【懲りずに】ラン家のご近所物語【復活】

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925通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 12:50:37 ID:???
オチが予想付いてるだろうに
ちゃんと最後まで聞いてやる辺り
シンもいい奴だな
926通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 17:56:08 ID:???
なんだ俺は朝まで・・・
927通常の名無しさんの3倍:2007/03/18(日) 19:45:13 ID:???
シン「なんだ俺は朝まで、一晩中『ステラ大好き』って繰り返し言わされたことがあったぞ。
街で色っぽい姉ちゃんを目で追いかけたって罰だってな」

928通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 01:29:45 ID:???
GJなのがこんなに連投されるとは…
このスレもまだまだ捨てたもんじゃないな
929通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 12:21:18 ID:???
周囲は見渡す限り、地平線まで荒野。
空は分厚い雲に遮られ、周囲は暗い。
心まで凍てつく光景なのに、着ているのはあちこち破れた粗末なワンピース。
足にいたっては裸足で、尖った石に素足が傷つく。
歩き疲れ、お腹もペコペコ、喉は渇き、涙はとうに涸れ果て、目的地すら無い。
今よりずっと幼い体のため、行程は遅々として進まない。
自分は独りだ…。
心がくじけ、ヘタリ込む。
あぁっ。
ここでティファは気付く。
これは夢。
幼い頃、よく見た悪夢。
『ニュータイプ能力者と呼ばれ』それに翻弄されるしかなかった頃の夢。

930通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 12:23:59 ID:???
自分を奪い合う人達にとり、彼女は『能力者』であり『ティファ・アディール』とは、ただ彼女とそれ以外の物を区別するための記号だった。
彼女を縛りつけ、無数の電極を貼り付け、薬物を投入する。
さぁっ!
力を見せてみろ!
能力を最後の一滴まで絞り出せ!
『ニュータイプ能力者』よ!
彼女を怒号が包み込む。

○○○「おかーさん」
○○○の声に目が覚めた。
○○○が泣きそうな顔で夫婦の寝室に入って来た。
まだ、深夜だ。
ティファは隣のガロードを起こさぬよう、ベッドを降りる。
ティファ「どうしたの?」

931通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 12:26:57 ID:???
○○○「恐い夢、見た」
ティファは○◯◯を抱きしめる。
もしかして、今見た自分の悪夢を、この子は敏感に感じ取ったのかもしれない。
ティファ「まだ、起きるには早いわ」
ティファは◯◯◯を抱いたまま、ベッドへと戻る。
母の胸に抱かれ安心したのか、◯◯◯はたちまち眠りにおちる。
そう、この子には心配することなど、無いのだ。
今『ニュータイプ能力者』など、いない。
それにティファは知っている。
自身の悪夢も変わっていったことを。
辺りは荒野のままだったが、いつのまにか、空には美しい銀色の月があった。

932通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 12:29:50 ID:???
降り注ぐ月光に、そそり立つ白銀の巨人。
両眼が優しい光をたたえ、自分を見つめている。
その足下には少年の姿がある…。
少年は彼女の名を呼ぶ。
そう『能力者』でなく、他と区別するためでなく。
彼女自身を呼ぶ。
『ティファ』…と。
真っすぐな瞳で、ただこちらを見据えて。
彼女は少年の手を取り立ち上がる。
あなたがいるから歩き出せる、明日へ。
彼女は独りではなかった。
◯◯◯もそうだ。
この気持ち、どうかいっぱいいっぱい、この子に届きます様に。
ティファはそう願い、いつしか優しい眠りにおちていった。
(おわり)
933通常の名無しさんの3倍:2007/03/20(火) 17:46:12 ID:???
(・∀・)イイ!!
934通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 02:14:07 ID:???
GJ!

ふはははははッ!圧倒的GJではないか我らがスレはッ!!
935通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 02:18:30 ID:???
―――朝の気配にシンは目を覚ました。
普段より少し早い時刻だ。
まぁいいや、起きるか、とまだ半覚醒の意識で考えて、それが不可能なことに気がついた。
ステラがシンの腕に頭をのせたまま、すやすやと寝ている。
所謂、腕枕状態だ。
ご丁寧に同じ腕にしがみついてもいる。
これではステラを起こさずに、ベッドを離れることは出来ない。
シン「かわいいな」
ステラの赤子のような、あどけない寝顔に呟く。
これじゃ、例え二人に赤ちゃんが出来たとしても、どちらが子供か分からないだろう。
彼女に言ったら猛烈に怒るだろうが。

936通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 02:21:26 ID:???
まだ時間は早い。
ステラが起きるまで、もう少し寝ていよう。
実はステラには、まだ赤ちゃんみたいなところがある。
これは当のステラも知らないだろうが、抱きしめるとフカフカして気持ち良いのだ。
シンは安らかな眠りに意識を手放した…。

―――朝の気配にステラは目を覚ました。
そろそろ起きる時間だ。
身を起こそうとして、それが不可能なことに気がついた。
シンが両手両足でステラをがっちり抱き留めているのだ。
所謂、抱き枕状態だ。
これではシンを起こさずに、ベッドを離れることは出来ない。
ステラ「かわいいな」

937通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 02:24:59 ID:???
シンの無防備な寝顔に呟く。
昔ほどでは無いが、他者に向けるシンの表情は鋭い。
だが、こうしているとシンは意外に女顔で、妹のマユに激似なのだ。
本人に言ったら猛烈に怒るだろうけど。
シンはすぐお兄さんぶる。
ステラは逆に、自分の方がシンより精神年齢が上、と思っている。
だから、お兄さんぶるシンを、寛容に見られるのだと。
しょうがないな…シンが起きるまで、もう少し寝ていよう。
ステラは再び安らかな眠りに沈んでいった…。

―――こうして二人、この日は昼過ぎまで寝坊した。

(おわり)

938通常の名無しさんの3倍:2007/03/21(水) 08:31:10 ID:???
われらのスレはGJです
939通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 12:22:49 ID:???
ルナマリア「ハーイ。元気を分けてあげる。
貴方のアイドル、ルナマリアでーす(よっしゃー!つかみはOKよ!)」
メイリン「貴方の安らぎになれればいいな、のメイリンです(お姉ーちゃん、甘いわ。今は癒し系よ)」
ルナ「(妙な意識を感じるわね)
今日の姉妹アンケートは『ご夫婦で耳掃除の時、膝枕をするか?』です」
メイ「男性の憧れなんですかねー?
最初はガロード、ティファの御二人です。聞くまでも無い気がしますけど」
ガロード「ん〜。膝枕してもらうけど…」
ティファ「でも…ガロード、逃げようとします」

940通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 12:25:43 ID:???
ガロード「だって、こそばゆいし照れ臭いし、それに耳の中を見られるの恥ずかしいよー」
ティファ「そんなこと言って。ガロード、自分ではしませんし…」
ルナ「…聞いてるこちらが、こそばゆいですね」
メイ「お姉ちゃん、体がムズムズするよぉ」
ルナ「次はシンとステラです」
ステラ「うぇい。シンは膝枕してくれるよー」
メイ「こっちは、シンがする方ですか。ラブラブですねー」
シン「こ、こらっステラ!恥ずかしいだろ」
ステラ「シンねー、すごく優しいんだよー」
ルナ「…」
メイ「(お姉ちゃん、落ち着いて。どうどう)」

941通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 12:28:24 ID:???
シン「も、もちろん、ステラも膝枕で耳掃除してくれますよ。えぇ」
ルナ「…」
メイ「えーん。黙ってるお姉ちゃんが恐いよー。
大丈夫、お姉ちゃんにだって、信じて待てば、必ず春は来るわ。
次はヒイロとリリーナです」
ヒイロ「膝枕?俺がそんな無防備な姿を晒すことなど無い」
リリーナ「あんなこと言っているけど、私が膝枕してあげると気持ち良いって、
お鼻の下が伸びるんですよ」
ヒイロ「いつ俺が膝枕されて鼻の下を伸ばした?」
リリーナ「では今宵、気持ち良いかどうか、勝負致しましょう」
ヒイロ「その勝負、受けた」

942通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 12:32:01 ID:???
ルナ「なにか、リリーナさんの作戦勝ちって、気がしますけど」
ヒイロ「…自爆」
メイ「次、ドモン、レインさんです」
ドモン「レインの膝枕で耳掃除は、サイッッッコウに、気持ちが良いぞぉおーっ!!」
ルナ「大丈夫ですか?レインさん、頭痛そうですよ」
レイン「(ため息)ごめんなさいね。相変わらずバカで…」
メイ「はい。レインさんの苦労が、これだけで判りますね」
ルナ「ええと、次のキラとラクスの二人です」
キラ「膝枕…耳掃除…かい?
ははは…よくしてもらうよ」
ラクス「ええ。キラのためなら、喜んでいたしますわ」

943通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 12:34:42 ID:???
メイ「言葉だけ聞くと妻の鑑ですねー」
ルナ「そのわりには、キラの表情が虚ろです。
きっと、夫婦って色々あるんでしょうねー」
メイ「色々って何でしょう?
後学のため、聞いておきたい気がしますね。ワクワク」
キラ「聞いてくれるか!?」
ラクス「あらあら、キラ。
そんな言い方したら、まるで私が至らないみたいですわ」
キラ「(戦慄!)いや、そういうわけでは…」
ラクス「至らない点は、努力致しますわ。
ですから、あちらで二人きりでお話いたしましょう」
キラ「うわーっ!」
ルナ「あらら…連れていかれちゃった」

944通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 12:37:48 ID:???
メイ「ああいうの、虎の尾を踏んだって言うのね」

シャギア「オルバよ。やはり我等に敵う二人はいないようだな」
オルバ「そうだね、兄さん。僕等は感覚を共有して、どちらでも気持ち良いからね」
シャギア「それからな、オルバ」
オルバ「なんだい、兄さん」
シャギア「お前の膝枕は最高だぞ」
オルバ「ありがとう兄さん。でも、最高は兄さんの膝枕だよ」
シャギア「オルバ…」
オルバ「兄さん…」
ルナ「…体感温度が一気に上がった気がしますが。
所長達、これが言いたかったのね」
メイ「これも惚気なのかなぁ?」

(おわり)

945通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 21:56:05 ID:???
キラは一面のお花畑の中に立っていた。
背の高い紅い花弁の華、1メートル余りもある巨大で肉厚の花弁を持つ花達が、見渡す限り咲き誇っている。
このところ毎日のように来ているため、すっかりおなじみの風景だ。
キラ「また、花の名前を調べてこなかったな」
花達に名前で呼びかけられない事を残念に思う。
でもいいや、君達はこんなにも、美しいのだから。
キラは心が癒されていくのを感じる。
キラ「帰りたくないな…」
呟いた瞬間、周囲の雰囲気が一変する。
目の前の空間が醜く歪み、そこからピンクの怪物が飛び出す。

946通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 21:59:35 ID:???
花達の真ん中に降り立った怪物が、耳障りな奇声を放つ。
怪物を中心にして花達がみるみる枯れ、
その悲しい円は、あっと言う間に面積を拡げる。
キラ「止めてくれ!花達が何をしたっていうんだ!」
怪物がキラに視線を移す。
キラに獲物を定めたようだ。
キラの存在の中心を恐怖が貫く。
怪物から放たれた、どす黒い数本の触手がキラを捕らえる。
スーパーコーディネィターたるキラの力を持ってしても、ふりほどけ無い。
怪物の大きく開けた口内に鋭い牙が見える。
キラは絶望の悲鳴をあげる。
そして…キラは意識を『取り戻した』

947通常の名無しさんの3倍:2007/03/22(木) 22:02:20 ID:???
目の前でラクスが涙を浮かべ、心配そうな顔をしている。
いつものテクス・ファーゼンバーグ医師の病院の一室で、ベッドに横たわっている。
テクス「今日はちょっと、やばかったぞ。そこの奥さんの献身に感謝するんだな」
そうか、また夕食後、病院に担ぎこまれたんだな。
キラは状況を把握する。
キラ「…ありがとう」
しわがれた自分の声。
ラクス「いいのです。ゆっくり、休んで…」

明日の夕食前に、花の名前を調べておかなくちゃな…
不意にそんな考えが浮かび上がるが、理由を、もうキラは覚えていなかった。

(おわり)

948通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 00:54:10 ID:???
◯◯◯「行ってきまーす」
ガロードを仕事に送り出した後、ティファは◯◯◯が×××達と遊びに出かけるのを見送る。
ティファ「みんな、気をつけていってらっしゃい」
今日は天気が良いから、お布団を干そう。
と、ティファは本日の予定を決める。
そしてシーツ、布団カバー、枕カバーもすべて、お洗濯。
一段落つけたティファは一休み。
ポカポカのお日さまの下、ふっくらと並んだお布団と、物干しに真っ白い洗濯物が翻るのが気持ち良い。

ステラ「うぇーい。今日はお布団干すどー」
と、ステラが高らかに宣言する。

949通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 00:56:24 ID:???
それは子供が『今日は積木で遊ぶどー』と言ってる様をシンに連想させる。
何故か、ワンピース、フリル付きエプロン、とどめに頭にプリム、ようするにメイド姿だ。
ステラにこんな事を吹き込みそうな人物の顔が数人、脳裏をよぎる。
シン『まあいいか。家事には適した格好だろう』
心当たりが多すぎて、確かめる気にもならないし、以前よりマシだ。
シンはスクール水着で布団干しするステラを想像して、苦笑いする。
お隣りではティファが、やはり布団を干してる。
ステラの元気いっぱいな挨拶に、彼女はたおやかな会釈を返す。

950通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 00:59:49 ID:???
◯◯◯「わー。ふかふかだぁ」
お陽さまの空気を纏った布団と、アイロンのぴっちりあてられたシーツが三人分。
ガロード「ありがとうティファ。今夜は素敵な夢が見られるね」
ティファ「喜んでもらえて…嬉しいです」

ステラ「ふかふか、ふかふかだぁ」
シン「気持ち良さそうだね」
ステラ「これで今晩はぐっすりだね」
シン「ステラはいつもグッスリだけどね」
ステラ「むー、イジワルゥー」
シン「はははっ、ごめんごめん。今夜は二人で、良い夢を見ような」
ステラ「うんっ」

「「「「「おやすみなさい」」」」」

(おわり)

951通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 05:34:47 ID:???
目を離したすきにGJなのが最近大量投下されてる…良いことだ…


さて、そろそろ次スレの季節でつね
952通常の名無しさんの3倍:2007/03/23(金) 23:44:54 ID:???
このスレに栄光あれ!
とってもGJ
953通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 04:07:51 ID:???
>>945-947
枯れていく花って……まさかキラの味蕾…?((((;゚Д゚)))ガクブルゲルググ
954通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 09:04:03 ID:???
いきなり、雨に降られた。
ルナマリア「やだ。もう」
ルナマリアは急いで手近の軒下に雨宿りする。
調査を終えて、事務所に戻る途中のことだ。
ルナマリア「これだから、所長達に半人前と言われるのよね」
今日の天気予報をチェックし忘れていたのだ。
ずぶ濡れで帰ったら、またフロスト兄弟に言われ放題だろう。
しばらくは止みそうにないし、近くに傘を売ってそうなコンビニも無いわね、と悩んでいると、目の前に傘が差し出された。
ルナマリア「あら、◯◯◯君」
◯◯◯「お姉ちゃん、これ使って」
ラン家の◯◯◯だ。

955通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 09:06:40 ID:???
◯◯◯「おとーさんが、女の人には優しくしとけって」
◯◯◯が胸を張る。
なるほど、ガロードらしい言い方だ。
ルナマリアは微笑む。

ルナマリア「◯◯◯君、大丈夫」
◯◯◯「平気」
さすがに自分が傘を差して、◯◯◯を濡らして帰すわけにはいかない。
二人であいあい傘状態。
ただ、子供用の小さな傘のため、ルナマリアは◯◯◯を抱え込む様に腰を落として歩く。
お尻が少し雨に濡れるが仕方ない。
◯◯◯をラン家に送り届け、ティファに大人用の傘を借りて事務所に戻る。

シャギア・オルバ「「よく、濡れなかったな」」

956通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 09:09:11 ID:???
ルナマリア「ハモらないで下さい」
事務所に入るなり、フロスト兄弟の息の合った皮肉が飛んでくる。
まったく、幼いながらも紳士的な◯◯◯とはえらい違いだ。
もっとも、この皮肉な言い方が、兄弟らしい気遣いなのだが。
ルナマリア「ひゃん」
少し濡れたお尻のまま椅子に座ったので、冷たさに声が出る。
シャギア「どうした?」
シャギアの問いに、なんでもない、と答える。
シャギア「そうかな?濡れたお尻で腰を下ろしたみたいな声だぞ。なぁ、オルバ」
オルバ「気持ち悪いだろうにね。兄さん」
ルナマリア『バレてる…』

957通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 09:11:26 ID:???
前言撤回。
彼等は面白がってるだけだ。
ルナマリア「どうしてこう、男運が悪いんだろ。アタシの周りって、こんなのばっかり!」
シャギア「そういう事を声に出す、自らの無思慮さを、先に反省すべきだろうな」
オルバ「そんなガサツな女に『こんなの』呼ばわりなんて心外だよね。兄さん」
ルナマリア「うっ…」
間髪入れず反論され、ルナマリアはヘコむ。
確かにそうだ。
これでは男に愛想を尽かされても仕方ない。
ふと、◯◯◯を思い出す。
ガロードとティファ、あの二人の子供だ。
きっと、いい男に育つだろう。

958通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 09:13:22 ID:???
そうだその時、彼に選ばれるくらいに女を磨いておこう。
ずいぶん先の話だが、それだけ時間があれば、自分だって少しはいい女になれるだろう。
ルナマリアは愉快な気分になって窓をふり仰ぐ。
雨は既に上がり、爽やかな青空が見えていた。

(おわり)

「愚かな女だ。時間がすべて解決する、とでも考えているみたいだな」
「そうだね、素養というのも、考えに入ってないね。兄さん」
「どーして、いい話のまま、終わりにしてくれないんですかー!(泣)」

959通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 10:00:25 ID:???
つーか、フロスト兄弟カテゴリーFを超越して普通にテレパスになっとる。
双子でテレパスと言うと…ナイトヘッド(見た事ねえけど)?
960通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 12:24:37 ID:???
ルナ「なんで所長達、アタシのお尻が濡れてる事や考えてる事が判るんですか!?」
シャ「我等の職業は何かね?」
ルナ「探偵ですよ」
オル「持ち物を見て、人の考えが判る名探偵だっている」
シャ「推理力とか洞察力とかに無縁の人生のようだな」
ルナ「何を見て判ったんです?」
シャ「推理するまでも無い。雨なので君の様子を見に行ったのだよ」
ルナ「もしや傘を届けに!?(優しいとこあるんだ)」
オル「まさか!濡れ鼠の君を笑いにだよ」
ルナ「聞かなきゃ良かった…(泣)」
シャ「我等は悪役だからねぇ」
オル「悪役だからねぇ」

(ヲワリ)

961通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 19:37:20 ID:???
いきなり、雨に降られた。
メイリン「きゃーっ」
メイリンは素早く、近くの軒下に逃げ込む。
運の悪い。
いや、本当に運か?
そういえば、今日の予報で、急な雨に注意とあったような…。
所長達め、いそぎでも無い用事を、急に言い付けて。
変だと思ったら…。
メイリン「謀ったな!」
どおりで薄笑い(いつもだが)を浮かべていると思った。
メイリン「困ったな」
濡れて帰ったら『状況判断が甘い』とか言われるんだろうな。
確かにその通りだが、素直に言われてやるのが、なんともシャクだ。

962通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 19:40:31 ID:???
と、雨のカーテン越しに、見知った人影が見えた。
助かった。
この雨の下を歩いているのだから、傘くらい持ってるはず。
入れてもらおうと、メイリンは、その人影に声をかけた。

メイリン「いやーっ」
ドモン「わははははーっ絶好の修業日和だー!落ちてくる雨粒を全て避けて走るのだー!そうすれば濡れない!」
ドモンがメイリンを引き摺ったまま、亜音速で疾(はし)る。
メイリン「無理!絶対無理!人間には無理!少なくとも、あたしには無理!」
メイリンはドシャ降りの中、修業に励むドモンに声をかけてしまったのだ。

963通常の名無しさんの3倍:2007/03/24(土) 19:43:21 ID:???
ドモン「根性だ!」
メイリン「――」
メイリンは、力の限り絶叫したが、ドモンのスピードが音速を超えたため、その絶叫は自分の耳にすら届くことは無かった…。


メイリン「所長達。酷いです。死ぬかと思いました」
シャギア「何が酷い?ドモンに声をかけたのは君の責任だ」
メイリンは、超音速の地獄から、辛くも生還していた。
オルバ「素直に濡れて帰れば、いいものを」
メイリン「ぐ…」
雨宿りを命懸けにしてしまったのは事実ゆえ、フロスト兄弟に反論の言葉を持たない、メイリンだった。

(おわり)

964通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 00:03:24 ID:???
学校が春休みに入った。
マユ「お泊りの準備万端、お兄ちゃんとこへ!」
シン宅に入るとき『おじゃましまーす』では無く、わざと「ただいまー」と言ってみる。
急に来たからシンがステラと、いちゃついてたら慌てるだろう。
シン「うわぁ、マユ」
慌てるには慌てた。が、シンは見知らぬ男と二人でいた。
ステラはいない。
マユ「誰?その人」
シン「え、あっ同僚。そう、仕事の同僚…なんだ」
男「…」
男が無言で会釈する。
シン「彼…遊びに来たんだ」
マユ「(線が細いけど、なかなかいい男)」
マユの中の、子悪魔が囁いた。

965通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 00:05:24 ID:???
マユ「遊びに来たんでしょ。マユが町を案内してあげる」
シン「マ、マユ!?」
シンが動揺した声を出すが、かまわず男の腕をとって、家を飛び出す。
マユ「(むふ、これでお兄ちゃん、心配してくれるかな)」
案内すると言ったが、マユも日登町に詳しくない。
とりあえず商店街へ向かう。
案の定、シンがマユ達の後をつけてくる。
隠れてるつもりだろうが、注意して見ればバレバレだ。
普段は可愛い妹をほっといて、ステラべったりだし、これくらいのイジワルはイイだろう。
適当に店に入ったり、次々引っ張り回す。

966通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 00:08:36 ID:???
シンが一喜一憂する様を、マユの中の小悪魔が小気味良く盗み見る。
マユ「(むふふ、おもしろーい)」
にしても、さっきから女王様の様に連れ回している同僚男。
イヤそうな顔一つしない。
マユ「(いい男・か・も)」
身近の男のコ達と比較して思う。
突然鳴った携帯に気を取られ、誰かにぶつかる。
手から携帯が落ち、カラカラと転がる。
それを小走りで追い掛け、拾い上げた瞬間、頭上からガラの悪い声。
「なンだぁ〜」
一人の優男が、ガラの悪い三人に絡まれてる現場に、運悪くいき会ってしまった。
「うらあ〜」
「うぜぇ」

967通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 00:11:36 ID:???
絡む三人のセリフはワンパターンで、口調も平板。
ガラだけで無く、頭も悪いようだ。
キラ「何なんですか!?あんた達は」
マユは、絡まれている優男に、見覚えがあるのに気がついた。
マユ「(お兄ちゃんの近所の…確か、キラとか)」
一人がナイフでキラに切りかかるが、彼はなんなくナイフを弾く。
しかし、そのナイフがこともあろうに、マユに向かって真っ直ぐに飛んでくる。
マユ「(なん…で…)」
恐怖に一歩も動けない。
ダメだと思った瞬間、眼前に血の赤が散る。
マユを庇った腕にナイフが刺さっている。
同僚男の腕だ。

968通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 00:14:21 ID:???
シン「あんた達はぁあー」
走って来たシンが、雄叫びを上げながら、三人を叩きのめす。
男「マユ、大丈夫?」
男がマユを間近から見つめる。
マユ「あなたの方が大変よ!血、血を止めなきゃ」
傷ついた腕の袖をめくり上げ、マユは違和感に改めて男の顔を見る。
マユ「ステラ!」
一見、カツラと化粧で判らないが確かにステラだ。
マユ「なんで…」
ステラ「マユが傷ついたら、シンが悲しむ」
シン「ステラ!」
三人を倒したついでに、キラを一発殴ったシンが走って来る。
幸いとステラの傷はたいした事はなかった。

969通常の名無しさんの3倍:2007/03/26(月) 00:16:26 ID:???
ステラに借りができた形になったが、だからといって、シンを譲る気はマユには毛頭無い。
今日もステラと二人でシンの腕を引っ張りあう。
ステラ「うぇい。シンはステラの!」
マユ「今日はマユのお兄ちゃんなの!」
シン「勘弁してくれー」
顔を見合わせるとステラが笑っている。
マユも自分が楽しげに笑うのがわかった。

(おわり)

マユ「それにしてもステラ、なんで男装してたんだろう?もしかして、お兄ちゃん、男同士のイケナイ趣味に目覚めたとか。ワクワク」

970通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 12:53:57 ID:???
もうすぐ埋まっちゃうねこのスレ
971通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 14:35:01 ID:???
そうだね・・・・
職人さん達、新たなスレ立てたら、がんばってくれるかね?
972通常の名無しさんの3倍:2007/03/28(水) 20:39:34 ID:???
俺、新スレ立ったら、ネタ書くんだ
973通常の名無しさんの3倍:2007/03/29(木) 07:25:34 ID:???
>>972
ちょwwそれフラグww
974通常の名無しさんの3倍
マジで新スレいるかも