【ミネルバ】アーサー・トラインを語る4【副艦長】

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423通常の名無しさんの3倍
 CE73年2月14日、ユーラシア連邦のバチカン市国で、広島型原爆の約5倍規模
のユニウス7が落下、市民20万人以上が死傷し、周辺地域には死の灰が降りそ
そぎ、住民には避難勧告が出された。さらに戒厳令が敷かれた。
 大西洋連邦は「我が国の調査によれば、これはプラント内の反動分子が、地
球連合を戦争に引き込むために行なった卑劣な奇襲攻撃である。プラント最高
評議会議長が48時間以内に犯人を引き渡さなければ、地球連合は自国防衛のた
めの懲罰行動に出る。またプラントがさらに攻撃を続行するならば、我が国は
核兵器使用を辞さない」と述べた。
 これに対して就任間もないプラントのデュランダル最高評議会議長は「地球
連合の主張するような事実はなく、これは地球連合による自作自演である。地
球連合はオーブ侵攻以来、多大な損害を出しているが、軍事的目的は達成でき
ておらず、軍部に閉塞感が漂っていた。その解消のために地球連合が何らかの
軍事行動を起こすのならば、プラントも軍事力行使をためらう理由はない」と
大西洋連邦を牽制した。
 プラント政府スポークスマンは「大西洋連邦及び地球連合加盟国内では、軍
用無線使用頻度が急増し、また部隊の移動も増えている。地球連合の動員開始
は、誠に遺憾である。ザフトとしても対抗処置を取らざるを得ない」とし、プ
ラントのデフコン(警戒レベル)を5から2に引き上げる声明を出した。
 その1時間後、月面基地駐留の地球連合軍が、ヤギンに向かって進撃を開始した。