ss風味
明日俺「おい」
アスラン「なんだよ?」
たまには掃除を手伝え、とか、スーパーへの買い出しくらい手伝ってくれ、
とか機械いじりは自分の部屋でやれいういつもの同居人兼友人の小言を想像していた
アスランは、そう言ってうんざりする。
しかし。
明日俺「アスランって赤服なんだよな?」
という明日俺の問いかけの内容を聞いて、
アスランは己の自尊心を満足させる内容の問いかけが来た事を自覚し、急に機嫌を直してこう答える。
アスラン「まあね」
その表情の変化を見て取った明日俺は、さらにこう問い掛ける。
明日俺「どういう風にだ?」
もはや完全に自分の期待した通りの展開に持ち込まれた事を自覚したアスランは、すっかり調子に乗ってこう口を開く。
アスラン「そうだね、せっかくだから話してあげるよ。
あれは、10年前の事だった・・・・」
明日俺「10年前の事って( ゚д゚)ポカーン」
どうやら傭兵らしい3人組。 しかも、一人は小さな男の子だ。
しかし一体どこの戦場なのかさっぱりわからない。
ともあれ、男の子は仲間らしい二人の傭兵にこう声をかける。
?「ダニー!グレッグ!生きてるか!?」
ダニー&グレッグ「「ああ、何とかな!」」
よくわからないが、とりあえず彼らは敗走中らしい。
そして、彼らは屋外にある階段を登って逃走しようと試みる。
?「上から来るぞ!気を付けろ!」
という、先陣を切る男の子の声を受けながら。
その後どれほど逃げたのかはまったく不明だが、彼らはどうやら逃げ込むのに格好の場所を見つけたらしい。
ダニー「こっちだぁ!ザラ!」
という男のひとりの声に従うように、3人はそちらへ向かう。
そこにあったのは、どう考えても怪しすぎる下り階段と、そしてその先に続く広間だった。
アスラン「何だっ!この階段はっ!」
グレッグ「とにかく入ってみようぜぇ!」
そして、その広間のつき当たりには、怪しさ大爆発の3つの扉が用意されていた。
それを見て、アスランと呼ばれた小さな男の子はどうしても押さえ切れない衝動に突き動かされるように、こう絶叫する。
アスラン「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぞ!」
アスラン「・・・・こうして俺は、クリムゾンを手に入れんだよ!」
すっかりあっちの世界に旅立ち、そうまくしたるアスラン。
しかし当然ながら、明日俺は見事なまでに凍り付いていた。
orz