種、種死で死んだキャラたちのための共同生活スレ

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259通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 00:44:45 ID:???
翌日早朝

ラウ「…ああ、今日は気分が良くなった。しかし、やはり仮面をしていると他人より
のぼせやすいか。今度は風通しのいい仮面を探してみるかな…。
しかし皆には心配をかけてしまった。まあ約一名は置いておくとして…、レイとタリアには
礼を言いに行くとするか(廊下への扉を開ける)」

バタバタバタバタバタバタバタバタバタバタ!!

ラウ「!!?? な、…今横切ったのは…、レイ!!?」

ギルの部屋の前。瘴気を放ちながら懲罰用ハンマーを振り上げるタリアと必死に止めるレイ。

レイ「だっ、駄目ですおかあさん止めて下さい!!」
タリア「止めないでくれるかしらレイ?…いい?悪いことをした人には分からせるためにも
きちんとお仕置きをしないといけないの…」
レイ「でもそんなので殴ったらギルが死んじゃいます!!」
タリア「あらあらレイは優しい子ね?でも大丈夫よ、ここはあったかくて(ryなんだから…」
ラウ「…な、何があったお前達……」
レイ「ラウ!!お願い、おかあさんを止め…!」
ギル「(部屋からにこやかに姿を現す)やあ。…どうしたんだい皆、朝からハッスルハッスル」
タリア「出たわね変態ワカメ男…!!」
レイ「ギ、ギル、逃げっ…!!」
ギル「うん?…あれ、どうしたんだいタリア?もしかして私の手配した水着、まだ届いて
いなかったのかな…?」
タリア「届いたわ…ええ届きましたとも……!!

なんなのよあのハレンチなパイナップル水着はーーーーーーー!!!!」

ラウ「…ん?手紙が落ちているな。
『デュランダル議長へv
大好きな人にばいんばいんでぱっちんぱっちんな水着をプレゼントしたいという
熱いご相談、了解しましたー!
というわけで、この夏私が使ったのととおんなじ型の水着をお届けしますw
これで恋人さん…いえ奥さん?ビーチの視線ひとりじめですよっ(はぁと)』
…差出人、ミーア・キャンベル…」
レイ「うっうっ…、ギル、ごめんなさ…っ…(懲罰の光景を前に泣き崩れ)」
ラウ「…ああよしよし、レイはよく頑張った…(手で目隠ししてやる)」


デュランダルさん家は今日も平和。
260通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 00:20:09 ID:???
スタゲの女性パイロットがここに仲間入りした件に付いて…
261通常の名無しさんの3倍:2006/08/19(土) 03:11:01 ID:???
スウェンの仲間の人?
262>>161の続きな。:2006/08/19(土) 16:33:20 ID:75UR3ORx
でも、昔は嫌いだったこの黒髪も、今は好き。
この髪を見て、あたしはミーア・キャンベルなんだなぁ、と実感できるから。
そしてこの顔も好き。
『この顔』というのは、あたしの本来の顔。
あの人の綺麗な顔なんかとは全然比べ物にならないけれど、これが本当のあたし。
最近はお化粧も上手くなって、コンプレックスだったそばかすは、フレイが勧めてくれた化粧品が治してくれた。

でも、あたしは産んでくれた親に対して申し訳ないことをしてしまったんだと最近つくづく思う・・・。

「・・・ミーア?」
「ハヒャッ!?」
ボーっとしてたときに急に声をかけられたものだから、思わず変な声をだしてしまった。
それだけでも恥ずかしいのに、相手が『あの』ハイネだから、余計に恥ずかしかった。
「ぷっ・・くく」
案の定、ハイネは私を見て笑っている。
あたしの気を遣ってか、笑いを抑えようと頑張っているみたいだが、
丸分かりだ。

「は・・早く帰りましょ!て、いうか何でハイネがここにいるのよ・・!」
あたしは、真っ赤な顔を見られたくなくて、彼に背を向け、急ぎ足で歩く。
でも、彼も普通にあたしに追いついてきてる(まぁ、当然なんだけど)。
「フレイがさぁ、『ちょっとミーアに頼みすぎたから、アンタ行って荷物持ちしてあげなさい』って、
 俺に言ってきたわけ。
 つーわけで、持つから荷物貸せよ。お前じゃ重いだろ?」
「だ、大丈夫!悪いし・・。あ!ハイネはショッピング楽しんできたら!?
 ここら辺ね〜、すごいいいお店が、いっぱいあるのよ!!」

あたしは、さっきよりもっと歩くスピードを早くした。
でも急にあたしの腕は、歩く方向とは逆に引っ張られた。
263>>161の続きな。:2006/08/19(土) 16:34:04 ID:75UR3ORx
「わっ・・!ハイネ・・・?!」
当然のことながらあたしの腕を引っ張ったのは、後ろにいたハイネで
とっさのことでよくわからず、あたしはハイネのほうを向いた。
ハイネは普段よく見せる笑顔なんかじゃなく、このときは珍しく眉間にしわを寄せ、
少し不機嫌な顔をしていた。
「えっと、どうしたの・・・?あたし何かした・・・??」
普段見慣れない顔だから、あたしも不安になってくる。

「ミーア・・・。」
彼のエメラルド色の瞳はまっすぐ私を見ていた。

「なんで、お前はそんなに他人行儀なんだ?」
「へ??」
タニン・・ギョウギ・・・?
いや、意味はわかるのだけれど・・・・
「何で、そんなこと訊くのよハイネ〜!あたしは普通よ〜?」
あたしお得意の営業スマイルをぶつけてみ・・
「イタッ!」
突然あたしの額に痛みがじんわりときいてきた。
いわゆるデコピンというやつだ。
「ったく!そんな嘘っぽい笑顔すんな!
 それに、お前二コルやミゲルには頼ったり、よく話したりすんのに
 どうして俺には頼らない・・っつーか俺のこと避けるワケ!?」
「べ、別に避けてなんかな
「避・け・て・る!!」
あたしの言葉が言い終わらないうちに、ぽんぽんとハイネは次の言葉を飛ばしてくる。
ハイネの言いたいことがサッパリわかんなかった。
なんか、今のハイネ・・子供っぽい(あたしより4つも年上なのに・・)。
「ミ〜ア〜・・・・俺はお前の護衛だったときもあったから、話す機会は結構あっただろ?
 俺たちの付き合いは他の奴らより長いし。
 なのに、今は今までことなんか忘れるように・・・むしろ俺とは他人って感じに付き合うし!
 普通はもっと仲良くなるはずだろ?」

しばらく、あたし達の周りに沈黙が流れた。
まわりの道行く人たちはとっても五月蝿いのに。

「あ〜・・・そりゃ、俺のこと嫌いだったらしょうがないけど。」
「嫌いなんかじゃないっ!!!」

あ・・・・

「だったら、どうしてだ?
 ん??」
何でハイネはそんな笑顔なのよぅ・・。
すごい恥ずかしいんですけど・・・。
264>>161の続きな。:2006/08/19(土) 16:34:50 ID:75UR3ORx
「あたしが・・・ミーアだから。」
ハイネがぎりぎり聞こえるくらいの声であたしは呟いた。
「は??何言ってんだ、お前は初めからミー
「違うっ!!あたしは・・・」

あたしは

アタシは

アタシハ――――――・・・

「あたしはあの人だった!!!」

「ミーア・・・・」
「ハイネだって、あの人のほうがいいでしょ!?
 あたしがあの人の真似事やってたから、フェイスで女の子の憧れのまとだった貴方に自信持って話しかけることができた!
 でも・・でも!今はあたしはミーアなの!!
 貴方のこと騙してたのよ!!?」

気がついたら、あたしの頬には涙が流れていた。
どうしてだかわからないけど、あたしは泣いていた。
あたしたちの周りには、もう人はいなくなってて、近くで鳥が羽ばたいたのがよく見えた。

「ミーアは俺が赤だから・・フェイスだから俺に話しかけてくれたのか?」
「ちっ、違う!」
ハイネはあたしに優しかった。
初めて会ったときから、あたしの憧れだった。
ライブの前とか緊張してるときには、あたしの好きな飲み物を持ってきてくれたり、
面白いことを言って、緊張をほぐしてくれた。
あんなに優しくしてくれたのはハイネが初めてで嬉しかった。
その分、あたしはこの人を騙してるんだと罪悪感で心がいっぱいになった。
「じゃあ、俺と一緒だな。」
ニカッとハイネは歯を見せて笑った。
「いっしょ・・・?」
「そっ!ミーアはその辺の兵士によく話しかけたりしてただろ?」
「え・・・」

『こんにちは!いい天気ですわね。』

『今日のライブ、楽しんでってくださいね!』

『皆さん、お気をつけて!!』
265>>161の続きな。:2006/08/19(土) 16:35:47 ID:75UR3ORx
「俺さ、もっとお嬢様な感じで、俺達兵士とは全然違う人間だと思ってたんだ。
 でも、ミーアに話しかけられたとき、この女の子も俺達と一緒に戦ってるんだ〜って、思ったんだぜ。」
「でも、あたし・・!ハイネのこと、ずっと騙し・・
「ん〜?でも俺、お前が『ミーア・キャンベル』って知ったとき、全然違和感なかったし・・、
 つーか俺はプラントのアイドルが好きなんじゃなくて、お前っていう1人の人間が好きだったんだし。」

 ・・・・・・・。 

「えぇえええぇぇ!!!?ちょ、今・・すす好きって・・・」
「そっ!俺、お前のこと好きだから。
 お前の歌も黒い髪と瞳も、ぜーんぶ好きだぜ?」
そう答えたハイネはすっごく大人に見えて、でも笑顔は少年のようだった。
「ほら、荷物!さっさと帰んぞー?」
ハイネはあたしの手から荷物を取って、あたしの前を歩いていった。
そのときちょっとしか見えなかったけど、
あなたの耳が真っ赤になってたのは気のせい・・・じゃないわよね?


266通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 00:08:25 ID:???
>>262-265
雰囲気がいい…。読んでてくすぐったくなる青春っぷりにGJ!!
267通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 02:46:05 ID:???
まさかBB
268通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 00:18:40 ID:???
なんかハイミアもいいね。
ミーアいい子だなー!
269通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 01:28:27 ID:???
学園ものは定番だが、傭兵部隊ものコメディとか有りだろうか?
270通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 08:16:25 ID:???
ゲームの連ザシリーズはパイロットの組み合わせに制限全くないから
色々とあった(ryな夢が見られるぜ!
271通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 10:10:19 ID:???
解禁によって種キャラと種死キャラで組めるということは
新旧三馬鹿コンビとか、西川コンビとか出来るわけで
272通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 21:15:38 ID:???
>>269
いいんじゃないかな?
他のSS系スレでも日常も戦いも学園もなんでもありなところってあるし。

というか、ネタがあるならとりあえず投下してみて欲しい。待ってるよ。
273通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 10:04:10 ID:???
>>269

>1に「どこに住んでる?(例、宇宙戦艦の中)、何してる?(例、傭兵部隊)、なんで生き返った?(例、怪しい科学者に・・)
   など、それは職人さんたちの自由!」ってあるしね
274269:2006/08/24(木) 21:10:46 ID:???
なんか知らんが期待されちまってる!!

ちょびっと単発ネタを書いた事がある程度なんだが、頑張ってみるw
275通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 18:14:19 ID:???
保守
276通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 20:10:34 ID:???
保守age
277通常の名無しさんの3倍:2006/08/28(月) 21:56:54 ID:321L47px
278通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 19:02:41 ID:X9xmXgg1
>>277
悪い、勝手に見たぞ。と、いうか皆見てもいいんだよな・・・??
ん、まぁ、戦闘シーンは書けねえけど、上のハイミアっぽい軽いノリでよければ
書くぞ。
279通常の名無しさんの3倍:2006/08/30(水) 17:03:29 ID:???
どうぞ書いてくだされ。
2801/2:2006/08/31(木) 23:30:00 ID:???
保守ネタINギルさん家

アウル「んー?なあ、なんでお前ん家ガラスケースに仮面なんて飾ってんの?」
レイ「勝手に開けるな。…ラウが色々集めるうちに溜め込んでしまった仮面だ。
もうしまう場所もないからそれならいっそ陳列しようと思ったらしい」
ステラ「アウル、あっちのお部屋の壁にも沢山あったよー。ほら、ぱーぷるちょうちょさん(被る)」
スティング「おいステラ、勝手に人の家のものいじってんじゃねえ。…済まねえな、
落ち着かない連中で」
レイ「いや、留守番に付き合ってくれているお陰で皆に心配をかけずに済んでいるし、実際
楽しませても貰っている。…だがその仮面は元に戻して来てくれないか、ステラ」
ステラ「うぇーい?(まだ被っている)…ねえレイ、仮面があるとシンのところにいけるの?」
レイ「何?」
アウル「お?なんだよステラ、ノートまで勝手に…、…『三人目の仮面計画』?なんだこりゃ」
レイ「>>201-202。…水面下でまだ進めていたのか……」
スティング「(ページ捲って)成程、死んだ筈のヤツが超展k(ryで仮面つけて登場するってのを
危惧したんだな」
ステラ「ステラ、シンにあいたいなあ。仮面さんになればシンに会える?」
アウル「ってここに逆の発想してるおバカがいる件について」
レイ「ステラ。…それは必ずしもステラにとって幸せなことではないと思う」
ステラ「どうして?」
2812/2:2006/08/31(木) 23:31:04 ID:???
レイ「まあ色々あるが…、現実的に危惧されることの一つとしては、仮面として登場すれば、
恐らくシンとは敵対する立場に配置される。シンがあちらの陣営と和解させられてしまった今、
その可能性は決して低くはない」
ステラ「ステラ、シンと一緒がいい…(しょぼん)」
レイ「だろう?…ステラ。悲しいことかも知れないが…、俺達はここから静かに生き残った人間の
行く末を見守るべきなんだ。シンとも近い先か遠い先かはわからないが、きっとここで再会する
ことが出来る。だから無理に会いに行こうなどと考えずに……、って、ちょっと待てそこの兄さんズ
先程からガチャガチャと妙な音がするかと思えば一体何をしている!!?(陳列棚の側にいる
二人を指差して叫ぶ)」
アウル「あー?いやなんか話聞いてたら色々思い出してムカついちゃって手が勝手に棚開けちゃって
(仮面つけた顔で振り返る)」
スティング「心配すんな、装備はこっちで勝手に用意すっから。仮面は後で洗って返す(同上)」
ステラ「スティング!アウル!かっこいいー!(ぱああ)」
レイ「…二人共、まさか下界に乗り込むつもりでは」
アウル「だーってさあ?流石にちょっと一発殴らせろって感じなんだもん」
スティング「っていうかよ。考えてみりゃ「あちらの陣営」…俺らにとっても決して他人とはいえねえ
誰かも混じってるみたいじゃねえか?」
アウル「謝罪と賠償ってんじゃね?そーいうの(にやり)」
レイ「……(唖然)」
ステラ「ステラも!ステラも行く!(ぴょこぴょこ二人のもとへ)」
アウル「どうするスティング?」
スティング「危ねえからついてくんな、と言いたいところだが…、お前だけ置いてきぼりはひでえよな
(笑って頭わしゃわしゃ)」
ステラ「うん!ステラ、スティングとアウルと一緒!(二人の真ん中に入る)」
アウル「んじゃ、そういうわけで!(笑顔でレイに手を挙げ)」
スティング「後で土産話ぐらい聞かせてやっからよ!(爽やかに扉から出て行こうとする)」
レイ「待て…ちょっと待てそこの三人―――――!!!」

そんな仮面ファントムペインたちだったが丁度帰ってきた初代仮面とばったり廊下で出くわし、
兄さん二人は正座でこってりお説教をされることとなったとかならんとか。
282通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 01:08:49 ID:???
シン誕生日おめ
283通常の名無しさんの3倍:2006/09/04(月) 17:29:02 ID:???
ほしゅ
284通常の名無しさんの3倍:2006/09/08(金) 11:28:29 ID:???
269さん、待ってるよ!保守
285269 1/3:2006/09/11(月) 00:15:50 ID:???
時はCE74年。俗に言うロゴス戦役は終結した。
が・・・、世界は平和と言うには程遠い情勢にあった。

ユニウスセブン落下が地球に残した爪痕。デストロイにより壊滅させられた大都市ベルリン。
宇宙でも、プラントの一部がレクイエムで焼かれ、戦争によってもたらされた損害は計り知れないものだった。
経済崩壊・伝染病の蔓延・食料不足。そして各国の国力低下に伴う、治安の悪化。
特に戦争が終結してまだ間もないこともあり、ブルーコスモスをはじめとする、各勢力の残党らによるテロは活発であった。
小国間での紛争も絶えず、結局、人類は未だに戦争から離れられないでいた。

「・・・デスティニープランは一応、戦争根絶のための一つの案ではあったと思うのだがね」
「そのために失うものが大きすぎはしないか?戦争さえなくなればいいというものでもあるまい」
「君にそういう指摘をされるとは、君も変わったね?」
「当然だ。世界など滅んでしまえと考えていた頃と今とは違う」

世界が平和になりますように。祖国が繁栄しますように。大事なものを守れますように。死にませんように。僕は、僕はね(ry
戦争の最中、散っていった者達の思いはそれぞれだ。その数だけ正義があった。
しかし・・・死者が遺した尊い正義のそのほとんどを無視し、世界は無慈悲に「結果」だけを映して進んでいく。

だから、そういう者が蘇った時、荒れた世界を何とかしたいと考えるようになるのは、自然な事でもあった。
己の生前を見つめ直し、閻魔様に詰られた点を悔い改め、お釈迦様に諭され、彼らはこの世に戻ってきた。

帰ってきた彼らは、かつての対立を越え、傭兵集団「ファントム」を結成。
その初仕事は、アフリカ各地で跋扈する盗賊集団の鎮圧だった。
286269 2/3:2006/09/11(月) 00:17:05 ID:???
『おめぇら観念しろぃ!この肩のスパイクが目にはいらねえか!』

突如ブリッジ、どころかミネルバ艦内全体に響き渡った声に、雑談をしていたギルバート・デュランダルとラウ・ル・クルーゼは
艦の前方で行われている戦闘に何事かと目を向けた。オレンジ色よりも黄土色に近い色合いになったグフがスレイヤーウィップで
盗賊集団の首領のディンを捕縛していた。電流を流してはいないようだが、その光景に観念したのか、盗賊の下っ端達も
ジンから降りたり銃器を捨てたり、投降の構えを見せていた。

ミネルバが担当したのはエチオピア山中。盗賊の中には元ザフトがおり、MSも数機所有しているとの事だった。

『裁きを申し渡すっ!』
「ハイネ・・・通信設定ミスってますよ・・・」

MSデッキでジンに乗り、いつでも出られるように待機していたミゲルが吐息をついた。この分ではブリッジにもしっかりと
ハイネの口上が届いていることだろう。そしてMS要員を統率する役目を担っているクルーゼもお叱りを受けるのは間違いない。
実際この時、クルーゼはミネルバ館長のタリア・グラディスからもの凄い目で睨まれていた。
こんなアホな口上、活動をはじめたばかりで名を売り込む必要があるファントムのイメージに関わる。

「昨日はそう言えば遠山の金さん見てましたっけ・・・さ、皆さん、恨みを晴らすのは後にしてとりあえず縛って下さい」

現地住民の指揮を担当するニコル・アマルフィがぼやく。その傍らでレイ・ザ・バレルは油断なくマシンガンを構えて
周囲を見渡していた。

「これ終わったら任務終了でしたっけ?」
「アデス副長はそう言っていましたが、まだ終わっていません。捕縛が完全に終わるまでは油断禁物です、ニコル」
「そうですね」
287269 3/3:2006/09/11(月) 00:18:26 ID:???
「それは・・・」

オペレーターのミーア・キャンベルから顛末を聞いたレイもフォローの言葉が見つからず絶句した。
艦に戻るなりハイネが文字通り拘束されて艦長室に放り込まれたのを目撃したので何事かと思ったのだ。

「クルーゼ隊長も災難ね。私、あの人は明るいとは思ってたけど、あんな人だったっけ?」
「・・・そんなに生前も付き合いがあったわけではないからな・・・」
「まあミネルバはマシなんだろうとは思うけどね。ドミニオンなんかまともなのスティングくらいだし」

何のかんの言ってもミネルバクルーは元々しっかりとした軍事教育を受けてきた者ばかりだ。例外はミーアくらいだが、
彼女は常識人だった。ハイネにしてもエリートである。魔がさしただけだろう。
レイはそこまで考えて、やたらと先輩やVIPに突っかかったり、制服を魔改造したりしていた愛すべき同僚達を
思い出し、懐かしく思った。ニコルが言うには、ミサイルを収納するコンテナに中華鍋を隠していた赤服もいたという。

「そのドミニオンから通信よ。あっちもザンビアの方は片付けたって。次を協議したいから艦長と話したいそうだけど・・・」

困ったようにアイシャが言う。タリア艦長はハイネに説教中、割り込むには勇気がいる。予定では一旦基地へ帰還だったが、
勝手に決定していいものではないし、そもそも堅物のナタル・バジルールがタリア抜きで聞くとも思えない。

「構わん、待たす。皆は少し休め、久々の実戦だったんだ」

ドミニオンへ「少し待て」という旨の文章を送信しながら、サトーは言った。
288269:2006/09/11(月) 00:30:41 ID:???
ちはす。・・・逃げちまおうかと思ってたんですが、>>284を見て
無い頭を必死こいて絞ってみますたがいかがでしょうか?

続編どころか、次は何の話にするかすら全く頭にありませんが、何とかして
シリーズにできればいいなぁと思います、はい。ちなみに今回は出だしのみ。
次回以降は日常なんかも書ければいいなと。

現時点で根幹となるような設定とかは思いついているんですが、極力話の流れの中で
自然にサラリとそこらへんを書いていこう・・・つーか、書きたいと思います。

また、傭兵コメディとか言い出した原因は、そういう某素敵SSサイトに
影響されたからだったりします。ネタはパクらんつもりです、今んとこw

というわけで、>>284氏をはじめとする、期待して下さった方々には
本当に感謝致します。同時に長らくお待たせしました。
最後に、>>284氏をはじめとする方々。プレッシャーもありがとうございましたwww
ただ、実に気持ちいいプレッシャーでもありました。
289284:2006/09/11(月) 10:42:25 ID:???
プレッシャーかけちゃいましたか・・・ごめんなさい
GJですよ
個人的にハイネの「裁きを申し渡すっ!」が好きです
続きがあるのであれば希望です

ドミニオンのスティング、ガンバ!!
290通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 12:56:54 ID:???
ほしゅ
291通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:48:25 ID:???
さすがに下がり過ぎなので保守age
292通常の名無しさんの3倍:2006/09/14(木) 20:59:31 ID:???
あげてなかったorz
293通常の名無しさんの3倍:2006/09/18(月) 02:13:58 ID:???
保守
294通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 10:27:02 ID:???
ほしゅ
295通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 16:30:32 ID:???
フレイ「ほーk(ry、ほーk(ry、五月蝿いのよ!!この西川コンビ!!」
ステラ「うぇーい!」
レイ 「相変わらず見事な回し蹴りだな」
ナタル「うむ」
ヴィア「・・・・・何が起こっているのかしら?」
296通常の名無しさんの3倍:2006/09/25(月) 21:11:03 ID:???
>>120のシーゲルおじさんに格闘技習ってそうだな。
297通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 01:51:16 ID:???
>>43
【C.E.73現世】
ガイ・ムラクモ(声/井上和彦)
「ん? ……赤い……稲妻?
フっ……。空耳か」
298通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 10:27:16 ID:???
フレイ「あたし、こっちに来てわかったんです。自分の身は自分で守らないといけないって、だから・・・」

ってな感じで習うの?
299通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 18:39:51 ID:???
そうだろうな、きっと。
300通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 18:40:49 ID:???
>>296
どちらかというと、おっさんよりも同じ女性であるなーたんに習ってそう。
301通常の名無しさんの3倍:2006/09/26(火) 22:29:07 ID:???
>>300
そうすると、なーたんが師匠に弟子入りするのか?
ライトニング(アズ)は知ってるようだしw
302通常の名無しさんの3倍:2006/09/27(水) 23:34:11 ID:???
age
303通常の名無しさんの3倍:2006/09/28(木) 10:55:59 ID:???
なーたんも正規で軍事訓練受けた人だからね。格闘の基礎はできてるでしょう。
それに加えて、おじさんたちから修行を受ければ、怖いものなし。
304通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 17:57:52 ID:???
保守
305通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 10:51:02 ID:???
ところで、このスレでラウがアル・ダ・フラガに会ったらどうするのだろう?
306通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 15:59:04 ID:???
間違いなく「フュージョン」して最強の戦士になるだろ
307通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 17:12:41 ID:???
フレイの親父さんも幼少時はほーk(ry?
308通常の名無しさんの3倍
そういや、SEED世界は父親ばかり目立って、母親があんまり出てこないな。
ラクスやフレイの母親ってどこにいる?死亡?