ディアッカと俺の関係 5杯目

このエントリーをはてなブックマークに追加
657通常の名無しさんの3倍
メンデルの中でイザークに出会い、結局里心が付いたらしい。
ディアッカは
「オーブに義理があるわけじゃない、一宿一飯の恩を返そうとしても
俺たちは背景扱いで役に立つ機会がない。ここらで黙って立ち去らないか?」
と言いだした。
馬鹿を言え。ここにいれば半分傭兵扱いでいいが、戻れば脱走兵、下手すると
反逆者扱いだぞ。ザラ議長はもうまともじゃないらしい。
「俺がアークエンジェルをザフトに投降させて、アスランはオーブを信用させる
ためにジャスティスと一緒に降ったと言って助けよう」
フッ、お前にそんなことができるなら、とっくに俺がやってるよ。
「HAHAHA、俺の料理の腕を見くびるなよ」
どういうことだ?

一ヶ月後、アークエンジェルはザフトに投降した。キラ・ヤマトとラクス・クラインを
先に逃がしたのがディアッカらしいと言えばらしい。
ディアッカ、どんな仕掛をしたんだ?

「あのときイザークに水場を押さえるように伝えただけさ。あとはアークエンジェルで
出す飯を段階的に塩辛くして、飲料水の消費を加速させる。エターナルで成り行き上
ラクスを支持してた厨房スタッフにも同じ手を打たせた。アスハ家の専横で国を
追い出されたクサナギを説き伏せるのはもっと簡単だったぜ」

……と言う夢を見て、ちょっと空恐ろしくなったのでディアッカに聞いてみた。
「非グゥレイト! 料理を計略に使うほど俺は落ちぶれちゃいない。生き延びれば
イザークとまた元の友達同士に戻れるさ」
言いつつ、ディアッカはいつも通り鍋を振る。その背中に、ちょっと哀愁があった。

それにしても、俺たちはいつまで戦力外扱いで飯を作らされるんだろうか?

そんだけ。