SEEDの設定の矛盾を指摘するスレ37

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  話の根っこから言えば、いわゆるオニール型のスペースコロニーっていうのが、宇宙世紀ガンダムの
キービジュアルであった。で、まずそれとは異なるキービジュアルがほしいっていうところからこのような
かたちが出てきました。オニール型コロニーではないもので宇宙に人が住む世界っていうのを作りたい。
で、ステジオぬえの宮武一貴にそういう新しいコロニー像なはいかっていうオーダーをしまして、上がってきた
のがああいうかたちのものであったというわけです。独特なものなので、最初は「みんなどうかな?」とも
思ったんですが、見ているうちにみなさん見慣れたみたいですね。「ああ、これはザフトの世界だ」と、
思っていただけるようになったのはたいへんよかったと思います。基本的な機能は宇宙世紀世界のコロニー
と同じです、宇宙居住空間ですから。構造的な特徴としては、ハブを中心にすれば一対ずつ増やせるところで
4個まわったり、6個まわったり、8個まわったり、最終的には円盤状に360度ぐるっとまわるような形状に
なるはずなんですよ。ただそこまでのものが作られていないだけで。もちろん回転して重力を得ていますが
側面の構造材が要は新素材、宇宙素材の物質を使っているという前提なので、ああいうフラスコ型のもので
構造が維持できているということにしました。

それに、オニール型のコロニーの印象っていうのは、やっぱり
アメリカ人の考える宇宙都市像なんですよ。なかに広がっているのがアメリカの田園風景なんですね。
それが私にしても宮武にしてもつまらない。これはアメリカ的な価値観に毒されすぎじゃないか。もっと違う
宇宙都市像もあるんじゃないかと。それに監督からもコーディネーターの世界はユートピアに見えてほしい
という要求がありました。「ユートピアはやっぱ水が豊かじゃないといけないでしょ?」っていうところから
地中海の沿岸のリゾート地のような、そういう都市がだーんと広がってるキレイな風景が出てきたんで、
これは大成功でしたね。私は好きです。∀のときの月コロニーとコンセプトはいっしょなんですけれど、
とにかく水がたくさんあれば空気も食べ物もどうにかなる、と私は思ってるんで。水をたくさん保持できて
しかも人間の精神衛生にうまくいい影響を残せるような環境を作んまくちゃいかんのじゃないかな、と。
そのためにはオニール型コロニーってのはちょっとどうなのかなと思うんです。ここだったらすんでみたいなって
思わせるような世界を作りたかったんです。オニール型のコロニーにはね、あまり住みたくない、なんかね(笑)