2 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/15 10:36 ID:H1VcqwGH
2
3 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/15 11:26 ID:uSW7pfWE
3ゲット!・・・・というか、一昨日800前後だったのに
一気に新スレにまでいっちゃってますね(驚愕)
前スレはこの板の最古参だったのに・・・
保守保守・・・?
新スレおめでt(ガリガリガリ)……
特撮板以来がりがりされグセがついた岩のような瓦斯であった。
8 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/18 08:51 ID:LeofbQuE
あげ
あげ
あげ
12 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/21 22:46 ID:NG/yUqFI
あげ
13 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/21 22:46 ID:pU0ElJrA
やっぱ出だしは俺からか?
43 名前:大学板の住人 投稿日:02/12/21 20:12 ID:???
ヽ(゚-`) 水差し名人 ◆AvoPVzyf5さんへ
大学板の観察所をお探しでしょうがスレタイ探してもムダです。
どうしても観察所へお越しになりたいのなら、
大学板に御本人が”学歴コンプの反面教師達とかいうスレタイでw” とゆうスレを建ててください。
それにリンクします。
あげ
あげ
このスレ、もう眠らせてやれよ。
あげ
あげ
sage
21 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/25 12:41 ID:BKYmoTmP
番組の途中ですが臨時ニュースを申し上げます。
本日未明、ジオン公国が地球連邦に対し宣戦布告を行いました。
これに対し、連邦政府は即時応戦体制を整えました。
繰り返しお伝えします。
本日未明、ジオン公国が地球連邦に対し宣戦布告を行いました。
これに対し、連邦政府は即時応戦体制を整えました。
ジオンに兵なし !!
早い、早すぎるよ>22!!
皆が愛してくれた、ガルマは死んだ!!
なぜだっ!!
坊 や だ か ら さ
ビグザムが量産の暁には、連邦なんぞ捻り潰してくれるわっ!!!
このガンダムは頂いていく。我らが大儀の為に!
>>27 ガイドビーコン(age)なんか出すなっ!!!
死にたいのか。(冬厨がくるぞ)
大人しくsageていればいいものをノコノコageて来るから!
過去の良スレも、今は駄スレか、、、
このスレに来るヤツは、シャア板の重力に魂を吸い寄せられている。
32 :
苦衛酢:02/12/26 18:59 ID:???
マジレスじゃない〜、マジレスじゃない〜、
こんどのスレェッド〜、
34 :
羽付:02/12/26 19:32 ID:???
任務了解
やらせはせん、やらせんはせんぞー
36 :
MS-05N 旧名無しザク:02/12/27 19:16 ID:jNehGCY+
38 :
MS-05N 旧名無しザク:02/12/27 21:36 ID:aHhiSS6P
プロジェクトX 〜技術士官達〜
「低コストを追求せよ!多極型支援MSギガン開発秘話」
やっぱ立てた本人がちゃんとやらんとクソスレになるな
39 :
21:02/12/28 00:56 ID:???
>>37 お付き合いありがとうございましたm(__)mペコッ
今こそ守れ、我らの良スレ
41 :
某総帥:02/12/28 18:58 ID:???
皆が愛したこのスレが駄スレになった!!
なぜだ!
>>42 だったら、もうちょっと盛り上がるレスにかえよーぜ。
>>44 だったら、61式戦車はなぜ連装砲を採用したかとか、ヒートロッド開発秘話とかは?
>>45 具体案出すなら自分でやって下さい。悪しからず
とりあえず、ギガンってのがマイナーすぎて、レスつかんみたいだから、
>>46主導で進めてよ。
ほってたら、時節がら駄っていくよ。また。
出来たので、前スレで書いた部分も一括で上げます。
9:15 エェェェェェックス・・・!
「MS-06Rシリーズ開発史」
〜ザクよ再びあの宇宙を駆けろ〜
(あのナレーション)
宇宙世紀0079年9月。徐々に生産を開始した連邦軍のモビルスーツと
本来の国力差による圧倒的な物量の前に、
ジオン軍は次第にその勢力圏を縮小していた。
次々と連邦軍に破壊されていくジオン製のモビルスーツ・・・・・
軍の情報筋から送られてくるその事実を、口惜しそうに聞く一人の男がいた。
H・・・・・あの名機「MS-06ザク」の設計スタッフ。ザクの生みの親の1人だった。
Hがその話を聞いたのは、正にそんな時だった。
「軍が近々、暫定的ではあるが宇宙戦用のモビルスーツの競争試作を行うらしい。」
Hは胸躍った。これであのツィマッド社に今度こそ勝てると思ったからだ。
ツィマッド社・・・・・ジオニック社とは一線を画す、新興のモビルスーツメーカーだ。
ジオニック社の培ったモビルスーツ開発のノウハウを独自にアレンジし、製作されたモビルスーツは、
ジオニック社からモビルスーツ開発における国内シェアを徐々に奪っていった。
特に「MS-09ドム」は「MS-06ザク」に変わる地上戦用モビルスーツとして重宝され、
その地位を確立していた。
「次こそ勝ってみせる」
Hの口癖だった。
宇宙空間における戦闘で最も重視されるのは機動力だった。
1年戦争開戦当初、ジオンが連邦軍の巨大な宇宙戦艦群相手にも、
小型軽戦闘機相手でも優位に戦闘を運べたのは、 高い機動力の賜物だった。
機動力こそがモビルスーツに求められる最大の性能であるとHは確信していた。
事実、「赤い彗星」シャア・アズナブルのカスタマイズされた
「MS-06S」いわゆる「S型」は、
その圧倒的な機動力で多大な戦果を上げていた。
暫定宇宙戦用モビルスーツのコンペは目前だった。
しかし、既にHの頭の中には設計図は出来ていた。
時間が無ければ既存のモビルスーツを強化、改良すればよい。
これがHの達した結論だった。
そしてHの選んだ既存するモビルスーツは…
言うまでも無く自社製の「MS-06ザク」だった。
Hには、誇りがあった。
「ザクの持つポテンシャルはこんなものではない。ザクはまだまだ伸びるよ」
短くも、長い戦いの始まりだった。
(あの音楽)
「〜ザクの限界を超えろ〜ザク以上のザクの開発」
「短すぎる稼動時間・長過ぎる補給時間」
「天才技師 エリオット・レム」
「エース達の後押し」
「こだわりの呪縛」
「ツィマッドの影〜佳作の名機リックドム」
「大いなる助走」
ザクの初期設計から開発に携わって来たHは、常々言っていた。
「ザクは俺の息子みたいなもんさ」
Hには家族がいなかった。両親は地球からの移民者だった。
少年だったHも両親と共に宇宙に浮かぶ新天地への期待に、胸踊らせていた。
しかし数年後。コロニー生活にどうしても馴染めなかった両親は、地球へ帰ろうとして射殺された。
密航だった。
既に両親から独立してしたHは難を逃れる事ができたが、
それ以来、家族は持たない事に決めた。
だからこそザクに、Hは自分の子供以上の情熱と愛情を注ぎ込んで来た。
手塩にかけて来た「ザク」の改良。
開発陣達は、ポイントを確認した。
「MS-06F」以上の機動力を獲得する為の、バックパックの大型化。
そして下半身の改良。スカート内のバーニア、脚部のスラスター。
特にバックパックはF型のバックパックを遥かに上回る大形の物が考案された。
完成すれば、これまでに無い高機動力を獲得する事は、明らかだった。
かくして、ジオンの次世代を担うであろう「ザク」の試作1号機は完成した。
「いよいよですね、主任」
声をかけてきたのは同じ開発担当のSだった。
Sとは「MS-06ザク」の開発時から同じ釜の飯を食ってきた仲間だった。
「ああ、いよいよだ。ツィマッドの奴らには、冷や飯食わされたからな。今度はこっちの番だ」
Hの合図と共に、テストパイロットが起動を開始した。
そして動き始めた………
速い!
今までのザクとは比べ物にならないくらいに速かった。
目標までの到達時間、回避性能、運動性能、どれをとっても非の打ち所が無かった。
「やった!やったぞ!」
どよめきは歓声に変わり、誰もが成功を確信した。
しかし、その瞬間。
・・・・・「ザク」の動きが止まった。
「燃料切れです」
テストパイロットは言った。
稼動時間は、余りにも短かかった。
出来のいい息子の生まれて初めての反抗だった。
新型「ザク」の試作機のスペックは、従来の「F型」や「S型」のスペックを遥かに超え、
言わば「究極のザク」と呼んでも差しつかえが無い程の性能だった。
しかし、そんな「ザク」にも欠点があった。
それは、唯一であったが、最大の欠点だった。
最大の欠点が、多くの問題を引き起こす事になった。
「ザク」の致命的な欠点。
「ザク」の推進剤は化学燃料だった。
化学燃料ロケットを推進機構に採用していた「ザク」は、
機体に搭載出来る燃料に限りがあった。
高機動力を誇るカスタム機の「S型」を乗りこなしていたエース達は、
推進剤の残量を計算しながら継戦する能力に秀でていた。
だからこそ、一般兵の数倍の戦果を挙げる事が可能だった。
しかし、一般兵には目まぐるしく状況が変化する戦場において、
そこまでを期待するのは不可能だった。
ルウム以降、ベテランパイロットの数が日に日に減っていた当時、
新兵にも扱える操作の簡略化が次期主力MSには求められていた。
そして、継戦時間の短さは、補給回数の増加に直結する。
同じ「ザク」とは言え、機動力の増加に血道を挙げた結果、
従来の主力機である「F型」と異なる部分も多かったバーニアや
スラスターの構造は、補給やメンテナンスの猥雑さを引き起こしかねなかった。
更に、F型と大きく設計コンセプトが異なる新型は、
量産の為には生産ラインの大幅な変更が必要な事も分かった。
ラインの変更には、莫大なコストがかかる。
連邦軍の反抗作戦が開始され、地上での勢力圏を狭めつつある
ジオンにとって、コストの問題は死活問題だった。
新型の「ザク」は能率が悪い。
数々のテストを繰り返した挙げ句得られた結論は、残酷なものだった。
それでも、この「ザク」の新型は、22機が生産される事になった。
来るべくソロモン海戦に向け、一機でも高性能のMSが欲しかった
ドズル・ザビ中将直々の進言によるものだった。
かくして新型「ザク」は「MS-06R-1」の開発ナンバーを与えられ、
エース級のパイロット達に配備される事になった。
だが、Hには不満だった。
「あんな、未完成品を実戦配備する羽目になるなんて」
不完全燃焼の技術者は、打ち拉がれていた。
稼動時間は短い。補給回数は多い。挙げ句の果てに、
同じ技術屋のメカニックにまで評判が悪い。
息子同然のMSに、正当な評価を与えてやる事が出来なかった
Hの胸は痛んだ。
しかしそんな折、あるエースパイロットからHにある封書が届いた。
封書は、狼のエンブレムが刻まれた蝋で、しっかりと封が施されていた。
差出人は、「白狼」と呼ばれたジオンきってのエースパイロット、
「シン・マツナガ」からだった。
当時、マツナガは、配備された「MS-06R-1」に搭乗し、多大な戦果を挙げていた。
そんな彼からの封書には、こう書いてあった。
「是非、新型ザクの再生産を行って欲しい」
マツナガ以外にも、高性能にも拘らず、22機で生産が中止された「MS-06R-1」の再生産を
希望するベテランパイロットは多かった。
驚くべき事に、ベテランパイロット達は、この扱いづらいと評判のザクを楽々と乗りこなしていた。
少ない燃料で最大限の戦果を挙げるノウハウが身体に染み付いた、
ベテランパイロットたる所以がそこにあった。
しかし、対費用効果を考えた場合、これ以上の量産は、ジオン軍部としても
許可を出す訳にはいかなかった。そこで、ジオニックは軍部に対して
異例とも言えるプランを提案した。
「「MS-06R-1」の改良」
ジオン軍部はこれを了承し、予期せぬリベンジの機会を与えられたHは大いに発奮した。
しかも、今度はジオンから、ある技術将校がジオニックに派遣された。
エリオット・レム。
元ジオニックの技術者であり、現在は技術将校中佐として、ジオン軍部に出向軍属として赴いていた。
「ザク」のひな形となった「MS-02」から現在の宇宙軍の主力機「MS-06F」までの
主席設計技師であり、テストパイロットまで務めた、言わば
「MS開発の神様」
と言っても過言では無い男だった。
無論、Hにとっては、直接の上司だった男でもあり、MSのイロハを1から叩き込まれた恩師でもあった。
久しぶりに再会したレムの手を、Hは強く握り締めた。
感極まって、何と言えば良いのか分からなかった。
しかし、レムには分かっていた。自分の手を握り締める強さが、
Hの意気込みを雄弁に物語っていた。レムは静かに言った。
「さぁ、行こう」
2度目のリベンジが始まった。
Hは、この新型ザクを効率的に動かす為のプランを提示した。
プランの内容は3つ。
推進剤供給システムの簡略化。
従来のR型のスラスターと一体化していた推進剤供給システムを
カートリッジ方式に改修。補給時間の短縮と機体コストを大幅に押さえる。
継戦時間の伸長。
ザクに積める推進剤の容量は限られている為、推進剤の効率を高める目的として
新型の装甲を限界まで削り、さらなる機動力の獲得と戦闘効率のアップを図る。
搭乗パイロットの選定。
MS部隊内での照合を行い、R型への適正を見る事によって、
熟練者への適切なMSの配備を実現する。
プランは、ザクそのものの改良だけでは無く、搭乗パイロットの選定という、
量産機にあるまじき改良の内容。
「こんなプランが軍に通るのか?」
Hのプランの荒唐無稽さに、そこに居た全員が息を飲んだ。
しかし、
「何とか、してみよう」
プランを聞いていたレムが言った。
数日後、軍から帰って来た解答は、
「試作を提出せよ」
軍の中佐であり、ザクを作った功労者であると言う、
レムの発言力の背景があった。
予想外の解答を貰ったジオニックの技術陣は、プランの実現に没頭した。
国井「今回は、高機動型ザク開発主任のHさんに起こしいただきました」
久保「数々のバリエーションが生み出され、自分の子供同然だったザクの
初めての反抗。だった訳ですが」
H 「…正直、ショックでしたね」
国井「ショック、ですか?」
H 「そうです…ね。何事にも反抗するのには理由がありますから、その理由に
私が気付いてあげられなかった、と言う事はショックでしたね」
久保「誰よりもザクの事を理解していると言う自負があったと、
言う事なんでしょうか?」
H 「(苦笑)…でも、そんな事言ったらあの方に笑われるかも知れませんね」
国井「エリオット・レムさん、ですね?」
H 「はい、あの方は私がザクの親父ならば、ザクの神様みたいなものですから。
あの方があのタイミングで来てくれなかったら、そのあとに続く
ジオニックのMSの開発は、もしかすると無かったかも知れません」
久保「…心強い味方を得たHさん達ジオニック開発陣達と、新型ザクの開発は
どうなっていったのか……続きを御覧下さい」
ザクの改良は、比較的簡単な作業だった。
エリオット・レムを得たジオニック開発陣は、素晴らしい速さで
その作業を行っていった。
機動性・運動性・ジェネレーターの出力共に、機体の性能は
当初の予想を大幅に上回るスペックを示し、H達は
格納庫にそびえ立つ自らの息子を満足げに見上げていた。
改良型は、コストの削減化に関しては目標値に達しなかったが、
ジオン上層部への評判は上々だった。
かくしてMS-06R-1改め、MS-06R-1A量産へのゴーサインは出された。
MS-06R-1の改修機としてまず10機が生産され、各部隊に配属された。
無論、パイロットは選りすぐりの猛者達が選ばれ、MS-06R-1Aは
最前線に於いてその能力を如何なく発揮する事になった。
特にガイア大尉率いる「黒い三連星」の異名で呼ばれた独立小隊の活躍は
目をみはった。
ジェットストリームアタック。
「黒い三連星」を語るには避けては通れない、彼等の代名詞。
宇宙空間を縦横無尽に駆け、一撃離脱戦法を連続で繰り返す
恐るべきフォーメーションには、敵の反撃を受けずに戦場を離脱する高い機動力が要求されたが、
現行のMSでは彼等の要求に足る働きは出来なかった。
しかし、MS-06R-1Aという高機動力の機体を得た彼等のジェットストリームアタックは
完成の域に達し、撃墜数は著しく跳ね上がった。
後世の戦闘教本にも記載されたこの戦術は、MS-06R-1Aあっての
賜物だった。
ジオンの優秀なパイロットとの歯車がガッシリと噛み合ったMS-06R-1Aは
1年戦争のこの時期、宇宙軍の中核として活躍し、他の兵器の追随を許さなかった。
宇宙空間の王者。
H達は自分の息子の活躍を誇らしげに見守っていた。
「これならイケる…」
間近に迫ったコンペにも、この機体なら勝てるとH達は確信していた。
だが…MS-06R-1Aの栄光も長くは続かなかった。
量産が進む度に、どうしてもさけられない問題点が、その頭をもたげ始めていた。
確かに、MS-06R-1Aは高性能のMSだった。
しかし、数が増えるにつれ、MS-06R-1Aの稼働率は右肩下がりになっていった。
パイロット不足。
ルウム以降、半ば強引な電撃戦により版図を拡大して来たジオンは
その代償として教導大隊以来のベテランパイロットを多数失っていた。
兵の補充は練兵途中で戦線に投入された学徒兵が中心となり、
そしてMS-06R-1Aは経験の浅い兵士には荷が克ち過ぎる性能のMSだった。
経験不足の学徒兵達は、MS-06R-1Aの機動力に振り回され、
性能の半分も発揮する事無く撃墜されていった。
ここに来て、MS-06R-1Aはザクにあるまじき汎用性の低さを露呈し始めた。
稼働率の低さはコストパフォーマンスの低下にも繋がり、ジオン上層部は
当初の好意的な評価を覆しつつあった。
そしてあるMSの出現が、更にMS-06R-1Aの評価を貶める事になった。
リックドム。
ジオニック社のライバルと言えるツィマッド社が作り上げた宇宙用MS。
ジオニックよりも後発の企業だったが、重MS「ドム」の開発成功で
今や地上に於ける主力MSのシェアをジオニックから奪い取っていたツィマッド社は、
ドムの熱核ジェットシステムの全面改修を行い、熱核ロケットによる
推進システムを確立し、宇宙空間での運用に耐えられるドム、リックドムの
開発に至っていた。
リックドムは、重MSであるドムのフレームをそのまま流用している為、
装甲が厚く、直撃を食らってもパイロットの生命を脅かす危険が少なかった。
確かにMS-06R-1Aとの比較では機動性と運動性では遅れをとっていたものの、
ドムの生産ラインががそのまま使えると言う、量産に適した条件。
経験の浅いパイロットの生存率を上げる事、パイロットの教育にかかるコスト等を考えれば
どう贔屓目に見てもMS-06R-1Aはリックドムに勝てるとは
H達にも到底思えなかった。
このままではジリ貧だ。
H達の顔に焦燥の色が浮かぶ。
コンペまで、もう日が無い。
しかし、今ある技術で、何とかするしか無かった。
MS-06R-1Aに代わる機体の開発。
結局H達は、MS-06R-1Aの大幅改修に取りかかった。
良くも悪くも、彼等は傑作機であるザクへのこだわりを捨てられなかった。
改修点は脚部装甲の強化、推進剤搭載量の増量、問題の多かった各部装甲材の変更。
そして、パイロットとメンテマンへの配慮として、それまでのザクとは違い
コックピットへの搭乗を直接行えるように右胸のハッチの部分をスライド式コンソールに変更した。
さらに、MS-06R-1Aとは違う新型のジェネレーターを採用。
MS-06R-1Aとの差別化を大きくコンセプトとして打ち出した。
結果、新型は外見こそザクの形ではあったが、新開発機と言って良い程の別物になった。
新型機はMS-06R-2と名付けられ、しばらくして、グラナダ基地で
リックドムとのコンペが行われた。
機体の性能にH達は自身を持っていた。しかし、その性能を十分に引き出してくれる
パイロットで無ければコンペでジオン上層部に大きくアピールする事は難しい。
この大役を、意外な人物がかって出た。
エリオット・レムだった。
考えてみれば、教導大隊へのMSの運用マニュアルを作成したのは彼だったし、
F型までのテストパイロットを務めていたのも彼だったのだから、
ごく自然な成りゆきだったのかも知れない。
しかし、それ以上にこのコンペに賭け、今まで苦楽を共にして来たHを始めとする
技術者達…ジオニックの息子達の努力が報われる事を願っての行動だった。
テストが開始された。
エリオット・レムの操るMS-06R-2は月面を疾く駆けた。
「これが、ザクだと言うのか…」
ジオン上層部の誰からとも無く、こんな声が洩れた。
ザクであってザクでは無い、MS-06R-2のインパクトは強烈だった。
MS-06R-2はMS-06R-1Aとは段違いの性能を見せ、
模擬戦に於いてリックドムも及ばない機動性と、
最大戦速時の攻撃力の高さをまざまざと証明してみせた。
国井「MS-06R-2の完成までを見ましたが…」
H 「…MS-06R-2は、私が言うのも何ですが、良い機体でした…
我々の、持てる総力を注ぎ込んだ、良い機体でしたね…」
久保「テストパイロットはレム中佐だったんですね」
H 「はい。中佐は腕も申し分ありませんでしたし、第一、MS-06R-2を
どのテストパイロットよりも良く御存じでいらっしゃいましたからね…」
久保「コンペを終えたMS-06R-2。その後、どうなったのでしょうか?
エンディングを御覧下さい」
MS-06R-2は、素晴らしい性能を見せた。
しかし、火器性能と生産コスト等の総合力で、リックドムの後塵を帰す事になった。
ジオニック技術陣は落胆した。
しかし、エリオット・レムは言った。
「我々は限られた時間の中、持ち得る技術を全て注ぎ込んだのだ。やるだけやったのだ。胸を張れ」
「確かに暫定主力MSのコンペに俺達は負けた。しかし、まだ、俺達にはやる事が残っている」
Hも言った。そして、1枚の設計図を取り出した。それには、こう書いてあった。
次世代主力MS MS-06R-3 ザクビーム兵器搭載試作型
技術陣から歓声が上がった。
それを見ていた、エリオット・レムは確信していた。
「彼等なら、きっとやり遂げる」
ジオニック復権の日は近い。
「MS-06Rシリーズ開発史」
〜ザクよ再びあの宇宙を駆けろ〜
(終)
完成まで、随分かかってしまいました。
出来にはイロイロあるでしょうが、また機会があったら
書いてみたいと思います。それではまた。
>>MS-06R
イィィィィィィィィ!おつかれです。
>>47 俺の国語力が無いのが災いしてかよく意味がとれない。
ギガンはマイナー過ぎてレスつかないけどとりあえずやれ。ということですか?
67 :
名無しギガン:02/12/29 21:45 ID:8cBBUGru
一年戦争中期
ジオン側はその国力の少なさ故の苦戦を強いられていた。
新型の開発が進む反面、コスト問題も次第に浮き彫りになっていった。
これは、一年戦争における低コストの追求と多様性を得たMSを作った男達の闘いの記録である。
プロジェクトX 〜技術士官達〜
「低コストを追求せよ!多極型支援MSギガン開発史」
ってな感じかな。
68 :
通常の名無しさんの3倍:02/12/29 22:15 ID:3EbCYePB
ちょち感動しましたよ,Rザクの話。
金払ってもいいですよ,面白かったです!!!!
age
70 :
47:02/12/31 11:28 ID:???
>71
おおっ!
改良版ですか?
オリジナルを紛失してしまいました。
検索しても見つかりません。
>>71 感動した!
マジで目が潤んで今にも泣きそうだよ・・・・
74 :
73:02/12/31 23:06 ID:???
って紅白のみゆきみて大笑いしてぶち壊し(^^;;;
>>71 感動しました。涙が止まりません。
続編、期待しております。
ネタ切れで脱落した元書き手です。新スレと新年のお祝いとして、
昔予告したまま放置してたマイナーネタがあったんで、割り込みですが、書きますね。
では、予告から。
「ならず者の吹き溜まり」と呼ばれたフォン・ブラウン市。
地場産業の確立を目指し、零細工場の社長が立ち上がりました。
次週、プロジェクトX、「軍の壁を越えろ。ルナタンク開発物語」を、お送りします。
フォン・ブラウン市。
コロニーに受け入れられず、地球にも戻れないまま、しかたなく月面に張り付いた者達が巣食う、「最果ての地」
このままでは、いけない。小さなジャンク屋を営む、一人の男が、立ち上がった。
ふるさとに、光を。
♪〜
最果ての地
エンジニアだ、他はいらない
サイド3との競争
ミノフスキー物理学
確かに博打だ、だからやるんだ
未知との闘い
迫り来る倒産、いちかばちか
ミノフスキークラフト
意外な弱点
夜食が、教えてくれた
どんでん返し、そして女王は玉座に着いた
〜♪
プロジェクトX
軍の壁を越えろ
ルナタンク開発物語
サイド3が、ジオン・ダイクンの指導の元、独立への道を歩み始めていたころ。
月、フォン・ブラウン市で、一人の男が決断を迫られていた。
名はJ、小さなジャンク屋を営んでいた。
サイド3からの協力要請。月面とコロニーの、あらゆる法人に届いていた。
いずれ、戦争になる。Jには、はっきりと先が見えていた。
巻き込まれ、利用され、被害を受けるだけで、いいのだろうか。
Jにとって、唯一のふるさとと思える、月のことが、第一の心配であった。
このままでは、コロニーと地球連邦との板ばさみになって、害だけを得ることになる。
Jは、ふるさとが好きだった。
力が欲しい。Jは、できる限りのスポンサーを集めた。
戦争の予感に不安を抱いているルナリアンは、意外に多かった。
資金を得たJは、地球外全ての大学の技術系学科の研究室に、足を運んだ。
力とは技術者だ、エンジニアだ、他はいらない。
破格の給料により、初めの内、順調に進んでいた求人作業は、
やがて、思わぬ壁にぶち当たった。
サイド3からの求人。一生を丸抱えするような条件は、Jには、
対抗するすべがなかった。
重点を、絞らなければならない。Jは、半ばキワモノ扱いされていた
テーマの研究者に、入社交渉を絞った。
ミノフスキー物理学。
確かに、博打だった。
いったんここまでで。
三が日の間には、完成できるでしょう。
中島みゆき
紅白歌にて歌詞を間違える!
実況生中継プロジェクトX失敗!
関係者達は呆然と立ち尽くした・・・
81 :
ケルベロス:03/01/01 18:07 ID:W/LGywwd
過去の開発史もそうなんだけど,凄く面白いものが多いので,読みやすくホームページにまとめても良いかな?
無論,この板のURLも載せるし,「コピペ」ですとも、書いておくし。
だめっすか?
82 :
ROM:03/01/01 19:32 ID:???
81さんに是非ともお願いしたい。
最近ここにきたんで、前スレが見れなくて臍をかむ思いをしております。
ドロス開発史が中途半端しか見れなくて、むっちゃ気持ち悪い。
職人さんたちがまとめHP作成に同意されることを切に望みます。
まとめHPに同意します。
初めて書いたノイエが見られなくなってて、
ちょっとショック。
84 :
ケルベロス:03/01/01 21:02 ID:W/LGywwd
みなさまの同意,ありがとう御座います。
一応,正月休が明けるまで,書き手の皆様がスレに復帰なさらないと思いますので,それまで製作は待ってみたいと自分は考えます。
でも、ページレイアウトなどの構成は考えておきます,文章に負けないように,出来るだけ良い物を。
一年戦争膠着期と言われていた時。
地球、キャリフォルニヤベースで会議が開かれていた。
基地司令から下士官まで、一人の男を見ていた。
基地整備隊隊長のBだった。
書類に目を通したあと、Bは静かに言った。
「やりましょう」と
書類には、『荒野で運用できる支援機開発の検討』と書かれてあった。
「ではチームの編成を・・・」
そう言いかけた基地司令を遮るようにBは、「結構です」と言った。
ざわめきが起こった。
続けてBが言った。
「私の部下のTとF、それだけで十分です」と
その表情は、まさに不敵そのものであった。
既出
sage
89 :
旧名無しギガン:03/01/03 11:50 ID:Vg/640mg
PC壊れた。鬱だ。氏のう
な、なんと、ドロスが有ったとは・・・
ぜひ完成させて欲しい。
あと、ゾックも概出ですか?
91 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/04 00:55 ID:8zTVkxYZ
>90
ボールは完結したのでしょうか?
前スレ、DAT落ちのままで読めないです。
92 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/04 10:43 ID:mpBQFihc
だれか2チャン専用ビューア使ってるヤシが保管してるよ、きっと。
さがして、うっぷっぷしてもらえ。
93 :
旧名無しギガン:03/01/05 01:39 ID:5AI5cysT
PC壊れ記念age
保全age
95 :
ケルベロス:03/01/06 18:52 ID:FMURrIQU
>>81 やはり,ホームページは駄目ですか?
自分的にはこれほど良い物を,埋もれさすのは勿体無いと思うのですが。
>>95 06Rを書いた職人さんが自分の分をまとめてるけど。
97 :
ケルベロス:03/01/06 19:18 ID:FMURrIQU
出来れば,もう読めない文とかも,読みやすくまとめたホームページが好ましいと自分は思います。
勿体無いですよ,このスレの文章は傑作が多いですから。
>95
一回だけ、それも小ネタのみなんで烏滸がましいとは思うけど、
一応賛成に一票入れときます。
よろしくおながいします。
99 :
ゼータ・ドゴス作者:03/01/06 23:55 ID:s9Z9oJbO
>>95 俺は別にかまわんが・・・。っていうかぜひやってもらいたい。他の方がどういう
かは別だけど。
>>95 あの程度のもんでいいならやってください。
102 :
山崎渉:03/01/07 02:48 ID:???
(^^)
>95
賛成に一票
しかし百式編はともかくZPlus編は否定派が多いのでは?
ご賛同の職人さんは、こちらにメールを頂けると嬉しいです。
>>103 すいません、読めないみたいなので、Zと百式をメールで送信して下さいませんか?
ぜひとも、お願いします。
109 :
ゼータ・ドゴス作者:03/01/09 19:23 ID:nT4QekPX
>>108 ごめん・・・。俺は直接書き込んだことしかないので手元には残ってないのよ。
>>108 俺先月まであぼーんに残ってたけど、os災インストでなくなった。
はやく言ってくれれば・・・・・。
そ、そうですか、、、、
残念ですよ、とても。
カチュLOGあるぞ
>カチュLOGあるぞ
なんすか、カチュログって?
114 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/09 23:08 ID:vmuUBFaT
男は言った「アッガイで行こう」
>ケルベロスさん
保有しているログ送りました。
確認してみて下さい。
>>113 かちゅ〜しゃとゆう2チャンを見るためのソフト
>>112はかこすれのもってるっていいたんじゃないのか?
>>115 ありがとうございました、が、文字化けしています(泣)。
申し訳無いのですが、お手数ですが再度お願いできますか?
それと、まずは、同意された方々の過去作品は、携帯電話版ホームページから仕上げていくつもりです。
「ヒマな時にどこででも、過去の名作が読める」を目指して、頑張ります。
>>116 ご教授ありがとうございます。
確か有料でしたよね、そのソフトは?
近日中に、買います。
119 :
通常の名無しさんの3倍:03/01/10 22:23 ID:OUVoTIN9
最近なら、
『21世紀型ガンダムを製作せよ!SEEDにかけた夢」
とかできそうだな(w
>>118 別にカチュじゃなくてもABoneでもホットゾヌでもいいんじゃない?
どれもタダ。金かかんないよ。(それって昔の話?)
好いアップ板あったら過去スレをカチュLOGウぷするぞ
>ケルベロス殿
再送しました。
自分で自己受信しても、文字化けはしません。
貴方側の設定を確認してみて下さい。
それで駄目なら、
HTML化されるのを待って下さい。
まさか、Mac使いですか?
sage
保全age
128 :
通常の名無しさんの3倍 :03/01/12 17:37 ID:aw4uUe5Q
>>118 頑張ってください。
2ch以外のガンダムサイトにリンクをお願いした方が良いかも。
前にあった保存所はあまり人来なくて閉じたみたいだし。
>>128 ありがとうございます、頑張ります。
皆様本当に暖かいご指導、感謝致します。
早くURLをカキコ出来る様に、努力します。
職人期待age
132 :
通常の名無しさんの3倍:
福田は言った
「 そ う だ 犬 を 出 そ う 」