んぅ…やめろキラ…私たちは姉弟なんだ…ぞ…ん…

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163通常の名無しさんの3倍:2005/03/29(火) 18:53:58 ID:???
>>162
ageんなカス
164通常の名無しさんの3倍:2005/03/30(水) 03:16:46 ID:???
 ゆっくりと足を進める。夜の闇から小さな照明だけが足元を照らしてくれている。
キラは足音を立てないよう狙っているものに近づいた。
やがて、シーツに包まるようにして眠っているカガリが視線に入った。
 そっと枕元に立ちシーツに手をかける。そしてカガリの腹のあたりまでシーツを捲った。
薄いタンクトップ姿が視界に広がる。丈の短いその服はカガリの体の細さをよく表していた。
キラはベッドに手をつくと、カガリにさらに近づいた。

「…っ!」
ばちっとカガリが目を開いた。そして自分に近づこうとしているキラに気づき、慌てて飛び起きる。
だが今の今まで寝息をたてていた体だ、立ち上がった先から体がぐらつき、再びベッドの上に倒れた。
「なっ何してんだよ?」
なんとか体勢を立て直そうと手をつき、体を起こす。
そんなカガリの様子にキラは顔色一つ変えない。カガリはそんなキラの様子に胸の奥がざわついた。
「なんでここに?なんでいるんだ?」
そう質問する度にカガリの全身が緊張していく。目の前にいるキラの雰囲気に体が強張っていく。
 キラはカガリの体が自分を警戒していることに気づいた。でもその姿はまったくか弱くて、
ほぼ下着姿のカガリは逆に怯えているようにも見えた。
「二年前とまったく変わってないね」
そうキラはカガリの下着姿を眺めながら言った。慌ててカガリがシーツを引っ張る。
だがそれも遅く、カガリがシーツに視線を動かした瞬間、キラがベッドに飛び乗った。
そしてあっという間に二人の距離はなくなった。
 カガリは目の前のキラに視線を合わせられずにいた。怖くて顔が上がらない。
いつまでもシーツが視線の中にある。目を合わせてしまったらこの部屋のように薄暗い何かに飲まれそうだった。
キラはいつまでも顔を上げないカガリの頬に手をそえた。びくっと体全体が身を引く。
思ったとおりの反応にキラは思わず笑いそうになった。
そして同時に自分に対してのこの態度に苛立ちも感じていた。
 ぐいっと無理やりカガリの顔を上げる。そこにあるのは怯えた大きな瞳。
カガリは掴んだシーツを一層強く握った。手のひらに自分の爪が食い込む。
逃げないと、体中がそう確信した。


 疲れた。続きはまた後。
一応エロだけどダーク系。ダーク系っていけるのか?
165通常の名無しさんの3倍:2005/03/30(水) 12:41:28 ID:???
>>164
乙 GJ!
166通常の名無しさんの3倍:2005/03/30(水) 13:05:51 ID:???
>>164
GJ!!ダーク系でもイイヨ〜
167通常の名無しさんの3倍:2005/03/30(水) 14:20:18 ID:???
>>164
禿萌え。GJ!
続き楽しみにしてます。
168通常の名無しさんの3倍:2005/03/30(水) 23:53:10 ID:???
GJ!
ダーク系は大歓迎だw
169164:皇紀2665/04/01(金) 00:27:42 ID:???
 二年前とまったく変わってないね…さきほどの言葉がカガリの頭の中で重く響いた。
そしてそれに重なるように二年前のキラの姿が浮かんだ。
泣いて叫んでも、どんなに抵抗してもカガリの腕、体のすべてを離さなかったキラ。
カガリは自分の体が冷たくなっていくのを感じた。
「嫌な事でも思いだした?」そんなカガリにキラは優しく囁く。
だがその囁かれた言葉はカガリに追い討ちをかけるものだった。
キラもそれがわかっていてわざとそんなことを言った。
案の定カガリの肩は小さく震え、じりじりと体が後退している。
小さく開かれた唇から何か音がもれるが、小さすぎて何を言っているかはわからない。

 カガリは片足がベッドから落ちて我に返った。転げ落ちるようにベッドから離れ部屋の入り口向かって走る。
頭の中はもうこの部屋を出た時のことを考えていた。
(ラクスのところ…いやだめだ…艦長、そうだ艦長のところに…)
大丈夫、この部屋を出れば大丈夫。恐怖の中にも少しの安堵感が生まれようとしていた。
そしてそんなカガリを、キラは目で追う事もせず小さく呟いた。
「逃げられないよ」
 バンっという音が部屋の中に小さく響く。カガリはそのことにショックで目を見開いた。
扉に当たった自分の体をゆっくり引き離し、手をつく。だがいっこうに開く気配はない。
「そんな…」
閉じられたままの入り口を呆然と見つめる。
「なんで…」

 やがてゆっくりとキラがベッドから降りてきた。自分に近づいてくるその足音にカガリは身を縮めた。
ぴたっとカガリの真後ろで止まりキラがそっと耳打ちをする。
「ロックしてあるから」
それはカチリという音を立てて、この恐怖から逃げ出すすべてのドアに鍵をかけたようだった。
再び恐怖はカガリを捕らえ、キラは暗い闇の世界へ引きずり込むようにカガリの手を扉から離した。


 続きはまた後
170通常の名無しさんの3倍:CE00005/04/01(金) 00:58:09 ID:???
>>169
黒キライイ!!GJ!
小出し感がなんとも小憎いですw
続き切実にお待ちしてます
171169:CE00005/04/01(金) 20:59:40 ID:???
 掴まれた腕にさほど力は入っていなかった。だがカガリはものすごい力で掴まれたかのように苦痛の表情でキラを見上げた
「痛い?そんなに強くはないと思うんだけど」
「いや!はなし…」
「強くしたのは二年前でしょ?」
くすっと笑うキラにカガリは捕まれていない腕にまでも痛みを感じた。
 ずきずきと刺すように痛みが増してくる。
「今日はシャワー室には逃げ込まないでね」
そう言ってキラは後ろの扉にカガリを押し付けた。
「痛いのが嫌なら抵抗しないよね?」
くすりと笑いそっとカガリの腕を解放する。

 自由の身となったカガリの腕は力なくぶらんと落ちて、軽く開いた唇から声がこぼれる。
「…たすけて……」
小さくこぼれた言葉はキラの耳には十分すぎるものだった。
キラは言葉が流れた元をそっとなぞった。ふっくらした上唇の感蝕が気持ち良い。
「それは誰に言った言葉?」
再び指を頬に移動させいやらしく這わせていく。そしてこめかみを通りカガリの耳を撫でる。
「そんなこと、誰にもさせないよ」

 侵入者は簡単にカガリの口内を犯していった。


 やべー下手したら長くなるかも。がんばってこれでも短くしてるけど
172通常の名無しさんの3倍:CE00005/04/01(金) 22:19:23 ID:???
>>171
GJ!!
いや〜くろキラいいっすね!
173通常の名無しさんの3倍:CE00005/04/01(金) 23:07:47 ID:???
>>171
乙です
キラが黒い〜!長くても大歓迎ですよ!!
174通常の名無しさんの3倍:CE00005/04/01(金) 23:51:27 ID:???
GJ! 黒キラ最高w
長くても全然OKっすよ
175通常の名無しさんの3倍:CE00005/04/02(土) 01:56:30 ID:???
>>171
GJ!
むしろ長いの歓迎です
176通常の名無しさんの3倍:CE00005/04/02(土) 04:16:03 ID:???
二年前の描写あったっけ?
177通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 00:58:43 ID:???
ひさしぶりにきたら、素敵なキラカガ投下にもだえました
職人さんGJです! つづき楽しみにしてます
178171:2005/04/03(日) 01:06:42 ID:???
 気持ち悪い…。執拗に口の中で動き回る舌にカガリは体が震えるのを感じた。
舌を絡ませ、身を引くカガリの頭を押さえ自分の唇をさらに押し付けるキラ。
それは愛しい人に捧げるキスとはほど遠いものだった。
「いやだ」
カガリはキラが軽く唇を離した隙に顔を背け、扉から体を離した。
押し付けられていた背中は熱くなっていたが、それもすぐに冷えていく。
「いやだよ…」
声として外に出されるのは同じ言葉ばかり、もっと言いたいことはあるのに、
もっと投げつけるような言葉も頭の中には浮かんでいるのに、カガリはこれしか言うことが出来なかった。

 近づかないで、目の前から消えて、触らないで。カガリの表情からキラはカガリの心の中を読み取った。
それでも歩み寄る足を止めることはなく、しゃがみ込んで頭を抱えてしまったカガリの手を掴んだ。
びくっとカガリの体が反応する。それはお仕置きをされる子犬のように正直な反応だ。キラは掴む手に力を込めた。
「痛っ」
キラは今度は力を緩めることなく、そのまま腕を引っ張った。痛みから逃れようとカガリが立ち上がる。
そして無理やりベッドまで引っ張っていく。
「いや!やだ!もうやだ!」
カガリはそんなキラの腕を離そうと力いっぱい抵抗した。
腕を叩いたり、押し広げようとしたり。でも結果は二年前と同じで、この先の展開にはなんら関係しない無駄なことだった。

 扉に押し付けたときとは比べ物にならない力で、キラはカガリをベッドに押し付けた。
そこに今より少し若いカガリの顔がかぶる。怒りの視線を向け、自分を罵倒するカガリ。
「前はこの後カガリに叩かれたよね」
カガリは答えることも出来ず、覆いかぶさるキラに小さく息を吸った。
「叩き返しちゃったけど」
パンっという高い音が頭に響いて、カガリは大きく目を見開いた。あの時のショックがよみがえる。
思い出して涙がこぼれた。そしてそんなカガリの涙をキラは優しくぬぐった。
「今日はそんなことしないよ」
それはあやすような言い方で、すんなり事がすすむようにしているような感じだった。
「やめては…くれないのか?」
わかっていても言いたくて、カガリはキラに涙を拭かれながらそう言った。
震えるその声は押しつぶされる寸前だった。
「大丈夫。今度は痛いだけじゃないから」
その言葉を聞き、カガリはきつく目を閉じた。涙がまた一つ流れた。

>>176
ないない。この作品の中だけ。
179通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 01:21:45 ID:???
>>171
焦らしプレイですかw
続きが気になる……ハァハァ
180通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 01:26:22 ID:???
>>179
おまい早いな。今は誰もいないかと思ったぞw
181179:2005/04/03(日) 01:28:05 ID:???
さっきまでフレッツ見てたから起きてた
今回は双子描写多くて萌えw
182178:2005/04/03(日) 03:11:54 ID:???
 キラの愛撫にカガリは何の反応も見せなかった。腕で顔を隠し、唇も閉じられたまま。
キラは這わせていた舌を離し、カガリの組まれた腕を顔から離した。
「カガリ、ぼくを見て」
そういうキラはカガリと同じように泣きそうな表情だった。そんなキラにカガリは戸惑いを隠しきれなかった。
力で押し付け無理やり体を求めてきながらこんなことをいう彼に、どうしたらいいのかもわからなかった。
「ぼくを見て」
子供のように胸に顔を埋め、カガリの体を抱きしめる。背中に回された腕が優しく感じる。
だがそれでもこの行為が正当化されることなどない。闇の中ということに変わりはない。
キラはカガリを起こしタンクトップを脱がせると、片手で背中を支え胸にキスをした。
そのキスはさきほどのキスとは違い、苦しいくらい愛しいキスだった。カガリは胸が苦しくなるのを感じた。
そして何度も何度もそんなキスを落してくるキラに少しずつ体が反応し始めた。

 青ざめていた頬にだんだん赤みがのってくる。キラはそんなカガリの様子を確認してさらに行為を続けた。
形の良い胸はキラの手の動きに簡単についてきた。キラはその弾力や形を楽しむように手を躍らせた。
「…ん…んん…」
身を捩じらせ小さな快感から逃げようとする。キラは再びカガリをベッドの上に倒し、舌を這わせていった。
首筋からゆっくりと下がり、時折それをキスに変えながら胸の突起目指して進める。
「やっ」
それを口に含まれ、カガリが大きく身を動かした。キラは舌で転ばすように軽く舐めあげ、
それを数回続けた。すると口の中でどんどん形が出来てきて、やがて存在を表した。
キラは口を離すと指先でそれを確認した。
「気持ち良い?」
カガリは目を閉じて首を横に振った。髪の毛が軽く乱れる。
 キラはその様子を眺めながら、指先でそれを可愛がった。膨らんだそこはキラの指の動きにどんどん上を向いていく。
「んぅ…く…いや…」
しきりに首を振っては自分の反応を否定るす。だがそんなことをしても自然と吐息はこぼれ、
キラは愛しそうにそれを見つめた。自分の腕の中で耐え切れない刺激に感じるカガリが愛しかった。

 硬く強張っていた体の力はどんどん抜けていった。引き付けるような呼吸も今はなく、体中が熱を帯びていた。
キラは力の入っていない腕に視線を向け、カガリのショーツに手をかけた。
だが驚いたことに、もう抵抗は見せないと思っていたカガリが急に暴れだした。
自分の上にいるキラを蹴り上げ、一心不乱に体をばたつかせる。甘い吐息もどこかに消え、今はまた引き付けるような呼吸に戻った。
キラは暴れるその腕を捕らえ、カガリの頭の上に押さえつけようとした。
だが思ったよりもその力は強く、キラの手の中から簡単にすり抜け、一際大きく振りかざした。

 一心不乱に暴れていたカガリだが、自分のしたことに目を見開いて動きを止めた。
目の前には頬を押さえるようにして苦痛に歪むキラの表情。カガリは宙に浮いたままの自分の手を胸の中に引っ込めた。
じんじんと手の甲が痛い。そしてキラが手を頬から離すと、唇に赤いものがついていた。
それを見た瞬間、恐怖は再び広がった。
「大人しくしてよ」
そう言ってキラは二年前に手を上げた。


書いてて痛くなった。おまえらこれ大丈夫か?
183通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 03:18:09 ID:???
大丈夫だよGJ!
ハァハァ…
184通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 03:19:10 ID:???
>>182
全然大丈夫!
続き切望してます。
185通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 04:13:13 ID:???
ネ申キタ━━━━━ヽ(゚∀゚)/━━━━━!!!!!

GJGJ!!
186通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 17:52:57 ID:???
問題なし、GJ!
続きハァハァ
187通常の名無しさんの3倍:2005/04/03(日) 18:12:13 ID:???
>>1
お前いい香具師だな。
こんな良スレ立てやがって(*´Д`)
188通常の名無しさんの3倍:2005/04/04(月) 08:12:31 ID:???
ネ申キターーーーーーーーーーーーーーーd(・∀・)GJ!
双子切ないね・・・この痛さがたまんないですっ
189182:2005/04/04(月) 16:10:23 ID:???
「ごめん…私…でも……でも…いや……ごめん…ごめん」
首を振りながらカガリは呪文のように「ごめん」を繰り返した。
ひどい仕打ちがこの後待っているんじゃないか、その考えがぐるぐると頭の中を回る。
カガリは手を伸ばそうとするキラに、触れられそうになった足を引っ込めた。
両手両足を、自分から離れないよう強く抱きしめる。

 キラは口の中に広がった血を飲み込んだ。どす黒く、気を狂わすような味。
それはキラの心を加速させる狂気の味だった。
「いやっ!いやいや!いやだー!!」
キラはカガリの肩をつかむと、うつぶせになるよう無理やりベッドの上に押し付けた。
苦痛にカガリが表情を歪める。キラはそんなカガリを見下ろした。細く小さな背だ。
そして押し付けている手の平にカガリの肩甲骨を感じた。小さく羽根のように浮き出るそれはキラの表情を曇らせた。
なぜならもし仮に人に羽根があったとしても、彼女の背にそれはもうないからだ。
恐怖と絶望を伴ってそれはキラによって引きちぎられたのだから。

 キラはカガリを押し付けたまま自身を取り出した。そして突き出されたショーツに再び手をかける。
「いやっ!いやだ!やめっ…」一際大きく体が反応しする。
キラは乱暴にショーツをずらすと、カガリの中に早く入りたいとしているそれを押し付けた。
だが恐怖と拒絶しか感じていないカガリのそこがそれを許すはずもなく、入り口は軽々とキラを押しとどめた。
「…やだっキラぁ!…キラっ…!」
もうカガリにはキラの名前を呼ぶことしか出来なかった。

 そしてキラはカガリを押し付けたまま自身をいっきに奥へと進めた。
甲高い悲鳴が、体中に突き刺さった。
190189:2005/04/04(月) 17:37:33 ID:???
 体の奥底から吐き出した悲鳴はやがて燃え尽きる火のように消え入り、後はひたすらその痛いに絶えるだけだった。
無理やり突き進まれたそこはカガリの息遣いをあらくさせた。上手く息が出来ない。
そしてそんなカガリにかぶさるキラも、自分を歓迎しないその状態に声を出して耐えた。
「くっ…予想はしてたけど…他の誰にもされてなかったんだね」
締め付けの度合いからキラは微笑を浮かべながらそう言った。
そしてカガリの肩から手を離し、代わりにカガリの腰が離れていかないよう腰を強く掴む。
「…ぼくだけ…まだぼくだけしか知らないんだね…カガリのここ」
そう言い優しく腰を動かしてみた。
「痛っ…」
案の定カガリは涙を浮かべて顔をシーツに押し付けた。手は強くシーツを握り締め苦痛を紛らわそうとする。
「嬉しい…」
キラはぴんと這ったカガリの背に口付けると、軽くそこに吸い付いた。
「ひっ」
ぞくりと悪寒が走り、一層カガリはシーツを強く握り締める。
「ぼくだけ…ぼくだけしか知らないで」
キラはカガリの背から唇を離すと、大きく腰を引いた。

 それからはもうただただ繰り返すばかり。泣き続けるカガリを無視して速度を速めていく。
キラの動きにカガリの体、胸は素直に反動した。そして苦痛に顔を歪めシーツを涙で濡らすカガリはキラの欲望を掻き立てた。
「ん…ふっ…はぁ…はぁ……くっ…いやぁ…」
リズム通りに声を漏らすカガリのそこは、時間が増すたびスムーズに通れるようになった。
「やっ…き…らぁ…もぅ…やだ…」
自分の中を行ったり来たりする痛みを和らげようと、カガリの意志とは関係なしにそこは潤い始めた。
進入物から身を守ろうとどんどん濡らしていく。そのことにさらにカガリは絶望した。
もうすぐ彼を受け入れる。今はまだ嫌と言えてもやがて彼の動きに自然とついていっていまう。
「いや…んっ…やめっ…止まって…お願……」
痛い、苦しい、やめて、と何度も繰り返すカガリにキラはさらに打ち付けるスピードを上げた。
「やっ…キラぁ……はぁ…わたしの声…きいてぇ…んっ」
お腹を突き上げられているような感覚に、カガリは体を引いて嫌がった。
だが腰を押さえているキラの腕がそれを許すはずもなく、さらに深くキラが上から覆いかぶさる。
そんな状態に荒い息だけが唇から漏れ、視界の向こうがぼやけた。

 キラはしばらく打ち付けると、ゆっくりと速度を落とし、カガリの中から自身を抜き取った。
抜き取られたそれはまだ満足できていないらしく、その姿は保ったままだ。
キラはふいにカガリの腰から手を離した。力の入っていない体はすぐにベッドの上に倒れ、その反動でカガリの体が横を向く。
まだ荒い息のままのカガリは何がどうなったのかわからず力なくキラを見つめた。
191通常の名無しさんの3倍:2005/04/04(月) 22:06:01 ID:???
>>190
いつも乙です〜!
いつのながらの鬼引きに続きが楽しみで仕方ありません。
キラの偏愛っぷりがイイ!です。
192通常の名無しさんの3倍:2005/04/04(月) 22:13:58 ID:???
キタ━━━━━ヽ(゚∀゚)/━━━━━!!!!!
黒キラGJ!!
193通常の名無しさんの3倍:2005/04/04(月) 23:04:37 ID:???
今キラ完璧黒いよな、本編
194通常の名無しさんの3倍:2005/04/05(火) 10:20:33 ID:???
キラカガハァハァハァハァ
195通常の名無しさんの3倍:2005/04/05(火) 11:31:59 ID:???
すげぇえええ!!!
GJ、GJ!!!
続き待ってます!!!
196190:2005/04/06(水) 17:00:40 ID:???
 カガリを仰向けに寝かせようと体に触れる。しめった体はキラより熱く、思わず手を離しそうになる。
力なく横たわるカガリの足は人形のように簡単に持ち上げることが出来き、キラは両足を大きく開かせた。
そしてカガリと視線を合わす。
「カガリ…」
「こんなことしたって…」カガリがキラの言葉を遮る。
目の下を赤く染め、大粒の涙を流した後が残るその表情は、悲痛な声をあげる。
「こんなこと…こんなことしたって…」
「わかってる」
そう言い捨て、キラは再びカガリの中に自身を滑り込ました。

 ほとんどの体力を消耗してしまった体は、針に刺されたように体を反らせ、
苦痛の表情を浮かべながらキラの肩を押し返そうと手を伸ばした。
キラはそんなカガリの手を掴むと、自らそれを引き寄せ手の平に口付けをした。
「ごめんね」それはとても切なく、抱きしめてあげたくなるような声だった。
遠のく意識の中、カガリはその言葉をひたすら耳にしていた。

 すべてが終わり、キラは自分の身なりを整えた。ベッドに横たわるカガリは気を失ってしまい、
今は静かな呼吸だけが聞こえる。安らかな寝顔とは言えないが、キラを見つめる表情よりは遥かに穏やかだ。
キラは出来るだけベッドが軋まないようカガリに覆いかぶさると、ゆっくり両手を差し出した。
「何をしてもぼくの物にならないのなら…」
キラの細い指がカガリの首にかかる。
「どこへも行けないように…」
力を少し込めると、血管の流れを感じた。どくどく、と静かなリズム。
「…ぼくから離れないように…」

 壊してしまえばいい。誰の手にかかっても治らないよう。
閉じ込めてしまえばいい。自分以外の何も見えないよう。
奪ってしまえばいい。彼女の動きも、思考も、そのすべてを…。


 次がたぶんラストだ!それにしても痛い内容だ
197通常の名無しさんの3倍:2005/04/06(水) 17:32:57 ID:???
>>196
保守レスかと思いきやGJ!
ラストスパート楽しみにしてます
198通常の名無しさんの3倍:2005/04/06(水) 22:38:50 ID:???
乙!GJ!
黒キラいいなぁ。
199通常の名無しさんの3倍:2005/04/06(水) 22:51:15 ID:???
GJ!
ラストスパート期待してます!
200通常の名無しさんの3倍:2005/04/06(水) 23:24:23 ID:???
>>196
いつもGJ!
毎回惹きつけてくれる展開ですね。
ラスト凄く気になります。頑張って下さい。
201196:2005/04/07(木) 00:12:25 ID:???
 力を込めていくと、カガリの指が小さく動くのが目の端に入った。だがそれから動く様子はない。
抵抗も反応も見せない。キラはカガリの瞳が開いていくのを見つめた。
それは産まれて初めて目を開ける動物のようにゆっくりで、適度な潤いのある瞳で目の前を見つめる。
「私を…殺すのか…?」上がり下がりのない、平坦な声で言う。
体に力が入らないのか瞬きと口を動かすだけで、キラの手を払うこともしないカガリ。
「…私の死を望んでいるのか?」
キラはぎょっとしてカガリの首筋から手を離した。
「違う!そんなこと望んでいない!そんなこと…そんな…」
「私…キラが何をしたいのかわからない…。ただ犯したいだけ?」
「違う。ぼくは…」
「何度も何度も…」
「違う…そうでもしないと繋ぎ止めれないんだ」カガリの声を遮って発した言葉は、重たくよどんだ愛情だった。

 狂った愛情は狂った行動を持って表される。数ある愛情表現の中で、最低の選択しか出来なくなる。
キラはカガリが先ほど流したような大粒の涙を流し始めた。
「どこにも行かないでほしいから…ぼくの傍にいて欲しいから…。カガリのことが好きだから」
カガリはキラの言葉にどんどん気持ちが沈んだ。その最後の言葉が一番間違っている、そう思った。
「ぼくだけのカガリにしたいから、だから…。全部ぼくのものじゃないと嫌なんだ」
何もかもが狂ってる。始まりも今も、望んでいるものも。
カガリは力の入らない腕に神経を集中させ腕をキラへと伸ばした。
少しずつ動くようになった腕はゆっくり伸びていく。
「おかしいよ…だって…私たち姉弟じゃないか」キラの頬へ伸ばすと、涙で濡れていた。
その涙を拭くように手の平を動かし、優しく包んだ。
「こんなことダメだ。こんなこと幸せになれない、間違ってるんだ。…幸せになろう?キラ…」

 キラはそっとカガリの手に自分の手を添えた。カガリの温もりを感じ取ろうと、頬を擦り付ける。
その表情はとても柔らかくて、カガリを無理やり壊していくキラとはまったく別人だった。
その様子にカガリも口角を上げて微笑む。私たちは戻るんだ。昔の、こんな関係のない頃の私たちに。

 キラはカガリの手を優しく握りながら微笑みをカガリに向けた。
「ぼくのこと好き?」
「ああ。もちろんだ」カガリも優しく微笑み返す。
キラは嬉しそうに笑い、カガリの手を強く握り締めた。
「良かった。ぼくもカガリが好き」
そして数秒深く目を閉じると、ゆっくり涙の乾いた瞳を開いた。
「ぼくのこと好きなら、一緒についてきてくれるよね?」
「えっ?」
カガリは言っている意味がわからずキラを見あげた。
そこには今まで見たことのない最高の笑顔があった。

「一緒に不幸になろう」


 END


 こんな終わり方でごめんなおまいら。ダークのシメって難しいわ。今度あれば違う終わり方に
202通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 00:16:44 ID:???
乙GJ!
ハァハァダークに萌えたの初めてだハァハァ
203通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 00:20:27 ID:???
ダークなカンジが新鮮でした
204通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 00:21:14 ID:???
乙乙乙乙乙
やはりキラは黒くあるべきだ。
205通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 02:52:13 ID:???
>>201
まさか今夜中に完結してるとは思わなんだ。
長編乙でした!
きれいにまとまっているけれど後を引く終わり方で
最後まで印象深いですね。
マジでGJ!GJ!です。
カガリの「好き」を素で勘違いしているのか分かっていて
惚けている黒キラサマなのかが気になる所です。
206通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 03:23:36 ID:???
この「不幸になる」がどういう事なのか色々ありえそうで深い
207通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 04:53:56 ID:???
>>201
神作品!オチが真面目に驚いた。
少しマターリと読んでたのに最後で自分、顔引きつった…
姉まで道づれなのか、黒キラは。

でも双子ダークすっげー萌えた。GJ!
続編…じゃなくてもいいが、時間があったらまたぜひ双子をおねがいしまつ。
208通常の名無しさんの3倍:2005/04/07(木) 17:28:29 ID:???
>>201
GJGJGJGJ
オチが最高ですた
209201:2005/04/07(木) 18:04:40 ID:???
>>207
自分も201書いてて途中和んでたが、
やっぱりダークなものは最後までダークだろうなと思った。
狂ってしまったものって治らないんだろうなと。
210通常の名無しさんの3倍:2005/04/08(金) 21:10:42 ID:???
なんかないかなー
211通常の名無しさんの3倍:2005/04/10(日) 22:09:16 ID:???
 もう限界だったから。そんなこと見なくてもわかる。
ぼろぼろになってしまう前に救い出したかったから。

 でも君が望んでいた人は、ぼくじゃなく別の人だったんだよね。


 カガリを連れ出して数日が経った。いっこうに彼女は部屋から出てこない。
部屋に入れないわけではない。ラクスもキラも時間があればカガリの様子を窺いに行っている。
でもそれでも、カガリは自分の中に閉じこもったまま出てこようとしなかった。
「カガリ、起きてるの?」
部屋に入るとそこは真っ暗でキラはライトをつける前に聞いてみた。
返事はなかった。だが目の前で小さくカガリが動くのがわかった。
キラはライトをつけようか迷ったが、まずはカガリの元に歩み寄った。
「調子はどう?」
キラの口から出た言葉は、壊れ物に触るみたいに小さく優しかった。
「…普通」
そして相手から返ってきた言葉はそれを跳ね返す壁のように冷たかった。
「食事あんまり取ってないんだって?」
「食欲がないんだ」
「体によくないよ。ちゃんと食べないと」
キラがそう言うとカガリは黙り込んでしまった。

 最近こんな会話ばかりだ。キラは自分と視線の合わないカガリを見つめた。
カガリはどこか遠くを見ていて、体はここにあるのに心は別の場所にあるみたいに見えた。
キラは白いブラウス姿のカガリに手を伸ばした。明るく柔らかな髪に手を通す。
「カガリ…」
呼びかけに返事はない。それはわかってはいたことだ。
キラはベッドに右足を乗せた。そしてゆっくりと体を進める。
カガリは軋むベッドの音にも反応を見せず、暗いどこかを見つめている。
キラはカガリの目の前に座ると、ぼんやりとした彼女の輪郭に手を添えた。
「カガリ…ぼくは間に合わなかったの?」
カガリの視線がキラを捕らえた。そして小さく唇が開く。
 だがキラはカガリが何か言う前に、体を乗り出しカガリの唇に口付けた。
本来ならばとても柔らかく官能的な唇。でもキラが口付けたそこはガラスのように冷たいものだった。


 なんかスレ元気なかったから投下。新OP見て思いついた。
212通常の名無しさんの3倍
211
GJ!GJ!GJ!
続きヨロシク!