キラ厨キンモスwwwwwwwwwwwww

このエントリーをはてなブックマークに追加
78通常の名無しさんの3倍
キラ厨の声優小説

「あ、保志さん! おはようございます!」
「あ、ムラケン! おはよう、早いね」
台本片手に近づいてくる後輩兼共演者の鈴村に、保志は笑顔で挨拶を返しなが
ら近くの机に荷物を置く。


「あ、新しい台本来たんだ?」
鈴村の手に持たれている台本のほかに、机の上にも見覚えのない台本が置かれ
ていてそれを手に取る。
「ええ。さっき渡されたんです。保志さん、出番一杯でしたよ?」
「うわー、嬉しいような悲しいような」
出番が一杯あるということは、またあの難しいキラの役をイメージして練習し
て…嫌じゃないけど大変だな、うん。


「にしてもムラケンっていつも本当に早いよね。僕より遅いことってないんじ
ゃない?」
「そりゃまぁペーペーですから遅刻なんて出来ませんし、早くなっちゃうんで
すよ。保志さんこそ、今日は随分早いじゃないですか?」
「あ、うん。今日は石田さんが…」
「総、こっち」
今日早く来た理由を話そうとしたときに、さっき保志が入ってきた入り口から
今度は石田が顔を覗かせる。


「石田さん!」
「まったく、待っててって言ったのに」
大好きな石田さんとの10分ぶりの再会が嬉しくて、ぱたぱた駆け寄って抱き
つく保志と、それを受け止める石田。
そしてそれを呆然と見ている鈴村。
79通常の名無しさんの3倍:2005/11/12(土) 20:48:14 ID:???
「あ、あの…」
「あ、ごめんね話の途中で。今日は石田さんが監督に呼ばれてたから一緒に来
たんだ。もう用事は終わったの?」
「まぁね。総がさっさと駆けて行っちゃうからさっさと終わらせてきたの」
「だって、寒かったんですもん! 石田さんの用事いつ終わるかわかんなかっ
たし…」
ごにょごにょとイイワケをする保志に、石田はくっくっと笑ってしまう。
「そんな必死でいいわけしなくても。別に怒ってないよ。それより、朝早かっ
たからちょっと寝たら? 10分くらいなら大丈夫だから」
自分のあごくらいにある総の頭を撫でてやれば、総はちょっと悩みながらも
「じゃあ、ちょっとだけ…」と言って俺に体を預けてくる。


「こらこら、立ちながら寝なさいって誰が言ったの。すぐそこにイスがあるん
だから」
相当眠かったのだろう。
もう意識が飛び掛ってる保志を長イスに移動させ、その隣に自分も座って肩を
貸してやる。



「うわ、保志さんの寝てる姿、はじめてみました…」
ずっと蚊帳の外だった鈴村だが、よほど驚いたのか思わず声に出していた。
「そう? いつも船こいでるじゃない」
「いや、そうですけど、なんていうかすっごい無防備で…」

ああ、なるほど。

鈴村の言いたいことが飲み込めて、石田はすぅすぅ寝息を立てる保志をみる。
その表情は確かに無防備で。
保志はいつも眠そうだったり実際寝ていたりするけど、それでも意識は起きて
いていつでも自分を守れるようにしている。

だが、今は隣に石田がいるから安心して無防備になるほど深い眠りがとれるの
だろう。



「…ねぇ鈴村クン」
「は、はぃっ!」
敬称がどうもカタカナだった気がして気を張る鈴村に、石田は牽制を交えた笑
顔で保志の寝顔を自分の胸に押し付け隠し。

「総に手ぇ出したらこの業界で生きていけないからね?」