保守
age
保守
保守
保守
艦長・・・
「保守、保守、保守…右を向いても左を向いても保守…フフフ、とうとうこのスレも終わる時がきたか・・・」
保守されてるって事はまだ艦長を望んでいる人がいるって事ですよ!頑張ってくださいよ!
「いいんだぁ…私なんて続編にも出れないし…なんだよあの御稲荷+ゼクス仮面はよぉ・・・ここでもセーフティシャッターかよぉ・・・ヴェサリウスにもつけろよぉ・・・」
正直、艦長のキャラがつかめん
それだけだ
艦長・・・゚・(ノД`)・゚・
「俺の名前を言ってみろ」
ど、どうしたんですか艦長?
「俺の名前を言ってみろ。種MSV戦記で出たから知っているはずだな」
いえあの「俺の名前を言ってみろ」
艦長がジャギ様になってしまいました
それだけだ
俺は意を決して艦長に提案してみた。
「――艦長、この際加勢を頼んでみてはどうでしょう」
「……加勢?」
「関係スレ元祖の『関羽と俺の関係』だって関羽さん一人で盛り立てた訳じゃないじゃないですか。
だからここは一つ初心に帰ると思って、人生を語れるZAFTの隊長さん達やプラントの議員の方々に御出演願うんですよ!」
「……」
艦長は答えない。久しく忘れていた沈黙の重さと気まずさを俺は後悔と共に噛み締めた。重い沈黙は暫く続く。
…黙っているのが辛い。ここはやはり謝るべきかと思い始めた頃、艦長が重い沈黙を破って尋ねてきた。
「――バルトフェルト隊長とかシーゲル前議長とかパトリック議長とか?」
「…皆さんあっちこっちの関係スレに出演されていますが…そこを何とか!」
「――ハルバートン提督とかガルシア少将とかキサカ一佐とか?」
「まあ、『関羽と俺の関係』にも魏や呉の武将は出てきてましたし…」
「マルキオ導師とかホムラ代表とかユウキ隊長とか?」
「(また微妙に解り難いラインアップを持って来たなと思いつつ)それもまた何とか…」
「シモンズ主任とかバジルール艦長とか?」
このまま続くと妙な方向に行きそうなので俺は沈黙で誤魔化した。
取敢えず艦長は、スレ住人の意見を聞こうと言ってくれた。
俺は改めて、こんな身勝手で無茶な提案をした事を、心の底から艦長に詫びた。
このまま寂れるかもしれないと言う危機感の前に居ても立っても居られずにこんな行動に走ってしまいました。
無論、スレ違いとの批難・後指摘、ごもっともです。しかし、それを覚悟の上でスレ住民に尋ねます。
皆様、この件如何でしょう。真面目に。
艦長がポツリと呟いた。
「…居るのかな、住民なんて」
いや、何不吉な事言ってるんですか艦長!居ますって!絶対居ますってば!
それだけだ。
いますヨ艦長!(敬礼
たださ、あの板に三国志の関係スレって、「関羽〜」だけだったろ?(認識不足だったらスマソ)
ここではキャラそれぞれの関係スレがあるからなあ。
仮に専用関係スレのない方々の居住区になったとして、また艦長の影がさらに薄くなっちゃったりしたら
ちょっと寂しい気も・・・って、なにげにすんげえ失礼なこと言ってるおれを許してください艦長!!
諸葛のこと忘れてるぞ?
それだけだ。
艦長もその辺りを心配していると思います。
自分の少ないネタの半分位は艦長ネタなのですが、自分一人のネタでは質も量も高が知れています。
それでも自分は、バリエーションの多いであろう「通りすがりの中年コーディネーターネタ」を敢行してでも、スレの過疎化進行を食い止めたかったのです。
ネタ作りの敷居が、これで少しでも低くなればと思っての次第です。(それでも艦長以上に描写の薄いキャラが多くて苦戦しそうですが)
近々、俺の中の人がネットの出来ない環境に旅立たねばならないので、やれるだけの事を今の内にやっておきたかったのです。
身勝手な理由による、見方によっては失礼な提案にレスを下さり、ありがとうございました。
それだけだ。
艦長、俺もガンダムファイトに出そうな予感なんだが。
「おう、私の分まで頑張ってくれ」
・・・・それでですね・・・私めにもMSを・・・・。
「そうだね、じゃあちょっとアズラエルさんのところに問い合わせてみよう」
お願いします。
はあ・・・デスアーミーだけは勘弁してほしいな。
それだけだ。
>>160 お気持ち・・・お察し致します。
なのに「自分も協力します!」と確約も、言い切ることもできない、
ふがいないおれを許してください。
マジレススマソ
それだけだ。
近所に新しく出来たラーメン屋に友人と昼飯を食いに行った。
道すがらアデス艦長はコーディネーターか否かという話題になった。
艦長の容貌はコーディネーターに見えないと言う友人に、俺は必死で反論を試みるが、形勢は今一つ俺の方が不利だった。
目的地のラーメン屋に入るとアデス艦長がカウンターの中から「いらっしゃい」と声を掛けてきた。
俺達はなぜ艦長がラーメン屋をやっているのかといぶかしんだが、取敢えずラーメンを二つ注文した。
注文を受けた艦長は凄まじく見事な手際で立ち回り、何が起こっているのか把握できない俺達が呆気に取られる暇も無く、あっという間にラーメンが目の前に現れた。
艦長の作ったラーメンはとても美味かった。
「またどうぞ」と言う艦長の声を背に店を出た俺達は暫く無言だった。
友人が静かに「…艦長、やっぱりコーディネーターだったんだな…」と呟いた。
そうだ。俺達は今日コーディネーターとラーメンの真髄を味わったんだ。
それだけだ。
艦長は今日、早めに店を閉めて明日の仕込をしている。俺も明日の分の器や箸の準備を手伝った。
「そう言えば艦長…ザフトの戦艦のMS最大搭載数って六機ぐらいじゃありませんでしたっけ?ナスカ級も…ローラシア級も…」
一瞬、仕込みの手が止まる艦長。
「――最悪、係留索で艦外に繋ぎ止めればいい訳だし…」
俺は統一性の無いラインナップのMSの列を、金魚の糞のように引き連れ、宇宙を行くヴェサリウスを想像した。涙が出てきた。
それだけだ。
もう〆の言葉は、「俺は泣いた」じゃないんだ?
「それだけだ」になったんだ?
どっちでもいいんだ?
>>166 それだけ泣くようなことが少なくなったってことさ。
「涙も枯れた、とも取れるがな。ふっ…」
久し振りに俺は泣いた。まだ枯れてなかった。
「・・・
>>161・・・どうしたんでしょうね・・・」
「彼にも色々事情が有るんだろう・・・面倒な事に巻き込まれてないと良いが・・・」
『アズラエルさんの所に問い合わせてくる』と行ったきり音沙汰の無い
>>161の心配をしている艦長。
だが俺にはもう一つ心配事があった。このままだと俺は一体何の機体に乗ればいいんだ?
「あら、あるじゃない。良い機体が」
はあ、そうですか・・・って うああぁあああぁあ!!フレイ・アルスター嬢!何でココに!
てーか気配を消して後ろからいきなり声を掛けるのはやめて下さい!あーびっくりした・・・
「何よ、人がせっかく親切で教えてやろうってのに」
あ、それはどうもご丁寧に。で、早速ですがそれは何処に・・・。
「ヴェサリウスの中よ。備え付けてあるから行けば判るわ」
ヴェサリウスの中?俺は艦長を見た。が、艦長も怪訝な顔をしている。心当たりは無いらしい。
ラーメンの仕込みと食器の類をヴェサリウスに運び込んだ俺達はフレイ嬢の案内で件の機体の所へ行った。(因みに作業中、フレイ嬢は見ているだけで一切手伝ってはくれなかった)
「ね、良い機体でしょ」
と満面の笑顔(確信犯)のフレイ嬢。
なるほど、確かにこれならモビルスーツの操縦の苦手な俺でも動かせる。設計理念上長時間のサバイバルにも耐えられる。だが・・・しかし・・・
俺達の前にある機体(?)は、かつてフレイ・アルスター嬢をドミニオンに引き渡す際に使用した脱出ポッドだった。
一体これでどう戦えというのか。俺と艦長はしばし語る言葉を失って立ち尽くした・・・
それだけだ。
「あーもしもし。やっと完成しましたよ。あなたのは特注ですので…」
アズラエルさんから電話がきたと思うと家の前でもの凄い地響きがした。
「おや、届いたようですねぇ?では健闘を祈りますよ…ガチャ」
一体何が届いたっていうんだ?
俺と艦長は急いで家の前に出てみた
そこにはよくあるラーメンの器の赤い模様が施されたジン廃魔乳が立っていた。
「アズラエル氏って連合ですよね…なんでジンHMを…」
きっと鹵獲した奴だろ…けどこの柄は・・・・
俺と艦長を思ってのことだろうが明らかに実戦向きじゃない。
まぁ届いたからいいか…。
それだけだ
>168
途方に暮れる俺達。そんな時、突如ドアベルが鳴った。
こんな夜更けに誰だと開けてみたら皆がいた。
「HAHAHA、そんなポンコツじゃ憐グゥレイト!俺のバスターの余剰パーツをプレゼンツするぜ!」
「俺からも通販で衝動買いしたアレのミサイルを進呈。使ってくれ。」
「ソードカラミティの換装パーツだ。苦しい思いはさせたくないからな。」
「俺らのスレの黒歴史の残骸だ。好きにしてくれ。」
「私からは特別にNJCを提供しましょう。」
「ふん!偶然ビームライフルが一丁余った。感謝しろ腰抜け!」
「える、ろしんもってきたよ。がんばってね!」
「ガンバレル、お前に使いこなせるか?」
「私からはシグーの重斬刀を提供しよう。アデスには苦労をかけてるからな。」
「拙者はこの青龍円月刀を貸そう。武運を祈る!」
「ピッチャーデニー!」
「私からはこの羽扇を・・・」
「馬鹿めが!既に私のを貸してあるわ!」
「予測済みです・・・策を授けましょう。力になるはずです。」
「魔剣ザコ!気を付けて使うザコ!」
「アグニを・・・」
「ハロですわ。」
「トリィだ。」
「青ペプシだ、飲め。」
俺は泣いた。泣いた。
171 :
170:04/08/30 23:58 ID:???
スマソ被った。
それだけだ。
173 :
168:04/08/31 00:50 ID:???
すいません。脱出ポッドなんて書いた張本人です。
さらに
>>161で問い合わせたのは艦長であって「俺」では有りませんでした。重ね重ねすいませんでした。
そして
>>169、
>>170の職人さん、グッジョブ!心の底からグッジョブ!!
そんな訳で滂沱の涙に暮れる俺の肩に艦長が手を置いて静かに言った。
「・・・時間が無い。徹夜で組み上げるぞ。」
俺はようやく頷いて涙声で応えた。
「でも、どうやるんですか?これだけのパーツを・・・」
その時俺が見た艦長の笑顔はこれまでに無いほど優しく、しかし力強い笑顔だった。
「決まっているだろう・・・全部使うんだ!!」
艦長はそう言うと率先して
>>170のパーツを
>>169の機体に組み込み始めた。
俺は涙を袖で拭って艦長の後を追いかけた。拭った筈の視界はまだ涙でぼやけていた。
それだけだ。
すごいな。関羽と孔明まで!
これも艦長の人徳のなせるわざですね!!
俺も泣きました。
それだけだ。
東の空が白み始める頃。
色々組み込みすぎたジンHMは、最早MSと呼称するのも躊躇われるほど原形を留めておらず、
何だか宇宙世紀の登録抹消された某三号機を彷彿とさせる外観に仕上がってしまっていた。
俺と艦長は隈の浮かんだ顔で、組み上がった機体を見上げていた。脱出ポッドから一晩でエライ違いだ。
「まるでみんなの善意が形となったよう・・・だな」
「素人が組み上げたにしてはまずまずの出来でしょう・・・厨MSとか言われそうですけど」
俺達は一仕事終えた後の充実した疲労感に浸っていた。
「しかし本当に問題なのはここからだな」「動くかどうか・・・ですね」
戦闘がぶっつけ本番なのは仕方がない。だが俺達は皆より先にヴェサリウスに着いて食堂の準備もしなければならないのだ。
移動時間を考えるともう起動テストをしている時間も無い。
「NJCやゲッタータイプの炉心まで積んだ機体です。最悪の場合、暴走して炉心融解なんて事態にも・・・
OSだってまともに動くかどうか・・・」
と不安の残る俺を制して艦長曰く。
「きっと大丈夫。みんなの善意が形になったMSなんだから」
そう言って艦長は大きく伸びをすると自分の顔を叩いて気合を入れた。
「よし、今日も一日働くか!!」
自分の事でもないのに、こんなに一生懸命になってくれた艦長に何と御礼をしたものかと思い、俺の胸に熱いものが込み上げて来た。
それだけだ。
ガンダムファイトから帰って来た俺達は、食料庫の整理を行った。
食料庫の中にはこの間のラーメン修行の戦利品(食材)も揃っていた。
ようやく各地のご当地ラーメンも再現できると意気込む艦長に、俺はかねてからの疑問を尋ねてみた。
機嫌の良かった艦長は少し気恥ずかしそうに話してくれた。
先人達の苦労によってようやく人間の生活できる環境になったプラントだったが、土壌等の環境を100%再現できる訳ではなかった。
収穫物等もやはり地球のそれと比べてどうしても味が落ちるのだそうだ。
「でもラーメンに料理すれば魔法を使ったみたいに美味しくなる」
「それでラーメン職人の道を…?」
「…まあね」
思わず涙ぐんでしまう俺に艦長は、保存期間やスペースの都合上保存できない薬味や具材の類を帰り際に持たせてくれた。
その夜、銭湯の湯船に浸っていた俺は、艦長の話がどっかで聞いたような話である事にようやく気付いた。
それだけだ。
アルスター事務次官とクライン前議長とアスハ元代表首長が連れ立って店に来た。
それぞれ熊本ラーメン、函館ラーメン、尾道ラーメンを注文した。
三人は「最近娘と会話が成り立たない」と言って溜息をついていた。
出てきたラーメンには餃子が一皿付いて来た。
艦長は小さな声で三人に「ウチにも娘がいましてね」と言っていた。
俺は泣いた。
>>157、
>>158の意見を参考に作ってみましたが、いかがでしょう。
それだけだ。
イイ!
泣ける話が似合う漢だ>艦長
それだけだ
最後の客を送り出し、暖簾を下ろして店内を掃除していた俺は、さりげなく艦長に聞いてみた。
「先日の話ですけど…本当の所はどうなんですか?」
艦長は作り話だった事をあっさり認め、静かな口調で本当の話をしてくれた。
「本当の話はね…。……。重くて明るくない話だから…。」
地球とプラントが戦争を始めて間もない頃、死にかけていた若い兵士が艦長に頼んだそうだ。『最後に飛騨高山ラーメンが食べたい』と。
その頃の艦長はラーメンの基本を研究中だった。艦長の作った醤油ラーメンの出来損ないのような物を食べて彼は微笑んだ。
『ありがとう、おいしかった。でもママの味とは違う。』そしてその兵士は死んだ。
「…私は飛騨高山ラーメンの名前も、麺が縮れ麺である事もダシに鶏ガラや鰹節を使う事も知らなかった。」
「命懸けの戦争だから、最期くらいはせめて、本物の飛騨高山ラーメンを…その気持ちがあの食料庫の食材さ。」
俺は何時しか大粒の涙を零していた。そんな俺に艦長は飛騨高山ラーメンを作ってくれた。
普通に食べれば美味いのだろうが、俺には涙の味しかしなかった。
その夜、布団の中で寝つこうとしていた俺は、今度の艦長の話もやっぱりどっかで聞いたような話である事にようやく気付いた。
それだけだ。
180 :
177 :04/09/09 00:12 ID:???
お褒めの言葉、ありがとうゴザイマス。ついでにもう一丁。
夕方の稼ぎ時が始まろうとする頃、ザラ議長とエルスマン議員が連れ立って店に入って来た。
揃って喜多方ラーメンを注文する二人。
「重要機密を息子に預けたら、電波に洗脳されて持ち逃げされた」
と嘆くザラ議長をエルスマン議員は
「女の尻を追い駆けて軍を抜け出し、音信不通になるよりはマシだよ」
と言って励ましていた。
艦長の作った喜多方ラーメンは心持ち、いつもより多めに見えた。
俺は丼を洗いながら泣いた。
それだけだ。
珍しくラーメンを食べに来ていたバルトフェルド隊長がふとこぼした。
「僕が生き返って何か意味があったのかな…」
隣でチャーシュー麺を食べていたキサカ一佐が、何も言わずに自分の丼からチャーシューを一枚取り出し、
バルトフェルド隊長の丼に入れてあげた。
二人が勘定を済ませて店を出ると、少し離れた所でタンメンを食べていたモラシム隊長が呟いた。
「自分が復活してエターナルの艦長になってたら種の評価はどうなっていただろう…」
艦長は何も言わずに餃子を差し出した。
俺は二人分の丼を片付けながら泣いた。
それだけだ。
クルーゼ隊長がタンタンメンを食べながら呟いた
「結局あの程度の皺ならこんな仮面つける必要なかったんじゃ・・・」
艦長は無言で替え玉を入れていた
「あ、いらないから」
断られた
俺と艦長は泣いた
ピンクの姫の所から逃げ出してきた赤毛の青年が
「彼女のやり方にはもうついていけない」と言って泣いていた。
艦長が出したラーメンに横から煮玉子を入れながら
「まだ最悪の関係になった訳じゃないだろう?」
と、どこか寂しそうな目をした特務隊のレイ・ユウキ隊長。
隣で難しい顔をしていたサザーランド大佐も、定食に付いていた餃子の皿を差し出しながら言った。
「苦労をした分だけ人は他人に優しく出来るのだよ」
既に食べ終えて、分ける物のなくなっていたゼルマン艦長も、青年の肩に手を置いて無言で励ましていた。
赤毛の青年の流す涙は今や、さっきまでとは違った涙だった。
少し元気を取り戻した赤毛の青年は、その後迎えに来た黒スーツの人達と帰っていった。
彼の行く末を案じて俺は泣いた。
それだけだ。
店内で酔ったサラリーマンが騒いでいる。
上司と上手く行ってないらしく「明日は課長の鼻っ面に辞表叩き付けてやる」等と大声で叫んでいる。
何度も注意したが一向に聞く気配はない。とその時、彼の前に誰かが立った。
荻窪ラーメンを完食したバジルール少佐だった。
「職場が変ったからと言って、新しい上司との折り合いが、必ずしも良くなると言う物でもないがな」
少佐は静かに、しかしきっぱりとそう言うと、勘定を済ませて店を出て行った。
静かになったサラリーマンに艦長は「そういう気分になる時も有りますよ」と小皿に盛った炒飯を差し出した。
サラリーマンは泣いていた。俺も泣いた。
それだけだ。
泣ける・・・(つд`)
ミゲルがシャニを伴って店に来た。
「美味いんだぜ、ここのラーメンは。遠慮せずに食ってけよ、俺が奢るから。
あ、艦長、醤油ラーメン二つ。一番安い奴。」
久しぶりのミゲルは相変わらずだった。聞いているのかいないのか分らないシャニはそのままに、
ライブの打ち合わせとやらで一人だけ喋り続けていた。
醤油ラーメンはあっという間に出来上がる。
「さすが艦長!速いっスね!」とか「艦長のラーメンは最高っスよ!」とおだてながら割り箸を割るミゲル。
「おだてても何も出ないよ」と言いながら満更でもなさそうな艦長。
今しがた使用した平ざるを戻しながらどこか嬉しそうだ。
ここに来てこれまで一言も発しなかったシャニが一言。
「・・・・・・ヨーグルトソースは?」
・・・・・・・・・何?俺の聞き間違いか?・・・シャニ、今何て言った?
「・・・醤油ラーメンにはヨーグルトソースじゃないの?」
カウンターに背を向けて調理器具を戻していた艦長の手が、空中で停止していた。
・・・・・・ヤヴァイ。非常にヤヴァイ。凄まじくヤヴァイ。
さっきまで調子の良かったミゲルも今や、蒼白になって固まっていた。
艦長のラーメンに対する思いは尋常ではない。それはクルーゼ隊で艦長と一緒だったミゲルが良く知っている。
普段余り感情を表に出さない艦長に、今のような状況でその一途さを発揮されると・・・
・・・俺達には何がどうなるのか想像もつかない。
「・・・ま、いいけど」
シャニは何事も無かったかの様にラーメンをすすり始めた。俺達は生きた心地がしなかった。
ミゲルと俺は、勘定の時にラーメンの値段も釣銭も間違っている事をシャニに指摘されるまで気付かなかった。それ程取り乱していたのだ。
精神的にボロボロになったミゲルと普段通りのシャニが店を出た後も、艦長は暫く停止したままだった。
188 :
2/3:04/09/12 04:49:18 ID:???
結局艦長はその日爆発するような事も無く、一日中、俺の予想に反して元気の無いままだった。
艦長の好きな中島みゆきが主題歌を歌う「プロジェクトX」が店内のテレビで流れ始めても上の空だ。
客足も途切れて誰もいなくなった頃、ようやく艦長が話し掛けてきた。
「・・・今日の・・・シャニ君の言葉をどう思う?」
艦長の言葉には元気がない。
「そりゃあ、醤油ラーメンにヨーグルトソースは有り得ないだろう、と思いましたけど・・・」
俺は慎重に言葉を選んで答えた。
「私もね、最初はそう思ったんだ。だけどね・・・本当にそれだけで良いんだろうか。
私は彼の言葉で気が付いたんだ。ラーメンを作ると言っておきながら、私自身がラーメンの可能性を狭めてはいなかったかと。
有り得ない組み合わせのラーメンを、食べもせずに否定するのは、ラーメンの道を志す者の在り方として正しいのだろうかと。」
艦長の言葉には何時しか力強さが戻っていた。
俺は泣いている自分自身に気が付いた。
そうだ。ヨーグルトソースがかかっていて何が悪い。
そんなラーメンが有ったって良いじゃないか。
189 :
2/3:04/09/12 04:56:26 ID:???
「俺、ひとっ走り行ってヨーグルトソース貰って来ます!」
俺は純喫茶「砂漠の虎」に走った。
目当ての店は既に看板を下げていたが、店内の電気はまだ消えていなかった。
中に居た赤毛の人に事情を話すと、奥の倉庫の一角を占めていた段ボール箱の山(中身は全てヨーグルトソース)から一箱丸ごと渡してくれた。
本当は二、三本で良いと言ったが「この間の一件もあるし、艦長とはイケメンスレのよしみだから」と半ば無理矢理持たされた。
その表情は、とても清々しい(厄介払いが出来て嬉しいというような感じの)笑顔だった。
「この人も苦労してるんだな」と思って涙ぐんでしまったが、御礼はちゃんと丁寧に述べておいた。
俺が帰って来ると、丁度醤油ラーメンが二つ出来上がったところだった。
貰ってきたヨーグルトソースをたっぷりかけて俺達は盛大に麺をすする。
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
正直、・・・微妙だった。
シャニ、お前はいつもこんなもん食ってるのか?
それだけだ。
>187
グッジョブ。
2/3が2つあっても気にならないほどグッジョブ。
このスレの登場人物たちを見ていると
「明日があるさ」を歌っていた昔の某缶コーヒーCMを思い出す
それだけだ
ザフトの白仮面と連合の黒仮面が店内で鉢合わせした。
俺も艦長も一時はどうなる事かと冷や冷やしたが、
二人とも、知らない仲でもないだろうにお互いよそよそしくしていた。
なんだか微笑ましかった。
それだけだ。
閉店間際にべろべろに酔ったシモンズ主任が店に入って来た。
「…何よ、1stだってGだって、Vも、F91も、主人公はガンダム関連の技師の子供だったじゃない…」
酔った勢いでアレな事を愚痴る主任に、艦長は静かに応じていた。
「でも良かったかもしれませんよ?主人公の親ってロクな目に会ってませんからね…
…私もあまり人様の事は言えませんが」
その後、寝入ってしまった主任をご主人に迎えに来てもらった。
シモンズ主任を乗せた車を見送ると艦長が言った。
「生き残ったら生き残ったで大変な事がたくさん有るんだろうなあ…」
俺には街灯と星空が涙でにじんで見えた。
それだけだ。
店の前の掃除を終えて店内に戻ろうとすると、入口の扉に紙が挟み込まれていた。
手に取るとそれは一枚の手紙だった。
このスレの「俺」達へ
この手紙をもって、俺のネタ師としての最後の仕事とする。
まず、当スレの存在を知らしめる為、ageを検討する事をお願いしたい。(必ずしもageる必要はない。住民の意思に任せる)
以下に、艦長ネタについての愚見を述べる。
艦長のネタを考える際、第一選択はあくまで涙モノであるという考えは、今も変わらない。
しかしながら、現実には少し以前の場合がそうであるように、
ネタ切れした時点でエクソダスや過疎化をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
その場合には時事ネタや、スレ内で特定の位置を占めるキャラクター(例:痔俺のミリィ嬢、常俺の盟主、ムウクルのアンディ隊長等)が必要となるが、
残念ながら当スレでは未だ満足のいく成果には至っていない。
これからのネタは、以上のネタに加え、種キャラの他にデス種キャラ、UCキャラ他(旧板との合流?後)の出演、
そして「俺」の行動範囲の拡大(例:店の前の掃除中、出前の行き帰りに遭遇する出来事等)にかかっている。
俺は、諸君がその一翼を担える数少ないネタ師であると信じている。
ネタを持った者には、それを正しく投下する責務がある。
諸君には艦長スレの存続に挑んでもらいたい。
近からずとも、当スレが板内で良スレと認知される事を信じている。
ひいては、これまでのレスを読み返したのち、諸君の研究材料の一石として役立ててほしい。
アデス艦長は永遠に不滅なり。
なお、自らネタ投下の第一線にある者が、一身上の都合でネットできなくなり、脱落することを心より恥じる。
とある「俺」
「どうかしたかい?」
艦長が外に出てきた。俺はとっさに手紙を隠す。
「いや…いい天気だなって思ってたんですよ」
「本当だ。…綺麗に晴れたもんだね…。…そろそろ始めようか」
“準備中”の看板を“営業中”にひっくり返して俺達は店に入った。
艦長と俺の一日が今日も始まろうとしている。
それだけだ。
195 :
通常の名無しさんの3倍:04/09/14 03:40:16 ID:UF34baY9
>>194 去り行くスレに心を残しつつ、ついにこの日を迎えてしまった 『とある「俺」』に
艦長と俺は泣いた。
今まで、乙でした!
いつか、再び『とある「俺」』にまみえることができる日の来ることを心から祈りつつ
敬 礼 ! !
乙であります!!
艦長。俺、良いこと思い付いた。
「何だね?」
俺の名前をさ、
『艦俺』から『艶俺(あでおれ)』に変えてみたらどうだろう?
何か大人の色気を感じませんこと?
それだけでございます。
「正直オカマバーみたいになりそうだが・・・」
それだけだ。