歴代主人公が兄弟だったらpart6【ブラザー】
749 :
747の続き:03/02/11 12:21 ID:UA77rPZ+
所変わってガンダム家。
台所の片づけがやっと終わり、今は各人のガンダムの出撃準備を行っていた。
アムロ「ロランは必ず奴の屋敷の中だ、火力強襲で奪還だ!」
みればRX-78の装備は右手にライフル、左手にバズーカ、体にガンダムハンマーを巻きつけ
鎖と本体の間にビームジャべリンを挟み込んでいる。腰には何故かジャイアント・バズが無理やり装着されていた。
シーブック「この前の対戦の鹵獲火器まで・・・やり過ぎだよ、アムロ兄さん。」
アムロ「在庫の武器と弾薬は持てるだけ搭載しろ!金を惜しむな、なければどんどん調達しろ!」
ジュドー「なんかすげー気合はってるけど・・・」
ガロード「弟を拉致されて怒り狂う兄・・というよりも」
ジュドー「いうよりも?」
ガロード「カミさん寝取られて嫉妬に狂うダメ夫ってなかんじ。」
ジュドー「いや全く。これだけの火力を集中したらロラン兄貴も無事ですまないって言っても聞かねーし。」
ガロード「あの調子じゃロラン殺して俺も死ぬって言いかねないぞ。」
2人「はぁー、やれやれ。」
750 :
747の続き:03/02/11 12:22 ID:UA77rPZ+
丁度その時格納庫にアルがやって来た。片手に受話器を持っている。
アル「アムロ兄ちゃん、電話・・・」
アムロ「格納庫は危険だから来てはいけないとあれほど、それに今忙しいから後にしてもらいなさい!」
アル「でも、ロランお姉ちゃんからだよ。」
その一言で一斉に騒然とする兄弟たち。全員アルに注目し、整備の手を止めた為一気に格納庫が静かになる。
アムロ「そう言う事はまず初めに言いなさいっもしもし、ロラン!?」
アルから受話器を毟り取り電話に出るアムロ。もううろたえまくり全開である。
アムロ「手荒な事はされてないか!?今すぐガンダムで乗り込んで・・・って、何、いらない?後1時間もしたら呼ぶから
空身で来い?それはどういう・・・正装をして来るように・・・意味がわからな・・・考えがあるから言う通りに・・・
わかった。そうしよう。大丈夫なんだな、そうか。うむ」
受話器を切るアムロ、その周りに弟達が集まった。
アムロ「作戦を変更する。ガンダムを仕舞ってみんな正装に着替えろ。奴の屋敷に表玄関から入るぞ。」
フラン「ちょっと、ご兄弟を呼んで大丈夫なの?大騒ぎじゃすまないわよ。」
ロラン「平気だよ、きっと上手くいく。さて、携帯は仕舞ってと・・・」
フラン「胸の谷間に隠しておいたとは・・奴等も気づけなかったわね。」
ロラン「もしもの事を考えてしこんでおいたの・・・あ、フランお鍋吹いてる!」
フラン「あらやだ、いけない!アチチ!」
ロラン「こっちはチンジャオロースーできあがりっと。」
フラン「電話の片手間で、やるわねロラン!こっちもブイヤベース気合入れるわよー」
ロラン「次は鴨肉のローストっと・・・材料がいいから遣り甲斐が出るな。」
この状況を充分楽しんでいる二人だった。
751 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/02/11 13:05 ID:UA77rPZ+
(題名つけました、いちいち〜の続きって入れるのめんどいので)
女達の手際は大した物で、僅か1時間の間に2人はテーブルにクラスを掛け、
食器を用意し、調理をしながら給仕も行いシャアsに食前酒を注いでやったりした。
見目麗しき女性の立ち振る舞いは充分過ぎるほど彼等の目を喜ばせた。
差詰ロランのエプロン姿など我が家で拝めるなど思ってもみなかった6人の男たちは今やこの世の春を
謳歌していた。食事の前から酒もどんどん進む。
シャア「今宵のブランデーが甘く味わえる。ナナイの時とはえらい違いだ。」
グエン「ああ、ローラが前を通りすぎるだけで爽やかな香りが・・・」
ガトー「見苦しいですぞ、その様なあからさまに嗅いでは。しかし、あの時と同じ、可憐だ。part1
>>829参照)」
不敗「ふん、いつも同じ面を拝んで飲む酒とは雲泥の差だ。」
ギンガナム「いや全く。我輩も師匠の顔を見てそう思ったところだ。」
クルーゼ「私は彼女の前ならばこの仮面を脱いでも良い所存だ。」
ゼクス「ほう、貴公もか。」
最早全員耳に聞こえない効果音『でれ〜ッ』が頭上に鳴り響いていた。
ロラン『良し、この調子で後は兄さん達が来てくれれば・・・』
^
752 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/02/11 13:31 ID:UA77rPZ+
グエン「これだけ豪華な料理を出していただき、かような普段着でいただいては
まことに失礼。我々はこれから着替えてきますので貴方達もドレスアップしていただきたい。
この階段の登った右側に女性用のドレスルームがあります。晩餐会のときに着替えてそのまま衣装を置いていく
ご婦人方が多いので、古着で申し訳無いが好きな物を使って構わない。」
というわけでお嬢様方二名ただ今試着中。
フラン「ねぇ、今のうちに逃げたほうがいいんじゃない!?」
ロラン「僕達の足じゃどうせあっという間に連れ戻されちゃうよ。それにこの先の問題も解決できない。ここの皆さんも今日は
変な事をしそうにないし・・・あ、そのカクテルドレス似合う!」
フラン「あっ本当だ・・・ってこれでいいのかしら。ロラン貴方このチャイナかわいいわ。着てみて。」
ロラン「うん、これね。ちょっと、そんなに見ないでよ」
フラン「あんたって胸もお尻も大きいわね。女のあたしがドキドキしちゃう。今度ロランの弟君に頼んで泉の水作ってもらおうかな。」
ロラン「ええ、フランもスレンダーでいい線いってるのに、もったいないよ。」
フラン「む、持つ者が持たざる者に対して言う台詞ね、なんかむかつく!そういう事をいわせるのはこの乳か!?」
ロラン「きゃあ、そんなフラン、やめてぇっ」
フラン「この、この、よいではないかぁ」
ロラン「あれぇ、おやめになってぇ、あん」
何はともあれ、この状況を楽しんでいる二人だった。
753 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/02/11 14:09 ID:UA77rPZ+
丁度その時、屋敷の玄関前。
余所行きの一張羅に正装して戸口で身構える兄弟s。一番前には右正拳を腰溜めに
地面を大股に踏ん張るドモン。
ドモン「俺の殺気を感じてまず最初にここに現れるのは師匠に間違いない。ここで一戦交えるから
その隙に皆、頼む!」
弟達「了解!」
アムロ「・・・骨は拾いに来るぞ。後で。」
シロー「ム、扉の向こうに人の気配が!」
ドモン「ドアノブに手を掛けたな、来るぞ!」
ガチャ、ギイ〜
重く大きな扉が開くとそこには・・・
カクテル・スーツに身を包み、背筋はぴんと伸びているが、表情が既に酔っ払い親父の
東方不敗がいた。片手にはシャンパングラスが掴まれていた。
不敗「よーく来たなー馬鹿弟子がーッ今日は愉快だぞーッまあ入れーっ!!」
普段の闘争心も覇気も殺気も微塵も無く、お陰で攻撃するタイミングを逸したドモンだった。
不敗「まあそう堅くなルナー!はよ来いー!」
ドモンの首根っこを腕で掴んで、そのまま奥に行ってしまった不敗だった。
ヒイロ「・・・攻撃の意思は全く見受けられない。」
カミーユ「シャアの家なのにザラッとした感じがしません。」
アムロ「ああ、むしろ和やかな雰囲気が伝わってくる。ロランが大丈夫と言ったのはこの事か。」
キラ「とにかく中に入りましょう。」
賑やかな笑い声が応接間から聞こえる。あそこにロランがいる気配が・・・
アムロがその扉を開く。
シャア「遅いぞアムロ、待ちくたびれたよ。」
アムロ「何の騒ぎだこれは!?この状況でパーティなど!」
シャア「積もる話もあるのだ、こちらへ来い。ローラ嬢、よろしく頼む。」
ローラ「はい。」
後ろから声がして振り向くと、扉の陰に人がいた。良く知っている者で、飛びきりの美女だ。
754 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/02/11 14:56 ID:UA77rPZ+
目の前にいるロランはチャイナドレスに身を包み、後ろ髪を束ねてポニーテールにし、
ピンクの口紅とアイシャドウに彩られて佇んでいる。衣装と化粧で大人の雰囲気を醸し出し、
ポニーテールで少女の可愛らしさを感じさせるまさに憎いまでの演出がなされていた。
ローラ「兄さん、こちらに・・・」
兄の左腕を我が腕に抱いて、シャアの座る横の席にエスコートするローラ。
成す術なく、ひょこひょこと歩いていくアムロ。
シャア「やっと来れたか。君達も各々の席についてくれたまえ。」
傍らにいたフランにエスコートされ、おずおずと椅子に座る弟達。因みにコウはフランの胸元あけすけの
カクテルドレス姿に早くもテンぱっている。
全員席につくと、2人の淑女がグラスにシャンパンを(未成年者にはアップルタイザー)を注いでいく。
やはりいい思いをしたのはローラに給仕してもらった者達であろう。ほのかに香る香水が彼等の鼻腔を優しくくすぐる、
目線の高さに豊満な胸が近づいてくる、彼女の吐息が耳に掛かる。
ガトー「ウラキ、気持ちはわかるが何とかできないのか。ホレ、ナプキンだ。」
もれ出る鼻血を拭うコウだった。
シャア「今日はローラ嬢を通じて、ガンダム家と我が一族の今後の友好の発展を祈念して杯を開けてもらいたい。
乾杯!」
皆無言で厳かにグラスをかざし、飲み干した。
グエン「今日は色々ありましたが、それは取りあえず各々の胸に仕舞っていただいて、今宵のひとときを楽しんでいただきたい。
料理はローラとフラン嬢が腕によりを掛けて作ってくれました。思う存分味わっていただきたい。」
最初いまいち状況把握ができていない兄弟sだったが、雰囲気にもなれていつものペースに戻りつつあった。
ジュドー「俺この肉のローストいただき!」
ゼクス「このブイヤベースはなかなか・・」
不敗「ドモン、このチンジャオロースーはいけるぞ!!」
アル「ウッソ兄ちゃん、はい醤油。」
ギンガナム「このタン・シチュー、絶妙である!分かっているのかローラローラ!」
ローラ「はいはい、お代わりはありますよ。」
賑やかな喧騒が穏やかに場を包んだ。
いつも見てるだけで申し訳ないです。
皆様の想像力に脱帽です。
いつか私も喜んでもらえる話を書きたいです。
まだしばらくは研究します。
皆さん,大変でしょうが頑張ってください。
師匠に味王が入ってる…(w
>756
同じ今川泰宏キャラだから問題無いかと思われ。
でも、師匠のアルベルト化は、・・・・・・それはそれで見てみたいかも(自爆
続編期待してます
当然ageますとも
760 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/12 00:35 ID:2+JQw5eS
うーむ。ネタがない。行事やイベントネタで何か…
初期の頃のような一発ネタキボン
最近のネタに大作が多いから、一発ネタが出しにくくなってるような。
>>762 それで一発ネタを出したいけど、敬遠してる職人さんがいる?
だとしたら遠慮しないでうpして欲しいもんで
764 :
ロラン・ローラで大騒ぎ:03/02/12 07:08 ID:BJSDH22A
食が進み、酒も進み、話題は弾む。最初の険悪ムードはどこえやら・・・宴は酣である。
当初給仕に徹していたロランにフランも食卓に加わり華やかさが増した。グエンに注いでもらったシャンパンを飲み干し、赤らむ頬に色気も増した。
二人の女性を囲んで話は尽きず、笑い声が途切れない。
そんな情景を眺めながらアムロとシャアの2人は目を細めていた。
アムロ「・・・裏でそんな事になっていたとは知らなかったよ。俺ももっと耳を傾けるべきだったな、シャア。」
シャア「ロラン君が業界や政治の道具に成り果てるなど見たくも無いし考えたくもない事だ。自分の考えに正直になれば、
あのような事も容易いし、礼を言われることでもない。」
アムロ「別に言ってないが・・・」
シャア「彼女は社交の場において誰か一人の者になってはならないのだよ。一人を幸せにすると同時に周りの多くの者を不幸にしてしまう。
彼女はそんな力を持っている。本人が望むと望まざるともだ。」
アムロ「弟を疫病神の如く悪く言うのは止めてもらえないか、第一今のロランは君らにとってアイドルではないのか?」
シャア「当然だ。だがどんな良薬も多すぎれば毒薬になる。さじ加減は必要なのだよアムロ!」
次スレ立てこんなに早いの?このスレ
>766
容量見ろ
でもあと18KB、文字数にして全角約9000字分もあるんだから誘導くらいは事前にして欲しかった、とか言ってみる
あら、名前欄残ってた(w
容量に制限があるってことですか?2ちゃん初心者なので検索してきます。
このスレ好きで楽しんでます。もっと話が読みたい。
私も面白い話を書いてみたいです。
500k超えるヤバイんだけど
最近住人が減ってきてるスレだからもう少し余裕見ても良かったとも思う。
それに議論スレで話してたリンク追加をどうするのか?も採用されてないしね。
www.gundam.channel.or.jp/goods/videogame/ggeneneo/chara/home.html
全員の兄弟の顔を知らない人の為にこのリンクを追加する。しないで話してたのだが・・
毎度スレ立てのたびに微妙な問題が生じるな…。
議論スレがあるんだし、スレを消費してからでも良かったかもね。
このスレはあと17KB残ってる訳だが
山ア歩も来ないし、世直し一揆も来ないし、どうしたもんだろ?
放棄してdat落ちさせるのも板全体の為のような気もしてきた
昔の超長編名作貼り付けたら楽に埋まると思う。
新スレは大作専用、こっちのスレは小ネタ専用でいいんじゃないの?
>774
それは即ちコピペ荒らしだ。
職人さんのモチベーションを下げる効果が大きいのでやめてほしい。
>>776 創価!!それだ!小ネタSS専用で残った容量を活用しようYo! AA貼り付けでもいいし
新スレへと移った事だし、サブキャラネタはこちらでコソーリ.....
これで残り容量が大方、埋まると思います。
★ 取扱い注意:このネタのキラはフレイと付き合ってる最中のEVIL Ver.です。
では↓
放課後の学園内、体育会系部活の集る部室棟の前で
柔道着に身体を包んでいるサイがフレイを追い回す。
「フレイ?あのさぁ……俺達、ここのところ、お互い忙しくて、ゆっくり話せなかったけど………」
フレイは迷惑そうな顔付きで口を開き「何も話す事はないわ……部活、始まるんでしょう?行かなくていいの?」
「親同士の決めた事とは言え……俺達、一応は婚約者なんだぜ?それを……、最近じゃぁ……」
サイからしてみれば例え親同士が決めた、お仕着せの関係だったとしても
フレイがサイの友達であるキラに対して近付過ぎている事を心配し、内心焦っていた。
ここでフレイを引き止めて気持ちを確認しなくては……と
「あ、キラ……」フレイの声の先を見ると柔道着姿のキラが立っている。
少し険しい眼つきのキラ「サイ、何やってるんだよ?部活、始まってるのに」
「キラ!………これは、俺とフレイ……。二人の話なんだ。悪いけどさ………、外してくれないか?」
キラ「そんな訳にはいかないよ……。僕にも関係ある話だ」
サイ「 (;゚Д゚) キ、キラ!?………」
キラ「丁度良かった。今日は選考用の査定試合もあるし、それで決着つけようよ。
僕に負けたら、二度とフレイを付回さないで欲しい……」
自身満々のキラが恐ろしく思えたが……男として、ここで引く訳にはいかず
「………わ、判った!試合で決めようじゃないか」
恐る恐る承諾したが…しかし、サイに勝算など無い。それは自分が1番良く判っている。
売り言葉に買い言葉とはいえ、勝負を飲んだ事に後悔し始めるサイだった………………
学園の柔道場内、部活動中の柔道部員達の掛け声が響き渡る。
カミーユ「うぉりゃゃやぁぁあぁあああああ!!!!!」
ドスン!
ルー「うぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」
ドスン!
ルーは投げ飛ばした相手にアドバイスを贈る「キャスリン!!内股に入る時の引きが甘いわ!」
ナタル「よし!次!!ミリアリア行け!!」
ミリアリア「ハイ!お願いします!!」
柔道部女子顧問のナタル=バジルールと、男子顧問のアルゴ=ガルスキーは
部員達に乱取りをやらせ、週末に控えた地区大会に向けた各人の仕上がり具合をチェックしていた。
ナタル「男子はカミーユが安定してますね」
アルゴ「そうだな………(回りを見て)ん?キラは何処だ?」
ガラガラガラガラガラ〜〜〜〜〜ッ
柔道場の戸が開き、キラとサイが入ってくる「すいません!遅れましたぁ!!」
ナタル「貴様等!遅い!!ここで鍛錬を怠ったら!今までの練習、全てが無駄になるのだぞぉ!!」
キラ「ハイ!すいませんでした!!」
サイ「すいませんでしたぁ!」
ナタル「罰としてぇ打ち込み100本だぁ!!分ったらさっさと練習しろ!!(隣のアルゴの方を向いて)
全く……、大会はもう直ぐだというのに……サイは兎も角、キラ=ヤマトは最近、弛んできてます」
アルゴ「………そうか」
ナタル「前もって伝えてある通り。これから男女地区大会出場者を決める査定試合を行う!
この試合での調子を見て、出場者を決めるつもりだ。全員、本番だと思って心して望め!!」
部員一同「押忍!!」
次々と対戦相手を替えつつ、部員同士での試合が進んでいく。
カミーユ「堕ちぃぃぃぃいいいろろろぉぉぉおおおお!!!」
ダン!!!! 投げ飛ばされたカツが畳みの上で受身を打つ音が道場に響いた。
審判を勤めるアルゴが腕を上げ「一本!!それまでぇ!!!」
カツ「くっ……糞。僕じゃ、カミーユには勝てないの?」
アルゴ「次!!キラとサイ。前へ!!」
他の部員達、勿論、顧問の先生等は知る由も無い、
キラとサイの二人による、フレイを賭けた愛憎入り混じる特別な試合が始まった。
サイ(いよいよだな………キラと。俺は………勝てるのか?………フレイ?)
試合の模様を見ている柔道部員達
カミーユ「やっぱり、キラが推してるな……サイは逃げ回るのが精一杯だ」
ルー「けれど、キラの多彩なコンビネーションと馬鹿力に、何時までも逃げ切るモノでも……」
キャスリン「あ!キラの大外狩り!!」
サイ「うわぁぁぁぁぁあああああああ〜〜〜〜!!!!(は、早すぎるっぅぅぅううう)」
ドスゥン!!! サイが投げ飛ばされる。
アルゴ「技有りぃぃい!!」
カミーユ「サイ、助かったな。一本でも可笑しくなかったっ……。な、何!?」
大外狩りで技有りを取ったキラ。
しかし、攻撃の手は緩めず、すぐさま寝技へと持ち込む。
サイの上に身体を置くと横四方のポジションをキープ、おさえこみに入る。
アルゴ「おさえこみ!!」
カミーユ「や!?違う………。キラの奴、腕絡みで関節を決めてるぞぉ!?」
ミリアリア「え、関節!?ナタル先生が本番通りって言っても………、練習でそこまで………」
キラは腕絡みでサイの左腕を掴むと、アームロックへと移行し、
サイの左腕、左肩を捻り上げるように絞め続ける。
サイ「うあ゛ぁあ あ゛ぁぁぁあああ゛あ゛あ゛ぁぁあ!!!!」
肩の関節が捻れようとしているも、サイには【まいった】をする意思は無かった。
サイ(自分から……まいった……と…………言うもんかぁよぉ!!!)
大会出場者を決める査定試合とは言え、あくまで部員同士での練習である。
だが、この二人の試合はそれとは異なる、異様な緊迫感に包まれていた。
教師の勤めとして、練習試合で選手を壊す訳にもいかないと、
試合を見かねた女子顧問のナタルが止めに入る
「キラ=ヤマト!やり過ぎだ!!アルゴ先生、止めて下さい。勝負は決しています!!」
「そうだな………そこまで!!」キラの判定勝利を下すアルゴ。
「大丈夫か?サイ=アーガイル……」ナタルが確かめるように問う。
顧問をしている部活動において、怪我人が出るのは
自身の監督不足だという自責の念に駈られるのがナタルの性分であった。
「………へ、平気ですよ。この位は……。痛っ!……くぅ」
捻りあげられた左肩を抑えながら立ち上がろうとするサイ。
道着も肌蹴、上半身から凄い量の汗が出ている、満身創痍だ。
反対に道着の乱れも無く、汗も書いていないキラは離れ際、サイに向けて
「本気で僕に勝てると思ってたの?………相手にもならないよ」とボソっと呟く
判定も下ったし……と立ち去ろうとするキラを止める声が道場に響いた。
アルゴ「キラ、待て!!」
キラ「なんです?」
アルゴ「………礼が未だ」
アルゴ「礼!」
ヨレヨレのサイは、なんとか立ち上がり肩を抑えながら礼をした。
キラも不満顔ながら礼をする。
夕暮れのキャンパス内。
柔道部の練習も終わり、校舎の外の手洗い場には上半身裸のサイが居た。
先ほどの練習試合で痛めた左肩が熱を帯びてズキズキと痛む為、
左肩から背中、上半身全体を蛇口から出る水道水に身体を浴びせ、熱る身体を冷やしている。
水の冷たさで冷静さを保ちながらも、心の中はキラに負けた悔しさがマグマの如く込み上げていた。
水浴びを終えて身体を拭きながら部室に戻る途中、
遠くからキラとフレイが一緒に帰る姿を目撃する。
夕日に溶け込む二人の姿に、サイは堪らない衝動を覚えた。
体育教官室にて、
ナタル「(略)…女子はルーで決まりでしょう。
男子は………キラ=ヤマトは確かに強い選手ではあります。が………、
今日の試合をみても、何か危険な感じが………、今度の大会。私はカミーユを推します」
アルゴ「……そうだな。参考にさせて貰う………。ん、未だ……、何か?」
ナタル「アルゴ先生……、今日の試合をみて、何か感じませんでしたか?
私にはキラとサイの間に何かあったように思えるのですが…………」
アルゴ「それは彼らの中で解決すればいい事だ。私達、教師の出る幕ではないな」
ナタル「し、しかし……」
柔道部部室にて、
サイが部室に入るとカミーユが着替えを終えて帰るところだった。
カミーユはサイを励まそうと
「肩、大丈夫か?アイツ、最近、増長してるんだよ……。
フレイと付き合いだしてからは、ざらっとしたプレッシャーを感じる。
査定試合と言っても誰もアソコまではやらない…………御免な、兄として謝っておくよ」
サイ「や……、練習と言っても試合だし……。キラも、熱が入ってたんでしょう………」
カミーユ「それにしても、普通の試合って雰囲気じゃなかったなぁ……キラと何かあったのか?」
サイ「 (;゚Д゚) な、何もないです………」
カミーユ「……なら、いいけど。その肩。アイシングしとけよな!」バックを持って部室を出る。
独り、部室に残ったサイはバックを取り出し、帰り支度をしていた。
柔道着を折りたたみ、帯を巻きつけたところで………動きが止まる。
キラとの勝負に挑み、為す術もなくも無く惨敗した自分、
夕暮れの中に消えたキラとフレイの二人、
他、様々な事がサイの中でフラッシュバック現象を起し、堪えていた悔しさが途端に込み上げてくる。
感情が抑え切れなくなり、床に両手、両膝をついた土下座の姿勢で平伏し、嗚咽し始める。
「うあ゛ぁあ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
うぅいぁうぁぅうううぁぁううぃあうぁうぅあぇぇぅぅぁゃぁあっぅぅぁぁぁ…………」
夕日も落ち、薄暗くなったキンャパス内を
女子の部室に置き忘れた書類を取りに戻っていたナタルは男子の部室に明りが灯っているのに気付く。
「残っている生徒が居るのか?…………」
明りを点けっ放しで部員達が帰った?
もしくは、この時刻まで残っている生徒が居るとしたら帰宅を促さなければ為らない。
どちらにしろ、確認する必要はあった。
男子の部室へ近寄ると、閉まりきっていない扉の隙間から泣き声が聞こえてくる。
「………人が、泣いてる?」
部室の扉を少しづつ開くと、床に突っ伏し土下座泣きをしている
男子柔道部員サイ=アーガイルの姿が見えた。
ナタル先生「サイ=アーガイル Σ(゚Д゚;) !? ど、どうした!?」
サイ「うあ゛ぁあ あ゛ぁ……バ、バジルール先ん……せぇぃ……ううぁぁううぃ、お、俺……」
土下座を泣きしてるサイに合わせて、しゃがみ込み、近寄るナタル
「今日の試合、キラとお前の間に何が有ったかわ、知らんが……」
サイ「うぅいぁ うぁぅうううぁぁ……どうしても……アイツに勝ちたかった………のにぃ、
俺は………俺ぁぁあ あ゛はぁぁ…………」ナタルにしがみ付く
ナタルはサイの肩に手を当てながら
「軟弱者!!練習試合で負けた位で泣くやつがあるか…………次が、あるだろう?」
サイ「先生ぃ………ううぃあ゛うぁう゛ぅあぇぇぅぅぁ………」
「いつまでも負け犬気分では……困るな」
部室の中の二人。暫しの沈黙が続き………
「そうだ!」ナタルは何かを思い出したように
ジャージのポケットからカロリーメイトを取り出し、サイに渡す。
「……部活が終わって…………腹が空いていないか?食べると元気も出るぞ」
少し落ち着きを取り戻したサイは部室のベンチに座り、
カロリーメイトを口に放り込んでいる。それを横に座るナタルが見守り
ナタル「ん、味はどうだ?私はチーズ味が好きなのだが」
サイ「モグモグ……なんだか……、少し…ショッパイ……です」泣き腫らした顔から笑みが零れる。
ナタル「元気が出てきたようだな………
強くなりたいのなら、私がビッシビシ!鍛えてやる……。ついて来れるか?」
サイ「………僕が……強くなる?……」
ナタル「男らしくない奴だ!返事はハイか、イイエか?」
サイ「ハ、ハイ!お願いします!!僕を強くして下さいぃ!!!」
ナタル「その言葉忘れるなよ!!明日から特訓だ」
サイ「ハイ!」
これをキッカケに、ナタル先生はサイに対して個人特訓を行う訳ですが
柔の道に打ち込みフレイに振られた心の傷が癒えていくのか?
コーチでもあり身近に居る年上の女性。ナタル先生にホノカナ恋心抱くのか?
もしくは色々あったも最後の最後は互いに許し合い、フレイと元の鞘に収まるのか?
は………SEED本編次第と言う事で(終了)
サブキャラネタ。お粗末様です。
種の中だとサイが好きなので頑張ってくれよ。との願いも込め……
キラが悪役なのは本編進行通り……ま、パラレルと思って下さい。
これで残りスレ容量は約4`
…上手い!昔設定でならキラフレも可能だしなw
assa
791 :
山崎渉:03/02/13 21:04 ID:???
----------------------------------------------------------------
山発第250号
平成15年2月13日
2ちゃんねる
関係者各位
山崎渉実行委員会
実行委員長 山崎渉
【(^^)山崎渉再開のお知らせ(^^)】
拝啓 余寒の候、毎々格別のご厚情を賜り、まことに有り難うございます。
平素は山崎渉をひとかたならぬご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、早速ではございますが、先日サービスを終了させていただきました
山崎渉を皆様からのご声援とご要望にお応えして、再びサービスを再開する
運びとなりましたのでお知らせいたします。
つきましては、関係者の皆様には既に山崎渉の使用をお止めになった
方もいらっしゃると思いますので、この機会に再度ご使用いただけますよう
お願い申し上げます。
これからも何卒変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。(^^)
敬具
----------------------------------------------------------------
>>792 時系軸上スレ生誕時より前の事と仮定したネタって事
では、dat落ちまでの間、ヒロイン三人組が
ここを管理しておきます。
_,.,. へヘ
´ ノノ , "⌒` 、/〃⌒⌒ヽ +
. + !(((!´゙リ)) ルハノルノノ〉〈〈 ノノ^ リ)) +
ノ リ.゚ ヮ゚∩ リ゚ー゚*∩!ルヽ||`∀´||
+ (( (つ ノ (つ 丿 (つ つ )) +
ヽ ( ノ ( ヽノ ) ) )
(_)し' し(_) (_)_)
いえいえ、ヒロイン三人組がドツキ合いながら管理していますので
なんら問題ありません。
\ へヘ ★
/〃⌒⌒ヽ | ☆
(⌒\〈〈 ノノ^ リ)) ⌒ヽ /
\.ヽ ||`∀´|| ⌒;.;;⌒ヾ ★
(m;\ヽ::⌒, "⌒` 、 .; ) /
(´ ;m)ルハノルノノ〉: _,.,. /
☆─ (´⌒;: ⊂リ゚Α゚ # !ル´ ノノ +
(⌒:: :: ) :!(((!´゙リ))+
/ ( ゝ ヾ ノ リ.゚ ヮ゚ ⊃ ─
796 :
通常の名無しさんの3倍:03/02/14 00:37 ID:KgE1IZrP
>787
グッドジョブ!
>791
逝ってよし!
もうすぐ500kb
そういえば、ミラー係りさんはどうしたんだろうか?
登場がないから少し心配
\ へヘ ★
/〃⌒⌒ヽ | ☆
(⌒\〈〈 ノノ^ リ)) ⌒ヽ /
\.ヽ ||`∀´|| ⌒;.;;⌒ヾ ★
(m;\ヽ::⌒, "⌒` 、 .; ) /
(´ ;m)ルハノルノノ〉: _,.,. /
☆─ (´⌒;: ⊂リ゚Α゚ # !ル´ ノノ +
(⌒:: :: ) :!(((!´゙リ))+
/ ( ゝ ヾ ノ リ.゚ ヮ゚ ⊃ ─