福井 晴敏 の「ターンAガンダム」がやたら感動

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130通常の名無しさんの3倍
●幻冬舎文庫版解説寸評

○上巻――富野由悠季
自分を卑下しつつ相手を持ち上げる、ある意味いつもどおりの御大節。
アニメ版が総論で、小説版は各論になっているという指摘は興味深い。
その他に特筆すべき内容はないが、福井への惚れ込みぶりは伺える。

○中巻――巽孝之
SF評論家ということで起用されたのだろうが、全般的に突っ込み不足。
ガンダムについても福井作品についても知識が不充分。人選ミスか?

○下巻――宮台真司
「拙著を参照のこと」を連発しつつアニメ版の批判に終始するクソ解説。
小説作品の解説でありながら、肝心の本編にはまったく触れることなく
堂々と自著の宣伝をやってみせるその態度は、ある意味尊敬に値する。

○総評
上巻はともかく、中巻と下巻はどちらも解説としての体をなしていない。
現在にいたる富野の作風の変遷や、両者の作家性の違いと絡めつつ、
「アニメと小説でどこが違うのか」を指摘するような文章がほしかった。