ディアッカと俺の関係 3杯目

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308通常の名無しさんの3倍
俺の援護もむなしく、
捕虜として拘束されアークエンジェルの調べ室へ入れられたディアッカ。
調べ官は、ムウ・ラ・フラガ少佐。補佐は、ナタル・バジルール中尉。

フラガ:
「俺は、ムウ・ラ・フラガだ。お前とは、これまで随分とやり合ってきたが、
お前は今捕虜になった。お前には、戦時下における捕虜として一定の保護が与えられる。
先ずは、名前から教えてもらおう。中尉、記録を。」
ディアッカ:「ザラ隊所属ディアッカ・エルスマン。これ以上は何も話せない。」
「クルーザ隊ではないのか?」
「これ以上は何も話せない。」
「まあ、お前が何も話さないというのなら、それでも構わん。」
バジルール:「少佐。この男はあのMSのパイロットです。
厳しく取り調べる必要があると思いますが。」
「中尉もこの男の戦闘を見てきただろう。
これだけの能力を持った人間が、こう言っているんだ。
今、厳しく取り調べても効果ないだろう。」
「しかし!」
「今日のところは、こいつも初日だからな。
俺も疲れているし、取調べは明日以降やることにしよう。」
「少佐がそうおっしゃるなら。では、所持品の検査をして、営巣に入れますか?」
「さっさとやっちまおう。中尉、こいつの所持品は?」
「コクピットの中にあったものは、そこの箱だけです。」
「おいおい随分でかい箱じゃないか?お前いったい何を入れてんだ。」
ディアッカ、口を固く結んで無言。
「まあ、いい。どれ?爆発物は入ってないだろうな?」
309通常の名無しさんの3倍:03/05/06 22:43 ID:???
家に帰るとディアッカがいなかった。
おおかたスーパーの特売にでも行っているんだろう。
ふと思い立って中華鍋を握ってみた。
ずっしり重い…アイツいつもこんなの振り回してるんだ…

「ただいま!すぐにチャーハン、作ってやるからな」
突然ドアが開いてディアッカが入ってきた。
その声に驚いて鍋を落としそうになる。
「!!おぉっと!」
スライディングして鍋を受け止めるディアッカ。
「こいつはグゥレイトな鍋だからな、大事にあつかってくれ。」
笑いながらそう言うと鼻歌交じりで炒飯を作り始めた。

出されたあんかけ炒飯はちょっと甘酢っぱかった。

それだけ。
310通常の名無しさんの3倍:03/05/06 22:45 ID:???
(308続き)
ディアッカの目を見たフラガは、問題はないと判断し、箱を開け中身を取り出す。
「中尉、記録を。卵1ケース、中身ぐちゃぐちゃ。ニンジン、ネギ、ニンニク、チャーシュー、米の入った袋、各1。それに塩。なんだこりゃ?中華なべ1・・・。おまえ何者?」
ディアッカ:「それはグゥレイトな俺様の食材さ。」
「味にうるさそうなやつだな。それに軍の機密でないことは、しゃべるんだな。ん?まだ入っているな。」
ディアッカ:「それは!」
「これは、エロ本じゃねーか、うほっ。」
ページを次々とめくり興奮するフラガを見て、バジルールは顔を赤く染める。
「お前、なかなかいい趣味してんな。これ、俺の持っているやつと交換しないか。」
バジルールは、ついに我慢の限界に達した。
「少佐!このことはアラスカに着いた折、問題とさせていただきます。」
それだけ