もしもシンの性格がまともだったら

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1通常の名無しさんの3倍
一体どんな展開になってたんだろーか。
2雷族 ◆cgHerq4SaY :2005/07/13(水) 19:36:10 ID:???
今でもまともだろ
3通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 19:46:24 ID:???
4通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 19:47:38 ID:???
うわ……何このスレ
5通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 19:48:53 ID:???
とりあえず水葬は無いだろ
6通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 19:49:07 ID:???
こんなスレに来ちゃった>>4を丁重に放り出しておけ
7通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 19:59:05 ID:/LMv6R67
第1話「悲しむ瞳」

両親と妹を失った惨劇から二年。シン・アスカは心の傷を抱えながら一人、
オーブ国内にある高校に通っていた。
朝は新聞配達、夜は近所のコンビニでアルバイト、非常に大変だ。

そんなある日、彼はアーモリーワンで発生したガンダム強奪事件のニュースを目にする。
「また、人は過ちを繰り返すのだろうか……」
その呟く彼の紅い瞳は、悲しみに満ち満ちていた。
8通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:00:51 ID:4Q2y0AqD
恨む相手が全部変わる。
ベルリン市民に対して罪悪感に苦しむ。
9通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:02:03 ID:???
というか、逆恨みしてくれないと話が転がらないわけだがw
10通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:03:06 ID:???
影の薄さが倍増する
だって一人だけまともでもほかがだめじゃん?
11通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:04:12 ID:???
種キャラでまともなのって遺作しかいないじゃねーか
12通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:07:30 ID:???
いや、痔だ。
13通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:12:48 ID:???
じゃあ、おかしな人いっぱいの世界でたった一人苦闘する常識人少年シン・アスカで。
14通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:12:55 ID:???
>>1 シンがマトモならまともでキラと凸を倒しにかかるから何も変わらん
15通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:15:19 ID:???
とりあえず軍には入らなかったんじゃないか?
16通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:17:24 ID:???
キラを倒す理由が逆恨みから正義感ゆえのテロリスト退治になるだけ。
17通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:20:09 ID:4Q2y0AqD
とりあえず種割れはなくなるな。
シンはキレないと割れないから。
18通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:21:03 ID:???
シンは話が難しくなると脳みそが負荷に耐えられなくなって割れる
19通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:22:09 ID:???
デスティニーはシンがありとあらゆるキャラに突っ込みを入れる話だから、
根本から話が変わるな
20通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:22:43 ID:???
じゃあ、正論で突っ込んで全員論破するというのはどうだい?
21通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:24:12 ID:???
シンってクロトと同じ香りがする。
22通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:25:00 ID:???
第二話「戦いを呼ぶもの」

突如、プラント「アーモリーワン」で起こった謎のグループによる「ガンダム」強奪。

ザフトの新議長ギルバート・デュランダルとの会談に臨んでいたオーブ代表首長
カガリ・ユラ・アスハは随伴していたアスラン・ザラと共にこの奇禍に見舞われた。

カガリを守るため、緊急避難的にザクウォ−リア乗り込んだアスランであったが
奪われた3機のガンダムとの戦闘により窮地に陥ってしまう。

そのあわやの場面に割って入ったのがレイ・ザ・バレルの搭乗するインパルスガンダムであった。
23通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:28:45 ID:4Q2y0AqD
まともなら、初めからザフト軍じゃなくてオーブ軍に入隊してるな。
24通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:30:37 ID:???
まともなら、戦争なんかに加わらないのでは?
25通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:33:07 ID:???
結論:シンがDQNじゃないとDestinyは成り立たない
26通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:37:59 ID:???
種はDQNが世界をかき回す話だからな。DQNであればあるほど強大な力を手に入れられる。
27通常の名無しさんの3倍:2005/07/13(水) 20:40:26 ID:???
キララクカガが電波で凸がヘタレでシン遺作がDQNで
痔ムウが助兵衛でレイがゲイで・・・・・・・・・
28ツソ:2005/07/13(水) 20:41:35 ID:???
まともな奴は軍人なんてやってられないよ
29通常の名無しさんの3倍:2005/07/14(木) 18:27:22 ID:???
ひきこもりアスランかっこいい^^
30通常の名無しさんの3倍:2005/07/15(金) 23:49:30 ID:???
とりあえず、マユ>>>>>>両親という歪んだ考えが直る
31通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 17:28:38 ID:???
種世界でのまともってどういう観点なんだ?
一般人でさえまともな人間がいない世界な気がする。
ラクスの歌程度で暴走とまるわ、議長の一言でマンセー状態になるわ。
32通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:21:46 ID:Uzx5rN0S
なぜか一人だけまともな思考回路を有している少年シン・アスカが
「この世界は狂っている!」と悟り、
種世界の全人類を竹田&負債の呪縛から解き放つまでを描いた物語。
33通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:23:45 ID:9yDmO0dv
まともなら

ステラが海に落ちたとき助けたあと

い た ず ら

だな
はぃゴメーン
34通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:24:36 ID:???
負債に洗脳されたキラ厨乙としか
35あたれぇぇー:2005/07/16(土) 19:25:57 ID:???
http://violet.homeip.net/upload/img-box/img20050514024629.jpg

おいおい、このファンネルは最強すぎだろw
36通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:26:46 ID:???
>>1
まともってどういうこと
37通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:27:39 ID:???
ワラタ
38通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:32:20 ID:???
ワラタ
39通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:35:21 ID:???
ワラタ
40通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 19:43:35 ID:???
ワラタ
41通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 21:25:02 ID:???
タワラ
42通常の名無しさんの3倍:2005/07/16(土) 23:59:30 ID:???
小説版読めばちゃんと思考してることがわかるよ
43通常の名無しさんの3倍:2005/07/17(日) 19:59:29 ID:???
>>42
ぶっちゃけ小説版とか、知らない人にとっては裏設定だから
44通常の名無しさんの3倍:2005/07/17(日) 20:02:43 ID:???
ワラタ
45通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 00:03:15 ID:???
どんなにまともだったとしても結局は嫁によって歪まされる
46通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:03:32 ID:???
嫁はきっとシンに限らず頭おかしなキャラに描いてるつもりはない。そこが凄い
47通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:06:49 ID:???
>>35
ワラタ
48通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:11:01 ID:???
ワラタ
49通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:12:22 ID:???
>>35
わ…ワラタ…
50通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:16:31 ID:???
シンが>>7のような性格だったとしたら

シン『俺の家族は誰も生き残っていません…』
凸 『…俺もだ…』
ルナ『暗いわよあななたち!』

とシン凸が仲良く落ち込む鬱アニメになると思うんだがw
51通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:48:13 ID:???
ワラタ
52通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:53:48 ID:???
デュランダルの演説によりロゴス撲滅への気運が盛り上がる。
しかしオーブで学生をやっているシンは・・・
シン「大丈夫かな・・・ロゴスの中にオーブに関係してる人もいたけど・・・」
友人A「平気だって。俺達一般人には被害は出ないよ」
友人B「2年前とは状況が違うよ。もうあんなことにはならないさ」
シン「そうかな・・・そうだといいんだけど」
53通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 16:56:57 ID:???
ワラタ
54通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 17:46:14 ID:???
ラクス「あなたの信じるものは何ですか(ry」

シン「あの・・・、何言ってるんですか?」
55通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 19:27:47 ID:???
キラ「カガリは今泣いてr(ry」

シン「いや、関係ないでしょうそれ」
56通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 19:29:30 ID:???
無理。子は親の鑑。
57通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 19:29:58 ID:???
ワラタ
58通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 19:38:14 ID:???
ワラタ
59通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 19:51:31 ID:???
ワラタ
60通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 20:16:23 ID:9T4ixUfU
ワラタ
61通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 20:21:23 ID:???
一生セックスできない?はっ!なら一生童貞貫いてやるさ!

それはそうと>>54>>55なシンをすごく見てみたい
62通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 20:26:26 ID:pE269NO1
ワラタ
63通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 21:20:45 ID:???
まともになられてもつまらなくなるな。
今はシンの狂った行動に突っ込むために種見てるようなもんだからなー。
64通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 21:24:10 ID:???
ワラタ
65シン=アスカ:2005/07/18(月) 21:36:57 ID:???
アスハ代表、私の持つ携帯は、三年前オノゴロで無残に殺された少女のものだ。
あの日、空一面にMSと火線が飛び交っていた・・・・・・・

私は爆風に飛ばされただ一人生き延び、
家族は私の目の前でことごとく爆風の中に消え、
この携帯を握り締めたままの妹の手のみが私の目の前に転がっていた。

お前達アスハは眼下に人類を見下し
さも神になったかのごとく人類の平和を口にする。

だがな、今だ10を越したばかりの、何の罪も無い善良な少女に
かくも惨たらしい最後を遂げさせる事を是とする権利など誰にも無いはずだ!!

これ以上イデオロギーのために他人がその犠牲になる事があってはならない。
66通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 21:38:27 ID:???
コレッくらいは言ってくれんじゃね?
67通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 21:40:47 ID:???
なんか本編とはまた別方向におかしいキャラになってるような…
68通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 21:54:22 ID:???
あんな体験したらおかしくならないはずがないがな(´・ω・`)
69通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 21:57:14 ID:???
ごく普通の少年として平和な日々を過ごしてるのがいい。
辛い思い出のあるオーブを離れて、亡命者の多いアーモリーワンの片隅で。
そして夜中に不意に悪夢が甦って、飛び起きて泣いたりしてるのがいい。

ガンダムに乗るのは偶然。

70通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 22:08:52 ID:???
ワラタ
71通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 22:12:47 ID:???
いつものように白い壁に向かって、携帯を握り締め独白してるシン。
戦後引き取ってくれたトダカが仕事が終わったら毎日お見舞いに来る。
今日もシンはいつものようにトダカに話しかける。
シン「トダカさん、今日マユが学校の帰りに転んで泣きながら帰ってきたんです」
トダカ「・・・」
シン「やっぱりいつまでたっても子供ですね。 僕が側に居てあげないと。」
トダカ「そうだな... そのためにも早く体を治さないとな...」
シン「マユには僕が居てあげないと、そうしないとあいついっつも泣いてばかりなんですよ。」
トダカ「あぁ...」

シン「マユは...」
トダカ「・・・」
シン「マユも...」
トダカ「・・・」
シン「いっつもあいつは...」
トダカ「・・・」
シン「俺が守って...」
トダカ「・・・」
いつものようにマユのことを笑顔で繰り返し話し続けるシン。

話しが終わり、シンが横になり部屋を出るトダカ。
そしていつものように看護婦に挨拶交わし病院を後にする。
今までそうだったように、きっとこれからも...



多分、こんな話になるんじゃね?
72通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 22:14:11 ID:???
>>71
そうならないために、怒りに身をゆだねるしかなかったのかもね…
73通常の名無しさんの3倍:2005/07/18(月) 23:11:57 ID:???
>>71
戦後、オーブとザフトの合同演習が行われる中、ブルコスのMS部隊が襲撃、
交戦中にシンは病院の近くに落下してきたインパルスに乗り込むはめに。
負傷して錯乱気味のルナ辺りが乗ってる事にしよう。
うわ言で「たすけて」とか言ってるのを聞いてシンのスイッチが入って、
ガンダム起動→「また戦争がしたいのか、あんた達は!」→ブルコス部隊撃退。
戦闘後スイッチが切れて呆けたシンを、救助にきたレイ辺りが発見するのはどうか。
74通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 00:18:17 ID:???
>>71
泣ける・・
75通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 04:42:00 ID:???
age
76通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 04:48:38 ID:???
始まりは、フレイとカガリの着替えを除いてナチュラルの二人に秒殺だった。
そして次は、ユウナ&オーブ陸軍&カズイ監修の特撮映画
「カガリVSメカカガリ(ロンド・ミナ・サハクも大絶賛!!)」に主役で出演。カガリにバレてまとめて半殺し
そしてフリーダムでフラフラしていたキラを、オーブの獅子の娘の一睨みであっさり見捨てるナイスガイ。
特性としては、シスコンにプラスして特撮マニア、おまけにメイド好き。

……ずいぶんと具体的になったな。
しかし!! 私 は 謝 ら な い 。
77通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 04:53:33 ID:???
シンの性格はまともだと思う。
ただ、シンの歩んできた、そして今も歩んでいる種世界が異常だと思う。
78通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 04:59:13 ID:???
>>71がとても切ない件


そして>>73だったらきっと面白かった件
79通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:01:05 ID:???
>>73
つくづくガンダムはオーソドックスなんが一番いいんだなぁ
80通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:08:32 ID:???
この流れのシンだと、ステラが死ぬ時すげぇ悲惨になるな

まぁ、生きていても
「(精神異常者同士)お似合いのカップルね」とか言われてそうで嫌だが
81通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:10:32 ID:???
そのオーソドックスを知らしめたのがガンダムだしな。



>>73だと、精神が破綻するくらいの戦争被害者が、
主役でガンダムに乗るってのは珍しいと思うし。
何よりこの状況で
「また戦争がしたいのか!」
とシンが叫びながらガンダムで暴れる姿は素直に視聴者が理解できるし、
ある程度の共感も得られるハズ。第一話のつかみとしては上等だろ。




まあ結局は俺らの妄想ですが。
82通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:12:57 ID:???
>>80
いくらアニメでも異常者同士でお似合いなんて言える奴は最低だと思う
83通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:15:43 ID:???
シンがザフトの最新MSを乗りこなせてしまうことは・・・

精神破綻前にオーブの青年士官学校に通っていて
そこで十数年に一度くらいの優秀な成績を収めていたとか適当な理由があればいいか
84通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:17:16 ID:???
>>82
最低だろ?だから悲惨だって思ったんだよ
85通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:21:10 ID:???
ガンダム史上稀に見る欝ストーリーになりそうな予感
86通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:28:50 ID:???
>>83
キラという前例がありますし。


シンの治療には匿名かつ多額の援助(デュランダル)があったとかして
後々の伏線を張っておけばオケー
87通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 05:42:37 ID:???
>>85
今の毎週どっか笑えるストーリーよりマシさ
88通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 06:14:08 ID:???
>>83
オーブ政府が、モルゲンレーテ社員の家族に催眠暗示で
MS操縦技術等を刷り込んでいたとかどう?
事情を知るトダカは贖罪のつもりでシンを保護しているとか
そんなのにすると切なさが増しそうですよ?

なんか、本当に小難しくない方がいい気がしてきた。
89通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 06:24:00 ID:???
別に今の種死も、難しくはないけどな
単に不可解なだけで
90通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 14:01:09 ID:???
シンがまともだったら・・・

カガリに暴言は吐かないとしてもやはり態度で敵意を示すだろう。
捕まったステラが酷い目に有っているのを見て抗議するが何も出来ずに終るだろう。
キラもアスランもきっちり仕留めてくれるだろう。
しかしステラのことで悩んで辞職しちゃうかもしれないな。
91通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 16:40:15 ID:???
>>90
ステラ見殺しにするシンなんてシンじゃない
92通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 17:02:48 ID:???
>>90
「アスハのお家芸だな!」のファーストコンタクト時には

それまで熱心にレイとかと今後の動きについて話しあってたのに、
議長に突っかかるカガリの言葉を聞いた途端怒りの視線をカガリに向ける。でも何も言わない。
「ごめん、俺ちょっと…」とか言いながら急にその場を立ち去るシンに
気遣わしげなまなざしを向けるレイ。

ヨウランが「ユニウス落ちてもいいんじゃね?」とか軽口を叩くシーンでは、
軽くショックを受けながらも冷静にいさめようとしたところにカガリが乱入して大激怒トーク開始。
シンは押し殺した声で「やめてください…。」
初めて心情を吐露する。

ステラのガイアを撃墜したときは、軍規違反と認識しつつも思わず連れてきてしまう。
で、人体実験の材料にされそうだと知り、
一人極限まで思い悩んだ末に辞表を置いてステラを返しに行く。
インパルスじゃなくて普通の飛行機とかボートとかで。

レイかアスランのどちらかには、「インパルスで艦の皆を守ってください」と、こっそり置手紙。
93通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 20:04:22 ID:???
>>92
そこでレイがインパルスで追い掛けて、無理矢理シンを連れ帰る。
そしてレイは議長の前で、
自分が無理矢理シンを協力させてステラを逃がした
と虚偽報告。




って、レイまで良いヤツにしちゃダメか
94通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 20:47:20 ID:???
>>71の続きで>>73を加味してみた。

戦後処理から半年経ち、街も少しずつ復興を見せ始めた兆しの中、シンはまだ現実の世界から離れた場所にいた。
たまに外に出たがる時があり、そんな時はトダカが非番の時に外に連れ出していた。

病院からそう遠く無い場所でザフト・オーブ両軍による演習が行われるため、
少しからその場所から離れようとトダカは車を走らせいてた。
トダカは人の悪口や愚痴を大よそ言わない人間だったが今回の演習を決めた人物に限っては
「お坊ちゃんにも困ったものだ...」
などとシンにこぼしていたがシンにその言葉は届いてはいなかった。

演習が始まったのか僅かに地響きが鳴り、シンが少し怯えるのを見たトダカスピードを上げた。

少しばかりした後、強風が車を凪いだその刹那、眼前にMSが降りてきた。
否、降ってきたのだ。
事故ではなく、練習機とは別の実弾を装備した黒いジンが明らかに殺意を持って練習機に狙いを定め撃墜していた。

衝撃で車ごと吹き飛ばされ、次に気がついたときシンは見た。
自分に覆いかぶさるように庇い血を流すトダカの姿を。
血を流し被さる様に倒れるその姿を見たとき思い出すのは家で待っているはずの両親。
ほんの一歩現実に引き戻されたシン。
そしてまた一歩、コックピットから投げ出された赤い髪の少女を見た時、
いつも一緒に居るはずの、いつも笑っている愛しい妹の、
『絶対に記憶の片隅にもあるはずの無い、あってはいけない記憶』をシンは取り戻した。



――シンは現実の世界に帰ってきた。




長くなった挙句全然話進んでない自慰orz
95通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 20:55:29 ID:???
>>93
レイをどっちだか分からん状態でボカしとくなら、こういうのはどうかな。

シンが辞表置いて居なくなったことに騒然とするミネルバの中で
まず最初に行動を起こすのがアスラン。
敵軍に呼びかけたシンが丸腰で敵の側に居るのは(例の通信がミネルバでも傍受されてて)分かってるから、
「(インパルスで)救出に行かせて下さい!」とタリアに直談判して、厳しく却下される。
シンの行動は軍法上明らかに脱走兵扱い、
しかも今、救出だろうが逮捕だろうがインパルスを出して船を手薄にするわけにはいかない、と。
レイはそれを、横で無表情に見ている。

で、アスランもルナも動揺しながらパイロット三人組がただ待機しているうちに、シンが一人で帰ってくる。
(もちろん銃殺覚悟。殺されると思ったのにネオは彼を普通に帰したので、責任を取りに船に戻ってきた。)
甲板に一人降り立った彼に、真っ先に駆け寄るアスラン、ルナ、そしてレイ。
即座に捕縛しようと進み出る警備兵たちを、タリアがそっと押し留める。


「どうしてお前がこんなことを…」と、悲しみと怒りに震えながらシンを問い詰めるアスラン。
「覚悟は、できています」と、自分の命などどうなってもいいと言わんばかりに静かに応じるシンに、
感情を押さえきれなくなったアスランが思わず手を上げようとしたとき

先にレイがシンを殴り倒す。

「死ねばそれで済むのか!お前という人間を失うことが、仲間達に、ミネルバに、そしてザフトにとって!
 どれほど大きな喪失なのかをお前は考えもしなかったというのか?」

レイの見せた初めての激情に、声を失う一同。
アスランは、自分がやろうとしたのと全く同じ行動に出たレイに初めて共感めいたものを感じつつ立ち尽くし、
ルナマリアはこらえ切れず静かに泣き始める。

レイの怒りの声に、かつて家族を失った悲しみを呼び起こされながら、小さく「ゴメン…」と呟くシン。
そしてシンは、静かに近づいてきたタリアに促されておとなしく手錠をかけられ連行される。


……と、一同の中でレイの人物像が大幅に変わる。
しかし、彼が「誰にとっての喪失に最も激怒していたのか」は、この時点では誰にも分からない。
96通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 22:29:17 ID:???
軍って辞表程度でやめられるもんなの?
普通に銃殺刑覚悟で戻ってくればいいと思うんだが…
97通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 22:30:34 ID:???
>>96>>92へのレス
98通常の名無しさんの3倍:2005/07/19(火) 22:32:34 ID:???
>>96
ごめん、辞表じゃなくて『 遺 書 』。
インパルスじゃなくて非武装の乗り物でステラを返しに行った>>92のシンは、
普通にステラを回収しにきた連合軍に捕まるなり殺されるなりすると思っている。
もし生きてたら帰ってきて処罰を受けます、みたいな。
99通常の名無しさんの3倍:2005/07/20(水) 18:14:59 ID:???
ワラタ
100通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 11:31:53 ID:???
>>71
カワイソス…でも本編のシンて実際PTSD引きずってる感じだよね…。
>>94
トダカさんはここであぼーん?欝アイテムに形見の軍帽が加わるのか?

シンがまともならトダカの被保護者とかになってオーブ軍に入る気がするな。ヤン提督とユリアンみたいな(トダカたん戦死or暗殺で種割れ)
そんでオーブがザフトにつけばステラと、連合につけばルナとロミジュリフラグが立つ。
101通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 13:16:04 ID:???
ほしゅ
102通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 13:23:35 ID:???
デストロイ初戦時、すでに助からなかったステラを殺してくれたキラに、
悔し涙を流しつつも礼を告げる。
少し蟠りを解くが、その後のレイの言葉で自由に憎悪を膨らませていく。
んで自由と対決、シンの変貌に戸惑うキラ。

本編はどうもレイに操られてるって感じがしない。
103通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 13:41:40 ID:???
>>96
軍はヤクザかよ。(w
答えは制度によって変わる。

志願制度なら、除隊申請を出せば辞められる。
徴兵制度なら一定年間働けば辞められる。

シンの場合は、士官学校卒だから一定年間働いて除隊申請出せば辞められる。
104通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 13:46:02 ID:???
シンには
「奇麗事じゃ世の中うまくいかないんだよ」
「あんたらはそれで幸せだろうけどそれで悲しむ人だっているんだ」
「悲しいふりをしてるだけだろ、あんた達は。いつも人から大切なものを奪っていちゃつきやがって。」

くらいはいえ。というかいわせろ。じゃなきゃ救いようがない。
というか次回続編があるんならスーパーポジティブで現実的な主人公にしろ。
平和だとか愛だとか奇麗事いわない香具師にしろ。
105通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 14:06:15 ID:???
負債は今年いっぱいで引退が確定したそうです
106通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 14:17:29 ID:???
てわけで次回作はGガンの続編。
主題歌はボンバヘッ。
107通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 15:58:41 ID:???
>>100
取り合えず続きこんな感じになたす。


黒いジンの攻撃は安住の地であったはずの場所を一瞬にして戦場とかえた。
自分の時が止まったはずの場所にまた連れ戻されたシンは怒りと悲しみの中、トダカと少女を助けるために出来ることを考えた。
そして、冷静と混乱の中、シンは赤い髪の少女の乗っっていた練習機へと乗り込んだ。

作業用の小型MSやマニュピレーターくらいしか触ったことはなかったが、
それでも練習機であるだけにある程度のシステム説明はなされていたし、
何よりそれ以上にシンは「ここでやらなければ」と、そう感じていた。

武器はペイント弾と威力を抑えたヒートホークのみ。
しかしシンは今まで自分を守ってくれた人と、そして守らなくてはいけない傷ついた少女のために自分が犠牲になってもと考えた。
そして相手は練習機だと舐めてかかっているだったら付け入るところはあるはずだ、とも。
勝たなくてもいい、助けが来るまで守り抜ければいいシンはそのための戦いを選んだ。

攻撃を避け続けるも、慣れもしないましてやただでさえ弱っている体での戦闘はそう長続きもせず、既にシンは限界だった。
気を失いかけたその瞬間、オーブ軍の量産機「M-1アストレイ」が飛来した。
ほんの半瞬で敵を撃墜したその機体からパイロットが降り立ち、トダカと赤い髪の少女に駆け寄って連絡を入れる様を見て
自分が守りきったこと確認し安堵するのと同時に討たれた黒いジンを見つつ、
「あんなことがあったのに...あんなことがあったのにあんたたちまだ戦争がしたいのか...」
と悲しげに小さな叫びを上げながら気を失った。

量産期とは思えない動きで敵を撃墜したそのパイロットが代表付き護衛官である「アレックス」なる人物であることはシンの耳には届くことはなかった。


いつものように病院のベッドで目覚めたシン。
しかしそこにはいつもの虚構だけを見つめるシンの姿はなかった。

幸い大事には至らなかったトダカが包帯を巻きながらも、何事もなかったかのように見舞いにやってきた。
トダカが体のことや少女が無事だったことのこと、助けてくれたことの礼について話終えた後、シンは静かに口を開いた。

シン「トダカさん...お願いがあります...」


――シンに瞳は決意に満ちていた。


第1話「怒れる瞳」をパロって「決意の瞳」なんて言って見たり...
まあ、相変わらずの自慰なんだが...

「もしもシンの性格がまともだったら」だから欝になんてならずに直向き頑張るって設定だとしてもそれってシンじゃないよな既に...
108通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 18:26:12 ID:VDfQPUcH
>>107
GJ!でもなんかシンというより種初期のキラみたいですね、これだと。ツンデレじゃないからw
シンはこの後オーブ軍専科学校でMS操縦を学び、2年後オーブが密かに開発した新型ガンダムのテストパイロットとして新造空母タケミカヅチに配属?
訓練生時代の客員教官か直属の小隊長にアレックス・ディノ希望。
しかし問題はタケミカヅチがおっさんばかりなことですな…オーブって女キャラ少ないから…。
109通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 18:34:46 ID:???
sage入れ忘れた…orz
110通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 18:43:39 ID:???
>>104
それはむしろ、誰かがシンに言ってやらねばいけない言葉だろ。特に二番目。
111通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 18:46:04 ID:???
>>110
別にシンは幸せじゃないだろ・・・
あれだけ笑顔のない主人公も珍しい。
112通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 19:02:23 ID:???
>>111
別にシンが幸せだなんて全く思っちゃいない。むしろ不憫なくらい可哀想だと思ってる。

言いたかったのはそういう事じゃなくて、「お前らのせいで悲しむ人がいる」などと語りながら、なんの躊躇も後悔も無く敵兵ぶち殺してくのはどうかと思う、って話。
113通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 19:21:35 ID:???
戦争とはそういうもんだろってことじゃない?
いちいち自己の感情を云々してるところじゃないだろと。
114通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 20:29:27 ID:???
>>113
別に「だから殺すな」とか「戦うな」などと言うつもりはない。
戦争の場で敵を生かしつつ戦闘不能にしろ、なんて無茶を言う気もない(まあ、種世界にはそれをやっちゃう人も一部いるが)

問題はその事について何を考え、何を想いながら戦い続けるのか、という事。

例え結果は同じでも、そこで何を感じたかによって大分変わってくる。
115通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 21:11:34 ID:???
もしもシンの性格がまともだったら


それはもはやシンではない
116通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 21:13:45 ID:???
初期シンはまともとまでは言わなくとも、普通な範疇だったが。
117通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 21:19:53 ID:???
>>108
自慰の続き。


シン「トダカさん...僕、オーブ軍に入りたい。 軍に入ってみんなを、僕を今まで助けてくれた人達を守りたい。」
トダカ「・・・」
シン「・・・駄目ですか?」
トダカ「軍属になるという事は命令に忠実でなければならない。 例えそれがどんなに理不尽でも従わなければならない。」
シン「・・・」
トダカ「君はそれでも、軍属になりたいというのかね?」
シン「・・・はい。 少しでも、ほんの少しでもみんなを守る力になれるなら...」
トダカ「・・・分かった」
シン「じゃあ!!」
トダカ「だがオーブではなくザフトに行くんだ」
シン「?! なんでですか?!」
トダカ「君の...君の「あの時」の戦いを見ていたザフトの若手議員が居てね...
    大した訓練、いやむしろ病床にあった人間があそこまでMSを動かせることに大変驚いていて、
    士官学校で特別に編成するクラスを設けたそうなんだが、そこに一つ空席があってもしよければ来て見ないか、と...」

シンは少し考えて結論を出した。

シン「・・・行きます。 行って絶対に強くなります。 誰も傷つかない世界を作るためにも。」
トダカ「・・・そうか...分かった。 決意は固そうだな。」

トダカは少し寂しそうな顔をしたがシンはそれに気付かないふりをした。

トダカ「その旨を向こうに伝えておこう。」
シン「・・・っ そういえば僕を見ていたその若手議員ってなんて人なんですか?」
トダカ「私はよく知らないのだが、新進気鋭の...確か...そう、ギルバート・デュランダルと言ったかな。
     なんでも戦災孤児を引き取ったりと随分戦後処理で頑張っていらっしゃる方らしい。
     そういう人がオーブに少しでも...ごほっ...」

トダカの最後の言葉を聞く前にシンは「凄く立派な人なんだ」と思っただけで次の瞬間にはもう別の事を考えていた。


数日後退院したシンは今までお世話になった人たちへのお礼や空へ行く準備をしていた。
そして、最後に意を決し「ある場所」へと向かった。


――オーブ戦災慰霊碑―― 愛すべき両親とかけがえのなかった妹の眠る場所へ



こんなの...かな。
うざかったら適当に任意あぼーんで。
題名パロは第2話「戦いを呼ぶもの」を「戦いへ赴くもの」
118通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 21:29:03 ID:???
>>117
本編でもこれくらいトダカと絡んでれば良かったのに。
119通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 22:09:17 ID:???
>>118
トダカさん何で死んだんだよ(つд`)


戦災慰霊碑に一人向かったシンは一人の少年を見つけた。
シンは病院に居た頃、たまに連れ出されてこの近くを通った時に毎回この少年を見ていたがシンは覚えてはいなかった。
その少年はシンに気が付くと

少年「君もお参りに?」
シン「え...あ、はい...家族が...」

シンは認めくない言葉飲み込んだ。

シン「家族が眠っているんです...父と母と...妹が。
   ・・・あなたもそうですか?
少年「・・・ここには僕が守れなかった人達が眠っているんだ...」

シンは胸が酷く痛むような気がした。
自分とそんなに年の変わらない人が「守れなかった」と言った言葉すらも、理解するのに僅かながら時間がかかった。

シン「戦争に参加していたのですか?」
少年「・・・うん・・・最初は仕方なく・・・次は仲間を守るために・・・最後は・・・」

その少年は最後のことは語らなかったが、シンはそれを理解して敢えて聞こうとはしなかった。

シン「あの...あの、僕、これからオーブを離れて...それで、一時ここに来れないと思うんです」
少年「うん」
シン「だから、その...勝手なお願いですけど僕の変わりに参りに来てくれませんか?」
少年「うん、いいよ」
シン「ありがとうございます。 あ、えっと、あの...」
120通常の名無しさんの3倍:2005/07/21(木) 22:10:22 ID:???
シンはずっと握り締めていた携帯を少年に差し出して、

シン「これを預かってはくれませんか?」
少年「大事なものじゃないのかい?」
シン「はい。 でも、これからはこれに縛られちゃいけない、そう思うんです。」
少年「・・・」
シン「だから、ここにちゃんと来れる人に預かって居て貰いたいんです。」

少年は少し考えて

少年「分かった。 預かっておくよ。 でも、ちゃんと取りにこの国へ帰って来るんだよ?」
シン「はい!! 絶対に、絶対に帰ってきます!!」
少年「うん」

笑顔で答えた少年に携帯を手渡したシンは、今この時が過去との決別の瞬間だと思った。
今しなくて、きっと、ずっとこれからも引きずり続ける、そう感じた。
シンが慰霊碑に手を合わせている間に少年は一緒に来たらしいピンク色の髪の毛をした女の人と一緒にその場を離れた。
シンが振り向いた時には既にその姿はなく、随分と話したのに名前すら聞いていなかった自分に少々呆気に取られたが、
それでもきっといつか、必ずどこかで会える、そんな感じがしていた。


――翌日、トダカの見送る中シンは新たなる世界へと旅立った


自慰続き。
121通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 00:10:51 ID:???
>>117
この位トダカたんと交流描写があれば28話の悲劇性が高まりますね。
ミネルバオーブ入国の時にシン挨拶に行く→対ミネルバ各戦でシンが衝撃パイロットだと知るトダカは苦悩しつつも軍人として最善を尽して指揮。
シンもオーブ旗艦艦長がトダカだと知ってるといい。悩める彼をハイネが「割り切れよ…でないと死ぬぞ」と例の台詞で諭す、と。
で、28話でガチンコ勝負(空母特攻とAAに行け!は無しで)
シンとの会話イベント→あくまで抵抗の意志を示した為仕方なく艦橋をぶった切るor躊躇する内ローエングリン直撃→トダカ敬礼あぼーん。
回想シーンが走馬灯のように流れシンむせび泣きつつりえふー。
く、苦しいなぁ…あの状況だと特攻無い限り確実にミネルバ沈んでるもんね…根本的に戦略状況変えない限り無能路線は回避不能か…orz
>>120
キラシンフラグ…いや失礼(笑)欝アイテム手放して早々シスコン脱却?
122通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 01:29:05 ID:???
>>121
自慰続編


シンがザフトに渡って既に一年と半年が過ぎた。

士官学校を卒業した後、極秘扱いになっている戦艦ミネルヴァの
戦闘クルーとして配属されたシンはいつものように仲間と街の中をフラフラしていた。

携帯を手放した未練はなかったが、それでもたまに指に携帯を開ける癖が出てしまうことに、
シンは少しばかり苦笑しては拳を握って軽いため息をついていた。

未練とはまた別に毎日家族の、妹のことを思い出すことはやめなった。
彼らを守れなかったという事実もまたシンをここまで成長させた糧となったのだから。

不意に考えが過ぎったほんの半瞬、シンに力いっぱいぶつかってきた少女が居た。
一瞬何が起こったか分からなかったが少なくとも自分の天地が引っくり返って相手の金髪の少女がうずくまっているのだけは理解できた。
すぐに立ち上がって少女に手を差し伸べながら
シン「ごめんな、余所見してて気付かなかったんだ...」
と言うと少女は物凄い目でシンを睨みつけシンが少し戸惑いながら何か既視感を覚えつつも
シン「本当にごめんな...あ、血出てるじゃないか...ちょっと待って」
そういって少女の膝にハンカチで血止めをすると少女は少し笑顔になって
少女「あり...がとう...いたいの...きらい...」
と言って少しの間、目をあわせると照れくさくなってシンの方から目を逸らしてしまった。

少女の手を引いて立ち上がらせると、明らかに自分達の方に向かってくる男達が居た。
緑髪の青年「おい!! 何やってるんだ!!!」
金髪の少女「たおれて...ち...でたの...はんかち...まいて...」
青髪の少年「なんだよーまたこけたのかードジだなー」
緑髪の青年「そういう言い方をするな! 大丈夫か? 他に痛い所とか無いか?」

青髪の少年がいじけてる様に見向きもせずに緑髪の青年は金髪の少女をいたわっていた。
シンはその姿を見て、
シン(あぁ、そうか...マユが...マユが怪我をして帰って来た時のことを...)
さっきの既視感はこれだったのかと思った。

緑髪の青年「すまない。 こちらが勘違いしていたようだ。 手当てまでしてもらって本当にありがとう。」
シン「いえ、そんなことは... 僕にも経験がありますし。」
緑髪の青年「そうか、お互い大変だな。 ドジな妹を持つと。」
123通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 01:29:53 ID:???
彼は本心で、軽い気持ちで同じ妹を持つ身として言った言葉であったが、
それでもシンの心を揺さぶるには十二分な言葉だった。

シン「全くです。」

とシンは軽く応じた。
それ以上の言葉を返そうとすれば何かが壊れそうな気がする。
そう思ったからだった。

先に行っていた仲間が戻ってきて少し呆けてるシンを見て「何かあったのか?」と聞いてきた。
シンはこう答えるしかなかった。

シン「とても仲のいい兄妹が居たんだ。」
ヴィーノ「? 変なの」

それからいつも行く店で昼ご飯を食べたシンは少し一人で歩きたいからと言って
先に店を出て、さっき出会った兄妹のことを考えていた。

(もしかしたら僕と同じような境遇なのだろうか)
(青髪の少年はどっちなんだろう態度から見て真ん中なのかな)
(マユが生きてればあの子より少し下くらいか)
(でも、あの子...可愛かったな...)

考えというほどのことでもなかったのでそれが特にまとまることもなく遠くを見つめるよう空を眺めていたシンは突然の爆発音で現実に引き戻された。
それと同時に緊急連絡用のアラームが連絡用端末から鳴り響く。
『女神襲撃 守護神奪われり』

そして街の空気が一変した。
シンはこの空気を知っていた、そしてこの空気を忘れ得ることすら自分に許していなかった。
シンは一言も発さず旗艦ミネルヴァへと急いだ。


――シンの守る戦いが始まる
124通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 03:32:07 ID:???
>>122
ラッキースケベじゃないんだね。シンにとってステラは恋愛対象というより妹の代償的存在としての感覚が大きかったと思うので、こっちの展開のが好きです。
でもマユマユ回想で種割れは回避推奨…あれで女性ファンがかなり退いた。
オクレ兄さんいいキャラだ…惜しい人を亡くしましたww

しかしこのシンは前向きでいい子だなぁ…。
125通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 17:46:40 ID:???
>>124
適当に自慰追加。


ミネルヴァに走りながらシンは思い出していた。
つい先日、フリーランスのカメラマンが極秘であるはずのミネルヴァに取材にやってきた。

ジェス・リブルと名乗った彼はMSを持っていてその頓珍漢な武装にシンは興味があり、彼に話しかけた。

シン「あの...」
ジェス「ん?」
シン「このMSの武装...あの武器、グレネードか何かですか?」
ジェス「あぁ、あれか、アレはカメラだ」

予想してた答えとは別次元の答えが返ってきたシンは一瞬混乱して、

「はぁ?」と言ってハッとして口を押さえたが、ジェスは笑いながら
「こいつは敵を倒す為のMSじゃないからな」と答えた。
それにアンカーとビームナイフ以外にユニットバスが付いてるんだ等と豪語したが、
周りの、ジェスの仲間達がくすくすと笑ったのでシンだけに対して聞こえるように少しだけ声を小さくした。

シン「だったらどうやって戦うんですか?」
ジェス「戦わないで戦闘をやめさせる事だって出来るんだぞ?」

そういった彼はシンだけに南米で戦っていた人たちをカメラで撮った映像を流してやめさせた事や
その戦争に介入自体はしなかったが自分の撮った映像が少しでも役に立てた話を聞かせてくれた。

シンはそのことを聞いて、MSを戦って人を守ることや敵を倒すことで人を守ることしか出来ないと思っていた自分に少し赤面した。
そして、彼が怪我をした「仲間」(と彼はそう呼んでいたが)を助ける時もこのMSがなければ間に合わなかったとも語った。
MSで人を傷つけることなんて容易だけど、人を助けることはあんなにも難しいことだとも。

彼の言葉が少なくともシンに新しい可能性を生まれさせてくれたことには違いなかった。


シンは走りながら考えていた。
MSで人を助けることも出来る。
でも、強奪してまでもあのMSを欲しがる人間がいるのなら、きっとその彼らはあのMSを人を守るために使わないだろう。
その為にも絶対に取り戻さなければ、と。

ミネルヴァに到着したシンはパイロットスーツに着替えて急いでハッチへと走った。
そしてコアスプレンダーに乗り込んだシンは管制に回線を繋いだ。

――「シン・アスカ、コアスプレンダー、出ます!!!」


全然話し進まんorz
126通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 22:47:12 ID:???
>>125 す、すごい・・ASTRAYとちゃんと絡んでいる。
127通常の名無しさんの3倍:2005/07/22(金) 22:51:57 ID:???
>>125
いい感じです 
128通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 00:03:41 ID:???
保守
129通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 00:09:02 ID:???
>>125
GJ!
ミナ様も出るといいな…。

そういや職人さん的には、シンの家族を死なせたのは自由設定なんですか?
ああいうキラシンフラグ立てたからにはそうなのかな〜と思うんだけど。
このシンだと悩みはしても逆恨みはしないかな?
130通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 00:48:57 ID:???
ワラタ
131通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 05:10:03 ID:???
>>126-129
アリガトス
最近ダムA読んで無いから、アウトフレームはランチャーストライク撃つ話までしか分からんのですけど取り合えず自慰の続き書いてみます。


シンが到着した時には既に戦局は決定しており、
無事だったのはレイ機のみでルナマリア機と一般兵用のザクは中破していた。
シンは周りを見渡し、血を流して倒れるもの、体の一部をなくして訳も分からず歩き周る仲間達の姿を見て怒りを覚えた。

シン「お前ら...なんでこんなことを!!!」

相手に聞こえるわけもなく、既に戦場から離脱を試みていた三機は、
外壁に穴を開けて脱出しようとしたがその中の一機、ガイアをシンは打ち落とした。

ガイアの落とされた様を見てカオスはアビスに先に出るように促し一度は安全圏まで出たカオスはガイアの側に降り立ちシンの前に立ちはだかった。

スティング「立てるか?」
ステラ「あいつ...ゆるさない...ぜったい...ゆるさない...!!!!」
スティング「あいつは俺に任せてお前は下がれ!!」
ステラ「う...でも...でも...あいつ...いたいこと...」
スティング「大丈夫だ。 俺がなんとかしてやるから、な? 先に戻ってろ?」
ステラ「う、うん...わかった...さきにもどる...スティングもはやく...」

ガイアとカオスの間に何かしらの会話があったのは見て取れたが、何よりシンは仲間の為に戻ったカオスに、
仲間を殺したことに怒りを感じつつも、敵であってもやはり仲間を思いやることがあることに少しばかりの矛盾を感じていた。

それでも、シンは目の前に居る敵を捕獲若しくは撃墜しなくてはならなかった。

ガイアが飛んだのを確認したスティングはインパルスとザクファントムを相手に、
ガンバレルを機体と平行に起動させ敢えて近づかずに時間だけを稼ごうとしていた。

ある程度切り結ぶなりした後シンはカオスのしている戦いが、昔自分がやっていたのと同じことをしていることに気付き戸惑った。
「勝つため」ではなく「守る戦い」であることに。
132通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 05:11:30 ID:???
外壁周辺を飛び続けたスティングはシンとレイが同時に仕掛けた瞬間、行き詰まりカオスの足を持って行かれた。
しかし、ダメージを与えたというほんの一瞬の油断に突然紫のMAがカオスをワイヤーで絡み取り持ち去って行った。

ネオ「遅いから迎えに来てやったぞ。」
スティング「余計なお世話だ。」
ネオ「しかたないだろ? うちのお姫様が泣きながら頼んでくるんだからさ。」
スティング「・・・ふん...」
ネオ「ありがとうくらい言ったらどうだ? ん?」
スティング「俺は頼んでない」
ネオ「可愛く無い奴だな。 あいつとは大違いだな。」
スティング「? あいつって誰だ?」
ネオ「ん? あー誰だったけな? まあ、誰だっていいだろ。」
スティング「ふ...ん?」

意味も無いいつものような会話だったし、ネオの昔話を聞いたこともなかったからスティングは気にも止めてはいなかった。

何が起きたか分からなかったシンはレイが止めるのも聞かずに後を追い、シンはミネルヴァに連絡を入れシンを追った。
それとほぼ同時に突如出現した未確認戦艦への迎撃任務としてミネルヴァの発進準備が進んでいた。

タリア「本艦はこれより同プラントから離脱、そのまま未確認戦艦の迎撃に向かう。 議長、お聞きになったとおりです離艦を。」
デュランダル「今降りても無駄に時間を費やすだけだ。 むしろこのまま発進した方がいいだろう。 何より私には責任と義務があるのでね... 構わないかね艦長?」
タリア「分かりました・・・。 ただし、艦内では私の指示に従っていただきます。」
デュランダル「もちろんだとも。」

一呼吸ついたタリアは少し感慨深い気持ちで言葉を発した。

タリア「・・・ミネルヴァ発進!!」


――C.E.73 一隻の船が戦乱の時代へと漕ぎ出した。



戦闘描写全然出来ないorz
取り合えず題名パロは第3話「予兆の砲火」を「予兆の炎」にでも。
133通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 21:09:19 ID:DQNPIpIh
今日の放送も凄かったな
134通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 21:11:05 ID:gb2lA3gK
おまいのIDもな
135通常の名無しさんの3倍:2005/07/23(土) 21:21:04 ID:???
>>133はシン
136通常の名無しさんの3倍:2005/07/24(日) 09:11:54 ID:???
>11 前作でストライクを撃ちもらした腹いせに無抵抗のシャトルを破壊した奴がか?
137通常の名無しさんの3倍:2005/07/24(日) 11:40:58 ID:???
>>136
あの時点では「仲間を見捨てて自分達だけ逃げようとする最低のゲス野郎」が乗ってると思い込んでた。
民間人の避難用のシャトルを逃がすなら、ちゃんと勧告すればよかったのに。

とりあえず、キサカの飛行艇で帰るなり、村雨に乗せてもらって帰るなり、オーブに帰ってセイランから指揮権奪い返す時間は十分あったのに
戦闘になってからのこのこ出てきて、いままで代わりに政治してたユウナを「国家反逆罪」とか平気で言えるカガリの数京倍は増し。
138通常の名無しさんの3倍:2005/07/25(月) 11:46:40 ID:???
age
139通常の名無しさんの3倍:2005/07/25(月) 18:04:04 ID:???
適当に自慰追加。


スティングを船に連れたネオは追撃を足止めするべく一人戦場に戻った。

敵機を見失ったシンとレイは、敵の逃げた進路からある程度の目安を立て移動してた。
レイが何かを感じ取り、シンに連絡を入れようとした瞬間、三箇所から同時に砲撃を受けた。
そして、 二つの「何か」がインパルスとザクファントムに斬撃を加えて飛び去った。

シン「な...」
レイ「・・・速いな・・・ しかしこれは...」

何かを感じ取ったレイはシンに少し下がるように言い、レイが先頭に立って謎の五つの敵を同時に相手にしようとした。
それと時を同じくして発進したミネルヴァが謎の敵と交戦する友軍機を見つけた。
タリアは友軍機に連絡を入れるように支持したがそれよりも先にシンからの連絡を受けた。

シン「ミネルヴァ応答願います」
メイリン「シン?」
シン「メイリン? メイリンか?」
メイリン「うん、私よ。 何が起きてるの?」
シン「ごめん、後で説明するから。 今はフォースシルエットとブラストシルエットを同時に射出してくれ」
メイリン「同時に?」
少し戸惑ったメイリンにシンは
シン「同時に、それからブラストの制御系は全部こっちに回してくれ」
メイリン「分かったわ、フォース、ブラストシルエット発射お願いします!」

フォースシルエットに換装したインパルスは、ブラストシルエットを遠隔操作しながらレイと謎の敵との間に入った。

シン「3対5... これなら!!」

そして、インパルスとブラストシルエット、ザクファントムがそれぞれを相手取りながら本体を探していった。

ネオ「おいおいおい...あんなのありか? 俺の乗ってた頃の奴はあんな風に使えなかったのに、俺も年をとったって...」
ネオは独白したがその言葉の意味を考えるまでもなくまた戦闘に戻った。
そしてついにシンにその姿を捉えられた。
140通常の名無しさんの3倍:2005/07/25(月) 18:05:02 ID:???
シン「見つけた!!!」
ネオ「ち... そろそろ引き時か...」

そして、連絡旗艦に連絡を入れ、安全圏まで退避した事を確認し、
自機のガンバレルをインパルス、ザクファントムの眼前で自爆させそのまま戦局から離脱した。

その間、ミネルヴァの中では戦火の中ミネルヴァへと逃れたオーブ首長国代表カガリ・ユラ・アスハと、
その随員アレックス・ディノがギルバート・デュランダルと対面していた。
デュランダル「ようこそミネルヴァへアスハ代表...そして、アスランいやアレックス君と呼んだほうがいいかな?」
アレックス「・・・!!!」
それを遮る様にカガリは今回の件についてデュランダルを問いつめようとした。


突然の自爆に虚を突かれた二人は、敵が索敵圏内から外れるのを見てミネルヴァへと帰還した。
そして、その何も持たざる帰還は任務失敗であることを意味していた。

シンは自分の眼前でMSを奪われ、そのMSよって傷つけられた仲間を助けられなかった。


――シンは力を持った、そう思ったのにその力は誰も守れなかった。
141通常の名無しさんの3倍:2005/07/25(月) 19:38:30 ID:???
おお、面白い
142通常の名無しさんの3倍:2005/07/25(月) 19:39:38 ID:???
ていうか、自信喪失する必要ないぞシン!
めちゃGJではないか、シルエット同時操作なんてw
143通常の名無しさんの3倍:2005/07/26(火) 14:34:00 ID:???
ほしゅ
144通常の名無しさんの3倍:2005/07/26(火) 16:19:58 ID:???
>>141-142
なんぞ自慰追加。


ミネルヴァへと帰還したレイはコックピットを内側からロックしてシンが出てこないとヴィーノから聞かされた。

レイ「シン? 大丈夫か?」

レイの問いかけにシンはやっとロックを外し、コックピットから出てきた。
その目は涙に腫れていたがそれに気が付いたのはレイだけだった。
二人は更衣室まで移動して制服に着替え


シン「今度は間に合わなかった。 間に合ってれば誰も傷つかずにすんだかもしれないのに...」
レイ「・・・シン、自分の力を過信するな。 少しでも被害を抑えられた、そう思えばいい。」
シン「でも、でも...!! だからって...!!」
レイ「すんだことは仕方が無い。 それにいつまでも過去に縛られるわけにはいかない。 そうだろうシン?」

レイはシンの事情を、その詳細を知っていた数少ない人間だったし
何より仕官学校時代からレイの言う事になんとなく説得力があったからそれ以上何も言えなくなった。
部屋出るとメイリンが待っていた。

シン「ルナマリア、大丈夫だった?」
ルナマリア「うん、私は大丈夫よ。 それよりも面白い話があるの。」
シン「うん?」
ルナマリア「さっきの戦いで民間人がこの船に避難して来たんだけど...」
シン「あの戦いじゃ仕方が無いよ。 艦長だってそのくらいのことじゃ咎めはしないだろ?」
ルナマリア「そうじゃなくて! その民間人って言うのがオーブの代表だったのよ!!」
シン「!!! 代表って、カガリ・ユラ・アスハ?!」
ルナマリア「それだけじゃないの! その随員、最初は「アレックス」なんて名乗ってたんだけど、
        議長が「アスラン」って呼んだのよ! ただの随員なら分からないけど、議長が知ってる「アスラン」よ!」

シンは、というよりシンを含める士官学校時代の仲間達はこの名前を良く知っていた。
ルナマリアの妹のメイリンは先の大戦のオーブ・連合そしてザフトの混合部隊であり、
たった三隻の船と僅かなMSだけで戦局を左右させたとまで言われた「第三軍」の事に関して情報を集めるのが趣味だった。
その中でも「アスラン」のことを語らせたら一晩中喋り続けてシンがメイリンの顔を見るだけで逃げ出したことまであった。
情報仕官としては有能で一度AAAクラスの軍事機密「フリーダム」「ジャスティス」「プロビデンス」の項にアクセスしたこともあったが、
ヴィーノ辺りが知れば飛んで喜んだかもしれないけれどメイリンはMSの事よりも人物像やその背景を調べることが好きだったからすぐに破棄してしまった。
そのことをレイやルナマリア辺りに聞かれるとお小言を貰うから話さなかったが、シンだけには少しだけその話をしていた。
信頼してそういう話をしてくれたのはシンにとっても嬉しかったからちょっとだけ年の離れた妹が出来たような感じがしていた。

シンはメイリンの話からパトリック・ザラ前議長の息子でもある、アスラン・ザラがザフトを離れオーブに移り住んだことも聞いていた。
145通常の名無しさんの3倍:2005/07/26(火) 16:20:44 ID:???
シン「でも、それがどうかしたの?」
ルナマリア「え...だって、先の大戦の英雄よ。 ちょっと会って話とかしてみたくない?」
シン「僕はいいよ。 誰にだって話したくない過去とかあるだろ。 だからあの人もザフトを離れたんだろうし。」
ルナマリア「う... 」
レイ「俺は格納庫でMSの整備をしていく。 シンはどうする?」
シン「僕も行くよ。 さっきちょっと無理させたからシステムに負荷かかってるだろうし。」
ルナマリア「分かったわよ。 私も行くわよ... 全くうちの男どもはなんでこう悟ったようなやつばっかりなの...」

ルナマリアは怒ったような笑ったような呆れた様な、士官学校の頃から相変わらずの顔を作って
「さぁさぁ行くわよ!」と言ってシンとレイの腕を引っ張って行った。

格納庫とでシステムチェックを続けていたシン達は、少し離れたところに議長とオーブ代表がやってきているのに気が付いた。

カガリ「こんなものをまた作ってどうする気なんだ!!」
デュランダル「姫...時には...そう、時には例えどんなものであっても力は必要なのです。」
カガリ「だからって、こんな過剰すぎる力が何処に必要なんだ!!」
デュランダル「・・・」
カガリ「大戦の事を忘れたのか?! あんなことがあったことをもう忘れたのか?!」
     兵器を作ってそれを用して、されて、また誰かが傷つくのを...!!」

シンはカガリの言おうとしていることは分かっていたし、自分を抑えていたつもりだった。
それでもついに激情に駆られた。

シン「あんた何を言ってるんだよ!!!!」
カガリ「・・・っ!!」
シン「オーブが「民を守ること」、それを実行してきたのは知ってる!!
    あんたの親父さん、ウズミ・ナラ・アスハは凄いよ。 ちゃんとその言葉に従って、
    大戦の時も国民を逃がすために自ら指揮を執ってその身を犠牲にしてまで「守ること」を示した!!!
    でも、あんたは...あんたはなんだなんだよ?!」
カガリ「な、おまえ、いったい...」

シンは続けた。

シン「一年半前もそうだ。 よりによってオーブ国内で演習? ふざけるな!!!
    あの時もまた傷ついた人間が出たのに、あんたはそれを許したってのか?!」
カガリ「あれは...あれは私の与り知らぬ所で勝手に決まって...」
シン「自分の国だろ?! 少なくともウズミ代表の頃はそんなことはなかった!
    兵器を作るなとか言ってオーブがどれだけの兵器を持ってる?
    アストレイ・ムラサメに膨大な量の武器弾薬果ては、大戦の「遺物」まで抱え込んで、
    それこそあんたのいう「過剰な力」じゃないか!!」

カガリは蒼白になり何か階段を踏み外したように揺らいだがアレックスがそれを支えた。

レイ「シン、やめろ、議長の前だぞ。」
146通常の名無しさんの3倍:2005/07/26(火) 16:22:59 ID:???
シンははっとして「し、失礼しました!!」と言って深く頭を下げた。
議長が構わないから行きなさいと手振りで示したので、
シンはそそくさと格納庫から出ると、
レイが「失礼致しました。 処罰を追って伝えますので... それでは...」
と言って敬礼した後にシンの後を追った。
格納庫は静まり返っていた。
シンの「怒り」を目にしたのはこの場所に居る人間の殆どが始めてであり、
士官学校からの仲間達であっても、これがまで二回目であった。


レイ「大丈夫か?」
シン「ごめん...ちょと自分でも何を言ってるか分からなくなって...」
レイ「心配するな。 お前がどうかしたら俺が止めてやる。」
シン「・・・レイ・・・」
レイ「ん?」
シン「ありがとう」

レイが軽く笑ったような気がしたがシンはずっと下を向いて項垂れていた。


その頃ブリッジではプラント本国からの連絡を受けていた。

メイリン「本国からの緊急連絡!! ・・・これは...」
タリア「読み上げて」
メイリン「ユニウス7地球へ落下の危険あり... 近隣の各部隊は現在の任務を一時中断し、これの阻止に当たれ、とのことです...」
タリア「・・・!!!」


――空に浮かぶ悲しき墓標に眠るのは... 一人の戦士をまた戦場へと連れ戻す。
147通常の名無しさんの3倍:2005/07/26(火) 17:08:16 ID:???
ここはいいスレッドですね。アニメ版を超えたのかも……
出来ればシン×ルナマリアネタもお願いします。

ところで質問ですが、ここでのシンはアムドライバーのジェナスみたいな性格なんですか?
何と無く似てるような気がするんですが。
148通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 10:03:49 ID:???
SS職人さん来訪まで保守上げします。
149通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 10:07:00 ID:???
>>147まともなシンだからシンルナにはならないよ
150通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 11:53:42 ID:pSe0504a
「どうすれば種DESはもっと面白い作品になったか 」でも一度書いたことだけど
カガリはザフトより政治家として描くとザフトとオーブの合同演習やトダカによる
ザフト行き勧めがつじつまが合うと思われ、(某スレ28参照)

アスランのザフト復帰は連邦派の軍事クーデターアスラン、カガリ逃亡などが
よいかも。
151通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 12:13:26 ID:???
>>150
「ザフトより」は「ザフト寄り」でいいんですよね?
152通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 12:49:03 ID:???
ワラタ
153通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 13:08:02 ID:???
別スレでもあったけど、
ユニウス落としのサトーさんは仕官学校でシンたちを担当した教官ってのが良い。

厳しく誠実で、軍人が恣意的に動く事を危険であり軍は政治に従うべきと教えてくれた人が、
何故テロに走ったのか。そんな事を夢想してしまいます。
154通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 13:46:36 ID:???
>>153
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;,;,;,;,;,;,;,l!;l  ヽ;l   .::::::: ! /;,;,;,;,;,;,;,;,//;,;/
;,;,;,;,;,;,;,| l!   `      |´ヾーァイ .//
、;,;,;,;,;,;,|   ヽ、_ ,.-‐''´;,;,;,;l;,;,l;,;,| ´
゙ヽ;,;,;,;,;l     、_r''l;,l;,;,;,;,;,;,;,ト;,;,'、;{
  ',;,;,;,;l\   /  l;ハ;,;,;,;,;,;,;lヽ;,;l`
  ',;,;,;,l  T''´   ′|;,;,;,;,;,;l  ',;!
   ヽ;,;l ハ      !;,;,;,;,;,/ . |!
   ハ! |;,;,;,'、     !;,;,;,;/
   |',', ト、;,;,;',    /;,;/
   ', ヾ,l '、;,;l   //
    ヽ ',  l;,l  '´
',    '、 トヽl,
.ヽ    ヽ',`、 '、
サトー大佐……ユニウスセブン落とし や ら な い か ?
155154の続き。サトーさんの反応:2005/07/27(水) 13:48:43 ID:???
 、        ヽ
 |ヽ ト、  ト、 ト、 、.`、
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄   ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
::   ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
    l'  """  l ) /
  h、,.ヘ.      レ'/
          レ′
 r.二二.)     /   ・ ・ ・
  ≡≡    ,イ
.       / !
\   /  ├、
::::::` ̄´   /  !ハ.

これが真相だったんだよ!
156155補足:2005/07/27(水) 13:54:01 ID:???
サトーさん
(ユニウスセブンを地球に落とそうだなんて、なんて人だろう……
しかし議長の心地よい説得を聴いている内に、そんな変態じみたことを行ってみたい欲望が……)
や……やります!
157通常の名無しさんの3倍:2005/07/27(水) 14:19:46 ID:???
どのキャラにも愛情もって書いてるパロは面白い。
一定のキャラアンチ思考を引きずったまま、キャラを悪い方へ歪ませてるパロは
負債の脚本と同じで気分が悪い。

このスレの小説がどっちに転ぶか見るのが楽しみだ。
158通常の名無しさんの3倍:2005/07/28(木) 13:37:47 ID:???
スレッド保守します。
159通常の名無しさんの3倍:2005/07/28(木) 15:30:31 ID:???
あげます。
160通常の名無しさんの3倍:2005/07/29(金) 02:33:16 ID:???
>>147-159
なんか色々アリガトス

ちょっと忙しかったのですけど明日辺りに時間作れそうなのでその時書いてみます。
独創性あんまり無いから色々アイディア出してくださると助かります。
161通常の名無しさんの3倍:2005/07/29(金) 15:23:48 ID:???
自慰追加す。

一度部屋に戻って休んでいたカガリとアレックスは議長に呼ばれた。
そこで始めてユニウス7落下の可能性の話を聞いた。
カガリは問い詰めようと思ったが、議長もその話を聞いたばかりだったので、
特に問い詰めることもできないと悟り、もし新しい情報が入ったら教えていただきたいといい、
議長もそれに応え、カガリは部屋へと戻った。

カガリを部屋へと連れたアレックスはは一人休憩室で休んでいた。
それと同じくして格納庫から戻ったシン、レイ、ルナマリアも休憩室へと向かっていた。

シン「あれ? メイリンなにやってるんだ?」
メイリン「!!!!!!!!!!!!」
休憩室を覗き込むようにコソコソとしていたメイリンは
メイリン「あ、えと、その、あの、なんでもないですなんでもないんです!!」
とキョロキョロしながら逃げるように走っていった。

ルナマリア「変なの。 何してたのかしら。」
そういって休憩室に入るとルナマリアは一人座っているアレックスを見つけた。
ルナマリアは「ははあ...」と思ったが、特にそのこと自体にはあまり興味を覚えず、アレックスに話しかけた。

ルナマリア「あの...アスラン...ザラさん...ですよね?」
アレックス「アレックスだ。 アレックス・ディノ。」
ルナマリア「でも、アスランさんですよね??」
アレックス「しつこいな。 アレックスだと言ってるだろ?」
ルナマリア「でも、アスランさんなんですよね???」

ルナマリアは珍獣を見るような感じでちょっと笑いをこらえながら聞いていた。

アレックス「・・・分かったよ。 アスラン・ザラだ。 それでいいだろう? 分かったら一人にしてくれないか?」
ルナマリア「アスランさんは今回のユニウス7の件どう思いますか?」
アスラン「人の話を聞いているのか?」
ルナマリア「私は人為的なものだと思っているんです。 本部の計算によると自然落下の可能性はまずなかったと。」
アスラン「おい...お前...人によく話を聞いてないって言われないか?」
レイ「ルナマリア、失礼だぞ。 緊急事態だったとは言え曲りなりにも客人の随員の方に...」
ルナマリア「これは失礼致しました。 私はルナマリア・ホーク、本艦のMS戦闘員であります。」
アスラン「・・・そんなことは聞いてない...」

シンは笑いを堪えられず、吹き出してしまったが、アスランが少し睨むように見ると、すぐに真顔に戻って敬礼した。

シン「先ほどは失礼致しました。」
アスラン「・・・気にするな。 彼女も色々あったんだ。 それに君にも色々あったんだろう?」
シン「・・・」
アスラン「大戦を経験したものは必ず何処かで傷を負った... あの大戦で何か失ったのは自分一人だけじゃない、それを分かっていてくれればそれでいい...」

アスランはそういうと口を閉ざした。

重い空気が室内を占拠し、何か話さないとと思ったルナマリアは訳もなくアスランに問いかけた。
162通常の名無しさんの3倍:2005/07/29(金) 15:24:45 ID:???
ルナマリア「・・・アスランさんはもう戦わないのですか?」

ルナマリアは突然、何故自分がそんなことを口走ったが理解出来なかった。
言った後でハッとしたが、アスランはその様を特に気にするわけでもなく、

アスラン「戦う...か... 一体誰と、何で戦うんだろうな...
      最初は戦う敵がいると思っていた。 次は、どうして戦うのか分からなくなった。 最後は...」

シンはアスランのその言葉にオーブで出会った少年の言葉を思い出していた。
大戦を戦い抜いた人は皆、同じ考えに行きつくのだろうか、そう思っていた。

その時、突然ミネルヴァの緊急サイレンが鳴り響いた。

メイリン「全クルーより命令を伝達します。 哨戒機よりの連絡によりユニウス7周辺に謎のMS群を発見。 それがユニウス7落下の要因であると推定。
      パイロットは全員待機し、ランデブーポイントに到達した時点でジュール隊との連携によりこれらの敵を捕獲、若しくは撃墜せよ。」
シン&ルナマリア&レイ「!!!」

ルナマリアとレイがアスランに敬礼し、部屋を出て格納庫へを走っていった。
シンは一人残り、項垂れたままのアスランに話しかけた。

シン「僕は...僕は僕の大切な人のために戦いたい。 だから、仲間を守るために戦っています。 そんな理由ではダメなのですか?」

シンは正直に、笑われても構わない、そう思ってアスランに答えを求めた。

アスラン「・・・ふっ・・・ そうだな。 そうだったな。 あいつも俺もそうやって、戦っていたんだったな...」
シン(あいつ...?)

シンは一緒に来ていないことに気が付いたレイが呼びに戻り、それに答えアスランに敬礼をした。
シン「それでは失礼致します。」

一人残されたアスランは考えていた。
アスラン(そうだよなキラ... 俺はそんな簡単な事も忘れていたんだな...)

緊急連絡を聞いたカガリがアスランを探しにやってきた。
その時、カガリが見たものはいつもの少し達観的なもの憂げなアスランではなかった。

そう、それはシンが決意に目覚めたその時と、同じものだった。
163通常の名無しさんの3倍:2005/07/29(金) 15:26:42 ID:???
アスラン「カガリ、誰か守るために、理由なんていらないんだよな...
      一年半前、人が目の前で傷ついた時、何故すぐに動けなかったのか後悔した。 今度はもう後悔したくない。」
      だから...
カガリ「・・・行くのか?」
アスラン「あぁ...」
カガリは座ったままのアスランの頭に少しだけ頭をぶつけて

カガリ「・・・気をつけてな...」

と一言だけ言って、格納庫へと向かうアスランを見送った。

アスランは待機室から艦橋へ連絡をいれ、MSを貸して欲しいと言った。
タリアはそれに戸惑ったが、議長が少しでも人員が欲しい今はこちらかもお願いしたいと言って、
アスランにザクを一機回してくれた。

シンとルナマリアはアスランの参戦に驚いた。

ルナマリア「アスランさん、大丈夫なんですか?」
アスラン「あぁ、大丈夫だ。」
シン「でも、一体どうして...?」
アスラン「誰かを守るのに理由なんかいらない、そうだろ?」

シンは自分の言葉がアスランを動かしたなんて思いもしなかったので、
きっとアスランもアスハ代表や地球に居る仲間たちを守るためにまた武器を取ったのだ、そう思った。
アスランはMSに乗り、換装をすませ一呼吸おき実に二年ぶりになる言葉を言い放った。

アスラン「アスラン・ザラ、出る!!!」


――迷いを捨て、一人の戦士がまた無限の空へと飛び立った


なんか、訳の分からんコントになってしもたorz
ステラがもしまともだったらスレとほぼ同じ進行でちょっとびくり。
164通常の名無しさんの3倍:2005/07/30(土) 13:53:56 ID:???
>>163
>アスランはMSに乗り、換装をすませ
この時点ではザクでしょうか? もしくはシグーorゲイツ?
165164:2005/07/30(土) 14:10:10 ID:???
それと、SS書いて下さる職人さんへ。
個人的な感想かもしれませんが、
台本形式の台詞表現(例:アスラン「○○○」シン「○○○○」)は
どうも話の流れを妨げてしまうんですよ。
いくらSSでも文章読んでいれば最低限の理解は出来ますって。
それと“・・・”は“……”、“...”は“......”にする方がいいような。

見当外れな指摘だったらスルーしても構いません。話の内容は悪くないんで。
166通常の名無しさんの3倍:2005/07/30(土) 21:08:41 ID:???
age
167通常の名無しさんの3倍:2005/07/31(日) 14:39:59 ID:???
保守あげ。
168167間違えました:2005/07/31(日) 14:41:38 ID:???
改めて保守上げ。
169通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 11:59:34 ID:???
職人さん来訪まで保守あげ。
170通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 12:47:44 ID:???
SS職人さんへ
一気に読ませて頂きました。凄い読んでて心地良かったです。
キャラが一人一人自分の役目を果たしていて、尚且つ納得させる力のある話の展開に期待してます。
何もネタを搾り出せずに傍観で申し訳ないですが、続き楽しみにしています。

あげときます。
171通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 15:33:11 ID:???
>>165
小説と違って情景描写がだいぶ省略されてるから誰が喋った台詞かはっきり分かって良いと思うけどね。
172通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 16:43:02 ID:???
ちょいテスト。
173通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 18:53:19 ID:???
>>164-171
アク禁にひかかってた(つд`)
取り合えず自慰追加。


既に到着していたジュール隊は隊を展開し、作業を行っていた。
「ちっ...まだ他の隊は到着していないようだな。」
「しっかし、まあ、なんでシキカンサマが直々に陣頭指揮をオトリニナルノデスカ?」
「うるさい!! なんだ貴様は!! それが上官に聞く言葉か!!!」
ディアッカはケラケラと笑いながら応えた。
「冗談だ、怒るなよ。」
そして真顔になり
「それにしてもなんでまたこんなものを落とそうとしてるのかね?」
「ふん...確認された奴らが何者で何故コレを落とそうとしてるかなど関係ない。
 我々に与えられた任務をこなすだけだ。」
「ま、俺はお前に従うだけだからな。 ジョウカンドノ。」
ディアッカの言葉にまだ怒声を上げようとしたその瞬間、突然の砲撃を受けた。
「な...」
仲間が次々と打ち落とされるのをイザークとディアッカは見つつ何者かからの攻撃を避け体勢を整えなおした。
「部隊の被害は?!」
「待て。 無事なのは...俺とお前と...後、1機...いや、反応が消えた...」
「な...馬鹿な!!! 母艦に連絡は?!」
「・・・回線沈黙・・・デフリの影響を考えても撃沈させられたと考えるべきだな...」
「・・・!!!!!」
「ヒュー・・・この短時間で...中々どうしてか...いやいや、相当の手練ってことだな...」

ジュール隊襲撃の報を受け取ることもなく、
シン、ルナマリア、レイ、そしてアスランの四人は合流地点へと向かった。
「おかしいな...先遣隊が既に到着しているはずだが...」
レイが静かに独白したが、それにはだれもが気付いていたことだった。
そして誰しもが現在の戦場にある不穏な空気を感じていた。

「全員散開しろ!!!!」
違和感を感じ取りすぐさまアスランはそう言った。
レイとルナマリアとシンが相槌をするまもなく散開すると、
今まで居た場所に向かってピンポイントで砲撃が加えられていた。
「な...」
レイは冷静だったが、シンとルナマリアは突然の攻撃に混乱して訳も分からず砲撃を受けたほうへビームを連射していた。
「やめろ、落ち着け二人とも!!」
アスランにそう言われハッとして二人は攻撃をやめた。
(しかし...今の攻撃...?)
アスランが考えていると、今度はレーダーに正体不明の数機の何者かが映った。
そして、その正体不明の何者かは調査隊の報告書にあった、黒いジンであることは疑いようがなかった。
何故ならレーダーに発見されると同時にその機体は既にシン達の眼前に迫っていたのだ。
174通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 18:54:15 ID:???
「ほお...ネズミがまだ紛れ込んでいたか...」

その黒いジンの姿を見てルナマリアは恐怖を覚えた。
一年半前、演習の時に攻撃してきた謎のジンそのものだったからだ。

(ステルス機能付きのジン? こんなものが何故...?)
アスランは少し考えたがシンはすぐに回線を開き謎のジンに連絡を取ろうとした。

「あんた達一体何をやっているんだ!! こんなもの落としたら地球がどうなるか分かっているんだろう?!」

「・・・ほお...貴様、シン...シン・アスカか?」
「!!! その声...いや、そんなはずは...」
「ふ...覚えていてくれたか?」

シンの士官学校の教官を勤め、厳しくはあっても時折見せる優しさがある意味、トダカと似たような面があり、その頑固さがもシンは好きだった。
その任を降りた後に任務で事故で死んだと聞かされた時、シンは心の底から涙した。
そして何よりシンは、仕官学校時代誰よりも厳しく、軍人は軍務に忠実であれと教えてくれた人が何故こんなことをするか分からなかった。

「教官...そんな貴方が...何故...」
「死んだ、か? そう、確かに死んださ。 いや、既に死んでいた、と言うべきだな...」
「何を...」
「大戦が終わり、そして行き場を失った我らにザフトが何をしてくれた?」
「・・・」
「平和な世が我々に齎したものは?」
「教官...」
「コーディネーターとナチュラルの共存の道...そんなものが我々にとってなんになる?
 戦ってこそ開ける道を作ることしか知らぬ我らに... 我らは戦ってきたのだ今まで!! 
 ナチュラルを滅ぼし、コーディネーターの在るべき姿の世を造らんために...!!」
「教官...貴方は...!!」
「シン!! 下がれ、耳を貸すな!!」 
アスランはそういって戦闘態勢に入ったが、次の言葉に愕然とした。
「そう、パトリック・ザラの取った道こそが我らにとって唯一の道であったことを!!」
「!!!!!」

最後の言葉を戦いの合図としたかのごとく、サトーはライフルで撃ってきた。
足元が崩れ去る感のしたアスランは何とか姿勢を建て直した。
「シン...こいつは俺がやる... お前は作業部隊の援護に回れ...」
アスランは明らかに動揺していたがそれ以上に別の感情に揺り動かされていた。
「でも...」
「行け!! それともお前にこいつが討てるのか?!」
「くっ... アスランさんも気をつけて...」

そういってシン達は後方より向かっていた作業部隊へと進路を向けた。

「ほお、我ら三機、たった一人で相手をすると言うのか?」
「・・・」
「面白い...勇気か、蛮勇か...貴様の力、見せてみろ!!」
175通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 18:55:44 ID:???
歴戦の古強者達は圧倒的ではないにせよ、確実にアスランを追い詰めていった。
しかし、それでもアスランは三機を相手取り一機を何とか撃墜した。

「大口を叩くだけではないようだな... これほどのパイロット、今のザフトには聞いたことがないが...名を聞いておこうか」
「・・・俺は...」
アスランは、父の名の元に戦乱を起そうとしている者達へ名を名乗ることに抵抗があった。
しかしそれでも、アスランは敢えて名乗った。
「アスラン...アスラン・ザラ!!」
「!!! そうか、貴様がパトリック・ザラの息子... トップガンから特務隊にまで登りつめ国を裏切った...」
「裏切ったのではない...ザフトに真実がなかった、だから離れた!!」
「ふっ...小僧の奇麗事か!!」

アスランがもう一機を撃墜し、何とか1対1に持ち込んだとき、敵の増援部隊が現れた。
「くっ...この数では...」
「卑怯とは言わせん。 これも戦争だ。」

しかし、その時回線に通信が入った。
「そこのザク!! 無事か!!」

母艦を破壊され、一時逃れたイザークとディアッカが戦火を見て戻ってきた。
「な...イザーク?!」
「アスラン?!」
「な、貴様!!!!! こんなところで何をしている!!!!!!!!!」
「お前らこそ... ・・・ジュール隊ってお前の部隊のことか?!」
アスランは思い出したように驚きの声をあげた。
「貴様...」
「まぁまぁまぁまぁ、そんなこといいでしょ今は。」
「そんなことだと!!!」
「確かに今はそんなことを言っている場合では無いな。」
「貴様ら...!!!」
「取り合えず今はエルスマン隊の再結成と行きますか?」
「はぁ?!」
アスランとイザークが二人して言うとディアッカは冗談で言ったつもりだったのにと、
「分かった、分かったよ。 全くお前らは...」
といいぐちぐちと何か小言を発していた。

「さっき取りこぼした奴らの残党か...」

作業の殆どを終え、シンがアスランの元へ戻ってきたその時見たものは圧倒的な物量をモノともせず、
まるで三機が一つの機体の如く敵を屠りさる正に「圧倒的」な力を持って敵を殲滅しかけていたアスランたちの姿だった。

(すごい...これが...これがヤキン・ドゥーエ戦い抜いた者達の戦い...)
176通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 18:57:10 ID:???
「アスランさん!!」
「シン?! 爆破作業は?!」
「後は起爆させるだけです! すぐに離脱を!!」
「イザーク、ディアッカ離脱するぞ!!」
「残りの奴らはどうするんだ?!」
「今は爆破する方が先だ!」

離脱し信号弾を見た作業部隊は爆弾を起爆した。
ユニウス7が二つに割れ、月と地球の引力の間を分かれながら地球から離れていく。


・・・はずだった。

「まさか、我らの掲げるパトリック・ザラの息子にこうも邪魔されようとはな...
 しかし...!! 我らは止まるわけにはいかんのだ!!!」

サトーはユニウス7外壁に取り付けていた爆弾を起爆した。
その爆発はユニウス7の軌道を僅かに逸らせた。
しかし、その僅かなそれは確実に地球への落下コースを取っていた。

「な...」
「くそ!!! だから先に奴らを討って置けば...!!」
「そんなことを言っている場合じゃない! 残りの爆破装置であれを少しでも破壊する!!」
「おいおいおい、あの中を行くのかよ?」
「行きたくないのなら構わん。 だったら貴様はここに残れ!!」
「行きます、行きますよ、と。 それにあれが地球に落ちたらミリ...ゴホッ」
ディアッカは少し言葉を濁したがアスランもイザークもディアッカの最後の言葉は聞いてもいなかった。
アスランたちは爆破装置を持ち地球へと向かう巨塊へと向かった。
同じく、離脱を図っていたサトーはアスランたちと僅かに離れた場所に離脱したシンと対峙していた。

「シンか... 通しくれと頼んでも無理だろうな?」
「・・・教官...僕は...」
「武器を取れ... 最早言葉を介す時は過ぎた...」
「・・・」
「いくぞぉぉぉ!!!」

幾度か切り結んだ先に、シンの一撃がジンに致命打を与えた。

「シン...まさか貴様に討たれる事になるとはな...」
「教官...」
「・・・シン...貴様は貴様の信じる道へその力を使え...私は私の信じる道へと力を使った...その事には悔いは無い...さらばだ...」

サトーの通信を受け取り、シンが言葉返す前にジンは四散し宇宙の闇へと消え去った。
シンは思った、何故教官が最後にあんな言葉を残したのか、言葉も何も残してくれなければ、
教官を敵として、ただの敵として忘れ去ることも出来ただろうに、と。
177通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 18:58:32 ID:???
シンはその思いに浸るまもなく、すぐにアスランの元へ向かった。
作業を終えた、アスラン達は既に爆破装置から距離を置こうとしていた。

「後はタイマーが切れるのを待てば...」
(5...4...3...2...1...0... ?! 爆破しない?!)
「不発?!」
アスランは小さく叫んだ。
「おいおい、どうするんだ?」
ディアッカはアスランに問うとしたが、それより先にアスランは爆破装置へと向かった。
(まだだ!! まだ間に合う!!)
「アスラン?! くそ...このままじゃ俺たちまで巻き込まれる...!!」
イザークとディアッカが躊躇していたその瞬間、シンがその間をすり抜けアスランの元へと向かった。
「くっ...仕方ない、俺たちは離脱するぞ。」
イザークとディアッカはアスランとシンの無事を祈りつつその場を離脱した。
「アスランさん!!」
「シン?! 何故来た?!」
「だって、コレを少しでも壊さないと!!」
シンが少しも疑問を持たず、ここに来たことに少し呆れたが、アスランは少し苦笑して、
「コレを起爆したらこのまま離脱して地球に降下する。 大丈夫か?」
「はい!!」
「よし、行くぞ!!」

アスランとシンは起爆するのと同時に全速でその場を離れ、大気圏突入モードに切り替えた。
シンが同じくしたのを確認し、ミネルヴァが大気圏内で破片を砲撃するのを見つつアスランは少しだけ体を休めた。
そして、機体が大気の壁で軋む中、アスランは今回の件について考えていた、
父のこと、その意思を継ぐもの、そしてもう一つ疑問に感じたことを。
(最初の攻撃...明らかにアレはジンから攻撃ではなかった...? 一体誰が...?)
アスランの考えは答えを出すわけもなく、近づいてくる地上を眺め少しでも被害の少なくなるように、ただそう祈っていた。


――そして時を同じくして、赤い雨の降りゆく中、地から天の望む少年はまた戦乱が訪れるのか、
  何故、人は戦いをやめないのか、やめることが出来ないのか、ただそれだけを考えていた。


試験的に名前抜けてみたのですけど...
書きやすいけど、自分が誰の台詞書いてるか分からなくなってコマルス...
適当に修正入れながら手直し加えてみます。
178通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 19:44:32 ID:???
名前はなくても分かるよ。

師弟対決燃え。
179通常の名無しさんの3倍:2005/08/01(月) 23:47:35 ID:???
職人さん相変わらずGJ!
さりげなく痔→ミリ描写入ってしかも凸と遺作にまるっとスルーされてる所が痔らしく痔_厨としてツボりました。
教官サトー渋くてカコイイし!トダカといいここのシンはあの位の年上漢に弱いのかww

本編のシンVSトダカもこんなんだったら燃えたのになぁ…。
180通常の名無しさんの3倍:2005/08/02(火) 05:30:58 ID:???
ごめんさない一部修正です。

>「さっき取りこぼした奴らの残党か...」

つ「まだネズミが隠れていたか...」

に変更で。
181通常の名無しさんの3倍:2005/08/02(火) 06:21:22 ID:???
職人さんお疲れ様です!
ドキドキして読んでました。本編もこれぐらいちゃんと付箋だの心情描写を
入れてくれれば・・・
何はともあれ続き楽しみにしてます。

私的に台詞の前に名前があってもなくても大丈夫です
職人さんの書きやすいように書くのが一番かと思います。
182通常の名無しさんの3倍:2005/08/02(火) 07:20:26 ID:???
良スレ発見
183通常の名無しさんの3倍:2005/08/02(火) 18:03:54 ID:???
なんであなたが脚本家じゃないんだ・・・・゚・(ノД`)・゚・
184通常の名無しさんの3倍:2005/08/02(火) 20:40:49 ID:???
ひとりでも多くの人が読んでくれることを祈って・・・
あげ。

ほんと・・どうして、あなたが脚本家じゃないんだ・・・・
185通常の名無しさんの3倍:2005/08/03(水) 14:45:32 ID:???
スレッド保守上げ。
186通常の名無しさんの3倍:2005/08/03(水) 19:41:14 ID:???
俺決めた。こっちを正史にする!
187通常の名無しさんの3倍:2005/08/04(木) 03:32:49 ID:???
保守
188通常の名無しさんの3倍:2005/08/04(木) 21:37:45 ID:???
職人さんはまたアク禁にかかってしまわれたのだろうか・・・。しょぼり・・
今は本編よりこっちの続きが気になる・・
189通常の名無しさんの3倍:2005/08/04(木) 21:50:51 ID:???
まともだったら、逃げ遅れたりせずに一家全員避難してるだろ
190通常の名無しさんの3倍:2005/08/05(金) 02:40:31 ID:???
続ききたいしてまーww
191通常の名無しさんの3倍:2005/08/05(金) 05:12:43 ID:???
>>178-179 >>181-190
待っててくれる方、そうでない方も居るかもしれんですけどウレシス。
色々急がしかたので明日辺りにでもちまちま書いて出来れば明日中にうpしてみるす。
192通常の名無しさんの3倍:2005/08/05(金) 11:02:34 ID:???
>>191
期待してます!無理なさらず頑張って下さい。
193職人さんへ:2005/08/05(金) 15:36:07 ID:???
個人的な感想ですが
シンの一人称は「オレ」でもいいんじゃないかと思うんですよ。
194通常の名無しさんの3倍:2005/08/05(金) 21:08:38 ID:???
>>192-193
自慰の追加。
クーラー壊れてるから部屋暑くてシニソス...


大気圏へと突入を果たしたミネルヴァは回線が開きシンとアスランへの連絡をとった。
「シン!! 聞こえる?!」
「・・・だいじょうぶ...かな...? 損傷が酷いけどなんとか戻れそう...」
メイリンからの呼びかけに半分意識を失いかけたシンは応えた。
「!!! そうだ、アスランさんは?!」
「それが連絡がつかないの... 大気圏突入まではトレースしてたんだけど...」
「そんな...!!」
シンはアスランへの回線を開き大声で呼び続けた。
「アスランさん!! アスランさん!!!」

「・・・うるさいぞ・・・あんまり大声で叫ぶな...」
「アスランさん!!」
アスランからの応答にシンは喜びを隠さなかった。
「今、そっちに行きます。」
「お前もボロボロだろ...無理するな...」
「アスランさんよりマシですよ。」
シンは少しおどけながら答え、インパルスでザクを支えながらミネルヴァへと帰還した。


帰還するとアスランにカガリが抱きつき、
それをメイリンが影から見てるのをシンは見たがそれ以上に疲弊していたのであまり気には止めなかった。
シンはそのままコックピットで意識を失い、次に目が覚めた時は医務室のベッドの上だった。
そして、その時、ユニウス7落下による被害の大きさを聞いた。

「・・・」
「シン、俺達は出来ることをやった。 気を病むな。」
「大丈夫だよレイ。 大丈夫...」

レイは少し気落ちシンを慰めたつもりだったあまり意味がないことに仕方なく思い、
一人にして欲しいとシンが言うのでそのまま部屋を出てトレーニングに向かった。
一人になったシンは俯いて涙を必死に堪えていたが、それでも涙が零れずには居られなかった。

(・・・力が欲しい... 力が...)

それだけを考えシンはずっとシンは拳を握り締めていた。
それから少しして涙を拭き、一呼吸おくと立ち上がり部屋を出た。

その頃、離脱の機を逃しミネルヴァへと留まっていた議長はカガリにオーブへの寄港の許可を求めていた。
カガリも緊急事態という事と、ザフトに対する友好条約のこともあるからと思いそれを承諾した。

カガリと議長が今回の件の話を始めた頃、自室で休んでいたアスランもまた部屋を出て、艦内を行く当てもなくフラフラしていた。
195通常の名無しさんの3倍:2005/08/05(金) 21:09:41 ID:???
少し歩きトレーニングルームを横切る時に、ルナマリアに呼び止められた。
レイもそこに居たが、軽く会釈をすると銃を構え射撃練習に戻った。
無理矢理腕を掴んでトレーニングルームに引きずり込むと、
「アスランさん、私射撃苦手なんですけど、ちょっとお手本見せてくれませんか?」
と言って始めて会った時のような悪戯っぽい笑顔で銃を差し出した。
「いや...俺は...」
「元トップガンの実力見てみたいなぁ。 あ、それとも射撃は苦手だったんですか?」
「・・・はぁ...」と大きく溜息をつくと「貸してみろ...」と言い、
モードを最大難易度に設定し直し半瞬も止まらないようなターゲットを全て撃ち抜いた。
「ふぁ...凄い...」
ルナマリアが驚いていると、ちょうどシンも部屋の前を通りそれを見ていた。
レイはそれに気が付いたが、気付かない振りをして練習を続けた。
「ちょっと撃ってみろ。」
「え、あ、はい。」
そういってルナマリアが撃って幾つかアスランが問題点を指摘してルナマリアがまた撃っているとアスランもシンに気がついて話しかけた。
「さっきはすまなかったな。 助かったよ。」
「あ...いえ...」
「? どうした? 何処か傷めたのか?」
「いえ、そういう訳じゃ...」
シンの様子が明らかにおかしいことに気が付いたがそれを悟らせないようにとレイが割って入った。
「シン、まだ寝てなくて大丈夫なのか?」
「うん、大丈夫だよ。 それに少し歩きたいし...」
「無理はするなよ。」
「うん...」
アスランは二人のやり取りに何かしらの違和感、特にレイに対する何か異様な雰囲気を感じ取った気がしたが、
今回の件で自分も少し過敏になっているのだろうと思いすぐにその違和感を拭い去った。
それから四人は幾つか他愛無い話を交わした。

カガリは議長との話を終え、それから自室に戻ったが、アスランがいないのでミネルヴァの中を探して回った。
それからトレーニングルームを上から望む展望台まで歩いた時に、名前までは覚えていないが、オペレーターをやっていた赤い髪の少女を見つけた。
「あの...すまないが...」
「ひゃ! あ、え、はい、あ、オーブ代表の...カガリ様...ですよね?」
メイリンの余りの驚きようにカガリも驚いたが、
「カガリでいいよ。」と笑って応えて「アスラ...アレックス・ディノを見なかったか、私の随員の。」と聞いた。
「あ、アスランさんなら下のトレーニングルームに...」
カガリは(アスランバレバレじゃないか...)と心の中で苦笑した。

メイリンがそういってから下を覗き込むように見て、カガリもそれに倣う様にしてみると、レイと目が合った。
特に気が付いた素振りを見せなかったが、ちょっと違和感をカガリを感じた。

「ありがとう。」
そういって軽くお辞儀して下へと降りる階段へと向かっていると、
「あ、あの!!」
「うん?」
「あ、いえ、その...なんでもないです...」
「?」
メイリンが何か言おうとしたのか、聞こうとしたのか分からなかったが余り気にもせずに階下へと向かった。
196通常の名無しさんの3倍:2005/08/05(金) 21:11:15 ID:???
先ほど覗いてからほんの数十秒しか経っていなかったがその場には既にシンとレイの姿はなかった。
「アスラン!」
「カガリ...」
「もう大丈夫なのか?」
「あぁ大丈夫だ。 少し頭が痛むけどな。」
カガリが必要以上に心配している様を見て、ルナマリアは「ははあ」と心の中でニヤリとしたが表には出さずにいた。
「ところでさっき一緒に居た二人は?」
「ん...あぁ、シンは具合が良くないから部屋に戻った。 レイのほうは少し行くところがあるそうだ。」
「そうか...」
二人の間に入ってはいけない様な雰囲気が生まれているような感じがしたルナマリアは、
二人に敬礼して「それでは先に失礼致します」と言って部屋を出た。

・・・振りをして階上に登り二人の様子を観察していた。

それから二人はその場で幾つか会話をした後に部屋を出た。
それを最後まで見届けたルナマリアは、
「なぁーんだ、つまんないの...」
と独白したが
(流石に艦内でそんなことは出来ないか...)
と思って、ちょっとニヤニヤしたが
誰も見てないことを確認するように周りを見渡しゴホンとわざとらしく咳をして部屋を出た。


それから幾分もしない内に艦内放送が入った。
「これより本艦はオーブへの進路をとりオーブへ寄港。 全乗組員は各々の持ち場につけ。」

(オーブへ...?!)
シンはベッドにうずくまっていたが、放送を聴いて飛び上がった。


――オーブへ帰る、シンにとって忘れられない故郷への、それは1年半ぶりの帰郷だった...


文章の前後の整合性が微妙におかしいのは勘弁してください。
変な書き方しとるもんで...
197通常の名無しさんの3倍:2005/08/06(土) 08:18:47 ID:???
職人さんキタ・・・!!!!!
アスランがレイに違和感持ったのってクルーゼ隊長絡みですよね?
198通常の名無しさんの3倍:2005/08/06(土) 09:31:15 ID:???
続ききたっ・・・!!!
199通常の名無しさんの3倍:2005/08/06(土) 12:04:50 ID:???
トダカさんとシンの再会とかありそうで次も楽しみです。
200通常の名無しさんの3倍:2005/08/06(土) 18:33:57 ID:???
保守
201通常の名無しさんの3倍:2005/08/06(土) 18:59:15 ID:???
まともなら2年前のことについては全面的に連合がわるいことが
りかいできるよね
202GJ!(フィンファによるダメージ):2005/08/06(土) 20:31:49 ID:???
ワロタ
203通常の名無しさんの3倍:2005/08/07(日) 09:16:04 ID:/w5JajME
>>201
おまいはなんにも分かってないんだな。
204通常の名無しさんの3倍:2005/08/07(日) 11:36:31 ID:???
>>201
できないし。
205通常の名無しさんの3倍:2005/08/07(日) 11:57:57 ID:???
>>201
つ「外交」
206通常の名無しさんの3倍:2005/08/07(日) 16:05:27 ID:???
やっぱり最後は議長と対決ですか?
207通常の名無しさんの3倍:2005/08/07(日) 16:43:02 ID:???
職人さん来てる!!!!!!!!!!
乙です 続きたのしみです 見守るしか出来ませんがガンバってください
208通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 00:03:28 ID:???
メイリンフラグ立った
209通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 06:23:27 ID:???
保守
210通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 06:34:16 ID:???
今更だが  ワラタ
211通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 06:54:35 ID:???
・まず家族の回想シーンに父や母の顔も入る。
212通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 07:54:22 ID:1j+MhGbT
まだ先の話だけどステラはステラだとわからせた上でシンに撃たせた方がいいと思う。
キラは、あくまで説得しようとするシンがステラに撃たれるのを庇って退場。もちろん市内でのフルバーストなしで
虐殺されていく市民を守もるため、シンは葛藤しながら妹と同じくらい大切なステラを撃つ「結局コーディは人殺ししかできない」
業を背負った上でそこからちょっとずつシンが狂っていく。シンダーク化はここから
213通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 07:58:11 ID:???
ステラもシンも精神科に診てもらった方が・・・
ある意味お似合い
214通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 07:59:04 ID:???
シンもステラも精神科に診てもらった方が・・・
ある意味お似合い

215通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 10:36:23 ID:???
シンは声優がしょぼいからまともになれない
216通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 10:53:43 ID:???
>>215
だったら誰なら最適だったんですか。
217通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 11:00:32 ID:???
>>35
ワラタ
218通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 11:30:59 ID:???
>>216
中の人意外だったら誰でも良かったと思う
性格が歪んでるからこういう役になる。合ってるけど
219通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 13:04:31 ID:LikRwTUE
>>215
それは失礼なんじゃない?
220通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 13:58:42 ID:???
シンだけじゃなく、キラとかラクス、カガリも常識人として再構成してほしいな。
具体的にはキラはフリーダムには乗らないとか。
最初のラクス暗殺の時は戦力があれしか無かったからしょうがないにしても、
それ以降AAに乗ってからは、機体はあるけど条約守って使わずに専用機でもいいから、
ムラサメにでも乗ってて欲しい。
221通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 16:22:04 ID:???
うわー常識と正論ばっかりのお話かよw
222通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 21:09:27 ID:???
>>220
常識人なら戦場荒らしなんかしません。
223通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 21:34:49 ID:???
だからそんなことしない常識人になって欲しいのさw
オーブを脱出するにしろしないにしろまともな判断して動いてくれ・・
224通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 21:46:06 ID:???
残念ながらキラの場合は、デス種からじゃ手遅れじゃないかと。
ラクスから発する電波を何とかしないと常識人は無理だろうし、
電波を発さないラクスはもはや別人だし…
225ふんふぁんねる:2005/08/08(月) 21:58:08 ID:RBwocvQ4
ワラタ
226通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 22:05:23 ID:???
種死に常識を求めてるバカがいるとは驚きだwwwww
227通常の名無しさんの3倍:2005/08/08(月) 23:29:04 ID:???
キラ「君はどうして戦っているの・・?」

シン「いや、ここ給料いいから」
228通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 01:00:26 ID:???
まあ、積極的に戦場混乱に乗り出して正しいって表現でなければいいんじゃないか?
229通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 09:26:54 ID:???
ラスボスはダークサイドに堕ちて父が正しかったと
暴走する凸

みんなの意見を総評するとこう?
230通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 09:34:13 ID:???
しっかし、魅力のないキャラだよな
231通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 10:01:34 ID:AEmQQq18
>>35ワラタ
232通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 10:46:21 ID:???
ワロチ
233通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 20:51:08 ID:Te0aI19O
>>229
シンとアスランの心の交流がうまく描ければありだと思う。でも種死のアスランじゃ無理。
シン相手の種死ラスボスはラクスキラあたりが妥当か。議長はアスランかレイと対決がいい

その種死10年後にアスランがテロ集団のボスになって地球に核を落とす展開だったら燃える
シン対アスランの子弟対決

レイ対議長はレイが自分の出生を知って、己の運命に打ち勝つために戦ってほしいす
234通常の名無しさんの3倍:2005/08/09(火) 21:02:05 ID:???
>>233
それは「昔は昔今は今だ、補給ありがとう」てきな展開でつか?

もとネタ分からんかったらスマソ
235通常の名無しさんの3倍:2005/08/10(水) 09:32:59 ID:???
シン・アスカは仮面ライダーφ'Sの乾巧みたいな性格なら……
っていうか乾巧はまともな性格なんだろうか
236通常の名無しさんの3倍:2005/08/10(水) 20:15:34 ID:???
>>235
たっくんは無愛想で人付き合いが上手くないけど、
真理やKタロー達との交流の結果
「俺には夢がない。だが人の夢を守る事は出来る」
と言う心になったのでまともと言うかヒーローとしては及第点。
237通常の名無しさんの3倍:2005/08/11(木) 15:36:52 ID:???
目立ちたい
238通常の名無しさんの3倍:2005/08/11(木) 15:41:40 ID:M8mVprIB
フレッツの無料配信どうやってみるの?あらすじは見れるけど、Downloadページが見つからない…。
239通常の名無しさんの3倍:2005/08/12(金) 00:28:55 ID:???
>>238
アホカ、カエレ!
240通常の名無しさんの3倍:2005/08/13(土) 15:27:07 ID:???
職人さんはまだか!
241通常の名無しさんの3倍:2005/08/13(土) 15:29:58 ID:???
>>231のせいで…
ワラタ
242通常の名無しさんの3倍:2005/08/13(土) 15:30:58 ID:???
ワラタ
243通常の名無しさんの3倍:2005/08/13(土) 16:28:59 ID:???
>>240
こんな荒れたところに投下するのか気が乗らないと思われ・・
終わりかな・・カナシス
244通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 04:16:03 ID:???
一応保守
245通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 05:02:09 ID:???
取りあえず近い内に自慰投下しますね。
色々考えてるのですけど、それ書くまでこのスレ生き残ってるかどうか考えると...

最近体調崩すやらなんやらで大変ですた...
246通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 08:40:15 ID:???
>>245
それまで保守してみせよう
つーかはじめ伸びた分急におちこんだよねこのスレ
247通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 08:43:10 ID:???
これひっかかったの3回目・・ ワラタ ・・・orz
248通常の名無しさんの3倍:2005/08/14(日) 08:56:58 ID:Hhhs/+5u
ワラタ
249通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 03:17:02 ID:bXqH0jWz
このシンにはダーク化してほしくないなぁ…
250通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 04:42:14 ID:q3FwAVj3
>>65
ゴールドマン大統領かよ!
大西洋連邦の大統領もあんなんだったらよかったのに
251通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 08:28:49 ID:???
>>35ワラタ
252通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 10:02:33 ID:???
なんか、癒されるなあ。
職人さん、楽しみにしてます。
253通常の名無しさんの3倍:2005/08/15(月) 10:50:16 ID:???
ワラタ
254通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 06:58:01 ID:???
ワロスage
255通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 14:20:57 ID:???
シンがまともだったら
キラキュンが悪役に決定だったのにな
256通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 16:49:52 ID:???
>>255
物語開始の時点でまともだったとしたら、シンが壊れていく悲しい物語になった恐れも…というか実際なってるような。
257通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 17:06:54 ID:F7dT9mEF
>>256
それはチョット……魔界転生*のラストシーンみたいなのでいいよ。

*もちろん原作版。またはとみ新蔵版ね。
258通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 18:11:20 ID:???
戦争は終わったがオーブ国内でもコーディネーターへの風当たりは強くなった。
あの時俺を助けてくれてその後も色々世話をしてくれたトダカという将校さんまで嫌がらせを受けるようになってしまった。
トダカさんは気にするなと言ってくれたが、俺のせいで嫌がらせを受けているのを見るのは嫌だった。

もう、オーブには居られない。
そう思い、トダカさんに頼んで俺はプラントへ移ることを決めたのだった・・・

とかいう理由でプラントに移ってザフト入隊を決めたのなら、オーブを嫌っても納得できたのに。

259通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 20:30:54 ID:???
それで恩人であるトダカを殺ってしまいってのが話の流れだろうけど
性格まともだったらどんな風に悩むかな。キラみたくただうじうじしてるだけは勘弁

話し変わるけど本編でシンがトダカに感謝してるって描写あったっけ?
260通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 20:39:50 ID:???
>>259
シンはトダカさんをやっちゃった事に気付いてないんじゃ?
最後まで知らずに終わるというのもありかと。
261男でシンが好きな奴スレにも書いたけど:2005/08/16(火) 21:40:15 ID:WwP5BUL5
とりあえず職人さんが来るまでの暇潰しに


前回までのあらすじ〜ベルリンでのデストロイが虐殺を始め、それを止めようと出撃するシンとアスラン。
シンは町を破壊しているデストロイ内部から必死に助けを求める少女の声を感じ、すぐにそれがステラだとわかる
動揺し、説得を試みるシンだが彼の言葉はデストロイのサイコシステムに心を閉じ込められ戦闘機械と化したステラには届かない
シンやアスランを攻撃しながら心の隅っこで悲痛な叫びをあげるステラ、それを痛いほど感じてしまうシン。
近付きすぎたシンは虚をつかれデストロイの集中砲火を浴びそうになるがアスランが庇い、セイバーは大破する
たくさんの命が失われていく中でシンはステラを苦しみから救うため、デストロイのコクピットに剣を突き立てる。
爆発の中、シンにありがとうと微笑みながら死んでいくステラ。 (インパルス、デストロイ大破)
ベルリン市民、ルナ、ステラ、力があっても結局何も、誰も守ることができないと笑うシンは軍脱走を決意し
レイにその旨を伝え議長に言うなら言えばいいと言い、別に死んだっていいと自暴自棄になるシン
脱走のさい、ボートに乗り込もうとするシンは「待て!」と呼び止められ死を覚悟するとそこにはレイが!

レイ「お前のことは口外しない。しかし死ぬことはこの俺が許さない」と吐き捨て去るレイ。

シンは心を休め、トダカに会いに故郷オーブへ行き、戦いから離れる
シン脱走で揺れるミネルバだがレイ「私がシンの穴を埋める。」と新型機伝説を受け取る。アスランには運命

262通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 22:01:47 ID:WwP5BUL5
ここからレイ主人公に変わる。レイはシンの穴を埋めようと死に物狂いで戦果をあげるがそれは誰の目から見ても
命を削っているかのようだった。(実際短い命をさらに縮めた結果となる)
またこの頃からキラ率いるラクシズが台頭し始め、各地でザフトと連合の戦いに介入する
そんなキラをアスランは迷いながらも議長率いるザフトが目指す戦いのない平和な世界のため撃つ決心をする
(この後アスランはザフトを裏切らないし、この時点でキラへの思い=レイ、シン、ザフトになってる)
そしてオーブとロゴスが軍事産業で秘密裏に昔から深く繋がっていることを知り、カガリのオーブを撃つことを決める
(オーブがロゴスと繋がっていたのはウズミの時代からで、カガリはこのことをセイランや上層部から知らされていなかった
オーブの国の理念の性質上、強大な兵器と莫大な資金が必要だったので、軍事産業は必要悪だった)
ザフトのオーブ侵攻に伴い、オーブは連合と同盟を結び対抗するが、カガリはこれを無意味だとしやめさせようとオーブに帰る
しかし、ユウナ「今ごろ何を言うか!この国の一大事に国を放ったらかして何が国の理念か、国はあなたの玩具ではない!」
と叱責され、カガリは自分の居場所はどこにもないと泣き崩れる(ユウナは凄腕の政治家で軍上層部にも信頼が厚い)
そんなカガリを見てキラは「許せないじゃない?」と手当たり次第に攻撃し始める
263通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 22:40:56 ID:WwP5BUL5
キラの自由は両軍とも多大な被害を与え、戦場に混乱をもたらした。
アスラン、レイは議長から自由撃墜の命を受け、アスランは自らの死とキラを殺す覚悟をして運命に乗る

また、シンは避難シェルターに向う途中にミネルバが介入していること、アスラン、レイが戦っていることに気付く。
地上から運命、伝説、自由が戦っている場面を見て過去のつらい記憶がフラッシュバックしパニクる

一方アスラン、レイはスーパコーディのキラに苦戦し伝説は右手、運命は左足肩右手コクピットを壊され、山に墜ちる
シンは気付けばアスランの元へ走っていた。あの高さから落ちて無事なはずがない。きっと怪我をしてる、と

コクピット内のアスランは全身を強くうち、死にかけの上ビームの熱で失明していた。
どうしてこんなことに!なぜあなたみたいな人がこんなことにっ!と泣くシンだが
アスランは甘えるなシン。お前にはまだやらねばならないことが残っているはずだと声を捻り出す
それでも俺は二度とこんな力持ちたくない!撃って撃たれて、こんなことになって!いったい何を守れるんですか!とシン
「それでも撃たなくてはいけないんだ、シン。力ある誰かが憎しみや悲しみその業を背負わなければいけない。
俺は、お前なら呪われた人類の運命を砕き、憎しみと悲しみの終わりない連鎖から人を解き放つことができると信じている」
とアスランに言われ、もう一度戦う決意をし、アスランから運命を引継ぎ、防戦一方のレイの方へ向う
飛び立つ運命を見ながら(見えないはずなのに)
「あぁ…俺には運命を乗り越える翼が見える…シン…任せたぞ…」(ここでTMの曲)
と昇天するアスラン

シンは半壊した運命でレイの元へ駆け付け
レイ「大丈夫ですか?アスラン。」シン「俺だ、レイ。アスランは俺を導いてくれた。もう逃げない!俺は自由打ち砕く」
と最終決戦に


適当に書いてみたけど暇潰しにもなんないかも。
しかも前作見てないから前作キャラに思い入れないし、種死も飛び飛びだからけっこう矛盾してるかもしれん
264通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 23:37:06 ID:???
凸死ぬの?

まあGJ&一応ageとこぜ
265通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 23:54:01 ID:WwP5BUL5
アスラン生きてるとキラシン対決が微妙になるかなーと思って殺した。
キラシンは相打ちで双方戦死でもいいけどレイは生き残る。
で、ザフト勝利後議長の側近になり議長演説中になだれ込んだ旧ラクス派の凶弾から議長を守るために死ぬとかいいな
レイ「こんな歪な命でも正しいことに使えて本望でした、ギル…どうか争いのない優しい世界を…」
とか燃える
266通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 23:57:03 ID:???
空気キャラ。
逆ギレ、逆恨みが特徴(色)っていうキャラだし。
267通常の名無しさんの3倍:2005/08/16(火) 23:57:07 ID:???
確かに悲しいけど、こっちのが万倍癒されるなあ。シン切ないし、レイ見せ場あるし、凸カッコイイし。
特に凸!本編ではヘタレなだけの裏切者になっちゃったからねえ。
268通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 08:39:55 ID:???
>>261
GJ!かなりおもしろかたよ。つーかアスランテラカコヨスwwwシンも主人公っぽくてかなりいい!
レイもレイらしさが出てて萌える。あと、最終決戦前にツンがアスランから運命譲り受けて再登場っての斬新だとオモタよ
でもキラとかカガリファンからしたら少し不服かも。暇だったらキラたちの心理描写もお願いします
269通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 08:52:33 ID:???
>>261-262-263の方が負債より才能あると思うたw
270通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 08:58:37 ID:???
ワラタ
271通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 09:14:59 ID:???
ツソがまともなわけはない
あきらめろ
272通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 12:42:46 ID:hs0FRJFo
ワラタ
273通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 12:54:16 ID:???
うわ〜・・・w
274通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 15:36:32 ID:???
>>271
最近おかしいのは種ではなく自分でありシンやキラは
ほんとうはまともだが自分がおかしいせいで変に見えるのではないか

と自分に言い聞かせて種死を見ている自分がいる
275通常の名無しさんの3倍:2005/08/17(水) 16:48:10 ID:???
>>274
お前の涙ぐましい努力に感動した・・だいじょぶだ・・お前おかしくない!
276通常の名無しさんの3倍:2005/08/18(木) 05:56:41 ID:???
自慰とかなんとか...
繋ぎなので短めで申し訳ないです。


オーブ圏内への到着を果たし、事の次第を政府首脳部へとカガリが連絡を入れた。
それから少しした後に返信を受け、ミネルヴァはオーブの近隣にある島の一つ収容ドッグへと誘導された。
一部の乗員からは戸惑いの声も聞こえたが、ザフトと友好関係にあるオーブへの寄港に対しては誰もが余り大きな問題であるとは思ってはいなかった。
何より、寄港中における下船許可の他、補給、修理を無償で行ってくれることに対して、逆に好意さえ感じていた。

寄港して少しの時間を空けた後にシンが廊下を歩いていると、メイリンが覗き窓から外を見ていた。
「メイリン?」
「ひゃ?!」
メイリンの余りの驚きようにシンも驚いたが気を取り直して話を続けた。
「・・・仕事の方はいいの?」
「あ、うん。 変わってもらったから大丈夫。」
「そか。 何か見えるの?」
「え...あ、ほら、オーブのドッグとか滅多に入れないから珍しくって。」
メイリンが誤魔化す様にバレバレな嘘を付いたのは分かっていたがシンは気にしなかった。
「そうだね。」
「えと、それじゃ私仕事があるから。」
「うん、また後で。」
矛盾を口にしたことに気が付いていないのか、
メイリンが小走りに走っていくのを見て、シンはメイリンが見ていた窓から外を見た。

そこには議長とカガリ、そしてアスランが下船してオーブ首脳陣の出迎え受けているのが見えた。
何か、変な髪の色の男が出迎えその後ろに居た年長の男が議長に挨拶をしていた。
何をか話を終えると変な髪の男はカガリの腕を引っ張っり、アスランに何か言って、アスランを置いてカガリを連れて行った。
一人残されたアスランは肩を少し竦め大きな溜め息をついた様は遠巻きに見ていたシンにも分かった。
それからアスランが反対方向の扉から出ようとしたのか歩き始めると、それに気が付いた議長がアスラン呼び止めた。
何を話したのか分からなかったが、話を終えた後に議長が去ってもアスランはその場から動こうとはしなかった。
少し考えこむかのように固まり、それから少ししてエレベーターへと向かいドッグから姿を消した。
アスランが居なくなったのを見たシンもまた窓から離れ休憩室へと向かった。
277通常の名無しさんの3倍:2005/08/18(木) 06:00:05 ID:???
休憩室に行くとルナマリアやレイ、ディノ達が集合していた。
「何話してるの?」
「あ、シン。 ほら、下船許可降りるって言うから何処行こうかってみんなで話をしてたの。」
「下船できるの?」
「聞いてなかったの? 軍事行動中だから無理かと思ってたけど、
 修復作業中は何も出来ることはないしそれに緊急任務が続いたからご褒美みたいなものだって。」
「へぇ...そうなんだ...」
「シンはオーブ出身よね? 何処か面白いところ知ってる?」
その何気ない質問にシンは少し血の気が引くような思いがした。
「・・・ごめん、戦後復興から先の事は分からないんだ...」
その答えにその場に居る誰しもがその理由を知っていたため場が一瞬で凍りついたかのような思いに皆は襲われた。
数秒の沈黙が訪れた後にレイが気遣う素振りを見せずにいつものようにシンに話しかけた。
「シンはどうする?」
「え、あ、うん。 お世話になってた人に挨拶に行くよ。」
「そうか。」
「レイは?」
「俺は艦長と一緒に議長の見送りだ。」
護衛みたいなものだろうか、シンはそう思い深くは考えなかった。
それからみんなでどこに行くかとか何が欲しいかとか話をして後でドッグ出口で集合するという事になり解散した。

レイは艦長と先に艦を出て時間があれば向こうで合流という事になった。
シンは別行動だったが途中までは同じだったのでルナマリア達と同行した。
街まで車で移動している間ボーっと特に何か見ているわけでもなく、
景色を見ていたシンはある風景を見た瞬間に「止めて!!」と叫んだ。
「ごめん、僕ここで降りるから!!」
そう言ってシンは車から飛び降り自分の荷物を抱え海沿いに見える石柱のようなモノの方へと走り去った。
「なんだシンの奴、こんなところに何の用があるんだ?」
ディノが誰にというわけでもなくなんとなく聞いたがその質問には誰も応えなかった。
そしてディノも数秒の後に答えの催促をしようとも思わなくなった。

みんな分かっていたのだ、そこに見える石柱の意味を。
シンにとってそれがどれほどの意味を持つものであるかを。

シンは最初は走っていたが目的の場所に近づくにつれ歩き始めていた。
そして、その石柱...戦災慰霊碑の前まで来た時、シンにはこの国戻った時、必ずここで始に言おうと決めていた言葉があった。
シンは慰霊碑を見上げることもなく見据え、小さく声を作った。


「ただいま」


――帰ってきた、シンはそう思った。 全てを失ったこの国へと。


トダカさんとの対話まで書こうかとおもたけどこっちとごっちゃにすると何か自分でよくわからんくなるので取りあえず分割ですだ。

>>261-263さんのおもすぃろい...
自分のはオリジナルの焼き直しだけどこういう書ける人って凄いなぁ。
278通常の名無しさんの3倍:2005/08/18(木) 19:38:33 ID:???
おおっ、面白いな
279通常の名無しさんの3倍:2005/08/18(木) 20:09:05 ID:???
ワラタ
280通常の名無しさんの3倍:2005/08/19(金) 21:45:39 ID:???
断然こっちのがいいじゃん。
ずぶの素人にも劣るような脚本しか書けない監督って……。
281通常の名無しさんの3倍:2005/08/19(金) 22:24:52 ID:???
なんて言うか、種・種死ってコミックマスターJにあった『反面マンガ』ならぬ『反面アニメ』だよなあ。
282通常の名無しさんの3倍:2005/08/20(土) 17:45:10 ID:???
保守
283通常の名無しさんの3倍:2005/08/21(日) 11:02:25 ID:???
age
284通常の名無しさんの3倍:2005/08/21(日) 11:58:32 ID:V7+Zg8cG
さらにage〜♪
285通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 02:54:28 ID:???
保守
286通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 03:48:32 ID:???
スレが静まったころに〜自慰投下です
後で少し手直しを加えることがあるかもしれませんがその時はご容赦を。


「今日はいい天気だな...」
ユニウス7の落下、そしてザフト艦の突然の来訪といった事に対して、
昼夜を徹しての作業に当たっていたトダカも今日は久しぶりの非番に遅い朝を迎えていた。
疲れの取りきれぬ重い体を起していつものようにカーテンを開けてテラスから望むオーブの海を眺めた。

家族を持たないトダカであったが、官舎を出て買った海の見えるこの小さな家はトダカの数少ない、
とは言っても自分から話すような性格ではなかったが、それでもほんの少しだけ自慢の種だった。
ただ、大戦の際にも戦火を逃れた数少ない家屋だったが、復興の間にここから見える痛ましい街の惨状はトダカには胸の痛む想いだった。

大抵は仕事に向かう途中か、仕事場について軽く取る程度の朝食も非番の時にはテラスに出て外を眺めながら食べるのが日課だったので
いつものように仕度をして遅めの朝食の準備をしていた。
誰が見ていると言うわけでもないのでいつもどおりエプロンをつけて仕度をしていたが、
そのエプロン姿を部下に見られたらどうしたものかなどとたまに思っては苦笑することもあった。
そんなまた苦笑している時に突然のチャイムがなった。
トダカには思い当たる節が全くなく、特に確認もせずに扉を開けた時、その突然の訪問者に驚いた。
「シン?!」
あまり驚きを表に出さないトダカもこの時ばかりは声を出して驚いてしまった。
「あ...あの...お久しぶりですトダカさん...」
「驚いたな... 帰ってくるなら連絡してくれれば準備しておいたのだが...」
しかし、シンに驚きの目を向けているトダカに負けず劣らずシンも驚いた目をしてトダカにこういった。
「・・・トダカさん、その格好...」
シンの言葉にトダカはハッとした。
そして、着ていたエプロンを大急ぎで脱いで、
「いや、これは、まあ、その何だ...朝食の準備をしていてだな...ゴホン...」
微妙にごまかしながら笑いを堪えてるシンに中に入るように促した。
「今から朝食なのだが... ・・・シンは...昼ご飯は食べたかね?」
「あ、大丈夫です。」
「そうか、じゃあ珈琲でいいかな?」
「はい」
287通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 03:49:48 ID:???
そういうとトダカは棚からアンティークぽいコーヒーミルを出して豆を挽き始めた。
その姿に呆気にとられたシンは何気なく「古そうな機械ですね」と言った。
するとトダカは「ん? あぁ、これは兵学校を卒業して始めて貰った給料で買った品だよ。」と、懐かしそうな目でミルを眺めた。
そして、「コレで挽くと味も香も随分違うんだよ...」と続けた。
ずっと物を大切に使っているトダカの一面を知ったシンは、トダカさんらしいな、等と心の中だけで思った。
シンは棚の奥にもう一つコーヒーミルがあることに気が付いた。
「トダカさん、その、棚に入ってるもう一つのはなんですか?」
「これかい? これは...そう...友人だな、ちょっと風変わりな友人に貰ったものだよ。」
信望厚い上司というイメージが焼きついていて、対等に話をする人なんて居るのだろうか等と思ったこともあったので、
トダカが『友人』と呼ぶ人間に対してシンは大きな興味を持った。
「風変わりってどんな人なんですか?」
「そうだな...いや、ある面に置いては異端と言えるかも知れないな...
 私と同じ軍属にありながら、自分の信じたものの為に全てに背を向けてまで戦う、そんな男だよ...
 軍人でありながら規範に違反してまでそういう事をやる人間を、私達は許すわけにはいかないのだが... それでもね...」
「トダカさんは...?」
「私は、ただの軍人だよ。 国から命であればどんな事でもする、そう、どんな事でさえね...」
そういったトダカの後姿は少しだけ悲しみと怒りの影が翳っているように見えた。
すぐにその陰りは消え、トダカは続けた。
「終戦の折に別の友人...姫の警護役をしていた男が居るのだが、彼の紹介で知り合ってね。
 私もそこそこ珈琲にはうるさいんだが彼はもっと凄くてね... ずっと、何処の豆が美味いとか、
 何処の豆と何処の豆をあわせると美味いとか、企業秘密なんだがとか言ってオリジナルレシピをたくさん教えてもらったものだよ。」
この話をしている時のトダカは珍しく思い出を楽しく話しているといった感じだった。
「まあ、ある意味でそっちのほうが風変わりと言った感じなんだが...」
と、苦笑しながらトダカは言った。
「その人は今どちらに?」
「ん...? 最近は会ってないから何処に居るかは分からないな...」
その言葉にシンは何か違和感を、『話しすぎた』と言ったような無言の拒絶を受けたような気がした。
それからシンは何も聞かなかった。
そして、コーヒーを淹れ終わったトダカはシンにコーヒーを持ってきた。
「ブラックでよかったかね?」
「できれば砂糖を...」
トダカは苦笑したがすぐに砂糖を持って来てくれた。
288通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 03:50:46 ID:???
それからシンはトダカにオーブを出てザフトに着いてからの事をずっと話をしていた。
元々、定期的に送っていた手紙からシンの動向も知っていたので、手紙よりかは詳しくといった程度であったが、それでもトダカには十分に楽しめる話だった。
しかし配属が決まったのは知っていたがまさか件の新造戦艦に乗っている等とは思ってもいなかった。

段々話が今に近づいてくるに連れてお互いの言葉は無くなっていった。
最後には沈黙が訪れ、二人とも黙り込んでしまった。
「・・・」
「・・・」
「その...なんだな...お互い別陣営の軍人になってしまうと話すことがなくなってしまうな...」
そういってトダカは困ったように苦笑した。
シンもそれに釣られて「そうですね...」と笑いながら相槌を取った。

トダカは朝食を終え、「さて、これからどうするかな」と言って立ち上がった時に電話がなった。
それから何か話をしていて話を終えると残念そうな顔をしてシンの方に戻ってきた。
「すまない...少し本部の方で問題が起きたらしい...街でも案内したかったんだが...」
「あ、いえ、そんな、大丈夫ですよ。」
「すまないな...」
「友達と合流出来ますし」
「そうか...それじゃ友達にもよろしく伝えておいてくれ。」
「はい」
そう言ってトダカはシンを街路までシンを見送りに出た。
「シン...」
「はい?」
「・・・今度会う時は...今度会う時は戦場かもしれないな...」
トダカは重苦しいような表情でシンに言った。
その表情を読み取ったがシンは笑顔で応えた。
「大丈夫ですよ。 今度は僕がトダカさんを守ってあげますよ。」
「そうか... そうだな...その時は期待しているぞ。」
「はい」
満面の笑みでシンは応えた。
心から守る、そう思っていたから。
それからトダカは手を差し出し、
「では...その...なんだ...体に気をつけてな...」
と照れくさそうに言った。
シンも手を差し出し握手をしながら、
「トダカさんも」
と返した。
そしてトダカは手を放し続けた。
「もし...もし、疲れたらいつでも戻ってきて構わないぞ。」
「・・・」
「ここを、自分の家だと思ってくれても構わないと私はその...思ってるんだ...」
さっきより更に照れくさそうな顔をしてトダカは言った。
「はい。 いつか...いつかきっと、全てが終わったら『帰ってきます』。」
「そうか... 『待ってるぞ』シン。」
「はい!!」
289通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 03:51:35 ID:???
シンは笑顔で手を振りながら坂を下っていった。
しかし、数秒後に戻ってきて大声で、
「コーヒーおいしかったです!!!! 今度また淹れて下さいね!!!!!」
っと叫び今度は風の様に消えていった。
今度こそ、その姿を見ることは出来なかった。

少々呆気に取られたトダカは呆然としていたが、それとはまた別の事に思いを巡らせていた。

(今度戦場で会うかもしれない...か... その時私とシンが...)
そこまで考えた時にトダカは頭を振って今まで考えたことをも振り払おうとした。
(そんなことがあるわけないではないか... そう...あるわけが...)

シンにとって、トダカはかけがえのない人となった。
それが過去形となる日が来ることを、誰の手によって過去形へと変えられてしまうかを
満たされた幸福という感情の渦の中、今のシンにはそれを思うことすらありえることではなかった。



――「僕が守ってあげますよ」  ―シンにとってその言葉に偽りはなかった...そう偽りは...




えと、これからまだまだオーブ編続きますだ...
それから適当にシンの仕官学校時代の話の捏造でもしようかと...

自分で書いてて香ばしいの重々承知ですが、
最終回分まで書いてみたいのでよろしければお付き合いください...
290通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 04:22:00 ID:???
gj!付き合うとも!
291通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 04:41:06 ID:???
>>290
アリがd(つд`)

この板にも結構SSスレがあってびくり。
まあ、ここは題名からしてSSスレですらないのですけど...w
そしてそこのスレのテンションの高さに付いていけない悲しい自分ガイル。

それと対を成す「もしもステラの性格がまともだったら」スレもなくなってしょぼんぬ...

一応、仕官学校時代、スティング・アウル・ステラの裏話、アーサー小話とかも考えてるので、
話の筋まとまったら書いてみますね。
292通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 14:34:00 ID:???
折れも付き合うze!
293通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 15:43:17 ID:8lud0uSE
職人さん乙age
相変わらずこっちのシンはまともだなあ
癒される…  
294通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 16:21:23 ID:???
ワラタ
295通常の名無しさんの3倍:2005/08/22(月) 18:39:02 ID:???
やばい、本編より全然面白い
296通常の名無しさんの3倍:2005/08/23(火) 00:33:18 ID:???
>>295
おまいは何故そんな当たり前の事を口に出して言えるのだ
297通常の名無しさんの3倍:2005/08/23(火) 11:58:56 ID:???
職人さんGJです!
トダカスキーにはたまらん補完とです…エプロン姿ハァハァ親子トダシンありがたや。
本編でもこの二人の交流や苦悩がもう少し深く描かれてたら、対オーブ戦やシンの印象は随分変わったでしょうにね。
とりあえずトダカさんには特攻やらAAに行け発言なぞせず、
最期までオーブ軍人の職責を全うした上でシンの手にかかって頂きたいものです。
しかしいざタケミカヅチの悲劇by職人さんが投下されたら…マジ泣きしてしまいそうだ。
298通常の名無しさんの3倍
保守