ガンダムの伝統に乗っ取って、次の仮面を予測しつつ
仮面ディアッカをネタで愛でましょう
ワッフルワッフル
仮面「グゥレイトォォォォォ!!!」
キラ「この感じどこかで・・・」
遺作「!!!!!!!」
凸「炒飯キタコレ!」
次の仮面はツンだろw
散々迫害されてるしwwwww
爆死しなきゃあ
>>6 じゃあ、映画の冒頭でディアッカ爆死
記憶を失って自分をナチュと思うように洗脳され
ブルコス残党か旧デュランダル派の仲間になり
仮面を着けてラクシズに立ち向かう
痔に仮面っつーとこのAAを思い出すw
_,,..'、 \- ,,_ -、_ ヾ !、
,,.フ `''ー-`,'‐、 ;ヽ
. / ___--、 、_ ヽ、 ,,.rl l .',
.´゙l ´ _,..二ニ、 | ``''‐-、,.、-'゙ .l / .,,'
ヽ -:''´ l、,..l-. | | /_,.,.,., -=-'"/
_ノ ,ヾ''‐-、 | ∧ ,',,.-'l/''゙_、 ̄ /
/_,、 |.、_,,,,....,,_.` 〈 〉 ´_,,,..,,,_/i /
!' ヽr‐i | \ `ヽ, V ,.r'" / /く
|l/ヽ,!. `i‐‐'"´ | `'‐-i" . /`','
'、ヾ.!,' | | ! ,'/'/
`ー、_', !ヽ、|`''‐-、 | ,.、-‐'゙|/ !,‐'
!, ヽ `''┴''゙ ,;'、!
_,. -=^=i\ ,.-―‐-、 /'- ,,_
i(_<" |--:`=;、  ̄ ./| ̄`''‐ッ`)i
| `liー-==,-;;_---`ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
>>7 その展開が劇場版で来たなら負債は神になれるってwww
>>8 似合うなヲイw
劇場版の仮面なら痔でも悪くない気はする
でなきゃ、レイが生きてたとかにしてくれ
シホ「ディアッカの命が吸われていきます」
キラとラクスが悪の大玉って話なら書いたことある
・・・I am the bone of my great.(体はグゥレイトで出来ている)。
・・・Steelismybody,and fireismyblood(血潮は鉄で心は硝子)
・・・I have created over athousand blades.(幾たびの戦場を越えて不敗)
・・・Unknown to Death.(ただ一度の敗走もなく)、
・・・Nor known to Life(ただの一度も理解されない)
・・・Withstood pain to createweapons.(彼の者は常に独り)
・・・waiting for one’s arrival(運命の丘でグゥレイトに酔う)
・・・I have no regrets.This is the only path(故に、生涯に意味はなく)
・・・Mywhplelifewas “unlimited great works”(この体は、きっとグゥレイトで出来ていた)
・・・俺は、無限にグゥレイトを内包した世界を作る。
それだけが、ディアッカ・エルスマンに許された魔術だった。
冒頭だけ書いてみたから投下してみるテスト
C.E.75
メサイアの陥落から一年が経過していた。
ラクス・クラインはギルバード・デュランダルに代わりプラントの最高評議会議長になり
カガリ・ユラ・アスハはオーブの代表に戻り今は平穏な時が流れている
ただ違うのは…
プラントにある、ニコルやラスティ、ミゲルの墓もある墓地
そこにディアッカ・エルスマンとキラ・ヤマトがいた
時間は夕暮れ時、墓石が人工の夕焼けの光を受け、煌く
そして、二人がいる場所はニコルの墓の前でもラスティの墓の前でもなくミゲルの墓の前でもなかった
「…アスランが逝って、もう半年か…。」
「ええ…」
二人がいる場所は「Athrun Zara」と名前の彫られた墓の前
キラの古い友人でディアッカの戦友でもあるアスラン・ザラの墓の前だった。
「しかし、未だに信じられないよな。あのアスランだぜ?
自爆しても、串刺しにされても死ななかったアイツが、こうも簡単に…」
アスランは半年前、旧デュランダル派の残党が仕掛けてきた戦闘にキラと共に出撃
その後、戦闘が終了したと思い母艦・エターナルへと戻ろうとしたキラとアスランの元に
武装を破壊したと思っていたゲイツが動き出し、アスランのジャスティスに組み付き、そのまま自爆した
周りにはキラ以外誰も居ず、キラ自身も反応できないほど、あっという間の出来事だったという。
「…アスランだけじゃなく、多くの人々が犠牲になる…だから
こんな戦いの日々は早く終わらせなきゃいけないんだ。」
「そうだな…。」
「さ、そろそろ戻ろう。こうしてる間にも次の争いが起きるかもしれない…。」
キラとディアッカはアスランの墓に花束を置くとその場を後にした
まだ知らない
誰も知らない
誰も、彼らがこの世界を本格的に支配しようとしていることを
誰も疑うこともしなかった。
>>15 アーチャーの代わりに普通に混ざって出演してても
多分気が付かないだろうな
「君の知ってるディアッカ・エルスマンは死んだ…」って台詞まだ〜?
バーン・バニングス
黒騎士!!!!!!
24 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/10(水) 22:19:33 ID:APGr3whO
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来るなミリィ、今の俺は連合の男
仮面の男「アスラン・ザラ!援護します!」
アスラン「通信!?誰だ!」
仮面の男「こちらはオーブ機動艦隊所属…
えーと…正義の味方です!」
アスラン「ディアッカ!
仮面なんてかぶって!どうしたんだ!」
イザーク「とうとう、頭までおかしくなったみたいだな!
この、腰抜けが!」
ディアッカ「おいおい…ひどいなぁ…
せっかく助けに来たっていうのによぉ…」
イザーク「軍を辞めて、未練たらしくオーブに行ったお前なぞ誰が期待するか!
そんな恥ずかしいマスクを取れ!
俺達を笑わせに来たのか?プラントの恥さらしが!」
ディアッカ「一応さ…偽名とか使っておかないとやばいじゃん…
ヤキンドゥーエのエース、元ザフトレッドとしてはさ…」
アスラン「いつの話だ…?それは…」
ディアッカ「ぐっ…ゥレイト…い…痛い所を突くねぇ…」
良スレの悪寒
>>17-18 冒頭だけ過ぎて何がなんだかわかんねーぞwww
とりあえず凸があぼんしたのはわかった
>>12 逆シャアのナナイの台詞だっけか
ってことはシャアが痔なのかwワロスww
アムロ=アスラン
シャア=ディアッカ
ナナイ=シホ?
後は誰が合う?
>>29 アムロがアスランって何か説得力ねーよwwwww
>>25 考えた偽名が正義の味方なのか、ディアッカwww
>>29 アムロ=ディアッカ「お母さん?ラクス・クラインが・・・?ウアァァァ」
シャア=遺作「ラクス・クラインは俺の母になってくれるかも知れなかった女性だ」
ナナイ=ラクス「ディアッカの命が吸われていきます」テラコワス
???「俺の名前はディアッカ・マスクマン!」
ミリアリア「バカでしょ…あんた…」
>>32 ララァもナナイもラクスかよwww
どっちかミーアでいいじゃんwwww
次の仮面はラクスを裏切ったイザーク
もうシャア=アスラン、クェス=メイリンでいいじゃん
>>37 これならどうだ?
アムロ=キラ
シャア=アスラン
ナナイ=カガリ
クェス=メイリン
チェーン=ルナ
ハサウェイ=ヴィーノ(シンでも可)
ギュネイはわからんw
>>36 同じくwktk
>>38 痔がいないw
とっておきのサラダ、作っておくからな! ってことでアストナージかね
・・・つか既にMSパイロットでなくなってるしw
>>36 同じくwktk
アストナージね
ディアッカの立ち位置なら妥当なとこか(´・ω・`)
バスタ・・・
ついでに人寄せage
何のお面被るんだろ
翁かな?
なんで翁なん?
褌一丁で般若手にはあ○ひげ薬局の精力剤
44 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/11(木) 17:59:13 ID:taMjk4WS
>>24 _,,..'、 \- ,,_ -、_ ヾ !、
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_ノ ,ヾ''‐-、 | ∧ ,',,.-'l/''゙_、 ̄ /
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!' ヽr‐i | \ `ヽ, V ,.r'" / /く
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`ー、_', !ヽ、|`''‐-、 | ,.、-‐'゙|/ !,‐'
!, ヽ `''┴''゙ ,;'、!
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| `liー-==,-;;_---`ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
ウソぴょん!
ディアッカ「ぐぶっぐぶっ…」
アスラン「発作を起こし始めたぞ…
まさか…お前、薬無しでは生きられない体に…!」
シン「でも、この人クローンでも、エクステンデットでもないですよ?」
アスラン「じゃぁ…なぜ…?」
ゴソゴソ
シン「机を漁ってますね…」
イザーク「おい!しっかりしろ!ディアッカ!」
ディアッカ「ハァ…ハァ…ハァ…」
シン「エロ本!
なんか、顔色も良くなりましたし…
発作止まったみたいですよ!」
アスラン「違うと思う…」
イザーク「興奮してるだけだな…」
>>45 薬中の禁断症状みたいな痔おもしれーなwww
イザーク「貴様…なぜオーブにいる…!」
ディアッカ「ここだけの話にしておいてくれ…イザーク…
俺はアスラン・ザラの監視をしに来たのさ…」
イザーク「何だと!どういう事だっ!
一体…誰の命で来た!
ディアッカ「オーブ連合首長国首長…カガリ・ユラ・アスハ…!」
イザーク「カガリだと…!何故あいつがアスランを…!」
ディアッカ「それは…」
<<回想>>
カガリ「ディアッカ…君にアスランを見張っていて欲しいんだ…」
ディアッカ「どういうことだよっ!それは!」
カガリ「スペシャルエディションを見たか!お前は!
あいつは!アスランは!メイリンとくっつく気なんだ!」
ディアッカ「はぁ…?」
カガリ「お前の力で、あいつのフラグをへし折ってくれ!頼む!」
ディアッカ「そんな事言われてもよぉ…お前、あいつの事を信用してるんじゃないのか?」
カガリ「心に棚を作れっ!お前も!
それはそれ!これはこれだと!
そうだ…ディアッカ…お前が見事に戦果を挙げてきたなら…
私がミリアリアとの仲を取り持ってもいいぞ…?」
ディアッカ「グゥレイトォォ!まじかよ!」
カガリ「ああ…あいつとなら面識があるし…
お前も復縁できるように、うまくやるからさ!
頼むっ!ディアッカ!」
ディアッカ「ああ…任せておけ…
だから…そっちも頼んだぜ…カガリさんよ…」
『 君 の 姿 は 僕 に 似 て い る 』
『 静 か に 泣 い て る よ う に 胸 に 響 く 』
カガリ、そうまでして凸なんかに執着するの止めとけ・・・orz
痔は狡猾だなwww
痔の仮面ねぇ……
これで十分じゃね
ふぉぉぉぉぉクロスアウッ!
種の仮面ってウルトラマンに似てる
保守
_アリア
53 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 19:23:50 ID:qWEl9+ud
ニコルが仮面をかぶることを信じます。
キラにつけられた傷を隠すため、仮面をかぶる。
>>53 ドゥフッフ…ニコルちゃんは面白いなあ。腰に仮面を巻くなんて。
_「あんたはこれでも付けてなさい」
つ貞操帯
痔「――身体は剣で出来ている」
…とか言わせておけばいいんじゃネーノ?
_,,..'、 \- ,,_ -、_ ヾ !、
,,.フ `''ー-`,'‐、 ;ヽ
. / ___--、 、_ ヽ、 ,,.rl l .',
.´゙l ´ _,..二ニ、 | ``''‐-、,.、-'゙ .l / .,,'
ヽ -:''´ l、,..l-. | | /_,.,.,., -=-'"/
_ノ ,ヾ''‐-、 | ∧ ,',,.-'l/''゙_、 ̄ /
/_,、 |.、_,,,,....,,_.` 〈 〉 ´_,,,..,,,_/i /
!' ヽr‐i | \ `ヽ, V ,.r'" / /く
|l/ヽ,!. `i‐‐'"´ | `'‐-i" . /`','
'、ヾ.!,' | | ! ,'/'/
`ー、_', !ヽ、|`''‐-、 | ,.、-‐'゙|/ !,‐'
!, ヽ `''┴''゙ ,;'、!
_,. -=^=i\ ,.-―‐-、 /'- ,,_
i(_<" |--:`=;、  ̄ ./| ̄`''‐ッ`)i
| `liー-==,-;;_---`ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
このAAを貞操帯仮面に改変しようと思ったが
俺貞操帯見た事なかった・・・Otz
58 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/17(水) 16:20:38 ID:BcH/X82n
ほす
こんな痔もいたが一応仮面姿といえるかなw
/.,'./ ,.-/. ̄ ̄ ̄| ` ''‐.、
,' ! ! (´./ .| `i
'、 | ̄\ _,//. ...|-_,-,,_, 'ー-,-
'、 \,_ i'\`'ー―r--‐'"/ '´ ...|'ー.、 -z´
i、_ ) \ ! \ / | ヽ ,,,__,,. '"""`'ー 、'.,
l ´ \ \ / _,,....|_ ,' ー''"´`"''ー ノヽ!
ヽ , ,rヘ.ヽ l >i ノ´ノ' _ l i´ _ ` .,'
ヽl'! !ト- ゞi、. `'" ノ,.'‐'"´`!ン| \ '、. ,.;' '=,.ヽ ',
ヽ!ヽ. , -ヽ`Y 'ー--‐,.ィ'´ {, |、 .l ,!'"ヽ !l ! ',
` 〉ヽ-ヘ/ | . \ ' i` ノ, ./ i、 !
〈 |. / _| ,.'";; \ \ヾ, ;'ノ .,'、!.',/
/ '/.;' ,. -‐''"´ レ'´ ;;::::;; \ \'`i''" r'´ '
/_/'l/ヾ´``' ィ;===:、 ;;:::::;;;' ,;'\, \,! ,!
\ ;;::::::;;;´ \_|!_, ' `
ヽ ;;;:::::::;;;;;;; |
_,,.. rr― '' "i'i''""""""""""ii"""" '' ‐-'-,, ..,,_
l l ! !l ll ii `"''‐i;、
痔カッコヨス
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゚(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・*
カガリ「お前、仮面付けてるのに
ディアッカってそのまま呼ぶのもなんだな…」
ディアッカ「待っておりました!姫!
ふっふっふっ…
私にも、コードネームを頂きたいのです。
さしずめ…」
カガリ「ミリアリア・ブリッジってのはどうだ?」
ディアッカ「ちょっ!ちょっと待て!!
そりゃあいくらなんでも!!」
カガリ「じゃあ…階級を与えてやる!
大佐だ!大佐!
ムゥの奴に自慢できるぞ!」
ディアッカ「おい!もっと酷くなってるだろ!!
大佐の意味が全然違うだろ!!
自慢しても意味ねぇよ!それ!」
カガリ「そうかな…ミネルバ・ブリッジとなんとなく似てるだろ?
ほら…語感とか、それっぽいのが…」
ディアッカ「そっちのブリッジと、こっちのブリッジじゃ
全っ然っ、意味が違う!」
カガリ「じゃあ…どういう意味なんだよ…」
ディアッカ「そ、それは…」
カガリ「何だ、お前答えられないじゃないか!
それなら…決定っ!
お前は今日からミリアリア・ブリッジ大佐!」
ディアッカ「せめて、少尉ぐらいに…」
カガリ「いーや、お前はミリアリア・ブリッジ た・い・さ!
いい仕事を期待しているぞ!た・い・さ!」
カガリGJ!
ミリアリア・ブリッジ・大佐のブリッジ見たくねぇなw
63 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/21(日) 23:04:15 ID:6L786R3h
ほし
実はディアッカは英雄となった未来のキラの化身
と言う後付け設定ができる
敵「砲戦専用機で突撃戦法を仕掛ける!?何者だ貴様!!」
アーチャーとよく似てるって言われるけど
向こうの方がだいぶ格好よくない?
今回、本当にアーチャーの中の人を笹沼さんにしてたら
新・旧アーチャーがアレな事になってしまう
この痔も仮面に見えてきたw
|! } \\ / / , -、 、ヽ
l| !\ r ゝ\__ ノ∠__ _∠_ {`゙`
|'!/ ゙「` ´ ̄ ヽフ´ `ヽ、 ヽ
,l ! { 、「`゙ ヘ }
,l /!/ l ト====、 r====< ,、l
|i/`!ヘ _ | ,r'" ̄ `ヽ,--、r'" ̄`ヽ、 ヽ __ /
| /∧ { {{ }= { .}} ヽ { `Y
| { {(ヘl ヽ 、__..ィ . : ゝ、___,ノ /イ ),'
| ヽ、、ヘ.  ̄ ̄ { . : : : } ノ, '/
i, ! ` ‐ヘ ,.-‐゙ー‐'`゙‐-、 /,/
i! ! .ト、ゝ-'´:::::::::::;;;;;;;:::::::::::`ー-‐'´){
!l ! `ー‐rr一'"´、_`ー-----;‐'7ヘ
__ ,' リ ヽ丶. , '_´-‐{_
、ヾ丶、 / _ - ヘ`-ヽ、_ /- ´ l `‐- _
\ヽ \i{ /l / _..-‐'´ ヽ ト、 「「「/{ ノ ``‐- 、_
\∨ ヽ / ! / _..-'´ ヽヽ「 |.|.| 7フ /
7 ` ∨.- '´ \. |.|.|''´ /
l , '´ _ ゝゝr''´
| ,r'´ / ヽ / ヽ , -- 、
{ /{ / ヽ / ヽ / `丶、
// / / / | j|/|ハ | ヽ
/// / l | / j|| | 」A廾/V |
〃 l / | | /| /||`、 |L-ッ∠-- 、 ! / |
| / | | /|/ !| |Vハ| |// ○ r' / / |
l/ | /| ト、厂|「ニヾi 《ーハ! └─ '" /〃 / |
j/ |/ ヽ〈 ○ l/ /// /|/ | |
/ ! ー‐ァ'′ /// / | |
/ | /ヽ __ // / /! ‖ ,ィl| |
/ 〃 ∨ r ニ--┴ 、 〃 | / l l || /川リ
| /l ハ ∨ ___ } |/ |/| ||__ / 〃 !
|/ | / \ ヽ /___.ノ ! /l | /┴┐
|l | /| \└ニ二 ∠-┼レ'´ ̄ ̄|
l! | | ハ __」ヽ ∠ '´ |
V| / | / ヽ、__, イ | /| |
l! '´ | | | | ∠ ` ー
SSでも書くか
>>74 トンクス!
俺、これから飲み会だから
朝までレス出来ないかもしれないが
楽しみに待ってるよ
オーブ本島、ヤラファス島の郊外に位置するとある豪邸。その広大な庭の一角を、二人の男女が歩いていた。
「相変わらず広い庭だね。こんなに広いんだからこの中に僕の家を建てて、一緒に住んでもいいと思うんだけどな。」
「お前は最近そればっかりだな…。ラクスもアスランもプラントに行っちゃって寂しいのは分かるけどな、一国の代表が男を連れ込むわけにもいかないだろ?」
幾分愚痴るような調子で言った男をたしなめた女の口調は、姉が弟に言うことを聞かせる時のそれのようだった。
「なら、いっそのこと兄妹だって公表しちゃう?」
「お前なぁ…。中将にしちゃったんだから今更そんなこと出来るわけないだろッ!それに私が姉だって何回言ったら分かるんだ!」
「あぁ…二人とも元気にしてるかなぁ…?」
場所は変わってプラント内を移動中のアスランとラクスの車内。二人ともかなり疲労の色が濃い。
「議長、明日は1200より一時間程スカンジナビア王国の方々と会食、1400より…」
「アスラン。」
「は?何か?」
「二人でいるとき位はもっと楽に話しませんか?そうでないとアスランも私も少し疲れてしまいますわ。運転手さんもそう思われませんか?」
ラクスは少しおどけたように言った。気を使っているのだろう。
「えぇ、まぁ。」
そう言った運転手の方に視線を向けると、フロントガラス越しに海が見えた。
(ん?海?)
今日はもう何も予定はない。直接ホテルに帰るはずだ。海岸部を通る必要はない。アスランの背中に冷たいものが流れる。
(まさか…)
78 :
通常の名無しさんの3倍:2006/05/27(土) 23:10:26 ID:Wv1+U+92
期待age
>>78 今日の分はとりあえず終わり
スマソorz
82 :
75:2006/05/28(日) 05:41:01 ID:???
>>79 d!帰って来て即効確認した
この流れで痔が登場するのが楽しみだ
期待してる
「ようやく気付いたか。だがお前にしては気付くのがかなり遅れたな。おかげで助かったよ。」
ハンドガンに手を伸ばそうとしたアスランに対して、運転手はそう言い放った。
(クソッ、狙いはラクスか!)
デュランダルの置き土産か、それともブルーコスモスの残党か。どちらにせよラクスの命を狙っているという事だけは確かだとアスランが判断したところで、車は止まった。
(完全に後手に回ってしまったか…)
ラクスに目をやると、その表情はかなり強張っている。大方の状況は把握しているようだ。
「誰の指示で動いている?」
あまり意味はないと分かりつつも、焦燥感を覚えながらアスランは運転手にハンドガンを向けて聞いた。
「ま、強いて言うならラウ・ル・クルーゼだな。」
「何っ!?」
「そんな…。」
予想外の答えに驚きと戸惑いを隠せない二人。
「とにかく、車から降りてくれ。話はそれからだ。」
(銃を向けられていてもこの余裕…。やはり仲間がいるのか…。)
「俺は先に降りるからな。妙な気を起こすなよ?」
運転手はキーをポケットに入れ、本当に出ていってしまった。
(罠か?だが、キーを手に入れられれば逃げ切れるかもしれない)
「ラクス、君は運転席に行ってくれ。俺があの男からキーを奪って君に渡す。運転は俺がするからエンジンをかけるだけでいい。」
「分かりましたわ。でも、ご無理はなさらないでくださいね…。」
「心配は要らない…俺には負債補正がある。」
アスランは自分に言い聞かせるようにそう言ってから車を降りた。
男は完全にこちらに背中を向けている。二人をここまで連れてくる事に成功し、完全に油断しているのだろう。だが伏兵がいることは間違いない。
(スピードが勝負だな)
フッと一つ息を吐く。一気に男の背中へ肉迫。首筋に手刀を叩き込む。気絶して倒れ込む男のポケットからキーを奪う。
「ラクス!!」
「はいッ!」
ラクスはキーを受け取り、エンジンをかけた。轟音が鳴り響く。
(なんとかなりそうだな…)
アスランが安堵しかけた次の瞬間、車は走り出し、あっと言う間に遠ざかって行った。
(バカな…!)
ラクスは車の運転などしたことがないはずだ。それ以前に彼女が自分を置いていくとも思えない。
そして車には彼女以外誰も乗っていない…。ならば何故?
「便利なもんだな、遠隔操作ってのは。」
アスランはかつてない程の絶望を味わった。
ちょ、おまwww
補正テラワロスwww
>>88 乙!
いつでも待ってるから、続きも頑張れよ!
保守
乙、補正ワロタw
遺作は出るのか?
仮面被っても黒いんだろ?w
「ま、安心しろよ。彼女はホテルに送るだけさ。今だけは、俺も彼女に何かあったら困るしな。」
「どういう意味だ?」
訝しげに訊ねるアスラン。
「言葉通りの意味さ…。今欲しいのは彼女の命じゃない。お前の命さ!アスラン!」
そう言って、いつの間にか立ち上がっていた男がこちらを振り返った。その手に握られたハンドガンは完全にアスランを捉えている。
しかし、彼を驚かせたのは別の事だった。
「そんな…!?」
アスランの目が驚愕に見開かれる。
「お前もコレには見覚えがあるだろ?」
男は、かつてアスランの上官だったラウ・ル・クルーゼの仮面を被っていた。
「一体お前は誰なんだっ!?」
「お前もよく知っている人間だよ…。」
そう言って男は仮面を取り去った。
「お前…何で!?」
「残念だけどな、アスラン。お前とはここでお別れだ。」
パァァン…!
乾いた音が響き渡る。ドサッと崩れ落ちるアスラン。
男の銃から放たれた弾丸は、寸分違わずアスランの眉間を貫通していた。
「アスラン…すまない。でも俺はやり遂げなきゃならないんだ…。せめて安らかに眠ってくれ…。」
そう言った男の目から、涙が一滴だけこぼれ落ちた。
そして彼は二度と振り返らずに立ち去っていった。
一旦切ります
>>95-96 職人乙!
痔キタ━━━━━ (・∀・)━━━━━ ッ!?
今回はカッコヨスとか思ってたのに凸悲惨だな
流石にここまでは嫁補正も効かなかったのかwww
ワクワク
ワクワク
今回の嫁補正
凸のフラガ化に一票
>>17-18の凸の死因と違うwwwww
どういうこと?なにか裏があんの?
ドキワクwwwwwwwww
>>98 むしろすぐ死ぬからちょっとカッコヨスにしてみた
>>100 凸はそんなに諦めが悪くない
>>101 俺はそんなに頭が良くない
今日は投下_かも
>>102 マイペースで舞ってるから
マイペースでガンガレ!
>>101 別に同じじゃなくてもいいだろうにw
続き書いたけどあまり需要が無さげだなw
>>102氏に期待
>>105 断固うp
俺だけで需要が賄いきれる訳がないです
まだ全然先決まってないがとりあえず
>>17-18の続き
ちなみにキラとラクスは悪なのであしからずorz嫌いなわけじゃないよ
「キラ、ディアッカ、ご苦労様でした。」
「ラクスもお疲れ様。」
プラントのザフト基地に戻ってきたディアッカとキラをラクスが出迎えた
ラクスは今とても多忙な状態にある
ギルバード・デュランダルの件でもまだ議会は落ち着いておらず
オーブとの関係も代表がカガリとは言え、まだぐら付いたままだ
今回は基地の視察のためにザフトの基地へと来ていたらしい
キラはメサイアが陥落し、ラクスがプラントの議長に就任してからラクスと共にプラント渡った
アークエンジェルはオーブにあり、ムウやマリュー、メイリンはオーブのマルキオ邸で生活をしている
ミリアリアはメサイア陥落の後再びジャーナリストに戻り各地を転々としているらしい
そしてシン・アスカはルナマリアと共にプラントに渡りザフト軍に戻り今は2隻の艦を率いるほどだ。
イザーク・ジュールは未だジュール隊隊長だが、ラクスの護衛も勤めており
イザークがラクスの護衛をしている時に旧デュランダル派の残党が攻めてきた時にはディアッカが艦の指揮を執ることになっていた。
「今日はもう疲れたでしょう?ザフトの方々が部屋を用意してくれました。
ゆっくり休んでください。」
ラクスはそう微笑むと護衛に守られ歩いて行ってしまった。
「ディアッカ、今日はもう休みましょう。
休めるときに休んでおかないと、僕らも身体が持ちませんからね。」
苦笑してキラが言う。
これは冗談ではなかった、キラもディアッカも連日の仕事・戦闘により心身ともに
かなり疲れていたのだ。
「そうだな、じゃあキラおやすみ。」
「ええ、おやすみなさい。」
人懐っこい笑みを浮かべてキラはそのまま用意された部屋へと歩いていった。
ディアッカも部屋へ向かう。
今日はここまでで
乙です
キラが紳士的だwでも悪役www
なんかwみなぎってwきたw
明日一限目からあるのに書きたくなっちまったwww
_,,..'、 \- ,,_ -、_ ヾ !、
,,.フ `''ー-`,'‐、 ;ヽ
. / ___--、 、_ ヽ、 ,,.rl l .',
.´゙l ´ _,..二ニ、 | ``''‐-、,.、-'゙ .l / .,,'
ヽ -:''´ l、,..l-. | | /_,.,.,., -=-'"/
_ノ ,ヾ''‐-、 | ∧ ,',,.-'l/''゙_、 ̄ /
/_,、 |.、_,,,,....,,_.` 〈 〉 ´_,,,..,,,_/i /
!' ヽr‐i | \ `ヽ, V ,.r'" / /く
>>108-109 |l/ヽ,!. `i‐‐'"´ | `'‐-i" . /`',' 乙!続きも楽しみだ!
'、ヾ.!,' | | ! ,'/'/
>>110 `ー、_', !ヽ、|`''‐-、 | ,.、-‐'゙|/ !,‐' 投下期待している
!, ヽ `''┴''゙ ,;'、!
_,. -=^=i\ ,.-―‐-、 /'- ,,_
i(_<" |--:`=;、  ̄ ./| ̄`''‐ッ`)i
| `liー-==,-;;_---`ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
age
仮面を被った謎の男に殺されてしまったアスラン。
男の魔の手は誰に伸びるのか?そしてクルーゼとの関係は?
次回、劇場版機動戦士ガンダムSEED mask of ringleader 「イザーク」
戦友の死、乗り越えろ!イザーク。
勢いでやった。反省はしている。
「何だとッ!?そんなバカな事があるかッ!!」
ジュール邸の執務室にイザークの怒声が轟く。
「アスラン・ザラ殺害の容疑でクライン議長が逮捕された?フンッ、くだらん。お前は一体いつから起きて寝言を言うようになったんだ?」
「ですが、今日の運転手を務めるはずだった人間の遺体も現場のすぐ近くから発見されているそうで…。」
まだ新米の秘書はイザークの剣幕にかなり怖じ気づいている。
「その程度の事が証拠になる訳がないだろ!」
「しかし…。」
「それが、そうでもないみたいだぜ。」
「ディアッカ…。…フン、まぁいい。話は聞いてやろう。」
「俺も報告を受けたばかりなんだが、この事件は…」
「取りあえずその辺に座れ。茶くらいは出す。」
同僚の登場に、イザークは若干冷静さを取り戻したようだ。
「あぁ…そうだな、俺はコーヒー以外なら何でもいいぜ。」
「相変わらずコーヒーは苦手か。たかだか一杯のコーヒーを飲んだだけでそのザマとはな。」
「おいおい、そのセリフは虎のオッサンが煎れたコーヒーを飲んでから言えって言ってるだろ?ありゃマジで人殺せるぜ。」
ディアッカと話している内に自然とイザークのトゲは消えていった。何だかんだ言っても、やはりこの二人は気が合うのだろう。
先程の秘書はこの隙に、とばかりに部屋を出て行く。
「さぁ、話を聞かせてもらうぞ。」
アーチャーガンダム
ビームサーベル×250
アロンダイト・ビームソード×12
エクスカリバー×12
フラッシュエッジビームブーメラン×125
足りなくなったら戦艦から武器フライヤーで補給
延々と投げつけ続ける
「ま、俺も報告された事しか知らないけどな。」
遠回しに客観的事実であることを告げるディアッカ。彼もイザークの怒りをかうのは避けたいようだ。
「彼女は議会からホテルに帰る途中に海岸部に立ち寄り、運転手を車に残してアスランと散歩。運転手の死角に入った所でアスランを射殺。その後車に戻って運転手を同じく射殺。一人でホテルに帰った所を逮捕された、って事になってるらしいぜ。」
「アイツはその辺の優男とは違う!銃を撃った事がないような議長に殺せる訳がないだろうがッ!それはお前も分かって…」
「だからこそ、さ。」
「…どういう意味だ?」
「アイツの白兵戦の強さは半端じゃない。いくら不利な状況だっつっても、簡単に仕留められるヤツじゃないだろ?ある程度の撃ち合いになるはずだ。…なのに。」
「撃ち合った形跡が無かった…?」
「ビンゴ。弾丸は現場から一発しか発見されなかったってよ。」
「……。」
「しかも、弾痕には焦げ痕もないから自殺の可能性は限りなく0に近い、だとさ。」
>>118 ディアッカが狡猾で残忍だw
続きに期待sage
敵撃墜→グゥレイトォ!→バレバレ
職人の皆さん、マイペースでガンガレ保守!
dクス!
自分の不甲斐なさに涙が出るぜ(つд`)
部屋に入ってから数時間経ったころだろうか、ディアッカの部屋のチャイムが鳴った。
ディアッカはダルそうにベッドから起き上がる
「はいはい、誰だよ?」
「イザークだ、開けろ!」
「そんな叫ばなくても聞こえるっつーの、今開けるよ。」
シュッと自動ドアが開く
そこにはかなり大きいダンボールを抱えたイザークが立っていた。
「…お前、どうしたの?その荷物。」
ディアッカが尋ねる
「アスランの遺品だ、オーブにあったものだが処分していいのかどうか分からないから
俺たちに判別してくれとオーブの代表・カガリ嬢からの伝言だ。」
「…で、それを俺に押し付けようってわけ?」
「そうだ!俺はこれから艦の様子を見に行ったりしなければならん。
それに、あんな奴の事など知るか!!」
イザークはぶっきらぼうにそう言うと無理矢理ディアッカの部屋の中に入りダンボールをベッドに放り投げると
そのまま部屋を出て廊下へと行ってしまった。
「全く…アスランが死んだときはあんなに落ち込んでたクセによ…」
ディアッカはそういいつつベッドからダンボールを床に下ろし、開けてみた
「うわ…」
そこには大量のハロや衣類、アカデミー時代の写真などが収められていた。
彼の愛用のサングラスも入っている。
「…こんなにハロはいらないだろ…」
とりあえずディアッカはダンボールの中の5割を占めているであろうハロを取り出す作業をすることにした。
「よくこんなに作ったもんだ。」
ある意味すごいよ…と関心しながらハロを取り出していく
ハロの色は赤や黄色、ピンクに緑と色々なバリエーションがあった。
「これで終わりかな?」
ディアッカがダンボール内の最後のひとつの青色のハロを掴んだ時だった。
『ハロ!!』
「うおっ!?」
ハロがディアッカの手を離れ、部屋の中を飛び回る
掴んだ瞬間、ハロの電源が入ったのである。
『ハロ!アスラン カラ メッセージ!!』
ハロの目から光らしきものが発射され、壁に四角形の映像を映す
その映像の中にはアスランの姿があった。
画面の中のアスランはそんなに逝く前と変わっていない、おそらく死ぬ数日前くらいに撮られたものだろう。
「誰がこの映像を見てくれているかはわからないが…カガリでもイザークでもディアッカでも誰でもいい。
あの二人じゃなければ…。」
画面の中で語るアスランの顔は引きつっている。
何か、とてつもなく恐ろしい物でも見たような顔だ
「キラとラクス、あの二人を止めてくれ…あいつらはもうダメなんだ壊れている!」
「…なんだって…?」
ディアッカは思わず声を漏らした。
キラの幼い頃からの付き合いであり、ラクスの元婚約者でもあったと言うのに
何故、その彼が彼らをそんな風に言うのだろうか。
「詳しいことは今映像を出しているハロの中にデータとして入っている
それを読めば全てがわかる…ラクスとキラは、もう…」
そこでハロの映像が砂嵐に変わった。
ザザザと言う音と共にアスランの姿が消え、何も映さなくなる。
「…キラとラクス嬢が壊れている?」
正直信じられないといった感じでディアッカは呟く
あの平和を誰よりも願っていた二人が、世界を以前より凶悪なものへと変えようとしているなんて、到底信じられるはずもなかった。
しかし、あのアスランだ。
これが旧デュランダル派やブルーコスモスの言うことなら、聞き流せるものなのだが…
「エイゾウ シュウリョウ フロッピー ダス」
ディアッカが考え込んでいると突然映像を映していたハロが真っ二つに割れ中からフロッピーが出てきた
「これが…アスランの言っていたデータ?」
ディアッカはそのフロッピーを手に取ると部屋のデスクに向かった
備えてあるパソコンの電源を入れ、フロッピーを入れる
「これは…日記?」
中に入っていたのは誰かの日記のようだ
―C.E.74 10
やっとデュランダルを処分することに成功した
あの人が考えていたことは間違っている
自由を奪うことは許されない
これでやっと、みんなが喜ぶ平和な世界が作れるんだ
―C.E.74 11
どうして?どうしてまた争いが起こるの?
今日は基地内で自爆テロがあった
その後見計らったかのようにゲイツが基地に攻めてきてたくさん人が死んだ…
もう人が死ぬのは嫌なのに、もうフリーダムに乗ることもないって思っていたのに
何で、何で!!
―C.E.75 1
相次ぐデュランダル派のテロと戦闘
止まらない、止められない
だから僕とラクスは決心した
もう、誰も僕らには逆らわせない
僕はもう殺さないのを止める
敵は徹底的に排除する!
わかってくれないなら、僕たちは…!
―C.E.75 3
まだ戦闘は続いている、その勢いは以前より確実に増している
僕とラクスはもう我慢できなかった
平和を呼びかけてもわかってくれない
僕たちが作る世界は平和じゃないって言うの?
デュランダル議長が正しかったって言うの?
そんなの、認めない!
だからあの禁断の兵器を秘密裏に復元することにした
あれをデュランダル派の本拠地を突き止めて放てばきっとまた平和になる!
悪は滅ぼさなきゃ!
―C.E.75 4
アスランに兵器の事がバレた、僕とラクスがあの兵器について話していることを聞かれたみたいだ
使える奴だったんだけど残念だなあ…
さっさと処分しなきゃ
僕たちが創る平和な世界
そのためにはちょっとの犠牲くらい払わなきゃいけないんだよ
そうだよね?ラクス
アスランの代わりは、いくらでもいるから
今日はここまでで
age
期待age
>アスランの代わりは、いくらでもいるから
って、・・・・・・・・シン?
誰か、続き、頼む
期待あげ
私が死んでも変わりはいるもの
作者さんが引退したがってるのか?
そうならはっきり書かないとわからんぞ
138 :
118:2006/06/10(土) 22:56:59 ID:???
引退したくないがな(´・ω・`)
けど自縄自縛に陥って筆が進まない
デッドラインは今月末でお願いします…orz
>>138 続きは読みたいが
無理はするなよ
末まで気長に待ってるからな
ほっしゅ
保守
あげげ
仮面の男「キラ・ヤマト!!」
背中に鉄の塊独特のヒンヤリとした感覚が伝わる。
キラ「な!?」
突然の出来事にキラは焦った。
仮面の男「騒ぐなよ。死にたくなければ俺の話を聞け」
背中から冷や汗が流れる。周りに人はいない。叫んだしても助けに来る人間は恐らくいないだろう。
キラ「…要求は?僕?それともラクス?」
白昼堂々、見通しのいい海岸でまさかこんな事になるとは思わなかった。
自分の考えの浅はかさに嫌気がさす。
仮面の男「くっくっ…どちらでもないな」
その男は不敵に笑った。
仮面の男「…ミリアリア・ハウはどこにいる?」
キラ「…え?」
キラは自分の耳を疑った。何故ミリアリアが?自分やラクスならばいざ知らず。
ミリアリアが何故狙われなければならないのか…?
キラ「…知らないと言ったら?」
仮面の男「嘘はいけないぜ」
仮面の男からかつて味わったことがない、凄まじいまでの殺気を感じた。
恐怖で全身に力が入らず、気を抜くとすぐにでもその場に座りこんでしまいそうな程に。
キラ「…僕は本当に知らない。こちらからコンタクトは出来ない。」
仮面の男「そうかい」
その時、背中から重みが消えた。
−−今のうちに!!
逃げられると思った。
しかし…
職人キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
待ってたよage
>>144 勢いで書いてしまった。期待させてすまないが俺は職人ではない。
反省はしている。
そして懲りずに続き。
キラが走り出すための一歩を踏み出したはずの足が空を蹴った。
キラ「ぐぁ!?」
逃げ出そうとした瞬間、キラの足は綺麗な弧を描き、背中から落とされた。
仮面の男「あっははは、面白い受け身の取り方だな」
肩をすくめ、笑いながら男は喋る。
一見すると隙だらけ。逃げようと思えば逃げられそうだ。
だが、逃げられるイメージがキラには全く思い浮かばない。
人はイメージできない事を現実にする事はできない。
嫌な汗が流れる。
キラ「あなたは…いったい!?」
仮面の男「おいおい…俺の声がわからないのかよ?」
キラ「?!」
確かに、最初に声を聞いた時から何か引っかかっていた。だが、どうしても思い出せない。
仮面の男「まぁ…仕方がないかー…じゃあ、サービスしちゃおうか」
男はそう言いながら仮面に手をやった。
仮面の男「コレでわかったか?」
仮面の下から現れたのは褐色の肌。金糸の髪。
そして…
−−−右の眉毛上から左顎下までのびた深く、顔を隠す程の傷。
おかげでキラは誰だか思い出すのに数秒かかった。
その男、ディアッカ・エルスマンを。
続くかも
傷ありディアッカktkr
仮面の男「おいおい…俺の声がわからないのかよ?」
キラ「マーチン・ダコスタ?!」
仮面の男「まぁ…仕方がないかー…」
バロスww
>>133 シンの他にもルナマリアとかフラガとか痔とか遺作とか戦力になる奴は沢山居るから
アスラン一人くらい欠けても支障は無いって事です
>>145 乙です、続きwktk
遅くなりましたが
>>126-128の続き行きます
痔に仮面被せるのもうちょい後になりそうですorzスマソ
ここで終わっている
文面からしてこれはキラの書いたものだろうか
ディアッカは信じられない、と言う風に画面を見つめた
「これをキラが書いた?悪い冗談だぜ」
だがキラはここ数ヶ月前から不殺を止めている
ディアッカは気にしなかったが、アスランは不思議に思っていた事を思い出した
それに、キラが不殺を止めた頃と日記の書かれた日付はほぼ同時期だった
「…アスラン、本当にキラは…」
そう言いかけた時だった
『コンディション・レッド発令、MSパイロットは直ちにMSへ』
「!?敵襲?こんな時に…」
「ディアッカ!!」
自動ドアの扉が開き、キラが顔を出した
ディアッカは慌ててパソコンの電源を落とし、フロッピーを抜いた
「早く行きましょう!」
キラに促されて格納庫へと向かう
そして素早くパイロットスーツに身を包みMSへと急いだ
ディアッカは黒のブレイズ・ザク・ウォーリア
キラはストライクフリーダムへ乗り込んだ
『敵はすぐ来ます、準備はよろしいですか?』
オペレーターの声が機内に響く
「ええ、早く出してください」
「ああ、こっちも準備OKだ」
MSデッキへ先ずはフリーダムが運ばれる
漆黒の宇宙が見える
キラは深呼吸をした
また誰かが死ぬ
でも、それでもいいんだ
『ちょっとくらいの犠牲なんて、これから僕たちが創る世界に比べたらちっぽけだからさ』
誰にも聞こえないような小さな声で一人呟く
そして唇を歪めて一人微笑んだ
「キラ・ヤマト フリーダム、行きます!!」
フリーダムが漆黒の宇宙へと舞う
蒼い翼を広げて、『戦場』へと駆けていった
次にディアッカのザクが運ばれた
「キラ、本当にお前は…」
ディアッカはこの戦闘が終わったらキラにあの日記のことを尋ねる決心をした
どうしても、アスランの言った事とあの日記の内容が頭から離れない
「…まずは生き残ることだ、絶対に」
この戦闘で死んでしまったらキラに真実を問い詰めることも出来やしない
まずは邪念を捨てて生き残ることに集中することにした
「ディアッカ・エルスマン 出るぞ!!」
黒くカラーリングされたブレイズ・ザク・ウォーリアが戦場へ飛び立った
「来たぞ!」
宇宙に出てすぐに敵機が見えた
ゲイツが2機とジンが1機だ
相手もこちらに気づいたようですぐにゲイツのビームライフルが飛んできた
「気をつけて下さい、ディアッカ」
「ああ、わかってる!」
フリーダムとザクは散開しビームライフルを交わす
そして直ぐにザクはビームライフルで応戦しゲイツのコクピットを撃ち抜いた
フリーダムはドラグーンを展開し、ゲイツとジンを一度に破壊した
「行きましょう、まだ向こうにも敵が!」
キラは焦ったように言うとフリーダムのバーニアを吹かし敵機へと向かっていった
戦闘はあっという間に終わった
と言うかキラがあっという間に『終わらせた』と言ったほうが正しいのかもしれない
敵は撤退し始め先程まで戦闘が行われていた場所では今では大破したMSの残骸しかない
静かな宇宙に蒼いMSと黒いMSが2機漂う様にしてそこに在った
「どうしたんです?ディアッカ、早く基地に戻らないと――」
「キラ、聞きたいことがあるんだ」
キラの言葉を遮ってディアッカは話し始めた
ディアッカは息を呑んだ
もしキラが本当に壊れているとしたら、自分は殺されるだろう
そう思うと震えが止まらなかった
誰だって死ぬのは怖い、死ぬのは嫌だ
けれど聞かなければならない、何故だかそんな気がした
「アスランが死ぬ前に残した遺言を見つけたんだ」
「遺言?」
「あいつがオーブに残していたハロの中にアスランからの遺言があって
キラ、お前が書いた日記の内容もあった」
「日記…!?」
「全部書いてあった、アスランを殺したのがお前だって言うことも
何か『ある兵器』を復元しようとしているとかそんなことも―――」
「見たんだね?」
ディアッカの声を遮り、キラの声がどこか威圧感のあるような声に変わったその刹那
フリーダムが急に動き始めた
ドラグーンを射出し、ザクを取り囲むように展開する
「!!!」
「あーあ、アスラン余計な事してくれちゃったな
ディアッカもあんな奴の言うことなんか聞くからこんなことになるんだよ」
フフッと笑ってキラは言う
その声が通信機を通じてディアッカにも届く
「本当ディアッカに見せてあげられなくて残念だよ、僕らの最高傑作『ジェネシス』をさ」
「ジェネシスだって!?」
大量殺戮兵器『ジェネシス』
その兵器の恐ろしさは今でのディアッカの頭の中に鮮明に残っている
ジェネシスが放った光はかつて全てを滅ぼしかけた
惨たらしく人の生命を奪い、宇宙の塵へと変えてしまう滅びの光
キラもラクスもその光を憎んでいたはずなのに
「何でだよ!何でお前たちがそんなものを…」
「気づいたんだよ」
「何?」
「気づいたんだよ、犠牲なくして平和は成り立たないってね
僕は今まで甘すぎたんだ
だから不殺も止めたし、アスランも殺した
今の僕には前より多くの手駒が居る、アスランの代わりだってたくさん居る
いざとなればAAだってあるエターナルもミーティアもある
そして…『ジェネシス』も手に入れた
これで全部悪を滅ぼすんだ、そうしたら平和になるでしょ?」
キラは嬉々として語る
本当に嬉しそうだった、まるで無邪気な子供のように
「ふざけるな!そんな事したらお前…ザフトにもオーブにも見捨てられるぞ!?」
「見捨てられるから何?歯向かうなら滅ぼせばいい
僕とラクスは誰よりも平和を願っているよ、だから僕らに歯向かうのは皆悪だ!」
「!?」
このとき、ディアッカはアスランの言った言葉が理解できた
―壊れている
まるで子供のような論理、自己中心的過ぎる考え方
何故、どうしてあんなに良い奴だったキラが、ラクスが
「キラ、考え直せ!そんな事をしても何もならない!!今ならまだ…」
「うるさいよ!僕らはもう決めたんだ!
旧デュランダル派…いや反乱軍は誰もわかってくれない、なら滅ぼすしかないじゃないか!!」
キラが叫ぶのと同時にドラグーンからビームが放たれる
ディアッカはドラグーンに対応出来ず機体はビームに撃ち抜かれ頭部、脚部と破壊されていく
「っ!?ここまでか…」
機内に飛び散る火花、揺れる機体
まるでヤキン・ドゥーエ攻防戦の時のようだった
灰色の機体プロヴィデンス、あの機体にもドラグーンでやられた
あの時はイザークに助けられた、けれど今は誰も居ない
ビームを喰らった時のあまりの衝撃に強く頭を打ったようだ
意識が朦朧とし、視界が揺れる
「これで終わりだ、ディアッカ!!」
フリーダムがドラグーンを翼に戻し、ビームライフルを構え
ザクのコックピット目掛けてビームを放った、その時だった
「…?」
観念していたディアッカは無意識のうちに目を閉じていた
だが、訪れると思っていた衝撃は一向に来る気配が無い
「この機体は、まさか!?」
キラの焦ったような声が聞こえる
ディアッカが目を開くと目の前にザクを庇う様にしてシールドを構えている
1機の紅いMSが視界に映った
「・・・アス・・・ラン?」
ディアッカはそう呟くと同時に意識を失った
今日はここまでです
ってちょっと読みづらいですねスマソorz
以後気をつけます
GJ(`・ω・´)b
>>145の続きです。
静寂が流れる。
重々しい沈黙。ただ、対峙しているだけなのに酷く疲労する。
キラ「(なんて…プレッシャーだ…くそ…)」
体力に自信があるわけではない。だが、MSのパイロットをやっていた分、それなりに体力はあると自負している。
そんな自分が肩で息をしている。
ディアッカ「…俺が誰だかわかったか?」
キラ「…ディアッカ・エルスマン」
右腕を銃に見立てて撃つ真似をするディアッカ。
ディアッカ「ビンゴ♪…驚いた顔しているな?」
かつて大戦を共に生き延びた仲間の一人の姿が…変わり果てた姿がそこにあった。
何故こんな事を…何故君が…
そんな疑問がたくさんあり過ぎて顔に出てしまったのだろう。
ディアッカ「…そりゃあそうか。殺したハズの俺が生きていたんだからな」
しかし、ディアッカは違う捉え方をしていたようだ。
殺した…?ディアッカを?誰が?何のために?
キラ「一体…何の話をしているの?」
話の流れが全く見えない…
たまらずにキラはディアッカに聞いた。
−しかし、それがまずかった。
キラ「ぐはっ!?」
ディアッカ「何の話…だと?お前達が!?張本人のお前達がそんなとぼけ方をするのか!?」
物凄い速さで詰め寄り、凄まじい力でキラの首を片手で締め上げた。足が宙に浮いている。そして先程の鉄の塊で腹を殴られる。
キラ「ぐぅあ…」
ディアッカ「…ミリィの居場所を言え。言わなければ今度こそ殺す」
そう言いながら腹部に先程の冷たい鉄の感触を感じた。
>>158の続きです。
キラ「本…当……に何も…知らな…」
苦しすぎて声にならない。キラは死を意識した。
その瞬間、首から手が離れ、キラの体は砂浜に落ちた。
キラ「げはっ…かは…は…はぁ…」
必死で酸素を吸い込む。あと数秒締め上げられたら確実に死んでいただろう。
ディアッカ「…お前、本当に何も知らないのか?」
訝しげにたずねる。
キラ「はっ…はっ…そう…だ…よ、僕は何も…はぁ…はぁ…」
ディアッカ「…あれ?」
いきなり素っ頓狂な声をあげる。彼も混乱しているようだ。
ディアッカ「…えーと、…アレ?そう言えば…キラは…あの時、いなかった…っけ?」
キラ「はぁはぁ…何が?」
やっと息が整ってきた。まだ腹部は痛みがあるが。
ディアッカ「…俺の事を襲撃した日…」
キラ「…は?」
……………………………………
沈黙が流れる。
ディアッカ「ごめん、俺の勘違いだったみたいだ(笑)」
笑いながら謝罪した。褐色の肌に白い歯が映える。夕陽が眩しい。
キラ「…………………」
キラ「工エエエエエェェェ(´д`)ェェェエエエエエ工」
続きます。
ちなみに私は、狡猾で残忍で迂闊なディアッカを目指していますので、そこんところご理解よろしくお願いします。
ディアッカwww迂闊っていうかマヌケwww
シリアスなのかギャグなのかwww
そりゃキラも「工エエェェ(´д`)ェェエエ工工」と叫びたくなるわwww
続き期待上げ
上がってなかったしorz
165 :
通常の名無しさんの3倍:2006/06/25(日) 07:05:54 ID:x0lD0Pnb
_,,..'、 \- ,,_ -、_ ヾ !、
,,.フ `''ー-`,'‐、 ;ヽ
. / ___--、 、_ ヽ、 ,,.rl l .',
.´゙l ´ _,..二ニ、 | ``''‐-、,.、-'゙ .l / .,,'
ヽ -:''´ l、,..l-. | | /_,.,.,., -=-'"/
_ノ ,ヾ''‐-、 | ∧ ,',,.-'l/''゙_、 ̄ /
/_,、 |.、_,,,,....,,_.` 〈 〉 ´_,,,..,,,_/i /
!' ヽr‐i | \ `ヽ, V ,.r'" / /く 君の知っているディアッカ・エルスマンは死んだ
|l/ヽ,!. `i‐‐'"´ | `'‐-i" . /`','
'、ヾ.!,' | | ! ,'/'/
`ー、_', !ヽ、|`''‐-、 | ,.、-‐'゙|/ !,‐'
!, ヽ `''┴''゙ ,;'、!
_,. -=^=i\ ,.-―‐-、 /'- ,,_
i(_<" |--:`=;、  ̄ ./| ̄`''‐ッ`)i
| `liー-==,-;;_---`ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
, ヘr─--、
,. -(ー'´ ) ) `ー-、
( ( ( ヽ┐
、__)'⌒ヽ ゞ ヽ)
> し'⌒ ̄⌒ヽ.. __rr=ヲ
(r、 / -―- 、__, | f
ノ ,.-〉 '叨¨ヽ `ー-、
〉 /f } ` ー /叨¨)′
`ヽヾ j ヽ, ソ うおっ まぶしっ
rx‐--└j`、 `ヽ.___´, /
|| ` ーr'-、_\ `ニ´ /
∠⌒ ̄`ー-、リ / `>-、.._ _.∠.__
/─┘ / / `>-、__ \
レ´ ̄l / | / `ァュ〉
ノ ̄ ̄ /⌒l | 、 / /
─-- .._ / | l >-‐'′/
| 〈 (ゝー、
>>158-159の駄文を書いた奴だけど、続き投下する前にちょっと質問。
この駄文の方向性を聞いてみたいんだが。
がんがん戦闘ハードボイルド迂闊ディアッカ
でOK?
もちろん、迂闊でOKwwww
バスターのパイロットは色黒と言う定説が・・・
職人の皆さん乙です
無理せずマイペースにガンガレ〜
伝える事を伝えるとディアッカは帰って行ったが、残されたイザークは心にぽっかりと穴が開いたようだった。
「そんな…何故だ…」
ユリのように可憐に笑う彼女。
透き通った声で心を癒してくれる彼女。
優しいが、強い意志を持つ彼女。
本当に彼女がアスランを?
(少し調べてみなくてはならないな…)
(ディアッカやキラにも手伝ってもらいたいところだが…アイツ等にも仕事がある…先ずは俺だけでやってみよう)
イザークは一人で調査を始める事を決意する。それが自らの運命を、ひいては世界の運命を大きく変えるとも知らずに。
「……。」
「……。」
重苦しいふいんき(なぜか(ryが漂うシャトルに乗っているのはキラとカガリの二人だけだ。
殺人罪の容疑者としてラクスが逮捕されたと報告を受け、面会に向かっている。
「……。」
「……。」
よほどショックなのだろう、二人は一向に話す気配を見せない。
「……。」
「……。」
シャトル内の空気はますます重くなっていく。
「……。」
「……。」
気持ちは分かるが何か喋ってもらわないとかなり書きにくい。
結局終始無言のまま二人は面会室に着いた。
手短に用件を伝えると、看守がラクスを連れてくる。しかし、彼女は既に彼女ではなかった。
「ラク…ス?」
「お前…。」
二人は思わず驚嘆の声をもらした。
誰よりも強い輝きを持っていた瞳は冷たく濁り、白く美しかった肌は病的なまでに青白くなってしまっていたからだ。
「…き…ら……?」
彼女は絞り出すように言った。しかし、その声は以前のような透き通ったものではなく、少しでも風が吹けば消えてしまうのではないかという程弱く、震えていた。
「キサマ!どういう事だ!?一体ラクスに何をした!?」
カガリがガラスの向こうにいる看守に問い詰めると、看守は困ったような顔をして答えた。
「それが…ここに来た時には既にこの状態で…。尋問もままならなく、こちらとしてもどうしたものかと…。」
ほしゅ
ディアッカにもネオみたいな、別の名前ないんかいな?
ひょっとこ仮面
180 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/03(月) 16:31:15 ID:2VyRLFHN
もっと愛をこめて!
パピ★ヨン!!
ゾロ
ラ・セーヌの星
職人方には限り無い乙を送りたい。ただ、ちょっとお願いしてもいいか…?
できれば、それぞれタイトルかなにかつけてもらいたいんだ。どれが何の続きだかわからなくなるから…。
>>183 同意
読めばわかるけど読む前に知ってた方が面白く読める
タイトルはわからんけど
期待Ageしとく
ほしゅっとく
俺も書いていい?
基地へと帰還したフリーダムとキラを整備員が迎えた
「あれ?キラ隊長、あの黒いザクはどうしたんです?」
整備員の一人が未だに黒いザクが帰還しない事を気にかけたのかキラに尋ねた
「それが…」
キラは悲しそうな顔をして俯いた。
整備員はその顔で何があったのかを察したのか一言謝り、それ以上は何も聞かなかった。
キラはすぐにロッカーへ向かい、服に着替えラクスの元へ急ぐ
基地内のラクス・クラインの自室の前に到着した
「ラクス、居るかい?」
そうキラが呼びかけるとすぐにラクスがドアを開けた
そしてキラがラクスを押し込むようにして部屋の中に入った
「どうしましたの?そんなに急いで…」
「アスラン・ザラがまだ生きている。すぐにジェネシス計画を実行に移そう」
キラがそう言うとラクスは驚き、目を見開いた
「アスランが?キラ、あの時確かに処分したと…」
「確かに殺ったつもりだった、でもアイツは現に生きている
ディアッカにもジェネシス計画の事が知られ、処分し損ねた。」
「…そんな…でもまだジェネシスは不完全です。
もう暫く待ちましょう、不完全なまま撃ってしまったら壊滅的なダメージは与えられません
それに私たちには多くの人々がついています
証拠が無い限り、あの二人が何をしようと無駄な事ですわ。
日記については捏造だとか言っておけば市民は私達のことを信用しますし
それに、見てくださいキラ」
ラクスがパソコンの画面を指差した
「これは…地図かい?」
モニターにはある場所が映し出されていた。
「ええ、私たちに歯向かう反乱軍の本拠地が判りましたの。
場所は地球・ロゴスのヘブンズベースがあった場所ですわ。」
「遂に突き止めたんだね、反乱軍の本拠地を…後は旧デュランダル派の本拠地を突き止めるだけか。
でもその前に反乱軍に居るアスランを処分しないと…恐らくディアッカもあっち側に付くだろうし。」
「そんなに焦らなくても良いのでは?キラは心配性ですわね。
…でも、どうしても心配なら基地の場所も分かった事ですし、攻め込めばいいのではないですか?
有能なパイロットも沢山居ることですし…それにアークエンジェルも投入すれば流石のアスランも適わないでしょう。
利用できる者は全て利用しましょう。私たちの味方をしているうちに
ジェネシスが完成すればもう用済みなのですから…」
そう言ってラクスは微笑んだ。
「そうだね、基地を壊滅させてその後見せしめの為にジェネシスを撃ち込むのも良いかもね…。
それじゃあ早速カガリに指示を出してくるよ、悪い芽は早めに潰しておかなきゃね。」
キラは無邪気な笑みを浮かべてラクスの部屋を後にした。
<…僕たちは正しいんだよね、フレイ?>
かつて戦場で失った大切な人、本当に守りたかった人
その人の為に、平和を作り上げなければならない
そして、これからも守って行きたい人の為に永久の平和を
その為なら、悪魔にだってなろう。
と、キラはそう思った
「――カ、ディ――……ディアッカ!!」
誰かの呼ぶ声が聞こえてゆっくりとディアッカが目を開ける
視界に入ったのは白い天井だった。
灯りが眩しくてディアッカは目を顰める
ディアッカはゆっくりと起き上がり、自分を呼ぶ声がする方向を見ると死んだはずの男が居た
「アスラン?」
ディアッカはその男の名前を呼んだ
「ああ、無事で良かった。」
アスランは笑顔を浮かべて言う
「お前何で…それにここは?」
「反乱軍の戦艦『ボルテール』の医務室だよ」
「反乱軍?」
そう言えばキラも反乱軍がどうとか言っていたなとディアッカは撃墜される前の記憶を思い出そうとする
「俺たちは旧デュランダル派の軍とは違う、反乱軍と呼ばれる存在なんだ。
あの二人、キラ・ヤマトとラクス・クラインの陰謀を阻止するために立ち上げられた軍なんだ。」
「キラとラクス…そうだ、あの二人はジェネシスを…!!早く阻止しないと!」
ディアッカが急にそう叫び立ち上がろうとした
が、身体に痛みが走り思うように動けない
「落ち着けディアッカ、物事にはまず順序って物があるんだ。
まずは俺たちの反乱軍の基地ヘ向かう、そこで反乱軍を設立したリーダーに会うんだ。
詳しいことはそこで話すさ。」
「今は寝ておけ、少しでも身体を休めておくんだ。」
アスランはそう言うと立ち上がり、部屋を後にした。
「キラ…お前は…。」
ディアッカはベッドへ仰向けになるとそう呟いた
キラはジェネシスを復活させようとしている、そして悪を全て滅ぼそうとしている
平和の為には犠牲が少なからず出る、その点ではキラが言っていた事は正しい、しかし
「あんなモン撃ったらいらない犠牲が沢山出るんだ…」
だから絶対に阻止しなければならない、もうあんな光は絶対に撃たせてはいけない。
ディアッカはそう誓った。
「そんな…ディアッカが!?」
オーブ、マルキオ邸でキラと電話をしていたカガリが叫んだ
その叫びに談笑していたマリューやフラガ、ミリアリアもカガリの方を見る
『残念だけど…さっきの戦闘で…』
受話器越しにキラの悲しげな声が聞こえる
『それで、そのディアッカを殺した反乱軍の本拠地がわかったんだ。
僕がその基地の壊滅作戦を立てたから、シン君とマリューさんに作戦の事を伝えてくれないか?あと、バルトフェルドさんは?』
「それが…アイツは半年前くらいから姿が見えないんだ。
でも定期的に手紙は送ってきてくれるから心配はしていないんだけど。」
砂漠の虎、ことアンドリュー・バルトフェルドは半年前から姿を消していた
マリュー曰く、半年前くらいに手紙を一通置いて姿を消したらしい
だが、その後も定期的に手紙が届いているので、特に心配はしていないようだ。
『そうなんだ…あ、それで作戦の話に戻るけど作戦の資料をこれからそっちに送るから
シン君とマリューさんによく読むように伝えておいて」
「わかった。うん、それじゃ。」
カガリは受話器を置くとマリュー達を見た
「ディアッカが…死んだ。」
そう静かに三人に告げた。
「そうか、坊主…逝ったのか。」
フラガがしんみりとした様子で言う
アークエンジェルにディアッカが居たときはグラビアの雑誌を貸し借りする仲だった。
結構趣味が合っていて、ディアッカから借りたグラビア雑誌にはフラガ好みの子が沢山居た。
「あーあ、アイツからかりたグラビア雑誌、良かったのになあ…今度会った時にまた貸してもらう約束だったのに…惜しいことしたぜ…」
フラガがポツリと呟く
その呟きを聞いたマリューとミリアリアとカガリの冷たい視線がフラガに突き刺さる
「あ、いやいやいや、そんな事は微塵も思ってないです、マジで」
「アスラン君に続いてディアッカ君まで…」
言い訳をするフラガを無視してマリューは悲しげに呟いた。
「アイツ…」
ミリアリアは一言呟いた
トールを失った。もうこれ以上誰も死んで欲しくないと思った
けどその後フレイも、アスランも死んだ
そしてディアッカも
「何で皆…死んじゃうのよ…!!」
ミリアリアは頭を抱えた。
これ以上、誰ももう失いたくないのに
重い沈黙が降りる、カガリは静かに話し始めた。
「それで…ディアッカを殺した反乱軍の基地が分かったから攻撃を仕掛けるって…
キラが作戦を立てたんだ、マリューさんにも協力して欲しいってさ。」
「…そうね。」
マリューは一言呟くと目を伏せた
「これ以上この状況を黙って見ている訳にはいかないわ。
アークエンジェルを…その作戦に出しましょう」
マリューは強くそう言った。
フラガとミリアリアも強く頷いた。
「それじゃあキラから資料が送られてくるはずだからみんなは一先ずオーブの国防総省へ
私はシンにこの事を伝えてくるよ。」
カガリはそう言ってマルキオ邸を後にした。
旧アークエンジェルクルーはオーブの国防総省へ召集された。
今日はここまでです
何か改行入れたら余計読み辛くなった気が…本当すいませんorz
ちなみにタイトルは名前欄に入れとけばおk?
>>196乙!
どこでも職人の好きなとこでいいよ。
乙です!
キラとラクスが相変わらず恐くてオモシロスw
タイトルは名前欄がいいと思います
宇宙刑事ディアッカメン
職人の皆さん乙です
応援保守!
グゥレイト
そういえばまとめサイトはないんだろうか?
>>202 そう言えば、ないな
職人の許可が取れるならつくってもいいけど・・
まだひとつのスレ、しかもレス200台で
まとめって早すぎる気もするけど…
職人のレスをまとめてアンカーつけて貰ったほうが早いよ
『タイトル未定』(がんがん戦闘ハードボイルド迂闊ディアッカ予定)
>>143 >>145 >>158-159 これでおk?間違っているところあったら指摘よろ
っていうかアンカーにも規制がついてて完全にまとめが出来ないorz
>>206-207 乙!そして、スマソ
纏めようと思ったが今日まで2に来る時間が無くて無理だった
わかりやすい纏めdクス!
ちくしょう!面白すぎて俺も便乗したくなってきたじゃねえか!!
>>209 …と言うか過疎じゃね?ここ…('A`)
お前がスレを盛り上げるんだ!!
書き手さんも頑張れ!超がんがれ
>>209 参加は大歓迎
過疎でも息が長いスレになるのを期待
よし、じゃあ頑張ってみようかな。
二、三日したらまた来るかも。
一応ネタはあるし。
第一話「過去」
オーブ、キラ宅
キラ「さて…僕を襲った理由…話してくれる?」
ベッドに寝たままのキラが尋ねる。
ディアッカ「…あぁ、お前をそんな風にした手前、断ることなんかできないしな」
肋骨3本の骨折を負わせたのは自分なのだから。…しかも、勘違いで。
ディアッカ「どこから話せばいいかな…」
黒い鉄の塊…特製フライパンを見つめながら思い出していた。
あの忌まわしい記憶、かつてあれ程に自分の迂闊さを呪った事などない。
キラ「(っていうか、僕はフライパンで肋骨を折られたのか…)」
互いに複雑な気持ちのまま、ディアッカは過去を語り始めた。
3年前
ユーラシア、シベリア地域
ディアッカ「…やっぱりまだ反コーディネーター、って感じだな」
街中のいたるところにブルーコスモスのポスターやマークがある。
自分がコーディネーターだとバレたらタダじゃ済まないだろう。
更に軍属だとわかればそれを口実に戦争になるかもしれない。
思わず肩をすくめた。
ディアッカ「大戦が終わって和平条約が結ばれたって言っても…、やっぱりあくまでも形式上なんだな」
国際的には平和でも、人々の心の中にはまだ平和は訪れていない。実際、コーディネーターとナチュラルには和平どころか、お互いを理解する機会すら与えられていない。
ディアッカ「まぁ…まずはそういう事できる環境作んなきゃだしな。これからこれから、ってね。…うぅ…さみぃ…ていうか、アイツ何処にいるんだ?」
そう、彼が多大な危険をかえりみず、ここにきた理由はある人物に呼ばれて来たのだ。
ミリアリア・ハウ
彼女からのメールによってここに自分は召還された。内容は特ネタを掴んだらしく、手伝いに来て欲しいとのことだ。
ディアッカ「ホント、いくら惚れた女のためだからったって敵地まで来るなんて…俺も丸くなったもんだ…」
そう言いながら苦笑した。そんな自分も悪くない。そう思いながら。
実際、一平卒如きが敵地に来るなど不可能だ。兵士一人のわがままを聞いてくれる程、軍は甘くない。自らのコネ、ザフト議長との繋がりとオーブ首長との繋がり…これがあってなんとかなったのだ。
ディアッカ「まぁ、アイツもそんなに馬鹿じゃないしな。俺の苦労もわかるだろう…優しいねぎらいの言葉をかけてくるに決まってる。そしてそのまま俺の優しさにクラッときてグゥレィォな事に…wwうはww」
妄想がぎんぎんと広がっていく。
これから信じらんない事が起こるなど知らずに…
すみません、めちゃめちゃ遅くなりました。
>>208の方、まとめてくださりありがとうございます。
それと、こんな勢いで書いた駄文にタイトルをつけてもいいのか迷いましたがつけて欲しいとのことでつけさせてもらいました。
そして、すみません。ハードボイルドにディアッカを書こうとするとどうしてもギャグになってしまいまして…
私の力足らずで本当にすみません。
それと、補足として説明させてもらいますと種死から約4年経った世界と考えてください。キラ君は電波姫と一緒にザフトに行かず、オーブに暮らしています。っていうか、仮にもオーブの将校が女を追っかけてザフトに行くとかいくらなんでも有り得ないと思ったので…
他の人の設定は話に出てきますので。
映画の設定と食い違ってもご容赦頂たいです。
あぁ、タイトルの(1/2)とかは気にしないで下さい…ただのミスですorz
投稿順に読んで下されば結構ですので…
209です。
よくよく考えたらこのスレって、痔が主人公で種死の後の話じゃないとダメなんだっけ…?
だとすると投下できん。種死本編でシンが主人公だから。
ディアッカは仮面被るけどさ。
期待させてスマソ。
>>218 いや、いいんじゃない?作品は多いほうがいいし
種死後って縛りも無いし、別に映画サイズに作品まとめなくても良いと思うし
俺は良いと思うよ。
他の人がどうかは知らないけど
痔が仮面かぶっときゃ、種死本編でシンが主人公でもおkかな?
じゃあ書いてみる。もう数日待つよろし。
文章力ないから読みにくいかもしれんが精一杯努力する。
ちなみに話の導入部分は種のラストです。
期待age
225 :
209:2006/07/24(月) 13:22:01 ID:???
自分の二次小説を元に書くからわかんないところ多いかもしんないけど
投下してみる。過度な期待はしないように。
C.E71年9月26日 第二次ヤキンドゥーエ攻防戦
「捕らえたぞ、クルーゼ!!」
「ちぃっ、小賢しいマネを!」
ムウはメビウスゼロの有線式ガンバレルを利用してクルーゼのプロヴィデンスをがんじがらめにした。
しかしそれは同時にゼロも行動を封じられたことになる。しかしムウは
「撃て、ディアッカ!!俺がこいつを押さえているうちに!!」
「んなっ・・・そんなことしたらオッサンまで・・・・!」
ディアッカが躊躇している隙にクルーゼはゼロの束縛を受けていないドラグーンを機体から分離させてバスターに狙いを定めた。
「フッ、意外だな。私は君の事を狡猾で残忍な男だと思っていたのだがとんだ甘ちゃんのようだな、ディアッカ=エルスマン!!」
言うなりドラグーンから攻撃が放たれた。
「しまっ・・・!」
ディアッカの言葉はドラグーンの攻撃を受けた機体の爆音により遮られた。しかしディアッカ自身は何も衝撃を感じなかった。
「何をしている、ディアッカ!!」
「イザーク、お前・・・!?」
ドラグーンの攻撃を受けたのはイザークのフリーダムだった。
ドラグーンから攻撃が放たれる直前にバスターとドラグーンの間に割り込んだのだった。
だがその結果、クルーゼとの交戦によりシールドを失っていたフリーダムは更に損傷し背部のプラズマビーム砲の残っていた一門を失い、
残るは両手と上半身だけとなった。腰部のレールガン二門、両足は先の戦闘で既に失っていた。
「撃てええええっ!俺を無駄死にさせるつもりかっ!?ディアッカぁ!!」
ムウが叫んだ
「ううっ・・・!」
「遅いっ!」
ディアッカは意を決して武器を構えた。が、クルーゼの判断の方が早かった。
「私はまだ終わらんよっ!」
ドラグーンの照準は改めてバスターの正面へ向けられ、攻撃が放たれた。
判断に遅れをとったディアッカに回避行動をとるのは不可能だった。フリーダムにも庇うだけの力は残っていなかった。
226 :
209:2006/07/24(月) 13:25:12 ID:???
もう終わりかと思われた。しかし爆音を上げたのは再びバスターではなかった。
「撃てええええええっ!!ディアッカっーーーーー!!」
「ミゲル!?」
飛散する煙の中に、ミゲルのラッキーカラーであるオレンジが見られた。
ディアッカを庇ったのはミゲルのジンだった。
ディアッカにもはや迷いはなかった。照準を煙の向こうにいるプロヴィデンスに合わせた。
今撃てば間違いなくムウとミゲルは死ぬだろう。だが撃たねばならないのである。だから
「ああああっ!ミゲルっ!おっさーーーーーん!!」
引き金を引いた。放たれた光はジンとゼロとプロヴィデンスを貫いた。
「あばよ・・・」
「ハッ・・・!」
「オッサンじゃねーっての・・・」
そしてジンは爆発し、ゼロとプロヴィデンスは巨大な白い閃光に包まれた。光が収まり視界が見渡せられるようになった時には、そこに
は何も存在していなかった。
「ちくしょう・・・ちくしょう!!」
おっさん・・・ミゲル・・・俺は、俺は!!
「・・・ディアッカ、一度AAに戻るぞ。俺もお前もこのままでは戦闘なぞままならん。
補給を受けるか別の機体で再出撃したほうがいいだろう。」
「・・・ああ。」
気のない返事だった。再出撃とか言ったがこの状態ではそれもできんな。
・・・仕方がないか。二人の仲間を自分の手で殺したのだからな。
・・・ミゲル、フレイ、ストライクのパイロット。どうか安らかに眠ってくれ。
フリーダムとバスターは残された力でAAに向かうことにした。
その途中でのことだ。バスターが何かにぶつかったのか、鈍い金属音を上げた。
停止してぶつかってきたものを手にとった。
「どうした?」
バスターが停止したのでイザークが問いかけてきた。
「これは・・・」
「それは・・・ストライクの?」
「ああ・・・」
バスターにぶつかったのはストライクのシールドだった。
クルーゼとムウの戦闘で失われたのがここまで流れ着いたのだろう。
ディアッカはそれを持って帰ることにした。形見になるわけではないしする気もなかった(形見にするならおっさんに借りたエ(ry。
だけど、これはもって帰らなければいけないと思った。何故だか分からないがそんな気がした。
227 :
209:2006/07/24(月) 13:32:31 ID:???
AAではドミニオンの避難船を収容していた。最初は何かの罠かと、マリューは踏んでいたが、
そう思わせるようなことは一切無く、順調に収容作業が進んでいた。
「ドミニオンの避難船、撃墜されたもの以外は全て収容が完了しました。」
「ドミニオンは?」
「依然、沈黙状態です」
「そう…。」
本当にあのアズラエルが諦めたとでもいうの?そうは思えない。
それだけじゃない。このとてつもない不安。何か良からぬ事が起きそうな気がしてならない。この不安は何?
「…ラスティ君。」
「艦長?なんですか?」
「危険かもしれないけどドミニオンの様子を見に行ってくれないかしら?」
「了解」
ラスティは機体をドミニオンの側にまで走らせた。
AAとドミニオンの中間に差し掛かった頃、ラスティはドミニオンの砲門が開き始めているのに気付いた。
「砲門が…まさか、ローエングリン!?」
AAを撃たせるわけにはいかない。そう思いライフルを構えようとした。
しかし先の戦闘でライフルは破壊されていて中距離以上の攻撃手段は無かった。
「くそっ! AA、すぐにそこを離れろ!ローエングリンが…」
言葉の途中で赤い光が駆け抜けた。それはローエングリンの光だった。
「うう…」
頭が痛い…、一体何が…。
目を覚ますと、たくさんの赤い球体が宙を漂っていた。一目で分かった。これは血だ。
だが誰の血だ?慌てて自分の身体を調べた。どうやら自分の血ではないようだ。では誰の血だ?
辺りを見回すと一人の女性が倒れていた。
この女性、ナタル=バジルールの服には大量の血が染みていた。
どうやら宙を漂う血はこの女のもののようだ。
たくさんの血が流れているのに全く動かない。死んだのだろうか?
ブリッジを見回しても誰もいない。なんでこんな状態になっているんだ?
考えているうちに徐々に記憶がよみがえってきた。・・・そうだ。
この女が退艦令を出したんだ。それで僕がそんなことはさせないとこの女を撃って、
僕は突き飛ばされた衝撃で頭を打って気絶をしたんだ。その間に皆はAAに行ったんだな。
228 :
209:2006/07/24(月) 13:35:05 ID:???
「・・・はぁ」
重たそうに腰を椅子に下ろしてため息をついた。
右手を額に当てて、僕はこれからどうなるんだろうと考えた。
だけど容易に想像できると思ったいたのに何も想像できなかった。
無意識に考えたくないとでも思っているのか?
「はあぁ・・・」
何もすることがなく、何もできる事がなくて二度目の大きなため息をついた。
顔を上げてふとモニターに目やると一機のMSがこちらに向かっているのが分かった。
「・・・・・まさか!?」
僕を捕らえにきたのか?いや、殺しにきたのか?そんな、嫌だ、僕は死にたくない、まだ死にたくない。
先ほどまで休止状態にあった頭が急に回転し始めた。死にたくないという一心から、アズラエルは
向かってくるMSを撃退する方法を考えた。
ローエングリン
その言葉が思い浮かんだ。これならMSだけでなくAAも落とせる。
そう思い至ったアズラエルは早速ドミニオンをローエングリンの発射シークエンスに入らせ、
すぐにでも発射させようとした。しかし思いのほかチャージ時間が長いように感じられた。
いつもと変わらない時間が長いように感じられた。
焦りを抑え切れなかったアズラエルは、チャージを終えていないのにローエングリンを発射させた。
そのせいで放たれた赤い光は通常よりも細かったが、AAのブリッジを貫くには十分な威力だったと思われる。
回避が間に合わなかったAAはローエングリンを真正面から受けてしまい大きく爆発した。
「は・・・はははっ!やった!やったーーー!!」
アズラエルには、そう見えた。
229 :
209:2006/07/24(月) 13:37:12 ID:???
「連合とザフト、両方を相手にしろつってもなぁ、無茶な話だぜ。なあ?」
最後になるかもしれない戦いを前にして少し弱音を吐いた。
彼らは双方の平和を願い、連合にもザフトにも属さぬが故に連合とザフト、この両軍と戦わなければならない。
ザフトはいざ知らず、最近の連合はなにかと侮れない。圧倒的な物量に加え新たに投入してきたMS、ドミニオン、
そしてレイダー、カラミティ、フォビドゥン の三機。
これだけの数を相手に数十のMSと三隻の船で本当にやり合えるのだろうか。
そんな当たり前の不安からディアッカはつい弱音を吐いた。
「じゃあやめれば」
「あ、おい!」
ミリアリアはディアッカの言葉に抑揚のない声でそんな返事をして、通信を切った。
予想外のミリアリアの返事にどうすればよいか分からず、頭を掻こうとしてヘルメットを掻いた。
仕方がないので出撃までこのまま待とうかと思っているとミリアリアから通信が入った。
「ごめん、うそ。・・・その、がんばってね」
「・・・・・サンキュ」
ものすごく嬉しくて、有難かった。ミリアリアから応援の言葉を言ってもらえるのが。
別にミリアリアのことが好きってわけではない。以前、イザークにも言ったように守ってやりたい、それだけだ。
ミリアリアだけじゃない。今の俺はAAもクサナギもエターナルも皆守ってやりたいと思っている。
だけど、何故だか分からないけどミリアリアの言葉は妙に嬉しかった。
しかし当のミリアリアは元気がないように見られた。見かねたディアッカは大きく口を開いて言った。
「安心しな!お前もAAも皆まとめて俺が守ってやるよ!!」
「・・・バカ言ってんじゃないの。」
「へへっ・・・」
ミリアリアは少し驚いた風な表情を見せたが笑顔で返事をした
ディアッカも嬉しそうに笑った。
230 :
209:2006/07/24(月) 13:39:52 ID:???
「回避!?」
「駄目です!間に合いません!!」
「・・・・・っ!?」
直撃。その言葉がブリッジクルー全員の頭をよぎった。
誰か予想しただろうか。予想できただろうか。直撃を免れるなど。
しかしそれは起きた。ボロボロになった一機のMSがローエングリンの射線上に入り
赤い盾を構えてAAのブリッジへの直撃を防いだ。
「言っただろ?俺が守ってやる・・・」
光は機体をのみこみ、爆発が起こり、煙が広がった。
煙が晴れ、視界が明らかになった時、そこにはバスターのバラバラになった機体片だけが残っていた。
以下略
・キラ、オルガ・シャニ・クロトの三人撃墜
・イザーク、バスターの武器(収束火線ライフル?)でドミニオン撃墜
・アスラン、ジャスティスでジェネシス破壊
・停戦へ向かう
おおキタ!
痔…なんて男前なんだ
232 :
209:2006/07/24(月) 13:54:29 ID:???
ふう…。とりあえずここまで。
稚拙な文章になってしまいすみません。
ローエングリンに関してですが、書いてしまった後に聞くのもアホなんですが、
あれってチャージ時間があったりするんでしょうか?
また未チャージでも発射できるんでしょうか?
とりあえず、続きを書いていいようなレスがついてたら
次からはデスティニー編です。
本編と同じような展開の所は省くと思います。
ディアッカが仮面を被って出てきます。
233 :
209:2006/07/24(月) 14:08:04 ID:???
うそ。やっぱレスついてなくても勝手に続きを書き込むと思う。
あと私はネットにつなげれる時間が朝の11時から昼の5時位までです。
更新速度遅いけど勘弁。
キタ━━━━(・∀・)━━━━!!!!
209氏乙!続きも待ってるよ
のんびりで良いんでヨロ
うおぉぉ、乙!
続き待ってるよー
職人の皆さん、無理せずマイペースにガンガレ!
ここって何気に良スレだよな
文章下手糞だからプロットのようなものしか書けなくて
大まかには終わりまで書いてみたんですが……
ある程度書き込んだらアップしようかと思うのですが、需要ありますか?
うるせぇ俺の屁でも吸ってろ!
,ノ . .: .:..:,. ー '"~
ノ.;, :. . . .:.::.ノ
,..'". .:.:.::.(`Д´)ノ
>>237 ( . . .:.::;;;._,,...'"
) . .:. .:.:;;.;;;.:.)
ノ . ..:.::.:;;;.;.ノ
( ,..-‐''"~
)ノ ブファッ!
○| ̄|_
>>237 _,,..'、 \- ,,_ -、_ ヾ !、
,,.フ `''ー-`,'‐、 ;ヽ
. / ___--、 、_ ヽ、 ,,.rl l .',
.´゙l ´ _,..二ニ、 | ``''‐-、,.、-'゙ .l / .,,'
ヽ -:''´ l、,..l-. | | /_,.,.,., -=-'"/
_ノ ,ヾ''‐-、 | ∧ ,',,.-'l/''゙_、 ̄ / 需要はある
/_,、 |.、_,,,,....,,_.` 〈 〉 ´_,,,..,,,_/i / 炒飯並にな
!' ヽr‐i | \ `ヽ, V ,.r'" / /く
|l/ヽ,!. `i‐‐'"´ | `'‐-i" . /`','
'、ヾ.!,' | | ! ,'/'/
`ー、_', !ヽ、|`''‐-、 | ,.、-‐'゙|/ !,‐'
!, ヽ `''┴''゙ ,;'、!
_,. -=^=i\ ,.-―‐-、 /'- ,,_
i(_<" |--:`=;、  ̄ ./| ̄`''‐ッ`)i
| `liー-==,-;;_---`ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
基本的に職人さんは歓迎です
それぞれ個性があって面白い
大量に炒飯作ったけどベタベタになった(´A`)
小分けで凍らせたら傷むだろうか?
もう31日の給料日まで食べる物ない
激しくスレ違いな奴にマジレスするなよ
>>245 まあまあ
>>242 はディアッカの日常を描いたショートショートなんだと
思えばスレ違いに見えなくなるだろう?
247 :
237:2006/07/26(水) 02:30:53 ID:???
○概要
プロローグ:第二次ヤキン・ドゥエ攻防戦終了後(C.E.71)
本編:連合の月基地再建とアイモリーワン建設中の事件(C.E.72)
エピローグ:ブレイク・ザ・ワールド事件勃発(C.E.73)
『SEED』終了時から『SEED DESTINY』登場までの空白期間の話
・ユニウス条約締結後の世界情勢
・ディアッカが緑服への降格処分だけで済んだ理由
・アーモリーワン建造の話
・『SEED DESTINY』第一話でアビス、ガイア、カオスが
容易に強奪された理由
・デュランダルとジブリールが実権を握った理由
辺りを盛り込む予定。
248 :
237:2006/07/26(水) 02:32:38 ID:???
□プロローグ
■C.E.70
○ヤキンドゥーエ宙域
・アイリーン=カナーバによる休戦を訴える通信
・デュエルは中破したバスターを抱えてエターナルへ
・その間にディアッカを心配するミリアリアの通信を聞くイザーク
○ヤキンドゥーエ宙域・エターナル艦内
・イザークが説得するがディアッカはミリアリアを追ってオーブへ
・イザークはそれ以上何も言わずにプラントに帰ることに
■C.E.71
○プラント・軍事法廷
・大気圏突入中のシャトルを打ち落とした罪で訴えられるイザーク
だが、処罰は軽微なもので済む
・続いて読み上げられるディアッカの罪状。罪状は脱走と反逆。
通常なら死刑は免れない。被告人不在につき、後回しに
・ディアッカが今どうしているかと思いをめぐらすイザーク
□本編
○オーブ
・戦後、オーブは大西洋連邦の保護下に置かれることになる。
このことで大幅な報道管制が敷かれることになる
・ジャーナリストになることを決めたミリアリア。一旦は大手に
就職するも、クラブ制度に嫌気が差してフリーに
・ミリアリアがフリーになってからボディーガード兼荷物運びとして
世話を焼いているディアッカ
○オーブ・離島
・数日前に離島に落下した大質量物体の調査に来ているミリアリアと
ディアッカ。公式発表では軌道を外れたデブリが焼け落ちずに
墜落してきたとのこと。しかし、回収に大西洋連邦がしゃしゃり
出てきたことなど、色々腑に落ちない点が多い。
・機材と荷物をを体中に巻きつけるようにして運ぶディアッカ
○オーブ・離島―落下跡
・落下跡の周囲には立ち入り禁止のロープが張られている。
足元は昨日までいた記者たちが踏み荒らした足跡が付いている
・ロープを乗り越えて侵入する二人。大西洋連邦軍によって
跡形もなく回収されている。
○オーブ・離島―浜茶屋
・ひなびた浜茶屋で食事をとりにきたところで漁師が話をしている。
月基地からアーモリーワンに向けて出てきたという情報を漏らす
・話を聞いていると負傷したパイロットをかくまっている様子
249 :
237:2006/07/26(水) 02:33:30 ID:???
○オーブ・離島―網小屋
・漁師の後をつけてパイロットから情報を聞き出す
・作戦はアーモリーワンが安定軌道に乗らないうちに破壊してしまう
というもの
・実行部隊はブルーコスモスを中心とした急進派
・パイロットは作戦の概要を聞いて恐ろしくなって命からがら
逃げ出した。一つ間違えば地球にプラントの破片が降り注ぐ
ことになるため
・オーブに降りたのはこの情報を信じてくれるのがオーブくらい
しかないため
○オーブ・オノゴロ島―下宿
・カガリに直談判を取り付けようとするが、秘書の段階で
断られる
・協力してくれそうなメンバーに声をかけるが、アレックスは
大西洋連邦との交渉で不在。キラはまともに戦えない状態で
ラクスに「キラを戦場に引っ張り出さないで欲しい」と断られる。
旧AAクルーはアメノミハシラからの納品のために現在月面にいる
○オーブ・カグヤ島―モルゲンレーテ
・エリカ主任にモビルスーツを出せないかと交渉するディアッカ。
カガリの客人とはいえ個人にモビルスーツは貸せないし、
連合の監視下で、モビルスーツを載せたマスドライバーの使用は
無理だと断られる
・マリューからの通信が入る。作業用モビルスーツを送って
欲しいとのこと。ディアッカがそれに志願。断るエリカ
・そこへアレックスからの連絡を受けたカガリが来る。
オーブとして正式に出すわけには行かないが、偵察の必要は
あるとして許可を出す
・所属を誤魔化すためにエリカがジャンク屋から買った
ジンハイマニューバ(のエリカカスタム)を使うことに
・「ちょっと行ってくる」と伝えるディアッカに
「私は待っていられない……」とトールのことを交えながら
涙を堪えながら話すミリアリア
・大気圏突破ブースターを装着したジンで大気圏突破
地上から見ると一筋の雲が天に向けて登っていく。
それを見て涙を流すミリアリア
○成層圏
・大気圏突破の際に外装のジェルがはがれ、表面が焼けて黒くなる
・ブースターの推進力を使って月へ
○月・コペルニクス
・旧AAクルーと港で再会する。状況を説明するディアッカ。
マリューが協力を申し出るが断るディアッカ
・マリューにムウの肩身だと言って袋を渡される
250 :
237:2006/07/26(水) 02:35:12 ID:???
○アーモリーワン宙域
・プラント宙域で通信している連合軍のミラージュコロイド機を
ミラージュコロイドディテクターの試作型によって発見する
・デブリにまぎれて通信を傍受しているが、チャンネルを開いている
ことがバレる。
・交戦、アーモリーワンから応援がくる。連合軍は撤退
・ザフトからの通信に顔を隠そうとしたディアッカは何か無いかと
探す、マリューから受け取った袋にはムウがメンデルで拾ってきた
仮面が入っていた。クルーゼのものということで胸中複雑ながら
アーモリーワン内部へ
○アーモリーワン・工事現場
・迎え入れた技術責任者にディアッカはディムロス=エルロンを名乗る
・建造現場のプレハブに通され技術責任者とディアッカが持っている
情報を交換する
・軍事ブロックや外の警備はザフトがやっているが基礎工事の大半は
ジャンク屋が担当。技術責任者はジャンク屋の総まとめ役
・連合の動きを伝えるディアッカ。技術責任者はプラント本国に
連絡を入れてもらうようザフトに掛け合う
○プラント・最高評議会
・アーモリーワンの工事現場から正体不明のモビルスーツからの
襲撃があったとの報告が議題に上る
・プラント建造にまぎれてセカンドシリーズモビルスーツのテストを
していることが問題になる
・過激派の行動に頭を悩ませているカナーバ議長。評議会の
末席にはデュランダルの姿があった
○アーモリーワン宙域・ブルーコスモス母艦
・月基地の完成よりも先にプラントを完成させてはいけないとの
上からの命令。内部からの破壊工作を試みることに
・NダガーNに工作員を乗せてアーモリーワンへ
○アーモリーワン・内部
・ディアッカ、技術責任者に連れられてアーモリーワンを回る
・まだシャフトが完成していないため不安定なこと、軍事ブロックは
出来上がってフタをして以来何をしているか分からないということを
聞く
・全般的に緑や水が多くなっている今回のプラント。技術責任者が
言うには「人間は宇宙に出ようがコーディネイターになろうが
地球を離れることができない」とのこと。火星に行ってそれを
実感したらしい
・話をしていて技術責任者はディアッカが気に入った様子
・港の作業用モビルスーツが故障したという知らせが入る。
ディアッカを連れて港に向かう技術責任者
251 :
237:2006/07/26(水) 02:36:38 ID:???
○アーモリーワン・宇宙港
・ジャンク屋にスパイが紛れ込んだのではないかという疑惑が浮上
・来たばかりのディアッカがその風貌からも真っ先に疑われる。
アリバイの保障をする技術責任者
・その場は引くが、あまり納得をしていない様子の鼻息の荒い
ジャンク屋とザフトの研究員
○アーモリーワン・工事現場
・うまく潜入できたことを連絡するスパイ。第一目標は
アーモリーワンの目的調査。第二目標はシャフトの破砕。
それを確認して通信を切る
・ディアッカと遭遇。仮面を見て以前に仮面を付けた内通者
(クルーゼ)がいたという話を思い出したスパイ。ディアッカと
行動を共にすることに
(この間の話がまだ未定)
○アーモリーワン・宙域/シャフト
・ブルーコスモスが外部からの砲撃を始める
・内部ではスパイによるシャフトの破壊作戦が始まる
・それを防止しようとするディアッカ。だが接近戦が不得手な
ディアッカは苦戦。やられそうになったところを白服を着た
イザークが颯爽と駆けつける
・イザークとディアッカが提携してスパイを撃破
○アーモリーワン内部
・イザークとの再会で正体がばれてお縄
○プラント・戦争裁判
・戦争裁判の弁護人としてデュランダルと出会う。デュランダルの
弁護と、軍事プラントでの功績が認められ緑服降格で済む
○プラント・最高評議会
・お互いの過激派の行動の抑止ができなかったと言うことで痛み分け
公式発表は事故ということで手打ち
・名目上は任期切れということだが、責任を取る形でカナーバが
評議会議長を辞任。新代表にデュランダルが選出される
○オーブ・ミリアリアの家
・事故という公式声明を聞いてディアッカがうまくやったのだと
胸をなでおろすミリアリア
・重い機材を残してカメラ一つとリュックを背負って部屋を出て行く
□エピローグ
■C.E.73
○月軌道・ジュール隊戦艦
・月軌道での警戒任務。ユニウス=セブンが動きだしたとの報告が入る
・出撃するジュール隊
252 :
237:2006/07/26(水) 02:53:23 ID:???
だいたいこんなことを妄想してました。
肝心の部分があまり思い浮かんでませんが……
>>252 乙!
大まかって言うから、もっと簡単な粗筋みたいな物を考えてた
凄いな・・・
>>252 おつかれ
めっちゃこまかいですな・・・。
>○アーモリーワン内部
>・イザークとの再会で正体がばれてお縄
迂闊なディアッカw
255 :
209:2006/07/26(水) 12:48:16 ID:???
ごめんなさい。デスティニー編だとか言っておきながら
デスティニー編に入るにはまだ時間がかかりそうです。
前回よりも読みにくい文章に仕上がってしまいましたが投下します。
――守ってやる
覚えているのはその一言だけ。それ以外は何も覚えてない。
自分の名前も、顔も、声も、出生も、誰に向けて言った言葉なのか、本当に守れたのか。
俺は何も覚えていない。
ただ、その一言だけが強く印象に残っていた。
「・・・・・・じょうぶ・・・かね?この男は・・・・・・・・・だろう?」
「ええ。しかしコーディ・・・・・・・こそ生きる確率は・・・・・・」
声が、聞こえる。だが何を話しているのかは聞き取れない。
それよりも、俺は今どうなっているんだ?
背中に柔らかい感触がある。ベッドの上で寝ているのだろうか。
次に体を動かそうと左手を動かそうとした。しかし全く動かない。
次に右手を動かそうとした。こちらは指先だけだが動いた。
同じように足も動かした。足は両方とも動かなかった。
口を動かした。声は出ないが動かすことはできた。
目を開いた。最初は視界がぼやけており何を見ているのかは認識できないかったが徐々に
視界は回復し物体の認識ができるほどになった。
声のする方に視界をやると医者のような格好をした二人の男性が話している。
体を思うように動かせないのでしばらくそれを見ていると一人の男性が俺の視線に気づいたようだ。
「・・・おい!目を覚ましているぞ!」
「なんだと・・・おどろいたな。すぐに検査をしよう。みんなを呼んでくれ。それとCTの準備を。」
「うむ。」
・・・検査?何だ、何を言っているんだ?俺は、俺は・・・・・誰だ?
256 :
209:2006/07/26(水) 12:52:40 ID:???
「・・・そうか。本当に何も覚えていないのか。」
「はい・・・」
一通り検査やら何やらがら終わり、一人の医者と話をしていた。
一ヶ月以上寝たきりだった俺は満足に体が動かせないためベッドに横たわったまま話をすることになった。
ただ体を動かせない理由はそれだけではなかった。俺の左腕と右脚膝下、左足はあるはずのところになかったのだ。
それだけではなかった。顔には無惨とも言える恐ろしい傷跡があった。
医者の話によると俺は、ダグラス=ランヴァーナという男は南米生まれのナチュラルで、実に優秀な人物だったらしい。
小、中、高と学業・スポーツの両方においてつねに優秀な成績を残し、将来を期待されていた。
しかしC.E70、オペレーション・ウロボロスの被害が原因で両親を失ったダグラスは大学を中退し、軍に志願した。
元々全ての分野において秀でていたダグラスは努力の甲斐もあってわずか半年足らずで
軍人としての必要知識、技術を身につけ、すぐに実戦に投入された。数々の功績を戦場で上げたダグラスは
十七歳にしてあのエンデュミオンの鷹に並ぶ名声を得ることが出来た。
ダグラスは波に乗っていた。
しかし、二ヶ月前の第二次ヤキンドゥーエ攻防戦でダグラスは失敗を犯した。
ザフトの殺戮兵器『ジェネシス』により追い詰められた地球軍は態勢を立て直すまもなくザフトの攻撃に追いやられ、
指揮系統を失ったMSは成す術もなく落とされていった。
だがそんな中でもエースパイロット、ベテランパイロットと呼ばれる兵たちは諦めなかった。ダグラスもその一人だった。
彼らは皆バラバラになった兵士たちをひとまとめにし、ジェネシスを落とすべく奮闘した。
しかしダグラスはそんな時にあるを失敗をした。仲間を守ったのだ。身を挺して。
ダグラスの役目は一つの命を守ることではなく、ジェネシスを破壊して多くの命を守ること。
そのために彼は皆の先頭に立ち、皆を先導しなければならなかった。
だがそれを放棄した。それもたった一つの命のために。
果たしてこの出来事を失敗、放棄などといっても良いのだろうか。
幸いジェネシスは三隻同盟とやらのおかげで破壊されたらしい。
しかしもし三隻同盟の横ヤリがなく、ジェネシスの破壊を地球軍がしなければならなかったならば、
その時のダグラスの存在はどのようなものだっただろうか。
月下の狂犬がそうであったようにダグラスもまた、ジェネシスの脅威に脅える戦士を奮い立たせる大きな存在となったであろう。
だがダグラスはその存在にはならず戦場を去った。
「もしも」の話であっても仲間を庇うべきではなかったのかもしれない。
その結果が今の俺なのだから。左腕と右脚、左足を失い、見るも無残な傷を顔に残してしまい、
軍人としてどころか人として社会生活を営むのも難しい体になってしまった。
257 :
209:2006/07/26(水) 12:58:22 ID:???
左腕と右脚と左足を失い、記憶を失い、親類縁者もいないと言われた。
考えるだけで人生お先真っ暗な気がした。
しかし絶望の淵にいた俺に医師は、復役してはどうか、と話を持ちかけてきた。
こんな体で何が復役だと、光の見えない未来への不安から苛立ちを覚えていた俺はつい怒鳴り返してしまった。
医師は流石に驚いたのか少し身を引いて話を続けた。話しを最後まで聞いてその内容を理解した俺は
怒鳴り返してしまったことを謝罪したが、医師は「私の言い方も悪かった」と逆に謝られた。
義肢の移植
それが医師の提案だった。
俺が軍に志願したのは、間接的であろうと両親を殺したコーディネーターへの復讐からだった(らしい)。
多大な功績を挙げることができたのもその復讐心があったからこそなのかもしれない。
今の体のままだと未来に希望はないだろう。ならば移植手術を受けるに決まっている。
医師の話では義肢に慣れるには時間がかかり、術後の痛みは相当なモノだと言う。
だが俺はそれに耐える自信を持っている。何故なら俺はまだ生きる目的を失っていないから。
そして何よりも俺の体をこんなにしたコーディネーターへの復讐。
俺はまだ戦いたい。戦わなければならない。復讐のために。
彼はいつの間にかダグラス=ランヴァーナになっていた。
いや、もしかすると目を覚ました時には既にダグラス=ランヴァーナだったのかもしれない。
理由はどうあれ、彼は再び戦場に身を投じることになった。
ナチュラルとして、ダグラス=ランヴァーナとして、復讐者として。
彼はまだ知らない。守るべき者達と戦火を交えることを。
258 :
209:2006/07/26(水) 13:08:03 ID:???
んーまぁ、自分でも無理があるかなぁ、と思いつつ投下してみました。
でも難しいですね。オリジナルでこういう設定を考えるのは。
ちなみに誰の話なのかは分かってもらえると思ってあえて誰なのかは書きませんでした。
237氏、209氏GJ!
期待age
保守
第二話「過去U」
ミリアリア「何マヌケな顔してんのよ、あんたは」
後ろから声をかけられた。この状況で自分に声をかけて来る人間など決まっている。
ディアッカ「いや、お前後ろにいたんだから顔見てないだろ」
声の主はもちろんミリアリア・ハウ。
ミリアリア「見なくてもわかるわよ。スケベオーラが出てたわよ」
そんな意味不明なオーラを俺は発しているのだろうか?という疑問を思ったが、久しぶりに会った事は素直に嬉しかった。
ディアッカ「っていうか、やっぱしねぎらいの言葉はなしかよ…」
そして、現実の冷たさを改めて感じた。
ミリアリア「そんなどうでもいいことよりも、ホント、凄いネタを手に入れたのよ」
ディアッカ「そんなことって…」
予想はしてたが、今までの苦労をそんなことで済まされてしまい、がっくりと肩を落とした。
ミリアリア「今回の調査は結構危険なのよ…だから、あんたはしっかりと働いてね」
ディアッカ「りょーかい、りょーかい…」
ちょっとすぐには立ち直れそうにない。
ミリアリア「うん、頼りにしてるわよ(はぁと」
ディアッカ「グゥレィトォ!!俺に全てを任しときなっ!!」
悲しいかな、男の性。さっきのダメージなんてなんのその。やる気充電チャージ終了!
ミリアリア「とりあえず、あそこの茶店に入りましょ。そこで詳しい仕事内容を話すわ」
ディアッカ「グゥレィトォ!」
????「目標は喫茶店に向かった、指示をよこせ!HQ、オーバー」
????「こちらHQ、…喫茶店か。了解した。もう戻ってくれて結構だ、帰還せよ、オーバー」
????「なにぃ!帰還だとぉ!!俺は認めんぞ!!オーバー」
????「命令だ、帰還せよ。奴らのこれからの行動は予測できる。それに備えて色々と準備があるからな…わかったか?、オーバー」
????「ちっ…了解だ、オーバー」
喫茶店
ディアッカ「炒飯一つ」
ミリアリア「すいません、冗談です。気にしないでください。コーヒー2つ」
店長「かしこまりました」
ミリアリア「それで、仕事の詳細なんだけど…」
先程、自分の炒飯を冗談ですました女は早速話を切り出してきた。
ディアッカ「おい、こんなところでいいのか?」
先程はノリでグゥレィトォ!!してしまったが、仮にもこれからは軍の機密に関わるであろう事をここで話すのは非常にマズいだろう。
ミリアリア「ここの店のマスターは私の協力者よ。この特ネタを突き止めるにあたってかなりお世話にななったの。だから大丈夫よ」
ディアッカ「…ふーん」
そう言いながらカウンターの奥でコーヒーを煎れている中年の男性に目を向けた。
ミリアリア「まずは…特ネタについてね」
ディアッカ「メールと一緒に送られてきた資料でだいたいわかった。…連合の新兵器か」
連合内部にいくつかの派閥があるのは知っていた。そして、上辺のみの協力関係であることも。
連合はあくまで連合であって、連邦ではなく同盟による国家同士の組織でしかない。つまり、国家同士の統一ができていないのだ。
おかげで、内部の権力争いで連合自体が勝手に自滅するんじゃないかと何度も思ったことがある。
ミリアリア「…それから、ね」
歯切れの悪い口調で話を続けようとする。
ミリアリア「例の新兵器…いえ、正確には新兵器と呼ばないわね」
ディアッカ「どういうことだ?」
意外な言葉に眉をひそめる。
ミリアリア「…もしよ?もし、死んだ人間を生き返らせるとしたら…どうする?」
ディアッカ「…なに?」
ミリアリア「戦死したハズのエース、壊滅したハズの部隊…それらが蘇るとしたら?」
ディアッカ「否グゥレィトォ。そんな事は有り得ない。死んだ人間が生き返るなど…」
彼の脳裏に優しよ?もし、死んだ人間を生き返らせるとしたら…どうする?」
ディアッカ「…なに?」
ミリアリア「戦死したハズのエース、壊滅したハズの部隊…それらが蘇るとしたら?」
ディアッカ「否グゥレィトォ。そんな事は有り得ない。死んだ人間が生き返るなど…」
彼の脳裏に優しい瞳をしたピアノを奏でる少年の笑顔が横切る。
ミリアリア「…でも、もし…あり得るとしたら?」
ディアッカ「…脅威だ。それはもう国家やナチュラル、コーディネーターなんてレベルの問題じゃない。自然界の摂理を根底から覆してしまう…」
ミリアリア「そうね。人間が踏み込んでいい領域じゃないわ…でも、そのための理論、設備、技術がこのユーラシアで完成されつつあるのよ」
ディアッカ「なにぃ!?」
がたんっー
思わず勢い良く立ち上がった。
ディアッカ「どういうことなんだ!?ミリィ!?」
感情が抑えきれず、ミリアリアに詰め寄った。
ミリアリア「…死人が蘇るといっても完全な同一人物が蘇るわけじゃないの。脳に今までの戦闘データを記憶するデータベースがあり、その戦闘データを量子通信により逐一、本部基地のマザーコンピューターに記憶する。
そして、その兵士が力尽き、絶命した時にはマザーコンピューターが絶命するまでの戦闘データを、もとの兵士をクローンニングして作った肉体にいれる。これで死なない兵士の出来上がりというワケ」
淡々と語るミリアリアの話が、あまりに衝撃的過ぎた。詰め寄った姿勢のままディアッカは硬直してしまった。
ミリアリア「…要するに肉体だけを変えて延々と戦闘データを引き継いでいくというワケ。記憶を1と0にデジタル化してね。そういうシステムが完成したそうよ。クローン技術はもともと地球連合の十八番だしね」
ディアッカは強い怒りを感じた。
ディアッカ「それはもう…ヒトじゃない…機械だ」
ポツリと洩らした言葉。だが、それが本音であった。
ミリアリア「…連合の強化人間の存在…覚えてる?」
ディアッカ「忘れるわけがない。…たしか、エクステンデットとか呼ばれてたよな?」
ミリアリア「ええ、そうよ。薬物投与によって極限まで能力を引き出された存在…」
強い。
実際に戦った事のあるディアッカの感想だった。それと同時に儚さも感じていた。
ミリアリア「…その、エクステンデットはこの計画のための布石だったのよ」
ディアッカ「なんだって!?」
ミリアリア「前々回ね大戦の時の連合のGのパイロット、エクステンデットの部隊…通称ファントムペイン、彼らは全てこの計画のための通過点だったのよ」
ディアッカ「バカな…」
驚愕した。
そんな馬鹿げた計画のために資金と人材、そして何より兵士の命を軽んじている連合という組織に。
そして恐怖した。
人間の浅ましさや愚かさにディアッカは心底恐怖した。
ミリアリア「ファントム(幽霊)部隊からノスフェラトゥ(不死者)部隊へ…それがこの計画の全貌よ」
そして、俺は知ることになる。この計画に心囚われた愚かで悲しい狂人たちを…
更新遅くてすみません…
誤字脱字多くてすみません…あまつさえタイトル入れるのを忘れたレスもあり、本当にすみません…
そして、全然戦闘しないですみません…
とりあえず、ディアッカが過去にどんな事件に巻き込まれたのかを書きたかったので…
一応、次は戦闘します。…予定では。
268 :
通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 02:26:45 ID:Ssx7z8QS
保守
久しぶりにキタw
SS増えたなぁ…・
職人さん乙!
保守
補修
273 :
209:2006/08/03(木) 16:36:26 ID:???
「それじゃあまずは手術のための体力作りからかな」
「? いまから手術をするんじゃないんですか?」
「バカかね君は?そんな衰弱しきった体で手術、それも移植手術を行ったりしたら手術中にポックリいってしまぞ?」
「あっ・・・」
「最低でも成人男性平均並みの体力がなければならんよ」
ちなみに今の俺の体力はというと
「小学生以下かもしれんなぁ」
だそうだ・・・
という訳で俺は今、体力作りに勤しんでいる。
朝、昼、夜の食事療法に定期的なリハビリの繰り返しなわけだが、これがなかなかに辛いのだ。
寝たきりだった俺は点滴と鼻腔チューブによる流動食でしか栄養が摂れなかった為胃粘膜が非常に弱まってしまっている。
そのため体力作りに適した固形食物を摂ることは敵わずゼリーなどのゲル状の食物を主に栄養摂取しているのだが
それでも胃に刺激が来てしまう。
・・・それはまだ良い。
「ン〜〜♪ン〜ン〜♪」
何が辛いかって言うと・・・
「ン〜♪・・・よし、できた!」
このとてつもなく・・・
「ダグラス♪ハイ、ア〜ン♪」
「ア〜ン♪・・・じゃねえ!!」
恥ずかしい状況である・・・
「飯ならもう一人で食えるっての!余計なことはしなくていい!」
「そ、そんな・・・余計なことだなんて・・・この間までは食べてくれてたのに・・・ううっ!」
「あれはまだ体が動かせなかったからであって、今はもう必要ないんだって!」
「必要ないだなんて・・・貴方の大切なアソコまで御世話してあげていたのにそんなこというのね・・・」
「それは言うなーーーー!!」
「おい見ろよ。またやってるぜあの二人」
「相変わらずだねぇお二人さん。よっ、女泣かせのダグラス!」
「変な二つ名を付けるな!」
最近ではこれが日常になっている・・・。
274 :
209:2006/08/03(木) 16:37:55 ID:???
この少し(かなりか?)ふざけた女性、アリアン=ハーネスは俺の担当理学療法士でリハビリの世話をしてくれる人だ。
というか俺の一切の身辺世話までしてくれている。
「つーかアンタ理学療法士だろ?なんで看護士の仕事までしてんだ?」
「そんな…今更聞かなくても分かってる事じゃない…ポッ@」
「やっぱ聞かんかったことにする…。」
「なによぉ連れないわねぇ。」
「アンタに付き合う必要はないし」
「まっ、こんな美人に御世話してもらっといて何その言い草?」
「誰が美人だって?」
「ここに」
「…後で眼科に行くかな」
まあ実際お世辞でなくとも美人だと思う。白い肌に、吊りあがっていてパッチリとした瞳、肩に届く位の髪丈、
まだまだ発展途上かと思える少しふっくらとした胸、全体的にすらっとしたスレンダーな体つきはまあ俺好みかな。
巨乳フェチのおっさんにはもの足りないかもしれないけど写真の一枚や二枚撮っといてやるかな。
…おっさんて誰のこと言ってんだ、俺は?
アリアンが言うには俺の担当にさせられてからは食事時以外はリハビリでずっと俺に付きっきりになるため、
どうせなら自分の患者を良く知るためにとそうさせてもらったらしい。
また、食事を一緒にとる理由は別にあって、
「これお前が作ってんの!?」
「そうよー、びっくりした?」
「人は見かけによらないと言うがまさしく…」
「どういう意味よ#?」
アリアンは俺の患者食も作っていて、一緒に食べた方が料理の感想を得やすいからだそうだ。
「でも何でお前が飯を作る必要があるんだ?」
「アンタのことは私に一任されているって言ったでしょう?」
「言ったな」
「それはつまりアンタの健康状態を見たうえで採取・調べたデータをもとに今のアンタに適した
食事を考えるのも私の仕事なのよ」
「…そうだっけ?」
「そうよ」
「仮にそうだとしても飯作るのはお前の仕事じゃないだろ?」
「…そうだっけ?」
「おい…」
「ま、まあいいじゃないの!こんな美人の手料理が食べれるんだから!!」
「誰が美人だって?」
「……」
自分の笑顔を指差すアリアン
「…鏡っていう物を知っているか?」
275 :
209:2006/08/03(木) 16:46:43 ID:???
食事が済むと今度はリハビリの時間だ。
最初は食事どころか身体も起こす事ができなかったが努力の甲斐あって、また何だかんだ言ってもアリアンの協力もあり
今では車椅子に乗っての移動ができる様にまで回復している。
「でも本当すごいわよね、アンタって。」
「何が?」
とある日のリハビリ中に突然アリアンがそう言った。
「回復力よ。常人ならあの状態からここまで回復するのにはもっとかかるわよ」
「そうなのか?」
「そうよ。目が覚めてからたった一週間で車椅子を動かせるようになるなんて・・・ありえないわよ」
――ありえない。
その言葉はまるで自分が人間ではない、そう言われている様に聞こえた。
悲しみと不快感を少し覚えた俺はつい意地悪く言ってしまった。
「ありえない、か。じゃあ何?俺はコーディネーターってか?」
「あっ・・・ち、違う!そんなつもりで言ったんじゃ……」
アリアンは勢いよく立ち上がり必死に否定しようとした。しかし言葉の途中で自分の言ったことを思い出すと、
意識していなくともどんなに酷いことを言ったのかを理解した彼女は力んでいた手から力を抜き、下ろした。
「…ごめん」
「…俺も意地が悪かった。すまん。」
「ううん…」
その後もリハビリは続いたが二人に会話はなかった。
その日の夕食、昼のリハビリにあんな事があったにも関わらず、アリアンはいつも通り一緒に夕食を食べた。
ただ、いつもと違う重く苦しい空気が食事を不味くさせていた。
会話がないまま食事を終えた時アリアンが切り出した。
「ダグラス…」
「ん?」
「何で移植しようと思ったの?」
「…は?」
昼間のことを何か言ってくるのかと思っていたのだが全く予想外の言葉に俺は間の抜けた返事をしてしまった。
「いや、だからさ、義肢ってわざわざ移植しなくても十分思い通りに動かせられるのにさ、なんで移植すんのかなって…」
「そりゃ日常生活の範囲での話しだろ?もう一度MSのパイロットといして戦うには自在に動かせる身体が必要だから
あえて移植を選んだんだ。」
「…怖くはないのか?」
「なんで?」
「なんでってお前…戦争のせいでそんな体になったんだぞ?義肢を移植しても、もう一度そんな体になるかもしれない恐怖はないのか?」
「ああ、そっちね。まあそりゃ怖いけどそんなの誰だって同じだろ?そんなの怖がってちゃ戦争なんてできねえよ」
「…そう、だよね。」
「それに戦争のせいでこんな身体になったていうけどおれにはその記憶がないしな。」
「記憶がない…」
「なんか言ったか?」
小声で言ったからかダグラスには聞こえなかったようだ。
「ううん、なんでもない。じゃあ食器片付けるね。」
「ん、ああサンキュ…」
アリアンは二人分の食器を手に持ってこちらを振り返ることなく部屋を出て行った。
俺はその背中を見続けた。
「もう一度戦場にか…」
276 :
209:2006/08/03(木) 16:52:46 ID:???
はぁ…」
食器を片付けて事務室に向かう途中で大きなため息をついた。
なんであんな事を言ったんだろう。ものすごく不自然だったし…。
「二人きりでよかった…ばれたらリストラもんだよ…」
事務室前まで来ると何やら談笑が聞こえてきた。その中に聞き覚えのある声が聞こえた。
「失礼しま…大佐?」
「よお、久しぶりだなアリアン」
視線の先には見覚えのある、金髪の凛々しい男性がソファに座っていた。
ごめんなさい。まじ難しいです。医療関係に関して色々調べたんですが
詳しいことは調べられませんでした。
キャラの会話も不自然ていうか無理があるし…でも私の力量じゃこれが限界なわけで…。
でもなんとかがんばって続けます。
次は大佐が出てきますが仮面は被ってません。
>>209さん乙!!
痔どうなっちゃうんだー
続きwktkして待ってますw
ごめん、いちいち言い訳されるとうざい
投下するなら黙ってやってくれ
自分を出したいんなら同人サイトでやってくれ
保守
ほしゅ
保守
保守
保守
保証
ageないと
287 :
209:2006/08/14(月) 16:54:58 ID:???
「めずらしい、というよりも初めてですね。貴方がこちらにお越しなさるのは。」
「おいおいそりゃないんじゃないのか。俺は何度も来てるぜ?」
「ああ、失礼。事前に何の用件も告げずにいきなりお越しになられたのは、という意味ですよ。」
「んー、確かに仕事以外で来んのは初めてかもなぁ」
丁寧な言葉遣いで話をする初老の男性は淹れたコーヒーのカップを両手に持ち、片方を砕けた言葉遣いをする金髪の男性の前のテーブルに置いた。
初老の男性はカップを持ったまま金髪の男性の、テーブルを挟んで対面に座りそれからカップをテーブルに置いた。
「して、どういった御用件で?貴方ほどの方が単身で病院にお越しになるとは」
「なに、ご用件と言うほどたいしたことじゃないさ。アレの経過が少し気になってな、それを聞きに来ただけさ。」
「本当に珍しいですね。そんなことのためにわざわざお越しになられるなんて。」
「そんなことではないさ。アレは俺たちの計画を少なからず左右することになるんだぜ。
それを自分の部隊に任されるんだ。気にかけることぐらいおかしくはないだろう?」
「貴方も大変ですね。あんな物を任されるなんて」
「全くだぜ」
金髪の男性は両手を大きく広げて大きなため息をつくかの様に言った。
「で、どうなんだ。実際のところ?」
「順調に進んでますよ。今のところ問題は表れていません。それに彼女も良くやってくれています。
近いうちに移植手術も行えるでしょう。」
「へえ、そりゃすごい。さすがはコーディネーターってか?」
「それもあるのでしょうけど思ったとおりアレは特に優れた物のようですね。
他のコーディネーターよりも体力的にも精神的にも優れています。唯一残念なのは
最高の実験対象が貴方に持って行かれるということですかね・・・。」
初老の男性は本当に残念そうに、俯いて言った。
「おいおい、人聞きが悪いこと言うなよ。俺はあんな厄介物欲しくねえっての。」
「じゃあ下さいよ」
「ダメ。俺が怒られるから」
「はあああーーー・・・」
「・・・そんなにあれが欲しいのならあれを元にソキウスを作りゃいいじゃねえか?」
「ソキウスが実用段階に入るのに何年かかると思ってんですか・・・?」
「・・・十年?」
「早くてそれぐらいです・・・。こんなことならもっと拾っとけばよかったですかねえ。」
「ヤキンの攻防でか?」
「ええ。まさかあんな大物を拾えるとは思っていませんでしたからあまり拾わなかったんですよ。
実験体を集められれば良かったんで…。」
「実験体…そういえば他の拾ったやつはどうなんだ?」
「他のは似たり寄ったりですよ。あれなら未完成のエクステンデッドの方がまだマシですね。」
「はっ。未完成のエクステンデッドの方がマシなのかよ?コーディネーターもたいしたことないねえ。」
「でもエクステンデッドは金が掛かってますからねぇ。金銭面や有用性を考えると
総合的にはコーディネーターの方が幾分マシですね。」
288 :
209:2006/08/14(月) 16:56:35 ID:???
「どっちだよ…あーそうそう、アレの名前なんだっけ?」
「アリアンが担当してるヤツのことですか?」
「そう」
「ダグラス=ランヴァーナですよ。前にも言ったじゃないですか。」
「すまんすまん。自分にとってどうでもいい事はすぐ忘れるたちなんでな。」
「どうでもよくないでしょうが。っていうかさっき気に掛けてるとか言ってましたよね?」
「んー覚えてない」
「相変わらずですね…。」
「はっはっはっ、二、三ヶ月そこらで人が変わるわけないだろ。でだ、そのダグラスだが
今から会えるか?」
「もう遅いんで今からは無理ですが…何か?」
「いやさ、いずれ自分の隊に配属されるだろ。それなら早いうちに会って友好を深めて信頼を高めさせとこうかなと思ってな。
本当はもっと早く来るつもりだったんだが仕事で遅くなっちまったんだわ。」
「なるほど、それは良いかも知れませんね。それならいざという時の捨て駒としても扱いやすくなりますね。」
「貴重な戦力だ。捨て駒にするつもりはない。だが念には念を入れるべきだろう?」
「仰るとおりで」
「その為にアリアンをお前に任せたんだ。しっかりと働いてもらわねばな」
「? 確かアリアンは貴方のセクハラが嫌でここにきたのでは…」
「アレはセクハラなどではない!一種のスキンシップだ!それをセクハラなど言語道断!!」
金髪の男性は両手を握り締め右手を高く掲げて上を向いて叫んだ。
「ホント、相変わらずですね…。」
コンコン
初老の男性がため息をつくように言い終えた時、部屋のドアからノック音が聞こえた。
「どうぞ」
「失礼しま…大佐?」
「よお、久しぶりだなアリアン」
部屋に入ってきた女性、アリアンは嫌なモノを見るような目つきで大佐と呼んだ金髪の男性を見た。
金髪の男性はその視線に少したじろいだがその感情を表に出さないように返事をした。
290 :
209:2006/08/14(月) 17:30:56 ID:???
どもです。
台詞ばっかになっちゃいましたけどここまでです。
大佐はムウさんとは別人なのでどんなキャラにしようかね…。
保守
続きwktk
>>191-195の続きになります
空が黄金色に染まり、海が金色に染まる
小さな慰霊碑が夕日に照らされていて、慰霊碑の周りは未だ過去の戦争の爪痕が残っている
「シン!!ここにいたのか」
オーブの慰霊碑前にシン・アスカは居た
シンはメサイア陥落後プラントのザフト軍で旧デュランダル派と戦っていたが
今日はオーブへプラントの資料を届ける任務の為、ミネルバを連れてオーブへ来ていた
ちなみにシンとカガリの関係だが
メサイアの騒動が落ち着き始めた頃アスランが必死に二人を和解させようと
わざと二人きりにしたりして不器用ながら頑張ったお陰なのか
今ではシンが度々毒づいたりすることはあるが、普通に話せるくらいにはなったらしい
「アスハ、どうしたんだよ?」
「反乱軍の本拠地が分かったそうだ。
そしてこれからその本拠地の壊滅作戦が実行に移される事になった。
プラントからオーブに来てやっと任務が終わったところだが…
そのままミネルバと共に壊滅作戦に参加してもらいたいってキラが…」
カガリが厳しい顔付きで言う。
「あの人が?…わかった。」
シンはそう言って慰霊碑に目を移す
「…でも壊滅作戦なんて…」
カガリも慰霊碑に目を移し言う
「え?」
「キラは元々人殺しなんて好きじゃなかったんだ
そりゃ好きでやってる人なんて誰も居ないだろうけど
でもキラは人一倍優しくて、殺さない事を目標にして今までやって来たんだ
そんなキラが壊滅作戦を計画するなんて…。」
カガリはそう言って目を伏せる
キラはいい奴だ、どんな時でも支えてくれていた
そして人一倍個人の命を大切に思っていた
なのに
「でも…あの人、もう不殺は止めてるよ」
シンがそう静かに告げる
「!!」
カガリは驚いた様子でシンを見る
「知らなかったのか?まあ無理もないか、あの人ずっとラクスさんに付きっ切りで宇宙に居るからな」
「どういう事だよ!?」
「もう止めて半年くらい経つんじゃないか?でも止めたのも突然だったんだ…
コクピットに向けて容赦ない砲撃やビームサーベルでコクピット貫いたり、何かもう…凄かった…。
半年前から、ずっとそんな感じ」
シンが淡々とカガリに言う
「…」
随分とショックを受けたのか黙り込んでしまうカガリ
そんなカガリを見てシンは慌て始める
「何でそんなに落ち込むんだよ?ほら、軍人としては正解なんだからさ!
大体不殺そのものがあまり良くなかったんだよ、やっぱり敵は…」
「もういい!」
シンの言葉を遮り、カガリが叫んだ。
驚いてシンは喋るのを止めてしまう
「…ゴメン、もうすぐ作戦会議が始まるから、国防総省に行ってくれ…
私も、後から行くから。」
弱々しい笑みを作り、カガリは言う
「…わかった…ゴメン」
そう言ってシンは慰霊碑から去り、国防総省へ向かった
「キラ…何で…」
暫く会わないうちに、変わってしまったのだろうか
カガリは、なぜかとても嫌な予感がした
「…今度会ったら、話でも聞いてみよう。」
何かストレスを溜め込んだせいなのかもしれない
最近は互いに忙しく、まともに会っても居なかったから
キラを最後に見たのは、アスランの葬式だった。
アスランの死を悔やんでキラは泣いていた
「…大丈夫だよな、きっと…アイツなら」
そう自分に言い聞かせカガリは俯いていた顔をあげる
「私も行かなくては…」
カガリはそう言うと慰霊碑を後にした
―オーブ、国防総省
「…―作戦の内容は以上です、作戦の開始は今から2時間後、アークエンジェル、ミネルバはオーブを出港
その後ザフト艦隊と合流し、ヘブンズベースへ行き作戦を実行してもらう事になります。」
ミネルバの艦長、アーサー・トラインがキラが作成した壊滅作戦の内容を読み上げる
キラの考えた壊滅作戦とは
ヘブンズベースにある反乱軍の戦力を全て奪い、更に基地の施設まで完全に破壊すると言うものだった
「…了解しました、しかし…本当にその作戦の内容はキラ君が作成したものですか?」
マリューはアーサーにそう尋ねる
「そうですが…それがどうかしましたか?」
アーサーは何かおかしな所があったのかと不安な様子で言う
「あ、いえ…なら良いんです、失礼しました。」
そう言ってマリューは敬礼をするとアーサーはそうですか、と言い笑みを浮かべて去っていった
「しっかし、キラがこんな派手な作戦を考えるとはねえ…戦力を全て奪い、施設まで全て破壊しろ…か
何もここまでやることは無いんじゃないの?」
マリューの隣に居たフラガが、作戦の資料に目を通しながら言う
「…でも仕方の無い事なのかも知れないわ
プラントは旧デュランダル派の攻撃を受けて被害は拡大していると聞いてるし
反乱軍にも暴れだされたら、どうにも出来そうにないわ…」
「悪い芽は早めに潰すってことか…。まあそれが正しいんだろうな。
…じゃあ俺はアカツキの調整に行ってくる。」
そう言うとフラガは作戦会議室を出て行った
「でも…少し過激過ぎる気はするわね…あのキラ君が…」
マリューはポツリ、と呟いた
その呟きは会議室のざわめきに消えた。
今日はここまでです、肝心のディアッカは次ちゃんと出てきますので…
から揚げ食いつつage
保守
hosty
age
人イナス(´・ω・`)
ほしゅ
過疎ってるのかな?保守されてるところを見ると居るようだけど
とりあえず燃料になるかわからん物をメール欄に置いていきます
どうしてディアッカがインパルスに乗ってるのか、何で最後は緑服なのかとか
色々不満や文句はあるかもしれないがとりあえず燃料になればそれでいい
さっき誤爆した、死ぬかと思った
>305
カッコいい!!何となく、ディアッカがキラ坊を倒したかのように
見えるから不思議だww
もし良かったら、曲の詳細を教えてくれまいか
>307
306だけどありがd
大文字になってから全然チェックしてなかったら
いつの間にか曲がTKだけじゃなくなってたんだな・・・
勉強になったっす
hosu
今日ディアッカが劇中で死ぬ夢を見たんだ…
何故だかデストロイに乗ってたんだけどよりによって大量のバクゥにたかられて殺された('A`)
ビームサーベルじゃなくて頭突きでPS装甲がついてるはずのコクピットが粉々でディアッカがグロ死orz
やっぱりミューディーがトラウマになってるんだな、俺の中で
すげえ過疎ってるけど人居るのかな?
ほしゅ
ほしゅっとな
sage
ほす
ディアッカのが被ってると聞いて飛んで来ました
保守
319 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 09:52:59 ID:X/74ovEX
ヒュー。もうひほしゅ!
320 :
通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 09:55:34 ID:gatiyUqu
ぇはん
ゲームショウの連ザプロモのディアッカの台詞orz
ちゃんと喋らせてやってくれよ、イザーク!だけじゃなくてさ…
age
ほす
>>321 ちょwゲームショウ行ったのに痔出てこないんか〜、と思ってた
肝心なところを見逃したようだ・・・orz
>>324 バンダイナムコブースの3つある画面が繋がったときに流れるプロモにちょびっとだけ出てたよ
台詞はイザークとセットで出て
「どうすんの?イザーク?」
「エターナルを援護する!」
「あ?」
「ザフトの艦だ!あれは!!」
だった。俺は「一応出てって瞬殺されてくる?」のくだりの方が良かったのにorz
つうか「あ?」って台詞まで文字が前作のプロモみたいに出ててワロタwww
ディアッカに萌えて何が悪い
俺は狡猾に生きていきたいんだ
>>292-295の続きになります、遅くなってスマソ
―ヘブンズベース基地内
ヴォルテールからシャトルで地上に降りたディアッカは
反乱軍を率いるリーダーに会うことになった
ヘブンズベースの基地内廊下を歩くアスランとディアッカ
「反乱軍のリーダーって奴はどんな奴なんだ?」
ディアッカがアスランに尋ねた
「ディアッカも知っている人だよ。」
とアスランは短く答えると、ある扉の前に止まった
その扉はかなり大きく、中の部屋は相当広いだろうと言う事が容易に想像出来た
アスランは扉の横にあるチャイムを鳴らした
「アスラン・ザラです。ディアッカ・エルスマンを連れてきました。」
「…入りたまえ」
少しの間を置いて中から声が聞こえる
ディアッカも知っている人、とアスランが言っていた通り
何処かで聞いたことのあるような声だった
ギギギ、と重い音を立てて扉が開く
中には大きなモニターがあり、ニュース等が映っている
そしてそのモニターの前に椅子があり、ある人物が座っていた
「…アンタは…!」
「ようこそ反乱軍へ。歓迎するよ、ディアッカ・エルスマン。
お近づきの印に、コーヒーでもどうだね?」
とコーヒーカップを片手に言う男
「アンドリュー・バルトフェルド!?」
ディアッカがそう叫んだ。
元・砂漠の虎であり、キラに破れた後は長くに渡りキラとラクスに協力していたはずなのに
その彼が、何故反乱軍のリーダーなどをしているのかとディアッカに疑問が浮かぶ
「何でアンタがリーダーなんだよ?キラとラクス嬢にあんなに協力してたのに…」
ディアッカがバルトフェルドに近づき、言う
「まあそう焦るな。僕のコーヒーでも飲んで、落ち着きたまえ。」
そう言って微笑みながらバルトフェルドは近くのテーブルに置いてあった2つのコーヒーカップを二人に手渡し、近くの椅子に腰掛けるように促した
二人は座り、コーヒーを飲む。
少し苦すぎる気がするが、味は悪くない流石にコーヒーにうるさいだけの事はある。とディアッカは関心した。
「…で、何故僕が反乱軍のリーダーをしているについてだが…
まず、歌姫の望みは争いを全て無くし、永久の平和を築く事だ
しかしそんな事は不可能に等しい…だが、彼女はそのためなら何だってする
現に前の戦争でもデュランダルを討ちデスティニープランの実行を止めた
だが、その結果、彼女の望みとは程遠い世界になった
絶えない争い、訪れない平和、戦争が終わっても今も尚傷付いている人々が居る
そして歌姫はある結論を出した」
「…自分たちに逆らうもの全てを滅ぼす事…」
アスランが静かに呟く
「そうだ。彼女はそう結論を出した。そして、それにキラも同意した。
そうしなければ永遠の平和など来ない、人々が苦しみ、悲しむと
だから彼女たちはジェネシスを復活させ、歯向かう人々を全て滅ぼすと計画を立てた…
…僕がこの計画の内容をダコスタ君から聞いたのは半年前だ
今後の事を話し合うためにヴォルテールでプラントへ向かう途中戦闘に巻き込まれてね
すぐに戦闘は終わったようだが…問題はそこからだった。
戦闘が終わった後、帰還途中のフリーダムとジャスティスを見かけてね
だが、何があったのかフリーダムが突然ジャスティスを攻撃し始めたんだ
すぐにジャスティスは爆散した、あっという間のことだったから僕も何が起こったのかわからなかった…
だが、ジャスティスのコクピットは無事でね、急いで収容したんだ
ジャスティスのコクピットから出てきたのは…アスランだった。」
「アスランから事情を聞き、ダコスタ君と話し合い僕は確信した
彼女たちは本気でジェネシスを復活させ、歯向かうもの全てを滅ぼそうとしているのだと
その後ダコスタ君には歌姫に従うフリをしてクライン派に居続けてもらい情報を貰う事にし
僕は砂漠の虎だった時に部下だった軍人を集めて反乱軍を結成した。
そして先日、ダコスタ君からある情報が届いた」
バルトフェルドが巨大なモニターへと目を向ける
モニターの画面が変わり、要塞が映し出される
「あれは!?」
その黒い宇宙に浮かぶ要塞の姿はメサイアに酷似している
「ダコスタ君がこの要塞の情報を掴んできた
普段はクライン派の幹部の者しか入れない巨大要塞『エターニア』だ
先日発表されて、その発表では最高評議会の会議用としての武装要塞とされているが
内部では最新鋭MSの大量生産等が行われている。
そしてコロニー・メンデルでもクライン派が不穏な動きを見せているようだ
いずれ調査に向かわなければなるまい。」
「…キラとラクスはあんな物まで…!」
アスランが拳を握り締める
かつて自分の父が作り上げた大量殺戮兵器・ジェネシス
それを復活させるのと同時に要塞を作り上げ戦力の強化まで図っているとは
しかも、議会の会議用だと偽って
「必ずあの二人を止めなきゃならない。」
アスランはそう静かに呟いた。
「ああ、あんな物をまた撃たせてたまるか!!」
ディアッカもそれに同意する
「…それでは二人に指令を出そう、まずは…」
とバルトフェルドが言いかけたその時、突如基地内の警報が鳴り響いた
「何事だ!?」
バルトフェルドは辺りを見回す
そして、反乱軍兵士からの通信が入る
「どうした!」
「ザフト軍が攻めてきました!!
数は艦5、イージス3隻、アークエンジェル、ミネルバです!!」
「何だと!?」
「アークエンジェル!?」
「ミネルバだって!?」
アスランとディアッカは同時に叫ぶ
「…非常に不味い事態になってしまったね…」
バルトフェルドは気持ちを落ち着かせようとコーヒーを一気に飲み干した
まさかアークエンジェル、ミネルバが攻めてくるとは思わなかった。
しかしもうすぐそこまで来ているのだ。いつまでも驚いているわけにもいかない
「二人に出す指令だが…変更だ、まずはザフト軍とアークエンジェルを退ける…だが、彼らに通信はするな。」
「何故です?ここでミネルバやアークエンジェルに真実を伝えられれば…」
「もしクライン派が向こうに潜んでいたらどうする?ミネルバやアークエンジェルは後ろから撃たれるぞ?」
「!!」
「事は慎重に運ぶんだ…頼んだぞ!基地を守れ!!」
「了解!!」
「りょーかいっ!」
二人はバルトフェルドに敬礼すると、モニタールームを飛び出しMSデッキへと向かった
「あれが反乱軍の基地ね…!!」
アークエンジェルのブリッジでマリューが呟く
「敵MS展開!!来ます!」
ミリアリアが叫ぶ
「全MS発進!何としても作戦を成功させるのよ!」
この軍に殺された仲間の為にも、平和のためにも、絶対に成功させなければならない。
「システムオールグリーン、アカツキ、発進どうぞ!」
「ムウ・ラ・フラガ、アカツキ、行くぜ!!」
雪が舞う空へ、金色の機体が飛び立つ
そして次々とアークエンジェルの中からムラサメが飛び立っていく
「敵MS展開、来ます!!」
ミネルバのブリッジでメイリンが言った
「全MS発進!」
アーサーが叫ぶ
タリアから受け継いだミネルバを何としても守り、作戦を成功させなければならない
「システムオールグリーン、各機、発進どうぞ!」
「シン・アスカ、デスティニー、行きます!!」
「ルナマリア・ホーク、出るわよ!!」
光の翼を広げて、デスティニーは飛び立つ
インパルスはフォースに換装し、デスティニーの後を追う
ミネルバから続いて、ザク、グフが飛び立っていく
「ディアッカ、こっちだ!」
広い基地の中をパイロットスーツに着替えたアスランとディアッカは走っていた
まだ慣れないのか二人は少々迷ったが何とかMSデッキにたどり着く事が出来た
「この中から選ぶのか?」
MSデッキにある多数のザクやバクゥ
これだけではアークエンジェルやミネルバを退けられるとは思えない
「いや、お前が乗るのはこれだ。」
アスランがMSデッキ内の閉じたシャッターを開けるために、ロック解除番号を入力しながら言う
ピーとロックの解除音が鳴り、ロックが解除されシャッターが開き始める
二人は中へと入っていく
「これは…」
ディアッカは佇むMSを見上げて驚いた
「…ディアッカにピッタリだろ?」
アスランが笑って言う
「バスター!?」
ディアッカが見上げる見覚えのある機体
それはかつて数多の戦場を共に駆け抜けた機体、バスターだった
ヤキン・ドゥーエでプロヴィデンスに破壊され、その後は連合に返したはずだったのだが
「連合はバスターを改造しようとしていたみたいでね、エンジンも何もかもが最新装備に変わっているけど
昔のバスターと武装は変わりない。昔の要領で使えば良いってバルトフェルド隊長が言っていた。」
「…お前はどうすんだよ?良いのか?俺が乗って。」
「良いんだよ、俺にはセイバーがある。さあ、行こう!!」
アスランの言葉にディアッカは頷き、バスターに乗り込む
アスランはセイバーに乗り込み、出撃の準備を整える
キラに破壊されたジャスティスは予備のパーツも無く、乗ることが出来ない
ジャスティスの代わりにバルトフェルドが用意してくれたのがセイバーだった。
ザフトにあったものを反乱軍を結成する際に持ってきたものだそうだ。
「よし…行くぞ!」
セイバーがMSデッキから運ばれる
「アスラン・ザラ、セイバー、出る!!」
声と同時にセイバーが基地から飛び出し、空へと飛び立った
バスターに乗り込んだディアッカは何だか懐かしい気持ちになった
「何か、懐かしいよなあ…」
コクピットの内部も変わっていない昔と同じままだ
「武装だけは最新鋭…って何か贅沢な気もするぜ。」
そう言ってバスターのシステムを起動させる
目の前にG.U.N.D.A.Mと文字が表示されていく
そしてバスターはMSデッキから運ばれる
「システムオールグリーン、バスター、発進どうぞ。」
「ディアッカ・エルスマン、バスター、行くぜ!!」
バスターは基地から飛び出し、地上へ力強く降り立った
今日はここまでです。
乙!中々楽しませてもらいました
::::::|
::::::|巛 》ヽ
::::::|"~^ヽ,
::::::|∀`リ ::::::|
::::::|巛 》ヽ
::::::|"~^ヽ,
::::::|∀`リ ついでにあげ
::::::|⊂
::::::|
::::::|
::::::|
::::::|⊂
::::::|
::::::|
::::::|
グゥイレト!!バスター戻ってきたぜッ!!
wktk!
乙ー!!待ってたぜ。
>>327-334 乙!
スレが廃れてるからもう来てくれないかと思ってた
待ってたよ。・゚・(ノД`)・゚・。
保守
保守!
保守!
書き手さんがようやく来てくれたのは良いが続きを読むにはこのスレを保守しなきゃ駄目なんだぜ?
応援保守!
343 :
209:2006/10/18(水) 09:04:06 ID:???
遅くなりましたが288の続きです。
「ふっ…せっ…せっ…」
ダグラスは病室で一人、リハビリに取り組んでいた。
リハビリと言ってもアリアンが用意したものではなく
自分で考えて取り組む、謂わば規定外のもだ。
本当ならばこのような行為は無駄に体をいじめるだけで、
以前この時をアリアンに見つかったときはどやされたものだ(通常のリハビリメニューなら問題ない)。
しかしダグラスはそのようなことがあったにも関わらず今もこうして勝手なリハビリを行っている。
それは少しでも早く軍に戻るため、MSを操れる体を手に入れるため―――――本当に?
ダグラスの心は揺れていた。
ダグラス=ランヴァーナという男、MS乗りということ、優秀な兵士だったということ。
それは本当に俺なのか?
そんな疑問を持つようになったのはつい最近のことだ。
なんとなく疑問を持ってしまったのが始まりだった。
記憶がないということは本当の過去が何であろうと関係がない。
どんなことでも本当の過去になってしまう可能性がある。
しかし本当にダグラスがダグラスでないなら現在のような待遇は受けられない。
ダグラスに関する費用は全て軍が受け持ってくれているらしい。
今の自分をダグラスと証明してくれるものは、自分はダグラスだと信じられるものはそれだけだった。
自分は本当は誰なのか?
扶植された記憶に対する疑念を振り払うべく、ただがむしゃらにリハビリに取り組んでいた。
四肢のうち唯一の残されている右手がダグラスの疑念を振り払うために動かされ続けた。
344 :
209:2006/10/18(水) 09:04:59 ID:???
「ふう…」
ある程度時間が経ったとき、流石に疲れたダグラスは手を休めた。
風が頬を伝うのが分かった。
そのとき初めて窓を開けっ放しだったことに気づいた。
「風か…」
気のせいだろうか。
自分は自然の風を肌で感じたことがあまり無いような気がする。
地球育ちのナチュラルであれば如何に記憶喪失であろうと
気に留めるほどのものではないはずだと思う。
しかしダグラスにはこの自然の風がまるで滅多に感じたことの無い
新鮮なものであるように感じられた。
おれは本当にナチュラルなのか?
とんでもない不安が頭をよぎった。ダグラスは頭を振り、考えを払った。
しかしそんなことで本当に振り払えるわけが無い。
ダグラスは再びリハビリを始めた。新たに思い浮かんだ疑念を振り払うべく。
345 :
209:2006/10/18(水) 09:06:09 ID:???
「ダグラス、はいるよ?」
リハビリを始めてしばらくすると二度のノック音に続いて
アリアンの声がドアの向こうから聞こえてきた。
勝手なリハビリをしているのを見られどやされたくなかったダグラスは
返事をする前に咄嗟にリハビリに使っていた道具を隠そうとした。
ガラ!
しかしアリアンは返事を聞かずにいきなりドアを開いた。アリアンの目に映ったのは
ダグラスの右手に握られた、以前無理矢理ダグラスから取り上げたはずのダンベルだった。
「ダグラス…あんたまた…」
ダグラスはすかさず隠したがとき既に遅し。
「あ、いや…これはな…」
「言い訳は無用!前にも言ったでしょう!?あれほど勝手なことはするなって!なのにアンタときたら!」
「すまん!もうしないから許してくれ!」
「・・・まあ良いわ。今回は許したげる。」
「・・・・・へ?」
アリアンの言った予想外の言葉にダグラスは意を解せず間の抜けた言葉を出した。
「アンタにお客よ」
「客…?」
アリアンの言葉を聞いて初めてその存在に気づいた。
部屋の壁にもたれ、こちらを見ながら笑っている金髪の男性がいた。
男の名はネオ・ロアノーク。地球連合軍の特殊部隊を率いる人間だ。
ダグラスはネオの笑顔に懐かしいものを感じた。
346 :
209:2006/10/18(水) 09:07:19 ID:???
ダグラスの視線に気づいたネオはこちらに歩み寄り手を差し出してきた。
「初めまして・・・かな?ダグラス?」
「あ・・・はい。初めまして・・・」
ダグラスも右手を差し出し握手を交した。
そしてダグラスは先ほどから感じていた疑問を口に出した。
「あの・・・どこかで会ったことが?」
そう言った瞬間、ネオとアリアンは驚きの表情を見せ
互いに顔を見合わせた。
「あの・・・俺変なこと言いましたか?」
二人の反応に何かおかしなことでも言ったのだろうかと思った。
「いや・・・なるほど。記憶喪失も中々に面白いものだな。」
ネオはそういいながら内心で、自分は御免だがな、と言った。
「おっと。自己紹介がまだだったな。俺はネオ・ロアノーク。
地球連合の特殊部隊で大佐をやっている。
先程君が言ったことだが・・・間違いではない。君は俺の部下だったことが
あるからな。」
「本当ですか!?」
「あ、ああ・・・そりゃあもう優秀な部下だったさ。それだけに
俺の隊を離れるときは惜しいもんだったよ。」
ネオは懐かしげに語った。それが真実であるかのように。
「だが喜ばしいことに君は再び俺の部隊に配属されることになった。
・・・まあ全てが終わり次第だがな。」
揚々と言いながら最後に付け足すように言った。
だが当のダグラスは自分の知らない過去を知る人物に出会え、
その過去を語るネオを見て自分はナチュラルだと、確信に近いものを
得られることができ、かすかな喜びを感じていた。
「・・・どうした、ダグラス?」
「あ、いえ。何でもありません。」
「そうか。まあ疲れているならあまり無理はするなよ。アリアンに怒られるからな。」
「そうですね・・・」
今まで無言だったアリアンがやはり無言でこちらを睨んできた。
「じゃあ俺はもう行くかな。」
ネオはそう言うと振り返り扉へ向かった。
347 :
209:2006/10/18(水) 09:08:10 ID:???
「もうよろしいのですか?大佐。」
「ああ。別に取り立てて用があったわけではないし、元気そうな姿を見れたしな。
それで十分さ。」
「そうですか・・・」
「じゃあなダグラス!あんまりアリアンは怒らせないほうがいいぞぉ!」
「はい・・・」
「余計なこと言わないでください!」
ネオはアリアンの怒声に送りだされ、姿は見えなくなった。
「まったく・・・あの人は・・・」
「なあ」
「んっ?」
「お前あの人と知り合いなのか?」
上司と部下、というにはやけにお互い遠慮のない言葉の交し方に
小さな疑問を感じたダグラスはアリアンに尋ねた。
「んーまあちょっとね、昔お世話になったていうか・・・まあそんなところよ」
「そんなところって、全く分からんのだが・・・まあ別に良いけどさ」
それから二人は取り留めの無い会話を交し、ダグラスに手術の旨を伝えた。
そしてリハビリに関する小言を言うとアリアンは部屋を出て行った。
「・・・一週間後に手術か」
脚があった場所を見て、呟いた。
「もう一度戦える・・・」
右手を握り締めた。
「二度と同じへまはしない。」
記憶に無くとも体は覚えている。
「コーディネーター、倒してみせる」
顔の傷が疼く。
348 :
209:2006/10/18(水) 09:10:23 ID:???
遅くなってスミマセヌ。
中途半端になりますが次回からは本編の予定です。
349 :
209:2006/10/18(水) 12:36:40 ID:???
本編の予告みたいなの投下します。
「これで終わりだ!デカイのっ!」
インパルスのビームサーベルはデストロイのコクピット上部を貫いた。
デストロイの爆発に巻き込まれないようインパルスを遠ざけた直後、デストロイは
爆発した。コクピットから煙が上がりパイロットを失ったデストロイは姿勢制御が
できないため爆発の衝撃で後ろに倒れた。
「はあ、はあ、はあ・・・」
シンは崩れ行く要塞の如きMSを見ながら息を切らしていた。
『嫌ああぁぁぁ――――ッ!!』
コクピットを貫く直前に聞こえた彼女の声。
まさかあの機体のパイロットは―――――――
ちがう。そんな筈がない。だってあの人は約束してくれたのだから。
もう二度と戦争には関わらせない、戦争とは関係のない平和は暮らしをさせるって、
あの人は約束してくれたのだから。
シンは押し寄せる不安を必死で振り払った。
「坊主」
「あ・・・」
突然あの人から通信が入った。気がつくと目の前にはあの人の紫色のMSがいた。
「さすがだな。デストロイを無傷で倒すとはな。」
「・・・・・・」
「その強さに敬意を表して良いことをひとつ教えてやろう」
「・・・・・・!?」
「デストロイのパイロットは――――――――
350 :
209:2006/10/18(水) 12:40:28 ID:???
「よくやった、シン」
シンがデストロイを倒したのを見てハイネはそういった。
「くそっ!こいつ、いい加減墜ちろよ!!」
撃っても撃っても華麗に攻撃をかわすグフを目の前にしてスティングは苛立ちを
覚え不満を吐いた。
「ナチュラルながらセカンドシリーズをそこまで操る腕前はたいしたものだ。
だがその程度では俺には及ばん!」
ハイネはテンペストビームソードを抜き、構えた。
「こいつでカタをつけさせてもらうぞ!」
ハイネは機体をカオスのもとへ走らせようとした。
「――――――――――――――――――――っ!!!」
「シンっ・・・・・・・・!?」
351 :
209:2006/10/18(水) 12:42:57 ID:???
「はあああああっ!!」
「やあああああっ!!」
ダグラスはウィンダムのビームサーベルを振り下ろし、キラはそれを受ける形で
ヴァリアントのビームサーベルを振った。
しかしキラは互いの剣が交差する直前、刀身を消しそのまま相手の懐にもぐりこんだ。
予想外の行動にダグラスは対応しきれず、再度刀身を発生させたヴァリアントの
ビームサーベルによってウィンダムの右腕を切り落とされてしまった。
そしてキラは続け様に脚を奪おうとしたがわずかにダグラスの反応が勝った。
ウィンダムの左の膝蹴りをヴァリアントの頭部に当て、本当ならばビームサーベルを
振り下ろす場面なのだろうが先の攻撃により武器ごと右腕を失っていたウィンダムは
右回し蹴りをくらわせた。
ヴァリアントは逆さに落下し、ダグラスはウィンダムで追撃しようとした。
しかしその時
「嫌ああぁぁぁ――――っ!!」
「ステラ!?」
通信にステラの悲鳴が入ってきた。何事かと、デストロイのほうを見ると
デストロイは今まさにインパルスのビームサーベルに貫かれようとしていた。
ダグラスはすぐさま進路をステラの下へと変更した。
ウィンダムは機体の耐久限界を超えるスピードを出した。
PS装甲を持たないウィンダムでそれほどのスピードを出すことは自殺行為に
近かった。だがダグラスはそれを承知でやっていた。
「くそおーーーーーっ!!」――――間に合わない
「もう二度と彼女を戦争に関わらせないって、約束してくれ!
平和な世界でずっと暮らしていけるように、平和な世界を彼女に
与えてあげてくれ!」
「・・・約束しよう」
約束 平和な世界を彼女に
彼の願い だから
彼にステラを殺させてはいけない
352 :
209:2006/10/18(水) 12:46:01 ID:???
「やめろーーーーーーっ!!」
ダグラスの叫びと共に、ウィンダムのフライトユニットが両翼ともに爆音を上げた。
追撃されなかったヴァリアントは機体のバランスを取り戻し、ウィンダムの行動を
察知したキラは即座にヴァリアントの二門のプラズマビーム砲でウィンダムの
フライトユニットを両翼共に打ち抜いたのだった。
浮力を失ったウィンダムは慣性に従い前のめりに落下していった。
「くっ・・・」
落下した衝撃で視界は揺れていたものの意識は失っていなかった。
しかし朦朧とする意識の中で、大きな爆発の音だけは鮮明に聞き取れた様な気がした。
まだ視界は揺れていたがダグラスはコックピットを開けデストロイの方を見遣った。
巨大な黒の要塞が炎に包まれ崩れ落ちて逝くのが見えた。
「ステラ・・・」
ダグラスは唇を噛み締め、両拳を握り締めた。
助けられなかった。守れなかった。ステラも、少年も。約束したのに。
顧みて、悔しさを噛み締めたかったが、自分のおかれている状況にそうもいかなかった。
AAの正面直線上に落ちたせいか、AAの砲塔がこちらを向いていた。どうしたものかと考えたが
この状況では最早何をしても無駄だという考えに至ったダグラスは
AAの方を向き両手を挙げた。
ふと、色の無い、灰色の光景が浮かんだ。
その光景は今と全く同じ状況だった。
353 :
209:2006/10/18(水) 12:54:13 ID:???
予告というかほとんどネタばれ?
まあ概ねこんな展開になる予定です。
354 :
209:2006/10/18(水) 13:04:34 ID:???
1からスレを見返してたら>>7の考えた設定とほぼ同じことに気づいた。
うをおお!GJ!!
職人さんいつもGJ!
職人の皆さん焦らずマイペースにガンガレ〜
ほしゅ
保守
応援ホシュ
ほっしゅ
ほしゅ!!!!
>>327-333の続きになります
―宇宙・地球付近
ザフト軍・ジュール隊の艦ヴォルテールの内部で反乱軍攻撃の準備が進められていた。
アークエンジェルやミネルバが反乱軍の本拠地で現在交戦中のため、それを援護せよとのことだ。
それはキラからの指令で、キラも出撃すると言ってきた。
「シホ・ハーネンフース!」
白いパイロットスーツに身を包んだイザークがMSデッキでシホを呼んだ
「隊長、何ですか?」
「シグー・ディープアームズが先日の戦闘で損傷していたろう?
整備班の思った以上に損傷が激しく、とても降下できる状態ではないそうだ。
だから今回はこのブレイズ・ザク・ウォーリアに乗ってもらう。
構わないな?」
そう言ってイザークはブレイズ・ザク・ウォーリアを見上げる
シグーと同じ量産機だが、シグーよりは性能が上である。
地上で戦闘するなら、こちらの方がいいとの事だった。
「了解しました。」
そう言ってシホはザクのコクピットに入り、調整を開始した。
「イザーク」
ふと、背後から呼ぶ声がした
イザークは振り返る。
そこには、キラが立っていた。
プラントの守衛に当たっていたはずだが…
「貴様か、プラントの守衛はいいのか?ラクス嬢は?」
「良いんだ、僕が居なくても皆良くやってくれてるし。
それに、攻めるのは反乱軍の本拠地だよ?人数は多くて損はないでしょ?」
「…フリーダムは?」
「もう調整も終わった、後はそっちの調整が終わればすぐに出せるよ。」
「そうか。」
二人の間に、沈黙が下りる
「…ディアッカの事…ゴメンね…僕が、彼を守っていれば…」
ポツリ、とキラが呟くように言った
イザークはそれを聞いてキラを睨みつける
つい先程シホから先日のプラントでの戦闘でディアッカが死んだとの報告を聞いた
それを聞いて、どんなに悲しかったか。
それでも、キラのせいとか、そんな風に誰かに責任を擦り付けていても仕方ない。
「言うな!死んだアイツが悪い!貴様のせいにしても仕方ないだろう!?
今は作戦の事だけを考えろ!良いな!!もうすぐ出撃だ!」
そう叫んでイザークは自分の機体の調整に行ってしまった。
「……何も知らない方が、君たちにとっては良いんだろうなあ…。」
イザークの背を見て、キラが笑みを浮かべて呟く
まさか、これから殺し合う相手が、死んだと思っていた仲間だったなんて
イザークも、アークエンジェルのクルーも、ミネルバのクルーも思っていないだろう。
「君たちが死ぬ、その時に教えてあげようかな」
利用し終えた後に、最大級の絶望を与えて殺してあげよう。
「先ずはアスランとディアッカを処理しないと、あの二人は甘いから…すぐ死ぬさ。」
そう呟いて、キラはフリーダムへと向かった。
「こんな基地をまた作り直して何になるんだよっ!!」
シンは叫び、次々とザクをビームライフルで撃ち抜く
飛行能力を持たないザクは次々と撃ち抜かれ、爆発していく
「戦争をまた繰り返す気なのか!?コイツらはっ!!」
そして基地の中心まで一気に飛んでいく
「シン!あまり踏み込んだら…。」
ルナマリアがシンに警告する
「大丈夫だって!…あれは!?」
シンは自分の方に向かってくるMSを見て驚き、声を上げる
「どうしたの?シン!」
「セイバーが…何で!!」
「セイバー?!でも、確かフリーダムに…」
シンの見たMSはセイバーだった
キラの操るフリーダムに切り裂かれたはずだったのだが…
「…あんなものまで作ったって言うのかよ!こいつらは!」
そう言ってシンはアロンダイトを引き抜き、セイバーに向かっていく
「デスティニー…シンか!」
巨大な対艦刀、アロンダイトを構え向かってくるデスティニー
デスティニーの後方にはインパルスも迫ってきている
「ルナマリアまで…くそっ!」
セイバーのサーベルを抜き、デスティニーへ向かう
「でええええええええええいっ!!」
そう叫んで、シンはアロンダイトを振りかざす
それをセイバーはサーベルで受け止める
反発して両機は弾かれるように離れ、またぶつかる
「何でこんな基地を…!また!!」
「シン!!」
通信機から聞こえる、仲間の声
今すぐにでも、通信回線を開いて説得したかった。
しかし、ザフトの他の艦にクライン派がもし混ざっていたらミネルバもアークエンジェルも撃墜されてしまうだろう。
「くっ…!」
「シンッ!」
インパルスがビームライフルを放つ。
すぐさまセイバーはデスティニーから離れ、シールドで防ぐ
防戦一方になってしまっているアスラン。こうしている間にもザフト艦隊からはザクが迫ってきている
ここは、少しでも戦力を減らさなければならない。
そう判断したアスランは、殺さないようにインパルスへ攻撃を仕掛ける事にした
「許せよ…ルナマリア!」
両手にサーベルを構え、インパルスへと向かう
「えっ、何!?」
防戦一方だったセイバーが一転して攻撃を仕掛けてきた
インパルスをも上回る速さで一気にセイバーは距離を詰める
「ダメ…避けきれない!」
あっという間に近づいてきたセイバーに反応できなかったルナマリアは正面に盾を構える
だが、セイバーは盾ごとインパルスを蹴り飛ばした
「ああああああああっ!!」
インパルスは体制を崩し、正面に構えていた盾は腕と共に投げ出されてしまう
「はああああっ!」
その隙を突き、セイバーはインパルスの両腕を切り落とした
両腕を切り落とされた事でバランスを失い落ちていくインパルスをデスティニーが受け止める
「ルナッ!…よくもルナをっ!」
シンは叫ぶ。
だが、両腕を失ったインパルスを支えたままでは戦えない。
インパルスの換装をするにも、このセイバーにパーツを破壊されてしまう可能性が高い
ここは、ミネルバに戻り補給を受けるしかないだろう。
「チッ、ミネルバへ戻るぞ!あのセイバーは…その後だ!」
「ゴメンね、シン…」
デスティニーはインパルスを抱え、ミネルバへと戻っていく。
これで少しの間はデスティニーは出て来れないだろう。
そう思い、アスランはふう、と一息ついた
「ディアッカは大丈夫なのか?」
もしかしたら、アークエンジェルの誰かと交戦しているかもしれない
そう思ったアスランはディアッカの援護へと向かう事にした。
セイバーを変形させ、バスターの元へ向かう
「…この数、半端じゃないぜ!」
バスターのビーム砲を放ちながらディアッカが叫ぶ
地上から攻めてくるザクやバクゥの数は尋常ではない。
ひとつひとつビーム砲で打ち抜いていくが、減った気がしない。
善戦するバスターの近くに上空から金色のMSが迫ってきていた。
「何だ、あのMS!」
あんなに目立つ色で、こんな戦場に来るなんて自殺する気か?
そう思いつつディアッカはその上空のMSに向けてビーム砲を放った
しかし、そのビーム砲は金色の装甲に跳ね返される
「何だと!?」
ディアッカはバスターのバーニアを吹かし、跳ね返されたビーム砲を何とか回避する。
「…残念でした!コイツにはビームなんて通用しないんだぜ!?」
通信機から響いた声は、懐かしい声だった
「オッサン!?…どうすりゃ良いんだよ!」
アークエンジェルがこの戦場に来たときから、予想はしていた仲間との交戦
だが、いざとなるとやはり撃つのを躊躇ってしまう
それに、ビームが通用しないとなると、バスターではどう戦ったらいいものか分からない。
もたもたしていると、上空からアカツキのビームが飛んでくる
それと同時に2機のバクゥがビームソードを展開し、両脇からバスターへと襲い掛かる
「ッ!!こんな所でっ!」
アカツキのビームを上空へ飛び上がり回避する
そしてビームソードを展開している2機のバクゥに向けてミサイルを放った
ミサイルはバクゥに命中し、爆散する。
「…やるねえ…だが、俺はそうは行かんぜ!」
そう言ってフラガはアカツキのビームサーベルを抜き、機体を急降下させる。
接近戦に持ち込めば、アカツキに分がある。
「接近する気か…!くそっ!!」
バスターは逃げようとするが機動力ではアカツキの方が遥かに上である
「ディアッカ!!」
変形したセイバーでバスターの援護へ向かっていたアスランは叫んだ。
アカツキがバスターに近づくのを阻止しようとするが
ビームは全く通用しない。それに、距離が少し離れている。
セイバーが近づいてサーベルを使用する前にバスターはアカツキにサーベルで切られるだろう
「…ディアッカ!これを使えッ!」
一か八かだ。
アスランはセイバーの変形を解き、サーベルをバスターへ向けて投げた
サーベルは真っ直ぐバスターへと飛んでいく
急降下しつつ、アカツキがバスターへ向けてサーベルを振り上げる
「もらったあっ!」
振り下ろされるアカツキのビームサーベル
バスターはサーベルを掴むと、すぐさま展開し、アカツキのサーベルを受け止めた
「何だと!?」
「ナイス…アスラン!!」
バスターはアカツキのサーベルを受け止める
サーベル同士が反発し、アカツキは弾かれるように上空へ飛ばされる
その隙にバスターはアカツキから離れ、セイバーもアカツキから遠ざかる
「ん?何で逃げるんだ…?」
その行動にフラガは少し疑問を抱いたが、あの2機を無理に深追いする必要は無いと判断した。
反乱軍の大多数の戦力を奪ってしまえば、あの2機など無力に等しい
そう思ったフラガは、地上のMSを片付ける事にした。
だが、戦局は徐々に、反乱軍が有利になってきていた
今日はここまでです。次回からちょっと話重くなります。
更新乙!楽しみにしてるよ
乙です!職人の皆さん楽しませてもらってます
ほすあげ
ほしゅ
保守
377 :
209:2006/11/20(月) 09:59:42 ID:???
お久しぶりです。それでは本編に入ります。
漆黒の宙に漂う、白銀に輝く、まるで砂時計を模したような形をした巨大な構造物。
L4に建設されたコロニー群、プラントの一つ"アーモリーワン"だ。
その外壁に一つ、小さな影がきらりと太陽光を反射した。
それは赤を基調に、白と黒で彩られ、いかにも砲撃戦仕様を漂わせる
武装をしたMSだ。機体のコックピットに座するパイロットはモニター越しに
"アーモリーワン"を見つめていた。パイロットは"アーモリーワン"を見つめ何を
思うのか。しかしパイロットの顔は上半分が無機的な仮面により覆い隠されているため
表情からパイロットの心中を察することは適わない。
仮面が覆わない、顔の下半分と金髪だけがかろうじてパイロットの生身の
部分をわずかに見せる。唯一肌を見せる顔の下半分は褐色の肌色を見せた。
「新型のG-TYPE三機を奪取・・・か」
パイロットの声は20代そこそこの青年を思わせる声色だ。
その声色が呟いた言葉、G-TYPEの奪取、それが彼に、いや、彼らに課せられた
任務である。彼はその任務に、極僅かにだがデジャブといえるものを感じていた。
しかし極僅か。彼はそんなことより、任務のために"アーモリーワン"へ侵入した
彼らの身を案じることで任務に対するデジャブは消え去った。
「ちゃんと生きて戻って来いよ・・・」
彼らの力信用していないわけではない。だがたった三人で敵地へと足を
運んでいるのだ。否が応でも心配になる。しかし彼には心配しかできない。
彼は祈り続けた。彼らの無事を―――――
378 :
209:2006/11/20(月) 10:00:58 ID:???
多くの人でにぎわう宇宙港にシャトルが一機、到着した。
シャトルから姿を現したのはオーブ連合首長国の代表首長、カガリ・ユラ・アスハ。
そしてその護衛を務める随員のアスラン・ザラ。
二人は多くの人から成りたった喧騒に不審と警戒の入り混じった視線を向けた。
出迎えに来ていた駐在員がカガリに説明をしながらVIP用の通路を誘導した。
歩みながら、漏れ聞こえる人々の会話を耳にして憂鬱な気分になる。
先の大戦後、工業用に建設されたプラント、"アーモリーワン"は内部に
大規模な軍事工廠を有している。"アーモリーワン"はプラント本国から
遠く離れており、コーディネーター、ナチュラルの双方が共に住まう
中立地帯ではあるがそんな場所でも堂々と、戦いのための艦船を製造している。
この度"アーモリーワン"で製造されていた新型戦艦が完成をむかえ
進水式とともに軍事式典も用意されている。
カガリとアスランを憂鬱にさせる喧騒はこのためだった。
式典に招かれたプラント市民たちは一片の後ろめたさも漂わせず、
ただ軍艦の必要性を興奮した調子で語り合い、自分たちの国家とコーディネーターが
持つ高い技術力を誇っていた。
カガリはそんな光景に一瞬脇目を振り、陰鬱な表情を見せた。
379 :
209:2006/11/20(月) 10:03:33 ID:???
前大戦、殺戮兵器を打ち合うという凄惨な第二次ヤキン・ドゥーエ戦後、
プラントから停戦の申し入れがされ、アイリーン・カナーバを代表とする
暫定政府と地球連合の間で、長い協議の末、終戦協定が締結された。
様々な問題は残されたが、プラントと地球各国は相互理解努力と平和を誓った。
世界は安定へ向かっているように見えた。
しかし、カガリとアスランの眼に映るのはそのような誓いとはかけ離れた、
戦争の悲惨さなど何処か遠くに置き忘れて、揚々と語り合う人々の姿だった。
沈鬱な表情で眼を逸らし、二人はエレベータに乗り込んだ。
エレベータ内のソファに一人腰を掛けたカガリは傍らに立つ係官に口を開いた。
「明日は軍艦の進水式ということだが――――」
「はい。式典の為に少々騒がしく、代表にはご迷惑のことかと存じますが・・・・」
へりくだった態度で返事をする係官だが、カガリはわざとらしく苦い口調で
言い放った。
「こちらの用件は既にご存知だろうに、そんな日にこんな場所でとは恐れ入る。」
係官は思いもよらぬ不興を見せ付けられ、表情を硬くした。それを静観していた
アスランが、呆れたように溜息混じりに口を開いた
「内々かつ緊急にと、会見をお願いしたのはこちらなのです、アスハ代表。」
カガリはちらりとアスランに眼を向けた。
「プラント本国へ赴かれるよりは目立たぬだろう、という、デュランダル議長の
ご配慮もあってのことと思われますが」
カガリは納得いかない表情で黙り込んだ。政治家として、また一国の代表として
恥じない活動振りを見せてくれる彼女だが、このようなところは、先の発言も含め、まだまだ幼く思えた。
やはり、一国の代表として、もっとそれに相応しい振る舞い、考え方をしてもらいたいものだ。
そのとき急に、エレベータ内が明るい光に満ち、カガリとアスランはガラス壁面の
向こうに目をやった。その先には青い海が広がっていて、明るい日差しを受けて輝く海に、
緑の島々が散らばっている。自分たちは地球にいるのではないかと見紛う程の美しい風景だが、
ここに広がる風景は全て人口のもので、ガラスの外には真空の宇宙しか存在しない。
アスランはその風景にかつての平和な日々を見た。
380 :
209:2006/11/20(月) 10:05:23 ID:???
「違う違う!ロンド隊のジンは全て式典用装備だ!第三格納庫だと言っただろ!?」
「マッケラーのガズウートかァ!?早く移動させろォ!」
荒っぽい叫び声がそこら中で飛び交い、広々とした敷地はMS群によって狭く感じる。
式典を明日に控えた"アーモリーワン"は通常では見られない活気に満ちていた。
騒然とした敷地内を走るバギーが、建物の影から現れたジンの脚に接触しかけた。
運転手があわやというところでハンドルを切り、バギーはジンの脚の間を
すり抜けた。助手席に座っていた少女はぞっとした顔でのけぞった。
「はあ・・・・・・なんかもうごちゃごちゃね・・・」
赤髪の活発そうな少女、ルナマリア・ホークは、そのみかけにそぐわぬ、エースパイロットの印である
赤い軍服に身を包んでいる。運転席の少年、ヴィーノ・デュプレは技術スタッフの作業着を着、
オレンジのメッシュを前髪に入れている。
「しかたがないよ。こんなの久しぶり―――ってか、初めてのやつも多いんだし。俺たちみたいに」
ヴィーノはうんざりとした顔のルナマリアとは対照的に、楽しみだという表情だ。
「でもこれで"ミネルバ"も着任だ。配備は噂どおり月軌道なのかなぁ?」
進水式を明日に控えた新造艦の名を口にした。ヴィーノやルナマリアはプラント全土が
注目する新造艦に配属が決まっていた。
手持ち無沙汰に周囲を見回していたルナマリアは、自分と同じ赤服に身を包んだ少年を目に留め、
手を振った。長めの金髪を首筋の下まで伸ばした、シャープな印象の少年だ。
「レイ!」
レイ・ザ・バレルは彼女の呼びかけに反応し眼を向けたが、手を動かさないどころか表情さえ一ミリも
動かさなかった。少年の反応を見受けることなくバギーはその場を過ぎ去り、ルナマリアは不機嫌そうに
口を開いた。
「相変わらずか・・・。」
ルナマリアの口調からレイがどんな反応をとったかは用意に想像できたが、それでも
気になったヴィーノはルナマリアに問うた。
381 :
209:2006/11/20(月) 10:07:35 ID:???
「無視されたの?」
「ううん。顔を向けただけよ。表情すら動かさなかったわ。」
これはレイが不機嫌だとか、ルナマリアを無視したとかではなく、単に無感動な性格だからである。
彼らはアカデミーの同期で、そのころからレイと一緒だがその性格は今も変わっていない。
「彼らしいね」
ヴィーノはルナマリアの言葉に小さく笑いながら言った。
「見た目は申し分ないけど性格があれじゃあねェ。」
不満げな言葉を吐く。いい男に目がないルナマリアはその嗜好ゆえに、レイの性格には
常から少々の不満を抱いていた。
「だったらメイリンみたいに割り切ったらどう?レイ以外にもいい男は
いるじゃん?」
「メイリン?割り切るって、ショーンのこと言ってんの?」
「うん」
メイリンとはルナマリアの妹で、活発な姉とは違い割と大人しい雰囲気の少女である。
姉と同じく"ミネルバ"への配属が決まっている。ショーンはルナマリアと同じ、緑の軍服を纏うが
MSパイロットである。メイリンの男性に対する嗜好は姉のルナマリアとほぼ同じで、
ショーンはレイと違い、まだ少年のあどけなさを漂わせているためメイリンのタイプとは
かけ離れている。
「メイリンのショーンに対する感覚はタイプがどうのこうのとかじゃなく、本当に
ショーンが好きみたいなのよねェ。だから割り切るとかはあまり関係ないと思うわ・・・」
「ふーん・・・」
「大体他のいい男ってだれよ?」
「・・・・・・」
ルナマリアに問われヴィーノは口を詰まらせた。そして
「・・・シンとか?」
「バカ言わないでよ。あんなの唯のガキじゃない」
382 :
209:2006/11/20(月) 10:09:49 ID:???
二人のバギーを見送った後、上空に近づいた音に気づき顔を上げた。
ヘリコプターが着陸しようとしていた。そのヘリを目にしたレイは
珍しく表情を緩め、そちらに駆け寄った。
着陸したヘリから、長い黒髪の男性が、裾を揺らし身軽に降り立った。
白い端整な顔立ちに、周囲を引き付ける存在感を全身から放っている。
男は歩きながら、随行する補佐官たちとせわしげに言葉を交す。
鋭い視線が周囲を見回し、敬礼するレイの姿に留まると、端整な顔が
しばし笑みを見せた。
この男が現プラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルだ。
「議長・・・」
そのとき一人の補佐官がデュランダルに駆け寄り、細々と言葉を告げる。
同時にデュランダルの眼に鋭い光が一瞬、そしていつもの鋭い眼に戻る。
彼は衣の裾をひるがえし、随員たちと供に司令部へと向かった。
「やれやれ・・・。中々どうして、楽にさせてくれないものだ。」
彼の言葉に気づくものはいない。
「いい加減、自分の器に気づいて欲しいものだ・・・」
彼の心中に気づくものは一人としていなかった。
そして彼らは司令部へと消えて行った。
見送る彼の後ろ姿に、レイは謂れのない微かな不安を覚えた。
不安の正体が判らず、しばし呆けていると右太ももの外側に振動を
感じた。部隊内用の携帯電話が鳴っていた。
「はい・・・隊長? ・・・はい、判りました。すぐ向かいます。」
話を終え、電話をポケットにしまうと早足でその場を去った。
この時、彼は既に不安を忘れていた。そしてこの時の不安を
思い出すことはなかった。
383 :
209:2006/11/20(月) 10:10:45 ID:???
シン・アスカは非番を使い、パイロット仲間のショーン・ファストラウスと
技術スタッフのヨウラン・ケントと、久しぶりに街に出ていた。今頃工廠内は
式典に備え大わらわだろうが、非番の自分たちには関係ない。
まあそのせいでルナマリアやヴィーノに色々憎まれ口を叩かれたのだが。
二人には欲しいものを買ってきてやるという条件で快く送り出してもらった。
三人は話しながら、路地から大通りへ出ようとしたとき、先頭を歩いていた
シンが前方不注意から目の前の少女に気づかなかった。
「あっ、おい・・・」
少女の存在に気づいたヨウランが声を上げたが、気づく前に
シンは思い切りぶつかってしまった。しかし相手もこちらに全く気づいて
いなかったようだ。少女は不測の事態に遭い、倒れそうになったが
シンが慌てて手を伸ばし、抱きとめた。
「大丈夫?」
ぶつかった衝撃に揺れる柔らかそうな金髪がシンの視界に入る。
相手は驚いた様子でシンを見上げた。事態を把握しきっていない
目の色は、大半の男心をくすぐるであろうその視線は、シンの視線と重なり、
シンは顔を赤くした。
「――――だれ・・・・?」
一言。直後、惚けた表情は一変し、それまでとは打って変わった鋭い目で
シンを見返し、先程までの惚けた少女とは思えない乱暴な動作でシンの
手を振り払う。シンは少女の豹変振りに呆然とし、白いドレスの裾を
ひるがえして走り去っていく少女の後ろ姿を見送った。
数秒経ち、シンは何となく理不尽なものを感じた。向こうもよそ見を
していただろうに、これでは自分だけが一方的に悪者のようではないか。
不満げな表情をしつつ、ぶつかった時に落とした荷物を拾おうとした時だ。
384 :
209:2006/11/20(月) 10:11:49 ID:???
「・・・・・・胸、つかんだな?お前」
「いっ・・・・・・!?」
ヨウランに言われはじめて気づいた。つい、柔らかい感触の残る両手に
目を落とした。同時に、先の場面がありありとよみがえった。
・・・・・・これではあの子が怒ったのも当然だ。
ヨウランはそんなシンに冷ややかな視線を送り、軽蔑した口調で言った。
「このラッキースケベ!」
「ち、ちがっ・・・!」
シンは真っ赤になって弁解しようとしたが、ヨウランは既に背を向け
先を歩いている。あわてて地面に散らばった買い物を拾い集めようとした時、
後方から、笑いを堪え様とするような声が聞こえた。後ろが見れるくらいに
首を動かし、笑顔のショーンに言った。
「・・・・・・ショーン、絶対に言いふらすなよ?」
「分かってるって。そんなことより、良いの? ヨウラン先行ってるよ?」
ヨウランがいた方に目を向けると、更に先を歩いていた。
というかアイツ、早足になってないか?
何にせよ、仲間に言いふらされでもしたらことだ。それこそ、一瞬のことで
よく覚えていないのに。どうせならもっと感触を味わっておけばよかった・・・
荷物を拾い終え、ヨウランを追いかけた。ショーンもシンに続いた。
そして三人はそれきり彼女のことを忘れた。
385 :
209:2006/11/20(月) 10:13:06 ID:???
短い髪を立て、刃物のように鋭い目をしたスティング・オークレー、
少女のようにかわいい顔立ちのアウル・ニーダ、人形のように美しい
金髪のステラ・ルーシェの三人は、町外れの大きな看板の前にいた。
ここが待ち合わせ場所となる。ステラは電子看板を見ていたが、何度も
同じ映像が繰り返されることに気づき、視線を空に向けた。
青い。それだけだった。
取り留めのない会話をする彼らの前で、一台のバギーが停車した。
前部座席にはザフト軍服の男たちが座っていた。スティングの視線を受けると
男は黙ってうなずいた。これが待ち合わせの相手らしい。ステラとアウルも
黙ってバギーの後部座席に乗り込んだ。
バギーは街から離れ、軍事工廠の敷地に入っていく。
そしてバギーは巨大な格納庫前で停車した。三人は二人のザフト軍人に
案内され、内部に駆け込んだ。ある入り口前まで来ると三人は案内役の
男たちから武器を手渡され、スティングとアウルは慣れた手つきで銃に
弾倉を装填していく。ステラはナイフを鞘から抜き、白く光る刃を興味なさげに見る。
途端、可愛らしい少女の眼つきが鋭いものへと変わる。
そして彼らは建物の奥を見透かした後、スティングの合図でいっせいに
物陰から飛び出す。彼らの侵入に気づく者は誰もいなかった。
386 :
209:2006/11/20(月) 10:14:14 ID:???
アスランとカガリはデュランダル議長達と共に工廠内を歩いていた。
司令部の執務室で対談をしていたカガリとデュランダル議長だったが、突然、
議長が工廠内を案内しようと言い出したのだ。
アスランはカガリの後ろをつき歩きながら、明日の式典に備えごった
返した周囲を見回す。警戒のために見回していたが、その雰囲気はかつて
自分はここに身を置いていたことを思い出させてくれる。その目はついつい
MSの方に行ってしまう。ジンやシグー、ゲイツなど、当時は当たり前のように
目にしていたものが、今見ると懐かしく思える。
「姫は先の戦争でも自らMSに乗って戦われた勇敢なお方だ。
また最後まで圧力に屈せず、自国の理念を貫かれた『オーブの獅子』、
ウズミ様の後継者でもいらっしゃる。」
父の名を持ち出され、カガリの表情は暗くなる。
「ならばいまこの世界情勢の中、我々がどうあるべきか、よくおわかりの
ことと思いますが・・・・・・」
デュランダルのほのめかすような言葉に、カガリは意を介さず答えた。
「我らは自国の理念を守り抜く。それだけだ。」
「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない?」
「そうだ」
「それはもちろん我々とて同じです。そうあれたら、一番よい。―――だが、
力なくばそれは適いません。」
二人の会話を横耳に、新型だろうか、見慣れぬMSに目を向けていると随員の
一人が声をかけてきた。
「ZGMF1000"ザク"―――これはザクウォーリアですな。ニューミレニアムシリーズとして
ロールアウトした我が軍の最新鋭機です。」
その機体はモスグリーンを基調とし、ジンの流れを思わせるようなモノアイに
鎧武者のようなフォルムをしていた。
―――最新鋭機、その言葉を聴くだけで、思わずこの手で操りたい衝動に駆られる。
しかし、このような機体を自分たちに無造作に見せてもよいのだろうか?
387 :
209:2006/11/20(月) 10:15:06 ID:???
「それは姫とて・・・・・・いや、姫の方がよくお分かりでしょうに?
だからこそオーブも軍備を調えていらっしゃるのでしょう?」
力なくば、叶わない。カガリはそれを誰よりも理解しているつもりだ。
力のない者の言葉など誰が聞こうか。力がなかった。だからオーブは
焼かれた。
カガリはデュランダルの言葉に答えず、くだらない事で言い返す。
「その『姫』というの、やめてはいただけないだろうか?」
デュランダルは虚を衝かれたように目を見開いた後、こぼれそうになる
笑いを押し殺し言う。
「これは失礼しました。アスハ代表」
カガリは変わらぬ表情で相手を睨むが何も言わなかった。
「しかし、ならば何故、何を怖がっていらっしゃるのですか?」
内心を見透かされているような言葉に、カガリはデュランダルを睨む。
「大西洋連邦の圧力ですか? オーブが我々に条約違反の軍事供給をしている・・・と?」
カガリの顔色が変わる。それが図星だったからだ。
「だがそんな事実は無論無い。かのオーブ防衛戦の末、難民となった同胞のオーブ人民を
迎え入れたことはありましたが・・・」
工廠の作業スタッフの何人かがこちらを見る。彼らの中にも
元オーブ国民がいるのだろう。
「その彼らがここで暮らすために、持てる技術を活かそうと
するのは、仕方のないことではありませんか?」
正論を突きつけてくる。大西洋連邦の言う、オーブが条約に
違反してプラントに軍事開発の加担をしているという事実はない。
しかし今のオーブに、カガリに、かつて『オーブの獅子』と
呼ばれたウズミをオーブ防衛戦で失って以来、その圧力を
跳ね除けるほどの力はない。だからこそ、傷の癒えないオーブを、
大国につけいれらる隙を与えないためにも、守らなければならない。
388 :
209:2006/11/20(月) 10:17:05 ID:???
しかしカガリはそれ以上に、現在の世界の行く末を心配していた。
各国の軍備増強、それは己も焼き殺す火を手放そうとしない世界。
核、そして"ジェネシス"。人々はアノ凄惨な結末を忘れてしまったのだろうか。
カガリはデュランダルに向き、拳を握り締め叫ぶ。
「だが! 強すぎる力また争いを呼ぶ!」
もう二度と、核の火を、そして"ジェネシス"―――死の光をこの世に
ともらせてはいけない。
だがデュランダルは動じることもなく、言葉を紡ぐ。
「いいえ、姫。争いがなくならぬから、力が必要なのです。」
その時、警報が鳴り響いた。
「・・・・・・なんだ?」
彼女たちは周囲を見回す。工廠内の兵士たちが緊迫した表情で
状況を把握しようと動き始める。カガリは無意識に、辺りにこぼすことなく
目を配るアスランの許へ寄る。
アスランと、デュランダルの二人の随員が辺りを警戒していると、彼らの
視線はある格納庫の扉に留まった。それは、戦士の勘がそうさせるのか。
三人の脳裏に不安がよぎる。あれは、危ない、と。
「カガリ!」「議長!」
「え・・・?」「・・・・・・!?」
389 :
209:2006/11/20(月) 10:18:18 ID:???
―――――サイレンの音が鳴り止む前に、一棟の格納庫から
扉を貫いて数本の光線が放たれた。扉は溶け落ち、光線は向かいの
格納庫に飛び込み何かが誘爆する。
アスランはとっさにカガリを抱いて物陰へと飛び込む。爆風が
先程まで彼らがいた所を駆け抜けた。二人は間一髪のところで
一命を取り留めた
「・・・・・・っ!?」
カガリは身を起こし、言葉にならない声を上げる。
―――何が、起こった?
アスランは物陰から顔を出し、爆風が駆け抜けた道路の向こうを
見遣る。デュランダル議長達も無事のようだ。無事を確認するやいなや
光線の放たれた方向を見遣る。風に吹き流され黒い爆煙が晴れ、
その影から巨大なシルエットが現れる。
「"カオス"、"ガイア"、"アビス"!?」
議長を庇うように身を低くしていた議長の随員が三機のMSを目に
して驚愕の声を上げる。二つの目と、二本の角を持つ特徴的な
頭部のMS。そして量産機とは明らかに違うフォルムと鮮やかなボディカラー。
その基本的なデザインは、カガリにとって忌まわしき物、そのものだった。
「あれはっ!」
「―――『G-TYPE』・・・・・・!」
アスランとカガリは愕然とした。
390 :
209:2006/11/20(月) 10:20:30 ID:???
「まず格納庫をつぶす! MSがでてくるぞ!」
"カオス"を操るスティングが叫び、背後の"アビス"のアウルが
ステラに命じる。
<ステラ、お前は左>
<わかった・・・・・・>
ステラは無感情に応え、言われたとおり左へ"ガイア"を走らせる。
黒いMSは地を蹴り、空高々と跳び、一瞬にして四足歩行型へ
変形する。"ガイア"四本の脚で地を蹴り、背部ビーム砲を放ちながら
駆ける。無造作に放たれる光線は次々にMSや建物を貫き、誘爆を
立て続けに起こす。"アビス"は両肩を覆う甲羅のようなシールドから
それぞれ二門ずつ突き出した砲口から火を放つ。
スティングは"カオス"のビームライフルで、並び立つ式典用装備を
施した"ジン"を次々に打ち抜いていく。続いて背部の兵装ポッドから
数十ものミサイルを放つ。ミサイルは弧を描き、並んだ格納庫に
次々と命中していく。
三機が放つ攻撃は工廠内を次々に火の海へ変えた。辺りからは
黒煙が立ち上り、人々は慌てふためく。三人のパイロットの顔には
笑みが浮かんでいた。それは、与えられたばかりの玩具で遊び惚ける
子供の笑顔に似ていた。
しかしそろそろ、敵も奇襲の攻撃から立ち直り、反撃を開始し始めた。
空戦用の"ディン"が翼を展開し空を羽ばたき、大火力の"ガズウート"が
戦車形態からMS形態に変形し、放火を浴びせてくる。三機は散開し、
それぞれ攻撃を仕掛ける。"ガイア"は"ガズウート"の攻撃の軌道を読み、
跳び避ける。"ガズウート"はその動きを追い、両肩部に設置された
"フルカ二連装ビーム砲"の砲口を"ガイア"へ向けるが、"ガイア"の空中から
放たれた背部のビーム砲の光線が"ガズウート"を貫く。"ガズウート"は
爆散し、大量に抱えた弾薬が誘爆を起こし更に大きな爆発を起こす。
"カオス"と"アビス"は空を飛び、向かってくる"ディン"を落としていく。
空で爆発する機体があれば、それは破片が広範囲へ飛び散り地上に傷を増やした。
地上で爆発すれば誘爆が誘爆を呼び、次々に火の海は広がった。
地上は夕日に照らされるよりも赤く染まり、太陽のない空が、黒く染まる。
「オラオラァッ!どうしたァ!?」
スティングは高揚した感じで叫ぶ。危機感が感じられないその口調は、
まるでゲームを楽しんでいるかのようだ。
391 :
209:2006/11/20(月) 10:21:46 ID:???
警報がなり、その直後離れた場所で爆発が起きた。
「何!?何なの!?」
ルナマリアは訳がわからず叫ぶ。周囲を見回していると、ミサイルが
自分たちが向かおうとしていた格納庫に直撃した。格納庫は瓦礫の
山に変わり、目的の物は姿が見えなくなってしまった。
「・・・・・・」
皆言葉を失った。後一分早く、あそこに着いていたら自分たちは
死んでいた。
辺りは燃え盛り、黒煙が昇る。その黒煙の向こうに巨大なシルエットが
三つ見えた。それに気づいた、共に例の格納庫へ向かおうとしていた
技術スタッフの一人がその方向を指して言った。
「お、おい・・・アレ・・・」
その声は妙に震えていた。言葉に従い指し示す方向に目を遣ると、そこには
ザフトの量産型とは違うフォルムのMSが立っていた。
「そんな・・・・・・"アビス"、"ガイア"、"カオス"!?」
別の技術スタッフが叫ぶ。
それはザフトが秘密裏に開発していた新型G-TYPE、セカンドシリーズ
と言われるうちの三機だ。
状況は明らかだ。あの新型三機が工廠内を攻撃している。あのMSを
操るのが誰であろうと彼らのすべきことは瞭然である。
「俺は"ミネルバ"へ向かう! レイ、ルナマリア! お前たちもMSで
出るんだ! "ザク"が使えんようなら何でも構わん! 急ぐんだ!」
ミネルバへのMSの搬入作業を手伝うために彼らと共にいた、
"ミネルバ"MS隊隊長のゲイル・ジーベックは声を荒げて言った。
その顔には当然ながら焦りの色が見えた。
「は、はい!」「はい!」
ルナマリアとレイは返事をし、スタッフを連れて瓦礫の山となった
格納庫へと向かった。ゲイルは既に"ミネルバ"に搬入を済ました"ザク"で
出撃するため"ミネルバ"へと向かった。
392 :
209:2006/11/20(月) 10:28:09 ID:???
はい、中途半端なところで終わってしまいました。
仮面ディアッカの出番が少なくて申し訳ない。
で、小説版をお読みの方はお気づきだと思いますが、これは小説を
読みながら書いたため文面がパクりっぽくなっています。
反省してるけど気にしない。次からはなるべく気をつけます。
393 :
209:2006/11/20(月) 10:33:44 ID:???
ちなみに"ゲイル"ってのは序盤で死ぬデイルのことで、
"ショーン"も序盤で死ぬショーンのことです。
でも二人とも序盤で死にません。
乙乙
続きが気になりますなあ・・・
乙です!
乙!
hosu
乙d!
はし
連ザUやりたい
まとめサイトどうする?
ほしゅ
hosyu
黒服おめ
黒服ktkr
ほし
連ザUおもしろいよ保守
保守
保守
イブ保守
保守具冷凍
保守
hosyu
415 :
209:2007/01/09(火) 12:17:30 ID:???
お久しぶりです。続きを投下します。仮面痔がちょっとだけでます。
「・・・・・・っ!」
デュランダルは目の前の光景に舌打ちをした。
しかしその表情は眼前の光景に対する焦りや困惑というよりも、
何か別のことに対する苛立ちを露にしていた。
「議長・・・!」
デュランダルの随員が、こちらは今の事態に対し困惑した
表情で、指示を求めた。
「・・・対応急げ! なんとしても抑えるんだ!」
デュランダルは指示を出し、事態の収拾にかかる。
そんな彼とは対照的にカガリは呆然と立ち尽くすだけだった。
「カガリっ!?」
「あっ・・・、アス、ラン・・・」
アスランはカガリの肩を抱き、呼びかけて正気に戻す。
「なんで・・・これは・・・?」
強すぎる力は争いを呼ぶ――――自分が危惧した世界が現実と
なった。
「姫をシェルターへ! "ミネルバ"にも応援を頼め!」
デュランダルの言葉に従い一人の随員がアスランとカガリの
先に立つ。アスランはカガリの肩を抱き彼の後に続いた。
「議長・・・」
カガリはアスランに引っ張られながら振り返り、呟いた。
「・・・・・・! 了解しました」
"ミネルバ"の艦長、タリア・グラディスはそう言うと
通信機を下ろし、凛とした声で指示を出す。
「アーサー! アレを出します! 準備を!
パイロットたちにも出撃するよう言って!」
「は、はい!」
"ミネルバ"の副長、アーサー・トラインは舌足らずな返事を
して、彼もまた指示をだす。
416 :
209:2007/01/09(火) 12:20:05 ID:???
先導する随員を前に、後ろにカガリを、その間で走りながら
アスランは今の状況と似た、かつてヘリオポリスで起きた
事を思い出していた。
アスラン、イザーク、ラスティ、任務の為だけに顔をあわせた数人の
兵士、そしてディアッカとニコル。その一個中隊で連合が
開発しているというMSを奪取、もしくは破壊するために
ヘリオポリスに潜入し、今の様な事態を引き起こした。
ラスティが負傷し、オロールが殺され、親友を殺しかけたこと。
それら全てを思い出した。
あの時は戦時の真っ只中だったからあんなことが起きても
おかしくはなかった。だが今は戦時ではない。
正式に条約が締結され、曲がりなりにも皆平和へ向けて
努力していたはずだ。ならば何故?
何者かがこの力の存在に気づき、危惧、あるいは欲望の
ためにこの力を奪おうとしているからだ。
そしてその『何者か』とは? それは誰の目にも明白だった。
走りながら建物の影を出たところで、数十m先でMS同士が
交戦しているのを見て足を止めた。緑色の新型機、"カオス"が
ビームサーベルでジンを貫く。アスランと随員は次に起こることを
瞬時に理解し建物の影に跳び下がる。爆発が起こり炎風が駆け抜ける。
「くっ・・・これでは・・・」
「こちらへ!」
随員は進路を変更して道路を走った。アスランとカガリもそれに
従って走った。しかし、彼らの進路を阻むように、MAモードの
"ガイア"が跳び出た。その機体を狙い空中から"ディン"が銃弾を
放つ。狙いがそれた銃弾は三人の目前に巨大な穴を作った。
随員は建物の影に跳び込み、アスランとカガリは車の陰に飛び込んで
カガリの上に覆いかぶさった。流れ弾が建物の壁を崩し、破片が
道路に降り注いだ。
417 :
209:2007/01/09(火) 12:24:07 ID:???
黒い機体が跳躍し、背部の二枚の翼が展開し、ビームサーベルが
発生する。それは"ディン"を両断した。切断された"ディン"の上部が
随員の避難した建物の方に落下し、屋根を突き破って中で激しい
爆発を起こした。爆風に破片が飛ばされ二人を襲った。幸い二人は
物陰にいたので被害を被ることはなかった。
「アスラン・・・!」
「大丈夫だ」
アスランは自分の身を気遣かってくれるカガリに、安心させるよう
微笑みかける。
なんで、こんな! どうして!?――――二人はどうしようもない
苛立ちをこめた。しかしこうなってしまった以上、命に代えてでも
カガリを守らなければいけない。アスランはそう考えた。
彼女は自分にとってかけがえのない存在であり、それ以上に
これからのオーブに必要な存在なのだ。
彼女を守る、そのためならば一度は捨てたこの力、もう一度―――
アスランの視線の先には先程見かけた新型MS、"ザク"が倒れていた。
「来い!」
アスランはカガリの手を引きそちらに駆け出した。機体には瓦礫が
積もっていたものの仰向けに倒れていた"ザク"のコックピットは
開いていた。アスランはカガリを抱き上げ迷うことなくのりこんだ。
機体を起動させ、頭上のハッチが閉じた。
「お前・・・・・・?」
アスランは前大戦以来MSには乗ることも触れることもしなかった。
その理由と、彼の想いを知っていたカガリは不安げに呟く。
しかしアスランは
「こんなところで、君を死なせるわけにはいかない!」
エンジンの駆動音とともにモニタに光が映る。"ザク"の身を起こそうと、
胸の排気口から排気が噴出し、機体の上に積もっていた瓦礫が落ちてゆく。
立ち上がると共にモニタに外界の映像が映し出される。その中にこちらに
向き直る黒い機体が映った。
418 :
209:2007/01/09(火) 12:29:14 ID:???
黒い機体がビームライフルの銃口をこちらに向ける。アスランはレバーを
操作し、ペダルを踏み込んで機体を逸らせる。放たれた光線は背後の
壁を溶かした。"ザク"は着地した足で踏み切り、スラスターを噴射させ
黒い機体へ突っ込む。流れるような動きは敵機の虚を衝いたらしい。
"ザク"のショルダーアタックは敵機にまともに入り、背後に吹っ飛ばされた。
"ザク"もその衝撃に背後に飛び退った。
「・・・・・・!」
予想以上の機動性とパワーだ。ジン・・・いやジン・ハイマニューバはおろか、
前大戦俺たちが連合から奪ったG-TYPEすら上回る性能かもしれない。ザフトは
こんなものを量産しようというのか?アスランは微かな不安を覚えた。
しかし敵機はそれで引き下がってはくれないようだ。ビームサーベルを抜いて
迫ってくる。機体の性能に感心している場合では無い。すばやく武器を探り、
肩のシールドからビームトマホークを抜いてこれに応戦する。振り合う光刃を
お互いシールドで受け止めた。
「くっ・・・!」
カガリを守るために乗り込んだこの機体で戦うことになろうとは、
つくづくついてないようである。しかし、だからといってこのまま
戦い続けるわけにはいかない。なんとか敵をかわしてこの場を去る
タイミングを探るが、敵機はまるでムキになったように向かってくる。
「・・・・・・」
戦うために、勝つためにこの機体に乗り込んだわけではない。
しかし相手が逃がしてくれそうにない。ならば―――
「カガリ、しっかりつかまっていろよ・・・」
「え・・・?」
戦って勝ち取るのみだ。この力で―――決意をこめてモニタを、敵機を睨む。
アスランの瞳を見るカガリの耳に、デュランダルの言葉がよみがえる。
―――争いがなくならぬから、力が必要なのです。
419 :
209:2007/01/09(火) 12:35:41 ID:???
「いい加減ウザイんだよ、おまえら!」
スティングは上空で次々と迫りくる"ディン"や"シグー"を危なげなく
落とし続けるが、流石は軍事工廠ということか、一向に衰える気配を
見せない敵勢に苛立ちを感じ一人毒づいた。
戦いながら機体を回転させているとステラの黒い機体が目に入った。
よく見るとステラはたった一機相手を討てず、苦戦している。
「あいつ・・・」
しかし決してステラが手を抜いているわけではなく、それだけ出来る
相手のようだ。見かねたスティングは機体を緑のMSの背後に降下させた。
着地後すぐに、ビームサーベルを発生させた足を振り上げ緑のMSを
両断しようとするが、敵機はわずかに機体を右へ逸らし胴体への直撃を避ける。
「・・・こいつ!」
敵の素早い判断と行動に驚かされたがすぐに思考を切り替えビームサーベルを
抜く。緑のMSを切り倒そうとした時だ。
「…何ぃ!?」
背部に二つの衝撃、爆発が走った。振り向こうとしたとき、白い戦闘機のようなものが
背後を駆け向けるのがわかった。
外出から戻ってくるなり召集をかけられた。事態はまだつかめていないが
艦長の話では、工廠内のロールアウトされたばかりの新型が何者かに奪われたらしい。
―――くそっ、一体何をやってんだよ!?
心の中でこんな事態を招きいれ、抑え切れなかった味方の誰かを罵りながら
機体を起動させた。
「シン!」
同じく、一緒に外出から戻るとすぐに召集されたショーンだ。
「大丈夫だよね。きっと止められるよね・・・?」
弱々しく言う。元々覇気に乏しい表情が更に弱々しく見えた。
大丈夫だよね、と。そんなこと分かるはずがない。少し苛立ちを
覚えたが、このまま好き勝手させるつもりは毛頭ない。
「ああ!止めてやるさ、絶対に!」
前方のハッチが開き始め、その先に差す光から人工の青い空が見えた。
<コアスプレンダー、発進、どうぞ!>
「シン=アスカ、コアスプレンダー、行きます!!」
管制官の言葉に応じ、左手のスロットルを全開にして機体を射出させた。
420 :
209:2007/01/09(火) 12:40:46 ID:???
「くぅ・・・!」
アスランは機体を数歩、敵機から下がらせ小さくうめいた。
逃げ道を確保するために敵機を討とうと考えたがやはりそう簡単にはいかないようだ。
しかしこのままズルズルと戦い続けていればいずれは数の差で何とかなるはず。
考えた矢先だった。上空から新型の一機が降下してきて、振り上げられた足の
ビームサーベルによって左腕を切り落とされた。
「くそ・・・!」
―――これまでか。
正面に敵機、背後に敵機。挟まれ、反撃の手は思いつかず諦めかけた。
その時、緑の新型の背後で二つの爆発が起き、その直後白い戦闘機のようなものが
駆け抜けるのが見えた。それは上空に舞い上がり、後を追う数個の「何か」も
一緒に空を飛んだ。戦闘機の機首がくるりとひるがえり、後を追う物が次々に繋がっていく。
「・・・っ!?」
徐々に形成されるその姿に、アスランは音にならない驚きの声を上げた。
全てが繋がりあったとき、そこには鉄灰色の巨人――"G-TYPE"が
立っていた。そして機体は鮮やかに彩り、背面に背負った二本の長大な剣を
抜き放ち、柄の部分で結合させ大きく振りかぶる。
「あれも・・・」―――"G-TYPE"
アスランはカガリの途切れる言葉を想像した。
鉄灰色から鮮やかな赤と純白への変色。ディアクティブモードから
フェイズシフトシステムへの移行を示す現象。それはほぼ全ての"G-TYPE"が
持ちうる能力。それを目の前で、それもあの形状の機体に見せられて、
あれは"G-TYPE"ではない、と言えようか。
<何でこんなこと・・・。>
新たに現れた"G-TYPE"の者だろうか、少年と思える声が聞こえてきた。
その声は同系統の二機を前にして、憎しみをこめるように叫ぶ。
<また戦争がしたいのか!?アンタ達はっ!>
―――また、戦争・・・? 何のために、それを望む?
421 :
209:2007/01/09(火) 12:52:12 ID:???
"アーモリーワン"に群がる小惑星群から一つ、身を隠すようにしていたMSが現れた。
その機体は一瞬スラスターを吹かせ、静かに、ゆっくりと"アーモリーワン"の
外壁軍港へと近づく。
「さあて、そろそろかな?」
仮面の男が時間を確認して言う。その言葉に合わせるように、離れた宙域に
浮かぶナスカ級が突然爆発した。そしてその直後、虚空から青鋼色の艦影が
現れた。男の母艦であるその艦、"ガーディ・ルー"は前大戦中、MSの
迷彩用に開発された"ミラージュコロイド"を装備しており、その働きにより
今まで姿を消していた。しかし、対象物を敵の目から完全に隠すことの出来る
"ミラージュコロイド"も熱量まではカバーできない。エンジンを稼動させた
今、"ミラージュコロイド"の意味はなく、既に十分役目を果たしていた。
男は母艦の艦影を確認すると一気にスラスターを吹かせ、外壁軍港の
港口へと潜り込んだ。騒ぎに気づいた司令部が迎撃のためローラシア級艦を
発進させているところだったが、しかし男はそれを許さなかった。敵艦を
認識すると、両腰に備えた大型のビームライフルを平行に連結させ光線を放った。
光は艦橋を貫き、艦は崩れるように傾いたが男はその結果を見届けず、後続の
戦艦に砲口を向け、他の武器も合わせて次々と発射していく。エンジンを
被弾した艦が激しい爆発を起こし、衝撃でその巨体が司令部へと突っ込んだ。
次々と誘爆が起こったが男は巻き添えを喰らわないようにその場を後にし、
離れた所からその光景を見遣る。
「さしものコーディネーターも奇襲にはお手上げってか?」
小ばかにするように口を紡ぐ。その口調は畏怖や憎しみなど
こもっておらず、ただ本当にその存在がどうでもいいように聞こえる。
しかし、声の調子だけで全てを知れるはずもなく、眼に宿す火の色は
闇かもしれない。しかし、彼の顔を伺い知ることは出来ない。
彼の顔は灰色の仮面に覆われている。
422 :
209:2007/01/09(火) 13:09:38 ID:???
「こいつ……!?」
突然現れた同系統の機体を、スティングは唖然として見つめた。
この工廠に新型MSが三機ある。それを奪ってこい。それしか言われてない。
では目の前にいるあれは何だ。
白い機体は長大な剣を振るいステラの"ガイア"に攻撃を仕掛けた。
"ガイア"は後ろに跳び避け頭部バルカン砲を乱射して反撃した。
しかし同じPS装甲を展開した白い機体には実体弾は効かない。
命中した弾は跳弾し周囲に被害をもたらすだけだった。スティングは
援護のためにビームライフルを乱射しながら、モニタに現れた文字を見た。
ZGMF-X56S IMPULSE
モニタにはそう映し出されていた。つまり、あれは明らかに同じ新型ということだ。
では何故彼らにはその情報が伝わっていなかったのか。
アイツがこんなミスをするとは思えない。しかし、俺たちに情報を教えない理由は
思いつかないしそうする理由もない。
考えを自分の中で交錯させていると、新たに二機の"ディン"が上空から攻撃を仕掛けてきた。
スティングがライフルを構え、引き金を引こうとした時、別の方向から放たれた数本の
光線が"ディン"を二機とも貫いた。
<スティング!>
「アウル!」
光線の主はアウルの"アビス"だった。
<何だよありゃ? 聞いてないぜ、おい!>
非難がましく、同じ疑問を言ってきたので、スティングはむっとして言い返した。
「俺が知るか!」
<ったく、ちゃんと調べとけよな、ネオのやつ―――!?>
アウルがここにはいない自分たちの指揮官に毒づいたとき、かすかな振動が
大地から伝わってきた。それは彼らにとって時間切れを意味していた。
<おい、今の―――>
「わかってる。さっさと行くぞ!」
<でもどーすんのさ、アレ?>
「……追撃されても面倒だ。落とすぞ!」
423 :
209:2007/01/09(火) 14:23:09 ID:???
言いながらスティングは新たに迫ってくる"シグー≠ノ銃口を向け、一射で
撃ち落した。
徐々に態勢を立て直しつつあるザフトを相手にすることが得策でないことぐらいは
分かっていた。しかし、スティングもステラもアウルもすでにその機体を駆り、
白い機体を葬ろうとしている。
「まだやる気か!?……なら好都合だ、その三機、この場で返させてもらうぞ!」
ザフトは最初の奇襲の衝撃たて直りつつあったため、三機に逃げられてしまうのも
時間の問題だと思っていたが、三機は脱出を図るでもなく"インパルス≠ノ攻撃を
仕掛けてきた。機体の奪還を目的とする自分にとってこれほど好都合なことはない。
多少の腕は立つようであるが所詮は今日初めて乗る機体だ。機体の性能を
引き出される前に全員しとめてやる。
シンは目の前の三機を睨みつけた。
"ガイア≠ヘビーム刃を発生させ切りつけてきた。シンは長大なレーザー刀を
分離させ左手のレーザー刀で受けとめた。"カオス≠ェライフルを連射しながら
左側に回りこんできた。シンは後ろに飛びのいて光線を避けたがその動きを
予測していたように"アビス≠ェ"ガイア≠フ背後から飛び出て肩に装着された
シールド内部の砲口を全て展開した。"アビス≠フ砲口から光が放たれる直前、
どこからか"アビス≠ノ向かって何かが飛んできた。"アビス≠ヘそれを右肩の
シールドを閉じてはじいた。窮地を救われたシンはとっさに飛び退き"インパルス≠フ
頭部バルカンを乱射する。三機がPS装甲だということは知っているので
ボディではなくカメラをねらっての攻撃だ。三機は散開したが、"アビス≠ヘ
シンを救ったザクの方に向かっていた。
424 :
209:2007/01/09(火) 14:36:15 ID:???
今回はここまでです。次回は仮面痔の出番が増えます。
それにしても随分過疎ってますね……。
>>424 職人さん待ってました!乙です!
確かに過疎ってますね・・・
色んなネタが混在してるから最初から読み直すのが辛いのが原因では?
面白いネタいっぱいあるんで纏めサイトが欲しいとこかな
とりあえず、続ききたのでageときます
乙!!
職人さん待ってたゼ。グゥレイト乙!
続きが楽しみだな
428 :
通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 11:46:21 ID:xCzaHrpF
グゥレイトォ!!!
GJ!
乙乙乙乙!
何やら面白そうなスレですな。自分も触発されて何か書いてみようと思うけれど、すげえ自信ないなあ
>>431 気が向いたら投下してくださいな
職人さん方のSSを読めるだけで嬉しいっす
433 :
431:2007/01/11(木) 22:27:12 ID:???
>>432 別に職人でもなんでもない僕でありますが、
じゃあちょっとふと思いついたものでもどうぞ
434 :
431:2007/01/11(木) 22:32:03 ID:???
C.E.73、メサイア攻防戦。デュランダル議長の統べるザフトとそれに反旗を翻したエターナル、オーブ軍との最終決戦。
その場において、イザークとディアッカはある岐路に立とうとしていた。
「…それで、これからどうする気なんだ?イザーク」
ディアッカがわざとおどけた口振りで言った。なんせこれから戦う相手は自分にとってはかつての戦友たちでもある。イザークはアスランが敵側にいる事に躊躇いを見せていたのだ。
「俺もあいつ等とは戦いたくは無いが、仕方ないだろう?」
未だデスティニー・プランの全貌も施行されていない、ましてや全貌すら明らかになっていないのだ。こんな時に突然戦いを仕掛けてくるなんてのは、非は明らかに向こうだろう。
ディアッカもいささか呆れたような言い方だった。しかし相手にアークエンジェルがいるとなると、ややもするとあいつ――ミリアリアを敵に回している可能性も否定はできなかった。その事だけがディアッカの表情を曇らせる。
(…まさかとは思うけどな)
そんな事を浮かべながら、ディアッカは自らの機体のレーダーが反応を察知したのを汲み取る。
「……ふう」
苦い顔をしてディアッカは溜息をついた。と、その時イザークがとんでもないことを口にしたのだった。
435 :
431:2007/01/11(木) 22:33:12 ID:???
「…くっ、ディアッカ、エターナルを援護するぞ!」
「ああ、そうだな…って何ぃ!?」
何をバカなことを!ディアッカは呆れを通り越して驚愕すら覚えた。
「ザフトの艦だ!あれは!!」
イザークが半ばやけくその様に言い放った。
「おふざけも大概にしろよイザーク!お前何言ってやがるんだ!!」ディアッカの顔がいつになく真剣味を帯びていった。
「ラクスが正面切って立ち向かってきたからには必ず何かしらの大義があるはずだ!それを信じる、行くぞディアッカ!」
「…お前、本気で言ってるのか?イザーク」
ディアッカの口調は明らかに冷めている。だが、
「ああ、そうだ!」なおも毅然と言うイザークの口調には曇りが見えない。
これは本気だな。ディアッカはそう感じた。
「…そうか。なら、力ずくで説得するしかねえな!!」
ディアッカは自分のガナーザクファントムの砲身をイザークのグフイグナイテッドへと向けた。
メインカメラ目がけて砲撃をするザク。それをすんでの所で回避するグフ。
「お前……!やる気か!?」
「そうさ。デュランダル議長は確かに何か一物を抱えてる気はする。だけどな、今までの議長の行いに少なくとも非は無いはずだ!その議長に刃を向けるのは俺はザフトとして許せないね!」
そうはっきりと宣言するも、やはりディアッカにも躊躇いはあった。とはいえ、今はそんな事言ってられる場合ではなかった。
「俺は――お前を討つ!」
436 :
431:2007/01/11(木) 22:34:26 ID:???
「ちっ―――!!ディアッカ!」
舌打ちをしながらテンペストを抜き放ち、ザクへと斬りかかるグフ。それをザクは盾で受け止め、光刃が飛び散る。
そこを距離を離すためにザクはタックルでグフを突き飛ばし、ビームライフルを連射する。
グフも距離を詰めようと盾を構えながら突進するが、そこで数多くの熱源に気づき、瞬時に機体を後退させる。
ビームを撃ち終えてすぐにザクはクラッカーを数個放っていたのだ。
慣性でそのまま真っ直ぐ爆散してくるクラッカーから逃れようとイザークは真上へと機体を走らせる。それを待っていたかのようにトマホークがブーメランのように飛んでくる所をスレイヤーウィップで弾き飛ばす。
「くそっ、流石だなディアッカ!」
「お前こそな!どうしてだよ、ちくしょう――!!」
叫びと共にザクがオルトロスを撃つのを、グフは避けざまにビームマシンガンを放つ。それを盾で受け止め、引きながらビームを放つザク。グフが前に出ればザクは後に引いて流す。
勝敗は全くわからず、ジュール隊の部下達は、ただただあっけに取られてその決闘のどちら側にも加勢できなかった。
437 :
431:2007/01/11(木) 22:35:25 ID:???
しかし、その幕切れはなんとあっけないものであった。
その戦いを同士討ちと認識したドム三人がその戦いに割って入ってきたのだ。
「なにやら争ってるみたいだけど、どうするよ?マーズ、ヘルベルト」
「どうも二機とも隊長格のMSみたいじゃねえか。やっちまおうぜ」
「ラクス様のために、ってねえ。やれやれ」
意見が一致するや否や、ドム達は縦に編隊を組んでディアッカとイザークに襲い掛かった。
「なんだ、あれは――ドム!?」
イザークが驚きの声を上げたときにはドムは真っ直ぐに狙いを定めてきていた。
ジェット・ストリームアタック。スクリーミング・ニンバスを構えながらドムは次々とバズーカ砲を打ち出してきた。
やられる!
そう思ったとき、イザークはその場から突き飛ばされていた。
ディアッカのザクが致命傷だけは避けるよう、両肩のシールドで胴体を隠しグフを突き飛ばしたのだ。
放たれた三発のバズーカ砲は両足を頭部をもぎとった。
「ディアッカ!?」
「全く、俺たちってこんな所で迂闊だよな、ホント残念だぜ…」
ディアッカは朦朧とした意識で辛うじてイザークに返答するも、推進のバランスを完全に崩したディアッカのザクは月の方角へと吹き飛んでいった。
「ディアッカ…どうして……」
幸いに爆発はしなかったようだが、ディアッカの意識はそのまま飛んでしまっていた。
「……お前達はラクスに従っている者か?」
苦々しい顔で通信回線を開き、イザークはドム達に話しかけた。
「そうだと言ったら?」答えたのはヒルダだ。
「……投降する。ラクスに通信を開けば、俺を知っているはずだ」
そうして、以後イザークはエターナルの援護を始めた。
…ディアッカ……。俺はこれでよかったのか?
もはや届かない今さっきまでの親友へと、心の中でイザークは問うた。
………そして、それから3年間にもわたり、ディアッカの行方は遥として解らなくなったのだった。
438 :
431:2007/01/11(木) 22:38:05 ID:???
既出臭いZのシャアのパk(ryです。
変更点はディアッカのザクがGザクファントムな事ぐらいで。
拙い拙い。
439 :
432:2007/01/12(金) 00:42:19 ID:???
>>438 うおおおお、もうレスがあったとは!
SS投下どうもです、そしてGJ!!
痔のその後が気になるなあ
>>438 見事
なかなか面白そうな設定じゃないか
442 :
431:2007/01/13(土) 15:40:38 ID:???
ありがとうございます
一応続きを考えてはあるんですが、閉鎖云々でごたごたしてますな…どうなるやら
>>442 乙です!
ぜひ続きも書いてくださいな!
ほしゅ
>>442 いまんとこ閉鎖もないみたいだし続き禿げしく希望!
あっそ
ほしゅ
保守
ほしゅ
保守!
補修
連休ほしゅ
ほしゅ
hosu
hosyu
ほすほす
そろそろ落ちそうだ…Otz
あげ保守
仮面ディアッカと聞いて何故か赤い三本線の仮面の検事を思い浮かべてしまった。
意外と合うんじゃないかと思い始めた。
色黒だし、二人とも服が赤から緑になってるし。
オゴリと称して炒飯投げつければ完璧。
………毒を盛るのはラクス。