もしもカナードが種の主人公だったら2

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1通常の名無しさんの3倍
我らが特務兵が活躍するスレの続きです
前スレ
もしカナードとカガリが出会ったら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1148197070/l50
荒しには徹底スルーで対応しましょう
2通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 20:46:38 ID:???
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3通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 20:47:51 ID:???
sage
4通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 20:48:02 ID:???
>>1乙。
5通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 20:50:45 ID:???
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6通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 21:15:14 ID:???
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7通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 21:16:47 ID:???
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8通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 21:19:57 ID:???
新スレ乙
スレタイも変わってこれで「これ以上は」バカも増えんだろう
9通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 21:53:49 ID:???
>>8
どうだろ? このスレタイでも馬鹿が沸きそうだがw
10通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 21:55:28 ID:???
へぇ〜新スレ立ったんだ。
低級馬鹿のおかげで前スレからすんなりと移行出来たな。W
とりあえず今後の展開に期待してるよ職人さん。
あといいわすれてたが>>1
11通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:03:13 ID:???
↑その馬鹿w
12通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:13:10 ID:???
ついに次回は閣下が登場するのか
カズィもなんか作らされてるみたいだし続きが楽しみだぜ
13通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:14:39 ID:???
あ、前のスレが埋まってますね…
職人さん、これからも期待しています。
14通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:15:35 ID:???
>>11
嬉しいね〜。W
ならこれからは俺を馬鹿と呼んでくれたまえ。WWW
15通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:18:31 ID:???
>>14
OK
16通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:20:10 ID:???
>>14
Mですか?
17通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:27:52 ID:???
どっちかっつ〜とMだな。W

つ〜かこれ以上顔出すと荒れるからさがるわ。
18通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:28:34 ID:???
>>14
帰って下さい
19通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:30:42 ID:???
>>17
馬鹿はとっとと失せろ
20通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:33:28 ID:???
みんな落着いて
>>1
を読むんだ
そしてポッキーを食べよう
21通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:37:43 ID:???
先生〜ポッキーよりトッポ派の私はどう落ち着けばよろしいですか〜?
22通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:40:05 ID:???
じゃ俺の股の間のポッキーをしゃぶってろ
23通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:42:07 ID:???
>>21
とりあえずグラスに氷と一緒に入れてルキー二食いしてみろ
落ち着くぞ
24通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:42:35 ID:???
おいおい…のっけからコレかよ…
25通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:46:12 ID:???
>>23
トッポがふやけちゃうお…(´・ω・`)
ポッキーもトッポも冷凍庫で冷やしてからお風呂上がりに食べると美味しいお(`・ω・)
26通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:51:13 ID:???
歯磨きした直後に板チョコ食うとひんやりした感じがして良いよ。
27通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 23:09:21 ID:???
素直に冷凍庫で冷やして食べた方が美味しいよ
28通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 04:11:23 ID:???
とりあえずアク禁申請しました。
29通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 09:13:46 ID:???
それを出してなんとかなるなら、この板はもっとまともになるんだろうけどな…
30通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 10:58:40 ID:???
>>28
何度も削除申請されるようなことして結果としてアク禁になることはあるが
いきなり「アク禁申請」など受理されん
恥を晒すな
31通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 14:17:00 ID:???
夏厨への挑発にはなるがシン君や粘着君みたいな荒らしにはギャグにしか聞こえないんじゃないか?
32通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 18:35:49 ID:???
いえ、今朝からガクブルな休日を過してますわ…
33通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 18:57:01 ID:w3oJDIoP
このスレのアスランの強さが不当です
改善を要求します
34通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 19:37:26 ID:???
>>31
     ((    ガッタガッタ
 (( 〃´   `ヽ    
( ̄ i .( (( ))ノ ̄)  )) 俺は粘着ゴミと違ってここは荒らしてないっちゅーの
 \ W `Д´) /     
 (( \     <       スレタイからゴリラも外れたし、何の不満もないよ  
    ヽ   / ̄\/⌒\  ))
_| ̄ ̄ \ /  ヽ \  \
\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \__)\_) ))
 ||\_えーす専用____\
35通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:03:23 ID:???
>>33
十分強いぞ
アスラン
慣れない機体で互角の戦い、足のサーベルを使いこなせてたら勝てたかもしれない
キラ
長距離用に改造され元の戦闘力が七十パーセントの状態のシグーで素のストライクを圧倒、PS装甲じゃなければ撃墜していた

……ひょっとしてカナード弱くね
36通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:05:44 ID:???
あのシグーに乗ってたのはキラなのか?
伏線を考えるとヴェイアだと思うんだが
37通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:15:41 ID:???
>>36
ハッキングプログラムを作ったらしいしからキラじゃね
38通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 22:41:56 ID:???
すっげー職人の自演
39通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 23:07:43 ID:???
おまえそれ言うなよ…
40通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 23:45:28 ID:2Z+bP0qk
スレタイ変わってもつまんないスレだねw
41通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 00:10:34 ID:???
やること
・クルーを数人殴る
・自分勝手に暴れまわる
・作戦オール無視
42通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 00:18:16 ID:???
アストレイ厨がまた変なスレ立てたのか?
43通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 08:26:14 ID:???
>>42

さっそく馬鹿が沸いとるw
44通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 08:50:55 ID:???
1から見直してくれば?
45通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 09:16:35 ID:???
1から見ても荒れてる様子しか見れんがなw
46通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 09:44:37 ID:???
スレタイからゴリラを排除すれば勘違いしたゴリアンチが来なくなるが
カナードがついてると、評価の違いに嫉妬したゴキラ厨や本編厨が荒らしに
来るからなw
47通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 10:56:24 ID:???
種厨はこうやって年中内ゲバやってるんですねw
48通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 11:21:36 ID:???
キラ厨への挑発的なスレタイだ罠
49通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 11:56:47 ID:???
晒し
50通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 20:19:54 ID:???
>>46
そう騙って荒らすつもりなんだろw
51通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 20:22:38 ID:???
>>50
おやおや、図星だったかなw
52通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 20:23:56 ID:???
糞本編厨が荒らすんならアストレイ関連スレだけ旧板に移してもらおうか
53通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 22:23:10 ID:???
・・・そう考えると、潜在的にアンチの多いスレだな、ここ…

アンチカガリ
キラ厨・ラクシズ厨
アンチMSV・アンチアストレイ・アンチカナード

これだけの人間が敵視してるわけだから…
54通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 22:48:38 ID:???
逆に考えるんだ
キラが敵に回る事で、キラの圧倒的性能をフルスペックで描く事が出来るに違いないと
そう考えるんだ
55通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 23:02:51 ID:???
ウルセーヨ職人。
少し黙ることを覚えれ。
56通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 23:08:18 ID:???
>>53
一番上は消えたが
残り二段は厄介だな
57通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 23:33:23 ID:???
むしろアンチが増えるスレタイなんじゃないだろうか?
前スレでもスレ立て直しの話しが出た時に今スレのようなスレタイ案が出たとき却下されたはずだが…

58通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 23:41:15 ID:???
却下なんかされてないよ
今度はキラ厨が粘着しそうだって言ってたのが一人いただけ
今のところ荒らしの正体は約一名(カガリアンチの粘着君)以外は不明だし

59通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 23:53:08 ID:???
そうだったか?
粘着君はカガリがスレタイから消えたからもう手出してこないだろうけど
仮に手だしてもしれてるだろうけどね、手口もバレバレだからいくらでも対応できる
今心配なのは他のアンチがわかないかってこと
60通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 01:16:42 ID:ONfYd09i
もう手遅れだよ
61通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 02:58:05 ID:???
スレタイが「もしもカナードが蝿の王だったら」に見えた
62通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 02:59:02 ID:???
それなんてリヴァイアス?


いかん、サイがボコボコにされるw
63通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 10:02:00 ID:???
どうでも良いがいつカナードがクソゴリを凹るSSが投下されるんだ?
64通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 10:53:38 ID:???
一生来ないと思われ。
65通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 11:39:05 ID:???
もう確実に見限ってるだろうなw
このスレはもう煽り同士の罵りあいと自作自演で終わるな
66通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 11:54:33 ID:???
なんか某カプスレの末期の状態とにてますね
67通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 19:37:03 ID:???
荒らしてる奴と荒らされる住人があのスレと被ってるんだから仕方ないさ。
68通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 21:44:42 ID:???
スレタイ変わって状態良くなると思ったのにな…大した変わらない…
(´・ω・`)
69通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 23:50:18 ID:???
派手なスレタイの割りには住人すくないな、とりあえず住人増やすために上げとくわ。
70通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 18:13:29 ID:???
アークエンジェルの食堂では、カナードの指示を聞いたヘリオポリスの学生が避難民と共に集まっていた。
「アイツなんで、ワザワザ着替えろなんて言ったんだ?」
「知らないよ、僕はただ伝えろとしか……」
「抜け出すの大変だったんだから」
「そうそう」
カナードの一方的な命令に不満がある皆が口々に愚痴る。
「ここで降りるんだし、これ以上艦の仕事を手伝う義理は無いからいいじゃないか」
サイがカナードの代わりに愚痴を聞かされてるカズィをフォローする。
そしてサイの側にいたフレイがポツリと漏らす。
「パパ心配してるだろうな…」
「親父とお袋も無事だといいけど……」
「お父さん、お母さん」
「避難命令、全土に出てたし大丈夫だよ」
それを聞いた他の学生たちも親の心配をし始めるのをカガリは俯き拳を握って聞いていた。
「すまない・・・・・・」
「カガリさんが謝る事じゃないわよ」
「でも、私は……」
「何、辛気臭い顔をしている」
カガリの言葉を遮りカナードが現れ、食堂の椅子に座る
「おい、頼んどいた物は出来てるか」
「あ、うん・・・・・・コレだけど……」
カズィはポケットから黒い立方体を取り出し、カナードに手渡す
「何だコレ?」
それを見たカガリは疑問の声を出すがカナードは満足した様子だ
「少しダサイが、まあ良いだろう」
そう言うとカナードはポケットにしまうと廊下の方が騒がしくなっていた。
「何だ?」
「来たか…」
「へ?」
武装した兵士達が油断無く銃を構え食堂へ入ってくるなり連合の制服を着た士官達には銃を向ける。
「よーし!そのままだ!避難民の方々も動かないで下さい、保安上の処置ですので、どうかそのままで」
(やはり俺の読み通り、艦のクルーは拘束か……避難民に混じる考えは正解だったな)
71通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 18:16:21 ID:???
カナードが最初アルテミス行き渋ったのは自分の正体がバレルのを避ける為だった。
もしアルテミスに行けばアークエンジェルは拿捕されなくてもクルー全てのIDを照会をするのはずだ。
カナード自身はユーラシア連邦でも一部の人間しか知られていないが、ユーラシアのデータを調べられれば一発でバレてしまい、カナードは
拘束され、元の実験動物に戻ってしまう。カナードとしてはソレだけは避けたかった。
そこで思いついたのは、避難民の中に隠れる方法だ。
これなら、中立国であるオーブの一般人は国籍照会に時間が掛ると考えたからだ。
その間に脱走のチャンスを待ち、シャトルを奪って逃走する……それがカナードの考えだった。
また、サイ達に非難した時の格好をさせたのは、アークエンジェルのクルーの中にヘリオポリスの避難民がいた事から他にも避難民の中にク
ルーがいるかもしれないと、この基地の司令官が考えるのを避ける為だ。
「こちらチャーリー1、食堂を制圧完了、拘束したクルーの中に該当人物は発見できません、それと…どうやら避難民はここに集められてる
 模様です」
「了解、ブリッチは既に制圧した、艦長他二名を司令部に案内する。拘束した他のクルーは食堂に移すから、お前達はそこで待機だ。
 それとくれぐれも避難民の扱いは丁重にな」
「了解しました」
ユーラシアの兵士が通信機を切り食堂に居る全員に向かって言った
「ヘリオポリスの避難民の方々は本国との連絡が付き次第、シャトルで本国へお送りしますので、それまではこちらの指示に従ってもらい
 ます」
兵士に連れられたノイマン達が入ってきてサイ達の近くに座らされる。
「君達、運が良かったな……連合の制服を着ていたら君達も拘束されてたぞ」
「え!…いや、その……所でユーラシアと大西洋って仲悪いんですか?」
ノイマンの言葉を曖昧に答えて、サイは先程から疑問だった事聴く。
「そういう問題じゃねぇよ、識別コードがないのが悪い」
ノイマンに代わってトノムラが答える。
「それって、そんなに問題なんですか?」
横で聞いてたトールが質問する。
「識別コードが無ければ味方だと断言できない、だからこうして艦を制圧したんだろ」
「安全確認なんて建前さ、本当はこの艦の技術とMSが欲しいのさ」
チャンドラ二世の言葉を先程から黙っていたカナードが否定する。
「でも、友軍なんだろ技術とかは分け合って協力すればいいじゃないか」
カガリが口を開き質問をする。
「ユーラシアの連中は大西洋連邦を友軍だと思っちゃいない」
カナードが答えた意味をカガリが知るのは、もう少し後の事だった。
72通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 18:17:25 ID:???
「何だと!いないだと!もっとよく探すんだ!」
アルテミスの執務室に据えられたデスクに座っていたこの基地の指令が通信機から聞こえる部下の報告を聞き、怒鳴りながら命令する。
「しかし拘束したクルーの中には閣下の仰る様な少年は…」
「まだ艦内に隠れているんじゃないのか?」
「艦内は隈なく探索しましたが………発見出来ません」
「一体何所に隠れたんだ………………………………避難民の中は探したのか?」
しばらく考え込んでた指令が唐突に漏らす。
「避難民?いえ、まだですが…」
「だったらその中だ。さっさとしろ」
そう無能な部下に吐き捨てるように命令すると通信機を切った。
(避難民の中とはヤツも考えたな……だが所詮は浅知恵だな)
彼がそう思っていた時、執務室の扉がノックされる。
「指令、不明艦より、士官3名を連れて参りました。」
「よし、入れ」
彼が低く命令した後、彼の部下に連れられたマリュー、フラガ、ナタルの三人が入ってくる。
「ようこそアルテミスへ」
アルテミス指令にして、どんな激戦からも生還する男として有名を轟かせる彼、ジェラード・ガルシアは、ネギを背負ってやって来たカモ達
を歓迎した。
73通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 18:19:04 ID:???
「 傘は、レーザーも実体弾も通さない。ま、向こうからも同じことだがな」
ゼルマンは ガモフのメインスクリーンに映るアルテミスを見詰め忌々しげに言い放った。
「だから攻撃もしてこないってこと?バカみたいな話だな」
「だが防御兵器としては一級だぞ。そして重要な拠点でもない為、我が軍もこれまで手出しせずに来たが、あの傘を突破する手立ては、今の
ところない。やっかいなところに入り込まれたな」
ディアッカがおどけて言うのをゼルマンがたしなめる。
「けど、もし傘が無くたってアノMSが出てきたらどうする?アスランやイザークは居ないんだぜ」
アスランはヘリオポリス崩壊に関する事情説明の為、 本国に帰還していた、イザークも傷の治療と機体の修復の為に本国に向かっていた。
「お前にしては随分弱気だな」
「そりゃあ俺だって自分の力量くらい知ってますから……四人で敵わなかった相手にどうやったら二人で倒せるんですか?」
「その通りだが、それは真っ向から向かっていった時の話だ。地の利と機体特性それらを十分にパイロットが引き出せばジンでもシグーに勝
 つ事がある」
「地の利と機体特性・・・・・・…」
ニコルが呟く
「 傘は、常に開いてるわけではないんですよね」
「 ああ、周辺に敵のない時まで展開させてはおらん。だが閉じているところを近づいても、こちらが要塞を射程に入れる前に察知され、展開
 されてしまう」
ニコルの突然の発言にゼルマンは戸惑いながら答える。
「僕の機体、…あのブリッツならアルテミスとアノMSをなんとか出来るかもしれません」
ニコルはメインスクリーンにブリッツのデータを呼び出し、これから彼がしようとしている作戦を説明し始めた。
74書いてる人:2006/08/16(水) 18:22:48 ID:???
投下終了です。
新スレになっての初投下です。
このスレでもまた住人の皆さんのお世話になります。
75通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 18:33:03 ID:???
勝手にどうぞ
76通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 18:50:03 ID:???
今日はこの後どれだけ職人の自賛自演が見れるか大人しく見学してようw
77通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:19:00 ID:???
自演臭いスレだな
職人以外は荒らし一人しかいないんじゃないのかここ
78通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:25:23 ID:???
ならこのスレ終わりだな。
79通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:30:11 ID:???
荒らしの文体がほとんど同じなのでわかりやすいといえばわかりやすい
時々住民のふりをするのがコツだな
80通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:38:51 ID:???
投下乙
81通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:39:44 ID:???
夏厨の自演を観察しながらSS投下を待つのがこのスレの正しい楽しみ方。
82通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:43:25 ID:???
それはまた新しい楽しみ方だなw
83通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 19:56:59 ID:???
>>79
おまえ頭いいなー
84通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:18:03 ID:???
↑馬鹿
85通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:23:41 ID:???
ッゃスレ交代初できたぁぁぁぁァッ!!!
職人さんGJ!!
86通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:29:57 ID:???
はいまず一人目ゲット
87通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:39:03 ID:???
っつうか俺のキラがいなかったら悪者のクルーゼとか議長のせいで世界がめちゃくちゃになるんだが・・・
88通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:42:51 ID:???
>>87
アスラン乙
89通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:45:28 ID:???
そうだーキラがいたからCEの世界は平和なんだぞ〜!


と、ふざけ半分で釣られてみるw
90通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 20:54:50 ID:???
釣られるくらいならスルーすれボケェ
91通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:10:59 ID:???
ブレイクザワールドの時点で身を粉にして世界を救おうとしなかったキラは
オーブへの直撃食らって死んでればよかったと思う
92通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:16:25 ID:???
>>91
身を挺してユニウス7の破片を防いだミナ様とソキウスたちに謝れ
93通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:17:45 ID:???
ゴキラなんてウズミといっしょに爆死すれば良かったのに…
ついでにゴリラもなw
94通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:22:52 ID:???
>>92
見返すたびに凄いと思うんだがその後の本編の展開を考えるたびにあそこで見捨てるべきだったという後悔がひしひしと湧いてくる
95通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:28:55 ID:???
>>94
見捨てれば運命プランも楽に実行出来たろうに…
96通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:33:08 ID:???
>>94
しかたないだろうミナ様にとっては例えアスハマンセーでイイ感じに脳味噌がヨーグルトになってる様な愚民の
群れでも守るべきオーブの民なんだから
97通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:42:26 ID:???
ミナ様に頭ぽふぽふされたいお
98通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:46:15 ID:???
ミナ様に吊るし上げられたい
99通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:57:56 ID:???
前スレで700以降どれくらい投下されてた?
諸事情で見れないうちに新スレになってたんだけど
100通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:08:16 ID:???
そんなに自分の作品の話題にしたいのか?
いい加減見苦しいからやめろよ
101通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:24:45 ID:???
アチャ〜^^:
102通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:26:21 ID:???
ソキウスになってミナ様のオナペットになりたい
103通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:36:17 ID:???
>>102
アイツ等がコーディー相手に勃つかよ
104通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:41:22 ID:???
>>99
一回入った後は粘着の人が埋めたよ
105通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:42:44 ID:???
おっきしなくてもバター犬扱い
106通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:45:06 ID:???
>>104
あっそ
107通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 23:04:00 ID:???
>>105
実際性欲が溜ったらやるんだろうなw
108通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 23:21:50 ID:???
ミナ様…(*´Д`)ハアハア
109通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 00:13:06 ID:???
南極コーディ1号
110通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 01:59:40 ID:???
投下キテター!職人さん乙です
111通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 13:03:38 ID:???
投下キテター!職人さんスレの迷惑も考えず投下乙です
112通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 14:01:23 ID:???
>>102-103
「オナペット」の意味を間違えてないかおまいらw
ソキウスがどうあれミナ様さえその気になれば「オナペット」には出来るぞw
113通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 14:03:24 ID:???
バレバレのつまんねー荒らしが来るとわかりやすくて逆にホッとするなw
粘着君みたいなのがまた来ないことを祈ろう
(あいつの悪質さは潜伏アンチってことだからな)
114通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 14:35:42 ID:???
やってるのは粘着君だろ
115通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 16:26:19 ID:???
>>113
ゴリラ祭りご苦労だったな。W
>>114
違うよ。W
俺は>>113に叩かれるのが怖いからここでは何もしてないよ。
116通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 16:30:14 ID:???
叩かれに出てくんなw
117通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 17:24:43 ID:???
>>115
お前いい加減あっちのスレに帰れようざいんだよ
118通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 17:47:12 ID:???
相手にするなよ…そうやって反応を誘うのがあの馬鹿の手口だ
119115:2006/08/17(木) 19:06:37 ID:???
>>118
そんなつもりないのに…(´・ω・`)
俺は馬鹿だからそこまで計算高くないよ。
120通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 20:14:56 ID:???
ここID表示するようにできないの?
121通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 20:58:20 ID:???
無理
122通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 21:24:53 ID:???
>>120
仮にID表示ができるとしともさ。
開き直って荒らす奴、特定のIDに粘着して叩き続ける基地外もきっと現れる。
肝心なのは荒らした人間に対しての警告やアク禁などの罰則を与える体制が整っているか?ってことじゃないかな。


どっちみちこの板じゃそんな事のぞめないけどね。W
123通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 10:05:59 ID:???
キチガイが言うと説得力があるなw
124通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 12:53:48 ID:???
>>115
ゴリラ祭りって何さ?つーか>>113が誰だかわかってるのが凄く不思議なんだが
125通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 13:06:58 ID:???
つ自演
126通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 21:26:15 ID:???
リ〜ララゴリラ〜〜〜

リ〜ラ〜ゴ〜リ〜ラリラ〜

127通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 21:35:08 ID:???
カガリちんはゴリラじゃないお
128通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 22:32:04 ID:???
いい加減カガリからはなれろ。なんの為にスレタイ変わったんだ。
129通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 01:48:51 ID:???

 (T T)
130通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 09:33:36 ID:???
「カガリ」関連をNGワードにしましょう
131通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 12:41:53 ID:???
それは職人さんのネタも含めて…てことかな?
132通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 19:25:18 ID:???
誰か俺のためにまとめサイトを作れ
133通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 22:21:05 ID:???
何様ですか?
134通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 00:02:54 ID:???
俺様なんでしょ。
135通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 00:27:23 ID:???
どうせ今荒らしてる香具師でしょ、かまうなよ
136通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 00:40:59 ID:???
じゃ粘着君を皆で叩きだしちまおうぜ!
ついでに荒れてる原因を作ってる職人もうざいから作品投下はやめてもらおうか〜!
137通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 01:06:59 ID:???
夏厨ワロスw
粘着君を撃退したけりゃ一人でやれ、やったところで逆に奴の荒らしに利用されて恥晒すだけだw
138通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 05:02:10 ID:???
139通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 06:37:32 ID:???
保守
140通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 13:29:47 ID:???
「マリュー・ラミアス大尉、ムウ・ラ・フラガ大尉、ナタル・バジルール少尉か…なるほど、君達のIDは確かに大西洋連邦のもののようだな」
ガルシアが端末を操作し三人のIDを照会し大西洋連邦の軍人である事を確認し終えた。
「お手間を取らせて、申し訳ありません」
ムウが言うのをガルシアは笑いながら答える。
「いや、なに…。輝かしき君の名は、私も耳にしているよ。エンディミオンの鷹殿。グリマルディ戦線には私も参加していた。ジンを5機落
 とした君の活躍には、我々も随分励まされたものだ」
グリマルディ戦線、ザフトと地球軍が月を二分する大激戦を繰り返した最前線の事である。
ムウはそこでガンバレル装備のメビウス通称「メビウス・ゼロ」を駆り、エンデュミオンクレーター防衛戦ではジンを五機撃墜したのだった。
通常MAとMSではMS一機に対しMA五機分の戦力である事からムウの腕の凄さがうかがい知れる。
ムウの二つ名エンデュミオンの鷹もここから来ている。
「あの『不死身のガルシア』にそう言って貰えるとは光栄の極みですな」
「なに、私などはただ逃げ回ってただけだよ……そのお陰でサイクロプスの暴走からも逃げ延びる事が出来たがね」
ガルシアが意味ありげにニヤリと笑う。
「あの〜スミマセン、それでアークエンジェルの補給のほうは受けられるのでしょうか?」
マリューが躊躇いがちに聞く。
「事情は理解しておるつもりだ……がすぐに補給をというのは難しいぞ」
「それはどういう事です?」
「知っての通りアルテミスは位置的に重要な拠点という訳ではない為、弾薬、食料共にそう多く備蓄は無いのだ。とても諸君等に補給する余
 裕は……」
「そんな!?時間を稼ぐ為の嘘は止めて下さい」
マリューが聞く。
「嘘?君は私が嘘を付いてると言うのかね?君達の大西洋連邦からの協力要請に応え、共にザフトと戦っていくには例え麦の一粒、銃弾の一
 発でも無駄には出来ないというのに、それなのに君達の態度を見ていると大西洋連邦には急に飛び込んできた戦艦に補給を与える余裕が有
 るようじゃないか?まあ、オーブに裏金を送ってMSと新型戦艦を開発させる余裕が有る様では無理もないか」
141通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 13:30:48 ID:???
マリューはガルシアが嫌味たっぷり言うの聞くと必死に弁明した。
「誤解です!!我々大西洋連邦とて苦しいのは同じです。指令の仰るような余裕はとても……」
「だったら、ここで補給の目処が立つまで、ここで大人しくしているんだな」
「しかし我々はザフト艦にも追われていすので…」
「ザフト?追ってるザフト艦とはコレのことかね?」
マリューの言葉を聴いたガルシアが端末を操作するとメインスクリーンにガモフが映し出される。
「これは…ローラシア級?」
「見ての通り、奴等は傘の外をウロウロしているよ。先刻からずっとな。まぁ、あんな艦の1隻や2隻、ここではどうということはない。だが
 これでは補給を受けても出られまい」
「しかし…」
マリューが、なお言おうとするのをムウが手で制止し、マリューに変わって自分が言う
「奴等が追っているのは我々です!このまま留まり、アルテミスにまで、被害を及ばせては…」
それを聞きガルシアは笑いながら否定した。
「はっはっはっはっは!被害だと?このアルテミスが?奴等は何もできんよ。そして、やがて去る。いつものことだ。」
「しかし!司令!彼らは…!」
なお食い下がろうとしないムウをガルシアは切り捨てる。
「ザフトが必死になる理由もわかる……だが、ともかく君達も少し休みたまえ。だいぶお疲れの様子だ。部屋を用意させる」
もうこれで話は終わりだと後ろを向き、手を挙げる。
すると部屋の隅に居た兵士が三人に近づき部屋に案内しようとする。
「そう言って我々を艦から引き離して、その隙にストライクのデータを盗むおつもりでしょう」
「少尉よせって!」
ムウが制止するのを聞かずナタルは続ける。
「もし大西洋連邦がMSの開発に成功すれば戦後、大西洋連邦の発言力が増し、ユーラシア連邦としては、それが気に食わない………違い
 ますか?」
「ハッハッハ、なるほど君は優秀な人物な様だな…だが我々にはそんなつもりは…」
「なら何の権利があってこんな事するのです」
142通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 13:31:37 ID:???
ナタルの言葉を聞きガルシアは自嘲気味に笑う
「フッフッフ権利か………君の言う通りだ確かにユーラシアとしても大西洋連邦にMSを開発されるのは面白くない……しかし、それだけ
 では無い、我々にはアノMSもデータを知る権利が有るはずだよ」
「どういう事ですか!?」
「そもそも何故、大西洋連邦がMSを開発する時間が出来たと思う」
「それは……ザフトがプレマイオス基地攻略を諦めたためです」
「その通りだ、ザフトはエンデュミオンクレーターでのサイクロプスに巻き込まれ大損害を出した。そして月には他にも多数のサイクロプ
 スがレアメタル採掘用の器材として、戦前に設置されているため、ザフトは迂闊に攻撃できない………だが何故ザフトはエンデュミオン
 クレーターで大損害を出したのか、君はそれを知っているかね?」
「それは……」
ガルシアの質問にナタルが狼狽しながら答える。
「答えられないのなら、答えてやろう……あの時、大西洋連邦は我々ユーラシア連邦を囮にしてザフトの足止めをし、その上でサイクロプ
 スをワザと暴走させたのだ!!」
「そんな…デタラメです!!」
「嘘かどうかは、そちらのエンディミオンの鷹殿に聞いてみれば解る……大方、口封じの為に昇進させられたんだろう?大尉」
ガルシアの言葉にムウは唇をかみ締めている。
「では、ゆっくりと休みたまえ、アルテミスはまるで母の腕の中の様に君達に安らぎを与えるだろう」
143通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 13:33:57 ID:???
三人が連れ出されると司令室に通を入れる。
「変わったことは有るか?」
「ザフト艦、ローラシア級、離脱します。距離、700。更に遠ざかりつつあります」
「分かった。後はライズに任せる。ある程度の距離が開いたら傘を閉じろエネルギーの無駄使いだ、それと引き続き対空監視を怠るなよ」
「はっ!」
通信が切れると次にアークエンジェル制圧の指揮を執っている副官に連絡する。
「どうだ?」
「は!それが…モビルスーツのハード面の解析は順調に進んでますが、OSに解析不可能なロックがかけ
られていて、制御システムにアクセス出来ないのが現状です」
「チィ」
ガルシアの舌打ちが聞こえたのか若干声を小さくして報告を続ける。
「今、技術者全員で解除に全力を挙げているということなんですが…」
「それよりも私の言った少年を確保出来たのか」
「それが……指令の仰った年頃の少年は数人いまして…中立国の民間人に手荒な事は出来ませんし、我々では判断が付かないのが現状で…」
ガルシアは確保に向かった兵士達に目的の人物の画像データを送っていなかった。
年格好だけを言えば通じると思っての判断だった。
「黒髪の目つきの悪い見るからに根性が曲がってそうなヤツだ……それと私もそちらに行こう、MSの前に連れて来い」
通信を切りガルシアは、久しぶりに会う『大馬鹿者』にどんな嫌味を言ってやろうか考えながらアークエンジェルに向かった。

144通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 13:35:22 ID:???
「はっ、黒髪の…目つきの鋭い少年ですか?ええ居ますよ。解りました」
食堂を占拠したチームの責任者が通信を切り、真っ直ぐカナードの方に歩いていく。
「君、ちょっと我々と来て貰えるかな?」
(何故バレた?)
カナードは内心焦りながらも平静を装い答える。
「何で俺が付いていかないといけない」
「君がアノMSのパイロットなんだろう?指令が君に話があるそうだから来て貰えるかな?」
「俺が?クッククハッハハッハッハ冗談は止めてくれ……俺はみたいなのがMSのパイロットなわけないだろう?人違いだ…」
カナードがそう言った時にフレイが言う
「何を言ってるの?貴方がパイロットでしょう?」
「この女!!何を言うんだ!!」
「兵隊さん、この人がパイロットなんです。この人コーディネーターですから…」
コーディネーターという言葉を聞き兵士が身構える。
「女!!余計な事を言うなと言ってるのが解らないのかっ!!!」
「キャッ!!」
フレイはサイに抱きつき、顔をサイのシャツに埋めながらチラリとカナードの方を見る、その唇が歪んでいるのを見るとカナードの怒りは頂
点に達した。
「このアマッ!!!」
飛び掛ろうとするカナードを兵士が止める。
「君!!落ち着きたまえ……とりあえず来てくれるかな、君もここには居たくないだろう?妙な真似したら解るね……」
他二名と共にカナードに銃を突きつけた兵士がカナードに言った。
ボディーアーマーを着た完全武装の兵士を三人、それに対しカナードの武器は拳銃が一丁だけだった。
「クッ!!仕方がない……会ってやろう貴様等の司令官にな」
「お前っ…」
カガリが心配して腕を掴むがカナードは気にせずにこう言った。
「切り札はある…」
「どういう意味だ?」
カガリの質問にカナードは答えず兵士達に連れられていく。
「バイバ〜イ」
フレイが満面の笑み共に手を振り、カナードを送り出す。
(このアマ…後で覚えてろよ…)
          
                                        つづく
145通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 16:10:19 ID:???
フレイ……マジで殺されるぞw
146通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 17:01:46 ID:???
ちょwwwおまwwww
今回でフレイ様が死亡フラグ踏んだ件に関してwww
147通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 18:38:48 ID:???
>「あの『不死身のガルシア』にそう言って貰えるとは光栄の極みですな」

おいwww
148通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 19:38:47 ID:???
あーあ、死んだなw
つか、親父より先に死ぬんじゃね?
149通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 20:38:39 ID:???
スッゲ〜自演の嵐
フレイなんてカガリと一緒にカナードにこれされちまえば良いのさ
150通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 20:59:52 ID:???
>>149
されるかもしれないからだまって見てろよ
151通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 21:06:59 ID:???
職人さんGJです。
何で誰もGJ言ってあげないんだよ。職人さんに失礼だろ。
せっかく作品投下してくれてるのに…
152通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 21:13:52 ID:???
バイバイフレイ
153通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 21:35:13 ID:???
フレイなんて死んでなんぼ
154通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 22:02:23 ID:???
お前ら虐殺厨を呼び込むような話題はやめろ。
155通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 22:10:01 ID:???
自治厨乙
156通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 22:30:48 ID:???
ここ本当に職人と荒らししか居ないんじゃね?
157通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 22:53:54 ID:???
>>156
となるとお前が荒らしとなるわけだが。
158通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 23:27:45 ID:???
フレイを殺すなら僕の童貞を奪ってからにしてよね!
159通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 06:34:48 ID:???
ちょwフレイ様www
不死身のガルシアと
黒髪の目つきの悪い見るからに根性が曲がってそうなヤツにも爆笑w

いつも素敵なものが読めて俺は幸せだ
160通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 07:17:23 ID:???
フレイ追悼

せめて自分の危険くらい察知しようぜ、フレイ。
161通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 09:03:41 ID:???
利用できるキラがいない
その代わりカナード・・・・・
フレイ、砂漠で死にそうだな
バクゥの撃ったレーザーが運悪く部屋に直撃
種ってこういう描写なかったよな
162通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 10:06:32 ID:???
そんな描写よりホモ描写を優先するのが種クオリティ。
163通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 15:52:37 ID:???
職人GJ!
フレイ最高www
164通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 21:12:23 ID:???
>>161
そっちの方がリアルだな
どんなにすごくても守れない・・・・って
トミノ描写じゃないのか?
165通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 22:18:41 ID:???
キラーの代わりにカナードがフレイに童貞食いしてもらえば良いんだよw
そしたらころされずにすむ
166通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 23:07:41 ID:???
カナフレこ完成ですねw
167通常の名無しさんの3倍:2006/08/23(水) 23:34:53 ID:???
かなふれこって何?
168通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 01:24:03 ID:???
金振粉
169通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 07:09:31 ID:???
砂漠は普通にサイがフレイ庇って死ぬだけじゃね?
憎まれっ子世にはばかるって言うしなw
170通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 12:59:40 ID:???
イマイチ盛り上がらんのは自演厨の住人しかいないからか?
171通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 13:54:57 ID:???
自己紹介乙w
172通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 15:06:18 ID:???
アロンダイト
173通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 21:46:46 ID:???
浮上
174通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:25:27 ID:???
ストライク初起動!
魔乳「この機体だけでもなんとか…(´・ω・`)""」
カナード「…(G.U.N.D.A.M…?)
そうか…わかったぞ!この機体はグーンダムというんだな!(`・ω・)」
魔乳「ダサッ!"グーン"て伸ばす意味わかんね…スイチュウMSカヨ…(´・ω・`)
175通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:36:01 ID:???
         ∧_∧  このグーンはあちらの方からです
         (`・ω・´) シュッ
        (つ と彡 .|
          ../ .|
          /    |
        / //  ..!
      / / \   |
     / / ▲ \ |  
   / 〈○´・ω・`○〉グーン 
 ../   W_□_W |
/      凹X凹   |
176通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:47:24 ID:???
サンクス〜!
とりあえずスルメにしてからいただくよ(`・ω・)
177通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 23:24:19 ID:???
>>174
ちょww天然カナードwww
178通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 18:52:12 ID:???
ムゥ「グーンダム?へぇ〜カッコイイじゃない!( ̄▽ ̄)」
カナード「ふふふ…気が合うな、流石はエンディミオンの…(えーと、えーと何だっけ?…(´・ω・)」
ムゥ「ふっ…(俺も有名になったな)( ̄ω ̄)」
カナード「…エンディミオンの馬鹿だな(`・ω・)」
ムゥ「鷹だ…(#^ω^)ビキッ」
カナード「あ、そうだった…悪かったなオッサン(´・ω・)」
ムゥ「オッサンじゃない!(#@Д@)ワザトイッテネ?」

ノイマン「(^ε^)プッ…」
179通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 19:29:59 ID:???
>>178
マードック「違うエンデュミオンの加藤鷹だ、アッチの撃墜王として有名なんだぞ」
180通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 19:53:41 ID:???
エンディミオン×
エンデュミオン○
だっけ?間違えましたスマソ(´・ω・)

加藤…違ういみで種な人ですか?もうワケワカメ…
181通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 21:44:45 ID:???
堂々と勘違いするカナードもカナードらしいなw
182通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 22:50:46 ID:???
読んだのがカガリで良かったな
183通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 23:08:20 ID:???
さすがグーン!ガンダムになってもなんともないぜ!
184通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 13:25:12 ID:???
AAの人質となったラクスをつれだすカナード

カナード「早く宇宙服に着替えろ!(`・ω・)」
ラクス「はい、わかりましたわ(^-^)ニコニコ」
脱ぎ脱ぎ…
カナード「ほぅ…お前意外とナイスな身体をしているな( ̄― ̄)」
ラクス「あら!そんな…恥ずかしいですわ(^-^)ニコニコ」
カナード「そのペチャπなら宇宙服の中に今着ていた服を入れる余裕ができる、うんナイスペチャπだ!(`・ω・)」
ラクス「…それはありがとうございます…このお礼はいつかさせてもらいますわ(#^-^)ビキッ」
カナード「ふふふ…それは楽しみだな!(人を誉めるのもたまにはいいな)( ̄― ̄)」


その後…
ラクス「クルーゼ殺っておしまいなさい!(^-^)ニコニコ」
クルーゼ「御意!(´・ω・`)」
カナード「( ̄□ ̄;)!!ナゼダ?!」
185通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 14:31:22 ID:???
ちょww
186通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 14:35:19 ID:???
そのあとお礼として自由ではなくグーンをもらうんだよな。W
187通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 15:35:10 ID:???
>>186
それ使わしてもらいますわ(´・ω・)
188通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 17:42:19 ID:???
ラクスは怪我の治療を終えたカナードをプラントから解き放ち、そして新たな剣を与えるためにザフト軍の格納庫へと導く

ラクス「以前助けて頂いたお礼に、これを彼方に(^-^)ニコニコ」
MSライトアップ!
カナード「これは…(`・ω・:)」
ラクス「ZGMF-X10A…(^-^)ニコニコ」
カナード「グーンダムだな!(`・ω・)」
ラクス「いえ…フリーダムです(^-^:)ニコニコ」
カナード「大した変わらんだろ?
つか、どうみてもグーンなんだけど…(´・ω・)」
ラクス「奇襲用にフリーダムの上にグーンのボディを被せてありますのよ、名付けてグーンアーマー(^-^)ニコニコ」
カナード「なるほど!面白い!ならばこの機体でキラ・ヤマトを倒おす!(`・ω・)
…て、ことで行ってくるわ(´・ω・)」
ラクス「行ってらっしゃい♪(^-^)ニコニコ」

グーン発進!

カナード「何故か宇宙でもスイスイ〜グーン!(´^ω^)」
ザフト兵「そこのグーンとまれ!(何でグーンが宇宙にあるんだ?)(´・ω・)」
カナード「ふふふ…早速このフリーダムの力を試すモルモットの登場か!( ̄ω ̄)
グーンアーマ解除!フリーダムよ、お前のその真の姿をこのモルモットに見せてやれ!…

あれ?…グーンアーマーが外れない…(´・ω・)」
そのときラクスから通信が入る、ピ…
ラクス「あの…どうやらその機体、故障中のようでアーマーの解除が効かないようなのです(^-^)ニコニコ」
カナード「何!?(@д@)
つか…お前…知ってて俺を乗せただろ?(`・ω・)」
ラクス「いーえ、私に『素晴らしいペチャπ』と言ってくださった方にそんなことしませんですわ〜(^o^)ニコニコ」
カナード「メッチャ根に持ってるじゃないか…(´^ω^:)」
ラクス「それでは頑張ってくださいな♪(^-^)ニコニコ」
通信切れる、ピ…
カナード「くっそ〜あの女!今度あったらぶん殴って頭に巨乳(たんこぶ)作ってやるから覚悟しとけよ〜!
(T□T)」



その後
ラクス「で、逃走したグーンはどうなりましたか?(^_^)ニコニコ」
ザフト兵「それが…たった2分で25機のジンを倒して消えたそうで…(´・ω・)」
ラクス「マジ!だってグーンだよ?( ̄□ ̄;)!!」


カナード「グーンダムはダテじゃない(`・ω・)
189通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 18:02:54 ID:???
特務兵専用グーンはこれに決まってるだろ
つスーパーグーン
190通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 18:19:06 ID:???
>>188
それなんてレッドフレーム?WW
タイトルバックはグーンで決まりだな。W
191通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 18:51:06 ID:???
宇宙を泳ぐグーンとかマジ萌える
その中にカナードがいると思うとドンさらに倍
192通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 19:08:27 ID:???
さすがグーンだ!25機のジンに囲まれてもなんともないぜ!
193通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 19:12:54 ID:???
みろよ、あのグーンを……。
たった2分で25機のジンを倒しちまったんだぜ……。
すごいだろ?
194通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 19:19:53 ID:???
このスレワロスwww
195通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 19:47:38 ID:???
どうせなら自由じゃなくてドレッドノートを中に入れてくれればカナードらしかったのに・・・
196通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 20:17:27 ID:???
すげえぜグーンw
…水中用だから気密性能は問題ないと思うが、推進関係は大丈夫か?
と、野暮な事を言ってみる。
197通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 20:20:31 ID:???
このラクスだったら
ストライクブースターが打ち上げ花火だったり、ストライクフリーダムの名前がスーパーフリーダムなんだろうな
198通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 20:39:06 ID:???
>>195
あぁ…そこまで考えてませんでしたわ(´・ω・)
配慮不足でスマソ…
199通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 20:54:53 ID:???
200通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 21:19:52 ID:???
なんだこの冒険王版はw
201通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 21:25:16 ID:???
また荒れてるのかと思って覗いてみたら…もしかして職人さん増えた?
しかもなんだかXアストレイの単行本にある四コマみたいで嬉しい。
コミカルなカナードも可愛くて良いです。GJ!
202通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 21:55:57 ID:???
>>200
ドズル「モビルスーツにはモビルスーツだ! ズゴック出動!」 (←注、宇宙空間)
203通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 22:25:48 ID:???
ゴッグとズゴックて違うの?
204通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 22:26:59 ID:???
グーンはカナードの魂を燃焼して推進するのさ
でも量産機に乗るカナードもかっこいいな傭兵だから有り得そうな組み合わせなんだけどね
敵のダガーを無理矢理奪い取るとかw
205通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 22:59:25 ID:???
>>203
ゴッグはツィマッド社製、ズゴックはMIP社製。
206通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 23:05:45 ID:???
>>203
なんともないかそうじゃないかの違い

>>204
それなんてカズマさん?>魂を云々
207通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 23:24:41 ID:???
なにはともあれまたスレが盛り返してきて何より
208通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 23:32:12 ID:???
>>204
]アストレイ時代にメビウスには一回乗ったことあるんだよな・・・ハイペリオンがぶっ壊れていて
やむなくだったが。多分特務部隊]時代以前にMSの基礎開発のためにジンには
乗ったこともあるだろうな・・・ザウートとかバクゥは無さそうだが。
209通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 01:38:49 ID:???
Xグーン
210通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 04:29:11 ID:???
無印3巻の4コマの影響で、カナードとグーンにはご縁がある気がしてならない
地面から掘り返された主人公なんて斬新じゃね?
211通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 12:55:59 ID:???
>>209
スーパーグーン・H
212通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 13:10:25 ID:???
深い…深い暗闇…
地中深くに埋められた彼の身体を被うのは光を通さぬ土がつくりだした暗闇と…
彼自身の心に潜む自分を礎にして生まれた一人の男に対する復讐心からなる暗闇…

長い眠りのなか彼に悪夢を見せ続けるその暗闇に一筋の光が刺す
地中から掘り起こされ開く彼の瞳には自分を暗闇から救い出してくれたグーンの姿…そしてその姿をゆがませるあの男への復讐心から流れる涙が映っていた

地中からの暗闇から解放された…しかし復讐の暗闇からは未だ解放されていない…

そして彼は立ち上がりゆっくりと歩き出す、己の復讐の暗闇に光を突き刺す旅に出るために…




カナード「ところでここ何処さ…(´・ω・)」
213通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 15:09:22 ID:???
>>212
緊張感のないオチだなw
214通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 15:34:54 ID:???
包帯ぐるぐる巻きのカナードは何で出たんだっけ?
ニュータイプだっけ?
215通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 17:15:28 ID:???
>>214
そんなネタあったの?
216通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 19:48:16 ID:???
>>215どこかで見たような気がする
後ろからストライクだかフリーダムに追突される話
217通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:12:27 ID:???
それシンちゃう?

>>212
そもそも何で埋まってたんだwバロスwww
218通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:16:34 ID:???
>>217
月光ty

後からぶつかられたシンはNTの連載じゃね?SEEDデスティニー100%の一回目。
219通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:31:48 ID:???
>>212
もっと真面目に書けよ
220通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 22:11:30 ID:???
ギャグ落ちにマジメもへったくれも無いとおもうがな。
221通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 22:58:56 ID:???
>>217
カナードが海辺で寝そべって日焼けしてるうちにキラに悪戯がてらに埋められて、そこへたまたま通りかかったグーンに助けられたってことで…(^ω^:)

>>219
昼休みの短い時間の中でパタパタっと打ち込んだもんだからお粗末になってしまいましたね…
以後、気をつけますわ…スマソ…(´・ω・)
222通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 04:20:53 ID:hss9NYNK
ヒャッホゥ!
223通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 05:48:17 ID:???
金城さんがいる
224通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 07:25:16 ID:???
>>221
キラがやったとしてもラクスの命令なんだろうな。
225通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 08:18:21 ID:???
>>221
何か家族旅行の一コマみたいだな
もしアイツ等が兄弟として一つの家で育ってたらどうなるだろう?
226通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 08:59:09 ID:???
てっきり17年くらい埋まってたのかと思った
セミみたいだなと思った
あと刷り込みで親だと思って付いてっちゃえばいいとも思った

新ジャンル「グーン」
ツンギレとの出会いは何をもたらすのか――
227通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 10:09:50 ID:???
>>225
カナード「俺様が一番苦労するだろうが!(´Д`)」
>>226
1/10スケールのグーンに手を引っ張られるカナードを想像しました(´・ω・)
228通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 10:54:52 ID:???
>>227
カナードの性格が歪むのが確定か
キラは末っ子だからワガママし放題で本編と同じ
カガリはどうなるだろう?
229通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 11:01:00 ID:???
いや、案外カナードはパンク系?好きの普通の兄ちゃん(ちょっと意地悪)になるかもしれんぞ
学校の頭髪検査と服装検査には毎回引っかかるに違いない
そしてガルシア(学年担任長)にネチネチと説教をされる
230通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 11:06:47 ID:???
>>228
カガリは兄ちゃんが尻拭いしてくれるから本編同様突っ走る
231通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 14:55:26 ID:???
ブツブツ文句言いながら妹の尻ぬぐいをする兄ちゃんが脳裏に
232通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 15:10:38 ID:???
カガリが近所に住むシンにイジメられたので仕返しに行ったのは良いが、なぜかシンとは気が合い仲良しに

以後シンを子分としてつれまわすカナード
233通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 15:19:44 ID:???
【今夜は】ヒビキ3姉弟の初めてのおつかい【鍋よ】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1142604141/l50
ここでやれ
234通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 15:39:44 ID:???
毎朝カガリとキラを迎えに来るアスランに凸ピンするカナード
>>233
入れません
235通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 15:42:49 ID:???
でもそろそろスレ違いだよね
236通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 17:31:39 ID:???
まあ、荒れてるわけでもないしカナード絡みだからまだ大丈夫じゃない?
自分としてはこのどことなくほのぼのとした雰囲気でいてほしい
237通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 19:05:47 ID:???
そろそろ職人さんの連載が投下されるんじゃないかな?(´・ω・)

と、続きをまちわびている俺ガイル(`・ω・)
238通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 19:51:46 ID:???
>>237
あまり職人さんをせかさないようにして今のマターリな雰囲気で待とうや。
今の流れもそんなズレてるわけでもなく番外編みたいな感じで悪くないしな。W
239通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:16:35 ID:???
グーンに手を引かれてるカナードとか描いてくれる絵師いないかな
240通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:18:56 ID:???
サイズ違いすぎじゃないすか?
241通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:21:22 ID:???
じゃあイベント用のグーン着ぐるみで
242通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:28:28 ID:???
カナードが海で溺れたらいつぞやのリーアムのように
グーンが浅瀬まで連れて行ってくれるに違いない
243通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:45:07 ID:???
>>241
実はそれをカナードが抱き枕に使ってるのでまいってしまう。
244通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 21:55:46 ID:???
キラ「僕の代わりに種の主役をやるならトリィみたいに肩に乗るような可愛い友達がいないとね!( ̄▽ ̄)」
カナード「ふっ…馬鹿にするなキラ・ヤマト
可愛いかどうかは知らんが友なら俺様の肩の上に既に乗っかっている!(`・ω・)」
キラ「え?肩に?いないよ…(´・ω・`)」
カナード「よーく見ろ(>д<)」
キラ「ウ〜ン…(゜_゜)ジー…」
プレア「どうも…(´・ω・)」
キラ「ひぃ…お…おばけ〜が肩に取り付いて(;□;)!!」
カナード「お化けではない俺様が世界でただ一人認める親友だ!(`・ω・)」
プレア「種のラストはトリィさんではなく僕が飾りますので安心してください(´^ω^)」
キラ「え!ラストも!?( ̄□ ̄;)!!」

フレイ「お化けがラストでも良いなら私も…* ̄0 ̄)ノ」









ニコル「|Д`)つ」
245通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:04:22 ID:???
ミゲル「`)つ」
246通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:05:52 ID:???
ラスティ「)つ」
247通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:09:24 ID:???
ハイネ「つ」
248通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:10:54 ID:???
>>244
凸「ちょwwニコルwww」




パトリック「つ」
249通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:11:43 ID:???
レノア「つ」
250通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:13:11 ID:???
>>247
ハイネは種死だろ
251通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:15:11 ID:???
ヴィアママン「つ」
252通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:17:21 ID:???
旧三馬鹿「つつつ」
253通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:21:34 ID:???
ストライク「つ」
254通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:25:37 ID:???
>>244
荒れるようなネタ書くなよ
255通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:29:20 ID:???
ところでカナードのパイロットスーツってどんなのだっけ?
いつもの服がデフォルトだ
256通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:41:16 ID:???
>>254
わかりやすいなオマエ。W
>>255
普通に連合製なんじゃないか?詳しくは知らんけど。
>>244
トリィが何故宇宙で推進するかの疑問が無くなるな。W
257通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:44:35 ID:???
>>255
ダムAの付録冊子に載ってた様な…
258通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:46:06 ID:???
赤、暗灰、白の連合一般?
259通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:49:27 ID:???
カナードは黒のパイスーがよく似合う
260通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:07:11 ID:???
パイス着てるカナードがゲルズゲーふんずけて高笑いしてる描無かったっけ?
>>244ニコルにワロタ!
キラとカナードの会話は音声だけ聴いたら面白そう
261通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:28:37 ID:???
カナードは黒じゃなかったっけ。メット被るときは面タオル使用
キラとカナードの会話面白そうだな。声優は一人芝居大変なんだろうけど
262通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:34:50 ID:???
しかもキラとカナードの声て同じなの?
263通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:36:41 ID:???
「しかも」いらなかったor2
264通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:46:23 ID:???
同じだったはず
265通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 00:04:11 ID:???
ラクスからキラにかかってきた携帯をカナードが勝手にでたら修羅場だろうな
ラクスに貴様呼ばわりするカナードに燃えす
266通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 00:35:55 ID:???
ダムA04年5月号でパイロットスーツ確認。
キラの奴の緑が赤で黒(紺?)が暗灰色になってた

伝補は線画っていうか…塗る直前のエロゲの原画?みたいだからあまり参考にならん
267通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 01:26:15 ID:???
>>244
スレタイ読めるよな?
読んだらもうお前のネタがこのスレに必要ないことを理解しろ
ここは前スレから物語を書き続けてる職人さんの作品を楽しむスレだ、三流のお前が気軽に投下して良いスレではないよ
268通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 01:48:41 ID:???
>>267
なればキミが一つスレタイを巡視しかつ面白いものを書け
何処に他者は投下してはいけないと言うルールが書いてある?

帰りたまえ。
269通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 02:35:19 ID:???
はい、ヌルーヌルー

>>244
ワラタ、乙!
ネタも好きなんでよかったらまた投下頼みます
270通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 07:27:35 ID:???
殺伐とした空気の中で投下して流れを変えてくれたのだから逆に感謝してる位だよ。
スルーに神経使ってピリピリしてた気分だっただけに嬉しかったよ。
271通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 10:10:00 ID:???
皆さんありがとう(´:ω:)
何か思い付いたらまた書きますのでヨロ(`・ω・)
>>266
乙です!カナードはやっぱりダークカラーがにあいますよね
272通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 13:03:33 ID:???
ストライクに受けた損傷を修理しているブリッツのコックピットにニコルは籠もり、システム面の再調整を進めていた。
「ミラージュコロイド、電磁圧チェック、システムオールグリーン。…ハァ…テストもなしの一発勝負か……」
「ハァイ!元気!」
コックピットの中で調整を進めるニコルの前にディアッカが
「ディアッカ!!」
「そんなに驚く事ないじゃん」
「急に顔を出すからビックリしたんですよ。何か用ですか?」
ニコルの質問にディアッカはバツの悪そうにしながら答えた。
「いやな…その……本当に一人で行くつもりかよ」
「心配してくれるんですか?」
「バ、バカ、違うよ……相手は強い、俺達が束になっても敵わなかった相手だ…一人で飛び出したって」
「そうでしょうか?僕にはディアッカが言うようにアノMSのパイロットと僕達の腕の差に大きな隔たりがあるとは思えないんです」
「どういう事だよ?」
ニコルの言葉にディアッカが興味深そうに聞く。
「前の戦闘の時、僕達は全くと言って良いほど機体について知らなかった……もちろん、データである程度の事を知ってますが実際に動かす
 となると、また違ってきます。機体の反応速度、照準補正、武装の威力、僕達はそれらに慣れてない、それに対して、あのパイロットは機
 体のクセを知り尽くしてる様に見えました。それであそこまでの圧倒的な差が生まれたんだと思います。実際のあのパイロットの腕はアス 
 ランと互角くらいだと思います」
273通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 13:04:26 ID:???
「なるほどね…けど種明かしをして見せても、すぐに俺達が機体に慣れる訳じゃないんだぜ?その差をどうするんだい?」
「ゼルマン艦長の言葉を忘れたんですか?機体特性と地の利、それでその差を埋めようと思います」
「けど強敵だ。勝てる保証はない……俺には、どうして一人で向かっていけるのか解らないね」
「…………………………………………」
ディアッカの言葉を聞き、ニコルは、しばらく何も言わなかったが内に秘めた思いを語り出した。
「僕は……臆病だから…」
「は?」
「僕はイザークが人質になった時にディアッカの様に敵の隙を付いてイザークを援護したり、アスランの様にイザークを助けたり出来なかっ
 た……ただ黙って見てるだけでした」
「………」
ディアッカは黙って聞く
「それだけじゃない、このブリッツを奪う時だって、僕は…イザークとディアッカの後ろに付いて行っただけでしたから……みんな命を賭け
 て戦っているのに、僕だけ怯えて何も出来ない……これでは死んでいったラスティ達に顔向け出来ないし、みんなを仲間とは呼べないんで
 す。だから…」
「だから、一人でアイツを倒すっての?」
「そうです」
「解った、もう何も言わないよ……ただし、絶対に死ぬなよ……お前が居ないと誰がアスランとイザークの喧嘩を止めるんだ?」
「そうですね」
そして二人はプッと噴出しひとしきり笑いあった。
「機体の修理が終わるまで、まだ時間が掛るだろう?俺がバスターでシュミュレーションの相手になってやるよ」
「ありがとう、ディアッカ」
274通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 13:05:14 ID:???
「ああスッキリした」
カナードが連れて行かれるとフレイが晴れ晴れとした声で言った。
「何考えてんだ!お前は!!」
カガリが机を叩き激しくフレイを非難する。
「何よ、あの兵隊さんが探してるから手伝って上げたんじゃないの。何が悪いわけ?」
「今の状況を考えてものを言うんだな!」
「考えてないのはアンタじゃないの!もしアイツの正体が後になってバレたら一緒にいた私達まで疑われたかもしれないのよ」
「けど・・・私達に着替えろって言ってくれたじゃないか!きっと私たちが捕まらないように…」
もちろんカナードには、そんなつもりはない。
「どうだか、案外私たちの中に隠れようとしたんじゃないの」
その通りである。
「そうかもしれないけど…アイツは今まで私たちを守ってくれたんだぞ」
「守ってくれなんて誰が頼んだの?そんな押し付けいらないわ!!第一アンタ達がサイ達を巻き込んだんじゃない!!」
「!!それは…」
「だから…私のした事は間違ってないのよ」
フレイが自分に言い聞かせるように言うのを二人の口論を横から聞いてたヘリオポリスの学生組が否定する。
「いや、マズイだろ…」
「そうよ…良くないと思う…」
トールとミリアリアが言うのを聞くとフレイはヒステリックに反論する。
「アイツに巻き込まれて、この船に乗せられたんじゃなかったの?どうしてそんな事言うわけ!!」
「そうだけど…」
「ならいい気味じゃないの」
「フレイ」
今まで黙っていたサイがフレイの両肩を掴んで言う
「確かに俺達がこの船に乗せられたのはフレイの言う様にアノ人達のせいだ……けどフレイ、お前のした事のせいでアノ人がどんな目に遭う
 か考えたのか?アノ人も言ってたけど、ここの人たちの目的はMSなんだ。アノ人が協力しなかったら無理やり聞き出すかもしれない」
「それは…その…けど味方なんでしょ?だったら…」
「味方だったら、どうしてこんな事をするんだよ!それにコーディネーターだって事も知られてるんだヒドイ拷問とかに遭ってるかもしれな
 いんだぞ」
「何よ、いい気味じゃないコーディネーターがどうなろうと、私は…」
言いかけたフレイの頬を乾いた音と共にサイの平手が打った。
275通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 13:06:02 ID:???
「……パパにも………ぶたれた事ないのに………」
呆然と平手を振るった愛する人を見詰めるフレイに向かってサイは言った。
「君がコーディネーターを憎く思ってることは分かってる……分かってるつもりだ。けど誰かが自分のした事で傷つくのをいい気味だって言
 って欲しくない……君はだって本当は…」
「分かってないじゃない…」
「エッ?」
サイの本当に伝えたかった事を遮りフレイが言う
「分かってない!私が何でアノ人にあんな事したのか分かってないじゃない」
「分かてるさ、君の母親は…」
サイは言いかけて絶句したフレイは顔を赤くし、その両目には涙が溢れていた。
「ママの事もあるけど、そうじゃない……私は……サイがアノ人にボコボコにされたのが…許せなくて……だからっ……」
嗚咽に途切れ途切れながらフレイは自らの胸の内をサイに語った。
他人にどうこう言われようと彼にだけは知っていて欲しかったから。
「フレイ…」
「サイのバカ、バカ、バカ、バカ―――ッ!!」
そう言うとフレイは食堂から走り出した。
とっさの事に先程から二人の会話に聞き耳を立てていたアルテミスの兵士も制止出来ず、かといって民間人の少女を撃って止める事は出来な
かった為フレイの逃走を止める事は出来なかった。
「フレイ!」
サイは慌てて追いかけようとするが兵士に止められる。
「スミマセン通して下さい」
「通行止めだ。どうしても通りたきゃ通行料金を払うんだな」
サイはサイフの中の紙幣を全部取り出し、兵士に叩きつける。
「これで全部です!」
「ん〜少し足りないなが…まあ、いいか。ガンバレよ少年」
そう言って事情を知ってる兵士はサイの背中を叩く
「ありがとうございます」
サイはお礼を言うとフレイを追って走り出した。
「ったく良いよな若いって、コチラはチャーリー4今からそっちに…」
兵士が無線機で話してる声がどんどん小さくなっている。
サイは走り続けたフレイに言いたかった事を胸に秘めて。
(君が本当は一番傷ついてるんだろう、いつも意地を張って………二人ともバカだよ…)

                                                        続く
276通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 13:15:41 ID:???
おお、新しいのがきてた!!
なんと、サイがこの時点で男を見せるとはある意味予想外だが
これはこれでGJッス!!!
277通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 13:40:34 ID:???
GJです。

でもフレイの死刑執行はやはり時間の問題のような気が・・・

フレイにしてもサイにしてもだが、これから先もカナードはストライクに乗るのだから
その場合を考えた方がいい気がする。

278通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 14:04:01 ID:???
投下乙
なに青春してるんだこいつらw
この裏でカナードがどんな目にあってるかを考えると笑えるw
279通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 14:08:10 ID:???
職人GJ
言う事は一つ
フレイは絶対にサイを手放しちゃ駄目だ
ニートなんて絶対に関わるなよ
280通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 14:15:31 ID:???
どいつもこいつも良いなぁ…
ニコルがんばれ超がんばれ
281通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 15:08:42 ID:???
>「……パパにも………ぶたれた事ないのに………」
ここでこれを持ってくるか!w
GJ!
282通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 18:50:48 ID:???
>私は……サイがアノ人にボコボコにされたのが…許せなくて……だからっ……
(*´Д`)ハァハァ

いつもお疲れ様です
283通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 19:32:09 ID:???
久々の続き来てた!(T□T)
職人さんGJ!ですd(^ε^)
ニコルと痔の会話凄く良かったよ、ところでカナードはどうなるのでしょうか?
続きが気になります(´・ω・)
284通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 19:40:10 ID:???
>「……パパにも………ぶたれた事ないのに………」

アムロwwwwwww
285通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 00:35:41 ID:???
でも消えない死亡フラグwww
286通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 00:55:41 ID:???
消えるどころか濃厚になってるような…<死亡フラグ
途中から蚊帳の外な3人を想像してワロタw

職人さんGJ!
287通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 02:29:57 ID:???
AA食堂にて
カナード「最近、戦闘ばかりでキチンと食事をとってないな…
む?サラダ発見!生野菜もたまには悪くないな( ̄― ̄)」
ミリィ「あ!私もサラダげ〜っと!
で、『サラダにドレッシングを装備!』(^ε^)」
カナード「ほう、外はね女もサラダか( ̄▽ ̄)」
ミリィ「うん、ダイエット中なんだよね…(´・ω・)
カナードはドレッシングいる?」
カナード「いやいい、生野菜の素材そのもの味を楽しみたい…( ̄― ̄)
何でもそうだが素材に余計なものを付けず生で堪能することは大切なことだと俺は思っている…
( ̄▽ ̄)」
ミリィ「へぇ〜意外!カナードってそうゆうポリシー持ってるんだ〜(^ε^)」
カナード「ふっ…( ̄ω ̄)」
ミリィ「じゃあ、私も協力するわね(^ω^)」
カナード「協力…?(´・ω・)?」


その後

魔乳「カナード君敵よ出動できるかしら?(´・ω・)"」
カナード「任せろ!(`・ω・)」
ストライク、カタパルト装着完了
カナード「おい、外はね女!早くストライカーパックを装備しろ!
敵は待ってくれないぞ!(`・д・)」
ミリィ「いえ、カナードの『素材に余計なものを付けずに生で堪能する』ポリシーに協力して…
今回はストライカーパックはありません(`・ω・)」
カナード「え…( ̄□ ̄;)!!
いや、ストライクとサラダは別じゃん…たしか『なんでもそうだが』とは言ったけど…」
ミリィ「甘えちゃだめ!
自分のポリシーから逃げるな〜カナード〜!(`・д・)


カナード「うるせ〜!…逃げる…逃げるだと?
…ふふふ…はははは!いいだろう!俺様のポリシーと生の実力を見せてやる…とくと堪能しろ!
ビックリしすぎて、その髪の毛がそれ以上はね上がらないようにしっかりおさえてろよ!
(ノ>д<)ノ」
ミリィ「OK!<(´・ω・`)>
生ストライク発進どうぞ!(^-’)b」




魔乳「後でカナード君にエールのデリバリーお願い…(´・ω・)」
トール「はい…(^ω^;)」
ムゥ「やれやれ…ヽ(´▽`)ノ」
288通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 05:19:20 ID:???
生ストとかきつそうだwww
289通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 07:20:09 ID:???
>>287
GJ こんなのがパイロットとオペレーターじゃ艦長も苦労するわw
つか エールパック持ってても断られそう。
290通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 10:07:33 ID:/TqQAcfe
そんなときはこれ!
つグランドスラム
291通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 14:13:14 ID:???
Gジェネとかだと意外と生ストでも強いからなんとかなるさw
292通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 14:16:53 ID:???
ストライクにグランドスラム一本槍で
銃弾もビームだろうと 一 刀 両 断 !!!

それが外伝の力だ!!
293通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 15:10:34 ID:???
カナードならアーマーシュナイダーとバルカンでこと足りる。W

294通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 15:18:39 ID:???
アーマーシュナイダーは凄いよな
外伝にアーマーシュナイダー渡しておけばネ申戦闘が見れそうだぜ!!
295通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 15:20:43 ID:???
――――それで連ZAU10連勝位してこい、したら褒めてやる。
296通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 15:37:55 ID:???
>>294
っ【青枠の対ロングダガー2回戦】
っ【ロムテクニカ ビームナイフ】
297通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:11:18 ID:???
>>287ネタ乙
バカだけどほのぼのしてていいよ、アストレイではカリカリしてるカナードなだけになんか安心する
その雰囲気でまたネタたのむ
298通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:20:29 ID:???
…そのうち、「PS装甲の方がドレッシングっぽいよね」って言って
PSダウン状態で出撃させたりして。
299通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:34:28 ID:???
そうなったらそうなったでPS装甲(ジャケットアーマー)バージして
フレーム見えまくりのアストレイモードで敵に突撃します
300通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:40:13 ID:???
それじゃサラダすら乗っかってない皿状態だろw
301通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:43:33 ID:???
>>300
海原雄山は、至高のサラダ、と称して
鉢植えのままのトマトを持って(ry
302通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:53:53 ID:???
ぶっちゃけガンダムってフレーム外した状態だと先行者みたいな形になるぞw
303通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:55:01 ID:???
もういっそ生身で

拳ひとつで戦えばいいと思うよ
304通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:56:22 ID:???
つまり自慢の拳で戦えと
305通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 19:57:58 ID:???
>>302
大丈夫
アストレイとストライクのフレームは一部を除いてほぼ共用設定らしいので
最小限の所の装甲以外を排除した所で普通に外道モード入るだけだ
グランドスラムとの共用で、ストライクの修羅場が見えるぞ!!

>>303
大丈夫
アストレイにはそーいうの対応するために
拳神の人やグレイブヤードの爺がいる
306通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:00:56 ID:???
>>303
バリー・ホーじゃんw
307通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:02:10 ID:???
このバカな流れいいなw
308通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:08:31 ID:???
ここ最近は特に良い雰囲気だ。
出来ればこの雰囲気をずっと維持してゆきたいものだ。
309通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:09:00 ID:???
つまりこうか

                _______
 AAA ,⌒`⌒ヽ    /
 ..(◎) レ∧V从 ` < 輝け!もっと輝けぇぇ!!!
   |=|i リ ` Д´ノリ  \______
   ヽ/__Y___〔jj)
    /__∧__\
   (_) (__
310通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:10:00 ID:???
>>309
この人のAA見てると、とりあえず怒ってるように見えるなあw
311通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 20:10:42 ID:???
おいww
312通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 21:24:04 ID:???
>>309
カズマ版☆はカナードの声にはぴったりだな
「喧嘩だ!喧嘩ァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
313通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 21:35:40 ID:???
>>312
ぴったりどころか既に採用されている訳ですが。
314通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 22:10:44 ID:???
☆てカズマの声もやってたの?
315通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 22:14:12 ID:???
316通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 22:17:57 ID:???
保志と言えばカズマ
カズマと言えば保志

だから種放映時最終回後は新シャア板スクライドスレで
キラ:「衝撃のぉぉぉォ!!」ネタはそれなりに出た

スクライド漫画版も描いてた戸田のアストレイRの最終回が出てそれはさらに加速
ロウ:「コイツがオレの、自慢の拳(“赤い衝撃レッドフレイム”)だっッ!!!」
とあわせ、大盛況となった
317314:2006/08/31(木) 22:31:10 ID:???
>>315
本当だ…サンクス〜(´^ω^)
>>316
じゃストライクがジン(ミゲルを装備)にかましたパンチはある意味必殺技だった…てわけですね旦那
(`・ω・)
318通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 22:51:23 ID:???
>>317
駄目だあの拳には魂も信念も篭っていない
ただ恐怖に包まれているだけの反射的な拳だ
319通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:01:25 ID:???
わかった!ソードの時のあの肩のブーメランみたいなのが消えたら発動するんですね
(`・ω・)
でシールドからニョ〜ンと必殺パンチが伸びるんだよきっと(^ε^)
…とスレ違いかな…
320通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:16:51 ID:???
>>319
ちがうよ、
ぶっちゃけた話イージスとアストレイを二個一でフリッケライにして
赤枠に増加装甲+ステーク付けたアルトでアイゼンなジャンク屋を師と仰がない限りキラには発動は無理な領域だよ


キラ:「じゃ……ターンアップと行こうか!!」
クロト:〈ほざいてろよ!!テメーみたいな肉塊なんざビタ一文の価値もねえ!!〉


どう見ても武神装攻ゼンダム其壱拾六「神を断つ剣なり」PHASE5です
本当にありがとうございました
321通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:18:57 ID:???
つ〜С ←これがパンチか?w
322通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:20:12 ID:???
>>320
イージスではないマガルガだ!!
無論アレはストライクではない伍式なわけだ判るな?


(例:↓)
「諦めるにはまだ早いぞ! マリュー=ラミアス!!」

 絶体絶命の危機に瀕してもなお、ゼンガーは怯まない。
 絶望しかけたマリューは、お陰で落ち着きを取り戻す事が出来た。

「俺にはまだ、戦う術がある!!」
「そうか! アーマーシュナイ……」
「俺に剣を! 伍式対艦刀をッ!!」
「え?!」


 第 一 話 か ら ち ょ っ と 待 て ー ー ー w w w ! ! ! 
323通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:21:50 ID:???
>>321
http://www.eonet.ne.jp/~nova/nova65p4.jpg
 こ れ が 、 キ ラ の 
  自 慢 の 拳 (っつーかステーク) だ ! ! ! 
324通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:26:33 ID:???
ハードですわ…(´・ω・`)



(´・ω)つ〜СΣ))Д`:)
325通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 00:06:08 ID:???
それなんてスケバン刑事。W
326通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 00:29:36 ID:???
スケバン?(´・ω・)?
きょうこ?
327通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 01:01:52 ID:???
ガッカリだよー!
328通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 01:44:59 ID:???
前スレで怒られたけど懲りずに言う
スケバンカナード…(*´Д`)ハァハァ
329通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 02:48:03 ID:???
もしカナードがツンデレヒロインだったら?
330通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 02:52:08 ID:???
(*´Д`)ハァハァ

だがツンギレヒロインであるべきだと思わなくもない。
331カナード ◆1ahGHwibmI :2006/09/01(金) 12:19:14 ID:???
あばばばばばばばばばばばばばばばばば
呼んだ?
332通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 12:40:12 ID:???
おまえじゃない。
333通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 22:58:39 ID:???
かっ、勘違いするな!別に助けようとしたわけじゃない!!

こんな感じ?
334通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:09:57 ID:???
それだと普通のツンデレじゃないか?
キレないといけないわけだから……アカン思い付かない
335通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 03:03:54 ID:???
…勘違いするな、貴様を助けようとしたわけじゃない!!

こうですか?わかりません!
336通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 11:26:56 ID:???
何の事だ?お前を助けるつもりは毛頭無いぞ?

こうか?
337通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 12:06:45 ID:???
(カナードが攻撃を防ぐなり、敵を落としてくれる)
弱いくせに前に出るな!!
(お礼)
…落とされたら、いろいろ面倒だからな

こんな感じ?どこの乙女ゲーだって感じもするけど
338通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 15:55:53 ID:???
勘違いするな別に貴様を助けたわけじゃない!貴様を倒すのはこの俺だからな

いかんこれじゃあ劇場版の野菜人の王子だ
339通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 16:45:34 ID:???
勘違いするな別に貴様を助けたわけじゃない!死ねえ!

と言ってなぜか襲い掛かってくるんだろ?
340通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 17:04:36 ID:???
やめろ!俺様が本気出したら貴様が俺様に勝てるわけないだろ!
341通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 17:08:56 ID:???
カナードのデレってどんな感じなんだろうなぁ
仲良くしてるシーンとか無いからよくわからん
純粋に微笑んでるのってXアストレイ最終回とロウが旅立つの見送る時くらいだし
342通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 18:15:12 ID:???
本来デレに移行するべきそこで分かり合うも照れ怒り逆切れしてツンに移行するから
ツンギレなんじゃあないか?

そのツンの向こう側に真のデレがあるにはあるのだが
正直ラストくらいでしか見れません本当にありがとうございました
343通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:27:56 ID:???
「で俺に何の用だ?」
格納庫に連れてこられたカナードは指揮官らしき男に尋ねた。
「さあな、指令が来られたら聞いてみるんだな」
指揮官らしき男がそう言うとカナードの背後から声が聞こえた。
「全く凄いMSだな。装甲、パワー、反応速度どれを取ってもザフトのMSとは比べものにならない……ただパイロットに少し難が有るのを
 除いてな」
カナードが振り返り驚くが、後ろから歩いてきたガルシアは気にせずカナードの前までやって来る。
「私がこの基地の指令だ……しばらくぶりだな」
「アンタだったのか……通りでこんなにも早く俺の正体がバレルわけだ」
「さっきの戦闘を偶然に見ていてな……あんな戦い方をするのはお前ぐらいだからな」
ガルシアはアルテミスで見ていた先程の戦闘でストライクの動きを、かつて自分元で鹵獲されたジンで戦っていたカナードの動きと重ね合わ
せ、パイロットがカナードである事を確信していたのだ。
「どうして俺が生きてると思った?」
あのサイクロプスの爆発では生きていないと考えるのが普通だ。
さらに万が一にも乗っていたジンが回収された時の事を考えて、ジンのコクピットを念入りに爆破し、完全に痕跡を消したのだ。
「アノ戦闘の後に貴様のジンを回収してな。コクピットが完全に壊れていたので軍では死亡したと思ってる様だが、私には直ぐにお前が爆破し
 たのだと解ったよ。しかし貴様が我々を裏切り大西洋連邦に協力しているとは夢にも思わなかったぞ」
「大西洋に協力したわけじゃない」
カナードはこれまでの経緯を説明した。
「という訳だ、だいたい、いつ後ろから撃たれるか解らんのに協力する訳ないだろう」
「なるほどな、少しは利口になった様だな」
「チッ、大体なんでアンタがアルテミスに居る?特務部隊Xはどうしたんだ!」
特務部隊X、表向きにはユーラシア内の鹵獲MSを運用する特殊部隊だが、その真の目的は鹵獲MSを使い、ユーラシア製MSを開発計画、
通称『X計画』の為のデータを収集する事である。
開戦初期からMSの圧倒的戦闘力に目の当たりにしてきたガルシアは上層部に働きかけ、強引に立ち上げたX計画だったが様々な問題が彼の
頭を悩ます事になった、その一番大きな問題と成ったのはMSのパイロットである。
鹵獲のされたMSを使い、様々な条件化の作戦を遂行し戦闘データを持ち帰る凄腕のパイロットという無茶苦茶な条件に合うパイロットがユ
ーラシア連邦内に居なかったのだ。
当初はアノ「サーペントテール」に依頼しようかと思ったが、予算の都合と情報の流出を避ける為に依頼するのは取りやめになった。
そこでガルシアが探し出したのがカナードだった。
344通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:28:43 ID:???
カナードは当時ユーラシア内の軍事研究所でスーパーコーディネーターに関する研究の実験動物同然の毎日を送っていた。
研究の一環として行われたMSの適性テストでカナードは、驚異的なスコアを叩き出し、その記録を偶然目にしたガルシアは彼こそが自分の
探し続けたパイロットだと確信し、研究所の責任者に協力要請をしたのだが、あまり良い返事は貰えなかった。
研究所の責任者が貴重なスーパーコーディネーターの貴重なサンプルであるカナード失いかねないと判断したからだ。
ガルシアは再三に渡り要請を出したが決まって答えはNOだった。
しかしガルシアは諦めなかった、海兵隊員60人の猛者達を引き連れて研究所の責任者に直談判に行ったのだった。
その威圧感に、連日の深夜の無言電話、夜道の帰宅途中に付け回す不審車、通勤途中に必ず起きる不可解な事故などに悩まされ、気が滅入っ
ていた責任者はやっとOKを出したのだった。
そして、カナードは特務兵という特別階級で特務部隊Xに参加、数々の作戦で華々しい戦果と貴重な実戦データをもたらしたのだが、グリマ
ルディ戦線で、ザフトのエースと戦闘に気を取られていた為、離脱するのが遅れサイクロプスに巻き込まれMIA認定を受けた。
その後、キラ・ヤマトを探し各地を放浪し、ある情報屋からの情報を元に、ヘリオポリスにいた所をザフトの襲撃に巻き込まれ現在に至る。
「お前が居なくなった以上、もうデータはとれないのでな。X計画は次の段階に移ったのだ」
「ならココが…」
「そうだ。ここアルテミスが、我らユーラシア連邦の希望の光と成るだろうMSの誕生の地となる」
「そんな事を言う為に俺を呼んだのか?」
「違う、単刀直入に言おう。カナード戻って来い、貴様とこの大西洋のMSが有れば最強のMSが作り出せる。ユーラシアがザフトと大西洋
 連邦の二つを相手にしても勝ち残れる最強のMS……乗ってみたいと思わないか?」
「最強か…悪くないな」
カナードはそう言うとガルシアの唇が歪む、当然だカナードが最強のMSと聞いて黙ってるわけがないだが…
「悪くないが完成までこき使われるのはウンザリだ……断る!」
「どうしても駄目か?」
「ああ、ここにその最強のMSが在れば違うのだがな、完成したら呼んでくれテストパイロットぐらいは引き受けてやる」
「仕方ない………此方も手荒な真似はしたくないのだがな」
ガルシアが右手を挙げると隠れていた兵士達が一斉に銃口をカナードに向ける。
(ざっと二十人って所か…用意がいい狸親父だ)
カナードは冷静に現状を把握する。
「貴様といえど、この数の兵士相手ではどうにもなるまい。貴様の意思など関係なしに嫌でも協力してもらう」
「手の込んだ事を…!」
「なあに、昔に戻るだけだ、MSが完成したら昔の様にエース狩りをさせてやる…その中には本物のスーパーコーディネーターもいるかもし
 れんぞ?」
345通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:29:31 ID:???
特務部隊Xが順調に実戦データを収集していく中で、より高度な戦闘データを得るために、ザフトの名立たるエース達を相手に狙いを付け挑
みかかる、カナード達はこれをエース狩りと称して様々なエースパイロットと戦ってきた。
とても危険度が高いが一時期のカナードにとっては最高の一時であった。
カナードの全神経が極限まで集中し、その一瞬が引き伸ばされ相手の動きに知覚した様に感じ、攻撃を繰り出すたびに反応速度が上がり自分
の限界を超え遥かなる高みにあと少しで到達出来るように感じるアノ感覚。
その感覚を越えた先に自分の目指す者が居るのだと知ってか知らずか、一時期カナードはその感覚に試す事に夢中になった。
しかし、カナードは、とある任務で凄腕のエースと戦って帰還した時に、日に日に高まっていく感覚の重大な爆弾に気づいたのだった。
カナードの体に掛る負担が大きすぎるのだ、研ぎ澄まされ過ぎた神経がカナードの気力と体力を極度に消耗させるのだ。
また機体に掛る負担も大きく、特に間接部は無理な操縦で焼き切れかけていて、またOSもカナードの動きに追随しきれずにフリーズする寸前だった。
そしてカナードの反応速度もジンの限界を遥かに凌駕し、機体との反応速度の差が戦場では命取りになりかねないレベルに成っていた為にカ
ナードは、それ以来その感覚を封印してきた。唯一の例外は月面で赤い高機動型ジンと戦った時だけである。
「とりあえず、このMSの制御システムを解析できるようにしてもらおうか」
ガルシアは、そう言うとカナードにOSのロックを解除を促す。
しかし、カナードは不敵な笑みを浮かべている。
「どうした、早くしろ」
「欲張りすぎは元も子もなくすぞ、閣下殿」
「何?」
ガルシアが怪しんだ、その時にカナードはポケットから取り出した例の黒い立方体を取り出す。
縦が10センチ、横が5センチ、幅が2センチくらいの黒い立方体だった。
中央には黒と黄色ストライプに囲まれたカバーガラス付きの赤いボタンが付いている。
「動くなよ、このボタンを押せば……このMSは自爆する」
「何だと!?」
「この機体には秘密保持の為の自爆装置が内蔵されている。コイツはその遠隔起爆スイッチだ!!部品一つ残さないほどにバラバラにされるのは
 困るだろう?」
「止せ、そんなハッタリ…」
「なら試してみるか?俺は爆風を利用して逃げるがな」
これがカナードの切り札だった。
346通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:47:12 ID:???
万が一、素性がばれた時は自爆放置を盾に脅し、ストライクと一緒に逃げるつもりだったのだ。
もちろん、これはカナードのハッタリだった。
GAT-Xシリーズに秘密保持の為の自爆装置が内蔵されているのは事実だが、その遠隔起爆装置などは内蔵されていない。
もし在ったなら他のGAT−Xシリーズが強奪した時に使っていたハズである。
今、カナードが持っているのはカズィに作らせた物で外見をそれっぽく作ったガラクタだった。
しかし、カナードはそんな事など微塵も感じさせない自信満々の態度でガルシアたちに言う。
「もしも俺を見逃してくれるなら、このMSのデータをくれてやる、それと輸送船を一つ用意しろ、このMSを持って逃げるには足が要る」
「そんな要求呑めるものか!」
側で話を聞いてたガルシアの副官が怒鳴るがガルシアが手で制する。
「我々には貴様の力が必要だというのに…」
「俺はユーラシアでは死んだ事になってるのだろう?なら死んだ人間の事は諦めるんだな」
「………」
ガルシアは暫く黙って考えていたが、そして口を開く
「良いだろう、その話受けよう」
「指令!」
近くにいた副官が止めようとするがガルシアの考えは変わらない。
「機体に自爆装置が内蔵されてるのは、機体を調べた技術者から聞いている紛れもない事実だ。そして我が軍に今必要なモノはMSだ。特に
 大西洋が作ったMSを全て失うのなら、その価値は計り知れないものになる」
「交渉成立だな。アンタには俺が逃げるまでの人質になってもらう」
「何?」
「アンタの事だ、どうせ何か仕掛けるつもりだったんだろう?面倒なのはゴメンだ…」
ガルシアは自分の打算が一切通じない相手に心底ウンザリして言った。
「まったく、厄介な相手だ……そうそう厄介ついでだ。おい例の物を」
ガルシアはそう言うと、部下にある物を持ってこさせた。
「コイツは…」
部下が持ってきたのはノーマルスーツだった。
デザインは一般の連合のノーマルスーツと変わりないが、通常と違い赤と黒と暗灰色のそれは、かつてカナードが特務部隊Xで着ていた物と
同じだった。
カナードが着ていたのはサイクロプスの余波で壊れたのだが目の前にあるのはその予備だ。
「いつまでも置いておかれたら迷惑だからな、持って行け」
「ありがたく貰っとくよ。他のスーツだと動きずらいからな」
                                                                                つづく
347通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:53:39 ID:???
特務兵復活
348通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:54:44 ID:???
GJ!!

>その威圧感に、連日の深夜の無言電話、夜道の帰宅途中に付け回す不審車、
>通勤途中に必ず起きる不可解な事故などに悩まされ

ちょ、地道すぎw
349通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:58:05 ID:???
投下乙
ガルシアが本編の10倍かっこいい
350通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:58:16 ID:???
そして華麗に逃亡、、、
カッキーよさすが特務兵!!
351通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 20:02:27 ID:???
カナードの全神経が極限まで集中し、その一瞬が引き伸ばされ相手の動きに知覚した様に感じ、攻撃を繰り出すたびに反応速度が上がり自分
の限界を超え遥かなる高みにあと少しで到達出来るように感じるアノ感覚。


種割れキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
352通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:08:31 ID:???
…アカギやカイジみたいな心理戦だなw
なにはともあれGJ
353通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 22:24:24 ID:???
閣下の地道な努力?に笑いエース狩りに燃えた!GJGJ!

そうかカズィに作らせたのはハッタリ用自爆ボタンだったのか
得意げに出すカナード想像して微笑ましく思ってしまったw
354通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 23:11:33 ID:???
GJ!

ガルシア、カッコエエなあ。
本編でも脇を光らせれば主人公も輝いたかも知れんのに。

幼稚園児クラスの負債のことを考えれば無駄なことか。
355通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 23:13:58 ID:???
頭の光る奴は目立つのがいまの風潮か
356通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 23:26:05 ID:???
頭部とキャラの輝き具合いが比例するのが昨今のトレンドw
ともあれGJ!
357通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 10:23:24 ID:???
うお寒・・・やるならもっとわからないようにやってほしい
358通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 11:17:22 ID:???
職人さんGJであります/(^ε^)
まさか昨日投下されてるとは…カナードにパイスを預けるガルシアンに上司ならではの親心みたいなものを感じました

これからもカッコイイオヤジの演出に期待しています(´^ω^)
359通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 12:25:09 ID:???
なんかガルシア格好いい…
なんだろう、今まで狸親父としか思ってなかったのに好きになってきた気がする
360通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:25:40 ID:???
いや、ブタマンが狸親父に進化したんだ
361通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 21:58:54 ID:???
フレイ「カナードの髪って凄く綺麗よね(^.^)」
カナード「聞け赤毛女よ、髪を誉められて喜ぶ男などいない
俺様をおだてたいのならもっと別の部分を誉めるんだな(`・ω・)」
フレイ「別におだてるつもりなんてないわよ
私はただ…純粋にカナードのって黒くて長くてそれでいてちょっと硬めで…(#^.^#)」
カナード「それ以上言うな…お前が言うと本当に別の部分を誉めているように聞こえる…
(# ̄ω ̄#)」

凸「あの…俺のはどうかな?…誉めてくれると嬉しいんだけど(´・ω・)」
フレイ「私は頭に被ってる人には興味無いの!(`ε´)」
凸「被ってる( ̄□ ̄;)!!カツラ?…それとも…」

カナード「どちらの意味でも究極の侮辱だな(´・ω・)凸カワウソス…」






ノイマン「形は俺が一番〜♪(^ε^)」
362通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 00:21:18 ID:???
なんか腹に一物抱えてそうなフレイだな
363通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 00:34:51 ID:???
>>361
いい加減スレ違いだ帰れ
364通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:45:53 ID:???
>>361
そこでズル剥けのガルシア閣下の登場ですよw
365通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:21:02 ID:???
閣下はラスプーチンクラスだそうだ
366通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 12:53:44 ID:???
閣下と聞いて山積みスレから俺がきましたよー
ガルシア閣下の頭にはアルテミスの傘が被さるので万が一の場合も安心なのさ。
367通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 19:23:53 ID:???
ノイマン形って…公然猥褻カット吹いた
368通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 20:18:39 ID:???
あーそうゆう意味ね。W
それならノイマンはカリ太だ罠。WW
369通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 21:39:51 ID:???
実はミリアリアが最強
370通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 21:55:22 ID:???
カナードにシャンプーのCMの依頼が来てナレーションをするのが凸できまりだなw
371通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 22:16:25 ID:???
CMソングはミゲルだったりするんだろーか
372通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 22:20:24 ID:???
スレ違いな職人に乗せられてスレタイにそった話しができない香具師は消えろ
>>361がSSを使った荒らしだってなんで気付かないんだ?
373通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 22:31:48 ID:???
しかしカナードは髪の手入れしてるか怪しい
たぶん適当な長さになったらナイフで切ってるんじゃないか?
374通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 22:36:08 ID:???
あんだけ長かったら自分で切るのは難しいんジャマイカ?

まぁ、カナードならやりそうだけどなナイフ切り。W
375通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:08:20 ID:???
きっと美容師並のナイフさばきにちがいない
実はナータソもカナード先生の常連だったりする
376通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:23:32 ID:???
カナード「俺様の美技に酔いな〜」
377通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:26:05 ID:???
>>376
丸刈りにされるぞw
378通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:34:58 ID:???
わかった!カナードがガルシアから逃げてるのガルシアのスキンヘッドの原因を作ったからだよ
379通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 00:11:42 ID:???
そのつぐないとして桂造りのために髪を伸ばしてるんだろ?カナードは。W
380通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 08:10:40 ID:???
長髪ガルシア
381通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 09:54:23 ID:???
一瞬カナードの髪型のガルシアが背景キラキラさせて髪を掻き上げる映像が脳裏に
382通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 11:48:31 ID:???
凸「だったらガルシアにモッツのCM出てもらうしかないじゃないか!」
カナード「いや…ヘアフォーライフだろ、お前もモニターで出ればいい。」
凸「(´・ω・`)」
383通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 12:48:05 ID:???
ヤバい想像しちまったい。W
384通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 19:01:30 ID:???
アスランとガルシアの二人が、お互いの植えた髪を確かめあうように引っ張る描か?
横でキラとカナードが並んで笑いころげてる光景が浮かぶw
385通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 19:26:03 ID:???
>横でキラとカナードが並んで笑いころげてる光景が浮かぶw
二人とも声が同じだから二重にむかつくなw
386通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 19:43:33 ID:???
ステレオサウンドでド迫力な笑いを貴方に
387通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:00:04 ID:???
マジで聞いてみたいなぁ…
388通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 08:36:04 ID:???
フュージョンさせればいいんだよ
389通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 11:41:04 ID:???
でも二人とも同じ声っていっても、カナードはカズマ声なんでしょ?
聞いた事はないけど
390通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 18:08:14 ID:???
>>373
それ、なんて相良?
391通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:18:45 ID:???
>>399
以前萌えスレかどこかでジェネCE辺りの映像うpされてた。
一応ダウソしてあるが、うpしようか?
392通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:47:40 ID:???
399ではないが見たい

393通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:04:19 ID:???
これは399までレスを伸ばさないといけないのか
まぁ俺は持ってるけど
394通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:33:14 ID:???
>>391うp頼みます
395通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:15:32 ID:???
「ミラージュコロイド生成良好。散布減損率35%。使えるのは、80分が限界か…それでもやれる」
ニコルはコクピットの中で呟き、ブリッツを慣性移動でアルテミスに向かわせた。
アルテミスはガモフが離れると傘を閉じ、今は全くの無防備と言っていい。
ブリッツは音も無くアルテミスに辿り着くと、少しでもコロイド粒子を節約する為にミラージュコロイドを解除し、グレイプニールで砲台を
潰していく。
アルテミスの管制室は、ようやく敵機の襲来に気づき慌てて傘を展開するが、それが仇になった。
「それが傘の発生器か!!」
ニコルは展開しきる前に発生器を破壊し、そしてドッグに向かって突き進んでいく。
途中、銃座による迎撃があったがPS装甲を起動させたブリッツには効果が無かった。
緊急発進したメビウスをイーゲルシュテルンで打ち落とす。
「思ったより展開が早い……急がないと」
もしストライクが今、迎撃に出てきたらニコルの考えた戦法は通用しなくなってしまう。
ニコルはブリッツのスラスターを吹かしアークエンジェルの収容されているドッグへ急いだ。
396通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:17:26 ID:???
「内骨格系および駆動系解析完了、それとビームライフル制御系とOSデータコピー完了しました、あとビームサーベルが30%解析完了し
 てますがPS装甲の解析が難航しています…」
「そうか…おい、もっと急げ!!」
部下からの報告を聞きガルシアは自分に銃を向けながら解析を進めてるカナードを急かした。
カナードは先程ガルシアから貰ったパイロットスーツを着て、自分の体になじむスーツの感触を確かめながらストライクのキーボードを叩きな
がら答えた。
「これが最速だ、横からゴチャゴチャ言うな!」
「何だその態度は!それが上官に対する態度か!」
「もうアンタの部下じゃない」
そう言うとカナードは黙って解析を続けた
「まったく貴様という奴は…」
直後に振動がアルテミス全体を襲う
「何だ!状況を報告しろ」
ガルシアは直ぐに司令室と通信を繋ぎ状況を聞いた。
「解りませんザフト艦からの砲撃とは思えませんが…あっ!外部監視カメラに機影を確認、これは…連合のMSです」
「近くの銃座から迎撃、近くの発進口から準備の整ったMA部隊を出撃、迎撃させろ」
しかしそんな事は気休めにしかならない事をガルシアは良く知っていた。
そして次の命令を出す。
「……アークエンジェルのクルーの拘束を解除し発進準備をさせろ、それと艦長たちもアークエンジェルに向かわせろ」
「は?しかし…」
「敵艦が直ぐ近くにいるんだぞ!アルテミスの戦力ではどうにもならん…敵の狙いは、おそらくこのアークエンジェルとMSだ。もしアーク
 エンジェルが発進すれば奴等は必ずアークエンジェルの方へ向かう」
「侵入したMSはどうします?」
「それはストライクに迎撃させる」
「しかしMSの解析は・・・」
「あとはビームサーベルとPS装甲の解析だけだ……少々惜しいがやむおえん」
「了解しました」
ガルシアの部下が通信を切るとガルシアはカナードに向き直る
「そういう事だ…カナード頼んだぞ」
「勝手に決めるな、クソ、スーツのクリーニング代だ!!やってやる」
「あまりアルテミスに被害を出すなよ、近接格闘用の装備が在っただろう?それを使え」
「ったく、いつもいつも面倒な注文をつける」
カナードは不本意だがガルシアの指示に従い、ガルシアをコクピットから出し、ストライクを移動させようとする。
397通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:18:12 ID:???
「忘れ物だ」
ガルシアがカナードにヘルメットを投げ渡す。
スーツと同じく特別製のメットを被りながらカナードはストライクをカタパルトに移動させる。
「こちらカナード・パルス、ソードストライカーを早く寄越せ!!」
「おまえ…無事だったんだな!ちょっと待て…え〜と」
カナードの通信に答えたのは、なんとカガリだった
「またお前か」
カナードがウンザリして言った。
「私だと不服だというのか」
「ああ、その通りだ。作業が遅い…前にオペレーターしてた奴はどうした?」
「ミリアリアはサイの代わりやってる」
(サイってダレだ…ミリアリアの隣にいた奴だったか?まあいいか)
カナードはサイという人物の顔が思い出せなかったが気にせず質問を続けた。
「そのサイって奴はどうしたんだ?」
「サイはいない・・・」
「何で居ないんだ!」
「それは……お前が悪い」
「ハァ?それはどういう…」
「ほら換装終わり!さっさと倒して来い」              
「言われなくても行く。カナード・パルス、ソードストライクガンダム出るぞ」




398通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:20:16 ID:???
「見つけた!」
ドッグに侵入したニコルは何隻かの連合の戦艦の中で一際異彩を放つアークエンジェルを捕らえると、ドッグ内の他の戦艦を破壊しながらア
ークエンジェルに向かう。
破壊された戦艦の残骸はドック内の酸素を燃やし、黒煙がドッグ内に広がっていく
(これで舞台は整いました。早く出てきてくださいストライク)
ニコルがそう思ってるとアークエンジェルのカタパルトが開き中から大剣を担いだストライクが出て来る。
「やはり予想通りソードですか…」
ニコルの考えた戦法で一番厄介なのは飛び道具であり、それらを装備する他のストライカーパックは多少だが脅威だった。
しかしニコルはストライクがソードストライカーを装備する事を確信していた。
この狭いドッグ内でランチャーは威力がありすぎるし、エールでは機動性が発揮できないからだ。
「ミゲル達とイザークの仇は取らせて貰います」
ニコルはそう言うと会心の秘策を実行した。






399通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:21:11 ID:???
出撃したカナードは、まず見たのはドッグ内に立ち昇る黒煙だった。
「チィ、視界が悪い」
辺りを見回そうとするとすぐ目の前の戦艦が爆発する。
「もう来たか」
カナードは黒煙の中からブリッツの漆黒の装甲を見極めるとシュベルトゲベールを抜きブリッツの左側から切りかかる。
こうする事により武装が右腕に集中してるブリッツは僅かに迎撃が遅れるからだ。
だがストライクのシュベルトゲベールが切り払ったのは煙だけでブリッツの姿は何処にも見当たらない。
すると直ぐにストライクの背後からレーザがストライクの肩を掠める。
「何だと!?」
ブリッツは煙の中のはず、なのになぜ後ろから攻撃が来るんだ。
後方モニターには敵機の姿は無い。
(どこだ?)
ストライクのセンサーを最大にして索敵を行うが敵機の姿は見えない。
(来る!)
戦士としてのカナードの直感が、とっさに機体を横にステップさせブリッツの攻撃を避ける。
「クッ!どこだ!」
熱センサーを使うがドック内の炎のせいで、まるで役に立たない
カナードはレーザー攻撃が飛んできた方向を注意深く見るが特に何も無い。
いや僅かだか空気が揺らめいている。
最初はドック内の炎に熱せられた空気のせいかと思ったが違う、揺らめきが巨大な人の形となっている。
400通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:22:00 ID:???
「ミラージュコロイド…」
カナードは以前見たブリッツのデータに記載されていた特殊装備のことを思い出した。
特殊なコロイド状の微粒子を磁場で機体表面に定着させる事で、その物体に対し電磁的・光学的にほぼ完璧な迷彩を施す事が可能な装備だ。
「しかしスラスターが使えない。ソコだ!」
カナードは慣性移動するブリッツの位置を予測しストライクの左肩に装備されたビームブーメラン『マイダスメッサー』を抜き投げさせる
が虚しく空を切りドッグの壁にめり込む。
「グゥ!なぜだ?ブリッツの軌道は完全に予測したはず……AMBACか!!」
AMBACとは機体の手足を動かす際の反作用で機体の向きを変える操縦テクニックの一つだ。
「ならこれならどうだ!!」
カナードはストライクの頭部バルカンをブリッツが居るであろう方向に乱射した。
ミラージュコロイドの展開中はPS装甲は使えない、このままではブリッツは蜂の巣かあるいは…
「さあPS装甲を起動させてみろ、狙い斬りにしてやる」
ストライクがシュベルトゲベールを構える、しかしブリッツの姿は現れない。
その直後にストライクの背後が揺らめいた。
「後ろだと!?」
ブリッツがビームサーベルを振るうが間一髪で避ける。
「バカな!AMBACで背後に回るなんて…」
通常では考えられない事だったAMBACで出来るのは起動を少しずらす程度だ、ストライクの前方にいたブリッツが背後に回る事は不可能
な事だった。
また背後からその後直ぐに右から、そして今度は左から…全方位からの予測不能な攻撃がストライクに襲い掛かる。
発射された角度から敵の位置を予測しようにも煙と炎のせい発射位置が解らず、さらにスピードがバラバラな為にカナードでも予測が出来な
かった。
「何がどうなっている!?」


401通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:25:48 ID:???
(上手くいった)
ニコルはコクピットの中で安堵した。
敵は完全にこちらを見失っている。
ブリッツ搭載されたミラージュコロイドとこのドック内の状況、その二つがカナードとニコルの間にあった差を完全に埋め、二コルがこの戦
闘の流れを掴んでいた。
この流れを生んだのは二コルが、このドック内の状況を味方につけた事が要因になる。ドッグ内に抑留された多数の戦艦、ドック内という四
方を壁に囲まれている場所、味方の拠点内でストライクがソードストライカーを使うしかない事の三つを自分が有利になるように上手く利用
したのだ。
ニコルは周りの戦艦を撃墜し、燃え上がる炎と煙の中に隠れることでレーザーで攻撃した後の僅かな余熱と発射位置をカナードに察知されな
いようにし、AMBACと四方の壁にグレイプニールを打ち込みワイヤーを巻く事、さらに壁をブリッツが蹴る反動を使いスラスターを使う
ことなく加速したのだ。
ニコルは、この三つを巧に使い分け慣性移動しか出来ないミラージュコロイド展開中のブリッツの動きを予測の出来ないように動かしていた
のだ。
そしてソードストライカーというストライクの装備が最後の決め手になった、もしランチャーストライカーなどを装備し、飛び道具を辺り構わ
ずに乱射すればブリッツが流れ弾を食らう可能性もあったからだ、しかし今のストライクには飛び道具はほとんど無い、ビームブーメランを
失い、さらにバルカンも使いきった様だ。
ストライクは抵抗の意思を失くしたのかドッグの中央に対艦刀を構えて立っている。
「これで終わりにさせます」
ブリッツは壁を蹴り、ストライクに止めの一撃を振るおうとする、しかし動きを止めていたストライクが対艦刀をフルスイングする
「いい勘です……けど早い!!」
ブリッツが止めを刺すことを予測しての攻撃だろうが、まだストライクとブリッツの距離は十分に離れている為ブリッツにかすりもしない。
(え!?これは…!!)
二コルがカナードの真の目的に気づいたが既に遅かった。


402通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:27:17 ID:???
「クッ!どこにいる!!」
ストライクの装甲にブリッツのレーザー攻撃が容赦なく降り注ぐ。
(こうなったら……使うかアノ感覚を…)
ストライクの機体に耐えられるか解らないがアノ極限の感覚ならブリッツの居場所を見つける事が出来るかもしれない。
カナードは目を閉じ、精神を集中させる極限にまで…
「おいコラ!何やってるんだ」
カナードは通信機から聞こえるカガリの声を無視する、今は精神を高めアノ感覚を呼び覚ますのだ。
「聞こえてるのか!おい!さっさと倒せ」
精神を集中するのだ極限まで…
「人には作業が遅いとか言ってたくせに……自分はそのザマか!このバカ、クズ、ロクデナシ、ヘタレ」
「やかましい!!静かにしてろ!!!」
カナードは精神統一を邪魔するカガリに怒鳴る
「何だと!だったらさっさと倒せ!」
「姿の見えないのにそう直ぐ倒せるか!!」
「だったら、見える様にすればイイだろう!!」
カナードはその言葉に反応する。
(見えるように……ハッ!そうか…アレを使えば…)
「クックック…何で気づかなかったんだ?クッハハハハハハ」
「おい、お前どうした?大丈夫か」
コックピット内で笑うカナードをカガリが不審がる。
「お前のお陰で倒せそうだ」
「え?どういう…」
カナードは通信を切り、勝負をかける一瞬を待った。
403通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:28:59 ID:???
(………今だ!!)
ソードストライクがシュベルトゲーベルを猛スピードで振るい周囲の煙を吹き飛ばす。
吹き飛ばされた煙はストライクを中心に放射状に広がり、その一部がブリッツの機体に沿って流れ、ブリッツの形が浮かび上がる。
ブリッツの機体を隠す煙が逆にブリッツの位置を知らせる事になったのだ
「そこかぁ!もう逃がすか!!」
ストライクがシュベルトゲーベルを振り被りながらブリッツに近づきブリッツに振り下ろす。
シュベルトゲーベルのビーム刃がブリッツの肩に食い込む、ブリッツはトリケロスを使い懸命に防ぐがジリジリと押されていく。
「でぃぃあああああああああああああああっ」
カナードは気合と共にシュベルトゲーベルを振るい下ろされ、ブリッツは地面に叩きつけられる。
PS装甲を展開してなかった為に叩きつけられた衝撃で、何処かが故障したのだろうミラージュコロイドが解除され灰色の装甲をしたブリッ
ツの姿が浮かび上がる。
「悪いがあのアスランって奴の事を聞き出させてもらう」
ストライクがゆっくりとブリッツに近づくだが、ストライクとブリッツの間に太い火線が走る。
「なんだ!?」
「おっとそこまでだ。ニコル無事か?」
「ディアッカ…」
ディアッカの操縦するバスターがブリッツの側に寄る。
「チィ!バスターか邪魔をするなら……お前も倒す」
「お宅の都合なんか聞いてられないんだよ!グッバイ!!」
バスターの両肩のミサイルポッドを展開し一斉発射する。
その隙にバスターはブリッツを回収しアルテミスを離脱していく。
「待て!!」
追いかけようとするがアークエンジェルから撤退命令が入る。
「発進するぞ戻れ」
「解った」
(この有様じゃ俺に回せる船は無いだろうからな)
アークエンジェルは爆炎上がるアルテミスを後にした。
404通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:29:53 ID:???
アークエンジェルにストライクが着艦すると整備の班が修理に掛る。
「まったくボロボロにしやがって………って何だその格好?」
マードックが愚痴りながらカナードのノーマルスーツを指差す。
「これか?俺に良く馴染む良いスーツだ」
「お―――い」
カガリが慣れない無重力移動に戸惑いつつもカナードに近づいてくる。
「お疲れさん、ほら飲めよ」
手に持ったドリンクをカナードに手渡す。
「何だ気が利くじゃないか」
「いや……その…お願いが…」
「何だ?お前のお陰で助かったからな、聞いてやっても良いぞ」
「そうか、じゃあ…」
カガリが言おうとした時に後ろからカナードに声が掛る。
「あの……」
カナードが振り返るとフレイが申し訳なさそうに居た。
「何だ貴様か!」
「私…その…アナタに…」
「あの時の落とし前がまだだったな」
カナードは拳銃を取り出すとフレイの眉間に狙いを定め引き金を引く。
「まっ!!!」
「ひぃ!!!」
だが銃声もなければ弾も出ない
「次は無い、以後気をつけるんだな」
放心状態のカガリとフレイの間抜け顔を見て満足したカナードがそう告げて立ち去っていく。
「アイツ!!」
「……何なのよ」
二人は呆然とムウに機体データをユーラシアに漏らした事で連行されるカナードを見ていた。


405通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:30:09 ID:???
GJ!
406通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:32:16 ID:???
アルテミスでは必死の消火作業のかいがあって比較的被害が少なかったのだが全将兵達は悲痛にうな垂れていた。
この基地の指令であるジェラード・ガルシアが戦士したからである。
撃墜されたMAの一機がガルシアに落下…不死身の男と言われた英雄のあっけない最後だった。
アルテミスに居る全将兵がガルシアが戦死した場所に集まった偉大なる指揮官の死を悲しんでいる。
「我々は今、偉大なる英雄を失った…指令の数々の輝かしい武勲、伝説は未来永劫ユーラシア連邦軍で語り継がれる事だろう……全員、軍
 神ジェラード・ガルシア大将に敬礼!!」
副官がそう告げると兵士達は無言の敬礼でユーラシアの勇者を送り出した。
その先頭に立つ副官は飛び込んできた幸運に体を震わす。
(アークエンジェルを拿捕したのをアノ禿の独断という事にして全ての責任を押し付け、X計画を私のモノにすれば……軍での私の地位は
 約束されたものとなる)
「諸君、我々は何時までも悲しんでいる訳にはいかない、私は亡き指令の意思を継ぎ、指令の成し遂げれなかったX計画を完遂する事に
 全身全霊を捧げる所存である!!」
割れんばかり拍手と喝采が巻き起こる、アルテミスの全将兵は副官の本心を他所に熱狂した。
「力の足らずだろう私に諸君の…」
そこまで副官が言った所で目の前の瓦礫が崩れ落ちる。
「ふぅ〜まったく死ぬか思ったぞ」
瓦礫を押しのけボロボロの制服のガルシアが這い出てくる。
副官を始め他の将兵がゾンビを見る顔でガルシアを見ていると
「何をボサボサしている!ストライクのビームブーメランがどこかにあるから回収せんか!」
「は、はい!ただいま……それにしても良くご無事で」
「死ねるものか。アイツが泣きながら土下座して『乗せて下さい』と言う様なMSを作るまでな」
そう言うとガルシアは今回のアークエンジェル拿捕は副官の独断であるという報告書を作る為にドッグを後にした。
                      
                                                                 つづく
407通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:36:47 ID:???
さ、さすがガルシア閣下!GJと言うしかないw
408通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:42:46 ID:???
やべえwさすがガルシア閣下だ!
なにげに本編より狡猾で有能で格好いいぞ。GJだ。
409通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:48:31 ID:???
最期のガルシアのシーンで西博士の姿が浮かんだ。
もしかしてシリアス系ギャグキャラですか?
ガルシア閣下(ギャグキャラは不死身の法則で)。
410通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:06:48 ID:???
ぬあああ閣下!素敵すぎます閣下!

はぁMS読むときこっちまで緊張したw
カナードが集中しようとしてるのにうるさいカガリとのやりとりは萌えた
411通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:07:46 ID:???
職人乙!
やはりガルシアはこうでなくてはw
ただブリッツの装備だけどブリッツはイーゲルシュテルンを装備してません
重箱の隅を突くようですまんが次からは気をつけて
412通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:23:17 ID:???
そうかカナードはいつものアレに着替えたか
ヘルメット放るガルシアカッコヨス
413通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:11:57 ID:???
…ところでカガリはカナードに何を言うつもりだったんだ?
414通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:31:14 ID:???
やべえ、カナードを見てるとデスノのメロを見てる気分だ。
415通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:34:46 ID:???
結局生きてたけどガルシア死亡!?にマジでビビった。
416通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:42:55 ID:???
閣下GJ!!そーいえば閣下の中の人って天海(サ〇ラ大戦の)やっていたんだっけ・・・
しぶとさは声ですか!?声なんですね!!www

しかし、これで史実より早くハイペリオンが完成+ストダガ押しのける可能性が
出てきた!?イヤッホオオオオオ!!
417通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:45:33 ID:???
なるほど、ハイペリオンが
PS装甲とビームサーベルをもってないことに
こうやってつながるんだな
418通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:52:19 ID:???
寒い流れだね・・・やってて虚しくない?
419通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:58:29 ID:???
やばい、前の話で閣下が好きになったが今回ので一段と好きになった
原作と違ってなんか仲良い感じでマジで良い…
420通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:18:50 ID:???
見えた!! 閣下と言う人物スタンスが理屈ではなく俺のおく不覚にある心でガッチリ理解できた!!
もうその他にも色々見所有るけどまずその部分が何よりもGJ!!!
421通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:19:20 ID:???
>>418
勝手にやらせとけよ。
422通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:24:03 ID:???
>>416
さすがに連合のダガーには間に合わないと思うけど
ユーラシア自体が勢力盛り返して自国内の兵器をアクタイオンの量産ハイペリオンで統一する事はありうるかもね
423通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:32:44 ID:???
ほーら自演が始まった
424通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:34:44 ID:???
>>422
一般兵にはばら撒き型のビームサブマシンガンの方が使いやすそうだな。
425通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:37:18 ID:???
光波防御帯を標準装備の量産機か
それだと連合内でユーラシアがトップとれちゃうんじゃねw
426通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:41:26 ID:???
コストの問題で少数生産とか某レギオン性能だったりするかもしれん
まあ、ユーラシアルートとでも言うような斬新なここ最近の流れは諸手上げて意外性がうれしい
427通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:43:48 ID:???
問題は、OSだな
アレだ、ここのガルシア閣下はその素晴らしい機転で
劾を味方につけるのみならずロウにも協力取り付け
きっとインターフェイスにハチ系列AIの補正機能をコピーして見せるに違いないぜwww!!
ガンバれ! 僕らのガルシア閣下!!
428通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:03:38 ID:???
もう終わり?自演だと最初の勢いだけで後がつづかないね
429通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:04:45 ID:???
>>427
ガルシア閣下が体を張って作成。
430通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:10:34 ID:???
>>429
さすが不死身のガルシア閣下だ!!
幾度もの策謀なんて何でもないぜ!!
431通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 04:06:03 ID:???
> そう言うとガルシアは今回のアークエンジェル拿捕は副官の独断であるという報告書を作る為にドッグを後にした。
ちょwww閣下ヒドスwww
432通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 10:40:01 ID:???
GJです!!毎回楽しみにしてますよ。不死身のガルシアの名は伊達じゃないっす
まとめサイトが欲しいすっね。
433通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 11:50:40 ID:???
職人GJ
ニコル強いな、まあ姿が見えないからこれ位は普通なんだけど
ついでにage
434通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 18:59:16 ID:???
亀だがジェネ運命の映像
ttp://vegetarianism.o0o0.jp/pochi/src/shichi13721.zip.html
蓮は特務兵
435通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 18:59:34 ID:???
ここのガルシア閣下はストライクの解析に平気でコーディつかってそうな気がする。
ザフトよりもジャンク屋とか大西洋連合とかの方が憎いつって。
436通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 20:06:02 ID:???
というかアニメでもキラを勧誘してたしな
役に立つならなんでも使うタイプなんじゃね
437通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 21:06:19 ID:???
そんで役に立たなかったらお払い箱
438通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 21:08:49 ID:???
それにしてもカナード現段階で種割れ封印中ってどんだけ強いんだ
439通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 21:10:21 ID:???
遅いですが職人さんGJ!
ニコルの戦略、それに対するカナードの機転の効いた対応に熱くなりました
そして何よりフレイが殺されなくて良かった…(^Д^:)



てことで今の流れを見て…


ガルシア「良いか?カナード…私は使える者は何であろうと使う…しかし…(`・ω・)」
カナード「使えない物は容赦無く捨てる…だろ?( ̄― ̄)」
ガルシア「…そうだ、流石はカナード、私の思いを理解しているようだな(´・ω・)」
カナード「ふっ…わかるさ( ̄▽ ̄)
アンタの頭をみていたらな」
ガルシア「?…頭?(´・ω・)」
カナード「必要ないから捨てたんだろ?髪の毛…( ̄ω ̄)」
ガルシア「!?…(違う!( ̄□ ̄;)!!だがここは…)
そ…その通りだよカ、カナード…君…はははー!(`∀´:)」
カナード「やっぱりな、流石アンタは覚悟がちがう!はははは〜(`∀´)」



その後
カナード「貴様もガルシアと同じ考えなのか?( ̄▽ ̄)」
凸「?…(´・ω・)」
440通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 21:17:22 ID:???
逆に流れぶった切ったかも…スマソ(´・ω・)
441通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 22:22:17 ID:???
>>440
ならもう投下するなよな、空気も読ますレスする奴は荒らし同然だ。
442通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 22:52:49 ID:???
さすがガルシア!髪の毛捨てもなんとも無いぜ!WW
つーか天然カナードヒデエ。W
443通常の名無しさんの3倍:2006/09/10(日) 23:43:33 ID:???
捨てちゃ駄目ですよ、髪は長い友達ですぜ閣下w
444通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 00:52:15 ID:07u3QvCQ
プラーガが原因だね
445通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 10:02:32 ID:???
上げんなボケェ!
446通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 12:37:12 ID:???
>>440
気にスンナ
こういった小ネタは息抜きにはちょうどいいのでまた暇なときにでも投下してくれ
447通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 13:03:23 ID:???
>>446
息抜きどころかスレの流れ止めてしまってるだろ。
スレ違いなネタしか投下しない、職人もどきの荒らしに慰めの言葉なんてかけるな。
448通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 13:23:58 ID:???
>>447
必死だね。俺はありだと思うがな。ときた4コマみたいで。
449通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 14:11:23 ID:???
>>448
皆スルーしまくってんのに今更引っかかるなよw
何投下しても荒らす奴なんだからw
450通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 15:44:27 ID:???
一度くらいは言っといてもいいんじゃないかな
何だ皆分かってたんだ良かった
451通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 17:20:33 ID:???
>>448
アストレイの巻末のギャグマンガみたいな雰囲気だから俺も良いと思う。
まぁ、一人騒いでるのがいるが騒いでる姿もギャグっぽく見えて笑えるから黙ってながめてよう。W
スレに一人位はこうゆうペットみたいな存在が必要だからな。WW
職人さんもペットに餌をやる軽い感じでまた投下してくれ、待ってるよ。
452通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 17:41:44 ID:???
>>451
匂い隠そうよ粘着君w
453通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 21:12:25 ID:???
>>451
同意だが低級君叩きの様に暴れ過ぎるなよ
454通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 21:35:18 ID:???
対話職人のカナードがなんか天然っぽくて好きだな
小説職人の方もパン奪い合ったりしてるあたり良い
455通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 21:59:42 ID:???
カナードはふさふさで頭の防御値が高くてよかった
と思った
456通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 22:02:40 ID:???
ではガルシア閣下は防御力皆無なのかな?W
457通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 22:07:49 ID:???
閣下は髪を脱いだほうが凄いんです。
458通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 22:09:18 ID:???
閣下の頭はストフリの関節並に光ると硬度が最強になるんだよ
459通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 22:20:34 ID:???
>>457
桂を脱いだ閣下の頭はエロカワイイ。
460通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 22:31:57 ID:???
>>455
手入れしてないのに綺麗そうだよな
フレイや凸が嫉妬しないかなw
461通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 23:00:48 ID:???
>>451
人をペットと罵る前に自分の姿を見てみたらどうだ?
スレ違いな職人を懸命にかばうお前の姿の方が笑えるぞ。
462通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 23:26:30 ID:???
笑ってもらってもかまわんよ。W
喜んでもらえてなによりだ。W
しかしここは良いスレだ、住人・職人・荒らし皆笑顔でいられる。
カナードとガルシア閣下もきっとこのスレを見て、肩を組み合いながらダブル高笑いをしているに違いない。W
463通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 23:36:36 ID:???
居酒屋をハシゴする酔っ払いのカナードと閣下を想像しますたw
464通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 23:49:58 ID:???
ワロスW
しまいに酔い潰れて路上で寝そべるガルシア閣下を仕方なくカナードがおんぶするんだろ?
465通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 00:02:13 ID:???
なんか親子みたいだな
466通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 00:03:04 ID:???
ちょっとしんみりきた・・・(つД`;)
467通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 00:04:22 ID:???
でも途中で重くなってきて
まぁ死にはしないだろうって放置しそうだ
468通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 00:08:35 ID:???
それも容易に想像できるから面白い。W
469通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 07:15:38 ID:???
運ぶのは良いけど、タクシー代だと言って
ガルシアのサイフから万札を抜き取りそうだ
470通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 11:59:20 ID:???
>>469
で、そのうちガルシアが動かなくなってメリオルのとこまで帰って初めて冷たくなってるのに気付いて
『グァルシアァァァァァー』と

ってそれなんて12話『君島邦彦』ラスト?
471通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 12:23:03 ID:???
金抜きとっておいてそのラストはないだろ。W
472通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 12:27:05 ID:???
これ以上抜き取れなくなるじゃねーか!!!
473通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 14:45:54 ID:???
カズマさんとは別人だって何度言えば分かるんだw
474通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 19:01:44 ID:???
>>473
中の人は一緒なんだからさ
な?カズヤ
475通常の名無しさんの3倍:2006/09/12(火) 19:15:21 ID:???
カズマだ!!
476通常の名無しさんの3倍:2006/09/13(水) 20:03:09 ID:???
上がり下がりの激しい特務兵でつね
477通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 19:50:52 ID:???
ガルシアは枝豆をつまみにビールだとして、カナードは何を飲むんだろ
若いしチューハイとかか?それともウォッカとか強いのを平然と飲むのか
478通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 21:35:52 ID:???
訓練漬けの特務兵が酒を飲んだことがあるとは思えないんだが、ガルシアに啖呵きって、
強いの一気に飲んでぶっ倒れるような気がする。
479通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 11:58:55 ID:???
男らしくジャック・ダニエル
480通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 15:39:16 ID:???
ジャック・ダニエルって何?カクテル?
481通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 16:21:31 ID:???
>>480
ウィスキーだな
482通常の名無しさんの3倍:2006/09/15(金) 18:22:50 ID:???
バーボンじゃね?
まあバーボンもウィスキーの一カテゴリだが。
483通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 07:09:29 ID:???
日本酒を平たい盃で呑んでも絵になると思う
484通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 11:44:41 ID:???
なんか洋服着た石川五右衛門みたいな絵が脳裏に
485通常の名無しさんの3倍:2006/09/16(土) 23:37:07 ID:???
当然保守
486通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 00:55:25 ID:???
あれでも未成年なんだから、お酒飲んじゃ駄目だよ>カナード
487通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 00:58:45 ID:???
問題は種世界で禁酒年齢が何歳かわからないんだけどな。
プラントだと15とかで呑めそうな感じ。
488通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 00:59:34 ID:???
あれ、カナードってまだ未成年だったの?
489通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 04:47:40 ID:???
キラ+数歳だから余裕でのめるんじゃね?
490通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 05:31:52 ID:???
まぁコーディだからいいのかな…
さすがにニコルやイライジャが酒盛りなんてのは俺は嫌だw
491通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 11:44:22 ID:???
イライジャはもう飲めるだろ
まあ中身がナチュだからアッサリ潰れる所が目に浮かぶわけなんだが
……潰れた後再起動、酒に飲まれて気が大きくなり散々暴れた挙句次の日はすっかり忘れていそうだwwww
492通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 15:55:54 ID:???
酒と泪とイライジャと風花
493通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 17:07:55 ID:???
ニコルは案外ザルだと思うな
イザークとか飲めそうな奴に限って弱いのがセオリー
494通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 18:55:18 ID:???
脱ぎ上戸ハァハァ
495通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 19:54:43 ID:???
私服で腹だしたり、幼い時のパンツだけで訓練したり、包帯ぐるぐるだったり、
割と露出の多いカナードでした。
496通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 20:21:55 ID:???
そういやカナードって結構露出高かったな
あの腹出し私服はお腹冷やさないのかね
497通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 20:53:00 ID:???
>>493
独断と偏見によるイメージ

ザル:ニコル レイ
泣き上戸ならぬ泣き下戸:イザーク
騒ぎ屋:ディアッカ フラガ
普通に大酒のみ:虎
笑い上戸:シホ ミリアリア
下戸:キラ
からみ酒:アスラン カガリ
うわばみ:マリュー
大虎:ルナマリア

カナードは下戸でからみ酒っぽい。
プレアはザル?
キラもカナードも酒に強そうに見えない、スパコディの癖に。
498通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 20:55:15 ID:???
>プレアはザル?
未成年に飲ますなよw
499通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 20:58:27 ID:???
なんか種のときにキラがストライク内で自棄酒やってらしいって聞いたけど
俺はDVD持ってないから確認できない
500通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 21:00:06 ID:???
>>497
アスランは1人でブツブツ愚痴りながら飲むんじゃないか?
501通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 22:05:01 ID:???
>>499それガセだと思う。コクピット内で食事・睡眠はしてたけど

>>497すまん、うわばみと大虎って何?
502通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 22:18:10 ID:???
うわばみ:底なし

大虎:大暴れ

な感じかね?
503通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 22:20:16 ID:???
虎も蛇も大酒飲みのことだけど
どっちが上とかは知らんな
504通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 23:00:35 ID:???
イライジャは泣きだな、カイトは裸踊りしそうなイメージがある
505通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 23:05:22 ID:???
ナタルは弱いだろうな。種で戦闘後飲んで噎せてたし
506通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 23:41:13 ID:???
ザル=底なし
ウワバミ=ザルに加えて更なる酒を要求する
大虎=ウワバミに加えて酒精が続く限り暴れまくる

ちなみに単位時間あたりの飲酒量は余計なことをしない分、
ウワバミが虎を上回る、と思う。
507通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 23:51:25 ID:???
>>505
あれ可愛かったなぁ…
508通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:46:13 ID:???
L5宙域に位置するコロニー群『プラント』、ヘリオポリス崩壊により本国への帰還命令を受けたヴェサリウスはヘリオポリスから遥々戻っ
てきたのだ。
漆黒の宇宙空間に並ぶ100基以上の砂時計の様な景観のコロニー郡はヘリオポリスのような密閉型のコロニーとは違いコロニーの両端に居
住地帯を設けた天秤型と呼ばれる次世代型スペースコロニーだ。
コーディネーター達の高い技術力で作られたこのコロニー郡であったが、地面以外は分厚く張られたガラス張りという構造上、密閉型より耐
久度などがやや劣るという弱点がある。
そのため、ザフトはプラント防衛の為に資源採掘用の小惑星を改造した軍事要塞ヤキン・ドゥーエを主軸とした防衛網を構築したのだった。
さらに、この防衛網に加え、現在L5に向けて曳航と要塞への改装が進められているボアズが加わればプラントの守りは鉄壁のものとなる。
ヴェサリウスはガイドビーコンに従い第四ドッグへ入港していく。
「負傷兵の搬送準備を急げ、イージスとデュエルはマイウスの研究所への移送するから作業員は準備をしておけ」
艦長席に座ったアデスが的確にクルーに指示を出していく。
(この男には、いつも助けられるな)
プラントまでの一週間、アデスが艦の雑務をクルーゼの代わりにしてくれたため、クルーゼは委員会への報告書の作成する事に集中できたの
だ。
アデスの有能さ再確認したクルーゼにアデスが話しかける。
「委員会は何と言うでしょうかね」
「解らん、アスランがシャフトを破壊したのは事実だが、それまでの地球軍側の戦闘で大分コロニーにもガタがきていたからな」
(委員会の追及をアレだけで交せるとは思えないが…)
クルーゼはヘリオポリスの崩壊の原因は地球軍の新型兵器郡に搭載された過剰なまでの威力の武装によるものという主旨のレポートを作成し
たのだが果たして委員会は納得してくれるのか…
(クビになったら裏で自由に動けて便利なんだがな…)
「艦長、シャトルの用意が出来たそうです」
「では行って来る。後の事は任せた」



509通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:47:55 ID:???
「再度確認しました。半径5000に、敵艦の反応は捉えられません。完全にこちらをロストした模様」
トノムラの報告にブリッチに居る全員が安堵の声を挙げる。
アルテミスでの襲撃から一週間が過ぎ、アークエンジェルは何とか敵の追撃を振り切れた様だ。
「アルテミスが、上手く敵の目を眩ませてくれたってことかな?だったら、それだけは感謝しないとね」
ムウが茶化すように言うがナタルは強い口調で否定する
「アルテミスは我々からMSのデータを手に入れたのです。それぐらいは当然かと」
「まだ気にしてるのかい?アイツがMSのデータをユーラシアに渡した事」
「当然です。そして、その行為に対するカナード・パルスに対する処罰が何も無い事にも納得がいきません」
「仕方ないだろう、アイツが言うには俺達からの命令でMSのデータを渡すようにアルテミスの指令に言われたそうなんだから、そしてその
 事が本当かどうか調べる手段は俺達には無い。そういう事は無事に本隊と合流してからだ」
ムウは軽い調子で言うが本心は穏やかではない
(けどアノ狸親父が相手だと簡単にはいかないだろうな、噂じゃ相当な策略家で凄腕のMSパイロットもその手腕で抱き込んだって話しだ)
もしガルシアに問いた出したとしても本人は知らないの一点張りか、あるいはマリュー達かカナードが自分からMS情報を漏らした事にすれ
ばいいのだ
(唯一の気がかりはアイツの着ていた特別製のパイロットスーツだがアレはエース用のオーダーメイドの一級品だぞ、アイツの話ではブリッ
 ツの迎撃に出撃する時にアルテミスの兵士から着るように言われたって話だったが……)
その時ムウの頭の中で『ユーラシアの凄腕のMSパイロット』、『エース用のパイロットスーツ』、そして『カナード・パルス』この三つが
糸で結ばれ一つの可能性が浮かび上がる。
(まさか…だが十分にありえる話だ)
「どうかしましたかフラガ大尉?」
ナタルが珍しく難しい顔で悩んでいるムウに声をかける。
「え?いや、ところでボウズ共はどうしたんだ?」」
ムウがブリッチを見回し、ヘリオポリスの学生達が居ない事に気づいた。
(言うと、また面倒な事に成りそうだし、今は黙っておくか)
510通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:49:00 ID:???
「彼等には今日は休むように言ってあります。この一週間、彼等には食料状況の再確認と配給の分配データの作成、航路のシュミュレーシ
 ョン等、働き通しでしたから」
「そうか、アイツ等軍人でもないのによく働いてくれたからな」
アルテミスからマリュー達は敵の追撃を逃れる事に集中していた為、艦内の雑務をヘリオポリスの学生達に丸投げしてしまっていたのだ。
カガリとミリアリアは現在のアークエンジェル内の物資の確認、避難民達の現状調査。トールはアークエンジェルの航路データの作成、そして
サイは全員のまとめ役として各自のデータを見やすい形に修正するという役割だった。
「そうね、彼等には休息は必要だわ、これから話し合う問題は私達が決める事だし」
マリューが飲んでいたドリンクから口を離し、ムウに相槌を打つ
「実際のところ、かなりマズイのかい?」
ムウの質問にナタルがカガリ達が作った資料を基に現状を報告する。
「水は艦内で循環して使ってますが、それでも使用制限をしないとやっていけませんし、食料もシモンズとハウの二人が再分配表を作ってく
 れましたが、配給量が少なく避難民が暴動を起こす可能性もあります」
「あちゃ〜そんなに少ないのかよ」
「けど今は非常事態なのよ。何とか我慢してもらえないの」
その報告にムウとマリューがそれぞれ感想を口にする。
「我々と同じ軍人なら耐える事も出来るのでしょうが彼等は民間人、しかも世界で最も恵まれた国オーブで暮らしてたんです。耐えろと言うのが
 無理な話です」
「そんでもって避難民をそんな状況に陥れた原因は俺達にもある。怒りの矛先が俺達に向くのは当然か」
「次に弾薬にですが、これもあまり余裕が無い状況です。そして今の我々に絶対的に不足してるのが薬です」
「薬?」
「はい。避難民の中には慣れない避難生活のせいで体調を崩す者も少なくありません」
これはナタルでさえ予想してなかった事態である。
「問題は山済みね」
マリューが頭を押さえながら答える。
511通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:49:54 ID:???
「次に本艦の取れるルートがこれです」
スクリーン上にアークエンジェルの針路をシュミュレートしたデータが呼び出される。
「これで精一杯か?もっとマシな進路は取れないのか!?」
ムウの意見にノイマンが反論する。
「無理ですよ。あまり軌道を地球に寄せると、デブリベルトに入ってしまいます。ここを突破できれば月軌道に上がるのも早いんですが…」
「突破は無理よね……」
マリューが溜め息混じりに言う。
「このアークエンジェルがPS装甲なら可能なんでしょうけど……この速度を維持して突っ込んだら、この艦もデブリの仲間入りです」
アークエンジェルのラミネート装甲は物理攻撃に対してはビームほどの耐性を持たないのだ。
「この船もゴミの仲間入りか……待てよ。スペースデブリ、宇宙のゴミか!」
ムウが何かに気づき端末を弄る。
「どうかしたんですか大尉?」
「不可能を可能にする男かな?オレは」





512通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:51:34 ID:???
クルーゼとアスランがシャトルに搭乗しようとすると思いがけない人物に出合った。
国防委員会所属を表す紫の軍服を着た精悍な顔つきの中年男性だ。
この男こそアスランの父にして、プラント国防委員長を務めるプラントのナンバー2、パトリック・ザラその人である。
「御同道させていただきます、ザラ国防委員長閣下」
「礼は不要だ。私はこのシャトルには乗っていない。いいかね、アスラン」
パトリックはアスランにこの事を口外しないように促す。
「はい父上……いえザラ国防委員長」
「今は公の立場で居る訳ではない、そう畏まるなアスラン」
「はい…」
二人はシャトルに搭乗するまで久しぶりに親子の会話をするハメになった。
「大分派手にやられたそうだなアスラン」
「自分の未熟さに恥じるばかりです。戦友を救う為とはいえヘリオポリスに多大な被害を与え、さらに残された最後の一機にも良い様にあし
 らわれるなんて……」
悔しさで拳を握り締めるアスランをパトリックは優しくを諭す。
「そう自分を責めるな、お前より強い者もいる…それを知った事が良い経験に成っただろうアスラン」
「あの父上…」
「なんだアスラン」
「スーパーコーディネーターというものをご存知ですか?」
以前、ストライクとの交戦の時に敵パイロットが口走った言葉だ。
アスランはその言葉の意味を知らなかったがパトリックなら知ってるんじゃないかと思ったからだ。
「スーパーコーディネーター?下らん。そんなものはただの幻想だ!二度と口にするな」
「申し訳ありません」
アスランはそれ以上スーパーコーディネーターについての追求はしなかった。
父の態度から酷く馬鹿馬鹿しいモノなのだろうと思ったからだ。
513通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:53:16 ID:???
「貴様にしては不手際だったなクルーゼ、ジンを9機も失い、奪った新型の内一機を中破するとは」
「それだけ敵は強大だったという事です、レポートに添付した戦闘映像を御覧になられたでしょう?」
「確かにこの映像を見れば、ヘリオポリス崩壊の原因は貴様の言い分通り、ナチュラルの開発したMSに搭載された兵器の威力のせいにな
 るだろう…しかしだ、今後の事を考えるとただ見せるだけでは意味は無い」
「と言うと?」
「貴様の寄越した戦闘データ…あれでは敵パイロットの技量ばかりが際立って、MS本体の性能の脅威が和平派の連中にまるで伝わらん」
「!!確かにおっしゃる通りです」
パトリックや自分の様に普段からMS接してる人間なら、連合のMSの驚異的なまでの性能に目が行くが和平派議員にその性能が伝わるか疑
問である。
さらに同程度の性能のMSに乗ったザフトレッドが手玉に取られてる事から、その性能は敵パイロットの腕によるものと取られる可能性まで
あるのだ。
(新型機開発の決定打になると思ったがこれでは…)
クルーゼ、いやクルーゼ達には自らの技量を100%引き出す事の出来るMSを得る事は急務であった。
ザフトのMS開発計画が和平派との衝突で進展しない為に、連合の新型MS、ストライクとイージスを手に入れようと『彼女』に頼んで連合
のMS開発部に色々と仕掛けたのだが結局その二機を手に入れる事が出来なかった。
そこで、今度は連合のMSの威力を和平派議員に見せ付ける事でザフトの新型開発を急がせようとクルーゼは思ったのだが、思わぬ所で計算
が狂ったものだなと思いながらクルーゼはパトリックの話しに耳を傾ける。
「そこで私はあの機体のパイロットを奴の同類という事にして、委員会の場で例の事の存在も発表しようと思う」
(彼と同類?笑わせてくれる……そんなカワイゲのある相手なものか)
クルーゼはそう言ってやりたい衝動を抑えてパトリックの意見に頷く、どうやらアノ事を査問委員会で発表する事で委員会全員の連合への憎
しみと恐怖を煽るつもりの様だ。
(ならば乗ってやればいい)
「ザフトのトップガン達が束に成っても敵わなかった相手です。他の議員の皆様方も納得するかと」
その言葉を聞いたパトリックは少し黙った後にこう切り出した。
「実は奴が貴様たちが出撃した直ぐ後に専用ジンを奪い脱走した」
「本当ですか」
クルーゼが業とらしく驚く。
「前々から調査をしてきたのが感づかれた様だ、追撃を任せた部隊は尽く返り討ちにあった」
「で今は…」
「L4の外れの廃コロニーに潜伏しているらしい…本来なら貴様やアノ男に追撃を任せたかったが貴様にはヘリオポリスでの任務があり、ア
 ノ男はボアズの守りの要、どちらも向かわせられなかったので代わりを出した」
「代わり?」
(私とアノ男以外に彼に敵う人物など今のザフトには居ないはずだが…)
「傭兵だ、それもとびっきり優秀な」
514通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:54:13 ID:???




「え〜こんだけ?」
アルテミス以来ザフト艦からの追撃は無く一週間が過ぎた昼、今日は早番だけだった為にミリアリアと一緒に食堂で昼食を取ろうとしたトー
ルは久々のトレイに乗った食事の量の少なさに不満の声をあげた。
「文句言わないの。これでも他の避難民に比べたら艦の仕事を手伝ってる分多いんだから」
「けどさ、毎日ブリッチ勤めでハンバーガーとかばっかだったんだぜ?久々にちゃんとした食事が楽しめると思ったのに」
「ほら元気出して!私のオカズ少しあげるから」
「いいよミリィだってお腹が空いてるだろ」
「なんだか最近、食欲が無くて…」
「駄目だよちゃんと食べなきゃ、顔色だって悪いし…最近寝れないんだろ?」
「良いのよ気にしなくて、今日はこれからグッスリ寝るつもりだから」
「そう?ならいいけど…」
トールは今までミリアリアの体調の変化に気づかなかった自分の迂闊さを恥じたその時に突如後ろから声を掛けられた。
「なあアイツを知らないか?」
「うわっ!」
「カガリさん!」
思わずトールが仰け反る。
「そんなに驚くなよ」
「ごめんなさい、でアイツって?」
「カナードの事だ!やっと時間が出来たからアイツに約束を果たしてもらおうと思ってな」
「約束?なんだよそれ」
「ヒミツだ」
カガリがもったいぶって言う
「たしかトレーニングルームに居たと思ったけど?」
「トレーニングルームか、サンキュー」
そう言うと一目散に出て行く
515通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:55:01 ID:???
カガリに入れ替わって今度はサイが食堂に入ってくる。
「あっミリアリア、悪いんだけどさフレイが風邪を引いたみたいなんだ」
「大変じゃない!」
「うん、それでさ……言い難いんだけどさ、ちょっと見てやってくれないかな?ほら、フレイは女の子だし色々と…」
口ではそう言ってるがサイはフレイに会うのが気まずいのだろう
二人はアルテミスの一件の仲直りが最近の忙しさもあってかまだ出来ずにいたのだ。
「いいわ、任せて」
そんな二人の関係を知ってるミリアリアは安請け合いをする。
「ありがとう、助かるよ」
サイが地獄に仏とばかりに喜ぶがトールは内心穏やかではない。
「ミリィ良いのかよ?」
「大丈夫よ」
ミリアリアがいつも通りのチャーミングな笑顔で答えるが、その時トールはその彼女の笑顔が酷く儚く見えた。



516通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 21:57:37 ID:???
アークエンジェルのトレーニングルーム
カナードはそこで唯ひたすらに走り続けていた。
宇宙での生活では体が衰えないようにトーレーニングを重ねるのが常だが、今のカナードにはそんなものとは比べ物にならないハードなトレ
ーニングだ。
(もっとだ、もっと速く、もっと力強く)
カナードはそう念じながら一歩一歩を踏み出していく
(そうでなければ追いつけない、俺はヤツに追い着き、必ずその前を走ってやる)
それこそがカナードの生きる意味、いやソレを成し遂げなければカナードは世界に存在しないのだ。
何年か前にカナードが出合った黒髪の男は、生きる意味を見い出せなかったカナードにキラ・ヤマトの名前を教え、その時までに鎖に繋がれ
ながらも、牙と爪を研ぎ澄ませと言い残し去っていった。
それ以来カナードは日夜、その牙と爪を研ぎ澄ませているのだが…
(こんな事をしていて俺は本当に良いのか?)
アルテミスの襲撃以来、敵は全くこの艦に攻撃を仕掛けてこない為、MSの整備とOSの調整以外にすることが無いカナードはトレーニング
に没頭する事で空いた時間を潰してきたのだが、一週間も過ぎると飽きて他の事を考えるように成ってくる。
(敵の襲撃が無いって事はザフトは追撃を諦めたのか?)
カナードは今までの戦闘で自分とストライクが派手に暴れすぎたからザフトは恐れをなしたのか考えたのだ。
それではやっと見つけたキラ・ヤマトの手がかりであるアスラン・ザラには、もう会えないのかと思ったが、直ぐにその考えを打ち消した。
(見逃すははず無い、ザフトは何としても今の内に連合のMSの開発計画を潰したいはずだ。今は確実に俺とストライクを倒す為の準備期
 間というところか)
カナードは、今ザフトが襲ってこないのはザフト側のガンダムの修理とパイロットが機体に慣れる為のトレーニングをしているのだろうと推
測した。
(そうなると前の様にはいかないな)
ブリッツ一機だけでも相当てこずったのである、機体にパイロットが慣れたら前の様にカナードの一方的勝利にはならないだろう。
(だがその時には、あのアスランって野郎も必ず出て来るはずだ。その時こそ聞き出してやる……キラ・ヤマトの居場所を)
そしてカナードは黒髪の男が最後に言い残した言葉を思い出した。
『君はいつか必ずキラ・ヤマトに巡り合う。それが君の運命。焦らずにその時を待つんだ』
だがカナードは運命などという曖昧なものを信じるつもりは毛頭なく自分の能力を総動員して必ず見つけ出すつもりだ
517通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:00:01 ID:???
「いたいた。おいカナード」
カガリがトレーニングルームに駆け込んでくる。
カナードはトレーニングマシーンを止めてカガリと話す。
「お前か。何の用だ」
「ほら、この前の約束を覚えてるか?」
「約束?ああ、覚えてるぞ」
ブリッツとの戦闘の折にカガリの言葉がヒントになり、見事ブリッツを撃退する事ができたので気を良くしたカナードはカガリの頼みを一つ
だけ聞いてやると言ったのだ。
「最近は忙しくて時間が無かったが、やっと時間が出来たから守ってもらうぞ」
「で?何だ頼みって」
「私にMSの操縦を教えろ」
「……無理だ」
カナードはその不可能に近い頼みをあっさりと却下する。
「何でだ!きいてくれるって言ったじゃないか!!」
「常識を考えてから言え!お前にMSの操縦を覚えられるはずが無いだろう」
「やってみなければ判らないだろう!MSのゲームだってやったことあるし」
「ゲームはゲームだろうが!だいたい強いのかお前?」
「うっ!!」
カガリはオーブ本国のゲームセンターで赤い瞳の妹連れの少年にMSのゲームでボコボコにされたのを思い出したが強気な態度で答えた。
「ああ、強いぞ!ジュリ達も私には敵わなかったし…」
「それでも無理なものは無理だ!お前がMSの操縦を覚えるなんてサルが飛行機の操縦を覚えるのと同じ位に難しい事だ!!」
「サルだって電車の運転が出来るんだ!飛行機の操縦だって出来るはずだ!!だから私だって出来る!!」
「言ってる事が無茶苦茶だ!!兎に角、他の頼みを考えるんだな」
「ケチ!!」
518通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:01:12 ID:???
カガリが他の頼みを考えてると小さな影がレーニングルームに入ってくる。
「おね〜ちゃん!えるとのやくそく」
小さな女の子がカガリのズボンを引っ張る。
「え?……ああ一緒にお話を聞くんだったな」
「早くいこうよ」
「分かった分かった、教えに来てくれてありがとう」
そう言うとカガリはしゃがみ込み、女の子の頭を撫でる。
「ダレだ?そいつ」
カナードが女の子に指を差しながら聞く。
「避難民の女の子でエルちゃんっていうんだ。そうだ、お前も一緒に来ないか面白い話が聞けるんだ」
「話?」
「そう、避難民の中に世界中の民話だとかに詳しい人が居て、毎日その人に話を聞きにいくんだ……そうだ!お前も一緒に聞きに行かないか?
 暇なんだろう?」
「いいだろう、退屈していた所だ」
「決まりだな」







519通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:02:01 ID:???
プラントの政治の中心であるアプリリウス1にやってきたアスランとクルーゼはシャトルステーションから透明なエレベーターチューブを降
りながら、備え付けられたテレビに映るニュースを見ていた。
ニュースでは間じかに控えたユニウス7追悼式典についてのプラント最高評議会議長シーゲル・クラインによる声明発表が行われていた。
アスランは無意識の内にモニターの中に写るクライン議長の傍らに立つピンクの髪の可愛らしい少女に目が奪われる。
プラントに居る人間の中に彼女を知らない者はいないだろう。
彼女はシーゲル・クラインの娘にして、血のヴァレンタインの悲劇で悲しみに沈むプラント国民をその類まれなる容姿と歌唱力で慰めてき
たプラント一の歌姫、ラクス・クラインである。
プラント中の誰もが彼女に心酔しているのだが彼女はアスランにとっては、特別な存在だった。
「そういえば、彼女が君の婚約者だったな」
「え?いや、その」
そのアスランの様子を見て取ったクルーゼの声にアスランは気恥ずかしくなって返答に困った。
「アスラン、君は幸せ者だぞ。私の知り合いにも二人ほど彼女のファンがいて、二人とも彼女の為なら命すら捨てる覚悟があるそうだが、君
 はどうかな?」
「も、もちろん。私だって同じです」
突然のクルーゼの質問にアスランは戸惑いながらも答えた。
「結構、そうでなければ彼等が浮かばれない」
クルーゼの知る彼等の思いは純心そのもの、それ故にクルーゼにとっては利用しやすいのだが…
「君と彼女が作る戦後の世界、私は心からその世界に期待してるよ」
「あ、ありがとうございます」
アスランがクルーゼの言った言葉の本当の意味を知り、彼自身の生き方を変えていくのは、もうしばらく後の事である。
520通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:03:16 ID:???



「随分な人気だな」
「何のことだ?」
「お前の事だ。全員がお前に声を掛けてるぞ」
カナードとカガリそしてエルの三人で避難民が収容している居住ブロックを歩いているとすれ違う人々が皆カガリに声を掛けていくのだった。
「ああ、そんな事か。避難民の人達に食事を渡したり、健康状態の事を聞いたりしてる内に顔を合わせたら挨拶したりするようになったんだ」
「そうか…しかし何で毎回、兄妹かって言われるんだ?」
「さあな。それにしてもさっきは面白かったな、兄妹ならまだしも姉妹かって聞かれたんだからな」
カガリはその時のカナードの顔を思い出してクスクスと笑った。
「お前、まだ笑う気か!」
「ゴメンゴメン、あんまりにも面白かったからな」
ちなみにその事を言った男はショックのあまりカナードが呆けてる間に退散した為、カガリの馬鹿笑いとカナードの怒りの叫びを聞かずに済ん
だのだ。
「あのリーゼント頭、今度会ったら女呼ばわりした事を後悔させてやる」
「止めとけよ、だいたいお前が女みたいに髪が長いから間違われたんだぞ」
「クッ、これは髪を切るのが面倒だからこうしてるだけだ」
「いや、髪が長いほうが手入れとか面倒だろう」
「おねえちゃん、ついたよ」
カガリがツッコミを入れた所でエルが立ち止まりドアを指差す。
「ここなのか?」
始めて来るカナードは戸惑いながら中に入ると黄色いオーバーオールを着たメガネを掛けた白髪頭の老人がベッドに座っていた。
「おや、お前さんは?」
老人がメガネを持ち合げながらカナードの顔を見る。
521通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:04:39 ID:???
「おじ〜ちゃ〜ん」
「おお、エルちゃんか。よく来たな」
エルがカナードの脇をすり抜け老人に抱きつく、老人は優しく抱き上げる。
「またお話を聞いてもいいかな?」
最後に入ってきたカガリの顔を見て老人は満面の笑顔を浮かばせて言った。
「良いとも良いとも、退屈な年寄りの暇潰しだ何でも話してやるぞ。そこに居るのはカガリちゃんのお兄さんかな?」
「いいや違う、さらに言っとくが姉でもない」
「そんなもん見れば解るわい。お前さんも話を聞きに来たのかい」
「そうだ」
「ねえ、きょうは、なんのおはなしをきかせてくれるの?」
エルがあどけない顔で老人に聞く、老人はそれに笑顔で答える。
「今日は『勇士ドアン』の話をしようか」
老人は静かに語り出した。とある島で人々が語り継いできた巨人伝説の一つを
「昔、まだ巨人達がお空の国に住んでいた時の事じゃった」
空の島に住む巨人達が豊かな土地を求めて地上の国を攻めていた時に、巨人の一人であるドアンは誤ってその島に住む大人たちを殺してしま
った。親の亡骸に縋り付き泣く子供達を見て、自分の罪を知ったドアンは贖罪の為にその子供達を育てる事を決意し戦う事を止めたのだが、
裏切りを許さない巨人族は追手が迫る、
戦いを止めたドアンには武器が無い為に素手で戦い、辛くも勝利したのだが、何時また次の刺客が襲ってくるか解らない。
そんな時に白い巨人が現れ、ドアンの鎧を壊して海に捨てたのだった。
「するとどうだろう、ドアンは普通の人間の姿になってしまい、巨人達はドアンを見つける事が出来なくなってしまった。その後ドアンは子
 供達と一緒に幸せに暮らしたそうじゃ」
「その白い巨人ってのは何なんだ?」
老人の話が終えるとカナードは話の最後に出てきた白い巨人について聞いた。
522通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:08:20 ID:???
職人さん投下乙!
初めてリアルタイムで遭遇した
ってククルスドアンおとぎ話になってんのかwww
523通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:08:53 ID:???
「さあて、ワシにも解らん。ただ白い巨人については世界中の巨人伝説に登場するんじゃ。一人で巨人の軍団を壊滅させた救世主やら白い悪
 魔とも呼ばれていたりするが、その特徴は決まっておる」
老人は世界中に残る巨人伝説に決まって登場する『白い巨人』の共通した特徴をカナード達に話す。
「まず普通の巨人の目が一つなのに対し、白い巨人はワシ等と同じく二つなんじゃ、次にその巨人の額にはV字に生えた二本の角があり、
 その手には光の剣と弓を持っていたそうじゃ」
「それってガンダムみたいだな」
巨人の特徴を聞いていたカガリが横から言う。
なるほど他のザフトのMSは目が一つにだが、ガンダムは二つだ、また頭部のブレードアンテナも角に見えないことも無い。
そして白い巨人が使う光の剣と弓は、ガンダムタイプだけが持つビームサーベルとビームライフルに重なる。
白い巨人の特徴はそのままガンダムの特徴になるのだ。
「唯の偶然だ。あるいは…その爺さんがガンダムの事を知っていて、今の話が作り話って事もある」
カナードがチラリと老人の方を見て言うと老人は顔を真っ赤にして怒った。
「何を馬鹿な事を言うんじゃ、作り話なわけないじゃろう。そもそもガンダムってのは何じゃ」
「MSの事だよ、コイツが乗ってる強くて凄いMS」
カガリが親指でカナードを指差しながらガンダムの事を説明する。
「MS?あんな機械人形なんかと白い巨人を一緒にするな」
老人が拗ねた様に言うと廊下の方が騒がしく成っていた。
「なんだ?」
カガリが首だけ廊下に出して様子を見ようとすると目の前を猛スピードで医者の手を引いたトールが走っていく。
「ほら先生、急いで急いで!」
「待ちなさい、キミッ!!」
カガリが半ば引きづられていく形で引っ張られる医者の後ろ姿を見送ってると、小走りでサイがやって来る。
「ちょっと止まれ!」
カガリは事情を聞こうとサイを強引に止める。
「何があった」
カナードも廊下に出て来る
「ミリアリアが倒れたんだよ!」
そう言うとサイは小走りでトール達の後を追った。

                                                               つづく
524通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:09:46 ID:???
超GJ!
まさかこんなところでククルスドアンの話が出るとは……その老人、黒歴史を知っているのか。何者だ!?
525通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:10:14 ID:???
>カガリはオーブ本国のゲームセンターで赤い瞳の妹連れの少年にMSのゲームでボコボコにされたのを思い出した

シンキタコレ

>『勇士ドアン』の話

ククルス・ドアンじゃねーかw
テラワロスwwwww

ともあれ、GJ!!
526522:2006/09/19(火) 22:11:18 ID:???
ぐはっ
割り込みしてしまった
スマソ
527通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:14:22 ID:???
黄色いオーバーオールを着たメガネを掛けた白髪頭の老人

まさかシドじいさん!?
528通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 22:15:00 ID:???
何気に『英雄』脱走やら新星(ボアズ)戦の事にも触れてるのねGJ!!
昔話爺さんがなぜか秋元氏で脳内再生されちまったいw
彼女って誰さ?ミナ様今は地上だっけ?
529通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 23:21:32 ID:???
毎度小ネタがきいていて飽きませんなぁ…素晴らしい
530通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 23:39:08 ID:???
く、黒歴史? これはもしや黒歴史なのかっ!!?
じゃ北米のどっかには今もホワイトドールが人知れず眠っているのか!!!
もしくはフェニックスガンダム。
531通常の名無しさんの3倍:2006/09/19(火) 23:42:19 ID:???
>「君と彼女が作る戦後の世界、私は心からその世界に期待してるよ」
皮肉かw皮肉なんですか隊長www
532通常の名無しさんの3倍:2006/09/20(水) 03:44:59 ID:???
> 彼女
おねーさんが実はおにーさんだったせいで家督を継いだ人ですか?わかりませn

> アノ男
……誰?ひょっとしてDr.?

> 私の知り合いにも二人ほど彼女のファンがいて、二人とも彼女の為なら命すら捨てる覚悟があるそうだが
気になる。ちなみにイザークも元からのラクスファンだが。

> アスランは無意識の内にモニターの中に写るクライン議長の傍らに立つピンクの髪の可愛らしい少女に目が奪われる。
追討慰霊団、遭難してないのね。
実は電波姫とカナードのちぐはぐな会話も密かに期待してたんだが。

全体に伏線張りまくり。GJ!もっとやってくれ。

> 「あのリーゼント頭、今度会ったら女呼ばわりした事を後悔させてやる」
最高の傭兵と声が似てる人ですか?

> カガリはオーブ本国のゲームセンターで赤い瞳の妹連れの少年にMSのゲームでボコボコにされたのを思い出したが
某SSでライダーキック喰らったお返しw

> 「今日は『勇士ドアン』の話をしようか」
基本的に「種は髭の後の時代の話」とか言われるとむかっ腹が立つトミノ原理主義者だが、
このSSは髭の後の話だといわれても素直に受け入れられる。
533通常の名無しさんの3倍:2006/09/20(水) 03:59:58 ID:???
>>530
いや、ホワイトドールはまだ作られてすらいない、、、
これから作成されるんだよ、フェニックスガンダムを発掘してかつての技術に追い付いたころのCEの未来の何時かに
外宇宙から漂着したターンエックスを発見した地球人類の手で

え? ならフェニックスガンダムは何かって?
∀以前に文明埋葬が人類の手とはいえ偶発的に起こったと考えれば
そしてCE以前の時代がUC→(UC最終戦争である第七次宇宙戦争-AW)→X
→(MS技術の衰退と一時的な歴史の封印〜消滅)→W
→(平和主義の抑圧による反動としてのカオス戦争と地球の軽視、及び歴史の散逸)→G
→何がしかの偶発的事故による文明埋葬(DG系技術によるものか? あれ地球食ってたし)と考えれば!!
フェニックスガンダムは文明埋葬と地球再生を潜り抜け、ガンダム・ザ・ガンダムの歴史の中で唯一CE(後の世)に届いた
最後期の技術で作られたガンダム・ザ・ガンダムなのかもしれない。


……まあ、実際はフェニックスガンダム云々自体あたりからもう妄想なわけですがwwww
534通常の名無しさんの3倍:2006/09/20(水) 23:06:31 ID:???
フェニックスガンダムはG-ジェネオリ機体の一つで、ナノスキン装甲持ち。
黒歴史の機体のデータを封印してるらしい
535通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 17:43:16 ID:???
>>532
∀がいなくたって、ガンダムの伝説は白き伝説のなって受け継がれてるのかもしれないぞ?
だからこそ、ガンダムに似たシャイニングやW、Xが作られたのかもしれないじゃないか!
無意識のうちにガンダムの存在にあやかろうとしたのさ

∀はこういう妄想ができるから良い
536通常の名無しさんの3倍:2006/09/22(金) 21:39:37 ID:???
保守!

カナードとラクスは出会わない方向なのか…どんな展開になるのかな
537通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 00:38:33 ID:???
今夜は俺が保守!
538通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 08:14:42 ID:N/7F0pvm
死守!
539通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 09:01:31 ID:???
黒歴史!?。こんな試みを……GJです!!

自分は文章構成が下手なので、黒歴史を示唆する言語をメチャクチャに買いちゃうんですよね……。見習いたいと思います。
540通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 12:35:29 ID:???
本編だけでなくアストレイまで腐り始めた昨今
まだどちらもまともだった頃のクロスオーバーは見ていて心地よいな
このままどちらも腐らない方向に話が進んでほしい
541通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 20:15:25 ID:???
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●不合格●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
これを見た人は確実に【不合格】になります。どこかに3回コピペすれば回避できます。
これは本当です。やらないと一年無駄になります.

(体験者の話)
私も最初は嘘だと思ったんですが、一応コピペ3回しました。それでセンターで
私大に合格出来ました。 けどコピペしなかった友達がA判定だったのに、
落ちたんです。(慶應義塾大合格h.sさん)

俺はもうE判定で記念受験のつもりだったんだけど、コピペ10回くらいした途端に
過去問が スラスラ解けるようになって、
なんと早稲田に受かりました。(早稲田大3学部合格r.kくん)

ぼくなんて底辺高校で完全に人生諦めていました。Fランクにも入れないって
言われていたんです。ところが色んなところにコピペした翌日、合格通知が
届いたんです。(法政大合格m.tくん)
542通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 21:10:04 ID:???
Xアストレイが終わったあとのカナードはレイ・ザ・バレルと会ったら面白そうな気もする。
543通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 23:13:39 ID:???
クルーゼ・フラガ・レイ・プレア・カナードに一回語り合ってもらいたい
武器持ち込み・途中退室不可で
544通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 23:16:00 ID:???
なんでそのメンバーにカナードが入ってるんだw
困っちゃう姿が目に浮かぶぞ
545通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 23:18:55 ID:???
そこにカナード入れるならキラも入れればいいと思うんだ
546通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 23:28:27 ID:???
カナードは放っておくと言いくるめられてクルーゼ組になりそうだけど
プレアがいるなら安心だな
547通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 00:59:02 ID:???
レイはプレアに感動して道を見出しそうだ。クルーゼも下手したら改心してしまうぞ。
548通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 08:06:12 ID:???
プレア最強伝説?
549通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:24:02 ID:???
プラント最高評議会、各市より選出した議員達が湾曲したテーブルに座り中央のモニターに映る映像を食い入るように見ていた。
その映像はヘリオポリス内におけるクルーゼ隊とアークエンジェルの戦いを映したものだった。
アークエンジェルの艦砲射撃によりコロニーシャフトが引きちぎられる。ストライクの砲撃がコロニーの外壁に穴を開ける。
あまりに強力な威力の兵器の数々に、議員の全員が驚嘆の声をあげる中でアスランは他の事を考えていた。
(あのストライクの映像は何だ?)
コロニーの外壁を破壊したストライクの映像、アスランはその映像を一度も見たことは無かった。
(クルーゼ隊長はこの映像を隠してたのか?それとも…)
アスランが横目でクルーゼを見る、彼は敵に装備された兵器の脅威をいつもの芝居が掛った口調で説明している。
「以上の映像で御理解頂けると思いますが。あの崩壊の最大原因はむしろ、コロニー内で強力な兵器を使用した地球軍にあるものと、御報告
 致します」
クルーゼの説明が終わると映像を見ていた議員達は口々に連合軍の行動を非難する。
「コロニー内で戦艦の主砲を使うなど……」
「所詮、奴等はコロニーに住む人間の事など考えちゃいないのだよ」
「それよりも問題なのはMSの火器だ!密閉型コロニーの外壁でさえ楽に破壊したんだ。もしこのプラントに撃たれたら……」
紛糾する議会にパトリックの声が響いた。
「皆さん、さらに問題と成るのは、連合軍の完成させたMSです。それについての説明をクルーゼ隊長にお願いする」
「では、モニターを御覧下さい」
スクリーンに新しい映像が呼び出される。
550通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:25:55 ID:???
「これはヘリオポリス付近の宙域で連合のMS、ストライクとの交戦時の映像です。こちら側の機体は奪った連合側の機体、イージス、デュ
 エル、バスター、ブリッツです。機体性能はストライクと同じ、そしてそれぞれの機体には我が隊のザフトレッドが搭乗しております」
ザフトレッドという言葉に数名の議員が反応する。無理もない彼等はイザーク、ディアッカ、ニコルの父母でもあるのだ。
ある者は誇りを持って、ある者は息子の意思を尊重し、ある者は不安に駆られながら、愛する子供たちを戦場に出したのだった。
彼等は、映像の中で息子達の乗ったMSが敵のMSに翻弄される様に一喜一憂し、落ち着かない様子でスクリーンの映像を見ている。
特にイザークの母であるエザリア・ジュール議員の反応は顕著だった。
イザークの乗ったデュエルがストライクに撃墜されかけた映像の時には顔を俯き、ワナワナと体を震わせる。
「クルーゼ隊長、このくらいにしておきましょう。ジュール議員が卒倒しそうだ」
「タッド!!」
そう言ったのはタッド・エルスマン議員だ、言うまでも無く、彼はディアッカの父親である。
「私はMSの性能はまるで解らないが、どうもこの映像を見る限り、敵のMSの性能はパイロットの腕によるものの様に見えるな。専門家
 の意見を聞きたいな、アマルフィ議員?」
タッドはそう言うとMS工学の権威であるニコルの父親、ユーリ・アマルフィ議員に意見を求めた。
「そうだな…単純な機体性能は次期主力機として配備の進んでいるシグー以上だ。さらにPS装甲とビーム兵器も加わりジンやシグーとは
 比べ物にならない……ただこれはハードウェアの性能でありOSのデータを見る限りは、この性能の大部分はエルスマン議員の言う様にパイ
 ロットの腕による所が大きいと思われます」
「なるほど、機体の性能を引き出すパイロットがいなければ真の性能が発揮されない……つまり連合のMSはまだ未完成」
タッドはそう言うとチラリと黙ったままのパトリックを見る。
(大方、この連合のMSの性能を見せ付ける事で我々を煽って、前々から言ってた軍備増強路線を進め、徹底抗戦を唱えるつもりだろうが、
 そうはいくか。ビクトリアが陥落したら、マスドライバーが残り一つなのを盾に停戦を結ぶ。それがプラントの未来の為だ)
タッドの言葉によって議会の波紋は収まったかと思えた。
だがパトリックには真の切り札があった。
議会にいる議員、いやプラントに住む全てのコーディネーターの恐怖と憎悪を煽るジョーカーが…
551通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:27:10 ID:???
「エルスマン議員、私は確かに言ったハズだ……連合はMSを完成させたと」
「これは、またナンセンス。OSが未完成の状態でパイロットの育成が完了したとは思えませんが?」
「その事を御説明する為に、この映像を御覧下さい」
またスクリーンの映像が切り替わり、改装中の資源衛星が画面全体に広がる。
「この映像は三ヶ月前にボアズで撮影された物です」
パトリックがそう説明すると画面の一点で爆発が起こる。
カメラはその爆発に向けてズームして行き、一機のジンの姿を写した。
そのジンの肩には大きく地球連合のマークが塗装されている。
「この機体はザフトの物ではなく、鹵獲された地球軍側の機隊です。この機体はたった一機でボアズ守備隊に奇襲をしかけ多大な被害を出
 しました」
敵襲に気づいたザフト軍はMS部隊を向かわせるが、同じジンなのに丸で歯が立たない。
遂には『ドクター』の異名を持つ男のジンハイマニューバすらも、あっという間に撃墜される。
しかし、機体を紫色で塗り、頭部に目のようなペイントが施されたシグーが現れると状況は一転した。
機体性能と腕の差で連合のジンを追い詰め、まるで鼠をを痛ぶる猫の様にジワジワと破壊していく
そして最後に重斬刀でコクピットに突き、止めを刺した。
「そして、この機体はボアズに駐留していた特殊防衛部隊の活躍で撃墜する事が出来ましたが、この機体のパイロットの遺体を回収した結
 果、驚くべき事実が明らかになったのです」
スクリーン上に回収したパイロットの遺伝子データが表示される。
「データを御覧になれば解るでしょうが、このパイロットは反応速度、運動神経、対G強度などが以上に強化されたコーディネーターです。
 その戦闘力は、まさに完成された兵器と言って良いでしょう」
「な、何!では・・・まさか……」
パトリックの言葉を聞き数人の議員がピクリと反応する
彼等も耳にした事があるのだ。連合が開発を進めているアル兵器の噂を…
「察しの良い皆さんの中では気づいてる方もいらしゃる様ですが、彼こそが連合が長きに渡り開発してきた最強の兵士、戦闘用コーディネー
 ターなのです!」
「バカな!!」
議会が一斉にざわめき出す。
552通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:28:56 ID:???
「静粛に!ザラ国防委員長、それは確かな証拠が在って発言しているのでしょうな」
「私も信じたくはなかった。しかし、さらに遺伝子解析を進めた結果、このパイロットは服従遺伝子を利用したマインドコントロールまでも
 施され、ナチュラルの為なら自己の死をも厭わない事も発見されました……もはやこれ以上、疑う余地はありません!連合は手に入れたの
 です、自分達の為に命すら投げ出す最高の兵器を!」
自分達を殺す為に生み出された最強の兵器の存在を知った議員たちは火の付いた様に騒ぎ出した。
「やはり、噂は本当だったのか…」
「ナチュラルめ!どこまで我々を道具にすれば気が済むのだ!!」
「しかし、まだ数が揃ったわけでは…」
「いや、ストライクのパイロットも考えると複数存在する事に成る」
「待て!まだストライクのパイロットまで戦闘用コーディネーターだと決まったわけでは…」
「ザフトレッドが四人がかりでも倒せなかった相手だぞ……戦闘用コーディネーターと考えて間違いないだろう……」
「皆さん、静粛に!静粛に!」
クライン議長の必死の声も恐怖に駆られた議員達には届きはしない。
結局、有耶無耶のまま議会は強引に閉会され議員達は散り散りになり、自分達の治めるコロニーに帰っていったが、全ての議員に植えつけら
れた恐怖は、彼等の心に深く根付いていた。
(戦闘用コーディネーターか…)
議場から出たアスランはパトリックが公表した戦闘用コーディネーターについて頭を悩ませていた。
確かに自分が戦ったストライクのパイロットは並みの相手ではない、父が戦闘用のコーディネーターだと言うのも納得できる。
しかし何故、親友とよく似た姿を持ち、親友の命を狙うのか?そして彼の言ったスーパーコーディネーターとは?
様々な疑問に困惑するアスランは不意に呼び止められる。
振り返ると巨大なモニュメント、エヴィデンス01の前に初老の紳士が立っている
「クライン議長」
反射的に敬礼するアスランにシーゲルは苦笑する。
「そう他人行儀な礼をしれくるな」
「スミマセン」
「ようやく君が戻ったと思えば、今度はラクスは仕事で居らん。まったく、君達はいつ会う時間が取れるのかな」
「申し訳ありません」
「まあ、戦争が終われば合う時間など幾らでも作れるか」
シーゲルは、まだ硬くなったままのアスランに微笑みかける。
553通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:30:12 ID:???
「え、はい…ところで議長はスーパーコーディネーターというものご存知でしょうか」
「どうして、そんな事を聞く?」
「知りたいんです。スーパーコーディネーターとは何なのか。父に聞いても答えてくれませんでしたから…」
「パトリックらしいな…良いだろう。スーパーコーディネーターとはSEEDを持つ者の事だ」
「SEEDを持つ者?」
聞きなれぬ言葉にアスランが聞き返すと、シーゲルは頷き、その存在について熱く語った。
「そうだ、コーディネーターとは本来、いずれ現れる新人類と旧人類との調整者となる者の事の事だ。そして人類を新人類へと導くのがコ
 ーディネーターを越えた力、SEEDを持つスーパーコーディネーターなのだ。しかし何故、今そんな事を聞く?」
「い、いえ、何でもありませんので気にしないで下さい」
「そうか。所で例のMSの追撃任務に就くそうだな」
「はい、しかし次は必ず倒して見せます。ザフトの為に…」
「あまり無理をしないでくれよ、ラクスが悲しむ顔を見たくはないからな」
議場からパトリックと何か話しながら出てきたクルーゼが、アスランに近づいてくる。
「クライン議長閣下、少々アスランと話がしたいのですが宜しいでしょうか?」
「構わん」
「アスラン、ラコーニとポルトの隊が、私の指揮下に入る。出航は72時間後だ。それと……すまないが急用が出来た。ミゲルの見舞いに
 は君一人で行ってくれないか?」
そう言うと数枚の高額紙幣をアスランに渡す、これで見舞いの品を買えという事だろう。
「では失礼致します。クライン議長閣下」
クルーゼはシーゲルに敬礼をして、その場を去っていった。
「では、私もこれで失礼します」
アスランも敬礼をして、その場を去っていった。
一人残されたシーゲルにパトリックが近寄り、二人は顔を合わせず、エヴィデンス01を見上げている。
「我々は、ただ自分達を守れればそれでいいはず。いたずらに戦火を拡大してどうする?」
「だからこそ、戦わなければいけないのだよ。二度と悲劇を繰り替えさない為にも」



554通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:32:26 ID:???
診察のために部屋の外に追い出されたトールとサイ
トールは落ち着かない様子で歩き回っている。
扉が開き白衣の男が出てくる。
「先生!二人の容態は?」
「赤毛の娘の方は唯の風邪だが、もう一人の娘の方は肺炎を起こしかけてるから、かなり辛いだろうな」
「何とか楽に出来ないんですか?」
「無理だ、薬の絶対量が不足しているから、君たち若い人には自力で直ってもらう他ない」
「そんな…」
サイは唇をかみ締め、拳を握る。
(俺は何やってるんだ、フレイの為に地球軍の手伝いまでしたのに今、オレがいる意味って何なんだ…)
サイはフレイには、自分が側に居なければいけないと思っていた。
彼女の乗ったポッドがアークエンジェルに回収されたのも彼女には自分が必要だったから……そう思っていた。
しかし今のサイには病に倒れたフレイに対して何もしてやる事が出来ないのだ。
そんな時だった、カガリが全速力でサイ達の所に走ってきたのは。
「ハァ、ハァ、艦長が…補給の事で…直ぐに集まってくれだって……」
呼吸の乱れを直さずにカガリがサイ達に言う
おそらく薬の事を艦長に直談判しに言った後に、サイ達を呼ぶように言われ、そのまま走って来たのだろう。
「もしかして、薬があるのか!」
それを聞いたトールは一目散にブリッチを目指して走り出した。
「艦長たちが?解った直ぐに行くよ。けど…」
「ハァ、ハァ…なんだ?」
「艦内放送を使ったほうが良かったんじゃなのかな?」
「アッ!!!」
カガリは思わず叫び、その場にへたり込んでしまった。





555通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:33:28 ID:???
アスランは、受付にミゲルの病室を聞くと病院の廊下を歩き出した。
手にはお見舞いのフルーツの詰め合わせを持っている。
ユニウス型コロニーを改装して食料生産を進めているプラントだったが、それらは穀物中心である為に、現在プラントではフルーツは高級
品なのであるだ。
すれ違う人々がこちらを振り返る反応に戸惑いながらアスランはミゲルの病室にミゲルの病室に近づいていく。
『今にも 飛び抜ける 駆ける思いは伊達じゃなぁい 究極とか〜』
病室から漏れる歌声がアスランに笑顔を誘う。
歌声にかき消されて、ほとんど聞こえないが一応ノックをして病室に入る。
「おっ!アスラン!」
入院服でマイクを握り熱唱していたミゲルがアスランに気づき声を掛ける。
ミゲルの傍らには赤い軍服を着たオレンジの髪の男が立っている。
「元気そうだな」
「まあ、お前のお陰でな。それにしても聞いたぞ。お前らもアイツには敵わなかったんだってな」
「誰に聞いたんだ?」
「イザークさ」
「イザークが!!」
「ああ、精密検査と怪我の処置が終わった後に、顔を出しに来たから傷の事を根掘り葉掘り聞いてな」
「それで今は?」
「とっくに帰ったよ、マイウスのラボへ行くって言ってたけど?」
「そうか。これ隊長からのお見舞い」
アスランは、お見舞いのフルーツの詰詰め合わせをミゲルに差し出した。
「へ〜あの隊長も良いとこあるじゃないか。早速、食べようぜ。センパイも一緒に食べましょうよ」
ミゲルは傍らに立つ赤い軍服の男に向き直り、手に取った果物を勧める。
「すまないな、頂くとしよう」
556通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:36:01 ID:???
アスランは赤い軍服の男の顔をまじまじと見る。
一般的にザフトレッドは二種類に分けられる、一つはアスラン達と同じく士官学校を総合成績の上位10以内で卒業した者、もう一つが戦
闘で評価に値する働きをした兵士が昇格した者である。
ザフト士官学校の一期生のアスランは彼を知らない上、二期生の卒業はまだ先のはずであるから、アスランは後者であると悟り、ミゲルに
質問する
「こちらの方は?」
「オレの先輩で」
「ハイネ・ヴェステンフルスだ。よろしく」
ハイネは、そう言うとアスランに右腕を差し出し、握手を求めた。
「自分は…」
「知ってるよ、アスラン・ザラだろ?色んな意味で有名人だよ、君は」
「ここに来るまで、色んな人たちの注目の的でしたよ」
アスランは、果物を買った店の主人、病院の受付嬢、廊下で擦れ違った人々の顔を思い出して言う。
「そりゃあ、そうだろう。ザフト士官学校をトップの成績で卒業したザラ国防委員長の息子…これだけでもザフトじゃ有名なのに加えて、
 あのラクス嬢の婚約者となるとな」
真っ赤なリンゴを皮を剥かずに、そのまま被りつきながらハイネが答えた。
「ハイネさんは、今まで何所に?」
「ハイネでいいよ、俺が今までいたのはビクトリアさ」
「ビクトリア……戦況はどうなんです?」
「そうだな、一周年式典までには落ちるかな」
「随分な自信ですね」
「なんせ敵の主力が壊滅する瞬間を、この目で見た一人だからな」
「なるほど、そういう事ですか」
流石はミゲルが尊敬するだけの事はあるなとアスランは思った。
「けど、ここに来て連合もMSの開発に成功したそうじゃない?実際の性能を聞きたいな」
「いいですよ、話せる範囲なら」
その後、アスラン達は、連合のMSの性能とそれに対する戦術の検討、果てには上手な歌の歌い方まで面会時間が終るまで熱く語り合った。


557通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:37:55 ID:???
「薬があるってのは本当ですか!」
ブリッチに飛び込んできたトールに、カナードと何やら話していたマリュー達は慌てて振り返る。
「いや、まあ……まだあるって決まった訳じゃないけど…」
ムウが曖昧に答えてるとサイ達もブリッチに入ってくる
「補給は何所から受けるんですか?」
「その事を今から説明するわ」
サイの質問にマリューが答えると同時にメインスクリーンに宙域図が呼び出される。
「私達は今、デブリベルトに向かっています」
マリューがそう言うとトールとサイが反応する。
「デブリベルト?あそこは通れないから迂回するんじゃ…」
「ちょっと待って下さいよ!まさか…」
「君は勘がいいね」
誤魔化すようにムウが、サイの肩を叩いた。
「デブリベルトには、宇宙空間を漂う様々な物が集まっています。そこには無論、戦闘で破壊された戦艦等もあるわけで……」
マリューが重々しく言うのを聞き、トールも何をするつもりなのかを悟った。
「で?何所で補給するんだ?」
まだ事情が飲み込めないカガリにカナードに聞-+-
「つまり宇宙を漂うゴミの中から食料とかを漁って持っていくって事だ、ジャンク屋の様にな」
「な〜んだ……って、私たちにそんな事をさせるつもりなのか!!」
「仕方ないだろ?そうでもしなきゃ、こっちが保たないんだから…」
ムウが半ば開き直るように言う。
558通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:39:42 ID:???
「けど…」
「やろう」
まだ何か言いたげなカガリの声を遮り、トールが言う。
「今、苦しんでるミリィの為ならジャンク屋の真似事でも何でもやってやる。そうだろサイ」
「そうだな、俺達には今はそうするしかないんだよな」
サイもそう言うとマリューは安堵した顔で、これからの予定を説明した。
「あなた達にはその際、ポッドでの船外活動を手伝ってもらいます。カナード君には、その時に邪魔になるデブリを退かすのと護衛をお願い
 するわ」
「護衛?何で護衛が必要なんです?」
トールの質問にムウが答える。
「海賊や、海賊まがいのジャンク屋がいるかもしれないだろう?」
この時代、強力な戦艦をジャンク屋から買い取ったり、または軍から軍艦を持って脱走した連中が私利私欲為に略奪を行うのは珍しい事ではな
い。
またジャンク屋の中にも自分で破壊しておいて、その残骸の専有権を主張する、海賊まがいの行為を働く連中までいるのだ。
「ああそっか」
納得したトールの横で、カガリは納得いかないまま、メインスクリーンに映るアークエンジェルの航路を見ていた。





559通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:40:31 ID:???
「貴方にしては不手際でしたねラウ・ル・クルーゼ」
モニターに映る黒髪の少女は優雅に紅茶を飲みながら、冷ややかな視線をクルーゼに向けた。
だがクルーゼは特に気にした様子はない。
「君が折角、彼等の為に調整までしてくれたのにな……私もまさかアスランが、あのプロテクトを破るとは思っていなかったからな」
「思えば、あの方は彼の親友……彼が考えたアクセスの仕方を知っていても不思議ではないわ」
「そして何より我々が考えもしなかったのが……」
「カナード・パルス」
クルーゼが驚いたように言う
「もう調べたのか……流石というところか」
「貴方こそ、知っているとは驚きだわ」
「何、少しだけな…もう調べてあるのだろう?詳しいデータを頼む」
「しばしお待ちを」
クルーゼのパソコンにカナードに関するデータが表示される。
(メンデルで廃棄されるのをアノ女に助けられ導師のもとへ、その後、例の機関に売られる前にユーラシアの手が入り保護、遺伝子検査の
 結果スーパーコーディネーターの失敗作だという事が判明、研究機関に移される。反抗的な態度で一度だけ研究所を脱走した事がある…
 この時か!ヤツに出会ったのは)
クルーゼは、過去に袂を分かった親友を思いながらデータの続きを読む
(その後ユーラシアのMS開発計画の為に軍に参加、鹵獲ジンで多数のエースと渡り合う……アノ男とヴェステンフルス、彼までいるのか…
 グリマルディ戦線でサイクロプスに巻き込まれてMIA認定を受けるか)
「この男は、彼を倒す事で自分が本物のスーパーコーディネーターに成れると思ってる様ですけど……笑ってしまいますわね」
モニターの中の少女はクスリと笑う。
「まったくだ。彼を倒したところで彼に成り代わる事など不可能だというのに…」
だがクルーゼは、カナードに彼の事を教えた人物の本当の目的を知っていた。
おそらくその男は、カナードに彼を倒させる為ではなく、生きる意味と希望を与える為に教えたのだろう。
(まったく、余計な事をするのが好きな男だ)
560通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 19:43:47 ID:???
「代わりのMSですが、オーブのMSを……えっ!そんな…」
少女が報告の途中で驚きの声をあげる。
始めはクルーゼは何か新しい情報が入ったのだろうと思ったのだが様子がおかしい。
モニターの少女の顔から血の気が失せ、唇がワナワナと震えている。
「どうかしたのかね?」
「………あの御方の船が連合の艦に襲撃され、撃沈しました…」
「何だと!!」
少女の消え入りそうな報告を聞き、クルーゼの声を荒げる。
「彼女には、まだ彼が付いてたのではなかったのか!!」
予定では。連合の新型奪取に失敗した彼はリティリアに向かう前に、彼女の船と接触し、まだ機体の調整をしているハズである。
「か、彼は連合の調査部隊の動きが早いので、予定より早くリティリアへ……まさか…こんな事になるなんて……」
「なぜ君が襲撃した連合の船の動きを知れなかったのだ!君なら世界中の情報を手に入れられるのではなかったのか!」
「解りません…何故なのか……まさかオーブのMSと同じくアノ男が…」
「今は彼女の安全確認が最優先だ!それが出来るのは世界で君だけだ!」
彼女が襲撃されたショックで錯乱しかけてる彼女をクルーゼは叱咤し立ち直らせる。
「はい…………脱出ポッドは射出された様です」
数秒、彼女が懸命に端末を操作し、船のクルーが撃沈直前に発信した通信を解読する。
(少しは冷静さを取り戻したか……流石だな)
モニターに映る少女も、彼女ほどではないが世界を導く宿命を持つ者だとクルーゼは改めて実感した。
「攻撃した連合艦は?」
「それがジャンク屋のMSの攻撃によって撤退してます」
「では彼女は、そのジャンク屋に収容されたのか?」
「……そうではないみたいです…ともかく今、付近にいるジンを向かわせます」
「そうだ。君らしくなってきたな」
「私は、今からアノ御肩の発見に全力を尽くしますので、続きはまた後日…」
「任せたぞ」
冷静さを取り戻した彼女の顔がモニターから消える。
「まだ彼女には消えてもらう訳にはいかない……私の目的を成し遂げるまでは…」
                                                                      つづく
561通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 20:31:04 ID:???
GJ!
さすがはドクター、期待を裏切らないぜ!
562通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 20:35:38 ID:???
GJ!
でもあの男とか彼とか彼女とか、誰が誰だかわかんねェw
まあ全員本編未登場だからいいけど。

この話は陰謀論全開で行きますか……
果たしてラクスはどんな役どころになるのか……あの御方だもんなぁ。

実はお姉さんがお兄さんだった少女さんは少女で押し通すには年齢的にギリギリですね。
2年後にはお姐さんになっちゃいますから。

とりあえず伏線の多さにwktk
563通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 21:09:44 ID:???
外伝系をあんま詳細に読んでないので、クルーゼとコンタクトしてる「黒髪の少女」が誰かわかんねえw
あと、無印からハイネ参戦なのか。
564通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 21:18:37 ID:???
むしろあのお方って誰だーー!!!
外伝系をなまじ知っているだけに何処が誰だかミスリードの落とし穴が待ってる気がするぜっ!!
まあ、何が言いたいのかというと相変わらず伏線がネ申やココは、、、GJ!!
565通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 21:26:36 ID:???
ミゲルとハイネは実際やったら爆笑もんだろな
西川に演じわけなんて無理だしw
566通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 21:26:53 ID:???
>>564
本編の話から考えると、素直にラクスじゃね?
「連合に攻撃され艦が沈み、ポッドで脱出」って事は。
567通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 21:53:04 ID:???
その後、例の機関に売られる前にユーラシアの手が入り保護

導師どんだけ悪どいんだよw
やっぱり例の機関ってヒゲとアムロがいたアレか?
568通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 22:09:35 ID:???
とりあえず紫のシグーの乗り手は、CEで唯一
アノ御方を堂々と非難したアノ男か…

ってかドクター早すぎるよw
569通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 22:15:58 ID:???
投下乙
ドクター……(;ω;) ブワッ
しかしアッシュがあそこで出てくるとは予想外
意外と強かったんだなw
570通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 23:09:09 ID:???
ディアッカの父ちゃんかっけぇと思った
ミゲルがZips歌ってて吹いた
ハイネが出てきて更に(ry

GJ!
571通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 00:27:00 ID:???
ミゲルがマイク片手に熱唱してるの想像して吹いたww
アストレイあんまり知らないから黒髪の少女って聞くとシホしか浮かばない…
572通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 07:07:15 ID:???
ルキーニキタコレ
573通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 19:47:42 ID:???
>>569
アッシュだったのか!
まあ、核MSとジェネシスαを預けられるんだから強いわな。
574通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 16:40:38 ID:???
>>573
それ以前に機体がソキウス?が乗ってたのが鹵獲ジンに対して
アッシュ?が乗ってたのが専用シグーだから、この結果は当然だと思う
575通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 19:47:42 ID:???
>>574
シグーは強いイメージが全然ない。
576通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 21:25:49 ID:???
>>575
プラモや三クールのOP見ると強そうなんだよ
577通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 23:21:42 ID:???
>果てには上手な歌の歌い方まで面会時間が終るまで熱く語り合った。
なんか西川は石田に声優としての演義指導をしてもらったことがあるって噂があるから
余計にここが笑えたw
578通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 23:39:34 ID:???
石田って音痴だからな
確かにお返しに西川に歌のうたい方を教えてもらったほうがいいかもしれん
579通常の名無しさんの3倍:2006/09/29(金) 19:53:41 ID:???
職人はその話を知っていてそれを入れたのか、単に西川ネタで入れたのか…

いずれにせよGJ
580通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 17:14:29 ID:???
種以外はあんま知らないんだけど
今月のガンダムAでドアンについて載ってたから
気になってつい読んじゃったよ
581通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:25:59 ID:???
「サイ、こっちも駄目……そっちは?」
「残念ながら……」
「そっか…」
トールは通信機から聞こえるサイの報告を聞き落胆する。
デブリベルトに到着し、作業用のMA、ミストラルで付近の探索を進めるサイとトールだったが、今だに薬を発見する事が出来なかった。
「もっと向こうの方を探してみよう、必ず見つかるって!これだけデブリがあるんだぜ?」
「ああ、そうだな…」
サイ達が再び探索活動を再開しようとした時に、通信機からカガリの悲鳴が狭いコックピットに響いた。
「サイ!」
「行ってみよう」
582通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:27:06 ID:???




「どうした!」
カナードが乗ったストライクがカガリのミストラルに近づく、モニターからは攻撃を受けた形跡は見受けられない。
「あ……あれ…」
カナードは、カガリに言われてミストラルの向いてる方を見る。
そこには、時の止まった大地が漂っていた。
「……ユニウス7か!」
ユニウス7、プラントにとって貴重な食料生産コロニーであり、ここでは日夜、プラントの食料需要に答える為の研究が繰り返されていた。
CE69、2月14日、地球連合軍のプラント攻撃作戦の際に使用された核ミサイルの直撃により、ユニウス7は崩壊した。
犠牲者は24万3721人、それだけの人々が漆黒の闇に消えていったのだ。
「……おい、一応調査するぞ」
「ああ……」
そして、仲間との合流を待ち、宇宙服を身に着けたカナードたちは、失われた大地に降り立った。
真空の宇宙の中を漂っていたユニウス7は、核攻撃を受けたその瞬間をカナード達に見せた。
子供を抱いたまま真空を漂う親子、車に座り互いに庇いあうようにいる男女、彼等は今にも。共に笑いあい、愛を囁き合いそうだった。
カガリは思った、『なぜこの人達は死ななければいけなかったのだろう?』と。
たしかにプラント理事国により禁止された食量生産を行った、しかしその事は問答無用で核攻撃をするほど悪い事だったのか?
そんな事は絶対にない筈だ。
国内での食料需要に答える事の大切さは、日頃オーブの食料自給率の低さに頭を悩ます父の背中を見てきたカガリには良く解っていた。
それなのに核攻撃を行った地球軍への怒りがカガリの胸を満たしていき、アークエンジェルの非情とも言える決定が遂にカガリの怒りを爆発
させた。
583通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:28:08 ID:???
「ふざけるな!ここから水と食料を運び出すだと!!!」
「食料生産コロニーであったココなら十分な量の水と食料が…」
「そんな事を聞いてるんじゃない!お前たちは、この光景を見て何とも思わないのかぁ!!」
歯切れ悪く説明するマリューにカガリが叱責する。
「それは…」
その言葉に狼狽し、反論の言葉が出ないマリューに変わってナタルが言う。
「我々だって好きで、こんな事をしてるんじゃない。避難民には水と食料が必要な事は、お前が良く知ってる事はずだ!」
ナタルの言葉は、食料の備蓄状況を調べたカガリには痛いほど解っが、カガリの怒りを止める事は出来なかった。
「その避難民だって、お前たち地球軍がMSの開発なんてしなければ出なかったはずだ!!」
「嬢ちゃん!!!」
ヒステリックに叫ぶカガリに、ムウが一括する。
「確かに、この光景を作り出したのも、避難民を出す原因を作ったのは俺達だ。だがな俺達は生きてるんだ!ってことは、生きなきゃなんね
 ぇってことなんだよ」
「……わかった」
そう言うとカガリは通信を切り、現実の前では無力な自分に涙した。
「トール、オレ達は他を探そう。コーディネーター用の薬がフレイ達に効くとは思えないし…」
「ああ。カガリさんも一緒に来ないか?」
一連のやり取りを聞いてたサイ達が気遣い、カガリを誘う。
「ありがとう……でも私はここの作業を手伝うよ」
「そう、じゃあ」
サイ達のミストラルが薬を求めて離れていった。
「辛いのなら、船に戻れ」
カナードが通信を入れるが、カガリは首を振った。
避難民が出た原因の一つはカガリの父にもある、だから避難民達に代わり生きる為に死者の眠りを妨げる罪を被る事はカガリに出来る唯一の
贖罪だった。
584通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:29:20 ID:???



夕焼け空を映し出したプラントの空の下、花束を持ったアスランは無数の墓標の中を歩いていた。
本来ならば、公園として使われるはずだったこの場所は、血のヴァレンタインの悲劇の犠牲者の為に急遽改装した霊園である。
これらの墓標の下には、墓に当然あるはずの骸はない。
しかし、その魂の平穏を願う者がいて、祈りを捧げている以上、ここは立派に墓なのである。
そしてアスランは一つの墓標の前に立ち止まる。
そこに刻まれた名は
レノア・ザラ
アスランの母であり、かつて一人の男に至上の愛を与えた女性である。
彼女の死によって、アスランは戦場に出る決意をし、一人の男が決して終わらない修羅の道を歩む事になったのだ。
アスランが花を供えようとすると、既に真新しい花が供えられている。
誰が供えた物なのかアスランには直ぐに判った。
父は一度として母の墓に行った事は無いので彼女に間違いない。
仕事で忙しい時間の合間を縫って花を供えてくれた彼女に感謝しつつ、手に持った花を供えようとした所で、言いようの無い胸騒ぎがアスラ
ンに襲いかかった。
(何だ!この感じは……)
夕焼けは人を不安にさせるというが、この感覚も、その類なのだろうかとアスランは思った。
(あの料理を食べれば、こんな不安も一発で消し飛ぶのだろうな)
アスランは、かつて親友の母親が彼の母親に教えてくれた料理を切望した。
(そういえば母上……ラクスに教えるって約束してたんだよな)
以前にアスランとラクスとレノアの三人で夕食を共に食べた時に、レノアはラクスに、その料理に合う野菜が出来たらレシピと一緒に送ると
約束したのだった。
(止めよう、虚しいくなるだけだ)
もう果たされる事ない約束を胸にアスランは母の墓標に別れを告げた。







585通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:30:34 ID:???
ユニウス7からかなり離れて探索活動を続けるサイ達のミストラルが漂う白いMSの残骸を避ける。
「あのMS…ヘリオポリスで襲ってきた機体にソックリだな」
「同じ機体なんだろ?……!!おい、サイ見ろよ」
トールが目の前に有るデブリに注意を促す。
「民間船だな…!!攻撃を受けた痕がある」
「ま、まさか……海賊にやられたとか?」
トールが恐る恐る聞く、サイにとっては考えたくない事だが、その可能性は十分にある。
「調べてみる?」
「じょ、冗談!アノ船……なんかいかにも出ますって雰囲気じゃん」
真っ白に塗装されたその船は攻撃を受けながらも、その気品を失う事なく佇んでいるのが、それがかえって不気味なのである。
「確かに」
サイは苦笑しながらトールに答えた。
「アッチの船を調べてみよう」
トールはエンジン以外に損傷が少ない船に向かって進んでいく。
「待てよ!」
慌ててサイも、それに続く二人の去った後、虚空の闇にモノアイの光が灯った。




586通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:31:29 ID:???
カガリは暗い通路を慣性移動しながら進んでいた。
さっさと食料を見つけて、この場所から一刻も早く退散しよう。
それが、ここに眠る魂たちの為にしてあげる唯一の事だった。
カガリは研究所らしき建物の中をライトの光だけを頼りに進んでいく。
そしてカガリは一つ一つの部屋を見回り食料を探す。
ある部屋に入った時に、無数に浮遊する日常品の中でアル物がカガリの目に留まった。
(手紙?)
ピンクの可愛らしい便箋がカガリの前を通過する。
手に取って見ると、そこには優しい文字でこう書かれていた。
『約束していた野菜が出来たので送ります。
 ぜひ、あの子に食べさせてね。
 ○マ○家風、ロールキャベツの作り方』
一部の文字のインクが滲んでいて読めないが、料理のレシピがその先に書かれている。
(きっと、自分の娘に教えたかったのだろうな)
カガリは気づいていたのだろうか?手紙を書いた人物に、この料理を教えた人物も、その人物の姉からこの料理の作り方を教えてもらったと
いう事を…
カガリが食い入るように、その手紙に記されたレシピを読んでいると通信が入る。
「こちらチャンドラ。食料庫を発見した。手の空いてる者は来てくれ!」
「了解し」
「うああああああああああ」
「誰か!コチラ…アーガイル機!至急救援を…」
カガリが返信しようとすると通信機からトールの悲鳴と切羽詰ったサイの声が聞こえ、ブツリと途切れた。
「おい!何があった!おい!!!」
カガリが必死で呼びかけるが、通信機から聞こえるのは耳障りなノイズだけだった。
「カナードッ!!」
「今、向かってるが、こうデブリが多いと何所にいるか解らん!ムウ・ラ・フラガ、代わりに付近の警戒をしていろ!陽動かもしれん」
「了解!」
一連のやり取りを通信機で聞いてたカガリは手に持っているレシピを握り締めると二人が無事である事をハウメアの女神に祈った。



587通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:33:26 ID:???
「サイ!あ、あった!!!」
「本当か!」
「間違うもんか」
サイは、子供の様にはしゃぐトールが差し出したビンのラベルを確認する。
「……うん、間違いないな。早速ミストラルで、ここにある薬を運び出そう」
二人は、ミストラルに乗り込もうとする。
「ああ、でもその前に…」
コクピットに乗り込みながらトールが含み笑いをし、医療品が入ったダンボールからアル物を取り出す。
「ほら持っときなよ」
開封されてない避妊具の入った箱をサイに投げ渡す。
「これって…」
「手持ちが足りなくて…」
トールが申し訳なさそうに言う
「道理で二人でよく抜け出すと思った」
「幻滅するかい?」
ミストラルを操作しながらトールが茶化すように訊ねる。
「そりゃあ、男と女のやる事だから珍しくもないけど…」
「でサイはどうなんだよ?したのかフレイと」
「それが……フレイの親父さんが厳しくて…」
「いいじゃんか、親なんて気にする必要ないって」
「そうかな…」
サイは、娘を溺愛するフレイの父親の親バカっぷりを良く知っているから素直に同意できない。
もし下手に手を出したら世界最強の傭兵にサイの暗殺を依頼しかねないからだ。
「サイがそんなんだと他の誰かに寝取られるかもよ」
「縁起でもない事言うなよ」
「ゴメン、ゴメン」
そんな事を話してる内に倉庫にあった医療品を回収し終え、戦艦のデブリから飛び出る。
「急ごう、ミリィ達が待ってる」
「あんまり急ぐとデブリにぶつかるぞ」
サイ達が意気揚々とアークエンジェルへ向かうサイ達だったが、その時にサイの目の前に有るトールのミストラルが何者かの乗るジンの攻撃
を受け大きくバランスを崩した。
588通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:34:17 ID:???
「うあああああああああ!!」
「トールッ!!」
サイが叫ぶと、すぐに自分のミストラルも攻撃を受け、衝撃が彼を襲う。
「ック・・・誰か!コチラ…アーガイル機!至急救援を……」
再び攻撃を受け、衝撃でサイの機体の通信機が壊れる。
「クソッ!」
逃げるサイ達は目の前に漂う戦艦のデブリを見つけ、その中に逃げ込もうとする。
ジンの攻撃を間一髪でかわし、ハンガーに固定されたメビウスの横をすり抜け戦艦の格納庫に入る。
「いっ生きてるよな?オレ達…」
「なんとか…」
大きく息をつく二人だったが、今度はミストラルの直ぐ近くにジンの砲撃が始まる。
「助かったと思ったのに!!」
「何で解るんだ?」
「知らないよ」
サイ達は知らない事だが、彼等を攻撃してるのは偵察、及び索敵能力を強化した長距離強行偵察複座型ジンと呼ばれる機体で、ミストラルの
熱反応を探知して攻撃を加えているのである。
幸い威力が弱い為に一撃で戦艦の装甲を突き破る事は出来ないが、破れるのは時間の問題だ。
「救援は、まだかよ!!」
このデブリの多さでは自分達の発見は難しいだろうとサイは思った。
おまけに通信機も壊れ助けも呼べない上、さっきの僅かな時間の通信では逆探知で位置を特定するのも不可能だ。
(マズイな…)
救援がもし来なければ、このままサイ達はジンの攻撃によって、漆黒の闇に飲まれデブリの仲間入りを果たす事になるだろう。
(せめてフレイに薬を届ければ…)
サイは必死に、ここからのアークエンジェルへの帰還と薬をフレイたちのもとへ届ける手段を考えた。
そして一つの妙案がサイの頭の中に浮かんだ。
「トール、一か八かの賭けだけど……乗ってくれるかい」
サイは神妙な顔つきでトールに向かって言った。
数分後、戦艦の装甲が破れると同時にサイのミストラルが飛び出し、ジンの注意を引き付ける。
ジンはライフルを構え、そのミストラルを冷静に撃ち抜いていく。
サイのミストラルが四散すると同時に、今度は反対側からトールのミストラルが飛び出す。
しかし、いくら陽動に成功しようが索敵能力が強化されたジンの射程から逃れる事は出来なかった。
陽動に気づいたジンが振り向き、ライフルで二機目のミストラルを撃ち抜いた。




589通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:35:34 ID:???
「クソッ!どこだ!!」
カナードはストライクのレーダー範囲を最大にして索敵をするが、デブリが多い為に識別が困難になっている為にサイ達はまだ発見できてい
ない。
(ん?熱反応?)
ストライクが付近で起きた爆発を感知する。
(そっちか!)
カナードはストライクを爆発が起きた場所へ向かわせるが、途中でもう一つ爆発を目視した。
「チッ!間に合わなかったか……」
メインカメラが二機のミストラルの残骸と一機のジンを捕らえる。
ストライクに気づき慌てて応戦しようとするジンだが、もう遅い。
「消えろぉザコがぁ!!」
ストライクがビームライフルを三点射し、確実にジンを葬り去る。
「こちらストライク、ジンを一機撃破した。付近に他の敵機なし。それと……ミストラルの残骸を発見した」
「!!ちょっと…それはどいうことなの!」
カナードの通信を聞いたマリューが聞き返す。
「何度も言わせるな!ミストラル二機の撃墜を確認した」
「そんな…」
「アーガイルとケーニヒの生存を確認したのか」
崩れる様にシートに座り込むマリューを尻目にナタルが言う。
「今、やってるが…残骸の損傷状況を見ると絶望的だな」
590通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:36:24 ID:???
カナードがそう言い切ると同時に明るい声で通信が入る。
「おいおい、勝手に殺すなよ」
「こちらアーガイル、及びケーニヒ、正面のメビウスだ。撃たないでくれよ」
戦艦の残骸の中から、ほぼ無傷のメビウスがゆっくりと現れる。
「お前ら……生きてたのか」
「そう簡単に死なないって」
サイの考えた作戦は、まずサイ達のミストラルを無人で飛び立たせ、敵に撃墜させる事で敵に倒したと思い込ませ、その場をやり過ごした後
に、戦艦の中に在ったメビウスで脱出するというものだった。
「アンタが爆発に気づいてくれたから、思ったより早くミリィに薬が渡せれそうだ。本当にありがとな」
「なら、さっさと薬を渡してやるんだな」
トールの言葉を照れ臭く感じながらカナードが答える。
「ん?ちょっと待って……これは救難信号!」
通信機を弄ってたサイが国際チャンネルで流れる救難信号を確認した。
「こちらでも確認した……罠かもな」
「罠って?」」
「救難信号を出し、救助しに来た連中が助けに来たところ襲う…海賊どもが良く使う手だ」
「それじゃあ、さっきのジンの仲間かもしれないのかよ」
「可能性は高い……あれは俺が回収するから、お前達は先に行け」
「でも!」
「もしも罠なら足手纏いになる。それに早く渡したいんだろ?」
「……解った。気をつけてな」
カナードはメビウスの後ろ姿を見送ると救難信号を出す物体に向かう。
(見たこと無い型だな……プラント製か?)
カナードは周囲を警戒しながらストライクを救命ポッドに近づかせる。
(いきなり撃ってくるのは…なさそうだな。さっきの奴の仲間が出てきたら、この俺を敵に回した事を後悔させてやろうと思ったんだが…)
ストライクのマニュピュレーターが救命ポッドをガシリと捕まえるとカナードはアークエンジェルに帰還することにした。



591通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:37:17 ID:???
「救命ポッドを拾ったんだって!?」
カガリが格納庫に入るなりカナードに訊ねる。
「ああ、偶然にな」
カガリはカナードの隣に来るとポッドの方を見る。
「いつでも撃てる様にしてろ!いきなり撃ってくるかもしれん!」
ナタルが銃を構えた兵隊に注意を促す。
「何で必要なんだ?」
「海賊が中にいて、この船を乗っ取ろうとするかもしれん」
「本当か?」
「ああ、現に所属不明のジンを一機、撃墜した」
兵士たちの準備が整うとマードックがポッドに取り付けられた端末を操作しポッドの扉を開ける。
ゆっくりとポッドの扉が開いていくその時に僅かな隙間から球状の物体が飛び出る。
「伏せろ!」
爆弾の類と判断したカナードが拳銃でその物体を撃ち、その物体の耳を吹き飛ばした。
「ハ、ハロ、ハロー、ハ…ろ、……HARO…」
耳が無くなったピンクの球体は目を点滅させながら、間の抜けた合成音を発する。
「あん?」
呆けてるカナード達にポッドの中から愛らしい声がする。
「ありがとう。御苦労様です」
ピンクの髪を靡かせ、世界の誰もを魅了する少女が今、アークエンジェルに降り立った。



592通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 18:39:17 ID:???
アスランは手に持った作りかけのハロを床に落とし、有名なリポーターが伝える緊急ニュースを呆然と見ていた。
(嘘だ!こんな事があってたまるか!)
『もう一度、繰り返します。血のバレンタイン追悼式典の為にユニウス7の調査を行っていた民間船『シルバーウインド』が二日未明に消息
 を絶っていた事が、最高評議会の発表で明らかになりました。この船には追悼慰霊団の代表を務めるラクス・クライン嬢も乗船しており、
 乗り組み員を含め、安否が気づかわれています。また、地球連合の戦艦が攻撃を加えたとの情報も入っておりますが情報が錯綜してお
 り、事実確認は取れておりません。以上ベルナデット・ルルーがお伝えしました』
アスランの脳裏に、ユニウス7が核攻撃された時の映像と大切な人の死に何も出来なかった無力な自分の姿が浮かんだ。
(俺は、もう二度とあんな悲しみを繰り返させるものか!)
そして、ようやくアスランは自分のリストウォッチの非常召集シグナルが鳴っている事に気づいた。

                                                                               つづく
593通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 19:21:59 ID:???
新作キター!!GJ!!
しかしよく考えたな2人とも。メビウスなかったら船の残骸の中だろうし。
今後の期待としては、ハロの片耳吹っ飛んだことでラクスが抜け出せるかどうか、
あと情に流されて返還するかどうかだな。
594通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 21:32:19 ID:???
たぶんカガリが無断でトールやサイたちを巻き込んでやりそうだ
動かすぐらいならサイよりかはましだし
カナードが戦いが有利になる物を逃がさんだろう?
百歩譲って凸からキラのことを聞き出すのにラクスを使うかも試練が
それも考えられんな
キラが来たりしてな
595通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 21:33:12 ID:???
カナード甘いなw
正面から一発で打ち抜こうよw
596通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 21:42:15 ID:???
職人GJ
サイがマジで死んだかと思ったぞ
>>595
ハロは丸いから兆弾でエライ事になるのでは
597通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 23:09:41 ID:???
投下乙
最近ペースが速いので読み手としてはうれしい限り
598通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 00:48:13 ID:???
ハロカワイソスw
599通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 00:59:22 ID:???
ルルーktkr
600通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 16:05:32 ID:???

               . -―- .      やったッ!! さすがカナードだぜ
             /       ヽ
          //         ',      ハロの耳を吹っ飛ばすのを
            | { _____  |        平然とやってのけるッ!
        (⌒ヽ7´        ``ヒニ¨ヽ
        ヽ、..二二二二二二二. -r‐''′     そこにシビれる!
        /´ 〉'">、、,,.ィ二¨' {.  ヽ     _ _      あこがれるゥ!
         `r、| ゙._(9,)Y´_(9_l′ )  (  , -'′ `¨¨´ ̄`ヽ、
         {(,| `'''7、,. 、 ⌒  |/ニY {               \
           ヾ|   ^'^ ′-、 ,ノr')リ  ,ゝ、ー`――-'- ∠,_  ノ
           |   「匸匸匚| '"|ィ'( (,ノ,r'゙へ. ̄ ̄,二ニ、゙}了
    , ヘー‐- 、 l  | /^''⌒|  | | ,ゝ )、,>(_9,`!i!}i!ィ_9,) |人
  -‐ノ .ヘー‐-ィ ヽ  !‐}__,..ノ  || /-‐ヽ|   -イ,__,.>‐  ハ }
 ''"//ヽー、  ノヽ∧ `ー一'´ / |′ 丿!  , -===- 、  }くー- ..._
  //^\  ヾ-、 :| ハ   ̄ / ノ |.  { {ハ.  V'二'二ソ  ノ| |    `ヽ
,ノ   ヽ,_ ヽノヽ_)ノ:l 'ーー<.  /  |.  ヽヽヽ._ `二¨´ /ノ ノ
/    <^_,.イ `r‐'゙ :::ヽ  \ `丶、  |、   \\'ー--‐''"//
\___,/|  !  ::::::l、  \  \| \   \ヽ   / ノ
601通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 16:12:40 ID:???
次回はいよいよラクスとカナードが接触するのか
ワクワクが止まらないぜ
602通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 16:29:33 ID:???
職人殿GJ

>>580
今やってるあれはアストレイではない
言うなればアストレイの屍だ
603通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 19:49:04 ID:???
さり気にベルが出てきてるな
今度は誰が出て来るんだろ?
604通常の名無しさんの3倍:2006/10/03(火) 08:09:33 ID:???
ハロはカナードとカガリにセロテープで無理矢理修理されるんじゃないかとか、
以外と器用なカズイに直されるんじゃないかとか考えてみた
605通常の名無しさんの3倍:2006/10/03(火) 08:57:04 ID:???
ガムテープだろ
ドクターが突っ込んできても破れないような
606通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 18:53:32 ID:???
文句言いながらハロを直すカナードが脳裏に浮かびますた
607通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:27:52 ID:???
「では場所を改めたところで、名前から聞かせてもらえましょうか?」
場所を士官室に移したマリュー達は事情を聞こうと保護した少女に質問をし始めた。
「ポットを拾っていただいて、ありがとうございました。私はラクス・クラインですわ」
「クラインねぇ〜。彼の、プラント現最高評議会議長も、シーゲル・クラインといったが…」
ムウが見定める様にラクスを見ながら言う。
「はい……シーゲル・クラインは父です」
それを聞いた三人は大きく息をついた。
そんな大物がこんな所を漂流してる訳ないだろうと思いながら質問を続けた。
「そんな方が、どうしてこんなところに?」
ラクスは眉を悲しげに寄せながら事情を説明し始めた。
「ワタクシ、ユニウス7の追悼慰霊の代表を務めておりまして、事前調査の為にユニウス7に来ており
 ましたの。そうしましたら、地球軍の船とが出会ってしまいまして、臨検と称して私共の船に乗り込
 もうとしたのを私どもが拒否しましたら、MAで取り囲み、攻撃を加え始めたのです」
「あちゃ〜」
ムウが手で顔を覆いながら答えた。
「それで、その後はどうなったんです?」
「通りすがりの、お声の大きなMSに乗った御方に助けられたお陰で、私はポットで脱出する事が出来
 たのですわ」
ラクスが事情を説明し終えると廊下側から声が聞こえてくる。
「おい、何をしている」
「静かにしてろ。よく聞こえないんだから…」
ナタルが扉のほうへ近づいていき、自動ドアを開けるとバランスを崩したカガリが士官室に倒れこんで
くる。
「痛たたたた」
「お前たち何をしている!お前達にはまだ、積み込み作業が残っているだろう!」
ナタルが怒鳴るとカガリは渋々と退散するがカナードは全く堪えた様子はなく言った。
「ストライクは整備中だ。代わりに出てもらおうとエンディミオンの鷹を呼びに来たところだ」
事情を理解したナタルはムウに作業艇の護衛を頼む。
608通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:28:44 ID:???
「そういう事か…大尉、お願いできますか?」
「仕方ないね」
ムウが出て行こうとするとラクスが疑問の声を挙げた。
「積み込み作業とは一体何を積み込みますの?」
「それは…その……」
言い淀むマリューに代わってカナードが答える。
「ユニウス7に残された水と食料だ」
「まぁ!」
「カナード・パルス!!」
ラクスが小さく驚きの声を挙げ、ナタルが叫びながらカナードを睨みつける。
「事実を伝えて何が悪い?」
カナードはふてぶてしく笑う。
「あの…これには事情があって……」
マリューは、顔を俯け押し黙ったままのラクスに事情を説明しようすると、突如ラクスは顔を上げ、
真っ直ぐにマリューを見据える。
「お願いがあります。今すぐにその作業を止め、既に積み込んだ物も元の場所に戻してください」
「それは!……出来ないわ」
「ここに眠る人々は貴方方の核攻撃によって命を絶たれました。私はあなた方のその行為を咎めようとは
 思いません……しかし、どうか此処の人達の眠りを妨げるような行為は、今すぐに止めてください」
顔を背けるマリューに代わり今度はナタルが言う。
「自分達だけが被害者ぶるのは止めてもらおう、地球連合でもエイプリル・フール・クライシスで多くの
 死者を出したのだ」
「エイプリル・フール・クライシスは、血のヴァレンタインの悲劇さえ起きなければ最高評議会で議案に
 すら登らなかったはずですわ」
ラクスそう言い切るとマリューは顔を悲しみに歪めラクスに懇願する。
「お願いわかって。我々は仕方なく…」
「唯、穏やかに生きたいという思いを踏みにじり、その眠りすらも妨げる……その行為を仕方なくで済ま
 せる理由などがあるのでしょうか?」
マリュー達はラクスの真っ直ぐで真摯な瞳を見るとそれ以上、言葉を続ける事は出来なかった。
カナードはその様子を冷ややかに見ていた。




609通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:29:34 ID:???
「イージスを使うのですか!?」
ヴェサリウスに乗艦しようとするアスランは、クルーゼに再びイージスに乗るように言われて、驚きの
声を挙げた。
「現在、我々の保有するMSの中で最も索敵能力が優れている機体だ。使わない手は無いだろう?」
クルーゼは急遽マイウスのラボから送り戻させたイージスがヴェサリウスに積み込まれるのを見ながら
答えた。
「しかし、よく許可が出ましたね」
幾ら索敵能力に優れている機体で、捜索任務に打って付けの機体でもイージスは、敵の技術を知る為の
大事なサンプルだ。
「理由は簡単だ。私とシーゲルの二人が直々に命令を出したからだ」
アスランは予期せぬ人物の声に驚き振り返る。
「ち、父上!」
今まで一度として息子の見送りに来た事がないパトリックの来訪にアスランは戸惑う。
「機体の事は気にするな、ユーリの奴も協力してくれたお蔭で、機体の解析はもう済んでるから好きに
 使え……それに、この機体でなければ倒せない敵が出てくるかもしれん」
「どういう事ですか」
パトリックの言葉をアスランが問いただす。
「実は非公式な事だがラクス嬢の護衛に新型のシグーを一機、護衛に付けていたのだが、これも消息を
 絶った」
「シグーを!」
シグーは現在ザフトで量産が進んでいる新型主力機でジン以上の性能を持っている。
現在では数が少ない為にエースを中心に配備されているので、乗り手も相当な腕の持ち主である。
だから事故でデブリに衝突したとは考えられないし、もし撃墜されたのなら、敵はかなりの強敵だとい
う事がアスランには簡単に想像できた。
「そしてラクス嬢が遭難したデブリベルトの近くには、例の戦艦がいる」
「まさか!!」
クルーゼの言葉でようやくアスランは、イージスを必要とした本当の理由を悟った。
(もしもストライクが相手だったらシグーが倒されたのも納得がいく)
武装が実弾中心のシグーではストライクに決定打を与える事が出来ないから当然の結果といえる。
「今の我々が動かせるMSで、アノMSの相手を出来るのはイージスだけだ」
デュエルは現在マイウスのラボで補修と機体解析を行っており、ブリッツとバスターは現在、ガモフが
アークエンジェルをロストしているので合流は難しい。
610通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:30:31 ID:???
「彼女はアイドルなんだ。頼むぞ、クルーゼ、アスラン」
「ハッ!!」
父の背中を見送りながらアスランはクルーゼに訊ねた。
「彼女を助けてヒーローの様に戻れと言うことですか?」
「もしくはその亡骸を号泣しながら抱いて戻れ、かな」
クルーゼが含み笑いと共に答えると、アスランはぎょっとして彼の顔を見る。
「冗談だ。もしもそんな事になったら私も君もプラントの街を歩けなくなる」
(それに彼女がいなくなると、我々は計画は実行段階に移す前に終わってしてしまう)
クルーゼは一癖も二癖もある、彼の仲間の顔を思い浮かべながらヴェサリウスの乗船口に向かう。
「イザーク!?」
アスランは乗船口の前で腕組みをして待つ戦友の姿に驚いた。
イザークの顔には、痛々しい傷跡が斜めに横切っている。
現在のプラントの医療技術を使えば、傷跡など簡単に消す事が出来るのだが、それをしないという事
は、あえてそうしているのだろう。
「その傷は…」
「傷の事などどうでも良い。アスラン、貴様がラクス・クラインの婚約者ならば、必ず彼女を助け出
 してみせろ!いいか必ずだぞ」
イザークは念を押すと、アスラン達に道を譲り立ち去って行った。
「彼は今回の作戦に出れないからな。彼なりに君を激励しているのだろう」
イザークは、まだ療養中のために今回の作戦には参加しないのである。
ラクス・クラインのファンでもあるイザークの心中は推して知るべしである。
「必ず助け出してみせますよ」
そうだ自分は大切な人を二度と失わないようにザフトに入ったのだとアスランは決意を新たにした。



611通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:31:19 ID:???
「え〜と、ここがこうだから…」
カガリは食堂で慣れないドライバーを動かしながら、必死にその物体と向かい合っていた。
「全く一時はどうなるかと思ったよ」
「でも何とかなるもんだな」
サイはトールは、それぞれの恋人に薬を届けると、食事を取るべく食堂へ入ってきた。
「あっ!良い所に来た。ちょっと手伝ってくれ」
カガリが二人に気づき声を掛ける。
「何々?」
「何なんだい?ソレ」
サイがカガリの持っているピンクの球体を指差す。
「救助した女の子が持っていたんだけど、ちょっとした事故で壊しちゃって……」
「事故?」
カガリが申し訳なさそうに言うのを聞くとサイが首を捻る。
「なぁ頼むよ。直すの手伝ってくれよ」
「いいけど、そういうのが得意な奴が…」
「あっ!カズィ!ちょうどいい所に来た」
噂をすればなんとやら、カズィも食事を取るべく食堂に入ってくる。
「な、なにかな」
三人が一斉に自分の方を見るのでたじろいだカズィが答える。
「実は…」
大まかな事情を説明し、直してくれるように頼んだ。
「う〜ん…」
ピンクの球体の壊れた所を見てカズィが唸る。
「どうだ?直りそうか?」
カガリが心配そうに聞いてくる。
「大丈夫、直せると思うよ……たぶんだけど」
「そうか…良かった」
カズィが早速、修理に取り掛かるとカナードも食堂に姿を現す。
「カナード!お前もコッチに来いよ」
カガリが手招きをしてカナードを呼ぶ。
612通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:32:19 ID:???
「ああ、コッチもお前に用があって来た。艦長が後でアノ女に食事を持っていけだと」
「わかった。その時にコレも持って行けばいいか」
カガリはカズィが弄っているピンクの球体に目をやる。
「直るのかコレ?」
カナードの質問にカズィが手を休めずに答える。
「ジョイントと中のコードが切れただけみたいだからね。もし中のチップとかが壊れていたら、
 お手上げだったんだけど…」
「やっぱプラント製品は出来がいいんだな」
「うん……オーブでコレを売り出すとしたらコレくらいかな?」
カズィは片手を広げて四人に見せる。
「五百アードか。安いな」
カガリが言うとカズィが首を横に振る
「じゃあ五千アードか!?」
トールが驚いたように聞く、話題の新型の家庭用ゲーム機と同じ値段だ。
しかし、それでもカズィは首を横に振る。
「まさか!」
「五千アードくらいだと思う……」
「ゲェ!!」
中古のエレカも楽に買える値段だ。
「コイツがな〜」
カナードは、その球体に刻まれたAtoLの文字をしげしげと見る。
「そりゃ、あんな子だからな。高いプレゼントをくれる人がいるんだろう」
カガリは昔から何か理由を付けては、自分に贈り物をする男を思い出しながら答える。
「ああ、聞いた聞いた!すっごい綺麗な女の子なんだって?」
「ミリアリアに言うぞ」
「ウッ…」
トールが興味津々に聞くとサイが釘を刺す。
「ちょっと見ただけだけど綺麗というより可愛いかな?カナードはどう思った?」
「さぁな、ただ……気になる女だ」
カナードは、ポッドから出てきたラクスが自分の顔を見て、まるで、そこに居るはずのない人物
を見たような驚愕の表情を浮かべていた事を思い出していた。




613通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:33:40 ID:???
ヴェサリウスの船影が少しずつ小さくなっていく
「頼んだぞ、アスラン」
シャトルの中でパトリックは、膨大な数の情報に目を通しながら、呟いた。
(お前は、必ず救い出せ。愛する者を失い、怒りと憎しみと絶望の中で生きるのは、この私のだけで
 十分だ…)
「失礼します」
紫の軍服に身を包んだパトリックの秘書官が最新の現状を伝える。。
「ビクトリアへの総攻撃に向けての各部隊の再編成は10日までには終わる予定です」
「結構、蛇がその尾を噛むまで、あと少しだな」
「アカデミーの対MS戦を中心とした新カリキュラムは、ユウキ教官が中心となって一週間以内に
作成し終える予定です。それと……新型MSの件ですが」
秘書官は声を潜めて言う。
この場で話して良いものかと判断に困ったからだ。
「構わん続けろ」
「次期主力の生産ラインにシグーの代わりに、ビーム兵器を装備した新型MSを乗せる事はアルマフィ
議員も賛成したのですが……例のMSについては考えさせてくれと」
「ユーリらしいな。だが心配する必要は無い。アイツは必ず私の思いを理解してくれるよ」
「そうでしょうか」
「アイツは昔から人の痛みには敏感な奴だ」
そう言うとパトリックは窓の方を見て、かつての自分達の姿を思い出していた。




614通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:34:50 ID:???
マイウスのラボに戻ったイザークは、痛々しい姿を晒すデュエルを見上げる。
研究員達と作業員が忙しく行きかう中で、イザークは一刻も早くデュエルが復活する事を願っていた。
「やあ、帰ってたようだね」
白衣の男が気さくにイザークに話しかける。
「はい、デュエルの方はどうですか?」
「う〜ん、昨日はイージスに構ってたせいで、殆ど手付かずだったけど三日以内に修理は終わるよ。
 しかし本当に、この機体で戦うのかね?」
「スミマセン、自分の我侭のせいで、ご迷惑をかけてしまって…」
既にビーム兵器搭載型シグーの開発も始まっているよだが、ストライクに受けた屈辱を晴らすのは
この前の機体と同じデュエルでなればいけなかったのだ。
ほぼ同系列の機体で、あそこまでの差が出たのは機体に慣れてなかったからだという事を証明する為だ。
「いや、そういうつもりではないんだ。立ち話もなんだからコーヒーでも飲みながら話そうか」
そう言うと、その男はイザークを自分の執務室に通す。
秘書官にコーヒーを持ってくるように頼むと、イザークに手元のノートパソコンを見せる。
「さっきの話の続きだが、見たまえ」
画面にはデュエルとストライクのスペックデータが表示されている。
「デュエルとストライクは、同じフレームを使っているが装甲と内部部品との兼ね合いから運動性では
 ストライクの方が上だ。しかもストライクはバックパックを換装することにより、機体性能を
 強化する事が出来る」
イザークは、男の解説に頷く。
ヘリオポリスの戦いでは相手の推力に押し負けていた事を思い出したからだ。
「それでも自分はデュエルで戦うしか…」
「まあ、話は最後まで聞きなさい」
男は素早くキーボドを操作し、イザークに新しい画面を見せた。
「これは!!」
画面の中のデュエルは、全身を装甲で包み込み、武装が強化されているのが一目で解った。
「アサルトシュラウドを知ってるだろ?アレをデュエル様に調整したのさ」
「そんな事が可能なんですか!?」
「ああ、一部のハードポイントがジンと同じものだったからね。大方、ジンの装備の有用性も調べる
 つもりだったんだろう」
615通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:36:36 ID:???
イザークは頷いた。
連合にはMSの運用ノウハウが無い。
それ故にGAT−Xシリーズを作り、どんな装備がMSに有効なのかを試していた様なのだ。
「さらに、このアサルトシュラウドの表面にはアンチビームコーティングを施してあるから、
 ビームライフルの一発や二発なら無効化できるはずだ」
「凄い!」
「もっともコレは研究中の技術だから、あんまり当てにはしないでくれよ」
「いいえ、十分です。本当に何から何まで……ありがとうございます。アマルフィ議員」
イザークは友人の父親の顔を見上げ、感謝の言葉を出す。
「気にしないでくれ。君には二コルが世話になってるし、エザリアが悲しむ顔は見たくないからね。
 それに……」
ユーリは、イザークの手助けをしている本当の理由に気づいて口ごもる。
自分がわざわざ現場に出ているのは、イザークの為でも、技術者として機体に興味があるからではない。
自分は逃げているのだ。
戦闘用コーディネーターの事、それと戦わざるをえないニコルの事、そしてパトリックから打診された
新型MSの動力の事。
それらの問題について考えるのを避ける為に、自分は現場に出ているのだとユーリは悟った。
そして一番に自分の心を悩ませている問題は、新型MSの動力だという事も。
(なぜパトリックはアノ力を欲しているのだ)
愛する者を奪い去った禁断の力を再び使おうとするパトリックの真意はユーリには理解できなかった。
「どうかしたのですか?」
「いや、何でもないよ」
ユーリがそう言うと、先程の秘書官が頼まれたコーヒーを持ってくる。
出されたコーヒーを飲みながらイザークが言った。
616通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:38:38 ID:???
「早速、その機体に慣れたいのでシュミレーターを使わせてもらえますか?」
「ああ、いいとも。思い立ったら直ぐに行動か……全く君はエザリアの若い頃にソックリだな。
 そういえば昔、MSの操縦をするって言い出した時は大変だったな」
「母上が!?どうして?」
「切っ掛けは些細な事だよ。パトリックと口喧嘩をして、自分のほうが上手くMSを操縦できるって
 言い出して…」
「そんな事があったんですか!?」
イザークが信じられないとばかりに言う。
「みんなアノ頃は若かったからね。そうだ良い物を見せてあげよう」
そう言うとユーリは机の引き出しから一枚の写真を取り出す。
「それは?」
「青春の一ページさ」
そう言うとユーリはイザークに写真を渡す。
その写真には数名の若い男女が、赤いMSをバックに写っている。
イザークは、その男女の顔が、自分の良く知っている人物達にソックリな事に気づいた。
「そこに写ってるMSは、プラント建設用の作業機にブルーコスモスのテロに対抗する為に機関銃を
 取り付けた物で、写ってる人物は君が思ってる通り最高評議会のメンバーさ」
ユーリは目を細めて言う。
「あの頃は毎日が最高だった。みんなで酒を飲みながら完成したプラントの未来について語り合った
 ものさ。酔ったタッドがエザリアを口説いて投げ飛ばされたり、シーゲルとパトリックが惑星間航行
 用の宇宙船加速装置について話合ってたり、その隣には…」
その時ユーリは思い出したパトリックの隣には誰が居たのかを…
パトリックとシーゲルが、激しく口論している時に感情的なパトリックを抑えたのは誰だっただろう。
ブルーコスモスの罠に掛り、全身に銃弾を浴びて一週間以上も生死の境を彷徨っていたパトリックを
寝ずに看病していたのは、誰だっただろう
出合った当初のナイフの様な目のパトリックを変えたのは、誰だっただろう。
そう何時も彼女は、パトリックの隣に居たのだ。
その彼女を失ったパトリックの悲しみは計り知れないものだっただろう。
それでもパトリックは、彼女を奪ったアノ力を使おうとしているのだ。
おそらく全ては、あの時に皆で語り合った『懐かしい未来』の為に…
617通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 19:39:59 ID:???
「不器用な男だよ……昔からまるで変わってない」
「は?」
その時にコンコンと部屋の扉がノックされる。
「入りたまえ」
ユーリがそう言うと、白衣を着た長い髪を結った少女が入ってくる。
「シグー用のビーム兵器の図面が出来たので見ていただけませんか?」
「もう出来たのか。悪いね、もう直ぐアカデミーの卒業試験だってのに…」
「気にしないで下さい。今のアカデミーで教える事は対MS戦で役に立たないでしょうから」
冷ややかに言う少女にイザークは少々ムッとする。
「アルマフィ議員、彼女は?」
「君やニコルの後輩で、ビーム兵器の開発に協力してもらっている…」
「シホ・ハーネンフースです。お噂は予てから聞いてますわイザーク・ジュール。一期の次席も大した
 事ないんですね」
「何だと!」
イザークが声を荒げ目の前の少女を睨みつける。
「今まで私たち二期生は貴方たち一期生と比べられて来ましたが、四人でたった一機のMSを墜とせな
 い様では、一期生の程度が知れるというものです」
「面白い、アルマフィ議員、シュミレーターをお借りします。一期の実力を見せてやる」
「望むところです」
二人はバチバチと火花を散らしながらシュミレータールームに向かって行く。
残されたユーリは机の上の写真を眺めながら、コーヒーを飲みつつ願った。
彼等の青春が自分達と同じく光り輝くモノであって欲しいと…


                                                          つづく
618通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 20:06:04 ID:???
GJGJGJGJ!!!!
うん、このラクスなら思う存分罵倒できそうだw
何気に、親世代のキャラが立ってきたし、レノアママンいいよレノアママン!

あと

>「五百アードか。安いな」
>カガリが言うとカズィが首を横に振る
>「じゃあ五千アードか!?」
>トールが驚いたように聞く、話題の新型の家庭用ゲーム機と同じ値段だ。
>しかし、それでもカズィは首を横に振る。
>「まさか!」
>「五千アードくらいだと思う……」

最後の行、五千じゃなくて五万かな?
619通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 21:16:48 ID:???
GJ!
シホが遺作に喧嘩売ってるよw
もしかしてここのシホはツンデレ?

AA側の事情が判った段階でどう反応するかで、
ここのラクスの真価が決まるな。
620通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 21:18:06 ID:???
>>619
今回の件で互いを認める関係になるんじゃないかな?
つまりはフラグ(ry
621通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 21:57:59 ID:???
>>「お願いがあります。今すぐにその作業を止め、既に積み込んだ物も元の場所に戻してください」
この文で魔女へ俺の殺意が最高点まで達しそうだ
ラクスは偽善と混乱と破壊お好きなことで
カナード撃てよ
622通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 22:08:33 ID:???
>>621
言葉だけでなんの力も持っていないラクスの様は
どうにもこうにもザマアミロ愉悦を俺の胸の内から沸き立たせてたまりませんwww
ゲッゲッゲッ糞ラクスめ己の無力感を味わうがいいわぁー!!!
623通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 22:14:32 ID:???
ちょっと落ち着け。
事情を知らない人間が「あんたらの同胞の墓荒らしてます」なんて聞いたら眉ひそめるだろ。
ラクスの反応もそう間違ってはいないと思うが。
624通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 22:23:02 ID:???
そして、その理屈が通らずに敗北し
己の無力を味わえるという事はとてもうらやましい事ですね
古今東西、敗北こそが人間を成長させるのですから、、、、



……アレ? もしかしてコレって、ラクス成長フラグの前フリ?
625通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 22:28:57 ID:???
>>622
つまり、もしもキラがいたら
「なんでレノアさん達が眠る場所をそっとしておいてくれないんだー」
って言いながら止めさせるんだな
626通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 22:37:50 ID:???
>>621
このラクスは大天使が補給を受けられず干乾しになりかけてるてことを知らないだろうから、それを考えれば批難するほどの言葉ではないだろう。
知った上で同じ事を言ったら救いようのない偽善者だがな!
627通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 22:42:03 ID:???
唯、穏やかに生きたいという思いを踏みにじり、その眠りすらも妨げる……
その行為を仕方なくで済ませる理由などがあるのでしょうか?

お前が言うな!と思ったのは俺だけでいい
628通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 23:23:04 ID:???
まあ、落ち着け・・・ラクスも初対面で「墓荒らししてるんだ」と言われちゃ
嫌悪感出るのは当たり前だろし、その後のAAの事情知れば理解もしてくれるのでは?

しかし、最高評議会の皆様の青春キタコレwww
炒飯パパは酔うと息子と同じくなるのかwww更にエザリアさんとザラパパ
はMS操縦経験アリとは・・・GJ!!

そして、ツンデレシホが!?ツンデレガキタヨ!!
いや〜ベタボレな恋愛ものよかこっちのほうがイザークらしいストーリー展開
が期待できそうです。
629通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 23:26:31 ID:???
>「自分達だけが被害者ぶるのは止めてもらおう、地球連合でもエイプリル・フール・クライシスで多くの
 死者を出したのだ」

>「エイプリル・フール・クライシスは、血のヴァレンタインの悲劇さえ起きなければ最高評議会で議案に
 すら登らなかったはずですわ」

こういう議論は本編でもやって欲しかったな。
どっちにも一理ある。
630通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 23:42:32 ID:???
鶏が先か卵が先か、の話になりそうだけどね

続きが気になるよ、職人さんGJ!!
631通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 00:43:11 ID:???
GJ!
ラクソは砂漠で水がなくなって、オアシスを見つけたとしてもそれを無視するんだろうさ。
ぜひ実行して死んでくれ。
補給が無ければ、民間人ごとアボーンな状況なのにね。
だいたいマリューは何で慌ててるんだ?
所詮技術仕官か・・・

>「エイプリル・フール・クライシスは、血のヴァレンタインの悲劇さえ起きなければ最高評議会で議案にすら登らなかったはずですわ」
核でピンポイントに報復し返せばいいじゃねぇか。
地球全域にNJを撒いて関係ない奴まで殺す行為の何処に正義がある。
だいたいNJ投下はクライン派が中心になって進めた話だろ。
とんだ穏健派だよ。強硬派が可愛く見える。
632通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 01:12:45 ID:???
そだね、少なくともインフラが全部纏めて消え去る事も
動力が消えて餓死凍死者が世界人口一割超とかいう頭おかしい自体になる事も
きっと無かったね
633通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 07:26:53 ID:???
>>631
NJ投下はシーゲルの提案だぜ!
634通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 08:39:14 ID:???
>>631
>核でピンポイントに報復し返せばいいじゃねぇか。
いや、主目的はあくまで核で再攻撃されない事だろうからそれは暴論だろう。
防衛の為なら宇宙空間だけにばら撒けばいいような気もするけど、心情的な
不安とか色々絡んでくるから難しい所。
とはいえそれで全てが正当化できる訳じゃないけどね。
本編見るにコーディの大半は自分達が悪い事したという意識すらないようだし。
635通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 09:12:50 ID:???
さりげなくライトクラフトプロパルジョォォンに触れられてるな
636通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 10:18:19 ID:???
>>634
自分らの所だけ極秘でNJ持って
地上へは核発射して制裁、自分たちにさらに報復で核が来ても、自分たちはNJ起動する事で核を無効化
どうよこの画期的アイディア!! 超頭良くね!?
637通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 13:32:43 ID:???
>>636
地球にあるNJがプラントからの遠隔操作、それも任意のタイミングでOFFに出来たら最悪だな。
638通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 15:44:58 ID:???
みっつもあれば地球全体をカバーできるので無差別投下せず
地上のザフト基地に置いとけばその方法実現できそうだなw
639通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 17:12:44 ID:???
ピンポイント起動→停止なら
ライフラインの停止も短時間ですむと思いたい
ザフトはどうしてこんな有効な戦略を思いつかなかったんだ!!!
ナチュより聡明なはずなのに、、、、
640通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 18:07:16 ID:???
コーディネイターって何かに似ていると思ったら、アレだ
昔クラスにいた、顔と頭はいいけどすぐ人のせいにして被害者ぶる女
641通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 18:19:59 ID:???
コーディって理屈バカだからなあ。
それと、ザフトのMSってコーディじゃないと動かせないっていうけどさ、
コーディネイトの度合いにばらつきがあるのになんで一括りにしてるんだろ。
642通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 18:41:53 ID:???
>>639
それを交渉材料にすりゃよかったのに、電源のON/OFFが遠隔操作できない物を
地球全土に無差別投下、しかも地下深くに潜ったのでザフトも回収できないときた。
643通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 20:42:50 ID:???
おー来てた来てた!
今回も楽しく見れたwGJ!

>通りすがりの、お声の大きなMSに乗った御方
出てきたわけじゃないけどああロウなんだよなぁと思うと何だか楽しい気持ちになった
644通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 21:51:48 ID:???
カガリは昔から何か理由を付けては、自分に贈り物をする男


ユウナ?イケ面5?
645通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 22:05:09 ID:???
ユウナ…だろうな。たぶん

>ポッドから出てきたラクスが自分の顔を見て、まるで、そこに居るはずのない人物
を見たような驚愕の表情を浮かべていた

ここのラクスは既にキラと面識あるのか?
646通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 22:12:09 ID:???
>>644
なんとなく、ユウナじゃね?とか思った。
647通常の名無しさんの3倍:2006/10/05(木) 22:24:19 ID:???
「スーパーコーディネイター キラ・ヤマト」じゃなくて、
アスランがよく見せてくれる月での幼馴染の写真に似ていたから?とか?
648通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 10:34:21 ID:???
>>647
いや、前段階のクルーゼと某黒髪の少女(2年後には姐ゴ)の会話からするとヤマト君本人の可能性大だとオモ
649通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 12:21:45 ID:???
>>648
先生!スパコーとアスランの幼馴染は実は同一人物です!
ってか誰と間違えたかじゃなくて、
どのルートでラクスがキラを知ったかという話だったとオモ
650通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 14:28:27 ID:???
>>649
変態仮面あたりが引き合わせてるんじゃねっと言ってみる
651通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 23:17:58 ID:???
是非ともカナードかナタル辺りにエイプリルフールクライシスで死んだ人間の大半は病人や老人、子供と言った弱者であり軍人はそんなに死んでないとラクスに言って貰いたい
と言うかふと思ったんだけど軍がやった事に対する報復で無差別攻撃するってまんまテロリストのやる事なんじゃないのか?

所で過去日本に核を落としたパイロットは爆心地の惨状を見て発狂したとか聞いたけど
NJ撃った後の惨状を見て平和の歌姫様は何とも思わなかったのかね?
652通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 23:19:55 ID:???
ラクスが無辜のナチュラルのことを一回でも気にかけたことがあったか?
653通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 23:33:04 ID:???
>>651
しかし、血のヴァレンタインで死んだのも殆ど民間人なんだよな
654通常の名無しさんの3倍:2006/10/06(金) 23:37:48 ID:???
>>653
だったら宣戦布告してない国まで巻き込むなよ。
655通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 00:27:27 ID:???
確かに最初に攻撃した連合のブルコスが悪い。

でもね・・・
やり過ぎですから!
>>654氏が言ってるように、まったく関係のない国まで攻撃してどうするんだよ。
そもそもこの攻撃(NJ投下)がなければ、プラントは、いやコーディがここまで憎悪される事はなかっただろうに
ブルコスの勢力拡大に手を貸したのと同じ事だぜ。

それと、地上に住むコーディの立場すら危うくした罪はどうすんのかね?
全部が全部プラントに住んでるわけじゃあるまいに、苦労してナチュと共存してたコーディも居たと思う。
そういう奴らの努力を完全に粉砕する行為だよな。
656通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 00:37:54 ID:???
というか、
エイプリールフールクライシスで地上のコーディもいっぱい死んだだろうね
657通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 00:39:02 ID:???
「同胞」にやる行為じゃないな。
所詮口だけか・・・
658通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 00:44:10 ID:???
しかし、住居や工場、基地が一体化しているプラントを軍事施設のみに攻撃を絞り、
民間には被害を出さないように制圧するのは至難の業と思う。
659通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 00:47:08 ID:???
包囲して持久戦に持ち込めば、向こうから降伏してくるだろ。
幸い連合は、それが可能だし。
660通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 00:51:23 ID:???
基地から遠すぎね?
それに戦力的に圧倒できてるわけじゃなし。
661通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:02:09 ID:???
>>660
真面目にエネルギー問題(NJCの事だな)に取り組んでれば可能。
盟主がNJC取得した段階で生産力を回復させていたら、大丈夫。

>基地から遠すぎね?
ボアズを潰して利用すればいい。
>それに戦力的に圧倒できてるわけじゃなし
戦いは数だよ、兄貴!
コーディ人口2000万、対してナチュはというと人口推定90億?
単純な戦力には換算できんが、戦力の回復力はまったく違うでしょうね。
軍隊のシステムも違うし。

ジェネシスは連合が核を再び使用しない限り、そう簡単に使用できるものではないしね。

書いてて思ったが、ボアズを抑えれば充分かな。
一年も経てばプラント干上がるだろうし、こっちの方が楽だしな。
662通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:07:28 ID:???
>>661
えーと血バレ時点での話なんだが…なんで終盤の話になってるの?
しかも都合よすぎな設定してるし。
663661:2006/10/07(土) 01:10:29 ID:???
始めから圧倒するよりはずっとましだと思うが・・・
どっかのスパコディみたいにさ。

都合が良すぎるって・・・どの辺が?
664通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:13:41 ID:???
>盟主がNJC取得した段階で生産力を回復させていたら
やるわけねー。

>ボアズを潰して利用すればいい。
潰してるのに利用?しかも核なしで落とすのか?

>ジェネシスは連合が核を再び使用しない限り、そう簡単に使用できるものではないしね。
使わなきゃどうやって威力を思い知らせるんだ?
665通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:24:30 ID:???
>>663
残念ながら種世界の常識は違うんだ。
666通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:26:27 ID:???
>>661
落ち着け
ボアズ=新星
元々連合の基地だってばよ
667通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:28:45 ID:???
それにしてもたった一発しかない核ミサイルを積んだ一機のメビウスが
うまいことユニウス7に辿り着けたのは何か裏があるんじゃないかと思ってしまう。
668通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:31:59 ID:???
だからザルクの仕業だってばよ
669661:2006/10/07(土) 01:39:48 ID:???
>>盟主がNJC取得した段階で生産力を回復させていたら
>やるわけねー。
私もそう思いますよ。だから「させていたら」という表現を使っています。
でもね、まともな思考を持った人間なら、生産力を優先しますよ。

>>ボアズを潰して利用すればいい。
>潰してるのに利用?しかも核なしで落とすのか?
核なしで充分可能でしょう。遅いか早いかの違いだけと思いますよ。
というか、核が無いと落とせない要塞ってなに?
「潰す」という事は要塞の機能全てを潰すわけではないです。あれ元々連合のですし(東アジアだったか)
このクラスだったら最初に示した持久戦やってもいいですからね。
生産能力を有しているとは思えませんし、なにより人間は有限ですから。

>>ジェネシスは連合が核を再び使用しない限り、そう簡単に使用できるものではないしね。
>使わなきゃどうやって威力を思い知らせるんだ?
ジェネシスは戦術兵器ではなく戦略兵器に属する物です。
つまり抑止力です。そう簡単に使えるもんじゃありません。(大陸間弾道核ミサイルと同じ物と考えてください)
本編で使用してたのは、ある程度口実を得ていた、それ+後が無くなってたからです。
いくらパトリックでも、何の口実もなしに戦略兵器をぶっ放しませんよ。
どのような威力を持つかは、データを少し流してやれば済む話です。

ただ、ジェネシス完成後に地球を人質に交渉する可能性はあります。
やった場合は、プラント友好国を確実に敵に回し、一時的に窮地を脱したとしても状況はさらに悪くなりますが。

ちょっとすれ違いになってしまいました。
スイマセン。
670通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:46:55 ID:???
>>669
おめー、核と違ってどんな威力分かねーのにそんな情報程度であの連合が止まるわけねーだろ。
最低基地の一つ潰さんと話にならん。現実の常識は捨てろ。
671通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:51:28 ID:???
>>669は流離うの読み過ぎだ。
672661:2006/10/07(土) 01:55:26 ID:???
>>670
ラクシズは見事に分析してたが。(第一射後だけどね。ちと早すぎたが)

実際に撃ってみて、連合の核を使った反撃を誘発したらどうするつもりだ?
プラントが先に撃ったから、と連合に口実を与える事になる。
そんな危ない橋は流石に渡れんだろ。

なんかみんな、どうしてもジェネシス撃ちたいみたいだね。
毒されてないですか?種世界に。
673通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 01:58:36 ID:???
>>672
撃たんでも向こうは撃ってくるから安心汁。
674通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 02:06:48 ID:???
>>673
だから向こうが先に撃って来るのはプラントが負けるフラグなんだッつーの
675通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 07:26:50 ID:???
話題が脱線気味なんでこの話はここまでって事にしないか?
676通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 09:21:20 ID:???
>>674
負けでいいじゃん。
677通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 10:57:02 ID:???
そういや地球で新種のウィルス蔓延、コーディネーターが救済の為ワクチンを
作るがウィルスがコーディ側の生物兵器扱いされた、って話ってアストレイとかで
語られてる?
年表で見た気がするんだけど…
678通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 12:11:15 ID:???
>>670
>現実の常識は捨てろ。
威力の証明がなされてないとダメってのは、むしろ現実的常識の考えなんじゃないかと。

>>677
良く知らない。
「お前らなんていつでも絶滅させられるよ」
「役立たずでも逆らわない奴だけは生かしてやることもできるぞ」
みたいな意図のマッチポンプを疑ってみたり。
679通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 12:25:05 ID:???
>>677
ナチュラルしかかからないS2インフルエンザが発生したある民間コロニーにロウ達がワクチンを運ぶ話だな。
この時、ザフトはナチュラルを救うなんてけしからん!と言って輸送を妨害した。
680通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 12:34:00 ID:???
>>677
S2インフルエンザウイルスの全世界テロだな
CE50年代のちょうどキラが作成されたころの話だ
それのお陰でコーディへの憎悪は加速した
681通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 12:58:56 ID:???
ワクチンが流行後に作られたということは、S2インフルエンザはこの大流行で初めて知られたウィルスのはず。
それなのに何故かコーディ連中だけがすでに免疫持っててナチュラルばっか発症してたら、
誰だって怪しいと思う。
682通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 13:41:30 ID:???
>>681
オレは単純にコーディの方がナチュより体力があったからだと
思ってたけど違うのか?
683通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 16:08:25 ID:???
免疫を持っている事と体力がある事は全然意味が違うぞ。

コーディは作成段階から「なぜか」免疫を持っているらしい。(組み込まれている?)
ナチュが邪推するのも当然の事かと。

私的にはコーディのテロという線が濃厚と思うのだが・・・
この世界色々居るからね。
684通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 16:20:17 ID:???
>>683
新種のウィルスに生まれたる前の遺伝子操作で免疫持ってるっつーのが疑惑を増大させるな。
685通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 16:22:23 ID:???
コーディネイター自身ではなく、
「ジョージ・グレンを制作した連中」のコーディ容認派が、
ジョージ暗殺の黒幕になった派閥への報復としてS2を流出させたんだよ!

その方が陰謀史観っぽくっておもしろい。
686通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 18:52:52 ID:???
>>685
コーディネーターの制作者連中が作り出した「神」(ジョージ・グレン)を汚した
「愚かなナチュラル」(まあ、そいつらもナチュだと思うが)への「裁きの鉄槌」(S2での生物テロ)ってか。
687通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 19:19:02 ID:???
>>686
で、情報操作に失敗してコーディーが余計迫害を受けるようになったとしたらテラワロスwww
688通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:21:03 ID:???
ラクスは士官室のベッドの上で、悔やんでいた。
ユニウス7に眠る魂達の平穏一つ守れなかった自分の無力さを悔やみ続けていた。
これでは自分は、プラントの中で、コーディネーターとナチュラルがお互いに歩み寄る道を示さずに、
血のヴァレンタインの悲劇の報復としてエイプリール・フール・クライシスを引き起こした父に鬱屈
とした感情を抱きつつも、自分では何一つ行動をしなかった頃と同じではないか。
せっかく自分は、憎しみを煽り合うような行為しかしない世界を何とか変えようとする仲間を集めた
というのに……
そんな事をラクスが考えているとドアがノックされる。
「どうぞ」
とラクスは優しげな声で来訪者に呼びかける。
「入るぞ」
ドアを開けてカートを押しながらカガリとカナードが部屋に入ってくる。
「ゴメンな、ユニウス7の食料の事…」
マリュー達とのやり取りをカナードから聞いたカガリがまず謝罪する。
「やはり止める事は出来なかったのですね……」
ラクスが悲しげな顔で言うと、カガリまで悲しくなってしまう。
「私達には、そうしなければならない理由がある。どんな事を言っても言い訳だよな。
 許してくれとは言わない……けど、もしもその事を恨むのなら、この私を恨んでくれ」
「私は……恨むつもりはありません。ただアノ場所に眠る人たちが安らかに眠れればそれで良いのです」
「そうか……お腹が減ってるだろ?食事を持ってきたんだ」
「ありがとうございます。後で食べますので机の上に置いといてもらえますか」
「わかった」
689通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:22:14 ID:???
プラスチック製の食器とスプーンを机の上に置いきながらカガリは悲しい顔で言った。
「本当は普通の食器を使いたかったのに、コイツが…」
カガリが恨みがましくカナードの方を見る。
「当然だ、俺だったらスプーンが一つあれば、この艦を楽に占拠できる」
「お前の基準で考えるな!か弱い女の子なんだぞ」
カガリとカナードが毎度の口喧嘩をラクスはクスクスと笑っている。
「貴女方のお顔はよく似ていらっしゃいますね。御兄妹ですか?」
「みんなそう言うんだな。」
カガリが関心したように言う
「残念ながらコイツとオレは赤の他人だ」
「そうなんですか、本当によく似ていらっしゃいますわ…」
ラクスが、他の誰かの面影を重ねているように言うのをカナードは見逃さなかった。
「それは俺とコイツではなく、他の誰かなんじゃないのか?」
カナードが唐突に言い出す。
「どういう意味でしょうか?」
「アンタ、俺にソックリな顔の奴を知ってるんじゃないのか?」
「まぁ、なぜそのような事を聞くのです?」
ラクスが微笑むと、カートから間抜けな声が聞こえてきた。
「ハロ、オコルデシカシ」
カートの下から、声の主が勢いよく飛び出し、カナードの後頭部を直撃する。
耳をパタパタさせている丸い物体を見て、ラクスの顔がほころぶ。
「ハロ!」
「壊しちゃってゴメンな……ほら、お前も謝れよ」
ハロの奇襲を受け、後頭部を押さえているカナードにカガリが言う。
「このピンクの球体!今度は完全にスクラップにしてやる」
カナードがハロを掴もうとするとハロはヒラリとかわし、壁に体を打ち付ける反動を使い、
超スピードでカナードを翻弄する。
690通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:23:03 ID:???
その光景を見ていたカガリは深い溜め息をつくと、ラクスに向き直る
「止めろよ、まったく……ところでアレ、ハロって言うのか?」
「ハイ、私の大切なお友達ですわ」
「カワイイな、プラントで売っているのか?」
「いいえ、コレは私のフィアンセが作ってくれた物なんですよ」
「へ〜そんなフィアンセって良いよな……アイツにはそんな事、絶対に出来ないだろうし…」
カガリは現在、大西洋連合に留学中の自分のフィアンセ(カガリ自身は認めていない)の事を思い出す。
「ええ、私がとても気に入りましたと申し上げましたら、その次もまたハロを……そして会う時には必ず
 ハロをくださいますの」
「そういうのは…ちょっと嫌だな……」
そんな事を話していると艦内放送でナタルがカガリを呼び出す。
「ああッ!しまった!!ミリアリアの代わりにブリッチ勤務だったんだ!遅れたら副長に、またイヤミ言わ
 れるに決まってる!ゴメン、また後で来るよ。カナード、帰るぞ」
「フハハハハハやっと捕まえたぞ!中々の速さだったが動きが……ってもう行くのか」
カナードがカガリに気を取られている一瞬の隙を逃さず、ハロはカナードの手の中から脱出する。
「アッ!貴様!」
「遊んでないで、さっさと行くぞ。じゃあまた来るからな」
「あの…お名前を教えてもらえますか?」
ラクスがほわりと言う、カガリはそういえば、まだ自己紹介してなかったなと思い答える。
「カガリ……カガリ・シモンズだ。ほらカナードも」
カガリがカナードを小突く
「…カナード・パルスだ」
「私はラクス・クラインですわ。では、また…」
691通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:23:58 ID:???
二人が出て行くと行くと、ラクスは、顔を見上げ机の上にあるトレイを見る。
食べるつもりなど毛頭ない、例えユニウス7の食料でなくとも食べないでいる事が、
今の力のないラクスに出来る唯一の抵抗だった。
「ラクス、ゲンキ!」
「ハロ、いらっしゃい」
ラクスはハロを呼び寄せると、ハロの口の中に隠していたアル物を取り出す。
ラクスは、船から出撃する直前の彼にソレを渡されたら時のことを思い出した。
『ラクス、僕は昔、コレに命を救われたんだ。だから今度はコレが……
 コレに込められたアスランの思いが君を…きっと守ってくれるはずだ。だから持っていてくれ』
ラクスはソレを握り締め、思い出す。
たとえ無力な自分でも、自分にはハロとコレを作ったアスランとコレを託してくれた彼、二人の思いがある。
ラクスはハロに向き直る。
「祈りましょうねハロ、私達より先に楽園に旅立つ人々の為に…」





692通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:24:49 ID:???
数々の人種が入り混じるコロニーの中を美しい少女の歌声が響いている。
コロニーの名は、リティリア。
老朽化が激しく、無価値となったこのコロニーは、そこに移り住んだ人々の手によって
今、生まれ変わろうとしていた。
「ここに居たのかヴェイア」
全身に傷を持つ美貌の少年が、ヘッドホンから流れる音楽を心地良さそうに聴いてる青い髪の少年に
呼びかける。
「やあ、イライジャ」
ヘッドホンを離し、ヴェイアと呼ばれた少年が、傷だらけの少年に呼びかける。
「また、ラクス・クラインの歌を聴いてるのか?」
イライジャと呼ばれた少年があきれた様に言うとヴェイアは微笑みながら答えた。
「うん、彼女は僕に安らぎを与えてくれるんだ。ところで何の用だい?」
「シニストさんが呼んでる。なんでも会わせたい人がいるんだって」
「うん、解った。わざわざ知らせてくれてありがとう」
そう言うとヴェイアは、このコロニーのリーダーであるシニストのもとへ走っていく。
「まったく、俺は何をしているんだ」
イライジャは、今の自分の本来の使命を思い出しぼやく。
(なぁ劾、俺は正しいのか?)
イライジャは、自分の心の中で傭兵仲間に呼びかけるが、彼は黙したまま答えてはくれない。
(自分で答えを見つけろって事か…)
今、イライジャは傭兵としては間違った事をしている。そのことについて順に追って説明しようと思う。





693通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:26:47 ID:???
イライジャは、サーペントテールと呼ばれる凄腕の傭兵部隊の一員で、今はザフトから、アル依頼を
受けていた。
その依頼とは脱走したザフトの英雄、グゥド・ヴェイアの抹殺である。
リードという仲間の協力でリティリアに居る事を突き止め、見事ヴェイアと接触に成功した
イライジャだったが、ヴェイアに接触した理由は彼を倒す事ではなく、イライジャはヴェイアに、
どうしても聞きたい事があったからだ。
「なぜ英雄とまで呼ばれたアンタが、脱走なんてしたんだ」
イライジャは、元々はザフトの兵士だった、しかしコーディネイターとしては免疫以外に強化されておらず、
身体能力はナチュラルと変わりないというコンプレックスがあり、半ば脱走に近い形でザフトを脱走した過去
があるのだ。
だから、『英雄ヴェイア』が脱走したと聞いた時は、どうしても会ってその理由を尋ねたいと考えたのだ。
ヴェイアはイライジャの目を見ながら、ゆっくりと答えた。
「僕は、このコロニーを守る為に脱走しました」
「どういう事なんだ?このコロニーに何があるって言うんだ!」
「君は信用できそうな人物だから教えよう。実は…」
ヴェイアがイライジャに語ったのは壮大な夢物語だった。
戦火から逃れ、このコロニーに移住して来た人々、しかし地球連合とプラントの全面戦争は拡大の一途を
辿っており、このリティリアも、いつ戦闘に巻き込まれるか分かったものではなかった。
地球圏には、彼等の求める争いのない世界は存在出来ない……それならこのリティリアを改造して
地球圏を飛び出し、人類の深淵である木星圏へコロニーごと移住し、
そしてかつてジョージ・グレンが発見したエヴィデンス01の力を借りて、争いのない理想郷を作り出そうと
考えたのだ。
また木星にはジョージ・グレンの作り出したステーション基地が残されており、そこの施設を使えばなんとか
自給自足の生活が出来る目算になっている。
「そんな計画が良く実現できたな」
イライジャが感心したように言う
「プラントに住むアル人物の手助けがあって、やっと実行まであと少しとなりました。僕はその人物から
 出発までの間このコロニーの護衛を頼まれたのです」
694通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:27:50 ID:???
「そうだったのか…しかし他の人間がいなかったのか?」
「このコロニーの推進剤として使う核ミサイルは、連合が廃棄した物をコッソリ回収した物なんだ。
 きっと今頃、連合の大部隊が血眼になって探している事だろうけど、その人物はザフトまで
 動かせる力はないし、もしこのコロニーに部隊を派遣したら、このコロニーで何かが行われている事が
 バレてしまう。だから、単独でしかも大部隊を相手にしても勝つことが出来る人物が必要になる」
「だから選ばれたのか……万が一にも連合やザフトに、このコロニーを発見された時は
 NJを散布されるより早く、敵を全滅させる事が出来るアンタが…」
イライジャが言うとヴェイアは頷き、話を続けた。
「そうだ。本当ならMSを奪って脱走するのではなく、僕が失踪するってシナリオになってたんだけど、
 その人が用意してくれるハズだったMSが、とある事情で駄目になってね。
 代わりのMSとして自分の機体を奪う事になってしまったんだ」
ヴェイアは自分が、なぜMSを奪って脱走した訳を申し訳なさそうにイライジャに説明する。
「しかし、良く決心が付いたな。英雄とまで呼ばれた地位を捨ててまで、その依頼人の為に働くなんて、
 普通じゃ出来ないぜ」
イライジャが言うとヴェイアは複雑な表情を浮かべ語りだした。
「僕は、英雄という名を誇らしいと思った事はないんだ。いや、むしろ嫌悪してすらいるんだ。
 敵を倒し続け、その返り血を浴び続ける生き方に疲れ果て、深い闇に沈みそうになっていた僕を
 救ってくれたのがその人なんだ。その人のお陰で僕は、僕自身としての生き方を選べるようになったんだ。
 だから、その人の為に成るのだったら僕は、どんな事でもするよ」
ヴェイアは淀みなく答える。
その瞳は透き通っており、一切の迷いも躊躇も感じさせない。
695通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:29:14 ID:???
「けどザフトに追われる者となれば、一生追っ手の影に怯える事になる。それでいいのか?」
「僕がこのコロニーで木星まで逃げた事にすれば、誰も追おうとしないはずさ」
「その後はどうする?表の社会から抹殺された人間にロクな生活が出来ると思えないが…」
「実はその人もとで手伝いをする事になってるんだ」
「随分、親切な依頼人だな……信用できるのか?」
話が上手すぎるのでイライジャはヴェイアが騙されているのではと心配になって訊ねる。
「君だって僕の話を信じてるじゃないか。僕は信じてるんだ僕を救ってくれたアノ人を…
 そしてアノ人が作る戦争の無い世界を」
ヴェイアの言葉は淀みがなく、強い信念を持つ者だけに許される力が宿っていた。
「分かったよ。君の言葉を全部、信用した訳じゃないが、オレは見届ける事にする。
 君をどうするかは、その後だ」
「ありがとう、君のような人間が追っ手として来るなんて、僕は何て幸運なんだ」
そしてイライジャはヴェイアと同じ時を過ごし、ヴェイアの言葉に嘘がないと確信し
二人で戦う理由、自分自身の生い立ちなど、いろいろな事を語り合った。
そんな日々を過ごす内にイライジャは、自分の任務を果たせなくなってしまったのだ。
そしてイライジャは今、自分が傭兵として正しいのかどうか迷ってる。
その答えを出す時が間近に迫っていると知らずに……




696通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:30:20 ID:???
「大変だ、連合の艦隊がコッチに向かってる!」
ついに連合がこのコロニーを見つけ大部隊を派遣してきたのだ。
イライジャがヴェイアのもとへ駆け込むと、ヴェイアは真剣な面持ちで答えた
「ついに来るべく時が来たか……彼がいないのが心もとないが、僕だけでやるしかない」
「しかし、あの数を相手になんて無謀だ」
いくら英雄と呼ばれたヴェイアでもコロニーを守りながら連合の大部隊と戦うのは無謀だと
イライジャは思った。
「いや、仲間が一人来る手筈になってるんだ。彼が来るまで持たせれば……何とかなる」
「一人!?腕は確かなのか」
「確かだよ……何せ僕を倒した事があるからね」
「そりゃあ心強いが、居ないのなら意味がない。よし俺も出る」
イライジャはヴェイアに自分も出撃すると伝えた。
「イライジャ、君の行為は嬉しいが無関係な君を巻き込むわけには…」
「もしも君が地球軍の捕虜になってしまえば、俺の傭兵としての信用は地に落ちることになる……
 俺は俺自身の為に戦う。それだけさ、気にする必要はない」
「ありがとう。イライジャ」
ヴェイアが満面の笑みで答えると二人は格納庫の方へ走りだした。
走りながらヴェイアはヘッドホンを耳につける
「こんな時でもラクス・クラインの歌を聞くのか?本当に好きなんだな彼女が」
共に格納庫へ向かいながらイライジャが茶化す。
彼はヴェイアが密かに彼女の写真を隠し持っている事を知っていた。
ザフトの兵士で彼女のファンは珍しい事ではないが、ヴェイアが彼女に抱いているのは、
もっと特別な感情だった。
697通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:31:30 ID:???
「君もザフトを抜けなければ、彼女とお近づきになる機会もあっただろうに」
イライジャが言うとヴェイアが笑いながら否定する。
「無理だよ、彼女にフィアンセがいる事は知ってるだろう?」
二人は格納庫の扉を潜り抜け、それぞれの機体へと向かう。
「でも、ソイツが流れ弾にでも当ってくれれば、君にもチャンスは出来る」
イライジャが自分の機体に乗り込みながら言う。
「彼は強いよ……それに僕は彼女が悲しむ顔は、絶対に見たくないんだ」
ヴェイアが機体を起動させながら答えると、イライジャは肩をすくめた。
「君ほど彼女を思う人間はいないよ……よし準備完了!じゃあ行こうか」
イライジャが頭部にバスターソードを取り付けた青いジンを起動させヴェイアの
ジンに呼びかける。
「ああ、行こう」
両肩に改造を施された赤いジンを既に起動させていたヴェイアが答える。
「イライジャ・キール出るぞ」
「グウト・ヴェイア、いきます」
青と赤、二機のジンが連合の先発艦隊に向かっていく。
先発艦隊は二人のジンに気づくとMAを展開する。
「NJを散布されたら旅立つ事が出来なくなる……絶対に、これ以上コロニーに
 近づけさせないで、かつ出来るだけ早く全滅させるんだ」
「分かった。……そこだ!」
イライジャは、早くも一機目のMAを撃墜させると二機目、三機目のMAに向かっ
ていく。
一方ヴェイアは密集した敵の真ん中に飛び込み、同士討ちを誘いながら次々とMA
を撃墜していく
「流石、英雄と呼ばれるだけはあるな」
イライジャはヴェイアの戦いぶりを見て感心した様に呟く。
しかし、ヴェイアが今、本当に戦っているのは自分自身である事をイライジャ知らなかった。



698通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:32:17 ID:???
(ホラ、左だ、左。まったく見てられないな)
「黙れ!」
頭に響く声にヴェイアがMAを撃墜しながら答える。
(早くオレ様に代わるんだな。そうすれば、あのバケモノを待つ事も、あの青二才に頼る必要も
 なくなる。連合の連中は全員、オレが血祭りに上げてやるよ)
「君によって多くの無益な血が流れるのを黙って見るわけにはいかない」
(随分な言い草だな。あのクソ共に廃棄されかけた時、誰が居たからこうして生きてると思ってる!
 身寄りも学歴も無くプラントで乞食同然の暮らしをしていたオレ達が、誰のお陰で英雄とまで
 呼ばれる様になったと思ってる!)
「君には感謝している……だけど僕は、もう君なんかを必要としない!僕の行くべき道は彼女が
 示してくれる」
(何を言ってやがる、あの女に利用されてるのが解らないのか!)
「違う!彼女は僕を利用なんて…」
(あの女にとってオレ達は鉄砲玉さ、あの女は自分の我侭を実現する為に
 オレ達の力だけを欲してるのさ)
「違う!彼女を侮辱するなら許さないぞ!!」
ヴェイアがコクピットの中で叫ぶ。
(クッククそう熱くなるなよ。それによそ見をしていると………)
「!!」
声に気を取られていたヴェイアに戦艦から発射されたミサイルが迫る。
避けきれないと悟ったヴェイアはシールドでガードするが凄まじい衝撃が彼を襲う。
その直後、彼の頭の中に響いていた音楽がブッツリと途切れ代わりに不愉快なノイズが流れる。
「ハッ!し、しまった!!」
衝撃でヴェイアのヘッドホンが壊れたのだ、声は嬉しそうに不気味な笑いを上げる
(ひゃひゃひゃひゃ、オレはツイてるぜ!お前はオネンネしてな。目覚めた時には全てが
 終わってるぜ!全てがな……)
(やめろ、やめてくれ)
ヴェイアは、何とか自分が声の主に乗っ取られるのを逃れようとするが、今まで声の主
を封じていた彼女の歌はもう聞こえない。
ヴェイアの抵抗も空しく、彼の意識はどんどん遠ざかって行く。
(もう……だめだ。彼女の声が………聞こえ……ない…………アイツが……目覚める……
 逃げ…るん…だ………………イライジャ……)
ヴェイアは暗闇の中に沈み行く意識の中、イライジャに逃げるよう呼びかけるが
その言葉は決して届く事は無かった。



699通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:33:51 ID:???
「ひゃははははあああ!やった!危うくアノ歌のせいでどうにかなるところだったぜ」
目覚めたヴェイアは、久しぶりに体を自由に動かせる事に歓喜し、コクピットの中で
その感触を確かめる。
「ヴェイア、大丈夫か!おい!」
ヴェイアは必死に呼びかけるイライジャの声を鬱陶しいと感じながら答える。
「ああ、大丈夫だ」
「そうか、良かった。さっさと残りも片付けようぜ」
青いジンが敵に向かっていく後ろ姿を眺めつつ、ヴェイアが唇をペロリと舐める。
「そうだな、ゴミはさっさと片付けようか!」
ヴェイアは、フルスロットルまで操縦桿を押し出す。
限界までスラスターを噴きながらヴェイアのジンはあっさりとイライジャのジンを追い抜く
「おい、先行するな!」
イライジャの助言を無視しつつ、イライジャは猛スピードで敵の密集した場所へ突っ込む。
目の前の敵を右腕のマシンガンで蜂の巣にし、擦れ違う敵は左手に持った重斬刀で真っ二つ
にする。
加速Gに揺さぶられながらヴェイアの顔には笑みが広がる。
「コレだよ!コレ!さあ、もっと楽しませてくれよ!!!!」
全てが加速する世界の中でヴェイアは、ただ久しぶりの破壊を楽しんだ。
「見ろよ、コレがオレ達の力だ!オレ達の力は人を殺す為のモノなんだよ!!」
ヴェイアは心の奥底で眠るもう一人の自分に呼びかけるが、彼は決して答えはしない。
やがて、この近くで動く物体はヴェイアのジンとイライジャのジンだけになった。
700通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:35:01 ID:???
「凄いかったぜ!流石、英雄だな」
目を輝やかせて言うイライジャにヴェイアは静かに答えた。
「まだ安心するのは早い。敵はまだいる」
「そうだな、連合の本隊がもう直ぐ来るだろうからな」
「いいや、違うよ敵は……目の前だ」
ヴェイアのジンは突如、イライジャのジンに発砲する。
「どういうつもりなんだ!ヴェイア!!」
「馴れ馴れしく呼び捨てにするなよ雑魚が!お前のような落ちこぼれが英雄様に
 気安く話しかけるな!」
「ど、どうしたんだよ、一体…!!お前は誰だ!!」
モニターに映るヴェイアの顔は、普段の穏やか顔と違い狂気に満ち溢れている。
「ヴェイアだよ。ただしお前とお友達だったヴェイアじゃないがな」
「どういう事だ!」
「う〜ん、ゴミ掃除を手伝ってくれたお前には説明してやってもいいが、
 生憎、オレはあのバケモノが来る前に退散しないといけないから時間がない。
 天国で考えるんだな」
ヴェイアが再びマシンガンを構える
「止めろ!!」
「ひゃあはははっははっはは、死ね――――――!!!」
ヴェイアは不気味な笑いを挙げながら引き金を引くが、それと同時にヴェイアのジンの
マシンガンが吹き飛ぶ。
「何だ!」
何が起こったのか解らないイライジャが目を白黒させる。
「チィ!!もう来たのかバケモノめ!!!」
ヴェイアが瞳を怒りに燃えさせ太陽を背にしたMSを睨みつける。
絶体絶命のピンチのイライジャを救ったのは、一機のシグーだった。
蒼く塗られたスラスターユニットを広げ、マシンガンを構えながら
シグーのパイロットがヴェイアに呼びかける。
「もう止めるんだ!こんな事は!」


                                                つづく
701通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 20:44:28 ID:???
ついにキラが来たか
702通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 21:34:11 ID:???
ハロと戦うカナードモエス!(*´Д`)ハァハァ
703通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 21:39:49 ID:???
>>701
キラ→フリーダム、凸→ジャスティスは確定として
やっぱカナードはイータかな
704通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 21:47:18 ID:???
表ヴェイアが活躍するのは嬉しいがラクスに洗脳済みなのが嫌だ
しかし、裏ヴェイアの言ってる事が正しく聞こえるオレはアンチラクシズに染まってるのか?
705通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:00:31 ID:???
ラクス・・・まだ現実が見えてないんだな。
死んだ者を弔うことは確かに大事な事だが、現実で一番優先されるのは生きてる人間だ。
その辺を理解しないというのは、まだまだ現実が見えていない証拠だ。
本当に何とかしたいと思うのなら、マザーテレサと同じように地に足をつけて人を助けてみろ。
そしたら現実が嫌と言うほど分かるから、それが出来んのなら、お前も親父と同じだから心配すんな。

ちょっとここで質問なんだが、ヴェイアってどういう存在なんだ?
カナードと同じなのか?
それとも、コーディが作り出した戦闘用コーディなのか?
706通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:08:26 ID:???
職人GJ
次はヴェイアVSキラか

>>705
ソキウス(連合の戦闘用コーディネーター)の失敗作、
心理コントロールが不完全で二重人格になった。

707通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:08:44 ID:???
>>705
メンデルで研究されていた連合の戦闘用コーディネイター。

因みにソキウスのモデルになった人。
708通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:14:23 ID:???
>>705
ヴェイアは相手の部隊を必ず全滅させてきた凄い奴。
709通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:15:44 ID:???
>>705
いや、劾の同類でソキウスのベース体になった奴がヴェイア
大西洋連合がメンデルにて開発→地上開発してた戦闘用のコーディネイター

時系列順に、
劾→(肉体調整と洗脳遺伝子のテストケース化)→ヴェイア→(ヴェイアの闘争本能と服従遺伝子で二重人格化する不具合解消した完成体)→ソキウス
イメージとしたら、こんな流れで改良された

劾は自力の理性で闘争本能を抑えられて、ヴェイアは服従遺伝子の洗脳が変に入ってて闘争本能を煮詰めたガイキチ人格が出て
そしてソキウスは、初めから闘争本能を服従遺伝子で抑えられていてナチュラルのいいなりでナチュラルのために生きてナチュラルのために死ぬという、
ナチュラルのナチュラルによるナチュラルのための理想的なコーディネイター。
710705:2006/10/07(土) 22:27:56 ID:???
>>706-709
dクス!
711通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:28:53 ID:???
思ってたより早いキラの登場?にワクテカ
712通常の名無しさんの3倍:2006/10/07(土) 22:31:13 ID:???
>>705
おそらくは連合がつくった戦闘用コーディネーター。
713通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 00:00:30 ID:???
>>704
気にするな。このスレの人間の3分1ぐらいはアンチラクシズだと思うから・・・。
714通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 08:32:04 ID:???
イライジャがインフルエンザで死んでないのが奇跡だ。顔と努力だけ取り柄の男なのに、
・・・・・・すっげーかっこいい。
715通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 11:35:17 ID:???
>>713
ぶっちゃけアストレイ厨の三分の一以上はそうだったよなw
にもかかわらず最近のアストレイはアレだし、マーケットリサーチって物を
知らんのかエース編集部はw
716通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 11:42:41 ID:???
イライジャって・・・・・・・・・・・ヒロイン?

ところでこのラクスは「カルネデアスの板」についてどういう意見を述べるのだろう?
それとか映画「生きてこそ」の題材になった事件とか・・・
717通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 11:52:05 ID:???
>>716
たぶん互いに板を譲り合いなさいと言って、その結末は何も言わないんじゃね
718通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 12:21:30 ID:???
>>714
イライジャは免疫構造系だけは改良してあるんじゃないか?
ヴェイアの予測があたってればだけど。
719通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 12:36:11 ID:???
>>714
ヒント
イライジャは15歳(CE71年現在)でキラより一個年下
なお、S2インフルエンザ流行はCE54年で直後ワクチンが完成
流行時にはイライジャ生まれてない、、、、
720通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 12:51:48 ID:???
>>718
それは予想じゃなくて確定だろ
ヴェイアの「予想」はイライジャの顔がコーディネイトされた物ではなく
生まれつきの物ってこと
721通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 12:54:26 ID:???
>>719
え!? イライジャってキラよか年下なのかよ!!!
フレイと同世代じゃん、、、、orz
722通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 13:10:42 ID:???
キラより年下なのに体中に傷痕があるなんて、なんてヒーロー属性なんだ。
これで才能に満ち溢れた敵役がいたら主人公だ。
挫折、困難、熱血、努力、仲間、最初臆病、修練、ん?、主人公よりポップだなこりゃ。

カナードも失敗作として生まれ、幼い時から劣等感を訓練漬けで埋めてきた男。
あとは精神的に成長すれば(プレアと会うとか)これ程先輩キャラが似合う男も希少だ。
723通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 13:13:07 ID:???
カナっちにしてもイライジャにしてもはっきり言えば狙ってる「あざとい」キャラなんだが
本編キャラにはそのあざとさすらないからなぁw
724通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 13:21:49 ID:???
ってか、何か最近あざといキャラを見ることが少なくなってきたような気がする
なんかみんな斜に構えてたり別の方向で世の中馬鹿にしてるようなキャラが多いような気がする
725通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 14:16:05 ID:???
>>719
イライジャの免疫系についてはS2がらみではなく、
「息子の健康を願って」両親が調整を加えたんじゃないかということ。

イライジャ自身は自分を容姿だけ調整された、
「愛玩用顔だけコーディネイター」じゃないかと思ってコンプレックスを抱いていたんだけど、
両親が望んだのは容姿ではなく健康だったんじゃないかってヴェイアは言ったんだよ。
726通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 14:17:47 ID:???
>>722
イライジャはポップというよりキッスでねぇの?冒険王ビィトの。
727通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 16:58:06 ID:???
キッスもイライジャに匹敵するぐらい大好きだw
728通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 19:31:11 ID:???
おお、最近投下早くて嬉しいな
ちょっと目を離していた隙に2話も投下されてたからなんかハッピーな気分
職人乙!
729通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 19:44:48 ID:???
投下されてるスレで乙は言ってあげるべきだと思うけど。確かに2話更新は凄いな。
730767:2006/10/08(日) 19:46:44 ID:???
ごめん誤爆、面白いガンダムSS紹介スレと勘違いしました。
731通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 21:19:01 ID:???
投下GJ
リティリアにはラクスが協力してるのか
キラシグーはフリーダムカラーでオッケー?
732通常の名無しさんの3倍:2006/10/09(月) 08:19:14 ID:???
真っ黒かもしれない
733通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 06:38:35 ID:???
浮上
734通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 13:44:13 ID:???
>>704
いや正しいだろう
裏ヴェイアから見れば、表ヴェイアは鉄砲玉そのものだし
その上、ここのラクスの言動を考えると、ラクスの計画は絵に描いた餅というべき無駄に壮大で荒唐無稽なシロモノだろうしな
735通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 19:54:46 ID:???
ラクスの計画は、心地よく聞こえるよ。確かに
世界中平和になって争いが無いのは良いことですよ
でもそれ言ってるアンタが銃持ってたら説得力無ぇっつの
平和の為なら武力の使用も良いって事ですか?アメリカ思考?
736通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 20:54:13 ID:???
>>735
種死にいたっては心地よく聞こえる言葉すらなかったな
意味不明の電波ポエムのみw
737通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 20:55:06 ID:???
>>736
自信だけは凄くあった。
738通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 20:55:32 ID:???
正しくその通りの思考だろう。ただラクス達は真正のテロリストであるため、アメリカ
でも受けが悪い。
739通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 21:17:26 ID:???
そもそもヴェイアのエピソードが出た時に、
「ヴェイアが狂ったのって実はラクスの歌のせいじゃね?ヴェイア本人は歌が正気を保ってくれたとか言ってるけど」
っていう意見けっこうあったからなw
740通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 21:31:15 ID:???
ラクス初登場時で、監督がインタビューでしゃべる前だったあの時期なら、ラクスが武力
行使しない歌姫だった時代なら、彼女がただの天然ヒロインでいられたら、普通の良い
話だったのに・・・
741通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 21:56:15 ID:???
某スレでも書かれたけど、初登場時の何の力も無いが自分が歌うことで平和に近づくと思って努力しているラクスの姿の方が、
武力を行使して権力を振りかざすようになった時よりずっと強く美しいと思うんだ。
742通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 21:58:32 ID:???
実際は目の前で黒服どもを部下に射殺させても顔色一つ変えない女だったわけだ。
743通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 22:00:45 ID:???
しかしヴェイアは生き残れるのか?
結構前からネタフリしてるから死なないと思いたい
744通常の名無しさんの3倍:2006/10/11(水) 18:36:50 ID:vJRaNy2j
まず種続かないよね
745通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 17:44:25 ID:???
保守
746通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:17:57 ID:???
シグーがヴェイアのジンの方へ向かう。
太陽を背にしていた時には判らなかった通常のシグーの違いが、今はハッキリと判った。
右腕にも28mmバルカンシステム内装防盾が装備されており、重斬刀も通常と違い二本だ。
さらに腰の両側のサイドアーマーにはマシンガンを取り付けるハードポイントが
取り付けられている。
色は頭部と全腕、脚部がホワイト、胸はダークブルーに塗られ、肩のスタビライザーと
スラスターユニットはスカイブルーをベースに塗られてりる。
「ヴェイア!君は、自分が何をしてるのか解ってるのか」
シグーのパイロットがヴェイアに語りかけるが、ヴェイアは問答無用で攻撃する。
「ウルセエよバケモノが!死ね!」
シグーのパイロットは、ヴェイアの攻撃を驚異的な反射神経でかわす。
「!!また、もう一人の人格に支配されているのか……目を覚ますんだヴェイア!
 本当の君を思い出すんだ!!」
「ヴェイアはオレだ!戦う為に作られたヴェイアの正しい人格だ!お前らにどうこう言われる
 筋合いはない!!」
ヴェイアは操縦桿を押し出すとシグーに向かっていく
「アノ時は連合のジンのせいで本調子じゃなかったが、今日は違う!お前の偽善者ズラを暴いてやる!!」
シグーも臨戦態勢を取りヴェイアのジンの重斬刀をシールドで受け止める。
「やめろおおおお」
シグーのパイロットが叫びが木魂する。
二機は揉み合いになり、そのまま高速で移動する。
後を追おうとするイライジャだったが、スピードが違いすぎて追いつけない。
しかも、センサーの殆どが今のヴェイアの攻撃で壊れている。
「クソ!一体どうなてるんだ!」
747通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:19:48 ID:???
「もう止めるんだ!君の力はこんな事をする為ものではないはずだ!!」
「オレ達は人殺しの為に生まれた、オレ達の力はその為のモノだ!!
 だったらその力をオレ達自身の幸せの為に使って何が悪い!
 オレ達はお前の様にあの女に利用されたりはしない!」
「彼女は君を利用しようとなんてしていない」
「どの口が言いやがる、これから大量虐殺をしようという連中が!!」
「違う!!」
その時、ヴェイアのジンが重斬刀がシグーの肩を浅く切り裂く。
「違わないね、アノ女はその為にオレ達の力を利用しようとした。その事は絶対に許せねえ……
 だから、お前を倒し、アノ女もブッコロス!!」
ヴェイアの宣言にシグーのパイロットは身を硬くする
「そんな事はさせない!!彼女の為にも、そして……君自身の為にも!だから僕は…もう一度君を倒す!」
「やってみろよォ―――――ッ!!!」
ヴェイアのジンとシグーが同時に切りかかる。
両者は、高速で移動しながら切り結ぶ両者だがダメージを受けたのはヴェイアの方だけだ。
「チィ!機体性能に差がありすぎるか!!まあアイツがストライクに乗ってないだけマシだが……」
ヴェイアのジンは通常のジンと比べ物にならないほど強化しているが、それは目の前のシグーも同じだ。
乗り手の超絶的な操縦スキルに対応させる為に各部が限界まで強化されているのだ。
「もうやめるんだ……君は僕には勝てない」
哀れむ様なシグーのパイロットの声がヴェイアの心を苛立たせる。
「フッフッフたしかに勝てないがな……お前もオレを、いやオレ達を倒せないんだよ」
ヴェイアのジンがコクピットに重斬刀を突き刺す。
ハッチを突き破った重斬刀の切っ先がヴェイアまで僅か数センチの所で止まる。
ヴェイアはニヤリと笑うと、突然のヴェイアの行動に怯んでいるシグーのパイロットに向かい宣言する。
「動くなよ、もし貴様が妙な真似をしたらオレの体は真っ二つだ!それが嫌なら、
 そのシグーを降りて投降しろ!!」
748通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:22:17 ID:???
自分の命すら駆け引きに使うヴェイアにシグーのパイロットは驚愕する。
「君は正気なのか!!」
「フン、オレにとっては正気だが、お前にとっては狂気かもな……オレは絶対にオレを否定した貴様らの
 言いなりにはなんね――!そんな事に成るくらいなら死を選ぶぜ!」
「そんな……目を覚ますんだヴェイア!君はもう人殺しの道具じゃないはずだ」
シグーのパイロットは必死になってもう一人ヴェイアに呼びかける。
「無駄だ!アノ女の歌がない限りアイツはオレを封じれない!
 さあ選びな!オレを助ける為に機体を捨てるか!!それとも、このオレ達を見殺しにするか!!!」
シグーのパイロットは呻く様に言う
「僕は…僕は!!」
シグーのパイロットが決断を下そうとしたその時に、重斬刀を握っていたヴェイアのジンの右腕が破壊される。
「ヴェイア馬鹿な真似はするな!!もとのヴェイアに戻れ」
やっと追いついたイライジャのジンがマシンガンを構えながら突撃してくる。
「ゴミの分際で!!お前のお友達はアノ歌がないと何も出来ないんだよ!」
「ヴェイア!歌なら君の中にあるはずだ!!」
「何を馬鹿な事を……!」
ヴェイアはジンに右腕の代わりに左腕で重斬刀を掴ませようとするが、ヴェイアの左腕を
彼の右腕が彼の意思に関係なく止めた。
「何!!!」
(そうだイライジャ、彼女の歌は僕の中にある!!)
ヴェイアの頭に、聞こえるはずがない少女の美しい歌声が響く。
「うをおおぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!ヤメロォオオオオオオオオ!!!!」
耳を押さえて、苦痛にのた打ち回るヴェイアだが、歌は聞こえなくなるどころか、どんどん大きくなり彼を苦しめる。
「グゥ!!まるでセイレーンの歌声の様にしつこい……ハッ!しまった」
ヴェイアが気づいた時にはシグーが目の前に迫っていた。
両手に重斬刀を構え、一瞬の内にヴェイアのジンの両手、両足、背部スラスターを切断する。
749通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:25:44 ID:???
「チィイイイイ!!」
(もう諦めろ、君の負けだ。彼女の歌は常に僕の中にある…だから二度と君の言い成りにならない)
ヴェイアの体は、再び元の人格のものに戻ろうとしていた。
「ケッ!分かったよ……今日のところは負けを認めてやる…だがな忘れんなよ!お前が力を求めた時に
 オレは必ず復活する!その時を楽しみにしていろヒャァははあははっはあっは」
不気味な笑い声を残しながら凶悪な、もう一人の人格はヴェイアの心の奥底に消えていった。
「さようなら、もう一人の僕…」
コクピットの中でヴェイアが呟くと、胴体だけになったヴェイアのジンをイライジャのジンが抱きとめる。
「大丈夫か、ヴェイア!」
「ありがとう、イライジャ…君のお陰だ」
ヴェイアは自分を取り戻す切っ掛けを作ってくれた彼の親友に感謝するとシグーのパイロットから通信が入る。
「ヴェイア……ゴメン」
「気にしないでくれ。君は正しい事をしたんだ。それよりも連合の艦隊が迫ってる」
ヴェイアの言葉通り連合の艦隊の本隊は、もうそこまで迫っている。
「ヤバイぜ!どうする」
慌てるイライジャにシグーのパイロットは静かに言った。
「君はヴェイアを頼む、アレは僕が何とかする!」
「何とかって……おい!!」
シグーはイライジャの言葉を聞かずに単機、連合の艦隊に向かっていく。
「彼なら大丈夫だよ、イライジャ」
「それより教えてくれ、さっきのお前は何だったんだ?」
「あれは僕のもう一つの人格なんだ、『破壊』と『穏やかさ』相反する二つの目的の為に作られた僕の心は
 二つに引き裂かれ、あんな人格を作ってしまったんだ」
「そんな…」
「彼は持ち前の凶暴さで僕の心を侵食していった……唯一、彼を抑えることが出来るのは、
 彼女の歌を聴いてる時だけだったんだ」
「それでラクス・クラインの歌をいつも聴いてたのか……しかし何でだ?」
「それは平和を願う彼女の歌声が、破壊を望む彼にとっては苦痛なんだよ」
「なるほど」
イライジャが感心したように言う
「ちょっとした事故でヘッドホンが壊れて、彼に支配されたが、もう大丈夫だ。彼女の歌は僕の中にある
 だから彼は、もう二度と表に出る事はないはずだ。ありがとうイライジャ…」
「気にするなよ……それより、あのシグーは大丈夫なのか?」
「彼なら大丈夫」
そうヴェイアが言うと幾つもの爆発が漆黒の宇宙を彩っていった。
750通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:28:47 ID:???



シグーは連合艦隊の目の前に飛び出すと、両腰のMMI-M7S 76mm重突撃機銃を正面に向け
さらに両腕のM7070 28mmバルカンシステム内装防盾も同時に構える。
薄暗いコクピットの中では、照準を合わせるターゲットスコープの光が反射し、
パイロットのヘルメットに投影される。
シグーは迫り来る連合のMA部隊に計四つの銃口から迸る銃弾の雨を浴びせる。
驚くべきほど正確なシグーの射撃でMA部隊は次々と行動不能にしていく。
始めは圧倒的な数を誇っていた連合のMAも、動けない味方を回収する為に戦力を削られ
確実にその数を減っているのをシグーのパイロットは見て取った。
「よし!このまま…」
鋭い殺気を感じたシグーのパイロットは慌てて機体を反らす、
その刹那、シグーの右腕のバルカンが爆発する。
「ハッ!ビーム?」
ありえない事だと思った、今現在、CEでビームライフルを装備したMSはGAT−Xシリーズしか
存在しないハズだった。
シグーのモノアイが今しがた、ビームライフルを発射したMSの姿を捕らえパイロットが驚きの声を
あげる。
「そんな!!ガンダム!!!」
額から伸びた二本のブレードアンテナ、人の顔のようなツインアイを点灯した青いMSは、かつて自分
が奪取に失敗したMSにソックリだった。
(まさかアノ五体以外にガンダムが……いや、もしそうならマティスさんが知らないはずがないし)
そしてシグーのパイロットは、目の前のMSが自分がガンダムと呼ぶMSとは機体コンセプトが大きく
異なる事に気づいた。
「あのマーキング……PS装甲じゃないのか?しかも装甲があんなに薄く……そうか回避する事を前提
 にしているのか!けどアノ機体は一体…!来る!」
再び迫るビームライフルの攻撃をシグーのパイロットは銃口の向きから発射タイミングを読み回避する。
「この!!」
すかさずシグーの反撃、しかしシグーの放った弾丸は青いガンダムがいた場所を空しく過ぎるだけだった。
シグーと青いガンダムが戦っている間に、連合艦隊はリティリアに向けて確実に迫っている。
751通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:30:56 ID:???
「……なら、一気に決める!」
シグーのパイロットの中で、『何か』が弾けた。
集中力が極限まで高めたシグーのパイロットは、左腕のバルカンと左手に持った重突撃機銃を同時に青い
ガンダムへ向け撃つ。
青いガンダムは今度も楽に回避したように見えたが、回避と同時に右肩アーマーが弾け飛ぶ。
シグーのパイロットは、青いガンダムの動きにシグーの右腕をあわせて動かし、右手に持った重突撃機銃
を青いガンダムに当てたのだ、驚くべき反応速度が成せる業だ。
だが青いガンダムも黙っていない、すかさずビームライフルを三点射するも、今のシグーのパイロット
には飛び散るビームライフルの粒子すらハッキリと知覚できる。
全てのビームライフルを最低限の動きで避け、連合の艦隊を追おうとしたシグーに青いガンダムが迫る。
射撃武器では倒せないと判断し、接近戦を仕掛けるつもりだろう。
「来るなぁ―――っ!!」
バルカンと重突撃機銃を同時に撃つシグーだったが、青いガンダムはシールドの影に機体を隠す。
接近した青いガンダムは、シールドを蹴り、その反動で機体を移動させつつ、
シールドをシグーに衝突させようする。
予想だにしなかった攻撃に慌てて回避するシグー、だが僅かに反応が遅れ、シールドの端が
左肩アーマーのスタビライザーを持って行く。
そして、それと同時に青いガンダムがビームサーベルを抜き、シグーに斬りかかる。
青いガンダムの斬撃が、シグーの左腕のバルカンと両手の重突撃機銃を切り落とす。
「クッ!!」
二撃目、三撃目の斬撃をシールドで受け止める続けるシグーだが、その間にも連合艦隊は、どんどん
リティリアに迫っている。
「いけない、このままだと……」



752通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:31:50 ID:???
「ヤバイぜ!ヴェイア、連合の艦隊が再び動き出した」
「彼と互角に戦ってる人間がいる……これは!ビーム兵器の光か?しかもこれは…ガンダム!」
青いMSの映像を見たヴェイアは、咄嗟にシグーのパイロットが付けたGAT−Xシリーズの
ニックネームを口にする。
「ガンダム?それよりビーム兵器だって!まさか…映像のデータをくれるか!」
通常のジンよりも高い望遠性能を持つぜヴェイアのジンが捕らえたMSの映像データが
イライジャのジンに転送される。
「やっぱりブルーフレームだ!劾なのか!」
イライジャは自分の相棒の機体を確認し、驚きの声を上げる。
「君の仲間がどうして……」
「わからん、止めるか?」
「それよりも僕達は連合の艦隊をどうにかしないと…」
「このオンボロが二機でか?」
イライジャのジンはカメラが半分死んでる、ヴェイアのジンに至っては動く事すら満足に出来ない
とても戦闘を行える状況ではない。
「けど、やるしかない。イライジャ、君にこれ以上、迷惑はかけられない。君だけでも離脱するんだ!」
「出来るかよ!言っただろ、俺は俺自身の為に戦うんだって!」
「でも!…………えっ!これは!……」
「どうした!」
「連合の艦隊が向きを変えていく、この高速艦を追ってるみたいだけど…」
「何にしても、助かった。オレ達は劾達を止めよう!」
「ああ、センサーは僕が、移動は任せたよ」
二機のジンは寄り添いながら激闘を続けている止めようと二人のもとへ急いだ。
753通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:34:45 ID:???


まさか自分とブルーフレームに互角の戦いをする者がいるとは、ブルーフレームの中で劾は大いに驚いていた。
イライジャの所属する傭兵部隊サーペントテールのリーダーを務める彼、叢雲劾に課せられた任務は
『消えた核兵器の捜索』だった。
劾は、地球連合から依頼で消えた核兵器の足取りを追って、この宙域まで連合の艦隊と共に
やって来たのだが、目の前の所属不明のシグーが突如として現れ艦隊に攻撃を加えてきたのだった。
捜索任務中の艦隊の護衛まで含まれていた為、劾も戦う事になったのだが…
「これ程とはな!」
劾はビームサーベルを捨てて、アーマーシュナイダーに武器を持ち替える。
これ以上、ブルーフレームのバッテリーを消耗させない為だ。
何度もビーサーベルの斬撃を受け続けたシールドでは、貫通力のあるアーマーシュナイダーを
受けきれないと悟ったシグーのパイロットは、両腕のシールドを強制パージし、
アーマーシュナイダーの最速の一撃を両手に持った重斬刀で受け止める。
通常ならばアーマーシュナイダーを振るう方が重斬刀を振るうよりも、リーチが短い分速いのだ。
しかも、ブルーフレームはオーブが連合のMSの技術を盗用し、独自の技術を加え完成させたMSで、
その反応速度、フレームの柔軟性は、おいては現在のMSの中では他を大きく引き離す物だ。
それをシグーで渡り合うとは、普通ではありえない事だった。
「なんという反応速度だ……しかし!」
ガイは勝負に出た。ブルーフレームの両手にアーマーシュナイダーを構えると、
ブルーフレームの反応限界速度ギリギリのスピードでアーマーシュナイダーを振るい続ける。
相手のシグーも一歩も引かずに、その攻撃を全て受け止め続ける。
やがて何度も攻撃を繰り出し続けたアーマーシュナイダーの一本がポキリと折れる。
これを好機と見たシグーは決着を付けるべく重斬刀を振るうが、その動きは酷く緩慢だ。
シグーの両腕の肘関節を覆うカバーは赤熱し、火花が上がっている。
754通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:36:17 ID:???
「しまった!」
シグーのパイロットは劾の狙いをようやく悟る事が出来たのだ。
そう本来ならいくら改造機とはいえ、シグーと劾の乗ったブルーフレームとの間には越える事の
出来ない反応速度の差があったのだ。
それをシグーのパイロットは自分の異常な反応速度で強引に埋めて今まで戦っていたのだ。
しかし、そんな事を続ければ機体に負荷がかかり過ぎ、今の様にオーバーヒートを起こして
しまうのである。
そのためにシグーのパイロットはストライクを欲していたのに…
「機体の負担を考えないとは、パイロットしては二流だな」
劾は、折れてない方のアーマーシュナイダーをシグーのコクピットに突き立てようとした。
「待ってくれ!劾!!」
イライジャの声が劾に反応して劾の手が止まる。
「イライジャ」
赤いジンと寄り添うようにしながら、イライジャのジンが、こちらに近づいている。
「いったい、ここで何が起きているんだ」
「実は…」
イライジャは劾に、これまでの事情を簡単に説明した。
「そうか……そんな事が。むっ!」
「うおっ!」
「やった!」
「わぁ!」
四人が見守る中で、ついにリティリアの核エンジンが火が吹いたのだ。
リティリアは核の炎を輝かせながら、憎しみも争いのない楽園へと旅立っていく。
755通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:38:26 ID:???
「俺の任務は終わったな」
「なぁ劾、オレはヴェイアを…」
「血の『英雄ヴェイア』はお前達が倒した……ミッションコンプリートだ」
ヴェイアは劾の言葉に頷く
「はい、もう二度と彼は現れません。『英雄ヴェイア』は死んだのです」
「あの、僕達を捕まえたりしないのですか」」
シグーのパイロットが躊躇いがちに聞く。
「俺の任務は、『消えた核兵器を捜す』事だ。その理由と所在が明らかになった以上、
 俺の任務は終わっている」
「そうですか……ところで、そのガンダムは連合のモノですか」
シグーのパイロットの言葉に、イライジャが首を捻る
「ガンダム?そういえばヴェイアもガンダムって呼んだけど…」
「……なるほど。OSの頭文字を取ってガンダムか」
劾はブルーフレームに搭載されたOSの起動画面を思い出し答える。
「ええ、そうです。僕が知る限りで、そのOSを搭載したMSは五体きりです。
 それなのに、このMSは一体…」
「傭兵には依頼人の秘密を守る義務がある……」
「そうですか…ん、どうやら迎えの船が来たようです」
シグーに暗号通信が入り、合流地点の座標が送られてくる
「イライジャ、君には迷惑をかけたね。君のジンを壊してしまって本当にすまなかった」
「気にするなよ」
イライジャは、そう言ってるが、ヘリオポリスの任務やミラージュコロイド搭載メビウス破壊任務など、
最近、何かとよくジンを壊している為、ジンの修理代は、彼にとってかなり頭の痛い問題だった。
「でもパーツ代だけでも、かなりかかるだろう?
 もし良かったら僕のジンのパーツを使わないか」
「いいのかよ!」
(これで風花に金を借りなくてすむぞ)
「ああ、『英雄ヴェイア』が死んだ事になるなら、この機体で戦う訳にはいかないからね」
「わかった。じゃあ元気でな!」
「君も」
二人はがっしりと握手を交す、この時のイライジャは。復活した『英雄ヴェイア』と再び合間見える事
になるなど夢にも思っていなかった。


756通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:39:51 ID:???


「熱は、だいぶ下がった様だね」
ベッドに寝込むフレイの額に置かれたタオルを代えながら、サイの手がフレイの額に当てられる。
「サイが薬を持ってきてくれたお陰よ…」
普段より弱弱しい彼女の姿がサイにはとても愛おしく感じた。
「…あのさフレイ」
「何?」
「この前は叩いてゴメン。ホントはさ、もっと早く言うべきだったんだけど……」
「良いのよ気にしなくて。あの時は私も悪かったから……それに私も意地を張ってサイを避けててゴメンね」
「ううん、良いんだよ。そうそうオートミールを持ってきたんだけど……食べる?」
「……食べるわ」
フレイはそう言うと黙って口を空ける。
「どうしたの?」
「もう、……食べさせてよ」
フレイの顔が赤いのは熱のせいだけではないだろう。
「えっ!…………………コホン!」
サイも顔を赤くさせて、小さく咳払いをすると辺りを見回す。
「わかったよ……はい、あ〜ん」
「あ〜ん」




757通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:41:15 ID:???
「まったく良くやるよ」
仕切り一枚、向こうの会話を聞きつつトールがぼやく。
「もう、そんなこと言わないの」
ガウンを羽織ったミリアリアがオートミールの器を持ちつつ答える。
「調子どう?」
「薬を飲んでグスッリ眠ったら大分、楽になったわ」
「そう、良かった」
トールが胸を撫で下ろす。
「そうそう聞いたわよ、薬探しててMSに襲われたんだって?あんまり無茶しないでよね」
「大丈夫だって、そう簡単に死なないって、だって……」
「だって?」
ミリアリアが興味深そうに聞く
(まさか『君を残して死ねない』とか?)
「まだ二ヵ月後のモビルソードファイターズの全国大会で優勝するまでは!」
「なあ〜んだ」
乙女の期待を裏切る回答にミリアリアが落胆する。
ちなみにモビルソードファイターズというのは今、オーブで大流行してるMSをモデルにした
ロボット格闘ゲームの事である。
「なあ〜んだって何だよ!前の大会じゃ本国の中学生に優勝さらわれたけど、ヘリオポリス代表の
 意地に賭けて絶対に負かしてやるんだからな」
「また前みたいに真っ二つにされるのがオチよ」
「グッ」
前回の大会でトールは最強キャラと言われるスーパーサウダーデを使っておきながら、隙の大きい武装ばかりな
ジェネシックダンに敗れたのだった。
しかも天空V字切りという誰も使った事のない大技で…
「今度は勝つんだよ今度は!」
「勝ったら賞金で何か買ってよね」
「ああ、任せておけって」
758通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:42:17 ID:???


アークエンジェルの食堂、電気加熱機にかけられた鍋からコトコトと音を立てて煮立っている。
「おねえちゃん、まだ〜」
「もう少し」
待ちきれない様子のエルをカガリが宥める。
「何をしている?」
「うわ!ビックリした!」
食料をつまみ食いに来たカナードがカガリの背後から声を掛けると、カガリは慌てた様子で振り返る。
「またツマミ食いか!いい加減にしとけよ」
「いいじゃないか、どうせユニウス7で十分に補給をしたんだ。それよりコソコソと何をしている」
「おねえちゃんがね、エルにロールキャベツつくってくれるんだよ」
「お前……料理できたのか!!」
「これが初めてだよ、ユニウス7でレシピを見つけてな……なんか気になったから作ってみようかなって…」
「ふ〜ん、だが勝手な事をしてると、また副長に叱られるぞ?」
「見逃してくれ!頼む!」
カガリが両手を合わせてカナードに頼むが冷たく突き放す。
「庇う義理はないな…」
「なら一つあげるから」
「いいだろう、副長に教える義理もないからな」
「素直じゃない奴」


759通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:43:44 ID:???
「おい、お前、先に食べろ…」
カナードは、皿によそわれたロールキャベツを指差しながらカガリに言う
出来上がったロールキャベツは酷く不恰好でお世辞にも美味しそうには見えなかった。
「形は悪いけどレシピ通りに作ったから悪くないはず………たぶん」
「だったら、お前が先に食べろ!」
「味は大丈夫だって言ってるだろ!先に食べてみろよ」
カナードとカガリは互いに譲らぬまま箸をつけようとしない
「いっただきま〜す」
待ちかねたとばかりにエルがフォークを突き刺し、二人が見守る中、ほうばる。
「おいしー!!」
エルが満面の笑顔で答えると、カガリは胸を張って言う
「な!味は悪くないだろ?」
「ま、食えるという事か」
そう言ってカガリは自分が初めて作った料理を口に入れる。
「………………」
カガリが石の様にその場に固まる。
「どうした?やっぱり不味かったら…」
カナードが、茶化しながら自分もロールキャベツを口に入れる。
「うっ!!」
そのロールキャベツの味は、カナードを今まで経験した事のない不思議な気分にさせた。
初めて食べる味なのに、どこか懐かしく、
自分を穏やかにしてくれる様で、なぜか心を締め付ける
嬉しいようでいて悲しい…そんな不思議な味だった。
「おねえちゃんどうしたの?どこかいたいの?」
カナードを現実に引き戻したのはエルの声だった。
エルはカガリを心配そうな顔で見ている。
カガリは俯き、声を押し殺して肩を震わしている。
「何を泣いている?不味いからか?確かに不思議な味だが…」
「ウルサイ………!!お、お前だって……そうじゃないか…」
「ほんとだ〜」
カガリとエルの指摘にカナードは自分の頬に手を当ててみる。
頬を伝う一筋の暖かなモノが自分の涙だと気づき愕然として呟いた。
「オレは…何で泣いてるんだ……」

                                               つづく
760おまけ:2006/10/12(木) 20:45:39 ID:???
??専用シグー
武装
MMI-M7S 76mm重突撃機銃×2
MA-M4 重斬刀×2
M7070 28mmバルカンシステム内装防盾×2

本来ならばリティリア防衛はクルーゼ隊にその存在が察知されていなかったGAT-X105 ストライク 、
GAT-X303 イージスの二機をヘリオポリスから秘密裏に運び出し、
「彼」とヴェイアの二人が二機の性能テストをかねて行う予定だった。
しかし、不足の事態により二機の存在がクルーゼ隊に露見し、さらにカナード・パルスの活躍も加わり
機体の奪取は失敗に終った。
そこで急遽、ストライクの代わりとしてシルバーウィンドの護衛をしていたシグーを改造し、
「彼」の技能に合わせて機体性能を限界まで上げた機体が本機である。
通常シグーとの大きな違いは右腕にもM7070 28mmバルカンシステム内装防盾を装備し、腰の両サイドに
MMI-M7S 76mm重突撃機銃をマウントするハードポイントが取り付けられており、マウントした状態でも
重突撃機銃の使用が可能となっているが、その状態だと命中精度が劣る上に正面しか撃てない欠点を持
っている。
通常のシグーの二倍の武装(注1を持っているが、その火器管制は複雑化し通常のコーディネーターでは
使いこなす事が出来ずに宝の持ち腐れとなってしまう、しかし「彼」の卓越した技量によって四門同時攻撃
といった離れ業を披露する事が出来る。
また各部の装甲を薄くする事で、武装が追加した分の増えた重量を軽くしている。
色は通常シグーと違い、脚部、両腕、頭部はホワイト、胴体がダークブルー、
背部スラスター、肩部スタビライザーがスカイブルーを基調として塗装されている(注2
しかし、所詮シグーの改造機であり、叢雲劾の乗ったアストレイブルーフレームと戦闘した時には負荷が
かかり過ぎ、関節が焼き切れる寸前だった(注3
覚醒した「彼」の技量には、極限まで改造を施した本機でも役不足という事であり、
ストライクの奪取に失敗した以上、早期にストライクと同等かそれ以上の機体を手に入れる事が
彼等の今後の課題である。

注1、これは半壊した他のシグー(ヘリオポリスに現れた長距離航続型)の武装を追加した為である。
注2、このカラーリングはGAT-X105 ストライクにあやかった可能性もある。
注3、余談であるがユーラシア連邦の特殊部隊に配備された鹵獲ジンが似たような損傷を起こした事例
   も報告されているが関係は不明である。

761通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:47:59 ID:???
   ⊂⊃   
  , "⌒` 、 
 ; 从V∧)   
  |W ´ー`リ  
  と\∧/つ   
  リ|  : | 
 .ノノ_人__|  
    ∪ノ 
762通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 20:52:30 ID:???
どうしてここのSSこんなにおもしろいん?
……本編には無い伏線や情勢、要素を無理なく入れてるからだな、、、、、うん
今日もGJです!!
763通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:09:04 ID:???
GJ!
ガイ強いですな。
この人、戦闘コーディ云々抜きにしても凄まじい技量を持ってる事が分かりました。
この人の強さは、先天的な能力ではなく、後天的に積み上げた技術と戦闘経験によって作られてるんですね。
ある意味、DPの天敵みたいな人ですね。

??よりもヴェイアが言ってる事が正論に聞こえたのは俺だけですかね?
??の話の内容がとても薄く感じられる反面、ヴェイアの言い分は正しいとは言いませんが、血肉を持ってるように聞こえます。
??達は一体何をする気なんでしょうね?
プラントでクーデターでも起こすんでしょうか。
マティスが絡んでる様なので、踊らされてるのかもしれませんが。

>「もう、……食べさせてよ」
ちっ、見てらんねーぜ!
あっつい、あっつい!

最後のAAの面々の会話がとてもよかったです。
こういうの必要だよね。


ちょっと気になったのですが、おまけの
>「彼」の技能に合わせて
>覚醒した「彼」の技量には、極限まで改造を施した本機でも役不足という事であり
この表現は少し違うのではないでしょうか?
技能・技量ではなく、身体能力といったほうがしっくり来ると思うのですが・・・
本編でガイとの差がはっきり描写されていたため、少し気になったもので。
聞き流していただいて結構です、スイマセンでした。
764通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:11:36 ID:???
驚くべきほど正確なシグーの射撃でMA部隊は次々と行動不能にしていく。
始めは圧倒的な数を誇っていた連合のMAも、動けない味方を回収する為に戦力を削られ


地雷と同じ発想だな
765通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:13:26 ID:???
キラとラクスは大量虐殺を画策中?
766通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:22:37 ID:???
シグーの中の人はキラ?
767通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:24:40 ID:???
カガリのゲーム設定
「料理、見た目はアレだが結構美味いモノを作る」までカバーするか
流石だな。
768通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:25:38 ID:???
??達「地球が持たん時が来ているのだ!!」
769通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:31:23 ID:???
スーパーサウダーデはともかくジェネシックダンってww

あれだよな、コミック版のラスボス。
770通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:33:20 ID:???
職人GJ、
スーパーサウダーデとジェネシックダンってwwwwww
771770:2006/10/12(木) 21:36:26 ID:???
途中送信スマン
これって連座Uで運命で和田に勝つような感じか?
772通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:54:28 ID:???
ここで豆知識

【ジェネシックダン】
コミック版ガン×ソード(秋田書店刊。脚本:兵頭一歩・作画:ひのき一志)のラスボス。
ウェンディ(すでにヒロインじゃない様な?)の所属する“赤いカメ”共同募金のトップに君臨する。
募金はすべて自らの欲望のために使っていたため、
最終話でそのことを知った募金構成員の欲望を吸い取って巨大化したヴァンに真っ二つにされる。
妄想番長(イメージリーダー)。黒目あり。
773通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 21:57:00 ID:???
GJ!外伝のフォローッぷりがただもんじゃないぜ!
相変わらずいい仕事だ。

> 前の大会じゃ本国の中学生に優勝さらわれたけど、
お兄ちゃんか!お兄ちゃんなんだな!!

ロールキャベツテラ泣けるっす……妹からその親友の手を経て子供たちへ……
774通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 22:26:09 ID:???
GJ!!

最後のカナードが泣いているシーンで某人型凡庸決戦兵器の青髪ヒロインの
自爆シーンが脳裏に浮かんだのは内緒
775通常の名無しさんの3倍:2006/10/12(木) 22:29:37 ID:???
>本国の中学生優勝
>スーパーサウダーデ 隙の大きい武装ばかりな ジェネシックダン
>天空V字切りという誰も使った事のない大技で…

本編不遇の陸戦最強、機体に対する異常適応・順応設定コーディネイター、童貞神の魂宿して殴りこみ?

>>772
コミック版二種有るがチャンピオン版はTVとかけ離れ過ぎ(オンナニウム装甲製〜〜とか)
因みにブックオフ山積み
776通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 10:28:28 ID:???
みんな本国の中学生に反応しますな・・・。かくいうおいらも反応したがな・・・。
ゲーム強いんだな赤目少年。

しっかし、女心のわからんちんばかりめ!サイもトールも彼女持ちは!!
777通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 14:43:40 ID:???
スパロボのバーニングPTみたいに、実はオーブ軍がパイロット適正を調べる為にゲームと銘打ったシミュレーターだったりして>モビルソードファイターズ
778通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 15:49:45 ID:???
投下乙!
外伝組が活躍していたせいで正直カナード達のことを忘れかけてたw
779通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 18:30:04 ID:???
>>777
なあに? そのシンがザフトに誘拐されてパイロットになりそうなフラグ?
そしてトールがサイコミュ付きのガンバレルダガーとかに乗りそうなフラグは
最終決戦では三機のMSが合体して頭とかバンプレロゴみたいですねwww
780通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 18:35:14 ID:???
>>779
それよりもオーブ影の軍神が密かに囲ってそうじゃね
781通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 19:12:27 ID:???
>>779
素直に赤くて青い外伝連中が古鉄だったり白騎士だったりしそうだくらい言え
782通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 22:34:07 ID:???
>>781
此処のストライクは五式には成らないよな?
しかも後にザフトに改造されて回転鋭角憑いてフレイがパイロットに成る様な事は……

やべえ、何気に此処のサイとフレイが二人乗りなら見て見たい気もする自分が居る
783通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 00:44:16 ID:???
>>782
この場合はGAT-105-5(D)、通称五式複座型ってか
784通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 01:36:34 ID:???
斬艦と……もとい対艦刀が標準装備されて無い伍式なんて伍式じゃないやい
785通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 03:03:02 ID:???
きっとプラント代表はスーパーヴォルケイン使いの白い坊主だな
786通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 03:26:54 ID:???
見てろよwwwそのうちキラが撃墜されたイージスとM1ニコイチにして
ついでにリボルビングなステーク装備したフリッケライアストレイで出撃するぞwwww
必殺技は勿論遠心力を上乗せしたステークの拳を敵にぶちかます「衝撃のぉぉぉぉぉ(ry!!!」
だwwwwww!!!
787通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 03:50:56 ID:???
>>786
カナードの方が雰囲気的に似合ってないか?
788通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 04:06:51 ID:???
>>782
話が少し脱線するが、あそこのキラの更正ぶりは他の追随を許してないよな。
続編の種死の話でも漢ぶりを発揮してるし。
789通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 17:15:32 ID:???
>>788
だが砂漠編で密かに「きょうだいでヤっちゃったよ疑惑」が付きまとっているwww
790通常の名無しさんの3倍:2006/10/14(土) 17:52:35 ID:???
投下GJ
イライジャ、風花に金借りようとするなよw

>>789
このスレでは、そんな展開ない方がいいな
791通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 03:24:42 ID:???
っていうかカナードスレなのにゼ〇ダムの話題出るとは思わなかったよwww
大漸駄無マジでカッコヨス!!

しかし、イライジャ原作と比べるとイイトコが・・・あるにはあるんだけど
美味しいところ??に取られちゃっているなwww

ヴェイアはとりあえず生き残ったが・・・〆の部分が何とも不吉だ。

あと、カナードはイイお兄ちゃんぶりを披露したな。久々にほのぼの
しちまったじゃねえかwww
792通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 16:00:25 ID:???
>>789
まあ、姉弟といってもキラは遺伝子弄くられてるから、遺伝的には問題ないわな。
793通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 18:23:25 ID:???
キラは容姿は手を加えられてないんじゃないか?
ママンと顔ソックリだし
794通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 22:45:21 ID:???
むしろ、姉の方が遺伝子操作されてる気がするんだよなぁ
親が茶髪なのに金髪だし。父親も茶髪とかだったよね?
795通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 22:52:20 ID:???
>>794
ユーレンは金髪のはず…
ってコイツが諸悪の根源のような気がするんだが
(クルーゼとキラの作成)
796通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 23:03:27 ID:???
>>795
気がするも何も間違いなく種世界最悪の悪党だろ
キラやクルーゼ作っただけでも相当に問題だが、それを差し引いて本人の所業を見ても悪魔そのものの基地外だからな
797通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 23:19:11 ID:???
ドクター・バランシェの才能と覚悟を七割引くらいしたようなキャラだからなw
あのおっさんも相当迷惑ではあったが(カイエンはあまりにも気の毒)役に立つ研究もしてた
798通常の名無しさんの3倍:2006/10/15(日) 23:36:10 ID:???
ディスティー・ノヴァ教授くらい突き抜けているわけでもないあたり、中途半端なんだよな。
799通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 00:02:49 ID:???
自分がやってる事を理解している者と、理解せず正当化する者の違いだろ。
ノヴァ教授とバランシェは善悪を完全に突き抜けた位置にいるからな。
だからって正しい訳ではないが。こいつらのやってる事は実際ヤバイしね。
800通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 00:48:59 ID:???
ねーねー西博士はー?
801通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 01:04:52 ID:???
あの人は良くも悪くも突き抜けすぎていて比較できない
802通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 09:14:11 ID:???
>>782&788

どのスレのことか聞いてもいい?
803通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 09:27:22 ID:???
>>802
スレではなく個人サイト。
これ以上は紹介スレ行ってきいてくれ。スレ違いな話題だし。
804802:2006/10/16(月) 12:23:51 ID:???
>>803
ありがとです。
805通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 22:16:23 ID:???
このスレ開いた瞬間、テレビからヒゲダンスの音楽が流れてきて吹いた
806通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 22:21:47 ID:???
何でかわからんが
カガリがノリノリでヒゲダンスをしつつ
相方を嫌々やっているカナードが浮かんだ

何故だろう
そして吹いた
807通常の名無しさんの3倍:2006/10/17(火) 10:34:57 ID:???
どうせなら漫才させてみたいな
808通常の名無しさんの3倍:2006/10/17(火) 20:06:21 ID:???
今テレビでドラえもんがキャベツを丸ごと使うロールキャベツを作ってたよ…
兄者たちが食べたのはああいうのだったと思うことにしたよ
キャベツ過多だったらしいし
809通常の名無しさんの3倍:2006/10/17(火) 21:34:44 ID:???
ロールキャベツは作るのに失敗すると
つまようじ入り挽肉とキャベツの煮物になるんだよな
810通常の名無しさんの3倍:2006/10/18(水) 12:37:55 ID:???
カナードなら爪楊枝ごといけるはず!
811通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 00:36:01 ID:???
爪楊枝はスープを吸い取るだけにしとけよw
それよりキャベツをスープごとがっつり食うべし。主役はキャベツだ、たっぷりいけ


ええ、うちのロールキャベツは3個に1個本気で巻キャベツですが何か
812通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 00:38:29 ID:???
なにこの3分間クッキングスレww
813通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 00:40:00 ID:???
>>811
>本気で巻キャベツ

「オールキャベツ」という料理があったりする
814通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 08:59:32 ID:???
>>813

クッキング○パ・・・・・・・・・
815通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 12:25:20 ID:???
食物の話してたら鍋スレのカナードが懐かしくなってきてしまった…
816通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 18:25:53 ID:???
>鍋スレ
何それ?
817通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 18:18:04 ID:???
>>814
クッキング○パ→クッキングババ→クッキング馬場

つまりムラサメ乗りの馬場さんは過去AAの料理長だったんだよ!?

とか勝手に言ってみる
818通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 18:39:38 ID:???
料理長は昔凄腕の傭兵だったってのはお約束
819通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:21:57 ID:???
円筒形のコロニーに、一つ目の巨人達が近づくと持っていた球状の物体をコロニーに取り付ける。
何をしているかは、彼女には直ぐに解った。
これは彼女が何度も見ている『夢』だから…
数分もしない内にコロニーの内部は劇的な変化が、起き始める。
赤ん坊を抱いたまま道端に横たわる母親。
建物に突っ込み炎を上げてる車の運転主は、白目を剥き、口から泡を噴いてハンドルにもたれかかっている。
シェルターの入り口を守るように座り込んだ少年兵、しかし、そのシェルターの中でも、
人々は苦悶の表情を浮かべ息絶えている。
だが、このコロニーを襲った悲劇はなおも続く。
突如、強力な閃光が広がり、錯綜する光の光条と爆発の火球がコロニーを包み、
コロニーは、ゆっくりと地球へと降下していく。
その周囲を飛び交う一つ目の巨人達、その姿はジンに良く似ていた。
そしてコロニーは、気流の渦を裂き、摩擦熱で真っ赤に灼熱しながら地球に墜ちていく。
その光景は、まるで空が落ちてくる様だった。
コロニーが地表に落下すると凄まじい爆発が起こり、並び立つ巨大ビル郡を爆風でなぎ払っていく。
彼女は、瓦礫の山の中を立ち尽くすだけだが、その後も悪夢は続く。
太陽の光で焼かれる小惑星、憎しみを呼ぶ業火に焼き尽くされる艦隊、爆発する小惑星、
悲しき人々の思いが生み出した星の屑、ジャングルに立ち昇るキノコ雲
いつまでも覇権争う愚かな人類の欲望を受けて、より巨大な姿になる巨人達。
そして一つの小惑星を包んだ暖かい光で、もう悪夢は終わるかに見えた……だが終わらない。
無機質な機械によって虐殺されるコロニー
人々を争わない生き物に変える天使の輪も巨人の戦いが砕いていく。
そして何万年たとうと巨人の戦いに終わりは来ない、ただ始まりと終わりを繰り返しながら
互いの信じた未来の為に雨の様に降りそそぐコロニー、それを迎え撃つ月光の剣
虐げられた人々の怒りを代弁すべく放たれる地表を射抜く巨大なオーロラ
暗黒の雲が空を覆い、母なる地球を貪る巨大な触手
そして全ては、『時代を振り戻す者』と『不変なる者』の対決に委ねられる。
光の燐粉が彼女の体を包み込む
これは、この星の記憶、過ぎ去った過去の事でもあり、やがて訪れる未来の事でもある。
私達は今、この時代においても試されてる『よき力』と『よき心』を持つ生命体なのか…
もし、私達がそれを持たない生命体なら……
820通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:23:23 ID:???
ラクスの意識がゆっくりと覚醒する。
(また、アノ夢……)
ラクスは、起き上がると寝汗にビショリと濡れたシャツを着替える。
カガリが持って来てくれた物だが、胸周りのサイズが大きい為かなりブカブカだ。
本当なら備え付けのシャワーで身を清めたかったが、水も食料と同じくユニウス7から運び出したものだから
使う訳にはいかない。
(今日で三日目、早く助けが来るとよいのですが)
ラクスは、もう彼女の情報なら既に自分の所在を突き止めているだろうと思い、
救出に来る人間をゆっくりと考える。
(あの二人は、まだここから離れた所にいますから無理でしょうし、
 アノ方が来ますとワタクシの事を顧みずに、この船を沈めるでしょうから論外……
 となりますとクルーゼ様でしょうね……そしたらアスランも)
ラクスは、急に鼻をヒクつかせる。
「ハロ、私、匂いませんよね」
「ハロ〜!モンダイナシ!モンダイナッシ!!」
「そう、よかった」
ラクスは、ホッと胸を撫で下ろした。
821通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:24:48 ID:8+FfO8O/
もすっかり下がったミリィアリアは、軽い足取りでシャワールームへ向かう。
すれ違う避難民の顔は、今までの不安を抱えた表情から打って変わり、楽しそうに談笑している。
(やっと味方と合流できるんだもんね、無理ないか)
連合の先遣艦隊からの通信が入ったのは昨日の出来事だった。
このニュースは自分の代わりにブリッチにいた人物によって瞬く間に避難民達に伝えられ、
避難民達の間にも、ようやくほっとした空気が流れたのである。
ミリアリアが、そんな平和な雰囲気にヘリオポリスの事を思い出しならシャワールームの前にやって来ると
何やら中から不穏な言い争いが聞こえてくる。
「ちょっと!痛いじゃないの!!」
「少しくらいガマンしろ!」
「アンタ!ワザとじゃないの!!」
「なんだと!!」
「キャ!痛い!やっぱりワザとやったわね!!コノ!」
「イテテテッ!やったな!!」
(何やってんのよ、まったく…)
ミリアリアが溜め息を付きながらシャワールームに入ると、互いの髪を引っ張り合ってるカガリとフレイが
同時にミリアリアの方を向き、異口同音に言った。
「「ちょうど、良い所に来た(わ)!!コイツが!!」」
「ハイハイ、わかったから順番に話を聞かせてよね」
ミリアリアが興奮する二人をなだめながら、事情を聞く
つまりは、こういう事である。連合の先遣艦隊には、大西洋連邦の事務次官であるフレイの父親が乗船しており、
父親の手前、みっともない格好ではいられないフレイが、カガリに髪の毛をセットしてくれるよう頼んだ。
「そしたら、この娘、不器用だから痛くて……」
「それでケンカになったのね。ほら、貸して」
822通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:27:11 ID:???
ミリアリアはカガリの手からブラシを受け取るとフレイの髪をとき始める。
「ありがとうミリアリア!」
「へぇ上手いな」
カガリが、その手際に関心したように呟く。
「フレイの髪って綺麗ね、やっぱり手入れとか気をつけてる?」
「当然よ、けどサイったら全然、髪の事を褒めたりしないのよ!」
「男ってそうなのよね〜、ところでフレイって何でヘリオポリスにいたの?
 お父さん、大西洋連邦の事務次官なんでしょ?」
「私が変なゴタゴタに巻き込まれないようにって、それと私が……サイの側にいられるようにって」
フレイが顔を真っ赤にして言うとカガリが首を傾げて言う。
「ん?どういう事だ?オーブに来てから知り合ったんじゃないのか?」
「私のパパが、サイのパパと親友で……それで何があったんだか知らないけど、
 お互いに子供が出来たら結婚させようって約束してて……」
「じゃあ!アナタ達、結婚するの!!」
ミリアリアが、あんぐりと口を開けて驚く
「まだ、そうと決まった訳じゃないけど……」
「けど嫌じゃないのか?親が勝手に決めた相手と結婚なんて」
カガリの質問にフレイは、少々とまどう
「え?でも前からサイとは文通してたし、それにパパが………そう言ったんだし……」
「親が言えば従うだけなのか?お前は」
「ウルサイはね!アンタはどうなのよ?」
「どうって……」
「アノ人よ!仲がよいみたいじゃない」
「アイツは、そんなんじゃない!……ヒマな時はOSの改良してるか、鍛えてるかのどっちかで
 全然相手にしてくれないし……それにアイツ、私の事を名前で呼んだことないし……」
「あっ!そういえば私も呼んでもらってない」
ミリアリアが今までのカナードの言動を思い出して言う。
「それに違うんだ。アイツといると感じるのは、何だろう?とにかく安心するんだ。
 お父様といるみたいで……」
「案外、生き別れのお兄さんかもよ」
823通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:29:54 ID:???
ミリアリアが冗談半分に言うとフレイも同意する
「あ!私もそう思った。あんた達の口ゲンカって痴話ゲンカというより、兄妹ゲンカだもん」
「はっはっは、まさか。そんなマンガみたいな事……」
(世継ぎをお父様が手放す訳ないだろう。あっ、でも……もしもアイツが私の兄なら私がユウナと
 結婚しなくて済んで、代わりにアイツが首長になってもらえるな。
 そしたらアイツの事だから邪魔なサハクを叩き潰して……ってダメだ!それじゃ内戦になる)
「う〜ん」
呻りながら悩むカガリにミリアリアが解決方を教えてみる。
「今度、試しに親の写真でも見せてみたら?父親とか、母親とか」
「母親か……そういえば私、お母様の顔知らないな」
「「えっ!」」
異口同音に驚く二人にカガリは、きょとんして言う。
「そんなに驚く事ないだろ?私が生まれてスグに死んじゃったんだから……」
「驚くわよ!私だって生まれてスグにママが死んじゃったけど、写真で顔くらい見たことあるわ!!」
「そういうモノなのか?」
首を傾げてるカガリがミリアリアに聞く。
「普通わね……アナタ、お母さんが恋しいと思った事はなかったの?」
「なかったな……母親代わりにマーナがいたし」
「私は……恋しかったわ」
普段からは、まったく想像できない暗く沈んだ声でフレイは続けた。
「ママが生きてたら一人で寝る事もないし、お手伝いさんが作った料理を食べる事もない、
 お裁縫とかいろんな事を教えてもらえる。
 毎日、夜遅くに仕事の愚痴をママの写真に話すパパを見ることもない。
 ずっとそう思ってたわ……だから」
(ママを殺したコーディネーターは許せない)
ミリアリアの手が、そんなフレイの肩にやさしく置かれる。
「フレイ……もういいわ。ほら、スマイル、スマイル、そんな顔だとお父さん悲しむわ」
「……ありがとう」
824通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:31:22 ID:???



「なんだボウズ、またいじってるのか」
カナードがストライクのコクピットで真剣な表情でOSの調整をしていると、
通りかかったマードックがコクピットの中を覗き込む。
カナードは返事をせず黙ってキーを打っている。
そして調整が終わると唇をニヤリと歪ませマードックの方を見る。
「………やはりな。おっさんコイツを見てくれ」
カナードがマードックに今、調整し終わったOSが映る画面を見せる。
「コノ設定にするとガンダムの反応速度がコンマ5、速くなるんだが機体強度に問題あるか?」
「おお!!よく見つけたな!コイツの実際の機体強度はデータ上のスペックより、かなり上だから問題ない
 しかし、こんなピーキーな設定だと、かなりの暴れ馬になるぞ」
「乗りこなす自信はある」
ふてぶてしく言うカナードにマードックが呆れる。
「まったく、もう直ぐ合流するってのに……オマエさんパイロットに志願する気はないか?
 艦長が推薦すればハルバートン提督も嫌とは言えないだろうよ」
「どういう事だ。大尉風情が進言したとしても聞くかどうか……」
「事情があるんだよ、事情が……」
「事情?」
「ちょっと耳かせ」
マードックは、首を傾げるカナードにヘリオポリスの工場では公然の秘密となっていた事情を耳打つ
「フン、道理で使えない女だと思ったよ」
「あんまり他言すんなよ!」
「わかったよ。OSの不具合を確かめたいからシュミレーターを起動するぞ」
「まっガンバレよ」
マードックが離れていくと、カナードはストライクのシュミュレーションモードを立ち上げる
(さあコレで準備は整った。このOSならアノ感覚にも付いてこれるはずだ)
カナードは敵のガンダムとの決戦に向けて改良したOSの感覚を確かめる。
(奴等は第八艦隊と合流するまでに必ず仕掛けてくるはずだ)
もし艦隊と合流したら、いかにガンダムが四機あろうとも迂闊に攻めてくる事は出来ない。
なら、ザフトは必ずその前にアークエンジェルとストライクを亡き者にしようとしてくるはずだ。
そして、その時こそカナードにとっても残された最後のチャンスなのだ。
画面に現れたイージスのデータを斬り付けながらカナードは叫んだ。
「早く来い!!アスラン・ザラ!!!」


825通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:32:35 ID:???
「本艦隊のランデブーポイントへの到達時間は予定通り。
 合流後、アークエンジェルは本艦隊指揮下に入り、本体への合流地点へ向かう。
 後わずかだ。無事の到達を祈る!」
護衛艦モントメゴリの艦長コープマンの伝える言葉にマリューは肩を撫で下ろす。
合流すれば、やっとこの重圧から開放される、それがマリューに限りない安堵感をもたらしていた。
画面が映り変わり、コープマンの隣に座るスーツ姿の男性が名乗りを上げる
「大西洋連邦事務次官、ジョージ・アルスターだ。
 まずは民間人の救助に尽力を尽くしてくれたことに礼を言いたい」
マリューは、アルスターの名前に聞き覚えがあった。
(たしかフレイというサイ君のガールフレンドよね)
ここ数日、フレイはブリッチに食事を運びに来ては、サイとイチャついている為、フレイの顔は良く覚えていた。
「あーそれとそのー……救助した民間人名簿の中に我が娘、
 フレイ・アルスターの名があったことに驚き、喜んでいる」
「え!!」
マリュー達ブリッチクルーの目が点になる。
まさか、そんなVIPのご令嬢だとは夢にも思っていなかった為だ。
「出来れば顔を見せてもらえるとありがたいのだが……」
「事務次官殿、合流すればすぐに会えます」
コープマンが事務的な口調で牽制すると、ジョージは肩をすくめる。
「それもそうだな。では、合流を楽しみに待ってる」



826通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:35:28 ID:???
ラクス探索の任を受けたヴェサリウスは、アークエンジェルより先に先遣艦隊を補足していた。
「地球軍の艦艇がこんなところで何を?」
アデスの口にした疑問に椅子に座ったままのクルーゼが静かに答えた。
「おそらく『足つき』への補給、もしくは出迎えの艦艇だろうな……」
「すると、この近くに『足つき』が?」
『足つき』とは、アークエンジェルの特徴である艦首両舷から前方に突き出した脚部状のモビルスーツハッチが
ハイヒールの様に見えるためザフトが付けたアークエンジェルの名称だった。
クルーゼは隊長席で密かにほくそ笑む。
(ちょうど良いタイミングで現れてくれたよ、足つきを探す手間が省けた)
クルーゼは出発した直前に、彼女からアークエンジェルにラクスが保護されたという情報を聞き、
偶然を装い、アークエンジェルへ接触し、ラクスを救出する計画を立てていた。
その為に、時を見計らい用意しておいたアル物を使いヴェサリウスに
アークエンジェルを捜索させるつもりだったのだが、思わぬところで、その手間が省けた。
「ラコーニとポルトの隊の合流が、予定より遅れている。
 もしあれが、足つきに補給を運ぶ艦ならば、このまま見逃すわけにはいかない」
「しかし……我々にはラクス嬢捜索の任務が」
「近くに敵がいる以上捜索に専念できなだろう?それに私は軍人だ。
 たった一人の少女の為にあれを見逃す、というわけにもいくまい」
「了解しました。こちらの位置はまだ気づかれてはいないな。ロストするなよ、慎重に追うんだ!!」
アデスは艦長席でブリッチクルーに的確に指示を出す。
「ところで、アスランはどうしてる?」
「昨日から、アノ機体……イージスに籠もってOSの調整をしていますよ」
「そうか、後で激励に行くとしよう。足つきと戦闘になればストライクも出て来る。
 彼には必ず倒してもらわねばな」
「出来るでしょうか?」
「彼は世界で最初のスーツ乗りの御子息だ。必ず出来るさ」
「そうでしたな」





827通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:37:15 ID:???
「レーダーに艦影確認」
「早かったな、アークエンジェルか?」
コープマンが艦長席でドリンクを飲みながら、オペレーターに向き直る。
「いえ、それにしては方向が……!!船籍確認、これは……ザフト艦です!」
「なんだと!!」
慌てるジョージの横でコープマンは、あくまで冷静にオペレーターに聞く
「距離は」
「かなり離れてますが、この速度差では追いつかれるのは時間の問題です」
「っく!アークエンジェルへ、反転離脱を打電!」
「艦長、応援を頼んだ方が良いのでは?かなりの性能なんだろ?アークエンジェルのMSは」
ジョージの進言をコープマンは退ける。
「いえ事務次官、今はアークエンジェルとMSの安全が第一です。例のこともあります……」
「わかった、こんな事なら助っ人を待って来るのだったな……」
ジョージは覚悟を決める。娘の乗る船が安全ならそれに越した事はない。
自分に課せられた任務も後任の者が成し遂げてくれるはずだ、それにしても……
「フレイのウェディングドレス姿を見れないのが残念だ……」
「何でしたら脱出ポッドに移りますか?」
「いや、ポッドの生存率など高が知れてるよ。
 それにザフトに捕まって政治の材料には成りたくはないからね」
「同感ですな、最大船速、出来るだけザフト艦をアークエンジェルから引き離せ!」
(サイ君、フレイを頼んだよ)
ジョージは目を瞑り、親友の息子に愛する娘を託した。
828通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:38:17 ID:???
「どういう事ですか!先遣艦隊を見捨てるんですか!?」
「しかたないだろう、我々のために……先遣艦隊は囮役を買って出てくれたのだ」
苦々しく言うナタルに尚もサイはマリューに向き直る。
「ストライクなら、助ける事だって出来るはずでしょう!!」
「そうかもしれないけど……」
サイの気迫に気圧されたマリューにナタルが進言する。
「敵の詳細も解らずに迂闊に飛び込む訳にも行きません!!
 それに艦長、最後の通信を思い出して下さい。
 我々は沈むわけには行かないのだと……」
「どういう事ですか?」
「それは……」
「良いわバジルール中尉、私から話します。
 現在、ヘリオポリス崩壊の責任は地球軍にあるという風に言われています」
「そんな!どうして……」
「プラント側の提出した大量の物証に対して、地球連合側は何一つ関係資料を提出できなかったのが
 主な原因ね……」
「そうか!だからアルスターの小父さんが来たんですか!?」
「そう、アルスター外務次官は、この問題の解決する為にヘリオポリスでの戦闘記録を持つ
 私達に一刻も早く接触したかったの……けど、こうなってしまったら私達は何としても戦闘記録を
 地球軍本部に届けなければいけないのよ」
「そんなので納得できますか!?貴方達にとっては単なるオエライさんなんでしょうけど、
 フレイにとっては、たった一人の肉親なんです」
サイはインカムを叩きつけると一人ブリッチを飛び出して行った。



829通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:39:40 ID:???
(そろそろだな……)
先遣艦隊を目前に迫ったヴェサリウスのブリッチでクルーゼは、自分の仕掛けが動き出す時を待っていた。
「足つきへの暗号通信を傍受!」
(来たな!)
「直ぐに解析するんだ!」
クルーゼは、何食わぬ顔でオペレーターに既に知ってる内容の暗号文の解析を命じる。
「これは!!……『アークエンジェルはラクス・クラインを連れ直ぐに、この宙域を離脱せよ』」
「何だと!?隊長!!」
「分かってる、出撃準備だ。まず目の前の艦隊を叩き潰し、返す刀でラクス嬢を捕らえた足つきを墜とす!」
「MS隊、発進準備だ」
慌しくなるブリッチでクルーゼは一人、ニヤリと唇を歪ませる。
(まったく、こんな所で彼の作ったプログラムが役に立つとわな)
クルーゼは以前にヘリオポリスに現れたシグーと通信した時に使ったハッキングプログラムを使い、
ヴェサリウスのコンピューターを操り、ラクスの所在を伝える通信データを潜ませておいたのだった。
そして時が来れば、アークエンジェルへの通信を傍受した風に装い、用意していた暗号データが
ヴェサリウスクルーの前に現れるという寸法だった。
(アスランならカナード・パルスを押さえる事ができるだろう、その隙に……)



830通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 20:42:10 ID:???
「断る!!」
ストライクで先遣艦隊を助けに行って欲しいと懇願するサイの手をカナードは払いのける。
「頼むよ、君がフレイの事を良く思ってないのは知っている、けどアルスターの小父さんを助けて
 欲しいんだ」
尚も目の前に立ちふさがろうとするサイを突き飛ばしカナードは言った。
「俺の知った事じゃない!そんなに助けたければ何故、自分の力で何とかしようとしない!
 他人にすがるな!!」
それでもサイはカナードの足に縋り付き懇願する。
「出来るならやっているよ!けどオレには……直接フレイを守ってやる事も出来ない、
 フレイの親父さんを守ってやる事もできない……オレには何一つ出来ないんだよ……」
サイは声を裏返らせながら、感情を発露する。
しかし、その姿はカナードにとってはこの上なく不愉快な物だった
「最初から出来ない出来ないって言って諦めるな!
 やれる事をしないで喚いてるだけじゃ何も解決しない!!」
カナードの強烈な蹴りがサイの鳩尾に叩き込まれる。
「うう……」
呻くサイを尻目にカナードが、その場を去ろうとすると通路の角からカガリが現れる。
「なんだいたのか?盗み聞きとは趣味が悪いぞ」
「そんな事はどうでもいい!!オマエ最低だな!
 誰もが、みんなオマエの様に力を持ってる訳じゃないんだぞ!!」
「フン、俺が例えコーディネーターでなかったとしても、俺はソイツの様に無様に這い蹲ったりしてはいない。
 本当に何かをしたいんだったら、それを何があってもする決意があるのなら、
 なりふり構わずに成し遂げるだけだ!!」
そう言い残しカナードはカガリの横を素通りしその場を後にする。
「っ!!ちょっと待て!おい!!」
カガリは、自分の声を無視して進むカナードを追おうとするが、サイの存在を思い出し、慌てて介抱する。
「おい、大丈夫か?すぐ医務室に…」
「だ、大丈夫だよ……」
サイはカガリの手を振り払うと、頼りない足取りでその場を離れる。
しかし、その足は一歩一歩、確実に前へ向かっている。
絶対に果たす目的はある、覚悟は固まった
「後は……実行するだけ」

                                                         つづく
831通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 21:00:42 ID:???
やっぱりカナード
されどカナードだな
さて展開が速いが
サイはストライクに乗る?
832通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 21:02:12 ID:???
カナードって遺伝子的にはキラとは違うんだよな?
833通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 21:23:37 ID:???
アルスター次官があんなところまで来た事にちゃんと説得力があるな。
834通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 21:24:22 ID:???
邪魔なサハクてwカガリヒドスwww
職人様GJ!
835通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 21:52:59 ID:???
GJ!
さすがカナード!
そこに、しびれる、あこがれるぅ!

そして・・・お父さん!
あんた漢じゃよ!
作者さんも見事なフォローだ。

>>832
私もそう思います。
とても同系統の遺伝子を持っているとは思えません。

AAの雰囲気って、キラが乗ってるよりはるかに良い様に感じるのは俺だけ?
偽善野郎が乗ってるよりも、我を前面に出すカナードが乗ってるを方が、全体的に良いなんて・・・皮肉だな。

クルーゼの小細工がなんかセコイな。
836通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 22:15:10 ID:???
ラクスの夢ってアレだよな
最後は伝説の巨神が…
837通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 22:19:15 ID:???
ただの電波だ、気にするな。
ただ、彼女にとっては啓示みたいだがな。
他人にとっては果てしなく迷惑だけどな!
838通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 23:07:52 ID:???
>>835
オレ的にはカナードはキラの持ってる我侭さを
理屈を付けないで、そのままやるって感じかな
839通常の名無しさんの3倍:2006/10/20(金) 23:43:25 ID:???
感情を内に溜め込めば、いざこざは起きないがその人を真に理解する事はできなくて
感情を表に出せば、いざこざは起こるがやがてはその人を真に理解する事ができると思う

うん、恥ずかしい台詞だ
840通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 00:52:46 ID:???
ただ死んだだけのフレイ父にさえ
性格(しかもかなり立派)と出場の意味を…
やるなあ。
841通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 04:40:20 ID:???
特務兵はどこまでいっても特務兵だなあ……


遺伝子云々だけど、ある程度の共通部分はあるという一説なら聞いたことがある。
842通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 05:55:41 ID:???
> シェルターの入り口を守るように座り込んだ少年兵
オリジンですね?

> (ママを殺したコーディネーターは許せない)
何があった、フレイ?ってかアスカみたい。
843通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 10:11:47 ID:???
S2インフルエンザウィルスで死んだじゃないかね?
コーディネイターがばらまいたという噂が有り、コーディネイターには耐性があったウィルスだ。

他にコーディネイター絡みと言えば、エイプリルフール・クライシスが有るがコレでは遅すぎる気がする。
844通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 10:23:41 ID:???
フレイって17くらいだっけ?その頃何かあったっけ
ブルコスとの小競り合いに巻き込まれたとかじゃない?
845通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 10:25:57 ID:???
フレイはキラ達の一つ下じゃなかったっけ?
846通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 10:28:19 ID:???
結局、何も言わずに自分の事をわかってもらおうってのが間違いなんだな
キラは何も言わないくせに、自分の苦しさを皆わかってくれない的なとこがムカつくんだな

カナやんは別にわかってもらおうとは思わないし、相手に理解も求めないけど
自分が何を思い、何を考え行動するのかを相手に言っている分いいよな

ところで電波は
悲しき人々の思いが生み出した星の屑→0083
ジャングルに立ち昇るキノコ雲→08MS小隊
そして一つの小惑星を包んだ暖かい光→CCA
無機質な機械によって虐殺されるコロニー→F91
人々を争わない生き物に変える天使の輪→Vガン
互いの信じた未来の為に雨の様に降りそそぐコロニー、それを迎え撃つ月光の剣→X
暗黒の雲が空を覆い、母なる地球を貪る巨大な触手→Gガン
しかわからん自分はかなり偏っている・・・
ところで、ピンクはエンジェルハイロゥを「いいもの」として見そうな気がするのだが・・・
847通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 10:43:05 ID:???
>>843
それが正解だろうな、前にウイルスばら撒いたコーディネーターは死んじゃえって言ってたし
>>846
冒頭のコロニー落とし→ブリティシュ作戦
太陽の光で焼かれる小惑星→ソロモン
憎しみを呼ぶ業火→ソーラレイ
爆発する小惑星→青葉区?アクシズ?
虐げられた人々の怒りを代弁すべく放たれる地表を射抜く巨大なオーロラ →Wのリーブラの主砲?
『時代を振り戻す者』と『不変なる者』の対決→∀VSターンX
『よき力』と『よき心』を持つ生命体→イデ

これで正解だと思う
ってかラクス電波受信しすぎww

848通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 11:19:57 ID:???
>>847
>爆発する小惑星→青葉区?アクシズ?
ソロモン焼き、ゲルドルバ照準ときて順番的に青葉区じゃね?
その後、星の屑にジャングルに立ち昇るキノコ雲(ジャブロー自爆)、
より巨大な姿になる巨人達(第一次ネオジオン戦争におけるMSの恐竜的進化)
ときてるし。


>虐げられた人々の怒りを代弁すべく放たれる地表を射抜く巨大なオーロラ
W第43話「地上を撃つ巨光(オーロラ)」だと思われ。
849通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 12:13:18 ID:???
トールじゃなくてサイが死にそうな悪寒

もしこれ映像化するとしたら中の人結構大変だな
保志はカナードと???
白鳥はサイとヴァイア
鳥海勝美はイライジャとチャンドラU世
もしソキウスシリーズが出るとしたら全員斎賀みつき
白鳥は黒ヴァイアと白ヴァイアだから実質3役か・・・
850通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 13:00:44 ID:???
なに、リヴァイアスほどではあるまいよw
851通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 13:27:31 ID:???
ドラゴンボールには敵うまいて
野沢「よぉ、みんな元気だったか?」
野沢「あ、お父さん!」
野沢「お父ぉさーん!」
野沢「はっはっは、大きくなったなぁ、悟飯、悟天」
野沢「お元気そうで何よりです」
野沢「ほぅーら悟天、久しぶりだな」
野沢「わーい、お父さんだー」
852通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 17:14:13 ID:???
やっぱ最強はドラゴンボールだな。
853通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 18:35:28 ID:???
>>846確かにエンジェルハイロウは喜んで使いそうだな

全然関係ないけど、そういや昨日の太田総理でデスティニープラン提唱した女医いたな
854通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:11:31 ID:???
>>853
まぢで?そいつアホ?
855通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:25:10 ID:???
そいつ実はデュランダルなんじゃね?
856通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:33:08 ID:???
>>853
エンジェル・ハイロウって原理とか考えなきゃガンソのバースディみたいなモンなんだよな....
マジ性質悪い&ラクスが喜ぶ代物
857通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:36:40 ID:???
エンジェル・ハイロウのことを知って
大喜びで使うラクス達
それを使い終わってから泣きじゃくりながら大後悔するラクス

少し萌えた
858通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:41:52 ID:???
自己を前肯定して終わりじゃねーか?
耐えられなかった奴らが悪い、とか。


・・・何処からどう見ても三流の悪役だな。
859通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:45:56 ID:???
いくらラクスでもそれは無いだろう
結果がどうだろうとさ、平和の為っていう目的を持ってるわけだから
平和になると思って使ったものが実は全然違いましたって事になったら流石に凹むさ
860通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:47:56 ID:???
な、なんだ?何だか知らないが、恐いものなのか?
そのエンジェルハイロゥっての
861通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:48:21 ID:???
逆に言うと、それくらい大失敗したり、大敗北すればラクスだって良い方向に行くかもしれないという事だ!


うわっはぁ、難しすぐる
862通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:48:23 ID:???
全人類退行させてしまったとしたら、ラクスはどう後始末はどうつけるんだろ?
ある意味、地球を滅ぼそうとしたパトリック・ザラに匹敵するほどの虐殺行為なわけだし。
863通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:50:57 ID:???
>>860
エンジェル・ハイロゥ

宰相フォンセ・カガチの人類を抹殺するという野望にのっとり、
当初女王マリア・ピァ・アーモニアが、後にシャクティが中央のキールームで祈り、強力なサイコウェーブを発信した。
このサイコウェーブの影響を受けた人間はまず強烈な眠気に襲われ、
やがて自発的に生体活動を停止したり幼児化するなどの症状に陥り、放置すればほぼ確実に死に至るという、ガンダムシリーズ史上最高クラスに凶悪なものであった。

ちなみに、シャクティもマリアも、これを使えば人類は闘争心を忘れ、穏やかな心を持つって騙されて使った
864通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:51:24 ID:???
>>860
Vガンダムに出てきた。天使の輪のような形をした超巨大建造物の事。
中には数万のサイキッカーが冷凍睡眠しており、それをインターフェイスとして女王マリアが平和の意志を訴えようとした。
というのは建前で、実際は地球に住む人類を赤ん坊の頃まで強制的に退行させてしまうという恐ろしい兵器。
865通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 23:56:44 ID:???
(´・ω・)マンマーダッコー
866通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 00:01:17 ID:???
バグといい、エンジェルハイロウといい、よくもまあそんなのを…とは思うが
そのアイデアにはやはりある種の敬意を持ってしまう。

…まんまソーラレイのパクリだったり、ただの核ミサイル一斉射撃だったり…
867通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 00:11:23 ID:???
終いには、ナノマシンを散布して構造物を砂に変える
だもんな
恐ろしすぐる
868通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 00:22:25 ID:???
Vと言えば、スポンサーから「格好いいからバイク出せ」と言われ、バイク戦艦を考えたお禿様はやっぱり凄いと思う。
しかも、地上の事を知らないスペースノイドの認識から生まれたという設定まで付けてるしなあ。
869通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 00:34:32 ID:???
どんな下らん物にも、ちゃんと肉付けして見れる物にしてしまう。

それに比べて、負債はナンなんだろうな・・・
870通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 00:40:18 ID:???
おいらバイク戦艦関連だと嘘のママンの死に方がすっごく痛くって
メットを受け取ったときのマーペットさんの表情とかすっごく忘れられん
871通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 00:43:20 ID:???
「母さんです……」だっけ?
あれを夕方、食事時の前の時間に見せられた子供はトラウマになったと思うぞ。
872通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 01:04:15 ID:???
メット渡されて愕然とするマーさんにシンクロして総毛だっちゃったよ
BGMがまた秀逸
873通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 09:19:31 ID:???
>>871
小説版だとママンは
ウッソのセカンドXのコアファイターの出撃のときに後にいて
丸焼きにされる
あとエンジェルハロウはリングの中がカプセルに入った人間たち
崩壊するとミンチ
えぐいよ
874通常の名無しさんの3倍:2006/10/22(日) 13:24:21 ID:???
あれ?ミノフスキーシールドがショートして、焼け死んだんじゃないっけ?
875通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 00:02:59 ID:???
今やったら確実に放送できないだろうな…
特に生首系は酒鬼薔薇事件あったし
876通常の名無しさんの3倍:2006/10/23(月) 21:34:12 ID:???
>>873
そいやカテ公も小説だとしょっぱなから全身火傷
クロノクルに拾われ
直ったらセックスしてたしな
んで最後はビームサーベルで蒸発
・・・・・・・・・・・快感!
877通常の名無しさんの3倍:2006/10/24(火) 22:17:53 ID:???
保守
878通常の名無しさんの3倍:2006/10/25(水) 22:35:24 ID:???
何気なくエキサイト翻訳で兄貴の台詞を英訳してみたが…普通すぎてちょっとがっかりした
879通常の名無しさんの3倍:2006/10/26(木) 15:09:50 ID:???
保守だ!!
880通常の名無しさんの3倍:2006/10/28(土) 00:10:26 ID:???
特務兵のために!
881通常の名無しさんの3倍:2006/10/29(日) 11:45:48 ID:???
ガンダムマガジンのライデンの話にでてきたフルバレットザクをみて
ここの??専用シグーを思い出した
882通常の名無しさんの3倍:2006/10/29(日) 23:52:16 ID:???
保守かしら〜
883通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:10:34 ID:???
その時カズィは、マードックに頼まれてストライクのコクピット周りの電気系統の再チェックをしていた。
(あの坊主は使い方が荒いから、念入りにチェックしとけよ)
マードックの言葉を思い出だしながら操縦桿を見ると、ロールアウトして一ヶ月も経っていないとは
思えないほど使い込まれているのが一目で分かった。
「毎日、いじってるのは知ってたけど……どうやったら、ここまで出来るんだろ」
愚痴りながら、全ての機器が正常に作動するかを確認し終わるとサイが幽鬼の様にふらりと現れる。
「カズィ、ちょっといいか?」
「え、なに?」
普段と違うサイの雰囲気に戸惑いつつカズィが答える。
「いや、カガリさんがランドリーの乾燥機の調子が悪いから見てくれないかって…」
「ああ、わかったよ。」
カズィがコクピットを出た一瞬の隙を突いて、サイがストライクのコクピットに潜り込む。
「え?」
「ゴメン…」
そう呟きながらサイはストライクのコクピットハッチを閉めた。


884通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:11:40 ID:???
先程までカズィが調整していた為、OSは立ち上がったままだ。
(大丈夫、やれる。ゼミで作業用MSを動かしただろ?基本は変わってない)
そのMSのOSがカトウ教授の開発していたナチュラル用のOSだと知らないサイは、
自分に言い聞かせながら、両手をスロットルとレバーに掛け、ゆっくりと押す。
「うわっ!!」
ゆっくり左腕を動かしたつもりが驚異的スピードで左腕が上がり、可動式キャットウォークにめり込む
「ひぃいい!!」
カズィが慌てて操作し、キャットウォークをストライクの正面から移動させる。
「カズィ!!このっ!」
今度は歩かせようと右足を動かそうとするが、なぜかストライクはハイキックをしてしまい、
バランスを崩したストライクは、その場に倒れこむ。
「……歩かせる事すら出来ないのか」
悔しさで涙が溢れ、サングラスに水溜りを作る。
(やっぱり、オレは何も出来ないのか…)
諦めかけたサイの脳裏にカナードの言葉が蘇る。
――――やれる事をしないで喚いてるだけじゃ何も解決しない
「そうだよな……諦めるわけにはいかない。でも、オレに出来る事は……」
その時メインモニターに、かつて彼を救ったモノが写っているのにサイは気付いた。
「アレなら」
正直、サイにはPS装甲を持たないアレが戦場のど真ん中に出て生き残れるとは思えない。
しかし、躊躇している時間は無い。
ストライクを動かしたせいで、近くに人が集まってきている。
サイはコクピットハッチを開くと、一目散に目標物に向かって走りだした。
885通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:12:47 ID:???
「ストライクが動き出したって……どういう事だ!!」
ブリッチで先遣艦隊への救援へ行くべきだとマリュー達に掛け合っていたカガリは、報告していたマードックに
訊ねた。
「まさか……カナード・パルスか!?」
ナタルが訊ねるとマードックは首を横に振り答えた。
「あのボウズだったら、あんな風に倒れたりしないって」
マードックが親指で倒れたストライクを指差すとカガリが質問する。
「じゃあ誰なんだ!?」
「知らねえよ。カズィのボウヤがコクピットに居たはずだが……」
「じゃあ、カズィ君が動かしたの?」
「違うな。今、ボウヤはキャットウォークの上で震えてるよ」
マリューの質問に画面の中のマードックはチラリと拉げたキャットウォークの方を見上げながら答えた。
「とりあえず、ボウズを呼んでくれ。ストライクを動かした奴を捕まえるにしても、ストライクを動かすにしても
 ……お!」
画面の中のストライクのハッチが開き、中から飛び出したサイが脱兎の如く走っていく。
「サイ!!」
「サイがどうして……」
トールとミリアリアが驚くのを他所にサイの走る方向に在る物に気づいたナタルがマードックに命令を出す。
「今は、そんな事言ってる場合じゃないでしょう!マードック軍曹、止めろ!!」
ナタルの命令は少し遅く、サイはデブリベルトで回収したメビウスに乗り込んでいき、しばらくすると
格納庫内にメビウスのエンジン音が響き渡った。
886通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:14:35 ID:???
「サイ、何やってるんだ!!答えろ!!」
映像を見ていたカガリはミリアリアからインカムを引っ手繰ると通信機を弄り、
サイのメビウスと連絡を取ろうとするとサイから通信が入る。
モニターに映る人物の顔は紛れもなくサイ本人であったが、何故かブリッチクルーには普段の気の弱そうな
彼とは別人に見えた。
「ハッチを開けて下さい」
「馬鹿な事を言うな!!」
開口一番にサイの口から飛び出した言葉にナタルが憤慨する。
「お前、一人が出た所でどうにかなるわけないだろう」
「そうかもしれないけど……もう止めたんです流された生き方は……黙ったり何もしなかったら状況は変わらない。
 だったら、例え変えれないにしても何かしたいんです」
「いいから今すぐに降りて来い。これは命令だ!」
「僕は地球連合の軍人じゃない!オーブの民間人です。貴方達の命令に従う理由はない……
 ハッチを開けないんだったらストライクを壊しますよ!!」
「艦長!!」
サイの脅しを聞いたナタルがマリューを仰ぎ見ると、マリューは戸惑いながら命令を出す
「絶対に開けないわ!死に行くようなものよ!!」
「なら撃ちます……」
サイは静かに宣言し、トリガーを引くとメビウスに搭載された対装甲リニアガンが火を噴き、
ストライクの右足首の装甲を破壊する。
「開けないんだったら今度はコクピットを打ち抜きますよ」
「正気なの!?」
マリューが驚愕する横で、ナタルが指示を出す。
「ハッチを開けろ!早く!!!」
「バジルール中尉!!」
「ここでストライクを失ったら先遣艦隊は無駄死になってしまいます!」
「わかりました……ハッチを開けます」
887通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:16:23 ID:???
マリューが苦々しく言うとカガリが叫ぶ
「止めろ!サイ考え直すんだ!アークエンジェルを救援に向かわせるように頼めば…」
「これは僕のワガママなんだ。船を巻き込む訳にはいかないんだ」
サイがそう言い切るとハッチが開ききりる。
サイのメビウスは漆黒の宇宙に飛び出し、反転すると小さく見える火球と火線の光を目指して真っ直ぐに進んでいった。
「艦長!!追いかけよう。サイを死なす気か!!」
「でも彼が選んだことなのよ……自分のワガママを通すために」
「人でなしめ!だったら私も自分のワガママをするだけだ!!」
カガリが席につき、端末を操作し艦内に放送を流す。
「カナード!聞こえているか!!サイがMAで先遣艦隊を助けに出た……助けてやって欲しい」
「貴様!何を言ってる!?」
ナタルの言葉を無視してカガリの言葉は続く
「この前の約束を今果たしてくれ!
 サイを…いや、サイを含む、この船に乗ってる全てのオーブ国民を守って欲しい」
「勝手な事を言うなというのが分からないのか!!」
ナタルが実力で止めようとしたその時にアークエンジェルが大きく揺れた。
ノイマンのサポートをしていたトールが艦の舵を奪い、絶妙なタイミングで急旋回したのだった。
「トール!!」
「続けなよ」
「すまない……」
ウインクするトールに感謝しつつカガリは自分のワガママをさらけ出した。
「本当なら私がしなければならない事だ!しかし私にはその為の力はない……だから私はお前に頼む」
「そんなワガママを!!」
ナタルが体勢を直しながら言った。
「そう!これは私のワガママだ!その為にお前を使う、お前との約束を利用する
 私は、私のワガママを…」
最後の肝心な決意を言おうとした時にナタルが放送を切り、カガリを拘束する。
888通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:18:21 ID:???
「ストップだ」
「クソッ!!」
カガリの顔が曇る。
カガリには今の放送だけでカナードを動かす事が出来るか不安だった。
しかし、それはすぐに杞憂に終わった。
「いいだろう、お前への借りを返す」
「カナード!」
カガリの顔に安堵が広がる、メインモニターの中のカナードはストライクのコクピットで不敵に笑っていた。
「おい、敵の数は?」
「ジンが4、でも敵の母艦はこの前のナスカ級だから、イージスが出てくるかも」
カナードの質問にミリアリアが端末を操作し答える。
「ほう、やっと来たか。それなら……ストライカーパックはエール……それとランチャーのショルダーを付けろ」
「え?……わかったわ」
カナードの要求の意味がわからなかったミリアリアだったが、カナードに従い、
通常のエールストライカーの装備に加えて、ランチャーストライカーの肩アーマーをストライクに取り付ける。
「やめろ、これは命令だ!」
ナタルが止めるがカナードは聞く様な男ではない
「お前達、大西洋の命令に従う義理は無い」
そっけなくカナードが言うとミリアリアも同意する。
「私もオーブの学生なんだから、何でもハイハイって従う理由は無いわね」
「貴様らは!……何をしている止めろ!!」
ナタルが他のブリッチクルーに止めるように命令するがもう遅い、換装を終えたストライクは電磁カタパルトで加速し、
飛び出していく。
「カナード・パルス、ストライクガンダム出るぞ!!」


                                                              つづく
889通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 19:28:57 ID:???
>>883-888
うわあw
正史ともはや全然違うぜwwww

しかし、後で
カズィ以外全員軍法会議じゃね?
890通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 20:00:02 ID:???
新作キタ――――!!
複線が上手い感じで生きてくるし、ヘリオ組も自分の出来ることを最大限してるぜ!
>>889
民間人だから軍法会議にかけられないのでは?
891通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 20:02:18 ID:???
>>890
…民間人が、民間人身分のまま戦闘行為を行った場合
軍法会議すらかけられず処刑されるのだが…

基本的な戦争法規(ハーグ条約とか)では。
892通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 20:07:09 ID:???
GOOD!

先遣隊艦長やジョージが見せた「漢」が無駄になるか
それとも、彼らを助け一緒に脱出するのか
どうなるんだろうな。

何となく先遣隊がさらに「漢」を見せそうな予感がするが・・・
893通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 20:45:29 ID:???
>>891
敵に捕まればね。
894通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 22:22:37 ID:???
>>893
軍法会議?
知るかそんなもんとでもいうだろうカナードは
895通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 22:24:29 ID:???
であとからランチャーパック
続けてソードとでたらストライクフルウェポンだな
896通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 23:14:43 ID:???
概出だったらスマソ
パンツァーアイゼンは右腕にも付けられるか?
エール+ランチャー&ソードのショルダー+パンツァー(ry
で普通に運用出来そうなんだが。
897通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 23:19:37 ID:???
>>896
OSを改造すれば出来るんじゃね?
あとSDのプラモだとストライカーパック全部乗せが出来るぞ
HGだとランチャーの肩とエールパックが干渉するが一応出来る
898通常の名無しさんの3倍:2006/10/30(月) 23:52:13 ID:???
>>897
サンクス
普通に考えたらビームライフル+イーゲル(ry
コレかなりの軽装だよな(弾数が)
一対多数だし、両手にシールド装備しててもいいんじゃないかと思って
後ばら撒ける弾も多くなるし
899通常の名無しさんの3倍:2006/10/31(火) 22:01:07 ID:???
保守かしら〜
900通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 00:19:55 ID:???
保守
901通常の名無しさんの3倍:2006/11/02(木) 22:57:40 ID:???
保守
902通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 02:01:39 ID:???
>>898
しかしエールとランチャー以外は無用の長物
ランチャーも取り回しを考えると支援及び対艦戦闘以外では使えないし
……というかビームライフルより出力低いはずのドラグーンで戦艦がぽこぽこ落ちるんだから
ビームライフルだけでいいような気がする
903通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 02:27:22 ID:???

ところでここはまとめサイト作らないん?
wikiとか
904通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 02:50:50 ID:???
>>902
そこまで突き詰めて考えちゃうと、結局は汎用MSが一番強いってことになっってしまう。
νガンダムとかThe.Oを見る限り、それは限り無く正解に近いと思うがそれだけじゃつまらないだろ?
905通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 02:59:59 ID:???
種のMSにはそういう機体は無いからな
武装は普通で基本性能を引き上げたMSがあってもいいとは思うんだが

>>904
それだけじゃつまらないからといってゴテゴテ付けまくったのが種には多すぎるんだよなぁ
906通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:01:58 ID:???
>>905
極端なんだよな種の機体は。もっと武装のバランス感覚をつけて欲しい。
つーかデュエルが主人公機でよかったんじゃないかとさえ思うし。
907通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:04:28 ID:???
あー、それは思うほんとに
素のストライクになにかひとつトンでもがアクセントについてるくらいがちょうどいいくらいだと思う
908通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:10:48 ID:???
イージスなんかはハッタリきいてていいよな
初期GATシリーズはどれも秀逸だし
909通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:23:59 ID:???
まあ対艦攻撃機が指揮官機ってのはどうかとおもうが
機体のギミックに関しては同意
910通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:33:39 ID:???
使い分けはこうか?

イージス、強襲
デュエル、白兵
バスター、支援
ブリッツ、偵察
ストライク、汎用(ストライカーで足りないとこの穴埋め?)

……バスターが指揮したほうがよくないか?
911通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:43:17 ID:???
そうだよな普通だったら砲撃ように高感度センサーとかつんでそうなバスターなのに
なんでか真っ先に戦艦突っ込むイージスが指揮官機なんだよな
912通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:44:12 ID:???
というか、バスターの存在はどうにも首を傾げる。
支援機として特化するなら、ガンキャノンみたいに徹底的に重装甲にするべき。
PS装甲なのは分かるが、それなら対ビームコーティング処理を施した追加装甲くらい着せるべき。
それじゃなかったら、せめて接近戦用の武器もたせないとすんごい扱いに困るはず。
接近武器を持たせれば、WのヘビーアームズやXのデストロイみたいに中距離戦用の機体として活躍するのに。
913912:2006/11/03(金) 03:45:50 ID:???
すまんXのはレオパルドの間違いだった。
改造バージョンの名前がこびりついてて間違えたorz。
914通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:47:28 ID:???
まだザフトがビーム兵器の小型化に成功してなかったからPS装甲だけで妥協したんじゃね?
915通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:48:43 ID:???
そもそも接近戦をする意味が無いような
散弾砲は結構厄介な武装な気がする
916通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:51:28 ID:???
確かに切りかかるより近づかれたら狙いつけずに散弾砲ぶっ放す方が速いよな
散弾だからこそできる対処法だ
917通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 03:54:24 ID:???
当たって硬直したところを砲身をくるっとまわして高エネルギー砲でトドメなわけだ
……なにげにすげえかっこよくないか?
918通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 07:58:02 ID:???
で、できた・・・・・・。
先月ボランティアに依頼した前スレのHTML化。
昨日の深夜から突貫作業で前スレ並びに今スレの文章抽出、終わらせやした。
ただ自分アップローダ使ったことないんで、どれ使えばいいすかね?
919通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 09:40:28 ID:???
いっそクロスオーバーまとめwikiに登録してみては?
920通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 09:44:20 ID:???
>>916-917
ブラン・ブルターク「散弾ではなあっ!」
921通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 11:35:54 ID:???
>>920
ありゃ変形MSのくせに装甲バカ厚いアッシマーに乗ってたから言える台詞だよw
922通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 12:10:46 ID:???
>真っ先に戦艦突っ込むイージスが指揮官

演出上もあるんだろうなぁ。指揮官が後ろにいるより、前線で派手に殺陣
923通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 12:53:31 ID:???
>>922
わからんでもないけど乗ってる人が別に指揮してないからな
シャア並に指揮してればまだ対艦機でも違和感は少なかったと思う
924通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 13:07:16 ID:???
種には指揮も連携もありません。
925918:2006/11/03(金) 13:20:02 ID:???
いちおうスレ補完所へのリンク貼っときます。

ttp://2ch.pop.tc/log/06/10/22/1501/1148197070.html

直リンじゃなけりゃ大丈夫・・・だよな?
926通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 18:32:12 ID:???
指揮官機に必要なのって火力よりも通信、索敵など情報処理能力に継戦能力だと思う
指揮官が戦闘に没頭して指示を出さなかったり弾切れだの被弾だので早々に戦線離脱するのはダメでしょ
927通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 20:42:26 ID:???
Wでは装甲部厚くてアンテナのデカい「僕のサンドロック」が指揮官機だったな
928通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 20:43:53 ID:???
つか、露骨に頭脳>>肉体なキャラって、Wではカトルだけだったからなあw
929通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 20:49:46 ID:???
となるとやはり指揮官機はバスターが最適かな
930通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 20:50:39 ID:???
>>928
奴らは肉体が凄すぎるw
931通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 21:05:16 ID:???
>>929
それで乗ってるのが「冷静沈着無慈悲なイザーク・ジュール」だったら完璧だな
932通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 21:06:52 ID:???
「狡猾で残忍なディアッカ」だったら最高だったのに。
933通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 21:06:59 ID:???
>>930
種世界(外伝除く)で肉弾戦最強の凸ですら
あの世界じゃあベスト5にも入れねえw
934通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 21:10:00 ID:???
>>928
設定では五飛はかなりのインテリなんだが
言動がアレだから正義馬鹿にしか見えんw
935通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 21:12:27 ID:???
>>934
全員、メカニックに関して玄人はだしな腕の持ち主でもあるしな。
プログラミングの腕も、EWを見るにかなり高い。
936通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 21:13:58 ID:???
>>931
本来フリーダムはイザークが乗るはずだったから指揮官のイザークはあとで見れたはずなんだよな

指揮&支援、自由
中距離、天帝
強襲、正義

こんなかんじでな
937通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 22:04:16 ID:???
ファンガイドだっけ?
最初にデュエルを選んだばっかりに、あんな負けっ放し人生みたいな事書いてあったような
938通常の名無しさんの3倍:2006/11/03(金) 22:29:58 ID:???
>>937
金持ちA様みたいな感じのそんなネタがあったな…懐かしい
939通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 00:35:12 ID:???
何かで見たけど、背徳の貴公子ディアッカなんてのもあったなw
940通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 00:38:52 ID:???
>>925
今1から読んでるんだけどさ
なんかコーヒースレみたいな荒れっぷりだな
941通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 02:47:25 ID:???
>>939背徳の貴公子ってww
確かにお坊ちゃんだし、スーツ着せれば貴公子に見えなくもないがww

狡猾で残忍なんて、同人作品でしか発揮できてません。ありがとうございました
942通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 10:34:03 ID:???
>>937
おいおいイザーク、機体のせいにするなよ
自分の腕が悪いんじゃなかったのか?
その結果種死ではグフでまともに戦えたじゃないのか?
と思った
943通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 10:41:21 ID:???
種死だと雑魚しか相手にしてないし
944通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 13:25:16 ID:???
ただでさえPS装甲が重いのに全身に追加装甲つけてさらに重くなったのが響いてるんでない?
945通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 13:46:30 ID:???
>>942腕はかなりいいよ
相手が負債補正のかかったキラだからメタメタにやられたけど、パナマ戦とか
活躍してる
アラスカではゲート落としてたし(誘き寄せるための餌だったけど)

>>944追加装甲にも推進剤付いてたような
946通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 13:47:24 ID:???
雑魚には強いイザーク&ディアッカ
947通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 16:08:27 ID:???
「残忍で狡猾なディアッガ・エルスマン」にはやっぱりブリッツが似合うと思うんだ
「ヒャハハハハハハ!!!こっちだぜぇ!死ねよ!!!」
948通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 16:50:20 ID:???
ニコルは性格的にバスターだったな
「逃げられませんよ」みたいな感じで超遠距離からの狙撃
949通常の名無しさんの3倍:2006/11/04(土) 17:51:26 ID:???
>>945
重量が増えた分をスラスターで補うってのは宇宙で戦う分には何とかなっても重力下では悪影響しか出ないと思う
どうせ間に合わせの追加装甲だったんだから肩の武装と背中のスラスターだけ残すとかその都度替えていけば良かったのに
950通常の名無しさんの3倍:2006/11/05(日) 15:24:45 ID:???
保守かしら〜
951通常の名無しさんの3倍:2006/11/06(月) 20:07:22 ID:???
保守
952通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 18:05:37 ID:???
保守
953通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:07:35 ID:???
「サイがMAで出撃した」艦内放送でカガリが伝えた事実にフレイは打ちのめされていた。
何でサイが?と思ったが理由は決まっている自分の父親を助ける為だ。
ではどうして?そんなにも自分の父親が大事なのかとフレイは思ったが、
その行動の根源にあるのは自分だと言う事を悟った。
いつもそうだ。サイは自分の為に何時だって一生懸命にしてくれるなのに……
(神様お願いです……もうワガママ言わないからパパとサイを無事に……)
その時、カガリは言った
「そう!これは私のワガママだ!その為にお前を使う、お前との約束を利用する
 私は、私のワガママを…」
そこから先は途切れてしまって分からないが、フレイにとっては、こう聞こえた。
『私はワガママを叶える。手段なんか選んでられない!!』と、そしてフレイは
気がつくと、少女の安らかな歌声の漏れる部屋の前に来ていた。
(私は、このワガママだけは絶対に叶えてみせる)
フレイは意を決して、部屋のロックを空ける。
「アナタは?」
ドアの方を見るラクスに、フレイはゆっくりと口を開く
「話があるの……」
「わたくしに?」
「アンタ、ザフトの偉い人の娘なのよね。だったらアンタ、ザフトを止めなさいよ!!」
「ザフトが来ているのですか?」
「そうよ、サイとパパが危ないの!だから止めなさいよ!!」
「解りました。ザフトの目的は私のはずです。私をブリッチまで連れて行ってください」
静かに言い放つラクスの眼光がフレイを射抜く、穏やか瞳の中に力強い何かを感じ、フレイはたじろぐ。
「何なのよ……アンタ」
「わたくしはラクス・クラインです」






954通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:10:00 ID:???
「護衛艦、バーナード沈黙」
「ジンが二機、ローに向かって行きます!」
オペレーターの矢継ぎ早の報告を聞きつつ、コープマンは苦々しい顔で椅子を叩く。
「おのれ!ザフトめ!!」
戦闘開始から三十分足らずで、先遣艦隊の戦力は既に半数を切ろうとしていた。
「防衛網を突破したジンが一機、こちらに来ます!!」
「対空砲火、打ち落とせ!!」
イーゲルシュテルン、ヘルダートがジンに向かっていくが、ジンはそれらを巧に回避し、
キャットゥスをブリッチに向ける。
「やられる……」
ブリッチの誰もが死を覚悟した、その時に突如ジンが何所からともなく来た砲弾を浴びてバランスを崩す。
「今だ、撃ちまくれ!!」
コープマンは僅かな隙を見逃さず、ジンの撃墜を命じるが一歩遅く、ジンは集中砲火を掻い潜り離脱する。
「ふう、何とか命びろいしましたな艦長」
額に脂汗を浮かばせたジョージがコープマンに向き直る。
「しかし、今の攻撃は一体……」
コープマンの疑問に答える様にオペレーターが答える。
「本艦に接近するMAが一機、おそらくさっきの攻撃は、このMAからかと……」
「何?接近中のMA所属を明らかにせよ」
コープマンの通信にサイが答える。
「こちらアークエンジェル所属のメビウスです。これより援護します」
「その声……サイ君か!?なんでMAに乗ってる!?君は民間人だろう!!
 いや、そんな事よりどうして来た!!君までこんな所に来たら誰がフレイを守るんだ!!」
「すみません、けど僕はフレイが悲しむ顔は見たくないんです」
「君は……」
ジョージが呆れていると、コープマンが笑いながら答えた。
「事務次官、良い婿殿をお持ちですな」
「え、まあ…!!危ないサイ君!MSが」
サイが慌てて振り返ると先程のジンが今度はサイのメビウスに狙いを付ける、先程の仕返しのつもりだろう。
ジンは重突撃銃を構えるが、その刹那にジンはビームライフルを受けて爆散する。
「いただき!!」
飛び出してきたストライクは、破片の中から重突撃機銃を左腕で掴み、メビウスに近寄る。
「ストライク……なんで」
サイが呆然と呟くと、ストライクか通信が入る。
「俺のストライクを動かし、しかも傷までつけた事はオマエの意地に免じて大目に見てやる。
 だが今、助けた借りは必ず返してもらうからな覚悟していろ」


955通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:11:15 ID:???
「ストライクを確認!!足つきも此方に来るようです」
オペレーターの報告を聞き、クルーゼはシグーのコクピットで唇を歪ませる。
「よし。アスラン、準備は出来ているか?作戦通りに行くぞ!!」
イージスのPS装甲は、最高硬度の赤を主体としている為、その分バッテリー消費が激しいのだ。
だからクルーゼの指示によって、先遣艦隊の攻撃には参加していなかったのだ。
もしも参加していたら先遣艦隊はもっと早くに全滅していた事だろう。
「了解しました。アスラン・ザラ、イージス出る!!」
囚われの歌姫を救う赤き騎士が今、戦場を駆け抜ける。







956通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:12:25 ID:???
「あれがストライクか……」
画面に映る白いMSにジョージは感嘆の声を上げる。
自分がオーブとの交渉に関わっていただけに、Gシリーズへには特別な思い入れが沸くのだ。
「艦長!アークエンジェルが反転して、こちらに向かってきます」
「……バカなっ!ストライクに通信を繋げ」
コープマンは、そうオペレーターに命じるとストライクに告げた。
「ストライク並びにメビウスに告げる。これよりジョージ・アルスター事務次官を乗せた
 脱出艇を射出する。回収の後、速やかにアークエンジェルに帰投せよ」
「この俺に逃げろだと?冗談を言うな。俺が来たからには勝たせてやる」
「勝つだと?そんな事が…」
「兵器の性能が戦いの優劣を決めるものではない。要は戦い方だ。
 ……チィ!もう来たか。俺が今から送る戦術コードを全MA部隊に送れ!」
そう言うとストライクは一方的に通信を切り、ジンに向かっていく。
「これは!!」
サブスクリーンに映るストライクから送られてきた戦術にコープマンは驚嘆の声を上げる。
「全MA部隊に、これを送れ!!ザフトの鼻っ柱をへし折る事が出来るかもしれんぞ」
「了解しました」



957通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:13:17 ID:???
カナードは味方のMA部隊の動きを見つつほくそ笑む
「ようし、それでいい。イージスが来る前に一気に決める」
カナードはストライクを敵の中心に向かわせる。敵のジンは数に任せてストライクを包囲するつもりのようだ。
「ジンにしては動きはいいが、所詮はただ数を揃えればいいと思ってるバカ共が!!
 組織戦というものを教えてやる!!」
(使わせてもらうぞ、メリオル……)
カナードは心の中で、共にこの戦術を考えたユーラシアの士官の名前を呼ぶ。
そして左腕の重突撃機銃、右肩の120mm対艦バルカン砲と2連装350mmガンランチャー、
頭部のイーゲルシュテルン、これらの火器が一斉に火を噴きジンに襲い掛かる。
「消えろ!消えろ!!消えろ!!消えろぉおおおおっ!!!!!」
ストライクの怒涛の攻撃がジンの腕を、肩を、足を、スラスターを奪っていく。
砲撃の雨を避けつつ、ストライクに攻撃を加えるジンもいるがストライクに致命傷を与える事はできない。
「そんな攻撃でストライクのフェイズシフトを破れるものか!!!」
だがストライクの猛攻はここまでだった。
カナードはストライクのセンサーが高熱源反応をキャッチすると、素早く機体を操り回避する。
間を置かずして、ストライクのいた空間を超高出力のビームがなぎ払う。
「来たな!!」
太陽を背にしたイージスが以前より格段に速いスピードでスムーズにMS形態に変形し、
ストライクに襲い掛かる。
「彼女を返せ!!」
イージスに乗ったアスランが攻撃を加えつつ、回線を開きカナードに呼びかける。
「珍しいな。お前の方から話してくるとはな!!!」
カウンターの攻撃を加えつつカナードが答える。
「今日こそ教えてもらうぞ!あの男、キラ・ヤマトの居場所を!!」
「そんな事より、彼女を……ラクスを返せ!!」
「ラクス?………ああ、あのピンクの女か」
「知っているんだな!やはりアークエンジェルに……」
ラクスの生存を確認したアスランはジン部隊に通信を出す。
「ストライクは俺が抑える。残存部隊はアークエンジェルへ向かえ」
通信を受けたジン部隊はストライクの攻撃で機動力を落とした機体でアークエンジェルへ向かっていく。
958通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:14:12 ID:???
「そんなに上手くいくかな?」
「何っ!……あっアレは!!」
ジン部隊に、後方で体勢を立て直したメビウス部隊が襲い掛かる。
カナードによって傷つけらたジン部隊はメビウスの猛攻を避ける事が出来ずに、
一機、また一機と墜されていく。
「馬鹿な!MAごとき……」
「余所見をしてると暇はないぞ!!」
ストライクのサーベルがイージスに襲い掛かる。
「グゥ!!」
アスランは懸命にシールドで防ぐがストライクは、エールの推力を使いジリジリと押していく。
「また俺の勝ちだな。教えてもらうぞキラ・ヤマトの居所を!!」
「そうかな!!」
イージスの蹴りが飛ぶ、カナードはスラスターに逆噴射をかけそれを回避するがビームサーベルの発生器が
切断される。
「グッ!!貴様!!」
カナードとアスランは互いにライフルを、サーベルを、バルカンをぶつけ合う。
両者の力は均衡し、しだいにその速度を増して行く。
そして二人は遥かなる境地へと導かれようとしていた。



959通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:15:14 ID:???
飛び出していったストライクを失うわけには行かない為に、先遣艦隊の支援に向かったアークエンジェル。
ブリッチではカガリ達の処分は取りあえず保留にされ、各々の仕事を仲間の為にいつも以上に励んでいた。
「護衛艦バーナード、及びロー撃沈を確認」
「サイ機のシグナルを確認……良かった生きてた」
カガリとミリアリアが顔を見合わせる。
「ストライクはどうなっている」
「ストライクはジンを一機撃墜、その後……敵MS部隊に突っ込んでいきます」
「何やってるんだ!アイツは!!フラガ大尉にゼロを何時でも出撃できるように伝えろ」
ナタルが叫んだその時にブリッチの出入り口が開き、フレイとラクスが入って来る。
ブリッチの誰もが唖然とする中でナタルが口を開く。
「お前達、何をしている」
「この娘がアイツ等を止めるから、アイツ等に話をさせて!」
「その娘は、最高評議会議長の娘でも民間人だぞ!」
「どうだっていいからてよ!してくれなきゃオーブの民間人を不当に徴用したって訴えてやるんだから」
「なっ……」
「ちょっと!!」
言葉なく固まるナタルにマリューにラクスも懇願する。
「お願いです。彼等の目的は、わたくしのハズです。絶対に私が手出しをさせません」
凛と言い放つラクスに誰も言い返せないでいるとブリッチに格納庫のゼロからムウが通信を入れる。
「どうやら、そんなの必要ないみたいだぜ」
「え?」
一同がメインスクリーンを見るとストライクが怒涛の連射でジンを撃っていく。
一方ジンはストライクに重突撃機銃を撃つがPS装甲の前では何の役にも立たない。
「凄い!」
一方的な展開にフレイが声を上げる。
この為に、カナードがランチャーの肩アーマーをストライクに装備させたのかとナタルは思った。
しかし、その連射も太い火線が横切ると終わりを迎える。
赤い機体、イージスが来るとストライクは、イージスに掛りっきりになり、その隙にジンがアークエンジェルに
迫る。ストライクの攻撃によって機体にダメージを負ったものの致命傷とは言いがたく、
ジンはまだまだ戦闘続行は可能だった。
「クッ!フラガ大尉!」
ゼロの出撃を要請するナタルだったがムウは調子良く答えた。
960通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:16:19 ID:???
「まっ見てろよ。ココからが肝なんだ」
「は?それはどういう……」
ナタルが言いかけたその時に、向かってきていたジンの一機がMA部隊の集中砲火を浴びて沈んだ。
残った他の機体もMAに追い立てられ、包囲され傷ついていく。
「絶対的防御力を持つ者を、敵の中心に突入させ引き付けつつ機動力を奪い、
 そして傷ついた敵機を後方に控えていたMA部隊が駆逐する……恐ろしいまでに計算された戦法だ」
ナタルの驚愕した表情で呆然と言うと、普段の戦場とは逆に展開されるMSとMAの追いかけっこに釘付けになった。
「いつ見ても恐ろしい戦法だよ」
月面で見たときの事を思い出しながらムウが呟くがブリッチいる誰もが、MAに追い回されるMSという最高の見もの
に熱狂している為に誰も気に留めない。
「よし、そこだやれ!!」
「アッ!おしい!!」
口々に野次を飛ばすクルーの中でカガリが口を開く
「でもズルくないか?殆ど動けないような敵を狙うなんて……」
「何言ってんのよ。サイ達が無事に帰ってくるんだったらズルイだとか言ってられないわよ」
「そ、そうだな」
フレイの剣幕に負けたカガリは同意すると、その隣のラクスの顔を見る。
ラクスの顔からは血の気が完全に消え失せ、ワナワナと震えながら、目を見開きメインモニターを見詰めている。
無理もないかとカガリは思った。
同胞が嬲り殺し遭ってるのを見て気分が良い人間なんているはずはない。
そう思ったカガリは部屋に戻そうとラクスに近づく。
「ほら、部屋に帰ろう」
「……いけません」
「へ?」
カガリはラクスの肩に掛けようとしていた手を引っ込める。
ラクスは鬼気迫る顔でカガリにすがる。
「早くアレを止めて下さい」
その言葉にカガリの顔が曇る
「無理だよ……辛いだろうけど今は部屋に帰ろう」
「違うのです。早くあの二人を止めて下さい!!」
カガリは、ようやくラクスが見ているモノがMSの虐殺ではなく、凄まじいスピードでビームサーベルを交えている
ストライクとイージスだという事に気がついた。
「駄目です!アスラン!!それ以上、その力を使ってはいけません!!」






961通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:17:47 ID:???
(何だ……これは………)
イージスのコクピットでアスランが呟く
ストライクの動きが、攻撃がアスランにはスローモーションの様に見える。
もちろん自分が動かすイージスの動きも同様だ。
しかし、実際には操縦桿をフルスロットルまで押し上げ、ジンやシグーでは追いつく事すら不可能な速度で戦闘を
しているのだ。
互いにライフルの向きから発射角を読み、回避している為、当てられないと悟った両者の戦いは、
ビームサーベルを主体とした格闘戦に移り、フェイントを織り交ぜての攻防を繰り広げている。
「この!」
ストライクのフェイントを読み、左腕のビームサーベルを振るう、しかしシールドで防がれ、カウンターの一撃が飛ぶ
AMBACを使い、ギリギリで回避するイージス、そしてすぐさま反撃に転じるがストライクのシールドで防がれる。
「チィ!!一体どうなっているんだ」
四肢に装備されたビームサーベルを展開させつつ、アスランが呻く。
アスランにとって、こんな感覚は生まれて初めてだ。
この感覚の正体が何なのかアスランには皆目見当がつかない……しかし
「今はコイツを抑える事に専念しなければ……ラクスを救う為に!!ぬおおおおおおおお!!」
アスランは四肢のビームサーベルを起動させ、ストライクに斬り掛った。




962通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:19:01 ID:???
「やるな!だがこのストライクガンダムとは反応速度が違う!!」
イージスのビームサーベルを全て受け流しつつ、カナードは驚いていた。
まさか今の自分と同程度の反応速度を見せるパイロットがいるなどとは夢にも思っていなかったからだ。
最初の内はカナードが優位に立っていたのだが、攻防を繰り返す内にアスランの反応速度が速まっていき、
今では、気がつくと激闘の中で精神は極限まで高められて、かつて特務部隊Xでザフトのエースとの
戦いの中で、何度も経験したアノ感覚の中に居るカナードと互角の戦いを繰り広げているのだ。
OSを調整した分、機体の反応速度はストライクが上な為、戦いはカナードのほうが僅かに押している。
しかし、武装の面では両腕、両足にビームサーベルを装備しているイージスに分がある為に攻めきれず、
なかなか決着がつかずにいた。
「まあいい、戦局はほぼ決してるんだ。今は楽しませてもらう!!」
カナードは全力でぶつかる事が出来る相手との戦闘に酔いしれた。
そこに大きな策略があることに気づかずに……












963通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:19:50 ID:???
「さあ、道は開かれた。ラウ・ル・クルーゼ出るぞ」
クルーゼは、仮面に隠されていない口元を歪ませると愛機のシグーを駆り出撃する。
ストライクはイージスの、MA部隊はジンの相手をしている為に
アークエンジェルを守る者は殆どいない一名を除いて……
「やはり来たかムウ・ラ・フラガ!!」
クルーゼの脳髄に稲妻が閃き、宿敵の存在を彼に知覚させる。
「お見通しなんだよ!貴様の小細工なんか!!」
「フン、止められるものかな?このシグーを!!」
「ほざけぇ!!」
ゼロのガンバレルが展開し、シグーを囲し砲撃するが、その尽くをシグーは回避する。
「シグーの運動性の前では、そんな子供騙しが通じると思っていたのか……そこだ!!」
シグーの重突撃機銃をムウは持ち前の勘で回避するが、これもクルーゼの計算の内だった。
回避位置を予測したクルーゼは左腕のバルカン砲でゼロを射抜く
「グウ!しまった……」
「本来なら止めを刺す所だが今はそんな事をしてる場合ではない。
 貴様はそこで見物していろ」
シグーは真っ直ぐにアークエンジェルに向かう。
最大加速しながらアークエンジェルの対空砲火をかい繰り、重突撃機銃とバルカンでそれらを確実に無力化していく。
「これで終わりだ……」
アークエンジェルの艦橋にシグーが重突撃機銃を向ける。
しかし引き金を引く直前に再びクルーゼの脳髄に稲妻が走り、艦橋にいるラクスの存在を知覚させる。
「なぜ……なぜ貴女がそこに居るラクス・クライン!!!」
動きの止まったシグーにヘルダートとイーゲルシュテルンが降り注ぐ、慌ててシグーが回避したその時に
全周波数を通じて、宙域にいる全ての人々に平和の歌姫の声が響き渡る。
「わたくしはプラント最高評議会議長のシーゲル・クラインの娘、ラクス・クラインです。
 展開しているザフトに告げます。
 現在、わたくしはアークエンジェルによって保護を受けている身です。
 アークエンジェルを攻撃するという事は、わたくし討つという事です。直ちに兵を引きなさい。」
                
                                                         つづく
964通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:21:25 ID:???
>>953-963
乙!
先遣艦隊、生き残ったどころか戦勝だよw
カナードすげえw

サイ、君は漢だ!
965通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:21:48 ID:???
新作キターGJ!!
特務部隊X式集団戦法スゲェw
966通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 22:47:34 ID:???
GJ!!
種世界に戦術が存在するなんて・・・!
特務部隊X凄すぎるぞ!
これはこの時点で、この戦争の勝敗が決まったようなもんだぞ。
967通常の名無しさんの3倍:2006/11/07(火) 23:23:52 ID:???
GJ!!!
ここであの戦法を使うとは…
968通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 17:28:15 ID:???
サイが!アスランが!クルーゼがカコイイじゃねーか!
969通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 18:54:49 ID:???
GJ
アスランの種割れが正史より早いな
970通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 19:56:31 ID:???
>>969
原作のような八百長やってたら凸は即死しちまうからな
971通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 21:19:37 ID:???
次スレは>>980あたりですか?
972通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 21:20:10 ID:???
次スレを>>980に頼む。
973通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 21:40:15 ID:???
>>970
キラ対凸はマジで八百長だったんだよなあ。
974通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 21:46:49 ID:???
>>970
八百長じゃなきゃ同時開発機が1対4で勝負が決まらんわけが無いwww
補正あっても白けるぞ・・・
975通常の名無しさんの3倍:2006/11/08(水) 22:32:24 ID:???
テンプレ素案
タイトル
もしもカナードが種の主人公だったら3
=================ここから===================

機動戦士ガンダムSEED X-ASTRAYの主人公の一人、
カナード・パルスがキラ・ヤマトの変わりにヘリオポリスでストライクに乗ってしまったら……

……という妄想を楽しく語り合うスレです。

SS作者には敬意を忘れずに、
荒しには徹底スルーで対応しましょう

前スレ:
もしもカナードが種の主人公だったら2
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1155383030/

過去スレ:
もしカナードとカガリが出会ったら
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1148197070/

=================ここまで===================
976975:2006/11/08(水) 22:39:30 ID:???
ところで提案。
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
ttp://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage)にSS収録しない?

許可と賛同いただけたら既存分については自分が収録作業担当します。

それと作者様、収録許可いただけるならそろそろコテハンかトリップ付けて頂けるとありがたいです。
977通常の名無しさんの3倍:2006/11/09(木) 20:22:34 ID:???
romだけど賛成
978書いてる人:2006/11/09(木) 20:55:38 ID:???
>>976
是非お願いします


979975:2006/11/09(木) 22:10:42 ID:???
了解しました。

>>978
wikiに登録する作者名で指定、希望等ありますか?
980書いてる人:2006/11/09(木) 22:14:38 ID:???
特にありません
981975:2006/11/10(金) 01:30:32 ID:???
了解しました。作業入ってます。
とりあえず次スレ立ててみます。
982975:2006/11/10(金) 01:37:07 ID:???
スレ建て成功!!
もしもカナードが種の主人公だったら3
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1163090079/

さあ次はwikiだ!!
983通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 01:52:22 ID:???
乙!
じゃあこっちは埋めるか

984通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 02:05:43 ID:???
985通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 02:55:07 ID:???
|
986通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 04:12:17 ID:???
987通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 04:13:23 ID:???
988通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 04:28:28 ID:???
989通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 06:55:59 ID:???
990通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 07:05:30 ID:???

991通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 08:54:33 ID:???
992通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 08:57:52 ID:???
カナードの綴りはCanardで合ってるのか?
993通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 16:06:12 ID:???
あってるよ。カナルドとか呼びたくなるよね。
994975:2006/11/10(金) 17:16:43 ID:???
>>992
一応wikipediaで確認した。
それよりも話が順調に進むと話数三桁行きそうで、
ファイルネーム0Xじゃなくて00Xで連番付けときゃよかったと後悔してる。
995通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 21:00:21 ID:???
しかし、このスレの1が立った時、こうなると思ってた人間はいなかったろうなw
996通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 21:39:43 ID:???
たしかにな。
これからもカナードやカガリ、アスランに??の活躍を期待するぜ
それと赤目のボウヤは出番があるのか?
997通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 01:08:44 ID:???
あるとしたらオーブ戦の時かな?
とりあえず地球に行くまでは影だけだと思われ

しかし、カナード・バルメザって誰だww
998通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 01:27:33 ID:???
弟だろ
999通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 01:59:23 ID:???
999なら幸せに
1000通常の名無しさんの3倍:2006/11/11(土) 02:00:06 ID:???
キタ━━(゜∀゜)━( ゜∀)━(  ゜)━(  )━(  )━(゜  )━(∀゜ )━(゜∀゜)━━!!!!! 
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