ひょっとしたらシンカガスレ

このエントリーをはてなブックマークに追加
413通常の名無しさんの3倍
終戦後、ザフトはもはや自分の居場所じゃなくった。その時かけられた声にすがりつき泣いた自分が今でもはずかしい。
俺は今、産まれ育ったオーブでアスハの側近として生活している。

「で?予算案に目は通したのか?」
「いや、まだだ。」
「はぁ?アンタ今まで何やってたんだよ!今日中にアンタのハンコ押さなきゃ明日の議会にだせないだろ!?」
「今から通すよ!!」
「今からって今もうすでに夜なんですけど?アスハ代表?」
「うっ・・・」
「明後日はプラントで首脳会議だろ?その書面だってまとまってないだろ?」
「・・・あのさシン。頼みがあるんだけど」
一緒にいてわかったこの人の性格。嫌っていた時は虫酸が走るほど嫌だったのに今はそれほどでもない。
むしろ面白いとさえ思える。不思議だけどすごく引かれている自分がいる。
アスランさんがこの人に肩をもっていたのもわかる気がする。
「手伝うか?後で俺のお願いきいてくれたらいいよ?」
「・・・何だよ。」
「明日、夜でもいいからちょっと付き合え。」
「え?」

明日は家族の命日。
オーブにかえって来た時俺はオノゴロに家族の墓を作った。中身は空っぽなお墓。それに、海がよく見える岬にステラのも建てた。
忙しくてなかなかいけないから命日くらいいってもいいだろう。
「一時間だけでいいからさ」
「・・・うん」
「じゃあさっさと仕事片付けるぞ!日付がかわる前に」
「シンあのさ・・・」
「何?」
「ありがとう」
「手当ては出るよな?」
「今の心のこもったお礼じゃだめか?」
「却下」
こんなやりとりが楽しく感じてる自分に家族はどう思うのだろうか?アスハとこの先歩いていこうとしている自分を怒るだろうか?

この人を支えたいんだ。この先もずっと・・・