オチが予想付いてるだろうに
ちゃんと最後まで聞いてやる辺り
シンもいい奴だな
なんだ俺は朝まで・・・
シン「なんだ俺は朝まで、一晩中『ステラ大好き』って繰り返し言わされたことがあったぞ。
街で色っぽい姉ちゃんを目で追いかけたって罰だってな」
GJなのがこんなに連投されるとは…
このスレもまだまだ捨てたもんじゃないな
周囲は見渡す限り、地平線まで荒野。
空は分厚い雲に遮られ、周囲は暗い。
心まで凍てつく光景なのに、着ているのはあちこち破れた粗末なワンピース。
足にいたっては裸足で、尖った石に素足が傷つく。
歩き疲れ、お腹もペコペコ、喉は渇き、涙はとうに涸れ果て、目的地すら無い。
今よりずっと幼い体のため、行程は遅々として進まない。
自分は独りだ…。
心がくじけ、ヘタリ込む。
あぁっ。
ここでティファは気付く。
これは夢。
幼い頃、よく見た悪夢。
『ニュータイプ能力者と呼ばれ』それに翻弄されるしかなかった頃の夢。
自分を奪い合う人達にとり、彼女は『能力者』であり『ティファ・アディール』とは、ただ彼女とそれ以外の物を区別するための記号だった。
彼女を縛りつけ、無数の電極を貼り付け、薬物を投入する。
さぁっ!
力を見せてみろ!
能力を最後の一滴まで絞り出せ!
『ニュータイプ能力者』よ!
彼女を怒号が包み込む。
○○○「おかーさん」
○○○の声に目が覚めた。
○○○が泣きそうな顔で夫婦の寝室に入って来た。
まだ、深夜だ。
ティファは隣のガロードを起こさぬよう、ベッドを降りる。
ティファ「どうしたの?」
○○○「恐い夢、見た」
ティファは○◯◯を抱きしめる。
もしかして、今見た自分の悪夢を、この子は敏感に感じ取ったのかもしれない。
ティファ「まだ、起きるには早いわ」
ティファは◯◯◯を抱いたまま、ベッドへと戻る。
母の胸に抱かれ安心したのか、◯◯◯はたちまち眠りにおちる。
そう、この子には心配することなど、無いのだ。
今『ニュータイプ能力者』など、いない。
それにティファは知っている。
自身の悪夢も変わっていったことを。
辺りは荒野のままだったが、いつのまにか、空には美しい銀色の月があった。
降り注ぐ月光に、そそり立つ白銀の巨人。
両眼が優しい光をたたえ、自分を見つめている。
その足下には少年の姿がある…。
少年は彼女の名を呼ぶ。
そう『能力者』でなく、他と区別するためでなく。
彼女自身を呼ぶ。
『ティファ』…と。
真っすぐな瞳で、ただこちらを見据えて。
彼女は少年の手を取り立ち上がる。
あなたがいるから歩き出せる、明日へ。
彼女は独りではなかった。
◯◯◯もそうだ。
この気持ち、どうかいっぱいいっぱい、この子に届きます様に。
ティファはそう願い、いつしか優しい眠りにおちていった。
(おわり)
(・∀・)イイ!!
GJ!
ふはははははッ!圧倒的GJではないか我らがスレはッ!!
―――朝の気配にシンは目を覚ました。
普段より少し早い時刻だ。
まぁいいや、起きるか、とまだ半覚醒の意識で考えて、それが不可能なことに気がついた。
ステラがシンの腕に頭をのせたまま、すやすやと寝ている。
所謂、腕枕状態だ。
ご丁寧に同じ腕にしがみついてもいる。
これではステラを起こさずに、ベッドを離れることは出来ない。
シン「かわいいな」
ステラの赤子のような、あどけない寝顔に呟く。
これじゃ、例え二人に赤ちゃんが出来たとしても、どちらが子供か分からないだろう。
彼女に言ったら猛烈に怒るだろうが。
まだ時間は早い。
ステラが起きるまで、もう少し寝ていよう。
実はステラには、まだ赤ちゃんみたいなところがある。
これは当のステラも知らないだろうが、抱きしめるとフカフカして気持ち良いのだ。
シンは安らかな眠りに意識を手放した…。
―――朝の気配にステラは目を覚ました。
そろそろ起きる時間だ。
身を起こそうとして、それが不可能なことに気がついた。
シンが両手両足でステラをがっちり抱き留めているのだ。
所謂、抱き枕状態だ。
これではシンを起こさずに、ベッドを離れることは出来ない。
ステラ「かわいいな」
シンの無防備な寝顔に呟く。
昔ほどでは無いが、他者に向けるシンの表情は鋭い。
だが、こうしているとシンは意外に女顔で、妹のマユに激似なのだ。
本人に言ったら猛烈に怒るだろうけど。
シンはすぐお兄さんぶる。
ステラは逆に、自分の方がシンより精神年齢が上、と思っている。
だから、お兄さんぶるシンを、寛容に見られるのだと。
しょうがないな…シンが起きるまで、もう少し寝ていよう。
ステラは再び安らかな眠りに沈んでいった…。
―――こうして二人、この日は昼過ぎまで寝坊した。
(おわり)
われらのスレはGJです
ルナマリア「ハーイ。元気を分けてあげる。
貴方のアイドル、ルナマリアでーす(よっしゃー!つかみはOKよ!)」
メイリン「貴方の安らぎになれればいいな、のメイリンです(お姉ーちゃん、甘いわ。今は癒し系よ)」
ルナ「(妙な意識を感じるわね)
今日の姉妹アンケートは『ご夫婦で耳掃除の時、膝枕をするか?』です」
メイ「男性の憧れなんですかねー?
最初はガロード、ティファの御二人です。聞くまでも無い気がしますけど」
ガロード「ん〜。膝枕してもらうけど…」
ティファ「でも…ガロード、逃げようとします」
ガロード「だって、こそばゆいし照れ臭いし、それに耳の中を見られるの恥ずかしいよー」
ティファ「そんなこと言って。ガロード、自分ではしませんし…」
ルナ「…聞いてるこちらが、こそばゆいですね」
メイ「お姉ちゃん、体がムズムズするよぉ」
ルナ「次はシンとステラです」
ステラ「うぇい。シンは膝枕してくれるよー」
メイ「こっちは、シンがする方ですか。ラブラブですねー」
シン「こ、こらっステラ!恥ずかしいだろ」
ステラ「シンねー、すごく優しいんだよー」
ルナ「…」
メイ「(お姉ちゃん、落ち着いて。どうどう)」
シン「も、もちろん、ステラも膝枕で耳掃除してくれますよ。えぇ」
ルナ「…」
メイ「えーん。黙ってるお姉ちゃんが恐いよー。
大丈夫、お姉ちゃんにだって、信じて待てば、必ず春は来るわ。
次はヒイロとリリーナです」
ヒイロ「膝枕?俺がそんな無防備な姿を晒すことなど無い」
リリーナ「あんなこと言っているけど、私が膝枕してあげると気持ち良いって、
お鼻の下が伸びるんですよ」
ヒイロ「いつ俺が膝枕されて鼻の下を伸ばした?」
リリーナ「では今宵、気持ち良いかどうか、勝負致しましょう」
ヒイロ「その勝負、受けた」
ルナ「なにか、リリーナさんの作戦勝ちって、気がしますけど」
ヒイロ「…自爆」
メイ「次、ドモン、レインさんです」
ドモン「レインの膝枕で耳掃除は、サイッッッコウに、気持ちが良いぞぉおーっ!!」
ルナ「大丈夫ですか?レインさん、頭痛そうですよ」
レイン「(ため息)ごめんなさいね。相変わらずバカで…」
メイ「はい。レインさんの苦労が、これだけで判りますね」
ルナ「ええと、次のキラとラクスの二人です」
キラ「膝枕…耳掃除…かい?
ははは…よくしてもらうよ」
ラクス「ええ。キラのためなら、喜んでいたしますわ」
メイ「言葉だけ聞くと妻の鑑ですねー」
ルナ「そのわりには、キラの表情が虚ろです。
きっと、夫婦って色々あるんでしょうねー」
メイ「色々って何でしょう?
後学のため、聞いておきたい気がしますね。ワクワク」
キラ「聞いてくれるか!?」
ラクス「あらあら、キラ。
そんな言い方したら、まるで私が至らないみたいですわ」
キラ「(戦慄!)いや、そういうわけでは…」
ラクス「至らない点は、努力致しますわ。
ですから、あちらで二人きりでお話いたしましょう」
キラ「うわーっ!」
ルナ「あらら…連れていかれちゃった」
メイ「ああいうの、虎の尾を踏んだって言うのね」
シャギア「オルバよ。やはり我等に敵う二人はいないようだな」
オルバ「そうだね、兄さん。僕等は感覚を共有して、どちらでも気持ち良いからね」
シャギア「それからな、オルバ」
オルバ「なんだい、兄さん」
シャギア「お前の膝枕は最高だぞ」
オルバ「ありがとう兄さん。でも、最高は兄さんの膝枕だよ」
シャギア「オルバ…」
オルバ「兄さん…」
ルナ「…体感温度が一気に上がった気がしますが。
所長達、これが言いたかったのね」
メイ「これも惚気なのかなぁ?」
(おわり)
キラは一面のお花畑の中に立っていた。
背の高い紅い花弁の華、1メートル余りもある巨大で肉厚の花弁を持つ花達が、見渡す限り咲き誇っている。
このところ毎日のように来ているため、すっかりおなじみの風景だ。
キラ「また、花の名前を調べてこなかったな」
花達に名前で呼びかけられない事を残念に思う。
でもいいや、君達はこんなにも、美しいのだから。
キラは心が癒されていくのを感じる。
キラ「帰りたくないな…」
呟いた瞬間、周囲の雰囲気が一変する。
目の前の空間が醜く歪み、そこからピンクの怪物が飛び出す。
花達の真ん中に降り立った怪物が、耳障りな奇声を放つ。
怪物を中心にして花達がみるみる枯れ、
その悲しい円は、あっと言う間に面積を拡げる。
キラ「止めてくれ!花達が何をしたっていうんだ!」
怪物がキラに視線を移す。
キラに獲物を定めたようだ。
キラの存在の中心を恐怖が貫く。
怪物から放たれた、どす黒い数本の触手がキラを捕らえる。
スーパーコーディネィターたるキラの力を持ってしても、ふりほどけ無い。
怪物の大きく開けた口内に鋭い牙が見える。
キラは絶望の悲鳴をあげる。
そして…キラは意識を『取り戻した』
目の前でラクスが涙を浮かべ、心配そうな顔をしている。
いつものテクス・ファーゼンバーグ医師の病院の一室で、ベッドに横たわっている。
テクス「今日はちょっと、やばかったぞ。そこの奥さんの献身に感謝するんだな」
そうか、また夕食後、病院に担ぎこまれたんだな。
キラは状況を把握する。
キラ「…ありがとう」
しわがれた自分の声。
ラクス「いいのです。ゆっくり、休んで…」
明日の夕食前に、花の名前を調べておかなくちゃな…
不意にそんな考えが浮かび上がるが、理由を、もうキラは覚えていなかった。
(おわり)
◯◯◯「行ってきまーす」
ガロードを仕事に送り出した後、ティファは◯◯◯が×××達と遊びに出かけるのを見送る。
ティファ「みんな、気をつけていってらっしゃい」
今日は天気が良いから、お布団を干そう。
と、ティファは本日の予定を決める。
そしてシーツ、布団カバー、枕カバーもすべて、お洗濯。
一段落つけたティファは一休み。
ポカポカのお日さまの下、ふっくらと並んだお布団と、物干しに真っ白い洗濯物が翻るのが気持ち良い。
ステラ「うぇーい。今日はお布団干すどー」
と、ステラが高らかに宣言する。
それは子供が『今日は積木で遊ぶどー』と言ってる様をシンに連想させる。
何故か、ワンピース、フリル付きエプロン、とどめに頭にプリム、ようするにメイド姿だ。
ステラにこんな事を吹き込みそうな人物の顔が数人、脳裏をよぎる。
シン『まあいいか。家事には適した格好だろう』
心当たりが多すぎて、確かめる気にもならないし、以前よりマシだ。
シンはスクール水着で布団干しするステラを想像して、苦笑いする。
お隣りではティファが、やはり布団を干してる。
ステラの元気いっぱいな挨拶に、彼女はたおやかな会釈を返す。
◯◯◯「わー。ふかふかだぁ」
お陽さまの空気を纏った布団と、アイロンのぴっちりあてられたシーツが三人分。
ガロード「ありがとうティファ。今夜は素敵な夢が見られるね」
ティファ「喜んでもらえて…嬉しいです」
ステラ「ふかふか、ふかふかだぁ」
シン「気持ち良さそうだね」
ステラ「これで今晩はぐっすりだね」
シン「ステラはいつもグッスリだけどね」
ステラ「むー、イジワルゥー」
シン「はははっ、ごめんごめん。今夜は二人で、良い夢を見ような」
ステラ「うんっ」
「「「「「おやすみなさい」」」」」
(おわり)
目を離したすきにGJなのが最近大量投下されてる…良いことだ…
さて、そろそろ次スレの季節でつね
このスレに栄光あれ!
とってもGJ
>>945-947 枯れていく花って……まさかキラの味蕾…?((((;゚Д゚)))ガクブルゲルググ
いきなり、雨に降られた。
ルナマリア「やだ。もう」
ルナマリアは急いで手近の軒下に雨宿りする。
調査を終えて、事務所に戻る途中のことだ。
ルナマリア「これだから、所長達に半人前と言われるのよね」
今日の天気予報をチェックし忘れていたのだ。
ずぶ濡れで帰ったら、またフロスト兄弟に言われ放題だろう。
しばらくは止みそうにないし、近くに傘を売ってそうなコンビニも無いわね、と悩んでいると、目の前に傘が差し出された。
ルナマリア「あら、◯◯◯君」
◯◯◯「お姉ちゃん、これ使って」
ラン家の◯◯◯だ。
◯◯◯「おとーさんが、女の人には優しくしとけって」
◯◯◯が胸を張る。
なるほど、ガロードらしい言い方だ。
ルナマリアは微笑む。
ルナマリア「◯◯◯君、大丈夫」
◯◯◯「平気」
さすがに自分が傘を差して、◯◯◯を濡らして帰すわけにはいかない。
二人であいあい傘状態。
ただ、子供用の小さな傘のため、ルナマリアは◯◯◯を抱え込む様に腰を落として歩く。
お尻が少し雨に濡れるが仕方ない。
◯◯◯をラン家に送り届け、ティファに大人用の傘を借りて事務所に戻る。
シャギア・オルバ「「よく、濡れなかったな」」
ルナマリア「ハモらないで下さい」
事務所に入るなり、フロスト兄弟の息の合った皮肉が飛んでくる。
まったく、幼いながらも紳士的な◯◯◯とはえらい違いだ。
もっとも、この皮肉な言い方が、兄弟らしい気遣いなのだが。
ルナマリア「ひゃん」
少し濡れたお尻のまま椅子に座ったので、冷たさに声が出る。
シャギア「どうした?」
シャギアの問いに、なんでもない、と答える。
シャギア「そうかな?濡れたお尻で腰を下ろしたみたいな声だぞ。なぁ、オルバ」
オルバ「気持ち悪いだろうにね。兄さん」
ルナマリア『バレてる…』
前言撤回。
彼等は面白がってるだけだ。
ルナマリア「どうしてこう、男運が悪いんだろ。アタシの周りって、こんなのばっかり!」
シャギア「そういう事を声に出す、自らの無思慮さを、先に反省すべきだろうな」
オルバ「そんなガサツな女に『こんなの』呼ばわりなんて心外だよね。兄さん」
ルナマリア「うっ…」
間髪入れず反論され、ルナマリアはヘコむ。
確かにそうだ。
これでは男に愛想を尽かされても仕方ない。
ふと、◯◯◯を思い出す。
ガロードとティファ、あの二人の子供だ。
きっと、いい男に育つだろう。
そうだその時、彼に選ばれるくらいに女を磨いておこう。
ずいぶん先の話だが、それだけ時間があれば、自分だって少しはいい女になれるだろう。
ルナマリアは愉快な気分になって窓をふり仰ぐ。
雨は既に上がり、爽やかな青空が見えていた。
(おわり)
「愚かな女だ。時間がすべて解決する、とでも考えているみたいだな」
「そうだね、素養というのも、考えに入ってないね。兄さん」
「どーして、いい話のまま、終わりにしてくれないんですかー!(泣)」
つーか、フロスト兄弟カテゴリーFを超越して普通にテレパスになっとる。
双子でテレパスと言うと…ナイトヘッド(見た事ねえけど)?
ルナ「なんで所長達、アタシのお尻が濡れてる事や考えてる事が判るんですか!?」
シャ「我等の職業は何かね?」
ルナ「探偵ですよ」
オル「持ち物を見て、人の考えが判る名探偵だっている」
シャ「推理力とか洞察力とかに無縁の人生のようだな」
ルナ「何を見て判ったんです?」
シャ「推理するまでも無い。雨なので君の様子を見に行ったのだよ」
ルナ「もしや傘を届けに!?(優しいとこあるんだ)」
オル「まさか!濡れ鼠の君を笑いにだよ」
ルナ「聞かなきゃ良かった…(泣)」
シャ「我等は悪役だからねぇ」
オル「悪役だからねぇ」
(ヲワリ)
いきなり、雨に降られた。
メイリン「きゃーっ」
メイリンは素早く、近くの軒下に逃げ込む。
運の悪い。
いや、本当に運か?
そういえば、今日の予報で、急な雨に注意とあったような…。
所長達め、いそぎでも無い用事を、急に言い付けて。
変だと思ったら…。
メイリン「謀ったな!」
どおりで薄笑い(いつもだが)を浮かべていると思った。
メイリン「困ったな」
濡れて帰ったら『状況判断が甘い』とか言われるんだろうな。
確かにその通りだが、素直に言われてやるのが、なんともシャクだ。
と、雨のカーテン越しに、見知った人影が見えた。
助かった。
この雨の下を歩いているのだから、傘くらい持ってるはず。
入れてもらおうと、メイリンは、その人影に声をかけた。
メイリン「いやーっ」
ドモン「わははははーっ絶好の修業日和だー!落ちてくる雨粒を全て避けて走るのだー!そうすれば濡れない!」
ドモンがメイリンを引き摺ったまま、亜音速で疾(はし)る。
メイリン「無理!絶対無理!人間には無理!少なくとも、あたしには無理!」
メイリンはドシャ降りの中、修業に励むドモンに声をかけてしまったのだ。
ドモン「根性だ!」
メイリン「――」
メイリンは、力の限り絶叫したが、ドモンのスピードが音速を超えたため、その絶叫は自分の耳にすら届くことは無かった…。
メイリン「所長達。酷いです。死ぬかと思いました」
シャギア「何が酷い?ドモンに声をかけたのは君の責任だ」
メイリンは、超音速の地獄から、辛くも生還していた。
オルバ「素直に濡れて帰れば、いいものを」
メイリン「ぐ…」
雨宿りを命懸けにしてしまったのは事実ゆえ、フロスト兄弟に反論の言葉を持たない、メイリンだった。
(おわり)
学校が春休みに入った。
マユ「お泊りの準備万端、お兄ちゃんとこへ!」
シン宅に入るとき『おじゃましまーす』では無く、わざと「ただいまー」と言ってみる。
急に来たからシンがステラと、いちゃついてたら慌てるだろう。
シン「うわぁ、マユ」
慌てるには慌てた。が、シンは見知らぬ男と二人でいた。
ステラはいない。
マユ「誰?その人」
シン「え、あっ同僚。そう、仕事の同僚…なんだ」
男「…」
男が無言で会釈する。
シン「彼…遊びに来たんだ」
マユ「(線が細いけど、なかなかいい男)」
マユの中の、子悪魔が囁いた。
マユ「遊びに来たんでしょ。マユが町を案内してあげる」
シン「マ、マユ!?」
シンが動揺した声を出すが、かまわず男の腕をとって、家を飛び出す。
マユ「(むふ、これでお兄ちゃん、心配してくれるかな)」
案内すると言ったが、マユも日登町に詳しくない。
とりあえず商店街へ向かう。
案の定、シンがマユ達の後をつけてくる。
隠れてるつもりだろうが、注意して見ればバレバレだ。
普段は可愛い妹をほっといて、ステラべったりだし、これくらいのイジワルはイイだろう。
適当に店に入ったり、次々引っ張り回す。
シンが一喜一憂する様を、マユの中の小悪魔が小気味良く盗み見る。
マユ「(むふふ、おもしろーい)」
にしても、さっきから女王様の様に連れ回している同僚男。
イヤそうな顔一つしない。
マユ「(いい男・か・も)」
身近の男のコ達と比較して思う。
突然鳴った携帯に気を取られ、誰かにぶつかる。
手から携帯が落ち、カラカラと転がる。
それを小走りで追い掛け、拾い上げた瞬間、頭上からガラの悪い声。
「なンだぁ〜」
一人の優男が、ガラの悪い三人に絡まれてる現場に、運悪くいき会ってしまった。
「うらあ〜」
「うぜぇ」
絡む三人のセリフはワンパターンで、口調も平板。
ガラだけで無く、頭も悪いようだ。
キラ「何なんですか!?あんた達は」
マユは、絡まれている優男に、見覚えがあるのに気がついた。
マユ「(お兄ちゃんの近所の…確か、キラとか)」
一人がナイフでキラに切りかかるが、彼はなんなくナイフを弾く。
しかし、そのナイフがこともあろうに、マユに向かって真っ直ぐに飛んでくる。
マユ「(なん…で…)」
恐怖に一歩も動けない。
ダメだと思った瞬間、眼前に血の赤が散る。
マユを庇った腕にナイフが刺さっている。
同僚男の腕だ。
シン「あんた達はぁあー」
走って来たシンが、雄叫びを上げながら、三人を叩きのめす。
男「マユ、大丈夫?」
男がマユを間近から見つめる。
マユ「あなたの方が大変よ!血、血を止めなきゃ」
傷ついた腕の袖をめくり上げ、マユは違和感に改めて男の顔を見る。
マユ「ステラ!」
一見、カツラと化粧で判らないが確かにステラだ。
マユ「なんで…」
ステラ「マユが傷ついたら、シンが悲しむ」
シン「ステラ!」
三人を倒したついでに、キラを一発殴ったシンが走って来る。
幸いとステラの傷はたいした事はなかった。
ステラに借りができた形になったが、だからといって、シンを譲る気はマユには毛頭無い。
今日もステラと二人でシンの腕を引っ張りあう。
ステラ「うぇい。シンはステラの!」
マユ「今日はマユのお兄ちゃんなの!」
シン「勘弁してくれー」
顔を見合わせるとステラが笑っている。
マユも自分が楽しげに笑うのがわかった。
(おわり)
マユ「それにしてもステラ、なんで男装してたんだろう?もしかして、お兄ちゃん、男同士のイケナイ趣味に目覚めたとか。ワクワク」
もうすぐ埋まっちゃうねこのスレ
そうだね・・・・
職人さん達、新たなスレ立てたら、がんばってくれるかね?
俺、新スレ立ったら、ネタ書くんだ
マジで新スレいるかも