ああ、こういう事を書くと痛い奴だと思われるではないか。
いちおー妻子持ちなのだという事は断っておく。
嫁は金髪ではない。ちょっとだけ無念。
赤いチャイナ服を着たベルトーチカが、深いスリットも露わにこちらに向ってくる。それに見惚れたのか、エレカの一台が他のエレカに衝突しそうになった。
「とってもありがたいと思うのよ。でも昔と違うわよ。カラバは私も知らない組織ですもの。いきづらいわね」
アムロは、テーブルにあったアイスバスケットの中から冷たい飲料を取り出し、ミライに勧めた。後ろでベルトーチカが、やはり飲料のフタを取って中身を飲み出した。
「戦局が悪化すればする程、宇宙に出るのは難しくなりますよ。そうなればいつまたブライトさんに・・・」
「主人には会いたいわ。でも、そのために子供達を戦いには巻き込みたくはないの」
子供達の叫び声が上がった。
どうやら、兄妹のどちらかがオモチャの飛行機を海に投げてしまったらしい。
「また買ってあげるから」
となだめるミライは完璧な母親である。
「もう少し考えさせてちょうだい、アムロ」
「ミライさん、明日の朝にはアウドムラはここを出ます」
「ええ、分かったわ。ところで、セイラとはどうなの?」
顔が赤くなったアムロは、身につけたチャイナドレスが気になって仕方がないらしいベルトーチカに聞こえないよう、ミライの側に寄った。
「ど、ど、どういう意味です?」
「あなた達おつきあいしてるんじゃなかったの?ア・バオア・クーからこっち、私はずっとそう思ってたわ」
ミライは、ベルトーチカをちらりと見てから、アムロに囁いた。
「あのお嬢さん、アムロにお熱みたいだからあんまり言えないけど、そうなんでしょう?」
「い、いえ、セイラさんと会ったのは最近なんです」
「でも、思ってた・・・違うの?」
追求はなかなか手厳しく、アムロは、初心な少年のように地面の石ころをカツンと蹴った。石ころは、やがて海に落ちて、ちゃぽんと水音を立てた。
「自分でもよく分からないんですが、きっとそうだと思います」
「告白は?」
「し、しましたよ、とっくに」
世話焼きばあさんのようなミライにアムロは辟易したが、素直に返事をした。
「どうだったの、ね、どうだったの?」
>80
す、すいません。ショボーン。
>82
兄で泣いたのは見ましたっけ。
>83
違う嗚咽ですね。(w
>84
罪作りな話です。
>85
ま、ま、その辺は適当にいきましょう。
>86
ZZかZの小説はあとづけですか。
>87
お幸せに。(w
「世話焼きばあさん」って・・・チョトワロタ
職なりさんのキャラ使いはホント、それらしさを感じるな。
いい味でてます。
>>85 >もっともキャラのプライベートな話なんて非公式でしか…
って言ってるわりには情人の話だけは公式だと思ってるように見えるが
結局公式にはそんなに細かい所までの設定は無いんじゃないか?
非公式にはいろんなSSや設定なんかがあるけど…
キャラクター大全集なんかではZ当時は
南フランスに居を構え、株の売買で生計を立てていたとしか書いてないし
マス家の莫大な遺産が入ったって話もあったしね
その辺はあいまいなままでいいんじゃないかな
俺の中では職なりさんの書くセイラさんが俺的公式になりつつあるけど!(w
このSSのシャアも渋くていいよ。このシャアだと逆シャアの展開は考えられんな。
セイラさんにも生理はあるわけで……。
セイラさんもぶっといウンコをするわけで……。
セイラさんも脇の下のほのかな香りはするわけで……。
セイラさんも週2回はあそこをまさぐって自分で慰めてるわけで……。
セイラさんもセイラさんでセイラさんなわけだからセイラさんなのだ……。
ZZの最終回だけじゃなく
Zの途中でもZZの途中でもセイラは出てた
でもほんとにチョトだけだったけどね
肘で突つかれる始末だった。観念してとうとう、
「保留されちゃってます」
「あら、そうなの。お似合いなのになあ、あなた達」
「そ、そうですか?」
「何だったら私から口添えしましょうか?」
「い、いいです、自分の問題ですから!」
ミライは、慌てたアムロを見て笑った。
「そうね。当事者同士の問題ですものね」
「アムロ、もういかないと」
チャイナドレスのベルトーチカが言った。すらりと伸びた足を眩しげに見たミライは、
「もういきなさい。引き止めちゃって悪かったわね」
「いえ、じゃあ」
「分かってるわ、時間がないのね」
「ええ」
子供達が母親にしがみついて、オモチャの飛行機を買いたいとせがむ。
「ありがとう、アムロ。さあ、あなた達もお別れするのよ」
「さようなら、お兄ちゃん」
「さようなら」
帰る三人を見送るアムロに、ベルトーチカが叫ぶように言った。
「あの人達は軍人でも、エゥーゴでもないのよ。何でアウドムラに乗せようっていうの?」
「君には分からないことだろうが、あの人は、俺とハヤトにとって大切な人なんだ」
「そんなこと!」
ベルトーチカは怒り、アムロはそれを避けようと歩き出す。近くを走るカミ−ユのエレカを見つけて、それに飛び乗った。
「アムロのバカッ!」
顔を真赤にしたベルトーチカの叫び声が耳に残った。
>90
ありがとう。世話焼きばあさんで、ちょっとミライさんに贖罪したいです。(w
>91
自分もその設定がベースではありますけど、これを俺的公式にするとは!
申し訳ないです。(w
>92
逆シャアまでは続きません・・・というか許して。(w
>93
!!
セイラさんは大はしませんよ、何てことを!!
ありません。
ないのです!
絶対、しないのです!!
・・・人間ですけどね。(w
>94
チョイでしたね、寂しい。
でもZZでは、それでもよく喋ってくれました。
97 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/05 21:11 ID:xdW3MDcr
強化しすぎたか・・・
>>職なりさん
お疲れさまです。いやはや、今ミライに口添えなんかしてもらったら大変ですな。
それにしてもうまくできてる。この話ならZに無理なく組み込めそうだな(w
もっとも笑魔さんの言ってた「Zは何かが足りないと」というのは
そういうことじゃないと思うが・・・(^^;)
Zに足りないのでなくてファーストでそういう関係に
なぜならないと子供心に思いました。
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このドラゴン紫龍が100ゲットで盧山百龍覇!!
つーか富野はセイラさんの起用方については明らかに失敗したよな。
保守
「どうしたんです、ベルトーチカさん?」
「さぁ、機嫌でも悪いんだろ?」
優柔不断なあなたのせいでは、とカミーユは言いたくなる。その代わり、
「アリシア・スミスさん、さっき泣いてましたよ」
と言ってやった。効果はてきめんである。
アムロは、ぎくりとしカミーユを見るが睨み返され、下を見るのだった。
「泣かしたんですか、大尉?」
「き、君には関係ないことだろ」
「そりゃそうですとも。でも、もうここまできたら、俺は関係者も同然」
「MK2の整備は終わったのか!」
「話をそらそうとしてもムダです」
二人は、いつ果てることのない言い合いに気を取られていた。
積み込み作業で混雑する埠頭を離れたセイラの足は、あてもなくニューホンコンをさまよっていた。
迷路のような暗がりから声を掛けてくる正体不明な男達。怪しげなものを売りつけようとする年齢不肖な女達。
それらをすり抜けてたどりついた先は、豪華客船の停泊する港だった。
コーラル・オリエンタル号、と船の名前を読んでみるが、甲板は、船客達が干す洗濯物でいっぱいである。
実は、アウドムラの騒ぎで、客船も出発の予定が決定してないのだが、それはセイラも知る由はない。
(確かミライが)
ミライ親子がいるはずである。
特に用事もないが、ここで会えたのも何かの縁である。
話してみれば、何か気晴らしになるかもしれないと思って、セイラは船に近づいた。
>97
強化?
チト意味が分かりません。
>98
ありがとうです。
まあ、恋に口添えなど不要ですからね。
要は当人次第。
>99
自分も、アムロはララァを乗り越えて、セイラは兄を乗り越えてくっつくものだと思ってました。
>100
力作に大変失礼ですが、ナマズに見えました。
すいませんが。
>101
起用法ですか。
それはZ、ZZの、という意味でしょうか。
それともファーストの、かな?
105 :
山崎渉:03/01/07 02:57 ID:???
(^^)
ニュータイプにも普通の女にもなれなかった哀れな女。
カミーユワロタ
セイラの足取りを追う男達がいた。彼等の所属は、ニューホンコン駐在の特務機関である。
ティターンズでもなく、エゥーゴでもない。ただ、スードリ部隊からの協力要請を受けただけである。
どうして連邦軍同士の内偵をする必要があるのか、という疑問の声も上がったが、アウドムラ部隊が反逆者という烙印を押されているという説明やニューホンコンへの攻撃について恫喝されてしまえば、沈黙せざるを得ない。
それに一般的には、ティターンズこそ正義の風潮があった。長いものには巻かれろのことわざ通りである。
「アウドムラのアリシア・スミス医師、一人でコーラル・オリエンタル号の停泊する埠頭に接近」
「単独か?」
「いや、待って下さい。親子に話しかけています」
「・・・話している相手は、エゥーゴのブライト・ノア中佐の妻子と思われます」
「確認急げ」
それを知らず、思いがけないセイラの訪問を受けたミライは、喜んだ。
「よくきてくれたわね、セイラ」
ふくよかな頬のミライが歓迎する。
「汚くて船の中にはお招きできないけど」
「立ち話で結構よ」
周りで騒ぐ子供達にお菓子を与え、ミライは近くでいるよう諭した。
「で、どうしたの?」
「い、いえ、ほら、ゆっくりお話できなかったじゃない?」
珍しく落ちつかないセイラが、何を話したいのかもうお見通しである。それに、先ほどのアムロがあの様子であれば、恐らくうまくいっていないであろうということは明白であった。
「アムロのことね」
大きく目を見開いて否定しかけたが、途中でやめて肩をすくめるだけにした。ミライには何でも分かってしまうという半ば諦めのような、それでいて安心したような気持ちである。
「実は、彼から好きだ、って言われたの」
そう、とミライは短く言う。下手に遮って、セイラの気持ちを押し留めたくはない。
>105
どなた様でいらっしゃいますか?
>106
そこが萌えるのですよ。
だから哀れにはしない予定、です。(w
>107
どうもです。
ちなみに補足ですが
ぶらいとのエゥーゴでの階級は大佐であります。
>だから哀れにはしない予定、です。(w
是非ともそうしてください!!!
セイラはサービス精神が足りない。
男に媚びろとは言わないがもうちょっと脱げ。
色っぽい声を出せ!
「フラウからも・・・」
「ああ、アウドムラに乗ってたそうね。何て言われたの?」
「アムロのこと、よろしくお願いしますって」
「ふふ、あの娘らしいわね。自分もお腹が大きいのに、人の心配ばかり。それだけ?」
セイラは地面と空を交互に見つめ、意を決したように口を開いた。
「アムロのこと好きじゃないんですか、好きだったら大切にして下さいって言われたの」
「まあ」
ミライは口を手に持っていって驚いた。
「そうなの」
「そう。フラウに言われてしまったの」
やがて言いにくそうに、ミライは切り出した。
「お兄様が乗ってらしたそうね。クワトロ・バジーナ大尉が」
シャアやダイクンの名前を出さず、用心深くミライは言う。
「・・・ええ、何でも知ってるのね」
「ルオ商会の受け売りよ。お兄様は?」
「アムロに直接、私を頼むって言ってたわ」
「そう。じゃ、外堀は埋まってるのね」
変な例えにセイラは面食らった。
「外堀?」
「例えだから気にしないで。後はセイラ、あなたの気持ち一つじゃない」
「それはそうだけど」
ホワイトベースの頃とは全然違い、ぐずぐずと変に戸惑うセイラの姿がやけに新鮮に見えた。
「あなたはどう思っているの、アムロのこと?」
「う〜ん・・・」
それが分かっていたら、自分にも苦労はしない。
港に吹く風が髪を乱したが、そのままにセイラは海を眺める。
アムロ。
アムロ・レイ。偶然に乗ったモビルスーツのガンダムで、空前の戦果を上げ、遂にはジオン軍を倒した男。
その素顔は、まだ子供で、変にすねてみせて、みんなを振り回して。それでも最後の方では、大人に成長し、クルーをア・バオア・クーの地獄の業火から救った。
戦争終了後は、ニュータイプを恐れる連邦から、幽閉され、くすぶっていたものの、解放後は、徐々に往年の勘を取り戻しつつある。
>110
エゥーゴ加入後は大佐でしたが、テンプテーション機長の時は、中佐じゃありませんでしたか?
まだ階級が公になっていない、ということで。
間違っていたらすいませんです。
>111
了解です。
>112
いえ、それではセイラさんではなくなりますよ。
ベルトーチカ「あたしの体でララァを失った心の傷を慰めてたあんたが何を偉そうに!」
そういえば小説版ではアムロとしてたな
そして自分への告白。
嵐のように現れたベルトーチカの積極的なアプローチを受けながらも、自分への求愛をするアムロ。
憎いのではなく、もちろん嫌いなのでもない。
でも、もし思いを受け入れたとしても、自分は、若いベルトーチカのようには接することができない。むしろ、引いてしまうのかもしれない。
「いいわね」
「え?」
「恋に悩むセイラの顔、とってもステキよ」
「何言ってるの、ミライ?」
慌てふためくセイラにミライは続けた。
「だって、前の戦争の時のセイラは、冷たくって、どこか接しにくいって感じがあったもの。カイなんて、恐がってたりして、うふふ」
明るい笑顔で言う。
「言いにくいけど、お兄さんのことで悩んでたじゃない。でも今は違う。普通の女の子らしく、恋に悩むっていいことよ」
「ミライ・・・」
「二児の母親になったおばさんの教訓と思って聞いてくれる?」
「おばさんなんて、いやだわ、ミライ」
「まあ、いいから。あのね、セイラ。自分に正直でいなさい。自分の気持ちに正直になりなさい」
真顔に圧倒されてしまう。
「セイラもアムロも二人とも、死にそうな地獄の中を生きてきたの。確かに今も戦争だけど、恋くらいしたっていいと思うのよ」
セイラは返す言葉がない。
「で、ダメになったらその時よ。その時考えればいいの。今は今しかないんだから、正直になって向き合ってご覧なさい」
「・・・」
「ね?」
「・・・うん。分かった。できるだけそうしてみるつもり」
「できるだけじゃなくて、今日からよ」
今日はレスなし。すいません。
ミライさんナイス!!
さぁ、セイラさん、自分を開放するのだ。そして早くアムロにこたえてあげて〜
続きはやく読みてぇ。
職なりさんに萌えますた。
いや、よかったっす〜。そうか、セイラはアムロに怒るより
大胆なベルに劣等感を抱くわけですね。それもありって感じですね。
それにしても、ミライはいいこと言いますね。
キャラの活かし方がいいです、これからも期待しとります。
熟女のミライタン(;´Д`)ハァハァ
今日はダメでした・・・
>>123 職なりさん、マイペースで頑張って下さい。
講談社版小説Zガンダムを入手永野版セイラを
想像しつつハァハァ
職なりさん乙
ペース速っ!!
名無しの5倍くらいあるんじゃない?w
>>職なりさん
いつもお疲れさまです。いつも楽しく読ませてもらってます。
今日も休みかな?無理せず頑張って下さい。他の職人さんたちはどうしたのかな?
そうだ、頑張れセイラさん!
今日からだ、今すぐからだ!
俺はいつまでも君の味方だ!
ミライの言葉に、セイラは、思わず苦笑しながら首を縦に振った。
笑い合う二人と子供達の周りに、黒い服の男達が囲みつつあった。
最初に気づいたのは、オモチャの飛行機で無邪気に遊んでいた、ハサウェイとチェーミンである。男達の輪が小さくなり、恐くなった二人は、ミライにすがりつく。
ここに至って、ようやくセイラはただならぬ気配を感じ取った。だが、懐の具合が軽い。
しまった、拳銃を持っていない、と思うと同時に、男達が接近する。
「何をするの、あなた達!」
セイラが叫ぶと同時に、恐がる子供達の悲鳴が上がる。
「子供には手を出さないでっ!!」
母親の絶叫も空しく、黒服達は任務を達成しようと試みた。
「ちぇっ、ミライさんもいろいろを言う。それにベルも何やかんやと!みんな、無理難題を俺ばっかりに!」
アムロとの口論をやめたカミーユは、エレカでどこかにいってしまった。
何だかカミーユも、ニューホンコンでのわずかな滞在期間に、すっかり馴染みができたらしい。
アウドムラのメカニックが、MK2の部品補給の件でカミーユに相談があるんですが、とアムロに人探しを要請するのに、閉口して応じなければならなかった。
「カミーユを見なかったかい?」
「あれ、さっき大尉と一緒じゃなかったですか」
と、忙しく物資の搬入をする男に言われてしまう始末である。
「そうなんだけど」
口論をしたとは言えない。
「さっき、女性を乗せて旧市街方面へ走っていきましたよ」
ようやくそのうちの一人が教えてくれた。
「ありがとう。まったくしょうがない奴だ」
「大尉だって、両手に花じゃないですか、なあ?」
「そうそう、いひひひひ」
アムロは冷やかされているのだ、と気づいた。
「ど、ど、どういう意味だ!」
「お医者の先生と、跳ねっ返り娘のどっちを選ぶかって、みんなで賭けてるんでさあ」
「何だって?!」
声がひっくり返る。男達は豪快に笑い、誰がアリシア・スミスに、誰がベルトーチカに賭けてるとオッズまで言い出し、アムロを囃し立てた。
「おっと、跳ねっ返り娘の登場だ」
>115
ここでは違いますよ。
>116
パラレルです。
>118
ありがとうです。
>120
自分よりもセイラさんでお願いします。(w
>121
ありがとう。
セイラさんの性格を考えたら、こうかなと思いました。
>122
w)
>124
はい、そうします。
>125
永野版?知りませんです。
>126
それは悲しいです。(w
>127
いえいえ、遅くなりました。
>128
がんばれ、セイラさん!
一人が肘で同輩の脇を突つき、男達は運搬作業に戻っていった。
見れば、赤いチャイナ服のベルトーチカ・イルマがしょげた顔つきで立っている。
「これ、借りるぞ!」
放置されているエレカに乗り込んだ。隣の席に、赤いチャイナ服がゆっくりと乗り、アムロはエンジンを回した。
相変らず、ベルトーチカは無言である。
「カミーユを探しにいくぞ」
「・・・ドクター・スミスは?」
「無駄口を叩くな・・・あ、ごめん、言い過ぎた」
ぼろぼろと涙をこぼし始めたベルトーチカの態度に、アムロはやり過ぎたと思う。それでも泣きやまない彼女を乗せたまま、エレカを走らせた。
アウドムラの停泊する埠頭から、カミーユが向ったという旧市街への道の間、しくしくと泣き声だけが車内に聞こえる。
やりきれなくなったアムロは、掛けてやるべき言葉も分からない。気晴らしにラジオのスイッチを入れた。ニューホンコンのラジオ局の周波数とはチューニングが合わず、雑音しか聞こえなかった。
港沿いの道で、信号待ちの間スキャンすると、突然ひどい雑音に混じって、
「エゥーゴ、並びにその関係者の諸君に聞いてもらいたい。自分は、スードリの艦長代理ベン・ウッダー大尉である」
と、男の声が聞こえてきた。
「諸君が、24時間以内にアウドムラを当方に引き渡さない場合は、ニューホンコンへの無差別攻撃を開始する」
「何だって!」
さすがにベルトーチカも泣くのをやめて、アムロを見つめた。
しかし放送は非情にも続いた。
「諸君が卑怯にも攻撃を掛けてきた場合は、人質の命は保証はしない」
「卑怯とはよく言う・・・うん、誰だ、人質って?」
「人質は、かつてのホワイトベースの艦長ブライト・ノアの夫人、ミライ・ヤシマと二人の子供」
職なりさん、お疲れ〜
急展開にドキドキ。やっぱりセイラさんも一緒に・・・
保守♪
今日はこないのかな?
今日は休みます。ごめんなさい。
>>職なりさん
今日、久々に読ませてもらいました。ここのカミーユはかわいいですね。
シャアの再登場はあるのかな?楽しみです。今日はお休みですか?