ディアッカと俺の関係

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69通常の名無しさんの3倍
あれは今日のように寒い…雪が降る日のことだった。

電車を乗り換えるためホームに降りた俺は、制服姿のディアッカとイザークを発見した。
しかし2人とも様子がおかしい。
イザークは無表情にディアッカを睨み、「何か言ったらどうだ。」みたいな事を言っていた。
ディアッカは後姿だったので顔は見えなかったが、かすかに震えていた気がする。

取り込み中という感じの2人には声を掛けにくくてもじもじしていたのだが、
イザークの方が気付いて、まるで何事も無かったような顔で「よう、今帰り?今日は寒いな。」と言ってきた。
ああ、そうだな…と言う俺は何があったのか聞くことが出来なかった。
それじゃ、と俺が言うとイザークは「ああ、また明日。」と、いつもの挨拶。
ディアッカはこっちに顔を向けないまま「バイバイ…」と言った。
涙声だった。

去り際、背中ごしに聞こえた
「俺達、性格合わないんだよ。」「ごめん、ごめんね…」
という友人同士らしからぬ会話が、今でも忘れられない。


あの2人は今、どうしているのだろうか。