失敗スレが235も続いた原因の福田夫妻を処断part59

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591通常の名無しさんの3倍
第2回「船頭多くして、船沈む」

この原稿を書いているのは12月の始めなのだが、ひどい風邪をひいてしまってほぼ一週間、
廃人同様の日々を送る羽目となってしまった。そりゃあまあ、仕事を遅らせてまで
飲みに行ったりしていればバチも当たるわけで、誰を恨む筋合いでもないのだが。
年に一度、それも年末間際に風邪をひいて寝こむというのがこの十年余りの恒例行事になっている。
これはもうじつにありがたくない習慣で、しかもその症状は年々きつくなってきている。
体力の衰えをも実感させてくれるという、まことに切ない年中行事なのだ。

「風邪のウイルスを殺す薬ができたらノーベル賞もの」というのは、昔からよく聞く話だ。
もっとも、本当にそんな薬が発明されてしまったら、数多ある製薬会社は巨大な収入源を失うわけだから、
そう簡単には世に出すことはないだろう。じつはもう、とっくに開発されているのだが、
暗黙の了解で闇に葬られているのだったりしてね。それはともかく、
病気でボーっとしているとくだらないことばかり頭に浮かんでくる。
「コーディネイターは風邪、ひかねぇんだろうなぁ」なんていうのは、その最たるものだ。
果たして、遺伝子に手を加えることで風邪をひかなくなるのかどうかはわからないが、
わからないまま夢想する当たりが、病人たる所以ではある。
592通常の名無しさんの3倍:04/01/18 04:47 ID:???
遺伝子改造というのは、きわめてアクチュアルなネタだったわけだが、
それだけに設定として使うにはリスクも大きい。SEEDでは、具体的な改造方法はウヤムヤのままにしてしまった。
というのも、制作陣としてはそれなりに染色体の塩基配列組み替えのトンチなどを考えていたわけだが、
その真っ最中に、とある週刊誌に「注射一本で遺伝子操作が可能」ってな記事が載って
すべてワヤになってしまったからだ。これは遺伝子ドーピングとでも呼ぶべきもので、
例えば短距離走の陸上選手が、足にチータの遺伝子を注射すれば、あら不思議、
脚力がチータ並に向上するってな冗談のような代物である。これにはさすがに参りました。
だって、この手法ならコーディネイターなんて要らねぇんでないの? 
誰でも好きなように、後天的に遺伝子の改造が可能になるんだとしたら、
ナチュラルとコーディネイターの対立なんて、起こりようがない。遠未来を描いた創作で、
安易に近未来のトピックを扱うと痛い目を見るといういい教訓だ。

個人的には、人間の遺伝子改造、そんなに嫌いではない。
ただし、デザイナーズ・ベイビーなんてショッパイものには興味がない。
どうせやるなら、高圧の深海とか、真空の宇宙空間に適応するぐらいの大改造をやってもらいたい。
そして、ヒトの姿形が「人」でなくなっても、その本質がヒトであり続けることができるのか、
そんなテーマを追求してみたいものである。まあ土曜日午後6時代のアニメ番組で
受け容れられるかどうかは怪しいもんだが……。