703 :
ムウ:04/10/13 09:41:55 ID:???
くぅ〜ッ、おっと、忘れてたよお嬢ちゃん、薬は、う〜ん、両方くれ!!でも、なんの薬だ?
・・・・チクショー!いつまでこのままなんだよラウッッ!!
そんだけだよっ!
なんか、壮絶にムカつくことを誰かさんが言っていたような…。
帰ってくるって言ってたのに…(怨
・エビ反り避け
・飛んでくる弾丸を止める
・飛ぶ
・棍棒を中心にクルクル回って周りの連中を蹴り倒す
・赤い薬を飲む
・黒のトレンチコートに黒のサングラス
・地球上のほぼあらゆる格闘技をマスター
これができたらRX-99をプレゼント
遅レスだけど
>669で久しぶりにニコルを見て嬉しかった( ;∀;)
他の作品も面白いです。ありがとう、職人さん
>>706 こちらこそうれしいです!ありがとう!
ニコルネタふってくれた職人さんもありがとう!
辛うじて1日遅れですが、マリューの誕生日によせて。
また間に合いませんでした。
マリュー、ごめんよ。
708 :
ムウ:04/10/13 23:39:44 ID:???
10月12日の朝、おれはあわてて目を覚ました。
出勤前のラウに、聞いておきたいことがあったからだ。
ベッドの脇に置いてある時計を鷲掴みにして時間を見る。
いよっしゃー!まだ大丈夫だ!!
おれはベッドから飛び起きてダイニングへ向かった。
「おはよ〜、ラウ」
ラウは朝飯を食っていた。
「今日は間に合ったな、ムウ」
そう言ってラウはおれの分の朝飯を用意してくれた。
飯を食いながら、おれはラウに用件を話した。
「ラウ、ケーキの作り方を教えてくれないか」
「かまわんが・・・ふむ、いつがいいムウ。今度の休日にでも・・・」
「いや、今日がいいんだ」
「今日?・・・・承知した。では帰りに材料を買って・・」
「いや!今!今教えてほしいんだよラウ!」
「今だと!?」
「そう、今!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ラウが、箸を置いた。
「・・・・・・・・なぜ今でなければならんのだ?」
「今日、マリューの誕生日なんだよ」
「!!ならばなぜもっと事前にこういう話を・・・!」
「うっかりしてたんだよ!昨日の夜、寝る前に思い出したんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
ラウは顎に手を当て、ひとしきり考え込んでいたが、やにわに立ち上がって
自分の部屋へ行ってしまった。
お〜い。ラウ?
709 :
ラウ:04/10/13 23:42:32 ID:???
朝から私は頭が痛い。
ムウが珍しく朝食に間に合うように起きてきたかと思えば、いきなりケーキの作り方を
教えろと言う。
それも今すぐに教えろと言う。
聞けば今日はマリュー嬢の誕生日だと言う。
更に問い詰めればうっかり忘れていたのだと言う。
こ の 馬 鹿 息 子 が ッ ! !
本来なら最初から最後まで指導しながら焼き上げたい所だが、私の出勤時間が迫っている。
むむう。
製作手順はメモ書きして渡すことで良しとせねばなるまい。
それよりも問題なのは材料の調達だ。
今のシーズン、国産生イチゴは入手不可能だ。輸入物に頼るほかないのだが、
私の私的見地から、ポストハーベスト(防カビ剤等、収穫後に作物に使用される農薬。
毒性の強いものも多く、しかも残留性が高い)への不安がある大手スーパーなどに並ぶ
輸入生イチゴはできれば避けたいものだ。
食べるのがムウとマリュー嬢だというなら尚更だ。
せめて冷凍のものを入手できればよいのだが、さてどうすればより早くより合理的に
確実に質のよいものをムウが手に入れることができるだろうか・・・・。
むむむうう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!彼がいた!
私は立ち上がって自室へ向かった。
サイドキャビネットの引き出しから名刺ホルダーを取り出し、目当ての名刺を捜した。
あった!
よし!次は・・・・ハッキングだ。
710 :
ラウ:04/10/13 23:45:25 ID:???
私は彼の名刺を持ってパソコンへ向かった。
彼・・・彼は私の気に入りのティールームに出入りする業務用ケーキ材料の宅配業者だ。
たまたま居合わせた私にティールームのパテシェ(お菓子職人さん)が
紹介してくれたのだった。
あのティールームに卸している会社ならば、輸入物でなく国産の冷凍いちごがあるはずだ。
さて、侵入開始だ。急ごう。遅刻してしまう。
・・・ふっ。あまい。あまいな。一般企業のセキュリティーなぞ、議長官邸のものの比ではない。
議長官邸へのハッキング、私も1度試みたが失敗して逆に追跡され、どうにか振り切ったものの
えらい目にあったものだ。
しかしキラ君は成功したと聞く。さすがだな!キラ君!!・・・・・クソッ
だが、この程度のものなら私とて・・・・よし!!
私は彼の会社のコンピューターに侵入した。
まず、顧客登録・・・新規ではなく既存客として登録・・・OK、そして彼の営業出来高を改ざん、
本日分の商品受注を改ざん、あとは請求・・・配送・・・納品・・・よし!!
完璧だ!!
誰かが手違いとして上司に叱責を受ける事になるやもしれんが、まあ諦めてもらうとしよう。
うちの馬鹿息子の一大事なのだからいたしかたない。
まあこの程度のことなら始末書はおろか、理由書の作成にすらなるまい。
結果として顧客と売り上げは極僅かながら増えるのだからな。
これで今日の午後にはここへ国産冷凍いちごが到着する。
業務用なので最小ロットでも使いきれないほどの量になるが、そこまで贅沢は言えまい。
あとは買い物リスト、そしてレシピだな。
私は時計を気にしつつ、それらを一気に書き上げた。
711 :
ムウ:04/10/13 23:49:29 ID:???
ラウは自分の部屋から名刺らしきものを1枚持って出てきた。
そして今度はパソに向かった。
「ふっ」とか、小声で「クソッ」とか言いながらカタカタ何かやっていたが、作業が終わると
おれの方に向き直って、いちごを注文したと言った。
あ、そうか。今、その辺にいちごは売ってないもんな。
ラウは出勤前にケーキの材料の買い物リストとレシピを書いていってくれた。
時間ぎりぎりまで説明してくれた。
おれは、ラウの親心を感じた。
「では行くぞ。せいぜい頑張るがいい」
「おう!気をつけてけよ!ありがとな!ラウ!!」
ラウが出勤した後、おれはもう1回リストとレシピを見直した。
へぇ〜、なんとかなりそうじゃん!ま、なんてったって俺は不可能を可能に(以下省略。
おれは、まず、買い物に行って帰ってきた。
午後にはいちごが届くっていうから、それまでにスポンジを焼いてしまわなくちゃな。
え〜、何々?卵を泡立てる?泡立て器?・・・これか?うん、これだな。
ラウが描いてくれてある絵と一緒だ。
で、何?叩くようにして空気を含ませるって、こうか。
カシャカシャカシャカシャ・・・・・
おっ。いい感じじゃないの!砂糖も入れて、と。
カシャカシャカシャカシャ・・・・
ボールを湯につけながらやるって書いてあるけど、ま、いいっしょ!めんどくさいし。
何と言おうとおれは不可能を可能に(以下省略
泡立てた卵に他の材料も混ぜて型に流し込んでオーブンで焼いた。
暫く経つといい匂いがしてきた。
へへっ。マリュー、喜んでくれるかな。
おれはわくわくしながら焼きあがるのを待った。
712 :
ムウ:04/10/13 23:55:43 ID:???
午後になってすぐ、いちご屋が来た。
なんか反応がヘンだった。
「待ってたぜ!いちご屋さん!」
「・・・あの〜、失礼ですが、初めてお目にかかりますよねえ・・」
「ああ、そうだよな」
「それにここ、ケーキ屋さんじゃない・・・ですよね」
「ああ、タダの民家だぜ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・?・・・」
「・・・じゃ、すみませんがサインをください。これが納品書と請求書です」
「ほいっと。ごくろうさん!」
「・・・・・ありがとうございました」
いちご屋は首を捻りながら帰っていった。
なんだ?
まあ、いいさ。焼いたスポンジも冷めたことだし、よっしゃー!デコレートしましょうか!!
おれは生クリームを泡立てた。
カシャカシャカシャカシャ
卵はなかなか大変だったけど、生クリームは泡立つのが早いな。いいねいいねえ!
カシャカシャカシャカシャカシャ・・・・
ーーあ?あれ?
カシャカシャカシャカシャカシャ・・・・
ーーなんか、これ、分離してきてないか?
カシャカシャカシャカシャカシャ・・・・
うっひょ〜!!なんだよこれ〜!!まじかよ〜!!
クリームは、あっというまにモロモロになっちまった。
卵とおんなじ勢いでやっちゃったけど、もしかしてやりすぎたのか!?
チクショー!こりゃだめだ!!
おれはしかたなく、もう1回スーパーへ生クリームを買いに行った。
出来が少々不安だがw
続きが楽しみだ。職人さんガンバ!
714 :
ムウ:04/10/14 00:08:05 ID:???
買ってきた生クリームを今度は程々に泡立て終えたおれは、スポンジを上下2つに切った。
ザクッ
・・・・・・え?今、「ザクッ」っていわなかったか?
ザク、ザク、ザク
スポンジって・・・切る時こういう感じがするものなのか?刃当たりが、「ザクッ」?
・・・・・・・・・・・・・・・・(汗。
ま、まあ、いいさ。きっと、なんとかなるさ。
こ、こう見えてもおれは不可能を可能に(以下省略。(←ちょっと弱気)
おれはスポンジの間にたっぷりのクリームと丸ごとの解凍したいちごを並べて挟み、
その周りにクリームを塗りたくった。
てっぺんを丁寧に均して(ならして)絞り金で絞って飾り立てていちごをのっけた。
いよっしゃあー!!完成だ!!う〜ん、いい感じじゃないの!!マリュー、きっと驚くぞ〜!
どれどれちょっとオドクミ♪
おれは絞り金に残っていたクリームを指先に少し絞って舐めてみた。
うまい!!
さっすがラウの銘柄指定生クリームだ。
おれはできあがったケーキを、買ってきたボックスに納めて冷蔵庫へ入れた。
冷蔵庫には、ケーキが入るスペースがちゃんと作られていた。
・・・サンキューな!ラウ!!
今日は私の誕生日だ。
なのにムウからは何の連絡もなく、しかも何故かどこかで誰かにウハウハしている
気がして私は朝からちょっと不機嫌だった。
なぜか鼻の下伸び伸びの彼の顔が目に浮かぶ。
んもう!ムウッたら!!
誕生日ぐらい勤務を定時に終わらせてもらうことにした私は、同僚達に挨拶して家路についた。
帰り道、携帯のメールを確認してみるとナタルからメッセージが入っていた。
『ラミアス艦長、お誕生日、おめでとうございます』
うふふ。ナタルらしいメッセージだわ。
シンプルな言葉の中に彼女の不器用な暖かさが感じられる。
もし「えぇ〜?これだけ?」とちょっぴり意地悪くからかえば、きっと彼女は頬を赤らめながら
「で、では他に何と書いてお送りすればよいので・・?」とか言ってうろたえるのだろう。
そんなことを想像して、私の頬も緩む。
ありがとう、ナタル。
それに引き換え、ムウッたら!!
私は公園の入り口にさしかかっていた。
危ないから、中を通らないでほしいとムウに言われて以来いつも外側をぐるッと廻って
いたのだけれど・・・。
今日は中を通って帰ろう!もう、ムウなんて知らない!
私が公園に一歩踏み込もうとしたその時、
「そこ行くお嬢さん!ちょ〜ッと待ったぁ〜!!」
耳に馴染みのある声で呼び止められ、思わず私は振り返った。
「ムウ!」
そこには片手に大きな風呂敷包みを下げて自転車で走ってくるムウの姿があった。
「あら、少佐。偶然ですわね。あ、もう大佐になられたのでしたわね。失礼致しました」
「なっ・・!?どうしちゃったのマリュー」
「どうもいたしておりませんわ。では」
私はきびすを返してすたすたと歩いていった。
「おい、マリュー!・・・・では、じゃないでしょ〜、まったく!」
後ろでがしゃんと音がした。
ムウが自転車を放り出して追いかけてきたようだ。
「何なの。なんでそんなに機嫌悪いの?」
「なんとなく」
「へ?なんとなくって・・・待てってマリュー!」
ムウが私の腕を掴んで引き止めた。
「なんだよそれ。どういう意味だ?」
「いいのよ、もう。どうせ私の誕生日なんて覚えていてくれるのはナタルだけだわ!」
「へ?・・・・な〜んだ、マリュー。おれがマリューの誕生日忘れたと思ってすねちゃってたの?」
私は自分の頬が熱くなるのを感じて、ぷいとそっぽを向いた。
「おれがおれの女神サマの誕生日、忘れるわけないでしょ。ってか、忘れてても
絶対思い出すさ!」
「あらそう?じゃあ 今 思い出したのかしら?」
「いや、実は昨日の夜なんだな。ははは。だからこれ。バースデーケーキ!
ラウにレシピ書いてもらってさ、おれが一人で作ったんだぜ!」
「・・・!!・・・ムウ、・・・ほんとうに覚えていてくれたの?」
「あったりまえだろ。って、あんまし威張れねえな。昨日の夜からだからな。はは」
「だって、連絡も何もないし、こんな時間にこんな所をふらふらしているし・・・」
「ふらふらはご挨拶だなあ。連絡入れなかったのはマリューを驚かせたかったから!
ここに来たのもマリューを待ち伏せるため!」
「でも、私、いつも帰りは8時、9時で・・・」
「だけど、たま〜に今日みたいに早い日もあるだろ?すれ違っちゃあつまらないからな。
それに、もし仕事が早く終わってたら、その分早く会いたいじゃないか」
「!!ずっと、待っているつもりでいたの?こんな時間から?ここで?」
「ああ。あ、大丈夫だよ、マリュー。ケーキは箱の周りに保冷剤をぐるりと1周
貼り付けてあるから!だからみょ〜にでかくて重いんだよな、コレ」
「いえ、ケーキのことじゃなくて・・・・・」
ムウの気持ちがうれしくて、それなのに勘違いしてあんな態度を取った自分が申し訳なくて、
私は、目に涙が浮かんだ。
ムウが、私をまっすぐ見つめて、微笑んだ。
「誕生日、おめでとう!マリュー」
「・・・ごめんなさい、ムウ!ありがとう!!」
「おわっっ!!」
719 :
ラウ:04/10/14 00:29:44 ID:???
夕方帰宅すると、ムウの姿は既に家になかった。
バースデーケーキはうまく焼けたのだろうか。
想像していた通り、台所は卵が激しくそこかしこに飛び散っていた。
そしてテーブルには、想像以上のブツが放置されていた。
泡立てすぎて分離しきった生クリームだ。
ふっ。
私はそれを密封容器に入れ、更に激しくシェイクして分離を促し、塊になった所で
水分を捨て、塩を加えてバターを作った。
こうして作るバターは非常に美味であるが、早めに使い切ることをお勧めする。
まあケーキの出来がどのようなものであろうと、マリュー嬢はきっと喜んでくれることだろう。
貴様はしあわせものだな、ムウ。
では、私も離れた場所から祝わせていただくとしよう。
HAPPY BIRTHDAY!! マリュー=ラミアス嬢!!
720 :
ラウ:04/10/14 00:34:37 ID:???
夜、ムウが帰ってきた。
「ただいま〜♪」
ふっ。上機嫌だな。
「ケーキはうまくできたのか?」
「おう!うまかったよ!味は抜群だったぜ!マリューもケーキ、すっごく喜んでくれてな!
二人で丸ごと1個食っちゃったよ」
「それはよかったな」
「だけどさ、なんか、固かったんだよな」
「んん?クリームがか?」
「違うよ!スポンジがさ」
「ほう」
「デコレートするときにナイフ入れるだろ?あの時もザクッっていったんだけど、食ってみると
なんか・・・表面とかビスケットみたいでさ。歯ごたえのあるデコレーションケーキって、
おれ初めて喰ったよ。焼き方がわるかったのか?それともアレはああいうケーキなのか?」
「いや、あれはごく普通のデコレーションケーキのレシピだ。焼き方が悪いというより・・・
おそらくは泡立て方が足りなかったのではないか?」
「泡立て方?・・・・あ!」
「どうした、ムウ」
「い、いや、なんでもないよ」
「だが、その歯ごたえのあるケーキでもマリュー嬢は喜んで食べてくれたのだろう?」
「ああ!あ、それから、花束届いたぜラウ。マリュー、そっちもすごく喜んでいたよ。
『お父さんにありがとうございましたって伝えてね』って言われていたんだ」
「そうか。それはなによりだ」
心から祝いたいと思える対象が存在するということは貴重なことだ。
よかったな、ムウ。
しかしながら、来年のために電動泡立て器を買っておくべきだろうか・・・
・・・むむう。
マリューさんに喜んでもらえてよかったな、兄貴!
しかしもうちょっと丁寧に作れよ…w
仮面の子は仮面
というのが俺の見解ですが、それであっていますk
保守
725 :
ムウ:04/10/16 18:11:03 ID:???
今日一緒に仕事をした金髪の坊主、あいつに、何か感じるんだよな。ピキーンって。
そういえばラウに良く似た髪の色だな。
顔立ちも・・・似てるのかもしれない。
なんだろうな。ピキーンってくるんだよな。
いつか、あいつをうちに呼んでやろう。
ラウにも、会わせてやろう。
でもって、ラウのうまい飯を食わせてやろう。
ラウも、ピキーンってくるかな。
あとそれから、虎!
OPとかEDとかいちいちマリューのそばに来ンじゃねえ!
チクショー・・・
そんだけだよっ!
726 :
通常の名無しさんの3倍:04/10/16 22:59:25 ID:kD60bIVA
age
容量残り30kbきったわけだが。
次スレってどうする?
次スレ立てに一票
統合行きは、正直勘弁。この独特の雰囲気が好きだ。
729 :
粗忽物:04/10/17 23:48:18 ID:???
次スレの話題がぼちぼちと・・・(^^;)
このスレの雰囲気を気に入ってくれている住人さんを時折お見受けし、
ネタを投下する一人としてすごくうれしくて、有難いことと感謝しています。
励みにもなります。ほんとうにありがとう!
ただ、正直な所を申し上げますと、n日ルール導入この方、このペースは自分的には
かなりきついです・・・orz
そして、大変申し上げにくいのですが、11月より諸事情でパソに向かう時間が現在より
取り難くなってしまいそうです。唯でさえ遅筆なのに・・・orz
艦俺住人さん(職人さん含む)もおいでになることですし、次スレを建てるかどうかのご判断は
自分は住人様方にお任せいたします。
とりあえず、当初からの目標の、このスレ完走を目指してがんばります。
いつも保守してくださる方々、どうもありがとう!
こんな折に何なのですが、最後に一つ、皆さんのご意見をお聞かせくださいませんでしょうか。
ラウ、退役してもいいですか?
>>729 嫌w
それは冗談として、ネタなくても住人で小ネタ程度は出し合えるかも。
ここの独特の雰囲気好きだし。
完全退役は、寂しくなるので自分もイヤだなあ…
いや、中の人の都合もおありだと思うので
ムリは言えないんだけど。
自分もここの独特の雰囲気は大好きだ。
(てか、ぶっちゃけこの2スレ目は自分がたてますたw)
732 :
粗忽物:04/10/18 00:19:19 ID:???
>>730 おお!即答!!>嫌w
冗談と思って・・・・・いいのかな(^^;)
>>731 やっぱり寂しいですか。実は自分もです(笑)
ただ、今後ディアッカやレイを絡めることを考えると退役していた方が無理がなく・・・
悩んでますw
吉良綿職人さんはこの辺のこと(次スレのこと)を考慮して隊長の人物紹介(『元』と『現』)とか
牛丼作りを誘ってくれたりしてくれたのかな。
いいひとだなあ・・・。
733 :
吉良綿:04/10/18 00:53:11 ID:???
再び失礼します。
痴れ者の中の人からこちらの偉大な職人様へ伝言をお伝えに参りました。
『・・・と、いっても、一応総合にいる俺綿全部にネタは投入していますが。
たまたま吉良綿がメインなだけで。あとは仮名俺と。
毎回長文や微妙なネタが多くて、空気読めずに申し訳なく思っています。
精進いたします。
『元』とか『現』とかは、別段何を考慮したわけでもないので、気にしないで下さい。
ただ牛丼の話は、ちょっと最近ネタ不足だと言ってらっしゃったので、支援の意味で話を振ってみました。
お役に立てて大変光栄に思います。
幸い、総合には吉良綿の他にも遺俺、仮名俺、債俺、そして新たに明日俺(笑)に真俺といろいろいます。
これらがネタに協力してくれたりすると思いますので、困った時にはお使い下さい。
次スレを立てることに関しては全面的に賛成いたします。
多少は保守に協力できるかと思いますので、頑張って立てて下さい。
お待ちしております。』
・・・だ、そうです。
最近この人に好き勝手やらされて、私もホトホトまいっています。
痴れ者!もっと本読んだりして国語力を磨きなさい!
それでは、大事なお話の最中に、失礼いたしました。
それだけだね。
734 :
粗忽物:04/10/18 08:34:00 ID:???
>敬愛なる吉良綿職人さま
自分の思い違いを、お気使いを持って訂正してくださり、どうもありがとうございます。
お心遣いに感謝いたします。
ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
>親愛なる住人さま各位
ほんとにいつもすみません。
ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
このおバカっちょは放っておいて、どうかお話し合いをお続けください。
自意識過剰はスレの厨臭を招くぞ
職人方、注意を
736 :
そこつ:04/10/18 10:28:43 ID:???
お恥ずかしい限りです・・・。肝に銘じます。ありがとう。
このスレが好きだから続いてくれると嬉しい
>736
応援してます
ですね。
とりあえず保守しておきます。
ホセ
アスランのところに届いた大量の昆布、ラウならどう調理するんだろう。
下手に混ぜたりするよりも、そのままさっと煮て食うのが一番量を減らすにはいい。
でも、ラウなら昆布紛にして、自分用以外は売っちゃうと思う。
俺の知識じゃあ昆布なんてダシ以外に思いつかん
豚バラ肉と煮るとうまいよな、昆布。
粉末昆布や粉末かつお節はお勧めですよ。
保守
うちの地元には、昆布で身欠きにしん等を巻いて干瓢で結んで煮る、
昆布巻きというものがありますが。
それは正月になると、わりと一般的にテーブルに出ると思われ>身欠きにしんの昆布巻き
747 :
745:04/10/21 20:41:32 ID:???
>746
OTL
正直、知らなんだ・・・
749 :
746:04/10/21 21:56:10 ID:???
そう、おせち。
でも自分で作る人は少ないんじゃないかな。
ラウは作りそうだけどw
>>745 北海道?違ってたらごめん
750 :
745:04/10/21 22:28:36 ID:???
>749
東北です。
といいますか、うちで先週も食べたんですよ、昆布巻き。
昆布巻き、子供の頃はうまいと思わなかったけど、この年になって
おいしさがわかってくるもんなんだな…
今は鮭(あるのよ、お節にはたまに)よりニシンが好き。
752 :
ネオ:04/10/22 08:05:12 ID:???
ラウとのジョギングの途中に、あの3人の住んでるアパートに寄ってみた。
別に、覗き目的じゃないぜ、今回は。
あいつらは、庭で同居人と一緒に焼き芋をしていた。
ホイルにくるんだ芋を焚き火に放り込んでいただけだったけど、すげーうまそうだった。
一つくれと言ったらラウにドつかれたが、三人の同居人は、快く俺とラウに芋をくれた。
ホクホクしてすげーうまかったけど、三人の視線は微妙に冷たかった。
それはともかく、焚き火しているところを俺が見た限りじゃあ、
普段のあいつらはそれほどギスギスしちゃいないようなので、ひとまず安心だ。
同居人もどこぞの仮面と違ってイイ奴っぽいしな。
それにしても、焚き火の上に吊るされていたあの坊主たち、ありゃ一体誰だ?
753 :
艦俺:04/10/22 15:07:15 ID:???
アスランくんと明日俺くんに餃子を送った。
冷凍にして、クール宅急便で送ったけれど、食べてくれただろうか。
まさか、解凍できないので食べられないなんてことは・・・
「最新鋭艦なんだ。そんなことはまずないぞ」
そ、そうですよね。艦長。
それだけだ。
754 :
ラウ:04/10/22 20:58:17 ID:???
仕事からの帰り、私は3つ向こうの駅まで寄り道をした。
10月に入り、既に3週間以上経過している。甘栗屋にはとっくに新栗が入荷されているはずだ。
ここのところ何かと所用が多く出向くことができずにいたが、今日ようやく買いに
出向くことができる。
収穫後に甘みが乗る甘栗は、12月頃が最も美味いというが、甘栗好きとしては
やはり新栗ははずせまい。
私は心が躍った。
目当ての駅で降り、甘栗屋へ向かいコンコースを横切る。
ふふふ。
看板が出ていた。
『新栗入荷!只今炒りたて!』
私は思わず歩みを速めた。
私が注文をすると、年配の女性店員がザルに山盛りになっている甘栗を袋に詰めながら言った。
「今年は随分遅かったじゃないのおにいさん」
!!
「いつもは新栗が出るとすぐにどこからともなく買いに来てくれてたから・・・はい。まだあったかいよ」
そう言って笑いながら年配の女性店員は私に甘栗の詰まった袋を手渡した。
私はほかほかの甘栗を抱えて店を後にした。
ふっ。しかしながら、顔を覚えられていようとはな。あの年配の女性店員、あなどれん。
(↑『自分が着用しているキテレツな仮面への世間一般的な視線』というものに対する
認識が希薄な人ラウ=ル=クルーゼ)
755 :
ラウ:04/10/22 21:00:28 ID:???
甘栗屋で甘栗の大袋を購入した私は、帰路につくため改札口へ向かった。
胸に抱いたあたたかい袋から立ち上る甘栗の香りが鼻腔をくすぐる。
ふふふ。早く食したいものだ。
・・・んん!?
私は歩きながら何かの気配を感じ、振り返った。
ムウか?・・・・いや、違うな。私の感がそう告げている。
ふと見れば、先の甘栗屋で金髪の少年が新栗を購入していた。
長めの髪が被さっており、顔ははっきりとは見えんが、・・・彼か?
彼も俄かに(にわかに)辺りを見回し始めた。
ほう。私を感じるか。
ふっ、おもしろい。甘栗好きな者同士はムウと私のように感じあえるのか?
まあもっとも、私はキラ君をも感じてしまうのだが。
が、すると、キラ君ももしや、甘栗愛好家なのか?
・・・などという己の思考の飛躍を自嘲しつつ、まだ周囲を不審そうに窺っている
金髪の少年を最後にもう一度肩越しに一瞥し、私は帰宅ラッシュの人ごみに紛れた。
756 :
ラウ:04/10/22 21:03:22 ID:???
帰りの電車は混み合っていた。
薬が切れるまでにはまだ時間的余裕がありそうではあったが、私は少し疲労を感じ、
座席に着きたかった。が、空いている席はない。
・・・・ふむ。
ではここで、アレを試してみるとしよう。
アレとは、先日チラッと目にした、ムウの手持ちの週刊青年誌に載っていたマンガだ。
−−−−−−以下、回想−−−−−−
美人でグラマラスな女性(以下女)が電車の中で、座席に座っている青年(以下男)の前に立つ。
女「いい女だなあ」
男「えっ」
女「ーそう思ってるんでしょ」
男「え、ええ、まあ」
女「読めるのよ心が」
男(まっさかあ)
女「『まさか』って何よ信じないの?」
男「う」(マジかよ)
女「マジだってば」「恥ずかしい秘密だって読めるわよ」
男「えっ」「やっ、やめろ」
女「なによ、降りちゃうの?」
男が去った席に女は座り、隣の女性に話しかける。
女「男の考えることなんて大体わかりますよねえ」
これを私なりにアレンジしてみるとしよう。
ふっ。さて、ターゲットは・・・・ふむ、あの青年がよかろう。
757 :
ラウ:04/10/22 21:07:34 ID:???
私はおもむろにターゲットに定めた青年の前に立った。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「可笑しな仮面だなあ」
「えっ」
「君は今そう思っているだろう」
「え、い、いえ、あの、そんな・・・」
ふっ。いい反応だ。
「私にはあるのだよ、君達の心が読める理由がな!」
(な、なんなんだこの人)
「なんなんだこの人とはなんだ。信じないのかね?」
「うっ」(マジかよ)
「マジだな。ふっ。その気になれば君の恥ずかしい秘密だとて読めるのだよ」
「えっ、や、やめてください!」
「なんだ、降りてしまうのかね?」
私は青年が立ち去った後、彼の座っていた席に腰を下ろした。
ふっ。試みは見事に成功した。
「ふふふ。ふはははは・・・・・・・・はっ!?」
ふと見渡せば、私のいる車両には私以外、誰一人として存在しなくなっていた。
・・・・・・むむう。
(↑『自分の風体への、世間一般的な印象』に対する認識も、持っているようでいて
実は希薄な人ラウ=ル=クルーゼ)
激しくワロタww
職人さん復活ですか!!
最高っすよ!!w
新作キタ!!(゚∀゚)
ラウレイ、ニアミス!?
乙です!
甘栗好きの遺伝子かw
アルもきっと好きだったんだろうな>甘栗
ハゲワラ!
職人さん乙です!!
甘栗の袋を持ってキョロキョロするレイを想像してハゲワラですw
保守です。
慎ましやかに。
ホセ
769 :
ラウ:04/10/25 22:15:21 ID:???
何故だろう。
無性に寿司が食べたい。
そして無性にガリが食べたくてたまらない。
どうしたことだ。
・・・・・むむう。
申し訳ないがそれだけだな。
ほす
職人さん乙!
ずっと人大杉でこれなかったよ・・・
>>769 一瞬「カガリが食べたくてたまらない」に見えますた…。
ダメだ俺。逝って来る。
>>771 専用ブラウザ入れるといいですよ
人大杉のときもOKだし
職人さんたちは時々メル欄にメッセージ入れたりするから、
そんなのも見落とすことないし
何よりタダだしw
Live2chとかいいかな>専ブラ
未だにかちゅ使ってる自分は負け組みか…orz
保守
>775
そんなことないよ、かちゅ(・∀・)イイ!!
778 :
痔俺:04/10/27 21:42:19 ID:???
拙者、あぼーん使ってますから。切腹!
というネタを書き込みしようとしたら、隣人からお約束の包丁ドラグーンを
喰らった。
久々にこのスレで肉塊になった。
そんだけ
779 :
艦俺:04/10/27 21:47:19 ID:???
今日、ガンダムシードウエファーチョコというのを買ってきた。
いきなり初弾が艦長だった。
「まさか、わたしのカードもあったとはな」
そのカードを見た艦長は誇らしげだった。
名前欄が「ADEZ」だったけど。
今そのカードは、うちの店のカウンターの脇に、
何故か北別府選手のサインボールとカードと一緒に飾られている。
それだけだ。
>艦俺
そういう配置は危険だ。
店を壊されたうえにボールを取られるぞ。
それだけだ。
781 :
艦俺:04/10/28 20:23:02 ID:???
>>780 ボールだけ?
艦長のカードが取られることはないのだろうか・・・?
俺は艦長に隠れてひそかに泣いた。
>779−>780からいって、艦俺よ。大丈夫だ。
ア ム ド ラ イ バ ー を か く ま わ な け れ ば !
それだけだ。
783 :
艦俺:04/10/28 21:09:27 ID:???
そ、そうだったのか!
というわけで、カウンター上の、
「芸能人やスポーツ選手のお客さんのサインがラップかけられて飾られているゾーン」
に移設です。
「カウンターだと、話題にしやすいんだがな・・・」
駄目ですよ!cv遊佐浩二のいい男が来る前に移設しないと!早く!クイックリー!クイックリー!
こうして、艦長カードはカウンター上に飾られることになった。
名残おしそうにカウンターを眺める艦長に詫びながら、
俺は心で泣いた。
エェ〜ゴルァアア
ケケッ
>783
>「芸能人やスポーツ選手のお客さんのサインがラップかけられて飾られているゾーン」
札幌のラーメン横丁だとよくあるよな、そういうの。
それだけだ。
787 :
鷹綿:04/10/29 00:41:52 ID:???
始めまして。
なんだか私の家にホーク姉妹が住み着いたようなのですが・・・
私の呼び名は鷹綿で良いのでしょうか?
ムウさん、教えていただけますか?
それだけなの。
788 :
ラウ:04/10/29 20:10:58 ID:???
昨晩、ホーク姉妹の同居人と名乗る女性が我が家を訪れた。
ムウを訪ねて来たらしい。
ホーク姉妹の同居人の女性は、己の呼び名の是非をムウに尋ねた。
「へ?お、おれ?いやあ、いいんじゃないの?うん」
そんなものでよいのかと思うようなムウの返事を聞いて、にこやかに帰って行く彼女を
二人で玄関から見送った。
しかしながら・・・・。
「何ゆえに貴様に意見を求めるのだ?」
「なんでおれに意見を求めるんだ?」
ムウと私は同時に同じ疑問を口にした。
また何か、中の人の知らない設定が存在するのだろうか。
むむう。
789 :
ムウ:04/10/29 20:16:36 ID:???
っつーか、この板にホーク姉妹版関係スレあったっけ?
うっひょーわかんねー
セイバーガンダムとWガンダムの関係ってスレはあるよ
791 :
ラウ:04/10/29 20:41:01 ID:???
隊長!今日白菜が入った炒め物の中に「な」で始まる
4文字の生き物を発見しました…
やっぱり野菜は、ちゃんと洗わないとダメですね。
>788
ムゥさんがエンディミオンの鷹って言われてたからなんでは?
それだけです。
794 :
ラウ:04/10/29 23:09:31 ID:???
>>793 「「なるほどな」」
ムウと私は、再び同時に同じ言葉を口にした。
どこまでも鈍い中の人に成り代わり、我々から詫びよう。
それにしても、シン君といい、ホーク姉妹といい、新番組の主人公、ヒロインと目される彼らが
わざわざ彼の地に居住するとはなんとも慎ましいことだな。
陰ながら応援させていただくとしよう。
頑張ってくれたまえ!
795 :
ラウ:04/10/29 23:16:36 ID:???
ついでに
>>792 そうだ。しっかりチェックを入れつつ洗いたまえ!
このレスを見たムウが、夜食の焼きそばに入れたしいたけを一枚一枚拾い上げては確認をしている。
断じてナメクジではないと、何度言えば解るのだ貴様は!
それだけだな。
796 :
痔俺:04/10/30 01:23:57 ID:???
生の椎茸はな○○○に見えるし、カット干し椎茸の戻してないのはム○○に見える。
1回怖いと思ってしまうと、もう、どうしようもないらしい。
だから
>>795のムウさんの気持ちがよくわかりますよ、俺。
798 :
通常の名無しさんの3倍:04/10/30 22:31:09 ID:05CKno16
最下層age
799 :
ラウ:04/10/30 23:49:06 ID:???
夕刻、買い物を済ませて帰宅した私は、早速夕食の支度に取り掛かった。
メニューは昨日からムウにリクエストされている焼きうどんだ。
うどんを茹でながら具材を炒め合わせる。
その傍ら少量の濃いめの出汁をとり、酒、みりん、醤油と合わせた。
・・・うむ。いい味だ。
茹で上がった麺をザルにあけて湯をきる。
・・・うむ。絶妙の湯で加減だ。
よし、炒め合わせるとしよう。
「あいや、待ったーッ!!」
私が麺を中華鍋に投入しようとすると、突然、台所の窓から聞き覚えのある声がした。
見れば、何故か砂漠の虎がそこにおり、窓を開け、網戸を押しやりながら不必要にでかい声で
叫んでいる。
「クルーゼ、それは焼きうどんだろう!焼きうどんだな!?ならば僕には主張せねば
ならんことがあるぞ!!」
「何を主張する気かは知らんが、人の家に窓から上がり込むのはやめてくれたまえ!!」
800 :
ラウ:04/10/30 23:53:01 ID:???
私の制止をまるで意に介することなく、虎は窓から侵入してきた。
「安心したまえクルーゼ。ほら、靴は脱いでいる」
「そういう問題ではないッ!」
「第一、玄関なんぞに廻っていたら間尺に合わん」
「何がだ!」
「だから焼きうどんだ!!」
・・・・・・・・むむう。
虎に次いで赤毛の青年まで靴を脱いで窓枠をくぐり入室した。
彼は、いつものように肩身狭そうに「すみません、おじゃまします」と言った。
窓から我が家に上がりこんだ虎は、台所を一通り見渡したかと思うと
やつの言うところの『主張』を始めた。
「焼きうどんだというのに、何故キミはソースの用意をしておらんのだね!?」
「我が家の焼きうどんの基本は出汁醤油だ」
「焼きうどんに出汁醤油なんて、何を言っているんだキミは!ここはソースでジュジュっと
いくのが常識だろうがっ!」
「我々が食する我々の焼きうどんだ。貴様にとやかく言われる筋合いはない!」
「いや、常識と言うよりも、もっとこう・・・そう!ソースを使わないなんてこの
最高級の讃岐うどんに対する冒とくに等しい!」
「貴様・・・私の話を聞いているか!?それに、何故貴様がこの麺のことを知っている!!」
「そんなことよりソースだクルーゼ!ソース以外考えられない!いいな、クルーゼ!ソースだぞ!!」
「『そんなこと』ではないだろう!ごまかすな!虎!!」
だが虎は、私の問いかけもまるで意に介することなく、手にしていた靴を玄関へ置きに行った。
赤毛の青年がすまなそうにぺこりと頭を下げた後、虎に続いた。
まったく!・・・まったく素直ではない!!
なにが『主張』だッ!!
夕食を共にしに来たならそう言うがいい!
焼きうどんが食べたいならそう言うがいい!
そしてソース味が食べたいのなら、「ソース味のも作ってください」ぐらい言うがいい!!
精神年齢相当のかわいげを見せてみたらどうだ!砂漠の虎!!
801 :
ムウ:04/10/30 23:56:18 ID:???
おれは仕事を終えて家に帰ってきた。
換気口から出汁のいい匂いが漂ってくる。ラウはもう飯作ってくれてるんだな。
「ただいま〜。おっ、虎さんじゃないの!晩飯食いに来たのか?」
「ちっちっち。僕は焼きうどんを作る迷える子羊に、真の焼きうどんというものを
伝道するためにここに来たのだ」
へっ?よくわからないけど、今晩は焼きうどんってことか!ラウ、おれのリクエストきいてくれたんだな。
「ありがとな〜ラウ!」
おれが台所へ向かうと、ラウが顔を出した。
「誰が迷える子羊だッ!!」
「ふふん、そうだな。子羊なんて可愛らしいモノではないな」
「ふんッ!」
かなり不服そうに鼻を鳴らしてラウはコンロへ戻って行った。
「手を洗って来い、ムウ!じきに用意ができる」
「おい、クルーゼ!ソースだろうな!?」
「とりあえずは出汁醤油だ。すぐにソース味のものも作ってやる。おとなしく醤油味を
堪 能 しながら待っていたまえ!」
「ふふん、まあ、そういうことでよしとしてやろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」(←怒)
うっひょ〜!
ラウは以後無言で配膳と調理を続けたが、ラウのその無言の怒りがおれにひしひしと伝わってくる。
ま、おれとしては出汁醤油味とソース味、両方食えるみたいだから、何の不満もないけどな。
むしろ、ラッキー?
思わず顔をほころばせながらダイニングの席についてそんなことを考えていると、
出来上がった焼きうどんを持ってラウがやってきた。
ダンッ!ダンッ!ダンッ!ダンッ!
4皿の醤油味の焼きうどんを勢いよくテーブルに並べると、ラウはまた台所へ戻っていった。
その戻り際、ラウはおれの耳元で底冷えのする低音で囁いた。
「この節操無しがッ!!」
うっひょ〜〜〜っ!!
802 :
ムウ:
結局ラウは出汁醤油、ソース、おまけにキムチの焼きうどんも作ってくれた。
トッピングは紅生姜と、鰹節と、青海苔と、桜海老を炒ったのが用意されていて、
好きなものを好きなだけ乗っけておれ達はたらふく食った。
どれもむちゃくちゃうまかったが、やっぱり醤油が一番あきが来ないとおれは思う。
強く強くそう思う。
本気でそう思う。
全身全霊をかけてそう思うぞ!おれはっ!!
・・・・・・・・伝わったかな?ラウ。
そんだけだよ。