「その機体性能、見せてもらうぞ!」
「貴様、コロニーで何をしている!」
アムロはクルーゼに悪意を感じ、νガンダムを振り回しながら弾を避け、ビームマシンガンを向ける。
「ほう、楽しませてくれそうだ」
クルーゼはニヤリと笑う。
「艦尾ミサイル発射管、7番から10番まで発射準備。目標、敵モビルスーツ!――レーザー誘導。いいな、間違えても地表やシャフトに当てるなよ――撃て!」
ナタルが叫ぶと同時に、アークエンジェルからミサイルが発射され、ジンを追いかける――が、ジンは次々とかわし、ミサイルがメインシャフトに当たり爆発を起こし、ワイヤーが切れていった。
「何をしている!こんな所でミサイルを撃つ奴があるか!」
アムロはアークエンジェルに叫びながら、バーニアを噴かし、ジンを追いかける。
「じょ、冗談じゃない!」
キラは怒りにまかせ、スコープを引き出し、ストライクが“アグニ”と呼ばれるビーム砲を構えるが、動きを止めないジグーをロックオン出来ないでいた。
「これ以上、コロニーを傷つければ崩壊する――なら、当てるまでだ!」
アムロはジグーとのダミーバルーンを放ちながら距離を一気に詰め、頭部バルカンを発射し、ジグーの頭を爆発させる。
「くっ、なかなかやるなっ!なにっ!?」
爆発のショックで、一瞬だがジンは動きが止まる。
「来る!?」
アムロはストライクから攻撃の意思を感じ、ジグーから離れる。
「待って、それは――!」
マリューはストライクを止めようと声を上げた。
「今だっ!」
ストライクがアグニを発射する。ビームの束はジンの右腕を吹き飛ばし、コロニーの地表を白熱させ、宇宙に繋がる大穴を開けた。
「ああっ――!」
キラは自分のした事の重大さに青ざめた――。