36 :
サラ・コダマ:
ちょっと!
『どうせ聞こえるなら、聞かせてやるさ』って!?
バカ!
あのバカぁー! あいつ! なんてこと怒鳴ってるんだ! あいつぅー!
出撃をする前には
何も言わなかったのに!
不意打ちなんてズルイじゃない!
そんな事はもっと違う時に言うべきだわ!
そんな事はみんな、ぜーんぶ他人には内緒にしておきなさいよ!
いちど締め上げてやるんだからァ!
泣かしちゃうくらい締め上げてやるー!
君の声が
心の奥まで染み入ってくる! ああッ! 頬が熱い!
もうーーーっ! 愛してるだなんて!
私のこの心のうちの叫びも
きこえているの? ゲイナーー!
君がガンガランに行ってから、それを追いながら、わたし君のこと嫌いにならなきゃって思ってた…
好きなんかじゃないって! 愛してなんかいないって! 必死に言い聞かせて!
君がもっと前にはっきり言ってくれれば、私はこんなに苦しまなくってすんだのに
いつもの君ったら、私の心のうちを知ってもくれないし、私に応えてもくれないでしょう
なのに ──『君をぼくのものにしたいんだ!』 その大胆な言葉と大胆な告白!
心臓が破裂しそうなくらいドキドキしてる!
その気持ちが本当なら、今すぐ帰ってきて! 私に会いにきて!
でも君が私のこと不安にしてくれたのは許しません
まずはパンチをお見舞いするわ! 君がゴメンと心底謝るまでお説教をするわ!
精一杯の怒ったフリをとにかく意地でもしてみせるわ!
…今日だけだから! 明日からは素直な自分に戻ります! それが私の本心なんだから
喜びも悲しみも分かち合えるような、もっとふかい絆を、わたしたち、いつまでも、紡いでいけるわよね!
ゲイナー! 君が世界中に好きって叫んでくれたこの日のこと、わたし一生忘れない!