歴代主人公が兄弟だったらpart7【ブラザー】

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384通常の名無しさんの3倍
おかしい、何かが変だ。
悩み多き青年、コウ・ウラキは今日も悩んでいた。
しかし今日は「MGシリーズを全て集めるにはあとこれだけの資金が・・・・・」とか
「俺にも(まともな)彼女が欲しい」とか「もう少し兄弟達にまともになって欲しい」などといった何時もの悩みではなかった。
何故か縁の多い変な女性(ニナ、シーマ、ドロシー等)に追い回される可能性が低く、
兄弟達のゴタゴタに巻き込まれる心配の無い、コウの心のオアシス、アルビオン大学が変なのだ。

コウはラグビー部に所属している、全国でも有名な強豪でその分、練習は厳しい。
普段ならちょっとしたミスや遅刻に対しても罵声は勿論、竹刀が飛ぶことすらある。
しかし数日前から何故かそのしごきが無くなってしまったのだ。
それが部員全員というのならまだ理解できる、しかし明らかにコウだけが特別扱いされているのだ。
(まぁモンシア先輩やバニング監督と言った扱いの変わらない人も一部いたが)
お陰で同じラグビー部の一年からは白い目で見られているし・・・・・・・

それだけならまだ良い、しかし講師の態度も明らかに数日前とは豹変している。
コウは自分の興味のある、工学系、特にMS系の講義の受講態度はとても良く、
テストもトップクラスを常にキープしているが、外国語など、自分の興味無い分野は
お世辞にも良い学生とは言い難い、よって講師にどやされるなど日常茶飯事なのだが・・・・・
それがパタッとやんでしまったのだ、コウの態度はまるで改まっていないにも関らずである。
385通常の名無しさんの3倍:03/05/02 11:23 ID:???
「なぁ、キースはどう思う?」
コウは兄弟達に相談すると何を起こすかわからないので、一番の親友、チャック・キースに相談してみた。
「そうだなぁ・・・・お前のところの兄弟はVIPと付き合いあるのが多いし、
お前にゴマすって覚えを良くしてもらおう、なんて可能性は?」
「それは違うと思うな、だってここ数日でいきなり豹変したんだぜ?」
「そっか」
「それに・・・・・僕に対してゴマをすってるというより腫れ物を障るような扱いのような気がするんだ」
「確かに、ゴマするんなら積極的に近寄るよな、けど離れたがってるって感じだし」
しばし悩んでいた二人だったが答えが出る筈も無い。
「まぁ悩んでてもしょうがないさ、そろそろ講堂に行こうぜ」
「人事だからって・・・・・でも確かにもう直ぐ時間だな。新理事長の挨拶だっけ?」
「そう、何でも財界の有名人で、かなりの金を使ったらしいぜ」
「何でわざわざ大学の理事長なんかに・・・・・・」
「さぁ?金は得たから社会的地位でも欲しくなったんじゃねーの?」



「では本日よりこの大学の理事長に就任されたシーマ・ガラハウ氏に就任のご挨拶を・・・・・」

その日の新理事長のお披露目は滞りなく行われたそうな。
「お前が原因かぁぁぁぁぁ!!」と学生の一人が叫んで、
新理事長お付きの黒服の男たちに取り押さえられ連れて行かれた以外は。

(続く)