せっかくだからステラを屍姦したい奴の数→

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240通常の名無しさんの3倍:2005/06/16(木) 16:54:10 ID:???
おらあ!
2414作目…その10:2005/06/16(木) 22:05:03 ID:???
シンは目を覚ました。
朝日が窓からカーテン越しに降り注いでいる。
テレビの音が聞こえたので顔を向けて見ると、ステラが真剣な表情で見入っていた。

「ステラ、おはよう。」
「…ん?おはようっ!あのねっ、あのねっ、ステラねっ、」

「ど、どうしたのステラ?」

「あのねっ、ゆーえんち行きたいっ!シンといっしょにゆーえんち!」

テレビでは若い女子アナウンサーが遊園地でキャーキャー騒ぎながら紹介番組をやっていた。

「遊園地か…(今日から仕事を探そうと思ってたけど…まだ金にも余裕あるし、今日1日ぐらいならいいかな…)…うん、じゃあ早速今日行こうか。」

「ほんとっ?ほんとっ?うれしいっ!」

ステラが無邪気に飛びついて来た。慌てて抱きとめたがベッドに押し倒される。

「はははっ。そんなにうれしいの?じゃあ早く朝飯食べて用意しよう。」
「うんっ!」

シンとステラはホテルの食堂で朝食を済ませ、街に出た。
その時シンは服装のおかしさに気付いた。人目を避けながら服屋を探し早足で入る。

「さすがにこの格好はまずいな…ステラはどんな服がいい?」

「…ステラ、水色とかピンクと好き。あと、かわいいの。」

2人が店を出た時には立派に普通の若者になっていた。
シンは黒い長袖とジーパン、ステラはピンクのノースリーブに水色のミニスカートだ。

「今朝のテレビでやってた遊園地ならここからバスで2時間ぐらいかな。とりあえず駅のバスターミナルへ行こう。」

シンは手際よく手続きを済ませ、指定のバス停に向かった。バスはもう到着していた。
242通常の名無しさんの3倍:2005/06/16(木) 22:07:46 ID:???
いつも乙です。
できるならこのまま純愛キボン。
243通常の名無しさんの3倍:2005/06/16(木) 23:00:15 ID:???
超GJ!!
2444作目…その11:2005/06/17(金) 00:24:21 ID:???
バスは2階建てで1階は荷物置き場、2階は客室になっていた。
シンとステラは前から4番目の席だ。ステラが車酔いを起こすのを心配して、シンはステラを窓側の席に座らせてあげた。
バスに乗って1時間が過ぎた頃、ステラに異変が現れ始めていた。
青ざめた顔で下を向き、苦しそうに息をするステラ。
シンは車酔いだと思って背中をさすってあげていたが、すぐにただの車酔いではないことに気付いた。

「…ハァ…ハァ…いや…いや…いやあぁぁぁっ!」

急に大声を出したステラに、周りの乗客が一斉にざわめいた。

「あ、あの、すいません、すいません…」

「いやっ…いやっ…怖いっ…怖いっ」

シンは周りの視線を浴びながらステラを連れて1階の荷物置き場に降りた。バッグやトランクの隙間に座ってステラをなだめる。

「ステラっ、ごめん、オレがこんな…人がいっぱいいる所に連れて来たから…」

「…いやっ…怖いっ…助けて…」

頭を振りながら何かに怯えるステラ。シンはそんなステラがあまりにも哀れで涙が出そうになる。
バスが止まるまでシンはずっとステラを抱きしめて黙っていた。
2454作目…その12:2005/06/17(金) 00:39:31 ID:???
バスから一番に降りてシンは休めそうな場所を探し、駅前のホテルに入った。

「すいません、あの、ロビーで少し休ませてもらえませんか?この子がちょっと、体調を崩してしまって…」

尋常でないほど弱ったステラを見て職員も断る事が出来なかった。
エアコンの効いたロビーのソファーにステラを座らせ、シンは自販機でミネラルウォーターを買って来た。

「ステラ…これ飲んで…ちょっとは落ち着くと思うから…ねっ。」

ステラの口元にペットボトルを近づけると、ステラはほんの少しだけ飲んでくれた。

「…ハァ…ハァ…シン…ごめんね…ごめん…」

「何言ってんだよ…ステラ…」

少し落ち着いてきたのか、ステラの目が焦点を定められる様になっていた。

「…ごめんね…ステラのせいで…ステラがゆーえんち行きたいなんて言わなかったら…」

「違うよ、ステラのせいじゃない。オレが悪いんだ…遊園地は連れてってあげるよ、絶対。」

「…うん…でも…またステラがこうなっちゃったら…ゆーえんち行っても、シンたのしくないよ…」

「…大丈夫。なんとかなるよ…オレに任せて。」

「…うん…ありがと…」

ステラはシンの胸に倒れ込み、そのまま眠ってしまった。

「…約束したもんな…絶対連れてくよ…絶対…」
246最終回:2005/06/17(金) 00:53:45 ID:???
その日はそのままホテルに泊まった。
朝になるとステラは少しだけ元気を取り戻した様だった。

「…シン…どーするの…かえる?」

ステラが悲しそうな顔で言う。

「いや、行こう。遊園地に。」

その日の夜、シンとステラはもう閉まってしまい、真っ暗になった遊園地に忍びこんだ。

「…なんにも…うごいてないね…」

「うん…でも、いいじゃないか。ほら、観覧車が見える。テレビでやってたやつだよ。」

「…うん…おっきいね…でも、のりたかったな…シンと2人で…」

「…いつか、人がたくさんいても平気になるよ。ステラは強い子だから…そしたら、また2人で乗りに来よう。」

「…うん…」

シンとステラは誰もいない遊園地のベンチに腰掛けて空を見上げた。

「見て…空が…星でいっぱいだよ。昼に来たらこんなに綺麗な星空見れなかったよ…」

動かなくなった観覧車やジェットコースターのレールは満天の星空によく似合う。

「ステラと…ずっと…いっしょに、いてくれる…?」

「…もちろん。…ずっと…側にいるよ…」

星空だけが、儚げな2人の未来を祝福してくれていた。
247作者:2005/06/17(金) 00:56:58 ID:anQuJ7CF
長い間ご愛読ありがとうございました。
248通常の名無しさんの3倍:2005/06/17(金) 01:04:44 ID:???
スレ違い甚だしい
249通常の名無しさんの3倍:2005/06/17(金) 01:38:46 ID:OdQOxPoV
      <いいぞ ベイべー!
         逃げる奴はネクロフィリアだ!!
           逃げない奴はよく訓練されたネクロフィリアだ!!
            屍姦野郎を虐め殺すのは
    ∧_∧    心の痛まない娯楽だぜ! フゥハハハーハァー ! ! !
    (,, ゚Д゚)((ニ(ニ(l            ,  ''"´"''': ; . ,
   /ヽヽ|三三二弌ll============lニlll),,'   . : ;  _,; "
 ヽ(  ゝつニ〃l,=l┘            "'' -''''"´
   (,__)-つ          ズガガガガガガガガガ…
250通常の名無しさんの3倍:2005/06/17(金) 01:41:23 ID:???
>>247
もう終わりですか…ぶっちゃけかなり楽しかったっす\(・∀・)/
こういうの、結構好きだったんで…
シンの優しさがね、良いっす!なんか本編のシンにも愛着がもてた!
作者GJ!今まで有り難う

















>>248心なしな貴様は逝ってよし
251通常の名無しさんの3倍:2005/06/18(土) 00:46:00 ID:???
完結してたーーーー!!!!
GJでした!!!
252通常の名無しさんの3倍:2005/06/18(土) 01:03:35 ID:???
GJ!!しかし終わってしまったなんて信じられない・・・番外編とかで復帰する気はありませんか?
253通常の名無しさんの3倍:2005/06/19(日) 23:23:16 ID:tHLgLPAj
保守
254通常の名無しさんの3倍:2005/06/20(月) 00:35:49 ID:???
誰かSS書かないかな?
255通常の名無しさんの3倍:2005/06/21(火) 20:13:14 ID:???
保守
256通常の名無しさんの3倍:2005/06/22(水) 20:12:26 ID:???
俺が画像うpしてやるぜ
257通常の名無しさんの3倍:2005/06/22(水) 20:16:49 ID:???
258通常の名無しさんの3倍:2005/06/22(水) 20:21:28 ID:sou1jZdu
age
259通常の名無しさんの3倍:2005/06/23(木) 02:24:01 ID:???
普通のSSよりテンションおかしくてもいいなら書くけど
260通常の名無しさんの3倍:2005/06/23(木) 06:58:20 ID:???
書いて書いて!
261通常の名無しさんの3倍:2005/06/23(木) 18:12:44 ID:???
是非お願いします。
262通常の名無しさんの3倍:2005/06/25(土) 03:47:44 ID:???
あげ
263 ◆Star8foARk :2005/06/25(土) 16:18:41 ID:???
1・テンションは独特。性格とかわり切って楽しんでね
2・スレタイの軌道に乗せるつもりもあるけど、ガチ屍姦狙いだと痛い目にあうかも
3・最近、結構見知らぬ規制に合う。
の内容でお送りします。

 第1話 さらば愛しきステラよ

「シン……好き……」
「ステラ……」

 突然だが、ステラが死んでしまった。ステラはデストロイガンダムに搭乗して
ベルリン市内を焼き払った。多くの命を奪った。だから今度の戦いでの彼女の死は
ある意味、当然の結果、報いなのかもしれない。
 でも……理解は出来ても納得出来ないことぐらい……俺にだってある。

「ステラアァ死んぢまったかあぁぁぁ!」
「シン!」
「な、なんだ!」
「ステラ蘇ったよ!」
「ありえねぇ……それはありえねぇー。一度死んだ物は二度とは生き返られないんだ」
「そんなぁ」

 これは一時的な錯乱状態だろう。幻聴というやつでもある。ステラの死が悲しい
あまりに、ステラの最後の言葉が心の琴線を揺れ動したあまりに俺は
激しい動揺を起こしている。静まれ、俺の鼓動よ。

「ステラ……せめて誰の手にも付かないよう……大好きだった湖に沈めてあげるから」
「湖じゃなくて海だよ?」
「うっさい、ハゲ! バカ! ゲイ!」

 俺は思わず右手を振りかぶった。虚しく宙を切り、そのまま俺は崩れ落ちる予定
だった──が、そこにはあったのだ。ステラのきょとんとした笑顔が。
 思わず俺は問い掛けた。誰もいない筈の灰色の空に。
264 ◆Star8foARk :2005/06/25(土) 16:20:28 ID:???
「ステラ……なのか?」
 寒さと緊張の震えのためか、しゃがれた蛙のような声で俺は呟いた。
ステラ(らしき顔)の人はこくりと頷いて、

「そだよ」
「ああ……刻が見える」
「やったぁ! シン、わたしのこと見えてる!」
「ちょっと待て! 怪しい!」

 そういえば、あの戦いの最中、俺がステラを説得しようとしたその前後、俺たちは
一緒に宇宙を駆けた。でもあれは真実であって、事実ではない。
 丁度、あの時の感覚に似ている。ステラに共鳴しているようで、歪んだ妄想に
浸っているだけなのだ。

「シン、寒くなってきた」
「紅茶を飲もう……安物だけど美味しい紅茶があるんだ」

 俺がステラの遺体を抱えると、

「うひゃあ、くすぐったい」
「な……なんてことだ。こんなに冷たくなっちまって……ちくしょう……ちくしょおおおーっ!」
「コクピットの中に入れて欲しいな」
「OK」

 ステラと一緒にコクピットに潜る。しかし体感的にどうも狭苦しく感じるのだが……。
モニターも心なしかボヤけて映って見える。きっとインパルスの瞳も霜で滲んでいるのだ。

「ふうぅ」
「涙で視界がぼんやりするぜ」

 指で涙を拭うと、改めてメインカメラを点灯させる。これが……最後の涙だ。
265 ◆Star8foARk :2005/06/25(土) 16:21:52 ID:???
「シン……艦はあっちだよ?」
「おう。ステラを沈めたら帰る」
「わたしまだ眠りたくない……」
「ステラ……お前はもう死んでいる」
「あんな湖に捨てられたら、ぶくぶくに太って沢山ガス出して
下手したら蜂の巣になっちゃうよお」
「ああ、俺……酸素欠乏症にかかって……ごわっ!」

 刹那、バールのようなもので殴られたような強い衝撃が後頭部を襲った。意識が飛び出す寸前
俺の脳裏を過ぎったのはステラ(実体)の振りあがった右腕だった。
良かった……ステラは死んでなかったんだ。俺、死んだかもしれないけど……。

「ごめんねシン……わたしは生きてる……絶対生きてる」


 その後のことはよく覚えてない。とりあえず知らぬ間にインパルスはミネルバに
帰還していた。背中にやけにダルイ。重たいランドセルをしょっているようだ。

「そいつは誰だ、シン!」
「シン、今度の戦いグッジョブだ」
「シン、その子どうするの?」

 アスラン、レイ、ルナが俺を出迎える……どうにも異様な雰囲気で。

「お前ら一片に喋るな! ん? そうか、結局ステラを……」
「………」
「ハハ……ステラははもう笑わない、もう泣かない、もう怒らない……」
266 ◆Star8foARk :2005/06/25(土) 16:25:30 ID:???
 夢から醒めるってのはたぶんこういう状況を指すのだろう。哀愁の荒波に包まれた
俺は背中からステラを下ろして壁に立てかけると、一人ブリッジの姿勢を取った。
えびぞりになりながら、天井を仰ぐ。今の俺の心にピッタリな出口のない、灰色のどんぶりを
体言してみた。
 感傷に浸る俺を気遣ってか、誰も言葉を発しない……無言…沈黙……。
 ん……また視界がボヤけてきた。

「ヴェ━━━━(OwO)━━━━イ!!!! 」
「うわっ」
「ひィイ死ぬのはいやあぁぁ」
「うう、耳元で泣くな」
「なんだと?」
「……」

 ──ステラだ。

「どう?」
「……大好きだ」

 ブリッジの姿勢から勢いよく、立ち上がると俺はすっと右手を差し出した。
ステラもそれに応える。そこに人肌の感触はなかったけれど……二人の手は確かに
宙で繋がっていた。

「シンが……シンが壊れちゃったよぉ」
「いや、今日のシンは良好さんだ」
「おい、シン。この女、死んでるぞ」

 そういう訳でステラはまたミネルバに戻ってきたのである。俺は思わず嬉し涙を
流してしまったけど、ま、これはアリだよね。

                        続くとか続かないとか。
267通常の名無しさんの3倍:2005/06/25(土) 19:51:57 ID:???
なんなんだ。この歪んだ世界は。
268通常の名無しさんの3倍:2005/06/25(土) 20:27:34 ID:???
ageage(・∀・)ウェーイ!
269通常の名無しさんの3倍:2005/06/25(土) 20:45:18 ID:???
ていうかこのステラキモカワイイw
270通常の名無しさんの3倍:2005/06/25(土) 21:28:48 ID:???
なんかアスランキモスwww
271通常の名無しさんの3倍:2005/06/25(土) 22:31:29 ID:???
漏れも何か書こうかな。
272通常の名無しさんの3倍:2005/06/26(日) 01:51:04 ID:???
>>271
是非お願いします。
273通常の名無しさんの3倍:2005/06/26(日) 05:49:37 ID:???
ルナ以外みんな変態なのがすげえ
274 ◆Star8foARk :2005/06/27(月) 01:27:37 ID:???
 第2話 分解されたシン

「んんう、旨いっ!」
「いいなぁ」

 夕暮れ時のアフター5、自室のベッドに腰を駆け優雅にレモンティを啜る俺。
その横でステラが、ご飯をお預けされた犬のような目でじっと見つめている。

「いいな、いいな」
「……なあステラさんよ」

 ふと鋭い眼光をステラに投げかける。その迫力に押されたのか、ステラはきょとんとした
顔付きのままだが、ベッドの上で縮こまって正座をした。

「この現状を客観的に言うぜ。ステラの遺体は現在、こっそり艦内に
保存されている……。そして俺はステラと呑気に会話している」
「う、うん……」

 室内に緊張が走る。俺は臨場感を増すために、やや溜めを作り左手に
力を込めて口火を切った。

「つまり……ステラはこの世に二人存在するんだよ!」
「なんだってー!」

 そして静まる空間……。ステラは目をパチパチさせて驚いている。

「そ……そうだったんだ」
「ああ、世の中には同じ顔の人間が三人いるというからな」
「え? じゃあ、あっちのステラはそっくりさんってこと?」
「あれ? そうなるの?」
275 ◆Star8foARk :2005/06/27(月) 01:29:06 ID:???
 顔を見合わせて首をかしげる二人。
 ……いや、冷静に考えるとそんなことはないよなあ。不意をつかれた俺はつい、
ステラに意地悪というか反撃をしてみたくなった。

「待てよ、こっちのステラが偽者って可能性もある……」
「そんなぁ」


 ──その頃、そんな二人の会話を立ち聞きしている者たちが居た。

「シン、帰ってから何かに取り憑かれたようにずっと一人でブツブツ言ってるわ……
アスランはどう思います?」

 不安げにルナマリアが訊く。アスランは口に拳を当てると真顔で、

「いや、2年前のオレもあれに似た状況に陥った。オレがそうだったんだから、これは
思春期特有の現象と言って間違いないな、たぶん」

 と妙に自信ありげに語る。ルナマリアはレイに視線を向けて、意見を促す。
レイは何故か顔を逸むけて、それから呟いた。

「……人間、無性に独り言を言いたくなるときがある。シンはたまたま今日がそうなのだろう」

(ふ、二人ともどこまで本気なのやら……)

 半ば呆れ気味のルナマリアだが、二人とも至って普段通りなので突っ込めない。
 しかし、実はこの時ボケて対応していた人がいた──レイである。
 シンが帰還して直ぐのこと、シンはステラの遺体をどうするか悩んでいた。
良案思い浮かばず、結局前回の件で協力してくれたレイを再び頼ることに決めた。
276 ◆Star8foARk :2005/06/27(月) 01:30:13 ID:???
 ◇

「このままじゃステラが解剖されちまう。なんとかしてくれーレイ」
「しょうがないなぁシンは」

 シンとレイは周囲の目に付かぬうちにステラを自室に連れ込んだ。隠し扉を開けて、奥を紹介する。
そこにはレイにとっても忌々しいはずの、アレが設備されていた。

「これはロドニアのラボから研究用に拝借した培養液だ……とりあえず、これで遺体を保存できる」
「恩にきるぜ、これでステラを生かすことが出来る」
「……シン……残念だがその少女は死んでいる。一度死んだ物は二度とは生き返らない」
「ハハハ、そんなことは分かってる……そんなことはどうでもいい」

 シンは半笑いを浮かべ、それからばつが悪そうに軽く頭を下げた。シンが退室していくと
レイは培養液の中のステラをもう一度覗いた。
 瞳を閉ざした少女には光が射すこともない。死んでいる、間違いなく。
しかし、その事実の塊がレイの視線を否応なく釘付けにする。

「確か、ステラといったか……結局、死んだのか……死んでしまうのか……」

 一方のシンは自室に向かって一心不乱に走った。立ち止まること、振り返ることは
タブーであるかのように。

(ステラは居る……部屋に帰ればそこにいる……)

 ◇
277 ◆Star8foARk :2005/06/27(月) 01:31:22 ID:???
 食事も済ませ、さあこれから何を話そうと思っていた時である。ステラは頻繁に
欠伸を繰り返すようになった。俺は内心、戸惑っていた。ステラは目を閉じぬよう
懸命に耐えている様だったが、ついに体をベッドに倒した。

「シン、わたし今日は色々あって疲れたからそろそろねむ……横になる」
「まだ七時だぞ、ガキめ」
「ふわわあぁ……そういえばわたし、何歳……だっけ……」
「おいステラ……」

 ……寝息を立てている、大丈夫。ステラは眠りに付いただけだ。大丈夫。

「まったく、俺のベッド優雅に使いやが……って」

 まっすぐに伸びた足が俺の腰と交錯して、突き抜けている。毛布からはみ出ている
上向いた乳房を見て俺は目を背けた。
 机の上には湯気を失ったティーカップが一つ。取っ手を掴んだ指に力が篭る。
唇が震えた。

「壊す……壊すぞ、フリーダム」

                          続くっぽい
278通常の名無しさんの3倍:2005/06/27(月) 02:02:11 ID:???
なんつーか・・普通にクオリティ高くね
279通常の名無しさんの3倍:2005/06/27(月) 03:57:36 ID:???
ステラはかわいいけど、シンは怖いな
280通常の名無しさんの3倍:2005/06/27(月) 05:24:31 ID:???
(・∀・)イイヨ、イイヨー!
281通常の名無しさんの3倍:2005/06/27(月) 22:33:16 ID:???
ageage(・∀・)ウェーイ!
282通常の名無しさんの3倍:2005/06/28(火) 19:40:40 ID:???
某スレじゃマユを屍姦しようとするシンがいるわけだが。
283 ◆Star8foARk :2005/06/29(水) 07:35:01 ID:???
例のごとく、なぜか串規制食らい…。

で知り合いから指摘されたんだけど、デストロイ戦と議長演説が同日?っぽく
後者は夕方らしいです。
つまり2話で一部矛盾が生じたけど、そこら辺は修正ってことで。

書いといてなんだけど、あんまり1,2クールは詳しく見てないからなー。
今度から一応録画しとこう…。
284 ◆Star8foARk :2005/06/29(水) 07:36:21 ID:???
 第3話 スーパーエースは電気ステラの夢を見るか?

 ノックの音がしない。シャッター式の扉だからね。

「シン、入ったぞ」
「……シン、アスランだ」

 レイが呼びかける。俺は構わずパソコンのキーボードを打ち続ける。モニターには
フリーダムとグフの空中戦が映し出されている。一瞬で接近されバラされたグフ。
カメラが向いてからの反応が迅速で、スラスターの扱いも完璧──フリーダムに死角はない。

「ちょ、待てよ! 何をしてるんだシン!」
「なにって……フリーダムとの戦闘シミュレーションだ。今、MSで一番強いのはこの
フリーダムでしょ。なら利用するしかないじゃないか」

 肩に置かれたアスランの手を振りほどき、睨みすえる。アスランも負けずと睨み返してくる。
だが唇をかみ締めた形相はいかにも悔しそうだ。

「……確かにフリーダムは強い……だが、キラは世界じゃ二番目だ」
「負けの経験者の癖に……」

 アスランの膝が上がっていた。前蹴りだ。俺は椅子を後ろに滑らせて回避を取り、立ち上がる。
しかしこれは迂闊だった。アスランは蹴り足を返してそのまま、側頭部への回し蹴りに移行。
俺は右手を上げる。衝撃が走った。後方にいたレイが椅子と一緒に壁際に吹っ飛ばされる。

「レイ! なんて惨い真似を……」
285 ◆Star8foARk :2005/06/29(水) 07:38:09 ID:???
 その間、尚も続くアスランの攻撃。上段から振りかぶった手刀から派生した中断への貫手を見て、
俺の中で種が弾けた──こいつマジだ。

 部屋一杯に距離を取る。案の定、アスランは我慢強くなかった。
右足で思いっきり踏み込んできた。ここからは予想通りだった。左足で奴の右膝を踏み台。
放たれた右正拳突きは威力を失い、俺の左脇に掴まれる。こうなっては俺の
右膝蹴りを避ける手立てはない。
 顔面を強打したアスランは豪快に崩れ落ちて、しかしすぐさま立ち上がった。鼻血が出ている。

「……シン、お前が世界で三番目だ」
「そりゃないぜ」

 そこに復帰したレイが脇腹を抱えながら割って入る。

「アスラン、シンには私からきつく言っておきますから」
「ぬうぅ……いいだろう、しかし覚えておけ。キラは……キラは敵じゃない」
「あぁん?」

 俺は口と目を尖らせた。思わぬ発言だけに内心、よく分からない感情が渦巻いていた。

「……キラはまさしく宿敵【とも】よ」

 アスランは不敵な笑みと鼻血を強調してから退室した。ベッドから間抜けな寝言
が聞こえたのは、丁度その時である。
286 ◆Star8foARk :2005/06/29(水) 07:39:50 ID:???
「そんなぁ……スティング……アウルがコロッケ横取り食べちゃっ、た……」

 よく分からない感情が俺の中で明確に形成されていくのを感じた。血が滾るというのは
こういうことなのだろう。今の俺なら、神様だって殺せる。

「フリーダムは……俺が倒す」


 日も落ちる頃、プラントのデュランダル議長から全世界メディアに緊急メッセージが
投げかけられ俺たちはラウンジのモニターでそれを視聴した。最初は先のデストロイ戦に
ついての報道だった。
 俺はそこで改めてデストロイに殺されていく現地住民たちを直視した。いや、一瞬で消滅していく
彼らが、本当に死んでしまったのか甚だ疑問だった。分からなくなってきた。

 やがて話は軍需産業複合体『ロゴス』に移っていった。彼らが戦争の元凶であること、
彼らを討つことを宣言して、議長の演説は幕を閉じた。みんなデュランダル議長の
言葉に感銘を受けていたようだ。

「ロゴスっていうのが悪いのかな……?」
「ステラ! 起きたのか!」

 いつの間にかステラが横に居た。どうやら、議長の演説も見ていたらしい。
表情は少し沈んでいる。
287 ◆Star8foARk :2005/06/29(水) 07:41:52 ID:???
「わたしが殺したのに」
「気にしてるのか? ステラは軍人として命令に従っただけだ。ステラがやらなくても
誰かがやった。そうだ、それに兵士になったこと自体、故意じゃないんだし」
「え、え? そう、なんだ」

 今まで発したことのないような動揺の声音だった。このステラの反応にはいささか俺も驚いた。

「だから、その、気に病むことはない」

 そうか……ステラは何も知らないんだ。何とか取り繕うとしたが気の利いた
言葉は思い浮かなかった。むしろ次にステラが口にした言葉は、俺自身ずっと
気がかりに思っていたことだった。

「結局、ステラ・ルーシェって何者だったんだろう?」
「……本当はそれを探す予定だったんだ。なのに……」

 ……なのに? いや、おかしい。何も後悔する要素なんてない。戦争の元凶を絶つ。
マユの敵も取る。ステラは生きている。恐ろしいほどに全てが順調なのだ。俺は笑った。

「でも、敵ははっきりとした。戦争は終わる……ロゴスをぶっ壊す」
「うん……」
「フリーダムも倒す」
「うん」
「それからでも遅くないよな俺たち」
「うん!」

 ようやっとステラが笑ってくれた。心なしか以前より手がかかる子になったような気がする。
 そして俺は、赤い血が滾り再生していくのを感じていた。今の俺なら、死すらも殺せる。

                                     続くよ
288通常の名無しさんの3倍:2005/06/29(水) 20:23:22 ID:???
いきなり格闘ものになったからビビッタw
289通常の名無しさんの3倍
なんか毎回作風がちがう希ガス。