僕の名前はニコル=アマルフィー。
今は隊長室まで先日の足付き(AA)との戦闘の報告に向かっている所だ。
普段はこういう役回りはイザークがやってくれるのだが、
イザークはこの前の戦闘で負傷しているため、
僕が代理を引き受ける事になった。
アデス艦長の話によると、思うような成果が上がらないためか、
隊長は相当ナーバスになっているらしい。正直言うと憂鬱だ。
プシュー
ニ「ニコル=アマルフィー入ります」
変「フォォォォォォ・・・・・・・フォ!?」
ニ「た、隊長!?一体それは何の・・・・?」
ジーザス!!!まさか隊長が・・・・
変「あぁ、今はマスクを洗浄中でね、代わりにパンツを・・・」
どこの世界にマスクの代用にパンツを頭から被る人間がいるんですか・・・
しかも、着ている物もパンツ一枚だし・・・おまけに頭から被ってるパンツって・・・
変「確かにこのパンツは君のモノだ」
隊長はニヤリとした笑みを含みながら答えた。 ガッデム!!
ニ「なんで僕のなんですか!!ご自分のを被ったらいかがです?」
変「君は、私に自分のパンツを被るなどという変態行為を行えと言うのかね?」
いや、いずれにせよ変態行為です隊長!
しかも何故かダビデ像のポーズだし・・・
変「・・・それに君のパンツが一番シックリくるのだよ」
隊長は悪びれもせずに答えた。無駄に息が荒い。ブルッ
ニ「だからなぜ僕のパンツなんですか!!!」
変「答えは簡単だ・・・私は美少年が大好きだからなのだよ」
随分ハッキリ言うんですね。
変「しかし、だ・・・・・普通の男モノでは絶妙なフィット感が得られないのだよ」
目の前の変態が再びニヤリと笑った。
一体何が言いた・・・あれ?
変「君もようやく気付いたようだな・・・」
変態はフラフープを始めた。なぜフラフープを・・・って聞くだけ無駄なのだろうな。
変「君の着用している下着は・・・フッ!」
変「実は女モノの・・・ホッ!!・・下着なのだよ・・・ハッ!!」
隊長はフラフープをやめた。どうやら疲れたらしい。
ニ「待ってください!僕の着用しているのは男モノの下着です・・・母だって・・・」
変「御両親の気持ちは痛いほど分かる・・・私が父親ならむしろスカートを着用させているところだ」
いきなりその様な事を言われても・・・にわかには信じられ・・・
変「ならば君に問いかけよう、今君が着用している下着で君のお稲荷さんは包めるのかね?」
変態は怪しく腰をくねらせ始めた・・・もう好きにしてください。
変「このパンツでは君のうまい棒くらいしか収まらないのではないのかね?ハッ!!」
今度は何の脈絡もなくブリッジですか・・・しかも股間をこちらに向けてるし・・・
ああ、なんだかこちらまでおかしくなりそうだ。
・・・だがまてよ、隊長の話が真実となると僕も充分変態なのではないか!?
と言うよりも、確実に変態だ・・・・・って、今度は何なんです?
変「なに・・・君の願い事を叶えようと思ってね・・・フフ」
そう言うと変態はバスルームからポリバケツを持ってきた。
・・・・アスランから聞いてますよ・・・・冗談だと思ってましたが。
隊長は窮屈そうなポリバケツに身体を収めた。
変「私が合図をしたらフタを開けてくれ」
カパッ(フタを閉める音)・・・・・・・シュボッ・・・・・・・・・・・コンコン
あれ!?今のが合図かな?でも違ってたら悪いし・・・
変「・・・は・・・早く開け・・・」
僕はフタを開けた。
変「ウエヘッ!ゴホッ!!開けるのが遅ッ・・・ゲホッ!!!」
どうやら中で焚いていた線香の煙が登場の演出だったようだ。
とってもショボイですよ隊長!!!
呼吸を整えた変態は何事もなかったかのように続けた。
変「さあ願い事を言いたまえ!!!」
ニ「と、特に願い事はありません!」
本当はあるのですが・・・こんな変態に頼む気にはなれない。
変「フフ・・・遠慮するな・・・私にはお見通しだよ、ニコル・・・」
隊長は続ける。
変「君は今よりも男性的になりたいと考えているだろう?」
なぜそれを・・・・
変「だがッ!!」
隊長は声を荒げた。
変「今の君はどうだ!」
変「いつまでもポチャポチャしたそのプリチーフェイス!!」
変「イザークとディアッカには腰抜けとからかわれ!!!」
変「あまつさえ女性モノの下着を着用するなどと!!!!」
ううっ!!反論できない。
パンツの奥から垣間見える隊長の眼光は鋭く、僕を捉えていた・・・怖い・・・
隊長は僕が怯えているのを感じ取ると表情を和らげこう言った。
変「安心したまえニコル・・・私が君を大人の男にしてあげよう」
その時の隊長はいつも以上に頼もしく見えた。
ニ「本当ですか隊長!?」
隊長・・・変態なんて言ってごめんなさい。
・・・で、どうやって?
変「うむ・・・私が昔使った方法で手っ取り早く済ませてしまおう」
え!?・・・隊長と同じ方法?
変「そう心配そうな顔をするなニコル・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・
変「なあに痛いのは最初の数分だけだ・・・・お前もすぐに気持ち良 『へぶっ!!』 」
プシュー・・・・カッカッカッ・・・
ジーザス!今まであんな変態仮面に命を預けていたなんて・・・・
だけど僕はどうしたら・・・・
こんな時に相談できる相手と言ったら一人しかいない。
カッカッカッ・・・プシュー
ニ「アスランッ!! 大変です!!!」
ア「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フォ?」