5 :
通常の名無しさんの3倍:
プロローグ
修学旅行前日の夜、カズイはひとり静まり返った真っ暗な学校にいた
「ふふふ、忘れ物しちゃうんなんて俺もおっちょこちょいだよなぁ」
彼は学校に忘れた修学旅行のしおりを取りに来たのだった
しおりなぞ持ってなくとも差し支えのないものだったが
皆が持っているのに自分だけが持ってないのは心細くていやだったのだ
とにかくみんなと同じように、それがカズイの信条だった
教室に入り、自分の席に行こうとしたとき、カズイは何かに脚を引っ掛け転んでしまった
「いてて…何なんだよ」
カズイの脚に引っ掛かったのはルナマリアの体操着袋だった
「こ、これは…」
カズイの欲望がふつふつと燃え上がる
誰もいない教室…
自分の手には、生徒数の多い学園でも十指に入る美女の体育着
(ちょっとだけ…ちょっと匂いを嗅ぎながらオナニーするだけさ…別に悪いことじゃないさ…)
滝のような汗をかき、息を荒げながら、カズイは体育着袋を開けた
しかし…
カズイの期待とは裏腹に、その袋には何も入ってなかった
「なっ…なんなんだよ!!ちくしょう!期待させやがって!こうなったら意地でも誰かので抜いてやる!」
逆切れしたカズイはクラス中の物色を始めたが…
「くそぉおぉおおおぉおおお!一つもないじゃないか!!もういい!俺は帰る!」
教室を出ようとしたとき、カズイはまだ一つ物色していない袋があることに気が付いた
(…こ、これは…レイの…中身は………あるっ!)
カズイがまさに禁断の扉を開けようとしているとき、もう一人の男が夜の学校に現れた
シン・アスカである
彼は班員の新幹線の切符をまとめて保管していたのだが、それを学校に忘れたため取りに来たのだった
「ああもう!めんどくさいなぁ!班長なんてやるんじゃなかった!」
シンとカズイ
接点のなかった二人の運命が今まさに交わろうといた
6 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/17(水) 12:25:01 ID:s1Q3uI8k
「ハァハァ!ハァハァ!女みたいな顔しやがって!いい匂いだっ!いい匂い!レイッ!レイッ!」
カズイは倫理の壁を軽々と打ち破り、すでにオナニーの真っ最中だった
「ウッ!ウッウ!うあっ出る!出る!レイッレイッ!レイかわいいよレイッ!ふう!うぁあああ!」
しかし運命はカズイの射精を許さなかった…
いや…正確には“まだ”許さなかったのだ…
ガラッ
カズイがまさに絶頂を迎えようとしたとき、教室のドアが開いた
カズイは内臓が全て口から飛び出そうなくらい驚き、そして振り返った
そこには呆然と立ち尽くすシンがあった
「カズイ…お前…何やってんだよ…」
「シ、シンッ!こ、こここれはっ!」
「そ、それ…レイの…」
カズイの手に握られた体育着にはしっかりと『レイ・ザ・バレル』の文字が
「お、お前…」
「違う!違うんだよ!あああ…シン!俺はっ!俺は、ちぐgubji@ckuib!!」
大慌てのカズイはうまく舌が回らない
「何が違うんだよっ!!すげぇ勃起してんじゃんか!この変態っ!ホモッ!」
「ホ、ホモっ!?違うんだ!最初はルナマリアのでオナニーするつもりだったんだ!信じてくれ!!
そしたら何も入ってなくて!帰ろうとしたらレイのがあって!いい匂いがしたからオナニーしただけでっ!
お、俺はホモじゃないんだ!!」
カズイはギンギンに勃起したイチモツを隠しながら、必死に叫んだ
「……ふーん、ルナのでねぇ…よくよく変態だなっ!それに立派にホモじゃねーか!最低だよ、あんた!」
「しまっ!…いや、そのっ!」
「もういい!ブッ飛ばしてやるっ!!」
「ひぃっ!」
次の瞬間、とんでもないことが起こった
逃げようと身を翻したとき、カズイはチンコを机に引っ掛けてしまった
バランスを崩したカズイは後頭部から床に倒れこんだ
そして…なんということだろうか…
ドピュッ!ドピュッ!ドピュ―――ッ!!
カズイのチンコから噴水のように精○が飛び出したのだ!
後頭部を打った瞬間、カズイは完全に気絶してしまったのだ
自分が放出した精○を全身に浴びて、カズイは白目を剥いていた
「……な、なんなんだよ、こいつ……」
シンはあまりの気持ち悪さに度肝を抜かれ、その場にぺしゃんと座り込んでしまった
カズイがあまりにも気持ち悪くて、シンは泣きそうだった
怒りもすっかり消えうせ、シンはカズイを残しその場を去った
「うっ…う…何なんだよ、アイツ…まじこわいよ…ぐすん…」
数時間後、カズイは目を覚ました
丸出しの下半身としっかりと握られたレイの体育着を見て、カズイは全てを思い出した
青白い月光が射し入る教室で、カズイは一人立ちつくした
明日からは修学旅行
カズイは死にたい気持ちになった
プロローグ fin