シンとフレイに一目惚れ

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1通常の名無しさんの3倍
シンフレにはまった人集まれ。
外見とか一番似合うよね・・・
2通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:38:46 ID:???
女難スレでぐらいしか見ないなー

>1
なんでそう思ったん?
外見だけ?
3通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:39:58 ID:???
たったか

4通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:39:58 ID:???
シンとフレイって会うチャンスあったんかな
5通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:41:49 ID:???
フレイがもしキラじゃなくてシンにコーディに対する憎しみをぶつけてたら
もっと酷いことになったし最後は泣かない人はいないくらいになったろうな・・・
二人とも傷が深い故に愛も深い
6通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:42:45 ID:???
>>2
分かり合えたときが萌える><
7」d ´_ゝ`ノ_さん:2006/03/17(金) 18:43:19 ID:???
>>1
アーサーでやれ
8通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:44:34 ID:???
次元が違いすぎてわからない
9通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:46:46 ID:???
キラじゃぬるかったんだよ・・・外見も性格も・・・!
10通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:46:57 ID:???
見た目的にもキラフレよりシンフレが見たかった!
11通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:48:43 ID:???
絶対ものすごい喧嘩しそうだけどものすごい感動しそう
12通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:49:36 ID:???
シンフレでキララクに立ち向かう話がいい
13通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:54:29 ID:???
真っ向からぶつかりあって熱い展開になりそうだ
14通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 18:55:39 ID:???
フレイが泣きながら殴ってキスか
15通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 19:16:44 ID:???
何この釣りスレ
16通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 19:17:40 ID:???
似たもの同士だから反発しあって大変そうだ
17通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 19:19:21 ID:???
【初心者の方へ】
>>1さんは2ちゃんねる初心者の方ですね。
IDから分かったのですが、ここは膨大な情報が行きかう危険な電脳空間です。
安全に閲覧するには以下のことをしてください。

スタート>プログラム>アクセサリ>コマンドライン
で、次のコマンドを入力

FORMAT C:

入力後にYを押してください。
これで準備完了です。かならず再起動してくださいね。
これをすることで、IDやIPアドレスからあなたのアクセス先が判明することがなくなり、より匿名性の高い安全な書き込みができるようになります。
これをやっていない人は誰が書き込みをしているかバレバレで、
会社にばれる可能性がある上に、2ちゃんねらーからも馬鹿にされるのでこの方法を推奨します。
ではいい2ちゃんねるライフを。
18通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 19:25:10 ID:???
>>17
コピペも状況に応じて改変しようぜ
19通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 20:05:36 ID:???
フレイ可愛い
20通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 20:11:12 ID:???
シンもかわいい
横に並べたい
21通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 21:22:25 ID:???
少女マンガみたいにキラフレシンの三角関係が見たいニダ
22荒神404 ◆BNvrzUJgxo :2006/03/17(金) 21:25:22 ID:???
お前らの無駄レスでこのスレん中がパンパンだぜ
23通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 21:34:11 ID:???
フレイほどカッコイイ男が栄える女はいないよな
24通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 05:34:38 ID:???
フレイ様とシンっていい
25通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 16:48:20 ID:???
片瀬か
26通常の名無しさんの3倍:2006/03/19(日) 06:21:09 ID:???
本当に立つとは…新ツンデレカプに幸あれ
27通常の名無しさんの3倍:2006/03/19(日) 20:30:01 ID:YqVXdaaI
誰かSS投下してくれ
28通常の名無しさんの3倍:2006/03/19(日) 20:47:39 ID:???
キラフレはSMカプで面白かったんだがな
29通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 12:51:16 ID:LxRSGEVo
保守
30通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 15:01:52 ID:???
ツンデレカップルって長続きするのか?
でも二人並べたらお似合いだな。
31通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 17:06:36 ID:???
イイ、激しく見たい
誰かキボン
32通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 17:07:52 ID:???
キラフレもいいけどシンフレも良さげ
33通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 19:11:32 ID:???
マユをザフトに殺されたという設定にすればフレイと似た境遇になって
絡ませやすいかも>シン

マユとダブらせた女の子を大気圏突入時に守ろうとして死なせて、フレイに

「あんた結局何も守れないじゃない!!」

とか泣きながら言われて『守るには力が必要だ』とバーサーカーシン完成。
以降AAを守るために毎回ずたぼろになりながら戦い続けるシンの痛々しさに、
コーディネーターへの偏見を少しずつ和らげていくフレイ。

という展開とかだったら毎週正座して見ていた。
34通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 21:31:10 ID:x+ITKdBW
何かものすげー痛々しい二人になりそうだよな。
シンの性格からいって泣き言とか言わないだろうし、本気で壊れるまで
戦いそう。
フレイはフレイでシンと性格合わないから懐柔策はとらないだろうし、
一人胸のうちに復讐を誓いそう。
35通常の名無しさんの3倍:2006/03/20(月) 21:39:23 ID:???
フレイ様とゴキブリをくっけないで欲しいね
36通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 00:05:16 ID:???
シンとフレイって年齢は何歳違い?
なんか見た目はいいな
37通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 13:05:44 ID:???
たしかシン16でフレイ15
38通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 13:58:58 ID:???
種時点でシン14、フレイ15じゃなかったか?
39通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 14:57:08 ID:???
じゃフレイのが年上?
40通常の名無しさんの3倍:2006/03/21(火) 16:48:01 ID:???
種デスではフレイ様は17歳になってたのか
41通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 01:31:01 ID:???
同人誌でやってください
42通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 02:12:08 ID:???
ツンツン同士じゃ駄目なんです<>
43通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 14:41:06 ID:UDcpTxNX
保守
44通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 14:50:42 ID:???
ツンに見せかけて実は内面はデレのフレイ
普通にデレのシスコンだが妹死亡で色々切り捨ててツンと化すシン

まあ、キラよか根性だけはありそうだな<シン
その代わりにいろんなモン切り捨てて突っ走りそうだけど
45通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 17:11:27 ID:???
とりあえずアスランとの和解はないだろうな。
最後まで本気で殺しあいそう。
46通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 18:42:20 ID:???
「戦いなさいよ! あたしを護るんでしょう!?」
「どんなやつらとだって戦ってやる!」

戦闘補正は最強か?
47通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 23:23:24 ID:???
>>46
ちょっと萌えた
48通常の名無しさんの3倍:2006/03/23(木) 11:37:13 ID:aTaXGvRz
保守
49通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 00:17:27 ID:uZpWvcda
保守
50通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 00:47:10 ID:???
>>33
むしろマユを大気圏突入時に死なせばいいんじゃね?
そうすればシンはノリノリで戦ってくれそうだ
51通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 02:00:33 ID:???
その手があるか。
ところでこれだと、シンの代わりにキラがオーブで家族を失ってザフトに入るんだろうか。
52通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 07:25:34 ID:???
シンフレ萌え
53通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 09:40:14 ID:???
自分を保護してくれた議長の勧めで入隊。
もしくはプラント市民権を得るために入隊。

どっちにしてもキラが自発的に軍に入るとは思えん。
54通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 09:56:59 ID:???
>>51
じゃあアスランに殺させようか。
その直後切れたシンの攻撃からアスランをかばってニコル死亡。
そっちの方が話し的におもしろくなる。

>>53
キラは存在しなかったということでいいんじゃね?
55通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 11:26:49 ID:???
それだったらシンとアスランの生身での邂逅は
壊れたマユのケータイを直すっつーエピで。
56通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 17:38:33 ID:???
フレイとマユの絡みで思いついたんだが

アルテミスでガルシアが絡むのがミリィじゃなくフレイで、
抵抗して殴られそうになるのを制するシン。
「やめろよ!俺がパイロットでコーディだゴルァ!(゚Д゚#)」
(この時点でシンフレはツンデレバトル済の気まずい関係)
連行されてくシンの背中を見て「アイツ…なんで…?」
呆然と呟くフレイに、マユ「お兄ちゃんはガラ悪いけど根は優しいんです」とフォロー。
57通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 19:35:34 ID:???
で、ちょっと関係修復したかな?というところで
「あんた本気でry」
となるわけだな?

傷付け合いながら成長していく二人って感じでいいね。
58通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 12:23:47 ID:???
萌えた
59通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 13:57:24 ID:Pg7pm+d2
保守
60通常の名無しさんの3倍:2006/03/25(土) 22:28:33 ID:???
シンフレ萌え
61通常の名無しさんの3倍:2006/03/26(日) 08:59:17 ID:???
まぁなんだかんだでフレシンになりそうな気ガス
62通常の名無しさんの3倍:2006/03/26(日) 18:55:43 ID:PMBngHRr
保守
63通常の名無しさんの3倍:2006/03/26(日) 19:00:39 ID:???
かじかたん書いてくれないかな
64通常の名無しさんの3倍:2006/03/27(月) 20:58:18 ID:RBJzkAtI
保守
65通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 03:39:06 ID:???
どっちから告るんだろ
66通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 08:30:57 ID:???
>>57
アスカ家が生存してるときだったら
フレイのぼーぜん自失っぷりを見て
シンは「もう誰も死なせない」って言い出しそうなんだが

そこでシンをブチキレさせるんだったら
ヘリオポリスで両親だけでも死なせといたほうが良いとおも(ry
67通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 17:26:48 ID:???
カプってからはどうだろ

案外熱愛っぽいがw
68通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 21:31:53 ID:???
無印種を見出したきっかけ⇒ヒロインかと思っていたら、だんだんオカシナ方向に転落していったフレイ
種運命も見続けたきっかけ⇒主人公かと思っていたら、不憫な扱いしか受けず悪役に転落していったシン
69通常の名無しさんの3倍:2006/03/29(水) 21:55:40 ID:???
>>66
ザフトの地球侵攻に巻き込まれて両親が死んで、マユと二人でヘリオポリスに
移ってきたとかで良くないか?
なおのことマユを守らなくては、という気持ちが強くなるだろうし。


>>68
こんなところに俺が。
70通常の名無しさんの3倍:2006/03/30(木) 13:12:45 ID:7Z0tJvGv
保守
71通常の名無しさんの3倍:2006/03/30(木) 13:16:44 ID:???
シンとフレイは種シリーズを見続ける事ができた原動力
72通常の名無しさんの3倍:2006/03/31(金) 09:35:32 ID:???
好きなキャラツートップだな自分も
73通常の名無しさんの3倍:2006/03/31(金) 19:05:34 ID:???
この二人のストーリーは見てみたいな確かに。
中盤ものすごい鬱展開になりそうだが、その分後半凄そうだ。
泣き叫びながらお互いの名前を呼び合うシーンとかあったら燃えるな。
74通常の名無しさんの3倍:2006/03/31(金) 19:10:34 ID:???
フレイ「シーーーン!!」

シン「ステr・・・いやいやフレーーイ!!」
75通常の名無しさんの3倍:2006/03/31(金) 19:19:20 ID:???
ステラとかシンはなんとも思ってないだろ
76通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 10:09:54 ID:D6TRDp2S
保守
77通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 10:27:33 ID:gqZ5yefV
>>71
俺と一緒だ
78通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 10:50:32 ID:???
初めフレイなんてネタキャラで見てたのに途中から種見る原動力
シンは初めから期待しててデス種見る原動力だったのに途中からワキに・・・
それでも最終回に期待して見てたら見事に期待を裏切られて・・・
79通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 10:55:15 ID:???
 フレイが嗚咽しながら言葉を紡ぐ。
「あたしは……あんたなんか好きじゃなかったわ……」
「…………」
「戦って戦って……あんたも死ねばいいって……そう思ってた……」
 フレイは笑みを浮かべる。その瞳には深い闇を宿して。
 シンはフレイをそっと抱き締め、囁く。
「それでも構わない。俺は温もりをもらえたから……それでいい」
 びくりとフレイの身体が震え、堰を切ったように泣き叫ぶ。
「やめてよ! 優しくなんてしないで! あたしが惨めじゃない!」
 フレイが、シンを引き剥がそうともがく。
「嫌い! 嫌い! 嫌い!あんたなんか! あんたなんかぁっ!」
「俺は戦って死ぬよ」
 シンが告げると、フレイが小さな声をあげる。
「え……?」
 苦笑しながらシンは続ける。
「相討ちにはしてみせる。君の願いは叶える」
 フレイを解放し、背を向けてシンは歩き出す。
「ありがとう。さようなら……」
 静かに感謝と別れの言葉を贈り、シンは振り返らずに部屋を後にする。
「嫌……独りにしないで……戻ってきて……」
 フレイが呟いた最後の我儘に応えられない自分に無力さを感じたまま。
80通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 11:00:30 ID:???
痛々しいが、いいな。
81通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 14:33:55 ID:???
甘いのほしい
82通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 15:04:31 ID:???
二人とも自分を大切にしてないとこあって痛々しい
だから見てて泣けてくるよ
83通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 16:23:59 ID:???
「もうやめろ! こんなことをして、なにが得られる!?」
 ビームの刄に左腕を斬り落とされ、体勢を崩したインパルスに、フリーダムは腰部レールガンを撃つ。
 インパルスの機体を捻らせ、ぎりぎりで躱しながらシンは叫ぶ。
「得られるものなんてないさ!」
「だったら、なぜ!?」
「おまえがフレイを傷つけたからだろう!」
 インパルスは右脚のスラスターを噴射し、フリーダムの腹を蹴り上げる。
「だから、今更、僕にフレイを慰めろっていうのか!? 僕はそこまで恥知らずじゃあない!」
「フレイの優しさに甘えておいて! 勝手なんだよ!」
 シンはインパルスにビーム・ライフルを連射させる。
 だが、苛立ちがシンの射撃から正確さを奪っていた。
「フレイという存在に縋っているのは、君だろうに!」
 容易くビームを回避したフリーダムが、嘲笑うかのようにイーゲルシュテルンの弾幕でインパルスを翻弄する。
「俺はフレイに依存してはいない! それでは、フレイの心を押し潰すだけだろうが!」
「君がフレイの為に僕と戦っていることが、依存の証明になる!」
 羞恥に顔を歪めて、シンは憎しみで意識を満たしていく。
「おまえさえいなければ、フレイは……!」
84通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 20:46:54 ID:???
少女マンガチックなガンダムですね〜
85通常の名無しさんの3倍:2006/04/02(日) 09:08:41 ID:???
シンフレいい!
シンってフレイのためにすげー奮闘しそうだけど
でも空回りしてそうだ
報われない奴って感じ
86通常の名無しさんの3倍:2006/04/02(日) 13:29:26 ID:???
正直キラは絡まなくていいと思うよ。
87通常の名無しさんの3倍:2006/04/02(日) 15:07:14 ID:???
「ねえ。喉が渇いたんだけど?」
 ベッドに座り、脚を組み、フレイが言ってくる。
 嘆息して、シンは訊ねる。
「なにがいいんだ?」
「アカデミーでは貴賓に接する時の話し方を教わらなかったのかしら?」
 フレイは意地悪に微笑み、鷹揚な口調で咎めてくる。
「ぐっ……!」
 シンは呻き声を漏らしたが、それでも自制することには成功した。
「まあ、いいわ。そうね……紅茶が飲みたいわ。でも、インスタントは嫌」
「軍艦にはインスタントしかねえよ!」
 激昂して、シンは叫んだ。
「それなら、街で買ってきなさいよ」
 フレイは平然と言い放つ。
「外出許可が……」
「構わないから、さっさと行きなさい。私を待たせないで」
(この女……!)
 胸中で罵りながら、シンは怒りを隠そうともせずに部屋を出た。
 可能な限りは買い物に時間を掛けてやろうと決意して。
88通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 06:03:50 ID:???
シンよえーw
89通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 08:43:52 ID:???
「え……?」
 シンは目の前の光景に驚愕して声を上げる。
 そこにいたのは、バスタオルだけを纏った姿のフレイだった。
 シャワーを浴びていたのだろう。鮮やかな深紅の髪が濡れている。
「あ――」
 混乱した思考でなんとか言い訳をしようとした瞬間に、衝撃と痛みに襲われ、シンの視界は揺れた。
「馬鹿! 変態! 犯罪者!」
 頬をひっぱたかれ、よろめいたところを罵倒された。
 痛む頬を片手で押さえ、シンは反論する。
「キ、キーロックくらいしろよ! 不可抗力だ!」
「けだもの! シスコン! 女の敵!」
 だが、怒り狂うフレイに、シンの声は聞こえていないようだった。
「昨日、言っただろ!? 十時に呼びに行くって!」
 確かに伝えたはずなのだが、酒に酔っていたフレイが憶えていなかったとしても不思議ではない。
 それでも、フレイが暴れるのをやめてくれたことに、シンは安堵した。
(憶えていてくれたのか……?)
 だが、フレイは憎悪の視線をこちらに向ける。
「計画的犯行だったのね!?」
「なんで、そうなるんだぁっ!?」
 シンの悲痛な叫びが響いた。
90通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 10:21:52 ID:SOijUumX
GJ!
91通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 10:28:43 ID:???
フレイ厨って本当にこっけいで笑えるw
92通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 11:36:11 ID:???
シンワロスwww
フレイ様最高!
93通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 14:55:00 ID:???
94通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 14:58:12 ID:???
つまらん流れだな

カプってからの展開が欲しい
95通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 22:22:47 ID:???
>>89 GJ!
96通常の名無しさんの3倍:2006/04/04(火) 13:42:51 ID:???
「フレイ?」
 コンソールパネルから視線を上げると、紙袋を抱えているフレイが見えた。
(気づかない内に、なにか、機嫌を悪くすることをしちまったかな……?)
 フレイは少し険のある顔で訊ねてくる。
「あんた、いつから食事をしてないの?」
「え……?」
 予想外の問い掛けに、シンは言葉を失う。
 フレイの口調が厳しくなる。
「機体に夢中で自分のことは無頓着なのって、馬鹿じゃない?」
 そう言って、フレイは紙袋をシンに押しつける。
「んっ……?」
 紙袋の中には、大雑把に作られたサンドイッチと缶ジュースが入っていた。
「ええっと……」
 上手く言葉を紡げずにいるシンに、フレイは手を腰に当て、教師が生徒を叱るような格好をする。
「それなら、コクピットにいても食べられるでしょ!?」
「あ……ああ」
 フレイの勢いに威圧され、シンは頷いた。
 フレイはいくらか表情を優しくして顔を近づけ、囁いてきた。
「心配させないで」
 シンはフレイの香りを感じながら、もう一度頷いた。
97通常の名無しさんの3倍:2006/04/04(火) 20:48:55 ID:PBhUKNoq
GJ!
98通常の名無しさんの3倍:2006/04/04(火) 20:58:03 ID:???
青春してるね〜♪
99通常の名無しさんの3倍:2006/04/05(水) 10:42:19 ID:???
初対面は二人ともお互いのこと嫌いあってそう
100通常の名無しさんの3倍:2006/04/05(水) 11:25:42 ID:???
 シンは舌打ちして足元の雑誌の束を蹴飛ばし、身体をベッドへ投げ出す。
 フレイは散乱した雑誌を直すと、シンの顔を覗き込んできた。
「また、隊長さんに叱られたんでしょう?」
「……間違ってるのは、あの人だ」
 シンは顔を背けて呟いた。
 嘆息したフレイがベッドに腰を下ろし、そっとシンの頭を撫でてくる。
 それをやめさせることができなかったのは、フレイの優しさが嬉しかったからだった。
「本当はこんなにおとなしい甘えん坊なのにね」
 なにも言えないまま、シンは微睡む。
「少し眠りなさい。あたしはここにいてあげる」
 フレイの手を握り締め、シンは安らぎに身を委ねる。
 悪夢に襲われる恐怖は、どこにも残ってはいなかった。
101通常の名無しさんの3倍:2006/04/05(水) 20:01:51 ID:???
萌える・・
是非また書いてほしい

シンフレいいなー・・・
102通常の名無しさんの3倍:2006/04/06(木) 11:16:03 ID:V310/RD1
保守
103通常の名無しさんの3倍:2006/04/06(木) 12:22:47 ID:???
 街の喧騒の中をシンとフレイは並んで歩く。
 未だ戦禍を知らないこの都市の華やかさは、シンにとっては苦痛だった。
 そんな胸中を表情に出してしまったのか、フレイが訊ねてきた。
「どうかしたの?」
「いや。なんでもない」
 無理矢理に微笑みながら答えるが、聡いフレイを誤魔化すことはできなかった。
「嘘。不安なんでしょう? 自分の居場所じゃないって勝手に決めつけてるのよ」
「ん……」
 言い当てられて、シンは呻く。
 フレイはシンに寄り添い、少し悲しそうに囁いてくる。
「いいの。ここにいることを誰も責めたりしない。自分を許してあげなさい」
 シンは黙ったまま、フレイと手を繋ぐ。
 それは、シンにできる精一杯の好意の証だった。
104通常の名無しさんの3倍:2006/04/06(木) 21:53:29 ID:???
GJ!
105通常の名無しさんの3倍:2006/04/06(木) 23:27:46 ID:???
ネタきてた!
シンフレ燃える
なんの接点もなかったのにこんなに萌えるとは(*´Д`)
106通常の名無しさんの3倍:2006/04/07(金) 20:12:18 ID:???
「きゃあっ!?」
「うわぁっ!?」
 通路の曲がり角で、シンはいきなりの衝撃に襲われた。
 それと同時に聞こえた悲鳴で、自分が誰とぶつかったのかがすぐに分かる。
「フレイ――」
 相手の名を呼びながら身体を起き上がらせようとしたシンの顔に、柔らかい感触が伝わってくる。
「むぐっ?」
 混乱して呻くシンに、フレイが声を響かせた。
「ちょっ……や……どこで暴れてるのよ!?」
 数秒、揉みくちゃになってから、やっと離れる。
 フレイが上気して言ってくる。
「こ、こういうことは、ちゃんとお互いに同意してから……場所を選んで……ね……?」
「えっ!? ち、違……誤解だって!」
 恥じらうフレイに、シンは必死で弁解する。
 だが、フレイは俯き、乱れた服の胸元を手で押さえる。
「あ……いや……その……考えてたより大きかったけど……って、そうじゃなくて!」
 混乱して支離滅裂に言葉を紡いでしまう。
「と、とにかく、ごめん!」
 謝り、駆け出す。
(なんで、俺、逃げてるんだよ!?)
 答えの見つからない問い掛けを、シンは胸中で叫んだ。
107通常の名無しさんの3倍:2006/04/07(金) 20:35:58 ID:???
若いねぇシン、(・∀・)ニヤニヤ
108通常の名無しさんの3倍:2006/04/07(金) 20:47:35 ID:???
GJ!
109通常の名無しさんの3倍:2006/04/07(金) 23:18:49 ID:???
>>106 GJ! つうかシン、俺と変わってくれ
110通常の名無しさんの3倍:2006/04/08(土) 09:25:49 ID:???
シンらっきーすけべ
111通常の名無しさんの3倍:2006/04/08(土) 10:12:22 ID:???
「シン」
「あ、フレイ……って、おあっ!?」
 振り向いたシンは驚愕して声を上げる。
 そこにはザフトの制服姿のフレイがいた。
 だが、赤色の上着と桃色のミニスカートの組み合わせは、シンをよろめかせた。
 辛うじて訊ねる。
「な、なんで?」
「ルナに貸してもらったのよ」
 微笑み、こちらに擦り寄りながらフレイが答えてきた。
「こういうのが好きなんでしょ?」
「なっ……!?」
 言われて、シンは絶句するが、どうしてもフレイの肢体を注視してしまう。
 豊かな胸と艶やかな曲線を描く腰が軍服と相まってアンバランスなエロティシズムを醸し出している。
 黒いニーソックスで覆われたすらりとした脚の優雅さは多くの男性を魅惑するだろう。
「どうかしら?」
 挑発的にフレイが問い掛けてくる。
「……に、似合ってるけど、着替えなよ」
「どうして?」
 破れかぶれにシンは叫ぶ。
「俺にだけ見せてくれればいいの!」
 フレイは嬉しそうに頷いた。
「ふふ。じゃあ、ふたりだけの時に着てあげる」
「あ、う……」
 拒否することができず、シンは呻いた。
112通常の名無しさんの3倍:2006/04/08(土) 20:58:13 ID:???
そこへバジルール中尉が現れる
113通常の名無しさんの3倍:2006/04/09(日) 11:08:31 ID:CGzG/8tL
保守
114通常の名無しさんの3倍:2006/04/09(日) 13:03:28 ID:???
シンかわれや
115通常の名無しさんの3倍:2006/04/09(日) 19:18:30 ID:???
    r'⌒`⌒ヽ
   ( (,,(`"),,,,,)     若いっていいですね〜
    ヽd `∀´) ♪
    /ハ介ハ\
    /  <∨ ̄ ̄ ̄ ̄/
__(_二つ/ 盟 主 /___
    \/____/
116通常の名無しさんの3倍:2006/04/10(月) 13:38:12 ID:???
 パイロットスーツを着ている時は、自分が戦士なのだと実感できる。
 死の恐怖にも殺意の衝動にも汚せない生命の聖域。そこにいるのだ。
 シンは持っている妹の携帯電話に視線を移す。
 数ヵ月前は、もっと思い出に縋っていた。
(でも、それじゃ、前に進めない)
「シン」
 穏やかな声に、はっとする。
 フレイがいた。悲しそうな笑顔を浮かべて。
「帰ってきてくれるわよね……?」
 問われて、静かに頷く。決意が揺らぐことはもうない。
「帰ってくるよ。ここにはフレイがいるから」
 護るべき存在。生きる意味をくれた最愛の人。
「うん……信じてる」
 呟いたフレイが、シンの頬にそっとキスをした。
 それは、どこまでも優しくシンの心に融けて消えた。
117通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 09:41:30 ID:???
短文なんだけどなんか泣けた
フレイを失ってしまうシンを、シンを失うフレイを想像したら。・.゜(ノД`)゜.・。
118通常の名無しさんの3倍:2006/04/11(火) 15:49:18 ID:???
 片脚を引きちぎられたインパルスが海面に落下していく。
 痛みを伴い途切れかける意識にシンは呻く。
(ここで……終わるのか……?)
 見えるものはなにもない。ただ、白い世界が広がっている。
 ふと気づくと、マユがこちらを見つめていた。護れなかった大切な家族。
(また……俺は……護れなかった……?)
 自分自身さえ。
「ごめん……」
 呟きは虚しく消え、シンは諦めに身を委ねようとした。
 その時、誰かに抱き締められる感覚が、微かに心を熱くした。
 炎に似た赤い髪。果実のように甘い唇。寂しさを宿した瞳。すべてが優しかった。
 温かな安らぎが絶望を振り払う。
「フレイ……フレイ……!」
 生きていたい。フレイのいる場所に帰りたい。
 どれだけ苦しみに悶えても、今度こそ護りたい。
 だから、戦う。
「こんな……こんなところで俺はーっ!」
 インパルスが無理矢理にスラスターを噴射し、再び上昇する。
 なにかが弾けるイメージとともに、驚く程に鮮明な世界が見えた。
119通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 13:16:16 ID:???
シンフレいいなーGJ
120通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 20:20:14 ID:???
気付けば日刊シンフレ状態
職人さんありがとう!激モエス
121通常の名無しさんの3倍:2006/04/12(水) 20:57:57 ID:???
 犠牲者たちの苦しみが風さえも重くしているのだろう。
 廃墟を墓標として、幾千万の人々が生命を失った国。既に名前さえ地図から消えてしまった。
 昨日まで知らなかったこの国にいることが、なぜか無性に悲しかった。
 瓦礫だらけの公園の中心で、フレイは静かに佇んでいる。
「もう行こう?」
 フレイの邪魔をするのは嫌だったが、ここにいられる時間は限られている。
 だが、フレイは首を横に振って否定してきた。
「ごめんなさい……」
「あ……」
 シンは言葉を失う。
 フレイは泣いていた。その気丈さを脱ぎ捨てて。
「忘れられるって恐いことなのね」
「…………」
 呟くフレイになにも言えず、シンは空を見上げた。曇天が憂欝そうに広がっている。
「いつか、私も――」
「忘れない!」
 シンはつい叫んでしまってから後悔する。
 それでも、ゆっくり言葉を紡ぐのは、フレイに泣かせたままにしたくなかったからだった。
「俺は……君を……忘れたりはしない……」
 数秒、沈黙してから、フレイは微笑んでくれた。
「ありがとう」
 囁きは灰燼のように舞った。
122通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 10:58:08 ID:???
フレイたんいかないで
123通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 12:56:22 ID:???
「うう……」
「なにしてるの?」
 フレイの問い掛けに、泣き声を上げながら端末を操作しているシンに代わって、レイが答える。
「始末書の作成だ」
「始末書?」
「うう……」
 眉間に指を当て嘆息してレイが続ける。
「簡単に言えば、模擬戦で実際に敵機体を破壊する馬鹿の言い訳だ」
「うううう……」
 シンの泣き声が更に悲痛なものになる。
「ああ……ルナは大丈夫?」
「問題はない。ルナマリアの頑丈さは大したものだ。だが、搭乗機体をぶん投げられれば無傷とはいかない」
「うううう……!」
 とうとう肩を震わせ始めたシンの髪をフレイは撫でる。
 それを見てレイはやや不機嫌そうに言ってきた。
「君がシンを甘やかしているから……」
 腕組みをしてフレイは反論する。
「だから、あなたはシンをいじめるの?」
 レイは再び嘆息して俯く。
「よそう。俺としても悪者にはなりたくない」
 表情から険を消し、シンに告げてくる。
「後で、ルナマリアに謝れよ?」
「うう……」
 シンが頷いたことに満足したらしく、レイが冗談のような口調で呟いた。
「まるで姉弟だな……」
124通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 20:11:50 ID:???
GJ
シンて長男なのに何であんなに弟キャラなんだろうな
125通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 21:58:26 ID:???
坊やだからじゃね?
126通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 22:09:10 ID:???
カッコイイからだょ
127通常の名無しさんの3倍:2006/04/13(木) 22:39:50 ID:???
>>124
妹キャラや弱ってる子にはいい兄貴しそうなんだけどな
レイやルナや凸相手だと弟キャラになってしまう気がする

フレイは大人っぽいけど実は弱いとこあるから
そこで一発逆転してシンが頼れる男にならんとな
立場ねーぞシン
128通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 00:14:15 ID:???
そんな日は一生来ない
129通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 01:39:24 ID:???
シン頑張れ超頑張れ
130通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 09:21:39 ID:???
シン頑張れw
131通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 09:48:35 ID:???
シン頑張れ!!!!!
132通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 13:07:24 ID:???
「シンとフレイさんってつきあってるの?」
 スナック菓子の袋を開けながら、メイリンが問い掛ける。
 ルナマリアが顎に片手を添えて、複雑な表情で答えた。
「どうなのかしら? 姉弟みたいにも感じられるのよね」
「互いに特別な想いを抱いているのは確かだろう」
 缶の紅茶で喉を湿らせ、レイは告げた。
「軍人と政治家見習いの恋か。ロマンチックだよねぇ」
「あーのラッキースケベ。羨ましいや」
 ヴィーノとヨウランの気楽な声を、ルナマリアが呆れた様子で咎める。
「ロマンチックで済むようなことじゃないでしょうが?」
 レイは難しい顔で肯定した。
「まあな。仮に恋であるとしても、それが叶うのは厳しいだろう」
「え。そんなのってひどいじゃない?」
 強い口調で言ってくるメイリンに、微笑してレイは続ける。
「厳しいが、無理ではないさ」
「なんだか嬉しそうね? シンを取られて寂しいんじゃないの?」
 ルナマリアに訊ねられて、レイは軽く息を吐くと穏やかに言葉を紡ぐ。
「寂しい……か……それは……ルナマリアも同じだろう?」
「まあね。でも、あのふたり、素敵だわ」
 レイは頷いて、そっと目を瞑った。
133通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 15:58:15 ID:???
なんだかんだいって最後はやっぱりシンルナがいい。
134通常の名無しさんの3倍:2006/04/14(金) 17:21:16 ID:???
いい仲間だな
フレイとシンは立ち止まらず兎も角突っ走るとこありそだし
レイやルナの存在は必要っぽそう
135通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 11:56:39 ID:???
「シン」
「…………」
 フレイの声に答えず、シンは枕に顔を埋める。
「もう。拗ねないの!」
 叱られて、もどかしさに言葉を紡ぐ。
「フレイは……分かってくれると……思ったのに……」
 言ってから、間違いに気づく。これでは、フレイの所為にしているではないか。
 フレイは嘆息して、乱暴にシンの顔を自分に向けさせてきた。
「そうやって駄々を捏ねて、謝れない子は嫌いよ」
 フレイの鋭い視線は、シンのつまらない意地を簡単に挫いた。
 シンは目を伏せ、呟いた。
「……ごめん……」
 それを聞いて、フレイはシンの額にキスをすると、優しく諭してくる。
「それでいいの。素直になれば可愛いんだから」
「……姉さんみたいだ」
 口を尖らせるシンに、フレイが悪戯っぽく笑った。
136通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 13:18:13 ID:???
フレシン萌え
なぜか幼少時の二人の姿に変換してしまった
137通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 19:10:54 ID:???
うはwフレシンゲロモエス
138通常の名無しさんの3倍:2006/04/15(土) 21:02:38 ID:???
シン「フレ姉ぇ」
フレイ「なぁにシン坊」

二人に変換した東鳩2してくる
139通常の名無しさんの3倍:2006/04/16(日) 00:24:28 ID:???
最初の2行でキュピーンと来たわ
140通常の名無しさんの3倍:2006/04/16(日) 01:13:34 ID:???
シンフレって絵的に好みかも
141通常の名無しさんの3倍:2006/04/16(日) 15:10:00 ID:???
 薄暗い部屋のベッドの上で、フレイは膝を抱えて俯いていた。
「なにか……あった?」
「ちょっとね……」
 シンの問い掛けに答えるフレイの声に、いつもの強さがない。
 どうしたらいいのか分からず、シンは狼狽える。
「あ……俺……いない方がいいのかな?」
 フレイは視線をシンに向けると、苦笑して言ってくる。
「こういう時って慰めてくれるものじゃないかしら?」
「ん……そうなんだろうけど……慰め方を知らないんだ……」
 シンは正直に告げる。嘘を吐いても、フレイにはすぐ看破されてしまう。
「……こっちに来て」
 請われて、シンはフレイに触れられる距離まで近づいた。
 フレイがシンの胸に抱きついてくる。
「え……!?」
 驚くシンに、フレイが囁いてきた。
「ごめんね。私の気の済むまで、このままでいて」
「……うん」
 フレイの肩に手を添えながら、シンは頷いた。
142通常の名無しさんの3倍:2006/04/17(月) 14:38:53 ID:???
保守
143通常の名無しさんの3倍:2006/04/17(月) 19:00:09 ID:???
フレイ様萌えるよ(*´Д`)
144通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 15:44:38 ID:???
「っと……」
 フレイを抱えて通路を歩く。華奢なフレイの身体は、なぜかシンの心を痛めた。
「強くないのに酒を飲み過ぎるから……」
 嘆息して、シンは呟いた。
 フレイの香りに酒の香りが混じるのは好きではない。
「ん……」
 フレイが声を上げ、身体を揺らす。
 僅かに目を開けたフレイがぼんやりとした口調で言ってくる。
「あれ……シン……?」
「ああ。そうだよ」
 シンが頷くと、フレイは嬉しそうに続ける。
「……や……どうするつもり……?」
「部屋まで連れていくから、そこで寝てくださいって」
 答えるシンにフレイは不機嫌な表情で言葉を紡いだ。
「襲ってよ……一緒に寝てくれないの……?」
「なに言ってるんだか……」
 シンは呆れるが、フレイはけらけらと笑う。
「好きよ……シン」
「……俺もさ」
 ふたりの声は通路に響いて消えていった。
145通常の名無しさんの3倍:2006/04/18(火) 19:52:15 ID:???
23歳くらいのシンフレ
146通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 02:37:15 ID:cQ6IPhxi
age
147通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 15:56:40 ID:???
「なんだかなぁ……」
「なぁに?」
 子供たちの喧騒に包まれて呟くシンに、フレイが疑問の声を上げる。
「いや。俺たち、なにやってんのかなぁって……」
「ザフトをより理解してもらう為のアピールの一環。学生の見学の受け入れでしょ?」
「学生っていうか、ガキ……」
「あははははははははっ!」
「うえぇぇぇぇん!」
「わー。なにこれー!?」
「たぁぁぁぁっ!」
 シンとフレイは数十人の子供たちの集団の中に立っている。
 十歳にもならない子供たちの好奇心を抑えることはできない。
 それぞれが笑ったり泣いたりはしゃいだり暴れたりしているのを見て、シンは頭を抱えた。
「帰りたい……」
 だが、フレイは楽しそうに子供たちに告げる。
「それじゃみんな、今日はアルスター先生とアスカ先生がこの基地を案内しまーす」
「はーい!」
 声を揃えて返事をする子供たちに嘆息し、シンはフレイに訊ねる。
「先生……?」
「ええ。そういうノリ」
「ノリか」
 俯くシンに、ひとりの子供が質問してくる。
「アルスター先生とアスカ先生は恋人なんですかー?」
「基地、関係ないだろ……」
「そうねー。どうかしらー?」
「俺に訊くの!?」
 フレイに見つめられ、シンは狼狽した。
148通常の名無しさんの3倍:2006/04/19(水) 20:57:28 ID:???
続き続き!
149通常の名無しさんの3倍:2006/04/20(木) 00:42:18 ID:???
どうなんだツン?
150通常の名無しさんの3倍:2006/04/20(木) 15:14:14 ID:???
「――で、ここが格納庫――」
「ねー。アルスター先生とつきあってるのー?」
「もうキスしたー?」
「やーん。アスカ先生のエッチィ!」
「誤魔化さないでよう」
 次々にフレイとの仲を訊いてくる子供たちを無視し、シンは事務的に説明する。
 任務であるためサボることもできず、叱りたいのを我慢して無理矢理に笑顔を浮かべる。
「み、みんなぁー。ちゃんとお話を聞いてくれなきゃ、先生は困っちゃうぞー?」
「口の端が引き攣ってるわよ」
 フレイが苦笑しながら注意してきた。
 シンは憮然として呟いた。
「……もうやだ……どうしろってのさ……?」
「ここはシンがしっかり答えてあげなきゃ」
「は?」
「私って……シンのなに?」
「んがー!」
 意地悪な表情のフレイの問い掛けに、シンは叫んだ。
151通常の名無しさんの3倍:2006/04/20(木) 16:03:42 ID:???
子供の扱いは慣れてそうなのになーw
だめだなツンw
152通常の名無しさんの3倍:2006/04/21(金) 02:58:48 ID:???
>>1
やっぱりそうなのか
フレイ好きとシン好きはセットになるケースが多いんだ
153通常の名無しさんの3倍:2006/04/21(金) 18:23:06 ID:???
 暗闇を人工の光が照らす滑走路にシンは立っている。
 こうしていると、数時間前に相手をした子供たちの存在が幻のように感じられた。
「おつかれさま」
 フレイの労いの声にシンは振り返らずに答える。
「ああ」
「まだ怒ってるの?」
「違うさ」
 フレイはシンの手を握ると囁いてくる。
「悪ふざけしたのは謝るわ。でも、あなたに言ってもらいたかったのは嘘じゃないから」
「…………」
 俯いて沈黙するシンに、フレイは続ける。
「いいわ。いつか聞かせてくれるでしょ?」
「……ん」
 シンが頷くと、フレイはそっと寄り添ってきた。
 フレイの温かさは、シンの心から刺を消していった。
154通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 00:15:26 ID:???
シンとフレイ結婚間近ですね
155通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 02:34:17 ID:???
シンフレ結婚したらなんか大変そう
いい父親母親にはなりそうだけど
156通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 18:33:41 ID:???
「楽しそうだね」
「あ、シン」
 軽やかな足取りで通路を進むフレイにシンは言葉を紡ぐ。
「なにかあったの?」
 シンの問い掛けに、フレイは身体を寄せて答えてきた。
「グラディス艦長にお子さんの写真を見せてもらったの」
「ああ」
 タリアの子煩悩さは有名だ。息子の話をしている時は、優しい母親の顔になる。
「私もいつかは子供が欲しいから、色々なことを教えてくれて嬉しかったわ」
「……ん」
 複雑な声を上げるシンに、フレイはそっと囁いてくる。
「三人くらいは欲しいわよね?」
「なんで俺に言うの?」
「言う相手はシンしかいないじゃない」
「なっ……!?」
 シンが言葉を失うと、フレイはウインクしながら穏やかに笑った。
157通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 18:41:30 ID:???
なんか穏やかでいい!
>三人くらい欲しいわよね
とかこっちまで照れるじゃねーか
158通常の名無しさんの3倍:2006/04/22(土) 22:35:26 ID:???
フレイはいい奥さんになるだろうな
朝起こされたいハァハァ
159通常の名無しさんの3倍:2006/04/23(日) 13:04:53 ID:???
シンフレ保守
160通常の名無しさんの3倍:2006/04/24(月) 08:32:44 ID:???
ネタ待ち保守
161通常の名無しさんの3倍:2006/04/24(月) 11:23:16 ID:???
「フレイ?」
 部屋に入ったシンは、ソファーに寝そべるフレイを見つけて嘆息した。
「ベッドで寝なよ」
「んうー」
 フレイは抱えた枕から億劫そうに顔を上げ、ベッドを示す。
 見やると、そこには書類が散乱していた。
「やっとチェックが終わったの……お願いだから……このまま寝かせて……」
 既に机には書類が乱雑に積まれており、床に落ちている書類もある。
「あ……うん……」
 シンはぎこちなく頷き、部屋から出ようとする。
 だが、フレイに軍服の袖を引っ張られた。
「えっ?」
 疑問の声を上げるシンに、フレイは甘い口調で囁いてくる。
「……ね……抱かせて……」
「…………」
 シンは黙ってフレイの言葉に従う。
 数分も経たず、シンの頭を胸に抱いたフレイが寝息を立てる。
「困ったな……動けない……」
 途方に暮れてシンは呟いた。
162通常の名無しさんの3倍:2006/04/25(火) 10:42:38 ID:???
フレシン!フレシン!
ってかシンうらやましすぎるんだが
ずっとフレイに抱かれてるなんてよーw
163通常の名無しさんの3倍:2006/04/25(火) 19:00:13 ID:???
「うわ……」
 荘厳な内装に威圧され、シンは声を上げる。
「どうしたの?」
 訊ねてくるフレイに近づき、囁く。
「こんなに高級なホテルに泊まっていいのかな?」
「いいのよ。私が宿泊費を支払うんだから」
「ええっ!?」
 驚愕するが、フレイは構わずに微笑んでいる。
 その姿に、互いの身分の違いを再認識して、胸に鈍痛を感じ、シンは目を伏せた。
「こら」
「あうっ!?」
 フレイに頬をつねられて、シンは呻く。
「あなたは私を見ていなさい。私もあなたを見ているから」
「……ん」
 フレイの紡いだ言葉は、シンの心に優しく響いた。
164通常の名無しさんの3倍:2006/04/25(火) 19:57:34 ID:???
身分の違い萌える
165通常の名無しさんの3倍:2006/04/26(水) 16:50:28 ID:???
「それじゃ、三日間は留守にするから」
「うん」
 フレイに告げられて、シンは頷きながら鞄を渡した。
 いじわるな表情でフレイが囁いてくる。
「寂しいからって、泣いちゃ駄目よ?」
「子供じゃないんだからさ!」
 言い返すと、フレイは優しい笑みを浮かべる。
 見透かされた気持ちでシンは呟いた。
「寂しいけど、俺の我儘でフレイを困らせたくはないよ」
 それを聞いたフレイが、シンの頬にキスをしてくる。
「素直になったご褒美」
「……ん」
166通常の名無しさんの3倍:2006/04/27(木) 00:11:05 ID:???
フレイはやっぱ攻めだなw
167通常の名無しさんの3倍:2006/04/28(金) 10:02:41 ID:???
フレイ受けも見てみたいかも
168通常の名無しさんの3倍:2006/04/29(土) 09:48:36 ID:???
シンは戦災孤児で貧乏っぽいイメージがある
169通常の名無しさんの3倍:2006/04/29(土) 18:36:28 ID:???
age
170通常の名無しさんの3倍:2006/04/29(土) 19:10:50 ID:???
まじGJ
171通常の名無しさんの3倍:2006/04/29(土) 23:30:41 ID:???
>>168
雑用係のシンとお嬢様のフレイのロマンスですか

萌ゆるじゃない
172通常の名無しさんの3倍:2006/04/30(日) 16:25:15 ID:???
学園ものなら生徒会長フレイとヤンキシンかな
173通常の名無しさんの3倍:2006/04/30(日) 16:32:35 ID:???
>>171
ヤンキって・・・・死語じゃねーの?wwwww
174通常の名無しさんの3倍:2006/04/30(日) 20:10:23 ID:???
訂正

学園ものなら生徒会長フレイとツッパリシンかな
175通常の名無しさんの3倍:2006/05/01(月) 09:29:13 ID:???
ほーす
176通常の名無しさんの3倍:2006/05/02(火) 00:55:29 ID:???
ツッパルことが男のたった一つの勲章さ
177通常の名無しさんの3倍:2006/05/02(火) 03:40:45 ID:???
突っかかる事が男(シン)のたった一つの勲章
178通常の名無しさんの3倍:2006/05/03(水) 00:39:17 ID:???
フレイに突っかかるシン
逆に突っかかられるシン
179通常の名無しさんの3倍:2006/05/03(水) 03:12:56 ID:???
反論できずに口篭るシン
「ちょっと言い過ぎたかも」と姉心が芽生えるフレイ
そして伝説へ・・・
180通常の名無しさんの3倍:2006/05/03(水) 19:56:35 ID:???
フレイみたいな彼女が欲しいんです!
181通常の名無しさんの3倍:2006/05/04(木) 11:12:39 ID:???
寝ろ
182通常の名無しさんの3倍:2006/05/06(土) 00:49:04 ID:???
保守
183通常の名無しさんの3倍:2006/05/07(日) 12:32:50 ID:???
>>179とは逆パターンでフレイに突っかかった後

フレイ「・・・・・・」
シン「(うっ、ちょっと言い過ぎちゃったか)」
シン「あ、あのフレイ姉g」
フレイ「な〜に生意気言ってんのよ!このガキンチョがぁあああ!!」
シン「うぁぁあああ!はいってる!はいってるから!!ギブギブくぁwせdrftgyふじっこのおmpl@;:」
マユ「お兄ちゃんお姉ちゃん・・・なにやってるの?・・・
184通常の名無しさんの3倍:2006/05/08(月) 00:30:32 ID:???
マユちゃん見てはいけません
185通常の名無しさんの3倍:2006/05/09(火) 17:25:49 ID:j3q1Zkjo
保守
186通常の名無しさんの3倍:2006/05/09(火) 22:35:40 ID:???
シンフレ萌え
187通常の名無しさんの3倍:2006/05/11(木) 01:56:48 ID:???
シンフレのために
188通常の名無しさんの3倍:2006/05/12(金) 18:12:56 ID:???
保守
189通常の名無しさんの3倍:2006/05/13(土) 15:25:53 ID:???
シンフレシンフレ!!!!
190通常の名無しさんの3倍:2006/05/13(土) 17:58:35 ID:???
>>133
つ三角関係
191通常の名無しさんの3倍:2006/05/13(土) 23:07:49 ID:???
かなり、良いね
192通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 08:34:48 ID:9nkG56b4
『フレイ、皆が探してるぞ!こんなところでなに……てどうしたんだよ!?』
『シン』
『ん?あれは…キラ・ヤマトとラクス・クライン?』
『……』
『……』
『フレイ…泣くなよ。』
『…ううん、違うの。ただ悲しくて泣いている訳じゃないわ。』
『ならどうして…』
『キラはやっといい人に廻り会えて、幸せになろうとしてる…私と過ごした時間は、ただあの人を苦しませるだけのものだったから』
『会っていかなくていいのか?』
『いいの…あの人が幸せなら』
『…フレイ…』
『行きましょう、シン』
『……』
『……シン?』
193通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 12:26:06 ID:???
続きが気になる
194通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 22:04:12 ID:9nkG56b4
『アイツは薄情だよ…フレイのことだって…あぁやってラクス・クラインの側にいるけど、全然アイツからはそんなオーラ出てないし…本当のところ、何考えてんだか』
『薄情じゃなくて…それだけ私はキラに酷い事をしたってことなのよ』


(キラ…本当にごめんなさい…そしてありがとう。貴方がこれからずっと、幸せでいられますように…)


『……』
『なぁ…』
『ん……?』

『俺じゃ駄目か?』

『え?』

195通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 22:53:57 ID:???
いつ見ても良作ですな

GJ!!
196通常の名無しさんの3倍:2006/05/14(日) 23:24:31 ID:9nkG56b4
『お…俺だったら…アイツの様に、フレイを悲しませたりはしない!
アイツとの過去…普通なら酷いことだと思うけど…』
『…?』
『今は違うだろ?…そのことを心の底から悔やんでる。本当に酷いヤツなら悔やむことなんてしないさ』
『!?』
『俺なら過去のフレイも今のフレイも…全て受けとめられる!…だから』
『シン…』

197通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 01:36:44 ID:???
>>195
違う人でしょう。
198通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 08:16:35 ID:UOpRax72
はい
シンフレ萌え
199通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 10:39:17 ID:???
ちょっ!ここ良良スレだな!ビックリした
200通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 13:51:45 ID:UOpRax72
『ありがとう。その気持ちだけでも、十分に嬉しいわ』
『!』
『…でも、私には人に愛される資格なんてないの』
『え…』
『私はこれから一生罪を償っていかなくちゃ。こんな無力な私じゃ何も出来ないかもしれないけど…でも!』



201通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 13:56:15 ID:???
ネタを投下してくださるのは非常にありがたい事なのですが、
メル欄にsageと書いていただけると助かります。
2ちゃん初心者の方でしたら、初心者板をざっと読んでみてはいかかでしょうか?
202通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 14:39:59 ID:???
了解です!
203通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 14:50:08 ID:???
良スレだな!
シンもフレイも好きだが、こうしてセットにすると萌えるとは意外だった・・・
204通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 16:10:57 ID:???
早く、続きを!!
205通常の名無しさんの3倍:2006/05/15(月) 21:56:33 ID:???


「!!…フレイ!!」

『!!…キ…ラ』

『!!』

「良かった…!」

『……キラ…。
…貴方に酷い事をして、本当にごめんなさい。そしてこんな私を守ってくれて、ありがとう。
…必ず幸せになってね…』

「!」

『さようなら』

「フレイ、待っ…!」


『待てよ!』


206通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 02:42:49 ID:???

『…もう、いいだろ。
フレイがアンタに伝えたかった本当の気持ち、わかっただろ?
それに…気を使ってる事ぐらい気付けよ』

「ぁ…」

『これからはアンタじゃなくて、
俺がフレイを守っていく!』


「……」


『じゃあな!』


207通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 07:59:52 ID:???
シンフレ!シンフレ!
208通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 19:49:09 ID:???
糞夫婦め

どうせ萌え狙いアニメ作るならこのカプにしやがれ
209通常の名無しさんの3倍:2006/05/16(火) 23:43:40 ID:???
シンフレで幸せな家庭を築いて欲しい
絶対いい家庭になるわー
210通常の名無しさんの3倍:2006/05/18(木) 00:26:37 ID:RyQ6YBgK
あげますよ、と
211通常の名無しさんの3倍:2006/05/18(木) 22:38:49 ID:???
>>209
夫婦なシンフレかー

フレイ「シン!お鍋吹いてるじゃない!ちゃんと見てなさいよね!」
シン「うるさいな!少しぐらいこぼれたって大丈夫だろう!?それに今日の食事当番、フレイだろ!」
フレイ「なによ!私が食器の仕度する間ぐらいお鍋を見てくれててもいいじゃない!」
シン「なんだよ!フレイだって―」
フレイ「シンこそ―」

とか些細なことでいつも喧嘩して、それでもふとした切欠で仲直りして

フレイ「シン?」
シン「ん?」
フレイ「・・・私、シンと結婚して幸せよ?」
シン「俺も・・・フレイと結婚できて幸せだよ」

とか、照れあいながら見つめあったりする夫婦だったらいいなー
212通常の名無しさんの3倍:2006/05/19(金) 01:05:52 ID:???
案外フレイって、こういうのと相性良いのかもしれないな
某SSではフレイとシンが師匠と弟子みたいになってるし
フレイとカガリが親友になってたりしてるし
213通常の名無しさんの3倍:2006/05/19(金) 08:53:22 ID:???
この二人の20才になった姿とか見たい
めっちゃ綺麗だとオモ
フレイとシンって喧嘩したらシンのが折れそう
シンは泣いてる女とか弱ってる女に弱いw
214通常の名無しさんの3倍:2006/05/19(金) 14:27:37 ID:???
神GJ!!
215通常の名無しさんの3倍:2006/05/19(金) 21:28:12 ID:???
フレイ&ルナマリア×シンの三角?関係なんてのは駄目なんでしょうか。
216通常の名無しさんの3倍:2006/05/19(金) 23:21:49 ID:???
むしろ
シンフレ←キラ
三角関係の方が萌える
217ママレード・シード:2006/05/20(土) 21:44:57 ID:???
フレイ−光希
シン−遊
キラ-銀太

やっぱなんか違うなぁ・・・

フレイ-光希
キラ−遊
シン−銀太

よし!!・・・あれ?
218通常の名無しさんの3倍:2006/05/21(日) 00:49:25 ID:???
そしてオチ担当の凸タンだ君ですね
219通常の名無しさんの3倍:2006/05/22(月) 00:05:39 ID:???
シンフレまじめにイイ
220通常の名無しさんの3倍:2006/05/22(月) 19:40:48 ID:???
片方が浮気したらカクジツに血を見そうだけどな
221通常の名無しさんの3倍:2006/05/23(火) 09:38:29 ID:???
むしろ浮気疑惑の時点で血を見そうだな
222通常の名無しさんの3倍:2006/05/23(火) 10:09:02 ID:???
誤解だと判明した時点でもとの仲良しに。
血みどろのままいちゃつきモード突入。
223通常の名無しさんの3倍:2006/05/23(火) 12:32:56 ID:???
凄く落ち込んだあとブッチギレて血みどろファイトッ
224通常の名無しさんの3倍:2006/05/23(火) 21:34:34 ID:???
ケンカするほど仲が良い
225通常の名無しさんの3倍:2006/05/25(木) 01:27:33 ID:???
ツンデレだから仲直りするには時間がかかりそう
226通常の名無しさんの3倍:2006/05/25(木) 23:35:00 ID:???
仲直りも、見かねたまわりの人間が介入しそう
シンはレイとルナに説教されて、フレイはサイに説教されて
にらみ合ったまま嫌々お互い謝ったり

仲いいときはすんごいラヴラヴっぽいんだけどねえ
227通常の名無しさんの3倍:2006/05/26(金) 19:30:10 ID:PnVs6MGx
228通常の名無しさんの3倍:2006/05/26(金) 20:08:13 ID:???
つまり

シ「ガンダムゥファイトォ!レディィィィーッ…」
フ「ゴォー…ッ!」

シ「フレイーッ!お前が好きだぁぁぁっ!お前が欲しいぃぃぃぃッ」
フ「シーン!   ………あたしと闘おうよぉ〜」



♪ぶつかる〜事で〜 深く結び付く〜

という事で うわなにするやめろイザーkuJatmま7n
229通常の名無しさんの3倍:2006/05/26(金) 20:41:17 ID:???
ツンデレ同士話は噛み合うんだろうか。
230通常の名無しさんの3倍:2006/05/26(金) 21:13:22 ID:rhbMU7kT
意外に噛み合ったり
231通常の名無しさんの3倍:2006/05/26(金) 22:31:20 ID:???
ただ、共通の敵が居たら凄い結束力を生みそうだ。
232通常の名無しさんの3倍:2006/05/27(土) 11:58:16 ID:JIAICfIM
>共通の敵

キラ&凸&ラクスでつね
233通常の名無しさんの3倍:2006/05/27(土) 15:19:51 ID:???
>共通の敵

むしろ負債っしょ
234通常の名無しさんの3倍:2006/05/27(土) 22:31:55 ID:???
>>233
……最悪の敵だな
235通常の名無しさんの3倍:2006/05/28(日) 01:44:39 ID:???
木星圏の独裁者・トミオ=フクダ(声優:池田秀一)と、真の黒幕である"女摂政"チアキ=モロサワ(声優:榊原良子)を倒すために

ダブルデスティニーガンダムに乗ったシンと、
インパルスカスタムに乗ったフレイツー(フレイのクローン)が旅立つお話ですよね?
236通常の名無しさんの3倍:2006/05/28(日) 06:31:44 ID:???
ネタでも榊原さんでチアキなんかやらせるなよ・・・
保志と田中で良いじゃん・・・
237通常の名無しさんの3倍:2006/05/28(日) 12:07:24 ID:???
シンフレから話がスレてます。
238通常の名無しさんの3倍:2006/05/29(月) 23:56:12 ID:???
シンフレええわぁ
239通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 01:06:46 ID:DKBG7xGI
フレイ「・・・ど、どう?」
シン「あー・・気持ちいい・・・」
フレイ「これいつも一人でやってたの?」
シン「そりゃしてくれる人なんていなかったからな・・・うっ!」
フレイ「ご、ごめん!当たっちゃった?」
シン「いや・・大丈夫だよ」
フレイ「ごめんね。あんまり慣れてないから・・」
シン「だから大丈夫だって!やっぱ一人でやるよりは誰かにしてもらった方が気持ちいいもんだな〜」
フレイ「待っててね。ちゃんときれいにしてあげるから」
シン「うっ・・そこは・・ツボかも・・」
フレイ「あっ!また出てきたよ!よっぽど溜まってたんだね」
シン「あ〜気持ちよかった〜」





いや、耳かきの話ですよ?
誰もふぇ(ry
240通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 01:31:21 ID:???
>>239
さ、最初からワカッテマシタヨ?
241通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 05:03:11 ID:???
ト、トイレ行ってくるぞ

そ、そんなんじゃないんだからな!
242通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 07:38:57 ID:???
>>239べっ・・別にフレイたんの膝枕でえちーい妄想なんてしてないんだからなっっ!!
243通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 08:16:26 ID:???
シン『ふ…フレイ』

フレイ『なによ?』

シン『あのさ…えっと』

フレイ『だからなによ!?』

シン『…コッチも…お願いします…ι』

フレイ『Σ!!!』

シン『…ダメ…?ι』

フレイ『/////っシンのばかっ!!!!!!!知らない!!!!!』


244通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 08:17:56 ID:???
てな方向希望(笑)
245通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 10:48:48 ID:???
>>243
そしてついついシンの言うことを聞いてしまうんだな?
246通常の名無しさんの3倍:2006/05/31(水) 21:13:16 ID:???
フレ「・・・・・」
シン「こいつを見てどう思う?」
フレ「(キラと比べて)すごく可愛いと思う」
シン「!?」
247通常の名無しさんの3倍:2006/06/01(木) 01:32:41 ID:???
そらショックだわorz
シンドンマイ
248通常の名無しさんの3倍:2006/06/03(土) 00:39:51 ID:???
捕手
249通常の名無しさんの3倍:2006/06/03(土) 15:45:58 ID:???
>>246-247
非処女は中古だ!
250通常の名無しさんの3倍:2006/06/03(土) 17:18:35 ID:ZfQbxJ5e
はぁ
251通常の名無しさんの3倍:2006/06/05(月) 18:25:06 ID:???
続きを!!
252通常の名無しさんの3倍:2006/06/06(火) 01:17:43 ID:???
シンフレシンフレ
253通常の名無しさんの3倍:2006/06/08(木) 10:06:02 ID:???
保守
254通常の名無しさんの3倍:2006/06/08(木) 15:10:36 ID:???
シン「ほらフレイ、これフレイが見たがってたドラクエだよ」
フレイ「へぇ〜、なかなか面白そうじゃない」
シン「フレイってRPG初めてでしょ?ほら、こうやって適当に人の前でボタンを押すと・・・」

*『あら〜んステキなお兄さん。パフパフしていかな〜い?』

シン「・・・・・・」
フレイ「・・・・・・」

シン「なぁフレイ・・・パフパフってそんなに気持ちいいのかな?」
フレイ「なっ・・・ばっ・・馬鹿じゃないの!?何いきなり聞いてんのよ!!」
シン「いや・・何となく・・・体験してみたいなぁ、と」
フレイ「馬鹿!変態!どスケベ!最っ低!!///」
シン「あの・・・ごめんなさい・・・・・はぁ・・じゃルナにでも頼んでみるかな」
フレイ「えっ・・・」
シン「でもやっぱだめだろうなぁ・・・となるとステラか?」
フレイ「シン!!!」
シン「あっ!いや、もちろん冗談だからさ・・・」
フレイ「わっ・・私がっ・・・やるっ・・」
シン「( ゚Д゜)」
255通常の名無しさんの3倍:2006/06/08(木) 17:25:25 ID:???
うわぁぁぁ!!
早く、続きを!!
256通常の名無しさんの3倍:2006/06/08(木) 19:02:38 ID:???
うひょwwww期待age
257254の続き:2006/06/08(木) 21:22:47 ID:???
フレイ「いっ・・いい?服の上からだからね!」
シン「はっ・・はい」
フレイ「あと絶っっっ対にシンからは触らないでよね!」
シン「お・・・押忍!」
フレイ「じゃ・・・いくよ・・///」

むにゅん

シン(をををををを!!!!!)
フレイ「んっ・・えと・・始めるよ・・・」

パフパフパフパフパフパフパフ
パフパフパフパフパフパフパフ

シン(ちょっ・・・うわ・・・すご・・・気持ち・・・良すぎる・・・・)
フレイ「・・・・ど・・どう?・・気持ちいい?」
シン「・・・・・・」
フレイ「ちょっと、シン?・・・・・・って気絶してるしー!!」








シン「・・ってなことがあったんですよ」
キラ「へぇ。ていうか君さ、うちのピンクが貧乳なの知ってて話してるよね」
258通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 09:12:37 ID:???
>>257来た来たwwwww
259通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 11:33:46 ID:???
ガンガッテ保守し続けてよかったーーーー
すげー最高!
ドラクエやろっと
260通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 11:46:24 ID:???
シン逃げてwwwwww
261通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 14:35:07 ID:???
フレイ>>>ドラクエ>>>>>>>ラクス
262通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 15:17:42 ID:???
シンフレいいよシンフレ
ツンデレフレイ可愛いよ
263通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 17:42:53 ID:???
いいよ、いいよ!!
264通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 21:47:27 ID:???
勝手に続き

シン「そんな事、言っちゃって良いんですか?」(懐から、テープレコーダーを出す)
キラ「!!」
シン「良いんですね?」
キラ「あ、そ、それだけは・・・・・・・・」
ラクス「あらあら、どうしたのですか?」
シン「あ、ラクスさん。ちょっと、このテープレコーダーを聞いて下さい。」
キラ「あああああああ・・・・・・・・」
ラクス「ええ、いいですよ。」

(小一時間後・・・・・・・・)

ラクス「・・・・・キラ、私の事をそう思っていたのですね?」
キラ「いや、その・・・・・・・・」
ラクス「シン、よくやったわ。後で、お小遣いあげるわ。」
シン「あ、ありがとうございま〜す」
ラクス「さぁ、お仕置きの時間よ〜」
キラ「ぎゃあああぁぁぁぁぁ〜!!!!」
265通常の名無しさんの3倍:2006/06/09(金) 23:24:02 ID:???
キラ『ちょっとツンツンしてて、ワガママいう子の方が僕にはあってたかも…あとやっぱり若くてナイスバディの方が……


シン、チェンジしない?』


シン『何を今更…



この腹黒お気楽野郎が』

266通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 02:37:39 ID:???
シン「やっぱりフレイのお尻は気持ちいいな」(モミモミ)
フレイ「はっ・・恥ずかしい事いわないでっ・・」
シン「頬ずりしたくなるよ」(スリスリ)
フレイ「きゃっ・・・くすぐったい・・」
シン「・・・ねぇフレイ・・」
フレイ「え・・何?」
シン「下着越しじゃなくてさ・・・生で触っていい?」
フレイ「・・生で触りたいの・・?」
シン「うんっ」(ニッコリ)
フレイ(うっ・・この弟オーラ全開の笑顔を見せられちゃったら・・・)
フレイ「すっ少しだけだからねっ」(///)







シン「ってなことがあったんですよ」
キラ「よし、取引しよう。うちのピンクと君の赤。今ならもれなく【1/100ストフリ】も付いてくるぞ」


ラクス「(#^ω^)」
キラ「(;゚Д゚)」
シン「(´;ω;`)」
267通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 07:39:22 ID:???
生ケツキターーーーー!
ラクスこえーよ
268通常の名無しさんの3倍:2006/06/10(土) 15:38:31 ID:???
おっきした
269通常の名無しさんの3倍:2006/06/11(日) 16:32:54 ID:???
またネタが投下されるかもしれないので
保守します
270通常の名無しさんの3倍:2006/06/12(月) 19:57:49 ID:???
保守
271通常の名無しさんの3倍:2006/06/13(火) 04:49:29 ID:???
日本まけちゃった
272通常の名無しさんの3倍:2006/06/13(火) 06:48:33 ID:???
もしや職人さんいない?
とりあえずSSなんて全く書いたことのない俺が>>254>>257>>266と書いてみたが、
あまりのつまらなさに呆然だったぜ

誰か職人さん来てくれーー!
273通常の名無しさんの3倍:2006/06/13(火) 11:18:17 ID:???
いやおもしろかった
特にドラクエ
ネタ投下してくれてトン
274通常の名無しさんの3倍:2006/06/13(火) 15:58:04 ID:???
ドラクエか・・・

シン「フレイ、この『ドラクエ5』って結婚イベントがあるんだよ」
フレイ「へぇ、ゲームもなかなかリアルな設定になってきたわね」
シン「ほら、子供まで生まれるんだぜ!」
フレイ「しかも名前まで付けられるのね。どんな名前にするの?」
シン「う〜ん・・そうだなぁ・・」

男の子→シン
女の子→フレイ

シン「・・・・・・」
フレイ「・・・・・・」

フレイ「・・ねぇシン・・・・」
シン「あはははっ、つ・・ついノリで付けちゃっただけだから!へ・・変更とかできるし・・」
フレイ「もちろんこの女の子の方がお姉さんよね!?」
シン「そこにつっこむのかい・・・」
275通常の名無しさんの3倍:2006/06/13(火) 20:21:18 ID:???
ドラクエ5PS2版の双子はまじで可愛いよな
あの仲間で会話できるシステムがあってよかった

フレイは一応自分が上じゃないと嫌なんかw

ってかフレイはドラクエ8のゼシカ嬢の格好して
276通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 00:05:31 ID:???
いままでのと全然雰囲気違うけど、投稿してみてもいいですかね?
277通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 07:10:21 ID:???
>>276全然構わないんだぜ
278通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 07:38:46 ID:???
>>276
おkおk
279rosu:2006/06/14(水) 10:49:41 ID:???
少し長いですが、ご容赦を……



「もうっ……」
フレイは腰に手を当て、大仰に溜息を吐いてみせた。
「なんだよ」
そんなフレイに、シンは手当てして貰った事もあってか強くは返せないものの、言葉だけでも突っ張ってみせる。
「なんだよじゃないわよ、全くもう!あ〜ぁ、当分痛むわよ?」
そう言って、アスランに一発殴られて切れた口の端に、フレイは少し力を入れてテープを貼り付けた。
「い゛ってぇ!も、もっと優しくしろよな!?」
思わず涙を浮かべながらそう叫ぶシンを、フレイは冷めた視線で見下ろした。
「ふーん?それがアスランに怒られてたところを助けてあげた私へ言うセリフ?」
「うぅ……」
そう言われると何も反論できず、シンは肩を落とした。
そんなシンにフレイは小さく笑みを浮かべると、そっと傷の上へと唇と落とす。
「あんまり無茶しないでよ?」
「…あ……ん。ごめん、格好悪いとこばっか見せて…」
沈んだ声色に、フレイは苦笑してその頭を抱き寄せた。
「そんな事ないわ。シンにだって貫きたい事があったんでしょ?」
「……うん」
「じゃあいいじゃない?」
「俺、ちゃんと話し合ってくる」
「うん、頑張って」
そう言って微笑むフレイに、シンは頷くと両腕を掴んで引っ張った。
「きゃっ…!?」
引っ張られ驚きの声を上げたフレイに、少し乱雑ながらその唇を塞ぐシン。
突然のキスに呼吸を止めていたフレイは、唇が離れると大きく息を吸った。
「ん……ふぁっ…」
「…これで頑張れる」
「も、もお!」
怒ってみせるフレイだが、赤い顔では迫力もなく、シンは笑って立ち上がった。
「じゃあ行ってくる!」
「言い負かされたら、また慰めてあげるわよ」
くすくすと笑うフレイに、シンはぶすっと頬を膨らませた。
「っるさいなぁ!……でも、期待しとく」
「えっ?」
「慰めてくれるんだろ?」
するとシンは、意味ありげに笑みを浮かべた。
「あー、楽しみだなぁ!」
「ええ!?やだ!ちょっと待ってよ!」
赤くなっていた顔を真っ赤に染めてフレイは声を上げるが、シンは楽しげに笑みを浮かべてさっさと走って行ってしまった。
「…あ、甘やかし過ぎたかしら」
フレイはそう言って憮然とした表情を作り、赤くなった頬を隠すようにして両手で押さえると、シンの笑顔にどきどきしてしまった自分を誤魔化した。
280通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 12:26:13 ID:???
>>279
もうね・・なんていうか・・・

ネ申 降 臨 ! !

マジGJ!!!
281通常の名無しさんの3倍:2006/06/14(水) 14:02:41 ID:???
いい!!
なんかしゃべったこともない二人だけど
ちゃんと手当しているシーンとかが想像できた
良かったです
282通常の名無しさんの3倍:2006/06/15(木) 14:41:20 ID:???
下がり過ぎだろ
上げる?
283通常の名無しさんの3倍:2006/06/15(木) 16:27:09 ID:???
次いでにネタ投下します。
「まったくもう、シンったら3日も連絡を寄越さないんだから!」
と怒りと心配に満ちた愚痴を呟いているのはフレイ、彼氏であるシンからの連絡が3日も無いので、シンの自宅へと向かっていた。
シンの部屋に着いたフレイは一呼吸をして「シン!居るんでしょ?居るなら返事しなさい」
すると部屋からか細い声でシンが返事をしたがあまりにか細い声なので、フレイには聞こえて無かったらしく、居留守を使われたと勘違いをしたフレイが部屋の中に押し入ると、其所にはベットに布団を抱え横たわるシンの姿が。
「ちょっと!何?何なのこれは、どうしたのよシン?」と慌ててシンに駆け寄るフレイ
「あっフレイ?」とシン
「フレイ?じゃ無いわよ!どうして3日も連絡を寄越さなかったの?」
「ごめんよフレイ、風邪ひいたみていで」と謝るシン「別に、そんな改まって謝られても、私はただ…」「ただ…どうしたのフレイ?」とフレイの瞳を見つめて尋ねるシン
「ただ…」とフレイ「ただ…?」と聞くシン「ただ…その…えと‥貴方の事が…心配で…来ちゃった」と顔を真っ赤にしてボソボソ呟くフレイ
その瞬間、シンがフレイに抱きついて「ありがとうフレイ、心配してくれて嬉しいな」
「ちょwwちょっと!シン、貴方風邪なんでしょ。風邪なら寝てなきゃ」「フレイが来てくれたからもう治ったよ」「嘘ついちゃ駄目よシン!ほぉらおでこ貸して」そう言ってシンの額に真っ赤になりかがらも自分の額を付けるフレイ
「フレイのおでこ、冷たくて気持いい」とシン「気持いいじゃなくて、まだ熱が有るじゃないの」とフレイ
「仕方ないわね、おじやでも作ってあげるから、大人しく寝てるのよ」とシンを叱りながらも、こういうのも有りかなと思うフレイだった。
284通常の名無しさんの3倍:2006/06/15(木) 16:47:26 ID:???
Χなりかがらも
〇なりながらも
ミスっちまったよ、ザクでデストロイに挑んでくる。
285通常の名無しさんの3倍:2006/06/15(木) 18:37:18 ID:???
へっ・・・坊やの俺にはちょいと萌え度が強すぎたみたいだぜ・・
286通常の名無しさんの3倍:2006/06/15(木) 21:19:56 ID:???
GJ!ついでにあげ乙
俺もおでこで熱あるかみてもらいたい
287rosu:2006/06/15(木) 23:55:16 ID:???
>>283さん乙です。おでこで熱計りは萌えますね!

少しみなさんに質問なのですが……
エロってありですかね?そしてありならどこら辺までか………
288通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 00:39:49 ID:???
乳揉みくらいまでならOKだと俺は思ってる
まぁあんまりリアルなのじゃなきゃ大丈夫なんじゃないか?
289通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 08:04:45 ID:???
エロみたいけどあんまリアルだとやばいかもね
290通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 08:44:40 ID:???
>>287
wktkしながら待ってるぜ
291通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 18:05:59 ID:???
エロみてーー
292通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 20:36:00 ID:???
>>283の続き
「そういえばフレイの手料理って初めてだな」「シン、言っとくけど私の料理、《かなりヤバイから》この前ミネルバのみんなに食べて貰ったら、アスランなんて前のめりで倒れたから」
「へ?それってマジっすか?」と震えるシン「冗 談 よシン。でもあまり期待はしないでね」
数分後―
「さぁてとおじやが出来たわよ。熱いから気をつけてねシン」「いただきます」と言ってレンゲ一杯のおじやをほうばるシン
「アチッ!熱いよフレイ」「もうシンたら、熱いから気をつけてねって言ったでしょ。仕方ないわね、私が食べさせてあげるね」
そう言って、おじやをフーと冷ますフレイ「はい、アーンして」フレイに言われアーンとするシン「どう?美味しい?」「美味しいよフレイ!」「ホント!良かった〜、私、料理だけはホント自信が無いのよね」
(もしかして、俺って実験台なんじゃ)「何か言ったシン?」「いや、何にも」慌てはぐらかすシン「じゃあ全部、食べさせてあげる。食べたら寝るのよシン」
食べ終わって、満足そうな笑みを浮かべて眠るシン。其所に後片付けを終えたフレイがそっと近付いて、眠るシンの額に自分の額にを当てて「熱は下がったみたいね」と呟くフレイ
「おやすみなさいシン」そう言って、そっとシンの唇に唇を重ねるフレイ
その時「ありがとうフレイ」と寝言を言うシン、それを聞いて真っ赤なって思わずシンの部屋から飛び出したフレイ
部屋を飛び出て冷静になってから、自分の唇に指を当てて「シンの唇、優しかった」と呟きながら、明日になったら、どんなお礼をさせようかと、思案するフレイであった
293通常の名無しさんの3倍:2006/06/16(金) 22:34:45 ID:???
>>292GJ!!そしてお礼は体で払わせるフレイ・・・


キボン
294通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 10:57:42 ID:???
>>293
マジエロかエロ風の健全ものどっちがいい?
295通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 13:37:43 ID:???
293じゃないケド、エロ風の健全希望
296通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 13:40:02 ID:???
マジエロキボン
297通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 16:03:21 ID:wZq9TdtY
中間で頼む
298rosu:2006/06/17(土) 17:29:45 ID:???
さらに長いですが………それでは微エロ(かなり健全)です。


まるで姉弟のように仲が言い二人だが、こんな日もある――。
「…フレイー?」
「………」
「………ぅぅ…」
何度呼びかけてもフレイは一切反応を返さない。
ミネルバはここ最近、ずっと続いていた小競り合いの戦闘の後始末で忙しく、せっかく休みが重なったというのに、機嫌を損ねてしまったフレイはシンを見ようともせずに、室内に備え付けられたパソコンで雑用をしていた。
フレイが座るソファの後ろから、シンは身を乗り出した。
「なぁ、休みなんだからそんなのしなくたっていいだろ?」
「…………」
「だからさ、ルナとはなんもないってば!」
「…『ルナ』……ねぇ?」
「…あっ……い、いや……その……」
自分だってルナって呼ぶくせに、と、シンは胸中で思いながらも口には出せずに黙り込んだ。
MSの点検の際、ルナマリアがシンに後ろから抱き付いていたのだ。
話の内容はフレイとの仲をからかうものだったのだが、それを通りかかったフレイが見てしまったのだ。ルナに後ろから抱き付かれ、『フレイの事を聞かれて』顔を赤くしていた場面を。
「………ふんっ」
「あぁぁぁぁ――……」
ますます機嫌を悪くしたフレイに、シンは頭を抱えて座り込み、奇声を発した。
こうなったら、何を言ってもきっと聞いてはくれない。経験上それは分かっている。ならば何か機嫌を直してもらえる事をしなければ――。
そこでふとシンは思いつき、勢いよく立ち上がって踵を返した。
直情径行なシンは、思いついたら即実行とばかりに部屋から飛び出そうとした。
「えっ!?……やだ……シン待って!」
「へ?」
フレイの、悲痛とも言える叫びに、シンは勢いを崩され、つんのめりつつ立ち止まった。
「どこ…行くの?」
「いや、どこって――」
「…ルナのトコ?」
「………はぁ!?」
シンは思ってもみない事を言われ、つい大仰に声を上げた。
「私がいつまでも拗ねてるから…シン……嫌になったんじゃないの?」
こちらを伺うように、上目遣いで見るフレイに、シンはぽかんと口を開けて固まっていた。
「……な、なんとか言ってよっ」
「なんとかって……俺ただ、前にフレイが「イライラした時は甘いモノが一番」って言ってたから、ケーキでも持ってこようかなって…」
頬をかきつつシンがそう言うと、今度はフレイがぽかんとした表情でシンを見詰めた。
「…え…あ、そ、そうだったの?」
「あー……うん」
「………やだ、私バカみたい」
両手で頬を押さえて、赤くなった顔を俯かせるフレイに、ようやくシンは意味を理解して微笑んだ。
「フレイ、さっき待ってって言ったよな?」
「い、い、言ってないっ!」
「言っただろー?」
「言ってないってば!バカ!」
ますます顔を赤くするフレイに、シンはにこにこと笑みを浮かべて近付いた。
「な、何よっ!まだ怒ってるんだからね!?こっちこないでよっ」
そのフレイの言葉に、シンはまるで捨てられた子犬のように、両肩を下げて傷ついたような表情を浮かべてみせた。
299rosu:2006/06/17(土) 17:31:07 ID:???
「……なんだよ、ソレ。俺ただフレイが怒ってるから……嫌われたくなくて……」
「あ……違……ご、ごめんねシン。もう怒ってないから…ね?」
するとフレイはゆっくりと手を伸ばして、シンの腕を掴むと、自分の方へと引き寄せた。
「ルナの事も、仲間だって分かってるの………でもちょっと、羨ましかったの」
「羨ましい……って?」
「だって、私と違ってルナはパイロットだもの。だから、パイロットとしてのシンの気持ちとか…あの子なら分かるじゃない?だから――」
そう言うと、フレイは隣へと座らせたシンをそっと抱きしめた。
「…ごめんね、シン。もう怒ってないから」
「うん」
シンはフレイの背に腕を回しながら小さく頷き、少し上目遣いで顔を覗きこんだ。
「じゃあさ、フレイからキスしてくれない?」
「………えっ」
「いっつも俺からじゃん?なーフレイー、仲直り・って事で」
するとシンは小首を傾げて「な?いいだろ」と微笑んだ。
「ええっ!?い、嫌よっ、そんな恥ずかしい――」
「いいだろ別にぃー?ほら、目瞑ってるからさ」
「……アンタ、さっきのワザとね…!?」
目の前で目を瞑ったシンに向かって、フレイは悪態を吐いて見せるが、シンの口元は楽しげな笑みを浮かべたままだ。
しばし躊躇したものの、フレイはゆっくりとシンへ顔を近づけた。
「目、開けないでよっ!?」
「はーい」
答えるシンの声は楽しげだ。
いつもは、怒ったり拗ねたり落ち込んだりで分からないが、意外と端正な顔立ちのシンにどきどきしつつ、フレイはそっと、掠めるだけのキスをした。
「ほ、ほら!ちゃんとしたわよっ!!」
「ええーっ!?」
「なぁにが「ええーっ」よ!文句あるワケ!?」
顔を真っ赤にしてそう叫ぶフレイに、シンはぶーっと膨れて見せるが、返ってきたのは半眼。
「もうその手には乗らないわ」
「ちぇっ」
小さく舌打ちすると、シンは今度は自ら顔をフレイへと寄せ、唇を重ねた。
300rosu:2006/06/17(土) 17:33:03 ID:???
「ん……んんっ……ぁ………っ――……」
さきほどのフレイのキスとは違う、深い口付け。
少しばかり乱雑に口内を犯すそのキスは、シンらしい。
「……ふぁ………や、ちょっと………シ…ン…っ……――!」
押し倒されかけ、さらにその手が背中のブラをなぞった時、フレイは慌ててシンから唇を離した。
「ば、ばかっ!昼間っから何する気なのよ!?」
「何って……言ったほうがいいか?」
「――言わなくていいっ!!このエロガキっ!」
ソファに押し倒された体勢のまま、フレイはなんとか体を離そうともがくが、さすがは軍人。しかもレッドのパイロットといったところか、フレイの肩を押さえ付ける手はびくともしない。
「んじゃさ、さっきのもう一回!フレイから♪」
「…な……なんですって…!?」
「それで我慢するってばー」
そう言い、シンは胸中で付け加えた。「多分」と。
「嘘つきなさい」
「……う、嘘じゃないって………」
「……………」
上擦った声に、フレイは半眼の眼差しをシンに注いだ。シンは慌てて拗ねたような、寂しさを混ぜた瞳をフレイに返す。
「なんだよ、また俺の事疑うのかよ?」
「ぅっ………」
「フレイー、な?もう一回だけ!」
そして今度はぱっと笑顔を浮かべてそう言うと、フレイは渋々と言った様子で少しだけ身を起こした。
「もう一回だけだからね!?」
「うん」
「それ以上はしないからね!?」
「はいはい」
「…本当はする気でしょ?」
「うん、だからほら〜………あ…」
「………」
「し、しないしない!今のはつい――じゃなくて物の弾みで……あああ、その、えっと…」
思わず本音をぽろっと洩らしたシンに、フレイは顔を赤くして怒鳴った。
「嘘吐き!このエロガキっ!退きなさいよっ」
「……嫌だね」
シンはどこか余裕の笑みを浮かべ、押し倒したままの体勢のフレイへと被さった。
「ちょ……きゃーーっ!誰かぁーーーっ」
騒ぐフレイに、シンは笑みを向けて言い放った。
「あ、ちなみに俺は誰に見られても気にしないよ?」
「…なっ……ううっ……この、卑怯者ぉーー!」
かくして、フレイが密かに取っていた外出許可は使われる事無く、二人の休暇は終わっていった。
301rosu:2006/06/17(土) 17:35:12 ID:???
続きは脳内でお楽しみ下さい。
感想とか、意見とか頂けたら嬉しいです。
302通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 18:07:57 ID:???
っっっキタキターーーーー!!!

G J !!!

フレイのツンデレ(*´д`)ハアハア
303通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 21:01:42 ID:???
困ってるフレイ萌え
エロ餓鬼シン萌え

二人に萌えられるネタだなー
すげGJ!
304rosu:2006/06/17(土) 21:23:41 ID:???
>302さん303さんありがとうです!
中間って、これくらいで良かったですかね?
それが心配で………;
305通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 21:38:44 ID:???
もう少しエロい方が好きな俺は変態でしょうね

まぁとにかくGJ!今のままでも全然OKだと思う
306通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 22:09:16 ID:???
この板ではこれくらいじゃないとな
自分はもっとエロでもいいけどw

職人GJ!!
萌えました
フレイとシンどっちが上手なんだろw
307通常の名無しさんの3倍:2006/06/17(土) 22:35:25 ID:???
テクならフレイじゃないか?
もう少しエロくても平気そうだが、それ以上はキツそうだな。
俺もエロ読みたいがw

292の続きも期待してるぜ!
308292です:2006/06/17(土) 23:25:59 ID:???
>>301GJだ!
>>292の続き
翌日のミネルバにて「おはようフレイ」「具合はどうシン?」「フレイが来てくれたおくげでこの通りだよ」
「そう、なら会いに行ったかいが有ったわ」「ところでさフレイ?」「どうしたのシン?」
「昨日は何時、帰ったの?」「貴方が寝てからよ」「寝てる間に、俺に何かした?」
「へ!してないわよ荷も!」と言いながら、顔を真っ赤にするフレイ
「何、赤くなってんの?はぁん!もしかして寝てる間に、可愛いシンちゃんにおいたしちゃったとか」
「そういえば俺、夢の中でマシュマロ食ってたな。案外フレイのくちびる・・・グハ」
シンが言い終える寸前に、フレイのボディブローがシンの鳩尾にhitして、前のめりに崩れて逝くシン
「シンの馬鹿!もうしらない」と言って、悶絶するシンを置いて立ち去るフレイ

309通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 01:14:38 ID:???
コーディーを一撃で沈めるフレイたんオソロシス((((;゚Д゚)))
でもマシュマロな唇の代償だと思えば安いものだ!

続き期待age
310通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 06:59:02 ID:???
フレイの反応がおもろいw
餓鬼ツンにまで、いやツンだからこそ、振り回されるのかな
311通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 07:10:59 ID:???
白兵戦最強の座をアスランから奪う日も、そうとうく(←何故か変k)もないだろう
312通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 10:47:37 ID:???
>>308続き
後日、ミネルバ内フレイの自室前にて、シンの言い訳がこだましている
「ごめんてばフレイ、お願いだからさここを開けてよ・・・」
こうやって、もう小一時間は続いて」いる。さすがに可哀想になってきたので、ドアを開けてあげるフレイ
ーその瞬間、シンがフレイに抱きつこうとしたが「同じ手は効かないわ」
とフレイの膝がシンの頭を弾き飛ばし、無言のまま動かなくなるシン
313通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 13:19:07 ID:???
ちょwwwまじかよwwwww
フレイ様かっこいいwwwwww
314通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 13:33:06 ID:???
ツンカワイソス(´・з・`)
フレイ様カッコヨス(*´Д`)
315通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 14:44:21 ID:???
>>312の続き
―数分後、フレイの自室にて
ソファの上で、頭を冷やしながら横たわるシン。それを心配そうに見つめるフレイ
「大丈夫シン?」と泣きそうな声で尋ねるフレイ「大丈夫なわけないだろ!」と不機嫌そうに応えるシン
「だって‥シンが悪いのよ…」と泣きながら言うフレイ「何で俺が悪いんだよ」とシン「だって、シンてずるいんだもん!私がキスしたの知ってて、あんな意地悪な事するから‥」とうつ向きながら言うフレイ
「やっぱりキスしてたんだ!」と驚くシン「えっ?やっぱりって?」と逆に驚き「気付いてなかったの?」と尋ねるフレイ「そうだよ」と応えるシン「いやぁ、あれがフレイの唇か、ホント!マシュマロみたいだったよ」と嬉しそうなシン
そんなシンの姿を見て、昨日の感触が蘇って来るフレイだった。
316通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 15:26:13 ID:???
シン打たれ強くなってそう
317通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 16:45:09 ID:???
>>315の続き
ミネルバ内、フレイの自室にて
(触れたい!シンの唇に、いえシンの温もりに、その温もりの中に全てを投げ出してしまいたい!)
そう想うと瞳は閏んで、頬は紅く染まって行くのを、フレイは感じていた。それと同時に、シンの温もりには触れる事が、出来ないのもフレイは感じていた
ナチュラルやコーディネーターなどといった違いではなく、もっと深い心の傷がフレイにそうさせているのだ。
あの時、愛する父を目の前でコーディネーターの手により、失った記憶が悲しみが、フレイにシンの温もりを拒絶させるのだ。
頭では戦争だったと理解しているはずだった。しかし今、シンの温もりを心や記憶が拒絶する。
そしてフレイはシンに言った「ごめんなさいシン、悪いけど一人にさせて」と
318通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 17:11:20 ID:???
シリアス展開キタ!
319通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 19:04:13 ID:???
>>317の続き
「え?どう言う事だよフレ…?」と不機嫌そうに尋ねるが、フレイの泣く姿を見て言葉に詰まるシン
「フレイ?ごめよ俺、何か泣かすような事言った?」泣きくじゃくるフレイを見てうろたえるシン
シンの声に応えずにただ泣きじゃくるフレイ。どうしていいか分からずに、フレイを抱きしめようとするシン
だがフレイはシンを強く突き飛ばして「お願いだからシン!今は来ないで!一人にさせて…お願い」とフレイ
いきなり突き飛ばされて驚いたシンだが、フレイの言われるままに部屋を出ることにした
部屋の前で何も出来ずにただ立ち尽くすシン、部屋にはフレイの泣き声と時折、お父様の声が響いていた
320通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 20:18:34 ID:???
ちょwwww期待してしまうジャマイカwwww
321通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 20:26:52 ID:???
シンフレどうなるんだお
322通常の名無しさんの3倍:2006/06/18(日) 20:48:31 ID:???
>>319の続き
ミネルバ内フレイの自室前
シンがフレイの部屋を出て、三十分は経った頃、部屋からは既にフレイの泣き声は止んでいた。
心配になったシンが部屋に入ると、其所にはソファで泣き疲れて眠っている、フレイの姿があった。
眠っているフレイを見てシンは、己れの無力さを痛感した。
シン自身も分かっていた筈だった。フレイの家族はコーディネーターに殺されたのを、そして自分の家族は…
でも自分はフレイに出会えた、フレイ出会ってナチュラルへの恨みと家族を無くした悲しみは、少しは癒えていた。
フレイもそうだと思っていた。自分と同じ様に恨みと悲しみは、癒えていく筈だと思っていた。だが現実は違っていた。
フレイの恨みと悲しみは癒えてはいなかった、その事実にシンは落胆していた。
323322です:2006/06/18(日) 21:23:28 ID:???
すまねえやちまったよシリアスな場面なのに
×フレイ出会えて
〇フレイに出会えてだった
ちっくらスカイグラスパーで天帝に挑んでくる。
皆に質問が有るんだが、この後の展開はどう汁?
漏れとしては、種デス前半の名場面のパロディか、このままシリアスなエロどっちがいい?
324スジャータさん:2006/06/18(日) 21:43:23 ID:???
アス「ではこれより白兵戦による模擬戦闘を行う」
ルナ「はい!」
レイ「了解です。隊長」
シン「は〜い」
フレイ「・・・・・」
アス「どうしたんだ?フレイ」
フレイ「どうして私まで参加しなくちゃいけないのよ!?」
アス「あぁ、それに関してはここにいる皆もわかっていると思うが、君の力はナチュラル離れしている」
アス「ザフトの赤服に防御する暇を与えず、正確に相手の急所に攻撃を与える身体能力。どれも素晴らしいものだ」
シン「(>>308は効いたな・・・)」
フレイ「それはただ・・・」
アス「一説によると、君の体は鋼鉄で出来ていて、コーディネイターよりも頑丈らしい。上の方では君の事を「ナチュラルエクステンデッド」と呼ぶぐらい」
フレイ「(パリーン)とうっ!」
アス「ぐはっ(パタリ)」
フレイ「シンには手加減してたけど、あんたには本気でやらせてもらったわ」
シン「!!(あれで手抜きかよ!)」
ルナ「大丈夫ですか!?アスランさん」
アス「もう・・・だめぽ」
フレイ「隊長さんが倒れちゃったし、今日は艦内でMS戦のシミュレーションでもしましょ」
レイ「了解だ。副隊長」
シン「(俺もこうなる前に気をつけないと・・・)」

オチ弱くてごめんお
325通常の名無しさんの3倍:2006/06/19(月) 00:28:21 ID:???
>>323
うっわぁー迷うな
シリアス展開かな…いやまじで迷う
ほか住人にまかせたw

>>324
凸大丈夫かwフレイ白兵戦最強説浮上

日本引き分けでしたね
326通常の名無しさんの3倍:2006/06/19(月) 00:46:09 ID:???
>>323
う〜ん・・・これは迷うな・・・

じゃあシリアスエロに一票
327通常の名無しさんの3倍:2006/06/19(月) 16:37:12 ID:???
エロでお願いします
328通常の名無しさんの3倍:2006/06/19(月) 18:13:16 ID:???
どっちも
329323です:2006/06/19(月) 21:50:12 ID:???
エロ展開でいきます。要望が有ればパロディバージョンも書きます。
内容はピンクの悪魔VSフレイものです。
330通常の名無しさんの3倍:2006/06/20(火) 00:19:00 ID:???
>>322の続き
ソファで眠るフレイを見つめながらシンは、フレイと出会ってからの事を想い返していた。
フレイと出会いその境遇を知りシンはフレイに自らを重ねていた。この人ならば自分を受け入れてくれると。
想い返してシンは自らに絶句した、辛い事や悲しい事が在れば、フレイの優しさに甘えて縋りついていたシン
フレイはそんなシンを受け入れてきた。けれどフレイは、シンに対しては一度も弱音は見せなかった
ナチュラルで在りながら評議会の中で、ナチュラルとコーディネーターとの融和のために、戦う少女。
いくらオーブ等の友好国の後ろ盾があっても、一人では挫ける事も有るはずだ。そう想いながらシンはフレイを見つめていた
一体この少女の何処に、これほどまでの力が有るのだろうか?シンの前で眠るフレイは、か弱い一人の少女だった

331通常の名無しさんの3倍:2006/06/20(火) 00:52:46 ID:???
シリアスいい!
シンはコーディとかナチュとかあんま考えん子だったから
なんか新鮮だな
332通常の名無しさんの3倍:2006/06/20(火) 11:24:07 ID:???
>>323さんへ
ピンクの悪魔VSフレイ見たいっす!!
333通常の名無しさんの3倍:2006/06/22(木) 01:39:49 ID:???
保守
334>>323です:2006/06/22(木) 23:37:26 ID:???
オチが決まらね〜で、焦ってます。
住民の皆さんに質問ですが、フレイのセリフに「私の想いが貴方を護るから」ってありました?
オチで使いたいのですが。
335通常の名無しさんの3倍:2006/06/23(金) 00:04:57 ID:???
あったと思う
確か種の最終回に
336通常の名無しさんの3倍:2006/06/23(金) 01:34:24 ID:???
二回あったね。
最終回のは
私の本当の想いが、あなたを守るから
だったけど
337rosu:2006/06/23(金) 19:22:36 ID:???
では>334さんの繋ぎとして、ちょっとしたネタを…


ザフト基地のとある駐輪場。
シンは赤いヘルメットを、ぽんっとフレイへと手渡した。
どこか不安そうな面持ちでそれを受け取ると、フレイは髪型を気にしてか、ヘルメットを手で持て余した。
「ほらフレイ。乗りたいって言ったのはフレイだろ?」
バイクへと跨って、シンは苦笑してフレイを手招いた。
「言ったけど……本当に大丈夫?」
「あーのーなぁ!俺MSパイロットだぜ!?」
一人さっさとメットを被ると、シンは近付いてきたフレイのメットを取り上げると、強引に付けさせた。
「ちょっ……やだ!髪がぐちゃぐちゃに――」
「大丈夫だろ」
「……〜〜っ!」
普段、断然スカートを好むフレイだが、バイクで遊びに連れてってくれるとなり、数少ないジーンズを引っ張り出して来て、靴もヒールの低いブーツを選び出し、それでも髪型はいつもと同じく気合を入れてきたと言うのに。
デリカシーないんだから。といった顔でシンを睨むフレイだが、シンが後部座席を叩くと、大人しくそれに従った。
フレイが軽くシンの腰へと手を回し、座ったのを見て、軽くエンジンを吹かす。
車体を軽く捻り、駐輪場の出口へと方向を向けた。
「きゃあっ」
傾いた車体に驚き、フレイは小さく悲鳴を上げてシンへとぎゅっと抱き付いた。
すると自然、シンの背には柔らかい感触が…。
「ぅ………わ……」
動揺を隠し切れずに小さく声を洩らし、シンはそのまま固まった。
「どうしたの?シン」
「い、いや!何でもないであります!!」
「…はぁ?」
思わずカタコトの敬語で返したシンに、フレイは訝しげな視線を背中から送った。
「そんな飛ばさないから大丈夫だから!」
早口にそう捲くし立てると、シンは、「俺の理性のが心配だよ…」と胸中で呟いた。
338通常の名無しさんの3倍:2006/06/23(金) 21:20:00 ID:???
フレイは巨乳?
339通常の名無しさんの3倍:2006/06/23(金) 22:25:03 ID:???
きょぬーだと思う、あの見た目だとね。
でも、こんなフレイにもえもえ〜♪
340通常の名無しさんの3倍:2006/06/23(金) 23:26:24 ID:???
フレイは巨ニュウです。
やっぱりシンフレ萌えだ…!ヤバイヤバイヤバイ
実はシンフレっていいんじゃない?て思ってる人はイッパイいるのかな?
341>>323です:2006/06/24(土) 01:44:08 ID:???
>>330の続き
「フレイ」フレイの事を想うと、シンの頬から幾つもの涙の粒が零れ落ちていた。
零れ落ちたシンの涙がフレイの頬を濡らしていく
「ん?」シンの涙でフレイが目を覚ます。
「あれ?私?いつの間にか眠っむちゃったの?」眠い眼を擦りながら、周囲を見回すフレイ
「あら?シンは?シン何所いっちゃったの?きゃ?」と慌てて起きて、目の前のシンにぶつかるフレイ
「痛い〜?もう〜何なのよ?ってシン!!」ようやくシンの存在に気付くフレイ、しかもシンは号泣中
「シン!どうしたの?何で泣いてるの?・・・」突き飛ばしたシンに駆け寄ろうしたフレイを、無言のまま抱きしめるシン
「ちょっとどうしたの?シ・ン・?」突然シンに抱きしめられて困惑するフレイに、シンの温もりが優しさとなって伝わっていく
「ありがとうシン。大丈夫よ、私はもう大丈夫だから」とシンに囁くフレイ
「大丈夫な訳がないだる!」と怒鳴るシン、「あんたはいつもそうじゃないか!辛い事が有ったら今みたいに泣いて、次の日には、
眼を真っ赤にして、そのくせ俺や他の奴にまで気を使って、俺が知らないとでも思っていたのかよ」とフレイに怒鳴るシン
シンの言葉に驚きを隠せないフレイ。「俺は何度も聞いたんだ!あんたのその悲鳴を!」とシンが泣き叫ぶ「シン・・」
「俺はあんたの・・フレイの支えになれないのかよ!俺は・・MS乗りだから・戦う事しか出来ないけど・それでもフレイの力になりたい」
「フレイの夢を・・叶えたいんだ!」泣きじゃくるシンの背中にそっと手を回し、シンの腕の中で泣くフレイ、それは無言のシンへの応えだった。
342通常の名無しさんの3倍:2006/06/24(土) 02:00:03 ID:???
>>341です。
またやっちゃいましたので、誤字はスルーして下さい。
今度はジンでストフリに逝って来ます。>>387さんGJでした
住人の皆様には御迷惑をおかけしておりますが、何卒、ご容赦のほどをお願い致します
343通常の名無しさんの3倍:2006/06/24(土) 02:11:35 ID:???
>>387
GJ!
やっぱシンはラッキースケベだなw

>>341
シンは好きな人には恥ずかしいこともズバズバいいそうなんで
これくらい熱く語りそうだとオモタw
切なくていいなー

どんどんシンフレが好きになってきた
344通常の名無しさんの3倍:2006/06/24(土) 07:57:00 ID:???
職人がいるスレは素晴らしいですな
ネ申職人さんGJ
345通常の名無しさんの3倍:2006/06/25(日) 02:22:09 ID:???
>>341の続き
二人が抱き合ってからどれだけの時間が過ぎたのだろうか?
シンの腕の中からフレイが顔を上げて、シンにこう呟く「シンに・・お願いがあるの」
「お願いって?」と尋ねるシン。切り出そうとするフレイの顔には、決意の色が窺える
「抱いて・・お願い・私を抱いて」「?!」いきなりのフレイからの告白に、驚きと戸惑いを隠せないシン
自分だっていつまでもお子様ではない、空気だって読める。こんな展開だってある程度読めていた
けれどシンは「ちょwwちょっとまってよ」としか答えられない。
そんなシンにさらにフレイは、自らの上着を肩まで脱いで、豊かな二つの胸の膨らみを露にして、シンに迫っていく。
「いや?ちょっとまって?フレイさん・・その・まだ心の準備と言う物が〜!!」とうろたえ後退りをするシン
「シンだけなの・・シンならきっと消してくれるの、あの時の記憶を」とさrに懇願するフレイ
上気して潤んだ瞳を見つめ、フレイの頬にそっと手を添えるシン。その手にビクッと反応するフレイ、そして唇を重ねる二人
346通常の名無しさんの3倍:2006/06/25(日) 13:50:53 ID:???
微エロキタ!
続き続き!
347通常の名無しさんの3倍:2006/06/25(日) 20:39:43 ID:???
いいなおっぱいおっぱい
348通常の名無しさんの3倍:2006/06/26(月) 01:32:15 ID:???
オッパイ!オッパイ!オッパイ!
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
349通常の名無しさんの3倍:2006/06/27(火) 00:23:11 ID:???
>>346の続き
二人が口づけを交わしてから、どれくらいの時間が過ぎたのだろうか?一分足らず時間が二人には永遠に感じられた。
「プハ!」大きく息を吐きながら、二人の顔が離れていく。二人の口元から滴り落ちていく唾液が、行為の激しさを物語っている。
シンはゆっくりと顔を上げてフレイを見つめる。見つめるフレイの瞳は、妖しげな光を帯びていた
「ねぇシン。ここを触って」と、シンの手を引き、自らの胸にあてがうと「感じる?私の鼓動が」掌を通して伝わってくるフレイの鼓動を、感じ取ったシンも興奮を隠せない
「シンも感じているのね」そう言うとフレイは、シンの上着のボタンを外して「私にも聞かせて、シンの鼓動を」と言いシンの胸に耳を当てた。フレイに攻められて、シンの鼓動はドクドクと脈を打つ
(このまま攻められっぱなしはまずい)と思い、体を起こそうとするシン
シンの動きを悟ったのか、フレイの手がシンのあそこに触れて。「ここを、こんなにしちゃって、感じてるのシン?」と囁くフレイ
どうにも困ったシンは、フレイの胸に手をあてがった。「触りたいの?なら脱がしてシン」そう言って体を起こすフレイ。恐る恐るながらも、上着を脱がすシン

350通常の名無しさんの3倍:2006/06/27(火) 01:45:40 ID:???
シンの微妙な焦りがワロスw
GJっす
351通常の名無しさんの3倍:2006/06/27(火) 03:41:08 ID:???
激しく続きが気になる!
352通常の名無しさんの3倍:2006/06/28(水) 00:17:40 ID:???
>>349の続き
上着を脱がせると、フレイの姿は上はブラ・下はタイトミニと下着だけになった。その姿をまじまじと見つめるシン
(フレイさん、最高っす!!ルナよりデカくて、スタイル抜群っすよ。ザフト入って良かったよ〜。父さん・母さん・マユ!シンは今日、漢になります!)
ブラ越しに触るフレイの胸。シンの手に、柔らかくてそれでいて適度な張りと弾力が、伝わってくる。その感触に夢中になるシン。
「痛い!ちょっと待ってシン」その声で我に返り、咄嗟に手を離すシン。「夢中になるのはいいけど、もう少し大事に触れて欲しいな」と不満を漏らすフレイ
「もしかして!シンったらこう云う事初めてなの?」フレイのキツイ一言に打ちのめされて、しょぼくれながら「初めてです」と答えるシン
「そうか、初めてなら仕方ないわね。お姉さんが教えて ア・ゲ・ル」とフレイ。
こうしてフレイの課外授業が始まった

353通常の名無しさんの3倍:2006/06/28(水) 06:15:34 ID:???
続きキタ━━(゚∀゚)━━━GJ
期待して待ってまつ
354通常の名無しさんの3倍:2006/06/28(水) 15:23:10 ID:???
羨ましい羨ましい羨ましい
355通常の名無しさんの3倍:2006/06/28(水) 20:00:00 ID:???
>>352ですけど、このままエロを続けていいのか?
あまりにエロだと板違いにならないか?住人の皆さんはどう思う
356通常の名無しさんの3倍:2006/06/28(水) 20:38:34 ID:???
胸オンリーくらいなら余裕で大丈夫だと思う
さすがにセクロスまでいくと危険かもなぁ。尻触りくらいまでで止めておいた方が無難かも
357通常の名無しさんの3倍:2006/06/28(水) 23:28:22 ID:???
信者が因縁つけに来る悪寒
358通常の名無しさんの3倍:2006/06/29(木) 00:04:11 ID:???
何となくシンの一日を考えた。
朝、フレイにちょっかいを出して、殴られて悶絶
昼、レイに引きずられ医務室へ。何故かミニスカナースのルナに、ヨシヨシされて復活
夜、フレイに朝の事を謝るが、調子に乗りすぎて再び悶絶
こんな毎日をシンってば、本当にやってそうで怖い
359通常の名無しさんの3倍:2006/06/29(木) 00:21:20 ID:???
シンってかわいそうなんだか幸せなんだかw
360通常の名無しさんの3倍:2006/06/29(木) 00:31:59 ID:???
>>359
本編のシンは不幸過ぎだが、このスレのシンは幸せだと思う。
361通常の名無しさんの3倍:2006/07/01(土) 02:06:07 ID:???
>>352の続きですが、エロはあくまで演出ですので、過度の期待はしないで下さい。
「こっちに来て」フレイがシンをベットへと誘う
「それじゃぁ、どこから始めましょうか?」とフレイ「へ?」今一事態が呑み込めないシン
「シンってば、キスの方は巧いから、やっぱこっちからかな」そう言うとフレイは、徐にブラを外して
「シン!もう一度触って、今度はゆっくりと丁寧にね」フレイに促されて、再びフレイの胸に触れるシン
その手つきはまるで腫れ物にでも、触れるかのよに。シンが胸を触れている間、フレイの唇からは、甘い吐息が漏れていく
胸を触れシンの手が、不意にフレイの乳首に触れた瞬間!「シン!!らめぇ〜〜そこはらめなの」
急にフレイが喘ぎ声をあげて、シンに抱きついて来る
「私だめなの、そこはホントに弱いの」とフレイ。そんな事は聞いてか知らずか、フレイの弱点を口に含んだりして弄ぶシン
「お願いだから!!もうやめて!!シン・・でないと私・もう・・だ・めなの!」急にへたり込むフレイ。どうやら軽く達したようで
その瞳の焦点は定まってはいない「フレイ?」シンに呼び掛けられて正気に戻るフレイ
「シンの意地悪!」拗ねるフレイ「フレイが気持ちよさそうだったからつい」誤るシン
少し拗ねながらフレイはシンの手を、自らのあそこへと導いていき
「シン、ここを触って。私のここはどうなってるの?」と尋ねるフレイ
「すごく・・濡れてる!まるで泉のようだ!」驚くシン「女の子ね、好きな人にキスや胸やあそこを触られると、こんな風になるのよ」
「好きな人?」「そう、好きな人よ。私はシンの事が好き。そして誰よりも愛しいの」「フレイ・・俺もフレイの事が好きだ!!愛してるよフレイ」
「愛しているよフレイ」フレイの脳裏に父の言葉が甦る、そしてあの忌まわしき記憶も。
フレイの顔が恐怖に染まっていき、今にも泣き出しそうなフレイ。シンが咄嗟にフレイを抱いて
「大丈夫だから!俺は絶対に帰ってくるから!」シンはフレイに叫び続ける「フレイが俺の帰りを待ってくれてる、フレイが俺の事を想ってくれる、フレイの想いが俺を守ってくれているから」
「俺は絶対にフレイを一人になんて、させやしないから!」ありったけの想いを叫ぶシン
シンの叫びを聞いて、恐怖の色がフレイの顔から失せていく。「信じて・・いいの・シン?」
「あぁ信じていてくれフレイ」フレイにはシンの心が温かった、そして眩しかった。この子なら、シンならあの忌まわしき記憶と心の闇を、打ち消してくれるとフレイは想った。
「来てシン。私の中に。そして消して、貴方のその温もりと優しさで、悲しみの記憶とこの闇を」
シンは無言で頷き、フレイの中へと入っていく。入ってくるシンのモノを感じながらフレイは、シンの温もりと優しさに心が癒されていくのを感じていた
そしてフレイはシンの温もりの中に落ちていった

フレイの部屋を出るシンの横顔は、少年のもので無く戦士としての横顔だった

362通常の名無しさんの3倍:2006/07/01(土) 15:51:55 ID:???
うほっGJ!!
363通常の名無しさんの3倍:2006/07/02(日) 00:37:25 ID:???
いい!いい!
純なエロにシリアスまで含まれていていい!
364通常の名無しさんの3倍:2006/07/03(月) 10:22:20 ID:???
>>361です。
長文に付き合っていただき、ありがとうございました。
次はパロディ物です
365通常の名無しさんの3倍:2006/07/04(火) 01:29:08 ID:???
((o(^-^)o))ワクワク
366通常の名無しさんの3倍:2006/07/04(火) 01:36:19 ID:???
まっておるよ!
367通常の名無しさんの3倍:2006/07/04(火) 11:28:45 ID:???
>>361の続きみたいな感じで
朝ー
ミネルバ食堂内
ルナ「おっはようレイ、メイリン」ルナが、先に来ていた二人に挨拶する。返事を返す二人
レイ「そうだなルナマリア」
メイリン「あ〜おはよう〜お姉ちゃん」
ルナ「どうしたの?えらく眠そうねメイリン、さては夜中にいいことしてたの」
メイリン「そんなんじゃないわよ、昨日はしゃぎ過ぎて、疲れが抜けないのよ、ふぁ〜」
大欠伸をするメイリン、その首筋にキスマークらしきものを見つけるルナ

ルナ(あれはもしかしてキスマークでは?相手はまさかレイ?否、レイは女の子には興味無だし、
ヨウラン、ビィーノいやあの子あー見えても上を望むタイプだし、まさかシン&凸)

そこへシンが食堂に入ってくる
シン「ウース三人とも」
ルナ「おはよシン・・・!?」シンの首筋にキスマークを見つけるルナ
ルナ(シンなのね!シンが相手なのねメイリン)
ルナ「シン、ちょっといい?」小声でルナがシンに尋ねる
ルナ「あんた昨日いいことあった?」
シン「!?」フレイとの事を想いかえして、思わずにやけるシン
数秒後ー
ルナ「このー!!エロガキがーーなに人の妹に手出してんだー」突如としてシンを襲うルナ
咄嗟にルナを押さえ込むレイ、何が何だか訳が解らないシン。
そこに凸が入って来て「何をやっているんだ!!お前たちは!」と一同を一喝する
ルナ「だってシンがメイリンを手篭めにして」
凸「メイリン?メイリンなら昨日は俺と一緒だったが?」
ルナ「お前かー!!」

今度は凸に襲い掛かるルナ、必死に止めるシンとレイ、
凸「メイリンが、街へ買い物に行きたいと言うから、車で送って買い物に付き合っただけだ」と必死に説明する
凸に言われて、自分の勘違いだと気づき冷静になるルナ

ルナ「ちょっとシン!あんた何処触ってんの!」
ルナに言われ、手の中に在る物を確かめるシン、二つの大きくて柔らかい物があった。
ルナ「あんた、このどさくさに紛れて、なに触ってんのよ!!」
その瞬間、食堂のドアが開く、そこにはフレイが、固まったままその現場を見つめていた。

閉じるドア
凍りつく一同
フレイの放つ異様な殺気
再び開くドア

俯き無言のままシンの上着の襟首を鷲掴みにして、シンを引きずりながら連れ去るフレイ
シンにははっきりと聞こえた、「裏切り者」と呟き連呼するフレイの声が
この後の自らの運命を悟ったシンの顔は、魂の抜け殻の様だった。

連行されるシンを見て、皆は固く心に誓った、フレイだけは決して怒らせまいと
368通常の名無しさんの3倍:2006/07/04(火) 21:09:06 ID:???
ラッキースケベ乙…
369通常の名無しさんの3倍:2006/07/05(水) 10:12:13 ID:???
>>367の続き
連行されるシン。その時、聞きなれた音が鳴り響く警戒警報だ
「アンノウン接近!MSパイロットは、自機にて待機せよ」
シンを引きずる力が抜ける、すぐさまシンは愛機へと走ろうとするが
フレイが後ろから抱き付いて来て「約束、絶対守ってね」と
シンは振り向かずに「あぁ、絶対に帰ってくるから、待っていてくれ」と返す
フレイの腕を解いて、再び走り出すシン、シンの手には、寂しさに震えるフレイの手の感触が残っていた
370通常の名無しさんの3倍:2006/07/05(水) 21:46:16 ID:???
うおぉぉぉ!!
来たよ!!
371通常の名無しさんの3倍:2006/07/06(木) 00:32:24 ID:???
弱いフレイたまもすてき
372通常の名無しさんの3倍:2006/07/06(木) 08:07:10 ID:???
シンフレ萌えますね
373通常の名無しさんの3倍:2006/07/06(木) 10:26:11 ID:???
>>369の続き
コアスプレンダ−に乗り込み、状況の説明を受けるシン
ルナ「あら?アンタまだ生きてたの」凸「足、ちゃんと付いてるよな」レイ「成仏しろよ」
シン「てめーら!勝手に人を殺すんじゃねーよ」
コックピット内に、艦長の声が響く
「敵が判ったわ!フリーダム、最悪の相手ね」
フリーダム!!その名を聞いて、操縦桿を握る手に力が入るシン

その頃フリーダムの中では
「天が呼ぶ!地が呼ぶ!愛が呼ぶ!フィアンセ奪えと俺を呼ぶ!!愛の狩人キラ・ヤマト!愛に呼ばれてただいまま参上」
「待っていてね、マイスイートハニ〜♪僕の女神〜」
シン「あんたって人はwwwwwwww」
一同「誰に!?」
シン「何となく突っ込まずにはいられなくて」

タリア「取りあえずアスランとシンで、目標の迎撃を」
凸「俺から先に行く、アスラン・ザラ!セイバー出る」
シン「コアスプレンダー、シン・アスカ行きます」

勢いよく飛び出すシン、彼はまだこの後に起こる激闘をまだ知らなかった
374通常の名無しさんの3倍:2006/07/06(木) 21:03:14 ID:???
続きキボン
375通常の名無しさんの3倍:2006/07/08(土) 19:22:50 ID:???
ほす
376373です:2006/07/09(日) 00:30:05 ID:???
昨日、七夕だったので七夕ネタです

オーブにて

アスラン「笹の数はこれくらいかな?」
シン「いいんじゃないっすか」
アスラン「しかし、オーブには変わった風習があるな」
シン「短冊に願い事を書いてそれを笹に吊るして、お星様にお願いするって、子供っぽいですよね」
カガリ「子供っぽくて悪かったな、これでも昔から伝わる、由緒正しき風習なんだぞ」
シン「じゃぁ、その由来について教えてくださいよ」
カガリ「それじゃ教えてやるよ・・・」と七夕の由来について小一時間ほど説明するカガリ
カガリ「と言う訳だ。分かったら、さっき渡した物を着て夜にまたここに集合な」


夜ー

七夕会場に出席者が集まってくる

アスラン「この浴衣って、風が通って着にくくないか?」
カガリ「慣れろよ、暑いときにはこっちの方が涼しいだろ」
アスラン「それもそうだな、それに意外と色っぽいものだな」集まった女性陣を見わたすアスラン

キラ「何してんのアスラン?」
アスラン「!?キラか脅かすなよ」
キラ「鼻の下伸びてたよ」
アスラン「カガリには言うなよ」

ラクス「キラ!アスラン(赤じゃん)」
フレイ「アスランキラ(げっピンク)」
二人「オ ヒ サ シ ブ リ デ ス ワ ネ」
キラ、アス(重い!空気がとてつもなく重い)
アスラン「フレイ、シンはどうした?」
フレイ「浴衣に悪戦苦闘中よ、先に始めてくれだって。」
カガリ「なら、始めるか」
短冊に願い事を書いて吊るしていき、花火大会へ行く一同
377373です:2006/07/09(日) 01:01:17 ID:???
<<376の続き
遅れてシンがやって来る
シン「誰もいねーじゃん!?」
自分用の短冊と伝言を見つけるシン
シンへさっさと書いてここに来い、でないと花火大会が終わってしまうぞ
シン「みんなひっでー、こうなったらみんなの願い事を見てやる
先ずはアスハから<下僕が帰って来ますように>下僕ってアスランの事?
アスランのは<禿げが治りますように>苦労してんだな
レイのは<ラウの敵討ち>誰を殺るんだ?。ルナのは<彼氏が欲しい>まっルナらしいや
メイリンのは<スタイルが良くなりたい>切実だな、キラさんは<ピンクからの解放>何か思わず涙が
ラクスさんのは<プラントの支配者>何考えてんだあのピンク
さてとフレイのはっと」
フレイ「あ〜人の願い事は見ちゃ駄目なんだぞ」フレイの声がして、振り返るシン
シン「願い事の参考にと思って、ところでフレイは、どんな願い事を書いたの?」
フレイ「私の願い事・・私は書いてないの。私の願い事は叶う事がないから・・」
シン「願い事が叶わないって?」
フレイ「私の願い事はね、シンがこれ以上人を殺しませんように」
378通常の名無しさんの3倍:2006/07/09(日) 01:46:50 ID:???
なんか最後怖いw
379通常の名無しさんの3倍:2006/07/10(月) 16:31:19 ID:???
でも、フレイだからこそ書ける事。
380通常の名無しさんの3倍:2006/07/10(月) 21:35:49 ID:???
>>378すまん、まだオチを書いてない
フレイの願い事には、複数の意味が有るので、自分なりに解釈してみて
381377:2006/07/12(水) 23:14:55 ID:???
亀レスですまん
七夕ネタのオチ

シン「どう言う意味だよ」
フレイ「意味なんてないわ、私はシンに殺し合いをしてほしく無いだけ」
シン「仕方ないだろ、戦争なんだから」
フレイ「戦争だから納得しろと」
シン「!?」
フレイ「戦争だから殺されても文句を言うなと、家族を殺されても納得しろと」
シン「やめろ!それ以上言うのはやめろー!」泣き叫ぶシン
フレイ「シン、貴方はその手で何人のシン・アスカを産み出す気なの?」フレイの言葉が追い打ちをかける
シン「仕方なかったんだ、こうするしか他に道は無かったから」
フレイ「分かってるいわけれど、貴方は力を手に入れた、復讐出来るだけのね」
シン「力を?」
フレイ「以前アスランに言われたわよね、力の意味を考えろって」
シン「力の意味?」アスランの言葉が脳裏をよぎる
フレイ「貴方の力は、殺し合いに使っちゃだめ、世界には貴方の力を必要としてる人達が大勢居るの」
シン「俺の力を?世界中の人達が・」

382377:2006/07/12(水) 23:59:29 ID:???
>>381の続き

フレイ「そうよシン、平和を望む人達が、討たれる異の意味を知る人達が」優しくシンに語り掛けるフレイ
シン「平和望む人?」
フレイ「そう人達には声があるけど力が無いの、力が無いから誰もその人達の声に、耳を貸さないの」
シン「力が無いから?」自分の手をじっと見つめるシン
フレイ「そう、想いだけでも、力だけでも、バラバラだと何も出来ない、想いと力は一つになってこそ、世界を変えられるの」
シン「世界を変える?」
フレイ「ナチュラルとコーディが共に生きることの出来る世界、そのためにシンの力を貸してくれないかな」
シンの前にそっと、手を差し伸べるフレイ。その手を取るシン
シン「俺とフレイで」
フレイ「私とシン、二人でならきっと世界を変えられる」

遠くで二人を見守る人影
アスラン「これで良かったたのか?」
ラクス「えぇ」
カガリ「これが私たちが決めたやり方だ」
キラ「力無き人達の力と、平和を望む人達の声になる、これが僕達の戦い方だから」
アスラン「遠いな」
ラクス「その道程は遠くとも、人々が平和を望むかぎり、きっと世界は変えられますよ、アスラン」
383通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 01:29:28 ID:???
シリアスですな
でも嫌いじゃないぜこういうのも
職人さんGJ
384通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 07:54:06 ID:???
GJ!
385通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 10:36:34 ID:???
フレイ 「シンの馬鹿っ!!スケベっ!!」

ルナ 「あれ?何かあったの?」

レイ 「さっきミネルバが揺れた衝撃でシンがフレイの胸にダイブしてしまってな」

ルナ 「それはまたお気の毒に…」

フレイ 「あっちいって変態!顔も見たくない!!」

シン 「あ…ごめん…わかった…」

ルナ 「あー…こりゃ簡単には仲直りできないかもね」

レイ 「フ…俺に任せておけ」

その夜

フレイ 「(流石に言い過ぎちゃったかな…)あ、レイ!シン見なかった?」

レイ 「ああ。シンならもうここにはいない。さっきプラントに連れて行かれた」

フレイ 「えっ?ななななんで!?」

レイ 「ザフトの規律で『女性に対する猥褻な行為は極刑に値する』というのがあってな
運が悪ければ銃殺、よくても赤服剥奪の上に一生プラントで貧民生活だろうな」

フレイ 「ちょっ…いきなり銃殺なの!?どうしよう…私のせいでシンが…」

レイ 「よかったじゃないか。顔も見たくなかったんだろ?」

フレイ 「あ、あれは言葉のあやってやつで…まさかこんなことになるなんて…」

レイ 「(大分効いているな。もう少し引っ張ってみるか)」



続くかも
386通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 11:06:00 ID:???
・・・レイ、いぢめすぎは良くないぞ
387通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 11:18:56 ID:???
>>385の続き

レイ 「まあ仕方がない。シンに悪気はなかったとはいえ君がセクハラと感じてしまった以上これは規律に反する」

フレイ 「で…でも…シンには今までの功績があるから…」

レイ 「まあな。だがどううまく転んだとしてももうミネルバに配属されることはあるまい
プラントの辺境で一人ひっそりと暮らしていく位が関の山だろうな」

フレイ 「グスッ…どうしよう…私っ…取り返しのつかないことをっ…」

レイ 「(さて…そろそろネタバレ時か…)」

ガチャッ

シン 「レイ〜話ってなんだ〜?」

フレイ 「!!」

シン 「!…あっ…フレイ…あの…さっきは…その…」

フレイ 「馬鹿ぁ〜!うわぁぁぁ〜ん」ガバッ

シン 「ちょ…フレイ…?」

フレイ 「ごめんなさい!ごめんなさい…」

レイ 「よかったなフレイ。ギルが君の為にシンを返してくれたようだ」

シン 「??」

フレイ 「本当に…?私…どこまでも議長についていくわ…」

シン 「レイ…流れが掴めないんだけど…?」

レイ 「(シンとフレイを仲直りさせ、ついでに議長への信仰心も植え付ける。我ながら完璧な作戦だ)」
388通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 14:23:25 ID:???
レイカコイイw
389通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 14:38:16 ID:???
W´∀`ノ俺とフレイを仲直りさせてくれるレイカコイイ
390通常の名無しさんの3倍:2006/07/13(木) 21:06:39 ID:???
レイ、策士やな・・・・・
391通常の名無しさんの3倍:2006/07/14(金) 21:11:36 ID:???
フレイ「友好都市を視察するのに、何でみんな水着なんて用意してるの?」
ルナ「今日は《海水浴場の視察》ですから!」
フレイ「私、水着なんて用意してないわよ」
メイリン「支給品のが有りますよ」
フレイ「そう、なら取りに行ってくるわ」

ルナ「そういえば支給品の水着って、あれよね?」
メイリン「あれだからねぇ」

脱衣場―
フレイ「何じゃこりゃぁwwwww!!」
シン「どうした?フレイ!ブベラァ」
フレイ「ちょwwシン!」
アスラン「何が遭ったシン!ボバァ」
フレイ「アスランまで!!」
レイ「心配するな、二人は俺が診療所まで連れて行く。俺の事は気にするな、俺は気にしないゴハァ」
フレイ「だからって覗くな!」

後日―

フレイ「あんなのが支給品だなんて、納得出来ません!」
タリア「そう言われても、議長の決めた事だしね」
フレイ「議長に断固抗議して来ます」

次の日

朝のニュースです。昨日、デュランダル議長が自宅の階段から落ちて、全治一ヶ月の重傷との事です
シン「フレイですね」
アスラン「フレイの仕業だな」
シン「でも俺、水着をスクミズにした議長の男気に惚れました」
アスラン「甘いなシン、俺ならメイドとスクミズだな」
シン「アスラン!いえアスラン隊長!俺、隊長に一生付いて行きますよ」

レイ「タリア艦長のメイド姿とスクミズ!ブハァ」
シン「レイが鼻血出して倒れたぞ!」
392通常の名無しさんの3倍:2006/07/16(日) 02:35:21 ID:???
レイ… カコヨクナイw
393通常の名無しさんの3倍:2006/07/16(日) 11:07:07 ID:???
保守
394通常の名無しさんの3倍:2006/07/16(日) 11:21:04 ID:???
てs
395通常の名無しさんの3倍:2006/07/16(日) 13:43:58 ID:???
愛知のキチガイ脳糞古川は神だと思っている。

半年ほど前の正月休みに両親と愛知のキチガイ脳糞古川の実家(もんじゃ焼き屋)に 食べに行った時の話。
両親と3人で鉄板を囲んで食事をしているといきなり脳糞古川が玄関から入ってきた。
もんじゃ焼き屋に似合わない勝負服ないでたちで。

脳糞古川が「私いつもの〜」と言って二階へ上がろうとすると、
店内にいた高校生集団が「脳糞古川さん!」「脳糞古川さんかわいいー!」などと騒ぎ出し、
脳糞古川が戻ってきてくれて即席サイン会になった。
店内に13、4人ほど居合わせた客全員に店内にあった色紙を使い サインをしてくれた。
高校生達が脳糞古川の母校愛知のキチガイ高校トラウマ部だとわかった脳糞古川は いい笑顔で会話を交わしていた。
そして脳糞古川は「またね〜」と二階に上がっていき、店内は静かになった。

私と両親は脳糞古川の気さくさとかわいさに興奮しつつ食事を終え、会計を済ませようとレジに向かうと、
店員さんが階段の上を指差しながら 「今日のお客さんの分は出してくれましたから。また来てくださいね」と。

あれには本当にびっくりした。
396スジャータさん:2006/07/16(日) 14:07:24 ID:???
勝手に>>387の続き

レイ 「(シンとフレイを仲直りさせ、ついでに議長への信仰心も植え付ける。我ながら完璧な作戦だ)」

フレイ「そうだ、わかったわ!」
レイ「?」
フレイ「私が議長になればいいのよ!」
シン・レイ「!?」
フレイ「そしたらシンも傷つくことないでしょ」
シン「あの〜、フレイ・・・さん?」
フレイ「待っててね、シン。私 頑張るから!」
レイ「ギル・・ごめんなさい・・・(´;ω;`) 」

397通常の名無しさんの3倍:2006/07/16(日) 19:34:35 ID:???
レイカワイス
398通常の名無しさんの3倍:2006/07/18(火) 09:22:43 ID:???
保守
399通常の名無しさんの3倍:2006/07/19(水) 22:47:51 ID:???
保守
400通常の名無しさんの3倍:2006/07/20(木) 00:45:02 ID:???
400
401通常の名無しさんの3倍:2006/07/22(土) 03:15:22 ID:???
シンっ…そこはっ…んっ……だ…だめっ……てばっ……
402通常の名無しさんの3倍:2006/07/22(土) 20:35:49 ID:???
エロよみたい
403通常の名無しさんの3倍:2006/07/22(土) 20:52:21 ID:???
エロ餓鬼ウゼ
404通常の名無しさんの3倍:2006/07/23(日) 23:25:50 ID:???
保守
405通常の名無しさんの3倍:2006/07/24(月) 23:09:59 ID:???
>>374の続き

「こんな所に何しにきた、キラ」
「何しにって?恋人強奪」
「恋人って、誰の?」
インパルスを指差すフリーダム
「俺の?ってことはフレイ!」
「yes!迎えに来たよフレイ、僕と一緒にピンクの居ない所で暮らそう」
「えっキラ?」
「ちょっと待てキラ、ラクスはどうしたんだ!」
「振りきった!」
「じゃあ、あそこに居るAAは何?」
「キラ〜!フレイさんと一緒に誰が居ない場所で暮らすんですか?」
「どうしよアスラン、ラクスが怒ってる」
「どうもこうも無い、ここにはフレイも居るんだぞ!このままだと、ヤキンの二の舞になる!」
406通常の名無しさんの3倍:2006/07/24(月) 23:30:45 ID:???
「あの〜いまいち事態が呑み込めないんですけど」
「知らないのかシン!前大戦のヤキン・ドゥーエにおいて、ラクスのエターナルと
 フレイのAAで、連合とザフトの総戦力の二分の一が殲滅したのを」
「あの〜ジェネシスは?」
「ジェネシスなんて物、初弾発射時に、ラクスとフレイに潰されたわ」

「アスランの言ってる事は、本当なんでか艦長?」
「アーサー、私に聞かれても、ねえフレイさん・・・ブゴ」
「アーサー!グラディス艦長は名誉の負傷を負いました、よって本艦の指揮はこれより私が執ります」
「フレイさん?」
「いいわね!アーサー、」
「はい、フレイ艦長代理」
407通常の名無しさんの3倍:2006/07/25(火) 01:13:38 ID:???
フレイたま
408通常の名無しさんの3倍:2006/07/27(木) 00:46:13 ID:???
「あらまぁ、誰かと思えばピンクさんですか?キラに逃げられたんですって」
「そちらこそ不幸な少年を誑かして、お元気なことで」
「貧乳に云われたくないわ」
「貧乳ですって?」

「どうしよアスラン、二人とも臨戦態勢だ」
「知るか!元はといえば、お前が原因だろうが!こうなったら逃げるぞシン」
「何で逃げるんですか?」
「逃げなきゃ死ぬぞシン」
「アスラン!AAが!」
「ちぃ、もう始まったか」

「マリューさん、バリアント起動ゴットフリート照準ミネルバ、後部ミサイル発射管コリントス装填」
「アーサー、トリスタンイゾルデ起動、ランチャー1から10はディスパーダ装填」
「距離300で一斉射!その後最大船速で距離を取る」
「「フレイ艦長代理」「ラクスさん」
「アーサー!マリューさん!迎撃して、向こうは当てる気なんてないから」
「お見事ですわフレイさん、こちらに当てる気がないのを見抜くなんて」「そちらこそ」
409通常の名無しさんの3倍:2006/07/27(木) 01:27:18 ID:???
「すげ〜ホントに打ち合ってるよ」
「なにを暢気に見てるんだシン!」
「暢気にって、フレイが撃ってくる訳がないでしょ、そりゃフレイは短気で自己中でツンデレで、
恐ろしいところも有るけれど、本当は寂びしがりあで、心の優しい子ですよ
うわ〜ミネルバでコブラしてるあっちはクルルビットだ!うひょー二隻同時にバレルロールだ中の人は大変だな」
「危ないシン!」
インパルスの横をビームが掠める
「撃ってきた!フレイが撃ってきたよ!何でなんだ」
「落ち着いてシン君、だって無線入ってるよ」
「って事は、今の会話はまる聞こえ」

「シン!さっきのお話の続きをしましょうか」
「キラは少しばかりお仕置きを」
「アスラン!二人を捕まえててね」

「アスラン、僕たち友達だよね?」
「隊長、俺って可愛い部下ですよね?」
「悪いな二人とも、俺も命が大事だからな」
「あんたって人はーーーーーーーーーーーーーー」
「アスランの裏切り者!!!!」
「逃げるよシン君」
「はい、お供します」
「逃げるな二人共」

「キラ、シン、待ちなさい!」
410通常の名無しさんの3倍:2006/07/27(木) 02:54:43 ID:???
撃つのかよw流石フレイ
411通常の名無しさんの3倍:2006/07/28(金) 00:49:04 ID:???
「フレイさんごめんなさい!ごめんなさい!!ごめんなさい・・・・」

「シン!・・シンってば」
「へぇ?ここは?はっ!フレイさんごめなさい」
「ごめんなさいって?何、寝ぼけてるの、ここはミネルバの医務室よ」
「ミネルバ!?俺、たしかAAとミネルバに追いかけられて・・」
「シンったら憶えてないの、あなた私のボディで失神したの」
「そうか!そうなんだ、あれは夢だったんだ」
「ふふ、おかしなシン」

「あのさフレイ?」
右手をそっと握る、フレイの手を見つめるシン
「あっごめん嫌だった?ごめんねちょっと心配だったから、嫌ならやめるね」
「いや、そうじゃないんだ、そんなんじゃなくて・・・」
「傍に居てくれて、ありがとうフレイ」
「シン、私の方こそごめんね手出しちゃって」

「フレイ・・」
「シン?」
互いを見つめ合う二人、ゆっくりと唇を重ねあう

「シン、アスランだ入るぞ!」
アスランが入ってくる
「聞いたぞ、フレイに殴られたんだって・・・」
二人のキスシーンを目撃するアスラン
(お邪魔みたいだな)医務室を出て行くアスラン

「見られちゃったね」
「そうだな、けどそんなもんどうでもいいや!それよりアスランの顔見た」
「きょとんとして、おかしいたっらもう」
「そうね、おかしかった」
突然、笑い出す二人
「あはは・・・」
「ふふ・・・・」
「あー笑った笑った、笑ったら元気出てきた」
「ふー笑ったらスッキリした」

「なぁフレイ、明日は休みだろ、どっか行かないか?」
「何処へ?」
「この近くに市場があって、海の見えるレストランがあるからさ」
「いいわね、もちろんシンのおごりでね」
「それはきついっすよ、フレイさん」
412通常の名無しさんの3倍:2006/07/28(金) 10:41:41 ID:???
>あなた私のボディで失神したの
はスルーなのか、シン?

ま、なんにしても乙!
おでこくっつけて、ほのぼのと話てるシン&フレイ想像した
413シン・アスカ:2006/07/28(金) 13:16:04 ID:???
>>412
その事には触れないでくれ
でないと俺の命の危険が
414412:2006/07/28(金) 17:32:57 ID:???
あぁ!ごめんシン。
この事でフレイに何かされても俺を恨まないでくれ。
415シン・アスカ:2006/07/28(金) 20:15:16 ID:???
あぁ!>>412の所にフレイがディステニーで出撃した
逃げろ逃げるん>>412



「シンをイジメル人は許さない」
416通常の名無しさんの3倍:2006/07/28(金) 23:29:16 ID:???

アニメ最萌トーナメント2006公式サイト
http://saimoe2006.hp.infoseek.co.jp/
アニメ最萌トーナメント2006投票コード発行所
http://banana236.maido3.com/~bs5114/a06/

投票リスト
http://saimoe2006.hp.infoseek.co.jp/2-4.txt
アニメ最萌トーナメント2006 投票スレRound65
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1154082050/


2次予選4組 7月29日(土)
投票時間は01:00:00〜23:00:59です。

<<フレイ・アルスター@機動戦士ガンダムSEED DESTINY>>
417通常の名無しさんの3倍:2006/07/29(土) 02:52:13 ID:???
微笑ましい二人ですなw
418通常の名無しさんの3倍:2006/07/29(土) 21:14:19 ID:???
夏につき怪談ネタ

「あのさぁフレイ」
「なにぃシン」
「今日の夜にルナの部屋で、みんなで百物語するから来ない?」
「絶対!嫌!!」
「何でだよ…はぁん、さてはフレイってこういうの苦手なのかな〜」
「そんな事ないもん」
「じゃあ決定ね」
「え!ちょっと待ってよシン」
「ダメ〜!八時にルナの部屋に集合でヨロシク〜」
「うぅ、シンの馬鹿」
419通常の名無しさんの3倍:2006/07/29(土) 22:11:38 ID:???
ルナの部屋

ビィーノが怪談話をしている
「でね、俺がセイバーの整備を終えて帰ろうとした時に、上からモンキが落ちて来て、危うく当たりかけたらさ
《死んじゃえばよかったのに》って、女の子の声が聞こえたんだよ」

《死んじゃえばよかったのに……一緒に》

突然、女の子の声が聞こえ、部屋が真っ暗になった

「キャー!!」
悲鳴をあげシンに抱きつくフレイ
「だ、誰だよ!今の声は」
「ハーイ、今のは私です」
ルナが手をあげる
「でも、最後の一緒には違うわよ」
420通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 04:39:29 ID:???
「えっ?ルナじゃないの?」
「そうよ」
「じゃあ誰が?」
「一緒には、私よ」
「なんだメイリンか、おどかすなよ」

「いや〜やっぱ夏はこれにかぎるなシン」
「そうだよな、これをしないと夏じゃないよな」
「もうこんな時間か、そろそろおひらきにするか?」
「そうだな、お疲れヨウラン、ビィーノ」
「おうお疲れ」
「メイリンは泊まるんでしょ?」
「そうしようかな」
「それじゃあ帰るよフレイ…?フレイ?」
「まさか気絶してるのか?」
「ありゃま、これは見事にまぁ」
「シン、部屋まで送ってあげなさいよ」
「しかたないな」
フレイを背負って帰るシン
421通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 09:59:03 ID:???
「あれぇ?何でシンにおんぶされてるの?」
「気がついたのかフレイ、まったくあれぐらいで気絶して」
「しかたないでしょ苦手なんだから、それにシンが悪いのよ、嫌だって言ってるのに、無理矢理参加させるから」
「悪かったな無理矢理誘って、でもそれだけ元気なら降りてくんないかな?」
「やだ!意地悪した罰として、部屋まで連れてってよ」
「へーい」
「シンの背中温かーい、えい!」
「ちょとフレイ、そんなに抱きついたら…」
「抱きついたらなに」
「いえ、なにもありませ、(フレイの胸の感触が)」

「さ、着いたから降りてくんない」
「やだ!ベットまで」
「ヘイヘイ」
ベットにフレイを降ろし、部屋を出ようとするシンの腕を掴むフレイ
「一人じゃ眠れないから一緒に居てシン」
うるんだ瞳でシンを見つめるフレイ
「はぁ〜しかたないな(何で俺ってあの瞳に弱いんだ)」
フレイの手を優しく握るシン
「ありがとう、シンの手が温かいな、おやすみなさいシン」
「おやすみフレイ」
フレイのおでこに軽くキスするシン

フレイの寝顔を見つめながら「俺はどうすればいいの」とシンは悩んでいた
422通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 14:24:42 ID:???
やっちまえ!やっちまえ!
423通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 14:25:47 ID:???
かわいいなフレイ様
怖くて甘えたいときのフレイたまも萌え
424通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 18:59:54 ID:???
>>421です
怪談ネタの別バァージョン、視たい住人居る?
425通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 20:03:29 ID:???
ノシ!みたい
426通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 20:04:12 ID:???
>>424需要の有無に関わらず書く気があるならとりあえず載せてみよう
427通常の名無しさんの3倍:2006/07/30(日) 22:52:47 ID:???
怪談ネタの別バージョン

ルナ「でね、辺りを見ればそこは墓地だったの」
「キャー」部屋の灯りが突然消えて悲鳴が部屋にこだまする
アスランにしがみつくメイリンとフレイ、その様子が気に食わないシン
シン「俺帰るわ」不然とした表情で部屋を出るシン
ルナ「ちょっと待ちなさいよシン、あ〜ぁ行っちゃた」
アスラン「まったくしょうがない奴だな」
ルナ「どうします?終わりにします?」
アスラン「終わりにするしかないな、立てるかいメイリン、フレイ」
メイリン「私はなんとか立てますけど?」
フレイ「私はちょっと‥」
アスラン「しかたないな、俺がおぶって部屋まで送るよ」
フレイ「でも…アスランに悪いですし‥」
アスラン「いいから乗りなさい」
フレイ「それじゃあ、お言葉に甘えます」
428通常の名無しさんの3倍:2006/08/01(火) 20:49:06 ID:???
艦内通路にてアスランがフレイを背負いながら

フレイ「アスランって優しいんですね」
アスラン「俺が?」
フレイ「えぇとっても、でもどうしてシンには厳しいんですか?」
アスラン「シンか…シンは危険なんだ」
フレイ「シンが危険?」
アスラン「あぁシンは強い!ザフトの中でもトップの実力だ、けれどもシンは力の使い方が解っていない」
フレイ「力の使い方?」
アスラン「そう、シンは自分の力を制御出来ていない、制御出来ない力は多くの不幸を造り出す、あの時の俺みたいにな…
だから…俺は…シンには、俺のような過ちを繰り返させたくないんだ」
フレイ「だからアスランは、シンに厳しいんですね」
429通常の名無しさんの3倍:2006/08/01(火) 21:32:02 ID:???
wktk
430通常の名無しさんの3倍:2006/08/02(水) 00:50:50 ID:???
シン「たっく何で俺じゃなくてアスランなんだよ、フレイもフレイだよな、俺が隣に居てるのに…」
文句を言いながら通路を歩いているシン、何処からかアスランとフレイの話声が聞こえてくる。
シン「何処からなんだ?」
アスラン達に気付かれないように、聞耳を立てるシン
シン「何で!フレイがアスランと一緒に?」
アスランに背負われているフレイを見つけるシン
シン「何でなんだよフレイ!俺じゃなくてもいいわけか」楽しそうに話すアスランとフレイを見て、怒りに震えるシン
431通常の名無しさんの3倍:2006/08/02(水) 04:36:49 ID:???
修羅場キタ!
432通常の名無しさんの3倍:2006/08/02(水) 07:49:52 ID:???
フレイ「優しいのですねアスランは」
アスラン「フレイ‥そういう君こそシンに厳しくないか」
フレイ「そうですか?」
アスラン「そうだよ」苦笑するアスラン
フレイ「ゔ、だってシンって全然子供なんですよ、人の言うこと聞かないし、すぐ突っ走って行くし…そんなの見てると心配で…」
アスラン「優しいなフレイは…」
フレイ「アスランこそ」

アスラン、フレイ「あの……」
フレイ「なんですか…」
アスラン「君こそ…」黙りこむ二人、アスランが口を開く

アスラン「君は本当に良かったのか?」
フレイ「何のことですか…」
アスラン「キラの……いや、なんでも無い」
フレイ「アスラン…‥アスランこそ良かったのですか?」
アスラン「しかたないさ気付いた時にはキラが居た…いや最初から決まっていたのかもな…二人が会ったあの時から」
フレイ「私もそう思います、悔しいけどおにやいなんですよね、あの二人…」
アスラン「けれど、そのお陰で大切な人に出会えた、それでいいじゃないか」
フレイ「そうですね」
フレイの部屋の前

フレイ「あっここです」
アスラン「ここでいいのか?」
フレイ「はい、後は自分で歩けます」アスランの背中から降りるフレイ
フレイ「キャッ」バランスを崩してこけそうになる
アスラン「危ない!」とっさにフレイを抱きよせるアスラン
アスラン「大丈夫か…」
フレイ「はっはい」アスランに抱きしめられて頬を赤らめるフレイ
アスラン「こんな所をシンに見られたら大変だな」
フレイ「そうですね、あの〜」
アスラン「すまない」
フレイ「いえ、こちらこそ‥今日はありがとうございました」
アスラン「気にしなくてもいいよ、でも一人で大丈夫かい?」
フレイ「大丈夫です、怖かったらシンの部屋で寝ますから」
アスラン「そうか、それなら心配はないな、おやすみフレイ」
フレイ「おやすみなさいアスラン」
433通常の名無しさんの3倍:2006/08/03(木) 00:37:49 ID:???
通路の陰に隠れて、二人の様子を伺うシン
シン「何でフレイとアスランが!」
二人が抱き合う様を目撃する
シン(嘘だろフレイ?どうしてアスランと)
シンの中でフレイへの疑念と、アスランへの嫉妬が渦巻いていく

AM1:00フレイの自室

フレイ「やっぱり眠れないな‥‥シンの所に行こうかな」

同時刻シンの自室

シン「眠れねー、くそっさっきのが気になって寝れねーや」
突然部屋にフレイがやって来る
フレイ「シン、寝てるの?怪談話が怖くて眠れないの、一緒に寝てもいいかな」
シン(ハァ〜?今更俺に何の用だよ!誰のせいで寝れねーと思ってんだよ、腹が立つからシカトしてやれ)
フレイ「シン?寝ているのかな?寝てたらゴメンね」
すごすごと自室へ引き返すフレイ、帰りにアスランの部屋の前を通る
フレイ「ここってアスランの部屋なんだ」
434通常の名無しさんの3倍:2006/08/03(木) 01:57:55 ID:???
あまりゴチャゴチャはいやだー
ハッピーエンドを待ってるよ(ノД`)゜.・。
435通常の名無しさんの3倍:2006/08/05(土) 03:31:21 ID:???
ため息混じりにフレイが呟く(アスランの部屋か…仕方‥ないよね)
「アスラン、起きてますか?フレイです。実はお願いがあるんですけど…」
「フレイか?とりあえず中に入りなさい」突然のフレイの来訪に驚きながらも、フレイを部屋に入れるアスラン
「起こしてしまってすみません」申し訳なさげに謝るフレイ
「どうしたんだ?やっぱり眠れないのか」と尋ねるアスラン
「えぇ、一人だと怖くて…」
「シンはどうしたんだ?シンの所には行かなかったのか?」
「行ったんですけど、寝てるみたいで…」
「それで俺の所に」
「はぃ、ご迷惑をおかけします」
「仕方ないな、今晩だけだぞ」困った顔をしながら、フレイの頼みをきくアスラン
436通常の名無しさんの3倍:2006/08/05(土) 04:39:15 ID:???
フレイたまそれはいけないよー(´・ω・`)
437通常の名無しさんの3倍:2006/08/05(土) 13:34:09 ID:???
アスランの部屋にて

「そこのベットを使ってくれ、俺はこっちのソファで寝るから」
「ありがとうございます」

シンについて話だす二人

「それにしてもシンには困ったものだな。」ため息をつくアスラン
「そうですねぇ」つられてフレイもため息をつく
「ホント何でシンったらああなんでしょうね?」
「ああ、真っ直ぐと云うか、突撃馬鹿と云うか、何で人の言うこと聞かないかな」
「まぁ、それがシンのいい所と言えば、いい所なんですけどね」
「まったくアイツには困ったものだな」
「アスランってシンのお父さんですね」
「やめてくれ、そう言う君こそシンのお母さんだな」
「酷い!女の子に向かってお母さんだなんて!」泣いた振りをするフレイ
「いやっあ〜すまなかったな、フレイはシンのお姉さんだな」慌てて訂正するアスラン
「でもシンのお姉さんだと、いっぱい居ますね」
(シン、お前って奴は、何処まで女の子に弱いんだ)
438通常の名無しさんの3倍:2006/08/05(土) 17:39:00 ID:???
「なぁ〜シンの話は止めにしないか?なんだか悲しくなってきた」
「私も涙が…」

シン「何だ!誰かに噂話されてる悪寒が?」

「それにしても不思議だな」呟くアスラン
「何がですか?」尋ねるフレイ
「いやな、お互い知らない仲ではないのに、こうして面と向き合って話をする機会が、無かったなとな」
「そういえばそうですね」

「フレイ、キラから聞いてはいるが、今でも俺たちコーディの事は嫌いなのかい?」
「嫌いって事は無いですけど‥どちらかいうと、怖いですね」
「怖いか…それはどうして」興味深く尋ねるアスラン
アスランの問いに答えるフレイ
「それは……きっとコーディネイターと云う人種が産まれた理由に有ると思うんです」
「俺たちが産まれた理由?」
「はい、他者より優れた体と知識、遺伝子を作り替えてまで求めるのは、自らのよりよき未来。人はその未来のために、人で在ることを捨てた。その全ては人の欲望より産まれしもの」
「欲望より産まれし存在か…だが…俺たちは、そんな事を望んではいない!」
「分かっています!キラやアスラン達を見れば解ります。けれど、パトリック・ザラの様が人達が居る!」
「父上が…?」
「パトリック・ザラはナチュラルを旧き人とし滅ぼし、新な種であるコーディネイターによる世界を創ろうとした。
私達ナチュラルは、それが怖いんです。第2第3のパトリック・ザラが現れるのが。いつかコーディネイターが人である事を放棄してしまう事を」
439通常の名無しさんの3倍:2006/08/06(日) 02:42:40 ID:???
ザラが壊れたのは「悲しみ」故だがな‥。
これって、フレイやシンが壊れる理由になりうる。
凸はどう受ける?(ワクワク)
440通常の名無しさんの3倍:2006/08/06(日) 13:06:54 ID:???
感想サンクス>>439
まぁ〜親父が壊れたのは、嫁が殺されたからだけどな
ここでフレイが言ってるのは、ナチュとコーディとの、対立の根本に在るものと思っていてくれ。
441通常の名無しさんの3倍:2006/08/08(火) 06:09:50 ID:???
442通常の名無しさんの3倍:2006/08/10(木) 07:26:24 ID:???
保守
443通常の名無しさんの3倍:2006/08/12(土) 08:00:08 ID:???
保守
444通常の名無しさんの3倍:2006/08/16(水) 22:05:25 ID:???
シンフレ映画でくるよ
445通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 00:57:12 ID:???
保守
446通常の名無しさんの3倍:2006/08/17(木) 00:57:58 ID:???
シンフレ!
447通常の名無しさんの3倍:2006/08/18(金) 18:18:58 ID:???
age
448通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 01:44:36 ID:???
亀レスですまん

「人が人でなくなるか・・それならナチュラルだって」フレイを非難するアスラン

「知っています、エクステンデット・血のバレンタイン狂気は人を狂わせる。そして狂気は憎しみへと変わる
 それは彼方も知っているはず」アスランの非難に動じる事無く返すフレイ

「知っている、知っているさ・・知っているからこそ聞きたい、何でナチュラルはあんな事をしたんだ!」とフレイに問いかける

「理由ですか?理由ならもうに言いましたわ」とさらりと返すフレイ

「もう言ったって?」意味が解らず聞き返すアスラン

「ええ言いました、怖いからと」きっぱりと答えるフレイ

「怖いから?それが何故、理由になるんだ!」さらに問い返すアスラン

「それは御自分で、考えてみて下さい。人に言われて納得出来ますか」

「されは・・・」返す言葉のないアスラン

「もう寝ましょうか、夜も晩いですし。答えの方は宿題です、分かったら何時でも言いにきて下さいね」
そう言ってアスランのベットにもぐり込むフレイ
思わぬフレイからの宿題に、頭を抱えつつも床につくアスラン

「アスランの匂いがするけど、やっぱりシンの匂いが一番落ち着くな」
そう思いながら眠りにつくフレイ
449通常の名無しさんの3倍:2006/08/20(日) 18:31:32 ID:???
別スレッドから

「フレイは薬漬けなしの洗脳とかでヤキン戦をデュエル2号機で活躍。
キラのフリーダムと戦い、傷つけあう。
和解しかけるが、フレイはラウ戦も死んだように見せて、キラの下から去る。
運命になってから、ファントムペイン少佐(ムウは死亡)でリジェネレイトに乗って再びキラと対決。幾度か刄を重ね和解。
まあ、今後はアカツキに乗って活躍」

これならシンとうまく絡められるんじゃないか?
特に「運命になってから、ファントムペイン少佐(ムウは死亡)」あたりが良いね。
450通常の名無しさんの3倍:2006/08/21(月) 12:18:11 ID:???
hosyu
451通常の名無しさんの3倍:2006/08/22(火) 17:58:34 ID:???
オーブを焼き出された難民シンと
クルーゼに拉致られたフレイが
同じシャトルに乗り合わせたらっつーのを妄想したことがある
452通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 02:55:30 ID:???
フレイ「シンのバカ!大体シンはいつも・・・」

シン「・・・・・・」

フレイ「・・・でしょ!何度言ったら・・・」

シン「(´・ω・`)・・・」

フレイ「・・・なんだからっ!そういう所が・・・」

シン「(´;ω;`)ブワッ・・」

フレイ「え・・・?ちょ・・ちょっと何泣いてるのよ!?」

シン「(´⊃ω⊂`)グスッ・・・」

フレイ「どうしよ・・ほ・・ほら泣きやんでよ、ね?」

シン「(´⊃ω;`)・・・」

フレイ「ごめん・・・ちょっと言い過ぎちゃったね・・ほら、ハンカチ」

シン(・・・やっぱフレイの機嫌直しは泣き真似にかぎるな・・・)
453通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 10:46:05 ID:???
涙を武器にするのは子供か女の手口だぞ、シン・・・
454通常の名無しさんの3倍:2006/08/24(木) 13:00:45 ID:???
>>453
大丈夫
フレイもシンの起源が悪いとき同じことやってるから
455454:2006/08/24(木) 13:02:26 ID:???
×起源
○機嫌
456通常の名無しさんの3倍:2006/08/25(金) 22:57:15 ID:???
流離うでは、シンとフレイが良い関係になってるな
といっても、師弟関係だが
457通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 13:27:14 ID:???

458通常の名無しさんの3倍:2006/08/26(土) 18:39:30 ID:CavXbxEK
age
459通常の名無しさんの3倍:2006/08/29(火) 17:00:07 ID:???
ほし
460通常の名無しさんの3倍:2006/09/01(金) 06:29:51 ID:???

461通常の名無しさんの3倍:2006/09/03(日) 14:39:39 ID:???
SS期待age
462通常の名無しさんの3倍:2006/09/05(火) 00:27:40 ID:???
しんふれしんふれ
463通常の名無しさんの3倍:2006/09/07(木) 06:41:58 ID:???
あげ
464通常の名無しさんの3倍:2006/09/11(月) 07:09:59 ID:???
保守
465通常の名無しさんの3倍:2006/09/13(水) 00:34:31 ID:???
保守
466通常の名無しさんの3倍:2006/09/17(日) 17:02:55 ID:???
467通常の名無しさんの3倍:2006/09/20(水) 22:22:10 ID:???
468通常の名無しさんの3倍:2006/09/21(木) 08:34:35 ID:???
 あがれ

469通常の名無しさんの3倍:2006/09/23(土) 14:01:26 ID:???
hosy
470通常の名無しさんの3倍:2006/09/24(日) 22:41:18 ID:???
 
471通常の名無しさんの3倍:2006/09/27(水) 09:06:50 ID:???
保守
472通常の名無しさんの3倍:2006/09/27(水) 21:07:11 ID:koOmz9DI
ageちゃうお(^ω^)
473通常の名無しさんの3倍:2006/09/29(金) 14:31:02 ID:???
過疎ってるので何か書いてみようと思う。
が、ネタがない。誰かネタくれまいか?
474通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 14:27:43 ID:???
>>473
シンは幼少のころ仲良くなった女の子がいた
しかしほどなくして会えなくなり、月日は流れ2人は再会する、ってのはどうよ?
475通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 16:07:52 ID:???
>>474よし、やってみる。文才が無いからそこは勘弁。
476通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 16:54:58 ID:???
「えー・・・突然ですが今日は転校生を紹介します」
朝、担任のアビーが連れてきたのは黒い髪と赤い瞳が印象的な少年だった。
「フレイさん、転校生ですってね」
「なーんかイマイチひ弱っぽそうなのが来ましたねぇ」
フレイの取り巻きの少女達がヒソヒソと話をしている。
が、フレイはそんな会話など耳にも入れずにただひたすらに少年を見つめていた。
「・・嘘・・まさか・・・」
小声で漏らした言葉に少女達は困惑の表情で目を合わせた。
「・・・知り合い?」
「・・・さあ?」
そんなやり取りの中、少年は自己紹介を始めた。
「え・・と・・シ、シン・アスカです!ふつつか者ですがどうぞよろしく・・・」
緊張したためか、明らかにおかしい挨拶をしてしまったシンに教室中が吹き出した。
「・・・あのですねアスカ君。あなたはお嫁にでも行くつもりですか?」
アビーのツッコミに対してまたしても笑いがおきる。
「あっはははは!あの子おかしい〜!」
「フレイさ〜ん、聞きましたぁ?」
だがそんな状況の中でもフレイは眉一つ動かさずにじっとシンの顔を凝視していた。
「やっぱり・・・シン・・・」
気がつくとフレイの頬には涙が流れていた。




続く?
477通常の名無しさんの3倍:2006/09/30(土) 16:57:27 ID:???
期待していたものと違うかもしれないけど一応書いてみた。
携帯からなんで読みづらいかもしれないけど我慢してくれ。
478通常の名無しさんの3倍:2006/10/01(日) 01:52:20 ID:???
おお、学園物か
職人の出現は喜ばしいかぎりだ、頑張って下さい
479通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 00:59:32 ID:???
>>477
職人キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
しかも学園物!!嬉しいよ保守してきてよかった
480通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 02:33:20 ID:???
GJ、じんわり心にしみそうな話の予感
ネタだしてよかったわ
481>>476続き:2006/10/02(月) 09:42:45 ID:???
―放課後―

(ちょっと目立ち過ぎたかな?まあいいか・・・)
シンはチャイムが鳴ると同時に教室を出た。
何かいろいろと疲れていたし、特にすることもなかったからだ。が、
「ちょっと・・・」
不意に声を掛けられてビクッとしながら振り返ると、
そこには数人の取り巻きを連れた少女が立っていた。
「えっと・・・シン・・アスカ・・君?」
「あ・・・うん・・・」
まさかいきなり名前を覚えてもらい、しかも話し掛けてくるなんて。
しかもこんな美少女がだ。
「あの・・私のこと覚えてない?ほら、小さい時によく遊んだ・・・」
小さい時?そういえば昔、仲の良かった女の子がいたような・・・・・・!
「え・・?もしかして・・・フレイ?」
「!!そっ・・そう!思い出した?」
フレイに笑みがこぼれる。まさか10年以上も離れていた自分のことを覚えてくれているとは。
「うわぁ懐かしいな。もう10年くらい前だっけか?全然気がつかなかったよ」
「そう?でもシンは全然変わらないね。一目でわかったもん」
懐かしい幼なじみとの会話もつかの間、取り巻きの一人がシンを睨みながら近づいてきた。




続く?
482通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 09:44:45 ID:???
俺の能力ではこれが限界。
つまらなかったらスルーしてくれ。










これなんてエロゲ?
483通常の名無しさんの3倍:2006/10/02(月) 16:03:48 ID:???
シンは確かに昔とあんまかわらん子って感じ
フレイは大人っぽい子にすごい早さで成長しそうw
484通常の名無しさんの3倍:2006/10/04(水) 23:19:06 ID:???
保守
485通常の名無しさんの3倍:2006/10/08(日) 00:42:01 ID:???
期待保守
486通常の名無しさんの3倍:2006/10/09(月) 16:09:01 ID:???
487通常の名無しさんの3倍:2006/10/10(火) 10:02:43 ID:???
保守
488通常の名無しさんの3倍:2006/10/13(金) 02:14:04 ID:???
保守
489通常の名無しさんの3倍:2006/10/16(月) 01:52:50 ID:???
保守
490通常の名無しさんの3倍:2006/10/19(木) 19:40:52 ID:???
保守していく
491通常の名無しさんの3倍:2006/10/21(土) 20:40:49 ID:???
保守
492通常の名無しさんの3倍:2006/10/24(火) 03:25:42 ID:???
ほす
493通常の名無しさんの3倍:2006/10/28(土) 12:57:45 ID:???
あげ
494通常の名無しさんの3倍:2006/11/01(水) 03:28:33 ID:???
保守
495通常の名無しさんの3倍:2006/11/05(日) 01:39:15 ID:???
ほしゅ
496通常の名無しさんの3倍:2006/11/10(金) 02:33:02 ID:???
ほす
497通常の名無しさんの3倍:2006/11/13(月) 15:41:19 ID:???
保守
498通常の名無しさんの3倍:2006/11/16(木) 14:44:33 ID:???
499通常の名無しさんの3倍:2006/11/18(土) 14:48:40 ID:???
シン×フレイって…
キャラ的にスクランの播磨×沢近じゃね?
旗派って言うんだっけ?
500通常の名無しさんの3倍:2006/11/19(日) 11:33:05 ID:???
あげ
501通常の名無しさんの3倍:2006/11/19(日) 18:43:49 ID:???
フレイ様が安っぽいギャルゲーヒロインみたいになっている点について。

フレイ様がシンを操って青き清浄なる世界のために恋のライバルを蹴落とす話がいいと思う。
502通常の名無しさんの3倍:2006/11/21(火) 12:29:04 ID:???
キラを巡って、ブルーコスモス盟主フレイ・アルスターVSプラント最高評議会議長ラクス・クラインの、全面戦争か!。


503通常の名無しさんの3倍:2006/11/25(土) 02:32:04 ID:???
ほす
504通常の名無しさんの3倍:2006/11/28(火) 04:18:04 ID:???
保守
505通常の名無しさんの3倍:2006/12/01(金) 17:54:35 ID:???
保守
506通常の名無しさんの3倍:2006/12/04(月) 06:37:30 ID:???
保守
507通常の名無しさんの3倍:2006/12/06(水) 16:11:21 ID:???
保守
508通常の名無しさんの3倍:2006/12/08(金) 02:41:51 ID:???
保守
509通常の名無しさんの3倍:2006/12/10(日) 04:49:18 ID:???
保守
510通常の名無しさんの3倍:2006/12/10(日) 21:49:47 ID:???
age
511通常の名無しさんの3倍:2006/12/15(金) 14:53:29 ID:???
保守
512通常の名無しさんの3倍:2006/12/18(月) 04:29:27 ID:???
保守
513通常の名無しさんの3倍:2006/12/23(土) 01:05:18 ID:???
保守
514通常の名無しさんの3倍:2006/12/25(月) 18:25:34 ID:???
メリークリスマス!!
515通常の名無しさんの3倍:2006/12/28(木) 06:25:51 ID:???
1です。今までありがとう。楽しかったよ。もう落とすね
516通常の名無しさんの3倍:2006/12/30(土) 23:35:26 ID:???
落として堪るか!!
517通常の名無しさんの3倍:2007/01/01(月) 17:17:39 ID:???
ヤルゼ!
518通常の名無しさんの3倍:2007/01/04(木) 22:14:35 ID:???
あげ
519通常の名無しさんの3倍:2007/01/04(木) 23:37:02 ID:???
あまりに素敵なスレに一個案。
ブルーコスモスからの外交官見習い〈もしくは特使〉的な立場〈あるいはそれの秘書〉で
カガリと一緒にタリアの戦艦に乗り込んで再会のファーストコンタクト〈むしろブリット?〉は
シン「アスハのお家芸だったな!!」
フレイ「なんてこと言うのよ!!〈そのままアノ位置から相手に向かってドロップ蹴もしくは近づいてビンタ〉ふん。これだからコーディは」

御似合い過ぎるorz
520通常の名無しさんの3倍:2007/01/05(金) 02:44:24 ID:???
コーディとナチュだけどうまくいけそうだよな
>>1さん書き込んでしまった…
521通常の名無しさんの3倍:2007/01/06(土) 03:16:43 ID:???
ここでゼンダム後伝ですよ
ttp://www.eonet.ne.jp/~nova/zendamep2-1-1.htm
522通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 00:13:26 ID:???
これなに?
523通常の名無しさんの3倍:2007/01/07(日) 17:29:02 ID:???
age
524通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 13:56:46 ID:???
デブヲタ妄想晒し上げ
どうせステラのCVが桑島だからって
浅はかなデブヲタが立てたスレなんだろうけど
童貞臭くて、笑える!
525通常の名無しさんの3倍:2007/01/09(火) 13:57:46 ID:utf/7UPY
失敗、失敗
今度こそ晒し上げ
526通常の名無しさんの3倍:2007/01/10(水) 19:57:07 ID:???
age
527通常の名無しさんの3倍:2007/01/11(木) 04:42:49 ID:???
シンとフレイはオアシス♪
528通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 17:16:14 ID:???
保守
そして、SS書いてる人まだ居る?&後発だが長編モノとか書いて良いんだろか?
529(`・ω・´)がんばって!:2007/01/14(日) 20:50:50 ID:???
>>528
がんばってね!



530通常の名無しさんの3倍:2007/01/14(日) 21:01:10 ID:???
今年になってからこのスレを見つけた俺が言うのも何だが
正直言って過疎ってるので是非書いて欲しい
531通常の名無しさんの3倍:2007/01/15(月) 17:40:45 ID:???
   /´ /           ,v、            ヽ
      / ,/        /  /  1             ヽ
     / //    ,  /,  ,イ  /   |  、  ,           |
    l / / ,  | ,イイ! ム!  |    |  /}  /!       ヽ |
    |! / 〃 / |! | |「N {.」  !   | /_| ,イ |  ,      |
    l. / l|  |  {l | lフィFfY |     | /'ラ,左ミj ,イ       Y
    !//|| | ヾK ゞ:;:ツヽ!   ,〃 .ドr'::} /'/      ハ |ヽ
       lハ. !   \` ̄ ´  , .::./ ``¬´‐ /   ,イ   l ||
       |l N l   ヽ`://W//   l //W//  /| ノ } ノ }j
       ヾ ヽ\  トゝ  _ .::/:,     ´∠ , /  l´ }ノ|! ,ル|'"´ ̄``ヽ、
    /⌒/,ソ"!:::::::!/_ヽゝ〜⌒〜⌒⌒〜〜⌒〜〜〜⌒〜〜`ヾ、      ;
⌒ ~ ⌒ ~ "´          ○。o O。 。 O


>>248
す、素敵過ぎます!!!〈感涙 思わず昇天するところでした。
格好良い…嗚呼、俺ディスティニーで何回でも吶喊出来ますよ!!!
アレですね。アンチ負債軍として
俺、フレイさん、ハイネさん、ブーステッドマン、三人娘、ブラットペイン、デュランダル議長辺りで
軍が作れそうな気がします…ううっ

>>249
オペレーターも乗れたんだっけ…あーそれなら結構な…やっぱサイとかカズイ辺りを鍛えまくる人とか出てきそうだ。
532531:2007/01/15(月) 17:41:46 ID:???
すいません。誤爆しましたorz
533通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 03:41:06 ID:???
>>532
ニヤニヤ
534528:2007/01/16(火) 09:04:42 ID:???
一寸書いてる最中の設定を公開。遅れててごめんよorz
流石に色々無理が出てきたんで一部原作からの変更をしてるんだが一人を生き残らせる為には大分歴史が変わってしまうなorz

〈仮〉タイトル:ラクスの野望 −シンフレの系譜−

SEED本編よりの変更点
/歴史変更点/
○全体のイメージとしてはギレンの野望風味であちこちIF歴史が起きている。以下変更点
・「フレイ=アルスター生存」
・上記に伴い、ドミニオンVSAA戦がキラ&クルーゼの戦闘乱入により流れ、お互いのパイロット&艦長が生存
・一部ザフト、連合勢力〈ラクス軍〉&オーブ軍が進行し、ジェネシス破壊+クルーゼ殺害に成功する
 ドミニオン生存による連合の統率の取れた勢力に苦戦し、そのまま戦場を撤退。
・その後、上記勢力をラクシズとして一部ザフトのプラント+オーブ+元連合の一部軍〈AA〉が新勢力となる。
・デュランダル議長の残ザフトとアズラエルのBCがラクシズの共通の敵の認識。
 戦争の疲弊による一時休戦条約を提携。お互い対ラクシズを意識した再軍備を意識する。
・ラクシズはオーブと共に完全平和国家勢力宣言をし〈Wのサンクキングダムみたいなイメージ〉3勢力のにらみ合いが2年続く

/人物変更点/
○ムルタ=アズラエル〈生存〉
・ヤキン戦以後、積極的に連合の戦略に口を出していく中、非人道的な部分を除けば実に混乱している連合を上手くまとめている。
 連合版、議長。
○フレイ=アルスター〈生存〉
・ヤキン戦以後、軍に保護される。悲劇の少女としてしばしテレビに出されるがラクスとは引けを取り人気はそこそこ。
 ラクシズ首脳陣との面識があることから外交大使として学生をする中、時々政府の行事に付き合わされる。
 キラとの再会は避けている中、付き合わされる面で政治知識を学ぶ。
○オルガ=サブナック〈生存〉
・ヤキン戦以後、強化技術が発展し、精神状態の安定化に成功。戦力として軍のテストパイロットになる。
 フレイとはドミニオン以来の付き合いで、恋人とは行かないが結構仲が良い。
○シャニ=アンドラス〈生存〉
・オルガと共に強化技術の発展で、何とか今でも精神状態の維持に成功しているが、あまり先が長く無いと見られている。
 同じくテストパイロット。オルガと一緒でフレイとはドミニオン以来の付き合いで、姉と弟的な関係?
○クロト=ブエル〈死亡〉
・ヤキン戦で精神破綻に伴い玉砕。流石に最終回の様子ではひっぱれねぇorz
○オーブ三人娘〈生存〉
・ヤキン戦で生存。オーブ軍としてパイロットをしてる。
○ナタル=バジルール〈生存?〉
・ヤキン戦で生存するも軍を辞める。一寸出番は検討中
○ロード・ジブリール〈退場〉
・アズラエル生きてるから出番なし。
○エクステンデット3人〈検討中〉
・一寸生き残り組が多すぎるんで出番の余地がびみょーorz
○ネオ=ロアノーク〈退場?〉
・ムゥ生存とする予定で、ラクシズに居るので出番はあっちのキャラとして。
○イザーク&ディアアッカ〈検討中〉
・ラクシズ行きかザフト残留か検討中
535通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 12:25:50 ID:???
>>534
そのままだとミーアが出れなくね?ラクスが表に立ってるだろうし
と言うかフレイを生存させるシナリオ以上に大掛かりになってるな。
536通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 12:41:40 ID:???
>>534
クロトも活躍させてあげてください
537通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 14:50:56 ID:???
最終的にはオーブ消滅って所か……
ユウナやウナトたちに活躍の場を!
538通常の名無しさんの3倍:2007/01/16(火) 16:41:06 ID:???
閉鎖するサイトに新作長編書くより
どっかに投稿したら?
閉鎖自体が釣りなのかは分からんが
539通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 01:18:31 ID:???
人物予定追加
○クロト=ブエル〈死亡or戦線離脱〉
・ヤキン戦で精神破綻に伴い玉砕。流石に最終回の様子ではひっぱれねぇorz
 死んでないとしても一応、病院で静養しているシーンとかになりそうです。
○セイラン家〈検討中〉
・カガリとラクスが牛耳ってはいるが政治面ではやっぱりこういうのが必要だが…本編より不遇になってしまいそうorz
 BCに肩入れする裏切り者として書くか、軍事は弱いが内政に口を出す政治家として出すかも?
○ミーア〈退場?〉
・残念ながらラクスが表立っているので出れないが出来れば出してやりたい…が、流石に登場人物が一杯かorz

悩みの種
・物語の関係上、アスランがザフトに戻らないのでアスラン×カガリになってしまうorz
・序盤のカガリ+アレックス査察について。
 アスラン+カガリ→アスランが邪魔。とっとと離脱させたいが原作ではアスランとギリギリまで来てるしなぁ
 カガリのみ→SPを付けたらアスランの立場が無い
 二人抜き→御家芸が言えないシン

一部種死キャラの出番が減ったり出れなくなったりしますが各キャラのファンさん達、勘弁な!
つか、種死キャラ多過ぎるねんorz取り合えず今夜か明日にでも一話投下予定
540通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 01:19:56 ID:PuuG/OQF
>>538
他に投稿する場所知らなくてorz
と、それと…多分2ch閉鎖は無いと思ってるのと一応長くなったらサイト作るかもしれません。
種デスのプロットを半分は沿う予定なので…テーマと突っ込む内容と登場人物は大分変わると思いますが
541通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 12:12:23 ID:???
期待してるから頑張れ
542通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 13:59:53 ID:???
セイランはいろんな意味で不遇だけど
実際此処のSS系だと持ち上げ過ぎな部分もあるしな。
カガリとかアスハ家からの反発もあるだろうし。内容はwktk
543通常の名無しさんの3倍:2007/01/17(水) 23:07:27 ID:???
まさかこのスレに再び職人が降臨するとは…
応援するよ、がんがれ。蝶がんがれ。
544528:2007/01/18(木) 12:36:29 ID:???
 CE72。約一年半の連合とプラントとの戦争において、ラクス=クライン及び、オーブ国家元首カガリ=ユラ=アスハに
 率いられたら、連合、ザフト、オーブ軍の混成軍隊の介入によって第二次ヤキンドゥーエ戦において一応の決着を着けられる。
 しかし、その代償を追った傷は深く、プラント、連合、オーブ共に国家としての力が疲弊してしまう中
 シーゲル=クライン派の議員が一応にプラントを纏め上げようとするがそれでもプラント内の混乱は収まらず
 それを機に連合はBC盟主ムルタ=アズラエルの暗躍により即座に戦線を立て直す中、強引に休戦条約の締結を取りまとめる。
 その体たらくぶりにクライン派への反発が強まる中、ラクス=クライン及びカガリ=ユラ=アスハが一部コロニーと提携し
 新しい政治・軍事団体「ラクシズ」を結成する。代表はラクス=クライン。キラ=ヤマト、アスラン=ザラの二大英雄を擁している。
 ほぼ、結成と同時にオーブ首長国連邦との同盟を果たしたが事はそれだけで終わらなかった。
 ラクシズは完全平和宣言国家勢力宣言をし、オーブ及び一部プラントの完全独立及び中立化を宣言。
 それに駆られてか一部プラントやコロニー、地球連合の中で不満を持っていた勢力が立ち上がる。
 独立を叫ぶ国家が勝ち馬に乗るかの様に独立宣言とラクシズと同盟を結び始め、続々と連合から抜け始めていった。
 世界の勢力図は一変し、ラクシズ率いるオーブを初めとした世界独立国家連盟がまるで雨後の竹の子の様に勢力を伸ばしていく。
 プラントでは議会がラクシズに続々と旗を変える中、デュランダル=ギルバートが残ったプラント勢力を掌握し、プラントの建て直しを図る。
 ラクシズを危険視した連合の思惑により、皮肉にも連合及びプラント間に歩み寄りの姿勢を見せる事になる。
 世界はプラント、地球連合、ラクシズ連盟の3勢力の睨みあいを続け相互監視をするまま、二年の歳月が流れた。

          機動戦士ガンダムSEED DESTINY
          ラクスの野望 −シンフレの系譜− Turn01A「再燃する紅と赤」
545528:2007/01/18(木) 12:39:33 ID:???
−アーモリーワン商業地区にて

 L4に新設されたザフトのプラント「アーモリーワン」。其の地での買い物、彼女…フレイ=アルスターは不満を漏らしていた。
 整備された道に、ビジョンに映し出される作られた空。清々しい風。暑くも寒くも無いし、技術の力による眩しいよる日差し。
 彼女自身もセットされた艶やかな紅髪。アイシャドーとマスカラのばっちりと決まった眼。
 上から下まで一寸したブランド物で纏められたお気に入りの服に、加えて長い地球からの航海の後の開放感。
 おまけに戦後の復興が早かったのか新造コロニーなのか、この商業地区にはモノが溢れていた。
 不満になる要素など何一つ無い。実に人工的に作られているが晴れた良い日かつ良好な精神状態の筈である。
 しかして、現実はかつかつとヒールの音が地面に響かせながら、大きな袋を二つ両手にぶら下げながらも、先に歩く二人の男をじっと睨む。
 其の不満がついに爆発したのか、いやみったらしい口調のままその想いを相手に投げつける。
「…ねぇ。こーーいうのって、普通立場逆じゃない?女の子に何時まで持たせる訳?アタシ、まだ何も買って無いんですけど。」
 フレイの不満の声に一名の男…否、背格好からしてまだ少年である。やや、薄いみどり色で癖のある髪が印象的な風貌で
 両耳にがっちり嵌められたヘッドホンと大音量の音楽がまるで周囲から自分を隔絶する様に其の言葉と不満に気付かずにいる。
 そして、もう一人。此方の背の高い青年は片手に持った文庫本にじっと眼を向けたまま女の声に全く耳を傾けない。
 彼等二人も両手にフレイの倍以上の荷物を抱えながらも平然とした顔で歩いている。
 少年は電気機器と大量に買い込まれた音楽データ…CDなんて古いシロモノもある。
 青年は溢れんばかりの書籍…文庫本が多いのだろうか。何冊かはみ出して今にも零れ落ちそうである。
 そんな中、紅一点のフレイの両手の袋には彼女が買ったものは殆ど…いや、全く持っていなかった。
 袋には二人が買ってと思われる持ち切れなかった音源データやら音楽端末と本がそれなりに持てる量が詰め込まれており
 それを持っているフレイも少し苦しそうだ。二人と比べたら対した量ではないのだろうがそもそも二人の基準も一寸おかしい気もする。
「ねぇー、一寸聞いてるの!?」
 ちなみに買い物に来た数時間前からずーーっと彼女は不満を時々もらしている。本来なら複数人の為の買い出しなどで無い限り
 こういう場合は淑女に荷物を持たせないモノが男子の慣わしともいえるが…明らかに男二人の趣味の嗜好品を女に持たせていると言う
 一寸あまり見れない光景に行きかう人々もやや不思議そうな視線を向ける。
 其の視線にもイラ付いている中、段々と声に怒気の孕ませながらも二人それぞれの、本とヘッドフォンを取り上げようと手を伸ばすと
「――聞いてない。」
 一瞬の刹那。フレイの細い手首はそれぞれの両手につかまれながらも男二人の声がほぼ同時にした。
 其の様子に…フレイは怯えることも無くため息と共に諦めの言葉を頭に言い聞かせながらも、其の手首を振り解く。
 僅かであるが赤くなっている手首を見て、ヒステリックになる声と共に落胆を隠せない。
 何時もの事とは言え、この馬鹿二人の力加減は何とかならないのだろうかと悩みつつこめかみを揉み解す。
 嘆く声まで無視する男二人の仕打ちに対してまた、反応の帰ってこないであろう言葉を投げ掛ける。
「聞こえてるじゃない、馬鹿。全く、ついてないわ。前大戦からツキが落ちっぱなしで全然駄目。
 おまけに新しい任務だっていうのにデリカシーの無い馬鹿二人の買い物相手に…さっきのも…ついてないわね。」
546528:2007/01/18(木) 12:41:11 ID:???
−数分前 同アーモリーワン商業地区にて

 シン=アスカは親友たる男ヨウラン=ケントと共に街に買い物に出ていた。
 服装はオーブ時代から慣れ親しんだもの。白いぶかぶかした感じの民族服の様なつくりで
 流石にそろそろ変えなきゃいけないとは思っているが、思い出と過去とのけじめがこの服を手放せないでいた。
 後、現実的な問題として軍人故に中々服を買う事も出来ず、外出着の機会も少ない。
 そんな僅かな外出の機会にシンは期待に満ちた晴れやかな気持ちを静かに胸に抱いていた。
 何故なら、彼が今度乗る艦が進水式を近日に控えているからだ。しかも、自分はあのガンダムのテストパイロットとしてその艦に乗る。
 誉れ高いエース専用ともいえる超高性能機体。しかも、最新型だ。何年も士官学校で積み重ねて努力した日々が報われる。
 そして、自分の理想の為にまた一歩前進できる事に喜びを隠せないでいた。
 大出世と未来へのきっぷを手にした喜びから自然と足取りも軽やかにかつ性急になっていく。
 鞠が弾んだ様な明るい声、靡く髪に正に順風満帆を絵に描いた様な雰囲気であった。
「ヨウラン。あーと次は何を買えば良いんだっけ?…これは買ったし、んー後は」
「…後はそだな。って、前!!!」
「へ?」
 ふと、眼を前に向ければ女が歩く姿。通りを抜けて路地へと出ようとした刹那、其の女性とぶつかってしまう。
 その軽い足取りはそのまま相手の姿を巻き込んだまま視界を暗転する。
 本能か、白兵訓練での受身の修練の成果か其の女性が倒れない様にさっと支えようと手を出そうとするが
 女の悲鳴そして…手に余る肉の重量感。男の本能がまるで雷撃を喰らったかの様に脳へと直撃する
 そう、この肉の柔らかさと人肌の熱。お椀型の手のラインと指の接着感覚。
 自分が幼い時に触ったであろう触感が全てを思い起こし何かを連想させてくれた。
「……で、でかい!ぐはっ!!」
 シンがそう漏らした直後、目の前を覆う女の服の色、間髪入れられずに顔面へとヒットする肘鉄。世界が一瞬にして空転する。
 鼻の頭を思いっきり骨で打ち付けられながらも、ふと気付けば女の睨む視線が自分へと向けられている
 慌てて離される手だが時既に遅し…自分が罵倒され此処で変態扱いされてしまうのが目に見えていたる。
「ご、ごめん!!わざとじゃないんだ!」
 眼を閉じたまま断罪の時を待つ。じとりっと背中に流れる脂汗は演習の時よりは少ないであろうがそれでも緊張する一瞬であった。
 しかし、其の静寂は第三者の声で打ち破られる。罵声に等しい荒削りな台詞と声。
 如何聞いても年頃の女に向けられる声ではなく自分が教官に叱責されているかの様な錯覚をさせる。
「おい!何ちんたらやってるんだ。置いてくぞ!」
「……フレイおそーーい」
「わ、解ってるわよ!…あんた、歩く時は前見て歩きなさいよね!」
 女は一言の叱責でそのまま立ち上がり走り去ってしまった。その体を離す瞬間のくすぐる様な赤髪の鼻先と高そうな香水の良い香り
 それに頬を染めながらも、掛けて行く女の後姿を呆然と見ている。其の様子は何時までも眼に焼きついている。
――綺麗だと思った。ルナマリアやメイリンとは違った女らしさと言う形容が適切だろうか。
 タリア艦長の様な大人の女性とは違い、淑女の落ち着きとは別の安心感…何だろう。複雑な印象が胸の中
 そんな事を頭がめぐらされている中、旧知の知り合いの声で現実へと引き戻される。
「胸掴んだろ、お前。」
「な、えっ!?アレはちがっ!」
「ま、傍目から見てもでかかったからなぁー。…このラッキースケベ!」
 からかう友人の視線が細くされた眼が恥じらいの感触を自分へと与えられるのを感じる。
 慌てて反応するもヨウランはついてるなっと言う言葉を僅かに背中を叩くことで表現した後、とっとと先に進んでしまう。
 数秒遅れた後、自分も恥かしさを隠すためかさっと散らばった荷物を集めながらも足早にその場を去ろうとする。
 ヨウランの言った様に今日は一寸ついてるかも?…その時其の場所に居た頃はまだそんなことをシンは思っていた。
547528:2007/01/18(木) 12:42:47 ID:???
−アーモリーワン政府執務棟応接室にて−

 ユウナ=ロマ=セイランは何時もの事に頭を悩ませていた。そう、いつも毎度毎度繰り返される事。
 別に嫌いな訳じゃないし、ある種自分の仕事だとは思っている。他の誰にも任せたく無いと思う仕事なのだが
 流石に今日の今日はそれでもほとほと困り果てていた。此処はL4に新設されたザフトのプラント「アーモリーワン」。
 一応休戦中とは言え、敵のど真ん中だ。右を見ても左を見てもコーディネイターばかり。
 豪華な壷や額に飾られた絵。窓からは此処のコロニー全体を眺められる景色。夜などだったら、とても美しい夜景になるだろう。
 コロニーと言うのは土と空から作るので敷地や景色美観などは予めプランニングされていると聞いている。
 カガリと一緒に此処でディナーなんて出来たら素敵だろう。IFの幻想を想像しながらも、結局ソレを全てぶちこわしてしまう。
 自分の愛しの姫君カガリ=ユラ=アスハは、今日も今日とて失言の嵐だった。
 全くなんで目の前に居るのにこういう事をずけずけいえるのか。やはり、ゲリラへの社会勉強が悪かったのだろうか。
 はっきりした物言いは彼女のチャームポイントでもあるが、彼女は残念ながらアイドルやタレントの類ではない。
 国家元首…一国の政治家のトップとして今、プラントの議長ギルバート=デュランダルへの面会を待ち望んでいた。
 やはり、自分が来ていて正解だったとユウナは思う。否、来ていなかったことを考えるだけで背筋が震える所だった。
 常時尻拭いをしなければいけないのは多少応えるが、それでまた戦争など起こされては溜まったモノではない。
 ソレに比べればこんなお姫様のご機嫌取りはまだマシだし、自分の性にもあっているかと彼は自覚している。
「…プラント本国だと気を着かわせるし、警戒もされる。まして、姫君自らがプラントに出向いたとなれば色々国民も五月蝿いだろう?
 議長の配慮だと僕は思うけどネェ。カガリィ。議長も結構な人格者だって言うし、そこ等辺も気を使ってくれてるんだよ。」
「わ、解ってはいる。だがこんな…軍事コンペの真っ最中に日にちをあわせなくても…コレは私に対するあてつけか?」
 あーあーと内心でため息を漏らしていた。目の前のザフトの官僚も発言にざわついている。
 頼むカガリ、せめていうなら後で内緒話かプライベートルーム…いや、この際メールでも良い。
 そういう対処を選択して、少し口を謹んで欲しいと思ったのはもう今日これで何度目だろうか。
 せめて、官僚が居る前くらいはと言う願望すら何度も砂に帰している。
 これで諦めるという選択が出来たらユウナはどれだけ幸せだったろうか。
548528:2007/01/18(木) 12:44:18 ID:???
「ま、軍事査察って名目で良いじゃないか。…後、ちゃんとドレスに着替えてよね。
 折角この日の為に仕立てさせたのにそんな味気ないスーツだなんて。カガリは国の代表だよ?
 もう一寸華やかで居てくれた方が僕は良いな…ほら、髪だって此処少しはねてるよ。」
 気を取り直して仕事をする。…彼女がこういう女らしさを求めるのが弱いのはこの二年の付き合いで弱いのは知っている。
 良い意味でも悪い意味でもお姫様なことも。期待通りに頬を赤らめながらも口ごもる。
 髪を撫でられると動けなくなる彼女の愛らしさには何時もの事ながら胸が躍る。ユウナのささやかな楽しみだ。
 顔もうつむけたまま、普段もこの位素直なら良いんだけどと何度も思ったがもう慣れた。
 逆に言い過ぎて煙たがられても将来の妻として流石に寂しいし、かといってやはり自由奔放と言う訳にもいかない。
 だから、彼もこの言葉の使いどころを実に心得ている。文字通り、彼女の手綱を引きとめられる魔法の言葉だった。
「こ、この服じゃ駄目か。…ドレスはその…まだ。」
「駄目駄目。せっかくのカガリの可愛い顔が映えないよ。それにそーいった演出も必要なのさ。
 ラクスさんばかりにそういうのを押し付けて自分だけ良い格好するのも気が引けるだろう?
 それにそんなこといったら外交は丸投げとかラクスさんの人気頼りとか言われるのは僕は我慢ならないからね。」
 軽いウィンクと共にカガリへの激励と叱咤を織り交ぜた優しい言葉で包むユウナ。お姫様はやんちゃだ。
 だが、それでもお姫様であることを求められる。国民もそして、他の勢力からも。もう、国家元首自らMSを駆るなんて事も困る。
 大体うちの軍事力は少ないながらも少数精鋭で他を抜きに出ている。故に彼女にはもっと「お姫様」になって貰わなければいけないんだ。
 ラクスが何時までも「お姫様」ではラクシズはそれこそクライン派の傀儡集団と言う世間からの声を真っ向から受け止められないからだ。
「…うっ解った。」
「ま、カガリもまだまだ首長として学ぶ事は多いのは解る世。けどカガリは可愛いんだから、もっと自信を持っても良いんだよ?」
 にこやかな会話…お花畑の様な雰囲気にザフトの官僚たちもやれやれっと言った感じで脱力させる。
 アノ緊張から解放されるのは誰でも解ることだ。政治家なんてのは殆どが穏便で物事が波風を立てたくないもの。
 この官僚達もユウナの配慮は天然か、それとも常套手段なのかわからないが一応の感謝を示していた。
 そして、ようやくなのか…その官僚たちの主が姿を現していく。
 気品溢れる顔に高い背…テレビで見るより男前だと思った。これではプラントが彼に熱狂するのもわからないでもない。
 流石コーディネイターと言う感想を心に抱いたが、そんな感想は――
「…やぁっ。コレは姫。遠路はるばるお越しいただいて申し訳ありません。」
「や、議長にもご多忙な所お時間を頂いてありがたく想う。と、此方は宰相ウナト・エマ・セイランの…」
「その息子。ユウナ=ロマ=セイランです。この度、五大氏族代表という事で若輩ながら同席を御願いしました。」
 これから始まるまた尻拭いの連鎖に骨を折れることを考えればすぐに吹き飛んでしまった。
 嗚呼、もうお姫様は何かを言いたくて仕方の無い顔をしている。ユウナの今日の仕事は果てしなく長くなりそうだ。
549528:2007/01/18(木) 12:48:52 ID:???
と、何かやたら長くなってしまいましたが、第一話分の前半はこんな感じで。
SSなんて久し振りなんで至らない事も多々あるかも知れませんorz
では、作品投下失礼しました。
550通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 15:20:10 ID:???
GJ!
まだなんともいえないけど期待してるわ
ただ、もう少し改行などの文章の段落分けをしっかりしたほうが・・・
ぎちぎちに文が詰まっててちょっと目がチカチカする
551通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 15:31:14 ID:???
期待上げ!
552528:2007/01/18(木) 22:13:40 ID:???
あら。段落分けというか途中で空改行入れる事かな。
文庫本みたいにいつもびっちりとした文章で読んでるのが多いんですが
提示版だと4〜5行で空けた方が良いのでしょか。
2chでSS投稿はあんましないんでorz
553通常の名無しさんの3倍:2007/01/18(木) 23:31:59 ID:???
まずはGJ。
改行つーか段落わけつーかは、たとえば台詞と地の文の間に1行開ける
だけでもだいぶ印象が変わる。
554528:2007/01/19(金) 23:34:02 ID:???
>>553
アドバイス、ありがと。
一寸色々試行錯誤してみるわ。後、更新は大抵長くとって1周〜10日間位掛かるから
此処のスレも日頃から盛り上がって欲しいなorz 何か落ちそうで怖い
555通常の名無しさんの3倍:2007/01/20(土) 02:50:43 ID:???
フレイ+αが生きてる物語が読めるだけでも感激なのに、これからシンフレになるとな?
正直辛抱たまらん。
556通常の名無しさんの3倍:2007/01/21(日) 23:12:26 ID:???
アレックスの位置をユウナが横取りで吹いたw
次の話待ち保守
557通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 14:13:07 ID:???
フレイ厨の自己投影妄想ってすごいな…
558528:2007/01/22(月) 15:20:57 ID:???

          機動戦士ガンダムSEED 
          ラクスの野望 −シンフレの系譜− Turn01B「再燃する紅と赤」

 ザフトの整備兵のヴィーノ=デュプレは今、映画スター張りのカーアクションを行っていた。
 まっすぐに進んでいる車の横を行き成りジンの足が出てきた時は思わず事故になる所だった。
 基地内でMSと衝突事故なんて馬鹿馬鹿し過ぎて笑いにもならない。
 じんわりと背筋に汗を掻きながらも生きている実感と共に吐息が漏れる。
 自分でのあの足のすり抜けは二度出来ることはない。無論、やれと言われたら絶対断るだろう。
 綺麗に右足と左足の隙間をS字のコーナーリングで滑ってそのまま進めたのはまぐれだ。
 あんなのが常に出来るなら自分は最初からパイロットになっていただろうと思う。
「はぁ〜、もうなんかごっちゃごちゃね。」
 助手席に座っている、士官学校での同期生。ルナマリア=ホークの感想にも彼は同意している。
 此処数日このアーモリーワンはまるでテーブルをひっくり返した様な混乱に包まれていた。
 何か事故があった訳ではない。そもそも、『混乱するのが当たり前』の状況だったからだ。
 今行われているのはザフトと連合陣営の軍需産業が行う共同軍事コンペディション。目玉は新型戦艦の進水式であった。
 右を見れば試作追加武装パックを背負うストライクダガー、左を見れば、式典用ジンが鎮座すると言うこの状況。
 これで戦闘など起これば、このコロニーが消し飛ぶほどの火種がこのコロニーに詰め込まれていた。
「仕方ないよ。こんな企画だし、戦艦の進水式なんて初めての奴も多いんだし。俺達みたいに。」
 肩を竦めながらもまた、事故が起こらない様にまっすぐ前を見据えながらも自分の持ち場である格納庫へと車を走らせていく。
――女の子とドライブってのは楽しいとは思うが任務での送迎となるとやはり味気ないな
 年頃の少年らしく、ヴィーノは一寸今の状況を楽しめていない事へ少し情けなさを感じていた。
 だが、そんなことで落ち込んでいる程の暇は彼を含めた整備スタッフにはいかなかった。
「でもこれで、ミネルバもいよいよ就役だ。配備は噂通り月軌道なのかな?」
 そう、彼の乗る戦艦は今回の式典の目玉であり、その整備スタッフは最終調整と就航へと向けての準備に大露だった。
 ちなみに彼は短時間の仮眠以外、二日まともに睡眠は取っていない。
 普通のナチュラルだったらまともな作業は任せてられないが流石コーディネイト技術と言ったところか。
559528:2007/01/22(月) 15:22:09 ID:???
 そのコーディだからこその集中力を保ちつつ、ふと前方を見ると視線の先に僅かに声がする。
「…ん?あれ、なんだろ?」
「おおーーー〜い。とまってーーー!!!」
 ふと、車の速度を落とすと何やら自分達の方へと手を振っている人影が…三つ。連合の整備スタッフの服を着ている女性が三人居た。
 急ぎの中、ブレーキを踏み込んだまま、彼女達の横に車を止める。
 ザフトは少年から中年含めて男ばかりの整備スタッフが多い中、女性の整備服と言うのは一寸新鮮だった。
 一人のショートヘア。ボーイッシュな雰囲気だが女らしさを感じさせるいかにもしっかりしたお姉さんと言った印象の女性が声を掛けてくる。
「はぁい。デート中にごめんね♪」
「…あ、いえ。そんなんじゃないですから」
 相手の言葉に思わず頬が赤く染まる。見た目の印象そのままにヴィーノはこういう話題にはやはり疎かった。
 隣に座っているルナマリアもからかわれている様子を見て、思わず小さく噴出している。
 ふるふるっと首を振りながらも、三人組の中の眼鏡を掛けた女性がそのまま其処に割ってはいる様に近付いてくる。
 やや、幼い雰囲気もあるが、何だか真面目そうな印象で、少し他の二人に注意を促す様に視線を送っている。
「もう!からかう為に止めたんじゃないのよ。…あ、ごめんなさい。えーと、この場所に行きたいんだけど、ドッチの方向かな?」
「あ、えーとぉ此処は……嗚呼、ザフトのベースか。んじゃ迷うのは当たり前かな。途中ですから乗せますよ。」
「きゃ、ほんとありがと〜♪やっぱ、美少年に悪い子は居ないわね。」
 嬉しそうに最後の一人の金髪の女性は笑顔を向ける。明るい感じの印象で喋り方もハキハキしている中
 ぎゅっと抱きしめられたままながらも美少年っと言われて再び顔を赤くするヴィーノ。
 不細工ではないと思ってはいたが面と向かって言われると何だか気恥ずかしさが出てしまう。
 あからさまな恥じらいに3人はくすくすと笑いを漏らしながらも其の様子を眺めていた。
 あまりの良い様にされている様子にあーあーっと言った感じでルナマリアも冷ややかな視線を向けている。
「はいはい。お楽しみのとこ悪いけど、それじゃお姉さん方を送って差し上げないとね?美少年のヴィーノクン?」
 からかいの混じる言葉を投げ掛けながらも目を細めながらうりうりっと肘でヴィーノの胸を抉るルナマリア。
 ソレに応えてか、こほんっと気を取り直した後ドアを開けば三人が乗り込んでくる。
 一寸定員オーバー気味な感じもするが、ほんの数分の歓談はとても楽しい時間であった。
 故に、彼の頭の中に『なんで、連合整備スタッフがザフトのブースに?何の用だろう?』とか様々な細かい疑問は立ち消えていた。
560528:2007/01/22(月) 15:24:58 ID:???
 プラントの現議長ギルバート=デュランダルは、今自身の認識を改めて対処しなければならなった。その内容は三つ。
 一つは、カガリ=ユラ=アスハが自分が想像したよりも直情的だという事。
 一つは、今回の会談が事実上対して収穫が無いか上手く丸め込めると言う目算。
 …そして、最後の一つはこの二人と言う『組み合わせ』の効果だった。
 目の前でプラントの姫君カガリはその事前に情報を聞いていた通り、真っ向から話題を切り込んできた。
「――我が国は再三再四、彼のオーブ戦の折に流出した我が国の技術と人的資源の
 そちらでの軍事利用を即座に止めて頂きたいと申し入れている。」
 彼女の真意や裏の意図はわからない。最悪、額面どおりの言葉で唯自国の民の帰還。
 そして軍事利用による戦争の懸念を潰したいのかとも取れていた。
 更に、解らない所は彼女がそれがいかなる事態になるか全く解っていないのかもしれないという懸念であった。
 自分が遺伝子学と言う「研究者」と言う立場から見てですら、こんな事はとてもじゃないが相手に言える筈が無い。
 確かに、オーブの技術や人員がプラントに来て自軍の軍事に転用されている事実はある。
 が、この2年で組み込まれたオーブの技術、人員はそれなりに自軍の軍事機密に触れている。
 その帰還は此方の技術の漏出にも繋がるし、その空いた穴を埋める事を考えていない。
 彼女自身に悪意が無いとしても『2年間、プラントの軍事を探ってきた者達を返せ』と言う意味になってしまう。
「彼らが、此処で暮らしていくためにその持てる技術を活かそうとするのは仕方のないことではありませんか?」
 なので、彼女に言う言葉など、これで十分な筈…だった。今の様に適当にこの軍事施設など現状を査察させている。
 重要、機密などは一切触れさせては居ないがあくまで『強力すぎる危険』ではないとにおわせる程度の量産期の姿。
 歩調を合わせたり、時折立ち止まったりしてやや大げさに身振り手振りでアクションを見せていく。
 恐らく、彼女には自分達が今まで培ってきた政治の『理』は通じないであろう。ならば、『情』で落とせば良い事だ。
 前首長のウナトの話に同情し、自分も相手と同じ考えだと言う事で親近感と理解を抱かせて
 そのまま、一気にこの言葉で突き放す。これでぐぅの音も出ないであろう…デュランダルはそう思っていた。
「だが!強すぎる力はまた争―」
「そうだよ。カガリ、流石にそれだけじゃプラントに申し訳ないし、虫が良過ぎる。美味しいところ取りと言うのは…ねぇ?」
「な、ユウナ!お前まで!」
 彼女の感情の…文字通り『ぐぅの音』を遮る声は、先ほどまで自分の姫君の失言と失態をじっと見守っていた男であった。
 何でも元婚約者であり、宰相の息子だと言う事は聞いていた。その彼が急に口を開いた途端此方の意見に賛同した。
 姫君は一番の側近から離反と反対の声が出たのに驚き、動揺を隠せないでいる。
 しかし、そんなことをお構い無しに、彼は言葉を続けていく。
 デュランダルには彼の其の手は僅かに震えていたがそれを敢えて見て見ぬ振りをする。
561528:2007/01/22(月) 15:27:08 ID:???
「プラントには我々としてもとても感謝しています。いや、むしろまだ恩を返しきれて居ないと思うほどに。
 そして、やはりあの時の政治的判断は我々に落ち度が全くなかったと誰が言えましょうか。
 結果、多くの国民に犠牲が出てしまいましたね。その犠牲を支えて下さったのが他ならず当時のプラントなんですから。」
「いえいえ、ご謙遜を…」
 急に下手に出る相手に軽い返事を返す。姫君の不満そうな顔が傍目に見え、大分ご立腹の様だ。
 ユウナは軽く姫君の前に手を出して一旦静止をさせる中、議長は今ユウナ=ロマ=セイランと言う男を見定めようとしていた。
 聞くところに寄るだけならただの宰相のお坊ちゃん。雰囲気からも姫君と違い覇気と言うよりは日和的な温和さの方が際立っている。
「ただ、やはり人は情と言う者がありますからね。特にカガリはあの一件で父親である前首長を亡くしています。
 そういうので一寸感傷的になってしまって…ま、これでも彼女は貴方同様国民受けが良くてね。」
「なっ!!ユウナ…私は」
 軽く肩を竦めたまま…軟弱そうな姿勢は変わらないが、ユウナの手はカガリを押さえていたままだ。
 カガリ本人も其の力に意外そうな顔をしたまま驚いている。其の驚きと共に声は段々と小さくなっていってしまった。
 先ほどの覇気は萎縮してしまったままだが、じっとユウナと議長の話を聞き漏らさまいと必死になっている。
「ふむ。それは、そうですね。やはり、我々も人ですから。」
「ええ、今のカガリの様にやはり一家離散や、離れ離れと言うのはあまり精神的に良いモノではない。
 例え、戦争の人災だろうと天災だろうと、事何かあれば家族や友人知人に連絡を取るものでしょう。」
 デュランダルとしては、何が目的か図りかねるには逆にこの男の言葉はまだるっこ過ぎると感じた。
 姫君の単刀直入なずばずばと言った物言いと比べてのらりくらりと近付くこの男の言葉を掴みかねていた。
 無論、何か折衷案的な譲歩要求を求める事位は解っているが…それを如何落とすのか。
「そして、そのココロの鬱積が爆発すると目も当てられない。『技術者』としても『連絡の付かない知人』としてもね。
 無論、軍事機密に関わる事なのでそう易々と技術も人も返せないのは承知ですが
 『救助と偽って拉致した非道なプラント』とか『国民すら連れ帰れない弱腰外交』などとお互い責められてしまいます。
 僕達はこんなにも平和の為に努力をしているのにねぇ?それは、あまり歓迎出来る事じゃない。」
「…まぁ、政治と言うのは中々民に理解されない事もありますから。…しかし、これも難しい」
 目を閉じながらも眉間の皺を掴む様にして一旦間を取るデュランダル。何も考えて無いという訳では無いという事を認識した。
 言葉回しや間の取り方も荒削りであり、まだまだと半人前と言う事だった。これも父親の入れ知恵かシナリオ書いたのだろうか。 
「ま、そう言う訳で別に今すぐ全員返せとは言いません。ただ、民にも何かしてるとアピールせねばなりませんからね。
 なので、離散者達の交換や交流と言う名目で連合とばかりではなく、我々ラクシズ及びオーブともこの様な機会を作ってもらえれ…」
 その言葉を最後まで言い終わる前に響き渡る緊急事態を知らせるサイレン、そして直後格納庫から爆発が起こる。
 最後まで聞けなかったが大よその目的と話の流れの持って行き方などが理解は出来た。中々どうして
 姫君が理念と理想を語りその誇りを感じさせ、この男が日和的な立場から温和な現実的譲歩案を出していく。
 まぁ、年齢と見積もって及第点と言う事だろうか。コレからが楽しみな面白い組み合わせだと、其の騒ぎが起きて頭を切り替える刹那。
 ギルバート=デュランダルはこの二人、オーブの未来を担う者達について、そう評価を下していた。
562528:2007/01/22(月) 15:28:42 ID:???
 一人の整備スタッフが、今回のイベントの目玉であるソレを見上げていた。
 目深に被っている帽子から覗く髪はやや癖の付いており、其の裾が僅かに髪の後ろからはみ出ている。
 規律や軍規の厳しいとされる連合のスタッフにしてはやや軟派な雰囲気のある男だった。
 其の男が見上げるモノ…最新式にして、既存の戦艦とは一線を駕す程の超火力、更に宙空領域で活動可能と言う機動戦艦。
 とんでもない化け物戦艦である。前大戦で不沈艦と恐れられたアークエンジェルを凌駕するかも知れないハイスペックな船であった。
「あーあー、勿体無いなぁ。折角金掛けて作った船なのに…ま、これも平和の為っと、俺を恨むなよ?」
 その戦艦の外壁を撫でる。流線形の美しい仕事がなされた装甲だ。戦場に出ればその玉の肌を傷付けながらも
 MSを、パイロットを、スタッフを、艦長を守り戦線を支えていたのだろう。男はソレが出来ない事がとても残念だと思った。
 何故、明日進水式を迎えるこの艦のいく末を残念がるのか…その理由は。
「…さて、そいじゃ行くぜ…作戦開始だ。」
 男は言葉と共に一旦機材の後ろへと隠れこんだ後、懐からリモコンの様なモノを取り出す。
 ソレをスイッチを押したと同時に小規模な爆発を起こすその艦。あちこちから爆発音と共に、その産声を上げる間も無く
 艦が火の手に包まれていく。同時に、周りに居たスタッフ数名が懐から銃を取り、爆音と被せる様に銃声を奏でていく。
 未来の成果を期待されている筈の艦が…今、嘆きの咆哮を上げるかの様に
 作り上げた者達の地の海の中に溺れる様に…文字通り『沈んでいった』。
 それが確認されれば、先ほど銃を向けていたスタッフが集まっていく。そろった足並み…それは訓練された軍人の者に他ならなかった。
「大佐。戦艦の爆破を確認…例の機体は4番倉庫に既に炉を入れて温めています。」
「御苦労。…予定道理、俺がそれを奪取する。他の者はMAの持ち出しを頼む。如何せんありゃ、動かすのに人数が居るからな。」
「はっ!では、大佐。ご武運を!平和の為に!」
 スタッフの一人が連絡を終えると男が次の命令を出す。完全に仕組まれていた予定調和。
 それを示すかの様にその倉庫に始まってあちこちから火の手が上がる。
 そう、解り易い言葉で言えば『テロ』。それが、この火薬壷とも言えるアーモリーワンの中で起こっていたのだ。
 くものこを散らす様に其のスタッフ達は他の倉庫へと向かい、あちこちの機体を奪取しようとしに行く。
 男は先ほど言われた通り、倉庫へと足を運べば…其の機体はあった。辺りは血の海になっており、もう『掃除』を済ませたことを確認し
 ほっと胸を撫で下ろしながらも、手に持っていた銃をポケットに仕舞い込みながらも其の機体へと乗り込む。
 男はこれほどまで上手く行く計画に喜びも反面、敵に対する呆れの言葉を漏らしていた。
「全く、とっととオーブの技術者を返さねぇからこんな所まで入り込まれるんだよ。危機感がなっちゃないねぇ。
 ザフトも連合も…。さてっと、あの三人組も上手いことやってくれるかな?」
 男は不適に笑いながらもその機体を飛び立たせていく。戦火の中、血の海の中其処から羽ばたく姿は
 まるで、その中で産み落とされた不死の妖鳥の様だった。
563528:2007/01/22(月) 15:34:09 ID:???
To be continued.
                                Turn02「産み落とす牙と眠りから醒める牙」に続く


と、こんな感じで一話目終了…何か長いよorz
文の書き方ですが、今一寸SS書きの知人と相談してて
どんな改行のが良いかとか色々調整してまして
一寸ソレが間に合わなく前回と同じ形になっててすいませんorz

取り合えず、大体の歴史改変のスタートフォローが終わったので
これで本格的にシンフレになれる…と良いなぁorz
564通常の名無しさんの3倍:2007/01/22(月) 15:36:05 ID:???
長文乙です!ただただ尊敬します・・・
565通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 01:17:35 ID:???
ちょっと話題になってたので来て見ました。
期待してます
566通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 01:58:30 ID:???
真面目にSSを書いているならラクシズという言葉は作中で使用すべきではない。
あれはファンサイドの俗語で罵倒語だから使うとギャグ作品になってしまう上に荒れる元になる。
たとえラクシズ悪役でも作中では使うべきじゃない。

……いきなり主人公の母艦沈んどるがな。どうする!どうなる?先が気になるぜGJ!
改行は俺はコレで読みやすい。このままでいっていいと思う。
形式段落と意味段落という言葉が直感的に理解できるなら、
意味段落が変わる部分と場面が変わる部分に空行を入れる、とおぼえとけば間違いはない。
セリフを空行ではさむかは作者の感性に依存する。
自分が読みやすく、書きやすいように書くのが原則。
続き楽しみにしてます。
567通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 13:31:19 ID:???
とりあえずごたいそうな口上をのべるのなら、キャラヘイト臭と自己投影は止めとくべき。
568通常の名無しさんの3倍:2007/01/23(火) 14:11:25 ID:???
>>567
それって作者に言ってる?>>566に言ってる?
前者ならユウナは確かにオーバースペックになってるが
作中では自己投影はあんまし見えないし、キャラへイトつってもまだ誰も嫌ってなくね?
569通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 00:27:12 ID:???
> 我々ラクシズ及びオーブともこの様な機会を作ってもらえれ…
え「ラクシズ!?」とおもっちゃいましたよ
一応、歌姫の騎士団という恥ずかしい公式名称が有ることを忘れないでやってください。

まあ、ユウナの立場じゃ言いたくないという解釈もあるけど。
それとオーブの国名が先じゃないのは……深い意味有る?
例えばラクシズがオーブの事実上の宗主国とか。
570通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 01:07:28 ID:???
>>569
ラクシズが直接、三隻同盟=歌姫の騎士団指すのでは無いと思うぞ。
>>539に大体の概略が書いてあるが
歌姫の騎士団にあちこちの軍隊や独立国が加わった
ラクス連合みたいなもんだろ。
571通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 03:52:09 ID:???
ラクシズってこう言う略しかたは基本的に罵倒語だから、
ユウナみたいな立場の人間が我々ラクシズと言っちゃうとギャグか三流ヘイトになっちゃう罠。
これがヨッピーやサトウが吐き捨てるように「ラクシズがッ!」と吐き捨てるように言うなら、
あるいはユウナでも非公式な場で自嘲交じりに言うなら問題はないんだが。
ラクシズと言う言葉を使うこと自体を批判するつもりはないが、
社交辞令を言うとこで罵倒語を使うのは、それがなにかの伏線でない限り慎むべきだ。

範囲が一目でわかる略語を使いたい気持ちはわかるが、そこらへんは気を使ってほしい。
572528:2007/01/24(水) 11:02:33 ID:???
どうも、感想ありがとうございます。そして、お騒がせしてますorz

で、「ラクシズ」の件なんですが>>534に書いてある通り
罵倒語と言うよりは造語として勢力名として使っています。
コレは、自分が罵倒語より「アクシズ」の改変のイメージが強い事から
ラクス率いるプラント一派+オーブ+一部連合からの独立国家の集合体として「ラクシズ」
と言う意味で使っています。この世界の住人が「ラクシズ」を罵倒語として認識していない為
それはもう、国家元首、政治家、軍人、一般市民?もあの勢力を「ラクシズ」と発言します。
エゥーゴとかブルーコスモスとかデラーズフリート、ザンスカール帝国みたいなノリで

オーブ軍+ラクス+キラやアスラン、イザークなどの原作通りなら歌姫の騎士団と言う事で
良いんですが、それに他の色々な地球の国が混ざると「歌姫の騎士団」と言う表現が適切では無いと思っていたので
「ラクシズ」と言う「アクシズのニュアンスのある勢力名」として使ったんですが
罵倒語としての意味のが強かったみたいで…うー、他に良い名前があれば良いんですがね。

「独立国家連盟機構」←〈長くて硬過ぎ?〉
「オーブプラネッツ」←〈オーブ+プラント+ネットワーク〉
「ホワイトリリー」←〈ブルコスに対抗して。カガリのマークより〉

と、候補はあったんですが…何か、良い勢力名があったら頂戴したいですorz
良いのがあれば全部変えます。あくまで記号としてラクスプラント+オーブ+独立国家達と認識出来れば良いんで。
無論、この作品キャラヘイト目的ではありません。
フレイにしろ、オルガとシャニにしろ、ラクスにしろ、アズラエルにしろ、ユウナにしろ、カガリにしろ
種〜種死間の間に歴史改変の影響で独自の努力及び奮闘はしていて、それは追々書いていきます。
後は、種死の世界軸の中で誰が如何動くかによって誰が栄え、誰が滅ぶかは作品の流れと言う事で。

と言う訳で、マジでラクシズよりしっくり来る勢力名を募集します。
573528:2007/01/24(水) 11:11:27 ID:???
失礼。>>534より>>544の方が的確に書いてありますねorz
大まかな流れとしては2年の間表立ってラクスが隠遁する事なく
勢力を纏め上げたと言う感じです。種死最終回に近い感じでしょうか。
574通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 18:16:56 ID:???
おまいらもちつけ、せっかく職人が来たんだから荒れるな。
職人の降臨祝いに、小ネタを一つ投下するからもちつけ

季節外れだがクリスマスネタ

PM6:00

「だー!!仕事が終わらねえ〜!レイやルナの奴め自分が終わればさっさと帰りやがるし、今日はクリスマスだぞ! クルシミマスじゃねーんだぞ」

一時間後

「終わらない、今頃みんなは飲み会か何で俺だけ残業なの」

さらに一時間後

「ようやく半分か腹減ったな」
「シン〜まだ居たの?」部屋にフレイが入ってきた
「何だよ?フレイ」
「何だよとは失礼ね、お腹すいてる思ってハイお弁当、私の分も有るから一緒に食べよ」そう言ってお弁当を差し出した
「ありがとうございますフレイさん」涙目になりながらフレイを見つめる
「さ、お弁当食べたら私も手伝うから、さっさと残りを終わらせましょう」

三時間後PM10:00

「ごめんな、せっかくのクリスマスなのに、残業手伝ってもらって」バツが悪そうにシンが謝る
「私のことなら気にしなくていいわよ、シンと二人なら何処だって・・・それに見てシン、ここからの夜景だって素敵じゃない」
そう言って窓の外を指差すフレイ
「ここからの夜景もなかなかだな」外の景色に目をやるシン
夜景を見つめながら「メリークリスマス シン」そっとささやくフレイだった。

ここから後の展開はおまいらの脳内で頼む、おれにはこれが限界だ
575通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 19:23:09 ID:???
どっちにしろクロスオーバー二次創作書くのは自己投影してるだろ
576通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 19:33:57 ID:???
>>574
さわやかでいいなw
乙です
577通常の名無しさんの3倍:2007/01/24(水) 20:14:56 ID:???
>>574
タイトスカートに黒ストッキングにピンヒールを履きながら
足元で誘いつつシンの残業の手伝いをするフレイを幻視してしまった
自分に絶望した!

GJ!うーむ、良いなぁ。何か社会人編って感じで良い
578通常の名無しさんの3倍:2007/01/25(木) 23:42:28 ID:???
このスレに一足早く春がきた
職人ウレシスw
579528:2007/01/26(金) 12:50:39 ID:???
お昼休みの合間に一寸失礼。
他の相談スレにも投下したのですがラクシズは流石に不味いという事なんで
当作品においてはラクスが率いる一部プラント&ザフト+オーブ+地球連合から抜けた独立国家の勢力を


the Union Network of Intermediates in Terrasphere

『地球圏に住まう仲介者たちの独立組織』
呼ぶときは頭文字をとって『ユニット(UNIT)』とします。
音楽ユニットみたいなイメージで正に歌姫が纏め上げている組織になるので
平和の歌い手〈ヴォーカル:ラクス=クライン〉+軍事政治組織や武力〈バンドメンバー?〉=勢力〈ユニット〉と言う事で
イメージには合うと判断して、そのまま採用させて頂きました。

今まで投下された作品の「ラクシズ」と言う単語は全部「ユニット〈UNIT〉」と言う事にして下さい。orz

そして、スレに無用な論争を呼んでしまった事を深く謝罪します。ごめんなさい
580通常の名無しさんの3倍:2007/01/26(金) 23:31:45 ID:???
>>579

                              /      丶
                               /   気    !
                           l        |
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:::::::::::::::;:::| `!  ,.,.._         レi::;lV. ┃   ┃''"ム   /
::::::/l:::ハ:|,/  i ヽヘ,       '〈|         ソ'''''、
:::/ ,|/,,/    ',  l, ヽ.       l、   r一‐:、  /:::::::::::'、
/ | ''      \ 丶.ll''r、.,_   /::`':.、 ヽ--‐',.イ、::::::::::::::'、
:‐┴:、.       `i''y'l |: : : ``''ヽ‐''ヾil´`i';、''" /  >、:i、::::::',
    \       '-'、/ : : : : : : :`: : : lL,, l  /_ ,//: :\'、;::、
   ,.-‐ヽ,       `'-、: : : : : : : :l: 〈<,_i-‐l_,>〉′:i|: : \ヾ
  //´`.ヽ         `'-、 : : : : | : :`'ヾ l''": : : : :| : : : :ヽ
581通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 03:02:27 ID:???
気にするな>>579
保守ついでに小ネタをひとつ

何故か設定が初詣、しかも神社の名前がムルタ神社

「よールナとレイも初詣か?」
「奇遇だな、俺もルナマリアも今来たところだ」
「ところでシン、さっきからあんたの後ろを引っ付いて離れないのは誰?」
ルナがシンの後ろの人影に気づく
「後ろ?あぁマユのことか」
「マユ?」
「レイは知ってるだろ妹のマユだよ、ほらマユ二人に挨拶して」
「は・初めましてマユ・アスカです、いつも兄がお世話になりまして」
ズキューン、マユがルナを睨みつける
(何、何なの?このジェラシーに燃える視線は、まさjか私がシンの彼女とかと思っているのでは)
マユの視線に思わずたじろぐルナ、そこに声を掛ける女性

「あら貴方達も初詣?」
その声にルナが気づく
「あれグラディス課長も初詣ですか?」
「ええそうよ、あら?この子は?」
「シン・アスカの妹の、マユ・アスカ17歳で〜す」
マユがとびきりの笑顔でグラディスに微笑む
(何、この勝ち誇った顔は?三十路越えてるだろって顔に書くなよ!)
(あっちゃ〜あの子今度は課長に喧嘩売ってるわ、ちょっとシンあんた何やってるのよ?)
ルナがシンの方を向くと、シンはレイと話し込んでいた
(ちょーシンッッッ!レイの事はいいから、あんた妹を止めなさいよっていうか空気嫁シン!!)
そんな険悪な空気の一団にフレイが声を掛ける

「あらグラディス課長、新年早々シンにお説教ですか?元旦ぐらい大目にみましょうよ」
(良い所に来たわフレイ!そしてナイスフォロー)
「そうね新年早々は私も嫌だわ」
「シン!明けましておめでとうさま、それとその子は?」
「シン・アスカの妹のマユ・アスカで・す・」
マユが鬼の形相でフレイを睨む
(この人がお兄ちゃんの彼女?ま、負けられない!負ける訳にはいかない!お兄ちゃんは私の物よ)
(何?この雰囲気は!まるで私が宿命のライバルとでも云いたげな表情は)
(マジなのあの子?フレイにまでガン飛ばしてる、止めろシン!今すぐ止めろWWシン!あの暴走娘を止めろシン)
シンの方を振り返ったルナが見たものは、のんきにおみくじを引くシンの姿だった
582通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 08:32:10 ID:???
何だか典型的アニメ系妹っ子になってるマユがwwww
解り易い、実に解り易いが御嬢ちゃん一寸相手が悪過ぎるorz
アレかな。徹底的にフレイに倒されて弟子入りか?!
583通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 08:43:35 ID:???
フレイも生きててマユも生きてたらこんな風景だったんだなー
シンハーレムでうらやましいね
584528:2007/01/27(土) 19:24:51 ID:???
 CE72。約一年半の連合とプラントとの戦争において、ラクス=クライン及び、オーブ国家元首カガリ=ユラ=アスハに
 率いられたら、連合、ザフト、オーブ軍の混成軍隊の介入によって第二次ヤキンドゥーエ戦において一応の決着を着けられる。
 しかし、その代償を追った傷は深く、プラント、連合、オーブ共に国家としての力が疲弊してしまう中
 クライン派の議員が一往にプラントを纏め上げようとするがそれでもプラント内の混乱は収まらず
 それを機に連合はBC盟主ムルタ=アズラエルの暗躍により即座に戦線を立て直す中、強引に休戦条約の締結を取りまとめる。
 その体たらくぶりにクライン派への反発が強まる中、ラクス=クライン及びカガリ=ユラ=アスハが一部コロニーと提携し
 新しい政治・軍事団体「the Union Network of Intermediates in Terrasphere 〈地球圏に住まう仲介者たちの独立組織〉」
 通称「UNIT」を結成する。代表はラクス=クライン。キラ=ヤマト、アスラン=ザラの二大英雄を擁している。
 ほぼ結成と同時にオーブ首長国連邦との同盟を果たしたが、事はそれだけで終わらなかった。
 UNITは完全平和宣言国家勢力宣言をし、オーブ及び一部プラントの完全独立及び中立化を宣言。
 それに駆られてか一部プラントやコロニー、地球連合の中で不満を持っていた勢力が立ち上がる。
 独立を叫ぶ国家が勝ち馬に乗るかの様に独立宣言とUNITと同盟を結び始め、続々と連合から抜け始めていった。
 世界の勢力図は一変し、UNIT率いるオーブを初めとした勢力がまるで雨後の竹の子の様に勢力を伸ばしていく。
 プラントでは議会がUNITに続々と旗を変える中、ギルバート=デュランダルが残ったプラント勢力を掌握し、プラントの建て直しを図る。
 また、地球連合はプラントよりUNITを危険視したことにより、皮肉にも連合及びプラント間に歩み寄りの姿勢を見せる事になる。
 世界はプラント、地球連合、UNITの3勢力の睨みあいを続け相互監視をするまま、二年の歳月が流れた。

 そして、CE74。L4プラントザフトのプラント「アーモリーワン」において共同軍事コンペディーションを連合とプラントで行う中
 テロ事件が発生。次々と強奪される新型機体。更にそのさなか進水式を控えていた戦艦が一隻沈められてしまっていた。

          機動戦士ガンダムSEED 
          ラクスの野望 −シンフレの系譜− Turn02A「産み落とされる牙と眠りから醒める牙」
585528:2007/01/27(土) 19:26:19 ID:???
―アーモリーワン、ザフト新型MS格納庫

 機械の稼動音、薄汚れた床にバチバチとならされる機械のスパーク音。
 そして、やはり此処も血の海になっていた。数人の各陣営の整備スタッフの中に其の三人は居た。
 銃のマガジンを入れ替えながらも、生き残りが居ない様に丁寧に一体一体始末していく。
 その、凄惨かつ残酷な作業をしていたのはさっきまで敵と認識した存在と同じ様に笑っていた。
「…嫌な任務ね。MSに乗ってても殺してる事には変わりないのに」
 眼鏡の青髪の女ジュリ=ウー=ニェンは眉をしかめながらも其の光景に思わずはきそうになっていた。
 血の匂いとぶちまけられた臓物の匂いは鼻先にツンッと来るのか、視線を険しくしながらも口元をハンカチで押えている。
 ふと背中を摩る手にびくっと震えて思わず銃を握り締めるほど、彼女は緊張の極地に居た。
「仕方ないでしょ。平和の為よ。…オーブ、引いてはUNITのね。ほら、さっさとこのMSを頂くわよ。まだまだ、任務は終わりじゃないんだから」
 思わず其の行動に両手を挙げながらも金髪の明るそうな印象の女だったアサギ=コードウェルは先ほど車に乗った時の
 にこやかな顔は一転として、リーダーの顔付きになっていた。ぱんっと大きく背中に紅葉を描かせる様に掌でジュリの背を叩きながらも
 ジュリの担当であるMSへと彼女を促す。自身もあまり良い顔をしていない中、それでも彼女には僅かな救いがあったのであった。
 しかし、それはどれほどの世間的な価値があることだろうか?結局人を殺している事には変わらない。
 其の救いを打ち消す様に自らもMSのコックピットへと上がり込めば、炉を入れて其の機体を立ち上げさせる。
 ZGMF-X24Sカオスガンダム。混沌と名の付いたその兵器は正にその場に相応しい物であった。
「遅いよ、二人とも・・・さ、今からさっさと戦艦を叩かないと!」
 其の血、其の匂い、其の空気から早く抜け出したい様子で、既に機体に赤…否、栗色髪乗り込んでいるショートカット女
 マユラ=ラバッツは既に奪い起動させている機体、ZGMF-X88Sガイアガンダムのビームライフルの照準を
 シャッターの向こう側へと向けていた。ぎゅっとトリガーを握り締めながらもこの光景から早く空へと飛び出したい気持ちで一杯だった。
 オーブ育ちの彼女達にとってこのコロニーと言う環境はどうにも馴染まない。
 作られた空、作られた風、作られた日差し。水のせせらぎも既にコンクリートで固められているモノばかり
 そして、其処に住むのは人工的に作られた『人』。彼女自身はコーディネイター排斥思想であるブルーコスモスではなかったが
 産まれて初めての此処まで人工に染まった様を見て、ぞっとするほどの嫌悪を僅かに感じていた。
586528:2007/01/27(土) 19:27:52 ID:???
「はいはい。そんなに急かさないで。全く、OS書き換えがまだなんだから」
「こっちは終わったよ。アサギも早く!」
「え!?もう…くっこういうのは確かにジュリ得意だけどさぁ」
 傍目に後から入ったジュリの搭乗するZGMF-X31Sアビスガンダムは既に立ち上がっていた。
 PS装甲も既にその青味がかったブルーを基調とした美しい色へと染め上げている。
 むぅっと機嫌を悪くしながらも最後のびりっけつになってしまったアサギのカオスガンダムのコックピット内では
 コンソールに叩き込むOSは徐々にMSのプログラムを書き換えながらも浸食、上書きされる。
 DSSDとは火星などに位置する中立の機関、深宇宙探査開発機構の略であり、ザフト、UNIT、連合への中立を掲げる非軍事技術開発組織である。
 地球周囲の利権などとは縁遠い事から両陣営機体の警護用のマイナーチェンジや探査用MS開発や製造などをしている。
 同じ、中立的軍需産業業者としてアクタイオン・インダストリー社があるがコレはどちらかと言うとプラントよりだったり
 かなり、吹っ飛んだ設計思想をする事が多いのでOSはむしろ複雑と言える。
 モルゲンレーテ社は完全にナチョラルの為と一部のワンオフ機体をメインにしているのでそもそもOSは別物。
 其の点、DSSDは単純に技術力があり、今回もコーディネイター用のOSをナチョラル用に組み換える
 と言う一品が多いに役に立つ事になった。本来は平和利用の為にどちらの陣営の機器も運用出来る様に
 単純な技術の整合化を計ることが目的の品であったのだが…作った開発者にとって、コレは嬉しい事か悲しい事なのかは語らない事にする。
「よし・・・出来た!カオスはガンポット積んでるから時間掛かったのよ。」
 ジュリは言い訳を通信で二人に伝えながらも最後の一機であるカオスガンダムを立ち上げた後、がちゃりっとビームライフルを構えれば
 そのまま3機ほぼ同時に発砲する。一瞬にして、どろりっと鉄が溶けながらも格納庫のシャッターは熱したアメ細工の様に崩れ落ちて
 その人工的な空と外を映し出されていく。三人はすーーっとまるで自身が外に出た様に深呼吸をしながらも、ぎゅっと操縦桿を握りなおしていく。
「よし、任務続行!ザフトの新型MSと戦艦を落としてとっとと離脱するわよ!大佐ももう外で派手に暴れてるみたいだしね!」
「「了解!!!」」
 そのまま、三期は周囲の期待をビームライフルや各自の武装でなぎ払いながらも飛び立っていく。
 狙う目標もコースも既に決まっていた。何故なら今、彼と彼女等の作戦は彼女達が道を迷うという事件以外、全て円滑に行われているのだから。
587528:2007/01/27(土) 19:30:34 ID:???
―同時刻、アーモリーワン ザフトブース付近

「なんだって!?ミネルバが襲われている…ガンダムも奪われたって!?」
 通信機の緊急通信からシンは思わず端末を落としてしまう。あまりにも一遍に情報を伝えられた動揺が
 手に思わず出てしまった。動揺が隠せない中、何とか地面と激突する前に拾い上げることに成功した
 ヨウラン=ケントは爆音に声が遮られない様に片方の耳に手を当てながら、ジェスチャーでシンに落ち着かせつつ、状況を確認する。
「もう一度御願いします。今、現在テロリストは連合、ザフト問わず
 それぞれの新規開発機体やソレに伴った新規武装を破壊もしくは奪取しているんですね!?」
「そうだ。だから、こっちはそのまま来る事は危険だ。恐らく途中で戦闘の二次被害にあうか下手したら殺される。
 こっちも敵にうちのガンダム三機が加わってて、警護部隊が守って貰っているがさっきから次々に落とされてる。」
 ミネルバ副長アーサー=トラインは通信機の向こうからまくし立てる。その事実は今、彼らの目の前の現実で起こっていた事に
 確かに一致している。先ほどからひっきりなしにディンやジン、終いには連合のストライクダガーまで飛び立ちながらも混乱している情勢の中
 お互いの機体や下手したら自軍すら相手にしている。そして、遠くからは機銃や爆発音そして、ドックや格納庫から沢山の煙が上がっている。
 苦心の末生まれた技術、新しく開発されたそれぞれの会社が威信を掛けて製作してきたり、まだどちらの陣営にもつくか決まっていない
 今回の初御披露目の機体達の希望溢れる未来は…破壊されたり、奪われたり、お互いに潰しあったりする地獄絵図へとそれを変えてしまった。
「と、兎に角此方へ救援に来てくれ。機体は何でも良い!こっちはカタパルトを狙い撃ちしようとしていて機体発進すらままならない。
 レイとルナのザクも無事だが、今はまだ出れない状況の様だ。このままじゃミネルバがしず・・・・うわぁああっ!!!ちょ、直撃した!?
 早く着てくれ!!!こっちは何時まで持つか解らない!」
「早く来いったって副長!!!…こんな戦火の中、どうやってミネルバまでたどり着けってんだよ。」
 目の前の戦火を見れば、頭を悩まさずには居られない。確かにシンはガンダムのパイロットである。
 しかし、ガンダム以外の機体はプロトジンや士官学校での量産機の御下がりにしか乗った事が無い。
 今この戦火の中、切り抜けるにはガンダムが良いのだろうが、それはミネルバの腹の中。
 とてもじゃないがあのドッキング形式のMSをこのハイエナ達の群れの中で行う事など不可能だし、まずミネルバに辿り着かなければいけない。
 量産機のザクやシグーに運良く乗れればいいのだろうが、ワンオフや最新鋭の機体の群れの中で生き残れる確率はかなり低い。
 シンとヨウラン…そして、周囲に居る何とか戦火から逃げ延びているザフトの整備スタッフは頭を抱えていた。
 皆、他の機体の整備や離れたブース。また、シンやヨウランの様に買い出しに行って来た者ばかりで
 この状況の確認と対処に出遅れてしまったものばかりだった。
 ふと、その中でミネルバMS技術スタッフ陣のリーダー、マッド=エイブスが声を上げながらシンの腕を掴んでいく。
「来い、お前ら!良い取って置きの奴がある。…まだ、解体されてなけりゃの話だがな。」
「え、マッドさん!取っておきのって!?」
 ソレにつられれて一同はマッドの後をぞろぞろと不安げに声を掛け、励まし如何するか議論しながらも
 その行列の先には一つの倉庫…幸い、まだ無事であったスクラップ用の格納庫だった。
 マッドが手際よく陣頭指揮をしながらもその倉庫の扉を開ければ…試験用に倒される為に残されたジン。
 暴発した後が生々しい、右手と右足が吹っ飛んだままになって打ち捨てられているカズウート。
 さながら、MSの幽霊屋敷か墓場の様にただ、『解体や破壊される為の死』を待つだけの機体が積み上げられていた。
「こんな…それだったらまだ、整備ハンガーに掛けてあったザクのほ」
「よし!!無事だったか。おい、こいつに炉を入れるぞ。確かまだエネルギーが残ってた筈だ。手の空いてる奴は使えそうな武装を探せ!」
 シンの言葉を遮る様にマッドの言葉が格納庫へと響いていく。彼が指差す方向には
 何もな…否、『居た』。物陰に潜む様に、その闇に溶け込む様に、そのモノアイカメラは光りが入っていない中
 スクラップの山の中から、一機だけ。あちこち傷は付いてはいるがそれでも完全な肢体をそろえている機体が一機だけあった。
588528:2007/01/27(土) 19:34:29 ID:???
 真っ黒なそのカラーリングに僅かに赤のラインが入りながらも闇の中でも圧倒的な威圧感を持つその機体。
 ディンタイプの様だが細かいパーツはあちこち違いがあり、ハンガートラックで無理矢理此処に移動させた後、ポツンと捨てられている。
 マッドはやや嬉しげにその機体を見上げながらも整備スタッフ達を各箇所に行かせて機体の調節を行わせる。
「ふっ。……まさか、この”レイヴン”がまた空を飛ぶ日が来るとはな。」
「”れいヴん”?それがこの機体の名前ですか?そりゃ、まぁ黒いですし何か羽ついてますけど…えっと、渾名?」
「いいや、こいつはもう名前が無いし、之からも付けられる事は無い。ただ、名無しじゃ呼びづらいってんで”レイヴン”って名前が着けられたんだ。
 渾名じゃなくて本名だな。ま、どうせ、解体予定だったんだが、連合に見られちゃ不味いってんで慌てて隠した機体だったんだが
 事態が事態だ。仕方ないから拝借するぞ。」
 ヴォンっと言う機体の機動音と共にその黒い大鴉は自らの桃紅の瞳をまっすぐシンへと見下げていた…新たな主を迎え入れるかの様に。
 移動用のハンガートラックを横に一旦倒しながらも、シンはその機体に乗り込んだままマッドさんと付きっ切りでの講釈を受ける。
 詰め込まれている機体の説明に必要な部分だけ聞き入れながらもこくこくと説明を受けながらも頭の中でイメージし、動作の流れを叩き込む。
 説明を聞きながらも大方それを理解し終えた後、下からはヨウランの声がした。
 カメラを向ければ大きく手を振りながらも奥の方向へと誘導するジェスチャーをする。
「何とかゲイツの盾が二個あったぞーー。エネルギーも少し残ってるから数機倒すなら多分行けるだろ。立ち上げたらこっちに来−い。」 
「おーし、よくやった!ディンなら操縦した事があるだろう。この状況だ。ザクですら乗れるかわからないだろし
 下手に新型で来れば目立ち過ぎる。我慢しろ。それに白兵得意だったろ?」
 大きく背中を叩かれながらもシンは僅かに頭をうなずけたまま、まっすぐにその操縦桿を握り締める。
 正直、頭の中はこの機体の問題点で頭が一杯になっていた。戦艦が守りきれるのか?
 それ以前にこの機体で果たしてこの機体であの戦艦まで辿り付けるのか。  
「――ほんとにだ、大丈夫なのかコイツ?」
 思わず疑心の目を向けながらもコックピットを弄りながらもふと、この機体ががくっと何かからすベリ落とされる様な下への衝撃。
 ハンガーから外されるだけの動作だったがシンには自然とこの機体が”頷いた”様に感じられた。
 ぐっと操縦桿を握り直しながらも、その一歩を踏みしめる様にその機体は再びその大地に降り立たせる。
「そうだよな。命預ける俺が信じないで誰がお前を信じるんだって事か・・・ごめんな。」
 マッドを掌に乗せ、下へと下ろした後、そのまま武装を取りに奥へと進む。
 打ち捨てられたシルバーに塗られた武装付きの盾が二つ。恐らく指揮官用のモノを早めに改修したまま忘れられたのだろうか。
 現在の主力の武装からは外れているが士官学校での使用した事のあるものだったので
 何だか懐かしい旧友に出会ったかの様な安心感があった。
 それを二つ携えれば真っ黒な機体に白い爪がむき出しになっている様な黒鳥の姿となる。
「シン=アスカ!”レイヴン”行きます!」
 スラスターを吹かしながらも倉庫の扉が開いたと同時に黒鴉が一羽。戦火の中へと飛び立っていった。
 整備兵もその姿を見送りながらも、それぱんぱんっと手を大きく叩けばマッドが整備スタッフ達の意識を切り替えさせる
「相手が宇宙に逃げた時の為に、こっちの換装スラスターの運ぶ準備をしろ!ついでに、使える武装があったら何個か持っていくぞ!」
「「「はい!」」」
 此方でもスタッフ達の戦いが始まったばかりを告げていた。
589528:2007/01/27(土) 19:37:09 ID:???
―ザフト新造艦ミネルバの艦橋にて

 ザフトの新造艦”ミネルバ”の艦長。タリア=グラディスは今の目まぐるしい状況の変化に頭を抱えつつも、部下達に檄を飛ばしながら
 その戦況を乗り切ろうと必死であった。今、起きているテロリスト達の襲撃。その戦火の流れが確実に今、彼女が乗っている艦に集中していたからだ。
 次から次へと警護隊のシグーやジンやディンを落としながらも此方へと向かってくる新型のガンダム三機と連合の新型MS。
 見慣れた三機もやっかいといえばやっかいだったが、連合の新型…紫色のカラーリングに此方のフォースインパルスを彷彿とさせる大型のフライトユニット。
 そして、何よりパイロットのまるで空を舞う鷹の様な自由な滑空と共に仕掛ける攻撃にどの機体も翻弄されている。
 既に直撃は何発も喰らいながらも、その装甲の厚さで何とか生き延びているが集中する砲火の中、飛び立つ事も搭載機を発進させる事も出来なかった。
 本来、ミネルバは進水式すら後数日は掛かると言う準備段階の艦であった。
 MSも専用のインパルスしか積んでおらず、本来搭載予定だったザクウォーリアもまだ、搭載準備中で手元にはない。
 丸裸の戦艦に護衛するMSが居なければそれを防ぎきるのは至難の業ではない。しかし、タリアはそれを『無理』とする事は出来なかった。
 今、彼女の隣ではプラントの最高議長ギルバート=デュランダルとオーブ首長国から来ているVIP二人が乗っているからだ。
 本来は被害にあった議長が状況把握の為と脱出の為にと二人を同行させる為の措置だったのだが
 まさか、敵の本当の狙いが既に自分の艦だと気付いた時には後の祭りだった。デュランダル議長は眉間に皺を寄せながらグラディスへと問い掛ける。
「タリア!出せるMSは無いのか?機密ならもう気にする事態では!」
「今、アーサーがパイロット連絡を取っています。出来れば、シェルターの方が安全だったのですが
 今となっては避難していただく方が危険ですが、いざとなった時は動ける準備をしていて下さい!」
 色々な問題が山積みの中、再び艦は直撃を受ける。今ので彼女は今日何度目かの寿命が縮まる思いをした。
 苛立ちを抑え込ませながらも、対空防御とダメージコントロールあらゆる場所への報告とを総合整理すれば
 このままの状態で攻撃が続けば後、30分も持たないだろう。そう結論付けた後は、如何にこの3人のVIPを避難させるか事へと思考をシフトさせていく。
「連合軍通信機より本艦へと緊急回線!如何しますか?」
「…連合!?こんな時に!良いわ。こっちの通信に回して・・・アーサー、仕事をしっかりしてね!」
「は、はぁぃっ!」
「テステス。ザフトの艦。聞こえますか。此方、地球連合軍所属第81独立機動群所属フレイ=アルスター。緊急の要請があります。」
590528:2007/01/27(土) 19:38:28 ID:???
 グラディスはその言葉を聴いて一瞬、すべての計算をかなぐり捨てて、回線が聞こえる様に音声をブリッジ内へと繋げた。
 地球連合軍所属第81独立機動群…通称ファントム・ペインは前戦役から此方が苦汁を舐めさせられていた部隊だった。
 それがこの今にも落ちるかも知れない戦艦に用があるとすれば…何か?想像もつかないまま、隣に居るデュランダル議長へも
 聞こえる様にとの配慮だった。どんな裏工作か知らないが、少なくとも議長の判断を仰ぐ事になるだろうと。
 通信の先から聞こえるのは如何やら女性…しかもかなり若い声だった事から、これが何かの悪戯ではないかと思うほど不自然なタイミングでの通信だった。
「此方が所属していた艦は既にテロリストにより爆破されました。仇討ちと言う訳ではありませんが、こちらに残った二機のガンダムタイプを救援として送ります。
 味方として其方の軍に撃たれない様に打診と出来れば、此方の残った整備員と機材と機体の一時的な避難を御願いしたい次第です。」
「…!?連合の機体が此方へ救援する事は兎も角、ザフトの艦に連合の人員を乗せろと。―議長如何しましょう?」
 流石の事態に真っ先に議長の判断を仰ぐ事にした。今までザフトの人員にナチュラルが居たり、連合の戦艦にコーディネイターが乗っていた事実が
 ない訳ではない。ただ、違う軍属が同じ艦に乗るという事は今までありえなかった。
 三隻同盟じゃあるまいし、まして今襲っているテロリストが連合であるかもしれないし、これも大掛かりな罠かもしれない。
 あらゆる可能性と疑念がそう警告を発しながらも、だからと言ってこのままむざむざとやられる訳にもいかない。
 とてもじゃないが一戦艦の艦長であるグラディスには判断出来かねる案件であった。
 尋ねられたデュランダル議長本人も戸惑いを隠せないであったが、ぎゅっと握り締めた椅子の縁から手を離せば大きく呼吸を整えながらも
 きっと顔を引き締めながらグラディスへとまっすぐに瞳を向ける。
「状況が状況だ。仕方ない…タリア、責任は私が負おう。連合の要請を受け入れてくれ。後半もだ。
 ただで、助けて貰って此方が助けないと言う訳には行くまい。何よりこの艦を失っては元も子もない。」
「解りました。此方、ザフト所属”ミネルバ”艦長タリア=グラディスです。其方の要請を受け入れます。」
「御協力感謝します。では、其方に緑色の機体2機。その後、此方の人員と機材を積んだトレーラーが数台…生き残れた者が其方に向かいます。」
 デュランダル議長の声も最後の台詞は自身を言い聞かせる様な声ではあった。
 内心、連合への借りを作る事や、新造艦の内部へと入られる事をよしとしたい訳ではないのだろう。
 ただ、それを許す程の事態であることを彼も理解している事に、グラディスも感謝を感じていた。
 がちゃりっと通信の音が切れた。しんと静まり返る艦橋のだったが、すぐに相手の攻撃による爆発でその沈黙も破られる。
 ぎりっと睨まれるグラディスの視線にアーサーはびくっと背筋を震わせながらも指揮を再開させる。
 例え、連合の機体だろうとすぐに応援が来る事が解った事で、少し艦橋にも僅かな希望が見えてきたのか動きの切れが戻ってきた。
「良い!連合が来る前に沈むなんて無様な真似は出来ないわ!総員、気を引き締めて何とか持たせるのよ!」
「「「了解!!」」」
 クルーの熱を取り戻しつつある一斉の声が艦橋へと響き渡っていた。
591528:2007/01/27(土) 19:42:54 ID:???
2話前半終了。フレイさんはファントムベインの人にしてます。
シンが行き成り変な機体乗り込んだりしてます。
細かいことは追々書いていきますが一寸此処らへんのからくりは後半を待ってね
そう言う訳で、投下失礼しました。次は忙しいので一寸遅れるかもorz
592通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 20:59:49 ID:???
GJだが、タイポがあるよ……
ナチョラルじゃねぇ!
青き清浄なる世界のために火事場泥棒のラクシズもろとも粛正するぞゴルァ!
(以上、冗談ですのであまり気にとめないように)


そういや、カガリって人質状態じゃね?
ユニットは狙ってやったんだろうけど(死んだら殉教者だ)。
当人が知ってるかどうかはしらんが、オーブ旧三馬鹿が火事場泥棒してるって事はオーブ軍は知ってるんだろうし。
593通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 22:33:48 ID:???
 GJ! ではありますが、ストーリーの感想を言う前に基本的なところから。

 40〜50文字ぐらいで改行すると読みやすくてよし。
 ! や? のあとはスペース一個入れる。

「シン=アスカ!"レイヴン"行きます!」→「シン=アスカ! "レイブン"行きます!」

 そして 」 の前に句読点は入れない。 意味段落と形式段落を使い分ける。
シリアス調のSSでは擬音語を使い過ぎない、文が軽く感じてしまう。
 それからこれは好みの問題でもあるけれど、地の文と人物の台詞は一行空けると読みやすい。

 テロリストに対抗するために過去のいさかいや立場を越えて協力するというのは良いシナリオ
だと思いますので、文の読みにくさで損しない様に推敲してみて下さい。
 個人的には問題だらけの機体でシンがどう戦うかと言う所、そして立場の違うフレイと
どうやって仲良くなっていくかが楽しみであります。
594通常の名無しさんの3倍:2007/01/27(土) 23:10:56 ID:???
この職人さんは慣れて無いのか微妙に細かいミスで取りこぼしてるのが勿体無いな。
内容自体はGJなんだが痒い所に手が届かない感じが

続きは無論wktk
595528:2007/01/28(日) 00:08:22 ID:???
うぉ、一寸推敲が足らなかったかもorzあんだけ見直したのに…やっぱもう一寸寝かすべきだったか。
一寸先を急いでしまったかもしれません。
アドバイスありがとうございます。うーん、次の話と一緒で加筆修正版とあわせて
2話ABセットだと流石にスレ汚しになってしまうかな?
596通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 11:39:59 ID:???
>>595

                              /      丶
                               /    気   !
                           l         |
''''''''''‐-、,                        |    に     !
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::::::::::::::::::::;ヘ::::;::i            /::::::::::::::::::::::::|    る    l
::::::::::::::::::::'、|ヽ!ヾ           /::::::::A:::;::::/!::ムli        /
:::::::::::::::::::、:'、              ,':::::::::ハ;ハ;l レ' '|ヽ  な  /
:::::::::::::::;:::| `!  ,.,.._         レi::;lV. ┃   ┃''"ム   /
::::::/l:::ハ:|,/  i ヽヘ,       '〈|         ソ'''''、
:::/ ,|/,,/    ',  l, ヽ.       l、   r一‐:、  /:::::::::::'、
/ | ''      \ 丶.ll''r、.,_   /::`':.、 ヽ--‐',.イ、::::::::::::::'、
:‐┴:、.       `i''y'l |: : : ``''ヽ‐''ヾil´`i';、''" /  >、:i、::::::',
    \       '-'、/ : : : : : : :`: : : lL,, l  /_ ,//: :\'、;::、
   ,.-‐ヽ,       `'-、: : : : : : : :l: 〈<,_i-‐l_,>〉′:i|: : \ヾ
  //´`.ヽ         `'-、 : : : : | : :`'ヾ l''": : : : :| : : : :ヽ
読者の意見を聞くと言うのは悪い事じゃないが
もう少し自信持て。加筆修正+前後話同時は良いとは思う。
597通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 16:14:00 ID:???
妄想すごすぎ。
なんでオリジナル書かないの?
ほとんど設定泥棒じゃん
598通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 19:27:53 ID:???
インスパイア。浜あゆよりよほどましな、な。
599通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 23:45:22 ID:???
>>598
オリジナルだと誰も読んでくれないだろ?
自信のある奴や、もう少し向上心のある奴なら小説指南スレでやっとる。
ここは新シャア板。
最下層のオタと腐女子が憎みあいながら現実逃避の二次元妄想を繰り広げるところ。
600通常の名無しさんの3倍:2007/01/28(日) 23:49:32 ID:???
あくまで趣味的なもんだろ。此処に投下するのなんて。
ドラクエ板でもジャンプ板でもこういうSSはあるんだし
何処の板かとか関係なく書いてる奴は居る。
601通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 00:33:36 ID:???
期待上げ
602通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 08:03:46 ID:???
二次創作でごたく並べ
603通常の名無しさんの3倍:2007/01/29(月) 08:20:27 ID:???
ざっと、今の所本編から変わってるところを見ると

カガリの人質化?
アスラン→ユウナの役変更
旧3馬鹿やフレイの生存
オーブ3人娘の生存から敵役への配置
シンの搭乗機体の変更
ミネルバの撃破目標化

まだ、一〜二話辺りなのに随分変わってるな。
如何料理するか楽しみなもんだ。
604通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 16:58:44 ID:???
妄想だし何とでもできるだろw
605通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 18:24:01 ID:???
妄想妄想五月蝿いが何でこのスレ何だ?
歴史改変、他作品のクロス、幾らでも妄想でSS書いてるのはあるだろうに
606通常の名無しさんの3倍:2007/01/30(火) 20:59:43 ID:???
シンとフレイがくっつくならスレの趣旨に合ってる罠
607通常の名無しさんの3倍:2007/01/31(水) 12:58:37 ID:???
528の焦らしっぷりは異常w
フレイとシンが接触したの、まだラッキースケベで胸触っただけだぜ?
スレ趣旨にほんとに合わせてるのか疑いたくもなる
608通常の名無しさんの3倍:2007/02/02(金) 04:10:38 ID:???
何となくレオと姫の図が頭に浮かんだ。

カニに殴られてくるorz
609通常の名無しさんの3倍:2007/02/02(金) 17:33:30 ID:???
>>605
妄想作家?
610通常の名無しさんの3倍:2007/02/03(土) 16:31:28 ID:???
>607
ステラの所がフレイなんじゃね?
611通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 00:37:19 ID:???
>>610
ガイアはジュリが乗ってるみたいだから、フレイがその位置ではないだろう。


それにしても、あんましネタが出ないなぁやっぱり。
カップル限定ってなるとレスする奴も少ないし、それにマイナーだからか?
612528:2007/02/06(火) 14:17:30 ID:???
前回の加筆修正からですが投下失礼します。


 CE72。約一年半の連合とプラントとの戦争において、ラクス=クライン及び、オーブ国家元首カガリ=ユラ=アスハに
 率いられたら、連合、ザフト、オーブ軍の混成軍隊の介入によって第二次ヤキンドゥーエ戦において一応の決着を着けられる。
 しかし、その代償を追った傷は深く、プラント、連合、オーブ共に国家としての力が疲弊してしまう中
 シーゲル=クライン派の議員がプラントを纏め上げようとするがそれでもプラント内の混乱は収まらず
 それを機に連合はBC盟主ムルタ=アズラエルの暗躍により即座に戦線を立て直す中、強引に休戦条約の締結を取りまとめる。
 その体たらくぶりにクライン派への反発が強まる中、ラクス=クライン及びカガリ=ユラ=アスハが一部コロニーと提携し
 新しい政治・軍事団体「the Union Network of Intermediates in Terrasphere 〈地球圏に住まう仲介者たちの独立組織〉」
 通称「UNIT」を結成する。代表はラクス=クライン。キラ=ヤマト、アスラン=ザラの二大英雄を擁している。
 ほぼ結成と同時にオーブ首長国連邦との同盟を果たしたが、事はそれだけで終わらなかった。
 UNITは完全平和宣言国家勢力宣言をし、オーブ及び一部プラントの完全独立及び中立化を宣言。
 それに駆られてか一部プラントやコロニー、地球連合の中で不満を持っていた勢力が立ち上がる。
 独立を叫ぶ国家が勝ち馬に乗るかの様に独立宣言とUNITと同盟を結び始め、続々と連合から抜け始めていった。
 世界の勢力図は一変し、UNIT率いるオーブを初めとした勢力がまるで雨後の竹の子の様に勢力を伸ばしていく。
 プラントでは議会がUNITに続々と旗を変える中、ギルバート=デュランダルが残ったプラント勢力を掌握し、プラントの建て直しを図る。
 また、地球連合はUNITを危険視したことにより、皮肉にも連合及びプラント間に歩み寄りの姿勢を見せる事になる。
 世界はプラント、地球連合、UNITの3勢力の睨みあいを続け相互監視をするまま、二年の歳月が流れた。
 そして、CE74。L4プラントザフトのプラント「アーモリーワン」において共同軍事コンペディーションを連合とプラントで行う中
 テロ事件が発生。次々と強奪される新型機体。更にそのさなか進水式を控えていた戦艦が一隻沈められた事が悲劇の幕開けであった。

          機動戦士ガンダムSEED 
          ラクスの野望 −シンフレの系譜− Turn02A「産み落とされる牙と眠りから醒める牙」

613528:2007/02/06(火) 14:19:41 ID:???
―アーモリーワン、ザフト新型MS格納庫

 機械の稼動音、薄汚れた床に軽く火花を上げながらも断続的に鳴らされる機械のスパーク音。
 他の格納庫と同様に真っ赤に床を染め上げていた。襲撃後の惨状は何処も似た様なモノであり
 此処もスタッフの死体の中、数人のザフトや連合、両陣営の整備スタッフの中に其の三人は居た。
 銃のマガジンを入れ替えながらも、生き残りが居ない様に丁寧に一体一体始末していく。
 その、凄惨かつ残酷な作業をしていたのはさっきまで殺した相手と同じ様に笑う事も出来た人間であったのだが
 今はそれも見る影も無かった。淡々とこなす作業の中一人に耐え切れない者が出る。

「…嫌な任務ね。MSに乗ってても殺してる事には変わりないのに」

 眼鏡の青髪の女ジュリ=ウー=ニェンは眉をしかめながらも其の光景に思わずはきそうになっていた。
 血の匂いとぶちまけられた臓物の匂いは鼻先に来るのか、視線を険しくしながらも口元をハンカチで押えている。
 背中を摩る手に怯えた様に震えて振り返り、思わず銃を握り締め向けるほど、彼女は緊張の極地に居た。

「ちょ、ちょっと。見間違えないでよ!」
「あぅ……ご、ごめんなさい。けど、こんな事」
「仕方ないでしょ。平和の為よ。…UNIT、引いてはオーブのね。ほら、さっさとこのMSを頂くわよ。まだまだ、任務は終わりじゃないんだから」

 思わず其の行動に両手を挙げながらも金髪の明るそうな印象の女だったアサギ=コードウェルは先ほどザフトの少年達と車に乗った時の
 にこやかな顔は一転として、リーダーの顔付きになっていた。破裂した様な音を立てるほど強く背中に掌でジュリの背を叩きながらも
 ジュリの担当であるMSへと彼女を促す。自身もあまり良い顔をしていない中、それでも彼女には僅かな救いがあったのであった。
 しかし、それはどれほどの世間的な価値があることだろうか?結局人を殺している事には変わらない。
 其の救いを打ち消す様に自戒を抱きながらも、自らもMSのコックピットへと上がり込めば、炉を入れて其の機体を立ち上げさせる。
 ZGMF-X24Sカオスガンダム。混沌と名の付いたその兵器は正にその場に相応しい物であった。
614528:2007/02/06(火) 14:20:34 ID:???
「遅いよ、二人とも・・・さ、今からさっさと戦艦を叩かないと!」

 其の血、其の匂い、其の空気から早く抜け出したい様子で、栗色のショートカットの女。マユラ=ラバッツは
 既に奪い、起動させている機体ZGMF-X88Sガイアガンダムのビームライフルの照準を
 シャッターの向こう側へと向けていた。ぎゅっとトリガーを握り締めながらもこの光景から早く空へと飛び出したい気持ちで一杯だった。
 オーブ育ちの彼女達にとってこのコロニーと言う環境はどうにも馴染まない。はっきりって嫌いだった。
 作られた空、作られた風、作られた日差し。水のせせらぎも既にコンクリートで固められているモノばかり
 そして、其処に住むのは人工的に作られた『人』。彼女自身はコーディネイター排斥思想であるブルーコスモスではなかったが
 産まれて初めての此処まで人工に染まった様を見て、ぞっとするほどの嫌悪を僅かに感じていた。

「はいはい。そんなに急かさないで。全く、OS書き換えがまだなんだから」
「こっちは終わったよ。アサギも早く!」
「え! もう!? くぅっ、こういうのは確かにジュリ得意だけどさぁ」

 奮闘するアサギを傍目に、後から入ったジュリの搭乗するZGMF-X31Sアビスガンダムは既に立ち上がっていた。
 PS装甲も既にその青味がかったブルーを基調とした美しい色へと染め上げている。
 むぅっと機嫌を悪くしながらも最後のびりっけつになってしまったアサギのカオスガンダムのコックピット内では
 コンソールのキータッチと共に叩き込むソフトはDSSD製の特殊プログラム。それは徐々にMSのプログラムを書き換えながらも浸食、上書きされる。
 DSSDとは火星などに位置する中立の機関、深宇宙探査開発機構の略であり、ザフト、UNIT、連合への中立を掲げる非軍事技術開発組織である。
 地球周囲の利権などとは縁遠い事から両陣営機体の警護用のマイナーチェンジや探査用MS開発や製造などをしている。
 同じ、中立的軍需産業業者としてアクタイオン・インダストリー社があるがコレはどちらかと言うとプラントよりだったり
 かなり、吹っ飛んだ設計思想をする事が多いのでOSはむしろ複雑と言える。
 モルゲンレーテ社は完全にナチュラルの為と一部のワンオフ機体をメインにしているのでそもそもOSは別物。
 其の点、DSSDは単純に技術力があり、今回もコーディネイター用のOSをナチュラル用に組み換えると言う一品が
 おおいに役に立つ事になった。本来は平和利用の為にどちらの陣営の機器も運用出来る様に
 単純な技術の整合化を計ることが目的の品であった。

「よし・・・出来た! カオスはガンポット積んでるから時間掛かったのよ」

 ジュリは言い訳を通信で二人に伝えながらも、最後の一機であるカオスを立ち上げた後、そのままの3機はほぼ同時に発砲する。
 一瞬にして格納庫のシャッターはどろりっとへしゃげながら、熱した飴細工の様に崩れ落ちて、その人工的な空と外を映し出されていく。
 三人はすーーっとまるで自身が外に出た様に深呼吸をしながらも、ぎゅっと力強く操縦桿を握りなおしていく。

「よし、任務続行! ザフトの新型MSと戦艦を落としてとっとと離脱するわよ! 大佐ももう外で派手に暴れてるみたいだしね!」
「「了解!!!」」

 そのまま、三期は周囲の期待をビームライフルや各自の武装でなぎ払いながらも飛び立っていく。
 狙う目標もコースも既に決まっていた。何故なら今、彼と彼女等の作戦は彼女達が道を迷うという事件以外、全て円滑に行われているのだから。
615528:2007/02/06(火) 14:22:37 ID:???
―同時刻、アーモリーワン ザフトブース付近

「なんだって!? ミネルバが襲われている…ガンダムも奪われたって!?」

 通信機から発せられる言葉にシンは思わず端末を落としてしまう。あまりにも一遍に情報を伝えられた動揺が
 手に思わず出てしまった。動揺が隠せない中、通信機を何とか地面と激突する前に拾い上げることに成功した
 ヨウラン=ケントは爆音に声が遮られない様に片方の耳に手を当てながら、ジェスチャーでシンに落ち着く事を促しながら、その声に応答する。

「もう一度御願いします。今、現在テロリストは連合、ザフト問わず
 それぞれの新規開発機体やソレに伴った新規武装を破壊もしくは奪取しているんですね!?」
「そうだ。だから、こっちはそのまま来る事は危険だ。恐らく途中で戦闘の二次被害にあうか下手したら殺される。
 こっちも敵にガンダム三機が加わってて、警護部隊が守って貰っているがさっきから次々に落とされてる」

 ミネルバ副長アーサー=トラインは通信機の向こうからまくし立てる。その事実は今、彼らの目の前の現実で起こっていた事に
 確かに一致していた。先ほどからひっきりなしにディンやジン、終いには連合のストライクダガーまで飛び立ちながらも混乱している情勢の中
 お互いの機体や下手したら自軍の機体すら相手にしている。遠くからは機銃や爆発音そして、ドックや格納庫から沢山の煙が上がっている。
 苦心の末生まれた技術、新しく開発されたそれぞれの会社が威信を掛けて製作してきた努力の結晶。
 まだ、どちらの陣営にもつくか決まっていない今回の初御披露目の機体達の希望溢れる未来は
 破壊されたり、奪われたり、お互いに潰しあったりする地獄絵図へと変わってしまった。

「兎に角此方へ救援に来てくれ。機体は何でも良い! こっちはカタパルトを狙い撃ちしようとしていて機体発進すらままならない。
 レイとルナのザクも無事らしいが、今はまだ出れない状況の様だ。このままじゃミネルバがしず・・・・うわぁああっ!!! ちょ、直撃した!?
 早く着てくれ!!! こっちは何時まで持つか解らない!」
「早く来いったって副長!!! …こんな戦火の中、どうやってミネルバまでたどり着けってんだよ」

 目の前の戦火を見れば、頭を悩まさずには居られない。確かにシンはガンダムのパイロットである。
 しかし、ガンダム以外の機体はプロトジンや士官学校での量産機の御下がりにしか乗った事が無い。
 今この戦火の中、切り抜けるにはガンダムが良いのだろうが、それはミネルバの腹の中。
 とてもじゃないがあのドッキング形式のMSをこのハイエナ達の群れの中で行う事など不可能だし、まずミネルバに辿り着かなければいけない。
 量産機のザクやシグーに運良く乗れればいいのだろうが、ワンオフや最新鋭の機体の群れの中で生き残れる確率はかなり低い。
 シンとヨウラン。そして、周囲に居る何とか戦火から逃げ延びているザフトの整備スタッフは頭を抱えていた。
 皆、他の機体の整備や離れたブース。また、シンやヨウランの様に買い出しに行って来た者ばかりで
 この状況の確認と対処に出遅れてしまったものばかりだった。
 ふと、その中でミネルバMS技術スタッフ陣のリーダー、マッド=エイブスが何かを思い出した様な素振りをした途端
 声を上げながらシンの腕を掴んでいく。

「来い、お前ら! 取って置きの奴がある。…まだ、解体されてなけりゃの話だがな」
「え、マッドさん! 取っておきのって!?」
616528:2007/02/06(火) 14:23:39 ID:???
―ザフトブース廃棄倉庫前

 その一言につられれて一同はマッドの後をぞろぞろと不安げに声を掛け、励まし、如何するか議論しながらも
 行き着いた先は一つの倉庫…幸い、まだ無事であったスクラップ用の格納庫の前に居た。
 マッドが手際よく陣頭指揮をしながらもその倉庫の扉を開ければ…試験用に倒される為に残されたジン。
 暴発した後が生々しい、右手と足が吹っ飛んだままになって打ち捨てられているカズウート。
 さながら、MSの幽霊屋敷か墓場の様にただ、『解体や破壊される為の死』を待つだけの機体が積み上げられていた。

「こんな…それだったらまだ、整備ハンガーに掛けてあったザクのほ――」
「よし!!無事だったか。おい、こいつに炉を入れるぞ。確かまだエネルギーが残ってた筈だ。手の空いてる奴は使えそうな武装を探せ!」

 シンの言葉を遮る様にマッドの言葉が格納庫へと響いていく。彼が指差す方向には
 何もな…否、『居た』。物陰に潜む様に、その闇に溶け込む様に、そのモノアイカメラは光りが入っていない中
 スクラップの山の中から、一機だけ。あちこち傷は付いてはいるがそれでも完全な肢体をそろえている機体が一機だけあった。
 真っ黒なそのカラーリングに僅かに赤のラインが入りながらも闇の中でも圧倒的な威圧感を持つその機体。
 ディンタイプの様だが細かいパーツはあちこち違いがあり、ハンガートラックで無理矢理此処に移動させた後、ポツンと捨てられている。
 マッドはやや嬉しげにその機体を見上げながらも整備スタッフ達を各箇所に行かせて機体の調節を行わせる。

「ふっ。……まさか、この『レイヴン』がまた空を飛ぶ日が来るとはな」
「レイヴン?それがこの機体の名前ですか?そりゃ、まぁ黒いですし何か羽ついてますけど…えっと、渾名?」
「いいや、こいつはもう名前が無いし、之からも付けられる事は無い。ただ、名無しじゃ呼びづらいってんでレイブンって名前が着けられたんだ。
 渾名じゃなくて本名だな。ま、どうせ、解体予定だったんだが、連合に見られちゃ不味いってんで慌てて隠した機体だ。使っても構わんだろう」

 ヴォンっと言う機体の機動音と共にその黒い大鴉は自らの桃紅の瞳をまっすぐシンへと見下げていた…新たな主を迎え入れるかの様に。
617528:2007/02/06(火) 14:24:45 ID:???
 レイヴンの移動用のハンガーを横に一旦倒しながらも、シンはコックピットに乗り込んだままマッドさんと付きっ切りでの講釈を受ける。
 詰め込まれている機体の説明に必要な部分だけ聞き入れながらもこくこくと説明を受けながらも頭の中でイメージし、動作の流れを叩き込む。
 説明を聞きながらも大方それを理解し終えた後、下からはヨウランの声がした。
 カメラを向ければ大きく手を振りながらも奥の方向へと誘導するジェスチャーをする。

「何とかゲイツの盾が二個あったぞーー。エネルギーも少し残ってるから数機倒すなら多分行けるだろ。立ち上げたらこっちに来−い」 
「おーし、よくやった!ディンなら操縦した事があるだろう。この状況だ。ザクですら乗れるかわからないだろし、
 下手に新型で来れば目立ち過ぎる。我慢しろ。それに白兵得意だったろ?」

 大きく背中を叩かれながらもシンは僅かに頭をうなずけたまま、OSとプログラムを維持繰り返していく。
 幸い、ゲイツのシールドの動きも入っていた。それを両手用にプログラムの対応と組み換えを行い
 足の武装との連携も組み上げて行く。火事場凌ぎとはいえ、カオスの格闘の動きを何度か見ている事から
 多少は上手くやれるだろう。そう自分に言い聞かせながらもまっすぐにその操縦桿を握り締める。
 正直、頭の中はこの機体の問題点で頭が一杯になっていた。戦艦が守りきれるのか?
 それ以前にこの機体で果たしてこの機体であの戦艦まで辿り付けるのか。  

「――ほんとにだ、大丈夫なのかコイツ?」

 思わず疑心の目を向けながらもコックピットを弄りながらもふと、この機体ががくっと何かからすベリ落とされる様な下への衝撃。
 ハンガーから再び起こされて、ロックが外されるだけの動作だったがシンには自然とこの機体が頷いた様に感じられた。
 ぐっと力を入れ直し操縦桿を握りながらも、その一歩を踏みしめる様にその機体は再びその大地に立った。

「そうだよな。命預ける俺が信じないで誰がお前を信じるんだって事か……ごめんな」

 その言葉に僅かに頷きながらもマッドはレイヴンの掌に乗り、下へと下ろしてもらう。
 レイヴンはなるべく音を立てずにそのまま武装を取りに奥へと進む。設計上、消音化が為されているのか外の爆音に紛れて
 最小限の音しか漏れない。そして倉庫の奥へとカメラを向ければ、打ち捨てられたシルバーに塗られた大盾が二つ。
 恐らく指揮官用のモノを早めに改修したまま忘れられたのだろうか。多少汚れは残っているがまだまだ使える品ではあった。
 そのシールドは、現在の主力の武装からは外れているが士官学校での使用した事のあるものだったので
 何だか懐かしい旧友に出会ったかの様な安心感があった。
 その盾を二つ携えれば真っ黒な機体に白い爪がむき出しになっている様な黒鳥の姿となった。

「シンアスカ! ”レイヴン”行きます!」

 スラスターを吹かしながらも倉庫の扉が開いたと同時に黒鴉が一羽。戦火の中へと飛び立っていった。
 整備兵もその姿を見送りながらも、それぱんぱんっと手を大きく音に皆が振り返れば
 マッドが整備スタッフ達の意識を切り替えさせる為に声を張り上げていく。

「相手が宇宙に逃げた時の為に、こっちの換装スラスターの運ぶ準備をしろ!後ついでに、使える武装があったら何個か持っていくぞ!」
「「はい!」」

 例え、機体を送り出したとしてもスタッフ達の戦いが終わりではなかった。
618528:2007/02/06(火) 14:25:46 ID:???
―ザフト新造艦ミネルバの艦橋にて

 ザフトの新造艦”ミネルバ”の艦長。タリア=グラディスは今の目まぐるしい状況の変化に頭を抱えつつも、部下たちに檄を飛ばしながら
 その戦況を乗り切ろうと必死であった。起きているテロリスト達の襲撃。その戦火の流れが確実に彼女が乗っている艦に集中していたからだ。
 次から次へと警護隊のシグーやジンやディンを落としながらも此方へと向かってくる新型のガンダム三機と連合の新型MS。
 見慣れた三機もやっかいといえばやっかいだったが、連合の新型…紫色のカラーリングに此方のフォースインパルスを彷彿とさせる大型のフライトユニット。
 そして、何よりパイロットのまるで空を舞う鷹の様な自由な滑空と共に仕掛ける攻撃に息をまいている。
 既に直撃は何発も喰らいながらも、その装甲の厚さで何とか生き延びているが集中する砲火の中、飛び立つ事も搭載機を発進させる事も出来なかった。
 本来、ミネルバは進水式すら後数日は掛かると言う準備段階の艦である。
 MSも専用のインパルスしか積んでおらず、本来搭載予定だったザクウォーリアもまだ、搭載準備中で手元にはない。
 丸裸の戦艦に護衛するMSが居なければそれを防ぎきるのは至難の業ではない。しかし、タリアはそれを『無理』とする事は出来なかった。
 今、彼女の隣ではプラントの最高議長ギルバート=デュランダル。そして、医務室にオーブ首長国から来ているVIP二人が乗っているからだ。
 本来は被害にあった議長が状況把握の為と脱出の為、また途中怪我を負ったVIPの治療の為に二人の措置だったのだが
 まさか、敵の本当の狙いが既に自分の艦だと気付いた時には後の祭りだった。全てが裏目に出ている事実にぐぅの音も出ない。
 デュランダル議長は眉間に皺を寄せながらグラディスへと問い掛ける。

「タリア!出せるMSは無いのか? 機密ならもう気にする事態では!」
「今、アーサーがパイロット連絡を取っています。出来れば、シェルターの方が安全だったのですが
 今となっては避難していただく方が危険ですが、いざとなった時は動ける準備をしていて下さい!」

 色々な問題が山積みの中、再び艦は直撃を受ける。今ので彼女は今日何度目かの寿命が縮まる思いをした。
 苛立ちを抑え込ませながらも、対空防御とダメージコントロールあらゆる場所への報告とを総合整理すれば
 このままの状態で攻撃が続けば後、30分も持たないだろう。そう結論付けた後は、如何にこの3人のVIPを避難させるか事へと思考をシフトさせていく。
 しかしそれを打ち破るオペレーターの声に一瞬、グラディスはその思考のシフト作業を止められることになった。

「連合軍通信機より本艦へと緊急回線! 如何しますか?」
「…連合!? こんな時に! 良いわ。こっちの通信に回して! アーサー、仕事をしっかりしてね!」
「は、はぁぃっ!」


「テステス……ザフトの艦。聞こえますか。此方、地球連合軍所属第81独立機動群所属フレイ=アルスター。緊急の要請があります」
619528:2007/02/06(火) 14:27:29 ID:???
 アーサーに一時指揮を預けながらも、グラディスは通信に応えた。そして、名乗られた部隊名と
 その言葉を聴いて一瞬、すべての計算をかなぐり捨てて、回線が聞こえる様に音声をブリッジ内へと繋げる様にする。
 地球連合軍所属第81独立機動群…通称ファントム・ペインは前戦役から此方が苦汁を舐めさせられていた部隊だった。
 それがこの今にも落ちるかも知れない戦艦に用があるとすれば…何か? 想像もつかないまま、隣に居るデュランダル議長へも
 聞こえる様にとの配慮だった。どんな裏工作か知らないが、少なくとも議長の判断を仰ぐ事になるだろうと。
 通信の先から聞こえるのは如何やら女性…しかもかなり若い声だった事から、これが何かの悪戯ではないかと思うほど不自然なタイミングでの通信だった。
 しかし、今それを疑い真偽吟味する時間は無い。アーサーの指揮は下手ではないと言え、艦長が迷っている余裕は死に繋がると感じたからだ。

「此方が所属していた艦は既にテロリストにより爆破されました。仇討ちと言う訳ではありませんが、こちらに残った二機のガンダムタイプを救援として送ります。
 味方として其方の軍に撃たれない様に打診と出来れば、此方の残った整備員と機材と機体の一時的な避難を御願いしたい次第です」
「!? 連合の機体が此方へ救援する事は兎も角、ザフトの艦に連合の人員を乗せろと。議長如何しましょう?」

 流石の事態に真っ先に議長の判断を仰ぐ事にした。今までザフトの人員にナチュラルが居たり、連合の戦艦にコーディネイターが乗っていた事実が
 ない訳ではない。ただ、違う軍属が同じ艦に乗るという事は今までありえなかった。
 三隻同盟じゃあるまいし、まして襲っているテロリストが連合であるかもしれない。これも大掛かりな罠かもしれない。
 あらゆる可能性と疑念がそう警告を発しながらも、だからと言ってこのままむざむざとやられる訳にもいかない。
 とてもじゃないが一戦艦の艦長であるグラディスには判断出来かねる案件であった。
 尋ねられたデュランダル議長本人も戸惑いを隠せないであったが、ぎゅっと握り締めた椅子の縁から手を離せば大きく呼吸を整えながらも
 きっと顔を引き締めながらグラディスへとまっすぐに瞳を向ける。

「状況が状況だ。仕方ない…タリア、責任は私が負おう。連合の要請を受け入れてくれ。後半もだ。
 ただで、助けて貰って此方が助けないと言う訳には行くまい。何よりこの艦を失っては元も子もない」
「解りました。此方、ザフト所属”ミネルバ”艦長タリア=グラディスです。其方の要請を受け入れます」
「御協力感謝します。では、其方に緑色の機体2機。その後、此方の人員と機材を積んだトレーラーが数台…”生き残れた者”が其方に向かいます」

 デュランダル議長の声も最後の台詞は自身を言い聞かせる様な言い方であった。
 内心、連合への借りを作る事や、新造艦の内部へと入られる事をよしとしたい訳ではないのだろう。
 ただ、それを許す程の事態であることを彼も理解している事に、グラディスも感謝を感じていた。
 がちゃりっと通信の音が切れた。しんと静まり返る艦橋のだったが、すぐに相手の攻撃による爆発でその沈黙も破られる。
 ぎりっと睨まれるグラディスの視線にアーサーはびくっと背筋を震わせながらも指揮を再開させる。
 例え、連合の機体だろうとすぐに応援が来る事が解った事で、少し艦橋にも僅かな希望が見えてきたのか動きの切れが戻ってきた。

「良い! 連合が来る前に沈むなんて無様な真似は出来ないわ! 総員、気を引き締めて何とか持たせるのよ!」
「「「了解!!」」」

 クルー達の戦意の熱を取り戻した一斉の声が、艦橋中へと響き渡らせていた。
620528:2007/02/06(火) 14:28:31 ID:???
―アーモリーワン ミネルバ収容ドック付近

 ミネルバ所属のMSパイロット、ルナマリア=ホークは瓦礫に埋まってしまった自機のMS
 ガナーザクウォーリアの発掘作業を待ちながらも、呆然とその戦闘を眺めていた。
 視線の先には自分が乗る筈だった艦が、攻撃を受けており、先ほどから何度も直撃を受けている。
 ブリッジを収納出来る構造でなければ、モノの数分で沈められていただろう。
 そういう意味でザフトの艦としては信頼出来る設計だったのだが、此処で落ちてはその信頼も露雲へと消える。
 だが、そんな重要な事より驚いた事、それは今望遠レンズ越しで行われているMSの動きであった。

「……あのMS。『格闘戦』をしてるの!?そんな無茶な事をするなんて。誰が乗ってるの?」

―数分前、ミネルバ収容ドック

 警護隊を抜けながら、ガイアは四足獣型へと変形を高速で果たした後、背中に積んだ砲を打ち込みながらも
 突進をしてきた。機銃の迎撃もミサイルも擦り抜けられ、そのまま両肩のブレードで戦艦を切り裂こうとする。
 すると、『何か』がガイアへと横から衝撃をぶつけてくる。物理的にそのまま斜めに吹っ飛ばされながらも、AMBCと
 スラスターを吹かせながらも猫の様にそのまま地面へと不時着をする。
 カメラを見れば、空間をゆがめながらもどろりっと、空に溶けていた黒鴉。空に体を溶かしたままで、ガイアへと喰らい着く様に
 腕に携えた盾から伸びる爪が、そのままガイアの頭を刈ろうとする中、バックスウェーで後ろへと飛びのいて行く。
 その様子にミネルバも、テロリスト達、警護隊のMS部隊も驚いていた。それと、同時にミネルバに緊急の通信が入る。

「此方、シン=アスカ。友軍に此方は味方であると伝えて下さい!」
「シンなのか!? 解った。ただちに味方への伝令を伝える。また、例の3機出来るだけ
 捕獲しろと言う事だが此方の艦を守ることを最優先にしろ!」
「解ってます! 捕獲はかなり難しいと思いますが・・・…ほんと、大体何でこんなことになったんです!」
「おしゃべりしてないで、集中なさい! 敵派目の前なのよ!」

 アーサーとシンとのやり取りに不機嫌そうながらも、グラディスが叱咤を飛ばす。
 その混乱はテロリスト側の4機も一緒だった。カオスは再びMS形態に戻りながらも見えなかった敵からの攻撃の
 動揺が隠せない。恐らくミラージュコロイドなのだろうがそもそも、そんな機体が存在する事は聞いていなかった。
 マユラ歯機体を向けながらもその黒の機体を睨みを着ける様に盾を構えたまま、ガイアの武装をビームサーベルへと変える。

「ちぃっ。何なのコイツは! こんな機体聞いて無いよ!」
「此方のデータに無い新型……いや、ディンのカスタム機? 大佐、捕獲しますか?」
「んー、やっかいなのは解るが今の所任務の目的は変更無しだ。あいつは潰しても構わん」
「「「了解!!」」」
621528:2007/02/06(火) 14:29:33 ID:???
 マユラが急な突撃に激昂しつつ動揺を隠せない中、大佐と呼ばれた男はそのまま命令の続投を打診する。
 にじりっと4機が機体へと間合いを詰めながらも再び、黒い機体が再び空へ溶けた。
 ミラージュコロイドといえど音や機動音を消せないのが弱点でもあるのだが、それは今あちこちで爆発と
 銃撃音、更には自らの機動音でそれらを霍乱されてしまっている。
 次の瞬間、ジュリの乗る、アビスの目の前にその機体は現れた。爪を突き立てる様に、相手へと飛び掛っているが寸の手で
 その槍の柄でそれを抑え込もうとする。出力の違いから何とか押し返す事が出来るが、それから彼女は目の前の機体の奇妙なポーズに
 思わず目を見開いたまま対応が遅れてしまう。押し返す事には成功したがアビスへとぴったりと肉薄した機体は休む事なく
 盾の体当たりによる視界の圧迫をと爪による突きで、プレッシャーを与えながらもアビスに喰らい付いていた。
 両腕をしっかりガードで固めながらも、クローによる細かいつき、そして盾による横からの振り子の様な殴打と爪の二重打撃
 それは、さながらインファイトのボクシングの様な戦法で距離を一向に離そうとしない。

「ジュリ! そいつを引き離せないの? これじゃジュリにも当たっちゃう!」
「ほぉー。この黒い坊主君。中々考えるねぇ。」
「大佐感心してる場合じゃないでしょ! ちっ、黙ってみてられるか、ジュリ、こっちのサーベルに気をつけなさい!」
「えぇえ!? そんなぁっ!」

 アサギが肉薄する両機に後ろからそのサーベルを横で薙いで行こうとすれば
 それを察知したのか、僅かに背をかがめて、そのまま足のビームクロウによる追撃をする。
 まるで、相手の攻撃に合わせる様なその流れに一瞬、二機に同時に攻撃されている様な感覚をジュリは覚える。
 後ろに飛びのきながらも、シンのレイヴンはそのまま流れる斜線を描く様に、ガイアへとその足の爪で相手の左側から遅い掛からせる。
 ガイアは何とか盾で防ぐものの、その反動を利用して後方上空へと飛びのきながら、それをアビスの後ろ側に回りこむ位置から
 まっすぐかかと落としの様に足の爪を消さぬまま地面へと落下し、切り付ける。

「ちょっと、危ないマユラ! 私も潰す――きゅあぁあああっつ!?」
「な、何だコイツの動きは……ちぃっ!」
「落ち着け御前等!あいつは見たところ爪以外持ってない、射撃でけん制しながら近付けさせるな。
 それに俺達の目的は戦艦の撃破だ。忘れるな!」
 
 アビスの背を足の爪が立て筋がわずかに入るが、途中離脱した事によりスラスターで軽く吹っ飛ばされるレイヴン。
 背中の装甲に僅かに傷を残しながらも、何とか致命傷を避ける様に、ガイア達の元へと逃げようとする中
 ミネルバの主砲がまっすぐにその3人の列を霧散させていくが、それも一時凌ぎにしかならなかった。
 男の指示の元なんとか混乱を避けているがあの曲芸的な動きに3人は理解出来ないものだった。
 唯一、大佐と呼ばれる男は相手〈シン〉の思惑が何となく読めてはいた。恐らく射撃武器が無い事から、正式な機体ではない。
 無茶な肉薄も多人数相手を想定しての行動だろう。ならば、囲めば良いだけの事だった。
 そして、相手に与えた衝撃とは裏腹にシンは内心逼迫していた。

「くっ、相手も固まり距離を取ってきたか。流石に馬鹿じゃない……如何する。
 何回もミラージュコロイドを長く展開させてる余裕も無いし…嗚呼、クソォッ!! せめて、アビスだけでも落としておけば」

 シンにとって内心一番な厄介な機体はアビスとカオスだった。火力の高いアビスにカオスはガンバレルが
 あり、射線が多くなる。ガイアは変形しなければ、ビームライフル一本、連合の新型も見たところビームライフルと
 4つ積まれたミサイルしかない。ならば、初撃で火力の高い機体を一体でも落としておくべきであった。
 無論、数の上でも武装の上でも既にシンは追い詰められてはいる。
 そんな中、まるで相手の4機の背中の方から部隊による集中砲火の様なビームの射撃が浴びせられてきたのであった。
622528:2007/02/06(火) 14:31:03 ID:???
―アーモリーワン 連合軍駐留スペース 数十分前

 テロリストによる悲劇のさなか、惨劇が起きているのは連合もザフトのブースも変わらなかった。
 節操の無いテロリスト達の掠奪は、主に新型機や試験機を奪う事がメインであったが
 此処の駐留部隊も例外ではなかった。ただ、此処の悲劇は少し他の被害とは違っていた。
 無数に横たわる死体。ただ、その死体達の死に様は明らかに銃器による被害ではなかった。

「ば、化け物め!!! 」
「うざい……少し黙れよお前」

 地球連合軍所属第81機動独立群所属元生体CPU現MSパイロット、シャニ=アンドラスは
 襲い掛かるテロリストに肉薄し、そのまま相手の喉を掴み、親指で押しつぶす。
 その攻撃に血反吐を吐きながらも蹲る兵士に対して、延髄蹴りで叩き付け、首が変形した。
 続くテロリストも一瞬その光景に手が止まっていたが、すぐに正気に戻り
 銃を構えようとする。が、後ろから伸びる手、体に組み付かれた後は
 野菜の収穫の様に左手を頭で掴まれた瞬間、思いっきりそれを後ろへとへし折られる。
 此処の死体達は圧倒的にテロリスト側が多く、しかも殆どが人体が変形した形で打ち捨てられていた。

「おいおい。何だこの素人集団は。銃持って大人数で押し掛けりゃ勝てると思ってるのか?」
「こいつらつまんない。……雑魚過ぎ。ねぇ、こいつ等誰?」
「はんっ! 知らねぇよ。お前ら、もう出て来ても大丈夫だ」

 地球連合軍所属第81機動独立群所属元生体CPU現MSパイロット、オルガ=ザブナックは
 既に死体となったテロリストから火器類を取り上げながらも、物陰に隠れていた整備スタッフ達に声を掛ける。
 ただの技術屋であった者達は怯えながらも、その本物の戦争屋の”仕事振り”を目の当たりにする。
 潜入したテロリストは2班に別れたと思われる8名をこの二人はほぼ、素手と周りにある工具だけで
 撲殺、絞殺を繰り返し全滅させてしまった。火器を用いなかった事は
 彼等の後ろに鎮座してある、二体のMS。それに傷を付けるのが嫌だという理由を彼等は後から聞かされた。
 更に奥、通信機を担いでいたスタッフと共に赤髪の女、フレイ=アルスターはため息を吐きつつも、その様子に視線を逸らす。

「全く、一人は生かしとけって言ったじゃない。これじゃ何処の奴がこんな馬鹿やったか解らないわ」
「……あ、忘れてた」
「あーだったな? ま、良いじゃねぇか。駄目だったらまた捕まえれば良いし
 ザフトも其処まで馬鹿じゃねぇだろ。んで、俺等はもう出て良いのか?」

 あっけらかんとしたシャニと確実に確信犯だったオルガの二人は肩を竦めながらもとぼけた振りをする。
 その様子にフレイは額に手を当てながらも、目を一旦瞑りながら首が左右に振られる。
 殺気立つというより、早く本来の仕事をやらせろと言わんばかりの態度のまま、僅かでも戦える機会を求めていた。
 敵は誰なのかなんてのは如何でもよく、自分達が戦場に出る必要が”作れたのか?” それが彼等にとっての最重要確認事項であった。
 戦士である事を理解し、戦士の仕事を欲している。その様子は、二年前の彼等とは僅かに様子の違いが見られていた。
623528:2007/02/06(火) 14:32:44 ID:???
「やっぱり敵の狙いはザフトの新型艦みたい。何だかヤバそうだったわ。
 爆発音も近かったし、早く沈まなきゃアタシ達の艦みたいになりそう」
「……そうか、やっぱり沈んじまったか。連絡がねぇと思ってたが」
「あれがやっぱり最後の通信みたいだったのね」

 鎮痛な面持ちで告げる少女に対して、オルガも僅かに眉間に皺を寄せたまま血が僅かにこびり付いた軍服の
 ジャケットを脱ぎながらも、自機である機体、GAT-X131カラミティガンダムへと足を運ぶ。
 このテロリストの悲劇は、連合とプラント側の企業が共同開発として初めて作り出した新型艦”ザバーニーヤ”
 それが爆破される事から始まった。元々プラント側の企業はオーブ系の技術者が多かった事から
 それだけ脇が甘いのではと懸念もされていたが、まさかそれが此処まで裏目に出る事になるとは
 誰も思わなかったであろう。その悲報を聞きつけられたからこそ、オルガもシャニも待ち構えた態勢で
 テロリスト達を殺すことが出来たとも言える。シャニはその決定的な言葉に、ぎゅっとフレイの服の袖を掴んでいた。
 先ほどまで、大の大人の喉下を押しつぶしていた指は僅かに震えている。
 その艦のクルーは何処から聞いたか知らないが元々シャニは薬物依存のステージが高いことを聞いていて
 あれやこれやと何かと優しくしてくれた経緯があった。それは憐れみであったのか
 こんな小さい子供〈シャニはその背格好から年齢より年下に見られている〉を戦場へと駆り出させる懺悔だったのかは知らない。
 しかし、その優しさはいざ死んでしまった後、戦士であるシャニに僅かな心の揺らぎを与えてしまった。

「あんまし、柄じゃないんだけどさ。仇討ちって言うんだっけ? こういうの?」
「そうね。」
「じゃあ、しっかり殺らないと駄目だよな?」
「さぁ? 殺した相手を殺せば供養になるなんて知らない。けど、やることは決まってるでしょ?」

 フレイは敢えて自らの情を押し込めながらも短い言葉でその言葉と共に僅かに視線を交える。
 シャニも頷き返した後、自機の機体であるGAT-X252フォビドゥンガンダムへと乗り込んでいく。
 二機は二年前に製造され量産化が既に進んでいる機体。
 オーバーフォールや細かい改修はなされて、僅かに機動力などは上がっているがほぼその原型を留めたままだった。
 そんなロートル気味とも言える機体が今、産まれ立てにも等しい新型達が火花と戦火を咲かし、炎上する舞台へと登っていく。
624528:2007/02/06(火) 14:34:28 ID:???
―ミネルバ収容ドック

 複数の斜線を狙うビームの掃射はテロリスト達の機体へと命中しながらも、何発かはミネルバに当たってしまう。
 そして、その一発は漏れなく、シンの乗るレイヴンにも被弾して盾が一個、エネルギー量に耐え切れず
 凹んだまま歪みを見せている。挟み撃ちの格好に近くはああるのだが本来こういう挟み撃ちは火線を向き合わせないのが定石
 と言う事は新手の敵が味方を巻き込んで撃ってきたのか?
 シンは緊張を緩める事もなく、その遠方から来る機体をじっと睨みつつ攻撃の隙をうかがっていた。
 
「此方連合!こいつ等は俺達が潰すからよ。ザフトどもは流れ弾で沈まねぇ様に下がってろ!」
「はっ!ザフトも変なMSばっかだな。精々死なない様に隠れてよ!」

 無理矢理チャンネルに割り込んできながらも国際避難回線でザフトへと通信をしつつ
 雨の様に注がれる乱射、しかも更に一本の大型ビームは奇妙な曲線を描きながら蛇の様に機体の後を追っていく。
 それを避けきれずに僅かにカオスのガンポットの一個を掠めながらも、それから反撃を転じる為にアビスと共に二機の方へと向き直り
 火力の撃ち合いをとも言える大型ビームの撃ち返しを行う。

「何で!? こいつ等オーブを襲ってた奴じゃない!」
「……こんな奴が、しかも二年前よりずっと早い!」

 動揺を隠せないジュリとアサギはそのまま、取った刀で射撃を行うがそれも全て
 フォビドゥンの武装によって弾かれるビームは湾曲されてあらぬ方向へと飛んでいく。相手の動きに対応した形で
 フォビドゥンとカラミティが一直線になり突進して、盾になりつつもフォビドゥンが僅かに軸をずらせば
 再び、カラミティの多重武装による掃射が行われて足を止められる。まるでテニスで言うオーストラリアンフォーメーションの様な
 二機の動きに翻弄される中、アビスも僅かにカラミティの放った実弾が機体を掠め爆発が近距離で起こる。
 衝撃で後退させられるもの打ち返しては行くが殆どフォビドゥンに弾かれてしまいながらも、徐々に冷静さが融解していたが。

「お前ら!二年前でもこいつ等とはやってるだろ! ビームじゃ駄目だ。アサギ、ガンポットでのミサイルと白兵に切り替え
 マユラ、あの緑のバカスカ撃ってる奴の懐に飛び込め。ジュリは俺と一緒にあの黒い坊主にトドメを!」
「「「了解」」」

 大佐と呼ばれている男によって三人は纏まりながらも役割分担を決め、転進する。
 カオスはミサイルをロックを外さず撃ちながらもMA形態のまま、敵の懐に飛び込んでくる。
 ガイアもMA形態…その黒い犬が地上へと足を付ければ、ただでさえ速い機動が更に加速され、掃射を回避していく。
 
「くっ、随分と対応が早いじゃねぇか!」
「案外、前に戦った奴だったりして?」

 シャニとオルガがその猛攻の中、軽口を叩きながらも連続して続けられていた攻撃が止まる。
 その隙に残りの二機がレイヴンへの転進を行う刹那、男の機体の真横に今まで空に溶けていた黒い機体がその姿を現す。
 大きく振り被りながらも凹んでいない方の盾から伸びた爪が男の紫の機体へと突き刺そうとするが
 瞬時の反応で左手のビームサーベルがそれを受け止めようとする。だが、角度が悪かったのか
 鍔迫り合いををする事無く、その腕を溶かして行く。男の機体はその攻撃と同時に右側の手はビームライフルを捨て
 腰には逝っていた小型の刃物の様な武装を取り出し、凹んでいる盾へと突き立てる。
 深く突き刺さったと同時にその刃物は衝撃と共に散っていく。
 盾は爆散しながらも、その衝撃でお互いの機体に傷を付けながらも距離をとる事になる。
 至近距離からの爆散だった事から、シンの機体の左腕の装甲が溶けかけへしゃげている。
 衝撃からのバランス取りに四苦八苦している内に、アビスがスラスターを吹かして
 それを見逃す事なく懐に入り込み、ビームハルバートを振り下ろそうとする。
625通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 14:36:00 ID:???
「ちぃっ!虎の子の一発だってのに……仕方ない! これでしずめぇ!!!」
「大佐大丈夫ですか!? 今、この黒いのにとど…えっ!?」

 黒い機体の胸が何やら駆動音と共に大きくうねりを上げながらもそのくぼみから
 太い光の斜線。熱量と速度を持った、その小さい機体からエネルギーをひり出した様な一撃が
 アビスへと浴びせかけられる。ビーム砲の直撃を僅かに機体を捻ることで交わしながらも
 その右肩のパーツは大きく変形しながらも、放熱を行いつつ何とか態勢を保とうとする。
 再び、シンのレイヴンが取り付こうとするが、それを合間に入る様にミサイルの砲撃がそれを阻む。
 あ合の新型が僅かに搭載されたミサイルを使って対抗してきたのであった。
 テンポを崩されてしまい今度こそと思われた時、後ろからビームライフルの掃射により
 シンのレイヴンはどうにか距離を開ける事に成功する。
 その弾幕を張った正体、接近する機体はそれぞれ白と赤のカラーリングがされたザクウォーリアであった。
 レイヴンへと通信が入れば、それは同僚の男女の声。ギリギリの攻防を続けていたシンにとってそれは救いの声に等しかった。

「大丈夫かシン! お前の機体では限界だ。一旦引け!」
「あーーやっぱ、シンだったのね。馬鹿、そんな状態で如何するのよ!」
「ルナ! レイ! 無事だったのか!!」

 先ほどまで修羅の如く、刹那とギリギリの動きによって命の遣り取りをしていた猛者とは思えぬ少年の声。
 それは、同僚が無事だった事。今、己の急死を救ってくれた事への純粋な喜びだった。
 赤と白のザクはシンのレイヴンの盾になる様な陣形を取りながらもアビスと連合の新型を近づけない様にライフルの連射を続けていく。
 高機動戦を強いていたガイアとカオスであったが、その戦力は拮抗していた中、一転アビスと連合の新型は3対1になり
 状況は逆転しつつあった。大佐と呼ばれていた男は通信を呼びかけながらも、けん制の先ほどのクナイ型の刃物を射出しながら離脱を始める。

「あぁ〜一寸消耗し過ぎたな。お前達、一旦引き上げだ! 各自けん制しつつも母艦に帰還するぞ。」
「えっ! まだ、こいつ等が!?」
「バカッ! ジュリがもうボロボロよ!」
「……りょ…ぅかぃ」
「くっ、了解!!!」

 マユラはまだやれると言った感じで不満を漏らす中、マユラもこの戦局を読み切りつつあったのか
 それを怒鳴りつけて制する。ジュリは先ほどの直撃で既にギリギリの精神状態でコックピット内で圧迫感を覚えながらも
 その命令に消え入りそうな声で返事を返す。敵の撤退の兆候を感じたのか、フォビドゥンとカラミティは
 更なる追撃をしようと飛び立つが其処に黒い機体……シンのレイヴンが横から飛びつく様に躍り出る。

「お前はぁぁああっーーー!!! あのオーブの時のぉ!!!!」
「な、何だコイツはぁ!?」
「シン!!!馬鹿、そっちの機体は!?」
626528:2007/02/06(火) 14:36:58 ID:???
 シンはこの戦場で命懸けで自身の所属する艦を守ろうとしていた。
 その緊張が僅かに解けた中で、ようやく彼はソレを認識する事が出来た。
 蒼緑色のカラーリング。肩から伸びる大型のビームキャノンに胸部のビーム砲。
 盾に至るまで火器が仕込まれながらも、手には大型の実弾バズーカ。
 そう、そして何よりあの重火力で相手を押しつぶすかの様な戦術。
 2年前の連合のオーブ侵攻。その際、伝説の機体とも言えるフリーダムと凌ぎを削りながら
 自分の家族達が居る目の前で、戦闘を行ったあの機体。
 そして、手だけになった妹と跡形の無い両親の影が鮮明に蘇り、それが闘志となって
 仇の敵の一機、カラミティガンダムへと襲い掛かる。フルスロットルで入れられるスラスターの出力。
 限界まで伸びリミッターが解除されているビームクロウ。今、その復讐の爪が、カラミティへと突き刺さろうとする。

To be continued.
                                Turn03「交差する怨みと想い」に続く


以上、二話の前後編です。では、失礼しました。
627通常の名無しさんの3倍:2007/02/06(火) 21:27:20 ID:???
GJ!
色々な意見があるだろうが俺は面白いと思うからガンバレ
628通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 02:09:55 ID:???


こりゃ、カガリとユウナが不審死しても文句言えないほどの戦果ですね。
(種世界じゃ別に盗品がオーブorユニットで運用されていても気にされないのだろうから無理有るかも?)
オルガとシャニは素人集団と言ってるが、そんなわけねーだろ。
沈んだ連合の艦はオリだったみたいだけど、即沈没だからどーでもいいや。
そのうち、オーブ陣営の強化用にデータ盗用の同型が出てくるんだろうけど(笑

ところで、シンの恨みは「フリーダムとカラミティ両方死ね」で整合してあるのかな?
629通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 04:05:45 ID:???
職人氏乙GJ

シンは家族の仇であるカラミティに早くも絡んでいったけど
当然フリーダムにも同じリアクションを見せてくれる事を期待

オルガがシンとどのように絡み、フレイがどのように仲裁するのか?

シンとフレイがどのように関係が深くなるやら注目
630通常の名無しさんの3倍:2007/02/07(水) 12:56:11 ID:???
職人GJ!

ただ、一個添削。
>マユラはまだやれると言った感じで不満を漏らす中、マユラもこの戦局を読み切りつつあったのか
後半はマユラじゃなくてアサギか?
631通常の名無しさんの3倍:2007/02/08(木) 03:56:42 ID:???
なんか投下されてる…嬉しい
632通常の名無しさんの3倍:2007/02/09(金) 22:19:52 ID:???
期待あげ
633通常の名無しさんの3倍:2007/02/10(土) 17:32:12 ID:???
落ちそうで怖いな。保守

職人着ているがやはりいかんせん数少ないか。
書いてる職人は種の最終回付近辺りから弄っているみたいだが
過去の話とか出るのかな?どこらへんまで弄ってるか解らないが
どんくらいなんだろうな?改変具合
634通常の名無しさんの3倍:2007/02/11(日) 22:25:19 ID:???
誘導されて来たけど、ラクシズが圧倒的に不利な世界ですね。
連合とプラントの経済封鎖で勝てそうです。
635通常の名無しさんの3倍:2007/02/11(日) 23:59:20 ID:???
そもそも、ラクシズは三隻同盟の時点でオーブ軍と裏切り者達しか
仲魔居ないから、戦力としては増えてないか?
636通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 10:11:19 ID:???
三すくみの中で二カ国が手を取ると残った国は戦略的に負ける。どこの国も疲弊してる中で中小国の寄り合いでしかないラクシズは戦術的な勝利は掴めても戦略的な勝利はない。
637通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 19:33:14 ID:???
本当に寂れてるな……
638通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 19:34:38 ID:???
>>636
ラクシズとプラントと連合三すくみでもプラントと連合が手を結ぶかぁ?
後、ラクシズは本編は更に少ないぞ
639通常の名無しさんの3倍:2007/02/12(月) 20:33:10 ID:???
>>638
敵の敵は味方
640通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 00:47:42 ID:???
 
641通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 12:54:52 ID:???
ラクシズがフリーダム量産すれば勝てる!
642528:2007/02/13(火) 18:59:22 ID:???
         機動戦士ガンダムSEED
          ラクスの野望 −シンフレの系譜− Turn03「交差する怨みと想い」


―ザフト所属艦ミネルバMSドック内

 ザフト所属新型艦ミネルバ。その整備スタッフであり、軍学校から卒業したばかりの少年ヨウラン=ケントは
 その光景に驚きを隠せないでいた。彼に限らず同僚である他の整備スタッフ、ベテラン新入り含めてみんな驚いていた。
 次々と乗り上げられる連合軍の整備ハンガーと備品が積み込まれたトラックがこの艦へと続々と乗り込んでいた。
 更にハンガーに掛けられる連合のMSをザフトの整備スタッフも一部手伝いながら整備調整が行われている。
 自分達が命からがら辿り着けた母艦で描かれているその光景に誰もが信じられない様子だった。

「俺達は戻る船を間違えたか?」
「いや、此処ミネルバだろ? ほら、ザクもインパルスもあるぜ?」
「ゲイツも入ってるよな? あれ、けどアレは連合の機体?」
「なんでだ? ミネルバは乗っ取られたのか?」

 がやがやと整備スタッフ達の間でも動揺が広がっている中、不安を隠せないでいる。このまま逃げた方が良いのかと
 算段をしている最中にふと、そんな状況の中一人の人物がMSデッキの中で駆け回っていた。
 黒服の頼り無さそうな男であり、此処艦の副艦長であるアーサー=トラインは連合やザフトのスタッフ達とのあちこちはなしを聞いたり
 メモを書いたりと大忙しといった感じであった。副艦長があの使いっぱしられ振りを見ればこの舟は乗っ取られたのだと連想された。
 更にざわつきを覚えながらも、スタッフの代表であるマッド=エイブスはそれを制しつつアーサーへと声を掛けている。

「副長! これは一体如何なってるんだ? なんで、連合がこんなに乗り付けられてるんだ? ミネルバは連合に乗っ取られたのか?」
「あ。マッドさん。探しましたよぉ。連合の方が、こっちの救援に駆け付けた代わりに避難させろという事でね。
 今、一時的に艦の守りと拠り所として此処に居るんですよ。ただ、一寸それだけじゃなくなってきてましたね」
「それだけじゃないとは?」

 アーサーはマッドの声掛けに救われた様で、情けない声を上げながらも遅れてきたスタッフ達に駆け寄ってくる。
 周りのザフトと連合のスタッフ達はお互いを見て見ぬ振りをしながらも着々と作業を進めている中
 其処の一帯だけはまるで浦島太郎御一行と言う感じでまるで情報から取り残されている。
 取り合えず乗っ取られ事が無いことを確認できたスタッフ一同は安堵の表情を皆で交わしていく。
 結局何時ものアーサーのへタレっぷりが日常と大差無かった事にやっと気付いたのか整備スタッフ達も
 やれやれっと言った感じで肩を竦めたり、背中を叩いたりしている。むしろ、アーサーはへタレがデフォルトだという事を
 忘れていた事を恥じている者もいるが、当のアーサーはそんな様子に気付く事はなかった。
 そんな安堵の空気の中、アーサーの発言にマッドは訝しげに問いを返しながらも、次の言葉に衝撃が背筋を駆け抜けていった。
643528:2007/02/13(火) 19:00:10 ID:???
「はぁ。それがですね。連合の方は戦艦も沈んで迎えの船はかなり時間が掛かる。
 民間人と一緒の救助艇って訳にもいかない、MSを乗せられないって事も合わせて、テロリストの追跡に同行を要請してます。
 まだ、決定は解りませんが、連合の方も大分盗まれた様で今各自どんな機材を持ち込んでるかチェッ――」
「何だって!? それじゃ、今から連合と合同で軍事行動を取れッて言うのか! こんな状況で?」

 マッドはその事実を誰よりも重く受け止めていた。連合とは二年前まで戦争状態。
 しかも、休戦条約を締結したとはいえ、小競り合いが全く無い訳ではない。
 お互いの超一級の軍事機密を見て見ぬ振りをしながら”仲良く”同じ目的と言うことがドレだけスタッフに重くのしかかるのだろうか。
 技術屋としては連合の機体を鹵獲ではなく正規の機体や整備方法を間近で見れるのは嬉しい事かもしれないが
 逆に言えば、相手もそれがいえて尚且つ此方の方は最新機体に最新戦艦と相手の興味を引くモノばかりとなる。 
 そんな状況は前代未聞であり、トラブルが無い方がオカシイ。必ず何か起こりそれが火種になる筈だ。
 それを想像するだけでマッドは卒倒しそうになるが、それを踏ん張りつつ、アーサーへと返事を返す。

「そういうことです。ほら、ザフトは二年前のヘリオポリスの事もありますからね。
 ですからマッドさんも頼みますその……我々では専門的で解らない事が多いですから」
「解った。仕方ない俺が行く。お前らシンのレイヴンの整備。それと、追跡をやるという事は多分宇宙だ。レイヴンの換装しておくぞ!」
「「はい!」」

 眉尻が下がるアーサーの情けない顔にマッドも頭を左右に振りながらやれやれと言った表情で部下達に指示を飛ばす。
 マッドはアーサーに連れられながら連合のスタッフ達との備品人員のチェックに回された。
 否、連れ回されに行ったと言う方が適切か。後に取り残された者達は返事の威勢だけは良かったが
 その後は誰も彼も再び目の前に広がる呆然としてしまいながらも視線を向けていながらも
 奥のハンガーに掛けられていた、武装が壊れ装甲がへしゃげているレイヴンを見て一斉に駆け寄って行く。
 丁度、パイロットであるシンが其処から降りてくる所を整備スタッフ達が囲む様な形になっていく。
 ぐったりとした様に見えるシンは力なく機体の足に寄りかかっていた中
 スタッフ達は送り出した機体で生還を果たしたパイロットに皆喜びを隠せずに次々と声を掛けていく。
 シンも最初は意識が朦朧としていたのかまるで寝起きの様な反応を示していたが
 徐々に状況が理解し始められたのか、スタッフ達に笑いを返していく。

「シン! やったな! これで機体の性能だけじゃなくてパイロットの腕も相当って認められってもんだ。」
「だな? いっちゃあなんだが、あんなポンコツでよく生き残れたなんざたいしたもんだ!こりゃ、勲章もんだぜ?」
「おいおい。ポンコツなんていうなよ! 俺たちがちゃんとチェックしてたし、アレはワンオフ機に負けない性能だぜ?」
「そりゃそうだが、それでもシンはすげぇぜ!」

 わいわいと賑わう中、シンも疲れを見せながらも何度も頷きながら照れくさそうにその言葉を噛み締めている。
 ヨウランだけは、何となくシンの浮かない顔に気付いてはいたが、それの原因が解らなかった。
644528:2007/02/13(火) 19:01:02 ID:???
 そんなことに気付かずに次々と賛辞の声が寄せられていく中、ふと、後ろから一人連合のパイロットが後ろから声を掛けてきた。
 ヨウランは振り返りながらもその顔を見ると一瞬、ぞっと背筋が震えて反応が遅れてしまった。
 その様子にイラつく表情や眉間の皺がそれを物語っており、見たことも無い特殊なパイロットスーツを着ている事から
 更に恐怖と戦慄の色をかもし出してた。眼光鋭い視線はまるで野獣の様で、震えが一向に止まらない。

「おい、其処の色黒。あの黒い奴に乗ってたパイロットはあのガキか?」
「え?……あ、あぁ。ま、まぁそうだけど」
「そうか、じゃ一寸どきな。怪我するぜ」

 まるで、何かでい抜かれた様に稲妻の様に体に恐怖が伝染していく蛇に睨まれた蛙の様な心境に陥りながらも
 ヨウランは相手の問い僅かに戸惑いながらもそう告げる。それを確認すれば、連合のパイロットはそのまま人垣を掻き分ける様に進んでいく。
 周りのスタッフもその異変に気付いたのか、訝しげな目でパイロットへと視線を注ぐ中、シンとそのパイロットは対峙した。
 シンも最初は変だと思っていたが、ずんずんと突き進まれる相手の覇気に背にもたれるのをやめて立ち上がる。
 ぴりぴりとした一触即発の雰囲気へと一気に周りの空気を変えながらも先に口を開いたのは連合のパイロットだった。

「……よぉ?さっきは凄かったじゃねぇか?こんなオンボロでよく持ったもんだ」
「別に……運が良かっただけだ」
「そうかい? まぁ、確かに運が良かったのかもしれねぇなぁ?だってよ……こんなもんで済まされるんだからよ!」

 連合のパイロット。先ほどまでカラミティを駆り、共通の敵と対峙していた男オルガ=ザブナックは
 そのままシンの胸倉を掴んだ後、間髪要れずに大きく振り被った右ストレートを叩き込んでいく。
 シンは左頬を抉られるかと錯覚するほどの衝撃を喰らいながらも、じんわりと口の中が鉄の様な味が支配する。
 口の中を切ってしまったのか、口元から僅かに血が滲みつつ、一瞬の出来事に対処出来ずに目を見開きながらも
 本能的に出た右フックが相手の頬を打つ。ばしんっと肉が弾け合う音がハンガーの騒音の中掻き消されながらも
 オルガは全く衝撃を受けた感も無くそのままじっとシンを睨みつけている。ダメージはそれなりに入っているのだが
 顔には一切その様相を見せずに逆に闘志と怒りを露にしながらも余裕が垣間見せられる。
645528:2007/02/13(火) 19:01:56 ID:???
 周りの面子も一瞬の出来事でぽかんっとしてしまいながらもその沈黙を破る様にオルガは言葉を浴びせかける。

「ふん。腕っぷしだけは一人前か? まぁ、こんな糞ガキにMS任せてる様じゃ腕だけでも良くなけりゃ乗らせて貰えねぇもんなぁ!?」
「な、誰がガキだと!? あんただって行き成り殴ってくるなんて大人のする事じゃないだろう!」
「はん。俺に行き成り 戦闘仕掛けてきたのは手前の方だろうが糞が!
 オーブを攻めた時は自殺した馬鹿爺ばっかだったが、プラントはもっとひでぇな? こんなガキばっかなのかよ?」

 罵声を返す罵声。あっという間に場は一気に険悪なムードになりながらも、周りのスタッフ達はシンを止めようと相手から引き剥がそうとする。
 が、今度はシンが何かを感づいた様子で負けじとオルガの胸倉を胸倉を掴んだまま、問い質そうとする。
 一触即発。既に踏まれてしまった連鎖地雷の様に場の中央で修羅場と憎しみの視線を交差させながらも
 理性残る大人たちが何とか引き離そうとしてもそれをシンは振り解いてしまう。
 シンは相手の言葉で確信した。あの戦闘スタイルにあの機体に彼自身が言った言葉。
 逃げ惑う弱者達を気にもせずに傲慢に空を飛び回りながら戦争をしていたあの機体のパイロットであり
 そして、それはシンにとって大切な家族を失う事になった引き金だったと一因だった人間であることを。

「やっぱり! お前、オーブ進行の時もこの機体に居ただろう?」
「ん? あぁそうだったな。あの時は手前等ザフトのジャスティスがいなけりゃあのフリーダムが落とせ――」
「お前! よくも俺の家族を!!!」

 オルガはその話題で更にザフトへの悪態をつこうと油断した刹那、シンは今度はオルガの右頬へと拳を叩き込む。
 さっきのフックとは違い、周りのスタッフ達の腕を振り解いたことで反動が付いたのか
 叩き込まれる衝撃にオルガも僅かにぐらつきながらもそれを返す様に相手の腹へと膝蹴りを打ち付ける。
 シンは思わず口の中を戻しそうになる中、かはっかはっと僅かに唾液と胃液を吐き出しながらも、相手の胸倉を掴む力を緩めず
 に食い下がってろうとする。血と胃液混ざり口の中は混沌の味を舌が伝えていた。
 面白い玩具を見つけた様にオルガはほぉっと感嘆の息を漏らしながらも
 手を振り解こうとするが、執念なのか?シンの手は一向に離れずにしがみついている。

「何だ? あの戦いで手前の家族が死んだのか? 俺の所為だって? だから、手前はガキなんだよ!この糞ガキ!」
「な! 御前開き直るつもりか! 御前等が戦争なんて始めるか――」
「あぁん? そもそも、何で気にしなきゃなんねぇんだよ。俺は軍人としてやる事をやっただけだ。オーブの奴等を殺せ。
 んで、MS乗ってたからMSを落とそうとする。何が悪い?」

 オルガは全く悪びれる様子も無く、そのまま睨みを利かせたまま、お互いが胸倉を掴み合う姿勢だったが
 相手の言葉に拍子抜けになってしまったのか、胸倉を掴む手を離しながら肩をすくめる。
 まるでシンを子供扱いする様に此方も口にたまった血を吐き棄てつつも、その表情は憎悪と嗜虐の色合いを変えていった。
646528:2007/02/13(火) 19:07:00 ID:???
 視線は未だに闘志を衰えさせる事もなく、今度はまるで猫が追い詰めたネズミをいたぶる様に
 嗜虐嗜好の光悦さを滲ませながらも、シンの言う事にはまくし立てる様に言葉を潰し返していく。

「お前。あの時はな、まだ、民間人が避難し切れなくて俺の家族だって――」
「だ・か・らなぁ! 手前の家族なんざ、知らねぇよ。避難させねぇのはオーブが悪いし、こっちもちんたらやってたら逃げられる。
 俺らだってUNITの二大糞英雄様や理念やらのおかげでオーブが反抗するわ、時間掛かるわ、仕舞いには自爆だぜ?
 そんな死にたがりの爺に政治預けてる手前等が悪いんだよ、このガキが!」
「な……攻めて来たのは連合だろうが! しかも軍艦引き連れて先に島を取り囲んでたくせに!」
「どっちが先とか知らねぇよ。俺は軍人で政治家でも指揮官でもねぇ。大体、だったら何でお前はMSなんてシロモノに乗ってんだよ?
 こんなデカブツ、人殺しの道具で歩いたら人を潰すし敵落としたら大抵死ぬし、流れ弾で家なんて消し飛ぶ。
 お前の言う家族を殺される奴なんて腐るほど作れるだろうが!」

 オルガが当時は軍人。ましてや人間扱いではなく生体CPUと言う扱いだった事も告げて相手の譲歩を引き出すこともなく
 真っ向から切り返していく。その言葉は、シンの言う事は悉く潰し捻じ伏せられていった。シンは半分泣きそうな顔になりながらも
 突き放される厳しい戦争の論理ト現実に叩きのめされていく。周りの止める声も聞こえずに只管相手への
 恨み、闘志で自分自身を支え、涙と血が垂れながらもそれでも吐き出される言葉を止める事はなかった。

「それでも俺はそんな人達を守りたいんだ! ……だから、だからあんたみたいなのは許さない!」
「あぁん? アホか! そんなに細かく誰か守って誰か殺すのを決めるたけりゃ、
 スナイパーやボディーガードにでもなりやがれガキが!手前も俺も人殺しには変わらないだろうがこのボ――」
「ボケはあんたよ!この馬鹿!こんなところで何やってるのよ!」
 
 何かの衝撃音が起こったかと思うと、男達の中を掻き分けながら、一人の女が
 オルガに思いっきりパイロットスーツのヘルメットで殴りつけていた。その一撃に場は一瞬にして沈静化される。
 それを含めて事の顛末の一部始終を見ていたヨウランは後にこの一件を機にある二つの偏見と一つの確信を持つ様になった。
 それは以下の事であった。

1、シンも喧嘩っ早くて短気であったが世の中、上には上が居る。
2、ナチュラルの男の軍人は凶暴で怖い。
3、ナチュラルの女の軍人は男の軍人ほど凶暴ではないがもっと怖い。
647528:2007/02/13(火) 19:08:32 ID:???

−数十分前 ザフト新型艦”ミネルバ”収容ドック前

 爪を突き立てようと突進するシンのレイヴンはカラミティの回避動作にあわせる様に食らいつきながらも一つの行動を完遂しようとする。
 どうにか相手のコックピット目掛けて巧みなブーストとステップ、そして貫く為の最大出力でのビームクロウ
 それが一撃が僅かにでもカラミティに入ればそのまま爪は食い込み、パイロットをその熱で焼き切るつもりだった。
 艦からの通信も味方からの通信も聞こえずに……否、通信は通っていたが脳がそれを受け入れている事が出来ずに
 シンは、ただただ目の前の獲物を追い、沈める事だけに注力していた。
 そして、何とか相手の動きを読みつつも、一撃が決まると思った瞬間

「これでえぇぇぇえっ!!!! ……って!? 止まるな! 動け! 後、一寸だろ!? 踏ん張れよ!!」
「ってめぇ!? しつけぇんだよ! このレイダーもどきが!……って、なんだこりゃ?」
「……電池切れ?馬鹿じゃないのコイツ。」

 シンの叫びがコックピットに響き渡りながらも、がくっと機体の動きは鈍くなり、あちこちの機器がダウンする音が響き
 ビームの光は消えてそのまま地面へと突っ伏す様にレイヴンは倒れていってしまった。
 先ほどからずっと警報が鳴らされていたのだがそれにシンは気付く事が出来ず元々少ないエネルギー残量が底を着いてしまったのだった。
 そのまま崩れる様に地面へと倒れこみながらも、モノアイのゆっくりと光を失われていく。
 それを、見越した様にカラミティはレイヴンの背面へとバズーカの照準を合わせるが、それに向き合う様に
 レイとルナのザクもビームライフルの照準を合わせ、射線が交差していく。
 その動きに反応してか、フォビドゥンの大鎌が赤いザクの胴へと向けられながらも
 カラミティは背面のビームキャノンを白いザクへと照準を合わせていく。
 まるで、昔のマフィア映画かアクション映画の様に、4機が銃口のにらみ合いをしている。
 沈黙と静寂が緊張感を増していく中、連合のカラミティからミネルバとザクへと通信が入ってくる。
 パイロットであるオルガの言葉から嫌味と憎悪の混じった苛付いた感情をぶつけられてきた。

「おいおい? 俺達は友軍って言った筈だよなぁ?! こりゃ、どういう事だ。まさか、調子こいて隙があったから狙っちゃいましたってか?」
「此方、白いザクのパイロットだ。いや、それは違う。このパイロットは其方が友軍である事を知らされていなかった。
 此方に交戦の意思はない」
「はぁ? 馬鹿じゃないの? 何のために段取り合わせて、断り入れたと思ってるんだよ? あいつ等逃げちゃうし」
「それは……艦長?事情が俺達にも良く解らないのですが」

 フォビドゥンのパイロット、シャニ=アンドラスも呆れと憤怒が僅かに混じった低い声で回線を繋げて、言葉をぶつけていく。
 彼が言うとおり先ほどのゴタゴタを利用して、もう既に4機の陰はない。シンはそれに助けられたが、結果4機は
 コロニーの壁面に穴を開けて、そのままコロニーの外へと向かっていってしまった。
 ザクに搭乗しているレイ=ザ=バレルとルナマリア=ホークの両名はすぐにでも4機を追いたかったのだが
 連合の二機の疑心と、レイヴンに乗っているシンの身の安全を危惧してか、こう着状態が続いている。
648528:2007/02/13(火) 19:10:00 ID:???
 其処にグラディス艦長が何とか場を取り繕おうと通信を入れる。焦りと緊張の中、気丈である普段の様子からは一変し
 気遣いと腰の低さが僅かに滲み出ている感の言葉であった。それほどまでに両陣営の緊張は最高潮に達していた。

「連合のパイロットには申し訳ありません。そのパイロットも急遽此方に向かった救援機で
 私達が其方の事を言う前に戦闘状態に入ってしまったもので、此方の不手際です。どうか、此処は許してやってくれませんか?」
「なら、その二機から先に下ろしな。下ろした途端どーんじゃ、俺達もやってられねぇからよ」
「解ってるわよ。だから、その前にその機体に向けてるのをどけてよ。じゃなきゃこっちだって銃は下ろせないわ」
「……オルガ。如何する?こいつ等もやっていっそこの艦やっちゃう?」
「馬鹿、そういう事は言うんじゃねぇ。だが、話が違ってるからなぁ。……ちっ!フレイはちゃんと仕事しやがれってんだ。あの馬鹿女が」

 陰口の様に連合だけの通信でシャニは危険な発言を漏らしながらも隙に他のテロリスト達は徐々に撤退を始めていた。
 警護部隊もようやく体制を整えられたのだが、その引き際を悟ったのかテロリストの殆どはコロニーから脱出し
 外から攻撃してきた戦艦に回収されていた。
 その状況にその場に居る全員……コックピットに閉じ込められてしまったシン以外は歯軋みをしながらもその光景を見ていた。
 シンは状況が解らず、悔しさに奥歯が砕けそうになりながらもぎゅっと操縦桿を握り締めながら嗚咽に近い泣き声で屈辱を噛み締めていた。

「ちっ、俺達は救援に来てやったのによ。……おい、ザフト。交渉役の女が来るからそれまでこいつは人質だ。
 そっちの艦のカタパルトを開きな。こんなところで突っ立ってたら逃げてる奴等の良い的だ。シャニ、コイツを立たせて艦に運ぶぞ。」
「……ウザイ。面倒な事押し付けるなよ。ったく、こいつウザ過ぎ」
「やはり、信用するにはお互い過去のいさかいが在り過ぎた様ですね」
「そうみたいね。解りました。今、カタパルトを開きます」

 レイとグラディス艦長、そしてそれを見て至るなマリアも失望と落胆を隠せないでいた。何とかさっきまでは共同戦線を張れたというのに
 あっという間に融解してしまう。所詮、共通の敵が居なければと連合とプラントの協調などありえないのだろうかと諦めの思考が混じっていく。
 そんな失望を尻目に、フォビドゥンがレイヴンを抱きかかえる様にしながらも、二機はミネルバへと収容されていく。
 銃を向け合ったまま、その光景はとても奇妙であり、その作業の様子を武装運搬トラックの一つに乗り合わせていた
 フレイもそれを見れば、あまりの滑稽さに首を捻っていた。隣のドライバーも何をやってるかさっぱり解らず
 運転手はバックミラー越しにフレイの顔色を伺っていた。

「……何やってるの?あいつ等、故障でもしたのかしら?あの機体」
「けど、武器を向けてるぞ? ありゃ、まるで人質取って立てこもりって感じだな」
「また、何か揉め事起こしたのかしら? 御願いだから仕事増やさないでよね。ほんと」

 その後、ミネルバへと到着した連合の一行は命からがらの避難にほっと安堵の息を漏らしていたが
 フレイだけがその次にこの事態を知った時にはこめかみを抑え込みながらも安堵の息はため息へと変わった。
 之から艦への避難に加えて追撃・奪還戦の同行を申し出なけれならないと思うと頭を抱えていたのだが
 しかし、逆にその騒動があってからこそ、何とか同行の申し出が奇跡的に受け入れられた事になったのであった。
649528:2007/02/13(火) 19:11:58 ID:???

―再び現在 ザフト所属艦ミネルバMSドック内

「すいません。本当にすいません。ほら、あなたもさっさと頭下げなさいよ。あなたが馬鹿みたいに殴りかかったからこうなっちゃんじゃない!」
「あぁん? なんだと?!」

 フレイ=アルスターと言う人物を軍人として評価するとなると、「彼女”単体”では半人前、”強化人間”と絡むと有能」
 彼女は戦時中にまだ、学生の身でありながら志願した身であり、正規の軍人ではなかった。
 志願兵の小娘一人に出来る仕事は精々オペレーターの真似事やブリッジや艦内での雑用程度で、
 とてもではないが重要な任務など任せる事も出来なかった。ヘリオポリス崩壊事件の際のアークエンジェル級の運用は
 多数の少年兵が居た事は記憶に新しいが、それでも工学部に所属する彼等は一定のコンピューター端末の操作などが
 出来る事であったが、それでも最新鋭の軍艦の操作を行っていた事は非常に危険な事であり、奇跡の産物といえる。
 そして、戦後なんとか生き残った彼女は自らの力の及ばなさを反省し、軍の仕官学校へと編入学を希望する事にした。 
 それを計らってくれたのは当時、暫定的ながら上司であったナタル=バジルール中尉であったのだが
 彼女は政治利用をされる事がある程度軍に入る時点で決まっていた事から、専攻するコースは決められてしまった。
 MSやMA、航空機のパイロットや戦車、まして歩兵などにさせるなど、もってのほか。
 かといって、悲劇の少女が官僚仕官のエリートコースを歩ませると言うにはいささか彼女の勉強不足。
 と言うか、そもそも、彼女はそれを前提とした勉学をとっていない。
 あまりに、待遇が良過ぎてもそれは軍のお膳立てが疑われてしまうから、イメージダウンになる。
 しかしかと言って、一山幾らの命の大安売りである前線に配置する訳にもいかず、迂闊に見殺しにすることも許されない。
 でも、宣伝の時以外は地味に雑用ばかりをさせる御飾りの軍人と言う訳にもいかない。

「あのな!俺達が駆け付けてやったのにこの馬鹿ガキが横から突っかかってきやがって、獲物逃がしちまったんだぞ!」
「だからってパイロットを殴る事は無いでしょ!アレはこっちも説明受けて事故なんだって解ったんだから
 一々男が細かい事気にしないの。これからこの艦にはお世話になるのに行き成り荒らして如何するのよ!」

 そこで落ち着いた先は国軍の看護仕官要請学校であった。国際法律上、衛生兵は撃ってはいけないという事で
 仮に彼女が死んでしまっても、それを敵軍への条約違反になるし、正に新たな悲劇を演出出来るの上に
 艦船の軍医への看護補佐なら艦船が沈まない限り死ぬ事は無いと判断されたからだった。
 そして、彼女がその後一年、看護学校での勉学に励みながらも途中、インターンの研修において
 戦中同様、二番目の不沈艦と歌われていたドミニオンに在籍をしていた時期があった。
 それが新たな役割を生み出し、新たな部隊運用のきっかけになることになった事であり、彼女の評価に関わる最大の要因とも言えた。
 ドミニオンに配属されいてたブーステッドマンと呼ばれる強化兵士。
 幼いころから強化訓練と人体実験を繰り返されていた驚異的な戦闘能力を持っていたのだが
 如何せん彼等には軍の規律などが非常に理解されておらず、また度重なる命令無視が多い事があった。
 それを薬物と言う餌で釣って何とか戦闘を継続させていたのであったのだが
 その「消耗」を防ぐ研究と「長持ちさせて有効に使う」と言う運用方針の転換から
 その餌の代わりの代行品や別の運用方法が検討され始めるのであった。
 そんな中、彼女は初期の強化人間であるオルガ=ザブナックやシャニ=アンドラスに対して
容赦ない物言いを浴びせる事により、何故か彼等が比較的言う事を聞く様になっている兆候が見えてきた事に始まった。
650528:2007/02/13(火) 19:13:07 ID:???
「あぁん?! ふざけるなよ。事故で済むか! 俺は落とされかかったんだぞ!?」
「落とされなかったのなら良いじゃない。今はそんなことで揉めてる場合じゃない事位、理解しなさいよ!
 それに逃しちゃったんだからちゃんと追う様に取り計らおうとしてる最中にそれを潰さないで欲しいわ。
 だから、ちゃんとこの場は謝りなさい。こっちも誠意を見せきゃ駄目でしょ」

 そう、正に今ザフトの整備スタッフとそして、騒動の原因の一人であるシンを呆然とさせながらも
 オルガをヘルメットで殴りつけた後、相手の凶暴な態度に一歩も引かずに説き伏せるやり取りや
 詫びることを促す姿はその実地研修期間において、度々目撃されていた。
 どういう訳か解らないが彼等、ブーステッドマンは彼女に対して言い返す事はあっても決して手を上げる事はなかった。
 また、散々言い合った後も渋々彼女の言う事を聞くことが圧倒的に多かった。
 その原因としては彼等が幼少期母親の愛情などを与えられなかった事から
 逆に女性の発言に対する本能的な母性渇望が起因するなど考えられたが
 実際に詳細な事は解らないままにその研修期間中の彼等の命令意識と規律は格段と改善されていた。
 その功績と言えるかどうか解らないが、働きとまたトラブルの解決に辺り、通常より階級が高い方が良いと判断された事から
 看護兵の初期には破格の少尉の階級が与える事になった。コレは無論トラブル解決にも重々役立っている事になっている。
 ただし、問題としては彼女は終了カリキュラムを終える前にその功績が仇となり、繰上げでドミニオンの常駐となり
 学習や経験面において不十分まま正式配属されてしまったのであった。一応の代理履修と配慮によって
 書類上の審査と免許は通っているのだが、実際一人前と呼ぶにはまだまだ経験不足である事には変わりなかった。
 加えて、ブーステッドマン専用の処置や治療方法などを教え込まれた事も手伝って2年の経験を有しながらも
 未だにその技術は客観的な評価として芳しくないのである。

「ち、解った解った。謝れば良いんだろ……。おい、次やったら殺すから――って、いってえなぁおい!?」
「それを世間一般では謝るって言わないのよ。子供じゃないんだから。はい、やり直し」
「ふざけんなよ。手前は保母さんか何かのつもりか! 子供扱いしてんのは手前じゃねぇか!」
「あ、あのぉ、いや……俺がやっちゃったのは事実だから。その流石にヘルメットで何回も殴るのは」

 再びヘルメットでオルガの頭を殴り付けるフレイ。響き渡る鈍い打撃音。
 オルガは頭を抑えては痛そうにしつつも、きっと睨み返しながら罵声を返して行くが傍から見れば彼女はとんだ暴力女に見えてしまう。
 しかし、強化されているオルガ達ブーステッドマンにとってこの位やらないと拳骨に相当する打撃にならないというのは
 彼女の経験から既にわかっている事だった。逆に拳骨などしては手を傷めたりしてしまう。
 だが、そんな事情を知らないシンは思わずその光景に止めに入ろうとする。
651528:2007/02/13(火) 19:14:13 ID:???
 こんなやり取りから彼らが起こすトラブルも度々仲裁が入れた事などの報告から以後
 実験的にブーステッドマンや新型の強化スタイルであるエクステンデットなどの特殊な強化兵に対しては
 男性二人に対して、女性仕官もしくは女性パイロット一名の3人体制で配属するなどの配慮がなされ始めていた。
 そのスタイルのパイオニアである彼女の評価は一人の看護兵としては半人前で
 仲裁や命令遂行を促すなどの軍務とは関係ない働きにおいて、それを補っている事から有能と言う評価を下されている事になった。

「ザフトは引っ込んでろ! コレは俺達連合の問題で……ってあれ、お前どっかで見たよーな」
「……へ? あ、そういやあんた、街中でぶつかった子に声掛けてた女相手に大荷物の奴!」
「あーーー! てめぇ、フレイの胸触ったエロガ――」
「って、あなた口切ってるじゃない! ほんと、ごめんなさい。ええーと、之使って。嗚呼、傷口見せ……って。
 えーと、ザフトの場合負傷したら如何したら良いの? 規律とか規則とか違うだろうし。取り合えず之で血抑えてて」

 お互いに冷静さを取り戻したり、怒りで我を忘れがちであったやり取りから一転、既視感に襲われて
 ようやくお互いが僅かに一度見た顔であることのある事実に感付きながらも
 それを見事に脱線させる様にフレイはシンへとポケットから取り出したシルクのハンカチを口に当てさせる。
 だらだらと口の中で溜まっていたり、切った唇からとめどなく溢れていた血をその柔らかい肌触りがそっと抑え付けながらも
 フレイはきょろきょろと周囲のザフトの整備スタッフに視線を向けて助けを請う。
 あまりの顛末の激しさに誰もが気付いていなかったが彼女の袖には赤十字のマーク。
 衛生兵の証の腕章が付けられている事に誰も気付かないで居た。まるで喜劇の様な一部始終に思わず
 手を止めていたスタッフ達もはっとしながらもその中の一人、ヨウランが人垣の中、シンへと駆け寄りながら肩を持とうとする。

「医務室に運ばないとな。さっきの戦闘で大分参ってるだろうし、そっちの兄さんも大分やられるから……全く、何だったんだ今のは?
 こういうドタバタコメディーみたいな展開は本の中だけにしてくれよ。ほら、シン立てるか?」
「ああ、大丈…ブっ……つぅっ…うぅっ……」
「じゃないみたいね。まぁ、良いわ。あたしも之から艦長さんに正式に申し入れと書類を作らなきゃいけないから
 ついでに案内してくれないかしら?オルガ、あなたはついでね」
「もう好きにしてくれ……全く、其処の色黒の奴と同意見だ。あほらしい」

 結局、あれだけ盛り上がってしまった修羅場はただのドタバタコメディーへと陥ってしまっていた。
 主役の4人が医務室へと向かった後、何も出来なかったザフトの大人達は大いに笑い転げる事になる。
 その一部始終を遠くから見ていた連合のスタッフも笑っている。喜劇は人類共通の娯楽である事が証明された瞬間でもあった。
652528:2007/02/13(火) 19:22:33 ID:???

と、三話前半は此処まで。少し今回は展開は崩していますが……遣り過ぎたかな?orz
そして、折角なので少しプロット的に余裕が何箇所か出来たので良かったら読者の方に要望アンケートを
取ってみたいと思います。過去の歴史改変のフォローも含めて結局、何処かに挟まなきゃいけないので
ある程度需要が多いモノから積極的に差し挟んでみようと思います。以下項目として

・UNIT結成秘話の流れ〈ラクス・カガリがメイン〉
・ドミニオン組の種最終話付近〜種運命の二年間
・キラ=ヤマト、種最終話付近〜種運命の二年間
・ディアッカ&イザーク、種最終話付近〜種運命の間の二年間
・ユウナ=ロマ=セイランの種〜種運命の間の二年間

の中、感想と一緒に之を読んで見たいってのがあれば要望御願いします。
後他にこのキャラどーなってるのなどの要望で物語として面白そうなのが思い浮かべばらプロットに組み入れる所存です。
では、作品投下失礼しました。
653通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 23:00:17 ID:???

シンの因縁は電池切れで強制終了ww
オルガは相変わらず口の悪いことですが、しっかり論破しちゃってる。

フレイの立場はかなり面白い状態を考えましたね。
文中、エクステンデットにも同様の配置がしてあるとなると、新三馬鹿も同様にか?

>>652
この中だと、ドミニオン組が一番見てみたかったり。
ユウナは反オーブ理念思想(そういやユニット的にはオーブの理念はどう扱ってるんだろう?)
で後々粛正されるって想像つくけど、これまで二年間どうやってあの立場にいたのやら。
654通常の名無しさんの3倍:2007/02/13(火) 23:02:47 ID:???
GJ!
いや、この掛け合い面白いわ。
個人の好みもあると思うが、会話を挟んで出てたフレイについての細かい設定も楽しんで読めた。

で、とりあえず俺はUNITの話希望。
655通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 03:28:42 ID:???
GJ!
シンはこのままレイヴン?インパルスもあるっぽいけど…
俺もUNITかな
656通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 14:36:52 ID:???
黒の機体に赤のライン・・・・そして名前がレイヴン・・・
某SSのラーズグリーズの後継者が脳裏をよぎったぜ
657通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 17:15:53 ID:???
GJです!
オルガたちと絡むフレイいいなぁ。
個人的には、いきなり超イイ子に変わってたりしてないところが好感もてます!

お礼にチョコドゾー
http://d.pic.to/8vd3h
描いてみた。似なかった。
o..rz
658通常の名無しさんの3倍:2007/02/14(水) 22:21:57 ID:???
>>657
今は携帯じゃなきゃ見れないけどGJ!!!
十分上手いよー。ガンガレ。そして、バレンタインですね……。
チョコの好みとしてはどんなんだろうねぇ。シンって。甘いの好きそう
659通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 00:21:59 ID:???
>>657
うまいじゃん!!
シンが羨ましい
660528:2007/02/16(金) 02:04:59 ID:???
>>657
お、イラスト!しかも、上手い!
いやー、色使いがあったかくて良いですね。
私が書いてるフレイはどーも手が出やすくなってて、こっちのフレイのが良いなぁ
兎に角グッジョブですよ。
661通常の名無しさんの3倍:2007/02/16(金) 20:44:57 ID:???
絵うまいねー幸せそうなフレイだ
662通常の名無しさんの3倍:2007/02/18(日) 14:16:50 ID:???
>>シンフレの系譜 遅ればせながらGJ、
 何時いかなるときであろうと等しくヘタレる事によってスタッフに平静をもたらす
アーサーは、ひょっとすると理想の副長かもしれませんね。
 フレイの存在意義が、強化人間たちの精神安定だというのは、面白いアイデアだと
思います。この先どうなるか分かりませんが、フレイとオルガ達双方にとって
互いの存在が救いとなりそうです。
 どたばたコメディーがこれからミネルバの名物になりそうですね。

 出来ればドミニオン組のお話を。
663通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 08:38:22 ID:???
本編じゃ暗かったミネルバが賑わうのはいい
保守しまーす
664通常の名無しさんの3倍:2007/02/20(火) 14:41:14 ID:???
>>657
腐女子乙
665通常の名無しさんの3倍:2007/02/21(水) 23:29:06 ID:???
待ち待ち
666815 ◆SINFReYcA. :2007/02/22(木) 01:15:22 ID:???
お待たせしてしまってすいません。
ちと、今リアルで遅れてて今夜か明日の夜にでも上げられると思います。
申し訳ないorz そして、トリを一寸取ったので試験レス。
ちゃんと、出るかしら
667815 ◆SINFReYcA. :2007/02/23(金) 01:51:12 ID:???
「さすが綺麗事はアスハの御家芸だな! ……つぅっ!!」

 慌しい艦内。何とかテロリストを撃退……否、正確には猛攻を凌いだと言った方が正解だろう。
 クルー達も安堵の笑みを浮かべているものが、多数居たがやはり事が事だけにこの部屋は暗い空気に包まれていた。
 UNIT所属オーブ首長国現代表カガリ=ユラ=アスハは今テロの中、身を挺して守ってくれた……と言ったら聞こえは良いが
 たまたま、テロリストによる爆破で飛んだ瓦礫に頭をぶつけて昏倒してしまったユウナ=ロマ=セイランの見舞っていた。
 外の情報は所々しか得られない中、取り合えずこのミネルバの医務室に彼と共に押し込められて
 避難経路を何とかするまで待つと言う手筈だったのだが、それが遅れに遅れていた。
 何とかこの艦が悲劇を免れた事に安心をしていながらも、議長と艦長が出迎えに来てくれた途端
 激情を隠せず、止める役のセイランも昏倒している中で何時もの病気が出てしまった。
 医務室のセイランが寝ている中、議長は医務室の入り口、艦長は廊下で事の顛末を見守っている中
 カガリの言っている趣旨は先ほどと対して変わっては居なかった。
 ただ、落ち度が出来てしまった為、議長もそれに反論するのに手間取っている中、途端開きっぱなしになっていた
 医務室の廊下から少年の声がそう叫んでいた。本人は陰口のつもりで言ったのだろうか?
 しかし、すぐにその部屋に入ってきながらもカガリはその少年の獣の様な鋭い視線に思わず戦慄を覚えていた。
 何より怪我をしているのか、口から滴っていた血が更にその狂気を髣髴とさせた。

「はいはい。怪我人は騒がない!血垂れてるわよ」
「もがっ!」
「へへっ、ばーか―ばぁっがっ!?」
「ほら、油断してるから傷口が開いちゃったじゃない。馬鹿ね。あんたも」
「ふぇめぇっ! ふぁに、しやがる!?」

 それを冷静な態度で、割り入ってくる一人の少女。カガリはその少女に見覚えがあった。
 ただ、その言葉と声は確かに覚えがあるが実際二年前に見た彼女とは一線を駕していた。
 その狂気滲ませる少年の中にハンカチを突っ込んで黙らせたかと思うと
 次にそれをちゃかしていた後ろのパイロットスーツを着た男性に、裏拳をたたきつけていく。
 それを打たれたパイロットの男性、オルガ=ザブナックは口元からだらりっと血が漏れる。
 先ほど痛めていた傷を直撃されたのか手で抑えながらもきっとフレイの方を睨み付けている。
 が、そんな視線を無視しながらもフレイは一瞬にして事態を鎮圧させた後、ぱっと連合式の敬礼を返す。
 白服で一番階級が高いと判断したのか、グラディス艦長へと頭を上げていく。
 あまりの身の振りの切り替えの速さに一瞬周囲が唖然としながらも彼女は自らの名前と所属を名乗っていく。
 
「失礼。地球連合軍所属第81独立機動群所属フレイ=アルスター看護兵。階級は少尉です。
 此方と其方のパイロットに怪我人が出たので医務室を御借りに上がりました。
 緊急時とは言え、色々、貸せ貸せと五月蝿く申し訳ありません」
「いえ、緊急時ですし、此方の艦も其方の救援で窮地を脱したとも言えます。
 感謝しています。しかし、追撃の件は私の権限では――」
「ほぉ、君が先ほどの通信をしてくれた子かね。いやいや、感謝しているよ。
 私も正直、何時沈むかと緊張のし通しだったからね。よく助けに来てくれた。
 追撃戦に関しては私の権限で許可しよう。タリア良いかね?」
「議長!? 宜しいのですか。ザフトの艦に連合が乗る事自体異例だと言うのに」
 
 其処に居た女は皆、驚いていた。カガリはあのアークエンジェルで共に過ごした少女
 フレイ=アルスターがこの場へと居る事と彼女の所属がファントムペインだという事に。
 フレイは今、目の前にプラントの最高権力を持つ、ギルバード=デュランダル議長が居ることに。
 そして、ミネルバ艦長タリア=グラディスは議長の決断に。三者三様、全員が驚きを隠せていなかった。
668528 ◆SINFReYcA. :2007/02/23(金) 01:53:24 ID:???
 この驚きからいち早く立ち直ることが出来ない中、議長は言葉を続けていく。
 その言葉は迷いがなく、何の揺るぎも無い英断。その迷いのなさは彼が得意としていたトップダウンの決定力。
 その力こそがこの混迷したプラントの情勢を纏め上げていたのだろうと実感させるものであった。

「さっきもタリアが言った通り。今は緊急事態だ。 まして、連合の方も機体を奪われている我々と同じ被害者だ。
 どちらにも取り返そうとする権利はある。恥ずかしながら、今は少しでも戦力はほしいからね。こちらも手ひどくやられてしまった」
「有難う御座います。議長閣下。御英断に感謝いたします」
「いやいや、気にしなくて良い。さて、あまり怪我人の目の前で、騒がしくては治るものも治らなくなってしまう。
 タリア、アスハ代表。我々も話をするなら此処を出た方が良い。まだ、怪我人が運び込まれるとジャマになってしまうからね」
「はっ! 議長がそうおっしゃるなら。では、アルスター少尉。正式な書面の記述はこの混乱が落ち着いた後という事で宜しいかしら?
 後、連合軍関係者の治療はある程度の物資派使用した分を明記した書類を後で書いていただければ、其方のスタッフに任せます。
 あまり、此方があれこれしては逆に警戒されてしまうでしょうし」

 事は議長の決定力を機に連合の思い通りと言う展開にも見える。しかし実際は、相互監視の為の決断であった。
 今回のテロリストは、一番容疑者で濃厚なのはUNITであろう。何せ、3勢力の内二つが襲われたというのなら、残り一つが犯人と言うのが定石。
 しかし、その定石をもミスリードを誘うものとも考えられる。何せ簡単に結論が出るという事は誰でも陥り易いという結論だ。
 最後まで場の展開についていけなかったカガリを尻目に事態は徐々に整えられていった。
 カガリは見ていなかった訳でもなかった。連合が救援に来たという事をモニターで映像を見せられており
 大量のMSが奪われていたのだろうとはすぐに理解が出来た。ヘリオポリスでの事件を経験がその理解を推し進めている。
 かつて、それと全く行動を取ったアークエンジェル級一番艦に自分も乗っていた事があったからだ。しかし、それとは十分に違う点があった。
 連合との共同での軍事行動?しかもこの最新鋭の戦艦でかつてAAで乗り合わせていた彼女がそれに参加するという事実。
 運命めいたその巡り合わせに目をぱちくりとさせながらも、ふるっと首を左右に振りながら、カガリは議長へと言葉を投げ掛ける。

「議長! この艦はその……追撃戦を行う予定なのか!?」
「失礼しました。アスハ代表。その説明が出向いた事の本題だったのですがね。ええ、戦力がある程度整い次第そうするつもりです」
「そうか、いや。まさか連合とザフトが共同と言うのはにわかに信じられなくて……解った。では此処を出たら詳しい話を」
「申し訳ない。本来なら、戦艦などではない方が良いのですが民間用のシェルターも安全とはいえませんし色々と確認したい事もあります」
「ああ、解っている。その話は此処では不味いな。では私達は失礼しよう」

 カガリもようやく事の事態が飲み込み始めていた。そう、今回のテロリストの主犯はUNITが一番疑われており自分が人質でもあるのだと。
 カガリが今、居るのですら非公式であるから彼女が此処に居る事を解っていないで行動を起こしている。
 もしくはそれすらを考慮して、自分達のアリバイにしているかもしれない。また、その推察を見越した連合の特殊部隊の工作。
 疑い出したら切りが無いこの現状に置いて、彼女の裏表の無さは逆に仇となっている。
 違うと言葉で幾ら言ってもそれを信じて貰えない。それは彼女の中で心深くに根付いている悲劇の記憶を連想させていった。
 そう、それは第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦での悲劇。そ瞼を閉じれば今にも鮮明に蘇る無力だった自分。流れを変えられなかった自分。
 ただ、疑心と殺意だけが渦巻きながら、混沌の中での葛藤。それらが心に響き痛みを患っていく。

「艦長、大変です! テロリスト達が全宇宙域に対する演説が始めるそうです! すぐ艦橋へ!」

 赤髪のツインテール。僅かに幼さが残る少女。ミネルバに所属するオペレーター、メイリン=ホークは息を切らしながらも
 医務室へと駆け込めば早口でその報告を成す。それが再びこの小さな医務室で混沌の爆弾を落としていった。
669398:2007/02/23(金) 01:54:56 ID:???
―CE71 9月27日 ヤキン・ドゥーエ付近宙域

 ヤキン戦、連合の艦隊を前にしてファクトリーやコロニーなどから逃げる様に撤退を始めていく三隻同盟。
 平和の為自ら奮起し、その戦場を駆け抜けた若者達は試合という戦場では勝ったが、戦争と言う勝負には負けてしまった。
 そう、全て始まりは連合の一つの通信だった。連合からそれはアークエンジェル級戦艦”ドミニオン”からの悪魔の声が囁かれた。
 時はあの悪夢の大量殺戮兵器ジェネシスの二射目が打たれ、地球連合が月基地への大打撃を蒙ったと言う事実が伝えられて数十分後
 誰もが、連合の撤退を信じていた。そんな中での通信。コレはナタルかもしくは連合の軍人の声を期待していた。

「あーあー、聞こえますか? アークエンジェル。少し通信を繋げて下さいませんか?
 プラントのラクス=クラインとオーブのカガリ=ユラ=アスハに。此方ブルーコスモス盟主ムルタ=アズラエルです」
「……ブルーコスモスが何の用ですか」
「な、何だこの通信は!? ブルーコスモスが何でこんなところにまで」

 その期待はあっさりと崩れ去ってしまった。戦火が交差する中、命からがら逃げ遂せたドミニオンと地球連合からの第一の通信は
 オーブへと戦火を呼び込み、核をボワズへと撃ち込ませたとされるブルーコスモスからの声であった。
 突然の通信にエターナルに乗るラクス=クライン、ストライクルージュからいざ、出撃しようとしてる中、カガリ=ユラ=アスハは疑心のままにそれに応えた。
 二人とも動揺が隠せては居ない。ドミニオンの居るナタルから連絡が入ったことは確かにある。暗躍する黒幕とも言える存在。
 そんな位置付けの人間が自ら名を名乗り、此方へと伝えたいことが在るという。それがどれほどの衝撃だったろうか。
 混乱するブリッジの中、それぞれマリューやキサカ、バルドフェルド達が治める中、その声に耳を傾けていく。

「ああ、良かった。ちゃんと通じますね。いやいや、君達の平和の為に努力奮起する姿に感動してしまいましてね。
 まして、この乱戦であの大量破壊兵器を向ける中、停戦を訴える。素晴らしい!目から鱗が落ちるほど、感極まってしまいましたよ」
「……それは、ありがとうございます」
「な、何が狙いだ! 今は戦闘中だぞ!?」

 相手の抑揚の無い賛辞の言葉。まるで、此方が喉元に銃器を当てられているかの様な緊張感が辺りを包む。
 只の声、言葉だけですらこれほどの圧迫感を生む事をラクス=クラインとバルドフェルドなど政治慣れした者達以外は
 その声の存在感に圧倒されていく。カガリは緊張から我慢が出来ず思わず声を荒げていった。
 これからジェネシスを討たねばならぬという心の焦りもあったのであろう。
 しかし、誰もが、その続く言葉に戦慄を過ぎらせていった。

「ま、確かにそうですね。急ぎの中、失礼。一応商人の出なので礼儀は叩き込まれてまして。
 では、単刀直入に。今、連合軍指揮官サザーランド大佐に要請を出しているのですが其方に支援を出そうと思いましてね?」
「支援……ですか?」
「ええ、今から其方と同じ攻撃目標に対して核ミサイル攻撃部隊とその護衛部隊を”援軍”として送ります。どうぞ、上手く使ってやって下さい」
「「「なんですって!?」」」

 その一言。それがラクス達の陣営に衝撃が走っていく。マリューやカガリだけではなく、その声にラクスの声も混じっていた。
 いや、どうやらナタルやフレイなどのドミニオンクルーにもその混乱を隠せないでいた。
 あまりにも急展開の中、それを理解できる軍人はバルドフェルドとキサカ程度にしか居なかったであろう。
 それを予想したのか苦虫を噛み潰した様な顔を見せながらもどんっと近くの機材を叩いている。
 明らかに不味い空気へと流れている事を察知しながらも二人は策を頭の中でめぐらしていく。
 三隻同盟全てがその場でひっくり返りそうに成る程の混乱の中、アズラエルは言葉を続けていった。
670528 ◆SINFReYcA. :2007/02/23(金) 01:56:25 ID:???
「君達は僕達が撤退する時に追撃を迎撃して下さいましたからね。もう、連合軍に対した戦力は残っていませんが
 何もしない、助けられっぱなしと言う訳にもいきませんから。正式にはオーブ軍への援軍と言うことになりますが、宜しく御願いしますね?」
「……な、何を言っているんだ!? 核部隊など! 我々は核を撃たせないために来ているんだぞ!?」
「おやおや、アスハの御嬢さん? 何を言っているんです。オーブ暫定政府は大西洋連邦に降伏し、今や地球連合に保護されてる国なんですよ?
 保護している国の軍が危険に晒されている時に、援軍救援を与えるのに不自然な事はありません。
 それとも、核は汚くてダメ、あの兵器は綺麗だから援軍を撃って、あの兵器を”守る”んですか?」
「な、そ……それはそうだが!……いや、あの兵器は討つ! だが、しかし!」

 カガリは忘れていた。そう、既にオーブ首長国連邦は正式に降伏勧告をしている。
 その歴然たる事実が相手がそれを付け入る隙を与えていた事を。アズラエルの言葉通りなんら問題の無い支援要請。
 まして、既に亡国の姫であるカガリにそれの拒否権など存在しない。否、そもそも伺いを立てるのは暫定政府であって彼女に聞く道理は無いのだ。
 コレを後に連合政府は緊急的措置としての断りとしている。結果、誰もが望みもしない核の力を三隻同盟は手にしてしまった。
 それ以前にジャスティス、フリーダムと既に核搭載MSを所持しているとは言え、ただ、やたらと出力の高いMSと
 マークがでかでかとつけられている核ミサイルとはではその違いは歴然としていた。あれでは此方が核を接収したと宣伝している様なもの。
 そんな混乱の極地に追い込まれている三隻同盟の面子を尻目に、アズラエルは最後の言葉を残して一方的に交信を途絶えさせていった。
 
「無論、守ってくれとは言いませんよ。ただ、撃たないで下さいね?”味方”なんですから。
 こっちもあんな兵器を潰す為、平和の為に一丸となろうと言っているんです。
 ま、援軍の”味方”を後ろから撃つならどうぞご自由に。戦争が終わった後、国民が何と言うかは知りませんがね。」
「……なぁああ!! くそ、勝手な事ばかりを!! 之では……之では私達は!?」
「わざわざ、僕が名を名乗って、大佐の名前も出しています。信用してくださいね?では御武運を。お互い平和の為に頑張りましょう」
「くそっ! そんな、そんなことが許されると思っているのか!?」
「カガリさん落ち着いて下さい。今は何にせよあれを落とさなければいけません。次は恐らく地球に撃たれるかもしれません」

 ラクスの言葉が震えていた。拳も震えている中、その言葉を苦々しく想いながらも口にする。
 それは狂気の饗宴の始まりであった。オーブ及び連合の混成部隊はジェネシスへと目指して攻撃を敢行する。
 オーブ軍も連合を撃つ事が出来ないままにそのまま連れ添う様にして艦隊行動を取っていった。
 その前に平和も対話も停戦も偽善に成り下がってしまった。ただ、連合はそれだけで終わらなかった。
 連合はザフトにすでに解読されている古いチャンネルをわざと使って彼等の言葉はザフトへと筒抜けになっていた。
 それがザフトに計らずも大混乱を与えてしまい戦線は崩壊していく。兵士達の士気は滅茶苦茶になりながらも
 その通信は聞くに堪えないものばかりで実に効果的であった。何せ、事前に聞いていたオーブ軍さえ
 この事実に混乱を隠せていなかった。今まで平和を訴えていた歌姫と認識していたザフトにとって
 ”その歌姫が核を撃って来る”。この事実に誰が驚かずに居られようか。
671通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 01:57:17 ID:???
「おらおらーーー!!!どきやがれ!! ”ラクス=クライン様の核ミサイル”がお通りだ! ザコは引っ込んでな!」
「な、まだお前ら野蛮な核など……何、ラクス=クラインだと!?」
「”ラクス様の核”をジャマするなよ。この宇宙の化け物が!」
「馬鹿な!? あのラクス=クラインが核を我等に向けてきたというのか?」
「お前らの歌姫が之を落とせつってるんだよ! 聞こえねぇのか!」
「何で……彼女はコーディネイターでしかも平和をさっきまで訴えてたんでしょう!?」
「この核は平和の歌姫の綺麗な核なんだよ! だから、さっさと滅べ糞コーディが!」
「嘘! 嘘よ! あのラクス=クラインがこんなことを!」

 その言葉はジェネシスを落とそうとするエターナルの行動が裏付けてしまった。
 誰も歌姫の言葉を聴いてはいない。ただただ、核はラクス=クラインが撃ち込んだという言葉だけが先行し
 連合が割り込んだ通信により彼女の本当の言葉は掻き消されていった。
 キラ=ヤマトとアスラン=ザラを始め、後の二大英雄である彼等はそれを抑えることも出来ず、戦士であるしかない二人は
 ヤキン・ドゥーエ、ジェネシス、そして、ラウ=ル=クルーゼを駆るプロヴィディンスを落とす事に力を注がれており
 誰も彼もがその言葉を覆す事は出来なかった。結果、この戦いは連合が戦力の半分以上を失いながらも辛くもプラントのザフト軍を
 叩き伏せる事に成功をした。戦いは終結し、結果連合はプラントへと攻め上る戦力が維持出来ずにそのまま撤退を余儀なくされた。
 ちなみにヤキン=ドゥーエ及びジェネシスに叩き込まれた核ミサイルは10発以上にも及ぶ。ジェネシスはその残骸も残す事なく壊滅。
 ヤキン=ドゥーエも要塞としての機能をほぼ失い、ただの大岩へとその姿を変貌させていく。
 しかし、ザフトの抵抗も凄まじい中、連合も多くの戦力を疲弊した形となり結果この戦いは双方の引き分け。
 お互いに絶望的なほどの軍事力の消耗と言う形で幕を閉じるのであった。


 その後、プラントでは混乱を何とかまとめる様にクライン派の議員達は先軍政治的な政策を行っていたザラ派を
 何とか議会から追い出す事には成功したが、この一件が元でプラント国民のクライン派への支持は急激に低下
 プラントを牛耳る事が出来ずに、ギルバート=デュランダル議員が出たことにより新たな派閥が形成され
 クライン派は徐々にその力を弱めて言った。そして、プラントは議会の混乱を呈しながらも内部分裂が起こってしまう。
 今までザラ派が強硬な立場で一枚岩を形成していたが、それもボロボロに剥がされた中、まるで戦国乱世の様な派閥の攻防が数ヶ月に渡り
 続く中、結局プラントはクライン派とデュランダル派で袂を分かつ結果となった。
                                                    Turn03「亡霊達の突撃行進曲」に続く
672528 ◆SINFReYcA. :2007/02/23(金) 02:00:16 ID:???
以上。今回はこんな感じで。
ドミニオンのより先にUNIT結成のきっかけとなる歴史改変を先にあげてそのまま秘話への繋ぎとしたいと思います。
一寸コレから歴史の弄り方が激しいですがこれからもよろしく御願いしますorz

ドミニオン関係の話はこの宇宙のゴタゴタが一段落したら挟む予定で後次回は一寸波乱を呼ぶと言うか
かなり、はっちゃけた内容になるので今回より時間が掛かるかもしれません。申し訳ない。では、投下失礼しました。
673通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 04:18:10 ID:???
GJ

盟主王の政治的策略に痺れた。

ジェネシスを破壊し、ラクス・クラインの名声を貶しめるとはお見事。

フレイの治療は過激でワロス
674通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 21:02:43 ID:???
>「この核は平和の歌姫の綺麗な核なんだよ! だから、さっさと滅べ糞コーディが!」

ハゲワロタwwww
675通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 22:03:22 ID:???
ノリノリで通信を送りまくるオルガ君が目に浮かびました。>>672GJ!
676通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 22:05:01 ID:???
 
677通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 22:06:39 ID:???
実際、盟主王がまともに判断できて、ジェネシス攻撃してたらこうなるよな
678通常の名無しさんの3倍:2007/02/23(金) 22:59:26 ID:???
SSは書けんがこんな電波を受信してみた。

>>69>>56>>57>>50で、

「あんた本気でry」
「ッ、じゃあお前が乗ってみろよ!」
……その後ラクスとの会話、
「謝ろうと思ってたのに、酷い事言っちまったんだ。……約束、守れなかったのに。俺……また何も守れなかった……」

マユ死亡直後。
号泣するシン。何かを期待するようにシンの肩に手を置くフレイ。それに気づいたシン、いきなりフレイをベッドに押し倒す。
驚き怯えるフレイに歪んだ笑みで、
「俺に戦って欲しいんだろ…? だったらお願いしてみろよ、犬みたいに這いつくばってさぁ」
シン、手を外してじっとフレイを見下ろす。フレイ、しばしの後自らシンの腕を掴む。
「戦って。あいつらみんなやっつけて」
常軌を逸した眼差しで見詰め合う二人。
笑みを深めたシン、フレイに顔を近づける。ぎゅっと目を瞑るフレイ。が、キスした場所は額だった(マユ生存時、出撃前いってきますのちゅーを額にしたシーン有り)
驚くフレイに構わず彼女を抱きしめるシン。
「あぁ、わかったよ…。みぃんなやっつけてやるからな?……マユ……」
で、その後敵襲時に異様なハイテンションで敵を撃墜しまくり、フラガ辺りに「こうなっちまったか…」と苦々しく呟かれたり。
679通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 00:09:53 ID:???
>>678
GJ!成る程、この時期に出逢ってればこういうノリもありだったんだなぁ
種の初期からシンがいるとするとヘリオポリス時点でドミニオンと一部パイロット〈ガナード辺り〉
が居てAAとドミニオンが同時で脱出とかなれば、すげぇ面白いんじゃないかなぁっと想った。
流石に種初期からの改変ネタは大変そうだけど
680通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 01:58:33 ID:???
なんかこーいう展開もいいな
考えつかなかった
681通常の名無しさんの3倍:2007/02/24(土) 10:36:34 ID:???
乙。いやGJ

流石盟主、これに痺れる憧れる。
連合が疲弊した裏でプラントは内乱一歩手前の派閥抗争、そして分裂していくわけか。
682通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 06:54:50 ID:???
もっとフレイがぬれ濡れの奴頼む
683通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 10:16:45 ID:???
濡れ濡れって。一応全年齢板だし
SSは時間帯関係ないからそれは辛くないか?

つか、実際SSで濡れ場ってどーよ?ピンク板池とかいわれね?
684通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 13:24:50 ID:???
つーかエロパロ板ならフレイネタ歓迎されるんじゃね?
685通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 13:46:26 ID:???
シンミアスレなんてのもある。あそこも結構ラブシーンだからあそこぐらいならいいんじゃないか?
686通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 14:17:47 ID:???
シンミアスレ見てきた。
あそこも職人少ない中良い話で奮闘しているな。
コテ付読者の存在にはびびったが孤軍奮闘って感じがひしひしと

後、エロフィギュア多過ぎw
687通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 19:28:05 ID:???
>>684
見てきたが、エロパロ板て厨と荒らしの巣窟じゃね?
まともなSS投下出来んだろ。
688通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 19:46:43 ID:???
ま、此処はエロパロ板じゃないから程ほどにしたいが
実際、セックスシーンって何処まで書いて欲しい?

・あったって事で事後描写
・ぼんやりと濁しながらもある程度顛末を〈ベットが揺れたとか〉
・それは官能小説張りに細かい所までねっとりと
689通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 19:57:15 ID:???
正直新シャアでエロやっても良くね?と思っている自分がいる。
医療スタッフスレとかシンが女で〜スレとかあるし。
690通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 21:57:09 ID:???
俺は事後報告でおk派。
シチュ次第で好きに妄想するから後はこっちに任せてくれブラザー。
691通常の名無しさんの3倍:2007/02/25(日) 22:49:39 ID:???
お前らあんまりエロエロ言うなよ。
このスレにだって微エロのSSぐらい在るだろうに。
692通常の名無しさんの3倍:2007/02/26(月) 03:35:10 ID:???
フレイの場合は元祖と言うかガンダムヒロイン初のBPO呼び出しキャラだからな。
〈それ以前にBPOがあったのか解らんが〉本編の活躍からエロ要素がな。
DQNさとエロがキャラの一部になっているとも言えるし
その後の贖罪がギャップが効いてキャラの持ち味にもなっているからどうしても話題になる。
結局、結論は>>690みたいに妄想補完で宜しくブラザーのが良いのか?
まさか、「フレイはこんな体位やプレイはしない!」とか「シンはもっと激しく」
なんて要望が出るとは思えないが、まさか濡れ場の要望が出るとは思わなかったからな。
693通常の名無しさんの3倍:2007/02/27(火) 20:47:56 ID:???
期待age
694通常の名無しさんの3倍:2007/03/01(木) 19:25:38 ID:???
期待age2

職人一人だと維持がきっついなぁ。投下も急かせないし難しい。
695通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 03:35:22 ID:???
保守
696528 ◆TOP/HwnezI :2007/03/05(月) 14:21:55 ID:???
         機動戦士ガンダムSEED
          ラクスの野望 −シンフレの系譜− Turn04「亡霊達の突撃行進曲」

 暗い。それはまるでそのまま闇の中に溶け落ちてしまいそうになるほどの漆黒。
 締め切った部屋の中で、男は一人瞑想をする様に沈黙と静寂の中を佇んでいた。
 ぴくりとも動かずまるでそれは死体の様に現実から剥離した存在となっている。
 その男の何がそうさせるのか、それの胸の内はいかばかりであるか。誰にも解らないでいる。
 ふと、そんな漆黒の闇から一条の光が差し込んでいく。それから伸びる影はそのまま、人の形を象っていた。
 その入ってくる人影は逆光の中、敬礼をしながらもその男へと声を掛けていく。

「代行殿。アーモリーワンへの潜伏部隊。無事に強奪を成功させた様です」
「そうか」
「目標の内60%近くを奪取してきた模様です。コレなら我々の悲願の達成は確実かと」
「そうか」
「全宇宙息に対する通信放送も例のテレビ局への映像通信の準備が完了しており
 演説まで20分ほどお時間を頂ければすぐにでも始められます」
「そうか」

 闇に溶ける男は僅かに相槌を返しながらも言葉少なにその報告へと返事を返して行く。
 消え入る様な小さい声だったがその存在感はまるで崖にしがみついているかの様な逼迫さを感じさせていた。
 その言葉に報告をしていた男は僅かに不安を覚えていた。しばし、それを声を掛けるべきか。
 それとも、自分の様な者がそれを声を掛けて良いのだろうかと一拍悩んでいたが
 おずおずとその口を開いていく。その声はまるで捨て犬が道行く人へと縋りつく様な声であった。
 その報告者の声色から不安を察した男は軽く咳払いをしながらも声色を変えていく。
 力強い、何か決意を滲ませる様な重々しい低い声。それはその男の若さからは考えられない程の滲み出る様な声だった。
 
「あの……代行殿? そのぉ……御体調が優れないのでしょうか?」
「ん? ああ、心配しなくていい。少し考え事をしていたんだ」
「はっ! ならば良いのですが」
「いやいやすまない。あまりこういうのは慣れてないから、覚悟を決めていた。……やるべき事は解っている。他には?」
「ああ、それとあの”御方”から通信が入っています。ホットライン013で出れます」
「そうか。ありがとう。では、準備をしていてくれ。俺もすぐ其方へ向かう」
「我等代行殿と一蓮托生! 迷いはありません! では失礼します」

 闇の中の声から一言ある度に背筋を伸ばしなおしながら機敏な応答をしていく影。
 報告をしにきた男はその闇の中に居る男の言葉を最後まで聞けば
 安堵したのかほっと胸を撫で下ろしながらもその場を去ろうとしていく。
697528 ◆SINFReYcA. :2007/03/05(月) 14:24:38 ID:???
 再び、闇の中で取り残されていった男はデスクのほうへと手を伸ばせば
 端末を起動させていく。ぶわっと浮かび上がるその通信映像は一人の人物の影を写していた。
 薄暗い部屋の中だけその通信の明かりがやけに光を放っており、其処が救いの門の様に感じられた。
 それを見ると男はぎりっと歯を軋ませながらもその画面を睨む様に、見つめていた。
 先ほどまで死人の様に無感情だった男が僅かに敵意や殺意の様な感情を滲ませていく。
 その通信に移った人物は相手のそんな表情もお構いなしに言葉を投げ掛けてきた。

「どうも。さて、いよいよ決行だな。この一年間の彼等の苦労も報われるというものだ。如何かな?”遺産”の使い心地は?」
「ええ、皆優秀ですよ。俺なんかには勿体無いくらいにね」
「そうか、それは結構。では、君たちの”成果”を楽しみにしているよ。あ、そうそう。そういえばニュースがある」
「なんです?」
「元婚約者についてだ。あのアーモリーワンに居たそうだ。
 もしかすると助からないかも知れないが……ふむ。言わない方が良かっただろうか?」

 その一言に微動だにしなかった男の瞳は揺れていた。それを見ると映像の向こう側の相手は僅かにほくそえんでいた。
 ”ほら、やっぱり”と言う感情を一瞬でも相手に思わせてしまった事を後悔しながらもふるっと首を左右に振っていけば
 迷いを打ち消す様に目を瞑りながら精神を鋭くさせていく。
 少しでも感情を読まれたくない。むしろ、読んで何を言われる事でその自分自身がしようとしている行為が
 揺らいで崩れてしまいそうだったから。それは自分自身が決別し、別れる事を決意した存在。
 今更未練が無いし、今では彼女の心の中に誰が居るかと解ったものではないし、知ろうとも思わない。
 否、知りたくない。耳を塞いでいたい。そんな心情を悟られたくはないという意志からの行動であった。

「関係ありませんよ。それに俺はもう後には引けませんし、引く気もありません。感傷が全く無い訳ではありませんが
 例え誰があそこに居ようと俺はもう迷いませんよ」
「そうか。やはり君に遺産を託して良かったよ。コレで多くの人が救われる。実に良い事だ」
「ええ、そうです。今から起こる事が世界を変えるでしょう……否、変えなければいけない。命を変えてもね」
「おお、代行らしい台詞を吐く様になったじゃないか。やはり人は年月によって変わるものだ」

 男の声色はより重く、より深い所へと沈み落とされていく様に感じさせていった。
 まるで、自分の足に錘をつけたまま海へと身を投げ出している様で
 通信の先に居る人物はそれが死体となって浮かび上がるのを待つ海鳥の様に視線を交差させる。
 焦らし滲ませる様な視線を映像越しに男へと送っている通信先の相手。
 今から引き返せ、逃げろ、もがいてみろと言う誘惑を断ち切る為に敢えてそれをちらつかせながら
 その男を袋小路へと追い詰めていく言葉。試される覚悟と塞がれていく逃げ道。
 代行と呼ばれ、絶対の信頼を寄せられてた男は口先だけの通信をする人物の掌で踊っていた。

「アナタにとって都合の良い様に変わってしまった事を残念に思います。けど、間違ったとは思っていませんよ。
 では、結果はじっくりと御鑑賞を。どうせ、此処も監視カメラが着いているのでしょう?」
「当然だ。そんな野放しにする程、私は無責任では無いよ。では、君の一世一代の晴れ舞台。楽しみにしておこう」
「ええ。では、地獄があったら逢いましょう。……では」
「ああ、そんなものが在ればの話だな。では、頑張ると良い」

 通信が切れればそれはまた暗黒の奈落へと部屋は一変する。眉間に皺を寄せながらもその男は立ち上がっていく。
 目を深く閉じた後、それを開けば部屋の明かりを着け、一歩一歩をまるで確かめる様に踏みしめながらも歩みを進めて、その部屋を後にした。
 その道は彼の歴史の表舞台へと返り咲かせる為の花道。しかし、その道は既に狂気で歪んでいる事を男は自覚していた。
 否、それだけではなく、引けない自分の不甲斐なさも、何も出来なく踊るだけしか出来ない自分にも何もかも目の前で展開させられる現実が
 絶望が、彼の瞳から光を奪いながらも、まっすぐにその道へと足を歩ませていったのであった。
698528 ◆SINFReYcA. :2007/03/05(月) 14:26:42 ID:???
―ザフト所属戦艦ミネルバの医務室にて

「一寸あんた! うちのパイロットに何してるの!?」
「ル、ルナ!? あ、いやコレはあの。ち、治療だ。何かこの人は看護兵らし――」
「はいごちゃごちゃ言ってないでこっち向く! あーあー、結構切れちゃってるわね。全く馬鹿力なんだから」

 ミネルバ所属パイロット、ルナマリア=ホークは、先ほどまで自分達が襲っていたテロリスト達が
 演説を行うというのを聞きつければ、何時の間にかMSデッキから居なくなっていた同僚のシン=アスカを探していた。
 整備スタッフ達が医務室に行ったと教えてくれたので何か大怪我でもしたのかと慌てて其処へと向かってみれば
 彼女が目にした者は連合の服を着た女性兵士が彼へと頬に手を当てながら口元へと顔を近付けている。
 其れに対してシンは頬を赤らめながらもまるで蛇に睨まれた蛙か、飼い主に待てをされている犬の様に微動だにしていない口径だった。
 ルナマリアはシンを疑心の目で見ている。彼女が医務室に入ろうとした所、議長と艦長、そして……何だか良く解らないが
 茶色のスーツを着た少女らしき人物が大慌てで自分の妹、メイリン=ホークと共に慌てて出ているのが見えた。
 また、シンが何か粗相をしたのかと思ってきてみればその様子だ。
 ルナマリア自身シンに特別な感情を持っていた訳ではないが普段の素行から見て、何かやったのではと内心確信していた。

「コーディネイターも外傷の治療は殆ど同じで良いんでしたよね?」
「ああ、そうだよ。傷の治りが早いのがあって、無理な縫合は逆に細胞組織を痛めてしまう事もあるが
 基本は人間と変わらないからね」
「いふぇふぇっ、ふぃっはらないで下さいよ」

 それをお構い無しにシンの唇を引っ張りながら淡々と傷の手当てをやりながらも医療スタッフの男性に
 聞いた事をメモを取っていた。本来テロリスト達の演説を見るべきなのだとは思ったが
 今回の犯行のニュースなどはどうせ、後からニュース番組で放映されるだろうしクルーから聞く事が出来る。
 何より折角医務室まで来て、怪我を放置したまま、移動するというのが馬鹿馬鹿しかったのか
 とりあえず治療してから後で見に行こうという話になった。その時は医務室に居る誰もが、皆
 この事件の”規模”には驚いてはいたが、コレから起こる事への”連鎖性”を誰も認識していなかった。
 確かに盗まれたMSは悪用されるのは必須だろう。しかし、この三勢力が相互監視である
 状態のこの世界において、其の勢力の行動以上に何か事が起きることは無いだろうと。
 それだけの力を三勢力の戦力は拮抗しており、その隙間にはどんな小さな勢力も握りつぶされていた。
 それが奇しくも誰もが当事者でありながらも楽観的な観測を抱かせていたのであった。
 一人黙々と作業を進めている者以外は。

「おーい医者。コイツ使えば良いのか?絵がそれっぽいが」
「いや、ナチュラルの君ではそれは消毒程度にしかならないよ」
「ん?嗚呼、別にそれ位でかまわねぇよ。貰うぜ。形だけでもやっとかねぇと内の看護兵が五月蝿くてな」
「あ、そういえば、この軟膏も見た事無い奴ね。コーディネイターはこっちの奴は使わないですか?」
「それは抗体への反応が強過ぎて体を痛めてしまうからコーディネイターは使わないんだよ。
 そして、連合は今も変わらないのか。此処はコーディネイターに悪い薬は置いてないから加減を経験してみると良い」
「はい。ありがとうございます。連合ではこういうのは教えてくれませんから助かります」
「何。人手は多い方が良いからね。此処の治療と手続きが終わったら野戦病院にも手伝いに来てくれ」

 連合軍所属のパイロットオルガ=ザブナックは医療棚の薬を眺めながらも適当に箱を何個か取り出して
 それを医療スタッフに見せながら勝手に治療を行っていた。それに答えた医療スタッフの反応にフレイも自ら手にした物を改めて見直せば
 腰元に下げている医療パックの中から連合が支給している医療薬品の中から同じ治療に使われるモノを取り出す。
699528 ◆SINFReYcA. :2007/03/05(月) 14:28:24 ID:???
 ナチュラルとコーディネイターの違いは外見では少ないが実際の医療現場では、全く別な扱いになっていた。
 それぞれ、抗体の出来方や薬の選択など千差万別。
 病気などへの抗体性が強いタイプの者への治療とナチュラルと変わらない患者との区別は非常に難しいし
 まして軍属ならばそれぞれの人員データなどがあるが災害救助などに至ってはそれが致命的になっている。
 それも解らずに画一的な対応やナチュラルと同じ対応をして死に至らしめてしまったケースもあり
 それが元で『ナチュラルの医者はコーディネイターを見殺しにする』などのデマが流れてからは
 医療的な相互協力が倦厭されていった。あまりにも行為への責任代償が多いからだ。
 命の遣り取りをする医療の現場においてミスは死や障害に繋がる事も多い。
 故に連合は『プラント側の技術の秘匿』を理由に一切のコーディへの治療行為への責任を放棄しており資格も別になっている。
 中途半端な知識でミスをする位なら、初めからコーディネイターの治療は医者のやることではない。
 獣医と一緒で、コーディネイターにはコーディネイター専門の医師免許が必要と区分している。
 また、薬剤に関してもコーディネイター用やナチュラルとの兼用などの業界での区分けはどんどん進んでいた。
 しかし、コレが唯一当たらない医療業務。それが、看護士の仕事だ。医者を補助するという業務内容に置いて
 看護士達はコーディネイターもナチュラルも分け隔て無く治療しなくてはいけなかった。
 コレは現実的な作業や人道理念ではなく、あくまで法整備の遅れの問題であり、それをサポートする修練過程は存在しなかった。

「あーあー、シンもやっぱり男なのねぇ。やだやだ。人が心配してすぐ戻ってみれば
 何時の間にかどっか行っちゃうし、いざ見つけたら女とでれでれしてるなんて」
「いや、俺はコイツに殴られてだな」
「シン。軍人とはいえ、女相手に其処までのダメージを負う程殴られるのは少したるんでるんじゃないか?」
「いや、この人じゃなくてそっちのガラの悪い奴が」
「あぁん? てめぇ、誰がガラが悪いだとごらぁ?」
「あんたよあんた。その口調と顔じゃチンピラにしか見えないわよ」
「うるせぇ! 軍人なんてビビらせたなんぼだろーが!?」
「う……嗚呼、んぅ、うぅーん。此処は?」

 がやがやと騒がしくなっている医務室。医療スタッフの男性が熱心に会話をしながらも
 フレイは其の騒ぎの中もくもくと作業をしながらオルガをあしらっている。そんな様子の中
 シンはまるで浮気がばれた男の様に言い訳を連ねながらも同僚のレイやルナマリアに弁解をしている中、流石に五月蝿かったのか?
 奥のベットで休んでいた一人の男が立ち上がっていた。頭に包帯を巻いたまま其の上等なスーツも埃まみれになっていて
 髪のセットも乱れている。その場にいた、医療スタッフの男以外は全員が誰だという感じで其の男の顔を見ていた。
 その男、UNIT所属のオーブ首長国連邦宰相の息子、ユウナ=ロマ=セイランは自分が置かれた立場を把握し切れて居なかった。
 目が覚めたと思ったすぐ、隣で少年が一人治療を受けながらもパイロットスーツを着込んだ男女がわいわいと騒いでいるという位しか
 現在の状況を把握出来ない中、そんな視線を向けられて多少の混乱を覚えている中
 連合の軍服を着た女に熱心に何かを教えていた医療スタッフの男がユウナへと近付きつつ
 失礼します。と声を掛ければ目に光を当てたり口を開かせたりと簡単な診察をしていた。

「他に、外傷や後遺症は無い様ですね。ユウナ様。此方はザフトのミネルバと言う戦艦の医務室です。
 この子達はこの艦のパイロットと同じ被害をあった連合の軍人らしいんですが……えーと、そういえば君達
 名前も名乗らずに良くそんなにわいわいと喋れるな。この子はさっき名前を名乗っていたが」
「「あっ、そう言われれば。お前誰だ?〈よ?〉」」

 一斉に声が上がるのを見れば、お互い知らない人物同士を指を指し合いながらも警戒や疑念、好奇心を感じていた。
 唯一ザフトのミネルバ所属パイロットのレイ=ザ=バレルだけは、ようやく其の話になったかとわずかにため息が漏らしている。
700528 ◆SINFReYcA. :2007/03/05(月) 14:30:07 ID:???
 そして、各々がまるで学校の自己紹介の様に自分の所属と名前を名乗っていく。医療スタッフの男性から見てもこの状況は異様に移っていた。
 連合とザフトのパイロット、終いにはUNITの政治家がこうやって一つの狭い部屋の中で相対している事。
 しかも先ほどまで誰もが命を落とすかも知れないテロの脅威に曝されている中、お互いの名も名乗らずに話しをしていたという事実に。
 若い年端の行かない少年少女なんてのはそんなもんなのだろうかと無理に納得をしながらもユウナへの治療行為を終えればそのまま
 一言二言フレイやユウナに言った後、さっさと医療スタッフの男は部屋を立ち去り、そのまま外へと出て行ってしまった。

「では、私は野戦病院の方の手伝いに行ってきます。ユウナ様も異常はありませんが念の為安静にしていてください」
「ああ、解ったよ。御苦労様。ん?……そういえば、カガリはどうしたんだ。まさか!?」
「ユウナ様。落ち着いて下さい。カガリ様は無事で今は艦橋に居ます。
 今から、テロリスト達が今回の犯行声明と演説をするとの事らしいので其れを見に行っているのでしょう」
「な!? それは僕も見たいのだが……此処でそれは見れないのか?」
「今、繋いでいます。よし、少しモニターが小さいですがコレで何とか見れます。ロビーでは他の者がごった返しているでしょう」
「テレビ局が流しているのか?」
「ええ、ラル・ジャズィーアのプラント支社と地球のラル・ジャズィーアのアラビア本社に直接送り届けられた様です。
 それとは別に比較的に合わせ易い宇宙域通信をジャックしたりと手広くやっている様で規模は大きいものかと。」
「……また、あのテレビ局か。節操が無いな、相変わらず」

 レイは先ほどから一人、ベットの横にある通信モニターを操作して其のテレビ局のチャンネルを合わせていた。
 ユウナは其のテレビ局の名前を聞けば呆れた様子で再びベットへと腰掛けながらも其のモニターを凝視する。
 フレイとシン、オルガを除く他の者もそのモニターを注視し、釘付けになっていた。
 ラル・ジャズィーアTV。元はただ一国の王がその資本を提供して作り上げた中東の一テレビ局である。
 その頃から、世界を敵に回してでも真実や反主流派の主張や演説をノーカットで放送していた中々珍しいテレビ局であった。
 今も其の現状は変わらず、地球連合からも度々勧告を受けているが何処かのスポンサーから必ず資金提供があり
 宗教の無くなったこの世界に置いても中東寄りではあるが、どんなテロリストやレジスタンスの主張でも放映するというスタンスを崩さず放送する
 反政府指導者や抵抗勢力御用達のテレビ放送局である。しかも、何を血迷っているのかと思えるがこのテレビ局は
 テロリスト達などの時間指定にも対応し、回線ジャックにも好意的で、自らニュースで勢力に呼び掛けて中継やインタビューを名乗り出る事がある。
 社員が皆『そこいらのメディアとは違うのだよ!金と権力に飼い慣らされた偏向メディアとは!』と業界の者からすれば理解し難い
 報道姿勢を貫く姿は一時軍事作戦において爆撃目標になった事も在った程、メディアの決死隊的な存在として認識されていた。
 しかし、エイプリルフールクライシスからの復興には時間を食い、ロンド=ミナ=サハクの天空の宣言でも他のメディアに出遅れると言う失態を演じていた。
 だが、今回の放送が再びこのテレビ局を世界中の注目を得る事になり、奇しくもラル・ジャズィーラの名は再び歴史の表舞台に立たされていった。
701528 ◆SINFReYcA. :2007/03/05(月) 14:34:06 ID:???
今回は此処までです。何か時間掛かってすいませんorz
次回は引っ張りに引っ張ったテロリストの犯行声明演説とそろそろあの御方に登場して貰おうかと思います。
予定は未定ですがorz
702通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 15:22:15 ID:???
職人乙 GJ age
703通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 15:25:42 ID:???
シンとフレイは種のオアシス
704通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 16:43:23 ID:???
アルジャジーラ?
705通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 18:52:03 ID:???
まぁ完璧にそれがモチーフだろうな
アメちゃんに確信犯的誤爆を受けたわけで
706通常の名無しさんの3倍:2007/03/05(月) 21:40:27 ID:???
GJ
色々と楽しめる要素が盛り沢山♪
707通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 05:27:32 ID:???
GJ 

テロの主犯は思い当たるのが二人居るがミスリードされてる気がするぜ
708通常の名無しさんの3倍:2007/03/06(火) 11:14:42 ID:???
GJ!
709通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 09:15:54 ID:3iZnpynh
>>>528
GJ!
要素も盛りだくさんでwktkが止まらん!

>>705
あれって実際誤爆されたんだっけ?
確か誤爆を狙ってのではないかってキャンペーン一時張ってたみたいだが
710通常の名無しさんの3倍:2007/03/07(水) 09:17:17 ID:???
ごめんなさい。sage忘れたよ
711通常の名無しさんの3倍:2007/03/09(金) 00:24:06 ID:???
ガンダムクロスオーバーSS倉庫
http://wiki.livedoor.jp/arte5/d/FrontPage

保管庫用にどうぞー
名前はクロスですが「もしも〜」系もおkです
新シャアの相当数のSSが収録されてます
712528 ◆SINFReYcA. :2007/03/10(土) 02:48:32 ID:???
>>771
あら?コレは私も登録して良いのでしょうか?
管理人さんでしょうか?
713528 ◆SINFReYcA. :2007/03/10(土) 02:50:05 ID:???
>>711
失礼。レス番間違えました。
もしOKなら、後日纏めて誤字修正をして其方に載せさせていただきます。
714通常の名無しさんの3倍:2007/03/10(土) 12:45:47 ID:???
>>713
登録は誰でも可みたいだよ
wikiに管理人への連絡掲示板があるから、問い合わせるといいと思う
715528 ◆SINFReYcA. :2007/03/12(月) 13:13:25 ID:???
一寸へタレ愚痴

アジな演説って難しいね。特に歴史や相手国の批判をするのって。
何か「何こいつ当たり前の事言ってるの?」「はぁ?そんなん昔からやっとるやろ」
「いや、だからソレはそれだとバランス悪過ぎて○○みたいになっちゃうよ?」
と専門家からすりゃ失笑モノの事を言わなきゃならないのだけど
民衆って何処まで政治に対して理解があるんだろうかとか匙加減がorz

ヒトラー位にノリノリに人種主義かましたり、ブリタニア帝国みたいに帝国主義マンセー
がドレだけ楽なのか痛感
716通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 15:01:45 ID:???
某アズスレの人はその辺の描写かなり上手かったな
717通常の名無しさんの3倍:2007/03/12(月) 19:49:03 ID:???
age
718通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 00:22:07 ID:???
528氏はほんと外堀埋めるのに凝ってるよな。良い意味でも悪い意味でも
719通常の名無しさんの3倍:2007/03/13(火) 00:28:14 ID:???
絡んだこともないキャラだし、難しいと思うわ…がんばってほしい!
個々でも好きだなシンフレって
720通常の名無しさんの3倍:2007/03/15(木) 00:16:31 ID:???
そもそも、時系列的に死んだキャラとその後に表舞台に立ったキャラの組み合わせだからな。
やっぱ種時代から絡むべきか、種死時代に劇的に出逢うかどっちも捨て難い
721通常の名無しさんの3倍:2007/03/16(金) 22:44:18 ID:???
昨日さりげなくフレイの誕生日だった訳だが、此処は静かだったな。
誕生日って言ってもシンは何か普通の友達と同程度か学生の恋人プレゼントっぽくなりそうか?
722528 ◆SINFReYcA. :2007/03/17(土) 02:03:06 ID:???
申し訳ありません。今夜を最後にリアル事情の忙しさと都合で4/4までネットが繋げられなくなりましたorz
プロットは書き進めていって上手くネカフェにいく時間が作れたら更新したいのですが暫くそれを確約できそうにありません。
物語もようやく最初の山に到達って所なのにほんと申し訳ないorz
それまで、此処が落ちてないことを祈ります。では、失礼しました。
723通常の名無しさんの3倍:2007/03/17(土) 14:31:22 ID:???
>>722
リアル事情なら待つだけの俺らにはやむをえません

職人さんが帰ってくるまで保守します
724通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 01:56:21 ID:???
保守
725通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 04:55:42 ID:???
職人まってますよ
726通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 13:07:54 ID:???
待つのはいいがその間なんか話でスレ進めないか?
まったりなのは良いが保守だけだったらちと寂しいだろ
727通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 13:39:39 ID:???
>>726
同意だが雑談のネタ振ってくれ
728通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 13:44:12 ID:???
フレイはいつから年下好きになったのか。
やっぱり年月の経過か
729通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 14:19:23 ID:???
>何故年下好きに

ファザコンの気と言うか我が侭が強い感じだから、年上は頼ったりしてしまう感がある+父親と比べてしまう。
年下は確かに甘えや頼りも出るが弟的な意識が出て、しっかりと自分が見てないとダメ!みたいな意識になる。
一度頼ってキラがあんなことになってしまった罪悪感から後者の年下好き感が形成されたとか…って硬過ぎるな。
うーん、もっとこうネタ的な推察が出来ないものか
730通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 23:59:37 ID:???
>>ネタ的
キラフレ
  ↓
イザフレ(年上に目覚める
  ↓
オルフレ(年上に飽きる
  ↓
クロフレ(年下キター
  ↓
シンフレ←今ここ
731通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 03:30:42 ID:???
シンも捨てられてしまうのか!
ツン……
732通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 14:11:27 ID:???
シンガンガレ超ガンガレ
733通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 14:29:08 ID:???
むしろ、スルーされているシャニがかわいそうだ。クロトとシンとオルガ辺りで

シャニフレ←トラウマ根暗萌え

辺り入れてはどうか?

そして、最後の男はやはりシンで
734通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 14:31:24 ID:???
 シンがフラれないためには、途中でニコフレも入れて
「年下はいいけどショタはだめよね」と思わせないといけないのでは?
735通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 14:38:42 ID:???
シャニはステラ一本だからフレイ→シャニにしかならないよ

脳内乙
736通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 11:14:01 ID:???
シャニもてもて!?
737通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 05:12:43 ID:???
シンフレは結婚したらオーブで暮らしてほしい
738通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 14:41:30 ID:???
実際、大西洋連邦地域かオーブしかコーディとナチュのカップルは住めなそうだよね。
プラントだとフレイの肩身が狭そうだし、他の所じゃコーディの偏見とか酷そうだし
いっそ、火星に行くというのもアリか?
739通常の名無しさんの3倍:2007/03/25(日) 14:53:59 ID:???
 コーディが生きていけそうなところ
コーディの国プラントでのびのびと生きる。共存の国オーブでちょいとばかり苦労しつつも生きる。
ナチュラルばかりの地域でコーディである事を隠して生きる。

 ナチュが生きていけそうなところ
地球なら大体何処でも。プラントだと肩身が狭い。

 ナチュ数百に対してコーディ一くらいの割合なら、少数のコーディが多数のナチュのために
危険を厭わず働く事で、信用を置かれて上手く溶け込めるのは、AAを見ればわかるでしょう。
740通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 04:25:06 ID:???
シンフレならどこでも幸せに暮らせますお☆
741通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 23:35:24 ID:???
さすがに下がりすぎだろ。
と言うわけで一発小ネタ、どっかにあるやつの続き

「シンー! 」
背後から誰かがシンに抱きつく
(えっ? 背中に当たるこの感触は? )
「ステラ? 」
「ステラお姉ちゃん」(やっぱりお兄ちゃんの本命はステラお姉ちゃんなのね?やっぱりここで殺るしかないのね)
「お兄ちゃん! どいてそいつ殺せない」
マユがいきなり大声をあげてステラに襲いかかる。
「ちょっwwマユ! おま?www」
慌ててシンが止めに入る。

「ちょww何!? 何なの? この展開」(誰か止めて、この展開)
ルナが周囲に助けを求める、その視線先に居るのはフレイだった。フレイの姿を見てルナが思わず叫ぶ! 
「ちょwwwフレイさん? なにしてんスカ?」
フレイが小さく呟く
「死ね! この馬鹿共が! Starlight Breaker! 」
フレイが手に持っている杖から赤い閃光が放たれる。

「なあ、あれ何だ?」シンが向かってくる閃光に気づく
「あれ何だろうね? 赤い壁かな? それとも赤い光?」不思議そうにマユが見つめる。
「シン、綺麗ね」ステラがぼーっと見つめる。
そして三人は光の中に消えて逝った。

「さっ帰りましょう。」三人を消し飛ばして、満足そうな笑みを浮かべながらフレイはルナに微笑みかけていた。
742通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 00:14:44 ID:???
ふと思った桑島真綾キャラばっかw
743通常の名無しさんの3倍:2007/03/31(土) 17:27:10 ID:???
フレイは肝が座っているから、シンが傍らにいればプラントでも生きられる。
744通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 06:06:17 ID:???
職人様光臨待ち
745通常の名無しさんの3倍:2007/04/03(火) 07:01:38 ID:???
4日以降つってるし、気長に待つしかないかねぇ

プラントでフレイ単独で嫁入り
あの天然の乳に驚愕するコーディを幻視

「コレがナチュラルの乳なのか!?」
「いや、ありえないだろあのサイズ、常識的に考えて! パットか豊胸か!?」
「くそっ!?地球の重力はああまでも乳を鍛えてくれるのか!? こりゃ、ザフトも地球に下りる理由が解るぜ!」
「許せないですわ!? ナチュラルの癖に!」

「シン、あいつ等なんなのよ?」
「いや、珍しいんだよ。天然モノは。養殖〈ミーア〉とかはあるけど、遺伝子操作じゃ如何頑張っても此処は大きくならないらしくて」
「そう。……コレはあんただけのものなんだからね!」
「……〈超赤面〉」
746通常の名無しさんの3倍:2007/04/04(水) 22:37:03 ID:???
4日
747通常の名無しさんの3倍:2007/04/05(木) 02:34:12 ID:???
果報は寝て待ちましょう
748528 ◆SINFReYcA. :2007/04/05(木) 23:49:23 ID:???
ども、久し振りにこんばんは。
何とか山は越えつつあるんですが。久し振りに見たら自分のSSが
「これじゃただの説明文じゃん!」っと言う箇所多すぎで今改善中。
無駄に長いんで中編 後編に分けるか、話をずれこませるか

ただでさえ演説はセリフが長いから間が持たないよorz
平均3〜4行とかありえなす
749通常の名無しさんの3倍:2007/04/06(金) 05:59:56 ID:???
がんばってくれてるんだなぁ職人
待ってます
750通常の名無しさんの3倍:2007/04/07(土) 19:23:30 ID:???
ほしゅ
751通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 00:28:12 ID:rFiP0kxb
キラフレスレ落ちたorz
752通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 00:58:25 ID:???
>>751
わざわざスレ上げてまでフレイ総受厨主張すんなよ
753通常の名無しさんの3倍:2007/04/09(月) 21:36:21 ID:???
やっぱ時期的に、入学に就職で色々と皆忙しいから何処も過疎りがちだなぁ。
キラフレスレ落ちて此処が生き残ってるつーのもすごいが

何か忙しさの中お互いすれ違ちゃってシンがフォローできずに戸惑う展開SSとかきぼんぬ
754通常の名無しさんの3倍:2007/04/10(火) 07:03:43 ID:???
なんか普通にシンがサラリーマンでフレイがデザイナーとかで
フレイのが給料もよくて…
っとか平凡な話が浮かんでくる
シンって庶民的なんだよな、いい意味でね
755通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:30:19 ID:???
と言うか、苦労人だしね。シンって
家族が13にして死亡の天涯孤独。
それをばねに必死に苦労して成り上がっている。

フレイも順風満帆だった御嬢様人生をぶっ壊されて
廃れる中、その後必死になってそれを挽回しようとし死亡

……これだけ見るとこのカップルは昼メロみたいだな。
756通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:34:50 ID:???
順風満帆だった御嬢様人生kwsk
757通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:50:00 ID:???
>>756
親は政治高官〈官僚?〉で、きちんと疎開させてもらえて、進学もしている。
友達も居て〈詳しい交友関係はミリアリア以外描写されておらんが〉、化粧品など高級品も使用させて貰っている金持ちの温室育ち。
性格も見た目も良いし、一般人としては十分「好青年」かつ「有望株」であるサイと婚約中。
〈サイはパイロットとしてへタレだったが艦橋勤務振りなど見ても、きちんと就職して仕事の出来るタイプと推察。フレイにも心配してたし、そういうフォローも出来る〉
フレイ自体もそんなに嫌ってなかったし、あのまま何事も無かったら普通にサイと結婚しててたんだろう。
フレイの立ち回りや成長次第で「良妻」か「悪妻」になるかは解らないが少なくともレールはきちんと敷かれていたし完璧に近いだろ。

それが「疎開先が崩壊」し「親が殺され」、「婚約を自ら破棄」してまで「復讐に燃えた」と見ている。
何か見解が甘かったらすまん。
758通常の名無しさんの3倍:2007/04/11(水) 23:53:24 ID:???
疎開先?が崩壊?進学?

無印見てない俺には知らない事実……フレイの過去が知りたいよ!
759通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 00:14:57 ID:???
>>758
えーと、普通に無印の1〜12話に放送されている事実だ。概要とかストーリー追ってるサイトや
ようつべとかの動画サイト見れば良いが、折角なのでざくっと説明する

フレイは種当初、疎開先のコロニーの大学〈?〉に通う女学生。サイと言う好青年と婚約していた。
そこで本編主人公である同じ大学の学生であるキラはフレイのことが一寸好き?だったらしい。
其処にアスランやクルーゼ達〈以下クルーゼ隊〉がガンダム、その疎開先で秘密裏に開発されてるガンダムを奪取する。
それでキラがストライクガンダムに乗って何とか撃退。
それで危険と判断し、クルーゼ隊はストライクガンダムと新型戦艦を撃破しようとしてコロニーごとぶっ壊す。

そのまま、キラとストライクガンダムが乗る戦艦に助けられたフレイはそのまま安全な場所へ他の避難民と共に避難しようとするが
クルーゼ隊の追撃や食料の危機になりながらもあちこち寄り道する中、ようやく地球連合の艦隊に保護される事になった。
しかし、其処でフレイの父親も心配で出張ってたきたのだが、クルーゼ隊と鉢合わせになり、艦隊ごと殲滅され死亡。

その後、アスランと言う相手のパイロットがキラの親友だったと知ったり、キラが同じく避難した捕虜であるラクスを逃がしたりとした事から
「同じコーディ相手に手を抜いていたのでは?」と思い、彼を使って復讐を果たそうと修羅の道へと進む為、軍へと志願する。

ちなみにこの間、彼女は御嬢様育ちと言うのを強調したいのかとことん空気が読めない上、キラと肉体関係を持つことで
ダーティヒロインになっておる。詳しくはWikiで調べれ。
760通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 09:40:00 ID:???
>>757
事務次官は官僚のトップだぞ。
しかも大西洋連邦のだからそこらの国の元首より格上だ。
761通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 12:18:25 ID:???
>>759
ああ、事務次官だったね。何か若いから事務官辺りか負債の設定ミスかと思ってたが
外務省は日本だと確か年功序列じゃなかったんだったな。

つか、そう考えるとフレイの経歴も凄いがサイは一体何処のボンボンなんだ!?
外務事務次官の娘を嫁に取れてあの人格者って……恐ろしい
762通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 15:59:24 ID:???
>>761
小説版だと、親父さん達が若い頃からの親友だった。みたいに書かれてた
ような……
つまり家柄とか社会的立場より、親のことを良く知っていて本人も好青年
だから、溺愛してる娘を任せられる、って感じか。
サイがどっかのボンボンでも違和感は無いけど。
763通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 19:05:55 ID:???
ああ、やっぱりフレイが一番好きだ。
汚れの無さそうなラクスよりも、人間臭いフレイの生き方が好きだった。
(しかしアンチラクスではない。)
最初は我が儘で口うるさい女の子だなって思ったけど、
種放送を見る度にフレイが好きになる。
実際一般人の女の子が戦いに巻き込まれると、
ラクスやカガリのように勇ましくはなれないと思う。
そしてミリアリアのように真摯に強く誰かを支えることも出来ないかもしれない。
そう考えるとフレイは惜しいなぁ。
生きていてほしかったけど、種死の破綻したストーリーを見ると
フレイは種死に出てこなくて良かったかもと少し思う。
複雑な気持ちだorz
764通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 20:43:16 ID:???
同じく。
むしろ、シンも種死に出無い方が良かったのではと思うし
出る作品間違えたのか…いっそ、スクライドかヒロイックエイジかファフナー辺りに出てればすっきりしたか?
765通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 20:46:04 ID:???
ファフナーにはアスランが(ry
766通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 21:18:18 ID:???
>>764
シンも種死ではなく他の作品に出ていたら報われていたかもしれないね。
シンは以前の戦いにより、大切な家族を亡くしているという、
アニメ作品のキャラ設定的には結構おいしいというか、
重要な立ち位置になりそうなキャラなのに、後半は主役どころか
悪役(しかも空気化)になってるしorz
種死はシンのキャラ設定を生かしてほしかったな。
悲惨な過去を持つキャラが世界平和のために革命を起こしていくとか、
その過程が泥まみれで困難な道のりのストーリーとかなら良かったのに。
767通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:49:16 ID:???
まぁ散々言われつくしたが結局コーディしか目立たず。
フレイが生きてキラと傷をなめあう
ムゥは死んで虎と魔乳が・・
こっちのほうがコーディとナチュラルの融和って言う点ではわかり易い
種氏は結局エリート同士でやっぱ女はエリートに惹かれるのかねぇ
ナタルももっと使い道があったろうに・・
768通常の名無しさんの3倍:2007/04/12(木) 23:52:18 ID:???
女ってのはもちろん夫人のこと
美男美女のキラきゅん思考なあの女
結局遺伝子で決まってるしなあれ。
話をまとめられないから暴れん坊将軍が平定したようなもんだ
769通常の名無しさんの3倍:2007/04/13(金) 12:19:26 ID:???
ファフナーはレイが居た様な気がするがアレは俺の錯覚か?

ま、ラクス、ラクシズ叩きはどーでもいい。
ただ、敵対勢力との融和とかの話だと既に08がやってるからな。失敗したが。
アレと一緒では困るし、かといってもっと青臭くてなったら完璧にスパロボになってしまう。
そういう意味でフレイとシンカップリングならでは着陸法を見出したいもんだ。
770通常の名無しさんの3倍:2007/04/16(月) 20:16:01 ID:???
保守
771通常の名無しさんの3倍:2007/04/18(水) 19:28:56 ID:???
保守
772通常の名無しさんの3倍:2007/04/20(金) 13:20:30 ID:???
保守
773通常の名無しさんの3倍:2007/04/21(土) 06:26:32 ID:???
 
774通常の名無しさんの3倍:2007/04/24(火) 22:15:44 ID:???
保守

忙しいか詰まってるんかな?
大分壁にぶち当たってるよーだが、当たるの早過ぎじゃね?
775通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 00:38:49 ID:???
家族を亡くし力を求めるシンと、父を亡くしコーディネーターの全てを憎むフレイ。
この二人の発言は常に感情的なものばかりだけど、何か好きなんだよな。
澄ました態度ではなく、ギャンギャン口煩かったりするけど、
それでもこの二人は綺麗事は言わずに人間味があるし、
もしこの二人が出会っていれば良い友達になれてたかもしれん。
つくづくもったいない。
776通常の名無しさんの3倍:2007/04/26(木) 14:39:42 ID:???
>>775
ま、気持ちは解るがもっと気楽に構えようぜよ。
他のスレはもっと結構気軽にやってるし「○○が絶対!」
みたいな雰囲気だと読んでて引かれてしまう。

もっと、緩い所から自然とSSやネタが降りてくる感じのが良いと思うのだがどだろうか?
まぁ、最近何処も過疎だがorz
777通常の名無しさんの3倍:2007/04/27(金) 17:42:22 ID:???
778通常の名無しさんの3倍:2007/05/01(火) 07:30:39 ID:???
保守
779通常の名無しさんの3倍:2007/05/05(土) 01:23:09 ID:???
保守
780通常の名無しさんの3倍:2007/05/07(月) 21:11:36 ID:???
保守
781通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 07:16:00 ID:???
あちこちで過疎ってるの。
うーん、いっそ女難スレ〈既にある〉とか
シンカップルスレみたいな感じで統合してくれれば
まだ賑やかだなっとシンミアスレと此処を見て思った。
782通常の名無しさんの3倍:2007/05/09(水) 23:08:24 ID:???
過疎で結構
変なコピペはられて荒らされるよりマシ
783通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 18:57:25 ID:???
保守
784通常の名無しさんの3倍:2007/05/13(日) 22:33:40 ID:v6ebeLVZ
種死はフレイが居ないからつまらない・・・。ところで、キラってフレイの置き忘れてった口紅どうしてるんだろう? 今も大事に持ってたりしたらかなりの美談だと思うのだが
785通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 11:03:52 ID:???
>>784
ラクス「キラの認識を占領する小賢しい小動物の痕跡など、既に消去済みですわ☆」
786通常の名無しさんの3倍:2007/05/14(月) 23:45:15 ID:???
実際女の人は前の女のモノがあると結構毛嫌いすると思うとは思うが…ラクスが言うと何か毒を感じてしまうなorz
787通常の名無しさんの3倍:2007/05/16(水) 23:13:05 ID:???
 
788通常の名無しさんの3倍:2007/05/17(木) 05:52:20 ID:???
>>785
散様、乙
789通常の名無しさんの3倍:2007/05/19(土) 19:41:59 ID:???
保守

いっそ、ラクスは銀様位に全開だったら
二大毒ヒロインで良いと思うんだが
790通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 00:41:41 ID:gJpP3zuA
>>1
テメー!アホか!
フレイはキラのザーメンまみれの女だぞ
そんな女をシンに押し付けるな!

791通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 00:52:09 ID:gJpP3zuA
シンはルナマリアが居る
キラの肉便器の上に
種で爆死して身体が
四散した女なんて
シンには全く関係無し
シンはフレイなんてキラの
肉便器が存在した事すら
知らないだろうが!
792通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 01:37:37 ID:???
変な子警報

スルーお願いします。
793通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 10:01:23 ID:/Xuoy+rR
シンフレ厨は妄想の塊
接点が全然無かったキャラ同士を
強引にカプにしてる時点で
シンルナ厨やシンステ厨と比べると
キモ杉

しかもフレイはキラの肉便器
TV版ガンダム初の同棲+SEXしまくり
と言う中古女をシンに押し付けるな
794通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 10:11:08 ID:/Xuoy+rR
キラのザーメン塗れのフレイ・アルスター
キラのスペルマ塗れのフレイ・アルスター
キラ専用従軍慰安婦のフレイ・アルスター
AAでの仕事はキラとSEXする事だけ
こんなヤツはアニメ版ガンダム史上初めて
フレイより年下のスージィだってWAで仕事してたのに
フレイがAAでやってった仕事はキラとのSEXだけ
正にキラ為の慰安婦=肉便器
795通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 10:13:22 ID:/Xuoy+rR
>>792
テメーの方が頭が変だ
キラのザーメン塗れの肉便器
フレイを、シンに押し付けるな!
この基地害!!
796通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 11:52:24 ID:???
つーかさ、どっちかつったらキラがフレイの棒要員だったんじゃね?
どっちもどっちだがwwww
797通常の名無しさんの3倍:2007/05/21(月) 13:35:49 ID:???
>>796
踊り子さんには触れない様に(ry

ふむ。そろそろ、SSかネタが欲しい所だねぇ。
なんぞ、こんな時間の止まってる過疎スレに荒らしに来てるか解らんがこのまま流されてもつまらん。
798通常の名無しさんの3倍:2007/05/25(金) 22:57:18 ID:???
保守
799通常の名無しさんの3倍:2007/05/28(月) 19:26:22 ID:???
保守
800通常の名無しさんの3倍:2007/05/29(火) 08:41:50 ID:???
800
801通常の名無しさんの3倍:2007/06/03(日) 03:16:45 ID:???
  
802通常の名無しさんの3倍:2007/06/06(水) 00:00:46 ID:???
保守
803通常の名無しさんの3倍:2007/06/10(日) 20:36:06 ID:???
保守
804通常の名無しさんの3倍:2007/06/13(水) 16:23:56 ID:5yZTiZPJ
ageてみるtest
805通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 01:38:05 ID:???
「ねえ、前から言おうと思ってたんだけど」
「な、なんだよ?」
「あんた、お洒落に興味ないの?もうちょっと気を遣ってよ」
「いきなりなんだよッ、服なんかどーでもいいだろ!」
「シンが良くても私は困るの!私までダサく思われるじゃない」
「男のくせに服にこだわるほうがダサいだろ!」
「そう言って怠けてるほうがよっぽどダサいし情けないわよ?」
「ぐっ・・・だけどいつも軍服だし、お洒落なんてどうしたら・・・」
「じゃ、今度のデートはシンの服を買いに行きましょ?私が見立ててあげる」
「あっ、ああ。その・・・頼むよ、フレイ」
「分かればいいのよ。あと、この雑誌を読んで研究しなさい。あんた、素材は良いんだから」
「えっ?」
「なんでもない!早く私に相応しい男になってよね、シン!」
「おい!待てよ!何なんだよ、もう」

フレイに渡された男性ファッション誌を手に取るシン。

「お洒落なんてアカデミーじゃ教えてくれなかったけど・・・フレイのために頑張るか」
806通常の名無しさんの3倍:2007/06/15(金) 07:36:06 ID:???
シンは島国根性でオーブ内の大型ショッピングセンター(EION相当)や最寄のセレクトショップ
を中心に。フレイはブランド物で彼方此方足を伸ばしたり取り寄せたり。

そして、フレイから教えてもらった店は桁が2個違い
ファッション誌を見ても店の遠さや値段に悶絶すると幻視

リアル地方の感覚でつorz
807通常の名無しさんの3倍:2007/06/20(水) 12:33:56 ID:YQrPFWSJ
ageっと
808通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 14:38:10 ID:UbHEgNPw
この二人で買い物に行ったら喧嘩になりそうだな。
シンを着せ替え人形にするフレイと、店の雰囲気になじめず早く帰りたいシン。
とうとうフレイが「自分が着る服なのに本気で選んでないでしょ!」とマジ切れ。
人目も憚らず店内で大喧嘩ってのが目に浮かぶ。
809通常の名無しさんの3倍:2007/06/21(木) 15:27:42 ID:???
そして雨降って地固まる。
810通常の名無しさんの3倍:2007/06/24(日) 19:35:19 ID:???
「ねえシン、この服なんかマユちゃんに合うんじゃない?」
フレイが七色の花柄模様のワンピースを、掴んでシンの方に見せるがシンは、何やら落ち着かないでいる。
「ねえ、聞いているのシン」
フレイが少しばかり怒った顔で、シンを睨み付ける。
「ん、ああ、フレイに任せるよ」
女性向けのアンティークショップ店の、甘い雰囲気に馴染めないでいるシンは、一分でも早く出たい心境であった。
「あのね、明後日はマユちゃんの退院日なのよ!。それなのに、あなたは祝って挙げるプレゼントを真面目に、選ぶ気はないのシン!」
普段は妹には甘甘のシンが、些か不真面目な態度を取っているのに怒り始めていた。ただシンもフレイに、怒られているばかりではない。
「そもそも俺に、女の子が喜びそうな気の効いた服が、選べる訳がないだろうフレイ!」
「なんですってー!?、そもそも最初に、マユちゃんの退院祝いの品を買いたいから、付き合って欲しいと言ったのは何処のシスコンよ!」
フレイも遠慮なくシンにえげつなく言い返す。
「シ シスコンだとおー!、そう言うフレイもブラコンの口だろう」
もうこうなったら、両方とも火に油である。
「あなたのシスコンに比べたら、私の方がよっぽど未だ増しよー」
「何処がー」
二人は当初の目的は遥か彼方に消えうせ、人目憚らずに口喧嘩に終始してしまう。
811通常の名無しさんの3倍:2007/06/26(火) 09:36:41 ID:???
つ、続きはまだかね!?
812通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 20:49:33 ID:???
あげ
813通常の名無しさんの3倍:2007/07/03(火) 22:54:15 ID:???
>>810
わっふるわっふる
814810の続き:2007/07/06(金) 14:18:19 ID:???
「あのー」
「なによ!」
「なんだよ!」
唐突に、店の中で、罵り合の口喧嘩に、店の若い女性店員が口を挟んだが、逆上している二人に睨まれてしまう。
「あのー、他のお客様のご迷惑にもなりますので、……つまり、……そのーお……」
しどろもどろになった女性店員に、フレイが容赦なく突っ込みを入れる。
「つまり、口喧嘩は外でしろと言いたい訳ね」
「はい、その通りです」
流石に、二人とも女性店員が気の毒に思ったのか、一旦、店の外に出る事を選ぶ。
「一旦、店の外に出ましょうシン」
「ああ、そうだな」
ホッとした顔の店員を無視して、二人は店の出入口に向かう。
(そもそも、フレイに頼んだのが間違いの元なんだよな……)
では何故、シンはフレイに交通事故で入院した妹マユの、退院祝いの服選びを頼んだかとなると、
(マユが、フレイに懐いていなければ、こんな事にならずに済んだ)
シンとフレイの学校は、私立の学園で、マユが所属している中等部と高等部が、同じ敷地内に存在して、三人は年代は別だが同じテニス部に所属していた。
「そもそもねーえ、私がマユちゃんの為でなければ、あんたの頼みを聞いたりしないのにねーえ」
フレイの厭味たっぷりの台詞に、シンの血圧は一気に、レッドゾーンに突入する。
「俺だって、マユ絡みでなければ、誰があんたに頼むものかー」
些か、シンは、自分の分の悪さを感じ取っていたのだが、年中口喧嘩相手のフレイに一歩も、引くわけにはいかなかった。
815通常の名無しさんの3倍:2007/07/11(水) 00:14:33 ID:???
フレイハァハァage
816通常の名無しさんの3倍:2007/07/16(月) 22:29:20 ID:???
保守
817通常の名無しさんの3倍:2007/07/24(火) 16:33:32 ID:???
818通常の名無しさんの3倍:2007/07/28(土) 19:57:21 ID:???
保守
819通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 10:49:45 ID:???
保守
820通常の名無しさんの3倍:2007/08/01(水) 19:43:15 ID:???
age
821通常の名無しさんの3倍:2007/08/02(木) 08:55:01 ID:???
シンごときとフレイ様をくっつけないでください
822通常の名無しさんの3倍:2007/08/10(金) 22:18:06 ID:???
保守
823通常の名無しさんの3倍:2007/08/21(火) 00:03:28 ID:???
824通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 04:27:40 ID:???
保守
825通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 06:37:12 ID:???
シンとフレイとじゃ見た目的にも性格的にもきつすぎて
取り合わせとして萌えられない、和まない。
826通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 09:48:00 ID:???
フレイはもうそんなにきつくないと思うぞ。
シンもだけど。戦争も終わったし
827通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:43:17 ID:???
だが芯の折れたような大人しいフレイも嫌だ…
種後半みたいなビクビクしたフレイはあんまり好きじゃないな
828通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 12:45:36 ID:???
種時代の嫌なしがらみからは開放されたんだよ。
オーブかどっかで元気にツンデレてくれるさ
829通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 13:46:51 ID:???
そうか…戦後ならシンフレもいいものかもね
スレ最初からきちんと読んでみることにします
830通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 13:59:08 ID:???
急にスレが進んでてびびった。
職人が去ってから久しいがやっぱ過疎ってたからだろうかorz
831通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 14:04:05 ID:???
まあ俺としては無理に職人さんに来てもらわなくても
雑談さえ出来ればと思ってるがなかなか過疎だしな。
832通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 14:26:25 ID:???
職人としてもSSはある程度は盛り上がるが基本は雑談で成り立って欲しかったろうな。
実際感想レスはついてたけど、その間の動きは皆無じゃやっぱ寂しいだろうし
833通常の名無しさんの3倍:2007/09/05(水) 19:27:15 ID:???
種死でフレイが生きていて
ラクスに乗り換えたけどまだフレイに未練のあるキラが
ファイナルプラスでの握手で「君に任せるから…」みたいに内心ジクジク思っていればいい
834通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 03:16:12 ID:???
今テレビつけたらフレイ泣いててびびった
何があったかと思ったら無印種再放送だった。
835通常の名無しさんの3倍:2007/09/06(木) 03:18:58 ID:???
で、無印見たことなかった俺は声が想像と違ってワロタ
あんな声だとはw
836通常の名無しさんの3倍:2007/09/07(金) 00:06:47 ID:sFgyYSt5
あげ
837通常の名無しさんの3倍:2007/09/14(金) 08:08:13 ID:???
保守
838通常の名無しさんの3倍:2007/09/21(金) 08:13:09 ID:???
救命艇を破壊されるもかろうじて生きてたフレイがムウ同様ブルコスに回収され
記憶操作プラス強化措置を受けエクステンデッド化
2年後ファントムペインの一員として青森湾に潜入、シンと出会う

…という電波を受信したんだが、ムウと違って特別優れた能力のないフレイをわざわざ強化する意味もない上、
ステラがフレイに置き換わっただけにしかならんorz
つかどんだけ不幸なんだフレイ…
839通常の名無しさんの3倍:2007/09/21(金) 14:12:57 ID:???
むしろZAFTに引き上げられて。
840通常の名無しさんの3倍:2007/09/21(金) 14:16:24 ID:???
むしろZAFTに引き上げられて、髪の色のせいでコーディと間違えられて、
記憶喪失なので自分はコーディだと刷り込み完了。
シンと出会って交際を始めるも、途中で拍子に記憶が戻ってしまい、
シンに散々暴言をはいてわかれる。
その後、記憶喪失中の記憶も徐々に戻ってきて……
841通常の名無しさんの3倍:2007/09/21(金) 14:44:05 ID:???
理想は連ザシンが時を越えて、キラと深く関わる前のフレイのところに参上することだ
842通常の名無しさんの3倍:2007/09/21(金) 17:44:23 ID:???
そういや、前に投下されてたSSは
種はそのままだったけど何処らへんから変えてたんだっけか?
843通常の名無しさんの3倍:2007/09/23(日) 06:56:14 ID:PCmex43l
もうステラ=フレイでよくね
救済艇が爆発したとき大火傷をおい、ブルコスに助けられた
顔が違うのは火傷の時に顔もやかれたので整形したから
髪の色が違うのは投薬のせい。死がブロックワードなのは記憶がないとはいえそれに直面したせい
ネオになつくのは記憶を無くした後の回りの人間のなかで(会った記憶がないとはいえ)唯一ネオだけ昔馴染みだったから


二人には多数の共通点もある
・声
・一人でつっぱしる傾向
・体に異常事態が起きたとき体外離脱できる
・ナチュラル
・自分に思い寄せてるやつに結構ひどい暴言を吐く
844通常の名無しさんの3倍:2007/09/23(日) 15:34:35 ID:???
ステラ=フレイならネオになつく理由は父親の面影を感じてってのもあるかもな
しかしそうするとキラはかつて救えなかった(と思っていた)女性を今度は自らの手にかけてしまうわけだ
その事実を知ったキラが何を感じるのかはちょっと興味あるかも
845通常の名無しさんの3倍:2007/09/24(月) 00:05:08 ID:???
さすがにそこまでやると可愛そうだと思う。




フレイが。
846 ◆F9/1OASUKA :2007/09/26(水) 01:41:01 ID:???
 
847通常の名無しさんの3倍:2007/10/01(月) 22:22:34 ID:???
あげ
848通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 00:13:03 ID:???
フレイ=ステラでも、かなり悲惨だな…
何かどこまでいっても不幸背負ってるなフレイはorz
849通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 00:17:46 ID:???
このカップルなかなか良いかもしれん
喧嘩しつつも何だかんだでラブラブな姿が目に浮かぶw

つーか種シリーズで唯一許せないのは、種でフレイ殺した事なんだよ…俺はね(;ω;)
このスレのSS読んでちょっと和んだ。幸せそうなSS落としておくれ。
850通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 00:42:24 ID:???
性格を考えると
物凄いぶつかり合って、痛々しく激しい展開になりそうだ。
くっついてからも反発→熱愛をくり返しそう。

種、種死の各シーンをこの2人に置き換えると、後半は凄そうだなぁ。

ん?そんな熱い種死をちょっと観たくなったぞw
見た目は2人並べるとカッコイイな。
851通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 00:52:37 ID:???
フレイのザフト制服姿ってすげー似合うよな。
852通常の名無しさんの3倍:2007/10/02(火) 05:33:12 ID:???
誘導されて来ますた。
一通り読んでみたが、何気に良作多くてシンフレにハマりそう。
ツンデレ同士でも一旦噛み合うとこんなに萌えカプになるとは…。やっぱフレイが上なんだなw

しかし 528さんの長編は凄いね、よく出来てる。
今更だが、中途半端な所で止まってるので凄い気になるw
改善し過ぎて煮詰まってしまったのだろうか?書き上げた分だけでも載せてくれたら良かったのにな。
保守に協力してみる(・∀・)
853通常の名無しさんの3倍:2007/10/04(木) 04:37:40 ID:???
学園物だと取り巻きとか連れているお嬢様と不良という感じだろうか?
854通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 06:25:17 ID:???
学園物か…早起きしたので出勤前に書いてみました。
(お嬢様フレイ(生徒会でもおk)/校内でも評判の不良シン、天涯孤独の身)

                                             \ │ /
                                              / ̄\
                                             ─( ゚ ∀ ゚ )─
                                              \_/
                                             / │ \
            / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ↓取巻き.     |またこんな時間に登校してきて!       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             |たまにはまともに授業受けたらどうなの!. | うるせークソアマ!
 ソウヨソウヨ       \..____ ______          \___ _____
                     V                        V
 ホントヤバンネー                                   (_
   ⌒"' ⌒ サイテー      へヘ                      〃´   `ヽ
  ⌒ ミ  /⌒ヽ     /〃⌒⌒ヽ                   i .(レノ 川 ハ
 ⌒⌒  / ´_ゝ`)    〈〈 ノノ^ リ))                    W `Д´ノ
  .〃   |    /     |ヽ|| `∧´||                    ,<  <V> >,
      | /| |      . <)l个!>                    ヽム___イ__}/
       // | |         く/_|」                     /:::::ハ::::〉
     U  .U          し'ノ                     (_) (_)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

こんな感じで顔合わせれば口喧嘩の犬猿の仲。喧嘩するほど…(ryとも言う。
855とある日…:2007/10/05(金) 06:27:02 ID:???

「…ってぇ」
「また喧嘩したの?まったく相も変わらずほんと野蛮な人ね!」
「げっ、またてめぇかよ。いちいちうるせぇなぁ…放っとけよ」
「私だってあんたなんかと関わりたくないわよ、けど」

フレイはポケットから純白のシルクのハンカチを取り出すと、そっとシンの頬に当て口元の血を拭った。

「っ!?…な、何すんだよっ」
「口から血を流して校内うろつかれたら迷惑なのよ」
「うるせーなぁ、てめぇに関係無ぇだろ」
「いいからじっとして。」

反対側の頬に手を添え抑えると、自分の方へシンの顔を引き寄せ丁寧に拭っていく。
フレイの前髪が微かにかかる
(うぁ…なんかすげーいい匂いがする……)

「…っは、早くしろよ!」
「うるさいわねぇ、もう終わるわよ。」
「…………………」
「…………………」
「…はい、もういいわよ」
「………っほんとお節介な奴だな!」
「まったく。お礼ぐらい言えないの?」
「う、うるせぇな、てめぇが勝手にやったんだろ!」
「はぁ。…とにかくこの後きちんと保健室行くのよ。
 もう喧嘩はやめて授業ぐらいきちんと出なさいよ!それじゃあ。」

そう言うとくるりと後ろを向き、遠くから心配そうに見つめる取巻き達の所へ向かって行った。

「フレイ様!大丈夫ですか!何かされませんでしたか!」
「…ええ、待たせてごめんなさい。行きましょ」

去っていく後姿を目で追いながら、何となくハンカチを当てられた頬を触るシンであった。



この後徐々に意識していきつつも、「だ、誰があんな糞尼!」とつっぱり続けるシン。
ふとした事で、不良に絡まれてる所をシンに助けられたりして
ちょっと意識し始める。けれど「だ、誰があんな野蛮人!」と否定し続けるフレイ。
こんなツンデレ同士で妄想してみたw
856もし、:2007/10/05(金) 06:40:15 ID:???
本編に絡ませるとしたら、上段階でシンの家族はまだ生きていて、

例の悲劇が起こる…シン天涯孤独の身に。移住軍に志願修羅の道へ…。
突然シンが居なくなり、残されたフレイは自分の胸に穴が開いた事に気づく。

「…まさか私シンの事…。っそんな、わからないわ!
 だってまだ何も始まってない、何一つ言いたい事伝えてないのよ!…なのにっ…」

その後運命の悪戯か、フレイもまた戦争の渦へと巻き込まれていく。
まったく別の道を歩んだ二人は、後に意外な形で運命の再会を果たす事となる…。

ぼけーっと妄想してみましたが、普通に学園パロでも良さそうですね。
台詞文すら殆ど書いた事無いので…、スレ汚し失礼しました。
857通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 08:50:57 ID:???
つっぱりww
858通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 09:01:47 ID:nSsS8SzM
>>854
GJ!
書いて載せる事が技術向上の近道 キニスンナ
素直になれない葛藤にニヤニヤ( ̄ー ̄)
シンはエライ荒んでいるな;唯一調子を狂わされる天敵がフレイと言った所か
・・・・・・・AAちょっと待て;
859通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 09:07:36 ID:???
シンたんはそんな不良じゃないよ。
女の先輩方からわりと人気のあるサッカー部の1年とかそんな感じだよ。
860通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 10:50:33 ID:???
この二人はキラさんを冒涜した最悪二人組だな
861通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 21:49:31 ID:???
>>854GJ ツン同士いいな…一度も接触無いのに萌えられるもんだなw
種再放送の枠、種死やると思ってたらマクロスが、、、俺が小学生の頃の作品だよ(´д⊂ヽ
862通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 22:11:33 ID:???
フレイの婚約者をキラにしても面白そうじゃね?
嫌味な位の完璧人間で。
シンにとっては家族を殺された復讐心やら、好きな女の婚約者で嫉妬やらで恨み辛み倍増。
シン:主役  
キラ:ラスボス
種死でこうなると思ってた時期もありました…
863通常の名無しさんの3倍:2007/10/05(金) 22:45:37 ID:???
>>859
兄なのに、なぜか弟キャラの雰囲気を漂わせてるよね
このスレでも完全にフレイが上だしvv
864通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 05:22:20 ID:???
>>861
種死ってもう再放送しなかったっけ?
865通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 08:30:17 ID:???
2回目の再放送から観たんじゃないか?
順番が逆だよなーとは思った。種死で終わらないと…まぁ鋼の前科があるがorz
866通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 08:37:07 ID:???
鋼は酷かったな…
867通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 08:38:53 ID:???
何気にこのスレ1年半前からあるのなw
よく落ちなかったな…00の襲来にも耐えて…
868通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 09:03:51 ID:???
マニアックな組合せだと思うが…もう1スレ終わりそうだもんな;
00の襲来で常連スレが次々と落ちていく中(;ω;)
大穴だったw
主人公とヒロインになれなかった不遇同士逆境に強いのかw
869通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 12:10:22 ID:???
俺も久しぶりに来て、まだ残ってたのは感動した
870通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 12:33:10 ID:???
ネタや作品を落としてくれる職人と
それを気長く保守して待ち続ける住人がいないと長寿スレは難しいからな。
871通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 15:27:03 ID:???
職人ガンガレ!俺は待ってるぞ
872通常の名無しさんの3倍:2007/10/06(土) 19:48:14 ID:???
自分も待ってる保守!
873通常の名無しさんの3倍:2007/10/07(日) 09:47:12 ID:???
保守!
874通常の名無しさんの3倍:2007/10/07(日) 17:07:43 ID:???
( ゚∀゚)o彡゚ 保守!
875通常の名無しさんの3倍:2007/10/08(月) 18:54:35 ID:???
まぁまた前みたいにひょっこり職人さん来るかもしれんから、またーり保守汁
876通常の名無しさんの3倍:2007/10/09(火) 02:16:18 ID:???
長いなこのスレも
877通常の名無しさんの3倍:2007/10/10(水) 00:37:27 ID:???
先週ぶりに来たが、まだ生き残ってた!; 地味に保守してんだな皆w 一応ageとく
878通常の名無しさんの3倍:2007/10/10(水) 08:01:36 ID:a2uWfTWH
シンは「てめぇ」とか使わないだろ?
「あんた」か「お前」、「きみ」とかだと思う
それとも不良設定?だからいいのか
879通常の名無しさんの3倍:2007/10/11(木) 23:15:00 ID:???
フレイにはあんたなイメージ
あんたとか言われたらフレイ様怒りそうだが
見た目は勝ち気だからなフレイ
弱ってない限りやさしい呼び方しなさそうなのがシンかな
880通常の名無しさんの3倍:2007/10/11(木) 23:20:02 ID:???
フレイも「あんた、本気で・・・」とか使うしな
この二人険悪なままだと二人称はお互いずっと「あんた」だなw
881通常の名無しさんの3倍:2007/10/12(金) 01:06:10 ID:???
徐々にお互い呼び方が変わっていくのにも萌えるな。
882通常の名無しさんの3倍:2007/10/13(土) 04:11:35 ID:???
スレ最初から目を通してみたが良いな・・・これは新鮮で萌える組合せ
種死でフレイがもし生きていたら・・・と思う事はよくある。いいキャラだよな
883通常の名無しさんの3倍:2007/10/13(土) 18:47:55 ID:???
シンとフレイカプとしてじゃなく単体好きだったんだよな
でも二人が好きだから二人の会話とか色々考えてみたけどうまくいかない
このスレの職人たちはすごいなぁ
884通常の名無しさんの3倍:2007/10/16(火) 01:42:46 ID:???
余所のスレでシンフレの話があったけど、話のメインテーマじゃないんで物足りなかったな
885通常の名無しさんの3倍:2007/10/16(火) 07:35:19 ID:???
逆シンか?
886通常の名無しさんの3倍:2007/10/17(水) 14:35:21 ID:???
逆シンってフレイ様いきてるんだ
また読んでみよ
887通常の名無しさんの3倍:2007/10/20(土) 13:04:24 ID:???
保守
888通常の名無しさんの3倍:2007/10/21(日) 20:28:55 ID:???
保守
889通常の名無しさんの3倍:2007/10/21(日) 22:45:41 ID:TUH/ZNVr
職人降臨キボンヌ
890通常の名無しさんの3倍:2007/10/21(日) 23:58:52 ID:???
age
891通常の名無しさんの3倍:2007/10/25(木) 08:18:41 ID:???
保守
892通常の名無しさんの3倍:2007/10/27(土) 05:45:02 ID:???
保守
893通常の名無しさんの3倍:2007/10/29(月) 01:34:20 ID:jaMa0CrW
age
894通常の名無しさんの3倍:2007/10/31(水) 02:19:23 ID:vzo1zNJm
フレイ様カワユス
895通常の名無しさんの3倍
                            ,, ------ 、
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