330 :
医務室:
ついに、コーディネーターの身体に触れることができる。ニヤニヤしそうになる口元を引き締めた。
キラの大きな瞳が私を不安げに見上げているからだ。
まずは指で横隔膜の上あたりを軽く押した。若い肌の吸い付くような感触。
「平気、です」
律儀な返事を聞きながら、私は指先を上へ、滑らせる。ぴくり、と彼の胸が反応した。
そ知らぬふりで、彼の薄桃色の乳首をさすった。
「呼吸音にちょっと音が混じってたもんでね・・・・」
「そ、そうなんですか?」
多少上ずった声でキラが答えた。心なしか、乳首周辺の肌が色づいてきたようだ。
コーディネーターというのは我々よりも性感帯が発達しているらしい。
膨らみかけたささやかな乳頭を人差し指と中指の関節できゅっとつまむと、そのまま右胸を圧迫した。
「あッ・・・・・・・・」
思わず出してしまった声に、彼の頬がさっと紅潮した。
「痛いかい?」
「い、いえ・・・・、そ、そうじゃなくって・・・・・・・・」
真っ赤になって口篭もるキラをよそに、私の指は無言で触診ならぬ乳首攻めを繰り返した。
もちろん横目で、甘い吐息をもらしながら、声を殺すキラの表情を存分に楽しみながら。