【ミネルバ】アーサー・トラインを語る12【副艦長】
クルーゼ「また君か。厄介な奴だよ君は。あってはならない存在だというのに。」
アーサー「何を。」
クルーゼ「知れば誰もが望むだろう。君のようにはなりたくないと。君のようでありたくないと。」
アーサー「えぇっ!?」
クルーゼ「故に許される、君という存在を。」
アーサー「私は、それでも私は、EROだけが全てじゃない。」
クルーゼ「それが誰に判る?何が判る?判らぬさ!!誰にも!!」
アーサー「あなたは、あなただけは。」
クルーゼ「幾ら叫ぼうが今更。」
クルーゼ「それが運命さ。知りながらも突き進んだ道だろう?」
アーサー「えぇっ!?」
クルーゼ「神作画と信じ、地雷だと逃げ、抜かず、積まず、その果ての終局だ。
もはや止める術など無い。そして滅ぶ。エロゲは。滅ぶべくしてな。」
アーサー「そんな事。」
アーサー「そんな、あなたの理屈。」
クルーゼ「それがコンピュータソフトウェア倫理機構だよ、アーサー君。」
アーサー「違う。エロゲは、エロゲはそんなものじゃない。」
クルーゼ「はッ、何が違う?何故違う? この萌の妹と幼なじみと、
超人な主人公しか持たぬ者達の世界で。何を信じ、何故信じる。」
アーサー「それしか知らないあなたが。」
クルーゼ「知らぬさ、所詮エロゲは己の欲しいタイトルしか知らぬ。」
クルーゼ「まだ苦しみたいか、何時か、やがていつかはと、そんな甘い毒に踊らされ、
一体どれ程のゲームを買い続けて来た」
クルーゼ「フッフッフ・・・、ハッハッハッハ。どの道私の勝ちだ。
ビックサイトが自爆すれば秋葉原は炎上する。もはや止める術は無い。
地は焼かれ、オタク共の汗と悲鳴は新たなる争いの狼煙となる。」
アーサー「そんな。」
クルーゼ「エロゲが、数多待たされた発売の日だ。」
アーサー「そんな事。」
クルーゼ「それだけの業、重ねてきたのはageだ?オルタとてその一つだろう?」
アーサー「それでも、買いたいと言う儲が居るんだ。」