割り込みスマソ
福田のロマンアルバムインタ
凸関係を抜粋↓
(他スレに貼ってあったものもお借りします。すみません)
―シンはずっとオーブに対して複雑な感情を持っていました。最後はオーブを撃つレクイエムを
守るために戦ったんですけど、結局オーブは無事だった。あの結果はシンにとっては
どうだったんですか?
福田「やはり複雑だったろうと思いますが、ホッとしたとも思います。レイとアスランは根っこは同じことを
シンに言っていて、過去を断ち切れ、なんですね。でもレイは、だから撃て、アスランは、だから撃つな。
決着は自分の及ばない所でついた訳ですが、やっぱり撃たれなくて良かったと思ったでしょう。」
―でも、その直前までは、オーブを滅ぼすために戦っていた。
福田「もうそれしか無いと思っていますからね・世界を変えるためにシンは戦って来ていて、それには
オーブを滅ぼすしかないと言われている。自分の来た道を振り返っても、結論はこれだ、と。」
―それがアスランが言った「過去にとらわれるな」ということですか?
福田「アスランが言いたかったのは、シンのオーブ、そこばっかりを起点に考えるのはやめろ、ということですね。
デュランダルの目的は、オーブを滅ぼすことではない。でもシンはそれを「材料」に上手く使われている
という事です。シンが全体を見る目を持つには、まずそこから離れなきゃならない。
それを言いたかったんです。」
―アスランはシンのことをすくい上げようとしてよく叱っていましたね。
福田「いや、すくい上げようとは思ってないでしょう。そう見えたのは、演出のミスかもしれないですね。
そんな理由がアスランには無い。アスランの目に映るシンは、とにかくどうしようもないヤツの筈です。
上官でもあるし、過去の経緯をちょっとは知るので、自分と重なる部分もあって、あれこれと
口を出してはいますが、本格的にコイツ(シン)を止めなくてはと思ったのは、脱走した後じゃないかな。
ミネルバにいる間は自分のことでいっぱいいっぱいで、シンの事までそんなに気は回ってないと思います。
シンも最初はオーブ絡みで、次はキラに討たれたことでアスランを認めないんでいっくら言ったって
聞きャしませんしね。」
―でも、50話でシンに言葉を投げかけるアスランは、前のようにいっぱいいっぱいではなかったですよね。
福田「あの時は、アスランも迷いを振り切ってますから。お前がどうしても戦うというなら受けて立つと、
それで、パーンっと最後の横っ面張られたという事です、シンは。 」
―そもそもFAITHになった時点でのアスランの決意とは、どんなものだったのでしょう?
福田「今オーブに居ても、自分に出来る事はないけど、この申し出を受ければ、ザフトからオーブとカガリを
守ることが出来る、と判断してのことですから。あの前にミネルバの行動も見てますしね。
傍にいることは出来なくなって寂しいかもしれないけど、ある意味オーブの為にもカガリの為にも、決意した
というという事ですね。関係は変化するけど、思いが変わるわけでもないので。」
―だからオーブ軍が出張ってきた時も、アスランはザフトとして戦おうとした。
福田「それは複雑でしょうけど、あれは既にカガリの率いるオーブ軍ではない訳です。決意して戻ったら
アスランは既に裏切られていた訳で、二人に会ったときいきなりカガリに詰め寄られましたが、
本当はアスランの方が怒りたい筈です。自分だってオーブと戦いたかった訳じゃないですからね
優しい人間ほど怒らせたら怖いわけで、あれではアスランもいい加減怒るでしょう。
キラの言ってる事は、夢とか思いみたいなもので、アスランの言ってる事は現実です。
あの場にカガリが居なかったら、もうちょっと冷静にキラと話せたかもしれませんけどね。」
―(シンやルナマリアとは)逆に、キラやアスラン、ラクスたちは、この戦いの後、どうなっていくのでしょうか?
福田「キラは「戦う」と決意しましたので、そうしていくでしょう。何をしていくのかは、これからです。ラクスもそうですね。
アスランもオーブは出たので、また新しいポジションになると思いますが、彼は彼です。
ずっとキラ達と一緒にいるかどうかは、分からない。
アスランとキラは元々フィールドが違うんですが、これが同じになったら、二人はどうするでしょうね。
思いは別としても、関係はまた少し変わるんじゃないかな。」
―では、二人は今後別の道を歩んでいくと?
福田「そういう気がします。キラとアスランは別の人間だし、アスランはキラの後ろにくっついているだけの男じゃないですからね。
ラクスが、デスティニープランは潰さなければいけない、という話をした時も、アスランはちょっとうつむいているんです。
あれは「ホントにそうかな?」という気持ちがあったからで、
ラクスの言うことも分かるけど、デュランダルの言うことも分かる、というのがアスラン。
ただ、今はデュランダルを討たなければ、オーブが討たれる。それは駄目だ、彼のやり方は認められない、
ということで、アスランは戦った訳ですから。」
―アスランは、未来に対して、全ての決断をしたわけではない?
福田「そうですね。彼の選択はまだ残されていると思います。」