私の名はハリー・オード。言わずと知れたディアナ様の親衛隊隊長。
トレードマークは斜の効いた赤グラサン、白と黒のナイスな色合いの制服だ。
どこから見ても一目瞭然親衛隊にこの人ありと謳われている今日この頃。
今回は私のちょっとした事件について語ろう。
私の毎朝の日課は洗顔、歯磨き、朝風呂から始まる。
そして風呂上りに姿見の鏡の前でポーズを決めて自らのプロポーション確認。
事件はまさにそのときに始まった・・・
その日私はいつもどうりポーズをとって自らの肉体を点検。
格好はビキニパンツ一丁、赤グラサン着用だ。風の噂によるとグエン・サードもビキニ派らしい、
「私の真似をするとはやつのセンスもまだまだだな。まぁ私を参考にするあたりは救いようがるというものか}
そういえばソシエ嬢も私の髪型をバクっているようだな。姉妹共々私にぞっこんか、フフフ・・・
おっとイカンイカン姉妹どんぶりなど鬼畜の所業、まるでグエンの親子丼と似たようなことをしてしまうところだったな(ん?あれはグエンだったか・・・?)
んなことより自分で言うのもなんだが腰の動きはかなりイケテルはずだろう
この動きでディアナ様(キエル嬢)もたいそうお悦びなるからな。フフフ・・・
と、まぁ腰をクィッ、クィッと動かして臀部の筋肉の張りを確認(もちろん両手の甲を腰に付けてるのは言うまでもないな)
ふと気がつくと、ドアが開いて誰かが凝視している。ディアナ様(キエル嬢)だった。
どういうことか私の体も日課も知ってるはずなのになぜか目を大きく見開いたまま固まっている。
「はて、どうかいたしましたかキエル嬢?」私の私室の周りには誰も配置させていないので心置きなく名を呼べるのだ。
私はちょっとしたギャグのつもりで腕を頭の後ろに組み、腰をクィッ、クィッと∽字に動かしながらモデルのように近づいていくとちょっと後ろに同じ髪型をして
耳まで赤くした両手で顔を隠した人影が「おバカ・・・」と言う小さな声が聞こえたが気にしないこととしよう。
おっとそこの君、私がここで「ユニバァァァーーース!!!」とか叫ぶと思っただろう?
私はそんなに甘くはない!(む!私は誰に向かって言っているのだ?ま、まぁいい・・・)
つづ・・・けます一応
とはいう物の、さてどうしたものかと10秒ほど顔を左斜め上に向けて打開策を考える。(ポーズはそのまま)
そこで助け舟を出してくれたのは無論"私の"ディアナ様だ!
キ「ホホホ・・・まったくハリー中尉ったら冗談が過ぎますよ」
ハ「は、ハハハハハハ・・・ちょっと驚かせようと思って少々やりすぎてしまったようです。ははは・・・」
ディ「まったくもう・・・オホホホ・・・・」
と、引きつった笑いにより上手くまとまるはず(なのか?)であるところ
タイミングが良いと言ってイイのか悪いというか
ロ「どうしました〜?うわっ!!」
とロラン君現る!そして硬直!!
ユニバーーーーーーーーーース!!!!!!!!
と、言うと思ったかね?
まだだ、まだ叫ばんよ!(いったい誰に向けて私はいってるのだ?)
とりあえず無理やりまとめるはずが振り出しに戻ってしまったのだ。
まぁそこまでなら私の器量でなんとかすることは可能だった。
しかし!!ロラン君の姿はカチューシャをはずし髪をポニーテールのように後ろに縛りうなじ丸出し!
しかも、キエル嬢のように顔を両手で隠して横を向く!!!
な、な、なんと色っぽい・・・・・
私の目がロラン君に吸い付いてもう離れない。頭の中はロランとローラでいっぱいいっぱい。
ゴクリと生唾を飲み込んでしまった。
まだ続きます
ん?妙な雰囲気・・・・ディアナ様は目が釣りあがり口は真一文字に赤いオーラ、キエル嬢は目は限りなく無表情で口が半月形で黒いオーラをまとっている
ハ 「でぃ、でぃあなさま?ききき、きえるじょう・・・・・?」
ディ「ハリー・オードに弁解の余地はありませんわね、キエルさん?」
キ 「ええ、ええ、もちろんですとも。ウフフ」
ハ 「ちょ、ちょっとお待ちくださいおふた方!私は何も・・・」
ディ「見苦しいですよ。ハリー・オード!」
キ 「そうです!そのあなたの股にある汚らわしいものを御覧なさい!」
顔を下に向ける私
ユユユユユにヴァァァアアァァァアァァアアァアアアアーーーーーーーーーーーッッッス!!!!!!!
私の息子は私の顔にケンカを売るかのように天を向いて屹立していた
ちょっと弁解を言うとまだ完全ではないのだ!言うなれば"半勃起ゼリー状"とでも言おうか!!
わかりやすくいうと、ドラ○エの鉄の剣と鋼の剣くらいの違いはあったのだ
なんにせよ私の息子は小さな布切れを所狭しと顔を覗かせているのには違いはない。
救いを求めてロランたんの方を向く。
うつむきがちに真っ赤な顔をしてチラッ、チラッとこっちを見ている。
・・・・イイ!
私のグラサンにヒビが入り、息子は大いなる成長を遂げすっかり大人になっていた。
まったく子供の成長が早い、と現状を忘れてやさしい気持ちになる私。
イヤイヤイヤ、そんなことを考えてる場合ではない!
なんとかせねばと思いつつ顔を上げ、顔を覗かせている息子の頭をつまみ「ゆにばーす」
と下ネタで誤魔化そうとしたがその瞬間、私の意識はブラックアウトした。
翌朝目覚めると体中が痛いのは当然と言えば当然。
と、いうかそれ以前に素っ裸で腰をロープで縛られ運河の上に吊るされていた
これは余談だが私はそのときグラサンもはずされていたお陰で野次馬運河人に
私が親衛隊長ハリー・オードということは気づかれずにすんだ
教訓
「まったく女というのは御しがたい」
完