似合いそうだ
503通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 19:46:51 ID:??? BE:1088564977-2BP(20)
だって、アスカのパーソナルカラーは赤だもの

インパルスもソード主体で使ったりするんだろうなぁ…と妄想。
SIってBRもシールドもあるし飛べるみたいだから突撃大好きのアスカがフォース使う理由無くね?
504通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 01:41:46 ID:???
飛べるといってもジャンプ程度だろ
505通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 01:45:13 ID:??? BE:1066349186-2BP(20)
オーブ沖で連合の戦艦ぶった斬って回ってたときのアレがジャンプにはとうてい見えないんだが
506アスカ・ストライク!!:2007/03/26(月) 08:23:13 ID:???
(…………。…どこよ? ここは…)

アスカは微睡みから目覚めると、目を2度3度しばたかせる。
白い天井。揺れる点滴。わずかに鼻の奥を刺激する消毒液の匂い。
「…医務室?」
「目が覚めたか」
かたわらの椅子に腰掛けていた青年がアスカを見、読んでいた本を閉じる。

「…レイ」
まだぼやける視界をなんとか修正させ、アスカは身動きしようとしたが…
「まだ動かないほうがいい。かなり消耗している」
「アタシ…?」
「お前はインパルスで地球で降下しミネルバに着艦したあと、オーブ代表と話してる際、倒れた。
俺が医務室に運んで、お前は2日間寝ていた」
そう言えばそんなだったような気がする。
「…あんたがアタシを…?」
「気にするな。ストレッチャーを待つより、直接運んだほうが早いと思っただけだ」
「……」
アスカは点滴の繋がってない左手の甲で額を押さえる。
「倒れたちゃったのかぁ、アタシ…。あのくらいなんともないと思ってたのに、な」
「アスカ」
「…なぁによ? レイ」
「短刀直入に聞く。…お前は、“ナチュラル”なのか?」
「っ!? な…なぁにを言ってるのかなぁ〜レイ君はぁ。アハハ…ハ…」
アスカの背中に冷たいモノが流れる。
「今回のこともそうだが…、前々から気にはなっていた。お前はあまりにも“打たれ弱すぎる”。
普通なら単独大気圏突入の不安と緊張で張り付めていた精神がゆるんで…と考えることも出来るが…、
お前の性格上、あり得ない。お前は逆にそういう自分の状況を楽しむ節があるからな」
「うあ…今なんかサラっとヒドイこと言われた気がするんだけど」
じっとアスカの眼を見るレイ。冗談は通じそうには…ない。
「ハァ…。そうよ、アタシは“ナチュラル”よ」
出来れば知られたくなかった。だが仕方ない。アスカは覚悟を決め告げる。だが…、
「そうか。あぁアスカ、お前はもう少し体重を増やしたほうがいい。パイロットとしてそれは不利だ」
「ちょっとぉ!?。『そうか』…って、それだけ?」
「…何か問題があるのか?」
「いやほらっ、漫画とかドラマならここで『俺達を騙してたのかっ』とか、
『お前は敵のスパイだったのかっ』とか…、いろいろあるでしょ?」
レイが不思議そうな顔を浮かべる。
「…お前は敵のスパイなのか?」
「いや、違うけどっ」
507アスカ・ストライク!!:2007/03/26(月) 08:27:23 ID:???
「俺は別にナチュラルだからどうとか言う気はない。オーブは中立国だしな。
それにギル…議長もご存知のことなんだろう? なら俺がどうこう言う問題でも、ない。
ただ確認をしときたかっただけだ。もちろんお前が望むなら口外する気もない」
「…なんか損してた気分」
アスカが頬を膨らませる。
「そうか? …俺が嫌いなのは、地球に住む“弱者のふりをした強者”だ」
「…それは“ブルーコスモス”のこと?」

“ブルーコスモス”。
『蒼き清浄なる世界』をスローガンに、コーディネーターを自分達とは違う“人の姿をした別のイキモノ”
として差別し、駆逐・暗殺をもいとわない思想集団。
彼らから見ればコーディネーターは、同じ人間では無いらしい。
「…そうだったな。やつらも嫌いだ」
「?」
ブルーコスモスでは無いとすると、レイは誰のことを言っているのだろう? 

「ああそうだ。ミネルバは明後日にはオーブに入港するそうだ」
「…………」
「オーブ代表のご好意で、船体の修理をしてもらえるそうだ。
プラントを出てからこっち、あちこちやられたからな。
休暇も出るかもしれん。思いもかけない里帰りだな」
「べ…別に里帰りなんて…。オーブで産まれたワケじゃ無いし…」「べ…別に里帰りなんて…。オーブで産まれたワケじゃ無いし…」
「まぁ、一休みにはなるだろう。本国から今後の指令はまだ来てないようだし…。
む…、もう起き上がって大丈夫なのか?」
よいしょ、と上体を起こすアスカにレイが声を掛ける。
「大丈夫よ。まだ少し頭がクラクラするけど…」
「そうか。身体・脳波、共に異常は無いそうだ。落ち着いたらドクターに言って自室に戻ればいい」
そう言いレイは本を小脇に挟み立ち上がる。
「…うん。済まなかったわね、レイ」
「気にするな。俺は気にしない。…寝ぼけてその格好でうろつくなよ」
レイの視線が少し下に動く。
「 ? その格好って…え?…うええええぇっ!!??」

そう、アスカは知らないが、先ほどまで体温を下げる処置を施されていた彼女の身体は、
…一糸纏わぬオールヌードだった。その上にシーツ一枚を羽織っていただけ。
アスカは慌ててシーツを胸までたくし上げ…顔はこれ以上は無い、というほど真っ赤にさせ…。

「…レイ」
うつ向いたアスカが、地獄の底から響くかのごとき、低い声を出す。
508アスカ・ストライク!!:2007/03/26(月) 08:29:27 ID:???
「なんだ?」
「…………。………見た?」
「胸の傷か? ああ見た。気にするな、俺は気にしない」
「………(プチッ)」
シーツを身体に巻いて固定させ、アスカは静かにベッドから立ち上がる。
…背後に、ゴゴゴ…と音がしそうなオーラを纏って。
「アスカ?」
眼のあたりにベタが入ったアスカが、拳を握りしめる。
「…天界の宝珠にも等しき純情可憐な乙女の柔肌を拝んどいて…、あまつさえ『気にしない』ぃ…? 
…レイ・ザ・バレル!! その罪、万死に値するっ!」
「…おい? アス…っ、何を…」

「こんのっ…馬鹿レイっエッチっ変態っ痴漢〜っ!! 信じらんないぃ〜〜〜っ!!!!!!」

…この後、ミネルバの医務室にはアスカと入れ替わるように、前身包帯に包まれ、
ミイラと化した、レイ・ザ・バレルの姿があったそうな…。


‥Both of You,Dance Like You Wont to Win...続く
509アス・スト職人:2007/03/26(月) 08:40:17 ID:???
アスカよ、なぜ里帰りを2回言う…?

はぁ…携帯から書くとなぜこんなことが…orz(コピー→張り付けの境目)

脳内削除よろしくお願いします…
510通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 13:05:40 ID:???
気にするな。俺は気にしない。
511通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 13:11:43 ID:???
GJ
シンがいないミネルバでは
レイにラッキースケベの役得が回るんだな。
512通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 17:32:23 ID:???
見舞いに来たレイ。しどけない格好で眠るアスカを見てつい医務室の鍵をかけたんじゃ・・・

「・・・最低だな、俺は・・・」
513通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 20:07:33 ID:C1p/P25U
hou
514通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 21:09:27 ID:??? BE:666468656-2BP(20)
懇意かもGJッした>アススト職人殿

レイはきっとアスカで抜いたな。間違いない
515通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 22:29:28 ID:???
それを知って感涙にむせぶ議長

「レイ…立派になって…
よし、君はこれから変態仮面2号となるのだ。この仮面をつけたまえ」
516通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 23:10:50 ID:???
>>512
「人の飽くなき欲望の果て…」
>>514
「それが人の夢!人の望み!!人の業!!!」
「あるのだよ私には、※※を※く権利がなッ! 」
517通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 23:13:11 ID:???
>>515
そして真の変態下面の座を巡って、連合の仮面と…
518通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 00:40:42 ID:???
包帯アヤナミは萌えるが、包帯レイはダメな件について
しかもミイラだしww

 G  J  !!
519通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 03:34:04 ID:???
変態仮面II世ことレイ・ザ・バレル、見参!
                    ,_,..,ィヽ,、
                   /;;::r‐〜-ミ、       
                 4~/へi::::::;/,ヘミ7
                 '-l|<>|:::::|<フ1|i'
                    l! '" |::::l、~`リ
              /`ー、  ハー;";::i:::ヾイl! ,r'~`ヽ、
           ,.ィ" ri l i ト、 1:|`丶:;;;:イ' ill!7、 、 y;  ヽ、_`
      ,. -‐''" 、 くゝソノリ~i | - 、 , -‐'7ハ ヾニト-    ~` ー- 、_
   , ィ ´      ,ゝ、_ `r'   l |  、レ // `テ三..ノく _ `       ヽ、
  /       , -' ,、  `、_)   l,i,  i //  (/  ...,,;;;;:` 、        ヽ
 ;'       '" ノ ;;;;::::      i !  : //    .....:::::;;イ、_、_\ _    _ノ
 l ..,, __,ィ"-‐´ ̄`i::::: ゙゙゙= ...,,,,,. l | ,//  - = ""::;; :/       ` '''' '"
            ヾ :;;;,,     ,i l,//     ,,..," /         _,,.....,_
   ,. -- .,_        \ :;,.   ;'  V ;!   `;  /;: ノ      ,.ィ'"XXXXヽ
  /XXX;iXXミ;:-,、     ヾ  '" ''' /./!  ヾ   /    ,. - '"XXXXXXXX;i!
 ,!XXXXi!XXXXX;`iー;,、  i   、. / ;:::゙i   ;: , |  ,. r'"XXXXXXi!XXXXXX:l!
 |XXXXX;|XXXXX;|::::::::|`ヽ、    ,! ,': : :|    ,.レ"::::|XXXXXXX|XXXXXXX;l!
 !XXXXX;|XXXXX:|:::::::::i  `   ;! : :  i!  / !:::::::::|XXXXXXX|!XXXXXXX|
 XXXXXx|XXXXX;!:::::::::::!   `. /::    | '"   l:::::::::::|XXXXXXX|XXXXXXX |
 XXXXXx!XXXXxリ:::::::::::!    |::     |    i:::::::::::ゞXXXXXツ1XXXXXXX|
 XXXXX/ \XXソ::::::::::/     i!::    ノ     i!::::::::::::ゞXX:/  lXXXXXXX|
 XXXX:/   `ヾ::;;;;;:ツ      ヾ;::: ; ノ      ヾ:;;:::::::ゝ'"     ヾXXXXX |
  XXX/       `ヽ 、     _ゝく      _,,. -`''"        i!XXXXX:|
520通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 11:27:42 ID:???
EOEのアスカとシンをいれかえてみる


「マユ・・・ここにいたのか・・・・マユっ!」
「マユ、マユ解ったよA.Tフィールドの意味!」
「俺を護ってくれてる!俺を見てくれてる!」
「ずっと、ずっと一緒だったんだな!マユっ!」


結果シンのシスコン度が急上昇
521通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 17:36:48 ID:???
そもそも塞ぎ込まない気がするんだ
522通常の名無しさんの3倍:2007/03/27(火) 20:25:08 ID:???
シンがそこまで追い詰められるには妹+ステラ+ルナの3人失う必要あるな。
523通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 17:03:28 ID:???
世の中には肉親を戦争で失う人はごまんと居るわけで

なんと言うことはないとは言わないがいちいちATフィールド発動させてたらきりがないわさ
524通常の名無しさんの3倍:2007/04/01(日) 13:26:58 ID:???
ホシュ
525通常の名無しさんの3倍:2007/04/02(月) 23:48:44 ID:0547rg4f
保守age
526通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 11:56:56 ID:TeJ1BxJm
>>2
そのアスランかわいい
527あすか・すとらいくぅ♪:2007/04/05(木) 01:56:03 ID:???
「メイリン、ちょっといい?」
アスカさん、ミネルバの食堂で、捜してたメイリンさんを見つけて声をかけたんだ。
うん、あのツインテールは、確かにメイリンさんだ。

「むふぅ? あ、アフカはん、はんでふかぁ?」
リスのようにほっぺた膨らませて。口の廻りに、べったりミートソースをつけて…。
アスカさん、心の中で(あんたは幼稚園児かっ!)とツッコミを入れちゃったよ。
フォークを握りしめたメイリンさん、ホントに幼稚園児みたいで、とっても可愛かったんだ。
「…ほら返事はちゃんと飲み込んでからにしな。
とは言え『ミネルバ食堂謹製“S特盛ミートスパゲティ”』…。
…まさかアタシ以外に挑戦者がいるとは思わなかったわ」

ちなみに“S”はスーパーの略。アスカさん、ちょっと悔しい。
負けず嫌いなアスカさん、食堂のおじさんに叩きつけられた挑戦、受けてたった。
そして見事に返り討ち。結構自慢だったんだぞ。これ、今まで完食できたの、アスカさんだけだから。
まあ、さ。次の日から2日間、おなか抱えて寝込んじゃったけど。

…ん? あれれ? でも確かメイリンさん…
「…メイリン、その様子じゃ、1週間前、涙目で宣言した、
『メイリンダイエット計画ぱーと5』は、早くも頓挫したワケね…」
「あう〜…」
そう言われて、頭を抱えるメイリンさん。

アスカさんだって女の子。メイリンさんの痩せたい気持ちはよく分かるんだ。
けどアスカさん、女の子はちょっぴりふっくらしてるくらいが可愛いのに、と思ってる。
とくにメイリンさんみたいな子はね。アスカさんだってメイリンさんのお姉ちゃん…、
ルナマリアさんに負けないくらい、メイリンさんを可愛いと思ってるんだから。

「ほら、ほっぺたにミートソース付いてるじゃん」
アスカさん、親指でゴシゴシ、ほっぺに付いてるミートソース、取ってあげる。
「あみゅ〜…。(チュルリン)だ…だってヨウランが、コレ食べきったら、
“ヘレンヘレンのルージュ”買ってくれるってぇ…」
なるほど。ヨウラン…。女の子の乙女心につけ入る悪魔のようなヤツめ。
メイリンさんのまん丸な顔よりさらに大きなお皿の上のパスタ。残すところ1/3というところ。
こうなったらなんとしても完食してもらって、一番高いルージュをヨウランからせしめ取ってほしいよ。

528あすか・すとらいくぅ♪:2007/04/05(木) 01:57:08 ID:???
アスカさん、ひとつ大きな溜め息をつく。
「ま…いいんだけどね。あ…と、そうだメイリン、後でちょっと調べてほしいコトあんのよ」
「調べもの、ですか?」
メイリンさん、ちょっと首をかしげる。これでもアスカさんとは、長いお付きあい。
自他共に認める負けず嫌いのアスカさんなら、なんとしてでも自分で調べるのに。
「(ヒソ)ほら、アタシのコードじゃ“ラグラノク”に接触出来ないじゃん…」
ここでアスカさん、メイリンさんの耳元で小さい声。
あ、“ラグラノク”って、ザフト…いや、プラントにあるスーパーコンピューター。
世界中の、いや地球圏ならどんな国のコンピューターにアクセスできる凄いヤツ。
どんな仕組みかは、知らないけどね。
「ちょ…っ、ラグラノクって…、何を調べる気なんですかっ?」
「あ、あくまで個人的で、たわいの無いコトよ。あんたならアクセス出来るでしょ?」

こう見えてもメイリンさんは情報関係のエキスパート。じゃなきゃ最新鋭艦のミネルバでCICできないよ。
もちろん、ラグラノクのパスも持ってる。…でもラグラノクって、ザフトの最高機密だよ?
「い…イヤですっ。見つかったら軍法会議の上、銃殺刑ですよっ?、銃・殺・刑!」
うん。さすがメイリンさん。軍人としてのモラル、ちゃんと持ってる。
「…プラントの“不死屋”のスゥイートパフェ、食べ放題で手を打つわ」
「やります♪(コロっ)」
…メ、メイリンさぁん…。

『プラントの“不死屋”のパフェ』。期限が過ぎても美味しいデザートを出すと好評のお店。
そこのパフェ。まさにメイリンさんのまるいほっぺたを落とすくらい美味しいらしい。

「も〜♪ 早く言って下さいよ〜。アタシ、アスカさんの為ならな〜んでもしちゃいます♪」
「あ…はは…。ありがと」 
アスカさん、メイリンさんの将来がちょっと心配。変な男にコロッと騙されそうだ。
(アタシがちゃんと素敵な彼氏、紹介しないとね)
心に誓うアスカさん。アスカさんにも今、彼氏いないはずなんだけどねぇ。
「で? で? 何を調べるんですかぁ?」
「この人のこと、調べてほしいのよ」
そう言って出す、一枚の写真。ザフト在籍記録の写しだ。
529あすか・すとらいくぅ♪:2007/04/05(木) 01:58:29 ID:???
「この人ってアスラ…。(はぁ)ホントに思いっきし、個人的でたわいの無いコトですね。
…直接本人に聞けばいいのに。てか、ア・ス・カ・さ・ん♪ もしかして…」
メイリンさん、写真に写ってるアスラン君見て、次にアスカさん見てウフフって笑う。
「メイリン?」
「そうかぁ〜、アスカさんもやぁっとそっち(恋愛)方面に目覚めたんですね? 
あ、でもでもそうなるとライバルはあの人ですかぁ。大変だぁ。
でも、障害が大きいほど燃えちゃうもんって言いますしぃ…」
メイリンさんの眼、なんかキラキラしてるよ。ラブコメの見すぎだよぉ。
「コラコラコラっ。なぁにナマ言ってんのよ。誤解よ、誤解!」
「またまた、照れたアスカさんも素敵ですよぉ」
「だぁかぁらぁーっ、アスランじゃないのっ。“アレックス・ディノ”を調べんのっ」
「はぁ…? なるほど、それでラグラノクに…」
…ま、どっちでもいいんだけどね。正直こんな事を調べさせられる、ラグラノクの方が可哀想だよ。

「と…とにかく、調べといて。あ、ちゃんとアクセス元が解んないよう、ダミーはちゃんとばらまくのよ?」
「はあーい♪ …そうかぁ、アスカさんが、ねぇ」
「人の話を聞けーっ。だから違うってぇのっ!」

…そんなこんなでミネルバ、明日オーブに入港するんだってさ。
さてさてどうなることやら…。


‥There are neither a misunderstanding n or as the sixth flo or!..
(誤解も六階も無いわよっ)…続く
530アス・スト…:2007/04/05(木) 02:05:32 ID:???
すまん。ただひたすら、すまん。

最初は『アスカはメイリンに調べてほしいことがあって話しかけた』
だけの文章だったんだけど…。
こーゆー文体のを一度描いてみたかったんだ! …失敗してるけどorz。

次回からは文体戻すから…。反省はしている。後悔はしとらんが。

やっとオーブに着いたよ…。てか、ステラぁ…(泣)
531通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 09:58:55 ID:zKT5a6II
よかったよGJ
532通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 10:00:39 ID:???
【都知事選】浅野氏、志同じならと民団に支援を要請
ttp://news21.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1174623990/

東京都の人は、ぜひ読んでみてください。
現在、朝鮮総連や民団その他の反日団体が、総がかりで浅野を応援しています。
浅野が知事になれば、たぶん東京は終了します。
533通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 17:42:51 ID:???
>>530
続き待ってますよ

種版アスカをコラで作ってみた。元絵はルナ
http://neko-loader.net/pict/src/neko5527.jpg
534通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 17:47:45 ID:???
>>533
GJ!
535通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 18:17:00 ID:???
>>533
やっぱり違和感ないなーw
それにしてもカワイス(*´Д`)ハァハァ
GJ
536通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 02:19:11 ID:???
>>530 これはこれでいいなww GJ!!
メイリンカワイス♪
そして>>533!!
GGGJJJ!!!!  違和感がねーーーww

こんな種死なら、喜んで見るぞ。さてオーブ編、楽しみにしてます♪
537通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 21:09:07 ID:??? BE:799761694-2BP(20)
>>533GJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
538通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:06:52 ID:5mPtgcs8 BE:399880692-2BP(20)
少し浮き上がってみようか
539シン、心のむこうに:2007/04/13(金) 01:12:26 ID:???
「マユっ。急げっ、こっちだ」
「あ〜んっ、お兄ちゃん待ってよぉ」
少女はつんのめりそうになりながら、兄の背を追う。
遠くからは轟音が聞こえる。
「まさか本当に、N.E.L.V.と使徒の戦いに巻き込まれるなんてっ」

小高い山の斜面。シンはマユを急かしながら、舌打ちをする。
「くそっ、戦争やるなら第3新東京市でやれってんだよっ! その為の街なんだろうがっ」

1kmほど離れた海岸線で闘う蒼と紅、2体のNELV‐ネルフ‐のロボット。“エヴァ…なんとか”と言うらしい。
そして“使徒”と呼ばれる異形の姿を持つ化け物。
海岸沖に現れた時は1体だったのが、紅い方の機体がわざわざ2体にしてしまったのだ。
合計4体の巨大な物体が暴れ回っているのだ。シンの家は成す術もなく破壊され、
シンは危機一髪、マユを連れて逃げ出すので精一杯だった。
「そりゃ、避難勧告を聞いてなかった俺も悪かったけどっ」
その報いがコレでは割りが合わない。
「お兄ちゃん、お父さんとお母さん、大丈夫かな?」
「分からない。とりあえず走れっ、マユ!」

「状況はっ!?」
一方、ネルフ本部の発令所では使徒殲滅作戦部長…葛城ミサト一尉の激が飛ぶ。
「駄目ですっ、エヴァ両機の攻撃、目標のATフィールドに阻まれ効果ありません!」
「シンジ君っ、バラバラに攻撃しても意味ないわっ。2体の攻撃を一点に集中させて!」
『そ…そんなこと急に言われても! 練習もしてないのにどう…うわあぁっ!!』
「っ!? シンジ君っ? シンジ君っ!?」
「エヴァ初号機、目標“甲”の攻撃で…。シンクロ率低下っ、パルス逆流、このままではっ」
「くっ…伊吹三尉、神経接続をカット! 急いでっ!」
「了解! 神経接続カットっ、初号機、沈黙しました」
ミサトの指示と同時にキーボードを駆け抜けるマヤの指先。
「弍号機はっ? 青葉君っ」
「目標“乙”と交戦中ですがパレットライフル・プログナイフ共に破損。防御するのが精一杯ですっ」
「く…っ、ジリ貧だわっ」
歯噛みしながらモニタを見上げるミサト。
「目標“甲”に高エネルギー反応!! …うっ…、エヴァ弍号機、胸部装甲、融解っ!」
戦況モニタリングしていた日向マコトが叫ぶ。
540通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:16:09 ID:6+MKJOea
「まずいっ! コアが剥き出しだわっ! 逃げなさいっ。体勢を立て直すのよ!」
『…!……っ、…!!』
インカムから聞こえるパイロットのセリフにミサトは青ざめる。
「馬鹿っ、意地を張ってる場合じゃないでしょっ!」
「…なっ…?、パイロットのシンクロ率が、63から…、120…253…上昇していきますっ!」
「エヴァ弍号機、目標“甲”“乙”に挟まれる形ですっ。…目標2体、強力なATフィールドを発生!」
「やめなさいっ! 無茶よっ!」
ミサトはインカムにむかって叫ぶ、が、弍号機のシンクロ率のゲインは更に上がっていく。
「弍号機、2つのATフィールドのゲルバルド境界面に挟まれ、身動きとれませんっ。
葛城一尉、このままではっ」
「くっ…コックピット強制排除っ、急いで!」
「駄目ですっ、この状況では信号を受け付けても射出がっ…!」
「境界面の圧力、エントリープラグ内圧限界っ。弍号機、上空へ弾き跳ばされます!!」
「…っ! 逃げてーっ!!!」


そして…。

「マユっ、頑張れっ! あと少しでシェルターだっ」
「う…うんっ」
シンは、はやる足を止め、遅れている妹を待つ。
その時、晴れていた頭上が急激に翳る。何ごと? と眼を細め太陽を見るシン。
「…なっ!? はっ…、伏せろっ、マユっ!!」
「え…? …キャア!?」
言うと同時に、シンはマユに飛びつき、妹を抱きしめる。半拍を置かずに轟音と衝撃が2人の身体を吹き飛ばすっ。
「い…痛つつつ…。マ…マユ、大丈夫か?」
まだ地鳴りがし、砂埃が立ち込める中、シンは己が腕の中のぬくもりに声をかける。
「…マ…マユは大丈夫。お兄ちゃんが守ってくれたから…。っ!? お兄ちゃんっ、血が…っ!!」
見上げた兄のこめかみから紅い筋が伝わり、落ちる。
「だ…大丈夫だ。たいしたことない。それよか、オマエが無事で良かった」
「……」
マユは下げていたリュックの中からタオルを取り出し、シンの頭に巻きつける。
「オマ…、このタオル、マユのお気に入りのやつ…」
「黙って!。……。…お兄ちゃんって、いつもアタシの為に怪我するよね…」
タオルの端を折り曲げ、器用に固定させる。応急の包帯代わりだ。
541シン、心のむこうに:2007/04/13(金) 01:17:46 ID:???
「とりあえずはこれで。ちゃんとシェルターで止血しないと…」
「あ…ありがとう。しかし今のはなんなんだよ、一体…?」
そう言い、まだ土煙の中眼を凝らす。
「…んなっ!? あれはさっきのネルフのロボットかよ!? 吹っ飛ばされたのかよっ、バカヤロウ!」
山肌になかば埋まるような形で横たわる真紅の機体。シンは、あと10m先にいたら…とゾッとする。
「くそっ、道を完全に塞いでしまいやがってっ」
シェルターに続く道は完全に寸断されてしまった。シン達の進路を遮るかのごとく、倒れている機体。
迂回しようにも片方は切り立った崖。もう片方は数十mはあろうかと思われる谷底だ。
「くそっ、どうする…?」
今さら街に引き返すわけにもいかない。畜生、シェルターまであと100mもないのにっ。
シンはしばらく考え、告げる。
「…マユ、このロボット乗り越えるぞ」
幸いロボットは壊れてしまったのか、再び動きだす気配は無い。
「ええっ? こ…これを…」
「大丈夫。動きはしないよ。これを越えればシェルターはすぐそこだ」
「う…うん」
マユはそれでも不安な表情を浮かべる。
「心配するな。…マユは俺が守るから。だから…」
そう言い、差し出す右手。
「う…うんっ。マユ頑張るよ」
シンの言葉に励まされ、マユは大きく縦に首を振り、差し出されたシンの手を取る。
ここでぐずって、兄を困らせることは出来ない。
「よし、行くぞっ」
シンは、横倒しのロボットの左腕部から機体をよじ登りはじめた。


542通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 01:20:25 ID:6+MKJOea
とりあえず、来日サン復活期待を祈ってここまで描いてみた。
ヒマがあったらまた投下する。
543通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 19:18:11 ID:???
グジョーブ
この世界観だと弐号機には誰か乗ってるんだな
544通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 22:23:54 ID:???
マジで期待して待ってるぞ!
545通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 02:05:53 ID:???
イイヨイイヨー
初号機は蒼いのか?
546通常の名無しさんの3倍:2007/04/15(日) 16:38:52 ID:???
その内パワーアップする(ガンダムでいう機体乗り換え)予定のつもり。

青だと零号機と被るから『蒼』…にしてみますた。

紛らわしいな…。今は反省している。
547通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 00:52:28 ID:???
光沢のあるモスグリーンのエヴァ初号機を想像してみた。
・・・渋くてかっこよい、と思った俺は少数派?

548アスカ・ストライク!!:2007/04/17(火) 01:26:46 ID:???
『オノゴロ、オートコントロール1より全ステーションに伝達。リンク確認。
以降、入港シークエンスはこちらが誘導。イオタブラボーから…』

2人の青年は、モルゲンレーテのドッグへ誘導されるミネルバを眩しげに見上げる。
「ザフトの最新鋭艦『ミネルバ』か…。カガリもまた厄介なもので帰国してくれたもんだねぇ」
口元に笑みを浮かべ、逆光に輝く紫色の髪をかき上げる。
「し…仕方ないよ、ユウナ。代表だってまさかこんなことになるなんて思ってなかったろうし…」
隣に立つもう一人の青年は、ユウナより少し年下だろうか? 黒い髪でサングラスを掛けている。
「ま、国家元首を送り届けてくれた艦を冷たくあしらうわけにもいかないからねぇ。…今は」
「……」
含みのあるユウナの言葉に、黒髪の青年は顔をしかめる。
「じゃ、ま。発着デッキに愛しの姫を迎えに行こうか。…シンジ」

「ええぇ〜っ!! アスカが…『脱走』〜〜〜っ!!?」
「…そんなわけないだろう、ルナマリア。ただ単に、艦長に上陸を申請したあと、
許可も下りないうちに、オーブに到着したとたん艦から降りたんだ。まったく…」
「はぁ…あの子お得意の“事後承諾”ってやつ? ま、今までそれできっちり結果出してるのがまた凄いけど」
「まぁ、アスカのことだ。心配する必要もないだろうが」
「…グラディス艦長、今頃また胃薬飲んでんだろな」
艦長の心労を思い、ルナマリアは胸元で十字を切る。
「どちらにせよ、艦体の修復に1週間はかかるだろう。俺たちパイロットに出来ることはそう無い。
機体の整備くらいだろうが…、用意周到だ。アスカのやつ、インパルスの調整も終わらせてるようだし、な」
「うっそぉ!? いつの間に…」
「昨日の夜、だろうな。よほどこの国で何かすることがあるのだろう」
レイのその言葉に、ルナマリアはひとつ溜め息をつく。
「あの子、オーブの出身…って、アタシ知らなかった。親友なのに知らなかった…。
別にだからどうとか言う気無いけど…ちょっとショック」
「……」
549アスカ・ストライク!!:2007/04/17(火) 01:29:35 ID:???
今、ルナマリアにアスカは“ナチュラル”だ、という事を告げたらどうなるだろう?
レイは、ふと思う。アスカとルナマリアの、その親友関係とやらは破綻するのだろうか? 
それとも自分のように、だからどうした? とスルーするのだろうか…。
なんとなくだが、後者であろう、とレイは思う。
(いや、彼女は怒るだろうな。『なぜアタシにまで隠し事すんのよっ』とか言って…)
なのにアスカはひた隠す。俺たちの間にそんな気遣いは無用なのに。
そんなアスカを“罪作り”だ、と思う。そんなアスカをレイも少し寂しい、と感じる。
(…“寂しい”? 俺が?)
自分の脳裏を通り過ぎた単語を、レイは頭を振り、払う。そんな感情は自分には、無い。
「ルナマリア、せっかく地球に降りたんだ。機材を出して、外で射撃訓練でもしないか?」
ルナマリアが眼を丸くする。
「…珍しいわね。レイがアタシを誘うなんて」
「そうか?」
「そうよ」
そう言ってルナマリアは、レイにウインクを投げてよこしたのだった。


‥You are my Best friend. Nevertheless..続く
550通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 02:32:33 ID:???
( ゚∀゚)<GJ!
( ゚д゚)<…ん?

>隣に立つもう一人の青年は、ユウナより少し年下だろうか? 黒い髪でサングラスを掛けている。
>黒い髪でサングラスを掛けている。
>「じゃ、ま。発着デッキに愛しの姫を迎えに行こうか。…シンジ」
>…シンジ」

( ゚д゚)!
(゚д゚)
551通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 07:22:21 ID:???
コッチ見んなww

552通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 16:55:03 ID:???
おお、シンジ登場ですか!楽しみ
553通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 17:30:43 ID:???
俺、ずっとアスカがサードインパクトの影響wでエヴァ世界から種世界に飛ばされたと思って
読んでたけど改めて読んでみたら違うんだな。

しかしキラが精神崩壊から立ち直ったばかりでパイロットとして使えるか不明な上に
シンジがいて尚且つユウナに反感を抱いてるっぽいってことはまさかフリーダムには…
554通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 20:47:58 ID:J4J/dsWT BE:266588126-2BP(20)
( ゚∀゚)GJ…だよなうん。突っ込みどころと考察させる部分は多いけど。

何が言いたいかってと続きが楽しみって事さ!!
555通常の名無しさんの3倍:2007/04/17(火) 21:26:54 ID:???
なにわともあれ、グッジョ!!
んで、俺からもひとつだけツッこんでおこう。

『寄港している他国の港で射撃訓練すなっ』ww
流れ弾が民間人にでも当たったら国際問題・・てか人格を疑われるぞ!


なんか、レイがイイ人に見えるンすけど・・
556通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 00:35:16 ID:???
ルナの射撃は危険なんです!(><)
557通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 17:22:11 ID:???
>>流れ弾が民間人にでも当たったら国際問題・・

心配ない、ルナマリアの射撃の腕なら確実にあさっての方向に飛んで行って、ターゲットはおろか何にも(誰にも)当たらんよwww
558通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 18:04:02 ID:???
wktk
559シン、心のむこうに:2007/04/18(水) 22:51:43 ID:???
「初号機、弍号機、共に沈黙! 目標は第3新東京市に向かって移動を開始っ。距離直線で約15km!」
エヴァがなければ、まともに戦っても勝ち目は無い。ミサトは迅速に対応を告げる。
「…一時撤退をします。作戦指揮権をU.N.に委譲。エヴァ両機を回収し、体勢を立て直します。
…各エヴァのパイロットは?」
「シンジ君は無事です。弍号機パイロットは…おいどうなんだ?」
「現在確認中。弍号機エントリープラグ内の映像、来ますっ。なっ…、これは…」
その映像を見、発令所内の誰もが息を呑む。
「な…っ」「そんな…パイロットが…」「…いない…?」
LCLで満たされたコックピットには誰もいなかった。ただ、LCL内を漂ってるアレは…。
「…うぅっ!?」
マヤがそれの正体に気付き、口元を押さえる。
「人の…手?」
呆然と誰に言うわけでもなく、呟くミサト。
その『手』の手首に巻かれているのは、かつて弍号機パイロットが身に付けていた…赤いミサンガ。
「…そんな…」
「…これがシンクロ率300%越えの正体。ヒトの形が保てず、残されのはあの左手だけ…よ」
やがてその左手も溶けるように消えてしまう。
「…リツコっ! これはどういう事っ!? 弍号機のパイロット…、あの子はどこ行ったのよっ!!」
ミサトはその声の主…、後方で作戦サポートをしていた赤城リツコ博士に詰め寄り、その胸ぐらを掴む。
「く…。い、言った通りよ。シンクロが異常な速度で行われると、人は『ヒト』の姿を保てない…」
「聞いてないわよっ、そんなコト! アタシはっ!!」
「言ったことないから当然ね。アタシも、まさか本当にこうなるとは思ってなかったし」
「あの子はぁっ!?」
「……。…たぶん、細胞は原子レベルに分解され、LCL内を漂っているんでしょうね」
「元に戻す方法はっ!?」
ミサトはその両の手にさらに力を込める。
「…………」
リツコはミサトの怒りに満ちた眼から視線を逸らし、そして静かに首を振る。
「……っ。…そんな…」
赤城博士を掴んでいた、ミサトの両手からチカラが抜ける。
その時、弍号機のモニターを続けていた青葉が叫ぶ。
「…!? 待ってくださいっ。弍号機のコアに外部から異物が混入! …あ? い、いや融合しましたっ」
「どういう事?」
ミサトの手を自分の胸から外し、呆然自失のミサトに代わり、リツコが問う。
「解りませんっ。M.A.G.I.も判断を保留!」 
560シン、心のむこうに:2007/04/18(水) 22:54:49 ID:???

「…いったい弍号機で何が? まだレスキューは現場につかないのっ!?」
「あと3分で到着しますっ」



中途半端ですまん。
続く…のだろうか?
561通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 18:03:17 ID:??? BE:177725524-2BP(20)
是非続け。いやすみません続いてくださいホントに…
562通常の名無しさんの3倍:2007/04/19(木) 23:56:22 ID:???
俺、今までいろんなクロス物の話見たけど、どうしても違う世界での【違和感】
みたいなのを感じてた(もちろんうまくマッチしてるのもある)。
お二方の話は、アスカもシンもうまくその世界に馴染んでるね。
なんて言えばいいのか・・、そうそのままアニメにしても問題なく見れる・・みたいな?。

この先どうなるのか?。両方とも非常に楽しみです。
無理せず頑張ってくださいね。
563通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 11:34:51 ID:???
GJです!!www
面白そうで最初から読んだらアスカの種死面白いわっww
これからも期待してますww
564通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 17:47:56 ID:???
ちょっと皆様に触発されて保守代わりにプロローグ風なものを書いてみました。

5レス分ほどですがよろしく。





【プロローグ】

第3新東京市のどこか。

廃墟の中にあるバスルーム。

しかし、三方に壁はなく、かつてバスルームであったと主張するものは浴槽くらいしかなかった。

その水を張られた浴槽に全裸を投げ出して空を見上げているアスカ。

彼女の意識の中にその青空は映っていないようだった。


――もう、エヴァとシンクロできなくなっちゃった…

――私に生きている価値なんてないのかな…

――この世界に私のいる場所なんてないよね…

――もう、この世界から消えたい…


アスカの目の前に白い世界が広がっていく。
565「C.E.71年6月15日 オーブ1」:2007/04/21(土) 17:48:53 ID:???
違う空の色、違う空気の匂い。
そんな違和感にアスカの意識がかすかに動いた。


――空が見える。
――青い青い空が見える。
――その青い空に何かが飛び交っている。
――そして遠くに懐かしいような爆音と爆発音が聞こえる。


遠くでかすかに誰かがアスカを呼ぶ声がした。
「お姉ちゃん、大丈夫?」

気がつくと、4つの人影が彼女をのぞき込んでいた。

また、遠くで声がした。

「おい、きみ、大丈夫か?」
「シン、早く、この子に上着を貸してやって」
「あ、そうだね、母さん」
ひんやりとしたアスカの体に何かがかぶせられた。


「あなた、今はとにかく港まで急がないと」
「そうだな、じゃあ、私がこの子を背負う。母さん、荷物を頼む」
「わかりました」

風景が変わる。
茶色い地べた、緑の草。
青い海、茶色い道、すぐ先に港が見える。
やっぱり遠くに爆発音が聞こえる。


「じゃあ、マユ、俺と手を繋ごう」
「わかった」

「とにかく急ごう、港まではもう少しだ」

どこか知らない風景が変わっていく。
566「C.E.71年6月15日 オーブ2」:2007/04/21(土) 17:49:57 ID:???
急にまた、白に包まれる。
耳を覆うような爆発音。

「あぶない!!」

どこかに投げ出されるアスカ。
糸の切れた人形のような、意志のない動きでゆっくり、ふわりと立ち上がる。


 茶色い土
 所々に立つ炎
 変な形にねじ曲がり、赤と白に染まったいろいろな色の3つの人形のようなもの
 少し赤に染まる視界

「……お父さん、お母さん、お兄ちゃん…」
アスカのすぐ側で誰かがそうつぶやいた。

「いやーー!!」
その声がすぐに叫び声に変わる。
自分から流れる紅いなま暖かいものにも気がつかずにゆっくりと叫び声の方へ振り向くアスカ。

紅い視界の先で泣き叫ぶ少女。
記憶の底にある、泣いていた幼い自分とフラッシュバックする。


「いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
心の底から叫び声を上げるアスカ。


 ア ス カ の 心 の 中 で 何 か が は じ け た !



「ねえ、あんた、なんでこんなところに突っ立っているのよ!」
アスカはすぐ隣で泣き叫んでいる自分の肩くらいまでしか背丈のお下げ髪の少女の肩を揺すぶる。

「え?」

少女はぼんやりとアスカを見上げる。
「ここどこよ!それより、ここいたら危険よ!どっかシェルターかなんかないの?」
「わかんない」
目に涙をため、鼻をすすりながらグズる少女。

少女の肩に手を置いたままアスカは周囲を見回す。

焼けこげた匂いが漂う見知らぬ森の中。
上空にはエヴァよりは小さめな人型の兵器が飛び交う。
遠くの空と海には弾幕と軍艦、そして同じような人型兵器を中心とした兵器達。
567「C.E.71年6月15日 オーブ3」:2007/04/21(土) 17:51:00 ID:???
『あちゃ〜〜、なんなのよ、この状況は…まったく。
 それに私、素っ裸に誰のかわからないパーカー一枚だけ?
 なんにしろ絶体絶命を絵に描いたような状況じゃないの!
 エヴァさえあればあんなちっちゃいちゃちな兵器、どうにでもなるんだけど。
 あ〜〜、とにかくさっぱり状況がわからないじゃない!!』

ひとみを凝らすと少し先の岬に船と待避しているらしい人の列が見えた。
『とにかく、この子をあそこまで連れて行くか…その後のことは後で考えよう』
ここがどこだかもわからない。今、どういう状況に置かれているのかもわからない。
しかし一人でいて心細いとも、誰か助けてくれとも、口が裂けてもいえないアスカ。

「あんた!」
「ヒッ!!」
「名前は?」
「…マユ=アスカ」
「ふ〜〜ん、マユちゃんね。いい名前じゃないの。
 お姉ちゃんの名前は惣流=アスカ=ラングレー。偶然ね、私もアスカよ」
「お姉ちゃんも?」

「そう!あんたもおんなじアスカなんだからシャキッとする!」
と、にんまりと笑うアスカ。
それにつられて少しだけほほえむマユ。

「とにかく、今は安全なところまで行かないとね」
「いやだ、お父さん、お母さん、お兄ちゃん、みんなといっしょにいる!!一人はやだ!!」

彼女の視線の方向にはすでに物体となった彼らの姿があった。

「マユには私がいるよ。だから一人じゃない!!
 それに私たちだけじゃどうにもならないじゃないの。
 早く人のいるところにいってみんなを助けてもらわなくちゃ」

そういっている彼女がマユの家族は助からないだろうことはわかっていた。
わかってはいたがマユを助けるためにもまずは人のいるところまで行かなくてはならない。
そのためにはマユを説得してあそこまで行かなければ。

「お姉ちゃん、いてくれる?」
「ウン!」
「マユのこと、一人にしない?」
「当然!お姉ちゃんがいてあげるよ。だから早く助けを呼べるところまで行かなくちゃ!」
「わかった」
「じゃあ、行こう!」
「うん!」
マユが手を伸ばす。アスカがその手を握る。
そしてふたりは避難船らしい船が接舷されている岬へと走っていった。

お互いにぎゅっと手を握りしめたまま、その手をずっと離さぬように、離れぬように。
「お姉ちゃん、早く早く!!」


少し先の石畳の道からマユが振り返って私を呼ぶ。
あの頃と比べるとマユはとっても明るくなった、本当にまぶしいくらいに。
「マユ、ちょっと待ちなさいよー。あんまりあわててると転ぶわよ」
「そんなに子供じゃありませんよーだ」
後ろ向きに走りながらあっかんべーだなんて、ほんっと転んでも知らないからね。


ここはアーモリーワンの商店街。
今日はここ、アーモリーワンでミネルバの推進式を始めザフト軍の式典がある。

2年前のあの日、私は絶望していたあの世界から、こっちの世界にとばされてきた。
そして、あのオーブでマユの家族が死ぬところに出くわし、一緒にいたマユと共にオーブ軍に私は救助された。

そしてあの混乱の中、優しい軍人、トダカさんの紹介でプラントへあがった。
そのプラントで私が『ソウリュー=アスカ』と名乗ったこと、マユが『お姉ちゃん』と呼んでいたこと、マユに記憶の混濁が見られたこと、
私が来ていた服に”S.ASUKA”の名前が刺繍されていたことなどからマユの姉として戸籍が作られ、私の新しい人生が始まった。

マユという妹が出来た私にもう惚けていることは許されなかった。
だって姉としてマユを守らなければならなかったんだもの。当然でしょ!

私は成績優秀者は奨学金が出る、との話とトダカさんの紹介でザフトの兵士養成学校に入った。
マユを養いながらもぶっちぎりトップの成績で学校を卒業。
(このわたし、アスカ様なんだから当然よね)
(本当はコーディネーターとかいう連中の能力もすごかったんでひやひやものだったけど)
歴史も違う、技術体系も結構違うから苦労はしたけど元の世界では1回大学を卒業していたし、エヴァを操縦してたおかげでMSの操縦も何とかなったし…
ちょっとずるをしている気もしたけど結果オーライ。

私を慕ってくれるマユと一緒にいたかった私は戦争になっても前線に出る可能性の低いテストパイロットに志願。

ミネルバで試験運用されるインパルスのパイロットとしてこのアーモリーワンに赴任した。
マユはアーモリーワンにあるアパートに一人で住んでいる。

でも最近はマユ、ミネルバにずっと入り浸っているけどね。
(本当はそんなことしちゃだめなんだけど…)
ザフトレッド、トップエリートのアスカ様の妹なんだからもちろん顔パスよ、顔パス。

極秘に試験運用されているインパルスの操縦も式典のおかげで今日はお休み。
普段はザフトの赤服を着ている私も今日はワンピースなんかでちょっとおめかししてマユと一緒に町の中を散歩と買い物を楽しんでいる。
最近は一緒にいる時間がなかなかまとまってとれなかったから、マユはうれしくてしょうがないみたい。

「だから走るんじゃないってば!」
「お姉ちゃん、もうお年寄り?」
「もう!」
両手に持った紙袋(マユの服とたくさんのぬいぐるみ)を持ち直すとマユのことを追いかけた。
569通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 17:55:45 ID:???
以上です。
570通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:34:47 ID:??? BE:777546757-2BP(20)
本編が楽しみだぜwwwwwwwwwwwwwwwww激しくGJだってのwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww


春は良き季節なり…うむうむ。マジで本編宜しくです。
571通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:51:43 ID:???
GJGJ!!ww
572通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 21:54:24 ID:???
GJなの!

まだ始まったばかりなのにシンジにも出てきてほしいと思ってしまう俺って…
573569:2007/04/22(日) 23:50:27 ID:???
>>570-572
ありがとうございます。

保守代わりのつもりのプロローグだったので(いろいろな意味で)しばらくお待ちいただければと思います。
574通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 00:19:39 ID:???
投下乙でした
アスカ以外のエヴァキャラは出て欲しくないですね
575通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 20:10:15 ID:??? BE:999702195-2BP(20)
エヴァキャラと種キャラは厚みが違うからな…うまくやらないと種キャラが出張る空気になりかねん
576通常の名無しさんの3倍:2007/04/23(月) 20:34:14 ID:???
どっちも基地外である点に代わりはない
577シン、心のむこうに:2007/04/24(火) 03:38:50 ID:???
「マユっ、そこ滑るから気をつけろよ!」
「う、うんっ」
「もう少しでてっぺんだ。ここさえ越えれば…」
シンは、ロボットの胸部を通り過ぎ、はや頂上の右腕部に手を掛けている。
「…!? …お、お兄ちゃん?」
「ん〜、どうした、マユ? ク…、あ…あと少し」
シンは指が引っ掛かりそうなところを見つけ、手を伸ばす。
「お、お兄ちゃんっ」
「だからどうした…、マユっ!?」
振り返ったシンは自分の眼を疑う。マユは今自分の3mほど下、ロボットのお腹のあたりにいる。
だがそこにいるマユは、両足の膝から下が無かったのだ。
…いや、足元の不可思議な色をした球形の物体に嵌まっている、と言ったほうが正しいのか。
先ほどシンが通った時は、ただの丸くて硬い場所だったのだが…。
「お兄ちゃんっ、お兄ちゃん!?」
その間にもマユは少しずつ埋まってゆく。抜け出せずバタバタと両手を振り、シンを呼ぶことしか出来ない。
呆然とその様子を見ていたシンだが、我にかえると慌ててマユの元へ滑り降りる。
「マユっ、マユっ! 待ってろ、今行くから…」
「やだ…っ、何これ? ヤダヤダヤダお兄ちゃん、助けてっ、お兄ちゃぁん!!」
そうしてる間にもマユは、もう腰の辺りまでその球体にズブズブと埋まってしまう。
…まるで底無し沼に嵌まったかのように。まるで何かに捕食されているかのように。
「マユっ、マユ! 掴まれっ、早く! マユぅっ!!」
「お兄ちゃんっ、怖いよっ、助けてっ、助けてぇっ、お兄ちゃん!」
臍から胸、首と次々と埋まってゆく。シンは必死に掴んだマユの腕を引っ張りあげようとするが…。
「マユっ、マユっ、マユっ! マユうぅーっ!!」
「お兄ちゃんっ、お兄ちゃんっ! お兄ちゃん…おにぃ…」

掴んだいた手と手は離れ、マユは完全に球体に取り込まれしまった。

「マ…マユううぅーーーーーーーっ!!!」
シンの叫びが山々を…こだまする。



続く…といいな…
578通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 03:44:40 ID:???
うわぁぁぁぁ!マユが食われたぁぁぁぁ!

先が気になる…GJですた。
579通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 10:20:51 ID:???
シスコン機誕生wwwGJ!GJですww
580通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 22:23:46 ID:???
たのむ!
ぜひ続けて!!
581通常の名無しさんの3倍:2007/04/25(水) 18:01:38 ID:??? BE:533175438-2BP(20)
シンが乗るエヴァのコアはマユなのか…母親より妹に依存する兄。


世の中細かいことは考えちゃいけないな。今身を持ってよく知った
582アスカ・ストライク!!:2007/04/26(木) 02:26:07 ID:???

アスランは車で海岸線に添う道を、目的地にむけ走らせていた。
(…ひどいな)
なるほど。高波の被害は思っていた以上に酷かったみたいだ。
オーブの白い砂浜には沢山の木端が打ち上げられ、明らかに人の住居だった頃の面影を残すものもあった。

「…アイツ等は大丈夫だろうか」
アスランがそんな事を思っていた時だ。前大戦の慰霊碑がある岬の側を通り過ぎようとしたとき。
その慰霊碑の傍に、一人の女性が立っているが見えた。
ヒッチハイカーだろうか? アスランに向かって親指を立て合図している。
(へぇ…、珍しいな)
話には聞いたことがあったが、実際に見たのは初めての事だった。
数年前まではプラントにいたアスラン。狭い国土で交通機関の発達したプラントではまず出会うことは無い。
興味津々、アスランはスピードを落とし、女性の側に停車する。

女性は白い清楚な印象のフワッとしたワンピースを着ている。
そして大きなリボンが眼をひく、つばの広い白い帽子をかぶっていた。
ポニーテールに結った赤い髪。縁の大きなサングラス。彼女はアスランを見て、軽く会釈をし微笑む。
(へぇ、近くで見るとなかなか綺麗な女性〔ひと〕だな)

……
………
…綺麗…な…女性だが…。
アスランは数度ハンドルに頭をぶつける。
「…………(はあぁ)。…なにをやってるんだ? 惣流・アスカ・ラングレー…」
そう彼女は正真正銘、アスカその人であった。
疲れたように言うアスランに、女性はサングラスをずらし、ペロッと赤い舌を出す。
「…ばれたぁ? チエェ〜、せぇっかく変装したのにな〜」
まるで見つけたアスランが悪い、とばかりにアスカは頬を膨らませ、スカートの裾を持ち上げる。
「…(チラ)。じ…上陸許可が出たのか。早いな」
アスランは眼をそらしながら聞く。
「ま、まあね。あ、それよかアタシ、ちょうどアンタん家行こうと思ってたんだわ」
「俺の家に?」
「そ。デートにでも誘おうと思ってね」
パチンとウインクをする。
「それは嬉しいな。が…今はそんな気分じゃない」
アスランはまだ昨日…、ミネルバから降りた時の事を苦々しく思い出す。

そんなアスランの表情を勘違いしたのか、アスカはあきれ顔で問う。
「…まさかデートっての、本気にしてんじゃないわよね?」
「…違うのか?」
「バッカじゃない? ちょっと頼みがあんのよ。それでアンタ捜してたのっ」
583アスカ・ストライク!!:2007/04/26(木) 02:28:15 ID:???
そう言うと、アスカは勝手にドアを開け、ナビシートに腰かける。
「…おい…」
「う〜〜っ、アンタん家まで歩こうかと思ってたんだけど…ラッキー♪」
アスカは自分の両手を引っ張り、伸びをする。
「(俺はからかわれているのだろうか?)…はぁ、よく俺が住んでる所が分かったな?」
「まーねー。“アレックス・ディノ”。C.E.55年5月18日生、18歳。
またテキトーにつけたわね、これってカガリの誕生日じゃん…。
オーブ市民番号2500474C。本籍:オノゴロイーストA-1-1…これはカガリん家だし」
「そ…それは…。本当のを登録出来るわけ無いだろ?」
「…情報処理:A+ 情報分析能力:A 機械工学:A+ コンピューター解析能力:A-…」
「む…調べたのか?」
答えずアスカは続ける。
「軍対応…モビルスーツ操縦技能:S 射撃精度:S 格闘適性:A+ 薬物耐性:A+ 作戦指揮能力:A…」
「おい!? ちょ…そこまで…」
「…自己表現能力:C 音感認知度:C-…音痴ってこと? 女性心理学:E…うん、確かに」
「…い、いやそんなハズは…」
アスランはしどろもどろとなる。

アスカもまさかここまでメイリンが調べるとは思わなかった。
メイリン…いやラグラノク、恐るべし…である。

「…にも関わらず、主たる職業:無し? なに、アンタやっぱしカガリの“ヒモ”だったのぉ?」
「っ!? なっ…なななななにを言っている? おおお俺はちゃんと“代表首長の護衛”という…」
「ふーん。でさ、アスラン」
「『ふーん』…ってお前!? 『ふーん』って…!」
口から唾を飛ばしながら抗議しようとするアスラン。
「アスラン…アンタ、キャラが変わってきてるわよ?」
「…っ!? ……。…やめよう、この話は…」
かつてモビルスーツに乗って戦っていた時、こんな短時間で疲労したことがあるだろうか? 
(いや無い) そう思いながらアスランはハンドルに体重をあずける。少しだけ泣きたかった。

「うん。…で、さ。ちょっと連れて行って欲しいトコがあるんだ」
オーブの青い空を見上げながら、アスカは言う。
「…連れて行って欲しい所? …どこだ?」
「うん…」
アスカにしては歯切れが悪い。そして数刻の間を置いて、アスカが口を開く。

「…モルゲンレーテの“旧”軍事開発研究所…」

それがアスカの目的地だった。

‥Joblessness is hard..(無職はツラいよ)
584アス・スト:2007/04/26(木) 04:07:55 ID:???
しまった。…続く。

>>569さん、GJ!andwktk 続きを楽しみにしています。

>>574さんのような意見があるのは重々承知してますし、自分も出すべきか悩みました。
もう少し、悩んでみます。
585通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 17:45:32 ID:??? BE:133294223-2BP(20)
無職はツライよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
今回もGJ!!毎度続きが楽しみになる終わり方、お見事ッすw
586通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 23:02:32 ID:???
今日来て良かったぁ〜www
皆さんGJです!!!ww無理なく頑張ってくれると嬉しいですw
587通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 01:49:16 ID:???
アスカのポニーテールを想像してみる・・・

か・・可愛いじゃん! 萌えるジャン!!ww
あれだけ長いんだから、立派なポニーになりそうだが・・、
映像じゃ一度もなかったよな。
見てみてーーーーっ。 
アス・ストからシンジは外せないっしょ。ジャンバリ書いてくださいww

588通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 23:50:55 ID:???
>>587
ポニーは無理だが、ツインなら今月の少年エースで見れるで。
589通常の名無しさんの3倍:2007/04/28(土) 17:41:07 ID:???
ポニーしている女のうなじ、なんかエロいな。
最近現実でもアヌメでも、ポニーしてる娘って少ないな。残念。
590通常の名無しさんの3倍:2007/04/29(日) 13:18:02 ID:??? BE:1199642696-2BP(20)
>>589分かる…ウチの後輩にポニーにしてる奴がいるからさ…委員会の度ハァハァしてる
591通常の名無しさんの3倍:2007/04/30(月) 13:43:42 ID:???
押 し 倒 せ
592シン、心のむこうに:2007/05/01(火) 04:32:11 ID:???
マユが弍号機のコアに取り込まれてしまった頃…

「赤城博士…センパイっ、大変です! 弍号機の…」
「どうしたの、マヤっ!?」
マヤがリツコを呼ぶ。「こ…これを」
そう言い、自分のコンピューターのモニタを見せる。
画面狭しとめまぐるしく変動している数字。リツコはその常人には判別不可能であろう数式を見…
「そ、そんな…、弍号機のコアプログラムが書き換えられていく!?」
「常識では考えられません! M.A.G.I. のサポートも無しに…」
「止められないのっ?」
「無線じゃ無理ですっ!」
「赤外線モニターに反応っ。弍号機の胴体部分に熱分布を感知っ。
『ヒト』です! 弍号機の側に“人”がいますっ」
「…人…。…! パイロット…あの子なのねっ! 生きてるのねっ!?」
我にかえったミサトの表情がほころぶ。
「ミサト…(…あり得ないわ)」
「現在M.A.G.I. が照合中っ。……っ。…99.99628%の確率で否定! 弍号機パイロットではありませんっ」
「あの子じゃ、無い? じゃあいったい誰だってのよっ!?」
つい青葉を叱りつけるかのごとき言葉が出てしまう。
「落ち着きなさいっ、ミサト!!」
「熱源が移動しますっ。腹部から…後部エントリープラグへ!」
「っ!? エントリープラグのハッチのロックが解除されましたっ。 外部より手動でです!」
「まさか…エントリープラグに入るつもりっ?」
「やめさせてっ! あの中にはまだあの子が…LCLが外に流れたらあの子は本当にっ…」
「そんなのここからでは無理ですっ」
「駄目…それを開けちゃ…駄目えぇぇーーーっ!!!」
ミサトの叫びも、彼には…聞こえない。


593シン、心のむこうに:2007/05/01(火) 04:33:14 ID:???
「くそっ、くそっ、くそっ! くそっ! くそっ! マユっ、マユっ、マユっ! マユっ!!」
マユが消えた“玉”を殴り続けるシン。拳からは血が流れ落ちる。
「…クソっ、こっからじゃ駄目だ。どうにかしてこのロボットの中に入んなきゃ…」
が、見回してもそれらしき入り口は見当たらない。

===グゴン…っ===

「…なんだ?」
かすかな振動と共に音がする。向こう側…ロボットの背中の方からだ。
シンはもう一度ロボットをよじ登り、音のした場所を見る。
「あれは…」
ロボットの首筋…背骨の所から、円筒形の棒のようなものが刺さっている。
…いや、あの棒のようなものがロボットから出てきた、と言ったほうが正しいのか。
シュウシュウと蒸気を上げる棒(のようなもの)。
シンの視線が一点にとまる《open⇔close》の文字。
(あそこから…中に入れる!)

「マユ、待ってろよっ。すぐに助ける!」


続く…ハズだけど…ね

594通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 21:11:53 ID:???
激しくGJ!!!!!!!!www何時までもお待ちしてますww
595通常の名無しさんの3倍:2007/05/02(水) 16:28:07 ID:??? BE:133294032-2BP(20)
俺も何時まででも待つwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww超GJwwwwwwwwwwwwwww
596通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 02:28:44 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=6--YnlHp4DY&mode=related&search=

ラクスと比べてどっちが“歌姫”だと思う?
ちなみに映像は20年近く前のモノであることを考慮してくれ。
597通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 02:41:10 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=a7aMa92XZjE&NR=1
ちなみにこれが有名なやつ。

スレ違いは重々承知だ。だがこれ観てあらためて種・種死見たら・・
まぁ、息抜きにどうぞ、ってヤツだ。
ついでにageる
598通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 03:29:38 ID:???
このスレのアイドルはアスカ(及びシン)なんです! ><

でも…初めて見た。明日レンタルしてくる。
599通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 03:56:17 ID:???
これ見て思ったけど、ミンメイが歌いだして物の数分で片が付いてるって事でおk?
600通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 16:56:58 ID:???
画面上では解りませんが、3時間歌いっぱなしでした。が、尺の都合により

大 幅 カ ッ ト になりました。
601通常の名無しさんの3倍:2007/05/03(木) 22:07:28 ID:???
マクロスも好きだ。無印は見たこと無いが
602通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 14:42:50 ID:??? BE:222156252-2BP(20)
ミンメイとラクソを比べるとか。無礼にも程があるだろ(嘲笑
603通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 14:53:48 ID:???
まあ、本業歌手と本業声優を比べるのもなぁ。
というか、そろそろすれ違いだから

も ど ら な い か
604通常の名無しさんの3倍:2007/05/04(金) 16:13:23 ID:??? BE:533175438-2BP(20)
SSが来ないことには戻りようが(ATフィールドアターック
605アス・スト…:2007/05/04(金) 17:35:23 ID:???
ただひたすらスマン。
仕事、レストランとかしてるから、この時期はメチャクチャ…。
近日中にはなんとか…。

ネタ落としとこう。アスカは歌うまいの? ヴァイオリンは弾けるみたいだけど。

シンは…、ねぇ?(苦笑)
606通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 00:15:19 ID:???
いや、『ねぇ?』て言われてもwww

みんな(ルナ達)とカラオケボックスに行って、マイクを渡されたシン。
困った顔をしていてとうとう歌った曲は・・・卒業したアカデミーの『校歌』

ブーイングするルナ達に「オマエ等がなんでもいいから歌えって言うからーっ」
と、キレるシン。

・・なる電波を受信した。
607通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 01:26:28 ID:???
>>605

ご無理をなさらずに…でもお待ちしております。


>>606

「マイクを渡されたら歌うしかないじゃないか!」
と当人いい気持ちで歌うが歌う擬音が”ホゲー〜オエー〜”なアスラン。


「なんだ、隊長殿もたいしたことないじゃないか?あんたの方が迷惑なんじゃないのか?!」
「うるさい!カラオケボックスは歌手ごっこをする場所じゃない!」

ルナ「遊ぶ場所よね?」(ぼそ)
レイ「そうだな、アスランは少し錯乱している、正直困ります」(ぼそ)

???「歌っちゃだめだ、歌っちゃだめだ、歌っちゃだめだ、歌っちゃだめだ…」
ルナ「あんた、誰よ…」


メイリン「 で も 、 二 人 と も 、 迷 惑 か け る く ら い な ら … 歌 わ な い 方 が い い で す 」


「メイリン、あんたって人はーー!」
「キラーー!!」
おのおの絶叫しながらカラオケボックスを飛び出すアスシン師弟コンビ。

ルナ「メイリン、あれ、きついわよ」
レイ「いや、メイリンは正直よくやってくれた」

「認めたくないものだな、若さ故の過ちというものは…」


…という電波が飛んできました。
608通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 10:41:30 ID:???
吹き出した俺がいるwww
609通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 13:15:01 ID:??? BE:666468465-2BP(20)
俺も吹いたwwwwwww
それに題名付けるなら
「爆進!人間爆弾s〜アスラン&シン〜」
って所か。
610通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 13:20:24 ID:???
ぐちゃ、ぐちゃ、がつがつ‥‥

シン「うう‥ぎぎ‥っああ」

量産機に喰われる弐号機。このときシンに為す術などなかった。

ぐちゃ、ぐちゃ、ぶちぶちぶち‥

シン「ぎうぅあ゛‥‥‥」

苦痛に悶え、喰われる状態からシンの精神は不安定なものになる。彼の根源、一番強い原始的な感情に支配される‥

シン「お前らァ‥ぐぃあぁお前らあ!!」

はらわたを食い尽くし、その場を飛び去る量産機。弐号機にはロンギヌスの槍が深々と刺さっている。
弐号機は辛うじてまだシンに反応し、体を震わせながらぎしぎしと動く。
天を仰ぐシン。苦痛は遂に限界を通り越し、怒りの感情は限界に達した。

シン「‥こんなとこでぇ‥‥こんなとこで俺があぁあ!!」

弐号機の四眼が見開かれた。

シン「う゛ぁぁぁぁぁ!!」

吼える弐号機。だが次の瞬間、天空から大剣が降り注いだ。
風を切りながら、剣は弐号機へと落ちてゆく‥
611569:2007/05/06(日) 20:42:23 ID:???
569です。

>>610
「天空から大剣が」で空から降りてきたフリーダムがサーベルで弐号機にとどめを刺す光景が幻視されてしまいました。


余談ながらゼータでガウォーク作ろうとして悲しい思いをしたことは秘密です。


それはともかく、アスカ姉妹の話、ちょこっと書き始めてみました。

では5レスほどですがよろしくお願いいたします。
『偽りの空、か。気に入らねえな』

スティング=オークレーはふとアーモリーワンの地球のそれとは違う”書き割りの空”を見上げた。
”任務”のため、アーモリーワンへの潜入を果たした”彼ら”。
式典の始まる予兆に浮かれる気分が少しずつ高まっていく市街。
その中をゆっくりとそして少し急いで仲間達と進んでいた。

『作られた空の下を歩く、作られた人間達か……ある意味、詩的でグロテスクだな』

彼は少し浮かれているような市民達を眺めて歩きながらそんなことを考えていた。

『そのうち、ここらへんは俺たちの手で火の海になるかも知れんが』

そう、彼らはこれからザフト軍の新型MSを奪取しにいく。
そして脱出するときに当然、出来るだけ多くの追っ手をつぶしてから、出て行くことになるから。

『運が悪かったな、おまえら。今のうちに楽しんでおけよ』
妙な感慨にふけるスティング。


「気をつけろよ!うぜーんだよ、このチビ!!」

そんなことをスティングがぼんやりと思っていると、後ろで彼の同僚?のアウル=ニーダが何か怒鳴っている声がする。
声のした方へ振り向くと、アウルが何かに向けて怒鳴っていた。
彼の前には彼よりも幼い黒髪でお下げの少女が涙目でおびえた表情を浮かべて尻餅をついた格好で小さくなって震えていた。


「あんたー、うちのかわいい妹になにすんのよ〜!!」

今度は知らない女性の怒声が聞こえた。

白いノースリーブのワンピースらしき服を着た美人そうな、彼らと大して歳の変わらないであろうブロンドの髪の少女。
彼女が少し遠くから、こちらへそう叫びながら両手にたくさんの紙袋を抱えたままドカドカとこちらの方へ走ってくるのが見える。

「なんだありゃ?」

スティングがあっけにとられて眺めていると、その少女がワンピースの長めの裾がまくれるのもかまわずに瞬く間に近づいてきた。

「ウ〜〜リャ〜〜〜〜!!」

ほとんど速度を落とすことなく両手の紙袋を手前でしっかりとおろしてアウルへ跳び蹴りを食らわす。

「?!」
すんでの所でよけるアウル。彼女が荷物を無造作に投げ捨てでもしていたら対応が間に合わなかったかもしれなかった。危ない、危ない。

「てめえ、なにすんだよ!」」
思わず身構えるアウル。
エクステンデッドの彼が”素人”の少女相手に往来で作戦前に”戦闘”を、騒動を起こしてしまっていいものなのか?
「あんたこそ、うちのかわいい妹になにすんのよーー!!!」


小さくなっていた幼い方の少女をかばい、アウルの前に仁王立ちになるそのワンピースの少女。
その剣幕と威圧するような態度に思わずたじろぐアウル。

「て、てめえ、このチビの知り合いかよ、なんなんだよ、てめえ!」
ビビリ気味でちょっとばかり虚勢が入っているアウル。


「 姉 よ ! ! 」

そのためならば全世界を敵にしてもいいわよとばかりにスパッと言い切る少女。

スティングがその仁王立ちしている少女をよく見てみる。
モデル並みに出るところは出ていてそれでいてすらっとしたスタイル。
肩より先まで伸びているブロンドの長い髪が乱れ、ほつれ髪が幾筋も顔にかかっている。
険のある表情が少し打ち消してはいるが目鼻立ちの整った相当な美人に見えた。


『す、すげえ…』

なにがすげえんだよ、スティング…

仁王立ちして胸張っているから小さくない形のいいバストが強調されているとか、
走ってきて汗ばんでいるから、白いワンピースからなにか少し透けて見えてそうだとか、
その上、ワンピースがノースリーブだから少しはだけてるから脇から薄いレモン色のなにかが見えてるとか、
かまわず走ってきて跳び蹴りかまそうとしていたから裾がはだけていて太ももとかいろいろと見えているからとか、

なにがすげえんだよ、スティング…

『この格好であれだけの距離を走ってきて、あれだけの蹴りをかましながら全く息が切れていない。
 コーディネーターって奴はすげえ、いや、たぶんこいつがすげえんだ
 こういうやつが一緒なら作戦遂行も楽だろうな』

「そうよ、姉よ!!」
「だから何だってんだよ!」
「あんた、うちのかわいい妹をにらみつけれるだなんて、どういう了見よ!
 だいたい、そっちもよく見てなくてぶつかっちゃっただけじゃないのよ。
 それもこんなちっちゃい子がちょっとよ。
 あんたがちょっと気をつけてればなんてことなく避けられてたでしょうが!
 きっとあんただってぼう〜っと歩いてよけらんなかったくせにそんなに睨むことないでしょうが!
 へーー、もしかしてあんたとろすぎてよけること出来なかった?運動神経ゼロ?
 それとも心の狭いお子ちゃまくん?あーそうね、お子ちゃまなんだ!へーお子ちゃまくん?
 なあに、それともうちの妹がこーんなに可愛いからっていちゃもんつけて、こっから拉致ってどっかへんなところに売ろうとでもいうんじゃないでしょうね。
 もしかしてあんたそういう商売なんだ。
 あ、もしかして売るんじゃなくて自分とこで拉致監禁してあーんなことこーんなことするんじゃないでしょうとか。あーそうなんだ。
 この変態!変態!変態!変態!!」
『その上、あんな早口を一息でここまで言い切るとは、すごい肺活量。こいつ、侮れん…』
また、妙なところで感心するスティング。

一方、早口すぎてまったく意味がわかっていないが最後の”変態”の連呼だけわかってむっとするアウル。

「てめえ!泣かすぞ、こらぁ!」どこの不良だよ、アウル。

「やめとけ、アウル」
アウルを押さえ、こんなところで目立つことするんじゃない、と彼の耳元でささやくスティング。
作戦前でなければ、往来でなければアウルとやり合わせてもっとこいつの身体能力を見てみたいところだとも思っていたが。

「チッ!でもよー!」

アウル達を不倶戴天の敵とでもいわんばかりににらみつけたままアスカは言葉と続けた。

「だいたい、あんた、うちの妹がこんなにおびえて、る、じゃ、な、い、よぉ?」
「…?」

アスカが振り向くと、マユはステラの二人はアウルとアスカのぴりぴりとした世界とは別のほのぼの空間を作っていた。
なんと、アスカが側に落としたマユの荷物のぬいぐるみを手に取り、それを話題にして盛り上がっていたようだ。

「でね、やっぱりここがいいんだよ〜」
「うん、そうだね、ステラもそう思う」
「ステラお姉ちゃん、わかってるねー」
「マユもすごいねー、極めてるんだぁ」
「ステラお姉ちゃんもなかなかですよ」
「ステラ、マユのこと先生と呼びたい」
「いやいや、それほどでもないですよ」

「…あ〜た達ねぇ、…一体全体、何、二人して妙に意気投合してんのよ。
 …こちとら大変な目に遭うとこだったんだよ…」
思わずマユとステラをジト目でにらむアスカ。

「ステラ、何なれ合ってんだよ!
 あのなぁ、それにお前に蹴られそうになって大変な目に遭いそうだったのは僕のほうだろうが?」
「…うるさい!黙れ!青い爆発頭!」
「…なんだと〜この暴走女〜」

そんな脳天気な二人に怒りを憶えるよりも少し毒気を抜かれたアスカとアウル。
…しかし、売り言葉に買い言葉、またお互いに爆発しかける。

「弟が失礼なことをしまして、申し訳ありませんでした」

いいタイミングとばかりにアスカに深々と頭を下げ、二人の”けんか”?を納めようとするスティング。
「どうして謝るんだよ、スティング〜」
『こんなところで目立ってどうする!そうでなければこんなおもしろい相手、俺が相手をしたいところだぞ』
わかっていないアウルに内心少し焦れてくるスティング。
「弟?」

この世界にきてから”弟・妹”関連のワードにすこぶる弱いアスカ。

「ま、あたしも言い過ぎたとこあったかもしれないしね」
「まったくだ!」
「へ〜、あんたね〜、そっちの兄貴と違っていい根性してるわよ」
「それほどでもないけどね」それ、ほめてないよアウル君。

なんとなくお互いに自己紹介をすると少しばかり立ち話を始めるアスカとスティングの姉・兄コンビ。
そしてまだぬいぐるみ談義を引き続き続けているマユ・ステラの師弟コンビ。

「しっかし、あんたもこんなできの悪い弟を持つと大変でしょう?」
「なんだと、てめえ!」
「いえ、そんなこともありませんよ。これでもこいつ、結構かわいいところもありますから」
「あらそうなの?」

「でもマユ先生、**社の大きい熊さん、サイトの写真と本物、違ってて悲しかった」
「あれ、限定品はハンドメイドだから少し違うことあるって書いてあったよ。私のも少し目がたれてた」
「そうなの?」
「でも、あれも買ったんだ。さすがいいとこ押さえてるね、ステラちゃん」
「ステラ、師匠に褒められてうれしい」
「えへへ〜」

スティングはアウルがふてくされる前に話を切り上げた。

「あまり長い立ち話をするのもなんですのでこれで我々は失礼させていただきます」
折り目正しく挨拶するスティング。

「あばよ!」
吐き捨てるように言い放つアウル。

「あんた、また、よそ見して他の人にぶつかるんじゃないわよ!」
それに受けて立とうというアスカ。

「てめえ、大きなお世話だ!」
また、それに答えるアウル。
そしてまた、スティングににらまれる。

「じゃあねぇ〜ステラちゃん、バイバイ、またね〜」
ステラの方が年上なのに既にマユにちゃん付けされているステラ。
「こら、マユ、”ステラさん”でしょ?」
「でも〜」

「うん、”ステラちゃん”でかまわない。…マユ先生、バイバイ、またね」
ぬいぐるみ道の師匠に別れの挨拶する弟子のステラ。
「じゃあ、行こう、マユ」
「うん、お姉ちゃん!」

両手に荷物を持ち直すアスカ。
その左の腕にぶら下がるように両腕を巻き付けるマユ。

「マユ、これからどこへ行く?」
「う〜ん、少し疲れたから、お姉ちゃんの部屋でお休みしたい」
「私の部屋?ま、いいけど」
『ミネルバの?まあ、今は待機ですらないから入っても大丈夫か。
 もしだめだったらアーサーにでも頼めばいいか。
 あの副長、私が少しにこっとして頼めば鼻の下伸ばしてなんでも言うこと聞いてくれるし』
「うん!じゃあ行こう!」
「こらこら、引っ張らないの!ただでさえ荷物多くて歩きにくいんだから〜」

『あの3人組、まったく、変な奴らだったわね。
 なんか、この世界の他のコーディネーターともナチュラルとも彼ら3人の雰囲気?が違う気がしたのが引っかかるけど。
 ま、どーでもいいわ』


彼女らを少しだけ見送るその3人組。

おのおの別々の感慨を胸にその後ろ姿を見送った。

『あいつ、今度会ったらぜってえ泣かす。
 いや、それよりもこれからいくとこの近くにいろよ、MSでいじめてやるからよ』
何か不穏なことを考えているアウル。

『マユ先生、今度はいつお会いできるでしょうか?』
子犬のような瞳でつかの間の運命の出会いをした心の師との別れを惜しんでいるステラ。

『今からあんまり軍事施設の側にいくんじゃないぞ、あんたら』
柄にもなく何故かそんなことを思って、あの姉妹の心配をしているスティング。


そう、スティング達はこれからこのアーモリーワンでいわば”テロ活動”を起こす。
おそらく少女達の日常生活を壊すことになるのだから。
617569:2007/05/06(日) 20:49:32 ID:???
以上です。
618通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 22:01:45 ID:???
GJッ!
意気投合してるステラとマユにワロタww

しかし、シンとステラの出会いをアスカに直すと、
アウルかスティングになるのね。
さすが、アスカ…贅沢ものめw
619通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 22:12:37 ID:???
案はすごくいい!!!!www
でも・・・突っ込みはいらなかったなぁ。。。違う目線があるみたいで(違う出演者?)誰かの語りに近いようで私は苦手だったな。
目の付け所は本当に面白いwwその意味ではGJ!!w
620通常の名無しさんの3倍:2007/05/06(日) 22:19:31 ID:???
アウル圧され過ぎててワラタ、いいお兄ちゃんなスティングやマユを師匠にしちゃったステラに和んだw

彼らがこれからアスカとガチってどう転ぶのか、楽しみにさせてもらうよ!
621通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 22:03:57 ID:???
ここはキャラクターの馴れ合いメインなん?
>>610はどうなんやろ、スルーかえ
622通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 23:28:16 ID:???
これだけだと、アスカとシンを入れ換える意味が無い。
あえて言うならパイロットが女から男に変わっただけ、としか。
どうしてシンが弍号機に乗ってんの? というバックボーンが欲しい。
それが解らないから、みんなコメントのしようが無いのだろう。
こっから回想に移り、いろいろ語ってくれることを激しく希望する。
どのキャラにも『闘う理由』があるハズ。それが無いとただの格闘ゲームになる。

>>610は燃える(萌える)話を入れてくれ。期待している。
623通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 23:38:49 ID:???
>>621
あれだけでどうコメントしろと言うのだ。
624アスカ・ストライク!!:2007/05/08(火) 03:08:14 ID:???
「モルゲンレーテの…旧軍事開発研究所だって!?」
「知ってる?」
「いやそれは…知ってはいるが…。あそこは確か閉鎖地域で…」
「ハンッ! 爆発事故で有害な危険物質が飛び散り、土壌が汚染されてて立ち入り禁止ってヤツでしょ?
そのくらい知ってるわよっ。そしてそれがぜーんぶ“嘘っぱち”ってこともね!」
「…嘘?」
「とは言え。そんなトコに一応ザフトの軍人であるアタシがホイホイ行けるわけ無いし。
そーこーでっ、アンタの出番ってワケよ!」
ピッとアスランを指さすアスカ。
「お…俺?」
「そ。ぶっちゃけ、アンタなら入れるでしょ? アスハ家のパスを持ってる“アレックス”なら」
「……」

この国において、“アスハ”の名前が持つ威光は大きい。自分の持つ“アスハ家”のパスカード。
確かにこれさえあれば、この国のほとんどの場所はフリーパスだし、特権も多々ある。
だからこそ、アスランはカガリと自分の立場の差を痛感し、ほとんど使用したことが、無い。

「アタシも軍服じゃなくて、この格好なら怪しまれないだろうし」
そう言い、もう一度自分のスカートの裾をつまむアスカ。
「…なるほど。すべては計算ずくってわけか。そんなに俺は落としやすそうか?」
アスランの瞳に剣呑な光が宿る。
「?」
「…俺は書面上とは言え、オーブの人間だぞ? ザフトのスパイの手引きなんて出来ない!」
そう言いアスランは右手を自分の懐に差し込み、アスカを睨みつける。
「スパイ? このアタシが? (チラ)…あぁ、そゆことね。そゆのは今回は無し、よ」
きょとんとした表情の後、アスカはパタパタと手を振り、否定する。
「……」
それでもアスランは警戒の視線をはずさない。

「はあぁ…。アスランアンタ、いろいろ考え過ぎっ。いや、バカ過ぎっ!
いい? 一体全体ど〜この世界の組織が、わざわざモビルスーツのパイロットにスパイをさせんのよっ?」
(いや俺2年前、実際モビルスーツパイロットなのに、オーブに潜入したし…)
そう思ったが、口には出さない。
「てかアンタ、こ〜〜〜んな見目麗しい美少女スパイがドコにいるってぇの?」
そう言い、胸を張るアスカ。 
625アスカ・ストライク!!:2007/05/08(火) 03:10:48 ID:???
「ま、絵にはなるわよね〜♪ こう…コルトかなんかを構えてさ、
『アタシの美貌に目が眩んだ貴方が悪いの…。サ・ヨ・ナ・ラ♪ バァーンッ!』 みたいな?
『この情報さえ闇に葬れば、秘密結社ブルーコスモス(仮)は壊滅よっ。ウフフ♪』 とか?
…んんん〜? なぁによアスラン、その目は? ま、そんなんは映画か小説ん中のもんよ。
実際のスパイって地味だし。暗いし(偏見)。裏でチマチマチマチマ…。アタシ、そーゆーの苦手だわぁ。
どっちかってぇと、『ジダイゲキ』みたいに悪者をバッタバッタと!…ってのが好きね。アハハ♪」

アスランはアスカのそのあっけらかんとした表情に毒気を抜かれる。
冷静に考えれば、彼女が本当にスパイなら、廃虚に近いそんな所より、
モルゲンレーテの現施設なり、ファクトリーなりを狙うだろう。それに…
「…クス、…いや確かに。こんなうるさいスパイじゃ役には立たないよな」
「な…っ!? なんですってぇっ? ちょっとそれって酷くない? 謝罪と賠償をっ…」
本気なのか冗談なのか。アスカは大げさに腰に手をあて、憤慨の表情をアスランに見せる。
「アハハハ。アスカ、君は…不思議な娘だな。俺はこんなに…」
(そう。こんなに心から笑ったのはいつ以来だろう? 
地球に…オーブに降りてからのこの2年、カガリやアイツと、こんなに笑ったことは…?)

ギャアギャアとまだ何事かを言っているアスカ。アスランはつい苦笑いで言ってしまう。
「わかったよ。…参った。俺の負けだ。連れていってやるよ。…ちょうどソコの近くに行くつもりだったし」
「アスラン♪」
本当にアスカの表情はクルクルと変わる。怒ったり、笑ったり…。
アスランはセルモーターのスイッチを入れながら、何気なくアスカに問う。
「しかし“旧”開発研究所か…。…そう言えば、さっき土壌汚染てのは嘘って言ったよな?
いやそれよりまたなんでそんな所に…アスカ?」

またアスカの表情が変わる。先ほどまでとはうって変わって…憂いの表情。
何かまずい事でも言っただろうか? アスランはアスカの顔を覗き込む。

「…これは、今回のはその…単なる“お墓参り”みたいなものだから…」
「お墓参り? しかし、あそこは当時の建物があるくらいで、そんなもの…」
アスランの問いにアスカは、彼の眼をまっすぐ見て、言う。

626アスカ・ストライク!!:2007/05/08(火) 03:14:52 ID:???
「…お願い、アスラン。アンタの立場を悪くするようなことは絶対にしない。誓うわ。
アタシはどうしてもあそこに行きたい。行かなきゃいけないの。
そして頼めるのはアスラン、アンタしかいないの」
「…………」
アスカの眼。決意が堅そうな眼。強い意志がこもった眼。そして…今にも泣き出しそうな。
(…そんな顔をされたら…連れて行くしかないじゃないか)
誰に言うわけでもなくそう思う。
「…わかった」
アスランはそれだけ言い、右にウインカーを出し目的地に向けアクセルを踏みこんだ…。


‥The beautiful sky! by wanting the cry...
(泣きたいくらい、綺麗な空だね)…続く

627アス・スト…:2007/05/08(火) 03:36:33 ID:???
久方ぶりに投下♪

そういや、弍号機ってなんで眼が4つもあるんですかね?
第一話(第二話だっけ?)素顔の初号機あったけど、アレを弍号機に当てはめる。
…………。…とってもグロテスク♪


さて、思い出の地に来たアスカ。次回からまた少し、過去のアスカの回想に跳ぼうと思います。
よろしくお願いいたします。
628通常の名無しさんの3倍:2007/05/08(火) 15:09:08 ID:???
GJッ!
アスカが猫よりも表情豊かなキャラだと思い出したよw
あと、ジェームスアスカ(むしろフジコアスカ)にワロタw
629通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 19:42:41 ID:??? BE:177725524-2BP(20)
アススト職人氏GJ!!
弐号機の目が四つなのは特に意味はないようです。
なんか初号機以外は特に拘って作ってない(と言っちゃアスカにゃ失礼だが)ようなんで。
630通常の名無しさんの3倍:2007/05/10(木) 21:51:56 ID:???
零号機なんて一つ目だぜ
631シン、心のむこうに:2007/05/11(金) 02:09:25 ID:???
(ジュ…ッ)「グ、ウウゥ…!!」
ハッチのレバーは熱く焼けていた。自分の手の肉が焼ける、イヤな音。そして匂い。
だが構ってはいられない。これさえ開ければマユを助けられるのだから!
「マユゥっ、もうっ、少しのっ、辛抱、だからっ…なぁあっ!!」

       ===ギ…ギギ…ガコンッ!!===

「やっ…♪ …っ? …なああぁぁっ!?」
やっと開いたと思ったハッチから溢れ出す水、水っ、水っ!
シンはその大量の水をモロに浴び、勢いで数メートル流される。

「アタタタ…、いったい…?」
その時…シンの視界に光が拡がる。

糸色  亡月     負けた・・?
フ    王            もう戦わなくて、いいの?  シ            
 ァ       天狗になった                    ン   エヴァ
  −スト       女兼 い  だいっ嫌い!!   女子   ジ
認め                               き                            
  たく      若さゆえ  死   言呉 ち        だ
    ない          ぬ                 ったのにな・・
                の?   許してください


「…なっ? …なんだ? なんだよ、これっ!?」
次々にシンの精神(なか)を通り過ぎる言葉の群れ。あきらかにヒトが
知覚で処理できる情報量を超えた…これは…人の想い?
「やめ…、やめろっ、やめてくれぇっ!!」
両手で耳を塞ぎ、頭を払うが…。
「うわあぁっ!? うわああぁぁーーー…っ、…えっ?」
シンがもうダメだっ、と思ったとき。

『…ゴメン。ゴメンナサイ。後ヲ…オ願イ…』

その瞬間、声が聞こえる。そして波の音。原始のリズム。昔、母の胎内で聞いた鼓動。
「…はっ? …今…、…俺の中を…誰かが…通り過ぎた…」
つぶやくシン。もう先ほどの声はしない。辺りの景色も先程のまま弐号機の上だ。
「いったい…、って俺、こんなコトしてる場合じゃないんだっ!」







632シン、心のむこうに:2007/05/11(金) 02:13:50 ID:???
シンはポッカリ開いたハッチへ駆け寄る。疑問は後回しだ。今は…。
「今度こそっ。マユっ、待ってろよっ!!」
シンは未知の穴へと躊躇いもせずに飛び込んだ・・・。

・・・続く、かどうかはシンに聞け




アスカシスターズ様。こちとら遅筆の為、順番とか気にせずじゃんじゃん書き込んでくださいまし。
続きを楽しみにしております。
633通常の名無しさんの3倍:2007/05/11(金) 17:51:03 ID:???
名も無き弍号機パイロットに哀悼の意を表し…

…敬礼! (;_;)ゞ

シンよ…「こんなコト」…って、アンタ…

そんなに妹が好きかーっ!!(御大将風に)
634アスカシスターズを書いているもの:2007/05/12(土) 02:59:06 ID:???
>>633
「当然じゃないの!あんたバカじゃないの!たとえバカシンでもマユが大事じゃないわけないじゃないのよ!!!」
とアスカは白い短いワンピースの裾が強風に乱れるのも気にせずに仁王立ちできっかりと言い切った。

>>632
というわけで、「シン、心のむこうに」様、アスストさまに大いにwktkしているアスシスであります。

当方も諸々の理由により遅筆ですので両名様とも書き込みのほどよろしくお願いいたします。
635通常の名無しさんの3倍:2007/05/12(土) 17:19:02 ID:???
シン、心(シンシン?)氏、グッジョブ♪
グッジョ…。…………。

『認めたくない…若さ…過ち…』…って…。
あ…あの…、弍号機のLCLん中に…
…シ…シ○アがいるんですけど〜〜〜〜〜っ!?!?!?

気付いた時、ラーメン吹いたwww
636通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:00:04 ID:??? BE:888624858-2BP(20)
>>635奇遇だな、俺も気づいた瞬間くってたラーメン吹いたクチだ
637通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 21:27:06 ID:???
そういやエントリープラグの中=母の子宮の中って解釈だったよな?確か。

ってことはマユが取り込まれた弐号機に乗るシンって…
638通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 22:06:24 ID:???
種死本編の300%増しくらいに強化されそうですね、なんとなく。
639通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 22:23:45 ID:???
>>635,636

私は珈琲吹きましたが。

14歳なら彼の上限ギリギリストライクな年齢でしょうから。

「アスカは私の母になってくれたかもしれない存在だ!」とか
640通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 01:02:14 ID:???
・・・今、スライム状になった赤い大佐が、
マユに襲い掛かってるトコを・・幻視したww。

いかんな・・、もう寝たほうがよさそうだ・・・。
641通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 01:06:11 ID:???
なぜかagaってしまった。すまん。
642通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 02:29:19 ID:???
http://www.youtube.com/watch?v=SLV-ijcIyG4

ここは新シャアだがな。ここは平和だな・・。さぁ自分のスレに帰ろう・・(トボトボ)。
643通常の名無しさんの3倍:2007/05/15(火) 02:44:28 ID:???
あ、と。帰る前に・・。
いい加減遅レスだが>>605アス・スト氏の疑問に答えとこう。
http://www.youtube.com/watch?v=h3eJEPkUH9M&NR=1

・・感想は各々の判断に任せる。
寂しくなったときはまた寄らせてもらう。職人諸氏は頑張ってくれ。
では・・アディオス!!(タッタッタッ・・)
644通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 00:34:33 ID:???
シン・アスカって何?シンジとアスカのパクリじゃねーか・・
ガンダムはエヴァパクリすぎだろ。レイのクローン設定もパクリ〜
645通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 01:36:07 ID:???
>>642は寂しがり屋さんなんだね。いつでもおいで。
・・・で、アスカ。ある程度は予想していたがここまでヒド・・
いや、なにも言うまい。

>>644よ、なにをいまさら・・・
ちなみに『シン』はエリア88から
646通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 07:11:25 ID:???
なにをいうか、シン・アスカはウルトラマンダイナだろう。
647通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 07:14:50 ID:???
シンとレイは南斗聖拳の使い手だと何度言っ(ry
648通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 08:13:12 ID:???
>>646
アスカ・シンか
649アスカ・ストライク!!:2007/05/16(水) 23:40:37 ID:???
「…本当に何もないな」
アスランはポツリとつぶやく。
「……」
張り巡らされたフェンスは錆び付き、数メートル間隔で描かれた、風に踊る『KEEP OUT!』の文字。
先ほどゲートをくぐったが、アスランのIDカードを見せると守衛は理由(ワケ)も聞かず開けてくれた。
モルゲンレーテ旧軍事開発研究所。オーブのような小国が世界の国家の中で堂々と渡り合っていけるのも、
ここで発見・開発されたものが、軍事は言うに及ばす日常生活にも大きく貢献しているからだ。

「…本当についていかないでいいのか?」
「ん。サンキュ、アスラン。大丈夫。ここは自分ちの庭みたいなもんだから」
「いいか? なにかあったらすぐに戻ってくるんだぞ。いや、大声で助けを呼べ。すぐに行くから。それから…」
「…アンタは、心配症のお父さんか? カガリにもそんなんなの? ほどほどにしときなさいよ」
「……」
「んじゃ、ちょっち行ってくるから後よろしくぅ」
「…ああ」
フェンスの扉を開け、アスカは振り返りもせず歩いていく。アスランは静かにその背を見送る。


車のドアに背を預け、アスランは大きく息を吐いた。
まぁ、こんなゴーストヴィレッジのような所だ。アスカのことは心配する必要もないだろう。
アスランは、自分の中で昨日からモヤモヤしていることに思いを馳せる。
(…カガリ…。そして…ユウナ・ロマ・セイラン、か…)
眼を閉じ、昨日ミネルバから降りた時の事を思い出す。

「カガリィ♪」
やっとミネルバを下艦し、オーブの地を踏んだアスランとカガリの目に、見たくもないのに写ってきた。
カガリの名を呼び、駆けよってくる紫頭の男、あれは…。
「ユ、ユウナ…、ウプッ」
…そして抱擁。
「よく無事に戻って…本当に心配したんだよ? カガリ」
「あぁいや、その…。…済まなかった」

ユウナ・ロマ・セイラン。オーブ5大氏族に名を連ねるセイラン家の嫡男。
そしてカガリの承諾が無いまま決められた、彼女の婚約者でもある。

「こ…こらユウナ! 気持ちは解るけど場をわきまえなよっ。ザフトの人達が驚いてるじゃないか!」
「く…、ん? あの…お前は?」
カガリはなんとかユウナの腕から逃れ、見慣れぬ黒髪の青年に声をかける。
650アスカ・ストライク!!:2007/05/16(水) 23:42:56 ID:???
「まずはお帰りなさい、カガリ代表。無事な姿を見て、安心しました。
そしてはじめまして。僕は、シンジ…、“シンジ・サハク”です」
そう言い、サングラスを外す。優しい瞳をしてる。カガリはそう思った。
「サハク家の者か? しかし確かあそこは双子の姉弟しか…」
やはり5大氏族のサハク家。カガリのアスハ家とは因縁浅からぬ家柄だが…。
「その…僕は彼等とは母が違うんで…。“サハク”の名もお情けで付いてるだけで…」
なるほど。しかしそれならユウナを名前で呼ぶのも理解できる。
ユウナがふふんと笑う。
「シンジは若いけど有能でね。オーブを、そしてカガリを、僕と共に支えていく人材だよ。
もちろん首長会での了承も取っている。今回の有事も、政府の先頭を切って対応をしてくれた」
「そんな…。ユウナが勝手に僕に押し付けただけじゃないかっ」
「ノンノンノン♪ 頭の堅い年寄り達にシンジを認めさせるには、あれくらいはして見せなきゃ。
それにシンジなら出来ると思ったからであって…実際ちゃんとやってくれたじゃないか」
まるで自分の手柄のように言い、ユウナはピッと人差し指を立てる。

「そ…そうか。シンジ…だったな。大事の時に不在で済まなかった。留守の間の采配、
651アスカ・ストライク!!:2007/05/16(水) 23:48:49 ID:???
有り難く思う。
それで…被害の状況など、どうなっているか?」
カガリは最近やっと慣れてきた『オーブ代表首長』の顔になり問う。
「あ、はい。沿岸部などだいぶ高波にやられたけど、幸いオーブに直撃はなかったですから…」
「そうか」
「あぁ、ザフトの方々も本当にありがとうございます。軍の宿舎の一部を開放しています。
お疲れでしょう。まずはみなさん、ゆっくりしてください。…うん。後は頼むよ」
そう感謝の弁を、一緒に降りた艦長達に告げ、近くにいた者に指示を出す。
ミネルバへの気遣いも忘れていない。なるほど。確かに良い人物だ。
サハク家だというが、人当たりの良い、好感の持てる青年だとカガリも思う。
「代表。では詳しいことは行政府で。ご帰国そうそう申し訳ないんですけど、
報告しなきゃいけない事も結構ありますから。お疲れでしょうけど…すいません」
本当に申し訳なさそうに言う。カガリはついクスリと笑ってしまう。
「ああ、解っている。…ちょっ?…ユウナ…、…アス…」
当然のようにカガリの肩を抱き、オーブの公用車へ向かおうとするユウナ。
カガリも無下に肩に置かれたその手を払えない。父ウズミが死んで、その後を継いだカガリを現在、
後見人として支えてくれているのは、ユウナの父、宰相のウナト・エマ・セイランなのだ。
カガリがチラリとアスランに目をやる。そんなカガリの様子にユウナは、
さも今気付いたと言わんばかりの態度で振り返る。
「ん? あぁ、君も本当にご苦労だったねぇ“アレックス”。よく僕のカガリを守ってくれた」
「…いえ…」
「ま、それくらいはやってくれなきゃね。カガリの側に置いてる意味が無い。
報告書などは後からでいいから、君も休んでくれ。後ほど彼らとのパイプ役など頼むかもしれないし」
「…は」
「あ、あぁ…アスラ…」
「じゃ行こうか♪ カガリ」

アスランは唇を噛む。
(…そう、今の俺は“アレックス・ディノ”なんだ)
カガリを守る。その誓いの為…、いや違う。カガリの傍にいたいから、自分は地球に降りた。
プラントに背を向け、前大戦のザフト側の英雄という名誉も、元とは言え、プラント評議会最高議長の息子…ザラ家の名をも捨てた。
そう、すべてはカガリと一緒にいたい。ただそれだけの為に。

652アスカ・ストライク!!:2007/05/16(水) 23:51:08 ID:???
なのに今は、逆にそれが自分とカガリを隔てる。
カガリをひき止めることも、カガリの肩に置かれた手を払い、代わりに自分の手を置くことも出来ない。
やはり一国の代表首長をも務めるカガリには、ただの男“アレックス”では…、釣り合わないのだ。

カガリは自分を好きだと言ってくれた。そんなことは気にしない、とも言ってくれた。
『ユウナ・ロマとの事は…お父様が勝手に決めたことなんだからなっ?
私は認めてないし、出来るだけ早くなんとかするから…な。だから…』
そうも言ってくれた。
だが亡くなったとはいえ、ウズミ様の言葉はいまだにオーブでは重いものなのだ。
なにより、守るべきカガリに、逆にそこまで言わせなければいけない自分がたまらなく情けなかった。

どうすることも出来ずドアは閉められ、動きだす公用車。それを見送ることしか出来ない今のアスラン。
そんなアスランの肩をポンっ、と叩く人物がいた。
先ほどユウナの側にいた…名は確かシンジ…と言っていたか。
「本当にお疲れさま。大変だったんだろ? 活躍も聞いているよ。アスランさん」
「あ…いえ。…その、自分のことは公の場では“アレックス”と呼んでください。いろいろ…」
「あ…、そうか。そうだったね。…じゃ“アレックス”。僕はシンジ。よろしく」
「は。…どうも」
差し出されたシンジの右手をアスランは両手で握る。
そんなアスランを見、シンジは苦笑いになる。
「やだな、かしこまられると僕、困るよ。敬語も必要無い。僕は偉くもなんともないし」
「いや、でも…」
ユウナと対等に話し、5大氏族の出で、政府内で発言力を発揮する人からそんなことを言われても。
なんと言えばいいか迷うアスランに、シンジは語りかける。
「僕も君と一緒さ、アスラ…アレックス。地位も無ければ名誉も無い。肩書きも無い。だから…、
僕達は今自分に出来ることを精一杯するだけだよ、アスラン。…例え過去がなんであろうと…」
シンジの瞳に一瞬暗い光が宿る。
「…え? …今なんて…」
「例え過去なんか無くても…、(はっ!?)あ…ははは。な…なんでもないよ。じゃ、また…(コケっ)」
「(そこで転ぶか!?)」
「…あはは、また近い内に話したいね。アス…アレックス」
そう言い、照れくさそうにもう一台の黒塗りの車に乗り込むシンジ。
「…変な人だな」

アスランは閉じていた瞳を開け、オーブの空を見上げる。いや見ているのはそのさらに先…。
653アスカ・ストライク!!:2007/05/16(水) 23:54:06 ID:???
ち…ちょっと、休憩…
654アスカ・ストライク!!:2007/05/16(水) 23:56:34 ID:???
アスランは、青年…シンジが言った言葉を、もう一度呟く。
「…今、俺が出来ること…。カガリの為に出来ること…」

青い空にアスランは、ある決意を胸に固めた…。


===コンコン===
「…誰だ?」
ドアの向こうで誰何の声がする。ユウナは返事もせず部屋のドアを開ける。
「…ユウナ…。何の用だ?」
大きなデスクに腰かけ、顎の下で手を組む男。暗い室内で彼の掛けている眼鏡だけが輝く。
「いやー、ウワサには聞いていたけど、あの『揺りかご』の効果は凄いねぇ♪」
「…………」
「あなたの息子は、すっかりボクの親友だ。うーん…彼のことは任せてくれたまえ。
彼はきっと将来『僕とカガリ♪』の良き右腕として、働いてくれるよぉ」
「……。…くだらんことを…。それに“実験体”はまだ不安定だ。完成には…時間が必要だ」
眼鏡の男は吐き捨てるように言う。
「大西洋連合のエクステンデット用の『揺りかご』…。まさかこの国にもあるとは思わなかったよ」
「ふ、ん。敵国、または敵になるかもしれない国の技術を把握しておくのは当然のこと」。
「しかし…あなたも酷い親だねぇ? 自分の息子を被験者にするなんて。
記憶を無くした彼に一番必要なのは、家族の愛情なんじゃないの?」
「…あいつにそんなものや、まして父親など必要ない。いらぬ過去など邪魔でしかあるまい」
「(ピュウ♪)さーすが、“元・内部監査調査部室長”。恐い恐い♪」
ユウナが口笛を吹いて茶化す。

「……。…用はそれだけか? ならさっさと帰れ」
「ハイハイ…。…コーディネーターに対抗する手段が、まさか人間の“脳”にあるとはね」
「……」
「おかげでシンジは基礎体力からモビルスーツの操縦技能、はては作戦指揮能力・政治交渉力まで、
まるでどこかの“スーパーコーディネーター君”と比べても見劣りしない」
「…………」
「…アンタは酷い父親だ。さすがの僕もこんな“人でなし”見たことないよ」
「…………。…帰れ」
「あぁあぁ、お邪魔しましたね。失礼します」
バタンっ! 心無しユウナの閉めたドアの音が大きく聞こえる。
また一人になった部屋で男は、独り呟く。
「…しかし、これもまた大西洋連合時代の“ハインツ”の研究データがあればこそ…。
私はまだハインツには勝てないのだろうか…」

男の口元が笑みの形に歪む。彼は自分で自分の滑稽さを笑っていた…。

655アスカ・ストライク!!:2007/05/17(木) 00:04:07 ID:???


‥The man's decision. The man's envy...(男の決意。男の嫉妬) …続く


うあ…入りきれなかった。
シンジを出そうっ、と思って書き出したら無駄に長くなってしまった。

…また余計なヲヤジまで出てきたし…。

てか、今回はアスカの回想を書くんじゃなかったのかよ? …自分…orz

さてこの先どうなるのか…。
とりあえず今回はここまで。
656通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 09:21:30 ID:???
アススト様!!!!wwお待ちしてましたぁ!!
もうwktkwktkしながら待ってましたww

面白かったです!!!アスラン回想からシンジの設定も見事!!ww
忘れてた!GJでした!!!!!
657通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 16:57:38 ID:??? BE:222156252-2BP(20)
ただハッキリとGJと言っておこう。俺は出来ないが、まとめサイトとか合った方が見やすいかな〜なんて。
次回からの展開にwktkしながらまっとりますよ〜
658通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 00:06:01 ID:???
ヲヤジツンデレ、キターーー(^o^)/ーーーww  GJ!!
シリアスなシーンですっ転ぶシンジ、萌えww
でもグラサン掛けたり、オーブの政治に携わったりして
少し大人になったシンジが、この先どう絡んでくるのか・・
アスカとの邂逅は? キラとのガチバはあるのか?  

本編に基本準拠なのに、このwktk感・・堪らんス。
ちなみに本編主人公はこの時なにしてたっけ? 
携帯イジって、キラと「花がなんちゃら・・」だっけ?
よく憶えとらん・・




659通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 00:07:42 ID:???
>>657
倉庫に置けばいいんじゃないかな
660通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 00:25:22 ID:???
気のせいかな…
このシンジ、出てくるなり死亡フラグが立ってる気が…
661通常の名無しさんの3倍:2007/05/18(金) 00:31:12 ID:???
むしろ、あの双子と義理(と信じこまされてる?)とは言え、
きょうだい(どう表記すればいい?)なのに

゚゚ ̄( Д ;)!!

まぁ、同じ黒髪だから違和感無いっちゃ、無い?
662661:2007/05/21(月) 00:57:50 ID:???
いきなりスレが止まってしまった・・
俺、なんかマズいこと書いちゃった?
663通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 01:28:50 ID:???
ちょっとこれはなあ…

普通引くだろ。
664通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 05:21:13 ID:???
一緒にダンスして欲しいソキウス
665シン、心のむこうに:2007/05/21(月) 20:30:28 ID:???
「…椅子? …ここはこのロボットのコックピットか? でもパイロットがいない…」
無機質な筒の中。シンは辺りを見る。誰もいない。もちろんマユも。
あるのは固定されたシートと操縦捍と思われるレバーがその左右に据付けられているのみ。
ほかに繋がる通路のようなものは見当たらない。
「クソっ、ここじゃないのかよ! 別の入り口はどこに…」
シンが踵を返そうとした時…。
(…プシュン…、コポコポ…)
「…な!? ドアが…、…って、また水があぁーっ!?!?」
みるみるうちに、コックピット内を水が満ちていく。シンは慌ててドアを開けようとするが…。
「あ…開かないのか!? くそっ、冷却水かなんかが漏れてるのかよっ?…、息がっ…ゴボっ!」
肺に空気を溜め込む間もなく、あっと言う間にシンは水の中の住人となる。
水は…本当はLCL(Link Conncted Liquid)なのだが、シンがそんなことを知るよしも無い。
(ウグ…、お、俺こんな変なロボットの中で…溺れて死ぬのかよ…? だ…駄目だ、もう息が…ゴボッ…)
シンは我慢が出来ず最後の空気を吐き出してしまう…。
(…ああ…マユ、ゴメンな…。お前だけでも…幸せ…に…、…………。…………。…………?)

(そーー…)シンは静かに閉じていた眼を開ける。水の中なのに…、空気、無いのに…。
(苦しく…ない?)
呼吸をするように、水が気管を上下する。違和感はあるが…苦しいとは思わない。
「……。…そうかっ、解ったぞ! 俺って…俺って実は『お魚さん』だったんだっ!!」
…………。
「…って、んなワケないだろっ!?」
…独りボケ、独りツッコミ。シンは“虚しい”と言うコトバの意味をこの時、少しだけ理解した…。

シンは泳ぐようにコックピットシートに向かう。とりあえずシートに腰かけてみる。
そして周りを見渡す。ドアのハッチを開けるスイッチなりなんなりがあるはずだ。
「…これか? …チ…じゃコレ? ええぃっコレとこれとコレだっ!」
適当に、並んだスイッチを押したり上げたりしてみるが、それらしい動きは無い。
「ちくしょ…っ。なんなんだよっ! …ん? これは…」
コンソール中央、やや右側。カバーの掛かった赤いボタン。シンは押そうとして一度、指を引っ込める。
「…大事なボタンなのか? まさか…自爆スイッチとかじゃないだろうな?」



666シン、心のむこうに:2007/05/21(月) 20:33:18 ID:???
スイッチとシンの指との距離、あと5センチほど。その体勢でシンはしばらく考えたが…。
「ええいっ! なるようになれだっ!!」
…シンは難しいことを考えるのが苦手だった。
ポチ…っ。ギュッと目を閉じたシンだったが…。…何も起こらない。…ただ…。

children:旦_______

「…なんだ? この点滅してんの…うっ!?」

    WHE ARE YOU?     …誰?   アナタ、ダレ?
アタシ知ッテル?    アタタカイ…            オ兄…      
     
イツモ傷ダラケ…     アタシ ガ  守ル   …護ル   マモル   
アナタ ダレ?
        アナタ ダレ?
                  アナタ ダレ?


またしても聞こえてくる、声無き声。
「…ぐっ、また…ウアアア―――っ!!!」
シンは堪らず頭を押さえる。脳にダイレクトに聞こえる…いや、響く声っ。
しかもその声(?)はだんだんと大きくなる!

アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? オ兄チャン? アナタ ダレ? アナタ ダレ?
   アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ?
      アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ? アナタ ダレ?…

『…貴方は…誰?』

今、はっきり聞こえた。シンは眼を大きく見開き、あらん限りの声で叫ぶっ!
「くそっ、このヤロウ! そんなに知りたきゃ教えてやるっ!!
俺の…俺の名前はっ、
『朱鳥(アスカ)・シン』だあああぁーーーーーーっ!!!」

(ピ…)
children:Shin Asuka__旦   ……attestation completion!

ゴウンッ!! …ゴゴゴゴゴゴ…ッ

今、弍号機の紅き機体が震え、四眼に再び光が宿る…

続く…かどうかは、お魚さんに聞け


667通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 22:36:24 ID:???
魚ぁああぁあ!!!!!!!!1魚屋か??魚屋に駆け込めばいいんか??

                    GJGJGJGJGJGJGJ!!!!!!!!GJ!!!!!
           ヽ(゚д゚)v(゚д゚)っヽ(゚д゚)v(゚д(゚д゚)っヽ(゚д゚)v(゚д゚)っヽ(゚д゚)v(゚д゚)
          ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っヽ(゚д゚)ヽ(゚д゚)vヽ(゚д゚)yヽ(゚д゚)v(゚д゚)っ
         と(゚д゚)д゚)と(゚д゚)(゚д(゚д゚)と(゚д(゚д゚)っと(゚д゚)д゚)と(゚д゚)(゚д(゚д゚)と(゚д゚)
        ( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ( ゚д゚ )っ( ゚д゚ )つ⊂( ゚д゚ ) と( ゚д゚ ) 〃ミ( ゚д゚ )っ( ゚д゚ )
         ( ゚д゚ ) ( ゚д゚ )ミ( ゚д゚ )⊃ ⊂( ゚д゚ )っっ( ゚д゚ )( ゚д゚ )ミ ( ゚д゚ )⊃ ⊂( ゚д゚ )っ ,r
         ヽ ⊂ )ヽ ⊂ )(⊃ /っ ,r ヽ ⊂ )∪ i_ ヽ ⊂ )ヽ ⊂ )(⊃ /っ ,r ヽ ⊂ )∪`- i
         (⌒)|.(⌒)|| (⌒)∪ .(⌒)|   (⌒)|.(⌒)|| (⌒)∪ .(⌒)|
          三 `J 三 `J. し´ 三   三 `J    三 `J 三 `J. し´ 三    三 `J

シン心さん待ってます!!続いて下さい!!!1ww
668通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 11:39:53 ID:???
こ…こっちに来るなぁー!ww

というネタはさておき、マジGJです!
669通常の名無しさんの3倍:2007/05/22(火) 21:27:29 ID:??? BE:333234353-2BP(20)
お魚さーん、何時になったら続きが出るのー?
670通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 14:57:47 ID:???
>>669
(コポ…コポコポ…)
返事が無い…どうやら本当にただの魚のようだ…。

そう…かっ!
どうした、キ〇ヤシ!?
俺たちはとんでもない勘違いをしていたかもしれないっ!
どういう事だ!?
いいか…、ただ闇雲に魚に聞いてもダメなんだっ。コレは“アナグラム”なんだよっ!
そんなバカなっ!!
いいか、よく聞くんだ。今シンのことを書いてるのは…誰だ?
え…、『シン、心のむこうに』サン、だろ?
そう。それを略すと『シン・心』サン、となるな。
…はっ、まさかっ!?
そうだ! 『シン・シン』 と言うことは『シンが2つ』!!
………(ゴクッ)
つまりこれは『2シン』…、魚は魚でも『ニシン』に聞けってことなんだよっ!!
671通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 21:06:36 ID:???
>>670
 そいつがシュールストレミングでないことを祈ろうw
672通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 21:25:23 ID:???
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいた569です。

間が開いてしまいましたが今回3レスほど投下させていただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
お忍びでアーモリーワンまで上がってきたカガリとその護衛”アレックス=ディノ”としてついてきたアスラン=ザラ。

カガリはデュランダル議長に極秘に会談を求め、とりあえず実現はしたことはしたのだが…

「…我が方の大使の伝えるところではだいぶ複雑な案件のご相談、ということですが…」
「私にはそう複雑とも思えぬのだがな。
 だが、未だにこの案件に対する貴国の明確なご返答が得られない、ということはやはり複雑な問題なのか?
 我が国は再三再四、かのオーブ戦の折に流出した我が国の技術と人的資源のそちらでの軍事利用を即時やめていただきたいと申し入れている」

非常に微妙な問題を何の配慮もなしに切り出すカガリ。
前大戦で流出した難民、特に技術者の軍事利用の停止と返還を迫った。
その流出した技術者による兵器開発に対して懸念と疑念も露わにする。

対するデュランダル議長は彼らの”自由意志”を盾に難民の返還を拒む。
また、技術流出についても技術が彼らの生活の糧であることを強調した。
そして最後に一言、こう付け加えた。

「わたしとしては彼らの自由意思を尊重する義務がある。
 そして彼らはMSや船とは違って自分の意志で移動することができるのです」

「それはそうだろうが…」
今はMS開発のことに懸念はしているがMSや船が移動できるできないは問題にしていない。
この議長は何をわけのわからないことをいっているのか、という疑問符が頭に着いているようなカガリ。
議長にいたいところをつかれたと内心焦っているアスラン。

元々ザフトからラクス派が強奪した形になっているフリーダムガンダムとエターナルは建前上”行方不明”となっている。

だがおそらくザフトには両方がオーブの手の中か、その関係するところに潜伏していることくらいはわかっているだろう。
デュランダルがその調査と返還を求めてきたときにオーブがどう対応するか、非常に明確な返答の難しい、複雑な問題である。
MSや軍艦は自分では動かない、当然それを動かしている、ザフトの元から持ち去った”誰か”がいなければならない。
少なくともその強奪犯についての究明を求められればキラ=ヤマトやアンドリュー=バルトフェルドの現在の居場所について触れざるをえない。
それを積極的にかくまっているのが目の前のアスハ代表と知っているのかどうかまではわからないが。

偶然の発言、ただの比喩でなければ”これらのカード、いつでも切れますよ”とデュランダル議長がちらつかせている可能性が濃厚である。
だというのにカガリはまったくそれに気が付いていない。

周囲、特にオーブの随員は彼女の遠慮のない発言に恐れ、デュランダル議長の衣から見える鎧のような言葉におびえている。

そのさなか、カガリはただ、自らの信じる正論を外交上の配慮も駆け引きもなく無邪気にそして無遠慮にぶつけるだけ。

そして、デュランダル議長から婉曲にジャブを打たれていながら、いや、打たれていることにすら気がついていないカガリ。

アスランはそんな彼女が痛々しくてみていられなかった。

行動力と責任感と理想はあるが機転と思慮と観察眼が少し足りない。
当人の適正や意思とは関係なく自らが真に何を望むかを知らず、周囲が何を望むかをわからず、ただ血筋だけでこの地位に据えられてしまった少女。

だからこそアスランはそんな危なっかしい彼女から目が離せないのだろう。
「あ〜あ、つっかれた〜」

ここはミネルバ艦内のアスカの部屋。
マユはアスカのベッドの上にバッタリと倒れ込んでうつぶせに寝ころんだ。

「マユ、行儀悪いわよ」
アスカは両手に持っていた荷物をベッドの側に置くとマユをそういってたしなめた。

「気にしない、気にしな〜い」
「あのね…」
「…だって、お姉ちゃんのにおいがするんだもん、安心するんだよ」

隣に座り、アスカはうつぶせに寝ころんでいるマユの髪をゆっくりと撫でた。
「ごめんね、最近一人にしてて」

「いいよ、お姉ちゃんが私のためにがんばってるの知ってるし、今日たくさん遊んでくれたし。
 それに今日、とっても楽しかったから…」
「ウン、ありがと」

ほんのしばしの間、二人の間にやわらかな時間が過ぎていった。


「そういえば、アビーさんいないね」

むっくりと体を起こすマユ。

同室のアビー=ウインザーの姿が見えない。
マユがここに来るのは予定になかったのだから姉妹水入らずということで気を遣ったということでもなかろう。

「私と一緒で明日まで休暇だからね、どっかで遊んでるんじゃないの?」

「アビーさんが?」
信じられないという表情をするマユ。
あら、知らなかったのとばかりにいかにも自慢げに言葉をつなげるアスカ。

「あら、なにいってんのよ、アビーだって遊ぶわよ〜?」

「ま、そうかもしれないけど、あんまり想像できないな〜」
「そんなことないわよー。
 そりゃまあ、あの子、勤務中は髪がちがちに固めてロボットみたいだけど。
 普段は髪だって普通に流してるし、部屋にいるときはマユとも遊んでくれてるじゃない。
 この間だって、メイリン達とカラオケに行ったっていってたわよ」
『何をうたったまでは聞かなかったけどね』

「へ〜、そうなんだ。…でも、優しいし、まじめそうだし」
「はいはい、あたしゃ不真面目ですみませんね」
「そんなこといってないよ〜、お姉ちゃ〜ん」
マユはベッドの側の紙袋から小さめの熊のぬいぐるみを引っ張り出すとビニールに入ったまま抱きしめてベッドのアスカの隣に座り直した。

「…ステラちゃん、またあえるかな〜」

「あえるといいわね……でもあのアウルとかいう青びょうたんとは会いたくないわね」
思い出してまた少し、ムッとした表情のアスカ。

「そう?本当に〜?」

「あの、お兄さんのスティングさんは別に感じ悪くないけどあいつはね〜。
 まあ、あっちから謝ってくるっていうんだったら相手にしてあげないこともないけどね」

「そうお?」
ちょっと笑いながら聞き返すマユ。

「そうよ!」

「でも、やっぱりステラちゃん達と、また会いたいな〜」
「ステラのメアドとか聞いておけばよかったのに」

「あ、マユ、うっかり」

「や〜い、ドジ!」
「む〜〜」

「ドジっ娘マユ!」
「む〜〜、マユ、ドジっ娘じゃないもん」

けらけらと笑いながらマユをからかうアスカ。
少し真っ赤になって怒るマユ。

「へ〜〜?」
「へ〜〜じゃないもん!」
「ほ〜〜?」
「ほ〜〜じゃないもん!」
「ふ〜〜ん?」
「ふ〜〜んじゃないもん、お姉ちゃんの意地悪!!」

「ごめんごめん、マユがすっごくかわいくってさ」
「かわいくなく、…はないもん!!」

「だね、マユはかわいい。あたしは大好きだよ」
熊のぬいぐるみごとマユをぎゅっと抱きしめるアスカ。
「うん…お姉ちゃん、意地悪だけど大好き!」
「この〜〜!」

「…でも、苦しいから、少し腕ゆるめてよぉ、お姉ちゃぁん…」
676通常の名無しさんの3倍:2007/05/23(水) 22:15:49 ID:???
GJ!!!!!!!!!!!!!www挟まれるかな?
続きクレクレwwwwww


スティングとアスカのツンデレコンビいい!!
677通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 04:46:29 ID:???
      {.. . . . . . . . . . . . . ._ . . ー<ノヘ:ノ::.l . . ヽ
.  , -‐ゝ . . . . . . . . . . . . . . . \::::::..ヽノヘ::::|:::::.::..l
  l . . . . . . . . . . . . .  ̄ `ヽ_::::...ヽ:ト、::\ノく:::::::::::.|
.  j. . . . . . ..、 ヽ.`_ァ`フ二._ \:::.N:r,ニヾ::. .\::::::|
 /. . . . . . i. .l\. .\イ´ {_ノハ〉 ヽ! !}.ハ. }:::. .\` ー
./ ,'. . ..i. . ハ {.  `'ー-ゝ  ゝ''     ` ) ノ/\::. . .` ー::
{. .! . . ハ. .l7¨!ハ 、           ` /::: \ 、_. . . .
.V{. . ;'::::ヽ|` ゞ' ,〉   _      厂ヽ;\. .` -¨ニ
  ヽ.:::ト、トヘ   ヽ /,. --ヘ      ,'  .ハヽ::: . . . . /
.   V     l.   `く.  /´ }    ./  / / ヽ:ニ::_//
          ,ゝ、   \{__ノ   / ./,.<:.: : : : / :〃
       /. . . .> .     ,.イ///,ゝ,: :/: : !| /
       ,'i. . ../:::{::::::::`: ー :´:K. く. く/ : : Y: : :.|:l
.       i ! . . i::::::ヽ:::::::::__:;:::-ヘヽ._>:.: : : : 人 : : l ヽ.
       l :|. . ,レ'ニ¨´ ̄ .:./:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.: :/ ,ハ : :l : :
.     | ::|./ハ  }: :.:.:.:.:.,':.:.:.:.:./゙ヽ.: : :/ /: : \!: :
      l :;ハ._,ソ :.r─-l: : : :ハ  `ー' / : : : : :.::|: :
      /: : : : : :.:/::::::::::| : :.:|: :\.  /: : : :.:r‐-j : :
    はいはい、ひと休みひと休み!!
678通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 05:17:42 ID:???
ヽゝ゚ ‐゚ν   ・・・アタシの出番・・、あるの・・?
679通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 09:12:23 ID:???
高確率で存在するであろう綾波の出番。

ゼルエル戦直前
シン「守るから!俺、綾波のこと守るから!」
680通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 09:42:48 ID:???
文化圏のせいだろうけど、シンはレイって名前を呼び捨てにした方が似合う
681通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 22:14:00 ID:???
アスカは種世界に飛ばされてレイはシンに寝取られそうで
本人はサードインパクト後の地球に一人ぼっち&種世界でも死亡フラグ立ちまくり

いい所無いなぁシンジ君
682通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 22:40:32 ID:???
まあシンとシンジでは格が違うのよ主人公としての。
何から何までシンのほうが優れてる。
683通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 22:53:53 ID:???
何から何までは無いな。
684通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 23:02:53 ID:???
とりあえずシンとシンジがいて他の女の子がどっちに惹かれるかを予想すると

シン  : ルナマリア メイリン アスカ レイ フレイ ミーア カガリ リツコ
シンジ : ラクス ミサト ヒカリ 

って感じだもの。 
685通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 23:44:39 ID:???
こうなったらシンとシンジを交換だ!
686通常の名無しさんの3倍:2007/05/24(木) 23:56:42 ID:???
シンジがオノゴロ島で家族を殺されたらプラントに行かないでトダカの扶養家族かマルキオハウスの一員で終わりそうなんだけど。
687シン・心のむこうに:2007/05/25(金) 05:02:08 ID:???
「…で?」
ネルフ総司令・碇ゲンドウは、ミサトのそこまでの報告を聞き、続きを促す。
「はい。再起動を果たしたエヴァ弍号機は、第三新東京に直進していた目標…、
いえ第7使徒『イスラフェル』に突貫。使徒の射撃攻撃を受けるも、肉眼で異層空間を
確認出来る程の強力なATフィールドを発生させ、この攻撃を阻止。
直後、使徒は弍号機の何らかの攻撃により5つに分離…、いえ、体躯を破壊され活動を停止しました」
「何らか? なんだね? その曖昧な表現は」
碇の側に佇む白髪の初老の男性…副司令・冬月コウゾウはミサトの発言に疑問を投げる。
「…詳しいことは、情報部の解析待ちですが…。おそらく弍号機はこのように…」
そう言いミサトは野球のピッチャーがボールを投げるような仕草をして見せる。
「…腕を第7使徒に対して振り下ろす際、四指からATフィールドを発生させ、
目標を頭上から切断した…、と推察されます」
そんなミサトを一顧だにせず冬月はその時の弍号機が映し出されているモニタを見、唸る
「ふむ。いかな2体に分離出来る使徒とはいえ、コアごと5枚におろされてはひとたまりも無い、か」
「は…はい(このジジィ…)」
ゲンドウは顎の下で組んだ手を組み直す
「(…ATフィールドによる異空間裁断…か)うむ。それで弍号機は?」
「はい。内部電源が切れるまでの52秒間、使徒の肉片を手当たり次第引き千切っていましたが、
電源が切れると同時に活動を停止。現在は移送を完了し、ケイジにて拘束しています」
「……」
「…なお使徒と対峙していた際、弍号機に搭乗していた少年…。彼を保護、今聴取をしています」
「そうか。詳しいことは後で文章にまとめて、上げてくれたまえ。ご苦労。以上だ」
そう言い、ゲンドウはミサトに退室を促す。
「ち…ちょっと待ってくださいっ、碇司令!!」
ミサトは慌ててゲンドウに問いかける。
「…まだなにか?」
「なにか…って…。…司令。弍号機パイロットがいまだ行方不明ですっ。早急に…」
「…居るのだろう? そこに」
「はぁっ?」
「その弍号機に乗っていたという少年が新たなパイロットだ。」
「ちょっ…!? そんな…っ」
「居なくなってしまったパイロットなど、捜してどうする。それより…」
「司令っ!」
ミサトは拳を握りしめる。

688シン、心のむこうに:2007/05/25(金) 05:05:02 ID:???
「我々の目的はなんだっ、葛城一尉!」
「(びくっ)。…そ…それは…」
「我々は対『使徒』を目的とした組織だ。我々にはいない者を待つ余裕など無いのだっ。
君の仕事は早急に弍号機を動ける状態にし、使徒が攻めてきた際にはそれを撃滅する、だ」
「……っ!」
「ならばすぐに仕事に戻りたまえ。葛城一尉」
「……(この、くそヲヤジ…)。はっ。…よろしいのですね?」
「…その為のN.E.L.V.であり、“エヴァ”だ」
「判りました。…では失礼します」
敬礼をし、ミサトは踵を返す

「…………」
「…弍号機パイロットの消失・交替か。予定には無かった事態だな」
ミサトの去った司令室で。冬月は碇に問う。
「…予想外の事態はおうおうにしてあるものだ。だからと言って計画に支障があるわけでも無い」
「しかし…承諾するかね、その少年は? 聞けばなかなか複雑な事情が重なったようだが…」
「……」
「…14、5歳の少年達にそんな運命を強いるしかない我々は…本当に生きる価値はあるのかねぇ?」
冬月がしみじみと呟く。
「…生きていく意志を持った者のみが、進化をしていく資格があるのです。冬月先生…」
「“進化”ねぇ…。君の目的は違うだろう? 碇。笑わせないでくれ」
「……」
ゲンドウの唇が笑みの形に結ばれる。

===チーーーンッ♪===
「ああぁーーーっ、もうっ!! アッタァくるわねっ、まぁったくっ!」
ミサトはエレベーターから降り、ドスドスと歩いてゆく。

…その日、第3新東京市地下、ジオフロント内ネルフ第4区画13番エレベーターは、
内側の壁に拳大の陥没跡がいくつもあったそうな…。


続く…かどうかは、ユイ曰く「とても可愛い人」に聞け
689シン・心:2007/05/25(金) 05:15:06 ID:???
どうでもいいがこのオヤジ達、微動だにしないから描写のしようがねー…。
690通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 08:30:52 ID:???
マユがコアに取り込まれて、シンがチルドレンか。
これからシンがどうやっていくのか楽しみだ。
ネルフの綴りはNELVではなくNERVですよ
691シン・心:2007/05/25(金) 11:37:48 ID:???
すまん。素で間違えた。
692通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 22:59:52 ID:4Rc/kUMP
    _,,..,,,,_     _,,..,,,,_
  ./ ・ω・ヽ  ./ ・ω・ヽ <可愛い人・・・
_ l__/ ̄ ̄ ̄/.l _/ ̄ ̄ ̄/
  \/    / \/    /
     ̄ ̄ ̄ カタカタ ̄ ̄

    _,,..,,,,_   _,,..,,,,_
  ./ ・ω・ヽ /・ω・ ヾ    <僕の事かな?
_ l__/ ̄ ̄ ̄/_/ ̄ ̄ ̄/
  \/    / \/    /
     ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄

    _,,..,,,,_    _,,..,,,,_
  ./  ・ωヽ ./ω・  ヽ
_ l__/ ̄ ̄ ̄/_/ ̄ ̄ ̄/
  \/    / \/    /
     ̄ ̄ ̄    ̄ ̄ ̄
    _,,..,,,,_    _,,..,,,,_
  ./  ^ิ౪^ิ ヽ ./ ^ิ౪^ิ ヽ <続くってwww
_ l__/ ̄ ̄ ̄/_/ ̄ ̄ ̄/
  \/    / \/    /



GJ!!!!!シン心さんまってるお!!!!!!!11
693アスカ・ストライク!!:2007/05/28(月) 00:08:09 ID:???
アスランと別れたあと、アスカはモルゲンレーテ施設旧跡地内をただひたすら歩いた。
無言で歩き…、やがてその足がある建物の前でピタと止まる。
「―ただいま―、…かな?」

《軍事開発研究 第13研究棟》
ひび割れ欠けたプレートには、そうかつて書かれていた。
自分や父、そして母が多くの時間を過ごした場所。ポストに付いた蜘蛛の巣がなぜか悲しい。
瓦礫も飛び散り、歩くのにも一苦労する。アスカはスカートの裾を引っ掛けないよう注意する。

「っ!?」
何かの気配を感じアスカは振り返る。振り返る。振り返る。そこには…。
「…………。…シンジ?」
アスカの視線の先…、黒髪に白いシャツの少年がいた。笑顔。あの頃のまま、変わらない優しい笑顔。

==ビュウ…==
風がアスカの長い髪を揺らす。思わず眼を閉じ髪を押さえる。
再びアスカが眼を開けた時。…そこには人影どころか動くものさえ、ない。
「…………」
アスカも驚きはしない。そうだった。あの実験以降、ここはそういう場所となってしまったのだから。

【思い出が通り過ぎる場所】 
それが、あの時からここに付けられた通称。
その事実をオーブ政府はひた隠す。
アスカは笑顔のまま、ただ誰もいない場所を見ている。
アスカの頬に、雫がひとつ…伝う。

694アスカ・ストライク!!:2007/05/28(月) 00:09:16 ID:???

「……」
アスカは家に帰るわけでもなく、夕闇のモルゲンレーテの敷地内を当てもなく歩いていた。
辺りに人影は皆無だ。工場ブロックと違い、研究棟の多いこちらは静かでこの時間帯は怖いくらいだ。
アスカは薄闇の中で制服のポケットから携帯を取り出し、メールを打つ。
そして打ち込み終わると、少し奥まった場所にある池まで歩き、側のベンチに腰掛けた。
裏の林を抜ければそこはオーブの海だ。目を閉じれば穏やかな波の音がかすかに聞こえてくる。
待つことしばし…。
やがて、アスカの耳に誰かがこちらに駆けてくる足音が聞こえる。

「…待った? アスカ」
「…早かったじゃない、シンジ」
やって来たのはやはりシンジ。碇シンジ…アスカの家のご近所さん。先ほどメールした相手だ。
「う…うん。父さんの仕事の手伝いでこっちに来てたから」
ちなみにシンジの父親も、モルゲンレーテ…いやオーブ政府で働いている。
“オーブ政府内部監査調査ナントカ”とか言うトコらしいのだが…、アスカは詳しくは知らない。
その部署がこの施設の一角にあるらしい。それでも走って来たのだろう。シンジの息は乱れている。
「座りなよ」
アスカはシンジの為にベンチのスペースを空けてやる。
「う…うん」
そう言ってシンジはアスカの隣に腰掛ける…が、アスカから一番遠いベンチの端っこにだ。
別にアスカを嫌っているわけではない。いや、どちらかと言うと…。
とは言え、アスカとシンジの関係もこんな感じ。近からず遠からず。

「…………」
       「…………」
「あの…アス…」
「もうすぐアタシ達も中等部ね〜。なーんかアッとゆー間、って感じ?」
何事かを言おうとしたシンジを制し、アスカが大声で言う。
「アスカ…、僕を呼んだのはそんな…」
「ホラ、どおどお? 中等部の制服♪ ちょ〜とヒラヒラする感じだけど〜、シンジ好みじゃなぁい?」
アスカは立ち上がり、シンジの前でクルっと一回転してみせる。
「…うん、良く似合ってると思う。」
「…………」
「…………」
会話が続かない。シンジから見ればアスカのカラ元気はバレバレだ。
やがてシンジが口を開く。
「…さっき僕も聞いた。おじさんの研究、打ち切りだ、って」
「…………」
「…悔しいだろうな、おじさん。あんなに一生懸命研究を…アッ!?…アスカ?」

695アスカ・ストライク!!:2007/05/28(月) 00:12:39 ID:???
==ポフ…==
シンジの胸元にはアスカの柔らかい感触。アスカがシンジに抱きついてきた。
「…ごめん、シンジ。しばらくこうしてて」
「あ、ああぁ…ア…アスカ…?。……。…う、…うん」
アスカはシンジのシャツを握りしめる。その手が…震えている。
「アスカ? …泣いてるの?」
そんなシンジの言葉に、アスカはフルフルと首を横に振る。だが決して顔をシンジに見せようとはしない。
「アスカ…」
シンジは恐る恐る自分の両手を伸ばし、アスカの背に廻す。図らずもアスカを抱きしめる形となる。
アスカはシンジの温かい手の感触を背に感じる。
途端、自分でもどうしようもない感情が、堰を切ったように溢れだすのが解った。
噛み締めている唇。しかし、もうアスカにはそれを止めることが出来なかった。

アスカは泣いた。赤ん坊のように声をあげて、シンジの胸で…泣いた。


‥The past that wants return. The past that cannot return...
(戻りたい過去 戻れない、過去) …続く
696アス・スト…:2007/05/28(月) 00:14:29 ID:???
話的には>>374〜、>>388〜 辺りの続きになります…(遠くを見る目)

ワケわからない、と言う方は見ていただけると嬉しいです。
697通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 20:03:16 ID:???
GJ!!

いま最初から読み直した。で、ここのアスカに惚れ直した! いや二度惚れだ。
ほんとまとめが欲しいと・・ww

先の展開が読めないから、dkwkっす。もっとアスカの内面をえぐってください。
アス・ストさん最初はアスカとス・・、あ、いやいやww いずれ出てきますってww

がむばれ!!
698通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 22:49:26 ID:???
GJ!!!!!!!!ああ・・早く続きを。。とクレクレしてしまいそうww

なので、いい子で待ってますからwwwwww
適度に頑張って下さいww
699通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 23:24:50 ID:???
なんとなくアスカのイメージがある方でした。

http://ime.nu/www.youtube.com/watch?v=Bf4M0S-xRfc&mode=related&search=

ご冥福をお祈りいたします。
700通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 06:41:31 ID:???
「っ!?」
何かの気配を感じアスカは振り返る。振り返る。振り返る。そこには…。

SSなのに、3度振り返るこの映画描写・・GJ!
東京ラブ・ストーリーをリスペクト?
701通常の名無しさんの3倍:2007/05/30(水) 08:17:38 ID:???
職人の皆様、いつも楽しく読んでおります。
ここでGJだけでなく苦言を少し・・・。

アスカ・シスターズ様 必要とは思えない行開けが目立ちます。
頻繁に行を空けるとSSに重み、と言うか説得力が無くなります。
あと仕草や表情の描写をもっと入れると感情移入しやすくなります。
これからの展開に期待しております。

アスカ・ストライク!!様 楽しく読ませていただいてます。
視点が職人様の気分で、でしょうか? 一人称だったり三人称だったり・・・。
とりあえず同レス内では統一されたほうがいいと思います。
あと多少の文体の乱れが見られます。
ただ、『あす・すと♪』や>>700がいうように、いろいろ挑戦されている姿は好感が持てます。
大作になることを期待いたしております。

シン、心のむこうに様 感情を表そう、として『…』が多いような気がします。
もう少しあっさり喋らせた方が読みやすいですし、重くならないと思います。
難しい世界設定のあの中でシンが、どのように成長していくのか・・・。期待してます。

ガンダム・エヴァ、共に知ってる方が多いお話です。それ故、さじ加減ひとつで、
批判の嵐に晒されかねないのですが、挑戦する職人様方に称賛の拍手を送ります。
皆様の活躍をこれからも楽しみにしております♪ 
702通常の名無しさんの3倍:2007/05/31(木) 04:27:58 ID:???
面白ければ、無問題。
703通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 22:47:44 ID:???
心配性なので保守
704通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 23:47:04 ID:???
アス・スト様 シン心様 アスカ・シスターズ様
>>701さんは苦言だったかもですが、厳しく言ってくれる人も。また、貴重な意見かもと思うのでした。。


私は個人的にはGJ!ですがね?www
705シン、心のむこうに:2007/06/04(月) 18:47:45 ID:???
「アナタはどこのスパイなのかしら? 日本政府? 他の国? それともゼーレ…かしら?」
無機質な、お世辞にも広いとは言い難い部屋で、シンは簡素なパイプ椅子に座らされていた。
赤木リツコは冷たい口調でシンに尋ねる。シンの紅い眼が、リツコをギリと睨みつける。
「ハァ? なにワケわかんないこと言ってんだよ、アンタっ! それよか早くコレ外してくれよっ。
いや、それよりマユがあのロボットに閉じこめられてんだ! 早く出してやってくれっ。」
シンは両手にはめられた手錠を鳴らす。なぜかは解らないが3本もの手錠で拘束されている。
「…コア・プログラムの無断書き換え。機密機体への無許可搭乗、及び操縦。公共・民間施設の破壊…。
(あと、搭乗パイロットの間接的殺害…もかしら?)
どれも、一民間人が出来る仕業ではないわ。言いなさい。アナタは何者? どこで訓練を受けたの?」
リツコはそんなシンの視線を平然と受け止める。いや、はなからシンの話など聞く気が無いようだ。
「だからっ、知らないって言ってるだろ! いい加減にしっ…ろ…よ…」
(カチャリ)
大声で騒いでいたシンの動きが止まる。リツコが額に突きつけた拳銃によって。
「…あんまり大人をからかうものじゃないわよ、ボウヤ」
「…っ!」
(プシュン…)
その時、ドアが開き暗い室内に廊下の明かりが差し込む。ミサトは室内の様子を見、目を剥く。
「ちょっ…、リツコ! アンタ何やってんのよっ!?」
慌ててミサトは、シンとリツコの間に割って入り、リツコの拳銃を押さえる。
「……。聴取よ。見たら分かるでしょ」
「その件ならもう情報部ので十分よ。彼の嫌疑は晴れたわ。それから、ほら…」
ミサトは持っていた資料をリツコの鼻先に突きつける。リツコは拳銃をしまい、それに目を通す。
「……。…っ!? そんな…っ」
「アンタんとこの技術開発部からのレポートよ。それでも疑うの?」
そう言い、ミサトは今度はシンに向き合い、微笑む。

「ごめんなさいね。一応私達って組織だから、必要以上に慎重にならなきゃいけないことがあるの。
私の名前は“葛城ミサト” ここ…NERVの作戦課担当で…アーンド、NERVのアイドルよん♪
よろしくぅ〜♪」
そしてシンにVサインをしてみせる。
706シン、心のむこうに:2007/06/04(月) 18:49:13 ID:???
「……」
しかしシンは、人に慣れない仔猫のように、ミサトをその紅い瞳でニラみつける。
「…冗談の通じない子ねぇ。“朱鳥(アスカ)・シン”君?」
呆れ顔でひとつ息を吐き、ミサトはシンの手錠の拘束を解く。

シンは赤くなった手首を擦りながら、口を開く。
「…どうしてオレの名前を? …マユは? あのロボットから助けてくれたのかよ?」
「…っ! 少しアナタのこと調べさせてもらったわ。順を追って話すけど、その前に…」
そう言ってミサトは分厚そうな一冊の本をシンに差し出す。
「…っ!? それは…っ!」
アルバム…だろうか? だがそれは煤け、所々に紅黒いシミが付いている。

沈痛な表情でミサトは語る。
「…アナタの家の側で、お母様が大事そうに抱えてらしたそうよ」
「…あ…ああぁ…」
シンは震える手でそのアルバムを受けとる。ミサトのその言葉で母に何が起きたか、察する。
「…一度はシェルターに避難されてたらしいのだけど…。同じシェルターに居た人の話だと、
いつまで待っても子供達が来ないのを心配して、探しに出たそうよ。…停めるのも聞かずに」
「…あ…う」
シンの指が、その紅く黒いシミをなぞる。じゃあ、やはりコレは母の…。

しばらくの沈黙。やがてシンが口を開く。
「…オヤジ、は?」
「……。…お母さまを庇うように、一緒に倒れていたそうよ…」
「…………」
シンはアルバムを抱きしめる。ギュッ、と。噛み締めた奥歯がイヤな音をたてる。

「…マ…ユ、は?」
臥せた顔から、シンは声を絞り出す。
「…その事なんだけど。…リツコ」
それまでミサトから受け取った報告書に目を通していたリツコは、静かに顔を上げる。
「…アナタの妹さんは、エヴァ弍号機…、アナタの乗ったあの紅い機体よ。
それに取り込まれて…、いえ“同化”している、と言ったほうがいいわね。言うなれば、
弍号機自体がアナタの妹さんになった、と推測されるわ。妹さんは生きているわ。
…ヒトの形をしてないけどね」
「リツコっ!」
「…アンタっ!? …元に戻せよっ。今すぐ! マユを元通りにっ!!」
シンはリツコに掴みかかろうとする。ミサトが慌ててシンを抑える。
「落ち着いて、シン君! 今アタシ達も必死で妹さんを、弍号機からサルベージする方法を
捜しているわ。きっとなにか方法はあるわ。だから落ち着いてっ! それまで待って!!」
暴れるシンをミサトは抱きしめる格好で必死に落ち着かせようとする
707シン、心のむこうに:2007/06/04(月) 18:50:13 ID:???
「マユをっ! マユがなんでっ、マユに…アンタら! …チクショウ…。…マユ…」

暴れていたシンだが、やがて身体からチカラが抜ける。シンは床に膝をつき、呟く。
「…俺のせいなのかよ…。母さんも、父さんも…そして、マユも? 俺が避難勧告を
聞いていなかったから? 俺がロボットを乗り越えよう、なんて言ったからか?俺が…、俺がぁっ!」
「ちょっと、何やってんのっ? やめなさい!!」
シンが床に自分の頭を打ちつけだす。ミサトは慌てて止めさせる。
「…う、あああああぁぁぁーーーーーーっ!!!」

シンの叫びが、狭い室内に悲しく響いた…。

続く…かどうかは、研究熱心な“バアサン”に聞け。
708シン・心:2007/06/04(月) 18:55:40 ID:???
GJ! は書く気力の素。 批評は作品のクオリティの素。
書く人間にとって、批評はとてもありがたいものです。
批評がいただけるのは嬉しい限りです。気付いたことがあればジャンジャン言って下さい。

さて、シンは立ち直れるのかな…?
709通常の名無しさんの3倍:2007/06/04(月) 20:59:48 ID:??? BE:133294032-2BP(20)
書き込む度にGJが言いたくなるスレはココ以外に見たことがないな、うん。
シン心殿、毎度GJであります!!しかしながらバァサンに続くのかどうか、聞くのが恐くて仕方ありません…

((((‖゚Д゚))))ワレシニトウナイ、マダシニトウナイ
710通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 17:46:28 ID:???
飛鳥(アスカ)より明日香(アスカ)より、
朱鳥(アスカ)がシンに似合うと思うのは俺だけ?

だってホラ、眼も赤いし…
711通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:28:26 ID:???
職人さんの感性にまかせるべし。
712通常の名無しさんの3倍:2007/06/05(火) 22:46:03 ID:???
                 ___  o
                ( ;;;;;_;;;;; )/'''
              丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
             /~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
            ,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
           ./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
           l;;;;;;;;;'   ~''''''''''~    ';;;;;;;;l   もおーっ!シン心ののエッチ☆
           .l;;;;;;;;;;            ;;;;;;;l 
           l;;;;;;;;;;'            .;;;;;;l 
           k;;;;;;;'  ''''''     ''''''''   ;;;;;l   次も・・・GJ!!なんだからぁ!!
          ヘ ヽ;;  (●),   、(●)、.::;; ノ
            ∧. ///,ノ(、_, )ヽ///  l
              キ   `-=ニ=- '   /    +
             __ヽ 、  `ニニ´  /
           /   ̄〃ヽ、_ ___ /     +
          /    〃ヽ'    / !i ヽ         +
          |  , 〃  L -─ i!   ヽ
          |  | 〃       i!     ヽ
          |/〃   y    .i! v   .|
          //i     ,'    !i |  /
          |' , |   |   /ヽ、ノ  /
            `ヽ、!  _人_/ 、 ,ノ   /
           |  ̄i~  ̄ ~"''''~i'   /
 ,-、_       |   |   ゝ  /  ./
ζ    ̄ ̄ヽ _/|   |     /  /.ioー-,
 '-、  ⌒ /   |    |ヽ、_/   //!_iヾ'
 /  _/     |   |`ー-/   / /´i
'" /           |  |`ー/   /, '-'" |

713通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 06:03:13 ID:???
アス・スト様
また>>527『あすか・すとらいくぅ♪』のようなの書いてください。
非常に好きなんです!!
714通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 22:41:33 ID:???
>>710
どっかの最強主人公みたいな名前だな
715アスカ・ストライク!!:2007/06/07(木) 02:47:00 ID:???
「…落ち着いた?」
あれからしばらくして。しゃくりあげていたアスカの嗚咽も途切れた頃、
シンジは抱きしめていたアスカに優しく声をかける。
「…………(コクリ)」
「ごめんね…。僕、こんなことしかしてあげられなくて」
アスカはもう一度首を横に振る。
「…ううん、アタシこそ…。あのね、…パパ、泣いてたんだ。アタシ初めて見た、泣いてるパパ…。
グス…お調子者で冗談が好きでさ、あのおっちょこちょいなパパが…泣いてた。
それ見てたら、アタシも悲しくなって…。どうしていいか解らなくて、シンジにメールしてた…ごめん」
「いいよもう」
「…なんでウズミ様はパパから研究を取り上げちゃうのよ? パパはオーブの…ううん、ウズミ様の為に研究をしてるのに!」
アスカはやり場の無い怒りをシンジにぶつける。
「“大人の理由”ってヤツなんだろうな、それってさ。…ごめん。僕にも良く分からないや」
「大人の…?」
「でも、アスカの気持ちはなんとなく解るよ。それに、ぼ…僕は嬉しいな。その…アスカがこんな時、
僕なんかを頼りにしてくれてるみたいで…、その…」
なぜか口ごもるシンジ。アスカはシンジを見上げる。

「こ〜ら♪」
アスカは今日シンジに会って初めて、心から笑いかけ、シンジの顔に手を伸ばす。
「…その『僕なんか』っての、やめなさいよ。それにそんな文句どこで憶えたのよ?
そんなセリフはね、せめてアタシの身長を追い越してから言いなさい」
そう言い、シンジの鼻先を人差し指でピンと弾く。
「痛っ!? なっ…まだ成長期の途中なんだからしかたないだろっ。その内アスカが背伸びしても
届かなくなるくらい…になる予定なんだから!」

そんなやりとりが楽しくて。なぜだろう? シンジの前では素直になれる自分がいる。
「でも…うん、頼りにしてるかも知んない。シンジ、本当にあ…」

『ありがとう』 そう言おうとして。アスカはそれだけじゃ、なにか足りないような気がして。

716アスカ・ストライク!!:2007/06/07(木) 02:48:26 ID:???
「…ねぇシンジ」
「ん?」
「……。…キスしよっか?」
「うん。…………へっ?」
しばらくシンジは、アスカの言った言葉の意味を考える。そして…。
「…キッ!? キッ、キキキキキキ…っ!!!??」
「キスよ、“キ・ス”。…知らない?」
「いやっ、その、知ってるけどっ! でも…!」
「…それともアタシとじゃ、いや?」
ブンブンブン!! シンジは思いっきり首を振る。
下からアスカの顔が、シンジの顔に近づいてくる。そして瞳を閉じ、シンジを待つアスカ。
リップを塗っているわけでもないアスカの唇が、シンジには輝いているように見えた。
コクッ…。シンジはひとつ喉を鳴らす。

「…シンジ…」
     「ア…アスカ…」

水銀灯に照らされた2つの影が今、静かに重なる…。


‥Is this Love Comedy...? 続く
717アス・スト:2007/06/07(木) 03:04:41 ID:???
すまない。今回は筆力が足りなかった。ちと今、不幸せなんで…。
単に『このくらい幸せだったんだよぅ!』と、書きたかっただけなのだが…スマン。
幼い恋心って難しいな…。

>>701
批評、罵倒なんでも来いなんでよろしくぅ。
>>713
あれはシリアスには向かないので、ライトな感じの時に、気分と筆力が伴えばまた…。

次回はアスカパパが…いや止めとこう。ちゃんと描写出来るか怪しいし。
アス・シスさん、早く来ないかな…。とりあえず今回はここまで。
718通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 16:15:50 ID:???
GJですよ。スランプですか?
719通常の名無しさんの3倍:2007/06/07(木) 21:25:51 ID:??? BE:1066349568-2BP(20)
GJっす!
ですが…恋愛的表現は苦手とか?
720通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 02:06:02 ID:???
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

>>717
アス・スト氏のご指名をいただき、大変恐縮です。
いつも楽しんで読ませていただいております。

なお、当方ものすごい遅筆のため、広い心でお待ちいただければと思います。

間がとても開きました。
今回1レスほどですが投下させていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。
『ここの警備はザルか?ザフトが阿呆なのか、それとも俺たちが優秀すぎるのか……それはないな』
ここは目的のブツ、三機がある格納庫の中。この部屋の隣の倉庫にそいつらは転がっている。
そこまで何の障害もなく、忍び込むことができた。極秘のはずのブツのところまでこんなに簡単にたどり着けていいものか?
そのブツの周りにはこれから起こることも知らずにお気楽な連中がのんびりとおのおの何か作業をしたり談笑していたりしている。

ザフト軍人に化けてここまで手引きしてくれた先乗りの連中が用意してくれた銃器を手に取りチェックする3人。
潜入したところから任務は始まっているとはいえこれからが本番だ。
『俺らは使えることを証明していかないと生きていけない。“ファントムペインに負けは許されない”からな』
誕生日がいつなのかも誰が親なのかもわからない3人。
『俺たちも別のところで生まれて育っていたら、他の生き方もあったのかもしれん』
――廃棄処分寸前でファントムペイン、いやネオに拾われたエクステンデッドに選択肢はない。
『普通に生きて、普通に遊んで、恋をして…』
なぜかさっきちょっとしたきっかけで少しばかり立ち話をした姉妹が思い出された。
『未練だな、スティング=オークレー。今は任務のことだけ考えろ』
同じエクステンデッドの二人に指示をすると格納庫へ突入した。

わずかな時間、その格納庫の中で銃声と悲鳴が響いた。

それらが消えた後、そこにはコーディネーターのそれにより彩られた血の海が出来ていた。
「スティング」アウルが声をかける。
「よし、行くぞ!!」3人がおのおの素早くMSに乗り込みこれからの仕事を手早く行う三人。
銃声を響かせて派手にやらかしたのですぐに警戒される、だから次の行動を迅速に、ただそれだけだ。
三人がMSに乗ったのを確認すると先乗りの連中は素早くその場から姿を消した。
「どうだ?」「情報通り」そうアウルが答える。「いいよ」無機質な声のステラ。
『なるほど情報にあった通りの、マニュアル通りの作りをしてるなこいつ』
自分が乗ったMSを起動させ、その操作と装備を確認しながら妙なところに感心しているスティング。
そして乗っ取った3機の鬼神達が起き上がる。
『何を感心しているんだ。まさかもしかして初めての実戦で動揺しているのか、この俺が。馬鹿な』
灰色だった3体のMSが目覚めて別の色をまとう。
『これが俺の新しい力…、使えるぜ。』
スティングの目の前の機械にある計器類はすべて正常に動作していることを示している。
彼と同じく左右に立つMSに乗っている仲間とそのMSを連れて自分たちの巣へ戻らなければいけない。
それが彼らエクステンデッドという戦闘マシンに与えられた今回の任務だから。
『軍事施設の破壊だけで終わらせたいがな。そこらだけだったらあの連中もいないだろう』
大きなサイレンが鳴る。おそらく彼らを対象とした警戒警報だろう。その警戒警報が彼のその感傷を遮った。
『何を考えている、スティング=オークレー。敵が出てくるぞ。今は任務のことだけ考えろ』
今までは研究施設と敵を倒すためだけの訓練しかなかった灰色の彼らの時間の中で彼女らと出会った時間。
それはたった一瞬だけど、そのたった一瞬がたわいもなくても唯一任務以外の別の色をまとった時間だったから。
スティングの過ごした時間の中に別の鮮やかな色を残した。

しかし今から彼らは瓦礫の山と死体を作るために連中から奪ったMSを動かす。
「まず、ハンガーをつぶす。モビルスーツが出てくるぞ!」
「ステラ、お前は左」
「わかった」
722通常の名無しさんの3倍:2007/06/08(金) 20:33:31 ID:??? BE:266587362-2BP(20)
GJ一番乗りィィィ!!ヒャホーイ
アスシス殿、毎度良いお仕事をなさっちゃって…嫉妬玉が作れそうな気持ちですww
723通常の名無しさんの3倍:2007/06/09(土) 23:23:47 ID:???
最近、雑談が少ないなぁ…。

種死映画とエヴァ映画の話ってどうなったの?
ちゃんと公開されるのだろうか…。
724通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 01:25:10 ID:???
エヴァの方は着々と進行中なんだが…。
種の方はOOにスタッフを吸収されて、
ほぼ凍結っぽい流れ。

…この時期になっても、詳細のしの字もないし、
ユニコーンの映像化に向けてのプロジェクトも海面下で動き始めてるし……。





こうなるとTV版を無かった事にして、OVAとしてリメイクする他に道は無し。
すでに唯一成功した商売としての旨みすら台無しになってるので、
仕切りなおししか…。
725通常の名無しさんの3倍:2007/06/11(月) 18:10:26 ID:??? BE:466528537-2BP(20)
凍結?フェードアウトでしょ?二度と浮上しなくて良いよ負債の種なんか
それと海面下じゃなくて水面下な…

ちなみにヱヴァンゲリヲン制作状況はhttp://eva.yahoo.co.jp/index.html
で日記風に随時更新されてる。
726アスカ・ストライク!!:2007/06/12(火) 00:36:49 ID:???
「……」
    「……」
ただ口と口とをくっ付け合うだけの、キス。まさに“口づけ”。でも2人には幼いながらも神聖な儀式。
…やがて2人は静かに、どちらからともなく離れる。
「はぁ…。心臓がバクバクしてる…」
シンジは一度大きく息を吸い、胸を押さえながら呟く。
「パパが調合してくれたニトロがあるわよ。…飲む?」
そう言い、アスカは常備しているスカートのポケットからピルケースを取り出し、シンジに見せる。
爆薬として良く知られているが、ニトロには血管を拡張する作用があり、医療の場で大変重宝されている。
心臓に持病を持つアスカは緊急時に備え、いつも持つよう言い聞かされていた。
「…遠慮しとく」
「アタシも飲んどこっかな…」
「え…?」
「な、なんでもないわよっ。…ん? プリンの味がする…」
ペロッと唇を舐め、アスカが言う。そしてシンジを見、ニカッと笑う。
「し…しかたないだろっ。ちょっと休憩に食べてる時に、アスカのメールが来て、その…」
「ふっふーん。それでプ・リ・ン、なわっけねー。シンジってやっぱ、お子ちゃまぁ」
「ち、違うよっ。たまたまウチの部署の洞木さんがお裾分け、ってバケツ持ってきて…」「…バケツぅ?」
「いや僕もバケツでプリンを作るのは、さすがにどうかと思ったけどっ。
僕は別に食べたいとは思わなかったけど、そ、そうっ、父さんが『食べるなら早くしろ。でなければ帰れっ』
とか言うから、しょうがない、部署のみんなで食べようってことになって…」
「そいやアンタ、甘いもの好きよねー。そのうち、ほっぺたがこ〜〜〜んなになるわよ」
そう言いアスカはシンジの両頬をつまんで引っ張る。
「ひたいひたいっ、アスカ痛いてばぁっ!」「ほーれほれ。うにょ〜ん♪」
微笑ましくもアスカがシンジで遊んでいる(?)と…。

===ガサッ…===

唐突に茂みが揺れ、人影が現れる。
アスカがその音に、シンジほっぺたをつまんだまま振り返ると。
「なんだかやけに騒がしいと思ったら…アスカじゃない。…なにやってるの、アナタ?」
人影は呆れた声でアスカに声をかける。
「ま…マヒャさんっ?」「マヤ姉…」
左手にファイルブックと水筒を抱え現れた、ショートカットの髪が良く似合う女性。
アスカの父親の研究の協力者で、助手をしている“伊吹マヤ”だった。
727アスカ・ストライク!!:2007/06/12(火) 00:38:43 ID:???
「ま、マヤさんこれはあの…、あ…アスカっ。ぼ、僕、用事を思い出したから、もう行くねっ。じゃ!」
シンジは慌てて立ち上がり、その場から立ち去る。
「 ? 」「…シンジ」
走り去るシンジの背をただ見送るアスカとマヤ。

「…なんなのかしら? いったい」
「…(ファースト・キスはプリンの味、かぁ。まぁ上出来な方よね)」
今、アスカは幸せな気持ちでいっぱいだった。思い出すだけでも自然と笑みが浮かぶ。
「…アスカ? アスカってばっ」」
「…え? あ、なんでもないわ。えへへ♪」
その笑いをどう勘違いしたのだろう。マヤはひとつため息をつく。「…またシンジ君、苛めてたの? はぁ…まったく、昔のアナタはあんなにおしとやかな娘だったのに…。
どこで育て方を間違えたかしら…? 妙なトコはウズミ様の所のカガリちゃんに似ちゃって…はぁ…」

昔から、マヤはハインツの助手をしつつ、手が空いている時はアスカの相手をしていた。
食事を作ったり、遊び相手になったり、学校の宿題を見たり、両親に話せない悩みを聞いてやったり…。
まさにマヤは、アスカにとっては姉であり、もう一人の母親であり、友達でもあった。
アスカもマヤのことを、『マヤ姉』と呼ぶほど慕っている。
別にアスカの両親の、アスカに対する愛情が薄いわけでは無い。
いや、どちらかと言うと2人は、いわゆる親バカに近い程アスカを溺愛している。
ただただ純粋に忙しい2人なのだ。
そのせいでマヤはアスカの友人関係…、シンジやカガリのことも良く知っていた。

「なぁによ、その娘の反抗期に疲れ、つい愚痴をこぼす主婦・メグミさん(仮名)、みたいな台詞はぁ?」
「そ、そう?」
アスカの言葉に、慌てて自分の頬を押さえるマヤ。
「まぁ、元気なのは良いコト、よね。よいしょ、っと…」
スカートの裾を気にしながら、ベンチに腰かけるマヤ。

「……。…マヤ姉って、…ババくさいよねぇ」
掛け声をかけてベンチに腰かけるマヤを見、アスカはボソッと言うのであった…。


‥I LOVE M.A.Y.A.!!...続く
728アス・スト:2007/06/12(火) 01:04:04 ID:???
趣味に走り過ぎた。おかげで改行間違えた…orz


いい加減、添削の仕方憶えろよ自分…。

でも、やっぱマヤは好き
729アス・スト:2007/06/12(火) 07:57:54 ID:???
常備しているのは“ピルケース”です。スカートのポッケを常備してどうするよ…orz
730通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 14:22:40 ID:iB1kkNIE BE:444312645-2BP(20)
大丈夫、細部は脳内補正できるから。それとGJ。ついでに浮上。
731通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 00:58:03 ID:???
最近、急に過疎ってるのはなぜなんだい?

00に話が移ってるから、かな?
732通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 10:31:36 ID:???
住人が腐だから仕方がない
733通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 12:05:42 ID:lT/flbuF
正直シンがサードチルドレンだったほうがよかった
シンジなんかじゃなくて
734通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 12:14:05 ID:???
むしろ、ジャージの代わりに参戦(シスコンだし)
735通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 12:33:54 ID:???
なぁ、超遅レスで悪いんだけどさ、

>>75
おま、新シャアとはいえガンダム関係の板でそれ言うか?
ガノタは下手すると 50  代  以  上 だぞ?
736通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 14:36:20 ID:???
>>733
少なくともシンがシンジの立場だったら、劇場版での行動はあり得ないわな
737通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 15:33:13 ID:???
>>736
それ以前に「来い」の手紙で自発的にネルフに来ることはないだろ。
738通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 16:05:32 ID:???
>>737
いや、ツンデレ親父のゲンドウさんのことだから是が非でも呼び寄せるのでは?
なんか餌を目の前にぶらさげてとか。
739通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 16:08:49 ID:???
>>735
 それはない。 せいぜいアッパーが40代後半。
 1st放送時に高校・大学生代がそこらへんだ。
740通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 16:20:00 ID:???
>>738
つまり、ミサトさんのVサインしてる写真では無く、マユの写真が同封してるとか?
741通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 16:42:21 ID:???
>>739
甘い。ガンダムは劇場版からという人間は当時30代、40代も少なくなかった。
子供の影響ではまったりしたりな。
それと腐女子は意外と高い年齢からこりだす場合もある。(うちのおかんがそうorz)
742通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 16:44:08 ID:???
>>740
水着か体操服で、ゲンドウが筆跡を偽造して「お兄ちゃん、絶対にきてね(ハート)」とか?
743通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 18:14:02 ID:???
>>742
うわ釣れそうwww
744通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 19:25:42 ID:???
>>743
で、ほいほい喜んで来てみたらだまされたのを知ってゲンドウに向かって「親父〜、あんたって人はーー!!」と怒鳴る。

ゲンドウ「乗らないのならば帰れ!ただし写真は返せ!!!」
シン「いやだね」
ゲンドウ「ほう、帰らないのか」
シン「そうじゃなくて、写真は返さない」
ゲンドウ「それは許さん。あれは私の秘蔵のコレクションの一つだ」

そして、またエヴァ初号機のパイロットとしてかり出される負傷したレイ。

ただし名字は綾波じゃなくてバレル。
745通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:21:38 ID:???
ミサトさんの変わりに、マユが指揮をしてる姿を幻視した。
シンはノリノリで主人公として戦っていた。
746通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:30:50 ID:???
>ただし名字は綾波じゃなくてバレル。
つまり二人目か。一人目はラウ。
747通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 20:59:41 ID:???
SS落とそうと思ったが、この話の流れが面白いのでやめとく。


いずれ、「笑えばいいと思うよ」とシンが言ったら、
あの議長に抱きついた時の笑顔が見られるのか…。


バレル萌エス
748通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 21:13:16 ID:4mIphFTD BE:333234353-2BP(20)
レイ(芸)のあの顔だけは生理的に受け入れられない俺ガイル
749通常の名無しさんの3倍:2007/06/16(土) 23:01:27 ID:???
>>747
なんか不思議な流れですが…SSいいんじゃないでしょうか

といいつつ続けてみる。
>>744の続き

当然、使徒の攻撃の震動で点滴付き、包帯姿でひっくり返るレイ。
思わず抱き起こすシン。
シン「大丈夫か、あんた」
レイ「心配ない。俺は気にしていない」
シン「気にしていないってあんた、血がたくさん出てるぞ」
それもどくどくと…
レイ「そう、か」
シン「まあ、あんたも大変だな」
レイに肩を貸して初号機まで連れて行こうとするシン。
シン、まったく初号機に乗る気なし。

ゲンドウ『おかしい、傷ついたレイの姿を見てシンが初号機に乗ると言い出すと思ったのだが…よし!』
ゲンドウ「レイの代わりにマユを初号機に乗せるぞ、シン!」
ミサト「そ、それは!」『マユちゃんでシンクロテストなんかしたことないぞ、この親父!!』
マユ「ええ〜〜?!聞いてないよ〜〜」
シン「なんで、俺に宣言する?」
ゲンドウ「今、決めた。どうだシン?」
なぜか、懐に隠し持っていた写真をずらりとシンに向けてみせるゲンドウ。
シン『すげえ、マユの寝顔、マユのブルマー姿、マユのスク水姿……じゅるり』「あんたって人は〜〜〜!!!!」
シン「わかったよ、乗るよ、乗ればいいんだろ?その代わりそいつと交換だ!」
ゲンドウ「考えてやらんでもない」
冬月「碇、お前鬼だな」
ゲンドウ「ああ、問題ない」

そして初号機に乗り込むシン。
750通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 02:01:01 ID:???
>>684
遅だがひいきしすぎw
751通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 06:59:26 ID:???
>>684
遅レスだが、女じゃないの混じってるしw
752通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 08:56:08 ID:???
おまw
レイって関声の方じゃねーよwww
753通常の名無しさんの3倍:2007/06/18(月) 20:51:25 ID:???
>>749をちょっち追加と変更

当然、使徒の攻撃の震動で点滴付き、包帯姿でひっくり返るレイ。
思わず抱き起こすシン。血が手についてちょっと嫌そう。
シン「大丈夫か、あんた」
レイ「心配ない。俺は気にしていない」
シン「気にしていないってあんた、血がたくさん出てるぞ」
それもどくどくと…
レイ「そう、か。正直困ります」
シン「まあ、あんたも大変だな」
レイに肩を貸して初号機まで連れて行こうとするシン。
シン、まったく初号機に乗る気なし。

ゲンドウ『おかしい、傷ついたレイの姿を見てシンが初号機に乗ると言い出すと思ったのだが…よし!』
ゲンドウ「レイの代わりにマユを初号機に乗せるぞ、シン!」
マユ「ええ〜〜?!聞いてないよ〜〜!」『初号機のシンクロテストなんか受けたことないよ、このくそ親父!!』
シン「なんで、俺に宣言する?」
ゲンドウ「今、決めた。どうだシン?」
なぜか懐に隠し持っていた写真をちらりとシンの方に見せるゲンドウ。
真に何を見せたかわからないが背筋に寒気が走るマユ。『なんなのよ〜〜』
シン『すげえ、マユの寝顔、マユのブルマー姿、マユのスク水姿、マユのバスタオル1枚……じゅるり』「あんたって人は〜〜〜!!!!」
冬月『碇、貴様、それ犯罪だろう…ときどき貴様がわからなくなる時があるぞ』
シン「わかったよ、乗るよ、乗ればいいんだろ?その代わりそいつと交換だ!」
ゲンドウ「考えてやらんでもない」
冬月「碇、お前鬼だな」
ゲンドウ「ああ、問題ない。計画通りだ」『秘蔵の一品、貴様ごときにやるわけないだろう、バカめ』

そして初号機に乗り込むシン。

乗り込むと同時にLCLがエントリープラグ内に流し込まれる。
シン「親父!図ったな!俺に写真をやりたくないばっかりに溺死させるつもりだな」
ニヤソと笑うゲンドウ。『んなわけないだろう、やる気もない写真のためにそんなこと』
マユ「お兄ちゃん、大丈夫だから!頑張って!」
マユの声を聞いて力がわいてくる(特に下のごく一部も)シン!!
リツ子「…立ってるわね」モニター越しにもはっきりとわかるほどに。
マヤ「…不潔です」
マユ「…どうしてよ、バカ兄貴」
リツ子「シン君、大丈夫よ。肺にLCLが充満すれば直接酸素を補給できるようになるから」
シン『こんなションベン色の液体、飲めるわけないだろう!!』
意地でも飲み込もうとしないシン。
シン「マユとxxするまでは死ねるかよ〜〜!!」
リツ子「マユ、あなたも大変ね」
マユ「すみません、馬鹿な兄貴で」
叫んだ拍子にLCLを飲み込むシン。
次第に肺に取り込まれて、呼吸が可能になるシン。
シン「もしかして、俺って天才?!」

次第に意識がしっかりしてくるシン。
754シン、心のむこうに:2007/06/19(火) 17:03:50 ID:???
あれから1週間がたっていた…。
今日、親父と母さんの葬儀が、慎ましやかに行われた。俺は結局、両親の最後の顔を見ることはなかった。
葬儀の手配などは、あの“葛城”とか言うお姉さんがすべてやってくれた。
あの人が言うには、『俺に見せられる状態では無いから』ということだった。
この1週間のことはよく思い出せない。ただ言われるまま食べて、ただ言われるまま寝てた――気がする。
何も出来ない自分が、嫌いだった。でも何もしたくなかった。俺は…。


===ビー…===
『アスカくーん? …入るわよぉ?』
ミサトはネルフ施設内の、シンに臨時で用意された部屋の呼鈴を鳴らす。
が、ある程度予想していたとおり、やはり中から返事は無い。ミサトはドアを開け、室内に入る。
暗い室内。ミサトはひとつため息をつく。
「…電気くらい付けなさいよ。まぁったく…。あ…ご飯も手ぇつけてないじゃなぁいっ」
「……」
簡素なパイプベッドの上で、膝を抱え壁に寄り掛かっている、彼。その視線は何も見ていない。
「アスカ君…、ご両親がこんなことになって落ち込む気持ちはよく解るわ。けどね…、このままじゃ、
アナタの方も参ってしまうわ。そんなんじゃ…」
「……」
聞いているのか、いないのか。シンは虚空を見つめるのみ。

===パァーーーンッ===

「あ…い、痛…っ、…なにすんだよっ!?」
ミサトはシンの右頬を思いっきり張り飛ばす。シンは数秒遅れてミサトにくってかかる。
「…眼ぇ、醒めた? アンタ男でしょっ!? いつまでそうやってるつもり? そんなことやってても、
何も変わらないのよっ? アナタのお父様もお母様も、もう戻ってこないのっ。ならっ、立ちなさい!
立って、今、これからっ、どうするのかっ、何をするべきか、考えなさいっ!!」
ミサトの容赦の無い台詞にシンは、ミサトをキッと睨みつける。
「アンタって人はっ! アンタに俺の何が分かるって言うんだよっ。
アンタなんかに…っ!」
「分かるわよっ!!」
視線と視線が至近距離でぶつかる。シンはついドキマギしてしまう。
「ごめんなさい、大声出して。殴ったのもごめんなさい。つい…思い出して…」

755シン、心のむこうに:2007/06/19(火) 17:05:08 ID:???

「…もう、いいよ」
少しの沈黙が2人の間に流れる。
ミサトはベッドに無造作に置かれたアルバムに目を留め、パラパラとめくる。
そのアルバムに写るシンの傍には可愛らしい少女が必ずいた。
「あ…これがアナタの妹さん? へぇー可愛い娘じゃなーい。これは将来必ず美人に―、あ…」
「……」
ミサトは慌てて口を押さえるが覆水盆に還らず。失言もまたしかり、である。
「…ご、ごめん」
「まだ…。まだ助けらんないのかよ?」
「……。―ええ。少しその件も含めてお話があるの。ちょっと来てくれない?」
「…………」
シンがミサトを睨む。

「N.E.R.V.の最高責任者…、“碇司令”がアナタを呼んでるわ」


続く…かどうかは、多分出てこないであろう、“まばたきをする使徒”(プリティ♪)に聞け。
756通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 18:20:35 ID:sa0eX3Gx BE:666468656-2BP(20)
多分出て来ないなら誰に聞けばいいの?

GJですたwwwwとりあえず続くかどうかはまたお魚さんに聞いてみよう
757通常の名無しさんの3倍:2007/06/19(火) 20:20:08 ID:???
サキエル、カワイス♪
758通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 13:00:33 ID:???
GJ!!!!!!!!だけどね。。。。今回のAAは・・・・・・
くっ!!!あんたって人はーーーーーーーーーー!!w
759アスカ・ストライク!!:2007/06/22(金) 17:56:40 ID:???
月明かりのみが照らす散らかった研究室内。

「……。…取り乱してしまったな…すまない」
だいぶ落ち着いたのであろう。そう言いハインツはキョウコの胸から、そっと自分を離す。
「あなた…」
キョウコはハインツの顔を見る。今までハインツを抱きしめていたキョウコは、ほっとする。
そこには、憔悴はしているがいつものハインツがいた。
「僕は…少し頭を冷やしたほうがいいようだね。書斎にいるから…」
照れ隠しだろうか? そう言い、足早で隣の部屋へ向かう。そしてドアを閉めようとして――、
「…ありがとう。キョウコ」
それだけ言い、ドアを閉める。

その言葉にキョウコはポカンとし、それから(あの人らしい)と、クスッと微笑む。

「…さて、と。では、やっちゃいますか♪」
キョウコは散らかった室内見渡し、片づける為に腕捲りをし立ち上がった。


書斎の机に腰掛け、ハインツはこめかみを両手で押さえ、呟く。
「…何がいけないんだ? 受信システムは完璧なはずなんだ…。それは何度も何度も確認した。
インターフェイスに問題がないなら…、…移植する“人格”か? それが拒否反応を示して…。そうなのか?
なら…でもそんな…。考えられるのは、それしか…。でもそれならやりようはある。優秀な頭脳を持ち、
しかも他人(ひと)を受け入れる器量がある人物の人格をM.A.G. Iに移せばいい…。
しかし、そんな人物が…」

しばらく中空をさまよっていたハインツの視線が、やがて一点に止まる。
先ほど入ってきたドアの向こう。隣の部屋でそこにいるであろう人物を思い出し…。

やがて、ハインツの唇に笑みが浮かぶ。眼鏡の下の瞳に暗い光が灯る…。


760アスカ・ストライク!!:2007/06/22(金) 17:58:56 ID:???
「飲む?」
マヤはベンチに腰かけ、持っていた水筒から茶色い液体をコップに注ぎ、アスカに渡す。
「…美味し」
コクンと嚥下しアスカは呟く。マヤが作る“オレンジ・ペコ” この味がアスカは大好きだった。
「アスカ、最近体調いいみたいね。前みたいに発作とかも無いみたいだし」
マヤは自分の分をコップに注ぎながら聞く。
「言われるとそうね。この分だと、移植手術とかしなくていいんじゃない?」
アスカの心臓の病。アスカは明るく振る舞うが、その症状は重い。マヤも多少なりともそちらの知識もある。
アスカの心レントゲン写真を見たこともあるが…、投薬治療やヴァチスタでどうにか出来るレベルではなかった。
アスカが元気だからつい忘れがちだが、今度大きな発作がアスカを襲えば…アスカの命は保証出来ない。
アスカを救うには心臓移植しかなかった。アスカに適合する心臓は…、まだ見つかっていない。
「そう…。そうだといいわね」
マヤはなんとか笑顔で答えてやる。

「…ねぇ、マヤ姉」
しばらくの沈黙の後、アスカが口を開く。
「ん? なぁにアスカ」
「…マヤ姉は、…どうするの? 本当にパパの研究が打ち切りになったら、マヤ姉は…?」
「――そうね、どうしょっかなぁ…。……。私は…出来たらこのまま…」
マヤはコップの中の液体をクルクルと廻しながら呟く。
「ねぇ。マヤ姉は…パパのこと、好きなの?」
「(ププーッ!!) ゲホッゲホッ…! な…な、な、なにを言って…。わ、私は同じ研究者として尊敬…」
「マヤ姉って、可愛いしけっこう美人なのに、言い寄ってくる男の人、片っ端から『ごめんなさい』
してるし、マヤ姉のパパを見る顔って、どう見ても単なる尊敬する人を見るそれじゃ…」
「えっ? えっ!? 嘘っ!? その…もしかして…。『バレバレ』!?」
「(はぁ)…まぁ努力してるのは認めるケド。正直マヤ姉、顔に出やすいって言うか…」
「あ…で、でもアスカやキョウコさんが心配するようなことはなんにもないのよっ!?。変なコトとかなにもっ」
少々パニックに陥り、マヤはついそんなことを言ってしまう。
「――それも解ってる。あの朴念仁のパパにそんな甲斐性、あるわけ無いしねー」
アスカは苦笑いで答える。
「そ…そんな言い方、失礼ですっ。博士はキョウコさん一筋なのよ。私とキョウコさん比べれば…そりゃ…」
顔を真っ赤にさせ、ゴニョゴニョと何事か言うマヤ。
761アスカ・ストライク!!:2007/06/22(金) 18:03:31 ID:???
マヤの淡い思い。叶わぬ思い。アスカは気付いていた。多分、母キョウコはもっと前から。
ただキョウコは、アスカも、マヤも、優しい眼で見る。そしていつもアスカに言って聴かせる。
『――私たちは、家族だから』…と。

だからアスカもマヤを責める気は、ない。いやそれどころかつい応援したくなる。
そう思いたくなるほどマヤの想いは純粋だ。願わくばいつか素敵な男性(ひと)が…と思う。
(そう、アタシ達は“家族”なんだもの)

===〜♪〜〜♪〜…♪===

アスカがそんな幸せな気分に浸っている時、ふいにマヤの携帯が鳴る。
この曲は確か…マーラーの交響曲6番…。
「(ピ…ッ)…はいマヤです。…はい、…はい、…え、えぇっ!? ……。…はい、…はい…(ピッ)」

「なぁに? パパから? ……。…どうしたの、マヤ姉?」
青ざめた顔で自分の携帯を見つめるマヤ。やがてアスカを見、そして呟く。

「博士から…。今から“M.A.G.I.”とアストレイの、ハーモニクス実験をする…って」


‥Sadness is… Suddenly like the STORM...(悲しみは…嵐のように、突然に…) 続く
762アス・スト…:2007/06/22(金) 18:18:08 ID:???
やべ…見にくい…

携帯から見る文章とパソで見る文章って、どうしてこう違うんだろ…。
それはそうと…アスカパパよ、アンタ…。…はぁ。
763通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 22:36:34 ID:???
かゆ・・・うま・・・
764通常の名無しさんの3倍:2007/06/22(金) 23:06:49 ID:???
アスカの過去、深いな・・。
こーゆー話、好きだ。ついでにアゲ。
765通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 09:06:30 ID:LiV8yOf3
エヴァ本編ではあんまり出番は無かったが想像以上の外道っぷりだな、アスカの親父さん。
まあ貞本版エヴァではキョウコさん見捨てたも同然だったから別な方向に狂えばこの展開もアリかな。
766通常の名無しさんの3倍:2007/06/23(土) 11:17:35 ID:??? BE:1599523698-2BP(20)
アスカ父は結構俺のイメージ通り…GJw
767通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 16:43:11 ID:???
よくこんな人がいないところで、書いてるな。職人さん。
いや内容は面白いが。GJ!!!
見てるやつはも少し盛り上げてやれよ。ageといてやるから。
768シン、心のむこうに:2007/06/26(火) 16:59:05 ID:???
「――ふ、ん。お前が朱鳥シン、か」
「……」
やたらと無駄に広い室内。天井に描かれた不可思議な模様。そして対称的に、そこにポツンと置かれた重厚な机。
そこに彼等はいた。
(こちらがネルフの総責任者―碇司令と冬月副司令よ) ミサトがこっそり耳打ちをする。
顎の下で手を組み、淡々と話すその物言い。やけに高圧的な眼鏡の下の視線。
シンはマユを早く救出するよう直談判するつもりでここに来た。負けまいとその紅い瞳にチカラを込める。
ぶつかる視線と視線。シンの輝く紅い眼を見、ゲンドウの唇が笑みの形に動く。
「ふ…。親の躾がいいみたいだな。――貴様は今日からN.E.R.V.のプラクティス職員となった。
仕事は欠員となったエヴァンゲリオン弍号機、専属パイロット。いいな?」
「はぁ? エヴァ、ン…ゲ痛っ!」
舌を噛むシン。
「特務機関ネルフが対使徒の為に建造した汎用人型決戦兵器…『人造人間エヴァンゲリオン』
この前アナタが乗った紅い機体…あれがその弍号機よ」
口を押さえ悶えるシンを、直立不動の姿勢のまま、一顧だにせず答えるミサト。
「ヘ、ヘヴァンヘリホン…?」

「待遇・その他は葛城一尉に一任している。詳しいことは彼女に聞け。――いいな? 葛城一尉」
「はっ」
ミサトは敬礼で答える。
「――以上だ」
「ち…ちょっと待てよっ、勝手に決めんな!。なんで俺がN.E.R.V.なんかに!
ましてや、ワケ分かんないロボットのパイロットにならなきゃいけないんだよっ!!」
「――ほぅ。乗らない、と言うのか」
ゲンドウの眼鏡のレンズが一瞬、光る。
「あったり前だっ。俺はっ…」
「“妹”がどうなってもいいんだな?」
シンの一番弱い部分。ゲンドウはそれを、すでに把握していた。
「…なっ!? …マユを人質に取る気かよっ! アンタ等がマユを助けるって言うから俺はっ…!」
「人質…? 人聞きが悪いな。最初に言っておくが私は弍号機のコアに取り込まれた少女のことなど興味は無い。
さっさとそんな異物の生体データなぞ消去して、新しいコア・プログラムとパイロットを用意するつもりだった」
容赦なくシンに宣告するゲンドウ。
「なっ…!?」
769シン、心のむこうに:2007/06/26(火) 17:06:30 ID:???
「使徒はいつ攻めてくるか分からないからな。使徒と戦わなければ人類は冗談抜きで…滅亡だ。
私は人類の命運と一人の少女の命を秤にかけるつもりは無い。
それなのに作戦課長…葛城一尉が『どうしても』と嘆願してきたので、それを見合わせてきたのだ。
そして、お前にとっても最良の選択をしたつもりだったのだが…。どうやら要らぬお節介だったらしい」
「…くっ!」
「乗るなら早く言え。でなければ帰れ!」
帰れ、と言われても帰れる家はもう、無い。
「お…俺は…」
「…乗りなさい、アスカ君」
静かにシンと向き合い、ミサトが告げる。
「っ!? …アンタまで…」

ミサトはシンの眼をしっかりと見据える。
「乗りなさい、アスカ君。妹さんはエヴァの胎内(なか)で確かに生きてるわ。それは間違いない。
今の弍号機は妹さんの思考パターン、思考行動で動いているの。それは妹さんが弍号機の生体プログラムとして
機能しているから。私たちは、一刻も早い彼女の救出の方法を今も模索しているわ。でもね、
碇司令がおっしゃる通り、今の私たちには、それを悠長に待っている余裕は無いのも、また事実なの。
今の弍号機はアナタじゃないと動かせない。そりゃコアプログラムさえ書き換えれば他の人
770シン、心のむこうに:2007/06/26(火) 17:08:20 ID:???
「使徒はいつ攻めてくるか分からないからな。使徒と戦わなければ人類は冗談抜きで…滅亡だ。
私は人類の命運と一人の少女の命を秤にかけるつもりは無い。
それなのに作戦課長…葛城一尉が『どうしても』と嘆願してきたので、それを見合わせてきたのだ。
そして、お前にとっても最良の選択をしたつもりだったのだが…。どうやら要らぬお節介だったらしい」
「…くっ!」
「乗るなら早く言え。でなければ帰れ!」
帰れ、と言われても帰れる家はもう、無い。
「お…俺は…」
「…乗りなさい、アスカ君」
静かにシンと向き合い、ミサトが告げる。
「っ!? …アンタまで…」

ミサトはシンの眼をしっかりと見据える。
「乗りなさい、アスカ君。妹さんはエヴァの胎内(なか)で確かに生きてるわ。それは間違いない。
今の弍号機は妹さんの思考パターン、思考行動で動いているの。それは妹さんが弍号機の生体プログラムとして
機能しているから。私たちは、一刻も早い彼女の救出の方法を今も模索しているわ。でもね、
碇司令がおっしゃる通り、今の私たちには、それを悠長に待っている余裕は無いのも、また事実なの。
今の弍号機はアナタじゃないと動かせない。そりゃコアプログラムさえ書き換えれば他の人でも動かせるかもしれない。
でもそれは…妹さんの消滅・死。それと同義なの。そしてアナタが弍号機に乗らなければ、それは即ち…私たち
人類の滅亡をも意味するかもしれない」
「そ…そんなのこと言ったって…」
「…………。(ピッ)赤木博士はいるか?」
ゲンドウが机の上のインタフォンを押す。
『はい』
スピーカーから女性の声が流れる。
「…新規が使えなくなった。至急弍号機のコアプログラムを、レイのものに書き換…」
「待てよっ!!」
シンが叫ぶ。シンは拳を握りしめゲンドウを睨みつける。
「――なんだね?」

(…俺は…。…マユは…。…俺が…。…マユが…。……マユ。…………)
シンの脳裏に浮かぶのはマユの笑顔。マユの怒っている顔。マユの寝顔。そしてマユの…泣き顔――。
シンは一度眼を閉じ、深呼吸をする。そして…。

「(キッ!)…俺が弍号機のパイロット、『朱鳥・シン』だっ! 
他のヤツがマユに…弍号機に乗るのは許さないっ!!!」



続く…のかどうかは、新幹線の名前の3姉妹に聞け。
771シン心:2007/06/26(火) 17:13:03 ID:???
>>769は間違いです。途中書き込みでなぜか送信になって…。
削除ヨロ。

シンが晴れて、正式な弍号機パイロットに♪。さて、次回はパイロット同士の顔見せ…かな?
772通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 19:09:06 ID:??? BE:1066349568-2BP(20)
コジマ三姉妹に聞いても知ってるかどうか…(EVA2参照

とりあえずGJw
773通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 20:27:04 ID:???
え? いいんちょって、『洞木』じゃないの?
(漫画は未読)
774通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 21:03:53 ID:??? BE:799762649-2BP(20)
あ、素で名字と名前間違えた

しかもコジマって誰だノゾミヒカリツバサだろうに…なんだったんだろ自分
775通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 22:47:54 ID:???
消し去られたコダマお姉ちゃん哀れ
776通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 00:43:09 ID:???
何気に委員長派な俺。マヤタソも捨てがたいが。
てか、みんな忘れてるみたいだが、GJ!!!
シンジとレイの反応はいかに? wktkっす。
777通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 02:08:58 ID:???
当時、『ツバサ』はまだなかった気ガス
4姉妹か…。一人嫁にください
778通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 07:30:25 ID:???
コダマというと、真っ先に某特撮の超体術と言霊が武器の執事が思い浮かぶから困る
779通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 11:10:34 ID:???
(∵)←もののけ姫のコダマに似てる
780通常の名無しさんの3倍:2007/06/27(水) 14:25:26 ID:???
コダマの人気に嫉妬wwww

シン心さん、GJ!!!
781アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 10:45:54 ID:???
諸事情により次回投下が遅れます。
ので、息抜きにこちらを投下♪

アス・シスさんの投下、及び住人様に保守、お願いします。
782アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 10:47:21 ID:???
―彼女“キョウコ・ツェッペリン”と、―彼“ハインツ・ラングレー”の出逢いは、ハインツが25歳、
ドイツの大学で最新医療を学んでいる時代(とき)だった。

ハインツが講話室を間違って、気付いた時には途中退席するわけにもいかず、欠伸をしながら聞いていた心理学の講義。
その時、教鞭を取っていた教授がいきなり倒れた。後日聞いた話では、前日酒を飲み過ぎ、寝てなかったそうだ。
教授が運びだされ、このまま休講か? ――と思った時、一人の女性が講壇に立った。

まだ幼い顔立ち。背に流れる紅い髪を愛らしいリボンで結んだ、少女…、と呼んでも差し支えないであろう女性。
なんと彼女は急病の教授に代わり、学生に講義をするというのだった。驚くハインツだったが、
周りの学生は笑顔で彼女を迎えた。なかには指笛を吹いて喜ぶ男子学生もいた。
彼女の話す心理学、…その講義内容は、非常に解りやすく、かつ、とてもユニークなものであった。
しかもハインツは後から知ったのだが、それ(心理学)は彼女の専門ではなかったそうなのだ。

――キョウコ・ツェッペリン――16歳。
彼女は才媛と呼ぶにふさわしい女性だった。飛び級でドイツで最高位のこの大学へ入学し、
数年後には、この
783アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 10:51:17 ID:???
――数年後――
やがて、ハインツの名も、ドイツの各学界で知らぬ者がいないくらいになる。
医学・人体生理学・機械工学・生体物理学、etc.etc…。まさに『天才、現る』と周りは誉め讃えた。
ただハインツ自身にその実感は無かった。ただ紅い髪のあの女性(ひと)に見合う自分になりたい。
彼女に釣り合うには…。そう思い、研究に励み、貪欲に資格を取り、世に自分の研究を発表した…。
ただそれだけのつもりだったのだ。博士号を取り、数々の発明・発見を行ない…。
やがて、ハインツ自身が『ゲヒルン』に招集されるほどになった―。


===リンゴーン…===
迎えに来た玄関先で。彼女は、中から出てきた人物の姿を見て眼を剥いた。

「ち…ちょっとぉ! ハインツっ。アナタ、その格好で『ゲヒルン』に行くつもりぃ!?」
アパートメントの中から出てきた彼は、ポリポリとこめかみを掻く。
「……。…そのつもりだけど。何か変かい?」
彼女は玄関先なのも構わず大声をあげる。
「髪っ。ボッサボサじゃないっ。その無精髭も剃んなさい! ちょっ…なぁに? ネクタイもちゃんと結べないのぉ!?」
「ははは♪ 一度もしたこと無いのに結べるワケないじゃないか。でも、たぶんこんな感じだろ?
784アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 10:54:22 ID:???
「あぁもう…、アタシ泣きたい…」
彼女はガクリと肩を落とし、盛大にため息をつく。
「なぜ泣く? 君の研究室の温泉ペンギン…“ペン太君”が、また太ったのか?」
「…はいはい。廻れー右っ。とりあえずそのヨレヨレのシャツ脱いで。パンツも全部!!
シャワーを浴びてきなさいっ。ついでに髭も剃るっ! いいわね? その間にアタシが服、準備するからっ」
そろそろ隣近所の住人の視線がイタくなってきた。彼女は慌ててハインツの背を押し、中に入る。

「ヘイヘイ…」
「『ハイ』は1回っ!!」
彼女がピシャッと言う。
「…ハァ〜〜イ。でも確かさっき君も2回…」
「ブツブツ言わないっ!」
「……ハイ」
そう言い、ハインツはシャワールームへと消える。

「まぁったくぅ〜。アタシがいないと、なぁんにも出来ないんだからぁ」
彼女は腰に手を当て頬を膨らませる。そして散らばったハインツの衣服を拾い、ベッドルームに入る。

クローゼットを開け、中をまるで探険する心地で彼女は、服を捜す。
「くぅ…これなら、なんとか…」
ハインツが着て、周りから見られてもおかしくない程度のシャツやスーツを引っ張りだす。
そして揃えた衣装をテーブルの椅子にかけ、パンパンと手を叩く。
「これで良し…っと。 …? なにかしら、この紙?」

テーブルの上に一枚の紙があった。彼女はそれを手に取ってみる。
それには書いては消して、書いては消した文章がギッシリあった。
これは…多分ハインツが今日、彼女の養父キールに会った時、言う言葉を試行錯誤したものであろう。
彼女は下の方、大きな丸で囲まれた言葉を見、頬を赤くする。
「も…もうっ。ハインツったら、気が早いんだから…」
そこには、こう書かれてあった。

『お願いがあります。キョウコさんと結婚させてください!!』

    ……と。

 ――――――――F i n――――――――
785アス・スト:2007/06/28(木) 11:14:18 ID:???
うわっ!? なんで話ぶつ切りになってんだ?

投下し直します。スイマセン…
786アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 11:16:19 ID:???
―彼女“キョウコ・ツェッペリン”と、―彼“ハインツ・ラングレー”の出逢いは、ハインツが25歳、
ドイツの大学で最新医療を学んでいる時代(とき)だった。

ハインツが講話室を間違って、気付いた時には途中退席するわけにもいかず、欠伸をしながら聞いていた心理学の講義。
その時、教鞭を取っていた教授がいきなり倒れた。後日聞いた話では、前日酒を飲み過ぎ、寝てなかったそうだ。
教授が運びだされ、このまま休講か? ――と思った時、一人の女性が講壇に立った。

まだ幼い顔立ち。背に流れる紅い髪を愛らしいリボンで結んだ、少女…、と呼んでも差し支えないであろう女性。
なんと彼女は急病の教授に代わり、学生に講義をするというのだった。驚くハインツだったが、
周りの学生は笑顔で彼女を迎えた。なかには指笛を吹いて喜ぶ男子学生もいた。
彼女の話す心理学、…その講義内容は、非常に解りやすく、かつ、とてもユニークなものであった。
しかもハインツは後から知ったのだが、それ(心理学)は彼女の専門ではなかったそうなのだ。

787アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 11:19:06 ID:???
――キョウコ・ツェッペリン――16歳。
彼女は才媛と呼ぶにふさわしい女性だった。飛び級でドイツで最高位のこの大学へ入学し、
数年後には、この歳で大学の助教授資格を持ち、数々の論文をも出していた。

後にハインツは、彼女がドイツの最高科学機関『ゲヒルン――人類科学研究所――』出身と知るのだが…。
が、彼女、キョウコは、それを鼻に掛けることは一度もなかった。
努力を惜しまず、人の話をよく聞き、ジョークが好きで、屈託の無いその笑顔が素敵な、
明るく楽しい、一人の女性であった。

まさに“一目惚れ”だった。
ハインツ自身、まさか自分がそんな不可思議な心情になるとは、夢にも思ってなかった…。

――数年後――
やがて、ハインツの名も、ドイツの各学界で知らぬ者がいないくらいになる。
医学・人体生理学・機械工学・生体物理学、etc.etc…。まさに『天才、現る』と周りは誉め讃えた。
ただハインツ自身にその実感は無かった。ただ紅い髪のあの女性(ひと)に見合う自分になりたい。
彼女に釣り合うには…。そう思い、研究に励み、貪欲に資格を取り、世に自分の研究を発表した…。
788アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 11:22:08 ID:???
ただそれだけのつもりだったのだ。博士号を取ったのも、数々の発明・発見を行なったのも…。
そしてやがては、ハインツ自身が『ゲヒルン』に招集されるほどになった―。


===リンゴーン…===
迎えに来た玄関先で。彼女は、中から出てきた人物の姿を見て眼を剥いた。

「ち…ちょっとぉ! ハインツっ。アナタ、その格好で『ゲヒルン』に行くつもりぃ!?」
アパートメントの中から出てきた彼は、ポリポリとこめかみを掻く。
「……。…そのつもりだけど。何か変かい?」
彼女は玄関先なのも構わず大声をあげる。
「髪っ。ボッサボサじゃないっ。その無精髭も剃んなさい! ちょっ…なぁに? ネクタイもちゃんと結べないのぉ!?」
「ははは♪ 一度もしたこと無いのに結べるワケないじゃないか。でも、たぶんこんな感じだろ?」
「…な…なぜ、蝶々結び…? …はあぁ…まったく、ヤになっちゃうわ、ドコの子供よ、この人わ…。
あーのーねぇ。『ゲヒルン』の所長“キール・ロレンツ”はアタシの父親みたいな人なのよ?
アナタ、そんなナリで会うつもり? てか、その前にゲートでとっ捕まるわよ、不審者としてっ。ずぇったい!」
789アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 11:25:07 ID:???
「…失礼なことを言うな、君も。この僕のどこが不審者に見える?」
そう言って両手を広げて見せる。
「いや、ぜ・ん・ぶっ、どっから見てもっ! 誰が見てもっ! 100パー! 不審者っ、危険人物よっ!!」
彼女は、ピッとハインツの鼻先に指を突きつける。
「そ…そこまで言うかい?」
ハインツは少しずり落ちた眼鏡を押し上げる。
「あぁもう…、アタシ泣きたい…」
彼女はガクリと肩を落とし、盛大にため息をつく。
「なぜ泣く? 君の研究室の温泉ペンギン…“ペン太君”が、また太ったのか?」
「…はいはい。廻れー右っ。とりあえずそのヨレヨレのシャツ脱いで。パンツも全部!!
シャワーを浴びてきなさいっ。ついでに髭も剃るっ! いいわね? その間にアタシが服、準備するからっ」
そろそろ隣近所の住人の視線がイタくなってきた。彼女は慌ててハインツの背を押し、中に入る。

「ヘイヘイ…」
「『ハイ』は1回っ!!」
彼女がピシャッと言う。
「…ハァ〜〜イ。でも確かさっき君も2回…」
「ブツブツ言わないっ!」
「……ハイ」
そう言い、ハインツはシャワールームへと消える。

790アスカ・ストライク!! 外伝:2007/06/28(木) 11:27:26 ID:???
「まぁったくぅ〜。アタシがいないと、なぁんにも出来ないんだからぁ」
彼女は腰に手を当て頬を膨らませる。そして散らばったハインツの衣服を拾い、ベッドルームに入る。

クローゼットを開け、中をまるで探険する心地で彼女は、服を捜す。
「くぅ…これなら、なんとか…」
ハインツが着て、周りから見られてもおかしくない程度のシャツやスーツを引っ張りだす。
そして揃えた衣装をテーブルの椅子にかけ、パンパンと手を叩く。
「これで良し…っと。 …? なにかしら、この紙?」

テーブルの上に一枚の紙があった。彼女はそれを手に取ってみる。
それには書いては消して、書いては消した文章がギッシリあった。
これは…多分ハインツが今日、彼女の養父キールに会った時、言う言葉を試行錯誤したものであろう。
彼女は下の方、大きな丸で囲まれた言葉を見、頬を赤くする。
「も…もうっ。ハインツったら、気が早いんだから…」
そこには、こう書かれてあった。


『お願いがあります。キョウコさんと結婚させてください!!』

    ……と。

 ――――――――F i n――――――――
791アス・スト:2007/06/28(木) 11:39:28 ID:???
…よし。

携帯投下はこれだから困る。

アスカのパパママにも、こんな時代があったんです…。
機会があったら、またこの時代のお話の続きを描いてみたいな…。
これ以上書くとネタばれになるので…
今回はここまで。でわ♪
792通常の名無しさんの3倍:2007/06/29(金) 20:14:23 ID:??? BE:1599523698-2BP(20)
GJ。次回まで、首で縄跳びが出来るくらい長くして待ってます
793通常の名無しさんの3倍:2007/06/30(土) 23:34:55 ID:???
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

またまたアス・スト氏のご指名をいただき、大変恐縮です。
いつも楽しんで読ませていただいております。

>>721以来約20日ぶり、3レスほどの投下となります

よろしくお願いいたします。
794カガリ、デュランダル MS格納庫前:2007/06/30(土) 23:35:55 ID:???
デュランダル議長を相手に、随員やアスランを観客にしてカガリのピエロのような空回りが続く。

場所を変え、モビルスーツ格納庫の立ち並ぶ中を歩く一行。
オーブからプラントへの技術者とその技術の流出については被災者受け入れと被災者の個人の自由意志で片づけられた。
プラントの軍備拡張についてもオーブが戦前したのと同じく防衛のためであると軽くいなされて終わった。
デュランダル議長の前にまるでに歯が立たないカガリ。
『どうして、正論が通じない!正しいことを言っていれば普通は通るものだろうに!!なんでなんだ!』
「だが、強すぎる力はまた、争いを呼ぶ!」
『これならどうだ、言い返せまい。さあどうだデュランダル議長!!』
「いいえ、姫。争いがなくならぬから力が必要なのです」
カガリが思い切り自信を持って斬りつけた会心の一撃も議長により軽く弾かれてしまった。
『何故なんだ、お父様の遺志を継いでオーブの理念を受け継いだ私と私を慕う臣下達の信念、間違っているはずがない!』
焦り、落ち込んでいくカガリ。
アスハ代表を式典に列席させて、後でなし崩し的に諸問題を解決してしまういい機会なのではとすら思っているデュランダル議長。
『あなたの盟友の歌姫の歌のようには、そしてあなたの唱える絵空事のようには世界は優しくも単純でもないのですよ、アスハ代表』
心の中でそう確信を持ってつぶやくデュランダル議長。
『その歌姫も、もう自ら歌うことも踊ることもないのでしょうがね』

デュランダル議長がそう心の中でつぶやいたとき、彼の優越感に警鐘を鳴らすかのようにけたたましい警報音が鳴り響く。
「警報?!」「どうした?」「6番ハンガー?」
「なんだ?」
穏やかな優越感に水を差されたデュランダルは周囲の状況を確認しようとした。

警報に続いて彼らの体を破壊音と地響きが襲う。
「カガリ!」「議長!」
襲い来る爆風に気づき、デュランダル議長をかばう護衛達とカガリをかばうアスラン。

爆風と爆煙の中から3機のガンダムが現れた。
「カオス、ガイア、アビス…」
そして三機は各々散り、周囲を蹂躙し始める。
その姿をぼうぜんと立ち尽くして眺めるカガリ、そしてデュランダル議長達。
「何者かがMSを強奪した!」「6番ハンガーの新型だ!取り押さえろ!」
「…なんだと!」
周囲の声からあの3機が強奪されたことを知るデュランダル。
「…新型?……あれは…」「ガンダム?!」
あの二年以上前、ヘリオポリスでキラと出会った時の事が脳裏によぎるカガリ、そしてアスラン。
不意打ちを食らい、立て直すことが出来ないでいるザフト駐留軍。
しかし、デュランダル議長は気を取り直して周囲へ指示を出す。そして忘れず要人の保護も。
「姫をシェルターへ!」
その指示に護衛兵の一人が反応してアスラン達をシェルターへ案内する。
“ガンダム”に後ろ髪引かれながらもアスランに促されて護衛兵の後を追うカガリ。
「なんとしても抑えるんだ!ミネルバにも要請を出せ!」

――ミネルバブリッジ
要請を受けたミネルバ艦長タリア=グラディスはアーサー副長にインパルスの発信命令を出す。
「テストパイロットのソウリュー=アスカを、ですか?」
「彼女、養成学校主席なんでしょう?!できるわよ!」
3機のセカンドステージシリーズを止めるためにもう1機のそれの戦場への投入を指示する艦長。
遠くに響く震動と砲火の音。
アスカは怯えてふるえているマユを抱き締めていた。
「ミネルバに入れば安全だから」
胸元でふるえているマユの耳元でささやく。
「…ほんと?」
「ええ、養成学校主席のお姉ちゃんがテストパイロットとして配属された最新鋭艦よ。
 ちょっとやそっとのことじゃあなんともないから」
「…そうなんだ」
「大船に乗ったつもりでいなさい!」
テストパイロットとはいえ、兵器であるMSのパイロットをしているアスカはこの緊急事態に出撃の予感はしていた。
だから彼女はマユに“お姉ちゃんがいるから安心よ”とは決していえなかった。

『インパルス、出撃準備、パイロットは格納庫へ急いでください』
案の定流れるメイリンの声による艦内放送。

「ほら、ここにはメイリンもいるから。
 …そんじゃあ、お姉ちゃんちょっくらいってくるからマユはここでおとなしく待ってるのよ」
抱きしめていた腕を放し、立ち上がろうとするアスカ。
「どうして…、どうしてお姉ちゃんがいかなきゃいけないのよ?!」
そう叫んで抱きついたまま離れようとしないマユ。
「だってお姉ちゃん、テストパイロットなんでしょう?戦争しないんでしょう?危ないことしないんでしょう?だからテストパイロットになったっていってたじゃない?!ここでじっとしてたら怖いことないんでしょう?だったらここにいようよ、ここにいてよ!」
『また、一人になりたくないよ…』
アスカは抱きついて泣きながらそう叫ぶマユの髪を優しく撫でる。
「あたしはマユ、あんたを一人にしない。…そう絶対に。
 あんたと一緒にいたいから、だから今はお仕事をしてくるだけ。
 お仕事しないと一緒にいられないよ。
 だから、ね?」
ゆっくりとマユから体を離すと彼女に柔らかい微笑みを向けるアスカ。
「うん、わかった」
無理をして不器用に笑みを作りそれに答えるマユ。

アスカは立ち上がると右手首に巻いてあった黒いゴムを外し、今まで流していた髪を軽くポニーテールにする。
そして両の手で自分の頬をピタピタとたたいて気合いを入れた。
――そう、それはアスカがMSに乗るための儀式。エヴァとは違う、MSという兵器に乗るための儀式。
誰に認めてもらうわけでもない、妹を守るために、自分がこの世界で生きるために戦うための儀式。

「うぉっしゃー、行ってくる!」
マユの方に振り向き、満面の笑みを浮かべるアスカ。
「お姉ちゃん、行ってらっしゃい…絶対に帰ってきてね!」
「当然よ、あたしはマユのお・ね・え・ちゃ・んよ!いったでしょ、可愛いマユをおいてどこにも行きゃあしないって」
マユの頭をガシガシと撫でる。
『あたしは絶対にマユを一人にしない。
 …あたしは絶対に死なない。
 …あたしはこの子を守る。
 ソウリュー=アスカはそのためにこの世界にいるんだから!』
アスカは決意と緊張にこわばる表情を見せないよう、もうマユの方に振り向くことなく彼女の残る部屋を後にした。
カガリとアスランはシェルターへ避難する途中、降って来る瓦礫を避けた拍子に案内してくれていた護衛兵とはぐれてしまった。

…いや、はぐれたのではない、彼はカオスの襲撃により吹き飛ばされていたのだが。
当然、アスラン達二人は付近のシェルターの場所などは知らない。

目の前でカオスガンダムがザフトMSにとどめを刺していた。
逃げ場所か、逃げるための足か、何かを必死に探すアスラン。
「こっちだ!」
そしてカガリをかばい、カオスとは反対の方角へ走り出すアスラン。
その目の前をガイアガンダムが飛び出してくる。
立ちつくす二人。
ガイアへの攻撃のとばっちりを避けて建物の影に飛び込む。
飛び込んで一瞬遅く瓦礫の雨と爆風が彼らが立ちつくしていたあたりを襲う。
「何で、なんでこんな…」アスランにかばわれながらつぶやくカガリ。
『また、また戦争が始まるのか?』
そんなとまどいにも似た感情と今の状況を把握できていない混乱がカガリの頭の中をぐるぐる、ぐるぐると回り続ける。
瓦礫の雨と爆風が一段落し、アスランとカガリは物陰からはい出す。
目の前に広がるガイア達により蹂躙され廃墟が作られていく惨状に唖然とする二人。
しばらく呆然と立ちつくすカガリ。
その隣でアスランは現状を打開するために素早く周囲を見回しハンガーに固定されたまま倒れているMSを見つける。
『やるか?やれるか?』
ザフト製とはいえ見知らぬMS。
戦後オーブに来て以来ほとんどMSには乗っていない。
アスランの中に不安ととまどいがないわけではなかった。しかし…
『カガリを守るためにはやるしかないじゃないか!』
「カガリ、来い!」「え?」
カガリの肩をつかみ、促すと倒れているMSへとアスランは走り出した。

そしてアスラン=ザラは二年以上避けていた戦いの中へと戻って行くことになる…
797通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 19:54:53 ID:???
アス・シスさん乙あ〜んどGJ!

最近住人からの米がねーな…。どしたんだ?
みんな秋田のか? 携帯からのヤツが多いのか…?
798通常の名無しさんの3倍:2007/07/01(日) 21:07:01 ID:??? BE:933055867-2BP(20)
いや、多分期末考査だろう…
俺も今復習等が終わってきたところだからな
799通常の名無しさんの3倍:2007/07/02(月) 17:35:57 ID:???
GJ!
アスカが格好良くていいな
あと、マユ可愛すぎ(´Д`;)ハァハァ
800戦闘時のシンのテンション:2007/07/03(火) 15:41:46 ID:???
シン、現在使徒との戦闘中
シン「お前も…ふざけるなぁぁ!!!」
シン「こんのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
シン「お前達なんかがいるからぁ!世界はぁぁぁ!!」
シン「許すもんかぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

司令部一同「……………………」
ゲンドウ「…葛城一佐」
ミサト「は、はい!」
ゲンドウ「あの少年のテンション、どうにかならんのかね」
ミサト「……」
801通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 16:16:56 ID:???
静かなシンなんてシンじゃ無い!!

シンの場合、
テンション=シンクロ率
なので、あの世界では最強です。
802通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 17:00:11 ID:???
どんな理屈だよw
803通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:16:02 ID:??? BE:799762649-2BP(20)
いや、あながち間違いじゃないかも知らんwwww
804通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:51:59 ID:???
無罪なのにBBQされてたんだよ!!

職人さんたちGJ!!w
805通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 07:50:12 ID:???
シン「俺、司令の言葉(問題ない)に凄い感動したよ
難しいって言ってたのに司令、やるんだ、諦めないんだなぁって
だったら俺だって、どんな敵とだって戦ってやるさ!」
806通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 12:50:14 ID:???
もう洗脳されたのか…
807通常の名無しさんの3倍:2007/07/04(水) 23:29:51 ID:???
ゲンドウ「乗るなら早くしろ。でなければ帰れ」
シン「やってやるさチックショー!」
808通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 07:31:03 ID:???
シンがゲンドウを信用するのはちょっと考えれないけどな
真意を何ひとつ語らず、具体的な説明もなく、ただ上から強権的に命令下すだけの上司だぜ?
しかも一連の行動も、ネルフ職員はおろか、当時視聴者から見たって訳分からんかったぐらいだし
809通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:47:00 ID:???
>>801
シンクロ率ってエヴァの中の人との仲良し度だぜ?

初号機と弐号機は乗り手の母親だけど
参号機の場合はトウジの妹って説もあるから
マユが入ってるならシンは最強だろうな
810通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 12:52:28 ID:???
弐号機とは逆に、エヴァの方がパイロットに依存するのか。
811通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 21:58:55 ID:???
仲良し度と本人のコントロールだろ
同じ組み合わせで訓練して上昇するし、
シンジに関しては「エヴァに乗るために生まれてきたような子」とか言われてるし

まぁシンにそうした才能があるか無いかとかは、
ネタ的にどーでもいいし答えが出るわけもないから好きに設定すればいいとオモ
812通常の名無しさんの3倍:2007/07/05(木) 22:24:02 ID:???
>>809
ちなみに妹説は、説があったってだけで実際は母親だそうだ
813通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:51:18 ID:???
皆様今晩は。
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

>>796以降、今回は2レス分ほど投下させていただきます。

よろしくお願いいたします。
「メイリン、レイ達は先行しているの?」

コアスプレンダーに乗り込んだアスカはシステムの起動チェックを手早く行いながらブリッジオペレーターのメイリン=ホークに音声のみの通信を入れる。
「えっと、二人のザクの出撃はまだ確認できていません」
出撃管制を中断させられ、とまどうメイリン。
彼女は演習以外でのブリッジでの管制指示は今回が初めてなのだ。イレギュラーな対応はまだ余り慣れてはいないのだろう。
「レイはどうしたのよ?あんたの不出来な姉貴といっしょに待機していたはずじゃないの?!」
アスカは仕方がないとわかっていてもメイリンに怒鳴り気味になってしまった。
「レイもおねえちゃんも連絡が取れません…」
アスカの勢いに押され、少し涙声になるメイリン。
「ち、使えないわね…ホーク姉はともかくとして、レイまで音信不通とはどういうことよ!」
「少なくともレイは使えないパイロットじゃありません!!」
ひいきにしているレイが“使えないもの扱い”されてちょっとむっとしたメイリン。
『お姉ちゃんじゃ』『ホーク姉じゃあ』
『まあ、『いたって役に立つかどうかわかんないもん』ね〜』
『『はあ…』』
「知ってるわよ、あたしほどじゃないにしても少なくともレイは優秀なパイロットだってことはね」
今まであったMSパイロットの中で唯一背中が預けられるのがレイだとアスカは思っている。
『ルナマリア?背中から撃たれないように気にしないと…模擬戦では本当に後ろから撃たれたしね』
わざわざ射線軸上から機体を外したのに直撃したこともある。それから“暴発”(ルナマリアによる自己申告)で当たったことも。
どちらも味方の時というのが始末に悪い。
「ともかくお姉ちゃんだって、なぜかあれでも一応は赤服だったはずです」
「知ってるわよ、あの誤射マリア様だってなんの悪い冗談か奇跡かコンピュータのミスか知らないけど赤服を着ているってことくらいはね」
あれでもルナマリアはMSの理論と格闘戦はレイよりも成績がよかったのだ。
なのに何故、ほとんど当たらないはずの射撃が好きなのがよくわからない。
「でもどっちにしろ、今二人ともここにいなきゃ意味ないでしょ!!」
『お姉ちゃんのバカ!』心の中で自分の姉にだけ毒づくメイリン。

「ソウリュー、メイリン、無駄口を叩かない。今は非常事態よ!」
しびれを切らせたタリア=グラディス艦長が二人を叱る。
『いけない!』シュンとなり、また涙目になるメイリン。
『やば!』モニターに映っていないだろうことをよいことにチロッと舌を出すアスカ。
「じゃ、じゃあ、メイリン、管制よろしくー!」
「りょ、了解しました〜!」
「アスカ、コアスプレンダー、行っきま〜す!」

『しっかし、なんでザクのウィザードみたいに“合体”させてから出撃させないのかしらね?』
出撃中にそんな余計なことを考えるアスカ。
飛び立つとアスカは即座にソードインパルスに“合体”させた。
『その方が運用としては合理的よね』
ドッキングすると即座にPS装甲が稼働して白と赤を基調とした機体色に変わる。
『さすが、やっぱり機体の色は赤じゃないとね、気分でないわ』
上空からアビス・カオス・ガイアを探すアスカ。
815アスカ・シスターズ?「アスラン出撃」:2007/07/08(日) 00:53:49 ID:???
横たわる緑色のMSの腹のあたりによじ登るカガリとアスラン。
アスランはためらうカガリを抱きかかえるとコックピットへと飛び込む。
コックピットシートへ座ると電源を入れ、起動のための計器チェックを行うアスラン。
『特にエラーはなし。この操作性、どちらかというとジンに近いか。
 …さすがにジャスティスよりパワーゲインはだいぶ低いな』
「お前…」
横でただ眺めるカガリ。
「こんなところで君を死なせるわけに行くか…」
『オーブ代表の護衛として、いや、なによりもアスラン=ザラとして…』
ザクのシステムはオールグリーン。多少瓦礫がかかっているが機体には特に問題もなく動くようだ。
もろくなっていたハンガーのジョイントを外すとその緑のMSの巨体を起き上がらせた。

緑ザク大地に立つ…

「なんなの…?」
立ち上がったザクに気がついたステラがビームを放つ。
ガイアのビームを避けたアスランはそのまま体当たりを食らわす。
「何、こいつ!」
吹き飛ばされたがかろうじて体勢を立て直したステラ。
彼女は自分のイメージ通りにならなかった新しい対象にふつふつと怒りを感じていた。
『こいつ、感じ悪い。お前、消えちゃえーー!』「うあーーー!!」
ビームサーベルでザクへ斬りかかるステラ。
素早くトマホークを取り出し、ガイアのサーベルをシールドで受けるアスラン。
再度、斬りかかられガイアのパワーの前に押され、はじき飛ばされるザク。
「ステラ!」
緑色のMSに手間取るステラを見つけ、その敵に斬りかかるスティング。
「もう1機?!!」
アスラン達の背後に現れた新たな敵、カオスに振り向き対応するアスランのザク。
しかしアスランは、左肩の盾をかざしながらスウェーバックしたつもりだったがシールドから露出していた左腕を持って行かれてしまった。
片腕を切り落とされ、左右をカオスとガイアに囲まれ、危機的状態のアスランのザク。

「あんた達、うちらのもんかっぱらっただけじゃなくてこれだけの騒ぎを起こすなんてどういう了見よ〜〜!!」

上空から新たなガンダムヘッドの機体色が赤と白を基調としたMSがザクを背にしてカオスとガイアの前に降り立った。
816通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 00:54:19 ID:???
以上です。
817通常の名無しさんの3倍:2007/07/08(日) 02:29:21 ID:???
乙カレー♪ ぐっじょ!! さぁ先は長いぞ。 体力つけて続き待ってます♪

アスカ、ちょっとキツい。いや元々そういう性分か…。
やっぱりアスカは赤が似合う♪
818通常の名無しさんの3倍:2007/07/09(月) 20:11:22 ID:???
とりあえずage
819通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 00:20:31 ID:???
シン……早く帰ってこないと劇場版でひどい目に
820通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 01:18:16 ID:???
シン「あれ(本編)以上のひどい目があるのかよ?!」
821通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 09:05:29 ID:???
劇場晩って、ドッチの?

エヴァ? しぃど?
822通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 09:12:54 ID:???
種の劇場版なら、いつ帰ってきても余裕で間に合うだろw
823通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 11:20:02 ID:???
>>820
存在自体が無かったことになります
824通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 18:44:42 ID:???
>>821
エヴァの方。確かに出番はあるし、ある意味主役かもしれんが
……あんまりお薦めできない。
825通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:14:28 ID:???
まぁある意味じゃなくて主役のキャラも酷すぎる目にあうアニメだしな
・・・あれ、種死もか
826通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:19:39 ID:???
弐号機の改良しとかないと後半とかでやばくね?
827通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:27:14 ID:???
主人公比較
キラ→学生してたら戦場に放り込まれて幼馴染と殺し合い、あげく洗脳される。
シン→主人公で頑張ってキラを倒す、でも、その後主人公からフェードアウトして噛ませ犬に、さらに洗脳される。
シンジ→もはや語るべくも無い、涙無くては語れない。
828通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:29:14 ID:???
まぁ3人とも成長って言葉からは無縁だったがな
829通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:35:12 ID:???
>828
シンジ、そうとは言い切れないように思うが。結局大人の都合や状況に押しつぶされていったけど。

まぁ3人の中ではキラがある意味一番成長した・・・かも。
すごく妙な方向に。
830通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:40:02 ID:???
成長っていうよりは
16歳→100歳くらいの思考になってるがな
831通常の名無しさんの3倍:2007/07/10(火) 19:47:47 ID:???
キラの成長
16歳→(守れなかった磨耗の壁)→36歳(ベトナム帰還兵の心境)→(プラントでの洗脳)→測定不能(人形は考えない)
832通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 16:38:29 ID:???
エヴァよく知らないんだが、劇場新訳エヴァのポスターにアスカがいないのは、なぜ?(?д?)。
あの階段に主要キャラがポーズとってるヤツ。
833通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 18:36:05 ID:???
>>832
ヤジマ作戦で次の映画に続く為。
なお、カヲルは序盤からいるように変更されるとか。

そういう訳でヒロイン(ヒーロー)は遅れてやってくると言う事で、
次回作までここまで待ってよう。
834通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 18:39:54 ID:ol6k7egl
H
835通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 00:08:38 ID:???
スレの進み方 なにか おかしい
836通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 00:16:52 ID:???
じゃあシンの乗る弐号機の武装改修案についてでも
837通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 00:21:22 ID:???
やはりでっかい剣は欠かせない?
838通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 00:24:00 ID:???
ATフィールドフィンガーとか
ただ……使徒に勝ててるイメージが沸かないw
839通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 01:03:10 ID:???
ATフィールド・アロンダイト斬りだろ、常考
840シン、心のむこうに:2007/07/12(木) 04:59:18 ID:???
「…では失礼いたします」
ミサトはゲンドウと冬月に敬礼し、シンの背を押すように司令室をあとにする。

二人を見送り、冬月がゲンドウに声をかける。
「…碇。お前はもう少し言葉を選べんもんかね? あれでは反抗してくれ、と言ってるも同然だよ」
「ふ…ん。あいにく子供の駄々に付き合うヒマは無い。これくらい言わないと、これからの使徒との闘いは…」
冬月があとの言葉を引き取る。
「…勝てない、か」

◇◆チ ル ド レ ン_◆◇


「…たくっ、なんなんだよ、あのオヤジ! マユがこんなんじゃなきゃ、ぶっ飛ばしてやんのに!!
ヒゲメガネっ、ムッツリオヤジ! 人さらい! 脅迫ヤロー! いつか蹴飛ばしてやるっ!」
「まぁまぁ。碇司令はあーゆー人だから、いちいち言うコトを気にしてたら、それこそもたないわよ」
ミサトは右手をパタパタ振り、シンをなだめようとする。
「ふん。俺は、アンタも信用していない!」
「あら〜、カワイクない…(まるで人に慣れてないネコみたいねぇ)。
…い・い・の・か・なー、そんなコト言って。アタシいちお、アナタの保護者なのよぉ?」
ミサトが含みがある笑いをする。
「な…なんだよっ!?」
「ま、いいわ。それより…こっちよ」
そう言い、ミサトはシンの手を引っ張る。そして通路に並んだ部屋のドアのひとつを開ける。

===プシュン…===
「ミサトさん」「…………」
部屋の中には、シンと同い年くらいの子供が二人いた。
「あら? もう今日のシンクロテストは終わったの?」
「ええ、ついさっき。今、着替えたところです」
黒髪の少年が答える。
「そう。シンジ君。レイ。紹介するわ。彼が…新しい弍号機のパイロットの…」
ミサトは一歩横に移動し、シンを前に押しやる。
「……え? …あ、えっ…と。“朱鳥(アスカ)シン”だ。その…ども」
どもりながらもシンはそう言い、頭をさげる。
「えっ…弍号機って、君が? ミサトさんっ!?」
黒髪の少年が驚きの表情を浮かべる。
「…命令よ。従いなさい」
「…………。…君が…」
「そ。ちなみにフォースチルドレンになるわね。んで、アスカ君。
彼がエヴァンゲリオン初号機パイロット、サードチルドレン“碇シンジ”君よ」
ミサトが黒髪の少年―シンジを指さす。
「…イカリ? “碇”って…、まさかっ…!?」
「そ。彼は“あの”碇司令の息子さんでもあるのよ」
「…………」
841シン、心のむこうに:2007/07/12(木) 05:01:07 ID:???
ツカツカツカ。唐突にシンジに歩みよるシン。そして…
「…あ…あの?」
「お〜ま〜え〜のぉ〜、オ〜ヤ〜ジ〜の〜せ〜い〜でぇ〜(グイグイ)」
「はいはい、アスカ君。シンジ君の首絞めるのやめてねー。気持ちは解るケド。
彼はいい子よ。ちょ〜っち、生き方が不器用なトコあるけどね。んでこっちが…」
ミサトが少女の方に視線を移す。シンは、シンジの襟首をカクカク揺らしながら、首だけこちらに向ける。
椅子に腰掛け、何かの本を読んでいたその少女が、その時初めて顔をあげる。

(…あ…?)
少女と眼が合った瞬間、シンは目眩に似た感覚に、襲われる。
(な…なんだ、コレ?)
シンはそんな初めての感覚に、戸惑いを覚える。
彼女は…淡いブルーの髪。色素の薄い肌。そして…そしてシンと同じ紅い瞳をしていた。
視線と視線がぶつかった一瞬、シンは何もない白い空間に、彼女と二人きりのような錯覚を覚えた。

「……。…アナタ、誰?」
彼女はそれだけ言い、再び視線を本へと戻す。
そんなレイの様子にミサトはひとつ溜め息をつく。
「…えと、彼女は“綾波レイ”。エヴァンゲリオン零号機パイロット。そしてファーストチルドレンよ…アスカ君?」
口をポカンと開けたままのシンをミサトがいぶかしむ。
「…綾波レイ。…あ? …ああその、よろしく…」
そんなシンの様子に、ミサトがクフフと笑う。
「あれあれー? …アスカ君、も・し・か・し・てぇ♪」
「…なっ、なんスか、そのヘンな眼はぁ!? 違いますよっ、オレはただ…っ」
シンは慌てて否定する。
「んふふ〜、またまたぁ♪ ともあれ二人とも、アスカ君と仲良くするのよ。いいわね?」
「ふ…ふぁい、ミサトさん…」
シンジは涙目で返事をする。どうやらシンから揺さぶられ過ぎて、眼が廻っているようだ。
レイが、静かに顔をあげる。
「…………。葛城一尉…それは命令ですか? 命令ならそうするわ」
ミサトが困った顔で頭を掻く。
「あ〜いやレイ、その命令って言うか、お願いと言うか…」

レイが本を閉じる。
「…わかりました。…じゃ、よろしくね。アス…」
アスカ君、と呼ぼうとして、なぜかレイは言い淀む。そしてジッとシンを見る。
「な…なんだよ?」
レイに見つめられ、シンはドギマギしながら問う。
やがてレイが口を開く。

842シン、心のむこうに:2007/07/12(木) 05:06:01 ID:???

「…………。…“アスカ君”って、…呼びにくい」
「はぁっ?」
「あらぁ、レイもそう思った? アタシも言ってて、なーんかしっくりこないなー、って」
ミサトがウンウンと相づちを打つ。
「…………。…あなたのこと、“シー君”って呼ぶわ。よろしくね、シー君」
「はあぁっ!?!?」
「あ、ソレいいわねー。アタシも“シンちゃん”はもういるから、どう呼ぼうか悩んでたのよー。“シー君”。ん、呼びやすいわ♪」
ミサトが同意する。
「ちっ…ちょっと待てっ! なんだよそれっ? 勘弁してくれよ!!」
シンは慌てる。そんな呼ばれ方、冗談ではない。
「そう? …なら、“シンシン”“シーぽん”“シシ丸君”“シーたん”“るなシー”…。…どれがいいの?」
シシは口をパクパクさせる。そして…
「#☆∞@♂♀っ…。…………。…“シー君”でいいデス…」
なぜか理不尽な敗北感を感じるシンであった。泣きたくなった…。

そこによせばいいのにシンジが割ってはいる。
「じ、じゃあ綾波。僕のコトも…」
「駄目。碇君は“碇君”だもの」
即答するレイ。
「…………」
なぜかつまらなそうな顔をするシンジ。

「ようし♪ じゃ、諸問題も無事解決したところで、今からぷぁ〜とっ、新人歓迎パーティーするわよ〜。
あ、ちなみにもう、ちゃ〜んと非番の職員にも声掛けてるから。レイも来んのよ♪」
「……。…この前みたいに、オレンジジュースにウイスキー混ぜたりしないなら…」

はしゃぐミサトを尻目に、シンは盛大に溜め息をつき、そしてシンジにボソッと尋ねる。
「なぁ…、“ネルフ”って、こんな変わったヤツばっかなのか?」
シンジは苦笑いする。
「アハハハ…まぁ…。あの…いい加減、首絞めるのやめて欲しいんだけど…」

…こうして、朱鳥シンは正式に“エヴァンゲリオン弍号機パイロット”となったのである…。



続く…かどうかは、セカンドインパクトの事しか語らない、数学教師に聞け。
843シン・心:2007/07/12(木) 05:24:04 ID:???
…おかしい。ここは予定では
シンジ「何故だよミサトさんっ! 何故こんなヤツが弍号機に!」
ミサト「…命令よ、シンジ君」
シン 「ちょっと待てやコラ。ワレ今なんつった? こっちも好きで乗るわけじゃねーぞ。ゴルァッ。ツラ貸せや」

…みたいになる予定だったのだが。

個人的にはレイに『シーぽん♪』と言って欲しかった…。
844通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 11:02:26 ID:???
乙であります。


>個人的にはレイに『シーぽん♪』と言って欲しかった…。
「シン・アスカ育成計画」なるものが脳裏に浮かんだ……
845通常の名無しさんの3倍:2007/07/12(木) 23:08:35 ID:???
乙です。
なんかシンジのレイ寝取られフラグが立った気もするが…
846通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 11:15:29 ID:???
むしろレイの、「碇君」という呼び名へのこだわりを感じたが
これってヤシマより後だろ、もう
847通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 17:50:59 ID:???
シン・心さん、グッドジョブ!

ウイスキー入りオレンジジュースを知らずに飲んだレイ。
反応はどうだったのだろうか?
酔って、実はカラミ酒なレイだったらオモロイwww

標的は、たぶん赤木博士
848通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 19:42:27 ID:???
>>845
寝取られも何も、このまま原作の流れに当てはめたら、最後は赤い海の中でシンジとシンがアッー!になっちまうんだぜ
849通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:16:25 ID:???
プロの出番はまだか?
850通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 20:28:50 ID:???
シンがシンジに、「お前の全部が俺のものにならないなら、俺は何もいらない・・・!」とか言うことに・・・
851通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 21:28:03 ID:???
>>847
綾波なら介抱する。
ミサトならベランダに放り出す。

>>849
シンは、ああ見えてソッチ方面の知識は乏しいだろ?。
852通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 22:43:10 ID:???
ああ見えてって何だよw
シンは種じゃ珍しいくらい801臭のしないキャラだぜ
853通常の名無しさんの3倍:2007/07/13(金) 22:54:09 ID:???
この場合欲しいものは無事な妹だけだから、シンジとは上手くやっていけるかも。
出番が少なくても、マユを危険にさらさなくて済むとかえって喜んだりして。
854通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 22:29:34 ID:kTkocO3U
まだあったのか・・・・・・
855通常の名無しさんの3倍:2007/07/14(土) 22:57:52 ID:???
新シャアでも中堅所になって来たんじゃね?
派手じゃなくていい。息が長いスレであって欲しい。
それぞれに映画も出ることだし、少しは活性化するかな?
856通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 20:45:09 ID:???
皆様こんにちは。
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

>>855
ポスターとかからすると最初の映画にアスカの出番はどうなのでしょう?
ちょっと不安ではあります。

ところで今回は4レス分ほど投下させていただきます。

よろしくお願いいたします。
「あんた達、うちらのもんかっぱらっただけじゃなくてこれだけの騒ぎを起こすなんてどういう了見よ〜〜!!」

別にカオスやガイアに対して回線を開いているわけではないので、その怒りの声も聞こえているのはミネルバのブリッジクルーぐらいのものだった。
ミネルバブリッジではタリアがため息をつき、メイリンが目を丸くし、アーサーが“そうだそうだ!”と2度ばかり大きくうなずいていた。

対艦刀を片手に持ち、ザクを背にしてガイアとカオスの前で見栄を切るインパルス。
『一応は2対2。でも後ろのザクは片腕だし敵味方どっちの力量もよく分からない。1対1で行けるかどうかわかんないわね』
『これで一応は2対2。しかしこちらはブランクが長い上に慣れないMSに乗っている。
 その上にカガリがいるからそんなには動けない。この新型がこいつらと同じだけ動けるかどうかもわからん』
ほぼ同時に似たようなことを考えているアスカとアスラン。
『『で、どうする?』』
『このザクのパイロットの腕にかけるしかないかしらね』『このガンダムのパイロットを信頼して、やるしかないじゃないか!』
アスランはそっとシールドをインパルスの背中に触れさせる。
「右をやる」と不意にアスランが言葉を発する。
ハッとした表情になるアスカ。次の瞬間、ニヤリと口元に笑みを浮かべ「じゃあ、左」と少し大きめな声でつぶやく。
アスランたちのザクのコックピットにかすかに響く女性の声に驚くカガリ。
「なんだよ、これは」
「カガリは黙っててくれ!」
「ちょ……」
「そうよ、静かにして!」
「おま……」
「「シッ!」」
同時に二つの声に遮られてふてくされて黙るカガリ。
「牽制を頼む」とアスランがつぶやく。
「わかったわ」という声が響く。
お互いに様子をうかがっている、カオス、ガイア、インパルス、ザク……
「スリー」アスランがつぶやく。
「「トゥー」」アスラン、そしてアスカが同時につぶやく。
「「ワン」」そしてまた二人で。
「「ゼロ!!」」
それを合図にインパルスはさっと対艦刀を左手に持ち替え、腰のビームライフルを右手で引き抜き、右側のガイアの足元へビームを連射。
ひるむガイア。インパルスがガイアへ続けて攻撃するものと思い身構えるカオス。
インパルスの攻撃を合図に間髪いれずにトマホークでガイアへ切りかかるザク。
「クッ!」
ライフルを飛ばされたためサーベルを抜き、後ずさりしながらひたすらトマホークを受けるステラ。
そして彼らの左手にいるカオスへ連射しながら接近戦を仕掛けるインパルス。
「ウォ〜リャ〜〜〜!!」
「ナニ?!」
インパルスの連続攻撃の圧力に押されてひたすら受けに回るスティング。
虚を突かれたステラとスティングの二人はザクとインパルスの攻撃をしのぐしかなかった。
近接戦闘主体のガイアに出力でも劣り、片腕がないにもかかわらず一歩も引かず互角以上の格闘戦を展開しているザク。
カオスに距離を取らせず自分の距離での接近戦でプレッシャーをかけ続けるソードインパルス。
『とりあえず、もうちょいこうしていればうまくいくかな?』
足止めをして時間を稼げばアーモリーワンの守備軍も体勢を立て直せるはず、そしてレイ達もおそらく駆けつける。
今の状態ならば多分捕獲も可能だろう。アスカはそう考えていた、というよりそういう楽観的な方向に自分の気持ちを持って行きたかった。
『そういえばアビスはどこよ?かっぱらわれたのは3機のはずでしょう?』
頭の片隅で別の冷静なアスカが目下の懸念材料をあげる。
とりあえず今のところはアスカとアスラン優位で戦況は推移していた。
858アスカシスターズ?「アウル参戦」:2007/07/16(月) 20:48:46 ID:???
思いどおりにならない目の前の緑色のMSにイライラしていたステラ。
それどころか片腕のトマホーク1本の相手に押し込まれてさえいる。
『やられ損ないのくせに!片腕のくせに!あんたむかつく!』
ふと、ある気配を感じた彼女は状況を変えるために変形しながら後方へ飛ぶ。
変形して着地したガイアを追いかけようとしたアスラン、――何か殺気?を感じて後ろへ下がる。
彼の目の前を3筋のビームが走った。
光跡の先には両肩のバインダーを広げ槍を構えたまた別のガンダムが立っていた。
「へ、ステラ、何を手間取って……」
アウルの言葉など耳に入っていないステラはザクに体当たりをかけていた。
不意打ちを食らい、近くのビルまで吹き飛ばされるザク。
「クソ!」
ザクの体勢を立て直そうとするアスラン。
そんなアスランにカガリがもたれかかってくる。
カガリを支えるアスラン。……その彼女の額から流れる赤い血。
「?!……カガリ?!」
アスランはカガリを抱き起こしてみたが彼女は意識を失っていた。
息はある。……おそらく気を失っているだけのようだ。しかし頭を打っているようなのでなんとか早く治療したい。
しかし、こちらから手を出したからとはいえ目の前の連中は放って置いてはくれないだろう。
アスランの胸中にまた大きな焦りがわき上がってきていた。

インパルスに気がついてそちらにも3連ビームで一撃見舞ってからスティングに通信を入れるアウル。
「こいつも新型?!スティング、こいつ、ぶっ壊してもいいかのかよ」
新車のシートのビニールをはがしてもいいかというくらいの口調でスティングに質問していた。
「出来たら捕獲したい」
「いや、たぶん、それ無理!」
「それでもやるぞ!」
「だから無理だって」
『ぶっ壊したほうが面倒少ないってのによぉ!』
しかたなく新型に落とすほどではなくなんとなくちょっかいを出し始めるアウル。

「まったく、絵に描いて額縁に入れたような大ピンチよね!ヒーローはつらいわ!」口調だけは余裕のあるアスカ。
急に動きの鈍くなったザクにとどめを刺そうというガイアにビームライフルで牽制をかけながら残り2機を同時に相手にする。
「チッ!」
インパルスは防戦一方、何とか決定的なダメージを受けないようにするだけで手一杯の状況。
片腕のザクが思い立ったように牽制してくれているからまだましだったが、インパルスと同じセカンドステージシリーズを三機を同時に相手にするのはさすがに骨が折れる。

「楽しいぜ、すっごく楽しい!こいつ、遊びがいがある奴だ」
アウルは捕獲のためにちょっかいを出す程度の攻撃のつもりでいたはずが次第に真剣みを帯びてくる。
今日、これまで相手をしてきた奴らとは違い歯ごたえがあるからか、インパルスの反応が楽しくてしょうがないアウル。
『スティング、ステラ、こいつは俺の獲物だ!』
インパルスを相手にしながらアウルはそう叫びだしたくてうずうずしてきていた。
『生きている。そう、生きているって感じがする。こいつを相手にしているとそんな感じがして楽しいぜ』
俗に言う“手が合う”という奴だろうか。

「1対1ならもう少し楽しいんだけどね〜、…ま、ずいぶんと楽しませてくれるわぁ。特にこのアビス!」
冷や汗を垂らしながらも笑みを浮かべて戦い続けるアスカ。
やせ我慢も多分に入っていたが、事実このアビスとやり合っているとアスカの胸の中によくわからない充実感がわき上がってくる。
『あたし、別に戦闘狂じゃないつもりなんだけどね』
『残念だがここらが潮時か』
このままではらちがあかない。
ガーティ・ルーに拾ってもらわなければ話にならない、犬死にだ。
そしてそのうちここの連中も体勢を立て直すだろう。
スティングはここら辺で撤収することに決めた。
「お前ら、そろそろバスに乗り遅れても知らんぞ!」
いい加減にしろとばかりに二人に撤退を促す。
「そうはいってもさあ、こいつが離してくれないもんでねぇ」
ずっとこのままインパルスを相手にしていたいアウル。
『だいたい、捕獲するつもりがないんだったら最初から落とさせろよ、まったくさぁ』
「こいつ、倒す」
自分の思い通りにならない忌々しいインパルスとザクを倒したいステラ。
『この緑色、むかつく』
『しかたないな』
スティングは少し姑息な手を使ってでも二人を引き上げさせようと決めた。
「ステラ、ゼロが心配してこんな危ないところに迎えに出て来ても知らんぞ」
「ゼロ、心配する?」
『ゼロに心配かける、いやだ』
ステラの闘争心に急ブレーキがかかる。
「ああ」
「じゃあ、帰る」
ステラは手のひらを返したように態度を変え、ザクに拾ったビームライフルで一撃食らわすとそのまま上空目指して飛び上がる。
「やれやれ」
まずはステラを撤収させることに成功した、次はアウルだ。
「アウル」
『こいつの方がちょいとやっかいかな』
「いやだね」
『こんな楽しいこと、今やめてたまるかよ!!』おもちゃをとられたくないアウルは胸の内で叫ぶ。
『しかたないな……』
「じゃあ、ブロックワードを使わせてもらう」
「スティング、てめえ卑怯だぞ!」
「いってろよ。俺たちの目的はこの3機を持って帰ることだ。忘れたか?そのためだったら俺は何だってする」
『3人一緒に無事で帰らなきゃ意味ねえだろう!わかんねえのか、このアウルのボケ!』
心の内でアウルを罵倒するスティング。
「へ、わかったよ」
インパルスの足下へ2〜3発食らわせるとそのままガイアの飛び去った方向へとアビスも飛び去った。
「また、後で遊んでやるから今日のところはここまでな!」
聞こえていないことを承知でインパルスに対してコックピットの中で叫ぶアウル。
「……まったく」
インパルス、ザクを牽制しつつアビスを追って飛び立つカオス。

「チッ、逃した……」
インパルスはカオス、アビス、ガイアの3機に翻弄されたあげく取り逃がした格好だ。
『あんたら、逃がさないわよ』
3機が飛んでいった方角をキッとにらみつけるアスカ。
「このアスカ様が負けっぱなしでいるわけにはいかないじゃないの!!」
とにかくMSでの初戦でプライドを傷つけられた恨みは大きい。
同じく空を見上げていたザクの方へ振り向き、アスカは外部スピーカーを使い、彼に話しかけた。
「あんた、片腕できついと思うけど、いっしょに追撃お願いできないかしら?」
彼が動けて一緒に来てくれれば増援が追いつくまでなんとかなる、アスカはそう見込んでいた。
この知らないパイロットならなんとか一緒に戦えるとそう思えていたのだ。ただ後半急に動きが鈍くなったのが心配だが。
「いや、けが人を乗せている。そっちを対応したのだが」
腕の中のカガリのことが気になるアスランはその要請を断った。それに今の彼はそれを行う立場にはいない。
「さっき、声が聞こえてた女性ね」
『けが人を抱えているんじゃあしょうがないわね。……あっ、さっき動きが鈍ったのもそのせいか』
「ああ、そうだ」
「わかったわ、もしなんだったらミネルバへおろせばいいんじゃない?
 今、こんな状況じゃあ医療施設や緊急の施設もどこもごった返してるでしょう?あたしから連絡入れておこうか?」
今できる最大限の好意を見せるアスカ。
「いや、それはいいよ。ありがとう。それより君は早く追撃に向かってくれ」
「そうね、じゃあね。今まで手伝ってくれてありがとう。あたしはソウリュー=アスカ。あんた、名前は?」
「あ、ああ、アスラ…いや名乗るほどの者じゃない」
「何よ、それ。ま、いいけど」
『アスラ?アスラン?アスランってもしかしてあのアスラン=ザラ?
 たしかヤキン=ドゥーエの英雄だとか言われた、あの?なんでここにいるのよ!』
「じゃあね、名無しの英雄さん」
「あ、ああ、頑張れよ、ソウリュー=アスカ」
「ありがと」
『ま、いいわ。今はあいつらを止めることだけ考えればいい』
3機が飛び去った方向を目指し、飛び立つソードインパルス。

「ミネルバ、か」
遠くに見える鎮座している赤を基調とした軍艦を見つめ、そして腕の中のカガリを見るアスラン=ザラ。
「あれか?……いってみるしかないか」
スロットルをふかし、彼はザクを飛行させ、赤い軍艦の方向へと進路をとった。

『機動性をあげなくちゃ、とてもじゃないけど追いついて相手をするのは無理よね』
ソードインパルスで3機を追いかけていたアスカはそう考え、ミネルバに通信を入れた。
「ミネルバ、メイリン!フォースシルエットを!」
「え?え?でも…」
メイリンは突然のアスカからの要請にタリア艦長とモニターのアスカ、二人の顔色を代わる代わるうかがう。
「とっとと射出しなさいよ!グズグズしてんじゃないわよメイリン。射出しないと後でひどい目に遭わすわよ!」
「ヒッ!?」
メイリンの脳裏に養成学校から始まり、いっしょにミネルバに配属されてもなお続くアスカの特訓と罰の数々が浮かんでは消えた。
前にアナウンスを間違った時には後で早口言葉の特訓を一晩中させられた。
それからシルエットの換装テストで管制をミスった時には罰として昼ご飯のデザートのプリンを取り上げられた。
それからそれから……
『早口言葉の特訓の時はマユちゃんが差し入れてくれた“秘蔵の”クッキーを分けてもらったし……
 まあ、換装テストが成功した後は『メイリン、あんた、やればできるんだから』ってパフェを奢ってもらったし……
 ソウリューさんは苦手なんだけど……苦手なんだけどなんだかんだと結局は世話を焼いてくれて優しいんだよね。
 年下だと思うと口ややり方は荒いけどやたらと世話焼いてくれるんだよね。
 だから嫌いになれない、けど苦手だ。ほんと、すっごくしゃくに障るけど。
 でもお姉ちゃんとはいっつもケンカしてるんだよね、ソウリューさんって』

「このままじゃ連中に逃げられちゃうじゃないのーー!!」
861通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 20:53:36 ID:???
以上です。

「こんにちは」ではなくて「今晩は」ですね、失礼いたしました。
862通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 23:05:25 ID:pl0Z0FrD
アスシスさん乙、&ぐっじょ♪
さて、もうすぐ『ミネルバ、発進!』だね。地球に着くのはまだ先が…、ガンガレ!!

で。変えた方がいいと思うトコがひとつ。
脳内セリフは『……』より(……)のほうがいいかと。
『』はセリフ内で他人の言葉を引用する時などに使うのが普通。
「昔のあるエライ人がこう言ったのよ。『人のフリ見て、我がフリ直せ』…ってね!!」
…みたいな感じ、かな。

脳内セリフなら「…ふぅーん(アンタに言われたくないっ!)」
または素直に、

「…ふぅーん」
アンタに言われたくないっ! と〇〇は思った。

…のほうが読みやすいかと。

ま、あくまで個人的な感想だけどね。
ガンガレ! 超ガンガレ!!
続きを楽しみにしています♪
863通常の名無しさんの3倍:2007/07/17(火) 21:02:17 ID:??? BE:799762649-2BP(20)
個人的な感想としては>>862氏と内容がダダ被りするので控えようかな、なんて。
GJ。
864通常の名無しさんの3倍:2007/07/20(金) 23:45:39 ID:???
未だにシン日氏の帰りを未練がましく待っている俺。
865通常の名無しさんの3倍:2007/07/23(月) 01:43:43 ID:???
皆様こんばんは。
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

今回は保守代わりに1レス分ほど投下させていただきます。

よろしくお願いいたします。
「このままじゃ連中に逃げられちゃうじゃないのーー!!」
アスカの叫び声がブリッジに響き渡る。

「ソウリュー、あなたね……ま、許可します。メイリン、射出して!」タリアが指示を下す。
「議長、なんにせよ今はもう機密も何もありませんでしょ?」
「……ああ、そのようだな」
タリアは状況を確認するためにミネルバに乗船していたデュランダル議長の方に振り返り許可を取った。
「さっすが〜、年の功!」思わず叫ぶアスカ。
「と、歳?」
アスカの失言?に真っ赤になるタリア。
クスリと笑うデュランダルとアーサー。
“場を読んでくれていない”二人に戦闘の緊張感とは別の緊張感が走るブリッジクルー。
周囲にキッと一瞥を食らわすタリア。
そのブリッジの室温が2〜3度下がった錯覚に見舞われるほどのプレッシャーが周囲を包む。
それにおびえるアーサーとメイリン、そしてブリッジクルー達。
 ――私、まだそんな歳じゃないわよ!
特に議長には一瞬ではあるがしっかりと目を見て思いっ切りにらみつけた。
 ――後でみてらっしゃい!
 ――お手柔らかにな、タリア。と、それを軽くかわすデュランダル議長。
視線で熟年夫婦のような会話を交わしているタリアとデュランダル議長の二人。
「メイリン、早くしなさいよ!逃げられちゃったら元も子もないでしょう!」
 ――誰のせいだと思ってるのよ、勘弁してよソウリューさん。
アスカのクレームを受けてメイリンは不満をたらたらながらフォースシルエットの射出を完了させた。

アスカは対艦刀を左手に抱えたままソードシルエットを分離、フォースシルエットに換装させた。
「待ってなさいよ、盗人どもー!」
 ――だからミネルバくらいにしか聞こえていないよ、ソウリューさん。
回線を切り忘れているアスカの独り言にちょっと頭痛がしてきそうなメイリン。
「まあ、今度はあの表現で間違ってはいないな、艦長」と微笑む議長。
「議長!そうですけれども」半ばあきれているタリア艦長。
 ――追いかけている人たちに聞かせるんならもっと近づいて外部スピーカーをONにするかオープン回線にしないと。
アスカの度重なる日常と変わらない突っ込みとボケ?のおかげで少しずつ余裕が出てきたメイリン。
まさかアスカは意図してやっているわけではあるまいが。
「ソウリューさん、ミネルバにまだ回線開いちゃったままですけど……」
メイリンは小声でアスカに注意する。
「あ、サンキュー、メイリン」プツッ!
とにかく狭いコロニーの空を見回し、三機を探すアスカ。
すぐに壁面へ向かっているアビス、カオス、ガイアの三機を発見、捕捉に成功した。

「……また別の新型?まさかさっきと同じやつか?色は違うが」
追尾してきたインパルスを見てスティングはつぶやく。
「スティング、どうすんだよ。このまましっぽ巻いて逃げる〜?」
さっきスティングに楽しんでいたところを水を差されたのでやや不機嫌なアウル。
「後ろをちょろちょろされて足止めされたらやっかいだ!時間がたてば不利なのはこっちだからな。軽くあしらって脱出する!」
「りょ〜かい。じゃあ相手をしてもいいんだな」
「軽くだぞ!」
「わかってるって!」アウルはインパルスへ向けて三連ビーム砲を放つ。
 ――今度のも少しは楽しませてくれよ!新型野郎!
867アス・スト…:2007/07/24(火) 00:09:08 ID:???
アスシス様 保守&グッジョブ! 乙であります。

次回は戦闘シーンですかね? アスシスさんのアスカは、どのような闘いをするのか、
タリアは議長に、後からどのような目を見せるつもりなのか、
こちらで出ない分…orz、ステラを活躍させて(切望)、とかこれからを楽しみにしています。

では…↓
868アスカ・ストライク!!:2007/07/24(火) 00:12:13 ID:???
アタシはパパの為に、パイロットになった。
アタシはママの為に、パイロットになった。
アタシはマヤ姉の為に、パイロットなった。
アタシはシンジの為に、パイロットになった。
――そう。“ウズミ・ナラ・アスハ”に復讐する為に、アタシは…モビルスーツパイロットになった。


===ギ…ギギギィ…===
「――ケホッ。まぁったくぅ…埃っぽいったらありゃしない」
アスカはかつての父の研究室のドアを開く。手をはたき、グルリと室内を見渡す。
父の研究書類やデータ、本棚の本や実験器材などはすべて無くなっている。オーブ軍があの時摂収したのだろう。
朽ち、荒れ果てているが、アスカは懐かしい想いに焦がれる。
父母との思い出、マヤ姉やシンジ…。多感な時期の思い出に、アスカはしばし浸る。

「…と。こんなことしてる場合じゃなかったっけ」
アスカは父の書斎のドアを開ける。こちらにもめぼしいものは残っていない。
「ま、期待はしちゃいなかったケド。…って、あるじゃん…」
アスカが目を止めたのは、白い床のタイル。その中に一枚だけくすんだ色のタイルがある。
言われないと気付かない程の色の違い。その為、諜報部も気付かなかったのだろう。
アスカでさえ、ある程度目星がついていたからこそ気付くことが出来たわけで。
そうでなければ、かなりの時間を要してしまったことだろう。
アスカはタイルの表面を指でなぞり、そしておもむろにポーチからナイフを取り出すとタイルの端に突き立てる。
そして力任せにこじ開ける。
「ん…くぅ」
本来なら電動なのだが…、電源が来ていない以上しかたない。

暫くアスカはソレと格闘し…完全にロック部分を破壊出来たのだろう。バネの反動でフタの部分が跳ね上がる。
中にあったのは、小さな黒い箱だった。
「…これが…」

アスカはその箱を取り出す。アスカの左手に乗る黒い箱。様々な想いがアスカの脳裏をよぎる。
コレがあったから…。コレがあれば…。コレさえなければ…。
アスカは震える指で箱を開ける。

「…………」
中には何本かのコードがついた回路らしきものが3つ…いや2つ、入っていた。
その黒い回路にはそれぞれ手書きの白字で、『BALTHASAR2』、そして『CASPER3』と描かれていた。

869アスカ・ストライク!!:2007/07/24(火) 00:13:58 ID:???
アスカはひとつ息を吐くと、フタを閉めポーチへと箱をしまう。ここに来た目的は果たした。

また背後に気配が生まれる。アスカは振り返る。
「…パパ」
アスカの視線の先にはハインツがいた。もちろん幻であることは解っている。
「…アタシ、パパのこと許したワケじゃないからね」
アスカがハインツを睨みつける。ハインツの幻影が笑う。苦笑いしているようにも見える。
やがてハインツの隣にもう一人の人物が現れる。アスカと同じ色の髪。
アスカに良く似た面差しの女性。優しい笑顔。アスカの母、キョウコ――。
これは“過去”。これはアスカの“希望(のぞみ)” 戻ることも実現することも、もう無い。

「…アタシ、行くね」
数分の後。アスカは、普段のアスカからは想像出来ない程優しい笑顔で、言う。
この顔を見たら、ルナマリアやレイはなんと言うだろう。

「パパ、ママ、…またね」
アスカはもう振り返らない。微笑む二人に背を向け…

アスカは歩きだす…。

‥Love day after...続く
870アス・スト…:2007/07/24(火) 00:19:48 ID:???
えと、ちょっと間が開きました。スイマセン。
乱文、駄文ですがまたよろしくお願いいたします。
合間合間にアスカ過去も絡めていきたいな。と思ってます。
871通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 21:30:10 ID:??? BE:888624858-2BP(20)
過去話入れすぎて本編みたいにならないでね…

GJ!
872通常の名無しさんの3倍:2007/07/26(木) 01:22:17 ID:???
アス・スト氏GJ!
873シン、心のむこうに:2007/07/29(日) 06:14:24 ID:???
「…なぁマユ。お前は、ほんとにこの中(弐号機)にいるのか?」

弐号機が拘束されているケイジにて。シンは柵にもたれて座り、紅い機体を見上げごちる。
『…………』
当たり前だが弐号機は何も応えてくれない。
シンはひとつ溜め息をつくと、手元にあった缶の中の液体を喉に流す。
「…にがっ」
だが今のシンにはその苦さが心地いい。もう一口、缶を傾ける。
「俺、お前のパイロットだってさ。兄貴が妹に乗るって、なんだよそりゃ」
そう言い、シンは笑う。自嘲の笑み。

「あ、ここにいたんだ、シー君」
「お前まで『シー君』言うかぁーーっ!!」
やってきたのはシンジ。シンは条件反射のように、かんぱつ入れずツッコミをいれる。
「はは♪ やっぱり気にしてたんだ」
「べ、別に気にしてなんて…。ただそんな言われ方したことないから」
シンがそっぽを向く。
「ミサトさんが心配してたよ。パーティー抜け出して何処行ったんだろう…って」
結局、ネルフ内の空いてる部屋で、持ち込みでパーティーをやることになったらしい。
「なんなんだよ、あの人? ウザいテンションで酒呑んで、ベタベタ絡んでくるから避難して来たんだよ」
「ハハ…。…多分、君を元気付けようとしてるんだと思うよ。ああ見えて結構、気ぃ使いだから」
「はぁ?」
「…まぁ、半分以上“地”だろうけど。それにズボラだしガサツだけど…、悪い人じゃないよ」
「…………」

そう。この2週間、何かにつけて世話を焼いてくれたのはあの人だった。
食事を運び、必死に語りかけて…。その間ずっと自分は膝を抱えていた。
そう言えば、心がぐちゃぐちゃで泣きたい時、タイムリーなタイミングであの人は部屋に来なかったか?
そして慰めや軽口や皮肉を言っていた。…ずっと、見ていてくれたのだろうか?
「それに結構泣き虫なんだよ。この前の弐号機の時だって…あ…」
「…………」
「…ご、ごめんなさい」
「…いや、いいんだ。知らなかったとは言え、俺は取り返しのつかないことをしたんだから」
「…あ、…その…」
曇るシンの顔を見、シンジが口ごもる。

874シン、心のむこうに:2007/07/29(日) 06:16:08 ID:???
“赤木”とか言う金髪のおばさんから尋問されている時、シンは聞かされた。
マユが弐号機に吸い込まれた時、シンはマユを救おうとエントリープラグのハッチを開けた。
あの時、弐号機のパイロットはまだ“そこ”に居たんだそうだ。LCLに溶けこんだ状態で。
シンはそれとは知らず、ハッチを開けそのLCLを外に流してしまった。
『…アトヲオネガイ…』
今思えばあの時の声は、その弐号機のパイロットだったのかな…、と思う。
シンは拳を握り、もう一度弐号機を見上げる。
「…なあ。前の弐号機のパイロットって…どんな人だったんだ?」
シンジに尋ねる。シンジも、つられて弐号機を見上げる。
「…その…僕もよくは知らないんだ。女の子だったんだけど、ドイツから来たばっかりだったから…。
ただミサトさんは、昔から知っていたみたいだった。よく口喧嘩してたけど、
僕にはそれが、仲良い姉妹のじゃれあいみたいに見えたから、…正直、少し羨ましかった…あ」
「……。…そっか…」
シンの顔がさらに曇る。
(“姉妹みたい”、か…)
そんな娘が死んだのに、俺が殺したのに、俺の前では気丈に振る舞って…。
俺の妹は…、マユ、お前はこんなでも、この(弐号機)の中で生きているんだよな?
875シン、心のむこうに:2007/07/29(日) 06:17:52 ID:???
「そ言えば、オマエ…い、いやキミ? えっと…」
シンジの呼び方で戸惑っているようだ。
「気軽に“シンジ”って、呼んでくれていいよ」
シンジは笑って、そう伝える。
「…あ、ああ。“シンジ”。…オマエ、碇司令の子供なんだよな?」
「うん。一応」
「ふぅん…。…“可愛い”、と言えば。オマエ親父さんに似ず、可愛い顔してんな…」
そう言い、シンはシンジの顔を覗き込む。
「…へ? ち、ちょっと君っ、顔近す…、うわ、酒臭いっ! …って、“缶ビール”ぅ!?」
シンの足元でカラン、と鳴る缶を見て、シンジが驚く。その数、5本。どうやらすべて空のようだ。
「ニキビとかもあんま無いし…、ピチピチじゃん」
ずずいっ。シンの顔がさらに近づく。
「ちょ…っ。酔ってるねっ、キミ?」
「…ハハ、ハ。…俺のことも…“シー君”って呼んでくれて…いい、から…」
初めて口にしたアルコールが、唐突にシンに心地よい睡魔を呼ぶ。
ズルズルズル…。シンはそのままシンジに寄りかかり目を閉じる。
「アッーーー! …じゃなくて!! どうして僕の廻りってこんな人達ばかりなんだよぉ〜っ!?」

広い、弐号機が置かれたケイジにて。シンジの悲痛な叫びが、エコーとなって響いた…。
二人を見下ろす弐号機が、困ったような顔に見えたのは…、たぶんシンジの気のせいだろう…。



続く…かどうかは、“エビチュ”ビールの製造元に尋ねてくれ。

876シン、心のむこうに:2007/07/29(日) 06:29:21 ID:???
>>874>>875の間の肝心な部分が抜けてました。この文を入れて下さい。



“妹”が死んだあの人に比べたら、まだ俺のほうが、“マシ”なのかもな。…なのに…。

「…“大人(おとな)”、なんだな」
そうシンには思えた。
「え…?」
よく聞き取れなかったのか、シンジが振り返る。
「…なんでもない」
シンが少し笑う。

「…? …そう言えば、君にも妹さんがいるって。可愛いんだってね。ミサトさんが言ってた。
えっと…“マユちゃん”って言うんだっけ?」
シンの笑顔をどう解釈したのか、シンジが軽く言う。
ピクリ。シンの耳が動く。
「…悪いが“嫁”にはやらないぞ」
そう言ってシンジを睨みつける。
「は…ぁ?」
「…冗談だ」
「…………」
いったい何が冗談なのだろいか。シンジは考えこむ。
しばし、二人とも沈黙をする。



…orz
877シン・心…:2007/07/29(日) 06:35:13 ID:???
なんか“腐”な匂いが…orz。
貼り付け間違い…orz
誤字脱字…orz


休みだからって、徹夜で書いて投下するもんじゃないな…。
878通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 14:28:03 ID:c416+cNU
このスレもあと少し。
まとめサイトが欲しいな。話がいいトコだし、長編は途中からの読者が入ってきにくいからな。

職人の方々は、焦らずこれからも頑張って欲しい。
職人諸氏のお話を楽しみにしている人間が、ここにいますよ〜♪o(^-^)ノシ
ワクテカで続きを待ってます。


879通常の名無しさんの3倍:2007/07/30(月) 14:37:49 ID:???
しまった。sage忘れてた。フマソ。
880アスカ・ストライク!!:2007/08/02(木) 11:42:59 ID:???
「あんまアスラン待たせるワケにいかないもんね。そろそろ…あ」
アスカがアスランの待つ駐車場への近道を歩いている時、アスカの足が止まる。
「…ここは」
色の朽ちたベンチ。もはや水も湛えていないが、小さな池の跡。折れた水銀灯。
間違いない。シンジとの思い出の…あの場所だ。

「……」
アスカはベンチを指でなぞる。パリ…と、ベンチのペンキが剥がれた。
アスカは拳を握る。手の中のペンキが粉になる。
「……」
その時…

===ガサ…ッ===

アスカの背後の草むらが鳴る。とっさにアスカはポーチに右手を突っ込む。
「誰っ?」
そこには一人の青年がいた。淡い焦茶の髪。アスカは見覚えの無い青年だった。つまり、幻では無い。
「……」「……」
彼とアスカの視線が交わる。なぜか彼の眼は信じられないものを見るように見開かれる。
「な…何よ?」
(何コイツ? 人の顔ジッと見て…え?)
そして唐突に、彼の見開かれた双貌に涙が溢れる。そして笑顔。
「……。…フ…」
「(な、なに泣いて…)…『フ』? なに?」
思わずアスカが一歩後ずさる。

「フレイぃ〜〜〜っ!!」
青年はアスカが逃げると思ったのだろうか? 目にも止まらぬ早さで駆け寄り、アスカを抱きしめる。
「んなぁっ!?…ちょっ…」
「フレイ、やっぱり生きていたんだね? あぁフレイ、フレイ、フレイぃっ」
あまりに突然だったので、アスカは彼が飛び付いてきた拍子に転んでしまう。
彼は構わず、ボタボタと涙に潤んだ瞳でアスカの顔を覗き込む。
「あぁ、この紅い髪…。間違いない、フレイ…」
「ち…ちょっ? 人違…アタシは…ヒイィッ!?」
===フムニュン♪===
彼はおもむろにアスカの胸に顔を埋め、あろうことか膨らみを両手で掴み、頬擦りをする。
「そしてこの膨らみ…柔かさ、ああフレイ! やっぱり死んじゃいなかったんだ。フレイィ〜」
「ヒ…ヒ…ヒキャアアァーッ!!!。な…何してんのよっ、このヘンタイ!!。…ってぇ!?」
アスカの目の前には眼を閉じ、アスカにキスしようと唇を突き出す青年!
「こ…このっ馬鹿ぁっ! やめ…ひきゃあっ、う、こんのおぉっ〜!!」


881アスカ・ストライク!!:2007/08/02(木) 11:44:04 ID:???
アスカは青年をなんとか突き飛ばす。青年は不思議そうな顔でアスカを見る。
「…フレイ? どうしたんだい? 僕だよ、キラだよ…って。…フ、フレイ?」
パキポキペキ。アスカの指が鳴る。顔にベタを入れ、ゴゴゴ…と背後にどす黒いオーラを携え。
…アスカが立ち上がる。
「…ふ、フフフ…。よくも乙女の柔肌を蹂躙し…、唇を奪おうだなんて、大層なコト考える強姦魔ねぇ…」
ズイッ。アスカが“キラ”と名乗った青年に詰め寄る。
「フ、フレイ?」

「フゥンッ!!」
気合いと共にアスカが側にあったベンチを持ち上げる。
「ちょっ…フレ…っ!?」
「強姦魔にかける情けは無いわ。…逝きなさい」
「フレ…っ」
「こんの…っ、エッチ馬鹿ヘンタイ腐れ外道強姦魔あぁーーっ!!!!」

バキキィッ、ボキッ! フミッ、フミッ! (暴力描写を含む過激な表現の為、以後割愛)

「ハアッ…ハァハァハァッ!!」
数刻の後…。
アスカの足元には、もはやボロ布と化したキラ青年が、ピクピクしながら横たわっていた。
「アスカっ。大丈夫かっ! さっきの悲鳴は…っ!?」
そこへアスカの悲鳴を聞いたアスランが、片手に拳銃を携え駆けてきた。
「…アスラン。おっそ〜いっ!! 何してたのよ!? おかげでアタシは!」
アスカがアスランに喰ってかかる。
アスランは、そんなアスカの言葉を聞き、とりあえず安堵の息を吐く。
「…見たところ全然無事そうだが…、てか、その足元の物体は、いったい?」
「(蹴りっ)強・姦・魔! いっきなり襲いかかって来て、アタシの胸を…クスン」
泣き真似をしてみせるアスカ。
「なにいっ!? (スチャ)き、貴様ぁ! 俺でさえまだ…って、お前!?」
「…………」
アスランが青年の首根っこを持ち上げ拳銃を突きつける、が、その青年の顔を見、驚く。
「!! キッ…キラァ!?」
「…………。…ウゥ…いくら綺麗に花が咲いても、人はまた吹き飛ばす…」
素っ頓狂な声を上げるアスランに、これまた妙な独白を苦しげに吐く青年…キラ。
「チッ、まだ口が効けるのね…。 なに? アスラン、まさかこの強姦魔と知り合い!?」
882アスカ・ストライク!!:2007/08/02(木) 11:47:27 ID:???
「…いやまぁ。知り合いと言うか、とてもよく知っている、と言うか…。“キラ・ヤマト”だ」
盛大に溜め息を吐きながらアスランが、そう言う。
「“キラ・ヤマト”って…。っ!? …え、エエエーーーっ!? こ…“コレ”があぁーーっ!!??」
アスカは“コレ”ことキラを、思いっきり指さす。
アスランが重々しく頷く。

“キラ・ヤマト” スーパーコーディネーター…。前大戦、アスランと対の蒼い機体“フリーダム”を駆り、
ムルタ・アズラエルの地球連合と、パトリック・ザラ率いるかつてのザフト軍と戦った“英雄”の一人。
アスカだって名前を知っている。と言うか、アスランと同じくらいに密かに憧れていた人物だ。
それが目の前にいるのに…。“英雄”のハズなのに…。“スーパーコーディネーター”のハズなのに…。

「そ…そんなぁ…」
アスカの中で、何かがガラガラと崩れていく…。
「う…うぅ…」
「キラ。…大丈夫か?」
呻き声をあげるキラに、アスランが声をかける。
「…アスラン? 大丈夫じゃないよ。なんなんだい。あの子はぁ。
僕のフレイはあんな“暴力女”じゃないよ」
「な…ぬぁんですってぇ!?」
「…ひ!?」
怒りに眉をヒクつかせるアスカを見、キラは素早くアスランの背に隠れる。
「キラっ。…ちょっ、アスカもっ。少し落ち着け!」
「なによアスランっ。ソイツを庇う気!?」
「いや庇うとかそうゆうコトじゃなくてだな…」
「僕のアスランは強いんだぞ。君なんてあっと言う間にやっつけるんだ」
キラはそう言い舌を出す。
「…!? アスラン、あ…あんたまさか…」
アスカがズササ…と距離を取り、軽蔑の視線をアスランに向ける。
「こ…こらキラっ? 誰が“僕の”だ! 誤解を招くようなことを言うんじゃない!
アスカもっ。そんな眼で俺を見るな!!」
ワタワタと慌て、キラとアスカを交互に見るアスラン。

(…ああもうっ! サ・イ・ア・ク!!)

こうしてアスカは、新たな邂逅を果たしたのだった…。


…why?.. 続く
883通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 23:30:40 ID:???
ちょっ、キラいきなり壊れてるwww
しかも胸の感触で確かめようとしてんじゃねー!
つーかテメー、ラクスはどうした!
884キラ☆:2007/08/03(金) 00:00:43 ID:jBWMAkE4
やっぱりペタよりボンが好きだったんだな(笑)
885通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 01:59:54 ID:???
しょっぱなからいい意味で壊れてるな、キラww
このキラなら、好きになれそうだww
886通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 02:05:16 ID:???
キラ\(^O^)/キターーーー!

けどオレの乳を揉んだのは許さん!! てか何気にアスランが悔しがってるwww
つ「なにいっ!? (スチャ)き、貴様ぁ! 俺でさえまだ…」

こりゃ面白くなりそうだwww GJ!!
887通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 02:56:04 ID:???
キラ可愛い♪
888通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 03:22:38 ID:???
オマエの、でわ無い。


俺のだ。
889通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 08:36:13 ID:???
乳は男を狂わせる…まったく…

本編がこんなキラなら名作だったww
890通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:47:50 ID:???
>>809
んじゃ零号機は?
891通常の名無しさんの3倍:2007/08/03(金) 23:49:29 ID:???
>>627
目が四つなのはリリスを元に造ったからだったと思う
892通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 06:17:16 ID:???
なんだ? >>1から見てきたのか。ご苦労だったな。
893通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 09:32:43 ID:LNClDplM
アスカ・ストライク!!様GJ!
894通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 13:11:17 ID:???
弐号機はアダムベースじゃ
895通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 13:31:58 ID:???
零号機がベース不明、初号機がリリス、弐号機以後は全てアダムだっけ
896通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 13:47:01 ID:???
アダムって南極にいた光の巨人じゃないの?
897通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 14:52:53 ID:???
ゲンドウの掌でこの親父臭いって呻いてるのがアダムだよ
898通常の名無しさんの3倍:2007/08/04(土) 22:22:29 ID:???
あ、あのちっこい胎児でゲンドウが丸呑みにしたやつか
899通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 06:26:33 ID:???
>>897が原作(TV版)で>>898が漫画版だな。
解っているとは思うが一応注釈。
900通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 18:35:48 ID:???
今MTVでエヴァ放送してるから復習しとく
901通常の名無しさんの3倍:2007/08/05(日) 20:55:34 ID:???
このスレは復習が必要なほどのものか?
肩のチカラを抜いてマターリしようぜ。
902通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 03:51:13 ID:???
皆様こんばんは。
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

今回は実は当のアスカ本人がまったく出ていません。

2レス分ほど投下させていただきます。

よろしくお願いいたします。
アーモリーワンの内部ではアビス、カオス、ガイアの3機がザフトMSと交戦状態。
同じその頃、アーモリーワンの外では彼ら3人の母艦であるガーティ・ルーがアーモリーワン駐留軍と交戦状態に。
攪乱と3人の脱出支援のため、ガーティ・ルーとそのダガー隊は孤軍奮闘していた。
当初ガーティ・ルーとそのダガー隊の奇襲により混乱していたアーモリーワンのザフト軍。
彼らも近接宙域にいた宇宙艦が体制を立て直し始めると次第に落ち着きを取り戻していく。
そのため、次第に数で劣る単騎のガーティ・ルーは押され気味になっていった。

ネオ=ロアノーク大佐は徐々に不利になっていく戦況と腕時計を見比べて次第に時と共にじれてきていた
彼はレーダー手の元に近寄り、“彼ら”からの信号の有無を確認した。
「彼らは?」
「まだです」
多少いらつきながら指揮官席に戻ったネオにだめ押しとばかり、イアン=リー艦長が話しかける。
 「 失 敗 で す か ね 」
いかにもむっとしたように口元がゆがむネオ。
「港をつぶしたと言ってもあれは軍事工廠です。長引けばこっちが持ちませんよ」
上官に対しての言葉なので一応は敬語だが、まるで尊敬の念のない口調でリーは話しかける。
ネオは分かり切っている道理をいわれて多少不機嫌そうだがそれをごまかすように軽い口調で答えを返した。
「わかってるよ〜。だが失敗するような連中なら俺だってこんな作戦最初っからやらせはせんしな」
イアン=リー艦長は生粋の連合軍軍人。
いや、ブルーコスモスに連なるものらしい。
元々エクステンデッドもコーディネーターも、ソキウスであろうともまったく好きではない。
彼は作戦のためとはいえ、“不純な”ガキ共と乗り込んできたネオにガーティ・ルーを貸してやっているつもりでいる。
そんな立場の彼としては虎の子の試験艦ガーティ・ルーと貴重なダガー隊を消耗したくない。
そんな本音もなくはないのだろう。
「出て時間を稼ぐ。後はよろしくな」
そうリー艦長に言い残してシートから立ち上がるネオ。
「できれば今は猫の手も借りたいところだと思うのですが」
 ――あなた方お気に入りのソキウス殿達にもこんな時くらい働いていただかないと……。
とリーの目が冷たくそう語っていた。
「わかったよ。“お客さん達”にもお出まし願うようにいうさ、それでいいんだろ」
 ――やれやれ、俺たちには“味方”の方がやっかいな存在らしい。最初からわかってたことだけどな。
「わかりました。格納庫、エグザスとストライク2機出るぞ、出撃準備、よいか?」
『IWSPタイプは試験AIが未だ調整中、出撃準備、間に合いません!』
ネオは格納庫からの返答を横で聞いていて待機中のパイロットに通信を入れる。
「Sin、俺と一緒に出撃してくれ、頼むよ」
「わかりました、ネオ隊長」
少年、と言っていい声でネオへ返答が戻ってきた。
「リー艦長、聞いただろう、……コードゼロは待機。俺はSinと一緒に出る」
「エグザス、ストライクノワール出るぞ。出撃準備!」

出撃するエグザスとストライクノワール。
MA1機と旧式MSのリファイン機種1機が蹂躙と言っていい勢いでザフトの量産型MSを撃退していく。
 ――これほどのモノなら早く出て行って対応してくれればよいものを!
艦への圧力が弱まり、リー艦長は彼らに感謝していいはずなのに心の中でそう毒づいていた。
 ――大戦の英雄と“ソキウス”か。
表向き、冷静に戦闘指揮を執りながら心の中で吐き捨てる彼。
 ――“ネオ”はよいとしてやつら、……連中は得体が知れん。
『ストライクIWSP、出撃許可を』

2機の出撃からまもなくしてリーの元へ無機質な少女の声で通信が入る。
「格納庫、あれは出られるのか?」
先ほどAIがどうのとかで出撃できないという連絡を受けたばかりだ。
整備班に別途連絡を入れ、確認をとる。
『コードゼロが勝手に試験AIの切り離し作業を行い、発進可能な状態にしてしまいました!』
 ――これだから化け物は……
あきれるリー。
「コードゼロ、発進を許可する」
『ストライクIWSP、発進する』
無機質な声で答えるゼロ。
ガーティ・ルーから白いMSが1機発進した。
 ――使えるのなら勝手にすればいい。せいぜい我々のために働いてくれ、化け物共め!
そう心の中でまた毒づくリー。

目の前のザフト軍MSをガトリング砲とビームライフルでなぎ払うように倒すストライクIWSP。
そしてエグザスやストライクノワールも追い越してどこかへ飛んでいく。

「ネオさん、あれ……」
専用ビームピストルではなくストライクのビームライフルでゲイツRを1機撃墜したストライクノワール。
「ゼロの奴!どこへ行く気だ?」
有線ガンバレルのビームが立て続けに2機、ゲイツRを仕留める。
「たぶん、ステラが呼んでいるだと思います」
ビームブレイドでMSの胴を薙ぐ。
「わかるのか、Sin?」
エグザスのレールガンがまた1機MSを貫く。
「いいえ、でもたぶんそうです。じゃなければ彼女が無理してまで出撃しないと思います」
ストライクノワールの背中のリニアガンがMSを吹き飛ばす。
「そりゃそうだな」
エグザスのフィールドエッジが敵を切り裂く。

航跡を残してアーモリーワンの方へ飛んでいくストライクIWSP。
「ステラ達のことはあいつに任せるか……」
白いMSを見送るネオ。
「だったら俺らはこっちをもう少し削るぞ!」
「ハイ!」
文字通り、守備隊のMSを削っていくエグザスとストライクノワール。

的確に相手を撃墜していくストライクノワールの姿を見ながら、“ネオ”はそのパイロットの事を少しばかり心配していた。
 ――しかし、アイツ、一応はそつなくMSを操縦し、相手を撃墜しているが大丈夫かな。
変わってしまった“彼”にいくらか不安を感じるネオ。
 ――目的を達成したら、アイツはどうするんだ?“元”に戻るのか、それともこのまま……。
仮面の下の彼の表情がわずかに曇る。
 ――どっちにしろ、アイツの選んだ道だ。“大人”の俺が見守らなくてどうする。
思わずレバーを持つ手にかすかに力が入る彼。
 ――そう約束しただろう、妙な感傷にひたるな“ネオ=ロアノーク大佐”殿!
彼は今は離れているある人物をほんの少し脳裏に浮かべ、そして目の前の戦闘に集中することにした。
905通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 23:13:54 ID:???
Sin? ゼロ? IWSP? ノワール? 

隠密部隊にしては豪華だなwww。ツッコミ所が満載だが、GJ!!
ザフトは、セイバー&イグナイデット早期投入せにゃ勝てんぞ。
さて次回がwktkですねー。ガンガレ♪


906通常の名無しさんの3倍:2007/08/07(火) 23:25:08 ID:???
コードゼロ=〇〇ナ〇〇イ …ですか。
“コード、ゼロ”と聞くと、どこぞの王族のギアス使いが思い浮かびますが。

となると、Sinはどっちの“Sin”なんでしょう?
いきなりオールスター登場www
907通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 18:56:12 ID:???
登場キャラ多すぎると、風呂敷たためなくなるコトあるから気をつけてね。

エヴァ劇は4部構成だっけ?
みやむーは大阪から出張するのか?
908通常の名無しさんの3倍:2007/08/08(水) 21:36:17 ID:??? BE:266587643-2BP(20)
まぁ仕事だしな
909通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 22:59:09 ID:???
みやむーと連絡つかず、(仕方なく?)声優交替ww
910通常の名無しさんの3倍:2007/08/12(日) 02:11:46 ID:???
代わりに島津出せや
911アスカ・ストライク!!:2007/08/13(月) 14:58:10 ID:???
「…アスカ…。いい加減、その仏頂面をやめてくれないか? 恐くて運転に集中出来ないんだが…」
アスランはバックミラーをチラリと見、やれやれと首を振る。
「ぶっすうぅ〜〜っ。狭っま〜い!! なぁんでソイツが助手席で、このアタシが後ろなワケよっ?」
アスカはそう言い、ギロリッとアスランの隣に座る人物を睨みつける。
キラは我関せずの体で、流れる車外の景色を眺めていた。
「いやほら…、あれだ。オレは元々コイツの所に行くつもりだったし…。キラの方が身体が大きいだろ?」
「だからってぇっ。レディをも少しいたわりなさいってぇの!」
「わっ!? コラ、アスカ。首を絞めるなっ。アワワッ…!」
「…アスラン、もう少し静かに運転しようよ」
…キラがボソッと言う。


その頃、ミネルバのレーダー室では…。
「…んっ?」
「どうした?」
「いや…、今一瞬潜水艦みたいな影が…」
レーダーには、だがもう何も映ってはいない。
「ん〜? クジラかなんかと見間違えたんだろ? オーブの周りは生態系が豊からしいからな。
ほんとに何かあるなら、オーブ軍の方から連絡があるさ。 
それより俺達も勤務明けたら、ホエールウォッチングでもしゃれこもうぜ」
「そうだな」
男は笑顔で答えた。


アスカ達を乗せたアスランの車が、海沿いの小高い丘の邸宅に着く。周囲には、ほかに建物は無い。
「うわぁ〜い。アスランだぁ♪」
「馬鹿っ。“アレックス”だよぉ」
「お帰り〜ぃ、アレックス」「オミヤゲはぁ?」
アスランの車の音を聞きつけ、建物から子供たちが駆けてくる。アスランは車から降り、子供たちの頭を撫でる。
「ただいま、みんな。いい子にしてたか?」
「よっと…。アスラン、この子達は…?」
アスカも降り、アスランに問う。
「…前のオーブ戦の“戦災孤児”ってやつさ。責任の一端は俺たちにもある」
「…………」
(これもまた、“戦争”の結果…)
アスカの胸に苦いものが通り過ぎる。

912アスカ・ストライク!!:2007/08/13(月) 15:00:14 ID:???
===バサッ===
     ===ピョォーーン===
『トリィッ!』『ハロ、ハロッ♪ アスラン、テヤンデイ!』
機械的な羽音と共に何が近づいてくる。
「…ロボットの鳥?」
アスカが呟く。
その時、子供達に遅れて一人の女性が現れる。
「ホラホラ、みんな。みんなでそんなにいっぺんに喋っては、アスランが困ってしまいますわ。
お帰りなさいませ、アスラン。キラもお帰りなさい。どちらに行かれてらしたのですか?」
アスカ達はその声の主に顔を向ける。

「うん。ちょっと散歩に。さっき偶然アスランに会ってね」
「わ? なんかマトモになった」
キラは静かに笑い、女性に応える。女性は微笑みを浮かべ、桃色の髪を風になびかせ、ポーチを降りてくる。
「そうでしたの。あらぁ? そちらの方は…?」
女性がアスカを見、不思議そうな顔を浮かべる。

「ただいま、ラクス。こちらの女性は俺の知り合いでね、惣流・アスカ・ラン…、どうした、アスカ?」
女性にアスカを紹介しようとしたアスランが、隣で固まっているアスカに気づき、声をかける。
「…そのピンクの髪、その顔、…そしてその声。……。…え? …エエエエーーーェッ!?!?!?
な、なんで地球(ここ)に“ラクス・クライン”がいんのよーーっ!!??」
「はい♪ ワタクシは確かにラクス・クラインですわ♪」
「で、でもっ。確か、今はツアーコンサートの準備の真っ最中のハズでプラントじゃ…」
確かミネルバの談話室に置かれていた、情報誌にはそう書かれていたはずだ。
アスカだって女の子だ。ある程度の芸能情報や音楽に興味が無いわけではない。

「……。…“アスカさん”、でしたわね。あなたはザフトの方ですの?」
ラクスが眉を寄せ、表情が少し厳しいものになる。
「あ…いや…」
「アスカ。…ラクス、彼女はカガリの幼なじみでね、俺の友達だよ。君のファンだってさ」
どもるアスカを右手で制し、アスランが言う。
「アスラン、あんた…」
913アスカ・ストライク!!:2007/08/13(月) 15:01:56 ID:???
アスランの言葉にポン♪とラクスは両手を叩く。
「まぁ、そうでしたの♪ カガリさんの…。こんにちわアスカさん。ああアスラン、お疲れでしょう?
アスカさんも。ちょうどケーキが焼き上がったとこですわ。お茶にいたしましょう♪」
そう言って嬉し気にいそいそと建物の中に入っていく。
「…いいの? アスラン」
「別に嘘は言っていない」
問うアスカに、アスランは苦笑いで肩をすくめてみせる。
「…今日の晩ごはんはなんだろう?」
その隣でキラは、沈む夕陽を見ながらそんなことを呟いていた。

それはさておき、“ラクス・クライン”
パトリック・ザラの前任のプラント評議会議長…の娘。そしてアスランの元フィアンセ。
父シーゲルはパトリックの暴走の際、殺害。自身も反逆者の汚名を着、亡き父の意思を継ぐべく、
キラに“フリーダム”を託し、自らも戦艦“エターナル”を駆り闘いに身を置き、平和の道を問うた女性。
『戦場の女神』『平和の歌姫』『宇宙(そら)のピンクマーメイド』etc…。呼び名は様々だが…。
また一人。大戦の“英雄”がアスカの前に現れたのだった…。


‥Meny Closs Roads...続く
914通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 21:32:10 ID:???
久々に着たらすっごいSS溜まってて・・・・・


面白かったぁwwwwwwwww
皆さんGJ!
しかもアス・ストさんの新作にあたったwww運がいい!!wwGJでしたw
915通常の名無しさんの3倍:2007/08/13(月) 22:11:29 ID:???
ガギエルか?
916通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 00:27:26 ID:???
おぉ♪。本編とは違う展開wktk。
変にキャラいじってなくて、アスカがアスカなのが嬉しい。
しかも世界に巧く馴染んでるんだよなぁ。GJ!!
ラクスはアスカをどう洗脳するのか? だがアスカなら跳ね返してくれそうだ。

917通常の名無しさんの3倍:2007/08/14(火) 00:33:43 ID:???
いっそ種世界で使徒暴れさせてくれ。ゼルエルあたりどうだ?

それはさておきGJ! 正常と異常の狭間にいるキラが、なぜかいい味出してるww
918通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 11:10:47 ID:???
今さらだが
思ったんだけどアスカとフレイの髪の色全然違う
919通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 11:56:21 ID:???
フレイが赤なら、アスカは紅って感じ
920通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:29:05 ID:???
アスカは金だけどな
綾波も本当は灰だし
921通常の名無しさんの3倍:2007/08/17(金) 18:36:49 ID:???
貞本はその事を意識して描いてないって言ってたな
922通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 00:14:11 ID:???
初めて来たんだが、ここは面白い&平和なのか?
923通常の名無しさんの3倍:2007/08/18(土) 10:08:47 ID:???
荒れてはいない
面白いかは個人の趣味だからなんとも
職人さんが2人長編を作成中です
924通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 22:59:59 ID:???
三人だからw
アス・スト氏
シン心氏
アスカシスターズ氏
925通常の名無しさんの3倍:2007/08/22(水) 14:38:55 ID:???

シン日氏のことも忘れないでください
926アス・スト…:2007/08/22(水) 21:16:11 ID:???
私事ですが…転職しました。これで少しはペースを上げて描ける♪、
……かと思ったら…なんだよ、この会社…orz
927通常の名無しさんの3倍:2007/08/23(木) 02:02:53 ID:???
転職乙です!
まあ、人生色々っすよww
928通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 22:24:27 ID:???
皆様こんばんは。
約20日ぶりのご無沙汰です。
アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。

>>926
アス・スト様、転職後って慣れるまでいろいろと大変ですからね。
ご無理をなさらずに。

今回、5レス分ほど投下させていただきます。

よろしくお願いいたします
アーモリーワン強奪事件当初……
アーモリーワン内部は試作機3機の“暴走”?“強奪”により浮き足立っていた。
軍港入り口付近に配備されていた第3守備隊は3機のガンダムを止めるために内部への移動の命令を受けた。
4機のゲイツ。3機は普通のゲイツR。1機は前大戦後期に生産された初期型ゲイツ。
その旧式のMSには古いシールドと右肩には白い『×』が2つ重ねてマーキングされている。
その初期型ゲイツの緑服のパイロットが隊長からの指示に反論する。
「おいおい、どう考えたって軍港だろう!!軍港には俺たち以外のどこかの隊が配備されてんのかよ」
3機の強奪にはおそらく外部からの支援があるはず。
それには脱出のためにしろ、外部の勢力への圧力を減らすためにも陽動にも軍港を狙うのが好都合だ。
「何バカいってんだよ?中の奴を抑えて終わり。それ以外にはあるわけないだろう。ド阿呆が!
 上もそう考えたからわざわざ軍港近くの俺たちも呼び寄せてんだろう?とにかく命令があったんだからそれに従えよ。
 ……それともあんた、また命令違反や裏切りをするつもりかよ?
 元 ザ フ ト レ ッ ド で 元 三 艦 同 盟 の デ ィ ア ッ カ = エ ル ス マ ン 殿」
「くっ!」この隊に配属以来、ことあるごとに何度ともなく聞かされてきたフレーズ。
マーキングも『ダブルクロス』(裏切り)を模した嫌がらせ。
『裏切られたときにすぐに対応できるように』とまでいわれた。
これまでは特に自分以外に被害があるわけではなかったから黙ってきた。
それも自分への罪だと思ったから黙ってきた。
 ――しかし、これは違う。人が死ぬんだぜ。
「せめてもう少し、様子を見てから……」
「バカ野郎。お前、頭緩いのか?俺たちは命令を守ってればいいんだよ。
 余計なこと考えるから脱走なんて事やらかすんだ。それともやっぱり裏切るぅ〜?」
「勝手にしろ!!」
それまでの部隊内での仕打ちへの爆発……、軍人らしからぬ自らの信念……、自分の読みを信じる……、そんなものが彼の脳裏をよぎる。
ディアッカは意を決して隊列を離れて軍港へと向かった。後で部隊に戻ればとんでもない仕打ちが待っているとわかっていても。
ドッと歓声が上げるディアッカ以外の第3守備隊の面々。
「どうします?隊長」
「命令違反だ、落としても文句ないですよね?!」
舌なめずりしたような声が隊長への通信の先から聞こえた。
「いや、まだだ。後で報告して見せしめにみんなで占める。命令違反だ。盛大にやれるだろうよ」
「また、『各自希望者は鹿革の手袋もって格納庫』ですか?」
「そりゃいいや」
「顔はやめておけよ。後で上から何か言われたときに面倒くさいからな」
 ――この隊にはエターナルとアークエンジェルに仲間を殺されたやつが多いんだ。その恨み、あんたにはまだ生かして晴らさせてもらうぜ。
「まあ、2,3発後ろから食らわしておいてもいいぞ!“命令違反を止めるためだ”」
さもうれしそうにニヤリと笑う部隊長。
「はい!落としてもいいですよね!」
「ほどほどにしておけよ」
うれしそうな声と共にゲイツへ後ろから銃撃を加えるゲイツR3機。
「クソ!」
開けっぴろげな悪意の満ちた通信を聞き、背後からの攻撃をかろうじて避けながらディアッカは軍港へと急ぐ。
 ――もう、前の戦いでみたようなあんな目はいやなんでね。俺は何かを守るためにここに戻ってきたつもりだから。
軍港へと急ぐディアッカの目の前から爆発の光が見える。
「遅かったか?!」
目をこらすと爆発の合間に黒いMS達が見え隠れしている、連合の系列のタイプだ。
念のため後ろを見るが、僚機はついてくる気配はない。爆発の光は見えているはずなのだが……
 ――まあいい。……しっかしあんたら、また戦争を起こしたいのかよ。まったく因果なもんだ!
戦禍を広げないために、彼はその黒いMS達へと攻撃を始めた。
「あんたら、逃しゃしないわよ!」
アビス、カオス、ガイアの銃撃をかいくぐり、ビームライフルを牽制に使いながら3機に接近を試みるアスカ。
 ――接近戦で怖いのは黒いのだけ。でもあれはたしか地上戦用だ。だから接近戦に持ち込んだ方が相手にしやすい。
それが事実かどうかはわからないが自分の判断を信じてアスカは迷わず突っ込む。

接近間際、素早く対艦刀を右手に、ライフルを左手に持ち替え、アビスに斬りかかる。
アウルはインパルスの剣戟をかろうじてビームランスで受けて、押し返し間合いを取ろうとする。
アスカはそれを許さず右手に持つ対艦刀で接近戦を仕掛け、必要以上に離れようとしない。
近づくか背後に回ろうとするカオスとガイアを左手のビームライフルで時折牽制する。

「……もしかして、こいつさっきの奴か!」
アウルは打ち合いながら、その感触で今のインパルスがさっき戦っていたのと同じヤツであることに気がつく。
「あはははははは。こりゃあ楽しいや!まあ、別の奴でもそれならそれでお楽しみが増えてうれしいけどさ!
 でもまた戦えるなんて……楽しませてくれよ!アンタ!」
そしてまた楽しそうに命をかけたつぶし合いにふけるアウル。
「コイツ、落とす!」
じれたステラがビームライフルを乱射して捨て身でインパルスに肉薄する。
思わず離れるアビスとインパルス。
「チッ!」
今度はガイアに接近戦を仕掛けるアスカ。
「おいおい、ステラのやろう、お楽しみの邪魔しやがって……。ったく俺にまで巻き添えを食らわす気かよ」
ステラにインパルスをとられたアウルは接近戦を仕掛けて二人の間に機体を割り込ませる。
味方との間に適当な距離が出来たアスカに対してスティングが機動兵装ポッドを使い攻撃を仕掛ける。
結局彼女のもくろみは失敗し、3対1の劣勢を強いられることになったアスカ。
「相手がこのアスカ様なんだからって3人がかりとはね、いい度胸してるじゃないの!」
などとコックピットで独り言を叫ぶアスカ。しかし元々アスカがこの3機を1人で追いかけてきたのだが。
先ほどのアウルとは反対にアスカへつっこみ、ともすれば1対1になりがちなステラ。
「こいつ、むかつく、むかつく、むかつく……コイツ何で落ちない!」
 ――ステラ、急いでゼロのところに帰るんだ。
がむしゃらにインパルスに攻撃をかけるガイア。
 ――邪魔しないでよ。早く帰らないとゼロ、心配しちゃう!
目の前の敵を早く落とそうと焦るステラ。
「つっこみすぎだぞ、もう少し間合いをとれ、ステラ」注意するスティング。
「そうだぞ、そいつ独り占めすんなよ」お楽しみを独り占めされてお冠のアウル。

 ――こいつら、今日初めてGに乗ったんでしょうに、まったくよくやるわね……
元々ナチュラルもコーディネーターも関係のない世界からきた“異邦人”のアスカ。
彼女はコーディネーター用のMSに乗っているのがどっちかなんて気にはしない。
アスカはナチュラル、コーディネーター、どっちにも偏見を持たない。
彼女から見てコーディネーターの方が“器用”で“便利”な連中が多いと感じているがすべてにおいて勝っているとも思えないから。
 ――まったくこちとら久しぶりの実戦なんだけどね。
彼女の時間で約2年以上ぶりになる実戦。相手は使徒ではない同じ人間。
 ――その上、こんな動くの不自由な小さな機体でこんな連中との3対1じゃあちょっとしんどいわね。
コンピュータによる補助はあるとはいえ、シンクロして動かすエヴァとでは自由度は比較にならない。
 ――エヴァだったらどうだろう、もっとうまく戦えたかな?
アスカは今考えてもしょうがないことがふと頭に浮かんだ。
「だめだめ、今出来ることをする!こっちに来たあの時、そう決めたでしょう?ソウリュー=アスカ!」
再び目の前の3機の敵との戦いに自分を集中させるアスカ。
最後の1機が両肩のキャノンを撃ちながら撤退する。
結局、第3守備隊どころか1機もザフト側のMSは現れなかった。
通信機から聞こえていたのは軍港内部の味方のパニックに陥っている声声声。

ディアッカは単機で連合らしい黒い機体をとりあえず撃退するることには成功した。
改めて辺りを見回す彼。
軍港出入り口付近は完全にがれきにより、艦艇の出入りは出来ない状態になっていた。
「しっかし、軍港、潰されちまったんだから俺らの負けだよなぁ」
 ――まあ、終わっちまったものは仕方がないな。次だ、次。
「……さてと」
気を取り直して、未だ戦闘が継続している空域に目をこらしてみる。
複数のザフト艦艇の中、未だに孤軍奮闘しているアンノウン艦艇が見える。
「アークエンジェル級のお仲間かよ」
 ――ちょいと懐かしいねぇ。
部分部分のシルエットが勝手知ったるアークエンジェルと類似している。
あれの相手をしようにも今の彼のMSに対艦攻撃用の装備はない。
「しゃーないね、今、出来ることをすっか」
せめて直衛のMSをつぶすのに専念することにしようとアンノウン艦艇の周囲にいる連合軍らしきMSへ接近する。
接近しながらザフト艦艇へ攻撃しているMSへとビームライフルを構えた瞬間、思いもしなかった方角から殺気を感じた。
「おっと!」
あわてて急制動をかけ、機体を後退させるディアッカ。
目の前をビームの閃光が横切る。
そしてその彼の視界を一瞬横切り白い機体が飛び去っていった。
「なんだありゃあ!……ストライク?」
バックパックは知らないものだがまさしくあの姿はかつて戦っていたストライクのものだった。
「まさかあれ、キラってことはないよな」
あのストライクに“何か”を感じた彼はとりあえずその後を追いかけることにした。

その見慣れないバックパックのせいか、思いの外ストライクの足は速くディアッカのゲイツは見失わないようにするのが精一杯だった。
結局、その後を追いかけ、アーモリーワンの壁面まで、……それもさっきとは反対側へ……彼は戻ってきてしまった。
「しかし、あっちじゃあんだけの騒ぎが起こっているはずなのにここは静かだな」
ストライクはバックパックにある4門の砲塔とビームライフルでコロニーの壁面、それもある一点への連続射撃を始めた。
「おいおい、やっぱり敵さんかね。まさかアレでコロニーに穴を開ける気かよ」
 ――止めるに限るが、あんなのの相手できるのかね、このゲイツで。
それでも念のため、ゲイツで攻撃できる距離まで近づこうとしたディアッカ。
その時、急にストライクが彼の方へ振り返り、左腕のシールドにあるバルカン砲を放つ。
「何?!」
かろうじて回避運動を取ってよけるディアッカ。
「あんた、何やってんだよ!」
広域回線を開き、そのストライクに向かって呼びかけるディアッカ。
ストライクはそれに応えることなく、壁面のある1点への的確な攻撃はやめずに回避運動を行いながらディアッカへ攻撃を仕掛ける。
ディアッカはストライクを制止させるために応戦する。
しかし、相手は動きも速く、射撃も的確で彼はよけることが精一杯で容易には攻撃を当てることが出来ない。

「なんとかなるか?ま、ならねえよな……やれやれ」
ディアッカはコックピットの中で彼我の能力差を愚痴りながらストライクへの牽制攻撃を続けていた。
何かを感じていったんインパルスから距離を取るステラ。
 ――ゼロ、来ちゃった。……ううん、来てくれた!
そしてコロニー壁面のある部分にビームライフルを連射する。
「スティング、アウル、ここ、攻撃して。必ず穴が空くから」
「おい、お前はどうする」
「あいつ、食い止める!」
 ――ステラ、絶対にゼロのところへ帰る!急いで帰るんだもん!
再びインパルスへつっこむステラ。
「あの野郎にあいつ1機じゃ心許ない!あの新型、戦い慣れしてやがる。
 ……アウル、ステラのいった通りにコロニー壁面のあの辺りに攻撃を頼む」
「スティング?」
「ヤツを食い止める。アウル、貴様の機体が一番重武装らしい。頼む!」
ステラの後に続いてインパルスを攻撃するスティング。
「しかたねえなあ!でも今度こいつと会ったらそのときは僕がコイツを倒すからね」
「今、こいつが落とされてなければな!」
「そりゃそうだ」
 ――頼まれりゃしょうがないよね。
アウル、気がいいのか、お調子者なのか……。
インパルスや周囲を伺いながら、ステラが攻撃した辺りの壁へ3連装ビーム砲とバラエーナ改2連装ビーム砲を連続してぶち込むアウル。
「早くぶち抜けろよ、おい!」
なかなか穴の空かない壁面に訳もわからずいらつくアウル。

ガイアが接近戦をしかけ、カオスが機動兵装ポッドとビームライフルで援護をする。
「何よ何よ、さっきと全然動きが違うじゃないの!」
先ほどとは打って変わった連携のとれた攻撃に次第に押され気味になるアスカ。
ちらりと横目で壁面を攻撃し続けているアビスを見て舌打ちする。
「穴を開けて逃げだそうって気?これじゃあさすがのアスカ様もどうしようもないじゃないの」
 ――アビスを牽制しようにもガイアとカオスの隙のない攻撃を受けるのが精一杯のこの状況ではそんなことむりじゃないの。
2機の攻撃とアビスのその様子に全く余裕がなくなるアスカ。
「あ〜あ、どうすりゃいいっていうのよ、全く!」

すると不意に背後からカオスとガイア、インパルスに対してビームの光が伸びる。
回避するためにインパルスから離れるガイア。
カオスへ牽制攻撃をかけつつ、体勢を立て直すために少しインパルスを後退させる下がるアスカ。
振り向いた視線のその先には白と赤の2機のザクがビーム突撃砲を構え、こちらへ向かうのが見えた。。
「レイ!ルナマリア!」 ――ようやく来てくれたわね、まったく……
「あんた一人でよくやってたじゃない。さすが養成学校主席様は違うわね」
モニター越しに憎まれ口を叩くルナマリア。アスカとの間ではいつものことだが。
「皮肉は長距離射撃がちゃんと的に当たるようになってからしてね。あ、それから今は実戦だから誤射は勘弁ね」
 ――今も誤射しそうだったような気がするんだけどね。
仲間が来た安心感のためかいつもの憎まれ口を返すアスカ。
「たかだか演習で3回くらい誤射したくらいでうっさいわね……ソウリュー、あんた了見狭いよ」
「4回よ!」
「俺にも2回だ」横から口を挟むレイ。
「い、1回や2回、誤差のうちよ」
「誤差、ではなくて誤射だ、ルナマリア」
静かにつっこみを入れるレイ。
「うっるさ〜い!!」
アビスの連射により、ようやく壁面に穴が開く。
大量の空気が一斉に押し出され、3機のMSもその風のながれに乗って宇宙へと飛び出していく。

「逃がさないわよ!」
3機を追って飛び出していくルナマリア。
「あ、ちょい待ち、ルナ!」
連中が穴を空けるのに何故『そこ』にこだわっていたのか疑問だったアスカは飛び出すことに躊躇していた。
「?!」
不意に攻撃を受けてシールドごと左肩を吹っ飛ばされるルナの赤ザク。
「戻って、ルナ!」
ビームが飛んできた方向へ牽制射撃をするアスカとレイ。
「何よ、まったく」
次の一撃で左足も撃ち抜かれたが、回避しつつ、なんとかコロニーの中に戻るルナ。
散発的に穴の外からビームが飛んでくる。
穴の傍でも散発的に爆発音が聞こえる。
 ――結構いい加減な攻撃してるのかしらね。だったらいけるかな。
「ルナはここに残ってて。私たち二人が外へ出るからそれを援護してちょうだい」
「わかった」
珍しく素直にうなずくルナマリア。
よく見ると彼女は顔面蒼白だ。まるきり余裕がないので思わず素直にうなずいたのだろう。
普段だったら軽口の一つも出るのだろうが。
 ――こりゃまずいわね。
「でもって私たちがコロニーを離れたのを確認したら、あなたはミネルバに戻ってくれない?」
「何よそれ。私だってまだ大丈夫よ」
モニターの向こうで青い顔のままだがむっとした表情を見せるルナマリア。
「なにいってんのよ!その状態じゃあたし達に追いつけないでしょう?だから足手まといなのよ!」
きつい言葉で否定するアスカ
ルナのザクはメインのスラスターは生きているようだが左足、左肩がない状態では姿勢制御もうまくいかないだろう。
機体もメンタル共にその状態でルナがG3機と未知の敵まで相手にするのは自殺行為だ。
それも彼女は今回が初戦。
アスカもエヴァの時も今回も初戦では見栄を張って余裕を見せてはいたが正直、無我夢中だった。
エヴァではシンジが、今回はアスラン=ザラが一緒にいたから何とかなったのだろう。
 ――なんだかんだいってもあたしっていろんな人に助けられてたのね。
この状況とはまったく関係のないそんなことがアスカの脳裏をよぎる。
前の世界での彼女を知っている人たちからすれば『らしくない』といわれそうな内容だが。
「そんな言い方……」
「と・に・か・く・ミネルバの援護の方を頼むわ。ザフトレッドのルナマリアさん」
「りょ〜かい、わかったわよ。養成学校主席どの」
しぶしぶとアスカの指示に従うルナ。
「いいお返事ですこと。……ま、ミネルバの方よろしく!」
「はいはい」
「じゃ、レイ行くわよ」
「わかった」
「3,2,1,ゴー!」
ルナマリアの援護の下、穴の外へと勢いよく飛び出すアスカとレイ。

アスカの目の前に広がる満天の星空。
アスカはすべての神経をとぎすまし、その星空の中へ。
934通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 22:32:54 ID:???
以上です。
935通常の名無しさんの3倍:2007/08/26(日) 23:47:46 ID:???
乙です。
活躍する痔というのもいいですね。
936通常の名無しさんの3倍:2007/08/27(月) 12:45:10 ID:???
痔は苛められてるのか? まさか〇〇する為のフラグ?
とりあえず乙! 続きをキボン

個人的に見てて思ったが、やはりセリフのあとは改行した方がいいと思います。
「…………」 だから…

「…………」
だから…の方が見やすいと思うが、どうだ?
937通常の名無しさんの3倍:2007/08/29(水) 14:41:56 ID:???
GJです!!!
938アスカ・ストライク!!:2007/09/02(日) 16:31:17 ID:???
「――本当に嬉しいですわ。最近カガリさんも、政務が忙しいのか、なかなかこちらまで来ていただけませんし。
同年代の同性の方と、こうしてたわいの無い話をすることなど、なかなかないのですよ」
白い大きなパラソルの下。ラクスは微笑みながら、ティーカップを傾ける。
『ラクス♪ ラクスゥ♪』『ナンデヤネーン』
カラフルな色の簡易自立思考型ロボット―ハロ―達がラクスの周りを跳び回っている。
「はぁ、そんなもんですかねぇ…」
(ううぅ…、アスランはなにやってんのよぉっ)
アスカは何を喋ればいいか分からず、とりあえず氷の入ったアイスティーをストローですする。
浜辺に子供たちの矯声が響く。アスランとキラは、子供たちとサッカーに興じている。

「……アスカさんは…」
ラクスはなぜか顔を赤くする。
どうしたのだろう? ラクスは急に落ち着かない様子になり、そして、チラリと上目使いでアスカを見る。
「 ? 」
「アスカさんはその…。アスランの“愛人さん”、ですの?」

===ブフーーーーーーーッ!!!!!===

「あ、別にそれをどうこう言うつもりは無いのです。世間的には確かにアスランは、いまだ私の婚約者ですが…」
ガホゴホゲホゴホッ、ウホッ!!!
「先
939アスカ・ストライク!!:2007/09/02(日) 16:33:48 ID:???
「ですが、最近のアスランを見ると、少し心苦しく思っておりましたの。私はキラといつも一緒に居られますが、
アスランはカガリさんの傍に居るとは言え、なかなかゆっくり語り合う時間も無いと聞いております」
頬に手を持って行き、ひとつ息をつくラクス。
……ピクッ、ピクッ……
「それにカガリさんには、不当とは言え婚約者がいらっしゃるとか。アスランも気がかりでしょう。
何よりもアスランも、ああ見えて血気盛んなお年頃。ソチラ方面でもご苦労されてるみたいで…。
最近の物鬱気なご様子はそれが原因ですわね。でもよかったですわ。貴女のような方が見つかって♪
スッキリなコトをなされたのでしょう? あんなにハツラツとした、明る気なアスランを見るのは久々ですわ♪」
ラクスは優しげな笑みを浮かべ、浜辺の方―アスランを見やる。どうやら今度は、子供たちと相撲を取るようだ。
「アスカさんがソチラの方でアスランのケアをして頂けるのでしたら、私も安心してキラとイチャイ…こほん。
ま、まぁ。ですがアスランもアスカさんみたいな素敵な方を、今の今まで隠してるなんて酷いですわ。
これからも“愛人さん”としてアスランのこと、よろしく支えてあげてくださいませね♪」
ニッコリ笑い、ラクスはそう言ったのだった。

………(ピクッ)。
地に臥し、口からエクトプラズムを吐いていたアスカの右手が、動く。
拳を握り、アスカが静かに立ち上がる。肩が細かに震えている。
「 ? アスカさん?」
ラクスがそんなアスカを見、首を傾ける。
「…………」
アスカは応えず、ラクスの側に行き、そして…。

===パアァーーン…===

静かだったガーデンテラスに、乾いた音が、響いた…。


‥ra man...続く
940アス・スト…:2007/09/02(日) 16:40:50 ID:+WtYYBTD
アスシスさん、お元気ですか?
投下が遅くなってしまいました。少し文体も乱れてますね。すいません。

仕事の合間合間を見て描いてゆきますので、気を長くお待ちくださいませ。
941アスカ・ストライク!!:2007/09/02(日) 16:46:58 ID:???
レスの間が抜けてます。すいません…orz


「先にアスランを裏切ったのは私…。何も知らぬ当時は、親同士が決めたこととは言え、
私はアスランを“将来結婚される方”と思っておりましたし、アスランもその心づもりだったと思いますわ」
『ラクス、ゲンキッ、マイド♪』
ラクスの手に、ピンク色のハロがピョンと乗る。
「ほら、このピンクちゃんもアスランがくれましたのよ。『可愛いですわね』と言ったら、その次もその次も…」
『マイドマイドッ、テヤンデイ!』

ラクスは手の上のハロを、愛おし気に撫でる。
ガハッゲハッ、グハァッ、い…息…がぁ…っ(ジタバタ)
「ですが私達は2年前、互いに傍に居るべき方を見つけました…いえ、出逢ったのです。
アスランはカガリさんを。そして私はキラを…」
そう言いラクスは目を閉じ、胸の前で自分の指を組む。
……しっ…死むぅ……



ageってるし…
942通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 17:21:48 ID:???
アスストの方、GJ!
って、ラクスww
お前、天然ボケに磨きがかかりすぎだぞwwww

二年の歳月でおかしな方向に電波になってたけど、
こんな風にボケが加速してると、本来の『ソレ』っぽいよなww
……こんな風に純粋無垢にボケ倒しつつも、
精神的フォローとケアーもするキャラを期待してただけに、
初期モードに拍車をかけた描写は好印象。
……戦闘モード中もいい具合に訂正されるか期待しつつ、
序を時間がある日に見ながら待ちますわ。
943通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:29:43 ID:???
配属されない弐号機

シンはずっとドイツで待機・・・・
944通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:31:05 ID:???
大丈夫。シンくらい運が悪い子が待機してれば、道に迷った使徒が
ドイツに攻めてくるさ
945通常の名無しさんの3倍:2007/09/02(日) 20:42:22 ID:???
そいや最近、シン心サン来ないな…
946通常の名無しさんの3倍:2007/09/03(月) 12:00:15 ID:???
鰻頭に食い散らかされるシンを見てみたいwww
947通常の名無しさんの3倍:2007/09/04(火) 22:24:02 ID:???
あと少しなんだが…


伸びが悪いな。
948アスカシスターズ?:2007/09/06(木) 03:08:09 ID:???
>>940
アススト様GJです。
お久しぶりです。アスカシスターズを書かせて頂いている者です。

すみません、仕事が立て込んでおり遅れております。
もう少しお待ち下さい。
949通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 14:36:53 ID:???
ここの人達はみんな映画観にいったの?
950通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 20:34:11 ID:???
仕事が忙しくて、まだ。
見てきたヤツはどーよ? 見てみる価値はあるのか? テレビ版の焼き直しならDVD出るまで待つ。
951通常の名無しさんの3倍:2007/09/08(土) 22:42:19 ID:???
>>950
とりあえず、好評の様子。
二日で全国の100に満たない映画館がフル活動で上映してたようだ。
お陰で何かの映画ランニングでいきなり1位とかなったらしい。

…リピーターもいるようだし、俺は映画館で見る事をオススメする。
前回もそうだが、あれは映画館でないとな。
喜ばされるにしても、騙されるにしてもだ。
只の焼き直しだと思ったら、かなり後悔するかもしれない。
……俺も時間を見て見に行きたいんだがなぁ…。
952通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 09:27:01 ID:???
hosyu
953通常の名無しさんの3倍:2007/09/12(水) 09:38:04 ID:v3M0BR+/
がんばれ
954通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 23:17:11 ID:???
シン・心さん待ってます。
955シン、心のむこうに ◆w43rHqzb0U :2007/09/16(日) 12:43:34 ID:???
(´・ω・`)・・・・



(´;ω;`) ブァッ
956アスカ・ストライク!! ◆w43rHqzb0U :2007/09/16(日) 12:59:54 ID:???
なぜ最近、シン・心が来ないのか…。

敢えて今回はトリを付けてみた。で、見たらわかるが、
シン・心、アス・スト、2つとも自分が描いてました。
(だからアス・シスさんは待ってても、シン・心に関しては「待ってる」と言ったことは無い。…無いハズだ)
待ってくれてる人に申し訳無く、今回思いっきってバラすことにしました。
2つとも続きはあるのですが、諸々の事情で文章化がなかなか出来ず…。
ご迷惑をかけています。

(ボソッ)…この会社、辞めちまうか…。ちなみに日曜なのに仕事してマス。

時間を見つけ、必ず2つとも書き上げたいと…ガフッ(吐血)
957通常の名無しさんの3倍:2007/09/16(日) 19:26:56 ID:???
今明かされる驚愕の真実!!…とシン・心さんの正体がバレたところでずっと気になってたことを一つだけ…

シンってザフトに入隊前後くらいからは虚勢を張る意味もあるのか一人称は「俺」なんだけど、
それまでに家族と普通に幸せに暮らしてたころのもともとの一人称は「僕」なんだよね
だからシン・心でマユを亡くして(死んでないけど)すぐのシンの一人称が「俺」っていうのはちょっと違和感
決して作品に文句があるわけではないんだけど、ちょっと気になったので…

アス・スト氏、ていうかシン・心氏?お仕事お疲れ様です。期待してるのでがんばってください!
958通常の名無しさんの3倍:2007/09/16(日) 22:33:59 ID:???
自分の一言にシン・心さんの涙が痛いです。
真実には正直驚きましたが、待ってます。
何時もGJをありがとうございますw
959通常の名無しさんの3倍:2007/09/17(月) 17:12:41 ID:???
皆様こんにちは。

アス・スト様、とにかくお待ちしておりますのでご自愛下さい……。

アスカ姉妹の話を少し書かせていただいている569です。
ずいぶんと間が開いてしまいました。
久しぶりのちゃんとした休み(連休ではない)でしたのでとりあえずまあなんとか少し進みました。

今回、5レス分ほど投下させていただきます。

よろしくお願いいたします。
物陰に隠れ移動しながら、ビームライフルによるストライクへの牽制攻撃をちまちまと続けるディアッカ。

旧式のゲイツにはビームライフル以外の中距離向きの武装はない。
さりとてビームクロウ等を使った近接戦闘は相手の方がはるかに速いため、仕掛けるタイミングが難しい。
まあ、このゲイツのビームクロウ自体、今の彼はある理由から威力を信用してはいなかったのだが。
狙うとしたら接近してエクステンショナル・アレスターでといったところだろうが、一撃でとはいかないだろう。
だから彼は遮蔽物を壊されながらも物陰を移動しつつ、そしてエネルギーの残量を気にしながらビームライフルで
牽制攻撃をかける。
しかし相手はランダムに移動しながら的確にディアッカのゲイツと壁面のある一点を狙って攻撃し続けている。
それもディアッカにその身をさらしたまま、遮蔽物に頼ることなく移動しながらの攻撃だ。
彼の攻撃が当たらないという絶対的な自信があるのだろうか。
先読みされているのか反応が早いのか彼の攻撃は簡単によけられているのは事実だ。
本来、2年前の大戦でのゲイツとストライクであれば両者は性能の上ではほぼ互角かも知れないのだが。
次第にディアッカは今の自分の機体ではこのストライクに全く勝てる気がしなくなってくる。
「こりゃ、役者が違いすぎるわ」
ディアッカは背中に気持ちの悪い汗がべっとりと張り付いた感触を感じていた。
 ――まあ、まずは生き残ることが先決かな。
ストライクへ一撃を与えて落とすことはあきらめて地道に牽制することに精力を傾けることにした。
「やばい相手とぶつかっちまったかな〜」
そうぼやいているはずの彼はその胸の内にある種の充実感を感じていた。

ストライクが攻撃していた壁の一点が熱により赤く変色を始める。
距離を取り、攻撃していた壁面の正面から体をずらすストライク。
「やべ」
“とばっちり”をおそれたディアッカはあわてて変色した周りから距離を取る。
大きな震動と共に壁面に大穴が開く。
空気の奔流と共に何かの破片の数々が、そして3機のMSらしきものがその穴から飛び出してきた。
ストライクはその三機のMSに後方から合流すると、振り向きざまに両肩の砲を穴へと打ち込む。
ちょうど飛び出してきた赤いMSらしい何かが吹き飛んだ。
ディアッカを引き続きライフルで牽制攻撃をしながら、赤いMSらしい何かにもう一撃食らわすストライク。
赤いMSは落ちたのか逃げ切れたのかわからないがコロニーの中に消えていった。
ストライクはディアッカが頭を引っ込めている隙に3機のMSらしきものと共に遠くへ飛び去っていた。
3機の後方につけながら未だに“穴”とこちらに散発的に砲撃を加えているストライク。
「ったくよぉ!」
ディアッカはMSのエネルギーの残量を確認して乗りかかった船とばかりに4機を追撃することに決めた。

ゲイツが1機、ガンダムタイプ4機を遠巻きに遙か後方から及び腰で追いかける。
そのうっとうしいゲイツへ振り向きざま何度か攻撃をかけるストライク。
攻撃されるたびにゲイツとガンダムタイプとの距離は開いていく。
すでにビームライフルの射程からは離れてしまったようだ。

「やっぱ無茶だったかな……」
ディアッカはそうつぶやくわりに追撃をやめる気はさらさら無かった。
4機のMSを追跡するディアッカの遙か後方からものすごいスピードで次第に追いついてくる2機のMS。
1機は今度実戦配備されるという話を聞いている新型の白いザク。
しかしもう1機は彼の見たことのないMSだった。
多分新型か試作機なのだろう。

「あんた、誰よ、だいたいここで何してんのよ」
見知らぬ新型らしいMSの方からディアッカへザフトの共通コードで通信が入る。
 ――へえ、この新型、女性が乗っているのか。ちょいと気が強そうな声だがな。
ディアッカは楽しそうにその少女の声に答える。
「アーモリーワン第3守備隊所属ディアッカ=エルスマン。
 ごらんの通り、不明機を追撃中」
「ふ〜〜ん、自白課エロスマンって変な部署と名前ね。
 あたしはソウリュー=アスカ。
 特務試験艦ミネルバの新型MSインパルスのテストパイロットよ。
 そういやあ、あんた一人? あんたんとこの他の連中はどうしたのよ」
この新型、インパルスと言うらしい。
「ディアッカ=エルスマンだ! 
 残りは命令で明後日の方角へ出撃命令が出たのでそっちへいった。」
 ――なんて名前の間違え方しやがるだ、この態度デカそうなお姫さんは?
「で、あんたはどうしてここに?」
「命令よりも自分の勘を信じて自分の意志で泣く泣く同僚と別行動を取ることにした」
「へ〜〜、短く言うと命令違反ってわけ」
きつい言葉とは裏腹にいかにも楽しそうなお姫様の声にディアッカは引き込まれていく。
「ともいうかな。身も蓋もないね」
「としかいわないわよ〜。ま、いいけどね」
未確認の敵を追撃しているという状況なのに彼は久しぶりに楽しい会話を交わしている気になっている。
 ――2年前なら普通の光景だったのにな。変われば変わるもんだ。
「へいへい。失礼いたしましたお姫様」
「よろしい」
その楽しげなやりとりにディアッカは思わず口元がほころんでいた。
「それじゃあ、置いてけぼり食わないようにしっかりとついてきなさい、エロゲマン!」
「あんた、そんな品のない間違え方はやめた方がいいぜ」
「うっさいわねー、あんたが訳のわからない名前してるからでしょうが!」
「いや、普通の名前だと思うが……」
「いいえ、ぜ〜ったい普通じゃないわよ!」
「普通の名前じゃないかどうかは知らないが……」
別の声がその回線に割り込んでくる。たぶん、白いザクのパイロットだろう。
「ディアッカ=エルスマン、たぶんヤキン・ドゥーエの英雄の一人だろう、3艦同盟にいた」
また出た、とディアッカは思った。そして次は裏切り者だなんだという言葉が出るんだと。
「そうだが、まあ、昔の話だ」
「へ〜、今日はよく英雄に会う日ね。
 ま、別にあんたの過去とか、どこにいたとかなんてあたしは興味ないけどね」
 ――え?興味ない?それより英雄によく会う日?なんだそりゃ。
ディアッカはちょっと目が点になる。
「まあ、そんなの今はどうだっていいから。行くわよ、元英雄のなんとかマンさん」
「へいへい、だからディアッカ=エルスマンだって……」
 ――まあ、結構くだけた姫さんだね、このソウリュー=アスカさんは。
ディアッカの口元はまたおもわずほころんでいた。
しつこいゲイツを振り切りアビス、カオス、ガイアに後から合流するストライク。
そのストライクにガイアが接近し、接触通信を試みる。
「ゼロ、ごめんなさい。ステラ、ゼロに心配かけた」
ゼロはステラを包むように彼女を優しくなだめる。
「大丈夫だから。……帰ろう、ステラ」
「ウン!」
ストライクに併走するガイア。
ストライクは不意に何かを感じて速度を落とした。
「どうしたの、ゼロ?」
「すぐ戻るわ。いい子だからガーティ・ルーに戻って待っててね、ステラ」
「うん、ステラ、いい子で待ってる。だから早く帰ってきてね」
「ええ。私はステラに嘘はつかない」
「そうだね! いってらっしゃい!」
「いってくる」
あさっての方角へと飛んでいくゼロのストライク。

3機のガンダムがガーティ・ルーに帰還するのを確認したネオ。
その後からゲイツと情報にあったザクという機体と未確認の新型機らしい計3機が追尾してきたのを確認する。
「こりゃあ、なるほど俺のミスかな」
“ある筋”から新型は3機という情報を仕入れてアーモリーワンに奇襲をかけてみれば実は新型がもう1機。
もう少し裏を取っておけばよかったとネオは後悔していた。
 ――あの縞猫野郎、手を抜いた訳じゃないだろうな。平和ボケで情報網がさび付いたんじゃないか。
「でも、あのデュランダル議長か今のザフトにやっぱり後ろめたいことがあるっていう証拠にはなるんじゃないですか」
「まあ、そうかもな」
「あの新型も確保する?」
ネオのエグザスとSinのストライクノワールの後方から接近してくるゼロのストライク。
 ――ち、こいつ、まただ。
ネオはこういう彼女を少し忌々しく思う。
 ――いつも隠れている敵味方の位置を正確に把握していやがる。一種の才能か、感かな。
『実験体の慣らし運転をお願いする』
そういってジブリールからネオに貸し出された実験体コードネーム“ゼロ”。
彼女は味方としては非常に貴重な存在だが、いつまで彼らの味方でいるかわからない存在だ。
『彼女が成功すればこのシリーズも量産に入る。その暁には空の化け物どもなど蹴散らしてくれる』
“廃棄処分”の予定だったエクステンデッドを引き取り、今回の作戦を提案したネオがジブリールの元へ訪れた時のことだった。
彼女の貸与まで申し出た彼はそう息巻いていた。
 ――そううまくはいかんだろう。それに彼女をそう簡単には“量産”はできないだろうしな。
なんとはなしに何の根拠もなく直感でネオはそう結論づけた。
彼女の能力の中に操作されたもの以外の何かを彼が感じていたから。
「そうだな、まずは邪魔なお仲間を蹴散らしてからだな」
ネオは彼女の感への不快感はおくびにも出さず彼女の言葉にうなずく。
「あのゲイツは強くない。だけどうまい。気をつけて」
「じゃあ、俺とSinが新型のお仲間を蹴散らす。
 ゼロは新型のお相手を頼む。
 ま、贅沢は言わんが出来たら捕獲を頼むぜ」
「了解」
「わかった」
「ではいくぞ!」
3機はそれぞれ自分の獲物に襲いかかっていった。
アスカとレイのふたりが無事に外へ出るのを確認するとルナマリアはアスカとの約束通り、ミネルバへと機首を向けた。
今の彼女のザクはメインスラスターには問題はないようだが左肩、左足がない。
そのために姿勢制御やバーニア等のバランスが非常に悪く、彼女は操縦するのがつらかった。
カメラで破損部分を確認するとスパークが飛んでいる。
今まで模擬戦なんかでは当然こんな状況になったことはない。
軍人であるはずの彼女の胸の内は不安と恐怖が渦巻いていた。
「ま、ザフトレッドのこの私がこの程度のことで落ちたら洒落になんないわね」
そんな強がりを口にする彼女の手は緊張のためか微妙に震えていた。

彼女らの世代の“赤服”が近年まれに見る不作だという噂は彼女もよく耳にしている。
主席のアスカは成績は抜群だがスタミナや健康面ではナチュラル並の失敗作だと陰口をたたかれている。
彼女が実戦部隊ではなくテストパイロットを選んだのは健康面が理由だろうとか噂されている。
そんなアスカの後塵を拝しているレイは何か縁故による入学やザフトレッド拝命なのだろうとか。
ルナマリアにいたってはあれのどこが“成績優秀のザフトレッド”なのだと当人の聞こえるところでもいわれている始末。
彼女らは今までのレッドと比較して質が落ちるのでみんなそろって実戦部隊から遠い試験艦への配属となったのだとか。
 ――ソウリューがテストパイロットになったのは妹のマユちゃんのそばにいたかっただけよ!
ルナマリアがアスカをかばうようなことを考えているなどとは……
 ――みんな知りもしないで勝手なことばっかりいって。
普段言い争っている彼女らを知っている周囲の者達からすると思いもよらないことだろう。
 ――ソウリューは『陰口なんて別に気にすることないわよ』なんていってたけど私は気にするわよ。
専攻が違うとはいえ同期の妹メイリンに成績で負けるわけにはいかなかった。そう、姉の威信にかけて。
 ――私達は実力でザフトレッドになったのよ! 誰に文句を言われる筋合いもないわ!
いわんやその妹が『あんなやつの妹なんだ』とか批判されるのも姉のルナマリアには耐えられない。
 ――ザフトレッドの意地にかけて落ちてやるもんですか!
とにかくルナマリアはこのじゃじゃ馬で無事にミネルバまで辿り着こうと操縦桿を握り直した。

とりあえず彼女は艦と報告のため、ミネルバに通信を入れる。
「こちら、ルナマリア機。ミネルバどうぞ」
「こちら、ミネルバ。お姉ちゃん、どうしたの?」
「今は仕事中よ。メイリン、“お姉ちゃん”はやめなさい。
 ……強奪された3機を追撃中にザクが損傷を受けたため、ミネルバへの緊急着艦を求める」
「緊急着艦って?大丈夫なの?お姉ちゃん、顔色悪いよ?」
「だからね……」
今は仕事中だ、“お姉ちゃん”はやめなさい、と繰り返すのはやめた。
「たいしたことないから。大丈夫よ。
 ……ザク左足損傷のため、通常着艦が難しいので緊急着艦を許可されたし」
『ルナマリア機、ザク、左足損傷のため緊急着艦を求めています』
メイリンの誰かに問い合わせをしているらしい声が聞こえた。
「了解致しました。……お姉ちゃん、気をつけてね」
「ええ。だからいったでしょ、大丈夫だって」
ルナマリアは妹に向けて無理矢理に笑顔を作る。
「うん……」
「じゃあね……でも、ありがとう」
「ウン!」
メイリンの笑顔を見ながら通信を切る。
彼女は正面に見えてきたミネルバを見据えて、歯を食いしばり、震える手でまた操縦桿を握り直した。
「……さてと、もう一仕事っと。……ザフトレッドの意地、見せてあげるわよ!」
ルナマリアは誰にともなく、いや彼女をザフトレッドと認めていない全ての連中に向けてそうつぶやいた。
「ザクが今から緊急着艦する。準備いいか?!」

ブリッジからの連絡でてんてこ舞いになるミネルバのカタパルト付近と格納庫。
「班長、お客さん方はどうします?」
整備班の一人が格納庫の片隅で立ちつくしている一組の男女をあごでしゃくってエイブス班長に指示を仰ぐ。
「少し、待っててもらえや。誰か一人、おまえでいいや。急いで上の管制室に連れてっておけ。
 これが片づいたらブリッジに報告をいれて誰か、医務室へ連れて行けばいい。
 ……ネットとシールド、用意できたか!
 じゃなきゃ、さっさと衛兵を呼べよ。あいつら何やってるんだ!
 ……消火準備どうなってる!
 どのみちミネルバの中をあの二人にふらふら歩かせるわけにはいかんだろう」
「そりゃそうですが」
「おい、時間ないぞ!、ザクもうすぐ来るぞ!」
振り向き他の整備班に指示を出すエイブス。
「それじゃあ連れていく時間もないですよ!」
お客さんについて質問した整備班がくちばしをつっこむ。
「だったら邪魔にならないように隅っこにでもつっ立たせておけ」
「了解です」
面倒くさくなった彼はそこら辺でエイブスに聞くのをやめた。
彼は護衛のクレームには取り合わずにお客さん達を邪魔にならない安全なところへ誘導する。

「おい、ザク、来るぞ」
煙を吐きながら片腕片足の赤いザクがふらふらとこちら目指して飛んできた。
「やっぱりルナマリアのザクかよ」
誰かがつぶやく。
それがたぶん皆の偽らざる感想であったろうが。
「見事にやられたもんだね」

「さて、こっからが腕の見せ所よ、ザフトレッドのルナマリア=ホーク」
教科書通りに制動をかける。
彼女の全身が石になったようにこわばり力が入る。

ふらふらと飛んできたザクはカタパルトの上でゆっくりと尻餅をつくように着艦。
勢いだけでカタパルト内をスライディングするように進み、ネットに引っかかりすぐに停止した。
一応及第点の緊急着艦に思わず拍手が沸き上がる格納庫。

コックピット内に軽くガクンという衝撃が走り、そして彼女にも停止が確認できた。
彼女にもモニター越しに彼らが拍手する姿が見える。
ほっとした様子でザクのコックピットから出るルナマリア。
ザクの傍らに降り立つ。
 ――ああ、空気ってこんなにおいしかったんだ。
盛大に深呼吸をした彼女はつくづく生というものを実感していた。

「落とさなかったぞ。ざまあみろ……」

ルナマリアは誰にいうともなく誇らしげにつぶやいてみせた。
965通常の名無しさんの3倍:2007/09/17(月) 17:19:55 ID:???
以上です。
966通常の名無しさんの3倍:2007/09/19(水) 00:07:08 ID:q8DOz+O7
アスカシスターズ氏乙です!GJ!でした。

しかし、良い話ばっかりで・・・誰か纏めと次スレを!!
967通常の名無しさんの3倍:2007/09/19(水) 01:46:36 ID:???
アスカ・シスターズ?さんは上達したなぁ。
アスシン・スト心さん、両方のお話気長に待ってます。
968アスカ・ストライク!!:2007/09/21(金) 22:37:53 ID:???
『ハローーッ!?』

テラスガーデンに響く乾いた音にハロ達が驚き、一斉に垣根に飛び込み隠れる。
頬を押さえ、顔を背けるラクスが、そこにはいた。アスカは自分の右の手首を握る。
「…手加減はしたわよ。ラクス・クライン。ねぇアンタ、何様のつもり?
アンタとアスランが昔、どんな関係だったか知んないけどね、アンタが今言ったことって、
アスランを侮辱している以外の何物でもないわっ! アスランをなんだと思ってんの!?
もちろんそんな些細なことはどーでもいいんだけどっ!! 許せないのはその後!
このアタシが、アスランのナニでナニしたって!? ざけんじゃ無いわよっ。
このアスカ様が、あのデコッパチの『愛人』? ハハンっ、笑っちゃうわねっ」
腰に手をやり、アスカが鼻をならす。

やがて臥せた顔の向こうで、ラクスがポツリと言う。
「――“愛人さん”は『些細なコト』、なのですね?」
「ええそうよっ! このアタシがアスランの愛人なんて、そんな些細な…。……あれ?」
ラクスがニコリと笑う。
「貴女の口からその言葉が聞けて、私も安心いたしました。アスランと仲良くなさって下さいませね♪」
「え…あれ? ち、ちょっと待…」
(え、えと“些細な”のはアスランを馬鹿にしたことで…え〜と)
アスカが自分の心(なか)で事態をまとめきらぬ内に、ラクスが畳み掛ける。
「あ、カガリさんとも、アスランを取り合うのではなく“共有する”と思うのが長続きのコツですわよ♪」
「ちょ…っ」
聞く耳を持たず。ラクスは視線と姿勢を戻す。
「申し訳ありませんでしたわ。実は本当に貴女がアスランに相応しいか、私なりにテストさせていただきましたの。
私を前にして大人しく遠慮などなされるような女性(かた)では、アスランを任せるのは、少し」
そう言って小さくペロッと舌を出す。
「だ〜か〜らぁ〜っ」
アスカは抗議しようとするが…
「“コレ”はまぁ、貴女を試したバツ、と言うことで受け取っておきますわ」
「う゛っ…」
唇を横に延ばし、ラクスは人差し指で自分の頬を指差す。加減したつもりだったが、やはり少し赤くなっている。
(チクショウ、やられたっ)
アスカはなぜか素直にそう思う。あのニコニコ笑顔が、なぜか昔見た絵本の魔女の笑みとかぶる。

969アスカ・ストライク!!:2007/09/21(金) 22:43:05 ID:???
(こ、これが、…“ラクス・クライン”)
「あ、あとアスランの職が決まるまでのしばらくは、ちゃんと避妊はしたほうがよろしいですわね♪」
およそアスカが想像していた(あの)ラクス・クラインからは、聞くことはないと思っていた科白である。
これも女同士だからゆえ、だろうか?
「……も、好きにしなさいよ」
アスカはガクリと肩を落とす。

「そろそろ夕食のお時間ですわね。アスカさん、ご一緒にいかがですか?」
ニコニコニッコリ。そんな笑顔を見、アスカは思う。(もっと思いっきり殴っときゃ良かった!)、と。
それはさておき、そう言えば今日はまだ何も食べていない。そう思ったらお腹がなった。
「……ど、毒が入ってないんならいただくわ」
頬を染め唇を尖らせ、精一杯の皮肉を言うアスカ。そんなアスカの仏頂面を見ながらラクスがまたクスクス笑う。
(チクショウ! ラクス・クライン、いつか絶対ホントに泣かせてやるぅっ!)
アスカは夕闇の中沈む太陽に、拳を握り誓う。

「ラクス、もう夕食だよ、戻ろう。僕、もうお腹ペコペコだよ」
「アスカ、たまには一緒に食事をしよう。今日はビーフシチューらしい」
キラとアスランがテラスにやって来た。
「あら、キラ。アスラン。アスラン、私、久しぶりに楽しい時間をアスカさんと過ごしましたわ♪」
アスランがホッとした表情を見せる。
「そうか。それは良かった。アスカも仲良く…ぐえっ!?」
「あぁんたぁがぁ〜っ、もっとシッカリしてないからあぁ〜っ!!」
アスカは涙目でアスランの首を絞める。アスカはやり場のない諸々の怒りを、アスランにぶつけるしかなかった。
「ア、アズカ…苦ひぃ」

「……仲、いいね」
「そうですわね♪」
二人のじゃれあい(?)を、キラとラクスが温かい(?)視線で見守る。

今日のオーブの夕焼けは格別美しかった…。


… ...続く
970通常の名無しさんの3倍:2007/09/22(土) 10:27:25 ID:???
続きが来てる!うれしい!!
アス・スト好きだーッ
971通常の名無しさんの3倍:2007/09/22(土) 11:46:54 ID:???
うわぁ…このラクス、ノリノリだなww
アスカは強制的にツンデレのノリを引き出されてるし…。

このラクス、只者じゃねえww
アス・ストさん、G・J!
972通常の名無しさんの3倍:2007/09/23(日) 01:25:00 ID:???
流石はラクス、常人には理解不能な思考回路をしていらっしゃる。
これが天然ボケなのか計算ずくなのかが気になる……
973通常の名無しさんの3倍:2007/09/23(日) 14:32:23 ID:???
そろそろ次スレの季節なわけだが
974ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/23(日) 20:41:53 ID:???
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975ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/23(日) 20:42:57 ID:???
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976ラウ・ル・クルーゼ:2007/09/23(日) 20:44:05 ID:???
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977ラウ・ル・クルーゼ
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