【運命を】SEED DESTINYでSSを作るスレ6【変えろ】
C.E70・・・・血のバレンタインの悲劇・・・というのは起きず、世界は平穏そのものだった。
僕の名はキラ・ヤマト。ヘリオポリスに留学しているオーブ国民で、工業課を専攻しているただの学生さ。
サイ 「なあキラ。俺達はもうすぐ留学期間が終わってオーブに帰国するだろ?お前・・・帰ったらどうするつもりなんだ?」
キラ 「あれ・・・前に言わなかったっけ?僕は父さんの要望でさ、モルゲンレーテに就職するつもり。」
トール 「モルゲンレーテ?なに、キラはこのままエンジニアになるのか。」
キラ 「うん。最近・・・ほら人型の作業機械、モビルワーカーの進歩がすごいでしょ?で・・・・知っての通り
モルゲンレーテはその分野でシェアトップだけど、このままじゃあいつか、他の企業に追い抜かれてしまいそうなんだって。
特にプラント製のモビルスーツ、ジンの性能はすごいから。」
カズィ 「確かそれに対抗してモルゲンレーテもモビルスーツを開発しているけど、OSの問題で四苦八苦しているんだってね?」
キラ 「うん。その関係でね・・・今は優秀なソフトエンジニアが1人でも多く必要なんだって。」
サイ 「ふ〜ん・・・」
サイ。トール。カズィに・・・ミリィ。みんな僕のいい友達だ。
でも・・・・・はあ。こんな事は正直、言いたくはないんだけど・・・・僕はサイが羨ましい。
だって僕の憧れの人、フレイ・アルスターの婚約者だから。側で見てても2人は仲がすごくいいし、こりゃあとても付け入る隙はないなあ。
ミリィにはすでにトールがいるし、彼女がいないのは僕とカズィだけ。せつない・・・・・とほほ。
そして・・・その数ヵ月後。オーブに帰った僕は、かねてからの予定通りモルゲンレーテに就職した。
入社したその日から僕は毎日、仕事に明け暮れたんだ。来る日も来る日もPCの前でソフトのプログラミングを続け・・・・
気が付いたら入社して4年も経ってしまった。現在の僕はソフトウェア部門の開発主任になっている・・・・部下は3人しかいないけど。
マユラ 「ちょっとヤマト主任!またOSにバグが出たわ!もういい加減にしてくれないかしら!」
ジュリ 「すいません。主任もお忙しいのは分かるんですけど・・・でも不完全なOSを乗せた機体を市場に出したら、それこそ
我が社の信用問題になりますので・・・・」
アサギ 「今度こそ完全なモノを頼みますよ?テストパイロットの私たちも残業で付き合わされるんだから!」
キラ 「・・・・・すいません。」
まあ・・・僕の職場はほぼ毎日、こうして文句を言われる日々でして。はあ〜〜・・・・