さて、期待のミネルバに配属されたワケだが・・・どーせなら楽しくいかないとな。
取りあえず、友達100人――アイツは確かインパルスのパイロット。何でキョロキョロしてるんだ?探し物か?
巻き込まれたら面倒だな・・・おっと、シンの手前にガナザクパイロットのルナ・・・なんだっけ?まぁノリで誤魔化すか。
「よおっ、ルナマリンじゃないか。1人で何してるんだ?いつも一緒のアスランはどうした?」
「おはようございます、ハイネさん。隊長は・・・あ、そうだ!今空いてますか?」
「おっ!いきなりデートのお誘いか?喜んで受けよう♪」
「ありがとうございます。残念ながら隊長も一緒に、ですけどねっ」
ぬっ・・・まぁ、たまには3Pってのもいいか。
「それとハイネさん、私はルナマリアです。妹と混ぜないで下さい」
「あ〜ゴメンゴメン。でもさぁ、アスランの奴がいっつもルナルナ言ってるからそこばっか覚えてるんだよね」
「えっ!?あー・・・ハイ」
ルナマリアの顔がほんのり赤くなった・・・やべ、マジで可愛いかも・・・。
「えっと・・・一緒に部屋まで来てください。隊長が準備して待ってます」
ルナマリアに連れられて部屋へ入るとアスランが出迎えた。
「おかえり、ルナ・・・チュッ・・んんっ・・・」
「んっ・・・ぁ・・・はぁ・・・ヤダ、隊長・・・ハイネさん見てるのにぃ・・・」
「え!?あ、失礼しました。ど・・・どうぞ、適当に座って楽にして下さい」
「そうさせて貰おう。しっかしお前等、いつもこんな事してんのか?はははっ」
はは・・・冗談で言ったんだが、沈黙してる所を見るといつもしてるのかよ・・・畜生。
「なぁ、アスランもルナマリアもいつもは2人でヤってるんだろ?俺が入っちゃっていいのか?俺は良いけどサ」
「私は3人でやるの初めてなんですよ。隊長は?」
「俺は・・・オーブにいる時は子供がたくさんいたし・・・カガリとかも――」
アスラン子供いるの!?と言おうとした瞬間、ルナマリアがアスランを優しく抱いた。
「隊長・・・辛い事を思い出させてごめんなさい。でも今は私がいるじゃないですか。もうオーブは忘れましょう?」
そう言うと2人は再びキスを始めた。あーもう堪らんっ!限界だ!!ホットリミットだ!!!俺は着ている赤服を脱ぎ捨てた。
ハイネ・ヴェステンフルス出るぞ!!
「えっ!?キャアッ!!ハ、ハイネさん?暑いんですか?」
「あぁ、もうヤバイくらいバーニングしてる!!早くヤろうぜ!!」
「あ、あの俺達がやるのはマリオカ○トなんですが・・・」
早く言えよ・・・これじゃ頭の弱い先輩じゃないか。
「後輩相手にTVゲームとはいえ手加減は・・・あれ?なんか俺のコントローラーだけテカってるな。正規品じゃないのか?」
「隊長の自作なんですよ、それ。それにしても、落ちてた携帯からこんなの作れるなんて隊長はスゴイです・・・」
「ルナが部品を拾ってきてくれたお陰だよ。幸い落ちてた携帯はオーブ製でな、オーブの物は・・・品質はいいんだ」
見つめ合った後、2人は三度キスを・・・何だこの2人は?羨ましい・・・。
くそっ、こんなの魅せつけられたら俺の下半身だけだけロケットスタートしちまう。
「やったぁ!また私の勝ちですね!!」
「ルナはテニスだけじゃなくカートも強いんだな、参ったよ」
ルナマリアが33連勝。だがな、アスラン・・・フェイスである俺の洞察力をなめるなよ?
お前・・・ワザとだろ?テニスがどうだったか俺には分からんが、カートはワザとルナマリアに負けてるだろ?
俺のヨ○シ-の後ろにずっと付いてたし、障害物全部俺に向けてくるし・・・しかも全部当たったし。
さすが射撃はザラのお家芸だな。
第一、ルナマリアが喜んでる顔を見てニヤニヤしてるお前を見れば誰でも気付く。
いいなぁ・・・この2人。ちくしょおー。
さすがにゲームは飽きたので3人で食事を取りに行くと、丁度シンも現れた。
「あ、でこ・・・いえアスランさんとルナ。それとハイネさん・・・どうも」
全員がカレーを頼み同じテーブルへと付く。当然アスランとルナマリアは並んでいる。
ミネルバのエースパイロットか・・・ちょっとプライベートを探ってみよう。
「なぁシン。お前は今日の午前何してたんだ?お勉強か?」
「えっと・・・その、マユを探してあ゛あぁ゛ーーぁっッ!!!ちょっとアスランさん!アスランさんの皿だけ肉が多いですよ!!!」
もうザフトは駄目かもしれんね。
「あのー隊長。どうやら私のカレーだけ手違いでフェイス盛りになってるみたいなんですけど・・・食べて貰えませんか?」
「ん・・・わかったよ。ルナはいつも緑盛りだもんな、フェイス盛りは多過ぎだ」
「ルナ!ルナ!!ルナ!!!俺も!俺も食べてあげるよ!!」
「すいません、隊長。じゃあ口開けて下さい。はい、あ〜ん・・・」
「・・・ルナの味がする」
「俺もルナの味食べたい!!下さいよ、アスランさん!!」
綺麗にスルーされるシン。どうやらミネルバの人間関係は面倒な様だ。
ところで他の3人は気付いていない様だが、さっきから俺達のテーブルをお揃いのカレーを持ってグルグル周ってる金髪。
チラチラこっち見てるし、仲間に入りたがってるとしか思えない。やれやれ、俺の出番か・・・。
「レイっ!飯食うならお前もココ座れよ。パイロット同士で話そうぜ」
「ありがとうございます。ですが、そのテーブルはもう椅子が・・・」
「シン、さっき俺がルナから貰ったカレーの皿を・・・ほら、あげよう。ルーが少し残っているだけだが・・・」
「えっ!いいんですか!?やったぁああーーー!!!ありがとう、アスランさん!!・・・用事を思い出したんで失礼します!」
シンは皿を受け取ると足早に去り、代わりにレイが座る。恐らく、あのカレーはオカズと化すだろう。
「アスラン、今の作戦は見事だ。だがな・・・今渡した皿はルナマリアのじゃなくて俺のだろ・・・ワザとか?」
「俺にはルナの皿を危険な目に合わせるような真似は出来ませんから。な?ルナ・・・」
「隊長・・・大好きです」
2人が自分たちの世界へ旅立っている間、レイと話す。10分ほどで2人はこっちへ戻って来た。
「隊長・・・私、もう・・・」
「そうだな、部屋へ戻ろう。夜のミーティングが始まるまで可愛がってあげるよ・・・ルナ」
そう言うと2人は俺達に挨拶をして帰っていった。
俺はその後もずっとレイに明るい話し方を教え続ける。
どうやら俺はとんでもない艦に配属されたらしい。