今までずっと「らいだー」の方を見てたぜ……此処、稼動してたんだな。
>粘着(仮)
……その壊れ具合、気に入ったぜ。
知っての通り、お前が誰なのか一発で分かるほど俺は真っ当に歩いてきたわけじゃない。
ま、お前が白状する気がないならそれでも良いさ。どーせ、もう何言っても無駄みたいだしな。
だけどな。お前の復讐ってのは無理だよ。
繭姐さんにも前に言ったんだけどな、俺はもうとっくに壊れちまってるからさ。件の情報局の連中の巣を見ちまった時にな。
……あん時は、はらわた煮えくり返るなんてもんじゃなかったな。
直後の三日ぐらいは水も喉を通らなかったし、ロクに眠れもしなかった。
何もする気が起きないって感じだな。大学も行くには行ったけどノートなんか取れる精神状態じゃなかったし。
医者に行ったら心因性の胃潰瘍だって言われたんだよな……ま、軽いのだったからすぐ治ったけどよ。
とにかく、奴らのことが憎くて憎くてしょうがなかった。
……多分、あん時何かが壊れちまったんだろうな。
今でもそれは変わってない。
奴らの書いた文章を見るだけで吐き気がするし、当然文体なんか真似る気にもならない。
メールなんかやり取りしたくも無いし、奴らの文章をコピペする時なんかPCがレイプされてるみたいな錯覚すら覚えるくらいだ。
PCを見るたびにあの時のことを思い出して吐き気と頭痛に見舞われるのなんざ日常茶飯事だよ。
残してある奴らの巣のログだって、入ってるフォルダを見るのも嫌だ。
でもよ、見なけりゃ良いってもんじゃないんだよな。
その辺がぐちゃぐちゃで考えるとキリがないんだ……あー、よく分かるぜ。ホント。
今、幸せか不幸かで言うなら多分不幸なんだと思うぜ。
アレから楽しかったことなんか一つもねえ。
授業中も、飲み会の時も、今こーして携帯やってる時も、いつだって頭の隅に奴らの巣のことがこびりついて離れねえんだ。
生きてる価値がないってのも分かってるさ。こんなのに囚われちまった時点でとうしようもなく終わってるよ。
俺も奴らには自殺してほしいくらいだし、贅沢を言うならこの手で止めを刺したいくらいだ。
お前と俺は似たもの同士なんだろうな、きっと。
だから、お前に支払える代償なんか無いし、支払ってやる気もない。
俺も、奴らを潰せればそれで良いからな。刺し違えられるなら本望だ。
多分、俺の場合は奴らを潰したって一生消えないとは思うけどな。どーすりゃ一番かなんてもうわかんねえよ。
だから、幾ら醜態云々言ったって無駄だよ。そんなのはどーだって良いことだからな。
俺にはお前を止める権利も説得する権利もない。本質的に同じだからな。
お前が満足するように、好きなようにやれ。俺もそうする。
何書いてんだろうな俺。
他の奴はスルーしてくれ。んじゃ。