歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】

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389通常の名無しさんの3倍
おかしい、何かが変だ。
悩み多き青年、コウ・ウラキは今日も悩んでいた。
しかし今日は「ガンプラコンテストに出す改造のアイディアが浮かばない・・・・」とか
「俺は何時までチェリーと言われるんだろう」とか
「アルは何でガンダムを好きにならないんだ」などといった何時もの悩みではなかった。
講師達の態度が変化したことにも大分なれ、
理事長・シーマ&黒服部隊の執拗なモーション&追跡にもなれてきて、
問題が無くなった(?)かと思われた大学生活にまたしても異変が起こったのだ。

前回態度が豹変したのは講師が殆どだった(クラブの先輩など、一部学生が含まれていたが)
しかし今回は学生が中心でしかも前回のように腫れ物を触るような態度ではなく、
何か不穏な視線を、簡単に言えば殺気を感じるのだ。

「なぁ、キースはどう思う?」
殺気なんて物が絡むと、前よりもっと兄弟達が何を起こすかわからないので、
やっぱりここは一番の親友、チャック・キースに相談してみた。
「すまないけどコウ、今回は俺は何も言えないんだ」
「何だって!?ということは原因は知ってるんだな!?」
「俺は口止めをされているし、奴らを敵に回したくない、だからすまいない・・・・・・
だけど少し忠告させてくれ」
「・・・・・何だ?」
「奴らは既に学生の6割以上を取り込んでいる、誰も味方だとは思うな。
そして常に警戒を怠るなよ、何をするかわからない、恐ろしい奴らだ・・・・・・・」
390通常の名無しさんの3倍:03/05/02 12:39 ID:???
キースの言う「奴ら」の正体が掴めないまま三日が過ぎた。
学生の6割以上・・・・・・このキースの言葉が正しいとするなら大学の半分以上が敵になったことになる。
しかしわからないのは敵の目的だ、コウはアルビオン大学でもどちらかというと有名人だが、
他の兄弟のように抱かれたい女でトップになったり、VIPと深い付き合いがあったり、そういった特別なことは何も無い。
ラグビー部では期待の新人ではあるがまだ一年、
練習試合で実験的にスタメンになることはあってもレギュラーにすらなっていない。



(だけど6割ともなれば何か強烈な理由があるはずだ・・・・・・・)
ガラに合わず考え込んでいたのが拙かったのだろうか?気付いた時には既に遅かった。
(!?囲まれている!?この駆動音はおそらくGM系・・・・・それもGMカスタムとGMキャノン!!
これは・・・・・・大学の教習用MSか!!?しかも予備のザク改やドムトローベンまで!)

『コウ・ウラキ!!お前は既に完全に包囲されている!!
生身の人間にこのMSの大隊から逃れる術は無い!!
しかもMSだけでなく、その周りは武装した歩兵で囲まれている、大人しく投降しろ!!』
「くっ・・・・・お前達は何だ!!何故こんなことをする!!」
『ふっふっふ・・・・自分を殺す者の正体ぐらいは知っておきたいか・・・・・・
ならば心して聞くが良い!!』
391通常の名無しさんの3倍:03/05/02 12:40 ID:???
『コウ・ウラキ、ならびにアルビオン大学の学生に告ぐ。我々はシーマ様親衛隊!
シーマ様を崇拝し、愛するものである。
コウはシーマ様親衛隊の最大の禁忌であるシーマ様の独占を、
兄弟の軍事力を行使してささやかなるその鉄則を破り取ろうとしている。
栄光あるシーマ様親衛隊の法を守らねば我らシーマ様の奴隷に永遠に光がもたらされる事はない。
愛の業火に焼かれていった同胞達の気高き魂を我が魂として、
今ここに改めて私はコウ・ウラキに対し、宣戦を布告するものである!』



その日、アルビオン大学は一人の青年の指パッチンと呼びかけ一つで何故か現われた
GP-03デンドロビウムとMS大隊の戦闘の炎に包まれた。
世に言う『人の屑』事件である。

この事件に対する理事長のお言葉。
「魅力があり過ぎるってのも罪だねぇ・・・・・あたしはそりゃ、恋の相手としちゃ難しいかもしれないよ?
奴隷根性ってのはどんな男も大なり小な(以下自主規制)