「一部の」SEEDファンが偏愛するラクス・クライン。
地球・プラント間の国家紛争の行く末に心を痛める一人の少女として
作中では描かれている彼女が犯した「罪」とは、いったい何か?
それは、話し合いによる和平実現に奔走するクライン派(注1)の足を引っ張り、
結果的に組織を壊滅させ、プラントの将来に暗い影を投げかけたまま国外へと逃亡した
軽率極まりないスタンドプレーの数々にあるのです。
注1)20話にてザラを筆頭とする継続派に対して和平案を提示し、激論を戦わせた
シーゲルを筆頭とするプラント穏健派グループの事。後のラクス派とは区別します。
彼女の様々な行動の真の意図・目的は「質問には質問でしか答えず」
「他人に回答を求めても自身は決して回答を返さない」為、現段階では不明です。
しかし、彼女が取った数々の行動は、明らかにクライン派とプラントの行く末に重大な影響を及ぼしており
この「結果」が彼女の罪として最も重要な評価基準となるのです。
彼女の行動とその結果とはなんでしょうか?、代表的な例を四つ挙げます。
1)最高機密NJキャンセラーを搭載した最新鋭MSを盗みだし、外部に流出させてしまった事。
2)上記の強奪に際し、監視カメラに自分の素顔を晒してしまった事。
3)逃亡後、アスランと密会する際に追っ手のエージェント達を射殺してしまった事。
4)地下放送にてコーディネーターには未来が無いと演説をしてしまった事。
これらの軽率な行動はプラントの置かれた現状やクライン派の立場を良く理解し
思慮深く行動していれば全て避けられた事であり、同時に決して行ってはならない行動でもありました。