249 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 03:17:02 ID:bXqH0jWz
このシンにはダーク化してほしくないなぁ…
250 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 04:42:14 ID:q3FwAVj3
>>65 ゴールドマン大統領かよ!
大西洋連邦の大統領もあんなんだったらよかったのに
なんか、癒されるなあ。
職人さん、楽しみにしてます。
ワラタ
ワロスage
シンがまともだったら
キラキュンが悪役に決定だったのにな
>>255 物語開始の時点でまともだったとしたら、シンが壊れていく悲しい物語になった恐れも…というか実際なってるような。
257 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 17:06:54 ID:F7dT9mEF
>>256 それはチョット……魔界転生*のラストシーンみたいなのでいいよ。
*もちろん原作版。またはとみ新蔵版ね。
戦争は終わったがオーブ国内でもコーディネーターへの風当たりは強くなった。
あの時俺を助けてくれてその後も色々世話をしてくれたトダカという将校さんまで嫌がらせを受けるようになってしまった。
トダカさんは気にするなと言ってくれたが、俺のせいで嫌がらせを受けているのを見るのは嫌だった。
もう、オーブには居られない。
そう思い、トダカさんに頼んで俺はプラントへ移ることを決めたのだった・・・
とかいう理由でプラントに移ってザフト入隊を決めたのなら、オーブを嫌っても納得できたのに。
それで恩人であるトダカを殺ってしまいってのが話の流れだろうけど
性格まともだったらどんな風に悩むかな。キラみたくただうじうじしてるだけは勘弁
話し変わるけど本編でシンがトダカに感謝してるって描写あったっけ?
>>259 シンはトダカさんをやっちゃった事に気付いてないんじゃ?
最後まで知らずに終わるというのもありかと。
261 :
男でシンが好きな奴スレにも書いたけど:2005/08/16(火) 21:40:15 ID:WwP5BUL5
とりあえず職人さんが来るまでの暇潰しに
前回までのあらすじ〜ベルリンでのデストロイが虐殺を始め、それを止めようと出撃するシンとアスラン。
シンは町を破壊しているデストロイ内部から必死に助けを求める少女の声を感じ、すぐにそれがステラだとわかる
動揺し、説得を試みるシンだが彼の言葉はデストロイのサイコシステムに心を閉じ込められ戦闘機械と化したステラには届かない
シンやアスランを攻撃しながら心の隅っこで悲痛な叫びをあげるステラ、それを痛いほど感じてしまうシン。
近付きすぎたシンは虚をつかれデストロイの集中砲火を浴びそうになるがアスランが庇い、セイバーは大破する
たくさんの命が失われていく中でシンはステラを苦しみから救うため、デストロイのコクピットに剣を突き立てる。
爆発の中、シンにありがとうと微笑みながら死んでいくステラ。 (インパルス、デストロイ大破)
ベルリン市民、ルナ、ステラ、力があっても結局何も、誰も守ることができないと笑うシンは軍脱走を決意し
レイにその旨を伝え議長に言うなら言えばいいと言い、別に死んだっていいと自暴自棄になるシン
脱走のさい、ボートに乗り込もうとするシンは「待て!」と呼び止められ死を覚悟するとそこにはレイが!
レイ「お前のことは口外しない。しかし死ぬことはこの俺が許さない」と吐き捨て去るレイ。
シンは心を休め、トダカに会いに故郷オーブへ行き、戦いから離れる
シン脱走で揺れるミネルバだがレイ「私がシンの穴を埋める。」と新型機伝説を受け取る。アスランには運命
262 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 22:01:47 ID:WwP5BUL5
ここからレイ主人公に変わる。レイはシンの穴を埋めようと死に物狂いで戦果をあげるがそれは誰の目から見ても
命を削っているかのようだった。(実際短い命をさらに縮めた結果となる)
またこの頃からキラ率いるラクシズが台頭し始め、各地でザフトと連合の戦いに介入する
そんなキラをアスランは迷いながらも議長率いるザフトが目指す戦いのない平和な世界のため撃つ決心をする
(この後アスランはザフトを裏切らないし、この時点でキラへの思い=レイ、シン、ザフトになってる)
そしてオーブとロゴスが軍事産業で秘密裏に昔から深く繋がっていることを知り、カガリのオーブを撃つことを決める
(オーブがロゴスと繋がっていたのはウズミの時代からで、カガリはこのことをセイランや上層部から知らされていなかった
オーブの国の理念の性質上、強大な兵器と莫大な資金が必要だったので、軍事産業は必要悪だった)
ザフトのオーブ侵攻に伴い、オーブは連合と同盟を結び対抗するが、カガリはこれを無意味だとしやめさせようとオーブに帰る
しかし、ユウナ「今ごろ何を言うか!この国の一大事に国を放ったらかして何が国の理念か、国はあなたの玩具ではない!」
と叱責され、カガリは自分の居場所はどこにもないと泣き崩れる(ユウナは凄腕の政治家で軍上層部にも信頼が厚い)
そんなカガリを見てキラは「許せないじゃない?」と手当たり次第に攻撃し始める
263 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 22:40:56 ID:WwP5BUL5
キラの自由は両軍とも多大な被害を与え、戦場に混乱をもたらした。
アスラン、レイは議長から自由撃墜の命を受け、アスランは自らの死とキラを殺す覚悟をして運命に乗る
また、シンは避難シェルターに向う途中にミネルバが介入していること、アスラン、レイが戦っていることに気付く。
地上から運命、伝説、自由が戦っている場面を見て過去のつらい記憶がフラッシュバックしパニクる
一方アスラン、レイはスーパコーディのキラに苦戦し伝説は右手、運命は左足肩右手コクピットを壊され、山に墜ちる
シンは気付けばアスランの元へ走っていた。あの高さから落ちて無事なはずがない。きっと怪我をしてる、と
コクピット内のアスランは全身を強くうち、死にかけの上ビームの熱で失明していた。
どうしてこんなことに!なぜあなたみたいな人がこんなことにっ!と泣くシンだが
アスランは甘えるなシン。お前にはまだやらねばならないことが残っているはずだと声を捻り出す
それでも俺は二度とこんな力持ちたくない!撃って撃たれて、こんなことになって!いったい何を守れるんですか!とシン
「それでも撃たなくてはいけないんだ、シン。力ある誰かが憎しみや悲しみその業を背負わなければいけない。
俺は、お前なら呪われた人類の運命を砕き、憎しみと悲しみの終わりない連鎖から人を解き放つことができると信じている」
とアスランに言われ、もう一度戦う決意をし、アスランから運命を引継ぎ、防戦一方のレイの方へ向う
飛び立つ運命を見ながら(見えないはずなのに)
「あぁ…俺には運命を乗り越える翼が見える…シン…任せたぞ…」(ここでTMの曲)
と昇天するアスラン
シンは半壊した運命でレイの元へ駆け付け
レイ「大丈夫ですか?アスラン。」シン「俺だ、レイ。アスランは俺を導いてくれた。もう逃げない!俺は自由打ち砕く」
と最終決戦に
適当に書いてみたけど暇潰しにもなんないかも。
しかも前作見てないから前作キャラに思い入れないし、種死も飛び飛びだからけっこう矛盾してるかもしれん
凸死ぬの?
まあGJ&一応ageとこぜ
265 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 23:54:01 ID:WwP5BUL5
アスラン生きてるとキラシン対決が微妙になるかなーと思って殺した。
キラシンは相打ちで双方戦死でもいいけどレイは生き残る。
で、ザフト勝利後議長の側近になり議長演説中になだれ込んだ旧ラクス派の凶弾から議長を守るために死ぬとかいいな
レイ「こんな歪な命でも正しいことに使えて本望でした、ギル…どうか争いのない優しい世界を…」
とか燃える
空気キャラ。
逆ギレ、逆恨みが特徴(色)っていうキャラだし。
確かに悲しいけど、こっちのが万倍癒されるなあ。シン切ないし、レイ見せ場あるし、凸カッコイイし。
特に凸!本編ではヘタレなだけの裏切者になっちゃったからねえ。
>>261 GJ!かなりおもしろかたよ。つーかアスランテラカコヨスwwwシンも主人公っぽくてかなりいい!
レイもレイらしさが出てて萌える。あと、最終決戦前にツンがアスランから運命譲り受けて再登場っての斬新だとオモタよ
でもキラとかカガリファンからしたら少し不服かも。暇だったらキラたちの心理描写もお願いします
ワラタ
ツソがまともなわけはない
あきらめろ
272 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 12:42:46 ID:hs0FRJFo
ワラタ
うわ〜・・・w
>>271 最近おかしいのは種ではなく自分でありシンやキラは
ほんとうはまともだが自分がおかしいせいで変に見えるのではないか
と自分に言い聞かせて種死を見ている自分がいる
>>274 お前の涙ぐましい努力に感動した・・だいじょぶだ・・お前おかしくない!
自慰とかなんとか...
繋ぎなので短めで申し訳ないです。
オーブ圏内への到着を果たし、事の次第を政府首脳部へとカガリが連絡を入れた。
それから少しした後に返信を受け、ミネルヴァはオーブの近隣にある島の一つ収容ドッグへと誘導された。
一部の乗員からは戸惑いの声も聞こえたが、ザフトと友好関係にあるオーブへの寄港に対しては誰もが余り大きな問題であるとは思ってはいなかった。
何より、寄港中における下船許可の他、補給、修理を無償で行ってくれることに対して、逆に好意さえ感じていた。
寄港して少しの時間を空けた後にシンが廊下を歩いていると、メイリンが覗き窓から外を見ていた。
「メイリン?」
「ひゃ?!」
メイリンの余りの驚きようにシンも驚いたが気を取り直して話を続けた。
「・・・仕事の方はいいの?」
「あ、うん。 変わってもらったから大丈夫。」
「そか。 何か見えるの?」
「え...あ、ほら、オーブのドッグとか滅多に入れないから珍しくって。」
メイリンが誤魔化す様にバレバレな嘘を付いたのは分かっていたがシンは気にしなかった。
「そうだね。」
「えと、それじゃ私仕事があるから。」
「うん、また後で。」
矛盾を口にしたことに気が付いていないのか、
メイリンが小走りに走っていくのを見て、シンはメイリンが見ていた窓から外を見た。
そこには議長とカガリ、そしてアスランが下船してオーブ首脳陣の出迎え受けているのが見えた。
何か、変な髪の色の男が出迎えその後ろに居た年長の男が議長に挨拶をしていた。
何をか話を終えると変な髪の男はカガリの腕を引っ張っり、アスランに何か言って、アスランを置いてカガリを連れて行った。
一人残されたアスランは肩を少し竦め大きな溜め息をついた様は遠巻きに見ていたシンにも分かった。
それからアスランが反対方向の扉から出ようとしたのか歩き始めると、それに気が付いた議長がアスラン呼び止めた。
何を話したのか分からなかったが、話を終えた後に議長が去ってもアスランはその場から動こうとはしなかった。
少し考えこむかのように固まり、それから少ししてエレベーターへと向かいドッグから姿を消した。
アスランが居なくなったのを見たシンもまた窓から離れ休憩室へと向かった。
休憩室に行くとルナマリアやレイ、ディノ達が集合していた。
「何話してるの?」
「あ、シン。 ほら、下船許可降りるって言うから何処行こうかってみんなで話をしてたの。」
「下船できるの?」
「聞いてなかったの? 軍事行動中だから無理かと思ってたけど、
修復作業中は何も出来ることはないしそれに緊急任務が続いたからご褒美みたいなものだって。」
「へぇ...そうなんだ...」
「シンはオーブ出身よね? 何処か面白いところ知ってる?」
その何気ない質問にシンは少し血の気が引くような思いがした。
「・・・ごめん、戦後復興から先の事は分からないんだ...」
その答えにその場に居る誰しもがその理由を知っていたため場が一瞬で凍りついたかのような思いに皆は襲われた。
数秒の沈黙が訪れた後にレイが気遣う素振りを見せずにいつものようにシンに話しかけた。
「シンはどうする?」
「え、あ、うん。 お世話になってた人に挨拶に行くよ。」
「そうか。」
「レイは?」
「俺は艦長と一緒に議長の見送りだ。」
護衛みたいなものだろうか、シンはそう思い深くは考えなかった。
それからみんなでどこに行くかとか何が欲しいかとか話をして後でドッグ出口で集合するという事になり解散した。
レイは艦長と先に艦を出て時間があれば向こうで合流という事になった。
シンは別行動だったが途中までは同じだったのでルナマリア達と同行した。
街まで車で移動している間ボーっと特に何か見ているわけでもなく、
景色を見ていたシンはある風景を見た瞬間に「止めて!!」と叫んだ。
「ごめん、僕ここで降りるから!!」
そう言ってシンは車から飛び降り自分の荷物を抱え海沿いに見える石柱のようなモノの方へと走り去った。
「なんだシンの奴、こんなところに何の用があるんだ?」
ディノが誰にというわけでもなくなんとなく聞いたがその質問には誰も応えなかった。
そしてディノも数秒の後に答えの催促をしようとも思わなくなった。
みんな分かっていたのだ、そこに見える石柱の意味を。
シンにとってそれがどれほどの意味を持つものであるかを。
シンは最初は走っていたが目的の場所に近づくにつれ歩き始めていた。
そして、その石柱...戦災慰霊碑の前まで来た時、シンにはこの国戻った時、必ずここで始に言おうと決めていた言葉があった。
シンは慰霊碑を見上げることもなく見据え、小さく声を作った。
「ただいま」
――帰ってきた、シンはそう思った。 全てを失ったこの国へと。
トダカさんとの対話まで書こうかとおもたけどこっちとごっちゃにすると何か自分でよくわからんくなるので取りあえず分割ですだ。
>>261-263さんのおもすぃろい...
自分のはオリジナルの焼き直しだけどこういう書ける人って凄いなぁ。
おおっ、面白いな
ワラタ
断然こっちのがいいじゃん。
ずぶの素人にも劣るような脚本しか書けない監督って……。
なんて言うか、種・種死ってコミックマスターJにあった『反面マンガ』ならぬ『反面アニメ』だよなあ。
保守
age
284 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/21(日) 11:58:32 ID:V7+Zg8cG
さらにage〜♪
保守
スレが静まったころに〜自慰投下です
後で少し手直しを加えることがあるかもしれませんがその時はご容赦を。
「今日はいい天気だな...」
ユニウス7の落下、そしてザフト艦の突然の来訪といった事に対して、
昼夜を徹しての作業に当たっていたトダカも今日は久しぶりの非番に遅い朝を迎えていた。
疲れの取りきれぬ重い体を起していつものようにカーテンを開けてテラスから望むオーブの海を眺めた。
家族を持たないトダカであったが、官舎を出て買った海の見えるこの小さな家はトダカの数少ない、
とは言っても自分から話すような性格ではなかったが、それでもほんの少しだけ自慢の種だった。
ただ、大戦の際にも戦火を逃れた数少ない家屋だったが、復興の間にここから見える痛ましい街の惨状はトダカには胸の痛む想いだった。
大抵は仕事に向かう途中か、仕事場について軽く取る程度の朝食も非番の時にはテラスに出て外を眺めながら食べるのが日課だったので
いつものように仕度をして遅めの朝食の準備をしていた。
誰が見ていると言うわけでもないのでいつもどおりエプロンをつけて仕度をしていたが、
そのエプロン姿を部下に見られたらどうしたものかなどとたまに思っては苦笑することもあった。
そんなまた苦笑している時に突然のチャイムがなった。
トダカには思い当たる節が全くなく、特に確認もせずに扉を開けた時、その突然の訪問者に驚いた。
「シン?!」
あまり驚きを表に出さないトダカもこの時ばかりは声を出して驚いてしまった。
「あ...あの...お久しぶりですトダカさん...」
「驚いたな... 帰ってくるなら連絡してくれれば準備しておいたのだが...」
しかし、シンに驚きの目を向けているトダカに負けず劣らずシンも驚いた目をしてトダカにこういった。
「・・・トダカさん、その格好...」
シンの言葉にトダカはハッとした。
そして、着ていたエプロンを大急ぎで脱いで、
「いや、これは、まあ、その何だ...朝食の準備をしていてだな...ゴホン...」
微妙にごまかしながら笑いを堪えてるシンに中に入るように促した。
「今から朝食なのだが... ・・・シンは...昼ご飯は食べたかね?」
「あ、大丈夫です。」
「そうか、じゃあ珈琲でいいかな?」
「はい」
そういうとトダカは棚からアンティークぽいコーヒーミルを出して豆を挽き始めた。
その姿に呆気にとられたシンは何気なく「古そうな機械ですね」と言った。
するとトダカは「ん? あぁ、これは兵学校を卒業して始めて貰った給料で買った品だよ。」と、懐かしそうな目でミルを眺めた。
そして、「コレで挽くと味も香も随分違うんだよ...」と続けた。
ずっと物を大切に使っているトダカの一面を知ったシンは、トダカさんらしいな、等と心の中だけで思った。
シンは棚の奥にもう一つコーヒーミルがあることに気が付いた。
「トダカさん、その、棚に入ってるもう一つのはなんですか?」
「これかい? これは...そう...友人だな、ちょっと風変わりな友人に貰ったものだよ。」
信望厚い上司というイメージが焼きついていて、対等に話をする人なんて居るのだろうか等と思ったこともあったので、
トダカが『友人』と呼ぶ人間に対してシンは大きな興味を持った。
「風変わりってどんな人なんですか?」
「そうだな...いや、ある面に置いては異端と言えるかも知れないな...
私と同じ軍属にありながら、自分の信じたものの為に全てに背を向けてまで戦う、そんな男だよ...
軍人でありながら規範に違反してまでそういう事をやる人間を、私達は許すわけにはいかないのだが... それでもね...」
「トダカさんは...?」
「私は、ただの軍人だよ。 国から命であればどんな事でもする、そう、どんな事でさえね...」
そういったトダカの後姿は少しだけ悲しみと怒りの影が翳っているように見えた。
すぐにその陰りは消え、トダカは続けた。
「終戦の折に別の友人...姫の警護役をしていた男が居るのだが、彼の紹介で知り合ってね。
私もそこそこ珈琲にはうるさいんだが彼はもっと凄くてね... ずっと、何処の豆が美味いとか、
何処の豆と何処の豆をあわせると美味いとか、企業秘密なんだがとか言ってオリジナルレシピをたくさん教えてもらったものだよ。」
この話をしている時のトダカは珍しく思い出を楽しく話しているといった感じだった。
「まあ、ある意味でそっちのほうが風変わりと言った感じなんだが...」
と、苦笑しながらトダカは言った。
「その人は今どちらに?」
「ん...? 最近は会ってないから何処に居るかは分からないな...」
その言葉にシンは何か違和感を、『話しすぎた』と言ったような無言の拒絶を受けたような気がした。
それからシンは何も聞かなかった。
そして、コーヒーを淹れ終わったトダカはシンにコーヒーを持ってきた。
「ブラックでよかったかね?」
「できれば砂糖を...」
トダカは苦笑したがすぐに砂糖を持って来てくれた。
それからシンはトダカにオーブを出てザフトに着いてからの事をずっと話をしていた。
元々、定期的に送っていた手紙からシンの動向も知っていたので、手紙よりかは詳しくといった程度であったが、それでもトダカには十分に楽しめる話だった。
しかし配属が決まったのは知っていたがまさか件の新造戦艦に乗っている等とは思ってもいなかった。
段々話が今に近づいてくるに連れてお互いの言葉は無くなっていった。
最後には沈黙が訪れ、二人とも黙り込んでしまった。
「・・・」
「・・・」
「その...なんだな...お互い別陣営の軍人になってしまうと話すことがなくなってしまうな...」
そういってトダカは困ったように苦笑した。
シンもそれに釣られて「そうですね...」と笑いながら相槌を取った。
トダカは朝食を終え、「さて、これからどうするかな」と言って立ち上がった時に電話がなった。
それから何か話をしていて話を終えると残念そうな顔をしてシンの方に戻ってきた。
「すまない...少し本部の方で問題が起きたらしい...街でも案内したかったんだが...」
「あ、いえ、そんな、大丈夫ですよ。」
「すまないな...」
「友達と合流出来ますし」
「そうか...それじゃ友達にもよろしく伝えておいてくれ。」
「はい」
そう言ってトダカはシンを街路までシンを見送りに出た。
「シン...」
「はい?」
「・・・今度会う時は...今度会う時は戦場かもしれないな...」
トダカは重苦しいような表情でシンに言った。
その表情を読み取ったがシンは笑顔で応えた。
「大丈夫ですよ。 今度は僕がトダカさんを守ってあげますよ。」
「そうか... そうだな...その時は期待しているぞ。」
「はい」
満面の笑みでシンは応えた。
心から守る、そう思っていたから。
それからトダカは手を差し出し、
「では...その...なんだ...体に気をつけてな...」
と照れくさそうに言った。
シンも手を差し出し握手をしながら、
「トダカさんも」
と返した。
そしてトダカは手を放し続けた。
「もし...もし、疲れたらいつでも戻ってきて構わないぞ。」
「・・・」
「ここを、自分の家だと思ってくれても構わないと私はその...思ってるんだ...」
さっきより更に照れくさそうな顔をしてトダカは言った。
「はい。 いつか...いつかきっと、全てが終わったら『帰ってきます』。」
「そうか... 『待ってるぞ』シン。」
「はい!!」
シンは笑顔で手を振りながら坂を下っていった。
しかし、数秒後に戻ってきて大声で、
「コーヒーおいしかったです!!!! 今度また淹れて下さいね!!!!!」
っと叫び今度は風の様に消えていった。
今度こそ、その姿を見ることは出来なかった。
少々呆気に取られたトダカは呆然としていたが、それとはまた別の事に思いを巡らせていた。
(今度戦場で会うかもしれない...か... その時私とシンが...)
そこまで考えた時にトダカは頭を振って今まで考えたことをも振り払おうとした。
(そんなことがあるわけないではないか... そう...あるわけが...)
シンにとって、トダカはかけがえのない人となった。
それが過去形となる日が来ることを、誰の手によって過去形へと変えられてしまうかを
満たされた幸福という感情の渦の中、今のシンにはそれを思うことすらありえることではなかった。
――「僕が守ってあげますよ」 ―シンにとってその言葉に偽りはなかった...そう偽りは...
えと、これからまだまだオーブ編続きますだ...
それから適当にシンの仕官学校時代の話の捏造でもしようかと...
自分で書いてて香ばしいの重々承知ですが、
最終回分まで書いてみたいのでよろしければお付き合いください...
gj!付き合うとも!
>>290 アリがd(つд`)
この板にも結構SSスレがあってびくり。
まあ、ここは題名からしてSSスレですらないのですけど...w
そしてそこのスレのテンションの高さに付いていけない悲しい自分ガイル。
それと対を成す「もしもステラの性格がまともだったら」スレもなくなってしょぼんぬ...
一応、仕官学校時代、スティング・アウル・ステラの裏話、アーサー小話とかも考えてるので、
話の筋まとまったら書いてみますね。
折れも付き合うze!
293 :
通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 15:43:17 ID:8lud0uSE
職人さん乙age
相変わらずこっちのシンはまともだなあ
癒される…
ワラタ
やばい、本編より全然面白い
>>295 おまいは何故そんな当たり前の事を口に出して言えるのだ
職人さんGJです!
トダカスキーにはたまらん補完とです…エプロン姿ハァハァ親子トダシンありがたや。
本編でもこの二人の交流や苦悩がもう少し深く描かれてたら、対オーブ戦やシンの印象は随分変わったでしょうにね。
とりあえずトダカさんには特攻やらAAに行け発言なぞせず、
最期までオーブ軍人の職責を全うした上でシンの手にかかって頂きたいものです。
しかしいざタケミカヅチの悲劇by職人さんが投下されたら…マジ泣きしてしまいそうだ。
保守