脚付きが攻撃されてるな。
捕虜として監禁されていたに過ぎない艦だ。
毎日することもなく、食って寝るだけの生活だったせいで
ガラにもなく、ついつい色んなことを考えちまった。
この戦争のことやナチュラルとコーディの関係、
もっと哲学的に、人間ってなんだろう、とか。
そして、考えたことを誰かに聞いて欲しいと思ったとき、
突然、あの女(ひと)は目の前に現れた。
オレは独りで喋っていた。
あの女は何も言わずに聞いてくれた。
あの女は今もあの艦にいる。
このまま放ってはおけない。
いま助けにいくぜ。
壁子さん。
壁かよ!!
薄暗い牢屋のなかで空腹に見舞われながら、壁に突っ伏して独り
ぶつぶつ言いながら妖精さんが見えてきているディアッカを想像した……。