もうこの際自由とか攻撃自由って、作品全体に要らなくね?
キラのあの超技量には、たとえいくらキラの技量が補正ありーとか言われても、
自由じゃなくてストライクに乗ってたら、そこそこ最適だったと思うんだ。
ストライクならキラの戦いで叩かれる派手さが中和されて、戦いに深みがでると思わないか?
そう、まるで一晩寝かせたカレーのようなコクと旨味が。
ッつーことで初代ガンダムに習って、種の最後はおろか、
種死までストライクオンリーで種を改変してみるスレです。
当然、オーブでイージスと戦っててもプラントへのワープとかしないでAAに重症で回収。
キラはキラのまま逆境から成長する、と。大体その辺の改変から各自語ってくれ。
形式は、設定箇条書きでも短いSS形式でも、その他の方法でもOK。どんどん語れ。
あ、ストライクオンリーって言っても、設定にあるSP使った時系列的に多少強引なSPバージョンアップや
微妙改造で無理矢理他武器をつけるのは可って事でよろしくー。
___,.,.-
,. - ' ´ ̄`::::´ '"':ニ'ー_、._
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.i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::';、'ッ;:=、;: l!7;,ヽ. '}
. l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ''-ゝ‐' .:.` ̄,!`ー;_- 逮捕するんならその前にセックスしたいんだけど?
l::::::::::::::::;::::::::::::::::::::ヾ、ヽ、._ _i::::、::ヽ、
.'、::::::::::::ヽ::i:::::::、:::::::ヽ.`` ゙゙' ‐'"゙!:::ヽ`ーヽ
. ヽ:::::::::::::l'、i、::::ヽ:::::::::::ヽ、 ヽ 、::l
`、::::::::'ゞ;!`_、':、::::::::::`、ヽ、_,,.. .. ィ`ヾ;:i
};:::;::::ヽ::`ヾ.`゙'_`_-.、ヾ、` /´ヽ、 '゙'!
ノiィハ:::::::'、::',ヾ' '' '' '''' 、`'`;7ミ`、:`'
l|'! '、:::::::ノ、'、 ,'}ゝ/./ /
` ヽ, ,:' `゙' ヾi ,'/' ,/
,. '´ `゙ ''''' ー- 、,!.) /'-、
,.: ' ,.-'ヽ、 ヾ,ト/' 、.`ヽ 、
/ / \ ヽ 'ヽ.,ヽ`ヽ、`ヽ.
. , ' { \ '、'! '、ヽ`、 ヽ
余裕の2ゲット
うろたえるんじゃあないッ!!
2ゲッターはうろたえないッ!
・
・
・
・
・
・
チ ク シ ョ ー!! OTZ
インパルスが楽勝で勝てるな
どうせフリーダムストライカーパックとか出てきて同じ事になる気がする
つーか
>>2wwwwww
イメージぶち壊すなwwwwっうぇwwwwww
>>6 旧世代で新世代と互角に渡り合う所に、
旧作主人公の凄さとか、あるね?
>>7 せめてIWSPを思い出してやってくれ(涙)
後、ライトニングストライカー。
一瞬…てか今も凸に見える
>>10 アスランじゃね?
つかこのセリフを脱走直前にミーアに言ったら神アニメw
とりあえずストライクと3〜4体のMAが変形合体すればインジャネ?
もうダガーでいいじゃんダガーで。
角がついてないガンダムだってアリだろ、Ez-8の人とか
のいまん
じゃあ思い切って
デンドロ
ミーティアとあんま変わんね
赤福には赤いジンを支給すべきだった
19 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 12:35:22 ID:Fj9IyWLO
とりあえず、バッテリ−の問題が深刻な気がする
隠し武器とか?
>>19 いや、そーいうとここそを腕でカバー
見ろ、これこそが主人公だー!! って感じじゃね?
>>19 ああ、その辺は色々。
例えば、
ビームライフルを取りやめて実弾主体、接近戦主体にしてみたり、ビームサーベルのエネルギー消費を実剣(グランドスラム)使って抑えてみたり
ストライク本体にバッテリーパックを増設してみたり、そもそも本体のバッテリーをパワーエクステンダーにしてみたりVPSにしたりTPSにしたり
ビームコーディングしたアーマーシュナイダーでビーム全部叩き落して、普通の銃弾は全避けする事で盾も度外視したり、
パワーセルのノウハウとかをユーラシアから持ってきたり、核エンジンだけ積んでNJC機体に対応したり(敵に近づいてNJC効果範囲内で核発電だ!!)
あるね?
>>20 単体で戦闘するのなら、それだけでは比例して重量が上がり機動性が下がり、狙撃以外の攻撃手段が軒並み能力下がりますが
そこは大型のブースターを装備して、推進剤山ほどしょって大量の実弾兵器載せれば電力も150%のままで変わらないのでよいでしょう。
推進剤を誘爆から守るためにアホみたいに装甲も固めて(この辺は青枠のFAPSみたいに本体電力と別にバッテリー乗っけておけば吉)
超重量で尚且つ近接戦闘もこなすために、すぐに撃てるトリケロスみたいな複合攻撃システムも両腕に付ければいいでしょう。
(右手は近接、左手は中距離の武器とかいいかも!)
後、最後の手段としてイライジャも愛用するバスターソードもヒート化して頭部につけておけばOK!!
さあ、出来上がりです!!
……アレ? コンセプト的にどっかで見たような機体に?
OK、どこのゲシュペインストMk3だ貴様。
機体名は「ストライクマークU」ってのはどうだい。
それからカラーリングは青系の色で統一された、ってのカッコイイと思うんだけどさ。
28 :
キラ:2006/01/09(月) 20:15:47 ID:???
>>1-27 いいえ、グランドスラムが一本と、バッテリーの容量拡張さえ施してくれれば、
それだけで・・それだけで十分です。
とりあえず、ガンダム顔はストライクのみ。
途中でバッテリーの強化(マグネットコーティングの代わり的に)、IWSPに劣るとも勝らないパックの贈呈。
アスランの死亡。
量産機との戦闘重視。
これだけ盛り込んで欲しいな。最低
もうさ、最高で青枠セカンドのパーツレプリカでも追加装備しときゃいいんじゃね?
アレ腕さえあればハイマットもやれるしさw
31 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 22:19:06 ID:z5rEN1Q1
電池だけ飛んできて換装できるようにして
電池、撃ち落されてピーンチなんて演出できるし
>>31 つかストライカーパックにバッテリー搭載されてるから換装すればオールOK
34 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 22:33:35 ID:z5rEN1Q1
(/-\*)ハズカシ〜
顔に電池つければいいんだ
「キラー新しい顔よー」
後半はGアーマーとかフライングアーマーみたいに上に乗れる戦闘機みたいなのも欲しいよな。
エールの意味が無くなるが
キラが無敵だってそんな事どうでもいいんです。
ハイマットモードにしろドラグーン、
フルバーストにしろ無敵っぷりがなきゃそれを打破する面白味なんてありません。
あれは三部で悪役にするための前説みたいなもんです
SEEDとデスティニーが同じ結末(ジェネシスとレクイエム使ったし、結局ザフト側が悪のような)
デスティニーだって修復可能な半壊ぶりですから以下略です。
>>37 アムロはガンダムで伝説的な戦果を挙げたから、危険視されて軟禁状態だったのだが…
別に武装はBRとBサーベルとバルカンのみだったはずで。
だからランチャーやソードがあるからハイマットだとかわけのわからないものがなくても
十分活躍させられるはずだよ。前例があるからね。
最も、それができるかどうかは製作側によるけど。
安易に武器たくさんつければいいや。って発想は設定に頭打ちが来るから普通はある程度後まで避けるがね
いわゆるマグネットコーティングに準ずる改修は
オーブでのオーバーホールで行われてるんだが。
スラスター18%アップとか高性能なパーツに替えないと
実現できる数字じゃないだろ。
>>41 いや、マグネットコーディングじゃなくて
どっちかってーとアレはジャブローでのオーバーホールだろ。
43 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 11:08:05 ID:9FQaOLXh
「ストライクでこの局面を乗りきるのに何が必要か?」
を戦闘を順におって考えていくと、最終的にはやっぱり核搭載は必須かな?
常夏戦あたりはもうヤバイだろう。
種後半からスペックインフレが甚だしかったんだよなぁ
常夏だって自由と正義に合せてあれほどの高性能機にした感があったし…
ストライクのみで種全編を創るならその辺を見直さないとな
赤服(凸、遺作、痔、ニコル)の機体は、専用のジンハイマニューバで充分じゃないか?
凸はヘリオポリスで生身の状態で吉良と接触させないと、
普通に軍人のアスランが動揺もせずにストライクをヌッコロしちゃうはずだから、
動揺補整は必要かと
47 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 16:40:45 ID:9FQaOLXh
アスランはストライクを強奪にきて失敗。(ここでキラと合う)
「強奪がムリな場合は破壊せよ」って流れで戦闘開始?
>>29 >>とりあえず、ガンダム顔はストライクのみ
お前はバスターを馬鹿にした!
>>43 >乗りきるのに何が必要か?
乗り切るためにガンダムにどのような武装が必要か、ではない。
乗り切るためにキラは、
既 存 の 武 装 で ど の よ う に 対 応 し な け れ ば な ら な い か
が問題なんだよ!!
青枠を見ろ、赤枠を見ろ、
あんなM1改造したよーな機体でデス種時代までリッパに現役だ。
ああいうスタイルを目指して、しかもそれを超えてやるのさぁ!!
コッチは腐っても本編だからね。
っつか、いくら天才だからってただのナチュラルや
戦闘用コーディとか自分の出来損ないに出来て、
スパコディの完成体であるキラに、腕と経験と戦術で機体差をひっくり返すことが出来ねーワケねーべ?
否! 努力と根性と経験さえあれば必ーらず出来る!!
というか、連合のエースはアレだぞ。105ダガーとかバスターダガーでかなりの高性能機なんだからな。
やつらに比べりゃ初っ端からかなりのアドバンテージがあるんだ。なんとかならねぇはずぁねぇぜ。
>常夏戦あたりはもうヤバイだろう。
ってか、
常夏とか連合軍のやつら、このスレ的には味方、味方ー!!
じゃあ、とりあえず、ラクスとアサルトシュラウドを交換しておこう
>>50 なぜワザワザ敵からアサルトシュラウドを。
フォルテストラ回してもらえばいーじゃん、連合軍との補給ん時に。
どんな巨大な敵が出ようとも
とどめはナイフぶっ刺しでキめてくれるような
ストライク乗りを希望。
やってほしい
・ナイフ投げ
・BRとバズーカの両手持ち(盾は壊れたとかで)
・エールに被弾して、エールをパージ
・アグニの砲身でぶったたく
味方で出してほしい機体、人物。
1.ロングダガー・デュエルダガー(と適当な連合のエース)
2.ソードカラミティin切り裂きエド
3.105ダガーinガンバレルパック・IWSP・ライトニング・新型ランチャーストライカー
4.バスターダガー
5.白鯨のねーちゃん
6.レイダー正式仕様
7.ディープフォビドゥン基にしたあの水中ダガー。
8.NダガーN、なけりゃプロトタイプでもいーっスよ。
9.ZGMF-X999A ザク量産試作型(核エンジン搭載、種時代にも一応生産されている筈)
10.プロヴィデンスの代わりにプロヴィデンスザク。
11.謎のステルス機、ガンダム顔でエネルギーを吸い取るけど姿は撤退間際しか見えません。
12.フリーダムの代わりに火器運用試験型ゲイツ改
13.地中機動試験評価型グーン
14.シグー・ディープアームズ
15.ってーかジンとディンのMSV出せる限り全部
16.ザフトに脱走した強化人間の操るペルグランテ
17.なんだっけ、あのアストレイの日本刀二本MS。
18.ストライクの最終戦強化にヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュール+ウェポンアーム換装。でもきっと最終戦の前に壊れるよ?
18.ラスボスにアッシュとリジェネレイト(顔はガンダムじゃなくてもいーですよってーか、モノアイにしてお願い)
あ、その場合ラストの戦場はジェネシス戦以降のジェネシスα攻略戦って事になるのかな
ヤキン戦でザフトと連合の生き残りが一部ジェネシスαに
ジェネシス本来の運用法(最後の一撃、確実に壊れる)と、高速艦のAA級戦艦でタイムリミットランの強襲かけるってー寸法。
近隣のジャンク屋、傭兵などの民間も一部戦いに加わる、とか最高に面白いかもw
まて。ザクからはいらない。それでは失敗を繰り返すだけだ。
とりあえず量産機は多数歓迎だが、アストレイとかまで入ると、崩れる。
(1stに、ポケ戦考えたら、WBがサイド6に寄港したあたりでちょっと時系がずれるらしいし)
と言うことで
>>54 1.禿同 2.ΖとΖ+位の開発差があるから(カラミとSカラミ)それは無印では…
3.禿同 4.3とまとめろよ
5.どうするんだよ 6.2と同じ理由により無印では… 7.略
8.微妙 9.ゲイツが種では最終正式量産機だからそれはやっぱり本編ではだめでは?
10.ザクではなく、ガンダム顔でもないほうがいいと思われ
11.何その厨機体だから、せっかく他の厨要素を捨てているのに、変なのが出てきちゃあ…
12.クルーゼがメンデルあたりから乗るのか 13.何でもかんでも出せばいいというわけでは…
14.イザークあたりに、ジンハイマニューバーを被弾させて、乗せ変えって感じ?
15.同感だが、やりすぎるとオーバーテクノロジーが出てくるから派生は2,3機が限界だろうな
16.オルガたちが敵なのかどうかで絡みの有り無しが出てくるだろうからなぁ(無印では) 17.それはアストレイに任そう
18.IWSPでいいじゃん 19(?).一応ラスボスは狂ーゼだからなぁ…
>>54 1〜8までは
>>55が大体代弁してくれてるから……
9.せめてドレッドノートの発展フレームで『核ゲイツ』にしとけ、ゲイツはあれで中々優秀やで? アスランの死亡フラグ用に
10.9に同じ、種でザクはヤメレ。
11.キラの成長促進剤としてなら許すが、なんか別のアイディアにしねーか? 唐突過ぎるぜいくらなんでも。
12.フリーダムの元パイロットはイザーク……奴が乗るのか?
13.グーンと言えばモラシム……モラシム再来の布石ッ!?
14.シホシホシホシホむひょー!! これは彼女がレギュラーになるっツー事でFA!?
15.文句はない。限度わきまえてくれれば
16.やりようによっては、別に文句はない
17.いや、いくらなんでもそれはネタだろ?w
18.何故にヴェルヌ?
19.誰その「俺は今思った、『お前を許さない』とな!!!」はw っつーかなんでクルー是がラスボスでないの?
後、6・7は駄目、2はイケなくもない。
史実ではオーブ攻略戦時には三機ともロールアウトされてるはず。
その後エドは宇宙行きだから、月軌道上ででも突貫させるか!?
あ、ソキウスの奴も宇宙にあったんだっけ、ややこしいなー
まあ、その辺は臨機応変にすりゃええか
ま、そのくらいかな。
あー、それで最後にさ。
オーブ攻略戦でパイロットになる拳神ことバリーをよ
奴をどうするかっつーか出す気なのか出さねえのかについて、お前らの意見聞かせてくれ。
・凸、ラスティ、G奪取に向かう。ミゲルはジンに。イージス(非ガンダム)に凸。ミゲル史実どうり死亡
・遺作、痔。ハイマニューバーでコロニー内へ。アグニにより、名無しのジン死亡。コロニー崩壊。AA出撃
・クルーゼ出撃。Sストを蹴り飛ばす。ムゥの援護によりクルーゼ撤退
・アルテミスへ向かう。途中遺作、痔、ニコルによる攻撃。Aスト応戦。遺作、痔。足の引っ張り合いで被弾。Aストも中破
・アルテミスでスト修理。イージス+ジン2機突撃、陽動。メビウス出撃により戦力低下。そこをクルーゼ、ニコルで施設攻撃。
・アルテミス小破。素ストクルーゼにダメージ。ジン撃破。クルーゼ隊撤退
・地球へ向かうAA。そこにイージス強襲。Aストと戦闘。
・物資補給のためデブリに。そこでスナイパージンと偵察ジン(別物で1機ずつ)と遭遇。偵察をこっそり撃破、その後砂ジンも撃破
・ラクスポッド回収。ザフト軍と遭遇。撃破。そのころ少しはなれたところでフレイパパ死亡。
・メビウス(ただのメビウス。一応積んであるということで)に乗り、ラクス引渡し。ジン一機が襲ってくるものの、撃破
・補給を受け、キラたち正式に志願兵に。大気圏へ。
・遺作、ニコル、痔、凸、そのほかジンやシグーの集団襲撃。遺作、痔は大気圏突入ポッドに入らざるをえないところまで戦闘。
ちょっと疲れた…
>>49 まあ、確かに最低でも外伝ができることややったことやワザは、出来たり思いついたり努力と根性で習得たりして欲しくはある。
そしてそこまで出来るのなら、それ自体を活用したり布石にしたり未完成を自分なりにアレンジしたりして、巨大な敵にストライクのみで勝ってもらいたい。
ガーベラストレートみたいな無茶な武器とUCから漂着したAIで乗り切ってる(た)外伝を
本編が真似したら、ぶち壊しになるのが目に見えてるんだが
>>59 OK、劾のことも少しは思い出してやってくださいっつーか、
ロウはほら、リアルロボットパイロットの皮をかぶったスーパーロボット乗りじゃん?
>>59 別にあそこまでぶっ飛ぶ必要はないと思うけど、確かに少しああいうハッチャケ画本編には足りなかったとは思う。
グランドスラムとかw
結局アニメも外伝もご都合主義なことに変わりはないんだよな
・活躍するキャラは天才か、背景エピソードや出生の秘密持ち
・なんだかんだ言って上位に食い込む戦闘力
・AI、脳ミソから再生、何でも斬れるポントー、数人の陰謀で世界が動くなどdでもファクター
外伝の方はキャラがそこまで嫌悪されてないのと、外伝だから、で目こぼしされて
時にマンセーされてるだけで
>>62 言いたいことはわからんではないが、なんでもないパンピーを主人公にしても困るだろw
>>62 2番目は少し緩和しないと。
08小隊のシローや0083のコウなんかでもちゃんと何とかなってるし。
もしくは敵をえらい巨大にするとか大群にして
なおかつこっちはストライクの常識的な強さの範疇で勝たなきゃ駄目とか、あるね?
要するにボロボロになってれば良いんだろ
67 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 20:34:57 ID:Pfr9aUHM
非常識きわまりない連中を相手に、常識的に倒すのは大変だな。
そこで努力と根性さぁっ!!
>>68 積み重ねた経験と、練り重ねた修練は、
決して己を裏切らない理論か!!
……つまり、こーいうことでいいんだよな?
70 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 22:32:46 ID:Pfr9aUHM
OSのバージョンアップや関節の強化、装甲の改良など
キラにはエンジニアとしてもそのスーパーぶりを存分に発揮してもらおう。
キラとストライクが一緒に成長していくところを、もっと丁寧に考えたいよね。
あとは、やっぱりアニキに「最終決戦用モビルアーマー」とかを用意して、
きっちりバックアップを頼み込みたい。
>>70 >キラにはエンジニアとしてもそのスーパーぶり
そんなことしてる暇があったらもっとパイロットとしての技能や、主に戦術とか磨けキラ
それにキラはOS系の無茶苦茶プログラミングは得意でも、ハード系の設計その他は大の苦手なんだっツーの(公式設定)
っつーかストライクのカスタム化とかいう面白そーなのは、こういう時こそ数々の量産期のカスタマイズを手がけてきた
モルゲンレーテ社のエリカ=シモンズ女史とかに依頼すればいーと思うよ。
>アニキに「最終決戦用モビルアーマー」
つ地球連合が誇る巨大ドラグーンMA・ベルグランデ
>>71 >モルゲンレーテ社のエリカ=シモンズ女史とかに
ってーか、連合正規軍製のストライクバリエーションとかは期待できませんかそうですか……
マジレスすれば、オーブ戦で回収してたストライクのジャンクと、20数機しか作成されてない105ダガーの予備部品とかを元に
二個一形式でTPSとか導入したり、キラの戦闘データを下に装甲削ってみたり一部増やしてみたりパワーシリンダー仕込んでみたり
ってーか新型の四肢作ったり、後ろにSPに干渉しないブースターユニットつけて見たりして
アルト○イゼン・○ーゼもびっくりのバリエーション作成形式で、新型ストライクをでっち上げるという強引殺法とかどうよ!?
リアルロボットの基本は二個一と一部新型パーツを組み込んだ、強引なパイロット特化型にあると思うんだがいかに。
もちろん動力はバッテリー形式さぁっ!!
パワーエクステンダー+ブルーセカンドのバッテリーみたいな増設バッテリー。
これ、最高。
ってーかさ、せめてダガー寄越せダガー。
せめて数機は、ヘリオポリスに連合のトップガンがやって来る時に
無重力戦闘データ収集用とかの名目で持ってこんかい!! 副座とかのプロトタイプ105ダガーもしくはロングダガーw
んで、ストライクとかでそれを回収したりするの。
でもMAパイロットからの機種転換は運用がアレなので、砂漠あたりまでは格納庫の中に仕舞いこまれたりしてw
もうあれだ。サイがメインパイロットで、キラはストライクのOS管理者。
で、最終話でストライクが大破するけど、敵(クルーゼか?)も道連れでハッピーエンド
>>71 つまりあなたはこういいたいのか
種 に は 友 情 が 足 り な い
と。
主人公がスーパーでもいいが、人と人とが交わる中にこそ、
真の心の強さがあるんだッ!! っていいたいんだな!!
リアルロボットだろうがなんだろうが、物語のセオリーとして、
力を得るのに、逆境を経た主人公の成長と、主人公の人とのつながりと、
叩き落されて這い上がる中で手に入れて血反吐吐きながらなお貫き通す、迷いへの答えと
最低、それだけは必要でしょう。
つーか、常々思ってたんだけど、想いだけで駄目なわけないじゃないか!!
想いってーのは詰まるところホラ、あれだぞ? 意思だぞ?
行動すべての基点じゃないか、いいかえれば根性・もしくは気合。
それさえあれば、ぶっちゃけ後の自分の力の足りなさ=未熟は努力と経験で相殺できるッ!!
スーパーコーディなら学習速度は倍率ドン!! なおさらだ。叩かれれば叩かれるほど成長するってことだよそれは!!
逆境と窮地さえあれば、大抵の主人公は漢を磨ける前例が出ている以上、キラにも出来ないはずがない。
77 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:59:05 ID:hWTjsmKj
せっかくキラ謹製のOSでナチュもMSに乗れるようになったんだし、
トールとかサイも乗せようぜ。連ザで出来るから大丈夫だろw
連ザだと埼玉の手動ドラグーンも使えますが何か?
>>78 アレだ
ハチがパイロットの変わりにドラグーンを全操作してるんだw
よし、とりあえずキラは最低でもグランドスラム使いこなせるレベル
(よっぽど体制崩れてなけりゃ種割らずにも敵の機体に刃筋立てて切断)まで強くなるってのはFA?
いろんなジャンクを組み合わせたGP03みたいな奴をミーティアの代わりに出すのはどうだ?当然再利用品だからすぐにガタが来る
>>76 トールは凸に殺されないと。
だって、やめてよね。があるサイをサポートするんだぜ?
やがて友情はあry
ごめん一行目以外大嘘
脳内でクライン邸へのワープ抜きで種をシミュレーションしてみたら
AAはマリュー以下全員戦死、フラガは改造されてネオに
遺作痔もアラスカで死亡、パトリックはボアスを拠点にネオザフト設立
と滅茶苦茶になった挙句、キラがストライクになかなか乗らない展開に…
パトリックネオザフト設立に至った経緯をkwsk
ラクスのフリーダム強奪が無いと、勝手にスピットブレイクの目標を変更し
ザフトに大損害を与えた責任をシーゲルに転嫁できない
あと、息子に死なれたイザママがものすごい勢いでザラを弾劾しそう
結局ザラ派全員逮捕されるが、ナチュ大嫌いな過激派の皆さんに救出され
ネオザフト総帥に……とかなんとか
プラントから地球まで直帰してくるのもたいがい無茶だが
オーブからストライクでアラスカに駆けつけるのも画的にどうよって感じだなあ…
でも復活イベントになるようなヤマ場はそうそうないからなあ…
MS大砲で大気圏離脱・突入とか
Gガンみたいに
そこでストライクブースターの出番ですがな
イージス自爆以降は本編準拠しないほうが説得力のある話になる罠
はじめのG奪取はストライクとイージス(こっちは非ガンダム顔)
ニコルあぼんしたところで、凸覚醒。キラストをあぼんする。同時にムゥのスカグラで痔機体中破、投降。
その戦いで傷ついたAAは再びオーブで修理を受ける(ディアッカはこの時点でAAにいる)
キラはアズラエルの手のものに拾われ、ストライクを修理される。
その後オーブにザフト軍侵攻。AAとM1隊により迎撃され、ザフトは撤退。
なお、痔はこの戦闘中に脱走、M1を一機奪って逃走するものの、ザフト味方識別がないため、戦場を離れる程度にとどまる
AAアラスカ入り。ナタル、フレイは異動辞令を受ける。
痔、オーブ脱出後オペレーションスピットブレイクの詳細を知る。体一つでアラスカ(この時点ではまだ基地には居ない)入りする
キラ目覚める。ストライクでAAまで向かう(その時点でその船はアラスカから出立して少し経ったころの位置)
ザフトの圧倒的なMS群にAAはピンチに陥る。そこへ新しいストライカーパック(IWSPより少し下程度)を
つけたストライク(キラ)が突入。ちゃんと遺作のMSの足も切る。
そのころ、痔はサイクロプスの詳細を知ってしまい、脱出を図ろうとして、連合兵のパイロットスーツに身を包み、
MSデッキに向かっていた。ザフト(クルーゼ除く)はアラスカを叩き連合を壊滅させようという目的と同時に、
連合の最新MS(ここでデュエルやバスターのような機体が登場。非ガンダム)を奪うことを画策。MS奪取には
新クルーゼ隊を派遣。そこで新型MSを新クルーゼ隊に奪われてしまうものの、3機のうち一機を痔が確保。
そして外へ出て、AAにサイクロプスの真実を伝える。そのころクルーゼはフレイをゲッツしている。
さらに基地内でMSの訓練のため別行動を取っていたムゥも、Nダガーあたりに乗り、サイクロプスのことを伝える。
サイクロプスはブルーコスモスが独自に時限式で作動させており、この戦いの後、連合はブルコスを非難。
ブルコス(アズラエル+オルガたち)はパナマ基地を強襲。グングニールを作動させ、
簡易型カラミ等で一気に占領する。
アラスカでは、クルーゼが脱出し、遺作を含めた大半は撤退。一部はサイクロプスの餌食になる。
連合のお偉いさんはAAや他の船に乗り脱出し、別の基地へと向かう。
AAは空を飛んでいるので内陸を移動するが、途中新クルーゼ隊と凸の急襲を受ける。
この戦いで凸の機体はあぼんされ、マルキオ導師の手によりプラントへ運ばれる。
その後連合基地に到着。オーブも連合を支援すると表明。
アズラエル率いるブルコス軍は、オーブに侵攻。M1隊とSルージュが発進し、クサナギも発進するが、
多勢に無勢で窮地に追い込まれる。
凸は、ラクスの元で看病を受け、傷がいえるとパトリックと対面(クライン家はまだ反パトリックを表明していない)
ジャスティスのポジションの機体を受領(非ガンダム顔)。フェイスに任命され、独自の行動を許可される。
手始めにオーブの様子をみてくるようにいわれ、移動艇と大気圏突入ポッドを借り受け、単機、オーブへ。
そしてSルージュのピンチに颯爽と登場し、ウズミは自爆をし、敵をひきつけ、その間にクサナギで
脱出し、連合と合流するようM1隊とSルージュに言う。
パトリックの過激すぎる思想に反感を覚えた凸はカガリと共に行動。クサナギはAAの居る基地へと離脱する。
その後AAとクサナギは月基地でザフト侵攻作戦に参加するため、打ち上げることとなるが、
そこでブルコス軍が襲来。この戦いで凸とキラの攻撃によりシャニ(別にもう一人作ってもいいかもしれんが)あぼん
そのごダガーの群れがブルコス軍に襲い掛かり、地上はミリタリーバランスがちょうどよくなって行った。
宇宙へ出たAAとクサナギは陽動のため別行動を取る。そこでメンデル近くで戦闘が起こり、
キラがザフトに奪取されたMSを追撃するため、単機メンデル内へ向かう。ムゥもクルーゼの予感を察知し、
メンデル内へ。キラは奪取されたMSを撃破する。そのころ宇宙ではブルコス軍(ドミニオン)が来襲。
凸と痔は復讐に燃えるブーステッドマンと対峙する。そしてクルーゼはフレイを放出。
アズラエルはNJCを入手する。
そしてヤキンで対峙する両軍に核を打ち込む。
そのころ、裏で工作をしていたラクスはパトリック政権に対し、大々的な反対デモを起こす。
パトリックはジェネシスへ向かい、ジェネシスを連合側へ照射する。凸、カガリはザフトに奪取されたMSを。
痔、遺作はブルコスのMSを撃破し、ムゥはドミニオンのローエングリンで吹っ飛ぶ。
その後フレイの乗る脱出船をプロヴィは打ち抜き、キラが覚醒し、プロヴィを撃破し、
ラクスが奪取したエターナルでジェネシスの司令部を打ち抜き、和平が成立。END
別に何機ガンダム顔MSが出てこようと構わないが
一勢力だけで戦争を止められるとかいうよいうな勘違いを
読者にカマすよーな設定組み込むことだけは断る。
御免だね。
いっそのことAAオーブで沈めたらどうだ?
救助された面々は重傷者多数とかで、オーブから連合に連絡がいくが
つれない返事にクルーが猛反発。脱走を決意とかw
第三勢力のオーブが弱すぎるから補強しようぜ。
それでドンパチしよう。
あんなピンクの電波娘に戦争をいいように操作されたらつまらん。
言葉が足らなかったな。
領海侵犯で、オーブ軍により撃沈されるんだよw
演技じゃなく、ガチで。ウズミも中立貫くなら、それくらいやらないとね。
っつうか
オーブは第三勢力にするな
ラクシズとかも出すな
オーブはアナハイム程度で十分だし
ラクシズは一年戦争で言うとそれこそアクシズ的役割で十分だ
キラはザクでいいよ。
いや、だから、、、、、
ザクはよせ
もうさ
基本ファーストでよくね?
キラが最強になるのは最終決戦間際第四クールのみで、それ以前はそれなりの強さなの
段階踏んで強くなるの
ド素人→中級者→そこそこ古参→ウルトラエース
見たいな感じで
ダメだ。最初から最後まで苦戦しっぱなしじゃないとな。
もちろんザフト連中も苦戦しっぱなし。
どっちかが優位に立つから面白くなくなるんだよ。
たとえ技量がウルトラエースだったとしても
ストライクならキラはボロボロになって紙一重の勝利を掴むと信じている
あいつ、精神力下下下だし、脳みそ知能高いワリにザルだしw
こんな事言っちゃうと何だが、
真面目な話ストライクを多少強化した程度で天帝に勝てるのか?
グランドスラムはPS装甲で無力化される上、
機体そのものも中盤の大破の時点で一杯一杯だったみたいだし。
ラクスに猫ばばされなかったフリーダムとジャスティスがザフト軍で普通に戦力になってることも忘れないで
>>100 そこで技の一号機(キラスト)と力の二号機(凸かカガリのルージュ)のコンビネーション戦法
段々とグダグダになってまいりました
自由をオーブに持ち帰ってストライクに偽装すればいいんだ。
テスタメントみたいなの作って、ストライクMKー2にするとか
なんか非ガンダム顔て言うのにこだわってる奴がいるがストライク(ルージュ)とフリーダム以外ヘが二つの『初代ガンダム顔』はいないんだよな
あ、天帝もか。忘れてた
>>100 うむ、、、、、
つ原作以上の努力と根性と経験と知恵と勇気と友情と受け継がれる技術
これさえあれば、種死NEET直後の技量を見る限り
たとえストライクでもキラは天帝にギリギリ勝てるだけのポテンシャルはある、、、んじゃねーかなーとは思う。
経験を戦法とかで補填して、クルーゼの意思をキラが精神的な部分で凌駕できさえすれば。
それと、天帝ゲイツはぶっちゃけPS装甲ありでも、核エンジンっつーかNJCは本体にないんじゃね構造的に?
ドレッドノートの場合ガンダム頭にNJCだし、
同等ラインの発展型のゲイツの場合、どうがんばったって別のとこにつけていると思うから、
最終決戦はレッドフレイム(赤い一撃)劣化させた、未完成の衝撃中撃ち型近接打撃と、
グランドスラムでの間接狙い(エドくらいの技量があれば対艦刀で出来る)を、誰かから教わったりすれば対抗できるんじゃないかとは思う
正直、対ドラグーンはぶっちゃけ、自分が戦わずに宙域全体に無差別の隕石質量攻撃カマして正面戦闘は逃げるなり何なりすればいいんだし。
それを、努力に根性・知恵と勇気と友情とで、機体差と技量差が鬼開いていても何とかするのが主人公としての責務じゃないかなー、と。
>>101 つ
>>54-56あたり参照
一応、このスレでは
・フリーダム→フリーダムの武装プロトタイプである、火器運用試験型ゲイツ改
・ジャスティス→特に無し→火器運用試験型ゲイツ改のコンパチで、近接戦闘運用試験型ゲイツ改でも設定しておこうか→近接戦闘運用試験型ゲイツ改
・プロヴィデンス→プロヴィデンスザク→ザクはだめ→フレームドレッドノートのと同期させたプロヴィデンスゲイツ
である予定。
109 :
1:2006/01/13(金) 10:44:12 ID:???
>>105 核エンジンとか新規作成のガンダムMk2形式新型はやめてお願い。
でも、バリエーションチェンジでのX3形式は可ってことにといて
110 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 11:03:55 ID:BxKMTipY
>>100 たしかに。ファイナルステージでは、ザフト側に核可動機が3機もいる。
この場合だとミーティアもザフト側にあるんでしょ?
戦局はモビルスーツだけの話じゃないとしても、
核3機とまともにやれる切り札的なモノがオーブ側にもほしくない?
デンドロ系のストライカーパックとかさ
>>103 ここが正念場
ストライクルージュもダメですか?
ストライクもPS装甲→TS装甲にすればいいのにと思ったけど。
一回ばらさないとダメか
>>110 ぶっちゃけ、そのための物量ですし。
ってーか、ミーティアも核エンジンMSも物量に何とか対抗するためのものですし。
たとえれば、いっくらデンドロビウムやノイエジールが最強でも、奇襲で大規模破壊兵器カマさないと大勢は覆せないし。
それでも物量さえあればあっという間に再編成出来るし。
オーブ?
オーブはUCで言うとアナハイムエレクトロニクスとルナリアン的なポジションだから
ぶっちゃけ戦争とかでは矢面に立たないほうがいいと思うよ?
っつーか、頑張れサハク家。オーブの平和は君達に任せた!!
まったく、会社にしろ国家にしろ、理想持って暴走するとロクなことにならん。
本来国が守るはずのシスコンの家族とか死ぬしw
>>111 ルージュはストライクではない
=自由にしていいんじゃない?
まあ、オーブが出てこない限り出ないとは思うけどねー
アレってプロトアストレイ以上の、もろ大西洋連邦の技術盗用品だし。
ってーかぶっちゃけ超パクリw 戦後の大西洋連邦からのライセンス延滞料金が大変だぁw
ストライクのTPS化は、新型のGAT-X105-03をアラスカで作っておくとかさ(本編のはX105-02)。
そもそもスピットブレイクがAAがアラスカに着いてすぐとかにすることもねーんじゃね?
ぶっちゃけ、その辺のスケジュールとかも調整すればいいと思うよ。
サハクも「ウズミの理想プゲラってかアスハむかつく」「自分らの目指す路線こそ真のオーブ」
で突っ走ってるんだぞw勝手にオーブの肩書きつけたまま連合に加勢したり
自分が表舞台に立って政治動かしたいって奴だから、オーブ戦がなくても
ウズミ→カガリ体制が続けばなんだかんだと工作続けるし、
どっかで片割れがやられる・改心ルートだと本国は放置してミハシラに引きこもりだw
ストライクガンダム(X2)→《仮》S3ガンダム(X3)→フルアーマーS3ガンダム
→S3ガンダム・セカンドLレプリカパーツ仕様→プラスローエングリン(核エンジン仕様)
→S3ガンダム・プラスヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュール+ウェポンアーム換装
→S3ガンダム・IWSP→IWSP'+
みたいな感じの型戦闘ごとの換装強化?
>>114 ぶっちゃけオーブはもうどうでもいいよ
オーブが唐突に出張ってきた辺りからおかしくなったんだから。
しかしアナハイムと言ったって、オーブが国家としてMS建造関与したのは
種の話の根幹を成すファクターだからなあ…。
カガリがお姫さんとかの設定なくして、国の部分は徹底的に無視するか?
モルゲンレーテとだけ出して、国は地球国家として連合に呑まれても背景。
キラはじめ学生組の折り合いをどうつけるかが問題だが。
>>117 学生組に関しては
国って言ったってヘリオポリスへの移民ってんで地上と宇宙間の意識は温度差あり
とか、色々やればいーんじゃね?
んで、大西洋連邦からの中立コロニー移民政策の一環で
親たちの大半がコロニーヘリオポリスのプラントで働くために来たとかやっておけばいい。
>>117 あと、カガリに関しては
宇宙に出る時代に姫ってのもナンセンスだと思うので
国家元首の娘ってファクター入れとく位でいいんじゃね?
ぶっちゃけ大西洋連邦事務次官っつートップの娘がいる位だしw
120 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 15:06:53 ID:ouZV6k6D
ぐ だ ぐ だ に な っ て ま い り ま し た
フレイ父なんて所詮官僚だろw大臣ならともかくトップてwww
>>118 移民なら第一世代なんでしょ。
迫害されたコーディと違って本国への郷愁があって当たり前だし、
その子だってヘリオポリスがなくなって、育った記憶が無くても
オーブって国までやられたら平気じゃいられないよ。
アニメじゃ宇宙に上がったら背景になって頼るもの全部なくした悲哀なんてゼロだったけど。
地球どうでも良い感じなら凸とか第二世代コーディとの書分けが出きないし。
>>119 姫→時代遅れの絶対王制的国家=オーブって不思議な国 って設定こそが
第三勢力とかやる上でのエクスキューズになってるんであって、
オーブを普通の国にするor出しゃばらせないんなら、そのトップの娘なんて必要ないんだよ。
それこそフレイやラクスと被る。
>>122 いや、だからさ、、、、、
大 西 洋 連 邦 か ら ヘ リ オ ポ リ ス に
移民したって設定にすりゃいいんじゃね? やつらの父母が。
所有はオーブだけど、構成民の大半はオーブとか中立国へと疎開してきた
元大西洋連邦市民とかさ。
実際、オーブ本国とかその辺は攻められるまで余裕のよっちゃんだし、
会社と会社員程度の立場しか、オーブとヘリオポリス変わってねーような気がするし
大体アスハ、ヘリオポリスが攻められる事知っていたのに見殺しにしてたし。
>>122 ああ、なるほどそういう意味か
確かにカガリいらないよなぁ、、、、、
っていうか、ラクスがまずいらないなぁ
ぶっちゃけラクスってポジション的に、UCで言ったら次回作あたりでようやく出て
次の次の作品辺りで栄えあるラスボスを任されるタイプだろ?
変に狂信的に綺麗にするからだめになるんだよ
あまりごちゃごちゃと設定やらなにやら考えようとするとリバスレの二の舞になるぞ。
とりあえずガンダムはストライクのみ!でスタートさせるんだよ。
自由正義どうしようとかパワーアップどうしようとか核エンジンじゃないと勝てないとか最初に考えてもダメ。
話を進めていくうちにアイデアとかは出て来るものだ。
最低限のお約束はもうあるんだろ?
なら、何も考えずに走れ!!
規定
・キラは最後までストライク。SPは厨過ぎない程度に追加可能
・801や萌え要素はなるべく排除
・ラスティとニコルとミゲルは死亡確定
・ラクシズは作らない
・オーブを話の主軸にしない。が、かかわらなさ過ぎてもだめ
・キラは不殺の誓いを立てない
こんなもんか?
>>125 そおぉぉぉぉれぇええええだぁぁぁあああ!!!
よし、オレ何も考えずに走るよジャミル!!
いっそのことカガリを『国家元首の娘』ではなく『モルゲンレーテ社長の娘』にしてはいかが?
>>125 でもさぁ、番組開始前のガンダムはガンダムでないと倒せない、て言うのに期待してたクチから言わせてもらえばそれも見せ方次第だと思うのよ
本編はジンがいきなりビーム砲もってたりするのがいかん
130 :
125:2006/01/13(金) 21:25:17 ID:???
>>125 そこはホラ、アイデア次第だ。
例えば、ヘリオで建造されたGがストライク一機だけだったとしよう。
クルーゼ隊がGの存在を察知し、強奪、もしくは破壊を企てる。
キラによってストライクは起動し、クルーゼ隊と交戦する。
実弾装備しかないジンはストライクに対して無力であり、クルーゼ隊は退却する。
クルーゼ隊が奪取できたのはストライクの予備パーツのみ。
この予備パーツを元に、ザフトはGの解析を試みる。
クルーゼ隊では奪取した予備パーツを流用し、ジンを改造する。
ビームサーベルを装備したデュエル・ジン
長射程ビームライフルを使用するバスター・ジン
一部にPS装甲を使用したイージス・ジン
こんな感じにすればジンでもストライクと戦えるようになる。
それはいいな。ミラコロ用ストライカーパックとか捏造すればブリッツ・ジンも出来るし。
まぁ、シグーでもいいだろうけど。
となると、遺作がシュベルトゲーベルパクって、痔がアグニパクって、ニコルがそのミラコロSPパクって、
凸はアンチBシールドパクるのか…?
イージスは変形がキモだからなぁ…変形するジンってのも微妙だし…
スートーリーを考えるのも重用だが、
キラを魅力的なキャラクターにするのも重用だと思うんだが……
キラ
性格:はじめは本編どおり→虎戦あたりで少し俺がやればいいんだろ的な言葉遣いになる
→中盤で半分暴走→最終的に、戦闘の際はヤザンもびっくりの戦闘狂で普段は抜け殻のよう
髪型:はじめは本編どおり→中盤あたりから立てる。目つきは段々釣り目に
P技術:がむしゃら→神風→必要最小限で落として避けるだけ
ほぼ本編どおりで、一人称は最初から俺→虎戦〜モラシム戦あたりで
SEEDの発動が頻繁に起こり、だんだんと戦いそのものを愉しむようになる
→調子こいてると自分のミスで仲間が死亡+ストライク中破。大敗を喫し、
フラガに修正されたキラは涙ながらに戦う事の意味を考え、改心する→
皆で生き残るために、粉骨砕身熱血ヒーローに。以後SEEDは、最終決戦以外あんまり出さない
俺的にはこんな感じのほうが
とりあえず、
作品テーマに最低これだけは盛り込んでくれ
つ世の中に絶対などという事はあり得ない
良くも悪くも、これは必須。
イージスとかデュエルとかバスターとかブリッツとかも作る予定だったけど
一番最初にストライクだけ出来て
↑の四機のデータだけ盗まれるってのはどうよ
やっぱり最終的にはさいたま的なラスボスポジションも必要になるよな。
ガンダムタイプでも非ガンダムでもさいたまをそのまま起用でも構わんから。
最も、非ガンダムの場合でも既存の機体とは異なる新型でないとそれらしさが出ないだろうが。
MS万能主義の都合で巨大MAは無理だし・・・・
ガンダムの伝統を守るなら、兄弟機で行くのもいいよね。
さいたまの代わりにテスタメント(外見はアウトフレーム)で、ストライカーパック機同士の戦闘。
状況的にはムゥのコスモグラスパーからパック射出するも、横取りされたり
IWSPをテスタメントが付けようとする所を奪ったりみたいなやりとり。
ラストはムゥがガンバレルストライカーでがんじ絡めにして、エール+ソードで特攻の良いトコ取りでw
>>137 とりあえず、それっぽく表にしてまとめてみた
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
デュエル(試作・試験機)→ストライク(特殊兵装テストヘッド・完成、ストライカーパックに関しては物語にあわせて)
→イージス(可変/特殊兵装内蔵型・基礎フレームは完成だが、それ以外は未完成)
んで、 ↑で集めたデータを元に
→バスター(砲戦・中〜遠距離支援型・データのみ、超高インパルス砲のメインフレームは試作機を経て建造が終了)
→ブリッツ(索敵強襲諜報型・データのみ、ミラコロ発生装置は数機試作済み)
−−−−−−−−≪ここに試作シリーズと後期シリーズの壁≫−−−−−−−
↑で集められた実戦データをフィードバックして作られた、
→ダガー系:量産機、扱いやすい。
→カラミティ・レイダー・フォビドゥン系:高位量産機、パワーとかあり少し扱い辛いが、火力強かったり速かったり局地戦OKで凄かったり。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>>138 巨大MA=ベルグランデ連合から奪取して改良とか、ブルーコスモス(MA)回収とか、プロヴィデンスザクとか
埼玉MS=ドラグーン装備したゲイツ改核エンジン搭載(火力試験型のPS装甲ゲイツにドラグーン+プロヴィの武装)とか
色々やりようはあるゼ!!
NJCってXアストレイで見る限り、後部スカート状に外付けになってた核エンジンよかちっさかったので、ドレッドノートの核エンジンゲイツのフレーム流用すれば
あっという間に作成できたりしてw。
っていうか、ドレッド自体が核エンジンゲイツのプロトタイプだったりw
それで頭部を破壊されたドレッドを
ジャンク屋の人がストライクとかプロトアストレイとかの部品を利用して作成したNJC付きガンダム顔組み込んだのが
この世界のドレッドノートガンダムです、とw
あ、でもそんな設定にしたら、マジにドレッドがドラグーン装備ゲイツ改のプロトタイプになりそうな悪寒。
あれだ。
他4人はダガーとストライクの真ん中あたりの機体で、バックパック装備換装可能な機体で、
その4機にはランチャー、ソード、ミラコロ(+トリケロスもどき)、エールがそれぞれ装備されていて、
それぞれ痔、遺作、ニコル、凸が奪取。で、キラにはまともなストライクのせて、SPもはじめの3つは予備としてAAに
あるということで。
で、最登場時に、その4機はパーソナルカラーに塗り替えられている。と。
ミスった
○:再登場
×:最登場
>>142 連合技術は奪取してもいいけど
ザフト軍なんだから、MS自体の強さと
ザフト系列MS機体の強さをキチンと出すためにも
連合機体自体の奪取とかは止めてほしいなぁ
>>146 つまりあなたはこういいたいわけか
ジ ン と か の 強 い と こ み て み た ぁ 〜 い ♪
じゃあやっぱり
>>131のようにSPのみの奪取だぁ。
その後ザフト脅威の科学力でジン(もしくはシグー)にSPを装着。
あくまでストライク以外作ってない設定なら…
デュエル・ジン:奪取しエールストライカーパックの技術をジンにフィードバックした機体。アンチ・B・シールドとビームサーベルを持つが、
エネルギーの問題からビームライフルは装備していない
本体の稼働時間が短くなるためサーベル自体にバッテリーを装備している。そのためサーベルの柄の形状がストライクのものとは違っている
バスター・ジン:奪取したランチャーストライカーパックを改造してジンに装備した機体。アグニのカウンター・ウェイトとして機体右側に同時に奪取したストライク用バズーカを装備する
左肩には増設センサー類が装備されており、遠距離探知能力にも優れるが機体バランスが悪く機動性は劣悪
ブリッツ・ジン:奪取したソードストライカーパックを改造してジンに装備させた機体。元々クルーゼ隊に預けられていた特殊任務用ジン(ミラコロ搭載)をベースに改造してあるため
探知されにくく、一撃必殺の威力がありながらも敵機への接近が必要なソード装備と相性がよく容易に敵の懐まで潜り込む事が可能になった
イージス:ザフトが開発していた新世代エンジンを搭載した最新鋭試作機。しかしその莫大な推力から人型形態で最大速度を出すと四肢が千切れ飛ぶという欠陥を持ち、
その欠陥に対処するために苦肉の策としてMAへの変形機能を有する。撹乱幕展開時でも戦艦の装甲を貫くことが可能なジェネレータ直結式大出力ビーム砲(スキュラにあたるもの。ザフトだとカリドゥスか?)
を装備するがエネルギーの関係で一回の戦闘で3発しか撃てないようにリミッターが設定されている(リミッターは解除可能)
(なんかイージスというよりはプロトリジェネレイトとでも呼んだ方がいいな)
本国へと持ち帰られた連合試作兵装群のデータ(奪取したSPやストライクとの交戦データ、改造したジンから得られた運用データ等)
を解析、ビームサーベル・ビームライフル・アンチ・B・シールドを装備する事となる
なお、この機体が赤いのは英雄ヴェイアへ渡される予定だったからであり、彼が脱走したため本国へ帰還していたアスランへと渡される事になった
(話の展開としてはアスランだけノーマルジンに乗っていたがストライクの性能に敵わず、ラクス探索の時に受領する)
>>148 えーっ?
SPならある程度規格化されてっから、ジンやシグーにくっ付けてもあんま凄い印象ないなぁ
それこそマルチパックとかが後世ハチとかに作られちゃうわけだし。
ここはSPではなく、
>>140みたいに試作されてた砲身とか試作ミラコロとか次の機体用の部品や特装かっぱらって
それをジンやシグーに根性対応で組み込んでア○トア○ゼン並みの無茶改造するというコーディネイター脅威の科学技術根性力を見せるときはまさに今ッ!!
>>150 あれだ
つアサルトシステム
この増加フルアーマーに特装を
武装組み込みするカタチでやってみたりすればいいさ!!
おっと。その前に、話を切って悪いが。
アスランは最後までザフト側だよね?(ラクスは暴走しないで)
>>149 OK、とりあえず初期の地球降下以前の技量差は
赤服四人集>>>(素人とプロの差)>>>キラ
だからな。
それをストライクで底上げしてなんとかド素人の乗る最新鋭機がプロに対抗できるのがいいのに
何故序盤からキラには敵わないので即強化という設定を出すのかと小一時間(ry
後、プラントはMAへの可変機っていうラインどころか、MA自体が主体じゃないだろ当時は。
>>153 あのさ、そこはアサルトジンとかシグーとかミゲル専用ジンとかハイマニューバとか出して
ザフトのMSが、赤服って言ういいパイロットの手で使われるといかに素晴らしいかを
「MSの性能が戦力の決定的な差ではないことを(ry」と、シャアばりに初っ端から自己主張するべきだろ?
ストライクが地球降りた以降なら、まだビーム兵器の上記ジンって言うのもわかるけどさ。
後、そのイージスってどっちかって言うとアスランが乗るとしたら物語中盤〜後半前編あたりに登場しそうな驚異的機体に見えるんだが?
>>153 >>149じゃないけど、失礼。
真ん中の2行は、アスランのジンについて、小一時間ryなの?
別にミゲルもヌッコロされてるし、(荷電粒子砲は分からんが)PS装甲はマシンガンやバズーカ数発では
突破できないから、少なくとも凸がキラをやれることは難しいと思うぞ。
他の3機については、どうせ拾ってきて有用なんだからつかわにゃ損的に思えばおかしくないかと。
MAと言うか、ディンの足スラスター部分を、赤ビームに変えて、それが脚部固定になっているから、
変形撃ちさせるようにさせた。っていう感じはだめかな?
>>153 どんなに腕がよかろうがその差をアッサリ埋めちゃうのがトンデモテクノロジーですよ
センチネルでも教導団の人がヒヨッコの操るSガンに驚いてたし(もっともそのヒヨッコも全く逆の事を感じていたわけだが)
>>155 いや、いくらなんでも某ジャンク屋じゃない正規軍が
拾ってきた装備を規格も運用法も何もわからないまま使うのはおかしいかなー、と
装備を組み込むのもね、最低でもアサルトシュラウドくらいの期間は必要だし、それで出来ても一体位が関の山かな、と。
あと、アスランについておかしいのはむしろジンではなく、後半イージスの厨房的性能。
いくらなんでも、あそこまでの化け物機体を短期間で開発できるほどにザフトは化け物じゃない。
ついでにいうとこの時期にもザフトのジンはまだまだバリエーションも使い勝手もいいのがたくさんある。
……それに、アスラン達の目的は戦艦であるAA沈める事で、ストライクに立ち向かうことじゃないし、
大体他対一なんだから戦術しだいでいくらでもやりようはあるし。
態々強力だが信頼性の置けない武装を使用するより、自分達の信頼できるプラント製の武装を使うんじゃないかな。
腕
隊長>赤福4人≧おっさん>キラ
機体
攻撃>カスタム・ジン>シグー>>>>メビウス0
こんな感じだな。
後半は奪取したストライクのデータを元にザフトの新型機ゲイツが登場。
性能面でもストライクを上回るようにしたらどうだろう?
その代わりエース級にしか支給されなかったりと数が少なく設定して。
となると前半はもっぱらいかにストライクのPSをダウンさせるかが問題になってMS戦闘が間延びしないか?
あとバクゥですら地上に降りてから数回後の時にはサーベル装備してたんだし、第8艦隊先遣隊の時ぐらいにはビーム持った奴がいてもよくないか?
PS装甲の隙間を狙うとか関節を狙うとかメインカメラを狙うとか
実弾、実剣でも対処手段はあるぞ
>>156 そりゃSガンダムくらいの時代になると、
ガンダムと量産機の差は頭おかしい領域にさしかかってくるからな。
一世代差とかだとそりゃあ凄いだろうさ
でもCEは少なくとも前半はそんなことないでしょ、後半は強さのインフレ激しいけどね。
それでも、ハイマニューバの2型でゲイツと同等くらいに対抗できる黎明期レベルだからね。
防御力が上がるPSがあっても、ビームライフルが強くても
使ってる奴がリョウ=ルーツと違ってMS訓練も積んでないド素人だから、
なおさら超凄い装備使わなきゃ仕留められないっつーのはないと思う。
まずその前に既存の武装とかでなんとかする事を考えると思うんだ、軍人の常識として。
>>157 序盤は圧倒的不利な状況でどうやってキラたちが生き延びるかがポイントだからな
あんまり敵に強いのがいると困るが、一機位それこそライバル的なのが欲しいぞ
>>159 そりゃ、ヘリオポリスで四機もビーム兵器使える実機が手に入ったからね、
そこからテクノロジー開発して最新鋭のラゴゥにも急遽ビームサーベルがつけられる事が出来た
でもホントは虎バクゥ(本名プロトラゴゥ)と同じく、特殊合金製カッターのはずだったんだよ?
ライバルなら4機もいるだろ?
仮面も加えれば5機。
充分じゃないか
>>162 いや、それがアスランとかクルーゼって言う
“ジンの互換アッパーバージョン機体程度と腕のみで、ストライクと互角以上に渡り合う化け物パイロット”
達なんじゃないかな。
ある意味、地球連合の総力をかけて開発した最新鋭機がボロボロにされてるんだから、圧倒的不利さ加減が増すんジャマイカ
なるほど、、、つまるところあれか
「MSの性能が戦力の決定的な差でないことを(ry」
>>159 PSったって無敵じゃないだろ。関節ねらわれりゃもげるし、
そもそも凄い衝撃をぶち当てれば内部機構に貫通しておしゃかになる。
熱には弱いからヒートソードとかだめだし、
バルカンとかにさらされてりゃ、着弾の衝撃でまず中の人間が駄目になる。
大体、アストレイ見ればビームサーベルやソードでいかにバッテリー消費が早いかが
PS無しの同一機体を例にとって、初期の辺りで延々と書いてある。
ストライカーパックでバッテリー換装っても空中換装が出来るわけでも無いし、スカイグラスパーは一個のストライカーパックしか運べない。
むしろ、最新鋭だろうと物量の差で不利なのはキラストライクの方だよ
序盤のキラは操縦が下手→PSを生かせない、むしろ殺す
終盤のキラは操縦が上手→すでにストライクが型落ち
こういう感じならまあ何とかなるだろう
序盤敵パイロットは歴戦の勇士に来てもらってさ
>>165 つまり古の昔からガンダムにいる
アムロ(初期)に対するシャア(ザク)ってことでFA?
赤くて角が生えていれば、通常の三倍なのです。
さて、
ここいらでトールがどの程度のパイロットに成長するのかについて語ろうか。
マジレスすれば初期からデュエル交代で乗ってりゃ、終盤結構な凄腕になるんジャマイカ?
まあ、それでも初期はOSザルだし移動砲台のヘッポコなんだろーけどさ。
まあ、
>>149イージスは宇宙では終盤まで活躍できるから(大気圏内では無茶だけど)
ぶっちゃけアスランの宇宙での乗り換え機とかにしたらいいんじゃねーかと思うわけなんだがどうよ!?
赤福4人は後半ゲイツでいいだろ
あれはGの技術をフィードバックした高性能機だぜ?
お前ら既にお約束忘れてないか?
厨臭いMSは禁止だろ?
173 :
149:2006/01/14(土) 20:10:25 ID:???
厨房と言われてもイージスなんかは単純にPS装甲が無いだけで本編と同じだぜ?(四肢が千切れ飛ぶってのはザフトがMAにするための理由付けだ)
なんか知らんが自演だらけに見えてきた…なんでだろ
>>168 宇宙のキラはPSも操縦もヘタなので、改良OS入りとは言えジンの十分な魅力を引き出してくれます
砂漠降下後のキラはそこそこ慣れてきて、ボロボロになりながら紙一重と運とAA部隊との連携で、砂漠の虎を撃破することが出来ました
この辺までが序盤。
そっから先は未定だけど、大体中盤の中盤にさしかかるあたりで、
キラはベテランの域まで技量を増して、同時に精神力を強める逆境イベントを数個入れておく
中盤の後半は、むしろキラのそれまでの基礎訓練をのばすための応用的窮地をそろいぶませ
終盤以降は、そうしてつくられたキラの魅力を存分にストライクで引き出す!!
かなり割り増ししてみたたけど、
大体こういうことでFA?
>>172 そもそも、ドレッドノート>>>>(エンジン出力とPSの壁)>>>>ゲイツ
だからな
実質、機体的な点で確かに不利点は無いと思うよ
>>175 となると序盤の序盤にキラ瞬殺されないか?
と、ここで出てくるのが某不可能を可能にする男だが正直メビゼロもーちっと強くしないとむ無理じゃないか?
ジンすら一撃で撃墜できないなんてAAとキラのお守りする暇無いぞ
>>177 そこで連合のトップガン達の生き残りが一人いて
そいつがデュエル(試作機・ダガー頭ガンダム顔かつPS装甲機でテストシートの副座型)で出撃
工学系技術を持って体もそこそこ丈夫なトールを射撃手にして、ストライクとスカイグラスパーをサポートします
、、、、、ってのは、駄目だよなぁ?
>>177 そこは種の伝統、コスイ手と驚いた吸収力と、何より
悪 運
でなんとかならない? なりませんかそうですかw
>そこで連合のトップガン達の生き残りが一人いて
まだ始まっても居ないのに本編以上のご都合主義をやる気かw
いきなりのオリキャラ投入とかどう考えてもダメだろう
>>177 いや、普通のコーディ乗っているジンは撃墜できるけど
赤服四人とミゲルとかは、普通に技量差とバリエーションのカスタム差でストライクに追いつけるんじゃね?
>>181 つ無印1話
ヘリオの外で戦ってる時ガンバレル何発か食らってるのに撃墜できません
>>180 よし、
それなら切り裂きエドとか白鯨の人とかの
後のエースで今ヒヨっ子を、一人乗せておけばいいと思うよ。
GAT-X計画のテストパイロットとして乱れ桜教官とかの登場でも可。
ただ、教官殿はキラをしたたかに罵倒して苛め抜く希ガス。
大気圏突入時に凄腕パイロット(変態仮面辺り)に圧倒され、撃墜させかけられるってのはどうだ?
で、トドメを刺そうとしたが限界高度寸前に達したのでやむを得ず撤収・・・・っと
>>178 ジャン・キャリーで良いような気がする
宇宙 ストライクの驚くべき性能に頼った戦い。ジンごときじゃとても歯が立ちません→なんとしても撃墜するためにザフトとしてはかなりの物量を差し向けてくる
地上 ストライクとどっこいの性能のザフト新型登場!しかし経験を積んだキラが紙一重で勝利!→何度も同じ展開が続くとタルイのでラゴゥだけにするか?
宇宙 あのストライクでさえピンチに陥るような新型登場!→こんなこともあろうかと的なトンデモストライカーパックで撃退だ!
これでどうよ?
>>184 ジャンはキラの味方過ぎるので、ある程度キラが連合軍になじんで艱難四苦舐めて
同時にそれを這い上がっていく中盤辺りで出した方がいいと思うよ。
それにあいつ結構軍じゃ疎まれてて地上の最前線で頑張ってるから、
GAT計画の開発とかには参加できて無いんじゃないかな?
……考えれば考えるほど、コーディ並みの反射神経でMSを使いこなす
乱れ桜教官がテストパイロットとして来るのが妥当であるような気がしてきた。
そしてキラへのしたたかな罵倒w
>>185 まず、ストライクならキラがヘボでも最強ってのをやめようか
ジンでもストライクのパイロットがヘボなら十分に対抗できるって辺りにとどめておく。
ストライク並みの新型とかを容易に出すってのも止めようか
ザフトの従来機のよさを出すことができなくなり、同時に敵の機体に感情移入することが出来ずに
ひいては作品の世界観自体も、なんだか技術的に地のついていない、やけに薄っぺらい世界観になる。
紙一重で勝利ってのはこのスレのキラの宿命ってことで納得してもらって
経験を積み重ねることによってキラの強さに厚みを出そうという手法なので納得してくれ
そのかわり、かならす一度の逆境で一歩はキラを成長させる。
後、こんなこともあろうかと、でいきなり強化はやめてくれ
そういう時は一度目は思いっきりボロ負けしなきゃあ、次のステップへの成長にならない
どーせ出すなら、ボロ負けした次のリベンジ戦にしてくれ。
しかも今までの経験とストライカーパックの攻撃を生かした超戦法で敵を圧倒とかするとなお良しかもよ。
まあ、そんなとこ。
序盤:ジン部隊(クルーゼ率いる)がたくさん(何度もって言う事で)襲ってくる。
大気圏前では、SPの特徴を取り入れた遺作、痔機がようやく完成。襲来。
キラストはそのまま。遺作と痔は味方により射出された突入ポッドに無事帰艦し虎の元へ
中盤(前):バクゥ戦×2(撃ち一回はザウートの砲撃をメイン)。その後虎との一騎打ち。
海洋に出て、空戦(ストライクは地面からジャンプしたりAAからジャンプしたりで戦う)
ディンと大気圏内戦闘機が活躍。そして被弾し、高度をかなり下げてAA進撃。
海洋軍の攻撃を受ける。グーンたんの波状攻撃を受け、ストライクピンチに。
そこにおっさんが潜水戦闘機で援護。無事切り抜ける。
その後ゾノを含めた一群が襲ってくるが、ストライクが逃げるのを追うゾノ。そして、あるポイントへ
誘いこみ、空のAAからバリアントを直撃する
中盤(後):AAオーブ入り。そしてオーブ出立直後ニコル用SPの特徴を取り入れたジンと、
凸用指揮官機、遺作、痔のジンが襲撃。一回目は何とか多少パワーアップしたストライクと
少しはLVアップしたキラにより切り抜ける。そして2回目でニコルが凸をかばい死亡。
その後凸機も落とされる。(痔も落ちてAAに投降)
アラスカに着くと、モルゲンレーテ社製のカラミ、フォビ、レイダーがあり、カガリがいる。
そこへオルガたちが襲来。3機を強奪。追撃部隊(ダガー)が派遣されるものの逃亡される。
その後スピットブレイクによりザフト襲来。尋問されていた痔はその襲撃に浮き足立った連合兵を
突破し、基地を回る。そこでムゥとばったり出くわしサイクロプスのことを知らされる。
ムゥに頼まれ、混乱に乗じダガーに搭乗し、AAに知らせる。その後ムゥもスカグラでAAへ
終盤:ブルコスと袂を判った連合。AAはパナマへ派遣される。そこへブルコス軍が襲い、グングニールでダガーを
制式レイダー等でぼっこぼっこにする。AAは離脱。オーブへ向かう。ブルコス(アズラエル)は追撃し、
同時にオーブを攻略しようと考える
オーブで痔に砲撃用M1、ムゥに指揮官用M2(仮)を貰い、カガリを一旦降ろす
その後ブルコス軍が襲来、オーブは壊滅。AAはアルテミスへ抜ける。
アルテミスから、ザフトの要塞(ヤキンではなく、それの少し前の防衛線)攻略に参加する。
ゲイツが活躍。そしてそこを新しく拠点にした連合はAAを哨戒に当たらせる。そこでザフトの一隊と遭遇。
逃げるので追ってみると、メンデル内へ。メンデル内ではクルーゼが居て、人は要らない。と高説する。
その後AAは一旦帰還。そこへブルコス軍が襲来。この戦いでシャニが死亡
そしてヤキンで最終戦が起こり、遺作がクロトを、痔がオルガを、キラは凸と戦闘し引き分け、ムゥはクルーゼと戦闘し、
捉える。そこでキラに自分ごと撃てといわれ、躊躇するが、凸がクルーゼに不信感を抱いており、
凸が2機を打ち貫く。その後キラが凸を追い込むが決着がつかない
ラクスはパトリック政権に対し、反対デモを率い、プラント内から追い詰められ、パトリックは
ザフト兵により射殺。その後遺作母により停戦の申し入れ。それにより、キラは凸に止めを刺さず終戦を迎える
どうバランスを取っていくかが問題だよなぁ
正規の軍人の方が強いのは良いが、それでどうやってピンチを切り抜けるか、AA側には実戦経験者はムゥだけだし、
乗ってるのメビゼロだからピンチの面だけがクローズアップされるような希ガス
だから乱れ桜教官を(ry
したたかに罵倒(ry
>>187 しかしファーストでもシャア以外はガンダムに対抗できなかったぞ
>>191 うむ、サカキバラゴウ先生張りにいうと
「それはそれ!
これはこれだッ!!」
あれ?このスレって種をよりファーストっぽく改変するスレではないの?
194 :
1:2006/01/14(土) 21:57:48 ID:???
いや、ぶっちゃけ面白くなるなら多少の逸脱はいーよ?
>>191 アレだ……
つストライクが、想像以上にファーストよりもヘボだった
まあ、でもキラが終盤凄いだろーからかまわないと思うよ?
厨臭さが加速して参りました。
つーかお前らまだ設定談義やってんの?
しかもトンデモSPとか凄腕オリキャラがAAに!とか。
キラがヘタレじゃすぐにやられちゃうから強い味方を出そう?
バカかお前バッカじゃないのか?
ヘタレな主人公が必死に戦って、知恵を絞って強敵を退けるから面白いんだろーが!
>>196 ま さ に そ れ だ
お前ホント頭いいな!!
199 :
196:2006/01/15(日) 00:03:24 ID:???
>>199 か ま う も の か !!
しよせん男はひとり!!
半人前が徒党を組み団結力だけで戦う時代はおわったのだ
これからのスレたちは……ひとりひとりが一人前となって力をあわせてゆく
ひとりふたりがかけなくなろうともゆるぎはせん…!!
ただ職人がひとり去った…それだけだ
スレ自身の戦いにおいて支障は全くない
それどころか、さらにやりがいがでようというもの……!!
職人ならよろこべ
笑えっ住民!!
あ
あ り が と う ご ざ い ま し た
とまあいささか濃厚すぎる上にイマイイチ元ネタがわからんボケかましたところで本題に入るけどさ
いいよ別に書かなくても、たまにきて助言するぐらいで〜
少なくともさっきの一言はまさに金言、ここ数十レスの中でもとても価値があったよw
じゃあとりあえずジンの重荷電粒子砲は廃止だな。
普通に考えていくら性能がよかろうと、(ジンが2,3機いるとして)ストライクにあたらないはずがない。
で、PS装甲でもビームは防げないから、どう考えてもあぼーんするから。
最初からシールドで完全に防いだりは無理だろうから、はじめはPSに助けてもらわないと
>>201 OK、今までのスレで何を聞いていた貴様。
その場合の要点はこうだ。
ストライクでジンが向こう数機いて、
こっちのパイロットはド素人という、いわば最悪極まりない絶体絶命の状況下で
い か に し て
ビーム砲撃をかわし、または防護を固め、もしくは回避の基本を身に着ける描写カマして、
いかにして防衛しきるか、あるいは勝利するか、
どっちらの手段を取るにしろ、とにかく戦闘目的をするかこそが、
その戦闘の肝ってことだろ
んで、その死線潜り抜けて成長したんなら、
そりゃ終盤のキラの強さにも説得力が出るってモンよ!!
って一石二鳥の副作用もあるわな。
>>202 何その絶対的に矛盾極まりない命題!?
……でも、確かにそういうストーリーの運び方は王道だよなぁ。
序盤キラの実力は
「手が足りない現状ではMSを動かせるコーディは素人でも貴重」
の領域からはみ出し過ぎないようにして
逆に歴戦の勇士のはずのムウやナタルにもうちょっと優秀になってもらうことで
厳しい戦局を戦術で生き残ってもらえばいい、何なら悪運も総動員するべきだ
何も1パイロットのキラ一人で勝ち抜く必要はない
キラは勝利のための欠かせないピースであればいいんだ
大事なのはキラが一戦一戦確実に死線を超えて
人間としてパイロットとして成長していくことだと思う
>大事なのはキラが一戦一戦確実に死線を超えて
>人間としてパイロットとして成長していくことだと思う
本編でストライクを乗り捨てた途端に道をふみはずしちゃったからねえ、きらクンは。
>>205 だなぁ…「痛い少年」から「電波怪人」になっちゃったしな
よし、
つまり基本は、、、、
何か、主人公作る指針になるよーな、いい作品の例え無いかね?
作品はいい例えわからないけど、
必要な要素くらいならは挙げられるぜ
まず、
勇気=一歩を踏み出す勇気です、とたえそれが無謀であろうとも、悪運との併用で何とか持たせます
友情=人と人とのつながりです、AAの皆だけでなく大西洋連邦軍人を戦友に出来るなら、互いにフォロー出来るでしょう
努力=一歩を踏み出した後、前へ進むための積み重ねです。ただしキラの場合、普段の努力だけでは足りないので、敵戦闘の逆境と、不断の努力の二つをうまく使わなければならないでしょう。
そしてそれらが
勝利=かろうじての勝利につながるでしょう
序盤 狂うぜはシグー、凸達赤服は原作通り強奪するものの
技術解析が不十分な為、稼働時間が短い。高性能だけどね
あとはジンがうじゃうじゃ(シグー含め、実弾武装中心)
吉良は素人臭いが機体の高性能+兄貴の援護で切り抜ける
ストライクは、技術スタッフのおかげで
奪われた4機よりも十分な性能を引き出している
後半の敵メカリスト
連合、ダガー、例の強化人間、ビグサムみたいな大型MA
ザフト、ジン、シグー(両方共ビーム兵器装備)、ゲイツ、
自由(遺作)、正義(凸)、埼玉(狂)
なお、敵はだんだん強くなっていき
各戦闘共、一発逆転でギリギリ勝利という戦闘パターンはお約束
超コーディは吉良じゃなく、狂うぜだったら
ラスボスとしてふさわしいと思うのが個人的意見
>>207 それこそ1stでいんじゃね?
あくまでもパクリじゃなくてリスペクトで、上手く扱えればな。
>>290 だったらムウとの絡みが無くなるな
…いや、本編でもあってないようーなもんだったけどさ
212 :
211:2006/01/15(日) 18:51:48 ID:???
間違えた209ね
もうアスランとかでいいよ、ラスボスは
国裏切ってMS強奪して暴走するより
迷いつつも故国のためにかつての親友と戦って散る方が絶対格好いい
OK、つまりおまいらが見たいのは『燃えられるのなら何でもアリ』でいいんだな?
>>214 種の設定とかは逸脱して欲しくないけど、やっぱ燃えたいよね
文章で表現するんだからなんか熱いセリフ考えろよ。
あとは・・・・・
サーベル鍔迫り合い不可
↑この設定はどうするんだ?
>>217 本来の運用法ではないので、すごい荷電流が周囲にまき散らかされるし
数発打ち合えばジェネレーターに負荷がかかって焼ききれる(けど一応は打ち合える)
でもそれ以前に、普通はシールドで受け止められるからよっぽどのことが無ければ打ち合わない
……とか言う設定にしておくとかしないと、延々と打ち合いする事になると思われ(そんでバッテリー消費がまた無視される)。
ってか、鍔競り合いするなら重斬刀とグランドスラムでいいじゃん正直。
>>217 ビームサーベルを使うと、4回くらい振れば大抵相手は撃破される。位の描写であれば問題ない。
で、その4回くらいの内訳は、一回避けて、一回盾壊して、一回肩部を切って、最後の一回振るときに
懐に入って相手を切る。
グランドスラムにアンチビーム施したりした奴とか
ラミネートグランドスラムで鍔迫り合えば…
>>219 とりあえず、強くするなら同時に稼働時間もキチンと決めておいた方がいいと思われ
出来れば、本体へのエネルギー消費量が凄い事にしておけば、ビームサーベルで無敵だゼ描写が削れると思われ。
じゃあ。
ジン、シグー:実剣なので問題なし
バクゥ、ラゴゥ:背中のバーニアの辺りに実剣をつける
ディン、グーン、ゾノ:体当たり、腕で殴る
ゲイツ:ビームクロー(盾を壊されるとかでカバー)
ストライク:シュベルトゲベールはともかく、Aストも超振動ナイフのみ
これでつばぜり合いもOK?
>>220 とりあえず、グランドスラムの強度(砂漠戦後に破砕、地元レジスタンス経由某ジャンク屋協力で修復)高めておけば問題ないと思われ
ついでにその時アンチビームコーティングしておいたとか、ラミネート合金元にぶっこんでおいたとかすれば尚よし!!
……まあいざとなれば、グランドスラムはストライクのアーマーシュナイダーと同じく高周波振動ブレード式とかやっておけばいいかもよ。
あのタイプはメインの刃に高周波振動叩き込んで切れ味増すタイプだから、ぶっちゃけ刀身交換したり研ぎなおしても、キチンと切断量は増す。
そいでもキラ、最後の山場で高周波振動のスイッチ切って、ロウ達と同じく見切りと真っ直ぐな振りで敵を切断する戦い方に目覚めるとかしたら最高かもよw
>>222 ラゴウはプロトラゴウと同タイプのサーベルファングにすりゃいいんじゃね?
そのかわりジェネレーター出力に空きが出て、
ブースターとの併用で極端な高速機動が可能になるとか。
>>244 せっかく四本足の際物なんだから
高い操縦技術を必要とする機体とかにすればそれでいいかも
>>222 とりあえず、ビームサーベルについては
ビームサーベルはアリだけど
威力が高い分、(本編以上に)極端に消費電力が高いので、
スーパーロボットアニメで言うと必殺技のポジション(赤枠Rのアレ参照)。
とかしておくとか。
しかも対コーディでビームサーベル同士が鍔競り合うと極端な干渉派がバチバチdでまともに打ち合えない上
極端にそれが発信機構に負荷をかけるので、2回打ち合ってまだビームが出せたら奇跡、って位に脆い。
とか言う設定で、おK?
>>225 高機動のGと高速の反応処理は
バクゥやプロトラゴウ(虎バクゥ)の時代から、例えコーディであろうとも難しいものでしたが
この速度的長所を伸ばす代わりに、操縦難度向上という短所を無視する形でロールアウトさせた試作ラゴウは
ビーム兵器の搭載が間に合わずに再び採用となったサーベルファングの扱い辛さもあいまって
まさにパイロット二人に殺人的な状況判断能力を要求する鬼子として完成してしまいました。
副座で情報処理を分散してまで処理能力を高め、使いこなせれば無敵ですが、普通のパイロットは使いこなせないというある意味欠陥機。
(後にロールアウトする予定だった正式ラゴゥは、試作機からのデータフィールドバックで普遍性を備えた機体にする予定だったり)
って感じの設定でどう?
でもその設定だとやっぱどっかで正式ラゴゥ出したいトコだが・・・
>>228 正式ラゴゥはラゴゥがぶったおされたので、
アストレイかMSVの方でしか出てきません、きっと残念ながら。
余り設定に縛られないようにな…
設定ってのは物語を語る上での背景であって、物語のテーマじゃない。
ある程度都合のいいように幅を持たせるのも一つの手だ。
設定を固めすぎて色々と大変な某スレ住人の戯言だ。
気にするな。俺は気にしていない。
お前達の創る新たな種、楽しみに待たせてもらうよ。
231 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/15(日) 23:40:36 ID:wlmtK9fQ
>設定を固めすぎて色々と大変
去年やってたリアル系同人アニメのことだなw
設定を先出ししては本編描写との矛盾を生み
それを後付けで補完しては新たなる矛盾を生み出していった
アレは見事なまでの自滅だったw
え?違うの?
>>231 違う。去年やっていたのはスーパー系同人アニメだ。リアルではまったくない
>>232 リアル風味
スーパー系
に見せかけた801アニメでFA?
まぁそれはともかくこのスレガンガレ
>>232 そういえば、機体すり替えで
ツン→運命
レイ→伝説
ルナ→衝撃
オクレ→暁
ステラ→隠者
ニダ→和田
になってるMAD見たことがあるが、「スーパー系の新作です」って言われてもまったく違和感なかったなw
「ガンダムは月の遺跡で発掘された宇宙人の超兵器」、みたいな
このスレひそかに応援しているぞ!
オレ的にはキラがストライクに愛着さえ感じて
くれれば後は何でもOK!
ホントはガンバレルな兄貴ストライク派だけどw
ストライクはワンオフ機だから、ナチュには乗れない設定しようぜ。
兄貴はM1に乗せよう。
>>235 >キラがストライクに愛着(ry
……これも結構重要そうなフレーズだな、、、
よし、考慮しておくか。
238 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 03:45:20 ID:xxVzjZ1I
ヽ ‐┼‐ ‐‐\‐‐ __/ 、ヽヽ ┌─┐ l l _/ | ̄| | ̄|. | ̄|
'''7 lココ 〉  ̄ /``ヽ\ └┬┘ レ l / ̄ \ l l | | | | | |
) /|\ 、 / | ./├ l __l. l l |__| |__| |__|
∠-‐‐‐‐-- ゙''‐-- / 、/ /''‐┴‐-- / し'ヽ レ l □ □ □
>>236 別にワンオフってワケでも無いんじゃ
ってか、(種の場合ナチュラルOSさえあれば)誰でも乗れるのがMSのいいところだろ
それこそ序盤はともかく、終盤でOS変更しても能力引き出せないのは逆にかっこ悪くねーか?
まあ、GATシリーズはナチュラルからコーディネイターまで能力を引き出せる幅広さが売りって事でw
ロングダガーとデュエルダガーみたいに
ってか、キラのOS製作技能もどの程度まででとどめるのか
あるいは生かすのかも最大の問題だな。
初期の方でナチュ用OS作っておけばナチュラルも戦力化できて戦友度が深まる
ま、その近辺は基準が逆もありだけど。
>>235 >キラがストライクに愛着(ry
キラの初期の境遇と性格を考えると、
あくまでも兵器であるストライクにどっちかというと嫌な感情しか持ってなさそうだが・・・
それが九死に一生を得たりしてひっくり返るとか?
>>245 そうそう、宇宙から何度も共に窮地を乗り越えてきながらも愛着はなかったけど
そいでグランドスラムが折れる回でもある、砂漠編、ラゴウ戦。
今までの逃げ切れば上等ってのとはまったく違う
「僕はあの人に勝ちたい(ry」
って思いと、それに最後まで裏切らずに答えてくれたストライクとグランドスラムに
キラは初めて愛着を感じるのであったーみたいなイベントは欲しいところ。
247 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 13:08:41 ID:j4q6ElrE
>>246 だな。なんだか本作の大気圏戦前を思い出す。
あの時キラはフレイにうまいこと操られたが、
仲間を護るため初めて「自分からストライクに乗る決意」をした。
248 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 13:13:28 ID:o5VkQx54
自作の主役機はフリーダムストライク
ところでイボルブではグランドスラムはザフトの基地にあったがここではどうする?
最初から持ってるのか?
それとは別にこのスレ的ストライクの設定を考えてみた
GAT−X105ストライク
地球連合が極秘に開発していた初の実戦試験型MS
前段階としてMSの基本動作収集用に試作されていたX102デュエル(位置付けとしてはザニーあたりでいいか?んでアラスカとかで教習用として使われているとか)
の問題点を解消し、PS装甲などの新技術を導入した意欲作
最大の特徴ともなっているストライカーパックシステムは、MS用武装のデータを効率よく収集するために装備されたもので
遠距離砲撃戦、近距離格闘戦、高機動戦闘用のデータ収集用パックがロールアウトしている
元々の予定では起動試験後実戦データ収集のため専用運用母艦AAとともに第8艦隊へと編入される予定だった
>>249 一応、グランドスラムはその予定
PGストライクのインストでは装備が奪取された時にプロトタイプは行方不明になったとあるから、最初から使っていればなくなることも無い。
でもまあ、イボルブと同じ流れで手に入れるのも燃えるとは思う。その場合、ロウの手で強度鍛えなおされてなきゃすぐ折れて、
後々まで使いこなせないだろうけどね。
んで、ストライクのデーターに関しては……
正直、いいね!!
>>248 ストライクフリーダムでいいよ
全攻撃力を右腕に集中したタイプの外部接続型装甲フリーダムを装備した新型ストライクで
必殺技は、圧倒的な出力で力任せにぶん殴ることで衝撃を装甲無視して貫通させ、内部機構を破壊する
その名もズバリ、“ストライクフリーダム(自由への衝撃)”
っていうか、グランドスラム主体で使う場合、キラの得意戦法は
真正面から突撃→敵の死角に回り込む→牙突
って黄金戦法が生まれてかっこよくならね?
もしくは、敵の索敵範囲外からエールとかでブースターかけて急速上昇
→太陽を背に負って突撃降下で奇襲かけて真っ向唐竹割り
とか。
届け、雲耀の速さまでっ!! 正直パクリがひどいかw
でも牙突は真正面からじゃなくて、確実性を規してフェイントかけて側面に回りこんで放ってみたり、
ブースターとか使って奇襲かけ無きゃ使いこなせないあたり、勘弁してくれ。
>>252 ミサイルがあれば降下時に撃ち下ろしてより安全に特攻かけられるんだがな……
>>252 ベクタードスラスターと機体の微妙な重心移動で
機体を1G下において有機的なAMBACを発生させて、フェイントをかけつつ側面に回りこむことが出来る。
とかいう新戦法を
ロウとかバリーとかの達人の身のこなしをストライクのモーションに移植する過程でキラが発見するとかいいかも。
GATシリーズ最高の可動性を持つってのは、そー言う事も出来る事だってGBAの君ともで行ってた気がするし。
後にモルゲンレーテで入手したショルダーブースターとの併用により、突撃運動性能がよりアップした
まあ、それに伴い安定性が極端に悪くなったが、その不安定性を逆手に取って
有機連動作をする事にキラは心血を注いできたので問題は無かった。とかすればなおさら吉かもね。
まあ、それでもやっぱり初っ端はかなりキツかっただろーけどね。
ソード、ランチャーに関してなんだが、
第8艦隊合流辺りのタイミングで新装備として支給されるってのはどうだ?
で、大気圏突入直前の戦闘でランチャー使用
↓
突入完了し、降下中にディン部隊と遭遇、エールに換装して空中戦
↓
降下後にソードでバクゥ部隊相手に大立ち回り
ってのが俺のチラシの裏
何か必殺技を作らないと
いらないだろ、必殺技なんて
第2のフルバーストになるのが落ち
さあ厨臭さが増して参りました
どんどん駄目になってきてるって自覚しているか?
つーか誰でもいいからSS書いてくれえええええええええええ
「誰か」に頼る前にまず「自分」で書くんだ。
…何?初めてでどう書いたらいいか判らない?
自分の考えた事、思った事を書けば良いのさ。書き方など本棚にある小説の模倣で構わない。
誰だって最初はダメダメさ。人から突っ込まれて上達していくものだし、
最初の一歩が出れば後に続く者も必ず出てくる。
だから 何 も 考 え ず に 走 れ ! !
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/04(木) 23:15:44 ID:BOhc5N8R0
いくぞーーー!!!!
いーーち!!!
93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/04(木) 23:16:25 ID:i3KkesZG0
ダアアアアアアアアアア!!!!!
94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/04(木) 23:16:26 ID:6ck5LqTH0
にぃーーーーッ!?
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/04(木) 23:16:45 ID:LG2Sl8KS0
ダアアアアアアアアアア!!!!!
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/04(木) 23:21:22 ID:BOhc5N8R0
もーいっちょ いくぞーーー!!!!!!!
いーーち!!!
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/04(木) 23:21:35 ID:TGaqcYtM0
ダアアアアアアアアアア!!!!!
>>256 っていうか
つビームサーベル
コレがこのスレでは近接最強兵器にw(必殺技ではないところがミソ)
264 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 19:34:47 ID:j4q6ElrE
必殺技って言わなきゃいいんじゃない?
カトウ教授に出された課題を教室でPCに打ち込んでいたキラ。
そこへトリィが飛んで来る。その時、爆音と共に彼方の空より飛来するMSが見えた。
「ザフトのMSだ」
同じ教室に居たカズィが叫ぶ。
ザフトのMS。ジンは真っ直ぐこの建物のすぐ近く。モルゲンレーテのヘリオポリス支社工場へ向かう。
サイレンが街中に響き渡る。
「キラ。避難するぞ」
サイがキラに呼びかけてくる。
廊下へ飛び出し、シェルターの方へと向かうキラたち。しかし、キラは途中で一人の少女を見つけてしまう。
少女が向かう先はシェルターの方ではなく、キラはその娘を保護するため、通路を疾走する。
肩を捕まえ説得しようとしたとき、キラの来たほうの天井が落ち、戻れなくなってしまった。
少女は確かめることがある。と言い、関係者以外立ち入り禁止と書かれたドアを開ける。
そこでキラはMS。ストライクを目にする。その時。少女が叫んだ。
「やっぱりMSを。お父様の嘘つき!!」
泣き崩れる少女を支えながら、MSの近くまで来るキラ。そこへ一人の士官がやってくる
「民間人?向こうにシェルターがあと一人だけ入れる!!近くのシェルターにもおそらく空きはあるはずだ」
そこへジンのマシンガンが炸裂し、士官を吹き飛ばしてしまう。キラたちは何とかバズーカの着弾点より
離れていたため、無事であった。
士官の言ったとおり、シェルターには一人分の空きがあった。そこにキラは少女を入れ、あたりを見渡してみる。
しかし、シェルターの姿かたちはなく、キラは再びMSの横をとおり、大通りへと出ようとした。
そこにジンが3機。そして向こうから一人のザフト兵がマシンガンを手に近づいてくるのが見えた。
そこへ地球連合の士官。マリュー・ラミアスがキラを見つけ、ストライクの近くに呼び寄せる。
そして、マリューの手にした拳銃でザフト兵(ラスティ)を撃つ。ジン3機は近くの車両より、
大きい砲、大きい剣、黒いレーダーのようなものを持ち出し、後退していった。
しかしその後もう一機のジンがこちらへ向かってくる。
マリューはストライクのコックピットに入り、コンソールを操作しだした。
しかし、なかなか起動せず、キラが横からわって入り、コンソールをいじり、ストライクを起動させた。
こちらへ向かってくるジン。その後ろからもう一機ジンが来る。
システムを起動させたおかげで、オープンで通信をしているジン2機の会話が聞こえる。
「ラスティがやられた。あれを始末する」
「ミゲル。引き上げだ!!うかつに手を出しては…」
「うるさい!!手柄を上げれば赤服など!!」
そして、引き止めていたほうの声を、キラは聞いたことがある様な気がした。
しかし、目前にはマシンガンを構えたジンが迫ってきていた。
ミゲルのジンはマシンガンを発射したが、とっさに展開したフェイズシフト装甲によりストライクは無事であった。
「!?色が変わった?マシンガンがきかないだと動いているのか。こいつ…」
「ミゲル。引き上げるぞ」
「帰るんならさっさと帰れよ!!俺はこいつをやる。…マシンガンがだめなら。接近戦で」
「来る?」
「死ねぇ!!」
ジンは斬艦刀を振り上げた。しかし、キラはMSの上体を起こし、ジンの顔面を殴りつけた。
「なんだと!?」
ミゲルのジンは拭きとばされながらも体勢を保っていた。
「ミゲル。引くぞ!!」
「五月蝿いと…」
「やめてくれ!!僕は戦いをしたくない」
と、キラはオープンで2機のジンに言い放った。
「…今の声…キラ…いや、まさか。あいつはこんなところにいるはずが…」
脚本ぽいな
>>258 (設定が)若いうちは、厨房臭いのもよし!!
後々推敲して直せばいーべ
>>266 ごめ。まともなSSは…
そして、一箇所バズーカのままになってる。
それからPSは色を変える、荷電により一時的に硬質化する金属に荷電する。程度で
別にバクゥのミサイル74発(だっけ?)とかなくても、大型ミサイル2〜3発でオシャカになるくらいで考えてた。
スレ汚し失礼
雷とサーベルの光が交互に閃く。
鋭い稲妻の真っ白な光は、モニターとメットの二重のフィルタを通して尚キラの瞳に焼き付いた。
そして、黄色がかった閃光が走るたびに、ストライクの外装がえぐられていくのが、シートの振動の向こうに感じられる。
斬撃をシールドで防ぐが、イージスのサーベルは一振りではない。続けて打ち込まれた左足からの二撃目がストライクの左腕ごとシールドを斬り飛ばす。
同時に繰り出されたストライクのビームサーベルが、イージスの左肩を直撃した。
斬り飛ばされたイージスの左腕が宙を舞い、形成されていたビームの刃が力を失い、かき消える。その瞬間をキラは瞳の端に認めた。
手負いの両機は、それでも攻撃を止めない。
「うわぁぁぁぁあッ!!」
キラは雄叫びと共に操縦桿を握りしめ、イージスの僅かな隙に向けて滑り込むような一撃を見舞う。
ストライクのサーベルがイージスの首元に突き立ち、頭部を爆散させる。しかし、その攻撃で態勢を乱したストライクに向けて、斜め下からサーベルが襲いかかった。
それをはっきりと認識しながら、操縦桿を動かす時間は、無い…!
シートが激しく揺すぶられる。
思わず伏せたヘルメットに金属片が突き刺さる。バイザーに当たれば貫通していたであろう勢い。
轟々と、雷雨の奏でる重低音が、スピーカーの再生する音よりも生々しくキラの身体を包み込む。
メインモニターごと切り裂かれたコクピットハッチの向こう、見上げた視界の先に赤いモビルスーツの姿あった。
ボロボロになりながらも、なお殺気を孕んだ斬撃を繰り返す、イージス。それを避け、避けきれずに傷つき、自分もまた相手に刃を振り下ろす。
目の前の敵を、殺す、ために…!
トールのスカイグラスパーがイージスの攻撃で撃墜された瞬間から、キラの感覚はかつて無いほどに研ぎ澄まされていた。
意識と無意識の区別が消え、全ての動きがスローモーションのように捉えられる。
今までにも何度かこんな状態に陥った事はあったが、これほどまでに全てが「視える」のは初めての事だった。
そして、そんな研ぎ澄まされた感覚をもってしても敵の動きが捉えきれない事も。
イージスの動きはこれまでに戦ったどんな敵よりも鋭い。いくらパイロットであるキラの感覚が鋭くなっても、実際に動くのはMSであり、全ての挙動は物理法則に拘束される。
ストライクが何らかの動作をすれば、次の瞬間には必ず生じるであろう隙を付くためにイージスの攻撃が繰り出される。
キラの視覚はそれを捉えながらも、回避行動が間に合わないタイミングでイージスの攻撃がストライクに届くのだった。
しかし、それは敵のパイロットにも当てはまる。
イージスの見せる回避行動は、ストライクの攻撃を察知しながらも、それを避けきる事ができない事を知り、被弾を覚悟しながら紙一重で致命傷を避けようとする、ほんの僅かなものだ。
キラの繰り出す攻撃もまた、鋭さと捨て身の気迫と殺気に満ちあふれたものだった。
両機とも全身の装甲を切り裂かれながら、致命傷だけは辛うじて避けて攻撃を繰り返している。
しかし、近接戦ではたった一本のビームサーベルしか決定打のないストライクに対し、イージスは三刀流で襲いかかってくる。
シールドを失ったストライクはその激しい攻撃を何とか裁きながら反撃するものの、徐々にイージスの攻撃がストライクを捉え始めた。
ひっきりなしに鳴り響く警告音の中に、パワー低下を知らせる音色が加わる。バッテリーが切れかかっているのだ。
『くそっ、まだだ、まだ持ってくれ!』
今、PSダウン域までパワーが減少すれば、ビームサーベルへのエネルギー供給がストップする。そうすれば、目の前の敵を殺す事が出来なくなる……!!
そんなキラの焦りが、ストライクの隙を生む。
過負荷に軋むストライクの脚部フレームが、激しい動きに付いてゆけずに一瞬だけバランスを崩した。それを見逃さずにイージスが致命的な一撃を繰り出してきた。
揺らめくビームの刃が目前に迫る。このままでは、避けきれない。
キラの思考が結実する前に、肉体が最適な反応をする。
エールストライカーが炸薬によって強制排除され、その衝撃で僅かな加速を得たストライクは、そのまま攻撃をかいくぐってイージスの懐に飛び込み、コクピットを狙いサーベルを横薙ぎに繰り出した。
しかし、イージスは瞬時に変形を開始。ストライクの一撃はイージスのフレームを切り裂いたが、火花を吹きながらMA形態に姿を変えたイージスの爪が、がっちりとストライクを捕えていた。
ハッチの向こうで、複列位相ビーム砲の発射口がキラを凝視している。やがて、そこから迸る膨大なエネルギーがキラの身体を跡形もなく焼き尽くすだろう。
『畜生!ここまでなのか!!』
怒りと悔しさに歯噛みしながら、キラはなすすべも無く操縦桿を握りしめる。
サーベルを持つ右腕は巨大なクローに押さえつけられており、組み付いたイージスをはねのける程の力は、ストライクには残っていない。
「お前は俺が討つと言った!」
接触回線が、イージスのパイロットが発した声を拾う。怒りに満ちた絶叫を聞いた瞬間、キラの身体は弾かれたように反応した。
『君がトールを殺した!君を殺すまでは、まだ、負けるわけにはいかない!』
そんな思いが明確な形になる前に、ストライクのイーゲルシュテルンが咆哮する。
75mmバルカン砲塔から吐き出された弾丸が、イージスの装甲を激しく撃つ。
しかし、実弾兵器に対して絶大な防御力を発揮するPS装甲はことごとくその弾丸をはじき返した。それでも、キラはトリガーを引き続ける。
「あがくのは止せ、これで終わりだ、キラ!」
「まだだ、まだ終わりじゃない!」
イーゲルシュテルンの残弾がみるみる減っていく。全開で撃ち続けられるのは、あと3秒、2、1……
轟音が途絶え、砲塔が空転しはじめる。それと同時に、スキュラにエネルギーが収束していく。
間に合わなかったのか?
キラはその様子を凝視しながら、絶望に身を震わせた。
が、その視線の先で一度は発射態勢に入ったはずのエネルギー砲が唐突に沈黙。同時に、イージスの装甲が灰色に変色していった。
「馬鹿な、こんな時に…!」
呆然とした呟きがキラの耳に届く。が、ダメージを与えられない事を承知でイーゲルシュテルンを放ったキラの狙いはまさにそこにあったのだった。
組み付かれる直前、イージスのビームサーベルが一瞬不自然な揺らぎを見せたのを、鋭さを増したキラの知覚は見逃さなかった。
ストライクのPSダウンが近いという事は、ストライク以下のバッテリー容量しか持ち得ないイージスはそれ以上にダウンに近いはず
そう信じて僅かでもPS装甲にエネルギーを食わせるため、イーゲルシュテルンを撃ち込んだのだ。
GATシリーズは、PSダウンが発生すると最低限の機能を確保するために武装へのエネルギー供給はカットされる。そうなれば、莫大なエネルギーを消耗するスキュラを撃つ事など不可能だ。
しかし、ストライクにも組み付いたイージスを振り切るだけの力は残されていない。
今ならばどんな武器でも相手を破壊できるが、すでにイーゲルシュテルンは撃ち尽くし、右手を封じられた状態ではサーベルもナイフも使えない。
キラは必死に操縦桿を操り、組み付いたイージスを振りほどきにかかった。
限界に近い二機のフレームが悲鳴を上げ、徐々にストライクの右腕を押さえつけているクローが弛み始める。
コクピットへの攻撃を変形でかわされた際、フレームを捉えたストライクの一撃が、その爪から力を奪っているのだった。
金属のひしゃげる音と共にイージスのクローが折れ、ストライクの右腕が自由になる。
すかさずビームサーベルを振りかざしたキラは、変形したイージスのコクピットから飛翔する赤いパイロットスーツを見た。
『逃げた……?!』
予期せぬ敵の行動に一瞬停滞したキラの脳裏に、ヘリオポリスの記憶がフラッシュバックする。
アーマーシュナイダーを突き立てたジンのコクピットから飛翔した、ザフトのパイロットスーツ。そして……
機体を放棄したパイロットの思惑を察したキラは無我夢中で操縦桿を操りイージスを引き離しにかかる。
しかし、本来の半分、二本しかないクローでも、パワーダウンしたストライクを押さえつけるには充分すぎる力を持っていた。
いくらPS装甲がまだ機能しているとはいえ、この至近距離、しかもハッチを切り裂かれた状態で自爆に巻き込まれれば助かる術は無い。
『駄目なのか?……僕は、ここで死ぬ……!』
諦めが、思考を白く染め上げる。そこに生じた空白を埋めるように、いくつもの記憶が浮かび、消えていく。
悲鳴、幼なじみ、地球、友達、慟哭、幼なじみ、折り紙の花、ゲリラの少女、ヘリオポリス、赤い髪、その柔らかな肌、涙の味、歓声、暗闇に満ちた宇宙、罵倒、月、桜並木、その下で誓った再会…
『僕は、僕はまだ死ねない!死にたくない!!』
その思いが心の叫びとなった時、キラは頭の中で弾けた光が意識を埋め尽くすのを感じた。キラの思考と意識が光の中に霧散し、無意識が生き残るための最適な道を選び取る。
ストライクの右腕がビームサーベルを手放し、サイドアーマーに格納されたアーマーシュナイダーを握りしめる。
それを振り下ろした瞬間、イージスが閃光を発するのを認識し、続く衝撃と激震に、キラの意識は飲み込まれていった…
>>1に続くキラとストライクの戦いの序章を、俺流で勝手に書いてしまった
正直すまんかった
>>272 いや、すごくいいんじゃねえ?
結構燃えたぜ。GJ!
後はこの続きだな・・・。
ストライクを妖車にしてみればってアイディアを思いついたが
しかし、考えてみればストライクに誰かの怨念が宿るなら、それはキラの怨念以外に有りえない罠
275 :
通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 22:58:10 ID:GFiTWdTo
お前らもう辞めろ!主人公をアスランにすれば万事解決するんじゃねぇ?
嫁より文才あるんじゃね?
車じゃないんだから妖車とは言わないか
妖機か妖MSってとこか
コズミック・イラ71
連合にとびきり速いモビルスーツがいた
そいつはザフトの包囲網を
5速全開で抜けてったんだ
一緒に走ってたヤツら、口を揃えてこう言ったね
「アイツは、バーサーカー…
命知らずの大馬鹿野郎だ」ってね…
おとぎばなしは終わりさ…
俺たちの物語は、はじまったばかりなんだ…
>>268 いや、別にダメだししたわけじゃないよ
気にせずに書き続けてください
迷わず進め。行けばわかるさ
282 :
265:2006/01/17(火) 18:04:40 ID:???
ミゲルのジンはキラの言葉に耳を傾けず、重斬刀を構え突っ込んでいく。
そして振り下ろされた重斬刀を、キラはナイフをクロスさせ、それで受け止めた。
そしてスラスターを最大までふかし、ジンを押してゆく。
ナイフを弾かれ、ジンは体勢を崩した。そこへストライクは一気に突撃し、肩口から縦に切っていった。
「うわぁー!!」
ミゲルの最後の言葉が聞こえた。
「し、死んだ…僕が…殺した…」
キラは放心している。マリューはもう一機のジン(ハイマニューバ)の様子を見ていた。
そのころそのジンのコックピットでは、クルーゼの通信を受けていた。
アスランは状況を説明すると、クルーゼは少し考えたような顔をし、すぐに戻ってくるよう命令した。
アスランはもう一度、止まったストライクを見て、警戒しながら離れていった。
ストライクからマリューは降り、キラに残ったパーツを集めるよう指示。キラは放心していたが、おぼろげに作業を進める。
一方クルーゼはイザークたちが持ち帰ったストライクの換装パーツを本国へ移送することを指示。しかし、
一部の兵がストライクの破壊を具申。クルーゼは2機のジンと、アスランのジン・ハイマニューバを従え、シグーで
ヘリオポリスへと入ってゆく。
その接近をストライクは感知。マリューの指示によりビームライフルとA・B・シールドを装備し、キラは戦いに備える。
4機の機影が見える。キラは震える指を動かせず、ストライクの攻撃はなかった。ジンは容赦なくバズーカを放つ。
キラは避けることに全力をあげ、4機の攻撃をしのいでいた。
そこへ橙色のMA。メビウス・ゼロが来る。
メビウスは4機に向かってリニアガンを乱射する。中でも、隊長機らしき機体(シグー)を重点的に狙っているようだった。
ストライクにメビウス・ゼロから通信が入る。
「『G』のパイロット!!死にたくなければ戦え。俺だって死にたくない」
その言葉に、キラは自我を取り戻す。『死にたくなければ戦う』それがキラにはじめに背負った戦う理由だった。
キラはリニアガンを避けたジンを狙い、トリガーを引く。ビームが戦場を駆ける。
「ビームの小型化…連合はそこまで来ているのか」
アスランは目の前の白い機体を凝視する。
「僕だって。死にたくない!!」
そう叫び、ビームライフルを連射するキラ。そして1機のジンを仕留める。
「一撃か。威力は絶大だな。しかし…ムゥ・ラ・フラガ!!貴様は邪魔なのだよ!!」
シグーのパイロット、指揮官でもあるクルーゼは乱入してきたメビウスに対峙していた。
ビームライフルを撃つキラ。しかし、そこにけたたましい警報が鳴る。
「エネルギーが…!!」
起動し、ミゲルのジンを迎え撃った後、ろくにチャージもしていない状況。エネルギー切れになるのも無理はなかった。
外見にもそれは表れる。ストライクが見る見るうちに灰色に変わっていくのだから。
キラはエネルギーを喰うビームライフルを捨て、右腕にナイフを持った。
それを好機と見て、アスランのジンがマシンガンを乱射してきた。
シールドで防御するものの、カバーしきれず、足に被弾してしまう。それを見て、もう一機のジンが剣を構え突っ込んでくる。
キラはイーゲルシュテルンでジン・ハイマニューバを牽制し、飛び上がり、切りかかろうとするジンに、もっていたナイフを投げつける。
ナイフは見事ジンの右腕にあたり、一瞬右腕が止まる。それを逃さず、ストライクはもっていた盾の先を
ジンのコックピットめがけ殴りつける。鋭角化している盾の先に刺され、ジンはパイロットが死亡し、沈黙する。
アスランは2機も味方がやられ、ストライクに襲い掛かろうとしたが、その時。
轟音と共にアークエンジェルが姿を現し、牽制のゴットフリートを放った。
メビウスと戦闘していたクルーゼは、その戦艦を見、アスランに撤退するよう命令した。
「あの船の中に何が居るかもわからん。それに、戦艦の火力は厄介だが、コロニーの外には我々の船もあるではないか」
と言うのが言い分であり、それは上官としての命令よりも、戦術として正しいようであるため、アスラン達は離脱する。
もう少し苦戦しようぜ。
最初はミゲルジンにボコボコにされるがPSで何とか耐える。
ミゲル弾切れ→凸達SP奪取。そのまま撤退
位のほうがいい。
>>283 うん。確かに。
でも、なんていうか、PSは反則臭い気がする。イメージ的に金属なんだから、マシンガン撃たれまくる、
実剣で叩かれる。なんてなるとどこか壊れないとおかしい気がして…
その後AAが出てくるまでもう一戦あるのにSPがないし、チャージもできないっていう風に思ってたら、
後の戦闘のためにエネルギーを残しておかなくては。と思い…
>>284 いや、そんな事言ったら
バリアなんかもう割れないと違和感を感じるオレとかはどうしろと?
>>284 それならもう一戦をやらないか
もしくはバッテリー充電パックを近くに転がしておけばいいと思うよ。
ぶっちゃけ、その反則臭いのがなければ緒戦でキラはやられる−みたいなのに燃える
圧倒的じゃないかわが軍のMSは!! みたいな。
っていうか、種の本編で、
どうやって背中にランチャーパックつけたんだ?
ストライクに乗って、羽織着るようによいしょ。じゃ無理じゃないかと思っているが、
あれは近くの工場か何かのハンガーとかクレーンでも使ったのかな?
>>286 充電パックだな。もう一戦はAAとムゥの登場のために必要かと。
>>285 ニュアンスの違いってあるね。
数字で考えて、バリアは5くらいまでは耐えれるけど、6以上の攻撃が飛んできた。
っていうゲーム風に解釈してるな。
PS装甲は攻撃が当たった瞬間部分的に発動する仕組みで、連続攻撃には対応できないとかにすればどう?
つまりマシンガンで穴が開くのかw
>>287 持ってきたトレーラーがクレーンのSP接続クレーン兼用だった
だからヘリオポリスでの二戦目以降のSP系やメンテ系イベントは
どんなブツでもトレーラーが対応していたって手が使える。
>>288 それがTPS装甲な件に関して。
まあ、別にPS装甲自体はいいんじゃね?
展開してるだけでも行動するためのエネルギーが湯水のように削られていく上に
衝撃受けたら受けたでエネルギーは消えてくし、ビーム兵器でさらに減っていく。
ってのが本来のPS装甲だし。
まあ、電気つけなきゃ色が変わらないってのをどーにかして欲しいのはあるが。
本編のPS装甲展開時間は、正直都合よすぎるのでこのスレでは考えない方がいい。
後、熟練すればするほど上手い戦闘方法を覚えて
基礎バッテリーの節約方法も学習するけど
同時にビームライフルとかも過剰に使いこなすようになり
結果PS装甲に頼らない全避け系の戦闘方法にシフトして行くとかにしたらいいかもしれない。
PS装甲はTPSにして着弾から数秒間のみ展開とか、時間制限付の設定にして電力消費を抑えてみたり
あるね?
PS装甲やビーム乱射で直ぐ電力切れ起こしたのが昔の種なんだよな
今は核エンジンとかで無限動力だから困る。
その内薬莢使うビームライフルとか出るんじゃねえの?
っハイペリオン
もうすでに出ている
295 :
265:2006/01/18(水) 12:53:35 ID:???
シグーとジン・ハイマニューバが引き上げ、AAに着艦するストライクとメビウス・ゼロ。
ナタル・バジルールからAAの状況を聞き、艦長代行に指名されるマリュー。そしてストライクから降りてくる私服姿のキラ。
ムゥからコーディネーターじゃないか?と聞かれ、キラは素直に認めてしまう。
AAのクルー達は一瞬にして警戒するが、マリューとムゥはキラを擁護。その後シェルターが破壊された、シェルターに避難できなかった等の
民間人を収容し、そこでキラはサイ、トール、ミリアリア、カズィ、フレイを発見する。
サイたちもキラを見つけ、声をかける。
キラと話しているサイたちを見つけ、整備や雑用で手を借りたいとAAのクルーが申してくる。
サイたちは2つ返事でそれを受け、クルーの手伝いをし始める。
一方ブリッジでは、民間人の収容が終わり次第、手近な軍事衛星アルテミスの傘へ向かうことに一同同意をする。
AAはヘリオポリスを出航。メインクルーは船外に敬礼。
そしてそれをかぎつけたヴェサリウスでは、イザークら、赤服が足つき攻略を具申してきた。
クルーゼはヴェサリウスにて奪取したSPを本国へ持ち帰り、アスランに足つきの牽制を指示。
ヴェサリウスが安全圏まで脱出する間のみ戦闘を許可する。
アスランらはガモフへ移り、機体の整備をすませる。
イザークとディアッカの機体が先に整備が終わり、イザークはマシンガン、ディアッカは重荷電粒子砲を装備し、発進する。
一方AAではそれを感知。ムゥはキラにストライクに乗るよう頼み込む。
「さっきは偶然乗って、死なないために戦いましたよ。でも、こんな戦争は僕たちには関係ないでしょう!!」
「甘ったれるな!!いったろ。やらなきゃこっちが死ぬ。って」
「僕は軍人じゃない!!OSだって。ムゥさんに動かせるようにすぐに直します。それでいいでしょう」
「人にはそれぞれ出来ることと出来ないことがある。他にできるやつが居ないことをできるやつは。
その力をどうするか選択することが出来る。…俺はメビウスで出撃する。後はお前の判断だ。…軽蔑してくれてもかまわんよ」
と言い残し、ムゥは走り去っていった。
ディアッカのジンの重荷電粒子砲により、左舷の羽を損傷するAA。そこへメビウス・ゼロが発進する。
イザークは出てきたMAをやろうとするが、すばしっこくなかなかあたらない。一方ムゥは、母艦を狙う重荷電粒子砲を持つジンを狙う。
ディアッカは飛び交うガンバレルを避けるのに精一杯で攻撃まで手が回らない。しかし、状況は明らかにAAが不利だった。
そこに大型ミサイルを装備した、ニコルのジンが別角度より迫ってくる。一発、右のゴットフリートに直撃し、船内に衝撃が走る。
キラは急いでMSデッキに駆け出し、ストライクに乗り込む。
296 :
265:2006/01/18(水) 12:54:21 ID:???
エールを装備したストライクを確認したイザークとディアッカはターゲットをストライクに定める。
キラはメビウスに通信をいれ、迫ってくるジンは自分が引き受けるから、AAを攻撃するジンを頼む。と言うことであった。
マシンガンを避けつつ、ビームライフルを2発撃つ。そこへ重荷電粒子砲が飛んでくるが、キラは紙一重でかわす。
そのタイミングを見計らい、イザークのジンが重斬刀を抜き、切りかかってきた。
キラはそれを盾で受け止めたが、不意にジンが離れていく。
そこに重荷電粒子砲が飛んで来る。それをキラは構えていた盾でそのまま防いだが、盾は爆発してしまう。
そしてもう一度切りかかってくるイザークのジン。キラは避けようとするが、左腕をもっていかれてしまう。
そしてもう一度重荷電粒子砲が飛んでくるが、これをかわす。すると、目前にジンが剣を構えていた。
ジンが剣を振り下ろすと、キラはとっさにビームライフルを捨て、ビームサーベルで防ごうとした。
すると、イザークの重斬刀は切りかかったはずなのに、折れてしまう。
「こ、これがビームサーベルか」
と、イザークは驚くが、手持ちの剣を失い、接近している状況であり、少々まずい状況であった。
そこへもう一機。ジン・ハイマニューバが現れ、イザークのジンに一振りの重斬刀を投げる。
「イザーク。そのビームコーティングをした重斬刀を使え!!それなら少しはビームにも耐えれるはずだ!!」
アスランであった。イザークはディアッカの援護もあり、後退し、投げられた重斬刀を相対速度をあわせ受け取る。
同時にディアッカの剣もよこすように言う。
一方ニコルは、手持ちのミサイルを、はじめの1発をAAに当てたきり、後は全てメビウスに落とされるという状況であり、
いわゆる弾切れ状態にあった。そこにアスランのジン・ハイマニューバが現れ、AA攻撃を交代する。
メビウスとAAはアスランのジンに攻撃を集中し、近づかせないようにしたが、
ヒットアンドアウェイが上手く、ミサイル管やアンテナを次々と壊される。
イザークは右腕のビームコーティング重斬刀で、ビームサーベルを受けつつ、ただの重斬刀で同時に攻撃を仕掛けていた。
ビームコーティング。それは塗装と同じ要領で、ビームに対する排熱や耐電子を付加できる。というものであったが、
非常に高価で、比較的早くコーティングの効果が薄れるので、あまり効率的には使用されなかった。
イザークとディアッカは息のあったコンビで、攻撃を繰り返していった。
そして、ビームサーベルの長期使用により、ついにPS装甲を維持できなくなってしまう。
それを好機と見たイザークはすかさず両剣で一気に切ろうとする。
しかし、キラは、ジンの右腕の重斬刀にあえて切られながらも懐に入り、左腕をなぎ払い、その後ビームサーベルを捨て、
ナイフを抜き、ジンの胸部に突き刺した。そしてジンを蹴り飛ばし、AAに向かっていった。
ジンのコックピットでは、モニターの破片で顔に傷を負ったイザークが復讐に燃えていた。
キラがAAの元にくる寸前、アスランのコックピットでは、ヴェサリウスの安全圏離脱が知らされ、
メビウスのガンバレルにより、多少損傷も受けており、イザークがやられたと聞き、撤退を指示する。
そしてグゥレイトォの掛け声と共に、最後に重荷電粒子砲が炸裂し、AAに打撃を与えた。
ジン4機はガモフへと引き上げ、本国へと戻っていった…
PS装甲を持って行かれちゃうのはどうかな、とも思う
でもディアッカの接近戦とかはなかなか新鮮で面白い
うっすらと視界が開ける。
朱に染まった空気と、薄闇の向こうに見える無機質な天井が目に入り、空調の低い唸りが意識に滑り込んだ。
身体に感じるのは、酷い痛みと気怠さ、緩やかな揺れ。それと、ギブスの重み。
「こ…こ……は」
自分でも驚くほどの弱々しい声が漏れる。苦労して上体を起こすと、それだけで身体のあちこちが痛んだ。
ぼんやりとした記憶を辿ると、背中から叩き付ける衝撃と、ヘルメットの向こうからでも耳を聾するような轟音と閃光が甦る。
『そうか、俺は……キラを…』
その事に思い当たると、アスランの傷は一層じくじくと痛み出す。ギブスに吊られていない手は、知らずの内にシーツを握りしめていた。
雷鳴の下、キラのストライクを本気で討った、その事が徐々に思い出される。
そして、自分の心の中がすさまじい罪悪感と虚しさに満たされていくのを自覚し、アスランは自分の弱さに絶望を覚えた。
ニコルを殺された、そのことでキラを本気で討つ決心をしたのは紛れもない事実だったが、いざ手を下してみれば、それを悲しんでいる自分の心を偽る事も出来ない。
後で悔やむ程度の覚悟ならば最初からキラを討たなければ良かったのだし、これではニコルも浮かばれまい。
『お前は連合に協力する事も、ストライクから降りる事もしなかった!』
かつて自分がキラに言った事が、いつの間にか自分にも当てはまっていたのではないか、アスランはそう思う。
「駄目だな、俺は……すまない…」
誰に言うでも無しに、アスランはひとり呟く。
俯いたアスランの耳にドアを開く音が耳に届き、続けて足音が一つ。金髪を夕日の赤に染め上げた一人の少女が、そこに居た。
見上げた先に居たのは、カガリだった。無人島で語らった、ナチュラル。
「お前は…どうして」
「どうして…どうしてお前がこんな所に居るんだ!」
聞こうとした事を先に問われ、アスランは少々面食らう。カガリはそんなアスランの気持ちを斟酌することもなく、ずかずかと部屋に入るといきなりアスランの胸ぐらを締め上げた。
「何でだよ、どうしてこんな事に……どうしてお前がアイツを撃ったりするんだ!」
「あいつ…?」
「何で、何だってお前は……キラを撃ったりしたんだ!」
あまりに直裁的な非難に自分のした事を改めて思い知らされ、アスランはめまいを覚えた。思わずへたり込みそうになるが、カガリという他人の目がそれを堪える力を与えた。
「俺は…俺はザフトのパイロットだ。連合のモビルスーツを討つのに理由など要るものか」
「何だと…?」
「あいつは連合のモビルスーツに乗っていたんだ。なら…なら討つしか無いじゃないか!」
二人の間に横たわる過去のいきさつや思いはどうあれ、現実にはストライクを討つ理由などそれだけで充分のはずだった。
それを何より己自身に言い聞かせるように、アスランは冷厳に言い放つ。
視界一杯を占めるほど近くにある少女の顔、その瞳からみるみる涙が溢れる。それが悲しみではなく怒りの涙だということを、アスランはカガリの拳で思い知らされた。
「お前、お前っ!アイツは…アイツはなぁ…いい奴なんだ!それが、なんでお前に撃たれなきゃいけないんだ!!」
「………」
この少女はキラの知り合いらしい。こんな風に泣くということは、もしかしたら深い仲なのだろうか。
カガリの激しさに動揺する一方、どこか奇妙に醒めている思考の一部がそんな事を思った。
「アイツは、危なっかしくて、訳わかんなくて、すぐ泣いて、馬鹿で、お人好しで……でも、でも…いい奴なんだぞ!!」
『そうさ、そんな事は知ってる…お前なんかより良く知ってるさ!』
よほど言い返してやりたかったが、アスランは黙っていた。それを言ってしまえば心が折れるという確信が、あった。
「敵の事情なんて関係あるか。そのいい奴が俺の友を討った……いい奴だったんだぞ、ニコルは!ニコルだけじゃない、たくさんの同胞を討ったんだ、アイツは!」
そうやって怒りを纏えば、自分の弱さを覆い隠せると思う。優しい笑顔を思い返し、それを奪った敵を憎むことを己に命じる。
こんなつまらない男を慕い、命がけで守ってくれたニコルに申し訳ないと思いつつも、アスランはそのようにしか己の心を保つ術を知らなかった。
「馬鹿野郎っ!だからって親友を撃つのかよ、お前は!!」
その言葉が拳より激しくアスランを打ち据えた。動揺で、自分の表情が歪んだのが分かっても、どうする事も出来ない。
カガリはくしゃくしゃになった顔を涙で濡らしながら、アスランを組み伏せると馬乗りになって見下ろした。
「キラはお前のことを親友だって言ったんだぞ!ずっと昔っから仲の良かった友達だってっ!」
「…キラ……キラが?」
「そんなの悲しすぎるじゃないか……お前らが殺し合うなんて……!」
カガリの涙が、アスランの頬を伝ってシーツに染みこむ。数瞬、呆然としたアスランだったが、不意に腹立たしさが沸き上がって来た。
「なら……殺されろとでも言うのか?」
「…えっ?」
「アイツが俺の親友なら……俺は黙って殺されれば良いのか?ニコルが殺された事を忘れて、手を取り合えとでも言うのか?!」
怒りが身体を衝き動かす。痛みさえ、それにブレーキを掛ける事は出来なかった。
呆然とした表情を見せるカガリをはね除けたアスランは、そのまま片腕で彼女を壁に押しつける。
強く背を打ち付け、呻く少女の様子を見ても怒りは収まらず、シャツを掴んで強く締め上げた。
我知らず、アスランは先程の弱々しい声がウソのような怒号を張り上げていた。
「俺は許さない!ニコルに殺されなきゃいけない理由なんて無かった!それを…それをアイツが!!」
「動くな!」
背後のドアが開き、数人の女がなだれ込んできた。拳銃の銃口が三つ、アスランに狙いを定めている。
「カガリ様を離しなさい!でないと撃つわよ!」
アスランはとっさにカガリの身体を盾にするように後ろに回ると、首筋に腕を絡ませる。彼女に危害を加えるつもりは無かったが、軍人としての反射という奴だった。
『くそ、このまま逃げ切れるか?』
迂闊な行動に出た自分を内心で罵りながら、アスランは鋭い眼で扉を塞ぐ女達を睨み付ける。
「…っ?!」
むんずと腕を捕まれ、その痛みに思わず顔をしかめた瞬間、アスランの身体はきれいに宙を一回転していた。
床に背中から叩き付けられる。その程度のことが、傷だらけの身体にとっては爆風に巻き込まれたに等しいショックに思える。
その拍子に肺の空気を吐き出してしまい、アスランは痛みと息苦しさに喘いだ。カガリもまた、首筋をさすりながら大きく息をしている。
「カガリ様、ご無事ですか?!」
「あ…ああ……大したこと無い…ったく、半死人の癖に無茶するなよな…お前」
じたばたともがくアスランに肩を貸し、ベッドに寝かせたカガリは、銃を手に乱入してきた女達を追い払うように手をひらひらさせた。
「もうやめて下さいよ、何かあったらどうなさるおつもりですか」
「大丈夫だ、私がこんな病人に遅れを取るわけない。今のを見ればわかるだろ?」
「違います!カガリ様がこの人に大怪我させるのが心配なんです!」
「何だよそれは!いいか、私はコイツと大事な話があるんだ、さっさと外せってば!」
呆れた顔で叫ぶ女達に、カガリはムッとした表情を見せ、むりやりドアの向こうに押しやってしまう。
「…っく、くそ……何なんだ、お前は…カガリ…様……だと?」
いつぞやの無人島では軽くあしらった相手だが、今の体裁きは明らかに素人技では無い。
怪我をしている事を差し引いても、こんなに見事な投げをくらったのは、アスランには初めての経験だった。
乱れたシーツをかけ直したカガリは、ベッドの端に腰掛けると少しばつの悪そうな顔でアスランに向き直る。
「私はカガリ……ユラ・アスハ。オーブ首長国連合前首長、ウズミ・ナラ・アスハの娘だ」
アスランはまじまじとその顔を見つめてしまう。連合軍では無いと言っていたが、まさかオーブの姫とは。
「…何で……そんな奴が足付きに乗っていたんだ…」
「それはその…成り行きだ。話すと長くなる」
「…全く…無茶をしているのは君の方だ…俺がこのことを本国に報告すれば、ただじゃ済まないぞ」
建前であっても中立を標榜する国家の一員が、連合とザフトの戦争に介入したとなれば政治問題になる。カガリがウズミの娘だとすれば尚更だ。
「だから、私の事は良いんだ。お前とキラが殺し合いをするなんて嫌だって、私は言いたいだけだ」
「…嫌だで済むなら、どんなに良いか。俺だって、キラを殺したくなんて無かったさ。でも、もう遅い」
キラは死んだのだ。俺が、殺した。続く言葉を、アスランは口にする事が出来なかった。
「アイツは俺の敵になった。だから討ったんだ!それ以外にどんな方法があったって言うんだ!」
「…そんなの私にはわからない。でも、それがいけない事だっていうのは分かる!そうやって、敵だからって撃って、撃たれて、それで最後は平和になるわけなんて無いだろ?!」
「……そりゃ正論だ、反吐が出そうな程の、な。元々最初に撃ってきたのはナチュラルなんだ。ユニウスセブンの事だけじゃない、そのずっと前からナチュラルはコーディネーターを抑圧してきたんだぞ」
だから俺たちは戦うしか無かったんだ、とアスランは言い放つ。
それがアスランの志願動機であり、コーディネーターの掲げる正義なのだ。微塵も疑う余地は無い事だった。
しかし、カガリは違う、ちがうと頭を振りながら何度も呟くと、真正面からアスランを見据えて言う。
「ナチュラルとか、コーディネーターとか、そんな事じゃないんだ!お前がキラを撃とうとした気持ちは、良くない!そんな気持ちで戦って、お互いを殺しあうなんて間違ってる!」
「間違っていたって良い!俺はニコルの仇を取らなくちゃいけなかったんだ!」
思わず身を起こしながら、アスランは叫ぶ。カガリの言っている事は間違いでは無かろうが、だからといって今の自分にそれを受け入れられる訳も無い。
「この…馬鹿!コーディネーターの癖に、馬鹿だ、お前!!」
カガリは半泣きになりながらアスランを乱暴に突き飛ばし、ベッドから腰を上げた。
再び枕に頭を埋めながら、アスランは顔を壁の方へ向ける。何故だか溢れ出した涙を、カガリには見られたくなかった。
「俺は…キラを殺したんだ……今更、そんな事を言ってどうするって言うんだ……!」
その呟きは、自分を納得させるためのものだったかもしれない。
「……てるぞ…」
カガリがドアを開けながら何か呟いたようだったが、アスランはそれを黙殺した。ちらりと振り向く気配と、かすかなため息に続いて、カガリは同じ事を今度ははっきりと繰り返した。
「生きてるぞ…キラは」
アスランがシーツをはね除けた時には、既にドアは静かに閉められていた。
>>272からの続きです
モビルスーツ戦闘も無いのに長々とすいません
ふと、武装がグランドスラムのみになり、電力もSPも切れた絶体絶命のストライクを助けるために
破壊されたレセップスから回収した虎バクゥ(キラ製ナチュOS搭載)に乗って出撃するトール(シミュレータ学習済み)の勇士が思い浮かんだ。
まあ、赤枠R2巻最終話かよみたいな事言われたら返す言葉も無いが。
>>302 いいや。心理描写がなかなか巧みみだし、会話もいい。
すらすら読める。
ただ、たまに一行を空けたりすると読みやすいかも?
けど、それを補って余りあるほど表現はよいと思うぜい。
今後の展開に大いに期待させていただきます。
GJ! です。
>>303 当然、射撃はてんで駄目だし回避も緊急回避じゃなく通常回避しか出来ないから、
速力でぶっちぎるしかないわけだな?
そいで、ある程度撃墜して敵戦隊をかく乱するも、バラバラじゃあイマイイチダメージ与えられないってんで、
ストライクを上に乗せてグランドスラムの攻撃力と虎バクゥの機動力をあわせて連携攻撃を開始する、と。
最終的には対艦刀逸騎刀閃(もどき)を地上艦にぶち当てて勝利って事でw
……ってーか、それならレセップスとかよりもバナディーヤの方に眠ってたって設定のがイイかもね。
対虎戦後の再戦レセップスでそれやればいいんだものな。
>>305 そんな無茶苦茶な真似したらグランドスラム普通に破壊されるとおもうぞ。
>>306 当然、そこでグランドスラムの強化再生イベントが発生さぁっ!!
バナディーヤでの補給の傍ら別装備の重斬刀でも探そうと
復興したバナディーヤはジャンク屋スラムめぐりをする傍ら見つけたMSサイズの刀を置いているテント。
そこで急遽話をしてみた結果、グランドスラムを直せる職人を探し当てることに成功、
その流れの某ジャンク屋にグランドスラムの刀身を鋳造して貰う、と。
>>307 まあ、何にしてもトールとの連携プレーは燃えるね。
コンビを組んで、敵を倒しまくった二人ならアスランに殺されるにしても
殺されないにしても、どっちでも美味しい。
キラは素質と能力が逆境によって育まれた万能型強さ
トールは少ない素質を一点に絞るしかなかった故の特化型強さ
こんな感じに描写できるなら確かに燃えかもね。
まあ、プロトラゴゥってセレクションはいいかもね。
部品もバクゥと共用沢山だし、整備性も量産機主体からあるし
あと、何より実弾兵器主体ってのがいい。
……でも戦場が海に入ったら役立たずっぽいな
いっそのこと海じゃなくて陸伝いに突破して連合軍に合流いくか?
>>310 後にゲシュマイディッヒ・パンツァーの試験タイプの別タイプを積んでシールドバクゥに、
下に調整されたフィールドを張ることで、海面を一時的に瞬間固定して海面走行が出来ますとかやるか?w
……それじゃ、マジにどこぞのゾイドだよ、、、、orz
ストライクの形見の対艦刀レーザー刃で
作り上げた、ストライクレーザークローだっ!!
トールとサイはバスターダガーとASダガーで頑張って欲しいなぁ…。
(*´_`)y~~~
ASダガーってなんだっけ?
フォルテストラの事言ってるのなら、アレはロングダガーなのでOSで補正できなきゃ意味が無い。
意味が無いけど、でもどーせキラが書き換えるか。
バスターダガーはロールアウトしてるかどうか微妙だけど、
連合の方に合流できたらテストヘッド部隊として用に数機回されるかもしれないな。
んじゃ、砂漠戦以降で海に出ずに、連合の陣地の方に抜けるルート行くか?
315 :
265:2006/01/19(木) 17:07:27 ID:???
え?マジで?
海でゾノを、ストライクが逃げる、追いかけるゾノ(モラシム)、そしてあるところで止まるストライク。
ゾノも止まるが、そこに真上からAAのバリアント って考えてた…
>>311 ならばオレはゲシュなんとかパンツァーの発生装置を
バッテリー込みの大型シールドとしてモジュール化して
その上に飛び乗って簡単な飛翔が出来るリフティングボード兼用の特装を提唱するぜ!!
そいでね、ミサイルの雨嵐をね、こう、ボードに乗りながら風に乗って避けるの。
>>314 普通に公式にフォルテストラ装備デュエルダガーがある件について
公式くらい見とこうよ、最低限
>>317 いや、時系列的に当時はデュエルダガー開発されて無いだろって話。
だから、トールとかにフォルテストラ装備デュエルダガー使うわけにもいかない。
やるとしたら、ロングダガーをキラがOS改良してデュエルダガーにするしかない。
つまり、、、、
ロングダガーフォルテストラ装備・キラ-ナチュラルOS改造Ver
とでも言うようなのを持ってくるしかないワケよ。
そんなこと言ったらロングダガーでもおかしいんじゃ…ああ初投入が五月過ぎてからなのはストライクダガーか
ロングなら、戦闘データの収集用とか何とか言って先行生産分の一機をAAに配備とかやりようはある気がするんだ
こう、宇宙のデータとかけ合わせてOS改良して使えとか、トップガンどもに使わせろとか言って。
バスターダガーとかもできないかな?
デュエルはロングの亜種だからナチュ用OSいるし。105ダガーは特殊系の数機生産だしで結構難しい。
バスターダガーは105作る所を専用の機体で作ろう、
って事になった機体なんだから105より余計遅いんじゃ
>>321 いや、105→ロング→デュエル
→ダガー
→バスター
大体開発はこんな感じだから。
105は実戦配備が上手くいかずに戦時量産バージョンのストライクダガーにシフトしただけ。
323 :
265:2006/01/19(木) 19:32:26 ID:???
被弾したAAは何とかアルテミスへとついた。
管轄が違うとはいえ、アルテミスの司令官は即座にAAとストライクの整備を承諾。
しかし、クルーには船外から出ないよう通告。
そのころ、本国へ戻ったクルーゼ隊は、ラクス・クラインの行方不明と言う情報を受ける。
クルーゼはアスランを連れ、探索に向かう。イザーク、ディアッカ、ニコルには奪取したSPの特徴を多少受け継いだ
機体の受諾後、合流。ということに指示をする。
アルテミスで艦内に足止めを喰らうクルー達。ミリアリアやサイたちはAAで義勇兵あたりの立場で働いていた。
特にすることもなく過ごしていたが、シュミレーターで半分遊びながら、サイやトールやカズィが訓練していた。
アルテミスの司令官は、本心をいえば同じ軍であり、アラスカまでまだまだ長い道程を行く必要のあるAAを最大限支援したかった。
しかし、司令部は、管轄が違うということで、AAをなるべく早くアルテミスから追い出すように。と通告する。
やがて修理が終わり、出航することとなる。その際、メビウスを一機受諾する。
出航したAAは、第8艦隊に合流後、アラスカ基地に大気圏を降り、引き渡す。そういうルートを決定する。
しばらく航海していると、突然敵の反応が出てくる。
敵影は2機。この距離ならば逃げ切れるが、識別によると、偵察型のジンであり、援軍を呼ばれる前に、
撃破し、ここから離脱するべきだという判断が下る。
ムゥとキラは、直ちに発進し、偵察型ジンの迎撃に向かう。
いくら偵察型とはいえ、武装にスナイパーライフルを持ち、下手をすればやられる相手であった。
Aストライクを駆り、キラは戦場へと向かう。
本来ならばアルテミスで終わり、2度とこんなことはしなくていいはずだったのに…キラはそう強く思っていた。
出撃前にも、サイたちとの会話で、『大人の都合で振り回されている』という文が出てきていた。
しかし、キラの今集中すべき相手は、目前のMS2機であった。
ビームライフルを2発。しかし、かすることなく漆黒の空へと消えてゆく。
スナイパーライフルは連射に向かない。従って、一発一発を確実に避けるのが上策であった。
やがて、ムゥが相手をしていたジンが、ストライクの方へ向かってくる。
キラは、今まで相手にしていたジンのライフルを避けるが、避けた先にもう一機のジンのライフルが炸裂する。
肩部に被弾し、装甲が少しはがれる。その間に、ジンはAAへ肉薄する。
キラが反応したとき、スナイパーライフルの弾は、後部エンジンに被弾する。
戦艦の装甲で、大事には至らなかったが、このまま航行を続けるには少々心もとない程度の被害を受ける。
もう一発を撃とうとするジンに、ムゥのメビウス・ゼロが襲い掛かり、ガンバレルとリニアガンの砲撃により、
偵察型ジンは爆発する。そしてもう一機は、ストライクから、AAを挟んだ位置に回りこんでおり、
撃破するには時間がかかってしまう位置であった。
そこに、AAから一つの機影が射出される。地球軍のMA、メビウスであった。
「メビウス?一体誰が?」
キラは困惑する。そこへAAのオペレーターを務めているミリアリアから通信が入り、トールが乗っているということが判明する。
トールを始末しようと、スナイパーライフルを構えなおすジン。それを阻止するため、キラはバーニアを全開でふかす。
一発目をかわしたが、ジンは二発目を完全に照準に入れていた。
パイロットが引き金を引こうとした瞬間、砲身にビームが炸裂し、爆発してしまう。
それはストライクの攻撃であり、さらに接近され、ビームサーベルで一閃されてしまう。
>>322 そうなのか。どっちにしてもキラ以外パイロットもいないよう所にもって行ってトップガン〜ってのは無理あると思うけどね
フラガはスカグラあるし。まあそういうssもあるけど
>>324 情報の混乱じゃ
地球連○の名物、情報の混乱が起こったのじゃ!!
そいで死んだはずのトップガンたちが生きてることになって
それ用に配備されるロングダガー、でも役立たず。
それを必死で改良するキラ達AA整備クルー。
まさにプロジェクトX!!
>>323 ここの司令はどうやらガルシアじゃなくてワッケインだな
いや、カッコイイガルシア閣下も棄てがたいが
>>325 それ良いかも。取りあえずそれだと何処で補給を受けるか捏造しないと駄目だけど
紅海へ向かう辺りが一番かな?虎編ではあっても遺作時の二の舞になりそうな機がするし…
>>322 ロングダガーはストダガの改修機だから少なくともそれよりは後の筈じゃ…
あと開発経緯考えたらどう考えても105よりバスターダガーの方が遅いはず
>>328 いや、ロングダガーは互換機だろアレ、デュエルコンセプトの。
105はどーせXシリーズと同時期には完成しただろうからスルーしてる。
まあ、コスト安めの下位互換機として開発された金型使った改良機ってポジだから、
試作機でも送りつけときゃそれでいいよ。ってか
そういう便利屋ポジションAAに押し付けとけばイイ。
バスターダガーに関しては、地上の砂漠編の後以降位の時間はせめて欲しい。
プロトタイプでっち上げるにしても時間は欲しい。
フレイがNTのSSを思い出した
>デュエルコンセプト
そもそもそのデュエルのデータはAAが第八艦隊と合流した時点でやっと届いて、更にフォルテストラ(デュエルAS)のデータは大気圏降下後だろ
>105はどーせXシリーズと同時期には完成しただろうから
ソースは?ストライカーの実戦での運用データも無いのにその量産機が完成済み?
332 :
331:2006/01/19(木) 21:40:53 ID:???
なんか話が変な方向に行ってるな…
↑はスルーしとくれ
仮にあってもザフトに奪取されるなりジャンク屋に拾われるなりしてて実機はないような…
データだけあるなら四ヶ月の間にストライクダガーじゃなくて105ダガー量産出来るだろ
結局さ、アレだよ
ヘリオポリスのと並列するアラスカの量産計画の一環で
ロングダガーは生み出されたんだろ(ソース・青枠)?
多分、ダガー系列は全部金元が同時開発で、
それをベースに拡張して行ったんじゃねーかと思うわけですよ。
ってか、このスレ的にはそれでもいいよね? どーせ妄想スレだし細かい部分の捏造くらいは。
んで、105ダガーは普通に金とか時間の問題でオミットされてる。諸問題が積み込まれたダガーなワケで。
でも、連邦軍は量産を重視してダガー創ってたと。
スピットブレイクの近辺では量産大勢整ってるけど、105ダガーも創られてるわけで
んで、ヤキン時はすでにダガーLの生産が開発されているわけで。105ダガーは消えたと。
335 :
15:2006/01/19(木) 22:36:10 ID:???
自分の一存を勝手にスレの創意にするなよ…何処の議長ですか…やあれはちゃんと創意か
いや、イヤなら別妄想すればいいだろ?
何ムキになってんだよ
337 :
15:2006/01/19(木) 22:48:23 ID:???
>>335 偽ものめッ!!
よく考えたら真の15はオレだッ!!
ああ、15は別スレの消し忘れ、正直スマンカッタ
ムキになってるつもりは無いが、勝手に妄想してこれで良いだろ、
って決めて代案がないなら話も聞かない、ってのは相当強引だと思うぞ
339 :
1:2006/01/19(木) 22:52:56 ID:???
ええいっ、諸君あまり細かいことは気にするなッ
別にキラにストライクで“活躍”させることがこのスレの目的ではない!!
キラ“が”活躍するためのオモリ。
デメリットポイントとしてストライクに固定してるんだから
別にそれ以外の諸々が多少事実と違ったとしてもかまいはしないのだッ!!
明確な設定の矛盾点を突くよりも
キラが活躍しない代わりに友情の連携で上げてみたり、
あるいは技量を積み重ねて強さに深み出すことの方法考える方がはるかに重要なのだっ!!
極論するとだな、
おもろきゃイイよ何でも
>>338 イヤ、別に制する気はねぇよぉ
まだ基本骨子もロクに立っていないよーなスレだし
今はネタをとにかく積み重ねている段階だしね
別にイヤなら後で別設定かましたいいの上げるなり
そのままの奴あげるなりすればいいと思うし
……まあ、理屈もなしに妄想否定されるのは腹立つよな確かに
それはスマンかった
>>340 同感だ。
GUNDAMSEED STRIKE の作者には結構期待している。
描写が上手い。
>>316 亀レスだが
それ何てカットバックドロップターン?
さて、ここいらで
トールは虎バクゥに乗せた方が書き分けが出来て
しかも連携が視覚的に比較的容易なので燃えることも出来ると言う意見を再度提唱したい。
コーディ→MS
ナチュラル→MA(と、それっぽいMS)
って言う書き分けのコントラストとかが序盤地球ではいいと思うんだ。
宇宙になるとさすがにそういうわけにも行かないだろうけど。
宇宙でバクゥ…
「無茶だトール!君にそれは扱えない!」
「心配無用!俺がついてるぞ!」
「!!少佐!?」
「MS乃操縦は初めてだがになるぞ!!」
うん、こんなセリフ改変書く厨は消えた方が良いな。ってかMAで出ろよフラガ…ストライクはスレタイからして無理としても
>>345 っていうか、AAが宇宙に居るときって、
大気圏突入前か、オーブ脱出後になるんじゃない<本編準拠
大気圏前だとバクゥ、ラゴゥは登場してないから鹵獲も出来ないし、
オーブ脱出後だとトールは死んでるんじゃ…
え?トール殺さないとか?
>>265だが、もう書かないほうがいい?
MSの登場タイミングや登場人物の生死など、その辺は書き手のさじ加減だからねぇ
本編やスレの流れに反逆しても、それで更に良くなるならそれで良し、と思うな
まあ、有る程度納得できる展開である、ってのが条件ではあるが
265氏のSSは、第一話からやってるので大変だと思うけど、俺は続けてもらいたいな
砂漠あたりのオリ展開がどうなるかが興味あるし
一つ注文をつけると、もう少し文章を練ってくれると、もっと良くなると思う
「全く、カガリ様、あんな事はもう勘弁して下さいね」
「あんな事がウズミ様やキサカ様に知れたらあたし達までオオゴト、コゴトなんですから」
アサギのぼやきに、マユラが相づちを打つ。カガリはそれを適当に聞き流しながら、ジュリに作業の進捗状況を報告させていた。
「回収作業は大体終わってますよ。ただ、イージスの方は殆ど吹き飛んじゃってますね。ストライクは、どうにか原形をとどめてますけど」
「そうか、ご苦労だったな…」
連合軍の軍艦、アークエンジェルからMIAのパイロット捜索要請が来たとき、カガリは軍司令部に居た。他ならぬ、アークエンジェルの動向を掴むために。
中立を旨とするオーブが、人道援助の名目とはいえ連合に協力するのはいかがか、という意見も当然あったが、カガリはそれを強引に押し切って捜索隊を編成させたのだった。
当然、父の反対を覚悟していたのだが、意外にもウズミは何も言わず、捜索隊の派遣を追認しただけだった。
荒れ模様だった天候もすっかり落ち着いて、今は波も静かなものだ。無人島の白い砂浜は沈み行く夕日を受けてきらきらと輝いている。
そして、砂浜のそこかしこにモビルスーツの残骸が埋もれていた。今は色を失っている装甲や爆発で粉々に吹き飛んだフレームは、自爆したイージスのものだ。
「驚きました、あんな遠くで爆発したのにここまで破片が飛んできたんですよ」
移動用の車を運転しながら、アサギは島の内側を指さした。電気式のモーターが軽やかに唸る。
「まさか自爆用の火薬を別に積んでいたなんて事はないんだろ。どうしてこんな凄い事になったんだ?」
「イージスはモビルアーマーに変形しますからね。推進剤の搭載量も多かったってことなのかしら」
簡単なレポートをカガリに手渡しながらジュリが言う。潮の香りが徐々にきな臭い空気に変わっていった。
「でもキラ君、そんな爆発に巻き込まれて良く助かったわよねぇ…」
「それよ、それ!ストライクの損傷、もう見た?なんと、コクピットハッチが破損してるのよ!」
「えぇっ?!ちょっとまってよ、すぐ側でモビルスーツが爆発したんでしょう、何でそれで助かっちゃうの?」
マユラとアサギの疑問はもっともな事だ。レポートから顔を上げたカガリは、前に座る二人に向けてしれっとした調子で言った。
「ハウメアの護りだな。あれでも信心深いんだぞ、あいつ」
「え?そうなんですか……?」
「馬鹿、冗談に決まってるじゃない」
ジュリが呆れた調子でマユラに突っ込む。向こうに、ストライクの傷ついた巨体が横たわっているのが見えてきた。
「キラは、ナイフをハッチの代わりにしたんだ」
カガリが種明かしを始める。
「イージスが自爆する寸前、キラはPS装甲を一時的にダウンさせて、アーマーシュナイダーでコクピットを貫いた…らしいんだ」
「こ、コクピットを貫くって……そんな事したら、自分が死んじゃいますよ?!」
マユラが悲鳴を上げた。
「だからさ、こうやって……真横から、シャッターのあるスペースだけを貫通させたんだ。それから、もう一度PS装甲を起動させた」
アサギとマユラは無言。ちらと様子をうかがうと、二人とも絶句しているのだった。
「…まあ、普通驚きますよね。M1じゃ絶対マネ出来ないもの」
「コーディネーター用のOSは複雑に出来てるんだな」
「それと、ストライクが持っている柔軟性の賜物でしょうね。ジンなんかじゃ同じ動きはハード的に不可能ですから」
ジュリは眼鏡を直しながら、カガリからレポートを受け取る。車は、ちょうどストライクの側に乗り付けるところだった。
横たわる灰色のモビルスーツに何人もの作業員が取り付き、運搬用のワイヤーを掛けている。
イージスの自爆を間近で受けたストライクは、左腕をもがれ、装甲のあちこちが融解しており、よく見ると右の脚部フレームにもかなりの歪みが見て取れた。
特徴的なフェイスも、カメラアイのカバーがことごとく割れ、ブレードアンテナも折れ曲がったり、飴細工のように溶けてしまっている。
そして、本来コクピットハッチがある所にはかなり幅のある亀裂の様なものが見えた。カガリの言った事が実際に行われたのだと、その傷が雄弁に物語っている。
「…すごい……これが、実戦をくぐり抜けたモビルスーツなんですね……」
その姿に圧倒されたアサギが感嘆の声を漏らす。マユラは、それよりは少し呑気な調子であった。
「こんなになっても形を留めてるなんて、PS装甲って本当に頑丈なのねぇ」
無惨に変わり果てたストライクとイージスを見て、カガリの気持ちに暗澹たるものが拡がる。
『キラ……アスランも……こんなになるまで戦うなんて』
「やっぱり馬鹿だ、あいつら」
つい、そんな呟きが漏れる。
「…?…何か仰いましたか、カガリ様」
「な、何でも無い…こっちはもう良いな。それで、もう一人のMIAの捜索は?」
「……はい、そちらは残念ですけど……」
ジュリは、スカイグラスパーの残骸を発見したこと、特にコクピット周辺の損壊が激しく、パイロットの遺体は発見されなかったが生存は絶望的と思われることを報告した。
「そう…か……」
砂漠からしばらく行動を共にした、ヘリオポリスの学生達。アークエンジェルからの捜索要請に名前があったのは、トール・ケーニヒ。
スカイグラスパーのシミュレーターでカガリと張り合っていた、気さくで陽気な少年だ。
『あいつ、死んだのか…』
たしか、おなじ学生のミリアリアと付き合っていたはずだ。キラとも仲が良かった。
彼らに比べれば、トールとはほんの僅かな付き合いしかないカガリだったが、それでも知っている人間の訃報に接してみれば心が痛むものだ。
そうして、ああそうか、とカガリは思い至った。
自分がアフメドの死に憤ったように、キラも、アスランも、友の死によって憎しみと怒りにとらわれたのだ。仇となった相手が親友であればこそ、尚更その怒りは大きかったに違いない。
自分も、アフメドをザフトに殺されて、砂漠の虎を、そして顔も名も知らぬ幾多のコーディネーターを憎んだのだ。
そんなカガリを諭したのは他ならぬキラの一言だったが、結局のところ、それはキラが持つ危うさがたまたま言わしめた言葉だったのだろう。だから、キラとアスランはこうなってしまった。
やっぱり、馬鹿だ。
キラも、アスランも、そして自分も。ナチュラルも、コーディネーターも、愚かしさには変わりなどない。
戦わなければ守れないものがある。かつて自分はそう言って戦場に赴いた。
そして今、戦ってしまえば失うものがある。そのことを、こうしてキラとアスランの二人によって思い知らされた訳だ。
確かに父の言うとおり、自分は何も見えていなかった。そして、それは今も変わっていないのだろう。
『私は…私たちはどうすれば良いのですか、お父様…』
沈み行く夕日にふと父の姿を重ね、カガリは心の中で問うた。
クレーンが力無くうなだれるストライクを吊るし上げる。それはまるで、磔にされる聖者の姿を思わせた。
「今は比較的容態も安定しています。ですが、危険なのには変わり有りませんな」
医師の説明を神妙に聞きながら、カガリの視線はキラとアスランの間を行き来していた。
隔離室のベッドに横たわるキラの身体は包帯まみれで、僅かに覗く皮膚はところどころケロイド状に焼けただれている。
それをガラス越しに見つめるアスランは表向きは冷静に見えたが、食いしばった口元や、握りしめた腕の筋肉が固く緊張しているのを見れば内心が穏やかではないのが分かる。
点滴のパックを替えた看護兵が、ちらりとアスランを見やり部屋から出て行く。カガリは、カルテを整理している医師に向き直ると、キラの容態について尋ねた。
「先生、どうなんだ。その…コイツはいつになったら目を覚ます?」
父とも親交のある年配の軍医は、禿頭を万年筆のキャップでこつこつ叩きながら応える。
「さてねぇ、少なくともオーブに着くまでには無理でしょう。なにしろ、このまま目を覚まさなくてもおかしくはない程の大怪我だ」
医師があまりにさばさばした口調で冗談じみた事を言うので、カガリは思わずその肩を掴んでがくがくと揺すっていた。
「いや、それは困る!コイツには言いたい事が山ほど有るんだ!絶対助けてやってくれ、頼む!」
「お、落ち着きなさい、カガリ様!我々に出来る事は全力でやっております!」
「しかしだな!」
「止すんだ、カガリ!」
強く肩を掴まれ、カガリはハッとして振り向く。いつの間にか後ろに立っていたアスランは、すでに辛そうな表情を取り繕えなくなっている。
僅かに覗ける、その伏せた瞳が潤んでいるのを見て、カガリは毒気を抜かれたようにおとなしくなった。
「す、すまない……」
「…と、ともかく、ここでやれる事は全て終わりました。これ以上はオーブに帰国して、きちんとした施設で治療するしかありませんな」
ずれた眼鏡を直しながら、医師は病室を出て行った。後には、カガリとアスランだけが残される。
「…わ、悪い。私が取り乱してもしょうがないのにな」
「いや…」
アスランは壁にもたれ掛かり、ガラスの向こうに横たわるキラをじっと見つめていた。
しばらくその体勢でぼんやりとしていたが、不意に肩に頭を埋めるようにして、そのままずるずると床に崩れ落ちるようにしてへたり込む。
細い嗚咽と共にその身体が小刻みに震え始めたのを見て、カガリはそっとアスランに近寄ると、その肩を抱いた。
「…お、俺は……キラを殺そうとした…!」
「ああ……そうだな」
「本当は、そんなことするつもりは無かったんだ…でも、アイツがニコルを殺したから……俺は…!」
カガリは、アスランをあやすように肩や背中をさすりながら、静かに語りかける。
「アイツだって、好き好んでお前と殺し合いなんてするもんか。キラは優しい奴だからな…お前と一緒で」
「俺はそんなんじゃない…そんな男じゃ…」
「違わないさ。だから泣くんだ。アイツもいつも、いっつも泣いていたよ…でもな、そうやって泣けるのは悪い事じゃないと私は思うぞ?」
こんな風に弱さをさらけ出す相手と向き合った事が無かったカガリは、今の状況に多少のとまどいを覚える。
しかし、こうしてアスランと向き合ってみると、キラを撃った事を憎む気持ちは既に流れ去り、自分でも意外なほど優しい声音で語りかける事ができる。そのことに、カガリは驚きを感じた。
アスランは呻くようにして涙を流し続けた。自分の視界もじんわりとぼやけていくのを感じながら、カガリは言葉を紡いでいく。
「キラもさ、お前と同じだったんだよ……トールっていう友達を亡くしたんだ。それで、お前とあんな事になっちゃったんだ…」
ビクリと肩を震わせて顔を上げたアスランは、押し殺した、しかし確信ありげな声でカガリに尋ねる。
「……あの戦闘機か?」
「…ああ、そうだ」
アスランの表情が歪む。自由な片手で何度も何度も顔をこすり上げ、溢れ出す涙をぬぐい続けるが、それでも嗚咽と涙の川が途切れる事は無かった。
「俺は……何をやってたんだ!これじゃあ、アイツの事を何にも言えないじゃないか…!」
子供の様に泣きじゃくるアスランを抱きしめながら、カガリの瞳からも熱いものが溢れ出してきた。
戦う事を選んだアスラン、友達を護りたかっただけのキラ、その二人が出会ってしまった皮肉な運命、傷つける事、傷つけあう事、そして、今こうして傷ついて泣いている…
「こんな…こんな事はもう終わりにしよう、アスラン……私は、誰かがこんな風に傷つけあう姿を見るのは、もう嫌だ…!」
カガリとアスランは、泣いた。
嵐が去り、星明かりが瞬く地球の空が、その慟哭を静かに見下ろしていた。
ストライク一本槍のスレなのに、キラキュン死亡中の「慟哭の空」でした
実は
>>83は自分のカキコだったりして
慟哭の空が終わったんで、いよいよアラスカを書かなければなりません
正直どうしたものやらと思案中…
P.S.応援頂いた皆様、本当に有難うございます、嬉しいっす!
354 :
265:2006/01/20(金) 10:11:06 ID:???
ジンを退けたAA。しかし、機関部の損害は微小ではあるが、無視してよいものではなかった。
しかし、ここで機関を停止し、修理をしていれば、見つけてくれといわんばかりである。
ナタルはデブリ帯に身を潜め、修理をすればよいと提案。
あまりデブリ帯には近づきたくないが、隠れるには適切な場のため、AAは微速前進でデブリ帯へと進む。
キラはストライクに乗り、AAの進路にある、大きいデブリの除去作業を手伝っていた。
そこに、救助電波を発するポッドを発見、回収する。
AAが機関を停止できる場所まで行き、ストライクを回収する。そしてポッドが開けられる。
その中から、ピンクの髪の少女が一人。それと謎の奇声を発する球形小型ロボットが飛び出してきた。
調べた結果、その少女はザフトの歌姫、ラクス・クラインである事が判明する。
人道的に保護するということで一応の決定を見る。
その後修理が終わり、デブリ帯から離れてゆくAA。
しばらく航行していると、アルスター事務次官の乗る小規模の艦船がAAを迎えに来ていることが判明。
AAは合流ポイントへ急ぐ。
そこへ、ナスカ級が接近してくる。それはクルーゼ隊の旗艦、ヴェサリウスであった。
ヴェサリウスはMS群を出し、AAを叩こうとした。合流ポイントまではまだ少し距離があった。
ストライク、メビウス・ゼロ、メビウスはすぐさま出撃。
一方、ジン数機、ジン・ハイマニューバ(アスラン機)、シグー(クルーゼ機)はAA攻略のため展開。戦闘が開始される。
トールはMSを落とすことはないものの、必死に逃げ、ジン一機に対し、おとりとしてひきつけておくには十分であった。
キラとムゥは数の上で勝る敵を、何とか押しとどめようと奮戦する。
そこへ合流艦隊が到着する。AAのクルーが安堵したのもつかの間、アルスター事務次官の乗る旗艦が撃破されてしまう。
そこには、両刃にビームを発生させている一回り大きい重斬刀を持った白い機体、シグーであった。
そのパイロット、イザークは左腕のガトリングで残る艦船の砲塔をいくつか潰すと、AAに向かって来た。
サーベル・シグーを止めるため、キラはAAとシグーの間に立ちはだかった。
イザークはもとよりストライクに対する復讐を心に誓っており、素直にストライクの目前で相対速度をあわせた。
イザークは赤服の意地もあり、ストライクがビームライフルを一発撃つ間に間合いを接近戦に詰める。
キラはビームライフルを捨て、急いでビームサーベルで応戦する。
ビームサーベルは、エネルギーを収束した刃で断つための武器である。従って、出力が大きければ相手のビームサーベルを弾くことが可能となる。
シグーのビームは、発生箇所が少なくてすむため、高い出力を得られている。一方ストライクのビームサーベルは
汎用的であり、接近用に再設計されたシグーのサーベルに比べ、出力で劣っていた。
刃が触れ合いそうになるたび、押し戻されるストライクのサーベル。
イザークは勝負を焦り、直線的に切りかかった。その隙を突いて、キラはイーゲルシュテルンを乱射した。
あくまで補助武器であるが、直撃すれば厄介な代物である。イザークはシールドでそれを受け、そのまま横へずれた。
それを確認する前に、キラは逆方向へ加速をかけ、AAを攻撃しているほかのMSの迎撃に向かった。
AAは明らかに戦局が不利であった。
そこへフレイが血相を変え、ラクスを引っ張ってブリッジまでやってきた。
父親の乗る船を破壊され、半狂乱になり、ラクスを見せしめに殺して見せると主張している。
ナタルは通信回線を開き、ラクス・クラインの身柄を人質に撤退を要求する。
クルーゼは少し迷ったような顔をし、その要求を呑む。
そしてザフトは攻撃を停止し、全MSをヴェサリウスに収容し、あくまでAAの主砲の範囲外から、距離を一定に保った。
クルーゼはAAに通信をいれ、ラクス・クラインを引き渡すのならば追撃はしない。だが、このままあと少し進めば
容赦なく撃沈する。という申し込みをした。
355 :
265:2006/01/20(金) 10:12:38 ID:???
AAのクルーは会議を開き、その申し込みに対する回答を出そうとしていた。
キラは、その会議の最中に、大人の都合に振り回されるラクスを、無断で連れ出し、素ストライクに乗り込む。
ストライクはマードックにハッチを開放しないと、このまま強引に壊してでも通る。と通達。
マードックは艦長の許可を得るまで待てというが、キラはビームライフルを構え、脅す。
仕方なしにマードックはハッチを開放し、カタパルトで発進しAAから離れてゆくキラ。
キラはザフト艦に向け、通信を放つ。
「武器を持たず、アスラン・ザラ単機で来ることが条件だ」
キラはそういって、一方的に通信を切る。アデスは多少困惑し、クルーゼに判断を求めた。
クルーゼはこれに罠はないと推測する。だが、ここまで条件が整った以上、出てゆかねば沽券にかかわる事であった。
クルーゼはアスランに武器を持たず出撃するように指示する。
アスランが指定された宙域へ向かうと、そこには武装したストライクが一機だけいた。
「ハッチを開けて、姿を見せろ」
キラは指示する。そしてジンから現れたのは、赤服のパイロットだった。
キラはストライクのカメラをズームにし、顔を確認する。それは特殊な変装でない限り、アスラン・ザラ本人であった。
ストライクのコックピットを開け、ラクス・クラインを確認させ、開放する。
「…やっぱり君だったんだ。あの時、ヘリオポリスにいたのも君だね?アスラン」
「キラ…お前こそなんでそんなMSに」
「成り行きでこうなっちゃったんだ」
「だったらこっちへ来い。お前はコーディネーターなんだ。向こうにいるべきじゃない」
「僕はコーディネーターだとかナチュラルだとか、そういうことで分けられるのは嫌だ」
「…やつらが俺達を迫害したから。それに反発しただけだ。それはおかしいことじゃない!!」
「うん…分かってる。分かってるつもりだけど…でも、AAには…そんなコーディネーターがどうとかいわずに、
僕を仲間だと、友達だといってくれる人がいるんだ。だからAAを守らなくちゃいけないんだ…」
「…現実はそんなに甘くない。そのまま行ったらお前は他のナチュラルに迫害されるか利用されるだけだ」
「…そうかも知れない。でも…そんな壁。いつか必ず越えられると信じてる。信じなきゃ始まらないから。だから僕は行くよ」
「そうか…そこまでいうなら俺からは何も言えない。ただ、次に逢うときは敵同士。俺は自分が死なないために、お前を殺す」
「うん…僕もだ。君と話せてよかった。これがたとえ最後になろうとも」
そういい残し、キラはストライクの中へと消えてゆき、反転し、AAへと向かっていった。
アスランもMSのきびすを返すと、すぐに加速中のヴェサリウスとであった。
「ご苦労だったなアスラン。帰艦しろ。足つきを叩く」
「隊長!?それでは約束をたがえます」
「恐れ多くもクライン嬢を人質に攻撃するな。とのたまった足つきには、それ相応の報いが合ってしかるべきではないかね?」
アスランは怪訝な表情をした。先程のキラとの会話。一歩間違えれば子供の夢物語だが…
「隊長。越権を覚悟で具申します。すぐに撤退を指示してください」
「ほぅ?約束は守れと?軍機違反はどうなるか、分かって言っているのかね?」
「ここで撃たれても覚悟は出来てます。私の命を賭してまで、ここは断固譲れません!!」
クルーゼは、もとより足つき、そしてそこに搭載されているMSの技術は連合に渡したいものであった。
それによりザフトも連合も共倒れしてくれることを望んでいたからだ。
ある程度AAを叩いて帰還しようと考えていたが、アスランが武器を持たない抵抗を示したことを好都合だと判断。
そしてこのアスランの覚悟は、そういう意味では拾い物であった。
クルーゼは一つ鼻で笑うと、撤退を指示。ヴェサリウスは反転する。
一方キラはAAに戻っていた。ストライクから降りると、ナタル以下数人の兵士が銃を構え、指示に従うよう通告。
キラも処罰の覚悟は出来ていた。
直ちに特別軍事法廷が開かれるが、臨時裁判長マリューの下した判断は、
ヘリオポリスで偶然ストライクに乗ったことと同等だ。と称し、ナタルの体面も考慮し、営倉入り1週間を申し渡した。
356 :
265:2006/01/20(金) 11:17:30 ID:???
>>355の目欄をいきなりなかったことにして欲しくなってしまった。
>>188は自分だが、
砂漠でカガリは出てこず、ラクスは平和を訴え歌うだけの存在で行こうと考えていた…orz
>>298氏の慟哭の空を見てると本編準拠なので、かなりずれてくるなぁ。と言うのが理由です<355の目欄無かったこと
キラとムウの二人乗りのガンバレルストライクが見てみたい
>>357ムウがストライカーでプロヴィを拘束して、高山版最終話の展開に・・・
なんか昔、ムウスレにそんな展開あったな?
>>353 こんなのはどうだろう?
オーブにストライクの予備パーツ(本編ではルージュになるはずのもの)があって、
それで回収したストライクを修理。目覚めたキラがAAを救うため、カガリに例を
言いつつも復活したストライク単機でアラスカに向かう……というのはどうかな?
ストライカーパックは、せっかくなのでIWSPで。
移動手段は、多少強引だがマスドライバーを使っての大気圏離脱>アラスカへの
再突入とすれば、本編でフリーダムがやったようなギリギリの到着もできなくはないと
思う。
SEED STRIKE 期待してるのでがんがってくれ!
>>360 弾道飛行か!
それならストライクブースターを使うってのはどうだ?
>>361 まあ、NJC範囲内とはいえ正規のルートのマスドライバー使って行くより
オノゴロの隠しカタパルトで行った方が後々面倒じゃ無いとはおもった。
あれ、ブースター+何かストライカーパック一個
で構成されてるしね。
あ、それとルージュ部品で構成って事は、実は地味にパワーとか底上げされたり
シリンダーとか改良されたりしてるのか?
あと、ルージュのハチ式人格付与学習型操縦補正AI(一部公式)も標準仕様で付属されてるのかな?
>>362 なんか最近良く聞くんだけど、ハチの流れを汲むAIがルージュに実装ってマジ公式?
ってことは、グランドスラム標準装備してるこのスレのストライクとしては、
つまり赤枠の剣術モーションをAIが取得しているってこと?
=グランドスラム一本でも強いってーか
何気にSPも無くなって武装がグランドスラム一本槍になっても見せ場って公式が成り立つ!?
よし、完全に主人公だw
>>363 現在の赤枠ハチ並みじゃ無いけどね
なにぶんその時のハチのデータは、最高で赤枠がオーブに来るまでのデータだから、
グレイブヤードで入力した基本の蘊奥のジジイのデータと、その後の砂漠地帯→オーブへの旅で磨いたロウの応用データが少しくらいだろう。
その程度だから、まだまだこれから改良することも可能。
剣術的な部分で赤枠との差異、つまりストライク&グランドスラムとしての個性出すなんてのとかいいんじゃないか。
もちろんストライク時代のグランドスラムの蓄積モーションデータ移植することで
より、それまでのキラ的戦法に対応したモーション体系に仕上げることもアリだと思う。
あげ
366 :
265:2006/01/21(土) 14:37:31 ID:???
しばらく航行すると、第8艦隊と合流することに成功したAA。
そこでキラ以下ヘリオポリス組は志願兵としてAAに残留。第8艦隊から補充要員は少ししか送られなかった。
しかし、SPの奪取された2つ。ソードとランチャー。それからスカイグラスパーを2機受諾。
キラは軍服に身を包み、仮の辞令を受けた友人を尻目に、窓から見える地球をただ眺めていた。
地球軍艦隊はヘリオポリスの避難民をシャトルに乗せ、地球へ向けてまず降ろしていた。
整備や搬入を終えると、AAはアラスカに向け大気圏突入に向かう。そういう手はずであった。
そこへ敵影が接近する。
ラクス・クラインを後続の輸送艦に半ば押し付けるようにし、さらに輸送艦で向かっていたディアッカと新型を受領した。
新型。イザークの機体がセイバー・シグー。ディアッカの機体は、大型の高出力プラズマ砲を装備したガンナー・シグーであった。
クルーゼは直ちに出撃を命令する。アデスには、戦闘の経過によっては、大気圏突入ポッドを射出するように通達する。
第八艦隊はメビウスと艦砲射撃でAAに近づかせまいと奮戦するが、MSとMAの性能差は、ただのジンとメビウスで一対三。
しかし、シグーやジン・ハイマニューバ、セイバー・シグー、ガンナー・シグーを含むMS群に対しては、
さらに戦果は落ち、メビウス部隊は次々に爆光を残し、宇宙の闇へと溶けていった。
キラとムゥはいてもたってもいられず、マリューに出撃許可を貰おうとする。
マリューは、やむを得ず大気圏突入まで7分間の戦闘を許可する。
トールも出撃しようとするが、キラとムゥはだめだと拒否する。この戦いは苛烈さを極め、トールではまだ錬度が足りないと判断されたからである。
Aストライクとメビウス・ゼロが虚空に舞う。目前にジン部隊が現れる。
キラはジンの武器から放たれる弾を避けつつビームライフルを斉射する。
キラが一機を落としたころ、2機の機影がストライクへ猛進してきていることがレーダーに捉えられた。
傷の復讐に燃える、セイバー・シグーを駆るイザークと、新型の性能を見ようとする、ガンナー・シグーに乗るディアッカ。
高出力プラズマ砲が発射される。事前に反応し、着弾点から逃れるストライク。そこへ左腕のガトリングを乱射しながら
近づいてくるイザークのMS。重斬刀にビームを発生させ、切りかかる。キラは避けつつ、ビームライフルを撃ちはなった。
照準がふらふらで、かするどころかあさっての方向へ飛んでゆくビーム。さらにイザークは切りかかりに行く。
そこにAAからのミサイル群が接近し、イザークは後退しつつガトリングで潰していった。
そこにプラズマ砲が飛んでくるが、キラは横にスラスターを吹かし、反撃のビームも放った。
「…これなら!!」
と、体勢を崩しかけたガンナー・シグーに向かいバーニアを吹かすストライク。しかし、そこに、新たな機影が割って入ってくる。
ほんの十日程度前、お互いを敵であれば撃つと言い合った。アスラン・ザラの乗る、ジン・ハイマニューバだった。
マシンガンを乱射するジン。いかにPSとはいえ、間接部やカメラまでには対応できてないはずだと、アスランは判断。
赤服という、エリートの称号の意地もあり、的確な射撃であった。キラは盾で何とか大きな損害は出させないように奮戦した
機体がシグーであるため、高出力のプラズマ砲を何度も撃てるわけではない。
ディアッカは時折突っ込んでくるメビウスをガトリングで迎撃しながら、ストライクに直撃させる機会を待っていた。
故に、実質2対1ではあったが、波状攻撃により、キラは緊張感もあり、疲労していった。
367 :
265:2006/01/21(土) 14:38:18 ID:???
アスランのコックピットでは、タイマーが鳴り、大気圏限界であることが知らされていた。
イザークやディアッカにも同等のタイマーがなっているはずではあったが、戦闘をやめようとしない。
アスランは後退しつつ、通信を入れるが、ストライクを叩かなければ終われない。と、向こうから通信を切られる。
一方AAでもタイムリミット。7分がすぎようとし、2機に通信を入れる。
ムゥは敵が引き上げている状況もあり、すぐに撤収できた。しかし、キラはシグー二機と対峙しており、逃げられない状況であった。
そんな状況で、ディアッカの目にあるものが飛び込んでくる。シャトルであった。
ストライクにも気づかせるように、あえて大げさにプラズマ砲を構え直すディアッカ。
その意図通りにキラはシャトルとガンナー・シグーの思惑に気づく。そして加速するが、
イザークがそれを追撃し、切りかかってしまい、ストライクがシャトルとシグーの間に入る前に、プラズマが射出され、シャトルを貫いてしまう。
キラはそれを見、半狂乱になり、AAに戻ろうともせず、呆然と地球の重力に引かれていってしまう。
アデスはクルーゼの命令どおり大気圏突入の小型のポッドを射出する。
ディアッカは撃つと同時にそのポッドに機体を帰還させ、イザークも大気圏を振り切ることは不可能と判断し、シャトルへ加速する。
AAでは、キラが戻ってないことを知らされ、大気圏に落ちてゆくストライクをモニターで確認する。
必死に呼びかけ続けるが、応答がなく、やがて通信途絶状態になる。
マリューは突入角を調整し、なるべくストライクの近くに降りれるように指示する。
キラはAAの呼びかけに自我を取り戻し、シールドを構え、PS装甲の電圧を一時的に最大に設定し、機体の安定を保った。
落ち行く先で全てのエネルギーを推進と機体安定に消費し、着地するように考えていた。
AAが大気圏内に入り、ストライクの反応を確認する。そしてそのポイントへ向かうと、そこにはPSがダウンし、
方ひざをついて地面に座っているストライクと、回収したときに発見した、コックピットで眠っているキラであった。
AAが着いた先はアフリカ。サハラ砂漠であった。ここには砂漠の虎と異名を取る凄腕の指揮官がいるという風評があった。
機体整備を済ませ、今後のことについて話し合うAAのクルー。
現在サハラ砂漠中央より少し南に位置した部分で、このままアラスカへ向かうには、紅海、インド洋を抜け、太平洋を北上するルートか、
大西洋へ出、パナマ基地を経由してアラスカへ向かうか。だった。
後者を選べば、真っ直ぐ行けばザフトのジブラルタル基地に引っかかり危険であり、遠回りをすればその辺は大丈夫だが、
このアフリカはほぼザフト側に落ちており、アフリカを突っ切っていくのは危険であるという判断になった。
故に、砂漠に沿って東へ向かい海へ出て、なるべく海沿いを通り、アラスカへ向かうルートを取る。ということで同意を得た。
一方イザークとディアッカはマドリード付近の海に降り、その足でジブラルタ基地へと向かった。
ジブラルタ基地でクルーゼと通信をかわし、足つき追撃任務を正式に受諾する。
そして砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルトは、移動地上戦艦レセップスを発進させ、例の連合の戦艦が
降下したポイントへ向かっていた。
368 :
265:2006/01/21(土) 14:39:57 ID:???
やがて発進するAA。キラは窓から空を見上げていた。そこには白く輝く太陽と、青く透き通る空が見えていた。
そこへフレイが近づいてくる。
「何か悩んでるみたいだったから…」
「僕は何も守れなかった。あんなMSを動かしていても。コーディネーターって言っても。何も出来ないんだ!!」
キラは窓を叩く。硬質ガラスはその程度では割れず、鈍い音を響かせるだけだった。
「違うわ。あなたは今まで何度もこの船を守ってきたわ」
あくまでもフレイはキラを気遣い、優しく接する。そこへ
「そうやってわめいていれば気が済むのか?」
エンデュミオンの鷹、ムゥ・ラ・フラガ大尉が現れた。
「だったら。ムゥさんがストライクに乗ればいいでしょう!!もう僕は悲しい想いをするのはごめんだ!!」
「甘ったれるな!!俺だって戦っていて戦友や家族や。民間人が力なく死んでいくのを何度も見てるんだ。被害者面はやめろ」
「何で僕が大人の都合なんかで振り回されなくちゃいけないんですか!?勝手に戦争して、勝手に死んでいけばいいでしょう。
僕は巻き込まれただけだ。僕は戦いなんかしたくない!!」
キラがそれを叫ぶと、ムゥは右腕でキラの頬を殴りつけた。
「!?ムゥさん。僕はコーディネーターですよ」
「だからどうした?今まで経験したことないちょっと大きな壁にぶつかって、挑戦しようともせずにわめいている
ガキには負ける気はしねぇよ。それに殴られたら殴り返すのか?それは争いとは違うのか?争いはしたくないんだろ?」
それだけ言うとムゥはそこから立ち去ってしまった。
「あなたに僕の何が分かるって…」
キラは力ない声でただつぶやくだけだった。フレイはその落ち込んでいるキラの肩に手を添えて、黙っていた。
キラを叩いたムゥはマリューと出会っていた。
「フラガ大尉…あれは…」
「うーん。ああいうときは鞭じゃなくて飴だったか?」
「そうね…今この船はキラ君に頼らないと、とてもアラスカにはつけないわ」
「ま、嫌われ者は年長者の役割かな」
そしてそのまま艦橋まで向かうと、オペレーターが未確認の機影を発見したと伝える。
「地上機3、空中機3。識別照合…バクゥとディン!!」
それはバルトフェルトの放った、陸、空の1小隊ずつであった。
「あらぁ〜上と下から挟み撃ち。ね」
「フラガ大尉。お願いね。総員第一戦闘配置。キラ君は…出れるかしら」
艦内に警報が鳴る。それは窓際にいたキラとフレイにも聞こえていた。
「第一戦闘配置…私行かなくちゃ」
「フレイは…どうして軍に残ったの?」
「…パパが死んで、どうするかを考えたの。戦う意味。戦いの意味。何もしなければ、何も分からない…でしょ?」
それだけ言うと、フレイは立ち去って行った。キラはフレイがいなくなっても、廊下をただ見ているだけだった。
ムゥのスカイグラスパーにはソードを、トールのにはエールを装備し、出撃してゆく。
369 :
265:2006/01/21(土) 14:40:50 ID:???
バルトフェルトはレセップスから車両で移動し、高台の上から光学望遠鏡で戦闘を観察していた。
「うーん。例のMSは出てこないねぇ」
横には、副官、ダコスタが控え、命令があったときには即座にレセップスに打電できるように準備していた。
地上を自由自在に動き回るバクゥ。そして火力のある飛行兵器ディン。ムゥはトールにまずはディンを叩くと伝える。
ディン3機は散開しマシンガンを乱射した。ムゥは、そのうちの一機にシュベルトゲベールを構え、突っ込んでいく。
ディンのパイロットは横から突っ込んでくる飛行機の下部にビームを発生させている兵器を確認し、困惑する。
飛行機が近接武器を持っているのだ。そのため避けるのが一瞬遅れ、マシンガンを切られてしまう。
トールはビームガンを2発斉射するが、あたらず、一機のディンに追いかけられてしまう。
バクゥはAAにレールガンとミサイルを撃ち、適宜ダメージをあたえていく。
ナタルはオペレーターのミリアリアに尋ねる。
「ストライクは!?」
「パイロットがまだ…」
「くっ。全艦放送だ!!呼び出せ」
そこへマリューが口を挟む。
「だめよ。キラ君は自分で答えを出すまで」
「艦長!?今はそんな状況では」
「…ここで無理やり乗せても。目的地まで戦闘がないとはいえません。賭けになるけど…それしかないわ」
「…もし。もし彼がMSに乗る。という決断を下さなかったら?」
「…退艦準備は今のうちに万全にしておいて。いざとなればこの船を突貫させます」
キラは微振動を何度も感じ、自問していた。
「何のために戦う?…死にたくない…死にたくなければ殺す…?違う!!
死ぬ?全て死んでしまえば何も残らない…?それじゃだめだ!!僕らは…分かり合える……でも…
戦いは終わらない…だめなのか?どうすれば…」
その時、アスランとの会話を思い出す。
「信じる…?そうだ…信じなくちゃいけないんだ。力…皆を守る力がある……僕はまだ…戦える!!」
キラは駆けていく。目指すはMSデッキ。
マードックは走りこんでくるキラの姿を確認した。キラはパイロットスーツを着ていなかった。
「お、おい坊主」
「出ます!!敵は?」
「ああ?地上に3機、空中に3機…」
それだけですね。と言いながら、ストライクのハッチへと駆け抜けていくキラ。
ストライクにはランチャーパックが装備され、キラは砂漠の空へと射出された。
>>370 あるよん
種SSの種内の正統派ガンダムSS系の中でも結構有名な奴
流離う翼ってSSで毎週更新を種終わってから続けてるので現在100話超過の凄い奴。
アスランがきちんとしてる、キラが種序盤のマトモバージョンのままと
色々痒いところに手が届くナイス展開。
っていうか、キラって、泣く、叫ぶ、中途半端なところで終わる
っていう台詞多くないか?
特に、「僕は…」で終わるような台詞は非常に見ているほうとしては物足りない。
キラには一貫したことを言って欲しい。
これから答えを探す。とか、分からない。とか。
>>366-399 やはりムウにせよ、マリューにせよ、大人の役割を見せてくれると
キャラが引き締まってイイね
>>371 あれは、ナイスというにはキャラのオリキャラ化少々過ぎる。種のキャラならそうなってもしょうがないが
作者に都合よくキャラ変わりすぎてる。ガンカノしかり。これも典型的な面白いけどエロゲーである意味ないSSだし
まあスレにまったく関係が無いな
>>374 キラがデス種でえらく180度くらい無意味にキャラ変わってしまった昨今
正直キラがマトモに主人公で成長ッつー形でキャラ変えていくなら
多少のオリキャラ化くらい熨斗つけて認めるぞ俺は。
ってーかさ、もういいかげんマトモなガンダム見せてよ、
SPでまたシンのキャラかえるのは止めろよ福田!!
>>372 せっかく答えだしても結局ネガティヴな回答ですか、、、、、orz
まあ、それがキラッつーキャラが
今まで演出の都合に巻き込まれて積み重ねてきた負債なのかも試練が。
>>374 ×:キャラのオリキャラ化
○:キャラの成長過程の書き込み
×:作者に都合よく
○:読者に都合よく
どうみても読者の方に優しい作り方で、視聴者に無意味に厳しく前後関係を把握させないという
種の大前提としての理念を踏みにじって成長過程を書き込みすぎです (嫁:私はあなたたちの母親じゃ無いのよ!!)
まあ、そんな事言っちゃったらこのスレも該当するので
ここも「種である意味無いスレ」になるんだがな。orz
>>376 バカー!! くじけるなー!!
それを何とかしようってのがこのスレなんじゃないか!!
そうさキラだって成長すれば、シンを導くくらいのリッパな先輩キャラやアニキキャラ
果てはひょうきんなムードメイカーに寡黙なナイスガイ。
いっそのこと正義の味方でナインライブズだって出せるはずだ!! それほどの男、男の背中ー!!
>>375 ええいっ気持ちは痛いほどにわかるが女々しく愚痴るんじゃあないッ!!
うろたえるな!! 新シャア住民はうろたえないッ!!
むしろ、その怒りをぐいと手に込めてキーボードに叩きつけるんだ
速く言えば、不満をネタとして還元すれば無問題さ。
>>372 むしろ、その中途半端さのせいで親しい人を亡くすなり味方を生命の危機がおそったり
そういう紙一重の成長方法でキラを啓蒙するってのはどーよ!?
わかりやすくいえば、うじうじとストライクに乗るか乗らないか悩んでいたせいで
一発ガンとAAが危険になったり
もっと言えば避難民の一部が、キラがストライクに乗らなかった戦いで死亡したり
そういうシチュエーション。
そんなイベントで逆境くらわせりゃ、いっくら鈍感でどこか他人事じみたキラの態度だって
熱く熱く変わるだろ、自分の立場が明確になって、やる気のパルスが熱く熱く共振して、ここぞとばかりに燃え盛るはずさ。
どうしようもないくらいに全力にだってならぁな!!
キラに厳しく、でも努力した分だけ報いはある。
そんなギリギリのさじ加減を見極めさえ出来れば何とか描写出来るはずだ。
・・・・・・・ふとおもった
そのさじ加減は、どこか人生にも似ている、と。
>>377 いや、端から性格違うだろ盟主とか盟主とか。
キャラのオリ化もそうだが都合のいいオリがいてそれが都合のいい様に話導いてる時点で終わってる
作者のやりやすいオリがいれば話話変えられるからね。あの作者はガンカノもそうだけど
>>381 その辺はそういうコンセプトなんだからしかたないべと思ったよ。
そうなった理由まで示唆されて書かれたから、こっちとしては素直に脱帽したのもある。
まあ、“確か狂った軍人は出さない”とかいうコンセプトの二次創作だから、あーなるのも無理は無い。
ってか、読むのが嫌ならやめればいいのに。
後、あのキャラ改変は普通に読者ともかく作者にとって都合よく無いだろ。
話数喰うし、積み重ねなきゃ成長が見えないので種みたいに唐突に成長させれないし。
むしろ種みたいに単純な流れで構成する事が出来無くなって、逆に書きにくいと思うんだが。
確固とした自分の考えが設定されてるから、流れのままに動かせないし。当然無意味に核を撃てーも出来ない。
後、最後にSSとかを見て“話が終わってる”と思うのは勝手だが、それをこういう関係ないスレに出ばってまで毛嫌いアンチするのは止めていただきたい。
このスレにはまったく関係ない人もいる、流離う翼が好きな人もいる。そんな中、流れまったく関係なくレスへの返文に安置されても困る。
どうか、文句言いたいだけなら、そういう該当のスレで文句を言ってくれ。
>>381 SSに文句あるのは別にいいけど
こんな辺境のスレにまで来てアンチ活動すんなよ……
っつか、
>>370-371ッつー流れで流離うの名前が出てるんだから
文句が個人的な不満なのは、スレ的にも的外れなのもわかるな?
FAストライクきぼんとか、流れを読まずに言ってみる
武装切れたあとの外装パージ…(*´Д`)ハァハァ
変態戦、最後に頼る武器はアーマーシュナイダーか
グランドスラムだたらイイ(・∀・)!!
>>384 っていうか
もう本体自体のPS装甲自体がジャケットアーマーでよくねぇか?
ぶっちゃけアストレイっていう超軽装フレームだけガンダムがあるんだし。
ストライクはフレームが100番フレームの最新型だから運動性も飛びぬけているって設定もある。
ストライクがジャケットアーマーパージでアストレイフォームへはや代わりするのは
一向に構わんぞ俺は。
>>385 ここぞと言う時やピンチの時、ビームを使う敵や強敵とのタイマンには
バーチャロンはテムジン/cもびっくりのアーマーブレイク、
軽装フォーム化で敵を翻弄します、と言いたい訳か。
その代わり防御力はガタ落ちで、その代わりシリンダーへの投入電力とスラスターへのエネルギーが増して
力持ちで速いを地で行くようになるわけだな?
そろそろやりすぎだと思うの
余りにも本編との乖離が大きいからじゃないか?
390 :
1:2006/01/22(日) 02:23:56 ID:???
391 :
1:2006/01/22(日) 02:26:04 ID:???
いかん途中で送っちまった、上のミスですすいません
以下本文です
別にかまわんぞ?
つーかむしろ乖離してくれ、本編ままじゃ駄目なんだから。
キラが熱血野郎になるんだったら、ストライクの初期設定の一つや二つかまわん。
なるんだったらね。
つまり…。
キラからカズマへの超進化があるという事かッッ!!!!
ごめんねおかあさん、ちょうしにのってごめんねJ('_`)し
393 :
1:2006/01/22(日) 02:50:19 ID:???
>>392 と い う か
理 想 は そ れ だ
スレの真の意義を理解してくれている住民が来てくれて本当にありがたい。
まさにそのとおり、それが最終目的であ〜る。
>>393 おいおい、よっぽど改変しなきゃ
あの基地外ぶりからステキ☆voiceへの変化はないぞ?
職人に負担を欠けては元も子もないし、キラ→アムロ(キャラのふいんき)
くらいの変化でいんジャマイカ?
>>394 正直、白○武程度でも保志は声がカズマなんだし
初期キラが多少積極的になって、
新説ブレイブストーリーや島本の漫画みたいに、王道な展開で真っ直ぐな形で
性格が前向きになれば、その辺は成功だと思えるんじゃないかと
虫のいいこと考えてた。
しかも、ピンク電波には汚染されない。
>>382-383 レスされるからレス変えしただけじゃん。そっちこそこんな辺境で信者の活動されても
まあ最初に要らんレスしたのは俺だから俺もそうだけど、自分達にだけ都合の良い事言うなよ
ここで教訓、あのサイトの名前をSS系スレで出してはいけない。
他のスレでもたまに見るが、その後必ずスレが荒れる。
>>397 >「レスされるからレス変えしただけ」じゃん。そっちこそこんな辺境で信者の活動されても
い い か げ ん に し ろ 。
なら最初に
>>370へのレス
>>371 にお前がいらんレス
>>374書き込んでスレ混乱させたのが全面的に悪いつー理論が成り立つだろうが。
それこそ“レスされるからレス変えしただけ”とかいうわけ分からん理由で
お前が
>>370へのレス
>>371に
的外れなイラン反応しなければ何も問題はなかったんだよ。
しかも
>>370への「小説は無いか?」ってレスの
>>371への補足としては
>>374は大幅に的外れな叩きだ。
そんでその論拠はオリジナル要素が気に食わん。
お前、オリジナル要素が気に食わないならこのスレに来るな。
ここのスレタイが何てスレタイか百篇読み返して来い。
それ以降のレスも個人的に気に喰わないところを論っているだけだろうが。
(キャラのオリキャラ化が気に食わん等など、あきらかに
>>370へのレスとは何の関係も無い、作品自体への文句へシフトしていってる)
「オリキャラ化が気に食わない」じゃないよ、そんな文句SSにつける自体で的外れなアンチ活動なんだっつの、
大体オリジナル要素否定するって事はこのスレの前提である「ストライクで作り直す」ってとこにまで婉曲に否定して喧嘩売ってるのかお前は。
そもそも二次創作の紹介で作者の仕込んだオリジナル要素に文句つける時点で頭おかしい、アホかお前。
二次創作っつーのはこのスレみりゃ分かる用にオリキャラ要素を多かれ少なかれ入れて書き進めるのを許容出来るのが前提のカルチャーなんだよ。
そこを割り切って、自分の許容できない改変要素がスルー出来ないなら、はなっからスルーが二次創作作品の読者としての基本。
それを無視してアンチに走るのまではいい、個人の問題だからな。
だがな、こういう、
前提として二次創作自体を許容してるスレ(ここではストライク一本槍でってあたり)
にまで乗り込んでアンチするなんてのはどう考えてもスレ住民に喧嘩売っている行為だろうが、
少なくともオレは気分が悪かったぞ、オリジナル要素否定されて。
いいか、お前がアンチ活動するのは一向に構わん
実際流離うが気分悪かったんだろ、逆に何が気分いいのかはお前が言わないから分からんが。
だ が 、せ め て 住 み 分 け ろ ア ン チ す る な ら 。
>まあ最初に要らんレスしたのは俺だから俺もそうだけど、自分達にだけ都合の良い事言うなよ
それ以前にこのスレは二次創作が前提のスレなんだよ、↑の理屈の方がテメェに都合のいい目障りな理屈だよここでは。
そんなスレにまで来て自分の不快な作品のアンチするんじゃない、
まして、「小説どこよ」って質問へのレスとしての紹介にまで噛み付いてくるな。
>>399 ・・・・・なんつーか、お前の熱意に脱帽。
この長文を書くエネルギーをSSとか書く方に向ければ、一本ぐらい
書けるんじゃないか?
>>400 なんだ、自分でSS書く気も無いのか? そんでアンチだけは一人前?
んじゃ尚更来るな。
402 :
400:2006/01/22(日) 16:21:11 ID:???
>>399 あー、ナイスというには、キャラが変わりすぎている、っていっただけなんだが?
後のは、単にあの作者はオリに頼りすぎだな、っと。それだけ
最初からオリが登場して、そのオリが主動して話が進む、と。そういうのが苦手な人もいるだろうし
例えばここでAAに兄貴的ポジのオリキャラがいたらオリうざーって人はいると思う
別にオリ展開を批判なんかしてない。オリとキャラのオリ化とオリ展開は別
アンチアンチ言うが、そんな気はないし趣味も無い。俺には単なる感想なんだが。
もうちょっと広い心を持ってくれ。何一つの批判も許さんなんて本当にただの信者だぞ
いよいよグダグダ
>>402 そりゃスマンかった
熱くなりすぎたな、謝るよ。
>>403 だから、そもそもこういうスレで紹介ともかく、
その紹介への文句と紙一重の感想は控えろと言ってるんだよ。
批評するんなら、そういうスレでやれ。
>>406 別に何が文句かなんて人次第と思うんだが…俺には単なる感想のつもりだったんだから
批評するつもりなら他所でとかいわれても困る
こんな事位でアンチ言わずに広い心を持てと。人の言う事全文無視か
>>407 いや、だから再構成スレで、の質問へのレスにSSを紹介しているのに、
わざわざその別のSSの紹介に託けて、そのSSの不満感想なぞ書くなと
爆弾放り込むようなもんだと分からんのか。
>>408 失礼、ミスった。
正確には↓
いや、だから再構成スレで、SS教えてっつー質問へのレスにSSを紹介しているのに、
わざわざその別のSSへの紹介に託けて、そのSSの不満感想っつーまったく関係ない発言なぞ書くなと。
おまけにその理由がナイスっつー表現に噛み付いてくるという流れにいたったらもうそりゃ書いてるこっちだって頭くるわい。
そんな感想書いて、波風立たずに済むと本気で思ってたのか?
スレに爆弾放り込むようなもんだと分からんかったのか。
重箱の隅や人の語尾をつつくような反応はいいかげんにヤメろ。
>>409 そっちだって噛み付いてきたんだろ。自分の事ばっかり正当化する奴だな
波風たてたくないならそっちがスルーすればいいだけだろ。
ってか書いてるこっちて作者?
いやさ、第三者から無責任な事を言わせて頂きますが
あんまり続けるとカガリが泣いちゃうから、お二人ともそろそろ手打ちして頂ければ…
>>398は予言者ですか?
とりあえず茶でも飲め つ旦~~~
413 :
265:2006/01/22(日) 21:09:41 ID:???
ストライクは地球の重力に引かれ、地面へと降下していった。
「んー。やっとご登場か」
バルトフェルトは遠くから動きを観察している
「宇宙ではなかなか頑張っていたようだが、砂漠でも同等に動けるかね?」
その言葉通り、ストライクは砂漠の地面に足を取られて、動きが鈍くなっていた。
バクゥはするすると動き、たちまちストライクを取り囲んでいた。
一機が牙のように枝分かれした実剣を口にくわえたままストライクに突っ込んできた。
キラは、頭では反応していたが、機体が思うように動かず、体当たりを受けてしまい、装甲に多少の傷を作った。
体当たりを受け、体勢を崩したストライクに、バクゥのミサイルが飛んでくる。
キラはバルカンで撃ち落とそうとするが、体勢が不安定で、上手く当たらず、ミサイルはたちまちストライクの
股間部の防御装甲を壊してしまう。
「くっ。後手に回っていては…」
そういい、ランチャー『アグニ』を構え、高速移動するバクゥに向けはなった。
しかしそれはあたる要素もないほど見当違いの場所に射出されてしまう。
「砲撃特化仕様ね。あれに直撃すればMSはおろか戦艦だってあぶないねぇ。だが…威力に比例して隙は大きくなるのが常道」
バルトフェルトは見抜いていた。そしてそれはバクゥやディン部隊にも理解は出来たらしく、反動で体勢を崩している
ストライクへ殺到してきた。そこへトールが機関銃を乱射しながら割って入ろうとする。
「キラ。来てくれたんだな。お前に頼ってばっかりだけど…うわぁ」
突っ込んできたスカイグラスパーにディンの一機がマシンガンを掃射した。
それはエールにあたり、小さい爆発を起こし、黒煙があがる。
「トール!!」
「だ、大丈夫だ…ただ…ごめんなキラ。このままじゃ…」
「ストライカーパックをパージして。AAに帰還するんだ」
そしてその飛行機に照準を向ける違うディン。キラはそれを確認し、行動した。
「この蠅と獣がぁー!!!」
叫びながら、キラはストライクのバーニアを全力でふかし、跳んだ。そしてアグニをディンに向け撃ち放し、一機を撃墜する。
そして地上に落ちつつ、違うディンに向け、ミサイルポッドからミサイルを乱射した。
ディンの機動性であればそれはかわせた。しかしそこにはシュベルトゲベールを構えたムゥのスカイグラスパーが飛んできていた。
たちまちそこから発生するビームに切られてしまう。
414 :
265:2006/01/22(日) 21:10:55 ID:???
2機のディンがやられ、バクゥ部隊は戦友の仇をとるためストライクに突っ込んでいく。
キラはランチャーをパージし、PS装甲を解除した。背水の陣をしいたのだった。
アーマーシュナイダーを取り出し、向かってくる一機に集中する。
突進してくるバクゥの牙の大本の実剣部とナイフが交差する。勝負は押し合いになるかと思われたが、
別の角度から違うバクゥがレールガンを構えていた。キラはバーニアをふかし、
バクゥの上空を弧を描きながら跳び、ナイフをバクゥの背中に突き刺した。その残りのナイフを空に浮かぶディンに投げつけ、
頭部を破壊することに成功する。
「これほど面白い戦闘をするとは…敵さんにもなかなかのパイロットがいるようだ。さて。ダコスタ君?撤収を命じようか」
直ちにダコスタはレセップスを経由し、先行部隊に通達した。しかし一機のバクゥはその命令が届く前にストライクに突っ込んでいた。
ストライクには残りイーゲルシュテルンぐらいしか武器がなかった。ムゥが加速し、駆けつけようとするが、間に合いそうにない。
キラは横方向へ跳ぶ。そこにはパージされたエールが存在していた。
キラはそこからビームサーベルを2本抜くと、向かってくるバクゥと対峙した。
バクゥのパイロットは射撃をしていれば勝てたかもしれない。しかし、あえて接近戦で倒そうという想いが敗北を呼んだ。
交差するバクゥとストライク。キラは2本のビームサーベルでバクゥを×の字に切り裂いた。
「…ディン2機にバクゥ2機。それから一機のディンが頭部損傷。ね。本当に地上戦は初めてかねぇ?」
「隊長。帰還しますよ?」
「ああ。ジブラルタ基地から来るという客人でもおもてなししようかね」
帰還したキラはムゥと遭遇する。
「いや。さっきは言い過ぎた。忘れてくれると助かるんだけどなぁ」
「いえ。それでしたら結構ですが、一つ聞かせてください。…ムゥさんはコーディネーターは好きですか?嫌いですか?」
「…人間、相性のいいやつと良くないやつがいる。それは別にナチュラルだとかコーディネーターだとかといったしがらみは関係ない。
嫌いなやつはナチュラルでも嫌いだし、好きなやつはコーディネーターであっても問題ない。だろ?」
キラはほっとしたような表情でそうですか。と会話を切った。そして自室に戻る途中、ナタルとマリューに遭遇する。
「ヤマト准尉!!先程の戦闘は…」
「いいのよ。バジルール少尉。キラ君も。…情けない大人だけど、次も頼りにしてもいいかしら?」
「…やるだけのことはやります」
「そう。ありがとう。それとごめんなさい」
とだけ言うと、マリューはナタルをつれ、立ち去っていった。
キラは途中、食堂の横を通ろうとするが、そこにはヘリオポリスの友人達。サイやトールやミリアリアといった面々が話をしていた。
ト「いや。さっきのキラの戦闘は凄かったな」
サ「なんか鬼気迫るものを感じたよ。あれがコーディネーターか」
キラは立ち止まり、聞こえてくる話を聞いてしまう。そして小さく、誰にも聞こえないようにつぶやく。
「違う…僕は僕だ…そんなことは関係ないんだ」
キラの存在には気づかず、フレイが話を進める。
フ「以前のザフトの歌姫も、あのなりでめちゃくちゃ強いんでしょ?化け物じゃない」
ミ「そうだけど、キラに任せておけばこの船も安心よ」
カ「何でもできるもんな。俺も何か才能があったりしたらなぁ。と思うんだけどなぁ」
キラは壁を思い切り叩き、急いでその場を離れていった。
自室で窓からの景色を眺めているキラ。そこに来訪者が現れる。フレイ・アルスターだった。
「ごめん。今、眠いんだ」
と、入室を断るキラ。今、彼女らに近づきたくないと考えていた。
何をするわけでもなく、キラはストライクのOSの整備をやろうとMSデッキに向かう。陸上。とりわけ砂漠用のシステムを改善するために。
コンソールをいじりながら、キラは先程の友人の会話を思い出していた。
「才能…?僕だって何でもできるわけじゃない。確かにコーディネーターで、皆より努力は少なくていいかもしれない。
でも、僕だって好きでこうなって生まれたわけじゃないんだ。みんな何も分かってないのに。僕を語るんだ。
何でも僕がやらなくちゃいけないんだろ?五月蝿い…五月蝿い……五月蝿い!!」
最後の五月蝿いを声高に叫んだせいで、近くでストライクを整備していた整備員が振り返ってキラを見てきた。
キラは軽く謝って、再びコンソールに集中した。
>>410 そら噛み付くわい、オレが俺の責任で紹介した「フレイがNT」のSSなんだぞ?
それをたかが第三者の感想で貶められちゃあたまらん。
っつかな、正当化も糞もまずそーいうSSの紹介に
まったく関係ない第三者がいらない感想書くっつー事が
的外れかつ余計なおせわだったっつー事を自覚しろや
それと、書いてるこっちってのは、紹介を書いてるこっちだよ馬鹿、
そんなことも文脈から判断できない程度の低脳なのかテメェは
そんな奴がこのスレに特攻してくんな。
大体スレの意義から見てもテメェの感想は的外れなんだ自覚しろ。
大体お前のその感想がストライク一本槍で種を作り直してみるってスレの意義に少しでも貢献してるのかこの野郎。
っつかな、作者作者と、それしかいえねぇのかテメェら流離う翼のアンチは。
叩くんならスレの意義にしたがって、テメェも好み以外の決定的にこの手法が駄目と具体的な例出して叩きやがれ。
それ以前の問題として、ネタも出さんならこのスレから出て行け。
>>413 265氏乙だ。
こういうときは実際に投下するに限るな
あえて言うなら一度に投下するエピソードをもう少し短く、そして
もう少し綿密に描いてくれるとより良くなると思う。
>>413-414 毎回きっちり戦闘も入ってるし、戦い方も工夫があってGJですよ
キラ、前回決意表明で成長と見せかけて、今回はダーク化の兆しか…
なかなかハラハラする展開ですなぁ
>>415 じゃあスルーしてくれ。そっちが突っ掛かるからこっちも返したくなるんだ
書いてるこっち、で作者?てのは自分でSSも書かないくせに、っていうからここでネタを投下してる人なのかと思ったからだ
そうストレートに聞いてどの人か分かったら次ネタを投下する時そっちが住人に叩かれるかな、と思ったからそういう聞き方したんだが…
後、勝手に複数形にするなよ。ここと関係ないアンチ叩きならそっちだって完全にスレとは関係ない話だろ?
…っていうか、フレイがNTのssを〜って下りが俺なんでまったくの無関係ではないんだが…。紹介しようとしたらそっちが先に言ってただけで
あの時バスターダガーやらロングダガーやらの話をしててああ、フレイがNTでデュエルに乗ってるSSがあったな、って思い出したんで。まあ証明しろといわれても困るが
>>417 戦闘のバラエティーとキラの性格の変化(成長)をメインに、途中省略してる部分がたくさんあるんです。
シャトルの花の少女とか、ラクスとフレイの会話(?)とか。
>>416 努力します。どうも溜めるクセがあって、少し書いてはで、溜まってしまい、話が前へ進んで…
420 :
412:2006/01/22(日) 23:03:29 ID:???
>>411 や ら な い か
そして
>>413-414GJ!!
状況と幸運によってギリギリで掴んだ勝利とそれに対する仲間の感想とのギャップがイイ!!(・∀・)
421 :
411:2006/01/22(日) 23:13:20 ID:???
うはw秒数ピッタンコかよww
>>415 お前は今、「痛い儲」そのままの行動をしてるぞ。
>>422 第三者は黙っていましょうね?
そこそこ時間がたって沈静化したころに話し蒸し返して、
またスレを荒らすためにつっかかってるんですか?
違うんなら黙ってろ。終わった話しつこく蒸し返すな。
一つだけ聞きたいんだ、できれば苦情は無しで願いたい
先生!グランドスラムって何ですか!?
ごめんな、野暮なこと聞いて……アストレイ、ミテナインダヨ・・・orz
ん〜ふっふ〜アストレイじゃないんですよぉ〜
PGストライクガンダムに合わせて新設定されたでっかい剣
デザインはキャラデザの平井氏が担当しております
ありがとうございますm(__)m
アストレイチガウノネ、アンシンシタヨorz
PGストライク買いたくなっちまった……金無いのに
雲ひとつ無い青空の下を、艦は行く。
少なくないオーブ兵に囲まれながらとはいえ、舷側で感じる潮風の優しさを、アスランは心地良いものだと思う。
「…やっぱり、地球の海は大きいな」
「当たり前だろ、何言ってるんだよ」
アスランの感慨深げな呟きを聞いたカガリの反応は、にべもない。それはそうか、とアスランはことさら腹を立てる事もなく思う。
自然環境でさえ自分たちで作るしか無いプラントで育ったコーディネーターである自分。太古より存在し、生命の母である大海に囲まれたオーブに育ったカガリ。これで価値観が違わない方がどうかしている。
農学者であったアスランの母、レノアは地球に暮らした経験もあってか、自然の美しさや雄大さを幼いアスランによく語って聞かせてくれた。
プラントで生まれ、本当の自然というものを知らなかった幼いアスランは、母の語る地球の姿に憧憬を抱いていた。
『母さんがあんなに嬉しそうに話すんだ、きっと地球は素晴らしい所に違いない』
それは、母の美しい瞳に見とれながら、唇から紡がれた優しい声が教えてくれる地球の物語に包まれていた、あの幸福な気持ちと分かちがたく結びついている想いだった。
その母が死に、戦争に身を投じた。その後、キラと敵対して心に余裕を無くしていた事もあって、地球に初めて降り立った頃のアスランはそんな想いを忘れていた。
あの無人島での夜。
アスランは、あの時初めて薪を使った焚き火というものを経験した。イミテーションでない薪のパチパチと爆ぜる音や、すこし肌がヒリヒリするような暖かみ。
二人の間にあったトラブルが解決し、落ち着いた気持ちで改めてそれを見つめていた時、アスランは少なからぬ感動を覚えたのだった。
傷の手当てを終えてしばらく経つと、カガリは洞窟の壁にもたれ掛かるようにして眠ってしまった。それで、アスランは彼女が熟睡するのを待ってそっと洞窟の外に出た。
雨は上がっていたが、空には雲がたれ込めている。岩の感触を感じながら闇の中に立ち、じっと目が慣れるのを待っている時だった。
雲が晴れ、満天の星、森の中をすり抜けてきた風、ささやかな潮騒、虫や小動物の気配…地球の自然が、アスランをいっせいに包み込んだ。
その時の感動は、今でもはっきりと思い返す事が出来る。
身体の内から沸き上がる熱い気持ちに、アスランは大声で叫びだしたかったのだが、夜の静けさを破る事が怖くて、それは叶わなかった。
ただ、闇雲な衝動に駆られ、両手を宙に突き出して、何度も天にめがけて伸び上がった。
『アスラン…何してるんだ?』
洞窟から、毛布を纏ったカガリがもそもそと這い出してきたのはその時だった。
あの時といい、昨日の夜、泣き崩れた所に居合わせられた事といい、カガリには何度も恥ずかしい所を見られてしまった。
ニコルはアスランを「何でもクールにこなして、あまり隙を見せないタイプ」と評した事があった。似たような事をキラにも言われた覚えがある。
アスラン自身、他人に弱みを見せる事を避けようとしてきたのは事実で、なればこそ、醜態を何度も見られたカガリという少女の存在が特別なものにも思える…気がした。
見つめる海の向こうに、ちっぽけな魚影のようなものが見える。
「……やっぱり、地球の海は大きい、本当に」
「いちいち繰り返すなよ…おかしな奴だな」
カガリは密かに笑っているようだった。
「右舷、浮上する艦、1!監視は怠るなっ!」
上部デッキから鋭い声が飛び、オーブ兵達の動きがにわかに騒がしくなる。
さきほどアスランが視認したそれは、カーペンタリアから派遣されているボズゴロフ級潜水母艦の艦影だった。
オーブから救助した兵員の引き渡しを打診され、俺を迎えに来てくれた訳だ。そんな風に心で呟いてみて、アスランはその迎えを密かに疎ましく思っている自分にぎくりとした。
『何を考えてるんだ、俺は』
いつまでも、このままで居られる訳はない。自分はザフトのパイロットなのだ。
「来たか…よし、一号艇、用意!」
ボズゴロフが浮上し、しばらくすると甲板に兵が現れ、手にした紅白の旗を振り始める。オーブ側の兵も同様に手旗で応じ、両艦は相対速度を合わせた後に停船した。
「人間は宇宙にまで出たのに、こうやって手旗でやりとりするなんてな」
それを眺めるカガリは周りの騒がしさなど何処吹く風で呑気なものだった。その肝の据わり具合か、あるいは鈍感さに少々呆れつつも、カガリの言葉をおもしろがっている自分をアスランは意識する。
「いや、海軍の伝統は守りませんとな。ザフトにも、どうやら話の分かる者が居るようだ、なぁ」
部下の働きを見守りながら、内火艇の艇長は愉快そうに言うと白い歯を見せた。はぁ、と短く応えて、気の利いた返事の出来ない自分をアスランは少々恨めしく思う。
オーブは地球では数少ないコーディネーターを受け入れる国家だけあって、ザフトへの対応にも重い雰囲気は無かった。
良く訓練された兵士達が発する心地よい緊張感に包まれると、気持ちが徐々に引き締まるのを感じる。
『さっきのは、ちょっとした気の弛みだ。俺は、ザフトのアスラン・ザラなんだ』
ボズゴロフでは、アスランを迎えるためにハッチが開放され、内火艇の到着を待ちかまえている。
オーブ兵が掲げた銃の筒先を振り、歩を促す。アスランは小さく頷くとそれに続いたが、カガリがその手を引いた。
「待てよ…これ、持って行け」
そう言ってアスランの前に立ったカガリは、首元のアクセサリを外し、それを目の前に掲げて見せた。飾り気のない石を使った、シンプルなネックレスだった。
「これは…?」
「ハウメアの護り石って言ってな…女神の加護があるんだ。お前にやるよ」
そういいつつ、カガリは伸びをしてネックレスをアスランに掛けようとする。思わず身を引いた途端に襟首を掴まれ、手錠で拘束されていれば抵抗も出来ずに無理矢理ネックレスを着けさせられてしまった。
「お前さ、いろいろ危なっかしいだろ?だからやるよ」
「待てって…俺は」
「お前は、ザフトの兵士で、ナチュラルの敵だ」
真正面からアスランの瞳を見つめ、カガリは少し固い声で言う。反射的に息を詰めたアスランに、カガリは少しばかり破願すると続けた。
「でもな…私にとって、お前はアスラン・ザラだ。ナチュラルとかコーディネーターとかは関係ない。だから、死んでほしくないんだ。死んだら…悲しいだろ」
そう言われて思わず胸が詰まったアスランだが、一方で冷徹な兵士の部分が頭をもたげ、厳しい言葉が口を衝く。
「………俺は、兵士だ。戦場に出れば敵を撃つ、自分が死なない為にもな。そうして、多分ナチュラルたちを殺すぞ。それでも、そんな事が言えるのか」
見つめ合うカガリの目が見開かれた。どうやらそれが厳しい事を言われたときの癖なのだとアスランは理解する。こんな時でも俯かないのは、いかにも彼女らしい。
「……わからない。それは、そうなってみないと、な」
一度瞬きしたカガリは、より強い光を宿したオレンジの瞳でアスランを見上げた。
「でも、今の私の気持ちはこの通りだ。それは、誤魔化したくない…お前もさ、お前も分かってるだろう?私たちは、そんなことを繰り返してちゃいけないんだって」
射抜かれた、と感じた。
外せなくなった視線から、カガリの真摯な想いが伝わる。それを裏切れないと思った時に、アスランは自然と頷いていた。
『俺もさ…俺も、分かったつもりだ』
包帯まみれで横たわっていた親友の姿が瞼に蘇ると、全身に残る傷が再び痛みだした。
ボズゴロフの姿が大きくなる。
凪いだ深い色の海を、内火艇は快調に滑り行く。オーブの艦は既に遠く、舷側にたたずんでいるカガリの姿もまるで豆粒のようだ。
「ほれ、お仲間が君の帰りを待ちかまえているようだぞ」
艇長の言葉に振り向くと、ボズゴロフのハッチに数人のザフト兵が集まっており、その内の一人は赤服を身に纏っている。
『あの中に戻れば、俺はまたザフトのアスランになるんだな』
それを厭うつもりは無かったが、さりとて以前の様に戦う事が出来るだろうか、という想いが今のアスランにはあった。
母を殺したナチュラルが憎かった、プラントを守る為だった、友を討たれた…その果てに、友を討ち、討たれる事になった。
俺は、これからもそんな理由で戦っていいのだろうか。何のために、何と戦わなくてはいけないのか。
「戦う理由……か」
その呟きは誰の耳にも届かずに、風切り音に溶けていったようだったが、アスランの心にはしっかりと残る。
『俺は、それを見つけよう』
ハウメアの護石を握りしめながら、アスランはもう一度だけ、地球の眩しい太陽を見上げた。
アラスカが遠く感じる…
今回もストライクどころかキラも出なくて本当にゴメンナサイ
アスランとカガリばかりが妙に出張ってしまいましたが、次は別のキャラに話が行きます
MS戦も、できるだけ早急にやりますので、平にご容赦願いたく思います…
>>430 乙
地球に感動するアスランいいな。俺もこのスレに最初に来た頃の気持ちを思い出したよ・・・。
ストライクの活躍も楽しみにしてるぜ!
432 :
265:2006/01/24(火) 17:31:25 ID:???
補給物資で生活必需品や応急修理や弾薬はまかなえるが、欲求を満たす物品は自ら選ぶ必要がある。
AAクルーの中にはその必要な物品を求める声が一部にあった。要するに一時的な休息とショッピングである。
ここは敵地のど真ん中。とはいえ、戦争は戦いのある何にかかわらず、心身を緊張させ、疲労を促進させる効果がある。
そういうことのストレスの昇華にも欠かせないことではあった。
AA艦長代理、マリュー・ラミアスはそういったことを副艦長代理、ナタル・バジルールに意見を聞いてみたいと話を持ちかけた。
「確かにヘリオポリスから戦闘の日々でしたから…そういったことは必要だと存じますが…」
「やっぱり場所が難しいのね…」
「…確かこのあたりには自然保護のための大規模な非戦闘地帯があったと記憶しています。
少し進路はずれますが、大きくはありませんが都市もあります。そこはいかがでしょうか」
場所はアフリカ。野生の動植物が数多く生息する大陸でもある。北はサハラ砂漠が広がるが、中央は草原が豊かである。
マリューは進路を自然公園へと向けた。その付近は戦闘行為は全面禁止であるが、
破ってくる可能性もゼロではなく、賭けの要素が多少なりともあった。
一方アフリカ北部。レセップスの艦橋ではバルトフェルトが『客人』と対面していた。
「クルーゼ隊、イザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマン着任しました」
「宇宙からはるばるご苦労さん。じゃあ、休んでくれていいよ」
「足つき討伐は!?我々はそのためにこちらへ赴いたのです」
「若いということは良いものだ。しかし、戦って、戦って。最後に何が残るのかね?」
そこへエキゾチックな女性、アイシャが紙を持ってやってきた。
「ほぅ…なるほどなるほど」
イザークが眉をひそめてバルトフェルトをにらんでいると、アイシャはイザークに微笑みかけた。
「アノフネハ,ヒセントウチタイヘムカッタワ(あの船は、非戦闘地帯へ向かったわ)」
「非戦闘地帯?アフリカ自然公園か。やっかいなことを」
と、今まで口を開かなかったディアッカが憎たらしそうに吐いた。さらに続けて、バルトフェルトに提言した。
「追撃して撃破しましょう。油断しているところを叩けばたやすいはずです」
バルトフェルトは少し笑い、
「規則は破るためにある…ね。大抵は都合が悪くなるとやめるんだが…本当に全ての規則を破る者がいたとしたら、
逆に、『〜をしてはいけない』と言うのを『〜をしろ』とすれば、そいつはその規則に反して、おとなしい人間になるのかねぇ」
と二人に言い放ち、一瞬反論につまる二人の顔を見た後、ダコスタに艦を足つきのそばにまで向けるように指示した。
433 :
265:2006/01/24(火) 17:32:28 ID:???
AAはとある都市の近くの草原に着地し、クルーに一時的な休暇をあたえ、ほとんどが街へと繰り出していた。
そこに味方ではない識別と、巨大な図体が近づいていた。
茶色い地上戦艦、レセップスであった。AAの艦橋に緊張が走る。そこへオープン回線の通信が入ってくる。発信元は目の前の地上戦艦だった。
マリューは回線を開くようオペレーターに通達し、モニターに一人の筋肉質な男性が映し出された。
「あー。こちらザフト軍、アンドリュー・バルトフェルトである。足つき…ああ、いや、連合の戦艦の艦長に宣言するが、
こちらに敵対意思はない。非戦闘地域であるからお互い攻撃はなしってことで通信を入れさせてもらった。いいかね?」
モニターの向こうの男性は緊張の色が見えないほどであった。『攻撃はない』そう確信している心境であろう。
「艦長…これはいったい……罠でしょうか?」
堅実的で規律に正しい女性士官、ナタルはマリューに判断を訊ねてみた。
「いえ…おそらくそういうことはないと思うわ。…こちらAA艦長代理マリュー・ラミアスです。攻撃の意思がないのは
こちらも同等です」
マリューの返事にバルトフェルトは微笑し、
「我々は明朝6時に出立する。以上だ。いや、安心したよ」
敬礼を向けると通信を終えた。
マリューも敬礼を返すが、すぐにモニターは灰色に変わってしまう。
「あれが砂漠の虎…」
ナタルは一人つぶやき、視線を間近の地上戦艦に向けた。
キラは友人達を尻目に一人で街を歩いていた。フレイやサイたちとは途中で別れ、特にするあてもなく街をさまよっていた。
そこで、サイとフレイが何かを話し合っている場面に遭遇した。
「別に私達、もうパパも死んじゃったんだし、フィアンセ同士じゃないのよ」
「なっ!!フレイ!!」
「私ね。キラが好きなの。だからあなたと二人で街を歩くって言うのは断るの。それだけでしょ。いつまでもうっとおしいのよ」
サイは歯を食いしばり、何かに耐えているような顔を見せた後、拳を振り上げた。
しかしその拳はフレイに当たる前にキラにより腕をつかまれとめられてしまう。
「「キラ」」
二人の声が重なる。
「お前…聞いてたのか?」
サイは肩を震わせながらキラをにらむ。キラはちいさく、うん。と答えただけだった。
「はっ。そうかい。お前は一生そうやって他人を何食わぬ顔で出し抜いていけるもんな」
「サイ。言いすぎよ。キラに謝りなさい」
フレイが声を上げると、他の友人達が戻ってきていた。
「皆も思うだろ?キラはコーディネーターで。俺達とは世界が違うって」
「サイ!!何を言ってるの?キラは仲間じゃない」
「フレイだって。ザフトの歌姫のときはコーディネーターだ。って毛嫌いしてたのに。遺伝子操作した気持ち悪い存在だって」
そこにカズィが口を挟んだ。
「…確かに。戦闘を重ねるごとにキラが、『ああ、俺達とは違うなぁ』っていう動きを見せるよな」
ミリアリアやトールも、それに同意することはなかったが、否定することもしなかった。
「…もう、いいよ…」
キラは小さく、力なくつぶやいた。フレイは一緒に行こうと誘うが、キラは一人で行きたいと断ってしまう。
全速力で走ってその場から立ち去るキラ。フレイは声を高らかに、
「何よ!!今まで仲間で友人だったのに、そんなに簡単に突き放すわけ!?」
と叫び、AAへと走って帰ってしまう。残った面々は何かばつの悪いような顔を見せ、黙っていた。
会話が適度にある方が状況とか心情を理解しやすいと思う派なので
今回のような書き方は好みですね
サイの言動を見て、あらためてTV版のサイは聖人君子だったんだなぁと実感
あと、アイシャのセリフがハンカクってことは、平野文じゃなくてビビアンですかw
ストライクをやろうと思えば厨武装化出来るんだよなぁ
・自由のクスフィアスみたいなスラスターつきレールガン
・バスターのような肩ミサイル
あと、ランチャーとソードが、肩部とメイン部がそれぞれ右左が反転しているのは、
エールも付け足して3つつけて戦う。とか考えていたのかね?(IWSPとコンセプトは一緒だが)
形的には3つ付け足してもかぶる部分は少なそうだけど、すごく厨入ってるんだよね。
やろうと思えばできない事でやってもない事で叩き出すのは流石にどうかと…
どんな機体でも厨化させようと思えばそりゃ出来るでしょ
エンジンから何からすべて入れ替えて外見だけストライク、だって出来なくはないし
でも各ストライカーは約20tあるから全部付けると総重量は約120t
エールストライカーが付いてるとはいえ機動性や運動性は極端に下がりそうだなぁ、地上だと歩くのが精一杯かも
どう考えてもエネルギーの無駄です。
本当にありがとうございました。
というかSDならともかくリアル等身だとひたすらにデブイだけだと思う>スーパーストライク(SD名称)
あと運命なんかまんまストライカー全部つけたような武器&配色だが
なんか微妙だったじゃないか
主に、武器の色とか武器の色とか武器の色とか
それはそうと265氏乙
ストーリーは勿論、ビビアン語とわざわざその後に訳がついてる所にもワロタw
パックってのはアグニや対艦刀も勘定に入ってるのか?
片手にアグニ、片手に対艦刀装備したりして振ったり撃とうとした瞬間倒れそうな気が
大昔にパワードレッド並に強化した腕でそれぞれ片手で装備とか妄想したな…
模型誌のPGソード&ランチャー作例なんかはかなりカッコイイし、色合いも落ち着いてるから
あるいはスーパーストライクもちょっと有りかな、とは思うけど
冷静になるとランチャーとエールが干渉し、ソードは絶望的に動けなさそうです
出来てバランスが取れるような代物ならわざわざIWSPなんて作らないだろうしな
色々無理があったんだろう
っていうか、ソードやランチャー装備しながらビームライフルやバズーカ装備できるのかな?
ガナザク魚は画面上だとビームライフルとガナーウィザード両立できるけどプラモだと腰マウント時に干渉して持たせられないよ。
まぁ、ザク魚のビーム突撃銃、重厚な機体に比べて小さすぎるから別に良いけど…
そもそも電力が追いつきません
本当にありがとうございました
後付でNJCくっ付けたらくっつけたで今度は重量の問題が出てくる。
所詮ストライクは連合の第二世代量産機程度のポテンシャルでしかないのさ。
マジレスすればIWSP程度でストライクは電力切れ速度上がるんだし
ノーマルの機体なら電力消費三倍以上でうなぎのぼりだろ
通常の3倍の火力で
通常の3倍の鈍足で
通常の3倍の電池切れ。
そしてPSカラーは赤。ガンダムの角に、さらに中央から一本はやして。
やっぱストライクの厨房化は無謀だろ
出来ても一世代前の機体を無理矢理フルアーマー化したって感じの燃えはあるから
どうがんばっても絶対無敵厨房化は時系列的にナンセンスだと判断されるんじゃないかな?
それならそれでアルトア○ゼンのリーゼ化的な燃えが出るし。
いや、そもそも
「絶対無敵厨房化はナシ、知恵と勇気とストライクで切り抜ける」
ってのがこのスレだし
449 :
1:2006/01/26(木) 14:53:56 ID:???
>知恵と勇気とストライクで切り抜ける
そだね、結論はそこに行き着く。
まあ、絶対に“絶対無敵厨房化が出来無そうなMS”としてストライク選んだわけだし、
そこは微妙に成功だったから、後は技術を見極めるのだ。
全部乗せパックなんか使うより、支援機や母艦から射出されるパックを上手く使い分ける方が
格好良いと思う。換装の時間をどうやって稼ぐかとか脇役陣の見せ場だろうし。
反対にラスボスは問答無用の厨機体(それこそ天帝みたいなの)が良いんだろう。
で、天帝にどう勝つかといわれたら、たぶん一人じゃ無理だろうから仲間の力を借りるんだろう。
上手い手を思いつかないけど、例えばメビウス・ゼロでドラグーンを迎撃してもらい、足りない分は
アンチビームシールド両手に持ったルージュにかばってももらって、キラは対艦刀振りかざして突っ込むとか。
それでも及ばず、対艦刀を撃ち折られ機体もボロボロになったところで、大破したルージュが近くに漂流してくる。
ルージュのエールストライカーからビームサーベルを引き抜いて一発逆転…駄目だ、俺には才能がない事が判った。
つか、ムゥは最後までメビウス乗ってるのか?一部ガンバレルダガー論も上がってるが…
っていうか、いまだに本編でストライクが2機いるのが分からん。
ルージュはイージス戦で大破したストライクに予備パーツとオーブ脅威の科学力で
パワーうpした状態で復活させたけど、
ムゥの乗っていたストライクは何処から出来たんだ?
予備パーツ全部くっつけて、オーブ脅威の科学力か?
>>450 普通に努力と根性で天帝のドラグーンに回避対応していくんだと思ってたよ
ガロード見たいに機体大破させられて、その後ムウのアニキの協力でドラグーンの模擬戦繰り返して。
後は実戦で根性対応。
いっその事、セカンドパーツのレプリカ組み込んで、
肩フィンスラスターとハイマットじみたタクティカルアームズのAMBACとかで回避して一機ずつ始末していくって手もあるし。
まあ、そうするならするで、それ以前に
複線としてドラグーンへの対応限界→紆余曲折を得て皆に協力してもらって成長
のカタルシス演出を組み込まなきゃいけなくなるけど
>>451 ストライクは本編で出てる機体は、それぞれ、
1.ストライクルージュ
はオーブが設計図パクってモルゲンレーテで生産してたストライクの予備パーツをベースに
改良型のバッテリーやらハチ系列のAIやらVPS装甲やらを実装した機体。
2.フラガの使ってるストライク
はイージスの自爆で盛大に壊れたキラ使用のストライクを回収して
これまたモルゲンレーテで修復した機体(OSはナチュラル用OSに乗せ変え済み)。
のようにして組み上げられた二機だったハズ。
>>452 なるほど。ルージュのほうがゼロから組み立てられたのね。
って、ストライクって試作機だろ。しかも換装パーツを必要とするレベルの。
なんでそれの予備パーツをわざわざオーブがずっともってるんだ?
それにムゥのストに使った分のパーツもだが…
454 :
265:2006/01/26(木) 18:19:57 ID:???
キラは小さい通りを駆け抜けていた。ある程度走ると、流石に全力疾走していたので息が上がってしまい、足を止めた。
両手をひざに抱え、下を向き、息を整えるキラ。その体に何かがぶつかる衝撃が走る。
顔を上げると、多少筋肉質の、服装のガラの悪い男が二人、キラの目前にいた。
「あ、どうもすみません」
キラは先手を取って謝る。確かに道の真ん中で立ち止まり下を向いていれば、広くもないこの道路ではぶつかる可能性があるからだ。しかし、
「すみませんじゃないんだよ。兄ちゃん。面貸してもらおうか?」
明らかに男はキラを力ないものと見て、けんか腰になっている。いつもなら謝ったりで、力づくというのはあくまで最後であった。
しかし、今のキラは気分がもやもやし、何か得体の知れない怒りから攻撃的になっていた。
「はぁ?止まっている人間一人避けれないようなクズが。目はしっかり見えてるみたいなのにな」
「あんだと!?上等だ。ここでやってやるよ」
と男の一人は拳を上げる。キラはその拳を難なく交わし、横に回りその横腹を思いっきり蹴り飛ばした。
もう一人の男は、キラににらまれると、ナイフを取り出し威嚇し始めた。
キラがあきれてみていると、先程蹴り飛ばした男がキラの背後に回り腕をつかんだ。
それを好機と見たのか、ナイフを持った男は突っ込んでくる。キラには十分迎撃できる自身があった。しかし、
「こんな良い天気なのに。そんな物騒なものを振り回すのは感心しないなぁ」
と、横から現れた背の高い男にナイフを持った男はその腕をつかまれ、止められた。すると、キラの背後の男が叫ぶ。
「あ、アンドリュー・バルトフェルト!?」
ナイフを持った男も驚愕の表情を見せ、バルトフェルトが腕を離すと一目散に逃げて行き、もう一人もすぐさま立ち去ってしまった。
「んー。大丈夫かね?少年」
バルトフェルトはキラを見据えてくる。
「あ、はい。ありがとうございました」
キラは『これが砂漠の虎?』という想いが頭を駆け巡り、謝辞が少し弱くなっていた。
「この近くに良い喫茶店があるんだ。そこでコーヒーでもどうかね?」
『いやだ』といえばバルトフェルトはあきらめただろう。しかしキラはこの人物に興味を覚え、ついていってしまう。
キラがついていった先は極普通の民間経営の喫茶店であるようだった。しかし、バルトフェルトの顔を見ると、
店長が現れ、個室へと案内されてしまったのである。
「んー。職権乱用かねぇ?」
バルトフェルトは苦笑いをかもし出している。一つ目をつむり、見開くと、まじめな顔つきになり、キラに訊ねてきた。
「君は…あの連合の戦艦のクルーだね?」
キラは座ったまま身構える。それが今の質問の答えでも相違なかった。
「そうか…いや、警戒しないでくれたまえ。今店に頼んで僕の特製ブレンドを入れてもらっている。ま、それだけでも飲んでくれるかな」
バルトフェルトに敵意は感じられない。キラはそう判断し、構えていた体をリラックスさせた。
「君は…今何かを思い悩んでいる……違うかい?」
キラはバルトフェルトの顔から視線を下に下げ、テーブルを視界に捕らえた。
「バルトフェルトさんは………コーディネーターに生まれて嫌だと思ったことはありませんか?」
バルトフェルトはキラの顔を凝視している。
「ないねぇ。君はあるのかね?先程のケンカを見てるとどうも君もコーディネーターのようだが?」
「…はい。今、それで僕はどうすれば言いのかを思うと…わかんないんです!!」
そこへコーヒーが運ばれてくる。カップは3つ。運んできた女性はバルトフェルトの隣に座り、カップを持つ。
「アンディ」
隣のエキゾチックな女性はバルトフェルトに何かを言っているようだった。その内容はこうだった。
455 :
265:2006/01/26(木) 18:20:55 ID:???
「ディアッカ?どうするんだ?」
「協定を破ってあの足つきを叩く」
レセップスのMSデッキでイザークとディアッカが会話をしていた。
「はっ戦争に汚いも糞もねーんだよ。勝てばいいのさ」
「だがそれでは本国は承知しないぞ」
「問題ねーよ。ほら。お前も自分の機体に搭乗しろよ」
そこへ一人の青年が現れる。赤髪のバルトフェルトの副官、マーチン・ダコスタであった。
「そこまでです。それ以上進めば反逆者と言う汚名と共に我々ザフトから敵対することになります」
ダコスタは銃を手に進んでくる。そのかたわらにはライフルを構えた兵が二人ついてきていた。
ディアッカはちっ。と一つ舌を打ち、両手を挙げて首を振り、ダコスタの言い分を飲んだ。
そして敵対行為は未然に防ぐことが出来たのだった。
バルトフェルトは、ほぅ。とつぶやくと、その紙をキラに渡した。
キラはそれを読むと、眉をひそめて顔を上げた。
「先程の質問だが…生まれた以上、死ぬまで生きるしかなかろう?であれば必死に生きることが大切だと思うがね」
バルトフェルトはすましている。
「単純な話だ。君は今、死にたいと思うかね?」
と言い、バルトフェルトは拳銃を抜き、キラに銃口を向けた。
キラは銃を持ってなく、目線を銃口に向けるだけだった。
「…出来ることなら死にたくないです」
そう、キラが答えるとバルトフェルトは小さく笑い、拳銃を降ろした。
「まぁ、当然かな。死にたいと本気で思っていれば自ら命を絶つからな。ああ。もっとも、そういうことを禁忌としている
人もいるがな…」
バルトフェルトはコーヒーをすする。
「で、あれば、当然、『幸せになりたい』とか、『楽しく生きたい』。そう思いながら生きているはずだ」
「でも、現実は…」
「だから努力するのだろう?例えば好きなおもちゃが壊れたら、捨てるか直すか。選択は出来るわけだ」
「捨てるか…直すか…」
「選択肢はいくつでもあろう。要は精一杯生きて、いつ死んでも後悔しない生き方であれ。そういうことかな?
僕はそういう生き方をしてるつもりだがね。たとえナチュラルとコーディネーターが相容れない存在だったとしても。
やってみようと思いもしないであきらめるのはごめんだね」
キラは、はっ。とした表情でその言葉を聴いていた。さらにバルトフェルトは続けて、
「やらずに吼えているだけのやつより、やって失敗した者のほうがずっと立派だね」
そういい、言葉を切り、コーヒーを口に運ぶバルトフェルト。
キラもコーヒーを口に含み、時計を見た。
「あ……時間…すいません。もう行かないと…」
とキラが立ち上がると、バルトフェルトは視線を動かし、キラの顔を見た。
「そうか。いや。すまないね。こんな話で時間を取らせてしまって」
「いえ、こちらこそありがとうございました。コーヒーもご馳走様でした」
「はっは。コーヒーは趣味でね。さて、少年よ。…次は戦場で。だな」
キラは、はい。とだけ言うと、しっかりした目つきでバルトフェルトとアイシャを見据えた。
「シッカリネ,ボウヤ(しっかりね、坊や)」
キラは苦笑いの要素を半分含めた微笑をむけ、立ち去っていった。
>>453 パーツは新規制作でしょ
初期GAT−Xは元々オーブ国営のモルゲンレーテ社が
連合と共同開発したものだから、ノウハウは有るわけ
細かい話をするとストライクが回収されたのが4/18
AAのオーブ入港が5/15なので、この一ヶ月弱の間に
データ取りや補修・予備パーツを作ったと考えられるかと
265氏、いつも乙です
ディアッカは狡猾で残忍、虎はこれこそ良い兄貴分で
良いキャラしてます
本編虎より遥かにいい。
265氏GJ
ここの住人的にはMSVやオリキャラ、オリMSは
どの辺まで許容範囲なのだろう
公式MSVはどんどん来い、オリMS,キャラは、
出来ればお控えなすって。でも、まぁ、ね。って程度じゃない?
とりあえず自分
>>265だが、MSV機は結構出そうとしてるし、
シグーに勝手に剣持たせたり砲門持たせたりしてるし。
テレビ本編しか見てない。アストレイ?なにそれ? IWSP?ああスパロボに出てきたね状態の
ど素人です。が、おもしろければそれでよいのではないでしょうか?
何が大丈夫なんだろう…知らない人でもここを見れば分かるって事か?
463 :
265:2006/01/28(土) 00:41:40 ID:???
AAに戻ると、カズィ、トール、ミリアリアが食堂の横を通るキラを呼び止めた。
_「あ、キラ。さっきのサイのことだけど…サイも悪気があったわけじゃないと思うの」
ト「ちょっとプライドが高いから、あそこで引くわけには行かなかったんじゃないかなぁ」
キ「うん…大丈夫。分かってるつもり」
それだけ話すと、艦橋の交代に行かなくちゃ。と言って、3人は食堂を後にした。
キラもMSの整備に向かっていった。
MSの整備も終わり、廊下を歩いていると、サイと遭遇してしまう。先に口を開いたのはサイだった。
「あ、あのなキラ。さっきのは、ごめんな。お前のことも考えずに…」
「いや、僕こそ…ごめん」
と、キラが言うと、サイは右手を差し出してきた。
「その…いろいろ不満はあるだろうけど、仲直りってのは…都合よすぎか?」
サイが半ばてれながら思いを言うと、キラも微笑を浮かべ、握手を交わした。
明朝0500。バルトフェルトはAAに入れた通信どうりにレセップスを発進させた。
「さて。では、イザーク・ジュール?」
「はっ」
「戦士が消せる傷を消さないのは、何か決意の表われなんだろうね」
イザークは黙っている。
「で、君の機体とバクゥ2機をここからずっと東に配属する」
「!?辺境に取り残すのですか?」
バルトフェルトは食って掛かるイザークを右手を広げて制し、続きを説明する。
「足つきはこの後、非戦闘地帯を通り、最短距離で海に抜けようとするだろう。それも大西洋ではない。東だ。
つまり、非戦闘地帯が終わるポイント。そこに君が構えているわけだ」
「でしたらもう少し戦力を」
「あー。まだこれには続きがあるのだよ」
バルトフェルトは口元を吊り上げ、血気にはやる若者を見据えた。
一方AAの艦橋では、予定時刻どおりにザフトの地上戦艦が移動し、緊張がほぐれていた。
そして日が十分昇ったところで、発進させた。
「このまま東へ向かい、海に出ます」
マリューが指揮を取る。ムゥとナタルは指揮席に近い場所で待機している。
「んでも、このまま敵さんが見逃してくれるとは思えないけどねぇ」
「このまままっすぐ進めば…このあたりで仕掛けてくるはずです」
ナタルは地図を指差す。そこは非戦闘地帯の終着近くだった。
「とはいえ、遠回りするわけにも行かないし、砂漠の中央通って突破できるかどうか分からないし。このまま行くしかなさそうね」
消去的に進路を決し、AAは空を進んでいく。
「おー。野生動物だ」
窓の眼下にはアフリカの自然が見えていた。
464 :
265:2006/01/28(土) 00:42:26 ID:???
そして日が傾いてきた頃、レーダーがザフトの機影を確認した。
「前方にMS。数3」
「バクゥが2機に…シグーが一機」
「数が少ない。偵察部隊の一つか?艦長。撃破しましょう」
ナタルが進言してくる。確かに3機程度のMSであれば、この戦艦の火力やストライクの力を借りれば倒せる相手であった。
マリューは悩んだ末、撃破するように判断を下した。下手に無視して大軍を呼ばれては勝ち目がないからだ。
AAは最大船速から戦闘速度にまで減速し、MSデッキは途端に忙しく動き出す。
キラはストライクで、発進まで待機していた。
「バクゥとシグー…合わせて3機……」
艦橋からのデータを再度確認し、一つ息を吸い、ほどよい緊張状態に体を慣らした。
今回は接近戦となりそうなので、装備はソードであった。
カタパルトから射出されたストライクを見、イザークは行動を開始した。
「今日こそ…この傷の礼もさせてもらう!!」
重斬刀にビームの刃を発生させ、イザークは2機のバクゥを従えストライクに向かっていく。
「!?あの機体は宇宙での…?」
大気圏前で戦った記憶がよみがえる。
やがてスカイグラスパーも射出され、戦闘が始まった。
キラは先手を取り、バクゥにブーメランを投げつけた。
流石に地上での運動性は群を抜いているバクゥである。そのブーメランを問題なく避け、レールガンを打ち放す。
キラも戦闘に慣れだし、レールガンを避ける。そしてイザークのシグーが走ってくる。
砂漠であれば砂に足を取られ、シグーも行動がとりづらかったかもしれないが、草原では問題なく進んでくる。
シグーの剣より、ストライクのシュベルトゲベールのほうがリーチが長い。キラは一歩踏み込み、その長いビームの刃を横に薙いだ。
シグーはそれをジャンプで避け、そのまま重力に従い、ストライクへと落下しながら重斬刀を振り下ろす。
キラはソードを横に振っていたため、その慣性を利用し、機体の安定をあえておこなわさせず、右に回転しながらその攻撃を避けた。
イザークは着地し、体勢をすぐに整えると、左腕のガトリングでストライクを撃った。
PS装甲がなければ被害は大きくなったかもしれない。しかし、コアをシールドで防ぎつつ、他にもたいした被害を出さず、
装甲が多少へこんだ程度で耐えしのいだ。そこにブーメランが戻ってくる。
一方、バクゥ二機はスカイグラスパー二機と戦闘していた。
そのうちの一機がトールの乗るLを装備したスカイグラスパーを攻撃していた。
トールは避けることに専念し、被弾をまのがれていた。そこにAAからミサイルが大量に押し寄せてくる。
バクゥは横に跳ぶが、そこにムゥのスカイグラスパーからビームを放たれ、背中から貫かれてしまう。
「…これくらいだったら何とかなるな。後は坊主のほうを援護して…っと」
ムゥは冷静に戦局を見ていた。
その時、AAのレーダーに敵機の反応が出てきた。それも非常に近くから。
「数……15機!?」
「な。索敵班。どうしていたんだ!!」
ナタルは叱責を飛ばす。
15機のうち、14機はザウートであり、もう一機はディアッカのガンナー・シグーであった。
465 :
265:2006/01/28(土) 00:43:18 ID:???
彼らは岩場や樹木、あるいは人工的に作った穴を使用し、最高レベルのステルスを使い、まったく動かず、潜んでいたのであった。
「伏兵ね。なるほど。足の遅いザウートも、これならその火力を発揮できる。ってわけだ。ったく、食えないね。あの虎さんは」
ディアッカは高揚した気分を抑えつつ、足つき。AAを視野に入れる。
「ようし。ザウート全機。足つきを狙え」
ディアッカの号令の元、シグーのプラズマ砲を先頭に、砲撃が飛ぶ。
「機関損傷!!尾翼破壊!!右のゴットフリートに直撃弾!!艦底炎上!!左カタパルト損傷!!」
オペレーターから次々に被害状況がこだまする。
「上昇!!砲撃が届かないとこまで高度を上げて」
マリューは速やかに指示する。しかし、
「だめです。出力上がりません」
返ってくる言葉に艦橋は重い空気に包まれる。
「艦長。ローエングリンの許可を!!」
ナタルが真摯な表情で迫ってくる。マリューはしかし、
「だめよ。γ線の汚染の問題があるわ」
と却下する。
「今はそんなことを言ってる場合では…!!」
そこにストライクから通信が入る。
「マリューさん。ムゥさん、トール!!最大速度で戦場から離れてください!!MSは僕がひきつけます」
「し、しかし、キラ君。いくらあなたとストライクでも…」
「防御に徹して、完全な離脱を確認したら、僕も後を追います。ここから東に少しいったところで待っていてください」
マリューは判断に迷った。しかし、ナタルの声で意を決し、全速で離脱を指示する。
「キラ君…必ず戻ってきてね」
ストライクから返事はない。
キラはアンカーをザウート達のいる方向の、もっとも近くにある大きな岩肌に突き刺し、
ソードのビームを消し、ワイヤーを引き付けながら、スラスターを全力で吹かし、反作用の力を利用し一気に跳んだ。
そして距離をつめ、バルカンやブーメランを駆使し、ザウート部隊を散り散りに追いやり、AAへの砲撃を減少させた。
トールのスカイグラスパーはアグニを乱射し、帰艦したが、ムゥのスカイグラスパーはまだ戦っていた。
「ムゥさん!?早く行ってください」
「うーん。子供一人残して大人が退散。ってのは寝起きが悪くなりそうでね」
軽口を叩いているが、表情は真剣そのものだった。
「あれだろ?MSの速度差を利用して、そこの砲撃してるMSを引き離す。狙いはそれか?」
ムゥの推測はおおよそ正しく、ザウートはその特徴から、機動性が極端に低く、今でもストライクやスカイグラスパーに
数機が落とされていた。
AAは黒煙を上げながら、戦場を離れていった。その後しばらくストライクとスカイグラスパーは戦闘を続けていたが、
ころあいを見て、撤退を開始した。夕焼けの空が、闇に包まれだしたので、視界が悪くなってきたのだった。
AAは戦場から多少離れた位置で帰艦してきた2機を回収し、さらに場所を変え、修理に取り掛かった。
最低機関だけでも修理しなければ、航行すら難しい状況だったからだ。
キラは帰艦すると、そのままコックピットで眠りに落ちていった…
>ストライクは機体や盾がぼろぼろになり帰艦した。
一行忘れてた…
一晩過ぎたら新作が・・・
ZAFTたちのキャラもしっかり立ててるし265師は凄いな
保守がてらに愚痴をひとつ
フレイが描けなくて筆が詰まるとは思ってませんでした…
ほしゅ
既出かもしれないけどdestinyも組むなら
destiny時代の量産形ザクはストライク以上の性能になってるという問題は・・・
あれ?違うっけ??
俺が考えたのは
キラ ストライク→ストライクIWSP(バッテリー等、一部改修改造)
アスラン イージス→テスタメント(核エンジン、VPS無し)
>>470 そんなに致命的ではないと思いますよ。ストライクの武装では破壊できないってわけじゃ
ないんですし。
誰かVPS装甲の存在意義教えてくれ…利点が省エネはいいとして…『装甲強度』が色によって変化って…
PS装甲は物理攻撃に対し電力が尽きるまで無敵らしいけど何が違うの…?
あとDESTINYも組むよりDESTINYを取り込んだ方が面白そう…
デストロイにパトリック=ザラでドズル風にしてみるとか…
技術的に1年程度では無理かと。
あ。3年くらい戦争させっぱなしにしておくのか。
>>473 マジレスすれば演出の恩恵と、
ガンプラを色だけのコンパチで
剣、砲戦、高機動戦闘のシルエットごとに
お も ち ゃ を 視 聴 者 に 買 わ せ ら れ る
という利点があります
氏ね商業主義の権化め
>>473 赤くなると何気にビームが弾ける
まあ、なんにせよ
ガンダニウム>>>>(電力でビームも弾けるの壁)>>>>PS装甲
ッつー図式は変わらないわけなんですがね。
477 :
265:2006/02/01(水) 12:52:41 ID:???
3日たって、ようやく簡単な修理が終わった。しかしあくまで、さらに被害の広がるところを抑えた。程度の修理が終わっただけであった。
ストライクも機体自体はPSの効力もあり、ソードパックを修理する程度で済んでいた。
しかし、今はソードを修理している余裕はない。
予備のモーターやエンジンを交換、整備し、航行に必要な機関を戻さなくてはならなかったからだ。
「まだかかるのね…」
整備班からの報告にマリューはため息をつく。
他のクルーも何処となく元気がないようだった。
一方レセップスでは、バルトフェルトがイザークとディアッカをねぎらっていた。
「ご苦労さん。じゃあゆっくり休んでくれたまえ」
「まだ足つきを完全に落としたわけではありません!!強行偵察の許可を」
バルトフェルトは渋い顔をする。
「それがねぇ…あの戦闘後足つきをロストしてしまってね。報告によれば相当なダメージをおわせたそうだから…
海までは出てないはずなんだろうが…おそらく、この山の辺りにいるはずなんだが…」
バルトフェルトが指したのは、キリマンジャロの北部と、エジプト南部の山脈との間あたりであった。
「とりあえず、このまま東へ進むか、北へ転進してくるか。どちらかだろうねぇ」
そこにディアッカが一歩前へ出、バルトフェルトに進言した。
「だったら、北のほうを俺達に。あんたは東に待機。これで来たほうが足つきをやれる。ってのは!?」
ディアッカは敬語や立場をはばからずに直言した。
バルトフェルトはそのことについては、どうでもいいようなそぶりを見せ、ディアッカの提案を受け入れた。
「アンディ、トドイタワ(アンディ、届いたわ)」
アイシャが艦橋に入ってくる。
「ほぅ。では、後は君達に任せるとしよう。この船を使うといい。ダコスタ君。頼んだぞ」
バルトフェルトは副官、ダコスタにイザークとディアッカの面倒を見るよう言い、艦橋から立ち去っていった。
向かった場所はレセップスの隣に着陸した輸送機であった。
「新型MS、ラゴゥです。設計がかなり前から行われていたので、ビーム兵器の搭載が見送られたプロトタイプですが、
機体性能はバクゥより格段に上昇してるはずです。テストが終わったのでバルトフェルト隊長に正式に配属されます」
輸送機のMSデッキで新型の4足MS、ラゴゥのプロトモデルの説明を受ける。バルトフェルト。
今日はこの機体が送られてくる予定の日にもなっており、別行動でテストも兼ねて、AAを迎え撃つまでに調整を
済ませる予定が、バルトフェルトの頭の中に出来ていた。
「さて、では行こうかね」
バルトフェルトは輸送機で待機ポイントまで向かうよう指示を下した。
「これで終われば御の字だがね」
眼下には砂漠の、何処までも続くかのような世界が広がっているだけだった。
478 :
265:2006/02/01(水) 12:53:28 ID:???
一方、ところ変わってプラント。
評議会議長、シーゲル・クラインと、評議委員、パトリック・ザラは議会を終え、議場から退席がてら意見をぶつけていた。
「しかしだな。パトリック。戦争戦争で、最後に焦土が残るだけとなるやもしれんのだぞ」
「だからと言って、ナチュラルどもの思うように世界を運ばせて、我々は耐え、しのぐだけと言うのは割が合わん」
「では、本当にどちらか。あるいは双方が滅びるまで戦争を続けねばならないのか?若者が死に、我々のような年寄りがただ
口先で言い争って、生きながらえている社会の何処に大儀がある」
「だからこそだ!!一刻も早く、政治的にも軍事的にもやつらを叩かねばならん。これ以上同胞が虐げられるのを
ただ指をくわえてみているだけと言うのは辛抱ならんでは無いか!!」
あくまでどちらも正論であり、どちらも譲れないものがあった。
外へ出ると、そこには人工的な大気と光が満ちた世界であった。
その頃アスランは、ニコルの搭乗予定MSを受領後、地球のイザーク、ディアッカと合流。と言う予定であったが、
ミラージュコロイドの扱いが少々難航し、プラントにとどまっていた。
アスランは、大気圏の戦闘後、プラントに帰国した際、婚約者、ラクス・クラインの元を訊ねた。
「アスランは、キラと親友だと聞きました」
「…確かにそうでした。しかし、お互い、相手を撃つ事に同意し、次出会う場所はおそらく戦場となります」
「…戦いたいのですか?」
「…出来れば戦わずに終わればそれに越したことは無いでしょう。ですが。今は戦争中です。そしてこの戦争は、まだ終わりが見えない」
アスランは目を背け、遠くを見つめた。
「この戦争が終わっても、人々がいがみ合っている以上。また戦争は起こるでしょう。それを防ぐためには。
私は平和と共存を祈りながら歌を歌い、訴えて行きたいと考えています。アスランも…」
「ええ…戦争が終わったら…手を取り合う世界を目指して。何かをするべきだとは考えています。
しかし、今はまだ私は兵士です。兵士として、貴女をはじめとした力なき人々を守ることが、今するべきことだと考えています」
アスランはただ遠くを見ているだけであった。
さらに10日がたったころ、ようやく、何とか動ける程度まで修復が完了した。
「定期的に整備しなくちゃいけねぇし、出力の関係から高度はあまり上げられないが。なんとかはなったな」
マードックは独り言のように報告する。
「これでは山越えや、大洋の横断は不可能…ですね」
ナタルは冷静に分析する。
マリューはオペレーターに、艦内放送を入れるよう通達する。
「艦長のマリュー・ラミアスです。現在エンジンの修復が終わり、あと2時間後に出発する予定となります。
しかし、諸所の都合により、途中、敵部隊との戦闘があると予想されます。
…ですが、全てのクルーを生存したままアラスカに着くと約束します。そのために、もう少しだけ力を貸して」
それだけ言うと、マリューは艦内放送を切り、シートに座り直した。
479 :
265:2006/02/01(水) 12:54:15 ID:???
2時間後、予定どうりエンジンの出力を得、AAは再び空に舞った。
「戦闘…あの人と……もし、あの人が出てきたら、僕は勝てるのか?」
キラは自室で物思いにふけっていた。
そこにインターカムで来訪者が来たことを告げられた。
「キラ。展望室へ行かない?」
声の主はフレイだったが、他にも何人かいるようだった。
キラは、すぐに出てきて、目的地に向かっていった。
「アフリカは人類の発祥の地だって言われるけど、そこから出発した人類は今、何やってるんだろうな」
サイの発言である。
「本当。コーディネーターとかナチュラルとか。元はここに収束するのにな」
トールも同意している。
「でも、襲ってくるから戦う。これは当然じゃないか?」
カズィは現状を見て言う。
「…何と戦うのか。それが一番の問題だと思う」
キラはつぶやく。
何と戦うのか。今はこの船を守るために。では、その後は?キラはそこから先が想像できていなかった。
今はまだ、漠然と、誰もが平和になればいい。と思うしか出来なかった。
「ようやく。か。意外と損害が大きかったのかねぇ?」
バルトフェルトは、報告を受け、そう感想を漏らす。
「よし。海に出る前に叩く。輸送機を発進させろ」
そう指示し、バルトフェルトは心の中でつぶやいた。
(少年。君の決意を見せてもらおう。取るに足らないものであれば、君の人生はここまでだ)
「敵反応!!MS8機です」
オペレーターが報告する。
「総員。第一戦闘配置。ストライクとスカイグラスパーは発進準備が整い次第発進」
マリューは速やかに指示を送る。
「やはり遭遇しましたか」
ナタルが苛立ちを含んだ声で一言漏らす。この部隊を突破しないと、この灼熱の大陸は抜けられないのであった。
キラはストライクに乗り込み、気持ちを整えていた。
「キラ君。大丈夫かしら?」
マリューから通信が入ってくる。
「エールと、ビームライフルとバズーカの装備で行きます」
「え?だって…盾はどうするの?」
「相手の数は少なくないので、手数で行きます」
キラは管制系を確認した。発進シグナルはまだ赤いままであった。
ストライクにエールが装備され、右手にビームライフル、左手にバズーカが持たされる。
シグナルが一つずつ青く変わり、発進スタンバイOKの状態になる。
「キラ・ヤマト。ストライク。出ます!!」
カタパルトから勢いよく射出されるストライク。生身であれば、強すぎる風をそのみで受けたであろう。
着地予定地点から離れた場所には、青い4脚の特殊な形状のMS。バクゥが迫っていた。
仲間とのディスカッション、普段と違う装備、敵新型MSと
ガノタのツボを刺激する要素てんこ盛り、GJ!
キラがあまりにもまともになって逆に心配なくらいだw
>476
まだガンダ"リ"ウムと比べるのなら分かるが
なぜいきなりアナザーの設定が出てくるのかが不思議で仕方ないよ
>>477-479 いつもいつもGJ!!です
キラが冷静に敵情を判断してる・・・・w
次の戦闘シーンワクテカしながら待ってます
>>481 種を叩けりゃそれでいい小学生かと
ガンダ"ニュ"ウムでもガンダ"リ"ウムでもない辺り大して詳しくは無さそうですが
正確には「ルナチタニウム」だろ
>>477-479 いいね。ぶっちゃけ期待している。
どんどん良くなってるしね。ストライクだけでキラがどう乗り切っていくのか
楽しみにさせていただきます
GJ!
このスレ的に、
オリ、種死キャラはNG
自由、正義はAA側勢力でなければOK
だよね?
>>485 スレタイ嫁
核エンジンの機体は天帝だけでいい
>>486 >>1には確かに
>もうこの際自由とか攻撃自由って、作品全体に要らなくね?
とあるが、敵側にそれっぽいのがでてきてもいいんじゃね?
あくまでキラ側は、最高のMSがストライク、Sルージュ程度で。
補給イベントが欲しいですねー弾薬系の。そこでザフト規格のバズーカなり脚ミサイルポットなりマシンガンを補充できてもいい気が…
天帝そのままはだせないのでジオングもどき希望。つか1stだとゲルググ=ガンダムなのに種だとゲイツ>ストライクなのが不憫。
最終型機はストライクIWSP改とかかねぇ…あと1ヶ月でルージュ製造とストライク修理はむりぽなのでM1ベースのストライク・アストレイ(アストレイM1にストライカーパック&PS(TP)装甲増設)とかどうでしょう?
あとビームライフルはPG1/60で腰にマウントできたのでバスーカを標準装備にしてもなんとかなりそうです。
にしてもストライクのバスーカかっこわるい…
うん。なんつーか、チラシの裏にでも書いてろ。
>ゲイツ>ストライク
これってソースあんの?
ランチャー装備の時に変態仮面相手に凹られただけでしょ?
正直、このネタSSにしたかったが、とことん文才ないんで断念
プロットだけ作ったの投下します
キラがストライクに乗る所までは、本編と同じ
以下↓
ストライクのOSを書き換えようとするキラ
だが予想以上に複雑で、ブラックボックスが多すぎるストライクのOSは、キラの手にすら余るものだった
勘と運を頼りに、なんとかOSを書き換えるキラ
だが、肝心な所でエラーが出て、ストライクは暴走
制御不能なまま、でたらめに暴れだすストライク
だが、その動きは、敵の攻撃を回避し、さらにコクピットを一撃で貫き、ジンをパイロットごと葬り去る
その直後、ストライクは制御を取り戻す、OSに数多くのエラーを残したまま……
マリューはキラに『狙ってやったのか』と尋ねるが、答えは『まさか、偶然です』というもの
ザフトの襲撃により、現物以外のストライクの資料は、ほぼ失われ、技術者の多くは死亡し
キラによってがむしゃらに書き換えられたストライクのOSは、もはやキラにもマリューにも、他の誰にも完全な解析が出来ないものになってしまっていた
かくて、未完成のままストライクは戦場に立つこととなる
ストライクのパイロットとして、ザフトと戦い続けるキラ
OSのエラーは消えないが、とりあえず動作する
偶に暴走しても、それはかなり確率で良い結果に繋がる
ただし、暴走したストライクが攻撃する時は、必ずコクピットを狙っていた
いつしかストライクは妖機と認識されるようになる
キラにも異変が起こっていた
戦闘中、過剰に殺意を覚えたり、殺すつもりが無くても、気が付くとコクピットを狙っていたりする
ストライクに恐怖を感じるキラ、だが、その一方、どうしようもなくストライクに心を惹かれてしまうのだ
ストライクのOSが未完だったこともあり、ナチュラル用OSは結局、完成せず
連合はMSに対抗できるMAの開発に力を入れることになる
キラ製OSの一部を流用して、ストライク・メビウスが完成する
このMAは、対MS戦の相性が良く、予想されていた以上の性能を発揮する
連合はアラスカ戦でザフトに大打撃を与えて勝利
膠着していた戦況は、連合有利に傾いていくことになる
これに対しザフトは、AAを沈めれば連合の戦意を削ぐことになると考え、完成したフリーダム、ジャスティスを、AAにぶつける
フリーダム、ジャスティスの圧倒的な性能の前にAA、ストライクは敗北
AAは大破、ストライクは中破
カガリは重傷を負い、治療の為にオーブへ帰還
マリューはキラに『ストライクに怨念が宿っているなら、それはきっと私のザフトへの憎しみ、それがあなたを苦しめてしまった、ごめんなさい』
と言い残して息絶える
連合はストライクを密かに回収し、世界各地から優秀な技術者を集めて修理する
その過程でストライクの秘密が明らかになる
ストライクにはサイコフレームという特殊な構造部材が搭載されており、それがパイロットや周囲の人間の脳波を感知し、そして影響を与えていたのだ
サイコフレームは、元々はパイロットの脳派を機体の駆動系に直接フィードバックするための技術であったが
それもまた未完成であったが故に、暴走やパイロットの情緒不安を起こしていたのだ
それがストライクの怨念の正体だった
そしてまた、キラの出生の秘密も明らかになる
キラは争いを無くすことを夢見た人々が、他人と誤解無く判り合えるテレパシーのような力を持った人間の実験体として生まれていた
自分の力とストライクの力を理解したキラは、さらなる成長と遂げ
修理の終わったストライクと新たに完成したドミニオンによって、宇宙へ飛び
月基地を攻めていたフリーダム、ジャスティスを打ち破る
フリーダム、ジャスティスの残骸を回収した連合は、NJCを手に入れる
アズラエルはミラージュ・コロイドを装備したしたブリッツ・メビウスに核ミサイルを搭載し、プラントを破壊する計画を立てる
だが、ブルコスの理念に疑問を抱く良識派の技術者によって、この情報がザフトにリークされる
焦ったパトリックはジェネシスの存在を公表し、連合に無条件降伏をせまる
だが、クルーゼのニセ情報によってジェネシスがハッタリだと信じているアズラエルは、それを一蹴
「今すぐ、核で絶滅させてやる」と挑発
激怒したパトリックはジェネシスを発射
大西洋連邦は全滅、国土は消し飛び、アズラエルもブリッツ・メビウスも良識派の技術者も数十億の人口も消滅
連合は無条件降伏を受け入れることが決定される
中立国もプラントへ恭順することとなる
ただ一国、自国の理念を理由に恭順を拒否したオーブを除いて
月に居て難を逃れていたドミニオンに、カガリを通じてウズミのメッセージが届く
『オーブが囮になってる間に、ドミニオンとストライクでジェネシスを破壊して欲しい』と
ドミニオンの艦長ナタルはそれを承諾する
オーブにザフトの目が向いている間に、月艦隊と共に、ジェネシスに奇襲をかけるドミニオン
(この時、まだ無条件降伏の調印はされていない)
まずは月艦隊が囮に
ジェネシスに狙撃されない角度、即ち、撃った時プラントを巻き込んでしまう角度からドミニオンが奇襲
だがそこに、プロビディンスに乗ったクルーゼが立ち塞がる
『ジェネシスを壊さなければ人類に未来は無い』と主張するキラに対し
『人類は滅ぶべき』と主張するクルーゼ
ぶち切れたキラは種が弾けるイメージと共に覚醒
地球から、月から、プラントからも、そしてキラ自身から、世界を守りたいと願う人々の心を受けてストライクが輝く
『見えるか?感じるか?クルーゼ。世界を守ろうとする意思が集う様を』
『神にでもなったつもりか』
『これは人の意思だ!決して楽園ではないこの世界で、それでも必死で未来を掴もうとする人間の意志だ!それがお前を否定する、それがお前を倒す』
覚醒したキラは、ストライクの性能を限界以上に引き出してプロビディンスを撃破
さらにプロビディンスの核動力を利用してジェネシスを破壊する
クルーゼが最後に感じたことは……『これが……命の力か』
この戦いの後、ストライクは動かなくなってしまう
未完成のまま戦い続けた機体は、未完成のまま封印されるとこになる
『さようならストライク、君は最高の相棒だったよ』
キラは最後の別れを告げ、去っていく
その時、電源の入ってないはずのストライクが僅かに動き、一瞬、親指を立てたことを、知るものは居ない
あまりに多くのものを失い、混迷する世界で、それでも人は生き続ける
以上です
お目汚しでした
499 :
265:2006/02/04(土) 20:51:26 ID:???
平地に降り立ったストライク。そこに2機のバクゥが殺到する。
キラはすかさず一機のバクゥに向けて、ビームライフルを放つ。
しかし、難なく避けられ、レールガンを撃たれる。ストライクは、横にステップを踏み、かわす。
さらに4機のバクゥが向かってくる。傍から見れば、獣が人の周りを取り囲み、攻撃のチャンスをうかがっているように見える。
しかし、その人も獣も、今は機械である。ストライクの後ろに回りこんだ2機が、ミサイルを3発ずつうちはなつ。
とっさに身を翻そうとするが、右の肩部に1発あたってしまう。
そこに一機が飛びかかろうとするが、AAからミサイル群が接近し、回避に追われ、不発に終わった。
体勢を整えたキラは、一機のバクゥに向け、ビームライフルを2連した。
バクゥは右方向に走り、2発をかわしたが、そこにバズーカの弾が飛んでくる。
「し、しまっ…」
あらかじめ予想を付けられた射撃に、まんまと予想どうりの回避をしたバクゥはなすすべなくバズーカに直撃し、爆発してしまう。
それを見た2機のバクゥは、ストライクに、牙を突きたてようと急接近してゆく。
キラはすかさず上方向に飛び上がり、2機に、それぞれビームライフルとバズーカを撃ちはなった。
ビームライフルを撃たれたバクゥは避けきれず、直撃してしまう。しかし、バズーカを撃たれたほうは、ぎりぎり避け、
降りてきたストライクに体当たりを仕掛け、背中から倒すことに成功する。
そこにレールガンとミサイルが殺到する。キラはイーゲルシュテルンのトリガーを引き、ミサイルを迎撃するが、
レールガンに脚部と肩部の装甲を少々持っていかれ、穴や、傷が出来てしまう。
確実にコックピットをやろう。と、先程体当たりをしたバクゥが方向転換し、突っ込んでくる。
まだ倒れたままのストライクは、なすすべなく、やられるかと思った。しかし、そこに空から砲撃が降りて来、バクゥを貫いた。
「坊主。生きてるな」
ムゥ・ラ・フラガのランチャースカイグラスパーであった。
ムゥとトールのスカイグラスパーの砲撃で、バクゥに回避行動を取らせているうちに、キラはストライクを立たせた。
そこに、先程までスカイグラスパーとAAとを相手にしていた残り2機のバクゥも集結し、5機のバクゥが地上に躍っていた。
キラは一機にバズーカを撃つがあたらず、ビームライフルも空に消えていってしまう。
しかし、レールガンやミサイルを、時折被弾してはいるものの、ほぼ避けつつ、もう一発バズーカのトリガーを引いた。
今度は、バクゥのミサイルポッドに直撃し、誘爆を引き起こし、バクゥを沈黙させた。
「もう一機!!」
と、トリガーを引くが、バズーカの弾が切れてしまう。
キラは舌打ちを一つつくと、バズーカを投げ捨て、ビームサーベルを抜いた。
AAからゴットフリートが飛ぶ。バクゥはそれを避け、ビームは地面をえぐった。バクゥが避けた先に、トールのスカイグラスパーから
放たれるビーム砲が2発飛んでくる。一発を右前足にくらい、バランスを崩す。そこにAAのバリアントがすさまじい勢いで
炸裂し、バクゥは爆発炎上してしまう。
「なかなかやる。だが、これ以上は!!」
バルトフェルトはラゴゥを戦場に踊りいれる。射程距離まではまだ少しあった。
「新型!?バルトフェルトさんか!?」
キラは、近づいてくる新手のMSに視線を向け、声を発する。
「新型MS。少年!!ここで決着をつける!!」
「ターゲット、ロック.イイワヨ、アンディ」
同乗者、アイシャの声が聞こえる。そうしてオレンジの獣、ラゴゥは戦闘を開始した。
500 :
265:2006/02/04(土) 20:52:17 ID:???
一方、レセップスでは。
「ちっ。まだこねぇのか!!」
ディアッカが艦橋で舌打ちをしている。彼の予想では、当初の予定どうり真っ直ぐ東に向かうのをあえて避け、
北に転進し、航行する。というものであったが、見事に外れてしまった。
「ディアッカ。アスランとニコルが地球に来るらしい」
イザークがディアッカの近くにやってくる。
「ほー。じゃあ、あいつらを盾にでもして確実に落としますかね」
ディアッカの口調は冗談半分、真剣半分といった雰囲気だった。
そこにダコスタがやってくる。
「たった今通信が入り、バルトフェルト隊長が敵を捕捉したそうです」
イザークとディアッカの表情が驚きを見せる。
「ちぃ!!おい。船を発進させろ。援護に向かうぞ」
もちろん、援護とは名ばかりで、獲物を横取りしようと言うことが目的であった。
「…今から向かっても、2日はかかり、戦闘は終わっていると予想されます」
ダコスタは冷静に返答する。
しかし、戦闘の決着はどうあれ、ここにいても何も無いことは明白なので、艦の進路をバルトフェルトのポイントまで
向けるよう指示し、イザークとディアッカに敬礼し、ダコスタは立ち去って行った。
ラゴゥは早かった。戦闘区域に入り、真っ直ぐにストライクに向かって行ったが、ミサイルを撃ち、すぐに横に転進した。
ミサイルはストライクの胸部に当たり、コックピットが大きく振動し、キラは体を揺さぶられた。
そこに、バクゥ2機からミサイルが乱射されるが、キラは何とか回避しつつイーゲルシュテルンで迎撃することが出来た。
そうして、突っ込んでくるバクゥを、ビームサーベルで切り払い、撃破した。
しかし、コックピットでアラートがなる。
「PSダウン!?」
ミサイルを喰らい、ビームライフルを撃っていたため、エネルギーが切れ掛かり、システムにより強制的にPS装甲が
解除され、ストライクは外観が灰色のMSになってしまった。
「いくらPSが強力でも、バッテリーの限度が弱点だ。さて、後がなくなったな」
バルトフェルトは言及する。
ラゴゥを先頭に、残り2機のバクゥが左右に位置し、ストライクへ向かってくる。
キラはイーゲルシュテルンのトリガーを引くが、弾は出ない。
「弾切れ!?ちくしょう」
エネルギー消費の大きいビームサーベルを捨て、冷静に計算した。
「残りビームライフル…2発が限度。それ以上は機体が動かなくなる!!」
ラゴゥからミサイルが飛んで来る。キラは最小限の行動で回避し、加速をかけ、牙を突きたてようと飛び掛ってくる。
バクゥを凝視し、ビームライフルを撃ちはなった。直撃ではなく、胴体部の後方にあたってしまう。
バクゥはまだその機能を停止するほどではなく、重力に従い、ストライクに降下していた。
キラは、腰のアーマーシュナイダーを左手で引き抜き、突き刺し、後ろに後退し、バクゥの落下と爆発を確認した。
もう一機のバクゥはムゥのスカイグラスパーに追われていた。
流石にエンデュミオンの鷹。トールのスカイグラスパーからビームが放たれる。
バクゥにとってはかわすことは難ないが、その直後にムゥのスカイグラスパーからアグニが放たれ、爆発してしまう。
そこに、後方から、残る一機。つまりラゴゥが追ってきており、ムゥのスカイグラスパーにミサイルを撃った。
ムゥは機体をすぐさまねじったが、右側のミサイルポッドとガトリングの部分に被弾し、バランスを失ってしまった。
さらに、トールのスカイグラスパーでも、ビームの使いすぎかつ、ストライカーパックの装備が無いため、
エネルギーが切れようとしていた。
501 :
265:2006/02/04(土) 20:53:11 ID:???
バルトフェルトの乗るラゴゥは転進し、バクゥを討ち取ったストライクと対峙した。
ストライクの残り武器、ビームライフル1発とアーマーシュナイダー1本。
ラゴゥからミサイルが迫ってくる。今は必死に避けることが大切だった。
4発のミサイルを避け、敵を見据えるキラ。
距離を詰めつつ、ミサイルで牽制するバルトフェルト。
さらにミサイルが放たれ、腰部の下部に直撃してしまう。そこにラゴゥが突撃してくる。
その牙でストライクを切り裂くために。バランスを崩したストライクにとって、回避は間に合わなかった。
キラは何ももっていない左腕を前に伸ばし、左腕に牙を突き立たせ、向かってくるラゴゥの勢いを、一寸止めた。
そこに右腕のビームライフルをうちはなつ。ビームはラゴゥのミサイルポッドに直撃する。
キラは大きく地面を蹴り、バーニアを吹かし、爆発に巻き込まれないくらいの距離まで離れた。
バルトフェルトはミサイルポッドをパージし、すぐさまその場を離れる。
そして、ミサイルポッドが爆発し、2機の間を爆煙が満たす。それが薄らぐと、バルトフェルトはストライクに突貫する。
「まだだぞ少年!!」
オープンで通信をストライクに入れる。
「バルトフェルトさん。もうやめてください」
「これは戦争だ。どちらかが死ぬまで終わりは無い。死にたくなくば戦え。殺しあいたくなければそのまま果てろ」
「そんなこと!!」
キラはエールの残りバッテリーを本体に移し、エールをパージし、右の腰に残っている最後の武器、アーマーシュナイダーを構えた。
バルトフェルトは無言でストライクまで加速をかける。
キラもストライクを走らせ、ラゴゥを迎え撃つ。
両者の間が30Mぐらいになったとき、ラゴゥは低く、前へ跳んだ。
ストライクも一瞬遅れて飛び上がり、中空で激突した。
ラゴゥの牙は、ストライクの右足に当たり、ストライクのナイフはラゴゥの胴体中央に刺さっていた。
「アンディ!!」「アイシャ!!」
ラゴゥのコックピットでは恋人同士が最後の抱擁をしようと席を立っていた。
それがかなったのかどうかは、あるいは当人達も分からなかったであろう。ラゴゥは爆発の閃光に包まれ、
破片が当たりに散らばっていった。
「僕は…殺したくなんか無かったのにー!!」
着地し、動かなくなったストライクのコックピットで、キラは誰に聞こえるわけでもない叫びを唱えることしか出来なかった。
俺も書きたくなってきた……なんかリクエストある? 俺だけじゃ思い浮かばないので
急に過疎ったなここ
職人再臨ボッキage!!
ネ申降臨age
506 :
265:2006/02/09(木) 18:11:16 ID:???
砂漠の虎がアフリカの大地に散った後、AAは航行を続け、アラビア半島にたどり着いていた。
定期的に機関の整備と調整を行わなければならない今、アフリカから大海を飛ぶことは不可能であり、
こうして時折地上に降りなくてはならなかった。
キラはあの戦いの後、急に一人で物思いにふけるようになっていた。
「人殺し……僕はいくつもの命を奪ってたんだ…」
今まで倒したMS。それに乗っていたパイロットを考えるたびにキラは気が沈んでいた。
ある時、ムゥにも訊ねてみた。
「うーん。そう難しく考えるな。俺たちはそうして今生きてるんだから。明日敵がやってきて逝っちまっても
仕方が無い状況だからな」
ある意味、そういう考えを避ける考え方は適格だったのかもしれない。キラは窓の景色を見に行くことが増えていた。
艦橋では整備が終わったことが報告されていた。
「では機関始動。出力が来たら発進します」
マリューは速やかに指示を下す。ざふとの勢力下にある以上、なるべく海の上を飛びたいところであった。
「このまま紅海を超えて、それからインド南端あたりで、それから東南アジアを経て、あともう一回くらい整備して。
これでアラスカにつけるわ」
今後の進路を口にする。アラスカまではまだまだ遠いようだった。
一方、海洋艦に陣取り、クルーゼから例の足つきについて通信を受けている男がいた。
「ふん。クルーゼの手に乗るのは気に入らんが、落とせば我々に有利になることは疑いない」
その男、マルコ・モラシム。髭を蓄えた、軍人らしい中年男だった。
「よし、足つきを攻撃する。ディンで出るぞ。我に続け!!」
モラシムは全艦に通信し、艦橋からMSデッキへと向かっていった。
「AA、発進!!」
マリューの号令の元、AAが空へ舞おうとしたその時だった。
「レーダーに敵影。数7!!MS戦闘空域接触まで10分!!」
オペレーターの報告が飛ぶ。
「くっ!!総員第一種戦闘配備!!」
「艦長。相手はディンです。ストライクに空中戦は出来ません。かといって真っ向から戦うには…」
ナタルが的確なことを進言する。このままAAは加速をかけたい時でもあったのだった。
「ストライクは甲板の上で戦ってもらいます。大尉、お願いします」
MSデッキのスカイグラスパーに乗り込んだムゥに、マリューは通信を入れる。
「あいよ。MSが空を気ままに飛んで良いもんじゃねぇって。よし!!出るぞ」
ムゥのスカイグラスパーが空に舞う。続いてトールのスカイグラスパーも追従する。
「相手はディンだ。前にも一度戦ったが、今度は数が多い。気をつけろよ!!」
ムゥは僚機に激励を入れる。
「甲板の上で戦え…?」
「そうよ。ランチャーを装備してね。頑張ってキラ」
ミリアリアが通信で出撃するキラを鼓舞している。
管制に従い、ストライクにランチャーパックが装備される。
「相手はディンです。ディンはその性質上長時間の空中戦闘は難しいので、防御を中心に戦い、離脱します」
マリューが戦闘の方針を述べる。
キラはカタパルトを使わず、スラスターを吹かせ、甲板の上に陣取った。モニターに敵の機影が写る。
キラは先制のアグニを打ち放した。
507 :
265:2006/02/09(木) 18:12:04 ID:???
「ほぅ。強力な兵器だ。だが小回りの効くディン相手に大砲では!!」
モラシムは体に力を入れる。ターゲットは白いMS。
「2機は戦闘機の相手を。もう2機は戦艦を、あとの2機は私と共にMSを討つぞ。各個に撃破しろ」
指示を下し、モラシムはストライクに近づいてゆく。
「く、来るなぁ!!」
右肩のガトリングを撃つキラ。ディンはストライクを中心に弧を描き、回避してゆく。
戦艦を背にしたところで、ストライクからの攻撃がやむ。下手に撃てば味方に当たるということを考慮したのであろう。
それを見据えたモラシムは上昇しつつストライクとの直線距離をつめ、一気に下降してきた。
キラはミサイルで迎撃するが、向かってくるディンはマシンガンでそれを打ち落としてしまう。
そして急降下しつつ、ストライクと高さがならんだところで、左手のショットガンをうちはなち、そのままAAの下部にまで下がっていった。
ショットガンはストライクの頭部に左から直撃し、装甲に傷が付き、左のアンテナの一つが折れてしまった。
「むぅ。これで落ちんか!!これがPS…だが、壊れないものなど存在しない!!各機、引いては押し、押しては引きの戦法を取れ」
いわゆるラン・アンド・ガンの戦術は、ディンにとってはもっとも効率のいい戦い方だった。
対してストライクは大砲を装備し、急な動きに完全に対応することは難しかった。
一方、スカイグラスパーはディン2機と戦闘していた。直線的になればスカイグラスパーのほうが加速が良いのかもしれない。
しかし、ディンは3Dに即座に対応できるという長所があり、上下左右前後。あらゆる方向から攻めていた。
「ちぃ!!流石にソードは警戒される!!」
ムゥのスカイグラスパーには、修理を終えたソードパックが装備されていた。
ディンはそれを見越して中距離から距離を詰めず、マシンガンとミサイルを駆使し、スカイグラスパーに攻撃を
随時行っていた。トールのスカイグラスパーも同様で、こちらは本格的に回避に専念していた。
流石にパイロットとしての技量の差もあり、ムゥは時折バルカン砲で反撃もしているが、トールは反撃しようものなら
すぐに被弾する可能性が高かったため、事前にムゥから回避だけするように通知されていた。
そしてAAには、ディンが死角となる部分や、砲門が回りきらない箇所に的確に陣取り、細かく攻撃をしていた。
一応目前のキラに攻撃しているディン部隊にも攻撃をするが、蚊がまとわりつくように、なかなか退治できないでいた。
508 :
265:2006/02/09(木) 18:13:23 ID:???
「あー。拉致があかねぇ」
ムゥはコックピットで唸る。これではいたちごっこであったからだ。
「キラや船もどうなってるか分かりませんしね」
トールから返事が返ってくる。
ムゥはその返事にしばし考えをめぐらせた。そして機体を急反転させ、AAに向かっていった。
「ど、何処へ行くんですか!?」
「お前も来る!!いいか。俺たちが坊主と戦っている敵を撃つ。坊主がAAを攻撃している敵を。で、戦艦で俺たちを攻撃しているMSを叩く。
一種の奇襲だ!!いいな、他のやつらも」
ムゥはAAとストライクに通信をいれ、一瞬でひらめいた、一回しか通用しないだろう作戦を提案した。
キラはすぐさま、レーダーでAAに取り付くMSの位置を確認した。しかし機体は大きく動かさず、自機を攻撃してくるディンに対し、
回避とミサイルで戦闘を続けていた。
AAの火気管制も、ゴットフリートの照準をムゥとトールを追ってくるディンにすえた。
加速をかけ、ムゥのスカイグラスパーがシュベルトゲベールにビームをともす。キラはそのタイミングで一機のディンに
ガトリングを撃ち、回避行動をさせた。そこを待ってましたとばかりにビームを発生させたソードが切り裂いてゆく。
そしてムゥがAAの目前から横にそれたタイミングで、ゴットフリートが炸裂する。
直線的に加速していたディンは回避しきれず、直撃し、爆発してしまう。
トールは舟艇にいるディンにビームを撃ち、その場を離れさせる。そこにストライクからアグニが射出され、ディンを貫く。
短時間に一気にディンを3機も失い、陣形もばらばらになり、推進剤も切れかけてきたこともあり、モラシムは撤退指示を出す。
撤退は早かった。流石に統率された軍だけあるようだった。
「あの人たちは…どうして戦争をしているんだろう…」
キラは独り言をつぶやいた。
「そりゃ自分のため、仲間のため、そして誰かのために戦っているからだろう。だから戦えるんだ。
他人を殺す代わりに、自分は生き残る。生き残った以上、できることをしようとする。ま、こういったことじゃないか?」
通信回線を入れっぱなしだったため、ムゥから返事が返ってくる。
「…生きて自分のできることをやって、それから死なないと。死んでいったやつらに申し訳が立たないだろ」
ムゥは多少悔しげな口調でそれだけを言う。
「出来ること…生きること…」
キラはそれだけをつぶやき、ストライクをMSデッキに降ろした……
乙。
乙
モラシムktkr
何か、ガンダムって感じの話だなぁ(*´∀`)
他のスレでもよく見るが…
モラシムってそんなに人気キャラなのか?
>>512 種じゃ数少ない、名前あるヲサーンパイロットだからジャマイカ?
なぜか連ザで、ヤシの台詞を聞くと何かワロテしまうwwwwwwwwwww
514 :
265:2006/02/12(日) 17:10:06 ID:???
戦争。狭義で言えば人の殺し合い。キラはそんな中に立たされていた。
生き残るために戦い、守るために戦い、そしてその後の世界のために戦う。
キラの戦う理由は変わっていった。しかし、砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルトが言ったように、
『いつ死んでも後悔しないよう』に生きられれば、また、ムゥ・ラ・フラガが言ったように、
『生き残った以上、できることをする』という生き方を貫ければ。
キラはそう決意をし始めた。
先日のMS部隊はまた、必ず襲ってくるという確信があった。そして今度は迷わず戦えるという決心も出来た。
キラがMSデッキに行くと、そこにはシュミレーターの前でなにやら騒がしくしている友人の姿があった。
「?どうしたの」
キラが近くによって、立ってみているトールに訊ねた。
「ああ。キラ。いや、サイが…」
サイがシュミレーターの中でスカイグラスパーの操縦をしていた。
キラがその様子のモニターを見始めた時、サイの機体が落とされてしまった。
「あー。トールは凄いな」
サイがシュミレーターの中から声を発する。
「サイ、どうして?」
キラは不可思議に思い、質問する。
「キラやトールばっかり頑張ってて。俺も何か出来ないかと思ったんだよ。ストライクの操縦は無理でも、戦闘機であれば、
トールやフラガ大尉の換わりに出撃して休息とってもらうことも出来るかもしれないし」
キラは無言だった。確かにそのサイの考え方は的確かもしれない。だが、同時に危険を孕んでいた。
一方、モラシムは例の戦艦が紅海に出るタイミングで攻勢に出ようと準備をしていた。
MS・グーン。水中用MSを配備し、自らはディンで撹乱するという目論見だった。
「ようし。出撃するぞ。今度こそ落としてくれる。我々の強さをいやと言うほど見せるのだ!!」
海洋母艦から空へと舞うディン。目標まで距離はそう開いていなかった。
515 :
265:2006/02/12(日) 17:10:58 ID:???
「敵MSディン。数3……あ、いや、ソナーに反応!!水中からも来ます」
紅海に出たAAは地上からの攻撃はほぼ無いものとして、低空飛行に切り替えていた。これくらいなら魚雷は当たらないだろうが、
対空ミサイルに対しては警戒が薄い状態であった。
「…ディンを突破すれば空は開く!!総員第一戦闘配置。高度を上げて」
マリューは目前のディンを突破を指示する。各砲座がシステムを起動する。
MSデッキにも警報が鳴る。
ストライクにはエールが装備された。自由に飛ぶことは出来なくても、滑空程度ならできるはずであった。
前の戦いと同じく、ストライクは甲板の上に待機し、ディンを迎え撃つことになった。
「出てきおった。ようし、各機、敵の弾に当たるなよ」
モラシムは先頭を切ってAAに向かう。射出される戦闘機をモニターに確認した。
「毎度毎度ご苦労なこった。そんな羽根つきMSごとき!!」
ムゥは目前に出てきたディンにランチャーを打ち放した。
しかし、流石に軽量化されたMS。難なくかわし、AAに接近する。
キラは飛び回るディンを迎え撃つが、ディンはストライクを相手にしようとしない。
「くっ。こいつら…AAを狙ってる!?」
キラはそう判断した。
「ふっふっふ。そんなPS装甲の化け物MSなど。ディンでは相性が悪い。ならば母艦を落とすまでよ!!」
モラシムは、PSの特性を認識し、ターゲットをストライク以外にするよう指示していた。
空の上である以上、ストライクにあまり自由に動ける状況は無かった。故に砲台同様だとモラシムは指摘する。
そうしてグーンがAAの真下までたどり着いた。
そのタイミングを見計らって、ディン3機はAAの機関部を集中的に攻撃し始めた。
「やらせるかよ!!」
ムゥとトールの自由に動けるスカイグラスパーが止めに入ろうとする。しかし、小回りが利くディンは、
AAの攻撃も含め、小さく動きながら攻撃を続けた。
そして一機のディンがミサイルを撃つと、直撃した部分が爆発する。
「機関部4番損傷!!出力低下。高度、維持できません」
状況報告が入る。ゆっくりと高度を下げるAA。まだ他の推力は生きていた。
「やむを得ません。現在の出力で保てる最高高度にまで降下!!」
「…算出出ました。このまま修復しないで行った場合、10分後には飛行停止。水面上を行くことになります!!」
報告は無情なものだった。
重心が上に偏っているとはいえ、他の推力をもってすれば船のように航行は可能であった。しかし、修復するには、
地上で停止しなくてはいけなかった。応急修理で破損した機関を、他の機関部を起動しながら修復することは可能であったが、
一時的に飛行できる程度でしかなかった。
「…くっ!!水面を航行します。紅海を超えるところで再度飛行。その後着地し、修理を!!」
マリューはいらだたしげに指示を下す。そこにナタルが進言してきた。
「艦長。水中のMSの脅威があります。ここはストライクを水中に派遣したほうが良いと存じます」
ストライクはそのスペック上、水中でも動けるMSであった。しかし、水中用として開発された、
敵MS。グーンに比べれば運動性は、水の抵抗もあり、極端に低下することは明白だった。だが、他に手段も無かった。
「水中!?だったらバズーカを!!水中でビームは使えません」
キラは通信を受けると、そう依頼した。
ゆっくりと降下していく中、ストライクはMSデッキに降り、用意されたバズーカを装備し、再び出撃した。
516 :
265:2006/02/12(日) 17:11:54 ID:???
水中に入ると、そこには白と茶色のMS、グーンが待ち構えていた。そして両腕のキャビテーション魚雷を撃ってきた。
キラは急ぎ盾を構えるが、水中の抵抗のため、動作が鈍く、何とかぎりぎり間に合った程度だった。
グーンは3機。うち一機はAAのほうを見ていた。
キラはバズーカを構え、うちはなつ。しかし、グーンはたやすく避け、一気に距離を詰めてきた。
グーンの腕が振り回され、ストライクは右に吹っ飛ぶ。そこに多数の魚雷が迫ってくる。
一部を盾で防いだものの、それなりの数を直撃してしまう。
「あまり効果がない!?こ、これがPS装甲なのかよ」
グーンのパイロットは素直な感想を口にする。表面にいくつか傷があるものの、破損箇所は極端に少なかった。
そこにストライクから反撃のバズーカが飛ぶ。体勢が少し遅れたグーンは、フォノンメーザー砲を撃ち、迎撃する。
その隙にストライクは接近しようとしていた。
しかし、グーンのほうが行動は機敏だった。接近してきたストライクを、殴りつけようと腕を振るうグーン。
その振るわれた腕は、盾を捨てたストライクの左腕に装備されたアーマーシュナイダーに止められ、零距離でバズーカを撃たれてしまう。
そしてキラはナイフを腰に仕舞い直し、盾を回収した。
「やられただと!?ええい。こしゃくな。水中では機動性はグーンのほうが上だ。無理に倒そうとせず、戦艦を狙え!!」
モラシムは味方がやられたことに苛立ちを覚えた。
そうしているときに、2機のスカイグラスパーが連携し、ディン一機を撃破していた。
モラシムは躍起になって高度を上げ、一機のスカイグラスパーに狙いを変えた。
「動きが甘いぞ!!そこの飛行機」
急降下をかけ、マシンガンを連射するモラシムのディン。トールは真上からの攻撃に対処できず、被弾する。
「ちぃ!!AAまで戻れるか!?」
ムゥが急転し、モラシムのディンに向かう。トールはコックピットの破損により、腹部から血を流していた。
「だ、大丈夫です…なんとか…」
「よし!!帰艦しろ」
トールは被弾し、バランスを多少欠いているスカイグラスパーを何とかMSデッキに突っ込ませる。
強制減速用のネットを張り、マードックたちは帰艦したスカイグラスパーを停止させた。
「トールが!?」
キラは状況を聞く。
「まだ生きているわ。キラ君。それよりもあなたのほうが」
マリューの通信の言葉を言い終わると同時ぐらいに、4発の魚雷がストライクを襲った。
回避することは出来ず、PSもダウンしてしまう。
キラは照準を合わせ、最後のバズーカを撃つが、グーンの回避行動により、左腕を破壊する程度にとどまった。
「へっ。なめたまねを!!」
やられたグーンのパイロットは右腕の魚雷を乱射しつつ、接近してきた。
キラはバズーカを捨て、ナイフを右手に持った。そして向かってくる魚雷を盾でやり過ごしながら、徐々に右にずれていった。
そして、グーンの格闘の距離になり、グーンが腕を振り回そうとすると、キラは一気に前へ出、アーマーシュナイダーを突き刺した。
そのままグーンを蹴り飛ばし、爆発をやり過ごすと、もう一機、AAを攻撃しているグーンの元へ加速をかけた。
グーンはすぐさま振り向き、フォノンメーザー砲を撃つが、シールドで防御され、シールドを多少破壊した程度であった。
ストライクは破損した盾を捨て、両手にナイフをもち、グーンの右肩を狙う。クロスカウンターの要領で、左腕で殴りつけようとするグーン。
しかし、ナイフの分だけストライクが勝っていた。グーンの腕はストライクにあとわずかのところで一旦止まってしまう。
その隙をついて、キラはコックピットにナイフを突き刺した。
「やられただと!?ええい。引き上げだ」
グーンを全てやられたモラシムは、退却を指示する。ストライクを甘く見ていたのだった。
「…トール…トールは!!」
キラは敵が引き上げると、すぐに通信を入れた。そして出てきたのはナタルだった。
「一命は取り留めたらしい。だが、しばらくはベッドの上で過ごさざるを得んようだ」
直球的な表現であったが、トールの無事を確認したキラは、ほっと胸をなでおろした。
「ご苦労だった。帰艦して休んでくれ」
ナタルの事務的な口調も、今のキラにはありがたかった。
トール負傷&サイ参戦の兆し?
wktkしてきたぜ!
おお、キラが覚悟を固めましたな
水中戦もこれまたいいですね GJ!
毎度、ヲッテュ
サイはグラスパー乗りになるのか!!
wktk(・∀・)アゲ!!
520 :
265:2006/02/14(火) 21:04:39 ID:???
キラはトールの見舞いにやってきた。
あてがわれた病室には既にサイやカズィといった面々が集まっていた。
「トール、大丈夫?」
「キラか。うーん、命に別状は無いって話だけど、援護もできないなんてなぁ」
「任せろ。俺が頑張ってみる」
サイがトールを励ますように言う。
「サイ。でも君は…」
キラはサイを心配し、プライドを傷つけないように言葉を切る。
「大丈夫。避けるだけかもしれないけど…それに、完璧に。なんていくらキラでも無理だろ。だから…きっと何とかなる!!」
あながち間違ってはいなかった。完璧に。というのは人間である以上不可能なことなのであった。
「このまま紅海をずるずると進んで。大陸前で飛行して、地面に着地。その後修理して航行再開…ねぇ」
艦橋で整備班からの報告書を見て、口にするムゥ。
彼がパイロットしてその腕を振るうように、整備のことはマードックに一日の長があった。
故にこの報告は深刻かつ真実をあらわしていた。
「やむを得ないでしょう。問題は敵ですが…」
ナタルが現状を指摘する。
「ま、あがいても向こうが襲ってくる。って言われたら、コッチとしては追い払うしか出来ないでしょ。
どちらにしろ坊主を頼りにしなくちゃいけないがな」
マリュー、ムゥ、ナタル。その胸中には、まだ少年であるキラを戦いに駆らせなくてはならない自責の念があった。
「で、また来るだろうけど。スマンな。頼ってばっかりで」
ムゥはMSデッキでキラと話をしていた。
「いえ。大丈夫です。でも…」
「でも…?」
「いえ、戦争なんだ。って、実感させられるなんて、少し前には考えられなかったですから」
それはヘリオポリスのことを言っていた。
「大丈夫です。やれるだけ戦います。今はそれだけできれば十分ですし」
とキラが言うと、ムゥは背中を強く叩き、手を上げ、去っていった。
521 :
265:2006/02/14(火) 21:05:28 ID:???
「もうすぐで紅海を超えます。その後の進路はどう出るか分かりませんが…」
部下から報告を受けるモラシム。彼の保有戦力には、水陸両用MSが多かった。そのため、
水面を航行している『足つき』は、最上の状況であった。
「ようし。出撃だ。戦力も把握できたし、状況はこちらに傾いておる。これでカタをつけるぞ!!」
モラシムはMSデッキに向かい、緑色のMS。ゾノに乗り込んだ。
「戦争だからな。悪く思わんでくれよ」
モラシムは『足つき』の、顔も知らないクルー達に、聞こえもしないことを言った。
「敵MS。水中より接近!!」
ソナーの反応を確認し、オペレーターがその仕事を全うする。
「水中から?ってことは俺たちの出る幕は無いのか?」
ムゥはMSデッキの通信設備で艦橋のマリューに尋ねた。
「大尉と、サイ君は待機でお願いします。キラ君は…」
「大丈夫です。行けます。ですが援護を…」
そこにナタルが割ってはいる。
「安心しろ。ありったけの砲弾で援護してやる。決して一人で戦っているわけではないと言うことを実感させるくらいな」
キラはそれだけを聞くと、ストライクのコックピットに駆けて行った。
「いつの間にそんな気遣いのできる人になったんでしょうねぇ」
ムゥがナタルを茶化す。
「安心してください。大尉には厳しく当たりますから」
そういって通信を切る。
キラはコックピットでシステムを起動させていた。
バックパックにソードが装備される。バズーカは命中率が低く、アグニやビームライフルは水中では使えないので、
ソードパックが装備されるのであった。
「キラ・ヤマト。ストライク。いきます」
カタパルトで勢いよく射出され、水中に飛び込むストライク。段々水深が浅くなっているようだった。
522 :
265:2006/02/14(火) 21:06:15 ID:???
「出てきおたっな。今日でカタだ!!」
モラシムはグーンを引きつれ、ストライクに向かう。
一部を戦力の乏しいAA攻撃に回し、各個撃破の構えだった。
「っ!!こいつ。前見たやつとは違う!?」
ゾノを見、キラはいらだたしげにつぶやく。
そのゾノから、フォノンメーザー砲が撃たれる。キラは回避しつつ、距離を詰めようとした。
そこにグーンが横から魚雷を撃ち、加速を止めた。
ゾノは一気に突撃し、体当たりをかまし、ストライクを吹き飛ばした。
「ははは。いくらそのMSが高性能でも。水中で運用するために開発されたこのゾノと水中戦をやろうとはなぁ!!」
水底に叩きつけられ、コックピットでその衝撃を受けるキラ。そこにグーンが迫ってくる。
魚雷を撃とうとするグーンを確認し、一気にバーニアを吹かせ、気泡をつくり、一瞬視界から姿を隠すキラ。
その一瞬の隙が、グーンのパイロットには重要だった。
撃とうとした目標が気泡に紛れ、姿を消す。すぐにレーダーの反応を見るが、再びモニターに目を向けたときは、既に遅く、
ソードの距離に入っていた。
「水中でも戦いなれてきたのか…囲うぞ。回り込め!!」
モラシムはフォノンメーザー砲で牽制しつつ、ストライクを取り囲むようにグーンを配置した。
「囲まれた?」
キラはレーダーとモニターで様子を確認する。そこに爆雷が投下された。
「ぬぅ!!あの船か!!ええいかまうな。あたりはしないぞ。MSのみを狙えばいい」
モラシムは魚雷を4発撃つ。それに呼応するように、周りのグーンからも次々と魚雷やフォノンメーザーといった攻撃が襲う。
キラは左右に動きつつ、左手に備わっている、小型の盾でガードしながら回避に専念した。
しかし、数が多すぎ、多数被弾してしまう。左肩のブーメランになる部分が被弾し、爆発する。
そこにグーンが突撃してくる。
「何!!まだ早いぞ」
モラシムが止めようとするが、焦ったグーンはそのままストライクに切られてしまう。
爆発の気泡から出てきたのは、装甲に傷を多く負ったストライクであった。
そのまま反転し、もう一機のグーンに切りかかるキラ。しかし、冷静になったグーンのパイロットは、落ち着いて回避し、
ストライクの背中に、頭から突撃した。
衝撃がストライクを襲い、水底の岩盤に叩きつけられる。そこに、グーンはフォノンメーザー砲を構えた。
キラは急いで、寝返りのように機体を転がし回避し、左腕のアンカーを伸ばしグーンを捉え、引き寄せて、ナイフを突き刺した。
グーンの爆発から、両腕でコアを守ると、アラートと共にPSがダウンしてしまった。
523 :
265:2006/02/14(火) 21:07:10 ID:???
「はっはっは。そこまでだ。この爪で引き裂いてくれる!!」
モラシムはゾノの爪を振るい、ストライクに迫ってくる。
キラは機体を起こし、向きは変えずに、後退しはじめた。
「逃げる!?逃がさんよ」
ゾノは全速力で追いかけてくる。やがてストライクの後退が終わる。そこでモラシムも距離をとり、止まる。
タイミングを見計らっているように間が空く。
射撃であればタイミングを計らなくても落とせたかもしれない。しかし、相手は集中している。そういう場合、確実に撃破できる
接近戦を選ぶのはあながち間違いではなかった。しかし、間を置いたのは間違いだったのかもしれない。
「バリアント!!てー!!」
真上に迫った、AAのレールガン。バリアントが、ゾノに撃たれる。
咄嗟にアラートがなり、機体を動かした分、左腕のみの被害ですんだ。
「くっ。油断しておったか」
「ここまでです。僕達を通してください!!」
キラが相手に通信を入れる。
「なんだと!!こんな少年がMSを動かしていただと!?」
「そんな状態では!!命を粗末にしないでください」
「少年よ!!覚えておけ。男には命を賭してでもやらなければならないことがある。そして私にとっては今だ!!」
そういい、モラシムは一方的に通信を切り、ストライクに向かっていく。
キラは、その言葉に一瞬意表を付かれたが、すぐにストライクを構え直し、真っ直ぐ突っ込んでくるゾノに向かって、
シュベルトゲベールを突き刺した。
突き刺された巨大な剣の先で爆発が起こる。
「…命を賭して…でも…死んでしまったら何もならないでしょう!!」
キラは、もういない敵に向かい、叫んでいた。
司令官の撃破を目の当たりにし、動揺を隠せない他のグーンは、味方同士で通信をし合い、撤退で一致した。
紅海の終わりは目と鼻の先だった。
モラシムカッコヨス
これだよ、これこれ
負債っぽいなんてとんでもない、なんで凸自爆までのこの路線がなくなってしまったんだろうな
>>523 うほっ、ktkr!!
戯れ言だけで自分の手を汚そうとしないどっかの電波と比べたら、
天と地の違いだぉw
527 :
265:2006/02/17(金) 16:46:23 ID:???
紅海を超え、AAは陸地に降り、機関部の補修を開始していた。
「このままアラスカまで無事にいけるのかしら」
代理として艦長を務めていたマリューは、心配そうに自らの命を預ける艦を見上げつぶやいた。
「確かにしっかりした施設で補修を受けたいところですが、そういった場所はあまりありませんので…」
ナタルが答える。
高度が出ない以上、世界最高峰を誇る山々を飛び越えることは不可能であるし、中央を通ろうにも、
定期的な整備が欠かせない状況で、辺境の地にとどまることは避けたかった。故にインド洋、太平洋の側を通り、
アラスカに向かうことが適切だとされていた。
「で、次はセイロン島ぐらいか?」
ムゥが話に参加してくる。定期的な整備のため、何度かの着地が必要であり、次にとどまる場所を尋ねていた。
「そうね。その後東南アジア、それからもう一回くらい整備して。ようやくアラスカにつけるかってとこね」
マリューは深刻そうに話す。
一方、その数日前に、ディアッカたちはジブラルタ基地で、宇宙からの来客を迎えていた。
「こいつがニコルの…で、そっちがアスランのか」
イザークがMSデッキで興味津々に新型を見ていた。
「で?隊長から言伝はあるんだろ」
ディアッカがアスランに尋ねる。
「ああ。俺たち四人で足つきを追撃、撃破するように指令だ」
アスランは紙の命令書を手渡す。ディアッカはそれに目を通し、再び顔を上げた。
「なんだと!?お前が指揮官に!!」
クルーゼは四人の行動指揮を、アスランにゆだねていた。そこにイザークが戻ってくる。
「まぁ、ここは指揮官代理殿の腕前を見せてもらうとしようぜ」
明らかに皮肉をこめた口調でイザークはディアッカの肩を叩きながら言う。
そうして海洋母艦を一隻借用し、ジブラルタ基地を出発していった。
キラは飛行するAAの、個室の窓から外を眺めていた。
こうして空の上にいると、手持ち無沙汰になることが多かった。
シュミレータやMSの調整。友人との会話や読書等、することはないということは無いが、やはりいつまでも継続はしなかった。
そこに全艦放送が入ってきた。
「こちらは艦長のマリュー・ラミアスです。本艦はあと一時間でセイロン島に着地します。
そこで少しの休息が取れると思います。この機に心身をリフレッシュしてください」
そこで放送は切れた。キラは部屋の外に出、特に当ても無く廊下を歩き出した。
528 :
265:2006/02/17(金) 16:47:13 ID:???
「ビンゴ!!足つきを捉えたぜ」
ディアッカが艦橋でうれしそうに報告を受ける。
「やりますね、アスラン。進路予測がばっちりです」
ニコルがアスランを褒める。この海洋母艦をインド洋に向けるように指示し、見事AAを捉えたことを評価したのだった。
「で?どうするんだ。指揮官代理殿」
イザークがアスランに視線を向ける。アスランは地図を広げる。
「現在足つきがいるのがこのセイロン島。この近くで機体を降ろす。ニコルの機体の特徴を使おうと思う。
まずは、俺、ディアッカ、イザークが正面から当たる。その後にニコルが戦艦を攻撃する。あとはMSを集中的に狙い、各個撃破で済むはずだ」
速やかに作戦概要を説明するアスラン。特に不満は無いのか、イザークもディアッカも反論はない。
「ニコル。任せたぞ」
イザークがニコルに言った。ニコルが戦艦にダメージを負わせないと、逃げられる可能性があるからだった。
ニコルは強く、はい。と答え、四人はMSデッキに向かっていった。
その途中の廊下で、ディアッカがイザークに声をかけた。
「おい、機体の装備を変えないか?」
イザークは眉を寄せ、ディアッカに向き直る。
「お前と俺の戦い方は違うからな。油断するかも知れないだろ。また同じやつだ。って」
「…良いだろう」
イザークは少しの間のあと、了承する旨をいい、そのままMSデッキに再び歩き出した。
「AA、発進!!」
マリューが指示を出す。そのときだった。
「待ってください。敵MS接近。数3。一機はデータに無い機体です」
オペレーターの声が艦橋に緊張を呼ぶ。
マリューは少し考えた後、
「AAはそのまま浮上、ストライクとスカイグラスパーを発進させて。敵は海の上までは追ってこれないはずよ。
しばらく移動したら味方を回収、撤退します」
529 :
265:2006/02/17(金) 16:48:26 ID:???
キラはMSに乗り、深呼吸をしていた。
「サイ、本当に大丈夫?」
ストライクの後で発進待ちのスカイグラスパーに乗る友人に通信を入れる。
「…よし。大丈夫だ。いくら逃げ回るだけでも、数は多いほうが良いだろ」
サイは明るく返事を返した。
ストライクはエールを装備し、キラは一瞬後ろをちらっと見、機体を発進させた。
「シグーが二機…あの装備は…またあいつらか」
望遠モニターで敵の姿を確認するキラ。宇宙、大気圏前、砂漠と、何度も戦った敵と同じ装備をしている機体だった。
パイロットが同じかどうかなど、普通は考えるべきかもしれないが、なぜかキラには同一人物だと思えていた。
「それに…新型…まさか、アスランか!!」
体に力を入れ、射程に入る敵を凝視した。
その頭上を二機の戦闘機が飛ぶ。
「大丈夫か?そっちまで守ってやれるかどうかはわからんからな」
ムゥが戦闘機に乗り戦うのは初めてなサイに声をかけた。
「はい。やります。やってみせます!!」
サイは眼下の敵MSを見据えた。艦の中から見る戦場とは違うことを改めて確認させられた。
先手を取ったのはガンナー・シグー。その手に持ったプラズマ砲がストライクを襲う。
しかし、冷静に相手を見据えていたキラは、その攻撃を避け、向かってくる二機を確認する。
新型。シグー・ディープアームズはビームライフルのトリガーを引く。
キラは横にかわしつつ、撃ちかえす。流石に距離がある分、どちらも簡単に当たりはしない。そこにセイバー・シグーが切りかかってくる。
キラは咄嗟に盾を構えたが、相手のシグーは振るった剣をあえて盾に当てず、至近距離から左腕のガトリングを撃ち離した。
いくらPS装甲とはいえ、至近距離で高初速のガトリングを喰らえば、装甲にダメージが来る。
ストライクのコックピットハッチの一部が破損し、地面に落ちていった。
そこにガンナー・シグーが迫ってきていた。キラは相手の様子を見ようとしたが、シグーはかまわず、そのプラズマ砲を放った。
「なっ!!この二機、今までのパイロットじゃないのか!?」
判断が遅れ、盾に直撃し、盾が爆発してしまう。
今までであれば、そのまま素直に切りかかってきたり、一つ狙いを定めてから撃ってきたが、今の目前の二機はそういうことが無かった。
スカイグラスパーがそれぞれ砲撃する。加速と砲撃を繰り返し、敵MSを攻めるが、どちらも攻撃が当たることなく時間がすぎていた。
530 :
265:2006/02/17(金) 16:49:12 ID:???
「敵MSに照準。味方に当てないでね。ゴットフリート…」
「敵反応!?…本艦のすぐ側です!!」
マリューが号令を下そうとしたとき、オペレーターが突然声を上げて報告した。
ミラージュコロイドで姿を消していた、ニコルのジンがAAの甲板に乗り、ゴットフリートをマシンガンで攻撃していた。
「右舷ゴットフリート破損!!ミラージュコロイドの残滓を確認しました」
さらに重斬刀を叩きつけたり、バリアントの付け根にマシンガンを撃ったりと、ニコルはAAに断続的に攻撃を続ける。
「ニコルが成功したか…よし!!一気に攻めるぞ」
アスランが当初の作戦どうりに進んでいる戦況を見、攻め時と判断し、攻撃指示を下す。
キラは目前の3機に集中していたが、母艦に現れたジンのことを聞き、集中力が途切れた。
そこにシグー・ディープアームズが襲い掛かる。
「くっ…アスランか!!」
キラは、目の前のMSに搭乗しているだろう友人の名を口にする。
「キラ。今日で終わりにさせてもらう!!」
ビームライフルを撃ち、近づいてくるシグー。盾がない分、回避に専念しつつ、キラは踏み込んで左腕でビームサーベルを繰り出した。
アスランは左腕の盾でそれを防御し、そのまま体当たりを仕掛けた。
ストライクは多少距離を離したところで止まり、体勢を立て直していた。そこにイザークの乗るシグーからプラズマ砲が撃たれる。
キラは完全にかわしきれず、左手の辺りを破壊されてしまう。
一方、ムゥはサイに、AAに取り付いている敵を攻撃するよう指示していた。
丁寧に照準をあわせつつ、ビームを撃つスカイグラスパー。ニコルはそれを的確に避けつつ、AAの甲板を動き回り、
攻撃を繰り返していた。
「艦長。こう、敵MSに取り付かれていては…」
ナタルが指揮シートに座っているマリューに進言する。
「ええ……仕方ありません。バレルロールで敵を振り落とします。全艦に通達!!ノイマン。出来るかしら」
マリューは指示を下しつつ、操舵手のノイマンに尋ねる。
返事は、やって見せます。という、短いものだったが、マリューは全艦に、何かにつかまっているように指示をした。
「同時に左舷ゴットフリート、コリントス発射。バレルロール終了後、出せる推力を一気に出して離脱します!!」
マリューはナタルを見、無言で出来るかどうかを尋ねた。ナタルは一つ頷くと、砲撃手に詳しく指示を下した。
ニコルが何度目かもうわからないくらいのサイの攻撃をかわすと、不意に船体がぶれ、体勢を崩した。
そこにスカイグラスパーのビームが炸裂し、左足を撃たれてしまう。
そのまま、バレルロールにより、傾き始めたAAの上に立っていることが出来ず、地面に落下していってしまう。
ちょうど180度ほど回転した頃、AAからビームとミサイルが3機のMS群を襲った。
「グレイト!!来世では曲芸師にでもなるんだな」
ディアッカがそう言うなり、AAに突撃していく。
キラはそれを見、冷静に照準を合わせ、ビームライフルをうちはなつ。
ディアッカは、AAのみに集中していたため、回避できず、頭部にビームが直撃してしまう。
やがてAAが元のように戻ると、ストライクはバーニアを吹かし、AAの甲板の上に乗り、ビームライフルで敵を牽制していた。
AAは加速をかけ、海の上まで出た。
イザークとアスランは、スカイグラスパーの攻撃に回避を余儀なくされつつも、砲撃を繰り返したが、
海に入ることは避け、撤退していった。
甲板の上で、帰艦するスカイグラスパーを見ていたキラは、通信を入れる。
「サイ。いい活躍だったよ」
サイは照れたように少し笑い、右手の親指を立てて見せ、着艦作業に入っていった。
キタ━━━( ´∀`)・ω・) ゚Д゚)・∀・) ̄ー ̄)´_ゝ`)-_-)=゚ω゚)ノヨォ━━━!!!!
wktk111111111111
このスレのキラは本当にいい奴だな
本編のは……
なんだかわからんが泣けてきた
サイ、キラ・・・・
ああ、こんな良い奴らが死んでしまったらマジ泣きしそうだ…
ほすage
両陣営の戦闘メンバーもカッコヨスだが、AA艦橋も落ち着いて仕事に徹してカッコヨス
なんかこのスレに出てくるストライクを
PGのデザインのストライクで想像してしまう・・・これは俺の気の所為か?
539 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 05:20:08 ID:443Fy0tp
エールストライクはすげえかっこいいと思う
グランドスラム構えてる姿があまりにもかっこいいからだ!!
541 :
265:2006/02/23(木) 16:39:29 ID:???
セイロン島から脱出し、しばらく航行を続けていた、AA艦橋内。
「このままだと…今のままじゃアラスカまではもちそうにないし…修理しながらでも足りないだろうし…」
マリューが眉をひそめ、独り言のように現状を口にする。
ミラージュコロイドで姿を隠し、奇襲をしてきたジン。あのMSの攻撃により、艦が限界に近づいていた。
そこにナタルが一歩前へ出る。
「艦長。この際、中立国のオーブで補修と補給を依頼してはいかがでしょう」
現在インド洋東側。北に向かえばアラスカへ迎えるが、東南アジアに沿い、南に進めば、島国、オーブにつける。そんな状態だった。
「んでも、戦艦がいきなり来て、いらっしゃいませ。とは言わないでしょうよ」
ムゥも話しに加わる。この艦では、大抵この三人による話し合いが大きく進路や戦術を決めていた。
「請求は軍に回します。商売でしたら受けるのではないでしょうか」
ナタルが向き直して発言する。
「商売ねぇ。しかし武装した船が行ってもそれはあちらさんの条件に抵触するんじゃ?」
「とりあえず向かうのも一つの手です。おそらく追ってきている、先日戦闘した部隊を撒くのにも有効かもしれませんし…」
判断はマリューにゆだねられた。
「あー。こういうのはオーバーホールが必要なんだがなぁ…」
MSデッキでマードックが漏らす。
盾を破壊され、数々の戦いを潜り抜けてきたMS、ストライク。満足に予備パーツが無い現状では、
満足に機体を整備できる状況ではなかった。
戦艦、MS、MA。全てが消耗していた。整備を預かる身としては、憤慨するしかないが、
不満はあれどもパーツは無い。そういう状況だった。
キラは横で聞いているだけであったが、現状で再びあの四機が襲ってくるとすれば、少々不安があったことも事実だった。
「足つきが変な方向に向かってる!?」
イザークが叫ぶ。本来は加速力が違うものの、傷ついたAAはその力を発揮できずにいた。
「アラスカに向かうんじゃないのでしょうか…」
ニコルが半ばアスランを見ながら言う。レーダー範囲の広い船ではあるが、戦艦としての火力には期待できない船で、
確固たる地上がないと、MSで戦えない状況である以上、しばらく進んだあたりで今度こそ捉えられるという思いがあった。
「…進路予測だ。そのまま進んだとき、どのあたりを通るかを予測してからだ」
アスランは地図を広げ、台の上に置く。
「現在位置がこのあたり…で、こっちに向かう…っと。おいおい…行き先はオーブか?」
ディアッカが指で進路をなぞる。伸びていった先はオーブ首長国連合国。その先は海が広がり、考え辛かった。
「オーブか…あのあたりで戦闘はできない…か。どうする?指揮官殿」
イザークがアスランをにらみながら尋ねる。
アスランはしばらく考えた後、結論を出した。
「オーブへ向かう。ただし、オーブ近隣での戦闘は禁止だ。とりあえずは足つきを捉えることが先決だからな」
542 :
265:2006/02/23(木) 16:40:30 ID:???
「こちらは連合軍所属、AAです。アポイントメントなしで恐縮ですが、モルゲンレーテ社に寄港させていただき、
補給と修理を依頼したいのですが…」
マリューが、領空前でオーブ政府に通信をいれ、許可をもらおうとしていた。
しばらく待って欲しい。と言われ、AAはその場で待機していた。
10分くらい待った頃、返事が戻ってきた。
「許可します。ただし、戦闘行為や不審な行為があった際には相応の処置をとらせていただきます。それを遵守できるのならば
メインゲートへどうぞ」
「感謝します」
とマリューが言い終えると、通信を切り、定められた速度でオーブ領内に新入していった。
「お、おいおい。足つきがオーブに入っているぜ」
ディアッカが焦るように言う。
「こちらはザフト所属の船です。補給を依頼したいのですが」
アスランは堂々とオーブに通信を入れる。
「現在連合の船が進入していますが、オーブ近隣での戦闘行為や、オーブ国内での揉め事を避けていただけるという
条件でなら、どうぞ」
意外とすぐに還ってきた返事に、アスランは一瞬驚きを見せる。しかし、すぐに感謝の意を表し、船をドックに向ける。
「撃つのか?」
イザークが好戦的な発言をする。
アスランはそういうつもりも無く、それでいて高い技術力を持つオーブに興味がある一面もあった。
AAがドックに入ると、すぐに通信が入った。
「艦の外に出られる場合は、こちらに人数と名前を申し出ていただき、不審な行動をすれば連帯責任を課します」
通信の相手はそう口にする。そして続けて、
「それと、ストライクのパイロットを少し、お借りしてもよろしいでしょうか」
マリューは、一瞬驚きを見せ、本人に確認させると返事をした。
「オーブのMSのテスト…ですか?」
呼び出されたキラは、モルゲンレーテ社の工場の一室で概要を説明されていた。
「そう。OSのチェックと、動作の確認。パイロットは腕のいい人がやるべきでしょ?」
キラは、はぁ。とだけ答え、デッキに立ち並ぶMSを眺めた。そこに来訪者が現れる。
「アストレイ、テストするんだって?」
半ば明るい声で、女の子の声で在った。それだけを思い、キラが振り向くと、そこにいたのは、以前見たような気がする、金髪の少女だった。
「お前……そっか。生きてたんだな」
「…ああっ!!ヘリオポリスの」
ヘリオポリスでであった少女。記憶が一瞬キラの頭を駆け巡る。
「ストライクのパイロットと聞いたが…お前が?」
キラは、うん。とだけ答え、相手を見据えた。
「私はカガリ・ユラ・アスハだ。お前は?」
「アスハ…?って…まさか…オーブの代表の…?」
キラは十分驚きの表情を見せ、言う。カガリは、そうだ。とだけいい、キラをにらむ。どうやら名前を言わないことに腹を立てているようだった。
「ああ…えっと、キラ・ヤマト……です」
とりあえず丁寧語をつけるキラ。カガリは別にそういったことは気にしていない様子で、キラを連れ出し、MSデッキに向かう。
「いろいろいいたいことはあるが…とりあえず無事でよかった」
カガリがキラに言う。
「うん…君も無事でよかった…」
キラも答える。そうして廊下を歩いていき、目的地に着いた。
543 :
265:2006/02/23(木) 16:41:29 ID:???
一通り予定されたテストを終え、キラはオーブのMS、M1アストレイから降りた。
結果としては満足いくデータが手に入ったらしい。
同じようにMSから降りてくるカガリも、キラのパイロットとしての腕を褒めていた。
2,3の、キラのこれまでの話を交わし、キラは艦に戻っていった。
AAの修理はまだしばらくかかるということだった。
一方、アスランたちは、暇をもてあそんでおり、市街地を回ることにしていた。
街は一見戦争とは無関係な様子を映し出し、車で道に沿って移動しても、何処も活気にあふれていた。
ニコル、ディアッカ、イザークは先に船に戻ったが、アスランは別行動をとる。といったまま、市街地で別れていた。
そうして、アスランはモルゲンレーテ社のデータールームに侵入しようとしていた。
コーディネーターとして、強化されている身体能力で、誰にも見つからないように、進入に成功していた。
「…データルーム……ここか」
耳をそばだてて中の音を聞いてみる。どうも人はいないような気配がしていたが、それでも隠れながらオートの扉を開け、
中の気配や物音に聞き耳を立てていた。
自分の目でも確認し、データルームの一室に侵入した。
MSをはじめ、工業ロボットや船など、多種にわたる有用なデータをディスクにコピーしていく。
作業が終わり、立ち上がると、そこには一人の少女が、銃を手に立っていた。
「…ザフトか…?そのディスクをよこしてもらおう。それから両手を上に上げろ」
金髪の少女は俄然と相手を見据える。
アスランは無言でディスクを投げ渡す。少女は相手が動き出さないように警戒をしつつ、ディスクを受け取る。
「名前と所属と目的を言え」
次に憮然と尋ねる。アスランは少し間を置き、あきらめたのか隠さず話し出した。
「ザフト、クルーゼ隊所属、アスラン・ザラ…」
その一言に、少女は驚く。
「アスラン・ザラ……キラの友人か!?」
今度はアスランが驚く番だった。
「キラ…?キラを知っているのか」
少女、カガリは銃をゆっくりとおろし、対等の条件で話を始めた。
「あいつから聞いたんだ。親友で…敵になって…撃たなくちゃいけないって」
「そうか…」
「アスラン…だったな。私はカガリ…カガリ・ユラ・アスハだ。今回のことは独断で不問にする」
「…良いのか?」
「…お前も、あいつも…最後には生きて再会できるのが一番良いからな…本当はこういうことはまずいんだろうけど…」
カガリは顔を背け、声を小さくしながら言う。
「良いというなら…通らせてもらう…」
アスランはゆっくりカガリの側を通る。一瞬だけカガリの顔をちらっとだけ見、アスランはデータルームから立ち去って行った。
544 :
265:2006/02/23(木) 16:42:25 ID:???
キラは友人達に誘われ、街を回っていた。
ついこの間まで殺し合いをしていた。という事実を受け止めつつ、ひと時の談笑を交わしていた。
夕暮れになり、艦にもどる途中、トリィが金網の向こうに飛んでいってしまった。
キラがあわてて目線で行方を追うと、一人の少年の肩で止まった。
「トリィ…?」
少年、アスランはその機械の鳥の名を言うと、ゆっくりと振り向き、金網の向こうの人物に気がついた。
「…これは君の…?」
「…うん。昔、大切な親友からもらった…大切なものなんだ…」
「そうか…」
「…彼とは今は敵だけど…いつかはまた会えるって気がする。そう…思わなくちゃ…」
「…ああ…きっと…会えるさ」
「……そうだね…ありがとう」
「ああ…今日は君に会えてよかった」
「…僕もだ」
キラが答えると、アスランはトリィに金網を越えさせ、自分は車に乗り込み、一瞬だけキラを見、立ち去ってしまう。
車の影が見えなくなるまで、キラはその後を見ていた。
後では、友人が手を上げてキラを呼んでいた…
乙です
なんかこの商売ならなんでも受け入れるというオーブはいいなあ
行動派なアスランとカガリのからみに驚いた
……この次の戦闘はそろそろ主要キャラから死人がでそうな悪寒
ニィコルー!は次かその次あたりかな
547 :
265:2006/02/24(金) 18:44:17 ID:???
ザフトの船は、翌日には出港していった。
キラは遠ざかる船を、ただ見ているだけだった。
「気になるかしら?あのザフトの船」
廊下を歩いてきたマリューが、たちふけっているキラに声をかける。
「そうね…おそらくまた戦闘になるわ…ごめんなさい。頼ってばかりのだめな大人で」
キラの横に立ち、外を見ながら口にする。
「いえ。みんなを…この船を守りたい。今はそれで精一杯で、それが大切だと思っています」
キラは外を見続けながら、想いを口にする。そこに艦内放送が入る。
「艦長。ブリッジまで上がってください。通信が入っております」
堅物な士官、ナタル・バジルールの声だった。
マリューは一つ笑うと、ありがとう。とだけキラにいい、その場から立ち去っていった。
「一部の乗組員に面会要請がありまして…」
ナタルは報告をし、マリューの判断を待った。
「そうね…まだ修理もかかるだろうし、オーブ政府の許可もあるし…断る理由はないと思うわ」
それが回答であった。ナタルは敬礼を一つ行うと、早速オペレーター席に向かい、そのクルーを呼び出した。
いわゆるヘリオポリス組の面々である。キラの友人達は、肉親が訪ねてきたのだった。
個々に再会をしている中、キラも、ヤマト夫妻に再会していた。
無事を確かめ合うと、これまでの話や、他愛のない話が繰り広げられた。そんななか、キラが翳りの色を見せた顔をする。
「…戦争だって言ってるけど…僕は人を殺しました。この戦争が終わったら、平和のために生きて、償いとしたい…」
その言葉に、キラの養母、カリダ・ヤマトは優しく微笑みながら、想いを言う。
「そう……でも、これだけは覚えておいて。私達は、あなたが生まれてきてくれてよかった…そう、いつも思ってるって事を」
出航した海洋母艦の艦橋では、再び四人が作戦を練っていた。
「どうすんのさ。足つきがどっちいくかわかんねーぜ」
色黒の赤服、ディアッカの発言である。
「おそらく万全の状態で出てくる。とすれば、最短距離を通ってアラスカへ向かうはずだ」
アスランは答える。そこにイザークが地図を指でなぞる。
「このあたり…か。仕掛けるならば早いほうが良いか?」
オーブから少し北に点在する島々。その中の一つに陣取ることで合意はできたが、その一つを決めるのに難航していた。
「早すぎると、警戒が強いかもしれません。もうすこし時間を置いたほうが…」
ニコルが控えめに発言する。
オーブに入港したことにより、AAにその存在を強く誇示したため、そのあたりの心理も洞察しなくてはいけなかった。
そうしているうちに、アスランが一つの島を指差し、各人に同意を求めた。
反対意見なし。ということで、すぐさまこの船をそこに向けるよう指示をだす。
それぞれの胸中には、AA、ストライクに対する思いがあった。
548 :
265:2006/02/24(金) 18:45:05 ID:???
さらに数日がたち、AAは航行できるまでに修復されていた。
「さっすがオーブ。で、いつ出発すんの?」
陽気なエース、ムゥ・ラ・フラガが艦橋で尋ねる。
「明朝0800。例のザフト艦に対する警戒もしつつ、最短でアラスカを目指します」
艦内放送も活用し、マリューは全てのクルーに答える。
「これでアラスカまでいけますね」
ナタルが多少嬉々とした表情で言葉を挟む。
「ええ。長かったわね…」
マリューは不安を乗せつつ、言葉を紡ぐ。
「トール…大丈夫なのか?」
食堂でサイがトールに心配そうに聞く。
「傷も治ったし。大丈夫だって」
ミリアリアも会話に加わる。
「サイもこのまま軍に残るんでしょ。もう一機くらい支給されるかも知れないわよ」
サイは少し考えたような表情を見せ、向き直した。
「そうだな…トールは俺よりも実践経験豊富だし。アラスカに着くまで、俺も頑張って訓練するだけだな」
「そうそう。もしかしたらMSが動かせるかもしれないぞ」
トールは揚々としている。
キラはその会話を右から左に聞きながら、一言だけトールとサイにいった。
「無茶はしないで。僕らはまだ生きなくちゃいけないから」
二人はそのキラの言葉に、頷いて返事を見せた。
翌朝、カガリも見守る中、AAはオーブを出立して行った。
MSデッキでは、マードックが伸びをしながら、あくびをしていた。
「ああ。万全な戦艦は良いもんだなぁ。今までがあわただしすぎた」
キラはその独り言を聞きながら、ストライクの調整をしていた。
補修されたストライクを確認するためもあった。
549 :
265:2006/02/24(金) 18:45:58 ID:???
アスランは洋上艦の甲板で海を見ていた。そこにニコルがやってくる。
「アスランは…この戦いが終わったらどうします?」
それがニコルの第一声だった。
「俺か…そうだな。俺の力で出来ることをするさ……偉そうにいっておいて、まだ具体的に決まってないけどな」
手すりに腕をかけ、海を背にするように手すりにもたれかかり、空を見上げる。
「ニコルはピアノか?」
海を見る戦友に、今度はアスランから尋ねる。
「まだまだ高みを目指せれますからね…そのために、こんな戦争は早く終わらせないと…」
そうニコルがいうと、少し沈黙の状態になったが、呼び出しの音で静寂は破られた。
「どうした?」
アスランが問いかける。
「グレイト!!お客さんだぜ」
「歓迎パーティは派手に行こうぜ」
艦橋で報告を受けたディアッカとイザークが、好戦的な性格を隠さず、アスランに告げる。
それを聞いたアスランは戦闘準備を急がせる。
「よし。今日こそ足つきを落とすぞ」
「敵影確認。数四」
オペレーターから報告が飛ぶ。
「総員第一戦闘配置」
マリューも手馴れた様子で指示を下す。
ストライクにエールが装備され、出撃を待つ。
「アスラン…僕は…君を討つ…キラ・ヤマト。ストライク行きます」
ストライクがカタパルトにより射出され、空に舞う。島々が浮かぶ大洋。
その一つが決戦の地であった。
スカイグラスパーも2機出撃し、両者の距離は次第に迫っていた。
先手を取って攻撃したのは、ムゥのランチャースカイグラスパー。
アグニにより、敵MSの足元の地面に穴をあける。
4機のMSはそれぞれ散開し、敵を狙う。
キラは迫ってくる、剣を構えたシグーをターゲットにすえた。
警戒しつつ、MSを走らせ、距離を詰めながらビームライフルを撃つ。
イザークのシグーも、右左にかわし、飛び掛り、そのビームを発生させた剣で切ろうとする。
それを盾で受け流しつつ、もう一機のMSを確認する。
「アスラン!!今日こそ」
シグー・ディープアームズに乗るアスランも、言葉には出さず、キラの名前をつぶやき、正確にビームライフルをうつ。
2対1だが、MSの性能と、戦いなれもあり、キラは何とか戦えていた。
ビームライフルをかわし、イーゲルシュテルンで牽制しつつ、イザークのシグーに体当たりをする。
一方、ディアッカとニコルは、2機の戦闘機と戦艦を相手に戦っていた。
ミラージュコロイドを使用し、消えながらAAに近づき、攻撃。そして離脱を繰り返すニコル。
トールがそれを完全に警戒し、離脱するジンに、シュベルトゲーベルを構えつつ加速をかける。
それを回避するためニコルの攻撃頻度はあまり多く出来ず、ディアッカは、小回りの利く、大砲もちの戦闘機に苦戦していた。
連射が出来ない分、左腕のガトリングを多用するディアッカ。
本来戦闘機であれば、その程度で十分なのだが、相手はエース。ムゥ・ラ・フラガだった。
その隙を突いて、戦艦から攻撃が飛び、なかなかに思い道理に戦えないでいた。
550 :
265:2006/02/24(金) 18:47:09 ID:???
そうしてしばらく戦闘していたが、アスランから指示が飛ぶ。
「一旦集結しろ。各個に戦っていては効率が悪い」
アスランはストライクにビームを撃ちつつ、後退し、集結する。そうしてストライクが追ってきたところで、ニコルと共に、射撃する。
その攻撃に足を止め、徐々に後退するストライク。
アスランはこのまま攻撃を続けるように言うが、ニコルが飛び出してしまう。
後退し、距離を少し離すストライク。突出しようとするニコルを追うアスラン。そして残りの2機のシグーは、
スカイグラスパーの攻撃により、徐々に回避を重ね、アスランたちと、逆方向に誘導されていた。
後退し続けるストライクに詰め寄ろうとするジン。そこにストライクの手が動き、ビームライフルが放たれる。
そのビームはニコルのジンの右腕を破壊し、ひるませた。
「ニコル。後退しろ。俺が援護する」
アスランが、ニコルのジンに追いつきながら指示し、ジンの前に出、ストライクと対峙する。
一方、2機のシグーはAAを含めた戦力と戦っていた。
イザークのシグーは手武装が剣なため、戦艦の弾幕と飛行能力の前に近づけず、スカイグラスパーに切ろうにも、
警戒しているため、近づいてこない。左腕のガトリングで攻撃するだけだった。
ディアッカのシグーも、右腕のプラズマ砲の弾数を考慮して戦わ無くてはならなかった。
スカイグラスパーの運動性は高く、AAの防御も硬いため、なかなか苦戦を強いられていた。
「坊主。キラの様子を見に行ってくれ。ここは俺たちで!!」
ムゥから通信が入る。トールは少し間を置き、はい。と答えるとキラの戦っている方向へ加速をした。
お互いビームライフルを装備したMSで、にらみ合っている。
先に動いたのはアスランだった。シグー・ディープアームズを駆り、距離を縮めながらビームを放つ。キラは
盾を構えつつ、ビームを盾で防ぎ、反撃する。アスランは横に避けつつ、さらにビームを撃つ。
横に回るシグーを、イーゲルシュテルンで追いつつ、回避行動をとるストライク。
バルカンにより土煙が上がり、一瞬キラは相手を見失ってしまう。
がむしゃらにビームを乱射し、様子を見る。そこに横から体当たりをくらい、ストライクは横転してしまう。
そのままシグーはビームライフルを引き絞り、ストライクのビームライフルに直撃させた。
急いでキラはストライクを立たせ、ビームサーベルを抜く。すると、PSダウンしてしまう。
アスランはすかさずビームライフルを構えようとするが、ストライクの盾で殴られ、尻餅をつく形となってしまった。
それを好機だと思ったのか、ニコルのジンが、残った左手に重斬刀をもち、ストライクに向かっていた。
ミラージュコロイドを使用しながら近くに寄っていたので、姿を現したときはもうストライクのすぐ近くだった。
キラは意表を付かれ、横から迫ってくるジンに一瞬恐怖を覚えた。
そのとき、横から最高速度で迫ってくる機影があった。
「キラ!!間に合ってくれー!!」
トールのスカイグラスパーは、切りかかろうとするジンの左腕にシュベルトゲーベルを通し、切り落とした。
その隙を突いてキラは、MSを向き直し、ジンにビームサーベルを突き刺した。
「あ…母さん…僕の…ピアノ…」
ニコルの最後の言葉が残され、ジンは大きく爆発してしまった。
「ニコル…ニコルー!!!!」
アスランは大声で叫ぶが、返事は返ってこなかった。
そこに、ニコルの邪魔をした飛行機が再び切りかかろうとしている光景が目に入った。
アスランはすぐさまバーニアを吹かし、シグーを立たせ、ビームライフルを撃つ。
勢いに乗ったトールは、その間近で放たれた熱量をもった光線を避けきれず、一つの爆発を以って、世界から退場してしまう。
「トール!!トール!!」
キラは友人の名を呼ぶ。返事は無く、機影もない。ただ目の前に見えるのは、友人を殺した友人の姿だった。
「よくもトールを!!アスラン!!」
力の限りキラは叫びつつ、シグーに迫っていく。アスランはビームライフルのトリガーを引くが、反応がない。
「弾切れか!!キラ。ニコルを殺したお前だけは!!」
アスランは腰のレーザー重斬刀を抜き、ストライクに向かう。
551 :
265:2006/02/24(金) 18:47:56 ID:???
「弾切れかよ!!なんてこった」
ディアッカがいらだたしげに言葉を言う。
「ニコルの識別が消えた!?」
イザークが力の限り叫ぶ。
「一旦後退しようぜ。補給しないと無理だぜ」
ディアッカがイザークに言う。確かに今引いて、ストライクを回収しようとするころに来れば十分な状況であるといえた。
イザークは少し間を置き、わかった。と言うと、ガトリングで牽制しながら後退していった。
近接距離まで達した2機。先にアスランが切りかかる。
ストライクの左腕を切り落とす。クロスカウンターでストライクのビームサーベルの突きがシグーの頭部を破壊する。
振り払った剣をそのまま切り落としに入り、アスランはストライクの左足を切り払う。
バランスを崩しながらも、キラはシグーの右腕をなぎ払い、さらにイーゲルシュテルンを撃ちはなった。
至近距離から喰らったものの、コアに多少の損害が出た程度であったが、アスランは武器が無かった。
アスランはコックピットのモニターで周りの状況を確認し、ニコルのジンの左腕がある場所へ向かった。
ストライクは左側の手足を切り落とされ、追うのは難しかった。その上、エネルギーが本格的になくなりかけ、
キラはビームサーベルを捨て、アーマーシュナイダーを引き抜く。
その間に、アスランはストライクに背を向けた状態で、ニコルのジンの重斬刀を拾っていた。
「ニコル…力を貸してくれ」
そういうなり、アスランはコックピットのコンピュータを忙しくいじり、作業を終えると、MSの外へと、
ストライクに気づかれないように去り、ハッチを閉め、シグーをオートでストライクに走らせた。
キラは向かってくるシグーの様子を観察していた。全く同じ動きで迫ってくるMS。その判断の遅れがまずかった。
「し…しまっ───」
キラが判断の遅れを認めるように口にしたとき。目前のMSが白い閃光に包まれた。
「キラ…さようなら」
アスランは敬礼をして、その場から走り去った。自爆の衝撃波から避けるためにである。
「爆発!?ストライクとスカイグラスパーは!?」
マリューが大声を上げる。
「味方識別信号ロスト…2機共です…」
索敵班から力ない声で報告が来る。
「トール!!キラ!!返事をしてください。撤退します。キラ!!トール!!」
オペレーターのミリアリアがマイクに向かって叫ぶ。
そこにナタルが近づき、肩に手を置く。
「もうやめろ。敵に知られる…」
「ナタル!!キラ君達を見捨てるつもり!?」
マリューが部下をたしなめる。
「識別をロストし、通信にも応じません。さらには先程撤退した2機が補給を済ませ、再びやってくる可能性があります。
ここは我々も撤退せねばならないと考えます」
マリューは、しかし。と反論しようとするが、さらにナタルは続ける。
「ヤマト准尉とケーニヒ曹長はMIA扱いとし、オーブに捜索を依頼するのがもっともだと考えます。
それとも艦長は二人のためにこの艦のクルーを危険な目に合わせると!?」
マリューはいらだたしげに唇を噛み、顔を下に向け、苦しそうな声で指示を出す。
「…進路をアラスカへ…オーブに2名の救助、捜索を依頼して…索敵は怠らずに…」
艦橋は不気味な静寂と共に時間が流れていた。
ニコルー!!
>>551 アスラン・・・やっぱり自爆したんかい。
さて、こっからですね。話は。
フリーダムを使わずにキラが今後どうこの戦いを戦い抜いていくのか。
楽しみにさせていただきます!
GJ!
ここでストライクSpe2を提案してみる。
バッテリー容量が2.5倍、PS装甲の硬度が10%増、反応速度が15%増、そして最大の特徴が
外 見 で 元 の ス ト ラ イ ク と 識 別 す る の は 不 可 能
スパロボみたいなパワーアップだな…あんまり意味のない強化だと思うけど
字だけのSSで見た目が変わったって殆ど意味がない様な
電池切れしないのはお話的にはかえってつまらないかと。
フリーダム抜きで行くなら欲しいのは「飛行能力」かな?
でもそれはそれでフリーダムと変わらない気もするし
ここでオーブに拾われるか連合に拾われるかが分かれ道か
>>547-551 乙!
まあ何にしても
>>265さんに頑張ってもらうしかないなw
連合に行くと、結構差別とか待ってるからなあ・・・。
血反吐を吐きながら、頑張れ、キラ・ヤマト
ぶっちゃけ本編もここまでは
「やめてよね」以外はそれなりに見れたからな。この先どうなるか・・・
やっぱり死んじまったかトール・・・
黙祷・・・
561 :
通常の名無しさんの3倍:2006/02/26(日) 20:24:32 ID:8+9XmBr9
念のためageとこう
>>265さん、いつもありがとう
自分のペースでがんがってくれ
563 :
265:2006/02/28(火) 16:36:33 ID:???
「ストライクは大破…シートには血の跡…周りには二種類のMSに戦闘機が一機…悲惨な状況だな」
カガリはAAの要請を受け、ストライクの回収と行方不明者の安否の捜索に向かったオーブ国軍と共に例の戦場となった
無人島にやってきていた。
「機体のセーフティシャッターが作動し、その後おそらく自力で脱出したものと思われます。
ハッチは空いていましたし…血は地面の草に紛れ、どっちに向かったのかわからず…島には居ないようですから
海に向かい…沈んだのか流されたのか…」
報告を読む兵士にカガリは視線を向ける。ストライクに乗っていたのはキラ。つい数日前に分かれたばかりだというのに。
カガリがため息をついたとき、遠くのほうで騒ぎ声が聞こえた。
「カガリ様。ザフトの兵士を確認しました。どうしましょうか…」
一人の兵士が走って来、カガリの前で敬礼と共に報告した。
「ザフト兵?抵抗の意思が無ければ本国へ送還するべきだろう…」
カガリはあくまで二の次という口調で指示する。そこに、その『ザフト兵』が運ばれてきた。
「ずいぶん衰弱している様子で…保護し、その後送還と言う形でよろしいでしょうか」
さらに報告を続ける兵士を横目に、カガリは、運ばれてくるザフト兵を確認した。
「…お前!!確かアスラン…」
担架で運ばれるアスランは、体を起こしつつカガリに向く。
「…カガリ……?」
「何でお前が…?仲間は!?キラは!?」
カガリは手こそ触れないが、大きい声でアスランに尋ねる。
「母艦は行ったさ…まぁ仕方が無いだろう…俺の機体は爆発し、俺自身も連絡は取れなかった…
キラは…確認してないが…死んだのか?」
アスランは力ない声でカガリに聞く。本当に弱っている様子が見て取れた。
「死体は確認されていない…死んだかどうかはまだ…」
アスランはそうか。とつぶやくと、体の力を抜いた。
「休め。詳細は後で聞かせてやる」
カガリはそれだけ言うと、手を振り払い、運ぶように指示した。
船に収容されるアスランを見届け、再び破損したストライクに目をやるカガリ。
ストライクはこの後回収され、モルゲンレーテに運ばれ、連合に返還される。当面はパイロットの生死もわからないままだった。
洋上を飛ぶ白い船体。AAの空気は重く沈黙していた。
クルー。特にヘリオポリス組は機械的に仕事をこなしている雰囲気が漂っていた。
「あと少しでアラスカの勢力圏内です。これまでお疲れ様でした」
ナタルが敬礼と共にマリューに報告する。
マリューはしばらく考え事をしているようだったが、不意に我にかえり、ナタルに応対した。
アラスカまでもう少し。失ったものは大きかった。
「帰還命令?」
イザークが辞令を受け、不可思議そうに眉をひそめる。
「アスランもニコルも行方不明。まぁ体を張ってあのMSを倒してくれたからよしとしますか」
ディアッカが両手を横に上げ、少し笑いながら言う。
「とにかく。隊長の命令だ。ジブラルタに帰還する」
イザークは艦橋に指示し、目前をただ見据えていた。
564 :
265:2006/02/28(火) 16:37:29 ID:???
幾日か経った頃、アスランはオーブの病院のベッドで休んでいた。
そこに来客が訪れる。
「アスラン…この経過ならあと数日で本国に送還になる」
金髪の見知った少女、カガリは紙を見ながら宣告する。
「そうか…オーブの人道的措置に感謝する」
とアスランは上半身だけ起こし、敬礼をし、窓の外を見る。
「…お前がキラを討ったのか?」
カガリは少し震えた声でアスランに尋ねる。アスランはまだ窓の外を見たまま、答える。
「ああ…死体が見つかったのか?」
カガリは、まだだ。と答える。
「…あいつは馬鹿なんだ…みんなを守りたいって言って…俺だって守るべき仲間はいる!!
コーディネーターなのに…優しくて…いいやつで…殺したくなかったのに…あいつは敵対する道を選ぶから!!」
「何で撃ったんだよ。親友だったんだろ!!せっかくあいつの無事が知れて…うれしかったのに!!」
「戦争で…俺とあいつは敵同士で…俺だってこんな結末は嫌だよ!!でもどうしようも無いじゃないか!!
今の世界を変えて…戦争を終わらせないと…誰にだって魂があるんだから!!」
「…そうだな……なぁ、アスラン…どうして私達は敵になっているんだろうな」
アスランは答えない。再び窓の外に視線を向け、しばらく無言の状態が続いた。
外は夕日が水平線に溶けていくような光景だった。
AAはアラスカについていた。マリューたちはすぐさま司令部に報告に向かう。
「ヘリオポリスからの移送。ご苦労だった。報告は後で見させてもらう。君たちは正式に辞令が出るまでゆっくり休んでくれ」
そういい、マリューら、AAのクルーを退室させ、上官は書類に目を通し始める。
廊下に出たマリュー、ムゥ、ナタルは肩の力を抜いて、AAに戻ろうとしていた。
「ようやくここまでつきました。っと」
伸びをしながらムゥが話す。
「これからは当面、辞令待ちということになりますね。数日中にも下ると思いますが…」
マリューは口元を笑わせる。しかし、やはりキラとトールのことが翳りを見せていた。
565 :
265:2006/02/28(火) 16:38:36 ID:???
さらに数日がたち、正式に辞令が下った。
「私…いえ、小官が本当に艦長に?」
マリューは受け取った辞令を見、怪訝そうに顔を上げる。
「クルーも全員を一回級昇進後ほぼ今までどうりに運行してくれ。フラガ大尉は少佐になり、転属。バジルール少尉も
中尉として転属。アルスター二等兵も転属となり、退役願いを申し出てきた兵はそのまま通し、
アーガイル准尉にはMSを支給。あとは通常の指揮下に入ってもらい、状況に応じて指示を出す。質問はあるかね?」
「では…何故小官がそのまま艦長を務めるのでしょうか」
「…こういう言い方は気分を害するかもしれないが、AAという細事にかまっていられない。ということだ。
人員はそうそう余っているわけではないからな。それにここまでこれたのは君の戦績と思っている。
それだけの戦績があれば後任として新たに配属するよりも、そのまま据えたほうが効率がいいのでね」
マリューは一瞬下を見、敬礼を施した。
その後下がっていい。という合図があり、三人は部屋の外に出た。
「私が艦長…ねぇ」
マリューは半ばあきれたようにこぼす。
「しっかし。転属ねぇ」
ムゥが不可思議そうに口にする。
「大尉…いえ、少佐でしたら何処へ行っても重宝されますから。ラミアス大尉。長らくお世話になりました」
ナタルが二人に言葉を告げる。
「こっちこそ。あなただったらちゃんとした士官になれるわ。今まで…ありがとう」
と、敬礼をし合い、握手をして、ナタルとマリューは分かれた。
「少佐ですが…どこまでついてくるおつもりですか?」
マリューはすぐさま横にいる長身の男に向き直った。
「え…あー。……まぁ仕方ない。また会えるよな」
表情は真剣だった。
「…そうですね。また会えますよ」
マリューは笑顔を見せ、敬礼で別れを告げた。
「カズィ…降りるのか」
AAの廊下でサイがカズィを見送る。隣にはミリアリアがいた。
「うん…やっぱり戦争は…俺の肌に合わないから…」
カズィは力なく言う。どこか逃げていると思っているからだろうか。
「フレイも転属になったし…寂しくなるわね」
ミリアリアがつぶやく。
「ああ…これからはオーブに帰って…何か仕事でも見つけて頑張るさ」
カズィはそれだけ言うと、手に荷物を持ち、廊下を歩いていった。
「カズィ。頑張れよ。俺たちのこと…忘れないでくれよ」
サイは真っ直ぐにカズィを見て言う。カズィも振り返り、手を上げ、もう一度背を向けて立ち去っていった。
566 :
265:2006/02/28(火) 16:39:40 ID:???
目を覚ました場所は、白い光の中だった。
眩しくてすぐに目を閉じ、寝返りで横を向く。
「…先生!!あの患者さんが…」
遠くで声が聞こえる。まだ意識は朦朧とし、思考が出来ない状態だった。
ゆっくり目を世界にならし、視界に入るものを確認する。
「…病院…?」
ベッドの中に居る少年は周りの風景からそう推測した。
「…目を覚ましたのかね?」
近くで男性の声がする。どうやら少年に向かっていっているようだと、気づくのにキラは時間を要した。
「……?」
言葉を発さず、顔だけを動かし、少年は周りを見渡す。そこに白衣姿の一人の男性と、一人の女性がいた。
「君はこの近くの海岸に漂着していた。それから二日経っている。自分の名前を言えるかね?」
少年は口を少しあけ、間を置いてから声を漏らした。
「…キラ…ヤマト」
さらに数日が経つ。AAはアラスカに着き、オーブ捜索隊も調査を一通り終え、本国に到着していた。
「調子はどうかね?ヤマト君」
医師である男性は時折キラを尋ねてくる。
キラはまだ自在に動けるほど回復はしていなかったが、窓の外を覗くくらいは出来ていた。
そのため、ここが大きい。とまではいかないが、それなりの港湾都市であることが推測できていた。
「あ、はい…気分は良いです」
キラは窓の外を見ていたが、医師に声をかけられあわてて振り向く。
「えっと…僕には治療費として払うほど持ってないんですが…」
今まで聞いていなかった点をキラは尋ねる。
「…ここは野戦病院でね。世界中の国が資金を出し合って、戦争で傷ついた市民を保護し、無償で治療を受けれる場所だ。
そういう病院は世界中で、政治に関係なく中立、攻撃不可の地域だ。故に安心していいのだよ」
キラは呆然と医師を見る。自分はコーディネーターであるのにもかかわらず、何一つ嫌な顔をせずに接してくれる。
その姿勢がうれしかった。
やがて看護士と思われる女性が医師を呼びに来て、医師は立ち去ってしまう。キラは窓の外を見ながら、
AAのことやアスランのこと。そしてこれからのことを考えていた。
567 :
265:2006/02/28(火) 16:47:20 ID:???
すいません。PCが破損して、修理に出そうと考えていまして、
こっちの事情で申し訳ないのですが、中途半端なところですがしばらく来れません。
PCが復活して、スレが存続していたら続きを書かせていただきたいと思っています。
本当にすいません
おおう・・・。ここのディアッカは残忍で狡猾路線なのですか?
良いですね、こういう変化は。
にしても、アークエンジェルでもなく、オーブでもなく、野戦病院とは。
楽しみになってきたところですので残念です。
お疲れさんでした。なるべく保守させていただきます!
超乙・GJ!
サイへのMS支給…
野戦病院のキラはこのあとストライクに乗るような機会があるのだろうか…
265さま、乙でした。
続きが気になるので勿論保守するぜ!
ついにif展開キタァァァァァァァァァァァァーーーーーー(゜∀゜)ーーーーーーーーーッッッ!!!!
…やっぱ、こっちの流れの方が自然に思えるよなぁ
つか、サイとか痔がこれからの流れでどう動くかwktkしまくりんぐwwwwwwwwwwww
>>265、乙だぉ
奪取されるのがデュエル、ブリッツだけどかどうだろう?
ディアッカはジン・ハイマニューバにバスターみたいな砲を付けた機体で
宇宙からずっと兄貴とやりあう。
アスランはずっとビームライフル装備のディープアームズでキラと互角。
地球降下あたりまで機体性能がストライク>デュエルなのに遺作と互角か少し劣る程度。
(種割れの時だけ遺作は負けるわけだが)
砂漠で動きの素早いバクゥとかを数多く相手にしてエネルギーを効率よく使うことを覚える。
紅海で不利な戦場でも地形に特化したMSを相手にできるようになる。
原作のストライク大破の回でデュエルのデータを元にしたドレッド・ノートの前身
をアスランが受領(核は使っていない)
ストライクと互角の戦いをする(更に強くなったな!ストライク!って感じ)
自爆じゃないけどボロボロになるまで遣り合って燃料切れのストライクに
ビームサーベルを突き刺す所までいく(キラは自分の判断で寸前に脱出する。)
その後はジェネシス発射まで共闘なし。
その場合、イージスとバスターはどうなるのかなぁ
フラガマンとサイに乗ってもらえばいい
と思ったがOSの問題で中盤まで乗れんな
トールが無理矢理動かしてスカグラの代わりに特攻するとかなら映えそうだけど
イージスは変形機能ロックしてMAとして運用すればムウでも使えると思う。
だな。4個でオールレンジ攻撃なガンバレル扱えるんなら、4脚ビームサーベル
くらい扱えるだろうし。
オーブでキラの技術を加えたナチュOSをゲットすればMS形態でも戦えるように
なって、MS兄貴イージスキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!! とか祭りになったかも?
指揮官機だし、いちおうAAの戦闘リーダー的ポジションの兄貴には
ぴったりの機体だったのかもしれんな
265氏が帰って来るまで保守
>>573
動作は問題ありそうだが
ビームライフルくらいは撃てそうなので
砲台になりそう
スキュラだっけ?
イージスの砲門。
どれくらいの強さなんだ?
赤ビームなのと、戦艦を撃沈出来る威力ってことで、かなり強いのは間違いないと思う
アグニと同等かそれ以上の威力はあるんじゃないの?
hosyu
ܷܲܵܶ
どうせストライク一本槍でいくんならMSVに出てくるような
ストライカーパックも出して欲しいところだなぁ。
キラならIWSPを使いこなせそうな気が・・
584 :
265:2006/03/10(金) 19:10:50 ID:???
アスランは病院の窓の外を見つめていた。広がるのは海。イメージは青。
そこに一人の来訪者が現れる。金髪の少女、カガリである。
「明日、本国へ帰れるそうだな」
アスランはカガリに確認を取る意味で聞く。
「そうだ。まぁ、私は今日ここを発つ用事があるから明日見送りは出来ない。だから今会いにきた」
一応、一国の元首の娘である。今日はボディーガードと思わしき人物も居るようだった。
「結局キラは見つかってない。見つかればまずお前に教えたほうが良いだろうと思っていたけど…」
アスランはそうか。とつぶやき、ベッドに視線をおろし、再びカガリに向いた。
「カガリ、本当に感謝している」
カガリは一瞬虚を付かれた様な表情を見せ、すぐにいつもの顔に戻り、首元に手をかけた。
「ハウメアの護り石だ…これ…お前に」
「そんな、大事そうなものをおいそれともらうわけにはいかないだろ。気持ちだけありがたくもらっておくよ」
「馬鹿だな。貸してやるだけだ。戦争が終わったら絶対返しに来いよ。ほら、これで気軽に死ねなくなっただろ」
アスランは困ったような表情を見せ、無言だったが、カガリが石を渡すことに抵抗せず、素直に受け取った。
それを見届けたカガリは、颯爽と部屋を立ち去っていった。
「ナチュラルにもいろいろ居るんだなぁ…キラもこういう環境にいたのか…」
渡された石を見つめながら、半ば自分を笑うように言葉を口にする。
わけがわからず、アスランは涙を流しながら一人、笑っていた。
一方ザフト軍、ジブラルタ基地。
ディアッカとイザークは合流した人物に敬礼を施した。
「お疲れ様です。隊長」
イザークが敬礼と共にねぎらいの言葉を加えた。
仮面の隊長。クルーゼは、敬礼を返し、単刀直入に説明を始めた。
「地球での戦いご苦労だった。さて…オペレーション・スピットブレイクの始まりだ。君たちにも期待させてもらうよ」
4人いた赤服も、半分に減っているクルーゼ隊であったが、覇気は衰えていなかった。
彼らも他の部隊と同様に、作戦遂行のために海洋母艦に乗りこんでいった。
585 :
265:2006/03/10(金) 19:12:10 ID:???
キラは歩けるようになってから、よく海岸を散歩するようになっていた。
本調子ではないものの、傷や痛みもかなり無くなり、戦闘も、それに伴う緊張感もない生活に不安を覚えていた。
病院に戻ると、担当の医師に、そろそろ退院できるのでは。と尋ねた。
「体のほうは大方回復しているが…心のほうが多少せかされているように感じる」
答えはこうだった。しかしキラは、
「それでも…僕にはしなくちゃいけない…いえ、したいことがあるんです」
医師は少し考えるような顔を見せ、退院の許可を与えた。キラは礼を言い、もう一度医師を確認し、病院から立ち去っていった。
「…とはいったものの…AAは何処にいるかもわからないんだっけ…アラスカに行けばいいのかな…でもどうやって?」
キラは街中を歩きながら、悩んでいるような表情でこれからのことを考えていた。
そして、人にぶつかってしまった。
「…ってぇ。おい。何処を見て……キラ?」
ぶつかった相手から、罵声を浴びせられかけた後、不意に自分の名を呼ばれた。頭を上げ、確認してみると、そこには以前であった一人の少女がいた。
「カガリ…?」
キラがその少女の名を口にすると、カガリはうれしそうな表情を見せ、次々に言葉をかけていく。
「お前、無事だったのか。良かったなぁ。心配したんだぞ。今までどうしていたんだ?それと今からどうするんだ。
力になれることなら手助けしようか?ああそうだ、アスランも無事だったぞ。あいつ、本国に帰るって。
お前が生きてること知ったら喜ぶだろうなぁ」
カガリのボディーガードとおぼしき人物は、そんなカガリを目の当たりにして、どう反応して良いかわからないようなそぶりを見せる。
キラも呆然とカガリを見ているだけだった。
「ああ…そろそろ時間か…キラ、お前何処に行くんだ?私達はアラスカに向かうけど、良かったら乗っていくか?」
「アラスカに?…カガリ。僕も連れて行ってくれ。お願いだ」
キラは立ち上がり、カガリに真摯に頼んだ。
カガリは良いよ。と簡略に答え、ついてくるように。というそぶりを見せ、港のほうへと歩いていった。
キラはカガリたちに従い、一隻の船に乗り込み、流れ着いた島を離れた。
「でも、どうしてアラスカに?」
キラは船の廊下を歩きながら、カガリに尋ねる。
カガリは、こっちだ。と言い、廊下を歩いていく。キラはそれに従い、しばらくすると、扉の前に着いた。
カガリが揚々とその扉を開けると、そこには、大きな機械が大きな部屋を占めていた。
「ストライク!?」
キラは素直に驚きを口にする。
「そう。お前が派手に壊してくれたコイツを、連合に返すためにアラスカに向かっている。
まだ完全に修理が終わったわけじゃなくて、航行しながら修理して、アラスカ前に修理が終わる予定だけどな。
それにな。バッテリーやバーニアなんかを改良してあるんだぞ」
カガリは淡々と説明する。キラはその声を聞きながら、唯灰色に沈黙しているMSを見ていた。
586 :
265:2006/03/10(金) 19:12:57 ID:???
「ザフト軍MS、数多数。真っ直ぐ本基地に向かってきてます」
アラスカ基地の司令部で、オペレーターが報告を入れる。
「迎撃だ。全戦力で応戦しろ!!」
司令官は当然のように迎撃を命じる。まだ完全とはいえないが、多少の訓練をつんだ連合のパイロット。
彼らがのるMSが次々に基地から発進していく。
ドックからは海洋戦艦が出航していた。戦闘距離に入るにはまだ時間があり、体勢が整うには十分すぎるほどであった。
そんな中に、アークエンジェルも居た。とはいえ、搭載しているのは現状ではサイのバスターダガーのみ。
しかし、基地からは、デュエルダガー、バスターダガー、ストライクダガーの、連合の量産MSが発進しており、
近、中、遠のMS群と連携を取り、AAも、連合の一部隊として戦うという状況なため、さして問題となることではなかった。
迎撃体勢が整った頃、ザフトMSとの戦闘が始まった。
ジン、シグー、ディン、バクゥ、ラゴゥ、グーン、ゾノ。
多種にわたるMSが、攻撃を仕掛けてくる。連合のMSも反撃の形で攻撃を返す。
MSの性能、パイロットの腕、運や性格。戦場には多くの人生が転がっている。生死を分かつのは一瞬かもしれない。
実弾やビームが咲き乱れ、爆発光が彩りを加える。前進、後退、攻撃、防御。通信が飛び、思いが入り乱れる。
こういう時には、千里眼や心を読む能力といったものが人に備わっていないことを感謝するのかもしれない。
やがて、一部からザフトMSが内部に進入して行った。内部でも戦闘が起こり、MS同士が撃ち合い、斬り合い、戦闘を繰り返している。
「データロード。角度あわせ…今だ!!」
サイもデータからの情報を元に、戦闘を行う。経験が乏しいが、計算や反応で戦いをしていた。
左腕のエネルギーライフルで、飛んでくるディンを落とす。レーダーには無数の反応があった。
一方、それから少し前。エンデュミオンの鷹こと、ムゥ・ラ・フラガ少佐はアラスカ基地を発した海洋母艦のうちの
一隻の艦橋にいた。
そこで、その船に乗り込んでいた、スーツ姿の男性は彼に話していた際に、アラスカにおける陰謀を口にする。
「サイクロプスを起動!?」
ムゥは叫ぶ。
「そう。アラスカに居る、コーディネーターどもと、さらには穏健派の連合将兵をサイクロプスで消すんですよ。
その後プロパガンダであれはコーディネーターの仕業だ。とするわけです。
そして我々ブルーコスモスが反コーディネーターになった民衆を束ね、ザフトを壊滅するわけです」
ムゥはいらだたしげに目の前の男性をにらむ。
「あなたはナチュラルの中でもエースの一人ですからねぇ。我々にとって、戦力としてこれほど頼もしい存在は無いでしょう?」
さらに男は続ける。ムゥは最後にもう一度その男を見据えると、勢いよく艦橋を出て行った。
「おやおや。彼にはお気に召さなかったようですねぇ。ま、いまさら行ったところで間に合いますかね。
間に合ったら間に合ったでいいんですけどね。じゃ、カウントダウン。始めちゃってください」
その男は連合の制服を着ている、将官に向かって命令しているように口にする。
ムゥは急いでMSデッキに向かい、搭載されているスカイグラスパーの一機に飛び乗り、起動させた。
「開けろ。嫌だといったら強引な方法でも開けさせるぞ」
ムゥは管制に居る兵士に通信でそう伝えた。仕方なしに管制はハッチを開放し、ムゥは勢いよく空に機体を踊らせた。
「間に合ってくれよ!!」
スカイグラスパーの限界加速度でアラスカに進路を取る。艦橋では口元に笑みを浮かべ、一人、スーツ姿でその飛行機を見ている男が居た。
587 :
265:2006/03/10(金) 19:14:34 ID:???
ザフトの軍船が列を組んで先頭宙域の後方にいる。その中で司令部の置かれた艦で、オペレーターが報告を入れる。
「後方より高速接近する機影1!!」
「他には?」
「一機だけです。MAのようですが…」
ザフト軍の後方。スカイグラスパーが接近していた。
「既に始まってるのか。くそっ」
ムゥはいらだたしげにつぶやく。ザフトの軍船の群れを越え、本格的に戦闘している空域に踊り込む。
「アラスカ基地。こちらムゥ・ラ・フラガ少佐。ブルーコスモスの連中がサイクロプスを起動させやがる。早く逃げろ!!」
司令部に、そして敵味方に傍受できる通信でムゥは叫ぶ。
一方司令部では、直ちにサイクロプスの状態を調べるよう通達していた。結果、外部からの起動が確認され、
解除は出来ず、さらには起動し、その効果がでるまであまり時間は無かった。
「き…緊急退避だ。総員退避!!」
司令部では、すぐさまオペレーターが全部隊に指示し、ザフトにも同様に撤収するよう通信を入れた。
しかし、ザフトはほとんど信じている様子は無く、戦闘はまだ続いていた。
一方基地内部では、ある出会いがあった。
片方はザフトの将校。ラゥ・ル・クルーゼ。もう一人は連合の兵士。フレイ・アルスター。
クルーゼは銃を持って基地内をまわっていたが、偶然に会ったこの少女を、いつか使える。と思い、捕虜にとっていた。
そのとき、基地内に退避の放送が響き、クルーゼはフレイの手を引き、その場を立ち去っていった。
「大尉…ああいえ、少佐。どうしてここに?」
AAの艦橋と通信を確立させ、ムゥはAAが無事と言うことを知った。
「話は後だ。退避しろ!!」
ムゥは必死に呼びかけながら操縦していたが、グゥルに乗ったジンのマシンガンを受け、機体が損傷してしまう。
「ちぃ!!」
ムゥは舌打ち混じりに口にし、基地へとよろよろと向かっていく。
基地のMSデッキに、不時着の形で下りたムゥは、すぐさま機体から飛び降り、退避放送を耳にする。
「早く逃げろ。危ないぞ」
近くに居る整備兵達に大声で言う。そのうちの一人がムゥに近づいてくる。
「ムゥ・ラ・フラガ少佐ですね?あのMS使ってください。パイロットが搭乗前に戦死したので…
少佐が発進したら我々も脱出します。ですが退路が…」
「分かった。退路を確保する。すぐに逃げろよ」
ムゥは指示されたMSのほうに駆け、コックピットから伸びているワイヤーロープで、コックピットに乗り込んだ。
「そりゃ少しは訓練したが…ええい。ぶっつけ本番。ムゥ・ラ・フラガ。出るぞ!!」
ムゥの乗るデュエルダガーは戦場に飛び込み、艦船が大海に出られるように、川近くの敵機に攻撃を始めた。
588 :
265:2006/03/10(金) 19:16:12 ID:???
カガリは艦橋に呼び出された。同じ場所に居たキラもカガリについて行き、目前の光景に驚いた。
モニターには、遠くに戦闘が行われている光景が映し出されていた。
レーダーではまだ範囲外だが、数倍の望遠のカメラが捕らえた映像は、言葉の説明なしで、現状を理解させた。
「このままでは我々も戦闘にかかわることになります」
艦長と思しき人物は、カガリに判断を求めた。キラは、カガリが答える前に、カガリに申し出た。
「カガリ。ストライクを出して。君はオーブに戻るんだ」
「お前!!………いいのか?」
間を置いてカガリはキラに再度確認を取る。キラはうん。とうなずき、真っ直ぐにカガリを見据えた。
「…分かった。お前に甘えさせてもらう…。だけど……お前、死ぬなよ」
キラは微笑で答え、艦橋を出て行った。
パイロットスーツなしでMSに乗り込み、甲板のハッチが開かれる光景をモニターで確認する。
機械によってMSは90度縦方向に動き、直立させられる。戦闘艦でないため、カタパルト等はなく、
キラは近くの陸地にストライクを移動させた。
「カガリ。本当にありがとう」
それだけを言うと、キラはPSを展開させ、最速で戦場へストライクを走らせた。
グゥルに乗った、重荷電粒子砲を持ったジンが、AAの目の前に迫っていた。
サイのバスターダガーも地上に降り、敵機を牽制している状態で、迎撃が間に合わない。そういう状況だった。
艦橋に狙いをつけ、引き金を引こうとした瞬間。横から飛んできたビームに砲を打ち抜かれ、砲門が爆発する。
そして、次に、白いMSが颯爽と飛び上がりながら、ジンに体当たりを仕掛け、グゥルから叩き落した。
AAの艦橋にいたクルーは、その光景を見た瞬間、誰もが呆然と虚を付かれた。
「…こちら、連合軍所属。キラ・ヤマト。これより援護します」
先程のジンが乗っていたグゥルに乗り、赤いエールパックを装備し、背中を向けながら、目の前の白いMS。ストライクのパイロットは通信を入れる。
呆然としていたマリューは、我にかえり、通信を返す。
「キラ君?どうしてあなた…」
「細かい話は後でします。まずはこの戦闘を」
そこに一機のデュエルダガーから通信が入る。
「無事だったかキラ。詳しい話は置いといて、今はここから早く全員逃げなきゃいけない。
退路を確保するんだ。やれるな!?」
ムゥは簡略に今、おかれている状況を説明する。キラははい。とだけ答えると、目前のモニターに集中した。
「…ストライクだと!?」
「アスランの奴も詰めが甘いね」
イザーク、ディアッカは乱入してきたMSにそれぞれ感想を漏らす。そしてイザークはストライクに一直線に進んでいく。
「俺が倒してやるよ。落ちろぉ!!」
同じくグゥルに乗ったセイバー・シグーを駆り、ストライクに切りかかるイザーク。
ストライクは、シールドを左腕にマウントするようになり、左手が空いていた。そこでビームサーベルを引き抜き、
振り上げられたシグーの右腕を切り払った。
「なんだと!?」
「どいてくれ!!僕らは行かなくちゃいけないんだ」
片腕を無くしたシグーに、キラはさらに盾で突き、グゥルから足を滑らせたシグーは、地面へと落ちていった。
地面に激突する前にスラスターを吹かし、激突は避けたが、戦闘続行は難しかった。
「やってくれるじゃん」
少し距離を離した場所で、ディアッカはイザークのシグーが落とされる光景を見た後、手にしているプラズマ砲でストライクを狙撃した。
キラはすぐさま反応し、今乗っていたグゥルから、イザークのシグーが乗っていたグゥルに飛び移り、砲撃を回避した。
その後ビームライフルを3発斉射し、一発目をかわされ、二発目がプラズマ砲に直撃し、三発目が頭部に直撃した。
「なっ。馬鹿な」
「邪魔をするな!!」
キラは迫ってくる敵部隊に正確に射撃を与える。しばらくして、ディンのミサイルを回避し、グゥルを破壊されるが、AAの甲板の上で抗戦を続けていた。
589 :
265:2006/03/10(金) 19:18:16 ID:???
AAを殿軍にし、連合軍は大半が離脱に成功した。ザフトもクルーゼが基地から出てくるなり、退却を指示したため、
双方とも全滅は無かったが、サイクロプスは起動し、逃げ遅れたMSや人員は、その歯牙にかかり、帰らぬ人となった。
大きく被害を出したが、事の顛末はすぐさま発表され、連合はブルーコスモスと手を切り、アラスカに居た部隊は
パナマに寄港することになった。
連合は一貫してブルーコスモスを非難する姿勢をとり、世論もブルーコスモス批判に傾いていた。
ザフト軍はビクトリアとジブラルタに帰還し、体勢を整えることとしている。
しかし、アラスカを進発したブルーコスモスの軍の行方はいまひとつ情報が混乱し、不明であった。
いいいいいいいいやったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
265氏復活オメ!!
これからのオリジナル展開も期待してるっすよ!!
ブルコスが連合乗っ取らずに第三軍化か
キラモあくまでAAのために戦ってるしおもしろくなってきたな
ぶつかったキラに因縁つける不良もとい姫様にワラタ
濃密な戦闘シーンに対して上手く感想が出てこない
265氏乙です!!
キタキタキタ───(゚∀゚)───!!
ktkr!!!!
二体のダガーがキャノソorタンクな感じでなんかいいなwwwwwwwww
つか理事…カワイソス(*´・ω・`)
595 :
265:2006/03/12(日) 15:01:24 ID:???
アラスカを離脱した連合軍はパナマに向かう洋上にいた。
海面を海洋戦艦が並ぶ。その上空にAAも居た。
艦内では、MSデッキに3機のMSが並び、それぞれがそれぞれの事情を話していた。
「なんにせよ、無事でよかったよ。キラ」
「サイこそ。そう…カズィとフレイは…」
「…トール…」
サイ、キラ、ミリアリアは食堂で再会といきさつを交わしていた。トールのことは、カガリから聞いていた。
ストライクにキラやムゥの配属がどうなるかは、パナマで正式に辞令が下るということだった。
「いやー。危なかった。まったくブルーコスモスの連中はなぁ」
そんな食堂に、ムゥとマリューが文句を言いながら入ってくる。
「おっ、キラ。悪いな。アラスカでは助かったぜ」
キラは半ば照れながら応対した。
「でもキラ君、よかったの?戦場に戻ってきて」
マリューが心配そうに尋ねる。
「…はい。僕は戦争を終わらせ、戦いのない世界にするために、戦います。
永遠の平和にならなくても…何年、何十年の平和な時代のために、今生きている僕らがしなくちゃいけないことだと思います」
キラは真っ直ぐに答える。まずは戦いを終わらせる。次にナチュラルとコーディネーター。そのいさかいを止めるために
出来ることをしたい。それがキラの答えだった。
AAはなおも航海し、いよいよパナマにたどり着いていった。
しばらくし、体勢を整えた連合軍は、一つの作戦に打って出る。ジブラルタ基地攻略戦である。
AAには、それに関連して、別作戦を請け負うことになった。
「陽動…ですか?」
艦長、マリュー・ラミアスは指令を読み、尋ねるように口にする。
「AAは今までの戦歴もあり、何かと目立っている。そこでビクトリア基地に向かってもらう。
索敵範囲ぎりぎりのところで敵の注意をひきつける。この際に敵には、AAを筆頭に大艦隊がビクトリアに侵攻してくる。
という偽の情報をあえて流す。そこででてくる敵と交戦し、撤退。その間に我々は本当に大艦隊を率い、ジブラルタ基地を攻略。
君らが敵を陽動してくれれば、増援を遅らせることにもなるし、上手くいけば防衛のためにジブラルタから戦力が移動するかもしれない」
司令部では、数人の将官が作戦の概要を説明していた。
「不利を悟ったらゆっくりと後退してくれていい。ある程度戦ったら撤退してもよい」
あくまで、生き残るように。と念を押す。
「あの…例の2人の配属は…」
キラとムゥ。そしてそれぞれのMSの配属を尋ねてみた。もし、彼らが居なければ、陽動など出来ないと考えていたからだ。
「現状のままでいいだろう。補給物資も回す。だが…補充パイロットは…」
MS3機と戦艦一隻で作戦遂行して欲しい。と暗に言っている。
アラスカでの被害もあり、ジブラルタ侵攻のため、さらにはパナマ防衛もあり、危なくなったら逃げろ。という作戦である。
「了解いたしました」
マリューは立ち上がり、敬礼で答える。以前のように孤立無援。というわけではないため、気分も多少高揚しているようだった。
「我々はブルーコスモスと違い、コーディネーターだからと言って差別することはない。と考えている。
故に政治家達もプラントと関係修復を試みているが…」
「シーゲル・クライン氏ならば、きっと良好な関係を築けると思います」
マリューは嬉々として答えるが、目の前の将官たちは重そうに肩を落とす。
「確かに、クラインは良識派の政治家だといわれている…しかし、近頃プラント最高評議会で不信任が可決され、
失脚し、現在はナチュラルに対し過激的なパトリック・ザラが代表を務めていると聞く…」
場は重い空気に包まれたが、マリューは敬礼を一つすると、退室して良い。と指示を受け、司令部を後にした。
596 :
265:2006/03/12(日) 15:02:16 ID:???
一方、プラント。オーブから戻ったアスランは、敵新型MS。ストライクを倒したということで、臨時に休暇を得た。
そんな折、ラクスの父、シーゲルが評議会を辞任したことを知り、一応婚約者の関係上、様子を伺いにクライン家へと向かった。
「あら、アスラン。ご無事だったのですね」
ラクスは庭先でハロと戯れていた。
「ええと…お変わりなく?」
アスランは何を手土産にもっていけば良いか分からず、結局新しいハロを手土産にし、ラクスに近づいていった。
ラクスはそのハロを受け取り、大いに喜んでいた。
ラクスの座っている椅子の隣に立ち、しばらくアスランは様子を見ていた。
「…あの…お父上のことは…」
アスランは恐る恐る話題を振ってみる。
ラクスは笑顔を崩さぬまま、しばらく答えなかった。
「貴方が気になさることはありませんわ。ですが私は…人は信じあえるもの。そう思い続けています」
少しあわてるような形で、アスランは言葉を返してみる。
「あ、で、ですが…アイドルとしての活動を少し休むとか…」
相変わらずラクスは笑顔を崩さない。
「ええ…ですが、来週にも再開しますわ。貴方には貴方の思いがあるように。私には歌で想いを祈ることしか出来ませんの」
アスランは、はっ。としたような衝撃を一瞬受け、真面目な顔つきになり、返答した。
「…いえ。殺しあうことしか出来ない軍人より…よっぽど立派だと思います」
アスランはそういい終えると、軽くお辞儀をし、ラクスに背を向けた時、後ろから不意に声を掛けられた。
「地球では…よい経験をなされたみたいですのね。お顔つきが頼もしくなっていますわ」
アスランはゆっくり振り向き、声の主の顔を直視した。
「人は…戦わずに居られると私は思っています。しかし、貴方は私が経験し得ない『戦い』によって、
私では感じ得ない想いを感じることが出来るのかもしれません。もし、そうであれば…それは貴方にとっての
大切な何かを形にすることが出来るかもしれませんわ」
ラクスは真剣な表情だった気がした。しかし、アスランが顔をうつむかせ、再び上げたときに見た顔は、
先程と同じ、いつもの笑顔であった。
アスランはプラント内が夕焼けに染まっていく時間の中、一人ある場所へと向かった。
彼の母の墓標が立つ、丘の墓地に、花束を持ち、アスランは歩いていた。
「…お前か」
アスランの母の墓標の前には、彼もよく知る。父親が居た。
アスランは父親、パトリックの横に立ち、墓標に花を添えた。
「…この戦争は…いつまで続くのでしょうか」
アスランは力なく尋ねる。
「…無論、ナチュラルを葬り去るまで。知っているだろう?奴らはナチュラル同士でも平気で殺し合いをしている。
そのためにも、お前にもまだまだ働いてもらわなければならん」
パトリックはこれ以上会話を続けることをせず、早々に立ち去っていってしまう。
「コーディネーターもナチュラルも…根本は同じ『人間』ですよ」
アスランは遠く離れ往く父の背中に向け、小さくつぶやいた。
597 :
265:2006/03/12(日) 15:03:20 ID:???
パナマから大西洋へ進発した連合艦隊。AAもその中に居た。
「では、貴艦の武運を祈っている」
通信が切られ、AAは単機、進路を変更する。
「そろそろ敵基地の索敵圏内に入ります」
オペレーターから報告が入る。
「索敵範囲内ぎりぎりのところで微速前進。索敵班。退却路は確保しておいてね」
マリューはてきぱきと指示を下す。これまでのように、孤立無援ではない状態に支えられているようでもあった。
「少佐。MSの指揮はお願いします」
船外に発進しようと構えているMSの内の一機に、マリューは通信で伝える。
階級で言えばムゥが一番高く、そのため命令系統に問題がありそうだが、
司令部はマリューを、AA部隊内において最上級の指揮官とする。という方法で強引に措置を取った。
「よし。出るぞ。二人とも、俺の両側につけ。遅れるなよ」
ムゥは快活に指示を言うと、デュエルダガーごとカタパルトで発進していった。
キラ、サイもその後に続いて両ハッチから発進した。ストライクはランチャーを装備していた。
「敵機影接近。数3」
オペレーターが機械的に報告する。
「まずは様子見の部隊。ってとこかな」
ムゥが一人つぶやく。
「!?識別。ザフトじゃありません…これは…?敵MS…3機とも機種が違うようです」
「データに無い機体…?まさかブルーコスモス!?ビクトリア基地を制圧したの!?」
マリューは直感的にザフトではない。ということからブルーコスモスであると考えた。結果としては正しいが、
このときは迫ってくる3機は、ただ襲ってくる敵。と言うだけであり、それだけで迎撃するには十分だった。
「制圧したのか、それとも今してるのか…実は通りすがりだったり。ってことはないかなぁ」
ムゥは軽口を叩きつつ、コックピットの中で構える。
バスターダガーとランチャーストライク。2機の主砲の射程に納まった瞬間。ろくに狙いもつけず敵部隊に射撃する。
まずは牽制であり、長距離戦であれば退きやすいということもあり、今回は戦いの主旨も違っていた。
しかし、2機の攻撃が向こうに到達した頃に、AAの側を向こうからの攻撃が掠めていった。
「あっちにも砲撃タイプが!?」
キラはそう判断し、さらに距離を詰めてくるMSを確認した。
「俺が前に出る。援護しろ」
ムゥは長距離武器を持っていないデュエルダガーで、少しずつ前進し、敵を迎えた。
「何だ!?あいつ。飛んでる…鳥型のMS…なのか?」
サイは少し遠く、なおかつ少し上空の一機を見据えていた。
左右に羽を伸ばし、上空を跳ぶ鳥。しかし、突然鳥型は人型へ変形する。
「可変MS!?でもその自由落下なら…」
サイは驚きつつ、照準をデータに合わせ、トリガーを引く。左腕のエネルギーライフルからビームがほとばしる。
敵MSはムゥのデュエルダガーに狙いをつけているようで、回避行動を行おうとはしなかった。そのため直撃するはずだった。
そこに一機のMSが間に入る。背中に背負っている板を動かし、機体前面に持ってくる。ビームはその機体の手前で地面に方向を変えた。
「防がれた…のか…?」
サイは素直に驚きを隠せない。そこにロックオンアラートがなる。遠くにいる高火力MSの肩の砲門から2発のビームが射出される。
サイはなんとか回避を成功させ、もう一度敵を見据えた。
ムゥは苦戦しながらも何とか戦っていた。可変MSのハンマーを盾で防ぎ、鎌を持ったMSのレールガンを回避し、反撃する。
時折両軍の砲撃が狭い戦場を駆け、それぞれ回避に追われていた。
キラも狙いをつけるが、かわされるか、謎の防御で弾かれるか。なかなか当たらないでいた。
AAの攻撃もあるが、あまり深入りは出来ない状況であり、距離が少し開きすぎていた。
598 :
265:2006/03/12(日) 15:04:16 ID:???
そんななか、可変MSが一つジャンプし、再び鳥型に変形しようとした。
そこにムゥはジャンプで追い、ビームライフルを捨て、ビームサーベルで切りかかろうとした。
しかし、鎌を持ったMSもムゥのデュエルダガーを追い、鎌を構えようとしていた。
そのとき、その味方であるはずの鎌を持ったMSごと撃破しようとも思えるように、高火力MSが砲撃を撃ってきた。
鎌を持ったMSはすぐさま機体を方向転換させ、防御を行う。すると、弾かれたビームは変形しようとするMSに向かっていき、
その目前を掠めた。
「何だ?仲間割れかぁ?」
ムゥは困惑しつつ、機体を地面に着陸させる。
「基地の方向より敵MS。機影…20!!」
AAで、レーダーが捉えた状況をオペレーターが告げる。
「来たみたいね…後退します。MS部隊にも通達。AA180度回頭。その後微速前進!!」
キラ、ムゥ、サイの各機も後退しつつ、攻撃を加え、戦場となった場所を離れていく。
「…戦闘していた3機のMSは撤収しています。基地からの増援はこちらと相対速度を合わせて、近づいてくる様子は…」
オペレーターが再度報告を入れる。それを聞いたマリューはMSの収容、パナマへの帰頭を指示し、指揮シートに大きくもたれかかった。
新作キタね
キラだけが前面に出ない戦闘もなかなか渋くてグッド!
ラクスにしても他人を尊重しつつ洞察力の高さが見えるし
パトとの会話も良い感じになってると思います
新作投下ハヤスwwwwwwwww
凸の描写もいい感じっすよ〜(*´∀`*)
フラガマンのガンバレルダガーへの搭乗は宇宙からかな?
うむ、兄貴の105ガンバレルもぜひ見てみたいな。
エールストライクとの共闘なんて想像するだけで燃えるジャマイカ
同感だが、ガンバレルは舞台が宇宙になるまで待とう。
このスレの影響でPGストライクを奮発してきたけど
素組みでも全然終わらんのでストレス溜まる…
午後いっぱい使っても脚すら終わってないお
>>603 一息で完成させようと思うな。PGシリーズは押し並べて大変な努力を強いる。
ゆっくり、気が向いた時に造る。そんな気持ちで造ればストレスにならんぞ。
age
スカイグラスパーと連携して複数のストライカーパックを使い分ける戦闘
そんなのが見たかった
>>607 それならアニメでニコルが死んだときにやってたじゃんw
そういえば宇宙でストライクをフルに生かそうとすると、
コスモグラスパーに出番が回ってくるか?
>>607 A(エール)+S(ソード)=突撃白兵仕様
G(ガンバレル)+L(ランチャー)=援護、砲撃仕様
…とか?
うはー、ゆめがひろがりんぐwwwwwwwww
ニコルの死んだ回覚えてないけど、どうやってやったっけ?
インパルスは謎の赤いビーム(赤外線?)で誘導できるけど、
ストライクってそのへん無いよね?ってことは物理的に無理じゃないか?
ストライカーパックに磁石でも仕込んであるのか
背中の近くまでくると「ガチャン」とくっつく仕様
第五話でもたしかAAから直接ランチャーパックを射出して
換装、デュエルの片腕をふっとばした事があったと思う…
612 :
265:2006/03/15(水) 23:07:18 ID:???
パナマに帰還したAA。マリューとムゥは司令部に報告に向かっていた。
「やはりブルーコスモスが?」
報告を済ませ、マリューはあの時遭遇したMS群についての話題を振られ、率直に尋ねた。
「君らが出立した頃にビクトリア基地制圧の報が入った。連絡がつかずすまないことをした。
しかし、おかげでジブラルタは無事制圧できた。君らには次の任務を言い渡すが…
しばらくはクルーも休んでいたまえ」
ムゥがゆっくりと尋ねてみる。
「ザフトの地上軍はどうしちゃったんでしょうか」
「ビクトリア、ジブラルタ両基地から脱出した部隊は居るとは思うが…他の基地に向かっているのではないか。
というのが参謀部の見解だ。まぁ、補給もなしに残存部隊で基地奪取は難しいだろうからな」
それだけを聞くと、ムゥとマリューは敬礼し、司令部を退去した。
「一日休暇ねぇ……どこか行きますかね?」
ムゥは廊下を歩きつつ、マリューに振る。
「…私を口説いてどうするんですか…」
マリューは半ば困惑した様子で応対した。
次の日、正式に任務が言い渡される。
「貴艦は外交官をオーブまで護衛されたし」
というものだった。
「中立国に大々的に軍を向かわせるわけにも行かず、船速の出せる機動母艦ということでAAにこの任務を任せる」
司令部の見解はそれであった。
オーブへの外交官派遣。つまりオーブと連合の同盟締結を目的とした任務であった。
両日の内にAAは特使を乗せた航空機と共にパナマを進発する。
オーブまでは特に問題なくたどり着いた。
ザフトの残党やブルーコスモスの妨害も予想されたが、存外静かなものだった。
AAはドックに入り、武器類の封印と共に待機となった。
「今回は、別に街に繰り出す理由も無いしな」
AAの食堂でサイが発言する。
「中立国だからね。臨時休暇みたいね」
ミリアリアがリラックスした姿勢で飲み物を飲みながら反応する。
「カズィ、元気かな」
キラも話しに加わる。
ヘリオポリス組は、トール、カズィ、フレイが居なくなり、少し寂しげな雰囲気があった。
613 :
265:2006/03/15(水) 23:08:04 ID:???
「…まずは、以前のAAの修理に関してお礼を述べます」
外交官はウズミとの対談の部屋に入り、椅子に座る前に挨拶をする。
「いえ、費用は請求させていただいていますので……本題に入りましょう。ご用件は…」
ウズミは手で、椅子に座ってはどうか。と勧め、外交官も椅子に座り、真剣な表情になった。
「単刀直入に申しまして、連合に協力をしていただきたい」
ウズミは難しい顔を崩さない。
「中立国のオーブに、連合の傘下に入れ。と?」
「対等な同盟を希望しています」
オーブは領土こそ狭いが、大国である。それは技術的にも経済的にも。であった。
「…わが国ではナチュラルやコーディネーターに対する差別はありません。故に、今まで…そしてこれからも
プラント、連合両国のどちらかに協力するということを避け、中立としてきました」
それは拒否の宣言だった。
「キラ!!無事だったか」
オーブの人間が連合の軍事にかかわるAAに入ることは出来ない。故にカガリはAAの艦橋に通信を入れ、
キラは艦内放送で呼び出され、艦橋でモニターごしにカガリと会話することになった。
「カ、カガリ…こういうところは私用で使っちゃ…」
キラは半ばマリューににらまれながら、まずは抗弁した。
「あー。そうか…じゃあ、外に出て来いよ」
一応、申し出が通ればクルーは艦外に出ることは可能であり、申し出を出しても通ることは疑いないが…
そのとき、モルゲンレーテのサイレンが鳴る。
ウズミは同盟を断った。外交官はさらに説得を続けようとした。しかし、そのとき、
「ウズミ様!?大規模な艦隊が近づいて…ウズミ様につなげという通信が…」
というコールで外交官の台詞は止められた。
「…つなげ」
外交官を気にしつつ、秘書官がノートPCサイズのモニターをウズミの椅子の前に持ってくる。
「こちらはオーブ国家元首、ウズミ・ナラ・アスハだ。貴艦隊の所属と用件を尋ねる」
返ってきた返事は辛辣だった。
「これはこれは。では、単刀直入に…我々に降伏していただきたい。返答によっては武力行使も辞さない」
「降伏だと。何を言っているのだ!!」
モニターの向こうのスーツ姿の男はやれやれ、といった顔つきで、威嚇射撃を命じる。
戦艦から主砲が一発撃たれ、島手前の水面に着水した。
「わが国は中立国だ。それを武力侵攻など…」
「いまさら一人、この戦争に関係ない。は無いですよ。自分の国は参加しない。だからあとは勝手に殺しあえ。
そんな理屈が通る時勢じゃないでしょう?偽りの平和。なんて、実際に戦争してるほうからみれば許されませんよ」
「であれば。君たちが相手に降伏し、停戦すれば戦争は終わるのではないかね?」
「ははっ。面白い冗談です。我々とコーディネーターは不倶戴天の存在ですよ。ま、連合の夢想家たちも相容れませんが」
「連合の…?ブルーコスモスか!!」
ウズミは顔をモニターから、対面に座っている連合の外交官に一瞬向ける。
「おや?その反応からすると、連合から使者が来てるみたいですねぇ。ほら、世界は貴方の登場をコールしてますよ。
役者は早く舞台に上がってください。ああ…アドリブで結構ですよ。台本なんて無いですしね」
614 :
265:2006/03/15(水) 23:09:36 ID:???
カガリはその通信を回させて聞いていた。AAにもその通信を流し、2人の会話は全て把握していた。
「あの声…ムルタ・アズラエルとか言う」
ムゥが艦橋で叫ぶ。
「以前アラスカから出た艦隊で偉そうにサイクロプスのことを語ってたやつと同じ声だ」
ムゥはいらだたしげに言う。
「ムルタ・アズラエルってアズラエル財団の…それにブルーコスモスの理事…」
「理事自ら出張って来たのかよ」
艦橋では今のムゥの発言の反応が飛んでいる。
「では、最終的なお答えをお聞かせ願いましょう」
アズラエルは余裕の表情で言う。
ウズミは対照的に思い表情で答えを出した。
「オーブは中立国だ。ブルーコスモスの一方的な要望には従えない」
アズラエルは一つ息を吐いて、MS発進の指示を出す。それをうけた軍人は戦闘開始を告げ、
MSがカタパルトから次々に発進していく。
一方ウズミも自衛のためにMS隊の発進を命令する。
オーブの量産MS、M1アストレイが基地から歩み敵を迎え撃つ。敵のMSはカタパルトの推力を元に、
島になんとか上陸し、進軍を開始する。
AAにもオーブ、ブルーコスモスの識別が受信できていた。
ドックの出入り口にはシャッターが下りていたが、オーブ側からの提供で外部の様子はモニターに映し出された。
「ストライク…いや…ダガー!?」
キラはその光景に思わず口走る。モニターに移ったMS。片方は以前テストを行ったアストレイ。そしてもう片方。
ブルーコスモスの使用する量産機。それがキラを驚かせた原因だった。
「あれは…まさか105ダガー!?」
今度はマリューが驚きを口にする番だった。
画面に映っているのは、連合のストライクダガーに似た機体。外見でみて違うと判断できるのは、バックパーツのせいだろう。
エール、ソード、ランチャー。ストライクの装備するパーツとほぼ同形のバックパーツを背負っていた。
「105ダガー?」
ムゥがマリューの発言に対し、疑問を尋ねる。
「艦長代理になる以前の配属の際に、量産MSのプランについて耳にしたことがあるの。
あの105と、今のバスター、デュエル、ストライクの3機のダガー。主力量産MSはどっちにするか。と言うことを。
結局105は量産されず、機体自体に役割を持たせたスタイルで行くことになった。と」
「で、ブルーコスモスが105とやらのデータを使って量産した。と…
疑うのならばわざと105を主力にさせなかった。ということもありえるんだよなぁ」
マリューの説明にムゥが相槌をうつ。
615 :
265:2006/03/15(水) 23:10:38 ID:???
「でも、ビクトリアを制圧し、なおかつあれだけの軍勢…どこからそんなお金が…」
マリューは当然の疑問を口にする。
「ブルーコスモスはアズラエル財団他、いろいろ支持者がいるらしいが…
案外、アラスカの事件の前に連合の軍事予算を流用していたりして」
ムゥも受け答えする。そこにキラが口を挟む。
「マリューさん。僕達も戦いましょう」
マリューにもムゥにもその想いはあった。しかし、目前のハッチは閉まっている。
そこでためしにマリューはモルゲンレーテ、引いてはウズミに許可を求める通信を入れてみる。
返答は簡略だった。
「我が国の領空内での、他国間の戦闘は禁止しております。AAは待機していただきたい」
そこにカガリが口を挟む。
「お父様。今は彼らの手を借りても…」
「カガリ!!今彼らが出て行ったとして、その戦力は確かに有用なものであろう。しかし、識別の違う戦力が
突如現れて、禁止事項であった戦闘行為を行えば当然わが国の防衛軍が混乱し、その隙に攻勢を仕掛けられる。
それを避けるためにもAAには待機を重ねてお願いしたい」
確かに連合とオーブでは味方識別は違う。今は隙を見せていい戦闘中ではなく、うかつに動いては逆に足手まといだった。
外ではM1アストレイと各種105ダガーが戦闘している。MSの性能に大差は無く、物量はわずかにブルーコスモスが劣勢程度だった。
ソード、エール、ランチャーの順で一小隊を編成し、105は進軍していく。
対するアストレイも汎用的な性能を生かし、各個撃破に専念している。
一進一退の戦闘は、しばらくの間続いた。
616 :
265:2006/03/15(水) 23:11:39 ID:???
それを後方で戦艦の艦橋で見ていたムルタ・アズラエルはやれやれ、といった仕草を見せ、軍の指揮官に一旦後退を命じる。
「は?」
「やめやめ。一旦休憩ってことですよ。消耗戦になって共倒れになったら、一番得するのは連合とザフトでしょう?
我々が勝たないといけないのに、ここで止まってるわけには行かないでしょう。一旦全軍を後退させてください」
指揮官は、はぁ。と力ない声で、返事をし、後退命令を伝えた。
確かに軍人から見てもこのままの消耗戦は避けたいところである。しかし、打開する策はなかなか出るものではない。
今でさえ、105は半包囲していたが、その包囲の効果はなかなか上がっておらず、パイロットの消耗も考えれば
後退は正しいものである。そう思い、ふとアズラエルを見ると、彼は艦内通信を使用していた。
「……ええ…そんな感じですね。では、よろしくお願いします」
そういい、マイクを降ろし、正面に向き直るアズラエル。
「…まさか、あれを使うのですか?」
指揮官は尋ねる。
「当然でしょう。観光のためにつれてきたわけじゃないですし」
「しかし、彼らはまだ完全とは…」
「既にビクトリア、AA戦の2回経験してるんですよ。ま、彼らに働いてもらわないと勝てないでしょうし、
使わずに負けたらいい笑いものですしね。さて、では再び頑固なウズミ代表とおしゃべりしましょうか」
アズラエルはそういい、オペレーターに指示を出す。オーブの応接室で再びウズミはその通信を受ける。
「さて、一回戦は…まぁ、引き分けってところですねぇ」
アズラエルは率直に話し出す。
「さて、ウズミ代表。もう一度尋ねます。降伏する気は?」
「ないと言っている!!このまま戦えば結果は見えているはずだ。そちらこそ軍を引いたらどうかな」
「これは手厳しい。ですが、切り札と言うのは持っておくべきですよ。ああ、君。あの3機のデータをウズミ代表に
転送して差し上げなさい」
アズラエルは途中でオペレーターに指示を出す。すぐにオーブにそのデータが届く。
内容はMSの詳細データだった。
「カラミティ、フォビドゥン、レイダー。さて、この機体が切り札です。
分かると思いますが、105ダガーよりも、そちらのMSよりも十分強いでしょう?パイロットもそれなりの腕はあります。
そうですねぇ…一機につき…そちらの機体なら5機は落とせるでしょうねぇ」
ウズミの見ているモニターの右半分にアズラエルの姿が、もう半分にそのデータが送られている。
「さて、1時間差し上げましょう。降伏するかどうかを検討していただきましょう」
そう言って、アズラエルは一方的に通信を切る。ウズミは机を力強く叩いた。
「ブルーコスモスめ……せっかくお越しいただいて申し訳ありませんが、出立の準備をお願いします」
ウズミは冷静になり、連合の外交官に向かって言う。
「ウズミ代表…AAを…」
外交官はAAを戦力として使用してはどうか。と言うつもりだったが、ウズミはそれを首を振って断った。
「貴方はAAで待機していてください。すぐに発進させます…ナチュラルとコーディネーターが争わなくて済む世界…
あなた方の理想が実現する日を願っています」
外交官は抗弁しようとしたが、ウズミの気迫もあり、一礼し、立ち去っていった。
その後通信官に命令し、ムルタ・アズラエルを呼び出すように言った。
617 :
265:2006/03/15(水) 23:12:25 ID:???
「ほぅ…早かったですね…つないでください」
「理事…わが国には今、連合の船が寄港しております。それの領空離脱を要求します。これは
オーブとブルーコスモスの戦争には関係ないはず。当然手を出さない。という返答があるものと考えます」
アズラエルは少し考えたような顔をし、すぐに返答を出した。
「いいでしょう。連合の船に領域離脱まで危害を加えず、追尾もしないことを約束しましょう。
ああ、ただし、早くしてくださいね。あと50分でそちらの回答によってはまた戦闘になるんですから」
そうアズラエルが言うと、通信は切られた。
「…よろしいのですか?」
指揮官はアズラエルに尋ねてみる。
「いまさら船の一隻二隻。小事にこだわってる場合ではありませんよ」
アズラエルはそういい、シートにもたれかかった。
「AA、発進せよ」
今までのいきさつをカガリが要約し、AAの艦橋に伝え、いくつかのやり取りの後、外交官がAAに乗り込み、
結局説得され、AAはオーブから発進することとなった。
「ウズミ代表。ご武運を」
マリューはクルー全員にオーブに対し敬礼をすると、AAを発進させた。
キラも不満があったが、カガリが何度も、大丈夫だ。と言って聞かず、逆に言いくるめられ、AAで待機することになった。
「あれは…AA!!」
オペレーターが驚きと共に報告する。
「やれやれ。確かに連合の船ですがね。ま、見逃す、と言った以上手は出しませんが。食えない男ですねぇ。ウズミ代表は」
「さて、時間です。では、もう一度ウズミ代表にご対面しますかね」
艦橋のモニターにウズミの顔が写る。
「では、お返事をお聞かせ願いましょうか」
ウズミは難しい顔をし、重々しく答える。
「わが国は中立国だ。それがわが国の立場であり、信念である。君たちの勧告には応じられない」
「まぁ、そうじゃないかとは思ってましたが。では、MS隊発進です」
アズラエルは通信を終え、今度は艦内通信のモニターに向き直った。
「ああ。君たち。マスドライバーとモルゲンレーテの工場は壊してはいけません。分かってますね?」
砲撃特化MS、カラミティのパイロット、オルガ・ザブナック。
「へっ」
防御特化MS、フォビドゥンのパイロット、シャニ・アンドラス。
「それ以外はいくらやってもいいんだろ?」
機動特化MS、レイダーのパイロット、クロト・ブエル。
「ですね」
それぞれが異なった反応を見せ、指示に従って発進しようと構えている。
戦場に対する恐怖は無く、むしろ高揚していることが見て取れる。
三機の発進に続いて、105ダガー部隊も発進する。M1アストレイ部隊が再び迎撃に出る。
両者は再びオーブの大地で戦闘に入った。
618 :
265:2006/03/15(水) 23:19:45 ID:???
えーと…流れを読まず、すいません。
>>265です。
ガンバレルは…105ブルコス側ですし…
一応、ミーティアとエターナル以外、無印本編に出てきたMSは、多少(?)設定が違いますが
出せると思います(バスターとデュエルとブリッツはダガーだけど)
一応本編基準で進めてる(進めていく)つもりですが、
皆さんが思ってるようにはなってない(ならない)かもしれません。
それでもいいでしょうか。すいません。
ちなみにガンダムはストライクとイージス(この後凸搭乗)のみに考えています。
ブリッツのダガーというと、NダガーN?
あれたしかNJC搭載だからこの話の連合、ブルコス勢力内では反則級の強さになりそうな・・・
それともNJC無しで出すのか。
ガンバレルコスモグラスパーとか
ガンバレルストライカーパックは単独でも戦闘機の用に使える仕様だったはずだが。
要するにメビゼロをそのままストライカーパックにした感じだな。
つまりキラのストライクとムウのガンバレルストライカーが合体
ふと思った。たしかミーティアは自由、正義ようにザフトが作ったものだが、
連合がストライク、105用に作ったら、ストライクが装備しても理論的におかしくないな。
まぁ、ミーティアは厨武装だけど。
ところで…このスレ的に常夏はともかく、三人娘はどういう評価なんだろう。
どうも種もあの三人は非現実性を植え付けてる要因で作品としてのLVを低く見せているんだよなぁ
連合の作った追加武装というと、
各種ストライカーパックの他にはアサルトシュラウドを元にしたフォルテストラがあるな。
アストレイではデュエルダガーおよびロングダガーは大抵フォルテストラを装備した状態で出てきてたから、
ムウの機体にもいずれ付けられる希ガス。(もしかしたらすでに付いているかも試練が)
>>623 原作設定でミーティアがストライクに装備できる状態
1.五番機六番機をAAと大西洋連邦の愉快な仲間達が奪取してくる。
2.ジャンク屋経由で試作されたヴェルヌ式ミーティアを大西洋連邦へと横流し。
3.負債の超補正によって(ry
まあ、最後は考えない方がいいですねorz
ミーティアのレベルダウン版を連合が作ったことにすればいいんだ!!
どうみてもIWSPです(まぁ、これオーブが作ったんだけど、細かいことは…)
むしろGファルコンだな
確かIWSPは設計した企業がバッテリーその他の面で問題が解決できなくて、
それでそのデータがモルゲンレーテに流れたような・・・
あ、でもそのデータが連合にあってもバッテリー問題を解決するにはモルゲンレーテ、
ひいてはオーブの協力が不可欠か。
>>623 アストレイ3人娘はもとからM1のテストパイロットなので、外面がどうであれ
それなりに優秀。ただしそれなりなので最後までもちこたえられずヤキンを
生き抜けなかった、と解釈してる。
テストパイロットやるくらい優秀なら1人か2人は生き延びても良さそうな
ものだと思うんだが。。。orz
まぁ、全員学校行ってるんじゃないか。って外見年齢だけど。
一人くらい、ドムの3人のヒルダぐらいのおば…お姉さんがいてもいいと思うけどなぁ
632 :
265:2006/03/17(金) 17:01:21 ID:???
オーブを出立したAA。そのまま流されるように航行していく。
艦橋には、ムゥ、キラ、サイが待機し、無言の状態が続いていた。
彼らにはいまは、外交官の身の安全を第一としなければならず、もどかしい苛立ちが心の中にあった。
その重苦しい雰囲気を、はじめに打ち破ったのは、当艦の代表であった。
「…オーブへ引き返しましょうか?」
マリューは耐え切れなくなったような表情で寂しげにつぶやく。
そこにムゥが返答する。こういう時に一般論を言うのは年長者としての役目でもあった。
「…今の任務は外交官の護衛で、わざわざ危険に晒すようなまねは…
それにオーブに向かって、もしオーブが全面勝利をしたりしたら、外交問題。
ウズミ代表は当然建前を護るために俺たちを弾劾する。
だが、身を心配し国外に逃がしてくれた代表の考えを自分達で無にするのは…」
歯切れの悪い言葉で、最後を言わずうやむやに第三者の視点を述べるムゥ。
マリューはやっぱり。という顔をし、再び顔をうつむかせる。そこに、キラが加わる。
「…でしたら僕一人に行かせてください。責任は僕が引き受けます。
僕が敵前逃亡した。ということにして、ストライクでオーブに向かい、支援します。
…一人でやれることは限られるけど…それでも動かないで後悔したくないからです!!」
キラは必死に説得しようと試みる。
その肩に、ぽん。と手を置かれる。キラが振り向くと、そこには眼鏡をかけた友人。サイが立っていた。
何も言わなかったが、微笑を浮かべ、一つうなずく。つまり、『俺も同行する』というサインだった。
「…お前ら…こういう時は大人に任せておきなさい」
ムゥが頭をかきながらゆっくりと言葉を放つ。
「艦長。船をオーブに向けてくれ。ただしオーブ領空には入らずに。AAは目立ちすぎるからな。
その後俺一人を置いて基地に帰還してくれ」
「ムゥさん!!」
キラが、一人。という単語に反応する。
「おいおい。こう見えてもエンデュミオンの鷹と二つ名をもつ男だぜ。そうそうやられるものじゃないってね」
ムゥはキラに言い終えると、マリューに向き直る。すると、ムゥは腰から拳銃を取り出す。
「…っと。これで艦長たちを脅して無理やり進路変更させた。という名分が成り立つわけだ。
しっかり撮っておいてくれ。証拠になる」
本当は脅してはいない。しかし、マリューがムゥの要求を無視したときは、本当に撃つんじゃないか。という
雰囲気をムゥは出していた。
やがてマリューは進路変更を命令する。
633 :
265:2006/03/17(金) 17:02:57 ID:???
オーブでは戦闘が継続中だった。
カラミティ、フォビドゥン、レイダーは一対一であれば十分勝てるキルレシオだった。
流石に同時に複数のビームライフルを受ければ、回避に専念せざるをえないが、その場合、
他のMSが攻撃しているアストレイを破壊し、やがてオーブの敗勢はゆるぎないものとなった。
「どうします?ウズミ代表。そろそろ降伏してはいかがです?」
アズラエルは余裕の表情を見せている。ウズミは重い表情を見せ、答える。
「私の一存で決めるわけには行かない。時間をもらいたい」
「おや…まぁ、いいでしょう」
「その間、攻撃をやめていただきたい」
アズラエルは笑って返答する。
「だめですよ。そのほうがあなた方も焦ってより早く降伏するでしょう?MSにはこのまま侵攻させます。
これは撤回できませんね」
ウズミは、くっ。と怒りをこらえるような声をだし、通信を切り、部屋を出て行った。
カガリやモルゲンレーテの人間、それからMSを、オーブの新鋭戦艦、クサナギに乗せ、オーブ再興の機会を待つように、カガリに言う。
「そんなこと。私だって戦えます。このまま一人生き延びるのは!!」
ウズミはカガリの横に立つ男に声をかける。
「キサカ。カガリを頼んだぞ」
キサカはカガリの肩をつかみクサナギ内へと連れて行く。
「お父様!!こんなの最低ですよ。お父様ァ!!」
カガリは全力で叫ぶ。
「カガリ、お前は一人ではない。お前には失ってはならない大事な人間がまだいる。それを大切にするんだ」
ウズミはそういい、クサナギの通路のハッチが閉められるのを確認すると、その場を立ち去っていった。
「全MS撤収!!」
ウズミはアストレイ部隊にそう告げる。一機でも多く戦力を逃がしたかったからだ。
「おや?MSが撤退してますねぇ」
アズラエルはモニターで戦場を見る。
「とうとう覚悟を決めたようですね。追撃はしなくていいでしょう。あのMSも我々の戦力となりますから。
経済力、技術力、工業力、それにマスドライバー。小さな島国でこれだけの利益が得られるんですから。
いい国でしたね。オーブは」
アズラエルはさらに感想を重ねた。
MSの撤収が終わり、アズラエルはダガーを工場付近に進攻させた。戦闘の処理を行う段階に入ったのである。そこにウズミから通信が入る。
「ようやくですか。なかなかに骨のある人物ですね。貴方は」
アズラエルは少しの皮肉をこめた賞賛を、敗者に送っている。
「オーブは…最後まで誇り高かっただろうか」
ウズミは独白のようにつぶやく。
「ええ。ま、私にとってはいい迷惑な誇りでしたが」
「だが、これで終わりではない。新たな世代に新たな望みを託す。これが正しい姿であると私は信じる。
故に、オーブは力には屈しない!!」
ウズミのその発言の直後、モルゲンレーテの一部の工場が大爆発を起こし、黒煙の向こうに白い船体が見えた。
「ちぃ!!本当に食えない。オルガ、シャニ、クロト!!今出てきたオーブの船を落とせ!!」
アズラエルは三機に叫び声で命令し、自らの乗っている船も追撃に加えるように指示した。
「オーブはいかがいたしましょう」
指揮官はアズラエルに尋ねる。本来占領後は軍人は出る場があまりないので、最低限の指示だけでよかった。
「現状で使えるのがマスドライバーのみ。モルゲンレーテや市街の復興はオーブの経済力のみでやらせます。
まぁ、それで十分ですからね。その後本格的に軍事強化。まぁ、それまで戦争が続いていたら。ですが。
あの程度なら1年もたたずに修復できます。ま、信頼や人員は1年じゃ難しいかもしれませんが」
アズラエルは、はじめ怒っていたような口調だったが、やがていつものように冷静な口調に戻り、大まかに指示をした。
結局、一部の部隊を駐屯させ、他はビクトリアに帰還。と言うことが取られた。
634 :
265:2006/03/17(金) 17:04:20 ID:???
「!?右前方に未確認反応を確認…質量大。戦艦クラスだと思われます」
オーブまでまだ距離がある辺りで、オペレーターは突如現れた反応に驚く。
「…識別はオーブ…さらに左前方から機影3。こちらはブルーコスモスのMSです」
マリューは速やかに判断を下す。
「オーブの船を救援します。面舵30度回頭。全速力でオーブ艦まで航行。MS隊は発進準備を」
ブルーコスモス、クサナギ、AAを三点として、三角形が出来ていた。
オーブを北に逃げるクサナギ。パナマの進路を回頭し、西に向いているAA、そしてクサナギを攻撃するMS。
そうして距離が縮まった。
「オーブ艦につぐ。こちらは連合所属AA、これより貴艦を援護します。離脱を」
マリューはMSの発進を言い渡すと、オーブ艦、クサナギに通信を入れる。
「AA!?何でわざわざ危険なほうに戻ってくるんだ」
クサナギの返答は、カガリの声で返された。
「カガリさん?…と、とにかく離脱を。敵MSはこちらで抑えます」
AAから発進していく三機のMS。それを捉え、ブルーコスモスのMSのパイロットは高揚する。
「またでた」
「今日こそやらせてもらうよ」
シャニ、クロトが、AAとストライク、バスターダガー、デュエルダガーを見てつぶやく。
すでに一回戦闘している身であり、前回は命令でしぶしぶ後退したが、今回は殺る気まんまんだった。
カラミティが砲撃を開始する。デュエルダガー、ストライクは散開して交わし、接近するフォビドゥン、レイダーと対峙した。
エールストライクはビームライフルを放つが、片方は交わされ、もう片方はGパンツァーに弾かれる。
「だめだ。あいつには接近戦じゃないとダメージが」
キラはそういうなり、ビームライフルを捨て、ビームサーベルで切りかかろうとした。
歩き、迫ってくるストライクに、フォビドゥンは半ば体勢を低くし、背中のパーツから一条のビームを放った。
キラは構えた時点で機体を敵MSの直線上から横にずれるように操縦していた。しかし、フォビドゥンのビームは
避けたはずのストライクに方向を修正していた。
キラの事前の回避で直撃はしなかったが、円状に動いたため、距離は縮まっていなかった。
レイダーは変形し、ムゥのデュエルダガーの攻撃を避けている。
そうしてムゥの真上まで来ると、変形を解き、そのハンマーを投げ下ろした。
デュエルダガーは回避し、すぐに体勢を整えたが、ハンマーによる掘削で土煙がたちこめ、一瞬躊躇したが、
先程まで自分が立っていた場所にビームライフルを放つ。
しかし、次の瞬間に、そこから少しずれた場所からハンマーが飛んでくる。
ムゥは咄嗟に回避しながら盾を構え、ハンマーを盾で防ぎ、盾が半壊してしまう。
バスターダガーに乗るサイは、距離を大きく取りつつ、ミサイルとエネルギーライフルで牽制する。
対するカラミティも前進しつつ、ケーファー・ツヴァイやトーテスブロックを打ち離し、
一転して砲撃戦が繰り広げられていた。
サイは一瞬のタイミングを見計らい、一気に前方にジャンプし、右腕のガンランチャーを撃つ。
オルガはそれを盾でガードし、シュラークを打ち返す。
サイは推進剤を吹かし、左に機体を動かし、着地した。しかし、その体勢はあまりよくなく、カラミティは
バズーカを構える。そこに、空中で連結をしていた砲門を向け、先手を取って対装甲散弾砲をうちはなつ。
カラミティは急速で後退し、事なきを得るが、バスターは反動で尻餅をついてしまう。
しかし、オルガが引き金を引いても、スキュラは発射されなかった。バッテリーが切れていたのだった。
635 :
265:2006/03/17(金) 17:05:27 ID:???
やがてアズラエルの乗った戦艦が戦闘領域に近づく。
クサナギはかなりの距離をとっていた。損傷は酷いようだが、航行は出来るようだった。
そんな時、オルガ、クロト、シャニに異変が起きる。
「あぁぐぅぇ…ぎぐぇぅ」
うめき声と共に、機体の動きが鈍る。
ムゥ、キラ、サイはその隙に後退し、AAの近くで待機した。
「なんだぁ?」
ムゥは当然の疑問を口にする。
「今のうちに離脱します。MS、全機帰還してください」
マリューが速やかに指示を出す。警戒しつつ、MSを艦内に収容し、AAはその場から急速に離れていった。
「…薬切れですか。カラミティはエネルギーも切れてますしね」
アズラエルは一人、つぶやく。
「3機を収容しろ!!」
指揮官は撤収の前準備をしていた。
「その辺はまだ検討をしなくてはいけないわけですか…まぁ、いいでしょう。3機の収容が終わり次第、投薬。
それからビクトリアに帰還しましょうか」
アズラエルは指示を下し、ブーステッドマンの3人は苦しみながらも船に戻り、投薬を受けた。
クサナギは何とか航行できる状態で、AAとならんで航行している。
「…ではウズミ代表は…」
マリューは通信でクサナギとモニター越しに会話をしている。
「ああ…お父様は…」
「それで…酷なようですが…これからどうされるおつもりで?」
カガリは即答しない。しかし、顔を上げると、そこには決意の表情があった。
「オーブは連合に、正式に同盟を申し入れる…とはいえ、いまさら言っても都合のいい話かもしれないが。
マリュー艦長。すまないが、連合の基地まで同行を願いたい」
カガリは真っ直ぐマリューを見る。マリューはそれに対し、真っ直ぐに答える。
「わかりました。基地までクサナギを護衛いたします」
空は日が少し傾いていた。
636 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 23:11:49 ID:djLKTapY
GJ
三馬鹿機もGAT−Xナンバーなのかな
それともダガー系の形式番号?
連合MSの機体ナンバーはGAT-X 数値という形式からなるが、Xはプロトタイプをあらわすため
正式採用機(量産機)にはGAT-数値という形式の機体ナンバーが採用されている。
以下に主な機体ナンバーを示す
・GAT-X100番台(フレームがノーマルなもの)
GAT-X102 デュエル
GAT-X103 バスター
GAT-X105 ストライク
GAT-X131 カラミティ
GAT-X133 ソードカラミティー
・GAT-X200番台(フレームに何らかの特殊装備がなされているもの。例:ミラコロ、ゲシュマイディッヒ・パンツァー)
GAT-X207 ブリッツ
GAT-X252 フォビドゥン
GAT-X255 フォビドゥンブルー
・GAT-X300番台(フレームに可変機構を含むもの)
GAT-X303 イージス
GAT-X370 レイダー
・正式採用機
(GAT-101 ストライクダガー)
(GAT-01A1 105ダガー)
(GAT-01D ロングダガー)
(GAT-01D1 デュエルダガー)
(GAT/A-01E2 バスターダガー)
(GAT-706S ディープフォビドゥン)
(GAT-333 レイダー正式採用機)
(GAT-S02R NダガーN )
以上
hosyu
あげ
641 :
265:2006/03/22(水) 12:04:44 ID:???
太平洋はブルーコスモス軍の艦隊が移動している。と言うのが見解であり、
AAとクサナギはジブラルタ基地に進路を取っていた。
例の3機の追撃隊も完全に退却し、ザフトもあまり活発に行動していないため、
安全な航行になると予想された。
一方、その数日前、プラント本国。
アスランは一日の休暇を終え、次なる作戦に出撃していった。
出立前に、アスランは新型を受領した。
もともと連合が開発したMSだったが、ヘリオポリスの襲撃の際に、開発データを入手し、
試験の意味も込め、開発したMS。イージスであった。
PSの実用試験、変形機構試験、高火力・スキュラのテスト。
結果、十分なデータを得た後、ストライクを撃破した。という名目でアスラン・ザラに配備された。
そして衛星軌道、地球上空。
連合の基地への攻撃の直前である。
642 :
265:2006/03/22(水) 12:05:31 ID:???
連合、パナマ基地。
アラスカやジブラルタを追われたザフト地上軍はこの基地を制圧するために集結した。
一方の連合は、ジブラルタに軍を裂いているため、迎撃で手一杯な状況であった。
AAがオーブを無視して帰って来ていれば、ちょうどこの攻撃の直前についていたことであろう。
連合側のMSが出撃し、ザフトのMSが進攻する。
ザフトのMSの中には、ディアッカとイザークの姿もあった。
彼らの装備はアラスカ戦でストライクに破壊されたが、
修理を兼ねて、アサルトパーツを受領し、進攻軍に加わっていた。
「対空火器の破壊を優先する」
今回は、宇宙からの突入部隊が鍵を握るという。イザークは当初の指示どうり対空兵器を中心に破壊して行った。
ディアッカも無駄口は叩かず、イザークと共に攻撃を加えている。
しかし、連合のMSはビーム兵器を装備している。
時折は回避に専念しなければならず、なかなか一筋縄ではいかない状況だった。
「先発MS隊、降下開始」
衛星軌道ではザフト艦より、降下ポッドが出される。
先発隊にはアスランもいた。
いくらMSが強くとも、降下中に撃たれれば生きては帰れない。
しかし、そのために地上部隊が先に攻勢を仕掛け、対空火器を減少させていたのであった。
上空でポッドが分解する。現れたMSは一斉にパナマ基地に進攻していく。
「…新型ねぇ。テスト機なんて、整備が大変なのに。よくやるよ」
上空に現れた赤いMSを見て、ディアッカがつぶやく。
「MSがどうこうじゃないだろ。あいつより戦功を上げればいいわけだしな。いくぞ、ディアッカ」
イザークは再び攻勢を開始する。
パナマ基地は上空からは、降下してきたMSの。地上からは進攻してくるMSの攻撃で、押され始めていた。
「第一陣、進攻完了。つづいてグングニール投下」
衛星軌道では次の動きがあった。グングニール。パナマ基地制圧のための切り札。
投下から発動まで、苦も無く完了し、連合側のMSは著しく戦力低下に陥った。
643 :
265:2006/03/22(水) 12:06:40 ID:???
「こうなると形無しだな」
ディアッカがつぶやきつつ攻撃する。
もはや動けなくなったダガーが無残にも破壊されていく。
「…ちっ。あんまりこういうのは性にあわん」
イザークは不平をもらす。
一方で、赤いMS。イージスは確実にMSを撃破し、抵抗しようとする兵士をイーゲルシュテルンで撃つ。
「容赦なし。ってか」
ディアッカが軽やかに言う。それはイージスに聞こえるような通信で、皮肉を聞かせる意味もあった。
しかし、返ってきた返事に二人は驚く。
「…ディアッカか。お前からそんなことを言われるとはな」
「…アスラン!?貴様、生きてたのか」
イザークが驚くのも無理は無い。まさかアスランがあの後生きていて、しかも再びMSに乗って
目の前で戦っているのだから。
「イザークか…とりあえず早くこの基地を制圧して宇宙に戻るぞ」
アスランはあくまで冷静である。
ナチュラルが憎いわけではなく、父親のために動くのではなく、
戦争を戦争で終わらせるために戦うことを決意したアスラン。
それが正しいとか正しくないとかは関係なかった。そういうのは全て戦後に考える。
それが今のアスランの全てだった。
「いいね…なかなか器が上がった感じだ。以前は甘かったが、なかなかどうして」
ディアッカがアスランを評価する。何とはなしに彼も気分が高揚していた。
制圧完了まで時間はそれほど要しなかった。
あとはマスドライバーの修復と部隊の編成。それだけだった。
644 :
265:2006/03/22(水) 12:07:29 ID:???
「アスラン、地球ではご苦労だった」
戦闘終了後、アスラン、イザーク、ディアッカは隊長であるクルーゼの元に集合していた。
「いえ…ニコルを…」
アスランは返答に窮した。
「これで我々は宇宙に上がる。まだまだ戦争は続くな」
クルーゼはそういい残し、立ち去っていく。
「…貴様、生きていたのか」
イザークがにらみながらアスランに聞く。
「ああ。なんとかな」
アスランは変わった様子も無く答える。
「ま、新型をもらって浮かれてるところ悪いが。ストライクを仕損じたな」
ディアッカがニヤニヤと笑いながらアスランを観察する。
「ストライクが!?」
「アラスカでな。まぁ、前の奴とは違う可能性もありうるが」
「…そうか…だが、何が出てこようと変わらん。敵は撃つ。それだけだ」
アスランは答える。その言葉に嘘は無かった。
「…ま、とりあえず。ニコルの弔いに、一杯どうだ」
ディアッカが軽く提案する。
どうせ今日のところはもう終わりである。アスランもイザークもその場を離れていった。
プチパトリックだな凸
646 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/22(水) 21:23:02 ID:UDcpTxNX
保守
全部のストライカーパックを付けさせてみたい
ストライクの力が知られていればハッタリになると思うし
やけに突き抜けたなぁ凸
はたしてキラと再会したときにどうなるのか
649 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/24(金) 20:16:37 ID:uZpWvcda
期待保守
ほしゅ
コーディーは15で成人だけど、酒飲んでる場面はあんまり無かったね
凸はミーアとワイン飲んでたけど、遺作や痔は無かった気が
>>651 ほとんどが仕事中だったからかな? 軍艦に酒は置かないだろうし
議長とのお食事会の時はどうだったか覚えてないけど。
653 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/27(月) 09:45:09 ID:RBJzkAtI
保守
654 :
265:2006/03/27(月) 16:31:17 ID:???
ザフト軍がパナマを制圧した頃、AAはアフリカ上空を航行中だった。
ビクトリア基地まであと1日もあればつける。
警戒しつつAAとクサナギは空に泳いでいた。
カガリは一枚の写真を手にたたずんでいた。
一人の女性が抱える二人の赤子。ウズミがカガリに言った最後の言葉。
『一人ではない』その答えがこの写真であった。もちろんカガリはここに写っている3人を知っている。
カガリは写真をポケットに大事にしまうと、窓から見えるAAを眺めていた。
キラは、サイとシュミレーターで勝負をしていた。
同じ機体で一対一。これはサイが申し出てきたことだった。
結果、ほとんどをキラに軍配が上がったところで休憩を入れた。
「いや、やっぱりキラにはかなわないな」
「そんなことは無いよ。サイは一つ一つが丁寧だからミスが少ないしね」
飲み物を手に、MSについて、戦闘についてを話しながらその場を離れる。
廊下でふと、サイが真剣な表情になり、キラに向き直った。
「フレイ…どこに行ったんだろうな」
キラは顔をゆっくりうつむかせ、無言でそれに答える。
「…キラ、もしフレイが危ない状況だったら…」
「うん。出来る限りの力で救うよ」
サイは即答したキラに、ありがとう。と言って答えるしか出来なかった。
AAの艦橋でも、コーヒーを手にマリューとムゥがくつろいでいる。
「何もないってのはいいことだねぇ」
以前、砂漠の虎と戦闘した空域に近い場所である。
ジブラルタ基地を連合が制圧したため、現在ではこの辺りのザフト軍の活動は静かなものである。
「そうね…この戦争はいつ終わるのかしら」
マリューも半ばため息をつきつつ答える。
ヘリオポリス出航以来、戦闘尽くしであったため、うんざりしている節があった。
そんな想いは、オペレーターの罪無き報告で頭の隅に追いやられる
「敵影を確認。MSを展開しています。識別、ブルーコスモス」
「やれやれ。こんなところまで。ご苦労なことだ」
ムゥが悪態をつきつつ、手にしている紙コップを握りつぶす。
655 :
265:2006/03/27(月) 16:32:04 ID:???
「総員、第一戦闘配置。クサナギは安全を確保しつつ、敵を迂回して先行してください」
マリューが指示を出す。現在、アフリカ西海岸付近。ぎりぎりジブラルタ基地の警戒空域からはずれている。
しかし、AAが敵をひきつければクサナギは悠々と突破できる状況であった。しかし、
「ラミアス艦長。我々も戦闘に加わります。指揮権はそちらにゆだねます」
返答はこれだった。
そんな中、遠方ではMSが展開していた。
105ダガーが十数機、そして例の三機。
確かに真正面から戦えば、AAだけでは厳しいものがあった。
「……ご支援、感謝します。しかし…危なくなったらすぐに避難してもらいます」
一方、AAからもMSが発進していく。そしてクサナギからも。
オーブ軍は識別コードを連合側と同じにし、数の上ではほぼ互角であった。
さらに、クサナギからは、一機のMSが発進する。
「ストライク?」
エールを装備している状態で、出撃を完了しているキラが、その機影を見て虚をつかれる。
外見は間違いなくエールストライク。しかし、PS装甲を展開した色は…ルージュ。
「キラ、行くぞ」
そのMSからの通信に、キラはもう一度驚く。
ある意味、MSをレイダーのミョルニルで吹っ飛ばされたくらいの衝撃がキラに走る。
「カ、カガリ…?何で君が…」
「私だって戦えるんだ。大丈夫。足手まといにはならないから」
キラが、そういう問題じゃない。ということを言おうとしたとき、違う人物から通信が入る。
「カガリさん?貴女はオーブの指導者として軽々しく最前線に出てきては…」
それに対するカガリの答えは、
「私だって、他の誰だって。死んだら元には戻らない。だから他のみんなが体を張っているときに、
一人のうのうとしているわけにはいかないんだ!!
まぁ、MSだっていいものなんだし、死なないように気をつけるし」
ムゥはその通信に、あえて入らずに、ため息と共に批評した。
「…パン屋が魚を売りはしないだろうに…まぁ、その率直さはいいかもしれないが」
そうこうしているうちに、戦闘距離に入る。
「ったく、いいように使ってくれるよな。あのおっさん」
クロトがアズラエルに対する文句を言う。
「ま、殺されるより殺したほうがましってね」
オルガがそれに答える。
「いい加減、あいつらウザイしね。早くやっちゃおうよ」
シャニが、半ばやる気が無いような声で答える。
戦端はそうして開かれていく。
656 :
265:2006/03/27(月) 16:33:14 ID:???
アラスカのときに比べれば、数は多いわけではない。
キラは冷静に迫ってくる105を確認し、ビームライフルを撃つ。
3発を放ち、初弾を交わされ、次に盾を破壊し、そして撃ち抜いた。
しかし、その報復とばかりに他の105ダガーが迫り、キラは回避行動を取る。
「これが…本当の戦争」
大多数のMSが戦いあう中での戦闘。アラスカでは退路確保で気が回らなかったが、今ははっきりと分かる。
すぐ近くで人が死んでいく光景。
いや、AAでも、アラスカまでに被弾した際に戦死した人はいる。しかし、このときは、はっきりと戦場を感じていた。
ムゥが一機の105ダガーをビームライフルで打ち抜く。爆発が起こり、煙が立ち込める。
そこをついて、フォビドゥンが煙の中から肉薄し、大鎌、ニーズヘグで切りかかる。
ビームライフルも間に合わず、ムゥは盾でその刃を防ぐ。
盾を少し貫通し止ったが、すかさずフォビドゥンは体勢を低くする。
ムゥは盾を放棄し、すぐにその場を離れる。その直後、フォビドゥンからレールガンが放たれ、遠くの地面を穿った。
「危ね…しっかし、こいつら…反応が普通じゃないな…」
ムゥは距離をとりつつ、つぶやく。
「ちっ。何避けてるんだよ。うざい…」
シャニは少しのいらつきを口にし、鎌を大きく横に振り、デュエルダガーの盾を取った。
サイが2本の砲を連結し、超高インパルスライフルとして、遠距離にいるMSに放つ。
カラミティは即座にかわし、距離を詰めつつ、スキュラを放つ。
サイも負けじと避け、敵を見据える。
カラミティはケーファ・ツヴァイで牽制しつつ、近づいてくる。そのうちの数発がバスターダガーの手前に着弾し、
土煙があがる。それを好機とみて、サイはもう一度連結をし、自らその土煙にジャンプし飛び込み、
カラミティの目前に躍り出て、対装甲散弾砲で襲撃する。
とっさに盾で防御する。機体はTP装甲もあり、比較的損害は無いが、盾は使用不可能にまでダメージを負ってしまう。
バスターダガーは、反動でブレーキが利き、MSとしては中距離くらいの相対距離が出来た。
「…やってくれるじゃねぇか。けど…お前も喰らいな!!」
オルガは盾を破棄し、右腕のトーテス・ブロックで敵を攻撃する。
サイは避けきれず、MSの右腕に直撃してしまい、右腕が吹き飛ぶ。
「しまった…だけど、まだだ…負けるもんか!!」
すぐに反撃として、ミサイルを放つ。4発のミサイルをカラミティは全て回避したが、バスターダガーが
体勢を直す時間としては十分だった。
一方、カガリはレイダーと対峙していた。
空から降下しつつ、防盾砲を乱射し、ストライクルージュを攻撃する。
カガリは避けつつ、着地に合わせてビームライフルを撃つが、クロトは着地するまえに変形し、
再び空に舞う。そのためビームは変形するレイダーの下を通り、誰にも当たらず突き進んでいく。
レイダーが変形するのをみたカガリも、ルージュの性能を元に、大きくジャンプし、ビームライフルを撃つ。
クロトはそれを避けつつ、変形を解除して、ツォーンを撃ち放つ。
自由落下をしていたルージュは、盾を構え、それを防御し、イーゲルシュテルンで牽制する。
着地はバーニアを吹かし、衝撃を緩和する。そして、どちらが先に動いたのかは定かではない。
カガリがビームライフルを撃とうと構えたとき、凄い勢いを伴ってレイダーのミョルニルが肉薄していた。
避けきれず、カガリは直撃を受け、ルージュは後ろに吹き飛ぶ。
「ああ?…ちっ。壊れてねぇじゃんか。てめえ…滅殺!!」
クロトが再びハンマーを投げつけ、攻撃しようとしたとき、別方向から攻撃が飛んでくる。
M1アストレイが数機、そしてAAが迫ってきていた。
「なんなんだよ。邪魔してんじゃねぇ」
文句を吐きつつクロトは後退し、アストレイのビームライフルを避ける。
カガリは吹き飛ばされ、コックピットに衝撃を受けていた。
MSには、装甲が多少破損しているが、行動するのには問題はない程度だった。
少しの間カガリは頭が混乱していたが、すぐに操縦桿を握り直す。そこに通信が入る。
「カガリさん。無事ですか?」
AAの艦長、マリューからの通信だった。
「あ、ああ…私は大丈夫だ…だけどまだ敵が…」
カガリはゆっくりとモニターを確認し、ルージュを立たせる。
レイダーがアストレイと交戦している光景が目に入ってくる。
カガリはすぐにその援護に向かおうと機体を動かす。
658 :
265:2006/03/27(月) 16:35:07 ID:???
左腕に残ったエネルギーライフルで、カラミティと撃ち合うサイ。
そして、トーテス・ブロックで左足を破壊され、体勢を崩してしまう。
オルガは口元に笑いを浮かべ、シュラークを構える。
サイは死を悟りかけたが、次の瞬間、自分の機体の前に、一機の白いMSが割って入り、
シュラークを盾で防ぎ、バーニアを吹かし、一気に距離をつめ、ビームライフルを捨て、
ビームサーベルでカラミティの右肩を切り落とした。
「サイ。大丈夫!?」
「キラ…ありがとう、助かったよ」
割って入ったMS。ストライクは後退するカラミティを追わず、攻撃に注意しつつ、後退してバスターダガーの側に寄った。
「AAに帰還できる?」
キラは通信で様子を聞く。
「バーニアは無事だ…飛び上がることは出来るから、AAに来てもらえれば何とか…」
サイはコンピュータで、現在のMSの状況を見て言う。
「悪い…後退させてもらう」
キラはそれだけを聞くと、回りに警戒をはらう。
「この辺りに敵のMSはいないみたいだ…ごめん、サイ。他のみんなを…」
「ああ、いってやってくれ。こっちこそ、お前に頼ってばかりなんだ。謝るのはこっちさ」
キラはそれを聞いて、まだ戦闘している場所に戻る。そうしてAAがバスターダガーの上空近くにやってくる。
ムゥは、フォビドゥンのフレスベルクを回避し、ビームライフルに装備されているグレネードを放つ。
シャニはそれをG・パンツァーで防ぐが、その隙にムゥはビームサーベルを引き抜き、一気に接近する。
フォビドゥンがG・パンツァーの構えを解くと、すぐ目前にデュエルダガーが接近していた。
「こ、こいつ…」
シャニはあわててニーズヘグを構えるが、ムゥはすかさず、フォビドゥンの右腕とニーズヘグの柄を切り払う。
「年季の違いって奴?」
ムゥは軽口を叩きつつ、それ以上そこにとどまらず後退する。
そこに、レールガンが飛び、ビームサーベルを持っている左腕に直撃する。
「あらぁ〜」
ムゥはさらに軽口を叩くが、それはフォビドゥンの後退を確認し、少し緊張を解いた証拠でもあった。
「ちっ。お前ら…数が多いんだよ!!」
クロトは文句を言いつつ、回避と攻撃を繰り返す。
M1アストレイが数機、ストライクルージュが援護に入り、そしてついさっきストライクもやってきていた。
そこに、母艦から後退信号が発される。
「後退!?ちっ。お前ら、覚えてろよ」
クロトは彼自身の限界を感じている節もあり、素直に後退する。
それを確認したAAは、こっちも後退し、進路をジブラルタに向けるよう、操舵手に指示する。
「カガリ…大丈夫?」
キラはカガリのルージュに通信を入れる。
「まぁな…しかし…疲れたぁ」
そこにクサナギが近づいてくる。M1部隊も順次帰還している。
「兎に角、これからもよろしくな、キラ」
そう言い、カガリはルージュをクサナギに帰還させる。
キラもAAを確認すると、カタパルトデッキに向けてMSをジャンプさせた。
乙です
宇宙ってことはいよいよ物語も佳境に入るのかな…?
660 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/28(火) 21:58:28 ID:bNy3mpev
age
フリーダムとかジャスティスは出ないのかな
664 :
265:2006/03/30(木) 14:39:00 ID:???
ジブラルタに帰還したAAとクサナギ。
本来はパナマに向かうはずだったが、緊急に。と言うことで進路を変更した結果だった。
報告のためにマリューはカガリとキサカを連れ、ムゥを伴い司令部に出頭する。
「…以上で報告を終わります。補給が終わり次第パナマに向け、再び出立いたします。
申し訳ありませんでした」
と、マリューは報告を済ませ、反応を待った。しかし、帰ってきた答えは、
「…パナマは落ちたよ」
だった。
「外交官殿には船を下りてもらう。オーブとの同盟は外交官殿の承諾を得ている以上、
政府の指示が特に無い場合は同盟軍として動いてもらうことになる。
AAはMSの補修が終わり次第宇宙へ上がってもらう」
マリューは少し虚を突かれたような表情を見せる。
「宇宙…ですか」
「現在、プトレマイオス基地とアルテミスに軍が集結している。対ザフト用の構えだ。
地上はしばらくは大々的な戦闘はない。ザフト地上軍もパナマから帰還を始め、
ブルーコスモスもオーブでの被害があり、しばらくは動けない。というのが参謀部の意見である。
辞令は追って通達する。下がってよろしい」
マリューとムゥは敬礼し、退室する。キサカとカガリも一礼し退室して、クサナギに戻る。
一方、パナマ、ザフト軍基地。
クルーゼ隊は宇宙への帰還が指令された。
「宇宙ねぇ…何でも、本国に帰ったら、最新MSの先行量産機が配備されるらしいな」
ディアッカが軽い口調で言う。マスドライバーの修復もほぼ終わり、順次宇宙に帰還している今、
戦場は宇宙へと移行しつつあった。
にらみ合いが続くが、緊張は高まっていた。
アスラン、イザーク、ディアッカは準備を整え、宇宙へと帰還していった。
ビクトリア基地でも動きはあった。
戦力を減らしたブルーコスモスであったが、無視できるほどではなかった。
準備が整い、いよいよコーディネーターの根本を断つべく宇宙へと進出する時期にいたったのである。
その先鋒として、例のブーステッドマン3人を宇宙へ上げ、
宇宙での拠点を定めた後、ザフトとの決着をつける。これがアズラエルの考えであった。
そして、オルガ、クロト、シャニの3人を率いるのに、新鋭戦艦が用意されていた。
アズラエルはそこに、一人の女性士官を艦長に任命する。
漆黒の戦艦、ドミニオン。そして艦長は、かつてドミニオンと同型艦に乗っていた、ナタル・バジルール中尉であった。
「まずはあの3人に宇宙をなれさせることと、先行偵察をします。
打ち上げポイントを確保したら戦力を集結。その後手薄な軍事基地を落とす。
これがこれからの動きです。艦長さんには期待していますよ?」
アズラエルはドミニオンの艦橋で、椅子に座りナタルに説明する。
「期待に沿えるよう努力いたします」
ナタルの返答は簡略であった。
アラスカで異動が申し伝えられ、ナタルはビクトリア基地攻撃に加わる。その後ブルーコスモスの動行や
連合、プラント、オーブの情報を手にしても、自分の意思でブルーコスモスにとどまった。
コーディネーターが憎いわけではなく、連合では勝利はない。と判断したからである。
一貫した強攻。ブルーコスモスの動きをそう評価している。そしてアラスカで評価を落としたが、
その後、少しずつブルーコスモス支持は勢いを取り戻しつつあった。
カラミティとフォビドゥンの修理にはまだ数日の時間を要し、ナタルもドミニオンをチェックするのに手一杯であった。
665 :
265:2006/03/30(木) 14:40:05 ID:???
「プトレマイオス基地に配属となる。明朝出立せよ。なお、クサナギとAAは一部隊とし、遊撃任務についてもらうこととなる」
司令部からの辞令はそれであった。
マリューは敬礼をし、辞令を受け止め、次の日に宇宙へと上がった。
「オーブ軍も一緒…ね」
マリューが深淵の闇を見ながらぽつりとつぶやく。そこにムゥが入る。
「ま、この艦はヘリオポリスから無事生還し、新鋭機に乗るのがコーディネーターの少年で。
さらには同盟となったオーブを一緒にすれば、あとは宣伝一つで士気が上がるのは目に見えてるからね」
そう、戦力と言うよりプロパガンダ部隊。と称してもいいぐらいの編成の部隊であった。
しかしそれを気にも留めず、むしろ誇らしげに思っていた。
少なくとも、激戦を潜り抜けてきた。と言えなくは無いからである。
月面、プトレマイオス基地までは敵襲も無く、落ち着いた航海が行われた。
宇宙への進出。ブルーコスモスにとって、最大の敵であるコーディネーターの住む宇宙。
そこに黒い艦影が地球から上がってくる。
艦橋では声が飛び交っている。
打ち上げ体勢の完了、安定の維持、現在位置の再確認、システムチェック、索敵…
そうして完全に宇宙に上がったドミニオン。
打ち上げポイントの確保が今回、ドミニオンが先に宇宙に上がった理由である。
「周囲を警戒しつつ微速前進」
ナタルはゆっくりと指示を出し、辺りを見渡す。
艦橋に異質なスーツ姿。ムルタ・アズラエルは一人ティー・タイムでくつろいでいた。
ナタルはそれを視界にいれ、一つ息をついた後、
「打ち上げ作業ご苦労だった。コーヒーでも飲もうか」
と、クルーをくつろがせようと提案した。
ザフト軍は一旦本国に帰還し、編成され、異動していく。
アスランたちには、新鋭量産機、ゲイツが二機配備され、ディアッカ、イザークの乗機となり、
再びヴェサリウスに搭乗し、配属が決まらないため、
MS慣れも含めた偵察を命じられていた。
なお、クルーゼは別用で行動を共にしておらず、地球と同じくアスランが隊長代理を務めていた。
「敵艦確認。識別、ブルーコスモスです」
しばらく進んだとき、オペレーターがそう報告する。
「一隻だけだな…よし、撃破するぞ」
アスランはすぐさま指示をする。ディアッカは口笛を一つ吹いてそれに答え、
「お前のことだから、『これは偵察任務だから戦わずに退く』とでも言うかと思ったがな」
イザークは皮肉交じりにアスランを評価した。
666 :
265:2006/03/30(木) 14:40:51 ID:???
「敵艦接近。識別ザフト軍、ナスカ級1.MS展開、数多数」
ドミニオンのオペレーターがレーダーに表示された敵影を確認する。
コンソールにおいたコーヒーを飲み干し、艦長の判断を待つ。
ナタルの判断は、当然といわんばかりに第一種戦闘配置で、
オルガ、クロト、シャニの三人もすぐに発進体制を整えていた。
「今度はザフトだ?」
「ま、誰だっていいけどね」
「さっさと終わらせようよ」
不満をこぼしながらもドミニオンのカタパルトから射出され、戦闘体制に入る三機。
それはザフトにも捉えられていた。
「敵MS展開。数3」
「よし、全砲門開け。牽制した後減速開始」
オペレーターの報告を受け、ヴェサリウス艦長アデスは速やかに指示を出す。
ドミニオンでも同様の命令が飛び、MSが戦闘に入る距離より前に、戦艦から砲撃がそれぞれに飛ぶ。
それに当たるMSはいないが、多少の緊張を強いることに意味がある。もっともそれは一般的な兵士であれば、だが。
イージス一機、ゲイツ二機、そしてジン三機とカラミティ、レイダー、フォビドゥンは完全に距離を近づけさせていた。
イザークのゲイツが先行して攻撃する。狙いはカラミティ。
それをフォビドゥンが割って入り、ビームを乱反射させ防御する。
それを見越してレイダーがさらに割って入り、ツォーンで反撃する。
ゲイツが難なくかわしたところでジン部隊が殺到する。
三機は散開し、ジンの攻撃を避けつつ適度に反撃する。そこにアスランたちは距離を詰めていく。
667 :
265:2006/03/30(木) 14:41:46 ID:???
ジンに攻撃していたクロトは、横から高速接近する機影を確認する。
赤いMSはレイダーのすぐ近くで人型から変形し、四本のアーム状になった四肢で拘束、粉砕しようと迫る。
クロトは反撃をあきらめ、急変形しそれをかわした。
「変形機か…早い」
「意気がいいのが出てきた…激殺!!」
アスランが冷静に敵を見据えようとするのと対象にクロトは半ば遊んでいるような口調だった。
イージスの攻撃を避けたレイダーは、すかさずミョルニルを繰り出す。
アスランは避けつつビームライフルで迎撃するが、巧みにかわされてしまう。
コックピットの中で互いに舌打ちをしたが、クロトのほうはアスランのみに舌打ちをしたわけではなかった。
ビームライフルを避けた後、横からジンが迫ってきたからであった。
TP装甲とはいえ、無駄に被弾していては、身の恥である。クロトは乱射されるマシンガンを避けつつ、
防盾砲を向け、数発で命中させ、中破までさせるが、撃破するよりも早く、その場から急加速をかけていた。
イージスのスキュラが発射されていたのであった。
オルガは一機のゲイツに迫られていた。
ビームライフルを撃ちつつ距離を詰め、ビームクローを振るうが、まさしく宙を切る状態。
しかし、ジンの援護も相成って、カラミティの攻撃は先程から頻度が激減していた。
「砲撃MS…ね。撃たせなければただの鉄くずと同じだろ」
ディアッカは外見から瞬時に砲戦MSと判断し、断続的な攻撃によって、相手に反撃の機会を与えない。
という作戦に打って出ていた。
結果、確かにカラミティは回避と旋回を同時に行い、ロックまでしなければならず、見事に術中に落とした。
しかし、これを続けて落とせなかった場合、ゲイツの推進剤が早く切れることは目に見えている。
オルガは彼には珍しく、耐えて見せていた。
そうして、チャンスが来た。ジンを正面にインサイトしたのである。
ジンがバズーカを撃つが、オルガは回避をせず、クロスカウンターのようにケーファーツヴァイを連射する。
ジンのバズーカはカラミティの腹部に直撃したが、コックピットに衝撃が多少走った程度で済んだ。
しかし、ジンはビームに貫かれ爆散してしまう。
「へっ。これで殺りやすくなったな」
オルガは不敵に笑う。しかし、ゲイツに向き直ったとき、一閃のビームがカラミティのトーテス・ブロックを打ち抜いてしまう。
「ちっ。直撃しないか…」
「やってくれるじゃねーか」
オルガはカラミティを加速させ、ゲイツに向かう。
シャニはイザークと対峙していた。
イザークは的確かつ凄い勢いで攻撃を繰り返していた。
シャニも戦闘に集中していないわけではないが、熱くなっている性格でもなかった。
ビームライフルをかわしたとき、フォビドゥンの左正面にジンが入ってきた。
その隙にシャニはフレスベルクを正面に放ち、その特性により、方向を修正し、ジンに直撃していた。
そのタイミングでイザークは一気に距離をつめ、ビームクローで切りかかろうとした。
シャニは反応が遅れ、迎撃出来ず、持っている鎌を前に出し、振り下ろされる左腕を押しとどめた。
その状態でレールガンを撃とうとすると、ゲイツは空いている脚部で蹴りをいれ、フォビドゥンを飛ばした。
「…こいつ…ただのナチュラルじゃない」
「何だよ…うざい」
距離を離し、再び二機は戦闘を開始した。
668 :
265:2006/03/30(木) 14:42:32 ID:???
「あー。艦長さん。そろそろ後退させてやってください」
今まで何も発言しなかったアズラエルがふと口にする。
当然ナタルの返答は、は?だった。
力関係は互角かそれ以上に見える。このまま戦っても集中力さえ維持できればいいところは行くと思えた。
「そろそろお薬の時間です。これだけはどうしようも無いんですよ」
半ば自嘲するようにアズラエルは言う。
薬。彼らをあそこまで強化せしもの。ナタルも話だけは聞いていた。
「仕方が無い…後退信号を出せ。それからローエングリン用意」
直ちに後退信号が出され、三機はドミニオンに撤収していく。
「おや…まだ戦うんですか?」
アズラエルが嫌味っぽく言う。
「敵が追撃してきたらローエングリンで牽制し、その後退却します。いきなり背を向けたら簡単に落とされますから」
なるほど。といった表情でナタルを見るアズラエル。そうこうしているうちにドミニオンの近くまで
三機が帰ってきていた。
「後退している…アスラン、どうする?」
イザークが隊長代理に判断を求める。アスランは迷わず、こっちも息を合わせて撤退だ。と返答した。
イザークも気分的には不満があったが、機体のことを考えれば妥当だ。と理解していた。
結局ジンは二機が撃墜、一機が中破という戦果で、ヴェサリウスに帰還し、そのまま後退していった。
「敵艦、後退していきます」
ナタルは一つ息を吐き、戦闘後の処置を指示し、ゆっくりと指揮シートにもたれかかった。
宇宙戦、一発目からなかなか渋いチョイスで良いですねぇ
三馬鹿もザフト三馬鹿も両方強く見えるこの構成はとても好きです
藻前達!!ここは保守でしょd(=`ω=)
連投ですまんがageだったOTZすまぬ
672 :
通常の名無しさんの3倍:2006/03/32(土) 10:15:08 ID:D6TRDp2S
保守
hosyu
674 :
265:2006/04/03(月) 17:55:25 ID:???
ヴェサリウスは一路本国に向かっていた。
クルーゼの前線復帰である。追って先日のブルーコスモス艦の追討作戦も行われる。
ヴェサリウス艦橋で入ってきた隊長に、アスラン以下全ての兵士が敬礼を行う。
「先日の偵察任務はご苦労だった。諸君にはまだまだ働いてもらうことになるが、期待している」
はじめにそう言い、続いて大まかな指示を与える。
クルーゼの一つ後ろには、赤髪のザフト軍の制服を着た少女がたたずんでいた。
フレイ・アルスター。アラスカ基地からクルーゼと共に行動せざるをえなくなった少女。
苦しんでいるクルーゼにテロメアの箱を渡したり、資料を運んだりと、
いろいろクルーゼに対し補助的に行動し、不遇の立場と言うわけではないようだった。
しかしながら、余りコーディネーターにいい感情を持っていない彼女は、流石に口数も減り、
周りを敬遠している雰囲気があった。
そうこうしているうちにクルーゼの作戦概要の説明が終わり、各自は持ち場に着き、
機械的な確認の声と共に手順を踏み、再び闇の海に舞い戻っていった。
AAはプトレマイオス基地にたどり着き、しばらくした後、偵察を命じられる。
L4付近のコロニーで、未確認の機影が発見されたとか、はたまた幽霊が現れたとか。
兎に角、敵であれば調査しておくことに越したことは無いので、AA,クサナギ部隊に偵察が任じられたのである。
航行中、キラは何かにせかされるような感覚にとらわれていたが、目的地付近でその感覚は消えた。
675 :
265:2006/04/03(月) 17:56:23 ID:???
「敵艦確認。識別、ブルーコスモス…こ、これは!?」
AA艦橋のモニターに外形が表示される。
「同型艦!?」
外見はAAと全く同等だった。しかし、遠くにそびえるその艦は漆黒の色をまとっていた。
「敵艦より通信!!」
さらにオペレーターが声を上げると、流石にマリューも眉をしかめた。
しかし、何を考えているのかは洞察したほうがいい。マリューは回線をつなぐよう伝える。
そしてモニターに出てきたのは…
「AAに告ぐ。直ちに反転、後退するのならば危害は加えない」
ドミニオンでは、アズラエルがおやおや。といった表情でナタルを見ていた。
「そんなことで本当に引き下がるとでも思ってらっしゃるのですか?」
「可能性はゼロではないでしょう」
「ま、戦術レベルは艦長さんに一任してますからね。見学させてもらいますよ」
アズラエルは手を軽く左右に広げ、再びシートにもたれかかった。
「今の声は…バジルール中尉!?」
「お久しぶりです。ラミアス艦長」
モニターにそれぞれ、知己の顔が写る。少し前までは同じ船で戦っていた戦友。
それが陣営の違いにより対立する。しかし、共に悔いは無いという表情だった。
「残念ですが、我々は不審な部隊を撃破しろと命を受けています。その申し出は却下いたします」
マリューは真っ直ぐに先程の後退しろ。という要求を突っぱねる。
「ほら。やっぱりね。じゃあ、撃破しちゃってください。でないとこっちがやられますしね。
それとも昔のよしみで私ごと撃沈されますかね?」
モニターの向こうで、一人の男性がナタルに話している。ムルタ・アズラエルである。
「…MS隊出ろ。目標AA,そしてオーブ艦」
「…MS隊発進。敵艦を撃破してください」
ナタル、マリューの命令がそれぞれに飛ぶ。
ドミニオンからはカラミティ、レイダー、フォビドゥン。
アークエンジェルからはエールストライク、デュエルダガー、バスターダガー。
クサナギからはストライクルージュ、M1アストレイが多数。
それぞれが戦場に向かっていっていた。
676 :
265:2006/04/03(月) 17:57:11 ID:???
今回は数の上でAA側が有利になっている。
しかし、それでもブーステッドマンとMSの反応についていくことは並大抵ではなかった。
キラはビームライフルを連射する。
その半分近くをかわされ、もう半分をフォビドゥンにガードされる。
そのガードのためにGパンツァーを構えているフォビドゥンに、ムゥのデュエルダガーが突っ込んでいく。
そこにカラミティのシュラークから放たれた二閃のビームが割って入り、ビームサーベルを構える前にムゥは距離をとる。
サイのバスターダガーが狙いをつけ、シュラークを放ったカラミティを狙撃しようと構えると、目前にレイダーが躍り出、
手にしているミョルニルを投げつけてきた。サイは緊急に攻撃をやめ、回避に徹し、ハンマーをぎりぎり交わした。
そんなレイダーにカガリのストライクルージュがビームライフルを撃つ。
クロトはそれを難なくかわすと、反撃に防盾砲を撃つ。
シャニも慎重にターゲットを決めようとしていたが、アストレイ部隊に囲まれてしまう。
オルガはムゥとサイの二人を同時に相手し、手間取っていた。
「君達は何で戦っているんだ!?アラスカでブルーコスモスがしたことを知らないのか!?」
キラがオープン回線で叫ぶ。
「あぁ?アラスカ?ああ……それがどうした?」
返したのはオルガ。そしてその返答に、一瞬固まるキラ。
「アラスカで派手なことやったんだろ?そこから命からがら逃げてきて、
『僕達は悲劇の主人公です』とでも言うつもりか?」
「同情でもして欲しいのかよ」
フォビドゥンのレールガンを撃ちながら、シャニがそれに加わる。
「っ!!お前ら、中立のオーブにも攻め込んで…よくもぬけぬけと!!」
カガリがそれに割ってはいる。そこにクロトが返す。
「他の連中が戦争やってて。自分達は関係ありません、知りませーん。そんな自分に都合がいい状態を勝手に
作っておいて、それで美味しいところはちゃっかりもってく。そんなの許せるかよ、バーカ。死ねぇ、瞬殺!!」
レイダーのハンマーがルージュに飛ぶ。それをかわしつつ、今度はサイがカラミティに向け砲撃しながら言う。
「ブルーコスモスに理があるのか!!何でもかんでも力や金でなんとかしていいのか!!」
バスターダガーの攻撃をかわしつつ、オルガは反論する。
「はっ。理?理や正義で、腹が減っている子供を満足させられるのか?薬なしでも死なねぇのか?
戦争が終わるのか?いさかいも無くなるのか!?」
「だからと言って、力だけで物事は解決しない」
サイが再び返す
「だったらなんだよ。信念とかで解決できるのか?今、出来てないのに、出来ている。と言えるのか?」
シャニが答えを返す。
「だから、思いだけでも、力だけでもだめだから…僕らがそれをしなくちゃいけないんだろ!!
この世界の明日の為に…僕らが手を取り合わないと…そうしないといけないんだ!!」
キラが大きく叫ぶ。
「はん!!そんなのはな、今日のことを確保してからほざけ!!」
オルガがキラの言葉を一蹴すると、シュラークをサイに向け発射する。
サイは十分すぎるほどの余裕を持って回避する。しかし、次の瞬間、シュラークが撃たれた方向に、
フォビドゥンが割り込み、Gパンツァーを構える。
シュラークのビームはGパンツァーにより方向を平面で描けば右に45度ほどずれ、ルージュに向かっていた。
カガリは完全にその攻撃に対し無警戒だったため、反応が一瞬遅れる。アストレイがカバーに入るには時間が無い。
直撃だった。そこにキラが割って入るまでは、カガリ自身も含め、そこにいる全員がそう思っていた。
キラはフォビドゥンが動くのを捉え、直感的に反応したのであった。
流石にシュラークの直撃に、盾は耐え切れず、なおかつ無理やり機体を動かしたことにより、電力を大幅に使い、PSがダウンしてしまう。
それを見たブルーコスモスの三機は、一瞬動きを止める。その隙を突き、アストレイ部隊が殺到してくる。
677 :
265:2006/04/03(月) 17:58:12 ID:???
ストライクがPSダウンした時、ムゥは一つの気配を感じていた。
そしてアストレイがカラミティ、レイダー、フォビドゥンに殺到するのを確認すると、そこから少し離れ、様子を見てみる。
「っ…バッテリーが持たないか……!?ムゥさん、どうしました?」
キラが現状を確認していると、ふと止まっているデュエルダガーがモニターに確認でき、通信を入れる。
「この感じ…クルーゼだ!!間違いない。あのコロニーの辺りにザフトがいる!!」
そういうなり、ムゥは一つのコロニーに向かい、移動を開始する。
「ムゥさん。一人では危険です。僕も…」
と、キラが一緒に行く。と言う前に、マリューから止められる。
「キラ君。今の貴方の状態では無理よ。一旦帰艦して」
PSダウンしている状態。つまりはバッテリーの限界が近いということ。それでは戦いは出来るはずは無かった。
キラは一旦帰艦し、ストライカーパックをエールからソードに換装してもらい、再び発進する。
「キラ。私も行く」
カガリが発進したストライクに並行するように機体を動かす。
「こっちは俺達だけで何とかなる。すまん、キラ、行ってくれ」
サイから、ブルーコスモスに対しては問題ない。と言うことを聞くと、キラはカガリと共にコロニーに向かっていく。
廃棄されたコロニー。使用されていたときは人がいただろう施設が点在し、多少のデブリも浮いていた。
そこにデュエルダガーはいた。しかし、ハッチは開き、既にコックピットにパイロットはいなかった。
「周りを警戒してくる。ここは任せたからな、キラ」
カガリがルージュをコロニー上空に動かし、少しずつ移動を始める。
それを確認したキラは単身、デュエルダガーが向いている施設に向かっていった。
割れた器具、散乱しているレポート、明るくない室内。
ホラー体験の場としては申し分ないが、今のキラにはそんなことを必要としていなかった。
ゆっくりと廊下を歩くキラ。すると、どこからか銃撃する音が聞こえてきた。
「ムゥさん…こっちか!!」
キラは廊下を駆け、一つの部屋に到達した。そこも例外なくレポートが散っていたり、研究に使ったと思われる
器具や机が乱雑に放棄されている部屋だった。そしてキラの入ってきた扉近くにムゥがいた。
さらに奥、そこからもう一人の男の声が聞こえてきた。
「ほう…これはこれは。役者がもう一人」
その声にムゥは反応し、キラを呼ぶ。
「キラ・ヤマト…君は何故その男達と戦う?ナチュラルと共に戦い、どうなるというのかね?
いや、コーディネーターであっても、君は味方したから迫害されない…そう考えているのかね?」
「違います。ナチュラルもコーディネーターも関係ない。そう証明したいだけです!!」
「違う…か。だが君も私と同じく、出生に普通とは『違う』部分がある」
キラは答えない。コーディネーターだということは既に理解しているから。そのことについてはキラは引く気は無かった、しかし。
「この施設はコーディネーターの研究をしていた。それもただのコーディネーターではなく、最高のそれを。
君はそうして出来た。人類の最先端と言ってもいいだろう」
「キラ、あんな奴の言葉なんて聞くな!!」
「ほぅ…ムゥ・ラ・フラガ。君にも関係のある話だがね…キラ・ヤマトという最高のコーディネーターが出来る過程のうちに、
私は作成された。アルタ・フラガのクローンとして」
キラは、はっ。とムゥを見る。
「そんな馬鹿な話があるか!!お前が親父と同一人物だなんて…」
「お前が私を感じるように、私もお前を感じる…お前には分かっているはずだ…そして…
キラ・ヤマト…君には消えてもらわなければならない…」
678 :
265:2006/04/03(月) 17:59:18 ID:???
カガリはコロニー上空から周りを警戒していた。今のところセンサーに反応も無く、目視でも異常は確認できない。
そうしているうちに、カガリは一つの不審な光景を目にした。
灰白色のMSがたたずんでいる光景を。
それは今、キラとムゥと接触しているクルーゼの、ゲイツだった。
カガリはすぐにビームライフルを構えるが、そこに別方向からビームが飛んでくる。
「隠れていたのか……赤いMS?ザフトか!?」
赤いMS、イージスは中距離程度まで距離をつめ、攻撃を開始した。
「赤い…ストライク?キラ……?いや、違う…」
アスランは独り言をつぶやきつつ、ビームライフルを照準に入れ、うちはなつ。
カガリは一発を避け、もう一発を盾で防御した。
ルージュも反撃に出るが、三発を全てかわされてしまう。
そして四発目に放ったビームを、イージスはシールドで防ぎ、さらにその盾を破棄し、突撃した。
カガリはそれに虚をつかれ、一瞬判断を遅らせた。
その隙にイージスは右腕側部からビームサーベルを発し、ルージュに切りかかる。
ルージュは回避をあきらめ、盾で身を護った。カガリはそれに一安心し、イージスの行動を読みきれなかった。
アスランは左足のビームサーベルを起動させ、蹴り上げるように機体を動かし、ルージュのコア辺りにあて、
蹴り上げた慣性を利用し距離を離した。
ルージュの損傷は軽微であった。とはいえ、ハッチが半ば壊れ、コックピット内が外から少し見える状態になってしまった。
「え……カ、カガリ?」
アスランはコックピットから微かに見えるパイロットの顔を、モニターを拡大して確認した。
「カガリ、何で君がそんなMSに…」
目の前のMSに通信を入れるアスラン。カガリもその声には聞き覚えがあった。
「ア…スラン?それに乗っているのはアスランなのか!?」
「オーブが陥落したと聞いたから…君は何処に行ったのかと思えば…」
「オーブは連合と同盟した。それに…あの弟は放っておくと危ないことにすぐ首を突っ込むから…」
アスランは今のカガリの発言に疑問を感じた。
「弟…?」
「ああ…キラと私は双子だ…でも、あいつが兄だなんてあり得んから私が姉だ」
アスランは、双子であるということに驚きつつ、兄姉論には心底、そういう問題ではない。という顔をして黙る。
「そんなことより……戦うしかないのか?私達は」
「…俺は既にキラを一回殺した身だ。羅刹と呼ばれてもかまわない…君を撃つのにためらいはない…
だが、隊長のMSを攻撃しない。と約束してくれるのならば追撃はしない」
つまり、戦わずに逃げてくれ。と言っているのである。
カガリは即答せず、時間が流れた。
679 :
265:2006/04/03(月) 18:00:04 ID:???
「君は最高のコーディネーター。最高の人。だがそれは許されない!!
人とは妬み、憎しみ、そして破壊を起こす生き物。誰よりも上に立つ君を…誰もがこう言うだろう。
『何故彼が』と。劣っている自分を認めず、勝っている相手を妬み。そうして待つのは終焉…
…君は思った事が無いかな?『戦いあい、憎みあう愚かな人類。それはいらない物じゃないか』と」
距離にして20mもない状態で。キラとムゥとクルーゼが対峙している。
「それは、あなたの勝手な思い込みです。人はそんな単純に表せていいものじゃありません。
確かに戦いあう僕らは愚かかもしれません…でもそれは、一側面でしかありません!!」
キラはクルーゼの言葉に反論する。
「現に君は親友である者と何度も刃を交えた。分かり合うことが出来ず、歩み寄ることをしない。
その結果がそれだ。君も争いの元になるだけだというのに…それを認めず、分かろうとしない…
だが…人間はそれでいいかもしれない。だが、それに被害を受けるのは自然だ。
コーディネーターと言う自然の摂理を外れた生物がいて。自然の摂理を護っているナチュラルは地球を汚染する。
誰かがそれを止めなければならない。そうであろう?」
「はっ。分かったような口を聞いても。お前は他人を理解していないだけだろ。
自然は自然に還る。俺達が争わなくなって、そうやって出来た世界で自然と共存すれば解決だろ」
今度はムゥが反論する。
「歴史上。戦争は何度でも繰り返した。その中には君達みたいに『争いの無い世界』を掲げた者もいよう。
しかし現に何度も繰り返し、終わることは無い。君達が作れるのはせいぜい数十年の争いの無い世界だ。
人類が存続する限り戦争は続く。では戦争をなくす最も効率のいいことは何か。簡単だ。人間がいなくなる。これが答えだ」
クルーゼはそういうなり、拳銃を乱射し、その隙にその場を立ち去って行った。
「ちぃ。クルーゼめ…何を考えて……キラ、とりあえず脱出するぞ」
ムゥはすぐに立ち上がり、廊下を駆ける。キラもそれに追従した。
キラがストライクに乗り込むと、遠くに閃光が見えた。ムゥと共にそこに向かうと、
ルージュがゲイツと戦っているところだった。
「クルーゼ!!お嬢ちゃん。一旦退け。コイツは俺達で」
ムゥはそう叫び、一気にゲイツに向かっていった。キラもその後に続く。
ルージュは少し距離をとったところで止まったが、そこにイージスが攻撃してくる。
決着は意外と早く着いた。
ゲイツのビームライフルがデュエルダガーの左肩を直撃したのと同時に、ストライクのシュペルトゲベールがゲイツの
左腕を切り落とし、ゲイツがエクステンショナルアレスターでデュエルダガーの頭部と右腕を貫いたとき、
デュエルダガーが放ったグレネードがゲイツの右肩に当たり、ゲイツとデュエルダガーは戦闘不能になる。
そこにストライクが切りかかろうとしたが、イージスの狙撃により、シュペルトゲベールにビームを受け、実剣部が破壊してしまった。
クルーゼはアスランに後退するように伝え、同時にキラたちも後退して行った。
680 :
265:2006/04/03(月) 18:01:04 ID:???
「アデス。艦を前進させろ。それから通信回線を開け」
クルーゼはヴェサリウスに戻り、淡々と進める。
「こちらはザフト軍、ラウ・ル・クルーゼである。現在、我が艦に一人の捕虜がいる。
捕虜の返還を行う。我々に攻撃意思はない、だがそちらが攻撃してきたときはそうはいかないがな」
クルーゼは一方的に言うことをいい、さらに救命ポッドを射出した。
まだ戦闘を続けているドミニオンとAA。そこにキラたちが帰艦する。
ドミニオン艦橋ではナタルとアズラエルが頭を傾げていた。
「どういうつもりでしょう…ま、関係ないですかね」
「しかし、人道的には救助したほうが…」
「と、言ってもですねぇ……」
そこにそのポッドからオープンで通信が入る。
「助けてよ、AA!!」
その声に、ナタル、マリュー、キラ、サイ、そして彼女を知るものは、衝撃が走った。
「私、戦争を終わらせる鍵を持ってるの。お願い…」
「フレイ!!僕が行きます」
キラが出ようとするが、マードックに止められる。
「内部バッテリーはほとんど無くて、まだ換装中なんだから。出せない。もう少し待て」
その返答にキラはいらつき、焦っていた。
「戦争を終わらせる鍵…ですか……面白いことを言いますね。じゃあ、あの三人に回収させてください」
アズラエルは興味を示し、すぐにレイダーが戦域を離脱し、ポッドを回収して艦に戻る。
サイはカラミティの攻撃を回避しつつ、その光景を止められなかった。
そうしてレイダーが帰艦するのを見て、アズラエルは後退を指示する。しかし、それに内部から反発した者がいた。
「ザブナック!!ブエル!!アンドラス!!帰艦命令だ。戦闘をやめて戻って来い。お前達が戦える時間ももう無いんだぞ」
ナタルが通信で大声で止めるが、レイダーは再び戦場に戻り、カラミティもフォビドゥンも戦闘を辞める意思は無かった。
そこに、ランチャーに換装を終えたストライクが発進する。
そしてすぐに三人の薬が切れ、苦しみ始める。
「フレイを…フレイを!!」
キラは叫びつつアグニを撃ち放ち、カラミティのシュラークと頭部を破壊。サイも超高インパルス砲でフォビドゥンの下半身を。
アストレイ部隊がレイダーの羽、ハンマー、頭部を破壊し、ぼろぼろになりながらも三機は逃げ出す。
「捕虜の返還を確認した。これより攻撃を開始する」
クルーゼは狙いどうりにMS隊を発進させ、牽制する。
「キラ君、帰艦よ。このままでは私達もやられる」
マリューがキラに帰艦命令を出し、キラはちくしょう!!と叫び、コンソールを叩いてドミニオンの去った宙域をにらみつつAAに帰艦した。
もうすぐ終了しちゃうのか…寂しいな
三馬鹿のセリフはちょっと頭良すぎるかもねw
682 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/03(月) 23:14:33 ID:SOijUumX
GJ!
これ保管庫欲しいね
GJ!
GJ。
三馬鹿にああいう事喋らせると頭良すぎな気がしないでもないが、
ブーステッドマンにはブーステッドマンなりの戦う理由があるって感じがして俺はいいと思う。
ホント、もう少しで終わるのが寂しいw
とりあえず本編の流れからいくと
ブルコスNJC入手
↓
ボアズ戦
↓
ヤキン戦
だがブルコスと連合が分かれてるからボアズ戦はどうなる?
ボアズってなんだっけ?核で一瞬にしてあぼーんされたところ?
もう、盟主王の「いやったぁ」の次は、すぐに核攻撃→ラクシズ出撃→ミーティア→フルバースト
って記憶が飛んでてわからない。
688 :
687:2006/04/04(火) 23:16:05 ID:???
っとごめん。自己解決。やっぱり核であぼーんのところだったか…
保守
フレイ…がんがれ
保守
やっぱりフレイは最後にあぼん?
嫌だなあ。
693 :
通常の名無しさんの3倍:2006/04/08(土) 20:42:39 ID:Db8gb+Nb
保守
>>692 いや、アラスカで変態に撃ち殺されて脂肪
>>694 アラスカ終わったけどフレイ生きてるぞw
今後は265タンの思うままに料理してくれ
俺も265氏の物語を最後までwktkしながら待つぜ
プレッシャー掛けるつもりではないが、好きに展開してもらいたいね
697 :
265:2006/04/10(月) 17:46:45 ID:???
L4宙域から離脱したAAとクサナギ。
一旦後退し、プトレマイオス基地に帰還していった。
一方のザフト、ヴェサリウスも撤退。戦略的価値もなく、放棄されたコロニーに必要性も無いため、
本国に帰還し、今度こそ正式な配属を受領する。
そしてブルーコスモス、ドミニオンは、打ち上げられた第一陣と合流。
ナタル・バジルールは艦橋でフレイ・アルスターと再会。同時にアズラエルにフレイの持っていたディスクが渡る。
艦橋のコンピュータで早速ディスクの中身を確認しようとするアズラエル。
ナタルとフレイは、泣くフレイを抱きとめつつ、無事を祝っていた。
「……日付と細かいポイントの指定…それだけですか…」
アズラエルは不思議そうにつぶやく。ナタルもフレイの肩を叩きつつ、話に加わる。
「…あからさまな罠…ですね」
「裏をかいて本当に何か秘密のことがある。かも知れませんが…これが『戦争を終わらす鍵』…ですか?」
「…我々を消せば戦争はほぼ終わるかもしれませんが…そういうことでしょうか」
ナタルとアズラエルはディスクに入っていた文字群を見て考えていた。
「整備班、あの三機の状態はどうか」
ナタルは艦内通信でMSデッキを呼び出す。
カラミティはメイン武器を失い、フォビドゥンは下半部を失い安定をなくし、レイダーは各部の破損は目も当てられない状況だった。
「医療班、三人はどうしている」
薬が切れ、帰還した後、すぐに意識を失った三人。その後投薬と休息を経て、
現在はまともに活動できる状態らしく、自室にて、読書、ゲーム、音楽にそれぞれふけっている。と言うことだった。
「味方第一陣、打ち上げ完了しました」
オペレーターから報告が入る。アズラエルはしばらく考えていたが、すぐに決定したような表情を見せ、指示する。
「この指定された宙域に向かいましょうか。特務部隊を一隻よこしてもらいましょう。あとは待機です」
「危険を承知で行くと?」
ナタルは念を押す。
「ま、これくらいで退いていては、ビジネス界じゃ成功できませんよ」
アズラエルは余裕の表情だった。
698 :
265:2006/04/10(月) 17:47:39 ID:???
「とりあえずは待機…ですって」
プトレマイオス基地に帰還したAAは特に必要もなく、防衛軍に編成されていた。
「まぁ、俺のMSもやられちまったからなぁ」
ムゥが半分程度寂しげに言う。
デュエルダガーは半壊した。そのため修理も兼ねて追加パーツが施されることとなった。
「またMA乗りって言われるのか…」
「?何かMAにご不満でも?」
「いや…以前MA乗りは嫌いとか言ってなかったっけ」
マリューは咄嗟に言葉が出ず、ムゥも顔を背け、頬を指で掻いて間をごまかしていた。
「キラ…そう落ち込むな。生きてる。って確認できただけでもいいことじゃないか」
MSデッキでサイがキラに声をかけている。キラはここまで帰ってくる間、一言もしゃべらずにいた。
そこにもう一人の人物がやってくる。
「ここにいたのか、キラ」
金髪の少女、カガリであった。
「あのザフトの赤いMSな。あれにアスランが乗っていた」
大きくは無かったが、ゆっくり、そして力なくキラは顔を上げる。
「一応見逃してくれたらしいけど、その後もう一機のMSに追いかけられてさ…ああ、あの時はありがとうな」
カガリはメンデル内でゲイツに追われていたときのことを言っていた。
「それはムゥさんだよ。僕は何も出来てない」
キラは心底力ない声で答える。それにサイがにらみつけ、一歩踏み出そうとしたとき、キラが立ち上がって、サイを向いた。
「大丈夫。気分ははっきりしてる。それに…他にもやることはあるから」
一瞬反応に困ったサイとカガリを残し、キラはストライクの整備に向かいだした。
699 :
265:2006/04/10(月) 17:48:40 ID:???
「ポイントにつきました。これより宇宙空間における最終テストを開始します」
虚空にたたずむザフト艦。その後方にはもう一隻がMSを展開し待機している。
「よし。テスト開始。データチェックはしっかりな」
艦橋では艦長と思しき人物が指示を出している。
「了解。試作MS…直ちに…う、うわぁぁ」
オペレーターが指示を出そうとする瞬間、突如目前に現れたMSから放たれたビームに艦橋を打ち抜かれた。
「MSだと!?ええい、迎撃だ。索敵班、何処を見ていた!!」
もう一隻のナスカ級の艦橋では、突如現れたMSに咄嗟に対応しようとしていた。
「そ、それがレーダーに突然…!?さらに反応、数…10!!う…わぁぁ」
先程やられたナスカ級と同じく、突如現れた黒いMSに囲まれ、艦橋や砲塔を破壊されてしまう。
展開していたジン部隊も突如現れたMSに、ある機体はビームサーベルで切られ、ある機体は貫通性のある武器で貫かれていた。
「あれは?」
「ミラージュコロイド装備の量産機。ブリッツダガーですよ。
以前、連合が着手したんですが…まぁ、コストが高いわりに重火器はビームライフルが限度、
装甲は薄く、かといって機動性が高くなっているわけでもなく。まっとうに使いづらい。と言うことで破棄されたプランを
拾ったんですが…やはり駄目ですねぇ。ま、そういうわけで、ああして少数生産して、やめました」
アズラエルが時折鼻で笑いながらザフト艦を襲ったMSについて解説する。
レーダーから捉えられないほどの距離を置いて、ドミニオンと二隻の艦船がたたずんでいる。
そのドミニオンの艦橋で、望遠モニターに映し出された光景にナタルは自然な疑問を唱えたのだった。
「それで…あの二隻の戦艦が…『戦争を終わらせる鍵』…なんでしょうか」
ナタルは再びモニターに顔を向け、答えが出ない問いを放った。
当初は罠だと考え、ミラージュコロイドとステルス性の高いブリッツをアズラエルの指示により連れ、
指定された宙域を捜索。そこで二隻を発見し、ブリッツに攻撃を指示。とはいえ、あくまで機能停止程度でやめるように指示していた。
「そろそろ報告が入ります…それを聞きましょうか」
アズラエルがそういうと、狙い済ましたかの用に、通信が入る。
その通信をやりとりするのは、先日ドミニオンに合流したフレイだった。
「報告します。敵、ナスカ級二隻を確認、艦橋および砲塔とハッチの破壊、および敵MSの掃討を完了しました。
現空域に他の敵戦力は確認できません。なお、片方のナスカ級より、新型と思われるMS三機を確認しました」
「ご苦労様でした。とりあえずそのMSを持ってきてください。それと、他に何か無いか、白兵要員を派遣しますので
引き続き調査を行ってください」
アズラエルが答えると、モニターの向こうのパイロットは敬礼をして、モニターは灰色に戻った。
「新型が三機…たかがMS三機で戦局が変わるとは思えませんが…」
ナタルの発言である。
「まぁ、データを見ないことにはなんとも言えませんが…
もしかしたら魔法のような強さのMSとか、道端の石ころのように安い機体とか…ふふっ。まぁ、ありえませんがね」
アズラエルはまたしても鼻で笑いながら話す。そんな夢のような話があれば、確かに納得する。そう言っていた。
700 :
265:2006/04/10(月) 17:49:42 ID:???
「搬入完了。通信です。例のMS以外、目ぼしそうなものはない。とのことです」
オペレーターが淡々と報告する。
「さて、整備班。搬入された敵の新型のデータを取得してブリッジに転送してくれ
それからブリッツ部隊と白兵要員はご苦労だった。帰還してくれ」
ナタルが通信で整備班とブリッツ、白兵部隊に指示を出す。
一時間もしないうちにデータが送られてきた。
「重火器装備型試作ゲイツ:コードネーム フリーダム
リフター装備試作ゲイツ:コードネーム ジャスティス」
ナタルがそのデータを読み上げる。
「バッテリー式で…PSもついていて…性能は確かによさそうですが、こんなMS。長期戦に向かないでしょう」
アズラエルがそのデータの感想を漏らす。
「最後の一機…おや?このMSには武装がないようですが…」
「データ上はあるみたいですが。まぁ、フォビドゥンのパーツを使えばいいでしょう。それから三機とも頭部を変えて」
ナタルは一瞬首をかしげる。
「モノアイなんて…いくら彼らのMSを使うとはいえ、そこまでは譲れませんよ」
そうして最後の一機のデータが最後まで送られる。それをナタルは読み上げる。
「えっと…核動力試作ゲイツ:コードネーム トレッドノート……?…理事?」
アズラエルは画面を食い入るように覗く。そこにならんだ文字と数字を一心不乱に読む。
「…いぃやぁったぁぁ!!あはははは。確かに戦争を終わらせる。それならね!!」
ナタルは立ち入ることが出来ず固まっていた。そこに嬉々とした顔のアズラエルが振り向く。
「全軍の打ち上げが完了しだい、我々も拠点を確保しましょう。これで戦争も終わりますよ。あはははは」
GJ!
あーそう来ましたか、うむうむ、面白い展開です
BCが最強の機体を手に入れ、さらに核まで手に入れたのかぁ
>「えっと…核動力試作ゲイツ:コードネーム トレッドノート……?…理事?」
と、トレッドノートって何だ・・・!!!
まさかここでドレッドノートを持ってくるとは・・・
まさに度肝を抜かれました、GJ!
そうだよなあ、アストレイを絡めなきゃこういうのもありだよなあ。
あ、でもガンダムがあの2機のみとは言ってもM1がある以上
、話に出ないだけでレッド・ブルー・ゴールドの3機は存在はしてるのか?
265氏GJです!
しっかしブルコス最強かぁ・・・アストレイの機体が来たか。
ん?もはやストライクVSドレットノートかな?
706 :
265:2006/04/12(水) 00:25:37 ID:???
連合、プトレマイオス基地。
現在、ザフト軍要塞、ヤキン・ドゥーエ攻略戦の準備が行われている。
AAは前線の兵として防衛艦隊の中にいた。
ムゥには破損したデュエルダガーの一時的な代用として、ガンバレルストライカーが配備された。
MSは余りがなく、メビウス・セロも第八艦隊と共に沈み、試作だけされたストライカーを、ストライクもいることなので、
ついでの意味も兼ねて配備されたのだった。
ガンバレルを操れるのは限られており、キラではその真価を発揮できないとされ、廃棄されかけた矢先であった。
そのプトレマイオス基地から、レーダーの範囲を2倍近く遠くも離れた宙域。
ドミニオンを中心にブルーコスモスの艦艇が待機していた。
ドミニオンの艦橋でアズラエルが作戦を説明している。
これはナタルと協議がされたものではあるが、細かい打ち合わせは各司令官と議論しなくてはならなかった。
モニターには平面化された概要図があった。
「まずは第一陣が攻撃を開始します。敵が迎撃に出るのと合わせて、ブリッツ部隊を基地外縁部に配備。
配備が完了する頃に第一陣は撤退。その後第二陣が攻撃開始。このとき、第一陣の半数は再び戦線に加わっていただきます。
それで第二陣もしばらくして後退。これはゆっくりと後退させ、敵が追撃してくるのを待ちます。
ああ、もちろん基地に引き返すようなら再度攻撃を加えますが。
それで敵部隊を基地から見て射程範囲外近くまでひきつけられたら、ブリッツ部隊が基地の対空防御施設を破壊。
その後半包囲を行います。さて、そのとき、我々はxy軸で包囲を試みるわけですが、敵はz軸
天底方向か天頂方向に逃げようとするでしょう。
その隙に我々は基地上空に集結。反転してくる敵部隊を迎撃します。その戦闘が始まり次第、残っていた第一陣は彼らの背後から
強襲。再び挟撃の状態に持って行きます。まぁ、多分これで追い出せるでしょう」
平面図には矢印でアズラエルが言うとおりに敵味方が動いていた。
確かに、この作戦を提案され、軍人としていくつかそれに修正を行いはした。そしてブルーコスモスの全軍を挙げれば、
この作戦でプトレマイオス基地は連合から奪取できるはずであった。しかし、ザフトが全軍を挙げてもそれをしないのは、
被害が大きく、なおかつ漁夫の利を得させることになるからである。
ナタルはこのことを理解し、一言アズラエルに進言したが、アズラエルは余裕の表情を見せ、それで答えるだけだった。
707 :
265:2006/04/12(水) 00:26:45 ID:???
「敵機影を確認。識別、ブルーコスモスです」
基地司令部が途端に忙しくなる。司令官はすぐに迎撃を命じた。
AAも防衛につく。他艦と同じように艦砲射撃の後MS隊を発進させる。
エールストライクに続いて、ガンバレルストライカーが出撃して行った。
「…あの船はいない…」
キラはレーダーで敵を確認し、ドミニオンに気を向けていた。しかし、そこをソードを装備した105ダガーが目前に迫っていた。
その大きな剣を薙ぐだけでストライクは真っ二つになるはずだった。しかしそれは多角から攻撃するガンバレルにより
105ダガーが撃破される。ということで決着を見た。
「ボケッとするな!!もう始まってるんだぞ」
ムゥはキラに叱咤する。キラは少し驚いたようなリアクションを見せ、真っ直ぐに、はい。とそれに答えた。
敵は全て105ダガー。数の上でも勝っており、次第に連合が押し気味になってくるのは必然だった。
そこに、敵艦から一斉に後退信号が上がり、退き方も早かった。
「後退する…?」
キラやムゥは敵を追わず、こちらも後退の指示がすぐに出、即座に帰還して行った。
「では、参りましょうか」
ドミニオンでタイミングを計っていたアズラエルが前進を示唆する言葉を発する。
「ああ、あの三人は予定どうりに。投薬量は少し多めにお願いします」
アズラエルは艦内通信で、あの三人の様子を尋ねていた。今度の戦闘はただ敵を倒せばいい。
と言うわけではなく、作戦行動に則っているため、時間がかかるのであった。
「敵部隊の基地からの出撃を確認しました」
オペレーターが淡々とこなす。ナタルはそれを聞き、全艦に斉射を指示し、MS隊を発進させた。
「敵部隊確認。中央に同型艦を確認。データにないMS3機確認」
AAの艦橋でもオペレーターが仕事をこなしている。
小休止を取り、再びMS隊は戦闘に舞って行く。
ストライクが一機の105を撃ち落したとき、一機が目前に迫っていた。
腰の側部にある筒を前に伸ばし、クスフィアスと呼ばれるレールガンを放った。
キラは咄嗟に盾で防御し、ビームライフルで反撃する。しかし、敵MSは素早く反応し、それを避けた。
そこに横から来たMSがフォルティスビーム砲とビームライフルを同時に撃っていた。
ストライクを動かし、それをかわすと、サイのバスターダガーが援護に入った。
エネルギーライフルが飛ぶ。そこに、また一機割って入り、ビームの軌道を曲げて防御した。
「こ、こいつら…あの時の」
キラが半ば直感で敵を感じる。
オルガのフリーダムが再び迫ってくる。そこに、他方からの攻撃が入る。ガンバレルによる同時多角攻撃である。
直撃はしたものの、致命傷には至らない。オルガはビームライフルで反撃するが、MAの機動性を生かし、ムゥは攻撃を避ける。
708 :
265:2006/04/12(水) 00:27:48 ID:???
しばらくして、再び敵が後退し始める。あの三機も105ダガーと同じように、戦場から後退していく。
司令部は、全艦隊に通信をいれ、一つ、命令する。
「敵は消耗戦を仕掛けてくると思われる。全艦、直ちに後退するブルーコスモスを叩け」
その通信を受け、連合の艦隊は前進を始める。AAも続いた。
「じゃあ、始めましょうか」
ドミニオンの艦橋でアズラエルがタイミングを示す。それを受け、ナタルは信号弾をあげるように指示する。
そうして、黒いMS部隊が作戦行動を開始する。
「基地に敵影を確認。攻撃を受けています」
AAの艦橋で、レーダーに捉えられた情報を伝える。他艦でも同様にそれは観測され、追撃の速度が鈍る。
「敵部隊反転。左右に広がって前進してきます」
さらに追加で報告が入る。
ブルーコスモスの部隊は勢いを伴い、連合を再度攻撃する。
連合の艦隊では、基地司令部と連絡がつかず、判断をどうするかを決めかねていた。
「とりあえず後退し、基地を襲撃している部隊を撃破。その後敵部隊を迎え撃つ」
そう判断したのはルージュに乗っているカガリであった。全艦隊もその判断を受け入れ、ゆっくりと後退していく。
オルガ、クロト、シャニの三人は、好き放題に機体を動かし、ダガー部隊と戦っている。
一方、基地に残っていたダガーは、奇襲したブリッツダガーを迎撃していたが、数の上で少し負け、
相手にも損害を出したものの、対空火器と司令部を破壊されてしまう。
「司令部が!!」
マリューはモニターでその映像を確認した。そこに通信が入る。
「このままでは包囲され、戦力を削られる。一旦天底方向に離脱し、基地を奪還する」
基地司令部が消滅したため、艦隊指令の間で作戦が練られ、すぐに伝達されたのだった。
そしてその通信により全艦隊はブルーコスモスの二次元包囲から脱し、距離をとった。
キラ、ムゥ、サイ、カガリも艦隊を援護するため、殿軍で奮戦し、後退した。
そうして、先程まで連合がいた宙域には、ブルーコスモスの艦隊が集結し、連合は反転して反撃しようとしていた。
そこに、側面から艦砲射撃とMSの展開が即座に確認される。
「まだ来る!?」
それはキラの声であったが、誰もがそれを思っていた。そこに再び通信が入り、
全軍、アルテミスに撤退。という命令が入る。連合は意気消沈し、月面基地から退却していった。
プトレマイオスって、月のクレーターにあるんじゃなかったっけ
265氏乙!
>>709 そうだよ
ブルコス軍が月のプトレマイオス基地攻めて、結果連合軍がそこから撤退って話でしょ
>710
いや、追いつめられた連合軍は天底・天頂方向へ逃げるしか〜って書かれてるけど、
月面の基地だったら天頂しかないかなー、と思って
上の書かれ方だと宇宙空間に浮いてるような感じだったから、ちょっと気になっただけ
↑ / …:ブルコスの2次元包囲 (上?から見るとこんな感じ→) ⊂P
……P| P :基地(月面上)
↓ \ ↑↓:連合軍が取る(べき)進路 (上から) ⊂・P ⊂:ブルコスの包囲 ・:連合軍
連合とブルコスは月の重力圏外で戦闘中。 に考えていたんだが…
乙ageするぜ
714 :
265:2006/04/14(金) 20:58:46 ID:???
プトレマイオス基地。アズラエルは高官達に嬉々としてこの後の予定を語っている
高官達は渋い顔でそれを聞いている。たまらず一人が反論しようと試みる。しかし
「あれは持っててうれしいコレクションじゃないんですよ」
アズラエルはそう説き伏せる。これはもう決定のことだった
プトレマイオス基地襲撃からおおよそ一ヶ月。宇宙では小競り合いがあったものの大方静かなものであった
特に、ブルーコスモスには必要以上の注意を払っていた
アルテミスにたどり着いた連合艦隊は、丁重に出迎えられ、部隊再編がすぐに行われ
ザフト、ブルーコスモスに対する準備はほぼ完了していた
プラントでも、ボアズ、ヤキン・ドゥーエに部隊を配備し、にらみ合いを続ける形となっていた
クルーゼ隊はヤキン・ドゥーエに配属され、待機していた
ラクス・クラインは、混乱を未然に防ぐため、落ち着いて団結することを連日メディアを通して訴え
一日も早く戦争が終わるように。と歌っていた
そして情勢は動いた
ブルーコスモスがアルテミスに進軍してきたのである。ドミニオンの他には戦艦を4隻だけ。という編成で
715 :
265:2006/04/14(金) 20:59:33 ID:???
「陽動…?」
ドミニオンの艦橋でナタルはアズラエルに尋ねる。こんな情勢であるにもかかわらずアズラエルは堂々と戦場に出向いていた
「こんな情勢ですからね。我々が動いた。という事実があればいいんです。とはいえ
ボアズ攻略部隊にほとんどを回しましたから。動かせる艦隊がないのは心もとないかもしれませんが」
「しかし、勝つ算段はあるのでしょうか。予定ではボアズ攻略には我々も含めて、かなりの大部隊になります
ですが、仮にボアズが攻略できても、その後ヤキン・ドゥーエ、そしてまだ戦力の残る連合が壁になると思われますが…」
「ま、終わってみれば分かりますよ。さ、アルテミスに攻撃しますよ。頑張ってくださいね
でないと、死んじゃいますからね」
アズラエルは緊張していない。それはナタルを信用しているようにも、達観しているようにも見えた
「敵部隊接近。ブルーコスモスです。艦影5」
アルテミスの内部で報告が飛ぶ。当然ながら迎撃を命じる
「たった五隻…ね。投降するために来たんなら楽なんですが」
ムゥは修復したデュエルダガーに乗り込む。追加武装・フォルテストラを装備し強化されていた
「あの船がいる…多分、またあの三機が出てくる」
キラもランチャーを装備されるストライクの中でつぶやく
あの三機。つまりブーステッドマンの三人のMS。とはいえキラは彼らのことは知らない。しかし
事実として彼らは強く、危険だった
戦闘は単純に始まった。正面からのぶつかり合い
とはいえ、ブルーコスモスは距離を詰めず戦っていた
奮戦するフリーダム、ジャスティス、ドレッドノート。数に苦戦しつつも各個撃破をこなしていた
716 :
265:2006/04/14(金) 21:00:22 ID:???
戦場にダガーが舞い、撃破され、爆破する
その光景を背に、キラはフリーダムの前に出た
キラは先制でアグニを放つ。それを左足の先端に喰らいながら、オルガはクスフィアスで反撃する
回避をするものの、ストライクは右腕に喰らってしまう
右肩からミサイルを乱射する。フリーダムは後退しつつイーゲルシュテルンで撃ち落していたが
捉えきれず、2発を盾で防ぐ形となった
ミサイルの爆煙を抜け、ビームサーベルを手に、フリーダムは一気に近づいてくる
キラはアグニを構え直そうとしたが間に合わず、右肩を武装部分と一緒に切られてしまう
そのままオルガは反転せず、ストライクから離れていった
ジャスティスとデュエルは戦闘を続けていた
クロトはリフターのスラスターを全開にし、それに乗りながら。という形で距離を詰める
ムゥが迎え撃とうと構えようとすると、そのリフターからビーム砲が発射され、防御が間に合わずレールガン部をやられてしまう
しかし、慣性には逆らえず、ジャスティスはデュエルの目の前に出てくる形となった
ムゥのビームサーベルを盾で止められるものの、すぐにミサイルポッドを撃ち放ち、敵MSを損傷させる
「時間ですか…じゃあ、後退して、ボアズに向かいましょう」
アズラエルが冷静に指示を出す。この戦力でこれだけの時間が稼げれば十分だった
ドミニオンから後退信号が挙げられる。105ダガー部隊に続いて、オルガたちも帰還しようとしていた
そこに、キラが追撃に出る
「あの船に…あの船にフレイが!!」
それに気づいたオルガは、帰還する足を止め、近づいてくる一機をロックに入れた
「この!!邪魔くせぇ」
バラエーナを撃つと同時に、バッテリー式のフリーダムはPSダウンを起こしてしまう
キラは迫ってくるプラズマ砲を完全に知覚出来なかった。ただ、機体が大きく揺らぎ
さっきまでストライクがいた宙域に、バラエーナをシールドで防ぎ、左腕部を爆発させたデュエルがいたことを確認し
何が起こったのかを理解した
キラが突っ込んでいったとき、ムゥも即座に動き、フリーダムが動きを見せたところで、ムゥはストライクに体当たりで
射線から弾き飛ばし、自らは盾で防御を試みていたのであった
そして、クロトもストライクに狙いを定め、フォルティスビーム砲を放ち、PSダウンする
それを今度はストライクルージュがかばいに入り、ドレッドノートが反転しようとすると、
的確な狙いでバスターダガーの超高インパルス砲が放たれ、オルガ、クロト、シャニはこれ以上の戦闘は
機体としても、身体としても、不可能だと判断し、素直に撤退して行った
ムゥ、カガリ、サイ、マリューがキラに通信を入れてくる
「僕には…みんなが……いてくれる…」
キラは一人つぶやき、目に涙を浮かべていた
717 :
265:2006/04/14(金) 21:01:08 ID:???
「ブルーコスモス軍がボアズに進攻を開始した模様」
「ほぼ全戦力を投入。あと二時間ほどで接触する模様」
宇宙軍の司令部となった、アルテミスの司令部では、先のブルーコスモスの攻撃の翌日から、あわただしく動いている
ブルーコスモスがついにザフトに進攻したのである
「先遣偵察部隊帰還、月面基地での映像、送ります」
大きなモニターに偵察部隊が月面基地で捉えた、ブルーコスモスの動向が写っていた
基地から次々に発進する艦影。そして、宇宙空間で艦に収容されるMA群があった
「あれは…核!?」
MAメビウスに核ミサイルが装備され、次々に戦艦に収容されていく。そうして陣営を整え、大艦隊とも呼べる部隊は
基地から戦場に向かっていっていた
「…全軍。出撃。プラントへの核攻撃を止めろ!!ザフトに核を阻止するよう協力すると通電しろ」
指令は大きく恫喝し、基地内はあわただしく動いていた
「核!?でも確かNJがあるんじゃ…」
ミリアリアの言葉である
「人間の作ったものだから…それを破る手段を造ったんじゃないかな」
サイが答える
「今は、プラントに核を撃ちこませない事。それが一番大事だよ」
キラも応対する。発進し、戦場に向かう連合軍。AAの食堂で、ヘリオポリス組が会話をしていた
無言のまま、三人はそれぞれの持ち場に戻っていった
「修理が間に合わない?」
ムゥはMSデッキで不満そうに言う
前回の戦いで、デュエルは各部を損傷した。短時間でそれを直すことは出来ず
今も破損している機体だけがAAに積まれていた
「あのMAは正式に配属されましたから、しばらくはそれに乗ってもらうしかないですな」
マードックがムゥに答える
MA。つまりはガンバレルストライカーである。ムゥはやれやれ。といった表情でため息をつき、オレンジ色の機体を見上げた
718 :
265:2006/04/14(金) 21:01:56 ID:???
「蒼き清浄なる世界のために!!」
核ミサイルを搭載したメビウス。ピースメーカー隊はその一文を口ずさみつつ、ボアズに照準を定める
そうしてミサイルが放たれ、閃光が走った
「いや、早い早い。流石の威力です」
アズラエルは嬉々としてそれを評価した
「…理事は…核を使うことに抵抗はないのですか?」
ナタルは閃光を見つつ、アズラエルに聞く
「おや。軍人さんの口から出る言葉とは思えませんね
まぁ、やらずに負けるより、やって勝ったほうがいいでしょう?そういうことです。さ、次はヤキン・ドゥーエですよ」
ナタルはそれ以上の言及はせず、指揮に戻った
「ボアズが落ちたか…」
「核だって?物騒なモン持って来たな」
「来い、ナチュラル共。全部落としてやるよ」
アスラン、ディアッカ、イザークが通信を通して話している
ヤキン・ドゥーエの防衛部隊として、これから来るだろう、ブルーコスモスを迎え撃つために、要塞近郊で待機していた
「……来たようだぜ」
ディアッカが体勢を真っ直ぐに直す。遠方にブルーコスモスの艦隊が迫ってきていた
まずはMS隊を発進させ、敵をひきつける。その予定に従い、105ダガー部隊が艦から次々に発していく
対するザフトも、ジン、シグー、ゲイツを中心に、それを迎撃していく
アスランのイージスやイザーク、ディアッカのゲイツも味方に続く
MSによる戦闘が繰り広げられた
719 :
265:2006/04/14(金) 21:03:08 ID:???
しばらくし、ブルーコスモス側に動きが現れた。ピースメイカー隊が発進し始めたのである
そしてその時、連合の部隊もヤキン・ドゥーエ付近に迫っていた
次々に発進する連合MS、MA群。キラもランチャーストライクで発進していた
「間に合え!!間に合ってくれぇ!!」
ブルーコスモスと戦闘していたザフト軍は、対応が一瞬遅れ、ピースメーカー隊はミサイルを切り離した
ザフトはターゲットをMSからミサイルに変更し、持っている武器を乱射した
そこに、別角度からもミサイルを撃ち落とす攻撃が加えられた
「ナチュラル共…どういうつもりだ?」
イザークが不審げな口調でつぶやく
「今は連合の思惑に構ってはいられない。アレをプラントに行かせないことに専念するんだ」
アスランがイザークをたしなめる形で指示を出す
一方の連合も、ミサイルにのみ集中して攻撃を加えていた
ストライクも、アグニとミサイルを撃ちつつ、オーバーウェイトを承知でバズーカを持って出、四発しか
装填されていない弾をすぐに撃ちつくし、破棄していた
ムゥもガンバレルを右に左に動かし、ミサイルを次々に狙撃して行った
次々に宇宙空間で大きな爆発が起こる。誰もが息を呑む光景の中、オルガ、シャニ、クロトの三人は
あるいは憧れの表情でそれを見ていた
「やれやれ。まぁ、終わるまで何度も撃てばいいんですがね。仕方がありません。邪魔をする方々は排除しましょう」
アズラエルは、阻止された第一回目の核攻撃を受け、ザフトを中心に、MSの掃討を指示していた
そういうことであれば、ブーステッドマンの三人は俄然、気分が高揚してくるものであった
ミサイルを迎撃し、再びブルーコスモスのMS群に向かおうとするアスラン。その目の前に、ジャスティスが立ちはだかった
イージスからビームライフルが撃たれる。2発を回避し、クロトもBRで反撃する
左に機体を動かし避け、アスランは一気に距離を詰め、ビームサーベルを伸ばし、切りかかった
ジャスティスはそれを盾で防ぎ、振り払いつつビームブーメランを投げつけた
盾で防御し、BRでブーメランを打ち抜く。すると、今度はクロトがビームサーベルを伸ばし、切りかかってきていた
イージスはイーゲルシュテルンを乱射するが、クロトは構わず突っ込む
切りかかったビームサーベルを右肩に受け、損傷する。反撃にBRを構えると、ジャスティスは少し距離を離した
そのため、イージスのBRは、ジャスティスのリフターの先端についているフォルティスビーム砲の左側に当たり
アスランはすぐに機体を反転させ、その場を離れた
720 :
265:2006/04/14(金) 21:03:59 ID:???
「連合から協力の申し出?」
パトリックは暗い司令室でそれを聞く
「ナチュラル共と馴れ合うつもりはない。退くつもりがないのならば攻撃すると返信しろ」
オペレーターにそう、怒鳴るパトリック。その横にはクルーゼもいた
「核か…ナチュラルめ…ジェネシスの準備はどうだ?」
今度は違う兵士に尋ねる。発射準備は90%といったところだった
アグニを乱射し、PSダウンを起こしたストライクは、一旦AAに帰還した
コックピットで飲料を補給し、エールの装備が完了したことを確認してから再び戦場に戻っていった
「キラ君…残念だけど…プラントはこちらの申し出を破棄したわ。でも、ここで戦争を終わらせるためにも
我が軍は戦闘を継続するつもり。ザフトが攻撃してくることがあるから…警戒して」
マリューからの通信を受け、キラは再び前を見た
一方、ヴェサリウス。艦長であるアデスは、味方を援護しつつ艦を移動させていた
「敵影。足つきです」
オペレーターがAAを確認する。ヴェサリウスは遊撃のため。AAはキラのSPの換装のために戦列から
ずれ、そうして両者は捉えてしまった
AAにしてみれば、一連の騒動の原因。ヴェサリウスにしてみれば、何度も落とせなかった好敵手であった
「主砲、一斉射。はずすなよ」
「コリントス。照準、敵ナスカ級」
アデスとマリューが同時に攻撃開始を命令する
AAのミサイルは、ヴェサリウスのCIWSに迎撃され、一発を右舷に当てた程度
一方のヴェサリウスのビームは、AA後部翼に当たった程度だった
もう一度ヴェサリウスはビーム砲を撃つ。そしてAAの右側のゴットフリートに直撃する
「左舷のゴットフリートの後にバリアント」
ゴットフリートからビームが発射される。ヴェサリウスは砲塔の熱量増加にあわせ回避行動をとり、そのビームを避けた
そこに、タイムラグを伴って、バリアントの弾がヴェサリウスを襲う
艦橋に衝撃が走る。そこにもう一度ゴットフリートが炸裂し、ヴェサリウスは爆発を伴って宇宙に消えた
721 :
265:2006/04/14(金) 21:05:19 ID:???
オルガは、一機のMSにターゲットを定めた。ストライクである
スラスターを吹かし、高速移動をしているストライクに、BRを放つ
キラは、急なアラートに機体を動かし、バーニアを少しずつ吹かしながら、撃ってきた敵を確認した
キラとオルガは、すぐに互いを今倒すべき敵と判断し、戦闘を始めた
BRが二発、フリーダムから放たれる。ストライクはそれを回避しつつ、左手でビームサーベルを抜き
右に薙ぎ払った。オルガは機体を少し後退させ、ビームサーベルに空を切らせ、零距離でクスフィアスを構えた
キラは、振った左腕を調整し、レールガンを盾で受け止めるように構え、弾を盾で受け、被弾した部分に穴が空いた
そのままストライクは、左腕のビームサーベルを左に払い、フリーダムのBRを切り落とした
オルガはそのまま、一気に蹴り飛ばし、距離を作った
「あの男に出来て…私に出来ないはずはない…」
クルーゼは新型に乗り、出撃準備をしていた。そうして、管制に従い宇宙へと出撃した
ストライクとフリーダムが戦闘しているところに、一機のMSが割り込んでくる
それは的確にフリーダムだけを狙い、オルガは二対一では不利だと悟り、その場から撤退する
そしてそこに残ったのは、白いMS、ストライクと。赤いMS、イージスの二機になった
「アスラン……」 「キラ……」
二人はそれぞれの敵対する友人の名をつぶやくと、すぐに戦闘体勢に入った。それが今の二人が語る言葉だった
互いにBRを撃つ。それは空を切り遠くへと進む
アスランは、ストライクから逃げるように移動し、キラはそれを追おうとした。そこに、イージスが変形する光景が目に入る
スキュラを斉射する。キラは一瞬反応が遅れ、避け方が足りずに右足の先端をビームに持っていかれる
再びイージスが人型に戻り、動き始めた頃に、キラは丁寧な狙いのつけ方でイージスの左足を撃ちぬく。そこで二機は佇んだ
始めに動いたのはアスランだった。いや、正確には通信を入れたのであった
「…俺は卑怯者だ……お前にはまだするべきことがあると知って、それでも今、一対一で決着をつけようとしている」
「…僕らは決着をつけなければいけない。今、ここは…二人だけの戦場だ」
アスランはそれに答えない。機体も動かそうとしない。そうしてアスランは再び顔を上げる
「…時間だ…キラ、アレを見てもお前は同じことをいえるか?」
そうしてイージスの左腕が指し示した方角。そこに見えたものは。巨大な人工物
ザフトの上層部に近い人間しか知らない兵器。ジェネシスだった
「目標、月面基地。ジェネシス起動!!」
パトリックの命令の元、ジェネシスはミラージュコロイドの使用をやめ、攻撃の段階を踏んだ
突如現れた巨大な物体に、ザフト、連合、ブルーコスモス。それぞれの兵が目を見張る
そこに、第一射は放たれた
それはブルーコスモスの艦隊の大半を葬り去り、月面基地に照射される。多くの命を奪う光が、現れ、消え入った
キラは言葉がない。アスランも黙ってストライクを見ている。そこに
「それでも僕は…君と戦う。手加減なしで戦ってくれ。それが今僕らがすることだ」
アスランは、ありがとう。とつぶやき、機体を前進させた。キラもBRを左手に持ち替え、ビームサーベルを抜く
暗黙の了解で、接近戦で勝負を決めることとなった
722 :
265:2006/04/14(金) 21:06:33 ID:???
オルガ、クロト、シャニの三人はジェネシスの光を呆然と見つめていた。そうして、それぞれに敵が近づいてくる
クロトの前に現れたのは、ストライクルージュとバスター
ルージュとジャスティスはBRを撃ち合い、ルージュの三発目の攻撃で、ジャスティスのBRを撃ち抜いた
クロトはビームサーベルを構え、ルージュに突っ込んで行く。そこに、サイが斜め後ろに回り
ライフルを連結させ、対装甲散弾砲を撃ち放つ。この攻撃はリフターに当たり、クロトはリフターを切り離す
切り離されたリフターは爆発し、ジャスティスは変わらずルージュに突っ込んで行く
カガリはBRを一発撃つが、クロトはそれを避け、BRを切り落とし、さらに攻撃を加えようとした
しかしカガリはジャスティスのサーベルを盾で止め、ルージュもビームサーベルを抜き、敵の右腕を切り落とした
そうして、クロトは苦しみだす。薬が切れたことを表していた
そこにバスターのエネルギーライフルがジャスティスを貫く
「ふふふ…僕は……僕はね!!」
その叫びは誰の耳に届くことなく、一機のMSは爆発し、散っていった
シャニは、二機のゲイツと対峙していた
交互にゲイツはBRを撃っていた
始めは回避していたシャニも、次第に避けきれなくなり、G・パンツァーを使用する
そこにディアッカのゲイツが突っ込んで行く
「イザーク。まだ早い!!」
ディアッカが止めるのを無視し、突撃するゲイツはビームクローを発生させる
そうして、G・パンツァーを構えているドレッドノートは、狙いも定めず鎌の先端を前に突き出し、ゲイツの下腹部を貫く
手ごたえあり。と判断したシャニは、G・パンツァーを解除する。そこには、BRを構えた、鎌にさされているゲイツの姿があった
イザークはそのまま、G・パンツァーの機体との連結しているあたりを狙い撃ち、シャニは、ゲイツを引き離して
フレスベルクを狙い撃った
それは、防御に入ったもう一機のゲイツの盾で受け止められ、さらにレールガンを追加で撃たれ
ディアッカの乗っていたゲイツは爆発と共に消えた
「ディアッカ!!こいつ…よくも」
イザークはさらに撃ってくるレールガンを避け、BRを撃ち返す
G・パンツァーを展開できないドレッドノートは、回避が間に合わず、それを頭部に直撃する
そしてその間隙を縫って、イザークは距離をつめ、ビームクローで切り裂いた
オルガは、新型と遭遇していた
新型、プロヴィデンスに乗ったクルーゼは、ドラグーンを3基切り離す
オルガはドラグーンに囲まれる形となったが、攻撃を回避し、さらに一基をビームサーベルで斬る
「前にも、オレンジ色の奴が似たようなこと、やってたしな」
オルガはドラグーンの攻撃をそう評価する。そして、反撃とばかりにバラエーナを撃ちかえす
クルーゼはそれをかわしつつ、ドラグーン全基を切り離す。3,4個程度ならばオルガは経験から対応できたが
これは数が多すぎた。右足と左腕を撃ち貫かれる。クスフィアスでさらに一基のドラグーンを落とすが
ドラグーンの攻撃を回避しようとしたところを、ビームサーベルに斬られ、撃破されてしまう
723 :
265:2006/04/14(金) 21:08:15 ID:???
決着は一瞬だった
それぞれのビームサーベルを盾で防ぎ、イージスは足のビームサーベルを発生させ、蹴り上げる
それをストライクは、蹴りで距離を離し、急加速をしてイージスの右腕を切り落とし
アスランは左腕のビームサーベルを突き刺そうとしたが、その前にストライクに切り払われ、イージスはPSダウンしてしまう
「……俺の負けか」
「アスラン…止めは刺さない。これで僕達はもう敵同士にはならない。あとは全ての決着をつけるだけ…」
「キラ、お前は行け。俺も…やることをやるよ」
キラは、うん。と答えると、その場を離れていった
アスランもストライクを見送ったが、やがてその場を後にした
ムゥはMAを動かし、的確にクルーゼの乗るプロヴィデンスへと向かって行った
「クルーゼ…こっちか!!」 「この感じ…あの男か…面白い」
プロヴィデンスは、ドラグーンを4基切り離す。そして、迫ってくる一機のMAへと飛んでいく
そのMAも、4基のガンバレルを切り離し、敵MSに向かわせた
ムゥは、飛び交うビームを回避し、クルーゼは一つのガンバレルの弾に直撃した
「むっ。いい腕だ」 「ちぃ。PSか」
機体に損傷は少なく、ガンバレルはMAに攻撃しているドラグーンの一基に攻撃を集中させた
クルーゼは、ドラグーンを動かしつつ、BRとビームサーベルを使い、ガンバレルを攻撃する
ドラグーン一基を失ったが、ガンバレルを全基落とし、その間、ムゥは隙が空いたMS本体にレールガンを放ち
股間関節部の防護装甲を破壊した
形勢不利と見て、ムゥは踵を返す。クルーゼはMAに負けない速度でそれを追撃した
724 :
265:2006/04/14(金) 21:10:48 ID:???
「残っている核を全部撃つんですよ!!あんな変なのを黙って見過ごすわけには行かないでしょう」
「前方に艦影、AAです」
アズラエルが艦橋で叫んでいると、オペレーターの報告が入ってきた
「ゴットフリート、コリントス、用意はいいか」
ナタルは冷静に判断する。アズラエルも艦レベルの指揮には何も言わなかった。そうして、同型艦同士の撃ち合いが始まった
AAのゴットフリートが、ドミニオンの左艦首を打ち抜く。その爆発で、左舷のゴットフリートも遊爆する
ドミニオンのバリアントが、AAの残り一基となったゴットフリートを破壊する
AAのコリントスがドミニオンの艦橋付近に直撃し、機関が大きく損傷し、戦闘の敗北を悟る
「…総員、脱出せよ。AAに行け」
ナタルはそう指示する。それに、一人異を唱える人物がいた
「ああもう!!貴女は。さっさとあんな船落として、砂時計も壊して、戦争を終わらせればいいでしょうが!!
何がしたいんですか!!」
ナタルは叫ぶアズラエルに対峙しつつ、クルーには、行け。と再度命じる。フレイ達はナタルを見ながら艦橋を出て行った
「なんなんですか貴女は!!一体どっちの味方なんです」
ナタルは指揮シートの横のコンソールをいじる。扉が閉まり、ロックされた音が鳴る
「これで貴方はここから脱出は出来ません。貴方はここで退場です。ムルタ・アズラエル!!」
「敵艦の動きが止まりました」
AAでは、ドミニオンの様子がモニターに映し出されている。さっきから動きは無かった
「敵艦より脱出艇の発進を確認!!我々に降伏する。とのことです」
さらにオペレーターが報告する
「降伏!?…回収して」
完全に怒りに駆られたアズラエルは、銃を取り出し、ナタルを撃つ。そうして、火気管制の椅子に座る
「な、何を…」
痛みに苦しみながらも、ナタルはアズラエルを止めようとする。右舷のローエングリンが起動し始めた
「敵、右舷艦首にエネルギー反応!!回避、間に合いません」
完全に不意を付かれたAA。艦首。ローエングリンは、直撃すればAAは宇宙に消えるだろう
マリューは目を見開き、そして、次に起こったことを呆然と見ているだけだった
「アレは…くっ!!方法はこれしか!!」
ムゥは、損傷したガンバレルストライカーを高速で動かし、そして
ドミニオンの右舷に特攻した
「ここまで…です…貴方の…負けです……マリュー・ラミアス!!撃てぇ!!」
ナタルが叫ぶ。それが聞こえたかのように、マリューはムゥの特攻から自我を取り戻し、ローエングリンを指示する
そうして、AAから放たれたローエングリンは、ドミニオンを撃ちぬいた。事実上、これでブルーコスモスは戦えなくなった
725 :
265:2006/04/14(金) 21:11:36 ID:???
「……フレイ?」
キラは、大きく爆発があった近くにいる、脱出艇を発見した。そこに向かおうとしたとき、一機のMSが近くに寄ってきた
「ふはは。これで最後にしようか、キラ・ヤマト!!」
キラは小さく舌打ちした。クルーゼは、BRを、遠くに見える脱出艇に照準を合わせていた
キラはそれを悟り、撃たれるビームを盾でかばう。脱出艇の安全を確保したいキラ。そこに一人の援軍が来る
「キラ、シャトルを頼む。俺にだって、足止めくらいは出来る!!」
バスターに乗るサイは、プロヴィデンスに突撃し、武装の全てを乱射する
キラはシャトルに向かい、AAに誘導していった
サイは技量も、MSの性能も高い敵と戦うのは初めてではなかった。しかし乱射した弾は思うように当たらず
シャトルがAAに回収された頃、バスターはBRに撃ち貫かれる
「キラ…フレイを…頼…」
サイの最後の言葉を、キラは聞き取った。そうして、叫びを伴い、再びクルーゼに向かっていった
アスランは、ジェネシスのコントロールセンターに入った
「アスランか。MSがやられたそうだな。他にも機体はある。早くナチュラル共を散らして来い」
パトリックは、一瞥してアスランと確認すると、モニターを見ながら、他人のように命令した
「…次は地球を撃つつもりですか?」
アスランは銃を引き抜く。パトリックは振り向きもしないため、それに気づかず答える
「先程の第一射で威力は伝わったはずだ。ナチュラル共が完全に降伏すればよし。そうでなければ…」
「それで何が残りますか?コーディネーターもナチュラルも。共に手を取り合う時代なんです!!」
「五月蝿いぞ!!いつからそんな妄言を吐くようになった!!全ては勝利の…」
パトリックは最後まで言い終えることは出来なかった。アスランは横を見ると、銃を手にしている兵が立っていた
「…戦争は…もう…」
それがその兵士の言葉だった。アスランは父の元に歩み寄り、見開いている瞼を閉じ、本国の評議会にことを報告し、判断をゆだねた
アスランは倒れる父に一瞥をくれ、ジェネシス内の人間に退去するように言い、そこを後にした
726 :
265:2006/04/14(金) 21:12:39 ID:???
ドラグーンが舞う。キラは完全に戦闘に集中し、それをことごとく回避する。そうして、BRで2基を落とし、左手に持ったビームサーベルで一基を斬った
クルーゼは、ドラグーンを自分の機体の前に3基持って来、一斉発射する。ストライクはそれを盾で防ぐが
耐え切れずに盾が壊れてしまう。そして、残っている2基が横に回る。一基をBRで落とすが、もう一基にBRを壊されてしまう
キラはスラスターを吹かし、距離を詰め、構えようとしたBRを切り落とし、反撃のビームサーベルで左腕を切られる。それにより、PSダウンしてしまった
アスランはジェネシス内の総員退去を確認すると、両腕のないイージスで動力部に進入した
そして、自爆コードを打ち込もうとしたとき、一機のMSが迫ってきた
「カガリか…」
「…お前…死ぬ気だな」
「…俺は自分の父を裏切ったようなもんだ。だからここで…」
「……そうか…しかし、私との約束を覚えているか?」
アスランはパイロットスーツの中に手を入れ、一つの石を取り出した。ハウメアの護り石である
「…私との約束を守り、私に力を貸して欲しい……生きるほうが戦いだ。決断はお前に任せる
このままここで一緒に死ぬか、私と共に来てくれるか」
カガリがいい終えると、アスランはため息と共にハッチを開け、ルージュに向かって飛び出した
カガリもルージュのコックピットハッチを開け、アスランを抱きとめる形になり、そうしてジェネシスから脱出する
動力部では、無人のイージスが閃光と共に爆発し、次々に遊爆を起こしていた
ストライクは最後の武器、アーマーシュナイダーを取り出していた。そして、エールをパージし、突撃を開始した
「考えても見たまえ。人類が何をした?彼らは自らの利益のために、自然を破壊し、のうのうと生きながらえている
そして同じことを繰り返す。技術の進歩だ、新たな発見だ。それに何の価値がある?
所詮は人の作り出した幻想の価値。自己愛しか持たない生物は自然の連鎖をはずれ、そうして誤った
だから全てを消し去るのだよ。そのためにも君は邪魔なのだ!!」
クルーゼはドラグーンを自機の前に展開する。その攻撃を、頭部、腹部、脚部、腕部に少しずつあたりながら、キラは進む
「貴方は急ぎすぎている!!僕らはまだ…まだ未来を創れるんです」
「愚かな…昔々にあった話の一つに、最後の審判。というものがある。それは神が軍を率い、人間を滅ぼし
善行を積んでおけば天国へいける。という話だ。誰も彼もが生きる価値のない世界に制裁を!!私が下すのだよ!!」
そうして、ビームサーベルを大きく振りかざすプロヴィデンス。右から左に切り払うようにしたビームサーベルを
ストライクは急速に下に方向を変え、攻撃をやり過ごす形で、再びプロヴィデンスの前に出、胸部にナイフを突き刺した
ストライクの力で、押し入れようとしたが、ナイフに限界が来、半ばから刃が折れてしまった
一方のプロヴィデンスも、今の攻撃でシステムにバグが発生し、機体のコントロールが一時的に効かなくなっていた
「…ふはははは。これで君の負けだな。そんなものではPS装甲は貫けない。君に勝つ手段はない!!」
「…いいえ、負けたのは貴方です」
キラがそういうと、ジェネシスに爆発が起こり、次第に爆発が広がっていっていた
「貴方は人を信じていない。しかし、貴方は人の作ったものを信じた。そしてそれに頼った
MS,PS,そしてあの兵器。貴方が本当に人を信じられないのならば、これらも信じることは出来ないはずです
しかし貴方は信じた。つまり、貴方は…孤独に負け、それを他人のせいにしているだけなんだ!!
そんな矛盾は許されません。貴方は…他の誰でもなく、自分に負けたのです」
キラは続ける。しかし
「…だが君はここで死ぬ。私によって!!殺される!!」
クルーゼはシステムの復帰に成功し、コントロールを取り戻しつつあった。キラは、ほぼ原型をとどめていないストライクを動かす
もう一つのナイフを取り出し、右手に構え、先程ナイフを突きつけた場所をよく狙った
「貴方なんかに殺されはしない!!」
そうして、同じ箇所に、再びナイフを突き入れる。
「ふふ…私が死んでも…いずれ同じようなことを思う人間は出てくる…必ず!!」
今度はコックピットまでを貫き、仮面の黒幕は金属に押しつぶされる
キラは、MSを蹴り飛ばし、後方に迫ってきているAAとクサナギは、ルージュの脱出を確認し
ジェネシスにローエングリンを打ち込み、MS共々、完全に破壊した
727 :
265:2006/04/14(金) 21:15:20 ID:???
「こちらはプラント評議会代表代行、シーゲル・クライン。我々プラントは、連合に停戦を申し入れる」
「ザフトの皆さん。私達はもう戦わなくてもよいのです。ナチュラルとコーディネーターの境界なんてものは
はじめから無かったのです。戦闘をやめ、平和への道を共に…歩んでまいりましょう」
連合には、シーゲルが、ザフト兵にはラクスが、それぞれ停戦を呼びかける
ブルーコスモスも降伏を申し入れており、両軍はMSを引き上げ、戦闘行為を停止した
「キラは…キラは!?」
AAの艦橋にフレイが詰め寄る。カガリとアスランも、ルージュの中からストライクを探した
AAから、一つの影が躍り出る。緑色のロボット鳥。トリィは真っ直ぐに飛んでいく
その先に、大破したストライクはたたずんでいた
「……僕達の世界は…ずっと……」
神降臨age
しかし終わっちゃったな………
ところで神的にはオリジナル種死はどうするんだろうか…?
265氏超GJ!
まずは長期に渡る連載の完走おめでとう御座います
サイ以下の戦死は悲しいけど脇キャラも良い具合に描かれてて良かったです
キラアスの和解やクルーゼとの対峙もTVよりぐっと良くなってましたね
重ねてお疲れさまでした。また何か在ったら書いて欲しい
265氏乙!
そして完結おめでとう。
しかし本編と違いラクスの出る幕が殆ど無いのは皮肉としかw
それでいて普通に、下手したら本編以上に自然に種死に繋げる事も出来そうだし。
お疲れ様でした。
ゆっくり休んでくださいね。
オリジナル種死……
インパルス一本槍で作り直すのかね?
インパルス一本槍……
インパルスバリエーションとデスティニーインパルスがある以上、ストライクよりよっぽど作りやすそうな気がする件に関して。
主人公はシン=アスカじゃなくて、アスカ=シンでいいよもう。
前作以上のハッチャけ、そしてダイナで言うとダイゴ並みにしか出てこないキラ。
そんな種死wwww