種・種死の世界にWキャラがやってきたら

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1通常の名無しさんの3倍
GガンやXが盛り上がってる中、Wがないのは寂しいので立ててみた
誰か書くネタあったら投下してくれ
2通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 20:35:09 ID:???
クレクレする前にネタの一つくらい投下しろ。カス
3通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 20:42:47 ID:???
3
4通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:21:04 ID:???
リーブラの破片撃った後にヒイロがCE世界に飛ばされるて議長に拾われ
リーブラ動力炉爆破の衝撃で一足先に来ていたゼクスと協力して元の世界に帰る方法を探しつつシン達と行動を共にするとか
ストフリにゼロシステム積んだキラとシンとヒイロの二人がかりで戦うとか

ネタは浮かぶがなかなか文にできないんだよなぁ
5通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:22:53 ID:???
乱立すると共倒れになる法則を知らないのかよ
6通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:29:40 ID:???
スレ立てて他人任せって何なの?
7通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:30:03 ID:???
ネタも無いのに立てるな
8通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:34:11 ID:???
Wの連中呼んだってテロリストの規模が大きくなるだけだろ
9通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:34:19 ID:???
リリーナとラクスで電波対決とか
ヒイロと凸で自爆対決しか思いつかない
10通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:37:54 ID:???
このスレを立てた奴=Xスレの荒らし説
立て逃げ野郎だな
11通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:38:52 ID:???
ヒイロが凸にあれは死ぬ程痛いぞアドバイスするわけだな
12通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:39:50 ID:???
Xスレはなんか良くも悪くも板全体に影響を与えてる感じだなぁ
13通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:40:33 ID:???
SSマダー?
早く書けよ
14通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:47:06 ID:???
>>1
昔あったけど職人が自演して擁護レス付けたり、他スレのパクリしたり、機体設定を無視したり
散々な内容のスレだったぜ
15通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:50:46 ID:???
さて、じゃG-UNITでも語るかwwwww
16通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:51:43 ID:???
つーかスレ立てしたやつが意見まとめたり議論の方向性示したりするんじゃねーのか
他人任せにしてないで出てこいや
17通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:52:41 ID:???
アスラン「……………」

五飛「…………」

お互いの額を見詰め合った後、目が合う

『朋友!!」

デュオ「何、男同士で抱き合ってんだあいつら」

トロワ「どうやら、お互いの身体的特徴にシンパシーを感じたようだ」

カトル「よかったですね、話の合いそうな人がこの世界にもいて」



まぁ、せっかくだからありきたりなネタで支援
18通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:56:16 ID:???
>>17
ありがちどころかコミックアンソロジーのキャラ変えただけのパクリネタな件
19通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 21:58:41 ID:???
>>17
比べるのは失礼だ!ごひは太陽拳の達人でその破壊力はソーラレイ級だぞ
アスランの額は、まだスキュラ級、普段の食生活に気をつければ、たぶんきっともしかしたら奇跡的に間に合うかもしれない
20通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:00:43 ID:???
ま た パ ク リ か
21通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:16:23 ID:???
>>4がネタぽい事書いてるけど
リーブラ破壊後にこっちきてるんだったらゼロとエピオンの扱いとかが難しいな
しばらくヒイロとゼクスはザクとかに乗ってもらうしかないかな
ストフリにゼロシステムって大破したエピオンからラクシズの誰かが抜いてきて
移植するとか
22通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:26:44 ID:???
つうか、ゴリ押しで持ってくるイベントがあんまりない。
ヒイロ達パイロットだけなら自爆させたあとにでも持ってくりゃいいけど
機体丸ごととなると…

Xスレで使われたみたいなDOMEの不思議パワーも無いわけだし
23通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:29:25 ID:H7sKbMrX
簡単に打ち切りの]に負けるのがつらいだけだろ?このスレ立てた理由
24通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:31:27 ID:???
キラやシンがゼロシステムに耐えられるか?
ゼロは不殺なんか認めないぞ
25通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:33:35 ID:???
リーブラ動力炉の爆破の衝撃とかでいいのではヒイロとゼクス限定だが
で戻ってくる時は破片撃ち落としの時とか

エピオンとゼロは共に大破状態でCE世界へ
後半、修復されて乗り換えるとか
でもガンダリウム合金がないんだよな
26通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:35:42 ID:???
種世界の貧弱なバッテリーじゃツインバスターライフルの最大出力での発射すら危ういのでは?
27通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:35:47 ID:???
「早まるな・・・若者よ」
28通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:36:58 ID:???
>>24
正直言って暴走した挙句に押しつぶされて死ねばいいと思う
29通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:39:24 ID:???
普通にパイロットだけ、機体無しでいいような気がする。
ヒイロはリーオーに乗って頑張った回があったし、ゼクスに至っては第一話からリーオーでウイング落としたし、ザクとかも使いこなせるだろ。
30通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:40:05 ID:???
当て付けだか荒らし目的だかで立てられたスレでSS書けって?
31通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:40:25 ID:???
だからそこでG-UNIT(ガンダムジェナミス)だって!!
基本素体は性能高いとは言えただの高性能なMS@基本宇宙戦闘用で地上戦用じゃ無い
まあ運用自体は出来るだろうけど、別に空飛べるわけでもない、広範囲ビーム兵器持ってるわけでもない。
種・種死両方の序盤は性能コレで十分。後にプラスパーツ新規作成するなり、グリープが転移してきた事にするなりすればいい。
そしてなにより主人公アディンは熱血馬鹿型なので動かしやすい。
32通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:40:54 ID:???
ドモンの勢いも無ければガロードのように人に馴染むことも出来ないヒイロに
異世界の生活は難しいだろ
33通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:42:25 ID:???
キラをラスボスにするんだったらストフリinゼロシステムもいいと思うけど
ゼロシステムは搭乗者に合わして未来みせてるわけじゃないからなぁ
34通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:43:35 ID:???
よし、それならここで
ガロードとドモンを足して二で割ってさらにWのエッスェンスを振りかけたかのような
「ガンダムW G-UNIT」主人公アディンの出番ですよ、と。
35通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:45:43 ID:???
工作員スキルを生かせばいいじゃまいか
36通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 22:50:41 ID:???
まとめる奴がいないから企画倒れだろ
文句は逃げた>>1に言え
37通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 23:23:10 ID:???
種世界のどの時点で登場するかってのも問題だな

俺としてはトレーズが連合を纏め上げてちゃんと三つ巴的な展開も見てみたい
38通常の名無しさんの3倍:2006/08/09(水) 23:51:08 ID:???
コーディネーターという敵がいる連合にトレーズは必要かぁ?
39通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 01:11:39 ID:???
ヒイロ達よりも先に、リーブラ戦で吹き飛んだ爺五人が頭に浮かんだ。
連合の三馬鹿を『最強の兵士』に仕立て上げる様子を想像した。

ク「撃・滅!」
J「ふむ…機体の変形に時間をかけ過ぎだ。後2秒は縮めろ」

シ「あれ、防げなかった?」
G「いい加減にゲシュマイディッヒパンツァーの連続稼働時間と最大耐久力ぐらい覚えんか!」

オ「このバカMS、もうパワーがヤバい!」
S「無駄弾を撃ち過ぎだ。それではすぐにバッテリーが切れるに決まっているだろう」

新設計のコクピットで操作に四苦八苦する三馬鹿。
H「コクピットの改装? 馬鹿を言うな、お前達がこのコクピットに合わせるのだ」

本編並みの動きで訓練場を駆け回る三馬鹿
O「まだ設定限界値の半分も満たしていないぞ。機体の稼働限界ギリギリまで性能を引き出せ」

三馬鹿「「「こんな無茶ができるかぁッッ!!」」」
五人爺「「「「「出来るように仕上げるのが我々の役目なのでな」」」」」

……orz
40通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 01:12:43 ID:???
とりあえず・・・

種と羽が出会ったら〜Endless SEED
http://makimo.to/2ch/ex5_shar/1094/1094359433.html
41通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 02:09:26 ID:???
>>39
あの爺5人なら普通に調教してそうだな
42通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:05:29 ID:???
状況は最悪だ
相手は三機、何れもZAFTが作り出した最新鋭機
対してこっちは最新鋭機なれど量産機
儀礼用の武装等の感想作業中だったらしく武装と言う武装は殆ど積まれていない

盾はサーベルを受け続けたが為に焼け爛れてひしゃげ
後二合三合も打ち合えば完全に使えなくなるだろう
武装も一本のビームアクスだけ、腰部グレネードは既に使い切った

「アスラン!」

さらにこの狭いコクピットにカガリを乗せている
相手の三機に負けることは即ち俺の死であり護衛対象であるカガリの死
それだけはなんとしても避けなければならない
だが相手は逃してくれないだろう
オーブとZAFTの外交問題になろうとも相手はそんなものも気にしない相手だろう

「カガリ、舌を噛むぞ!後ろに下がれ!!」

不幸中の幸いか今俺が相手にしているのは黒いMS
マウントされたライフルを使わずに執拗にサーベルでの格闘戦に拘ってくる
それだけにやりやすいが青い奴と緑色の奴が迎撃に出たゲイツやザクをジンのカスタムタイプを蹴散らせば消去法で俺に向かってくるだろう

(さあどうする?)

戦うしかない 却下、武装はレッドゾーンで相手は手札のわからない上位機種、相手をする事は死ぬ時間を先延ばしにする事だけ
逃げるしかない 却下、上文の通り。他、スラスターがイかれてペダルを踏み込んでもうんともすんとも言わないので離脱は難しい
白旗を揚げる 大却下、相手は強奪者。そんな事をする相手が見逃してくれる筈が無い

(さあ―――どうする?)

アクスを構え、少しづつ間合いを遠ざける

すると何処からか航空機特有のジェット排気音が聞こえる
43通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:09:35 ID:???
その音が合図となったのか黒い奴がサーベル両手、左手を逆手に持って突撃してくる
それをシールドで受け、かわし、打ち合う

ガァン ギィン グジュァ ゲギュァ ゴバァ

(性能差がありすぎる!押される――!)

量産機「ザク」を足の力だけで跳躍、バックステップを取って黒い奴と距離をとる

「こんな所で……こんな所でカガリを死なせるか!死なせてたまるものか!!!」

決意を吐いて自己叱咤、自己鼓舞をする
これにはカガリが、俺の大事なカガリが乗って――

寒気が体を駆け巡る
反射的にアクスを上に向けると緑色の機体が脚からサーベルを出し、踵落としの容量で振り下ろしてくる
アクスがサーベルを受け止めるもアクスは勢いを殺しきれず、耐え切れずに破損
右腕をばっさりと切り落とされる

「このっ!させるか!!」
咄嗟にシールドで体当たりを仕掛ける

轟音と共に吹き飛ぶ緑色の機体、その吹き飛ぶ最中でもライフルを撃ってきた
それをシールドで何とか防ごうとするも悲しいかな
何度も黒い奴のサーベルを受けて酷使され続けたそれは赤熱化して爆発した

「ザク」には左手しかなく、其処にさらに青い奴も参加してきた
黒い奴は小型の戦闘機の牽制を喰らっているが

(このままじゃ負ける!?)

なんとしても生きのこる
その意思を胸に建物のガレキを左手に掴み最後まで抵抗を試みる
生きのこる為に抗うのだ、そこに絶対に守りたいものがあるから―――

不意に音がする。 虚空から音が聞こえる
44通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:11:02 ID:???
アスランは見上げる

否、見上げてしまった

戦いの最中に余所見をする事は即死を意味する
それでもアスランは見上げてしまった

腹に響くような重低音を響かせるそれを―――



スティングは焦っていた

ステラが相手をしていたザクの腕を切り落とし、このまま一気にとライフルを構えたスティングは
ショルダーシールドに吹き飛ばされた。
いきなりの衝撃と襲い掛かるGに苦悶の声を上げながらライフルを撃ち、シールドを潰した
この作戦はこの新型機を持ち帰る事、これ以上のイレギュラーはあってはならない
憂いは潰しておくに限ると上司であるネオ・ロアノーク大佐も言っていた

「ステラの馬鹿め、こんな奴相手にしている暇があったら――」

不意に眼に何か眩しい物が写る

スティングは見上げる

否、見上げてしまった

戦いの最中に余所見をする事は即死を意味する
それでもスティングは見上げてしまった

眼に眩むような輝きをするソレを―――
45通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:12:57 ID:???
ステラは腹立たしかった
邪魔をしてくるMSMSMSMS鬱陶しくてしょうがない
脆弱な機銃とミサイルを浴びせ続けてくる戦闘機にビームを乱射し続ける
それをヒラリひらりとかわす戦闘機に殺意を覚える
さっきの単眼もかわしていなして受けてくる、鬱陶しくてしょうがない
速くネオの元に戻りたいというのに

「いいかげんにおち―――なに、コレ?」

不意に何かを感じた、悪寒と言うかプレッシャーと言うものを

ステラは見上げる

否、見上げてしまった

戦いの最中に余所見をする事は即死を意味する
それでもステラは見上げてしまった

とても美しく、美しすぎて寒気を覚え、そして本能で勝てないと察してしまうほどのそれを―――


アウルは楽しかった

撃てば火が踊り
斬れば閃光が奔るそれをただ楽しいと思った
だが相手はとても弱く、撃ってくるものも花火などでとてもつまらなかった
艦においてあるゲームの方が楽しいなと思い、速く全部潰してとっとと帰ろうと思った

「はぁ〜あ、皆弱すぎ!カッコイイ奴で強いのはいないの〜? ったく僕を倒したかったら紅蜂でもシルバーホークでももってこいって―――」

戦慄を覚えた、強いものと出合ったあの全身を駆け巡る電気を感じた

アウルは見上げる

否、見上げてしまった

戦いの最中に余所見をする事は即死を意味する
それでもアウルは見上げてしまった

芸術のようなプロポーションを誇る如何にもラスボスのような鳥肌を立たせるそれを―――
46通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:17:26 ID:???
シンは怒っていた
皆が平和に暮らし、戦争も何も無い平和を乱す奴らにただ怒っていた
守りたいものがあるために力を求め、今まで守られてきたものを破られ
自らの力の無さを呪った。もう二度とこんな事はさせないと

三機に囲まれたザクを援護する為にガイアに攻撃を加えてこっちに引き寄せようとする
しかし一向に状況は良くならない

同僚は出撃が遅れ、フライヤーはまだ射出に遅れる
それでも動乱をどうにかする為に先行して出るが、所詮は戦闘機
フライヤーが届くもどかしさに苛立ち、怒った

このままじゃあまた何も守れないと焦り怒った

「また、またお前らは戦争がしたいのか!戦争がしたいのかよ!!アンタたちは!!!――え?」

空から降りてくるそれを見た

振り向く

否、振り向いてしまった

戦いの最中に余所見をする事は即死を意味する
それでもシンは振り向いてしまった

其処にあったのは全身を金色に染め上げた異形の機体だった

全身の装甲のいたるところが金色で染められ

背中に折りたたまれた巨大な火砲を背負い、剣を4本持った人形

何よりも異形だったのは顔を二つもち、その全身を覆う金色の装甲は透明で中の機構を眼に見て取れたこと――
47通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:21:24 ID:???
腹減った
48通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:27:06 ID:???
皆はソレを見て直感的に何かを導き出した

MSに乗って今を戦うものはソレしか思い浮かばなかった

  勝てない と

逃げ惑う人々は空から降り立つ様を見てソレしか思い浮かばなかった

  美しい と

アスランは思った―――俺は死ぬ と
カガリは思った―――なんでこんな物があるのかと
スティングは思った―――想定外過ぎる と
ステラは思った―――とても怖い、けどとても綺麗 と
アウルは思った―――コンテニュー無しって無理じゃね? と

戦場に向かう中ソレを見ていたレイは、戦慄を
ルナは、不安と圧倒的な死の恐怖を

デュランダルは、生物的恐怖を耐えようとするも足の震えが止まらない

皆ソレを見る

ソレを見る

黄金に輝く電機騎士を
49通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 04:29:31 ID:???

そんな事を他所に中の人は首をかしげながら

「……あれ?おかしいなあ?何で私こんな所にはいるんだろう?」

前いたところは戦場だった
1945年1月のポーランドに現れた私
この子を隠して修理、その間にベルリン攻略戦に身を投じた私

5月7日、バルト海の中で眠りに付き今度こそ■■■様に会うために眠りに付いたのだったんだけど

なんだか声がして呼ばれたら五感がなくなっちゃってってて?
気が付いたら空でこの子の中で只今自由落下ちゅ〜〜〜ってこと

この子はまだちょっと寝ぼけてておちてるのに気が付いてない
このまま物理法則に身を任せちゃうのもアリかな〜って思ってたけどなんか下の方で丼パチやっちゃってる

どうしよう?(首かしげ

何とか姿勢制御をしながらイレーザーエンジンの出力を上げて重力制御
地表面後20メートルと言う所で落下速度をがくりと落として緩やかに大地に降り立っちゃう 10点満点で金メダルは堅い さすが私。 で

うん、やっぱり喧嘩してたみたい。スパッドを振り回してる緑の子がいる。 さすが私視力1000はだてぢゃない
とりあえず周りを見渡してみると皆こっちを見てる ヤバイ?ヤバイよねコレ、この子を見られるととてもやばいようなきがするけどまあいいか(藁
と言うかもう監視されちゃってる?レーダー波も受けてるし何か通信で叫んでるのが良く聞こえるしってなんだかおかしいなここの重力
なんだか人工的で落ち着かないなァって言うか外ガラス張りでその外が宇宙?コロニーか何かなのかなここ、それはそうとソープ様あいあたいなぁ
もうかれこれどのくらい旅しちゃってるのかな私ってば本当にいろんなところ旅しすぎだからもうどうにもこうにもあれだったりああそんな事考えるのはおいといちゃって(この時の思考0.00001秒)


数多の機械人形が此方を見て推し量っている中、とてもやる気の無いとても間延びした声が響いた

『あの〜〜ここ、……何処なん…ですか? わ、私……なんでこんな所にいるんですか?』
内股で脅えた格好をする黄金の電機騎士
「「「「「「「「は、はあ―――!?」」」」」」」」
スチャラカパーで世界最強の天然娘、祇妃(ギヒ)・ラキシス・ファナティック・B(バランス)・天照グリエスと
宇宙最強を誇る黄金の騎士ザ・ナイト・オブ・ゴールド/ ディスティニー・ミラージュのはちゃめちゃ珍道中の幕開けだ―――

  Mobile suit Gundam SEED Destiny   The KNIGHT OF Titin D&D
50通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 07:30:27 ID:???
さっそく投下きた
51通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 09:51:46 ID:???
面白そうだけど、激しくスレ違いだw
52通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:00:37 ID:???
ツマンネ
ガンダム台無し
53通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:18:40 ID:???
内容以前に文章の書き方がひどすぎる。
学校で教わらなかったのか?
54通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:26:43 ID:???
そもそも出だしがまんまXスレのパクりだしな。
55通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:48:08 ID:???
他スレのパクリで文章力皆無って最悪だな
56通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:50:25 ID:???
またパクリか
またパクリか
またパクリか
57通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:54:35 ID:???
パクった上に自演
最低だな

185:通常の名無しさんの3倍 :2006/08/10(木) 04:31:07 ID:??? [sage]
なんかWの方が面白い事になっている事について
58通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 10:58:13 ID:???
先貼られたw
59通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 20:20:36 ID:???
とりあえず考えてみたが、無口なヒイロではコミュニケーションが取れんし、
他のメンバーでもガキすぎて影響を与えにくいので代わりにアムロが参加

『アムロ&ヒイロin種死』

スレ違いならスルーしてください
ちなみに嫁の愛は含まれていませんので、アスランが苦労してます
60アムロ&ヒイロin種死1/3:2006/08/10(木) 20:22:47 ID:???
 ユニウスセブンの破砕作業が完遂せぬまま帰還命令を受けたシンは無力感とそれに伴う苛立ちに苛ま
れながらミネルバに帰還しようとしていた。だがその途中シンの目に作業を続けるMSが映った。
「何をやってるんです!帰還命令が出たでしょう。通信も入ったはずだ」
「 ああ、解ってる。君は早く戻れ」
「一緒に吹っ飛ばされますよ?いいんですか? 」
「ミネルバの艦主砲と言っても外からの攻撃では確実とは言えない。これだけでも… 」
 シンは帰還命令が出ても破砕作業を続けるアスランに戸惑っていた。確かにアスランの言うとおりタ
ンホイザーの威力でもこの破片の消滅は不可能だろう。だが、何故この人はそこまでやるのか、自分の
命を何だと思っているのだろう。アーモリーワンでの新型MSの強奪から、なし崩しに今回の戦いにも
参加しているが、2年間のブランクは大きく、かつての英雄は並のパイロット以下の腕前に落ちぶれて
いた。
 それでも、この男は懸命に戦い続け自分に出来ることをしようとする。その姿はシンにとって好感の
持てるものだったが、この男はシンが最も憎む国から来ているのだ。そのことが作戦に失敗したシンの
怒りに油を注いだ。完全な八つ当たりだと自覚してるが言わずにいられなかったのだ。
「貴方みたいな人がなんでオーブになんか…」
 その時、襲い掛かってくるジンの存在に気付いた。
「うおぉぉ! 」
「これ以上はやらせん!」
「こいつらまだ!」
シンはアスランを庇うように構え、迎撃を開始するが 逃した一機がメテオブレーカーの破壊を成功さ
せてしまった。
「メテオブレーカーが!」
アスランが悲痛な声をあげたとき、敵パイロットの音声がコクピットに入ってきた。
「我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬ! 」
「娘…? 」
「此処で無惨に散った命の嘆き忘れ、討った者等と何故偽りの世界で笑うか!貴様等は! 」
「なにを! 」
「軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった!何故気付かぬかッ! 」
「く…」
 敵パイロット、サトーの攻撃で腕を切り飛ばされ 、アスランは苦悶の声をあげた。しかし、その後
に聞いた言葉はアスランの心に傷をつける。
「我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執った道こそが唯一正しきものと! 」
「はぁ?……あの人の行いが正しいだと?」
61アムロ&ヒイロin種死2/3:2006/08/10(木) 20:24:40 ID:???
 愚かな父だった。憎しみにより復習の鬼と化し、多くの同胞を巻き込んだ男、それがアスランの知る
パトリック・ザラという人間だ。だが、この男はその父こそ正しいのだと言う。
(そんなはずは無い……あの人が正しいなんて……絶対に!)
 アスランは敵のジンに父を重ね倒すべく攻撃をしかけるが…
「未熟者!」
 あっさりと避けられ反撃を喰らう。自分の死を予感したとき、目の前のジンが破壊され通信が入った
「大丈夫ですか?」
「……ああ」
 自分が勝てなかった相手を落としたのは、まだ若い少年だった。元オーブの難民で故郷を憎む少年は
恋人のカガリに敵意を剥き出しにしている。
 その事が余計にアスランの失意を大きくしていた。カガリを守るために乗ったMSで叩きのめされ、
今回の作戦に至っては、かつての仲間と再会したがMSの操作技術で遥かに劣っている事を自覚した。
 そして、追い討ちをかけるかの様な若いパイロットの登場。新型のインパルスとは言えザクの性能さ
え充分に生かしきれていない以上、言い訳にはならなかった。 
 アスランの2年間のブランクは彼からパイロットとしての能力を奪っていたのだ。
(その代わりに得たものは……)
 考えに耽るアスランにシンから通信が入る。
「もう、ミネルバに戻るのは無理です。このまま大気圏に突入しますから姿勢の制御を行ってください
 ザクでは大気圏内の飛行は無理ですがインパルスで拾いますので安心してください」
「ああ、よろしく頼む……」
「はい……壊せませんでしたね」
「ああ………ん?」
 大気圏に突入するザクのモニターに奇妙な映像が映った。空間がぶれると、巨大な隕石が現れ、変わ
って金属の塊、プラントの破片だろうか?が現れた。
「何だよ……これ?」
通信からシンの声が聞こえる。ということは自分の目がおかしくなった訳ではなさそうだ。やがて、そ
れも消えると、その奥にはさらに奇妙な物体があった。
「は?……天使?」
「モ、モビルスーツか?」
巨大な銃を構えるソレは銃口から光を生み出した。
「ユニウスセブンが……」
「……消えた……」
その光は陽電子砲でさえ消し去るのは不可能と思われたユニウスセブンの残骸を消し去っていた。
62アムロ&ヒイロin種死3/3:2006/08/10(木) 20:26:30 ID:???
「どうなっているんだ?」
 アムロは計器を操作しながら、現状を把握しようと試みていた。アクシズを押し返そうとし、何とか
成功しかけた矢先に景色が揺れ、気付いたら大気圏落下の最中だった。
「……燃え尽きる心配は無さそうだが……」
 すでに機体は大気圏の中に入りきったため摩擦熱で壊れる心配は無くなっていた。しかし…
「問題は着地か……シャレにならんぞ……な?」
 落下による圧死をイメージし、憂鬱になりかけたときソレが目に入った。
「……なんの冗談だ?……天使のつもりだと言うのか…悪趣味すぎるぞ、あのMS」
 アムロに悪趣味と言われたMSのパイロットもまた唖然としていた。
「なんだ?あのバカでかいMSは?通常の1.5倍はある」
 AC世界ではMSのサイズは16m程度で、巨大と言われたトールギスでも18m弱である。
「データに該当する機種は無し……当然か、機体の全高は……22m、正気か?」
 その巨体に圧倒されながらヒイロは呟いた。シンプルなラインながら威圧する雰囲気があり、ヒイロ
の知るサンドロックが王とするなら、目の前にいるMSは皇帝だった。
「敵なのか?味方なのか?」
 そもそも今どうなっているのだろう? 落下するリーブラの破片をバスターライフルで破壊したはず
なのに、自分が破壊したのは明らかに別の物体だった。
「どうなっているんだ?ゼロ!……何?」
「サイコフレームが?」
 巨大なMS、νガンダムが光を放ちながら振動すると、翼を持ったMS、ウイングガンダムゼロに変
化がおきた。まるで迎えに来たかの様にゆっくりと近づいていったのだ。
「ゼロ……アイツを救えと言うのか?」
「……ゼロ?あのMSの名か?」
 アムロの心に声にならない声が聞こえていた。
63通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 20:42:58 ID:???
野暮な突っ込みだがヒイロが「バカでかい」なんて言葉使うんだろうか?
「巨大な」の方がしっくり来ると思うが。
64通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 20:53:45 ID:???
あんまりびっくりしたんで素が出たんだろ。
65通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 20:57:22 ID:???
>>62
GJ!
嫁の愛無しってそっちかw
MSの操縦技術無しだとただでさえ存在価値が激減するのに、
この後の展開を考えるとまさにヘタレの中のヘタレだなw
66通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 21:15:59 ID:???
アムロ&ヒイロin種死の作者です
このノリで良かったら続きを行こうと思います。Xの方の様に早くは無いですが……
あと、自分は嫁の愛とは『能力は高い完璧キャラでありながらウジウジさせるのが好き』
という歪んだ愛情だと思ってます。
だから別に貶めようとして、パイロット能力を無くしたのでなく、2年も操縦してなけ
れば当然こうなると思って設定してます。だから、逆に成長している部分もあるはずで……
一応のテーマは種世界の住人が、同じく平和を求めた羽世界を知った時、どう思うか
どう行動するかです。
67通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 21:28:29 ID:???
GJ〜
68通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 21:41:21 ID:???
GJ

期待&応援しつつも
……あのアムロとはいえ、CE世界の住人のイカレっぷりには馴染みにくそう。
ヒイロなんかこの後ミネルバに合流するかさえ疑わしいキャラのようなw
69通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 21:56:23 ID:???
スレタイ読め
アムロ登場は反則
70通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 21:59:31 ID:???
言い訳してスレ違いアムロ登場
逃げ乙
71通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:05:30 ID:???
>>69-70
自演乙


…ただアムロはちょっと反則な気がする
72通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:09:25 ID:???
待て待て。
スレタイは「種・種死の世界にWキャラがやってきたら」であって「Wキャラのみがきたら」ではない。
この手の話は介入したキャラと元からいたキャラが相互に影響しあって原作とは違う筋道を辿るのが醍醐味だと思うから、
個人的にはそこさえ満たしてくれれば今の段階では文句は無い。
まあWキャラがその変化の基点であることが大前提だけど。
73通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:12:12 ID:???
Xスレだってサザビーでてるじゃん・・・
74通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:15:53 ID:???
>>72
いやそんな詐欺みたいな
スレタイから連想するのはWと種だけだろう
そこでアムロって…

ていうか作者がヒイロじゃ上手く動かせないみたいなこと言ってるのはどうよ?
75通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:17:46 ID:???
>>73
あれはUCサザビーじゃない

ちゃんと読んでるか?
76通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:18:06 ID:???
このスレで暴れてるヤツ=Xスレでシャアが出てきたと勝手に思い込んで暴れまわったヤツ
77通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:23:42 ID:???
>>73
あれは登場の仕方こそあれだがあの世界にザクやグフ、ドムが存在する事を強烈に皮肉って出したものだろ。
むしろ「見るがいい、これこそ新たなる世界を導く赤き希望、サードステージMS『サザビーネグザス』だ!」なんて登場の仕方してたら、
「種世界だしなあ・・・」であっさり納得してしまってた希ガス。
78通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:27:51 ID:???
アムロの次はカミーユ
そしてなしくずしにスパロボかGジェネに
79通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:29:54 ID:???
W勢を活躍させる気が感じられない件↓

59:通常の名無しさんの3倍 :2006/08/10(木) 20:20:36 ID:??? [sage]
とりあえず考えてみたが、無口なヒイロではコミュニケーションが取れんし、
他のメンバーでもガキすぎて影響を与えにくいので代わりにアムロが参加
80通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:32:39 ID:???
おいおい、いったいなにスレ始めの職人を叩いてんだ?
どんな形であれ、SSが投下されるってのは大事だろ?
81通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:35:20 ID:???
>>80
スレタイ→>>59の順に嫁
82通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 22:57:12 ID:???
アムロが話の中心に来なければOK
83通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 23:08:34 ID:???
いや職人がアムロ中心にって言っちゃってるし…
84通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 23:30:12 ID:???
アムロ&ヒイロin種死の作者です。
何か荒れてるみたいで申し訳ないです。
別にアムロを中心にする気はないです。中心はあくまでシンとアスランです。
先にいっておくとヒイロは種世界、特にラクスに非常に強い嫌悪感を持つキャラ
設定で、大人がゼクスだけではヒイロが逆に絡めないので、違う視点を持ち、
ヒイロが彼等と合流する理由と合流後の交流を考えてアムロを使おうと思いました
85通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 23:40:47 ID:???
別にアムロじゃなくていいじゃん
Wと種キャラで作れよ
86通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 23:49:18 ID:???
うわぁ、こりゃひどい状態だな・・・

まぁ、職人さん。続きを書くにしろ、一回最初からやり直すにしろ、
スレの状態が沈静化するのを待ったほうがいいぞ

あと、Xスレがあまり荒れないのは、作者本人がほとんど喋らないこともある
作品の構想とか、展開とかしゃべりたいだろうけど、我慢した方がいいこともあるよ
87通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 00:10:23 ID:???
もう書き込んじゃったからリセットは不可な気がス
Wにだってオットーやワーカーみたいなキャラがいるのに
ていうかミリアルドでもよかった
Wをちゃんと観た?
88通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 00:22:01 ID:???
>>87
リベンジの機会ぐらい与えてやれよw

アムロ出しちゃった以上、出さずに物語進めるには、1から書き直すしかできないわけだし
かといって、アムロ出したまま進めたら、また文句がひどくなる
おまいさんの行ってることは、とっととこのスレから出てけってことと同じだぞ
89通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 00:31:33 ID:???
>>88
言い方が悪かったよ
アムロ登場のSSではってこと
Wキャラだって充分に役をこなせるのにそれを無視するのはないだろうって
90通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 00:39:10 ID:???
>>77
でもあれって異世界から流れてきた物って感じの設定だったから
名前こそ違うものの実質サザビーそのものなんじゃね?
91通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 01:18:55 ID:???
応援するぞ職人
92通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 02:12:26 ID:???
νか…パワーバランス的にはZ+辺りが最適なんだろうけどね…
9339:2006/08/11(金) 02:55:10 ID:???
無理矢理混ぜ込んでみた。反省はするが後悔は(ry


 大西洋連邦に拠点を持つアズラエル財閥。

 その本社ビルの執務室に、久しぶりの来客を歓待するアズラエルの姿があった。

「いやぁ、助かりましたよ。アナタ達のおかげで、彼らの実用化にやっと目処が立った」

 嬉々とした笑みを浮かべたアズラエルが、向かいの席に座る老人に話しかける。

「なぁに、ワシらも最強の兵士を作る研究が続けられたのじゃ。このぐらいの成果は出さねばな」
「…で、彼らが使う機体の方は?」

 老人の言葉に笑みを深めつつ、アズラエルは自分が最も気にしていた事を尋ねた。

 計画通りならば、そろそろ一号機の雛形が完成している筈なのだが…。

「そちらも順調じゃよ。一号機は既に組み上げてある。今頃は訓練場に運び込まれている筈じゃ」
「おお!」
「他の機体も開発が進んでおる。巧くすれば、件の作戦には全ての機体が仕上がるかもしれん」

 思わず、アズラエルは椅子から立ち上がった。

 自分が軍上層部に提案したこの作戦は、実行されれば軍事面だけでなく外交や経済にも大きな影響を及ぼす事になる。

 そこで自分達が大金を投じて作り上げた新型が活躍したとなれば、集まる権力や富は如何ほどの物になろうか。

 心躍らせるアズラエルを見て、老人はくつくつと笑う。

「逸る気持ちはわかるが…実行せぬうちから浮かれていては、肝心な所で足下を掬われるぞ?」
「おっと、これはお恥ずかしい所を。肝に銘じておきますよ」
「それがよかろう…さて、ワシはそろそろラボに戻るぞ。連中が癇癪を起こす前に、な」

 アズラエルが居住まいを正したのに合わせて、老人はゆっくりと席を立った。

 左手の義手の先端で、金属製の細い指がキチキチとせわしなく動く。

「では、頼みますよ…ドクターJ」
「任せておけ」
9439:2006/08/11(金) 03:15:01 ID:???
「調子はどうじゃね?」

 ラボの扉をくぐったドクターJは、正面で陰鬱な顔をしていたH教授に声をかけた。

「帰ってきたか。ご覧の通りだ」
「…おい、H教授。奴ら、何をやっとるんじゃ?」

 投げやりに返されたH教授の言葉に促され、窓越しにMS訓練場を覗き込んむドクターJ。
 そこで繰り広げられてている光景に、彼は唖然とした。

「だから、コイツはオレの機体だって言ってるだろうが!」
「一人だけ抜け駆けする気か、テメェ!」
「…うざ〜い」
「「って、言ってる側から乗り込もうとすんじゃねぇ!」」

 喧々囂々。
 直立した一機のMSの足下で、三人の少年がドタバタと乱闘を繰り広げているのだ。
 本人達は必死かつ本気なのだろうが、端から見れば見苦しい事この上ない。
 以前自分たちが生み出した兵士はもう少し物静かだったが…と、ドクターJは柄にも無く過去に思いを馳せた。

「まったく、我が強すぎるのも考えものじゃな。アレならデュオの方が遥かにマシじゃ」
「プロフェッサーGか。あの機体は実のところ、誰が使うんじゃ?」
「一応サブナックだな。火器管制の並列処理においては、今の所奴が頭一つ飛び抜けている」

 横の通路から歩いてきたプロフェッサーGの不満げな言葉を無視して、ドクターJは自分の疑問をぶつけた。
 それに答えたのは、プロフェッサーGとともに歩いてきたドクトルSだ。

「そうか…で、いつまであの諍いを続けさせる気じゃ?」
「まぁ、いつもの事だからな。あれが奴らなりのコミュニケーションだ。無理に止めても逆効果だろう」
「…それはつまり、放っておくと言う事か、老師O」

 最後に苦笑を浮かべて入ってきた老師Oを迎えて、此処に五人の狂科学者(マッドサイエンティスト)が勢揃いした。



 結局三人の闘いが終わり、機体の運用試験に入ったのはすっかり夜も更けてからだったそうな。

『ほれ、三時方向、距離800に追加の的が出たぞ。今度は直径を一回り大きくして30cmだ』
「照明も暗視装置も無しで、この暗闇の中フライパン狙えってのか!?」
『スコアが悪ければ食事は抜きじゃな』
「ふざけんなクソジジィ!!」
95通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 15:05:31 ID:???
アズラエル財閥って何だよ
96通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 15:27:36 ID:???
GJ!
97通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 15:33:55 ID:???
>>84
多分アムロでもラクスたちには嫌悪感を持つと思う。
もし友好関係が築けるのだったらシャアに言ったあの「エゴだよ!!」
の一連の台詞が意味のないことになると思われ
98通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 15:53:47 ID:???
ロゴス無視キタ
原作設定スルーかい
99通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 18:33:25 ID:???
ヒイロだけでなく五人ともCEに来てたら、第四勢力になりかねん…
当面ヒイロ一人ではどう動くやら。

武装したコロニー(プラント)に嫌悪を示すかもしれない。
あと、よくラクシズが批判される
「後先考えず戦場乱入して手当たり次第に兵器を破壊」はヒイロもやりかねんな…

たしかに、ソロだと扱いが困難なキャラだと思う
100通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 19:25:50 ID:???
>>99
ヒイロとラクシズを一緒にすんなよ
キャラを分かってるか?
101通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 19:28:47 ID:???
>>92
サイズ差あるから、いいんでねぇ?
102通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 20:11:53 ID:???
>>100
俺は>>99じゃないけど確かに
「後先考えず戦場乱入して手当たり次第に兵器を破壊」はやりかねなくね?

ただラクシズとの決定的差はその行動に関して明確な目的があるか否かだが。
ラクシズは、明確な目的もなくただなんとなく「お前らは間違っている!」という訳のわからん結論を
押し付ける為だけに乱入するから性質が悪い。
103通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 20:30:37 ID:???
>>102
ヒイロは明確な目的を持って行動してたぞ
考えなしに見える行動だってはっきりとした意志で目的を達成するため
自分の命をなくしてもいいと考えたときは自爆を筆頭にそれ相応の行動をして
死ぬわけにはいかないと考えたときはヒイロなりの生存のための手段を確保してる
確固とした理由がなければ複数の陣営にケンカふっかけるわけない
電波理論で複数の陣営にケンカ売ったあげくその自覚もないラクシズと混同するな
104通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:05:42 ID:???
>>103
君は落ち着いて>>102を読み直せ。夏厨か?
105通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:21:29 ID:???
>>104
勝算もなしに理不尽な行動はしないと言っている
106通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:24:54 ID:???
>>105
そうか?勝算もない戦いをあえてするのがW連中の得意技な気もするが。
エンドレスワルツでも「負け続ける戦いは得意」と誰かが言ってたし、
少なくとも目的さえ果たせれば戦術的には負けることなんて全然構わない男だろ。
107通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:25:06 ID:???
つまり
「後先考えて戦場乱入して不要な兵器・設備を破壊」
って書かれてればおk?
ヒイロの場合はMS戦闘だけじゃなく工作員としてのスキルもあるし。
108107:2006/08/11(金) 21:26:55 ID:???
×戦場乱入
○戦場潜入
109通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:35:17 ID:???
>>106
エンドレスワルツは民衆が立ち上がることが目的というか求めたもの
自分達が負けてもいいから民衆がマリーメイア軍に立ち向かえばよし
不殺はそうした側面もあった
110通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:37:24 ID:???
>>106
ていうか勝算って言葉が不適当だったか
目的達成のために思考して行動するといえばいい?
111通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:42:09 ID:???
まあ少なくともSS書きは最低限でWもEWも種も種死も全話観てなきゃ駄目だろ
スパロボやって観たつもりとかは勘弁
観てないけど想像で補完しましたってのはやっちゃいけない
資料くらい目を通せ
112通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:47:33 ID:???
>>110
だから、>>102にはっきりと「決定的な差は明確な目的があるか否か」と書いてるだろうが。
ちゃんと読んでるのか?それとも5行以上は長文斜め読みってタイプ?
113通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:51:52 ID:???
>>111

某所の職人は種死を19話までしか見てないらしいがな
114通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:52:59 ID:???
>>112
>後先考えずに←ここを否定

ていうか
後先考えないのに明確な目的があるって論理の矛盾は?
決め付け厨さん答えてよ
115通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:54:18 ID:???
>>113
駄目だろそれ…
116通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:54:36 ID:???
面白ければなんでもいいよギャグでもシリアスでも
117通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 21:58:27 ID:???
やっとわかったような気がする、どうしてここまですれ違ったのか。
>>114の「後先考えず」は「周り」がどうなるか考えないことで
俺の「後先考えず」は「自分」がどうなるか考えないことだったんだ。
もしそうなら全てが納得できるんだが・・・
118通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 22:00:46 ID:???
つーか、Xスレはあの速さでまたーりしてんのに、
なんでここはこんな殺伐としてんだよ・・・
119通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 22:11:19 ID:???
1.本来まとめ人になるはずの>>1が立て逃げ。
2.パクリSSの上に、Xスレにマルチした奴がいた。
3.SS書きと読み手が喧嘩。
120通常の名無しさんの3倍:2006/08/11(金) 22:18:01 ID:???
>>118
いつもあんな調子だけどあれってすげーよな
121通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 00:19:51 ID:???
>>117
周りがどうなるか考えてるのなら、それは「後先考えず」とは言いません。
122通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 00:48:44 ID:???
>>115
別に他人があれ見ろこれ読めとか言う必要もないと思うが
123通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 00:54:56 ID:???
>>122
少なくとも二次で「原作全部は観てませーん読んでませーん」ってのは原作を馬鹿にしてる
いくら種が他のアニメを馬鹿にしたようなアニメだろうが同じレベルに落ちる事はない
124通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 00:59:40 ID:???
種死は総集編多いしさらっとみようと思えば見れるのでは
Wは無理だろうけど
125通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:00:26 ID:???
うーん。
例えばXとWでクロスオーバーしようってスレで、
Wは全部観たけどXは半分しか観てないって人間がSS書くって言ったら、
不安になるだろうし全部観ろよって言わないか?
126通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:05:15 ID:???
まあ、種だから見ないでいいじゃんって態度は
GやXを見るのやめたとかいう福田とそう変わらんな
127通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:06:41 ID:???
>>125
たとえ半分しか見ていなくても世界観やら雰囲気やらキャラやらきちんと掴んでいたら文句は出ないと思う。
一番叩かれるのが、原作レイプの言い訳に「見ていません」を使うことかと。
128通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:09:25 ID:???
>>127

同意。つーか、あそこのことだろうけど、下手なSSスレよりずっと人物はしっかりしているし、
アンチラクシズな内容でもないしな
129通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:13:07 ID:???
そうやって身内褒めってどうよ?
てか「下手なSSスレより」ってすごい見下した言い方だな
そういう態度は厨って呼ばれるぜ
130通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:15:11 ID:???
だからさ
W本編はスルーしてとりあえずG-UNITの方をもってくればいいと思うんだ
131通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:15:28 ID:???
>>127
半分しか観てないのに世界観やキャラをきっちり掴めるかよ。
実際に観てないんだぞ?
プロかそいつは。
132通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:17:34 ID:???
なんでこんなに、ここはギスギスしてんだよ('A`)
SSには文句つけてるやつばっかりだし・・・
こんなんじゃ職人も投下できないぞ・・・
133通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:23:10 ID:???
>>131
プロでも無理だと思うなぁそれは
134通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:27:47 ID:???
>>133
プロだったら原作を馬鹿にすんなって怒りそうか
135通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:33:41 ID:???
読んでない作品を理解したつもりになるのは素人のやることだろう……。
意識が高いほど資料に目を通す。
原作って最も貴重な資料だしさ。
136通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:40:45 ID:???
ああ、あの福田とかか。
X見てどうしてサテライトキャノン連発しすぎとか言う頭のおかしい変態発言が出るんだよあのカスめ
137通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 01:54:28 ID:???
原作をたとえ全部見てないとしても、見てる振りして書くのが
一人前の書き手だよ。ここの人は、アムロの扱いに苦労してください。
1st原理主義者は多いからね。
138通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:00:53 ID:???
>>131
種だから可能、ってこともあるかと。
原作が無茶苦茶だから、とりあえず説得力のある描写をすれば違和感ない。
139通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:02:58 ID:???
>>135
その原作という資料が矛盾ありまくり破綻しまくりだから、
かえって出来のいい俺設定の方が説得力が出てしまう
140通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:08:29 ID:???
>>138-139
「種だからいい」ってのは「Xだからいい」って論理と変わらんぞ
俺設定を正当化するのは最悪なやり方だ
Xでやられた時を想像してみろよ
141通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:09:30 ID:???
>>139 原作の設定やストーリーを知らずに作った俺設定と、すべてを知った上で
自分の作品に必要な分だけ取捨選択して使い、さらに俺設定を加えたものでは、基本が違うってことはわかるか?
142通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:11:03 ID:???
俺設定マンセーなやつはホントどこにでもいるな。
原作レイプして楽しいかねえ。
たとえ相手が種だろうとやっちゃいけない一線はあるんだがな。
143通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:15:02 ID:???
俺設定がまったくない種のSSなんてあるのか?
144通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:23:06 ID:???
>>140
別にX厨じゃねーし。
可能かどうかの話であっていい悪いの話じゃねーだろ。

>>141
そんなもん大前提だろ。
ただ、原作の矛盾を解消するような俺設定ならむしろ望むところだと思うが。

>>142
原作の設定が破綻してたら、説得力のある話にするには俺設定が必要になることもある罠
それまで原作レイプだとか言うんなら、アニメ本編だけ見てろと返したくなる。
145通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:29:20 ID:???
>>143
じゃあ他はどうなんだよって反論はほとんど逆ギレだよな……。

一から百まで目を通して、きちんと考えた末に自分なりに辿り着いた結論としての設定と、
原作に対する自分の中途半端な知識を棚に上げて、勝手に都合良く作った設定は別物だぞ。
後者は二次作者としては最低だ。
146通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:33:27 ID:???
でもけっこう原作見たり読んだりしないで、同人誌だけ読んで同人誌を作る人もいるからねえ。
まあ、種死19話までしか見ていないという書き手さんは、色んなところで、自分の作品以外のことを
言わない人の見本としてマンセーされてるけど、本当は一番言っちゃいけないことを言ってしまった人だろうね。
147通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:35:39 ID:???
>>144
原作全部を観たことないやつは自己設定する資格がないっての。
自分の目で確かめもしないで「矛盾してるから自己設定にする」ってのはどれだけ傲慢なんだよ。
どこがどう矛盾してるか自分で最後まで確かめろ。
周りが矛盾してるって言ってるから、てのは理由にならない。
原作だけ観てろとかって極論に走るのは、詭弁のガイドラインに含まれてるぞ。
148通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:40:35 ID:???
なぁ、一つ聞いていいか?

いったいこのスレはなにがしたいスレなんだ?
149通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 02:41:17 ID:???
種厨が「そんなに文句言うなら観るな」って言うのに対して
種否定派は「観ないで批判するなんてできるか」って反論してたのにねえ
観ないで俺設定じゃ矛盾してるよな
150通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:08:26 ID:e8fZC2m7
ミックス系SSスレの書き手に必要な心得、としていい話してるのでは。
151通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:10:06 ID:???
別に面白ければなんでも良いだろ
基本さえ分かってりゃ、独自に設定変えたりしてもそんなに外れたものにはならんだろうし
結局のところ作品の質ってのは設定を忠実の守るかどうかの問題ではないしな
152通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:13:18 ID:???
議論もいいがほどほどにしとけよ

こんな鉄火場にSS突っ込むのは、かなり勇気がいるぞ
153通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:13:43 ID:???
>>151
おもしろければなんでもいいなら、なおさら駄目だろう。
原作ないがしろ俺設定SSがおもしろいって感性なんだな。
クロスオーバーなら尚更だ。
両方の原作に詳しくなければ、問題のあるSSになる。
154通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:14:45 ID:???
>>146
まああの人はあくまで「書き始めた時点」で19話までしか見ていないってことであって、
そのまま見ないで書きつづけてるとは限らんからね。
155通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:16:20 ID:???
>>151
おいおいちゃんと自分の主張を最後まで貫いて論理的に反論しろよ
おもしろければなんでもいいだろって逆切れにも程があるぞ
156通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:17:27 ID:???
>>153
問題のあるSS=面白くない
それこそ自己満足の俺設定SSなんて、作者以外に楽しめる奴なんてごく少数だろ。
157通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:21:04 ID:???
>>151
>結局のところ作品の質ってのは設定を忠実の守るかどうかの問題ではないしな

エエエエ!?
じゃあ種のアニメにおいて設定が忠実に守られてなくても問題はなかったのかよ
158通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:21:22 ID:???
キャラやら世界観なんてものは、出来のいい作品ならわざわざ最後まで見なくても掴める気がするんだが。
別の世界を舞台にしたクロス物とかなら、それでもいいんじゃね?
159通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:22:56 ID:???
>>151の人気に嫉妬
160通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:23:01 ID:???
 The KNIGHT OF Titin WD&D  投下しちゃっていいっすか?

まだ何も出来てないけど
161通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:25:44 ID:???
>>158
じゃあ今現在連載中の小説や放映中のアニメを挙げてキャラや舞台設定を事細かに解説してください
もし完結したときにそれが間違ってたらあなたはどうしますか?
162通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:29:20 ID:1hCdyoG+
ヒイロは武力による抑圧と偽りの平和を生み出すラクスを殺そうとする
ウーフェイもラクスを殺そうとする
これは間違いない
163通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:30:36 ID:???
とりあえずさー
種の設定完璧に理解するんなら、TV種死みるなんて同人誌見て同人誌書くようなことしない方がいいと思うぞ?
まずアストレイ全カルチャー見た上でジエッジと小説版見たほうが何ぼか公式設定に準拠する。
それが世にも不思議な種設定(無印種ならジエッジが抜けてボンボン版が入ります)
164通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:31:02 ID:???
>>158に期待
解説wktk
165通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:32:34 ID:???
>>163
いやアニメも一応観るべきだろ
まあそれくらいはしないとな
166通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:34:58 ID:???
>>163
小説版はやめとけ。
作者がキャラ厨カプ厨丸出しで贔屓がひどい。
167通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:36:06 ID:???
>>158
謝れ、それはさすがに謝れ
原作使って二次創作書くのなら、なおさら設定は熟知し無けりゃいけない
 完 全 に 理 解 し た う え で 、エ ッ セ ン ス 振 り か け て は ず す 
それがホンモノの二次創作ってモンだろ。

種ならキチンとアストレイ全部見てMSV見て
戦況の推移と歴史年表まで全部理解した上で書くのが本当はベストなのよ
TVのアレは設定だきゃあいいんだからなおさらよ
168通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:36:35 ID:???
>>161
>もし完結したときにそれが間違ってたら
種・死種はもう完結しているし、だいたいの話の内容や設定なんかはアニメ本編見てなくても
ネットなんかで知ることが出来るだろ。
そういう意味で、本編全部見てなくてもSSを書くことの出来る作品なんじゃないかと>>138で言ったつもりなんだが。
そりゃ、アニメ本編見なきゃ分からない部分なんかは確認しなきゃいけないが。
別に全部見てからじゃないと書きはじめちゃいけない、ってもんでもなかろ。
169通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:39:56 ID:???
>>168
なに言ってんだ?
>>158でお前が言ったことに対して自分で具体例を示してみせろって話だぞ?
話をすり替えるなよ
170通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:42:18 ID:???
>本編全部見てなくてもSSを書くことの出来る作品なんじゃないかと

そんな作品はない
二次創作なめんな
171通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:43:25 ID:???
>>168
こういう奴が痛いSS書くんだろうな…。
172通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:44:15 ID:???
>>168
種ほど公式設定がTV版であいまいなガンダムはねぇよ
それだけを見て公式設定勘違いしてオレ設定にしてネット上にあげるアホがたねには多すぎる。
まあどんなカルチャーでも俺理解なんてモンの不確実性は古今東西似たようなもんなんだが、
種の場合、本来公式設定体現せにゃならんはずのTV版が率先して俺理解で公式設定ブッチするから
逆にサブカルチャーとかの方が公式設定体現しているという頭のおかしい現象が生まれる。
173通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:45:41 ID:???
>>168
>種・死種はもう完結しているし、だいたいの話の内容や設定なんかはアニメ本編見てなくても
ネットなんかで知ることが出来るだろ。

他人の目を通したアニメ本編のストーリーや設定、キャラを基にしてかいたら、それは三次創作ということになる。
174通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:48:44 ID:???
>>172
サブカルチャー=外伝・MSVや各種漫画版(マガジンZ版除く)でFA?
175通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:50:55 ID:???
>>173
ナデシコなんかに多いよな>三次創作
176通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:54:23 ID:???
>>168
自分で確かめずに他人に評価を任せて
それを鵜呑みにするような危険かつ愚かな行為を推奨しますか?
177通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 03:56:24 ID:???
>>175
そもそも種に比べて設定自体がゆるくねぇかナデシコは?
いや、設定というより作風がかな?
178通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:00:11 ID:???
>>158
っつか出来の良い作品なら、なおさら最後まで見なきゃキャラや世界観の設定なんてわからんだろ
よほどできの悪い作品ならその辺の設定が薄っぺらくて序盤で全部視聴者に理解されるなんて本末転倒な事態になるかも試練がね
179通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:00:46 ID:???
>>177
でもいくらなんでもブラックサレナに相転移エンジンはひどすぎると思う。
180通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:03:07 ID:???
>>158>>168の反論マダー?
181通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:08:00 ID:???
逃げたか?
182通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:11:39 ID:???
>>179
そもそもブラックサレナや黒アキトから酷いので問題はありません
っつかナデシコ二次創作で厨なの作るんならせめてブラックサレナなんかよりエステヴァリス出せエステヴァリス。
空間エンジン搭載で1000機あまりの無人兵器群を秒殺しますよ?
183通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:14:45 ID:???
なんか随分延びてるな。
えーと、元は19話までしか見てない発言らしいが
今は二次創作での設定に対する心掛けみたいな話になってるの?
184通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:23:50 ID:???
>>182
何そのコック目指さないよーなヒーローオタクのTVよりも格段に情けない妄想黄アキトが
リミッター解除でガッツと覚悟と熱血と正義の味方とジュブナイル的不屈の少年補正入って
ストーリー的な序盤から最終回クラスの覚悟決めそうな機体はwwww
185通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:30:41 ID:???
>>183
まあそんな感じです
本編なんて観ないでいいだろプゲラwって主張してた人がいなくなっちゃいましたが
186通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 04:48:48 ID:???
あの総統さんも、博士たちの指令から離れたあとの5人の主人公格も基本的に、権力支配による思想統一的世界を
拒否して、弱い者でも自分の選択ができる世界を守るために戦ってたから、ものの見事にアークエンジェルに合流して
しまうと思われ。
しかも連中、出来るだけ殺さないというキラの戦い方のルーツになってる連中だし。(エンドレスワルツより)

ザフトがただ大勢いるだけの的という役割がさらに強くなり、一方的になりすぎるので乱入なくていいです。
187通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 05:12:30 ID:???
だからG-UNITの連中を持ってくればいーんだよ
態々、本編から持ってくる必要ない。
188通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 10:46:48 ID:???
http://www.google.com/search?domains=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org&ie=utf-8&oe=utf-8&q=%E3%82%A2%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB%E8%B2%A1%E9%96%A5&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&sitesearch=http%3A%2F%2Fja.wikipedia.org
95 名前: 通常の名無しさんの3倍 [sage] 投稿日: 2006/08/11(金) 15:05:31 ID:???
アズラエル財閥って何だよ
95 名前: 通常の名無しさんの3倍 [sage] 投稿日: 2006/08/11(金) 15:05:31 ID:???
アズラエル財閥って何だよ


189通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 11:48:26 ID:???
……これだから本編は公式設定欠片も視聴者に提示しねぇからキライなんだ!!!
190通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 11:57:32 ID:???
やっぱTV版って純粋に害悪じゃね?
191通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 12:24:20 ID:???
なんかさ、ヒイロ&アムロに
ボロカスに言われそうだな、デスティニー君
192通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 12:25:09 ID:???
種の場合公式設定がいつの間にか書き変わってたりするからなw
取りあえず

つ設定で雁字搦めになるよりアニメとして(作品として)どう面白くするか
考えた方が良い

という池田の発言を置いておこう。
193通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 12:33:06 ID:???
お?
途中でいなくなった>>158が戻ってきたか?
194通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 13:19:08 ID:???
問題は種の場合、設定の方が本編よりも遥かに面白い点
どう面白くするかってことすら出来ないのなら、せめて設定には従えよ糞負債め
195通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 13:41:28 ID:???
Wだから荒れるんかなぁ
このスレには職人きたくないだろうなw
196通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 14:57:40 ID:???
俺はもう投下準備できてるよ
ただ書く気がないが
197通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 15:25:37 ID:???
何故に?
198通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 16:54:47 ID:???
誘い受けウザイな
「俺投下できるよ〜でも〜」
なんだかんだ理由つけてもったいぶった態度をとるタイプな
199通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 16:58:13 ID:???
ていうか
「投下準備できてるよ」と言ってるくせに
「書く気が無い」(つまり準備できてない)とはこれ如何に。
こんな文を書く奴のSSなんて…なぁ?
200通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 18:51:21 ID:???
新手の嵐じゃねぇの?
201通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 21:37:54 ID:???
5爺「ふむ、ここはこうしてああして……(常人が乗ったら即死するような無茶MSを製作中)」
ロウ「なあなあ、何やってんだ?」
キッド「へー、すげぇ無茶なMSみたいだけど、強そうだなぁ。
オイラ達も混ぜてよ。」

ガロード(生贄その1)「ヘックシ、なんか寒気がするんだけど。」
シン(生贄その2)「風邪でも引いたんじゃないか?」

ふとこんなスパロボな情景が脳裏に浮かんだ。
ヒイロたちを生贄にしろって人もいるだろうが、奴等じゃ普通に耐えて生贄にならないんだ。
202通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:28:00 ID:???
ふと思いついたが、こんなのはどうだろうか?

 C.E71、連合各国の統治するナチュラルが在住するコロニーは厳しい監視のもとに置かれていた。
地球の国家である大洋州連邦がプラント側についたことが原因である。
プラントとの結び口が強い各コロニーの寝返り・独立を恐れた連合各国は、監視・封鎖を強行。
(もともと連合はコロニーをあまり軍事拠点として使用しようとはせず、宇宙には軍事専用の施設をおく。
 そのためコロニーを封鎖しても軍事上の問題は無かった。
 戦略上あまり重要な位置にないのにも関わらず、アルテミスに最新の防衛機能を付けたことがその偏重を示している。
 また、そういったパターンが知られていたからこそストライクを始めとする「G」はコロニー、それも他国のもので開発したのである)
コーディネイターの国家であるプラントも、何の軍事機能もないコロニーを貴重な戦力を割いてまで解放しようとはしなかった。
ナチュラルが住むコロニーであることも大きく関係していただろう。
結果、コロニーに済むナチュラルは連合・プラント両方に不信感を抱き、独立への道を探る。
そしてついに、一部の不穏分子は新型モビルスーツを地球へ送り込むに至る。
しかし、その動きはコーディネイター用のOSも扱える天才を集めた連合部隊「スペシャルズ」に察知されていた……

最初からWキャラと種キャラが普通に住んでいる世界、みたいな設定(スレタイと違うが)。
この設定だとレディ・アンによるコロニー掌握まではW本編と同じに行けるはず。
ザフトはホワイトファングが最初からいるみたいな扱いで。スペシャルズもMSVからレナやジャン借りればなんとかなりそう。
できれば自分で書きたいが、他で連載やってて書けないから誰か書いてくれないか?
203通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 22:39:28 ID:???
あぁトリップするんじゃなくてヤザンスレみたいな感じか
204通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 23:05:15 ID:???
設定押しつけてSS書いてってのは…
205通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 23:16:48 ID:???
スペシャルズがいるなら連合がこっそりとストライクらを開発する理由が……
それに伴いキラの存在価値が消えないか?
206通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 23:32:43 ID:???
>>204
まあまあ、押し付けでなく参考ってことで……
自分としては反省してアムロ無しの流れ考えたけどWの世界から種世界に
移動できる理由てーかサイコフレームのオーバーロードやDOMEみたいな
他世界に干渉してもおかしくない不思議パワーがWに見当たらないで苦労し
てるから設定考えてくれるだけでもありがたいス
207通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 07:38:08 ID:???
つうかアムロは連合の方にいった方がよさゲ
208通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 09:18:20 ID:???
スペシャルズにはザフトのMSを使わせればいいのでは?捕獲したのをそのまま使ってるってことで。
209通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 19:28:05 ID:???
>>106
エンドレスしか見てなくね?W後半のビルゴ部隊との戦いだって作戦がなければ勝てないとか言ってたし
210通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:07:08 ID:???
俺的には>>202でいいと思う。わざわざ別世界に飛んでくる必要も無い上それだとサルファみたく機体間のスペック差に矛盾が生じるし、いっその事NEOみたいなリミックスシナリオの方が分かりやすい。それにアギトみたく前半はすれ違いして後半で合流っていうのも乙だ。
ちなみに時代背景は

種→W
種死→EW

という感じに。種死は前半はアーリータイプでも使ってりゃあいい。
211通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:12:40 ID:???
だから設定だけぐだぐた言っても(ry
212通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:27:02 ID:???
いや、設定は大事だ。後々の矛盾が少なくなる
213通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 20:31:37 ID:???
そうなると砂漠の虎と戦う辺りでカトルが合流できそうだな。凸とキラが種割れ激突の時辺りヒイロが自爆しれば
214通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 21:11:46 ID:???
>>212
「舞台」設定はな。
キャラだのメカだのの設定をチマチマやりだしたら書き手を縛ることにしかならんと思うぞ。
215通常の名無しさんの3倍:2006/08/13(日) 22:17:50 ID:???
G-UNITはアストレイと絡ませればいいと思
216通常の名無しさんの3倍:2006/08/14(月) 07:20:50 ID:???
>>214
実際設定厨が出しゃばって不必要に過剰な設定をしまくったが
そのSSを書こうとする人間がまったくいなかったスレがあったな
217通常の名無しさんの3倍:2006/08/15(火) 16:56:03 ID:g8J612Tq
干す
218通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 00:29:05 ID:???
ヒイロ単体で動かしづらいなら、TV終盤の奴の行動指針になったリリーナも
巻き添えにして出しちゃえば?と思ったが、種の女性キャラと悉く対立して
お話にならないような…
219通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 02:10:02 ID:???
>>218
ラクスのアンチテーゼとして出せばいいんじゃね?
220通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 02:18:54 ID:???
リリーナにとってはマリーメイアがそのまま成長した者と思うんじゃない?
221通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 02:27:04 ID:???
むしろマリーのほうが「勝者になる」と意思を明確にしてる(人形だけど)
ラクスの胡散臭さはデルマイユ公に近い
222通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 02:44:40 ID:???
リリーナが登場すれば、ラクスのお嬢様っぷりがえせに見えて、信者が減るだろうな。
223通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 10:58:42 ID:???
リリーナ「薔薇の花が少しも似合っていない」
224通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 21:54:45 ID:???
確かにラクスの「質問に質問で返す」攻撃が、リリーナには効かなそうだ。
ヒイロに戦闘面、リリーナに思想面で、種・種世界をかき回してもらうと面白いかも。
225通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 00:33:50 ID:???
リリーナ「あなたは平和のために何を為してきましたか?」

・・・・・こうですか?
226通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 01:25:51 ID:???
>>225
パーガン「ヤロウ……タブー中のタブーに触れやがった」
227通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 01:26:42 ID:???
リリーナ「おら、趣味の悪いおねいさんはタイプじゃないゾ」
228通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 01:51:11 ID:???
むしろ眉毛のあいつのほうに
229通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 10:34:21 ID:???
触手眉毛か
230通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 11:03:18 ID:???
Wでラクシズに一番近い組織は、パーフェクト・ピース・ピープルだろう
自分達だけ強力な兵器を有していながら、戦争の元だと言って他勢力の武器を破壊していく様が恐ろしいほどそっくりだ
ラクス=ビクター・ゲインツ
231通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 11:19:33 ID:???
そういやそんな奴いたなあ
スコーピオの奴だっけ?
232通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 18:06:14 ID:???
ラクシズが暴走したら誰も止められんな
233通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 18:09:51 ID:???
リリーナがヒイロにお願いすれば止められるんじゃね。
234通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 18:36:20 ID:???
その前にリリーナが糾弾するだけで議長の比ではない事態が起きる
235通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 19:25:52 ID:???
>>234
にもかかわらずリリーナがやった場合民衆がファビョってテロに走る姿が想像できないのは何故なのか・・・
236通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 20:12:43 ID:???
以前アムロ使って叩かれた職人だけど、アムロ無しで修正しました。
それで良いならSS投下するけどOK?
237通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 20:36:11 ID:???
とりあえず投下してみたら
238通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 20:59:47 ID:???
自分で自分を職人と言う職人…いや、なんでもない
239通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 21:25:07 ID:???
>>236
スレの本来の趣旨がそれだからどんどんやっちまっていいと思うよ
240通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 21:49:28 ID:???
>>236
極力機体スペックは釣り合わせてくれ
241通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:07:42 ID:???
 ユニウスセブンの破砕作業が完遂せぬまま帰還命令を受けたシンは無力感とそれに伴う苛立ちに苛ま
れながらミネルバに帰還しようとしていた。だがその途中シンの目に作業を続けるMSが映った。

「何をやってるんです!帰還命令が出たでしょう。通信も入ったはずだ」
「 ああ、解ってる。君は早く戻れ」
「一緒に吹っ飛ばされますよ?いいんですか? 」
「ミネルバの艦主砲と言っても外からの攻撃では確実とは言えない。これだけでも… 」

 シンは帰還命令が出ても破砕作業を続けるアスランに戸惑っていた。確かにアスランの言うとおりタ
ンホイザーの威力でもこの破片の消滅は不可能だろう。だが、何故この人はそこまでやるのか、自分の
命を何だと思っているのだろう。アーモリーワンでの新型MSの強奪から、なし崩しに今回の戦いにも
参加しているが、2年間のブランクは大きく、かつての英雄は並のパイロット以下の腕前に落ちぶれて
いた。
 それでも、この男は懸命に戦い続け自分に出来ることをしようとする。その姿はシンにとって好感の
持てるものだったが、この男はシンが最も憎む国から来ているのだ。そのことが作戦に失敗したシンの
怒りに油を注いだ。完全な八つ当たりだと自覚してるが言わずにいられなかったのだ。

「貴方みたいな人がなんでオーブになんか…」

 その時、襲い掛かってくるジンの存在に気付いた。

「うおぉぉ! 」
「これ以上はやらせん!」
「こいつらまだ!」

 シンはアスランを庇うように構え、迎撃を開始するが 逃した一機がメテオブレーカーの破壊を成功さ
せてしまった。

「メテオブレーカーが!」

アスランが悲痛な声をあげたとき、敵パイロットの音声がコクピットに入ってきた。

「我が娘のこの墓標、落として焼かねば世界は変わらぬ! 」
242通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:09:06 ID:???
「娘…? 」
「此処で無惨に散った命の嘆き忘れ、討った者等と何故偽りの世界で笑うか!貴様等は! 」
「なにを! 」
「軟弱なクラインの後継者どもに騙されて、ザフトは変わってしまった!何故気付かぬかッ! 」
「く…」

 敵パイロット、サトーの攻撃で腕を切り飛ばされ 、アスランは苦悶の声をあげた。しかし、その後
に聞いた言葉はアスランの心に傷をつける。

「我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執った道こそが唯一正しきものと! 」
「はぁ?……あの人の行いが正しいだと?」

 愚かな父だった。憎しみにより復習の鬼と化し、多くの同胞を巻き込んだ男、それがアスランの知る
パトリック・ザラという人間だ。だが、この男はその父こそ正しいのだと言う。

(そんなはずは無い……あの人が正しいなんて……絶対に!)

 アスランは敵のジンに父を重ねる。この男の所為で多くの人命が失われた。かつては大量破壊兵器の
ジェネシスを用い、そして、今回はプラントを落とすと言うのか。
 父を打つべくビームトマホークを投擲するが…

「未熟者!」

 あっさりと避けられ反撃を喰らう。目の前に迫る巨大な刃、自分の死を予感したとき、ビームが奔り
ジンの腕が破壊される。唖然とした両者の間にインパルスが現れ、サーベルを一閃すると、ジンの上半
身と下半身が分断され、そのまま後ろへ飛ばされた。そしてアスランに通信が入った。

「大丈夫ですか?」
「……ああ」

 自分が勝てなかった相手を落としたのは、まだ若い少年だった。元オーブの難民で故郷を憎む少年は
恋人のカガリに激しい敵意を剥き出しにしている。
243通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:10:14 ID:???
 その事が余計にアスランの失意を大きくしていた。カガリを守るために乗ったMSで叩きのめされ、
今回の作戦に至っては、かつての仲間と再会したがMSの操作技術で遥かに劣っている事を自覚した。
 そして、追い討ちをかけるかの様な若いパイロットの登場。新型のインパルスとは言えザクの性能さ
え充分に生かしきれていない以上、言い訳にはならなかった。 
 アスランの2年間のブランクは彼からパイロットとしての能力を奪っていたのだ。

(その代わりに得たものは……)

 考えに耽るアスランにシンから通信が入る。

「もう、ミネルバに戻るのは無理です。このまま大気圏に突入しますから姿勢の制御を行ってください
 ザクでは大気圏内の飛行は無理ですがインパルスで拾いますので安心してください」
「ああ、よろしく頼む……敵のジンはどうなった?」
「……ロストしましたが、おそらく……」
「死んだろうな……」
「はい……それより、壊せませんでしたね」
「ああ………ん?」

 大気圏に突入するザクのモニターに奇妙な映像が映った。空間がぶれると四角い金属の塊が現れた、
戦艦の破片だろうか、否、それにしては巨大すぎる。しかしコロニーとも思えない。

「何だよ……これ?」

通信からシンの声が聞こえる。ということは自分の目がおかしくなった訳ではなさそうだ。やがて、そ
れも消えると、その奥にはさらに奇妙な物体があった。

「は?……天使?」
「モ、モビルスーツか?」

巨大な銃を構えるソレは銃口から光を生み出した。

「ユニウスセブンが……」
「……消えた……」
その光は陽電子砲でさえ消し去るのは不可能と思われたユニウスセブンの残骸を消し去っていた。
244通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:11:26 ID:???
「何だ?あの光は!?」

 ミネルバからボルテールに移っていたデュランダルの目にも、巨大な閃光がユニウスセブンを消し去
る光景が映った。
 その威力はかつてのジェネシスを思わせ……

「連合の新兵器だとでもいうのか?……ぬおっ!」

 恐るべき可能性を考えたとき、船体に強い衝撃が奔った。

「何事だ!?」
「わかりません!取り急ぎノーマルスーツを着用して下さい……何かに当たった模様ですが……」
「パイロットの目は節穴か?」

 スーツを着け、操縦室へ向かう。そこには呆然とするパイロットがいた。

「どうしたというのだね?」
「そ、それが……突然MSが現れて……」 

 その言葉でデュランダルに緊張が奔る。突然MSが現れるとしたらミラージュコロイドを使用した敵
の可能性が高かった。
 しかし、それにしては様子が可笑しい。錯乱したかのようにパイロットが呟く。

「悪魔だ……だって……」
「何だというのだ……コイツは?」

パイロットの視線の先を見たデュランダルが声を漏らす。あまりにも禍々しい姿。血のような色。悪魔
の様な翼。

「こんな……怖い顔して……はっきりと目に見えるのに……」
「落ち着きたまえ!」
「レ ー ダ ー に 反 応 が 無 い ん で す !」

 彼等の目の前には左腕の無い、まるで亡霊の様に真紅のMSが力なく浮遊していた。
245通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:12:24 ID:???
「わかったわ、下がっていいわよ」
「はい……その……」
「追って連絡するわ、それまで周囲には黙っておくように!」
「はい!失礼します」
 
 シンから詳細を聞いたミネルバ艦長タリア・グラディスはシンを下がらせると大きな溜息をついた。
 タリアは大気圏降下中にユニウスセブン少しでも破壊しようとミネルバの主砲タンホイザーを起動さ
せた……が、ミネルバが撃つ前にユニウスセブンは消失してしまった。その後、回収したシンが消失の
理由を伝えるためタリアの元に来たのだが、その理由はあまりにも非現実的だった。

「天使の羽を持ったMSがライフルで消滅させた?……バカバカしい」

 陽電子砲でさえ不可能な破壊作業をMSが手持ちの武器で行ったと言うのだ。普通なら夢を見ていた
か幻覚で済ませるのだが、目撃者が自分の艦のエースパイロットと友好国の代表のボディーガード、そ
の正体は英雄と言われたアスラン・ザラというのが笑えない理由だった。

「もし、そのMSが連合の物だったら……」

 タリアの背に冷たいものが奔った。


「やっぱり、信じてくれないよな……」

 シンはタリアに報告を済ませると先程見た光景を思い浮かべた。あまりにも現実離れした破壊力、自
分でも信じられなかった。
 今のシンは幽霊等を見た人間に見られる共有の心理に陥っていた。つまり仲間を探していた。

「シン、どうしたの?浮かない顔をして?」
「なんだ、ルナか」
「なんだじゃ無いでしょ!まったく人が心配してやってんのに…」
「悪かったよ、それよかアスランさん知らない?」
「は?あの人だったら甲板にいたけど……何の用なの?」
「別に良いだろ、聞きたい事があるんだよ」
「あ!ちょっと、話はまだ…」
246通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:14:06 ID:???
 シンはルナの声を無視して甲板に向かった。

「だから、待ちなさいって!何で、そんなにアスランさんに会いたいのよ?」
「別に理由なんていいだろ」
「そうだけどさ、アンタまた突っかかったりしない?」
「しない」

 心配性の友人を見て苦笑する。ルナはアカデミー時代から何かとシンの世話を焼きたがる。嫌では無
いが、少し煩わしくもあった。
 やがて、甲板に着くとカガリの姿が目に入った。

「あ……」

 カガリはシンに気付くと近づいてきて、いきなり頭を下げた。

「アスランを助けてくれて有難う……私なんかに言われても嬉しくは無いだろうが…」
「……いえ、別に……」
「アイツ、今は落ち込んでるけど、そのうちアイツからも礼を言わせるから…」
「別に気を使っていただなくても結構であります」

 シンは嫌いな人間に頭を下げられ戸惑っていた。ただ先程ルナに注意された事もあり、出来るだけ冷
静に対処しよう思いながら口を開いた。

「あの人、頑張った方だと思いますです。たしかにあんまり強くは無かったけど、最後まで諦めなかっ
 たでしたから…それに昔は強かったんでしょ…」
「言葉遣いが無茶苦茶よ……」

 ルナに突っ込まれながら、奥に見えるアスランに目を移した。


 その姿は、ひどく落ち込んでるようで、今にも倒れそうなほどくたびれていた。
247通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:15:19 ID:???
(何をやっているんだ……俺は)

 アーモリーワンからここに至るまでの道中を振り返り、アスランは溜息をついた。これまでも自分の
無力さに嘆いた事はあったが、今回は連続で起こりすぎたし、自分は足手まといだったのでは?と自己
嫌悪に陥っていた。
 そして、追い討ちをかけるように理解不能のMSの登場。あれは何だったのか?その時、こちらを見
ているシンと目が合った。

「あ……」
「……どうも……」

 二人で話がしたいと、カガリとルナを下がらせ、あのMSについて話し合っていた。

「何だったんですかね……アレ」
「さあな……案外、地球を救いに来た本物の天使かもな……もしくは愚かな人間を滅ぼすため……」
「バカ言わないで下さいよ、アレ絶対MSでしょ」
「羽をパタパタさせて、ユニウスセブンを消し去るヤツが?」
「…………まぁ、変なヤツでしたけど…」
「実際、MSだとして、何処の陣営が作ったかだが……」
「ザフトは違いますよ、インパルスは最新鋭のMSですし……」
「だが、連合は……」

 アスランはその先を言わなかった。アーモリーワンでMSを強奪したのは連合の可能性が高い。それ
は、ユニウスセブンでの戦闘で確信に変わっていた。
 もし羽のMSが連合だとしたら、わざわざ苦労して盗んだりしないだろう。あの機体は明らかにザフ
トの新型の性能を上回っていた。

「オーブってことは?」
「オーブにそこまでの技術力は無い。アレは異常すぎる。明らかにオーバーテクノロジーだ」
「確かにとんでもない火力ですよね」
「それだけじゃ無いさ、あの羽を見ただろ?…どんな材質使ったらあんな動きが出来る?」
「……ゴムとか?」
「じゃあ、ザフトの開発部に言ってみるか?ゴムの羽を付けてくれって」
248通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:16:51 ID:???
 シンは場の空気が重かったため冗談を言ったのだが、呆れたように問い返すアスランを見て困ってい
た。もっともこの場合は冗談を言った方のセンスにも問題があるのだが。

「冗談ですよ……実際にアレ、大気圏を突破しましたし」
「そうだな……ユニウスセブンを破壊する火力を持ち、大気圏に突入、その後の移動も付近に収容する
 船も無さそうだった事から、かなりの長距離を自由自在に……」
「……化け物ですよね」
「まったくだ……」


「何、内緒話してるんですかね?」
「う〜ん……それよりアイツ等、何時の間に仲良くなったんだ?」
「確かに、シンって、最初はアスランさんのこと避けてましたよね」

 同じ秘密を共有するものは親密になるが、それを知らない回りの人から見たら不気味な光景にすぎな
かった。



 そのころザフトでは、より深刻で、かつ異質な出来事に呆れる人物の姿があった。

「……呆れたものだな」

 デュランダルは先の事件で持ち帰ったMSを研究室で調査させていた。そしてあまりにも信じられな
い報告を受ける。
 現状のザフトのMSに使われる武器、ビームサーベルやビームライフルを始め、プラズマ収束ビーム
砲、高エネルギー長射程ビーム砲、etc……あらゆる攻撃を与えても傷一つ付かないのだ。
 それだけでは無い、コクピットハッチを開き中に人が居るのを確認したのだが、その人物は意識不明
で、せめて機体の性能を確認すべく、操作してみたのだがテストパイロットが操縦中に発狂、そのまま
死亡してしまったのだ。
249通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:17:59 ID:???
「コレ……本当にMSなんでしょうか?」
「こうなっては中にいたパイロットの目覚めを待つ他はあるまい」
「やはり、連合の新兵器でしょうか?」
「わからんよ、そうでないと思いたいが……関係が有るか無いか不明だが、ミネルバから興味深い報告
 が来てる」
「は?」
「ユニウスセブンを破壊したのは天使の様なMSだったらしい」
「そ、それは!」
「我々が回収したのは、悪魔の様なMS……アルマゲドンでも始るのかな?」
「アルマゲドン?」
「昔の御伽噺の類さ……いや、神話だったかな?……神と悪魔の最終戦争のことだよ」




 暗い室内でパソコンのモニターの明かりだけが薄っすらと周りを照らす。ここはオーブにある学校で
この深夜の時間はパソコンを操作する少年以外は誰も居なかった。本来は時折、見回りをする宿直の教
師が居るのだが彼は宿直室で眠っている。正確に言うなら薬で暫くは起きれない様になっていた。
 朝起きると真面目な彼は己の怠慢に自己嫌悪に落ちる事になるが、同時に何も異常が無いことに安堵
するだろう。少なくとも彼は自分が薬で眠らされた事も、眠っている間に部外者が勝手に学校の備品を
使用している事にも永遠に気付くことは無かった。

「CE……信じられんが……どうやら俺は本当に異世界へ来たらしい」

 少年、ヒイロ・ユイは淡々と呟いた。
 ヒイロは今の状況を確認する。リーブラの破片を撃つため大気圏に落下しながらツインバスターライ
フルを放った。それは間違いない。だがリーブラを撃ったと思ったら景色がぶれ、次の瞬間は隕石の様
なものを破壊しているのに気付いた。予定よりも巨大な物質、そして、周辺にはバスターライフルから
逃れた無数の岩……リーブラの破片は完全に消し去るつもりだったが、予想外の岩の破片が落ちていた
 その後、そのまま大気圏内に入り地球の被害を確認したが、途中で違和感を感じる。

――この世界はおかしいと――有る筈のものが無く、無い筈のものが有る――
250通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:19:35 ID:???
 そして、MSを隠し南半球の島国で調査を開始する。その結果が自分が異世界にいるという事実。
 ヒイロ・ユイという少年は何処へ行こうと生きて行ける自身がある。だから別に元の世界に戻れなく
とも恐怖に駆られる事は無い。
 だが彼は心配な事があった。自分の命よりも大切な存在が――

「リリーナはどうしてる?」

 ヒイロは今出来ることとして、情報の収集をすることに決めた。今はどうにも動きようが無いのだ。
それと、当座の行動費用を調達するため見知らぬ他人の口座から勝手に拝借するよう銀行にもハッキン
グする。他人の金を奪うのだから道徳も何も無いのだが、流石に生活に困っていそうな人からは取りづ
らい。そこで、定期的に入金はあるが、あまり出金の無い裕福そうで金の管理に甘い人物を見繕う。

「アレックス・ディノという男には悪いが……」

 一通り作業を終えると、夜の街に出る。現金も手に入れたし、食事を取り寝泊りする場所を決めよう
と辺りを観察しながら歩く。
 そして、しばらく歩くと、まだ幼い少女が近付いてくるのが見える。深夜に近い時間ゆえ不審に思い
ながら少女の顔が確認できる距離まで近づく、そして外には出さないが少し驚きを覚えた。
 それが不味かったのか少女が笑みを浮かべる……普通の人間ならヒイロのように無表情では無いはずだ。
それほど、その少女にはインパクトがあった。柔らかそうな栗色がかった黒髪、ルビーの様な紅い瞳、
『傷付いていない』部分の透き通るような白い肌、かつては愛くるしい少女として、注目を浴びた事だ
ろう……そう『かつて』は……少女の顔には無数の大きな傷があり、右腕が肩先から失われていた。
 そして、何よりも少女の持つ空気……そのまま何も無くすれ違うとヒイロは呟いた。

「いったい、何人の人間を殺せば、ああなる?……この世界も狂ってるようだな……」



 その頃、デュランダルは執務室である報告を受けていた。現在の彼はユニウスセブン落下の件で多忙
を極めている。壊滅的な被害は避けれたといっても、地上の受けた被害は決して小さいものでは無かっ
た。
 しかし、彼の最大の懸念事項は別のものだった。真紅のMSの秘密。それに乗っていたパイロットが
目を覚ましたと言うのだ。

「では、そのゼクス・マーキスと名乗る人物は異世界から来たとでも言うのかね?」
251通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:23:26 ID:???
とりあえず投下した。さよなら
252通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:33:34 ID:???
マユ生きてるのか?
253通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:42:25 ID:???
悪魔の様なMSというのはエピオンのことか?
254通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:47:26 ID:8OmPowf9
>253
ゼクスが乗ってたならそうだろ?
255通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:49:14 ID:???
その場合、腕がもげた状態になっちゃうな
256通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:52:42 ID:???
とりあえず乙。もしまた投下するんならトリップ付けるように。
257通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 23:55:51 ID:???
また投下するのかは知らんが続きを楽しみにしている
258通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 00:25:31 ID:???
なかなか面白かった。
序盤だからまだ分からないがいままで読んだ二次種のなかではキラが幻痛になったらスレの神の次くらいに。
金奪われたアスランカワイソス
259通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 02:30:50 ID:???
まぁヒイロは任務の都合上と言うのもあるから『遵法精神』は無いけど
『人としての道徳』はちゃんと備わってるんだよな。

どこかの「誰かさん」はどちらも無いわけだけど・・・
260通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 03:22:33 ID:???
救急車を乗っ取るような人に人としての道徳があるとは思えません><
261通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 14:07:35 ID:???
任務>>>(越えられない壁)>>>道徳 だから>ヒイロの認識
262通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 16:49:40 ID:???
器物破損は日常茶飯事だしなぁ
263通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 17:26:14 ID:???
レーダーに反応しない、悪魔のようなMSって言うもんだからてっきり死鎌を連想しちまったよ。確かにガンダニュウム合金は金属反応を示さないけどさ
264通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 22:54:42 ID:???
テレビ版じゃなくてEW版か…
265通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 23:45:24 ID:???
テレビ版だと異質なイメージが少ないからな
散々暴れた後ならともかく、見た目だけで異界から来たMSらしいのはEW版だろ
266通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 23:48:25 ID:???
ナイトや武者が来たようなもんだからな。
267通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 02:08:32 ID:???
マユが何をして生き延びてきたか、スッゲー気になる。
268通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 08:14:45 ID:???
もしアスランがゼロに乗ったら・・・・・・
269通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 08:38:10 ID:???
頭髪の後退する未来を知って発狂するな
270通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 09:11:56 ID:???
ちょw
271通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 09:56:34 ID:???
エピオンもカトキナイズされてんのか?
272通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 11:32:59 ID:???
腕が無いからカスタマイズでもされるか?
273通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 15:29:10 ID:???
ヒートロッドがないほうの腕なだけにすんげぇ禍々しくなりそうw
274通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 20:32:15 ID:???
バスターライフルで、どつきまわされる種MSとか?
275通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 22:54:20 ID:???
差し詰めエピオンカスタム(アーリーエピオン?)
276通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 12:34:01 ID:???
ネタこないんかね
277通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 13:21:34 ID:???
wktk
278通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 18:54:12 ID:???
アナザーの中では扱いにくい題材だな
279第2話 1/14:2006/08/20(日) 20:23:58 ID:???
>>241-250の続き
病室を訪れたデュランダルは、異世界の住人と面会していた。彼は自分が異世界に来たという事を半分
は信じかけているようだが、まだ不審にも思っているようだ。当然だろうとデュランダルは思う。現に
自分も信じれないのだ。
そこでデュランダルは彼に自分がいた世界の事を詳しく語らせた。ACという戦乱の消えぬ時代、ゼク
ス・マーキスという男の血塗られた人生、コロニーへの圧政から起こる復讐劇と戦乱を倦んだ人々の平
和への渇望、そしてリリーナ・ピースクラフトの登場。
全てを聞き終えるとデュランダルは納得するしかなかった。この男が嘘を言ってるのでは無いと、

「で、君の事はゼクス、それともミリアルドと呼んだ方が良いのかな?」
「お好きな方で、と言いたいのですがゼクスの方が慣れています。それにピースクラフトの名は私には
 重すぎます」
「……なるほど、ではゼクスと呼ばせてもらうよ」
「はい」
「それにしても信じられんな。異世界からの来訪者などとは」
「私もです」
「だが、同時に納得も出来たよ。あのようなMSは初めてだ」
「MS?」
「我が世界にもMSと呼ばれる人型兵器があるのだよ。もっとも、君が乗っていたモノほど高性能では
 無いがね」
「そういえば…エピオンはどうしたのです?…まさか誰か乗ったのでは!」
「……嘘をついても仕方ないだろうから、正直に言おう。我が軍のテストパイロットが搭乗し、性能の
 テストを行った。
 そのパイロットは最初のうちは機動性の高さやGの強さに辟易し、文句を言いながらもダミーの的を
 装備されたビームの刃で破壊していたのだが……」
「やがて、味方を攻撃し、最後は発狂した」
「……正解だよ、ついでに言うなら、そのパイロットは死亡した。死因は高すぎるGに体が耐えられな
 かったからだそうだ……あれは何なのだね?」
「……ゼロシステムに翻弄されたのです」
「システムが翻弄?」
「話せば長くなりますが良いでしょうか?それと、この世界についても、ご教授願いたい」
「ああ、良いだろう、こちらの事も知って貰いたいからね」
280第2話 2/14:2006/08/20(日) 20:24:58 ID:???
もうすぐオーブに到着するという時、アスランはミネルバの艦長タリアから呼び出されていた。

「呼び出したりして御免なさいね。本当は、もっと早く呼びたかったのだけど、色々あってね」
「いえ、大丈夫です」
「まずは改めて礼を言わせてもらうわ。アーモリーワンからここまで色々と手伝ってくれて有難う」
「いえ、大して役には立てませんでしたし……」
「MSの操縦の事なら気にすることは無いわ……逆に貴方に大活躍でもされたら、私はオーブを危険視
 していたかもしれない」
「え?」
「そうでしょ?貴方が活躍出来なかったのは、この2年間MSに乗ってなかった何よりの証拠。逆に以
 前のように問題なく乗りこなしたら、私はこう思うところだった。『この男はザフトを追放になった
 後オーブで何をしていたのか?戦争の準備でもしていたんじゃないだろうか?』ってね。私はザフト
 の軍人よ。警戒もするでしょう」
「それは……」
「だから安心した。ずっとMSから離れてたって事だし、好きじゃないんでしょ?」
「……はい、MSに乗って楽しい思い出はありません……それに……」
「わかってる。……それでも戦ってくれた。だからこそ、有難うと言いたいの」
「…………」
「それに、状況判断なんかは見事だったわ。流石ね、アスラン・ザラ」
「あ、ありがとう…ございます」

アスランは心の傷が少しだけ癒されるのを感じた。自分が役に立てたのだと思うと純粋に嬉しく思う。

「それで、今回は貴方に頼みたいことがあるの」
「頼み?」
「ええ、私からでは無く、プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルからのね」
「議長から?」
「ええ、その頼みというのは『ラクス・クラインにプラントへ戻ってきて欲しい』という内容よ」
「ラクスに!」
「ええ、ミネルバからボルテールに移る際に……同時に私からもお願いするわ、理由は判るわよね?」
「……やはり、戦争は避けられないと、お考えで?」
「……避けたいとは思ってるけど……」
281第2話 3/14:2006/08/20(日) 20:25:53 ID:???
オーブに到着すると、カガリは行政府に向かい、アスランはデュランダルの依頼を果たすためラクスの
元へ向かった。

(久しぶりに会うことになるな……あの二人とは……)

車を走らせながら、ラクスとキラについて考える。
正式にザフトの裁判を受け、追放処分になったアスランと違いラクスは行方不明扱いになってた。
裁判は元々、和平成立後の連合側への建前として、ザラ派の過激な軍人を主に裁くものだった。民間機
を落としたイザークを始め、降伏した兵を嬲り殺しにするなど先の戦闘で行き過ぎた行為を行った兵を
処罰するというものだ。結局はデュランダルの弁護で若い兵は無罪となったのだが、この中に特殊な事
情を持つ者がいた。それがアスランとディアッカらの三隻同盟に加担した者である。
三隻同盟のトップと言えるラクスは前議長シーゲル・クラインの娘ではあっても、本人は民間人で単な
る歌手にすぎない。そのような人物の率いる集団が戦いに参加しても、普通なら勝てるはずが無いのだ
が、こともあろうに三隻同盟はヤキン・ドゥーエの戦いにおける事実上の勝利者になってしまった。
本来なら、勝利者のラクスがザフトのトップになることで何も問題は起きないはずだった。しかし、彼
女が行方不明になったことで、状況がおかしくなる。アスラン等はザフトにとっては反逆者なのだが、
今のザフトはクライン派でアスラン等は英雄になるし。ラクスに関しては更に複雑で下手に処分を下せ
ない立場だった。
アスラン等に関しては追放や降格といった処分で事なきをえたが、問題はラクスである。民間人だから
降格は存在しないし、追放や懲役など下そうものならどのような騒ぎになるか分かったものではない。
そこで行方不明をいいことに問題の先送りをしていたのだが……

(戦争になれば、そうも言ってられないか……)

先の事を考えれば戦争は避けられないというのが大方の予想だった。依然、連合の中枢にはブルーコス
モスのメンバーが多く、今回の事件は彼等に戦争をする大義名分を与えた事になる。
そして、それに対しザフト側が怒りに任せて衝突すれば、再び多くの血が流されるだろう。デュランダ
ルは最悪の事態を避けるためにもプラントの民の怒りを静められる人物、ラクス・クラインの復帰を打
診してきたのだ。

(だが、ラクスが了承してくれるだろうか……)

やがて目的地であるラクスの暮らす孤児院が見えてきた。
282第2話 4/14:2006/08/20(日) 20:28:05 ID:???
ラクスはアスランの訪問を受けると客室に案内し、自らお茶を入れてくれた。
そんな彼女を見て、少し変わったなと思う。悪く言えば俗っぽくなったのだが、昔の捉えどころのない
お嬢様だった頃より、よほど好感が持てるとアスランは思った。

「お久しぶりですわね。アスラン」
「ああ、元気そうで何よりだよ」
「プラントに行っていたとの事ですが?」
「ああ、今回はその件で頼まれごとをしてね……」

アスランはプラントに行ってからの一連の出来事を伝えた。そして、再び戦争になるだろうとの予測と
デュランダルからの依頼も……

「…………そうですか……でも……」
「キラは元気になったんだろ?」
「はい……今は子供たちと散歩にお出かけですわ」

2年前の戦いの後、キラは一時期、自閉症に近い状態に陥っていた。戦いの中で知った己の出生の秘密
そして、ラウ・ル・クルーゼはキラの存在こそ人類の罪の証明だと呪いの言葉を投げつけた。
キラはそれを懸命に否定しながら戦ったが、まともな反論も出来ず、最後は力に頼り彼を殺すことでし
か対抗出来なかった。
その結果、呪いの言葉はキラの心を蝕むものとなる。ラクスは彼に戦わせた責任を感じ、すっと看病を
続けていた。それがプラントの民の期待を裏切るものと知りながら……

「あれ?アスラン……」

その時、散歩を終えたキラが帰ってきた。子供達と手を繋いで安らかな表情をしている。その表情を見
てると、これ以上のラクスの説得は躊躇われた。アスランは実感する。

(キラにはラクスが必要なんだな)
283第2話 5/14:2006/08/20(日) 20:29:07 ID:???
アスランは、これ以上の説得は諦め、来た道を戻っていた。運転しながら悩み続ける。この先どうすれ
ば良いのかと。
人類全体の事を考えればラクスはプラントへ戻るべきだと思う。戦争になれば前のように怒りと憎しみ
に任せて、無益な虐殺が起こり、憎しみが憎しみを呼ぶ負の連鎖が起こるだろう。
特にブルーコスモスの過激派にとってはコーディネーターを殺すのは正義であり、共存を訴える穏健派
は悪なのだ。そして、彼等に対抗すればプラント側も過激な行動に走らざるを得なくなる。
しかし、問題なのはブルーコスモス側は敵、つまりザフトは全てコーディネーターであり、殺すべき怪
物であるのに対し、プラント側にとっては相手の思想までは分からないということだ。

(そうなれば、結局はナチュラルは全て敵と思うしかない、かつての俺のように)

プラント側は頭では悪いのはブルーコスモスの過激派だと分かってはいる。しかし、目の前に敵がいて
しかも、その相手が行き過ぎた行為を行ったとする。そうなれば……

(こっちも反撃したくなるよな、そうしなければ殺られるのは自分だけじゃ済まないし)

プラントにあるナチュラル蔑視の感情は、そういった自分を正当化する一面もあった。そうでも思わな
かったら、人殺しなど出来はしないのだ。
しかし、そうなればコーディネーターに特別な悪意を持たない人間も殺すだろう。そして殺された者に
は家族や友人がいるはずだ。その人達はどう思うか、多くはコーディネーターを憎み、ブルーコスモス
の支持者を増やすだけだ。
それを避けるためにも穏健派の象徴といえるラクスの力が必要なのだが…

(でも、ラクスは人の上に立つのを嫌がっている。そして、キラとの平凡な日常を求めている……無責
 任と言えば無責任なんだが…気持ちも分かるしなぁ……ん?)

アスランは少年が1人歩いているのを目にした。この先は孤児院しか無いが少年に用があるとも思えか
った。
そして、どこか異様な雰囲気……不審に思ったアスランは思い切って声をかけることにした。
284第2話 6/14:2006/08/20(日) 20:30:02 ID:???
ヒイロは普段の彼らしくなく迷っていた。この先どうするかと。
元の世界に帰りたい気持ちはある。しかし、いくら情報を集めても原因が分からない。そうなるとネガ
ティブな思考も出ようというものだ。
そもそも、帰りたい理由の大半はリリーナのためだった。彼女がどうしてるかが心配で一目確認したい
のだが、その後どうする?と問われると何も考えていない。
そもそもリリーナはAC世界における平和の象徴である。それに比べ自分はどうだろう?多くの命を奪
ったテロリストで戦うこと意外、何も知らない機械のような人間だ。
そして、彼の最大の罪ともいえるノベンタ元帥を始めとする連合軍の和平派の軍人がのったシャトルを
落とした事件、あの後遺族に審判を受けるために各地を訪問し、許しを得られたがヒイロ本人は自分を
許せなかった。
ノベンタさえ生きていたなら、コロニーへの圧政は終わりヒイロ達の役目も終わりだったのだが、彼の
死で戦乱は広がり、さらに多くの人が死んでいった。
そもそもリリーナに多くの責任を負わせる必要さえ無かったのだ。
そんな自分がリリーナに会う資格があるのか?もしかしたら、穢れた自分が彼女の元に近づかないよう
に何らかの力が働いて異世界に飛ばされたのではないか?そんな事を考えながら歩いていると、目の前
で派手な車が停まり、運転している若い男が声をかけてきた。

「この先は何も無いぞ」

その男の額をみてると、かつて共に戦った張五飛を思い出された。彼はどうしてるだろう?
もし、彼がこの世界に来ていたらブルーコスモスかザフトの過激派に戦いを仕掛ける気がする。しかし
今のところ、そういった事件も聞かないし、そう考えると彼は来ていない可能性が高いのだが…

「どうかしたのか?」

余計なことを考えていると男が重ねて聞いてきた。どうやら自分を不審人物と思っているらしい、たし
かに、この地上で自分以上の不審人物はいないだろうから、この男の判断は正しいのだろう。
しかし、余計な騒ぎになっても意味が無いので適当に答えることにする。

「道に迷った。市街地はどちらへ行けば良いか教えてもらうと助かる」
「だったら、距離も遠いし乗せていこう」
285第2話 7/14:2006/08/20(日) 20:31:19 ID:???
道に迷ってるというのは嘘でなない。もっともヒイロの場合は地理的なものではないのだが……
どちらにしろ、この男が自分を不審に思っている以上、素直に従う方が賢明と思い、助手席に乗り込ん
だ。

「道に迷ってるって、他所から来たのか?」

男が運転しながら話しかけてくる。どうやら、尋問されているらしい。その動作には隙が無く、男が軍
人、またはその関係で働いていた経験がある事を伺わせる。
だが、工作員の経験からヒイロはこういった場合を想定して前もって答えを用意していた。

「この前の事件で家を失った。コーディネータという奴は酷いことをする」

先の事件で家を失った者は多い。そして、そんな人間が思う感想を添えて返答する。
こう言っておけば、大抵は同情される。このオーブにはコーディネーターも暮らしているらしいが、2
年前の戦闘以来、殆どがプラントに移り住んでいる。よって、現在オーブの住人は殆どがナチュラルだ
った。万が一相手がコーディネーターであったとしても、自分からコーディネーターと告白するものは
皆無だし、ましてブレイク・ザ・ワールド事件の被害者の前で余計なことを言うバカはいないと思って
いたのだが……

「……つまり、アレは一部の過激派が起こしたことで……」

……バカだった。ヒイロは頭を抱えたいのを我慢しながら、男の演説を聞き流していた。
だが、何時までも演説を続け、こちらの反応を伺っているところを見ると、男は自分にコーディネータ
ーへの偏見を解きたくて必死なのだろう。面倒だが分かったフリをするため、率直な感想をもらした。

「憐れだな、戦う目的を失った兵というのは」
「え?……憐れって、ブレイク・ザ・ワールド事件の犯人がか?」
「ああ、兵は目的を見失えば迷走する」
「どういうことだ?」
「……………」
「…あ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺はアス…アレックス、アレックス・ディノだ」
「ヒイロ・ユイだ」

自分の名を告げながら、再び頭を抱えたいのを我慢した。
286第2話 8/14:2006/08/20(日) 20:32:59 ID:???
「ワカメうどん、トッピングにワカメを入れてくれ」
「毎度!何時ものヤツですね」
「ここのは美味いぞ、好きなものを注文してくれヒイロ」
「……きつねうどん」

先程の返答の何が気になったのか、食事に誘われ、うどん屋に連れられて来てしまった。
奇妙な注文をする男を尻目に自分の巡り合わせの縁について考える。
思えば、オペレーション・メテオで地上に降りる際も、よりによってゼクス・マーキスと遭遇してしま
った。降下中の自分を倒せる敵など地上に二人しか存在しないのに、その内の1人といきなり遭遇した
のだ。さらにその後、流れ着いた海岸ではリリーナに出会うし、あまりにもピンポイントすぎる。
そして、このアレックスだ。ヒイロにとって一番…いや、この世界で唯一の会いたくない相手と遭遇し
てしまった。これで、この男に妹がいて、この後、会ったりしたら最悪のパターンなのだが……そこま
で考えた後、1人の少女を思い浮かべた。この世界に初めて来た日の夜、アレックスの口座から現金を
頂戴し、夜の街ですれ違っただけの少女。

――ヒイロ・ユイと同じ臭いのする少女――

(――!……まさかな)

慌てて自分の想像を打ち消す。すると、アレックスが自分を興味深そうに見ているのに気付いた。

「どうした?」
「ああ、別に…それにしても変わった意見だな」
「……そうか?」
「ああ、目的を失った兵か……ある意味、俺もそうだな」
「元軍人か?」
「ああ、前の戦争では戦争を止めるという目的があったが、今では何をしていいのか…」
「……………」

目の前の男のセリフから、先の戦いで3隻同盟に所属していた事が判断できた。
ヒイロはすでにこの世界の情報の大部分を把握している。先の大戦がどのような顛末を迎えたかも一般
の人間に伝わらない範囲まで知りえていた。そこで、目の前の男に見覚えがあるのに気付いた。

(アスラン・ザラか……)
287第2話 9/14:2006/08/20(日) 20:34:11 ID:???
ヒイロは先の大戦を調べるうちに、ある疑問を感じていた。
この世界での先の大戦では平和の歌姫と言われるラクス・クラインの存在、ザフトと連合の2大勢力に
属さない少数部隊の勝利など、ヒイロの元の世界の戦争と似た部分があった。
しかし『彼等は何の目的で戦ったのか?』がどう考えても理解出来ないのだ。
リリーナの目標は『争いの無い世界』を作ることだった。
しかし、同じ平和の象徴と呼ばれるラクス・クラインはリリーナと違い、戦艦を強奪し自ら戦線に起っ
ている。これに関しても疑問だったが『手を汚す覚悟がある』と思えばまだ分かる。けっして争わない
こと=平和では無い。場合によってはラクスのように戦うことが平和への近道になるのは間違い無いこ
とだ。現にヒイロたちの世界も彼等を始めトレーズやゼクスが戦ったからこそ平和の道が開けた部分が
ある。
だが、分からないのはラクスが戦後、身を隠したことだ。戦死したかと思えば、とてもそうは思えない。
結局は何の為に戦ったか不明だったのだが、目の前の男の発言で納得した『彼等は道を見失ったのだ』
そして、改めて思う、ラクス・クラインは戦場へ出るべきではなかったと、彼女も毒されたのだろう、
己を見失いやすい戦場の空気に、戦場では目の前のことで一杯で遠くが見えなくなってしまう。
そこが最後まで目標を誤らなかったリリーナとラクスの違いだろう。

「お前等は、目的と手段の区別が出来ていない」
「え?」
「お前の目的はなんだ?」
「それは、争いを止めて…」
「争いを止めるという行動は手段だ。目的ではない。目的とは状態のことだ」
「……あ」
「兵は容易く道を見失う、兵が道を見失わないには信頼できる政治的指導者が必要だ」
「じゃあ…」
「後は自分で考えろ」

自分の考えに浸るアスランを無視して、うどんを啜る。たしかに美味い、勧めるだけのことはある。
やがて食べ終わったが、アスランはまだ考えてる最中らしく、こちらに反応しない。

(逃げるなら今か……)

ヒイロは柄にもなく喋りすぎたと思いながら、そっと席を立ち会計を済ませて店を出た。
288第2話 10/14:2006/08/20(日) 20:35:13 ID:???
(目的は状態……手段は行動……言われてみれば当たり前のことじゃないか……)

例えば戦争をするのが目的、と言われることは多い。だが、厳密に言うなら戦争という行為は手段にす
ぎない。ブルーコスモスだったらコーディネーターのいない『状態』を目的に戦争をする。逆に考えれ
ば『何故、戦争は起こるのか?』そんな考えをしてるかぎり正解は出ない、だが何故『戦争という手段
を選んだか?』と考えれば答えは容易だ。

(俺たちが戦ったのはコーディネーターとナチュラルが争わない世界を作るため事だった。それには、
 戦争を止める必要があった。だが、その後どうすれば良かった?)

そんな基本的なことも決めずに戦ってきた代償がこの状態だ。ラクスが消えたのは確かに痛いが最初か
らラクスに政権をとらせる気だったか?と問われると否だ。
自分たちは戦争を止めるという行為で手一杯だった。いや、酔っていたと言える。
 
(父はどうだったのだろう?)

アスランは自問した。パトリックの最初の目的はプラントの自立だった。しかし、血のバレンタインを
境にプラントの自立よりナチュラルへの復讐という行為の方が目的になっていたのではないか?
最初からナチュラルを全滅させる気なら他にいくらでもやりようがある。ブレイク・ザ・ワールドを大
規模にやれば良いのだし、簡単な方法ではNJCが完成した時点で核攻撃をすれば良い。
自分たちが戦争を止めるという行為に酔っていたように、父もナチュラルへの復讐という行為に酔って
いたのではないか?両者とも目的と手段を履き違えた典型である。

(結局、目指す状態が異なる限りは争いは無くならない)

ナチュラルのいない世界、コーディネーターのいない世界、そして両者が共存する世界。アスランが共
存を目的にする以上、前二つを目的とする者の考えを改めさせるか改めない以上は……
そこまで考えた後、目の前から少年がいなくなった事に気付いた。

「あれ?ヒイロは?」
「ああ、お連れさんならアレックスさんの分も払ってお帰りになりましたよ」

それを聞いてアスランの胸が熱くなった。ブレイク・ザ・ワールドで家を失った少年がコーディネータ
ーの自分の悩みの相談にのってくれた上、会計までしてくれたのだ。両者は分かりあえる!アスランの
目には明るい未来が見えていた。
289第2話 11/14:2006/08/20(日) 20:36:11 ID:???
そのころプラントでも似たような会話が行われていた。しかし、デュランダルはアスランとは立場も情
報量も違えば、お目出度くも無く、さらに辛辣だった。

「つまり、君は弱冠15歳の少女に後始末を押し付けたわけだ」
「――!…それは…」
「違うかね?だが、本当に平気なのかな……何しろ君は人類史上最大の虐殺を行おうとしたのだろ?
 そんな男が兄などと認めてくれるのかね?いっそ、誰にも会わないように隠遁生活をしても不思議で
 はないと思うのだが?」
「………………」
「すまない……言い過ぎたようだ」
「……いえ、仰る通りです」

デュランダルは何故、自分がこのような事を言ってるのか不思議に思っていた。
彼の話を聞く内にエピオンと呼ばれるMSが、とてもこの世界で使える物では無いと感じたからか?
ゼロシステムというのは曖昧な目的で使えるMSでは無い。プラントではナチュラルと共存か徹底抗戦
かで揺れている。デュランダル自身は共存派だがナチュラルを滅ぼしたい気持ちが皆無なわけでは無か
った。おそらく全ての人が揺れているのだろう。もし、そんな状態であのMSに乗ったら?
それにゼクス自身が使ったとて、こちらの望みに答えてくれる保障は無かった。だから、利用価値の無
くなった彼に辛く当たったのか?……違う、これは嫉妬だ。リリーナ・ピースクラフトという時代の最
も必要とする人材を持てた世界に対する嫉妬だ。
ナチュラルを滅ぼし、それを民衆に正当な行為と思わせきる気概を持つ英傑も無く、両者の橋渡しを可
能とする聖人もいないこの世界。
ラクス・クラインですら、プラントのコーディネータにしか支持されていない。地球全体の僅か一割、
カガリ・ユラ・アスハや他の指導者にいたっては、それ以下だろう。それに比べリリーナ・ピースクラ
フトは地球圏の殆どの支持を集めたという。
そして、それが嫉妬と気付いたときデュランダルは無性に悲しくなった。この世界はダメなのか……ラ
クスが戻ったとて、何が出来るというのか……

「今日のところは失礼させてもらうよ」
「……はい」

落ち込むゼクスにこれ以上かける言葉が見つからず、そっと退席したのだが、執務室に戻るうちに大事
なことを聞いていない事を思い出し、デュランダルは再び元の道を戻った。
290第2話 12/14:2006/08/20(日) 20:37:16 ID:???
ゼクスは胃の痛みを我慢していた。デュランダルに言われ初めて気付いた…否、目を逸らしていた事実
を突きつけられたのだ。
思えばリリーナには普通の少女として暮らすという選択肢もあったのだ。だが彼女はサンクキングダム
を復興させ、それが滅ぼされて地球圏の統一女王として傀儡にされかけた時さえ、逆に乗っ取り、利用
しようとしたデルマイユ侯の追い出しに成功した。妹ながら、とんでもない女だと思う。
何故、そこまで出来たのだろう?そこまでの苦難の道を人は選べるのか、ある意味リリーナは時代の生
贄だ。誰もが平和を望みながら、自ら行うには苦難が多すぎる故に諦める。自分がそうであるように、
リリーナの行動を考えると顔も憶えてない親のためだけで出来る事では無い。ましてや人類全てなど人
に背負えるものだは無いだろう。
ゼクスは戦場での経験から理想や大儀だけでは戦えないことを知っている。周りの大切な人間や戦友の
ためにこそ戦えるのだ。
そこまで考えた後、ふと思い出した……あの少年だ。ヒイロ・ユイを戦わせたくないからではないか?
リリーナも理想や大儀のために戦場以外の場所で戦った。だが人はそれだけでは戦えない、ましてや目
に見えない全人類のためになど、
リリーナは明らかにヒイロに愛情を持っていた。そしてヒイロは戦争がある限り戦い続けるだろう。
もし彼に戦って欲しくないなら、地上から戦争を無くす他に手段はあるまい。

(ヒイロ・ユイが支えてくれるなら安心か……)

ゼクスは胃の痛みが少なくなるのを感じた。何度も戦ったからこそ分かる彼の強さ、自分を打ち破った
少年がいれば大丈夫だと……

「不甲斐ない私の代わりにリリーナを頼む」

そう呟いた時、再びデュランダルが訪問してきた。

「すまないが確認したい事があってね、実は部下からこのような報告があってね、ユニウスセブンを破
 壊したのは天使のようなシルエットを持つ、君たちの言うガンダムタイプのMSが手に持ったライフ
 ルの射撃で破壊したそうなのだよ。長めの銃口が二つあるタイプらしい、知ってるかね?」
「――!……ゼロ」

ゼクスは目の前が真っ暗になった気がした。
291第2話 13/14:2006/08/20(日) 20:38:20 ID:???
「やはりそうか……君の話を聞いて、まさかとは思っていたのだが……」
「ヒイロ・ユイがこの世界に……」
「パイロットも知っているのだろ?単刀直入に聞くがそのパイロットは、連合の手伝いをするような男
 かね?」
「いいえ、それは無いでしょう……異世界での争いに参加するほど短絡的な人間ではありません。もし
 参加するとしても、ゼロは使わないはずです…」
「信用しても良いのだね?」
「はい、彼は…この世界で一生を過ごす事になったとしたら、ゼロを始末するはずです……―!」
「そうか、安心した…何しろ戦争になりそうでね。アレが敵に回ると思うと頭の痛いところだったが、
 いや、味方でも安心出来んか……ん? 顔色が悪いようだ。私は失礼するから、ゆっくりと休みたま
 え」

ゼクスは最早デュランダルの声は聞こえていなかった。自分のセリフ『この世界で一生を過ごす』とい
う言葉に恐怖を感じていたからだ。
自分は良い、むしろリリーナにとっては自分は邪魔だろう。自分を最後まで慕ってくれた女性もいるが
リリーナの邪魔になる方が辛かった。
しかし、ヒイロは違う彼はリリーナに必要な人間だった。そして、厄介なことに彼は自分と同じ決断を
下す可能性が高い人間だった。『自分こそがリリーナに相応しくない』と……

「帰らなくては……何としてでも!」

声を大きく出して自分に喝を入れる。続いて思考を活性化させる。
どうやって帰る?いや、その前にヒイロと連絡を取らなくては……議長に頼むか?…否、無理だ。そも
そも議長に何をさせる気だ?『異世界から来たヒイロ・ユイ、ゼクスが待っている』とでも言わせる気
か?……自分の存在は大っぴらに出来ない、だから別の方法で自分の居場所を伝えなくては……待て、
議長が最後の方に言った言葉『戦争になりそう』そうだ……

「戦争になるなら兵士がいる。議長にとっても1人でも多く必要なはずだ……ならば」

ゼクスは立ち上がり、デュランダルとの面会を求めた。
292第2話 14/14:2006/08/20(日) 20:40:04 ID:???
デュランダルはゼクスの面会を許可し、彼を招き入れると意外なセリフを聞いた。

「君を兵として、雇えと言うのか?」
「はい、勝手な願いとは承知しておりますが」
「……だが、エピオンは危険すぎる。あんな物が戦場に出たら連合は、どう思う? 私の目的はナチュ
 ラルとの共存だ。しかしアレは余計な疑いを持たせる」

デュランダルはカガリの言葉を思い出していた。『過ぎた力は争いを呼ぶ』セカンドシリーズが過ぎた
力だとは思わない。あれは守るために必要な力だと確信している。だが、エピオンは違う。明らかに、
この時代のテクノロジーから逸した機体。無用な疑いから争いが起きるのは必至だった。

「はい、それは承知しています。それに私自身が今の状態でゼロシステムに耐える自信がありません」
「では、どうすると?」
「この世界のMSを与えて下さい。私はナチュラルですがナチュラル用のOSも有るのでしょう?」
「確かに、そうだが……」
「パイロットは必要なはずです!」
「……うむ」
「ダメなら諦めもします。ですから試すだけ試して頂けないでしょうか?」
「……良いだろう、エピオンという化け物を乗りこなしていた君だ。上手くやれるかもしれん」
「ありがとうございます」
「とりあえず練習用のジンを用意させよう……それにしても何故、急にパイロットになる気になった
 か聞いていいかね?」
「はい、武勲を立てたいと思っております」
「武勲を?別に働かなくても生活には不自由はさせないつもりなのだが?」
「ご好意には重ね重ね感謝しております。ですが元の世界に私は帰りたいのです。いえ、私が帰れなく
 とも帰したい男がいるのです」
「……話が見えないのだが?」
「武勲を立てれば、私の存在に気付く人間がいます」
「なるほど、先程話したゼロのパイロットか?しかし、彼は異世界の争いには参加しないと?」
「はい、彼は今頃この世界の情報を集めているでしょう。そして私がこの世界に来て戦争をしてると知
 ったら…」

ゼクスは自信に満ちた声で断言する。

「彼は、ヒイロ・ユイは必ずや私を殺しに来ます」
293通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 21:19:08 ID:???
SS投下GJ、面白かったです。

>「ワカメうどん、トッピングにワカメを入れてくれ」
>「毎度!何時ものヤツですね」
こっちのアスランも色々大変なんだなぁ(ノД`)
294通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 21:38:13 ID:???
GJ!!
すごいよ、ゼクス!早くも覚悟完了!
295通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 21:39:14 ID:???
GJ!
いよっ、このシスコン!(褒め言葉)
しかしここのラクスはデュランダルの誘いを断ってるってことは、
実はあんまり黒くないのか?
それとも逆転劇のカタルシスが欲しくて猫かぶってるとかw
296通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 22:17:36 ID:???
本当にここ最近GJ祭りが続きますね!!
297通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 23:19:24 ID:???
>その男の額をみてると、かつて共に戦った張五飛を思い出された。彼はどうしてるだろう?
>「ワカメうどん、トッピングにワカメを入れてくれ」

なぜみんなアスランの額を描写するんだw
298通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 23:53:34 ID:???
GJ!
最初はどうなるかど思ったが、久しぶりに来たらこのスレにも職人さんが現れてるじゃねえか!
これからも期待してますよ
299通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 00:32:16 ID:???
ゼクス・・・やはり、あんたは 漢 だっっ!
300通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 00:56:19 ID:???
予想はしていたがゼクスもザフト製のMSに乗る事になるか……
しかし何故だろう…何故だか、W勢に「ナチュラル」という言葉が似合わん。
301通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 01:07:19 ID:???
ナチュラルが似合うのはせいぜいカトル程度だよ・・・・時々変な電波を受信するがw
302通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 01:13:49 ID:???
どっちかと言えばエクステンデッドに近いんだろうな
生身でやりあったらスーパーコーディ以上かも知れんが
303通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 01:22:38 ID:???
アスランのあまりの短絡思考に萌え
304通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 01:51:43 ID:???
>>300
ヒイロ何かコンピューターに「人間ではない」なんて判断されてるしな。
情報処理能力もコーディネーターとはさほど変わらない、むしろ並の奴よりかは遥かに上だろう。

EWなんかではヒイロは厳重にロックされているはずのコロニー制御システムの外部状況と命令系統の暗号情報を引き出し、
トロワがそこまで何とか解除していった手順を読み取り、そこから得たパスワードを流用して現在の進行状況の把握をする
……なんてのを、使われているコンピューターの特性を知るための軽いウォーミングアップという程度でやっちまう(何言ってんのか分からんが)

以下抜粋

デュオ、制御コンピューター内に用意されていた何百というトラップをくぐりぬけ、何十というセキュリティロックを解除
↓残り時間5分を切る、間に合わない
プログラムをそのままにして制御駆動回路を直接操作し、本来の速度を『SPECIAL MODE』と誤認させる方法を立案

コンピューターに絶えずインチキなデータ(ダミープログラム)を送り続ける必要がある

デュオ、コンソールの下に潜りこんでコンピューターの回線パネルを引き出し、二倍の重力下の中、顕微鏡サイズの回路を切断接続

ヒイロ、ダミープログラム完成、コンピューターに入力しつつ、同時に制御駆動回路の接続を切断

トロワがその間正面モニターでコロニーのライフシステムの維持(約200近くあるブロックの大気漏洩の防止、隔壁の安定、環境装置の制御など)を全て、
猛スピードでロールアウトする数値を冷静に読み取り、僅かな数値の変化も見逃さず手動で行う(この作業には瞬き一つも許されない、驚異的な集中力が要求されるらしい)

ヒイロ、中央コンピューターの演算処理能力のスピードを遅くするための遅延回路を組み込む

中央コンピューターは真空管制御よりもやや遅いくらいの速度にすることができる上、ダミープログラムから出るバグを瞬時に修復可能となる

正常化


正直全く分からんが、タイムリミットが5分を切っていた事から判断してここまでの作業をそれ以下の時間でこなした事になる。
コーディネーター用のOSも応用がきくとか言って動かしそうなのも想像に難しくない。
305通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 02:04:01 ID:???
>>301
まぁ頭脳は別格にしとくか。ガンダム回収の時に見せた緻密な計算が光るからな
306通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 02:49:52 ID:???
>>297
知ってるだけでも

【ここ】
ごひの額を連s(ry

【Xスレ】
リアップetc

【黒本スレ】
ウモン・サモンを彷彿とさせる額(ry

アスランカワイソス
307通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 03:51:19 ID:???
アスランのでこは種の数少ない良心
308通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 09:50:32 ID:???
ただのネタかと思いきや、アレックスの口座をいじったのを上手く出会いの伏線に持ってきた
作者氏GJ

>それを聞いてアスランの胸が熱くなった。ブレイク・ザ・ワールドで家を失った少年がコーディネータ
>ーの自分の悩みの相談にのってくれた上、会計までしてくれたのだ。両者は分かりあえる!アスランの
>目には明るい未来が見えていた。

アスラン(涙)
309通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 10:00:12 ID:???
まるで高級の鯖を着払いで送りつけられた加賀美新のようだ。

ところで、ぶっちゃけナチュラル用OSとコーディネーター用OSの違いって一体なんなんだ?前者はナチュラルにはコーディネーターのような情報処理能力が無いから、ある程度の処理を簡略化されたOSだと思うんだが(無論本家のOSより反応速度が鈍いとかあるんだろうけど)
310通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 10:16:07 ID:???
コディ用OS→モーションデータだけ入れられたホントの意味での「操縦システム」
ナチュ用OS→上記OSのFCSや、機体コントロールシステムをある程度自動化する改良を施して、
        行動パターンをある程度よく使うパターンとして普遍化することでナチュラルにも扱えるようにしたOS
番外・UCOS→ナチュ用OSを元に改良、徹底的に不具合解消と世界中の経験蓄積データからモーションの練り込み、FCSの経験蓄積を重ねたOS
311通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 11:20:12 ID:???
何だ、つまりオートかマニュアルかくらいの違いなのか。>>304くらいの事が出来るんだからさほど連中にとって難しい操縦システム、って訳じゃなさそうだ。

しかしナチュ用OSの設定に吹いたw
種死の後半のOSは皆ナチュ用OS使ってんじゃね?
312通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 12:12:16 ID:???
回避モーションが振り当てられていなかったのか。そりゃあ避けられんな
313通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 12:38:00 ID:???
>>311
バンクの事かーーー!!
314通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 12:59:45 ID:???
ヒイロのキャラもそれほど壊れていないし、中々の出来。
ところで、このSSのタイトルは『新機動戦記ガンダムW DESTINY』でおk?
315通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 13:25:07 ID:???
アスランと凸
316通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 14:14:47 ID:???
新機動戦記ガンダムSEED ENDLESS W
317通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 14:28:48 ID:???
>「ワカメうどん、トッピングにワカメを入れてくれ」

最初は表記ミスかと思ったが、ワカメうどんにさらにトッピングでワカメを
追加したのだと理解して吹いたw
318通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 16:14:06 ID:???
アスランの頭が全てワカメになってFinを迎えるこれ確定
319通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 00:00:14 ID:???
>>318
「アスランの頭がワカメちゃんになって」に見えた
320通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 00:03:08 ID:???
>>311
>>279でザフトのテストパイロットが問題なく操縦している為、コーディネーター用の操縦システムと余り差が無いと思われ
まぁ俺としちゃテストパイロットの死因にゼロシステムの副作用による身体機能の不全が述べられて無いのが少し引っかかるがな。説明したとは言え、まだ解明しきれてないって事かな。
321通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 07:09:39 ID:???
保守
322通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 11:34:13 ID:???
とりあえずゼロシステムがあるかぎり精神崩壊はあるにせよGで命を落とすことはないな。そのためのゼロシステムだから
323通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 13:49:47 ID:???
・・・
324通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 15:08:44 ID:???
つくづく難しい題材だな。
325通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 15:58:19 ID:???
>>322
おまいは神経がマヒってれば内臓グシャっても死なないのか
326通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 16:48:44 ID:???
>>325
ヒント:ゼロシステムは身体能力をホルモンバランスなどを調整しそれに耐えうる肉体に無理矢理仕立てる
327通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:08:02 ID:???
そうか、ホルモンバランスや脳内物質などを調整すれば骨が物理的に強くなるのか。
驚異的な事実だな、学会に報告すればノーベル賞も夢じゃないぞ。
328通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:20:04 ID:???
>>327
皮肉で言ってるならくだらない揚げ足取りだな。これが公式設定なんだから文句言われても困る
329通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:27:37 ID:???
>>328
どこの公式設定か知らんがゼロシステムの「耐えられる肉体を作る」はあくまでも
痛みでショック死したりしないように誤魔化すのが精一杯で別にゼロシステムのお陰で不死身になるわけじゃないぞ。
いうなれば脳内麻薬で麻酔代わりをしてるようなもんだな。
普通なら内臓がボロボロになるような機動をとった時点でショック死するけど
痛みを感じにくくなってるからしばらくは持つ、という程度のもの。

もし違うというのならソース出せ、といいたいけどこっちもソースはないんだよなw
330通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:34:09 ID:???
G等の負担による脳への刺激を緩和するのはどこにでも書いてある。
プラモとかデタコレ(多分とか

ホルモンがどーとかは知らん。
331通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:34:24 ID:???
強化って言ってもあの爺さん達にとっちゃパイロットは単なる生体パーツの一つに過ぎないんだから、乗るのに支障が無い程度ならどうでもいいんじゃないか?エンドルフィンとか放出する程度だと思うが
332通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:36:17 ID:???
そういえばサントラのブックレットにもゼロシステムのソースがあったな。
333通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 17:48:44 ID:???
トールギスで既に肋骨粉砕マシーンだからな。
ゼロ&エピオンの機動に肉体が壊れないという意味で耐えられるのなら
既に人間止めてる域まで強化せんと難しいんじゃないか?
具体的にはガンダムファイターくらいまでw
334通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 18:01:24 ID:???
いくら何でも奴らは別格だろ。何せ2000倍のGに耐えやがるんだからな
335通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 23:43:04 ID:???
素手でMSと戦う奴らと一緒にしてやるなよw
336第3話  1/10:2006/08/25(金) 18:43:42 ID:???
アスランはユウナからの呼び出しを受け、オーブの行政府に来ていた。
二人が会うこと事態は別に珍しい事では無かった。ユウナはカガリの婚約者で、アスランにとっては恋
敵という事になるが、同時にオーブの行政を事実上取り仕切っている上役でもあった。
また、ユウナにとってもアスランのプラントでの生活の経験や知識は貴重なものであり、無下に扱えな
い人材のため微妙な関係を築いた。

「何か御用でしょうか?」
「ああ、すまな…どうしたんだい?嬉しそうな顔をして…」

ユウナが驚くのも無理はなかった。今のアスランは非常に満ち足りた幸せそうな顔をしていた。
それに対し、先程の出来事を話す。

「分かり合えますよ!ナチュラルとコーディネーターは!」
「……あ、そ、それは良かったね」
「はい♪」
「う〜ん、幸せそうなとこ悪いんだけど、こっちは悪いニュースでさ」
「……戦争が決まったのですか?」
「……うん、ついでにオーブと連合の同盟も……」
「――!そんな?」
「仕方ないだろ。ブレイク・ザ・ワールド事件の被害を救済しあう同盟だって言われちゃ」
「そんなの方便です!いずれ軍事でも協力を要請してきます!」
「じゃあ、それ言って断れると思うかい?」
「そ、それは…カガリは?カガリは何て言ってるんです?」
「そりゃ〜もう大暴れ、ダメだダメだの一点張りで、こっちは何とか宥めすかして…」
「やはり…」
「…と思ってたんだけど、あっさり了解した。条件としてミネルバの安全を約束させられたけど」
「へ?」
「意外だろ?」
「意外です」
「だからさ、何かあったのかなぁ〜って思ったんだけど…心当たり無い?」
「……あります」

ユウナにミネルバであった出来事を出来るだけ詳しく話すことにした。
337第3話  2/10:2006/08/25(金) 18:45:01 ID:???


「……二度とオーブを戦火に巻き込みたく無いって事か、なるほどねぇ……でも、おかしくない?」
「何がです?」
「だって、そのシンってパイロットはカガリの仕出かした事、知らないんだろ?」
「……あ!」

アスランはシンの立場だったらカガリを憎むのも当然だと思った。
ある意味、オーブが連合に攻撃を受けたのはカガリの責任でもあるからだ。
本来は中立国に攻めるのは無謀である。何故なら中立国として成立した時点で、その価値があるからだ
交渉の場や戦争を避ける場としての機能があり、それを維持するには、そうとうの国力が必要になる。
そして、無理に攻めれば中立国は、その時点で敵国になり、敵の敵は味方、つまり中立国として機能す
る力を持つオーブはザフトと同盟し連合に対することになる。
何故、そうならなかったか、それはザフトが既にオーブを準敵国と認知していたからだ。あのタイミン
グでオーブがザフトに同盟を願っても難航したであろう。そして、その間にオーブは連合に制圧される
それを見越したからこそ連合はオーブに攻め込んだのだ。
そしてザフトがオーブを敵視した理由が、一つは連合と協力してMSを開発したこと。これに関しては、
オーブも国防のためと苦しくはあっても言い訳が出来る……本来、中立国が他国と協力して兵器を開発
するというのは言語道断なのだが……
しかし、次の連合の戦艦アークエンジェルを匿ったことについては言い訳のしようも無かった。これが
カガリの仕出かした事だ。最初オーブは中立国としてのルール通り、追い払おうとしたのだが……
それまでにも、そして修復された後もアークエンジェルはオーブが攻め込まれるまでに何人ものザフト
兵の命を奪ったのだ。
アスランはそれを知っているからこそシンに同情出来たのだが、シンはそこまで知らないはずだ。

「アスランの母親は血のバレンタインの被害者だったよね?」
「……はい」
「う〜ん、嫌なことを思い出させるけど、その時、誰を憎んだ? 攻撃した連合?それとも独立運動を
 したお父さん?」
「……連合です」
「だよね……まあオーブが奇麗事言わなかったらってのも正しいし、オーブを嫌いになるのは理解出来
 るんだけど、話によると連合以上にオーブを憎んでるんだろ?」
「……言われてみれば……変ですね」

アスランの脳裏にはオーブを憎む少年の紅い瞳が印象づいていた。
338第3話  3/10:2006/08/25(金) 18:46:01 ID:???
「まあ、それはおいといて、実は頼みがあるんだ」
「頼み?」
「うん、戦争が終わるまでプラントに行ってくれないか」
「……邪魔者を追い出す腹ですか?」
「うん、その気持ちが無いと言えば嘘になるかなぁ〜」
「…………卑怯ですよ」
「え〜と、でも本気で行って欲しい理由もあるんだ」
「……俺の身の安全ですか?」
「まさか!連合が君を処理してくれるなら、願ったり適ったりだよ」
「あのですね!」
「まあ冗談はこの辺にしといて、人質になって欲しいんだ」
「人質?」
「そう人質、オーブの代表の恋人と目されている君にね」
「それは!」
「ど〜せ、僕がいないのを良いことにイチャイチャしてたんだろ?」
「してません!」
「でも、向うはそう思ったんじゃないかな?」
「……俺にその判断が出来ると思います?自慢じゃありませんが、俺…鈍いですよ」
「…………ごめん、僕が悪かった」
「でも、俺の役目は何と無く分かりました」

最初は恋敵のユウナが自分をカガリから引き離そうとしてると思ったのだが、本当の理由はそんな単純
なものでな無いらしい。
オーブの理想の立場は中立である。しかし、どちらかを選べと迫られたら連合を選択するしかなかった。
防衛面より貿易面、つまり経済的に連合側の国との取引が多いからだ。というより技術立国が自国より
技術の高い国と有利な経済取引が出来るわけがない。
しかし、だからといってプラントと完全に交流を中断するわけにも行かなかった。それはオーブを支え
る技術者、つまりコーディネーターに絶縁を叩きつけるようなものだからだ。

「俺の仕事は、プラントでオーブをあまり敵視しないよう、出来ればオーブの事情を伝え嫌わないよう
 すれば良いんですね?」
「うん正解♪……頼むよ」
「条件があります」
339第3話  4/10:2006/08/25(金) 18:47:01 ID:???
「条件?」
「俺がいない間にカガリに手を出さないで下さい」
「……実は民衆を安心させるため、結婚をしようという話が……」
「冗談じゃ無い!」
「でも、コーディネーターを敵に回せないという理由で却下された♪」
「………………」
「セイラン家はバリバリのナチュラル派で通ってるからね、連合を安心させるって意味では名案なんだ
 けど、必要以上に媚びても意味は無いし、理想は中立、これ絶対条件ね」
「……で、条件の方は?」
「約束するよ。明日カガリも含めてもう一度話す。それと、もう一度だけ言っておくがオーブの理想は
 中立、これは連合の下につくのは勿論だけどザフトの下につくのも嫌だって意味だから」
「……心します。貴方もお気をつけて」

真剣な目をするユウナに真剣に答える。おそらくザフトはアスランを使ってオーブを味方に引き込もう
とするだろう。そして、連合はオーブに更なる難題を押し付けてくるだろう。それら政治の権謀術数が
うずまく世界に二人は対処していかなくてはならなかった。

「それにしても、今度の戦争は何時まで続くとお思いで?」
「まだ、始ってもいないのに分かるわけないだろ、そもそも何であんなに戦いたがるんだか……趣味?」
「……多分、道を見失ってるんですよ……ナチュラルもコーディネーターも……皆が」
「……上手いこと言うね、アスランらしくない」
「……どうも」

そこまで話して、先程のシンの事を思い出した。プラントへ出立する前に、もう一度だけ会っておきた
かった。

「明日の打ち合わせは午前中にお願いできますか?」
「ん?最初から、そのつもりだったけど……午後から予定があるのかい?」
「予定…っていうか、シンに会っておこうかと」
「ああ、気になるんだ?」
「……はい、やっぱりオーブを憎んで欲しくありませんから」
「……そうだね」
340第3話  5/10:2006/08/25(金) 18:48:00 ID:???



『状況7、ターゲットはダガーL10機、レベルは10』
「了解!」

スロットルを全開にし加速する。しかし遅い、トップスピードになるまで時間が掛かりすぎる。
ターゲットが近づく、MSの立体映像だ。
ターゲットに死を与えるため、左右に機敏に動きながら……機敏?このゆるゆると動くのを機敏と言え
るのか?
舌打ちを打つと、右手に持ったMMI-M633 ビーム突撃銃を放つ、爆発するターゲット達。爆発と共に映
像が消える。今ので3機撃墜、左右から周り込んでくる。右に3機、左から4機だ。迷わず左に向かう。
連合のエースパイロットクラスに設定されているというレベル10、その敵がこちらに攻撃を仕掛けて
くる。手にした銃は小型でライフルというより拳銃に近い、速射製に優れているのだろう。的を絞らせ
ないように不規則に動きながら、こちらも銃を撃つ、1つ、2つ、……相手と擦れ違い様、MA-M8 ビー
ムトマホークを左手で抜き切り伏せる。これで3つ、四肢と両肩の盾を利用したAMBACとスラスタ
ーを全開にし、急いで方向を変える。急げ!遅い!遅い!遅い!遅い!遅い!遅い!遅い!遅い!遅す
ぎる!やっと方向転換が終了、敵は?…何故、背中を向けている?―否、方向を変えてる途中だ。
その背中に向けライフルを放つと爆発、これで4つ、
爆発の向うから3機のMSがやってくる。それに向けて、AGM138ファイヤビー誘導ミサイルを撃つ、
遅いミサイルだから、エースなら当然かわす。だからミサイルを回避中の敵を狙う、1つ、2つ………
…3機目は何をしている?ミサイルに当たっただと?本当にエースか?

『じょ、状況7終了、続いて状況14、ターゲットはザクウォーリア3機、本物が相手ですので、模擬
 刀を使用』
「……了解」

状況14は味方機との交戦、しかも飛び道具無しで戦闘不能にすること撃墜は禁止だ。
脱走や裏切りを想定してのことらしいが、本音は味方同士で競わせるための内容。
今度の相手はコーディネーター、遺伝子改造で人間を超えた新たな種、その超人類がビーム突撃銃を放
ってくる。こちらは射線をずらしながら間合いを詰める。
左側の敵に狙いを定め、右手のトマホークで一気に切りかかる。狙いは右腕、銃を奪わせてもらおう、
コチラの見え見えの狙いを読み右腕をずらす。
――甘い! こっちは、すでに左手にもトマホークを持っている。動かした先を一閃、敵機の右腕の破
損を確認する前に右手のトマホークを振り下ろす。
341第3話  6/10:2006/08/25(金) 18:49:22 ID:???
敵機の両腕の破壊を確認!その敵機を蹴り付け、その反動を利用して場所を動く――だが、遅い!

――ここに黒き死神がいたら、後ろから真っ二つにされている!

――ここに雨の如き弾丸を降らす殺戮兵器がいたら、蜂の巣だ!

――ここに蛮刀を振るう王者がいたら、叩き潰されている!

――ここに龍の戦士がいたら、両手の龍に食い殺されている!

死んだ!自分は何度も死んだ!

だが生きている。まだ被弾は無い、敵は何をしている?
ようやく撃ってきた。だが、もう遅い! 何をしているのだ超人類! 怒りを込めて敵に突進する。
肩のシールドに付いたスパイクで敵にぶつかる。止まった。今度こそ良い停止だ。適度な衝撃が心地良い
そのまま両足で蹴り付けスラスターを全開!別の一機に襲い掛かる。こちらの動きに戸惑ったのか、あ
っさりと戦闘不能に陥った。
そして先程、踏み台に利用させて貰った敵に近づく、完全に無防備だ。罠を警戒しながら近づく………
どうした? 後ろに回ったぞ? 斬るぞ?………斬った。
中のパイロットが気絶していると知ったのは、全てが終わった後の事だった。



「もう少し、速くならんのか?」

訓練を終了したゼクスは整備士に尋ねた。そして、自分なりに助けになろうとアイディアを出す。増加
ブースターやスラスターを各所に増設する。または装甲を薄くし軽量化を目指すなど……
最初は整備士も黙って聞いていたのだが、突如顔を上げると…

「いい加減にしてください! 子供の玩具じゃ無いんですよ! 無理にパワーを上げてもフレームが
 耐え切れません! 現に、このザクファントムはザフトの最新型なのに、貴方が一度乗っただけで、
 フレームが大分痛んでるんですよ!」
「す、すまない…」
342第3話  7/10:2006/08/25(金) 18:50:11 ID:???
ゼクスは己の不明を恥じた。彼は、かつての愛機トールギスを頑丈な装甲の重量級MSに大型バーニア
を付けた機体と思い込んでいた。だが、考えてみれば、それだけで高性能機が出来るはずが無いではな
いか。あの機体はガンダムを作り上げた5人の科学者とハワードが協力して作り上げた名機で有るから
こそ、あれだけの性能を発揮できたのだ。
そして、この世界のMSはトールギスより遥かに重く、約10倍の重量があり、ゼクスの望み通りに動
かないのも当たり前であった。
もし、この世界の技師にトールギスを見せれば、軽量で頑強な機体に大型バーニアを付けた機体と評価
するだろう、価値観が違うのだ。
目の前の技師は優秀で、自分が異世界から来ている事を知る数少ない人間の1人だった。
自己紹介のおり、彼の名がメーザーと聞いて、かつて部下だった技術仕官と同じ名前だった事から、親
しみを持ち、気楽に話し合える唯一の人間になっていた。そのため、つい甘えが出てしまった。

「悪い癖が付いてるようだ。これからは気を付けよう」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません……出来るだけの事はやらせてもらいます」
「よろしく頼む」

ゼクスは己に与えられた機体を悲しげに見つめると、不快な思いと大変な労働を強いられるであろう整
備士に飲み物の差し入れでもしておこうと思い、その場を離れた。





「化け物か、彼は……反応速度と対G耐性が尋常ではない」

報告を聞いたデュランダルは呆れたように呟いた。
機体の運動性が悪いからと、中のパイロットが失神するほどの勢いでぶつかり方向を変える。正気とは
思えなかった。ザクのシールドは体当たりする事を前提にスパイクが付けられているが、あれは近すぎ
る間合いで使うものだ。間違っても最大加速でぶつけるものでは無い。ゼクスの使ったザクはシールド
のフレームが折れ、トマホークを出し入れ出来ないほど痛んでしまった。
343第3話  8/10:2006/08/25(金) 18:51:00 ID:???
「OSの方も作り替えて、あの方がいた世界のMSの操作システムに限りなく近いようにはしています
 が、それでも不服なようです」
「困ったものだ。だが、認めねばなるまい、ナチュラルの彼が我々コーディネーターの誰よりも優れた
 パイロットだということをね」
「そうですね」
「我々コーディネーターの優位性を考え直さねばならんか……」

エピオンをみた時、漠然と感じていたが、彼等はナチュラルで有りながら、自分たちコーディネーター
以上の科学力と操縦能力を有している事を今度の件で実感させられた。
自分たちは遺伝子を操ることで力を得ることが出来たが、本来なら、そのような事をせずとも人は宇宙
に出て、進歩していくものなのだろう。だとすると、自分たちは人間の可能性を潰しているのでは無い
か?そんな気がしてきた。

「それにしても、これで彼が壊したMSは何機目かな?」
「笑い事ではありませんよ。私たち整備士の事も考えて下さい!」
「いや、すまなかったね……だが、そんなに怒ることは無かろう、彼の事が嫌いかね?」
「とんでもありません! 凄く好感の持てる人物です」
「……さすがは王のカリスマと言ったところか」
「は?…王?」
「いや、何でも無い」

彼にはゼクスが異世界から来たことは教えてはいるが、その出自までは伝えていなかった。

「まあ、好感は持てるんですが、こうも次々と機体を壊されては……」
「苦労を掛けるね……ところで、セカンドステージシリーズの最後の機体はどうなっている?」
「セイバーなら、後はテストを残す…まさか議長!?」
「パイロットも決まってないし、彼に与える機体も無い、名案だと思うが?」
「……良いのですか?彼は異世界の人間ですよ」
「だが、優秀なパイロットだ。それも最高にね」
344第3話  9/10:2006/08/25(金) 18:51:56 ID:???
ルナマリアは明日の上陸許可の連絡を受けるとシンを探し始めた。シンは上陸するだろうか?正直わか
らない。
彼の事はアカデミーの頃からずっと見ていたが、単純な様に見えて、実は繊細なところがある。今回の
上陸も複雑な思いをしているだろう。
シンにとって、オーブは家族を失った忌むべき地であるが、同時に家族と幸せな時間をすごした故郷な
のだ。最も行きたくない場所であり、最も行きたい場所。
色々と悩んでる内に、もう1人の同僚の姿を見つけた。

「あ、レイ」
「ん?…ルナマリアか……シンを探しているのか?」
「うん、そうなんだけど…」
「食堂でコーヒーを飲んでる」
「ありがと……元気だった?」
「……あまり……悩みの原因は明日のことだろうな」
「……うん、どう思う?」
「……すまないが、俺はこういった事に無力だ。シンのことはルナマリアに頼む。不甲斐ないとは思う
 が俺では力になれん……」
「ううん、気にしないで」

無表情ゆえに判り辛いが、長い付き合いだから、本当に悪いと思ってることがわかる。不器用な友人に
笑って返事をするとシンの元へ向かった。
食堂に行くと、俯いて思案しているシンの姿があった。こんなところも可愛いと思う。だが、口に出す
と烈火の如く怒るだろうから、黙ってシンの隣に座り別のことを言う。

「明日の上陸許可のこと聞いた?」
「ああ、ルナは出るんだろ、楽しんでこいよ」
「……メイリンはヴィーノ達と一緒に行くって」
「ルナは行かないのか?」
「明日は部屋にいる……ただ、誰かに誘われたら出掛ける」
「……は?」
「だから、メイリン達とは行かないけど、誰かに誘われたら出掛ける」
「……?」

もし、シンが出かけようと思っても1人は辛いだろう。だから出掛ける時は側に居て上げよう。
今は、それしか出来ないから………
345第3話  10/10:2006/08/25(金) 18:52:51 ID:???
 

夜の海沿いの道を歩く。潮風の所為で髪が乱れる。メンテナンスの終わった『右手』で髪を掬い整えた
別に身嗜みに気を使ったわけでは無い、鬱陶しいからだ。
今朝、ファントムペインの連中が地上に到着したとの連絡があった。今度のミッションはアビスを使う
らしい、気に入らない連中だが命令だから仕方がなかった。

今度のターゲットの家が見えてきた。1km先にある建物。あの中にいる人物を誘拐しなければならない。
下見は、すでに終わらせている。だから、任務までの下準備を行う。足元の小石を拾い投げる。今の自
分は1km先の建物まで投げた物が届く『そう作り変えられた』
中から男が出てきた。顔に傷がある男が不審そうに周りを伺う。こちらには気付いていない。だが警戒
している。そう、それで良い。相手が油断していたら面白く無い。警戒して、戦う準備をしていなけれ
ば殺す時に楽しめない。全力で立ち向かってきた相手を捻じ伏せる。それを上回る快楽など無い。
だから、こうやって下準備を行う。相手に警戒させるために……

(相手が何者だろうが、全員殺して……)

……無理だ『あの人』には勝てない……この前、夜の街で擦れ違った少年。
そういえば今日も『あの人』に会わなかった。一目見て分かった。自分より『怖い人』自分より『たく
さん人を殺してる人』自分より『強い人』
びっくりした。そんな人がこの世にいるなんて思わなかった。戦争を経験してるのか?それにしては若
すぎる気がする。
今は自分の方が下だ。ソレは認めよう……だけど、もうすぐ戦争になる。そうすれば自分だって、もっ
と殺す。たくさん殺してやる。
そうすれば『あの人』より『怖く』『強く』なれるはずだ。そのためにもターゲットの1人を殺気を込
めて睨む

「待っててね『砂漠の虎』さん、もうすぐ殺してあげるから♪」
346通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 19:50:58 ID:???
GJ一番乗り!!
やっぱゼクスはすげーな
347通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 19:52:19 ID:???
アスランが能天気すぎるwww
348通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 19:58:58 ID:???
某スレのニコルの役をこっちではマユがやるのか。なかなか乙だな。
ゼクスがセイバーに乗るとは……。色もエピオンに近いし、変形機構もWに近い。なかなか似合うぜb
349通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 20:01:09 ID:???
GJ!
なんかここ最近どこのスレでもユウナとアスランがいいキャラしてるwww
そういえば死んだはずの人間が出てくるというのも共通してるような・・・

セイバーはゼクス行きか、まあここのアスランじゃとても乗りこなせないだろうし順当なとこだろうけど。
ただ相性が心配だな、エピオンは可変機とはいっても格闘戦専門だったし。
350通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 20:03:59 ID:???
W0も使いこなしてたから大丈夫。
351通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 20:12:44 ID:???
異世界のパイロットは化物か……!?

を想像しました。
352通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 20:14:34 ID:???
種世界じゃ一般兵は棒立ちだからな。
353通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 20:40:34 ID:???
ユウナとアスラン。仲良くケンカしな♪

互いに嫌いあいながらも、本音で語り合う・・・これは、コレで新鮮だねw
354通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 21:43:47 ID:???
アスランやユウナばかりが言われているが、セイバーが活躍しまくってる件

X=隠者に進化
逆襲=カズイ専用機
黒本=トール専用機とアスラン専用機
355通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 21:54:51 ID:???
356通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 21:59:15 ID:???
ふとだな

ジジイ共がオーブ陥落時のシンを捕獲、

 シ ン = ア ス カ 特 務 兵 化 計 画

を実施すると共に
衝撃を和田や運命、伝説より強い代わりに

常人が乗ったらアバラが全部折れ、内臓が破裂し眼球が潰れる殺人マシーン

に仕立て上げる

という意味不明な妄想が脳裏を駆け巡ったww
357通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:15:30 ID:???
>>356
それ良いかもw
直情径行に過ぎるシンに高い自制心と冷静な判断が備わって、
そしてここぞという所ではブチ切れて本編を超える爆発力を生み出す。
きっと主人公度も跳ね上がるぞw
358通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:15:43 ID:???
ゼクスの反応速度が速過ぎて機体が着いて行かないようだな。PS装甲製のMSに乗り換えるのも頷ける。例えるなら黒猫の装飾銃か。
359通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:25:14 ID:???
これからが見物だな。強いて言うなら、ドロシーやヒルデ、キャスリン、マグアナック隊などのサブキャラクターも出て来るとまたXとは違った味が出せて面白いと思う
360通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 23:03:41 ID:???
>ドロシー
う〜ん、どうだろうな…時間軸的には本編の後だから、カトル様になびいちまってっからな。でもEW見る限りだと「ラクス様w」とか言ってまたしてもひっかき回してくれそうだな。
>ヒルデ
全うなサブキャラ持って来たな。これは別段参入しても支障が無いキャラだ。むしろ日常とかの場面に奥行が生まれる気がする。
361通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 23:06:38 ID:???
ヒイロがデスティニーにコソーリゼロシステムを・・・
362通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 23:29:16 ID:???
種割れ+ゼロシステムってか?
ヤバクね?
363通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 23:29:25 ID:???
>360
この時間軸のドロシーだと、最初っからラクスをリリーナと比べてみて馬鹿に
しそう。
つかドロシーとヒルデを参入させようにも、何を理由に?意味もなく只出しても
折角の雰囲気が壊れそうだ。
364通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 23:59:30 ID:???
シンがゼロシステムつかったら、仲間を巻き添えにする未来を見て即発狂ないし暴走する罠・・・
365通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 00:19:19 ID:???
>>361
トラント2号を作ってどうする。しかも付ける意味が無い
366通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 00:35:10 ID:???
>>363
分かってねーな、内心で馬鹿にしつつ表側で対象を祭り上げ、裏であれこれ画策して貶めるのがドロシーのやり方じゃないか。この場合、ラクスに見方する振りしてリリーナとかをバックアップする役に持って来たりするんだよ、もし出すならな。
それからヒルデは別にいたっていい気がする。サブ中のサブな扱いだからいても邪魔にならんし、いざって時の連絡要員とかに使えそうだからな。
ただ単にヒイロ達5人とキラアス共の「メインキャラのみの活躍」ってのも種死臭くてつまらんと思うぞ俺は。
367通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 00:40:31 ID:???
ロームフェラなしでドロシーは何かできるのか?
368通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 00:42:09 ID:???
前線指揮官だとかいってたけどよくわかんね
369通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 00:48:24 ID:???
ドロシーを活躍させるにはリリーナを持って来なきゃならんな
370通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 01:01:25 ID:???
>>367
つホワイトファング、EW
CEは知らね

>>369
「リリーナ様」を「ラクス様」にしても……無理か。ドロシーが見も知らぬ異世界の為にそこまでするとは思えん。リリーナがやるって言えばやるかもしれんけど。
371通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 06:42:48 ID:???
基本的にWキャラが見も知らぬ世界のために何かするとは思えん
リリーナ、ドロシー、カトルあたりは早く元の世界に戻らんと心配だろ。
どっかのニートと違い、色々と背負っているものが大きいんだから
372通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 06:49:00 ID:???
カトルは姉達を信頼してるっぽいし、
戻れなかったときの事を考えて少しでもこの世界を良くしようと力を尽くすんじゃないかな?
373通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 07:05:51 ID:???
>>371
だったらこのスレ自体ある意味無いだろ
374通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 07:31:32 ID:???
>>371
何で背負ってるものが大きい事が異世界の現状を放っておく理由になるんだ?俺はむしろ逆だと思うがな。
元の世界に帰る事だけ考えるってのはEWの“このコロニーだけが良ければ”的意見だぞ
ドロシーは知らんが、リリーナやカトル辺りなんかは特に、例え異世界だろうと目の前で戦争が起こってんのを黙って見過ごすとは思えんが。
375通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 10:32:45 ID:???
あれ?種世界に来たのってヒイロとゼクスだけじゃないの?
376通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 10:37:08 ID:???
>>374
元の世界でリリーナがいなくなったとしたら、誰が戦後の混乱を収めるんだ?
実務的な物はともかく、求心力としてのリリーナは必要だろう
特に種死世界は戦争を止めた人間が、戦後の混乱を無視して姿を消したから
ああなったんだし、リリーナ達がそれを見たら、自分がいなくなった
元の世界の方が心配になると思うんだが?
377通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 10:44:50 ID:???
>>375
今のところ、その二人しか姿が見えないが、残りの人間が出るか出ないかは作者しだいだから……
出せ、出すなの話を始めたら職人はやりにくいだろうから自重しよう
378通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:26:26 ID:???
>>376
確かにそれはある。しかし、それで“元いた世界だけしか”懸念しないリリーナ、ってのは想像出来るか?
大体、いなくなったらとかは不可抗力だろ。CE世界を見て自分のいた世界を危惧するのは分かるが、それだけに囚われるリリーナは何か違うと思うが。まぁこの先出るかは分からんがね。
379通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:30:19 ID:???
>>378
戦争は後始末が一番大事なんだぜ?
いなくなられるほうの都合も考えろよ。
380通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:35:11 ID:???
>>379
言い方が悪かったか。「リリーナがCE世界に来る場合、突然いなくなるのは不可抗力」って事だ。
いきなり引っ張って来られて帰る方法が分からないのに、いなくなられる方の都合ばかり考えても解決しないだろ
381通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:37:21 ID:???
リリーナはラクスよりもどっちかというと議長の味方をしなくないか?
前者よりも断然後者の方が人の話を聞くし。
382通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:39:39 ID:???
どっちの世界も切り捨てられないからこそのリリーナだと思うけどな
人類規模で戦争やらかしてるCEを目の当たりにして放置するようなら
ゼクスも失望するだろ
383通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:40:14 ID:???
>>381
「どちらも間違っています」でおk
384通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 11:43:34 ID:???
しかし参入させるにしろお互いに協力して、ではなくリリーナの仕事が増えるだけとは……つくづくラクソは矛盾してやがるな┐(´〜`;)┌
385通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 12:41:39 ID:???
>>380
来さすなよってことだ。
386通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 12:49:04 ID:???
>>385
そいつは職人に言ってくれ。俺に言われてもどうにもならん
387通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 12:50:27 ID:???
話し変わるけど、このSSの議長好きだな。
ゼクスからW世界のこと聞いて嫉妬したり、ゼクスの身体能力見て
遺伝子弄らずとも人は進歩できるのではないか、と思ったりするのが。
388通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 12:54:53 ID:???
つか職人まだ何もしてないのに…。
なんか読み手が勝手に予想して、その予想を決め付けて議論してるようにも見える。

>>377 禿同
389通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 13:04:12 ID:???
お前らどうしてそう職人が投稿しづらい雰囲気を作るのだ。別にリリーナが来ようと来まいと別にどっちだっていいだろ面白く表現されてれば。
別段マヌケな種世界の民衆みたくリリーナがいなければ何もできん世界な訳で無し…
390通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 13:09:45 ID:???
お前ら自爆して落ち着け。
391通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 13:12:38 ID:???
>>389
ハゲドウ!登場キャラ予想イラネ。
392通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 13:44:06 ID:???
こんな時絵描き職人とかいると程良くもちつくんだがなぁ…
393第4話 1/11:2006/08/26(土) 20:24:05 ID:???
レイはルナマリアの部屋の前まで来ていた。彼女に伝えなければならない事がある。だが、それを伝え
るのは酷く気まずかった。
しかし、このまま黙っておく方が、よほど彼女を傷つける事になるだろう。決意を固め彼女の部屋をノ
ックした。

「シン♪……って、レイ?…どうしたの?」
「………………」

ルナの格好を見て、決意が鈍る。普段の軍服と違い、年相応のお洒落をし、薄っすらと化粧もしていた。
そして、何よりもドアを開けたときの嬉しそうな表情。きっとシンと一緒に出掛けたかったのだろう。
だが、言わねばならなかった。問題の先送りはレイの本分でな無かった。

「……落ち着いて聞いて欲しい」
「ん?」
「先程、アスラン・ザラがシンに面会を申し込んできて……」
「え?」
「……そのまま二人で外出した」
「へ?…………え〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「それでは失礼する」

絶叫した後、石の様に固まったルナを残し、その場を立ち去った。
悪いのは自分では無い。だが約束してないのだからシンが悪いのでも無いだろう。無論アスランもルナ
も悪くない、ただ、友人に何も出来ない自分の不器用さが悲しかった。

「ギル……人付き合いというのは難しいです」

この世で、最も尊敬する人物に今の悩みを聞いて欲しかった。




394第4話 2/11:2006/08/26(土) 20:25:01 ID:???
シンは行きたいところがあると言うアスランに従い彼の車の助手席に乗り込んだ。
黙って外の景色を眺める。そこには懐かしい風景が続く、友人と遊んだ場所、家族と買い物に来た店も
ある。そして……

「ここは………」

アスランが車を停め、シンを誘った場所とは美しい花畑……否、慰霊碑の前だった。

「悪いが君のことを調べさせてもらった」
「…………………………」
「ここなんだろ?」
「…………はい、ここで俺の家族は……」
「ご両親の遺体は見つかってる。そして妹さんは行方不明ということになってたが…」
「……最初に見たのは片腕だけでした……」
「え?」
「小さい手なんですよ。いつも俺に手を握ってくれって……その先には血塗れになって動かない……」
「……見たのか?」
「……足が竦んで動けなかった……だって…父さんも、母さんも、マユも……」
「………………」
「血塗れなんですよ! ピクリとも動かないんですよ! 何とか声を絞り出して呼んでみたけど!
 全然反応が無くて!」
「もういい!」
「俺、怖くて!頭が真っ白になって! そのうちオーブの軍人が来て、俺を避難所まで連れて…」
「もういいんだ!」

何とか呼吸を落ち着ける。あの日見た悪夢。大切な物を一瞬で吹き飛ばした出来事。
何故、そんなものを思い出させるのか? だが、思考が落ち着く前に、目の前の男はさらに嫌な事を言
う。

「行方不明扱いになっていた妹さんだが、1年が経過して死亡扱いと認知された。君にはご両親と妹さ
 んの分の保険が降りるように…」

目の前の男の顔を思いっきり殴り付けていた。
395第4話 3/11:2006/08/26(土) 20:25:54 ID:???
「アンタ、いったい何が言いたいんだ!」

目の前で尻餅をついている男に少しだけ親しみを感じていた。だから、誘われても黙って付いてきたの
だ。だというのに、この男は自分の神経を逆撫ですることばかり言い続けた。

「そうだな……そろそろ本題に入ろうか」
「何だよ!」
「君はオーブが憎いんだったよな」
「ああ!そうさ!俺はオーブが憎い! 奇麗事ばかり並べて、何も出来やしない! こんな国、俺が
 ぶっ潰してやりたいぐらいさ!」
「……そうか、良かったな…君の望みが叶うかもしれないぞ」
「は?」
「オーブは連合と同盟することが決まった。つまり君が所属するザフトと戦争をすることになるな」
「な!……何言ってんだよ?」
「聞こえなかったのか?では、もう一度言うぞ。オーブは連合と同盟することが決ま…」
「待てよ!ちょっ!…変だろ!そんなの!……だって…オーブは…」
「中立を掲げてきた。だが、それが出来ないところまで追い詰められている」
「……ウソだろ……」
「本当だ。嬉しくないのか?オーブと戦えるんだぞ?」
「……ア、アンタはどうするんだよ!?」
「俺か?」
「そ、そうだよ! アンタは良いのかよ?オーブがザフトと戦争しても?」
「困るな。だが、俺に何が出来るというんだ?」
「そんないい加減な!」
「まあ、決まっている事と言えば、これからプラントへ向かう」
「へ?何しに?」
「人質だよ、オーブは仕方なく連合に参加したって、議長に訴えるためのね」
「そんな……」

オーブと戦争をする。シンにとって、考えてもみなかった事が起きようとしていた。

「……何で…こんなことに……」
396第4話 4/11:2006/08/26(土) 20:26:53 ID:???
それから2日後、アスランはミネルバの出港を見送るとプラント行きへのシャトルに向かうヘリに乗っ
ていた。

(良かった。シンは本気でオーブを憎んではいなかった……)

殴られてまで確認したこと、シンが何故オーブに憎しみを持っているかまでは判らなかったが、彼の反
応から、その憎しみがオーブという国、そのものに対するものでは無いと直感した。
上手く話せなかったし、まだ話したりないが今は無理だ。しかし何時の日か、もう一度話そうと思う。

(俺も随分と前向きになったな)

理由は分かっていた。自分に勇気をくれた少年。ブレイク・ザ・ワールド事件で家を失っていながら、
コーディネーターである自分に助言を与えてくれた。

「ヒイロ、君も大変だろうが頑張ってくれ、俺も俺に出来ることをするから…」

ヒイロと自分にエールを送り、これからに思いを馳せた。






一路カーペンタリアへ向かう航海上、シンは離れていく故郷に目を向けていた。

「心配?」
「何がだよ?」

隣に立ったルナが話しかけてくる。だが、ゆっくりと相手する気分にはなれなかった。
アスランの言った言葉が大きく胸を締め付けていた。

  ――君の望みが叶うかもしれないぞ――
  ――ザフトと戦争をすることになるな――
397第4話 5/11:2006/08/26(土) 20:27:55 ID:???
(………何でだよ……何でオーブと……)

自分の気持ちが分からなかった。あれほどオーブを憎んでいたのに戦いたくないと思っている。
そうして悩んでいると、艦内放送のスピーカーからメイリンの声が聞こえてきた。

『緊急通達、現時刻より30分後に大西洋連邦大統領から全世界へ向けての声明が発表されるとの連絡
 が入りました。繰り返します……』

嫌な予感がした……否、それは確信だった。




『…が、未だ納得できる回答すら得られず、この未曾有のテロ行為を行った犯人グループを匿い続ける
 現プラント政権は、我々にとっては明かな脅威であります。よって先の警告通り、地球連合各国は本
 日午前0時を以て、武力による此の排除を行うことをプラント現政権に対し通告しました』

ついに宣戦布告がなされた。艦内に緊張が奔る。

「コンディションイエロー発令! これよりカーペンタリア基地に到着するまで、警戒を緩めるな!」
「はい! コンディションイエロー発令!コンディションイエロー発令!……」

タリアは素早く指示を出すと顔をしかめた。

(追い出すように出港させたのは、こういうことだったのね……)

最初は、充分な修理を手伝うと言っておきながら、結局は応急処置だけで出港させられていた。
もっとも、下手に時間を掛けられていたら、今頃は連合の艦隊に囲まれていたかと思うと感謝しなけれ
ばならないのだろうが……

「どうなるんでしょうか?」
「今は私たちより本国の方が大変でしょうよ」

心配そうな副官に対し、勤めて冷静に答えた。
398第4話 6/11:2006/08/26(土) 20:28:56 ID:???
タリアの言ったとおり、プラント本国ではすでに先端が開かれていた。
次々とMSが出撃する中、逆に戻ってきたMSが一機あり、バッテリーの充電を行っていた。
コクピットハッチを開けると担当の整備士のメーザーが栄養ドリンクをパイロットに渡す。

「お疲れ様です。どうぞ」
「ありがとう……読みが外れてしまったようだ」

ドリンクを受け取りながらゼクスは苦笑した。
ゼクスの読みでは目の前の艦隊は囮で、宣戦布告と同時に別の方向から首都アプリリウスを攻撃すると
思い、周辺を警戒していたのだが…

「外れて良かったですよ」
「それは、そうなんだが…敵の数が少なすぎるのが気になってな……戦況はどうなっている?」
「こちらが優勢です。一機たりともプラントには近づけさせません」
「だろうな……だが、攻めて来たのは向うだぞ……」

ゼクスは不審に思った。古来より戦争では最初に攻めた方が優勢になることが多い。何故なら勝てると
踏んだから攻めるのであり、勝てないなら守るのが普通だった。
また、国力が劣る国が形勢を有利にするため、一見無謀とも取れる攻撃をする事もあるが、その場合で
も入念に準備をするため最初は有利に運ぶ展開になる。
だが、これはどう判断する? 2年前、互角だった相手に何の策も無しに攻撃をしかけるだろうか?
ゼクスの常識では考えられないことだった。

「戦況は見られるか?」
「はい、こちらのモニターに映します」
「うむ……」

敵味方が色分けされた矢印で表示されており、それが入り乱れている。たしかにコチラが優勢で敵を
押し込んでいる様に見えるが……

「勝ちに乗じて、隙が出来ているな……防衛線に綻びが見える」
「え?」
「セイバーの充電はまだ終わらんか?急げ!すぐに出るぞ!」
「は、はい!」  
399第4話 7/11:2006/08/26(土) 20:29:54 ID:???
極軌道を警戒する哨戒用ジンのパイロットが極軌道から接近するMS群を発見していた。

「極軌道哨戒機より入電。敵別働隊にマーク5型、核ミサイルを確認!? 」
「なんだと!?」
「数は!? 」
「不明ですがかなりの数のミサイルケースを確認したとのことです」
「議長! 」
「ニュートロンスタンピーダーを急がせろ!それと各部隊に通達!」


「全軍、極軌道からの敵軍を迎撃せよ!奴等は核を持っている。一機たりともプラントを討たせるな!」
「核攻撃隊?極軌道からだと!? 」
「じゃぁこいつらは、全て囮かよ! 」

その通達はジュール隊にも伝えられ、イザーク等の顔に焦りが見える。彼らの奮戦で敵を押していると
いっても結果プラントを落とされたら負け戦になる。

「ディアッカ!後ろは任せる!俺は核を狙う!」
「わかった!」


連合が核を使ってくる事は想定の範囲内だった。そのための準備もしていたが、やはり敵の残虐さに腹
が立つ、それでも怒りに囚われないように、デュランダルは冷静に指示を出し続けた。ニュートロンス
タンピーダーは一基しか無いのだ失敗は出来ない。

(ゼクスは何をしている?)

奇襲を警戒し、先に出ると進言してきた男を思い出す。確かに彼の予測どおり、宣戦布告と同時に撃た
れるのが一番不味かったが、だからといって、これでは…

「急速に接近するMSあり!……セイバーです!」

デュランダルの顔に喜色が浮かぶ。そして、自分が彼に多大な期待を持っている事を実感していた。
400第4話 8/11:2006/08/26(土) 20:30:55 ID:???
イザークはスラスターを全開にする。だが間に合うのか?

(こんなことなら、ブレイズウィザードにしておけば……)

己の迂闊さに歯噛みをする。敵を倒すのに専念して防御が疎かになるなど……
イザークは優秀で強いパイロットだが、逆にそれゆえ攻撃に気が行く癖があった。血の気が多いのだ。
だが、それはイザークに限った事では無い。多くのザフト兵が連合のパイロットより優れるゆえに敵を
見下し、足元が疎かになる。

「目標、射程まで距離90」

やがて核搭載ウィンダムが視界に入ったが遠すぎる。一方敵はまるで獲物を前に涎をたらしている様な
不気味さがあった。

「くっそおおぉぉ!!」


ウィンダムパイロットは射程に入ると嬉しそうにスイッチを入れる。実際に嬉しいのだ。自分の勇敢な
行動の結果、宇宙から多くの化け物が消えるのだから。

「そぉら行け!今度こそ蒼き清浄なる世界の為に!!」

ミサイルケースの蓋が開き、中からミサイルが飛び出してくる。それはイザークにとって地獄の蓋が開
き中から悪魔が出てくるかの様に見えた。

「くっそおぉぉ!間に合わん!あぁ?… 」

しかし、光の束がミサイルをなぎ払う、続いて、小さな光が連続で通り抜けるとミサイルは全て消えて
いた。
そして、光が現れた方向に目をやると高速でMAが近づいてきて、核搭載ウィンダムの目の前まで来る
とMSに変形していた。

「あれはイージス!?……いや……新型か!」
401第4話 9/11:2006/08/26(土) 20:31:56 ID:???
「不意打ちをするなら、もっと上手くやれ!危うく見落とすところだったではないか!」

ゼクスは、ぎりぎりで間に合ったのを見て、わざわざ敵に通信を入れながら愚痴る。
自分でも理不尽な事を言ってると思う。だが、ゼクスの常識に哨戒機にあっさりと発見される不意打ち
部隊など有り得なかった。
もっともザフトの方でも折角哨戒機が発見しても間に合う場所に部隊を展開していないのだから、同罪
なのだが……
ゼクスの言葉を挑発と思ったのかウィンダムのパイロットが怒りを滲ませ攻撃を仕掛けてきた。

『化け物がぁぁぁ!!! 死ねぇぇぇぇ!!!』
「残念だが、期待には応えられそうには無い!色んな意味でな!」

サーベルで斬りかかってきたウィンダムをMA-BAR70 高エネルギービームライフルで撃ち落す。

「次!」

素早く動きながら、MA-BAR70 高エネルギービームライフルとMA-7Bスーパーフォルティスビーム砲を撃
ち、ウィンダムを落とす。連合の最新型だが核攻撃用のミサイルパックを背負っているので動きが鈍く
呆気なく落とされていく、そしてMSの全滅を確認すると敵艦に襲い掛かった。

「感謝する!」
『何!』

ゼクスは心の奥から敵に対して感謝した。ヒイロと再会するためにも軍に身を投じたが、やはり異世界
から来た自分が人を殺すのは躊躇いが大きかった。
しかし、問答無用で核を使う相手が敵ならば、その躊躇いさえ消えていった。多くの民間人ごと滅ぼす
など、人として許せることでは無い。あのレディもコロニーの攻撃は脅迫として使い、核の使用もガン
ダムだけを狙ったものだ。
それでさえ許せないと思った自分が牽制なしに民間人のいるコロニーに核を撃ち込もうとする敵に容赦
する必要は何処にも無いではないか!

「こうも躊躇い無く引き金を引ける敵、つまり貴様等のような相手が敵である事に感謝するぞ!」

そう叫びながら敵艦の艦橋に向け、M106アムフォルタスプラズマ収束ビーム砲を放った。
402第4話 10/11:2006/08/26(土) 20:33:04 ID:???
デュランダルは想像を上回るゼクスの戦いぶりに興奮を隠すのに苦労を強いられていた。
ゼクスは核攻撃隊を全滅させると、敵の多いところに突っ込んでいき、次々と戦果を上げていった。
議会ではゼクスのことは、レイ・ザ・バレル同様デュランダル議長の秘蔵っ子と思われているため、興
奮を隠せない議員たちから賛辞を述べられていた。
その賛辞を流しながら、同時にあの動きでは機体がもたないのも無理はないと思った。特に体当たりで
機動を制御するゼクスのやり方は、見ている分には楽しかったが、このままではセイバーまで壊してし
まって、整備士を嘆かせるだろう。戦局は決まったし、ゼクスを引かせても問題ないと判断したデュラ
ンダルが指示を出そうとした時、オペレーターの声が耳に入った。

「連合艦隊、退却していきます」
「議長!追撃の許可を!」
「不要だ。それより周辺の警戒を行わせろ!また核が飛んでくるかもしれんぞ!」
「はい!」
「今回は使わずに済んだから良いものを次があるやもしれん、ニュートロンスタンピーダーを増産させ
 ておこう」
「はい、その方向で進めます」
「頼む、今回のアレは虎の子の一発だったからね……そんな不安定なものに頼るのは心臓に悪い」
「同感です。もし撃ち漏らしたり、機動自体に失敗したとしたら……」
「想像したく無いな……ゼクスに繋いでくれるか」

オペレーターに指示を出すとゼクスの顔がモニターに映る。今のデュランダルには、その力強い眼差し
が頼もしく感じた。

「ご苦労だったね」
『ありがとうございます。当初の読みは外れましたが…』
「構わんよ。ところでセイバーはどうだね?」
『良い機体です。まだやれますよ』
「勘弁してやってくれ、こちらでも見ていたがアレでは整備士が怒るのも無理はあるまい」
『は、申し訳ありません…ただ、戦場でゆっくり動くのは…』
「別に責めているのでは無いよ。分かってるつもりだ。君は下がって休みたまえ」
『警戒はよろしいので?』
「君は充分に働いてくれたさ、良くやってくれた」
『了解です。これより帰還します』
403第4話 11/11:2006/08/26(土) 20:34:37 ID:???
デュランダルとの通信が終わると、ゆっくりと息を吐く。

(終わったな……異世界での最初の戦いが……)

戦った。敵を倒した。改めて見せ付けられた自分の本性……自分は根っからの戦士なのだ。自分の内面
に葛藤しかけた時、水色のザクファントムが近づいてきて接触回線で話しかけてきた。

『見事な戦いぶりだったな。俺の名はイザーク。ジュール隊の隊長を勤めている』
「ああ、私はゼクス・マーキスだ。議長の直属扱いになっている」
『そうか、今回は助けられた。貴官の働きが無ければプラントに甚大な被害が出ただろう。それに戦果
 もそちらが上だろう…だが次は負けん!』
『こら馬鹿!イザーク! 何言ってるんだ?お前礼を言いに来たんだろ?』
『礼も言っただろうがぁ! そのついでに…』
『どこがだよ! すいませんねぇコイツ負けず嫌いで…失礼しました!…ほら行くぞ!俺たちは警戒任
 務が残ってるだろうが!』
『待てディアッカ!話はまだ…』

一般兵のカラーリングがなされたザクウォーリアに隊長が無理矢理連れて行かれるという奇妙な光景を
見ながら笑みを浮かべていた。イザークという男の操縦するザクは見事な動きをしていたので、ゼクス
の印象に残っていた。無理な挙動を強いる自分では、ああも上手く扱えないだろう。そんな男にライバ
ル視されるのは嬉しかった。そして実感する。敵を倒し味方に認められる喜び、自分は軍人なのだと。
……そんな自分を少女が悲しげに見つめる。

「すまないリリーナ……」

……そんな自分を呆れたように見つめる友

「分かっいてるさトレーズ……私という男はつくづく救いの無い人間だと!」

戦えた事への喜び、敵を討った事への誇り、そして戦争に興奮する自分への嘆き、ゼクスは自分の内側
を渦巻く感情を吹き飛ばすかのように叫んだ。
404通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 20:41:06 ID:???
ゼクスTueeeeee!
405通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 21:02:41 ID:???
406通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 22:36:40 ID:???
GJ!
407通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 23:58:07 ID:???
イザークとディアッカのやり取りを見て、五飛とデュオを思い浮かべた
408通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 10:36:03 ID:???
>>405
合ってない・・・
409通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 12:15:56 ID:???
亀だがゼロシステムの解説

>ZEROSYSTEM
 その場に有る、有りとあらゆる情報から全て演算しその予測結果と情報をパイロットの脳に全てぶち込む
その結果未来が見える時もある。
情報収集能力も半端ではなく、MSに当たる風、内部エネルギーの流動
周りにいるMSに載っているパイロットも相対しただけで解り
通信機を介さずとも声が伝わる。
システム同士なら、両方受信が可能なので通信システムとしても動作する。
相手の心理や内面まで見えてしまうのが問題だが・・・
(どうやって、これほどまでの情報を収集してるかは謎
収集自体は胸の緑球で行っている)

加えて、外部よりの脳波コントロールによる能力の強制拡張。
ドーピングによる身体能力拡大などもゼロシステムには含まれており。
いわば強化人間&バイコンをMS内で完結させてしまうシステム。

ドーピング能力も半端ではなく一介の技術士官が
MDを撃墜でき、それを軽々撃墜するデュオ&ヘルに優位に立つ

使いこなせれば無敵だが、此一回乗っただけで廃人確定だな
410通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 14:03:27 ID:???
それに平気で乗ってるあいつらはGFみたいに超人なんだろうな
411通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 14:09:59 ID:???
>>409
こんなの搭載されたMSに乗ったら種世界の住人なんて主人公級でも確実に壊れるな。

総合的な情報から目標を推論することから、量子コンピュータでも積んでるのかも。
412通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 14:27:43 ID:???
こんなので種割れ起こしたら、暴走した挙句狂い死にしそうだよ。
413通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 14:55:09 ID:???
他作品で耐えられそうなのは・・・

アムロ、ユウ、ドモン、アディン、NTだった頃のジャミル辺りかな?
414通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 15:01:24 ID:???
>>413
ジュドーやガロードは一回目でデュオみたくパニクって二回目で乗りこなしそうだ。何となくだけど。
415通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 15:13:10 ID:???
カミーユもできるんじゃね。最後は目に星がとぶだろうが
416通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 17:19:08 ID:???
このシステムってシステムを理解した上で「自分を見失わない人間」しか使いこなせなさそうだ。
そういった意味ではユウ・ティファ付のガロード・明鏡止水ドモン辺りはヒイロ達ほどではないにしろ
使いこなせそうだけどNT組はどうだろう?
NT=精神力が強いわけじゃないからなー
417通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 17:54:43 ID:???
ヤングジャミルは無理だろ。
418通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 18:27:14 ID:???
そもそも疑似NTを作るような装置なんだからNTを乗せる必要無いと思うんだが
つか職人の投下よりゼロシステムのコピペに対するレスのが多いって何だこのスレ
419通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 23:05:05 ID:???
冷静に考えれば一個師団規模のMDがあればCE世紀の軍隊を簡単に撃破できそうだ。
もちろんナチュ・コーディとわず。

AC世紀の人間って一般兵士でも終盤はMDに何とか対応してたけど、考えてみたら物凄い事だな。
420通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 23:10:25 ID:???
始祖のMSがトールギスなAC世界はパイロットの練度やOSの成長率が半端なかったんだろうな。
まあ、トールギスとジンを比べたらかわいそうってこと。
421通常の名無しさんの3倍:2006/08/27(日) 23:30:08 ID:???
>>419
トレーズ様の指揮する兵は並じゃないぜ。しかもリーオー。
422通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 11:10:49 ID:???
AC世紀のMSパイロット>>越えられない壁>>CE世紀の案山子
でOK?
423通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 19:58:34 ID:???
種の兵士じゃMDのフォーメーションは破れんな。
424通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:12:08 ID:???
種は連携も糞も無いしな。
425通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:23:48 ID:???
>>424
コーディの中でもエリートのフェイスであるハイネが
「命令がなきゃ戦えない連中とは違う」なんて言っちゃってるからなぁ
426通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:35:40 ID:???
ドロシーの指揮するMD部隊とぶつかったら瞬殺されるな。
427通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:38:17 ID:???
種MSの武装にビルゴのバリアを破れるモンがない
428通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:39:36 ID:???
>>426
たしかあれゼロシステムを応用してたんだっけ?
只でさえ少ない勝ち目がさらになくなってしまうな。
429通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:45:15 ID:???
>>427
プラネイトディフェンサーはビームサイズや何故か実弾も防いじゃうからな。
しかも奴らは集団行動でプラネイトディフェンサーの死角を少なくしてるし。
430通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:45:36 ID:???
>>427
ブリッツなら破れるかも?
ブリッツのビームライフルって他のと違ってレーザーだったから。
だけどレーザーを弾く種のエネルギー偏向装甲っていったい・・・?
鏡面装甲とかなら分かるんだけど当る前に偏向させるって、ブラックホール並の重力場が必要なんだが。
431通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:56:29 ID:???
>>430
エネルギー偏向装甲はミラコロを使っているから調整次第でレーザーにも効くのはおかしくない。
まあ、当たってもビルゴのとはいえガンダニュウムの装甲を貫くだけの出力があるかどうか。
トーラスのレーザーガンは銃が壊れるくらいの出力にする必要があったからな。
432通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:01:54 ID:???
このうえMDメリクリとMDヴァイエが出てきたらまず勝てまい。
433通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:11:13 ID:???
職人さんがSSの中で「CE世紀の兵器では破壊不可能」て感じで書いてるが、まさか陽電子砲まで通用しないのか。
陽電子砲で試したと言う記述は無かったからたぶんそれは無いと思うが
種世界って物理法則が普通とまったく違う世界だからな。
どうなんだろ?
434通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:14:25 ID:???
種世界の陽電子砲なんてストライクの盾に止められて、
アカツキには全く通用しなかったじゃん。
435通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:17:33 ID:???
陽電子砲・・・
Wiki見てて思ったんだが種死に出てきたアークエンジェルの陽電子砲は「環境への影響が少ない」物に
換装されたとあるんだが、「環境への影響が少ない」陽電子砲ってナンですか?
射撃前にレーザーを放って一時的に障害となる空気などを除去するってのは考えられるんだが
どっちにしろ命中したら核爆発起こすのは変わりないだろ。
436通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:25:08 ID:???
ただのビーム砲に換装されますたって事だべwwww
437通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:30:18 ID:???
Wは指揮もなくバラバラに戦っていちゃ駄目なんだ!なのに、
種死は指揮なんていらねえ、バラバラに戦おうぜ!だもんなあ。
438通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:33:26 ID:???
ごひに貴様に正義はあるのかと言われて返す言葉が無いアスランとの凸対決が目に浮かぶ
439通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:42:43 ID:???
ぼくの考えた陽電子砲

陽電子砲のチャンバー内で対消滅反応を起こして、それによって生まれたエネルギーに指向性を持たせ発射する・・・

ダメだ、当っても核爆発はおきないが結局放射能を撒き散らすのはかわんねーや。
つーか陽電子を生成するだけの電力ってどっから持ってきたんだ?
エヴァじゃ日本中から集めてたんだが。
440通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:44:14 ID:???
>>439
結果的にジェネシスやんw
441通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 22:45:48 ID:???
age
442通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 23:58:42 ID:???
ジェネシスはガンマ線レーザーなので放射線そのものを放出してるみたいなもの
陽電子砲よりさらにたちが悪い代物
443通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 00:28:45 ID:???
陽電子であんなぶっといビーム撃ったら質悪いじゃすまないはずなんだがな
444通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 00:55:43 ID:???
陽電子砲なんて撃った瞬間から核爆発どころかその何倍かの威力誇る
“対消滅現象(物質の完全消滅とそれとセットで分子一つ消滅と引き換えに発生する核爆弾を軽く越えるエネルギーの爆砕)”が大気着弾から分子一つ着弾ごとに
連続して発動するような“性質の悪さ”だからな、
放射線なんていう、所詮核爆発の「付属物」にすぎないよーなジェネシスの攻撃の何億倍も本来はマズイ一撃だと思いました
445通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 00:59:06 ID:???
核爆弾とジェネシスと陽電子砲とビームは
結局どれが一番強くて質悪いんだ?
446通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 02:11:38 ID:e+W7DTp3
主人公補正には自爆で対抗
大量破壊兵器は生身で破壊工作で対抗
ラクス節にはウーフェイ節で対抗


良い勝負するだろう
447通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 03:36:45 ID:???
舌戦でもモビルスーツ戦でもトレーズ閣下に勝てないラクシズ。
448通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 05:48:40 ID:???
ゼクスって結構気苦労の多い奴だったんだな。

しかしここのゼクスもリリーナ様みたいに、ヒイロに会いたくて「早く私を殺しにいらっしゃい」状態になる訳か………やはり兄妹だな。
449通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 06:43:02 ID:???
>>445
 本当は陽電子が一番性質悪いんだけどな……
 握り拳大の大きさの反物質があれば地球が半分吹っ飛ぶくらいだし。
450通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 09:07:09 ID:???
俺は米粒程度で太陽系を吹っ飛ばせるって聞いたが
451通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 11:01:52 ID:???
>>445
対消滅反応>>>>(超えられないエネルギー効率の壁)>>>>核反応>>>>(超えられない物理被害の壁)>>>>放射能

放射能はあくまでも最小の毒電波であり、人体の遺伝子構造その他の最小稼動範囲に致命的ダメージを与えるも、物理現象としてみれば後者の副作用に過ぎない
核反応は物理的に無理やり原子同士を融合させるなり分裂させるなりして、その時の莫大な崩壊エネルギーを取り出す『小物質から大エネルギーを作り出す』あからさまな技術
対消滅はそれをさらに推し進め正物質Aとまったく対比する反物質A´を融合、物理的に消滅させて全質量をエネルギーに全転化して核を越えるエネルギーを取り出す上記技術の発展型

ジェネシス=核を媒体にして発動時の威力から放射能増幅してぶっ放すガンマ線レーザー砲、生物に対する被害や放射線汚染があるが物理被害は核に劣る
核爆弾=核の威力をそのまま爆弾に転化した旧世紀の最終兵器。爆圧も熱量も物理被害も放射線被害も現存する兵器の中でトップクラス
陽電子砲=対消滅の媒体となる陽電子をそのままぶちかます悪魔の兵器、電子に着弾するごとに対消滅起こしながら進むので、
       理論上「核爆発を超える対消滅爆発」を常に電子に着弾(酸素にも当然電子は含まれる以上、大気に着弾した時から常時対消滅爆砕が発動開始しても
       おかしくは無い)するごとに対消滅反応を発動しながら直進する。

       核爆発を超える対消滅爆砕の連続発動、
       直撃を受けた物質は含有される陽子が陽電子と対消滅を起こして物理的に消えるし
       その効果から外れたところで二次災害気味に発動する核爆砕の数倍の効率と威力と各種被害を誇る対消滅爆砕から逃れる術は無いッ!!!
452通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 11:38:06 ID:???
いかん!いつの間にか陽電子砲スレになってる。
>>451さんがキリのいい所でまとめてくれた所で終了。

所でアークエンジェルの動力源ってなんだろ?
453通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 12:23:07 ID:???
陽電子技術がある以上、頑張れば対消滅エンジンくらい作れるとは思うが
しかしそれならMSにも対消滅エンジンくらい付けろよとは思う
っつか、なんでローエングリンに電力供給が必要なんですか
454通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 14:15:02 ID:???
まぁ種の陽電子砲はただの強めのびーむ砲にすぎないが
455通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 14:20:59 ID:???
っつーか核動力でようやくローエングリン撃てる位電力必要なんだから
逆説的にAA級戦艦は核以上の出力持ってることになるように思うんだがその辺りどうなんだ?
456通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 17:34:05 ID:???
トレーズ様も爆発の衝撃でいてくれないかなぁ
457通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 18:59:27 ID:???
>>453
>>455
種の根本を覆すこと言っていい?

そんなんあったらNジャマーによって引き起こされたエネルギー問題解決しね?
458通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 19:08:46 ID:???
>>457
お前良いこと言うな

でもそれは■■■■■■■■■■に検閲されてるんだよ
459通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 19:09:41 ID:???
>>457
実際に種の戦艦のエネルギー源は実質無制限という設定が有る。
460通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 19:59:19 ID:???
確か種世界は戦艦限定で核融合らしいよ
461通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:12:14 ID:???
戦艦で核融合できるなら発電所でもできるだろとか言ったら駄目ですか?
462通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:17:11 ID:???
駄目です
463通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:20:30 ID:???
>>461
結論;
種はアホな設定持つ(主に負債のせいで)
ハートだハートで感じるんだ

……感じるべき部分が無いか!! コイツは致命的だ!!!
464通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:20:33 ID:???
>>461
そこはそれ、>>458の言うように■■■■■■■■■■の仕業という事でどうか一つ。
465通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:34:07 ID:???
>>460
それは違う。
AA級の推進装置がレーザー核融合による核パルスエンジン(発電はできない)ということ以外は不明。
466通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:47:55 ID:???
ちょっと待て。だったらどうやって艦内の電気つけてるんだ。
467通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:51:18 ID:???
>>466
ディーゼル

核パルスは大気汚染しまくりまくりですー
468通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:51:54 ID:???
>>466
マジで不明、決まってないとも言うな。ただ、無尽蔵でエネルギー切れはないそうだよ。
469通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 20:56:54 ID:???
っつうか核パルスエンジンの戦艦はナデシコにしろAAにしろ舐めすぎだ
ガンダム・ムーンクライシス見直せ
470通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 21:10:56 ID:???
ナデシコは相転移エンジンだろ?
471通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 21:11:59 ID:???
みんなもちつけ、その辺の設定はきっと情報操作だ。みんなレーザーや荷電粒子砲、ビームに違いない。
472通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 21:12:36 ID:???
>>470
核パルスエンジンも積んでる。
473通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 21:33:46 ID:???
もうコレで良いじゃないか

つ「波動エンジン」
474通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:17:43 ID:???
>>473が今良い事言った!

と言うことでこのネタ終わり!

でもこの設定って二次創作の職人さん泣かせだよね。
475通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 22:50:57 ID:???
>>473
さすが!松本エネル元はクリーンだね!!

ヤマトよ、永遠なれ!!
476通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:02:29 ID:???
終ったところをスマン!
別のスレでこういうの見つけたんだけど

65 :通常の名無しさんの3倍:2006/07/21(金) 15:05:41 ID:???
数個だったか数十個だかが、極めて地中深くに撃ち込まれてて、
中々破壊&取り出し出来ない、って設定だったかな。
まぁ、宇宙における距離感を考えると、
数個で地球を覆うぐらいでないと使い物にならないんだけど。

ついでに、機動兵器サイズ〜爆弾サイズの核分裂炉が使えないだけで、
戦艦サイズ〜発電所サイズでなら、すでに開発済みの弱効果NJキャンセラーを
大量に重ねがけすることで運用可能で、一般生活レベルではそれほど不便はしていない。
という抜け穴だらけのルールなんよ。

こういう設定だったのか??
でもこれだとエネルギー問題起きないよな。
477通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:05:00 ID:???
>>476
>開発済みの弱効果NJキャンセラー

そんな設定はどこにもないぞ。
478通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:06:07 ID:???
大西洋連邦独占じゃなかったっけ?>地球側NJC
479通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:12:41 ID:???
NJC作成に必要な希少金属が大西洋連邦にしか入手できないからな。
480通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 23:18:42 ID:???
>>476
どこだかで凍死者が出るほどエネルギー不足だとか言ってなかったっけ?
481通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 00:07:53 ID:???
>>476
公式にNJ落下がまさに4月1日でエイプリールフール
その後数ヶ月間は地上インフラの破壊によって、スタゲで描かれたブレイクザワールド以上の大災害が発生
エネルギー枯渇とジャミングによるネットワーク寸断により、
餓死凍死の死者、あわせて地球人口の一割という大参事に発展する

コレを公式年表においては「エイプリールフールクライシス」と呼び、
「コペルニクスの悲劇」と称される国連及び各国首脳テロ(プラント首脳陣はなぜか無事)や
S2インフルエンザウィルス蔓延と並ぶ一大人災として種史(後付じゃない)に最初から記録されている

まあ、本編では血のバレンタインばっかクローズアップされてっけど
プラントが地球上で空の化け物呼ばわりされてブルコスが死ぬほど蔓延してる理由は確かにある。

それも、嫉妬とかそーいうのよりも隣人や親しい友人や家族をだよ?
エネルギーや情報や食料さえあれば助けられた状況下での「凍死」「餓死」なんて理屈でだよ?
理不尽に殺されたっつー怨恨の方が深いワケで
この科学の発展した時代、エアコンやら付いてる部屋でエネルギーだけがこなくて暖がとれず死亡したり
ライフラインと情報網が一度に寸断されたお陰で倉庫の中で食料が腐り、その食料が届くはずだった町で人々が死ぬわけだ、無意味に。
そりゃ、地球人類はコーディ憎しに走るしブルコスだって蔓延もするさ

……糞ラクシズめ、何が憎しみの連鎖を断ち切るだよ
出来もしねぇだろ、こんな根の深い怨恨の前でロクに解決法すら提示もせずによ
482通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 00:09:16 ID:???
>>476
それどこのスレ?
483通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 01:12:24 ID:???
まぁ待て、ここは好意的に解釈しようじゃないか。
まず、戦艦には謎エネルギー炉があってこいつはNJがあっても問題なく動くとする。
だけどそのエネルギー炉は結構建造が困難&高価なので通常の発電施設などは従来のの原発を使っていた。
(兵器関係は他の部門では考えられないような採算をほぼ度外視した真似が出来るしな、ミサイルの値段とかぶっちゃけありえねーw)

そこでコーディがNJを落とすと原発が止まってしまう。
となると既に化石資源が枯渇しているので元から困難であった謎エネルギー炉の建造がますます困難になってしまう。
その上謎エネルギー炉は採算をほぼ度外視してるような高価な戦艦にしか使われてない状態なので
そんな高価な戦艦は勿論対ザフトへの戦争に駆り出されてにっちもさっちもいかない状態に・・・
なんてのでどうだろうか?
解決手段がないわけじゃないんだがその手段を作るエネルギー自体がない、という状態。

かなり苦しいか?
484通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 01:26:37 ID:???
まず生産の継続の方を重要視するだろ普通人類の一割が死ぬような大惨事の中では
謎エネルギー炉なんかがあったらまず間違いなく解体してその謎エネルギー炉とやらの作成の原動力として使われるわい

っつか大体連合は何のために物量を保持してるんだよ
どーして戦後の再建は謎エネルギー炉じゃなくて太陽発電とケーブルネットワーク
ついでにNJCで再起動した原子炉なんだ?
485通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 07:24:46 ID:???
>>483
そんな採算のとれん兵器など採用せん。
486通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 08:09:09 ID:???
ってかさ、種開始時点でNJばら撒かれてから一年経ってないんだぜ?
例えば今の世界でいきなり石油の供給が完全にストップして
非石油体制に移行するのに一年で足りるか?
しかも戦争中の状態で。

>>484
>>483が書いてるけど普通に謎エネルギー炉の値段が高けりゃいいんじゃね?
原子炉を再建せにゃならんのならそりゃせっかくだから謎エネルギー炉を作るだろうけど
核ミサイルに簡単に取り付けられたことから既存の原子炉にちょっとした装置を取り付けるだけでいいんだろうし。

ハイブリット車が出来たっていきなり全部の自動車がハイブリット車に変わるわけじゃない、と言えばわかりやすいか?
確かに燃費もいいし静かだし低公害といいことずくめだけど値段が高いからなぁ、プリウスは。
487通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 09:31:40 ID:???
でもアホみたいに落される戦艦に搭載されてるしなぁ。
488通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 10:18:54 ID:???
種って穴だらけってことは知ってたけどここまでとは・・・

ファーストとかはSFとしての設定は一応あったんだけどな。
核パルスエンジンの扱いにしても大気圏内では別系統に変わってたし。
489通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 10:22:58 ID:???
ネタ元不明の、機動兵器やミサイル搭載不可能の超大型NJCなら可能って発想は謎エネルギー源より良いけど……
NJC搭載の艦艇や核ミサイルブチ込んで、敵NJC影響下で起爆させちゃう戦術が使えそう。
490通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 10:57:15 ID:???
もう使えてる
っつーか劾がゼロ距離まで接近
敵のNJC有効範囲にて核エンジンを起動してローエングリンランチャーで敵機体ごと要塞をぶっ潰してけつかる
491通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 14:26:10 ID:???
ところでゼクスは仮面被ったりしないのか?
492通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 15:55:42 ID:???
>>491
もし仮面被ったら、ネオとキャラが被りまくりだな。

声が子安で、金髪ロン毛…。
493通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 19:36:08 ID:???
「ゼクス、お前を殺す。」
「ゼクスなんて知らん。俺はネオ=ロアノークたーいーさ」
494通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 20:33:46 ID:???
てか顔バレしてない異世界で仮面の必要性が...
495通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 23:15:42 ID:???
エピオンの変形だけはどうも受け付けない。

いや、一見すると双頭の竜みたいだけどさ・・・。
496通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 23:21:33 ID:???
ファクトファイルでエピオンが改修されてバルカンを装備したことになってた…
497通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 00:04:53 ID:???
>>496
>改修されてバルカン

閣下ああぁぁぁぁぁ。゚(゚´Д`゚)゚。
騎士道が無視されてますヽ(τωヽ)ノ モウダメポ
498通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 00:15:56 ID:???
ゼクスはWF入った時点で騎士道捨ててるんだが
499通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 01:00:14 ID:???
>>498
>>497は閣下の騎士道精神を具体化して
飛び道具一切を廃した決闘用機エピオンが
曲がりなりにも火器を搭載されてしまったことを嘆いているのだろう

ってひょっとして俺、釣られてる?
500通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 06:28:42 ID:???
せめてマシンキャノンにしとけよ。
バルカンなんて、有って無いようなもんだろ。



どの道、エピオンに飛び道具はいらん気がするがね。
501通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 10:25:50 ID:???
旧板でレディ・アン=ななこお姉さんという事実を初めて知った。
502通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 10:34:13 ID:???
>>393-403の続きマダー? (・∀・)っ/凵⌒☆チンチン
503通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 13:40:08 ID:???
何処ぞの必死な輩のせいで煮詰まってんじゃない?リリーナ出す予定だったのかもな
504通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 13:54:19 ID:???
ここの論議なんてきにせず好きにやればいいのに
505通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 21:53:26 ID:???
今日と言う日は一部の輩にとって必死になる日じゃないのか?
506通常の名無しさんの3倍:2006/08/31(木) 23:31:13 ID:???
正義ってちょっとエピオンに似てる気がした。(デザインとかじゃなくて)
エピオンはあそこまで全身刃物じゃないけど。
507通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 03:13:36 ID:???
どちらも格闘戦が得意だしな。



と言いたいが、飛び道具無しで格闘戦しかできないエピオンと、飛び道具有りだけどどちらかと言えば格闘戦向きな無限正義………似てないと言えば似てないと思う。
508通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 06:27:13 ID:???
しかしエピオンじゃとても隠者に負ける気がしねぇ
509通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 09:47:38 ID:???
てか種の機体どれも勝てねぇ
510通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 11:35:27 ID:???
性能もそうだが中の人の性能もな。
511通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 13:32:19 ID:???
「バカは来る!!」
512通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 19:45:10 ID:???
トールギスクラスに乗ったら、コーディネイターでもあまりの加速度でくたばるだろ。
513第5話  1/18:2006/09/01(金) 20:35:23 ID:???
何故、ただ連絡するだけで、こんな憂鬱な気持ちにさせるのか、嫌な仕事だと思う。
最初はラクス・クラインを誘拐の指示を伝えるだけだった。それでも、殺人に生き甲斐を持ってるよう
な少女は不満を漏らした。それを何とか宥めて了承させたというのに……

核ミサイルで、アプリリウスを落とした後、プラントは頭を失い混乱するはずだった。そこで、ラクス
を上手くいけば傀儡として使い、もし拒絶してもラクスを人質に使うことで、その後に起きるであろう
ザフト残党のテロに備える予定だった。

しかし、プラントへの攻撃が失敗して作戦は中止を余儀なくされていた。
だから、任務の一時中断、それを伝えるだけで良いのだが、相手はまともな神経を無くした狂人だ。
下手したらこちらに被害が及ぶことがある。だから、出来るだけ刺激しないよう、伝えたのだが…

「ふざけないでよ!何で作戦中止になるの!」
「仕方無いだろ、プラントへの攻撃が失敗したのだから」
「悪いのは失敗した連中じゃない!」

思ったとおり、癇癪を起こして手にしていた精密ドライバーを投げ捨てる。さっきまでテーブルの上に
あった道具のメンテナンスに使用していたものだ。
テーブルの上には、見るからに金属製で、歪な形の円柱状のものから細長い筒が4本出ていた。長さは
1m余りで、ガトリング銃に見えるが、それにしては持つ所が見当たらない。
それを見ていた連絡員が怒りを逸らすためと好奇心から、癇癪を起こした少女に質問する。

「ところで、テーブルにある物は?」
「へ?これ?……『右腕』の一つだけど」
「……それを今付けている右腕と交換するのか?」
「うん、こうやって……」

そう呟くと『右腕』の肘から上の部分を弄ると『右腕』がはずれ、代わりにテーブルの上にあった物を
取り付ける。
肘から先を巨大な銃器に変えて、嬉しそうに腕を振り回す。真っ直ぐに腕を伸ばせば床に届くサイズだ
が、長さを把握してるのか床にか掠めることさえなかった。
そして、銃口をこちらに向けて微笑む。
514第5話  2/18:2006/09/01(金) 20:36:37 ID:???
「カッコイイでしょ♪」
「……何なんだ?それは?」
「何って……重機関銃…マシンキャノンとも言うけど…」
「お、重くないのか?」
「ん〜重さは40kgくらいかな〜見た目ほどは重くないよ。科学の進歩を感じるね♪」
「充分重いさ……よく、そんな物を片手で振り回せるな……」
「何、言ってんだか……そんな事が出来る体にしたのは誰よ?」
「私じゃない事は確かだ」
「うん、アンタを使って命令してくる人だね」
「まあ、それより、そんな物を何に使うんだ?」
「何って……色々かな?弾丸は20mmだから戦車あたりだとキツイけど……装甲車程度なら…」
「20mmって…MSのCIWSと同じサイズだろ…」
「は?20mmの重機関銃は旧世紀からあったよ。つーか普通」
「……それより今回の君の任務は誘拐だったはずだが?そんな物が必要なのか?」

当然の疑問だと思う。何で誘拐するのに、そんな重火器が必要になるか理解できなかった。
相手が、どこかの要塞で暮らしているならともかく、ラクス・クラインが生活しているのは何の変哲も
ない孤児院のはずだった。

「それなのよ〜ラクス・クラインを誘拐したら後は好きにして良いって聞いてたからぁ、折角さぁ孤児
 院って事でハンバーグを用意しようかと思ったのに…」
「……話が見えないんだが?」
「だから〜、子供ってハンバーグ好きじゃない、だからコレで挽肉を作ってやろうかと…」
「………たしかに、それで撃たれたら人間の体などミンチになるな……」
「でしょ〜!あ〜あ、作りたかったなぁ〜キラ・ヤマトのハンバーグ!」
「……良い趣味とは言えんな……」
「ハンバ〜グ〜〜♪」

傷だらけの顔に狂気を滲ませた眼で歌う少女を見ながら、連絡員は早く担当が代わらないかと切実に願
っていた。


515第5話  3/18:2006/09/01(金) 20:37:57 ID:???
アスランがアプリリウスに到着したのは、戦闘が終結して半日後のことだった。到着前に面会の申込み
をしていたが、予定時刻より1時間経過してもデュランダルは現れなかった。気は急いていたがデュラ
ンダルの事情も理解しており、黙って待ち続けた。それから30分が経過すると、ようやくデュランダ
ルがアスランの前に姿をみせ、アスランの向かいの椅子に腰を掛けた。

「すまなかったね。随分と待たせて」
「いえ、そちらの事情も理解しています。それより本当ですか核攻撃を受けたという話は?」
「ああ」
「そんな…まさか…」
「と言いたいところだがね、私も…だが事実は事実だ」

アスランの耳に核攻撃を受けたとの噂が届いた時、アスランは直感的には信じた。だが冷静になると、
信じられない気持ちの方が勝っていた。先の大戦で核とジェネシスの不毛な撃ちあいをしておきながら
何の学習もしていないとは思えなかったからだ。

「君もかけたまえ、アレックス君。ひとまずは終わったことだ。落ち着いて」
「…は、はい…」
「しかし…想定していなかったわけではないが、やはりショックなものだよ。こうまで強引に開戦され
 いきなり核まで撃たれるとはね」
「そうですね……私も同じ気持ちです」

そうは答えたが、アスランの本音はショックより呆れる気持ちの方が大きかった。何も得られない撃ち
合いに何の意味があるのだろう?

「この状況で開戦するということ自体、常軌を逸しているというのに。その上これでは……これはもう
 まともな戦争ですらない」
「はい…」

デュランダルの言葉どおりだと思う。これは戦争ではない、戦争とは国と国が相容れぬ目的を持ち、他
に手段が見つからない場合、または最も効果的と認められた場合に行う手段のことだ。
だが、これは違う。たしかに戦争でも行き過ぎた行為で大量虐殺『ジェノサイド』が起こる。しかし今
回の核は旧世紀の『民族浄化』の類だ。戦争における大量虐殺のレベルでは無かった。
516第5話  4/18:2006/09/01(金) 20:39:00 ID:???
「連合は一旦軍を引きはしたが、これで終わりにするとは思えんし。逆に今度はこちらが大騒ぎだ。
 防げたとはいえ、またいきなり核を撃たれたのだからね」
「それはそうでしょうが、……この攻撃、宣戦布告を受けてプラントは、今後どうしていくおつもりな
のでしょうか?」
「我々がこれに報復で応じれば、世界はまた泥沼の戦場となりかねない。
 解っているさ。無論私だってそんなことにはしたくない。だが、自体を隠しておけるはずもなく、
 知れば市民は皆怒りに燃えて叫ぶだろう。許せない、と」

アスランの脳裏に血のバレンタインの悲劇が蘇える。自分も激しく感じた怒り。母を奪った者への憎悪
に戦場に身を投じたこと、今プラントには、かつての自分と同じ思いをしている者に溢れているだろう。

「それをどうしろという。今また先の大戦のように進もうとする針を、どうすれば止められるというん
 だね。既に再び我々は撃たれてしまったんだぞ、核を」
「……それで、ラクスが必要だったんですね?」
「そうだよ……だが、彼女は来なかった……」

落胆を隠せずデュランダルが俯く、アスランは罪悪感を感じた。今、デュランダルは泥沼の戦いに突入
するのを防ごうと必死なのだろう。
怒りと憎しみだけでただ討ち合ってしまったら駄目だ。これで討ち合ってしまったら世界は再び何も得
るもののない戦うばかりのものになってしまうだろう。そんなことはデュランダルも充分に承知してい
る。
今、アスランがするべきことは、戦争の回避を訴えることでは無い。同じ目的を持つこの人物に出来る
かぎり協力することだと思った。

「俺はアスラン・ザラです」
「ん?」
「二年前、どうしようもないまでに戦争を拡大させ、愚かとしか言いようのない憎悪を世界中に撒き散
 らした、あのパトリックの息子です。
 父の言葉が正しいと信じ、戦場を駈け、敵の命を奪い、友と殺し合い、間違いと気付いても何一つ止
 められず、全てを失いました」
「アスラン…」
「そして、今回の発端となった事件、ユニウス7の犯人達ちのことはお聞きですか?」
「そのことは聞いている。シンの方からね。君もまた、辛い目に遭ってしまったな」
517第5話  5/18:2006/09/01(金) 20:40:00 ID:???
「いえ違います。俺はむしろ知って良かった。でなければ俺はまた、何も知らないままでした」
「アスラン。君が彼等のことを気に病む必要はない」
「ありがとうございます。ですが、やはり受け止めるべきとは思います。未だに父の言葉を信じている
 者がいることを」
「そんなことはないさ、ユニウス7の犯人達は行き場のない自分達の想いを正当化するためにザラ議長
 の言葉を利用しただけだ。だから、君が気にすることではない」
「はい…気にしない、と言えば嘘になりますが、押しつぶされないようにはしたいと思ってます。
 そして、アスラン・ザラとして出来る事をしたいのです」
「うむ……」

デュランダルはアスランを見つめた。今回の事件は彼に精神的な負担を与えていると思っていたのだが
意外としっかりしている。それどころか、以前の足が地に付いていない様な不安定さが身を潜めている
ように見えた。

「それに、自分なりに父やユニウス7の犯人達のことを考えたのですが……」

アスランの話を聞きながら、デュランダルは驚きを覚えていた。これだけ世界の事を見ているとは思っ
ていなかった。
2年前の大戦後、デュランダルはアスラン等の弁護をしたが、それでも彼等の軽率な行動には不快な思
いもしていた。確かに仕方が無い面もあったし、彼等の正義感は尊重するが、後の事を考えずに反旗を
翻し、後始末を他人に委ねるなど、押し付けられた立場の一員でもあるデュランダルにとっては笑えな
い出来事だったのだ。
そのためデュランダルにとって、アスランとは思慮の足りない他人の意見に流されやすい脆弱な心の持
ち主というのが彼の人物評であり、先日の再会でその評価はより強いものとなっていた。
しかし、今の彼と話して、その認識を改めざるを得なくなっていた。ブレイク・ザ・ワールドの後、何
かあったのだろうか?いや、それだけでは無さそうだ。オーブで代表の側近を務めるうちに政治のこと
も身に付けていたのだろう。
そして、デュランダルに希望が見えてきた。ラクスの影響が大きすぎて自分たちが言っても民衆に届か
ないが彼なら……いや、パトリックの息子で穏健派と過激派の双方に影響のある彼の方が…

「アスラン、君は先程アスラン・ザラとして出来る事をしたいと言ったね?」
「は?はい、言いましたが?」
「では、頼みがあるのだが……」
518第5話  6/18:2006/09/01(金) 20:41:01 ID:???



連日の会議続きで、カガリは流石に疲労を感じていた。別に何かをするわけでも意見を言うのでも無か
ったが、体を動かさずにジッとしているのは性に合わないのだ。
そして、私室でストレッチをしていると部屋をノックする音が聞こえ身を正す。

「入れ」
「失礼します。代表」
「ユウナか……どうした?」
「ええ、最近、会議で全く意見を述べられないので心配しまして」
「そのことか……私よりお前の方が良い判断をする。それだけだよ」
「……ミネルバでの事を気に病んでおいでで?」
「……アスランに聞いたのか?」
「流石に気になりましたので……あまり気になさらないように」
「そうもいかんだろ……あれは私の罪だ」
「代表……」
「あのとき私は父を失い、自分が不幸だと思っていた……だが、私より辛い目にあってる人間がいる事
 に目を逸らしていたんだ。本当は私の所為なのに……」
「ですが、過去を変える事は出来ません。今は…」
「判ってる。だから下手な意見を言わずに自重してるんだ」
「……そうだったのですか」
「すまない…私は本当にバカだから……すぐにカッとなるし、迷惑かける」
「いえ、そういうことなら何も言いません。ただ、お辛いでしょうが公務には必ず出席してください」
「うん、わかってるさ。悪事を働かないように見張るぐらいは私にも出来る」
「そうして下さい」

ユウナは笑みを漏らした。良い方向に成長していると思う。自分を過信するのもいけないが、自分を低
くみる者は投げやりになって、何事にも真面目に取り組まなくなる傾向が多い。
しかし、カガリは自分に出来ないことは任せるが、自分に出来ることは着実にこなそうとしている。
人の上に立つ者として大事な事だと素直に思えた。
519第5話  7/18:2006/09/01(金) 20:42:01 ID:???
「ところでユウナ」
「はい?」
「お前、私の事を怒ってるのか?」
「は?…何故そのように?」
「それだよ。お前、私と二人のときは敬語なんか使わなかっただろ?」
「ああ……これは、何と言うか…男の約束です」
「…は?……何だ?それは……」
「行き過ぎかなとは自分でも思いますが……代表は、お気になさらないで下さい」
「……まあ、お前がそう言うなら……」
「そんな事より、もうすぐ時間です」

ユウナが時計を指差すと、プラントでの議長の演説の時間が近づいているのに気付いた。
先の核攻撃に対し評議会の考えをプラント国民に伝えるのが名目だが、全世界で見られるようになって
る事から、おそらくプラントの姿勢を各国に伝える役目もあるのだろう。

「議長は何と言うだろうな…」
「……デュランダル議長は穏健派で知られてますが、国民は納得しないでしょう」
「……やはり、徹底抗戦を叫ぶか」
「そりゃあ、核を撃たれてますからね……そうしないと議長の首が代わる事になります」
「うん…そうだな……」

沈みがちな気持ちを奮わせ、TVのスイッチを入れる。内容の想像は付くが、見なくてはいけない。
やがて、時間になり、演説用のテーブルの前に1人の男が立った。しかし、それは議長のデュランダル
では無く、カガリとユウナの良く知る人物だった。

「は!?…何で!?」
「ア、アスラン!?」

そこにはプラントの評議会議員の服を着たアスラン・ザラが立っていた。
520第5話  8/18:2006/09/01(金) 20:43:00 ID:???
『みなさん、突然、私のような者がこの場にいるのを驚きとは思いますが、今日はデュランダル議長に
 代わり、このアスラン・ザラがプラント評議会の見解を述べさせていただきます』

「何で、あの人が?」
「え!プラントに戻ってきたの?」

カーペンタリア基地で停泊中のミネルバでも放送は流れており、シンはルナマリア等と共に放送を見て
いた。

『もう、お気づきとは思いますが、私は先の大戦中に最高評議会議長を務めたパトリック・ザラの不肖
 の息子で、同時に父に逆らいラクス・クラインと共に戦った。あのアスラン・ザラです』



「アスランは何を言う気なんだ?」
「僕に聞かれても……」

あまりの驚きにユウナは『男の約束』を忘れ、素が出てしまっていた。

『そして、今日、私は皆様の前でパトリック・ザラの意志を継ぐことを表明します!』

「――!……ア、アスラン?」

カガリは自分の耳を疑った。だが、聞き間違えでは無い。たしかに戦争は覚悟していた。
しかし、これは? よりによってパトリックの意思を告ぐなんか…

(……何考えてるんだよ)

今すぐアスランの元へ駆けつけ殴りつけたい気分だった。

521第5話  9/18:2006/09/01(金) 20:44:00 ID:???
『では、父の意思とは何か?、不肖の息子なりに父の考えを知ろうと思いました。
 そもそも父、パトリックが歴史の表舞台に現れたのはCE50年にシーゲル・クラインと共に自治権
 や貿易自由権の獲得を訴え「黄道同盟」を設立したときです。
 
 これは反コーディネイターを訴える組織によるテロ事件が発生しても、自治権がなく、非武装が徹底
 されているプラント側には対抗手段はなく、コーディネイターの間に不満が高まったからであります。

 しかし、これに対し理事国は、黄道同盟の活動を圧殺することで、先の要求に聞く耳を持ちませんで
 した。それだけでは無く、大西洋連邦宇宙軍(FSF)、ユーラシア宇宙軍、東アジア共和国航空宇宙
 軍の合同軍、つまり後の地球連合軍の前身がプラント宙域に駐留開始し、プラントの、地球へのエネ
 ルギー・工業製品供給地化を進め、プラントに重いノルマを化すような政策を進めたのです!
 
 さらには!プラントのエネルギー生産部門が、ブルーコスモスのテロにより破壊されたおりも、評議会
 の理事会に一時的な輸出停止を申し入れに対し理事国側は拒否!プラントは深刻なエネルギー危機に
 陥ったったのです。
 まるで家畜!いえ、それ以下の扱いです!
 この扱いに不満を持ったプラント技術者が一斉サポタージュをしても何の不思議がありましょうか?
 しかし、それにさえも理事国はモビルアーマー部隊でプラントを威嚇するという、姿勢なのです!』

その後も、パトリックがブルーコスモスのテロに殺されそうになったこと。食料の輸出制限を行いプラ
ントを圧迫し続けたことを訴え続け、聞くものに連合への憎しみを増幅させる演説が続いた。



「ほんと、改めて聞くと、ひでぇ話だぜ」
「まったくだよ!」

シンの耳に周りの会話が入ってくる。確かに酷い話だ。オーブで生活していたシンには実感が湧きに
くいが、アスランの演説を聞いてると、沸々と怒りが込みあがってきていた。
シン以外の者に至っては自分の経験や両親等の話で知っているため、よりアスランに同調していた。
522第5話  10/18:2006/09/01(金) 20:45:00 ID:???
アスランは更にプラントに対する連合の行いを言い募った。

『……マンデルブロー号事件、南アメリカから食料輸入を行おうとしたプラント籍の貨物船団を理事国
 側が撃沈した事件を機に父はZAFTを解体・再編成しプラント内の警察的保安組織と合併、モビル
 スーツを装備した軍事的組織へと変えて行きました。これが今のザフト軍です!
 これはプラントの民を守るための当然の行為だと確信しています。

 現にシーゲル・クラインがプラント内での食料生産のため、ユニウス市の7〜10区が穀物生産プラント
 に改装し、プラントの食料生産開始した際も、理事国側は実力を行使してもこれを排除すると勧告し
 てきてるのです!

 ですが、理事国側がプラントに対し威嚇行動に出たとき、ザフト軍のMSジンで宙域に駐留していた
 理事国の宇宙軍を排除する事に成功しました。
 私はこの事を誇りに思います!

 ここに至っても理事国側は、プラント側の完全自治権の獲得及び対等貿易の要求を拒絶し、プラント
 側が物資の輸出を停止すると、宣戦布告し、月面のプトレマイオス基地より侵攻開始しました。

 そして、あの「血のバレンタイン」の惨劇が起こります。

 ……私は、あの事件で母を……つまり父は妻を失ったのです』

 


カガリはモニターを見つめながら、血の気の引く思いだった。この演説を聞いたプラントの民は怒りに
震えているだろう。そして、その怒りは連合と、それに組するオーブにも向く事になるのだ。

「アスランは何で、こんなことを……」
「わからないね。ただ、プラントでは彼に同調している人間で溢れているだろうさ」
523第5話  11/18:2006/09/01(金) 20:46:00 ID:???
『そこで、皆さんにお尋ねしたい……父の目的は何であったのか?……』

 
突然の質問にシンは戸惑った。急に目的はと問われてもすぐには出てこない。
横にいるルナマリアに聞いてみるが…

「何だろ?」
「え?私に聞かれても……」


『先日のブレイク・ザ・ワールド事件のおり、私はユニウス7の破砕作業に参加しました。
 そして、事件の犯人がこう言ったのです。『我等コーディネーターにとってパトリック・ザラの執った
 道こそが唯一正しきもの』と……では彼の言うパトリック・ザラの執った道とは何でしょう?……
 これはナチュラルを滅ぼそうとした行為を意味するものと思います。事実、父は生前、私に対しナチ
 ュラルを滅ぼすのだと明言しています。

 では父の目的とはナチュラルを滅ぼす事でしょうか?……違います。滅ぼすという行動は手段であっ
 て、目的ではありません。目的とは状態のことです。

 では父の目指した状態とはナチュラルの存在しない世界でしょうか?……確かに、まったくそのつも
 りが無いといえば嘘でしょうが、それでは矛盾があります。

 矛盾とは父の行動です……ニュートロン・ジャマー・キャンセラー、これの登場により、再び核が使
 えるようになったのは皆さんも、ご存知の事と思います。
 そして、アレはザフトが開発したものです。

 ……お気づきでしょうか?…父は一度も核ミサイルを撃っていないということに。

 確かに、代わりにジェネシスを撃ちました。
 しかし、これも核攻撃を受けた後で、率先して使ったのではありません!

本当にナチュラルを滅ぼそうとする人間が、何故核を撃たず、ジェネシスの使用に躊躇うのですか?
 これは、明らかな矛盾です!』
 
524第5話  12/18:2006/09/01(金) 20:47:00 ID:???
『そこで、改めて問います……パトリック・ザラの目的は何であったか?

 ……実は簡単なことです。私が最初に言ってるのですから。

 そう!父の目的とは後のザフトとなる黄道同盟を作った理由から明らかなのです!

 すなわち、プラントの自治権や貿易自由権を獲得すること!

 何故、それらを獲得する必要があったのか!?

 それはプラントの民の生活を良くするため!

 つまり、プラントで圧政に苦しんでいた民が当たり前の権利を持ち、平和に暮らせる状態にする!

 それこそが目的だったのです!

 
 皆さんは私が父の目的を問うたとき、すぐに答えられたでしょうか?
 ……おそらく多くの方が、連合の非道に憤り、私が最初に言っていた答えを忘れていたのではないで
 しょうか?
 父も同じです。最初に掲げていた目的を見失い、連合への憎しみへ囚われてしまったのです。

 その典型がニュートロンジャマーの投下です。これは連合に核攻撃をさせないとの名目が有りました
 が、かつてプラントがエネルギー不足に苦しんだ事への報復も含んでいるのです。

 その行為はプラントの民が当たり前の権利を持ち、平和に暮らせる状態にするという目的に沿ったも
 のでしょうか?
 残念ながら違います。ニュートロンジャマーを投下したことで、地上では多くの人が餓死や凍死する
 などコーディネーターへの憎しみの温床になったのです。

 その結果、後は、血で血を洗う、泥沼の戦いに突入していくのです。これは、明らかに目的を見失っ
 てると言えます!』
525第5話  13/18:2006/09/01(金) 20:48:01 ID:???
『人は容易く道を見失います。これは父に限ったことでは、ありません。先の大戦で争った連合軍、そ
 して、ラクス・クラインの率いた私たちもそうなのです。

 元々、連合は理事国として、プラントとの外交の利益を守るため戦ったのです。これでコーディネー
 ターを滅ぼしては、意味がありません。

 そして、私たちはナチュラルとコーディネーターの共存のために戦いました。その為には争いを止め
 る必要があったのです。しかし、争いを止めることに目が行きすぎ、その後のことにまで考えが及び
 ませんせした。

 情けないことに、まるで子供のケンカのようです。頭にきたから殴り合いを始め、やがてはケンカの
 理由さえ忘れて殴り続け、ついにはケンカを止めろと別の者が殴って止めた……これが2年前の大戦
 の実情です。

 もう、こんな愚かな争いは止めなくてはなりません!

 そのためにも私は父の本当の意思!プラントの民が幸せに暮らせる状態を目指すためにザフトに戻っ
 てきたのです!

 それが私が父の意思を継ぐという意味です!』




キラはラクスとバルドフェルトと共に演説のTVをジッと見ていた。二人が悩み続けて未だに見つけら
れない答え……アスランは見つけたのだろうか?
隣で演説を見ていたバルドフェルトは苦笑しながら呟いた。

「子供のケンカか……悲しい事に反論でんな…」
「……ですが!」
「今は彼の話を最後まで聞きましょう」

ラクスは不服そうに声を上げるが、バルドフェルトに制され沈黙している。キラにはその姿がとても非
しげに見えた。
526第5話  14/18:2006/09/01(金) 20:49:09 ID:???
『皆さん、お分かりでしょうか? 最初、民の幸せを願いながら、何故に父は道を見失ったかを!

 それは、今の皆さんと同じ思いだったからでは無いでしょうか?

 先の戦いで我々は再び核を撃たれました。信じられない事です! 許せない事です!
 
 それでは、自分が核に撃たれようとも、相手に同じ思いをさせることを望んでいるのですか!?

 そして、父と同じように泥沼への争いに身を投じることを、お望みですか?いえ!違うはずです!

 我々の望みは核で命を脅かされないようにする事ではないのですか!?

 ご安心ください!評議会はすでに、その問題は解決済みです! こちらを、ご覧下さい!』

モニターの画面が変わると、宇宙空間に核のマークが印された物体が並んでいた。

『これは、核動力の発電機です。このままミサイルにすることも可能ですが、意味が無いので止めてい
 ます。そして、向うに見えるナスカ級戦艦に取り付けられた物体をニュートロンスタンビーターと呼
 ばれる物です。その効果は名称通り』

アスランが言うと、ニュートロンスタンビーターが稼動し、核動力の発電機を爆発させていった。
 
『これは、核攻撃を受ける事を想定し、ザフトで開発したものです。もし、敵が核ミサイルや核動力の
 武器を使用したら、自らの力で地獄へ行くことになります』

再び画面がアスランを映すとアスランは自身に満ちた表情で断言する。

『今回は使うまでもありませんでしたが、すでに対策はされていたのです。核を撃たれたからといって
 慌てる必要はどこにも無いのです。
 お分かりですか?評議会は皆さんの安全を考え、最善を尽くしています。決して自棄になって復讐を
 望んだりしないようにお願いします』
527第5話  15/18:2006/09/01(金) 20:50:00 ID:???
「たしかに用意はしてたようですが…」
「ああ、充分にテストもしていなかったがね。だが嘘は言っておらんよ」
「まあ、市民の怒りは収まったようですな」
「ああ、上手くいったようだ」

落ち着いて話を聞く市民を見ながら話すゼクスの声に、デュランダルは嬉しそうに答えた。だが、すぐ
に表情を引き締める。

「だが、これからだよ。今は怒りを静めたにすぎん。このままでは一寸した切欠で爆発するだろうさ」
「……だからこそ、敵がいると?」


『ここで全世界の皆様に宣言する件があります。一つは先の説明で判る様に我がプラントに核を撃つ者
 は死を迎えるということ。そして、もう一つは、ニュートロン・ジャマー・キャンセラーの設計を公
 開するということです。
 理由は、すでにプラントに核は脅威で無いということ、そして、先の大戦で我々が使ったNJの影響
 で、今もなお、地上ではエネルギー不足に苦しんでいる地域があるからです。
 我々は、その苦しみを知っています。我々も同じ目に理事国から合わされたのですから……
 これは、本来ならザフトから流出したNJCの技術を持つ、大西洋連邦が行うと思っていたのですが
 何故か、その技術を独占して、苦しんでいる地域の人に手を差し伸べようとしないからであります』



「そうだ、連合にも言い分があることくらい分かってるさ、ブルーコスモスにもね……それでも、我々
 と相容れぬならば、戦わねばなるまい」
「……それで、私が話したOZの戦略を応用して……」
「……嫌いかね?私の…いや、私達のやりかたは?」
「……正直、好きではありませんが理解はしてます」
「それで充分さ、私たちも同じなのだから……それより、君に頼みがあるのだが……」
528第5話  16/18:2006/09/01(金) 20:51:02 ID:???
『ユニウス条約以降、プラント評議会では地球の各国と友好な関係を築かんと日夜努力を続けてきまし
 たが、互いの怨恨は深く、話し合いさえ出来ない状態が続いています。
 何故なら、皆さんも知っての通り、連合の各国の首脳にブルーコスモスの信者が蔓延しているからで
 す。
 彼等はコーディネーターを認めないばかりか、そうでないナチュラルにもコーディネーターを憎ませ
 るために様々な手段を講じてきます。
 この、NJCの技術独占もその一つなのです。
 我々は、これを許して良いのでしょうか? 我々は知ってるはずです。エネルギー不足から来る苦し
 さを……
 我々は、これを容認して良いのでしょうか?同じ苦しみを持つ者が私たちを憎むように誘導されてい
 ることを?
 そして、誘導しているのは私たちを苦しめた者なのに!?

 彼等は卑劣にも自らは前に出ず、後ろから普通の人を戦わせ!盾にし!我々を苦しめながら、同時に
 我々を憎む人々を増やそうと画策しているのです!

 その典型が先日の核攻撃です!一般の兵士を矢面に立たせ囮にし、自らは安全な場所から近づき核を
 撃つ!
 我々コーディネーターにはナチュラルを憎むように!そして囮にされた者の生き残りや、囮にされ死
 んでいった者の家族や友人にはコーディネーターを憎むように仕向けているのです!

 そんな姑息な手に引っ掛かって、互いを憎みあうなど愚なマネはできるはずが無い!

 ……では、どうやって敵を見つけるか?……それが非常に難しいのです。何しろ敵は後ろに隠れてい
 る卑怯者なのですから……』


「……子供扱いの次は卑怯者か……言ってくれる!」

ロード・ジブリールは口元を歪めながら吐き捨てる。自分たちの都合の良い話だけしておいて、こっち
は悪役にする。腹立たしいが同時に感心もしていた。

「口惜しいが認めよう上手い手だと、明らかに君たちは優位に立った……だが、こちらにも手はある」
529第5話  17/18:2006/09/01(金) 20:52:01 ID:???
『先程私は、議長から直々にプラントの親善大使となるよう使命されました
 ですから、私は地上に降ります。そこで、ブレイク・ザ・ワールド事件の復興の手伝いと共に、望む
 国にはNJCだけでなくMSを含めた武器を提供し、和平を結んで行きます。

 そして、それを邪魔する者を敵と認識します!

 ……困難な闘いになるでしょう。何時終わるかも判らない長い戦いになるやも知れません……ですか
 ら、皆さんは冷静に対処していただきたい!

 我々コーディネーター…いえ、ナチュラルも含めた全ての人類の未来のために!』
 

「信じられないわね……これが、アスラン・ザラなの?…ミネルバにいた時はあんなにヘタレだったの
 に」
「これが本性かもしれんぞ。何しろ英雄と称されたほどの人物だ」

レイはそう言うが、ルナには納得出来なかった。ルナにとってアスラン・ザラとは髪の毛の薄い、足手
まといで、お邪魔虫の人間だ。

「シンはどう思う?」
「……どっちでも良いよ」
「……何で?アンタ仲良かったじゃない、気にならないの?」
「別に仲良くなんか……」

シンは演説を終えようとするアスランを見ながら、オーブで最後に会ったときの事を思い出していた。
あの時、自分と同様、これからの事に悩んでいた男が今は皆を導く立場になってしまった。それに比べ
自分は……何故だか、自分が置いていかれた様な寂しい気分だった。



演説の終了を見て、カガリはふっと溜息を漏らした。一時はどうなるかと思ったが、アスランがナチュ
ラルとの共存を訴えているので安心していた。
何とか全面戦争は避けられそうだ。だが、オーブはどうすれば良いのだろう?

「ユウナ…!」
「………………………」

ユウナに話しかけようと振り向くと、今まで見たことも無い程、険しい顔のユウナがそこにいた。
どういうことだろう?ユウナの表情から、自分の気付いていない大変な事態が待ち受けている予感がし
ていた。
530第5話  18/18:2006/09/01(金) 20:53:04 ID:???
(お、終わった……)

アスランは慣れない役目を終えると、ふらつく足取りで歩いていた。喉が痛い、胃も痛い、自分のした
ことが信じられない気分だ。まるで、夢を見ている気分だ。何て偉そうなことを言ってしまったのか…
こんなのは絶対に自分の性に合っていないと、空しい自信だけはある。

「水をどうぞ」
「あ、ありがとう」

ちょうど、喉が渇いていた。差し出された水を一気に飲む。すると、どっと汗が吹き出してきた。額の
汗を拭いながら、髪をかき上げると指先に抜け毛が付いていた。

(また、カガリに笑われてしまう)

そして、冷静になってくるとカガリの事を思い出した。今回の自分の決断が彼女を苦しめると知りなが
ら、あえて下した決断。もうユウナとの男の約束も破棄だろう。

(ごめんよ、カガリ…君を苦しめることになった……ユウナは気付いているだろ?俺がオーブを見捨て
 プラントの利益を選んだことに……でも、そちらの方が、より多くの地球上の人類を救えると思った
 んだ。分かってくれとは言わないけど……)

落ち込んでいると、先程水をくれた男がタオルを差し出す。礼を言いながら汗を拭うと
男が笑っているのに気付いた。赤服を身に纏った背の高い男だ。初めて見る顔だが、美しい金髪を背中
まで伸ばした威厳のある雰囲気の男だった……あれだけ伸ばして髪が痛まないのだろうか?
男は、何やら困ったような笑顔で話しかけてきた。

「知らない人間から貰った物を口にするのは感心しませんな」
「は?」
「貴方は今後、毒殺などにも気を使わなければならない立場なのです。それでは護衛の人間として心許
 ない」
「え?…では?」
「私の名はゼクス・マーキス。貴方の護衛としてミネルバへ同行させていただく事になりました」
531通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 20:57:43 ID:???
うおぉぉぉぉ
プラントがスゲェぇぇぇ!!!
ザラをこう使うか!! GJ!!

奴はヘタレのまま、それでもこの長く険しい男道を歩き出したってワケだな、、、
GJ!!
532通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 20:59:36 ID:???
えええっ!?アスランが起った!
533通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:28:22 ID:???
>ルナにとってアスラン・ザラとは髪の毛の薄い、足手まといで、お邪魔虫の人間だ。
髪の毛が薄いは余計だwコーヒースレではあるまいしw
534通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:31:53 ID:???
アスラン、この話が終わる頃には完全にハゲてるかもしれないなw
とりあえずGJ!
535通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:35:17 ID:???
抜け毛っておい!
536通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:36:43 ID:???
GJ!
まさかここまでかっこいいアスランを目にする日が来るとは・・・
一つはっきりしている事があるとすれば、
今後ラクスがどんな電波を飛ばそうともはや遥か先を行くアスランには届かないだろうってことだな。
537通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:43:00 ID:???
OZのやり方って何かと思えば自衛用MSの調達援助の事か
御爺様、どんな時代でもロームフェラは大活躍してますぜ!!
538通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:48:02 ID:???
ヅラに微妙なフラグが立った様な気がしなくもないが…中将や虎の更正フラグも立った様な気がしなくもない
539通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:57:04 ID:???
マユたん……素敵だ……
540通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 21:59:42 ID:???
うわぁ自分を壊すなよ、アスラン。
でもかっこよかったぜ!
541通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 22:04:33 ID:???
此処のマユタソとコーヒースレのゾンビニコルが出会ったら?
542通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 22:05:41 ID:???
GJ!
このアスランえらい格好いいな
しかし同時に抜け毛も激しい。生き様の格好よさと引き換えに生え際を失っていくのか
543通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 22:06:21 ID:???
ラクスはだめっぽいな。
544通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 23:02:52 ID:???
アスランの頭のネタをいれるタイミングが神
545通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 23:39:21 ID:???
アスランに送る言葉
「抜け始めて分かる、髪は長い友達」
546通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 23:40:51 ID:???
GJでございますよー。

自分の髪が気になるアスランは、他人の髪も気になるのかw
547通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 23:41:06 ID:???
GJ!
凸かっこよすぎだw
…てか、ゼクスに赤服似合わんだろーなー
548通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 23:44:34 ID:???
MS戦能力と生え際とを引き替えに、かっこよさを手にしたわけか…
このあとに待ち受ける獣道を考えると等価交換ですむのか、はたまたボられた事になるのやら。

パイロット能力なぞどうでもいいが、滅した毛根は戻らんぞ凸w

ともかく先が楽しみですな。職人さんGJ!
549通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 23:54:17 ID:???
ヒイロの助言をここまで膨らませたか、アスラン。GJだ!

しかしXスレの艦長アスランにも言えるが、
アスランの輝き度合いは額の輝き度合いと比例するのか?
550通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:01:09 ID:???
>>549
完璧超人じゃ恰好良く見えない、人間何かかしら欠点が有る方が親しみやすいという事じゃないだろうか?
551通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:02:22 ID:???
>>549
Yes
552通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:03:57 ID:???
>>547
そーかな?OZ時代は赤軍服だったし、割と合うと思うが・・・仮面限定ではあったがw
まあ、赤よりはサンクキングダム大使時代のような上下とも白の方が似合うかな?

しかし、アスランカッコよすぎるぞ!!コーヒースレの艦長も良かったが、
こっちの評議員姿もナカナカだ。MS乗らんでも、充分やれそうだな。

・・・・・・ここまで劇的な姿見せつけられてもラクスは変わらんかね?
虎さんは割りと関心持ってたけど。キラは・・・「悲しげに見えた」と思っている
ところからラクスよりは余程救いがあるように見受けられる。

あと、マユスレに負けない凄さを見せ付けるW版マユ、テラカッコヨスwww
553通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:06:23 ID:???
欧州人だとハゲでもカッコいい人いるんだけどなぁ
554通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:06:36 ID:???
>>552
更正しても何ら問題はないと思うんだ、キラもラクスも。
まだ第5話だし、これからを待とうぜー。
マユはこう、キモウトという単語は似つかわしくないが、キジルシとは言えそう。
555通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:24:01 ID:???
ゼクスは赤でも悪くないが、本編でいなかった黒服のパイロットってのもかっこよかったかも。
金髪ロンゲに黒服は映える。
アスランは、アスランだから、いつへたるのかちょっと楽しみだ。へたった時のためにゼクスが
つくわけだろうし。
556通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 01:58:02 ID:???
ザフト制服の色分けってどういう基準なんだ?
白と黒の違いが全然分からん
誰か教えて
557通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 02:04:34 ID:???
白=すごくえらい
黒=えらい
赤=ちょっとえらい
緑=ふつう
558通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 02:34:13 ID:???
白:指揮官or艦長
黒:艦長or副指揮官
赤:エリートパイロット
緑:一般兵

白>黒≧赤>緑
白と黒が一緒にいる場合は白が指揮を執って黒はそれに従う
白が戦闘指揮を執る時、黒は艦の指揮を執る(がやはり命令の優先順位は白>黒)。
種を見てるとこんな感じだな。
559通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 02:40:04 ID:???
追記
基本的に黒>赤だが戦闘指揮は赤が独断で執ることも可。
白が任命すれば赤が白の変わりに艦の指揮を執ることも可能(無印時のアスランみたいに)。
560通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 06:58:29 ID:???
ヅラカッコEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!!

いやぁ面白かった。GJ!続きが楽しみだよ。
やはりヅラは髪が薄いほうがいろんな意味で輝くなw
561通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 09:38:10 ID:???
ゼクスは白が似合うな。
562通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 09:51:39 ID:???
このスレのシンと凸には、踊る大走査線の青島と室井のような関係になってもらいたい
563通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 11:05:26 ID:???
>>562
シン「戦闘は議場で起きているんじゃない!現場で起きているんだ!!」
こうですか!?わかりません!!www

それは置いといて、確かに青島と室井みたいな関係だったら、面白いかも。
理想のためにオーブを捨てたアスランとそこまで割り切れないシン・・・
ゼクスの存在(こちらのシンならルナもありえる?)が二人にどう影響するかにも
よるが。
564通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 11:11:25 ID:???
GJです。
ナチュやコーディ関係なく苦しみながらも一歩一歩を歩いていく人間はカッコイイぜ。
ヅラは最終的にはヅラになるんだろうが輝いてるな。

ゼクスが表舞台に立った時点でヒイロがどう動くかである程度、道が決まるだろうが味方はどうなるんだろう?
単独でやるのはいくらなんでも無謀だしラクシズ利用するにしてもなぁ。

まあこのまま変な悪役は出てこずヒイロ達以外は本編のキャラクターでやってハッピーエンドを迎えて欲しい。
565通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 13:57:30 ID:???
・・・・ガンダニゥム合金てPS装甲の上位互換っぽいなぁ。
566通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 14:50:01 ID:???
>>565
物理攻撃に対してほぼ無敵ということが無いにしても、
コーヒースレのルナチタニウム同様それ以外の面では圧倒的だろうしな>ガンダニュウム合金
567通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 14:57:36 ID:???
そりゃまあトールギスの時点であの装甲だからな
568通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 16:19:22 ID:???
トールギスはチタニウム合金なのに
リーオーとは比べものにならん耐弾性を持ってるよな
569通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 18:11:32 ID:???
トールギスはその防御力(装甲厚)を得るために、リーオーよりでかい
と本編の初登場時に説明されてたと思うのだが。



570通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:12:18 ID:???
何気にマユ→ヒイロっぽいのにちょっと時めいた
571通常の名無しさんの3倍 :2006/09/02(土) 19:26:47 ID:???
あれトールギスもガンダニュウム合金じゃなかったの?
たしか01の偽装破壊で修理用のガンダニュウム合金が無くなったとかいってなかった?
572通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:26:49 ID:???
トールギスは最初に突撃した時どうみてもビームを弾いてました。

チタニウム合金って偽称じゃねーかな?
573通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 19:56:31 ID:???
トールギスはオットー特攻の回ではビーム弾いてたけど、トーラスのビームキャノンには普通にやられておる
574通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 20:02:30 ID:???
>>572
ものすごいチタニウム合金だったんだよ。
575通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 20:48:26 ID:???
ビームを弾くのはもちろん、体当たりで基地を壊滅に追い込んだことから
オットーが宇宙の心にリンクし無限の力を手に入れたためだと脳内補完。
576通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 20:48:44 ID:???
トールギスの装甲の硬さの秘密はパイロットの気合いってなんかに書いてあったなw
577通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 20:58:13 ID:???
トールギスはリーオーよりでかくて重装甲なだけだぜ。
578通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:02:30 ID:???
>>571
「トールギスの予備パーツ+宇宙から01修理用に取り寄せたガンダニウム」で
でっち上げたんじゃなかったっけ?>ダミーウイング
トールギスの左腕パーツを抜いてウイングの右腕の修理が出来ている辺り、
内部部品は同一規格だろうけど。

>>573
半壊デスサイズに止めをさした(=ガンダニウムにも通用する)得物だからな。>トーラスキャノン
チタニウム製のトールギスに通用しても不思議は無い。
579通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:03:35 ID:???
確かガンダニュウム合金ってのはただ割合で混ざってる普通の合金とは違って、
幾つもの種類の金属を無重力状態で薄く層にして重ね合わせたものだったよな。
もしかしてトールギスの装甲はチタニウム合金をメインに同じ製法で作られたもので、
後にガンダムを設計するのと前後してその製法で作られた金属にガンダニュウム合金という名がついた、なんて事情だったりして。

で、トールギスのデータは作られた当時のものだったので実質はガンダニュウムでも名前がチタニウム合金のままだったとか。
580通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:05:42 ID:???
>>579
金属だけでなくセラミックスやプラスティックも含まれるぞ。
581通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:09:29 ID:???
>>580
希土類や解析不能の物質まで含まれてるぜ!
582通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:10:27 ID:???
俺もお前もガンダニュウム!!
583通常の名無しさんの3倍:2006/09/02(土) 21:17:35 ID:???
何てったってガンダニュウムはあの5人の科学者の手がかかってるから何でもあり!!
584通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 02:28:58 ID:???
ガンダニュウムの成分解析結果 :

ガンダニュウムの89%は怨念で出来ています。
ガンダニュウムの6%は蛇の抜け殻で出来ています。
ガンダニュウムの3%は真空で出来ています。
ガンダニュウムの1%は食塩で出来ています。
ガンダニュウムの1%はビタミンで出来ています。
585通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 07:58:37 ID:???
金属類が一つも含有されてねえw
586通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 13:20:44 ID:???
チタニウム合金を厚くしてガンダニュウム合金並み(ガンダムの中で一番装甲弱いデスサイズくらい)の
装甲にしたけど重くなったから(どこが重くなったんだと言いたくなるが)
大型バーニアでバランス整えたのがトールギス。弱点はパイロットが極端に限定されること
作中でもガンダニュウムに匹敵するみたいに言われてたはず
587通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 13:28:38 ID:???
まああいつらは謎合金でいいような気もする。
588通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 16:49:09 ID:???
マユを改造したのは、もしや爺イVなんジャマイカと言ってみる。
589第6話 1/14:2006/09/03(日) 20:54:34 ID:???
アスランは自分の護衛に任命されたというゼクス・マーキスに導かれ、デュランダルのいる場所へ向か
っていた。
自分は決断したのだ。ヒイロ・ユイと出会って自分の目的を定めたとき、全ての人を救えないなら、よ
り多くの人を救おう。その力を得た。手を汚す覚悟もした。……その中にオーブは入っていなくても、
もう決めたのだ。自分の変化に戸惑いながらも、胃の痛みが現実に戻す。小心者の自分には相応しい。

「失礼します。ザラ親善大使をお連れしました」

最初、誰のことか分からなかったが、すぐに自分の新しい身分を思い出し、また気が重くなる。
ザラ親善大使…何て、立派そうな人物だろう、絶対に自分のイメージでは無い気がする。

「良くやってくれたね。おかげで民衆の怒りは静まった」
「ど、どうも……」
「……自信を持てないようだね?」
「……やはり、どう考えても自分に合ってない気がします……」
「そんなことは無いさ……新しい役目に付いた者は、誰でも最初はそう思うものさ」
「議長はどうだったのです?」
「それを言い出すと、君に愚痴を聞かせることになるのだが?」
「も、申し訳ありません!」

デュランダルが議長になったのは、元はと言えばラクスやアスランの後始末をしたアイリーン・カナー
バがプラントにとって、不利な条約を結ばざるを得なかったため辞職したからである。
アスランにとっては耳の痛い話になるのは当然だった。

「まあ、良いだろう。そんなことより、君は今後、色々と思い悩む事が出てくるだろう。そんな時、近
 くに相談出来る人間がいた方が良いと思ってね……改めて紹介するよゼクス・マーキスだ」
「ゼクス・マーキスです。よろしくお願いします」
「こちらこそ、アスラン・ザラです……護衛と聞いていたのですが?」
「そうだが、それだけでも無くてね。彼の政治知識はたいしたものだよ。特に異世界では君と同じく、
 親善大使の任を務めたこともある」
「そうだったので………議長…今、おかしな単語が入っていませんでしたか?」
「ああ言った。落ち着いて聞いて欲しいのだが、彼は異世界から来ているのだよ」
「…………からかってます?」
「残念ながら本気だ」
590第6話 2/14:2006/09/03(日) 20:55:30 ID:???
アスランの演説を聞き終えたジブリールは様々な場所へ指示を送る。アスランの言い分は分かるが、そ
れを認める訳にはいかない。まして自分は全世界の悪役へ指名されたのだ。
プラントへ言い分がある様に自分達にも言い分はある。そもそもプラントを作ったのは理事国なのだ。
苦労して、ようやく利益が上がりだしたら独立など身勝手も甚だしい。

「……それでは、その様に指示を変更しろ。分かったな」

連絡を終えるとジブリールはアスランのことを思い浮かべる。
やっかいな人間が現れた。デュランダルは有能だが民衆への影響力が少ないのが欠点だ。自分と似てる
と思う。だが、アスラン・ザラは能力は未知数だが民衆、それも過激派と穏健派の双方に大きな影響を
持っているのだ。デュランダルと組んだ今、恐ろしい存在になるだろう。

「だが、本当に恐ろしいのは子供だよアスラン・ザラ。君が演説で言ったとおり、かつての大戦は戦っ
 たのも子供なら、止めたのも子供なのだからね。
 だから、悪役の私としては、その恐ろしい子供を利用させてもらうよ」

口元に冷酷な笑みを浮かべながら独り言を呟く、否、姿の見えないアスランに対し彼は宣戦布告をして
いるのだ。

「君は大人になったようだが、彼女はの方はどうかな? 私の見る限り、まだまだ子供だと思うが?」

アスラン以上に民衆に影響を持つ人物、ラクス・クライン……彼女が大人になっていなかったら、今回
の演説に不快感を持つだろう。子供は子供扱いされるのを何より嫌がるのだから。
同時に昔は、あれほど忌み嫌っていたコーディネーターに深い嫌悪感を持っていない事を自覚する。
理由は分かっていた。彼らは化け物などでは無い。あの少女に比べれば、何とも可愛らしい存在ではない
いか、本物の化け物を作り出した自分にとってはコーディネーターといえ、優れた人間に過ぎない。

「そうだろう、マユ・アスカ……君の存在を知れば、誰でもそう思うさ、死の楽園からも見放された娘
 よ……最も恐るべき子供よ……」

彼女を見ていると嫌でも死というものについて考える。人は簡単に死ぬが、死なない人間は中々死なな
いのだ。人の命ほど不思議なものはあるまい。
そして、自分はどうだろう? 分かっているのは地獄というものが本当にあれば、自分は確実にそこに
行くということだけだった。


591第6話 3/14:2006/09/03(日) 20:56:40 ID:???
考え込むユウナをジッと見ている。今は横から下手に口を入れるべきで無いと感じたからだ。
ユウナはアスランの演説の何処が不満なんだろう? カガリも自分で考えるが、アスランの意見は大ま
かに言えばコーディネーターとナチュラルが手を取り合うべきとの主張だ。
たしかにブルーコスモスを敵と認識しているが、自分でさえも全ての人間と分かり合えるなど思ってい
ない、だから、手を取り合うべき人間と手を取り合い、共通の敵を倒す。あまり気持ちの良い話では無
いが、現実的な手段だと思える。これならあれほど困難に感じたコーディネーターとナチュラルの共存
も出来る気がする。
自分の気付いた欠点と言えば、結局は戦争が避けられないこと、以前の様に真っ二つでは無く、各地で
小競り合いレベルを含めた戦線が拡大するというのは問題だと思うが、演説前は総力戦を覚悟していた
のだ。
よほどの平和主義者でないかぎり、マシな状態と言えると思う。自分でさえ、そうなのだ。ましてや自
分から甘さを排除し100倍くらい頭の良いユウナがそんなことで険しい顔をするとは思えなかった。
そして、ユウナが落ち着いているのに気付く、あまり良い結論は出なかったようだが、聞かなければ、
ならない。

「ユウナ、お前はアスランの演説が気に入らないようだが?」
「カガリは、どう思った?」
「問題はあるが、仕方ない事だと思う。現に演説前は総力戦を覚悟していたではないか」
「たしかに世界規模から見れば、アスランは正しいと思うよ。僕が他所の国に生まれていたら彼を支持
 していたろうね」
「他所の国?ではオーブに問題が?」
「うん、これからオーブはどうするかなんだけど……まず、この戦いはザフトが圧倒的に優位に立った
 その理由は分かるよね?」
「うん、一概には言えないが、実際、戦前と戦後の戦力差はそれほど変わってないはずだし、その前提
 で話すけど2年前はコーディネーターとナチュラルが真っ二つの状態で互角だった。
 しかし、今度はザフトは前回に比べ一部不満を持つものがいたとしても、ほぼ100%の状態。
 それに比べ連合は、政策による不満を持つ国の住民が反旗を翻し、ザフトに付く可能性が高い。
 つまり、戦力比が大きくザフトに傾いたことになる」
「正解♪賢くなったね…ところで、オーブはどの陣営か憶えているかな?」
「あ!……連合……だった…」
「つまり、負け戦に突入することになったわけだが…」
「……上手い負け方は無いのかな?」

カガリの質問を聞くとユウナは大声で笑い出した。
592第6話 4/14:2006/09/03(日) 20:57:51 ID:???
「何で、そんなに笑うんだよ!私だってバカなりに必死で考えて!」
「ゴメン、ゴメン!…だって、負けず嫌いのカガリが負け方なんて…」
「だって、勝てないだろ!……それに…勝っちゃいけない気もする……」
「……うん、そうだね……アスランは時代を味方に付けた。彼を倒すということは、人類の新しい未来
 を潰すということなんだから……」
「……連合に虐げられている国の住民は今頃アスランを熱狂的に迎えているだろ…それを思うと」
「……それにしてもカガリ、負け戦だって言ってるのに寝返ろうって判断は無いんだね?」
「え?……だって、それは…」
「僕は最終的にはザフトに下るしか無い思う」
「……寝返りとか、そういうのは好きじゃないが……民のことを思っての判断なら…」
「うん、それは分かってる。少しでも良くなるよう考えるよ」
「上手く行くのかな?」
「……正直タイミングが難しい」
「え?」
「例えば、今すぐアスランの演説に感銘を受けたからって理由で寝返ると、連合の各国はどう思う?」
「……良い気分はしないだろうな」
「さらに問題として、我が国の経済事情を考えると、基本的には連合国には食料品を買って、工業品を
 売っているんだ。戦争が長引くのは無論、決着が付いても嫌いな国と商売は出来ないだろ?」
「……たしかに、例えば私が大西洋連邦の一国民だったとしても、オーブの製品は使いたくなくなるだ
 ろうな」
「そうなんだよ……だから、周りが納得するか同情する理由が無いと寝返ることは出来ない」
「わかった……だが、理想は中立に戻ることだぞ。それを忘れないでくれ」
「わかってるさ」
「無理を言ってすまないな……」
「気にしないでよ…カガリは」

自分は負け戦と気付いた時点で、どうやってザフトに取り入ろうかを悩んだというのに、カガリには、
そんな発想は欠片も無かったのだ。どちらかと言えばプラント寄りで連合嫌いの人間だというのに。
ユウナはカガリの純粋さが好きだった。あまり政治家向きとは思えないが、人間としては、それでいい
と思う。そばで支える者がしっかりすれば良いのだ。そして、自分は支えられる場所にいる。これは、
名誉に思えた。
同時にここまで彼女を追い詰めたアスランに怒りを感じる。
593第6話 5/14:2006/09/03(日) 20:58:55 ID:???
「……他にもあるのか?…問題が」
「―!…ん…どういうこと?」
「顔色!…私に隠し事は出来ないと思え!」
「……辛い話だよ……オーブの代表としてだけで無く、カガリ個人としても…」
「……聞かせろ」
「……アスランはね、多くの国の人を助けようとしている。それは素晴らしい事だよ」
「……うん」
「でもね、政治において幸せの量は決まっているんだ。誰かが幸福になるなら別の誰かが不幸になる」
「……これは政治の基礎みたいな話だな…分配の問題だろ?」
「そう、誰かが富を独占すれば別の人は貧しくなる。だから、貧しい者を助けようとすれば、富める者
 から奪わなければならない」
「……逆に富みたければ多くの貧しい者を作らねばならない…か」
「うん、そして世界規模から見ればオーブは富める者なんだ」
「え?」
「そして、アスランはオーブ以外にオーブを作ろうとしている」
「意味が分かんないんだけど…」
「オーブは国土も小さく資源も無い、しかし大国と称されている。これは経済大国だからさ」
「うん」
「そして、オーブが経済大国になれた最大の理由は技術力。何故、技術が高いかは分かるね?」
「コーディネーターの技術者たちの力が大きいな」
「そう、そして、それはオーブが共存を訴えていたから可能な事だった……そしてアスランが今やろう
 としていることは?」
「―!ナチュラルとコーディネーターとの共存」
「そうだよ、アスランに開放された地域の人々はコーディネーターを歓迎するだろう。そして、コーデ
 ィネーターには地上で暮らしたがっている人も多い。そんな人間はアスランが解放した地域で生活す
 るだろう、そこで、自分の持つ技術を使って……」

ユウナの言っている事は単純明快だった。連合に不満を持つ地域を開放すると、そこにはコーディネー
ターの住民が暮らしだし、生活のため技術力を提供する。それは元の地域の住民にとっても喜ばしいこ
とで、更に歓迎されるだろう。結果、その国は高い技術力を得てオーブのような国になる。
それだけでは無い、地域によっては工業品だけでなく、食料生産に力を注ぐだろう、プラントは宇宙で
食料を作っているのだ。それに考えれば荒れ果てた地を芳醇な大地に変える事も可能だろう。
オーブ以上の国力と技術を持った国が地上に誕生する。それはオーブにとって、何を意味するのか……
594第6話 6/14:2006/09/03(日) 21:00:01 ID:???
「……幾つくらい出来るのかな?」
「アスランの最終目標は地球全土を共存可能な国とすることだろうね……これは理想論だけど」
「……じゃあ、オーブは何の資源も無く『普通の技術力』を持った国になるのか?」
「一概にそうとは言えないよ。オーブだってここまで来るのに長い年月を要したんだから」
「……ゴメン……頭が痛くなってきた」

アスランのやっている事は正しいと思う、だが、それを喜べないオーブという国はなんなんだろう?
そして、その代表に付いている自分は、多くの人々の苦しみの上に立った圧政者のような気がしてきた。
そして、もう一つ分かったこと、彼はこうなる事を知って動いているのだ。

「私……アスランに見捨てられたんだ…」
「……今は先の事をお気になさらず、まずは戦争の終結だけを考えましょう、今日は遅いですからお休
 み下さい」
「……うん……また敬語に戻ったな」
「……それでは失礼します」


ユウナはカガリに別れを告げ自宅へと戻ると、父親のウトナと軽く情報を交換すると自室に入りワイン
を飲んでいた。
父も状況は分かっているが、これまで通り連合寄りの発言をすることを明言した。人には役割がある。
それを、誰よりも知る人物だ。連合がダメだと思うなら、そう思う人間がウトナを論破すれば良い。
そのために会議をやっているのだ。
それにしても、最後にカガリに言われた言葉……とっさに敬語が出た。理由は分かってる。傷付いて弱
ったカガリを抱きしめたくなった…もっと俗に言うなら欲情したのだ。それを抑えるためなのだが、す
でにアスランとの『男の約束』は破棄されている。それも向うが一方的にだ。それなのに何を律儀に守
っているのだろう? 自分の行動を振り返り疑問に感じていたが、しばらくすると答えが見つかった。

「そうか、これは意地だよ」

疑問が解けると笑みが漏れる。巨大な存在になったアスランに対する意地、彼がカガリを見捨てたなら
自分は守ろう。全世界を見る彼に比べれば小さいが自分には相応しい気がする。そして、目的があれば
人は強くなれる。立ち上がり窓辺に近づくと空を見上げアスランに宣戦布告をする。

「君が今後、何をしようと僕はカガリとオーブを守ってみせるよ」
595第6話 7/14:2006/09/03(日) 21:01:00 ID:???
「こっちは配置に付いた。今からアウルを出撃させる」
『了解です。彼女もターゲットの所に向かいました』
「ところで大丈夫なのか?あの娘に出来るのかな…誘拐なんて上品な仕事」
『不安ですけど……実際に重機関銃なんか用意していましたし」
「そりゃまた…殺る気満々だね」
『ターゲットは兎も角、何人生き残れるか……』
「孤児院だったよな……可愛そうに…ま、健闘を祈るわ」

カーペンタリアへ向かう艦隊の中で、ネオ・ロアノークの率いるJPジョーンズだけがオーブ近海で待
機を余儀なくされていた。
そして、通信が終わるのを見計らって、スティング・オークレーは納得出来ないと指揮官のネオに突っ
かかってりだした。

「こんな所まで出張っておきながら、俺たちは待機かよ」
「そう言うなよ……今回は向うでアビスを使いたいって言うからさ」
「だったら、アウルだけ行かせて、俺たちはカーペンタリアへ向かえば良いじゃねぇか」
「そうもいかんだろ? お前、俺以外の指揮官の言うこと、ちゃんと聞けるか?」
「まともな命令ならな」
「向うがそう思っても、お前がダメと思ったら揉めるだろうが」

たしかに、この様子だと彼の上官が務まる人間は多くないだろう。だが、これでもスティングが一番、
話のわかる人間だった。アウルはスティング以上に我侭だし、ステラは何を考えてるかさえ不明な少女
で、他の人間に扱うのは余計に無理だろう。
だが、同時にネオはあの娘がいないだけマシとも思える。今回スティングが不機嫌なのは彼女が任務に
関っているからでもあるのだ。

「そもそも、何だって俺たちが、あいつの手伝いなんだよ!」
「そんなに嫌うなよ、まあ、確かに気の強い女の子だけど…」
「そんなレベルかよ!アレが!いきなりステラに殴りかかるような奴だぞ!」
「それは…まあ…何でだろうな?」
「狂ってんだよ!……おかしいぜ、あのガキ」

それに関しては、全く異存はないとネオも思っていた。


596第6話 8/14:2006/09/03(日) 21:02:02 ID:???
カーペンタリアを出港したミネルバの艦内で、シンはノーマルスーツを着用する。
突然の連合艦隊の接近の報を受け、ミネルバを始め、空母1、護衛艦4、MS20機の部隊で迎撃に向
かう最中だった。
彼らの意図は判っている。アスラン・ザラが怖いのだ。だから、アスランが最初に地上へ降りるであろ
う場所、カーペンタリア基地を攻撃しようというのだろう。
カーペンタリア基地でも、それを認識しているので、基地まで引き付けた方が迎撃をしやすいが、基地
に損害を与えたくないとの理由で、思い切って前に出て迎撃しようと言うのだ。
着替え終わったのを見計らって、先に着終わったレイが声を掛けてくる。

「新たな戦いが始るな」
「……新たな戦い?」
「そうだ、少なくとも以前のように、憎しみで、撃ち合う戦いとは違う」
「……そうだな……俺には、あの人が目指しているものが、よくは分からないけど……少なくとも前よ
 り、マトモな世界だとは思うよ」
「……俺には、憎悪で突き進む世界では無い、それだけでも価値がある」
「レイ?……そうだな、たしかに価値はある」

ブリーフィングルームで待機しながら、自分の目的を再確認する。
シンが軍に入ったのは弱い人を守りたい、それだけだ。かつての自分と家族はコーディネーターだが、
ナチュラルの隣人と上手くやっていた。それはシンとマユが健康面以外は普通のナチュラルと変わらな
かったからだ。シンはナチュラルを見下すことは無かったし、周りもシンを恐れることは無かった。
だから何故、両者が忌み嫌い争うのか理解出来なかったし、理解する努力もしなかった。

だが、戦争で家族を失い、誰も救ってくれなかった非力を嘆き、だったら自分が守れる存在になろうと
ザフトのアカデミーに入ったとき、少しは理解出来るようになった。周りは戦闘向きのコーディネータ
ーに溢れ、最初はその才能の差で惨めな思いをすることが多々あった。
その意味では、自分はナチュラルに同調出来ると思う。

それがオーブで学んだ武術とそれを応用することで、さらに周りが遊んでる間に体力作りやシュミレー
ションをして、努力を重ねる内に孤立と引き換えに1、2を争うまでになっていた。
そこで、ふと隣の争っていた人物を見る。
597第6話 9/14:2006/09/03(日) 21:03:01 ID:???
常に自分の前に立ち続け、自分と同じ孤独に生きる。それがレイだった。
その才能に嫉妬し、ぶつかりながらも憧れた。それを認めるのが嫌で突っ掛かる。そして始めの内は、
無視していたレイも反撃しだし、争いながら、堪え切れなくなって、レイを戦闘用コーディネーターの
化け物と批判し、自分の不幸を盾にまでした。
そこで知ったのだ。不幸なのは自分だけでは無いと、いや、自分以上に辛い人間もいることを、レイは
戦闘用の…いや、コーディネーターですらなかった。

『コンディションレッド、コンディションレッド、各員戦闘配置へ、パイロットはMSで待機…』

隣でレイが薬を飲んでいる。その薬の意味も知っている。だが何も言わない、それが礼儀であり、友情
だった。

「行くか」
「ああ…新たな世界のためにってね」
「ほら、ぐずぐずしないで行くよ!」

ドアから顔を出しルナが声を掛ける。こっちは待っていたのに酷い言い草だが、それが彼女らしいと思
う。彼女が自分に絡むようになって、レイとは何時の間にか和解していた。そして、孤独でも無くなっ
てた。彼女と親しくなるにつれ、友人が増えていったのだ。

「髪の薄い人が、えらそうな事を言った手前、負けらんないからね。気合入れて行くわよ!」

レイと顔を見合わせ吹き出す。何故かルナはアスランが気に入らない様だが、ルナの明るさが自分とレ
イを救ってくれたのだと感謝している。
やがて二人と別れ、コアスプレンダーに乗り込み、発進を待つ。

『コアスプレンダー発進どうぞ!』

改めて気付く、自分の目的は、はっきりしている。目的が状態だとしたら、自分の目指す状態は平和に
暮らしている人が争いに巻き込まれない世界。そして、友人たちと笑いながら過ごせる世界だ。

「シン・アスカ、コアスプレンダー発進します!」

だから、今は戦う、友人たちを守るためにも。

598第6話 10/14:2006/09/03(日) 21:04:01 ID:???
キラは黙ってラクスとバルトフェルドの話を聞いていた。アスランの考えにバルトフェルドは賛同し、
ラクスは反対のスタンスを取っている。

「……わたくしにはアスランのやり方が正しいとは思えません」
「どのあたりが?」
「武器を持たない者にも武器を与える。それでは戦乱が拡大し、再び憎しみの連鎖に陥ってしまいます」
「そうだろうね……では、どうする?」
「アスランを止めるべきかと……」
「それで、どうする?どうやって止める?止めた後は?」
「では、バルトフェルド隊長は、多くの人が死ぬのを黙って見過ごせと?」
「黙って見過ごせないなら、出来る事をすれば良いのさ」
「だから止めようと……」
「そして、アスランに期待している民衆は再び、連合の言いなりか?それで満足なのか?」
「では、アスランに期待して戦って死ぬのは構わないと?」
「それが望みならな、少なくとも今までは選択肢さえなかったんだ」

二人は譲り合わずに平行線のままだった。キラは双方の言い分が理解出来る。確かに現状を打破するに
は思い切った手を打つ必要がある。だが、そのために多くの人が死ぬのは間違っていると思う。
おそらく、どちらも正しいのだ。そして、正しいから争いが起きる。

「ただいま〜♪ ねえ、今日のアスラン君の演説見た? 何か、もう立派になっちゃ……て、どうした
 の?あの二人…」
「お帰りなさい、マリューさん」

帰宅したマリュー・ラミアスの存在が場の緊張感を一気に壊す。彼女は難しい内容より、アスランが
立派になった事を喜んでいるらしい

「……お母さんかね君は?」
「は? 何のことでしょう?」
「……少し疲れました…先に休ませていただきますわ」

キラは退室するラクスを寝室まで送った。
599第6話 11/14:2006/09/03(日) 21:05:00 ID:???
マリューはバルトフェルドの口から言い争いの原因を聞いていた。途中で戻ってきたキラも話を聞いて
いる。
確かにラクスの言い分は最もだ。人の死を嫌う彼女はアスランに賛成出来ないのも無理は無いだろう。
その優しさは尊いもので、だからこそ、あれだけ慕われるのだ。

「でも、やっぱり彼女には悪いけど私もアスラン君に賛成かな……今は何故か頑なになってるみたいだ
 けど…他に良い方法が有るわけじゃないし……」
「やっぱり、無いんですかね……」
「キラは反対か?」
「……判りません…でも、人に死んでは欲しくないです」
「でも、今の私たちに、どうこう出来ることでも無いわ」
「……問題はそこさ」
「え?」
「本当なら、誰でもそう思うものなんだが、ラクスは違う……俺のせいさ」
「バルトフェルドさん……」
「何か大きな事をやるには、それぞれ手順がいる。例えば戦争を始める奴は、その決定権を持つに至る
 まで、色々な事を経験し考える。大西洋連邦なんかは選挙で大統領に選ばれるだけでも大変だし、オ
 −ブなんかは、世襲制といってもカガリに独断で出来ることは限られている」
「世の中の仕組みってやつね」
「だが、彼女は違う。前大戦で彼女は誰にも真似の出来ないことをやってのけた。そして、やっかいな
 ことに彼女は思い悩んではいたが、何の努力もしていないんだ」
「それは、いくら何でも…」
「じゃあ、何をした?」

マリューはラクスの行動を考えてみる。最初に出会った時は追悼式代表とはいえ、何の力も無い、ただ
プラント議長の娘としての価値しか無かった。
次にキラにフリーダムを与える……これは情報とセキュリティカードが必要だが『誰か』が彼女に与え
たのだろう。彼女が自分でやったことはキラの看病と道案内だけだ。
そして、フリーダム強奪の犯人として追われるも『何者か』の助力で身を守り、エターナルを奪って逃
走……そして戦闘指揮は……バルトフェルドを見つめる。

「わかったろ。全て他人だ彼女の力じゃない」

600第6話 12/14:2006/09/03(日) 21:06:00 ID:???
「彼女の平和を願う気持ちは本物さ、それには一遍の疑いの余地も無い。だから俺はそれを利用した」
「そんな……」
「俺自身、どうやったら戦争が終わるか悩んでいた。アスランの言ったとおりさ、戦後の事より戦争を
 終わらせることだけしか考えていなかったんだよ」
「……でも、それは……」
「いや、許されることじゃ無い。ラクス・クラインという平和な時にこそ必要な人間を戦わせたんだ。
 ずっと、後悔していたんだよ…これでもね」
「でも、これから…」
「そう思っていた。実は今回のアスランのやり方には欠点がある。アスランは今でこそ変わったが、
 元は『武の人間だ』やはり平和を叫んだとしても胡散臭さが付きまとう。とくにナチュラルにはね。
 だが、ラクスは違う!ずっと平和を叫んでいたんだ。その言葉はアスランより遥かに重い!……だか
 ら彼女がアスランに協力すれば、ずっと楽になるんだ」
「だったら、彼女を説得すれば」
「だから、それが問題なのさ……さっきも言ったろ、普通なら平和を願っても出来る事は高が知れてる。
 そんな人間がアスランに協力する事で平和に近づくなら喜んでするさ……昔の彼女のように」

そうだ。昔はラクス・クラインも無力で、それでも平和を願い、歌うことが平和になるならと追悼式に
参加して……やれることを努力していた普通の人間だった。
それが今は、やり方が気にいらないと不満をぶつける。それだけなら良いが止めるための方法を考えて
いるのだ。普通の人間、少なくとも今は一介の民間人の発想では無かった。
何故なら、それは常人では考えられない偉業をなしてしまったから、多くを望んでしまうのだ。
常人なら、完璧は無理だと妥協点を見つける。それは人が力を手にする過程で自然と身に付けるものだ
が、ラクスは力を手にする過程を踏んでいない。
そして、やっかいなことに駄々をこねれば、誰かが手を差し伸べてくれる。そんな環境が彼女を守って
きた。その環境を作った人間の1人は自分だと自覚する。

「だったら……なおさら彼女を説得しましょう。それが彼女のためでもあるんだから」
「……そうだな……実は俺はね、夢を描いたんだ。アスランの演説を聞いて」
「……夢?」
「ああ、これから、地上は大変なことになる。アスランのやろうとしてるのは勢力図の塗り替えだ。
 半端な困難じゃないだろう……でも、アスランが開放した地域でラクスが歌うのさ、平和を願って、
 俺は、その手伝いをするんだ……」
「いいわね、それ」
「だろ?…もちろん君たちも手伝うだろ?」
601第6話 13/14:2006/09/03(日) 21:07:00 ID:???
「手伝うって?」
「だからさ、目的はナチュラルとコーディネーターが仲良くする世界だろ?だったら先輩として見せ付
 けなくちゃ…仲良しだろ君たち……まるで親娘みたいに」
「……姉妹と言って欲しいんですが」
「いやぁ〜そいつは悪か…」

玄関をノックする音が聞こえる。こんな遅くに来客だろうか? 最近は落ち着いていたが、この前まで
不審な気配が家を囲んでいたことを思い出す。

「……俺が出るよ」
「……お願いします」
「ああ、大丈夫だとは思うが君たちはラクスの部屋へ行ってくれ」

そう言い残すとバルトフェルドは玄関へ向かいマリューはキラと共にラクスの部屋へ向かった。

「何かあったのですか?」
「わからないわ」

まだ、眠っていなかったラクスが声を掛ける。周りには子供たちが眠っており、優しげな瞳で見つめて
いた。
心から優しい娘だと思う。そして、優しいからこそ間違ってると思ったことに怒りを覚えるのだ。
そして、彼女は戦った。目的を持ってないと非難されたが、逆に言えば暗闇の中でも争いを止めようと
思い立ち上がったのだ。その純粋さゆえに。
それを考えると自分たちの罪を自覚してしまう。自分の理想を彼女に押し付け戦わせたのだ。
その結果が、今の歪みなら自分たちが責任を持って正さなくてはならないのだ。

「え?」

キラが驚きの声を上げる。玄関から争う物音が聞こえてきたのだ。気持ちを切り替え『ラミアス艦長』
だった頃に戻り、すぐさま指示を出す。

「ラクスさん!子供たちを起こして! キラ君は皆を守るように!」
602第6話 14/14:2006/09/03(日) 21:08:37 ID:???
指示に従い、子供達と一緒に部屋の隅に下がるラクスを見ながらテーブルを倒し、ラクスと子供たちを
守るバリケード代わりにして、自分は拳銃を手に前へ出る。
玄関はバルトフェルドがいるから大丈夫だろう。それよりも玄関で騒ぎを起こしてる隙に窓から侵入す
る敵がいることに注意をせねば……玄関の騒音が収まった。敵は何処から来る?バルトフェルドが戻っ
てくるまで緊張は解けない……

「―なっ!」

突然、部屋のドアが吹き飛ばされ倒れてくる……そしてドアが倒れると同時に、その向こう側にいた人
影が『何か』を投げてきてマリューの腹に当たった。

「―つっ!」

重い衝撃に息が詰まる。当たったのは腹部だから肋骨は折れていないが、後ろに衝撃が抜け背骨が痛む
まるで、重いボールが当たった感じだ。事実、自分の腹に当たった『何か』はゴロンと音を立てて転が
った。ボーリングのボールを落とした音に似ている……そしてマリューはその『何か』を見た。
周りで悲鳴が起きるが誰の声かも判断出来ない。

「こんばんは〜♪ みんなぁ〜殺し合いの時間だよぉ〜♪戦う準備は出来てるかなぁ〜?」

少女がいる、それはいい。顔が傷だらけでも右腕が巨大な銃だろうと、そんなことはどうでもいい……

「アサルトライフルは持ってるぅ〜?手榴弾はぁ〜?バズーカーはぁ〜?思い切って移動式重機関銃な
 んか有れば最高なんだけどなぁ〜♪」

少女が何か言ってる。それもどうでもいい。だって、さっきまで笑っていたのだ。自分に夢を語ってい
たのだ。その夢に自分も誘われ、それが楽しそうだと思えたのだ……

「せめてサブマシンガンくらい無いと困っちゃうなぁ〜♪ だって、このオジサンみたいに弱いとマユ
 ツマンナイよぉ〜♪」
「バルト…フェルド…」

その『何か』はバルトフェルドだった。しかし首から下が付いていない……

 
603通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:15:44 ID:???
マユタンキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
このままラクソもニートもぶっ殺しちまえw
604通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:23:46 ID:???
ここで殺すとは凄いな…
605通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:26:31 ID:???
じぇ、ジェノサイドマユついに出陣!?
虎の首とっちゃったー
606通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:29:13 ID:???
容赦ねー!嫁補正ないと本編もこんな展開だっただろうな。
607通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:32:11 ID:???
でもここのマユは某スレのニコルとは違って本気で狂ってそうだな。
下手すると最後はシンが誰だったのかすら分からずに攻撃しそうな悪寒
608通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:33:36 ID:???
>>606
まあガス弾もグレネードも使わない特殊部隊なんてあり得ないしな……

だがこのマユ、そんな特殊部隊どころかデュオも圧倒しそうだぜ。だが『それがWらしい』!
まことにGJだ。
609通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:34:17 ID:???
>>606
ジサクジエンとしか思えないほど間抜けな特殊部隊だったからな
610通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:36:13 ID:???
>>603
ピンクはジブリの道具候補だからほぼ生存確定だろ?

本編に比べてマトモなカガリ・ユウナ・虎・ニート(虎の言い分を理解している辺りマシだろ)の
wktk描写の直後に首ちょんぱかよ?!
ウイングガンダム自爆級にインパクトあったんですが。
611通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:36:33 ID:???
>>609
あれは特殊「学級」部隊というのが一般的な見解だな。
612通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:44:08 ID:???
特殊部隊って言っても行き場の無い、そして
使い潰しても何ら惜しくない連中の寄り合い所帯だったのでは?
613通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:44:47 ID:???
 、..__ヾ、::::: : ::\:::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ``ーッ=: : : : : : :
 .`ヾ:``ー一'''": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヾ、一''"´ : : : : : : : :
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                   ` ー―- -、          \ ヽヽ   、__
                          `ヽ、___       l ヽ   `ヽ
                                `ー- 、
                                    `  ̄ ̄ ̄`丶、
614通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:46:16 ID:???
これ・・・虎さんです
615通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:47:16 ID:???
     ヾ'~^ヽ~ノ~ゝ
      ミ~' _、ソリ
      ヽY ,_ノメノ
   . 〃´ ̄ヽ つ
   l 从ノハ)) 
   ノ_ノ ゚ ヮ゚)ハ <虎の首、獲ったどぉぉぉ!!
  (ノ( O┬   
≡◎-ヽJ┴◎
616通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:50:26 ID:???
>>613-615
杜仲茶噴いた
617通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:50:57 ID:???
    ⊂⊃
   . 〃´ ̄ヽ
   l 从ノハ)) 
   ノ_ノ ゚ ヮ゚)ハ < あげるぞ、ゴラァァ!!
  (ノ( O┬O    
≡◎-ヽJ┴◎
618通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:53:17 ID:???
>>612
それでもあれは有り得ない。
619通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:54:53 ID:???
>>598のラクソ、また質問を質問で返しているな。
相変らず自分が不利になった途端洗脳電波でごまかしかw
620通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:56:56 ID:???
GJ!
キラや虎がまともだと思ったところにこれか・・・
キラはこの分だと『囚われのお姫様を救い出す騎士』という役柄を完全にそのままの意味でやることになるんだろうか?
しかしシンとマユは兄妹対決になってもどちらかの死以外の決着は望めんかも知れんな。
621通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 21:59:56 ID:???
>>620
まともなヤツ程先に死んでいくって事だろう。
そしてシンとマユがぶつかった時、大抵はどちらかの死が近づくのは某スレから流れてきた因果律かもしれない。

ところでシンが原作よりずっとレイやルナとの親交を深めていて涙が出そうなのは俺だけか?
少なくても後1話って所でレイの状態を告白されるよりは。
622通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:01:37 ID:???
なんだこれは・・・・
ヒイロとゼクスがいなかったら、マユスレ用の作品としても通用するコレw
623通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:13:27 ID:???
なんかこのスレのマユこのままいくと
巨大MAに生首状態で融合したり、
両手両足が有線ガンポットなサイボーグになって
シン相手に「必ず死なす!!」って言いそうだよなあ。
624通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:14:21 ID:???
>>632
ザフト軍人全滅だ!死ねぇ!
625通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:16:02 ID:???
アンカーミス……
>>632>>623
626通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:23:16 ID:???
ラクスは自分中心でないと気に入らないのか?
627通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:34:36 ID:???
>>623
どっちかっていうと
「夕焼けのように染めてあげるよ……」とか「真っ赤に染まれ……」とかのほうが思い浮かんだり。
でもって体が崩壊しながらもシンに「助けて」言いながら襲い掛かっちゃってヒイロが射殺。
シン「マユは俺が助けたかった。何とかして助けたかった。
   それなのにお前は、お前は! お前はマユになにをしやがったぁ!?
   お前は何様のつもりだヒイロ!!」

ヒイロのところはキラでもいいな。
ていうかアニメのシンは実際こんな感じだったんだろうしな。
628通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:34:44 ID:???
苦労も努力もせず周りの洗脳した人々の力のみで好き放題やらかした奴なんてそんなもんだろ
629通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:35:58 ID:???
ここのSSみてカオシックルーン思い出したの俺だけ?
630通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 22:38:08 ID:???
>「……俺には、憎悪で突き進む世界では無い、それだけでも価値がある」

いいセリフですね。
まともに現実を見たセリフです。
種時代じゃ両者とも憎しみのみで争ってた様なもんでしたし。

後ろから煽る奴がいたとしても下地がなければ意味がない。
両者とも下地はきちんと存在してましたから。

話がちょっとそれますが、感情だけで世界が動くのは種世界ぐらいでしょうね。
普通は経済とかが必ず絡んできますし、Wとかは一応そっちの事情も少し話に出てきました。
種で少しでもその辺の描写をナチュ・コーディ両方やってれば少しは良くなったと思うんですが。

ラクスは子供ですか・・・言いえて妙ですね。
「自分が中心でなければいけない」なんて考えているのかもしれません。
子供には「教育」が必要なんですが、彼女の生まれ故郷のプラントでは15歳で成人らしいですからねぇ。
彼女を利用したと思っている虎が責任感じる必要はないでしょう。
大人の場合利用される方がアホってことですから、まぁ勝手に破滅してくれって感じですね。

ジブリールはブルコス的な考えのみで行動を起こすようではないようですね。いい兆候です。
どうせなら、まともな奴同士で戦争してくれた方が話としても面白いですし、前と違って戦争の落とし所もうまく見つけるでしょう。
アニメでは単なる顔芸人に終った彼ですが、このSSでは頑張って欲しいです。

マユ狂気ヴァージョンですか。
個人的には微妙ですが、どう転ぶかこれからの展開を楽しみにしたいと思います。

最後にナチュとコーディの不幸さ比べをするわけではありませんが
確かにナチュはコロニーに向けて核を撃ちました。コーディにしてみればコロニーは地球と同じ物でしょう。
その辺を省みてもなおコーディが行ったNJの地球全土への投下は酷過ぎると思うのは私だけでしょうか?
コーディの優秀な頭脳を持ってすれば、どのような事態が起きるか想像がつきそうなんですが。
せめて効果範囲内を限定していれば連合のみへの報復になるでしょうし、中立国との交渉もスムーズに進んだと思うんですが。
631通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:05:53 ID:???
>621
そんなヒロインがかぷかぷされるスレなんて知らないです。
632通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:33:01 ID:???
>>631
マブラヴスレ有ったのか。
あくまでマユスレの事で因果律云々は比喩だったんだが。
633通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:38:25 ID:???
>>626
虎が言ったじゃない
大した努力せずに世界の破滅を救っちゃったからだって。
その時の周りの力を自分の力と思いこんでるって感じかな。
634通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:40:18 ID:???
コ…コーヒー馬鹿が死んだ…(゚д゚:)
生首ってマユ…ナイフで切り落としたのか…?
635通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:40:40 ID:???
>>633
起こした行動は別として、みんなと力を合わせた結果と考えてくれていれば救いがあるのにね。
636通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:43:20 ID:???
>634
むしろ
           _
         '´/ ,、ヽ
  ____ i (ノノ"))i
  {l,、,、,、,、l|l=i l| "ワノlOi! 「キャハハハハハ♪」
  ・     リ⊂)允iソ
  ;*     (( く/_lj〉))
  ・゚'        (./J
こっちかも。
637通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:44:52 ID:???
>>636
それなんてスクール○イズ?
638通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 23:50:30 ID:???
作画安定のメカ虎の複線ですね
639通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 00:02:50 ID:???
今日全部読んだ
こ、これは・・・ここのキラなら更生しそうだな
ラクスは・・・難しいか? キラがなんとか説得してくれれば可能性はあるかな
マユはどうなんだろ、ヒイロとシンに諭されるとかしないと無理そうだな
そして最後に虎さん。 あなたのおかげでラクシズ更生フラグが立ちました
あなたの死は無駄にならないでしょう
640通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 00:14:58 ID:???
虎の話で思ったが
トレーズもゼクスも戦後の事はしっかりと考えてたな
641通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 00:19:39 ID:???
>>635
うーん、結果を得るため代償がいる、もしくはよっぽど幸運に恵まれている、
でなければ他人に担がれている、ということを自覚していればいいだけだ
と思った。
でこの話では、虎に担がれていた、ということを自覚してない(学んでない)
といいたかった、というのが俺の認識。
そして、救いがあるなしの人格的な良し悪しを言っていたのではなく、自分
の意思のつもりで誰かさんに担がれるんだろうなと、先の展開への複線だと
予測してみる。
642通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 00:56:31 ID:???
俺も今全部読み終えた
Xスレのラクシズはダメすぎだけど、ここのラクシズなら何とか更正出来そうだなぁ
でも、虎が!虎があああああ!

てか、W世界から来てるのはヒイロとゼクスだけ?
残りのWチーム+ノインぐらい来たら個人的には面白いんだけどな
643通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 00:59:55 ID:???
まぁ、なんだ・・・・コレだけは言いたい

「ユウナよ、意地を通せ!現にオーブ(カガリ)はそこにあるのだ!!」

あれ?どこかで聞いた事があるような・・・・・
644通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 01:12:17 ID:???
みんな落ち着け。虎の右腕はダミーだったじゃないか。
転がったアレもダミー頭部かも知れないぞ。
645通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 01:28:54 ID:???
>>644
首の無い胴体から首がニュッと…………
イヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!
646通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 01:45:40 ID:???
ニートはともかくピンクは更正の余地ないだろ…テロる気満々だ…
ラクシズ、つーかピンク更生するなら、法、規範、秩序を教えないとダメだな。
だが、そんなもん教えられる奴もほとんどいない世界な上、
ピンクの悪性の1つに人の話を全く聞かないという人間として致命的欠陥があるのでなおさら不可能…
647通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 01:52:05 ID:???
>>645
虎「ああ、死ぬかと思った」
648通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 01:56:16 ID:???
>>645
かつて勇敢に戦って散った牡牛座の聖闘士が居た事を俺達は知っている。
649通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:06:59 ID:???
アルデバランのことかー
650通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:08:41 ID:???
>>647
マユ「そういや再生できるんだったな」
虎「そうだ、ピッコ○のようにな」な展開

頭に核があるのにそれを吹き飛ばされて再生できるのはおかしいよな。
ピッコロさんの頭から体が生えたってのもおかしいが
651通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:25:38 ID:???
ブロッケン伯爵を忘れてませんかおまいら
652通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:28:41 ID:???
マユ怖え………本当はいっぺん死んでたのを、ペット墓場に埋めて生き返らせたんじゃねーの?
それくらいぶっ飛んじゃってるぞ?
653通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:29:04 ID:???
きっと転生した虎がトレーズ閣下として降臨なさるに違いない。
無論、トラ柄のパイロットスーツを着て。
654通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:36:10 ID:???
エレガントに程遠いので却下!
655通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:38:33 ID:???
>>652
ペットセメタリーの事かー!!!
656通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 02:45:37 ID:???
うわぁ…かなりリアルに脳内再生されるもんだから目から汗が…
いや、なんかフラグ立ったな〜とは思ってたけど、次の瞬間生首とは…
657通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 03:32:31 ID:???
あの時俺が感じたのは更正フラグではなく死亡フラグだったのか…虎‥
658通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 07:03:50 ID:???
>>655
ああ、わかってるさ!
正確にはペット墓場の更にその奥のインディアンの土地だって事くらいわかってるさ!
659通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 07:35:47 ID:???
なんかラクス=更生不可って決めつけるのもどうかと。
それじゃ虎が無駄死になっちまうw
660通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 07:57:28 ID:???
大丈夫死んだばかりだから、虎も埋めてきたら・・・なわけないな。
このスレの虎なら好きになれるな、とおもって読み進んでったら。
いい奴から先に死んじまうのか・・・
661通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 08:26:29 ID:???
で、ラクスはジブリールという『誰か』に力を貸してもらうわけですな(w
662通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 08:32:11 ID:???
ヒルデ大好きだからヒルデだしてほすいな
何気にあの5人って理解者少ないから、サブキャラ同士の会話とかで旨く種キャラを諭したりできるかもしれない
663通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 09:22:10 ID:???
>>647

ああ!いけません、虎様!
まだ首の縫合が終わっていません!
664通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 11:09:15 ID:???
ちょっと思いついたんだが、種世界の宇宙戦艦とかはエネルギーが無制限らしい。
ここで疑問が出るんだが、何で戦艦にPS装甲つけないんだ?(エネルギーは説明できないのでスルー)
PS装甲って装甲の面積が広ければビームも弾けるみたいだし戦艦なら時間制限無しに展開できるんじゃね?
AAは仕方ないとしてドミニオンとかガーティ・ルーとか何で装備しなかったんだろ。

ふと思いついたんだ。今は反省している。
665通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 12:01:10 ID:???
PSと面積ってどう関係すんの
666通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 12:15:03 ID:???
>>665
つジェネシス
667通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 12:28:52 ID:???
>>659
虎の死はコーヒースレのように、このスレが同人アニメの後追い型とは異なること、
マユの清清しいくらいの壊れっぷりの象徴として、十分意義がある。
668通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 13:19:27 ID:???
魔乳が更正しそうだから問題無い
669通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 16:45:09 ID:???
いいこと考えた
ラクスにリリーナが乗り移れば良くね?
そうすればラクスの影響力(洗脳力含む)使って無駄に努力と時間使わないで完全平和主義達成できるよ
ゼクスもヒイロもいるんだしやっぱその二人の中心たるリリーナ様がいなくちゃね
670通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 17:02:56 ID:???
>>669
おまえ頭良いな
もっともフリーダムの出番が無くなりそうだけど、あんな「疫病神(カラミティ)」なんか
いなくても良いよな?
671通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 17:15:54 ID:???
自由は出番あってもなくてもどっちでもいいんじゃないか?
ここのキラは更生の兆しもあるしこの場合はラクス(リリーナ)に教育されてマトモになるだろう
それで自由活躍させないならザラみたく政治家目指すとか逆に自由を活躍させるならヒイロやゼクスの教えを受けて真の主人公キャラになりヒイロたちが元の世界に戻った後はシン共々支えになればいい
672通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 17:26:49 ID:???
>>644-651
貴様等男爵ディーノ先輩を忘れてるとは何事じゃーーっ!!
673通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 17:27:00 ID:???
ちょwwこのスレいつの間にやら延びすぎww
職人さんGJ!!!
674通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 18:37:44 ID:???
>>672
それだ!

また騙されましたね!


ただしそれをやると本当にさよならしちゃうぞ
675通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 21:04:26 ID:???
マユのインパクト凄すぎて誰も注目してないが、この話のシンってさりげなく武術家なのな
・・・なんかMS戦よりも、生身での白兵戦の方が激しそうな兄妹だ
676通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 21:29:25 ID:???
ドーピングで飛躍的に肉体を強化し、腕のアタッチメントを付け替えて戦う妹
地道な鍛錬で肉体を鍛え上げ、修得した武術で戦う兄

なかなか燃える構図だが、最早ガンダムじゃねえw
677通常の名無しさんの3倍 :2006/09/04(月) 21:34:11 ID:???
なら2人にMSに乗ってもらってファイトすれば問題ないw
678通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 21:35:02 ID:???
なんかこの流れでファイトって聞くとモビルトレースシステムでも使うかのように聞こえるんだが?w
679通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 21:36:04 ID:???
>>676の上2行だけでそれを思い浮かべたぞ俺はw
680通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 21:40:21 ID:???
普通は思い浮かべるよな。
もちろん>>676の上2行は秋元市の声で再生w
681通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 22:00:16 ID:???
そういえばデスティニーにはシャニングフィンガーがあったな。
682通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 22:18:57 ID:???
そろそろまとめサイトか何か作った方良くないか?
683通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 23:26:22 ID:???
>>682
がんばれ!
684通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 00:15:26 ID:???
ためしにゼクス@ザフト描いてみました。
スレ汚し失礼。職人さん続き期待してます!
ttp://up.kabubu.net/cgi/img2/12087.jpg
685通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 01:00:31 ID:???
>>684
おお!?意外と似合いますな(失礼)流石にフェイスの襟章はまだ早いかな?
(いや、あの議長のことだから何かやらかしそうだしwww)
以前のスレで発言出ていたが、白服も似合うのでは?
686通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 01:01:27 ID:???
>>684
GJ!!!
絵が描ける人がうらやましい………
つか赤服でも大丈夫だなゼクス。
687通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 01:04:43 ID:???
マユがこれからマシンガンアームとかロープアームを使うのか
688通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 01:11:45 ID:???
>>684
GJ!似合ってんじゃん。
男前、着る物選ばずだな。


>>687
それ、何て言うライダーマン?
689通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 03:46:18 ID:???
こう言うキチガイキャラて、嫌いなんだよな
どうせ最後に死ぬのは解かってるから
690通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 04:49:18 ID:???
↑の意表をついて最後まで生き残るとか。
691通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:58:05 ID:???
カテジナさんとかな!
692通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 06:59:12 ID:???
>>687
死んだと思ったらどこかの島に流れついて、「私はまた償うために生き返ったのね」とか言い出しそうですね
693通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:19:23 ID:???
>>689
そんな斜めに構えた姿勢じゃ創作は楽しめないな。
694通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:34:35 ID:???
ゴステロマユタン
695通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 07:40:15 ID:???
なんかこのスレも盛り上がってきてるなー
696通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 11:56:40 ID:???
>>689
確かに単なるキチガイにして欲しくないというのは同意。
考えてみればどうにかならない方がどうにかしているという状況
(死ぬような目に遭った上に腕一本無くす、両親死亡、PPにヤク漬け)
になっている訳だし・・・
697通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 12:20:39 ID:???
でもここのマユは家族の仇を討ちたいとか
復讐をしたいとかいう事すら忘れて
シルエット・フォーミュラのバズ・ガレムソンみたいに
殺人自体を楽しむ所まで落ちているような気がする。
698通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 12:23:58 ID:???
龍騎の浅倉っぽいな
699通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 12:36:40 ID:???
>>678
もしGガンとクロスしたなら
師匠ならラクスにも対抗できそうだな
親父の面影を見て「東方不敗おじ様」と懐くラクスを想像した
700通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 12:44:14 ID:???
Gガンスレにてお待ちします
701通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 14:17:05 ID:???
>>697
それも仕方があるまい
当時まだ8歳の子供だったんだから
702通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 14:25:29 ID:???
実はこのマユボーグは精巧に作られたロボットで、操っていたのは
ジブ邸になぜかある子ども部屋のベッドで、「コロサナキャ…コロサナキャ…」
と殺意を発し続けるヒトとも人形ともつかない青い血の『あれ』で…
703通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 22:20:24 ID:???
>>702
それなんて「怪奇大作戦」?
704通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 22:49:24 ID:???
あれだ、このスレのマユは
サイボーグ化された際に右脳を強化するチップを埋め込まれたんだよ。
そのうち、十行ぐらいまとめて放送禁止用語を羅列した罵倒を言いまくったり
キラに対して右脳の女王だと言い放ったり。
ヒイロに車で轢かれてもすぐに起き上がって追いかけてくるようになるんだよ。
705通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:02:12 ID:???
>>704
それもしかしてゲンハ?
706通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:02:51 ID:???
最後に正気に戻ってお兄ちゃん・・と言いながら死ぬ
707通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 23:15:41 ID:???
まぁ、職人さんに期待しよう
下手なこと言って幅を狭めるのもアレだし
708通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 01:14:51 ID:???
今のSS氏の作品がヒイロ&ゼクスのみなので
フルメンバーバージョンをちょと書いて見たが
駄文だが需要あるかな?
709通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 01:40:30 ID:???
俺は読んでみたい。
710通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 01:43:56 ID:???
Wの次回予告BGMが似合うヤツ頼んます。
711通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:03:12 ID:???
とりあえず、投下してみよう
712通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:04:53 ID:???
ザフトの軍工廠、アーモリーワンは戦火に包まれていた。
何者かによるアビス、カオス、ガイアのセカンドシリーズ強奪。
それは、ヤキンドゥーエでの戦闘以来平和だった地球圏での
新たなる戦乱の狼煙でもあった。

プラント議長、ギルバート・デュランダルは傍らに立つ白服の男に楽しそうに語りかける。
他の者に聞かれないように。

「さて、ここまでは私の予定通りだが、君の言う者も現れるかな?」

まるでこうなる事を知っていたかのように。

インパルスのコックピットで、シン・アスカは叫んだ。

「また戦争がしたいのかよ!あんた達は!」

家族を戦争で失った少年の悲痛な叫びだった。

ザクのコックピットで、アスラン・ザラは焦っていた。

「クソッ!何でこんな事に!」

頭から血を流すカガリをはやくミネルバに運ばなければいけない。

ザフト側は突然の襲撃に浮き足立っていた。
しかし、焦燥を感じているのはザフトの人間だけではない。
カオスに乗るむスティング・オークレーもその一人だった。

「チッ!なんなんだよ!こいつは!」

ある程度の抵抗は予想していたが、インパルスと2機のザクは想像を超えていた。
さらにかなりの数のディンやジンにも次第に追い詰められている。
あげくの果てにはアウルが迂闊にもステラのブロックワードを吐いてしまった。
戦況は悪い。

「ネオは援軍を出したって言うけどまだかよ!その援軍は!」
713通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:06:14 ID:???
ジンのパイロット、クロードはどうにか落ち着きを取り戻す。
どうやら戦況はこちら有利のようだ。
損害はかなり出たがまだ10機以上のMSが残っている。

「赤服ってのはたいしたものだぜ、なぁリカルド」

僚機に声をかける。
しかし返答がない、いつも陽気なリカルドの声が聞こえない。

「おい!どうしたんだ!リカルド!ジョン!テリー!フランク!」

他の小隊のメンバーにも声をかける。
気がつくとレーダーから味方を表す光点が次々と消えていく。

「おい!クロード!聞こえるか!皆やられた!リカルドも!フランクも!ライトもだ!
気をつけろクロード!死神だ!死神がいる!皆やられた!俺もやばい!」

いつも冷静さを失わないリーダーであるテリーの取り乱したの声が聞こえる。

(皆やられたって?何を言ってるんだ?死神だって?)
「落ち着けよテリー、どうしたんだ?」
「逃げろ!死神がいる!姿は見えないがいるんだ!逃げ・・・・・・」

そこでテリーの声が途絶えた。

「へ、へへ・・・何言ってんだよテリー、脅かすなよ」
口ではそう言うが警戒する。テリーはあのヤキンドゥーエを生き残った猛者だ。
その彼が言うんだ、死神はいるのだろう。
714通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:07:44 ID:???
上空で戦いながら、シンは見た、ザフト機が両断されるのを。
アビスでもカオスでもガイアでも無いMS、しかしどこか似ている。

「なんだよ、あれ・・・・・・」

最新機体のテストパイロットであるシンも見たことの無い、黒いMSがそこにあった。

両断される直前、クロードは見た、そのMSを。
黒い羽を纏い、巨大なサイズを振り上げる黒いMSの姿を。

「死に・・・神・・・・・・」

そして爆発の中、その意識を永遠に断った。

死神の中で、少年は言う、いつもの台詞を。
ここにいるはずの無い少年が、ここにあるはずの無いMSの中で。

「死ぬぜぇ、俺の姿を見ちまった奴は、皆死んじまうぜぇ!」

死神の名を持つガンダム、デスサイズ・ヘルは確かにここに在った。
715通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:09:19 ID:???
触り部分投下、とりあえず、明日か明後日あたりに
また投下しようかなと
716通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:12:38 ID:???
GJ!
最初にデュオを出してデスサイズの強さをシンに印象付けさせるとはなかなか好調な滑り出しですな。
死神というと最近ではリュークとかレムなどという名前が浮かんできて我ながらどうもいかんw
今後を期待します!
717通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 02:38:06 ID:???
陽気な死神キター!懐かしいなこのセリフw

触りってことは、2→3→4→5→1(真打ち)って順に顔見せかな?
職人が増えるのは喜ばしい。続きを楽しみにしてるよノシ
718通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 06:31:36 ID:nGRWGiqh
連載中のゼクス大活躍のSSは大変面白いのだが、言いたいことがひとつある。
ヒイロはどうしたんだよ!全然出てこないじゃないか!
719通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 06:44:21 ID:???
ゼクスが軍で活躍する事によってヒイロが出現するって言うゼクスの筋書きが作中語られている
720通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 08:24:02 ID:???
ヒイロを出す→MSに乗る

必然的にこうなっちまうだろ。とりあえずコーヒーと言わずポカリでも飲んで落ち着け
721通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 10:51:52 ID:???
ヒイロ&ゼクスだけなのもいいけど
やっぱり、俺はヒイロ、デュオ、カトル、トロワ、五飛の5人みんな揃ってるほうが好きだな
722通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 11:24:09 ID:???
てか、砂の子だけ
PS装甲持ちに、有効な攻撃手段がなかったるする罠
723通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 11:38:06 ID:???
1:間接ぶった切る
2:間接部分を引きちぎる
3:カメラぶっこわす
4:TV版ならビームマシンガン
5:タコ殴りにして中の人を撲殺
6:クロスクラッシャーで粉砕
7:案外普通にきれんじゃね





最終奥義:マグアナック40機召喚
724通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 11:58:44 ID:???
実際、ヒートショーテルはPS装甲に対して、どんだけ効果があるんだろ?
725通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 12:02:36 ID:???
ネオ・チタニウムも楽勝で切れるんだから余裕で達磨に出来るんじゃね?
726通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 12:38:57 ID:???
とりあえず無傷って事は無いと思う
727通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 12:46:32 ID:???
EWヘビーアームズの方がPS装甲に対して問題じゃね?
728通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 13:19:25 ID:???
ヒイロの種世界の暴れっぷりも楽しみだけど
スパロボとかで影の薄いゼクスがガンガン活躍してるのは自分にはかなり新鮮でおもしろい。
729通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 13:22:28 ID:???
>>728
スパロボでゼクス影薄いか・・・?
何かそれなりに活躍してるようには見えるけど
730通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 13:28:38 ID:???
髪の薄いヘタレの凸親善大使も新鮮だ。
731通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 13:38:38 ID:???
>>729
自分的には薄いなあゼクス(髪じゃなく)
個性のキツい他キャラに埋もれがちっていうか…
732通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 16:46:04 ID:???
てか、ヒイロとゼクスだけでもとんでもないのに
他のメンツも来たら種世界終わる気がする
733通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 17:04:37 ID:???
ヒイロも言ってるが、ごひはまず間違いなく「俺が正義だ!」とか言ってナタクで暴れるだろうしな。
734通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 17:46:35 ID:???
>>733
アスラン「∞ジャスティス出る!!」
五飛「ジャスティス…?正義だと…?いいだろう!勝負だ!お前の正義を見せてみろ!!」
戦闘中
五飛「貴様!!なんだその動きは!仮にも正義を冠する機体に乗るのならもっとましな戦いをしろ!!弱者が戦場に出るな!!俺はお前を正義と認めん!!」

こうですか?わかりま(ry
なんかもう、誰彼かまわずに正義正義唱えて喧嘩を売る五飛さんを思い浮かべた。
735通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 18:44:40 ID:???
>>734
フェイントでドラゴンハング伸ばしたら普通に捕まってしまう∞ジャスティス

五飛「貴様!!なんだその動きは!仮にも正義を〜」のセリフて感じで再生された。


あれだけオマージュの武装出しておいて、腕が伸びるMSだけは出てない種の不思議。
736通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 19:35:00 ID:nGRWGiqh
ここの過去レス読むと、やっぱりWはいいよなぁって思うね。
Wはキャラが無茶なことしてるように見えても、
キャラはちゃんと目的を見据えて有効な手段を模索してたんだよね。

超強力な火気もって戦場に乱入して
「戦争をやめるんだ〜!」とか言ってるだけの種とは違うんだよ。
737通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 19:50:25 ID:???
toriaezusagero
738通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:12:56 ID:???
亜高速のビームを避けられるのにドラゴンハングにつかまるジャスティス
739通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:17:11 ID:???
嫁補正だから。嫁補正なくなればただの電波に雑魚だろ、あいつら。
他の世界は雑魚でもちゃんと動くし
740通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:17:19 ID:???
>>738
だから光速の1080000000分の1(≒1km/hだっけ?)でも亜光速なんだって。
741通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:22:19 ID:???
「もっとWキャラ出せ!」という要望をちらほら見るけど

二人だけでも種世界ではオーバースペックなのに、たとえば5人とも出して、しかも活躍させるとなると
ゲームバランス…もとい戦力バランスが破綻してお話収集つかなくなりそう。

Wキャラを軽くスパイス効かせただけで、マユデス世界がダイナミックに
動いてきてる。しばらくこの展開を見守ってみたいな
742通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:39:30 ID:???
>>731
トールギスVの性能が微妙だしな。
そこそこ強いんだが積極的に使おうと言うほどの個性がない。
ここのssみたいにそろそろエピオンででてくれないかなあ。
743通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 20:51:53 ID:???
トールギスはMAPWとゼロシステムのないゼロだからなぁ
744通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:26:10 ID:???
トールギスがなぜあんなに人気があるのか理解できない。
いや、設定は格好いいよ。性能追求のためにバーニアつけまくりの
パイロット泣かせなMSって最高だよ。
だけど外観はちょっとどうよ?って思う。
エピオンの方が名前も外観も格好いいよ。
745通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:28:51 ID:???
カッコ良く動いてりゃ人気は出るのさ
746通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:32:19 ID:???
あえて、トレーズ閣下だけ参入って話も面白いかも知れんね
747通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:42:44 ID:???
確かにトレーズ閣下にはご登場願いたい所だな
748通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:43:54 ID:???
>>744
逆にあの無骨さが良いって層がいるんだよ
そういう奴らはそもそも、とエピオンどころかガンダム顔すら装飾過多に見えるって奴らで
GMとかザクとかそー言うデザインのが好きなわけですわ
749通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:44:39 ID:???
前にそんなスレあった気が…
750通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 21:48:26 ID:???
>>746
どう見ても華麗にブルコスの盟主です、本当にry
751通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:25:51 ID:???
>>750
しかし、ブルコスのやり方は「エレガントではない」と思わないかね?
752通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:26:35 ID:???
エピオンがカッコ良いという感覚の方がおかしいぞ。
753通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:27:59 ID:???
>>752
そうなのか?エピオンが好きなのは少数派なのか?
初めてエピオン見たときは感動したもんだが。
754通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:29:20 ID:???
個人的には、エピオンは見た目より、武装のストイックさがかっこよいと俺はな
某スレのアカツキとか、エピオンの影響受けてるだろうし
755通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:31:47 ID:???
>>753
いや俺もエピオン好きだがカッコ良いとはとても思えないんだ。
>>754のように武装が漢(おとこ)らしくて燃えるんだよ。
756通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:37:04 ID:???
俺も>>754派。姿形よりも行動が絵になると言うか‥兎に角そんな感じ
757通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:43:55 ID:???
メカ的にはトールギスは美しいよな
いかにも兵器ですって感じ

エピオンはなんか貴族の決闘用の儀礼刀みたいな感じがする
それもまたよいものだ
758通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 22:44:22 ID:???
>>754に同意。
電撃系の雑誌、コミックみたくごちゃごちゃ付けりゃあいいってモンじゃないだろ。
759通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:07:24 ID:???
エピオンのコンセプトはもちろん機体のデザインも気に入ってるのは俺ぐらいか?

でもさ、よく分からないけどエレガントに感じないか?何故か。
760通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:10:52 ID:???
>>759
コンセプトは洗練されたエレガンテを感じるがデザインには…なぁ?
761通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:12:25 ID:???
エレガントな人がつくったからな。
そりゃエレガントな機体になるさ
762通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:19:00 ID:???
すまん、俺はエピオンは初めて見たときマスターガンダムの出来損ないに見えた・・・・
763通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:19:56 ID:???
あのエレガントな人も結局名にやりたかったのかさっぱりわからなかったが
種の連中よりはものを考えてたんだろう
764通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:24:31 ID:???
エレガントな人とゼクスはなるべく悲惨な戦争をやって
全ての人々に戦争に対する忌避感を植え付けたかったんだろう
765通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:24:47 ID:???
ノイン「あの凸ガキのお陰で私の身と心はボドボドだ!」
766通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:28:36 ID:???
トールギスも武装が二つしかないエレガントな機体だったような
767通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:30:50 ID:???
小説版GWでゼクスが「宇宙の人間に地球を粛正させる訳にはいかなかった」みたいな事言ってて
ようやく何となく納得した記憶が。
あとごめん。トールギスが好きだ。ご飯何杯でもいけるくらい好きだ。
特に元祖トールギス。シンプルなラインと
モノトーンカラーにトサカの赤がアクセント。良い。
768通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:42:34 ID:???
置鮎曰く、閣下は先が見え過ぎていたらしい
769通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:48:36 ID:???
>>767
それは隅沢の小説か?
770通常の名無しさんの3倍:2006/09/06(水) 23:56:56 ID:???
さぁ閣下スレになって参りました
まるで不等号スレのようだ・・・
771通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 00:07:09 ID:???
>767
激しく同意。あの無骨さがイイ!んだ…
途中で開発中止になったから、なんていうか剥き出しというか、MSという兵器のコアそのものな感じで燃える
だからエレガントバージョンはあまり好きじゃない、実は
772通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 00:11:27 ID:???
>>769
手元にもう無いからよくわからん。
全5巻で美樹本晴彦がカバーだったはず。

閣下とかリリーナ好きだから出してほしいけど
出したら出したで種キャラsが活きなそうだなあ。
741の言う通りこのまま進んでほしい気が。
新職人さんにも期待。
773通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 00:56:33 ID:???
FIX版トールギスはマジでエレガント
FIXorガンダムウェポンズW編のトールギスを見てもらえれば分かると思う

それはそうと現在連載中の作者さん応援してます。執筆頑張ってください
774712:2006/09/07(木) 02:53:38 ID:???
712-714の続きを投下してみる
775712:2006/09/07(木) 02:54:05 ID:???
「どうやら君の言う通り現れたようだね、ガンダム02、デスサイズか」

ミネルバのブリッジでデュランダルはそう、傍らに立つ男に語りかける。
男は答える。

「彼を出した方がいいだろう、シン・アスカも頑張ってはいるが、
彼とレイ・ザ・バレルだけでは荷が勝ち過ぎる」

デュランダルは頷きミネルバ艦長であるタリアに言う。

「もう一人赤がいるだろ、彼を出してくれ」
「ですが、余っている機体がもう・・・・・・」
「彼の機体なら先ほど搬入した、問題は無い」

あっさりとデュランダルがそう言う、確かに先ほどMSを二機、
このミネルバに搬入したが、しかしそれはインパルス以上の機密ではなかったか。
それをこんなところであっさりと。
そんなタリアの心境を見透かしたのか、デュランダルの傍らに立つ男が言う。

「ここであの3機を逃すよりはいいだろう、手遅れになる前に動いた方がいい」

ここ数ヶ月で議長に取り立てられた男、襟元にはFAITHの勲章がある。
デュランダルもその言葉に頷く。

「分かりました、彼に伝えて!」

タリアは通信士のメイリンに告げた。
776712:2006/09/07(木) 02:54:39 ID:???
「さーてと、スティング!アウル!ステラ!今のうちにとっとと合流しちまいな、ここは俺が抑える!」

「デュオか!援軍ってお前だったのか、けど、そいつは・・・・・・」

その少年はこの作戦の数週間前、ネオが突然連れてきた。
彼らのようにブーステッドでも、コーディネーターでもないが歳が近かったせいかすぐに打ち解けた。
確かに、シミュレーションでの腕も対した物だったがあんな機体を持っているとは思わなかった。

「話は後だ!とっとと引き上げないと厳しくなるぞ」
「分かった、デュオ!後は頼むぞ、アウル!ステラ!今のうちだ!」
「ハイハイ、チェ、デュオにいいところ取られちまったか、お前もすぐ来いよ、バス送れちまうぜ」

「久しぶりに骨がありそうな相手だぜ、行くぞ相棒!」
言うが早いがデュオはデスサイズをインパルスに突っ込ませる。
777712:2006/09/07(木) 02:55:51 ID:???
「なんなんだよ!こいつは!」
シンもビームサーベルを抜き応対するがデスサイズは想像を越えるほど速い。
慌てて飛びのくが足がやられる。

「メイリン!レッグフライヤーを頼む!」

『了解、レッグフライヤーをカタパルトにセットします』
『レッグフライヤー射出、どうぞ』

「空中で換装?やらせるかよ」

デスサイズがさらにインパルスに迫る。

「させはしない」

ブレイズザクファントムがビームアックスをデスサイズに振り下ろす。
デスサイズがそれを受け止め弾き返す間に、シンの換装が完了する。

しかし、戦況は変わらない。
デスサイズの武装に多彩性は無い、しかし基本性能の違いが次第にシンやレイを追い詰めていく。

「おらおら、どうした!それでもガンダムか!」

そして実戦での経験値の差が二人とデュオの間にありすぎた。
フォースインパルスのビームライフルはあっさりとアクティブクロークに弾かれ。
接近戦を挑んでもあの鎌が厄介だった。
ソードシルエットに換装したかったがレイが援護してくれているにもかかわらず
もはやその隙さえ与えてくれない。

この世界のMSはACのMSに比べるとずいぶんと劣る。
それがデュオの感想だった。
目の前のガンダムタイプはそこそこやるが、
それでも、このデスサイズには及ばないだろう。
だからこそ、ザフトに彼が知る人物のうち一人でもいるなら出てくる可能性が高い。
778712:2006/09/07(木) 02:57:06 ID:???
ミネルバのMSデッキで赤服を纏った少年は乗りなれた愛機に向かう。

あの男はここで、彼以外の4人のうち誰かが現れるといったが、確かにその通りになった。
ならばまだ、しばらくはこの赤を着ている意味があるだろう。

コックピットに入る。
計器をチェックし、MSの発進準備を整える。

とりあえずはここで信用される程度にデュオと闘いつつ情報を交換する。
それを考えると今の状況は好都合だった。

MSの発進準備が整う。

シンとレイは頑張っている、ルナマリアは落とされたようだ。
現状ではデスサイズに対抗できるのは自分だけだろう。
だからこそ1対1という状態を作りやすい。

(あの男はここまで読んでいたのだろうな)

彼と同じ世界からきた、現在ではこの世界の最高権力者の一人の腹心である男を思い出す。
敵に回せば危険な相手だがこの世界でそれは無いだろう。

『進路クリアー、ヘビーアームズ発進、どうぞ』

「トロワ・バートン、ヘビーアームズ、出るぞ」
779712:2006/09/07(木) 02:57:34 ID:???
とりあえず、投下完了
780通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 03:18:38 ID:???
ところで、エピオンに搭載されているのはゼロシステムじゃなくてエピオンシステムだって言うつっこみないのはなんで?
781通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 03:28:08 ID:???
GJ!次はトロワか…てか何この登場ペース!!早!!
話は変わるがディオとトロワはコロニーに穴開けようとする3人組にどう反応するのか楽しみだ
782通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 04:02:34 ID:???
>>780
ゼロシステムは通称だからエピオンシステムに対して使っても問題ない
エピオンシステムは単なるOSでゼロシステムとは関係ない。ファクトファイルは信用できない。

このどっちか
783通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 07:46:53 ID:???
そういえばPGゼロカスに説明書とは別に設定書あったけどウイングゼロは
ムーバブルフレームよろしくフレームのみである程度完結する構造だそうな。
対してトールギスは機体強度をフレーム以外の部分にも分散する構造だとか(だから装甲と強度のバランスから巨大化した)。
で、トールギスをベースにしたOZ系MS群はガンダムと違って一部やられただけで行動不能になったりするから、
その点でもゼロを基点とするガンダム5機に劣るとか書いてあった。

ここで気になるのが
「種MSってインナーフレームで完結できる構造なんだろうか」
ってことなんだが…
誰か知らない?
784通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 07:56:30 ID:???
ジンやらザフト系ガンダムやらザクやらのは分散型
GAT-Xとプロトアストレイはムーバルフレーム
785通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 08:16:33 ID:???
>>780 >>782
トールギスVが破壊したのが「X-18999コロニー」とか(正しくは資源衛星MO-V)、
ゼロカスのツインバスターに3発縛りがあるとか(3発縛りはウイングのみ)とかを
平気で書ける糞媒体だ。>ファクト
どうやったらコロニーと資源衛星を間違えられるんだか。

エピオンに積まれているのがゼロシステム(←ウイングゼロと同じ)だから、
「パイロットに犠牲を強いてでも勝利を追及する」ゼロシステムが見せる未来と、
「敗者になりたい」エレガントが望む未来が全然かみ合わないから
「私には選択する未来は無かった」になるんだろう。

これが本当にエピオンシステムなら、エレガントの選択肢が全く挙がらないってのはチトおかしいし、
37話でゼロ相手に千日手になりようが無いし、バルジ攻防戦ではどう考えてもWFが勝っている。
「この機体で勝者になってはいけない」、「エピオンの見せた未来は違うのか?」辺りの
台詞から考えた奴がいるんだろうけど、正直辻褄が合わないだろ。>エピオンシステム
786通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 09:21:27 ID:???
エピオンシステム
パイロットに犠牲を強いてもエレガントを追求するシステム
787通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 14:41:44 ID:???
それじゃエレガントを極めた閣下が乗る必要はねぇなw
788通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 14:42:23 ID:???
>>786
やべぇシステムだwww
789通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 14:44:32 ID:???
苦しむヒイロはエレガント乙
790通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 15:13:49 ID:???
バルジ砲を防いだレディ様もエレガントだよな

ウイングガンダム エレガントタイプ 
791通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 16:59:16 ID:???
エピオンシステムなんて捏造にも程がある
トレーズの言葉を理解できない奴のでっち上げだよ
792通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 17:08:50 ID:???
>>791
ヒイロが初めてエピオンに乗った時の画面で『SYSTEM-EPYON』と表示されてるらしい
SYSTEM-EPYONがゼロシステムとどう違うのかは不明
793通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 17:11:16 ID:???
>>792
だからそこからなんでゼロシステム≒エピオンシステムになるのかと
794通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 18:56:20 ID:???
エビアンシステムはないのか
795通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 19:32:26 ID:???
名前がなんであろうと中身が一緒ならそれはゼロシステムだ
796通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 19:38:00 ID:???
トレーズ閣下が自分で作ったゼロシステムにSYSTEM-EPYONと付けたんだろう。
797通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:26:42 ID:???
そもそもエピオンってどんな意味だっけ
798通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:28:13 ID:???
次の
799通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:42:29 ID:???
ZEROシステムのZEROってウイング0の「0」意味じゃなくっての種の「GUNDAM」OSみたいな何かの頭文字なんだっけ?
800通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:45:10 ID:???
>>799
ZEROシステムのZEROってウイング0の「0」って意味じゃなくって〜
の間違いで…


くっ!エレガントが足りない!!
801通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:45:54 ID:???
Z 絶対に
E エネミーを
R 乱射してでも
O 追っかけろ
802通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:47:27 ID:???
Z 絶対に
E エネミーどもを
R 乱心してでも
O 追っかけちまえ
803通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 20:48:29 ID:???
>801-802
乱投スマソ・・orz
804通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 21:05:08 ID:???
Z・絶対的
E・エレガント
R・ロボット
O・OS
805通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 21:10:07 ID:???
Z絶品!
Eエレガント
Rライス
Oおにぎり




…ミリアルド、先に逝っているぞ…
806通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 21:28:12 ID:???
Z ザフト
A アッー!
L 連合
A アッー!




あれ?
807通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 21:42:16 ID:???
おれたちはとんでもない思い違いをしていたんだ!
ZEROのZを倒すとNになり、NERO(ネロ)になる。
すなわち、ZEROシステムはフランダースの犬と関連性があるって事なんだよ!
808通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 21:50:35 ID:???
Z・絶縁体
E・エレガント
R・レボリューション
O・おまんこ
809712:2006/09/07(木) 21:54:30 ID:???
>>807
NERO、ここでRはノイズだから消す
NEROからRを除くとNEO
つまり、ネオ・ロアノークをあらわす
ネオ=仮面+子安=ゼクス
ゼクス=エピオン
システムエピオン
つまりこういう事だな
810712:2006/09/07(木) 21:58:41 ID:???
775-778続きの投下
811712:2006/09/07(木) 21:59:36 ID:???
この戦い、デュオが終始圧倒していた。
CEとACのMSの差、そして実戦経験の差だった。
2対1ながら問題はまったく無い。
そこに油断があった。
無数の弾丸が、ミサイルが、正確にデスサイズめがけて飛んでくる。

「うわっ!なんだこりゃ!」

そしてデュオは見る、見慣れて機体、かつては味方としてともに闘ったMS。

「ビンゴ!こうやってどっかに所属して暴れていりゃあそのうち会うと思ったぜ!
なぁ、トロワよぉ」

「シン、レイ、議長からの指示だ、ここは俺が抑える、お前達は奴等を追え」

トロワはシンとレイにそう告げる。
無論、議長からの指示などではなく彼の判断だ。
だがこの局面なら咎められることは無いだろう。

「トロワか!おまえ、機体間に合ったのか?」

シンが驚きの声を上げる。

「ああ、インパルスやあの3機と同じタイプの新型、ヘビーアームズだ」
「シン、話している暇は無いぞ、トロワ、すまない、ここは任せるぞ」

レイは即座に3機を追う。

「トロワ、無茶するなよ、そいつ手ごわいぞ」

そう言い残し、シンのインパルスもレイを追っていった。
812712:2006/09/07(木) 22:00:29 ID:???
そして間もなく、目の前のデスサイズから通信がきた。

「よう、トロワ、そのうち会えると思ってたぜ」
「やはりデュオか、無茶をするな」
「お前だって似たような考えがあったからザフトにいるんだろ?」

適度に闘いながらも通信を続ける。
デュランダル以外のこの世界の住人には気付かれない程度に。

「デュオ、まず聞きたい、カトルやヒイロ達には会ったか?」
「全然、この世界にきて一月以上立つけど誰ともあわねぇ
ここにきたのは俺だけかと思ったぜ」

ホーミングミサイルを避けつつ答える。

「そういう質問が来るって事はお前も会ってないんだな?」
「ああ、その前に一月以上前に来たといったな、それは確かか?」

ビームサイズをすんでのところでかわし、問う。

「ん、そうだけど、もしかしてお前は違うのか?」
「ああ、俺がここにきたのは三ヶ月ほど前だ、デュオもう一つ質問だ、お前が最後にACからここに来たのはいつだ?俺がここに来たのは地球に落ちようとするリーブラを破壊してる最中だ」
「リーブラが落ちようと?そんな馬鹿な!俺がここに来たのは向こうでの戦後だぜ!お前も確かにいたはずだ」
「そうか・・・・・・推論はいくつか立てられるが今はそれを考えるのはよそう
デュオ、俺はヒイロやカトルには会っていないが俺たちの世界の人間の一人とすでに会っている」
「なんだって、五飛か?」
「いや、違う」
「まさかゼクスか!」
「それも違う、奴はすでにザフトでもかなり高い地位についている、議長であるデュランダルの側近という立場にな、そして俺達のよく知る人物だ」
「おいおい、まさか・・・・・・」
813712:2006/09/07(木) 22:02:01 ID:???
「やはり本気で戦いはしないか、そうでなくては困るとはいえ少々味気ないな」

モニターを見ながら男は言う。

「しかし、たいしたものだな君の世界のMSは、インパルスはあれでもザフトの
最新機種なのだが・・・・・・なぁ」

「「トレーズ・クシュリナーダ」」

「彼らが特別なのだよ、議長」
「ガンダムだけが強いのではない、戦い、闘い続け、敗北さえも糧として、
負け続けながらも闘い続けたからこそ、彼らは強く、そして尊いのだ」

トレーズの台詞を聞き、そしてデュランダルはモニターを見つめる。
そこに映るのはカオス、アビス、ガイアを追う2機のMSの姿だった。

「私は彼らもそうなってくれるのを期待しているのかもしれないな」

デュランダルの独白に、トレーズは答える。

「彼等の敵は運命そのものだ、シン・アスカもレイ・ザ・バレルも
その身に重い運命を背負っている、とくにレイ・ザ・バレルはそうだろう・・・・・・
だが、私は信じたい、だからこそ彼等がその運命に勝ちうるのだと」
「運命・・・運命か・・・・・・」

そんな、わけの分からない事を呟きつづける二人を、ブリッジの面々はただ遠巻きに見守る事しか出来なかった。
814712:2006/09/07(木) 22:03:10 ID:???
とりあえずこれでガンダム強奪のあたりまで終了
勝つために種死1〜6話ぐらいまで見直したが
結構面白かった、どっからおかしくなったんだ
815通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:08:37 ID:???
エレガントキター!!!!
816通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:14:38 ID:???
エレガント閣下キター!!
817通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:37:01 ID:???
>>814
ニート共が出てきてからだな・・・
818通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:39:37 ID:???
閣下ー!
819通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:41:54 ID:???
>>799
Zoning and Emotional Range Omitted System
820通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:44:46 ID:???
エピオンシステムって勝利のみを追及するゼロと違って敗北する未来も選択できるんでないかったっけ?
821通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:45:10 ID:???
来たぁぁぁぁぁあ!エレガント大王ーーーッ!!


そして互いに時間軸がズレた戦友との再開、続きが気になる!
エレガントな話乙!!
822通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:48:41 ID:???
>>819
おー!!それそれ!
見たことあったのに忘れてた!


でもどんな意味が分からない俺は非エレガント…
823通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:48:46 ID:???
TV版かEW版か?
824通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:49:58 ID:???
>>822
領域化及び情動域欠落化装置
825通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 22:56:57 ID:???
>>824
重ね重ねサンクス!







よし!!何一つ分からない!!
…始めるか、俺の自爆ショー
826通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:08:51 ID:???
825……アイツやりやがった…
827通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:13:43 ID:???
ふっ、大した男だ
828通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:17:10 ID:???
>>820
それがでっちあげ。全く内容を理解してない

>Zoning and Emotional Range Omitted System
これもプラモのとんでも解説から生まれたとってつけたようなもんだから
あんまし真に受けることないよ
829通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:20:59 ID:???
今分かりました。このスレの心は825だったんですね!
830通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:25:30 ID:???
>>828
それは右手に〜が初出だ。
831通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:25:43 ID:v7cOdo+V
825 ターゲット確認……
任務…開始!!
832通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:27:24 ID:???
>>830
その右手に〜てのがそもそもファンから相手にされてないから
833通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:37:55 ID:???
白服の閣下か…
834通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:42:19 ID:???
歯医者!
haisya!
835通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:43:05 ID:???
まあ、閣下がいつもの格好でギルの隣にいても
どっちが議長?
というより何者?
って事になるしなぁ
836通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 23:44:56 ID:???
議長と話しながら泡風呂に入ってたりする
837通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:02:40 ID:???
>>836
薔薇のエッセンスでな
838通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:06:01 ID:???
しかしC.E.には優雅さを示す庭園も狩りを行う広大な自然も見あたりませんよ、閣下
839通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:09:33 ID:???
閣下の下で戦えるとはシンとレイがうらやましいぜ。
840通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:11:29 ID:???
勝ってはいけない、敗者になって帰ってきたまえと言われてもシンとレイの頭は「?」だろう。
841通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:34:09 ID:???
エレガントじゃないと駄目出しされたりするんだろうか
842通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 01:46:21 ID:???
少なくともテロリスト騎士団のやり方は認めてもらえないだろうな
843通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 03:12:15 ID:???
>>799
そもそもウイング0の0という表記が間違い
844通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 04:09:35 ID:???
>>838
歌姫時代のラクスはたまに薔薇をまとってなかった?
845通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 04:21:52 ID:???
リリーナ「バラの花が少しも似合ってない!」
846通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 04:27:35 ID:???
レディ「トレーズ様の足下を地で汚すわけにはいかない」
847通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 08:17:09 ID:???
Z:ゼクス
E:エレガントを忘れるな
R:レディは
O:お前にまかせる

848通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 08:29:41 ID:???
>>828
サントラにも書いてあったけど
849通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 10:10:22 ID:???
>>848
ごめん書き方が悪かった
こういう頭文字って言葉遊びみたいなもので
とんでも解説とかで好んで使われたりするけど
あまり本気にすると厨臭くなっちゃうよってことね
850通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 11:51:30 ID:???
>>849
種のMSシリーズ大半が(ry
851通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 11:57:30 ID:???
結局、厨臭いかどうかなど所詮演出で左右されるという事さ
現にスーパーロボットの設定なんて大半厨臭いが演出でカバーしてる
演出でカバーできれば厨設定は王道設定に早代わりだ

っていうか
厨設定ってのは、中学生が表面だけなぞって中身まで見ないから中坊設定転じて厨設定なワケで
キチンと設定活かせさえすれば別に厨じゃないのよ
852通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 12:20:43 ID:???
厨設定って中学生が考えそうな設定ちゃうん?
853通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 12:34:40 ID:???
中学生風情が設定なんてかんがえられるわけねーだろ
中学生がパクッた王道設定を劣化させて糞にしたオナニー設定の事だよ
表面上は似ているが、
その中身がオナニーする事が目的に作られて(或いはパクられて)いるか
あくまでガジェットとしての一要素に留められているかで
中か王道かの判断は付く
854通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 15:17:10 ID:???
まあまあみんな落ち着いて。
トレーズ閣下から伝言を授かりましたよ



「事は全てエレガントに運びたまえ…」


以上、トレーズ閣下からのありがたい御言葉でした
855通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 18:05:11 ID:???
>>838
ロゴスの老人たちが所有してなかったか?
856通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 18:14:30 ID:???
>>854
失礼しました!!閣下の仰るとおりであります!www

>>712氏乙です!
どうやら、Gチームの転移状況はバラバラみたいですね?
2→エンドレスワルツ前夜?
3→テレビ版最終回。
閣下→??(台詞の端々見るとエピオン建造後?)

・・・・・・何かこーなるとヒイロとカトルがオーブに吹っ飛ばれてそうな悪寒が
五飛は単独で地球軍に潜伏しそうな・・・逆はちょっと考えにくいなwww
ゼクスは・・・希望としてはとんと影が薄かったスカンジナビア王国にでもwww
857第7話 1/21:2006/09/08(金) 20:36:06 ID:???
バルトフェルドは後ろポケットに突っ込んだ拳銃の感触を確かめながら、ドアに向かって声を掛ける。

「どちらさんですかぁ?」
「こんばんわぁ〜♪ 殺しきた者ですが、開けてもらえますぅ?」
「は?」

警戒はしていたが、言ってる内容と小さい女の子の声に戸惑った。躊躇っていると、金属の曲がる音と
共にドアが開き、大きな箱を背負った顔に無残な傷跡のある少女が立っていた。
少女の顔にも驚いたが、それより何故ドアが開いたのだろう?いや違う。どうやって開けたかは分かっ
てる。ドアノブを掴んで開けただけだ。しかし、鍵は閉まっていたはず。

「え?何で固まってるの?」
「あぁ〜、その……どうやって開けたんだい?鍵が掛かってたろ?」
「ああ、コレ?……鍵で動かないから力づくで」

バルトフェルドは自分でもおかしな質問をしてると思うが、頭が上手く回らない。だが少女の方は気に
した様子も無く、平然と答えると、右手を前に出す。それは手と言うには、あまりにも不自然な気がす
る。形は人間の掌に似てるが、野球のグローブのように大きく、先端は爪というよりナイフ…いや杭だ。
バルトフェルドは昔見た、火を吐く怪獣の手に似ていると思った。

「どうせだから、デモンストレーション♪」

そう言いながら、床に奇怪な手を添えると、指先がゆっくりと埋まって行く、そして終には手を握り拳
を作っていた。少女が立ち上がると、手を添えていた部分がゴッソリと削れている。まるで、砂を掴む
ように石造りの床を削り取っていたのだ。
コイツは危険だ。このおかしな行動や言動を気にしてはいけない。速やかに排除しなければ……
戦士の頃の自分を呼び覚まし、拳銃を放つ。警告などはしない、襲った理由も聞かない、そうしなけれ
ば、こちらが殺られる。

「……拳銃だけ?アサルトライフルとかマシンガンは?」
「―な!」

信じられない光景に驚愕の声を上げる。彼女は拳銃の弾を奇怪な右手の掌で受け止めたのだった。
858第7話 2/21:2006/09/08(金) 20:36:58 ID:???
マユはバルトフェルドの射撃の腕前をトップクラスと評価する。狙いを定めて引き金を引いた時に、ほと
んどズレが無い。だが、それゆえに銃口の位置から当たる位置を把握し、引き金を引くと同時に掌を動
かせば弾丸を受け止められるのだ。
無論、普通の人間は出来ないがマユは普通では無い、彼女を知る者全てに化け物と呼ばれる存在だった。

「だから、拳銃の弾じゃ無理だって」
「くっ!逃げ…―!」

バルトフェルドは全弾撃ちつくすと、奥にいるマリュー等に逃げるよう叫ぼうとしたが、鳩尾を殴られ
息が詰まる。続いてローキック、パンチ、肘、膝蹴り……全ての攻撃が速くて上手い、何かの格闘技を
習っていた者の攻撃だ。反撃は勿論、避けることも出来ない。すぐに膝を付き動けなくなった。
マユは左手で髪を掴むと、とてつもない力で頭を持ち上げ、無理矢理に立たせる。

「もう終わり?」
「………甘いな、お譲ちゃん」

そう呟くと、義手を外し仕込み銃を放とうとするが……

「―!」
「誰が甘いって?」

仕込み銃は弾丸を放つ前に異形の右手に掴まれ、粘土の様に握りつぶされていた。
あまりにも速い動き、そして異常な力だ。

「オジサン面白く無いよ、仕込み銃? そんな物でマユを殺せる訳無いじゃない。中途半端なんだよ。
 そんな不意打ちにしか使えない物……もう期待するだけ無駄みたい…」

つまらなそうに呟きながら異形の右手でバルトフェルドの首を掴む。床を削り取り、仕込み銃を握りつ
ぶした手で……

「………ラ………ろ…………」
「……OK♪伝えとく、叶えないけどね♪」
859第7話 3/21:2006/09/08(金) 20:38:00 ID:???
バルトフェルド最後の声に残忍な笑いを返すと、首を握りつぶし、骨の砕ける音と肉の千切れる音をた
てながら引きちぎると、支えを失った体が倒れ、左手に首から上だけが残った。

「おやすみ♪」

左手に持ったバルトフェルドの首に笑いかけると床に転がす。そして、背負っていた箱を降ろし、蓋を
開けた。
鼻歌を歌いながら、異形の右手を外し箱の中に入れると、代わりに巨大な銃を取り出す。20mmの弾丸を
撒き散らす、回転式の重機関銃だ。
銃を取り付けながら、床に転がる首に話しかける。

「オジサンさぁ〜、万能は無能って言葉知ってる?普通の腕に仕込み銃なんか付けるから、腕としても
 銃としても、中途半端な物にしかならないのよ。その点マユは賢いからホラ♪」

巨大な銃を取り付け振り回す。

「これで〜♪ハンバ〜グ〜♪」

歌いながら再び箱を背負い、バルトフェルドの首を左手に持つと、家の奥に進む。
耳を澄まし、人の心臓音と息遣いを探る……この部屋の中から聞こえる。残念だが他に伏兵はいない。
ドアに向かい、左足を軸に回転し右の後ろ蹴りを放つ、相手にダメージを与える蹴り方でなく、吹き飛
ばし、距離を取るための蹴り方でドアが吹き飛ぶ、
そして、ドアが倒れる前に蹴った右足を戻さずに、そのまま前に踏み込む

――この後が大事なんだよ――

この技を練習していた人が言っていた。体勢を崩した相手の距離に応じて攻撃の種類を選択する。近け
れば左の突き、中ぐらいなら左の蹴り、遠ければ追い突き、瞬時に選択しなければならない。
だが、今回のマユは選択する必要は無い、最初から決めている。腰を捻り左手に持った物を投げる準備
を整える。
ドアが倒れ向うにいる人影……マリュー・ラミアスだ。彼女は殺しても良い……に首を投げつけた。



860第7話 4/21:2006/09/08(金) 20:39:00 ID:???
同じ頃、連合のカーペンタリア基地攻略軍を迎撃に出たミネルバはMSを展開させ、連合のMS部隊と
対峙していた。

「落ちろ!」

ルナマリアが気合と共にM1500オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲を放ち、連合のMSウィンダム
を落とす。
ミネルバのMS隊はシンのフォースインパルスを突出させた楔形陣形をとり、インパルスで撹乱した敵
をガナーウィザードを装備したレイとルナマリアのザクが後方から、狙撃する態勢だ。
ただ、楔形陣形といっても3機のフォーメーションだから、インパルスが一機で敵の真っ只中に入り、
少し離れた後方にザクファントムとザクウォーリアが横に並んでいるだけだ。
これは、飛行能力の無いザクはグゥルを使っていたが、連合の新型のウィンダムに比べ機動が遅く、ド
ッグファイトで不利を否めないためレイが考案した陣形だった。ウィンダムを遥かに上回る機動とそれ
を充分に生かせる技量を持つシンを信頼しての形だが、やはりシンの負担は大きく、最初に一機落とし
てからは、回避に専念せざるを得なかった。

「クソッ!」

シンは悪態を付きながら敵の攻撃を避け、シールドで受け止める。そのうち3機のウィンダム小隊がシ
ンを諦め、ザクの方へ向かうのを目にすると、そいつらに向かってビームライフルを放ち、1機撃墜す
る。

「しまっ…!」

しかし、攻撃に気を取られた隙に後方を取られていた。一瞬焦るが、その敵をオルトロスのビーム光が
焼き払う、レイの攻撃だ。そして、ザクに向かおうとして、シンに落とされた小隊の残りをルナが落と
す。

『シン!無理をするな!』
「悪ィ、助かったよレイ!」

返事と同時に自分に気合を入れる。そして自分は無理して落とす必要は無いことに改めて気付く。
さっきのも狙わずに、ただ撃てば良かったのだ。そうすればシンに気を取られた隙にレイとルナが落と
してくれる。自分たちはチームなのだ。現に敵に囲まれていても背中はレイが守ってくれている。
861第7話 5/21:2006/09/08(金) 20:40:01 ID:???
「ほら、また一機!…楽勝!」
「油断するなルナ! 仮にもカーペンタリアを落としに来た艦隊だぞ!」

レイはルナに注意を促しながら、自分の言葉に違和感を覚えた。今、戦っているのは、自分で言った様
にザフトの最大の地上基地であるカーペンタリア基地を攻略しにきた艦隊なのだ。
それにしては、脆すぎないかと思う。確かにこっちの作戦は上手く行ってるし、シンの動きも予想以上
だ。そして、周りを見てみると、ミネルバ以外のMS部隊も圧倒的に優勢だった。

「ルナ…敵が弱すぎないか?」
「そうね、この分ならすぐに終わるわ」

ルナに質問するが、無警戒な返事が返ってくる。ルナはナチュラルを馬鹿にしたりはしないし、友達に
もなれるだろう。しかし、今は戦闘中でナチュラルと戦っているのだ。すると、やはりコーディネータ
ーらしく、自然に見下し警戒心に乏しくなる。これは彼女に限った事でなく、全てのコーディネーター
が持つ習性だった。おそらく、この戦場で違和感を感じてるのは自分だけだろうと思う。唯一シンだけ
が普段なら同意してくれるだろうが、今のシンに全体を見回す余裕など無いだろう。
もう一度、敵軍を見渡す。やはり最初から、この戦力でカーペンタリアを落とせるとは到底思えない。
それに、敵の数もそうだが、何より動きが変だ。ザフト軍を落とそうとするより、まるで何かを待って
るような……

(まさか核を?)

先のプラント攻撃を思い出して、自分の想像に慌てて首を振る。ブルーコスモスは元々は自然環境保護
団体だったのだ。地球を汚染する行動をするとは思えなかった。

(だったら何故?……ん?)
「何よ?悪趣味!」

連合の空母から合計5機の異形のMAが発進して来た。ルナの意見には激しく同意だが、黙って見過ご
すつもりは無い。オルトロスの照準を合わせ、MAに放つ。

「ビームを跳ね返した?」
「これが答えか!」

ザフト軍の攻撃を嘲笑うかの様に連合のMAはビームを跳ね返しながら前進してきた。
862第7話 6/21:2006/09/08(金) 20:41:00 ID:???
「何だよ?コイツ!」

射撃武器の通じない連合の新型MAの登場にシンは動揺する。それまで、シンを囲んでいたウィンダム
は後方に下がり、MAを盾にする形で攻撃してきた。
その様子を見ていたタリア・グラディスは陽電子砲の使用を決断し、命令を下す。

「タンホイザー機動!」
「ですが!」
「あのMAには並の攻撃は通用しないわ!」
「……わかりました!」

ミネルバはタンホイザーを放つため、艦首をMA部隊に向ける。

「タンホイザー撃てぇぇ!」

シンは陽電子砲の発射体勢を確認すると巻き込まれないように、間合いを空けて見守っていたが、信じ
られないことに、連合のMAは陽電子砲まで弾きながら、なお突進してきた。

「……なぁ!!!」
「そんな……陽電子砲も効かないなんて……」

タリアは目の前の光景を疑った。ミネルバ最強の武器陽電子砲まで弾く敵に、どのような攻撃が通用す
るのか、絶望的な予感に沈みそうになる。そんな彼女の面前で更なる衝撃が襲ってきた。

「は、速い!」

鈍重そうな外見からは想像も出来ない機動を発揮し、前足の爪の様な部分でインパルスの足を捕まえて
いた。インパルスのコクピットに敵MAのパイロットの通信が入る。勝ち誇るような、そして嘲笑うか
のような声。

『このザムザザーがあればザフトのMSなど、ムシケラも同然!』
「くそっ!」
『このまま足をへし折ってやる!』
863第7話 7/21:2006/09/08(金) 20:42:00 ID:???
『このぉぉぉ!!!』
『無茶だルナマリア!』

敵に掴まれ、激しいスピードで振り回されながら、朦朧としかけるシンの耳にルナの怒りの声とレイの
狼狽の声が届く、気を取り直し見てみると、ルナのザクウォーリアがビームトマホークを構え突進して
きた。ザムザザーは、それを嘲笑うかのように脚部に付いたエネルギー砲の銃口を向ける。
このままではルナが死ぬ。シンはそれを確信した。

――また、失うのか?前の時の家族のように――

(嫌だ!失いたくない!ルナは俺を孤独から救ってくれた大切な人だ!)

シンの頭の中で何かが弾ける。

(マユ!)

その瞬間、激しい頭痛と共に体中が熱くなり、泣いている最愛の妹が脳裏に映る。何故そんなに泣いて
いるのか気になる。だが今は他に成すべきことがあった。

「止めろぉぉぉ!!!」

自分以外の時間の流れが遅く感じる中、シンは落ち着いてシールドを外し、ルナのザク前に投げた。

「え!」

ルナが驚愕の声が上げる。ビームを撃たれ逃げれないと悟った時、シールドが飛んできてビームを防い
でいたのだ。
シンはビームサーベルを抜きザムザザーに斬りつけるが弾かれる。ビームはダメだと悟ると迷わずイン
パルスの足を切断し、敵の拘束から逃れた。

「だったら!」

気合を入れると、左手のサーベルを捨て、代わりにフォールディングレイザーを抜きザムザザーに突き
刺した。
864第7話 8/21:2006/09/08(金) 20:43:00 ID:???
ザムザザーの装甲にナイフが突き刺さっていく。

「弾くのはビームだけみたいだな……」
『何ぃ!…だが、その程度では!』
「誰が、これで終わらせると言った」

シンはナイフを引き抜き、その裂け目にビームライフルの銃身の先端を差し込む。

「中までバリアーが付いているのか?」
『まっ!』
「死ねよ」

ザムザザーが爆炎に包まれる。しかし、インパルスも敵は倒したがライフルを失っていた。
あまり、効率の良い攻撃では無いと悟る。だったら、効率の良い攻撃をするまでとミネルバに通信を送
った。

「メイリン、聞こえるか?予備のレッグフライヤーとソードシルエットを出せ、出来るだろ?」
『え?出来るけど……』
「聞こえてるのなら速くしろ!!」
『は、はい!』

未だに頭痛と熱が続いている。その苦しみで、自分を制御出来ずに苛立ちをメイリンにぶつける。だが
同時に、敵を倒すための手段を冷酷に計算する。
ビームが効かないなら、対艦刀で叩き切れば良いだけだ。残りの4機を見据えながら、高度を上げ、レ
ッグフライヤーの交換とソードシルエットへの換装を終える。
重力に従い落下しながら目標を定め、対艦刀を振りかざす。

「貴様らぁぁ!!!消えろぉぉぉぉ!!!」

叫びながら、敵を切り伏せていく。しかし、その間もマユの幻影は脳裏に映ったままだ。

(マユ……何で、そんなに泣いているんだよ?)




865第7話 9/21:2006/09/08(金) 20:44:03 ID:???
「ん?……何なの?」

マユは誰かに見られている感じがし、辺りを見渡す。自分を見ている者は……

「貴女……いったい…」

怒りと恐怖に顔を歪ませ、こちらに銃を向けている女性がいた。持ってるのは拳銃だけ、他のメンバー
は戦う気すらあるとは思えない様子だ。

「何よ、コレェェ!武器はそれだけ!?…殺し合う気あるの!?ツマンナァァイ!!!」

マユは面白くない仕事だとガッカリしていた。皆自分より弱いのだと一目で判った。だったら、早く済
ませてしまおうと判断する。

「え〜と……マリュー・ラミアスさんだよね?」
「それが、どうしたのよ!」
「そのオジサンからの伝言♪…マリュー、ラクスを連れて逃げろ。彼女は今の時代に必要な人間だ」
「え?」
「マユに首を絞められながら、そう言ってたよ♪」
「…………」
「まあ、伝えはしたけど叶えてはあげない。だってマユが連れて行くから♪」
「貴女、何の目的で!?」
「ん?ただの仕事だよ。議長の命令でね♪」
「議長?……何故プラントが……」
「さあね……と言うわけで、ラクス・クライン出てきてよ」

横にしたテーブルの奥にいるラクスに声を掛ける。彼女は子供たちを庇うように盾になっていた。
それを見たマユは残忍な笑みを浮かべ、子供に声を掛ける

「ねぇ〜みんなぁ〜ハンバーグは好きかなぁ〜?」
「…………」
「でぇ〜ハンバーグは、どうやって作るかと言うとぉ〜♪」
「ラクスさん!逃げなさい!」

マリューが拳銃を放ち、ラクスに脱出を促すが、マユは笑いながら銃弾をかわし、銃の右手をマリュー
に向けた。

「まずは、挽肉を用意しま〜す♪」
866第7話 10/21:2006/09/08(金) 20:45:02 ID:???
自分に浴びせられる殺気にマリューは身を竦ませ声も出せなくなった。避けられない死が迫る。

「マリューさん!」
「アンタは別の料理法があるから待ってて♪キラ・ヤマト」

マリューを守ろうとキラが拳銃を構えるが、マユはそれを見もせずに左手で腰のホルスターから拳銃を
抜き弾丸を放つ

「―っ!」
「キラ!」

弾丸は正確に銃を持つキラの指を撃ち、左手の2本の指と一緒に銃を落としていた。うずくまるキラに
ラクスが駆け寄ろうとするが、あまりにも大きな火薬音に足を竦ませる。

「クッキングタ〜イム♪」

狭い部屋に激しい銃音が鳴り響く、毎分1700発を撃ち出すガトリングガンで、弾切れまで……この
日マユが用意した弾丸の数は2000……全てを1人の人間に向けて打ち尽くした。

「マ、マリューさん……」

呆然とラクスが呟く、マリューの姿は消えていた。彼女が先程までいた場所には、顔も手も足も無くな
っていた。そこにあるのは……

「挽肉完成♪…ちょっと目が粗いけどね♪」

途端に子供たちの悲鳴が上がる。そしてアンモニア臭、誰かが漏らしたのだろうとラクスは呆然とする
頭で考えていた。

「さてと、次の料理は……」

マユの声にラクスが振り向くと彼女は巨大な銃を外して、箱の中に容れると、代わりにチェーンソーが
付いた腕を取り付けていた。

「キラ・ヤマト君でぇ〜す♪」
867第7話 11/21:2006/09/08(金) 20:46:01 ID:???
指を押さえ蹲るキラに、ゆっくりと近づく……

「ラクス!逃げるんだ!」
「自分が殺されそうなのに、彼女を優先するなんて、かぁ〜っこいい〜♪」
「キラ!」

マユはキラの前にしゃがみ込むと、左手でキラの左手を掴む……中指で手首の内側、親指で手の甲の人
差し指と中指の間……すでに指を失っている上にツボを抑えられ、簡単に捻りあげられる。激痛と痺れ
が同時に襲い、悲鳴をあげると共に動けなくなる。

「っつあ!………」
「キラ!お願いです!止めて!わたくしが狙いなんでしょう!」
「そうなのよねぇ〜……最初はラクスを連れて帰れば、後は殺しても良いって話だったのに……キラも
 連れて来いって命令が変わっちゃって、一番、殺したかった人間なのに……」
「…それなら、これ以上キズ付けるのは…」
「でもぉ〜♪『殺すな』とは言われてるけどぉ〜『無傷で連れて来い』とは言われてなぁ〜い♪」
「え!」
「ぐあぁ!――!!!」

モーター音と共にチェーンソーが回転し、肩と肘の間、ちょうどマユの右腕が失われた位置と同じ場所
を斬り始める。
キラは最初に悲鳴を上げるが、後は痛みが強すぎて声も出せずに痙攣していた。

「キラァ!!!」

ゆっくりと時間を掛けて腕を切ると、左手に持ったキラの腕でラクスを指し、恍惚とした笑顔を見せる。

「さてと、血止めしないと死んじゃうよ?」
「―!」

ラクスは慌てて立ち上がり、震える手でキラの腕を押さえる。だが血が止まらない、泣きそうになると
何かが自分の顔に投げつけられた。

「そのベルトで縛りな」
868第7話 12/21:2006/09/08(金) 20:47:00 ID:???
マユに言われた通り、投げつけられたベルトで腕を縛る。だが、手が震えているため上手く行かない。

「不器用だねぇ〜」

何かで頭を軽く殴られた。それを見て再び涙が出そうになる。キラの腕だ。自分を優しく抱きしめてく
れる腕……それで殴られた。

「後は、この痛み止めの薬を飲ませといて」

ラクスは涙を堪えて、マユに従う。今はそれしか出来なかった。

「さてと……後は残った子供たちを始末して…」
「―!や、止めて下さい!!!」
「…と、思ってたけど、面白く無いから止めた♪……どうしたの?大声出して♪」

からかうような笑み、残酷で無慈悲な少女……これからの自分とキラの運命に恐れがはしる。

「これから、わたくし達をどうするのですか?」

呼吸の落ち着いてきたキラを見守りながら尋ねる。

「マユに聞かれてもなぁ〜……『デュランダル議長』に会ってから聞けば?」
「……わかりました」

ラクスの中に暗い怨念が湧き上がる……バルトフェルドはプラントを信用してた様だが、やはり間違い
だった。自分の方が正しいのだ……

(デュランダル議長……貴方は……)

マユの冷笑に気付かず、ラクスは憎しみの感情に囚われていた。

「それじゃあ、付いてきて♪」

マユは笑顔でキラを肩に担ぎ、家を出る。ラクスは子供たちに何も言えずに黙って付いて行くしか道は
無かった。
869第7話 13/21:2006/09/08(金) 20:48:01 ID:???



ザムザザーを壊滅させたシンはシルエットをブラストに換装し、艦船に攻撃を切り替えていた。
ホバーで海面を疾走し、M2000Fケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲を放つ。

「化け物が!ミサイル全弾発射ぁ!」

ミサイルが雨の様に降り注ぐが、今のシンはそれがゆっくりと見えていた。タイミングを計りホバーを
切ると機体が海中に沈む。そして、海中から海面で爆発するミサイルを眺めながら、MMI-M16XE2デリュ
ージー超高初速レール砲を展開させ船底に向けて放っていく。

「シン……」
「凄い……」

レイとルナマリアはシンの戦いぶりに呆然としていた。異様なまでの強さ、信じられない思いだった。
やがて、インパルスが再び海面に現れ疾走するとインパルスの後を追うように水柱が立つ。海中にいる
時に魚雷が放たれたのだ。
しかし海面に出ると、ケルベロスを撃ちながら、まるでダンスを踊ってる様な動きで回避する。魚雷の
爆発が起こす水柱はインパルスの動きを彩ってるように見えた。
その動きはミネルバでも捉えられ、インパルスの動きにタリアを始め全員が見とれていた。

「何なの……あの子は……」
「艦長、敵が撤退して行きます!」

タリアはメイリンの声に我に返ると、艦隊指揮官に通信を開く

「指令!ミネルバのタリア・グラディスです」
『おう!君の所のパイロットのおかげで大勝利だ!』
「ありがとうございます。ところで追撃はなさいますか?」
『あまり乗り気はせんが……君はどうかね?』
「私も同感です。無駄な戦闘は避けるべきかと」
『そうだな、こちらも引き上げの合図だ!』

指令の声と共に信号弾が放たれる。シンは合図を見ると攻撃を止め、息を付いた。
870第7話 14/21:2006/09/08(金) 20:49:04 ID:???
視界が、そして時間の感覚が元に戻ってくると同時に頭痛を熱が引いていく。

(何だったんだろう…あれは?)

頭の中で、ずっと泣いていたマユが今は見えない、マユが泣いているのを見るのは辛いが、見えなくな
ると、少し寂しい気がする。

『シン』
『凄いじゃないシン!』

友の声に現実に戻る。危うく失うと思った大切な仲間。その声が再び聞けることが嬉しかった。

「二人とも怪我は無いか?」
『お前に心配されるほど無茶はしてない』
『そうそう』

笑いながら答える二人に胸が熱くなる。

『シン、助けてくれて有難う、正直死ぬかと思ったわ』

そうだ、今回は失わずに済んだのだ。顔を見たくても、声を聞きたくても叶わない、あんな思いをしな
くて良いのだ。

「ルナ……ありがとう……」
『へ?』
「生きててくれて……俺を1人にしないでくれて……本当に……」
『あぇ!……なななあにを!わわわわたしの方こそ』
『落ち着けルナ……シン、大丈夫だ。俺たちはお前と一緒にいる』
「うん……そうだな……」

高度を下げたレイのグゥルに一緒に乗せてもらう。そうすると何故か友人の温もりが感じられた。


871第7話 15/21:2006/09/08(金) 20:50:01 ID:???


(見られている感じが消えた……)

船上でマユは空を見上げる。先程から、ずっとあった感じが消えていた。何か懐かしくて暖かい感じ、
それが兄のシンが覚醒している時間と全く同じだということにマユは、いや、誰も気付かない。
その感覚を振り払うように頭を振り、船内にいるラクスに声を掛ける。

「カーペンタリアに付いたら、ちゃんと治療してもらえると思うよ♪」

ラクスは黙って、それを聞き流す。そして、舳先に立った少女の目を見つめる。

(……間違い無い…あれはSEED……)

SEED、自分やキラが持つ力、発動すると感覚がシャープになり、普段以上の能力が発揮できる。
しかし、アレはそれほど長い時間は発動しないはずだった。しかし、この少女はずっと、この状態だ。
マルキオ導師の教えで、ある程度は知っているが、この少女の存在は、それに当て嵌まらなかった。

『そこの、船舶止まれ!今、この海上は封鎖されている!』

無線の声にラクスに喜色が浮かぶ。このままカーペンタリアへ行くのは避けたかった。

「ちっ!」

少女は無視して、自動操縦で突き進む。すると大きな衝撃が奔り、船が止まった。

『止まれって言ってるのが聞こえないのぉ?』

船を止めたのはMSの腕だった。海中から現れたMSはアンテナ上部から機銃を放ちマユを攻撃する。
それを間一髪で避け、マユは海中に飛び込んでいた。

「畜生!避けやがった。あの化け物娘!」

アウルはコクピット内でぼやく、出来るなら殺してしまいたい相手だった。だが気を取り直し、再び外
部スピーカーで呼びかける。

『この船は連合軍が捕獲しまぁす』
872第7話 16/21:2006/09/08(金) 20:51:00 ID:???



ラクスは自分を救ってくれた相手が連合だというのに驚いたが、ザフトよりはマシだと思っていた。
連合の空母に連れてこられると、丁寧にキラを医務室へ運んでもらい、治療をして貰っている。キラは
幸い命を取り留め、今は薬で眠っていた。
そしてラクスは、そのまま医務室でキラを見守っていた。すると医務室のドアがノックされ、ここの指
揮官だという男が現れた。

「失礼する」
「?」
「いやぁ…まさか、あの高名なラクス・クライン殿とお会いできるとは……」
「フ、フラガ少佐!」

現れた男は仮面を被っていたが、その声と雰囲気は、かつて共に戦ったムウ・ラ・フラガのものだった。

「ん?フラガって……ああ!エンデュミオンの鷹か……そう言えば、貴女方と共に戦い戦死されたんで
 したっけ?」
「え?」
「失礼しました。自分は地球連合軍第81独立機動群所属のネオ・ロアノーク大佐です」
「……………」
「あれ?……どうかしました?」
「……マリューさんが……」

ラクスはフラガの面影がある人物に出会い、気が緩んだ。そして、同時にマリューの最後を思い出す。
銃声で聞こえなかったが、最後に自分に向け何かを言った。きっと自分よりラクスの身を案じたのだ
ろう。優しい人だった。彼女との生活が思い出となって蘇る。

(盟主殿……上手く行ったようですよ……)

ネオは涙ぐむラクスを見ながら、今回の作戦が上手く行ったことを確信していた。そして、同時に気分
が悪くなるのを止められなかった。



873第7話 17/21:2006/09/08(金) 20:52:00 ID:???
深度300mmを潜行する連合所属の潜水艦は異様な来客に戸惑いを隠せなかった。
上層部から位置だけを指定され、工作員が乗り込んでくるから待機しろと命令されていたのだが……

「まさか、深度300mmまで、素潜りで来るとは……」
「おまけに、女の子ですよ……」

その来客がいる部屋をドアの向うから伺う。乗組員たちは、まるで怪物を閉じ込めているような気分だ
った。



マユはアビスの攻撃を受けた後、そのまま深度300mmを潜行する潜水艦に取り付き、休養を取って
いた。シャワーは勿論、着替えもしていない。海水が固まって髪の毛と服がゴワゴワするが、そんなも
のは不快とも思わない。常に襲う頭痛と体の熱さ、それに比べれば不快なものなど、存在しなかった。


――マユ

優しい声がする。何だろう?……わかった。これは夢だ。

マユは夢を見ていた。優しい家族と過していた幸福な時間。大好きだった兄との思い出。
だが、その幸せな時間が突然引き裂かれる。蒼い翼を持ったMSの攻撃で……

痛い、痛いよ……お兄ちゃん、助けて……置いて行かないで……

朦朧とする意識の中で、兄を呼ぶ。体中が痛み、動けない。そして、泣いてる兄が連れて行かれる光景
が見える。


――コイツ、まだ息がある!

軍人さん、助けて……痛いよ…

マユを発見した連合の軍人は気持ち悪そうに瀕死の少女を銃で突付くと、トラックに積み込んだ。
運ばれた病院で治療を受けるが、すぐに別の施設へ移される。
874第7話 18/21:2006/09/08(金) 20:53:02 ID:???
――随分としぶといコーディネータのガキだな……実験には持って来いだ

何?その注射?……注射は嫌い……―!

移された施設は連合の強化人間の研究施設だった。
マユはブーステッドマンの欠点を改修するエクステンデットを作り上げるためのモルモットになってい
た。筋力強化、骨格の強化、神経の強化・・・毎日受ける投薬は激痛を伴い、思考を狂わせて行く。


――おい、別のサンプルは、コイツの半分の量で死んだらしいぜ

頭が痛い……体が熱いよ……注射はイヤ……助けて、お兄ちゃん…お兄ちゃん?お兄ちゃんって何?

すでに、致死量を遥かに上回る投薬を受けていた。それでもマユは死ななかった。それは奇跡か?それ
とも悪夢か?…確実に言えるのはマユの精神状態は壊れかけていた。


――なあ、コイツの戦闘力を調べてみないか?

……戦うの?何で?……え!注射しなくていいの?

ある日、戦闘実験と言われ、別の場所へ連れて行かれた。戦うのは嫌だったが、投薬をしなくて済むと
言われ、それだけでも嬉しかった。
相手はマユより少し年上の少年、お互いナイフを持たされていた。少年はエクステンデットの実験体で
普通の大人を遥かに上回る戦闘力を持っていたが、マユに比べ少年の動きは遅く、力も貧弱だった。
少年からナイフを奪い、当身で気を失わせる。しかし、殺すように命令される。殺さなければ、また投
薬を受けると脅されると、泣きながら気を失った少年の胸をナイフで刺した。この日、マユは初めて人
を殺した。


――これが、その少女か

誰?…このオジサン

マユの目の前に1人の男が現れた。ロード・ジブリール、ブルーコスモスの盟主だった。
875第7話 19/21:2006/09/08(金) 20:54:00 ID:???
――君に選択肢を授けよう、このまま投薬の実験体でいるか、それとも……

注射はイヤ!…それだったら

マユは兵士…否、兵器になる運命を選んだ。繰り返される戦闘訓練、投薬は無くなっていたが、それで
も、相変わらず頭痛と体の熱は苦しかった。だが、戦っている最中だけは、その苦しみを紛らわす事が
出来た。


――何だ?こんなガキを殺すだけで良いのか?

この人が今日の相手、今日殺す人…

マユは、ある日戦闘訓練で、狂気に満ちた男と戦う事になった。人を殺す事に快楽を覚えた男、マユは
自分より、非力なその男に恐怖した。
だが、負ければ再び投薬の実験体に戻されると聞いていたマユは、その恐怖に打ち勝つための方法を模
索し、一つの結論に辿り着く……自分がこの男以上の恐怖の存在に成れば良いと


――助けてくれ!

嫌だよぉ〜♪ アハ!アハハハハハハハハハハハハハハハハハ♪

その男がするように、怯える相手を殺す。恐れられる事がマユの存在意義になっていく。
そうすると、恐怖に打ち勝てる以外に、頭痛と体の熱がマシになる気がしていた。マユの中で戦えば、
注射を打たれなくて済む事実と一緒になって、加速度的に狂戦士への道へ進んでいった。

戦っていれば…殺しあっていれば…イヤな思いをしなくて済むんだ♪

戦いを楽しむ事で、苦しみから救われる。そう学習した。だが、完全には頭痛は消えない、体の熱も消
えない……そんな時、あの少年に出会った。
876第7話 20/21:2006/09/08(金) 20:55:01 ID:???
「……ん?…夢か……」

マユは目を覚ますと、ゆっくりと体を起こす。

「……今日は来なかったな……あの人……」

マユは、ここ最近は毎日同じような夢を見ていた。
それはオーブで擦れ違っただけの少年、自分を恐れない者、自分より強い者…マユは彼の名前を知らな
いが少年の名はヒイロ・ユイといった、異世界から来た者。

夢の中でマユはヒイロと戦う、銃で、ナイフで、MSで、ありとあらゆる方法で戦い、何時もヒイロが
マユを殺した所で目が覚める。それはマユが投薬を受け始めて以来、最も心地の良い目覚めだった。
そして、マユは自分より上の領域があることを知った。マユは笑いながら殺す人間が一番強いと思って
いたが、それは違った。本当に強くて怖い人間は、表情を全く変えずに殺すのだと思った。

「……でも、どうすれば良いの?」

憧れの対象…彼の様になれば、この苦しみから逃れられるとマユは思っていた。だが、何をすれば彼の
ように成れるか分からなかった。今回の任務で自分の家族と腕を奪ったキラを殺せばと思っていたが、
任務の内容が誘拐に変わってしまった。それに傷つけて分かったが、キラを殺しても同じことだろうと
何と無く感じていた。

「……そう言えば、今日の夢……」

久しぶりに見る家族の夢、それを懐かしいとか取り戻したいとは思わない、そんな普通の思考は、もう
とっくに失っていた。そして壊れた思考で考える。苦しみからの逃避、憧れ、家族、大好きだった兄…

「……そうか…お兄ちゃんだ!……マユの大好きなお兄ちゃんだ!」

そして思い出す。兄のシンが生きている事を、どこにいるかは分からない、だが確実に最愛の兄は生き
ているのだ。

「そうだよ!お兄ちゃんは生きてるんだ!……だったら、お兄ちゃんを殺せば良いんだ♪」

深海を進む潜水艦の中で、壊れた少女の哄笑が響き渡っていた。
877第7話 21/21:2006/09/08(金) 20:55:57 ID:???
ゼクスは、アスランとの会話を終え、自室に戻っていた。デュランダルの魂胆はアスランの教育だろう
と確信していた。
デュランダルはアスラン・ザラを指導者として成長させるために、異世界の話を聞かせ、視野を広く持
てる様にしたいのだ。そのため、自分に側近として仕えるように依頼してきたのだ。
最初は気乗りしなかったが、収穫があった。アスランがオーブで会ったというヒイロ・ユイ、間違い無
く、自分の知ってる男だと確信する。

「オーブに潜伏していたか……」

やはり、ゼクスの予想通り、地上で情報を収集しているのだろう。問題は何時こちらの存在に気付くか
だ。ヒイロに早く気付かせるには派手に目立つことだが、異世界の人間の自分が、あまり派手に動くの
は賢明と思えない、さじ加減が難しいところだ。

「どうするかな……ん!」

ゼクスが悩んでいると警報が鳴り出す。侵入者の知らせだ。急いで部屋を飛び出し、警護対象であるア
スランの元へ向かう。
そして、廊下の角を曲がったところで、軍服を着た男にぶつかり、体勢を崩す。

「スマン、急いでいる!」

一言だけ声を掛け、先に進もうとすると銃を突きつけられている事に気付いた。そして、男の顔を確認
して、息を呑む。

「何故、貴様が……では今の警報は……」
「カトルに感謝するんだな。俺達が殺そうと言った中で、アイツだけが先に話を聞こうと言ったのだ」
「カトル?……では貴様以外も?」
「ああ、ヒイロ以外は4人揃っている。では、こちらから質問だ。何故、異世界に来てまで戦争に参加し
 ている?……この世界では俺たちの力は強すぎる。それが分からん男では無いだろう」
「……少し長くなるし、こちらからも聞きたいことがある。場所を変えようかトロワ・バートン」
「わかった……顔色が優れんな。一つだけ先に言っておこうか、安心しろ、俺達4人以外は来ていない。
 もちろんリリーナもな」

ゼクスは自分とヒイロ以外が、この世界に来ていることを知って、激しく動揺したが、最悪の予想が消
えた事にホッと息を付いていた。
878通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:00:11 ID:???
なんつーか今回はすごい回だったな。マユもいろんなフラグたったし。
ヒイロと対決してヒイロに殺されシンがそれを逆恨みしてヒイロを仇と
思うとかありそうだ。あとあの5人全部来てたけどちゃんとパワーバランスとれるのか
心配だ。お疲れ
879通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:04:48 ID:???
何かフルメタ17話を思い出した……
非常にGJだが気分はブルーになるという話……
880通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:05:27 ID:???
>878
あんま派手に動くか、種世界の機体以外を
使わなければ、そうバランスは崩れないだろう
881通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:19:31 ID:???
GJ&お疲れ様でした。まさか他の連中も来てるとは思わなんだ

ただ、もしまとめサイト作るなら多少のグロがあると表記した方が良いと思った
882通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:22:34 ID:???
GJ!
シンが種割れしたときに泣いているマユの姿が思い浮かんだところで、
ここのマユはエスカフローネ(TV版)のディランドゥ見たいな感じなのかと思ったが・・・
もうそんな次元はとっくに超えてしまっていたなんて・・・ 。・゚・(ノД`)・゚・。
このことをシンが知ったらあの時マユが生きている事に気付いてやれなかった自分のせいだと苦悩することになるのかな・・・
883通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:23:48 ID:???
ジャンプの封神演戯作中のダッキ様思い出した
884通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:30:14 ID:???
苦悩するだろうな。しかも妹は自分を殺しに来る。たとえ種割れしても
手加減して勝てる相手じゃないだろうし、これから出てくるステラや
ルナマリアを殺そうとするだろうからどうするのかシン悩むだろうな。
ヒイロがある意味救ってくれてヒイロを憎むのかもしれんが。
885通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 21:47:40 ID:???
誰かそろそろまとめサイト作れよ。
こんな名作がDAT落ちで読めなくなっちゃうのは世界の損失だ。
886通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:18:46 ID:???
どうせならラクソの腕とか足の1本や2本もついでにむしり取って
自分達が好き勝手やらかした報いを受けさせてやればいいのに、マユタン…
887通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:27:01 ID:???
ラクスは視野が狭すぎるな。
一方的な情報を信じるなんて、というか暗殺者がぺらぺら喋る事に疑問を抱けよ。
わざわざ指示した者を名指しで言ってんだから、おかしいと思うだろ普通。

トロワ達キター
>この世界では俺たちの力は強すぎる。
強すぎるなんてレベルじゃないでしょう。
ゼクスがこの世界で感じていたことを踏まえて、ゼクスほどではないにしろ戦略的・戦術的な判断を下せる人間の集まりだから
種世界の命運すら左右できるレベルだ。
この流れだとオーブにいくのかな?

ジェノマユについては何も言いません。
ヒイロ(もしくはカトル=宇宙の力)に救ってもらおう。いい意味でね。
888通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:28:35 ID:???
>>885
GX-Pみたくスレをまるごと保存するにはどうするんだ?分かったら作る
889通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:35:03 ID:???
え? 普通に右クリックしてページに名前を付けて保存を選べば言いだけの話だろ?
んで、ここでやりがちなのが前の50レスだけを表示する状態で保存しちまう事

掲示板に戻る 関連ページ 全部 最新50
【書き込む】名前:【   】 E-mail (省略可) :【   】

ここの、全部をクリックした先のページ保存するべし
890通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:54:44 ID:???
ところで水深300mm(30cm)には誰も突っ込まないのか?
891通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 22:59:33 ID:???
>>878
トレーズ閣下がトロワの上官という712さんのは凄まじいことになるな。
892通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:02:38 ID:???
むー、虎殺すまではよかったが、これじゃ普通にヘイト物だなw
893通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:13:50 ID:???
GJ!
本当にマユでライダーマンやりやがったw
894通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:15:42 ID:???
>>892
あの状況で殺されない方が不自然なような。
895通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:34:40 ID:???
>>894
ですな、拉致るのはキラとラクスだけなんだし、むしろ子供たちを殺さなかったことのほうが僥倖
しかしジブリールはこれからどうするんだろ?
議長のせいにしてるから、連合には連れて行けないはずだし…まあ、キラあたりは研究施設送りだろうから場所は幾らでも誤魔化しようはあるけど
となるとラクスの使い道がサッパリわからん

しかし、シン。どう考えてもあれはルナへの告白です(w
896通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:45:44 ID:???
>>892
キラがマトモかどうかにかかっているな・・・個人的にはただのヘイトは見たくないが

>>887
ラクスは精神的に大ダメージなんだから仕方あるまい
目の前でさっきまで親しく話していた人がハンバーグになったらラクスといえど普通に考えられんだろうし
897通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:46:14 ID:???
>>894
ヘイトっていう単語使うやつを相手にするな
Xスレでも、ネオが立派な死に方をしたのに(死んでなかったが)、
それをヘイトだクソだと暴れまわったDQNがいたからな
898通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:48:29 ID:???
虐殺シーンガクブルですた
そんな作者さんの作風好きです。
899通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:49:07 ID:???
>>897
それもそうだな。
900通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:49:50 ID:???
>>856
この時代に来たのが・・・
救急車を目の前で奪われた時のリリーナ
ノベンダ元帥殺害直後のヒイロ
プリベンター・ウインドとして無謀な戦いやってたゼクス

だったら凄いものが見れそうなんだが
901通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:59:20 ID:???
ヒートショーテルは高熱と切れ味でPS装甲にも効きそうだけど、EW版ヘビーアームズには実弾しかないわけだが…
EW版サンドロックに盾があるかどうかが気になる。
902通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 23:59:55 ID:???
>>890
文字通り「化物」なんだろ?
もう、そー考えた方がいいよ
903通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:04:14 ID:???
>901
PSは衝撃は防げないから別に問題ない
ダブルガトリングなんてまともにくらえば
機体が無事でもパイロットがやられる
904通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:05:19 ID:???
>900
文字通りの修羅場が見れそうな気がしますね
905通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:06:34 ID:???
>887
マユがやったことは一種の洗脳ですよ
最初に大きな衝撃を与えておいて、思考停止状態になったときに
聞かされた言葉は無条件で信じてしまうものだったりする。
ましてや、親しい人を殺した仇の名前であればそれこそ多少の違和感を
すっ飛ばして信じてしまうのも無理はなかったりする
906通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:09:25 ID:???
>>900
リリーナはまだ平和主義に目覚めてないしヒイロは鬱になっているし・・・
ゼクスは悟っているから他のガンダムパイロットやトレーズと協力して二人を教育するしかないな
907通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:10:13 ID:???
キャラが死んだら、文句つける人間は出てくると思う
職人さんはそういう声に負けないで、自分のストーリーを貫いてくれ
908通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:11:36 ID:???
つーかこの時間でもスレは活気あるなw
909通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:24:37 ID:???
>>903
スラッシュウィザードのハイドラガトリングビーム砲でダブルガトをでっちあげるという手も。
910通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:29:59 ID:???
「潜入工作はピエロのお家芸だな!」お約束キター。

・一足先に大人の階段を上った凸に反発するお子様(注:ジブリ視点)の操作にまずまず成功
・ピンクに忠告できる参謀役の虎を排除
・右腕&左手の指×2を無くしたとは言え、キラを無事(?)確保

今回のジブリ主導(だよな?)の襲撃は成功だなぁ。
議長&凸、ユウナ&カガリ、ジブリ&ピンクの3つ巴の政争になりそうな予感にwktkしてる。

>>901 >>903
弾の信管抜いて尚ネオチタニウム製のサーペントを大量に倒している位だから、
バッテリー式のG相手ならセカンドステージ機であっても(種割れシンとゼクス以外は)
PSダウン誘って落とせそうだけどな。>重腕@EW版

>>908
まぁ今日は土曜だしw
911通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:36:35 ID:???
>>910
やっぱヘビカスのダブルガトリングはガンダニウム製だから強力なのだろうか?
912通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:46:49 ID:???
容赦なく黒いな・・・だがそれが良い。

>>887
「ヒイロ・ユイが5人居れば歴史が変わっていただろう・・・」
913通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:50:58 ID:???
まぁ・・・なんだ・・・・・
ラクスの咽を潰してやれば、恐らくこの戦争の次は無くなると思うんだ
914通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 00:51:15 ID:???
>>912
少佐、自爆戦隊の出来上がりであります!
915通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:18:39 ID:???
閣下ならミネルバ組と積極的にコミュニケーションを取ろうとするんじゃない?
916通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:23:43 ID:???
職人さん乙です。
結局5人来てたのかい。
ヒイロと会うのが目的だったゼクスはこの後どうするんだろね。
アスランの護衛になったばっかりだし…。
とりあえず続き楽しみ。
917通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:27:01 ID:???
ヒイロって戦闘能力は高いけど生存能力は低いよね(すぐ自爆しそうになるし)

だからこそラストの「俺は・・・死なないっ!」が映えるんだと思うけど。
918通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:43:37 ID:???
うひゃー虐殺きた…((((;゚Д゚)))ガクガクガクブルブルブル
キラがなんとかすっかなーと甘く考えてたけど
鬱状態が種割れ不可の伏線になってたんだな

>作者氏
このスレは小さいお子さんも見ている可能性もありますので、
残虐シーンはソフトにしてくださると嬉しいです。

  バルトフェルド最後の声に残忍な笑いを返すと、一息に右拳を閉じた。絶鳴の暇も与えぬ。
  「おやすみ♪」
  支えを失った躯に声をかけると、左手に持ったものを床に転がす。そして〜

こんな感じで。
919通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 01:59:10 ID:???
殺すにしても無駄な残虐描写だと思う。
920通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 02:01:45 ID:???
作風変えないで欲しい
色々な二次小説がこの板にあるけどそれぞれに個性があってしかるべきだと思ってる
見る人を選ぶのなら名前欄にちょっと注意書きとか
本文投下前に投下予告して警告文つけるとか
921通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 02:03:31 ID:???
>>920
同意だ
無理に自分の作風をねじ曲げれば、たいていの小説は面白くなくなる
嫌なら無理に見なければよいだけのこと
922通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 02:10:53 ID:???
作者に注文イクナイ!
てかお子さんが〜とかいうのどうよ?
自分の希望を他のだれかのせいにして押し通そうとするなよ…
923通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 02:27:28 ID:???
>>919
この作者、バトロワかぶれじゃないの?
今回で読むのやめるぜ。
ただの残酷描写好きだろ。
924通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 02:38:00 ID:???
>>919
この世に存在しうるありとあらゆるものの中で無駄なものこそ最も美しいのだよ
925通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 02:51:42 ID:???
>>923
むしろ厨房に読んで欲しがってはいないだろう。
さっさとどっかいけ。
926通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 03:11:34 ID:???
>919
無駄だとは思わんな
マユのような狂気を身近に感じ、それまで望むことを勝手に叶えてくれた人たちはいなくなった
それによってキラとラクスが自力で何かを成し遂げられるチャンスだと思う
本文にもある通り、やつらの成し遂げたことは全て自分が望むままのことを勝手に叶えてくれる他人がいてこそだしな
927通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 03:12:27 ID:BxFKd7gv
虎を殺すための描写と言うより、むしろマユの異常性を際立たせるための描写だろう。
その後のヒイロのことを考える描写の静けさと対比し、再び一転してシンを殺すこと
に意味を見出す異常性の描写というリズムの付け方は、無条件でGJを贈りたい。

チラウラ
ヒイロ・・・マユを救ってやってくれ・・・
928通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 03:14:21 ID:???
>>923
読むのをやめるといちいち宣言する奴の意図がわからん
誰もとめないから、止めて欲しいのか、同調して欲しいのかしらんが
929通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 03:16:31 ID:???
しかしお前ら夜中だというのに熱いな
930通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 03:16:34 ID:???
ここのジブリールって数ある種死者の中でもひょっとしたら一番まともなボスじゃないだろうか…
931通常の名無しさんの3倍:2006/09/09(土) 03:25:48 ID:???
実はあのスレ作ったの俺なんだよね。

いやぁ、若かったw
932通常の名無しさんの3倍
こういうのには丁寧に対応してお帰りいただくのが一番良い
妙なもん()引き連れてこられても面倒だろ?