今日はあの娘と一緒に買い物に行った。
利用されているとも知らずに馬鹿な娘だ、父親の仇と言ってもいい私に
父親の影を見て父親として慕っているのだから。
経済観念も狂っているのか私の給料の3ヶ月分より高いバッグをねだって
きた。 そんなものは買ってやれないと言ったら、店の中で涙をポロポロ流
した。
「本当のパパならこれくらい買ってくれたのに、やっぱりあなたは本当の
パパとは違う・・・パパみたいに私を愛していないのね・・・」
とか言いながら泣きやまないので閉口した。。
仮面を被った私が女の子を泣かしているという光景は傍から見て異常と
だったのだろう、怪しむような目つきで他の客が見ていた中には携帯電話
を取り出して110番しようか迷っている奴までいたし、店主らしき
人物は警備員を呼び寄せなにやら指示を始めた。
身の危険を感じた私は仕方なくそのバッグを買ってやった。
現金なものでフレイはピタリと泣き止んだ。
その後も、パパと一緒に行った店に似てるとかで高級レストランで食事
をおごらされたり、化粧品を買わされたりと散々、散財をさせられた。
ふ、ふん、のん気な娘だ・・・私に利用されているとも知らずに・・・