:Vasteel
C.E.106年、冥王星外部のカイパーベルトで発見された、人類外のものによって建造された機体。
偉大なる(Vast)者共(〜ian)が作りし鉄塊(steel)という意味から
「Vasteel」(Vastian's steel)と名付けられた。
その設計、機構などから人型戦闘兵器、モビルスーツに近い位置づけの兵器と考えられ、
さらに機体構造や整備用ユニットのサイズなどから、
現人類に酷似した生物が使用していた可能性が考えられる。
しかし、発見当初、「Vasteel」は著しく破損し、さらにコックピットと思われる部分が切り離されていたため、
(何者かとの戦闘後、機体を破棄して脱出したため?)
「Vasteel」についての解明はそれ以上行われていない。
:Babel
「Vasteel-Technology」の研究、開発の為に、南太平洋上に建設された大型無人人工島。
「Babel」には、通常機器の研究、量産施設、他惑星移住の為の大型移民船建造施設、
「Vasteel」の記憶素子内の情報処理と、その言語未解読部分を解析するための研究施設、
モノポール=超導体磁気単極粒子(反応路の開発に使用)を量産する為の大型粒子加速器他、
様々な施設が設置されていた。
建造当初は数人のエンジニアが在住していたが、
本格的に稼動し始めたC.E.141年からは全くの無人で運用されている。
:Guardian
「Vasteel」の研究と「Babel」管理のために開発された、現時点で最も優れた能力を持つ人工知能の名称。
過去行われたチューリングテスト(人工知能の能力を試すテスト)で21時間13分53秒耐えた記録を持つ。
C.E.150年、「Guardian」による人類への反乱勃発。
第一次、第二次に渡る戦闘の結果、全人口のおよそ1/3が犠牲となる。反乱の原因は未だ不明。
人類はすべての戦力を繰り出して、「Guardian」制圧を試みたが、
主力兵器であるモビルスーツや長距離反応兵器は、
「Guardian」の持つ超干渉能力(電子機器へ障害をもたらす。
未知の交信手段が用いられている可能性があるが、詳細は不明)により、
例外なく制御中枢を狂わせ、たやすく無力化された。
一説には、「Vasteel」の記憶素子との接触の際に、
何らかの致命的な問題が発生したと考えられている。
皮肉なことに、
「Guardian」の名前は「人類を護る守護者」になって欲しいという設計者の願いから命名されたという。
:RVR-01 ガンダム・ガントレット
「Vasteel-Technology」を利用した、と言うよりは、
兵器としての「Vasteel」の設計をそのまま模倣した機体。
ノーマルタイプであるブルーのカラーリングの機体の他に、
量産性を追及したRVR-01E(グリーン)、
機動性を重視し、一撃離脱を目的としたRVR-01HiS(レッド)、
量産性を無視し可能な限り機体性能を上げたRVR-01Ex(ブラック)が存在する。
尚、RVRとは、「Refined Vasteel Replica」の略であり、
「Vasteel-Technology」を利用した超高機動人型戦闘兵器の開発コード。
:RVR-02 ガンダム・ヴァンブレイス
「ガンダム・ガントレット」開発の持つ、「完全に解明されていない機体の複製」
という矛盾した開発プランに反対する意見が承認され、
本当の意味でのRVR計画――「Vasteel-Technology」を利用した、超高機動人型戦闘兵器の開発の達成の為、
現人類の持つ兵装技術と「Vasteel-Technology」を緊密に融合させて設計、開発された機体。
しかし、先行して開発されていた「ガントレット」の性能を超えるべく、
限界以上のハイスペックを要求しすぎたため。量産性に致命的な問題が発生。
結果、「ガントレット」の量産が決定、RVR-02の開発は中止の方向へ進んでいった。
現在、RVR-02の開発は凍結中である。
:Craw
Constituted Ray Art Weapon -unit=人工光学構成兵器の略。
およそ80兆の自動増殖する光学生物(ナノマシン、又は微生物に近い物体)が、
触媒、誘導機関であるコアブリットを中心に飛び交っており、
外見上は青い光球の形態をなしている。
通常兵器の補強用として装備するユニットであるが、その性質上、
弾性兵器の防御にも有効であることが確認されている。
:Over Weapon
Craw-Unitを暴走させることによって各種の通常兵器を、
一時的に超強化形態へ移行することができる機能。
超強化形態での攻撃力は圧倒的であるが、
ナノマシンそのものを強制的に陽子崩壊させて膨大なエネルギーを得る機構のため、
その使用可能時間は決して長いものではない。
Craw-Unitを最大3基装備可能なRVR-01で行われた試用実験でも、およそ8.31秒が限界であった。
:Reffi
Reckoning of Fighting Fact Intelligenceの略称。
「Babel」及び「Guardian」破壊作戦の際、最大の障害となる、
「Guardian」の超干渉能力による制御中枢の暴走を防ぐためRVRに搭載された、
「Guardian」級の人工知能を持つナビゲーションプログラム。
思考制御機構の多いRVRシリーズの特徴にあわせ、パイロットとの緻密な思考同調を前提に設計されており、
それによって機体は、かつてないほど繊細な運動性能とターゲット能力を併せ持つことが可能となっている。
「RVR-01 ガンダム・ガントレット」に搭載されているのはver1.05の試作タイプである。