日本的自由
日本人の持ってる自由という概念の内容とは何か (無原則状態となる前提)
(1)徳川時代の自由→「商人なければ自由なし」→不自由の解消が自由
(2)どうすれば人間は自由になるのか→道理に応じて身をゆだねる→社会に抵抗しないこと→
抵抗を感じない心理状態になるのが、すなわち自由(ギクシャクしない)
…宇宙は全部「からくり」で、太陽が回っているのは大「からくり」。水が高いほうから低いほうへ流れるのも「からくり」。
琵琶湖という天然の貯水槽をつくってくれたのも「からくり」。
そういう「からくり」のなかで人間は生きているこの「からくり」にそのまま身をゆだねて、
少しも抵抗を感じない状態になってるのが人間にとっての自由(江戸時代の思想家・布施松翁より)
(広辞苑より 後漢書 心のままであること。思う通り。自在。<古くは勝手気ままの意に用いた。> ほしきまま)
心理的にどういう状態になったら人間は自由という気持ちになれるのか?
(例)財布を盗まれた場合→訴えて取り戻そうというのはギクシャク抵抗することで不自由な行為→
先世の因果だと考えよ、先世に自分は財布を取ったんだから、これは現世にお返ししたにすぎない
→社会的問題であれ、なんであれ、全部自分の心理的な問題として、自己の内心で解決
→→(いつでも平穏・いつでものびのび自由・それができるのが、よくできた丸くて豊かな人間)
自由であるということは…
・心理的拘束を感じないこと ・物質に不自由しないこと。 なのである。