【シン】出会ってしまったら【ミーア】

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1通常の名無しさんの3倍
主人公であるシンの知らないところで生き、死んでいったミーア。
2人が出会っていたら種死のストーリーも変わっていたはず…
そんな可能性を考えるスレ。

※カップリング化は程々に
2通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 06:50:41 ID:???
まぁ結局電波軍団が出てきたからミッパイは氏んでしまたわけだが
3通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 07:03:27 ID:???
そこを何とかシンがするんですよ
4通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 08:19:25 ID:???
シンはあんまアイドルとか興味無さそうじゃん
「オッパイでけー、でもマユの方がカワイス」こんだけ
5通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 14:00:30 ID:???
そもそも何度か出会ってるし。そのつど両者スルーだぞ。
一体どうする気だ1よ。
6通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 15:16:18 ID:???
ルナの代わりにミーアおけばいい

駄目?
7通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 15:29:10 ID:???
利用された者同士として出会ったら面白かった
8通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 17:25:45 ID:???
出会い→ぶつかってミッパイを揉んでしまうシンww
9通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 17:37:38 ID:???
偽りの歌姫と
演出されたヒーロー

シンはある日偶然に歌姫ラクスであるミーアの正体を知ってしまう。
利用されている事に気付いていながら前に進む事しか出来ず、もがき苦しむ2人。

結果として死んでしまうミーア。(シンの活躍によっては死なないのも有)

彼女の亡骸を抱いてシンは何を思うのか。

今、成長した主人公シン・アスカによる、新たな最終回が始まる。

…みたいな?
10通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 18:43:51 ID:???
種デスでは、シンとミーアが好き。

キラ・ラクスの陰としてのシン・ミーア
生まれもっての才能と華やかな活躍のキラやラクスとは対照的に、
もがきながら懸命な生き様のシンとミーアがいい。
11通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 19:00:11 ID:???
<<10最終的にはキラ・ラクスVSシン・ミーアとか燃えるかもな
12通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 20:49:47 ID:???
シンは一話でステラの胸もんだり最終話でわざわざルナの胸で泣いたりしてるとこ
見ると実はおっぱい成人の可能性があるからミーアでも問題ありません
13通常の名無しさんの3倍:2005/11/23(水) 23:44:55 ID:???
種でフレイ好き、種死ではミーアやシン好きっていうのよくあるパターンだと思う
14通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 00:05:00 ID:???
>>13俺の事か
15通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 00:25:42 ID:???
>>14
お前は俺か
16通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 00:42:15 ID:???
私のことですね
17通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 00:48:20 ID:???
そういやミーアは結局、凸の肩書きだけが好きだったんだよな
ならシンでも別にいいんじゃ?
あげた功績だけなら凸よりも上だったろ
18通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 01:21:53 ID:???
ちまきもそのパターンだな
19通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 01:52:16 ID:???
女難の理由は嫁がやりたかったからで説明の半分以上がついてしまう。
20通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 02:05:08 ID:???
つうか、全部だろ
女難にストーリー上の意味など皆無
単に女難にかかわった全キャラの株を落としただけだった

それにしても、ちまきミーアの「欲張りなのね。できることなんて一つだけでいいじゃない」という台詞はいいな
この台詞、ステラ死亡以後のシンに言ってあげてよ、某凸に言っても何の意味もなかったんだしさ
2119:2005/11/24(木) 02:16:32 ID:???
いや例え幻想でも俺は意味を見出だしたいんだ。
女難はアスランがミネルバに来たために生まれた事象の一つだ。
通常ガンダムの主人公ってのはその能力でその存在を周囲に注目させる。
しかし本作でアスランがミネルバにやってくる事でシンにその道は閉ざされる。
しかもアスランは先輩面はするが具体的な事は何も示さない。そして脱走だ。
いわばシンは完全にアスランの影としてこの作品に置かれているんだ。
もっとも負債はただのかませ犬程度にしか考えていないがこう考えるとなかなか面白い。
スレ違いすまん。
22通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 02:57:13 ID:???
それで行くとシンはキラとアスラン両方の影であって
ミーアはラクスの影なのか…

ミーアがアスラン好きだったのはエリートな以前にアスランが憧れのラクスの婚約者だったからだろ?

なら同じエリートでもシンには色目使わず素で接しそうで良いな
シンにはミーアとしての素が出せる数少ない相手になって欲しい。
23通常の名無しさんの3倍:2005/11/24(木) 15:22:09 ID:???
ちまきミーアは禿にはもったいない,種死で最もイイ女
ちまき凸は同人ウニメ版よりいくらかマシだが,ちまきシンの方がいい男だからな
24通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 01:05:53 ID:???
シンとミーアなんだそれとか言われてると思ったら意外に否定するヤシ居ないんだな
まあ確かに凸にミーアはもったいないな。(俺はアスミアも好きだが)
もっとミーアはストーリーに関わる所で活躍しても良かったとオモ

とりあえずミーアをミネルバに乗せるか
25通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 02:45:54 ID:???
ミーアとシンかーカワイソスキャラだな
二人とも好きだ
26通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 08:55:08 ID:???
今からこのスレは幸薄の2人を何とか幸せにするスレになりますた
27通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 09:47:08 ID:???
二人の幸薄ポイント
シン
・主人公を交代させられた
・悪役描写
・好きな女は死んでいく
・モテ所は凸に持ってかれる
・婦女子人気はキラに持ってかれる
・最終回で負ける
・居なくてもストーリー上問題無かった
・結局利用されただけ
ミーア
・根は良い子で平和を願っているのに悪役扱い
・好きな男は脱走
・「ミーア」としては必要とされなかった
・結局あぼん
・あぼん前は消される恐怖で病んでしまっている様子
・ストーリー上居なくても問題無かった
・結局利用されただけ

(ノ∀`) アチャー
28通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 15:38:25 ID:???
そんな二人に萌えた
29通常の名無しさんの3倍:2005/11/25(金) 18:03:16 ID:???
もともと凄いアンラッキーさが、相乗効果で物凄いことになりそうだ
30みっぱい兵:2005/11/26(土) 11:13:06 ID:???
ミアシン(*´д`*)ハァハァミアシン(*´д`*)ハァハァ
31通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:17:20 ID:???
>>13
種では2ちゃん見てなかった性かフレイを毛嫌いしてたが
ラクスが正しいとばかり思ってた
俺は大きな間違いを犯してしまったようだ
フレイもラクスの被害者だったと・・・
そして負債の贔屓キャラがラクスとキラだって事も解って
より一層やつらが敵だと漏れも確信したな。
32通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:18:20 ID:???
アスミアでも
ミアアスでも
シンミアでも
ミアシンでも

漏れは4つのCPでもOKだよ
33ミーア:2005/11/26(土) 11:20:17 ID:???
はぁ?シンって誰?
34通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:22:29 ID:???
>>23
どんなにシン厨が言っても
アスランの方がモテるから仕方ないよ
35通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:23:06 ID:???
>>22
それは幾ら何でも考え過ぎだろ・・・
ミーアはアスラン個人として好きだった筈だよ
救いを求めてたんだから
アスランが死亡したと勘違いした時に
何であんなに号泣したの?椅子に座ってた時にアスランの事を想い泣いてたんだよ
ラクソ・クサインとか関係ねぇよ。

まぁ〜シンもミーアが素ミーアでも受付けてくれそうだね
36通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:25:05 ID:???
シンミア俺も好きだ

けどラクミアは断固拒否!あんな電波にミーアが侵されるのは我満ならん!!
初期ラクスなら話しは別だが
37通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:26:23 ID:???
>>24
そこでミーアを戦う女としてピンクザクで乗る展開も良いな。
38通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:45:53 ID:???
「ミーア・キャンベル。ザク行くねッ!!」



ラクスになる前はアカデミーに居たミーアたん(*´Д`)ハァハァ
慰安ライブしなからミネルバで戦うミーアたん(*´Д`)ハァハァ


そんな種死だったらDVD買うのにorz
39通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 11:57:45 ID:???
>>38
お布施ように2個買っちゃうねDVDDVD!

ミーアたんなら騎士が必要だから
シンやレイ、またはシンやアスランに守ってもらうのが良いな

んでミーアはシンやアスランの力になる為に自らMSに乗る
良いねぇ〜こう言う展開見てみたい
40通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 12:42:29 ID:???
シンミアよかミアシンがイイ!
ミーアたん攻め攻め
41通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 13:16:00 ID:???
ミアアスが一番萌えるよ(*´Д`)ハァハァ
42通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 13:27:25 ID:???
あらためて考えたら、シンはミーアを本物のラクスだと思ってて、しかもまだ凸と婚約してると思ってたんだよな?
だったら、シンにとってミーアは婚約者を殺してしまった相手、例えるなら、アムロにとってのイセリナみたいなもんだろ
普通だったら、ルナと乳繰り合わせる前に、当然シンとミーアの絡みを描くべきだろう
それがなんで存在しないのかが、全く分からん
43通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 20:35:19 ID:???
>>42まあ普通に考えてシンと絡むべきだったよな
主人公と全く関わらず最終回直前に2話もメインで使うのはな…変なアニメ…
逆にシンとミーアのイベントが有ったらもうちょっと主人公らしく成れたかもなシンも

このスレに2人の相互救済を期待してみる俺が来ましたよ
44通常の名無しさんの3倍:2005/11/26(土) 22:08:41 ID:???
真の歌姫となったミーアと、それを守るシンvs真の戦姫(鬼)となったラクスと、それを守るキラ
なかなか燃えるシチュだな
45通常の名無しさんの3倍:2005/11/27(日) 15:14:09 ID:???
キララクミアアスが萌える(*´Д`)ハァハァ
46通常の名無しさんの3倍:2005/11/27(日) 20:59:43 ID:???
真の歌姫(・∀・)イイ!
スレ違い(・A・)イクナイ!
47通常の名無しさんの3倍:2005/11/28(月) 02:50:11 ID:???
歌姫ミーアを影ながら見守るシン
ミーアタンハァハァなヨウランヴィーノにイライラ
48通常の名無しさんの3倍:2005/11/28(月) 13:08:02 ID:???
アスミアミアアスが好き
49通常の名無しさんの3倍:2005/11/28(月) 17:07:10 ID:???
アスミアも好きだけど
ここはシンミアに萌えるスレだお
シンミア(*´Д`)
50通常の名無しさんの3倍:2005/11/28(月) 21:35:10 ID:???
流れをここで変えようとか言ってみる
以下チラシの裏



「ミーアはこのままだと消されるかもって…何だよそれ!?」
「…あたしは大丈夫。だってあたしはラクスだもの」
「…え?」
「完璧にやり直してみせるから…だってそうじゃないと…あたし行き場なんてない!!シンだってミーアは…いらないでしょう?」
「俺はラクス・クラインなんてどうでも良い。お前ミーアって言うんだろ?俺はミーアが心配なんだ!!」
「シン…」
「どうしたら良いんだよ…俺バカだから全然わかんねぇ…」
「…ありがと」
「?」
「あたしは…まだ戦える。大丈夫だから」
「でも…」
「シンはシンの場所で戦って。ねっ?」
「……うん。そうだよな…大丈夫だよ…な?」
「歌うから、シンが戻って来ますようにって。早く戦争が終りますようにって」

「わかった…俺も頑張る。だから待っててくれよ…。な?」
「うん!!心配しないでよ。大丈夫ッ」

…そのあとミーアたんはorz
お目汚し失礼
51通常の名無しさんの3倍:2005/11/28(月) 22:43:56 ID:???
シンミア萌え(・∀・)VSラクキラでいいよいいよー。
52通常の名無しさんの3倍:2005/11/28(月) 23:47:17 ID:???
>>50ミーアタン切ないよ切ないよ!GJ


ラクスを知らないシン
ミーアしか知らないシン
本当にミーアのことを好きになってるんだよシンは・・・
53通常の名無しさんの3倍:2005/11/29(火) 01:31:20 ID:???
vsラクスか

ラクス「名が欲しいなら差し上げますわ…姿も」
ミーア「いらない」
ラクス「え…?」
ミーア「あたしはずっと貴方に成りたかった。でも今は…ミーアで良いって言ってくれた人がいるの!!」
ラクス「でも…貴方は私の名を語って偽りの歌を歌いましたわ。貴方はそれで良かったのですか?」
ミーア「あたしの歌った歌に嘘は無かった!!…本当よ。偽りの平和を歌ったのは…ラクス様。貴方の方だわ!!」


…とかやりやって欲しかったな
54通常の名無しさんの3倍:2005/11/29(火) 02:43:57 ID:???
ミーアタン!!
シンがミーアタンを変えたんだね
ミーアは種世界の人の支えになっていたと思うよ
種世界の人に「私たちが不安だったときに元気づけでくれたのはラクス様じゃなく
ミーアさん!」とか言わせたいw
55通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 00:16:42 ID:???
1期ED(Reason)ではシンの機体のインパルスの上にちっこくミーアが座ってるだよね
あんまり知られてないけど
56通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 03:17:13 ID:???
>>55
まじ?見てみるか!
57通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 03:25:02 ID:???
age
58通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 08:50:56 ID:???
>>55知らんかった!!
59通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 19:34:16 ID:???
>>55
マジかキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
60通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 19:40:21 ID:???
第一印象はお互いに最悪そうwだんだん好きになってくの萌えす。
61通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 21:13:56 ID:???
36話でミーアが凸呼びにいくときの「シンっていう子」という言い方に萌えた
ミーアってシンより年上だったっけ?
62通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 21:31:48 ID:???
ミーアは17だったはず
63通常の名無しさんの3倍:2005/11/30(水) 22:54:03 ID:???
シンが16だからいっこ上だね。
64通常の名無しさんの3倍:2005/12/01(木) 03:42:27 ID:???
今再放送で確認したwなるほどな言われてみれば萌えるな


余談だがアイキャチのアスキラのキラが黒髪みたいだから、薄目で見ればシンミアに見える事に気付いた…うはっ
65通常の名無しさんの3倍:2005/12/01(木) 03:44:39 ID:???

ページ更新してなかった…流れ切ってたらスマソ
66通常の名無しさんの3倍:2005/12/01(木) 12:16:33 ID:???
アイキャッチ、途中までシンだと思ってたし。乳でかいからどう見てもラクスじゃないし。
67通常の名無しさんの3倍:2005/12/01(木) 14:20:31 ID:???
シンミアにフィルターかけて見てやる!
キララク?これはシンミアだ!
68通常の名無しさんの3倍:2005/12/01(木) 17:35:23 ID:???
シン厨はさすが在日だな
キモ過ぎ


69通常の名無しさんの3倍:2005/12/02(金) 09:49:11 ID:???
シンミア厨でつよ
70通常の名無しさんの3倍:2005/12/02(金) 19:31:57 ID:???
シンとミーアは運命計画の雛形だったのに絡みませんでしたね
…アイキャッチをシン、ミーア、マユのケータイに置き換えたら
71通常の名無しさんの3倍:2005/12/02(金) 20:09:30 ID:???
>>70
雛形じゃなくて象徴だろうw

打ち破られるための偽者、っていうポジにするならするで
その場合シンとミーアの絡みは描いておいて損はなかったのにねぇ。
72通常の名無しさんの3倍:2005/12/03(土) 12:09:26 ID:???
シンは凸みたく中途半端じゃなく
「この馬鹿!なんでラクス・クラインの偽者なんか」しっかり
怒ってくれそう。ああ、シンとミーアで「あたしはラクス!ラクスなの!
ラクスがいい!」をやってくれたら。

73通常の名無しさんの3倍:2005/12/03(土) 19:41:17 ID:???
あげ
74通常の名無しさんの3倍:2005/12/03(土) 21:30:06 ID:???
ラクシズとの戦いに勝ち
ボロボロのデスティニーでプラントへ
降りてきたシンは
デスティニーの足の横で座り込む
そして駆けつけたミーアが・・・・・・
75通常の名無しさんの3倍:2005/12/03(土) 22:35:13 ID:???
>>72
「ラクス」が自分の家族を奪った連中の親玉だってことをシンは知っている。
それでも「ラクスがいいのかよ」とシンは怒るだろう。
だけどミーアは叫ぶだろう。
「ミーア・キャンベル」のままだったらシンと出会うことすらなかった、
出会っていてもきっと無視されていた。本当の自分はそんなつまんない存在。
ラクスの名を騙り続けなければまたそんな自分に戻ってしまう、
それでも「ラクス」を名乗っちゃだめなの? と。

まぁ、でも、シンならきっと大丈夫だろう。
奴の誰かを愛したがゆえの無理無茶無謀は社会的には糾弾されるモノだけど、
相手が絶望と虚無に飲み込まれかけている存在であるときのみ
「共に地獄におちても構わない、それでも君を助けたい」と死地に飛び込んできてくれた存在、として
唯一絶対の救いとして、価値を持つことができるのだから。
76通常の名無しさんの3倍:2005/12/04(日) 02:44:25 ID:???
ラクミア、ルナミア、ミアメイ、カズミア以外は認めない
77通常の名無しさんの3倍:2005/12/04(日) 04:35:54 ID:???
ミーアたん切ない。・.゜(ノД`)゜.・。
78通常の名無しさんの3倍:2005/12/04(日) 21:18:01 ID:g9eVcRfk
カズミア・・・・・・カズミア!?
79通常の名無しさんの3倍:2005/12/05(月) 01:11:11 ID:???
きっと乱暴だけど気は優しいロストグラウンドの悪魔のことだろう
80通常の名無しさんの3倍:2005/12/05(月) 16:07:54 ID:???
カズミア>>>>>>>>>>>>>>アスミア&シンミア
81通常の名無しさんの3倍:2005/12/05(月) 17:56:18 ID:wKRay8/i
ハイネ×ミーアも結構萌えるぞ?
82通常の名無しさんの3倍:2005/12/06(火) 12:03:57 ID:???
シン:蒼スラッシュザクウォーリア−
ミーア:ピンクコマンドザクCCI
レイ:白ブレイズザクファントム
ルナ:赤ガナーザクウォーリア−
灰ね:オレンジブレイズザクファントム
で議長選隊ミネルバXとか妄想した
83通常の名無しさんの3倍:2005/12/06(火) 20:35:56 ID:???
>>72
シンとミーアに関係があれば、レイの「本物なら正しく、偽者なら間違っているのか」のセリフももっと生きてくる
だろうな。
さらにジブリールを倒した後の休息でミネルバがコペルニクスに行けば生身でのシンレイミアとキラアスラクメイ
の邂逅とかもあったりして、キャラの絡みも面白くなったろうに…
84通常の名無しさんの3倍:2005/12/06(火) 21:25:11 ID:???
なんとなく、ピンク色のインパルスの掌で歌い踊るミーアが浮かんだ。
85通常の名無しさんの3倍:2005/12/06(火) 21:52:18 ID:???
>>84
PS装甲の設定いじられて全身ピンクのインパルスをみて「オ、オレのインパルス…」と
ガックリしつつもライブになるとミーアを掌に乗せて真面目に仕事するシン。

ライブ終了後、「ありがとね、シン」と礼を言いつつ「ね?どうだった?」と悪戯っぽく尋ねる
ミーアに「わ、わかんないよ、そんなの…オレ、操縦に集中してたし…」と戸惑った返事をするシン。

「むぅ〜」とミーアが拗ねて見せると慌てて「い、いやよかったと思うよ。皆も喜んでたし!」とフォロー
するものの「皆はいいの! 私は『シンに』どうだった?って聞いてるんだから!」とますます機嫌を
損ねてしまう。

「あ…」とようやく気づくと照れながら「オレ、歌のことは詳しくはわかんないけど、ミーアの歌は好きだ」
とシンが答えるとたちまち上機嫌になり、シンの腕に抱きつくミーア。

いきなりなことに照れまくるシンに構わずシンを引っ張っていくミーア、内心で「ありがとう、シン…『私』の
歌を好きって言ってくれて…」と呟く…。



…なんてことを想像してしまいましたよ、ええ。
86通常の名無しさんの3倍:2005/12/06(火) 23:28:42 ID:???
せ……切ねえ!
けどスレタイの展開になる場合、整備士コンビやハイネ*はどう転がっていくのかな?

*ミーアは替え玉だと知ってるという前提で。
87通常の名無しさんの3倍:2005/12/06(火) 23:53:28 ID:???
88通常の名無しさんの3倍:2005/12/07(水) 00:09:57 ID:???
>>86
替え玉であることを知らずに「フリーダムの仲間」として「ラクス」を憎むシン。
そのシンに真実を教えるのがハイネの役回りなんでしょうな。

で、やっぱりハイネは死ぬ、と。
いろいろ釈然としないものを感じながらも、「『ラクス』の護衛」という役回りを貫くことに
とりあえずのハイネへの手向けの気持ちをこめようとするシン。
そこらへんから徐々に二人の間にコミュニケーションが……とかいうのを想像して自家中毒的に萌えてみたりするテスト。
89通常の名無しさんの3倍:2005/12/07(水) 00:10:40 ID:???
>>83
それならシンルナレイミアとキラアスラクメイで
生身で再会して

ドンパチ

ミーアがアスラン側に行って動揺するシン・・・
メイリンも説得ルナを

そしてシンルナがミーアと共にアスラン側に付く
90通常の名無しさんの3倍:2005/12/07(水) 00:16:40 ID:???
ちまき版なり高山版なりのハイネがいるんならともかく、
ちあき版凸がいる時点でシンは絶対にAA側には行かないと思うぞ。
91通常の名無しさんの3倍:2005/12/08(木) 01:36:24 ID:???
http://moe2.homelinux.net/src/200512/20051207005137.png
シンミアキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
92通常の名無しさんの3倍:2005/12/08(木) 03:56:47 ID:???
>>91
シンタンカワイソス・゚・(ノД`)・゚・。
93通常の名無しさんの3倍:2005/12/08(木) 04:42:08 ID:???
>>91
詳細キボンヌ!!!!!
94通常の名無しさんの3倍:2005/12/08(木) 16:23:17 ID:???
ギャグとはいえ…世にあったのかシンミア…
95通常の名無しさんの3倍:2005/12/08(木) 20:52:50 ID:???
シンは悪くなーい!泣かせるなよ・゚・(ノД`)・゚・。
96通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 20:49:45 ID:???
やはり負債が諸悪の根源か!
97通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 20:58:11 ID:???
>やーんもーかわいー

イイ!
98ミーア:2005/12/09(金) 21:37:06 ID:???
糞シン死ね
99通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 21:40:26 ID:???
>>98空気嫁
100通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 21:41:16 ID:???
100

終了
101通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 22:11:38 ID:???
まだだ! まだ終わらんよ!
102通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 23:11:10 ID:???
そろそろ職人さんでも現れてくれないものかな
103通常の名無しさんの3倍:2005/12/09(金) 23:40:24 ID:???

104通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 00:14:57 ID:???
ミーアたんはぁはぁシンミアはぁはぁ
105通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 00:47:09 ID:???
>>102
自演スレだから無理かと思われますよ
ご自分で作り上げるしかないかと
106通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 10:36:15 ID:???
じゃあ俺が頑張ってみるか…ノシ
107通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 17:17:59 ID:???
ブラウニーさんとか来てくれないかな……エロ抜きでも良作だと思うんで。
108通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 17:23:22 ID:???
糞スレ




109通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 17:53:19 ID:???
だがそれがいい...っと。
110通常の名無しさんの3倍:2005/12/10(土) 19:53:01 ID:???
>>106
よし応援しよう
111通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 09:30:00 ID:???
がんがれ超がんがれ
112通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 10:44:52 ID:???
いっそ二人は小さい頃に離れ離れになった幼馴染みにしてはどうか?
成り行きからシンが護衛役を任される。しかし十年以上の歳月&ミーアはラクスに整形しているので、お互い気付かず。
しかしふとした気の緩みから昔の、ミーアだった頃の癖が出て、それでシンに正体がバレるとか……。
















一個人の妄想だから、スルーしていいよ。
113通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 12:15:52 ID:???
小さいころにっていうのはいいと思うけど、一回しかあってないけど強烈なイベントだったから覚えてる、とかにしたら?
114通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 12:42:48 ID:6mPIdJUF
プレゼント フォー おまいら
ttp://kjm.kir.jp/pc/?p=8700.jpg

115通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 14:08:48 ID:???
4期のED見てミーアはAAの仲間になって生存かとちと期待した。
せめて髪だけでも黒に戻してまた再出発って終わりとか充分ありだったんじゃ?
116通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 15:17:03 ID:???
>>115
漏れもずっと思ってたよそれ・・・
けど負債の電波がラクス贔屓するから
ミーアが犠牲にorz
117通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 15:26:15 ID:???
ミーアがラクス教に入っちゃうくらいならいっそ……と思った俺は負け組?
118通常の名無しさんの3倍:2005/12/11(日) 15:43:13 ID:???
>>117
いっそミーアを拉致って(ryと思ったのは漏れだけ?黒いな
119通常の名無しさんの3倍:2005/12/12(月) 14:41:58 ID:???
>>114
シンミア(・∀・)イイヨー!!
120通常の名無しさんの3倍:2005/12/13(火) 07:23:57 ID:???
保守
121通常の名無しさんの3倍:2005/12/13(火) 17:46:00 ID:???
そーいや40話前後あたりにあったウソバレで、
ルナがシンに議長が怪しいと言おうとするも
シンに告げる前にレイに殺され、
ルナの死をキラアスの仕業と吹き込まれたシンがより一層ダークサイドに落ち、
その後ミーアと出会いまた守る宣言するも、
結局最終決戦前にミーアもレイに殺されまたキラアスの仕業と吹き込まれ、
シンが完全にダースベイダー化して最終決戦、
ってのがあったなあ・・・
122通常の名無しさんの3倍:2005/12/13(火) 19:33:36 ID:???
>121
そっちの方が本編よりはるかに面白そうなんだがw
123通常の名無しさんの3倍:2005/12/13(火) 19:58:57 ID:???
>>121-122
しかしそれじゃあレイがあまりにも……
124通常の名無しさんの3倍:2005/12/14(水) 00:16:38 ID:???
それくらいやってくれると、むしろ小気味良かったんだがねぇ…
125通常の名無しさんの3倍:2005/12/14(水) 02:56:00 ID:???
>>123
最後の最後にシンを見捨ててラクシズに下るよりは、真っ黒の悪役の方が良いのではないか?
126通常の名無しさんの3倍:2005/12/14(水) 18:13:48 ID:???
一本芯が通っていてカッコイイな。ラスボス任せられそうだ
127通常の名無しさんの3倍:2005/12/15(木) 00:57:36 ID:U7bZe3SS
シン死ね
128通常の名無しさんの3倍:2005/12/15(木) 01:07:16 ID:???
>>125
しかしレイのあの裏切りが、雑誌や公式ファイルなどでは「裏切りではない」とやたら強調されてるんだよな
議長を止めたかったとか、パニックになったからとか
129通常の名無しさんの3倍:2005/12/15(木) 05:23:46 ID:???
どういう意図があろうと、敵対勢力に味方するような行動は裏切りと取られても文句は言えません。
レイを責めるつもりはないけどね……。
130通常の名無しさんの3倍:2005/12/16(金) 11:50:11 ID:???
保守っとくよ
131通常の名無しさんの3倍:2005/12/18(日) 01:54:14 ID:???
保守
132通常の名無しさんの3倍:2005/12/19(月) 00:35:26 ID:???
「戦争だったんだ、それはわかる、わかるけど、許せない」

俺もきっと他のだれかにそんな思いをさせてるだろう。

俺もだれかにそんな風に恨まれ憎まれてるんだろう。

でも俺はその人たちにそれが戦争だったから仕方なかったなんて、口が裂けてもいわない。

絶対絶対いわない!!




「世界中の人があいつを英雄と称えたって、俺だけはあいつを憎む憎みつづける」

ギュッと膝の上に置かれた手を握りしめる。

固めた拳の上にミーアの白い手がそっと重ねられた。



「うん…わかるよ」

伏せた長い睫毛の先が震えている。



「あたし、人を憎むことが悪いなんて思わない。

それは人として持ってて当たり前のことだと思うの。

憎むことのできない人はだれかを愛することもできないと思うの」
133通常の名無しさんの3倍:2005/12/19(月) 14:06:09 ID:???
GJ!!!!

134通常の名無しさんの3倍:2005/12/19(月) 17:53:46 ID:???
保守

それと>>132、GJ!!
135通常の名無しさんの3倍:2005/12/19(月) 20:22:00 ID:???
>>132乙、GJ!!
136通常の名無しさんの3倍:2005/12/20(火) 01:28:20 ID:???
「なあに、シン。何かあったの?

眉間に皺が寄ってるわ。そんなんじゃ幸せが逃げていくわよ」

「別になんにもないよ、ラクス様」

下手なはぐらかしかた、とミーアは思う。レイみたいに分かりにくいのも嫌だけどシンみたいに分かりやすいのも嫌ね。





「議長、彼女は、本当の“ラクス・クライン”では・・・!」


執務室での謁見にもかかわらず、声を荒げるシンにデュランダルは眼を細めた。

そうか、知ってしまったのかシン。

「いいや、違う。彼女が私達の“ラクス・クライン”なのだよ。
 彼女こそがプラントの希望。
 彼女こそが癒しの歌姫。
 私達はプラント市民の望む“ラクス・クライン”を作り上げねばならなかった。

なぜなら本当の“ラクス・クライン”はもう我らプラントの為になど歌わないからね。」


議長の言葉にシンは驚きを隠せなかった。

「彼女はプラントを捨て、オーブを選んだ。」

彼女を無心にただひたすらに信じるプラント市民を躊躇いもなく切り捨て、愛するキラ・ヤマトだけを選んだ。

清清しいほどにあっさりと、そして塵ほどの罪悪感もなく。

同胞殺しのキラ・ヤマトを選んだプラントの歌姫ラクス・クラインなど必要ではない。

そんなものはプラントには認められない、要らない。

「分かるね、シン。だから彼女こそが“ラクス・クライン”なのだよ」

君のよく知っている彼女こそが“ラクス・クライン”だ。
137通常の名無しさんの3倍:2005/12/20(火) 04:59:46 ID:???
>>136
こんな感じでシンをマインドコントロールして取り込んでいく訳か、デュランダルめ………


で、それを防ぎたいと願うミーアと、デュランダルの暗黒面に怯えるミーアを守ろうと誓うシンがくっつく、と。
138通常の名無しさんの3倍:2005/12/20(火) 07:08:53 ID:???
>>137
マインドコントロールっていうか、事実なんだがw
139通常の名無しさんの3倍:2005/12/20(火) 09:52:30 ID:???
>>136
>君のよく知っている〜
ここに禿しく萌えた
わかってるじゃねーか議長w
140通常の名無しさんの3倍:2005/12/20(火) 11:52:33 ID:???
>なぜなら本当の“ラクス・クライン”はもう我らプラントの為になど歌わないからね
ほっとくどころか攻撃しますからね
141通常の名無しさんの3倍:2005/12/20(火) 12:18:32 ID:???
137はラクシズに影響されてないかw
142通常の名無しさんの3倍:2005/12/21(水) 05:47:18 ID:???
保守
143通常の名無しさんの3倍:2005/12/21(水) 10:22:02 ID:???
シン「誰であったって構わない、俺が君を護る!さあ来るんだ!!」
ミーア「私が・・・模造品であっても?」
シン「君が生きている限りだ!」
どう見てもムーンクライシスです。
本当にありがとうございました
144通常の名無しさんの3倍:2005/12/21(水) 14:44:26 ID:???
>>143
それでいくと、ミーアが実は本物のラクスってことになっちゃうんだがw
145通常の名無しさんの3倍:2005/12/21(水) 15:36:44 ID:???
「子供を作ってみればわかる。模造品に生殖能力はありません」
…すまんかった
146通常の名無しさんの3倍:2005/12/22(木) 03:22:28 ID:???
「まがい物に命をかけるバカ者がおろうか」
いやおっさん、本物だろうとそもそもザビ家が「まがいもの」ですからw
147通常の名無しさんの3倍:2005/12/23(金) 18:17:34 ID:???
シンミアキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
ミーアたんはぁはぁ
ttp://karen.saiin.net/%7Eg-e-m/image/desch.jpg
148通常の名無しさんの3倍:2005/12/23(金) 18:54:59 ID:???
>>147
無断転載禁止だヴォケ
149通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 11:55:20 ID:???
>>148
本人だ( ゚Д゚)ヴォケ!!
150通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 17:09:57 ID:???
シンミアの場合
ヨウラン&ヴィーノとはどんな会話があるんでしょうね?
151通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 18:38:40 ID:B0mQ5VPk
ヴィーノ「いいよな〜シンは。」
シン「え?何が??」
ヨウラン「何が〜じゃねーっつの。
     ラクス様のことだよ。あーんなに仲いいもんな〜・・。
     このラッキースケベ。」
シン「はぁ!?何でラッキースケベなんだよ!!」
152150:2005/12/24(土) 18:41:08 ID:???
それからラクスとミーアの関係を知った場合の
シンやレイとの会話も……タノム厨でゴメン。
153通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 22:36:03 ID:???
>>152
すまん、何を言いたいのかさっぱりわからん。もうちょっと構文きっちり頼む。
154通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 23:44:46 ID:???


〈私たち…似た者同士だね〉


誰よりも憎ましい顔で、今にも泣きそうに微笑んだ君はもういない

君からそう言われたらとき、俺は違うと思った。
名前も顔も過去も、全てを殺して『平和の歌』を歌ってた君と、馬鹿みたいに『敵』という名の他人を殺すしことしかしなかった俺が似てるわけがない。
綺麗で輝いてた君と、薄汚れて霞んでる俺が同じなわけがない。

見ていた未来は同じなのに、君はすごく綺麗だった。俺はそんな君に憧れていた


〈物語だと、私はきっと最後に倒される意地悪な魔女なんだろうな〜〉

そう自嘲する君に、何故言うことが出来なかったんだろうか?
君は魔女なんかじゃないと
偽者じゃない。『君』は本物だと


もういない君に誓うよ
君を『偽者』にしようとする、この世界の運命を壊してみせるって!!


「シン・アスカ! ディテニィー、行きます!!!」


愛してる君に、誓うよ


155通常の名無しさんの3倍:2005/12/24(土) 23:50:11 ID:???
上のヤシだが流れをぶったぎってスマソ
イヴに風邪をひいて一人で寂しくしてる時に携帯でロムってたらこのスレに癒されて、勢いで書き込んでしまったorz

最後に駄文を読んでくれたオマイら全員にメリークリスマス
156通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 01:10:44 ID:???
超GJ!!
短いけどいい話だ…
157通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 12:16:15 ID:???
どーせ「出会ってしまったら」っていうんなら、シンがZAFT入隊前のいいな。
オーブ来たばっかりで、悲しみでボーっとしてるところを整形前のミーアと出会って、ミーアがシンを励ますとか。
んでお互いいい感じになるけど、議長にプラントや平和のために協力してくれとかでシンから離れることに、シンはそんなミーアを守るため、ZAFT入隊。
二人は別々の道に歩むが、それから月日は経ち、そして出会う・・・・とか
158通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 13:00:01 ID:???
それも良いね。
159通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 13:19:05 ID:???
もうキャラ設定だけ借りて好き放題に書くかw
本編がアレだからな。。。
160通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 18:31:58 ID:???
むしろこっちが本編でいい・・・
161通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 19:04:05 ID:???
え?こっちが本編だろ?
162通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 20:00:25 ID:???
>>152書き直し。
「実はラクスの正体がX年前からミーアだったと知ったヨウラン&ヴィーノと
シンやレイとの間の話とか書く人いませんか?」です。タノム厨でスミマセン。
163通常の名無しさんの3倍:2005/12/25(日) 20:30:56 ID:???
>>162 何を言いたいのか、相変わらずわからないが、お前のミーアに対する愛だけは感じた
164通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 03:29:16 ID:???
>>162

「シン、お前は知ってた……んだよな、」
「ああ……知ってたよ。
 ……黙ってて、すまなかった」
「おいおい、そこで謝られたらこっちが困るぜ。
 言えない事情があったってことくらい、判るし。俺たちだって」
「……」
「……」
「なぁ、ヴィーノ、」
「……どうしたのさ?」
「あの娘、……どう、見えた?」
「どう、って? 俺らは『ラクス様』として歌ってる姿しか知らないんだぜ」
「……それでいい、聞かせてくれよ」
「そうだな……昔の『ラクス様』に比べて、……そうだな、こんなこと言うと無礼だって怒られるんだろうけど、
 ずっと、幸せそうだった。曲の感じが明るくなったとか、そういうのもあるのかもしれないけど、
 それ抜きでもやっぱり幸せそうに見えた。好きな人が居るんだろうな、って見えた。
 俺たちみんなのラクス様、じゃなくて、どっかの誰かのラクス・クライン、になったんだな、って思った。
 でも、昔のラクス様より、ずっと暖かで優しそうに、見えた。
 前よりもっとイイな、って思ってたから、
 別人だった、って聞いて半分は驚いたけど、あとの半分……の半分、くらいは、やっぱりな、って。
 昔はあんまり歌ってなかった恋の歌、たくさん歌ってたもんな。
 誰かに恋してるんだな、今幸せなんだな、って判る顔で、さ……」
165通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 03:32:10 ID:???
 友の言葉を耳にしながら、シン・アスカは泣いていた。
 ずっと「ラクス・クライン」になりたがっていた彼女。
 自分は彼女に会えばその夢を否定するようなことばかりを言っていたように思える。
「ラクス」の名は彼にとっては呪うべき名だったし、彼女がそんな女に憧憬の念を抱き同化しようとするなんて、
 彼女自身の存在をこそ望んだ身として許せないことだったからだ。
 彼女の死を告げられてから、彼の脳裏に浮かぶのはそんな口論のときの怒った彼女の顔ばかりだった。
 
 だが、「ラクス・クライン」のファンでしかなかったはずの、この友はもっと「彼女」をよく視ていた。
 自分の恋心−思春期の少年らしい偽悪趣味で言えば、性欲−によって曇った目には映しえなかった、
「『ラクス・クライン』を演じる、別の少女」という、彼女……ミーア・キャンベルのほんとうの姿を。
 たとえ「ラクス・クライン」の姿をしていても、立ち居振る舞いを似せていても、
 ミーアはミーアだった。ラクスなんかじゃなかった。
 ただ自分だけが、「ラクス・クライン」を拒絶しようとするあまり、
 その姿の中にある「ミーア・キャンベル」を視ようとしていなかった……。
 何度睦言を交わしても。何度身体を重ねても。

「ミーア」が「シン」を愛してくれた、その愛の何分の一も、自分は彼女に捧げることが出来たのだろうか?
 彼の目の前から彼女が永遠に姿を消したあの日から、ずっと彼の心を締め付け続けていた問い。
 その問いに、友がかわりに答えてくれた。

 脳裏に蘇る、人懐っこい笑顔。
 そうだった。彼女は、ミーアは、俺と会えるときにはいつもその顔で俺を出迎えてくれてたじゃないか。
「ラクス・クライン」がとうとう一度も見せなかった、年相応の娘らしい笑顔で。
 たとえ喧嘩別れした後でも、次に会える約束を取り付ける電話はいつも彼女からだったじゃないか。
 そしてそんな非礼を咎めたりもせず、次に会えるときにはいつもの優しい笑顔で……。

 シン・アスカは泣いた。ただただ泣いた。
 ヴィーノ・デュプレは何も言わなかった、いや言えなかった。
「彼女はきっと幸せだったんだ」と言ってやれるほどには、彼は若くもなければ大人でもなかったのである。
 ただ、友の肩に手を置くことしか出来なかった。
166通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 05:08:34 ID:???
>>164
うおおおおん乙!!
スペサルで疲弊した心が癒されたぜ
167通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 17:22:05 ID:???
GJ!!
すげー良いね!
168通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 18:10:17 ID:???
ラクス(ミーア)の新曲は戦場へ行った恋人を想う歌。
それはミーア自身のシンへの想いの歌だった、とか。


ところでラクス&ミーアの歌って、作詞も本人がしている・していないの設定ってあったっけ?
169通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 19:47:53 ID:???
聞いたことないなぁ……
仮に「ラクス」が作詞してたとしても、ミーアにはやらせないだろう。
彼女はあくまでも「ラクス役」の人形でしかなく
彼女自身の感性とかは替え玉計画としては別に必要なわけではないんだし。
170通常の名無しさんの3倍:2005/12/26(月) 22:28:53 ID:???
イザフレ並の痛さだなwww
171162:2005/12/27(火) 20:51:41 ID:???
>>163
ミーア好きっていうよりは、ミーアを媒介にした
シン&レイとヨウラン&ヴィーノとのイベントが見たいかな、と思って書いたんだけど。
とりあえず>>164-165さんアリガト。
ミーアが死んだのは議長の指示だと知ったら、シンはレイと決別するのかね。
それかレイも一緒に議長の下から離れるとか……かな?
(「ギルは変わってしまった……まるでクルーゼやパトリック・ザラやブルコスの連中のように。
いや――初めて逢った時からそうだったというのか?」みたいな感じで)
ひょっとしてミーア死亡はラクスの……いえこのスレではそういう雰囲気っぽいんで。
172171:2005/12/27(火) 20:53:09 ID:???
相変わらずアレな文章でスマン.

>>170
ハハハご戯れを。
173通常の名無しさんの3倍:2005/12/27(火) 21:11:19 ID:???
ミーア死んじゃヤダー
174通常の名無しさんの3倍:2005/12/27(火) 22:24:04 ID:???

戦争が終わった

これからは綺麗事しか言わないアスハと、『本物』というだけで世界に平和を呼びかけていた『彼女』を否定したラクス・クラインが世界の中心となるのだろう……

 オ レ タ チ ハ マ ケ タ ノ ダ 

力を手にしても、俺は何も守れなかった
議長の示した世界、大切な戦友

否定されようと、平和な世界を願い、そして俺の目の前で散った『彼女』


君は世界の平和を望んでいたけれど、俺はこれからの世界に平和を見ることはできないだろう


自分たちのことしか考えないアイツ等に平和な世界をつくることができるとは思えない


今は亡き君に誓うよ
君の望んだ平和な世界を見たいから、俺の手が血で紅く染まろうと、
アイツ等とまた戦うよ

勝とうが負けようが、俺には何も残らないけど、俺の世界そのものだった君がいないなら


 ド コ マ デ オ チ タ ッ テ カ マ ワ ナ イ


血で汚れ、更に汚れようとする俺を君はどう思うのかな………


俺の浅はかな願いがもし叶うなら、もう一度君の声が聴きたい………ミーア






本編無視です
SPも無視です
勢いで書いたので通常の3倍駄文ですorz
175通常の名無しさんの3倍:2005/12/27(火) 22:33:34 ID:???
>>174
GJ。
176通常の名無しさんの3倍:2005/12/28(水) 08:39:13 ID:???
イイヨイイヨー
177通常の名無しさんの3倍:2005/12/28(水) 14:59:20 ID:???
あげ
178通常の名無しさんの3倍:2005/12/28(水) 20:16:20 ID:???
寧ろSPの笑顔の下でそう心に誓ってたと思いたい
179通常の名無しさんの3倍:2005/12/29(木) 13:01:17 ID:???
age
180通常の名無しさんの3倍:2005/12/29(木) 20:34:06 ID:???
>>147はエロ同人ですか?
181亀レス:2005/12/30(金) 14:23:12 ID:???
>>83
「アスランの女難は要らなかったと思う人数→」スレから。

73:女難の象徴たるミーアは存在自体がいらなかった。死んでるキャラなのにまるで同情がわかない

79:>>73 せめてレイやシン辺りと絡んでればまだ話も面白くなったと思うよ、俺。

80:>>79 こいつら議長側のキャラなんだけど全然関わりなかったな
182通常の名無しさんの3倍:2005/12/30(金) 17:56:53 ID:???
スレッド保守
183通常の名無しさんの3倍:2005/12/31(土) 01:06:06 ID:???
保守しておこう
184通常の名無しさんの3倍:2006/01/01(日) 04:46:13 ID:???
シンミアあけおめ
185通常の名無しさんの3倍:2006/01/02(月) 09:34:04 ID:???
保守
186通常の名無しさんの3倍:2006/01/02(月) 13:46:58 ID:dgLBF0dx
今頃、シンとミーアは、こたつにまるまって
テレビ観ながらみかん食ってるんだろうな。
187通常の名無しさんの3倍:2006/01/03(火) 02:39:47 ID:???
こたつか…2人を怖い人の居ない暖かい世界へ行かせて欲しい
188通常の名無しさんの3倍:2006/01/03(火) 19:54:19 ID:???
みかん取ろうとしたら指先が触れ合って、お互い赤くなったりするんかな…
189通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 00:06:25 ID:???
お前らアスミアスレにも着てね
190通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 00:08:04 ID:???
>>129
ふざけんな
191通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 00:17:22 ID:???
>>187
なんつーか、シンミアはふとした拍子に
「一緒にどこかに消えちゃわね?」みたいなことを言ってしまいそうな気ガス
でも出来ないって分ってるからすぐに撤回したり相手に諭されたりするんだろうなあと妄想
192通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 00:20:30 ID:???
自分が偽りの存在であることを誰よりもよく知っているミーア。
帰るべき場所を一瞬で失い、誰にもその心の理解を望めないシン。
思春期の魂としてはかなり寂しいものがそこに在るわけですな。

本当の理解を求めて、相手に肉欲込みで依存し
それでも本当の理解など得られるわけもなく、精神的にのたうちまわる二人が見られることになるんだろうなぁ。
でも最後はきっとそんな日々自体が、お互いのほんとうの居場所の苗床になることに気づくのだろう、と。
193通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 01:11:58 ID:???
>>188
指先が触れ合ったあと妙に意識してしまい、転じて攻めに出ようとするシン・・・
しかし、天然のタイミングでかわしてしまうミーアが浮かんだよ・・・
194通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 11:04:03 ID:???
「あー暇ねぇ」
「だからって…こたつでミカンばっか食って肥んねぇ?」
「なっ!!アイドルに向かって肥るとは何よ!?」
「え…?ごめん気にしてた?ミーアはスタイル良いから気にしないと思ってた」

(こいつ…実は天然なの!?)
195通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 11:05:06 ID:???
ミーアは死んだと見せかけて黒髪に戻して暮らしていたらどうだろう?
もちろんシンのラクシズ洗脳を阻止して一緒に暮らす。
黒髪カップル(・∀・)イイ!
196通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 13:55:51 ID:???
ボンボン漫画版ならミーアが生存してる可能性も十分あるぜ!
197通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 14:48:13 ID:???
>>196詳細希望
198通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 14:49:13 ID:???
単にミーアが終盤ろくに出てこないってだけだがなw
「ミーア」の回前後がまるまる存在しないと考えてくれればいい。
199通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 15:05:23 ID:???
>>198そうなのかセンクス
つか…レスの速さにビビったww
200通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 15:14:49 ID:???
そういえば最後の戦闘ではルナもいつのまにか居なくなってたな。
201通常の名無しさんの3倍:2006/01/04(水) 23:17:46 ID:???
ボンボンは神アニメだよな〜
カズイとサイみたいな感じでミーア生きててくれたもん
202通常の名無しさんの3倍:2006/01/05(木) 00:21:46 ID:???
アニメ?
203通常の名無しさんの3倍:2006/01/05(木) 00:48:51 ID:???
ミーアの出番無いのやだやだ
204通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 09:09:42 ID:???
シンとミーア保守
205通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 17:04:06 ID:???
>>191

「シン……連れてってくれる?」

「どこに?」

「わたしがわたしじゃなくなれる場所。
 ラクス・クラインでいたいとか、そんないやらしいことを考えなくても住む場所。
 いやなのよ。わたし、シンを信じたい。
 シンがちゃんとミーア・キャンベルを愛してくれてるって信じたい。
 でも、それを嗤うわたしがいるのよ。
 小娘じゃないんだから、馬鹿なこと考えるのはやめなって。
 シンだってミーアを愛しているわけじゃないんだからって。
 シンはわたしが『ラクス・クライン』だから愛しているだけなんだって。
 今までずっとそうやって生きてきたから……ほんとはいやなのよ、そういうの。
 そんなこと考えなくてもすむところにいきたいの。
 おねがい、連れてって」

「俺が愛しているのはミーアだよ。
 どうしてそうなったかなんてわかりゃしない。
 でも、『ラクス・クライン』だからじゃないのは確かだ。
 俺、ミーアを連れていきたい。ミーアが望む場所に。
 でも、そんな場所はどこにもないんだよ、ミーア」
206通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 17:18:23 ID:???
>>205
191だが、乙!禿しく乙!
漏れの妄想がこんな萌え文になってウレシスw
ミーア切ないよミーア
207通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 17:32:25 ID:???
 高山版の後はこんなだといいと妄想してみた。


 気がつけば二人、あてもなく旅していた。
 心当たりが多すぎて派遣元も絞れない追っ手をかわし、時には返り討ちにしながら。

「ほとぼり冷めたら小説でも書こうかな。極悪非道な犯罪者カップルが行く先々で悪いこ
としながら世界中を逃げ回るの」
「どっかで聞いたような話だな。最後はどうするつもりなんだよ」
「んー、そうねぇ。やっぱり因果応報ってことでバッドエンドかしら。二人揃って正義の
味方さんに殺されちゃったりとか」
「いやバッドじゃないだろ、それ」
「え?」
「二人で死ねるならハッピーエンドだろ」
 ミーアはぱちりと瞬きした。シンはいたって真面目な顔だ。気負いもない。何の衒いも
なく、ただ当たり前のことを言っただけ、とでもいうように。
 ミーアは、数瞬固まってから爆笑した。
「ふっ…あっはははは! あははっ…そうね…きっとそうだわ」
「え、何だ…っておい!」
 何を笑われているのか分かっていない様子のシンにぎゅうっと抱きつく。あたふた暴れ
るのも構わず思いっきり身体を密着させた。
「ちょっ何すんだよいきなり…ッてか離れろって!」
「ほーっほほほ、却下ですわー」
 まあいわゆる男の子の事情というやつだろう。耳まで真っ赤になって半泣きで逃れよう
とするシンをしっかり抱え込んで、ミーアはぼそっと呟いた。
「…不意打ちかましてくれた罰よ、天然」
「…ん、何か言った?」
「いーえ、何にもー?」
 不覚にも赤くなってしまった頬が元に戻るまでは、絶対離してなんかやらない。そんな
決意と共に、背中に回した腕に一層力を込めた。
208通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 19:28:59 ID:???
最終決戦を前に語り合う二人。

ミ「ねぇ、シン。シンはどうして頑張るの?」
シ「どうしてって……戦争の無い、平和な世界のためさ。ミーアだってそうだろ?」

さも当然のように答えるシンに、困ったような顔のミーア。

ミ「私が聞きたいのは、そういう意味じゃないんだけど……」
シ「? じゃ、ミーアは違うのか?」
ミ「それは、私だって平和のために歌ってるわよ」
ミ「……でも、本当は……」

小さく呟き、俯くミーア。
どうしたのかと思ったシンに、顔を上げたミーアがいきなり尋ねる。

ミ「ねぇ、シンは私の顔、どう思う?」
シ「え?」
ミ「私の顔、ラクス様そっくりでしょ?」
シ「あ、ああ」

頷くシンに、ミーアがぽつぽつと話し始める。

ミ「そう、今の私はラクス様として必要とされている……」
ミ「そのことに後悔はないわ……私は誰かに必要とされたかった」
ミ「だから私は『ミーア』を捨てたの。誰にも必要とされなかった『ミーア』を……」

自嘲気味に、だが寂しげに呟くミーア。

ミ『ミーア・キャンベル』は、もうどこにもいない……」
ミ「父さんや母さんにも……もう、会えないわ……」
シ「……」
ミ「私にはもう帰る場所がないの。だからここで頑張るしかない」
ミ「そう『ミーア・キャンベル』ではなく『ラクス・クライン』として……」
シ「……ミーア」
ミ「あっ! ご、ごめんね、変なこと言って」
シ「いや、ちっとも変じゃないよ」

言葉は短いが真摯なシンの返答に僅かに照れながら、
話題を変えようと努めて明るく尋ねるミーア。
209通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 19:31:02 ID:???
ミ「シンにはあるんでしょ? 帰る場所」
シ「……」
ミ「シン?」
シ「ないよ」
ミ「え?」
シ「俺には帰る場所も……待っている人もいない」
ミ「それって……もしかして……」
シ「前の戦争で死んだんだ。父さんも母さんも……妹のマユも……」
シ「皆死んで……俺一人だけが生き残った……」
ミ「ご、ごめんなさいっ! 私、知らなかったから……」
シ「気にすることないさ。こんなこと、ベラベラ喋るモンでもないし」
ミ「でも……」
シ「いいって。それに、同情されるのは好きじゃない」
ミ「シン……」
シ「俺もミーアと一緒さ。ここで頑張るしかないんだ」

そう言ってミーアを見つめるシン。
視線を交わす二人、どちらからともなく微笑みあう。

ミ「クスッ……私たち、似たもの同士なのかな」
シ「かもな」

今度は声を出して笑う二人。
ひとしきり笑った後、先ほどよりも優しげな声音でミーアが尋ねる。

ミ「……ねぇ、シン」
シ「ん?」
ミ「この戦争が終わったら……私たちにも帰る場所ができるのかな?」
シ「きっとできる……いや、作るんだ。俺たちの手で」
ミ「私たちの手で?」
シ「ああ。そのために頑張ってるんだろ、俺たちは、さ」
ミ「そうね……そうよね」
シ「ああ、そうさ」

力強くシンが答えた後、レイが二人のもとを訪れる。

レ「シン、時間だ」
シ「ああ。じゃ、俺行くよ」
ミ「うん。頑張ってね、シン」

立ち去るシンの背中を見つめ、祈るように目を閉じるミーア。
そして、ラクスの曲ではなく自らが作った曲を口ずさむ。

それは、戦場へと旅立つ想い人が無事に帰ってこれますように
との願いをこめた、祈りの歌だった……。
210通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 20:51:43 ID:???
どうでもいいことなんだが、
田中理恵声で「愛・おぼえていますか」が脳内で再生されてるんですがどうすればいいんでしょうか
211通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 21:49:30 ID:???
死ねばいいと思うよ
212通常の名無しさんの3倍:2006/01/06(金) 23:56:50 ID:???
>>203
そうだけどさ死亡確定よりはずっとマシだよ
213通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 00:00:12 ID:???
>>207-209
ハゲモエス

こーゆーのが見たかったよなあ。
214通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 00:01:04 ID:???
>>209
お前激しくGJ!
215通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 00:03:24 ID:???
妄想回想も良いんだけど
ミーアがあたしはミーア・キャンベルとして必要とされて居なかったの所で
シンがいや!俺はミーア・キャンベルと言う少女が大好きだ!
俺にはミーアが必要何だ!ミーアと言う歌姫が・・・と書いて欲しいな
シンとミーアだけの秘密

216通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 00:07:24 ID:???
>>215
お前アスミアオンリーじゃなかったのか?
217通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 01:01:55 ID:???
泣けるな
218通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 01:20:14 ID:???
>>216
シンも好きだから
アスミアでもアスシンでも良いよ

ミーア、アスラン、シンの3角関係も萌えるね

ミーアがヒロインでミーアとデート券を懸けて
争うシンとアスランって図式も良いかも・・・
219通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 01:56:06 ID:???
本編であんだけ迫られてながらミーアに興味示さなかったヤツなどイラネ
220通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:11:21 ID:???
そもそもミーアは議長にすら心を奪われなかったのに
シン>アスランにするのは無理がある
だからもっと尻軽女にして議長とかとも寝てる設定にすればいいんじゃないかな
221通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:13:32 ID:???
ギルミアスレでも立ててそっちでやっとくれ。
222通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:18:27 ID:???
でも実際ミーアを勢いで誰とでもやっちゃう女にしないと
シンミアは成立しないんじゃないか?
凸が死んだのにいつまでも引きずって泣いてるような女じゃなく
死んだら終わりですぐ次の相手とくっつくような人にしないと
223通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:26:16 ID:???
本編のストーリーに従えばシンとミーアの間に接点など生まれるはずもない。
その接点をあえてつくるんだから、接点を置くタイミング次第で
ミーアが凸に転ばない可能性だってどうとでもつくれる。

凸の周りをうろつく以外の存在価値がなかった本編ミーアを前提にする必要なんかどこにもないんですよ。
224通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:35:42 ID:???
>>223
それは無理じゃないか?整形時点で既にラクスの影武者としての役割負わされてるし。
シンにアスラン以上にミーアを動かせる材料などないし、
鋭い洞察力を発揮し始めたり、議長の偽善性を見抜いたりし始めたらそれは既にシンではない。
整形前の売れない時代にまで遡ればいけるかもしれないが、
それではラクスの影としてのミーアならではのドラマもまた、生まれないことになってしまう・・・
225通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:39:03 ID:???
無いなら作れ。 作らないなら本編黙って見とけ。 そんだけ。
226通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:44:03 ID:???
>>225
だって本編はまごうことなきアスミアじゃん。
議長の愛人説も一蹴されたし。
227通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 02:50:03 ID:???
アスミア前提の奴はアスミアスレに逝っとくれ、と。
228通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 10:13:44 ID:???
ミーアが死んで悲しむラクスを抱きしめて「俺が君を守る」って展開ならありうるな
死んだ女のことは多分3日ぐらいで忘れる
229通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 13:03:44 ID:???
アスミア前提だろうが議長の愛人推奨だろうが、シンとの絡みを書いてくれるなら
何でもいい。それが萌えるネタならGJと言うだけだ。
230通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 17:03:37 ID:???
>>226
接点すら捏造しなければならないシンミアで本編の設定を気にするとは…
231通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 17:14:41 ID:???
野暮ですな。
232通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 17:27:46 ID:???
本編中でラクス(ミーア)に全然興味示さなかったシンだからこそ
「君は君だ」と言う台詞に説得力が出るんだけどな
233通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 18:02:40 ID:???
>>232
それは違うな。
ラクスのことなんかどうでもいい人間からミーアでもいいと言われるのと
ラクスと近しい人間あるいは本人からミーアでもいいと言われるのでは重みが違う。
234通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 18:26:31 ID:???
>>233
いやラクスサイドからはむしろ「君は立派にラクスしてるよ」と言われる方が
重いんじゃないか?
別にラクス自身がミーアを影武者に仕立てたわけでもないんだし、本物あるいは本物の
知り合いが「お前は本物じゃないんだから偽者でいいんだよ」って言うのは当たり前
な反応だと思うんだが。
ラクスとは無関係なシンだからこそ、ミーアをミーアと認める姿勢が変な利害抜きの
真摯なものだと説得力持つ気ガス。
235通常の名無しさんの3倍:2006/01/07(土) 22:25:03 ID:???
>>233
「重み」なんて状況次第でどうとでもひっくり返せる。
本編ラクスの言葉が視聴者にちっとも「重み」を感じさせないように、ね。
236通常の名無しさんの3倍:2006/01/08(日) 06:31:52 ID:???
保守
237通常の名無しさんの3倍:2006/01/08(日) 10:53:53 ID:???
>>233
俺が言ってるのはミーアに対する重みではなく
ストーリー上における信憑性や説得力の話なんだが
これがラクスマンセーのやつだったら
「どうせ最初はラクスだと思って近づいたんだろ」
みたいなことになる。
238通常の名無しさんの3倍:2006/01/08(日) 19:30:15 ID:???
239通常の名無しさんの3倍:2006/01/08(日) 21:59:30 ID:???
>>238
GJ! シンミアとか関係なくカコイイ
240通常の名無しさんの3倍:2006/01/08(日) 22:32:16 ID:???
>>238
自由が悪魔っぽいなw
それに立ち向かい撃破する衝撃カコよすぎ・・シンミアとは
関係ない感想でスマソ
241通常の名無しさんの3倍:2006/01/08(日) 23:28:05 ID:???
♪守り抜きたい願いは一つ
シンのマユに対する熱い想いが伝わってきて感動しました!
シンマユマンセー!!
そして、ステラのために自由に立ち向かい撃破する衝撃・・・
やっぱシンはこの頃が一番かっこよかったですね!
シンステ大マンセー!!!
242通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 01:53:46 ID:???
>>238
凄く良い出来。 お見事の一語に尽き……たいところだが、
ミーアあんまり関係ないね。

純粋にOPのMADとして楽しんでた。
243通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 06:54:00 ID:???
しんみあ要素はちょっと少なかったような・・・・
でも出来すごくいい、かっこよかった。
244通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 06:55:46 ID:???
アゲちまった、スマソ。
245通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 20:58:31 ID:???
>>243
平和のために戦い続けるシンを想ってミーアが歌ってると思えば。
萌える(声違うけどw)・・何気に歌詞とかシンにすごく合ってるし。
246通常の名無しさんの3倍:2006/01/09(月) 22:46:52 ID:???
いいぜ!! 最強だ!! GJ
247通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 13:18:49 ID:???
>>245
成程、そういう見方もあるよな。絵ばっかに目がいってた。サンクス
248通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 13:58:45 ID:???
ミーアとシンってわかりあえそうな気がする
249通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 19:17:16 ID:???
シンミア好きさんにお願いだ
投票よろ〜ミーアの為に
ttp://pinharo.main.jp/meer/enq/enq.cgi
シンアミが見たいので清き一票をよろ
ラクミア何か見たくないので
後こちらも
シンミアを応援してくれまだ6票しかない
ttp://ibuki-i.hp.infoseek.co.jp/meer_anke.htm
250通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 22:34:43 ID:???
キラ&AAがラクスを、シン&ミネルバがミーアを立ててお互いの信念をかけて戦う。

「争いの無い平和な世界か、争うことがあろうとも自由な世界か」
「本物が正しくて、偽者が間違っているのか?」

その答えを戦いながらぶつけ合うキラとシン。そしてラクスとミーア。
そんな最終決戦が待っている。

そう思っていた時期が俺にもありました。
251通常の名無しさんの3倍:2006/01/10(火) 22:36:36 ID:???
>>250
それすごくいいな・・それやってたら種死は名作になっただろうに。
252通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 03:02:54 ID:wQstU9X+
まっ、勝つのはシンミアだけどなww
253通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 06:49:36 ID:???
じゃないと、その…困る
254通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 08:06:28 ID:???
いや、その二つの主張であれば、どっちが一方的勝利を収めてもまずいんだがw
255250:2006/01/11(水) 20:02:30 ID:???
「争いの無い平和な世界か、争うことがあろうとも自由な世界か」
「本物が正しくて、偽者が間違っているのか?」
それを踏まえて書いてみました。



激突するストフリとデスティニー
拮抗する二機だが、デスティニーが押し、ストフリが引くという形になっている

キ「くっ、邪魔をしないでくれっ!」
シ「邪魔をしてるのはどっちだ!」
シ「議長はこの世界から戦争を無くそうとしている!」
シ「争いの無い平和な世界、それ以上に大切なものなんてあってたまるかよぉっ!」

振り下ろされるアロンダイトを白羽取りで受け止めるストフリ

キ「でも、それは本当の平和じゃない!」
シ「なにぃっ!?」
キ「人々から自由を奪ってまで築いた平和なんて間違ってる! そんなもので人が幸せになれるはずがない!」
シ「またそれか! お前らはいつもそうだ!」
シ「『本当の平和』『自由を奪うな』、言ってることは綺麗だが、そのためにお前らが何をした!? どんな犠牲を払ったっていうんだ!!」
キ「な……っ!」
シ「戦いで失ったものの無いお前達に、戦いで全てを奪われた人間の苦しみ、悲しみがわかってたまるかぁっ!」

シンの雄叫びと共に更に振り下ろされようとするアロンダイト
かろうじてビームシールドで防ぐものの、シールドが限界を超え弾き飛ばされるストフリ
ようやく体勢を整えたキラの脳裏にエルやトール、ニコル、ウズミ、ナタル、フレイなどが浮かび上がる

キ「くっ……僕達にだって失ったものはある!」
キ「その失ったもののためにも、僕達はもう間違った道を選んではいけないんだ!」
256250:2006/01/11(水) 20:04:18 ID:???
キラの言葉に、シンの瞳が怒りに燃え上がる

シ「間違った道……間違っただとぉっ!」
シ「貴様ぁぁぁっっ!!」
キ「うぐっ!」

凄まじい勢いで繰り出されるアロンダイトの連撃に、防戦一方に追い込まれるストフリ

シ「例え偽りでも、例え一時(ひととき)でも、この世界には平和が必要なんだ!」
シ「そのために俺は戦ってる! そのためにミーアは祈ってる! それが間違いだと言うつもりかぁっ!」
キ「君は……」

シンの声に一瞬、沈鬱な表情を浮かべるキラ
距離を取ったストフリにアロンダイトを突きつけるデスティニー

シ「答えろ! 本物が正しくて、偽りが間違っているというのなら……」
シ「この俺を、このデスティニーを倒してそれを証明してみせろっ!!」

シンの声からその覚悟を感じたキラ
軽く目を閉じ、そして開かれたその瞳に決意が宿る

キ「わかった……」
キ「君がそれを望むのなら……僕は、君を倒す!!」

アロンダイトを構え直すデスティニー
ビームサーベルを抜き放つストフリ

シ「いくぞぉっ!!」
キ「うおおぉっ!!」

再び激突する二機(第三期のOPラストカット)で締め


……とまぁ、こんな感じです。
シンミア要素が少ないけど、こんな最終決戦が見たかったですよ、ホント。
257通常の名無しさんの3倍:2006/01/11(水) 20:54:15 ID:???
>>256
GJ過ぎ・・ホントそういう展開なら神作品になってたよ種死は。
シンとキラの信念の対決っていうのがホント見たかったわ・・。
258通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 00:54:09 ID:???
>>256
何も背負うもののないシンがそんなこと言うとちと偽善臭く感じる
レイならいい台詞だと思うけど
259通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:00:16 ID:???
>>258
そういう台詞を吐けるように成長していく話が存在した上で>>256につながるってのは
自明のことだろ……何読解力ゼロっぷりをひけらかしてるんだい君は。
260通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:07:17 ID:???
戦争によって家族やたくさんのものを失ってきたのがシン
だから戦争をなくす為に戦って来た訳で
シンにとっては戦争の無い世界こそが理想であると思われる。
ボンボン版の最終回アスランとの一騎打ちでのシンの台詞でそんなのがあるし。
別に偽善臭くないと思う。
261通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:07:45 ID:???
>>258
そう言われるとレイミアはお互い似たもの同士だな
ステラに同情したみたいにミーアに同情することもありそうだ
262通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:10:47 ID:???
>>260
でもその戦争をなくす方法ってのが借り物の考えだから(本編ボンボン問わずそう)
だからアスランに対してついに優位に立てなかった
263通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:13:45 ID:???
でもまあ、ぶっちゃけ妄想はいいと思うんだけど、
本編よりいいとか言ってしまうのはどうかと。
シンミアなんか実際にやった日には、一部の人間だけが喜ぶ
負債の糾弾事項がまた一つ増えるだけだろうし。
264通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:35:24 ID:???
>>262
アニメ版にしろボンボン版にしろアスランは別にシンの願いには何も耳を傾けていない。
アスランがシンに優位に立ってたとしたら、それは単に戦闘能力で優位に立っていただけ。
アスランの言葉は何一つ「戦争を無くすためにはどうしたらいいか」という観点から発されてはいない。
265通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 01:36:55 ID:???
>>263
ごめん、下二行がさっぱり意味が判らない。

そして本編に不満があるが故に立った妄想スレにおいて
本編こそ至上だの本編よりいいなんて禁句だだの言い出すのは本末転倒。
266通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 02:20:56 ID:???
>>264
どっちが正しいかなんてしょせん水掛け論じゃん
だから凸はオーブを焼くような戦いに身を投じるのは
シン個人にとって間違ってるって説いたんだろ?
少なくとも本編じゃ荒らされたオーブを見て「やっぱり嫌だ」ってシンは言ってるしな
267通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 02:25:13 ID:???
>>266
シン・アスカという個人と「オーブ」との関係について凸が思いを巡らした描写など一度もなかったけどね。
あれじゃ単にシンに、暴力的に自分の価値観を押し付けたにすぎない。

まぁその「祖国に銃を向けるのは間違いだ」という価値観は、
何故か自分自身にはちっとも適用されないわけだが。
268通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 02:30:09 ID:???
>>267
つ「君は本当はオーブが好きだったんじゃないのか?」
269通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 02:38:06 ID:???
シンにとって、
「家族との思い出の舞台であるオーブ地方」と
「無責任な為政者が国民を犠牲にする決定を平気で行うオーブ国家」、
「そんな無責任な為政者を褒めたたえ続け
 犠牲にされた国民を殉教者として糊塗する現在のオーブという国家」、
それぞれに対する感情が違うってことを凸はまったく考えたことが無いでしょ?

凸の「君は…」発言は、そこらへんをまったく考えない無神経極まりない発言。
本当の意味で凸がシンのオーブへの気持ちを慮ったこどなど、一度もないよ。
270通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 07:19:37 ID:???
>シンにとって、
>「家族との思い出の舞台であるオーブ地方」と
>「無責任な為政者が国民を犠牲にする決定を平気で行うオーブ国家」、
>「そんな無責任な為政者を褒めたたえ続け
> 犠牲にされた国民を殉教者として糊塗する現在のオーブという国家」、
>それぞれに対する感情が違うってことを凸はまったく考えたことが無いでしょ?

ちなみにこのときのやり取りはこうだった。

アスラン「君は本当はオーブが好きだったんじゃないのか?」
シン 「あ…」
アスラン だから頭に来るんだろ? 今のオーブ、オノゴロで君の家族を守れなかったオーブが… 」

本編は実際駄目なんだけど、批判する以上はちゃんと理解しとく必要があるんじゃないの?
271通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 08:45:29 ID:???
ちまき版・高山版以外の種死の存在を忘れ去っているようですな。
いや、そのほうが精神的には健康にいいんだがw
272通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 10:56:24 ID:???
>>270
ハァ?
その認識を、後にシンと敵味方として対峙した時点で凸はスッポリ
失くしとるわけだがw
273通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 11:06:45 ID:???
スレ違いな話題になってるよ・・
274通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 11:09:02 ID:???
シンが意思のない人形でなきゃ困る人がいるみたいですね。
275通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 17:46:13 ID:???
>>261
悪いがそれはない。
レイがステラに同情したのは、ステラが自分と同じく「自身ではどうにもならない運命を背負っている」
からであって、ミーアは自身の意思でラクスの影武者になったのだから「議長の下で働く同志」として
共感することはあっても同情はしないよ。
276通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 18:47:22 ID:???
とりあえずもちつけみんな。
ここは討議スレじゃない。
あくまでシンミアの話をするスレだろ?違うのか?
277通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 22:22:59 ID:???
シンミアも良いが一番ミーアの幸福を考えようじゃないかお前ら・・・
シンは生きてるがミーアはミーアは。・゚・(ノД`)ヽ(゚ω゚=)モニュニュなんだぞ
ミーアの幸福を第一に考えてシンとのラブを考えなさい
278通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 23:50:41 ID:???
>>277
ミーアが幸せになるなら本編で生き延びたって設定ならそのままいけると思う
アスランについても相手がメイリンならチャンスありだからね
ただシンでは無理だと思う
議長に従っている彼ではミーアが消されそうになっても阻止できない
それを止めてミーアを守れるのは議長に逆らって彼女を救おうとするアスランだけ
まあムゥあたりでも白兵強そうだからやれんことはないだろうが(キラは無理かな)
279通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 23:52:39 ID:???
大前提として議長はミーアを消そうなどとはこれっぽっちも思っていない。
議長がミーアを殺すというのは凸の電波のみ。ソースゼロ。
280通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 23:55:45 ID:???
>>279
ラクスが出て来たら手の平返したじゃん
281通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 23:58:08 ID:???
議長がミーアを監視下においてもシンはどうにも出来ないから、
彼女を幸せに出来ないことだけは間違いないだろうね。
282通常の名無しさんの3倍:2006/01/12(木) 23:58:37 ID:???
それのどこが「殺そう」とかいう話になるんだ?
283通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:01:40 ID:???
>>280
単にひっこめただけ。
それで殺そうとしてるなんて思い込めるのは凸だけだと思っていたんだが、
まさかおまえみたいな奴がこの世界に生きているとは思わなかったよ。
284通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:02:29 ID:???
どうもAA厨に粘着されてるな。
285通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:05:59 ID:???
つーかシンが議長裏切れば済む話だし。
デスティニーフィンガーがミネルバ艦橋を吹き飛ばすぜ!
286通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:09:16 ID:???
オーブ攻撃→オーブ慰霊地のところに偶然降り立つ→こんなのは嫌だ→キラさん俺も一緒に戦います!
>>285
287通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:11:28 ID:???
>>283
というかミーア自身もそう思っておびえてたんだが・・・お前はミーアを馬鹿にしてるのか?
288通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:15:10 ID:???
>>287
凸に変なこと吹き込まれてたからだろ
それにミーアは決して頭のいいコではないしな
289通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 00:18:00 ID:???
>>287
凸の電波が無きゃ夢にも思わなかったことだろうに、何見当ハズレなこと喚いてんだか。
290通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 10:24:49 ID:???
凸とかどうでもいい
シンかミーアの話をしようぜ
291通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 14:48:21 ID:???
凸でないとミーア幸せにできないとわめく凸厨さえ死ねばなんの問題もなくなる
292通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 18:26:14 ID:???
いや、凸厨とみせかけてカプ厨かもしれん。
とりあえず場違いなヤシがいるのは間違いないな。
293通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 20:36:10 ID:???
ここはシンミアスレだからな・・凸厨もアンチシンもよそに行け
294通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 23:05:13 ID:???
凸厨死ね

ここはシンミアスレなのに
「それでも、きっとアスランならなんとかしてくれる(><)」って‥

もう馬鹿かとアフォかと
295通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 23:17:10 ID:???
そもそも凸に何とか出来てたらミーアだって死なずに済んだろうよ。
296通常の名無しさんの3倍:2006/01/13(金) 23:58:38 ID:???
ぶっちゃけミーアが死んだのは凸の忠告を無視してラクスが来たからだと思うが・・・これは禁句?
297通常の名無しさんの3倍:2006/01/14(土) 18:03:56 ID:???
>>296
何を言ってるんですか!
ラクスがミーアを盾にしてアスミアを阻止してくれたんじゃないですか!
つまりシンミア者にとってラクス様は神様仏様なんです!!
298通常の名無しさんの3倍:2006/01/14(土) 20:33:03 ID:???
>>297
そのラクスのせいでミーアは仏様になってしまったわけで、ようするに

誰 が ラ ク ス な ん ぞ 拝 む か ボ ケ 

ということです。
本当にありがとうございました。
299通常の名無しさんの3倍:2006/01/15(日) 14:05:17 ID:???
>>297
(o#゚Д゚)ゴルァ!!)=◯)`ν゜)・;'
てめぇもう一辺いってみろ病院送りにしてやるぞ!
ミーアを助けてくれるなら誰だって良い!!
何がラクスが神様仏様だ死ね
300通常の名無しさんの3倍:2006/01/15(日) 15:00:06 ID:???
>>299
そこまで怒らんでもよかろうてw
301通常の名無しさんの3倍:2006/01/15(日) 19:28:06 ID:???
いや、俺の解釈から言えば神様仏様で成る程なと思ったよ。
神も仏も上から人を見下してるだけで何も救わないし、総てを知ってても自分が楽しむ為の行動しか取らないのではただの無能と変わらないし。
まさしくラクシズを顕してるみてえ……

まあ神仏にも例外は居るけどね…。
3021:2006/01/16(月) 02:07:11 ID:???
口出しは止めようとおもったんだが。あんまりにも荒れてるんで一言良いか?1イラネと思ったらスルーしてくれ

このスレを立てた理由は
シンがあまりに主人公らしくない事がまずあった。
目の前を事を疑いもせず、結局何も得なかった。そんな彼が「議長の創る世界」の犠牲者であるミーアと出会い何が疑問を持つように成れば、この種死という駄作も何とかなったんじゃ無いかと思った。

ミーアも自分の足で歩き出すキッカケに成ればと思った(個人的にラクスと討論できる位に自分の気持ちを持って欲しかった)

テンプレに「注・カプ化はほどほどに」
と入れたのはカプ化しても良いが、あくまで二人を幸せにする事前提のスレにしたかったからなんだ。

…もちろんスレは住人によって内容が変わって行くものだから、俺がどうこう言う権利はないから意見の一つだけだと思って下さい
では長々とすいませんでした。
303通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 02:40:53 ID:???
なんかアスミアスレになってるね
304通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 07:53:11 ID:???
>>302
目の前のモノを疑った奴なんか種世界にはだーれもいない。
ラクスと討論することに成功した奴なんか種世界にはだーれもいない。

そんなもんです、この世界。
305通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 10:08:33 ID:???
妄想なんだしシンがミーアを救える展開にしようがなんでもいいよ
本編通りにやってるネタスレなんてないべ
306通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 12:47:56 ID:???
それが分からんのが凸厨の凸厨たるゆえん
307通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 16:43:47 ID:???
>>302
何というか、本編にひきずられすぎというか、「議長は悪」という考えありきな意見のような気がする。

ミーアは自分でラクスの影武者となることを選んだ。そんな彼女は「犠牲者」なのか?
シンは自己の力の限界を悟り、自分の理想とする世界を体現しようとする議長に従う道を選んだ
(もっともこれにはレイや議長自身の誘導もあったが、選んだのはシン自身)。そんな彼は議長に
「疑問」に持たなければ「成長」したことにはならないのか?

よく「自分で考え、判断し、行動することが成長」と思っている人が多いが、自分が思い描く理想や
幸せのためにその体現者の力となることを選ぶのもまた一つの成長の形であり、シンとミーアに
共通する「平和のために、議長の下で自らに出来ることを精一杯頑張る」という選択をすることは
それはそれで立派な意思、意見だと思うんだが。
308通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 18:14:00 ID:???
というか、「自分で考え、判断し、行動する」材料として
自分ひとりで集めた情報だけしか使わないってのは、一見格好いいようにも見えるけど
ほとんどの場合それは孔子の言うところの「思ひて学ばざればすなわち危うし」になる。
人間が自分ひとりの力で知りうることなんて、世界のごくごく一部にすぎないんで……。

そういう意味で、「プラント国民」の意思を反映した政治システムにのっかって議長が政治を運営しているのなら
それに従うのは「ラクス様絶対主義の秘密組織の構成員」からしか情報を得てないラクスの判断に絶対服従するよりは
はるかに確率的に「危うし」に陥る可能性は小さくなる。
309通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 18:59:04 ID:???
シンの望みは徹頭徹尾「戦争のない平和な世界」なんだから
手段はどうあれそれを実現しようとしてる議長に従うのは何もおかしくない罠
310通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 19:47:26 ID:???
>>309
しかもその手段も、あのCE世界なら有効だし。
互いが互いを滅ぼしあうまで戦い、そのためには核も躊躇い無く
使うようなあの世界を平和にするならね。
311通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 23:55:27 ID:???
>>307
でも議長はミーアを切り捨てることを何とも思ってないよ
それでもミーアにとって議長がいい人かというと疑問だな俺は
レイみたいに議長の完全なイエスマンなら別だろうけどね
312通常の名無しさんの3倍:2006/01/16(月) 23:57:48 ID:???
また凸厨が荒らしに来たか……
313通常の名無しさんの3倍:2006/01/17(火) 00:07:39 ID:???
議長が悪いって前提を完全否定するのも、頭の固い考えだと思うけど。
事実は「大好きだったはずのラクスを殺すための作戦をさせられて死んだ」こうでしょ?
種的には好きな人間を害するような命令を聞いちゃ駄目だってイデオロギーが貫かれてるけど、
シンもステラの件ではそうしてたわけだし、これはこれで一つの真理ではあると思うけどな。
上層部の命令に従ったままステラを野垂れ死にさせるか標本室に入れてしまったときは、
俺はシンのことを多分軽蔑していたと思う。
314通常の名無しさんの3倍:2006/01/17(火) 00:10:08 ID:???
>>313
そりゃ言える。議長も黒いとこは黒い罠。
それにシンの行動も俺は嫌いじゃないし、ある意味正しいと思うよ。
315通常の名無しさんの3倍:2006/01/17(火) 00:14:46 ID:???
>>313
「議長が悪い」のが前提になってる時点で底が透けてるよ。
議長は何故「悪い」の?

あとこのスレではミーアがラクス盲信者であるということも別に前提でもなんでもありません。
ミーアが好きだったラクスはせいぜいが「平和の歌姫」ラクスであり
アイリーン・カナーバが捏造したその虚飾の下の、真実のラクスを知ったときにどういう反応をするか、は
スレ参加者それぞれの判断に委ねられてます。
316通常の名無しさんの3倍:2006/01/17(火) 00:17:00 ID:???
もし議長が飽くまでもステラを実験体として欲した場合は、
あるいはシンの連合かAAへの裏切りもありえたかもね。
たまたま、議長の道がシンの意に沿っていた(あるいはそう思わされていたか)だけで。
317通常の名無しさんの3倍:2006/01/17(火) 00:31:35 ID:???
>>315
目的のための犠牲を躊躇わないことじゃないの?
監督も偉そうなこと言ってた割にはいかにもステロタイプであるけどねえ
318通常の名無しさんの3倍:2006/01/17(火) 16:15:39 ID:???
>>311
確かに議長はミーアを切り捨てることには躊躇はないだろうが、
それは議長の問題であってミーアがしっかりと頑張っている間は何の問題も無かった。
それにミーアにとって議長は少なくともチャンスを与えてくれた人である以上、恩人ではある。
「いい人」というのがどういった意味を指すかでその意味も変わるよ。

>>313
別に自分は「議長が悪だということを完全否定」はしない。
だが比較対照となるAA陣営やオーブ陣営などと比べると議長のほうがまだましであり、
彼があの世界を平和に導こうとした功績は評価されるべきものだと思う。

それとミーアは「大好きだったはずのラクスを殺すための作戦をさせられて死んだ」のではなく
「議長が成し遂げようとしていた統一と平和の妨げとなったラクスを殺すための作戦に協力し、
誤って死んてしまった」だけ。別に議長(とその手先)が故意にミーアを殺したわけじゃないよ。

>>317
「目的のために犠牲を躊躇わない」のはどの陣営も同じ。
要は描写や演出の差でしかないよ。
319通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 07:19:03 ID:???
>>318
>それは議長の問題であってミーアがしっかりと頑張っている間は何の問題も無かった。
ラクスが現れたら頑張ってたけどあっさり切り捨てたよね。どこをどう見たらそんな風に見えるのか。
頑張る頑張らないじゃなくて利用価値があるかないか、議長の判断基準はそれだけだよ。
いくら頑張っててもその役割を果たせないならミーアみたいになる。

>それとミーアは「大好きだったはずのラクスを殺すための作戦をさせられて死んだ」のではなく
サラの誘導っぷりをみるととてもそうは思えないんだけど・・・あれは心理的に追い詰めてるだけ。
また「あたしがラクスで何が悪いの!」って絶叫してるのに、どこをどう見たら
>「議長が成し遂げようとしていた統一と平和の妨げとなったラクスを殺すための作戦に協力し、
って思えるのか。己の保身のためでしょ、どう考えても。

>「目的のために犠牲を躊躇わない」のはどの陣営も同じ。
それはそうだがデストロイの件を握りつぶしたのはかなり酷くないか?
確かに何十万か死ねば世論はロゴス打倒に固まるだろうけどさ。
ユニウス7とかレクイエムとかでもそうだけど、それらは一応灰色だしな。
320通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 08:40:23 ID:???
凸厨兼アンチギルか。
ミーアなんかどうだっていいって奴ばかりが集まるな、このスレ。
321通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 09:21:59 ID:???
凸も議長もどうでもいい
シンとミーアの話をしようぜ
322通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 14:25:54 ID:???
>>319
失せろ
323通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 18:31:42 ID:???
あげ
324通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 19:00:06 ID:???
ええい>>205-209みたいな萌えるネタが読みたいぜ
325318:2006/01/18(水) 19:01:16 ID:???
>>319
>ラクスが現れたら頑張ってたけどあっさり切り捨てたよね。
切り捨ててはいない。一時的に引っ込めただけ。
戦士としてしか価値の無い凸と違って、すぐに代替が見つからないミーアを
凸のようにうっかり切り捨てたら後が大変だよ。
あと「頑張る」というのは「議長の期待に応える」という意味も含まれるのであって、
ただ「頑張る」というだけじゃないんだが、これは自分の書き方が悪かったかな。

>己の保身のためでしょ、どう考えても。
「己の保身のため」というのは否定しないよ。
「己の保身のため」に「ラクスを殺すための作戦に協力した」んだから。
自分が言いたかったのは「ミーアは過失で死んでしまったのであって、
議長(とその手先)は故意にミーアを殺したわけじゃない」ってこと。
貴方が言ってるのはミーア視点で自分は議長視点、その差だよ。

>それはそうだがデストロイの件を握りつぶしたのはかなり酷くないか?
貴方が言っているのはデストロイのデータを議長が持っていたこと?
だとしたら、そもそもその件で議長を責めるのはおかしい。
議長がデストロイのデータを持っていたのは事実だが、デストロイがいつどこで
運用されるかまではわからないのでは?
326208、209&250:2006/01/18(水) 19:12:56 ID:???
何か白熱してますね。
自分はシンミアは「互いに辛い過去を背負いながらも、議長の下で懸命に使命を果たす二人」
っていうところが好きなんですが、ネタがなぁ……。
327208、209&250:2006/01/18(水) 22:11:45 ID:???
ネタがないと思いつつも>>192の書き込みを見て「ベッドを共にした二人」っていう設定で書いてみました。
かなり本編のキャラ無視してますが、ご容赦を。


ミ「……どうしてこうなっちゃったんだろうね、私達」

一つのシーツに包まり、隣に寝ているシンを見つめながら呟くミーア。

シ「……多分、寂しいからだろ。俺達が」
シ「誰もわかってくれない気持ちを抱えてる同士だから……」
ミ「寂しい者同士の、傷の舐め合いってこと?」
シ「かもな」

歯に衣着せぬ物言いにも否定しないシンに寄り添い、その肩に顔を預けるミーア。

ミ「……でも、私はそれでもいい」
ミ「だって、少なくても今は隣に私をわかってくれる人がいるんだもの」
ミ「私は、それだけでいい……」

そう呟きながら、ミーアはまるでその温もりを確かめるようにさらにシンに寄り添う。

ミ「シン、あったかい……」
シ「……俺があったかいんじゃないよ」
ミ「え……?」
シ「ミーアが俺をあたためてくれるんだ」

年に似合わない気取ったシンのセリフに、クスリと笑うミーア。
328208、209&250:2006/01/18(水) 22:13:11 ID:???
ミ「クスッ……ちょっとカッコつけすぎじゃない?」
シ「こんな時ぐらい、カッコつけさせてくれよ」
ミ「ダメ。私といる時はシンはシンのままでいて」
ミ「私が『ラクス』じゃなくて『ミーア』でいられるように……」
シ「ミーア……」
ミ「私、わかるの。シンは皆が言うような怖い人じゃなくて、本当はすごく優しい人なんだって」
ミ「ただ、優しいから苦しいことも辛いことも忘れられない……忘れちゃいけないって思ってる」
ミ「優しすぎるから……全部、自分で背負おうとしてる」
シ「……」
「ホント……優しすぎるよ、シンは。見てるこっちが辛くなるぐらい」
「だから、せめて私の前では本当のシンでいて。ね?」
シ「っ……ミーア」

ミーアの言葉に、思わず涙ぐみそうになるシン。
涙を見せまいとミーアにしがみつき、その胸に顔を埋める。

ミ「ちょ、シ、シン?」
シ「……やっぱりミーアはあったかいや……」

ミーアのぬくもりを感じ、それまでの気負ったものではない声で呟くシン。

シ「俺……いや、僕がミーアを守るよ……」
シ「ぼく……が……守る……から……」
ミ「シン?」
シ「……」

ミーアの胸に抱かれ、いつしか眠りについているシン。

ミ「シン……」

年相応の少年らしい寝顔のシンに微笑み、シンの身体をそっと抱きしめるミーア。
今、この瞬間だけは戦争も孤独も無い、あたたかく優しい世界に二人はいたのだった……。


……ってな感じです。ベッドでの会話ですがあまりエロくならないようにしましたが、どうでしょう?
329通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 23:21:36 ID:???
>>327-328
グッジョブ!
秘密の共有とかこーゆーの好き。
330通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 23:34:14 ID:???
ラクス叩きは多いに歓迎!だ
俺はシンミアが見たいんだ
邪魔なラクソやゴキラやカゴリが凸も消え去れい!!
331通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 23:35:52 ID:???
>>327
そのシンの「ミーアが俺をあたためてくれるんだ」 の所
どうしてもミーアのおっぱいが暖めてくれたと聞こえるなハァハァ
332通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 23:36:13 ID:???
>>327-328
そうだよ、ここはこういうスレだったんだっつーの!
非常にGJ!!

議論してるアホどもは失せろ。
333通常の名無しさんの3倍:2006/01/18(水) 23:37:26 ID:???
>>331
愛する者同士時にはエッチなのも良いとおもうぞ
334通常の名無しさんの3倍:2006/01/19(木) 05:58:35 ID:???
まだ愛はないんじゃ?


傷の舐め合いから本当の愛へってのは好きだが。
335通常の名無しさんの3倍:2006/01/19(木) 08:06:52 ID:2ay1GcBd
いや・・もう・・・とにかくGJ(・∀・)!!!
おまいのことをずっと前から待っていた!!
336通常の名無しさんの3倍 :2006/01/20(金) 10:09:14 ID:???
せっかくだから俺はこのスレを保守するぜ(祝、10周年)
337通常の名無しさんの3倍:2006/01/20(金) 13:51:19 ID:???
保守
338通常の名無しさんの3倍:2006/01/20(金) 18:59:24 ID:RbVYwf0l
EMOTIONはミーアがシンに贈った歌だと信じてる俺が通りますよー。
339208、209&250:2006/01/20(金) 19:22:19 ID:???
皆さんコメントありがとうございます。好意的に受け取ってもらえてホッとしてます。
これまで少し真面目なネタだったので、今度は軽いネタで「ラクスは家事全般何でも出来る」
という福田コメントからヒントを得て書いてみました。


いつものあのステージ衣装にエプロンという、いささか異様な格好でキッチンに立つミーア。
それを不安そうに見守るシン。

シ「……ホントに大丈夫なのか、ミーア?」
ミ「バカにしないでよ。料理ぐらい余裕よ、余裕!」
シ「ぐらいって……ミーア、料理したことあるのか?」
ミ「無いわよ」
シ(……無いクセにどうして『余裕』なんだよ)

シンの内心も知らず、早速包丁で材料を切り始めるミーアだが、その手つきは危なっかしいの一言。

ミ「んぐっ……くく……っ……このぉっ!」
シ「ちょ、ちょっとミーア……」
ミ「今話し掛けないでっ!」
シ「……はい」

普段の甘い声からは想像もつかないミーアの厳しい声に、アッサリと引き下がるシン。
『切る』というよりも『砕く』といったほうがいいミーアの包丁さばきに、食材は原型を留めないまでに
なっていた。

シ「あっ、そんなに力を入れたらあぶな……」
ミ「っ!」

シンの不安は的中し、案の定、指を切ってしまうミーア。

ミ「いったぁ〜……」
シ「何やってんだよ、バカッ! ほらっ、見せてみろって!」

焦ったシンはミーアの手を取ると、咄嗟に傷口を口に含む。

ミ「あ……」
シ「……」

突然のことに、呆気に取られるミーア。
自分の指を包む感触とシンの真剣な表情に、頬が微かに赤く染まる。

シ「……ん、もう血、止まったかな?」
ミ「う、うん……」
シ「慣れないことすんなよ、ったく……」
ミ「だってぇ……」
シ「ほら、あとは俺がやるから」
ミ「え?」
340208、209&250:2006/01/20(金) 19:26:51 ID:???
そういうと、シンがエプロンを身につける。
ザフトの赤服にエプロンという、これまたおかしな格好のシンは意外にも馴れた手つきで材料を
切り始める。

「うわぁ……」
「何だよ『うわぁ』って」
「だって、シンって料理するようなタイプに見えなかったから」
「ウチは両親とも働いてたから、妹に食べさせるためにも料理ぐらいはできなきゃダメだったんだよ」
「へぇ、そうだったんだ」

話しながらもシンの手は止まることはなく、料理は次第に完成していく。

「……よし、出来た!」
「さぁ、食べてみてくれよ」

シンの作った料理はごくありふれたビーフシチューだった。
『いただきます』と行儀よくお辞儀をすると、シンの料理を口に運ぶミーア。

「……!」
「どう?」
「美味しい……」
「だろ? 元が市販品でも一手間かけると結構違うんだぜ」

得意そうな笑顔を見せるシン。
一方のミーアは手にスプーンを握り締めたまま、複雑そうな表情を浮かべている。
341208、209&250:2006/01/20(金) 19:27:49 ID:???
「うぅ〜……」
「? どうしたんだよ?」
「だって、シンがこんなに美味しいお料理出来るなんてぇ……」
「何だよ、それ。まるで俺が料理できちゃいけないみたいじゃないか」
「……だってだって、ホントは私がお料理してシンに食べさせてあげるつもりだったのにぃ……」
「あ……」

ようやくミーアの真意を悟ったシンは、いささか慌てながら彼女を慰める。

「そ、それはさ、もっと練習してからでいいよ、うん」
「でも……私、練習なんてしてる時間、無いし」
「う……だ、だったらさ、今度時間が出来たら俺が教えてあげるよ、料理」
「ホントッ!?」
「ああ」

ようやく晴れやかな顔をするミーアに、シンも胸を撫で下ろす。

「ねぇ、シン……」
「もう一つ、お願いしていい……?」
「ん? 何?」

そう尋ねるシンに、恥ずかしそうに空になった皿を差し出すミーア。

「おかわり……」
「はいはい」

クスリと笑って皿を受け取ると、さっきよりも多めによそってやるシンだった。


……とまぁ、こんな感じです。ちょっと長くなりすぎました。
あまり連投になるとウザいかもしれませんので、その場合は自粛します。
342通常の名無しさんの3倍:2006/01/20(金) 19:39:01 ID:???
面白かったよ。GJ!
それにしてもミーアは普段着はどうしたんだかw
343通常の名無しさんの3倍:2006/01/20(金) 23:23:08 ID:???
GJ! あえてステージ衣装+エプロンを選ぶミーア萌え
344通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 01:01:39 ID:???
なんか普通のカップルで萌え
アイドルじゃなくても普通の平凡な女の子でも
幸せは掴めるんだって思ってくれたらまたハァハァ
345通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 01:06:00 ID:???
おいしい料理を作ってくれたシンへのお礼に、今度はミーア自身が美味しく食べられるわけですな。
346通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 02:09:00 ID:???
ttp://www.amiami.com/images/product/main/GDS-3666.jpg


ttp://www.amiami.com/images/product/main2/GDS-3666.jpg
ミーアキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
>>339
お前gj!ラクスはイらねだけど
ミーアシン物語最高だな
347通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 02:33:55 ID:ZyA2ao4F
彼氏のために一生懸命になる女の子って素敵だなw
それがミーアだと、なおさらハァハァ(*´Д`*)
348シン・アスカ唄います:2006/01/21(土) 02:49:02 ID:???
眠れない 夜 ミーアのせいだよ さっき 別れた ばかりなのに

耳たぶが for you 萌え(燃え)ている for you

やった やった やったよ ohh meer

はじめての チュウ ミーアと チュウ

I will give you all my love meer

なぜか 優しい 気持ちが いっぱい

はじめての チュウ ミーアと ちゅう

I will give you all my love meer

涙が 出ちゃう 童貞の くせに
Be in love with you meer
デートコースは もう 決めたんだ
明日の 夢が ふくらんで くる
この愛を to you meer
いつまでも to you meer
きっと きっと きっとさ ohh meer
はじめての チュウ ミーアと チュウ

I will give you all my love meer
なぜか 優しい 気持ちが いっぱい
はじめての チュウ ミーアと ちゅう
I will give you all my love meer
涙が 出ちゃう 子供の くせに 俺・・・
Be in love with you meer
はじめての チュウ ミーアと チュウ

I will give you all my love meer
なぜか 優しい 気持ちが いっぱい
はじめての チュウ ミーアと ちゅう
I will give you all my love meer
涙が 出ちゃう 主役の くせに
Be in love with you meer
(Love in you meer)


349通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 02:59:48 ID:???
>>346
ミーアたんw
対象年齢15歳なのかww( ´∀`)
350通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 10:22:16 ID:???
初めてのチュウワロスw
351通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 16:17:42 ID:???
ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Kaede/8281/scribbleEX/20060119-ex01.png
ミーアザクウォーリア出撃しまーす♪vv
シンの為にあたし頑張るわ!
かわえぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
352通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 16:25:07 ID:???
>>351
ミーアの武器は「歌」だろ。
どっかの武装贋歌姫と違って。
353通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 20:02:53 ID:???
どこかの赤いVF-19ですか?
354通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 20:13:43 ID:???
「私の歌を聴きなさい!!」
355通常の名無しさんの3倍:2006/01/21(土) 22:56:41 ID:???
シンミアハァハァ
356通常の名無しさんの3倍:2006/01/22(日) 01:42:43 ID:???
357通常の名無しさんの3倍:2006/01/22(日) 20:56:04 ID:???
保守
358通常の名無しさんの3倍:2006/01/23(月) 18:52:16 ID:???
シンミアのために保守
悲劇の二人だけど見た目や性格は可愛いカプだ(*´Д`)
359通常の名無しさんの3倍:2006/01/23(月) 22:02:58 ID:???
>>356
なんかキャピキャピミーアに疲れてるなツン
まぁそういう不幸が似合うんだよなツンは
360通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 02:54:23 ID:???
agena
361通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 02:59:27 ID:???
age
362通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 17:54:16 ID:NNsnpWrH
シンとミーアだったら、ミーアが一方的にしゃべって、
シンは適当に「はいはい」って言ってるんだけど、
ミーアの笑顔が見れて、ちょっぴり嬉しくなるんだよ。
363通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 18:58:03 ID:???
ミーアが露出服きるの嫌がりそう
ツンデレだからうまく言えなさそうだし
364通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 21:55:45 ID:???
>>339-341
激しく萌えちゃったんで、次を期待してもいいですか
365通常の名無しさんの3倍:2006/01/24(火) 22:47:54 ID:???
ネタが来るまでここは俺が守る!

つまり保守しまーす
366通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 00:50:25 ID:???
保守
367208、209&250改め一条祭:2006/01/25(水) 16:20:57 ID:???
皆さんコメントありがとうございます。適当ですがコテをつけました。
今回は調子に乗ってベタなネタを一つ書いてみました。少し長いですがご容赦を。


ミ「ねぇねぇ、シン」
ミ「どう、この水着? 今度の撮影用なの♪」

楽しそうに真新しい水着姿を披露するミーア。
素晴らしいスタイルを、大胆なデザインのビキニが包んでいる。

シ「……」

しかしプラントの若者なら垂涎の的であろう『ラクス・クライン』の水着姿を
直に目にしているにも関わらず、シンの表情は少しも喜んではいない。

ミ「……どうしたの、ムスッとしちゃって?」
シ「別に……」
ミ「何が『別に』よ。そんな顔して」
シ「そんな顔で悪かったな」

ぶっきらぼうな口調のシン。
そっぽを向いたその表情は、まるで駄々っこのそれである。
てっきりシンが喜んでくれると思っていたミーアは、当てが外れたといったように肩を落とす。

ミ「そんなに似合わない……かなぁ?」
シ「……そういう問題じゃないよ」
ミ「?」
シ「いいよ、もう。用が済んだんなら俺、戻るぜ」

そう言って立ち上がりかけたシンをミーアが慌てて引き止める。

ミ「ちょ、ちょっと待ってよ! さっきから何怒ってるの!?」
シ「だから怒ってないって!」
ミ「怒ってるじゃない!」

先ほどからのシンの態度に、ついにミーアも怒りを爆発させる。

ミ「何なのよ、もう! せっかくシンには一番先に見せてあげようと思ったのに!」
シ「……」
ミ「一体、何がそんなに気に入らないわけ!?」

ミーアの剣幕に、流石にバツが悪そうにシンはポツポツと話し始める。

シ「……ミーアはさ、グラビアアイドルなんかじゃないんだろ」
シ「なのにそんな……その、水着を見せる……必要なんて……ない……っていうか……」
ミ「……」
368208、209&250改め一条祭:2006/01/25(水) 16:22:01 ID:???
ようやくシンが何を言いたいのかを理解したミーアは、それまでの怒りはどこへやら、
心底嬉しそうな、そして悪戯っぽい笑みを浮かべる。

ミ「……ふ〜ん、要するにシンは私が水着撮影することが気に入らないんだ?」
シ「! な、お、俺は別に……っ!」

思い切り図星をさされたシンは何とか言い返そうとするが、ミーアは余裕の笑みを崩さない。

ミ「じゃ、構わないのね?」
シ「ぅ……」
ミ「はい、決まり!」
ミ「それじゃぁ、もう一つの水着も見てもらおうかなっ♪」
シ「な、何でだよっ! 俺はそんなの……!」
ミ「あ、そーなんだ?」
ミ「あ〜あ、せっかくシンのため『だけ』の水着、買ってきたのになぁ」
シ「え……?」

ミーアの言葉に、呆気に取られたような顔をするシン。

ミ「フフン♪ どぉ、嬉しいでしょ?」
シ「だ、誰か……嬉しくなんか……」
ミ「それじゃ、嬉しくないんだ?」
シ「あ! い、いや、そんなことはないケド……」

根が素直なだけに、ミーアの誘導にあっさりと引っかかってしまうシン。
ザフトのスーパーエースとはいえ、そこはそれ、健康な十六歳の少年である。

ミ「じゃ、ちょっと待っててね」

そう言って別室に消えるミーア。
別にそんな必要も無いのに妙にソワソワしているシン。
そして、しばらく後。

ミ「おっまたせ〜♪」

弾むような声と共に、ミーアが姿を現す。
369208、209&250改め一条祭:2006/01/25(水) 16:22:52 ID:???
ミ「じゃっじゃじゃ〜ん!」
ミ「どぉ? ちょ〜っと大胆かな、とも思うけど……」
ミ「……って、あれ、シン?」

自分のための水着姿にも関わらず、何故かシンは後ろを向いている。

ミ「どーしたの、シン?」
シ「ど、どうしたもこうしたも……っ!」
シ「な、な、何だよそれっ! ほ、ほとんど布が無いじゃないかっ!」

確かにシンの言う通り、今着ているミーアの水着は必要最小限の布地が
かろうじて隠さねばならない部分だけを隠しているようなきわどいものだった。

シ「そ、そんなの、水着って言えるかよっ!」

チラチラと横目で見ては視線を逸らすといったことを繰り返すシン。
戦いに明け暮れ、軍の中で生活してきたシンにとって、今のミーアの姿は
あまりにも刺激が強すぎた。

ミ「え〜、そっかなぁ?」

自分の格好を見ながらくるっと背中を向けるミーア。
シンの視線が滑らかな背すじから下に下りると……。

シ「!!」
ミ「? どうしたの?」
シ「い、いや……あ、あの……」
シ(な、何が『ちょっと大胆』だよっ! お尻なんかほとんど丸見えじゃないか!)

顔を真っ赤にしたシンが思い切り視線を逸らすと、傍に近づいたミーアが
心配そうにその顔を覗き込む。

ミ「……もしかして、これも気に入らなかった?」
シ「!! そ、そうじゃないけど……は、早く着替えてきてくれよっ!」
ミ「な、何よそれぇ!? せっかく私がシンのために……」
シ「だ、だからそれはわかった! わかったからっ!」

何とか自分の意図を伝えようと焦るシン。
しかし、焦れば焦るほど口が上手く回らない。
何しろほんの少し視線を動かすだけで、小さな布地に包まれたたわわな膨らみが
視界に飛び込んでくるのだ。
370208、209&250改め一条祭:2006/01/25(水) 16:24:27 ID:???
シ「と、とにかく少し離れて……!」

シンとしてはそう思うのも無理はないが、慌てて身を引いたのが不味かった。
偶然にもシンの手が水着の紐に引っかかると、結び方が甘かったのか、水着の紐が解けてしまう。

ミ「あ……」
シ「!!!」

ハラリと解けた水着から僅かに覗いた光景に、シンは耳まで真っ赤にして硬直する。
流石に慌てて胸を隠すと、じっとシンを見つめるミーア。

ミ「……見た?」
シ「あ……う、そ、その……」
ミ「……やっぱり見たのね?」
シ「……ゴメン」

誤魔化すことできず、素直に頭を下げるシン。
平手打ちの一発も覚悟していたシンだが、ミーアからの反応は意外なものだった。

ミ「……ホントに悪いと思ってる?」
シ「あ? う、うん」
ミ「それじゃ、今度のオフに私とデートすること。いい?」
シ「え?」
ミ「場所は議長が貸切でホテルのプールを用意してくれるから、そこで」
ミ「いい? 絶対に約束破っちゃダメだからね!?」
シ「う、うん……」

勢いに押し切られるように頷くシンに、ミーアは『じゃ、決まり!』と
一方的に話を打ち切ると、着替えるために隣室へ向かう。

ミ「あ、そうそう、一つ言い忘れた」
シ「な、何っ!?」

今度は何を言われるのかと身構えるシンに、ミーアは悪戯っぽく微笑んで、

ミ「……シンのエッチ」

上目遣いでそう言うと、ミーアは可愛く舌を出して引っ込んだ。

シ「……」

ミーアの言葉に、さっきの光景を思い出し一人赤くなるシン。
その気は無いにしても、彼はやはりラッキースケベであるようだ。


……とまぁ、かなり長くなってしまいましたがこんな感じです。
一応ラブコメっぽいものになった……でしょうか?
次はもっと短くなるように努力します。長文スミマセンでした。
371通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 17:33:30 ID:???
も、萌えた…
GJ!
372通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 18:56:11 ID:???
萌えぇえぇええええ!!!
うっわーシン男だから仕方ないよな、うん!
可愛い二人だな
373通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 20:15:57 ID:???
たまらーーーーんミーアかわいいよミーアハァハァアハァハァハアl
374通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 21:00:38 ID:???
なにこのラブ米
もっとやれ


いや、やってください
375通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 21:34:55 ID:???
このラッキースケベがぁぁぁっ!

萌えたじゃねーかw
376通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 22:03:02 ID:???
ハァハァハァハァハァハァ萌えたぁあぁああああ
デートデート書いてくれ
377通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 23:04:17 ID:???
萌え狂い死にそうだ……GJ!
378通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 23:13:55 ID:???
ttp://pinharo.main.jp/meer/index.htm
投票よろ〜しくミアシン

ttp://ibuki-i.hp.infoseek.co.jp/meer_a.htm
こっちもねーミアシン広めよう
379通常の名無しさんの3倍:2006/01/25(水) 23:26:01 ID:???
シンミアハァハァ
380通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 01:33:59 ID:???
アスミアサイトイラネ
381通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 18:40:20 ID:???
まぁまぁ、アンソロだしそんくらいは個人の自由だろ・・・
382通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 18:54:07 ID:???
あんま期待しないで見てくれノシ
ttp://www.uploda.org/uporg295939.jpg.html
パス⇒ 1850
383通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 19:50:36 ID:???
「きゃぁぁぁぁ!」

眠っていた所、突然隣で聞こえた叫び声にシンは飛び跳ねるようにシーツを蹴り上げ、起き上がった。
次の瞬間には隣のベッドに眠っている筈の少女に目を遣った。
「ミーア!?」
星明りが差し込む中、闇の中紫色に見える髪を振り乱しシンを振り返ると直ぐに顔を左右に振った。
「・・・見ないで・・・見ないでぇぇぇぇ!!」
立てた膝の間に顔を埋め、耳を両手で塞ぎ。
顔を必死に左右に振る姿にシンは慌ててミーアのベッドの上に上がる。
抱き締めようと手が肩に触れた瞬間ミーアは弾かれたようにシンの手を振り払い、その勢いでシンの肩を押した。
思いの外強かったその力に、シンはバランスを取るために伸び上がるように背を反らし、ベッドから落ちるのを阻止して再びミーアに手を伸ばした。
再びミーアの手がシンを拒絶するが、今度こそ力で押し切り、包み込むように抱き締める。
「どうしたんだよ!?」
「顔が・・・あたしの・・・・顔が・・・・!」

崩れて行くの・・・・!

「ラクス様が『嘘吐き』って言うの!『わたくしの顔を返して下さいませ』って!そうしたらあたしの顔が・・・!」
大きく震える体を押さえつけるように抱き締めながら情報を集めるシンは、またいつもの悪夢なんだと判断し、ミーアの両手を掴んで顔を上げさせそのまま掴んだ両手をベッドに押し付けるようにして押し倒した。
「見ないで・・・・見ないで!」
ミーアの両手首を左手だけで掴むと顔に掛かったピンクの髪を横に流す。
当然、その顔が崩れているという事は無い。
「何とも無いよ。大丈夫。ミーアの顔だ」
「違う!ラクス様の顔だもん!」
頬に当てたシンの手を感じながらも、見上げる事が出来ずに目は閉じたままだった。
シンが自分を気遣ってくれているかもしれないという可能性も感じているのかもしれない。
「・・・ミーアの顔だよ。あいつがどんな顔だったとしても、ミーアの笑顔は、あいつよりもずっといい」
「シン・・・」
安心させる為に額を重ね、シンはミーアの頬を撫で続けた。

「もし、あいつがミーアに『返せ』なんて言って来たら、俺があいつを殺してやるから」

ミーアがそんな事を望んでいるとは思えなかったが、シンにとってはミーアを不安にさせるラクス・クラインはただ邪魔としか感じられなかった。


自分はこういうのが好きです。
ミーアを守る為に憎しみをラクスに向けるシンにラクスを守ろうとするキラの戦いとか。
暗いですか?
384通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 20:45:22 ID:???
>>383
過剰に暗いのは嫌だけど、これくらいなら許容できるかな。
乙。
385通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 21:06:08 ID:???
>>383
乙、良いよ!このストーリー好きだ。

上のラブいのも良い!
386383:2006/01/26(木) 21:54:07 ID:???
「シン――――!」

突然呼ばれたかと思うと振り返る前に衝撃が来た。
声と、背に押し当たる胸の弾力からしてミーアだと直ぐに分かったシンは大きく溜息を吐く。
「おい、こら!抱きつくな!」
「嬉しいくせに♪」
「・・・〜〜嬉しくない!」
頬を染めながら体を揺すりミーアを振り落とすと、ミーアはまるで踊るような足取りの軽さでシンの目の前に移動する。
「明日デートしよう♪」
「はぁぁ?何だよ、突然。仕事どうするんだよ」
「明日は〜〜お休み♪熱が出るんだ、あたし」
「予告かよ!・・・・熱があるならデートなんてもっと無理だろ!」
「・・・・・意地悪。」
「それに俺だって仕事なの」
つんっと胸を反らして自分が『赤』を纏った軍人である事を強調する。
しかし、ミーアは気にせず胸の前で手を合わせて小首を傾げる。
「じゃあ、シンも明日は熱が出るって事で決定♪」
「はぁぁぁぁぁ!?」
「シンのバイクの後ろに乗るの楽しみにしてるんだ♪」
「馬鹿!怪我する訳にはいかないからって前に断ったのはお前の方だろ!」
以前断られた事が少なからずショックだったシンは口を尖らせて拗ねるように怒鳴るが、ミーアはくすくすと軽やかに笑うのみだ。
しかし、笑い声も長く続かずミーアはシンの手の中に紙を押し付ける。
「これが、本当のあたし。ラクス様とは全然似てない、この世でたった一つの、あたし」

これを見て、嫌いにならなかったら明日シンのバイクで迎えに来て。

「それじゃあ、今から収録なんだ♪」と、やはり軽やかにステップを踏みながらミーアは大きく手を振ってその場を去る。
まるで別れを覚悟しているような言葉に、痛みを胸に感じていたシンはミーアの姿が見えなくなってから手の中の紙を返した。
穏やかな空気を纏った、決して美人とは言えなかったが明るく、健康的な笑顔を浮かべた黒髪の少女の写真。

これが、ミーア。
本当の、ミーア。

「・・・・・馬鹿だなぁ」

何も変わってない。
今と全く変わってない。

シンは写真を軍服の内ポケットに乱暴に押し込んで全力で駆け出した。
ミーアが曲がった角の先で護衛と合流したのも構わずに。
「おい、待てよ!」
「・・・・シン!?」
ミーアが振り返るより先に背後から体当たりをするようにきつく抱き締める。
捕らえて、締め付けるようにきつく。
「時間も決めてないだろうが!明日十時!スカートなんて穿いてたら後ろ乗せてやら無いからな!」
「・・・・・・・うん!」
抱き締めてくれる腕に手を添えて。
ミーアはプラントの人工的な空を見上げながら頬に雫を滑らせた。
387通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 22:05:23 ID:???
>>382
見れないよー(´・ω・`)ショボーン
すまんが再うpをいお願いする
388通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 22:06:42 ID:???
>>382
みっぱおミーアかわえぇー
389通常の名無しさんの3倍:2006/01/26(木) 22:09:46 ID:???
>>383
最高にGJだぜ!ラクスは漏れも嫌いだから
ミアシンOKだよ
390一条祭:2006/01/26(木) 22:15:14 ID:???
おお、新しいネタが上がってる。>>383さん、GJですよ〜。
自分的には>>386が好きですね。明るかったり切なかったり燃えたりするのが好きなもので、
>>386のシンミアがいいなぁと思いました。
391通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 01:12:39 ID:???
シンのちんこは忙しいです
392通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 02:34:02 ID:???
常に勃起してます
393通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 09:22:18 ID:???
ラブ米展開にするのはディモールト結構ですが、ラブ米のお約束であるライバルは誰になるの?
やっぱ、お約束のルナかステラがライバルになるの?

394通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 10:13:13 ID:???
職人さん次第だろ。
話書けない俺らはシンかミーアの話をしよう。
395通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 14:41:26 ID:???
シンとミーアってタメ?
間違ってたらスマソ
396通常の名無しさんの3倍 :2006/01/27(金) 14:55:01 ID:???
>>395

シン 16歳
ミーア 17歳

・・・だったはず

>>62
>>63
であった
397383.386:2006/01/27(金) 18:51:01 ID:???
「アスラーン♪」
「ミ・・ラクス!?」
突進して来たミーアを避ける事が出来ず、しかも振り返ったばかりの所だったのでバランスを崩し、アスランはミーアの体を抱き止めた右手はしっかりと腰に回し左手はバランスを取る為に大きく回すが結局はその場に尻餅を着いた。
尾てい骨の近くを打った為思い切り顔を顰めたアスランはそれでもミーアの体を守る腕の力は弱めない。
「お久しぶり♪元気でしたか?アスラン」
「・・・・はぁ・・・・」
いつもなら此処で思い切り「ラクス」として甘えん坊モードになるところである。
しかし次の言葉を発する前に上から絶対零度の声が降って来た。
「・・・何やってるんスか?」
「・・・シ・・・!」
「あ、いや・・・・」
声のした方に視線をやると、目を眇めたシンがしっかりとミーアの体を抱き止めたままのアスランを見下ろしていた。
いや、ミーアにも一瞬視線を移したのだが、すぐに「興味を失くした」かのようにアスランに戻したのだ。
シンの背後にはレイとルナマリアの姿も見える。
レイはまるでミーアの監視者のようにじっとミーアを見つめ、ルナマリアはアスランに軽蔑の視線を向けていた。
「ラクス」はシンの事は知らない筈である。
議長と深く繋がっているレイの前で「ミーア」に戻る事は許されない。
その為、シンが自分を無視している事に胸を痛めながらそれを表に出さず、一度唇を噛んでからアスランにしがみついた。
「アスラン♪起こして♪」
「・・・・はい」
アスランが深く溜息を吐いてから立ち上がり、自分に手を伸ばしてくれている間も気になるのは見下ろしてくる真紅の瞳。
「お食事に行きましょう?議長がね、予約してくれてるの♪」
「あ・・・あぁ・・・いや、俺は・・・」
「いいんじゃないですかぁ?『婚約者』、なんでしょう?『ラクス様』は」
「おい、シン・・・」
まるで突っかかった言い方をするシンにアスランは直ぐに不快そうに眉を顰めたが、ミーアはアスランの赤い軍服の胸を掴んだまま擦り寄るように俯いていた。
シンの言葉はアスランに言っている訳じゃない。
ミーアに、言っているのだ。
それが分かるからシンの声から耳を塞ぐようにアスランに縋る。
「ルナ、俺達も行こう?」
シンが他の女の子の名前を呼んだ瞬間、ミーアは反射的にシンを見た。

シンが、ルナマリアの腕を取って。
ミーアを一瞥して、歩いて行く。
398383.386:2006/01/27(金) 18:53:01 ID:???
「・・・・!」
「ラクス様、アスラン。失礼致します」
ミーアがシンの背中に声を掛けようと思った瞬間、レイが二人に敬礼してシンとルナマリアの後を追う。
・・・・ミーアに視線を残しながら。
その瞳の冷たさにミーアは結局言葉を発する事が出来ずに再びアスランの胸に額を押し付けた。
背中に聞こえる足音に集中してしまう。

その女の子、誰?
いつも一緒にいるの?
今直ぐ尋ねたい。
今直ぐ知りたい。
今すぐ教えてよ!!

・・・・シン達の足音が聞こえなくなった瞬間・・・・・・・。
「ぅ・・・うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
「は!?突然どうした!?ミーア!?」

どうして今、アスランの傍にいるんだろう、あたし。

「シン」
そう、一言呼びたかったの。
でも、呼べなくてごめんね。
何で、今抱き締めてくれてるのが、シンじゃないのかなぁ・・・・。

子供のように泣きじゃくりながらおずおずと抱き締めてくれるアスランの腕に感謝と、謝罪を心の中で繰り返し・・。
自分に対する嫌悪を募らせた。


「・・・・!」
「?どうしたの?シン」
「・・・あ、いや・・・・今泣き声が聞こえなかったか?」
「・・・・・ううん。聞こえないわよ?第一、こんなホテルで誰が泣くって言うのよ」
「そうだけど・・・」
一度、シンは後ろを振り返った。
もう、角を二つも曲がったのだからその姿が見える筈はないのに。
ミーアの事情は分かってる。納得してるつもりだった。

それでも、あんな姿見たくなかった・・・・・!

「・・・・知るもんか・・・・・」
きっと今も聴こえるのはミーアの泣き声。
でも、他の男の腕に抱かれる姿を見て許せる程、人間出来てもいない。
胸に去来するのはミーアに対する嫌悪と、苛立ち。
そして、自分への腹立たしさ。
399383.386:2006/01/27(金) 19:12:14 ID:???
>>393さんがラブ米に必要なライバル・・・という話をされていましたので、ミーアにはルナマリア、シンにはアスランをぶつけてみました。
実はこの後ミーアがシンの元へ弁解に走るというところも考えていたのですが、長くなりすぎるかと断念。
あんまり甘くないのに長いのは読むのが面倒かなと。
400通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 20:12:18 ID:???
>>399
先がひじょーに楽しみですな。GJ!
401通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 20:38:23 ID:???
シンとミーアの初めて会ったのは二年前。
シンがプラントに来てから、鬱々している時に『ラクスになる前のミーア』と出会い少し打ち解ける。
何度か会い話す内にシンはザフトに入る事を考える。
ミーアにはある話が持ちかけられていた……。

それから二年経ち、二人は再会するが当然ラクスとなったミーアにシンは気が付かない。
ミーアもシンを思い出すが、当然言い出すわけにはいかない。
しかしある時二人だけで話していた時、ミーアの癖を見てシンが「ミーアみたいだ」という。
それを聞いたミーアが「覚えててくれたんだ……」と言ってしまい、
シンがもしや、と思ったところでミーアはその場から逃げ出す。
その後話し合い、そして二人の秘密の恋が始まる。

とか考えを箇条書きにしてみました。
SSには出来ませんが。
402通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 21:07:15 ID:???
>>399
続き続き
シンこのあほーツンデレwwwミーアたんがカワイソスだろうがぁハァハァ
>>401
いい設定!
403一条祭:2006/01/27(金) 22:03:14 ID:???
今回は>>327-328の続きとして書きました。
シンミアとは少し違うかもしれませんが、よかったら。


ミーアと一夜を過ごし、彼女と別れるとシンは待機室に入った。
室内には既にレイがいる。
昨夜は部屋に戻らなかったシンは、奇妙な後ろめたさを感じつつも
レイに声をかける機会を伺っていたが、先に声をかけたのはレイのほうだった。

レ「……昨夜は彼女と一緒だったのか?」
シ「!!」

単刀直入なレイの言葉に、驚きを隠し切れないシン。

シ「レ、レイ……!」
レ「一緒だったんだな」
シ「あ……お、俺……っ」
レ「別に責めるつもりは無い。ただ確認しているだけだ」

短くレイがそう言うと、今度はシンが口を開く。

シ「……何でわかったんだ?」
レ「お前は考えていることが顔に出すぎる」

咄嗟に自分の顔に手をやるシンを見ても、レイは表情を崩さず言葉を続ける。

レ「今のお前からは、あたたかく穏やかなものを感じる」
シ「そう……なのか?」
レ「ああ。これまでのお前からは感じられなかったものだ」
シ「……」

何と答えていいのかわからないシンは、ただ沈黙を守るしかなかった。
404一条祭:2006/01/27(金) 22:04:04 ID:???
レ「お前は言うなれば研ぎ澄まされた抜き身の剣だ。敵を断つことには優れているが、その分、脆い」
シ「……」
レ「剣には鞘が必要だ。これまでは俺がその役目をしてきたが……お前は見つけたんだな、自分自身の鞘を」

シンを見つめ、ほんの少しだけレイが微笑む。
その微笑が、シンにはたまらなく嬉しかった。

シ「あ、ああ!」
レ「だが、剣は切れ味が鈍っては意味が無い。わかるな?」
シ「もちろんだ」

力強く答えるシンの声には、これまでにない決意が溢れている。

シ「俺達は議長の目指す、平和な世界を切り開くための剣だ」
シ「そのためには、どんな敵とでも戦う……それが例え『本物のラクス・クライン』でも、だ」
シ「そうだろ、レイ?」
レ「そうだ」

迷いの無いシンの言葉に、レイはシンを頼もしげに見やる。

レ「どうやら俺の取り越し苦労だったようだな。彼女と共にあることでお前が弱くなってはとも思ったが……」
レ「お前は守るべきもののためになら、どこまでも強くなれる男だ」
シ「レイ……」

レイに認められた嬉しさに笑みを浮かべるシン。
その時、アラームが鳴り響く。

レ「行くぞ、シン」
シ「ああ!」

部屋を飛び出し、MSデッキに向かうシンとレイ。

シ(ラクス・クライン……)
シ(例え本物だろうが、議長の理想を……そしてミーアの妨げになるのなら、俺はそれを討つ!)

この戦いで、全ての決着をつける。
その決意に、シンの瞳は炎よりもなお熱い紅の輝きを放っていた。


今回は萌えよりも燃えを重視しました。
というよりもカッコいいシンを書きたかった、というのが本音ですw
405通常の名無しさんの3倍:2006/01/27(金) 22:28:34 ID:???
>>404
というかレイとシンがいいね。
俺はあの二人の友情は本物だったと思ってんだよね。
そしてミーアのために戦うシン、いいじゃん。
GJ!
406401:2006/01/27(金) 22:35:59 ID:???
設定を考えてもSSに出来ないので、使ってもらえるのなら自由にしてください。
407383・386・399:2006/01/27(金) 22:58:19 ID:???
>>406さん
是非>>401の設定使わせて下さい。
でも私の文章がご不満なら断って下さって構いません
立候補という事で
408406:2006/01/27(金) 23:01:41 ID:???
>>407
どうぞ使って下さい。光栄です。
409383・386・399改め鬼ジュール:2006/01/27(金) 23:07:23 ID:???
>>408さん
ありがとうございます。
こちらこそ光栄です。
410通常の名無しさんの3倍:2006/01/28(土) 00:19:49 ID:???
>>404
本編もこーやっとけやw
>>409
おっ!ガンガレ!!
411鬼ジュール・401さんネタ:2006/01/28(土) 13:30:45 ID:???
―― C.E.71 プラント・クインティリスシティ


「此処がプラント・・」
シンは宇宙港から中央のエレベーターを降り、初めて人工の空を見上げた。
青い空が「窓」に貼り付けられ、雲は一つも無い。
曇りの日や雨の日はどうなるんだろうとぼんやりと考え、すぐに「その日が来れば分かるか」と、興味を失くして歩き出そうとした。
特に目的地がある訳ではないのだが、プラントに身寄りの無いシンは早急に役所に行かねばならなかった。
戦争によって地球に居場所を失くしたコーディネイターを保護する体制を前プラント最高評議会議長シーゲル・クラインが整えてくれていたからなのだが。
それもまたシンにとってはどうでもよかった。
政治よりも、自分が生きる事で精一杯だったから。

その時・・・・。

「ごめんね!本当にごめんね!今直ぐに取って来るから!」

小さな男の子の泣き声と共に、同じく泣きそうな少女の声が耳に飛び込んで来た。
思わず歩き出すのを忘れて声の方を振り返る。

家族を亡くしてから誰かの声が自分の足を止めたのは初めてで。

反射的に声の主を探すと艶やかな黒髪の少女が3歳位の男の子の頭を撫でて傍の木に登り始めた。
視線を上に向けると木に風船が引っかかっていて。
ありがちな・・と、思えたがそれでも軽快に木を登って行く姿は見ていて気持ちいいものだった。

「あ」

シンは思わず声を発した。
その声と同じタイミングで少女は伸ばした右手を反射的に引いた。
シンと同時に彼女もまた声を発していたかもしれない。
少女が伸ばした手の先に金具が打ち込まれていて、少女はその金具に手を引っ掛けたのだ。
きっと何かのイベントの時にでも電飾か何かを引っ掛ける為の金具だったのだろう。
回収し忘れなのか、それともそのままにしていたのか。
シンには判断がつかなかったが、どちらでも構わなかった。

その木に金具はあるのだから。

412鬼ジュール・401さんネタ:2006/01/28(土) 13:31:59 ID:???
少女は一度木の下の男の子を見た。
安心させる為に右手で手を振って、再び上を目指し、風船を目指す。
青い風船に手を伸ばし、ギリギリ指先で紐を摘んだ時にはシンも思わず両手を握り締め、手にじんわりと汗を掻いていた。

「やったぁ!」

少女が叫んだと同時に歓喜で背を反らし、次に体重が背に移った事で力を入れていた足を盛大に滑らせ直ぐに少女の歓喜は悲鳴に変わった。
「きゃぁぁぁぁぁぁ!」
途中、落下と共に風船が枝に引っ掛かり、破裂した。
何の訓練も受けていないのか、シンが心の中で「受身を取れ!」と叫んだが、彼女はそのまま背中から落ちた。
肺に衝撃が来たのか、耳障りな咳が漏れた。

男の子は風船の破裂と、少女が蹲り、息を詰まらせたような咳に「ひっ」と、息を呑み逃げるように母親の元に駆け出していった。
母親は少女と男の子との間にやり取りがあった事に気付いていなかったのか、ただ風船が無くなったから泣いているのだと男の子を抱き上げ、あやしながらその場を去った。
少女の落下の衝撃に驚き注目していた通行人は皆少女に興味を失くして自分の世界に返って行く。

シンはただ一人少女に近付いた。
何故だろう?
きっと・・・・少女の姿が一人世界から取り残された自分と一緒だったから。

「痛・・・・ぁ・・・い」
咳をしながらも割れてゴミとなった風船の紐を少女は血で濡れた手でしっかりと握っていた。
左手は胸を押さえていたが腕で顔を隠すように移動させ・・・・。

・・・・・・泣いていた。

「・・・やだなぁ・・・・・」
「・・・・いつまで寝てるんだよ」
「え?」
少女は顔を隠していた左腕を浮かし、自分を見下ろすシンの姿に瞬きを繰り返した。

「・・・誰、だっけ?」
「通行人」

413鬼ジュール・401さんネタ:2006/01/28(土) 13:35:58 ID:???
憮然と答えて手を伸ばす。
差し出された手に少女が戸惑っているとシンはムッと眉を顰め「いつまでそうしてるつもりだよ」と、自分から少女の手を取り上体だけ起き上がらせる。
「ほら」
ハンカチを上着のポケットから取り出し突き出すと、少女は再びきょとん、と瞬きを繰り返した。
いちいち鈍臭い少女である。
「血!涙!」
ついでに未だ握り締めている風船の紐を奪い取る。
「あ・・!それは!」
「風船割れたのに紐だけあっても仕方ないだろ!」
「・・・・見てたんだ」
少女はもう既にこの場を去った男の子の姿を探すが、当然見つける事が出来ない。
「あぁ―――・・・あ・・・・。ゴメンネ」
困ったような笑顔を見せながら聞こえる筈の無い少年に謝り、そのまま俯いてしまう。
静かになったかと思えば肩が震え、しゃくり上げたかと思うと砂がついたままの手の甲で頬を拭い、次第に泣き声が大きくなる。
驚いたのはシンである。
幾らなんでも泣く程の事ではない。
「え?え?ちょっと!?」
「ごめんなさぁい・・・・ごめんねぇぇ・・」
全身砂埃にまみれ、血に汚れた手で泣きじゃくる頬を拭う。
その傍らに居る無傷のシンはまるで少女を虐めているように見えなくもなく。

「え?あ!?い・・・一体何なんだ――――――――――――――!?」

素早く周囲に視線を走らせ、注目し始めている事に気付いたシンは少女にハンカチを押し付けるとその手首を掴み、その場から逃げ出すように走り出した。
散々体を打ちつけた少女を思えば走り出すのは酷かとも思ったが、不審がられる覚えも無い。
少女を置いていかなかったのはきっと少し前までの自分と重なったから。

何も出来なかった自分と。
何も出来なかった少女と。

嫌になる程似ていたから。


これが、「シン」と、「ミーア」の出会い。


<続>
414鬼ジュール:2006/01/28(土) 13:54:01 ID:???
設定をちゃんと使うなら長編になる事が発覚。
いいんでしょうか?
とにかくミーアは不幸だと思える程のどじっ子属性で。
「ラクス」に憧れ、「ラクス」になる事を切望する位に「必要の無い子」になってもらおうかと。
やる事成す事空回り。
持っている物は唯一「ラクスと同じ声」のみ。
シンはミーアの鈍臭さに溜息を吐きながら手を伸ばす。
最初に見た砂埃と血に汚れて投げ出された手が最後に見たマユの手と似ていたから。
今悩んでいるのはミーアとシンをルームシェアという形で同棲させようかどうしようか。
なんだか>>401さんの設定に忠実じゃないというのも問題でしょうか。
ごめんなさい。
>>401さんの設定で行くならルームシェアじゃない方がいいのか。
ちょっと考えます。
皆様のご意見もお聞かせ下さったら有難いです。
415通常の名無しさんの3倍:2006/01/28(土) 14:48:47 ID:???
GJ!
そのまま突っ走って下さい!
416通常の名無しさんの3倍:2006/01/28(土) 16:28:06 ID:???
あんたすげー
嫁よか脚本書く素質あるよw嫁と比べたら失礼かw
長編どんとこい!待ってます
417鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:01:15 ID:???
アスランとの食事を終えたミーアは「議長が望むラクス」としてアスランに「アスランの部屋に入れて♪」と迫ったが、直ぐに却下された。
逆に気遣わしげに「部屋まで送る」と、半ば強引にミーアに宛がわれた部屋に連れて行かれ、部屋に押し込まれた。
「おやすみなさいのキスは?」
「・・・あんまり無理をするな」

君はラクスじゃないんだから。

アスランの言葉が胸に刺さる。そんな事は自分が十分思い知ってる。
しかし、アスランの言葉は素っ気無いが「ミーア」と「ミーア」として扱っているからの言葉なので強く反論も出来ない。
「ラクス様に操を立ててるんだ」
「馬鹿な事を言ってないで、さっさと寝ろ。明日はもう出発なんだろ?おやすみ」
「・・・・はぁい。・・・おやすみなさい、アスラン」
部屋の扉が閉まると、室内は真っ暗だった。
明かりを点けようという気にはならない。

――― いいんじゃないですかぁ?『婚約者』、なんでしょう?『ラクス様』は ―――
――― ルナ、俺達も行こう?  ―――

頭の中で繰り返されるのは、軽蔑の瞳で自分を見るシンの冷たい声。

隣に居たのは可愛い女の子だった。
「ミーア」より全然。
同じ年位に見えて、何よりシンと同じ「赤」を着ていた。優秀なのだろう。
「ミーア」より全然。

「そりゃあ、シンも可愛い女の子の方がいいよね・・・・」

会わないうちに心変わりされちゃったかなぁ?
あたし、「偽者」だもんね・・・。

418鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:02:26 ID:???
その場に崩れ落ち、俯くと涙が床に落ちた。
一粒落ちてしまうと、涙を流した事を無かった事にしようと床を拭っても拭っても、拭っても、涙が落ちた。

「やだ・・・・・。ダメ・・・・!落ちないで。泣かないで。あたし、幸せなんだもん。ラクス様になれて、歌が唄えて!」

皆に必要とされて・・・・・・・・・・!

だから、涙なんて落ちないで!!!!

涙を拭う。
拭う。
拭う。

しかし、大理石の床では涙の面積を広げる事は出来ても拭う事は出来ない。

「シン・・・シン・・・・・!」
とうとう涙を拭う事を諦め、ミーアは両手で顔を覆った。

どうすればいいのだろう?
どうすれば良かったのだろう?
どうすれば取り戻せるのだろう?

「ラクス」を望み、手に入れて。
なのに「ミーア」として大切にしてくれたシンを手放したくなくて。
なんて身勝手なのだろうかと思っても諦められなくて。

ミーアはのろのろと立ち上がると、フロントに通信を入れた。



419鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:04:40 ID:???
シンは一人宛がわれた部屋のベッドで横になっていた。
眠ろうと思って赤い軍服は脱いでは居るが近くのソファの上に放っただけである。
明日皺になると分かっていても、どうにかしようという気にはなれなかった。
目を閉じると網膜に焼きついたアスランとミーアの姿を否応無しに見てしまうから目を閉じる事も出来ない。

「何がアスランだ・・。ミーアの馬鹿」

何も自分の前でいちゃつく事無いだろ・・・・。
あてつけかよ。
アスランもアスランだ。
人前であんなにしっかり抱き締める事も無いだろ。

心の中で呟きながら次第に情けなくなってくる。
ミーアに当たって、アスランに文句を言って。
・・・・自分はミーアを傷付けるような事しか言えなくて。泣かせて。自分は悪くないんだと恨み言しか言えず、逃げたのだ。
「くそっ!」
ベッドを殴る。
しかし、スプリングが良く効いているベッドでは痛くも何とも無い。
今度こそ絶対に寝てやると、シンは網膜に焼き付いた絵を見ないようにきつく瞼を閉じる。

カンカンカンカンカン・・・・・!

その時、廊下で聞こえる足音に弾かれるように起き上がった。
甲高く、歩幅の狭い音はそれだけヒールが細いからだ。
「まさか!」そう思うより先にベッドから飛び出し、部屋の扉を開けた。
勘違いなら勘違いでそれでいい。
しかしこれがチャンスであるのなら、逃す訳には行かなかった。

「シン!」

420鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:06:34 ID:???
視界に飛び込んで来たのは懸命に駆けて来るミーアの泣き笑いの笑顔で。
シンは直ぐに周囲に視線を走らせ、誰も見ていない事を確認するとミーアに手を差し伸べた。
ミーアの手が届くというその瞬間、「かくんっ」と、踵を踏み外したかのようにバランスを崩したミーアの手を一瞬取る事が出来ず、空気を掻く。
しかし、コーディネイターの中でもずば抜けた反射神経で踏み出しミーアの腕を今度こそ取ると、抱き寄せて部屋に引き込んだ。
「何やってるんだよ!?」「ごめんなさい!」
二人の声は同時で。
一瞬互いに何を言ったのか判断出来ずに見詰め合ったまま互いの言葉を思い出す。
時が止まったように見つめ合い、「何やってるんだよ・・・」「ごめんなさい」と、やはり同時にもう一度、呟いた。
「痛・・・」
「挫いたんだろ」
シンが受け止める事が出来無ければ膝から落ちるように倒れていた筈である。
抱き上げようとして、その腰をアスランがさっき抱いていたのだと思うと顔を顰めて腕を掴んだ。
ソファまで移動させようとして、ソファの上には軍服が放ったままだったと面倒になってベッドまで移動させる。
ミーアは片足で跳ねるように移動し、ベッドに腰掛けてから痛めた方のパンプスを脱いだ。
「明日腫れなきゃいいなぁ・・」
「・・・テーピングしてやる。ミ・・・。・・・お前下手だろ」
名前を呼ぼうとして、なんだか嫌になって言い直す。
アスランの影がちらついて煩い。
振り払うように部屋に設置されている緊急用の救急箱を見つけてベッドに腰掛ける。
掬うようにミーアの足を取り、ベッドの上に上げると救急箱からテーピングテープを取り出す。
「痛いって言えよ」
「うん」
足首を少しずつ動かし、痛めた場所を確認する。ミーアが「痛い」というよりも前に顔を顰めた場所で固定すると、テープを巻いていく。
「それで?・・・・アスランの所に行くんだろ?」
言いながらシンは自分の意地の悪さに辟易する。
そんな事を聞いてどうするというのか。
・・・・どうしようもないのに。
「それは・・・後で」
ミーアも、自分で「言わなきゃいいのに」と、思いながら嘘が吐けない自分に泣きたくなる。
互いに自己嫌悪から掛ける言葉を失い、テープが巻かれて行くのをじっと見ている。
仕上げが終わり、テープを切るとシンは救急箱に戻して元の場所に片付けた。
421鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:08:12 ID:???
「さっさと行けよ。アスランの所に」
「・・・・・・・・・さっきの、女の子・・・・。ううん。いいや。ごめんね、押し掛けて来て」
「ルナが、何か?」
互いに掛ける言葉を手探り状態で探し、意味不明に呟く事で必死に互いを引きとめようとする。
些細な事にまで気になったように聞き返すのは話題が重要なのではない。
この時間を少しでも増やそうという悪足掻きだ。
「・・・・可愛い女の子だね」
「別に・・・」
「あたしとは大違いで・・・・」
「なんだよ、それ」
「・・・・シンが選ぶのも無理ないなぁ・・・・」
言葉の最後に貼り付けたような笑い声を添える。
シンはミーアの言葉に一気に噴出した感情に従いベッドの上のミーアに近寄り、シンを見上げる瞳とぶつかった瞬間肩を押さえつけてその場に押し倒した。

「なんだよ、それ!」
「・・・・・ごめんなさい」
「そんなの聞いてないだろ!?何なんだよ!」
「だってあたしよりあの子の方が!」
「は!?ルナの方が何だよ!」
「赤が着れる位優秀で、可愛い女の子なんでしょう!?あたしなんかより全然お似合いじゃない!」

シンだって「赤」なんだもん!

422鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:09:32 ID:???
ミーアの絶叫にぎりぎりとシンは唇を噛み締める。
折角会いに来てくれたのかと思っていたら、期待していたのは自分一人だけだったのかと。
久し振りに二人きりになれて、互いの想いの確認でも出来たらもう少し物分りが良くなれると思ったのに。

自分一人空回り。

何が悲しくて久し振りに会った、何があっても恋人なんだと思っていた少女からこんなにも残酷な言葉を聞かされなければならないのか。
「・・・・そんなにアスランがいいのかよ!アスランの方が俺より背が高くてFAITHで、『大戦の英雄様』で、俺より偉いもんなぁ!!」
「シン!?・・違・・・っ」
「何だよ!?違わないだろ!?俺にはルナが居るからって勝手に言って、自分の都合だけでアスランの所に行こうとしてるだけだろ!?」
「何で!?違うよ!だって!」
「お前の言う事はいつもそうだ!身勝手で、思い込みが激しくて、要領が得なくて!」
「シンが聞いてくれないんじゃない!」
「出てけよ!!」
ミーアを押さえつけていた手を放し、ベッドから降りるとミーアに完全に背を向ける。
シンが離れてミーアは気付いた。
シンがミーアの肩を押さえつけてくれた事が嬉しかったのだと。
少しでも触れ合えた事が嬉しかったのだと。
きっと言葉を選び間違えたのはミーアで。
シンがミーアの肩から手を離してしまったのが呼吸困難になりそうな程に辛い。
それでもシンに拒絶されては他に言い募る言葉も見つからない。
肘を着いて体を起こし、横に転がるようにして床に足を着くと片足で立って脱ぎ捨てていたパンプスを拾い上げた。
テーピングしていては履く事は出来ない。
仕方なくもう片方のパンプスも脱いで歩く。
シンがしっかりとテーピングをしてくれたおかげで歩くのには支障がなかった。
その優しさが嬉しくて悲しかった。
「・・・・元気でね。体壊さないようにね。・・・怪我は、もっとしないでね。無事で居てね」

それと・・・・・。

廊下に続く扉の前でドアノブに手を掛けながら、一度躊躇したが、これが最後かもしれないと思うといわずには居られなくて。

「大好き♪」
「・・・!」

シンが一番好きだと言ってくれていた笑顔で。
涙が止まらないけど、それはきっと嘘だと思い込んで。
シンの背中に微笑みかけると、ドアノブを回した。

423鬼ジュール・398続き:2006/01/28(土) 17:13:09 ID:???
「!・・・ぁ・・。ミーア!」

シンにも分かった。
ミーアがどんな顔で「それ」を言ったのか。
顔を変えても変わらなかった、恥ずかしそうな、困ったような。
しかし、ミーアの体全体から溢れる「幸せ」を教えてくれる、一番大好きな、笑顔。

これだけは逃してはならないのだとシンは意地も忘れて踵を返し、ミーアの背を追う。
不謹慎にもミーアが足を挫いていた事に感謝した。
彼女の体がドアから離れてしまう前に追い付く事が出来るから。
さっきは躊躇したミーアの腰に腕を回し、無理に引きずり込むように部屋に連れ戻し、ドアをロックした。

ミーアの体を抱き締めたままその場に崩れ落ちる。
床に敷かれた絨毯が足に刺さってむず痒い。

「・・・・・ごめん。会えて、嬉しかったんだ。本当に、久し振りだったから」
「あたしも、ごめんね」
「アスランに嫉妬した。でもそれ以上にアスランに甘えるミーアを見るのが嫌だった。分かってたけど。納得したつもりだったけど、それでも」
「・・・・うん。ごめんね」
「でも、それ以上に俺も好きだから。勘違いだけはしないで欲しい」
「嬉しい。あたし・・・シンに酷い事してるのに・・・・。それでも、ありがとう。ごめんね。本当にごめんね」

二人の間に零れる想いを一つ残らず掻き集めるように二人は共に涙を流しながら抱き締め合った。
結局何も解決していなくて、ただ、答えを見つけるのを先延ばしにしただけだというのに。

何の力も持たない二人は大切なたった一つの気持ちを確認するだけで、精一杯だった。

そしてシンは望む。
誰よりも、アスランよりも強い力を。
堂々と、ミーアを奪えるだけの力を。

<終>

なんだか物凄くはた迷惑なSS投下スミマセン。
でも本編20話位を意識した話だったりします(ばればれですね)
シンの力に固執する理由にミーアも加わってくれたらという願望です。
長文失礼致しました。
424通常の名無しさんの3倍:2006/01/28(土) 18:16:41 ID:???
乙ー。
このシンはひねくれ素直とでも呼べばいいのだろうか?w
425鬼ジュール:2006/01/28(土) 18:45:45 ID:???
はっ。今頃になって気付いた。
シン達がアスランの事を呼び捨てにするのはハイネのミネルバ転属当日だから、この話の間はまだ「隊長」なんだ。
これだけ書いていて全く気付かなかったなんて・・・・・。
反省します。
426通常の名無しさんの3倍:2006/01/28(土) 20:25:07 ID:???
GJ!GJです!
続きが滅茶苦茶楽しみだー!
427通常の名無しさんの3倍:2006/01/28(土) 20:44:25 ID:???
なんか本編にそってるな
シンが増長するのもミーアのことでとかならw
428401:2006/01/28(土) 22:46:40 ID:???
本編のままじゃシンとミーアの関わりが薄いので、
過去に会っていたというのを思いついて書き出したわけでして、
それに縛られずに鬼ジュールさんの書きたい用に書いて下さい。



同棲というとめくるめく肉よk・・・・・・ナンデモアリマセン
429通常の名無しさんの3倍:2006/01/29(日) 20:14:42 ID:???
保守
430鬼ジュール・閑話休題:2006/01/29(日) 23:16:40 ID:???
+同棲を始めた二人

シンは自室で呆然としていた。
…部屋が片付いている。
いや、それは有難いのだが、あるべき物がなくなっていた。
「ミーア!」
「何?」
洗濯篭を持ちベランダに向かうミーアを呼び止める。
「俺の下着捨てた!?部屋にあったの!」
「そんな酷い事しないよ。洗ったんだよ」
洗濯篭を指差すミーアにシンは慌てて篭の中を覗く。
「ミーアの服もあるんだけど!?」
「当然でしょ。別々に洗ってたら勿体ないもん」

時間も、お金も。

「俺のはいいから!自分で洗うから!」
「だからそれだと勿体ないよ」
「それでも!」
顔を真っ赤にしてシンは主張する。
ミーアがどんな心境で自分の下着を触ったのかと考えると想像するだけで憤死しそうだ。
「…なんだか父親の下着と一緒に洗濯されるのを嫌がる女子高生みたい」
「ばっ…!違うよ!ミーアが嫌だろ!?他人の男の下着触るのなんて!」
「気にしないよ?シンのだったら」
ミーアはきっと此処で言葉を終わらせれば良かったのだ。
シンも胸を高鳴らせたのに。

「シンは弟みたいなものだもん」

この一言にシンは頬を膨らませ、篭から自分の下着を奪うと自失に篭り不手腐れて夕食まで出て来なかった。
431鬼ジュール:2006/01/29(日) 23:26:38 ID:???
ありがちですが、こういうの好きです。
こういうのを書きたくてルームシェアにしたかったり。

「日頃は俺が居ないと失敗ばかりするのにこういう時に子供扱いするのかよ!」

とか一人憤慨するのだけど、そんなシンの心境が分からず首を傾げてばかりのミーア。
432通常の名無しさんの3倍:2006/01/29(日) 23:51:27 ID:???
そろそろ保守
433通常の名無しさんの3倍:2006/01/30(月) 00:17:02 ID:???
おーGJGJ!なんかほのぼのしてていいな
434通常の名無しさんの3倍:2006/01/30(月) 15:20:21 ID:???
ハァハァ(*´Д`)
やばい萌え
シリアスもいいけどほのぼのもいい
435通常の名無しさんの3倍:2006/01/30(月) 15:23:08 ID:???
あっ続きキボン
すねたままだしw
ミーアが少し姉っぽくみえて良かった
436鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/30(月) 19:28:57 ID:???
夕食中シンはずっとむっとしたままだった。
「美味しい?」
「別に」
いつもなら「マズイ」と呆れて「手伝うから一人で作るのやめろよな」と言ってくれるのに。
まだまだ不機嫌なようである。
夕食後、風呂から出たシンにミーアは笑顔で手招きした。
「耳掃除してあげようか?爪も切ってあげる。それともアイス食べる?」
反射的に「いらない」と言おうとして、日頃はどれもやってくれない事を思うと無言でミーアの手を取り、ソファに座らせると膝の上に頭を乗せる。
「あ、まだ髪濡れてる!乾かさないと!」
「いいよ!」
「駄目だよ。風邪引いちゃう」
「いいって言ってるだろ!」
「…あたしのズボンが濡れたら二人で風邪引いちゃうかもよ?」
「…」
「あたしが乾かしてあげるから、ね?」

ミーアの手の心地良さを知っているシンは暫し考えた様子を見せ、不手腐れた顔のまま体を起こした。
ミーアは困ったように笑い、シンの髪を掻き混ぜるように撫でて新しいタオルを持って来ようと立ち上がる。
シンの機嫌が直るまでまだまだ掛かりそうだが、後少し、のようである。
437通常の名無しさんの3倍:2006/01/30(月) 19:42:05 ID:???
シンになりたいwwww
まじで幸せそうだ
438鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/30(月) 21:17:41 ID:???
髪を乾かして貰った後、シンはかなり「機嫌を直してもいいかな?」と、心動かされていた。
ミーアがラクス・クラインの歌を唄いながら丁寧に髪を拭いてくれて。
いつも髪を拭き終わったらこめかみに口付けてくれる。
恥ずかしいと言っても子供扱いされているのか結局やめてくれない。

「あれ?シンってば身長伸びてるかも?」
「…」

成長期前のシンの身長はミーアよりも低く、ミーアはこめかみに口付け易かったのだが。
その位置が少し高くなったような気がする。

「あたしなんてすぐに抜かされちゃうかな?」
「…抜くに決まってるだろ…!」

そうしたら自分の方がミーアを見下ろして、髪を拭いてやって、終わったらこめかみにキ、キ、キスしてやる………!

その日が近いかも!と、思うとシンは一人こっそり胸を高鳴らせ、ミーアに気付かれないように笑みを堪えていた。

後少し!である。
439通常の名無しさんの3倍:2006/01/30(月) 22:24:09 ID:???
シンに萌えました!
男の子だなこいつは
ってか鬼ジュールさんのネタは萌えるGJ
440鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/30(月) 23:04:31 ID:???
耳掃除も爪切りも終わり、もう殆どシンの機嫌は直っていた。
ただ一つ、ミーアに男と認識されてない事だけは気になっていたのだが。
「アイス」
「はぁい」

ミーアが持って来たアイスはストロベリー。

「チョコがいい」
「もう蓋開けちゃったよ」
「チョコ」
「…はいはい」
ぷいっと頬を膨らませてそっぽを向くので折れてチョコアイスを持って来る。
ミーアがスプーンでアイスを掬い、シンが食べる。
餌付けしてるみたいと笑いながら何度か食べさせてると、アイスが溶けてスプーンを伝い、指が濡れた。
「やだ」「あ」
ミーアが慌てて指から落ちそうなアイスを阻止しようと舌を伸ばし、シンもまた思わず指を舐めようとして。

二人の舌が触れた。

ミーアはすぐに顔を上げ、照れ隠しに笑う。
「駄目だよ、シン」
「俺のアイスだろ」
「そうだけど」
ミーアがごまかそうとしているのが手に取るように分かる。

無かった事にしたいようで。

やっぱり「男」として見てくれてない。
シンは唐突にミーアからアイスとスプーンを取り上げ、テーブルに置くと彼女に詰め寄った。

「馬鹿にするなよ」
「!?」

自分も男なんだと、ミーアに意識して欲しかった。

何故?
441鬼ジュール:2006/01/30(月) 23:21:40 ID:???
>>439
ありがとうございます。
GJって書いて貰えると嬉しいです。
やる気が出ます。
442通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 01:39:33 ID:???
>>440
その時のシンは子犬なんだろうな
443通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 02:55:25 ID:???
ゴキラの生態
ttp://ranobe.sakuratan.com/up2/updata/up33665.jpg
プギャーーーー≧∇≦ブハハハハハ

シンカコイイなぁ〜赤に染めてもいいかんじ
444通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 05:48:48 ID:???
>>440
今回のもGJ!二人の舌が触れたとか激しくハァハァ
鬼ジュール氏d!
445鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 08:30:55 ID:???
ミーアは軽くパニックになっていた。

…もしかして、男の子に迫られてる?

いやまさか、とすぐにその考えを否定した。
今まで誰にも女扱いされた事がないのに。
いつも自分一人浮かれて、思い上がって勘違いしてばかりで。

それも目の前のシンはコーディネイターの中でも可愛い部類に入る。
これだけ可愛ければ女の子だって集まるだろう。
何も自分のような冴えない女の子に気を掛けなくともよさそうなものだが。

いや、こう考えるのも思い上がりだ。

…しかし、少なからず不機嫌なシンが自分を睨んでいて。

まさか、もしかして。
まさか、もしかして。
〜〜〜全然分からない!

…いや、期待するのは良くない。
期待して良い事なんてなかったから。

「…ごめんね。アイス勝手に食べちゃって」

取り敢えず前の会話からシンの怒っている理由を推測するが益々シンの表情が険しくなる。

何で怒るの!?

「…アイス、溶けちゃうよ?」「ミーア…」
シンの声が甘く響いた。

こんなシンの声聞いた事ない!

ミーアは胸の奥がずきん、と痛んで。
「ごめんね!」
何を謝っているのかも分からず、逃げるように自室に駆け込んだ。

顔が、胸が…熱い!
446通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 10:12:45 ID:???
何ですか、朝っぱらからラブ米ですか?
いいぞ、もっとやっちゃいなさいよ


萌え氏にそうです。
447鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 12:01:49 ID:???
何がごめんねなんだろう?
何でミーアが逃げるんだ?

ミーアが逃げた事こそシンを「男」だと認識した結果だというのに、シンには訳がわからなかった。

「なんだよ!」

テーブルの上のアイスに手を伸ばして自分でスプーンを取る。
あと少しで食べ終わる量で、スプーンを思い切りアイスに突き刺したが、食べる気は失せていた。

さっきまで美味しいと思ってたのに。

『餌付けしてるみたい』

そう笑ってくれたのがちょっと嫌だったのに、楽しかった。
ミーアはいつでも楽しそうに笑ってくれて。
気遣ってくれて、優しい。

見回すと、一気に静かになった部屋。

さっきまで目の前に居た人が居なくなるのは淋しい。
嫌な事を思い出すから。
ミーアと一緒にいるようになってから開く回数の減ったマユの携帯を思い出す。
一瞬離れただけで居なくなった、家族。

あの時みたいで、嫌だ。

淋しいのは、嫌だ。

「ミーア……!」

立ち上がり、ミーアの部屋に向かう。

アイスを持ったまま。

今気付いた。
ミーアが今までずっと自分が淋しい思いをしないように一緒に居てくれたという事に。

……今、気付いた。
448一条祭:2006/01/31(火) 17:23:06 ID:???
鬼ジュール氏に負けじと、自分も書きました。
今回はこの間の水着ネタの続きです。長いですがご勘弁を。


シ「……それにしても、凄いプールだな」

目の前の光景に圧倒されたように呟くシン。
広い豪華なホテルのプールに人影はない。
どうやら本当にミーアは議長に頼んでここを貸切にしてもらったようだ。

シ「……俺、ホントにこんなところで遊んでていいのかぁ」
ミ「何ブツブツ言ってるの、シン?」

背後から声をかけられ、シンが振り返ると、そこにはあの水着を着たミーアが立っていた。

シ「あ、い、いや……何でもないよ」

改めて見ても刺激の強すぎるミーアの姿に、慌てて言葉を濁すと反射的に顔をそらすシン。
そんなシンの顔を掴むと、ミーアはグイッと無理矢理自分のほうに向かせる。

ミ「こら、人と話すときはちゃんと目を見て話せって言われなかった?」
シ「う……」

間近にあるミーアの顔に、シンは頬が熱くなるのを感じる。
一度見ているとはいえ、今のミーアの姿を直視できるほどにはまだ慣れてはいないのだ。
それに……健全な少年には色々とあるのである。

シ「い、いや、俺だけこんな所で遊んでていいのかなぁって……」
ミ「んもぉ〜! オフのときぐらい、仕事のことは忘れたら?」
シ「そ、そりゃそうだけどさ……」

なおも戸惑うシンの腕を取ると、ミーアはシンの気分を変えさせるように明るく笑う。

ミ「じゃ、泳ごっか♪」
シ「あ、あぁ……でも」
ミ「?」
シ「あ、いや……その水着で泳いでも……その、大丈夫なのかなって……」

シンの心配は最もだが、何事も正直であればいいというものではない。
案の定、ミーアは上目遣いでシンを睨む。
449一条祭:2006/01/31(火) 17:23:51 ID:???
ミ「……シンってホントにエッチね」
シ「! だ、だってしょうがないだろ! その水着じゃ……!」
ミ「大体、見られる人なんていないじゃない」

確かにミーアの言うとおり、貸切のプールにはシンと彼女の二人しかいない。

ミ「それに……」

不意に俯くと小さく呟くミーア。

ミ「……シンになら、別に……見られてもいいもん……」

ほんのりとピンク色に染まった頬を隠すように、ミーアはますます俯く。
彼女なりの精一杯のアプローチなのだが……。

シ「だ、誰もいないって……で、でも、俺が……その……いるんだけど……」
シ「た、確かに、この前は見ちゃったけど……あ、いや、そ、そんな意味じゃなくて……!」

慌てふためくシンには、どうやらミーアの呟きは届かなかったらしい。

ミ「……」
シ「……あれ? 何か顔が赤いけど、どうかしたの?」
ミ「何でもないっ!」
シ「な、何だよ、もう……」

いきなり怒ったミーアに戸惑うシン。
つくづく間の悪い男である。

シ「わかったよ。それじゃ、泳ごうか」
ミ「あ、ちょっと待ってて。準備してくるから」

そう言うとミーアは自分の荷物の入ったバッグに駆け寄り、何やらゴソゴソと『準備』をしている。
そして、待つことしばし。
450一条祭:2006/01/31(火) 17:26:49 ID:???
ミ「お待たせ〜」

ミーアの手には、可愛らしい浮き輪があった。
思わずつんのめりそうになるシン。

シ「『お待たせ』じゃないだろ! ミーア、泳げないのかよ!?」
ミ「し、失礼ねっ! コレがなくったって泳げるわよ!」
シ「……どれぐらいだよ?」
ミ「……10mぐらい」
シ「それ、全然泳げることにならないって!」
ミ「そ、そんなことないもんっ! 息が続けばもうちょっとは……」
シ「って、息つぎ出来ないのかよ!」

まるでコントのようなやりとりに、呆れたように呟くシン。

シ「ったく、泳げもしないのにどうしてプールに誘うんだか……」
ミ「だってぇ……」

可愛い浮き輪を弄りつつシュンとなるミーア。
シンには『シンに自分の可愛い水着姿を見てもらいたかったから』というミーアの女心はわからない。
つくづく鈍い男である。

ミ「あ、そうだ」

ミーアは急に何かを思いついたように笑みを浮かべる。

ミ「ねぇ、シン。シンは泳げるんでしょ?」
シ「ん、まぁね」
ミ「じゃ、シンが泳ぎ方、教えて♪」
シ「え?」
ミ「いいでしょ?」
シ「う、うん……そりゃいいけどさ……」

何か上手く誘導されたような気がするシンだったが、断る理由も別にない。
軽くストレッチを済ませると、二人は水に入った。

シ「そ、それじゃ手、離すなよ?」
ミ「うん♪」

ミーアの手を引き、まずは顔をつけてのバタ足の練習から始める。

ミ「んぷっ……っはぁ……! こ、こう……?」
シ「そんなに慌てなくていいから、まず水から顔を上げることに慣れて」
シ「あ、足はもうちょっと膝を伸ばして……うん、そんな感じ」
ミ「あははっ、シンって教え方、上手〜い♪」
シ「そ、そうかな……」
451一条祭:2006/01/31(火) 17:27:42 ID:???
子供のようにはしゃぐミーアとは裏腹に、シンの返事はどことなく上の空だ。
それもそのはず、シンの意識は先ほどからミーアの『ある部分』に奪われてしまっていた。

シ(うわ……胸って水に浮くんだ)
シ(でも、ホント大きいよな……ミーアの胸って)
シ(……って、そんなこと考えたら、ヤ、ヤバいっ!)

慌てて意識を切り替えようとするシンだが、どうしても視線は水に浮く柔らかな膨らみに吸い寄せられてしまう。
このままでは不味いと判断したシンは「な、なぁ、そろそろ一休みしようか」とやたら上擦った声でミーアに休憩を持ちかけた。

シ「ふぅ……俺、何か飲み物貰ってくるよ」
ミ「うん」

プールから上がり、一休みするミーアを残しシンがその場を離れると、一人残されたミーアにほんの少しの悪戯心が湧き上がる。
もう少し練習して泳げたら、シンもびっくりするだろう。
そう考え、再びプールに入ったミーアは一人で練習を始めたが……。

ミ「!!」

適度な休憩を挟まなかったことで、思いのほか身体に負担がかかっていたのだろう。
足が硬直し、激痛が走る。

ミ「い、痛っ……!」

さらに悪いことに、ちょうどそこはプールの深い部分だった。
懸命にもがけばもがくほど、水を飲むことになってしまう。

ミ「た、助けて……シン……っ……!」

溺れるミーアは懸命にシンの名を呼ぶ。
するとその声が届いたのか、ドリンクを持ったシンがプールサイドに戻ってきた。

シ「お待たせ、ミーア……ってあれ?」
ミ「うぷっ……っぁ……シ、シン……ッ!」
シ「ミーアっ!!」

溺れるミーアの姿を見た瞬間、ドリンクを投げ捨てプールに飛び込むシン。
ミーアの傍まで瞬く間に近づくと背後から彼女の身体を抱え、プールサイドへと戻る。

シ「はぁ、はぁ……っく……ミーア、ミーア!」

荒い息を吐きながらミーアの名を呼び軽く頬を叩くが、反応がない。
真っ青になったシンは急いでミーアの胸に耳を当てる。
トクン、トクンと鼓動は聞こえるが、呼吸は止まったままだ。
452一条祭:2006/01/31(火) 17:28:42 ID:???
シ「ちっ……!」

混乱しかかる頭で、シンは軍で習った人工呼吸の手順を懸命に思い出す。

シ「えっと、まずは気道を確保して、それから……」

空気が漏れないよう鼻を摘み、唇を重ね息を吹き込むといったことを何度も繰り返す。
やがて、少量の水を咽るようこぼしながらミーアがゆっくりと目を開ける。

ミ「……シン?」
シ「ミーア……!」
シ「よかった……気がついて……」

ミーアの意識が戻ったことで、シンの全身から力が抜けかかる。

シ「大丈夫?」
ミ「……私、溺れて……」
シ「ああ。でも早く気づいてよかったよ。水もそんなに飲んでなかったし……」
ミ「ごめんね……」
シ「いいから、とにかく一休みしよう」

ミーアを抱きかかえ、チェアーに横たえる。
心配そうに見つめるシンに、安心させるようにミーアは笑顔を向けた。

ミ「もう大丈夫だから、そんな顔しないで」
ミ「ごめんね、シン」

努めて明るく振舞いながらもう一度謝るミーアに、シンはこれ以上ないほどに頭を下げた。

シ「俺こそミーアを一人にして……離れたりしてごめん」
シ「ミーアに何かあったら、俺……」
ミ「シン……」
シンの真摯な声音と瞳に、ミーアの胸が締め付けられる。
鼓動が高まり、頬が熱くなるのを感じながら、ミーアはシンに問い掛けた。
453一条祭:2006/01/31(火) 17:30:04 ID:???
ミ「ね、ねぇ、シン……」
シ「何?」
ミ「あ、あのね……さっき『水もそんなに飲んでなかった』って言ったでしょ」
ミ「もしかして……人工呼吸、したの?」

ミーアの問いに、思わず口元を押さえながら顔を赤くするシン。

シ「し、しょうがないだろ! 緊急事態だったんだから!」

怒ったようにそう言うと、シンは恥ずかしさを隠すように顔を背ける。

ミ(子供みたいに怒ったり、すぐ拗ねたりするくせに……素直で、一生懸命で、優しくて……)

そんなシンに、ますます鼓動が高まっていく。
そして、高まりは衝動となってミーアの口をついて出る。

ミ「……許してあげない」
シ「だ、だって……!」
ミ「人工呼吸じゃなくて、ちゃんと……」
ミ「ちゃんとキス……してくれなきゃ許してあげないから……」
シ「え……」

囁くようなミーアの言葉に、シンは驚いたように彼女を見つめる。
ミーアもまたシンを見つめ、色の異なる瞳が互いの姿を映している。
どちらともなく顔が近づいていくと、互いの姿以外、何も映らなくなる。

ミ「シン……」
シ「……ミーア」

シンが頬に手を添えると、ミーアがゆっくりと目を閉じる。
控えめながら可愛らしく突き出された唇が、微かに震えていた。

シ「……」

そんなミーアを見つめると、シンも目を閉じる。
唇が重なり合い、二人は互いの思いとぬくもりを感じあう。


……このまま時間が止まってしまえばいい。
使い古されたそんな言葉の本当の意味を、ようやく二人は知ったのだった……。



……ってな感じです。
正直、最後の辺りは書いてて自分でも恥ずかしくてしょうがなかったですが、どうでしょうか?
それと長文、どうもスミマセンでした。
454通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 17:32:52 ID:???
このスレ職人一杯だなー
どっちもGJ
鬼ジュール氏の方は平凡なミーアで
一条祭氏の方はアイドルミーアなのな
でもシンの態度は同じというとこが笑えるw
455通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 17:40:49 ID:???
ネタまだ続いてた

最後の方萌えた(*´Д`)
456通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 17:56:05 ID:???
このスレクオリティテラタカスww
457鬼ジュール:2006/01/31(火) 18:38:51 ID:???
一条氏のシンミアの方がほんのりエロが漂っていて羨ましいです。
自分もほんのりエロの漂うシンミアが書きたいです。

今書いているのは黒髪ミーアですが、自分もそのうちアイドルミーアで書きたいです。

そして悩むのはシンミアだと、シンが攻めてる方がいいのか、ミーアが攻めているのがいいのか。
どちらでも書けるんですが、どちらが読むのが楽しいのでしょう?
自分的には「黒髪ミーアの時にはシンが攻めで、アイドルミーアの時にはミーアが攻め」なんですが。
閑話休題のラストの方はちょっとミーアの方がお姉さんなので攻めっぽくしています。
今からちょっと打ち込むのですが、全部打ち込めるか分からないので、順次投下します。
よろしくお願い致します。
458鬼ジュール:2006/01/31(火) 20:39:18 ID:???
「ミーア、入るぞ!」
「へぇ!?え?ど、どうしたの!?」
部屋の扉にもたれ掛り、高鳴る胸を押さえていたミーアは突然扉が外側に開けられた事でバランスを崩した。
扉を開けたと同時にミーアが倒れこんで来て、シンは咄嗟に脇の下に腕を差し入れ、体を支えた事で尻餅は着かずに済んだのだが。
直ぐ近くにシンの顔があるのでミーアは慌てて離れた。
「ありがとう」と、小さく呟いたのだが、その声はシンには届かなかったのか、気にした風も無く部屋に入ると後ろ手に扉を閉める。

「・・・何か、あったの?」
「・・・・・アイス」
「・・・・・・・うん?」
「食べさせて」
「・・・・・・・・う、うん?向こうに行く?」
「此処でいい」

ミーアの腕を取り、二人でベッドに腰掛ける。
ミーアがシンの手からアイスを取ろうとすると、シンはそれを嫌がった。
「シン?」
シンは無言でスプーンでアイスを掬い、ミーアの前に差し出す。
「え?」
食べろということなのだろうかとミーアはアイスを食べようと口を開けると、シンは差し出した手を翻して自分の口の中に運んだ。

「何〜〜〜〜〜〜!?」
「あげない」
「はい〜〜〜〜〜!?」

何なのだろうと呆然としているミーアの目の前でシンは一人でパクパクアイスを食べ、食べ終わると部屋を出て行った。
食べさせて欲しかったんじゃないのかとぐるぐると悩んでいると、再びシンは部屋に入ってくる。

手には新しいアイスを持っていた。
味は、ストロベリー。
さっきミーアが一度開けたアイスだろう。
「あ、駄目だよ。アイスばっかりそんなに食べちゃ」
「これはミーアの」
シンは再びベッドに腰掛けるとアイスを掬い上げ、ミーアの前に差し出した。
「・・・食べて、いいの?」
「疑うのかよ」
「だって、さっき!」
「早く食べなきゃ溶けるだろ」
早く、と、スプーンを上下に揺らして急かすと、ミーアはまたシンに騙されるのではないだろうかと警戒しながらおずおずと口を開け、スプーンを咥えた。
459鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:40:40 ID:???
「美味い?」
「うん♪」
にっこり笑ってくれた事にシンは心なしか安堵する。
やっぱりミーアは笑っていた方がいい。
食べ終えたのか、ミーアが再び口を開ける。
「まだ食べるのか?」
「シンが食べさせてくれるのなら食べる」
「じゃあもうお終い」
「え――――――――――――――――」
ミーアは不満の声を上げているのに、笑っている。
シンはそれが嬉しくてもったいぶった様に「仕方ないな」と、顔はつんとしながらアイスの乗ったスプーンを差し出す。
ミーアがそれを食べて一口毎に「食べさせて♪」と、おねだりする。
逆におねだりしないとミーアに意地悪い視線を向けながらアイスの蓋を閉じようとして、「食べさせて♪」と、言わせる。
一通り食べさせたところでシンが徐に口を開いた。

「俺も食べたい」
「?いいよ。遠慮しなくても」

それとも食べさせて欲しいのかな?と、ミーアがシンの手からアイスの容器を受け取ろうとしたその時。
シンが伸ばしてきたミーアの右手を掴んだ。

「シン?」
「俺、ストロベリーよりチョコの方が好きなんだ」
「う・・・・ん?」
シンはミーアの右手と自分の左手の指を絡め、握り込んでミーアの人差し指を舐めた。

さっき、ミーアの指に垂れたチョコアイスの味がする。

「あっ・・ゃだっ。・・・汚いよ」
「さっきミーアだって自分で舐めてただろ」
「それはだって、自分の手だもん」
「俺もミーアの手ならいいよ」

さらりと大胆な事を言い、シンの舌がまるでミーアの手こそがアイスであるかのように掬い、舐める。
ミーアの背がぞくぞくと震え、シンと繋がったままの右手を握りこんで小刻みに体を左右に振りながら伸び上がる。
眉間に皺が寄り、洩れそうな声を我慢して左手で口を押さえる。

460鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:43:18 ID:???
「・・・どうした?」
「ううん!?う、うん!何でも無いよ!」
「変なの」
「だよね!・・・・あ・・・あたしが・・・変なんだよね・・・・」

そう。変に意識する自分が変なのだとミーアは苦笑し、照れ隠しに笑う。
「・・・もうアイスの味しないでしょう?」
「晩飯のたまねぎの味がする」
「でしょ?はい。もうお終い」
「・・・ミーアも食べる?」
「?・・・・う、うん」
シンはミーアの手を放すと容器からアイスを掬い、自分の指先に置いた。
その指をミーアの前に差し出す。

「はい」
「・・・・え?」
「早くしないと溶けるだろ」
「だって・・・」
「ミーアは俺の手が汚いと思ってるのかよ」

さっきアイス持って来る前に洗ったぞ。

シンの不機嫌な主張に戸惑いながら「ううん!そんな事無いよ!」と、慌ててシンの指を咥えた。

ぱくりっ。

唇でシンの指を咥え、歯を当てないようにして口内で真の指を、アイスを舐める。

「くすぐったい。もう食べ終わっただろ?」

少し強引に自分の指を引き抜くと、ミーアの唾液がシンの指を伝うのでシンは躊躇も無くそれを舐め上げ、再びアイスを指の上に置く。
その一連の流れを見ていたミーアは、シンの大胆さに頭の中が真っ白になり、目の奥が熱くなり、耳鳴りがしそうになる。
今少しでも肩を押されたら倒れてしまいそうだ。

だって、なんだか、凄く、シンの顔がやらしく見える。

461鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:46:27 ID:???
「・・・・・・・指から食べなきゃ、駄目?」
「駄目」

ほら、早く!

急かされるままにシンの指を咥え、舐める。
「・・猫みたい」

少し怯え、警戒しながら舐める所が。

シンが無邪気に笑うとミーアの口から指を引き抜き、そのまま自分の口に咥える。
ミーアの食べ残しを残さず食べるみたいな動作が当然だと思っているシンの行動に、ミーアの方がどきどきする。

「・・・シンは犬みたい」

とことん無邪気な所が。
きっと、今の行動とかも無意識なんだろうし。

ミーアとしてはちょっとした反撃のつもりで言ったのだが、シンにとっては自分が犬みたいだと評されても気にしないのか「そうか?」と、気軽に返す。

絶対自分一人でどきどきしてるんだろうな。
間接キスかもとか思ってるのあたしだけなんだろうな。
なんだか恋人同士でもしなさそうな事しているような気がするんだけど、シンは何とも思ってないんだろうな。

と、ミーアは笑顔の奥で胸の高鳴りを押さえ、一人盛り上がっている感情を鎮めようと必死になる。

しかし、シンもシンでドキドキしていた。

ミーアの舌の感触がくすぐったくて、気持ちよくて。
遠慮がちな瞳が見上げてくるのも、舐める時に少し歯が当たった事に申し訳なさそうに顔を顰めてしまうのも、いつもが雰囲気が違って緊張する。
さっき舐めた唾液の味がストロベリーアイス味だったのもなんだかくすぐったくて。
胸の奥から腰骨、尾てい骨の辺りがうずうずする。

最後はほぼ液状になったアイスも全て食べ終わると、シンは容器をゴミ箱の中に入れた。
スプーンは机の上に置いて。
ミーアを振り返ると瞳を潤ませたミーアが恥ずかしそうに笑い、突然シンの腰に抱きついた。

「何!?」

叫びながら勢いでそのまま二人でベッドに倒れこむ。
462鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:48:38 ID:???

「シンのえっち―――――――――――――!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「・・・・・どきどきしたのあたしだけだよねぇ」

はぁぁぁぁぁぁぁ。

深く息を吐きながらミーアが誤魔化すように笑う。

シンはミーアの腕の中で体の位置を楽にする為身を捩ると、ミーアはシンを抱き締めていた手を放して寝返りを打ってシンに背を向けた。
「ミーア?」
「・・・・駄目だね。シンが優しいから、あたし勘違いしちゃうな」
「何を勘違いするって言うんだよ?」
「笑わないでよ?」
「あぁ」
「・・・・・・・・ちょっと、お姫様みたいな気分だったの」
「お姫様ぁ?」
何で突然そんな突飛な発想に辿り着くのかとシンが声を上げると、ミーアはシンに背を向けたままベッドのシーツに潜り込む。
なにやら失礼な事を言ったようである。
シンも反射的に言ってしまった後で少し悪かったかなとベッドの上に乗り上げ、ミーアの体を揺する。
「悪かったよ。で?」
「幸せだったの!それだけ!」
「・・・・はぁ・・・・ぁあ?」
シンにしてみれば全く持って理解不可能である。
しかし、女の子として、コーディネイターとしてコンプレックスを多大に持っているミーアとしては男の子にこんな風に接触して貰える日が来るなんて思ってもみなかったのだ。
夢見心地になれて。
勘違いして。
少し、自分が可愛い女の子になれた気がして。

そして、本当は違うのだという事に気付いて、泣きたくなる。

「・・・・あのさぁ」
「何?」
「さっき俺の事えっちって言ったけど・・・・それってミーアも一緒って事?」
「・・・・・・・」
「なぁ?」
「・・・・・」
「なぁ?聞いてるだろ?」

463鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:50:29 ID:???
なんて恥ずかしい事を聞いてくるのだと、ミーアは逃げ出したくなるのだが、シンが背後にいて、体を揺らしてくるのでそんな事も出来ない。
悔しいので「がばり!」と、起き上がり、シンの鼻を摘んで軽く左右に振る。
「そうだよ!シンが格好いいからどきどきしたんだよ!」
何でこんな事言わなくちゃならないんだろうとミーアは言葉を終えると再びシーツの中に潜り込む。

「・・・あのさぁ・・・・」
「・・・・何?」
「今日、一緒に寝ていい?」
「怒るよ」
「怒るなよ」

勝手に色々言って来て、勝手に完結させて、勝手に泣きそうになって。
俺の気持ちなんて全然完全無視ジャン。

ミーアは気付いていないのだ。
いや、気付いてくれないのだ。
自分がミーアの事大事にしてるなんて。全然。
自分の容姿やら能力とかに自信がないから。

シンにしてみればミーアの馬鹿みたいにお人好しな所は遺伝子なんかじゃどうにもならない貴重な物で。
警戒心は無いわ、底なしに人は好いわ、無条件で簡単に人は信用するわ。
でも、だからこそシンはミーアが居てくれて良かったと思っている。
ミーアが自分に手を伸ばしてくれたからこそ、自分は笑えるようになって来ているのだから。

自分だって、少し位はお返ししたい。

「お姫様気分ってのがどんなのか分かんないけど・・・・もう終わったみたいに思わなくてもいいだろ」
「・・・・・・」
「あー。・・・うん。俺頑張るから。もっと一杯ミーアにお姫様気分味あわせてやるから」
「・・・・・・・」

ミーアは思う。
シンの言葉に嘘があるとは思えないが、それは「同情」というもので、直ぐに自分から離れてしまうのだと。
直ぐに自分の駄目さ加減に愛想を尽かして、呆れて去って行くのだと、思う。
今までがそうだったから。

でも、今は。
今だけはその言葉に嘘が無いなら。

464鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:52:16 ID:???
「一緒に居るから」
「・・・・・うん、一緒に寝よう」
寝返りを打って、シンを見上げ、迎え入れるように両手を広げるミーアの頬には幾筋もの涙が流れていて。
シンは流石に言葉を失くす。

いつから泣いていたんだろう?

「ば・・・・馬鹿ミーア!!」
「何よぉ!?お姫様気分味あわせてくれるんじゃないの!?」
「〜〜〜馬鹿馬鹿馬鹿ミーア!!!!」
「そんなに溜めてから叫ばなくてもいいでしょう!?」
「馬鹿だから馬鹿って言ってるんだろ!」
シンは体をずらしてベッドのシーツを捲り上げると直ぐにミーアの隣に横になって背後からミーアの体を抱き締めた。

肩口に顔を押し付けて、鼻先を艶やかな黒髪に埋めて。

「泣きたい時には声出して泣けばいいだろ!?」

何で泣いてるのかよく分かんないけど!

「ミーアの事えっちって言って泣いてるなら謝るから。俺の方がえっちだって主張するから」
「・・・しなくていいよぉ」
「俺が王子としてのキャパが足りないなら・・・・・・それなりに努力するから!」
「シンは格好いいから大丈夫」
「ミーアが眠ったらちゃんと自分の部屋帰るから」

シンの言葉にミーアは涙を流しながら笑みを零し、シンの腕の中で寝返りを打つとシンの背に手を回す。
涙を吸い取って貰うように顔を胸に押し付ける。

「いいよ。朝まで一緒に居て」

一緒に起きて、一緒に朝食を作って、一緒に食べて。

「シンの下着ちゃんと洗い直さなきゃ。部屋で干してないでしょ?」
「う・・・・・。いいよ。自分で洗うから」

465鬼ジュール・閑話休題続き:2006/01/31(火) 20:56:48 ID:???
図星を指されて言葉を詰まらせるシンにミーアはくすくすと笑うと、その息がシンの薄いパジャマを通して胸をくすぐる。

・・・・ちょっと、やばい。

意識すれば、ミーアの柔らかな胸が臍辺りに当たっているし。

・・・・・・・かなり、やばい。

「おやすみ、シン」
「あ、あぁ・・・・」

抱き締めてくれる小さな背をシンは撫でながら、大きく、静かに深呼吸する。

ミーアは気付いていないのだ。
幾ら外見にコンプレックスがあろうが、その言動のどれもが男心を揺さぶっている事に。
ミーアの性格を知れば誰だってミーアを好きになるに決まってる。
ミーアは、魅力的で、可愛い。
その事にシンが多大に焦りを感じているということにも。

シン自身もまた、それがミーアに対する恋心なのだという事に気付かず、単なる「独占欲」で片付けているようだが。

とりあえず、自分から一緒に寝ようと言ったくせに、腕の中の柔らかな体を意識して眠れそうに無いと危機感を覚えるシンが眠れるまであと少し、時間が掛かるようである。

<終>

やっと終わりました。
最後になってこんなに長くなってしまうのは悪い癖です。
反省。
この話ではシン14歳、ミーア15歳で、互いに求めているものが「家族」という方が大きいのでどんなにいい雰囲気になろうと「それ以上」になれないという前提。
しかし、そうは言いつつやってる事は微エロだと読み手さんに思われたら自分としては大成功なのですが。
466通常の名無しさんの3倍:2006/01/31(火) 21:36:09 ID:???
大作だ!!GJ!

黒髪ミーアもアイドルミーアも受け攻めどっちもいい
どっちがいいとかないかも
書きたいと思うの書いてください
467鬼ジュール:2006/02/01(水) 00:16:58 ID:???
>>466
長文でしたがお読み下さいましてありがとうございました。
嬉しいです。
受け攻めはどちらでも良いという事で、有り難く思いついたまま書かせていただきます。
468通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 00:45:36 ID:???
>>467
すげーd
ミーアの気持ちもシンの気持ちも細かくかけてる
この二人は攻めも受けも混ざってる気がして
どっちかじゃないと嫌とか俺もないね
ってか鬼ジュールさんいつもすごいな尊敬!

一条祭さんのエロっぽいのありもいい
溺れるとか人波乱あると盛り上がるw
最後のキスも萌えた
確かにこれ書いてる最中は恥ずかしいかも
469通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 00:55:28 ID:???
>>449
もえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ミーーーアエロスーーーーー
470通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 01:00:35 ID:???
ミーアシンもえーーーー
471通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 01:09:53 ID:???
エロ萌え〜〜^
472通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 01:14:47 ID:???
>>469-471
メル欄でバレバレな自演乙。
そんな事しなくても普通に感想書けばいいのに。
473通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 01:29:45 ID:???
みっぱい兵な予感
でも奴はアスミアか・・・兎も角落ち着いて
474鬼ジュール:2006/02/01(水) 06:51:23 ID:???
「ミーアってなんでいつも寒色系の服着てるんだ?」
「…え?だって明るい色は似合わないもん」
「そんな事ないって」
「…そう?」
「あぁ。髪形変えたらピンクでもいいんじゃないのか?」
「ピンク……」
ミーアはうっとりと目を細め、指を組む。
似合わないと思っていたのだが、ピンクは憧れの色だから。
シンもそれはわかっているので、ほんのり嬉しそうなミーアにシンも嬉しくなる。
「じゃ、ミーアがピンクの服買ったら外で遊ぶか」
「デ、デート!?」
素晴らしい反射で尋ねるミーアにシンは目を見張って驚くと、「そ、そうかな?」と曖昧に返す。

「ピンクの服でデートかぁ…」

ミーアは両手で赤く染まった頬を包むと部屋の中をスキップしていく。
そこまでのつもりの無かったシンは「どーしよ…」と頭を抱えて呟いた。

シンだって、女の子をデートに誘った事などないのだから。
しかし、ミーアの嬉しそうな顔を思い出すと、奮起するしかないなと心に決めた。

当分デートの下見に奔走しそうである。
475通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 11:30:46 ID:???
>>473
みっぱい兵はシンも好きだよシンミアも想定内です
476一条祭:2006/02/01(水) 16:54:13 ID:???
皆様レスありがとうございます。感想をいただけて非常に嬉しいです。
さて、ほんのりエロもいいですが、どうにも萌えっぽい話やラブコメっぽいものを書いた後は
カッコいいものを書きたくなるので、今回はそっち方面を目指して書きました。
記憶があやふやですが、ヘブンズベース戦辺りをイメージしていただけるとありがたいです。


ミ「シ……」

待機室に入ってきたシンの顔を見て、ミーアは声をかけるのを躊躇った。
パイロットスーツに身を包み厳しい表情を浮かべているシンは、自分が知っているシンではなかったからだ。
ミーアの知っているシンは、いつも怒ったり笑ったり、拗ねたり甘えたりする普通の少年だった。
しかし、今ここにいるシンは普段ミーアが知っているシンとはまるで違っていた。

シ「レイ、戦況は!?」

ミーアに気づく様子も無く、シンはせきこむようにレイに尋ねる。

レ「まずいな……前衛が押されている。先制の不意打ちもそうだが、例の大型機動兵器のせいだ」
シ「デストロイか……!」

その名を口にした途端、シンの表情がますます険しくなる。
まるで憎い仇敵がそこにいるかのように、シンはモニターを睨みつける。

シ「デスティニーの補給が終わり次第、また出る!」
レ「いや、次は俺が出る。お前は少し休め」
シ「そんなことしてられるかよ! あのデカブツを倒せるのは俺達だけなんだぜ!?」
レ「しかし、お前は疲労している」

あくまで冷静に指摘するレイとは正反対に、シンはますます猛っていく。

シ「この程度、疲れたうちに入るかよ!」
シ「俺達がやらなきゃ、犠牲はますます増えるんだ! なら、やるしかないだろう!?」
レ「焦るな、シン」
シ「俺は焦っちゃいない!!」
レ「……周囲を省みる余裕すらないのにか?」

そういうと、レイは部屋の傍らにいたミーアに声をかける。

レ「ミーア、シンを頼む。俺はレジェンドで出る」
ミ「あ、は、はい……」

レイの言葉に、初めてミーアがここにいたことを知ったシンは否応無く自分の焦りを自覚せざるを得なかった。
しかし、だからといってじっとなどしていられない。
477一条祭:2006/02/01(水) 16:55:20 ID:???
ミ「……シン」
ミ「あ、あのね……」
シ「……悪い、ミーア。今は話してる気分じゃないんだ」

ミーアが話し掛けるが、シンの目は自軍の苦戦を映すモニターから離れようとはしなかった。

ミ「で、でも……」
シ「何だよ! うるさいなっ!」
ミ「!!」

大声にビクッと身を竦めるミーアに、シンはすぐに後悔した。

シ「っ……ごめん、大きな声出したりして」

苛立ちから、ついミーアに当たってしまったことが恥ずかしい。
だが、そんなシンにミーアは笑顔を向けてくれる。

ミ「ううん、いいの……」
シ「……でも、俺……」

言葉に詰まるシンに笑顔を向けたまま、ほんの少しだけミーアが寂しげに俯く。

ミ「私……シンが頑張ってること、知ってるつもりだった」
ミ「でも、それってホントにただの『つもり』だったんだよね」
シ「ミーア……」
ミ「私は安全な場所で歌ってるだけで、戦ってる兵隊さん達のことなんて何も知らなかった……」
シ「……」

自分が殺されないために、敵を殺す。
綺麗事など、自らが生き残らなければ何の意味も持たない。それが戦場だ。

シ「……ミーアは知らないほうがいいよ。戦場のことなんて……」

そんな血生臭い世界など、知らないに越したことは無い。
ましてや戦いなどとはまるで縁遠いミーアのような少女なら尚更だ。
そうシンは思ってたが……。

ミ「違う、違うよっ!」

叫ぶようなミーア声が室内に響く。

ミ「私、兵隊さん達に『平和のために頑張って』って言ってる!」
ミ「そんな私が何も知らなくていいなんて、そんなわけないよ!」
シ「ミーア……」
ミ「さっきもシンがこの部屋に入ってきたとき、本当はシンのこと、怖かった……!」
ミ「だって、だって……私が知ってるシンじゃなかったから……!」
ミ「だ、だから……っ……わ、私……っ……私……」
478一条祭:2006/02/01(水) 16:56:19 ID:???
高ぶった気持ちが今度は涙となってミーアの頬を濡らす。

ミ「ご、ごめんね、シン……っく……わ、私……戦ってるシンに、何も……ぐすっ……してあげられない……」
ミ「悔しい……悔しいよぉ……っく……うぅ……」
シ「ミーア……」

自らの無力に泣きじゃくるミーアにそっと近づくと、シンはその涙を拭う。

ミ「シン……」
シ「ありがとな、ミーア」

そう言って優しく微笑むシンは、ミーアの知っているいつものシンだった。

シ「俺、忘れてたよ。戦う本当の意味を」
シ「平和のため、大切な人を守るため……でも、それって言葉だけじゃダメなんだ」
シ「その言葉に込められた思いを忘れちゃいけないんだよな」

ミーアに語りかけながらも、自分自身を再確認するようなシン。
そう、戦う意味を忘れ、ただ目の前の敵を倒すことだけでは望むものは得られないのだ。

シ「ミーアがそれを思い出させてくれた」
シ「だから……ありがとう」
ミ「シン……!」

目に涙を溜めたミーアがシンの胸に飛び込む。
しなやかな身体を抱きしめるシン。
しかし、そんな二人を引き裂くように補給が終了したことを告げるアナウンスが響く。

シ「……俺、行かなくちゃ」

ミーアの身体をそっと離すと、シンはヘルメットを手にドアに向かって歩き出す。
だが、その歩みが不意に止まる。

シ「なぁ、一つだけ頼んでいいか?」
ミ「な、何……?」
シ「笑って見送ってくれよ。ミーアの泣き顔が目にチラついたんじゃ安心して戦えないからさ」

そう言って笑うシンに、ミーアは涙を懸命に拭うと今自分に出来る精一杯の笑顔を浮かべて見せた。

ミ「……いってらっしゃい、シン」

泣き笑いでくしゃくしゃになった笑顔だったが、シンにはそれが勝利の女神の微笑みだった。

シ「ああ、必ず戻ってくるからな!」

力強い笑みでそう応えると、シンはMSハンガーに向かって駆け出した。
479一条祭:2006/02/01(水) 16:57:21 ID:???
……といった感じです。
少々固いですが、今回のネタは>>250でも書いた「本物が正しく、偽者が間違っているのか?」
という部分をベースに「平和の歌姫」として目覚めていくミーアが見たかったというのがあります。

比較するのはアレですが、どうにもラクスは理想というか言葉が先行して戦っている人間を
本当の意味で見ていない、もしくは上から見ているように感じるので、ミーアには戦っている人間を
その目で見て、そこから感じ学び取った様々な思いでラクスに相対して欲しいな、と思ったので。
それと、カッコいいシンを書きたかったのも当然のようにありますw

あ、ちなみにルナは意図的に外してあります。レイではありませんがどうしても「今のシンにお前は
邪魔だ」っぽくなってしまうのでw
480通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 18:11:25 ID:???
ルナレイはお嫌いですか?






・・・・カプ厨っぽくてスマソ
481通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 18:29:30 ID:???
スレタイ読めないんでは立派なカプ厨だよ。
482通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 18:45:25 ID:???
ネタきてたー!
服装話もいいね(*´Д`)ハァハァ

一条祭さんこういうネタも書けるんだな凄い
シリアスもラブコメもなーすげw
ミーアに求めてたものがここにありって感じ
483鬼ジュール・474続き:2006/02/01(水) 19:20:36 ID:???
「なぁ・・・レイ。お前デートに最適な場所って知ってる?」
アプリリウスにあるアカデミーでシンは何故かクインティリスシティのMAPを開きながら頭を抱えてうんうん唸っていた。
「何?シンがデート?女の子と!?」
直ぐに聞きつけたルナマリアがシンの机の前に回りこんで声を上げる。
「ルナには聞いてないだろ」
「いいじゃない。女の子の意見は貴重よ?」
「確かに、俺よりルナマリアの方が色んな所を知ってそうだな」
レイも軽くMAPに視線をやってルナマリアの言葉に同意する。
「多分メイリンの方が詳しいんだろうけど。何?クインティリスじゃないとダメなの?」
「あぁ、うん。相手の仕事の関係もあるし。遠出したら帰ってくる時間とか気にしなくちゃならなさそうだし」
「へぇぇぇぇ。シンにそんな女の子が居たなんてね。いつから付き合ってるの?」
「・・・・・別に、付き合ってない」
ルナマリアに言われてシンは再び頭を抱えてしまった。
確かに一緒に暮らしてはいるが、彼女ではない。
やっぱり彼女を普通デートに誘うものなのだろうかと考えるが、同居人なのだし深く考える必要も無いようにも思える。
「付き合ってないなら何でデートするの?」
「そんなのいいだろ?」
「馬鹿ね。それによって変わるでしょ。行く場所が」
ルナマリアはシンのMAPを勝手に広げて行きながらデートによさそうな場所をチョイスしていく。
シンはどう答えたものかと一瞬考えるが、そもそも言い繕う必要もなかったと正直に経過を話す。
「・・シンって女の子と同居してたの?同棲?」
「違う。・・・・ただのルームシェアの相手」
自分で否定しながら胸が痛い。

そうか、「ただの」なんだ。

きっと自分とミーアの間にある「特別」も他人にとっては「ただの」になってしまうのだという事にシンは落ち込みそうになる。
「ふぅん。でもシンが女の子にこんなに一生懸命になる人なんだって初めて知ったわ。どんな女の子なの?」
「根掘り葉掘り聞くなよな」
「いいじゃない。ただのルームシェアの相手なんでしょ?」
シンはレイに視線を向けて助け舟を要求するが、レイは特に口を挟もうとはしなかった。
彼もまたシンの同居人の存在が少なからず気になるようである。
シンは諦めたように自分の端末を開き、家でミーアと撮った写真を画面に出した。
うきうきと覗き込んだルナマリアは画面のミーアを見た瞬間硬直する。
レイは特に表情に変化をつけなかったが、画面をじっと見ている。

そこには照れて暴れるシンに後ろから抱きつく決して美人とも、可愛いとも、愛嬌があるとも言えない少女が居た。
褒められるところがあるのなら、唯一つ。

484鬼ジュール・474続き:2006/02/01(水) 19:25:58 ID:???

「・・・・・綺麗な黒髪の女の子だね」

だった。
シンだって分かってる。
ミーアの外見が可愛い部類に入らない事を。
それでもシンにとってミーアは唯一の癒しで、誰にも渡したくない程に大切な存在だった。
「声がラクス・クラインに似てるんだ」
シンの言葉にルナマリアは更に微妙な顔を見せる。

この外見で、声がラクス・クライン。
・・・・想像がつかない。

「声もある」

聴いてみろよというシンは素早く端末を叩き、音声をONにした。
実はシンは以前ミーアが朝に留守電に入れてきた声を端末に移していたのだった。

『シン―――――。もう起きた?いつまでも寝てたら体が溶けちゃうから起きなさ――い♪今日も一日頑張ってね♪』

「うわ。本当だ!ラクス様そっくり!」
驚くルナマリアに、レイが意味深げに眼を細めた。
しかし、画像と声に夢中になっていた二人に、レイの表情は気付かれる事は無かった。
それからルナマリアがメイリンを呼び、そのおまけにヨウランとヴィーノがついてきて皆でわいわいとデートコースについて色々と考察するのだった。




「ギル、見つけました。・・・・・・・・丁度いい傀儡を」

その夜、レイがそう報告する事など、誰も気付かずに。



今日は実は>>410さんの設定の続きを書こうかと思っていたのですが、途中で消えて結構な量書いていたのが殆ど消えました。
なので仕方なく続きを。
しかし>>410さんのネタも絡ませての話にしたのはせめてもの復讐というか。
もうちょっとで終わればいいのですが。
485通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 22:49:07 ID:???
>>479
一条最高だよお前

ミーアがより身近な献身的な平和の歌姫に見えた!
偽善者のラクスを倒せだな
486通常の名無しさんの3倍:2006/02/01(水) 23:41:19 ID:???
一条祭氏萌えた!帰宅してネタがあると嬉しいよGJ

鬼ジュール氏
続きが気になる!今から過酷な運命が待ってるんだな・・・
あと一ついいかな?「」内が誰の台詞かたまに迷うんだ
だから名前つけてほしいかも
めんどかったら全然いいんだがw
487鬼ジュール:2006/02/02(木) 00:14:46 ID:???
>>486
ありがとうございました。
携帯から書き込んでいる時は名前の記入は難しいかもしれませんが、気をつけます。
一番はつけなくても判るように書く事ですよね。
精進致します。

まだ今回は伏線程度なので、当分は純粋に甘い話を書いて行こうと思います。
自分の書く話は萌えもエロもない淡々とした物が多いですが、お付き合い下さったら嬉しいです。
488通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 00:34:29 ID:???
>>487
そっかー携帯からか!
ならいいよいいよ
誰がいったかはわかるし!わざわざd
489鬼ジュール・474続き:2006/02/02(木) 04:39:47 ID:???
シンがデートコースをある程度練り上げた夜、ミーアから通信が入った。
隣に同室のレイが居たが気にする必要はないと音声をスピーカーONにしていた。
「ねぇシン。買ったよ、ピンクの服」
「へぇ、どんなの?」
嬉しそうなミーアにシンも苦笑で応えると、ミーアは勿体ぶった含み笑いを見せた。
「それは当日のお楽しみ♪でも髪形だけ決まらなくて」
「で、その髪形なんだ」
「そうなの。どうかなぁ?」
いつもとは違い、横髪を後ろで束ねているミーアにシンは唸る。
「前髪ちょっと切って耳が出るようにすればいいんじゃないか?」
「適当に言ってるでしょ〜?」
「服見てないんだから仕方ないだろ」
「本当?」
「本当」
「誓って?」
「…しつこい」
モニタ越しに見つめ合ってから吹き出すと、取り留めもなくじゃれあうような会話に変わる。
結局ミーアの方から「自分で決める!おやすみ!」と通信を切った。
通信を切っても機嫌のよさそうなシンにレイが何気なく声を掛ける。
「仲良さそうだな」
「んあ?そうか?」
「…それに本当に歌姫に声がそっくりだ」
このレイの言葉にはシンは顔をしかめる。

「ミーアの声だよ」

ミーアはミーアだ。
誰の代わりでもない。
490通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 06:11:20 ID:???
早く続きがみたいとです・・・
491鬼ジュール・474続き:2006/02/02(木) 13:35:21 ID:???
シンはアカデミーの休日に合わせてミーアとデートの約束をした。
「仕事があるなら…」と言ってみたが、ミーアはシンの休日に合わせて自分も休日を取るらしい。
「クビになっても知らないからな」
『真面目だもん。ならないよ♪別の日休み返上するから♪』
「…ならいいけど。それじゃ」

笑いながら通信を切ろうとして…。

「ちょっと待った!」
『ん?どうしたの?シン』
慌てて止めたシンにミーアもまた通信を切ろうとした手を止めた。
「逆に俺はどういう格好してけばいいわけ?」
『…いつも通りでいいよ?何処に行くのか分かんないけど場所に合った服ならいいんじゃない』
何処に行くのか暗に教えて欲しいというミーアにシンはそっぽを向いてむくれて見せる。
それは当日まで秘密だ。
「…いつも通りで行く」
『あ、あたしミニスカートで行くから♪』
「…それ駄目」
『何?突然』
「駄目」
『何で!?』
「とにかく駄目」
『理由くら…』
「問答無用で駄目。ミニスカートだったら俺帰るから。じゃ、おやすみ」
『何で――――――!?』
ミーアの絶叫を無視してシンは通信を切った。
ベッドにつっ伏して拳を作る。

「ミーアの馬鹿」

男心もちょっとは分かれ!
492通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 15:56:42 ID:???
職人各位GJ!
闇の世界の住人である俺には、いささか刺激が強いが………だが、それが良い!
493一条祭:2006/02/02(木) 16:49:35 ID:???
皆さん感想コメントありがとうございます。
皆さんから誉めていただけると、つたないながらも書いてよかったと思えます。

ただ一つ言いたいのですが、別に自分はキラやラクスといった他キャラを叩く
つもりは無いので、そういった部分での応援というか期待みたいなことには応えられません。
皆さんに純粋にシンミアで楽しんでもらって、コメントをいただければそれが一番嬉しいです。


しかし、鬼ジュール氏のバイタリティはすごいですね。
それに氏のシンもミーアも初々しく可愛い感じで、読んでるととても微笑ましいです。
自分も新しいネタを考えて頑張らなくては…。
494鬼ジュール:2006/02/02(木) 17:29:22 ID:???
自分も一条様同様いつも皆様のコメントを頂きましてとても楽しく書き込みさせていただいております。
ありがとうございます。

自分も執筆する上ではどのキャラクターにも偏見は持たないようにしております。
キャラ叩きという面では皆様のご期待には応えられないと思います。
(現に他のスレで他カプでSSを投下していたりしますし)
現在自分の手元に既に書いてある話の中ではシンがラクスの言葉に嫌悪を示すシーンもあったりします。
しかしこれはシンの性格を考えればラクスの言葉に同意する事は出来ないだろうという考えの上での反応です。
ガンダムの世界というのは勧善懲悪ではないからこそ面白いわけで。
ただ此処ではシンの視点、ミーアの視点で世界を見ているという事で楽しんで頂けたら嬉しいです。

>>493 一条氏
ありがとうございます。
うちのシンとミーアは本当に些細な事で言い合ってばかりですが、それでも楽しんで頂けているようで嬉しいです。
一条氏のシンとミーアはどちらかというと、シンがミーアの世話を焼いているようで「背伸びをしている少年」という感じがとても好きです。
次回作も楽しみに待っております。
495通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 17:51:56 ID:???
お二方とも期待しています。
頑張ってください!
496鬼ジュール・474続き:2006/02/02(木) 19:46:42 ID:???
『問答無用で駄目。ミニスカートだったら俺帰るから。じゃ、おやすみ』
「何で――――――!?」

シンが少し不貞腐れたような顔で問答無用に通信を切って。
残されたミーアは通信機の前で拳を作っていた。
居間のソファの上にはピンク色のミニスカート。
そう、ミーアが選んだ「ピンク色の服」がミニスカートだったのだ。

ピンク色のミニスカートが駄目だったら、もう一度あたし別の洋服選び直さなくちゃならないって事!?

勝手に通信を切られたのだから、もう一度抗議の為にアカデミーに通信を入れようかと思う。
しかし時間を見ればアカデミーの消灯時間間近で、同室の男の子が居る筈だと思うと喧嘩をする為に通信を入れるのは少々ひんしゅくを買ってしまう。
ザフトに入りたいのだと、「ザフトレッド」になりたいのだと頑張っているシンの邪魔をするのは本意ではないので悔しいと思いながらも通信機の前から離れた。

折角のデートなんだから、お洒落したいっていう女心がどうして分かんないかな!?

「シンの馬鹿」

ミーアは頬を膨らませると、ピンクのフレアミニのスカートを腰に当てて鏡の前に立つ。

可愛いの見つけて嬉しかったのに。

しかし、シンが理由も無く反対するとも思えなかったので、そこでふと冷静になってみる。

もしかして高い所に行くとか。
風が強い所に行ってスカートがめくれ易いという理由なら思い切り反対するかもしれない。

「・・・・それなら仕方ないのかなぁ・・・・・」

自分だって下着を見せ回る趣味は無い。
もう少し時間がある事だし選び直すか、と、ミーアは残念そうに溜息を吐き、同時に企む。

「だったら、セクシー路線で行こうっと♪」

スタイルだけは自信あるし!
こうなったらとことんシンを驚かせてやるんだから♪

ミーアの思惑がシンの反対の原因から大きく外れている事を注意する者がこの場には誰も居なかった。
497通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 21:44:51 ID:???
>>493
シンミアは最高でそのストーリじょうラクス叩きは面白い
498通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 21:47:07 ID:???
>>494
勧善懲悪ではないってお前それ本気で言ってるのか?
シンはラクシズ帝国のキラやラクスに下ったんだしw
499鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 21:53:03 ID:???
プラントに到着して早々、変な少女を拾った。
鈍臭くて、世間にも置いていかれているような少女だった。
折角なのでクインティリスシティの役所に案内して貰い市民登録を済ませると役所の人間に申し訳無さそうにシンに宛がわれる部屋の間取り図を渡した。
最高評議会議長がパトリック・ザラに代わり、避難民受け入れよりもMS製造工場の方に力を入れるようになり、部屋が足りなくなっているのだという。
シンに渡された部屋も寮のような施設の4人部屋で、これではプライバシーも何もない。

「うわぁ、結構酷いね」
「・・・・お前・・・!」

この部屋で過ごすしかないのかと一人唇を噛み締めていると先程の少女が突然声を掛けて来た。
(因みにシンには両親が残してくれた財産と保険金が下りていたので金銭的には困っていないのだが、部屋を借りる為の保証人がいなかった)
シンの横から寮の間取り図を覗き込んで「トイレとお風呂が共同で、食堂も時間が決まってるんだ」と、いちいち感想を言っている。

「これならうちに来るといいよ。ごめんなさい。この寮のお話結構ですから」
「ちょ・・・・っ!何勝手言ってるんだよ!」
「うちなら狭いけど2LDKだよ。丁度ルームシェアの相手探してたんだ。男の子なら用心棒にもなるし」

プライバシーも守ります♪

少女の言葉にシンの心がぐらりと揺れた。
確かにその言葉を聞くと条件として申し分ない。
少なくとも先程渡された4人部屋よりは。
しかし、たまたま拾った少女に突然言われて直ぐに納得出来る程シンも馬鹿ではない。
少女の言葉を警戒して当然だ。

「・・・部屋を見てから決める」
「OK♪交通の便は悪くないし自信あるんだ。・・・と、あたしはミーア。ミーアキャンベル」

右手を差し出し握手を求められてシンは人懐っこく笑う少女を見上げ、しかし手は握り返さなかった。
なんだか手を握ったらもう決定になってしまいそうで、歩き出す。
ミーアはシンの背を目で追いかけながら手をグーパーと一人握ったり広げたりしながら「仕方ないか」と、シンを追いかけた。

「えっと、せめて名前!」
「・・・シン・アスカ」
「シンね。よし、近いから歩いて行こうか」

それからミーアはシンに町を案内しながら部屋に向かう。
「あたしはそこの劇場で時々歌ってるんだ。オペラ。・・・脇役なんだけど。いつもは色んなバーやショーパブとかで歌ってるの」
500鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 21:54:38 ID:???
どこかの専属になりきれてない半端者なんだけどと苦笑するミーアにシンは、
「歌手?」
と、尋ねる。するとミーアは頬を染めて両手で赤くなった頬を隠す。
「そ、そうなるのかな!?」
シンにはよく分からなかったが、ミーアは「歌手」と、言われると嬉しいらしい。

「でもあたしにとっては歌手って言ったらラクス様一人なんだ!」
「ラクスサマ?」
「そっか・・・シンは地球に居たのかな。プラント市民なら皆知ってるプラントの大事なお姫様なの!」
「・・・ただの歌手だろ?」

シンにはただ一人の歌手が「様」と敬われ、「お姫様」だと言われる理由が分からない。
第一プラントは共和制で誰か一人を特別視する事などないと思っていたからだ。
しかしミーアにはシンの言葉が気に食わなかったのか、突然シンの腕を取ると走り出す。

「おい!」
「来て!ラクス様の凄さを教えてあげる!」

シンを振り返り、まるで「ラクス様」が自分の誇りのように笑うミーアに結局何も言えず、シンはミーアが手を引くままについていく。
辿り着いたのは街頭モニターの一つ。

「今ラクス様はお姿を隠されてて最高評議会も必死に探しているみたいなんだけど、毎日この時間にラクス様がどこからか演説をされるの。クィンテリスでは此処でだけその演説が流れるんだよ」

ザラ議長はラクス様否定派なんだけど、ジュール議員はラクス様擁護派なんだよね。同じ急進派なのに色々とあるのかも。

ミーアの言葉の半分以上をシンは理解する事が出来なかった。
きっと説明を求めても直ぐには理解出来そうにないので聞き流す事にした。
暫く待っていると、唐突に何かの回線が繋がったような「ブツッ」という音がしたかと思うと、「ごきげんよう、わたくしはラクス・クラインです」と、声が流れてきた。
咄嗟にシンは隣にいるミーアを見た。

同じ、声だ。

少しミーアの方が高いが、しかし、先程風船を割って「ごめんね」と泣いていた時の抑えた声は全く一緒で。
シンの視線に気付いたミーアはシンに視線を向け、口元に人差し指を立てる。
「後でね」と、言っているつもりだろうその動作にシンは再び演説に耳を傾けた。

しかし、シンはその演説を聴いても一つも心が動かされなかった。
使われている言葉は綺麗で上品なものばかりで、抽象的で、具体案は一つもない。
武器を捨てたらそれで平和になるみたいな言葉ばかりで「阿呆らしい」と、思う。
平和な世界こそ楽園のように言う。
501鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 21:56:04 ID:???
それで平和になるならとっくに地球も、プラントも武器なんて持つ理由がない。
平和以上の「利益」があるからこそ争うのだと、この上品な「お姫様」はどうやら知らないらしい。

ただ。
演説の終わりと同時に流れて来た歌は・・・・胸に染みた。
口下手な歌手というのは多く居るが、きっとこの「お姫様」も同じなのだろうとシンには思えた。
得てして芸術家は政治化にはなれないものだ。

「良かったでしょ」
歌が終わり、余韻に浸っていたシンに、ミーアは一度はシンから受け取ったハンカチを綺麗な面が前に来るように折り、差し出して微笑みかけた。
どうやらシンは泣いていたらしい。
慌てて袖で涙を拭い、誤魔化すようにミーアを睨む。

「歌はな」
「・・・・・うん」

ミーアにはこの時、なんとなく察した。

演説を聴いている時のシンの険しい顔。
歌を聴いている時の、何かを求める寂しげな顔。
きっと、シンは戦場を見た事があるのだ。

ミーアにもラクスの言葉は少し綺麗事のように聴こえる。
戦場から帰って来たザフトの兵士を見て、ラクスの言葉に耳を傾ければ疑問も浮かぶ。
だが、ミーアはラクスの言う綺麗事が好きだった。
皆がラクスの綺麗事を好きになれば確かにラクスの言うような平和な世界になると思う。
しかし、シンにはラクスの言葉を聞くにはきっと時間が必要なのだとミーアはそれ以上ラクスの演説などについて話そうとは思わなかった。


「行こうか」
「あぁ」


自然と手を繋ぐ。
シンもそれは気付いたが振り払おうとも、文句を言おうとも言わなかった。
戦争の事を考えると荒んでしまう考えを温かい手が癒してくれているように感じて。
誰かが居てくれるという安堵感が、じわじわと指の先から伝わってくるようだった。

少し寄り道をしてしまったが、確かに彼女の言う通り案外直ぐにミーアの住んでいるアパートに着いた。
502鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 21:57:15 ID:???
見上げて8階建ての建物に、結構良いところのように思える。
(シンにはプラントの住宅事情はよく分からなかったのでこれが他に比べてどうなのかはわからなかった)

「何階?」
「5階だよ。昼間お日様が当たって温かいんだ♪」

疲れて帰って来た時には1階が良かったなぁって思うんだけどね。

と、ニコニコとミーアは自動ドアを潜り、エレベーターのボタンを押す。
直ぐにドアは開き、中に招くと、エレベーターの広さはそんなに広くない。
5人も乗れば一杯だろう。
しかし代わりにもならないだろうがエレベーターの中は明るい。
密室の中が薄暗いと気味が悪いので少々狭くともこれならいいかもしれないと思う。

そして5階に到着すると右に曲がって正面のドアがミーアの部屋だという。
「角部屋?」
「うん。運が良かったんだ♪他の部屋と家賃一緒なのにちょっと広いの♪窓も多いし♪」
部屋の前のプレートには「MEER CAMPBELL」と書かれてあり、その下にもプレートがあったようだが、剥がされた後があった。
前に一緒に暮らしていた人が居たようだ。

カードキーを差しこみ、部屋に入る。
女の子の部屋らしい花の香りがした。

「ただいまぁ」

誰もいないだろう部屋に声を掛け、中に入るとシンも入るように促す。
入口は一人分の広さだが、靴箱はそれなりに数が入りそうだ。
少し歩いて左側が柔らかな明かりの入る居間で、二人掛けのソファに小さなテーブルに少し大きめのモニター、奥がダイニングキッチン。
テラスもある。
右側に扉が二つ並んでいて廊下の奥が浴室で、その手前のドアがトイレ。
少し狭いが確かに2LDKである。
「部屋はロックが掛けられるよ。奥があたしの部屋で、手前がシンにどうかなと思って」
右側の手前のドアを開けると中には机とベッドとタンスとテーブルに布が掛けられており、ロフトが付いていた。
「家具は前の住人が置いていったの。人が使ってたの使うの嫌なら粗大ごみで出しちゃって新しいの買うのもいいけど、一年も使ってないから全部綺麗だよ。出て行ったの最近だから埃もそんなに被ってないし」
ミーアの説明を聞きながらシンは部屋の中に入る。
カーテンを開けると大きめな窓から明かりが差し、布を捲って家具の具合を見る。
どれも確かに古くは無く、十分に使える。
捨てるのは勿体無いと思えた。
そこで気になった事をポツリと、シンは尋ねた。

503鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 21:58:38 ID:???
「前に居た人って、男?」

シンの言葉にミーアは小さく息を呑み、視線を彷徨わせると「・・・うん」と、困ったように返した。

「恋人だったんだ?」
「どうかなぁ?・・・多分違うよ。変な事はなぁぁんにも無かったし」
「変な事?」
「・・・うん、変な事」

分かんなかったらいいの!と、ミーアは笑い、手招きをするとテラスに連れて行く。
「周りも結構高い建物建ってるんだけど、此処はビルの間からプラントが結構見渡せるんだ。中々良くない?」
確かに景色も悪くない。
いきなり声を掛けて来た人懐っこい少女だと思っていたのだが、これは本当に考えてもいいかもしれないと思い始める。

あと気になる事と言えば・・・・・。

「家賃ってどれくらい?」
「シンの無理の無い程度でいいよ?」
「は?」

あっさりとしたミーアの言葉にシンは間抜けな声で返す。
そんないい加減な事でいいのかと、シンは訝しげに眉を顰める。
上手い話には裏があるのだと昔父親も言っていた。

「だってさっき市民票みたけど、未成年でしょう?お金持ってないんじゃない?」

馬鹿だ!絶対この女!!
ルームシェアの相手を探しているという事は、自分では家賃の全てを払うのが苦しいからだろう!

だというのに、ろくに払えなさそうだと分かって此処まで案内して来たのか。
それとも他に何か条件があるのか。
シンはミーアのいい加減さに苛々と睨み付ける。

「・・・何か他に条件があるんじゃないのか?」

突然警戒心丸出しの表情で睨み付けて来るシンに、ミーアも流石に「しまった」と、顔を顰めた。
ミーアにしてみればそこまでの他意は無かったのだ。
しかしルームシェアがしたいと言っておいて部屋にまで連れ込み、家賃を割り出さなかったら疑われて当然だ。
慌てて両手を振り、「違うよ!」と、シンの警戒心を解いて貰おうと言い繕う。

504鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 21:59:49 ID:???
「悪気は無いの!他意も無いし!何か他に条件つけようとも思ってない!」
「じゃあ何だよ?」
「あの・・・。未成年って事は学校行ったりするんじゃないの?それで転入とかなったらお金掛かるだろうし、見た所服とかも殆ど持ってないみたいだし、最初は色々入用なのにバイトも見つける前から家賃までってなったら大変じゃない?
あたしはまだもうちょっと余裕があるし、いざとなったら仕事増やすし!」

ミーアの話を聞いていくうちにシンは余りのミーアのお人好しさに怒るのが馬鹿馬鹿しくなってくる。
何でルームシェアの相手見つけて「いざとなったら仕事増やす」という発想をするのか。
何の為のルームシェアなのか。

シンが大きく溜息を吐くと、ミーアは肩を竦めて遠慮がちな視線を向けてくる。
まるでシンがミーアを苛めているみたいだ。

「あんた、馬鹿ってよく言われない?」
「・・・・う、うん」
「お人好しとも言われるだろ?」
「・・・・そ、そうかなぁ?」
「いや、褒め言葉じゃないから」

照れて笑うミーアにシンはもう一度溜息を吐く。
最初に見つけた時から鈍臭くて、世間から見放されたような少女だった。
なのに本人は底なしにお人好しで、地球から一人でやって来た未成年者の世話を無条件で焼いて来る。
シンがどうして一人で地球に来たのかなんて全く知らないのに。


・・・・・・・・本当に、底なしのお人好しで、底なしの馬鹿だ。


「家賃は普通に払えると思う。学校に編入する予定は無いし。ただ、アカデミーに入りたいからその勉強の方を優先したい」
「え!?アカデミーに!?ザフトに入りたいの?」
「あぁ。この戦争を終わらせるなら、力を持つしかないからな」

シンの思いつめた表情にミーアは掛ける言葉を失う。
なんとなく、シンが地球に来た理由が分かったような気がした。
断定するのはシンに失礼なのだろうが。

「だったら・・・家賃とか、いいよ。養ってあげる!」
「本っ当に馬鹿だな、あんた!普通に払えると思うって言ってるだろ!アカデミーに入ったらその時点で給料出るらしいし。それまで何ヶ月かだろ!?」
「じゃあ出世払いとかでもいいし。・・・だって、あたしはそういう才能全然無いから、ザフトの軍人さんに守って貰ってる方だもん。ザフトで頑張ろうとしてるシンのお手伝いしたいよ♪」

と、此処までミーアが言ってから言葉を止めた。
505鬼ジュール・410さんネタ続き:2006/02/02(木) 22:00:50 ID:???

あれ?
いつの間にかシンが此処で住む事を前提とした話になってる?

「あれ?」
「何だよ」
「・・・・じゃあ此処に住む?」
「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!今頃気付いたのかよ!!」
「うん、ごめん。今気付いた♪」
「だからあんた馬鹿なんだよ!」
「そうだね」

へらんっとやはり人懐っこい笑顔を見せるミーアにシンは頬を染めながら俯く。
ミーアと話していると調子が狂う。
お人好し過ぎて調子が狂う。

こんなに無条件で素性もよく知らない男に手を差し伸べる馬鹿なんてきっとミーア位だ。
此処で自分が断って、悪い奴に引っかかったらどうするのか。

「あんた馬鹿で直ぐ騙されそうだから一緒にいてやる」
「本当?ありがとう♪」

そっぽを向いて、怒ったように言って。

普通であれば反感を買いそうな態度だが、ミーアは笑った。
「ありがとう」と、言った。

その言葉が温かくて。
シンはそっぽを向いたまま手を差し伸べた。

今度こそ、握手をする為に。

ミーアもそれに気付き、にっこり笑ってシンの手を握り返した。

「これから宜しくね♪」
「・・・・あぁ」


こうして二人の生活が始まる。


506通常の名無しさんの3倍:2006/02/02(木) 23:06:28 ID:???
いつも楽しみにしています
シンとミーアのやりとりが可愛くてせつないです
507通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 00:43:11 ID:???
こういう過去があったのか
ってか若いうちから苦労しすぎよおまいら
508通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 12:17:41 ID:???
萌ゆる作品保守
509鬼ジュール:2006/02/03(金) 18:02:01 ID:???
上の話の名前のところ・・・・410さんネタって書いてるけど、>>401さんネタというのが正解・・・・。
恥さらし・・・・・
言わなかったらばれなかったのかな・・・・とか夢見てみる。

>>506
ありがとうございます。
どうしてもこの二人の会話には切なさが含まれてしまうのはどうしてなのか。
なるだけそんな雰囲気は取り込まないようにと頑張りますので楽しんで頂けたら幸いです。

>>507
本当に・・・
しかし、14歳のシンがプラントに上がった時だれが世話をしたのだろうと思うのは大きな謎です。
誰かの世話になっているようにも思えなかったので、それならとミーアと同棲(?)希望です。
510鬼ジュール・401さんネタ:2006/02/03(金) 18:34:34 ID:???
「うわぁぁぁぁん!」

23時。
玄関のドアが開いたかと思うとミーアの半泣きの声が聞こえた。
ドタドタと足音が続き、シンの部屋の扉をノックする。

「シン〜〜!!」
「何?!」

シンが慌ててドアを開けるとミーアがシンの顔を見て瞳を潤ませると体当たりしてきた。
(後で本人に言わせるとどうやら抱きついたらしい)
「うわぁぁぁ!」
ミーアの突進を受け止め切れずにシンはその場で倒れ、続いてミーアの体が圧し掛かって来た。

「うげっ・・・」
「怖かったぁぁぁぁぁ!!」
「え!?」

ミーアの叫びにシンは体を起こす。
ミーアの腕を掴んで体を起こさせると、衣服が汚れてないか確認する。

「何があった!?」
「何にも無い!!」
「は!?」
「でも足音がずっと付いてきてたの!振り返っても誰も居なくて!」

互いに興奮状態にあるのか、意味も無く怒鳴りあう。
二人の住むアパートは表通りを横道に入って5分程度歩いた所にある。
夜は薄暗く人通りが少ない。
昼間は道沿いの店が開いているので問題は無いのだが。

「あたし目当てじゃないんだろうけど、でも怖くて!」

まだ心細さが残るのか、シンの体に擦り寄り、シンはミーアの背を擦る。
本当なら夜のバイトを辞めるように言えればいいのだろうが、彼女が歌える場所が夜にしかないのでそれも言えない。

それにしても・・・

「・・・あのさ。実はこういう事初めてじゃないだろ?」
「・・・・う、うん」
511鬼ジュール・401さんネタ:2006/02/03(金) 18:35:48 ID:???

足音が聞こえた位で過敏に反応し過ぎじゃないかと、一度じゃないからこそ此処まで怯えるのではないかとシンが確認すると案の定だ。

「いつから?」
「半年位前から・・・」
「警察は?」
「行かないよぉ。足音だけだもん」
「今まで何回あったんだよ?」
「・・・・10回はあったと思う」

立て続けに尋ねるシンにミーアはおずおずと答える。
たった5分暗い中歩くのにそれだけの頻度。
「よくそれで自分が目当てじゃないとか言うよ」と、シンは呆れる。
きっと手を出されなきゃ自分目当てじゃないと思っているのだろう。
幾ら顔に自信が無かろうと声はラクス・クラインと同じで、スタイルは15歳とは言え、十分女性的で申し分無い。
暗い中で「喘がせる」には何の問題も無いという事に気付いていないのだろう。
いつラクス・クラインを襲ったつもりになる変質者が出てこないとも限らない。

・・・・こんな事言えば益々怯えるだろうから決して言えないが。

「・・・・分かった。明日から仕事終わったら迎えに行くから」
「だ、駄目だよ!シンは勉強があるもん!」

相変わらずなミーアの言葉にシンは「馬鹿馬鹿馬鹿」と、心の中で馬鹿を3回繰り返した。
どうしてシンの勉強時間と、ミーアの体を天秤に掛けてシンの勉強時間の方を重くする事が出来るのだろう。
お人好しを通り越して完全に馬鹿だ。

「往復したって一時間も掛からないだろ!いいよ。気晴らしに散歩するには丁度いい距離だろ」
「でもシンは未成年だし。・・・それに歓楽街だし・・・」
「俺だって来年で成人するし。1歳の違いなんて誰も分かんないだろ!で、俺は男であんたは女なんだからな!」
「でもでもシンはただ同居してくれてるだけだし・・・・」

ミーアの感覚は「お迎えは彼氏がするもの」らしい。
自分は人に簡単に、無条件で、手を差し伸べるのに、自分に差し伸べられる手には何か理由が必要なようだ。
「面倒だな・・」と、シンは思いながらそれでもミーアが納得する理由を探す。

「じゃあ・・・、時々帰り道のコンビニでアイス買ってよ。毎回じゃなくていいから。それで雇われる事にする」

胸を逸らして少し偉そうに言うと、ミーアは目を見開いてからきゃらきゃらと笑った。

512鬼ジュール・401さんネタ:2006/02/03(金) 19:03:38 ID:???
「ボディガードだ!」
「はいはい」
「ありがとう!」
「んあ?うわぁぁぁ!」

再び飛び掛ってきたミーア(やはり後で聞くと抱き付いたらしい)をまたも受け止め切れずに二人で床に倒れる。
それが何か楽しかったのか、ミーアは笑い続ける。
シンとしては頭を打ったので痛い。

「あ、たまに午前帰りになるからそういう時は先に寝てていいからね」
「馬ぁ鹿。そういう時の方が危ないだろ!いいから、とにかく終わったら連絡入れる!最悪家に着くまで電話し続けるだけでもいいだろ!」
「そっか。うん、ありがとう!」

夜の歓楽街で(歌だけとはいえ)働いていてこの危機感の無さはいいのか!?
これまでよく本当に何も無かったよ。

と、シンはこっそり溜息を吐いた。
つくづくミーアという少女は無防備なようである。

513鬼ジュール:2006/02/03(金) 19:11:08 ID:???
ミーアとシンで生活をするに当たり、ミーアの方が家賃負担の比重が多い。
食費や光熱費は綺麗に折半(ミーアが7割負担しても良いというのをシンが譲らなかった)
その代わり、料理は主にシン(ミーアの作る食事は不味いから)

+二人の一日+

朝はシンが先に起き朝食を作り、ミーアを叩き起こす。
掃除、洗濯は分担。その後は自由行動。
昼間仕事に行く前に一時間掛けてお風呂に入るのが好きなミーア。
鼻歌は居間まで届き、それを聴きながらシンは昼食を作る。
二人で食事をして、二人で片付けて。
たまに二人で食料の買出しに出てそのままミーアは仕事に出る。(ミーアは仕事先で夕食)
シンはその間一人で夕食と風呂を済ませて勉強時間に入る。
ミーアから電話が入ると暗記事項を繰り返しながら支度をして迎えに行く。
歓楽街で商売女に声を掛けられるのを無視して(一度返事をしたら振り払うのが大変だった)ミーアが歌うバーかショーパブの裏口に向かう。
マスターや、同業者の女に何故か気に入られ楽屋に入るとお菓子や食事が貰える。
たまに服も着替えたのに呼び出され、歌う事になればマスターに呼ばれて表のカウンターでミーアが歌うのを見せてくれる。
終わると帰り道、何故かシンも一緒に居るというのにホストに声を掛けられ、律儀に返事して捕まるミーアを引き剥がして帰る。(この頃から眼光が強くなったと言われる)
たまにコンビニに寄ってチョコレートアイスを買って貰い、帰宅。
ミーアは再び風呂に入り(体がタバコ臭くなっているのが嫌らしい)一時間経っても出てこない時は寝てる時だとシンが起こしに行く(浴室のドアを何度か蹴り、それでも起きなかったら目覚まし時計を利用)
着替えるミーアをドアの外で説教してからシンは就寝。
ミーアはたまにシンが用意した夕食の残りを摘み、(そして翌朝怒られる)それからラクス・クラインの音楽を聴きながら寝る支度をして、就寝。


というのを考えてみたのですが、取り止めも無さ過ぎて盛り上がりも無いのに長文になりそうなのでネタだけ投下。
こういう生活を送っているのだと思って下さい。
514通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 19:28:48 ID:???
ミーア危ないよ・・・ww
ってか夜に働いてるのか頑張れ!!
なんか男のために頑張る女ミーア
その後男は立派にザフトの赤福にまでのぼりつめるが
ミーアと男は離れ離れってサミシスな展開?
515鬼ジュール:2006/02/03(金) 20:53:55 ID:???
>>514
確かに、シンはアカデミーに入るとそのままアプリリウスの寮に暮らすようになるので離れ離れになります。
ザフトの寮もアプリリウスにある事にしようかと。
そして自分の中ではミーアは「誰かの為に」と思わないと頑張れないタイプのつもり。
歌は好きだが、自分の為に歌うよりも誰かの為に歌う方が楽しい。
誰かに寄り掛からないと耐えられない感じです。

だからこそ、「プラントの為に、兵士の為に、平和の為に」と、言われると嬉しくて頑張ってしまう。
自分が役に立つのだと思える事に充足感を感じる。

少なくとも自分の書くミーアはその方向性で行こうと思っています。
ありがとうございました。
516通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 22:09:01 ID:???
OKプロットだけでも十二分に萌えれる

作品化するのを激しく期待してるYO!
517一条祭:2006/02/03(金) 22:19:06 ID:???
今回はコメディ色を強めてみました。長文ですがよろしくお願いします。


ミ「ねぇ、シン。ちょっと聞いてもいい?」

部屋に入ってきたときから、ミーアの様子は明らかに普段と違っていた。
いつもなら「シ〜ン♪」と必要も無いのに抱きついてきたりするはずなのに、
今日のミーアからはそんな気配が微塵も感じられない。

シ「ん?」

しかしミーアの変化など気にも留めず、シンはのんきに雑誌をめくりながら缶コーヒーを口に運んでいる。
そんなシンの前に立つと、ミーアはまず雑誌を取り上げた。

シ「あ」

「何するんだよ」という言葉よりも早く、今度はコーヒーの入った缶をひったくられるように取り上げられる。

シ「ど、どうしたんだよミーア……?」
ミ「いい、これから私の質問に嘘偽り無く答えるのよ」

普段と変わらぬ甘い声のはずなのに、妙にうそ寒いものを感じたシンは内心でたじろいだ。

シ「う、うん……」
ミ「よろしい。では質問」
ミ「あのルナマリアって子、シンの何?」
シ「はぁ!?」

思いもかけない質問に、思わず目が点になるシン。

シ「な、何だよそれ! 何って何だよ!?」
ミ「何々って、質問してるのは私なんだけど?」

動揺を隠せないシンに、ミーアが短く問いかける。
まるで尋問を受けているような感覚に陥れながらも、シンは正直に答えた。

シ「ル、ルナはただの同僚だよ……アカデミーで同期の……」
ミ「へぇ〜、『ただの』同僚なの?」
シ「そ、そうだけど……」

嘘はついていないはずなのに、ミーアの視線にどうにも落ち着かないシン。
一方、シンの答えに満足できなかったのか、ミーアは探りを入れるように顔を近づけると真紅の目を覗き込んだ。

ミ「その割には、私がさっき廊下で見たときはとてもそうは見えなかったけど?」
シ「さ、さっきって……?」
シ「……あ」

シンの脳裏に、さきほど会ったルナマリアとのやり取りが思い浮かんだ。
518一条祭:2006/02/03(金) 22:20:56 ID:???
遡ること数十分前。

ル「……ちょっとシン、待ちなさいよ!」
シ「何だよ、うるさいなぁ……」

耳慣れた声に呼び止められ、シンは渋々振り返った。
目の前には声の持ち主であるルナマリアが立っている。

シ「で、何の用だよ?」

面倒くさそうに尋ねると、ルナマリアはまるでクラス委員のような口調でシンに問い掛けた。

ル「こないだの報告書、もう出したの?」
シ「あ……」

ルナマリアに言われるまで、シンは報告書のことをすっかり忘れていた。
それが顔に出てしまったのか、ルナマリアは「やっぱりね」と言わんばかりの表情を可愛らしい顔に浮かべる。

ル「どうせその調子だとアタシに言われるまで忘れてたんでしょ」
シ「……悪かったな。明日には出すよ」
ル「あ〜もぅ! これだからアンタはぁ!」

おおげさなジェスチャーの後、ルナマリアはここぞとばかりシンに向かってお説教を始めた。
年は一つしか違わない癖に、ルナマリアは何かというとシンを子ども扱いする。
アカデミーの頃から何かと口やかましかったが、今では実の妹であるメイリンよりも
シンのほうが小言を言われる回数は多いだろう。

ル「ホラ、襟も締めて! もっとキチンとしなさいよ!」
シ「いいだろ、別にこんなの!」

流石に鬱陶しくなったシンは襟元に伸びたルナマリアの手を振り払おうとするが、彼女は強引に襟を閉める。

ル「ったくもぉ〜、アタシが面倒見てやらなきゃホントだらしないんだから、シンは!」

その言い方がシンの癪に障った。

シ「ほっとけよ! ルナにまでそんなこと言われたくない!」
ル「……『にまで』?」

シンの言葉に引っかかるものを感じたルナマリアは、そのまま歩き去ろうとするシンを呼び止める。

ル「ちょっと、シン」
シ「今度は何だよ!」
ル「アンタ、アタシ以外の誰に今みたいなコト言われてるの?」
シ「!!」

鋭いルナマリアの指摘に、シンの鼓動が一足飛びに跳ね上がった。
519一条祭:2006/02/03(金) 22:22:42 ID:???
ル「少なくとも、メイリンじゃないわよね……同い年や年下が言うワケないし……」
ル「シンよりも年上で、なおかつシンに近いところにいる女の人……」
シ「な……」

ルナマリアの推理に、シンは内心で冷や汗をかく。
ミーアとの仲は彼女自身の秘密もあり、絶対に知られてはならなかった。

シ「ど、どうでもいいだろ、そんなこと!」
ル「よくないわよ。同僚としても保護者としても、非常に気になるわ」
シ「誰が保護者だ!」
シ「それに第一、どうして女だって決め付けるんだよ!」
ル「決まってるでしょ、女の勘よ」

まるで説得力が無いくせに、恐ろしいまでに本質を突いてくるルナマリア。
シンは必死に誤魔化そうとするが、ルナマリアは追及の手を緩めない。
結局、二人の言い争いは偶然通りかかったレイが仲裁に入るまで続けられたのだった……。

ミ「……随分と仲、良さそうだったけどなぁ?」
シ「あ、う……」

どうやらあれを見られていたらしい。
ミーアの冷ややかな視線に、シンはあからさまにうろたえた。

シ「い、いや、違うよ! あれはあいつが……!」
ミ「『あいつ』?」
シ「い、いや、あれはルナが勝手に姉貴風吹かせてるだけなんだよ!」
ミ「ふぅん……」
シ「そうだよ! 大体ルナは前から……」

必死に誤解を解こうとルナマリアへの不満を爆発させるシンだが、ミーアの思考は別のところにあった。

ミ(嘘が下手なシンだけに、言ってることはホントなんだろうけど……)
ミ(……よく考えれ見れば、シンってこのミネルバ……ううん、ザフトのスーパーエースでもあるのよね)
ミ(だとすれば、シンに近づく女の子がいたって全然おかしくないわけで……っていうか、いないほうがおかしいわけで……)
ミ(え? え? そ、それじゃやっぱりあのルナマリアって子も……!)

ミーアの中で、想像が次第に暴走していく。

ミ(確かにシンって生意気だけど顔は可愛いし、態度は悪いけどそれが結構ほっとけないみたいな部分もあるし、
強がってるけど本当は甘えん坊な所も守ってあげたくなるし、それから……)
ミ(も、もしかして、シンってナチュラルに母性本能をくすぐるタイプなんじゃ……!)
ミ(だ、だとすると、年上系は鬼門なのぉ!?)

暴走する想像は留まることを知らず、もはや妄想と化していた。

ミ(そ、そうよ! あのルナマリアって子もシンの世話を焼いてるうちに、いつしかそれが自分でも気づかない愛情に変わって……)
ミ(『全くもぉ、世話が焼けるわねぇ』『しょうがないからぁ、アタシがシンをオトコにしてあ・げ・る♪』とか何とか言って……!)
520一条祭:2006/02/03(金) 22:24:15 ID:???
ミーアの妄想は、いつしかイケナイ方向へと向かい始めていた。
どうやら完全にスイッチが入ってしまったらしい。

シ「……もしもし、ミーア?」
シ「ミーアってば!」
シ「ミーアっ!」
ミ「は、はいぃ!?」

シンの声と間近に迫った顔に、ようやくミーアは現実の世界に帰ってきた。

ミ「な、何っ!?」
シ「いや、だからさ……ルナはあくまでも同僚なの。だから変に誤解しないでくれよ、な?」
ミ「……誤解だったらいいんだけど」

もはや自らの想像……いや妄想が判断基準になっているミーア。
しかしシンにはミーアの妄想などわかるはずもなく、頭を抱えて天井を仰いだ。

シ「あ〜もぅっ! だったらどうすれば信用してくれるんだよ!?」
ミ「……『どうすれば』?」

不用意に発したシンの言葉に、ミーアの目がキラリと光る。
自分の世界に浸っていながらも、こういった些細なことを聞き逃さないのが女というものである。

シ「そうだよ! どうすれば信用してくれるんだよ!?」
ミ「ん〜、どうしようかな〜?」

別に何かをする必要もないのに、すっかりミーアのペースに乗せられているシン。つくづく不器用な男ある。
結局この後、ミーアに恥ずかしい愛の告白を強要された挙句に次回のデートの全額負担を押し付けられたシンだった。
これで一件落着かと思えたのだが……。


翌日、ミーアと共にいたシンのところへレイがやって来た。

レ「探したぞ、シン。艦長がお呼びだ」
シ「え?」
レ「この間の報告書、まだ提出してないだろう」
シ「あっ!」

ミーアの機嫌を直そうとしていたせいで、シンは報告書のことをすっかり忘れてしまっていた。

シ「まいったなぁ……艦長の小言、長いんだよ」
レ「お前のミスだ。諦めろ」
レ「それに、艦長がそれだけお前に期待しているということだ」
シ「そうかぁ?」

レイの言葉にあからさまに不審の声を上げるシン。
だが、傍らのミーアには彼らの会話は途中から耳に入っていなかった。
521一条祭:2006/02/03(金) 22:25:21 ID:???
ミ(期待って……ま、まさか!?)
シ「じゃ、行ってくる」

シンが部屋を後にすると、ミーアは掴みかからんばかりの勢いでレイに詰め寄った。

ミ「レ、レイ! タリア艦長って独身だったわよね!?」
レ「……詳しくは知らないが、確かそうだったはずだが」
ミ「う……」

ミーアの中で、疑惑と不安が急速に膨れ上がっていく。
さらに決定的だったのは、その後に続いた何気ないレイの一言だった。

レ「ああ、それと議長からお聞きした話では、小さなお子さんがいるそうだ」
ミ「!!」

レイの言葉で、ミーアの脳内でカチリとスイッチの入る音がする。

ミ(小さな子供……不味い、不味いわ! まさにタリア艦長にとってシンはピンポイントっ!)
ミ(叱るのも実は愛情の裏返しで、ホントは我が子とシンを重ね合わせてたりして寂しさを
紛らわせていたつもりが、いつしか……!)
ミ(でも、あまりにも年が離れてるから素直になれない……そこで上官命令とかいって、
抵抗できないシンを……っ!)

加速度的に膨れ上がるミーアの妄想の中ではベッドに投げ出され、まるで子犬のように震える
シンに妖しく詰め寄るタリアの姿があった。

ミ「〜〜〜っ!!」
レ「……どうかしたか、ミーア?」
ミ「レイ! 私、猛烈に急用を思い出したからっ! それじゃっ!」

そう言うと、ミーアは駆け出すように部屋を後にした。

レ「……どうしたんだ、彼女は?」

一人残されたレイはしばし納得出来ないような表情を浮かべていたが、すぐに自分も部屋を後にする。
この後、艦長室で起こった騒動をレイはルナマリアから聞くこととなるのである。


……と、今回はこれまで避けていたルナマリアに挑戦してみました。
ミーアとキャラが被りそうだったのでこれまでは避けていたのですが、どうでしょう?
最後にここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
522鬼ジュール:2006/02/03(金) 23:35:58 ID:???
シンが目を覚ましたら目の前にミーアが居た。
シンはすぐに机の上の時計を見て此処が自分の部屋だと判断する。

という事は侵入者がミーアだ。

「ミーア!」
「んー?おはよう、シン」
「おはようじゃない!ナニ人のベッドに入ってるんだよ!」
「…んー。お腹が空いて目が覚めて、何もないからシンに作って貰おーと思って…起こしに来たらシンが肩出して寝てるから寒そうだなぁと思って………一緒に寝たの」
「起こしてないだろ!寝てるし!」

ネグリジェのままだし!

シンの言葉も意に介さないミーアはシンの体に手を回す。
「シンお腹空いたー。一緒に寝よー」
「矛盾してるだろ!」
「じゃー寝よう?」
益々シンに擦り寄るミーアは何かが可笑しいのかクスクス笑う。
性質の悪い酔っ払いみたいだとシンは諦めて寝る事にすると、ミーアは無防備な笑顔で言った。

「シンの体って、男の子の体って気持ち良い…♪」
「……!!」

反射的に「ミーアの体だって気持ち良いよ」と思ってしまうとどうしても意識してしまって、シンは結局眠れなかった。


ミーアの体から甘い香りがして、気持ち良くて、温かいのが悪いんだぁぁぁぁぁぁ!


と、心の中で叫んだという。
5231です:2006/02/03(金) 23:36:07 ID:???
最近長い長文の妄想がヒドクなってて
萎えてきます
もう少し短くしてください
524通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:37:51 ID:???
鬼ジュール氏さぁ自己満足な長文書くのやめてくれる?
そんなに小説書きたいなら
自分HPとかでやれよ。
525通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:42:08 ID:???
>>523-524
だから何? プロデューサー気取りで偉そうに。
526通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:42:50 ID:???
>>523-524
他人が楽しんでると水差したくなるようなやつの典型例だな。1を騙ったり特定作者叩いたり。
気に食わないなら読まなきゃいいだけの話だ
527通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:43:53 ID:???
>>525
お前の方が偉そうだよ
何度も連続した長文小説ダラダラと書いてて
2ちゃんはお前のものじゃないんだから
そんなに小説書きたいのならブログでも開設してそこでやれ
528通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:47:50 ID:???
>>527
ところで君は俺がこのスレのどれを書いたと思ってるんだい?
529通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:48:41 ID:???
>>526
ついにこのスレもアンチ厨がつくほどに育ったということですなw
530通常の名無しさんの3倍:2006/02/03(金) 23:58:28 ID:???
新シャア板のSS系スレ全てにケチつけて回る気かねぇ、この小僧は
531通常の名無しさんの3倍:2006/02/04(土) 01:20:06 ID:???
>>527
どう考えてもSS投下してくださってる二人は
このスレの趣旨にあったことしかしてないと思うけどw
てめえが消えうせろカス
532通常の名無しさんの3倍:2006/02/04(土) 01:53:29 ID:???
一条祭氏GJ!
ちょっとしたシン女難だなw本編じゃなかったから新鮮かも
ミーアって結構やきもちとかやくと思うんだGJ

鬼ジュール氏
なんか荒れてるけど気にしないでーよく2ちゃんじゃあるし
純粋だな二人は・・・
533通常の名無しさんの3倍:2006/02/04(土) 02:27:33 ID:???
まあ俺らはSS読んで職人にGJしてればいいだけ
534通常の名無しさんの3倍:2006/02/04(土) 05:35:31 ID:???
妄想しかできず文章にできない折れは
純粋にグゥレイトォだと思うぜ

ハァハァさせてくんろ
535鬼ジュール:2006/02/04(土) 07:39:03 ID:???
何やら色々と言われてしまいましたが、懲りずに投下したいと思います。
どうしても>>401さんネタになると長文になってしまう現実は否めないのですが、長文になる分説明的な話になるので面倒な方は無視して下さい。

頻度としては投下回数が多いという事であれば自粛も考えます。(どれくらいの頻度がいいでしょうかね)

励まして下さった方々、ありがとうございました。
536鬼ジュール:2006/02/04(土) 08:49:24 ID:???
アカデミーでは年に一度文化祭が行われる。
日頃寮とアカデミーを往復するしかない学生のストレスを発散させる為の数少ない行事である。
アカデミーで学ぶ生徒の様子を見せる為にも生徒は家族や友人を招待する事が出来る。
「レイは誰か呼ぶのか?」
「いや、うちは…恐らく無理だろう」
「そっか。俺はそういうのいないしな」
一瞬ミーアの姿が浮かんだが、仕事があるだろうと諦める。
わざわざクインティリスからアプリリウスまで来て貰うのも気が引ける。
「彼女、呼ばないのか?シンは」
レイの言葉が分からず首を傾げる。
「彼女って?」
「以前見せて貰った同居人」
「あぁ。だから彼女じゃないって」
「それでも色々気を配ってくれてるみたいじゃないか」
「……まぁ、お節介なんだよ」
「なら尚の事喜ぶんじゃないのか?」
「……そうかな」
一度は諦めたが喜ぶと言われるとそんな気になってくる。
シンは一つ心に決める。

「駄目元で誘ってみるよ」
「そうするといい。俺も挨拶がしたい」
「珍しいな。レイが他人に興味持つなんて」
「そうか?」
言いながら何処か楽し気なシンの背を見つめながらレイは小さく呟いた。



「確かめなければならないし………な」
537通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 01:03:44 ID:???
|-`)
538通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 02:38:59 ID:???
>>536
それくらいのを3レスくらいが読みやすいかも
飛び飛びになると逆に読みにくいというか流れに乗れないし
539鬼ジュール:2006/02/05(日) 12:31:53 ID:???
いざ連絡を入れるとなると、シンは通信機の前でぽり・・と、頭を掻いた。

こういう時、どんな風に誘うもんなんだろう?

「今度文化祭があるんだけど・・」

と、言うのが普通かもしれない。
しかし、ミーアの事だ。

『そっかぁ。楽しそうだね』

で、終わりそうだ。
もっとストレートに行けばいいのだろうか。

「今度文化祭があるんだけど、来る?」

よし、ちょっと言葉を増やしただけで大分違う。(こっそりガッツポーズをしてみる)

『ごめんね、仕事が抜けられないよ・・・・』

しょんぼりと断られた!
(注:これはシンの脳内)

「そうだよなぁ。仕事って言われたら俺もどうしようもないもんなぁ・・・」
通信機の前でシンは「うーん」と、項垂れる。

無理に来て貰う必要も無いんだけど・・・・。

と、一応思うのだが、ヨウランやヴィーノ、ルナマリアとメイリンなどが家族を呼ぶのだという話を聞くと羨ましくて。
誘うのなら来て欲しいというのが本心だ。
以前ヨウランが「女性にNOと言わせないデートの誘い方」という本を読んでいたが、それを貸して貰えば良かっただろうかと考えてしまう。
先程からちくちくと背中に刺さるレイの視線が痛い。
変な奴だと思われてるかもしれない。
しかし、繊細な男心としてはやはり断られるのは怖いのだ。

「もうそろそろ就寝時間だぞ。誘うなら早くしなければ彼女にも失礼じゃないか?」

ついには声まで掛けられた!

「あ・・・あぁ。そうだよな」
540鬼ジュール:2006/02/05(日) 12:32:47 ID:???

仕方ないのでミーアになんと言われるかは置いておいてとりあえず通信をする事にする。
何を言えばいいのかまだ分からないのでさっさと出なくていいと思いつつ、それも10コールを超えた所で心配になってくる。

「何で出ないんだよ!」

まだ家に戻ってないとか?
何で!?
もう仕事終わってる時間だろ!?
また誰かに後付けられてるとか!?
変な奴に襲われてたりしないよなぁ!?

甲高い声で泣きながら男に押さえ込まれ身を捩るミーアの姿が脳裏に浮かぶ。
(想像は先日上映会が行われたAVが役に立った)

ドキドキと脈打つ音が速くなる。
胸が痛くなって、嫌な汗を掻いてくる。

早く出ろ!

そう思った瞬間、モニターにタオルを一枚巻いただけのミーアが現れた。
どうやらお風呂に入っていたから気付かなかったらしい。

・・・・・・しかし眠そうだから・・・・。

「また風呂で寝てただろ!馬鹿ミーア!!」

デートに誘う側としての出だしとしては最悪だった。
541鬼ジュール:2006/02/05(日) 14:28:36 ID:???
>>538
ご意見ありがとうございます。
なるべく短め、3スレ程度を目指します。

実は>>496の続きが上がっているのですが、ちょっと長いかもしれないと思うと投下するのは控えていたりします。
誰か読みたい方はいるのでしょうか。
居たら投下しますし、居なかったら止めておきます。
一応3スレ位で終わると思います。
542通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 19:37:06 ID:???
読みたい!!
543通常の名無しさんの三倍:2006/02/05(日) 19:41:29 ID:???
>鬼ジュール氏
ここにもいますよ。読みたい奴が。
544通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 20:01:53 ID:???
545通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 21:36:26 ID:???
保証
546通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 22:35:30 ID:???
自分も読みたい
547通常の名無しさんの3倍:2006/02/05(日) 23:21:37 ID:???
読みたい
548通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 00:48:52 ID:???
読みたいです
549通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 01:18:47 ID:???
有志により鬼ジュール氏召還の儀式が始まりました。


           読みたい  r'゙⌒\読みたい
    読みたい   r'゙⌒\ (゚ω゚= i r'゙⌒\ 読みたい
         /⌒ヽ(ω゚=  l  i. U  | (ω゚=  l /⌒ヽ
        i =゚ω゚)l U   l  l、/  ) l U  .l (=   i 読みたい
        U   U /⌒ヽ  (、 <ヽ( /⌒ヽ.l    lj
 読みたい  l  Y j / =゚ω) /⌒ヽ  / =゚ω)l  ) )
         ヽ 'l 〉 l  U l / =゚ω゚) l  U l 〈 / ノ
          U '、j (  ソ |  U /  ((   ノ  し ∪
      読みたい ン ノ、 }  ( ヽノ  ノ 〉 ノ  読みたい
              し U  ノ>ノ   し U
                   しU 読みたい
550通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 01:35:45 ID:???
胸にこみ上げてく 熱く 激しい このミーアの想い
僕らは行く 最後の戦場(ばしょ)へ
手を取り合い 誓い合ってラクシズを倒すと!

明日の夜明け前に あの宇宙(そら)へと旅立つのさ
僕らが地球(ここ)にいたことだけ どうか 覚えていて欲しいよ

振り向くな 涙を見せるなI GET THE POWER OF LOVE meer
平和を取り戻すんだ「GONG鳴らせ!!」

今こそ 立ち上がれ 運命(ミーアの遺志を継ぐ)戦士よ
稲妻の剣で 自由を蹴散らせ
歌と命を受け継ぐ ミーアの勇者よ
守るべき歌と命を信じて
永遠へ! 永遠へ!

もしも 力つきて 闘志の刃砕けても
僕らは二度と戻らない ともにラクシズを道連れに宇宙に散ろう

恐れるな みっぱいの誇りを捨てるな
I GET THE POWER OF LOVEさぁ 迷わず 行くんだ!
「GONG鳴らせ!!」

雄々しく 舞い踊れ 運命(ミーア)の戦士たちよ
金色のエンブレム(こんじき☆)の証で 天に昇れ
退くことを知らない 鋼のミーアの勇者たちよ
燃えたぎるソウルの命ずるままに
永遠へ! 永遠へ!
「GONG GONG GONG鳴らせ!!」

今こそ 立ち上がれ 運命(ミーア)の戦士よ
稲妻の剣で エターナルを蹴散らせ
ミーアを夢見る 鋼のみっぱいよ
守るべき歌と命を信じて
永遠へ! 永遠へ!
551通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 11:54:44 ID:???
とうとうここにもみっぱい兵がわいたか…
スレが荒廃するか否かは住人のスルースキルにかかっている
努々忘れることなかれ
552シン・アスカ行きます!!:2006/02/06(月) 11:55:09 ID:???
>>135
(We'll go into the space over the meer.
We're looking for the place under the shining meer…)

Oh oh oh oh oh oh oh ミーア!!!!!!!!!!!!!!
Oh oh oh …… ミーア!!!!!!!!!!!!!!!!!

シンの勇気昂ぶる時 運命のコクピット開かれる それは勝利か永遠の闇か 
鋼の拳に聞け!!

ラクシズ帝国に 光の矢を放つんだ
I can fiy!(Hey) You can fiy!(Hey)
We can fiy!(Hey) "Motto Motto"降り注げ!

Skill my heart 銀河の果てまで ラクシズを燃やせ All I can do!
Skill my soul ミーアを呼び覚ませ ミーアが俺を導く限り 無敵さ!!(ALL RIGHT)

Oh oh oh oh oh oh ohミーーーーーーア!!!!(史上空前最強デスティニー)
Oh oh oh ……ミーーーーーーア!!

永遠を切り裂く巨大なアロンダイト 奇跡の力蘇る 愛するミーアよ熱い胸で 鋼の鼓動を聞け!!

新たな伝説を 今この手でミーアと共に刻むんだ!!
I can fiy!(Hey) You can fiy!(Hey) We can fiy!(Hey) "Motto Motto 叩け!

Skill my heart 次元の彼方へ キラとラクスを追い詰めろ I'll never die!
Skill my soul 何度でも立ち上がれシン!お前に敗北は許されない ミーアが俺を導く限り 不死身さ!!

遥かなオーブに 光の矢を放つんだ
I can fiy!(Hey) You can fiy!(Hey)
We can fiy!(Hey) "もっと!! もっと!!"燃やせ
I can fiy!(Hey) You can fiy!(Hey)
We can fiy!(Hey) "もっと!! もっと!!"壊せ
I can fiy!(Hey) You can fiy!(Hey)
We can fiy!(Hey) "もっと!! もっと!!"八つ裂きに
I can fiy!(Hey) You can fiy!(Hey)
We can fiy!(Hey) "Motto Motto"跡形もなく
"Motto Motto" "Motto Motto"ラクシズ滅亡!やったぁ♪
Skill my heart 銀河の果てまで 熱いミーア萌やせ All I can do!
Skill my soul ミーアを呼び覚ませ ミーアが俺を導く限り 無敵さ!!(ALL RIGHT)
Oh oh oh oh oh oh oh(未来永劫全開Battleミーア!!!)
Oh oh oh ……ミーーーーーーア!!
(We'll go into the space over the meer.
We're looking for the place under the shining star.
We'll try to sing a song for new world meer…)

553通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 11:57:34 ID:???
>>552
シンミアマンセーなストーリだなGJ
554通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 12:04:57 ID:???
>>552
シンミアの世界だな素晴らしい

シンが議長で姫がミーアみたいだ
555通常の名無しさんの3倍:2006/02/06(月) 15:18:25 ID:???
Qみっぱい兵って何?

Aミーアが大好きなはた迷惑な真性のことだよ

・自作自演が大得意
    ↑
  ここ重要
556鬼ジュール:2006/02/06(月) 16:00:35 ID:???
>>542-548
ありがとうございます!

>>549
召還に遅れて申し訳ありません。
寝ぼけてました。

それでは、行きます!↓
************************
デート当日

シンは約束より少し早い時間に待ち合わせ場所に来ていた。
近くのアミューズメントパークに行こうと考えていて(結局そこが無難だろうと言われてしまった)実はもうチケットも取って来てある。
ヨウランに「デートは気配りだ」と、言われてきたのだが、そういうのは余り自信がない。
どのアトラクションが面白いのか、待ち時間は大体どれくらいなのかという下調べはして来たのだが・・・・。

「シ――ン!」

呼ばれて「結構早く来たな」と、腕時計を確認し顔を上げると「ぶっ」と、シンは噴き出し、瞬時に顔を真っ赤に染めた。

「ミーア!?」

周りの男がミーアを振り返り、時々茶化すような口笛が吹かれる。
ミーアの格好は髪はポニーテールで前髪はシンに言われたのを気にしてか少し切っているように見える。
上は白いレザーのジャケットの下は赤いビキニ(見せブラという奴か?)のみ。
下はローライズのピンクのホットパンツ。
靴は茶色のカウボーイのようなロングブーツだった。


臍は出しているわ、腰骨は見えそうだわ、胸の谷間は見えるわ・・・・・・!!!


いつもTシャツとジーパンという格好だったミーアの姿を考えると全く別人のようだ。
シンの姿を見つけて駆けて来たミーアは、最近大きくなってきているように見える胸をこれまた大きく揺らしながらシンに抱きついた。
見せブラからはみ出した胸がシンの胸板で潰れたのが良く分かる。
(シンも薄いノースリーブのシャツ一枚にやはりノースリーブのロングパーカーを羽織っただけの姿だったからだ)

気持ちいい・・・・。

と、思ったのは一瞬で「何を考えてるんだ、俺は!」と、ミーアの体を引き離した。

「ちょ・・・なんて格好だよ!」
「頑張っちゃった♪・・・・似合わない?」

シンは答えに困る。
ミーアにはミニスカートは反対した。
557鬼ジュール:2006/02/06(月) 16:02:12 ID:???

だからって確かにパンツになっているが、ミニスカートよりも短いホットパンツかよ!
股関節近くまでばっちり見えるじゃないか!

ジャケットを脱げば見せブラ一枚で。
肋骨から臍まで丸見えで。

此処に来るまで他の男がさっきみたいに舐め回すようにミーアの姿を見ていたのかと思うと腹が立つ。
ミーアもその視線に気付かなかったのだろうかと思うともっと腹が立つ。
(先程駆けて来た時の様子を見ると気付いていないようだ)

ジャケットのボタンを全部留めたって臍は隠れても胸の谷間は見えるだろう。

もう帰るか?

と考えるが、もうチケットだって取って来ている。
自分だって楽しみにしていた。

「似合わなかったかな?」
もう一度尋ねるミーアにシンは正直何といえばいいのか分からない。


何せ歩くグラビア誌だ!


「・・・・似合うけど・・・・正直こま・・・」
「嬉しい!」

目のやり場に困る・・・と、続けようとしてミーアが言葉を遮り再びシンに抱きついてきた。

「人の話を・・・!」
「あ、シン背が伸びてる!あたしより高い!」
「それはこの間聞いた!」
「あったか〜い♪」
「そんな薄着してるからだろ!」
「違うよ!シンが温かいんだもん♪」

駄目だ・・・完全に舞い上がってる・・・・・!

悩んだシンは徐にミーアを引き剥がすと、ミーアのジャケットを脱がした。

「シン!?」

驚いて叫んだミーアは無視して、続いて自分のロングパーカーを脱ぐとミーアに着せて前のチャックを上まで引き上げる。

「卑猥な格好禁止!行くぞ!」
558鬼ジュール:2006/02/06(月) 16:07:03 ID:???


ジャケットはロッカーにでも突っ込もうと決めてミーアの手を取り歩き出す。

折角初めて二人で外で遊ぶのに中止にするのはシンが嫌だった。


「・・・・ねぇ、シン」
「何!?」

恥ずかしさで、照れ臭さで、手を繋いでいる事を何か言われたらどうしようかと思うとつい声を荒げてしまった。



「・・・・このパーカー長いから・・・・・まるでこの下何も着てないみたいに見えるんだけど」


シンのロングパーカー一枚で歩いているみたいと言うミーアにシンはこれまでで一番顔を赤くし(憤死するかと思った)、
アミューズメントパークに行く前にショッピングモールに向かう事となった。

折角色々考えたのにミーアのせいで予定が狂った!

シンがこの後とりあえずベビーTシャツを買い(ホットパンツは仕方ないのでそのまま)、散々遊んでから家でミーアに説教した。
(何か分からないが悔しかったので予定していた乗り物は全部制覇した)

「そういうのは俺の前でだけ着てればいいの!」

と、言えれば格好良かったのだが、ミーアは自分の彼女では無いと思うとそれは言えず、ただただ唇を噛み締めた。

それをアカデミーに帰って報告したシンは、何故か皆からブーイングを受けた。
告白の一つでもして来いと言われるのかと思えば、どうやら記念に撮った画像が見せブラではなかったかららしく、シンはそれを知って大暴れしたという。

559通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 00:53:07 ID:???
おお降臨あそばした!
560通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 02:01:50 ID:???
ミーアのおっぱいきもちいいハァハァ
561通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 03:07:48 ID:???
バカが騒ぎだしたから呆れてもう来ないかと心配した
乙です
562通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 03:48:57 ID:???
キラ様とラクス様は子作りに勤しんでます。
              /  /-----------、
           =ニ〈  /-――- ..._  } ___ゝ、i、
          .∠-‐ハ  ヽ , -――-、}-=ニ..  ...:: :::::::\
ラクス様の為に!  .゙´',  ./ .::    ノl/:::::::::::::.: . . .:: . :{
ラクス様の為に!    /       / :::::::::::.: . . .:: . :{ 
               ', /:::::::::::.:. ./彡7:::::从从/:::::..:::::::::::i
               ゙i::i;::::ト从::{ z=}/イノ  /::::::::;ヘ:::;::/
                iハ:トゝ ` ノィ}/ィヘ- 彡::::/ノ::ル'   えっさほいさ !!
             _ -‐''´`jノ>、_// .:. ヶ‐i/'´|ィ/    えっさほいさ !!
    ,       /, -‐ ''´}フ"´ /.::人.::: /  -、_  '、     よいよいよいよい!!
    {'、      j/ ̄::::/ `ニ.ィ/  .:: {       i
    ヽ` ̄ ̄ ̄´::::::::::::::{   .::;:     }   /       |
 , =二 ̄ ̄:::::::::::::::::::::::::::ゝ.....ノ '、   ノ  /   /   /
/´ ̄二二ニ 、:::::::::::::::::::::::::::::|    `¨´  /  /   /
 /-―‐-、:::::::::::::::::::::::::::::::::}       / ./   /
   ヽー-.二ニ=-::::::_r'´ソ ,       ∠....ノ  /
     ` ー-------/‐`゙` ┴― "´     /
            }', -――――‐;―一 ''´{
            ソ     /  {/    i
            /        ',     '、
            /  :.   .::     i     ヽ
          , ' 全年齢板の壁 |     }
         /  全年齢板の壁.  |    {
         i   全年齢板の壁 .  ヽ.   i
        ',     :/   ヽ     ,'.',   i
      /',     :/.      ヽ'     ヽ、 i
      /、    /:          ヽ    ヽ i









最高のマ○コと最高のチ○コの出会い!!

巾着ミミズ千匹に推定26cmの爆発!!

アッー!!

キラッー!!これなら産めますわっー!!
563通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 04:39:50 ID:???
ロングパーカー一枚で歩いてるみたいとかハァハァだ
シンの気持ちがよくわかるよ

GJ でした!!
564通常の名無しさんの3倍 :2006/02/07(火) 11:56:20 ID:???
職人の方々本当にありがとうございます〜

僭越ながら、やっぱりラブ米のお約束とも言える

「ヒロイン(ミーア)とライバル(ルナ)との主人公(シン)争奪戦」
というのも見てみたいです。
拙い文書ですが、私も考えてみました。

ミーアが慰問を兼ねて、ミネルバにやってきた。
無論、慰問は表向きの理由で、本当はシンに会いに来たのであった。
艦長やパイロット達やクルーと会話をして基地で慰問コンサートをした後、
本当の理由である、シンがいるMSハンガーにやってきた。
シンは赤くなりつつ、追い返そうとするが、ミーアはそれに構わずスキンシップを行っていた。
ルナマリアはしばらくは堪えていたが、遂に堪えきれずシンにスパナを投げつけのであった・・・。

ル ラクス様、ここ(ミネルバ)は貴女のような高貴な方がいる場所ではないとおもうのですが?

ミ あら、いやだ。ホークさん。そんな風に言われるのは心外ですわ。私はザフトが誇る エースであるシン・アスカさんにMSについて教えてもらっているだけですわ。

口論中にシンが「まぁまぁ、二人とも」となだめるも、二人から「あんたは黙ってなさい!」
「・・・はい」

・・・ダメッすか?

一条祭さんに質問
>>476ですが
レイが、ミーアと言っていますが、既にラクスによりミーアが偽者とばれたため、
軟禁を兼ねてミネルバに派遣されたということですか?


565通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 15:11:06 ID:???
>378
おそレスだけど
そこのアンケートのアンソロ
シンミアもあるみたいだよ!概要にかいてある!
ミーアってだけでアスミアって決め付けて少ない希望のシンミアマンガ見れるものを
否定するなよ>380
566鬼ジュール・540続き:2006/02/07(火) 18:50:28 ID:???
『何怒ってるの?』
「怒ってない!いや、風呂で寝たら風邪ひくだろ!?熱出てももう看病してやれないんだからな!」

通信に出ないと散々心配したシンの心が分からないミーアの反応に、シンは訳が分からず叫んだ。
ミーアは通信に出た途端怒られたので、瞬きをした後頬を膨らませた。

『イキナリ怒らなくてもいいじゃない』
「でも風呂で寝てたんだろ!?」
『それは!・・・・そうだけど・・・・・』
「心配させるな!」

シンにしてみれば不意に出た言葉で、言ってから「しまった」と、口を押さえる。
ミーアはモニターの向こうでまた瞬きを繰り返し、次の瞬間にっこりと笑った。

『心配、してくれたんだ♪』
「する訳無いだろ・・・」
『心配、してくれなかったの?』
「しない!」
『心配、してくれないんだ・・・・』
「・・・・・・」

しゅんと、落ち込んだ声に、肩を落として俯くミーアに「泣かせた!?」と、焦ったシンは乱暴に髪を掻き毟り、頬を染めて怒鳴る。

「心配するに決まってるだろ!!」
『本当?嬉しい♪』

ぱっと顔を上げたミーアは全然泣いてもいないのでシンは「やられた!」と、唇を噛み締める。
一方ミーアはしてやったりと得意顔で。

「もういい。寝る。おやすみ」
『え?何かあったの?』
「ミーアには教えて上げません。オヤスミナサイ」
『え?ちょっと・・・!?待って!切っちゃダメ!』

つんっと、そっぽを向き、通信機のスイッチに手を伸ばそうとするシンにミーアが慌てる。
と、そこでシンは背後に気配を感じた。
電源に伸ばした手が止められる。

「突然失礼致します。来月アカデミーにて文化祭が行われるのでシンはそれに貴女をお呼びしたくて連絡を入れたんです」
「レイ!?」

突然画面に割って入って来たレイにミーアが驚く。
シンならばいいかとタオル一枚だった姿も他の男の子に見られたとなっては慌てて屈んで肩が見えないようにする。
それも、美少年だ。
真っ赤になって恥らうミーアの姿にシンはむっと眉を寄せる。
567鬼ジュール・540続き:2006/02/07(火) 18:51:40 ID:???


自分の時にはそんなの全く気にしないクセに。

『あ、あの!そ、そうだったんですか!もう!シンったらそうならそうって言ってくれればいいのに!』
「貴女が来て下さるのをシンも楽しみにしておりますので、どうかご一考下さい。今日は遅いので後日改めて連絡させますので」
『わざわざありがとうございます』
「失礼します。おやすみなさい」
『はい。おやすみなさい』

ぽーっとレイを見るミーアの反応にシンは完全に臍を曲げた。
そりゃあ、レイが格好いいのはシンだって認める所だ。
しかし、幾らなんでもあからさまに頬を染める事も無いだろうに。

それにレイもレイだ。

「シンも楽しみにしておりますので」と、言ったのであれば「レイ自身も楽しみにしている」というのと同じではないか。
ミーアはミーハーな所があるのだから勘違いしたらどうするのか。
レイが一通り用件を言った後、通信を切ろうとしてたシンの手を放し、そのまま自分のベッドに横になる。

『あんなに格好いい男の子と同室なの?シン』
「悪かったな」
『怒ってる?』
「怒ってない!もう就寝時間だから。じゃあな。また連絡するから!」
『うん、おやすみ』
「・・・・・・・・・・おやすみ。温かくして寝ろよ」
『ありがとう』

通信を切って、いつもよりも乱暴にベッドのシーツを捲るとレイが声を掛けて来た。

「来てくれるといいな」
「・・・・・・・そうだな!」

腹が立った。
レイが言ってくれなければミーアを誘う事が出来なかったかもしれないけど、それでも。

自分で誘いたかった。
喧嘩しても、自分の言葉で。


胸がざわざわするから・・・・・。


シンは、すぐに寝付けなかった。

<続>
568鬼ジュール:2006/02/07(火) 19:00:03 ID:???
>>561
最近沢山書いているようなので、少しペースを落としてます。
ペースを落とすとうっかり消えてしまいそうなんですが、頑張ります。
ありがとうございました。
569通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 19:21:56 ID:???
シンミアはぁはぁもえ
570通常の名無しさんの3倍:2006/02/07(火) 19:46:07 ID:???
いつも乙!!!
レイいいねwシンが嫉妬するのは凸ばっかだったし
571一条祭:2006/02/07(火) 21:01:23 ID:???
今回はシンミアの出会いみたいなものを書いて見ました。
時間軸や設定などはかなりいい加減ですが、よろしければどうぞ。


……私が初めてシンと会ったのは、慰問ライブの後の迎賓館ででした。
レイと共に議長から紹介された彼は、とてもザフトのエリートとは思えない……そう、例えばアスランとはまるで正反対のタイプでした。
生意気そうな、どことなく子供っぽい印象の子。
それが、私がシンに抱いた第一印象でした……。


ミ「あら? 可愛い携帯ね」
ミ「でも、ちょっと型遅れみたいだけど」
シ「!!」

きっかけは、ほんの些細なことでした。
アスランにすげなく追い返されて暇を持て余していた私は、たまたま休憩室で一人でいた彼に声をかけたのです。
背後からの声に驚いた彼はすぐに手にしていた携帯を隠すようにポケットにしまうと、私を睨みつけてきました。

シ「……見たのか?」
ミ「な、何よぉ、別に隠さなくってもいいじゃない」

彼の眼光の鋭さに、私は内心で少し怯みました。
まるで神聖な場所に土足で入り込んできた闖入者を見るような、そんな目つきだったのです。

ミ「でも、ピンクの携帯なんて変わってるわね、あなた」

私の言葉に、しばらく沈黙していた彼はフンと顔を背けると、囁くような小さな声で答えました。

シ「……俺のじゃない。妹のだ」
ミ「え?」

そういうと、彼はしまった携帯を再び取り出しました。
液晶画面に、彼と彼によく似た可愛らしい少女が一緒に映っているのを見て、私はそっと尋ねました。

ミ「……これが妹さん?」

私の問いに答えることなく、彼が手馴れた指裁きで操作すると、携帯から元気な可愛らしい声が流れてきました。

マ『は〜い、マユでぇ〜す! お電話ありがとう。でもマユは今、電話に出ることができませぇ〜ん』
シ「……」

ずっと黙ったままの彼の顔を恐る恐る横目で盗み見し、私はほんの少しだけ息を呑みました。
それまでまるで他人を拒絶するような厳しい光を放っていた瞳が、とても優しく、それでいてとても寂しそうに
画面に映った女の子を見つめていたのです。
私の視線を感じたのか、彼は少し恥ずかしそうに携帯を折りたたむと乱暴な手つきでポケットにしまいました。

ミ「あ、あの……」
シ「……」
572一条祭:2006/02/07(火) 21:02:33 ID:???
気まずい空気の中、何か話すきっかけをと思った私はつい余計な質問をしてしまいました。

ミ「あの……妹さんは?」
シ「死んだよ。二年前の戦争で」
ミ「え……」

短い答えに、私は咄嗟に反応することが出来ませんでした。
さっきの可愛らしい声と姿をした女の子が、もういない……?
にわかには信じられないことでしたが、そんな私に彼はポケットの中の携帯を握り締めてこう言ったのです。

シ「コイツは妹の……マユの形見なんだ」
ミ「形……見……」
シ「だから、ホントなら誰にも見せたくなかった」
ミ「……」
シ「女々しいって笑うか? 構わないぜ、別に」

自嘲的に笑いながらそう言う彼に、私はひどく罪悪感を覚えました。

ミ「……笑わないよ」
シ「え……?」
ミ「だって、とっても大事なものなんでしょ、それ」

誰の心にも、決して他人には踏み込んで欲しくない聖域がある。
その彼の聖域に、知らなかったとはいえ私は無断で踏み込んでしまったのです。
私は……申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

ミ「からかったりするつもりはなかったの。本当にごめんね」
シ「あ、あぁ……い、いいよ、別に」

私の謝罪を、彼は困ったような顔をしながらも受け入れてくれました。

ミ「あ、そうだ」
ミ「悪いことしちゃったから、あなたにも私の秘密、見せてあげる」

そう言いながら私は常に身につけているバッグを開け、普段なら絶対に他人には見せない
私の『聖域』を彼に手渡しました。
今思えば不思議なことですが、あの時の私にはそれがごく自然のことだったのです。

シ「……写真?」
ミ「そう。これが私の本当の顔」

私の言葉に、彼は私の顔と写真を見比べました。
私が彼に見せた写真には、このラクス様の顔ではない、黒髪でそばかすだらけのパッとしない
過去の私が映っていたのです。
573一条祭:2006/02/07(火) 21:03:59 ID:???
シ「……」
ミ「可愛くないでしょ? コーディネイターなのに」

遺伝子で顔の美醜すら思いのままに出来るコーディネイト技術。
ですが、私にはごく普通のナチュラルの女の子にも劣るような顔しか与えられなかったのです。
絶対に他人には知られたくない、本当の私……。
でも、彼の聖域を侵した私に出来るのは、これぐらいしかありませんでした。

ミ「いいんだよ、はっきり『可愛くない』って言っても」
シ「……」

きっとバカにされるか、傷つかないような言い回しの言葉が待っている。
これまでがすっとそうだったように……。
そう思っていた私に、それまでずっと黙ったまま写真を見つめていた彼は短くこう言ったのです。

シ「いい笑顔だな」
ミ「え……?」
シ「俺は嘘は言いたくない。確かに美人じゃないかもしれないけど、いい笑顔だと思う」
シ「何ていうか……見ているこっちが温かくなる笑顔だ」

そう言って写真を見つめる彼の瞳は、穏やかな光をたたえていました。
その瞳は、彼が嘘やお世辞で言っているのではないことを、どんな言葉よりも雄弁に物語っていました。

ミ「……そんなふうに言われたの、初めて……」
シ「そうか?」
ミ「うん……」

ずっと嫌いだった自分のことをこんなふうに言ってもらったのは、本当に初めてでした。
写真をバッグにしまいながら、私はいつしか自分のことを話し始めていました。

ミ「私ね、この顔が嫌だった……だから、ラクス様の代役として今の顔になれてホントに嬉しかったの」
ミ「でも、どうしてだろ……この写真だけは捨てられなかった……」

嫌いだったはずなのに、どうしても捨てられなかった自分の写真。
その理由がずっと自分でもわからなかった私に、彼はあっさりとこう言ったのです。

シ「捨てる必要なんてないだろ」
ミ「え……?」
シ「俺だって、出来ることなら過去なんて忘れちまいたい、って思うときがある」
シ「……でも、俺があの光景を忘れたら……父さんも母さんもマユも……皆、本当に死んじまう」

過去を思い出しているのか、つらそうな顔をしながらも、彼の瞳には決してそのつらさから逃げない
強い光がありました。
そして、その光を宿したまま、彼は私をまっすぐ見つめたのです。

シ「だから、アンタもアンタ自身を捨てることは無いさ」
シ「そんなことしたら、アンタが本当に死んじまうぜ?」
574一条祭:2006/02/07(火) 21:06:07 ID:???
自分自身を捨てたら、私が本当に死ぬ……?
彼の瞳の光と言葉に、私は強い衝撃を受けました。

ミ「……」
シ「な、何だよ……急に黙っちゃって」
ミ「あ、ご、ごめんなさい」
シ「いや、別に……いいけどさ」

照れるような彼の横顔を見つめながら、私は自分が写真を捨てられない理由が
ようやくわかったような気がしていました。

シ「さて、行くかな」

お喋りが過ぎたというような顔をすると、彼は立ち上がりました。

ミ「あ……」
シ「ん? 何?」
ミ「あ、あの……あなたの名前、もう一度教えてくれる?」

さっき会ったのに、私は彼の名前をちゃんと覚えていなかったのです。
そんな私に彼は気を悪くした風も無く、自分の名を名乗りました。

シ「シン。シン・アスカだ」
ミ「シン……」
シ「アンタは?」
ミ「あ、私は……」
シ「『ラクス・クライン』だなんて言うなよ。アンタの本当の名前だ」
ミ「……ミーア。ミーア・キャンベルよ」
シ「ミーアか。覚えとくよ」

「じゃな」と言い残して彼はその場を後にしました。

575一条祭:2006/02/07(火) 21:07:17 ID:???
ミ「……」

一人残った私の脳裏には、彼の瞳と言葉がいつまでも焼き付いていました。

シ『だから、アンタもアンタ自身を捨てることは無いさ』
シ『そんなことしたら、アンタが本当に死んじまうぜ?』

どんなに嫌いでも、自分を捨てるな。自分を殺すな。
ラクス様として望まれ、私自身もそれでいいと思いながらも、私は心のどこかで誰かに
そう言って貰いたかったのかもしれません。

ミ「シン・アスカ……」
ミ「シン……」

私は彼の名をそっと呟くと、不意に胸の奥が熱くなるのを感じました。
熱さはいつしか涙となって、私の頬を濡らしていました。


それが彼……シン・アスカと私の出会いだったのです……。


……とまぁ随分長くなってしまいましたが、これで終わりです。
しかし、ほとんど本編のキャラの面影がなくなっているような……(特にシンがw)。
まぁ、シチュ重視で書いてるのでそこのところはご勘弁ください。

それと最後まで読んでくださった方、本当にどうもありがとうございました。
576一条祭:2006/02/07(火) 21:10:39 ID:???
>>564
えーと、確かミーアの正体がバレるのはオーブ攻略戦の後の電波ジャック合戦のときだったと
思います。
自分ではヘブンズベース戦で指揮を取っていた議長と一緒にミーアもついてきた、という設定で
書きました。
577通常の名無しさんの3倍:2006/02/08(水) 00:25:47 ID:???
GJ!!
578通常の名無しさんの3倍:2006/02/08(水) 03:36:15 ID:???
うまく書いたなーすげ!GJ
携帯と写真どちらも捨てられない過去か
確かにシンはこーベラベラしゃべるキャラじゃないかもね
でもDBの悟空みたいな感じで好きだw
579鬼ジュール・567続き:2006/02/08(水) 19:56:32 ID:???
――アカデミー

文化祭一ヶ月前だというのに、シン達のクラスは何をするのか決まっていなかった。
「あー?展示物とかでいいんじゃないのか?」
パイロットコースの特進クラスになっていたシン達のクラスは他のクラスに比べて人数が少ない。
出来る事など限られている。
だから展示物だ妥当だろうとシンが言うと、ルナマリアが机を叩いて反論した。

「文化祭一週間後に試験なのに嫌よ。そんな手間が掛かるの」

寮に帰ってからも作業出来そうな物にしてしまっては勉強する時間も忘れそうだという主張にシンも「そうか」と、あっさりと同感する。
しかし、展示物ならミーアに一日付き合ってられると思っていたシンにはいい案が浮かばない。

「・・・喫茶店とかでいいんじゃないのか?」

ナマモノは出さず、調理もせず、市販のお菓子などをお茶請けで出す程度なら色々申請する必要もない。

2、3日前から準備しても間に合いそうだというレイの案に皆が納得し、決定した。

「シンがウェイトレスするとかならあたし衣装作ろっか?」
「いらない」

そんな姿絶対ミーアに見せたくない。

嫌そうに眉を寄せながらシンはこっそりレイを見遣った。
レイの言葉にすぐに同意したクラスの雰囲気がなんとなく嫌で。

レイのおかげで残り時間自由に使えるというのに、なんだかシンは胸にもやもやが出来たようで、気分が悪かった。


************
シンにウェイトレスの格好をさせるか真剣に悩んでます。←馬鹿一人発見。

>>571
一条氏は凄いなぁと、自分も読んで思わず唸ってしまいました。
580通常の名無しさんの3倍:2006/02/08(水) 20:06:44 ID:???
GJでした!


自分は
ウェイターをしてて、女の子たちにキャーキャー騒がれてるシンを見て何故かイライラするミーア
みたいなシーンを妄想しました
581鬼ジュール:2006/02/08(水) 20:11:00 ID:???
>>580
ありがとうです!

そうか、そっちの方が萌えかもしれないですね。
じゃあそっちで書こうかな。
ちょっと乱暴で粗雑なウェイターなんだけど、女の子に囲まれてるとかw
582通常の名無しさんの3倍:2006/02/09(木) 01:59:07 ID:???
GJ!

鬼ジュール氏は俺らの意見取り入れてくれるから嬉しいです
580じゃないですがウェイターのがいいかも
年上のお姉さんのタイプっぽいしシン
583みっぱい兵:2006/02/09(木) 02:21:37 ID:???
すげぇーーシンミア萌えた似た者同士はいいな
584鬼ジュール:2006/02/09(木) 04:45:56 ID:???
――文化祭当日

ミーアは今日の昼過ぎにアプリリウスに来る事になっていた。
文化祭後はホテルに泊まり、明日の昼間クインティリスに帰る。
だから今日は昼過ぎまでシフトに入って、ミーアが来た時点で交代して貰う事にした。
いつも髪形など気にしないのだが、今日はジェルで前髪を少し後ろに流している。

「シンもそうするとちょっと大人っぽく見えるわね」
「ルナ煩い」

ルナマリアの声に面倒臭そうにシンは返す。
「でもやっぱりうちのNo.1はレイかな?」
ウェイター姿のレイは衛生上いつもとは違い、後ろで一つにきっちりと髪を結っている。

「うちはホストじゃありませーん」
「馬鹿ねぇ。あたしがちゃんと可愛いウェイトレスじゃない」
フレアミニの裾を揺らして笑うルナマリアに「はいはい」と、シンは簡単に返した。

鏡の中のウェイター姿の自分を見て、確かにいつもとちょっと違うかも、とシン自身も思う。

ミーアは………どう思うかな。
似合うって言ってくれるかな。

それが気になった。

いつものように嬉しそうに笑ってくれて。
「シンは何でも似合うよ」
そう言ってくれるミーアの姿が簡単に想像出来て、シンは早く始まらないかな、と思った。
585鬼ジュール:2006/02/09(木) 04:58:03 ID:???
>>582
ありがとうございます。
本筋に影響しない程度なら幾らでも遊べますので「こんな風なのが読みたい」と、教えて頂けたら嬉しいです。
やはりせっかく2ちゃんで書いているので皆で作り上げた方が楽しいでしょう!
文化祭なのでこんなシーン入れて欲しい、こんな台詞言って欲しいというのがあれば教えて下さい。

シンミアカプ以外は波紋を呼びそうなので「この二人の会話を入れて欲しい」程度なら書きますが、カップリング化は控えます。

個人的に自分がレイメイ好きなので、レイメイ会話を入れたいと企んでおりますしw
586通常の名無しさんの3倍:2006/02/09(木) 05:56:02 ID:???
>>584
シンのウェイター姿はかっこいいだろうなー
レイは後ろで一つか確かにホストっぽい
キャーキャー言われるだろうなww
これから人波乱起きるんだろうな・・・
シンは図太いからね
自分もレイメイ好きですw会話入れてみてくださいね
587通常の名無しさんの3倍 :2006/02/09(木) 11:07:51 ID:???
電波ジャック後の事を書いてみました。
拙すぎてスマソ

これまた拙い文章でスマソ

ラクスの電波ジャックによりミーアが偽者とばれてしまう。
デュランダル議長は、腹心のレイに極秘通信で相談を持ちかけてみた。

デ「・・・という訳だよ、レイ。君の意見を聞きたい」
レ「はい、ギル。正直、ラクス・クラインとしての存在価値としては消えうせましたが、殺すのは得策ではありません」
デ「ほう、それは?」
レ「シンです。シン・アスカの存在です。もし、我らがミーアを消してしまったら、彼は間違いなく彼らの元にはせ参じ、ミーアの仇討ちを称して我らと対決するでしょう」
レ「確かにシンもほぼ同時に消してしまえば問題は無いかもしれませんが、そうなったら正直私1人で彼らと対決という事態に陥ってしまいます。」
デ「では、どうすればよいのかね。」
レ「簡単です。ミーアをミネルバに寄越してください。そうすればシンは必ずミーアを守るためにこれまで以上に活躍を示すでしょう。監視役は私が引き受けます。
ギルの勝利のためならお安い御用です」
デ「分かった。では、近いうちにミーア君の身柄をレイに預けよう。それで彼らを倒せるとならばお安いものだ」
レ「ありがとうございます、ギル。」

・・・後日、ミーアがミネルバに派遣された。シンは心の底から喜んだが、その真意を知るものはレイだけであった。
588通常の名無しさんの3倍:2006/02/09(木) 12:15:48 ID:???
>>587
乙です レイが黒くていい感じ 続きキボン ミーアや仲間を守る為 戦うシンが見たいです・・もちろんシンミア展開もw
589一条祭:2006/02/09(木) 12:55:05 ID:???
感想を下さった方々、ありがとうございます。
慣れない個人視点での挑戦でしたが、好意的なコメントをいただけて嬉しいです。
仕事であまり頻繁に書き込むことが出来ないので、どうしてもお礼もひとまとめに
なってしまいますが、そこのところはご容赦ください。

で、今回の書き込みはお願いなのですが、>>587さんのネタがとても面白そうなので、
もしよろしければアイディアを拝借させていただきてもよろしいでしょうか?

あつかましいお願いですが、よろしくお願いします。
590鬼ジュール・584続き:2006/02/09(木) 18:54:34 ID:???
文化祭開始の放送が流れ、開始すぐは外来も余り来ないので、割と生徒間で行き来をしていた。
シン達のクラスにもまずやってきたのは、黒猫耳、黒い猫尻尾、黒い肉球手袋、黒い肉球スリッパは履いたメイリンと、茶色い犬の着ぐるみパジャマを着たヴィーノだった。

「突撃!出張お化け屋敷!」

と、楽しそうに笑いながらやって来たメイリンの言葉に、メイリンとヴィーノのクラスはお化け屋敷をするらしいと知る。
(メイリンとヴィーノのクラスは違うのだが、たまたま被ったようだ)

「メイリン。浮かれて転んでも知らないんだから」
「えへへ〜。実はもうそこで転んじゃった♪」
「派手に転んで、メイリンのパンツピンクだったもんな♪」
「もう!ヴィーノ!ばらさないでよ!!」

どうやら肉球スリッパは、肉球が付いているくせに廊下では滑りやすいらしい。
しかし、膝小僧に擦り傷を早速作ってるというのに、メイリンはテンションが高くなって感覚が麻痺しているのか至って楽しそうだ。
そんなメイリンに、ルナマリアは腰に手を当てて困った顔をすると、レイに視線を向けた。

「もう、あんたって子はぁ。いつもお祭りになると怪我するんだから。レイ!そこのあたしの鞄に絆創膏入ってるから、取ってくれる?」
「これか?」
「そう、その前のポケットに入ってるの」

ルナマリアの言葉に従って鞄を開けるレイを見たメイリンが、いつもとは全く雰囲気を変えたレイの姿にきらきらと目を輝かせる。

「うわぁ!レイ、格好いい〜〜〜♪写真一緒に撮って〜〜♪」
「だから、うちはホストじゃありませーん」

メイリンのテンションの高い声にシンは突っ込んで言うのだが、メイリンには全く気付かれなかった。
てけてけと足取り軽くレイの元に走るメイリンの背中にシンは溜息を吐いた。

「あの妹、どうにかなんない?」
「まぁ、あの子最近情報処理の課題で唸ってたから少しは大目に見てやってよ」

妹の管理は姉の義務でしょ?というシンに、ルナマリアは困ったように、しかし最近の鬱積されていた感情を発散している妹の様子にシンに向かって苦笑して誤魔化す。
「あんたもアレ位楽しんだら?」
「遠慮しとく。あれは羽目外しすぎだろ」
レイが絆創膏をメイリンに差し出そうとしてもお構い無しにカメラを構えている。
困ったようにレイがルナマリアに視線を向けると、ルナマリアは「ごめん、任せた!」と、合図を送る。

「レイの次はシンも後で一緒に写真撮ろうね♪」
「やーだよ」

結局レイがメイリンの膝に絆創膏を貼ってやり、手持ち無沙汰なメイリンがシンに向かって叫ぶと、シンはつんっとそっぽを向いて断った。

「えー♪じゃあアタシと写真撮ってくれる?」
「ヴィーノ、気持ち悪い」

591鬼ジュール・584続き:2006/02/09(木) 18:55:56 ID:???

メイリンのみならず、ヴィーノもまたどっか行っちゃってる位にテンションを上げている。
なんか酔っ払いが二人、突然押しかけて来たみたいなんだけど・・・と、シンは溜息を吐く。

「それにしてもお前のそれ、ナニ?」
「狼男♪」
「思い切り犬だろ」
「えー?クラスの皆からは可愛いって言われたんだけどなぁ」
「お前の所お化け屋敷なんだろ?可愛くてどうするんだよ」
「俺は愛玩動物キャラで行くから!」
「だぁかぁら!それじゃお化け屋敷じゃないだろ!」

シンはヴィーノの頭に腕を回し固定すると、ぐりぐりと空いた手を頭に押し付ける。
「痛い!痛いからマジで!」
「シン!はい!笑って♪」

カシャ♪

ヴィーノを攻撃している最中の、両手が塞がった隙にメイリンがシンの腕に自分の腕を絡めて写真を撮る。

「あぁぁ!?」
「笑顔一つ頂きました〜♪」
「おい、メイリン!貸せ!消去してやる!」
「やだよー♪お客様第一号になるから許して♪」

今回の文化祭、売り上げのあったクラスは、利益が出ればその分打ち上げに回してもいいという事になっている。
その売り上げに協力するのだというメイリンの言葉に、ルナマリアが瞳を鋭く光らせる。

「よし、じゃあメイリン。お菓子盛り合わせも注文したらシンとレイと3人ショットであたしが写してあげる!」
「本当!?お姉ちゃん♪」
「ルナ!だからうちはホストじゃないって・・・・!」
「つべこべ言わずに売り上げに協力しなさい!あんたの懐も潤うのよ!!」

机をバン!と、強く叩いたルナマリアがシンを睨み付け、その眼光の鋭さにシンも一瞬たじろぐ。
そして懐が潤うといわれたら・・・少なからず心が動かされるというものだ。

「え?じゃあ俺もコーヒーとお菓子の盛り合わせ注文したら写真撮ってもいい?」
「ヴィーノ!お前まで!」
「いいわよ。あたしが許す!ナンならあたしとの2ショットも撮らせてあげるわよ!」
「じゃあ、コーヒーとお菓子盛り合わせ注文する!で、シンと、レイと、ルナと2ショットで写真な!」
「はい!ご注文頂きました〜!」

ルナマリアもメイリンの姉だという事はある。というところなのだろうか。
儲けを前にすっかりノリの良くなったルナマリアが、裏にオーダーを回し、レイがメイリンとヴィーノを席に案内した。

592鬼ジュール・584続き:2006/02/09(木) 19:02:31 ID:???

「だからうちは喫茶店であって・・・・!」
「シン。何事も諦めが肝心だ。俺は気にしてない」

レイがシンの肩に手を置いて諭す。
クラスとしても別に身を売るわけではないし、写真位であれば何の問題もないだろうと黙認し、今の騒ぎで教室の前に集まったお客達に「写真撮ってもいいですよ」と、営業している。

クラスの出し物が「喫茶店」から「ホスト(ホステス)クラブ」に変わった瞬間だった。


そして、その頃・・・・。
少し早く来ちゃったかなぁ?と、ミーアが広いアカデミーの前に地図を持って来ていた。
しかし・・・・。

「うぇぇん。シン―――。シンのクラス何処〜〜〜!?」

広い構内を前に、地図の読めない女、ミーアは半泣きになりながら彷徨っていた。

<続>

************************
やけにテンションの高い話になりました。
シンミーに見えないのですが、まぁ、これは伏線なので、許して頂けたら有り難いです。
アカデミーは色んな科があり、科によって特別な施設もある為敷地は広大だという設定にしているので、ミーアは入り口で臆して地図がわからなくなってます。
そしてシンは着替えた時に携帯を鞄の中に入れてしまった為、連絡も取れず。

実はヨウランが吸血鬼の格好をして、鏡の前で自画自賛していたのを置いてシン達のクラスに来たという話も入れようかと思ったのですが、余計だと思ってそれは省きました。

>>586
レイメイ同士が居てひっそりと喜びました。
今回会話どころか一緒に写真も撮らせてしまいましたが、自分の愛故・・というのもありますが、勿論、喫茶店からホストに変えて女の子に囲まれやすいようにする為です♪
593一条祭:2006/02/09(木) 19:49:49 ID:???
>>鬼ジュール氏
GJです!テンション高くてとても面白かったです。オチのミーアが可愛いですね。
あまりSS以外でコテハン同士が話すとウザいかな、とも思いますのでこれぐらいにしておきます。
続きを楽しみにしてますので、頑張ってください。
594通常の名無しさんの3倍:2006/02/09(木) 21:09:24 ID:???
職人さん方乙です
シンとミーア…マジで良いな
595鬼ジュール:2006/02/10(金) 06:54:25 ID:???
昼前に先に休憩に入ったレイが教室に戻ろうとした時、「ごめんなさい。すみません」と繰り返す特徴的な声を聞いた。

あの声は…。

「ミーアさん?」
「あ!お久し振りです!」

ぶつかった人に謝罪し、漸く知り合いに会えたとミーアが半泣き状態で駆け寄る。
途中また別の人にぶつかり、バランスを崩して倒れそうになるのでレイは慌てて手を差し伸べて体を支える。

「大丈夫ですか?」
「あたし人混み苦手で…、ありがとう」
「シンなら教室に居ます。今から俺と交代で休憩に入りますから」
「じゃあタイミング良かったのかな」

安堵するミーアだが、本当に人混みを歩くのが苦手なのだろう。
話しながら何度もぶつかり、多々良を踏んでレイに遅れをとってしまう。

「こちらが歩き易いですよ」

腰を抱き寄せ、ミーアの体の位置を自分の位置と入れ替えたレイは、そのままミーアの腰を抱きエスコートする。

綺麗な男の子にエスコートされる。

それがミーアには堪らなく恥ずかしくて、酷く周りの目が気になって、少し、嬉しかった。
596通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 09:16:43 ID:???
一条祭さん

>>587です
どうぞ、ご自由にお使いください。
私ではあれ以上の発展は無理なので(涙)


597通常の名無しさんの3倍 :2006/02/10(金) 09:53:07 ID:???
>>鬼ジュールさん
GJです

やっぱ学園祭と言えば、ミス・コンテストと思います。
そこでルナにミス・コンに出場してもらい、グランプリに準ずる成績を出し、
鼻の下を伸ばすシンをミーアが鉄拳制裁をするというのを考えてみました。

お約束でスイマセン
598通常の名無しさんの3倍:2006/02/10(金) 15:41:37 ID:???
否、ここはルナとメイリンに囲まれているシンを見たミーアが
凹んで元気をなくしてしまうも、シンの愛の力により何時もの笑顔を取り戻す
というのを考えたんですが

これまたお約束でスンマセン
599通常の名無しさんの3倍:2006/02/10(金) 16:54:51 ID:0Bc2rF5f
>>595
純粋にミーアが可愛いなぁ(*´∀`*)
レイ優しいなw
なんか、女慣れしてるぞww
600鬼ジュール:2006/02/10(金) 18:24:53 ID:???
その頃シンは・・・

「シン!レイの居ない今のうちにNo.1の地位を確立しちゃいなさい!」
「・・・ルナ・・・絶対俺達方向性間違えて来てないか?」

ルナマリアがかなりノリノリになっていて、シンはもうそれを抑える事は出来なくなっていた。
いつの間にか教室の前にはクラスの女の子と男の子の顔写真が貼られ、「現在の指名第一位!」と、いう所に「シン・アスカ」という無愛想な顔写真が貼られていた。
(どうやら、レイが休憩中にシンが巻き返したと思われる)
そして何故か5位の所にヴィーノの写真まであり、ハチャメチャな状態だった。
(ヴィーノのは勝手に自分で写して、勝手に五位の所に貼り付けているらしいのだが、それでも指名が入っているのだから恐ろしい)

「あの〜。1位の子なんですけど・・・オプションはどこまでなんですか?」
「シンですか?シンはお茶とお菓子盛り合わせで写真一枚、更にお持ち帰りのお茶で握手、それにお菓子も付けたら肩を抱いて貰えます!」
「え?じゃあ、お茶とお菓子盛り合わせと、持ち帰り用のお茶とお菓子もお願いします!」
「フルコースですね!有難うございます、喜んで〜♪」

3名様席ご指名入りました〜♪

注文が入り、シンが呼ばれる。

「あのさぁ・・やっぱりこういうの俺苦手・・」
「何言ってるの!第一位がそんなんだったら皆の士気に関わるでしょ!さっさと行って、さっさと写真撮って、さっさと握手して、さっさと肩抱いてきて、『お嬢さん、綺麗ですね』って言って来なさい!」
「いや、最後のはオプション外だと・・」
「ホストにはちょっとしたリップサービスも必要でしょ!?」
「だから、俺はホストじゃ・・・・!」

こんな所ミーアに見られたらどうしよう・・・・・。

シンはぐいぐいとルナマリアに背を押されながら客の元に向かう。
3人の女性が嬉々として自分を見上げているのが少し、気分が悪い。
彼女たちが悪いとはいわないが、自分はこんなの望んではなかったのに。

「じゃあまずは写真からっスね」
「どうしよう!無愛想なのが可愛い!」

聞こえてるんスけど・・・・。

シンはこめかみにうっすら青筋を立てて心の中で唸る。
ちらりとルナマリアに視線を向けると、ルナマリアは拳を作って「笑顔!」と合図を送る。


早くレイ帰って来い!
早くミーア来てくれ!!


シンは心底逃げ出したくなって来ていた。

601鬼ジュール:2006/02/10(金) 18:28:06 ID:???
「結構混んで来てますね」
「アカデミーに在籍数だけでもかなりの数が居ますから」
「そうですよねぇ。あたしも入り口でびっくりしちゃった」
「初めて来る方は皆そう思うそうですよ」
レイにエスコートされながらミーアは漸く落ち着いてクラスの出し物がどんなものなのか見る事が出来ていた。
何しろレイに会うまでは人にぶつからないか気を配るばかりで出し物どころではなかったのだ。

「あ、あれ可愛い」

ビーズで作られた花の形の指輪を見て、ミーアは声を上げる。
ピンクと紫と白で構成された指輪は、ミーアの好きな色ばかりだ。
憧れの人、ラクス・クラインを象徴する色。

シンに会ったらもう一度来ようかな。
でも値札が付いてないから販売はしないのかな?

歩きながら視線が離れないミーアに、レイは立ち止まる。
「これ、展示だけですか?」
「客引き用だったんですが、構いませんよ」
販売の女の子はレイのウェイター姿にほんのりと頬を染めながらミーアが見ていた指輪を渡す。
レイはそれに支払いを済ませ、ミーアに渡す。

「あの・・・?」
「これだけの人だ。次に来た時にはなくなってます」
「お金・・・」
「いいですよ。大した金額じゃない」

ちらり・・と、販売の女の子に目を遣る。
そこで訝しげな視線とぶつかり、ミーアは思わず肩を竦める。


何でこんなに格好いい男の子があんな冴えない女の子と並んでるんだろう?


そう、彼女の目が言っていた。
その瞳に耐えられず、ミーアは俯き、小さな声で呟いた。

「でも、あたしみたいな子にこんなの上げたら・・・」
「『あたしみたいな』というのはどういう基準での言葉なのかは分かりませんが、女性にプレゼントを贈るのに理由をつける必要はないと俺は教わりました」

ミーアは少し高いレイの顔を見上げ・・・・。
少し、胸が熱くなった。
純粋に、嬉しい。

「ありがとう!大切にするね♪」

602鬼ジュール:2006/02/10(金) 18:31:05 ID:???
心からの喜んだ様子に僅かに目を見開き、レイはミーアを見下ろした。
視線がぶつかり、ミーアの無防備な笑顔がレイの目にも映る。
「確かに、喜ぶ笑顔が目的であれば、プレゼントに理由は必要ないのかもしれない」
「・・・?」
「いえ、独り言です」

ふ・・と、レイもまたミーアの顔を見て微笑んだ。

「あ、そうだ。喫茶店、繁盛してる?」
「・・・喫茶店というか・・・・」
レイのエスコートがあるが、一応手元の地図を見てそろそろシンのクラスに近づく事を確認する。
しかし、言葉を濁したレイの言葉に、ミーアは不思議そうに顔を上げた。
先程からの会話から、言葉を濁しそうなタイプに見えなかったからだ

と、そこで突然甲高い声がミーアの耳に入る。

「お姉ちゃんには絶っっっっっっ対に負けないんだから!」
「まだまだお子様体型の癖に、このあたしに勝とうなんて10年早いのよ」
「ちょっとシン!シンは私に投票するでしょう!?」
「馬鹿ね、シンは年上好みなんだから、お子様になんて入れるわけ無いでしょ」
「あのさぁ!何で俺の発言がすべてみたいに言う訳!?」

シンって、聞こえた。

ミーアがレイから視線を移し、ある教室に目を向ける。
入り口には色んな写真が張り出してあって、「現在の指名第一位!」と、いう所にシンの写真が貼り付けてある。

指名?

レイを見上げると、少し眉を寄せ、教室まで案内してくれる。
入り口に立つと、中でシンが可愛い女の子二人に挟まれ、頬を染めて照れ臭そうに(ミーア視点)笑っていた。

「シン、お前に・・・」
「あ、ミーア」

そしてシンも気付く。レイの手がミーアの腰に添えられてあるのを。
それが、凄くむっとした。

ミーアはシンが女の子に挟まれてる姿を見て、むっとした。
怒りたかった。

しかし、先程レイの隣に立っていた自分を訝しげに見つめる女の子の姿がすぐに思い出された。

怒る資格なんてあるのかな?
603鬼ジュール:2006/02/10(金) 18:38:48 ID:???
実はこの後も書いて一区切り付いているのですが、3スレ位で・・というお約束を見事に破ってしまったので、中途半端ですが、此処で一旦切ります。
かなり中途半端なところですね!
すみません。
ちょっとこの文化祭重要な所に行っちゃってるので・・・・。
>>597さんの方の意見だと、シンがルナマリアにも気があるという感じになってしまい、更に整形前のミーアは自分に自信の無い子として書いていきたいので、申し訳ないのですが、ミス・コンだけ使わせていただきました。
それも姉妹対決として・・・・。
なので>>598さんの意見を大まか採用という感じになりました。
まだシンの愛のおかげで復活するどころか、これからなのですが。

>>599
今回もまた手馴れた感じ炸裂ですが、勿論「教えた人」は黒髪の怪しい人です♪

皆様ご意見感謝です!
604通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 06:06:54 ID:???
>>584から一気に読んだ
読みごたえあったわw

シンルナレイメイとかのアカデミー好きだから面白かった
レイミアとかちょっと萌えたw
あとメイリン可愛いなぁ
これから波乱のシンミアくるのかな
ミーアの嫉妬よりシンのレイへの嫉妬のがやばそうだ
レイがプレゼントとかするからぁ
605鬼ジュール・602続き:2006/02/11(土) 11:42:12 ID:???
目の前の赤い髪の女の子達はシンの隣に立っていても全然シンに見劣りしない。
それどころか美少女の類に入る彼女は十分シンに釣り合って見える。
シンの事を羨ましそうに見ている男の子も居て、シンも満更じゃなさそうに見える(ミーア視点)。
それがもし、シンの隣に立つのが自分になった途端、皆がシンを哀れに思うのかもしれない。

あの、自分を訝しげに見た女の子のように。

だったら、・・・・だったらミーアにはシンを怒れない。


胸の奥から悪寒にも似た自分への嫌悪の念が広がる。
なんで、浮かれて来ちゃったんだろ・・・・。
こんな所に。


「シン・・・・」


一歩、ミーアが後ろに下がると、シンが前に出て来た。

それが、嫌だ!来ないで!

必死にシンの顔を見つめて、泣きそうになる顔を顰めて懸命に首を横に振る。

「ミーア・・あの、これは・・・」
「ごめん」
「ミーア!」
「来ないで!」

身を翻して走り出す。

「ミーア!」
「シン、お前は来ない方がいい。俺が行く」


ミーアは人混みも構わず走った。
大声で泣いて走っている為か、嘘のように皆がミーアに道を譲り、何があったのかと振り返る。
すぐその後ろをレイが走って追い、ミーアが躓き、倒れる瞬間に手を取り、抱き寄せた。

「使ってない教室があります。そこで落ち着きましょう」


あたしが・・・・ラクス様みたいだったら・・・・・。
ラクス様みたいに可愛かったら、怒れるのに。


レイの腕の中でミーアは呟き、その言葉にレイは何も返す事は出来なかった。
606鬼ジュール・602続き:2006/02/11(土) 11:45:20 ID:???
「あのさ・・・シン。今の女の子って」
「煩い!」

おずおずと声を掛けるルナマリアに、シンは俯いて怒鳴った。
静まり返る教室の中、シンだけがふらりと教室の隅に移動し、寄せてあった椅子を蹴り飛ばす。

「ちょっと、シン!」
「煩いって言ってるだろ!さっさと行って来いよ、ミスコンでも何でも!俺の知った事か!」

暴言とも言える言葉で、常であればルナマリアも憤慨していた所だったが、さっきのシンとミーアを見てしまえばそれも言えなかった。
ルナマリアだって知ってる。
シンの、恐らく大切な人。
正直じゃないから「恋人じゃない」と、いつも言うが、授業用の端末に彼女と映した写真を取り込み、音声まで取り込んでムキになって人に聞かせるなんて、いつものシンからは考えられない行為で。
それだけ、大切な人なのだ。

傷付いた二人の顔。

だから、シンはホストなんてしたくないと必死だったのだ。
彼女の為に。

「ごめん。あたし、頭冷やしてくる。メイリン。あんたも行くよ」
「う・・・うん。シン・・・ごめんね」

メイリンにもルナマリアと同じ罪悪感があるのだろう。
ルナマリアの手を握りながら謝罪し、二人で教室を出て行った。

シンは俯き、拳を作る。
手が真っ白になる程に握り締め、最後に「来ないで!」と、叫んだミーアの顔ばかりが浮かぶ。

久し振りに会えたのに・・・・・。
凄く、会いたかったのに。
今度こそ、ミーアに「好きだ」って、言おうと思ったのに。

「ちくしょぉぉぉぉ!」

また、椅子を蹴飛ばした。

***********************
>>604
文化祭、意外と長い話になってしまいましてスミマセン。
もうちょっと続きます。
少し前ですが、レイミア+ギルミアの話を書こうと思った事があり、特に投下する場所も無かったので脳内お蔵入りしていた影響でちょっといい雰囲気になってしまいました。
でも萌え仲間が発見できて嬉しいです。
ミーアの嫉妬はマイナス(鬱)に働いていますが、シンの嫉妬は爆発しているので、手が付けられ無いのがシンで、気付かれないのに重症なのがミーアなのだと思います。
レイに悪気はないのですが。
607通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 14:40:10 ID:???
http://www.hokuto-no-ken.jp/index2.html
シンミアハァハァ
http://image.blog.livedoor.jp/affilive/imgs/8/0/80261e98.JPG
シンの前に写ってるのはミーアです
http://image.blog.livedoor.jp/affilive/imgs/d/e/de588f44.JPG
ミーアミーア

         〃´⌒☆
        (((!´゙リ))) i キャッ!
       ∩リ´Д`ノリ |
  (*゚ ∀゚ノ彡 ( ( ,`ヽ `)
    ⊂彡  ノ ,  |ヽつ
     ポヨヨ〜ン


         〃´⌒☆
         !(((!´゙リ))
        ノ リ*゚ ヮ゚ノl
        (,,  〉., ヽ)
          ( (  |ゝ
            i_ノ _j~
608一条祭:2006/02/11(土) 19:51:53 ID:???
アイディア使用の許可をいただき、ありがとうございます。
>>587さんの許可を頂きましたので、早速書いてみました。
今回はほぼ>>587さんの書き込みを再構築した、いわばプロローグとなっています。


……オーブ攻略戦は、結果的に失敗に終わった。
ジブリールは宇宙へ逃げ、ザフトは軍を引いた。
なお攻撃を続けていればオーブ自体は落ちたかもしれないが、『現場の判断』を尊重し、
戦略目的を果たせぬまま戦闘を継続することは愚作であるとデュランダルは判断したのだ。

そしてデュランダルは新たな策を打ち出す。
ミーアを『ラクス・クライン』としてジブリールを匿ったオーブの非を全世界に向けて訴えたのだが、ここで思わぬ横槍が入った。
姿を消していた本物のラクス・クラインが現れたのだ。しかも、こともあろうにオーブの元首カガリ・ユラ・アスハと共に。
これにより、情勢は混沌の度合いを深めることとなった。
どちらが本物なのか? 偽者なのか?
世界中が混乱する中、ある夜、レイの元にデュランダルから極秘の通信が入った……。

デ「既に詳細は君も知っているだろう、レイ」
レ「はい」

薄暗い部屋で、モニターの明かりを浴びながらレイは頷いた。

デ「全く、困ったことになってしまったよ」
デ「さて、私はどうすべきかな? 君の意見を聞きたいのだが」

そう言いつつも、モニターの向こうにいるデュランダルは動揺を全く感じさせない。
意見を求められたレイは、しばしの沈黙の後に口を開いた。

レ「……正直、ミーア・キャンベルに『ラクス・クライン』としての価値は消失しました」
レ「ですが、すぐに『処分』するのは得策ではないと考えます」
デ「ほぅ、それはどうしてかね?」
レ「シン・アスカの存在があるからです」

信頼すべき戦友の名を口にしつつも、レイの声はあくまでも冷静だった。

レ「もし我らがミーアを『処分』してしまえば、彼が激情に駆られることは間違いありません」
デ「あのエクステンデットの少女の時と同じようにかね?」
レ「はい。そしてその事をシンが知れば、彼は復讐のために我らと対決するでしょう」
レ「最悪の場合、『彼ら』の元に身を寄せることも考えられます」
デ「ふむ……」
レ「もしそうなれば、恐るべき脅威となるでしょう。シンを討つことが出来る者は、今のザフトに存在しません」

断定する口調のレイに、デュランダルは穏やかに問い掛ける。

デ「君でも無理かね、レイ?」
レ「無理です」

一切の感情を排し、はっきりとレイは自分がシンに及ばないことを明言した。
609一条祭:2006/02/11(土) 19:53:10 ID:???
モニターに映ったデュランダルは興味深そうに瞳を輝かせる。

レ「結果的に生きていたとはいえ、シンはフリーダム、そしてアスラン・ザラを一度は倒しています」
デ「それは君の協力もあってのことではないのかね?」
レ「確かにそれもあります。ですが、彼らを倒したシンの力は本物です」
レ「繰り返しますが、それだけの力を持つシンを討つことが出来る者は今のザフトには存在しません」
デ「……」
レ「どうかしましたか、ギル?」

レイが問いかけると、デュランダルは苦笑を浮かべ沈黙を破った。

デ「いや、君がそこまで彼を高く評価しているとは、少々意外だったのでね」
レ「……」

デュランダルの言葉に、今度はレイが沈黙する番だった。
その胸中にどのような思いがあるのか、人形のように表情を消したレイからは窺い知る事はできない。
しかし、その口から発せられた言葉はどこまでも冷静そのものだった。

レ「キラ・ヤマト、アスラン・ザラ……どちらかであれば、私一人でも討つことは可能でしょう」
レ「ですが、残った一方が存在している限り、ラクス・クラインと共に将来に禍根が残ってしまいます」
デ「ふむ……それは困るな」
レ「それを避けるためにも、シンはこのまま我らの陣営に留めておかなければなりません」
レ「ギルが目指す未来のためにも、シンは欠くことのできない必要な人材です」
デ「なるほど、君の意見はよくわかった」
デ「では最初の話に戻るが、私は彼女をどうすればよいと思う?」

デュランダルの問いに、レイは簡潔に答えた。

レ「ミーアを……彼女をミネルバに寄越してください」
デ「彼女をミネルバに?」
レ「はい。そうすればシンは彼女を守るためにもこれまで以上の活躍を示すことは間違いありません」
デ「彼女を彼を繋ぎとめる鎖として使うつもりかね?」
レ「はい。そういった意味では、彼女にはまだ利用価値があると言えるでしょう」
レ「双方の監視は私が引き受けます」

レイの提案にデュランダルは僅かに考える素振りを見せたが、その決断は早かった。

デ「分かった。では、近いうちに彼女の身柄を君に預けよう」
デ「それで『彼ら』を倒せるのならば、安いものだ」
レ「ありがとうございます、ギル」

深々と頭を下げたレイの前で通信は切れた。
灰色のモニターの前で、レイは軽く息を吐く。
610一条祭:2006/02/11(土) 19:54:47 ID:???
レ「っ!!」

異変が訪れたのは突然だった。

レ「くっ……うぅ……っ!」

いつもの『発作』に見舞われながら、レイは携帯していた容器からカプセル錠剤を数錠まとめて取り出し、飲み下す。

「っはぁ……はぁ……」
「っ……どうやら……あまり、長くは……ないようだな……」

大きく息を吐きながら、レイは独り呟いた。
もともと『出来そこない』として生まれてきた自分だ。とうに死への覚悟は出来ている。
しかし、レイにはまだやらねばならないことが残っていた。

レ「シン……全てを知ったら、お前は俺を憎むだろう……」
レ「だが、お前はギルの創る未来に必要なんだ……俺には無い未来に、な……」

あいつなら、自分の代わりに平和な世界を……自分のような『存在』が二度と生まれない世界を守ってくれるとレイは確信していた。
そう、戦うための道具でしかなかったエクステンデットの少女を救うために懸命にもがき、自らの命すら顧ようとしなかったシンならば……。

「フッ……」

レイの端正な口元から苦笑が漏れる。
思えば、あの時から自分はシンに期待していたのかもしれない。
そしてシンは、常に自分の期待以上の働きを示してくれた。

レ「だが……」

シンは今だ不安定で未熟であり、そんな彼を傍で導く者が必要なのだ。
その役目を済ませるまでは死ぬことは出来ない……その思いだけが、今のレイを支えていた。

レ「俺は……まだ、死ねない……あいつに未来を託すまでは……」
レ「そのためなら……俺はどんなことでもしてみせる……!」

薄暗い部屋の中で、レイは悲壮なまでの決意を胸に宿らせていた……。



今回はここまでです。
シンミアはこれ以降になりますが、キーキャラとしてレイはかなり重要なキャラになりそうです。
>>587さんのレイとは違ってしまいましたが、どうかご容赦ください。
最後にもう一度、>>587さん、アイディア使用の許可をいただき、ありがとうございました。
611通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 20:03:31 ID:???
なげぇーーーーうぜぇーーーー
もうちっと短くしろ(;´ρ`)チカレタヨ・・・
612通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 21:32:17 ID:yrUTXQr+
レイがステキだー。いいじゃないのー。
613通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 21:45:52 ID:???
議長の狗じゃないレイ燃え
614通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 21:58:32 ID:???
おっさんハァハァしちゃったよ
両氏の続きを楽しみにしてます。
615通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 22:09:09 ID:???
アスミアだったんだけどシンミアよいな!
616通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 22:32:48 ID:???
ウウ・・・レイ・・・
続き楽しみにしとります。




ところで2ちゃん名物誤字話程度にかるーく聞いて欲しい
いまだ の漢字は 未だ なんじゃ
617通常の名無しさんの3倍:2006/02/11(土) 23:30:09 ID:???
レイも何気にミーアに感情移入してるようでいいなー。
618通常の名無しさんの3倍:2006/02/12(日) 04:03:42 ID:???
>>606
シンいいよいいよ
もっと暴れろwww

>>610
レイの思いはかっこいいな
619通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 02:18:58 ID:???
続き待ち保守
620通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 03:49:16 ID:???
職人さん方に期待age
621鬼ジュール・606続き:2006/02/13(月) 18:18:49 ID:???
レイはミーアを連れて比較的小さめのミーティングルームが空いているのを確認し、中へ誘う。
椅子の一つに腰掛けさせ、自分は隣に座るとこういう時どうすればいいのだろうと育ての親の言葉を思い出す。

『泣いている女性には男は黙って胸を貸すものだよ』

そして今の自分がそれをするに該当するのか分からなかったが、ミーアの肩を引き寄せた。
泣くには意外と大きな力が入る。
一人で堪えて泣くよりも何かに縋った方が押さえ込まない分だけ楽な筈だ。

ミーアがレイの胸に額を当て、白いシャツを強く握り締め、言葉通り泣き叫ぶ。

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

華奢な体の何処にこれだけの力があるのだろうか。
シンが言うにはミーアは無名だが歌手だというから肺活量が凄いのかもしれない。
レイは一瞬戸惑い、しかしその華奢な背を軋ませるように震わせる姿に思わず手を置いた。

撫でるのか、あやす程度に叩くのがいいのか。

幼い頃転んで泣く自分を抱き上げ、背を安心させるように叩いてくれた大きな手を思い出し、ミーアにも同じように背を叩く。

悲しければ泣けばいい。
自分の中に納め切れない感情があるなら叫べばいい。
生物は皆それを赦されている。

だからレイは特に泣き止んで欲しいとは思わなかった。
彼にはミーアが泣く理由も、ラクスになりたいと望む理由も分からなかったからかもしれないのだが。

それから暫くして、泣く力も叫ぶ力も無くしたミーアはレイのシャツから手を放し、彼に膝枕をして貰う形になっていた。
自分の背筋を伸ばす気力も、無かった。
ぽんやりとどこかを見つめながらうわ言のように口を開く。

「ごめんなさい・・・・。一つ、お願いがあるの」
「何ですか?」
「あたしの告白、聞いて、直ぐ、忘れて」
「分かりました、どうぞ」

ミーアの瞳が眇められ、再び涙の雫がうっすらと浮かぶ。

「あたし、シンが好きみたいなの。ホストみたいな事してるの、凄く、ヤだった。可愛い女の子の隣に立つのを見るのも、嫌みたい、で。・・・・だって、あたし、全然可愛くないんだもん」
「・・・・」
「料理は不味いって言われるし、いつも直ぐこけちゃうし、何しても下手だ、駄目だ、役立たずって言われるし。シンにも、怒鳴られてばっかり、だし。そんなあたしが、そんな、あたしがシンの事好き・・・って、馬鹿、だよね」
「・・・・」
「シンは凄いよ!赤になっちゃったし!顔は可愛いし!だけど強くて格好よくて!女の子が集まって当然!好かれて、当然!」

・・・・・あたしなんかと、大違い。

622鬼ジュール・606続き:2006/02/13(月) 18:19:47 ID:???
「・・・・」
「・・・・だから、あたし、シンが好きなの、止める。不釣合いだもん!あたしがラクス様みたいに可愛かったら!あの女の子達からシンを引っ張り出してぐーでぱんちしてやるのに!・・・あたし、こんなんだもん。あたしの方が身の程知らずなのよね」
「・・・・」
「だから、止める。好きなの、止める」

はい。告白お終い!忘れて!

「ふっ!」と、声を出して気合を入れて。
涙を拭うとレイに向かって少し歪んだ笑顔を見せる。

あ、シャツ皺になっちゃってる!膝も濡らしちゃった!ごめんね!

おどけて笑うミーアに、レイは相変わらずの無表情のまま口を開いた。

「では、忘れる前に俺が今から言う事も、聞いて忘れてくれませんか?」
「・・・いーよ。お互い様、ってコトで」

困ったように眉を寄せて笑うミーアを前にしてもレイの表情は変わる事は無い。

「止める必要は無いと思います。シンは貴女の事を大切に思っています。少しでも可能性があるのに諦める必要を俺は感じません。戦う前に逃げては何も残せない。そう、思います。忘れて下さい」
「・・・・ありがとう。嬉しい。・・・・これは忘れないで。感謝、してるの」
「はい」

先程の無理矢理作った笑顔ではなく、二度と同じ物は見られないだろう心からの柔らかな笑顔にレイも微かに微笑んで返した。

「喉が渇きましたよね。何か持って来ます。その間に鏡を見た方がいいと思います」
「え・・・あぁ!やだ!化粧!やだ、ごめんなさい、見ないで!」
「気にしてません」

そう言って笑うレイに、ミーアは手で顔を隠しながら上目遣いでレイを睨んだ。

623鬼ジュール・606続き:2006/02/13(月) 18:20:37 ID:???

レイがミーティングルームを出ると、ミーアは慌てて鏡を取り出し、「やだやだ!」と、叫びながら化粧落としシートで一度全部落とす。
一度落として化粧をし直した方が早いと思える程ミーアの化粧は落ちてぐちゃぐちゃになっていたのだ。
そういえば文化祭に誘ってくれた時も風呂上りのスッピンを見られていたんだったと思い出し、しかし今回の方が最悪だと落ち込む。
だが自分の中にあるどろどろな物を全て泣いて吐き出したおかげでそこまで恥ずかしくも感じなかった。

後は浮上するだけで、これはミーア独特の方法がある。
立ち上がり、喉の調子を確かめて背をしゃんと伸ばすと大きく息を吸う。
そして歌うのは、大好きなラクス・クラインの少し明るめの曲。
振り付けだって全部覚えていて、目を閉じて自分は今だけはラクスなのだとなりきって歌う。

歌うのが好きで、踊るのも好きで、ラクスが大好きだからこその浮上方法。

一番を歌い切って、二番に入ろうかな?と、楽しくなって来た時。

甲高く響く拍手の音。

レイが帰って来たのだろうかと恥ずかしそうに目を開けて見ると、そこにはレイとは全然違う大人の男性が居て。

「ラクス・クラインが歌っているのかと思わず引き寄せられてしまったよ。素晴しい」

ミーアだって知ってる最高評議会議長、ギルバート・デュランダル。その人だった。

<続>
******************************
やっと出せた。やっと出せましたよ、議長!
此処で対面させたくて文化祭ネタ書いたので、目的がもうちょっとで達成させそうで一安心です。
おまけに前回はシンが告白を決意して、今回はミーアもシンが好きなのだと自覚して。
必要な材料は着実に集まりつつあります。
後はミーアが変身するだけだ!(多分)
少女漫画的展開にかなり滅入りそうになったんですが、皆様、大丈夫ですか?砂糖吐いてませんか?
自分は吐きそうです。
624通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 18:51:25 ID:???
レイかっこいい・・・・・・
ミーア少女マンガのヒロインみたいww
えっ!ラクスにやっぱなるんですか?
議長とか出てきてるし
暗い展開????
625通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 18:57:29 ID:???
GJです!
626鬼ジュール:2006/02/13(月) 19:59:16 ID:???
>>624
レイ格好よくし過ぎちゃいましたか?
実は今RPG風に言うと「 ⇒レイを腹黒くする ⇒レイをいい人にする」という二つの選択肢があって、どちらにしようか悩んでいる最中なのですが。
格好いいレイがお求めならいい人にしてしまおうかと揺れ動いています。
ミーアは十分少女漫画のヒロインになれる人材だと思っています。
お洒落や男の子に興味があって、ちょっと大胆になれるお年頃で、自分に自信の無い所はあるけど、ラクス以上の求心力があり、誰かの役に立ちたいという思いが人一倍。
その設定全てを総動員すると、顔が可愛くなくてもレイでも落とせそうな勢いです。(注:少女漫画の世界では。ガンダムの世界では死亡フラグに変換されます)
一応>>401さんのネタをお借りして書いているので、シンと離れてラクスになって貰わなければなりませんが・・・。
もしかしてそれ以外の展開をお求めなのでしょうか?出来るだけ色んなご要望にお応えしたいのですが。

>>625
ありがとうございます!
627通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 21:39:31 ID:???
なにこの展開
萌え氏にそうなんですけど

続き激しくキボン
628通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 22:56:21 ID:???
も え ま す た
629通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 23:05:16 ID:???
レイは議長のこともあるから黒くもあるんだけど
切り捨てられそうでシンやミーアのことも大事で
切り捨てられないってのがいいかな!
630通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 23:08:03 ID:???
鬼ジュールさんの話まとめて小説に
してほしいぞ。
631通常の名無しさんの3倍:2006/02/13(月) 23:21:40 ID:???
負債よろしくレイ黒くして全部議長と新キャラのせいにして
AAマンセーにだけはしないでね
632通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 01:59:23 ID:???
鬼ジュール氏とプクダを一緒にするなお(´・ω・`)
期待しております鬼ジュール氏!がんがってください

シンミアSSのまとめサイトとか欲しいな…
633一条祭:2006/02/14(火) 17:24:13 ID:???
今回は>>610の続きです。


シ「レイ……ありがとうな」
レ「何がだ」

シンの礼の言葉に、レイはいつものように短く応えた。
二人は今、ミーアを出迎えるべくシャトルの滑走路端に佇んでいる。

シ「何がって……ミーアをミネルバに呼んでくれたのはレイなんだろ?」
シ「だから……さ」

照れ隠しに軽く鼻をかきながらそう言うシンに一瞥をくれると、レイは正面を見つめたまま、
やや厳しい口調でたしなめる。

レ「別にお前のためじゃない。公私を混同するな」
シ「う……そ、そりゃわかってるけどさ……」

シンもレイが自分のためだけにミーアを呼び寄せたわけではないことぐらいは理解していた。

シ「……でも、やっぱ、ありがとな」

しかし、それでも彼女がミネルバに来ると思えばやはり感謝したくなる。
小さく礼を述べるシンに対し、レイは表情を消し沈黙を守った。
この甘さがシンの強さなのか、それとも弱さなのか……。

レ「……」

生真面目にそう考えながらも、レイはすぐその考えを捨てた。
強さであればそれはそれでいい。弱さであるのなら、自分がフォローすればいいことだ。
そうレイは割り切るのと同時に、二人の上空を轟音と共に影が遮った。

レ「……どうやら到着したようだな」

レイの呟きをかき消し、シャトルが滑走路へと降りてくる。
着陸したシャトルからミーアの姿が現れるまで、シンはそわそわと終始落ち着きが無かった。

シ「ミーア!」

ミーアが現れると待ちきれないとばかりにシンは大きな声で彼女の名を叫び、駆け出した。

ミ「シン……!」

シンの声に、ミーアもまた輝くような笑みを浮かべ駆け寄ると、しなやかな身体をシンの腕の中に預ける。
634一条祭:2006/02/14(火) 17:25:40 ID:???
シ「ミーア……」
ミ「シン……」

二人は互いの名を呼び合い、確かめ合うように抱き締める腕に力を込める。
しかし、久しぶりの再会にも関わらずミーアの笑顔は長くは続かなかった。

ミ「シン……あ、あのね……私……」

それでもシンのために懸命に笑顔をつくろうとするミーアだが、言葉の出ない。
彼女の表情の理由はシンにもわかっている。
しかしそんなことは関係ないと言うように、シン優しく微笑んだ。

シ「今は無理しなくていいから、な?」
ミ「で、でも……」
シ「ミーアが来てくれて、俺、嬉しいよ」
シ「だから、今は無理しなくていい」
ミ「シン……!」

不安や安堵などの様々な感情が一気に溢れ出し、ミーアは泣きながらシンの胸にしがみついた。

シ「ミーアが悪いんじゃないよ……ミーアは何にも悪いことなんてしてない」
シ「だから、ミーアは自分を責めなくていいんだ」
ミ「っく……うぅ……っ……シ、シン……ぐすっ……」

子供のように泣きじゃくるミーアを抱きしめ、なだめるシン。
柔らかな髪を撫でながら、シンはまるで呪文を唱えるように『ミーアは悪くないよ』と繰り返した。
ミーアが悪いんじゃない。ミーアはいつだって頑張ってきたじゃないか。
皆のために。戦争を終わらせるために。

シ「そうさ、ミーアは悪くない……悪いことなんて何もしちゃいないんだ」

いつしかシンは、自分自身に言い聞かせるように『ミーアは悪くない』と呟いていた。
ミーアを抱き締める腕に力がこもる。これほどまでにミーアを悲しませ、苦しめる存在がシンには許せなかった。
優しさが深い人間ほど、憎悪もまた深い。
今、シンはミーアを悲しませる『敵』を心の底から憎んでいた。

レ「……」

そしてそんなシンを、レイはただ黙って見つめていたのだった……。


今回は以上です。実はこの次の部分もほとんど出来てはいるのですが、これ以上は長くなり過ぎる
ので今回はキリのいいところで終わりにしました。
最後に読んでくださった方、本当にありがとうございました。
635鬼ジュール:2006/02/14(火) 17:33:12 ID:???
飲み物を二つ買ったレイはそのままミーティングルームに戻らず、教室に向かう。
教室の前の人気ホスト(ホステス)No.1が何故だかクラス外のヴィーノになっていて、シンはどうしたのだろうかと取り敢えず教室の中を覗く。

「あ――――!レイ!やっと戻って来たな!」

逸早く気付いたのはNo.ホストのヴィーノで、女の子と接客中だったのを席を離れ、レイに近づいてくる。
後ろではレイに気付いた女の子が「キャ―――♪」と、声を上げている。
ミーアと二人きりのミーティングルームにいたのでうっかり忘れていたのだが、此処はこういう雰囲気だったと思い出したレイはヴィーノにそっと尋ねる。
「シンは?」
「シンなら裏。直ぐ行ってどうにかしてやってくんね?シンってばもう手が付けらんなくて」
ヴィーノの言葉の後に「ごすっ」という鈍い音が奥からし、そちらに一度目を遣ってまたヴィーノに視線を戻すと、困った顔でレイを見ていた。

あれはシンがやってるのか・・・・。

察したレイはヴィーノに場を任せて裏に入る。
そこではお茶とお菓子を用意するメンバーが居て、やはりレイの登場に皆安堵の溜息を吐き、一斉にシンに目を移す。
それによってレイも直ぐにシンを見つける事が出来た。

壁に向かって椅子に腰掛け、深く項垂れ時々壁に向かって拳を打ち付けている。

分かり易い・・・・。

「シン」
テーブルに飲み物を置いてから声を掛けると、弾かれたようにシンは立ち上がり、レイを振り返る。
直ぐにレイの隣にミーアの姿が無い事に、空気まで切り裂きそうな鋭さでレイを睨み付ける。

「レイ、お前!ミーアはどうした!まさか逃げられたんじゃないだろうな!」

靴の踵を鳴らし椅子にぶつかっても気付かずただレイの襟首を両手で掴み持ち上げ、睨み付けるシンをレイは無表情に見つめ返す。

「彼女が逃げられると思うか?彼女ならM−Uルームだ」

確かに足は速いが要領が悪い。
人混みを掻き分ける力も器用さも無いミーアをどうして逃がす事が出来るだろう。
レイの言葉にシンはミーアの鈍臭い所を思い出し、それもそうか・・・と、レイに掴み掛かっていた手を放した。

「今、どうしてる?・・・何か、言ってたか?」
「大声で泣いて叫んで、化粧崩れが凄い事になっていた」
「それ、そのままミーアに言ったのか?」
「鏡を見た方がいいとは言って、こっちに来た」

きっと今頃大騒ぎだと、その様子が容易に浮かぶシンは表情を和らげ、次に困ったように歪めた。

「・・・・で、何か、俺の事は?」

言いながらシンは俯き、再び拳を作る。
そんなシンの様子を見てレイは先程のミーアの言葉を思い出す。
636鬼ジュール:2006/02/14(火) 17:34:54 ID:???

あたし、シンが好きみたいなの。

しかしそれは忘れた事になっている。

「いや、特に何も。何か思い詰めたように叫んでいたが俺には意味が分からなかった」
「そっか。・・・俺、行って来る」
「待て、シン」
今すぐ飛び出そうとするシンにレイが声を掛けて止める。
シンにしてみれば今ミーティングルームに一人で居るなら自分に黙って帰るかもしれないという恐れがあるので、レイの声はただ苛立ちを呼ぶ。

何も言えずにまた会えなくなるなんて、そんなのは嫌だ!

苛立ちでレイを睨む。
その瞳を受けてもレイは表情を変えず、シンの右手に目を移す。
「怪我をしているだろう。手当てをしていけ」
「必要ない!」
「彼女にその手を見せ付けるのか?怪我の理由を何て言うつもりだ?彼女は化粧直しの最中だ。少しは時間がある」
レイの言葉にシンはそこで初めて自分の拳の状態を見る。
皮が盛大に捲れ、血が滲んで手の甲が少し血で汚れている。

痛みは感じないのだが。

それでも女の子に見せる物じゃない事は確かだ。
それがミーアなら泣いて叫んで怒るのを同時にするかもしれない。

「・・・・分かったよ」

シンは渋々教室に添え付けの救急箱を持って来て椅子に腰掛ける。
レイは救急箱を開けシンが自分で手当てをしようとするのを遮り、手伝う。
「レイ・・・」
「急ぎたいんだろう?」
「・・・・・ありがと」
手当ての最中、レイは一つ思い出した。
ミーアに口止めされていない、言葉を。

「・・・彼女は『ラクス様みたいだったら・・・』と、言っていた」
「へ?」
「『ラクス様みたいに可愛かったら・・・』それなら、聞いた」
「・・・・ミーアの、馬鹿。相変わらず、馬鹿」

シンが俯き、今度は左手で拳を作る。

ミーアはミーアで、そのままでいいのだと、今すぐ言ってやりたかった。
637鬼ジュール:2006/02/14(火) 17:43:51 ID:???
*********************
あわわわわわわ。
一条氏の書き込みと被るとは思ってもみなくて、書き込んでから慌ててしまいました。
挟まれなくて、それだけが良かった・・・。
読み手に優しくない連投スミマセン。
本当はこの後ミーアと議長が話していて、一話分仕上がっているのですが、長くなりそうなので今回はこの辺で。

>>629
それ激しく萌えますね!
使わせて貰ってもいいですか?
出来るだけそっちの方向で話を考えていきたいです。

>>631
シン視点という時点でAAマンセーにはならないと思って書いてます。
AA組のやってる事は自分も完全理解は出来ないので。
議長の事は・・・どうしようか悩んでいます。
議長悪人にしない方向で話を考えた方がいいのでしょうか?
今のところグレーの方向なのですが。
638通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 18:01:15 ID:???
議長悪だのAA悪だのはやらないほうがいい。
今後アストレイで適当に善悪が押し付けられる予定だから。
639通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 19:22:22 ID:???
>>637
べつに鬼ジュール氏が議長アンチで思いっきり貶めてやろうとか考えてるとかでなければ、
思ったまま描けばいいと思うよ。
多少悪人ぽくなったり扱いが悪くなったりしても、ちゃんと一人の人間として描けていれば
読者には受け入れられると思う。
640通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 19:33:54 ID:???
おまえら小説だけでよく萌えれるな
イラストもつけなきゃ萌えられんわ
641通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 19:35:46 ID:???
文だと自分で想像出来るから何たらって金八先生も言ってた
642通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 19:58:14 ID:???
アニメと文章は別腹だよ。
むしろ視覚情報少ない方が想像広がりやすい
643通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 20:12:42 ID:???
鬼ジュールさん、629っす!
どうぞどうぞご使用くださいませ〜。
議長はやっぱ鬼ジュールさんの思うように
書けば正解ではないでしょうか?
ただ議長ものらりくらりの狸だとは思いますが
レイのことは大切だと思う〜。
そんでもってミーアにも少し情が移ればいいなぁ。
そこまでは無理かなぁ。
644鬼ジュール・636続き:2006/02/14(火) 21:14:18 ID:???
「少し、話し相手になってくれないかな?実は知り合いに呼ばれて来たのだが、さっきから連絡を入れても一向に繋がらなくてね。少し困っていたんだ」

それは気の毒だなぁ・・・この人混みだもん。と、ミーアは思うと自分の家ではないのだが「どうぞどうぞ」と、椅子を勧めてしまう。
しかし、直ぐに今の自分が化粧を落としたスッピンである事を思い出し、背中を向ける。

「スミマセン!あたし、いまちょっと・・・・け、化粧落としちゃってて・・人に見せられる状態じゃないんです!」

此処まで言わなくても良かったのかなぁ!?

言ってから自分の馬鹿正直さに「もうちょっと言葉選べなかったのかなぁ!?」と、半泣きになりながらパニックを起こす。
何せ毎日のようにニュースで見ている有名人が目の前に居て、自分に話し掛けているのだ。
背中を見せるのは十分失礼だと思うのだが、スッピンの顔を晒す事はもっと出来ない。
ミーアの慌て具合に目を見開いたギルバートは直ぐに目を細めて笑う。

「構わないよ。何なら化粧をしながら相手をしてくれてもいいんだ。私の方が勝手に入って来て話し相手を求めたのだからね」
「本当に、いいんですか?無礼を許してくれますか?」
「では、私も君に背を向けて話す事にしよう。これでおあいこだ」

本当にミーアに背中を向けて座り直したギルバートをちらりと見て、彼女もまた背を向けて座り、折角なのでおかしくない程度に手早く化粧をしてしまおうと思う。

「ここは活気があって、いつ来てもいい」
「あたしは初めてで・・・思い切り迷っちゃいました」
「・・・そうか。君は此処の学生ではないのだね?」
「はい、あたしの家はクインティリスにあるんです」
「クインティリスか。あそこも賑やかで好きだよ」

そこからクインティリスにも詳しいというギルバートに地元の話をして、ミーアはその間に化粧をおかしくない程度に終えると改めてギルバートの前に立つ。
顔を上げたギルバートに目線が高いのは失礼だわ、と、床に膝を着いて握手を求めて手を差し出す。

「失礼しました。改めましてこんにちは。あたし、ミーア・キャンベルって言います」

目線を合わせて無邪気に笑うミーアにギルバートは純粋に驚き、目を見開く。
ミーアは隠したようだが、目が赤く、少し目蓋が腫れている所を見ると泣いていたのが分かる。
それでもすっきりとした笑顔を見せるミーアに困ったような複雑な表情を浮かべたが、結局は笑顔でミーアの手を握り返す。

「こんにちは、お嬢さん。私はギルバート・デュランダルだ」

そして手を放そうとした時、ミーアの方がギルバートの手を放さなかった。
どうしたのだろうかと首を傾げる。

「ミーア?」
「あの。聞いてもいいですか?」

呼んでもミーアはうろうろと視線を彷徨わせて、やはり手は放さない。
申し訳なさとしかしそれ以上の好奇心が彼女の中に内在しているのかもしれない。
ギルバートはそのアンバランスさに微笑む。
645鬼ジュール・636続き:2006/02/14(火) 21:16:15 ID:???

「こんなにしっかり捕まえておかなくとも逃げるつもりはないよ」
「ご、ごめんなさい!」

ぱっと手を放したミーアにギルバートは隣に座るように促す。
ミーアは少し話し出し難いのか、戸惑いながらギルバートの隣に腰掛け、しかし直ぐには口を開かずもじもじと床を見つめていた。
待っていても話し出してくれなさそうな雰囲気に、こちらから聞くべきかと口を開く。

「一体どうしたんだね?」
「・・・・聞きたい事が、2つ、あるんです。でも、プライベートでこちらにいらしているのなら、聞くのは失礼ですよね?」
「何だ、そんな事か。それなら遠慮しなくても構わないよ。これだけ話してもう名乗り合った仲だ。君は私の友人だろう?」

それとも、こんなに年上では君の友人の年齢制限に引っ掛かってしまうだろうか?

おどけて言うギルバートにミーアは驚いて一瞬椅子から浮かせてしまう。
それからぱたぱたと慌てて両手を振って、首も左右に振る。
中々忙しい娘だな、と、ギルバートが笑顔を見せると、それをきっかけに真っ赤になって大人しく椅子に座り直す。

「い、いえ!光栄です!・・・いえ。えっと、嬉しい!・・・友人には素直に言う事にしているんですが、構いませんか?」
「何なら敬語も無くて構わない。こちらこそ嬉しいよ。君のように魅力的なお嬢さんに友人と認めて貰えるとは」

微笑みを乗せながら言うデュランダルに、ミーアも「流石にそこまでは言い過ぎですよ!」と、声を立てて笑う。
そして笑いが収まると、ミーアは深く息を吸っておずおずと口を開いた。

「一つはラクス様の事で・・・・。今どちらにいらっしゃるんでしょうか?あの戦争以来お姿が見えないのが心配で・・・。それと、もう一つが・・・」

そこでミーアは一旦口を閉じた。
次に言う言葉がどれだけギルバートにとって失礼な事かミーアにも分かっているから。
しかし、どうしても直接聞きたかった。
安心、したかった。


「・・・もう、戦争って起きないんですよね?MSのパイロットになったとしても、大怪我とか、そんな事、なくなりますよね?」

646鬼ジュール・636続き:2006/02/14(火) 21:17:05 ID:???

膝の上で指を強く組む。
ラクスの事はずっと心配で、シンの事は凄く心配で。
だからこの二つが今のミーアの気掛かりで、失礼だと思いながらも聞きたかった事。
直ぐにギルバートの返事が返ってこない事に恐怖があるのか、ギルバートが見つめる中、かたかたと組んだ指が震える。
その不安げなミーアの様子にふっと表情を綻ばせて微笑んだ。

「君はとても情愛の深い人なのだね。・・・それでは私の悩みも合わせて話そうか」


今、我等が歌姫は行方不明でね。


心底困ったようなギルバートの言葉にミーアは弾かれたように顔を上げ、彼を見上げる。
泣きそうな顔に追い討ちをかけるような事を言う事に一瞬躊躇したが、それでもギルバートは口を開いた。

「・・・その上、最近外交が思うように行かなくてね。悪い情報ばかりが日々私の元にやって来る。歌姫が行方不明な事もあり、様々な憶測が飛び交い地球に対して悪い感情を持ち始める者達も現れて、少々困っているのだよ」
「それって・・・・」

コーディネイターがラクス様を攫ったかもしれないって事!?
戦争が起きるかもしれないって事!?
そんな事になったら・・・・・・・・・シン!

ギルバートの声が遠くに聞こえ始めて、段々何を言っているのかミーアにはもうよく分からなくなって来ていた。
ただ、苦しくてならなかった。


<続>
*********************
明日SSを書きに来れるかわからないので此処まで載せました。
相変わらずうちのミーアは無防備で無邪気で警戒心無しです。
これを読んで議長が黒か白か判断するのは皆様かなと思っています。
皆様がご意見下さった事、感謝です。

>>643
ありがとうございます!
今日のでちょっと議長もミーアの魅力に気付いた事だろうと思いながら書きました。
レイのシンに対する構ってやり方とか、こんな感じで間違ってませんか?自分勘違いしてないですか?
647通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 21:28:10 ID:???
643です!
わたしは鬼ジュールさんの解釈とても好きですよ!
応援してます!
648通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 21:32:26 ID:???
一条祭さんのシンミアを拝読していると
頭に浮かぶ歌がある。
君が〜笑ってくれるなら僕は悪にでもなる〜
いいなぁシンミア。
ごめんなさい。
スミマセン!
>>646で「コーディネイターがラクス様を攫ったかもしれないって事!?」とかミーアに言わせちゃいましたが、「×コーディネイター ○ナチュラル」です。
コーディネイターがラクス攫ってどうするんだ!
見た瞬間、全速力で逃げ出したくなりました。
穴を掘って埋まりたい・・・・。

>>647
ありがとうございます。
ではこの方向性で行きます!
650通常の名無しさんの3倍:2006/02/14(火) 22:08:42 ID:???
ドンマイです!
651通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 05:05:12 ID:???
ねぇシンミア最高じゃね?
何この続きが気になる展開w
シンのため、平和のために、姿を変える歌姫燃え
652一条祭:2006/02/15(水) 17:36:59 ID:???
>>633-634の続きです。かなり長いですがご容赦を。


ミネルバの艦内をレイ、ミーア、そしてシンの三人は歩いていた。
ミーアの姿に、クルーはみな驚きと奇異の視線を向ける。
中にはミーアを見てヒソヒソと囁き合うものもいるが、シンが鋭い眼光で睨みつけるとそうした連中は逃げるようにその場を後にした。

レ「シン。そう皆を睨むな」
シ「べ、別に俺は……」
レ「これから彼女はこの艦に乗るんだ。お前の気持ちもわかるが、クルーに悪印象を持たせてどうする」
シ「あ……」

レイの指摘に、シンはつい鋭くなりがちだった視線を緩める。
ミーアのことばかりに気を取られ、そこまで考えが回らないところがやはり自分はレイに及ばない、とシンは素直に反省した。
目的の場所に到着すると、レイが来訪を告げる。

レ「レイ・ザ・バレルです。彼女をお連れしました」
タ「入りなさい」

落ち着いた声が入室を許可する。
三人はミネルバ艦長、タリア・グラディスの部屋へと足を踏み入れた。

タ「ようこそ、ミネルバへ」
タ「……貴方のことは何と呼べばいいのかしら?」
ミ「あ、わ、私は……」
レ「ミーア。彼女の本当の名はミーア・キャンベルです」

ミーアが答えるよりも早く、レイは彼女の本名を口にした。

タ「ミーアさん、ね……」

タリアはミーアを一瞥し、その名を口にしただけで、すぐに視線をレイに向けた。

タ「で、どういうことなのか説明してもらえるわね、レイ?」
レ「はい」

人によっては詰問されているとも受け取れるような凛とした声にも臆することなく、レイは事情を説明し始める。

レ「彼女はデュランダル議長の指示で、先ごろまで行方不明になっていたラクス・クラインの影武者を務めていました」
タ「……どうしてそんなことをしたの?」
レ「いささか話は長くなりますが、よろしいですか?」
タ「ええ」

タリアが頷くと、レイは「話は二年前に遡ります」と前置きして語り始めた。
653一条祭:2006/02/15(水) 17:39:19 ID:???
レイはまず、ラクス・クラインについて語った。
ザフトの切り札であった新型MSフリーダムの強奪。それをきっかけにしたパトリック・ザラの暴走。
国家反逆罪で追われ、エターナルを強奪しアスランと共に脱出したラクスがAAやオーブ残存勢力を
糾合し連合によるプラントへの核攻撃の阻止、ジェネシスの破壊などの独自の軍事行動を起こしたこと。

レ「……結果として、彼女達の活躍により我々と連合は交戦能力を失い、停戦することとなりました」
レ「そしてアイリーン・カナーバ前議長は停戦条約締結後、彼女の罪を不問にすると、全てを闇に葬ったのです」

公表された事実と公表されなかった真実を、レイはよどみのない口調で話し続けた。

タ「なぜそんなことを……」

レイの口から語られる話に、流石にタリアも驚きを隠せないでいる。

レ「クーデターにより実権を握ったカナーバ前議長はクライン派でした」
レ「もしラクス・クラインの罪が明るみになれば、理由はどうあれクライン派は致命的な傷を負い、力を失います」
レ「そしてそうなれば、再び強硬派であるザラ議長派の残党が勢力を盛り返したであろうことは疑いありません」
レ「だからこそ、カナーバ前議長……いいえ、クライン派は彼女の罪を問うことはしなかったのです」
タ「……」

それが政治と言ってしまえばそれまでだが、裏面の事情を知って気分が良いはずも無い。
タリアは無意識に眉間に皺を寄せた。

レ「戦後、ラクス・クラインはプラントを離れ、地球に降りたそうです」
タ「なぜ?」
レ「詳しい理由はわかりません。ですが、彼女がプラントにいてはクライン派も何かと不都合があったのはないでしょうか」
タ「……確かに、ね」

レイの言うことが本当なら、ラクス・クラインの存在はクライン派にとって致命的なアキレス腱にもなりかねない。
それならプラントにいるよりは、いっそ地球に降りてもらっていたほうが都合がいいに違いない。

レ「いずれにせよ、クライン派によって改竄され、公表された記録によりラクス・クラインの名声はさらに高まり、彼女は平和の歌姫、女神とまで讃えられました」
レ「しかし、フリーダム強奪から始まる一連の出来事の発端は、全て彼女だったのです」

まるで罪を訴える法廷の検事のように、レイははっきりとラクスの非を鳴らした。
ミーアが微かに息を呑む。シンも同様だった。
そんな二人を軽く見やり、軽く咳払いをすると、レイは更に話を続けた。

レ「……ですが、デュランダル議長は彼女の必要性を重視しました」
レ「プラントにおいて、彼女の力はなまじの政治家など足元にも及びません。議長ですら、その存在を無視することはできない」
レ「しかし、本物の彼女を招くことは非常な危険を伴う」
タ「……だから、彼女を?」

レイの話を引き取る形で、タリアは尋ねた。

レ「そうです。プラントに必要なのは『平和の象徴たるラクス・クライン』であって『本物のラクス・クライン』ではありませんから」

タリアの問いに、レイははっきりと言い放った。
654一条祭:2006/02/15(水) 17:41:00 ID:???
タリアはしばし目の前に立つ怜悧な少年をじっと見つめると、その視線を当事者である少女に向けた。

タ「本当なの? ミーアさん」
ミ「あ、わ、私が言われたのは『今、ラクス様はある事情でプラントにはいない。だが、プラントの人々にはラクス様が必要だ』」
ミ「『だから、君さえ良ければ、本物のラクス様が現れるまで議長の下で身代わりとして働いてもらいたい』と……」
タ「そう……」

彼女の言葉には、少なくとも嘘は感じない。ミーアの目を見ながら、タリアはそう判断した。

レ「彼女は議長の指示に従い、充分に頑張ってくれました」
レ「開戦と同時にいきなり核攻撃を受け、報復の気運が高まったプラントが彼女の言葉で静められたことは艦長もご存知のはずです」
タ「ええ……」

確かに、プラントには『平和の象徴たるラクス・クライン』が必要だった。
そして、そのラクスの力を最大限に利用したのはデュランダルの手腕でもある。
結果としてデュランダルの打った布石は見事に功を奏したのだ。
タリアはデュランダルの手腕に空恐ろしいものすら感じた。

レ「なぜ、この時期に本物のラクス・クラインが姿を現したのかはわかりません」
レ「ですが、彼女はジブリールを匿い、逃がしたオーブと共にありました」
レ「この事実と先日の声明から、彼女が我々に敵対する意思があるのは明らかです」

レイが口を閉ざすと、室内に沈黙が満ちた。
重苦しい沈黙がしばらく続いた後、タリアは軽く息を吐き出した。

タ「とりあえず、事情はわかったわ。にわかにはとても信じられないような話だけど」
レ「ご判断は艦長にお任せしますが、自分は事実を話しているに過ぎません」

面憎いまでに冷静なレイの言葉に、タリアは僅かに眉をしかめた。

タ「いいでしょう。ともかく議長の指示通り、彼女の身柄はレイ、貴方に預けます」
レ「ありがとうございます」
タ「後の問題は、彼女のことをクルーにどう説明するかだけど……」
シ「そ、それなら……!」

それまで話に入れず黙っていたシンが、思い切ったように二人の間に割って入る。

シ「それなら、きちんと皆にも事情を話したほうがいいと思います」
シ「ミーアは何も悪いことなんてしてないんだから、ちゃんと話せば……」
タ「シン……事はそう簡単ではないのよ」

たしなめるような口調でタリアがそう言うと、レイがシンの意見に賛同を示した。

レ「いえ、自分もシンと同意見です、艦長」
タ「……どうしてかしら?」
レ「下手に隠したところで何の益にもなりません。むしろ隠すことで、これまでの彼女の功績を無にしてしまいます」
レ「それに、シンの言うことは間違ってはいません。悪意があってのことならともかく、彼女がプラントのために働いたのは事実です」
タ「それはそうだけど……」
655一条祭:2006/02/15(水) 17:42:29 ID:???
なおも思案するタリアに、レイは短く、だがはっきりと問いただした。

レ「艦長。本物がいつも正しく、偽者は常に間違っているのでしょうか?」
タ「レイ……」
レ「そうではないでしょう。違いますか?」
タ「……」

レイの視線とその言葉に、タリアは無視し得ないものを感じた。
いつものレイからは感じられない、『何か』としか言い様の無いものだが……。

レ「何も今話したことを全て明らかにする必要はありません」
レ「彼女がやむを得ない事情でラクス・クラインの不在を埋めたことにすればいいのです」
タ「……わかったわ。ともかく、ミーアさんはゆっくりと休んで頂戴」

その言葉を最後に、タリアは三人に退出を命じた。
タリアの部屋を出ると、ミーアはレイに深々と頭を下げた。

ミ「レイ……本当にありがとう」
レ「別に俺は礼を言われるようなことは何もしていない」
シ「何言ってんだよ、レイ! 凄かったぜ、ホントに!」

堂々とタリアと渡り合い、ミーアの立場を守ったレイをシンは尊敬の眼差しで見つめた。

シ「それにしても、どうしてあんなことまで知ってたんだ?」
レ「別に大したことじゃない。危険は伴うが、調べればあの程度はすぐにわかることだ」
シ「危険って……」
レ「それに、いくら闇に葬ろうとしても全てを消しきれるものじゃないからな……」

そう答えるレイの脳裏に、仮面で顔を隠した男の顔が思い浮かぶ。
あの人はラクス・クラインの罪をなすりつけられ、死んでもなお汚名を着せられた。
確かにあの人に罪はあったのかもしれない。しかし、だからといって死者を貶めるような
行為が許されていいはずがない。
その思いに、レイは僅かに唇を噛み締める。

シ「どうした、レイ?」
レ「……いや、なんでもない。シン、お前は彼女を部屋に送ってやれ」
シ「あ、ああ。行こう、ミーア」
ミ「うん」

ミーアを連れ、シンは廊下を歩き出す。
二人の背中が視界から消えるのと同時に自分を呼ぶ声がかかり、レイは声のする方へ振り向いた。

レ「何の用だ、ルナマリア」

振り返った視線の先には、彼の同僚であるルナマリア・ホークが立っていた。
656一条祭:2006/02/15(水) 17:49:38 ID:???
今回はこれまでです。長くなって本当にスミマセン。
キリのいいいところで、と思ったのですが……。
しかしレイが喋る喋る。最早、本編の欠片もありません。

一応、この後レイとルナマリアの会話の後、シンが何とかミーアを受け入れてもらうよう
ミネルバクルーに働きかけるのですが……先は長そうです。
ウザくならない程度に頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。

最後に、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
657通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 17:53:50 ID:???
一条祭氏、乙です!
リアルタイムで読んじゃったー(*´∀`人)
職人さんがたのSS楽しみにしてるので、自分は長くてもOKです(・∀・)ノ
続き禿げしくキボン!!
がんがってください!
658通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 19:37:22 ID:???
小説スレなら小説のスレッドにいけよ
659通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 21:37:32 ID:???
一条氏乙ー。
頑張れシン! ミーアはお前が守るんだ!
660通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 21:42:41 ID:???
新作キテター (゚∀゚)ー !!
ミーア生きてて欲しかったよミーア
661通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 21:54:37 ID:???
レイかっこいいー!
ミーアも素の性格のほうがヴィーノやヨウランに
受け入れられやすそーだと思うな!
662通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 22:08:34 ID:???
こっちでもっかい運命つくりなおしてほしいよー。
663通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 22:25:04 ID:???
一条一也氏の小説は面白いだが
鬼ジュール氏は駄作だね
664通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 22:39:02 ID:???
わかってないな鬼ジュールの楽しみ方を。
後書きと名無しへのサービスレスwだけ読めばまずまずのヲチ対象。
665通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 22:44:02 ID:???
お前ら、気に食わない作品あっても貶めるな。黙ってスルーしてろ。
好きなのだけ褒めて、嫌いなあっても言及するな。

書き手が減るとな、他の書き手も書きにくくなるもんだ。
煽り荒らすことで追い出せる、という実例作ることにもなるしな。
そうなると残った作者も住人の顔色伺いながら書くようになって、作品がとたんに面白くなくなる
666通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:02:27 ID:???
嫌なら見るなお、来なくていいお(`・ω・´)
一条氏乙ですー、鬼ジュール氏のSSも好きですお!
これからもシンミア萌えをくださいっ!
667通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:03:31 ID:???
>>665
逆行があってこその作品だろ
面白くなかったらそれまでの作品って事で価値なしだ
668通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:04:25 ID:???
>>666
うるせぇ(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'
669通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:06:31 ID:???
鬼の人作品は嫌いじゃないが人間性が嫌
複数のスレで同コテは激痛
偶然見つけた時は目を疑った
670通常の名無しさんの三倍:2006/02/15(水) 23:35:18 ID:???
鬼ジュール氏も一条祭氏もGJ!
どっちのSSも好きだ。
671通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:53:51 ID:???
>>665
このスレの読者として言わせてもらうが
邪魔なのは書きもせずに文句を言うしか脳がない貴様だ。
消えうせろ、カス。
672通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:54:45 ID:???
じゃあ書くか
673通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:55:04 ID:???
(*´ー`)俺はおもしろければOK。ここのSSは皆おもしろい。俺にとってはそれが全てなので細かいことは気にしないね。
674通常の名無しさんの3倍:2006/02/15(水) 23:56:29 ID:???
>>652->>655
乙です、レイがカッコいいですね。
ラクス達に対する怒りとかクルーゼへの思いとか。
レイの立場からすれば当然の感情が出ていてとても良かったです。
テレビ本編はキララクだけが正義で他が全部間違ってるみたいな
書き方が許せなかったので、出来ればオリジナル展開にして欲しい気がします。

・・シンミアの感想じゃなくてスミマセン。
続き期待してます。
675671:2006/02/15(水) 23:56:34 ID:???
しまった・・・。
>>671>>663-664,669へだった・・・。

>>665さんの言うことには心から同意。
676通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 00:14:19 ID:???
>>668
テメ殴るなよゴルァ(゚д゚#)!!
677通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 00:20:53 ID:???
キララク厨だからラクスの良いとこ取りはやめないんじゃない?
ラクミアで歌って世界救って、心打たれてシンレイ議長ラクス教入信だろう
678通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 00:24:32 ID:???
SS以外のレスは読み飛ばしてる俺は勝ち組
679通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 00:53:47 ID:???
>>677
ここはSSという手段つかって他カプ叩くスレなのか?
もしくは、そういう傾向にない作品は認められないか?
だったらお前が一番痛いな。
680通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 01:33:45 ID:???
他カプを叩く事でしか浮上できない!
それがシンミア!
681通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 01:38:42 ID:???
>>676
(o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;'ハハハ弱虫が苛めてやるぜ
682通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 01:47:21 ID:???
なんか荒れてるな…。
まぁとりあえず書きもしない香具師が職人に対して文句言うのは見てて痛いだけ
683通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 01:56:35 ID:???
SS以外のレスは読み飛ばしてる俺は勝ち組
684通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 06:15:59 ID:???
あからさまな煽りにマジレスするなお前ら
本人的には「スレを守ってる」つもりかもしれんが
結果として荒らしに加担してるだけだ
685通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 08:01:42 ID:???
荒れてるお
686通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 08:40:53 ID:???
>>656
レイはしゃべるキャラじゃないけど、こういう話ならズバズバ言いそうだしな
兎も角GJ!
687通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 16:29:36 ID:???



















一条祭、キャラ叩きSS
マ ン セ ー ! ! !
688通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 17:21:13 ID:???
このスレを保持したいのなら、何も言わず少し黙ってろよ
板自体が過疎ってるからすぐに沈静化するだろ
689通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 19:28:02 ID:???
>>687
鬼ジュール信者乙
690通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 23:05:11 ID:???
>>677
違うお。鬼ジュール氏はラクス総受け厨だお。
691通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 23:09:32 ID:???
真面目に言って、シンにラクスともミーアとも接点がないのが、種死のお話全体の構造上の問題点の一つだからな。
どっちとも接点がないから、ラクス/偽ラクス絡みの話で蚊帳の外になってしまう。
別にカプになる必要もないし、片方との絡みで十分なのだけど。

そういう意味で、鬼ジュール氏の試みは面白いかもしれない、と思ってる。
このスレの内容、もっと先まで進まないとその辺の影響分からないけどw
692通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 23:33:57 ID:???
>>689
一条祭信者乙!!!
693通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 23:40:11 ID:???
よそのスレでどんなもん書いてようが関係ないだろボケ
このスレでここのニーズにあったもん書けば問題ない
694通常の名無しさんの3倍:2006/02/16(木) 23:42:45 ID:???
>>692
どっちのSSも読んでないから違うよ〜ん
695通常の名無しさんの3倍:2006/02/17(金) 01:07:27 ID:???
早く続きこないかな
わくわく
696通常の名無しさんの3倍:2006/02/17(金) 04:48:45 ID:???
此処って、種時代のフレイ厨隔離スレと同じぐらい痛い厨の集ったスレだね。
697通常の名無しさんの3倍:2006/02/17(金) 07:56:39 ID:???
続きをマターリ待つぞ!
698一条祭:2006/02/17(金) 17:33:22 ID:???
感想をくださった皆さん、本当にありがとうございます。
今回は>>652-655の続きです。よろしければどうぞ。


ル「レイがあの子をこの艦に呼んだって、本当なの?」

廊下で呼び止められたレイは今、ルナマリアと共に休憩室にいた。

レ「彼女の名はミーアだ」
ル「あ、ミーアって言うんだ、あの子」
レ「ああ」

二人の他には誰もいない。レイは壁に寄りかかり、腕を組むとルナマリアに視線を向ける。

レ「彼女を呼んだ話なら本当だ。で、それがどうかしたのか?」
ル「どうかした、ってワケじゃないけど……」
レ「何か言いたそうだな」
ル「ん……まぁ、ね……」

いつもの快活な彼女らしくなく、髪を弄りながらルナマリアは言葉を濁す。

レ「わざわざ彼女とシンがいなくなってから声をかけてきたからには、言いたい事があるんだろう?」
ル「え……」

まるで自分のことを見透かしたようなレイの言葉に、ルナマリアは驚く。
レイの言う通り、これから話そうとしていることはあの二人に聞かれてはいけない話だった。
髪を弄る手を止めると、ルナマリアは大きく溜息を吐き、躊躇いがちに話し始めた。

ル「……私、聴いたのよ」
ル「アスランが以前AAのクルーと接触した時、キラって人が『ラクス様がコーディネイターに殺されそうになった』って言ったのを」
レ「……」
ル「『彼らはMSまで使って襲ってきた』『だから誰が犯人かわからないうちは、自分達はプラントも信じられない』とも言ってたわ」
レ「……そうか」

ルナマリアの話した驚くべき事実を聞いても、レイはいつもと変わらず冷静そのものだった。

ル「ねぇ、どう思う?」
レ「どう思うも何も、その話がどうかしたのか?」
ル「ど、どうかしたのかって……!」

今の話を聞いても何も思わないレイのほうこそ、どうかしてるのではないのか?
これまで自分の胸にだけ閉まっておいた秘密をあっさりと流されたように感じ、ルナマリアは声を高めた。

ル「あの人達が言ってたことがもし本当だったら、あの子は……!」
レ「嘘だったら?」
ル「え?」

短く問いかけるレイに、ルナマリアは咄嗟に返事をすることが出来なかった。
699一条祭:2006/02/17(金) 17:35:18 ID:???
レ「なるほど、確かにその話は筋が通っているようにも聞こえる」
レ「本物のラクス・クラインが死ねば、彼女が『本物』になれるからな。動機としては申し分ない」
ル「だったら……!」

結論を急ぐルナマリアを制するように片手を上げると、レイはさらに続けた。

レ「だが、所詮は話だけだ。証拠は何もない。違うか、ルナマリア?」
ル「そ、それは……そうだけど……」

確かにレイの言う通り、自分が聞いたのは話しだけだ。証拠は何も無い。
しかし、ミーアの存在を知った後では、嘘だと簡単に言い切ることは出来ない。
納得し難いといった顔のルナマリアに、レイは一つずつ反論していった。

レ「まず『コーディネイターに襲われた』からといって、何も彼女と議長だけが怪しいとは限らない。ユニウス落としを行ったようなザラ議長派の残党がいい例だ」
レ「彼らはラクス・クラインとクライン派に煮え湯を飲まされている。彼女を殺し、その罪を議長になすりつけるぐらいはやってのけるだろう」
レ「何しろ、本物が死ねば一番得をするのは影武者を使っている議長なのだからな」
ル「あ……」

レイの指摘に、ルナマリアは虚を突かれたような顔をした。

レ「次に『MSまで使用した』というのなら、なぜオーブ政府はそのことを発表しない?」
ル「え?」
レ「連合と同盟を結んでいたオーブが、プラントのMSの自国領内への侵入をそう容易く許すはずがない」
レ「さらにそのMSが戦闘行為までしているというのに、そのことを沈黙したままというのもおかしいだろう」
ル「そ、それは……」
レ「当時のオーブはアスハではなく、セイランが牛耳っていたときく。セイランはブルーコスモスの盟主であるジブリールとも親密な関係を持っていた」
レ「そう考えると、ラクス・クラインを消すことでジブリールに媚を売り、さらに彼女と懇意だったアスハの力を削ぐというセイランの陰謀とも考えられなくは無い」
ル「……」

レイの話は飛躍しすぎかもしれないが、言われてみればオーブにもおかしな点があることも確かだ。

レ「そして、もし仮に議長が本当にラクス・クラインを暗殺するつもりなら……」

そこまで口にするとレイの目がスッと細められ、冷たい光を放った。

レ「議長がラクス・クラインを暗殺するつもりなら、彼女はとうの昔にこの世にはいない」
レ「議長が計画したのなら、その計画は完璧だ。MSまで持ち出して失敗するような間の抜けたマネはしない」
ル「……」

確かにデュランダル議長なら、MSまで使って失敗するようなずさんな計画は立てないだろう。
しかしそのことよりも、氷のようなレイの眼光の鋭さに、ルナマリアは何も言えなくなっていた。
自分に注がれるルナマリアの恐れにも似た視線に、レイはふっと息を抜く。
700一条祭:2006/02/17(金) 17:36:43 ID:???
レ「無論、俺が今言ったことは全て推論だ」
レ「そして結局、奴らの言っていることもまた単なる推論、悪く言えば妄想に過ぎない」
レ「しかし、奴らがわが軍に与えてきた損害は否定しようの無い事実だ」
ル「レイ……それはそうだけど……」

困惑するルナマリアの言葉を遮るように、レイはきっぱりと言い放つ。

レ「ルナマリア、奴らの言うことに惑わされるな」
レ「奴らが何を言おうが、議長が実現させようとする平和への道を邪魔していることに変わりは無い」
レ「俺達ザフトは、全力でその障害物を排除すればいいんだ」
ル「う、うん……」

多少釈然としないものはあるものの、レイの言っていることは間違ってはいない。
いかなる理由があろうとも、彼らが自分達に敵対していることに変わりは無いのだ。
反論する材料も理由も持たないルナマリアは、そう結論付けるしかなかった。

レ「ああ、ルナマリア」

話が終わったと判断したレイは休憩室を後にしようとしたが、何かを思いついたように足を止めると
ルナマリアの名を呼んだ。

ル「な、なに!?」
レ「今の話、くれぐれもシンとミーアには話すな」
レ「つまらないことであの二人を悩ませる必要は無い」
ル「へ?」

レイの意外な言葉に、ルナマリアはしばし呆気に取られた。
その言葉の意味を理解すると、ようやくルナマリアは彼女らしい笑みを見せて尋ねる。

ル「レイ、それってあの二人の邪魔するな、ってこと?」
レ「そう……いうことになるのか……?」

これまでの怜悧さとはまるで正反対の、まるで自身でも確かめるような口ぶりのレイに、
ルナマリアはつい噴き出してしまう。

レ「? 何がおかしい?」
ル「ゴメン。レイがそんなこと言うなんて意外だったから」

普段のレイであれば、他人の、それもプライベートに関係するようなことにわざわざ口を挟むようなことは絶対にしないだろう。
シンとミーアの二人を気遣うレイの不器用な言葉に、ルナマリアは彼の意外な一面を見た気がした。

レ「……そうだな。確かに俺らしくないな」

しかし当の本人はそんなことに気づく様子も無くそう独語すると、そのまま休憩室を後にした。


今回はここまでです。何だかシンミアから離れつつありますが、次は必ずシンとミーアが出てきますのでどうかご勘弁を。
最後に、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。
701通常の名無しさんの3倍:2006/02/17(金) 17:58:43 ID:???
一条祭氏GJ!もう投下してくれないかと思いましたよ
レイのルナマリアって呼び方はやっぱいいわ
なんか何が正しいのかわからない、いろんなところで色んな人の策略やら考えやらが
渦巻いてて面白い
そういう人たちに流され巻き込まれてく少年少女がシンミアなんだな
レイのシンミアへの気遣いや、レイとルナの最後あたりの会話はほのぼのしました
702通常の名無しさんの3倍:2006/02/17(金) 20:05:37 ID:???
一条祭の駄文(゚听)イラネ !
703通常の名無しさんの3倍:2006/02/17(金) 22:38:40 ID:???
ルナを論破するレイにはゾクゾクしたよ。
本編では真実に近づいていたはずのルナが中途半端に放置されていたから、
その辺が気持ち悪かったんだけどこれで何かスッキリした。
GJ一条氏!
704通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 01:00:27 ID:???
レイがいい役してるなあ。GJです!!
705通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 06:17:37 ID:???
シンミア初めて読んだが結構いいな

レイの本物なら正しいのかって言葉とかもシンとミーアが絡めば生きてくるよな
706↑の人:2006/02/18(土) 06:45:40 ID:???
スレ全部読んでなかった
もう話題出てたんだなスマソ
707通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 12:11:01 ID:???
>>677
遅レスだが、鬼ジュール氏は確かにキララクも書いてるようだが・・・
ここのような甘々なのは書いてないし、別に厨じゃないんじゃないか?
鬼ジュール氏はイザーク厨でアスランとシン贔屓のレイミア厨だとオモ
708通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 12:27:09 ID:???
厨厨うるせぇ
709通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 14:02:49 ID:???
ちゅうちゅう吸うアイスが食べたくなった
二つに折るやつ・・・パピコ?
710通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 17:43:47 ID:???
>>707
あそこのキララクは甘々じゃないどころか、二人の絡みもほとんど無いしな。
凸と遺作贔屓じゃないかってのは、自分も感じたが・・・
711通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 18:52:44 ID:???
別に誰が好きでもいいよ
ネタ投下に感謝するだけだ
712通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 19:18:10 ID:???
ここはアンチスレじゃないし、シンとミーアが好きならいいかと
713鬼ジュール・646続き:2006/02/18(土) 20:24:19 ID:???
カタカタと体を震わせるミーアの姿に、ギルバートは僅かにミーアを覗き込む。

「ミーア?」

声を掛けるとそこで漸くギルバートの事を思い出したミーアは「ごめんなさい!」と、反射的に謝罪する。
「いや、構わないよ。私の方こそ考えなしに言ってしまったようで済まないね。まさか君がそこまで歌姫の事を案じてくれていたとは思ってもいなかったのだよ」
「あ、あたし!ラクス様の大ファンで!今はただ、この間の戦争でお疲れになっているから、何処かでお休みになっていらっしゃるのかなぁって位しか考えて無くって!なのに!まさか!」
何から話せばいいのか分からなくなっているミーアの様子に、再び声を掛けようとした時、ギルバートの携帯が音を立てて鳴った。
その相手を確認すると、ギルバートは困ったように微笑んだ。

「済まないね。ちょっと失礼」

少し離れた場所に立って回線を繋ぐ。

『ギル。申し訳ありません。何度もご連絡頂いたようで。所持を忘れていました』
「いや、時間の指定まではしていなかったんだ、仕方ないよ」
電話の相手は、レイの物だった。
一瞬肩を落としたミーアの背中を見つめて微笑むと、窓の外に目を移す。
『・・・今、アカデミーに?』
「あぁ、直接会えるかと思って連絡しなかったんだが、運の悪い事もあるものだ。・・・いや、運が良かったのかな・・・?」
楽しげに響くレイが端末の向こうでどんな顔をしているのか想像してみる。
きっと、僅かに眉を寄せた事だろう。それも、一瞬だけ。
『それは・・・会えたんですか?』
「あぁ、偶然可愛い女の子に出会ってね。話し相手をして貰っていたんだ。ラクス・クライン本人が唄っているのか間違えた位彼女の歌声にそっくりでね。つい惹かれてしまったんだよ」

ギルバートの言っている事が自分の事であると分かったミーアはギルバートに視線を向ける。
話しながら目の合ったギルバートはミーアに向かって『君の事だよ』と、言わんばかりに目を細める。
「可愛い女の子」と言われた事にミーアはお世辞でも恥ずかしい!と、直ぐにギルバートから目を離して俯く。

『まだそちらに彼女は・・・?』
「あぁ」
『今、そちらに人が向かっています。彼女と縁の深い者ですから、今のうちに』
「そうか。それなら仕方ない。私の方もそろそろ時間が来たようだから帰る事にするよ」
『お気を付けて』
「あぁ」

そこで通信を切ると、ギルバートは再びミーアの隣に腰掛けた。
「済まないね。私はもう帰る時間だ」
「あ、はい。此方こそスミマセンでした。色々不躾な事聞いちゃって・・・・・」
「気にしていないよ。大丈夫。私の方こそ君の心を考えずに言葉も十分に選ばず失礼な事をした」
ギルバートの言葉にミーアは首を懸命に横に振る。
その動作にギルバートはただ目を細めると椅子から立ち上がった。

もう帰るのだと思った瞬間、ミーアは慌てて鞄の中から紙を取り出し、青いペンで自分の携帯の電話番号を書き記し、立ち上がるとギルバートに両手で差し出した。
714鬼ジュール・646続き:2006/02/18(土) 20:26:18 ID:???
「ミーア?」
「これ、あたしの携帯の番号です!・・もしラクス様が見つかったら、ご無事だったら連絡下さい!何処にいらっしゃるのかなんて聞きません!ご無事か分かればそれでいいんです!・・・お忙しいのは分かっているんですケド!でも、もし、あたしの事思い出してくれたら」

ファンの心とはこのようなものなのだろうか?

ギルバートにはよく理解出来なかったが、ミーアの行動を見ていればどれだけラクスを案じているのかは分かる。
ラクスの無事かどうかだけの為に、会って30分位の男を信用する。
まるで恋をしているようだと思うと、その心理なら少しは分かるかもしれないとほんの少し納得する。

それでも、単純で、簡単に騙されそうなお嬢さんだという感想は拭えないが。

「余り簡単に男に電話番号を教えるものではないよ?」
「え・・・あ・・・っ。!あ!やだ、そんなつもりじゃなくて!」
慌てるミーアの様子にただ本当にラクスの身を案じているだけなのだと知ると、ギルバートはミーアの手から紙を受け取った。

「これは、君の歌が聴きたいという時に使うのも有効なのかな?」

軽やかに言うと、ミーアは微笑んで返す。
「勿論です。だって、もう友達でしょう?」
「そうだったね。では、失礼するよ」
「はい!」
左手を上げてギルバートがミーティングルームを出ると、ミーアもまた扉が閉まるまで手を振った。
扉が閉まった瞬間自分が男の人に携帯の番号を教えたのだと、胸がドキドキしているのを感じながら椅子に腰掛ける。
実を言うと、シンにも携帯の番号を教えた事は無い。
携帯からシンの携帯に電話を掛けた事はあるので、知っているだろうが、今のように紙に書いて手渡したりなどしなかった。

ラクス様の事が心配だったとはいえ、ちょっと大胆だったカモ〜〜〜?

今頃になって顔が熱くなるのを感じながら、恥ずかしさで頬を両手で隠す。

715鬼ジュール・646続き:2006/02/18(土) 20:28:01 ID:???
―― トントン。
突然の音に今度こそレイが帰って来たのかと、ミーアは再びドアに視線を向ける。
途中からギルバートと話していて時間の感覚を忘れていたが、飲み物を買いに行ったにしては時間が掛かり過ぎているような気がする。
「は―――い!」
両手が塞がってるのかも。と、ミーアはぺちぺちと頬の熱を飛ばすように軽く叩きながら扉の前に立つと中から自動ロックを解除して扉を開けると、侵入者は途端にミーアに体当たりするようにぶつかって来て。

そのまま強く抱き締められた。

視界の端に入っているのが、艶やかな黒髪なのでレイではない事は確かだ。
「シ・・・!」
「ミーアごめん。・・・ごめん!」

あれだけ泣いたのになぁ。
泣き尽くしたと思ったのになぁ。

どうして、シンの声を聴くと泣きたくなるんだろう・・・・!

ミーアは唇を噛み締めて嗚咽を殺すと、そっとシンの背に手を回した。
シンは両手に持っていた飲み物を、その場に落として強くミーアを掻き抱いた。
「もう、夕方になっちゃうじゃないか」
「・・・・ごめんね。遅くなって」
シンはどうしてミーアが逃げたのか、聞くのが怖くて聞けなかった。
ミーアは懸命に涙が流れないように大きく息を吐きながら堪えた。

シンは、ミーアはミーアのままでいいのだと言えなかった。
ミーアは、どうして女の子に挟まれて仲良さそうにしていたのだと、怒る事が出来なかった。

互いにまだ幼くて。
互いを繋ぐ物が何も無いから。
互いへの言葉を押し隠して、ただ抱き締めあう事しか出来なかった。

<続>
*****************
お久し振りです。
この話は随分書いてなかった気がしたので、調子を取り戻すのに時間が掛かってしまいました。
次回位で文化祭編が片付けばいいなぁと思っています。
引っ張りすぎて、分けすぎているから読みにくくて鬱陶しい感じになってしまったのだと、今更ながら反省します。
スミマセン。
しかし、ミーアのラクスに対する想いはどれくらいのものなのだろうか?と、考えます。
どれ位ミーアはラクスの事が好きなのか。
少なくとも整形した自分の顔を見て「何処からみても間違いない。大ファンの私が言うんだもの!」と、断言出来る位なのだろうと思っています。
しかしどれ位ラクスの事が好きなら、自分の顔を捨てられるんでしょうか。
自分の歴史を捨てられるんでしょうか。
シンを書くよりミーアを書く方が難しいです。いや、難しいからこそ楽しくて好きなのですが。
716通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 21:21:57 ID:???
ラクスのことが好きなだけで自分の顔を捨てたんじゃないと
思うなー。
自分じゃなにもできないし自分の言葉じゃ伝えられないこと
をラクスになっていえばみんなもきっと聞いてくれる!とか。
それに歌手になりたかったんだろう。
たとえそれがラクスの顔でも自分の声で。
717通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 22:05:22 ID:???
>>716
でも、本来の自分の顔を捨ててもいいほど好きだったのは確かだろう。
そこに自分のコンプレックスと歌手になりたい気持ち、スターへの憧れが
重なったんじゃないかと思うが・・・
718通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 22:33:17 ID:???
>>717
ラクスになれば歌手として成功できるかもしれない
人々に自分の存在を認めてもらえるかも知れない
とかの気持ちもあっただろうな
このミーアの考えは鬼ジュール氏の作品には繋がらないかも知れないけど
719通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 23:37:39 ID:???
あったろうねー。
誰にも認めてもらえない必要とされないミーアに
戻りたくない!っての強かったみたいだし。
でもそれでも自分のその嫌いな写真を持ってたん
だもんな。泣けるよ。
720通常の名無しさんの3倍:2006/02/18(土) 23:59:33 ID:???
自分を必要としてくれる議長
でも議長はラクスの姿のミーアを必要としてるだけ
決してミーアを必要としているわけじゃないから
自分をラクスだと必死に思い込もうとしてたんだろうね
アイドルになりたい、必要とされたい
そういう気持ちが大半だと思うけど
人々の支えになってたのは確かだし
721通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 00:03:11 ID:???
ってかラクス様プラントのこと好きじゃないのかなぁ。
生まれ育った星なのに感慨なさすぎだー。オーブ人なのか。
722通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 00:55:55 ID:???
>>721
ラクスに関してはそういう部分が書かれてないからなんともいえないが・・・
少なくともSPではプラントに戻っていたし、それが答えなんでしょう。
それには、ミーアの死がおおいに関係していると個人的には思っているけど。
723通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 03:50:47 ID:???

17 最後尾の名無しさん@3日目 sage 2006/02/19(日) 02:03:06 ID:5kI9oUDY
             ,.-'´.: . . .:  . .: .: : .:::..::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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           〃 l:::::!:::::::::ヽirT_フ〒\:、:::::l  ゞ‐'‐ l/l::::::::::::l}::! やめてよね。
          /   .! ::;l::::::::::::', ‐''" ̄  ,`ヽ::',     j:::::::::::::l:;:l
              l ::ハ :::::::::::ヽ    、   ``     j:/:::::::::l::l`
          _,、    .l.::! .l ::::l:::::::トヽ    ..       /´!;:::::::::!リ
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    / 〃/ ,' ./ .,'  リ  rヘ‐くヾ`';:lハ`ヽ ___ ∠ -ァ'´ ノ′     .|
 r-、/ ./ / / / ./     i  丶、<`_~ ̄__,,..-‐'         |
 ヽ l / /  y' /      l    ` − T {           , - ┴―-  __
  `l / / '´  /       l       'l l          ,.- ''´
   {        ',      ,. - へ_      l l      /          _ -
   ∨ ̄i    l , ‐7´     ヽ、   ヽヽ,,..  -‐'´      __  -‐ _
.   ', : : ',   「   └  __      ̄ ̄ 「          , - _  -‐'"   `ヽ
.    ', : : :',   ∨ ̄_,`−-、 ヽ        l           / /
      }: : : :',  〈 r'"/   ,ヘl        l           / /

氏ね↑荒しのID:5kI9oUDY
鬼ジュールはむかつくキララクだから氏ね

一条氏は物凄くGJ!もっと長文のシンミア期待してるよ

724通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 03:54:18 ID:???
>>721
うざいよラクス厨房
ラクスはミーアの事を回想もしてないんだから
いい加減にしろよな!プラント戻ってそれが供養になると思ったら大間違いだ(゚Д゚#)ゴルァ!!
ミーアの墓参りとかミーアの為を想い彼女の歌を受け継ぐくらいの遺志を持てよ!
それが出来ない糞ラクスは死ね
725通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 04:29:19 ID:???
__,,... -―――‐ニ=-:、:::`ヽヽ、丶
          ,. -‐''"____;;;::::-‐::::::::::::::::::::::::::::::::`::::ヾ:',
        ‐'"´ ̄ ̄  ,.- '"´.::::::: .: :: :: : : : : ::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.-'´.: . . .:  . .: .: : .:::..::::::::::::::::::::::::::::::::::',
           /::::/: .: ..: .::.:::: .:::::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
           /::; ィ:::::: .:: .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
         /::/ /::/:::::::::::::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::::;::::::::::::::::::::::',
          /'´  /:/j::::::::::::l::::l、:::l::::l:::::::::::::::::l;:::トハ::lヽi::::::::::::::::::::',
            /:/ l::::l:::::::::;:::l_ヽト、ト、:::::::::::::lヾT''リ〒l::::::::::::::::::::l
           〃 l:::::!:::::::::ヽirT_フ〒\:、:::::l  ゞ‐'‐ l/l::::::::::::l}::! やめてよね。
          /   .! ::;l::::::::::::', ‐''" ̄  ,`ヽ::',     j:::::::::::::l:;:l
              l ::ハ :::::::::::ヽ    、   ``     j:/:::::::::l::l`
          _,、    .l.::! .l ::::l:::::::トヽ    ..       /´!;:::::::::!リ
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 r-、/ ./ / / / ./     i  丶、<`_~ ̄__,,..-‐'         |
 ヽ l / /  y' /      l    ` − T {           , - ┴―-  __
  `l / / '´  /       l       'l l          ,.- ''´
   {        ',      ,. - へ_      l l      /          _ -
   ∨ ̄i    l , ‐7´     ヽ、   ヽヽ,,..  -‐'´      __  -‐ _
.   ', : : ',   「   └  __      ̄ ̄ 「          , - _  -‐'"   `ヽ
.    ', : : :',   ∨ ̄_,`−-、 ヽ        l           / /
      }: : : :',  〈 r'"/   ,ヘl        l           / /
    rゝー ┴--ヘ/ _∠   ', ',        !       / /
.    i         ',ト、___}   ', ',      l         / /
    l         ̄`!l    ヽ/ ̄丶、 l         { {
      l          l,ヽ   /     丶、       ', ',
      ',        l ``ヽ、/        ヽ、    ', ',
      ',       トl  //           ヽ、   ', ',
       i      /!丶 / 入             ヽ、....ゝ ゝ
.      l    / i ヽ、」_> 、_
       l  r''´    i  ヽ      ` ‐ ,- 、

ラクス叩いてる一条駄文書きは氏んでよね!
726通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 04:31:18 ID:???
>>724
痛いみっぱい兵、貴様こそ氏ね!
727通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 05:07:50 ID:???
>>721以降はスレ違い

他でやってくれ。
728通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 10:07:38 ID:???
まあ、ここでラクス「様」は軽率だろう
新キャラ好きが集まってるから
729通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 11:50:32 ID:???
皮肉って「様」つけたんだけど確かにすれ違いだった。
すまん。
730通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 12:48:41 ID:???
>>726
お前が氏ねよラクス信者
みっぱいさんはミーアの為を想って注意してるんだぞお前らラクス信者を
ラクスを美化するのはよせ!人を不幸にしてまで自分達の夢と未来を掴もうとする
電波な一族なんだから
731通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 12:52:35 ID:???
>>721
そうだよな〜ここはシンミア何だから糞のラクスなど様付けするなぼけ
どうしてもしたかったらラスクと名付けろ
>>728
そうそう新キャラ好きが集まるメインの小説なんだよ( ゚∀゚)人(゚∀゚ )
>>729
様付けが何で皮肉になるんだ?増長させるだけだから
今後一切様を付けるのはヤメレ

つーか話しを元に戻して一条氏の小説の続き見たい!まだぁ〜
732通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 12:56:00 ID:???
戦う平和主義者ラクスクライン新議長様。
あなたはすごいですね、いくら平和の為とはいえ、
核動力のフリーダムを再生するなんてね。
さすがラクス様。
733通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 13:01:51 ID:???
まぁみなさんいいじゃないですか、ラクソ様で(笑)
ピンクの髪のコーディネーターラクソ様。
私は好きですよラクソ様。
734通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 13:03:18 ID:???
ルナマリアとセクロスやり放題のシンアスカ様。
735通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 13:09:33 ID:???
「様」より「サマ」の方が皮肉っぽくなるとオモ
736通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 13:22:41 ID:???
>>735
ラクソ茶魔ならどうだい(笑)
737通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 14:02:47 ID:???
おいおい・・・荒らすなよ
738通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 14:04:50 ID:???
wを(笑)にするのって流行ってんの?
2ちゃんでは;と同じくらい使わないよな
739通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 14:34:47 ID:???
・・・・・なんか、痛いスレになってきましたね。
740通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 14:43:28 ID:???
SS書いてくれる人がコテ付けた時点で痛くなったから仕方あるまい。
などと愚痴ばかり言ってはいけないぞ、諸君。
741通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 14:58:05 ID:???
SSまだかな
742通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 15:07:20 ID:???
みっぱい兵が痛いのは、今に始まったことじゃない。
743通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 21:49:25 ID:???
煽り屋が潜伏している模様なので、スルーして職人を応援しる!
744通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 21:53:42 ID:???
みっぱいのこと知らん人間もいそうだから
テンプレ持って来る?
745通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 21:55:53 ID:???
__,,... -―――‐ニ=-:、:::`ヽヽ、丶
          ,. -‐''"____;;;::::-‐::::::::::::::::::::::::::::::::`::::ヾ:',
        ‐'"´ ̄ ̄  ,.- '"´.::::::: .: :: :: : : : : ::::::::::::::::::::::::ヽ
             ,.-'´.: . . .:  . .: .: : .:::..::::::::::::::::::::::::::::::::::',
           /::::/: .: ..: .::.:::: .:::::.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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            /:/ l::::l:::::::::;:::l_ヽト、ト、:::::::::::::lヾT''リ〒l::::::::::::::::::::l
           〃 l:::::!:::::::::ヽirT_フ〒\:、:::::l  ゞ‐'‐ l/l::::::::::::l}::! 様いうのやめてよね。
          /   .! ::;l::::::::::::', ‐''" ̄  ,`ヽ::',     j:::::::::::::l:;:l >>732
              l ::ハ :::::::::::ヽ    、   ``     j:/:::::::::l::l`
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      l          l,ヽ   /     丶、       ', ',
      ',        l ``ヽ、/        ヽ、    ', ',
      ',       トl  //           ヽ、   ', ',
       i      /!丶 / 入             ヽ、....ゝ ゝ
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       l  r''´    i  ヽ      ` ‐ ,- 、

746通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 21:58:26 ID:???
>>742
痛くなったのも全て負債とその仲間やゴキラとラクソがいけないんだよw
747通常の名無しさんの3倍:2006/02/19(日) 22:00:43 ID:???
どんな良スレでもスレタイに「ミーア」が入ってると
いつの間にかみっぱいがわいて荒廃する
このスレだけはこのジンクスから逃れて欲しかったが…
とりあえずみっぱいは氏んでくれ
748通常の名無しさんの3倍:2006/02/20(月) 15:31:51 ID:???
ミーア本スレもこいつが滅ぼしたようなもんだしな。
もういっそのこと誰かがしたらばでも借りてミーア関連のスレ(ミーアスレ、アスミアスレ、シンミア(ここ)スレ)の
避難所作ったほうがいいんじゃないか?
削除人も規制人も「いないも同然」の2chじゃどうしようもない気がする…
749通常の名無しさんの3倍:2006/02/20(月) 16:09:26 ID:???
>>748
削除依頼はしたの?しないと始まらない。
避難所も、作りたい人が作るもの。欲しいのならあなたが作成よろしく。
750通常の名無しさんの3倍:2006/02/20(月) 18:30:56 ID:???
みっぱいの厄介なところは、コイツのレスは当事者=スレ住人から見ればスレ違いの池沼
レスだが、詳しくない人間からはその他のレスとの違いがわからんこと


つーそれ以前に新シャアは今年に入ってから一度もレス削除してないしなぁ
751通常の名無しさんの3倍:2006/02/20(月) 20:45:15 ID:???
みっぱい兵の話題もスレ違いだよ
752通常の名無しさんの3倍:2006/02/21(火) 22:26:41 ID:???
そんなことより一条氏の書き込みまだぁ〜
みっぱいもシンミアに萌えてるんだから仲良くしろお前ら
753通常の名無しさんの3倍:2006/02/21(火) 23:17:23 ID:???
>>752
巣   に   帰   れ   !
754通常の名無しさんの3倍:2006/02/21(火) 23:28:19 ID:???
メディア2月号。
「美しかった部門」ランキング1位になったラクスへ、福田からのコメント

以下メディアの記事から抜粋。
「ラクスは絵づらの問題だけでなく、いろんな意味で美しかったのだろう
という気がしますね。心の持ちようとか、生きざまというか。」

はいはい氏ね負債そしてラクソ
755通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 02:02:45 ID:???
>>754
結局はラクスマンセーかよ。
「正義ではない」などとほざいた口でよくもまあ。
756通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 11:06:09 ID:???
ネタもうこないのかな
757通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 11:15:25 ID:???
ここはラクスアンチスレですか?
758通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 12:11:02 ID:???
ではないが アニメ誌の提灯っぷりは醜悪だな
759通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 12:14:45 ID:???
いかに上っ面の演出に騙されてる奴らが多いかってことだな ラクソ程醜悪な奴もそうは居ないぞ生き方も心も
760通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 13:44:03 ID:???
シンミア使ったキララク叩きレイ議長マンセースレ
761通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 17:49:05 ID:???
みっぱい兵ここにも来てたのかwwわろす
762通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 19:57:15 ID:???
>>761
シンミアアスやアスミアシンなど3角関係が萌えますハァハァ
763一条祭:2006/02/22(水) 21:07:18 ID:???
ようやく出来ました。
>>698-700の続きです。かなり長いですが、よろしければどうぞ。


レ「シン。わかってるだろうが、くれぐれも短気を起こすなよ」
シ「ああ、わかってるって」

廊下を歩きながら、シンは先ほどからレイにくどいほど同じことを言われていた。
この先にあるブリーフィングルームには、ルナマリアに頼んで呼び出しをかけたミネルバの各部署の人間が集まっているはずだ。
これから、ミネルバのクルーにミーアのことを話すことになっている。
シンの役目は、ミーアをミネルバの一員として皆に認めてもらうことだった。

ミ「シン……」
シ「大丈夫だよ、ミーア」
シ「ミーアは俺が必ず守ってみせるから」

そう言って、シンは不安そうに後をついてくるミーアに頼もしげな笑顔を見せる。
そうだ、彼女を……ミーアを守るためなら何だってやってやる。シンはそう心に決めていた。
状況ははっきり言って最悪だ。
しかし、それでもシンはやらねばならなかった。

レ「いくぞ」
シ「ああ」

ブリーフィングルームのドアが開くと、ルナマリアを始め既に待っていたクルーの視線が一気に三人に集中する。
全く動揺を感じさせないレイに続き、やや緊張したシンが、そしてシンの背中に隠れるようにミーアが入室すると、
室内に微かなざわめきが走った。

レ「皆、集まってもらったのは他でもない」

まず、話を切り出したのはレイだった。

レ「先日のオーブの声明の件は説明するまでも無いだろう」
レ「結論から先に言う。オーブに現れたラクス・クラインは本物だ」

レイの発言に、ざわめきが一層大きくなる。
しかしレイはそのざわめきを無視すると、ミーアを傍らに呼び話を続けた。

レ「彼女はミーア・キャンベル。彼女はこれまでラクス・クラインに代わり、デュランダル議長の下で働いていた」
ミ「あ、あの……ミ、ミーア・キャンベル……です……」

レイに紹介されたミーアが恐る恐る頭を下げる。
だが、クルーからの反応は無い。

レ「彼女は今後、ミネルバに乗ることになる。皆もそのつもりでいてくれ」

レイのその言葉に、クルー達は一斉に顔を見合わせる。
ここに呼ばれていたヴィーノやヨウランも驚きを隠せないでいた。
764一条祭:2006/02/22(水) 21:08:06 ID:???
ヴィ「レイ、今の話だとこれまでのラクス様って……」
レ「そう、彼女だ」
ヨ「ってことは、つまり……」

ヨウランが言うよりも早く、一人のクルーが大きな声で問いただした。

ク「それじゃ、俺達はずっと騙されてきたのか!?」
ミ「っ……」

シンの耳に、項垂れていたミーアが微かに息を呑む音が聞こえる。
ある程度予想していたとはいえ、他に言い方だってあるだろうに……。
ミーアの心情を思い、シンは悔しげに唇を噛み締めた。
しかし、一度噴き出した追求の声は、容易にやむことは無かった。

ク「どういうことなんだ! ちゃんと説明しろ!」
ミ「あ、あの……ごめんなさい! で、でも私……っ!」

顔を上げ、懸命に理由を説明しようとするミーアだったが、クルーの追及は苛烈を極める一方だった。
よってたかってミーアを責めるクルーに、これ以上は黙っていられるかとばかりにシンは大声を張り上げた。

シ「待ってくれ、皆っ!」

シンの声に、室内が一瞬、静寂に包まれる。

シ「確かにミーアは本物のラクス・クラインじゃないけど、それにはワケがあるんだ!」
ヨ「シン、何だよそのワケって?」
シ「そ、それは……」

ヨウランに尋ねられ、シンは咄嗟に返答に詰まった。
ここでラクス・クラインの真実を明かすことは出来ないし、またしたところで誰も信じてはくれないだろう。
では、どうやって彼らに説明するのか?
迷うシンの肩に軽く手が置かれ、レイが代わってヨウランに答えた。

レ「本物のラクス・クラインは2年前、プラントから姿を消したんだ」
ヨ「えぇっ!? ど、どういうことなんだよ、レイ!」
レ「これ以上は詳しくは話せん。だが、事実だ」

レイの答えは簡潔だったが、普段の彼が嘘など口にするような人間でないだけに、その発言には否定し得ない重みがあった。
クルー達は互いに顔を見合わせ、言葉を交し合う。
ざわめきが満ちる中、シンはここぞとばかりに皆に呼びかけた。

シ「レイの話は本当なんだ! だからミーアはラクス・クラインの不在を埋めるために……!」
ク「しかし結局、俺達を騙してたことに変わりないだろう」
ク「ラクス様の名を騙るだなんて……」
ク「俺達は偽者を担いでたってことかよ」

シンの言葉が終わらないうちに、反発する複数の声があちこちから上がった。
そしてクルーの視線は彼らを騙し、ラクスの名を騙り続けたミーアへと集中する。
765一条祭:2006/02/22(水) 21:09:07 ID:???
ミ「あ……あぁ……」

疑惑と不信の視線に晒され、ミーアは言葉を失う。
これまで『ラクス・クライン』として親愛と敬愛の視線しか受けてこなかったミーアにとって、その視線の持つ『力』は彼女の想像を超えていた。
足が震え、膝が笑う。ミーアは恐怖で今にもその場に崩れ落ちそうになっていた。

シ「ち、ちょっと待ってくれって、皆!」
シ「ミーアは悪くない! 偽者だとか、騙しただなんて言わないでくれ!」

ミーアをクルーの視線から庇うようにシンは彼女の前に立ち、声を高める。

シ「聞いてくれ! ミーアはいなくなったラクス・クラインの代わりに頑張ってきた!」
シ「それだって、皆のためだ! 『ラクス・クライン』を求める人達皆のために、ミーアは自分を捨ててラクスの役を引き受けたんだ!」
シ「そんなミーアを偽者だっていうのか!? それが皆を騙したことになるのかよ!?」

シンは必死になってミーアを庇う。
しかしいくら言葉を尽くしても、なかなかクルーからの理解は得られない。

シ「くっ……!」

もどかしさにシンは拳を握り締める。
どうしてわかってくれないんだ。悪いのミーアじゃない。悪いのは、プラントを捨てたラクス・クラインなのに。
あの女の本当の姿を知らない目の前の連中に「何も知らないくせに!」と叫んで、艦長室でレイが話してくれた全てをぶちまけてやりたい。
その衝動が、シンの喉元にまでせりあがってくる。

ミ「シン……」
シ「っ……」

シンが何を考えているのかを気づいたミーアがシンの服の袖を掴み、首を横に振る。
ここで焦りのあまり説得にしくじれば、余計にミーアが傷つく。
シンは歯を食いしばり、衝動を懸命に抑え込んだ。

レ「先日の声明でラクス・クラインはオーブと共にあった」
レ「俺達と敵対し、ジブリールを匿い、逃亡させたオーブにだ」
レ「例え本物だとしても、そんなラクス・クラインなど俺達には必要ない」

シンの後を引き継いだレイの氷のように凍てついた言葉に、室内が一瞬で静まり返る。
レイの指摘した通り、ラクス・クラインはオーブと共にあった。憎むべき戦乱の元凶であるジブリールを匿い、逃がしたオーブに。
どうしてラクスがオーブにいたのか、その理由はわからない。だが彼女は確かにオーブにいた。

ク「で、でも、ラクス様が俺達と敵対するのは、その女のせいじゃないのか!?」

レイの言葉に揺れながら、それでもなおクルー達は完全に納得出来ないでいた。

ク「そうだ、自分の偽者がいると知ればラクス様だって……!」
ク「ああ、そうだ。そうに決まってる!」

再び室内にミーアを非難するざわめきが満ち始める。
766一条祭:2006/02/22(水) 21:10:12 ID:???
シ「……っきしょう……!」

これだけ言っても、まだわからないのか。
ミーアがどれだけ頑張ってきたか、皆だって知ってるはずなのに。
それなのに、『ラクス』じゃないからミーアはダメなのか?
やりきれない怒りに、シンは青白くなるまで拳を握り締める。
怒りに震えるその拳に、ミーアの手が重ねられた。

ミ「シン……もういいよ……」
シ「ミーア!」
ミ「やっぱり、私……許されないことをしたんだもの……」
ミ「だから、もういいの……」
シ「違う! そんなことない! ミーアは何も悪いことなんてしてないんだ!」

言い聞かせるようなシンに、ミーアは懸命に笑顔を作ってみせた。

ミ「ありがとう、シン……私、嬉しかった」
シ「ミーア……!」

ミーアは全てを諦めたようとしている。
守らなくちゃ。俺がミーアを守らなくちゃいけないんだ。
そのためだったら、どんなことでもしてみせる。そう心に決めたじゃないか。

シ(だったら……!)

胸の内で決意すると、シンは一歩前に進み出る。
今までと違うシンの雰囲気に、クルーの視線が集中する。
そして次にシンの取った行動に、その場にいた一同が驚いた。

ミ「シン……!」

ミーアが息を呑み、小さく叫ぶ。
シンはその場に跪くと、両手を床について声のかぎり叫んだ。

シ「なぁ、皆! ミーアじゃダメなのか!? どうしてもラクス・クラインじゃなきゃダメなのか!?」
シ「これまでずっとザフトやプラントのために頑張ってくれたのはミーアじゃないか! 
それなのにただ『ラクスじゃない』ってだけで全部が嘘になっちまうのか!?」
シ「じゃぁ、本当って何だよ!? ミーアがやってきたことは本当じゃないのか!?」
シ「頼むよ! 『ラクスじゃないから』ってだけで全部が嘘で間違いだなんて、そんなのミーアが可哀想すぎるじゃないか!」
ク「シ、シン……」

土下座して叫ぶシンの必死の姿に、クルーは圧倒されていた。
クルーだけではない。ヴィーノやヨウラン、ルナマリア、レイですら例外ではなかった。
767一条祭:2006/02/22(水) 21:11:21 ID:???
レ「……シン、もうよせ」

レイが引き起こそうとする腕を、シンは振り払った。

シ「頼むよ! ミーアに居場所を作ってやってくれ!」
シ「お願いだ、皆! 頼むよ!」

床に頭をすりつけんばかりに、シンはミーアを受け入れてくれるよう頼み続けた。
それが今、自分にできる全てだと言わんばかりに。

ヴィ「……顔、上げてよ、シン」

労わるようなヴィーノの声に、シンは顔を上げた。

ヴィ「そうだよね……これまでミーアちゃんが俺達のために頑張ってくれたのは、嘘じゃないもんな」
シ「ヴィーノ……」
ヨ「俺、さ……」

ヴィーノに続き、今度はヨウランが口を開く。

ヨ「俺さ……前のラクス・クラインも好きだったけど、今の歌のほうがもっと好きなんだよなぁ」
ヨ「だからさ、ミーアちゃん。俺のディスクにサインしてくんない?」
ヨ「『ラクス』じゃなくって『ミーア』ってさ」
シ「ヨウラン……!」

自らの気取った物言いに照れたのか、ヨウランは頭をかきながら苦笑いする。

ヨ「ったくよぉ、シンにここまで頼まれちゃ、嫌だなんて言えないだろ?」
シ「そ、それじゃ……!」
ヨ「ああ。俺達はミーアちゃんを歓迎するぜ。なぁ、ヴィーノ?」
ヴィ「ああ!」

そう言うと、ヴィーノとヨウランは跪いていたシンに手を差し伸べた。
二人の手を借り立ち上がるシンの顔を見て小さく安堵の息を吐くと、今までずっと沈黙を守ってきたルナマリアが一際大きな声でクルーに問いかける。

ル「で、アンタ達はどうなの!?」
ル「皆のために頑張ってくれた女の子に、よってたかって『騙した』だ『偽者』だなんて文句言うような男、カッコ悪いと思わないの!?」
シ「ルナ……」

ルナマリアの援護に呆然とするシンの耳に、聞き慣れた整備主任のマッド・エイブスの笑い声が響く。

エ「どうやら、こいつはルナお嬢ちゃんに一本取られたようだな」
エ「確かに、女の子の前で大の大人が格好悪いところは見せられんよなぁ」
ヴィ「主任!」
ヨ「そうこなくっちゃ!」

歓声を上げるヴィーノのヨウランにニヤリと笑いかけると、エイブスは他のクルーを見渡す。
768一条祭:2006/02/22(水) 21:12:48 ID:???
エ「で、お前らはどうするんだ?」
エ「整備班は、彼女の受け入れを認めるがね」

エイブスが促すと、他のクルーはいささかバツが悪そうにヒソヒソと囁きを交し合う。
だが、最初に踏み出した者がいれば、その後に続くのはそう難しいことではない。
少なくとも、一人ではないことはわかっているのだから。
結局、クルー達は全員、ミーアの受け入れに賛意を示した。

シ「ミーア!」
ミ「シン……!」
シ「やったな、ミーア! ミーアはここにいてもいいんだ!」
ミ「シン……ありがとう……」

我が事のように喜ぶシンに、ミーアは目に涙を滲ませ声を震わせる。
そしてシンとミーアを中心に、ヴィーノやヨウラン、さらに他のクルー達が集まり、いつしか人の輪が出来ていた。

レ「……」

少し離れたところでレイはその光景を見つめながら、傍らに立つルナマリアに声をかけた。

レ「協力に感謝する、ルナマリア」
ル「いいわよ、別に」
ル「まったく……シンのあんな姿見たら、アタシだって協力するしかないでしょ」
レ「ああ、二人に代わって礼を言う」

レイの言葉に、ルナマリアはクスリと笑う。

ル「またまた意外な発言ね、レイ」
レ「そうだな、俺らしくないな」

いたって真面目な口調のレイに苦笑しつつ、ルナマリアはシンに視線を移して呟く。

ル「それにしても、あのシンがまさかあそこまでするとはねぇ……」
レ「俺も驚いた。しかし、結果はこの通りだ」

本当にあいつは、俺の期待以上のことをしてくれる。
やはりあいつの甘さは、強さなのかもしれない……。
レイはほんの僅かな笑みを口の端に浮かべ、心の中でそう呟いた。

ヴィ「それにしても、随分と一生懸命だったじゃん」
ヨ「ホントホント。シン、お前まさか……?」

ヴィーノとヨウランが真っ赤になったシンをからかう和やか空気が流れる中、その報せは届いた。
769一条祭:2006/02/22(水) 21:14:16 ID:???
ア「た、大変だっ!」

突然ドアが開くと、副長のアーサー・トラインが息せき切って飛び込んできた。

ク「どうしたんですか、副長?」

クルーの一人が問い掛けると、アーサーは真っ青な顔で叫んだ。

ア「た、たった今、プ、プラントが……連合からの、こ、攻撃を受けて……っ!」

 「!!」

アーサーの告げる凶報に、室内はたちどころに凍りついたのだった。



……とまぁ、今回はここまでです。
ようやくここまで来ました。いつものことですが、かなり長くなってスミマセン。
しかし、やっと書きたかった「ミーアを守るために身体を張るシン」が書けました。
この後はまだ決めかねている部分もありますが、出来るだけ頑張ろうと思います。

最後に、ここまで読んでくださった方、本当に有難うございました。
770通常の名無しさんの3倍:2006/02/22(水) 22:45:22 ID:???
GJ!!このシンはかなりかっこいいな・・・
771通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 00:19:25 ID:???
一条祭のシンミア使ったキララク叩きレイ議長マンセーSSスレ
って、スレタイ変えたらどうだ?
772通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 01:05:17 ID:???
GJ
シンが若者〜て感じだ
年寄りにはまぶしいぜ
773通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 02:14:43 ID:???
一条氏最高にGJ!
そうだよな〜こういうストーリで進めて欲しかったよ
これがアスランでも良かったね
これでラクス信者の洗脳も解けてやっとミーアを信じてくれる心強い人が増えたな
嬉しい限りだ!
774通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 02:27:15 ID:???
>>771
どこでキララク叩いてるよ?
議長マンセー描写なんてどこにあった?
775通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 02:45:26 ID:???
GJ!
シンの必死さもよかったけどルナとマッド良かった〜
あとヨウラン達も仲間なんだなって感じがした
面白かったです
776通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 03:24:10 ID:???
>>774
一条祭信者うざっ(゚听)
777通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 09:35:39 ID:???
>>774
どこのSSスレも、他キャラを叩かないように配慮してるもんだ!
キャラ叩いてる事にさえ住人も職人も気づかないような無神経な輩ばかりだから
荒らされるんだ!
778通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 09:51:10 ID:???
叩きがあると主張さえすればいくらでも荒らしを正当化できるわけですな。
民主党首脳なみの低知能はSSスレ来なくていいよ?

文句あるなら「どこがどう叩きなのか」具体的に示してごらん?
779通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 13:34:24 ID:???
スルーするかシンかミーアの話をしよう
780通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 17:54:15 ID:???
>>778
文句あるなら「どこがどう叩きなのか」具体的に示してごらん?

…( ゚Д゚)ハア?
ここまで読んでてどこがどう叩きなのか具体的に示さないとわからないのか?
クルーゼの罪も、ミーアがラクスの振りしたのも全部ラクスの所為にして
ミーア擁護してるだけだろ?そういうのをキャラ叩き、マンセーSSって言うんだよ!
日本語理解できないなら100万回読み返してから出直して来い!
781通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 18:32:01 ID:???
最近殺伐としてんなー。
ただ、過度の馴れ合いも気持ち悪いからさじ加減が難しいね。
782通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 18:36:14 ID:???
>クルーゼの罪も、ミーアがラクスの振りしたのも全部ラクスの所為にして
そう言ってるのはシンだろ。
シンにとってはそれが事実じゃん。
783通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 18:37:00 ID:???
失礼。
レイとシンだな。
784通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 19:37:47 ID:???
>>780
「作中人物の考え方」と「作品の考え方」の区別ができないんですか。

本当に、民主党首脳レベルの頭の悪さを露呈させてしまいましたね……
785通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 19:38:53 ID:???
>>769
まあなんつうか、2次の宿命で嫌いな方向に話が進むと
暴れだすやつがいるもんですが、どうぞお気になさらず続けてください
少なくとも自分は今回の話し読んで、かなりグッと来ました。
いいっすねえ、こういう展開。
続き、楽しみにしてます。  超GJ!!
786通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 20:39:37 ID:???
>>784
ヴァカ!それも叩きになるんだよ!
おまいこそ、政治もわからん低脳のくせして寝言かましてんじゃね〜よ!
787通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 21:17:11 ID:???
>>786
それじゃキララクと対立するキャラなんか登場させられんじゃないか。

話自体が作れんぞ。
788通常の名無しさんの3倍:2006/02/23(木) 21:23:14 ID:???
皆優しいのーう。お友達がいない子に相手してあげて。
ここがっこうじゃないから相手しなくて良いんだよ。
789通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 00:07:36 ID:???
age
790通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 00:17:17 ID:???
>>788
だって面白いんだもの
791通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 01:44:43 ID:???
次スレからはテンプレに「ラクシズ厨お断り」と書いておこう
本当は「みっぱい兵お断り」とも書いておきたいがどうせわいてくるから意味無いな
792通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 08:15:34 ID:???
ネタまだかな
なんか次スレ立てるまでいきそうだな
793通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 15:48:23 ID:???
一条氏のSS続編折角だから考えてみたZE

あれから、2年後。結局ザフトは敗れ、プラントはラクス・クラインが統轄することとなった。
そして、ミーアはプラント市民を騙した事によりプラント永久追放の処分が下り、シン・アスカも
ラクスの誘いを蹴り、ミーアと一緒にプラント追放処分を受けるのであった。
それから、二人は地球で小さなコンサートや慰問コンサートで貧しいながらも幸せな生活を送っていた。
しかし、ある日、かつての英雄であるアスラン・ザラが息も絶え絶えに二人の前に現れた。
そして、「逃げろ!このままでは殺されるぞ」

こうして、二人の最期の戦いが幕を開けようとしていた。

・・・え〜、どうすか?放映終了時にあった打倒クライン帝国SSをシンミア風にアレンジしてみました。
拙い文章すいません
794通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 22:15:17 ID:???
>>793
(・∀・)イイ!!ねそれ
シンミアの勝利の為にガンガレ
795通常の名無しさんの3倍:2006/02/24(金) 23:45:26 ID:???
一条氏の続きは本人にお任せがよい
ワクテカ妄想は自由だけどねぇん(ユウナ風

>>793ネタは独立していけると思うのだが
SS書くほどじゃないなら、プロット続けてみたらいかぁすか
796通常の名無しさんの3倍:2006/02/25(土) 20:55:51 ID:???
整形無しで顔は元々そっくりだったって方がしっくり来る
ターンAのキエルとディアナみたいな
本当は髪は黒髪でルナマリアぐらいの長さでもいいかもね

797通常の名無しさんの3倍:2006/02/26(日) 12:17:17 ID:???
顔が似てる人は骨格が近いせいか、自然に声も似ていることが多いからね。
素人の小室のそっくりさんがそうだった。テレビ出演だから意識して声作っただろうけど、
それ差し引いてもあの不可思議な声そっくりだった。
まあでもミーアは元の顔あってこそという部分もあるかな。
798793:2006/02/26(日) 14:34:53 ID:???
一応当初メンバーとして考えたのは
アスラン、ルナマリア、イアン・リーの三名。
最初は大型潜水艦を旗艦として、途中からシホとアーサーを合流させて
ミネルバを旗艦として考えてみました。

やはり、シンミアである以上、アスランには途中離脱してもらい、シンとミーアが自分で
考え動くというものを考えました。

どうでしょう?

799793:2006/02/26(日) 14:46:20 ID:???
それと、世界は完全にラクスの支配化に置かれ、それに反対したカガリは幽閉された
ことにしてみました。

議長もいない、レイもいない、アスランもいない、全てを決めるのはシンとミーアそして
仲間たちという物語を見てみたかったので・・・。

・・・雑なプロットスマソ


800通常の名無しさんの3倍:2006/02/26(日) 15:17:36 ID:???
>>799
戦力がキツイんじゃねえ? 幾らなんでも。
一瞬でやられるぞ、多分。
801通常の名無しさんの3倍:2006/02/26(日) 17:13:03 ID:???
  (_ノ、_ノ       〃.⌒☆ て
     彡          !((!´゙リ))そ ナ、ナンデスノ!?
                リ゚Д ゙*ノリ 
                 |  ∪   |l
              |l  |   |    |l
                 ∪∪ |l
                 | |l
                 | l!
802通常の名無しさんの3倍:2006/02/27(月) 08:29:20 ID:???
age
803通常の名無しさんの3倍:2006/02/27(月) 14:29:33 ID:???
>>796-797
ミーアを特徴づけるのは、黒髪と目元とそばかすくらいのもんだからな
骨格的には元々似ていたとか
804通常の名無しさんの3倍:2006/02/28(火) 16:47:37 ID:???
805一条祭:2006/02/28(火) 17:19:20 ID:???
>>763-769の続きです。今回も長くなりそうだったので、途中で分割しました。
よろしければどうぞ。


ヨ「ヴィーノ、そっち終わったかぁ?」
ヴィ「う、ん……あと少し」

MSデッキでヨウランとヴィーノはシンの愛機である『デスティニー』の整備作業を続けていた。
あと少しで連合のダイダロス基地攻略作戦が始まる。
そして、作戦の要とも言えるミネルバのMS隊の責任は重大だった。

ヨ「しっかし、コイツの整備にはいつものことながら世話が焼けるよなぁ」
ヴィ「シンってば、MS使いがとんでもなく荒いからね」

一騎当千のミネルバMS隊が戦いの趨勢を決めるが、そのMSも整備があってこそ性能を存分に発揮できる。
ヨウランもヴィーノも、年は若いが優秀なメカニックだ。軽口を叩きながらもその整備に手抜きは一切無い。

ヨ「それにしても……あ〜、ハラ減ったなぁ」
ヴィ「コイツの整備が終わったら、ゴハン食べに行こうよ」

『デスティニー』を見上げた二人が空腹を訴えた、ちょうどその時。

ミ「はい、お食事ですよ」
ヨ「お、サンキュー……って」

声がかかり、振り返ったヨウランの視界にピンクの髪がふわりと広がる。
驚きのあまり声の出ないヨウランに代わって、ヴィーノが素っ頓狂な声で叫んだ。

ヴィ「ミ、ミーアちゃんっ!?」

思いがけない場所での思いがけない人物の登場に、二人は飛び上がらんばかりに驚いた。
ミーアは驚く二人ににっこりと微笑むと、手に持った食事のパックを差し出す。

ミ「はい、これがヴィーノ君の分」
ミ「で、これがヨウラン君の分ね」
ヴィ「あ、ど、ども」
ヨ「あ、ありがと」
ミ「二人とも、いつもご苦労様」
ヴィ&ヨ「い、いやぁ、そんな……」

労いの言葉と共に手渡されたパックを受け取りデレデレとなる二人だったが、はたと気づくと声をそろえて尋ねた。

ヴィ&ヨ「ミーアちゃん、何やってるの!?」
ミ「何って、皆に食事を運んで……」

さも当たり前のように答えるミーアに、二人は勢い込んでまくしたてた。
806一条祭:2006/02/28(火) 17:20:23 ID:???
ヨ「そんなの、ミーアちゃんがしなくたって!」
ヴィ「そうだよ、そんな雑用、ミーアちゃんがすることないよ!」

口々にそう言う二人に、ミーアは首を振る。

ミ「いいの。私、軍人じゃないから、こんなことぐらいしか出来ないし」
ミ「それに、ミネルバの皆は私を受け入れてくれたし、せめてそのお返しがしたいの」
ヨ「で、でも……」
ヴィ「だからって、そんな……」

いつも映像や遠くからしか見られなかったアイドルに、雑用をさせるだなんて……。
すっかり恐縮する二人に、ミーアは何か気づいたように可愛く手を叩いた。

ミ「そうだ! まだ二人にはお礼、言ってなかったよね」
ヨ「え?」
ヴィ「お、お礼!?」
ミ「うん。ヴィーノ君とヨウラン君は、最初にシンと私のこと助けてくれたし……」
ヴィ「い、いや、俺達は別に……」
ミ「ありがとう。私、嬉しかった」

そう言って微笑むミーアに、二人はすっかり舞い上がってしまっていた。

ヨ「あ、そ、そうだ!」

何かに気づいたようにそう言うと、ヨウランは慌てて工具ボックスの傍に置いてあった自分のバッグの中から
一枚のディスクとペンを取り出した。

ヨ「あ、あの、これにサインしてくれる!?」
ミ「……いいの? 私のサインで?」
ヨ「もちろん!」

差し出されたディスクを受け取ると、ミーアは何度も練習したラクスではない、自分の名をサインする。
こんなふうに、自分のサインをする時が来るだなんて、思いもしなかった……。
『ラクス』としてしか必要とされなかったミーアにとって、それはとても嬉しいことだった。

ミ「♪〜……」

ヨウランのディスクにサインするミーアから、いつしか楽しそうな鼻歌がもれる。

ヨ「あ、その歌って……」
ヴィ「あの時の……」

ミーアの歌に、ヨウランとヴィーノは『あの時』のことを思い出していた……。
807一条祭:2006/02/28(火) 17:21:46 ID:???
ア「と、ともかく皆、これを見てくれっ!」

ミーティングルームに飛び込んできたアーサーは、慌ててスクリーンにたった今届いたプラントからの映像を映し出した。

 「こ、これは……!」

スクリーンに映し出された映像に、その場にいた全員が驚愕に息を呑んだ。
その光景は、まさに悪夢だった。
宇宙に浮かぶ砂時計のような形をしたプラントが、あるものは真っ二つに割れ、またあるものは隣のプラントを巻き込むように激突し崩壊している。
あまりに現実離れした映像はまるで映画のCGのようだが、この砂時計の一つには百万人以上の人間が住んでいるのだ。
崩壊しているプラントは三つや四つではない。数百万の命が失われたことは確実だ。

シ「な、なんだよ、これ……っ! どういうことだよっ!?」

悲鳴と怒号が渦巻く中、シンは呆然としたまま叫んだ。

レ「……ジブリールの仕業だ」
シ「な……!?」

目の前の光景に僅かに眉を寄せ、忌むべき名を口にしたレイにシンはわが耳を疑った。

シ「レイ! ジブリールの仕業って、どういうことなんだ!?」
レ「奴は高出力のレーザーで月の裏側からプラントを狙ったんだ」
シ「で、でも連合の基地は月の裏側にあるんだろ!? そこから、どうやって……!」

シンの疑問に、レイはスクリーンに映し出された映像を元にサブスクリーンでその原理を説明した。

レ「奴らは既存の技術を応用し、複数の中継点を介することでレーザーの軌道を変え、プラントを攻撃したんだ」
レ「この方法ならば、理論上どこからでもプラントを狙い撃ちすることが出来る」

サブスクリーンには、あらゆる角度からプラントを攻撃するシミュレーションが表示された。

シ「こ、こんな……!」
レ「だが、いくらプラントを直接攻撃できるとしても、並みの人間にそんなことが出来るわけが無い」
レ「こんなことをやってのけるのは、あのジブリールしかいない」
シ「ジブリールが……!」

確かに、いくら攻撃が可能だとしても数百万の人間が住むプラントを狙うとなれば、普通の人間なら躊躇するだろう。
だが、コーディネイターを人間と思わないブルーコスモスの盟主であり、デュランダルによって追い詰められたジブリールならやりかねない。
というよりも、このような暴挙をやってのけるのはジブリールしかいない。

レ「あの時、俺達がジブリールを捕らえられなかった結果がまさかこれとはな……」
ル「ア、アタシがあの時、ジブリールのシャトルを墜とせてさえいれば……!」

レイの口調に苦いものが混じり、自らを責めるルナマリアは蒼白な顔に沈鬱な表情を浮かべて唇を噛む。
そんな二人を見て、シンはギリッと奥歯を噛み締めた。
808一条祭:2006/02/28(火) 17:23:02 ID:???
シ「いや、ルナのせいじゃない……悪いのは奴らだ」
ル「シン……?」
シ「奴らの、オーブのせいだ……!」

喉奥から絞り出すようにそう言うと、シンは拳を握り締める。
その真紅の瞳は凄まじいまでの怒りに燃えていた。

シ「オーブの奴らが俺達の邪魔さえしなければ……!」

そうだ、オーブさえジブリールを匿ったりせず素直に自分達に引き渡してさえいれば、こんなことにはならなかった。
かつての故郷が平和への道を遮り、邪魔をした結果がこれなのだ。

シ(フリ−ダム、アスラン・ザラ、アスハ……そしてラクス・クライン!)

奴らを許してはおけない。この罪は、必ず購わせてやる。
そして、僅かに繋がっていたオーブへの思いもこれで完全に切れた。
オーブは敵だ。そして、倒すべき敵ならば容赦はしない。
その決意を胸に、シンはスクリーンに映る光景を睨みつけた。

ミ「シン……」
シ「……」

自らを呼ぶミーアの声にも、シンには届かない。
今のシンには『敵』しか見えていなかった。



……と、今回はここまでです。
しかし、レクイエム関係については流石にだいぶ記憶があやふやになってきています。
回想の途中ということもあるので、この続きはあまり間を置かずに書き上げたいと思います。

最後に、ここまで読んでくださった方、本当に有難うございました。
809みっぱい:2006/02/28(火) 22:54:57 ID:???
久しぶりの一条祭りキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
ハァハァアハァシンミアいいよ〜〜
もっとラクスを憎んでミーアを守るんだシン!!
810みっぱい:2006/02/28(火) 22:57:38 ID:???
やっぱりミーアがご飯作ってくれてたキタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!!
予想してたがまさにそのとうりで嬉しいお
ヨウランやビィーノになりてぇ
811通常の名無しさんの3倍:2006/02/28(火) 23:15:48 ID:???
ディスクじゃなくてノートやCDじゃないの?
812通常の名無しさんの3倍:2006/02/28(火) 23:44:39 ID:???
>>811にクイズ!CDは何の略でしょう
813通常の名無しさんの3倍:2006/03/01(水) 01:28:13 ID:???
GJ!シンが暴走しそうな中ミーアがどう行動するか次回も楽しみにしてます^^
814811:2006/03/01(水) 01:28:27 ID:???
何の略って・・・そりゃあ「コンパクト・ディスク」・・・あっ!!あたいのバカァ・・・ハズカシス
815通常の名無しさんの3倍:2006/03/01(水) 03:26:46 ID:???
一条氏ね!
816通常の名無しさんの3倍:2006/03/02(木) 05:46:44 ID:???
GJ
ヨウランとヴィーノの登場が嬉しかったりw
続き待ってます
817一条祭:2006/03/02(木) 19:54:58 ID:???
感想を下さったかた、有難うございます。
>>805-808の続きです。よろしければどうぞ。



ミ「シン……」

ミーアの呼びかけも、シンの耳には届かなかった。
どんなときでも真っ直ぐに、ただ目の前のものだけを見つめ、追い求める。
それがシンの強さであり、ミーアが惹かれた理由の一つでもあった。

ミ「……」

しかし、それが同時にシンの危うさでもある。
怒りの形相でスクリーンを睨むシンに、ミーアは言い知れぬ不安を感じていた。

レ「ミーア」
ミ「……」
レ「ミーア」
ミ「え? あ、あぁ、レイ……」

気づけば、レイが肩に手を置き、傍らに立っている。
何かと問おうとする前に、レイは「よく聞いてくれ」と前置きするとミーアにそっと耳打ちをした。

ミ「え、そ、そんな……っ!」
ミ「そんなこと、私には無理よ!」

レイの話した内容に、ミーアは驚きと困惑の表情を浮かべ頭を振った。
しかしレイはミーアの瞳を見つめながら、あくまでも冷静に語りかける。

レ「いや、君なら出来る」
レ「この怒りと嘆きを静めることができるのは、君しかいない」
ミ「で、でも、私はラクス様じゃない……やっぱり無理よ!」

なおも迷うミーアに、レイは厳しい言葉をぶつける。

レ「ミーア。君はただラクス・クラインとしての声望が欲しかったのか?」
ミ「!! わ、私は……!」
レ「違うだろう? もし君が本当に平和のために歌って来たのなら、出来るはずだ」
ミ「……」

ミーアは迷っていた。
影武者である自分でも、平和を願っていたことに嘘はない。

ミ(……でも、私はラクス様じゃない……)

もし自分が本物のラクス・クラインなら、レイの言葉に迷うことなく従っていただろう。
その思いが顔に表れたのか、レイはミーアに短く告げる。
818一条祭:2006/03/02(木) 19:56:13 ID:???
レ「ラクス・クラインを真似ることはない。君は君だ」
ミ「レイ……」

静かな、それでいて胸に響くレイの言葉に促され、ミーアは改めて室内を見回してみる。
悪夢のような惨状に、ある者は家族の名を呼んで嘆き、またある者は怒りの声を上げている。

ミ「……」

所詮、自分は偽者かもしれない。
でも、もし自分が、自分を受け入れることを認めてくれたこの人達の少しでも役に立つのなら……。

ミ「……わかった、やってみる」

そう決意すると、ミーアは顔を上げ、大きく息を吸い込んだ。
ありとあらゆる負の感情が満ちる中、その歌声は静かに流れ始めた。

ク「え……この声……」
ク「これは……ラクス……様……?」
ク「いや、違う……これは……」

ラクス・クラインの曲ではない。初めて聞く歌だった。
平和を願い、大切なものを、愛するものを守るために傷つきながらもなお戦う者の無事を祈る歌。
その歌は、ミーア自身が作り上げた歌だった。

ク「……」

まるで傷ついた心を懸命に癒そうとするかのような歌声に、次第に周囲の声は収まり、いつしかその歌声を阻むものはなくなっていた。
そして、歌い手であるミーアの頬を一筋の涙が伝う。
そんなミーアの姿に、それまで室内に渦巻いていた激情がまるで潮が引くように静まっていく。

シ「ミーア……」

それは、シンも例外ではなかった。
怒りは確かにこの胸にある。だが、怒りにのみ囚われていた自分を、ミーアの歌声が引き戻してくれたようにシンには思えたのだった。
歌が終わると、シンはポケットからハンカチを取り出し、ミーアに差し出した。

シ「はい、これ」
ミ「あ、シン……」
ミ「わ、私……」

涙を拭きながらも何か言おうとするミーアに、シンは優しく微笑んだ。

シ「ありがとな、ミーア」
ミ「シン……!」

シンの真紅の瞳が、優しく自分の姿を映している。
ただそのことが、ミーアには嬉しかった。
819一条祭:2006/03/02(木) 19:58:02 ID:???
レ「よくやってくれた、ミーア」

微かな笑みを浮かべ、レイはミーアを労うと、クルーに向かって宣言した。

レ「皆もこれでわかっただろう。シンの言ったとおり、彼女……ミーア・キャンベルはラクス・クラインの偽者ではないことが」
レ「彼女の歌、彼女の思いこそ、歌姫という名に相応しい」
レ「そう、彼女こそが真の歌姫だ」

レイの宣言に、クルーは小さくどよめいた。

レ「さぁ、ミーア」
ミ「え?」

気がつくと、クルーの視線はミーアに集中していた。
何かを期待するような幾つもの視線に、ミーアは困惑する。
視線を受けることには慣れていたはずだったが、それはあくまでもラクスとしてだ。
『ミーアとして』このような状況に置かれたのは、彼女には初めてのことだった。

ミ「あ、あの……わ、私……っ……」
ミ「う、歌姫だなんて、そんな……私はただ、少しでも皆さんのためにできることはないかって……ただそれだけで……だ、だから……」

たどたどしいミーアの言葉に、クルーたちはしばし無言だった。
二人のフェイスに守られるように立つ、ラクスと同じ姿、同じ声をしていてもその中身はまるで違う少女。
しかし、その事実は決して忌避されるものではなかった。
自分達と同じように怒りや悲しみを感じ、涙する歌姫。

『……ミネルバの歌姫、ミーア・キャンベル、か……』

その呟きが誰のものかはわからない。だが、その呟きが最初だった。
改めてミーアを認め、受け入れると、それをきっかけにミネルバのクルーは一丸となった。
そして、嘆きや怒り、だがそれ以上にこれ以上の悲劇を繰り返すまいという決意を胸に、ミネルバはダイダロス基地攻略に向かったのだった……。
820一条祭:2006/03/02(木) 19:59:04 ID:???
ヨ「……あの時のミーアちゃんの歌で、俺達随分救われたんだぜ」
ヴィ「ホントホント」
ミ「あ、ありがとう……」

ディスクをヨウランに手渡しつつ、ミーアは微かにはにかんだ。
自分の歌で、誰かがほんの一時でもつらさを忘れることができたのなら、自分は役割を果たせたのかもしれない。
その思いが、ミーアの心を温かく満たした。

ヨ「あ〜あ、でもなぁ……ミーアちゃんはミネルバの歌姫だけど、すっげぇおっかない騎士がいるもんなぁ」
ヴィ「そうだね。ヨウランじゃ手も足も出せないよ、きっと」
ミ「え?」
ヨ「あのさぁ、ミーアちゃんってぶっちゃけシンのこと、どう思ってる?」
ヴィ「聞くだけムダだよ、ヨウラン」
ミ「え? え?」

いきなりの展開に、ミーアの頬が微かに染まる。
その熱さを自覚してしまうと、ますます頬が熱くなっていく。

ミ「あ、い、いけないっ! まだ他の所にも食事届けなきゃならないし、そ、そろそろ私、いかなくちゃ!」
ミ「それじゃ、二人ともお仕事、頑張ってね!」

慌てたように誤魔化すと、ミーアはそう言い残してMSハンガーを後にする。
手を振ってミーアの姿を見送りながら、ヨウランは隣のヴィーノに呟いた。

ヨ「なぁ、ヴィーノ……やっぱりミーアちゃんって、シンのこと好きなんだろうなぁ」
ヴィ「だろうね」
ヨ「んで、シンのヤツもミーアちゃんのことが好きで……」
ヴィ「じゃなかったら、あのシンが土下座なんてするはずないもんね」

シンをよく知っているだけに、シンがミーアのことをどう思っているのか、ヨウランにもヴィーノにも容易に想像がつく。

ヨ「……やっぱ、アイツはラッキースケベだ」
ヴィ「……ゴハン、食べよっか」

ほとんど同時に情けない溜息を吐きつつ、彼女のいない二人はミーアから渡されたレーションパックを開けたのだった。



……と、今回はここまでです。
正直『ミネルバの歌姫』となるミーアの部分が一番悩みましたが、どうでしょうか?
この話もあと1、2回で終わりそうなので、何とか完結させるよう頑張ります。

最後に、ここまで読んでくださった方、本当に有難うございました。
821通常の名無しさんの3倍:2006/03/02(木) 20:13:56 ID:???
何時もGJです。
完結すると悲しいですが、頑張って下さい。
822通常の名無しさんの3倍:2006/03/02(木) 21:48:23 ID:???
このスレも何だかんだいって800越したのか
ひとえに忍耐強い職人さんと住人のおかげだな
せっかくだから完走しようぜ
823通常の名無しさんの3倍:2006/03/02(木) 23:41:29 ID:???
自分の中でこうであって欲しかったというミーアだ
ミーアが自分は自分だ、自分も未熟ながらも人の力になれているということが
わかってくれたのが良かった
シンミア要素もたっぷりだし萌えた
824通常の名無しさんの3倍:2006/03/03(金) 01:00:15 ID:???
一条氏GJ-----

ミネルバの歌姫!ミーア・キャンベル萌えーーー!うおぉーーーーー万歳!!!

ミーアたんがこの戦乱をシンとクルーや仲間達と共に導いてほしい!!
もちろん最終回はシンやミーアやミネルバの勝利で終わらせて欲しいな
825通常の名無しさんの3倍:2006/03/04(土) 00:13:09 ID:???
超GJ!!ミネルバの歌姫ミーア・・・とても(・∀・)イイ!!
826通常の名無しさんの3倍:2006/03/05(日) 22:08:47 ID:???
あげ
827通常の名無しさんの3倍:2006/03/06(月) 01:18:21 ID:???
>>826
ちょwwwwww下げてる
828通常の名無しさんの3倍:2006/03/06(月) 01:44:33 ID:???
829通常の名無しさんの3倍:2006/03/06(月) 12:31:16 ID:???
>>828
ラクスたん(・∀・)イイ!!
830通常の名無しさんの3倍:2006/03/07(火) 15:03:11 ID:???
ちょっとスレ違いじゃないか?
貼るならミーア本スレでやれ
831通常の名無しさんの3倍:2006/03/07(火) 16:34:34 ID:???
>>828
まあ…その…なんだ



可愛いから許す
832一条祭:2006/03/07(火) 17:47:23 ID:???
感想を下さった方、有難うございました。
今回も>>817-820の続きです。よろしければ、どうぞ。


ミ「えっと、確かこっちだっけ……」

食事を配り終えたミーアは、シンに会おうとパイロットルームへと向かっていた。
途中、幾人かのクルーとすれ違ったが、その誰もが自分に向かって敬礼することにミーアは少し困惑していた。
受け入れられたことは嬉しいけど、私はラクス様じゃないのに……。
これまで『ミーアとして』求められたことのない彼女には、まだ自分の存在がどれほどのものであるかを自覚することは出来ないでいた。

一方、その頃。
シンとレイ、そしてルナマリアの三人のパイロットは作戦の最終打ち合わせを行っていた。

レ「……まず、ルナマリアがインパルスで出撃し、指定ポイントで待機する」
レ「そして、俺とシンがミネルバと共に基地に攻撃を仕掛ける」
レ「敵がこちらに引き付けられている間に、ルナマリアは基地に潜入し、レクイエムの管制室を破壊する」
レ「以上が作戦の大まかな概要だ。何か質問は?」
ル「レイ、管制室を破壊するだけでレクイエム本体は破壊しなくてもいいの?」

ルナマリアの質問に、レイは「ああ」と頷いた。

レ「この作戦はスピードが重要だ。本体を破壊するとなれば、当然時間がかかる」
レ「要はレクイエムを撃たせなければいいのだから、何も時間をかけて無理に本体を破壊する必要は無い」

よどみない口調でそう説明すると、レイは沈黙したままのシンに目を向ける。

レ「シン。お前は何かあるか?」
シ「いや、作戦自体には特に無い。ただ……」
レ「ただ?」

聞き返すレイに、シンは厳しい表情で口を開く。

シ「……レクイエムも重要だけど、ジブリールを逃がすわけにはいかないと思ってさ」
シ「ヤツを逃がしたら、何も意味がないからな」
レ「確かにな。レクイエム攻略と共にジブリールの身柄の確保はこの作戦の重要な目的だ」

もっとも、身柄の確保とは言ってもその生死は関係ないが。
レイはその言葉を胸の内だけで呟いたが、シンはまるでレイの思いを読み取ったかのように決意をあらわにする。

シ「ジブリール……今度こそ、ヤツを叩き潰してやる」
レ「意気込みは買うが焦るなよ、シン」
シ「ああ」

頼もしげに頷くシンには、気負いも焦りも無い。
これなら大丈夫だと、レイは小さく頷いた。
833一条祭:2006/03/07(火) 17:48:12 ID:???
レ「では……」

レイが解散を告げようとしたとき、いきなりパイロットルームのドアが開く。
三人の視線が一斉にドアに向くと、そこには慌てた様子のピンクの髪の少女が立っていた。

レ「何の用だ、ミーア?」
ミ「あ、い、いいえ……べ、別に用ってことは……」

静かな声に問われ、ミーアはさらに慌ててしまう。

ミ「ただ……そ、その……シン……が……いる、かな……って思って……」
レ「……」
ル「レイ。ミーティングはもう終わりよね?」

ルナマリアが慌てふためくミーアに助け舟を出すように尋ねると、レイは「ああ」と答え、シンに向き直る。

レ「シン、これでミーティングは終了だ」
レ「俺はしなくてはならないことがあるので先に行く。作戦開始時刻までには遅れるなよ」

いつもと変わらぬ口調でそう言うと、レイはさっさと部屋を出て行ってしまう。

ル「あ〜、私もインパルスの最終チェックに行かなきゃ」
ル「んじゃ、シン。お先っ♪」
シ「あ、おい……」

さらにルナマリアもいかにもわざとらしく用事を思い出すと、シンを残しパイロットルームを後にする。
一人残される形となったシンは、少し照れながらも入り口に佇んでいるミーアを招き入れ、自販機でドリンクを買って彼女に手渡した。

シ「……」
ミ「……」

飲み物を口にする二人の間に、沈黙が流れる。
話したいことは色々あるはずなのに、なかなか言葉が出てこない。
シンは先ほどすれ違い様に「頑張りなさいよ」と悪戯っぽくウインクしたルナマリアの顔を思い出した。

シ(何だよ、ルナのヤツ……姉貴ぶりやがって……)

無論、ルナマリアが何を言いたいかぐらい、シンにもわかっている。
だが、そのおかげでシンは余計にミーアを意識せざるを得なかった。

ミ「シン……もしかして、私、シン達の邪魔しちゃった?」

先ほどから黙ったままのシンの様子を伺うように申し訳無さそうにミーアが尋ねると、シンは慌てて手と首を左右に振った。

シ「あ、い、いいや。そんなこと無いよ」
シ「作戦は既に決定してるし、ミーティングで最後のチェックをしてただけだから」
ミ「そうなんだ……」
834一条祭:2006/03/07(火) 17:49:25 ID:???
少しだけホッとしたミーアだったが、また沈黙が続くのを避けるように、ことさら明るく振舞ってみせる。

ミ「ね、この作戦が終わったら、少しは時間、出来るんだよね?」
シ「あ、う、うん。休暇ぐらいは貰えると思うけど……」
ミ「だったら、一緒にどこか遊びに行こう! 私、シンの好きなところに付き合うから!」
ミ「あ、でもミネルバがどこかに停泊しないと遊びにも行けないのかぁ……」
ミ「あ〜ん、船の中だけじゃつまんないし、どうしよぉ〜!」

コロコロと表情を変えるミーアに、シンはつい笑いを誘われる。
クスッと笑うと、シンは穏やかな瞳でミーアを見つめた。

シ「……ありがとな、ミーア」
ミ「え?」
シ「いや、何でもない」

ミーアの心遣いに感謝しながら、シンはふと遠い目をした。

シ「この戦いで……」
シ「この戦いでジブリールを倒せば、もう戦いも……」

そう言いかけて、シンは苦い顔になる。

シ「いや、戦いはまだ終わらない……か……」

シンの脳裏に、かつての故郷『だった』オーブの姿が浮かぶ。
だが、オーブは今やザフト、いやプラントにとって無視できない『敵』となっている。
オーブと戦うことにもはや躊躇いはない。『奴ら』が出てくれば、全力を持って叩き潰すまでだ。
だが、その戦いはかつてないほどに熾烈を極めるだろう。自分が死ぬことも充分にありえる。
死ぬこと自体に恐怖は無い。本当なら二年前、自分は家族と共に死んでいるはずだったのだから。

シ「……」
ミ「シン……?」
シ「え? あ、な、なに?」

知らないうちに思案に沈んでいたシンは、ミーアの声に我に返った。
気づけば、ミーアの顔が間近にある。
しかし、その顔はどことなく不安げだった。

シ「ど、どうしたんだよ、そんな顔して」
ミ「ううん、何でもない……ただ……」
シ「ただ?」
ミ「……何だかシンが遠くへ行っちゃうような気がしたから……」
シ「……!」

心配そうに自分を見つめるミーアの視線と声に、シンの鼓動が跳ね上がる。
まるで自分の姿ばかりか心の中までをも映し出したかのように、ミーアの瞳は揺れていた。
いけない。こんな顔、ミーアにさせちゃいけない。
シンはミーアを安心させるように、ややぎこちなくはあるものの優しい笑みを浮かべてみせる。
835一条祭:2006/03/07(火) 17:50:42 ID:???
シ「大丈夫だよ……俺はどこにも行かない」
シ「だって俺、ミーアを守らなくちゃいけないからな」

そう、今の自分は死ぬわけにはいかない。
生きて彼女を守り、そして平和な世界を切り開かなくてはならないのだ。

シ「とにかく今は、レクイエムを攻略することだけ考えるよ」
シ「あんなこと、もう絶対にさせるもんか」

そう言って笑うシンに、ミーアはそっと手を伸ばす。
柔らかく、あたたかな手が頬を撫でるのをシンは黙って受け入れた。

ミ「シン、約束して」
シ「え?」
ミ「必ず帰ってくるって、約束して」
シ「約束……」

その言葉に、ふっとシンの胸の奥で鋭い痛みが甦る。
かつて守ると約束し、果たせなかった少女。
あどけない笑顔に隠された、死という運命から救おうとしながらも果たせず、腕の中で息絶えた少女。

―――約束したのに、俺は守れなかった。
―――俺は、嘘つきだ。

雪の降る静かな湖に少女を葬ったあの時の痛みを、シンはまだ忘れられないでいた。

ミ「シン……?」
シ「……」

自分に、再び約束を交わす資格があるのか?
その思いが一瞬、胸をよぎる。
だが、シンはすぐに考え直す。

―――そうだ、俺は嘘つきだ。
―――だが、だからこそ俺は二度と約束は破らない。破ってはいけないんだ。

今度こそ、約束を守ってみせる。
その決意を胸に、シンはミーアに力強く頷いて答えた。

シ「ああ、約束するよ」
シ「俺は必ずミーアのところに帰ってくる」
ミ「シン……」

いつしかミーアの顔は、先ほどよりもさらに近づいていた。
そっと目を閉じるミーアに、シンも目を閉じ、唇を重ねる。
836一条祭:2006/03/07(火) 17:51:50 ID:???
シ「……」
ミ「……」

シンのぬくもりを唇で感じながら、ミーアはこのまま離れたくないと思った。
行かせたくない。ずっと傍にいて欲しい。
でも、そんな言葉はシンを困らせるだけだということはミーアにもわかっている。
だから唇を離すと、ミーアは懸命に微笑み、万感の思いを込めた一言を口にした。

ミ「……行ってらっしゃい、シン」
シ「ああ。じゃ、行ってくる」

そう言い残し、シンは部屋を後にした。

ミ「シン……」

一人残ったミーアは両手を組み、無事を祈るように小さな声であの歌を口ずさむ。
あの時はミネルバのクルーのためだったが、今はただ一人、シンのためだけに歌いたかった。
自分にできることは、こうして無事を祈りながら歌うことだけ。
でも、だから今は自分にできることをしよう。約束通り、シンが無事に帰ってくるように。
そう思いを定めると、ミーアは祈り、歌い続けたのだった…・・・。



今回はここまでです。シンミアスレで言うのも変ですが、何だか今までで一番シンミアしているような気が……。
ともあれ、この話は次で終われそうですので、最後まで気を抜かないように頑張ります。

最後にここまで読んでくださった方、本当に有難うございました。
837通常の名無しさんの3倍:2006/03/07(火) 17:53:22 ID:???
リアルでGJ
最終話を楽しみにしてます。
838みっぱい:2006/03/07(火) 22:22:12 ID:???
一条氏!待ってたぞ全然うpなかったからくたびれてたぞ
待ちぼうけしてたぞ
839通常の名無しさんの3倍:2006/03/08(水) 06:12:52 ID:???
面白かった!
新シャア滅多に来ないけどここだけみにきてるよ
840通常の名無しさんの3倍:2006/03/09(木) 07:17:23 ID:???
保守
841通常の名無しさんの3倍:2006/03/10(金) 01:50:59 ID:???
GJ!! 次回も楽しみにしてますよ
842一条祭:2006/03/10(金) 18:13:54 ID:???
感想を下さった皆さん、有難うございます。
今回も>>832-836の続きです。
これでこの話は最後です。では、よろしければどうぞ。


……シンとミーアを残しパイロットルームを後にしたレイは、薄暗い一室にいた。

デ「やぁ、レイ。もうすぐ出撃じゃないのかね?」
レ「はい、ギル。その前にご報告しておきたいことがありましたので」

作戦前に、レイはデュランダルと連絡を取っていた。
ほのかに光るモニターの中では、デュランダルがいつものように悠然とした笑みを浮かべている。

デ「話はタリアのほうからも聞いている。ミネルバは彼女を新たな歌姫として受け入れたというじゃないか」
レ「はい。ですが、その功績は私のものではありません」
デ「そうかね? 全ては君の尽力があってこそだと私は思っているのだが」
レ「嬉しいですがギル、それは過大評価というものです」

デュランダルの賞賛の言葉にも、レイの態度は変わらない。
実際に状況を改善したのはシンとミーアだ。自分はその手助けをしたに過ぎない。
そうレイは考えていた。

デ「それにしても、まさか彼女にそれだけの『力』があろうとはね……」
デ「どうやら私は、彼女を少し見くびっていたようだよ」
レ「ギル、ミーアは……」
デ「ああ、わかってるよ。私も今更、彼女を担ぎ出すようなことをするつもりはない」

既に今のデュランダルにとって、ミーアは必要な『駒』ではない。
ならば、せいぜい邪魔にならない場所で役に立っていればいい。
デュランダルはそう判断していた。

デ「いずれにせよ、この作戦が終われば、次はオーブだ」
レ「はい」
デ「ジブリールを匿い、逃がし、プラントに壊滅的な被害をもたらす一因となったオーブを、プラントの国民は決して許さないだろう」
デ「そうだ、オーブといえば彼は大丈夫なのかね?」

デュランダルの問いに、レイはきっぱりと断言してみせる。

レ「はい。レクイエムの一件で、シンのオーブに対する感傷は完全に断ち切れています」
レ「オーブと、そして『彼ら』と戦うことに対し何の迷いもありません」
デ「それは結構。白のクイーンを守る騎士は強力だからね。こちらとしても強力な『駒』が必要だ」
レ「……」

デュランダルの言葉に、ほんの僅かだがレイの表情が動く。
だが、すぐに何もなかったように表情を消すと、レイはデュランダルに向かってうやうやしく頭を下げる。
843一条祭:2006/03/10(金) 18:14:50 ID:???
レ「シンは必ずギルの期待に応えてくれるでしょう。ご安心ください」
デ「ああ、期待させてもらうよ」
デ「だが、とにかく今は目の前の作戦に集中してくれたまえ」
レ「はい」
デ「それと、わかっているとは思うがくれぐれもレクイエム本体には傷をつけないでくれよ」
レ「もちろんです。そのための作戦も立ててありますので、ご心配には及びません」

レイの返答に、デュランダルは満足そうな笑みを浮かべる。
あれだけの兵器だ、今度はこちらがせいぜい有効に活用させてもらわなければならない。

デ「では、勝利の報告を待っているよ、レイ」

その言葉を最後に、通信は途切れた。

レ「……」
レ「『駒』、か……」

静寂の中、レイはデュランダルの言葉を思い起こす。
確かにデュランダルにとって、シンは『彼ら』を倒すために必要な『駒』なのだろう。

レ「……」

わかっていたはずなのに、レイはその言葉にどうしても引っ掛かりを感じてしまう。
デュランダルに対する忠誠にはいささかの揺らぎも無いというのに……。

レ「っ!」
レ「くっ……うぅ……っ!」

またしても例の『発作』に見舞われ、レイはカプセル錠剤を飲み下す。
徐々にではあるが『発作』の間隔が短くなりつつある。
そのことを、レイは自覚せざるを得なかった。

レ「っく……っはぁ……はぁ……シン……」
レ「……全てを知ったら……っ……お前は……俺を憎む……だろう、な……」

額に汗を浮かべ、荒い息を吐きながら、レイはかつて口にした言葉を再び呟いた。
『出来損ない』の自分に代わり、デュランダルの創る未来のため、平和な世界のためにシンはこれからも戦い続け、勝ち続けなければならない。
負けることは許されない。負けはすなわち死を意味するからだ。

レ「……死ぬまで負けられない……戦い、か……」

もしこのような『出来損ない』の身体でさえなければ、自分がその役目を担うはずだった。
自らについてはとうの昔に諦めていたはずのレイに、己への不甲斐なさがこみ上げてくる。

レ「っ……すまない……シン」

何も知らない、ただひたすらに真っ直ぐなシンの瞳を脳裏に思い浮かべ、レイは沈鬱な表情で僚友に詫びた。
いくら未来のためとはいえ、シンには自分の代わりに過酷な運命を背負わせることになる。
844一条祭:2006/03/10(金) 18:15:54 ID:???
レ「だが……だからこそ、俺はあいつに……」

そう、だからこそ、自分はシンにせめて何かを遺してやらねばならない。
シンが運命に潰されぬよう、傍にいて支えてやれるもの。
それは、一つ……いや一人しかいない。

レ「ミーア……君なら……」

大切な人を喪い続けてきたシンの、最も大切な女(ひと)である、ミーア・キャンベル。
彼女なら、きっとシンの支えとなってくれる。あの二人をずっと見てきたレイは、そう確信していた。
そして自分にできることは、そんな二人を少しでも手助けすることだけだ。
デュランダルへの忠誠とは別に、いつしかレイはそう考えるようになっていた。

レ「……」

静かに目を閉じると、レイは二人の姿を瞼の裏に思い浮かべる。
皆にラクスとして望まれたミーアだが、シンはミーアをミーアとして必要としている。
だからこそ彼女を、ミーアを『ラクス・クラインの偽者』というだけの存在にするわけにはいかなかった。
彼女のためにも、シンのためにも、ミーアは『ミーア』としてあらねばならない。

レ「フッ……偽善……いや、独善だな……」

己の考えに、レイの口元から自嘲の笑みがこぼれ落ちる。
だが、例え偽善や独善であろうとも、レイが二人にしてやれるのはそれだけしかなかった。

レ「シン……ミーア……」
レ「お前達なら……共に……未来を……歩んで、いける……だ……ろ……う……」

薄暗い部屋の中、疲れきったレイはうずくまるようにして床に座り込むと、そのまま深い眠りの中に落ちていった……。
845一条祭:2006/03/10(金) 18:17:21 ID:???
シ「……レイ、ルナは?」

MSハンガーに向かうべく、シンはレイとエレベーターの中にいた。

レ「あいつは今回の要だからな。先に出た」

いつものように答えるレイには、先ほどまでの異変の影響は微塵もない。
だが、シンにはどことなくレイの様子が違うように感じられた。

シ「なぁ、レイ……」
レ「どうした?」
シ「いや、何となく顔色が悪そうだから、どうしたのかと思ってさ」

レイの白皙の顔が、いつにも増して白いようにシンには見える。

レ「別にどうもしてはいないが……流石に緊張しているのかもな」

レイは顔を隠すようにさりげなく髪をかき上げると、僚友に向かって小さく笑ってみせた。

シ「へぇ、やっぱレイでも緊張するんだ」
レ「まぁな。それだけ俺達の任務が重大だということだ」
レ「それよりお前はちゃんとミーアとの挨拶を済ませてきたのか?」
シ「!! な、なに言ってんだよ、レイっ!」
レ「照れることはないだろう。お前達のことはミネルバの皆が知っていることだ」
シ「レイっ!!」

見る見る顔を赤くするシンに、レイは今度は作ったものでない笑みを見せる。
他愛ない会話を交わす間に、エレベーターはMSハンガーに到着した。

レ「さぁ、行くぞ、シン」
シ「ああ!」

ドアが開くと、それまでの甘さが消え、二人の顔は戦士のそれへと変わる。

シ「レイ、必ずジブリールを倒すぞ」
レ「ああ。お前ならやれる」
シ「俺達、だろ?」
レ「フッ……そうだな」

互いに視線を交し合うと、シンとレイはそれぞれの愛機の元へと向かった。
コクピット内のほのかな灯りに照らされながら、二人の前方でカタパルトハッチが開いていく。

『進路クリアー。MS、発進どうぞ』
シ「シン・アスカ。デスティニー、行きます!」
レ「レイ・ザ・バレル、レジェンド発進する!」

互いの思いを胸に秘め、二人の戦士は漆黒の宇宙空間へと飛び立っていった。
846一条祭:2006/03/10(金) 18:18:47 ID:???
……ようやく終わりました。いや、長かったw
当初はレクイエム攻略にミネルバが月へ向かうところで終わりにするはずだったのに、
気づいてみれば話が膨らみ、ここまでかかってしまいました。無事に完結できたのでホッとしています。

最初から読んでくださった方、感想をくださった方には本当に感謝しています。
普段はほとんどお礼コメントもしませんでしたが、感想をいただく度に「頑張ろう」といつもありがたく思っていました。
本当に有難うございます。

自分としては「ミーアのために奮闘するシン」「レイの、シンへの友情と思い」「ラクスではなく、自ら歌姫となるための
一歩を踏み出すミーア」など、書きたかったものは稚拙ながらそれなり書けたので一応満足しています。

この後は単発の軽いSSでも書こうかな……などと思っていますが、残りのレス数を考えるとどうなるかちょっとわかりません。
でも、まだまだシンミアで書いてみたいな、とは思ってます。二人とも好きなキャラですから。


では最後に、自分のSSをここまで読んでくださった皆さん、本当に有難うございました!
847通常の名無しさんの3倍:2006/03/10(金) 19:45:55 ID:???
お疲れでした。
シンミア単発作品も楽しみにしてます。
848通常の名無しさんの3倍:2006/03/10(金) 20:04:49 ID:t5f3iZDp
お疲れ様でした一条様!
シンミアGJ・レイカッコイー(・∀・)な小説でした!!
ほかの小説もまだまだ書くんですよね??
期待しています!
849通常の名無しさんの3倍:2006/03/11(土) 16:30:56 ID:???
お疲れさまでした
すげーーーーGJ!!!!読んでて、その様子が想像できる。いい話だった
レイもカッコヨスでした
また次回作楽しみに待ってます
850通常の名無しさんの3倍:2006/03/12(日) 19:48:32 ID:???
よくぞ最後まで書いてくれたよ!GJー
また最初の方のちょいエロシンミアもみたかったりする
マターリ待ってます
851みっぱい:2006/03/13(月) 10:04:14 ID:???
>>847
一条氏GJ!頼む!シンミアの世界を作ってくれ
可能ならラクスとキラを改心させるシナリオを
852通常の名無しさんの3倍:2006/03/15(水) 00:59:33 ID:???
遅レスだけど一条氏、お疲れ様でした
シンミアはもちろんレイの葛藤の描写が個人的に嬉しかったです
853一条祭:2006/03/15(水) 20:36:04 ID:???
皆さん、感想ありがとうございます。
普段はSS以外にあまり書き込まないようにしているのですが、このまま黙っているのもどうかと思うので、
せめてお返事だけでもさせてもらいます。

>>847
ありがとうございます。単発物は現在思案中ですが、どうにもネタが……何かいいネタあります?w

>>848
ありがとうございます。自分でも思った以上にレイはキーキャラになりました。
他のネタでもご期待に答えられるように頑張ります。

>>849
そういっていただけると照れくさいながらも嬉しいです。>読んで想像できる
次のネタでも、出来る限り頑張ります。

>>850
実は、最後まで書けて自分が一番ホッとしてますw
ちょいエロは…・・・自分では意識したつもりがないのですが、最初のほうってエロかったですか?w

>>851
えーと、自分はあくまでシンとミーアが好きなだけのSS書きなので、キララクの改心はちょっと……w

>>852
ありがとうございます。レイのキャラは本編とはだいぶ違ってしまいましたが、自分的にこういった
「表面はクールながら内に熱い思いを持ったキャラ」が好きなもので、ついそういったキャラにしてしまいました。



感想を下さった方、本当にありがとうございます。なるべく遅くならないうちに新作を発表できたらいいなと
思っていますので、そのときはまたよろしくお願いします。
854通常の名無しさんの3倍:2006/03/16(木) 06:28:36 ID:???
お疲れ様です
ネタなー、なんかいいのないかな
ミーアの危機を運命に乗ったシンが助けに来るとかいいな
ってただ注文つけてるだけだなスマソ
855通常の名無しさんの3倍:2006/03/16(木) 11:13:50 ID:???
コペルニクスの所までやってくださいよ
シンがミーアの危機の為にデスティニーを駆って
コペルニクスに行く

856通常の名無しさんの3倍:2006/03/16(木) 11:32:26 ID:???
>一条氏

感想にレス返しするのはいいけど、一部は空気読んでスルーしてね
そのバカにはみんな触らないようにしてるんだから
857通常の名無しさんの3倍:2006/03/16(木) 12:06:07 ID:???
ネタなら時期にそって、バレンタインホワイトデーネタを
858通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 00:33:17 ID:???
>>856
仲間はずれいくない!
859通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 13:01:05 ID:???
>>855
確か、コペルニクスは中立都市だからMSは無理なはず。(ラクシズの罪にも数えられている)
それなら、ジブリールを撃破した後に補給・整備の為、一時停泊、
その間、シンとミーアが一緒にデートを兼ねた買い出しにさせてほうが(まだ)自然やも・・・
860通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 14:09:04 ID:???
>>858
仲間じゃねえよw
861通常の名無しさんの3倍:2006/03/17(金) 23:48:19 ID:???
>>858
こっちくんな馬鹿。
862通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 01:13:55 ID:???
シンがミーアをこれぞ主人公って感じに助け出す話が読みたい…

それかミーアがシンの家族になるって約束する話。


妄想は膨らむんだが自分で書けないorz
863通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 01:39:38 ID:???
>>860>>861
お前らケンカするな仲良くミーアにもえろよ
864通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 10:41:57 ID:???
いいから巣にカエレ
865通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 20:36:39 ID:fdXusqDQ
保守
866通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 20:45:26 ID:???
>>864
それで最後は本当に平和になるのかよえぇ!
認めぬもの同士が互いに争えばこのスレは終わりぞ!
867通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 20:51:16 ID:???
>>866
スレ違いだわかったら失せろゴミッパイ兵
868仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:06:04 ID:???
                       \        ,,     
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                   /  ,;'     | |_||   '',,    春
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                   レ' / /    i─--;;_'''| l |     ん
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869仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:06:54 ID:???
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870仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:07:59 ID:???
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871仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:09:07 ID:???
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873仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:10:53 ID:???
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874仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:12:07 ID:???
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875仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:12:58 ID:???
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876仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:13:51 ID:???
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880仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:17:55 ID:???
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881仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:18:45 ID:???
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       /        V        \. ||            /         ヽ ヽ
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
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                      ,,-''ヽ' \ ≡ 'ヽ/      
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                   ;'  l    ,,,'' ,,l_,,,,_|';,,  ;;    厨
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                     <l  ''';;;,,,,,ノ ̄' ̄ノノ
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           /      | `ー―-、ヽ   ノ -―'~ ̄ 、       \
          /       /      `ーV -‐' ̄      ヽ         |
          /                ||          \           |
          |                ||                   |`、
        /`-、   /          ヽ||/          ヽ   ー、_ノ \
       /       、           ||/           |/      \ \
       /        V        \. ||            /         ヽ ヽ
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
882さくやタソ ◆YnwMHbYwXA :2006/03/18(土) 22:18:53 ID:???
滅びろクソスレ!

辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!辛味噌!
883仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:19:36 ID:???
                       \        ,,     
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                      ,,-''ヽ' \ ≡ 'ヽ/      
                    / ,;;'' ̄'''''、l 三l''>、,,      
                   /  ,;'     | |_||   '',,    春
                   ;'  l    ,,,'' ,,l_,,,,_|';,,  ;;    厨
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                   |  //,;'' ̄i,,,__,,,_''''l ソ    め   
                   レ' / /    i─--;;_'''| l |     ん
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                   ヽ,/,,,_     i ̄'''─;/ /
                     <l  ''';;;,,,,,ノ ̄' ̄ノノ
             /~⌒~ ̄|  , -‐'\ ` - ー '/  \    '     ̄\
           /      | `ー―-、ヽ   ノ -―'~ ̄ 、       \
          /       /      `ーV -‐' ̄      ヽ         |
          /                ||          \           |
          |                ||                   |`、
        /`-、   /          ヽ||/          ヽ   ー、_ノ \
       /       、           ||/           |/      \ \
       /        V        \. ||            /         ヽ ヽ
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
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                      ,,-''ヽ' \ ≡ 'ヽ/      
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                   ;'  l    ,,,'' ,,l_,,,,_|';,,  ;;    厨
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        /`-、   /          ヽ||/          ヽ   ー、_ノ \
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      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
884仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:20:27 ID:???
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       /       、           ||/           |/      \ \
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      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
                       \        ,,     
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                      ,,-''ヽ' \ ≡ 'ヽ/      
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           /      | `ー―-、ヽ   ノ -―'~ ̄ 、       \
          /       /      `ーV -‐' ̄      ヽ         |
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          |                ||                   |`、
        /`-、   /          ヽ||/          ヽ   ー、_ノ \
       /       、           ||/           |/      \ \
       /        V        \. ||            /         ヽ ヽ
      |         ヽ        ヽ/ヽ、          人          |  |
      |        / \、_     /  \       /  ヽ         |  |
885通常の名無しさんの3倍:2006/03/18(土) 22:20:43 ID:???
そんなキタネエもの舐めるかヴォケ
886仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE :2006/03/18(土) 22:21:20 ID:???
                       \        ,,     
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                    / ,;;'' ̄'''''、l 三l''>、,,      
                   /  ,;'     | |_||   '',,    春
                   ;'  l    ,,,'' ,,l_,,,,_|';,,  ;;    厨
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                   レ' / /    i─--;;_'''| l |     ん
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887仮面ライダー春厨 ◆2VzY8zXeDE
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