定時報告 〜 カガリ・ユラ・アスハ
当初の計画通り、作戦は順調に進んでいます。
新型機のパイロットのディアッカ・エルスマンと接触に成功しました。
彼の話だと他に3人、同僚と共に訪れているとのことです。
ディ「どうかされましたか、マドマァゼル?」
カ「いいえ、先ほどはありがとうございました。」
紳士的だけど・・・こうして近くで見ると濃ゆい顔。
こういうタイプは気を付けろって、誰が言っていたんだっけ? まぁいいわ。
カ「紹介して頂けるお友達も、パイロットですか?」
ディ「ウィ。 あっ、彼等です。」
そう言って店に入ってきたザフト軍の兵士達は・・・・・さっき奇声を上げていた漫才コンビ?
ディ「イザークは?」
ニ「会場でナンパした娘と一緒に街へ遊びにいきました。」
ディ「まったく・・・子供なんだから・・・・・・・」
会場でナンパ?
もしかしてあのおかっぱ頭のこと?
それに・・・あの赤毛の猫っ被りのこと?
こっちの正体に気付いて牽制してくるぐらいだもん、あのおかっぱ頭の手に負えるタマじゃないわ。
あぁ〜あ、可愛そうに・・・・・・・尻の毛までむしるタイプよ、あれは。
ディ「すみません、もう1人いるのですが・・・・・・・」
カ「いいえ、お忙しいなか無理を聞いて頂いたのですもの。
はじめまして、カガリと申します。」
とりあえず、こいつらだけでも確保しておきましょう。
連絡を入れておいたからすぐに応援も来るだろうし・・・・・
イザーク・ジュールです。
いま、フレイとか言うお子ちゃまと一緒にホテルから目と鼻の先のイベント会場に来ています。
まぁ〜どこでもよかったんですが。
それにしても・・・なんだ、こいつは?
なぜそんなに睨む?
フ「お兄様、そのような目で人を見るのはお止めください。」
キ「いや・・・しかし・・・・・・・(って、お兄様かよ。 たまんねぇ〜〜)」
フ「この国にいる間は連合もザフトもありません。 ねぇ〜イザーク様。」
イ「フッ、その通りです。」
この馬鹿娘が!
お兄様ってことは、こいつは俺を監視しているってことだぞ!
まっ、とっぽいヤロ〜だし、この人ごみの中で巻いてしまえばいいか。
フ「あーーーっ、あれなんだろう〜〜〜♪」
ってコラ!
腕を組んだまま人ごみの中へ突っ走るな!
オイっ引っ張るなって・・・イテっ! イテっ! イテっ! イテっ! イテっ!
ゴツッゴツッゴツッってぶつかるぶつかる・・・・・あっ、こけるぅ〜〜!!!
むんずっ・・・
咄嗟になにかにつかまって転倒だけは避けたが、なんだこの生暖かい感触は・・・・・・・?
変態仮面「それは私のおいなりさんだ。」
イ「ゲげェ〜ッッッ〜っっっっっ!!!!!(た、たいちょ〜!????)」
フ「きゃあああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜(♪)」
コラコラ待て待て待てぇ〜〜ひきずってる! ひきずってる! ひきずってる! イダダダダダ!!!
はあはあはあ・・・・・・・ひどい目にあった。
あっちこっち体中いてぇ〜〜〜!
ひきずんじゃねぇ〜よ、この馬鹿女!
それにしてもなんでクルーゼ隊長がいるんだ???
って、うわぁ〜〜もろに掴んじまった!
うげぇぇぇ〜〜まだ感触残ってやがる〜〜〜くっそぉおおお!!
あれもこれもこの馬鹿女が悪い!!!
フ「はぁ〜おもしろかった!」
舐めトンかこのボケっっっ!!!
フ「ねぇねぇ、あれなに? あれなにィ〜?」
イ「ちょっと・・・・・」
キ「なんだなんだ! あれか、行ってみよう!!」
ズリズリズリ・・・・・・・・・・・・
てめぇ〜ら人の話を聞けっ!
くっそぉぉぉおぼえてろよぉ〜〜てめ〜の目の前でこいつひん剥いてきっついとこ突っ込んでヒィヒィ言わせたる!
って、ひきずるな、ひきずるな、ひきずるな、ひきずるな、ひきずるな、たのむひきずるなぁ〜〜〜〜〜
くそっくそっくそっくそっくそぉぉぉぉぉ・・・・・どこまで行くつもりなんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フ「・・・・・・・・・・・・・・・(ここね)」
キ「・・・・・・・・・・・・・・・(ここか)」
なんだ?
ついたのか?
どこだここは・・・・・・・花?
見上げると一面に花壇が広がり、その中に大きなパネルが飾ってある??
\ \ _,.〉-─ - ._
_,.>-ァ'" ヽ、
_/ ∠ ,. -‐ `ー、_
\/ / ,. -‐ ァ ,. - / ヽ、
> / / // / ヽ
 ̄レ'/,.-‐フ-/,. -イ イ //ヽ ゙、
| /ィrュ∠-" レ'| ヽ ゙、
r/、f;::。〉 __-、| /| ト、l |
/ ゙゙' ヽ `'V、 リ ト、
ト、/l、,..-、_,. へ,.へl ;' ィr=ッ、 `l /} ノl ノ `ゝ
⊥/ l/---> `、 、. 〈:。ン! 〉 }ノ .ノ ハ \
/ _ス^ヾ'"< \、 〉 `` ー `‐ /,.イ ノノ\ ,.r、|
' てゝ \_ヽ | _ / / ヽ、 _,.ー- .ソ-‐イへ、 \ ノ
(っト \!ヽ|`ー、/ /_,.-|` ー---‐'" 〉7" \| ̄
ヽ( / `ー- 、_l _,. -''"`ー`- 、
`ー 、__ノ `ー-'-─'" ̄`ヽ、》
レ' l'"
 ̄`ー-、 l
,. 个 \ /
,.イ | ヽ、 /
f | \ 〃 `ー- 、_,. - ─''1~
| | ,. へ>"r-、_ t | |
| ` ノ j `ー-‐'´`ー''T"
※遺影にお借りします
イ「(・・・・・なんだこれは?)」
背後のざわめきに気付いて振り向くと、ここは演壇の上、人の群れの中???
イ「これは・・・」
ナ「・・・・・・・・・・・・・・・」
連合の女?
こいつ何してんだ?
俺の足に縄を結んで・・・?
フ「レディ〜スっエンドっジェントルメン!」
イ「(はぁ〜?????)」
この時、俺を見下ろす「お兄様」と、演壇上の俺を見詰める群衆の視線から
初めて狂気を感じ取った!
いや、気付くのが遅すぎた!!
まんまと嵌められたんだ、俺は!!!
キ「ここに紹介いたしますのはデュエルガンダムのパイロット〜
我等の萌え姫エル嬢をやつあたりで惨殺した〜〜
イザぁ〜ク・ジュぅぅ〜〜ルぅぅぅ〜〜〜!!!」
・・・ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
この津波のように圧し押せる群集の雄叫びは・・・って、おい、こら、吊るし上げるな!
やめろっやめろっ血がさがるぅ〜〜〜!
イ「くそったれがぁっっっ! 俺が一体なにをしたって言うんだ!」
・・・ぅおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
イ「イテッ! イテッ! イテッ! イテッ! こらっ、ものを投げるな、ぶつけるな! やめろ!やめねぇ〜か!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!
怒号の飛び交うサバトの場と化した祭壇を後に、僕達は晴れ晴れとした顔で歩いていた。
デュエルのパイロットめ、いい気味だ。
そりゃ〜失われたものは取り返せないけど、残された者達の怒り、その身で償う機会を与えてやったんだ。
感謝してくれていいぞ。
キ「あ〜〜さっぱりした。」
ナ「しかし、ここまで凄いことになるとは・・・」
フ「民衆のパワーを侮るといつの時代でもこうなります。
だいたい少尉殿も共犯なんですよ、いまさらいい子はなし!」
ナ「わかっている。(事故に見せ掛けてデュエルのパイロットを始末できたしな。)
それよりもキラ、ザフトの友達と会うんじゃなかったのか?
時間は大丈夫なのか?」
キ「あっ、忘れていた! すみません、先に戻ります。」
そう言われて僕はホテルへ帰る遊歩道を走る。
途中、武器を持って甲冑を着込んだ変な2人組みから凄味のあるガンを飛ばされ、
声を掛けられた気もするが、無視して逃げ帰った。
さっきの変質者と同じで関わりあいたくないタイプの人間ばかりが街中を闊歩するなんて、
まったく、なんなんだこの国は?
これならコーディネーターの僕達の方がよっぽどまともな人間だ!
・・・・・いや、こんな変態ばかりの国だからコーディネーターでも受け入れてくれるのか?
まぁ〜いい、今はアスランが待っている。
時間に遅れたこと、謝らないといけないな・・・・・・・
ドム=ムウ「おぉ〜〜い坊主〜〜っって、聞こえていないのか?」
ザク=マリュー「そうね、それにキラ君、なんか楽しそう♪」