どうもあの娘と関わるとロクな目に遭わない。
何か離しかけてきたあの娘に疲れていると言ってベッドに横たわった。
これで買い物につきあわされておごらされたり、妙なモノを食べさせられ
ずにすむ・・・
「パパ 疲れているの?」
あの娘が心配そうな声でこちらの様子を窺っている。
「あぁ」
ぶっきらぼうにそう答える、バカな娘だ 私の心配をしているのか?
「パパ マッサージしてあげるね」
呆気に取られる私をうつぶせにさせると肩や背中を軽く揉みほぐしだした。
とんでもない馬鹿娘だな・・・親の仇にこんなことをするとは・・・
「それじゃあ いつもどおり本格的にいくね」
娘がなにやらゴソゴソと用意を始める。
馬鹿娘が、私は貴様の父ではない、マッサージをしてもらうのはこれが
初めてだ。
少し気分の良くなった私は馬鹿娘がどんな用意をしているのか詮索しな
かったのが不味かった。
背中に突き刺さるような激痛が走る、振り返ると馬鹿娘はピンヒールに履き
替えて人の背中を踏みつけていた。
「パパ、気持ち良い?」
そう言いながら容赦なく人の背中を踏みつける。
あまりの痛みに私は声にならない叫びをあげるだけでやめさせることも
出来ない。
ジョージ・アルスター、貴様は実の娘を騙して何をやらせていたのだ!?
あまりの痛みに気絶した私が目を覚ましたとき、私の身体にはシーツが
かけられていた。 私が風邪をひかないようにという心遣いか?
ふっ、ふん馬鹿な娘だ、私に騙されているとも知らず私に尽くすとは・・・