カプコンは29日、残虐ゲーム規制などにより国内発売が延期されていた米ロックスター社の
世界的人気ゲーム「グランド・セフト・オート(GTA) サンアンドレアス」を、
今年末に発売することを明らかにした。辻本憲三社長が「まだ検討段階」と前置きした上で、
米国で問題となっている性的描写部分を削除し、
ゲーム業界団体の審査を経た上で、プレイステーション2向けに発売すると述べた。
GTAシリーズは、仮想の街を舞台に銃撃戦やカーチェイスを展開する人気ゲーム。
数千万本を出荷するなど世界で売れているが、ゲーム内で殺人や犯罪を描く過激さから、
米国では訴訟対象になっていることでも知られる。
国内での発売はカプコンが当初、供給ハード未定のまま05年秋を目指していたが、
05年5月に「GTA3」が神奈川県の県青少年保護育成条例に基づく
「有害図書類」に指定されたこともあり、発売が見送られていた。
05年7月には、インターネット上にある特定ソフトをダウンロードすると「GTAサンアンドレアス」に
ある性的描写場面を視聴できることが判明し、米民主党が調査に乗り出すなど問題となった。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20060529org00m300101000c.html